2023年2月8日(水) から3月5日(日) にかけて東京・PARCO劇場で上演される、PARCO劇場開場50周年記念シリーズ『笑の大学』のチラシビジュアルとポスタービジュアル、スポット映像が公開された。1996年にパルコ・プロデュース公演として東京・青山円形劇場で初演された本作は三谷幸喜による二人芝居。第2回読売演劇大賞で「最優秀作品賞」を受賞し、ファンの中でも特に人気の高い作品であるのにも関わらず、1998年以降1度も日本で公演が行われてこなかったが、PARCO劇場50周年という記念の年に四半世紀ぶりに上演される。検閲官・向坂睦男(さきさかむつお)役は、三谷に「内野さんの『向坂』が見たいと思った時から、今回のプロジェクトは始まった。」と言わしめた内野聖陽、劇団『笑の大学』の座付作家・椿一(つばきはじめ)役は、三谷が今最も頼りにしている俳優のひとりであるという瀬戸康史が演じる。公開されたビジュアルは、警視庁の取調室でふたりが向かい合う緊張感の漂う仕上がりとなっている。ビジュアル撮影では、お互いの印象について内野は「若いのに技術や魅力をたくさん持ってらっしゃる方なので、稽古中もクリエイティブないい稽古場になるような予感がしてすごくワクワクしています。」と語り、瀬戸は「内野さんは無骨な役からコミカルな役まで幅広く演じられている印象なので、今作では内野さんと僕でしかできない掛け合いや空気感が出せればいいなと思います。」と語るなど、緊張感のあるビジュアルとは裏腹に初共演ながらも和やかな雰囲気で撮影が行われたとのこと。併せて、今作に懸ける想いを語った三谷のコメント映像も公開となった。なお本作は東京公演を皮切りに、3月から4月にかけて新潟、長野、大阪、福岡、宮城、兵庫、沖縄と巡演する予定だ。『笑の大学』スポット映像『笑の大学』三谷幸喜 コメント映像<公演情報>PARCO劇場開場50周年記念シリーズ『笑の大学』作・演出:三谷幸喜出演:内野聖陽 瀬戸康史PARCO劇場開場50周年記念シリーズ『笑の大学』ポスタービジュアル【公演日程】東京公演:2023年2月8日(水) ~3月5日(日) PARCO劇場新潟公演:2023年3月11日(土)・12日(日) りゅーとぴあ 新潟市民芸術文化会館 劇場長野公演:2023年3月18日(土)・19日(日) まつもと市民芸術館主ホール大阪公演:2023年3月23日(木)~26日(日) サンケイホールブリーゼ福岡公演:2023年3月30日(木)~4月2日(日) キャナルシティ劇場宮城公演:2023年4月6日(木)~9日(日) 電力ホール兵庫公演:2023年4月13日(木)~16日(日) 兵庫県立芸術文化センター阪急中ホール沖縄公演:2023年4月20日(木)・21日(金) 那覇文化芸術劇場なはーと大劇場東京公演一般発売:2023年1月7日(土)公式サイト:
2022年11月28日2022年11月7日から公演されている、脚本家として知られる三谷幸喜さんが作・演出を務める舞台『ショウ・マスト・ゴー・オン』。三谷さんが主宰する劇団が公演してから、28年の時を経て、令和の時代にリニューアルされたコメディです。総勢16名のキャスト陣で演じる予定でしたが、俳優の小林隆さんが左足筋損傷により、公演初日に出演の見合わせを発表。福岡公演、京都公演ともに、三谷さんが代役を務め、話題となりました。またもや三谷幸喜が代役として登場同月25日には、舞台製作を行っているシス・カンパニーが、小林さんの復活を報告しました。治療の甲斐あり、東京公演の初日より出演するとのこと。しかし、今度は、あずさ役の俳優であるシルビア・グラブさんが、体調不良のため出演見合わせとなったのです。緊急事態に立ち上がったのは、またもや三谷さんでした。「あずさ役」のシルビア・グラブが体調不良のため、本日11月25日(金)の出演を見合わせることになりました。つきましては、本日の同役は、三谷幸喜が代役を務めさせていただきます。直前のお知らせとなってしまい申し訳ございませんが、皆様のご理解をお願い申し上げます。度重なる不測の事態ではございますが、私どもスタッフ、キャスト一同、以前にも増して総力を結集し、皆様に楽しんでいただける舞台をお届けする所存です。皆様には、引き続きのご心配とご迷惑をおかけしてしまうこと、心よりお詫び申し上げます。シス・カンパニー ーより引用舞台のすべてを把握している三谷さんだからこそ、どの代役であっても務めることができるのでしょう。とはいえ、小林さんの時とは異なり、今度は女性の役という難しさがあります。舞台のタイトル『ショウ・マスト・ゴー・オン』の意味通り、「一度開いた幕は何があっても途中で降ろしてはいけない」という精神で困難に立ち向かう姿に、ネット上では称賛の声が続出しました。・もはや代役のプロ。・どういうことなの…すごいわ…。・まさに『ショウ・マスト・ゴー・オン』を地で行く三谷さん。・女性の代役も務めるとか、優秀すぎ。むしろ楽しみです!・誰が休んでも代役が三谷さんになる舞台とか、面白すぎるでしょ。舞台で三谷さんがどのように演じるのか、多くの人たちが興味を持っていることがうかがえます。東京公演も無事に乗り切れるよう、応援する人々の声は、きっと三谷さんに届いていることでしょう。[文・構成/grape編集部]
2022年11月25日「放送は残り1カ月ですが、公暁は終盤のキーパーソンの一人です。3代目鎌倉殿・実朝の暗殺に深く関わっていきます」(テレビ誌記者)物語も佳境に入った大河ドラマ『鎌倉殿の13人』(NHK)。公暁を演じて話題になっているのが、佐藤浩市(61)の長男・寛一郎(26)。本作が大河ドラマ初出演だ。公暁は北条家の刺客によって殺された2代目鎌倉殿・頼家の息子。“父の仇討ち”に執念を燃やす。「浩市さんも『鎌倉殿』に上総広常役で出演。頼朝の粛清で殺された悲劇の武将の役でした。“父の仇を討つ”役どころを寛一郎さんに与えるのが、脚本家の三谷幸喜さん(61)の憎いところですよね」(前出・テレビ誌記者)故・三國連太郎さん(享年90)を祖父にもつ寛一郎。幼少期には三谷との親子三代の逸話もある。「寛一郎さんが小学校を卒業する際、謝恩会で保護者が出し物をする機会があったそうです。そこで浩市さんと三國さんが2人で朗読劇をやったそうなんですが、その脚本を書いたのが三谷さん。浩市さん自らお願いをしたそうです。なんとも豪華ですが、寛一郎さんは“恥ずかしいから、やめてほしいと思っていた”と話していました」(スポーツ紙記者)20歳で俳優デビューし、新人賞を受賞するなど着実にキャリアを積んできた寛一郎。しかし佐藤はデビュー前には厳しい言葉をーー。「浩市さんは寛一郎さんに“お前は愛情を受けているから役者はダメかもな”と言ったことがあったそうです。愛情に恵まれていないほうが深い表現ができるのではないか、という考えがあったためです。そのせいで、寛一郎さんはギリギリまで役者になりたいという夢を言い出せなかったといいます」(芸能関係者)佐藤は“甘い父親”ではない、と彼の事務所関係者も語る。「仕事に関して、浩市さんは息子のために何かをするということはありません。親子で別々の事務所に所属したのも互いの甘えを許さないため。いち役者として切磋琢磨しようという意識があるんです」息子に干渉しないという方針の一方で、“芝居”が父子の共通の話題になっているともいう。「2人で映画を見に行くこともあるとか。寛一郎さんはふだんの浩市さんとの会話から自然に俳優としての在り方を学んでいるようです。現場に台本を持ち込まないようになったのも、浩市さんを見習ってのことだと話しています」(前出・スポーツ紙記者)『鎌倉殿』は“入れ違い共演”だが、佐藤は息子との共演に前向き。「’19年には映画で同一シーンで共演していました。浩市さんは、三國さんとの共演回数が少なすぎたと後悔しており、寛一郎さんとは数年に一度くらいは共演してもいいと考えているようです。浩市さんは、寛一郎さんの出演作を見ているとも話していましたよ」(前出・芸能関係者)これから数週間は“上総介”もテレビの前で鎌倉殿への“仇討ち”に見入っていることだろう。
2022年11月20日三谷幸喜の傑作二人芝居「笑の大学」が、PARCO劇場開場50周年記念シリーズとして1998年の再演以来となる2023年2月8日(水)より上演決定。内野聖陽と瀬戸康史がタッグを組み、三谷さんは初めて自身で演出も務める。来年2023年にPARCO劇場は、開場50周年。1994年よりほぼ毎年、PARCO劇場をホームグラウンドに数々の名作を発表してきた三谷幸喜は、40周年記念公演で「ホロヴィッツとの対話」「国民の映画」、2020年リニューアルオープン時の記念シリーズでは三谷文楽「其礼成心中」、PARCO MUSIC STAGE「三谷幸喜のショーガール」「大地(Social Distancing Version)」などを上演し、PARCO劇場の節目を飾ってきた。そんな三谷さんが今回選んだのは「笑の大学」。1996年10月にパルコ・プロデュース公演として西村雅彦と近藤芳正が出演、青山円形劇場で初演された本作は、第2回読売演劇大賞「最優秀作品賞」を受賞し、その後1998年、PARCO劇場にてアンコール公演が行われ、東京・札幌・大阪・福岡の4都市56ステージを巡演。2004年には映画化もされた。ロシア語、韓国語、中国語、フランス語にも翻訳され、海外で上演され続けているが、日本では1998年以来、一度も上演されていなかった不朽の名作が三谷さん自身の演出で蘇る!三谷幸喜物語は、戦争色が濃厚になる昭和15年。登場人物は、警視庁検閲係・向坂睦男と劇団「笑の大学」座付作家・椿一。非常時に喜劇など断じて許さないとする向坂は、上演中止に追い込もうと執拗なまでの注文を繰り返す。しかし、なんとか上演許可をもらいたい椿は、向坂が要求する無理難題を逆手に取りながら、あくまで真正面からの書き直しに挑戦する。警視庁の取調室を舞台に、相対する男2人のドラマが始まる。検閲官・向坂睦男役にはドラマ「JIN-仁-」「きのう何食べた?」、NHK大河ドラマ「真田丸」(作:三谷幸喜)、舞台「おのれナポレオン」(作・演出:三谷幸喜)、「M バタフライ」など多数の作品に出演し、2021年には紫綬褒章を受章、豪快で力強い人物から繊細さを秘めた役柄、柔らかいキャラクターまで巧みに演じる俳優・内野聖陽。劇団「笑の大学」の座付作家・椿一役にはドラマ「透明なゆりかご」や、映画『愛なのに』、ミュージカル「日本の歴史」(作・演出:三谷幸喜)、舞台「世界は笑う」などに出演、現在ドラマ「霊媒探偵・城塚翡翠」、大河ドラマ「鎌倉殿の13人」(作:三谷幸喜)に出演中で年々役柄の幅を広げる瀬戸康史。三谷さんの希望により実現した、これまで何度も組んでいる2人による化学反応に期待が高まる。三谷幸喜コメント「笑の大学」は大好きな作品。だからこそ、託したい俳優さんに出会うまで再演はしないと決めていました。内野さんの「向坂」が見たいと思った時から、今回のプロジェクトは始まりました。そして瀬戸さんは今の僕が最も頼りにしている俳優さんの一人。この二人で「笑の大学」を上演できるというのは、僕にとって最高の喜びです。今まで待った甲斐がありました。今回初めて観る方も、以前ご覧になった方も、新しく生まれ変わる「笑の大学」にきっと満足して頂けると思っています。この作品でPARCO劇場開場50周年記念シリーズに参加できることを、僕はとても嬉しく思っています。なんと言ってもこの劇場は、自分を育ててくれた大切な場所ですから。内野聖陽コメント25年前の、脚本家三谷さんの素晴らしい戯曲と、25年後の、演出家三谷さんとのお仕事なんて、一度に2度美味しい思いができる、こんな素晴らしく贅沢なことはありません。ボクがこの本で素敵だなって感じることがいっぱいあって、顔の筋肉が緩んでしまう瞬間もたくさんあって、声を出して笑ってしまうところもたくさんあって、涙腺が緩んでしまうときもあって、そんな素敵なものを、いっぱいいっぱい舞台の上に花開かせたいと思っています。気鋭の若手、瀬戸康史くんとのセッションもとても楽しみです。みなさんどうぞご期待して待っていてください。お稽古励みます!瀬戸康史コメントまず、舞台版と映画版を観た時に、演じる人物によってこんなに印象が違うのだと驚いたのを覚えています。それは、登場人物がほぼほぼ二人しかいないからでしょう。その二人の俳優が持つ性質が空間を支配して、ダイレクトに観客に伝わる感じ。でも、それが気持ちの悪い生々しさではなく、どこかクセになる生々しさなんですよね。ずっとこの二人の掛け合いを見ていたいと思わせる三谷幸喜さんの力...とんでもないです。内野さんとは今回初共演で、まだまだ謎だらけです。なので今は、優しい人かな?怖い人だったらどうしよう。と、まるで検閲官にどきどきしながら対峙する作家のような気持ちです(笑)二人芝居も初めてなので、とにかく新鮮さを大切に、相手からのエネルギーをいくらでも受け取れる心の余裕を持って、楽しんで演じられればと思います。PARCO劇場開場50周年記念シリーズ「笑の大学」は2023年2月より上演。(text:cinemacafe.net)
