1月10日に東京・IHIステージアラウンド東京にて開幕した舞台『刀剣乱舞』新作2部作の後半に当たる「大坂夏の陣」公演において、2振りの刀剣男士の出演が決定した。末満健一が脚本・演出を手がけるシリーズ新作2部作では、大坂の陣が目前に迫る慶長19年の大坂を舞台に、本丸から出陣した刀剣男士たちの物語を展開。現在前半の「TBS開局70周年記念 舞台『刀剣乱舞』天伝 蒼空の兵 -大坂冬の陣- Supported by くら寿司」が上演中で、後半の「大坂夏の陣」は2021年4月~6月にかけ、360度回転する観客席が特徴的なIHIステージアラウンドで上演される。この度出演が発表されたのは、大千鳥十文字槍役の近藤頌利と、泛塵役の熊谷魁人の2名。また、追加を含む全8振りの刀剣男士ビジュアルと公演ビジュアル、追加キャストが公開された。さらに、正式タイトルが「TBS開局70周年記念 舞台『刀剣乱舞』无伝 夕紅の士 -大坂夏の陣-」に決定。詳しい日程などの詳細は続報を待とう。【公演情報】◆「TBS開局70周年記念 舞台『刀剣乱舞』无伝 夕紅の士 -大坂夏の陣-」原案:「刀剣乱舞 -ONLINE- 」より(DMM GAMES / Nitroplus)脚本・演出:末満健一日程:2021年4月~6月劇場:IHIステージアラウンド東京<出演>三日月宗近:鈴木拡樹 / 数珠丸恒次:高本 学 / 骨喰藤四郎:三津谷 亮 / 薬研藤四郎:北村 諒へし切長谷部:和田雅成 / 大千鳥十文字槍:近藤頌利 / 泛塵:熊谷魁人 / 鶴丸国永:染谷俊之豊臣秀頼:小松準弥 / 猿飛佐助:風間由次郎 / 霧隠才蔵:河合龍之介 / 穴山小助:牧田哲也三好清海入道:坂口修一 / 三好伊三入道:竹村晋太朗 / 海野六郎:高田 淳 / 由利鎌之助:行澤 孝筧 十蔵:久保田 創 / 望月六郎:伊藤教人 / 根津甚八:星璃 / 高台院:一路真輝 他公演に関するお問合せ: 主催:ニトロプラス / マーベラス / 東宝 / DMM GAMES / S-SIZE / TBS / ディスクガレージローソンエンタテインメント / 電通公式HP: ※詳細の公演日時、チケット情報は後日解禁予定◆「TBS開局70周年記念 舞台『刀剣乱舞』天伝 蒼空の兵 -大坂冬の陣- Supported by くら寿司」原案:「刀剣乱舞-ONLINE-」より(DMM GAMES / Nitroplus)脚本・演出:末満健一アクション監督:栗田政明音楽:manzo / 伊 真吾作詞:末満健一 / 作詞協力:前田甘露日程:21月10日(日)~3月28日(日)劇場:IHIステージアラウンド東京<出演>一期一振:本田礼生 / 鯰尾藤四郎:前嶋 曜 / 骨喰藤四郎:北川尚弥 / 宗三左文字:佐々木喜英加州清光:松田 凌 / 太閤左文字:北乃颯希 / 真田信繁:鈴木裕樹 / 大野治長:姜 暢雄豊臣秀頼:小松準弥 / 弥助:日南田顕久 / 阿形:安田桃太郎 / 吽形:杉山圭一徳川家康:松村雄基 / 山姥切国広:荒牧慶彦アンサンブル(五十音順):及川崇治、淡海 優、奥平祐介、川手利文、工藤翔馬、小西主馬、澤田圭佑、下尾浩章じゃっき〜、新川 陽、多胡亮平、田嶋悠理、日野亮太、星 賢太、真鍋恭輔、宮永裕都村山邦彦、山下 潤、山中隆介、横田 遼<公演日時・チケット情報>ローソンチケット受付URL: ※PC / スマートフォン共通※今作は新型コロナウイルス感染拡大防止の取り組みを、状況に応じて判断させていただくため、月毎にチケットを販売いたします。※新型コロナウイルス感染拡大に伴う1月7日(木)の政府の緊急事態宣言及び地方自治体等の方針を受け、開演時間等が変更になっております。最新情報は公式HPでご確認ください。その他のチケットに関する注意事項等は公式HPにてご確認ください。チケット価格:一般・サイドシート(※) 16,000円(前売・当日共 / 全席指定 / 税込)※舞台の一部で見えづらい箇所がございます。チケットに関するお問合せ:Mitt /TEL:03-6265-3201(平日12:00~17:00)公演に関するお問合せ: 特別協賛:くら寿司株式会社主催:ニトロプラス / マーベラス / 東宝 / DMM GAMES / S-SIZE / TBS / ディスクガレージローソンエンタテインメント / 電通電子チラシはこちら:
2021年01月29日シャネル・ネクサス・ホール(CHANEL NEXUS HALL)では、11月12日から2021年4月29日までの期間中、過去に同ギャラリーで開催した展覧会のデジタル版図録を順次公開中。Allphotos ©CHANEL2005年のオープン以来、シャネル・ネクサス・ホールでは、写真を中心にさまざまなアート作品の展覧会が開催されている。各展覧会では図録(非売品)を制作しており、会場にて閲覧用として公開されていたが、今回、過去に開催された展覧会の中から6冊の図録がデジタル版シリーズで期間限定公開されることとなった。このデジタル版図録でも、作品写真に加え、作家やキュレーターの寄稿文等、全ページが掲載されており、展覧会を観た人も、未見の人も楽しめるものとなっている。シリーズ第一弾として、今年シャネル・ネクサス・ ホールにつづき、KYOTOGRAPHIE 京都国際写真祭で開催された、パリ・ オペラ座のダンサーを捉えたピエール=エリィ ドピブラックによる「In Situ」展の図録を本日より12月10日まで公開。なお、このデジタル版図録の公開企画は、各図録1か月ごとの限定公開で、全6回のシリーズでお届け。公開の詳細は下記の通り。Vol.1「In Situ」ピエール=エリィドピブラック展「In Situ」ピエール=エリィドピブラック展公開期間:11月12日〜12月10日パリ・オペラ座という世界最高の舞台で、華麗なパフォーマンスによって人々を魅了するバレエダンサーたち。その神話的とすら言える美しさをあますところなく写真にとらえているのが、ピエール=エリィドピブラックの「InSitu」三部作。パリ・オペラ座バレエ団の公演会場であるガルニエ宮とオペラ・バスティーユの舞台裏に自ら身を置き、彼らの生活に入り込むことによって制作されたピブラックの作品は、オペラ座やダンサーにも引けをとらない独特の美しさを放っている。Vol.2「TRANSMISSIONS people-to-people」ティツィアーナ&ジャンニバルディッツォーネ展「TRANSMISSIONS people-to-people」ティツィアーナ&ジャンニバルディッツォーネ展公開期間:12月11日〜2021年1月7日ヨーロッパからアジア、アフリカの各地へと旅をするなか、40種類を超える分野にわたり100人以上の師弟に出会ったイタリア出身の写真家バルディッツォーネ夫妻。その関係性を深く探り、知識が伝えられていく過程で見られる感情、創造への感動、個々の関係、こうした交流から絆が芽生えていく様子を捉えた。伝統と革新、世代を超えた交流、文化的な多様性、遺産の保護など、見るものにさまざまな広がりを持たせ、思いめぐらすきっかけを与えてくれる。Vol.3「DEPARDON / TOKYO 1964-2016」レイモンドゥパルドン展「DEPARDON / TOKYO 1964-2016」レイモンドゥパルドン展公開期間:2021年1月8日〜2月4日アフリカの内戦から、世界各地に息づく人々の表情まで、報道的かつ人間味あふれる作品で知られるフランスの写真家、レイモンドゥパルドン。そんな彼が初めて日本を訪れたのは1964年、先の東京オリンピックを取材するためだった。当時22歳のまだ駆け出しともいえるドゥパルドンによるモノクロの写真群には、独自の鋭い観察眼や優れた画面の構成力がいかんなく発揮されている。そして2016年、ドゥパルドンは本展のため、再び東京の街をカラーで撮影。図録には、ドゥパルドンが東京を撮影した過去作とともにカラーによる撮り下ろし作品があわせて収録されている。Vol.4「INBOX HYBRIDIZATION (IN LOVE)」エンキビラル展「INBOX HYBRIDIZATION (IN LOVE)」エンキビラル展公開期間:2021年2月5日〜3月4日エンキビラルはフランス語圏における漫画バンド・デシネ界を代表するビジュアルクリエイター。1970年代中頃から強烈なビジュアル表現を伴ったSF作品を発表し、世界中の漫画家だけでなく映画界にも大きな影響を与えた。また、近年は絵画にも力を注ぎ、作品を発表するほか、2015年ヴェネツィア・ビエンナーレ国際美術展では、観る者の五感と現実認識に問いかけるインスタレーション「INBOX」を手掛け、大きな話題となった。図録には、日本で初めての個展となった本展のために描き下ろされた絵画作品に加え、作家へのインタビューも収録されている。Vol.5「Retrace our Steps-ある日人々が消えた街」カルロスアイエスタ+ギョームブレッション展「Retrace our Steps-ある日人々が消えた街」カルロスアイエスタ+ギョームブレッション展公開期間:2021年3月5日〜4月1日写真家・カルロスアイエスタとギョームブレッションは、2011年3月11日東日本大震災直後に、福島第一原発の原発事故によって“no man’s land –無人地帯”となってしまった地域に幾度となく足を運び、撮影を行った。その中で、終わりの見えない状況をリアルに伝えようと、独自の方法で表現を重ねた結果、ドキュメンタリーとアートを融合させた作品シリーズが誕生。2017年にはアルル国際写真フェスティバルにてディスカバリーアワードを受賞している。震災から10年の歳月が経とうとしている今、観る者にさまざまな思いを投げかけてくる。図録には、作家への撮影秘話インタビューも掲載。Vol.6「D’un jour à l’autre巡りゆく日々」サラムーン展「D’un jour à l’autre巡りゆく日々」サラムーン展公開期間:2021年4月2日〜4月29日フランスを代表する女性写真家であり、映像作家としても高く評価されるサラムーンは、30年以上にわたり世界の第一線で活躍し、幻想的かつ深淵なイメージを創出してきた。図録には、サラムーンがセレクトした日本初公開作を中心に、インタビューも掲載。タイトルが示す通り“時の流れ”が重要なテーマとなっており、これはムーンが作家人生を通じて追究してきた主要な関心ごとのひとつでもある。優雅なたたずまいのモデルやファッション、鳥や象などの動物たち、自然や人工的な風景の数々を写し出した独自の作品世界は、時の儚さを示唆し、追憶やノスタルジーを観る者の心に喚起させてくれる。これらの図録の公開ページは、下記の枠内のURLから。【デジタル版図録公開ページ】URL:その他のシャネル・ネクサス・ホールの記事はこちらから
2020年11月12日多部未華子を主演に迎えた、青山真治監督の7年ぶりの最新作『空に住む』。すでに本作を観た観客からは、「多部ちゃん演じる直実に大いに共感!」「孤独や喪失感を乗り越えて、また歩み出すパワーをもらえる映画」「穏やかながら力強く、生きることの尊さを教えてくれます」など、絶賛の声が続出。多部さん演じる直実が身に纏う衣装の数々に彼女の心情が映し出されていることも、共感度の高いヒロインとして魅力となっている。カジュアルながら華やかさを忘れない職場でのスタイルから、リラックスムード漂う部屋着まで、シーンによって様々なスタイルを見ることができる本作。衣装を担当したのは、青山監督の『共喰い』や、多部さん主演で話題を呼んだ『あやしい彼女』、そして登坂広臣&中条あやみ主演の『雪の華』などを手掛けてきた篠塚奈美。美しい色使いと、どこかリアリティを感じさせる多部さんの着こなしは、直実というヒロインをより共感度の高い魅力的なヒロインに見せている。仲の良い後輩の愛子(岸井ゆきの)が部屋に遊びに来た時に着ていたのは、黄色の花柄ワンピースに緑のカーディガンという組み合わせ。ある事情を抱え、何かと前途多難な愛子を明るく優しく照らすような、暖かい色合いが印象的。叔父(鶴見辰吾)とその妻・明日子(美村里江)の前では、Tシャツワンピースやフード付きポンチョといったラフなルームウェア姿が中心。身内なだけあって、ざっくりと結ったポニーテール姿や風邪気味のマスク姿など、無防備ともいえる格好も披露している。しかしながら、そうした“オフ”の何気ない雑談中にも、ふとした瞬間に喪失感や虚無感を覚えてしまう直実。そこには、決してリラックスしているとは言い切れない彼女が映し出されている。同じマンションに住んでいることから偶然出会い、逢瀬を重ねていくスター俳優・時戸森則(岩田剛典)とのシーンでは、ブルーを基調としたワンピースを着用。初めて時戸が部屋を訪ねてきた日には、水色と白のボーダーがキュートなウエスト切り替えワンピースを、何度目かの来訪の時には、青と白のストライプが特徴的なワンピースにパーカーというラフな格好で対峙している。どこか“空”の色を思わせるようなコーディネートに。このほかにも、様々な登場人物たちとのシーンで、直実の服装やヘアスタイルも変化。ファッションは心を映す鏡――そんな風に考えて映画をチェックしてみると、シーンごとに直実の心情がより伝わってくるかもしれない。『空に住む』は全国にて公開中。(text:cinemacafe.net)■関連作品:空に住む 2020年10月23日より公開©️2020 HIGH BROW CINEMA
