戦後70年にあたる2015年に初公開され、これまで7年連続で毎夏かかさず上映を重ねてきた塚本晋也監督の『野火』。今年も終戦記念日を中心に、渋谷・ユーロスペースほか全国にてアンコール上映を行うことが決定した。本作は塚本監督が構想から20年の歳月をかけ完成させ、2014年にヴェネチア映画祭メインコンペティション部門出品、翌年に全国83館で劇場公開された。その後も、製作当初から「『野火』を毎年終戦記念日に上映されるような映画にしたい」という塚本監督の思いに共感した劇場にて、毎年アンコール上映を重ねてきた。現在のウクライナの情勢により戦禍がSNS等でも目に触れる日々が続いている今、塚本監督のライフワークとなりつつある『野火』の上映は、戦争と平和について考える機会となり、ますます重要になってきている。舞台は第2次世界大戦末期のフィリピン・レイテ島。日本軍の敗戦が色濃くなった中、田村一等兵(塚本晋也)は結核を患い、部隊を追い出されて野戦病院行きを余儀なくされる。しかし負傷兵だらけで食料も困窮している最中、少ない食料しか持ち合わせていない田村は早々に追い出され、ふたたび戻った部隊からも入隊を拒否される。そしてはてしない原野を彷徨うことになるのだった。空腹と孤独、そして容赦なく照りつける太陽の熱さと戦いながら、田村が見たものは……。初年度からの劇場・自主上映含む総観客数はおよそ9万7000人にのぼる。公開から8年目となる戦後77年の今年も渋谷・ユーロスペースを中心に全国34館の劇場で上映が決定。各劇場の上映予定、併映予定等実施の詳細は劇場HP、『野火』オフィシャルサイト・SNSにて随時発表される。またアンコール上映に先駆けて、7月5日(火)の20:30より30名限定で、『野火』のメイキングである「塚本晋也解説『野火』20年の軌跡」の無料オンライン上映会を塚本監督のQ&A付で実施。申込み受付は「Peatix」にて、6月28日(火)20:00 より開始となる。<塚本晋也監督・コメント>実際の戦争が激しさを増し、様々な思いが様々な形で渦巻く時代となりました。戦争に近づかないためにできることー。そのことを考えるとき、まず、この『野火』を観ていただきたいと思います。そして考えるきっかけにしていただけたらと思います。最初の上映からまる7年を経過した8年目の『野火』。共感してくださった劇場さんが、今年もこんなにたくさん上映をしてくださいます。改めて感謝と驚きを感じています。劇場での体験は、特別なものになると確信します。今年もよろしくお願いいたします。塚本晋也【塚本晋也監督Q&A付き『野火』メイキング無料オンライン上映会】2022年7月5日(火) 20:30~20:30~ イベント開始20:35〜 塚本監督挨拶20:40〜21:40『野火』メイキング「塚本晋也解説『野火』20年の軌跡」上映 (60分)21:40〜22:30 塚本監督によるQ&A・お申し込み受付2022年6月28日(火) 20:00より先着限定30名※電子チケットサービス「Peatix」より『野火』7月よりアンコール上映
2022年06月24日タレントのファーストサマーウイカ(32)が、22日放送の日本テレビ系バラエティー『上田と女が吠える夜』2時間SP(毎週水曜後9:00)に出演。アイドル時代に行っていたという、ファンを落とすテクニックを明かした。ウイカは「嗅覚に対しての攻撃がいいと思って、好きな人に会う時は同じ匂いの香水を必ずつけるっていう、マーキングですね」と笑顔で答えると、スタジオからも共感の声が次々に上がった。また、自身のアイドルグループ時代の握手会でのエピソードとして、街の薬局に行って一番売れている香水を購入していたことを告白。「(売れている香水は)嗅ぐ回数が多くなる、そうすると街中で『これウイカの匂い』と思うやろなと…」と真剣な表情で語ると、スタジオの女性陣から「すごーい」と驚きと感嘆の様子。MCの上田晋也も、このテクニックには感心し「戦略家だな!」と声を上げた。
2022年06月23日芥川賞受賞作『ニムロッド』などで、塔というモチーフを描いてきた上田岳弘さん。その集大成的大作が『キュー』であり、そして新作『引力の欠落』は、彼が新しいフェーズに入ったといえる一作だ。空虚に生きる女性が体験する、奇妙な一夜と人類の真実とは。「次は何をテーマに書くか考えた時、“穴”というものが浮かびました」主人公は財務責任者としていくつもの企業の上場に携わり、一生困らない大金を稼いだ女性・行先馨(ゆきさきかおる)。しかし彼女は虚無感を抱えている。「今は何をして人生の成功とするか分かりにくい。それはこの時代の資本主義の行き詰まりに似ている。そうした状況を活写しつつ自分が最後に何を書くのか興味がありました」ある夜、馨は謎めいた弁護士マミヤに、高級ペントハウスに招待される。そこにいたのは始皇帝と名乗る男や、水からガソリンを精製した本多維富(これとみ)と名乗る男など奇妙な人々。彼らは世界を支える9つの柱がそれぞれ肉体を持った存在だという。一体どういうことなのか。「僕の小説はデビュー作の『太陽』の頃から、真面目にとらえれば壮大なSFになるし、そうでなければ単なるホラ話になるんですよね(笑)。今回は9つの柱が世界を支えているという僕のSFビジョンを、リアリズム小説に収めるために人間として登場させました」柱はおのおの、「運命」「効率」「斥力」「引力」「遠方」「祈り」などといった要素を担当する。「9つの要素の中では最初に引力を思いつきました。引力があれば斥力もあるだろうし、たとえば錬金術などは、小説自体が錬金術といわれていることからひらめいたもの。本多維富は日本海軍を騙した実在の詐欺師で、いつか小説に出したいと思っていました。遠方については、僕がこの小説を書いた際の一番の収穫」という遠方の柱は、現在ロケット開発など宇宙系のスタートアップに関わっている。「これまでの小説では、人類が地球から出ていかないまま煮詰まったらどういう精神状態になるかという思考実験をしていました。今回、遠方担当を登場させたことで、人類は宇宙に行くと方向転換したんです」ペントハウスでポーカーに興じる彼らだが、その場に「引力」の柱はいない。上田さんは小学生の頃、引力がなければ物質はバラバラになる、という発想から「引力」=「寂しさ」だと考えていたという。「いまだ変わらずそれで小説を書いているんですよね(笑)。ただ、寂しさはもう役割を終えたと感じています。満たされない思いはなくならないけれど、寂しさを解消しようと自家中毒を起こし、自殺などが起きている。これからは寂しさを紛らわす方法を探るのではなく、一人で穴を掘って勝手に進んでいいですよ、と提案したほうが優しく響くんじゃないかという気がします」作中、〈現代人は目的中毒〉という言葉も出てくる。しかし人生は、努力して目的を達成すれば幸せになるとは限らない。「正解や成功、到達点というものは存在しないんだと一回了承した上で、自分は何を譲って何を取るのかを考えていかなければいけない」そうした事実を改めて突き付けられた時、馨の心に芽生える思いとは。この最終場面まで書ききった上田さん自身にとって、“一人で穴を掘る”とはどういうことだろう。「とにかく今は小説を書きまくっています。その一瞬一瞬の集まりが、生きている実感に繋がるような気がしています」現在は、意外にもストレートな恋愛小説を執筆中。こちらも楽しみだ。『引力の欠落』大金を稼ぎながらも空虚さを抱く行先馨は、奇妙な招待を受け、世界を支える9つの要素を担うと語る人々と出会う。AlexaとGoogle、セロトニンなど現代的モチーフをちりばめた壮大な一夜の物語。KADOKAWA2090円うえだ・たかひろ作家。2013年、新潮新人賞の「太陽」にてデビュー。’15年「私の恋人」で三島賞、’18年『塔と重力』で芸術選奨新人賞、’19年「ニムロッド」で芥川賞、’22年「旅のない」で川端賞受賞。※『anan』2022年6月15日号より。写真・中島慶子インタビュー、文・瀧井朝世(by anan編集部)