2022年11月10日「クランクアップではほとんどのスタッフが泣いていましたが、小栗さんはグッと涙をこらえた様子で“おつかれさまでした、ありがとうございました”と声をかけていたそうです」(芸能関係者)NHK大河ドラマ『鎌倉殿の13人』が10月25日にクランクアップを迎えた。主演の小栗旬(39)は昨年6月から約1年5カ月にわたる北条義時としての日々を完走。「小池栄子さん(41)も、『もう政子になれないのが悲しい』と泣いていたそう。コロナ禍で大々的な打ち上げができませんが、小池さんは仲のいい仕事仲間数人に“政子お疲れ会”を開いてもらったようです」(前出・芸能関係者)そんななか、『鎌倉殿』制作統括の清水拓哉氏は撮り終えたばかりの最終回のラストシーンについて、次のようなコメントを出した。「もはや小栗旬ではない北条義時の、手負いの獣のような姿に、見ていて窒息しそうになりました」義時のただならぬ様子を感じさせるが―。最終回については、10月9日に放送された『鎌倉殿』のトーク特番で、脚本家の三谷幸喜(61)も次のように語っている。「いろんな人の死に関わってきた彼(義時)が、最後に幸せに亡くなっていいんだろうかという思いがすごくある。彼なりの最期をきちんと描くべきではないかという気がしての、最終回です。大河ドラマではあんまりない主人公のラストシーンになった気がします」これについては小栗も小池も、「2人も“ヤバい”“すごい”と話していました。現場が震えるような、想像を超えた脚本だったようです」(NHK関係者)■『吾妻鏡』では病死だが、毒殺説もある時代劇研究家のペリー荻野さんは、過去2作の三谷の大河ドラマを例に、次のように分析する。「『新選組!』(’04年)は香取慎吾さん演じる近藤勇が斬首されたところでスパッと終わりました。『真田丸』(’16年)も、基本的には、堺雅人さん演じる真田幸村が、願いかなわずに負けて亡くなる、というところが終わりです。主人公が亡くなる瞬間が物語の完結だというのが、これまでの三谷さんの大河ドラマ。今回も義時の死で締めくくるのでしょう。“闇落ちした”といわれる義時の所業にふさわしいだけの幸せでない死に方を、三谷さんは考えているはずです」史上最悪ともいえそうな凄惨な最期も予感させる小栗義時だが、そもそも史実としての“義時の最期”はどうなっているのか。東京大学史料編纂所の本郷和人教授が解説してくれた。「歴史書である『吾妻鏡』には“義時は病気で亡くなった”とあるのです。畳の上で念仏を唱えながら亡くなったことになっています。ただ、“毒殺説”はあります。藤原定家の『明月記』という日記に、ある僧侶が逮捕されたことが書かれていますが、彼が“義時の女房が義時を毒殺するときに使った毒で、俺を殺せばいいじゃないか”と言ったというんです」“義時の女房”とは劇中で菊地凛子(41)が演じている、3番目の妻・のえ。本郷教授は続ける。「歴史研究者であれば史料があって2つの説があったら、どちらの説が“正しい”かを考えます。けれどエンタメであれば、史料のどちらが“面白い”かという考え方をすることがありますよね。または、史料と全然違っていても面白ければいい、という考え方を三谷さんがする可能性もあるのではないかとも思います」■三谷が出した“ヒント”に過熱する予想合戦実は三谷は最終回について、もうひとつヒントを出している。9月8日付の朝日新聞夕刊の連載エッセイで、最終回の《参考になったのは、アガサ・クリスティーのある作品》と明かしているのだ。これを受け、ネット上ではファンらが複数の説を繰り広げている。たとえば“長澤まさみ犯人説”。「クリスティに語り手が犯人の作品があるため、語りを担当した長澤まさみさんが義時を殺すのでは、という説も。10月16日放送回で長澤さんが女中役でサプライズ出演したのが伏線だったのではないか、というのです。また、大勢を殺した人間が最期に自ら死を選ぶ作品があることから、義時の自害説なども出ています」(前出・スポーツ紙記者)前出の本郷教授は、義時の親友なのか敵なのか、謎めいて描かれてきた三浦義村(山本耕史)の裏切りを予想する。「義時を毒殺するなら、のえか、三浦義村のどちらかではないかというのが私の予想です。『新選組!』で山本耕史さんは土方歳三役でしたが、最後まで近藤勇との友情を貫くという描写がされていました。だから今回は反対に、友達のはずの義時を最後に裏切るんじゃないかと読んでいるんです」また、あるテレビ局関係者は、こんな大胆な予想を……。「アガサ・クリスティの有名作品をモチーフにした“全員犯人説”。生き残っている登場人物みんなから毒を盛られて殺されるのではないかという説です。なにしろ怪しい人物が多いんです。のえ、三浦義村のほか、りくを演じた宮沢りえさんが、最終回のパブリックビューイングのトークショーに出席することも発表され、“それでは最終回にも出演しているのでは”と言われています。彼らに義時が追い詰められるなんて最期だったら豪華です」ペリーさんはこんな説も。「ここまで後白河法皇(西田敏行)の生き霊が出たこともあったぐらいですから、最終回も何が出てきてもおかしくありません。呪詛のようなものによる可能性もありますし、過去に手をかけられた人の怨霊の可能性もある。必ずしも生きている人間が直接的に手を下すのではないのかもしれません」予想は奇説珍説ありの百花繚乱だが、ペリーさんはこれぞ『鎌倉殿の13人』の醍醐味だと言う。「三谷さんはミステリーの名人ですが、『鎌倉殿』もある意味、ミステリーですよね。“誰が主人公を殺すと思うか”と大河ドラマの最終回を予想して、こんなに大騒ぎしたことはかつてありません」最終回の放送は12月18日。残り7回の放送回は、義時の最期を推理しながら楽しみたい。
2022年11月05日10月16日放送の大河ドラマ『鎌倉殿の13人』(NHK)の冒頭、女中役で約40秒間、サプライズ出演した長澤まさみ(35)。「大河出演はヒロイン・きりを演じた『真田丸』(’16年)以来、6年ぶり。両作とも長澤さんが“恩師”と慕う三谷幸喜さんの脚本です。本来はナレーションだけでしたが、視聴者からのラブコールに応えるため、役名なき“特別出演”となりました」(NHK関係者)長澤の“サプライズ”は大河だけではない。その翌日、長澤主演の連ドラ『エルピス』(関西テレビ・フジテレビ系)も、日本での放送に先駆け、仏カンヌの国際映像コンテンツ見本市「MIPCOM」で世界初上映された。本誌は9月中旬、同ドラマの撮影に臨む長澤の姿を目撃していた。朝から強い日差しが照りつけていた東京・港区内の公園。黒いキャップをかぶり、黒いリュックを背負って、長袖のジャンパーを着こんだ姿で何度も繰り返し走る。監督からOKが出ると、首筋に制汗剤をスプレーして、満足そうな表情でクールダウンしていた。「主演映画『コンフィデンスマンJP』シリーズが3作とも興行収入30億円台を記録するなど、長澤さんは“計算できる役者”として非常に評価が高いのです。長澤さんの出演作選びの基準は『自らが本当に面白いと思うか』。そのポリシーは三谷さんから習ったと聞きました」(映画関係者)2人の出会いは’14年、三谷作の舞台『紫式部ダイアリー』。評価され『真田丸』に起用される。「長澤さんはまだ20代半ばで、忙しすぎて気持ち的にいっぱいいっぱいのときだったといいます。そんな彼女の心境を察した三谷さんは、『人生は意外と短いから、自分のやりたいことをやったほうがいい』とアドバイスしたそうです。三谷さんは当時、前立腺がんを患って手術しただけに、命の重みがこもっていたのでしょう。長澤さんの心に非常に響いたそうです。以来、長澤さんは人生の節目節目で、三谷さんのその言葉を思い出すそうです」(制作関係者)三谷からの金言など、長澤は自分にとって大事なことを日ごろからノートに書きためているという。実際、最近の取材にもこう告白。《やりたいことがいっぱいあってメモしてあるんですけれど、そろそろ実行に移さないとなって》(『LEE』’22年11月号)長澤のノートには今、どんなことが書かれているのか。「最近オンラインで英語のレッスンも受けているそうなので、彼女の心は世界に向いているんだと思います」(前出・映画関係者)三谷の“命の言葉”が、長澤の新たな道を切り開いていくーー。
2022年10月26日第70回菊池寛賞が11日に発表され、フィギュアスケーターの羽生結弦氏、脚本家の三谷幸喜氏、作家の宮部みゆき氏、NHK『映像の世紀バタフライエフェクト』、信濃毎日新聞社「五色のメビウス」取材班が選ばれた。授賞理由は、以下の通り。■羽生結弦氏フィギュアスケートの男子シングルで五輪2大会連続金メダル、主要国際大会全制覇などの輝かしい記録を達成。本年プロ転向を宣言し、4回転半ジャンプなど、さらに高いステージを目指して挑戦を続ける。■三谷幸喜氏大学在学中に劇団「東京サンシャインボーイズ」を旗揚げ、以来40年にわたり、コメディから「鎌倉殿の13人」などのシリアスな歴史劇まで舞台、テレビドラマ、映画のすべてで優れた作品を生み出し続けている。■宮部みゆき氏デビューから35年、社会性を持つ現代ミステリーから、時代小説、ファンタジー、SF、ホラーまで数々の優れたエンタテインメント小説を発表。物語の力によって、老若男女問わず多くの人を読書にいざなう。■NHK『映像の世紀バタフライエフェクト』世界各国から収集した貴重なアーカイブス映像で現代史をたどる人気シリーズに、一人のささやかな営みが連鎖し世界を動かしたという新たな視点を導入、歴史の汲めども尽きぬ魅力を伝えている。■信濃毎日新聞社「五色(いつついろ)のメビウス」取材班コロナ禍の地域社会において外国人労働者、住民に丹念に取材、その過酷な状況、さらには国の技能実習制度や入管制度の問題を明らかにし、彼らと共存し多様性を尊重する社会の在り方を提言した。同賞は、文藝春秋の創業者・菊池寛が日本文化の各方面に遺した功績を記念するための賞として1952年に創設。菊池寛と生前関係の深かった文学、演劇、映画、新聞、放送、雑誌・出版、および広く文化活動一般の分野で、その年度に最も清新かつ業績をあげた人・団体、長年にわたり多大な貢献をした人・団体に贈られる。選考顧問は、阿川佐和子、池上彰、保阪正康、養老孟司。贈呈式は、12月上旬に都内で行われる。
