「三谷龍二」について知りたいことや今話題の「三谷龍二」についての記事をチェック! (1/6)
俳優・原田龍二(54)の妻で、元俳優の原田愛さん(51)が17日、ブログを更新。龍二、留学中の長男(22)、長女(18)との家族4ショットを公開した。この日は、大学の冬休みを終え長男がアメリカに戻る日だったといい、羽田空港で見送りをしたと報告。ターミナルでの家族ショットなどを紹介し、「泣いても笑ってももう限られた時間しか大学生活はありません 青春ラストスパートです」とわが子にエールを送った。この投稿に対し「本当にステキなご家族」「おしゃれな家族写真、ステキです」などのコメントが寄せられている。
2025年01月18日俳優の原田龍二の妻・愛さんが6日に自身のアメブロを更新。カジュアル衣料品店『GU(ジーユー)』で買い替えた品を紹介した。この日、愛さんは「新しいパジャマ」と題したブログを更新。「最近厚手のパジャマを着て寝ると汗をかくように」なったと明かし「薄手のパジャマに買い替えました」と報告した。続けて、ハートマーク柄のパジャマの写真を公開し「SALE品ではなかったけれど GUで」「可愛くて購入」と説明。「色は三色ありましたが娘の言うことを聞いて紺に」「白に赤いハートを手にしていたら そっちじゃないだろとつっこまれました」とつづった。また、ハートマーク柄が大好きだと明かし「嬉しいお買い物になりました」とコメント。「SALE品以外を買うのはなんだか損した気に」と述べつつ「やっぱり薄手のパジャマで気持ちよく眠れました」とつづり、ブログを締めくくった。
2025年01月07日俳優の原田龍二の妻・愛さんが3日に自身のアメブロを更新。小学4年生の頃から急激に悪くなった娘の視力についてつづった。この日、愛さんは「私はどちらかというと目が良い方なんです けれど娘の目は原田パパに似たのか視力が悪くて普段はコンタクトをしてます」と現状を説明。「娘の視力は小学4年生から急激にわるくなりました」と明かし「ブルーライトのせいかどうか何のせいかはわかりませんが」「可哀想だなぁと思います」とコメントした。続けて、娘のメガネの交換のためにショッピングセンターを訪れたといい「ショッピングセンターは混んでいますがメガネショップはそれ程待たなくて良かった」とつづり、ブログを締めくくった。
2025年01月05日俳優の原田龍二の妻・愛さんが18日に自身のアメブロを更新。山盛りになった会員制倉庫型スーパー『コストコ』の購入品を紹介した。この日、愛さんは『コストコ』を訪れたことを報告し「いつもそんな買うものないかな~?なんて出かけて山盛りてんこ盛りになっています」と購入品を写真で公開。「今日は年会費も払い出費が」と述べつつ「大好きなコストコやめられません」とコメントした。続けて「年末に向けて激混みになると思いますが今日も平日にしてはかなりの混み具合でした」と店内の様子を説明。「お友達と買ってしまった」「ひざ掛け」と購入品を紹介し「2千円」「安いでしょ 肌触りも最高」と述べ「このシリーズあるとついつい手が出てしまうのです。コストコで買うとお安いのでおススメです」とつづった。また、ドイツ・シュニール織のブランド『フェイラー(FEILER)』の品を義母へのプレゼントに購入したことを明かし「ドイツのFEILERからのデザインだそうで日本のFEILERにはないものだとか」と説明。「可愛い柄が色々あって迷いましたがエッフェル塔の柄にしました」と写真とともに報告し、ブログを締めくくった。
2024年12月19日テレビ朝日アナウンサーの三谷紬が9日、自身のインスタグラムを更新した。【画像】「うん、今日もカワイイ」美女アナ・三谷紬、サムライブルーの激カワ衣装を披露し反響続々!「❤️最近大人かわいい服が好きになってきました。年齢を重ねた証拠ですかね〜笑」と綴り、複数枚の写真をアップ。赤のハイネックニットに白のベストを合わせたコーデで、大人かわいいファッションを体現している。 この投稿をInstagramで見る 三谷紬(@mitani_tsumugi)がシェアした投稿 この投稿にファンからは「紬ちゃん可愛い」「紬ちゃんと結婚したいです」といったコメントが寄せられている。
2024年12月09日三谷幸喜が初めてシェイクスピア作品の翻案・演出に挑む『昭和から騒ぎ』が、2025年5月から7月に東京・大阪・福岡・北海道で上演される。オリジナルはシェイクスピア作の人気喜劇『から騒ぎ』。本作の詳細はまだ明かされていないが、タイトルにある”昭和“の文字から、日本に舞台を置き換えることが予想される。大泉洋、宮沢りえ、竜星涼、松本穂香、松島庄汰、峯村リエ、高橋克実、山崎一といった面々が出演者として名を連ねた。<公演情報>シス・カンパニー公演『昭和から騒ぎ』翻案・演出:三谷幸喜原作:W・シェイクスピア(河合祥一郎訳『新訳 から騒ぎ』角川文庫より)出演:大泉洋宮沢りえ竜星涼松本穂香松島庄汰峯村リエ高橋克実山崎一上演時期:2025年5月~7月都市:東京・大阪・福岡・北海道(予定)シス・カンパニー 公式サイト:
2024年12月09日俳優の原田龍二の妻・愛さんが27日に自身のアメブロを更新。原田と並んで食べに行った料理を公開した。この日、愛さんは「私達の大好きな人気のラーメン屋さんへ」と昼食を食べにラーメン店を訪れたことを明かし「いつも並んでます!」と説明。「こだわり担々麺」と堪能した料理の写真を公開し「途中から麻辣油をかけて辛くして追加の香酢を回し入れたりして味変も楽しみます」とつづった。続けて「お腹いっぱいごちそうさまでした」と大満足の様子で述べ「近頃あまりにも人気なので名前はふせます」「でもわかる人はわかりますね」とコメント。最後に「後でウォーキングしなきゃだな」とつづり、ブログを締めくくった。
2024年11月27日テレビ朝日の三谷紬アナウンサーが2日、自身のインスタグラムを更新した。【画像】三谷紬アナ 黒ノースリーブワンピ姿が「大人の色気」「美脚」と絶賛「憧れの三浦知良選手とお仕事させていただきました‼︎」と綴り、1枚の写真をアップ。テレビ朝日の「キングカズと限界を越えよう。」という番組で共演を果たしており、日本中が憧れるスーパーレジェンドとの共演に感激している様子が伝わる投稿である。 この投稿をInstagramで見る 三谷紬(@mitani_tsumugi)がシェアした投稿 この投稿にファンからは「まさにレジェンドですね。」「カズさんは、やっぱカッコイイそして渋いですね✨️」といったコメントが寄せられている。
2024年11月03日2024年10月28日、東京都港区にある東京プリンスホテルで、『東京ドラマアウォード2024』が開催されました。『東京ドラマアウォード』は、作品の質の高さだけではなく、市場性、商業性にスポットを当て『世界に見せたい日本のドラマ』をコンセプトに、世界水準で海外に売れる可能性が高いテレビドラマを表彰しています。主演男優賞に表彰されたのは、『デフ・ヴォイス法廷の手話通訳士』(NHK)に出演した草彅剛さん。MCで脚本家の三谷幸喜さんから、「舞台中に、地震が起きたものの気付かず淡々と演技に集中されていて、後から聞いたら『観客が自分の芝居を称賛してくれていると思った』とおっしゃった、そんな人です」と、2015年に上演した舞台のエピソードを紹介されながら登場しました。草彅さんは、受賞の喜びをこのように語っています。本日は、このような大変すばらしい賞をいただいて心から感謝しています。『ドラマアウォード』という言葉がすごく僕の胸に心に響きました。僕もドラマっ子なので、三谷さんのドラマをたくさん見てきましたし、今日久しぶりにこの会場に来てくださっている昔一緒に仕事をした方とかもたくさんいらっしゃって、本当に僕はテレビドラマで育てられました。舞台や映画も素敵なんですけど、テレビドラマならではの力というか…。とにかくテレビドラマが好きです。ドラマが大好きと語った草彅さん。「これからも、みなさんといい作品の中で、自分の命を燃やして、生き続けられるように努力していきたいなと思います」とコメントしました。本作は単発ドラマのグランプリとしても表彰。大きな結果を残す作品となりました。ろう者・難聴者の役は、実際に当事者の中からオーディションをして抜擢するなど、細部までこだわった同作は、多くの人の心に響いたようです。[文・構成/grape編集部]
2024年10月28日俳優の原田龍二の妻・愛さんが25日に自身のアメブロを更新。アメリカに住んでいる息子から連絡があった日のエピソードをつづった。この日、愛さんは朝に息子から「練習で手を踏まれて人差し指が少し折れてた」と連絡があったことを報告。「アメリカ行って初めてのケガ」だといい「ひとまず左手だったので不幸中の幸い!!」とコメントした。続けて「また明日大きめの病院に行くとか」と明かし「しばらくフィールドの練習するよと言ってました」と説明。「前向きでよろしい」と述べ「早く良くなりますように!」とつづり、ブログを締めくくった。
2024年10月26日近年、お笑いタレントがテレビドラマや映画に出る機会が増えています。普段からコントなどで芝居をすることもあり、自然な演技が好評のお笑いタレントもいるでしょう。三谷幸喜が選ぶ、役者として伸びそうなお笑いタレントテレビドラマ『古畑任三郎シリーズ』(フジテレビ系)や、大河ドラマ『鎌倉殿の13人』(NHK)などの脚本を手掛ける、三谷幸喜さん。テレビプロデューサー・佐久間宣行さんのYouTubeチャンネル『佐久間宣行のNOBROCK TV』に出演しました。三谷さんが、役者として伸びそうなお笑いタレントベスト5を発表した動画が、2024年9月26日現在100万回以上再生されています。三谷さんは、同チャンネルの動画をよく見ているのだとか。今回名前を挙げたお笑いタレントは、会ったことがなく、動画内のイメージだといいます。さらに、ランキング発表前に、三谷さんは「僕が使いたい5人ではない」と断言。あくまで、三谷さんがキャスティングしたいというわけではないけれども、役者として活躍できるかもしれないという視点でランキングをつけたそうです。5位に選ばれたのは、お笑いコンビ『U字工事』の益子卓郎さん。三谷さんは益子さんのよさは、セリフを作る力だといいます。しかし、ほかの脚本家が書いたセリフをどのように演じるかが未知数なため、5位になったのだとか。4位は、お笑いコンビ『ラランド』のニシダさんです。三谷さんは、ニシダさんの清潔感をべた褒めし、佐久間さんも「知識とワードと演技力はある」と評価していました。3位は、お笑いコンビ『コットン』の、きょんさん。三谷さんは、「僕もお仕事したいと思う方」と、きょんさんから感じる哀愁などを褒めていました。2位は、しゃべっていない時のリアクションが素晴らしいという、お笑いコンビ『ラバーガール』の大水洋介さん。1位は、お笑いコンビ『バイきんぐ』の西村瑞樹さんでした。三谷さんは、『バイきんぐ』の2人が出演する、漂流して無人島に流れ着いた設定の洗剤のCMを見て、このように思ったといいます。小峠さんは、ずっと小峠さんなんです。ツッコミとか入れているけど、洗剤かけられて、「あーっ」とかやってるんだけど、全部小峠さんなんだけど、西村さんは、ものすごい真剣に命かけてやってる感じがするんですよ。本当に、漂流してきた人に見えるし。佐久間宣行のNOBROCK TVーより引用三谷さんは、西村さんを見て「ご自身に役者の才能があるってことに気付いていない」といい、西村さんが役者を目指すとさまざまな色が付くため「今がピーク」と話していました。佐久間さんも「何も考えていない怖い役がすごくうまい」と、コントでの西村さんの芝居を評価。三谷さんは、この5人以外にも、番外編として2人の名前を挙げています。「僕が使いたい5人ではない」と断言していた三谷さんですが、いつか名前が挙がったお笑いタレントたちが、三谷さんの作品に出演しているところを見てみたいですね。[文・構成/grape編集部]