2022年06月13日人気グループ・KAT-TUNの上田竜也が、24日からAmazon Prime Videoで配信されるAmazon Originalドラマ『GAME OF SPY』に出演する。東山紀之が主演する日本発の新感覚スパイアクションにおいて、新興犯罪集団“ファサル”のリーダー・景山透役に起用。“狂気の悪役”である景山の銀髪、首にタトゥー、片手にタバコを持ちながら舌を出すという衝撃のビジュアルが公開された。今作は、世界中の犯罪者からターゲットにされる日本を舞台に、依頼が入ると冷静かつ迅速に任務を遂行する法務省外局・公安調査庁に設置された極秘スパイ機関「GOS=Global Operation Service」の諜報員(スパイ)が、人知れずこの国を守るため活躍する姿を描く。主人公の羽柴猛を本作が配信ドラマ初主演となる東山が演じ、さらに小澤征悦、ローレン・サイ、植野行雄(デニス)、でんでん、松平健、田中泯、渡部篤郎らが脇を固める。上田演じる景山は関東一帯で勢力を拡大している新興の犯罪組織のリーダー。日本を狙うテロ組織・ムンドに協力し、羽柴たちGOSのメンバーと壮絶なバトルを繰り広げる。実は、先日解禁された予告映像でも狂ったように銃を放つ姿が映り込んでいた。上田は「撮影が始まる前からワクワクしていたので、本番も楽しく撮影することができました」と満喫した様子で語っている。30分×全10話構成で24日に#1~#4、7月1日に#5~#7、7月8日に#8~#10を配信予定。英語、中国語、韓国語の3言語字幕で、8月1日より順次世界配信される。■上田竜也(KAT-TUN)コメント今回、Amazon Originalドラマに出演させていただくことになりまして、とてもうれしく思います。役柄としては、悪役ということで、撮影が始まる前からワクワクしていたので、本番も楽しく撮影することができました。東山さんとの共演シーンは主にアクションシーンだったのですが、カットがかかるたびに、体を起こすために手を差し伸べてくれて、すごくジェントルマンに対応していただきました。世界配信ということで、世界中の1人でも多くの方々に見てもらえたら幸いです。
2022年06月08日『鉄男』『野火』などを手掛けてきた塚本晋也監督が、『斬、』以来4年ぶりとなる新作映画を始動。スタッフと出演者を募集している。物語は、終戦直後を生きる人々の姿を描く。同監督の『野火』『斬、』の流れを汲む作品となる。【塚本晋也監督メッセージ】新作を始動します。小さな映画ですが、今の時代に投げかける大切な作品にしたいと思います。スタッフは、一部大きな撮影がありますが、全体、少数精鋭で、静かに丁寧にものづくりのできる仲間を募集します。キャストの若い復員兵は、いわゆる軍人タイプの人でなく、柔らかな印象の方がありがたいです。多様な演技をお願いすることになります。どうぞ、よろしくお願いします。【募集するスタッフ】1.制作スタッフ(現場を円滑に進めるために、現場を周囲から支える仕事)2.技術スタッフ(撮影まわり。冷静で几帳面な人を望む)3.美術スタッフ(映画に映る人物、風景以外の全ての大道具、小道具を指す。工作をしたり物集めを協力できる人)4.衣装スタッフ(衣装を集める、あるいは作ることに力を貸せる人)1~4、期間、条件などは話し合いで決定。短い撮影なので何らかの経験のある方がありがたいとのことだが、通常の撮影方式と異なるので、経験者未経験者不問。撮影は7月なかばあたりから8月いっぱいの2~3週間ほど。9月に一部を回す可能性もあり。撮影の前の期間から、条件を話し合った上での参加となる(参加部門によって日程も変わるので、5月から9月までの都合も要連絡。また募集する要項も状況によって変動する可能性あり、ご容赦いただきたいとのこと)【募集するキャスト】1.若い復員兵。メインキャストの一人。7月の中盤から7月いっぱいまでの数日と、8月中盤か9月のいずれかの日にもう1日スタッフ、キャストとも履歴書に、顔写真(キャストは全身写真も)、協力できる期間(あるいはNGの期間)、どの仕事を希望するか、参加動機と連絡先(メールアドレス必須)などを記入。送り先は以下。〈履歴書の送り先〉170-0001東京都豊島区西巣鴨1-12-6シャリエ西巣鴨805「海獣シアター塚本晋也『終戦企画」」※5月12日(木)消印締め切り質問等は履歴書に記入してほしいとのこと。提出から2週間以内にメールにて返信した人に面接をする。塚本晋也のTwitterでも状況を伝えていく。塚本晋也Twitter:
2022年04月25日パルコ・プロデュース2022『2020』に出演する高橋一生が、企画から携わる本作への想いを語った。芥川賞作家・上田岳弘が作を、白井晃が構成・演出を手がける本作は、「2020年」を起点に人類の歴史や世界の終わりを綴る、高橋の一人舞台。上田文学の魅力を「同じテーマを書き続ける小説家の方が好きな僕にとって“人類の個と全を、過去と未来にわたって描く”作風がドンピシャでした」と述べる高橋は、デビュー作『太陽』(2013年)から彼の小説を愛読している。「人間の行き着く先はどこか、行き止まりになってしまうとしたらどんな状況か、まるで予言するかのような作品を上田さんは書いているんです」──。自身が共鳴する上田文学のおもしろさを「日ごろ小説を読まない方にも知って欲しい」と感じた高橋は、『4 four』(2012年)、『マーキュリー・ファー』(2015 年)、『レディエント・バーミン』(2016年)などで一緒に作品を立ち上げた白井であれば「僕の気持ちをわかってくださりそう」と信頼を寄せ、二人を引き合わせた。「作品が現実とリンクしていくさまを目の当たりにして、予言めいたタイミングで上演された『マーキュリー・ファー』のようなことがまた起きるのかもしれません、今回のタイトルからして」と笑う。劇中で、高橋は「クロマニヨン人」「赤ちゃん工場の工場主」「最高製品を売る男」「最後の人間」といった登場人物に扮する。自身の役どころを「お客さんと、人類の過去と未来を繋ぐようなキャラクター」と紹介しつつ、「打ち合わせで僕が上田さんにお話しした言葉が台本に盛り込まれていたので“高橋一生そのまま”と思ってもらってよいかもしれません」「役と自分、どちらかわからなくなってしまう瞬間を皆さんの前でお見せすることになりそう」と言及した。さらに「劇場にお客さんを入れるところからお芝居が始まっていて、アトラクション的に“体感”できる作品」と続き、「そのアトラクションを楽しむように観てもらい、たとえ局所的であったとしても皆さんの中に少しでも残り続けるものになったら、つくり手として励みになります」「そのために、まずは自分たちがおもしろいと思える作品をつくれたら」とコメントした。公演は、7月7日(木)~31日(日)に東京・PARCO劇場にて。その後、8月6日(土)・7日(日)に福岡・キャナルシティ劇場、11日(木・祝)に京都・京都劇場、18日(木)〜21日(日)に大阪・森ノ宮ピロティホールと巡演する。東京公演のチケットは、5月14日(土)より一般発売。取材・文:岡山朋代
