「上村聡史」について知りたいことや今話題の「上村聡史」についての記事をチェック! (1/3)
俳優の本島純政とONE N’ ONLYの上村謙信がW主演を務める読売テレビ『未成年~未熟な俺たちは不器用に進行中~』が、6日深夜に最終話を迎えた。放送後に公開されたFOD独占配信のアフターストーリー(前・後編)のあらすじと場面写真が7日、公開された。原作は、韓国の電子コミックで全世界643万ビュー超を記録する同名人気BL作品。裕福だが愛のない家庭に生まれ、他人に無関心な水無瀬仁(本島)と暴力的な父と2人で暮らし、適当な言葉と“不良”という仮面で本心を隠している破天荒な問題児・蛭川晴喜(上村)というまだ“恋”を知らない正反対で未熟な2人の男子高校生による、もどかしくも初々しい純愛ラブストーリーを描く。最終話では、交わることのなかった水無瀬と蛭川が、抗い、もがき続け、幸せな結末を迎えた。アフターストーリーは、水無瀬の「結婚する?」という宣言から数年後の未来を描く。法律が変わったら結婚しようと約束を交わしてから5年後。コンサル会社の社員として働く水無瀬の周りでは、結婚や家庭の話題ばかり。翌日には根本(宮地樹)と栞(古田愛理)の「結婚を祝う会」が控えていた。仕事の合間に蛭川のSNSを見ていると、ちょうど蛭川から電話がかかってくる。映画監督として活躍する蛭川が撮影続きでしばらく会えていない2人は、週末に会えることを楽しみに、電話を切る。水無瀬が仕事に戻ると今度は母親から結婚を迫るメールが届く。蛭川に電話をかけようとするも思いとどまった水無瀬は、メールを閉じて黙々と仕事をする。その夜、水無瀬が会社を出ると、突然横に停まった車から声をかけられる。久々に夜を過ごした翌朝、水無瀬が目を覚ますと横にいるはずの蛭川の姿がない。焦っていると、朝食の買い物をしにコンビニに行っていた蛭川が帰宅する。安どした水無瀬は、蛭川の手作りのパンケーキを食べ、2人で根本と栞の「結婚を祝う会」に向かう。柴(今井悠貴)や剛(山崎光※崎=たつさき)も集まってそれぞれ思い出話に浸る中、高校生時代を振り返って根本や柴とも仲良くしたかったと語る蛭川は、唐突に「あのころ、水無瀬に片思いしてたから」と打ち明けるが、水無瀬ははぐらかしてしまう。皆と別れた帰り道、堂々と結婚ができることをうらやむ水無瀬。蛭川はそんな水無瀬を元気づけようとドライブに誘い、2人は海へと向かう。
2025年01月07日俳優の本島純政とONE N’ ONLYの上村謙信がW主演を務める読売テレビ『未成年~未熟な俺たちは不器用に進行中~』(毎週月曜深1:35)の最終話(深1:29~)が、2025年1月6日深夜に放送される。それに先立って、あらすじと場面写真が公開された。原作は、韓国の電子コミックで全世界643万ビュー超を記録する同名人気BL作品。裕福だが愛のない家庭に生まれ、他人に無関心な水無瀬仁(本島)と暴力的な父と2人で暮らし、適当な言葉と“不良”という仮面で本心を隠している破天荒な問題児・蛭川晴喜(上村)というまだ“恋”を知らない正反対で未熟な2人の男子高校生による、もどかしくも初々しい純愛ラブストーリーを描く。第9話では、水無瀬と蛭川の別れから数年後、大学へと舞台を移した。蛭川のうわさを耳にし、必死に手がかりを探す水無瀬は偶然にも蛭川と感動の再会を果たす。しかし、数年という長い月日が再び2人の間に境界を作ってしまった。最終回では、水無瀬が数年前に見つけた“蛭川の手紙”について語りだす。水無瀬から突然着信を受けた蛭川が駆けつけると、そこには酔って寝てしまった水無瀬がいた。蛭川が声をかけると、驚いた水無瀬の目から一筋の涙が頬を流れる。水無瀬を抱えて公園に移動し、水を飲ませながら「酒飲んだら泣くタイプ?」と蛭川が聞くと、「蛭川のせい」と言った水無瀬。空っぽになった蛭川家で見つけた“手紙”の話を切り出し、互いに離れていた間のことを語りだす。そのまま水無瀬の家に帰った2人。家で水無瀬が取り出したのは、あの日見られなかった蛭川の監督作『月を浮かべる』のパンフレット。そこに掲載された蛭川のコメントを暗記するほど読み込んでいた水無瀬は、蛭川が新しい恋をしていると思い込んでいた。そんな水無瀬に蛭川は何を語るのか。
2024年12月31日日向坂46の上村ひなのが28日、インスタグラムを更新した。【画像】可愛すぎると話題!!上村ひなの、“サンタ帽”でクリスマス気分満載!「サンタさんになってません」「MUSIC STATION SUPER LIVE 2024」に出演した感想を投稿。空色のサンタ衣装で「君はハニーデュー」を披露した写真とともに、感謝の気持ちを綴った。投稿には、鮮やかな空色コスチュームを身にまとった上村の笑顔が写されており、「空色サンタさんでのパフォーマンス、楽しかった!」というコメントが添えられている。冬らしい衣装と爽やかな楽曲が相まって、視聴者を魅了したようだ。 この投稿をInstagramで見る 上村ひなの Hinano Kamimura(@hinanokamimura.official)がシェアした投稿 2024年を彩る素敵なステージとなったこの日のパフォーマンス。2025年も上村の活躍に期待が高まる。
2024年12月28日相葉雅紀が主演を務めるパルコ・プロデュース2025『グッバイ、レーニン!』が、2025年3月から4月に東京・PARCO劇場、福岡・キャナルシティ劇場、大阪・森ノ宮ピロティホールで上演される。本作は、数多くの映画賞を受賞し、ドイツの興収記録を塗り替えた名作映画の舞台版。東西ドイツ統一を背景に、時代の変化に翻弄される家族の姿をハートフルに描いたヒューマンドラマで、2021年に初めて舞台化された。映画と同様にベルント・リヒテンベルクが脚本を手がけ、映画にはない、演劇ならではの仕掛けも盛り込まれている。日本初演となる今回の演出は、2024年9月に新国立劇場の芸術参与に就任し、2026年9月より同劇場演劇部門芸術監督に就任予定の上村聡史が担当。なお主人公のアレックスを演じる相葉と上村がタッグを組むのは本作が初となる。■相葉雅紀 コメント今から数十年前の出来事をテーマにした物語ではありますが、脚本を読んだとき、作品に描かれる時代の流れに翻弄される人々の姿、家族を想うあたたかい心は、今の時代にも共感できるような、いきいきとしたものが息づいていると感じました。上村さんの演出によって描かれる作品の世界に飛び込み、全力で挑ませていただきます。【ストーリー】主人公アレックスは、母と姉と3人で、東ドイツの首都ベルリンに暮らしている。父はアレックスが幼いころに西ドイツに単独亡命していた。東ドイツ建国40周年記念日である1989年10月7日の夜、アレックスは家族に内緒で反体制デモに参加、警官ともみあっていたところを、偶然通りかかった母に見つかってしまう。母はそのショックから心臓発作を起こし、8カ月間昏睡状態に陥ってしまうが、ある日突然目を覚ます……。<公演情報>パルコ・プロデュース2025『グッバイ、レーニン!』原作:ヴォルフガング・ベッカー/ベルント・リヒテンベルクによる同名映画脚本:ベルント・リヒテンベルク演出:上村聡史出演:相葉雅紀 ほか【東京公演】日程:2025年3月9日(日)~3月31日(月)会場:PARCO劇場【福岡公演】日程:2025年4月5日(土)~4月7日(月)会場:キャナルシティ劇場【大阪公演】日程:2025年4月11日(金)~15日(火)会場:森ノ宮ピロティホール公式サイト:
2024年12月09日日向坂46の上村ひなのが5日、インスタグラムを更新し、丹生明里の卒業セレモニーについて心温まる投稿を公開した。【画像】乃木坂上村ひなの、第六感ミーグリでよーことミッフィーと笑顔のひととき「にぶちゃんの隣のポジションで過ごせた日々が大切な宝物」と綴り、後輩としての感謝と愛情を溢れさせた。「丹生さんの後輩になれて幸せでした!」「これからもずっと大好きです」という言葉には、彼女の素直な気持ちと丹生への深いリスペクトが感じられる。投稿には卒業を祝う気持ちが詰まっており、ファンの間でも感動の声が広がっている。 この投稿をInstagramで見る 上村ひなの Hinano Kamimura(@hinanokamimura.official)がシェアした投稿 コメント欄には「ひなのちゃんの気持ちが伝わってくる」「2人の絆に感動」「ずっと応援してます!」といった反応が続々届いている。温かい関係性を感じさせる投稿に、多くのファンが胸を打たれた。
2024年12月05日『白衛軍 The White Guard』が、小田島創志翻訳、上村聡史演出で、12月3日に東京・新国立劇場 中劇場にて開幕。舞台写真と、演出の上村、ニコライ役の村井良大、エレーナ役の前田亜季、レオニード役の上山竜治からのコメントが到着した。20世紀ロシアを代表するウクライナ出身の作家、ブルガーコフ。彼の代表作『白衛軍』は、ロシア革命直後の1918年のキーウを舞台に、時代に翻弄されるひとつの家族を描いた作品。今回は、2010年に英国のナショナル・シアターで上演されたアンドリュー・アプトンによるリライト版をもとにしており、また1924年に小説として発表されてから、100年を迎える記念すべき年の上演となる。上村が「過去が今にも繋がっている」ことを意識したと語る、視覚的インパクトの強いオープニングをはじめとした、新国立劇場の機構をフル活用した演出。そして村井のギター弾き語りをはじめとした心に染みる歌。そして物語の中心となるトゥルビン家の人々と、その友人の将校たちのコミカルなやり取りから一転して描かれる戦争の残酷さ。物語で描かれる内戦の混乱は、今ウクライナで起きていることに地続きでつながっていることを痛感させられる演出と、出演者の熱演に、客席からは熱い拍手が贈られた。■上村聡史(演出)コメント14年越しに念願叶い、『白衛軍』を上演することができました。百年前のウクライナの話ということで日本での上演は無理かと思っていましたが、悲しいかな時宜にかなった公演になりました。その今現在を想う嘆きと、ロシア革命後のキーウを懸命に生きる登場人物たちの息づかいが重なり、劇空間は、いくつもの感情に溢れ、貴重な上演になったことを強く噛み締めています。カンパニーの皆が、ブルガーコフの戯曲に込めた願いに触発され、力をぶつけあい、作り上げました。これからは、観客の皆様の想像力と共に、劇場が一体となって、より作品を深めていきたいと思います。■村井良大(ニコライ役)コメント『白衛軍』の幕がついに開きました。まずは無事にお客様へ届けられる事を幸せに思います。そして観ていただいた方は分かると思いますが、シリアスなシーンだけでなく、キャラクターの可笑しい部分で笑っていただくことのできる作品でもあります。戦時中の物語ではありますが、そこにある日常を送る人々の呼吸を楽しんでいただけたら。そして新国立劇場のセットを贅沢に使った演出に圧倒されます。まだ迷われている方は是非、劇場へ足をお運びください。■前田亜季(エレーナ役)コメント物語へ没入していただけるよう、スタッフキャスト気持ちをひとつにしてお届けしたいと思います。100年前にブルガーコフが描いた、厳しい状況の中でもユーモアを忘れずに生きる人々。皆でテーブルを囲む夜食の場面では、様々な人の交流の中に、ブルガーコフの人間に対する愛を感じられ好きなところです。中劇場ならではの大きな舞台転換も物語への効果と共にぜひ体感していただけたらと思います。世界中で起きている戦争が終息することを祈りながら、今は真摯にこの作品に向き合いたいと思います。■上山竜治(レオニード役)コメント稽古が進むにつれ新たな解釈がどんどん生まれていき、戯曲が持つ背景に魅了されながら、翻弄される稽古の日々でした。観客はどう見て下さるのか……予想ができなかったのですが、お客様の笑い声や反応、拍手に報われながらも、千穐楽までしっかり務めなければと、改めて身が引き締まりました。激動の時代の中で、現実を受け止めながら先を見据えて、"愛する人"を全力で愛するレオニードと言う素敵な役を、愛を持って演じさせていただきます。ぜひ劇場でお待ちしております。<公演情報>『白衛軍 The White Guard』作:ミハイル・ブルガーコフ英語台本:アンドリュー・アプトン翻訳:小田島創志演出:上村聡史出演:村井良大、前田亜季、上山竜治、大場泰正、大鷹明良/池岡亮介、石橋徹郎、内田健介、前田一世、小林大介/今國雅彦、山森大輔、西原やすあき、釆澤靖起、駒井健介/武田知久、草彅智文、笹原翔太、松尾諒日程:2024年12月3日(火)~12月22日(日)会場:東京・新国立劇場 中劇場チケット情報:()公式サイト:
2024年12月04日日向坂46の上村ひなのが、26日インスタグラムを更新した。【画像】上村ひなの、加入6周年に感謝!ファンと共に歩んだ年月に「これからも精進」宣言ミーグリ(ミート&グリート)イベント「第六感ミーグリ」終了後にオフィシャルInstagramを更新。正源司陽子とのツーショットに、愛らしいミッフィーを添えた写真を公開した。投稿では、「よーことミッフィー(・×・)」とキャプションを添え、ファンとの楽しいひとときを振り返った。温かな雰囲気と微笑ましい写真に、ファンからは「二人とも可愛すぎる!」「ミッフィーが似合いすぎ!」と絶賛の声が寄せられている。 この投稿をInstagramで見る 上村ひなの Hinano Kamimura(@hinanokamimura.official)がシェアした投稿 ひなのの投稿は、イベント後の余韻をさらに盛り上げ、ファンの心をほっこりと癒している。次回のミーグリも楽しみになる投稿であった。
2024年11月26日今年2月に「第22回齋藤秀雄メモリアル基金賞」を受賞したチェロの上村文乃。同賞は2002年創設時から故・小澤征爾氏やチェロ界の重鎮・堤剛が選考委員を務め、チェリストと指揮者を対象に、音楽芸術文化の発展に貢献し、将来いっそうの活躍が期待される人材を顕彰するもの。つまりいま最も注目されるチェリストが上村だ。自身の企画によるリサイタル・シリーズ「A of Cello」が2025年1月にスタートする。「自分の活動の記録、指針になるようなシリーズにしたいと思っています」留学時代からあたためていたというシリーズ・タイトルが「A of Cello」。「A」にはさまざまな意味を込めた。“Ayano” “Art” “Authentic”……。アルファベットの最初の一文字だから“始まり”でもあり、感嘆や発見、驚きなど、発音によってさまざまな表現が可能な、音としての“多様性”。「チェロのリサイタルを聴くというよりも、作品にフォーカスした視点とか、音楽に向かう力とか、音楽を、音楽面だけではなく、芸術の面から見た音を感じていただきたいという気持ちがあります。キャッチコピーによって、『あら?これはなんだろう』と興味を持っていただけるかなと思っています。これから何年間も活動していくうえで、『A of Cello、今度いつやるの?』みたいに覚えていただけたらうれしいですね」その第1回リサイタル。コダーイの無伴奏チェロ・ソナタ、細川俊夫の新作《黒田節》、そしてJ.S.バッハの無伴奏チェロ組曲第1番と、プログラム前半に無伴奏作品ばかりを並べたのは、“alone”かもしれないし、“a cellist”と考えてもいいのかもしれない。「コダーイはアクロバティックで力がみなぎっている曲なので、初めて聴く方も、『クラシックってこんなに野心的なんだ!』と、エネルギーを感じ取っていただけると思います。私にとってもすごくチャレンジングな曲です。細川先生の《黒田節》は、今年の9月にイタリアで初演された作品です。先生から、日本で初演する時はあなたに弾いてほしいとおっしゃっていただきました。ゆったりした、おおらかな気持ちで楽しめる曲で、とても聴きやすいと思います。バッハの《無伴奏チェロ組曲》は“チェロの旧約聖書”と言われて、神がかって捉えられがちですけど、私は、バッハの人間らしさとか、そんなあたたかい気持ちで演奏したいと思います」今回はモダン・チェロでの演奏だが、バロック・チェロとの、いわば二刀流で活躍する彼女にとって、モダン・チェロで弾くバッハをどう感じているのだろう。「同じ曲を弾いてもやはりまったく違う面が見えてきます。古楽の解釈でモダン・チェロで弾いてみたこともあったのですが、しっくりいかないんですね。やっぱりモダン・チェロにはモダン・チェロの良さがある。センシティヴで細かい話し声も表現できるようなバロック・チェロに対して、モダン・チェロはオペラティックというか、ベル・カントなフレーズの長さ、迫力。多くの方に伝えられる力があると思うんです。両方を弾く意義があります。それぞれの楽器の良さをお伝えしていけたらいいなと思っています」上村文乃 (C)Mina Kitano (HTJ)プログラム後半は、ミニマル・ミュージックのスティーヴ・ライヒ《チェロ・カウンターポイント》から。チェロ独奏と「テープ」の作品。あらかじめ上村自身が弾いた録音の7声部と、ステージ上の独奏によるチェロ八重奏だ。「ミニマルは普段クラシックを聴かない方にも聴きやすいんじゃないでしょうか。“曲”というより体験。不思議な世界です。精神が開放的になるという感覚が味わえると思います」締めくくりはラフマニノフの《チェロ・ソナタ》。二十歳の頃、東京での初リサイタルで弾いた曲でもあるのだそう。“始まり”のAだ。ラフマニノフのスペシャリストでもあるピアニスト松本和将が共演する。「ラフマニノフがチェロのために書いた音というのが、ものすごくか弱いというか、せつないんです。彼の中に、チェロでしか表現できない音があったのだと私は信じています。人間のさまざまな面を表現できると思っています」どの曲もメイン・ディッシュになり得るような重量級の作品が並ぶ。上村によれば、実際に、それぞれをメインに据えたいくつかのプログラムも考えてみたが、この組み合わせ、この順番を考えついた時、金庫のダイヤルキーが開くように、自分の中で「カチッ」と合ったような感覚があったのだという。「でも、弾くのはものすごく大変です(笑)。恐ろしいです。曲目をお見せしたら、堤剛先生も『すごいプログラムですねえ!』とおっしゃっていました(笑)。どの曲がメインなのかは、みなさんの中で決めていただけたらうれしいなと思っています。数学の“定数a”みたいに、ぜひ自由に、みなさんそれぞれの『A』を見つけてください」新たな一歩を踏み出す気鋭のチェリスト。その旅立ち(ドイツ語ならAで始まる“Abfahrt”)を見逃せない。取材・文:宮本明上村文乃 チェロ・リサイタルA OF CELLOVol.1■チケット情報()2025年1月25日(土) 14:00開演王子ホール (東京都)
2024年11月15日TBSアナウンサーの上村彩子が7日、自身のインスタグラムを更新。【画像】「似合うかドキドキ」TBS・上村彩子、花柄&リボンワンピショットに「似合いすぎ」の声!「10月のとある夏日にビールを求めてディズニーシーへ!」と綴り、自身が写った写真数枚をアップした。ダッフィフレンズモチーフのフワモコハットに、これまたフワモコなノースリーブトップスをまとってディズニーを楽しむ上村が可愛すぎると話題だ。 この投稿をInstagramで見る 上村彩子 (TBSアナウンサー)(@saekokamimura)がシェアした投稿 この投稿には多くのいいねの他、「とても素敵な写真ですね」といったコメントが寄せられている。
2024年11月09日TBSアナウンサーの上村彩子が先月31日、自身のインスタグラムを更新。【画像】「実はパンツスタイルでした!」TBSアナ・上村彩子のお茶目ポーズが可愛すぎると話題!「香港のハロウィーンイベント期間中のおすすめのひとつは、ジャックスケリントンのナイトメアビフォアディナー。」と綴り、1本の動画をアップした。表情豊かに香港ディズニーを全力で楽しむ上村が可愛すぎると話題になっている。 この投稿をInstagramで見る 上村彩子 (TBSアナウンサー)(@saekokamimura)がシェアした投稿 この投稿には多くのいいねの他、「楽しそうやし、飲食も、美味しそうやねぇ」といったコメントが寄せられている。
2024年11月01日TBSアナウンサーの上村彩子が1日、自身のインスタグラムを更新。【画像】「実はパンツスタイルでした!」TBSアナ・上村彩子のお茶目ポーズが可愛すぎると話題!「11月がスタート。おすすめ番組を紹介するPick-up! BS-TBSはこちらの衣装とメイクです」と綴り、自身が写った写真数枚をアップした。メイクと衣装がいつもと違うので、「似合うかドキドキしました!」とのことだが、ファンからは好評のようだ。 この投稿をInstagramで見る 上村彩子 (TBSアナウンサー)(@saekokamimura)がシェアした投稿 この投稿には多くのいいねの他、「かわいい〜」といったコメントが寄せられている。
2024年11月01日新国立劇場 2024/2025シーズン 演劇『白衛軍 The White Guard』の上演に向け、翻訳を務める小田島創志と演出を手がける上村聡史によるメッセージが到着した。『白衛軍』は、20世紀ロシアを代表するウクライナ出身の作家ミハイル・ブルガーコフの代表作で、1918年の革命直後のキーウを舞台に、時代に翻弄されるひとつの家族を描いた作品。1924年に小説として発表され、1926年に作家自身が戯曲『トゥルビン家の日々』としてモスクワ芸術座で上演すると、「第二の『かもめ』」と評され成功を収めた。小説発表からちょうど100年を迎える今年、新国立劇場では2010年に英国のナショナル・シアターで上演されたアンドリュー・アプトン版に基づき上演。この『白衛軍』は、実はブルガーコフの自伝的要素が色濃く反映されており、実際彼も白衛軍に軍医として従軍していた。この物語で描かれる内戦の混乱は、今ウクライナで起きていることに地続きでつながっており、まさに今、時宜を得た公演といえるだろう。小田島はアプトン版の台詞の強度やリズムの良さを、どう日本語に移植するか葛藤していることを明かしつつ、「約100年前のキーウに生きる人々の何をブルガーコフが描こうとしたのか、彼がウクライナやロシアをどう捉えていたのか、解釈する努力も放棄できない。多くの戦争は“平和”や“解放”という大義名分が掲げられる。その虚飾に、その暴力性に怒りを覚えながら、今まさに戦火で苦しむ人々を思いながら、『白衛軍』に向かう日々がこれからも続くだろう」とコメント。また上村は、「日本での上演歴がない本作を取り上げることは、いま世界で起きている、時計の針を逆戻しするような事態への畏れが大前提にありますが、現代の価値観を見つめるのと同時に、先人たちが日々の生活から培った想像力に、いま一度、敬意を示す必要がある気がします」と語り、「近代戯曲といわれる古い作品ではありますが、現代に怒りを覚えながら、“変革”という裂け目に、己の信念にさえ疑念を投げかけながらも、まだ見ぬ未来に光を見出すために生きもがいた人々の声を、劇空間に届けたいと思います」と意気込みを寄せた。『白衛軍 The White Guard』は、2024年12月3日(火) から22日(日) に東京・新国立劇場 中劇場で上演される。■翻訳:小田島創志 メッセージ全文世界各地で続く戦争は、そこで暮らす人の命を奪い、生活を破壊し、人生を狂わせる。苦しみに引き裂かれた現在において、未来を見ることは可能なのか――ミハイル・ブルガーコフの『白衛軍 The White Guard』は、その問いを我々に突きつける。初めて本作品を読んだとき、チェーホフの『桜の園』を1918年~19年の戦時下におけるキーウに置き換えた物語だと思った。帝政ロシアの軍人とその家族。ドイツ軍と、その傀儡となっているゲトマン。ウクライナ民族主義者シモン・ペトリューラに従う軍人たち。そして革命を進めるボリシェヴィキ。様々な勢力が入り乱れ、登場人物たちは情報や情況に翻弄されていく。翻弄されながら、一人ひとりがそこに生きている。信念を曲げない人物、現状に怒りを抱く人物、保身に走る人物、愛する人に寄り添う人物。そうした人物たちが、時に悲しみ、時に笑い、時に弱さを見せ、時に未来を志向しながら、生活を必死に続けていく。アンドリュー・アプトン版の台本では、原作で描かれている人間模様の普遍的な側面を、巧みに英語化している。翻訳に当たっては、アプトン版の台詞の強度やリズムの良さを、どう日本語に移植するか葛藤している。そして、約100年前のキーウに生きる人々の何をブルガーコフが描こうとしたのか、彼がウクライナやロシアをどう捉えていたのか、解釈する努力も放棄できない。多くの戦争は「平和」や「解放」という大義名分が掲げられる。その虚飾に、その暴力性に怒りを覚えながら、今まさに戦火で苦しむ人々を思いながら、『白衛軍』に向かう日々がこれからも続くだろう。■演出:上村聡史 メッセージ全文今から一世紀程前、社会の視座を大きく変えたロシア革命。時代の変化に希望を託した人々と、闘い敗れた人々。ロシア帝国期のウクライナ・キーウ出身のミハイル・ブルガーコフは、自らの体験をもとに、夢破れた反革命側の『白衛軍』を小説として描きました。そして『白衛軍』は戯曲となり、度重なる検閲による改稿、タイトルも『トゥルビン家の日々』として上演され、幾度となくナイフで裂かれた衣服のように、ソ連時代を潜り抜けました。