2024年09月26日映画『スオミの話をしよう』(公開中)が第37回ヘルシンキ国際映画祭で特別招待上映され、三谷幸喜監督が参加した。同作は、三谷幸喜監督が脚本・演出を務める、長澤主演のオリジナル作。大富豪の妻・スオミ(長澤)が失踪し、彼女の前の夫たち4人が集合する。大富豪も含めた5人の男たちは、それぞれが接していたスオミの姿を語り、どれだけ彼女を愛していたかマウントを取り合っていく。9月24日までの公開12日間で、観客動員数83万人、興行収入11.4億円を突破し、大きな話題を呼んでいる。そんな三谷監督最新作『スオミの話をしよう』 (英語タイトル:『ALL ABOUT SUOMI』)が、第37回ヘルシンキ国際映画祭に特別招待され、現地時間24日夜に海外初上映となるインターナショナルプレミアを実施した。今作の主人公の名前“スオミ”は、フィンランド語で“フィンランド”という意味。三谷がBlu-rayを観ようと字幕の言語を選択する際、たまたま日本語や英語に交じってsuomi(=スオミ)というワードを発見し「その時、すごくその言葉が印象に残って。日本人っぽくもあるけど、あまり聞いたことがない名前だなと。そこで主人公はスオミに決めました。正直、その時は、深い意味はなく、たまたま目についたというだけなんです(笑)。でもそこから彼女の設定が生まれていきました」と今作の主人公の名前や設定のきっかけとなり、さらには映画のエンディングで、長澤演じるスオミが華麗に歌い踊り、出演者全員が参加した話題のミュージカルシーンのナンバーがフィンランドの首都である「ヘルシンキ」にもなっている。そんな繋がりからヘルシンキ国際映画祭アーティスティックディレクター・ペッカ・ラネヴァの目に留まり、映画を鑑賞、特別招待となった。ペッカは今作について「『ALL ABOUT SUOMI』は愛されるべき5つの異なる顔を持つ女性を題材にした“Sparkling Comedy(スパークリングコメディ)”で、そこにはLove&Anarchy(愛と自由・何者にも支配されない)という映画祭のテーマとフィンランドそのものに繋がるスパイスも散りばめられています」と招待した理由をコメントしている。○三谷幸喜監督 ヘルシンキ訪問オフィシャルレポート上映劇場であるヘルシンキで一番古い映画館・Finnkino Maximはタイトルの“スオミ”が気になった日本映画に興味を持つフィンランド人やフィンランド在住の日本人で満席。上映チケットは売り出しから数時間で完売し、映画祭側が追加上映を設けるほど。現地上映前に三谷が「モイ!(やあ!)」とファンランド語で挨拶すると会場からは大きな歓迎の拍手が。さらにフィンランド語で「こんにちは。三谷幸喜です。みなさん、私のフィンランド語が分かりますか? ごめんなさい。私は私のフィンランド語が分かりません」と挨拶すると、会場からは爆笑が起こりました。「僕の一番新しい作品をこうして皆さまに観ていただけるのは本当に幸せだと思っております。タイトルは、『ALL ABOUT SUOMI』です。ただ、あんまりフィンランドのことは出てきません。スオミという日本人の女性の物語です。一応それだけ把握して観て下さい(会場笑)」その後、三谷もお客さんに交じって鑑賞。上映中には5人の夫たちのコミカルなシーンはもちろん、「コスケンコルヴァ」というフィランドの伝統的な蒸留酒の名前が出てくると、大きな笑い声が。最後のミュージカルシーンでは、「ヘルシンキ」に合わせ手拍子が起こり、歌詞にヘルシンキの名所が飛び出すと、さらに会場は爆笑の渦に!!さらに、上映後には三谷監督によるティーチインとファンとの交流会も実施!! 上映後のティーチインで観客と今作を観た感想を聞かれた三谷は「正直、脚本を書いて映画を作っている時はそんなつもりはなかったんですが、出来上がってみると、今作ほどヘルシンキ国際映画祭にピッタリな作品はないなと思いました。(会場笑)」さらに、「今は、日本の監督の中で一番ヘルシンキに詳しいと思います」と語る三谷に、観客から「今回、ヘルシンキやフィンランドについて事前に勉強されたかと思いますが、フィンランドに実際来てみていかがですか?」と質問されると、「すごく日本と似ているなと感じました。住んでいらっしゃる皆さんの温かさとやさしさ、少し控えめな所もあって、日本人と通じるものを感じました」と離れたフィンランドと日本の意外な共通点を語る一幕も。また、「コスケンコルヴァはお好きですか?」の質問に、「僕はお酒がほとんど飲めないですが、今日はこんな素敵な日になったので、コスケンコルヴァを初めて飲みたいと思いました。主人公の名前をスオミにして良かった!」とコメントすると、客席からは大きな拍手が起こり、温かな空気のまま、ティーチインは締めくくられました。作品の感想を聞かれた現地のファンからは「演劇的なところがあって、とても楽しかったです。歌(ミュージカルナンバー「ヘルシンキ」)を聞きながら、こんなに笑ったのは初めてです」「フィンランドのことを世界に知らせてくれて嬉しい」「いろんな要素がある中で、面白さが一番伝わって楽しかった」などの声があがりました。三谷に改めて今回の映画祭について尋ねると「こちらの方に受け入れて頂けるか、頂けないか僕はけっこう心配で…“ふざけんな!”とか言われたらこの映画を作った意味がない…!とさえ思っていたんですが、皆さん喜んで頂けて、ほっとしています」と安堵の表情。また、ヘルシンキならではのお客さんの反応を聞かれると、「ミュージカルシーンで、瀬戸康史さんが建築家のカール・ルードヴィヒ・エンゲルになって登場するシーンは盛り上がっていましたね。エンゲルすごいな…!と思いました」と、ご当地・ヘルシンキならではの笑いに驚いていました。また、映画祭の前には三谷が作詞したミュージカルナンバー「ヘルシンキ」に出てくるヘルシンキの名所にも訪問。”カウッパトリ(港近くにあるマーケット)“近くの“カタヤノッカ(静かな港湾地区)“から出ている船の上から、”ウスペンスキー大聖堂“を眺め、建築家のカール・ルードヴィヒ・エンゲル(※19世紀のフィンランド建築上、最も著名な建築家)が設計した“ヘルシンキ大聖堂”を訪ねました。”スオミ”が憧れ続けた街を実際に回った感想を聞かれた三谷は、「今日初めて僕は、ヘルシンキの街を回って、歌詞に出てくる場所を観て、自分の目で確かめることができて、本当に幸せな経験をしました!」と余韻を噛みしめました。(C)2024「スオミの話をしよう」製作委員会
2024年09月26日三谷幸喜の書く人間は、どの役もつい愛着が湧いてしまう。それは、人間の持っているせせこましさや情けなさ、強情で、見栄っ張りで、不器用なところを、三谷幸喜ならではの視点で愛嬌たっぷりに描き出すからだろう。9月13日(金) 公開の映画『スオミの話をしよう』にも、そんな愛すべきキャラクターがたくさん登場する。中でもチャーミングなのが、行方不明となったヒロイン・スオミをめぐる5人の男たちだ。スオミの安否そっちのけで、誰がいちばんスオミに愛されていたかマウント合戦する男たちは、揃いも揃って小物ばかり。でも、不思議と憎めない。むしろ知れば知るほどいとおしくなってくる。そんな元夫の一人、警察官である草野圭吾を演じた西島秀俊とともに、“男の小ささ”についてたっぷり語ってもらった。バスタブのシーンは二人の共同作業です――お二人は今回が初タッグ。お互いに対してどんな印象をお持ちでしたか。三谷僕はお会いするまでは、ものすごくストイックで、寡黙で、ずっと自分の世界に入り込んで考えていらっしゃる方なのかなと思っていたんです。実際、そういう面もお持ちなのですが、現場でご一緒していくうちに、すぐ笑う人だということが判明しまして。僕はそれが面白くて、撮影の後半は西島さんをいかに笑わせるかに集中していました。西島これまで三谷さんの作品に出たことのある方に話を聞くと、とにかく楽しいと。あと、やりがいがあってハードルが高いと口を揃えておっしゃるんですね。だから、緊張感を持って現場に入ってみたんですが、もう三谷さんの演出の言葉がとにかく面白くて。誰かに演出しているのを聞いて、その後の演技を見たら吹き出してしまうんです。それがキツくて、途中から演出の言葉を聞かないようにしなければならないくらいでした。三谷たぶんそれは結構撮影後半の話だと思うんですけど、その段階ではもう西島さんに聞かせるために、意識して面白い話をしていました。西島あれは僕に聞かせるためにやっていたんですね。他の人への演出は、聞こえないように、後半は耳を閉じていました。――今回の草野という役は、西島さんに当て書きして書いた役だと聞いています。三谷さんは、西島さんのどんなところが見たいと思ってこの役を書いたのでしょうか。三谷西島さんの苦悩する姿というか、困ってる顔が大好きだったんです。だから、ずっと困ってる感じの西島さんを見たいなと思ったのがきっかけですね。5人の男たちの中で最も感情移入しやすいのが草野だと思うんですよ。西島そうなんですか?いちばん感情移入しにくそうですけれど。三谷さすがに誰も小林隆の視点では観ないじゃないですか(笑)。お客さんが寄り添いやすいのは、やっぱり草野。変わった男ではありますが、彼の気持ちというのはよくわかる。なので、お客さんと寄り添えるお芝居をきちんとできる俳優さんということで、西島さんにお願いしました。実際、それは正解だったと思います。西島草野はすごく神経質な人なんですよね。だから正直なところ、あまり観客の皆さんが感情移入できないだろうなと思いながら役をつくっていたので、今、三谷さんに言われてびっくりしました。三谷確かにどちらかというと嫌なやつだし、困ったやつなんですよ。でも、そういう人物をやらせてみたいという何かが西島さんにあったんですよね。実際、草野が面倒くさい男だからこそ刑事として真相に辿り着いた。そういう意味では、彼を主人公にした刑事物をつくってもいいぐらい、西島さんが演じることでキャラクターが成長してくれたなと思います。西島別れた妻の昔の夫が一堂に集まる中、草野はつい他の男に勝ちたいと変な見栄を張ってしまう。そんな一番嫌なところを思い切り出して、それがチャーミングに見えればいいなと思いながら演じていたんですけれど…。出来上がりを観たら、本当に感じが悪い男でした(笑)。三谷いやいや、そんなことないですよ。西島まあ、狙い通りと言えば狙い通りなんですけれど。僕の中にもあるちっちゃいなと思う部分を役に反映させながらつくっていったところはあるかもしれません。三谷自分の奥さんが昔付き合っていた男に会えば、みんな草野みたいな感じになると思いますよ。西島でもあそこまで奥さんに対して俺がいないとダメだ感を出すのはちょっと(笑)。三谷確かにちょっとデリカシーに欠けるところはありますけどね。西島たぶん草野はそういうところで自分の存在意義を感じるタイプなんでしょうね。――スオミと一緒にショールームの見学をするシーンなんて、ものすごく感じが悪かったです(笑)。西島そうですよね。本当に感じの悪い人なんです(笑)。――バスタブで足をピシッと伸ばすところは西島さんらしからぬお芝居にも見えますが、あれは三谷さんのディレクションだったのでしょうか。三谷あれは僕は一切指示してないです。西島そうでしたか?三谷西島さんが突然やり出して。西島ちょっと待ってください。三谷さんがこうやってくださいって言ったのを真似しただけですよね。三谷違う違う。なんでそんなことを言うんですか。あれは西島さんが突然やり始めたんです。面白かったですよ、あんなに足が直角になるのかと思いましたから(笑)。西島本当ですか。なんでそんなことをしたんだろう…。僕の記憶の中では三谷さんが手本を見せている姿が浮かぶんですけれど、どっちだろう…。三谷やったかもしれないですけど、あんなに直角にはやってないです。西島じゃあ、二人の共同作業ということで。男の小ささは小学生の頃から変わらない――スオミをめぐって元夫たちがちょっと張り合ってしまうところがなんとも言えないおかしみを誘います。ああした男の小さなプライドについてお二人は情けないなと思うタイプですか。それとも、わかるなというところがありますか。西島草野がついスオミと会っていた頻度を盛って話してしまうところがあるんですが、もう別れたんだし、関係ないはずなのに、ああいうふうにちょっと虚勢を張ってしまうところは誰にでもあるんでしょうね。今まで付き合った男の中で自分のことがいちばん好きであってほしいみたいな。実際、そんなわけないんでしょうけれど。三谷書く人間としては、やっぱり自分の中にないものは書けないんですね。すべての登場人物が自分の分身ではあるので、彼らのような感情になったことは今まで何度もありますし、どこか全員に自分を投影させて書いているところはあります。西島僕自身、コメディタッチの作品をやるときに、そういう男の小さいところを演じるのは好きで、自分の中にある小さなプライドをあえて誇張して引っ張り出してやるところはあります。三谷僕、西島さんのいちばん好きなシーンは、「全員集まれ」と言われて集合するときに、後ろでふてくされながら柿の種食べてるところなんですよ。ブツブツ言いながら前に出てくるんですけど、あれがいいなと。――主語を大きくして語るのは良くないですが、なぜ男はああいう小さいところがあるんでしょうね。