2022年10月11日現在放映中のNHK大河ドラマ『鎌倉殿の13人』。俳優たちのハマり具合に加え、回を追うごとにディープさを増す展開、そして三谷幸喜の脚本の巧みさが話題になっているが、このドラマの中で視聴者の癒しポイントとなっていたのが、頼朝の異母弟・阿野全成。残念ながら8月中の放送で壮絶な最期を遂げたが、その全成を演じていたのが新納慎也だ。これまでにも数々の三谷作品に出演し、三谷の信頼も厚い彼が、大河ドラマに続き舞台『ショウ・マスト・ゴー・オン』に出演する。『ショウ・マスト・ゴー・オン』は三谷が率いる劇団、東京サンシャインボーイズが1991年に初演した傑作舞台。大物俳優が主演するシェイクスピア劇の舞台裏で起こる大小さまざまな事件を時に解決し、時に強引に片付け、時に一層大事件を引き起こしてしまったりしながらも、なんとか無事に公演を続行させようとする舞台スタッフたちの騒動を描くバックステージものだ。今回は最後の上演(1994年)から数えてなんと28年ぶりに、三谷自ら手掛けるリニューアル版として上演される。キャストは新納を含め鈴木京香、尾上松也、ウエンツ瑛士、シルビア・グラブ、浅野和之ら、豪華俳優16名。『ショウ・マスト・ゴー・オン』への出演を控える新納に、この作品の魅力はもちろん、『鎌倉殿の13人』について、三谷幸喜との仕事について、そしてコロナ禍でショウをゴー・オンすることに対する思いについて、話を聞いた。『鎌倉殿の13人』全成の反響は予想の倍以上! 今も可能な限りリアルタイムで観ています――全成さんの最期は圧倒されました。大きな話題にもなっていましたね。大河ドラマへのご出演は3回目ですが、今回の『鎌倉殿の13人』の反響をご自身ではどう感じていますか。『真田丸』(2016年)の時の方が、反響という意味では跳ね方は凄かったのですが、あの時は「あの俳優、誰?」というのも含め、話題にしていただいたと思うんです。今回は「『真田丸』で豊臣秀次をやっていた新納さんね」とわかって観てくださる方も多いだろうから、前回ほど話題にはならないだろうと思っていたのですが……自分の想像の倍ではきかないくらいの反響をいただき嬉しい限りです。全成の最期の回ではまた“全成ロス”なんてことも言っていただいて、本当にありがたいですね。――全成さん、可愛らしかったです。なんだかずっと、“あわわ、あわわ”していましたね(笑)。――秀次も全成も、歴史上のキャラクターとしてはどちらかというと黒いイメージの人ですが、ずいぶんチャーミングに描かれていました。三谷さんの中の新納さんのイメージが“優しい人”なのかな、新納さんが演じるからこそこういう描かれ方になったのかなと思ったのですが。ははは(笑)。三谷さんも最初は、全成さんは腹黒いタイプの男として考えていたようなんです。でも、そうじゃない方に勝手に筆が進んでいったと三谷さんがコラムで書かれていて。新納さんがやっている全成を見ているとこっちの方向ではないなと、思っていたのとは違う方向に新納さんが連れていってくれたとおっしゃってくださいました。僕も最初は色々と企みも張り巡らすタイプの男だと説明受けていたし、「秀次とは真逆のイメージ」と言われていたのに、来る台本来る台本、どんどんコメディみたいになっていくんです(笑)。「おいおい三谷さん、聞いていたのと違うぞ(笑)」と思ったのですが、三谷さん曰く「そういう風になっちゃった」だそうです。ただ、全成さんが眠るお墓がある静岡県の大泉寺の住職さんがその記事を読んで、「もしかしたら本物の全成さんが、僕は世で言われているような悪い人じゃないんだと、三谷さんと僕を“真実の阿野全成像”に導いたのではないか」とおっしゃっていて、そうだったら素敵だなと思っています。――宮澤エマさん演じる実衣さんとのご夫婦像も印象的でした。宮澤さんとはそれ以前から舞台共演もありますが、どんな相手役さんですか。三谷さんの『日本の歴史』で兄妹の役を演じています。昨年再演もありましたが、この初演(2018年)がエマちゃんとの初共演。この作品を初演から一緒に作り上げた、同志というか戦友。彼女には絶大な信頼を持っています。そんな間柄だから、夫婦と言われて照れくさいなと思ったのは最初の1シーン目くらいだけですね。相談せずとも「こういう夫婦像だよね」と方向性がバシっと見えたのは、長らく舞台を一緒にやってきたからこそだな、と思っています。今回の現場が初共演だったら、あの空気感は出せなかったんじゃないかな。――ちなみに今、『鎌倉殿の13人』はご覧になっている?観てます、観てます。可能な限りリアルタイム視聴していますよ!――どんな心境で、実衣さんのことを見ているのですか?ドラマ全体的には、もう一視聴者として見ているんです。全成退場後の台本ももらっていないから、話の展開も知らないですし。でも実衣ちゃんに関しては自分の妻だと思って見ています(笑)。まさにあの世から下界を見守っている心境。「赤が似合うね」「赤を着てくれ」と言ったけれど、そんな血みたいな赤じゃないんだよな~とか、そんな怖い顔しないで~「誰も恨んじゃいけないよ」って言ったでしょ、とか。「ちょっと、実衣ちゃーん!」って、ハラハラ心配しています(笑)。――素敵なエピソードです! そして新納さんは、三谷作品が続きます。次回出演舞台『ショウ・マスト・ゴー・オン』は脚本・演出ともに三谷さん。東京サンシャインボーイズの名作として知られていますが、作品はご存じでしたか。僕、たぶん28年前に観ている……と思います。ただこの作品、テレビで劇場中継をしているんですよね。だからテレビで観た記憶を劇場で観たと勘違いしている可能性もなきにしもあらずですが……でも観ているのは確かです。宝物のように大事にしている三谷幸喜からの言葉――28年前って、新納さんは何をされていた時期ですか。大学生でした。僕は演劇科だったので、芝居を観に行くことは今以上にしていたんです。当時は第三次くらいの小劇場ブームで、演劇好きとしては三谷さんの作品や東京サンシャインボーイズは絶対観たいものだった。大学は大阪なのですが、たしか仕事でちょうどその時期に東京に行く予定があったから、チケットを取った記憶もうっすらある。でもそれは別の記憶とごっちゃになっていて実はテレビで観たのかも、そのへんの記憶は曖昧ですが(笑)、でもわりと中身は覚えていて、ずっと笑い続けていたな、という印象です。――その作品を28年ぶりにリニューアル上演しますと出演のオファーがあった時の心境は。「まじですか、やったぜ!」ですね(笑)。あの作品に僕が出ていいの!? という感じ。自分が何役なのかといったことも考えずに、ただ嬉しかったです。――そして新納さんが演じるのが……。初演で梶原善さんが演じていた、小道具作りの名人です。梶原さんの役だというのは、すごいプレッシャーです。僕も一演劇好きとして、大好きだった前回上演を観た記憶を塗り替えたくない! と思うこともよくあるんですよ。だからそう思う方もいらっしゃるだろうなというのはよくわかりますし、比べられてしまうことは、仕方ないですね。ただ、とにかく参加できることが嬉しいので、「やらせていただけるんですか、ラッキー!」という気持ちです。――三谷さんとは、何か話をされていますか?していないです……あ、ちょこっとだけメールはいただきました。「次、『ショウ・マスト・ゴー・オン』よろしくお願いします。あ、梶原善さんがやっていた役ですよ」とだけメールが来て。「はい、知っています」で会話が終わりました(笑)。ドラマの時は「あの時のあの役のような感じで」とか「新納さんのこういう部分を出してほしい」というざっくりした情報はくださるのですが、舞台はわりといつも事前情報は“無”ですね。別の方が監督するドラマと違って、舞台は現場に三谷さんがいらっしゃるので、稽古に入ったら好きなだけディスカッションもできますから。――新納さんから見た三谷さんは、どういう方ですか。僕が今までやってきた演出家さんの中でも、穏やか度ではかなり上位に入ります。三谷さんの現場はいつも穏やかで笑いが絶えなくて楽しい。あと、三谷さんが選ぶ役者さんって、性格がいい人が多いんです(笑)。だから現場で揉めたりすることもなく、穏やかに時間が過ぎていく。でも三谷さんご本人は、もちろんとても頭がいい方なのですが……お葬式で笑い出しちゃう人っているじゃないですか。そういう方だと思います(笑)。頭の中でずっと、やっちゃいけないこと、言っちゃいけないことを考えていて、自分の中で可笑しくなっちゃう人なんだろうなと感じます。楽しい方なんですが、ちょっとブラックなところもある楽しさなんです。――三谷作品への最初の出演は舞台『恐れを知らぬ川上音二郎一座』(2007年)でした。この時からご自身が三谷さんに「ハマった」自覚はあったのでしょうか。ないです! まったくありませんでした。三谷さんが僕の芝居を見て爆笑しているようなこともあまりなかったし、僕もそこまでの手応えはなかった。千秋楽の日に「三谷さんの作品に出るのはこれが最初で最後だろうな」と思った記憶があります。実際、そういう方もいっぱいいるでしょ、1回出て次がない俳優さん(笑)。自分もそういう感じだと思っていました。でも2回目、3回目と呼んでいただいて。何作目かで初めて「僕のどこを評価してくださっているんですか?」とお聞きしました。それも恐れ多くてなかなかお聞きできなかったんです、ずっと「たまたま続いて呼んでもらっただけかも」と思って。――三谷さんは何と?「僕は新納さんの中にある悲しみが好きなんです。あなたの悲しみを抱えた感じと、繊細さが好きなんです」と言っていただいて。嬉しかったですね。僕はよく悪役やエキセントリックな役、女装する役柄を振られがちなんですが、三谷さんは「新納さんを飛び道具みたいにだけ使う演出家やプロデューサーは、あまり信用しない方がいいよ」とおっしゃっていた(笑)。「本当の新納慎也を見ている人は、悲しみを表現する役を回すはずだ」とおっしゃってくれた言葉を、僕は宝物のように抱きしめています。――それがあの、全成像に繋がっていくんですね。……さて『ショウ・マスト・ゴー・オン』ですが、この言葉は演劇人にとってはとても大切な言葉であり、さらにこのコロナ禍の数年は、多くの演劇人がこの言葉について考えた期間でもあったかと思います。この時期に、このタイトルの作品を上演すること自体にメッセージがあるようにも感じました。僕もまさに、最初に『ショウ・マスト・ゴー・オン』をやると主催のシス・カンパニーさんからご連絡いただいた時に「この時期だし、すごくいいと思う!!」と言いました!3つの“ショウ・マスト・ゴー・オン”『ショウ・マスト・ゴー・オン』チラシ――“ショウ・マスト・ゴー・オン”という言葉について新納さんが思うことを教えてください。今、3つの“ショウ・マスト・ゴー・オン”があると思っています。この劇中で言う“ショウ・マスト・ゴー・オン”は、幕が開いたら絶対に途中で下ろしてはいけないということ。これは僕らは演劇を始めた第一歩から叩き込まれたことです。“ショウ・マスト・ゴー・オン”は何があっても死守するというのが当たり前にあります。それから、当たり前だったこの言葉に改めて向き合った最初の出来事は3.11の東日本大震災。この時は地震があり津波があり、1・2日ですが劇場をいったん閉じざるをえなかった。その後も電力の問題などがあり様々な葛藤がある中でも演劇界は「こんな時こそ、今こそエンターテインメントをやらなければ」と“ショウ・マスト・ゴー・オン”という言葉を合言葉のようにみんなが口にしたし、この言葉の意味を深く感じていました。そしてこのコロナ禍では、この言葉はまた少し違う意味合いを持ってきています。こんな時こそエンタメの力を……という気持ちはもちろんあるんだけれど、人を集めてはいけない、人が集まることが害になるという状況になり、“ショウ・マスト・ゴー・オン”とは言っていられなくなってしまった。その無力感を僕たちは経験した。今は2020年の緊急事態宣言下のような状況よりは緩和されて劇場は動いていますが、それでも現在の第七波ではバタバタと公演が中止になっていて、まともに予定通りの形で上演できる舞台の方が少ないくらいです。それでも必死で僕たちは幕を開けようと、1カ月半とかの稽古をする。実際に一回も上演できずに終わる舞台もたくさんあるのに、“ショウ・マスト・ゴー・オン”の気持ちで次から次へと作品を作っている。その“演劇への愛”みたいなものを、この言葉に重ね合わせています。舞台人が舞台にかける思いを痛感している今だからこそ、この物語で描かれている「幕を降ろさないために演劇人たちがどんなに必死に舞台を作っているか」は、お客さまにもリアルなものとして伝わるのではないでしょうか。それに、ここで描かれているエピソードはめちゃくちゃなことなんだけど、意外とありえないことじゃないんですよ。実際、盆が止まらなくなってぐるぐる回り続けた俳優さんも僕は知っている(笑)。まだ劇場では声を出すことは控えていただいている状況ですが、でも少しずつ世の中も、屋外だったらマスクを外していいんじゃないかとか、コロナ対策を見直す方向になってきていますよね。声を出して劇場で笑える時期も近付いてきていると思う。すべてにおいてこの『ショウ・マスト・ゴー・オン』の上演がピタッとはまるタイミングなんじゃないかな、と思います。取材・文:平野祥恵撮影:源賀津己ヘアメイク=田中エミ(Rapport81)スタイリスト=津野真吾(impiger)衣装=ジャケット 価格未定(ZARNY / ZARNY.K.K TEL 03-4577-8515)・その他(スタイリスト私物)ぴあアプリ限定!アプリで応募プレゼント★新納慎也さんのサイン入りポラを抽選で2名様にプレゼント!【応募方法】1. 「ぴあアプリ」をダウンロードする。こちら() からもダウンロードできます2. 「ぴあアプリ」をインストールしたら早速応募!★10月10日(月・祝)よりチケット一般発売開始!