体制への鋭い批評性が持ち味のブルガーコフですが、本作は文筆活動初期の作品ということもあり、祖国の風景や思考を懸命に守ろうとした軍人たちとその家族の姿が瑞々しく描かれます。そして、“変革”という大義の揺れ動きのなかであっても、見つめ続けた人間賛歌と、それを押しつぶす全体構造への批評眼。日本での上演歴がない本作を取り上げることは、いま世界で起きている、時計の針を逆戻しするような事態への畏れが大前提にありますが、現代の価値観を見つめるのと同時に、先人たちが日々の生活から培った想像力に、いま一度、敬意を示す必要がある気がします。それは、社会を良くするためというエクスキューズによって生まれた理性の文言ではなく、日々の暮らしや他者との生活で培われた感性から生じた想像力。果たして、現代に生きる私たちは、先人たちの未来に託した思いを受けとめて、世界を歩めているのか。私たちの生活は、いまや未来に限らず、過去が培った想像力を破壊しているのではないか。近代戯曲といわれる古い作品ではありますが、現代に怒りを覚えながら、“変革”という裂け目に、己の信念にさえ疑念を投げかけながらも、まだ見ぬ未来に光を見出すために生きもがいた人々の声を、劇空間に届けたいと思います。新国立劇場 2024/2025シーズン『白衛軍The White Guard』トレーラー映像<公演情報>新国立劇場 2024/2025シーズン 演劇『白衛軍 The White Guard』作:ミハイル・ブルガーコフ英語台本:アンドリュー・アプトン翻訳:小田島創志演出:上村聡史新国立劇場 2024/2025シーズン 演劇『白衛軍 The White Guard』告知画像出演:村井良大、前田亜季、上山竜治、大場泰正、大鷹明良/池岡亮介、石橋徹郎、内田健介、前田一世、小林大介/今國雅彦、山森大輔、西原やすあき、釆澤靖起、駒井健介/武田知久、草彅智文、笹原翔太、松尾諒日程:2024年12月3日(火)~12月22日(日)会場:東京・新国立劇場 中劇場チケット情報:()公式サイト:
2024年10月22日2024年12月に東京・新国立劇場 中劇場で上演される『白衛軍 The White Guard』のスペシャルトークイベントが、2024年10月20日(日) に東京・新国立劇場 オペラパレス ホワイエで行われる。『白衛軍』は、20世紀ロシアを代表するウクライナ出身の作家ブルガーコフの代表作で、1918年の革命直後のキーウを舞台に、時代に翻弄されるひとつの家族を描いた作品。1924年に小説として発表され、1926年に作家自身が戯曲『トゥルビン家の日々』としてモスクワ芸術座で上演すると、「第二の『かもめ』」と評され成功を収めた。小説発表からちょうど100年を迎える今年、新国立劇場では2010年に英国のナショナル・シアターで上演されたアンドリュー・アプトン版に基づき上演。この『白衛軍』は、実はブルガーコフの自伝的要素が色濃く反映されており、実際彼も白衛軍に軍医として従軍していた。トークイベントでは20世紀ロシア文学を専門とする大森雅子と演出を担う上村聡史が、ブルガーコフがどんな作家で、どんな生涯を送ったのかを紐解き、『白衛軍』の作品背景に迫る。<イベント情報>『白衛軍 The White Guard』スペシャルトークイベント~ブルガーコフってどんな作家?~日時:2024年10月20日(日) 15:00~16:00(予定)会場:東京・新国立劇場 オペラパレス ホワイエ登壇者:上村聡史(演出/新国立劇場 演劇芸術参与)、大森雅子(千葉大学大学院 准教授)料金:無料・自由席(要予約)イベント詳細・申込はこちら<公演情報>新国立劇場 2024/2025シーズン『白衛軍 The White Guard』作:ミハイル・ブルガーコフ英語台本:アンドリュー・アプトン翻訳:小田島創志演出:上村聡史出演:村井良大、前田亜季、上山竜治、大場泰正、大鷹明良/池岡亮介、石橋徹郎、内田健介、前田一世、小林大介/今國雅彦、山森大輔、西原やすあき、釆澤靖起、駒井健介/武田知久、草彅智文、笹原翔太、松尾諒日程:2024年12月3日(火)~12月22日(日)会場:東京・新国立劇場 中劇場チケット情報:()公式サイト:
2024年09月24日先日、吉高由里子主演大河ドラマ「光る君へ」に出演することが発表された倉沢杏菜、上村海成、阿佐辰美の扮装写真が公開された。明日最終回を迎える「ビリオン×スクール」に出演中の倉沢が演じるのは、藤原道長と倫子の次女・妍子。東宮・居貞親王(のちの三条天皇)の妃となるが、東宮がはるかに年長であることが不満。また、キラキラした贅沢な衣装や道具が好きな人物だ。『君は放課後インソムニア』に出演した上村が演じるのは、道長と源明子の長男・頼宗。道長と倫子の長男・頼通に比べ、出世は遅れたが、のちには兄弟と共に異母姉の彰子を支えていくことに。「消せない『私』-復讐の連鎖-」に出演した阿佐が演じるのは、三条天皇の皇子・敦明親王。狩りが好きで活発な性格の敦明親王は、のちには東宮となるはずであるが、外戚が弱く、後見がいない。我が孫を東宮にと望む道長の圧力にさらされることになる。第35回「中宮の涙」(9月15日放送)あらすじ道長(柄本佑)は、中宮・彰子(見上愛)の懐妊祈願のため、息子の頼通(渡邊圭祐)と共に御嶽詣へ向かうが、険しい行程と悪天候に悩まされ、目的地である金峯山寺への到達に手こずっていると、伊周(三浦翔平)が武者を引き連れ、不穏な動きを見せる。そのころ、まひろ(吉高由里子)の書く物語に興味を持った一条天皇(塩野瑛久)が、まひろに物語の真意を尋ねては、自身の境遇を重ねる。さらにまひろは、彰子の本心を知り――。大河ドラマ「光る君へ」は毎週日曜日20時~NHK総合(再放送 翌週土曜13時5分)、毎週日曜日18時~NHK BS・BSP4K、毎週日曜日12時15分~NHK BSP4Kにて放送中。(シネマカフェ編集部)
2024年09月12日新国立劇場による大プロジェクトが、ついに“最終章”へと突入する。4月に公演がスタートした「デカローグ」十篇の完全舞台化は、6月22日(土)に幕を開けるプログラムD (デカローグ7・8)、プログラムE(デカローグ9・10)の交互上演を残すのみに。劇場では、4篇の稽古が同時に進行中。上村聡史演出によるデカローグ8の稽古場を取材した。ポーランドの映画監督クシシュトフ・キェシロフスキによる「デカローグ」。今回の舞台化では演出を小川絵梨子と上村が分担、プログラムDのデカローグ7、8はいずれも上村が担当する。3月に実施されたトークイベントで、上村が「ぜひやりたかった」と挙げていたのがこのデカローグ8。どんな表現でこの物語を紡いでゆくのか、期待とともに稽古場へ。副題は「ある過去に関する物語」。観客を物語の世界へと導くのは、物悲しいピアノの調べだ。冒頭、登場人物の過去の出来事がほのめかされるも、それがどんな過去なのか探りきれぬまま、アパートの住人の日常が始まる。先行するエピソードと同様、稽古場に設けられたのは1980年代、ワルシャワ郊外の巨大アパートの装置。毎回少しずつ姿を変え、さまざまな登場人物たちの暮らし、事件を垣間見せてきた空間だ。今回の住人は、倫理学の大学教授ゾフィア。ジョギング姿で登場し、腕立て伏せにも全力で挑戦、年は重ねているが身も心も若々しい、知的な女性だ。演じるのは高田聖子。凛とした美しさが目をひく。ひとり暮らしの質素なアパートの居間には、風景画の入った額縁が飾られているが、なぜかいつも傾いている。何度直してもすぐに傾く“いたちごっこ”も、彼女の日常だ。大学に出かける彼女が外でばったり出くわしたのは、大滝寛演じる切手コレクター。ゾフィアの隣人だ。最近手に入れたというツェッペリン号の記念切手のシリーズについて熱く語る彼に、親しみをこめて接するゾフィアの笑顔が印象的。実は彼はデカローグ10の主人公となる兄弟の父親だが、そこでの彼は既に故人に。時折、体調が悪そうな様子も見せるが、超レアな切手を手に入れて舞い上がり、のちにゾフィアの部屋へと見せにくる姿はとても幸せそう。コンクリートに囲まれた、孤独な人々の集合体のような巨大アパートも、「デカローグ」十篇それぞれの物語のゆるやかな繋がりの中に、隣人同士のちょっと変わった交流が見えてきて、ホッとする。彼女のそんな日常に、アメリカから客人が来た。彼女の数々の著作を翻訳したという女性、岡本玲演じるエルジュビェタだ。ホロコーストを生き抜いたユダヤ人の運命について研究しているという彼女は、優秀な研究者らしい隙のない佇まいだが、きっと心に何か隠している。ふたりは面識があった。ゾフィアがニューヨークを訪れた時、彼女に会っていたのだ。ゾフィアは彼女を歓迎し、ゾフィアのゼミを聴講したいという彼女を温かく迎える。そこである学生が事例としてあげたのは、デカローグ2に登場した、愛人の子供を妊娠した女性の話。意見を述べ合う学生たちに、「子供は生き延びた。それが重要」と力強く語りかけるゾフィア。もっともだ。が、その後ゾフィアの許しを得てエルジュビェタが語り始めた話は、戦時中のワルシャワで、生き延びるための助けの手を伸ばしてもらえなかった少女の話。ゾフィアの表情が、固くなる。岡本の迫真の語り口は、それがエルジュビェタ自身の過去の話だからこそ。同時に、それはゾフィアの過去でもあった。そうして描き出されていくのは、生き延びた少女と見捨てた女性の再会のドラマ。ふたりが微妙な距離をとりながら、過去の出来事の真相を明らかにしていく様子が、丁寧に表現され、心を揺さぶる。印象に残るのは、「デカローグ」十篇すべてに出演し、舞台上で繰り広げられるさまざまな出来事を目撃する「男」を演じる亀田佳明の存在感。この8話でもゼミの学生をはじめいくつかの場面に登場するが、デカローグ6までのどの物語よりもずっと強く、観客の前へとぐっと近づいてくる。この物語がより鮮やかに観客に伝わるよう手を尽くす上村の演出が、舞台上にどのような物語を織り上げていくのか。期待はさらに膨らんでゆく。他の3篇とともに、じっくり味わいたい。公演は、6月22日(土)から7月15日(月・祝)まで、東京・新国立劇場小劇場にて。チケットは発売中。取材・文:加藤智子撮影:田中亜紀<公演情報>『デカローグ7~10(プログラムD&E 交互上演)』原作:クシシュトフ・キェシロフスキ/クシシュトフ・ピェシェヴィチ翻訳:久山宏一上演台本:須貝英演出:小川絵梨子/上村聡史【プログラム D】デカローグ7「ある告白に関する物語」出演:吉田美月喜章平津田真澄大滝寛田中穂先堀元宗一朗笹野美由紀伊海実紗安田世理・三井絢月(交互出演)亀田佳明デカローグ8「ある過去に関する物語」出演:高田聖子岡本玲大滝寛田中穂先章平堀元宗一朗笹野美由紀伊海実紗亀田佳明【プログラム E】デカローグ9「ある孤独に関する物語」出演:伊達暁万里紗宮崎秋人笠井日向鈴木将一朗松本亮石母田史朗亀田佳明デカローグ10「ある希望に関する物語」出演:竪山隼太石母田史朗鈴木将一朗松本亮伊達暁宮崎秋人笠井日向万里紗亀田佳明2024年6月22日(土)~7月15日(月・祝)会場:東京・新国立劇場 小劇場チケット情報:()公式サイト:
2024年06月19日映画監督のクシシュトフ・キェシロフスキが発表した『デカローグ』全十篇の舞台化までの道のりを須貝英、小川絵梨子、上村聡史、亀田佳明が語るトークイベントが、2024年7月8日(月) に東京・新国立劇場 小劇場で開催されることが決定した。『デカローグ』は、旧約聖書の十戒をモチーフに1980年代のポーランド、ワルシャワのとある団地に住む人々を描いた十篇の連作集。人間を不完全な存在として認め、その迷いや弱さを含めて向き合うことが描かれた本作は、人への根源的な肯定と愛の眼差しであふれている。本公演は全10話を大きく3つのタームに分け、4月から5月は『デカローグ1~4』を、5月から6月は『デカローグ5・6』を、そして6月から7月は『デカローグ7~10』を上演。総勢40名以上のキャストが出演する。トークイベントには1話から10話まで全ての上演台本を担当した須貝、演出の小川と上村、そして出演者の中でただひとり、全話に出演する亀田が登壇。『デカローグ』やキェシロフスキ作品の魅力、舞台化までのプロセス、そして公演と稽古が同時に進むという異例のスケジュール進行などが語られる。参加申込受付は5月24日(金) 正午より開始される。<イベント情報><ギャラリープロジェクト>トークセッション 演劇噺Vol.15『4人で喋る「デカローグ」』日時:2024年7月8日(月) 18:00~19:30(予定)会場:東京・新国立劇場 小劇場【出演】須貝英(上演台本)小川絵梨子(新国立劇場 演劇芸術監督/演出)上村聡史(演出)亀田佳明(『デカローグ1~10』出演)料金:無料・自由席(要予約)・先着順受付開始:2024年5月24日(金) 12:00~詳細はこちら:<公演情報>新国立劇場 2023 / 2024シーズン『デカローグ 1~10』2024年4月13日(土)~7月15日(月・祝) 東京・新国立劇場 小劇場原作:クシシュトフ・キェシロフスキ/クシシュトフ・ピェシェヴィチ翻訳:久山宏一上演台本:須貝英演出:小川絵梨子/上村聡史※終了分は割愛デカローグ5・6(プログラムC)公演日程:2024年5月18日(土)~6月2日(日)●プログラムC(デカローグ5、デカローグ6)デカローグ5:ある殺人に関する物語演出:小川絵梨子出演:福崎那由他、渋谷謙人、寺十吾 / 斉藤直樹、内田健介、名越志保、田中亨、坂本慶介 / 亀田佳明デカローグ6:ある愛に関する物語演出:上村聡史出演:仙名彩世、田中亨 / 寺十吾、名越志保、斉藤直樹、内田健介 / 亀田佳明デカローグ7~10(プログラムD&E 交互上演)公演日程:2024年6月22日(土)~7月15日(月・祝)●プログラムD(デカローグ7、デカローグ8)デカローグ7:ある告白に関する物語演出:上村聡史出演:吉田美月喜、章平、津田真澄 / 大滝寛、田中穂先、堀元宗一朗、 笹野美由紀、伊海実紗 / 安田世理・三井絢月(交互出演) / 亀田佳明デカローグ8:ある過去に関する物語演出:上村聡史出演:高田聖子、岡本玲、大滝寛 / 田中穂先、章平、堀元宗一朗、笹野美由紀、伊海実紗 / 亀田佳明●プログラムE(デカローグ9、デカローグ10)デカローグ9:ある孤独に関する物語演出:小川絵梨子出演:伊達暁、万里紗、宮崎秋人 / 笠井日向、鈴木将一朗、松本亮、石母田史朗 / 亀田佳明デカローグ10:ある希望に関する物語演出:小川絵梨子出演:竪山隼太、石母田史朗 / 鈴木将一朗、松本亮、伊達暁、宮崎秋人、笠井日向、万里紗 / 亀田佳明チケット情報:()公式サイト:
2024年05月23日ポーランドの鬼才クシシュトフ・キェシロフスキが旧約聖書の「十戒」をモチーフにTVシリーズとして制作した十篇の物語「デカローグ」。同作を完全舞台化した「デカローグ1~10」が東京・新国立劇場にて4月から7月にかけて上演される。2月12日(月・休)、演出を務める小川絵梨子と上村聡史、そして『愚行録』、『ある男』などの映画監督で、ポーランドで映画を学んだ経験を持つ石川慶によるトークセッションが行われた。小川はアメリカ留学中に周囲の勧めで「デカローグ」を鑑賞して衝撃を受けたという。当時は「映像の世界の作品」と捉えていたが「10年くらい経って、日本で『やりたい作品はない?』となった時、どうしても心に残っていました。ワークショップをやらせていただいたりもして、演劇でも人間の物語、ちょっと引いた大きな視点で『できなくはないな』と思って『いつかはやってみたい』と。1話ずつ独立しつつも10話でひとつのサーガになっているんですけど、10話連続で上演させてくれるプロデューサーなんていないので、(自身が芸術監督を務める)ここ(=新国立劇場)でやりますと(笑)」と舞台実現に至るプロセスを明かす。ポーランド留学中に映画学校で本作に触れたという石川は、本作を「教科書のような存在」、「映画をつくっていて困ると見直すような作品」だと明かす。日本で映像化できないかと企画書を書いたこともあったそうで、今回の舞台化の話を知った時は「正直、『自分も仲間に入れてほしかった』と思いました(苦笑)」と少し残念そうに語りつつ「いくつかのエピソードをやるのだと思ったら全10話で、俳優陣を見て『ガチのやつだ』と思いました。お二人が演出と聞いてワクワクしました」と舞台版への期待を口にする。上村は小川からのオファーに「二つ返事で『やります』と言いました」と明かす。送られてきた映画版の脚本に目を通しながら「映像で評価の高い作品で、舞台芸術ならではのやり方に苦労するだろうとは思いつつも、舞台でもいけるという確信がありました」と舞台化への自信をのぞかせる。十篇のエピソードを小川と上村でそれぞれ5話ずつ演出することになるが、全体の統一感をどう持たせるか? どちらがどのエピソードを担当するかといった点に関しては「長く互いの作品を観てきているので、そこはスムーズでした」(小川)、「演出プロセスの踏み方は違うかもしれないけど、大事にしていることは似てると思います。(大事なものは)俳優の中にあって、それが物語になる――だからこそ瞬間、瞬間の芝居を積み重ねていくという信念にシンパシーを持っています」(上村)と互いへの信頼は揺るがない。本作を演劇として上演する意味について、小川は「(戒めを)破ってしまうのが人間の宿命であり、だからこそ十戒というものがあり、宗教だけでなく、人間の根源的なもの――生きていく上で戒めておかないと流されてしまうものという意味なのかと思います。人間の強くないところ、悩んでしまうところ、不安や後悔してしまうこと、合っているかどうかわからず不安を抱えたり、自分をごまかしたり、そうなっていく人間にものすごく寄り添っている物語であり、善い悪いとジャッジしないんですね。決して甘い話ではなく、厳しさはあるけど、人間の根底への肯定感がある。わかっているけどそうなってしまう部分、そこで生まれる葛藤や感情は単色ではなくグラデーションであり、その言葉にできない体温のある感情を、舞台だからこそ感じていただけるところがあると思います。言葉で表現できない葛藤のジレンマや複雑な感覚を生々しく舞台で感じていただけることを目指して頑張ります」と力強く語っていた。新国立劇場の演劇『デカローグ1~10』告知映像舞台『デカローグ 1~10』は4月13日(土)より7月15日(月・祝)まで、3つの期間に分けて、全10篇を上演。チケット一般発売は2月17日(土)10時より。取材・文・撮影:黒豆直樹<公演情報>舞台『デカローグ 1~10』原作:クシシュトフ・キェシロフスキ/クシシュトフ・ピェシェヴィチ翻訳:久山宏一上演台本:須貝英演出:小川絵梨子/上村聡史2024年4月13日(土)~7月15日(月・祝)会場:東京・新国立劇場 小劇場[プログラムA、B交互上演(デカローグ 1-4)]公演日程:2024年4月13日(土)~5月6日(月・休)●プログラムA(デカローグ1、デカローグ3)デカローグ1:ある運命に関する物語演出:小川絵梨子出演:ノゾエ征爾 高橋惠子チョウヨンホ 森川由樹 鈴木勝大 浅野令子亀田佳明デカローグ3:あるクリスマス・イヴに関する物語演出:小川絵梨子出演:千葉哲也 小島聖ノゾエ征爾 浅野令子 鈴木勝大 チョウヨンホ 森川由樹亀田佳明●プログラムB(デカローグ2、デカローグ4)デカローグ2:ある選択に関する物語演出:上村聡史出演:前田亜季 益岡徹坂本慶介 近藤隼 松田佳央理亀田佳明デカローグ4:ある父と娘に関する物語演出:上村聡史出演:近藤芳正 夏子益岡徹 松田佳央理 坂本慶介 近藤隼亀田佳明[デカローグ5~6(プログラムC)]公演日程:2024年5月18日(土)~6月2日(日)●プログラムC(デカローグ5、デカローグ6)デカローグ5:ある殺人に関する物語演出:小川絵梨子出演:福崎那由他 渋谷謙人 寺十吾斉藤直樹 内田健介 名越志保 田中亨亀田佳明デカローグ6:ある愛に関する物語演出:上村聡史出演:仙名彩世 田中亨寺十吾 名越志保 斉藤直樹 内田健介亀田佳明[デカローグ7~10(プログラムD&E 交互上演)]公演日程:2024年6月22日(土)~7月15日(月・祝)●プログラムD(デカローグ7、デカローグ8)デカローグ7:ある告白に関する物語演出:上村聡史出演:吉田美月喜 章平 津田真澄大滝寛 田中穂先 堀元宗一朗 笹野美由紀 伊海実紗亀田佳明デカローグ8:ある過去に関する物語演出:上村聡史出演:高田聖子 岡本玲 大滝寛田中穂先 章平 堀元宗一朗 笹野美由紀 伊海実紗亀田佳明●プログラムE(デカローグ9、デカローグ10)デカローグ9:ある孤独に関する物語演出:小川絵梨子出演:伊達暁 万里紗 宮崎秋人笠井日向 鈴木将一朗 松本亮 石母田史朗亀田佳明デカローグ10:ある希望に関する物語演出:小川絵梨子出演:竪山隼太 石母田史朗鈴木将一朗 松本亮 伊達暁 宮崎秋人 笠井日向亀田佳明チケット情報:★2月17日(土)10:00より、チケット一般発売開始!()公式サイト:
2024年02月14日演出・上村聡史による舞台『My Boy Jack』(マイ・ボーイ・ジャック)が10月7日(土)、東京・紀伊國屋サザンシアターTAKASHIMAYAで開幕した。『ジャングル・ブック』などで知られるノーベル文学賞受賞作家、ラドヤード・キプリングが、第一次世界大戦中に書いた詩「My Boy Jack」を基に、名優デイヴィッド・ヘイグが戯曲化し、1997年にウェストエンドで上演。イギリスで2007年にテレビ映画化された際には、息子役をダニエル・ラドクリフが演じたことも話題になった。日本公演では、戯曲の面白さを最大限に引き出す上村演出のもと、眞島秀和、倉科カナ、前田旺志郎、夏子といった実力派俳優によって、第一次世界大戦下、息子を戦地に送り出すしかなかった、父の気持ち、息子の気持ち、姉の気持ち、そして母の気持ちが、普遍的な家族の情景・感情としてリアルに浮かび上がる。眞島は、酷い近視ゆえに軍の規則で入隊出来ない息子・ジョン(ジャック)を、人脈をつかって軍にねじ込む父・ラドヤードを演じ、「『My Boy Jack』は、一つの家族の物語です」と説明し、「最初は固い人物だと思っていたラドヤードですが、稽古を重ねていく中で、抗えないものがあったり、家族に対する愛情が深い父親なのだと感じ、実はとてもシンプルな話なのだと気づきました」と著名な作家にして、戦時中であるからこその愛国心を持つ一方で、息子に愛情を注ぐラドヤードの人物像を読み解く。不安を押し殺しながら無償の愛を注ぐ母・キャリーを演じる倉科は「大きな子供を戦争に送り出す女性が想像できなくて、上村さんに託した部分も大きかったです」と演出への全幅の信頼を示し、弟を大切に思う姉・エルシー役の夏子は「普遍的でどの家庭にも起こりうる出来事」と本作のメッセージが世代を超えて伝わるとアピールする。また、西部戦線へと出征し、行方不明になってしまう息子のジョンを演じる前田は「この作品にとって、“戦争”は重要なテーマですが、僕のなかで一番大きいのは“家族”です」だと力説。「キプリング家の4人と、ご自身の家族と重ね合わせて考える瞬間があれば、ジョンを演じている僕としては、とても嬉しいです」と期待を寄せる。残された家族3人が抱く、やり場のない憤りや嘆きを通じて、戦争について、家族について改めて考えるきっかけになる本作にぜひ注目したい。眞島秀和、倉科カナらのコメント全文&あらすじはこちら■眞島秀和(ラドヤード・キプリング役)コメント「My Boy Jack」は、一つの家族の物語です。時間を経て日々変化していく家族を垣間見ることができる作品になっていて、それは演劇や映画が持つ魅力だと思っています。僕が演じるラドヤードは、早くに長女を亡くし、劇中では戦争で息子を失います。作品の難易度の高さから、最初は固い人物だと思っていたラドヤードですが、稽古を重ねていく中で、抗えないものがあったり、家族に対する愛情が深い父親なのだと感じ、実はとてもシンプルな話なのだと気づきました。本番を迎えて、父親として、妻や子供たちに対する愛情の持ち方は、回を終えていくごとに深くなっていくのだと思います。充実した稽古を経て、この作品の魅力をお客様に届けられる段階になり、あとは毎ステージを真剣勝負で重ねていくだけです。かなり見応えのある舞台なので、お楽しみ頂ければと思います。■倉科カナ(キャリー・キプリング役)コメント難易度が高く、理論的な戯曲なので、立体的にすることの難しさを感じましたし、国や価値観が異なる中で、私にとって初めての母の役。大きな子供を戦争に送り出す女性が想像できなくて、上村さんに託した部分も大きかったです。ラドヤードは、戦争や名誉、栄光など、目に見えない漠然としたものを言葉にして、国も家族のように捉えている人。戦争が始まってもいない時期に、世間体を気にしてジョンを入隊させようとしますが、失うことの痛みをあまり理解していません。私が演じるキャリーは、人の痛みといった感覚に訴えることが多く、葛藤していたものが突然出てきたり、感情があちこちに行く女性です。家族の捉え方が異なり、対極の価値観を持つ2人のやりとりは魅力的で、お客様にどのように伝わるのか興味があります。いまの時代にこの戯曲を上演する意義を感じて、キャスト、スタッフ一同、精魂を込めて作ったので、まずは楽しんで頂いて。観終わった後にどう感じたか、感想をお待ちしています。