三谷やっぱり基本的に男はプライドが高いですからね。特に今回のように一人の女性を中心に男たちが集まると、どこかで自分は他の4人と違うんだというところを持っておきたいっていうのはあるんじゃないですかね。西島小学1〜2年生の男の子でも、すでにそういう小競り合いをやったりしますからね。それを見て、ちっちゃいなと思うけれど、結局自分たちがやっていることも大して変わらないことに気づくというか。程度の差はあれ、子供と同じようなことをやっているんだなと身につまされます。三谷知り合いの小学生の男の子に好きな女の子がいて。でも恥ずかしくて、本人に直接好きだとは言えないそうなんです。で、どうしたかと言うと、いろんな策を弄した結果、まず友達に好意を伝えて、それが友達からめぐりめぐって本人の耳に入るように仕組んだらしくて。それを聞いて、小学生から男の小ささは変わらないんだと思いましたね。西島さん、人からもらったラブレターってどうしてるんですか――それこそ草野が、離婚した後もスオミの写真を保存してるところとか、ああいう未練がましさはわかるところがあります。三谷西島さん、人からもらったラブレターってどうしてるんですか。西島なんでそんなことを僕に聞くんですか(笑)。三谷困りますよね。実際、今も持ってる持ってないは置いておいて。西島そうですよね。みなさんどうしてるか聞いてみたいものです。三谷やっぱり自分の忘れられない過去であり、書いた人の想いのこもったものだから捨てるのも申し訳ない。でも、今付き合ってる人とか奥さんに見られたらと思うとね。西島それはもう大変なことですよ。三谷でも、それって誰にでもあることだから。西島僕は仕事柄、むしろ残ってしまうことの怖さというか辛さみたいなものを感じてしまうんです。だから、プライベートでもあまり写真は撮らないです。僕は、『はぐれ刑事純情派』がデビュー作なんですが、『はぐれ刑事〜』ってよく再放送があるんです。自分が生まれて初めて演技したような映像が定期的に電波に流れるんですよね。再放送いただけるのはありがたいことですが、正直なところ自分で見るのはちょっと恥ずかしくて、勘弁してほしいと思ったりもします。――では最後に。お二人がそれぞれ「俺って小さいな」と感じたエピソードを聞かせてください。三谷とある立ち食い蕎麦屋で天ぷらそばを食べていたら、僕と同世代で結構活躍している舞台演出家が同じ店にいて。その人はかけそばを食べていたんです。それを見て、天ぷらの分だけ俺のほうがこの人より一歩前に出ていると心の中で勝ち誇った自分に対して小さいなと思いました(笑)。西島この間、とある撮影で担当してくれた衣裳さんが、まだデビューしたての20代、それこそ初めてCMに出演したときにご一緒した方だったんです。みんなで雑談をしているときに「当時撮った写真があるんだけど、見る?」って聞かれて、僕は昔の写真を見るのがすごく恥ずかしくて内心ではためらっていたんですが、みんながいる手前、嫌だとも言えず。つい「ぜひ持ってきてください」って無理した自分がちっちゃいなと思いました(笑)。――結局その写真は見たんですか。西島そうですね。カラオケでものすごくうれしそうに歌ってる写真で、そんな変な写真じゃなかったから良かったんですけれど、それを見て、昔ってこんな何でもない写真を撮ってたんだなって、ちょっと懐かしくなりました。今、写真を撮ろうとすると、ちゃんとみんなカメラ目線でポーズを決めることがほとんどですよね。でも、その写真はなんでわざわざこんなところを撮ったのかもよくわからない、ただ人が歌ってるのを見ているような瞬間で、その雑で無防備な感じがあのときの空気感をちょっと思い出させてくれるみたいで、非常に感慨深かったです。取材・文:横川良明撮影:映美<作品情報>映画『スオミの話をしよう』9月13日(金) より全国公開公式サイト:「スオミの話をしよう」製作委員会
2024年09月11日映画『スオミの話をしよう』の公開直前イベント『福岡でスオミの話をしよう!!』が、9月9日に開催。監督・脚本を手がけた三谷幸喜と主演の長澤まさみが登壇した。三谷映画最新作となる『スオミの話をしよう』はミステリーコメディ。大富豪の妻・スオミ(長澤)が行方不明になったことを知り、誘拐を疑う庭師・魚山(遠藤憲一)、怪しいYouTuber・十勝(松坂桃李)、情に厚い警察官・宇賀神(小林隆)、神経質な刑事・草野(西島秀俊)、そして芸術家で大富豪の現夫・寒川(坂東彌十郎)といったスオミを愛した一癖も二癖もある5人の男たちが集結。しかし、彼らが語るスオミは、見た目も性格もまるで別人だった……。福岡は三谷にとってゆかりのある場所で、長澤が現在公演中の舞台『正三角関係』で北九州を訪れていたことから今回のイベントが実現。会場には1,000人以上の地元ファンが詰めかけ、ふたりが登場すると会場からは大きな歓声と拍手が。さらに「どうも、三谷幸喜です。みんな、よう来んしゃったね!」(三谷)、「三谷さん、今日は朝から何しよったと?」(長澤)、「今日は朝から取材取材で疲れたばってん、みんなの顔見れて、ばり嬉しか!」(三谷)と事前に打ち合わせしたという軽快なやり取りを博多弁でみせると、会場からはさらに大きな歓声が上がった。福岡の印象を聞かれた長澤は「ごはんが美味しくて、福岡に来ると何食べようと迷っちゃいます。仕事でしか来たことがないので、いつかはプライベートで来たいと思っている大好きな街です」と答え、三谷は「母親が福岡の平尾に住んでまして、父は鹿児島で生まれて中州でクラブをやっていました。2歳までしか住んでいませんが、(福岡には)すごく親近感が湧いています。九州の血が流れていますね!」と両親との思い出を語った。いよいよ公開を目前に控えた今の気持ちをふたりに聞くと、長澤は「ちょうど去年の今頃、暑い中、撮影をしていました。映画になって皆さまのもとに届くんだなと思うとすごく感慨深いですし、早く皆さんに観て、楽しんでいただきたいです」、三谷は「映画って撮影終わってからが大変なんです、編集したり、そこに音楽をつけたり。その期間が今回は1年近くあったので、じっくりたっぷり仕上げることができました。僕としてはとてもとても満足できる作品になってると思います」と本作への自信を覗かせた。先日行われた完成披露では大勢のキャストで笑いの絶えないチームワークの良さを感じさせたが、本作で唯一となるふたりのイベント。三谷に、改めて長澤の魅力を聞くと「こうやって実物を見るとお分かりになるかと思いますが、光り輝いています。傍にいるだけでオーラに暑苦しさを感じるくらい……(会場笑)。長澤さんの今の魅力をスクリーンの中に埋めてしまいたいくらいの思いでやらせて頂きました。最後のミュージカルシーンで長澤さんが歌い踊るんですが、日本映画史に残るんじゃないかと思うくらい素晴らしいシーンになっていると思います」と語った。三谷幸喜が“俳優・長澤まさみ”に期待すること以前“三谷監督とのお仕事は挑戦状をもらうみたいな感じがする”とコメントしていた長澤に三谷映画に初出演した気持ちを聞くと「(本作は)なかなかの挑戦状だったんじゃないかなと思います。スオミという女性はいろんな顔を持つ女性というのが見どころです。いろんな役を演じるのは、今までも経験がありますが、今回はスオミというひとりの女性であるということがポイントになるので……どういうことなのかは映画館で確かめていただきたいです」とスオミの役作りについて苦労を明かした。演じていて楽しかったキャラクターを聞かれると「西島さんが演じる草野さんと一緒にいる時のスオミは素に近いスオミじゃないかと思っていて、癖になる魅力があるキャラクターで演じていて楽しかったです」と話すと、三谷からは「一番素の長澤さんに近いキャラクターな気がしました」と約10年以上にわたり信頼関係の厚いふたりだからこそ生まれるやり取りで会場を沸かせた。三谷に今後、“俳優・長澤まさみ”に期待することを聞くと「舞台女優としても素晴らしいものを持ってる。映像だとどうしても顔のアップが多くなるが、舞台は出てきた瞬間、全身が観られる。全身に気持ちが入っていないと見ていておもしろくない。長澤さんは出てきた瞬間から全身で演じられている。それを2時間ずっとできる俳優さんは限られている気がする。もっと舞台をやってほしいし、歌えて踊れるので、ミュージカルもやってほしいし、もっと言うと映画のミュージカルもやってほしいです」とコメント。対して、今後三谷に期待することを聞かれた長澤は「三谷さんは期待にいつも負けないのが本当にすごいと思うんです。たくさん期待されればされるほど、自分に自信を無くしてしまったり、尻込みしてしまったりするけど、なんの苦労を感じないくらい陽気に乗り越えてしまう。いつも皆を驚かせる、期待をどんどん越えていく、やる気に満ち溢れた三谷さんでこれからもどんどん面白い作品を生み出してほしいなと、いちファンとして思います」と言葉を選びながら語ると、三谷は喜びを博多弁で「ばり嬉しかー!!」と叫び、会場は温かい拍手で包まれた。最後に長澤は、「改めてたくさんの方にこの作品を待ってもらってるんだなと実感できて、久しぶりの地方キャンペーンがとっても楽しかったです」、三谷は「映画は完成したんですが、これはコメディなので、映画館で上映してたくさんのお客さんに観ていただいて、皆さんの笑い声や歓声がプラスされてはじめて完成すると思います。是非、映画館に足を運んでいただき、みんなで『スオミの話をしよう』を完成させようじゃありませんか!」と力強く語り、イベントは幕を閉じた。<作品情報>『スオミの話をしよう』9月13日(金) 公開『スオミの話をしよう』メインカット公式サイト:「スオミの話をしよう」製作委員会
2024年09月10日映画『スオミの話をしよう』(9月13日公開)の公開直前イベントが福岡・ソラリアプラザで行われ、長澤まさみ、三谷幸喜監督が登場した。同作は、三谷監督が脚本・演出を務める、長澤主演のオリジナル作。大富豪の妻・スオミ(長澤)が失踪し、彼女の前の夫たち4人が集合する。大富豪も含めた5人の男たちは、それぞれが接していたスオミの姿を語り、どれだけ彼女を愛していたかマウントを取り合っていく。今回、福岡ソラリアプラザにて「福岡でスオミの話をしよう!!」と題したイベントを実施。オフィシャルレポートが届いた。○『スオミの話をしよう』公開直前イベント「福岡でスオミの話をしよう!!」レポート本作の脚本と監督を務めた三谷幸喜ゆかりの地・福岡。そして、主演の長澤まさみが現在公演中の舞台『正三角関形』で北九州を訪れていたことから今回のイベントが実現! 会場には1000人以上の地元のお客様が詰めかけ、2人が登場すると会場からは大きな歓声と拍手が。さらに、三谷「どうも、三谷幸喜です。みんな、よう来んしゃったね!」長澤「三谷さん、今日は朝から何しよったと?」三谷「今日は朝から取材取材で疲れたばってん、みんなの顔見れて、ばり嬉しか!」と事前に打ち合わせしたという軽快なやり取りを博多弁でみせると会場からは、さらに大きな歓声が上がりました。福岡の印象を聞かれた長澤は「ごはんが美味しくて、福岡に来ると何食べようと迷っちゃいます。仕事でしか来たことがないので、いつかはプライベートで来たいと思っている大好きな街です」と答え、三谷は「母親が福岡の平尾に住んでまして、父は鹿児島で生まれて中州でクラブをやっていました。2歳までしか住んでいませんが、(福岡には)すごく親近感が湧いていています。九州の血が流れていますね!」と両親との思い出を語りました。また、いよいよ公開を目前に控えた今の気持ちを2人に聞くと、長澤は「ちょうど去年の今頃、暑い中、撮影をしていました。映画になって皆さまの元に届くんだなと思うとすごく感慨深いですし、早く皆さんに観て、楽しんでいただきたいです」三谷は「映画って撮影終わってからが大変なんです、編集したり、そこに音楽をつけたり。その期間が今回は一年近くあったので、じっくりたっぷり仕上げることができました。僕としてはとてもとても満足できる作品になってると思います」と今作への自信を覗かせました。先日行った完成披露では大勢のキャストで笑いの絶えないチームワークの良さを感じさせましたが、今作で唯一となる2人のイベント。三谷に、改めて長澤の魅力を聞くと「こうやって実物を見るとお分かりになるかと思いますが、光り輝いています。傍にいるだけでオーラに暑苦しさを感じるくらい…(会場笑)長澤さんの今の魅力をスクリーンの中に埋めてしまいたいくらいの思いでやらせて頂きました。最後のミュージカルシーンで長澤さんが歌い踊るんですが、日本映画史に残るんじゃないかと思うくらい素晴らしいシーンになっていると思います」と語りました。