2022年10月01日俳優の草なぎ剛と香取慎吾による2人芝居『burst!~危険なふたり~』の囲み会見が30日、東京・日本青年館ホールで行われ、草なぎと香取、作・演出の三谷幸喜氏が出席。三谷氏が2人のことを絶賛した。2015年に上演された舞台『burst!~危険なふたり~』が7年ぶりに復活。10月1日から26日に日本青年館ホールで上演される。大河ドラマ『鎌倉殿の13人』の脚本執筆を終えた三谷幸喜氏が作・演出を務め、三谷作品への出演は本作初演以来となる草なぎと、舞台『日本の歴史』(2021年)をはじめ多くの三谷作品に出演してきた香取が、再び2人芝居で魅せる。三谷氏は「今、僕が着ているスタッフジャンパーは初演のときのやつなんです。この作品が好きなので早くまたこのメンバーでやりたいなという願いを込めて7年前からずっと着ているスタジャン。夢がようやく叶ったという感無量な気分です」と感慨深げ。草なぎは「再演というのは何か意味があることだと思っていて、再演で完成することもたくさんあるので、初演のいいところもありつつ、また新たな発見もあるんじゃないかなと楽しみにしています」と期待し、香取は「三谷さんの作品に出られることもそうですが、草なぎ剛という、僕がとても好きな俳優さんなので、一緒に芝居できてとても楽しいです。古くからの付き合いですけど今改めてこうやって2人がぶつかり合えている時間がとっても楽しいです」としみじみと語った。三谷氏は、草なぎと香取のことを「最強のふたり」と表現し、「二人芝居って実はすごく難しくて、このお二人はそういうこと何も感じずにさらっとやられているけど、僕からするとよくこんなことができるなって思う。しかも普通の二人芝居ではなく、2人しか舞台に立てないけど2人が顔を合わせるのは1回だけ。あとはずっと2人とも違う方向を向いてしゃべっている。ものすごく演劇的に高度なことなんですよ」と絶賛。さらに、「相手の顔を見て呼吸を合わせないとできないことなんだけど、今回は遠隔操作みたいな感じで2人が遠くを見ながらしゃべっている。なおかつ呼吸がぴったり合って、綿密な構成でいい演劇的な空間が続く。そんなことって普通の俳優さんはできない。できたとしても、ものすごく稽古しなきゃいけないと思う。それをさらっとやっちゃった2人は本当にすごい2人だなと思います」と褒めちぎった。草なぎは「そうだったんですか。もっと早い段階で言ってくれたら自信持てたのに。三谷さんに褒めていただいてうれしいです」と笑顔。香取は「うれしいですけど、三谷さん自分で作った作品を褒めているみたいな」とツッコミを入れ、三谷氏が「僕の作品というより2人の作品だと思うので自画自賛できるのかな」と言うと、「ありがとうございます」と返した。三谷氏は最後に「僕はこのお二人の大ファンで、このお二人のために作品を作ることができたのがすごく光栄に思っています。だいたい1時間40分ありますけど、こんなに長く生の2人を見ていられるチャンスってあんまりないと思う。ずーっと出てますから、それはすごい機会だと思うので存分に楽しんで味わっていただきたいと思います」と語った。
2022年09月30日シネマ歌舞伎『三谷かぶき 月光露針路日本 風雲児たち』のBlu-rayが、12月7日(水) にリリースされることが決定した。『決闘!高田馬場』に続き三谷幸喜が手がける新作歌舞伎2作目となる本作は、エンタテインメント性たっぷりに歌舞伎の古典的表現を存分に活かした冒険コメディ。令和元年6月に東京・歌舞伎座で上演されると、連日大盛況となりシネマ歌舞伎化。そして今回ファンからの熱望の声を受けてBlu-ray化されることとなった。原作は、2021年に逝去したみなもと太郎が1979年から約40年にわたり連載した歴史巨編漫画『風雲児たち』。その中から、見知らぬ異国の地ロシアに漂流し、様々な困難に直面しても日本へ帰ることを諦めず強い意志を持ち運命と闘い続けた伊勢の船乗り、大黒屋光太夫の物語を歌舞伎舞台化した。出演者は松本幸四郎のほか、三谷が脚本を手掛けるNHK大河ドラマ『鎌倉殿の13人』に出演している市川猿之助、片岡愛之助、坂東彌十郎、尾上松也、そして「義高ロス」を巻き起こした市川染五郎と、今をときめく歌舞伎俳優が勢揃いしている。Blu-rayには、みなもと太郎が本作のためだけに描き下ろした、貴重なイラストを基にしたオリジナルアニメーションを収録。映像特典には、稽古風景や稽古後囲み取材、完成披露上映会の舞台挨拶を収録している。シネマ歌舞伎『三谷かぶき 月光露針路日本 風雲児たち』Blu-ray情報付き予告<リリース情報>シネマ歌舞伎『三谷かぶき 月光露針路日本 風雲児たち』2022年12月7日(水) リリースBlu-ray:8,250円(税込)※デザイン・内容・仕様は予告なく変更となる可能性がございます。『三谷かぶき 月光露針路日本 風雲児たち』Blu-rayジャケット【映像特典】・稽古風景 ※上演時・稽古後囲み取材 ※上演時・完成披露上映会舞台挨拶【予約&購入特典】松竹DVD倶楽部で予約&購入で、松本幸四郎・市川猿之助・片岡愛之助のオリジナルブロマイド3枚セットをプレゼント。詳細はこちら:<公演情報>シネマ歌舞伎『三谷かぶき 月光露針路日本 風雲児たち』原作:みなもと太郎作・演出:三谷幸喜【出演】松本幸四郎 / 市川猿之助 / 片岡愛之助市川男女蔵 / 八嶋智人坂東新悟 / 中村種之助 / 市川青虎 / 中村鶴松 / 市川染五郎 / 大谷廣太郎松本錦吾 / 市川寿猿 / 片岡松之助 / 澤村宗之助坂東彌十郎 / 市川高麗蔵 / 坂東竹三郎松本白鸚語り:尾上松也【あらすじ】天明二年十二月十四日、駿河湾沖を嵐が襲い二十四隻もの船が犠牲になった。二十三隻が海の藻屑と消えたなか、一隻だけ生き残った船、それが、大黒屋光太夫らを乗せた商船「神昌丸」。船頭・光太夫を含む十七人の船乗りたちは八カ月間海原を漂流し、ロシア領アリューシャン列島アムチトカ島にたどり着く。そして、次々と仲間を失いながらも、光太夫たちはふるさと日本への帰国を目指し、ロシア大陸を奥へ奥へと進んでいく――。
2022年09月17日三谷幸喜のホラーコメディ、パルコ・プロデュース2022「VAMP SHOW ヴァンプショウ」が延期を経て、本日8月17日(火)より開幕。初日に向けたコメントと舞台写真が公開された。東京・PARCO劇場の公演を皮切りに、愛知、大阪、福岡で上演される今作。2001年版に出演していた河原雅彦が演出のバトンを受け継ぎ、岡山天音、平埜生成、戸塚純貴、塩野瑛久、尾上寛之、久保田紗友、菅原永二が出演。仲良く旅する5人組の吸血鬼がたどり着いた山間の駅には、駅長と電車を待つ女性が一人いて――という、三谷幸喜作の異色のホラーコメディ。旅行者役の5人は、「いよいよ舞台の幕開けです。奇妙な一夜の物語を、皆様と共に過ごせる事に心を躍らせております」(岡山天音)、「舞台「VAMP SHOW」ついに開幕です!色々な事がありました!人生、ままになりませんね!でも、だからこそ面白いんだと思います!」(平埜生成)、「皆さんに本当に楽しんでいただきたい、その一心で、みんなで力を合わせて創ってきた舞台です!今までやってきた稽古と、仲間を信じて全てをぶつけます」(戸塚純貴)、「いよいよ全員で幕を開けられることを嬉しく思います」(塩野瑛久)、「お待たせしました。いよいよ開幕いたします。最近笑ってますか?笑い足りない方はPARCO劇場へ!!」(尾上寛之)とそれぞれ開幕へ向けてコメント。久保田紗友は「何も考えずに観られる楽しい作品になっていると思いますが、お客様に観ていただくことで完成するのが舞台だと思いますので、楽しい時間を劇場で一緒に創っていただけると嬉しいです」と呼びかけ、菅原永二は「満を持して初日を迎えられることにホッとしております。皆さんに楽しい時間をお届けしたいと思います」と心境を明かす。そして、演出を手掛けた河原さんは「前回出演者だった僕が演出を担当するだなんて、かつての自分は考えもしなかったですが、出てる方がはるかに楽でしたハッキリ言って。いざ作ってみると笑わせなきゃいけないし怖がらせなきゃいけないし仕掛けは多いしマジ大変!けど、その分見どころ満載ってことなんスよね。次はまた20年くらい開いちゃうかもしれないので、是非この機会に劇場で目撃あれ」と語っている。パルコ・プロデュース2022「VAMP SHOW ヴァンプショウ」東京公演は8月17日(水)~8月28日(日)PARCO劇場にて上演。※愛知、大阪、福岡公演あり(cinemacafe.net)
2022年08月17日1992年に初演、さらに堺雅人、佐々木蔵之介らの出演により2001年に再演された伝説的舞台『VAMP SHOW ヴァンプショウ』が、河原雅彦の新演出版で21年ぶりに上演される。そこで吸血鬼のひとりを演じる岡山天音に話を訊いた。脚本を手がけるのは、現在放映中の大河ドラマも話題の三谷幸喜。その彼が30年前に書き下ろした本作の魅力を、岡山はこう語る。「とても勢いがあるというか、キャラクターの行動や展開がものすごくダイナミックで、パンチ力のある脚本だと思いました。ただ当時の脚本をベースにしつつも、今回その風合いはだいぶ現代的なものになるのではないかと。河原さんが演出されることはもちろん、やっぱり『ヴァンプショウ』って、吸血鬼の5人を中心に、キャストそれぞれの個性で作り上げていく作品だと思うんです」島、坂東、丹下、佐竹、野田は、各地を転々と旅する陽気な吸血鬼5人組。だがある女性との出会いにより、彼らの関係に変化が生じて――。演じる島について、また島から見たほかの4人について、岡山はどう捉えているのか。「もともとは大学のサークル仲間で、でも僕演じる島だけが年下なんですよね。みんな非常にキャラが濃くて、例えばパラメーターみたいなものがあったら、それぞれある項目だけが突出してしまっている人たち。基本的に全員バカなんですが(笑)、島としては一人ひとりに対してリスペクトがあり、みんなのことが大好き。ただ唯一の後輩として、みんなとは違う視点から、ちょっと引いて見ている瞬間はあるのかなと思います」吸血鬼役にはそれぞれ、坂東を平埜生成、丹下を戸塚純貴、佐竹を塩野瑛久、野田を尾上寛之が演じる。「冒頭でも触れましたが、役のかたちみたいなものが、演者によってだいぶ変わってくる作品だと思います。むしろそこがないと面白くないというか。せっかくやらせてもらうわけですから、今回のメンバーがやる意味、みたいなものを見つけられたら一番素敵ですよね。稽古はまだまだ序盤で、それぞれどんな坂東、丹下、佐竹、野田になっていくのか正直わかりません。ただすでにみんな愛おしい感じはあります」この作品を通し、観客にはどんな時間を過ごしてもらいたいか訊ねると…。「非日常を味わいに来ていただきたいですね。夏の思い出になるようなエンタテインメントをお届けしたいと思っているので。観終わったあと、テーマパークから帰路につくような感覚を味わってもらえたらいいなと思います」公演は8月8日(月)に東京・PARCO劇場にて開幕。その後、愛知、大阪、福岡の各地を巡る。チケットは発売中。取材・文:野上瑠美子
2022年07月28日脚本・演出 三谷幸喜、出演 草彅剛・香取慎吾の3人による舞台『burst!〜危険なふたり~』が、7年ぶりに上演されることが決定した。本作は草彅剛と香取慎吾のみの二人芝居。香取は舞台『日本の歴史』(2021年)をはじめ多くの三谷作品に出演してきたが、草彅は本作品初演以来の三谷幸喜作品への参加となる。公演は、10月1日(土) から10月26日(水) まで日本青年館ホールにて上演予定。チケットの一般発売は、9月3日(土) 10時より開始される。■三谷幸喜 コメント大好きな作品の再演。一番楽しみにしているのは僕かもしれません。だってこんなに芝居がうまくて、こんなに格好良くて、こんなに仲のいい役者が揃った二人芝居って、そうはないですから。■草彅剛 コメント慎吾ちゃんとまた2人芝居できるのは嬉しいです。2人ならではのburst感を三谷さんが作ってくれました。張り切りマッスル!■香取慎吾 コメント大好きな三谷幸喜さんの頭から生まれた言葉たちで、大好きな俳優 草彅剛さんとburst!します。再び。<公演情報>『burst!〜危険なふたり~』2022年10月1日(土)~26日(水) 日本青年館ホール『burst!〜危険なふたり~』ロゴ脚本・演出:三谷幸喜出演:草彅剛 / 香取慎吾【チケット料金】S席:12,500円(税込)A席:7,500円(税込)一般発売日:2022年9月3日(土) 10:00~(予定)新しい地図NAKAMA先行受付:2022年8月11日(木・祝) ~(予定)公式サイト:
2022年07月26日三谷幸喜氏が脚本・演出を務める、草なぎ剛と香取慎吾の二人芝居公演『burst!~危険なふたり~』が、10月1日から26日に東京・日本青年館ホールで上演されることが26日、発表された。2015年に脚本・演出の三谷幸喜氏、出演の草なぎ剛・香取慎吾の3人による競演が実現した舞台『burst!~危険なふたり~』が7年ぶりに帰ってくる。大河ドラマ『鎌倉殿の13人』の脚本執筆を終え、次に三谷氏が臨むのは、舞台『burst!~危険なふたり~』。主演は草なぎと香取のみの二人芝居だ。三谷作品への出演は本作品初演以来となる草なぎと、舞台『日本の歴史』(2021年)をはじめ多くの三谷作品に出演してきた香取の2人。2015年の初演より7年、三谷氏は常に舞台、ドラマ、映画とジャンルを問わず話題作を生みだし続けるにとどまらず、自身が『情報7daysニュースキャスター』の司会を務めるなど新たな顔も見せている。一方、草なぎと香取も、この7年の間に、舞台、ドラマ、映画、さらにはSNS、アートの世界までも活躍の幅を広げ、節目ごとに三谷幸喜と向き合っている。2017年11月には稲垣吾郎、草なぎ、香取がMCを務めた『72時間ホンネテレビ』(ABEMA)に三谷幸喜をゲストに迎え共演を果たした。2020年には、三谷幸喜作・演出、香取主演の初シットコム作品『誰かが、見ている』(アマゾンプライムで配信中)の配信が開始。コロナ禍の中、エンターテイメントの力を疑問視する風潮もあった中、そんな重たい空気をエンターテイメントの力で吹き飛ばした。エンタメの世界をけん引する3人が久々にタッグを組むスリリングな競演に注目だ。3人のコメントは以下の通り。○■三谷幸喜大好きな作品の再演。一番楽しみにしているのは僕かもしれません。だってこんなに芝居がうまくて、こんなに格好良くて、こんなに仲のいい役者が揃った二人芝居って、そうはないですから。○■草なぎ剛慎吾ちゃんとまた2人芝居できるのは嬉しいです。2人ならではのburst感を三谷さんが作ってくれました。張り切りマッスル!○■香取慎吾大好きな三谷幸喜さんの頭から生まれた言葉たちで、大好きな俳優 草なぎ剛さんとburst!します。再び。