2020年11月02日『スパニッシュ・アパートメント』から『ニューヨークの巴里夫(パリジャン)』までの“青春三部作”や、『おかえり、ブルゴーニュへ』など、現代フランス映画界を代表するセドリック・クラピッシュ監督の最新作『パリのどこかで、あなたと』(原題:Deux Moi)が12月11日(金)より公開決定、日本版ポスターと特報映像が解禁された。本作は、30歳という人生の節目の年齢を迎えた男女がSNSでは埋められない孤独や、仕事に対する不安を抱え、葛藤しながらも過去を受け入れ前進する姿を描いた物語。“都会に暮らす大人”たちが抱える悩みや寂しさを、丁寧に映し出していく。主演を務めるのは、クラピッシュ監督の『おかえり、ブルゴーニュへ』にも出演し、フランスの映画・テレビ・演劇界で活躍するアナ・ジラルド。がんの免疫治療の研究者として働く傍ら、プライベートではマッチングアプリで一夜限りの恋を繰り返し、ありのままの自分をさらけ出すことができずに悩む女性メラニーを繊細に表現。さらに、第72回カンヌ国際映画祭で将来の活躍が期待される若手俳優に贈られるショパール・トロフィーを受賞し、『ラブ・セカンド・サイトはじまりは初恋のおわりから』や『私の知らないわたしの素顔』『ウルフズ・コール』など、フランスのみならず、日本でも注目度上昇中のフランソワ・シヴィルが、仕事に悩みやストレスを抱えながらも前向きに生きようともがくひたむきな男性レミーを演じている。この度初公開となったポスターでは、パリの隣り合うアパートメントで暮らすメラニー(アナ・ジラルド)とレミー(フランソワ・シヴィル)の2人がそれぞれ儚げな表情を浮かべ、物思いにふける様子が切り取られている。さらに特報映像では、隣り合うアパートメントで暮らしながらもまだ巡り合っていない2人のシーンから始まる。過去の恋愛を引きずり心の穴を埋められないメラニーと、内気で恋愛に不器用なレミー。それぞれが、マッチングアプリを使ってみたり、気になる同僚とデートしてみたりと、悩みながらも“人との繋がり”を求めている様子がうかがえる映像となっている。『パリのどこかで、あなたと』は12月11日(金)よりYEBISU GARDEN CINEMA、新宿シネマカリテほか全国にて順次公開。(text:cinemacafe.net)
2020年09月29日映画『バック・トゥ・ザ・フューチャー』3部作が、4Kニューマスター日本語吹替版&字幕版で2020年12月4日(金)から新宿ピカデリーほかにて順次公開される。『バック・トゥ・ザ・フューチャー』シリーズは、数々の名作を残したスティーヴン・スピルバーグとロバート・ゼメキスが手がけるSFアドベンチャー大作。主人公のマーティと、その親友で変わり者のドクが自動車型タイムマシン「デロリアン」に乗って過去にタイムトラベルし、騒動を巻き起こしていく。1985年に1作目が公開され、「PART2」が1989年に、「PART3」が1990年に公開された。リバイバル上映のたびに満席が続出するなど、公開以後人気を博してきた『バック・トゥ・ザ・フューチャー』3部作。公開35周年を迎える節目に最新4Kニューマスター化され、より鮮やかな世界観とともにスクリーンで特別上映される。また、字幕版に加え、1989年に『日曜洋画劇場』でテレビ放送された日本語吹替版も上映。マーティを三ツ矢雄二が、ドクを穂積隆信が吹き替えた、人気のテレビ放映バージョンが異例にも劇場初公開される。加えて、「V8J絶叫上映企画チーム」の協力によりイベント上映も開催予定となっている。【詳細】『バック・トゥ・ザ・フューチャー』トリロジー 特別上映公開日:2020年12月4日(金)~公開場所:新宿ピカデリーほか順次上映作品:『バック・トゥ・ザ・フューチャー』『バック・トゥ・ザ・フューチャー PART2』『バック・トゥ・ザ・フューチャー PART3』■映画『バック・トゥ・ザ・フューチャー』シリーズ監督:ロバート・ゼメキス 製作総指揮:スティーヴン・スピルバーグ脚本:ロバート・ゼメキス/ボブ・ゲイル撮影:ディーン・カンディ 音楽:アラン・シルヴェストリ吹替版演出:左近允洋 翻訳:たかしまちせこ■PART1 キャスト※1989年2月5日放送『日曜洋画劇場』版吹替キャストマイケル・J・フォックス(マーティ・マクフライ):三ツ矢雄二クリストファー・ロイド(”ドク”エメット・ブラウン):穂積隆信クローディア・ウェルズ(ジェニファー・パーカー):佐々木優子リー・トンプソン(ロレイン・マクフライ):高島雅羅クリスピン・グローヴァー(ジョージ・マクフライ):古川登志夫トーマス・F・ウィルソン(ビフ・タネン):玄田哲章
2020年09月28日1968年からの三部作、2005年には当時11歳の神木隆之介を主演に迎え大ヒットを記録した『妖怪大戦争』が、16年の月日を経て『妖怪大戦争 ガーディアンズ』として公開されることが決定した。フォッサマグナに眠る古代の化石たちが1つに結集し、巨大な妖怪獣へと姿を変えた。向かう先は東京。人間には天災にしかみえないこの襲来に、妖怪たちだけが真相と行く末に気づけていた。このままでは世界が滅んでしまう。これを止められるのは、伝説の妖怪ハンターの血を継ぐ埼玉県・所沢市の小学生・渡辺兄。突然〈世界を救う勇者〉に選ばれた少年と、彼を巻き込んだ妖怪たちの大冒険が今始まる――。数奇な運命に導かれ世界の存亡をかけた戦いに挑む主人公・渡辺兄(わたなべけい)を演じるのはドラマ、CMなどで活躍する寺田心。監督は2005年版に引き続き三池崇史、脚本は『20世紀少年』シリーズ、『GANTZ』シリーズ、『進撃の巨人 ATTACK ON TITAN』の渡辺雄介が担当する。映画公開の発表と共に解禁された劇中スチールには、迫りくる妖怪たちを背にまばゆく光る剣を抜く渡辺兄を演じる寺田心の姿が。巨大セットや最先端CGを駆使し誰もが知る有名妖怪を始め、映画オリジナルの妖怪、さらに今回は世界中のモンスターも加わり、パワーアップした妖怪ワールドが拡がる。寺田心コメント僕が演じた兄(けい)は小学5年生「クラスにこんな子いたな」と思える等身大の男の子です。そんな兄がひょんなことから弟を、日本を、救う妖怪達との大冒険が始まります。僕はおばけとかそう言った類いのものが怖いので妖怪のあまりにリアルな作りと演技に撮影中はドキドキしっぱなしでした。また、初めてのアクションにも挑戦しています。いつも1人でする空想戦いごっこが生かされた様に思います(笑)。前回の妖怪大戦争を観ていたので意識したのですが三池監督の丁寧なご指導もあり、僕は僕が感じた兄を演じられたと思います。皆さんも来年、ドキドキそしてハラハラな冒険を僕といっしょにしてみませんか?三池崇史監督コメント今、こんな世の中だから、『アマビエ』さんが永い眠りから目覚めてみんなの前にその姿を現した。必然です。人間と妖怪はそういう関係です。だから今、新たな『妖怪大戦争』が生まれるのも宿命なのです。神木隆之介から寺田心にバトンが繋がれた。これもおそらく妖怪たちのご指名です。ならば観るのは人間の務め、ということですね。さあ、妖怪たちからのメッセージに耳を傾けよう。追伸:え~と、出しちゃいけないでっかいヤツも暴れちゃうのでよろしく!さらに11月のところざわサクラタウンOPENに合わせ、映像作品、イベントなどが一堂に会する「妖怪大ヤミット」という企画もスタート。妖怪大ヤミットは映画『妖怪大戦争ガーディアンズ』に登場する、日本の妖怪や世界のモンスターが集まる“ヤミット”(=闇のサミット)になぞらえて命名。「妖怪大ヤミット」では、妖怪研究の第一人者・荒俣宏氏監修による展覧会「荒俣宏の妖怪伏魔殿2020」や「妖怪映画祭2020」などが予定されている。『妖怪大戦争ガーディアンズ』は2021年、全国にて公開。(text:cinemacafe.net)
2020年09月23日『ソング・オブ・ザ・シー 海のうた』と『ブレンダンとケルズの秘密』でアカデミー賞に2度ノミネートされたトム・ムーア監督の最新作で、ケルト三部作の完結となる『WolfWalkers』が、邦題『ウルフウォーカー』として今秋、全国公開されることが決定した。製作は、“ポスト・ジブリ”とも評されるアイルランドのアニメーションスタジオ「カートゥーン・サルーン」。これまでもアイルランドの歴史や神話を題材に、創造性あふれる作品世界を色彩豊かな2Dアニメーションで作り上げ、この度『ブレンダンとケルズの秘密』(09)、『ソング・オブ・ザ・シー 海のうた』(14)に続くケルト三部作の完結編が上陸。描かれるのは、中世からアイルランド・キルケニーで密かに伝えられてきた伝説で、眠ると魂が抜け出しオオカミになる“ウルフウォーカー”。ハンターを父に持つ少女ロビンは、人間とオオカミがひとつの体に共存し、魔法の力で傷を癒すヒーラーでもある“ウルフウォーカー”のメーヴと友達になる。彼女とロビンが森で交わした約束は、図らずも父を窮地に陥れるものだった。だが少女は、勇気を持って信じる道を進もうとする――。生命への限りなくやさしいまなざしで描かれる、息をのむほどの美しい世界と不思議な物語。スタジオ史上最多のキャクターが登場し、オオカミの群れとの迫力ある闘いのシーンなどエンターテインメント性の高いファンタジー作品に仕上がっている。監督は、トム・ムーアと『ブレンダンとケルズの秘密』のアート・ディレクター、ロス・スチュワートのタッグ。声優キャストには、ロビン役に『アガサ・クリスティーねじれた家』のオナー・ニーフシー、父親ビル役には「ゲーム・オブ・スローンズ」のショーン・ビーン。音楽は前2作同様、ケルト音楽のバンドである「KiLA(キーラ)」と、今回新たに『アナと雪の女王2』で知られるノルウェーの新世代歌姫オーロラが参加。透明感あふれる澄んだ歌声が、現実から遠く離れた世界へと観客を導く。この度解禁された場面写真は、躍動的かつ繊細で美しく、観る者を物語の世界へ引き込む「カートゥーン・サルーン」らしいビジュアル。トロント国際映画祭にてプレミア上映が決定しており、早くもアカデミー賞長編アニメ映画賞最有力候補とも目されている。『ウルフウォーカー』は今秋、YEBISU GARDEN CINEMAほか全国にて公開。(text:cinemacafe.net)
2020年08月26日吉永小百合が、終末期医療専門病院に勤務する現役医師・南杏子の最新小説を映画化する『いのちの停車場』に主演。吉永さんと初共演となる松坂桃李、広瀬すず、田中泯に加え、西田敏行が出演する。近年では、“北の三部作”最終章である『北の桜守』(2018)、天海祐希と共演した『最高の人生の見つけ方』(2019)などに主演し、これまで121本の映画に出演してきた吉永さんが、122本目となる本作で自身初となる医師の主人公・白石咲和子を演じる。長年大学病院で救命救急医として勤務してきた咲和子は、とある事情から石川県にある実家へと戻り、在宅医療を通して患者と向き合う「まほろば診療所」に勤めることに。これまで自分が経験してきた医療とは異なる、在宅医療という“いのち”との向き合い方に最初は戸惑いながらも、まほろば診療所のスタッフに支えられ、在宅医療だからこそできる患者やその家族との向き合い方を見つけ出していく。医師役への初挑戦を考えていた吉永さんは、去年の夏前に本作の原作と出会い、その内容にほれ込んだそう。実際に在宅医療を行う「つるかめ診療所」の鶴岡優子先生、鶴岡浩樹先生や東京女子医科大学病院・救命救急センター長の矢口有乃先生に医療指導を受け、並々ならぬ情熱を注いでいるという。また、医大の卒業生で、咲和子と同じ大学病院に事務員として勤めていたが、咲和子を追って「まほろば診療所」で働くようになる青年・野呂聖二を、『孤狼の血』や『新聞記者』で賞レースを大いに沸かせた松坂桃李、「まほろば診療所」を支え続けてきた訪問看護師・星野麻世を『ちはやふる』シリーズや『ラストレター』など多数の話題作に出演する国民的女優広瀬すずが演じる。そして、「まほろば診療所」の三代目院長であり、在宅医療に長年携わってきた医師・仙川徹を大ベテラン俳優の西田敏行が、また実家に帰ってきた咲和子を温かく迎える元美術教師の父親・白石達郎をダンサー・俳優である田中泯が演じる。在宅医療に真剣に向き合おうとする吉永さん演じる咲和子を、西田さん演じる院長・仙川、そして田中さん演じる父親の達郎がどのように支えていくのかにも注目だ。本作のメガホンをとるのは成島出監督。『八日目の蝉』で第35回日本アカデミー賞最優秀監督賞を受賞し、吉永さんが主演をつとめた『ふしぎな岬の物語』(2014)でも第38回日本アカデミー賞優秀監督賞、第38回モントリオール世界映画祭の審査員特別賞グランプリを受賞。その後も『ソロモンの偽証前篇・事件 / 後篇・裁判』『グッドバイ~嘘からはじまる人生喜劇~』など話題作を手掛ける、映画界を代表する監督のひとり。また脚本を手掛けるのは平松恵美子。近年の山田洋次監督の作品のほとんどに助監督として関わるとともに共同脚本を務め、これまで『母べえ』(2007)、『おとうと』(2010)、『母と暮せば』(2015)といった吉永さん主演作の脚本を担当。これらの作品や『家族はつらいよ』シリーズで日本アカデミー賞優秀脚本賞を9度受賞している平松さんがどのような物語をつくりあげていくのかも見どころ。現在、撮影準備中という本作。抗体検査を徹底し、打ち合わせなどの際はフェイスガードの着用や、アクリル板による仕切りによって新型コロナウィルス感染症対策をとっており、今後全スタッフ・キャストがPCR検査を受けたうえで、可能な限り現場でもフェイスガードを着用する、不必要に近づかないなどの対策をとって撮影に臨むという。吉永小百合幼い頃、身体が弱くて何度も入院し、素晴らしい先生に救(たす)けていただきました。今、私はどんなドクター像を作ることが出来るか、心が弾む毎日、しっかり準備します。医療関係の方々へ感謝の思いを込め、“生と死”をしっかり見つめる作品をみんなで力を合わせて作ります。松坂桃李今回、吉永小百合さんとご一緒できること、大変嬉しく思います。と同時に物凄く緊張しております。命の尊さが温かく、時に残酷なくらいゆっくり伝わってくるこの感情を大事にしながら、向き合っていければと思います。成島組の現場は初めてですが、本読みやリハーサルを重ね、しっかりと溶け込めるよう、良い緊張感をもって臨んでいきます。広瀬すず成島監督、吉永小百合さんをはじめ、このような素敵な共演者の皆様と一緒にお芝居ができることを、そわそわしながらも、楽しみで仕方がありません。演じる麻世さんも、彼女の色んな心に触れられるよう、まほろばの家族と一緒に楽しみながら一生懸命演じられたらなと思います。西田敏行憧れの吉永小百合さんを座長に頂き、「いのちの停車場」という作品に参加出来ることで、齢72の私は、喜びと緊張で生きる力が、みなぎって参りました。この「いのちの停車場」の持つテーマと哲学を皆さんに投げ掛け、生きる事、死ぬ事への思いを巡らせて頂けたら、幸甚です。誰も避けては通れない死とは!?田中泯私は二人居ない。そしてたった一度の人生を生きている。「その人」も唯一無二の人生を生きる人だ。台本の中の「その人」に僕は震えた。言葉で書き上げられた台本をこんなにうらめしく思ったことはない。「その人」となって僕が映画の中に居る?居たい!僕の全身は本当を見つけられるのか、不安だ。が、絶対に「その人」をそこに居させてみせる。成島出(監督)主演の吉永小百合さんをはじめ、若手実力派俳優の松坂桃李さん、広瀬すずさんなど、豪華なキャスティングで本作を迎えることができ、ワクワクしています。現代日本が抱える医療制度の問題点を背景に<“いのち”とは何か>を問いかけます。そして作品を通して“生きる希望”が持てるように仕上げたいと思います。南 杏子(原作者)映画化のお話をいただいたときは夢かと思いました。原作者としてこれ以上の幸せはありません。多くの方々の力で小説が三次元に立ち上がり、新鮮な命が吹き込まれるのを楽しみにしています。吉永小百合さんに主役を演じていただけるのは本当に感激です。ベテラン女医ブームが来る――と確信しています。『いのちの停車場』は2021年、全国にて公開予定。(text:cinemacafe.net)