以前“三谷監督とのお仕事は挑戦状をもらうみたいな感じがする”とコメントしていた長澤に三谷映画に初出演した気持ちを聞くと「(今作は)なかなかの挑戦状だったんじゃないかなと思います。スオミという女性はいろんな顔を持つ女性というのが見どころです。いろんな役を演じるのは、今までも経験がありますが、今回はスオミという一人の女性であるということがポイントになるので…どういうことなのかは映画館で確かめていただきたいです」とスオミの役作りについて苦労を語りました。さらに、演じていて楽しかったキャラクターを聞かれると「西島さんが演じる草野さんと一緒にいる時のスオミは素に近いスオミじゃないかと思っていて、癖になる魅力があるキャラクターで演じていて楽しかったです」と話すと、三谷からは「一番素の長澤さんに近いキャラクターな気がしました」と約10年以上にわたり信頼関係の厚い2人だからこそ生まれるやり取りで会場を沸かせました。三谷に今後、俳優・長澤まさみに期待することを聞くと「舞台女優としても素晴らしいものを持ってる。映像だとどうしても顔のアップが多くなるが、舞台は出てきた瞬間、全身が観られる。全身に気持ちが入っていないと見ていておもしろくない。長澤さんは出てきた瞬間から全身で演じられている。それを2時間ずっとできる俳優さんは限られている気がする。もっと舞台をやってほしいし、歌えて踊れるので、ミュージカルもやってほしいし、もっと言うと映画のミュージカルもやってほしいです」対して、今後、三谷に期待することを聞かれた長澤が「三谷さんは期待にいつも負けないのが本当にすごいと思うんです。たくさん期待されればされるほど、自分に自信を無くしてしまったり、尻込みしてしまったりするけど、なんの苦労を感じないくらい陽気に乗り越えてしまう。いつも皆を驚かせる、期待をどんどん越えていく、やる気に満ち溢れた三谷さんでこれからもどんどん面白い作品を生み出してほしいなと、一ファンとして思います」と言葉を選びながら語ると、三谷は喜びを博多弁で「ばり嬉しかー!!」と叫び、会場は温かい拍手で包まれました。公開に向け、改めてメッセージをお願いすると、長澤は「改めてたくさんの方にこの作品が待ってもらってるんだなと実感できて、久しぶりの地方キャンペーンがとっても楽しかったです」三谷は「映画は完成したんですが、これはコメディなので、映画館で上映してたくさんのお客さんに観ていただいて、皆さんの笑い声や歓声がプラスされてはじめて完成すると思います。是非、映画館に足を運んでいただき、みんなで『スオミの話をしよう』を完成させようじゃありませんか!」と力強く語りました。(C)2024「スオミの話をしよう」製作委員会
2024年09月09日三谷幸喜監督5年ぶりの新作『スオミの話をしよう』が9月13日(金)、全国公開される。ラブストーリー、アクション、シリアスドラマ、そしてもちろんコメディまで、多彩な役を魅力的にこなしてきた長澤まさみが三谷監督と初めて映画でコンビを組み、色とりどりの顔をみせる、なんともゴージャスな作品の誕生だ。長澤演じる主人公スオミが失踪したことを知り、元夫の4人が現夫の大邸宅に駆けつけてくる。その男たちがまた今をときめく実力派俳優、西島秀俊、松坂桃李、遠藤憲一、小林隆、坂東彌十郎。彼らが入り乱れての、これぞ三谷幸喜タッチ!の映画です。『スオミの話をしよう』この映画の面白さをどう説明すればいいのか……。三谷監督が巨匠ビリー・ワイルダーをお好きなことは知られているけれど、例えば、そんなワイルダーのシチュエーション・コメディの粋さ、ハリウッドのオールスター・キャスト映画の醸し出す華やかな雰囲気、 ポアロやミス・マープルが大邸宅でおきた事件を解決していく、登場人物が多いミステリーのリッチさ、それらをすべて含んでいるような作品。さらに、三谷監督は、黒澤明監督の最高傑作のひとつ、『天国と地獄』からこの物語を発想したというではないか!『天国と地獄』といえば、三船敏郎扮する製靴会社の重役が誘拐事件に巻き込まれ、仲代達矢扮する警部らがそれを追う、息詰まるサスペンス。三谷監督は次のように語っている。「この映画を何度か観ていてふと浮かんだのが、“この二人が同じ人を愛していたら?”というアイデア。いっそ事件関係者全員が同じ一人の女性を愛していたら、コメディになるぞ……というところから、だんだんと構想がまとまっていきました」。なんともすごい妄想、いや発想だ。出入りの業者風のバンが玄関に横付けされ、中から作業服を着た男たちが邸宅に入っていく。作業服はカモフラージュで、それを脱ぐとスーツ姿の刑事たち。彼らは入るなり、室内のカーテンを閉めさせる……。このまるで『天国と地獄』のパロディのような導入から、映画ファンは楽しくなってしまうだろう。この家の主人は、人生訓めいた詩で財をなした詩人・寒川(坂東彌十郎)。一日前から妻のスオミが行方不明で、誘拐事件の可能性があるとみた寒川の世話係(戸塚純貴)が旧知の刑事・草野(西島秀俊)に内密の調査を依頼したのだ。実は、草野はスオミの4番目の元夫。彼は、正式に警察へ知らせて捜査対応をしてもらうべきだと主張するが、寒川は大ごとにするなということをきかない。そこへ電話が鳴り……。事件を知ったスオミの元夫たちが次々と集まってくる。1番目の夫は訳あってこの家で庭師をしている魚山(遠藤賢一)、2番目は怪しげなYouTuberで羽振りのいい十勝(松坂桃李)、3番目は実直そうな警察官の宇賀神(小林隆)。全員で対策を話し合うなか、彼らは「自分がどれだけスオミに愛されていたか」を熱く語りはじめ、どんどんヒートアップしていく。そして男たちはふと気づく。各々の語る“スオミ”が、全く違う人物像であることに。もしやスオミは五重人格? そもそもスオミって何者? それより彼女はどこに消えたの? 様々な謎が渦巻き、映画は、思いもかけぬ展開を見せる。『天国と地獄』同様、映画の3分の2は大邸宅のなかでのシーン。三谷監督にとっては、初監督作の『ラヂオの時間』以来の「ワン・シチュエーション・ドラマ」だ。重要な役割を果たすのは、細部まで注意ぶかく作られた邸宅内のスタイリッシュなセット。天井が高く、至る所に美しい照明器具があり、広いリビングには、グロリア・スワンソンでもでてきそうな階段。さらにダイニングキッチンやバーなどが広がる。このセットを活かした「芝居場」で、芸達者たちの速射砲のようなセリフとアクションが繰り広げられる。そして、廻り舞台が設置されているかのように、スオミの過去の人生がインサートされ、また邸宅内のセットにもどる。良質な舞台劇に映画ならではの転換が実にうまく組み合わさり、引き込まれる。そして、舞台は意表をついたラストとフィナーレを迎えるのだ。長澤まさみと名役者5人の夫たちのほか、寒川の世話係に朝ドラ『虎に翼』やSnow Manラウールと共演した『赤羽骨子のボディガード』で話題の戸塚純貴、草野の部下役に瀬戸康史、神出鬼没な女の役で宮澤エマが出演。瀬戸、宮澤は、坂東、小林、長澤(ナレーション)とともに大河ドラマ『鎌倉殿の13人』の出演組だ。映画は、撮影の約1か月前から入念なリハーサルが行われ、三谷監督によるかなり仔細な演出指示が加えられたそうだ。それも、いかにも映画好きの指示。例えば、坂東彌十郎には「映画『恋愛小説家』のジャック・ニコルソンのイメージで」。宮澤エマには「フランス女優のマリオン・コティヤール(『アネット』他)になったつもりで」とお願いしたという。特に、何でも知っている謎めいた女性役、宮澤エマは事件のカギをにぎる存在だ。ビリー・ワイルダー作品でいえば、『お熱い夜をあなたに』でクライヴ・レヴィルが演じたホテル支配人のような、奥深い役どころ。そういえば、長澤の役名スオミだが、この「スオミ」に反応するひともいるはず。あのことかな、と気づいた人はビンゴ。あなたの想像通りです。ラストシーンできっと、嬉しくなるはずです。文=坂口英明(ぴあ編集部)【ぴあ水先案内から】笠井信輔さん(フリーアナウンサー)「……誰が一番愛されていたかというマウントの取り合いがまず楽しい……」笠井信輔さんの水先案内をもっと見る()(C)2024「スオミの話をしよう」製作委員会
2024年09月02日三谷幸喜監督最新作『スオミの話をしよう』の公開を記念して、三谷作品の一挙放送がフジテレビにて行われることが分かった。9月14日の土曜プレミアムでは、三谷が脚本と監督を務めた『記憶にございません!』を放送する。本作は、記憶を失った総理大臣を中井貴一が演じる政界コメディーで、興行収入36.4億円を記録した人気作だ。さらに、ハッピーアワー枠(毎週月曜~金曜 第一部:13時50分~14時48分、第二部:14時48分~15時45分 ※関東ローカル)では三谷が脚本を手掛けたドラマ作品を放送。アガサ・クリスティーの名作をドラマ化した「オリエント急行殺人事件」「黒井戸殺し」「死との約束」の3作品と、三谷のドラマデビュー作「振り返れば奴がいる」を8月29日(木)から9月13日(金)にかけて放送する。5年ぶりに監督を務めた最新作『スオミの話をしよう』の公開を前に、三谷作品の魅力を再確認できる絶好の機会となりそうだ。■土曜プレミアム『記憶にございません!』放送日時:9月14日(土)21時~■ハッピーアワー「オリエント急行殺人事件」第一夜・第二夜(再)放送日時:第一夜前編8月29日(木)13時50分~14時48分第一夜後編8月30日(金)13時50分~15時45分第二夜前編9月2日(月)13時50分~15時45分第二夜後編9月3日(火)13時50分~14時48分※関東ローカル■ハッピーアワー「黒井戸殺し」(再)放送日時:9月3日(火)<第二部>14時48分~15時45分9月4日(水)<第一・二部>13時50分~15時45分※関東ローカル■ハッピーアワー「死との約束」(再)放送日時:9月5日(木)<第一・二部>13時50分~15時45分9月6日(金)<第一部>13時50分~14時48分※関東ローカル■ハッピーアワー「振り返れば奴がいる」(再)放送日時:9月6日(金)~9月13日(金)<第二部>14時48分~15時45分※関東ローカル『スオミの話をしよう』は9月13日(金)より全国にて公開。(シネマカフェ編集部)■関連作品:記憶にございません! 2019年9月13日より全国東宝系にて公開©2019フジテレビ東宝スオミの話をしよう 2024年9月13日より全国にて公開©2024「スオミの話をしよう」製作委員会
2024年08月30日人気絶頂期の1994年、『東京サンシャインボーイズの罠』で30年間の充電期間に突入した劇団「東京サンシャインボーイズ」。主宰の三谷幸喜を始め、その後の劇団員たちの活躍はご存知の通りだが、ついにその長きに渡る充電期間を終え、ついに彼らが復活を遂げる時が来た。そこで三谷のほか、全キャストがそろった「東京サンシャインボーイズ新作舞台 製作発表会見」の模様をレポートする。スクリーンには、2024年9月の上演日程で「老境サンシャインボーイズ『リア玉』」の告知ビジュアルが映し出されたが……。絶妙な掛け合いで新作公演を発表する三谷幸喜(左)と相島一之まず舞台上に現れたのは、当日急遽MCを任されたという相島一之。三谷と共に劇団メンバー、ならびに客演陣の呼び込みを行うと、東京サンシャインボーイズのこれまでの歴史を紐解いていく。さらに『~罠』パンフレットの裏表紙をスクリーンに映し出すと、そこには2024年上演予定「老境サンシャインボーイズ『リア玉』」の告知が。気になる復活公演の演目はやはり『リア玉』なのか!? と思いきや、「“玉”の制作が間に合わないので、先送りになりました(笑)」と三谷。そして相島から、新作のタイトルが『蒙古が襲来 Mongolia in coming』だと発表される。復活公演のタイトル『蒙古が襲来 Mongolia in coming』が発表三谷いわく「鎌倉時代に起きた、かの“元寇”を舞台にしたお芝居です。いわゆる“蒙古襲来”ですが、『蒙古が襲来』と“が”を入れてちょっとポップな感じにしています(笑)。蒙古がやって来るその日の朝、まだなにも知らない九州のとある漁村で繰り広げられる、アットホームなコメディです」と説明があると、会場からはドッと笑いが。現状、三谷の頭の中にあるのはここまでとのことで、その全貌は来年2月の開幕を楽しみに待ちたい。30年ぶりの復活公演に向けて、梶原善、相島一之、西村まさ彦らが語る思い続いて劇団への参加順に、公演に向けた抱負がメンバーから語られた。梶原善梶原善「僕が東京サンシャインボーイズで心に残っていることのひとつが、お客様の笑い声。しかもドッカン、ドッカン、爆発的な笑い声。