2022年04月22日一般社団法人信州上田観光協会は、約1000本の桜が咲き誇る桜の名所 上田城跡公園一帯にて、“桜×文化芸術”をテーマとしたイベント『第19回上田城千本桜まつり』を、2022年4月1日(金)~4月10日(日)に開催することをお知らせいたします。千本桜まつり【イベント詳細】開催期間中、様々な催しをご用意しております。・華めぐりフォトサイクル上田城跡周辺を今話題のe-バイクに乗り、プロカメラマンが撮影テクニックをアドバイスします。・信州上田御朱印めぐりキャンペーン神社寺院検索SNSサービス「ホトカミ」との連動企画で、上田市内の対象神社寺院にて御朱印を集めてホトカミに投稿いただくと、信州上田の名湯「別所温泉の宿泊補助券」や「上田城千本桜まつりオリジナル御朱印帳」などを抽選でプレゼントいたします。・アルフォンス・ミュシャ-煌めきの女神たち-コラボ企画2022年4月8日~6月12日に上田市立美術館(サントミューゼ)にて開催する「アルフォンス・ミュシャ~煌めきの女神たち~」と連動し、千本桜まつり内での『ミッション』クリアでアルフォンスミュシャオリジナル缶バッチやポストカードが手に入ります。また、上田城跡公園内においても、元H2Oの赤塩正樹さんによる『上田城御花見コンサート~桜で思い出がいっぱい~』や、数々の名作を生んだ「映画のまちうえだ」の『ロケ弁フェア』上田城おもてなし物産展『上田城 二の丸横丁』では上田地域のご当地グルメや特産品などお買い求め頂けるなど、盛りだくさんの内容となっております。「Withコロナ」を念頭に、各種ガイドラインに沿った感染症対策を徹底して安心安全なイベントを開催致します。【開催概要】●名称 :『第19回上田城千本桜まつり』●期間 :2022年4月1日(金)~10日(日)●会場 :長野県上田市 上田城跡公園一帯(JR上田駅徒歩約12分)上田市中央商店街を中心とし市内全域●来場者:約5万 ※予想●主催 :一般社団法人信州上田観光協会※開催内容等、詳しくは「上田城千本桜まつり」公式ホームページをご参照ください 千本桜まつりポスター夜桜ライトアップ 詳細はこちら プレスリリース提供元:@Press
2022年03月29日上田晋也「4月6日から、くりぃむしちゅーの上田晋也さんがMCを務める日本テレビ系のバラエティー番組『上田と女が吠える夜』がスタート。現在のレギュラー番組の総数は12本になります」(スポーツ紙記者)’91年に相方の有田哲平とコンビを組み、昨年でデビュー30周年を迎えた上田。今では彼をテレビで見ない日はないほどの売れっ子となった。「豊富な知識と語彙力から生まれる鋭いツッコミは芸能界随一。周囲への気遣いもできて場を盛り上げることにも長けているので、多くの番組でMCに起用されるのもうなずけます」(同・スポーツ紙記者)毎日“しゃべくり”まくっている彼だが、オフの日は別の顔を見せているようで─。「上田さんは多忙の合間を縫って、小学6年生になる長男が所属している少年野球チームのコーチをやっているんです。このチームの実力はリーグでも中の上くらい。地域に根ざした野球チームですよ」(上田の知人)都内の野球場でユニフォームに身を包み確かに上田の趣味はスポーツ観戦。『Going! Sports&News(以下、Going!)』(日テレ系)のMCも務めるなど、スポーツへの造詣が深い。「昨年2月にポプラ社から発売されたエッセイ本『経験 この10年くらいのこと』には一緒にお風呂に入ったり、宿題を見てあげたりと長男の成長を喜ぶエピソードが多く書かれています。野球を通して親子の交流ができるのがうれしいのかもしれませんね」(前出・スポーツ紙記者)3月中旬のとある週末、都内の野球場ではユニフォームに身を包んだ上田の姿が目撃されていた。「この日は、息子さんが所属するチームの公式戦だったようです。上田さんもベンチの端に立ち、腕組みしながら試合の経過を静かに見つめていました。大きな声を出したり、指示を出したりすることはなかったです」(目撃した女性)試合に集中し、テレビで披露している自慢の話術は封印。惜しくも長男のチームは負けてしまい、選手たちは悔しそうな面持ちでグラウンドを後に。その後、球場の外で円になってミーティングを行うと、居残りで走り込みを始めた。「その日の夜は『Going!』の生放送があるので、試合が終わったらすぐに帰るのかなと思ったのですが、走っている子どもたちの様子をずっと見てあげていました。コーチもしっかりやっているんだなと感心しましたよ」(同・目撃した女性)普段から“寡黙な”コーチとしてチームに溶け込んでいるようだ。「時間の許す限りグラウンドに足を運んで、キャッチボールの相手をしたりシートノックを打ったりと至ってまじめ。番組を通して知り合ったプロ野球選手から教わった知識をレクチャーしているから、息子さんを含めチーム全体の技術はメキメキと上達しているようです」(前出・上田の知人)出演するスポーツ番組で長男を紹介する日も遠くない!?
2022年03月28日2022年1月19日付にて、YouTubeチャンネル『太田上田【公式】』では、トークバラエティ番組『太田上田』(中京テレビ系)のダイジェスト動画を配信中です。今回のゲストは、森泉さん。森さんは、くりぃむしちゅーの上田さんとは、2021年9月26日に最終回を迎えたトーク番組『おしゃれイズム』(日本テレビ系)で共演していました。同番組での森さんは、大きな目を見開いて白い歯を惜しげもなく見せ、豪快に笑いながら誰にでもいいたいことをいう『自由人』との印象でしたが…。今回は、どんな内容なのでしょうか。早速、動画をご覧ください。トークがスタートして間もなく、森さんは、太田さんのことを「クレイジーガイ」とコメント。それを聞いて、太田さんが、まるで『ガキ大将』のように嬉々として「クレイジーガール!」といい返している姿が、とても印象的でした。森さんは、「生まれ変わったら泉ちゃんになりたい」という上田さんが足を骨折していることに『絶妙なタイミング』で気付き、話の腰を折るという『天然ボケ』も披露。ほかにも、たまたま信号待ちで隣にいた年上女性に話しかけ、今ではその人が『飲み友だち』になったエピソードなど、やはり、かなりの『自由人』でした。上田さんは、そんな自然体でフレンドリーな森さんを『うらやましい』と思ったのかも…本動画で驚いたのは、森さんの性格が、実は『親譲り』だったことです。森さんのお母様も、道端で会った『見も知らぬ人』を自宅に招いて電話を貸したり、手持ちのパソコンを使わせたりしていたそうな…。森家の遺伝子、『侮るべからず』ですね。[文/AnyMama(エニママ)・構成/grape編集部]
2022年02月26日人生の先輩的女性をお招きし、お話を伺う「乙女談義」。1月のゲストは、イラストレーターの上田三根子さん。ラストとなる第4回は、フリーという働き方と、上田さんが考える“おもしろい絵”についてです。仕事で行き詰まったら、まず絵から離れます。長くフリーでこの仕事をやってきて、比較的楽観的な性格の私でも、いいとき、悪いときがあります。若いときは、なかなかアイデアが出ず、思うような絵が描けない…といったこともありました。そんなときは頑張りすぎず、思い切って絵から離れてみる。ラッキーだったのは、小さい頃からインドア派なので、旅行したり外に遊びに行かなくても、家の中で気分転換ができるんです。最近はBTSを見ることが、最大の気分転換です。私はもともと「満員電車は無理…」という気持ちから、会社員の道は選ばなかったのですが(笑)、いわゆる会社員にならず、フリーで働いたり、起業したりする人が以前に比べて増えていると聞きます。そういう働き方をしている先輩からアドバイスができるとすると、あまり物事を深刻に捉えず、楽観的に考えること、そして流されることを拒まないことが、意外と大事かもしれません。少し肩の力を抜いてみると、いいですよ!