■前田旺志郎(ジョン・キプリング役)コメントこの作品にとって、“戦争”は重要なテーマですが、僕のなかで一番大きいのは“家族”です。ずっと一緒にいるようで、なんでも素直に言えるかといえばそうではない。一番近くにいる存在でも、すごく遠い部分もある。それが家族だと「My Boy Jack」を通して感じています。稽古前、ジョンは父親に対して反発心を抱いているのでは?と思っていましたが、ラドヤードのことは嫌いではないし、リスペクトも持っていて、フランクに話しができる。一見、仲がよさそうな普通の家族ですが、心の奥底で「これは本当の自分じゃない」とジョンは思っているんです。ただ、自分が理想とするものが本当のこととも限らないですし、そんな複雑さを持っているキャラクターなので、僕の中でも正解が見つかっていません。すごく難しいけれど、面白い部分だと思っています。キプリング家の4人と、ご自身の家族と重ね合わせて考える瞬間があれば、ジョンを演じている僕としては、とても嬉しいです。■夏子(エルシー・キプリング役)コメントイギリスのウィットに富んだ会話やセリフの応酬など、舞台ならではの魅力が詰まっていて、観る方によって視点が変わる作品です。劇中で描かれているのは、普遍的でどの家庭にも起こりうる出来事。家族を愛しているからこそ、エルシーは両親やジョンにストレートな物言いで接します。家庭環境に翻弄される部分はジョンと同じですが、自らの人生を歩む力を持っている人だと思います。上村さんは、濃縮還元のように大切なことが詰まった演出をしてくださるので、稽古初日からここまであっという間でした。初めて劇場に入った時に、真っ黒な板の上に少ない小道具、役者としては試されるような気持ちにもなりましたが、芝居に没頭して観劇して頂ける空間になっていると思います。ぜひ劇場で、生でご覧ください。<あらすじ>激戦が続く第一次世界大戦。健康な体があるなら、戦地に行くべしと声高に理想を語る父ラドヤードは、酷い近視ゆえに軍の規則で入隊出来ない息子を、人脈をつかって軍にねじ込む。母親と姉は、必死に不安を圧し殺しながら日々を過ごし、戦意高揚を謳っていた父親も、日が経つにつれて不安にさいなまれるようになる。ハンデがあるにもかかわらず、必死に努力し将校になったジョン(ジャック)は、西部戦線へと出征する。厳格だが優しい父と、無償の愛を注ぐ母との幸せな家庭で育った彼は、銃弾が飛び交う戦場を体験する。ある朝、突撃ラッパが鳴り響く中、彼の中隊に突撃命令が下る。数時間の激闘が終わり兵士たちは次々と傷つきながら塹壕へと引き上げてくるが、そこにジャックの姿はなかった。<公演情報>『My Boy Jack』作:デイヴィッド・ヘイグ翻訳:小田島則子演出:上村聡史出演:眞島秀和、倉科カナ、前田旺志郎、夏子、佐川和正、土屋佑壱、小林大介【東京公演】2023年10月7日(土)~10月22日(日)会場:紀伊國屋サザンシアターTAKASHIMAYA※全19ステージ【福岡公演】2023年10月28日(土)・29日(日)会場:キャナルシティ劇場【兵庫公演】2023年11月3日(金)〜11月5日(日)、会場:兵庫県立芸術文化センター 阪急 中ホール【愛知公演】2023年11月11日(土)・12日(日)会場:東海市芸術劇場 大ホールチケット情報:公式サイト:旧Twitter)@mbJack_2023()
2023年10月10日近鉄グループの文化事業である「松伯美術館」では、館長 上村淳之の文化勲章受章ならびに90歳の卒寿を記念して、2023年10月14日(土)から12月24日(日)まで特別展を開催します。日本画家 上村淳之は、昭和8年(1933)に上村松園を祖母に、上村松篁を父に生まれ、今年4月に卒寿を迎えました。また令和4年11月には、その功績により文化勲章を受章しました。日本画の分野で親子三代での文化勲章受章は日本初となります。本展では、「月の水辺」、「風渡る」(大分市美術館蔵)、「晨」(株式会社ヤマタネ蔵)などの大型作品のほか、通常は一般公開していない「青連院門跡 好文亭 襖絵」、「祇園祭 山鉾 大船鉾天井画」や当館初展示となる「春庭(白孔雀)」(京都花鳥館蔵)など、全国の関係先のご協力をいただき、館外所蔵作品も数多く特別展示します。東洋的感性の減退や現代の日本画について真摯に警告を発し、さまざまな鳥の姿を通じて、自然の叡智を示し、未来へのメッセージを送り続ける上村淳之の90年の軌跡を紹介します。詳細は以下のとおりです。上村淳之「月の水辺」平成2年(1990)[大分市美術館蔵]上村淳之 襖絵「時鳥図」平成9年(1997)[青蓮院門跡蔵]1. 名 称 特別展 文化勲章受章・卒寿記念 上村淳之展2. 開催期間 2023年10月14日(土)~2023年12月24日(日)3. 主 催 公益財団法人 松伯美術館、読売新聞社4. 会 場 松伯美術館5. 休 館 日 月曜日6. 開館時間 午前10時00分~午後5時00分(入館は午後4時00分まで)7. 入 館 料 大人〔高校生・大学生を含む〕1,100円、小・中学生550円・20名以上は団体割引(入館料1割引)・障がい者手帳のご提示によりご本人と同伴者1名まで入館料2割引8. 展示作品数 約50点9. 主な展示作品●上村淳之【大型作品(縦・横1m以上)】「月の水辺」(平成2年)<内寸145×227>・「風渡る」<内寸160×228> 大分市美術館蔵、「晨」<内寸112×162> 株式会社ヤマタネ蔵、「雁金」<内寸223×181> 京都市美術館蔵、「水辺の朝」<内寸132×326>(平成4年)個人蔵「月明に舞う」<内寸181.8.5×227.3> 松伯美術館蔵 ほか【通常一般非公開/当館初展示】襖絵「時鳥図」「蓮池図」「鶴図」青蓮院門跡蔵、「大船鉾天井画」 大船鉾保存会蔵 ※祇園祭 山鉾【当館初展示】「春庭(白孔雀)」京都花鳥館蔵、「大和鶏」神宮徴古館蔵、「爽秋」(平成16年)・「錦秋」・「月の水辺」(平成27年)・「丹頂」個人蔵【館外所蔵作品】「雪(鶫)」株式会社ヤマタネ蔵、「卯」京都花鳥館蔵、「佐保の詩」奈良県立万葉文化館蔵、「雪野」・「春鳩」・「雪中遊禽」・「早苗田」・「幼隼」・「爽秋」(平成5年)岐阜プラスチック工業株式会社蔵【当館所蔵/管理作品】「四季花鳥図」(近鉄グループホールディングス株式会社蔵) ほか[特別展示]●上村松園 「楊貴妃」●上村松篁 「笹百合」* 展示作品は、都合により変更する場合があります。以 上 詳細はこちら プレスリリース提供元:@Press
2023年09月13日近鉄グループの文化事業である「松伯美術館」では、2023年7月15日(土)から2023年9月24日(日)まで、展覧会「上村松篁 “創造美術”結成まで」を開催します。「創造美術」は、自由な画壇を志し、「我等は世界性に立脚する日本絵画の創造を期す」と宣言して、昭和23年(1948)に上村松篁をはじめとする日本画家によって結成された美術団体です。日本画家 上村松園の子として育った上村松篁(1902~2001)は、自身も絵が好きだったので、小学校を出てそのまま自然に京都市立美術工芸学校に入学し、4年生の頃には、画家としての志を立てます。その後、京都市立絵画専門学校に進学し、19歳で雅号を「松篁」とつけて画家として活動を開始します。本展では、当館所蔵作品(約50点)を紹介しながら、昭和23年(1948)に「創造美術」を結成するまでの松篁の足跡をたどります。また、展覧会期間中の9月2日(土)には、当館館長である上村淳之の美術講演会を開催します。 (※事前申し込みによる抽選制)上村松篁「樹蔭」(昭和23年) 上村松篁「羊と遊ぶ」(昭和13年)1. 名 称 上村松篁 “創造美術”結成まで2. 開催期間 2023年7月15日(土)~2023年9月24日(日)3. 主 催 公益財団法人 松伯美術館4. 会 場 松伯美術館5. 休 館 日 月曜日(但し、7月17日(月・祝)は開館し翌18日(火)は休館9月18日(月・祝)は開館し翌19日(火)は休館)6. 開館時間 午前10時00分~午後5時00分(入館は午後4時00分まで)7. 入 館 料 大人〔高校生・大学生を含む〕820円、小・中学生410円・20名以上は団体割引(入館料1割引)・障がい者手帳のご提示によりご本人と同伴者1名まで入館料2割引8. 展示作品数 約50点(下絵、素描を含む)9. 主な展示作品●上村松篁 「樹蔭」「羊と遊ぶ」「閑庭迎秋」「春園鳥語」「金魚」「春雨」「月夜」「早秋」「青柿」ほか[特別展示]●上村松園 「人形つかい」<全期間展示>「雨を聴く」<7月15日~8月20日展示>「美人納涼」<8月22日~9月24日展示>●上村淳之 「晨」「舞う」「秋光」* 展示作品は、都合により変更する場合があります。館長 上村淳之による『美術講演会』の開催[事前申込による抽選制]日 時 9月2日(土)14時00分~15時00分場 所 松伯美術館 展示室座席定員 50名(座席指定)聴 講 料 無料、但し入館料が必要申込方法 往復はがき「往信」裏面に次の事項を記入の上、お申込みください1.郵便番号 2.住所 3.名前 4.電話番号 5.参加希望人数(2名まで)申込締切 2023年8月14日(月)[必着]申 込 先 松伯美術館〒631-0004 奈良市登美ヶ丘2-1-4 電話:0742-41-6666以上 詳細はこちら プレスリリース提供元:@Press
2023年06月23日舞台『My Boy Jack』が、今秋東京、福岡、兵庫、愛知で上演されることが決定した。『My Boy Jack』は、『ジャングル・ブック』などで知られるノーベル文学賞受賞作家、ラドヤード・キプリングが第一次世界大戦中に書いた詩。声高に戦争が悪いとも、戦争に行かなければよかったとも、息子を返せとも言わず、荒れ狂う風と潮に翻弄され、なすすべもなくいる者のやり場のない憤りや嘆きが語られている。その後、名優デイヴィッド・ヘイグが戯曲化し、1997年にウェストエンドで上演、イギリスで2007年にテレビ映画化された際には、息子役をダニエル・ラドクリフが演じたことも話題となった。今回は眞島秀和、倉科カナ、前田旺志郎、夏子らが出演。演出は上村聡史が手がける。■演出:上村聡史 コメントノーベル賞を受賞し、イギリスを代表する小説家でもあり詩人のラドヤード・キプリング。その輝かしい功績とは逆に、『帝国主義の伝道者』とも評された、近代の知性を象徴するような人物。本作は、俳優としても活躍するデイヴィッド・ヘイグが、キプリングの同名の詩(1916年)に影響を受け、創作された物語ですが、時代を切り開こうとする人間の知性の闇を描いているように、私は感じます。“帝国主義”と聞くと、前時代的で恐ろしい印象ですが、“愛国心”と聞くと、大きな共同体に対し、献身的な印象があります。しかし、この二つは紙一重で、「国の正義のため」という名目のもと、個人の未来や人間性を崩壊させる殺傷能力があります。そしてそれは、ほんの百年前の世界、つまり戦争の世紀に大きく渦巻いていましたが、果たして現代の私たちは、本当の意味で、百数年前から前進しているのでしょうか?この物語は、第一次世界大戦の時代を舞台にしたキプリングの家族の物語ですが、栄誉、地位、名声といった男性の知性が作り出した威光が、一気に闇に包まれていく様を、この時代に立ち上げることができればと思います。■眞島秀和 コメントまたとてつもなく高い壁が、目の前に現れました。稽古が始まるのはまだちょっと先ですが、今から楽しみです。なんてことは正直言えません。しかし、難しい事に挑戦できるのもこの仕事の醍醐味です。戦場に息子を送り出す父親という役を、今、演じる意味を感じながら、初めてご一緒する演出の上村さん、出演者、スタッフの皆様と一緒にこの作品をお届けします。頑張ります。■倉科カナ コメント今回、『ガラスの動物園』でご一緒させて頂いた上村さんはじめ、とても仲の良いマッシーこと、眞島さんとの夫婦役、体当たりしても受け止めてくださるという安心感があります!私が演じる戦争に息子を送り出した母親・キャリーという役的にも、お互いに静かにリングに上がり、静かに殴り合い、静かに血の涙を流しているようなイメージのある作品だったので、みんなで緻密に役を掘り下げ、板の上では、思い切りぶつけられるように稽古を重ねていけたらと思っています。ひとたび戦争となれば、人を殺す事が罷り通り、そして名誉になる。戦死しても英雄となる。名誉とは英雄とはなにか、今一度考えるべき事だな、と台本を読み強く思いました。戦争というものに対して、キプリング家の中でも意見が違う、きっと観てくださった方々も色んな意見があると思います。正しいや間違いという事でなく、一緒に考えてみるきっかけになれば良いなと思います。