それがまた体験出来るのかと思うと、すごく楽しみです」相島一之相島「感無量です。ここにいるメンバーは三谷の書く世界が大好きで、そいつらともう一度集まって、三谷の作品を上演出来る。本当にありがたいですし、嬉しいです」西村まさ彦西村まさ彦「30年ぶりにみんなの顔が見られてとても嬉しいです。精一杯務めます。宜しくお願いいたします」宮地雅子宮地雅子「もう信頼しかない、大好きなおっちゃん、おばちゃんたちと共演出来るのが本当に幸せです。以前三谷さんに『宮地雅子は土臭い女優だ』と言われたので、今回の村人役はぴったりだと思います(笑)」小林隆小林隆「昔味わった、台本を開く瞬間、今度はなにが飛び出すか。久々に大きなびっくり箱をみんなで開けられることが、非常に嬉しいし、楽しみだし、ワクワクしています」福島三郎福島三郎「僕は劇団の活動時と同じく、演出補として参加させていただきます。ただ演出に三谷さん、演出助手に伊達(紀行)くんがいるので僕はなにをすればいいのか……。ただ昔あったみたいにコバさん(=小林)が怪我をしちゃうかもしれないので(笑)、そういう時のために準備をしておこうと思います」阿南健治阿南健治「先月大谷翔平が30歳になったと知った時、とても驚きました。あの人が生まれた時に解散して、そして今日です。この30年で私はなにを学び、どう変化したか。自分に問いたいと思います」甲本雅裕甲本雅裕「僕はまったくの芝居未経験で、劇団には最初研究生というかたちで参加させてもらいました。研究生は稽古場代を払わなくてよかったんですが、ある時制作さんに、『来月から払ってね。その代わり劇団員にするから』と言われて正劇団員になれました(笑)。ただ劇団公演となると、一気に研究生時代の自分に戻ります。とにかくがむしゃらに、舞台上を駆けずり回りたいと思います」小原雅人小原雅人「月並みではありますが、“ワン・フォー・オール、オール・フォー・ワン。ひとりはみんなのために、みんなはひとつの目的のために”。この精神でまいりたいと思います」野仲イサオ野仲イサオ「今年ついに前期高齢者になった自分とかけまして、『蒙古が襲来』と解きます。その心は……不安と期待でいっぱいです!」さらに東京サンシャインボーイズと縁の深い客演陣からも、劇団、公演への胸の内が語られた。近藤芳正近藤芳正「永遠の客演、近藤芳正です(笑)。僕は『99連隊』(91年)という作品で初めて東京サンシャインボーイズに出させてもらったんですが、実は芝居をやるか、辞めようか迷っていた時期でした。でも『99連隊』がめっちゃ楽しくて、芝居って楽しんでいいものだと心の底から実感しました。そのメンバーとまたやれること、本当に楽しみです」西田薫西田薫「私は『劇団ショーマ』というところにおりましたが、初めて東京サンシャインボーイズに参加した時、みんなの面白さと個性の強さに圧倒されました。30年経って、よりすごいことになっていると思います。私も精一杯頑張って、みんなと面白いお芝居を作っていきたいと思います」谷川清美谷川清美「私は『演劇集団円』に所属しておりまして、三谷さんの作品には『~罠』と、シアタートップス閉館イベント『returns』(09年)に参加させていただきました。どちらも節目の公演であったせいか、祝祭と言いますか、ものすごいエネルギーに溢れかえっていました。そして今回、そのエネルギーは最高潮に達するんじゃないかと思っています」吉田羊吉田羊「東京サンシャインボーイズ“研究生”の吉田羊でございます。私は『returns』にただひとりの外部ゲストとして参加させていただきました。15年前は今よりは少しだけ若かった私も、年を重ね、老眼が進み、台詞覚えも悪くなりました。けれどもこの中では一番の若手でございます(笑)。新人女優のつもりで頑張りたいと思います」そして会見の締めくくりには、三谷から観客に向けてメッセージが贈られた。三谷幸喜(中央)三谷「久々にみんなに会って、いろいろイメージが膨らみました。こいつにはこんな面白いところがあったんだとか、こいつちょっと危険だからやめとこうとか(笑)。そんなまとまりのないメンバーではありますが、僕はこの人たちとまた一緒にお芝居が出来ることを心からありがたいと思っていますし、頑張っていいものを、日本の演劇史に残るようなお芝居を作りたいと思っています。これだけ良い俳優が集まっているんですから。ちなみにこれを機に劇団が再結成するわけではなく、この公演が終わり次第、再び充電期間に入ります。次は80年の充電です(笑)。今世紀最後の東京サンシャインボーイズ公演、ぜひ皆さんお見逃しなく!」取材・文:野上瑠美子東京サンシャインボーイズこれまでの軌跡1983年『6ペンスの唄』@池袋とまとハウス★三谷幸喜プロデュース公演として旗揚げ『プーサン酒場と3つのわくわくする物語』@池袋バモス青芸館1984年『冒険王サルマニ~最後の挑戦』@銀座みゆき館劇場『愛しの満天クラブ』@六本木アトリエフォンテーヌ★3時間におよぶ大作。大不評のため一時活動停止に追い込まれる1985年『48センチの喜劇』@シアター代官山★初の現代劇。のちに『なにもそこまで』のもととなったシチュエーションコメディ。『くたばれサンダース』@シアター代官山★現代劇第2弾。あまりの不評で1年間の活動停止に追い込まれる/梶原善、初参加1986年『ビリケン波止場のおさらばショップ』@下北沢ザ・スズナリ『諸君! ミサイルだ』@TBSピックアップシアター1987年『テキサスの4本の腕』@ヤングプラザニッポン放送『眠りラクダのはじける音@下北沢駅前劇場★初のファンタジー作品。『旦那さまから一言』@シアター代官山★ファンタジー第2弾。絶望的不評。役者・「一橋壮太朗」の誕生。/相島一之初参加『まさかり先生の愛と冒険』@新宿シアターモリエール★ファンタジー第3弾。/西村まさ彦初参加1988年『ブロードウェイの生活』@下北沢駅前劇場★宮地雅子、初参加『青池さんちの犯罪』@下北沢駅前劇場★「家庭の事情コレクション」開始。/小林隆・福島三郎、初参加1989年『こんな夜の話』@新宿SOUND HOUSE『デラシネ父さんのこと』@下北沢駅前劇場★「家庭の事情コレクション」第2弾。『天国から北へ3キロ』@下北沢駅前劇場★観客動員が初めて1,000人を超える。阿南健治・甲本雅裕、初参加『サンシャインの世界は廻る』@相鉄本多劇場『眠りラクダのはじける音②』@下北沢駅前劇場1990年『東京の冬』@VIEPLAN THEATER★劇団の路線変更&再編成『彦馬がゆく』@下北沢ザ・スズナリ★初の歴史時代劇。『12人の優しい日本人』@シアターサンモール★舞台装置は“船”。/伊藤俊人・小原雅人・野仲イサオ、初参加『ブロードウェイの生活②』@下北沢駅前劇場1991年『12人の優しい日本人②』@シアタートップス★初のシアタートップス公演『ショウ・マスト・ゴー・オン』@下北沢本多劇場★初の本多劇場公演『99連隊』@シアタートップス、相鉄本多劇場★近藤芳正、初参加『小さな戦場の大きな女』@シアタートップス、相鉄本多劇場★同じセットでふたつの公演を上演(『99連隊』小さな戦場の大きな女』)。劇団員のチケットノルマ廃止。1992年『なにもそこまで』@新宿全労災スペースゼロ / シアタートップス 他『12人の優しい日本人③』@渋谷パルコスペースパート3★初のパルコ公演『もはやこれまで』@シアタートップス 他1993年『ラヂオの時間』@シアタートップス、シアターサンモール 他 ★西田薫、初参加『彦馬がゆく②』@シアタートップス、紀伊國屋ホール 他★三谷、劇団解散を考え始める。1994年『ショウ・マスト・ゴー・オン②』紀伊國屋ホール 他★佐藤B作、客演。/谷川清美、初参加『東京サンシャインボーイズの罠』@シアタートップス 他★Wキャストでのシアタートップス3か月ロングラン。★いきなりの活動休止宣言で30年の充電期間に突入2002年伊藤俊人、急逝(享年40)2009年『returns』@シアタートップス★シアタートップス閉館イベントで15年ぶりに結集。/吉田羊初参加2020年『12人の優しい日本人』を読む会★新型コロナによる外出自粛が続くなか、近藤芳正が発起人となりYouTubeで無料配信。1万5千人以上がライブ視聴。<公演情報>パルコ・プロデュース2025東京サンシャインボーイズ復活公演『蒙古が襲来 Mongolia is coming』東京サンシャインボーイズ『蒙古が襲来 Mongolia in coming』ポスター作・演出:三谷幸喜出演:相島一之阿南健治伊藤俊人小原雅人梶原善甲本雅裕小林隆近藤芳正谷川清美西田薫西村まさ彦野仲イサオ宮地雅子吉田羊【東京公演】2025年2月9日(日)〜2025年3月2日(日)会場:PARCO劇場【全国ツアー公演】3月/岡山、京都、松本、仙台4月/札幌、大阪、豊橋、福岡5月/那覇公式サイト:
2024年07月16日三谷幸喜監督が7日、韓国・韓国漫画博物館で行われた、富川(プチョン)国際ファンタスティック映画祭 マスタークラス「三谷幸喜の人生大劇場」に登場した。最新作『スオミの話をしよう』の公開を控える三谷監督。同作は三谷監督が脚本・演出を務める、長澤まさみ主演のオリジナル作。大富豪の妻・スオミ(長澤)が失踪し、彼女の前の夫たち4人が集合する。大富豪も含めた5人の男たちは、それぞれが接していたスオミの姿を語り、どれだけ彼女を愛していたかマウントを取り合っていく。第28回富川(プチョン)国際ファンタスティック映画祭(BIFAN)は、7月4日から7月14日の11日間にわたって、ソウル郊外の京畿道富川市(キョンギ道プチョン市)で開催される映画祭。ホラー、SF、ファンタジー、アクション、サスペンス、スリラーなどエンタメ性の高い話題作が世界中から集まり、スペインのシッチェス・カタロニア国際映画祭や、ベルギーのブリュッセル国際ファンタスティック映画祭、ポルトガルのポルト国際映画祭などの世界のファンタスティック映画祭と並ぶアジア最大級のファンタスティック映画祭となる。韓国ではこれまでに『ラヂオの時間』(97年)、『ザ・マジックアワー』(08年)、『ステキな金縛り』(11年)が劇場公開されており、また、昨年日本でも25年ぶりに再演された三谷幸喜作・演出の伝説的舞台『笑の大学』が韓国版として上演され、高い評価を得て何度も再演されている。韓国の映画・舞台好きの間でも人気が高いことから、今回映画祭からラブコールを受け、登壇することが決定した。三谷監督が登壇するマスタークラスは、これまで『ヘレディタリー/継承』、『ミッドサマー』などの鬼才、アリ・アスター監督や俳優・監督としても活躍するチョン・ウソンなども参加。映画祭にとっても未来の映画人を育てるための非常に重要な位置づけとなっている。映画祭期間中には、三谷幸喜が脚本・監督を務めた『記憶にございません!』(19年)、『ステキな金縛り』(11年)、『ギャラクシー街道』(15年)も上映。『記憶にございません!』『ギャラクシー街道』(15)が韓国で上映されるのは、今回が初となる。7日は『記憶にございません!』上映後に、三谷監督が登壇するマスタークラスとあって、350名キャパの会場チケットは発売開始直後にほぼ埋まっていたという。350名を超える韓国のファンと対面、ティーチインとサイン会を実施した様子のオフィシャルレポートが届いた。○三谷幸喜監督 国際ファンタスティック映画祭 マスタークラス オフィシャルレポートマスタークラス前、富川(プチョン)は初めて訪れたという三谷監督は「以前、自分の舞台を韓国で上演していただいた際に、すごくお客さんが喜んでくれ、日本と同じくらい笑ってくれていたので、映画も同じくらい喜んでくれるといいなと思っています」と語っていたが、上映中には各シーンで笑いが起こり、終了時には盛大な拍手が巻き起こった。上映後、三谷監督が登壇。「アンニョンハセヨ! ミタニコウキ イムミダ……(意味:こんにちは。三谷幸喜です。みなさん、私の韓国語がわかりますか? ごめんなさい。私は私の韓国語が分かりません)」と韓国語で挨拶すると、会場からは笑いと大きな拍手が起きました。「この挨拶は、ベルリン・ロシア・ニューヨークでも挨拶しましたが、ここの場が1番ウケました」と答え、さらに、上映前に監督が「韓国でも公開していただけると嬉しいので、韓国のお客さんの反応も楽しみです」と語っていた新作『スオミの話をしよう』の特報映像も上映。「今までで1番、長澤さんが魅力的な映画ができました!」と自信を覗かせ、一足早く鑑賞した韓国人MCからも“三谷幸喜の集大成的な映画だと思いました!”と絶賛の声。MCの“楽しみですよね!?”の客席に質問を投げると、観客からは大きな拍手で“観たい”と応え、三谷監督も「韓国でも是非上映してほしいです」と応えました。