ただ上手い絵より、おもしろい絵がいい。以前から、学校で若い人にイラストレーションを教えています。例えば「私の部屋」という課題を出すと、自分の部屋の全体像を描く人もいれば、部屋の一部、あるいは置いてあるものだけを描いてくる人もいる。解釈が多様で、みなさんの絵を拝見するのはとても楽しいです。先生をやっていて思うのは、イラストレーションで大切なのは、“絵でなくてはいけない”絵であることだと思います。つまり、写真のように描くのであれば、写真を使えばいいわけで、絵だからこそ表現できる、そういうものがある絵を描いてほしい。“上手いけどおもしろくない絵”より、“そんなに上手くなく改良の余地はあるけれど、でもおもしろいセンスがある絵”のほうが、イラストレーターとしては可能性があるのでは、と思いますね。私も自分の絵柄が確立できたのは、30代後半でした。たくさん描くことで見えてくることもあります。いろいろ描いて掘り下げて、自分の表現を見つけてください。うえだ・みねこ1949年生まれ、埼玉県出身。セツ・モードセミナーを卒業後、イラストレーターに。日本のファッション雑誌黎明期から雑誌にイラストを描き、その後、広告でも活躍。ライオンの薬用泡ハンドソープ「キレイキレイ」のイラストでもお馴染みです。※『anan』2022年2月2日号より。写真・中島慶子(by anan編集部)
2022年01月30日人生の先輩的女性をお招きし、お話を伺う「乙女談義」。1月のゲストは、イラストレーターとして50年以上仕事をされてきている、上田三根子さん。第3回は、仕事をするうえで大切にしていることについて伺いました。個性を確立するには、譲れないものを持つ。イラストレーターというのは自分の描きたい絵を描く仕事というより、オファーがあって成立する職業。なので私自身は「これを描いて世の中に知らしめたい!」という気持ちは希薄かもしれません。「季節は冬で、女の子が一人いて、ちょっと寂しい感じで…」のように断片的な情報をもらい、それをどう自分なりの絵に落とし込んでいくか、それを考えるのが私の仕事だと思います。ラフを見せ、依頼主とキャッチボールをしながら仕上げていく感じが、とても楽しく、好きです。この仕事をするうえで大切にしているのは、ありきたりですが、“自分らしさ”。画風やモチーフ選びで流行に流されず、“ここは譲れない”というものを持つことが大事です。それが、誰が見ても“これはさんの絵”とわかってもらえる個性に繋がります。まずは自分を知り、好きなものを見つけ、そこを掘り下げていく。たぶんどの仕事でも、それは大事なことなのではないか、と思います。どんな小さな仕事でも、きっと誰かが見ています。ハンドソープ「キレイキレイ」のキャラクターイラストを、1997年より手掛けています。主婦雑誌に描いた絵を見たライオンの方が、私のイラストをパッケージに使いたいと、お声がけくださいました。当時、イラストが描かれたハンドソープは他になく、代理店の方に「こういう商品は、売れないと2か月くらいで棚からなくなるんですよ」と言われ、“私の絵のせいで売れなかったら…”と、ものすごいプレッシャーを感じたのを覚えています。でもおかげさまで25年。2か月で消えなくて本当によかった(笑)。ちなみにその商品のCMで、3Dになったキャラクターを見たゲームクリエイターの方からお声がけいただき、ゲーム『ぼくのなつやすみ』が完成した、なんてこともありました。仕事って、どこで誰が見てくれているかわからない。だからどんな小さいものでも、絶対手を抜いてはダメなんですね。その思いは、今この歳になっても変わりません。うえだ・みねこ1949年生まれ、埼玉県出身。セツ・モードセミナーを卒業後、イラストレーターに。日本のファッション雑誌黎明期から雑誌にイラストを描き、その後、広告でも活躍。ライオンの薬用泡ハンドソープ「キレイキレイ」のイラストでもお馴染みです。※『anan』2022年1月26日号より。写真・中島慶子(by anan編集部)
2022年01月23日人生の先輩的女性をお招きし、お話を伺う「乙女談義」。イラストレーター・上田三根子さんの第2回は、仕事を始める前の学生時代のお話と、売れっ子ではなかった20代のエピソードです。人生で最初の仕事のギャラに、びっくり。高校卒業後に入った美術学校では、週に3回通い、絵を描いていました。校長の長沢節先生が講評をしてくれるんですが、入学して最初に描いた人物水彩を先生が褒めてくれたのを、今でもよく覚えてます。入学して何年目かに、学校の紹介で、『週刊平凡』という雑誌で、“愛と性の悩み相談室”というコーナーのイラストを描きました。確か、白黒のイラストを5枚描いた。それが人生で最初の仕事でした。とはいえまだ学生でしたし、正直雑誌に載るのかもわからない、と思っていたら、本当に載り、さらに現金書留でギャランティが支払われた。恐る恐る封を開けると、その中には、当時のOLさんの月給の半分近い金額が入っていて、もうびっくり!!5カット絵を描いただけでこんなにもらえるなんて、イラストレーターってなんて素晴らしい仕事だろう…って思ったのは事実です。でも新人の頃そんな高いギャラをいただけたのはそのときだけでしたけど(笑)。流行と違う画風でも諦めなかった20代。卒業後、私は絵を仕事にすることができましたが、当時は雑誌もどんどん創刊していて、新人でも、それなりに仕事はありました。イラストレーターを志す人も、今より少なかったですしね。ただ、20代の間は“描きたい絵”を描けることはほぼなかったです。当時は、写実的に描く画風“スーパーリアル”というのが人気で、私のようなカジュアルなタイプの絵は流行っていなかったんです。なので、洋裁雑誌に布の裁断図や編み物の編み目の図解、髪にカールをつける方法など、本当になんでも描きました。ただ、確かに自分の画風は流行っていなかったし、忙しくもなかったけれど、もともと私がのんきな性格だからなのか、特に不安はなく、描けることが嬉しかった。あの頃は、“今日より明日は良くなる”というような楽観的な雰囲気があったからなのかも。それと比べると、今の時代はシビアです。でも、絵を志す人には、希望を見つけて頑張ってほしいと願っています。うえだ・みねこ1949年生まれ、埼玉県出身。セツ・モードセミナーを卒業後、イラストレーターに。日本のファッション雑誌黎明期から雑誌にイラストを描き、その後、広告でも活躍。ライオンの薬用泡ハンドソープ「キレイキレイ」のイラストでもお馴染みです。※『anan』2022年1月19日号より。写真・中島慶子(by anan編集部)