2020年08月07日クリストファー・ノーラン監督の代表作『ダークナイト』のIMAX&4D版が、2020年7月10日(金)から劇場公開。IMAX版では、同監督の最新作『TENET テネット』約6分間のプロローグが上映される。バットマン3部作の“最高傑作”『インセプション』『インターステラー』『ダンケルク』など、その斬新なアイディアと、圧倒的なリアリティで観客を魅了し続けているクリストファー・ノーラン監督。映画『ダークナイト』は、そんな彼が制作したバットマン3部作「ダークナイト トリロジー」シリーズの“最高傑作”とも称されている第2作目。2008年公開時は米興行収入歴代2位を記録、第81回アカデミー賞においては計2部門を受賞するなど、当時の映画界で熱い視線が注がれたヒット作品だ。最凶ヴィラン・ジョーカーとの対決を描く『ダークナイト』で物語のカギを握るのは、故ヒース・レジャーが演じる<悪のカリスマ>ジョーカー。白い顔のピエロメイクに緑の髪を持つ不気味なビジュアル、そして予測不可能な凶行で世界を混乱させることを楽しむ姿は、まさに狂気そのもの。映画では、そんなシリーズ最凶・最悪のヴィランを前にして、バットマンがどのようにして立ち向かうのか、高度な心理戦も交えて描かれている。※ジョーカーを怪演したヒース・レジャーは、撮影終了後に急逝。惜しくも故人としてアカデミー賞を受賞することになる。大迫力の映像体験を再び!IMAXカメラを用いて撮影された初の長編劇映画でもある本作は、そのダイナミックな映像美もみどころのひとつ。冒頭のジョーカーによる銀行強盗シーンを含む、全部で6つのシークエンスがIMAXカメラで撮影されており、当時リアリティを追求するあまり、世界で4台しかなかったIMAXカメラのひとつを破壊してしまった逸話は、ファンの中でも有名な話だ。今回は従来のIMAXデジタル上映に加え、レーザー対応劇場では高解像度映像で上映、さらにIMAXレーザー/GT テクノロジー対応劇場では IMAXカメラ撮影パートが最大1.43:1の画角にまで拡張させている。4D版は初上映!そして『ダークナイト』で初となる4D版も同時上映。劇場でしか味わえない、臨場感あふれる映像体験を楽しんでみてはいかがだろう。◆ストーリーゴッサム・シティーに、究極の悪が舞い降りた。ジョーカーと名乗り、犯罪こそが最高のジョークだと不敵に笑うその男は、今日も銀行強盗の一味に紛れ込み、彼らを皆殺しにして、大金を奪った。この街を守るのは、バットマン。彼はジム・ゴードン警部補と協力して、マフィアのマネー・ロンダリング銀行の摘発に成功する。それでも、日に日に悪にまみれていく街に、一人の救世主が現れる。新任の地方検事ハービー・デントだ。正義感に溢れるデントはバットマンを支持し、徹底的な犯罪撲滅を誓う。資金を絶たれて悩むマフィアのボスたちの会合の席に、ジョーカーが現れる。「オレが、バットマンを殺す」。条件は、マフィアの全資産の半分。しかし、ジョーカーの真の目的は、金ではなかった。ムカつく正義とやらを叩き潰し、高潔な人間を堕落させ、世界が破滅していく様を特等席で楽しみたいのだ。遂に始まった、ジョーカーが仕掛ける生き残りゲーム。開幕の合図は、警視総監の暗殺だ。正体を明かさなければ市民を殺すとバットマンを脅迫し、デントと検事補レイチェルを次のターゲットに選ぶジョーカー。しかし、それは彼が用意した悪のフルコースの、ほんの始まりに過ぎなかった……詳細映画『ダークナイト』公開日:2020年7月10日(金) 全国IMAX/4Dにて上映※IMAX版の本編前には、『TENET テネット』約6分間のプロローグが上映される。監督:クリストファー・ノーランキャスト:クリスチャン・ベールマイケル・ケインヒース・レジャー、ゲイリー・オールドマン、アーロン・エッカート、マギー・ジレンホール、モーガン・フリーマン配給:ワーナー・ブラザース映画■劇場(予定)【IMAX】37劇場109シネマズ(大阪EXPOシティ、二子玉川、川崎、名古屋、グランベリーモール、木場、湘南、菖蒲、箕面)TOHOシネマズ(新宿、流山おおたかの森、日比谷、ららぽーと横浜、なんば、二条、仙台)ユナイテッド・シネマ(としまえん、キャナルシティ13、札幌、浦和、テラスモール松戸、豊橋18、岸和田、PARCO CITY浦添)シネマサンシャイン(グランドシネマサンシャイン、大和郡山、衣山、土浦、ららぽーと沼津)T・ジョイPRINCE品川/横浜ブルク13/広島バルト11/鹿児島ミッテ10イオンシネマ大高/成田HUMAXシネマズ/USシネマちはら台/エーガル8シネマズ【4DX】61劇場ユナイテッド・シネマ(アクアシティお台場、豊洲、としまえん、キャナルシティ13、福岡ももち、札幌、新潟、テラスモール松戸、入間、春日部、わかば、新座、水戸、前橋、豊橋18、枚方、大津、橿原、長崎、熊本、PARCO CITY浦添、シネプレックス旭川)109シネマズ(大阪エキスポシティ、HAT神戸、グランベリーパーク、富谷、菖蒲、佐野、四日市、佐賀、広島)シネマサンシャイン(グランドシネマサンシャイン、平和島、沼津、ららぽーと沼津、大和郡山、エミフルMASAKI、姶良、北島)イオンシネマ(シアタス調布、みなとみらい、越谷レイクタウン、名取、京都桂川、四条畷、筑紫野)コロナ・シネマワールド(中川、小田原、安城、金沢、小牧、豊川、大垣、福山、小倉)USシネマ(千葉ニュータウン、ちはら台、木更津、つくば、パルナ稲敷)フォーラム那須塩原【MX4D】20劇場TOHOシネマズ(新宿、六本木、西新井、ららぽーと横浜、川崎、なんば、二条、府中、海老名、柏、ららぽーと船橋、ららぽーと富士見、宇都宮、赤池、西宮OS、鳳、岡南MOVIE ON やまがた/イオンシネマ徳島/広島バルト
2020年06月27日『100年に一人の逸材』のキャッチフレーズを持つ、プロレスラーの棚橋弘至さん。プロレスデビューしてから数日で初優勝を飾り、これまでにさまざまな試合で優勝を収めています。そんな棚橋さんは日常の中で、力の下限ができず困っているのだとか。棚橋さんは、怪力を見せた場面を三部作としてTwitterに投稿。「あー分かる分かる」といった経験したことのある人もいる場面から「えっ…」となるような3つの写真がこちら。オレ、チカラ、ツヨイ特集 #三部作 完☆ pic.twitter.com/QwVHSalDI1 — 棚橋 弘至 (@tanahashi1_100) June 14, 2020 怪力のレベルが違う!納豆のパックを思い切って開けたと同時に壊してしまったという人は少なからずいることでしょう。しかし、どれだけ怪力だからといって、ドアノブを破壊してしまったという人はなかなかいないはずです。さらには、2015年にG1クライマックスで優勝旗を掲げた瞬間に柄の部分を折るという怪力による失態。見事な怪力三部作に、反響が上がりました。・笑った!いろいろと強すぎる!破壊王ですね。・1枚目の納豆は自分もよくやるけど、さすがにドアノブを壊したことはない!・旗折りはもはや伝説ですね。次は何を破壊するか楽しみです。力が有り余っているため、ちょっとの力でも壊れてしまうのでしょうか…。日常にある家のものが壊れないか少し心配になってしまいますね![文・構成/grape編集部]
2020年06月16日トリロジーのビタミンCシリーズから、目元ケアのアイジェルとパウダータイプの洗顔料が新発売。「トリロジー C アイジェルセラム」はなによりも「目元の印象」が、大切な今、目元ケアを 変えてくれます。また、「トリロジー Cポリッシングパウダー」は、夏枯れのくすみがちな肌を 健やかな明るい肌に導く天然ビタミンC配合の洗顔パウダーです。「トリロジー C アイジェルセラム」10mL 4,600円(税別)なによりも「目元の印象」が、大切な昨今、目元ケアを変えてみませんか?トリロジーの中でも、注目の新成分ビタミンCを配合した、くすみやたるみに対抗する新発想の目元ケアです。天然ビタミンCが疲れや紫外線などによる目元まわりのくすみやクマを軽減し、アロエベラエキスや天然ヒアルロン酸がたるみに対抗します。目元に元気を与え、生き生きとした目元に導き、アイメイクも映えます。■主な原料(KEY INGREDIENTS)・ヒナギク花エキス:オーガニック認定デイジーフラワーエキス。くすみが気になる部分など、肌にさらなる透明感を与え明るい肌へと導きます。・アスコルビルリン酸Na:純粋なビタミンCを使用。コラーゲンの生成を促進し、フリーラジカルから肌を保護し透き通るような透明感ある肌に導きます。・ローズヒップ油:必須脂肪酸80%を含有したオーガニック認定ローズヒップオイル。肌全体にハリとツヤを与えます。・マンダリンオレンジ果皮油:肌にハリやツヤを与えキメを整えます。■使い方(HOW TO USE)・先端が陶器で出来ているため、ひんやり鎮静させながら目回り全体に適量を付け馴染ませてお使いください。■ネイトゥルー(NATRUE)認証・ネイトゥルーは、世界のナチュラル&オーガニック化粧品の認知を促進し、保護することを目的とした、国際非営利団体です。トリロジーは、ニュージーランドで初めてNATRUE認証を受けたブランドです。■製品概要・製品名: トリロジー C アイジェルセラム・サイズ: 10mL・価格 : ¥4,600(税別)トリロジー C ポリッシングパウダー」 30mg 5,300円(税別)週2回の使用で、透明感のある明るい肌に導く ビタミンC配合のパウダー洗顔料トリロジーの中でも、注目の新成分ビタミンCを配合した、くすみやたるみに対抗する新発想のパウダー。パウダー状になった天然ビタミンC配合の洗顔パウダー。水で溶かすと活性化しクリーム状に変化します。オレンジ果皮オイルとエキス、そしてライススターチが豊富に含まれ、毛穴の奥まで汚れを取り、肌をより明るく導きます。週2回の使用をお勧めします。■主な原料(KEY INGREDIENTS)・コメデンプン:過剰な皮脂分泌を抑え、肌の水分を保つ働きがあります。・アスコルビルリン酸Na:純粋なビタミンCを使用。コラーゲンの生成を促進しフリーラジカルから肌を保護し透き通るような透明感ある肌に導きます。・マンダリンオレンジ果皮油:肌にハリやツヤを与えキメを整えます。■使い方(HOW TO USE)・パウダーを適量手に取り、水に溶かしながらクリーム状にさせ、顔全体に塗布して、優しくなじませてから洗い流してください。週2回の使用をお勧めします。■ネイトゥルー(NATRUE)認証・ネイトゥルーは、世界のナチュラル&オーガニック化粧品の認知を促進し、保護することを目的とした、国際非営利団体です。トリロジーは、ニュージーランドで初めてNATRUE認証を受けたブランドです。■製品概要・製品名 : トリロジー C ポリッシングパウダー・サイズ : 30mg・価格 : 5,300円(税別)POWERFULLY NATURALトリロジーは、2002年に2人の姉妹によって生まれたニュージーランド発のナチュラルスキンケアブランドです。ブランドを代表するアイテム『ローズヒップオイル』は、20秒に1本売れると言われる程世界中で人気を博しています。ブランド名は“三部作”の意味で「potent・vital・true」の3つのブランド・ポリシーを表します。成分を使用したシンプルなケアでありながらも、結果がわかりやすいのが魅力です。日本には2008年に上陸し、オイル美容のパイオニアとして、また肌の変化を実感していただきやすいブランドとして、ナチュラルコスメ市場を牽引しています。SUSTAINABLE ETHICAL SKINCAREトリロジーは環境に優しいスキンケアブランドです。企業プレスリリース詳細へ本記事に掲載しているプレスリリースは、株式会社PR TIMESから提供を受けた企業等のプレスリリースを原文のまま掲載しています。FASHION HEADLINEが、掲載している製品やサービスを推奨したり、プレスリリースの内容を保証したりするものではございません。掲載内容に関するお問い合わせは、株式会社PR TIMES()まで直接ご連絡ください。