ティーチインでは、ドラマ『王様のレストラン』でファンになったという女性から「作品を作るインスピレーションやアイデアはどういったところから湧きますか?」という質問には、「僕は俳優さんが大好きです。俳優さんからインスピレーションをもらうことが多いですし、モチベーションに繋がります」と答えました。監督がコメディシーンで一番こだわるポイントを聞かれると「人間は基本嘘をつく生き物だと思います。例えば、こうやって、映画のまじめな話をしている時、おなかすいたなと思っていたら、それは嘘じゃないですか。僕は、おなかがすいてることを絶対に皆さんに悟られないよう気を付けています……(会場笑) 考えていることとしゃべってることが全然違うのが、人間だと思いますし、コメディの基本だと思ってます。自分の思ってることを全員が素直に言葉にすると、僕はそこに笑いは生まれないと思っています」と語ると会場からは拍手が起こりました。さらにイベントの終盤には、明日、三谷監督が63歳の誕生日を迎えるということで、ケーキと観客からバースデーソングのプレゼントが! 三谷監督は「サランヘヨ~!」と感謝を述べつつ、「こんな風に誕生日をお祝いしてもらったのは初めてです。真剣に話も聞いていただき、皆さんの熱意が伝わりました。感激です! この想いを一つの言葉に集約するならば、この言葉になると思います……“ペコパ~!(意味:おなかすいた~!)”(会場笑)」と先程の質問の回答にかけ、最後まで場内を沸かせました。ファンの要望に応える形で急遽実施されたマスタークラス後のサイン会には70人以上の長蛇の列ができ、最後までファンとの交流を楽しみました。○三谷幸喜監督 コメント・最新作の『スオミの話をしよう』誕生のきっかけ自分の体験談ですが、僕は家族といるときと仕事仲間と一緒にいる時、全然違う顔を見せていると思います。皆さんもそうだと思いますが、それぞれの関係性によって、いろんな顔を持っているのが人間だと思います。僕が家族といた時に仕事仲間と会った時、どっちの顔をすれば良いのか、とても困りました。その際に、このシチュエーションは映画になるなと思いました。そして、僕は元々舞台の人間です。一度舞台を作る時と同じように映画を作ってみたいと思いました長回しで撮影し、あまりカットを割らない1シチュエーションのセリフ劇です。そんな映画を成立させるためには、芝居の上手な俳優さんじゃないとできません。長澤さんをはじめ素晴らしい俳優さんが集まってくれました。日本映画でも珍しいですが、1カ月近いリハーサルの時間も取りました。その結果、『スオミの話』をしようはとても面白い演劇的な映画になったと思います。・マスタークラス&サイン会を終えてあまり日本でもこういうイベントを経験したことがなかったので、すごく新鮮ですし、嬉しかったです。皆さん舞台挨拶の話も真剣に聞いてくれ、サイン会の時にはどうやって手に入れたんだというような昔の『ラヂオの時間』のパンフレットを持参してくれた方もいました。ちょうど先程、『記憶にございません!』の上映終了直後にトイレに行ったら、隣にいた上映を観たおじさんが「面白かったな~」と呟かれていて……とても嬉しかったです。(誕生日のプレゼントについて)日本は英語が入りますが、バースデーソングがすべて韓国語で歌われていたことに驚きました。(C)2024「スオミの話をしよう」製作委員会
2024年07月08日大河ドラマ『鎌倉殿の13人』で鮮烈な印象を残し、「いま最も信頼する俳優のひとり」と脚本の三谷幸喜さんからも言われる柿澤勇人さん。その三谷さんの新作を前に、今の想いを聞いた。史実をなぞりながらも、歴史上の人物を独自の解釈を加えて多面的に描き出し話題を呼んだ三谷幸喜さん脚本の大河ドラマ『鎌倉殿の13人』。本作で、苦悩する若き将軍・源実朝を演じ、大きな注目を浴びた柿澤勇人さん。劇団四季でまたたくまに主役の座を手にし注目を集めたかと思えば、その地位をあっさりと辞して外の世界へ。ミュージカルにとどまらず、蜷川幸雄さんや三谷幸喜さんの舞台のほか、近年は映像でも活躍。その一方で、歌舞伎の音楽を担う清元の家に生まれ、幼い頃から伝統芸能にも触れて育つなど多面的な経歴を持つ人。――現在稽古中の舞台は、三谷幸喜さん作・演出『オデッサ』です。三谷さんとの舞台は、2019年の『愛と哀しみのシャーロック・ホームズ』が初めてでしたが、あらためて三谷作品の魅力はどこに感じられているんでしょうか。三谷さんは基本的に、脚本を役者にあて書きされるスタイルですが、それゆえにどのキャラクターを見てもすごく生き生きとしている印象があります。僕が以前演じたシャーロック・ホームズは、セリフの分量も多いし、板の上に立っている時間が本当に長い(笑)。役者としては過酷ですが、人が集まったりいなくなったりするたびに、人間関係が変化していくのが面白いですよね。ただ前回は、世界的に有名なキャラクターだっただけに、役の手がかりになるものも多かったんです。(ベネディクト・)カンバーバッチのドラマも参考にさせてもらいました。――今回の役にも、柿澤さんのキャラクターが反映されている?今回、鹿児島弁と英語っていう、僕がなじみのない言葉で芝居をしているので、はたしてセリフをちゃんと言えているのかもよくわかってないんです(笑)。鹿児島弁ひとつとっても、イントネーションやアクセントが標準語と全然違うので、ついそこに囚われてしまって。シャーロックのときはつねに動いていて、10秒以上じっとしていてはいけない役で、身体的な面ですごくエネルギーが必要とされたんです。でも今回は、とにかく頭をフル回転させなきゃいけない。三谷さんとは映像を含めてこれが3作目ですが、どの作品も大変です(笑)。――三谷作品というとコメディのイメージですが、今回の宣伝ビジュアルを見るとミステリアスな雰囲気の作品なのかなと思いますが。みなさんにひとつ言いたいのは、このチラシのことは全部忘れてほしい(笑)。この撮影の段階では台本は完成していなかったので、役の表情とか、まだわからなかったですからね。――ではやはりコメディ?シリアスな場面もたくさんありますが、笑えるシーンもたくさんちりばめられています。あと今回、英語で話す部分は字幕が出るとのことですが、オーソドックスな感じにはたぶんならないだろうと。僕もまだ話を聞いただけですが、そこも作品のひとつのピースになる気がします。そういう意味でも、誰も今までに観たことのない舞台になるはずです。でも話の内容は全然難しくない。それぞれがそれぞれの想いで、嘘をついたり取り繕ったり、芝居したり、そんなモーメントがいっぱいちりばめられていて、何度も観たくなる作品になっていると思います。――柿澤さんといえばやはり『鎌倉殿の13人』のお話も伺いたくて。当時、登場回が放送されるたび実朝が話題になり、トレンド入りしたりしていましたが、ご本人はどう思われていたんですか?これまで舞台を多くやってきている僕からすると、お客さんの反応が直接わかる舞台と違って、映像作品は全然わからない。でも、鎌倉での交通パレードに出させてもらったときに、僕のことなんか誰も知らないだろうと思っていたのに、たくさんの人が集まってくれて、僕を役名で呼んでくれて、大河ドラマってすごいんだなって思いましたし、三谷さんの書いたドラマってやっぱり多くの人に刺さるんだなと思いました。これまで外で声をかけられるなんてことがほとんどなかったので、ほぼ初めての経験だったんですよね。――もちろん脚本も素晴らしかったですが、それに応えられるだけの役者さんたちが集まっていたというのもあったと思います。あの作品はどんな役だろうと、全員が全員一本ちゃんと筋が通った人として描かれていて、演出の方々も台本から役をいかに膨らませていくかを考えているという、とても幸せな現場でした。だからこちらも絶対に役をまっとうしたいと思ったし、みなさんが思い描く理想にまずきちんと到達して、それを超えるものにしたいと思っていたんです。――シャーロックでも、いろんな資料を参考に役作りされていたとのことですが、実朝もですか?めちゃくちゃ膨大に資料があったわけではないので、逆にラッキーだったのかもしれないです。複数ある資料の中から、三谷さんが描いている実朝に近いと僕が感じたものを取捨選択して、役の中に取り入れたりしていました。三谷幸喜作・演出の舞台『オデッサ』は、東京芸術劇場プレイハウスにて現在上演中~ 1月28日(日)まで。共演に、宮澤エマ、迫田孝也。テキサスで旅行中の日本人が殺人事件の容疑で勾留されたことから始まる、通訳を介し繰り広げられる会話バトル。大阪、福岡、宮城、愛知でも公演あり。ホリプロチケットセンター TEL:03・3490・4949(土・日・祝日を除く11:00~18:00)かきざわ・はやと1987年10月12日生まれ、神奈川県出身。2007年に劇団四季の研究所に入所。退団後は舞台、映画、ドラマと幅広く活躍。主な出演作にミュージカル『ジキル&ハイド』や大河ドラマ『鎌倉殿の13人』などがある。5月には彩の国シェイクスピア・シリーズ2nd第1弾『ハムレット』のタイトルロールを務める。ブルゾン¥69,300(トゥモローランド TEL:0120・983・522)ニット¥35,200(ジョゼフ オム/オンワード樫山 お客様相談室 TEL:03・5476・5811)その他はスタイリスト私物※『anan』2024年1月17日号より。写真・小笠原真紀スタイリスト・五十嵐堂寿ヘア&メイク・松田蓉子インタビュー、文・望月リサ(by anan編集部)
2024年01月13日三谷幸喜脚本・監督の映画『スオミの話をしよう』が、2024年9月13日(金)に公開される。主演は長澤まさみ。三谷幸喜の真骨頂!映画監督9作目はミステリー・コメディ『THE 有頂天ホテル』『清須会議』『ギャラクシー街道』、さらにはNHK大河ドラマ「鎌倉殿の13人」などを手掛け、毎回日本中の話題をさらう三谷幸喜。前作『記憶にございません!』以来5年ぶり、映画監督作品9作目となる『スオミの話をしよう』は、ある1人の大富豪の妻を巡るミステリー・コメディだ。突如失踪した大富豪の妻が主人公主人公は、突然行方をくらませた大富豪の妻・スオミ。スオミの失踪を聞きつけ、彼女を愛した5人の男たちがスオミの夫が住む豪邸に集結する。そんな5人の男たちが語るスオミのイメージは、見た目も性格も全くの別人。映画『スオミの話をしよう』では、ひとつの屋敷を舞台にスオミの正体に迫っていく。オールスターキャストが歌い踊るミュージカルシーンも劇中には、ドレスアップしたオールスターキャストによるミュージカルシーンも登場。まさに夫たちが愛した女神(ミューズ)そのものであるスオミ役の長澤まさみがメインボーカルを務め、キャスト全員で歌い踊る。ミュージカルナンバーは、三谷幸喜自ら作詞を手掛け、作曲を荻野清子が担当した「ヘルシンキ」。ゴージャスなミュージカルシーンに注目だ。主演は長澤まさみ主人公のスオミを演じるのは、『マスカレード・ホテル』シリーズや『シン・ウルトラマン』『四月になれば彼女は』など、数々の注目作に出演している長澤まさみ。三谷は「いつか長澤さんと映画をやりたいと思っていた」と語るほど長澤への信頼が厚く、今回遂に出演が実現した。三谷映画への出演は初となる長澤が、どのように大富豪の妻を演じるのか注目だ。5人の男たちに遠藤憲一や松坂桃李、西島秀俊などスオミを愛した5人の男たちは、一筋縄ではいかない個性的な役柄ばかり。三谷作品では『ギャラクシー街道』やドラマ『真田丸』に出演した遠藤憲一や、『ステキな金縛り』『記憶にございません!』に出演経験のある小林隆、ドラマ『鎌倉殿の13人』で北条時政に扮した坂東彌十郎ほか、本作が三谷作品初出演となる松坂桃李、西島秀俊がそれぞれ担当する。映画『スオミの話をしよう』登場人物紹介主人公・スオミ…長澤まさみ突如失踪した大富豪の妻。魚山大吉(ととやまだいきち)…遠藤憲一スオミの1番目の夫。血の気の多い庭師。十勝左衛門(とかちざえもん)…松坂桃李スオミの2番目の夫。自信家で見栄っ張りのYouTuber。宇賀神守(うがじんまもる)…小林隆スオミの3番目の夫。情に厚くお人好しな警察官。草野圭吾…西島秀俊スオミの4番目の夫。かなり神経質な警察官。スオミが行方不明だと聞きつけ、寒川の豪邸へ足を運ぶ。寒川しずお…坂東彌十郎スオミの夫。自分勝手な詩人。小磯杜夫…瀬戸康史草野の有能な部下。癖の強い5人の夫たちに振り回されながらも、スオミの行方不明事件を解決すべく奔走する。薊(あざみ)…宮澤エマある時は、スオミのママ友。ある時はインテリアコーディネーターの女。スオミの行く先々に現れる、神出鬼没な謎の女。乙骨直虎(おっこつなおとら)…戸塚純貴スオミの夫である寒川の世話係。身勝手な寒川に翻弄されている。映画『スオミの話をしよう』あらすじその日、刑事が訪れたのは著名な詩人の豪邸。“スオミ”が昨日から行方不明だという。スオミとは詩人の妻で、そして刑事の元妻。刑事は、すぐに正式な捜査を開始すべきだと主張するが詩人は「大ごとにするな」と言って聞かない。やがて屋敷に続々と集まってくる、スオミの過去を知る男たち。誰が1番スオミを愛していたのか。誰が1番スオミに愛されていたのか。スオミの安否そっちのけで、男たちは熱く語り合う。だが不思議なことに、彼らの思い出の中のスオミは、見た目も、性格も、まるで別人。スオミはどこへ消えたのか。スオミとは一体、何者なのか!?【作品詳細】映画『スオミの話をしよう』公開日:2024年9月13日(金)監督・脚本:三谷幸喜出演:長澤まさみ、西島秀俊、松坂桃李、遠藤憲一、小林隆、坂東彌十郎、戸塚純貴、阿南健治、梶原善、宮澤エマ配給:東宝