2022年01月15日2021年1月13日、お笑いコンビ『よゐこ』の濱口優さんと、妻でタレントの南明奈さんが新型コロナウイルス感染症(以下、コロナウイルス)に感染したことを、所属事務所が発表しました。弊社所属のよゐこ 濱口優が、新型コロナウイルスに感染していることが確認されましたので、ご報告申し上げます。1月12(水)に発熱の症状が出たため、PCR検査を受けたところ、本日陽性の検査結果が出ました。現在は保健所の指示に従って療養しております。妻の南明奈さんも合わせてPCR検査を受けたところ、陽性の検査結果が出ましたので同じく保健所の指示に従って療養しております。松竹芸能株式会社ーより引用所属事務所によると、濱口さんとコンビを組む有野晋哉さんは濃厚接触者に該当せず、PCR検査の結果も陰性だったとのこと。発表後、SNSには濱口さん夫婦を心配する声があふれました。ファンの声を受けて、同月14日に、有野さんは濱口さんと2人で出演しているYouTubeチャンネル『よゐこチャンネル』を更新。濱口さんからファンに寄せられたメッセージを代読しました。完全復帰にはまだ数週間かかるかもしれませんが、『一福神』が一周短くしてくれるので、2人そろっての『よゐこチャンネル』はしばらくお待ちください。ご心配をおかけします。かならず戻るので、待っててください。みなさま、感染にはくれぐれもご注意ください。よゐこチャンネルーより引用有野さんによると、『一福神』とは濱口さんが創作した、すべてのものを1に戻してくれる神様。スタンプを自作するほどお気に入りで、ご利益で早く治ると思っているようです。動画のラストで、有野さんは次のように視聴者に呼びかけました。みなさんは手洗い、換気、消毒をしっかりして、医療従事者の方にご迷惑をおかけしないように日々の生活を送ってください。よゐこチャンネルーより引用『よゐこ』の2人からのメッセージは、多くの視聴者に届いたようです。投稿には、温かなコメントが殺到しました。・ご夫婦が元気になるよう、祈っています。・容体がひどかったらどうしようと思っていました。安心しました。・どうか、経過に関わらずお大事になさってください。・お二人での配信が再びできる日を心待ちにしています。病からの回復には、体力を使うもの。あせらずゆっくりと治し、全快の知らせを届けてほしいですね。[文・構成/grape編集部]
2022年01月14日川崎鷹也の新曲「Be yourself(ビーユアセルフ)」が配信リリース。細田佳央太主演ドラマ『もしも、イケメンだけの高校があったら』の主題歌となる。川崎鷹也初のドラマ主題歌は新曲「Be yourself」「魔法の絨毯」の総ストリーミング回数が1億3千万回を突破したシンガーソングライター川崎鷹也。2021年12月15日(水)には初のメジャーオリジナルアルバム『カレンダー』を発売するなど、精力的に活動している。そんな川崎鷹也が、自身初となるドラマ主題歌を制作。新曲「Be yourself」はドラマ『もしも、イケメンだけの高校があったら』の主題歌として書き下ろしたもので、いつまでも理想ばかりを追いかけて本当の自分を見失いがちな日々の中で、“自分らしさ”とは何かを模索し成長する事の大切さを歌っている。新曲「Be yourself」MVに=LOVE佐々木舞香が出演新曲「Be yourself」のミュージックビデオには、指原莉乃がプロデュースする=LOVE(イコールラブ)の佐々木舞香が出演。渋滞している一本道を“人生”に例えて、楽曲の世界観を表現した。ドラマ『もしも、イケメンだけの高校があったら』主題歌になお、2022年1月15日(土)より放送スタートするテレビ朝日土曜ナイトドラマ『もしも、イケメンだけの高校があったら』は、秋元康が企画・原作を手がける「イケメン」だらけの青春学園物語。「全国選抜高等学校イケメン大会」の名門校・美南学園に通うことになった平凡な高校生・池田龍馬が、目標に向かって突き進む姿を描く。【詳細】川崎鷹也 新曲「Be yourself(ビーユアセルフ)」配信日:2022年1月21日(金)■テレビ朝日土曜ナイトドラマ『もしも、イケメンだけの高校があったら』放送日程:2022年1月15日(土)~ 毎週土曜日よる11:00~11:30放送局:テレビ朝日系24局
2022年01月14日人生の先輩的女性をお招きし、お話を伺う「乙女談義」。1月のゲストはイラストレーターの上田三根子さん。「キレイキレイ」の絵を描いている方ですよ!第1回は、「“絵が好き”と思ったのは、3歳の頃でした」です。“絵が好き”と思ったのは、3歳の頃でした。絵を描くのが好きだな、と思ったのは、たぶん3歳くらいでしょうか…。私は終戦の4年後に生まれたので、当時はまだまだ物がそんなに潤沢にはない時代。新聞紙に絵を描いていたようで、なんとそれが今でも残っているんです。何を描いていたかというと、ベレー帽をかぶり、がま口バッグをぶら下げた女の子の絵。今の自分の絵と、描いているものが変わらないんです(笑)。小学校に上がってからは、マンガの模写なんかもしましたね。でも正直それよりも、自分が着たい洋服、住みたい部屋、欲しいものなんかを好きに描くほうが楽しいな、とは思っていたので、絵は好きでしたが、将来はマンガ家、とも思っておらず。というか、いま振り返ると、絵が仕事になるなんてことは、まったく思ってなかったですね。そんな仕事、知らなかったですし。それが、幼い頃と同じような絵を、この歳になっても職業として描いているとは…。人生は不思議です(笑)。自分の意志を貫いて、進学先を決めた。小学校の頃からお洋服やおしゃれが大好き。中学で洋楽に目覚め、そして高校2年生でビートルズに出合います。もうそこからは勉強はそっちのけ(笑)。卒業後も絵を描きたいと思い、美術学校のセツ・モードセミナーに進学することに…といっても、そこからが意外と大変でした。私の高校は進学校で大学進学を希望する人が多かったから、進路指導の先生は「1年間勉強して、美大に行って先生になったら?」。両親は口には出していなかったけれど、地元の国立大学に行って、先生になってほしいって思ってたみたいです。でも私は、自分の意志を貫いて、親にも相談せずセツに願書を出しに行って。入学式の当日の朝まで、玄関で「お金を出す、出さない」と父親にああだこうだ言われた記憶がありますね(笑)。結局、しぶしぶですが出してくれたおかげで、学校に通えて、今がある。感謝もしていますが、同時に意志を貫いてよかったです。うえだ・みねこ1949年生まれ、埼玉県出身。セツ・モードセミナーを卒業後、イラストレーターに。日本のファッション雑誌黎明期から雑誌にイラストを描き、その後、広告でも活躍。ライオンの薬用泡ハンドソープ「キレイキレイ」のイラストでもお馴染みです。※『anan』2022年1月12日号より。写真・中島慶子(by anan編集部)
2022年01月08日クリスマスイブの12月24日、安倍晋三元首相(67)が公式YouTubeチャンネル(あべ晋三チャンネル)に「ピアノを弾いてみました」と題して7分ほどの動画を投稿し、話題を呼んでいる。投稿した動画は、10月に開催されたジャパン・スピリットコンサート2021のために撮影したピアノ演奏ビデオを、自身のYouTubeチャンネルで公開したもの。NHKの東日本大震災復興支援ソング「花が咲く」を、やや緊張した面持ちながらも、なめらかに弾いているのだ。この動画にネットでは、シンパもアンチもザワついた。《健康を取り戻しピアノに向かう余裕に拍手》《上手くて草》《安倍晋三×ピアノなんて組み合わせ、まったく予想してなかった》動画の中で安倍氏は、「実は私はピアノを小学校1年生時ぐらいまでやっていて、せいぜいバイエルを終える程度」と、恥ずかしそうに60年ぶりに練習したことを明かしている。首相を辞任する理由の一つとなった持病の悪化から1年以上たち、すっかり体調も良くなっているようだ。安倍氏は2021年11月、自民党最大派閥・清和研の会長を衆院議長になった細田博之(77)の後を受けて就任。“安倍派”の領袖となり、岸田文雄首相(64)も常に顔色をうかがわなければならない存在となっている。「総裁選で岸田首相が勝利したのも、安倍氏の支援あってのことでした。先日岸田政権が打ち出した“アベノマスク”廃棄の方針を打ち出すのにも、首相が直接安倍氏に何度か電話するくらい気を遣っています」(官邸担当記者)だが、“キングメーカー”として振る舞い出している安倍氏が「ピアノを弾いてみた」動画を投稿した背景を、ある自民党幹部はこう皮肉る。「わざわざピアノを弾いた動画をYouTubeに投稿したのは、単なるイメージアップということ以上に、林さんを意識しているからなんじゃないかと思いましたよ」■安倍氏が警戒するのは、政界屈指の“バンドマン”“林さん”とは、林芳正外相(60)のことだ。