2020年06月16日フェリシモが展開する『フェリシモ猫部™』は、リラックマとのコラボ商品「猫部meetsリラックマリラックマのだららんティー」「猫部meetsリラックマリラックマの大きめ軽量ポケッタブルバッグ」「猫部meetsリラックマコリラックマのホワイトUVクリーム」「猫部meetsリラックマコリラックマのコンシーラー」のウェブ販売を4月8日より開始しています。ノンカフェインやデカフェのフレーバーティー、サブバッグとして便利なポケッタブルバッグにコスメなど、大人にうれしいほっこり癒されアイテムをそろえました。猫の着ぐるみを着たリラックマたちのイラストが描かれていて、リラックマファンの方も猫好きな方も一緒にお楽しみいただけます。販売価格の一部は飼い主のいない動物の保護と里親探し活動、野良猫の過剰繁殖防止活動、災害時の動物保護活動などに活用されます。・デザインは6種類〈デカフェティー〉〈デカフェフレーバーティー〉〈ベリールージュ〉※左から〈シトラスアップル〉〈ドリームキャッチャー〉〈スイートメープル紅茶〉※ティーバッグ18個入りです。【NEW】猫部meetsリラックマリラックマのだららんティーの会月1セット¥1,600(+税)→うち48円は「フェリシモの猫基金」として運用されます。(基金部分は非課税)商品の詳細とお申し込みはこちら・デザインは3種類〈ベージュ〉〈ブラウン〉〈ネイビー〉※左からポケットをひっくり返した中にすっぽり収納可能です。コンパクトに携帯できます。猫の着ぐるみを着たリラックマのイラストがワンポイントになっています。【NEW】猫部meetsリラックマリラックマの大きめ軽量ポケッタブルバッグの会月1個¥2,900(+税)→うち87円は「フェリシモの猫基金」として運用されます。(基金部分は非課税)商品の詳細とお申し込みはこちらせっけんで落とせるから、こまめに塗ってOKです。よく伸びて肌になじむから、白浮きしません。汗や水にも強いウォータープルーフタイプです。紫外線はカットして美容成分は肌(角質層)に届きます。子猫が好きなやさしいミルクの香りです。【NEW】猫部meetsリラックマコリラックマのホワイトUVクリーム〈SPF50+/PA++++〉の会月1本¥1,800(+税)→うち54円は「フェリシモの猫基金」として運用されます。(基金部分は非課税)商品の詳細とお申し込みはこちらピンポイントで塗りやすいチップタイプです。気になるクマの部分に、サッとチップで塗るだけです。携帯しやすいサイズです。【NEW】猫部meetsリラックマコリラックマのコンシーラーの会月1本¥1,800(+税)→うち54円は「フェリシモの猫基金」として運用されます。(基金部分は非課税)商品の詳細とお申し込みはこちら◆フェリシモ猫部™2010年9月から活動している、猫好きが集まる部活動。「猫と人がともにしあわせに暮らせる社会」を目指して、みなさまの声をとり入れながら、基金付きのオリジナル猫グッズを企画開発しています。WEBサイトには、猫グッズの販売のほか、毎日変わる「今日のにゃんこ」、「猫ブログ」の連載、猫写真専門のSNS「猫部トーク」、基金の活用情報など、猫好きのみなさまに楽しんでいただけるさまざまなコンテンツがあります。また、毎月100円「フェリシモわんにゃん基金」や、フェリシモのお買い物ポイント“メリーポイント”を使って「わんにゃん支援活動」に参加いただくこともできます。・ウェブサイト>>・猫専用SNS「猫部トーク」>>・Twitter(@felissimonekobu)>>・Facebook(@felissimonekobu)>>・Instagram(@felissimonekobu)>>※「猫部®」は株式会社フェリシモの登録商標です。◆「わんにゃん支援活動」について日本では、1年で7,687頭の犬と、30,757頭の猫がさつ処分されています(※平成30年度環境省「犬・猫の引取り及び負傷動物の収容状況」)。飼い主に捨てられたり、災害時に取り残されたり、地域で猫が過剰繁殖する問題もあります。フェリシモでは、この問題を解決したいというお客さまのたくさんのお声を受け、犬猫の保護と里親探し活動、猫の過剰繁殖防止活動を支援する基金を設立しています。「わんにゃん支援活動」について詳細はこちら◆お電話でのご注文・お問い合わせ0120-055-820(通話料無料)0570-005-820(通話料お客さま負担)(受付時間:月曜~金曜/午前9時~午後5時)※携帯電話など「0120」を利用できない場合は、「0570」で始まる番号をお使いください。※お客さまからのお電話は、ご注文の内容を確認・記録するために録音させていただいております。※「0570」通話料は20秒につき10円(税別)かかります。※PHS・一部のIP電話ではご利用できない場合があります。~ともにしあわせになるしあわせ「FELISSIMO[フェリシモ]」~ファッションや雑貨などの企画・販売を行う神戸の通販会社です。ひとりひとりがしあわせ共創の担い手となること、人をしあわせにする、人としあわせになる。自然と、社会としあわせになる。その経験価値をコアバリューとした「ともにしあわせになるしあわせ」を具現化する“社会性”“独創性”“事業性”の3つが交わる領域での事業活動を行っています。―会社概要―社名:株式会社フェリシモ本社所在地:〒650-0035神戸市中央区浪花町59番地代表者:代表取締役社長矢崎和彦証券コード:東証1部3396創立:1965年5月事業内容:自社開発商品をカタログやウェブサイトにて全国の生活者に販売するダイレクトマーケティング事業◆ウェブサイト>>◆会社案内(PDF)>>◆みなさまとともにしあわせ社会をめざす基金活動>>企業プレスリリース詳細へ TIMESトップへ
2020年05月01日『ジュラシック・ワールド』3作目のタイトルが判明した。『Jurassic World:Dominion』で、『Dominion』とは統治、支配という意味。恐竜が土地を取り戻すという意味なのか、想像がふくらむ。このタイトルは、コリン・トレボロウが撮影初日の写真と一緒にツイートで発表したもの。2015年の『ジュラシック・ワールド』で監督と脚本家を兼任したトレボロウは、2018年の『ジュラシック・ワールド/炎の王国』では脚本と製作総指揮にとどまったが、今回はまた監督に復帰する。北米公開は2021年6月11日。文=猿渡由紀
2020年02月26日映画ってまだ全然可能性があると再確認した突然いなくなった親友。その足跡を辿るうちに浮かび上がる、知らなかった別の顔。誰もが心の裏側に持つ影の部分を覗き見る、静謐で、緻密な映画が誕生した。それが、2月14日公開の『影裏』だ。原作は、第157回芥川賞に輝いた沼田真佑による短編小説。それを『ハゲタカ』、『るろうに剣心』シリーズ、『3月のライオン』で知られる大友啓史監督のメガホンで映画化。主人公・今野秋一に綾野剛。その親友・日浅典博に松田龍平という、考えうる限り最高の組み合わせが実現した。「今、日本映画から失われているディティールやニュアンスというものをしっかりと紡がないと、この作品は映画にはならない。そこに難しさと魅力を感じました」(綾野)日本映画から失われているディティールやニュアンス――その言葉には、映画を愛する綾野らしい危惧がある。「今、瞬発力のある映画はいっぱいあって。そういう映画は僕も好きだし、面白くて観ているんですけど、その数が近年あまりに多すぎるのかなと。ダイレクトに味付けがわかる料理の方が、お客さんも楽です。だけど、世界一とも言われるデンマークのレストラン・noma(ノーマ)では一見すると土のような料理が出ます。見た目だけで言えば、どんな味かまったくわからない。でも世界一のレストランに美味しいですよと出されたら食べてみようかという気持ちになる。そこですよね、今の日本映画に必要なものは。今、日本映画はそこから始め直さなきゃいけない気がしています」(綾野)笑って泣ける映画ももちろん素晴らしい。だけど、エンドロールが終わるまで自分がどんな感情にさらされるのかわからない、そんな映画ももっと世に出てしかるべきだ。「僕はこの『影裏』を本当に面白い作品だと思っているし、観たことのない映画ができた、少なくとも僕の人生にはなかった映画ができたという自信がある。『影裏』をやって、映画ってまだ全然可能性があると再確認しました」(綾野)冷静に、だけどその皮膚から熱が迸るような口調で、綾野は想いを込める。ふと我に返ったように、横にいる大友監督に「頭おかしいんですよ、大友さんは」と冗談めかしてボールを振ると、大友監督も「お互い様ですからね、頭おかしいのは」と投げ返す。その短いやりとりに、信頼の二文字が浮かぶ。「僕はそんなに大それたことは考えていないんですよ。もともとはテレビドラマをつくっていて、映画界に来て10年。このあたりで僕のつくるこういった作品が、映画界に少しでも刺激を与えられればという想いはあったし、自分のキャリアを紐解くと大作エンターテイメントが多かったので、自分自身違う可能性を探りたいという気持ちもあった。でも、いちばんは何かと言うと、自分が今観たい映画、大人の映画をつくりたかった、ただそれだけです。勧善懲悪とか簡単なものじゃなくてね。人間って簡単に割り切れない複雑な感情の生き物ですから、その複雑さをあまりコントロールせずに、じっくり描きたいなと。日本では今、こういう文学的な映画をつくるのは難しいんだけど、あえてそこに挑戦してみたかったんです」(大友)綾野くんは、静かに怒っている俳優だと思う綾野剛と松田龍平というキャスティングは、大友監督たっての希望だった。監督は本作を「静かに怒っている映画」だと表現する。「今野はセクシャルマイノリティで、きっと腹の中では社会に対する怒りを色々溜め込んでいるけれど、理性でそれを封じ込めようとして生きている人。そう易々と発散しないわけです。これを、狂気を持たない俳優が演じるとすごくフラットな役になる。脚本の表面上だけをなぞるんじゃなくて、その奥にある怒りを当たり前のようにたたえてくれている人かどうかが、キャスティングでは重要でした。それは、社会に対する目線と言葉を持っているということでもある。そういう意味でも、綾野くんは静かに怒っている俳優だし、理性と狂気の両方を成立させる技術を持っている。決して表には出さない、今野が奥底に秘めた怒りや狂気を、直接的に僕が何か説明しなくても、ちゃんと捉えられていることが、綾野くんにお願いした一番の理由です」(大友)「僕は大友さんがやるって言ったんで、やりますと。台本を読む前に、出演を決めました。でも、そういうふうに決まっていく方が映画はいいですよね。プロダクションはシーン数や、番手なども気にするところだと思います。もちろんそれも大事だと思うけど、俳優にとっては単純にワクワクできるかどうか。本来は、監督と共演者で選ぶのが一番自然。この作品をこのメンツでやらなきゃいけないという使命感にかられることが一番いい仕事の仕方だと思っています」(綾野)この映画は、綾野剛と松田龍平のドキュメンタリー撮影は、物語の舞台であり、大友監督の故郷である盛岡で、地元の多大な協力を得ながら行われた。現場での綾野の集中力は、大友監督の目から見ても畏敬の念を抱くほどだった。「綾野くんは、ずっと今野であることに集中していましたね。普通の役者ならオフショットは素の自分に戻っている。でも綾野くんは違った。ずっと今野なんです。役を生きるって簡単に言葉にするけど、他人の人生を生きるのはまったくもって簡単なことではない。それを非常に高いレベルで綾野くんはやっていた。きっとこの何年かの間でやってきた仕事が、綾野くんを俳優として相当鍛え上げたんだろうなと思いました」(大友)そんな大友監督の証言を裏付けるのが、そのあとに続いた綾野の話だ。劇中、今野と日浅は夜釣りに出かける。しかし、日浅は今野の服装から車の停め方まで些細なことにケチをつけ、ふたりは険悪な雰囲気になる。撮影当時のことを尋ねると、綾野はすかさず「イラっとしましたね」と切り出した。「『そんな言い方する?』って普通に思いました。確かにはしゃいだ俺も悪かったよと。彼の思っていたパフォーマンス以上のことを、彼の心も考えずにしちゃったものだから置いてけぼりのような気持ちになって出た台詞なんだということはわかるし、悪かったとも思う。でも、人のニットキャップを見て『ゴムみたいで気持ち悪いんだわ』とか言わなくても良くない?って。悲しくて怒りました」(綾野)それは俳優が役の気持ちを代弁するというよりも、自分自身が今野となって感じたことをそのまま語っているような言葉だった。綾野が使った「俺」という一人称は、何の垣根も違和感もなく、今野秋一そのものだった。「もちろんすごく考えてやっているし、僕は俳優のことを圧倒的な努力と経験を積んで、鍛錬を重ねたアスリートだと思っているけど、いざ芝居が始まれば特別難しいことは何もしていない。今野でいようという感覚さえなかったです」(綾野)綾野の言葉は、ひとつひとつの語彙に彼の人間性が表れる。磨き抜かれた言葉の数々は、彼がいかに日々演じるということに厳然と向き合っているか、その証拠でもある。「芝居って言葉を饒舌に紡げば紡ぐほど難しく捉えられるけど。実は『渇望に潤いを与えて〜』みたいな小難しいものじゃなく、演じているときはもっと“ひらがな”みたいな感覚です。同じ「いたい」でも、胸が「痛い」のか、ここに「居たい」のか、漢字ならわかるけど、ひらがなだとわからない。そういう感じなんです。僕はただ、台本と、共犯者となってくれたロケーションと共に、今野と真剣に向き合った。その綾野剛のドキュメンタリーを撮ってもらったと言っても過言ではないです」(綾野)「言われてみれば本当その通りですね。僕のキャリアはドキュメンタリーから始まっているんですけど、今回はその頃の感覚に戻りたくて取り組んだ作品でもある。台本があって、今野と日浅という役がいるから、フィクションのような気がするけど、僕が意識していたことは、そこで起きたことをそのまま切り取って記録するということで。何が決定的な方向違いがない限り、できるだけ、そのまま、生のままで切り取っている。でもそれは若いカメラマンではできないことで。数多のドキュメンタリーやフィクションを撮影してきた(撮影の)芦澤(明子)さんだから、そこに流れてくる見逃してはいけない瞬間や感情を、僕の思いともしっかり同期しながら、つかまえてくれた。そして僕はそれに満足して、毎晩ひとりでおいしいお酒を飲んでいたっていう(笑)。そんな日々でした」(大友)いつだって僕は裸足で歩いている昨年公開の『楽園』、『閉鎖病棟 ―それぞれの朝―』、そして今回の『影裏』。立て続けに公開された一連の作品を、綾野は「三部作」と位置付けて、その背景にあるものを説明した。「撮影は、『影裏』、『楽園』、『閉鎖病棟』の順番だったんですけど、この三部作では表層的な瞬発力をあてにしないでやってみようと考えていました。わかりやすく言うと、この三部作では髪型も変えていないし、見た目も体重も変えていない。状況や、環境や、置かれている立場が変われば、いかようにでも変容できることを表現すべきだと思って、あえてそうさせてもらいました」(綾野)近年、役づくりを語る上で、体重の増減など外見上の話題が先行することが多い。実際、それも役に近づく重要な手立てではある。綾野自身、2017年に公開した『亜人』では、4ヶ月に及ぶ肉体改造で「亜人」という特殊な設定に説得力をもたらした。その経験を踏まえた上で、今はまたまったく別のアプローチから「役を生きること」に向き合おうとしていた。「髪型を染めたり変えたり、体を大きくしたり痩せることで、役者は役づくりをした気分になれるんですけど、それって作品づくりにはならないんですよね。どれも頑張れば役者じゃなくてもできることだから。そうではなくて、役者だからできることは何か考えたとき、もっと心の変異に目を向けてみようと思ったんです」(綾野)その成果は、スクリーンに焼きつけられている。きっと多くの観客が、そこに今野がいるとしか思えない綾野の姿にため息をこぼすはずだ。そして、そんな実験を経て、綾野はもうすでに次のステージへと向かっている。「この『影裏』をやったことで確実に大きく変わっているはずなんですけど、それが何なのかは現場に行かないとわからないし、『影裏』でやったことが他の現場で活かせるかと言ったら、そうでもない。役者は、現場に行ったら毎回ゼロスタート。知恵とか見識は増えて、楽する方法も覚えて、どんどん芝居が上手くなっているかと思いきや、毎回ゼロからやり直し。大変な仕事だなと思います」(綾野)途方もない道だ。まだ誰にも切り開かれていない荒野を、地図も磁石もなしに、歩いていく。それが、役者として生きていくということ。「歩き方ぐらいはずいぶん成長したのかなと思います」と付け加えて、最後にこう結んだ。「まあいつだって裸足で歩いているので。そういうものなのかと思います」(綾野)そう世界一幸せそうな苦笑いを、綾野は浮かべた。丈夫なトレッキングシューズなどいらない。足の裏にいくつもの傷をつくりながら、これからも綾野剛は荒野を歩き続ける。『影裏』公開中(撮影/杉映貴子、取材・文/横川良明)