■前田旺志郎 コメント舞台を何度も拝見した事がある上村さんからの演出を受けられる事に、稽古前の今から緊張とワクワクで興奮しております。今回、僕がやらせていただくジョンという役は、戦地に出て戦う事に憧れを持つ青年です。家族からのプレッシャーを感じながら、それでも戦地へ行き、家を出たいと強く思っています。ジョンは本作のテーマである親子愛や、戦時中の価値観のぶつかりを担うとても重要な役どころだと感じております。それだけの大役なので、見ていただく皆様にジョンという人間を強く印象づけられるように、この役を大切に演じていきたいなと思います。皆様の心に残るような舞台になるよう全力で努めますので、是非ご覧ください。■夏子 コメント戯曲『マイ・ボーイ・ジャック』は『ジャングル・ブック』を生み出した作家ラドヤード・キプリングが残した詩をもとにうまれた、家族の物語です。長女を病で失い、息子を戦争で失ったラドヤード・キプリング。自然的な死と悲人道的な死を経験したキプリングの作品は、読めば読むほど、そこにはジャックの死以外にも、長女ジョセフィンへの想いも複雑に絡んでいるように思いました。私の演じる、次女エルシーは姉と弟を亡くしています。大人と子供の狭間の少女は、父親を愛する気持ちと戦争を肯定した父親への不信感に大きく揺れたはずです。エルシーのセリフひとつひとつは誰よりも素直で、その素直さが胸に刺さります。そんなエルシーを、これから稽古で見つけていければと思います。<公演情報>舞台『My Boy Jack』作:デイヴィッド・ヘイグ翻訳:小田島則子演出:上村聡史出演:眞島秀和、倉科カナ、前田旺志郎、夏子、佐川和正、土屋佑壱、小林大介東京公演:10月7日(土)~22日(日) 紀伊國屋サザンシアターTAKASHIMAYA福岡公演:10月28日(土) ・29日(日) キャナルシティ劇場兵庫公演:11月3日(金・祝) ~5日(日) 兵庫県立芸術文化センター 阪急 中ホール愛知公演:詳細は後日発表関連リンク公式サイト::
2023年05月25日『エンジェルス・イン・アメリカ』第一部「ミレニアム迫る」が、4月18日(火) に新国立劇場 小劇場で初日を迎えた。本作は、新国立劇場の芸術監督・小川絵梨子が就任とともに打ち出した支柱のひとつ「演劇システムの実験と開拓」として、すべての出演者をオーディションで決定する「フルオーディション企画」の第5弾。1991年の初演以来世界中で上演されてきたトニー・クシュナーの名作で、エイズを発症したゲイの青年・プライアーを中心に、人々が懸命に前に進もうとする姿を天使の登場などファンタジーの要素も織り交ぜながら描く群像劇だ。演出にはフルオーディション第3弾『斬られの仙太』を手がけた上村聡史を再び迎え、書類選考を含め約1カ月にわたるオーディションを経て選ばれた8名のキャストが出演する。(奥)水夏希(手前)岩永達也(左)山西惇(右)坂本慶介第一部「ミレニアム迫る」では、8名のキャストが複数の役を演じ分け、上演時間約3時間30分をエネルギッシュに駆け抜けた。なお本日4月19日(水) からは第二部「ペレストロイカ」が幕を開ける。■演出:上村聡史 コメント「劇場が一体となって旅をしている」という気持ちです。8名の俳優の表現とお客様の反応が、共に熱気を帯びながら、目的地に向かって駆け抜けていく感覚を初日の舞台に覚えました。エイズ、レーガン政権などと1980年代のニューヨークが舞台となっていますが、改めて「今」を語る作品となりました。8時間という上演時間に尻込みするかもしれませんが、演出も演技もあっという間に時間が過ぎていくような変化の醍醐味に満ち溢れています。是非、劇場で体験していただけたら何よりです。撮影:宮川舞子<公演情報>『エンジェルス・イン・アメリカ』第一部「ミレニアム迫る」 第二部「ペレストロイカ」4月18日(火) ~5月28日(日) 新国立劇場 小劇場作:トニー・クシュナー翻訳:小田島創志演出:上村聡史出演:浅野雅博、岩永達也、長村航希、坂本慶介、鈴木杏、那須佐代子、水夏希、山西惇愛知公演:6月3日(土) 穂の国とよはし芸術劇場PLAT 主ホール兵庫公演:6月10日(土) 兵庫県立芸術文化センター 阪急 中ホール公式サイト:
2023年04月19日4月18日(火)より新国立劇場小劇場にて『エンジェルス・イン・アメリカ』が開幕する。二部作であるこの作品は各4時間ずつ、合わせて上演時間8時間にも及ぶアメリカ演劇史に名を刻む大作。1980年代のニューヨーク、同性愛とエイズや薬物依存、それぞれに深刻な悩みを抱えた3組のカップルを中心に物語が展開してゆく。演出は、『斬られの仙太』に続いて二度目のフルオーディション企画に挑むこととなる上村聡史。『エンジェルス・イン・アメリカ』の上演は、上村からの提案だったという。「20代前半でこの作品に出会ったのですが、初めて見たときに8時間があっという間だったんです。スピーディな展開の中でいろんなことが起きる、その疾走感に感動した。コロナ禍を経て、今までの価値観を見つめ直せるかというこの作品の普遍性が今こそビビッドに伝わるんじゃないかと」(上村)全キャストをオーディションで決めるこの企画に、「ずっと参加したいと思っていた」という水 夏希が応募。最初は薬物依存の女性・ハーパー役を希望していた。「最初のオーディションでハーパー役を演じたら、上村さんが『天使役もやってもらえますか?』、次には『浮浪者役も』と、別の芝居の稽古期間中でしたが、必死にセリフを詰め込んで結局3役を演じました」(水)「ハーパー役のアプローチも面白かったんだけれど、水さんの立ち姿、動き、声を見ているうちに『この存在感は天使だな』と」(上村)今回は小田島創志による新訳で挑む。昨年夏にキャストたちは3日間かけて本読みを行い、そこでの“声”を元にブラッシュアップした上演台本ができあがっているという。「脚本を読めば読むほど、発見があるんです。今朝も登場人物について新しい気づきがあった。目に見えない宝がいっぱい隠されている作品だと思います。その宝を、観客の皆さんに気づいていただけるように演じなければ」と水が言えば、上村も「あらすじはもちろん変えられないけれど、それに縛られすぎず、稽古場での発見や遊びをどんどん取り入れていきたい。それが舞台の熱量になると思います」と返す。「2、3時間という公演時間はもちろんちょうどいいとは思います。でも、人間の在り様を見るのに本当に必要な時間を考えたら、2時間で足りるの? という捉え方もあって。長い時間をかけて俳優が演じる生き様を見るのも時には良いと思います。8時間を8人で演じる、そのオーケストラを楽しんでください」(上村)8人のキャストとともに、8時間かけて作品の中にある宝を探すのは、人生で幾度もない貴重な体験となりそうだ。取材・文:釣木文恵
2023年02月13日近鉄グループの文化事業である「松伯美術館」では、2022年12月6日(火)から2023年2月5日(日)まで、展覧会「上村淳之 文化勲章受章記念 こころの花鳥画 上村松篁・淳之展」を開催します。上村松篁、淳之の描く花鳥画は、私たちの日常の空間を絹や紙の上に再現するものではありません。そこに描かれているのは、画家のこころの中に創られた美しい世界なのです。二人は、鳥や花と共に在る世界、これこそが東洋画の本質であると、その世界を描き続けてきました。本展覧会では、松篁、淳之の作品、約90点の展示を通じて、それぞれのこころから創造された美しい世界を堪能していただきます。また、展覧会期間中、当館館長である上村淳之の令和4年度文化勲章受章を記念して、美術講演会や榊原吉郎氏(京都市立芸術大学名誉教授)との美術対談もあわせて開催するとともに、「四季花鳥図」をデザインした文化勲章受章記念ポストカードを入館者の皆さまにプレゼントします。詳細は別紙のとおりです。上村淳之「双鶴」平成9年(1997)上村松篁「兎1」昭和62年(1987)別紙■「上村淳之 文化勲章受章記念 こころの花鳥画 上村松篁・淳之展」1. 開催期間 2022年12月6日(火)~2023年2月5日(日)2. 主 催 公益財団法人 松伯美術館、産経新聞社3. 会 場 松伯美術館4. 休 館 日 月曜日(但し、1月9日(月・祝)は開館し、翌10日(火)は休館)5. 開館時間 午前10時00分~午後5時00分(入館は午後4時00分まで)6. 入 館 料 大人〔高校生・大学生を含む〕820円、小・中学生410円・20名以上は団体割引(入館料1割引)・障がい者手帳のご提示によりご本人と同伴者1名まで入館料2割引7. 展示作品数 約90点(下絵、素描を含む)8. 主な展示作品●上村松篁 「兎1」、「真鶴」、「雁金」、「白梅」ほか●上村淳之 「双鶴」、「飛鴨」、「白鷹」、「水辺の四季」ほか[特別展示]●上村松園 「人形つかい」「暮秋」「雪」* 展示作品は、都合により変更する場合があります。■入館者プレゼント「上村淳之 文化勲章受章記念ポストカード」の配布本展覧会開催期間中、ご入館の皆さまにお1人様1枚 「四季花鳥図」をデザインしたポストカードをプレゼントします。上村淳之文化勲章受章記念ポストカード館長 上村淳之による『美術講演会』の開催[事前申込による抽選制]日 時:1月14日(土)14時00分~15時00分場 所:松伯美術館 展示室座席定員:50名(座席指定)聴 講 料:無料、但し入館料が必要申込方法:往復はがきに次の事項を記入の上、申込み下さい。(1)1月14日 美術講演会 (2)郵便番号 (3)住所 (4)名前 (5)電話番号(6)参加希望人数(2名まで)申込締切:2022年12月21日(水)[必着]美術対談 上村淳之×榊原吉郎氏(京都市立芸術大学名誉教授)の開催[事前申込による抽選制]日 時:2月4日(土)14時00分~15時00分場 所:松伯美術館 展示室座席定員:50名(座席指定)聴 講 料:無料、但し入館料が必要申込方法:往復はがきに次の事項を記入の上、申込み下さい。(1)2月4日 美術対談希望 (2)郵便番号 (3)住所 (4)名前 (5)電話番号(6)参加希望人数(2名まで)申込締切:2023年1月17日(火)[必着]美術講演会、美術対談のお申込みは別々に必要です。講演会・美術対談申込先:松伯美術館〒631-0004 奈良市登美ヶ丘2-1-4 電話:0742-41-6666《参考画像》上村松篁「真鶴」昭和55年(1980)上村松篁「雁金」昭和57年(1982)上村淳之「飛鴨」昭和61年(1986)上村淳之「白鷹」平成13年(2001)上村淳之「水辺の四季」平成21年(2009)以 上 詳細はこちら プレスリリース提供元:@Press
2022年11月25日近鉄グループの文化事業である「松伯美術館」の上村淳之館長が2022年度文化勲章を受章しました。受賞を記念し、11月23日(水・祝)に、現在開催している展覧会「松伯美術館コレクション2022 本画と下絵から知る上村松園・松篁・淳之展」にて展示中の「四季花鳥図」をはじめとする自身の作品を上村淳之館長が解説します。また、本展覧会において、11月1日(火)から上村淳之館長の写真パネルコーナーを新たに展示室に設け、その歩みを紹介しています。松伯美術館では、次回展覧会「こころの花鳥画 上村松篁・淳之展」(2022年12月6日(火)~2023年2月5日(日)予定)以降も、上村淳之館長の文化勲章受章を記念して、さまざまな催事、取組みを実施していく予定ですので、詳細が決定次第、お知らせします。詳細は別紙のとおりです。別紙■ 上村淳之館長への花束贈呈セレモニーと館長による展示作品解説1. 日 時 2022年11月23日(水・祝)14時00分~2. 内 容 職員から館長への花束贈呈館長による四季花鳥図ほか現在展示中の作品解説写真パネル視察3. 会 場 松伯美術館 展示室14. そ の 他 参加無料(別途入館料が必要です)■ 上村淳之館長写真パネル展示(開催中)1. 開催期間 2022年11月1日(火)~11月27日(日)2. 会 場 松伯美術館 展示室13. 展 示 数 6点(上村淳之館長の30歳代から70歳代の写真)【今後の予定】■ 次回展覧会「こころの花鳥画 上村松篁・淳之展」[開催期間 2022年12月6日(火)~2023年2月5日(日)]・文化勲章受章記念として、上村淳之館長の作品を当初計画より展示数を増やして開催・入館者へ文化勲章受章記念ポストカードの無料配布・「文化勲章受章記念 美術講演会」の開催(2023年1月予定)・「文化勲章受章記念 美術対談」の開催(2023年2月予定)[対談相手(予定):榊原吉郎氏(京都市立美術大学名誉教授)]■ 2023年度 「文化勲章受章・卒寿記念特別展 上村淳之展」2023年に上村淳之館長が卒寿を迎えることから、文化勲章受章記念とあわせて特別展を開催します。