2022年07月26日2015年、脚本・演出を三谷幸喜が務め、草彅剛と香取慎吾が出演した舞台「burst!~危険なふたり~」が7年ぶりに上演されることが決定。3人からコメントが到着した。放送中の大河ドラマ「鎌倉殿の13人」の脚本執筆を終え、次に三谷さんが臨むのが本作。主演は草彅さんと香取さんのみの二人芝居。三谷作品への出演は、本作品初演以来となる草彅さんと舞台「日本の歴史」(2021年)をはじめ多くの三谷作品に出演してきた香取さん。三谷さんといえば、常に舞台、ドラマ、映画とジャンルを問わず話題作を生みだし続けるにとどまらず、自身で「情報7daysニュースキャスター」の司会を務めるなど新たな顔も見せている。三谷幸喜一方、草彅さん、香取さんも、この7年の間に舞台、ドラマ、映画、さらにはSNS、アートの世界までも活躍の幅を広げ、節目ごとに三谷さんと向き合ってきた。2017年11月には稲垣吾郎、草彅さん、香取さんがMCを務めた「72時間ホンネテレビ」(ABEMA)に三谷さんをゲストに迎え共演。草彅剛2020年には、三谷さん作・演出、香取さん主演の初シットコム作品「誰かが、見ている」(AmazonPrimeVideoで配信中)が登場。コロナ禍の中、エンターテイメントの力を疑問視する風潮もあった中、そんな重たい空気をエンターテイメントの力で吹き飛ばしてくれた。この3人が久々にタッグを組むスリリングな競演に、注目だ。香取慎吾三谷幸喜コメント大好きな作品の再演。一番楽しみにしているのは僕かもしれません。だってこんなに芝居がうまくて、こんなに格好良くて、こんなに仲のいい役者が揃った二人芝居って、そうはないですから。草彅剛コメント慎吾ちゃんとまた2人芝居できるのは嬉しいです。2人ならではのburst感を三谷さんが作ってくれました。張り切りマッスル!香取慎吾コメント大好きな三谷幸喜さんの頭から生まれた言葉たちで、大好きな俳優 草彅剛さんとburst!します。再び。「burst!~危険なふたり~」は10月1日(土)~26日(水)日本青年館ホールにて上演。(text:cinemacafe.net)
2022年07月26日映画館で毎月、シネマ歌舞伎を上映する《月イチ歌舞伎》。8月は、令和元年(2019)6月に歌舞伎座で上演され、連日大入り満員となった『三谷かぶき 月光露針路日本 風雲児たち』が登場する。みなもと太郎の“歴史大河ギャグ漫画”『風雲児たち』を原作に、三谷幸喜が歌舞伎化した話題作。三谷が歌舞伎を手掛けるのは『決闘!高田馬場』以来13年ぶり2度目で、歌舞伎座では初となった。舞台は鎖国を敷いていた江戸時代後期。商船の船頭、大黒屋光太夫は伊勢を出帆後、嵐に遭い漂流。17人の乗組員を乗せた船は8ヵ月の漂流を経てロシア領の島へたどり着く。厳しい暮らしや病で次々と仲間を失いながらも帰国の道を探る光太夫たちだが、その協力と許可を得る旅は、意に反してロシアの奥へ奥へと向かってしまう。ついにはサンクトペテルブルグにて、女帝エカテリーナに謁見することに……。日本に帰れるのか、それ以前に生き延びることができるのか――。絶望的な状況に置かれた一行だが、個性的な登場人物たちのテンポの良い掛け合いに三谷らしいコメディセンスが光り、笑いもたっぷり。しかしその中でも「生きて日本に帰る」という切実な思いが執念のように色濃く描かれ、濃厚な人間ドラマになっている。そして三谷の秀逸な脚本に呼応するように、俳優陣も豪華だ。中でも平成時代の歌舞伎ブームを人気花形役者として第一線で牽引し、令和の現在、歌舞伎界のど真ん中を担う世代となった松本幸四郎、片岡愛之助、市川猿之助がどっしりと、かつ生き生きとしていて頼もしい。一行のリーダー光太夫が幸四郎、個人主義的なようで全体のバランスを取っている新蔵役に愛之助、不平不満ばかり口にするがなぜか求心力のある庄蔵役に猿之助という布陣。丁々発止の掛け合いはもちろん、クライマックス、『俊寛』を彷彿とさせる帰国目前のやりとりは、見ていて鳥肌が立つほど。表情をアップで見られるシネマ歌舞伎ではいっそうその迫力に圧倒される。ほか、現在『鎌倉殿の13人』で大注目の坂東彌十郎の愛らしさ、市川染五郎や中村鶴松といった若手注目株の爽やかなひたむきさも印象深い。三谷の出世作『王様のレストラン』で主演した松本白鸚も、作品を締める重みを出す一方で、お茶目な顔もチラリ。これが初めての歌舞伎出演となった八嶋智人も、彼らしく“立板に水”でしゃべり倒したと思ったら見得も切る大活躍なのでご注目を。女帝エカテリーナ(猿之助/二役)と謁見するロシア宮廷の場面では、歌舞伎俳優たちの宝塚ばりの“輪っかのドレス”姿も堪能できる楽しみも。だがそんな様々な楽しい仕掛けを味わってもなお、思い半ばで道を絶たれる人の無念さ、悩みながら何かを選択する決意、そして何としても故郷に帰るという不屈の精神……登場人物たちのそれぞれの“思い”に、一番胸を打たれるのである。文:平野祥恵<作品情報>シネマ歌舞伎第36弾『三谷かぶき 月光露針路日本 風雲児たち』上映期間:2022年8月12日(金)~2022年8月18日(木) 全国の映画館にて上映公式サイト:ぴあアプリ限定!アプリで応募プレゼントシネマ歌舞伎第36弾『三谷かぶき 月光露針路日本 風雲児たち』の東劇(東京・築地)招待券を10名様にプレゼント!【応募方法】1. 「ぴあアプリ」をダウンロードする。こちら() からもダウンロードできます2. 「ぴあアプリ」をインストールしたら早速応募!
2022年07月23日印象的な顔立ちのはずなのに、作品のたびに纏う雰囲気のみならず表情も佇まいもあんまり違うものだから、それが金子大地さんであることを忘れてしまう。多くの役者さんは、役を通して本人の人となりが透けて見えるものだけど、それがどうにも掴めない。ならば、と直接ご本人を訪ねて、お聞きしてみることにしました。――放送中の大河ドラマ『鎌倉殿の13人』では源頼家を演じていますが、父親の頼朝が突然死を迎えたことで、ここから頼家は怒涛の展開で…終焉が目前ですよね。頼家は、歴史的には自己中心的な人間のイメージが定着していますが、脚本の三谷(幸喜)さんと話した時に、そうは描きたくない、可哀想な人だとおっしゃったんですよね。でも確かにそうなんです。父上(頼朝)が急死して、18歳という若さで突然鎌倉殿を任されて、その重圧はとてつもないものだったはずなんです。武術の才能はあったけれど世間知らずで、欲にまみれた百戦錬磨の大人たちに囲まれて誰の言葉を信じていいのかわからなくなって、どんどん堕ちていってしまう。そこの切なさというか孤独は意識しました。――若くして非業の死を遂げる役ですが…。頼朝の死により、タイトルにもなっている13人がようやく集まって、僕が演じる頼家の座を狙うわけで、ここからどんどん面白い展開が待っています。頼家も最期までしっかり描いていただいたので、そこは楽しみにしていただければと思います。――金子さんに伺いたかったのは、作品ごとに印象が全然違うので、どこまで意識されているのかと。それ、言っていただくことが多いんです。以前は、もっと金子大地として知られたいという気持ちもあったんですが、今はありがたいことだなと受け止めています。――自覚はあります?現場での言葉遣いとかは、多少変わったりします。すごく明るい役だったら現場でもちょっとおちゃらけたり、陰のある役だったらあまり人と話さなくなったり。あと、見た目が変わると自然と変わります。髪が目にかかっているか髪が上がっているかでもメンタルが変わりますし、服装とかでも違ってきます。でも、現場が終わったらその感覚も終わりで、普段通りの金子大地になります。――そういう見た目の部分をご自身から提案されることも?提示されるもの以上のことをやりたいなとは思います。全然違う角度のこっちもいけるね、と言っていただけたら、それが理想というか。これって自分に寄せた上で期待以上のものになったということだと思うので、それが演じる僕も一番嬉しいですし納得してもらえる。ダメだったら言われた通りにやります(笑)。――現場では監督に提案したり相談したりするほうですか?9月に公開される映画『手』の森役は、早々に監督の松居(大悟)さんに「あまり掴めないので一緒に考えさせてほしいです」とお願いしました。――最後のシーンでの金子さんの演技が印象的でした。あのシーンは本当にすごく悩みました。さわ子(福永朱梨)と対面して森が発する言葉が、本気なのかがわからなくて。でも松居さんに相談したら「考えすぎだよ」と言われて、答えを出さずにあるがままやろう、となりました。――みじめな場面を演じるのは、ご自身はどんなお気持ちですか?自分の恥ずかしいところをさらけ出すのは全然苦ではないんです。むしろ楽しい。人がもがいている姿とか、ダサい姿をさらけ出すような場面、好きなんです。ここまで悲惨だったりみじめになっている男は、面白いだろうと、演じながらどこかで笑っている自分がいます。――演技に注目が集まったのは、ドラマ『腐女子、うっかりゲイに告る。』のナイーブな演技だと思います。異性と恋愛したいのに、同性しか好きになれずに悩む高校生・純の役でしたが、表情が普段とは全然違ってましたよね。あの役は本当に難しかったです。撮影に入る前に、当事者の方たちのリアルな言葉を聞いたり調べたりしました。自分の心の中にある扉を全部開けて、物事を決めつけて考えるのはやめて、わかったつもりにならずに、想像し続けるというか。あの期間は、街中を歩いている男性を見て、この人と恋愛関係になったらどうなるんだろうと考えて、ドキドキしたり。ガチガチに固まったものを全部取っ払ったことで腑に落ちた部分もありました。あの期間は本当に純くんに近づこうとしていましたね。――その作業は、ご自身としてはあまりないことだった?わりと役を自分に重ねて考えるほうなんですが、『腐女子~』に関しては全然自分と違うキャラクターだったので。役作りというか…役について考える時間をいただけたし、作品に寄り添って一緒に考えてくださる素晴らしいチームだったので、演じきることができたのかなと。金子さんが出演する映画『手』は、「日活ロマンポルノ」生誕50周年記念プロジェクトとして企画された「ROMAN PORNO NOW」の第1弾作品。山崎ナオコーラさんの同名小説を原作に、『ちょっと思い出しただけ』などを手掛けた松居大悟さんが監督。主演は福永朱梨さん。9月16日より全国順次公開。かねこ・だいち1996年9月26日生まれ、北海道出身。2018年のドラマ『おっさんずラブ』で注目を集め、ドラマ『腐女子、うっかりゲイに告る。』にてドラマ初主演を果たす。近年の主な出演作は映画『猿楽町で会いましょう』『サマーフィルムにのって』など。放送中のNHK大河ドラマ『鎌倉殿の13人』では源頼家役を務める。スウェット¥27,500(ケンイチ)パンツ¥30,800(セブン バイ セブン)シューズ¥25,300(アポクリファ) 以上サカス ピーアール TEL:03・6447・2762※『anan』2022年7月27日号より。写真・玉村敬太スタイリスト・千野潤也(UM)ヘア&メイク・Taro Yoshida(W)インタビュー、文・望月リサ(by anan編集部)
2022年07月22日「大泉洋という俳優が源頼朝を演じ、結果的にこういう頼朝像ができあがったのがすべてだと思います。孤独な部分も含めて、こんなに人間味のある頼朝を演じられる俳優さんはほかにいるのだろうかと僕は思っています」そう話すのは、脚本家の三谷幸喜(60)。大河ドラマ『鎌倉殿の13人』(日曜20時からNHK総合ほかで放送中)前半の“主役”として物語をリードしてきた頼朝にも、いよいよ最期のときが。「全部大泉のせい」「頼朝嫌い」とSNSでもたびたび話題になった“大泉頼朝”。十分すぎるほどの存在感を放った鎌倉殿が去ったあと、義時(小栗旬)はどうなっていくのか。「なんでもありの混沌とした時代の中で、一人だけ義時というリアリストがいた。後半の年齢を重ねてからの義時のほうが、より、小栗さんのよさが出てくると確信しています」(三谷・以下同)放送当初から登場している三浦義村(山本耕史)に関しては「ラスボス」の言葉が出た。「三浦義村はどの局面においても何を考えているのかわからない不思議な人。歴史を知っている方はご存じかと思いますが、義村は暗躍しますから、ラスボス的な意味合いで物語を引っ張っていくのは三浦義村かもしれません」政治家としての手腕よりも悪女のイメージで語られることの多い、政子(小池栄子)の描かれ方も注目すべきポイントになりそうだ。「北条政子という人物が悪女として名が知られているのが、僕には不思議でしょうがない。その局面でやるべきことをやっているだけで、けっして悪女ではない。そんな政子の生涯を描くことができる喜びを感じています」日曜の夜の楽しみはまだまだ続きそう!