2020年02月17日おしゃれで可愛い高感度ママ『ハグマグブロガー』たちの日々のブログやInstagramの投稿から、編集部が気になったトピックをピックアップ! 今回はInstagramの投稿から気になるおしゃれママたちのコスメ事情をピックアップ。トレンドのメイクアップやブランド、スキンケアで大切にしていることなどを紹介します。ハグマグブロガー 01ERINAさん「2020春はイエローメイクがアツイ!」6歳の男の子のママ、ERINAさん。「今年の春は黄色を使ったメイクが気になる! 感覚で色をのせてみたらいい感じにめっちゃ可愛くできました♪ 一見難しそうだけど、一気に旬な春メイクになりますよ」。トレンドど真ん中のイエローメイク、アイカラーにうっすらベースに使ったり、手持ちのカラーと混ぜて軽やかな雰囲気に仕上げると取り入れやすそう。肌に溶け込むようになじむイエローが今年は可愛い!Instagram : @enappi_148ハグマグブロガー 02MAYOさん「オーガニックコスメが好き」5歳、2歳、0歳の3きょうだいのママのMAYOさん。『ETOVOS』や『rms』 、『to/one』などナチュラル& オーガニックなメイクアップブランドが好きだというMAYOさん。アイメイクはアイシャドー無しで、肌の質感を活かしたシンプルな仕上がりのメイクが気分だそう。MAYOさんがスキンケアで気に入っているブランドは、『FEMMUE (ファミュ)』。「中でも今期の1番のお気に入りは“ドリームグロウマスク”。シートマスクが大好きで色々試してきた中でもずば抜けて効果大です! 友達にも勧めまくりのアイテムです♪ 最近ますますファミュの虜♡」Instagram : @_iammayo_ハグマグブロガー 03丸山 小春さん「スキンケアはとにかく保湿を」9歳の女の子のママ丸山小春さん。朝晩の基礎化粧では特に保湿を大切にしているという小春さんのお気に入りのスキンケアをキャッチ! 「『davines』の“authentic oil”は何個目かな……というリピート。香りが良いところも◎。これ以外にも毎晩フェイスパックをしてます」。そろそろ花粉や季節の変り目シーズン、いま一度保湿ケアに注目みては?Instagram :@co_haluハグマグブロガーとは HugMugで読者モデルとして活躍する、編集部が厳選したおしゃれなママたち。HugMug誌面やWebマガジンmercidays by HugMugの企画やSNAPに読者モデルとして登場することはもちろん、日々のコーディネートやおすすめのアイテム、イベント・お出かけレポート、手料理、インテリアなど、個性あふれるブログの執筆や、子連れにやさしいお出かけスポットレポートを連載中。 〈ハグマグブロガー応募フォームはこちら〉
2020年02月14日大ヒットファンタジー小説三部作を、「ゲーム・オブ・スローンズ」のHBOと「SHERLOCK/シャーロック」のBCCが共同製作した海外ドラマ「ダーク・マテリアルズ」。この度、本作に登場する様々な守護精霊=ダイモンの画像が解禁となった。世界的ベストセラーのファンタジー小説「ライラの冒険」(三部作)を原案にした本作。人間の魂はダイモン(守護精霊)と呼ばれ、動物の姿をしており、人間とダイモンは強い絆で結ばれている世界が描かれる。『LOGAN/ローガン』で注目を集めたダフネ・キーンは、自身が演じる主人公ライラのダイモンについて、「子供の頃はまだ成長している途中だから、ダイモンもその姿を色々と変える。大人になるとダイモンの姿も決まって、自分の個性を端的に表すもの。大抵はオコジョで、名前はパンタライモン」と紹介。「ライラとは少し違う。というのも自分の魂というのは、自分よりももっと責任感があって賢明なはずだから。ライラは『よし、屋根から飛び降りてみよう』なんて思うけど、パンは『ダメダメ、そんなことをしたら死んじゃうよ』と止めてくれる。パンはライラよりも責任感があるけど、ふたりともよく似た者同士」とライラとパンタライモンの繋がりを語っている。ダイモンとの共演シーンについては「オコジョを抱っこしているとき、スタッフから『違う、手のひらはもっと広げて』なんて言われる」とダフネ。「『どうして?これでいいじゃない』と言うと、『違うよ……もっと、もっとスペースを空けて、もっと小さく』なんて言われる。撮影の時はそれを完璧に覚えておかないといけなくてとても大変だった」と、ダイモンとの撮影時の苦労話も。「ヤモリもいたし、犬も数匹いた。でもある犬は結局CGIで処理しないといけなかった。だって、その犬ったらカメラの方をみて笑みを浮かべなきゃいけなかったから!実際の犬ではうまくいかなかった。あとヘビが1匹とマイロという名前のファーダー・コーラム(ジェームズ・コスモ)のダイモンの猫がいた。とてもお利口な雄猫」と、撮影現場には実際の動物たちもいて賑やかだった様子だ。また、アスリエル卿を演じたジェームズ・マカヴォイは、“もしあなたに本当にダイモンがいるとしたら、どんなダイモンで、何と呼ぶ?”という質問に、「きっと僕のダイモンは山の動物になるんじゃないかと思うよ。マウンテンフォックスかな。というか、マウンテンフォックスなんているのかな、世界のどこかにはいるのかもね。とにかく彼女のことはアテナと呼ぶよ」と笑顔で語っていた。(text:cinemacafe.net)
2020年02月08日世界的なベストセラーファンタジー小説「ライラの冒険」を基に、「ゲーム・オブ・スローンズ」のHBOと「SHERLOCK/シャーロック」のBBCがタッグを組みドラマ化した「ダーク・マテリアルズ/黄金の羅針盤」。この度、Amazon Prime Videoチャンネル「スターチャンネルEX -DRAMA & CLASSICS-」にて2月18日(火)より独占配信。また、映画専門サービス「BS10 スターチャンネル」では2月17日(月)23時より独占日本初放送されることになった。本作は、2007年に映画化もされた世界的ベストセラーのファンタジー小説「ライラの冒険」(三部作)を原案にしたTVシリーズ。「ゲーム・オブ・スローンズ」のHBOと「SHERLOCK/シャーロック」のBBCの共同製作により、壮大な北極の景色、言葉を話す“ダイモン(守護霊)”たち、上空を飛行船が飛び交う英国の街並みなど、原作で描かれたパラレルワールドの世界観を英国TV史上最高額の製作費をかけて映像化に成功した。ダフネ・キーン、ジェームズ・マカヴォイ、リン=マヌエル・ミランダら豪華キャスト共演少女ライラを演じるのは、『LOGAN/ローガン』で注目を集めた新生ダフネ・キーン。そして、原作の大ファンだという『X-MEN』シリーズのジェームズ・マカヴォイがアスリエル卿、「アフェア 情事の行方」のルース・ウィルソンがコールター夫人を演じる。また、トニー賞過去最多となる記録を打ち出したミュージカル「ハミルトン」の脚本・作曲・作詞・主演の全てを担当し、昨年『メリー・ポピンズ リターンズ』に出演したリン=マヌエル・ミランダが気球乗りのリー・スコーズビー役に。大ヒット作『レ・ミゼラブル』(2012)や、アカデミー賞作品賞、監督賞ほか4部門を受賞した『英国王のスピーチ』のトム・フーパー監督が製作総指揮に名を連ね、第1話・第2話のメガホンを取る。初回視聴者数が英国では5年ぶりの最高記録を達成!シーズン2も決定昨年11月、米国に先駆けて第1話を放送した英国BBCでは720万人が視聴し、5年ぶりの英国記録を達成。その翌日、米国で放送したHBOでも先日開催されたゴールデン・グローブ賞テレビドラマ部門最多受賞「チェルノブイリ」以来の記録をマーク。放送が始まる前の9月時点でシーズン2の制作が発表されていたという異例の展開も。主演のダフネ・キーンが原作第二部のライラの年齢設定にできるだけ近いうちに撮影したい、という制作側の意向を反映したものといわれている。(text:cinemacafe.net)
2020年01月16日「KYOTOGRAPHIE 京都国際写真祭 2020」が、2020年9月19日(土)から10月18日(日)まで、京都市内各所で開催される。なお、当初2020年4月18日(土)から5月17日(日)までの開催を予定していたが、変更となった。「KYOTOGRAPHIE 京都国際写真祭」とは日本が誇る世界有数の文化都市・京都を舞台に開催される「KYOTOGRAPHIE 京都国際写真祭」。市内各所に点在する歴史的建造物やモダンな近現代建築に、国内外で活躍する作家の貴重な作品を展示する日本有数の国際写真祭だ。これまでの2019年の第7回までで、約73万人の来場者数を記録している。歴史的建造物を彩る「VISION」をテーマにした十数名の作品第8回となる2020年は「VISION」をテーマに、京都府庁旧本館をはじめ、京都市内十数か所にて作品が展開される。セネガル出身のオマー・ヴィクター・ディオプは、アフリカ出身の偉人らに扮したセルフポートレートのシリーズ「Diaspora」に加え、出町桝形商店街で働く店主を収めたポートレートを大きくプリントし、同商店街のアーケードに展示。フランスの写真家マリー・リエスは、視覚障害者にも向けられたエンボス写真作品に挑戦する。また、2020年3月に東京のシャネル・ネクサス・ホールにて個展を行った、ピエール゠エリィ・ド・ピブラックの巡回展も。パリ・オペラ座の舞台裏に密着し制作された三部作「In Situ」シリーズから、バレエダンサーたちの美しさを余すところなく捉えた、選りすぐりの写真を展示する。その他にも、毎年「KYOTOGRAPHIE 京都国際写真祭」と同時開催される公募型アートフェスティバル「KG+ Select」において2019年度のグランプリに輝いた福島あつしや、世界各国の名だたるファッション誌やルイ・ヴィトン(LOUIS VUITTON)、メゾン マルジェラ(Maison Margiela)などのブランドのヴィジュアルも手がけるウィン・シャ(Wing Shya)など、十数名のアーティストが参加する。常設プロジェクトスペース「DELTA」が2020年秋オープンまた、ギャラリーやカフェ、宿泊施設などを併設する「KYOTOGRAPHIE 京都国際写真祭」初の常設プロジェクトスペース「DELTA」が2020年9月19日(土)、出町桝形商店街に誕生。「KYOTOGRAPHIE 京都国際写真祭」期間中のオープン時には、オマー・ヴィクター・ディオプの作品を展示する予定となっている。開催概要KYOTOGRAPHIE 京都国際写真祭 2020開催期間:2020年9月19日(土)~10月18日(日)※当初は2020年4月18日(土)〜5月17日(日)の開催を予定していたが変更場所:京都府庁旧本館 ほか京都市内十数会場参加アーティスト:片山真理、ウィン・シャ、福島あつし、マリアン・ティーウェン、外山亮介、ピエール゠エリィ・ド・ピブラック、オマー・ヴィクター・ディオプ、マリー・リエス、甲斐 扶佐義、エルサ・レイダー ほか■DELTA/ KYOTOGRAPHIE Permanent Spaceオープン日:2020年9月19日(土)住所:京都府京都市上京区桝形通寺町東入三栄町62
2019年12月28日シャネル・ネクサス・ホール(CHANEL NEXUS HALL)では、「ピエール=エリィ ド ピブラック展 In Situ」を、2020年3月11日から27日まで開催する。©Pierre-Elie de Pibrac/Agence Vu’パリ・オペラ座という世界最高の舞台で、華麗なパフォーマンスによって人々を魅了するバレエダンサーたち。その神話的とすら言える美しさをあますところなく写真にとらえているのが、写真家、ピエール=エリィ ド ピブラックの「In Situ」三部作。パリ・オペラ座バレエ団の公演会場であるガルニエ宮とオペラ・バスティーユの舞台裏に自ら身を置き、彼らの生活に入り込むことによって制作されたピブラックの作品は、オペラ座やダンサーにも引けをとらない独特の美しさを放っている。本展では、日本で初めて「In Situ」シリーズから選りすぐった作品を展示する。「Confidences」シリーズより©Pierre-Elie de Pibrac/Agence Vu’祖父・ポール デ コードンが写真家だったピブラックは、写真との結びつきが昔から強かった。2007年から2010年にかけて本格的に写真に取り組むようになってから、写真というメディアとの絆はさらに強固なものとなった。彼はテーマを追求し、それがルポルタージュであれ、抽象画的作品であれ、もしくは演出をほどこす表現であっても、慎重に機材を吟味しながら、一つの主題に数ヶ月間専心して作品をつくりあげていく。「In Situ」からは、2013~14年と2014〜15年にかけての2シーズンにおける、ピブラックのパリ・オペラ座バレエ団への熱中ぶりをうかがえる。さりげなくダンサーたちの間に溶け込み、歌劇場のステージとバックステージでの生活を共有しながら、彼らの動きを観察。「In Situ」三部作の一つ、「Confidences」シリーズは、バックステージやリハーサル中に撮影した写真で構成され、無音のカメラと特殊レンズを用いてダンサーたちに近づき、生々しくストレートな情感あふれるイメージを創り上げた。彼の穏やかで控えめな振る舞いによって、なかなか公には見ることのできないダンサー同士の親密さを捉えることにも成功している。「Catharsis」シリーズより©Pierre-Elie de Pibrac/Agence Vu’また、三部作のうち、「Catharsis」と「Analogia」の2シリーズはともにカラー作品となっているが、それぞれ異なる観点とフォーマットで制作されている。薄暗い照明の中で撮影された「Catharsis」は、ダンサーたちが放つエネルギッシュな動きが抽象的かつ絵画的に表現され、壮観なガルニエ宮にダンサーたちが配置された「Analogia」は、まるで壮大な絵画のよう。「Analogia」シリーズよりAll Photos ©Pierre-Elie de Pibrac/Agence Vu’アンジュラン プレルジョカージュ振り付けの『ル・パルク』や、ピナ バウシュの『オルフェオとエウリディーチェ』、勅使河原三郎の『闇は黒い馬を隠す』、ウェイン マクレガーの『感覚の解剖学』、モーリス ベジャールの『ボレロ』、ベンジャミン ミルピエによる『ダフニスとクロエ』等の名作を、パリ・オペラ座ダンサーたちによるパフォーマンス・シーンとして見ることができるのも、見所の一つといえる。「In Situ」シリーズは、ピエール=エリィ ド ピブラックの被写体に対する洞察と親密性を示すものであり、神話的華麗さに彩られたパリ・オペラ座バレエ団をとりまく環境を総合的に探ろうとする、彼の独創性の証でもある。なお本展は、2020年9月19日から10月18日まで開催されるKYOTOGRAPHIE 京都国際写真祭のプログラムとして巡回する。最終更新:3月27日【展覧会情報】ピエール=エリィ ド ピブラック展 In Situ会期:2020年3月11日~27日会場:シャネル・ネクサス・ホール(CHANEL NEXUS HALL)住所:東京都中央区銀座3-5-3 シャネル銀座ビルディング4F時間:12:00~19:30会期中無休・入場無料