・開催期間:2023年10月14日(土)~12月24日(日)(予定)・上村淳之館長の当館において初公開となる作品を含む他館所蔵作品を多数展示予定参考■ 現在開催中の展覧会について1. 名 称 「松伯美術館コレクション2022 本画と下絵から知る上村松園・松篁・淳之展」2. 開催期間 2022年9月6日(火)~11月27日(日)3. 主 催 公益財団法人 松伯美術館、読売新聞社4. 会 場 松伯美術館5. 休 館 日 月曜日6. 開館時間 午前10時00分~午後5時00分(入館は午後4時00分まで)7. 入 館 料 大人〔高校生・大学生を含む〕820円、小・中学生410円・20名以上は団体割引(入館料1割引)・障がい者手帳のご提示によりご本人と同伴者1名まで入館料2割引8. 展示作品数 約80点(下絵、素描を含む)9. 主な展示作品●上村松園 「虫の音」、「花がたみ」、「楊貴妃」、「月と花」(個人蔵)、「鼓の音」ほか●上村松篁 「狐」、「夕日」、「白木蓮」、「芥子」、「矮鶏」ほか●上村淳之 「四季花鳥図」(近鉄グループホールディングス株式会社 蔵)ほか* 展示作品は、都合により変更する場合があります。■ 新型コロナウイルス感染症予防・拡大防止のために当館では、新型コロナウイルス感染症予防・拡大防止のため、以下のとおり感染防止対策を講じるとともに、ご来館の皆様にも感染拡大の防止に向けたご協力をお願いしております。ご理解・ご協力くださいますようお願いいたします。【当館の対応】〇ミュージアムショップのカウンターは飛沫防止ビニールシートを設置します。〇入口に手指消毒用のアルコールを設置します。〇お客様対応スタッフは、マスクを着用して対応いたします。【ご来館の皆様へのご協力のお願い】〇発熱や風邪の症状のある方は、ご来館をお控えください。〇館内では、「マスクの着用」にご協力ください。〇館内では、なるべく会話はご遠慮ください。〇手指の消毒、手洗いにご協力ください。〇他の観覧者との距離を最低1m程度空けて展示をご覧いただきますようご協力ください。 詳細はこちら プレスリリース提供元:@Press
2022年11月10日演出・上村聡史、出演・戸次重幸、益岡徹による舞台『A・NUMBER』が、10月7日(金) に東京・紀伊國屋サザンシアターTAKASHIMAYAにて開幕し、舞台写真とキャストコメントが到着した。『A・NUMBER』は、現代イギリスで最も偉大な劇作家キャリル・チャーチルが手掛け、2002年にロンドン・ロイヤルコート・シアターで初演された話題作。マイケル・ガンボン、ダニエル・クレイブ、サム・シェパードら数々の名優が演じ、2022年にローレンス・オリヴィエ賞のリバイバル部門にノミネートされるなど、初演から20年経ったいまも注目を浴び続けている。私は誰なのか。不条理なものと未来的なもの、普段、親しんでいるものが突然砕けちる時、人は何を思うのか……。人間の尊厳と価値観を鋭く描き、親子という関係や自らの存在や価値と改めて向き合うような作品となっている。戸次重幸(C)岡 千里クローン技術が進み、人間のクローンをつくることは技術的には可能ながら、法的にはグレーゾーンにあたるという近未来を舞台に、自分がクローンであることを知った息子を戸次重幸が、亡くなった実の息子を取り戻したくて医療機関に息子のクローンをつくり出してもらったという父を益岡徹が演じる。益岡徹(C)岡 千里■戸次重幸 コメント私が演じる3人の息子たちは、遺伝子が同じでも性格が違って、益岡さん演じる父親とそれぞれが異なる親子関係になっています。僕自身、ある息子を演じているときに、父親だと思って接しているからこそ、声が大きくなるし、涙も出る。そういった部分がこの作品の魅力だと思います。益岡さん以外の人がソルターを演じることが想像できないぐらい、2人で一緒になって1シーン1シーンを作ってきた自信と自負があります。あと、膨大なセリフ量、かつ難解な芝居である『A・NUMBER』で、48歳の戸次重幸と66歳の益岡徹さんが役者の限界に挑戦していることも見どころかもしれません。お客様にとっても少し難しい内容かもしれませんが、何とか都合をつけて2回以上観て頂きたいです(笑)。それだけの価値がありますし、噛めば噛むほど味の出る、見れば見るほど理解が深まる作品になっています。紀伊國屋サザンシアターTAKASHIMAYAは客席と舞台の距離も近いので、舞台を肌で感じに来てください。■益岡徹 コメントどんな舞台でも初日は独特な気持ちになるもので、わくわくとか、お客さんの前で初めて演じることへの“おののき”みたいなものは付き物だと思うんですけれども、登場人物がふたりで、どのシーンもふたりで構成されていることもあり、緊密かつ濃密な稽古期間でした。最初は、もっと深淵なところに劇のポジションがあると思っていたんですが、意外に身近な人間が起こしてしまうこと、例えば判断ミスや愚かなところ、すぐお金のことを考えてしまうとか、そういった面白さも徐々に感じています。会話劇ならではの動きではない感情のダイナミズムがある作品ですし、戸次さんが演じる3人の息子たちが全く違うところにも作劇的な面白さがあります。親や遺伝子は一緒でも環境やいろんなことが違うとこんなにも人間は変われる自由があるということも感じますし、仮に最新技術で作られたクローンであっても、人間の可能性、環境によって自分を変えられる、飛び越えることができるんだなっていう、そういった広くて大きい節理を感じる部分もある作品です。<公演情報>『A・NUMBER』作:キャリル・チャーチル翻訳:浦辺千鶴演出:上村聡史出演:戸次重幸 / 益岡徹【東京公演】2022年10月7日(金)~16日(日) ※全16ステージ(予定)会場:紀伊國屋サザンシアターTAKASHIMAYAチケット料金:全席指定 7,500円(税込)/ U25チケット 3,500円(税込) ※未就学児入場不可問合わせ:サンライズプロモーション東京0570-00-3337(平日12:00~15:00)【名古屋公演】2022年10月21日(金) 18:15 開場 / 19:00 開演会場:青少年文化センター(アートピア)チケット料金:全席指定 7,500円(税込)※未就学児入場不可問合わせ:サンライズプロモーション東京0570-00-3337(平日12:00~15:00)【仙台公演】日程2022年10月23日(日) 16:30 開場 / 17:30 開演会場:電力ホールチケット料金:全席指定 7,500円(税込)/ U25チケット 5,500円(税込)※未就学児入場不可問合わせ:キョードー東北022-217-7788(平日13:00~16:00 / 土曜日10:00~12:00)【札幌公演】2022年10月26日(水) 12:15 開場 13:00 開演 / 17:45 開場 18:30 開演会場:共済ホールチケット料金:全席指定 8,000円(税込)/ U25チケット 3,500円(税込)※未就学児入場不可問合わせ:道新プレイガイド0570-00-3871(10:00~17:00日曜定休)【兵庫公演】日程:2022年10月29日(土) 11:30 開場 12:00 開演 / 14:30 開場 15:00 開演会場:兵庫県立芸術文化センター 阪急 中ホールチケット料金:A席 5,000円(税込)/ B席 3,000円(税込)※未就学児入場不可問合わせ:芸術文化センターチケットオフィス0798-68-0255(10:00~17:00 月曜休み ※祝日の場合翌日)【ライブ配信】リアルタイム配信日:10月14日(金) 18:00公演アーカイブ配信:10月14日(金) 22:15~16日(日) 23:59※配信開始時間は変更となる場合がございます。チケット料金:3,000円(税込)公式サイト::
2022年10月08日上村聡史が演出を手掛ける舞台『野鴨-Vildanden-』が9月3日、東京・世田谷パブリックシアターにて開幕した。“近代演劇の父”と称されるノルウェーの劇作家ヘンリック・イプセンが1884年に発表した代表作。主演を務める藤ヶ谷太輔(Kis-My-Ft2)が取材に応じ、「この劇場、イプセンの作品、上村さんの演出とすべてが初めて。挑戦させていただける環境があることがありがたい」と背筋を伸ばした。4年振りのストレートプレイとなり、「長い時間の会話劇ですが、昨日は台詞を飛ばす夢を見ました」と緊張した表情を浮かべ、「もし正夢になったら、ぜひフォローをお願いします」と共演陣にお願いする場面も。また、訃報が伝えられた俳優の古谷一行さんとは、ドラマでの共演経験があり「貫禄もありますし、最初は怖い方なのかと思ったが、実際はチャーミングで優しい方。お寿司屋さんにも連れて行ってくださった」と思い出を振り返り、「2年くらい前には『また共演できそうだ』とメールをいただいたが、その後体調を崩されたようで。さみしい気持ちはとても大きいですけど、今はゆっくり休まれてください」と故人を偲んだ。『野鴨-Vildanden-』は理想を追い求め、真実こそが正義だと信じてやまない“正義病”の主人公・グレーゲルスの姿を通して、自己欺瞞によって自らを守ろうとする人間の弱さや、独りよがりの正義を振りかざす愚かしさを描き出す。舞台『野鴨-Vildanden-』プレスコールより「正義感を振りかざすタイプは、上位に来るくらい苦手ですけど、自分も無意識にそうすることはあるだろうなと。演じていて、難しいですけど、楽しさもあります」と語り、「現代に通じるテーマですし、繊細なお芝居なので、ドキドキと興奮と怖さが入り交じっている。これからも、いろいろな可能性を信じ、表現を続けながら、(自分の)新たな一面を見てみたい」と抱負を語った。取材会には藤ヶ谷をはじめ、共演する忍成修吾、前田亜季、浅野和之が出席した。藤ヶ谷について、忍成が「とても美しく、色気がある。舞台に立つとオーラが違う」と印象を語ると、前田は「通し稽古で『色気漏れ過ぎている』とダメ出しされていましたよね」と明かした。このやりとりに、当の藤ヶ谷は「(色気は)自分でコントロールできるものじゃないので(笑)。普段が100だとすれば、今回は20くらいに抑えている」と照れ笑い。浅野は「色気はね、ちょっと憎たらしいね(笑)」と話していた。取材・撮影・文=内田涼<公演情報>『野鴨-Vildanden-』作:ヘンリック・イプセン訳:原 千代海演出:上村聡史出演:藤ヶ谷太輔 / 忍成修吾 / 前田亜季 / 八幡みゆき伊達 暁 / 吉野実紗 / 山森大輔 / 齋藤明里 / 村上 佳大鷹明良 / 浅野和之【東京公演】公演期間:2022年9月3日(土)~18日(日)会場:世田谷パブリックシアターチケット料金:S席 11,000円 / A席 9,000円(全席指定・税込)※未就学児入場不可【兵庫公演】公演期間:2022年9月21日(水)~25日(日)会場:兵庫県立芸術文化センター 阪急 中ホールチケット料金:S席 11,000円(全席指定・税込)※未就学児入場不可
2022年09月03日近鉄グループの文化事業である「松伯美術館」では、9月6日(火)から11月27日(日)まで、展覧会「松伯美術館コレクション2022 本画と下絵から知る上村松園・松篁・淳之展」を開催します。本展覧会では、約2年ぶりの展示となる上村松園「花がたみ」「楊貴妃」をはじめとする当館所蔵の珠玉の作品の本画とともに、その下絵・縮図・素描をあわせて展示します。当館では、松園・松篁の下絵・縮図・素描など貴重な資料を多数保管しています。松園は、縮図で学んだものが身について、構図を選び取り、着物の柄まで細心の注意を払ってした下絵を作っています。それらを、本画とともに鑑賞することで、そこに込められた強い思い、後ろに流れる遠大な時間を感じることができます。また、松篁・淳之が、写生によって対象への理解を深め、心の中にイメージを育み、そして、構図を試行錯誤して下絵を作り、一つの作品に結実させていくさまを垣間見ることができます。一幅の宇宙に、理想の世界を生み出そうとした三代の制作の過程を展観します。詳細は別紙のとおりです。別 紙1. 名称 「松伯美術館コレクション2022 本画と下絵から知る上村松園・松篁・淳之展」2. 開催期間 2022年(令和4)9月6日(火)~11月27日(日)3. 主催 公益財団法人 松伯美術館、読売新聞社4. 会場 松伯美術館5. 休館日 月曜日(但し、9月19日(月・祝)は開館し、翌20日(火)は休館10月10日(月・祝)は開館し、翌11日(火)は休館)6. 開館時間 午前10時00分~午後5時00分(入館は午後4時00分まで)7. 入館料 大人〔高校生・大学生を含む〕820円、小・中学生410円・20名以上は団体割引(入館料1割引)・障がい者手帳のご提示によりご本人と同伴者1名まで入館料2割引8. 展示作品数 約80点(下絵、素描を含む)9. 主な展示作品●上村松園 「虫の音」、「花がたみ」、「楊貴妃」、「月と花」(個人蔵)、「鼓の音」ほか●上村松篁 「狐」、「夕日」、「白木蓮」、「芥子」、「矮鶏」ほか●上村淳之 「四季花鳥図」(近鉄グループホールディングス(株)蔵)ほか* 展示作品は、都合により変更する場合があります。館長 上村淳之による『美術講演会』の開催 [事前申込による抽選制]1.日時:10月15日(土)14時00分~15時00分2.場所:松伯美術館 講義室3.定員:30名4.聴講料:無料、但し入館料が必要5.申込方法:往復はがきに次の事項を記入の上、申込み下さい。(1)郵便番号(2)住所(3)名前(4)電話番号(5)参加希望人数(お申込み者ご自身と同伴者1名、計2名まで)6.申込先:松伯美術館〒631-0004 奈良市登美ヶ丘2-1-4 電話:0742-41-66667.申込締切:9月30日(金) 当日消印有効※新型コロナウイルス感染症拡大防止のため立席での聴講はできません。※今後の新型コロナウイルスの感染状況等により、中止になる場合があります。【参考】新型コロナウイルス感染症予防・拡大防止のために 以 上 詳細はこちら プレスリリース提供元:@Press