2022年07月02日三谷幸喜作、河原雅彦演出によるパルコ・プロデュース2022『VAMP SHOWヴァンプショウ』が2022年8月8日(月)~28日(日)、東京・PARCO劇場にて上演される。本作は、1992年にサードステージのプロデュース公演として初めて上演された伝説の舞台。2001年にはパルコ&サードステージ提携プロデュースとしてPARCO劇場にてキャストを一新し、池田成志の演出で上演された、三谷幸喜作、異色のホラー・コメディ。西村雅彦、古田新太、池田成志(1992年)、佐々木蔵之介、堺雅人、河原雅彦、橋本じゅん、伊藤俊人(2001年)と、当時の若手実力派俳優が出演してきた幻の作品が21年ぶりに上演される。今回演出を手がけるのは2001年版に出演していた河原雅彦。キャストにはドラマ『最愛』や『ミステリと言う勿れ』などに出演し癖のある役も難なくこなす高い演技力で評価されながら、現在放送中の『恋なんて、本気でやってどうするの?』で不器用ながらも主人公の親友にアプローチする不思議男子・克巳を演じ普段の役とのギャップでTwitterトレンド入りも果たした岡山天音、映画『今日から俺は!!』や連続テレビ小説『カムカムエヴリバディ』に出演し、『インビジブル』では主人公の刑事人生を大きく揺るがせた事件で殉職した安野慎吾を演じたことも記憶に新しい平埜生成、映画『銀魂』やドラマ『勇者ヨシヒコと導かれし七人』に出演し、2022年春放送の『ユーチューバーに娘はやらん!』ではユーチューバーの不安定だが冒険家なタックタックを演じるなど多くの作品で抜群のコメディーセンスを発揮している戸塚純貴。『VAMP SHOW』出演者左から)塩野瑛久戸塚純貴岡山天音平埜生成尾上寛之さらに獣電戦隊キョウリュウジャーで注目を集め、バンド女王蜂のMV(『KING BITCH』)出演や現在放送中の連続ドラマ『探偵が早すぎる〜春のトリック返し祭り〜』では、主人公に熱心にアプローチする会社の同僚・大谷和馬を演じ話題を呼んだ塩野瑛久、そしてNHK連続テレビ小説『ひよっこ』での頼もしい兄から、NHK連続テレビ小説『カーネーション』では不憫な次男、ドラマ『アンナチュラル』『シグナル』の連続殺人犯役と演技の幅が広く、どんな役柄でも自分のものにしてしまう個性派俳優尾上寛之と今後益々期待される若手演技派俳優たちが結集した。楽しく旅する5人組の吸血鬼。うっそうとした森に囲まれたさびれた山間の駅にたどり着く。駅には駅長と、電車を待つ女性がひとり・・・。8月の東京公演を皮切りに愛知、大阪、福岡と巡演予定。チケット一般発売は7月2⽇(土)より。<これまでのVAMP SHOW>山間の寂れた駅で、5人の青年がある女性と出会うことで始まる物語。明るく楽しい旅行者の青年たちは実は吸血鬼で・・・。初演は1992年。俳優・池田成志の「怖くてびっくりするホラーな芝居がやりたい」、から始まった本企画。中心に流れる話は魅力的でないと成立しない、と脚本を三谷幸喜に依頼。三谷幸喜作品らしい笑いはもちろん、ゾクっとするホラー要素が加わり、若手俳優たちの演技合戦も魅力的な、見どころ満載の傑作ホラー・コメディが誕生した。2001年版では、それぞれ演劇界を中心に実績を重ね、映像にも活躍の場を広げ注目されていた、堺雅人、佐々木蔵之介、橋本じゅん、河原雅彦、伊藤俊人らが演じ、舞台俳優の魅力と演劇の面白さを存分に発揮した。そして、2022年。様々な作品で欠かせない存在となっている実力俳優が集まり、新たな『VAMP SHOW』が誕生する。2001年「VAMP SHOW」PARCO劇場撮影:谷古宇正彦◎1992年2/24-3/8@スペースゼロ他(サードステージプロデュース)作:三谷幸喜演出=板垣恭一、池田成志出演:京晋佑、西村雅彦、古田新太、池田成志、まつおあきら / 一橋壮太朗(三谷幸喜)、藤井かほり◎2001年6/2-7/8@PARCO劇場、7/13-22@大阪シアター・ドラマシティ(PARCO&サードステージプロデュース)作:三谷幸喜演出:池田成志出演:堺雅人、佐々木蔵之介、橋本じゅん、河原雅彦、伊藤俊人 / 手塚とおる、松尾れい子■公演情報パルコ・プロデュース2022『VAMP SHOWヴァンプショウ』【東京公演】2022年8月8日(月)~8月28日(日)会場:PARCO劇場※愛知、大阪、福岡公演あり作:三谷幸喜演出:河原雅彦出演:岡山天音平埜生成戸塚純貴塩野瑛久尾上寛之 ほか後援(東京公演)=TOKYO FM 企画・製作=株式会社パルコ⼊場料金(全席指定・税込):一般‐10,000円全席指定グッドプライス‐9,000円U-25チケット‐6,000円(観劇時25歳以下対象、要身分証明書※コピー・画像不可、原本のみ有効)、当日指定席券引換※「パルステ!」、チケットぴあにて前売販売のみの取扱い、指定席との連席購入不可(連席ご希望の場合は指定席をご購入ください)⼀般発売日:2022年7月2⽇(土)チケットぴあ: 公式HP:
2022年05月27日俳優の岡山天音、平埜生成、戸塚純貴、塩野瑛久、尾上寛之が出演する舞台 パルコ・プロデュース2022『VAMP SHOWヴァンプショウ』が、8月8日から東京・PARCO劇場で上演されることがわかった。同作は、三谷幸喜氏作で1992年に西村まさ彦、古田新太、池田成志らの出演でサードステージのプロデュース公演として初上演、2001年には佐々木蔵之介、堺雅人、河原雅彦らの出演で上演されたホラーコメディ。21年ぶりに復活する今回は、2001年版に出演した河原が演出のバトンを引き継ぎ、メインキャストには、『恋なんて、本気でやってどうするの?』(カンテレ・フジテレビ系)の岡山、金曜ドラマ『インビジブル』(TBS系)の平埜、映画『銀魂』やドラマ『勇者ヨシヒコと導かれし七人』(テレビ東京系)に出演した戸塚、『探偵が早すぎる〜春のトリック返し祭り〜』(読売テレビ・日本テレビ系)の塩野、ドラマ『アンナチュラル』(TBS系)で連続殺人犯役の怪演が話題になった尾上らが顔を揃える。全国を旅して暮らす陽気な吸血鬼の男5人が、山間の廃れた駅で1人の女性を出会うことで物語が展開する。東京公演は8月8日から8月28日までで、愛知、大阪、福岡公演も行われる予定。
2022年05月27日三谷幸喜が手掛けるパルコ・プロデュース2022「VAMP SHOW ヴァンプショウ」がこの夏、上演されることが決定した。楽しく旅する5人組の吸血鬼。うっそうとした森に囲まれたさびれた山間の駅にたどり着く。駅には駅長と、電車を待つ女性が一人…。本作は、1992年にサードステージのプロデュース公演として初上演された伝説の舞台。2001年には、パルコ&サードステージ提携プロデュースとしてPARCO劇場にてキャストを一新し、池田成志演出で上演された異色のホラーコメディ。21年ぶりの復活となる今回は、2001年版の出演者、河原雅彦が演出のバトンを受け継ぎ、キャストには、現在放送中のドラマ「恋なんて、本気でやってどうするの?」に出演する岡山天音、『今日から俺は!!』「インビジブル」の平埜生成、『銀魂』「勇者ヨシヒコと導かれし七人」の戸塚純貴、「獣電戦隊キョウリュウジャー」の塩野瑛久、「アンナチュラル」「シグナル」の尾上寛之が決定している。なお、チケットは7月2日(土)に一般発売が行われる。パルコ・プロデュース2022「VAMP SHOW ヴァンプショウ」東京公演は8月8日(月)~28日(日)PARCO劇場にて上演。※愛知、大阪、福岡公演あり(cinemacafe.net)
2022年05月27日「菅田さんは脚本家の三谷幸喜さん(60)に会ったことがないんです。いつか対面するときのために、大泉洋さんが『三谷さんのボケにつっこめ!』と接し方を伝授してくれたそうですが、菅田さんは『初対面では無理ですよ』と笑っていたみたいですよ」(芸能関係者)『鎌倉殿の13人』で源義経を演じている菅田将暉(29)。従来のイメージを覆す義経像が話題だが、役づくりは手探りだったようで……。「三谷さんが描く義経は突拍子もない言動が多いですからね。菅田さんとしては、義経の言動の真意を三谷さんに直接聞きたかったでしょうが、三谷さんは現場にまったく来ないのでそれができず、苦労したと思います。そのうえ乗馬や弓などの練習もしなければいけないわけです。『役者人生でいちばん難しい役』だと言っていました」(NHK関係者)そんな難役に挑戦すると決まったとき、菅田には「頼りたい」と頭に浮かんだ人物がいたようだ。「役者の知人から聞いたのですが、『(三浦)春馬さんに大河の話を聞きたかったな』と菅田くんが漏らしていたそうです」(制作関係者)三浦春馬さん(享年30)と菅田は3歳差。ほぼ同世代だが、菅田は“影響を受けた俳優”として春馬さんの名前を挙げたこともある。「年齢は近いですが、春馬さんは子役出身なので、キャリアは菅田さんより10年以上長い先輩なんです」(テレビ局関係者)’11年の春馬さん主演のドラマ『大切なことはすべて君が教えてくれた』(フジテレビ系)で初共演。以降、つかず離れずの交流が。「私生活でよく遊ぶ仲ではなかったはずです。でも役者として互いに一目置いていたんじゃないかな。春馬くんが、菅田くんの舞台を見に来て楽屋を訪ねていたこともありましたからね」(菅田の知人)’17年の大河ドラマ『おんな城主 直虎』で、2人は親子の役を演じた。菅田にとっては初大河で、戸惑いが多かったようだ。そんな菅田を春馬さんは激励に訪れている。「親子役ながら共演シーンがなかったんですが、春馬さんはわざわざ差し入れを持って菅田さんの現場を訪れました。演技を褒められて、菅田さんは照れくさそうにしていましたよ」(別のNHK関係者)激励の背景には、春馬さんなりの現場づくりの意識もあったのかもしれない。春馬さんはインタビューで俳優としてのポリシーを次のように話していたことがある。《いいパフォーマンスのための勉強と同時に、チームでモノづくりをする、人の気持ちのつかみ方、癒し方も学びたい》(「LEE」WEB版’19年9月19日配信)人を大事にしていた春馬さんの在り方を、菅田は『鎌倉殿』の現場で遺命として思い出したのではないだろうか。「菅田さんはふと春馬さんのことを思い出すことがあるそうです。小栗旬さんら役者仲間との話題で、自然と名前が出ることもあるとか」(前出・制作関係者)春馬さんの思いを胸に、義経は間もなくクライマックスを迎える。
2022年05月20日「大事なものをどんどん失ってしまう。何か、すがるものを探しているというか、生きるためのたくましさがあったのでは……」4月11日、NHK大河ドラマ『鎌倉殿の13人』で八重役を演じる新垣結衣(33)はスポーツ紙各紙のインタビューで、八重の心境をそう推察していた。17日の放送回では、小栗旬(39)演じる主役・北条義時と八重が晴れて夫婦に。さらに2人の間に、義時の次の第3代執権となる泰時が誕生するシーンが描かれた。大河のロケが行われている伊豆の国市には八重ゆかりの眞珠院がある。まさに“ガッキー効果”で参拝者が急増しているという。「コロナ禍で中止が続いていた年に1度の『八重姫まつり』ですが、今年は4月10日に4年ぶりに開催できました。非常に多くの方々がお参りに来ていただきました」そう喜ぶのは稲井弘純住職だ。「大河が始まってからは、もうすごい反響です。以前とは比べものにならないほど、御朱印なども求める方が多くなり、土日は駐車場が満車で駐車待ちの状態です」だが実は、八重は悲劇的な末路をたどる伝承が残っていた――。「頼朝が伊豆に流され、伊東祐親の娘・八重姫と知り合い、やがて息子・千鶴丸をもうけます。平家との関係悪化を恐れた祐親は幼児を殺害し、八重姫を自分の館に幽閉してしまいます」(稲井住職)『鎌倉殿』でも大泉洋(49)扮する源頼朝との子が殺されるなどの悲劇は描かれていたのだが……。「八重は1180年7月16日、館を抜け出し頼朝に会いに行きますが、すでに北条政子と結ばれていたのです。ショックのあまり八重は館に帰る途中、『私自身の身を犠牲にして、今後こんな悲しい女性が現れないように守護神になりましょう』と言って、この眞珠院近くの真珠ヶ淵に身を投げたんです。これは、資料などに残っているわけではなく口伝され、眞珠院にずっと伝わっているものです」史実としての八重の生涯について、東京大学史料編纂所の本郷和人教授はこう語る。「八重については歴史上の資料はほとんどありません。伊東祐親の娘で頼朝との間に1児をもうける。そして祐親に2人の仲を裂かれ子供を殺された。史実として確かなのはここまでです」■専門家は「義時と八重の結婚は歴史学的には完全にフィクション」と断言大河では、八重がその後、義時と夫婦になり泰時を出産しているが、本郷教授は「歴史学的には完全にフィクション」と断言する。「史実では、義時との間に泰時を産んだのは阿波局という側室です。この阿波局が八重と同一人物という可能性はゼロですね。阿波局は、頼朝の御所で働いていました。ですから主人は頼朝の妻・政子になります。あれだけ激しい政子が、夫の元妻を同じ空間に置くとは考えられません」大河では八重が御所に行き、一時期、政子(小池栄子)のもとで働くシーンが描かれていた。