2019年12月19日リドリー・スコットが製作総指揮を、アリシア・ヴィキャンデルが主演を務める映画『アースクエイクバード』がNetflixでの配信を開始する。本作は1980年代の日本を舞台に展開されるミステリアスなドラマを描いているが、脚本と監督を務めたウォッシュ・ウェストモアランドは、本作最大のミステリーは「主人公ルーシーの心の中」だと語る。ウェストモアランド監督は英国で生まれ、テレビやドキュメンタリーの世界で活躍した後、私生活上のパートナーでもあるリチャード・グラッツァーと共同で映画『アリスのままで』を監督した。若年性アルツハイマーを発症して自分が誰なのかわからなくなる恐怖とたたかう主人公を描いた本作は高い評価を得て、主演のジュリアン・ムーアにオスカーをもたらしたが、授賞式の後、グラッツァーは筋萎縮性側索硬化症(ALS)でこの世を去る。その後、ウェストモアランドはキーラ・ナイトレイを主演に迎え、夫の抑圧に屈することなく自分の進むべき道を見出していく女性を描いた映画『コレット』を発表。彼が本プロジェクトに参加したのは、それよりも少し前だ。「今から2年ほど前にスコット・フリー・プロダクションズのプロデューサー、マイケル・A・プルスさんが声をかけてくれて本を手渡されたんです。“あなたが気に入ってくれる話だと思うのですが”って。それは1989年の日本が舞台の物語で、実は僕も89年に日本で暮らしていたんですよ。それが始まりでした」プルスが手渡したのは、同じく日本在住経験のある英国人作家スザンナ・ジョーンズが書いた小説『アースクエイク・バード』だった。彼はプロジェクトへの参加を決めて、脚本執筆に取りかかった。本作の冒頭、日本で暮らす外国人女性ルーシーは警察から聴取を受けている。彼女の友人リリーが行方不明になり、その容疑がかけられたのだ。刑事の執拗な取り調べにルーシーは毅然とした態度で語りだす。自身の哀しい過去を振り切るために異国の地・東京にやってきた彼女はある日、写真撮影を愛する日本人テイジに出会う。やがて彼女は友人から紹介された女性リリーと行動を共にするようになり、ルーシーとリリー、そしてテイジは不思議な三角関係に発展していく。映画は、行方不明になったリリーはどこに行ったのか?そして犯人は一体誰なのか?を探る展開になってはいるが、ウェストモアランド監督は「それは物語の表層的なものに過ぎません」と言い切る。「私は原作になった小説を読んで“東京ノワール”を描くことができる可能性を感じました。僕の考えるノワールは、通常のスリラーとは違って、犯罪、確固たるスタイル、そして心理描写……この3つがミックスされたものです。ですから、この作品も犯人は一体誰なのか?は表層にあるかもしれませんが、一番のミステリーは、主人公ルーシーの心の中=心理状態です。この作品は、ルーシーの抱えている哀しみや罪悪感、罪を償おうとする道のりを描く物語だと最初から考えていました」本作では、アリシア・ヴィキャンデル演じるルーシーの過去や心情が少しずつ明らかになっていく。必死に生きているだけなのに、彼女の周囲では悲しい出来事が起こり、自身も回復できないほどの心の傷を負ってきた。ウェストモアランド監督は劇中でサスペンス的な状況を描く際にも主人公の表情の微細な変化や心理描写を意図的に優先して描いている。「ルーシーの瞳の奥にあるもの、つまり彼女が本当は何を感じているのか描くことが本作の最大の目的でした。ですから、ストーリー上で何らかの危機やサスペンス的な出来事が起こった場合も、観客が向き合うのはあくまでも彼女の内面であり、彼女の過去なわけです」過去に囚われて自分を見失ってしまったルーシーを描く本作を監督は「トリロジー(三部作)のひとつ」だと説明する。「『アリスのままで』はアルツハイマーを患って自分のアイデンティティを手放したくない女性が“未来”への恐怖と向き合う話でした。『コレット』の主人公は、力を持った夫の下で自分のアイデンティティを作り出そうと“現在”の自分と向き合います。そして本作では、自分の新しいアイデンティティを生み出すために“過去”に対する恐怖心と対峙する女性の物語です。どれもジャンルも違うし、コンテクスト(文脈)は違いますが、人生の中で起こるさまざまな出来事の中で、自分というものを手放したくないともがく主人公を描いた三部作だといえるでしょう」なぜ彼は同じ主題を描き続けるのか?そこにはウェストモアランド監督自身の想いや経験が大きく影響している。「私はイングランドの北部で生まれて、ゲイの男性として生きてきました。しかし、幼い頃は自分が何者なのか見つける際に手助けしてくれる人がまったくいない状態で育ち、成長する中で自分が何者なのか改めて見出していく喜びを経験しました。だから僕の映画に登場する主人公たちは、自分が何者なのか?を自分で探して、自分で手にしていく人たちなのかもしれません。そして、ご存知かもしれませんが、私は4年ほど前にパートナーを病気で失いました。私は時間が経った現在もなお、哀悼の気持ちを抱え続けています。『アースクエイクバード』の物語に出会った時、私は現在の自分が向き合っている感情と同じようなものを発見したのです。その点で本作は自身の視点や世界観が、これまでで最も表現できたと思っています」前に進みたいのに進めない、自分を見つけ出したいのに何かが障害になっている。そんな状況を描くために本作では“アースクエイクバード”が象徴的に登場する。タイトルにもなっているこの鳥は、劇中でテイジが語ったところによると、地震が発生した後にだけ鳴く鳥らしい。思い返してみると地震は予告なく人々を襲い、私たちの日常を揺さぶる。家具や家財道具は揺れてガタガタと音を立て、人々は何の準備もないまま恐怖の中に放り込まれる。そして地震は予告なく止み、静寂が戻ってくる。しかし、それは地震が起こる前とまったく同じ状況だろうか?アースクエイクバードは本当に存在するのか?それは本当に鳥の鳴き声なのか?それとも過去や恐怖がエコーのように自分を取り巻いているのか?「その通りです!アースクエイクバードは存在するのかもしれないし、ルーシーの頭の中で鳴いているだけの存在なのかもしれないのです!本作は全編を通じて、ふたつの視点が並行して描かれています。ひとつはとても理性的で現実的な視点。そしてもうひとつは超自然的な視点です。リリーとルーシーの間に心理学的な転移が起こったり、手相から未来が占われたりと、ルーシーは超自然的な状況に巻き込まれながら、理性的な視点を手放したくなくてもがくわけです。つまり、アースクエイクバードが存在するかしないかは……観る人次第というわけです(笑)。ちなみに本作ではサウンドミックスにも細心の注意を払っていて、本当に小さな音も入れてあります。観ていただく際は、耳をそば立ててみてください!」異国の地に逃げるようにしてやってきた女性がさまざまな事件や危機的な状況に立ち向かう本作は、主人公の内面へと深く分け入っていくミステリアスな作品になった。あなたの耳には“アースクエイクバード”の鳴き声は聞こえるだろうか?Netflix映画『アースクエイクバード』本日より独占配信開始
2019年11月15日桜の季節の上野の山の風物詩「東京・春・音楽祭2020」の開催概要が発表された(10月28日:東京文化会館大会議室)。16回目を迎える2020年は、例年よりも1週間長い3月13日(金)〜4月18日(土)の5週間にわたって開催。有料・無料併せて約200公演が行われる。開幕公演は、リッカルド・ムーティ指揮によるヴェルディの『マクベス』。これは、ムーティが若い音楽家にオペラ演奏の奥義を伝授するイタリア・オペラ・アカデミー in 東京の一環として行なわれる公演だ。同アカデミーでは、約1週間にわたるレクチャー、作品解説、受講生による演奏会が行われる。毎年大きな話題を提供してきた「ワーグナー・シリーズ」は、ワーグナーの主要10作品中、本シリーズで演奏されていなかった『トリスタンとイゾルデ』を上演。指揮は、『ニーベルングの指環(リング)』で絶賛を博したマレク・ヤノフスキが再び登場。歌手陣には、トリスタン役のアンドレアス・シャーガーに、イゾルデ役のペトラ・ラングなどの素晴らしいメンバーが集う。また、来春より読売日本交響楽団との新シリーズ「東京春祭プッチーニ・シリーズ」が、『外套』『修道女アンジェリカ』『ジャンニ・スキッキ』の“三部作”でスタートするなど、ますます充実するオペラ公演に注目したい。ベートーヴェンの生誕250年を記念した公演も開催される。「東京春祭 合唱の芸術シリーズ」では、晩年の大作『ミサ・ソレムニス』が取り上げられるほか、多くの公演において“楽聖”ベートーヴェンの名曲がセレクトされる。さらには、コンサートホールとはひと味違う魅力に溢れた美術館・博物館での「ミュージアム・コンサート」や、桜とともに街を音楽で彩る無料のミニ・コンサート「桜の街の音楽会」。そして、未就学児童から高校生まで、様々な年齢を対象とした「東京春祭 for Kids」などなど。2020年もオペラやオーケストラ、国内外一流アーティストによる室内楽をはじめとする演奏会から、街角で通りがかりに楽しめる音楽との出会いの場まで、約200を超える演奏会が上野の山を染め上げる。【東京・春・音楽祭2020公式サイト】
2019年11月05日ヒトサラ編集部がオススメする東京のウマい「ラーメン屋」オーバー30女性が推す【麺や 維新】/目黒アラサー男子が推す【ほそ島や】/千駄ヶ谷20代女子が推す【麺屋 西川】/ 曙橋1.オーバー30女性A子が推す【麺や 維新】/目黒深夜に無性に食べたくなる、黄金色の美しきらぁ麺私のイチオシ『わんたん柚子塩らぁ麺』1,000円(税込)。豚チャーシューならぬ鶏チャーシューはしっとりとした食感で、これまたジューシー。薬味も三つ葉とどこまでもお上品会社の近くにある【麺や 維新】は、仕事終わりに食べたくなる逸品ぞろい。中でも『わんたん柚子塩らぁ麺』は、その見た目どおりとってもお上品な味わい。ゆずがふわりと香るスープは、透明感があるのにコクがしっかりと感じられ、国産小麦を使った自家製ストレート麺は、細いながらもコシがあってもっちりとした食感。のど越しも抜群なのです。【麺や 維新】の中でも人気の『特醤油らぁ麺』1,050円(税込)麺の上に並べられたワンタンもポイント!スープがあっさりしているのに対し、ワンタンは味がしっかり濃いめなので、全体を通して味にメリハリが効いてテンポよく食べられます。仕事終わりに、ビール片手に『おつまみメンマ』(200円・税込)をつつきながらラーメンを待つ――、この時間がとってもいとおしいのです。維新【エリア】目黒【ジャンル】ラーメン全般【ランチ平均予算】-【ディナー平均予算】501円~1,000円【アクセス】目黒駅2.アラサー男子J太郎が推す【ほそ島や】/千駄ヶ谷旨味がギュッと濃縮された、蕎麦屋のラーメンシンプルながらパンチの効いた味わいが、“中毒的感覚”を植え付ける『中華そば』680円(税込)家系や二郎インスパイア系など様々なラーメンがある中で、あえて僕が紹介したいのが【ほそ島や】のシンプルな『中華そば』。これがめちゃくちゃウマい!スープの色は透き通っていながらも、味は力強い。濃厚スープにも感じられるほど鶏の旨味がギュッと濃縮されています! それでいて後味はあっさりなので、食べ終わった後も重たくない。つまり、“こってり”と“あっさり”のいい面を併せ持った、最強ラーメンです。出汁の甘味と旨味がじんわりと効いた『カレー丼』800円(税込)ほかにも『カツ丼』や『玉子丼』など、ここのメニューは何を食べても本当にウマい。例えば『カレー丼』は、蕎麦屋特有の出汁が効いた昔ながらのカレーの味わい。口に入れるとじっくり、じんわり、出汁の甘味と旨味に包み込まれます。近くの将棋会館やアパレルの社員さんたちが多く訪れ、お昼時はすぐに満席になるので、少し時間をハズして来店するのがオススメです。ほそ島や【エリア】千駄ヶ谷【ジャンル】うどん・そば【ランチ平均予算】-【ディナー平均予算】501円~1,000円【アクセス】北参道駅3.20代女子 M香が推す【麺屋 西川】/ 曙橋特大のローストビーフに満たされる!『特製牛骨麺』牛骨ならではの旨味と甘みが味わえる『特製牛骨麺』1,100円(税込)元和食料理人だった店主が腕を振るう【麺屋西川】の『特製牛骨麺』が私のオススメ。都内でも珍しい牛骨ベースのスープが味わえます。このラーメンの特徴は、なんといってもドーンと器に入った大きなローストビーフ!! とってもジューシーで柔らかく、麺やスープをより一層おいしくしてくれます。その日の牛骨によって火加減などを調整しながら作られたスープはまさに職人技。細い麺にしっかりと味が絡みます細くてストレートな麺を使用しており、意外とあっさりとしているので女性でもおいしくいただけます。和食料理人のプライドが感じられる、こだわり抜かれた一杯です。お店も綺麗で女性ひとりでも行きやすい雰囲気。自家製レモンサワーもおいしいので、そちらもぜひ!麺屋西川【エリア】新宿東口/歌舞伎町【ジャンル】ラーメン全般【ランチ平均予算】-【ディナー平均予算】-【アクセス】曙橋駅