林氏といえば、前回の衆院選で参院議員から衆院議員に転じるために、党本部の方針に反旗を翻す形で、山口3区から出馬。当時現職の河村建夫元官房長官を破って当選を果たした。「林さんは以前から、『首相を目指す』と公言し、2012年の自民党総裁選に出馬したこともあります。所属する岸田派のなかでもキャリアは十分で、早くも“ポスト岸田”の有力候補とされています。林さんは、12月上旬にイギリス・リバプールで行われたG7外相会合の夕食会が開催されたビートルズ・ストーリー博物館で、ジョン・レノンの代表曲『イマジン』をピアノで弾いていたことが話題になりました。じつは彼は、永田町でも有数のバンドマンなんですよ」(同前・自民党幹部)じつは林外相は、Gi!nz(ギインズ)という自民党所属議員で構成される音楽ユニットに所属し、ピアノを担当しているのだ。「ギインズはアルバムを2枚出していて、林さんのピアノの腕前はプロ級ですよ。小さいころからのビートルズファンで、ベースやギターも非常に上手いし、バイオリンも弾ける。昔っからバンドをやっていることは有名で、政界であれだけ楽器を弾きこなせる人はそうそういませんよ」(自民党中堅議員)そんな林氏と安倍氏には浅からぬ因縁がある。「安倍家と林家はともに下関市が地元で、中選挙区制時代の父親の代は激しい選挙戦を繰り広げていました。安倍さんの父・晋太郎さんは福田赳夫元総理の側近で、林さんの父・義郎さんは田中角栄元総理の側近だったことから、“下関の角福戦争”とまで言われたほど。小選挙区制の時代に入ると、下関市の山口4区は晋太郎さんに、義郎さんは比例中国ブロックに回って決着しました」(前出・自民党幹部)だが、再び不穏な空気が流れているのだという。「一票の格差是正のために、現在4つある山口県の小選挙区が、2022年以降の衆院選から3つに減る見通しです。しかし下関市を含む新しい選挙区をめぐっては、安倍氏と林氏双方の支持者の間で、どちらを公認候補とするか、早くも緊張感が漂っています。安倍氏は選挙がめっぽう強いので山口県連は総出で支持していると思われがちですが、じつは県連のなかには林氏のシンパが多く、だからこそ山口3区で河村氏を破ることができたといわれています」(与党担当記者)歴代最長の在任期間記録を樹立した安倍元首相といえど、選挙の強さにも陰りが見えてきた。「2017年の総選挙では、安倍さんは10万票以上集めていましたが、前回は地元に入って選挙戦を戦ったのにも関わらず、得票数は約8万票と、約2万票も減らしています。下関市には今でも林さんを支持する人も多いし、“再び山口県から首相を”という期待を林さんに寄せる声は根強いものがあります。ゆえに今度の区割り変更には、安倍さんもあぐらをかいたままではいられないという状況があるのです」(前出・自民党幹部)“下関のピアノ戦争”が泥仕合とならなければいいが――。
2021年12月28日川崎鷹也が「blackboard -One Cut Live Show-」に出演することが決定した。「blackboard -One Cut Live Show-」は、2020年に「blackboard」としてスタートした、アーティストのパフォーマンスを届ける音楽系YouTubeチャンネル。今回川崎が披露するのは、12月15日に発売される初のメジャーオリジナルアルバムのタイトル曲「カレンダー」で、全面LEDスタジオにてワンカットライブショーとして収録された。動画は12月10日19時にプレミア公開となる。川崎鷹也「カレンダー」(blackboard version)※12月10日(金) 19:00~プレミア公開<リリース情報>川崎鷹也 初のメジャーオリジナルアルバム『カレンダー』2021年12月15日(水) 発売●初回限定盤(CD+DVD):3,200円(税込)川崎鷹也『カレンダー』初回限定盤ジャケット●通常盤(CD):2,600円(税込)『カレンダー』通常盤ジャケット【CD収録内容】M1. カレンダーM2. 僕と僕M3. Young SongM4. ヘイコウセカイM5. あなたへM6. ありがとう、ありがとうM7. 明日未来M8. ぼくのきもちM9. 道しるべ川崎鷹也「カレンダー」MV川崎鷹也「Young Song」MV川崎鷹也「ぼくのきもち」MV【初回限定盤特典映像】・「カレンダー」Music Video・「Young Song」Music Video・JKT / MV Shooting Making Movie・Special Acoustic Studio LiveカレンダーYoung Song魔法の絨毯あなたへほろ酔いラブソング予約リンク:関連リンク川崎鷹也 オフィシャルHP川崎鷹也 オフィシャルYouTube川崎鷹也 オフィシャルTwitter川崎鷹也 スタッフTwitter川崎鷹也 オフィシャルInstagram川崎鷹也 オフィシャルTikTok
2021年12月09日亀梨和也10月19日から始まった『一撃解明バラエティ ひと目でわかる!!』(日本テレビ系)が好評だ。「世の中の疑問や今まで知っているようで知らなかったことを1枚の写真から解き明かしていく番組。KAT-TUNの亀梨和也さんがMCを務め、高嶋ちさ子さんと『チョコレートプラネット』の2人がレギュラー出演しています。亀梨さん単独でバラエティー番組の司会を務めるのは初めてです」(スポーツ紙記者)番組の“顔”となることもあり、亀梨は地道な努力を怠らない。「今後は“解明”する映像を亀梨さんがロケに出て撮ることもあるので、カメラワークを勉強していますよ。出演するゲストの下調べも欠かしませんし、スタッフの間でも“頼もしい”と評判なんですよ」(芸能プロ関係者)ここ数年は、アイドルだけでなく、幅広い分野で活躍している。「9月にNHKで放送されたドラマ『正義の天秤』で主演を務め、来年WOWOWで放送される連続ドラマ『正体』でも主演を務めることも決まっています。2010年から出演している日本テレビ系のスポーツ番組『Going! Sports&News』の解説も安定してきました」(同・芸能プロ関係者)■上田晋也の代役を務めて痛感俳優、MC、キャスターといずれも好評だが、本人は現状に甘んじていない。「周囲に、“スポーツの歴史や背景まで、もっと勉強したい”と話していますよ。今年の夏、『Going!』でMCを務める上田晋也さんが新型コロナウイルスに感染したため、亀梨さんが番組のメインMCに近い役割をすることに。スタッフの間では“亀梨くんのおかげで助かった”という声も上がっていましたが、亀梨さんはそこで自分の足りないところを自覚したようです」(テレビ局関係者)勉強する手段を模索する中で、関心を示したのが─。「大学の通信課程に興味を持っているんです。どこの大学に行くなどの具体的なことは決まっていませんが、空いた時間を使ってスポーツの勉強ができる通信教育に魅力を感じているようです」(同・テレビ局関係者)亀梨は中学1年生のときにジャニーズ事務所に入所。2006年にKAT-TUNがデビューしてからは、多忙な毎日を送っていたこともあり、大学には進まなかった。そんな彼が今、大学に惹かれているのには、こんな背景が。「30代後半になり、今後の“キャリアプラン”を考えているのでしょう。特に、10年以上続けてきたキャスター業にはさらに力を入れたいようです。実際の大学に社会人枠で通うのは難しいかもしれませんが、通信制であれば仕事と両立することも可能だと思いますよ」(前出・芸能プロ関係者)きちんと先のことを考えて行動する亀梨。もう“ギリギリ”で生きるのは卒業ずみ!?