2023年12月24日三谷幸喜が“脚本と監督”を務める最新作『スオミの話をしよう』が2024年9月13日(金) に全国公開されることが、東京・TOHOシネマズ日比谷で行われた「2024年東宝配給作品ラインナップ発表会で明らかになった。三谷監督の映画が公開されるのは、興収36.4億円を記録した『記憶にございません!』以来、およそ5年ぶりとなる。突然行方をくらませた、大富豪の妻・スオミ。スオミの失踪を知り、夫が住む豪邸に集結したのは、彼女を愛した5人の男たち。彼らが語るスオミのイメージはそれぞれ、見た目も、性格も、まったく異なるものだった。一体、スオミの正体とは?ひとつの屋敷を舞台に、三谷作品の真骨頂ともいえるサスペンスコメディが繰り広げられる。今年の8月~9月に撮影され、現在は編集段階。会見には三谷監督が出席し、「映画はもう9本目で、毎回、試行錯誤を繰り返しています。カンヌやヴェネチアに縁はないですが、日本のお客さんには楽しんでもらえる、面白い作品になるはず。数少ないオリジナル映画の1本として、来年の日本映画に少しでも貢献できれば」とアピールしていた。「2024年東宝配給作品 ラインナップ発表会」より撮影:内田涼主人公“スオミ”を演じるのは、長澤まさみ。過去には、三谷脚本によるドラマ『わが家の歴史』への出演や、大河ドラマ『鎌倉殿の13人』では語りを務めるなど、三谷からの信頼は厚く、「いつか長澤さんと映画をやりたいと思っていた」という熱望から、本作への起用が実現した。なお、長澤が三谷映画に出演するのは、本作が初めてとなる。会見では「日本映画界で最も力があって、輝いている俳優さん。いま現在の魅力をスクリーンに収めたかった」と改めて、長澤への思いを熱弁し、「意気込みが、役に残る俳優さん。はっちゃけたコメディエンヌのイメージもあるが、繊細なお芝居も上手な方だと思っています」と絶賛した。さらに「ミステリーであり、コメディであり、恋愛映画ですが、一番大事なのは“長澤まさみ作品”であること。長澤まさみのすべてが、この中にあるといっても過言ではないので、報道の皆さんにも、一番大きな活字でお願いします」と念を押した。左より)三谷幸喜、長澤まさみ長澤は5人の男の視点を通したスオミを演じており「それぞれ印象が違い、それでもひとりの人間であるという複雑な役。思っていた以上に演じてくださった」。なお、“5人の男”を演じるキャストは、今後発表される予定で、三谷監督は「プロデューサーから、今日は絶対に言うなと言われている(笑)。でも、僕の作品には、あまり出ていない俳優さんたちです」と出演者に関するヒントも。同時に、「(本作に)出ていない俳優は言っていいよね?中井貴一、西田敏行、佐藤浩市は出ていないです!」と会場を沸かせた。以下、長澤からコメントが届いた。【長澤まさみ(スオミ役)】三谷監督とは舞台『紫式部ダイアリー』でご一緒させていただいて、三谷さんが脚本を手がけたドラマにも出演させていただきましたが、映画に出演させていただくのは初めてで、お声がけをいただき、とても光栄でした。「スオミ」という役は多面的に見える女性ということで、台本を読んだときは、とても難しいなと感じましたが、三谷監督の演出のもと、何とかやり切ることができました。三谷監督は俳優のいろいろな可能性を引き出してくださる方で、今作でも今後の糧となるようなものをたくさんいただけたように思います。『スオミの話をしよう』は、観終わった後に笑顔で映画館を出られるような、ステキな作品になっていると思いますので、多くのお客様に楽しんでいただけたらうれしいです。どうぞ、お楽しみに。取材・文=内田涼<作品情報>『スオミの話をしよう』2024年9月13日(金) より全国公開(C)2024「スオミの話をしよう」製作委員会
2023年12月13日三谷幸喜監督最新作『スオミの話をしよう』(2024年9月13日公開)の製作報告会が13日に都内で行われ、監督が登場した。同作は三谷監督が脚本・演出を務める、長澤まさみ主演のオリジナル作。大富豪の妻・スオミ(長澤)が失踪し、彼女の前の夫たち4人が集合する。大富豪も含めた5人の男たちは、それぞれが接していたスオミの姿を語り、どれだけ彼女を愛していたかマウントを取り合うという展開になるという。三谷監督は「5人の夫はキャラクターも多彩ですし、出演してくれた俳優さんも素晴らしい方ばかりです。本当はここで言いたいんですけども、絶対に言うなとプロデューサーの方に言われたんで、言いません。あんまり僕の作品に出てきてない、今まで出てこなかった俳優さんたちに集まってもらっています」と期待を持たせる。さらに「出てない俳優さんのことは言ってもいいですか?」と尋ねると、OKが。「佐藤浩市は出てないです。中井貴一も出てない。西田敏行さんも出てないです。まあだいぶこれで狭まっている感じがしますけども、そんな作品です」と明かした。
2023年12月13日三谷幸喜監督最新作 製作報告会が13日に都内で行われ、三谷監督が登場した。○■三谷幸喜監督、最新映画『スオミの話をしよう』公開を発表この日発表されたのは、女優の長澤まさみが主演を務める映画『スオミの話をしよう』(2024年9月13日公開)。三谷監督は「何か一つ限定してこれだということではなく、5つの顔があります」と前置き、「まずミステリーです。大富豪がいて、その奥さんの名前が『スオミ』というんですけども、突然いなくなっちゃうんです。誘拐事件なのか、単なる家出なのかわからない。大富豪はあまり大事にしたくないので。警察には言わずに自分の知り合いの警察官に極秘でプライベートで捜査をしてくれるように頼むんです。それがこの物語の発端となっております。日本映画で誘拐というと、黒澤明監督の『天国と地獄』という作品があります。まあ今回それを目指そうかなと思っております」と説明し、「ちょっと大きく言ってしまいました」と会場を笑わせた。監督はさらに「2つ目の顔はコメディです。僕はコメディしか作らない人間です。ずっと笑いの世界にいて、『鎌倉殿の13人』という大河ドラマはちょっとシリアス側に舵を切ってましたが、それでもやっぱり笑いの要素があって、僕はやっぱり自分が作るものは、皆さんに楽しんでもらう、笑ってもらうことが大前提と思って作品を作っております」と続ける。「大富豪のところに、スオミがかつて結婚していた4人の男性が集まってきます。旦那さんも含めて、5人のスオミを愛する男たちが集結する物語です。極秘にお願いした警察官というのも、実はスオミの前の旦那さんです。その5人の男たちは、誰が1番スオミのことを愛していたかでマウントを取り始める。スオミがいなくなったのはもう忘れちゃって、そのことばっかりに執着していく、そんな展開になっています」と説明した。3つ目は「僕の作品としては珍しいんですけど、恋愛映画です。それぞれ5人の男たちは、自分とスオミの思い出を語ります。そこでいろんな愛の形が見えてくるという構成になっております。パートナーがいる方もパートナーが今いない方も、必ず楽しんでもらえる、いろいろ学べる作品になってるんじゃないかなというふうに思っています。デートムービーといってもいいでしょうか? デートムービーになっております」と監督。さらに4つ目に継いては「実は1番大事なので、記事にしていただくときには、1番大きな活字でお願いしたい」そうで、「『スオミの話をしよう』は長澤まさみ作品です」ときっぱり。「僕が長澤まさみさんが大好きで、今まで舞台も一緒にやりましたし、ドラマも出ていただいて、大河ではナレーションもやっていただいたんですけども、おそらく今の日本映画界で最も力があって輝いている女優さんだと思います。彼女のコメディエンヌとしての輝きも含めて、今現在の長澤まさみさんの魅力を、とにかくスクリーンに収めたかったというのが、僕の1つの目標でもありました。長澤さんファンの方は『あ、こんな長澤さんが見たかったんだ』ときっと思ってくれると思います」と自信を見せる。5つ目は「これはもう本当ちっちゃくて構わないんですけど、三谷幸喜作品でもあります。僕にとって9本目の映画です。毎回試行錯誤を繰り返してますけども、今回は手応えがあるというか。まだ編集の途中なんですけども、面白い作品になっていると思いますし、今までの映画と同じように、カンヌとかベネチアには全く縁のない作品ではあるんですけども、今の日本のお客さんには、必ず楽しんでもらえる作品になっていると思っております」と明かす。「原作もないしアニメでもないしテレビが元になった作品でもない、完全オリジナル作品は今あんまりないんですけども、その中の1本として、来年の日本映画にちょっとでも貢献できるといいなと思っております」と意気込んだ。○■長澤まさみの魅力とは?改めて長澤の魅力について聞かれると、「結構はっちゃけたイメージもあるんだけども、実はすごく繊細なお芝居をされる方でもある。一緒に舞台やった時もとても感じたんですけども、ご本人がすごく真面目な方だというのもあり、本当に役を掘り下げていく。セリフ一つ一つも自分の納得いくまで繰り返し繰り返し。撮影中も僕はもうこれでOKだと思ってるんだけども、長澤さん的には『もう1回お願いします』という場合も何度もありました」と振り返る。「それぐらい役に対する意気込みがきちんと形として残る方だと思っていて、もちろんコメディのイメージもあるんだけども、それと同じぐらい、とても演技上手の方だと思ってます。だから今回の役も、実はとても難しい役を僕は彼女にお願いしたんです。5人の男たちが思い描くそれぞれのパートナーとしてのスオミは全員同じようで、それぞれ印象が違う。だけども通して見ると、1人の人間だという複雑な役をお願いして、僕の思っていた以上に演じてくださったというのがすごく嬉しかったし、『こういう長澤さんを皆さんに見てほしかった』と思っています」と語る。さらに「エンターテイナー的な部分ももちろん持ってらっしゃるので、ちょっとだけ歌うシーンもありますし、踊りもあります。気持ちアクションシーンもあったりとかします。長澤まさみのすべてがこの中にある時といっても過言ではないと思います」と胸を張った。