2019年10月31日10月の東京に、冬を飛び越えて、楽しみな春のニュースが届いた。日本一のお花見どころの上野に、桜とともに音楽で春の訪れを告げる「東京・春・音楽祭」。2020年の開催概要が決まり、10月28日に東京文化会館にて発表会見が開かれた。参加した海外演奏家たちから、「仲間に再会できた」「思わぬアーティストの公演が聴けた」などの喜びの声も多数聞かれるという、すでに国際的なフェスティバルに発展している「東京・春・音楽祭」。3月13日(金)~4月18日(土)の5週間、約200超の公演が繰り広げられる。幕開けはムーティの《マクベス》(3月13日(金)、15日(日))。巨匠リッカルド・ムーティが、若手指揮者へのマスタークラス形式でヴェルディの魂、イタリア・オペラの真髄を伝える白熱のライフワーク、「イタリア・オペラ・アカデミー in 東京」の一環だ。受講生のひとり、沖澤のどかのブザンソン国際指揮者コンクール優勝でも注目を集めた。来年は新たに、受講生たちが指揮する公演(3月14日(土))も。ワーグナーにも巨匠登場。「東京春祭」名物、NHK交響楽団による「ワーグナー・シリーズ」は、主要作で唯一残っていた《トリスタンとイゾルデ》がいよいよ(4月2日(木)、5日(日))。しかも現代屈指のドイツ・オペラ指揮者マレク・ヤノフスキが「東京春祭」の指揮台に帰ってくる。題名役にはアンドレアス・シャーガー(トリスタン/テノール)とぺトラ・ラング(イゾルデ/ソプラノ)。とびきりのワーグナー歌手ふたりが並んだ。そして新企画として、読売日本交響楽団の「プッチーニ・シリーズ」が、《外套》《修道女アンジェリカ》《ジャンニ・スキッキ》の「三部作」で音楽祭のフィナーレを飾る(4月18日(土))。指揮は躍進中の女性オペラ指揮者スペランツァ・スカップッチ。もちろんオペラだけではない。オーケストラからリサイタルまで、幅広い充実のラインナップが用意されている。2020年はベートーヴェンの生誕250年なので、当然ながらその関連コンサートも。円熟の巨匠エリーザベト・レオンスカヤの後期三大ピアノ・ソナタ(4月4日(土)、8日(水)。クレメンス・クラウスと河村尚子のチェロ作品全集(4月9日(木)、10日(金)。聴きながら歴史を学べる恒例のマラソン・コンサート(3月29日(日))。目玉はヤノフスキの指揮する《ミサ・ソレムニス》だろう(4月12日(日))。作品の規模や美しさ、声楽の充実度は「第九」をはるかに上回ると言っていい名曲。日本の誇るプロ合唱団、東京オペラシンガーズに豪華海外勢の独唱。想像するだけでも鳥肌が立つ。新たに、国の重要文化財である旧東京音楽学校奏楽堂も会場に加わわるし、博物館や美術館でのミュージアム・コンサート、ホールを飛び出した「桜の街の音楽会」など、特別な場所での公演も楽しみのひとつ。聴きたいものに丸をつけていると、春のカレンダーが真っ赤になってしまうのが悩ましい。当然人気公演はチケット争奪必至。早めの計画が必要だ。取材・文:宮本明
2019年10月30日谷賢一率いるDULL-COLORED POPが現在「福島三部作」を東京芸術劇場 シアターイーストで上演中だ。谷が丁寧な現地取材を重ね、“福島”と“原発”の歴史と問題を真正面からすくい上げた意欲作。8月8日に開幕した第二部『1986年:メビウスの輪』、8月14日に開幕した第三部『2011年:語られたがる言葉たち』に続き、8月23日には第一部『1961年:夜に昇る太陽』が開幕。全3部の一挙上演も始まり、この一大プロジェクトにじわじわと注目が集まっている。福島県双葉町が原発誘致を決定するまでの数日間を描く第一部を中心にレポートする。【チケット情報はこちら】2011年の東日本大震災、それに伴う原発事故で、原発の安全性の問題が一気に表面化したのは記憶に新しい。だが、そもそも危険な原発をなぜ福島の双葉町は誘致したのか? 第一部『1961年:夜に昇る太陽』ではその発端を描き出す。貧しい地方都市にとって原発が落とす“原発マネー”は大きなものであったことは想像に難くない。だが谷の鋭い筆は他の地方都市との競争意識や様々な自治体のエゴ、さらには広島・長崎の原爆による心の傷――原爆によって大きな傷を負った日本だからこそ、原子力をプラスのものとして使いこなしたいという複雑な心理まで及ぶ、根深いものだと暴き出す。躊躇する町民と、推し進めたい政治家との丁々発止の会話劇は小気味よく、エンタテインメントとして昇華しながらも、描き出される内容は圧倒的なリアリティを持つ。誰もがその危険性に目をつぶり、あるいは安全だと騙されたふりをして、気付けば止まれなくなっていた。この道の先に2011年の事故があると知りながら観る身としては……、何をどうすれば、あの事故は防げたのかと考えても、途方にくれるばかり。それほど複雑に絡み合った歴史の真実と重みを谷は舞台上に創出した。福島出身の母親と原発で働く技術者だった父親を持つ谷は、自分の中に被害者側の血筋と加害者側の血筋、両方が流れていると言う。その谷だからこそ描けた到達点なのだろう。2011年の原発事故で16万人超が避難を余儀なくされ、今なお4万人近くが避難先にとどまっているという。だが震災から8年がたち原発事故について話題に上がることも少なくなった。しかし何も問題は解決していないということを改めて突きつけられた気持ちだ。続く第二部では福島第一原発稼動から15年後、かつて原発反対派のリーダーだった男が“原発賛成派”として町長選挙に出馬、そんな中チェルノブイリ原発事故が発生し、あげく「日本の原発は安全です」と明言するに至るまでを描き、第三部では東日本大震災・福島原発事故のさなかのマスコミの姿を描く。谷は第一部では人形劇やアングラ演劇的手法を、第二部ではミュージカルや死者(しかも動物)の視点など、多彩な演劇的表現を巧みに取り入れている。その意味でも谷の力を注ぎ込んだ渾身の連作であることが伝わる。ぜひ一見を。東京公演は8月28日(水)まで同劇場にて。8月31日(土)からは大阪・in→dependent theatre 2ndでも上演される。
2019年08月27日EXILE/三代目 J SOUL BROTHERSの岩田剛典の3rd写真集『Spin』(講談社)が、週間2.8万部を売り上げ、オリコン週間BOOKランキングで4位に初登場。「写真集」ジャンルでは、前作『AZZURRO 特別限定版』が2016年11月21日付・11月28日付・12月5日付に続き、通算2作目の1位を獲得した。2日に発売された『Spin』は、映画での共演をきっかけに俳優で写真家の永瀬正敏が撮り下ろした1冊。制作にあたり、2人は綿密な打ち合わせを行い、樹海や廃墟など国内の神秘的なスポットでロケを行った。また、岩田が大勢のバレリーナたちと共演したファンタジックなショットや妖艶に変身したビジュアル、肉体美があらわなショットなど、多種多様な写真が収められている。4日に都内で行われた写真集発売記念イベントで、岩田を「もう完璧にできた子。本当に礼儀正しいし、信頼関係ができたらさらけ出すこともできる」と絶賛していた永瀬。その前日には手紙を受け取ったことをツイッターで明かし、「こちらが感謝を伝えなきゃならないに...。彼の優しさと写真集へ込めてくれた思いが“納得行くものを作って皆さんに届けなければ”と様々な事を乗り越え完成出来たんだと思う。岩田君ありがとう。そしてこれからもよろしく」とつづっていた。
2019年08月09日DULL-COLORED POPによる『福島三部作 一挙上演』が8月8日(木)より東京芸術劇場 シアターイーストでスタートする。今作は、外部での劇作、演出、さらにはシルヴィウ・プルカレーテやフィリップ・ドゥクフレなど海外演出家とのコラボレーションも多数手がける主宰の谷賢一が、2016年から3年をかけて福島を取材して作り上げたもの。第一部『1961年:夜に昇る太陽』は福島県の原発誘致が決定した年を、第二部『1986年:メビウスの輪』ではチェルノブイリ事故の起きた年を、そして第三部『2011年:語られたがる言葉たち』で東日本大震災の起きた年を描くという、50年を通じて福島と原発との関係を浮かび上がらせる大作だ。谷に話を聞いた。「震災後、たくさんの映画や舞台が生まれたけれど、その中には僕がいちばん描かなきゃいけないだろうと思っていたテーマを扱う作品がなかった。この三部作を通じてやりたかったのは、単純な反原発ではない。原発がどのように政治的、経済的に染み渡って行ったのか、抜け出しづらい利権も含めた構造が作り出されたのか。三作を通じて人間と原子力発電所という巨大なシステムの関係を一望できるものが作りたかった」そもそも、谷は母の故郷である福島で生まれ、4、5歳までは頻繁に福島で過ごしていたという。父は原発の技術者だった。「いちばん古い思い出が福島の風景なんです。それに父が土産話に誇らしく原発のことを話していた。だから子供の頃の僕にとっては、原発はヒーロー戦隊に出てくる秘密基地のような、憧れの存在でした。それがチェルノブイリ事故や東海村の事故を経て、印象が変わっていった。だから2011年の事故についても、当事者感は強くありました」2016年から関係者への取材をはじめた。第二部で扱う1986年当時の福島県双葉町町長・岩本忠夫氏については、関係者をあたり、現双葉町議員である岩本氏の息子にもたっぷりと話を聞いたのだという。「みなさん、お忙しい中でたくさん話してくださった。その中から、ある強烈なエピソードをピックアップし、残りは想像力で補っていきました。第二部では岩本さんのご子息がとにかく父親が嫌いで仕方なかったと。“選挙に出ては負けているので、何回恥をかいたかわからない。高校の時には頼むから選挙はやめてくれとお願いしていた”と話してくださった。そのとき、お母さんはどうしていたのかな、と想像して肉付けしつつ、そのエピソードを取り入れました」題材が題材だけに、それを演劇に仕立てるのは難しそうだが、谷に迷いはない。「どれだけ真面目な話でも、そこに興味のわく人間関係が描けていればお客さんの集中力はついてくるはず。ただ、もともと劇団名にPOPと入っているとおり、ポップなことが好き。だから第一部には人形劇が入っていたり、第二部では急にミュージカルになるところがあったり、演劇的に飛躍する表現は意図的に入れてあります」とはいえ、3つの異なる物語を上演するのは並大抵のことではない。「出演者だけでものべ30人以上、スタッフも美術も小道具もすごい量。稽古も毎日11時間やっています。いろんな意味で博打を打っているような公演です。なぜか今から“再演はやりますか?”とよく聞かれるんですが、よほどのことがないと再演はできない。ぜひ今回を観に来てください!」取材・文:釣木文恵
2019年08月02日運動部系女子はモテる!そんなイメージはありませんか?地道なトレーニングをしていた運動部系女子は、魅力的に見えるよう。今回は運動部系女子がモテる理由に焦点を当ててみます。モテ男性目線で運動部系女子に魅力を感じるポイントを聞いてみました。そのポイントからモテる条件を探ってみましょう。■ アクティブなデートができそう!「学生時代はずっとスポーツをしていたので、社会人になった今でも休日には体を動かしたい!スポーツセンターやフットサル、ジムなど、アクティブなデートも一緒に楽しめそうな運動部系女子が好みです。アウトドアにもノリ良く参加してくれたらうれしい!」(24歳/食品会社勤務)スポーツ好きな男性は、休日もアクティブに体を動かすのが好きな傾向に。アウトドアデートを嫌がらず、一緒に楽しむことができると高評価のようです。スポーツやアウトドアが苦手な女子も、「やったことはないけどやってみよう!」という前向きな姿勢で一緒に楽しむのがいいでしょう。■ 礼儀正しくてコミュニケーション能力が高い「上下関係がしっかりしている運動部に所属していた女子はコミュニケーション能力が高い。話も弾みやすく、自然に懐に入ってくる子が多いような気がします。グイグイいけるタイプではないので、自然に仲良くなれる運動部系女子は魅力的です。うまく距離を縮めつつ、敬語がきちんと使える、年上を立てられるなど、礼儀正しいのも素敵ですよね」(25歳/営業)コミュニケーション能力が高い運動部系女子。自然な流れで連絡先を交換できたり、会話ができたりと、草食系男子にもうれしいポイントのようです。また、本命女子には礼儀正しくあってほしいのが男性の本音。礼儀が身についている運動部系女子の好感度は高いようです。TPOに応じた礼儀正しいふるまいを身につけておきましょう。■ 引き締まったボディライン「運動部系女子の引き締まったスタイルが好み。キレイな足を惜しみなく出しているとポイント高いです。大きめのパーカーやスニーカーといったスポーティーなファッションもいいですね。ゆるっとしたアイテムから出る細い手足が、女っぽさを高める気がします!」(23歳/大学生)体を動かす習慣がついている運動部系女子は、学生時代からのスタイルをキープしている人も多いよう。適度に筋肉がついたボディラインは高ポイントです。運動部所属ではなかった女子も、体を引き締める努力は怠らないようにしておきましょうね。女らしさを高めるスポーツテイストをファッションに取り入れてみるのもいいかもしれません。■ 運動部系女子のイメージ=モテ女!運動部系女子のここがいい!と思う男性目線のイメージは、男性の求める女子像に近いよう。このイメージに近付けることがモテへの近道です。運動部系女子ではないから……と諦めてはいけません。運動部系女子のイメージに近付ける努力で、より魅力的な女性になれるのではないでしょうか。(愛カツ編集部)presented by愛カツ ()