2021年11月09日映画『ポプラン』が、2022年1月14日(金)より全国公開される。監督は『カメラを止めるな!』の上田慎一郎。『カメラを止めるな!』上田慎一郎監督の最新作上田慎一郎は、2018年に公開した『カメラを止めるな!』で、映画業界に旋風を巻き起こした気鋭監督。『カメラを止めるな!』は興行収入31億円を叩き出し、アカデミー賞受賞監督ミシェル・アザナヴィシウスによるフランス版リメイク作品も2022年に公開予定だ。そんな上田慎一郎の最新作となるのが、彼が9年間温め続けたという映画『ポプラン』。カルト映画ファンの上田監督が、カルト的な題材を普遍的なエンターテイメントに昇華させた異色作で、奇妙かつシュールな世界観が展開される。家出したイチモツを捕まえろ?!衝撃作にして問題作との呼び声高く、その全貌が注目されている『ポプラン』。「家出した“イチモツ”を捕まえろ」をキャッチコピーにしており、主人公・田上が家出した「アレ」=「ポプラン」を追いかける内容のようだ。一見キワモノにも思えそうなコピーだが、その結末は予想を裏切るものとなっており、最後には想像を超える地点にまでたどり着くという...。主演は『メランコリック』皆川暢二主人公を演じるのは、『メランコリック』で主演・プロデューサーを務めた皆川暢二。『メランコリック』は、『第31回東京国際映画祭 日本映画スプラッシュ部門』で監督賞を受賞し、「ウディネファーイースト映画祭」では新人監督作品賞に選出されている。【詳細】映画『ポプラン』公開日:2022年1月14日(金)テアトル新宿ほか全国公開出演:皆川暢二、アベラヒデノブ、徳永えり、しゅはまはるみ、井関友香、永井秀樹、竹井洋介、鍵和田花、朔太郎、西本健太朗、佐藤旭、清瀬やえこ、上田耀介、茨城ヲデル、藤野優光、高木龍之介、原日出子、渡辺裕之監督・脚本・編集:上田慎一郎音楽:鈴木伸宏、Lee Ayur企画・制作:PANPOCOPINA配給:エイベックス・ピクチャーズ
2021年10月23日アイドルグループ・KAT-TUNの上田竜也が主演を務める、パルコ・プロデュース2021 『Birdland』が9日に初日を迎え、キャストが開幕前のコメントを寄せた。同作はイギリスを代表する劇作家サイモン・スティーヴンスの戯曲で、2014年にキャリー・クラックネルの演出により、イギリス・ロイヤルコート劇場で世界初演を迎えた。世界的な人気の絶頂にあるロックスター・ポール(上田)だが、世界ツアー最後の一週間、終わりに近づくにつれ精神が不安定になっていく。富や名声によって変えられ、観衆に“スター”として消費されていく一人のロックスターの物語を描く。上田のほか、安達祐実、玉置玲央、佐津川愛美、目次立樹、池津祥子、岡田義徳が出演する。上田は孤高のロックスター・ポールを繊細に演じ、実力派俳優たちはポールをとり巻く人々を何役も演じ分ける。ピアノの生演奏や映像を駆使した演出で重層的でスタイリッシュな舞台を繰り広げる。東京公演はPARCO劇場にて9月9日~10月3日、愛知公演は刈谷市総合文化センターにて10月9日、京都公演は京都劇場にて10月15日~18日、福岡公演は久留米シティプラザ ザ・グランドホールにて10月30日~31日。○演出・松居大悟 コメント遠いけど近くて、暗いけど明るい。吐息まで届きそうな気がする。今まで客席で笑ったり泣いたり衝撃を受けたりしたPARCO劇場に入って、Birdlandを初めて浮かべた時に、なんとなくそう感じて。お、いいぞ、なかなかどうして匂ってくるような鋭さがあるぞと、不安を塗り潰す高揚感がありました。本日より、舞台『Birdland』開幕します。何年もこの戯曲を準備して、1ヶ月間マスクで稽古して、劇場で照明や音響と組み合わせて。新PARCO劇場になって初めてピンスポットを使ってないんです。それは別に主張することじゃないか。無理やり答えを出さずに、答えを出さないという答えを確かめ合える座組です。9年前に青山円形劇場で演出した時に「彼にはまだ円形劇場は早い」と言われたことは忘れられないけれど、あの時以来の海外戯曲。でも今、劇を届ける自信があるのは、あの時よりも周りの顔つきが見られているから。マスクで顔わからないけど。まだ実感は追いついてないけど。ゴジゲン的には、目次がどう立ち向かうのかもポイントです!戯曲の危うさ、小劇場の泥臭さ、スタッフによる繊細さによって、面白い作品ができていると思っています。無事に幕をあけて、最後まで無事に走り抜けて、見にきた人も全員無事であってほしいです。"生きたい"と思う劇です、なにより生きていてください。劇場のガイドラインに則って、健康にお越しくださいませ!○上田竜也 コメント誰も体調を崩すことなく無事に本番を迎えられるということに、まず喜びを感じております。そして今は、この作品がどんな風に感じてもらえるのかすごく気になっています。相手、観客に訴えかける作品なので、一人一人の捉え方は違うでしょうし、それぞれどういう風に思い、何を感じて帰られるのかということがとても楽しみで、幕が上がるのを待っています。コロナ禍でいろいろな判断がなされる中、それでも足を運んで来てくださる方々には本当に感謝しています。その分、楽しみにしていただいた期待以上のものをお見せできるよう、キャスト・スタッフ一丸となって作品に魂を込めていきますので、是非さまざまな感情を持って帰っていただけたらと思います。○安達祐実 コメント演出家の松居さんは「自分の言うことだけが正解ではない」といつもおっしゃっていて、皆さんの意見を受け入れ、一緒に考えながら作っていく方。こうした稽古過程は今までの舞台では経験がなかったので、すごく面白かったですし、連帯感を築くこともできて、すごくいい稽古だったと感じています。皆さんが役を作っていく過程を間近で見れて「こういう風になるんだな、舞台ってこうやって出来上がっていくんだな」と、ひしひしと感じることができ、とても素敵な時間でした。本番が始まっても変化していく作品だと思うので、実際にお客さんの前で演じてみたとき、どういう風に受け取ってもらえるのか、とても楽しみですし、お客様も観た回によって感じ方は違うかもしれない。(一度観ても)決め込まないで、ドライアイスの煙みたいに、あっちに行ったりこっちに行ったり動いていく様子を、一緒に楽しんでもらえたらと思っています。○玉置玲央 コメントまず、このような状況下で初日を迎えられることを大変嬉しく思います。演劇というのは演者とお客様が同じ空間、時間を共にして初めて成立するものです。勇気を出して劇場に足を運んでくださるあなたと、目に見えない『何か』を共有することが出来るのは本当に嬉しいです。大千穐楽まで座組一同、誰一人欠けることなく無事に走り切り、一人でも多くのお客様とその『何か』を共有出来るように、誠心誠意やらせていただきます。○佐津川愛美 コメント今回は、皆さんが数役演じたり、劇中では転換もあったりなど、チームワークがすごく大事な作品で、稽古で試行錯誤しながら詰めていきました。本番でさらにチームワークを高めていきたいので、皆で楽しみながら出来たらいいなと思います。この作品は、主人公であるポールの人間性、人間らしい部分が描かれています。一人の人の人生ということもそうですし、周りの気持ちだったりが繊細に描かれている作品ですので、観客の皆さんも一緒にこの世界に入ってもらえたら、更に楽しんで頂けると思います。あとは、怪我無く健康に舞台に立てることを目標にやってきたので、千秋楽まで無事に完走できたらと願っています。○目次立樹 コメントこの最高のチームで、がっぷり四つに向き合い、日々この『Birdland』を高めてきました!世界各国で上演し続けられているこの人気作品が、僕らの手によってどんな風に仕上がったのか、ぜひみなさんに見届けていただきたいです!舞台でありながら、さらに生々しく訴えかける、刺激的なステージをお届けします!応援なにとぞよろしくお願いします!○池津祥子 コメントもうすぐ皆様に劇場でお会い出来るのが何より嬉しいです!演出の松居さんが「僕達のBirdlandを作りましょう」と挨拶して始まった約一ヶ月の稽古。人見知り気味なキャスト陣が徐々に距離を縮めながら、熱い想いをぶつけ合って創り上げた作品になったと思います。そしてこれからはお客様の前で本番を重ねて変化していくであろう『Birdland』を私も目一杯楽しみたいと思います。PARCO劇場でお待ちしております!○岡田義徳 コメント僕にとって思い出深いPARCO劇場でのお芝居です。劇場が新しくなってからは初めてのPARCO劇場での舞台で、それがこの作品で良かったなと本当に思っています。どう伝わるかっていうのは、観に来た人の数だけあると感じる作品なので、これという答えはないかもしれませんが、「何かこういうことが言いたかったんだろうな」とそれぞれに感じ取って帰ってもらえたら嬉しいです。撮影:引地信彦
2021年09月09日第42回日本アカデミー賞に多数ノミネートを果たした『カメラを止めるな!』上田慎一郎監督の劇場用長編第二作目となる『スペシャルアクターズ』(19)が、dTVで配信開始した。「作家主義」×「俳優発掘」を掲げて2013年に始動した「松竹ブロードキャスティングオリジナル映画プロジェクト」の第7弾企画として制作された同作。『カメラを止めるな!』に引き続き、上田監督がワークショップを経て選出したキャストとともに作り上げた。主人公は、極度の緊張状態に陥ると気絶してしまう癖を持つ、売れない俳優の大野和人(大澤数人)。ある日、5年ぶりに再会した弟が所属する「スペシャルアクターズ」という俳優事務所を紹介されるが、そこで請け負っているのは、一般の依頼者から受けた相談や悩み事を「役者の芝居」によって解決するという一風変わった仕事だった。金欠のため「スペシャルアクターズ」の仕事を手伝い始めた和人は、「カルト集団から旅館を守ってほしい」という依頼に対応する中心メンバーとして「芝居」に参加することに。そして、物語は芝居に芝居が重なり合い、予想外の方向へ展開していく。気絶癖を隠しながら、果たして和人はミッションを成功させることができるのか?