これは脚本を務める三谷幸喜(60)オリジナルの八重ということになる。NHK関係者はこう語る。「歴史好きの三谷さんは原則として史実を忠実に再現することを心掛けています。そのうえでドラマを面白くするために登場人物をどう膨らませるかを常に考えています。従来、悲劇の女性として描かれてきた八重に関心を持った三谷さんは『新垣さんに演じてほしい』と熱心にオファーしたといいます」大泉と新垣の過去の共演作が起用のきっかけの一つだったという。「’14年公開の新垣さん主演映画『トワイライトささらさや』で彼女は大泉洋さんの妻、そして自身初となる母親役を演じました。この映画のポスターを、三谷さんの監督作『ラヂオの時間』や『みんなのいえ』を手掛けたイラストレーターが描いており、三谷さんもこの映画を見ていたといいます。『鎌倉殿』でも頼朝と八重との間に子供が生まれることから、新垣さんに白羽の矢が立ったそうです。意外なことに三谷さんは新垣さんと仕事をするのが今回が初めて。撮影に入る前に15分会っただけでした」(前出・NHK関係者)制作関係者もこう語る。「かねて新垣さんの演技を高く評価していた三谷さんは今作で『逃げ恥』の、みくり役のイメージを塗り替えたいと強く思っていたそうです。八重は意志が強く、自分の思いに忠実に行動できる女性。実際に会った新垣さん本人と重なる部分が多々あり、新たな八重像が広がったと聞いています」■三谷は《新垣さんは稀有な女優さんだと思う》と絶賛三谷は今年初め、『朝日新聞』の連載エッセイでこうつづっていた。《僕は当て書きの脚本家。俳優さんありきで、その人にどんな役を演じてもらったら面白いか、どんなセリフを喋ってもらったら楽しいか。そこから物語を作っていく》《新垣さんは稀有な女優さんだと思う。(略)ほんの小さな眉の動き、固く結んだ唇が少しだけ緩む瞬間。そういった細かい表情で気持ちを表現する。これってとんでもなく難易度が高いこと》《きっと信じられないほど台本を読み込み、役を自分に落とし込んでいるのだろう》(「三谷幸喜のありふれた生活」’22年1月27日付)前出のNHK関係者が続ける。「三谷さんはもちろん八重が身投げしたという伝承をご存じでした。とはいえ、八重が江間次郎という男性に嫁いだという別な説もあり、江間の領地が伊豆の北条館の目と鼻の先だったことから、義時と結婚するという今回のシナリオが誕生したといいます。三谷さんは新垣さんを2人の英雄と結婚する美女“クレオパトラ”と評し、撮影後も『自分が思い描いていた以上の八重さんでした』とベタ褒め。難役にプレッシャーを感じていたという新垣さんは『全部報われました』と安堵していました」前出の稲井住職も“三谷版”八重についてこう語る。「三谷さんはいろいろな伝承をつなぎ合わせて義時が結婚した女性が八重姫だったということにしているんでしょう。それはそれで、物語的には楽しいですけどね(笑)」史実を超越した、義時と八重の新たなラブストーリーには三谷の“ガッキー愛”が詰まっていた。
2022年04月19日「三谷さんにはMCの経験がありません。それでも今回抜擢された背景には、“相棒”安住アナの意向があるんです」(TBS関係者)4月2日の放送から『情報7daysニュースキャスター』(TBS系)のMCを務めている三谷幸喜氏(60)。前任のビートたけし(75)の後を継ぎ、安住紳一郎アナ(48)と共に番組の進行を担う。現在放送中の大河ドラマ『鎌倉殿の13人』(NHK)も手掛けている人気脚本家の三谷氏と、TBSを代表するアナウンサーの安住アナ。異業種の2人だが、実は親交が深いようだ。「2人は’13年の『ぴったんこカン・カン』(TBS系)で初めて共演しました。以来、プライベートでも連絡を取り合う仲になったそうです」(前出・TBS関係者)交流を重ねるにつれ、「信頼関係が生まれていった」と前出のTBS関係者は続ける。「’19年7月放送の『ぴったんこカン・カン』で番組冒頭から“重大発表がある”と言い、後半までその内容を隠して煽っていました。視聴者は安住アナの結婚や退社を予想しましたが、重大発表とは“安住アナが東京五輪のキャスターに就任した”ということ。当時、視聴者として見ていた三谷さんは『ああいう演出はよくない』と安住アナに“クレーム”を送ったそうです。安住アナはそんな本音を包み隠さず言ってくれる三谷さんを頼もしく感じており、MC起用の決め手になったと聞いています」いっぽうの三谷氏がMCのオファーを引き受けたのには、“打算”があると芸能関係者は明かす。「三谷さんの『Nキャス』1本のギャラは80万円だそうです。前任のたけしさんのギャラは180万円から200万円ほどといわれているので、たけしさんの半額以下。それでも、MC初挑戦の文化人枠としては異例の高額なんです。大河の脚本のギャラは約2千万円で、映画は1本800万円から1千万円。大河は約2年間拘束される大仕事なので、三谷さんは収入減を心配していました。そんななか『Nキャス』のオファーは“渡りに船”だったそうです」三谷氏がギャラを重要視するのには、理由があるようだ。「三谷さんは’13年7月、19歳下の一般女性と結婚。そしてその翌年6月、52歳で初めてお子さんが生まれました。その後、前立腺がんが見つかり、’16年に手術することに。改めて『家族をなんとしても守っていかなくては』という気持ちが強くなったといいます」(前出・芸能関係者)『週刊文春』’21年12月30日号で、《(家庭をもつまで)ギャラが幾らかなんて考えたこともなかった。でも今は違う。三谷家のため、仕事を選ぶ基準はまずそこですから》と語っていた三谷氏。『Nキャス』での活躍次第では、“MC転身”で荒稼ぎする日が来るかも!?
2022年04月08日「非常に今後が楽しみになる義時像でした」1月9日にスタートしたNHK大河ドラマ『鎌倉殿の13人』。脚本の三谷幸喜(60)は、主演の小栗旬(39)にこのようにメールしたという。視聴率は17.3%と、同時間帯ではトップの数字を記録し、順調な滑り出しとなった今作。その撮影の裏側では、こんな出来事がーー。【1】出演者が困惑する三谷幸喜の「醜聞禁止令」「三谷さんのこだわりが強く、特に北条義時を演じる小栗さんへの注文は多々あります。脚本家が現場に来ることは珍しくはないですが、三谷さんは本当によく顔を出して制作陣や出演者と細かい打ち合わせを重ねています。現場で脚本を変えることもあり、小栗さんは“今まででいちばんしんどい役”と冗談交じりにこぼしていました」(NHK関係者)並々ならぬ熱意で今作に臨む三谷。クランクイン当初には、出演者にある“お願い”をしたという。「三谷さんは出演者たちに“マスコミに撮られないように私生活も注意してください”と、スキャンダル封印指令を出したそうです。昨今は撮影期間中に出演者のスキャンダルが報じられて降板になり、撮影の進行に支障をきたす事例が増えています。それまでの現場の雰囲気もガラッと変わり、作品のクオリティが下がってしまうこともあるんです。“作品が純粋に話題になってほしい”という三谷さんは、スキャンダルを危惧しているようでした」(前出・NHK関係者)’20年の記者会見で三谷は、出演者について「『脛に傷持ってるかな』と思う方は、ぜひ断ってください」と冗談めかして呼びかけていたが、警戒心は本物だったようだ。「今作は小栗さんをはじめ、兄・北条宗時役を演じる片岡愛之助さん(49)など大物俳優がズラリ。皆さん、三谷さんのあまりの真剣さに怯えながら、どこか困惑している感もありました」(制作関係者)【2】兄弟愛の秘密は阪神愛阪神ファンとしても有名な小栗。ある会見では「兄と親父が熱狂的な阪神ファン。負けると家の空気が悪くなる」と語っていたことも。「昨年6月に大河がクランクインしたときは、阪神が首位を独走しており、2位と最大8ゲーム差をつける絶好調の時期でした。実は愛之助さんも同じく阪神ファンで喜び合っていたそうです。後白河法皇役の西田敏行さん(74)も大の阪神ファンで上機嫌だったとか」(前出・NHK関係者)【3】小栗の大親友・松潤が撮影現場をサプライズ訪問コロナ禍での撮影では、マスクが必須アイテム。「小栗さんはマスクに毎日メッセージを書き、スタッフや出演者を和ませていました。その一日のなかで印象的なセリフを書いていたり、最後の現場となるスタッフがいる日には、その方の名前と《お疲れさまでした》と添えたマスクをしてねぎらっていました」(前出・NHK関係者)そんな和気あいあいとした撮影現場に、ある人物が訪れたという。「松本潤さん(38)です。小栗さんとは’05年の『花より男子』(TBS系)以来の大親友。小栗さんを激励していました。小栗さんは松本さんに『乗馬に行こう!』と誘っていました」(制作関係者)『鎌倉殿〜』の次の大河ドラマ『どうする家康』で主演を務める松本。小栗は親友同士の主演リレーに「感慨深い」と明かしていた。実際、小栗は最近のインタビューでこう語っている。《彼(松本)は彼で準備を進めているみたい。『大河の現場どう?』なんて言われて、楽しくやってるよと。『そうか、俺も楽しくできたらいいんだけどな』みたいな。自分もクランクインするまではどこか不安を感じていたので、その気持ちは分かるなと》(『日刊スポーツ』1月9日付)大親友&大河主演同士のエール交換で演技が一層磨かれたようだ。【4】菅田将暉新妻手作り「解毒(秘)スープ」愛飲中!源義経役の菅田将暉(28)は、大河出演に加え「月9」主演と今年も飛ぶ鳥を落とす勢い。昨年11月に小松菜奈(25)と結婚し、大河の現場では祝福の嵐だったと、菅田を知る役者仲間は話す。「大河の現場では、やはりふだんから親しい小栗さんとよく話しています。『新婚生活は楽しいだろ?』と小栗さんに聞かれ、『楽しいです。胃袋もしっかりとつかまれています』とのろけていたとか。小栗さんは別の現場でも『あいつ、幸せオーラを隠せてなかった』と笑顔で言っていたそうです」多忙を極める菅田だが、今は新妻の小松が体調管理をサポートしてくれているそうだ。「現場で出るお弁当だけでは栄養が偏るということで、小松さんは野菜をたっぷり入れたデトックススープをよく作るとか。保温ポットに入れて、仕事場にも持たせているそうです。ベースはトマトなので具材を変えればアレンジがきくのもお気に入りのポイント。カレールーを加える日もあるとか。寒い時季だけに重宝しているようです」(前出・制作関係者)【5】大泉洋&小池栄子は私生活でも家族ぐるみの付き合い今作では大泉洋(48)が源頼朝、小池栄子(41)が北条政子に扮し夫婦役を演じている。実は私生活でも以前から2人は家族ぐるみの付き合いだという。「大泉さんと小池さんは以前から仲がよく、小池さんの夫の坂田亘さん(48)も交えて飲みに行くこともあるんです。無愛想な坂田さんは大泉さんのトークにほとんど笑わないそうで、大泉さんいわく“2人は当たり屋夫婦”だとか。あるとき飲みの席で、大泉さんと小池さんの間で冗談半分の“罵り合い”が始まり、大泉さんが小池さんに暴言を吐いてしまった。即座に小池さんが隣の坂田さんに『今のちゃんと回した?』と振り、スマホで動画を撮っていた坂田さんは『これを世に出したらコイツは終わりだな(笑)』とやり返したことが」(テレビ局関係者)「(大泉と)2人のシーンでは、コントのようになっていないか心配」と話していた小池。気心の知れた豪華キャスト同士が大河ドラマで魅せる壮大な人間ドラマから目が離せそうもない。
2022年01月20日脚本家の三谷幸喜氏(60)が情報番組『新・情報7days ニュースキャスター』(TBS系)の総合司会に就任すると1月19日に報じられた。3月いっぱいでビートたけし(75)が卒業予定の同番組。『スポニチアネックス』によると三谷氏は深く考えた結果、“60歳の新たな挑戦”として引き受けることを決断したという。還暦という節目に、新たなフィールドへと歩みを進める三谷氏。ネットでは《三谷さんを持って来るとは中々の変化球》《どのような発言するか楽しみ》《どうなるのか気になる》と期待の声が上がっている。いっぽう懸念点も浮上している。実は三谷氏は筆が遅いことで広く知られているため、「本業に影響が出るのでは?」との声が上がっているのだ。例えば’13年12月、三谷氏が脚本・監督を務めたドラマ『大空港 2013』(WOWOW)に出演した竹内結子さん(享年40)は当時の会見で「ホテルで泣きながら覚えた。俳優を代表して言わせてもらいますが、台本は早くください!」と注文。さらに大河ドラマ『真田丸』(NHK総合)の主演・堺雅人(48)も’16年11月、『おんな城主 直虎』(同局)へのバトンタッチセレモニーで「(三谷氏の脚本が遅れたため)撮影が終わる頃にはスタッフを『直虎』に奪われていた」と苦笑していた。三谷氏の遅筆ぶりは、同業者の間でも話題のようだ。脚本家の中園ミホ氏(62)は’20年6月、ラジオ番組『TOKYO SPEAKEASY』(TOKYO FM)でこう語っている。「私、日本で2番目に遅いって思っているんだけど。でもトップにはなれないんだよね」「『三谷幸喜さんには私、負けた』と思ったのは、フジテレビのある番組を書いているときに『遅い、中園さん遅い』ってみんなに怒られている最中に、隣の別のスタジオでは俳優さんが全部そろっているのに、台本が届かなくて(撮影を)バラしていたの。それで、『あっちのほうが遅いじゃないか!』って思って」■「ただでさえ遅筆で有名なのに大河の脚本遅れない?」そんな三谷氏は現在、大河ドラマ『鎌倉殿の13人』(NHK総合)が放送中だ。三谷氏は昨年12月26日、同ドラマの公式サイトにアップされたインタビューで「台本執筆半ばまできた」と明かしている。しかしネットでは『Nキャス』の司会就任について、『鎌倉殿の13人』への影響を心配する声がこう上がっている。《大丈夫?ただでさえ遅筆で有名なのに大河の脚本遅れない?》《三谷さん、大河は大丈夫なんですか?》《脱稿は流石にまだだと思うし、遅筆で有名な方なので少し心配》三谷氏本人は、“筆の遅さ”を指摘されることに不服な様子。’19年9月、『ダウンタウンなう』(フジテレビ系)で、中井貴一(60)やディーン・フジオカ(41)から「台本が届くのがギリギリすぎる」とクレームを受けた三谷氏。「台本があればいい芝居ができるのか?」といい、さらに「台本がないと芝居ができないのでは」と問い詰められても「大体どんな感じか分かるじゃないですか?」とコメントしていた。『Nキャス』と並行して『鎌倉殿の13人』をやり遂げれば、汚名返上となるかもしれない。