2019年05月05日ファンから「多部ちゃん」という呼び名で親しまれてきた女優の多部未華子。そんな彼女も、今年1月25日に30歳を迎え、最新作映画『トラさん~僕が猫になったワケ~』では、娘や夫を包み込むような女性・奈津子を好演した。年齢を重ねるごとに作品への向き合い方も変わってきたという多部さんが“いま”を語った。作品中ずっと母親役というのは初めての経験板羽皆氏による同名人気コミックを実写映画化した本作。多部さん演じる奈津子は、「Kis-My-Ft2」の北山宏光が扮する売れない漫画家で、酒とギャンブルに溺れる夫・高畑寿々男と、愛娘・実優(平澤宏々路)を笑顔で支える太陽のような女性だ。多部さん自身「作品中、ずっと母親役というのは初めて」と話していたように撮影前は「しっかり母親として見えるのか」という不安があったという。しかし、現場では北山さんがフランクに会話をしてくれたことで、非常に温かい雰囲気で撮影に臨めたという。「娘役の宏々路ちゃんもとても利発で母子というよりは友達のような会話ができました。北山さんもすごく明るく、しかも猫の格好をしている時間も長いので、それだけでも和やかになるんです。ピリピリすることがまったくありませんでした」。多部さんの考える理想の家族像とは…漫画の才能はあるが、ギャンブルやお酒が大好きで、他人任せという夫。一般的には“ダメ亭主”にカテゴリーされそうだが、奈津子はいつも笑顔で明るく夫を支える。多部は本作に出演したことで「バランスがいいというのが家族なんだな」と実感したという。「奈津子というのは家族にとって一番大きな存在で明るくお金がなくてもニコニコしている。この状況を無理して楽しもうと考えているわけでもなく、自然と寿々男と一緒にいるんです。どうにかしようとか、明るく振る舞おうと無理していたらきっとうまくいかない。その意味で、本当にバランスがとれているなと思います」。とは言いつつも「もし多部さんだったら、寿々男みたいな夫は?」と尋ねると「絶対嫌ですね」と笑顔を交えて即答する。「私だったら絶対選ばないです。漫画家としての才能や家族愛が深いところなど、いいなと思うところはたくさんありますが、やはり引っ張っていって欲しいです」と女心をのぞかせる。そんな多部さんに理想の家族像を聞くと「小坂明子さんの『あなた』の歌詞にあるような感じかな」とつぶやく。「“真っ赤な薔薇と白いパンジー、子犬の横にはあなた”みたいな(笑)。小さい家でも犬とあなたがいてくれたら…なんていいなと昔は思っていたのですが、年齢を重ねるといろいろなことが見えてきますからね。分別がつかないときに結婚していればよかったかな」と苦笑い。30歳を迎えて感じること…前述したように、1月に30歳を迎えた多部さん。「特に大きく変わらないと思うのですが」と前置きしつつ「20代後半から、大切だと思う人としか一緒にいたくないと思うようになってきました。年々人間関係は狭くなっていくので、本当に大切な人とだけ深く付き合っていきたいという気持ちは強いです」と胸の内を明かす。仕事の変化については「ここ最近、キャストやスタッフの方々と、再度仕事をご一緒する機会が増えてきています」と語る。20代前半、多部さんは周囲の役者やスタッフさんたちが、現場で再会を懐かしがっている姿を目の当たりにして「いつか自分もこういう関係性を作っていければいいな」と思っていたという。「以前ご一緒した方と、同じ職業を続けているのに、また久しぶりに会う時は違う関係性で会うというのは、役者という仕事ならではの醍醐味だと思うんです。その瞬間って、なんとも言えない高揚感というか嬉しさがあります」。また、仕事に取り組む姿勢についても「夢を見すぎているのかもしれませんが、これからなにをしても楽しいのではないのかなと考えている自分がいます」と現状について述べる。決して楽になっているというわけではないと言うが「これまでは携わった仕事を最後まで責任を持ってやらなければという思いが強かったのですが、いまはそれにプラスして“楽しい”と思えるようになってきたんです。もしかしたら、年齢と経験を重ねて、少し余裕が出てきたのかもしれません」と自己分析する。「家族愛が描かれている物語。“こうしておけばよかった”と後悔するまえに、しっかりと気持ちを相手に伝えることの大切さを実感できる作品」と本作のメッセージ性について語った多部さん。そんな思いがスッと入ってくるぐらい、劇中で演じた奈津子の大きな心は観ている人の心を魅了するだろう。(text:Masakazu Isobe/photo:You Ishii)■関連作品:トラさん~僕が猫になったワケ~ 2019年2月15日より全国にて公開© 板羽皆/集英社・「トラさん」製作委員会
2019年02月12日◼︎本当に女性が観るべき映画”三部作”は?DRESS読者のみなさん、こんにちは。本日はみなさんに秋の夜長に観たい!映画三部作をご紹介したいと思います。映画の三部作というと、みなさんはどの作品が思い浮かびますか?過去に英エンパイア誌が発表した「史上最高の映画3部作33(The 33 Greatest Movie Trilogies)」では、1位に『ロード・オブ・ザ・リング』、2位に『スター・ウォーズ (旧三部作)』、3位に『バック・トゥ・ザ・フューチャー』が選ばれていました。そのほか10位までにランクインしたのは、『ゴッドファーザー』や『インディ・ジョーンズ』、『マトリックス』など…。どれも素晴らしい作品ですが、「まぁ、そうだよね」といった感じではないでしょうか?ヒーローものやアクションものもいいけれど、ドキドキしたり、切なくなったり、人生について想いを馳せることができる作品も観たい。今回は、そんな女性たちに特におすすめしたい、女性が観るべき映画三部作をご紹介したいと思います!おすすめ度★★★★★『ビフォア〜』シリーズまず最初に、自信を持ってイチオシしたいのが、リチャード・リンクレイター監督の『ビフォア〜』シリーズです。第1作目の『ビフォア・サンライズ』は、1995年に『恋人までの距離(ディスタンス)』という邦題で日本公開されました。その後、9年後の2004年に続編の『ビフォア・サンセット』が。そしてそのまた9年後の2013年に続編の『ビフォア・ミッドナイト』が全米公開されました。パリジェンヌのセリーヌ(ジュリー・デルピー)と、アメリカ人男性のジェシー(イーサン・ホーク)を主人公に、出会い、別れ、再会、結婚、離婚、出産、浮気……などなど男女の人生に起こる数々の出来事を詰め込んだ本作は、まさに女性必見の作品。すべてがセリーヌとジェシーの会話で進んでいくというスタイルの本作は、あなたの知的好奇心もきっと満たしてくれることでしょう。俳優の斎藤工さんも、以前にインタビューでセリーヌとジェシーのようなふたりを理想の恋人像としてあげていたほどです。切なく、深く、心に染みる『ビフォア〜』シリーズは、まさに秋の夜長にピッタリ。観終わったあとは、9年後(2022年)に続編がつくられることを期待してしまうに違いありません。『ビフォア・サンライズ 恋人までの距離(ディスタンス)』のストーリーソルボンヌ大学で文学を専攻するセリーヌ(ジュリー・デルピー)は、祖母の見舞いの帰り、ブダペストからパリに向かうユーロトレインの中で若いアメリカ人の新聞記者ジェシー(イーサン・ホーク)に出会う。ウィーンで途中下車したふたりは、それから14時間、街を歩きながら語り合い……。『ビフォア・サンセット』のストーリー9年前、ユーロトレインの車内で出会い、ウィーンで一夜だけを共に過ごしたセリーヌとジェシー。その一夜のことを書いた小説のプロモーションでパリの書店を訪れたジェシーは、そこでセリーヌと再会する。しかし、ふたりが一緒に過ごせる時間はジェシーがNY行きの飛行機に向かうまでの、わずか85分。ふたりは秋のパリを歩きながら思い出を語り合い――。『ビフォア・ミッドナイト』のストーリーそれからさらに9年後。美しいギリシャの海辺の街を舞台に、“真夜中”まで飾らぬ思いを語り合うセリーヌとジェシー。それぞれにパートナーがいながらもお互いへの感情に気づいてしまったふたりは、どんな人生を歩いているのか?余韻を残す前作のラストを観た誰もが気になっていた彼らの今を描き出す。おすすめ度★★★★『インファナル・アフェア』シリーズ続いて、オススメしたいのは、アンドリュー・ラウとアラン・マック監督による香港ノワール(犯罪映画)『インファナル・アフェア』シリーズです。潜入捜査官としてマフィアに入り込むヤンと、そのマフィアから警察に潜入するラウの二人の男の生涯を描く本シリーズ。1作目ではヤンとラウを中心に「マフィアと警察の抗争」を。2作目では若きヤンとラウの「潜入」までを。3作目では第1作のその後と1作目では描かれなかった新事実が描かれます。日本では、2003年に1作目の『インファナル・アフェア』が、2004年に2作目の『インファナル・アフェアⅡ 無間序曲』が、2005年に3作目の『インファナル・アフェアIII 終極無間』が公開されました。本シリーズはとにかく内容が面白く、私自身も何度DVDを見返したかわかりません。もうひとつ女性にオススメしたいポイントは、カッコ良すぎる主人公の男性陣です。シリーズ1作目と3作目で主人公のヤンを演じたトニー・レオンと、ラウを演じたアンディ・ラウの渋いカッコ良さはもちろんのこと、シリーズ2作目で若き日のヤンを演じたショーン・ユーと、若き日のラウを演じたエディソン・チャンのワイルドなセクシーさも必見!個人的には、このシリーズを観て以来、ずっと私の「理想の上司ナンバー1」の座をキープし続けているウォン警視役のアンソニー・ウォンもおすすめです!おすすめ度★★★同監督・脚本の「女性の悩み」3部作最後におすすめしたいのは、ジェイソン・ライトマンが監督を、ディアブロ・コーディが脚本を手がけ、さまざまな年代の女性の悩みを描いた『JUNO/ジュノ』『ヤング≒アダルト』『タリーと私の秘密の時間 』の3作です。まず1作目は、第80回アカデミー賞の脚本賞も受賞し、2008年に日本公開された『JUNO/ジュノ』。予期せぬ妊娠をしてしまった16歳の女子高生ジュノ(エレン・ペイジ)の9カ月間の成長を描いた本作は、口コミで話題を呼び、全米では7館だけの公開から、2400館以上にまで拡大公開される大ヒットを記録しました。続いて2作目は、2012年に日本公開された『ヤング≒アダルト』です。ヤングアダルト小説のゴーストライターとして働く主人公の37歳、バツイチ女性メイビス(シャーリーズ・セロン)が、なんと、赤ちゃんが生まれたばかりの元カレに復縁を迫りに行くというストーリー!シャーリーズのリアルの演技が、女性の生き方や悩みを赤裸々にあぶり出します。そして3作目は、現在(※2018年9月)絶賛公開中の『タリーと私の秘密の時間』です。同じくシャーリーズ・セロンを主演に迎えた本作では、3児の母が子育てに悩む姿が描かれます。新生児を含む3人の子育てに追われて、日々疲れ切っていたマルロ(シャーリーズ・セロン)は、夜専門のベビーシッター・タリーを雇うも、彼女には秘密があって…というストーリー。これら3作についてライトマン監督は、「それぞれの映画の主人公は、人生においての時間軸を把握できていないんだ。『JUNO/ジュノ』では早く大人になりすぎた少女を描いていて、『ヤング≒アダルト』は大人になるのが遅すぎた女性を描き、『タリーと私の秘密の時間』では親になったことで強制的に成長しなければならない女性を描いているんだよ」と語っていたそう。こちらの3作はストーリーが続いているわけではないので、興味のある作品から観てみるのもおすすめです!女性にオススメという視点で、全9作をご紹介いたしましたが、いかがでしたでしょうか。「観てみたい!」と思う作品はありましたか?どれもこれも自信を持っておすすめできる作品ですので、ご興味を持っていただけた方はぜひご覧になってみてくださいね!
2018年09月14日秋の音楽シーズン開幕の先陣を切って、9月初旬に東京二期会が一挙上演するプッチーニの三部作(《外套》《修道女アンジェリカ》《ジャンニ・スキッキ》)が、オペラ・ファンの注目を集めている。プレ・イベントとして、出演歌手たちによるミニ・ライヴ付きレクチャーが8月16日に東京・すみだパークギャラリーSASAYAで行われた。【チケット情報はコチラ】100席ほどの会場は熱心なファンでほぼ満席で、上演への関心の高さをうかがわせる。講師を務めたのは、公演では《外套》の流しの唄うたい役を演じるテノールの高田正人。明るい達者なトークと噛み砕いた内容で立派な講師ぶり。今回のプロダクションへの興味をいっそう掻き立てた。なにより、(歌手だから当然かもしれないけれど)声がいいので聞きやすい。講義内容は、前半がプッチーニの人と作品について、後半が今回の三部作上演についてという構成。多くのファンの興味は、やはり三部作だ。三部作は1918年にメトロポリタン歌劇場で初演されて、今年でちょうど100年目。プッチーニは3演目をまとめて上演することを前提にしているのだが、単純に考えると、舞台装置や衣裳、出演歌手の人数も3公演分になるわけで、上演費用の面からも、実際に三部作として上演される機会は少ない。しかし今回のような三部作一挙上演こそがプッチーニの思い描いた本来の上演形式なのだ。演出を手がけるのは鬼才ダミアーノ・ミキエレット。もともと3作品の間にはストーリーや音楽上の共通点はなく、各物語は時代も場所もばらばらだ。しかしミキエレットは、3作すべてを現代の物語として読み替え、ストーリー的にも共通点を見出して関連づけているという。高田によれば、キーワードは「(死んだ)子供」そして「母性と父性」。さらにもうひとつ三部作を関連づける仕掛けがあって、ヒントとしては、「(ジャンニ・スキッキで)ラウレッタのアリア《私のお父さん》を聞いて、父親ジャンニ・スキッキはなぜ心変わりしたのか」とのこと。三部作に通底するこれらのテーマを可視化するミキエレットの手腕は天才的だと、驚きを語った。ミニ・ライヴでは、高田のほか、公演でラウレッタ(ジャンニ・スキッキ)、ジェノヴィエッファ(修道女アンジェリカ)、恋人たち(外套)の三役を演じるソプラノの新垣有希子と、《外套》のルイージ役のカヴァー・キャストを務めているテノールの菅野敦が、三部作以外のナンバーも含めてプッチーニのアリアや二重唱を披露。間近で聴くオペラ歌手たちの迫力ある歌声に会場は湧いた(ピアノ=三澤志保)。東京二期会の「プッチーニ三部作」は、デンマーク王立歌劇場、アン・デア・ウィーン劇場との提携公演で、東京・初台の新国立劇場で、9月6日(木)、7日(金)、8日(土)、9日(日)の全4公演。取材・文:宮本明
2018年08月23日