2023年12月13日三谷幸喜の3年半ぶりとなる書下ろし新作舞台が登場。舞台は1999年のアメリカ、テキサス州のオデッサ。殺人事件の容疑で拘留された英語の話せない日本人旅行者、日系人だが英語の話せない警察官、通訳として派遣された語学留学中の日本人青年が、“言葉”をテーマに繰り広げる三人芝居の密室劇だ。出演は柿澤勇人、宮澤エマ、迫田孝也。NHK大河ドラマ『鎌倉殿の13人』を経て、三谷の新作舞台にドラマでも重要な役を演じた3名が顔をそろえる。源実朝を演じ人気ブレイク中の柿澤は、物語も配役も不明なまま出演を快諾。ミュージカル『スクールオブロック』の休演日に話を聞いた。舞台『オデッサ』 チケット情報三谷からのオファーを受け「僕にとって三谷さんは恩人。どんな作品でも、舞台でも映画でもドラマでも、お話があれば喜んでやりたいと思っています」。そう話す柿澤を、三谷は「難しい課題を与えると輝く人。追い詰められている姿が見たい俳優さんです」と言う。「僕は本来、出来るだけラクをして生きていきたい人なんです(笑)。でも、三谷さんとご一緒させて頂くと絶対にそうはならない。(三谷さんの舞台で演じた)シャーロック・ホームズの時も実朝の時もそう。でも、そんな大変さを凌駕するおもしろさがあるので、辛いだけでは終わらない。自分の役を愛するようになるし、もっと役を磨いて輝かせたいという気持ちが出て来るんです」。デビュー以来少人数での作品の経験も多い柿澤は、今回共演の宮澤とは2度、迫田とも1度、舞台で共演している。また『鎌倉殿の13人』では、実朝とその乳母と叔父という関係を演じた。「すごく責任感が強く真面目な方たちなので、不安要素は何もなく信頼しかない」と言い切る。登場人物は3人。言語は2つ。真実は1つ。「でも、三谷さんの作品で言語が2つって初めてじゃないですか。出演は3人だけですけど、それを感じさせないほどの情報量とおもしろさが出て来ると思っています」。映像での活躍も広がり始めた柿澤だが「舞台はまだまだ敷居が高いと思う人が多い」と感じている。「映画みたいに、ロンTとジーンズでふらっと『今日、芝居観よ』って観れるもんだって言いたい。今回も『舞台観たことないけど、ちょっと行こうかな』って。それが演劇にハマるきっかけになったら最高ですよね」。かつて学校の課外授業で観た『ライオンキング』に「一瞬にして引き込まれて人生が変わった」柿澤。「それぐらいの衝撃度が三谷さんの舞台作品にもあると思う。それを劇場で、生で、舞台のあの空間で感じられるのはこのタイミングしかないので、それを味わってほしいなと思います」。公演は、来年1月8日(月)から28日(月)まで東京芸術劇場 プレイハウス、2月1日(木)から12日(月・休)まで大阪・森ノ宮ピロティホール、2月17日(土)・18日(日)に福岡・キャナルシティ劇場、2月24日(土)・25日(日)に宮城・東京エレクトロンホール宮城、3月2日(土)・3日(日)に愛知・Niterra日本特殊陶業市民会館 ビレッジホールにて。取材・文:高橋晴代
2023年10月12日2024年1月に東京・東京芸術劇場プレイハウスで上演される、三谷幸喜作・演出の新作書き下ろし舞台『オデッサ』のメインビジュアルとキャストのインタビュー動画が公開された。本作の舞台は1999年のアメリカ、テキサス州オデッサ。ひとりの日本人旅行客がある殺人事件の容疑で勾留される。彼は一切英語を話すことが出来ず、捜査にあたった警察官は日系人だったが日本語が話せなかった。そのため語学留学中の日本人青年が通訳として派遣され、取り調べが始まる。密室で繰り広げられる男と女と通訳の会話バトル――。出演者は、三谷が脚本を手がけた大河ドラマ『鎌倉殿の13人』にも出演し、三谷からの信頼が厚い柿澤勇人、宮澤エマ、迫田孝也の3人。なお東京公演を上演後、2月から3月にかけて大阪・福岡・宮城・愛知公演が予定されている。柿澤勇人 インタビュー動画宮澤エマ インタビュー動画迫田孝也 インタビュー動画<公演情報>舞台『オデッサ』作・演出:三谷幸喜キャスト:柿澤勇人、宮澤エマ、迫田孝也【公演日程】2024年1月8日(月・祝) ~28日(日) 東京・東京芸術劇場プレイハウス2024年2月1日(木) ~12日(月・祝) 大阪・森ノ宮ピロティホール2024年2月17日(土)・18日(日) 福岡・キャナルシティ劇場2024年2月24日(土)・25日(日) 宮城・東京エレクトロンホール宮城2024年3月2日(土)・3日(日) Niterra日本特殊陶業市民会館 フォレストホール公式サイト:
2023年09月21日三谷幸喜による新作舞台『オデッサ』が2024年1月8日(月・祝)から東京芸術劇場プレイハウスほかで上演される。舞台はアメリカのテキサス州オデッサ。日本人旅行客がある殺人事件の容疑で勾留されるが、彼は一切英語を話すことが出来なかった。捜査にあたった警察官は日系人だったが日本語が話せなかった。語学留学中の日本人青年が通訳として派遣され、取り調べが始まるーー。本作に出演する柿澤勇人は「まだ三谷さんの頭の中にしか脚本はないので、正直どうなるか分かりません。ただ一つ言えることは、三谷さんの脚本は天才的で、誰も思いつかないような、一歩どころか何歩も先をいくような本だということ。コメディ?シリアス?どんな結末?楽しみで仕方ないです」。これまで三谷作品には舞台『愛と哀しみのシャーロック・ホームズ』(2019)とNHK大河ドラマ『鎌倉殿の13人』(2022)に出演している柿澤。三谷について「ふざけているのか、真面目なのかよく分からないときもあるのですが、人を本当によく見ている。何もかも見透かされている気がします」と話す。特に『鎌倉殿〜』の源実朝はハマり役だった。柿澤は「僕はエネルギッシュさや狂気的なところを求められる役柄が多かった。求められることは嬉しい反面、『それだけじゃないのに!』と歯がゆく思っていたのですが、三谷さんは僕の『それ以外』の部分を見抜き、実朝のような役もできることを分かってくれていた」とも。共演する宮澤エマについて、柿澤は「彼女の初舞台が最初の共演でした。その時はショービジネスで成功を夢見る若者たちの話だったんですが、気がつけば大河ドラマで共演して、三谷さんの作品でまた共演出来るなんて。当時の我々からは想像もできない嬉しい未来です」。また、迫田孝也とは『愛と哀しみの〜』で共演しているが、「彼はいじられキャラではありますが、実はものすごく真面目で繊細で誠実。今回の共演も楽しみ」とコメント。2024年の1作目となる。柿澤は「2023年はミュージカルに3本も出演して、歌ってばかりの一年でした(笑)。何か成長できていたらいいのですが」と今年を振り返り、「24年は僕にとってエベレスト級の大きな山が待っている。挑戦しなくてはいけない1年になりそうです」。そして「三谷さんの3年ぶりの新作舞台。皆さまの期待以上のものをつくれると信じています。素敵な観劇始めだったなと思ってもらえる芝居をしたいと思います。お楽しみに!」と語った。取材・文:五月女菜穂■公演情報舞台『オデッサ』公演期間:2024年1月8日(月・祝)~1月28日(日)会場:東京芸術劇場プレイハウス
2023年09月12日三谷幸喜脚本・監督作『ザ・マジックアワー』を中国でリメイクし、日本映画のリメイク作品として歴代1位を記録している映画『トゥ・クール・トゥ・キル』。この度、本作を観た三谷氏より賞賛のコメントが到着、新場面写真も解禁された。三谷氏が2008年に脚本・監督を務めた映画『ザ・マジックアワー』を喜劇集団「開心麻花」(カイシンマーファー)のメンバーたちが新たにリメイクした本作。中国国内では、7か月に渡って上映される異例のロングランとなり、2022年中国映画興行収入ランキング第3位にランクイン。これまでに中国でリメイクされた日本映画で歴代1位を記録している。本作では、監督をはじめ俳優や制作陣の多くが喜劇集団「開心麻花」に所属。開心麻花は、舞台からテレビ、映画に至るまで中国国民へ笑いを届けてきた圧倒的な人気を誇る中国一のコメディブランドだ。そんな本作を観た三谷氏は、「あのシーンもこのシーンも、とても上手に再現されています。オリジナル通りのところもあれば、僕もびっくりするような展開もあります。どっちが笑えるかと聞かれると、とても困ってしまう。どっちも面白いから」と太鼓判。「でもどっちがお金がかかっているかと聞かれると、悔しいけど、中国版の方がかかってるんだよなあ。いいなあ、いいなあ、いいなあ。羨ましいなあ」とコメント。三谷幸喜また、新たに解禁された場面写真からも、『ザ・マジックアワー』で佐藤浩市が演じた売れない役者・前田の役どころであるウェイが伝説の殺し屋をノリノリで演じている姿。ウェイを騙すミラン姉弟の様子などが切り取られており、本編でのドタバタぶり、個性豊かな雰囲気が伝わってくるものとなっている。『トゥ・クール・トゥ・キル ~殺せない殺し屋~』は7月8日(土)よりTOHOシネマズ シャンテほか全国にて公開。(シネマカフェ編集部)
2023年07月05日「三谷さんが脚本を手がけた大河ドラマは、結果的に3作すべてで逮捕者が出ることになってしまいました」こう語るのはNHK関係者。6月27日、市川猿之助容疑者(47)が母親の自殺を手助けしたとして、自殺ほう助容疑で逮捕された。取り調べに「両親が自殺する手助けをしたことに間違いない。私も両親の後を追って自殺するつもりでいた」と供述し、容疑を認めているという。「猿之助さんは22年の大河ドラマ『鎌倉殿の13人』や07年の大河ドラマ『風林火山』などNHKの作品に出演していました。しかし事件後、NHKは猿之助容疑者が出演した作品の再放送を止めていると明かしました。現在でも『鎌倉殿』『風林火山』どちらもNHKオンデマンドで有料配信されていますが、逮捕となると配信停止になる可能性は高いです」(前出・NHK関係者)『鎌倉殿』の脚本を担当した三谷幸喜(61)はその功績が讃えられ、5月23日に「第41回(2022年度)向田邦子賞」を受賞。同作には根強いファンも多く、SNS上では《嗚呼、もう鎌倉殿は再放送ないのかな…》との声もあがっている。大河ドラマをめぐっては、『いだてん』(19年)のピエール瀧(56)の降板に続き、『麒麟がくる』(20年)では沢尻エリカ(37)が降板するなど、出演者の不祥事が相次いで発覚。それを受けて、20年1月に行われた『鎌倉殿』の制作発表会見で三谷は「オファーを受ける俳優さんたちに言いたいんですけど、もし『俺ちょっとやばいかな?』、『俺スネに傷持ってるかな?』と思っている人がいたらぜひ断ってください」と発言していたが……。「三谷さんが脚本を手がけた大河ドラマはこれまでに3作。『新選組!』(04年)、『真田丸』(16年)、そして『鎌倉殿』です。『新選組!』には中村雅俊さん(72)の長男が出演していました。しかし、長男は09年に大麻所持で逮捕。そのためか、NHKオンデマンドで『新選組!』が配信されたことはありません。さらに『真田丸』では、新井浩文さん(44)が19年に強制性交罪で逮捕されました。その後、『真田丸』の配信は停止となりました。すべて放送後の逮捕ですが、これで3作とも再放送などが難しい事態になってしまいました。普通の連続ドラマとは異なり、出演者の多い大河ドラマでは当然リスクも大きい。しかし、3作ともに災難が降りかかるとは……」(前出・NHK関係者)残念な結末を迎えることとなった三谷大河の出演者たち。しかし、どれも名作であることは変わりない。
2023年06月27日三谷幸喜が脚本・監督を務めた『ザ・マジックアワー』のリメイク作品『トゥ・クール・トゥ・キル ~殺せない殺し屋~』が7月8日(土)より公開されることが決定。ポスタービジュアルと場面写真が解禁された。万年エキストラばかりの売れない役者・ウェイは何度失敗しても諦めることなく、俳優の夢を追い続けていた。ある日、彼は大スターの女優・ミランから映画の主役として、伝説の殺し屋・カール役に抜擢される。ミランとその弟で映画監督のミラーが画策した“芝居計画”はやがてコントロールを失い、それぞれの思惑が交錯する中、ウェイたちは次々と予期せぬ展開に巻き込まれていく…!東京国際映画祭の提携企画「2022 東京・中国映画週間」にて、『トゥ・クール・トゥ・キル(原題「這個殺手不太冷静」)』として上映された本作。個性的なキャラクターやテンポの良さで人気の劇作家・三谷幸喜が2008年に脚本・監督を務めた映画『ザ・マジックアワー』を喜劇集団・開心麻花(カイシンマーファー)のメンバーたちが新たにリメイク。笑いあり、涙あり、ドタバタあり、と中国コメディのエッセンスが凝縮された、痛快無比なエンターテインメント・コメディに仕上がっている。中国でもファンが多い三谷幸喜作品のリメイクという点に加えて、この作品で映画初主演となったウェイ・ショウが実際に舞台俳優だったため、“ストーリーとリンクしている”という部分も話題になり、SNSで反響を呼び、7か月に渡って上映されるという異例のロングランとなった。興行収入は26.27億元(約533.8億円)を記録し、2022年中国映画興行収入ランキング第3位にランクイン。これまでに中国でリメイクされた日本映画で最もヒットした『鍵泥棒のメソッド』の興行収入7.62億元(約140億円)を大幅に更新した。本作では、監督をはじめ俳優や制作陣の多くが喜劇集団・開心麻花に所属。開心麻花は、舞台からテレビ、映画に至るまで中国国民へ笑いを届けてきた圧倒的な人気を誇る中国一のコメディブランド。ヒロインの女優・ミランを演じたマー・リーは圧倒的な演技と気品あふれる美貌で、“コメディの女王”と呼ばれ、愛されている。この度、解禁されたポスタービジュアルでは、主人公・ウェイをはじめとした主要キャストたちが各々コミカルな表情を見せており、ドタバタな笑いと個性豊かなキャラクターたちが織りなす本編の雰囲気が伝わってくる。『トゥ・クール・トゥ・キル ~殺せない殺し屋~』は7月8日(土)よりTOHO シネマズ シャンテほか全国にて公開。(text:cinemacafe.net)
2023年06月02日