2022年08月24日演出・上村聡史、出演・戸次重幸、益岡徹による舞台『A・NUMBER』(ア・ナンバー)が、今秋東京、名古屋、仙台、札幌、兵庫にて上演されることが決定した。『A・NUMBER』は、現代イギリスで最も偉大な劇作家・キャリル・チャーチルが手掛け、2002年にロンドン・ロイヤルコート・シアターで初演された話題作。クローン技術が進み、人間のクローンを作ることも技術的には可能ながら法的にはグレーゾーンにあたるという近未来を舞台に、自分が実はクローンだったと知った息子と父の対話を通じて、現代社会が抱える問題と自らの真実と向き合わざるを得なくなった一人の男の物語を描く。これまでマイケル・ガンボン、ダニエル・クレイグ、サム・シェパードら数々の名優が演じ、2022年にはローレンス・オリヴィエ賞のリバイバル部門にノミネートされたことでも話題となった。本戯曲に挑むのは、第29回読売演劇大賞で最優秀演出家賞を受賞した上村聡史。出演は、自身が所属する演劇ユニット=TEAM NACSをはじめ、舞台、映画、ドラマ、バラエティーなどで幅広く活躍する戸次重幸と、近年『オスロ』『ザ・ドクター』といった話題作が続く益岡徹。話の軸となる息子のバーナードを戸次が、父のソルターを益岡が演じる。■演出 上村聡史 コメント『羊のドリー』が話題になったのは四半世紀ほど前、イギリスを代表する劇作家キャリル・チャーチルの本作も2002年に発表されて以降、多くの国で上演されてきました。科学技術の倫理が際立つテーマもさることながら、戸次重幸さん演じる声・顔・姿が全く同じの三人の男と、益岡徹さん演じる真実を握る男との、クライムサスペンスの様相を帯びながら展開する会話の応酬や、演劇的な仕掛けも、本作の見どころになるでしょう。そして、今再び上演する面白さは、「何によって、誰によって、何者であるかを定義されるのか」という視点に尽きます。果てして今この時代に、性や人種、究極的には人間であることを、我々は定義していくことが可能なのか…。多様的な広がりを見せる今とこれからにおいて、“アイデンティティ”を巡る悲喜交々をご堪能いただければと思います。■戸次重幸 コメント尊敬している益岡徹さんとの二人芝居というお話を頂き、ぜひやりたいと即答いたしました。演出の上村さんとは初めてお会いするので、期待や不安もありますが、私は褒められて伸びるタイプなので、お手柔らかにお願いしたいです(笑)。二人芝居の登場人物が二人とは限らない、ということは今の段階で言ってもいいと思うのですが、それぞれが全く異なるキャラクターなので、とても面白い作品になると思います。さらに膨大なセリフ量も見どころの一つになりますので、ぜひご期待ください。上演時間は70分ほどなので、気づいたら終わっていた、というようなことになるかもしれません。私の大好きなSFの要素も入っていますし、難しいことを考えずに、お気軽に劇場に来て頂けたら幸いです。■益岡徹 コメントイギリスでの上演時間が約50分で出演者が二人と聞いてコンパクトなイメージを持ちましたが、読んでみるとなかなか難しい芝居だなというのが第一印象でした。文明の中で進化した生命に関する技術や研究は、人の幸せのために重ねてきたものだと思うんですが、戦争を通して発展したものもあり、時に開けないほうが良かったような箱まで開けた部分があります。この作品で描かれる人の命の問題も、「そんなことをしてよかったんだろうか」ということを感じる内容になっているのではないかと思います。ただ、父も息子も科学者ではないし、論理的に優れているわけでもなく、我々と同じような人物なんです。彼らをどう演じることで作家が作品で伝えたかったことを伝えられるのか、演出の上村さんと考えていきたいと思います。<公演情報>『A・NUMBER』作:キャリル・チャーチル翻訳:浦辺千鶴演出:上村聡史出演:戸次重幸 / 益岡徹【東京公演】※全16ステージ(予定)2022年10月7日(金) ~16日(日) 紀伊國屋サザンシアターTAKASHIMAYA■チケット料金全席指定:7,500円(税込)U25チケット:3,500円(税込)※未就学児入場不可■一般発売日2022年8月6日(土) 10:00~■問い合わせ:サンライズプロモーション東京0570-00-3337(平日12:00~15:00)【名古屋公演】2022年10月21日(金) 青少年文化センター(アートピア)【仙台公演】2022年10月23日(日) 電力ホール【札幌公演】2022年10月26日(水) 共済ホール【兵庫公演】2022年10月29日(土) 兵庫県立芸術文化センター 阪急 中ホール※詳細は後日発表公式サイト:
2022年06月28日上村聡史演出の舞台『野鴨-Vildanden-』が、東京は2022年9月3日(土)から18日(日)まで世田谷パブリックシアターにて、兵庫は9月21日(水)から25日(日)まで兵庫県立芸術文化センター 阪急 中ホールにて、上演されることが決定した。主演は、藤ヶ谷太輔が務める。本作は“近代演劇の父”と称されるノルウェーの劇作家ヘンリック・イプセンの代表作。イプセンは、19世紀ヨーロッパで主流とされていた行きすぎた厳格さや節制を美徳とする偽善的な社会観念を批評し、悪に立ち向かう高潔さを描いた勧善懲悪が期待されていた当時の演劇に革命をもたらした人物とされている。そんな彼が1884年に発表した本作は、納屋を“嘘”、外の世界を“真実”、そして“野鴨”を人間に例えることで、自己欺瞞によって自らを守ろうとする人間の弱さや、独りよがりの正義を振りかざす愚かしさを見事に描き出し、珠玉の名作といわれている。演出を務めるのは上村聡史。観客の想像力を刺激する演出とともに、物語のもつ命題にどのように迫るのかが注目される。そして、理想を追い求め、真実こそが正義だと信じてやまない“正義病”の主人公・グレーゲルスを藤ヶ谷が演じる。アイドル活動に留まらず、俳優として舞台・映画・ドラマで活躍し続ける藤ヶ谷は、2018年の舞台『そして僕は途方に暮れる』で、平凡な青年が突如、孤独と絶望を経験していくという難役に挑み、静かな中にも圧倒的なエネルギーを舞台上で放ち強い印象を残した。それから4年振りのストレートプレイ挑戦となる今作では、理想を追求するグレーゲルスをどのように演じるのか、歴史的名作戯曲に初めて挑む藤ヶ谷の新境地が期待される。また、妻と娘に恵まれ幸せに暮らしているグレーゲルスの幼なじみ・ヤルマールを、これまで出演した数多くの映画・ドラマで個性的な役柄を怪演し評判を呼んできた忍成修吾が、豪商ヴェルレと関係のあった過去を持つヤルマールの妻・ギーナを、数々のドラマ・舞台で活躍し、上村の舞台には3度目の出演となる前田亜季が、ヤルマールとギーナの娘・ヘドヴィクを、舞台を中心に活躍しNODA・MAPやこまつ座の公演で演技力を培ってきた八幡みゆきが演じる。そして、エクダル老人と過去に確執があるグレーゲルスの父・豪商ヴェルレを、長年演劇界を牽引し続け、多くの演出家から熱い支持を受けるベテラン俳優・大鷹明良が、軍の元中尉という過去の栄光から一転、今は落ちぶれてしまったヤルマールの父・エクダル老人を、舞台はもちろん映画・ドラマと数多くの話題作で視聴者に鮮烈な印象を与えている名バイプレーヤー・浅野和之が演じる。上村は上演にあたって、「藤ヶ谷さんの頭の回転の速さ、シャープな立ち姿、クールでありながらもユーモアに満ちた感性におおいに頼らせていただき、ただの“狂気”だけで片付けることのできない、今の私たちの中にある「執念」をしっかりと描いていきたいと思います」と語り、主演の藤ヶ谷も「名作なので、もちろんプレッシャーもありますが、怖がらず飛び込んでいければ、と今は思っています」と意気込みを語っている。なお、チケットは東京公演が7月23日(土)AM10:00〜、兵庫公演が7月30日(土)AM10:00〜発売となる。上村聡史・藤ヶ谷太輔【コメント全文】「チャンスに巡り合えたことが嬉しいです」<コメント全文>演出:上村聡史“近代演劇の父”と言われるイプセンの『野鴨』は、わかりやすく組み立てられた筋立てながらも、貧しさの中での幸福の意味や、信念と孤独の葛藤といった現代人にも通じるテーマが明快で、決して古びない物語性を感じます。また登場人物が、ある瞬間かなり大胆な行動を起こすあたりに劇的な魅力があり、それを演じる俳優の醍醐味を想像すると一層の面白さがあります。そしてその姿は、儚くも見えれば、笑えてしまうような場面が多々あり、『野鴨』は、まさにお芝居の宝石箱のような作品です。イプセンが140年程前に創作した“グレーゲルス・ヴェルレ”というキャラクターも中々な人物で、今の時代にもある自粛警察やバッシングにも似た「独善的な正義」を、家族や親友、そして子供にまでふりかざし、三日間の物語時間を暴走します。その暴走は、まさしく心理ホラーといっても過言ではないくらいのスリリングさがあるでしょう。そんなヤバい男を、藤ヶ谷太輔さんと共に創っていくのですが、藤ヶ谷さんの頭の回転の速さ、シャープな立ち姿、クールでありながらもユーモアに満ちた感性におおいに頼らせていただき、ただの“狂気”だけで片付けることのできない、今の私たちの中にある「執念」をしっかりと描いていきたいと思います。主演:藤ヶ谷太輔お芝居をすること、表現をすることが大好きなので、まずはそういった環境を与えてくださり、チャンスに巡り合えたことが嬉しいです。名作なので、もちろんプレッシャーもありますが、怖がらず飛び込んでいければ、と今は思っています。僕が演じるグレーゲルスは、“正義病”と言われるくらい正義感が強く、それが裏目に出てしまう役でもあります。彼の信じる正義が物語に大きく関わるのですが、きっと観てくださるお客さまもどこか他人事とは思えないと感じていただけるはずです。演出の上村さんは、以前作品を拝見したことがあり、空間の使い方や言葉の届け方がとても素敵な印象がございます。また、上村さんと一緒にお仕事をしたことがあるA.B.C-Zの河合郁人くんからは、お芝居を一緒に考えてくださる演出家さんだと伺いました。僕も先日お会いして色々とお話させていただく中で、すでにもう信頼を置いています。この作品は、「真実」「嘘」「正義」がキーワードで、現代に通ずることがたくさんあります。お客さま自身にも観て、感じて、考えていただけることがたくさんあると思いますので、僕もしっかりそれを演じ届けられるように頑張ります。ぜひ、劇場にいらしてください。【公演概要】『野鴨-Vildanden-』作:ヘンリック・イプセン訳:原 千代海演出:上村聡史出演:藤ヶ谷太輔忍成修吾前田亜季八幡みゆき伊達 暁 吉野実紗山森大輔齋藤明里村上 佳大鷹明良浅野和之【東京公演】公演期間:2022年9月3日(土)~18日(日)会場:世田谷パブリックシアターチケット発売日:7月23日(土)AM10:00~チケット料金:S席 11,000円 / A席 9,000円(全席指定・税込)※未就学児入場不可【兵庫公演】公演期間:2022年9月21日(水)~25日(日)会場:兵庫県立芸術文化センター阪急中ホールチケット発売日:7月30日(土)AM10:00(兵庫公演)チケット料金:S席 11,000円(全席指定・税込)※未就学児入場不可
2022年05月25日