2022年01月20日「今回の大河ドラマの脚本を務める三谷幸喜さんが小栗さんを主演に推したのは、『彼の演技は高倉健さんに通じる』と絶賛していたからなんです」(NHK関係者)9日から始まる大河ドラマ『鎌倉殿の13人』(NHK)。主演の小栗旬(39)は北条義時役を演じる。「鎌倉幕府を作り上げた源頼朝のもとには、源氏の家人や京都から新天地を求めてきた貴族など、さまざまな人が集いました。彼らは自らの主という意味を込め、頼朝を『鎌倉殿』と呼びました。頼朝の死後、継承した息子・頼家を支える存在として選ばれた重臣の一人が北条義時でした。義時は勢力争いの末、初代執権となった父・時政とも対立。姉・政子と一緒に幕府の実権を掌握して第2代執権にのぼりつめます」(地元紙記者)昨年6月9日のクランクイン時に小栗は北条義時役について、こうコメントしている。《「源氏とか平家とか、そういう人たちに気を遣いながら生きていきたくないんだ」という世の中を目指す義時の気持ちを、ブレずに持って演じていきます》三谷が小栗と最初に仕事をともにしたのは今から12年前の3夜連続スペシャルドラマ『わが家の歴史』(フジテレビ系)だった。平均視聴率20.3%を記録した。三谷は20年1月8日の大河制作・主演発表会見で実際に当時の思い出をこう振り返っている。「高倉健さんの若い頃を1シーンだけやっていただいたのですが、実際小栗さんは高倉健さんと似ても似つかないんだけども、映像を見たとき健さんにしか見えなくて。この人は本当に気持ちから入っていく人なんだ、物まねとかではなく、心から高倉健を演じたから高倉健に見えたんだと感じまして、この人と一緒にまた仕事したいなと思いました。(略)この義時という人物はただ強く優しくかっこいいヒーローではなく、すごく人間的なずるい部分とか、酸いも甘いもかみ砕いた男なので、それを小栗さんにやっていただくのは楽しみです」■高倉健さんは50代になって先祖が北條篤時だと知った前出のNHK関係者は言う。「実は三谷さんが今作に関して高倉健さんの名前を出したのは、誰もが知る国民的名優だからという理由だけではありませんでした。知る人ぞ知る話ですが、高倉さん自身が鎌倉幕府の歴代執権を務めた北条氏の末裔だからなのです。歴史に詳しい三谷さんが、その事実を知らないはずがありません。頭のどこかに北条氏=高倉健さんのイメージがあったのでしょう」実は、私生活をほとんど明かさなかった高倉さんが還暦時に刊行したエッセイ『あなたに褒められたくて』(集英社)で、自らのルーツを明らかにしている一節がある。「健さんは50代になって自分の先祖が北条篤時だと知ったというのです」(映画関係者)北条篤時は小栗演じる北条義時のひ孫にあたる。「1333年、篤時は鎌倉幕府滅亡の際、14代執権の高時とともに自害しました。篤時の子供たちは周防(現在の山口県)の大内氏に仕え、その子孫が北九州で両替商『小松屋』を営み財を成し、小田姓を名乗るようになったといいます。健さんの本名は小田剛一です。ちなみに篤時の父・実時が横浜市金沢区に設けた金沢文庫は歴史的に有名。健さんが読書家だったのもうなづけます」(地元紙記者)鎌倉幕府隆盛の礎を築いた豪将・義時と、鎌倉幕府滅亡時に自害した悲劇の武将・篤時ーー。北条氏滅亡後、その霊を弔うため足利尊氏が歴代執権の屋敷跡に建立した宝戒寺の法要には高倉さんの名前でお供え物が贈られていた。「鎌倉市にあるこの屋敷を建てたのが、小栗さん演じる義時だといわれています」(前出・地元紙記者)また、同寺から歩いて数分には、3代執権・泰時が建立し、高時と篤時らが自害した“北条氏終焉の場所”という東勝寺跡の「腹切やぐら」があり、高倉さんの名が記された塔婆が立っていた。■健さんが綴った《ぼくの血が平静ではいられなくなる》生前、高倉さんは盟友の小林稔侍(80)とともに何度も現地を訪れたとエッセイに綴っている。《宝戒寺は秋の白萩、また冬の椿が美しい寺だ。その花々にも北条一門の魂が宿っている気がする》《何度訪ねても、そこではぼくの血が平静ではいられなくなるらしい》(『あなたに褒められたくて』)地元関係者は言う。「ご住職も『高倉さんはいつも背筋を伸ばして決して姿勢を崩さない、礼儀の正しいご立派な方』とお話されていました」実は5年前、そこから車で10分ほどのお寺に、高倉健さんの慰霊碑も建立されていた。「こちらのお寺も、北条氏が開祖です。高倉さんは浄土宗と深いかかわりがあり、北条氏が自分のルーツという強い自覚もあり、ご遺族が慰霊の墓碑として建てられたといいます。墓碑の高さは高倉さんと同じ180cm。ご本人の映画人生の節目となる年に段差が作られています。今も毎月のように、ご遺族やファンの方々が定期的に献花されています」(前出・地元関係者)慰霊碑の建立と同じ年、高倉さんの魂を小栗が受け継ぐ一幕もあった。「健さんの遺作『あなたへ』など、数多くの主演映画を手掛けた降旗康男監督が、“健さんに捧げる作品”として最後にメガホンをとった『追憶』(17年)にも小栗さんが起用されています」(映画関係者)テレビウオッチャーの桧山珠美氏は小栗旬と高倉さんの共通項は「男気」「人望」だと断言する。「健さんは演技力だけでなく、高級腕時計を贈ったり、達筆な手紙を送るなど、人柄でも多くの共演者やスタッフに慕われていました。一方の小栗旬も同じ事務所の田中圭はじめ、松本潤、生田斗真、尾上松也、藤原竜也など“小栗会”と呼ばれるほど人脈が広い。さらに健さんは『ブラックレイン』、小栗は『ゴジラvsコング』でハリウッド進出も果たしています」北条氏末裔の高倉さんと700年を隔てて続く歴史的な縁。小栗がどんな北条義時を演じるのか期待大!
2022年01月06日人生の先輩的女性をお招きし、お話を伺う「乙女談義」。今月のゲストは女優の草笛光子さん。第2回は、草笛さんの“笑い”を刺激するあの人についてのお話です。とにかく笑わせにくる、三谷幸喜さん。2016年に、NHKの大河ドラマ『真田丸』に出演し、主人公の祖母・とりを演じました。脚本は、ご存じ三谷幸喜さん。忘れられないのが、とりが家族の前で大往生するシーンです。今にも息を引き取りそうな状態なのに、「ちと、早すぎた」と言って立ち上がる、と脚本に書いてありまして、どう考えてもセリフも行動もおかしい。笑わせにきているとしか思えなかった。だって、今にも死にそうな人が立ち上がるって、あり得ないじゃない。どう演じたら見ている人が笑わないかを1週間考えに考えて演じたら、放送後、三谷さんから、「自分が書いておきながら、思わず泣いてしまいました」ってメールが来ました。とにかくそのときは、私はなんとか乗り越えることができました。しかし、またやってきたんです、三谷さんが。もうすぐ公開される映画『老後の資金がありません!』の、とあるシーンで共演することになり、そこでまた攻防戦が…(笑)。この映画の中で私が“異例の変身”をする場面がありまして、そこに三谷さんも出演されております。私は眠っている設定だったこともありますが、内心は三谷さんを見たら笑ってしまうので、“笑っちゃいけない”と目をギュッとつぶって演技をしていたところ、監督が「三谷さん、もっと近寄ってください。もっと近寄ってください」っておっしゃる声が聞こえるんです。しかも、何かが鼻に触れたから、“何ごと?”と思って薄目を開けたら…、目の前に三谷さんのお顔が!!しかも私に向かって、「死んだ父親にそっくりだ」って言うわけ。“父親に似ている”って言われる女優って、どういうこと??(笑)三谷さんが絡むと必ず笑ってしまうから、戦わなきゃいけない。脚本から、演技から、なんとか笑わせようとする必死さが伝わってきます。でもそれが三谷さんの良い作品につながっているんです。来年はまた大河ドラマでご一緒するので、今から心配ですよ…。くさぶえ・みつこ女優。1933年生まれ、神奈川県出身。松竹歌劇団を経て女優デビュー。以来映画、ドラマ、舞台、ミュージカルなど幅広く活躍。10/30より映画『老後の資金がありません!』が公開。衝撃の傑作コメディです!アクセサリー協力・ABISTE(TEL:03・3401・7124)その他はスタイリスト私物※『anan』2021年10月20日号より。写真・中島慶子スタイリスト・市原みちよヘア&メイク・中田マリ子(ヘアーベル)(by anan編集部)
2021年10月16日わらいぐまオフィス主催による 柳家さん生 独演会『落語版 笑の大学(原作:三谷幸喜)』が2021年12月1日 (水) ~12月2日 (木)になかの芸能小劇場(東京都中野区)にて開催されます。チケットはカンフェティ(運営:ロングランプランニング株式会社、東京都新宿区、代表取締役:榑松 ⼤剛)にて10月16日(土)より発売開始です。カンフェティにて10月16日(土)よりチケット発売! 公式ホームページ 笑いを憎んだ検閲官。笑いを愛した劇作家。こんな二人が出会うってえと、落語のほうの幕開きでございます。昭和初期。あらゆる娯楽は規制され、演劇も検閲を受けなければ上演できないご時世に、厳格な検閲官サキサカと、喜劇作家ツバキが取調室で出会う……。映画、演劇、ラジオドラマなどさまざまなかたちで発表されている三谷幸喜氏の傑作喜劇を、同じ日大芸術学部出身の柳家さん生がとくに許されて落語化。年末恒例の上演が今年も決定!■出演柳家さん生(落語版 笑の大学 ほか一席) / 開口一番: 古今亭まめ菊(1日)、入船亭扇ぽう(2日)◆柳家さん生(やなぎやさんしょう)昭和32年(1957年) 3月7日富山県富山市西町生まれ富山県立富山東高校卒業日本大学芸術学部中退昭和52年柳家小さん門下、柳家小満んに入門前座名・小勇昭和57年 3月小勇のまま二つ目昇進平成5年 9月真打昇進小勇改めさん生■スタッフ原作: 三谷幸喜■ タイムテーブル2021年12月1日(水)開演 19:002021年12月2日(木)開演 14:00※開場は、開演の20分前※上演時間:約2時間(予定)■チケット料金全席指定:3,000円(税込) 詳細はこちら プレスリリース提供元:NEWSCAST
2021年10月11日2018年12月から2019年初頭に上演され、大人気を博したオリジナル・ミュージカル『日本の歴史』が、本日7月6日より、新国立劇場中劇場(東京・初台)にて開幕。この度、初日ステージ終演直後の三谷幸喜(作・演出)からコメントが到着した。本作の作・演出は三谷幸喜。キャスト陣は中井貴一や香取慎吾、新納慎也、シルビア・グラブ、宮澤エマ、秋元才加の初演メンバーに、新たに瀬戸康史が加入した。さらに初演を観て、帰り道でつい口ずさんでしまったという声もあった荻野清子作曲のお馴染みのキャッチーな楽曲はもちろん、再演では新曲も用意されているという。人気ミュージカルに新しい風が吹きこまれる訳だが、初演と同様に7名の俳優のみで60名以上の登場人物を演じ、歌い踊る構成は変わらず。再び全員でこの作品に向き合い、突き詰めていく醍醐味や新発見、そして新曲や新メンバーとの出会いと融合。演じ手と観客の相互に驚きと新鮮な体験となることは間違いない。三谷幸喜渾身の歴史ミュージカル再演に期待だ。作・演出: 三谷幸喜・コメント『日本の歴史』が帰って来ました! 女装で踊る中井貴一、香取慎吾のエロ坊主、シルビア・グラブの織田信長、宮澤エマの平清盛、秋元才加のババア、新納慎也のジジイ、皆、戻って参りました。さらに初参加、瀬戸康史の11役早変わり。全編見所しかない、一大ミュージカル。歴史の転換期とも言うべき今こそ、観て頂きたい作品です。■公演情報『日本の歴史』<東京公演>7月6日(火)~18日(日)会場:新国立劇場中劇場(当日券販売あり。全公演前日に購入のための整理番号を電話予約。詳細は公式サイトへ)<大阪公演>7月23日(金)~30日(金)会場:梅田芸術劇場シアター・ドラマシティ(大阪公演前売開始は7月10日より)公式サイト:
2021年07月06日