2021年09月06日ソニーグループが立ち上げた「新型コロナウイルス・ソニーグローバル支援基金」が新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の影響を受けているクリエイター、製作スタッフ、俳優の継続的な創作活動を支援するために立ち上げた映画製作プロジェクト『DIVOC-12』より、本ポスターと追加キャストが解禁された。この度解禁された本ポスターは、『DIVOC-12』に集まった12本の作品同様に、色と太さが全く違う12本の線が描かれ、そこに12の物語を彩る、豪華俳優陣が堂々集結したビジュアルに仕上がっている。そしてそこに添えられた「お楽しみはこれからだ!」のコピーが意味するとおり、誰も観たことがない新しいエンターテインメントの形である本作に期待せずにはいられない。また本ポスターの解禁に併せて、各作品の脇を固める豪華追加キャストも明らかになった。藤井道人監督作品『名もなき一篇・アンナ』で横浜流星演じる喪失感を抱えたまま生きる男の前に現れた女性・アンナを演じるのは、2014年に国営中国中央テレビのオーディション番組「来吧!灰姑娘」でグランプリを獲得、活動拠点を日本に置きSNSでも話題のロン・モンロウ。上田慎一郎監督作品『ユメミの半生』でミニシアターの支配人を演じるのは、『鉄男』でローマ国際ファンタスティック映画祭グランプリを受賞、俳優としても活躍する映画監督・塚本晋也。そして『カメラを止めるな!』でタッグを組んだ濱津隆之が、松本穂香演じるユメミの父親を演じる。ほかの作品にも渋川清彦、松浦祐也、円井わん、渡辺いっけいなど個性溢れるキャストが勢揃いしており、彼らがどんな表情を見せてくれるのか、期待が高まる。『DIVOC-12』は10月1日(金)より全国にて公開。(text:cinemacafe.net)■関連作品:DIVOC-12 2021年10月1日より全国にて公開©2021 Sony Pictures Entertainment (Japan) Inc.
2021年08月24日「12年間『Going! Sports&News』にレギュラー出演する上田晋也さんは、ロンドン、ソチ、リオ、平昌五輪と夏冬4大会連続で現地取材。今回の東京五輪でもスペシャルサポーターとして活躍が期待されましたが、7月24日にコロナ陽性が判明して出演できなくなりました。困り果てた日テレの窮地を救ってくれたのは、『Going~』で共演する亀梨和也さん(35)だったんです」(日本テレビ関係者)日本テレビは東京五輪期間中、特別中継態勢を組み放映。明石家さんま(66)、上田晋也(51)、有働由美子(52)、吉田沙保里(38)という“最強の布陣”で臨んだ。しかし、五輪開幕と同時に上田の新型コロナ感染が発覚――。「もともと亀梨さんは今回の五輪中継のメインメンバーではありませんでした。ただ、野球を中心に各界のアスリートとも親交が深い亀梨さんを局内で推す声があり、各競技会場に足を運び、アスリートの生の声を拾ってくる“現場レポーター”として五輪中継に参加していたんです」(前出・日本テレビ関係者)小学6年生時、軟式野球の世界大会にも出場した実力を持つ亀梨。本誌も、7月27日、横浜スタジアムで行われた米国とのソフトボール決勝戦で、意欲的に取材に臨む亀梨の姿を目撃している。待ち時間、彼は柔軟体操で体をほぐし、スタッフの緊張も和らげていた。前出の日本テレビ関係者は言う。「特に8月1日の出来事が忘れられません。日本テレビは朝から深夜までずっと五輪中継でした。重点的に放送を予定していた競技で予想外に日本人選手が敗退し、“目玉”がなく困り果てていたのです。唯一の期待はマスターズを制した松山英樹選手が出場する男子ゴルフの最終ラウンド。局としては、炎天下のゴルフレポートをタレントの方にはなかなか頼めない。でも亀梨さんは自ら志願して、全18ホール同行取材してくれたんです」残念ながら松山はメダル獲得とはならなかったが……。「この亀梨さんの金メダル級の“奮闘”に現場の士気が高まったのは事実。『亀梨さんとは末永くご一緒したい』と話すスポーツ局の関係者も多かったです」(別の日本テレビ関係者)8月9日、上田は日本テレビの五輪特番にVTR出演し、「オリンピック初日にコロナ発症しまして、関連番組すべて出られなくなりまして、日テレさんに“あいつ使えねーな”って言われているオリンピックキャスター上田晋也でございます」と苦笑いしていたが、亀梨の見事な“代役”ぶりに真っ青!?
2021年08月18日17日間にわたり開催された東京五輪が8月8日に閉幕。日本は史上最多の金メダル27個を獲得し、大きな盛り上がりをみせた。しかし、同時に新型コロナウイルスの感染拡大も過去最大規模で進んでいる。8月5日には東京都で過去最多となる5042人の新規感染者を記録。そして、芸能界もその“波”の危険にさらされている。7月25日にはくりぃむしちゅー・上田晋也(51)、8日には沢村一樹(54)の感染が判明。さらに9日にはHKT48のメンバー5人の感染が発表され、約2週間で報じられているだけでも30人近くの芸能人が感染している状況だ。なかでも1日に感染が判明した野々村真(57)は、当初、自宅療養していたものの、体調が悪化し現在は入院していることを9日に所属事務所が発表。深刻な状況にある野々村の病状を、8月9日に妻・野々村俊恵さん(57)が『バイキングMORE』(フジテレビ系)で告白。「肺が真っ白で、『重度の肺炎です』と(言われた)。私達もそこまでひどくなっているとは思ってなかったので(心配です)」と、不安げな面持ちで語っていた。これまでとは比較にならない強い感染力を持ち、関東ではすでに約9割を占めていると言われているインド由来のデルタ株。今までの感染対策では防ぎきれないことを指摘する声があがるなか、芸能人の“主戦場”であるテレビ局の感染対策を疑問視する声も少なからずあがっている。《芸能人のコロナ感染、アクリル板立てた程度で不織布マスクもしないでスタジオ収録してたらそりゃ感染するわ》《芸能界やメディアはいい加減感染対策を見直したらどうよ。別にマスクしてテレビに出てもいいと思うよ》実際にあるテレビ関係者はこう語る。「テレビ収録の現場において、コロナ対策がなし崩し的に緩んでいる印象です。昨年の第一波の際は、リモート収録を増やし、スタジオで収録する場合は出演者間の距離をかなり空けるなど徹底した対策が取られていました。外でロケするなんてもってのほかでした。しかし現在は、リモート収録も減り、徐々に出演者の距離も近づき、一部の番組では外ロケも当たり前のように復活しています。室内でマスクも装着せずに、収録をしていてはデルタ株に感染するのも無理はありません」テレビ局は果たしてこの“緊急事態”をどう乗り越えていくのだろうかーー。
2021年08月10日塚本晋也が監督した映画『ヒルコ / 妖怪ハンター』の2Kレストア版Blu-rayが7月21日に発売となった。それに伴い、新旧版を比較した映像も公開されている。『鉄男』や『野火』などの映画監督としてのみならず、俳優としてNHK連続テレビ小説『おかえりモネ』などTVドラマ、映画、CMでも活躍する塚本晋也。彼の初期監督作、映画『ヒルコ / 妖怪ハンター』が、初公開から30年目となる今年、レストア&リマスターされ生まれ変わった。本作は塚本の監督2作目となる、特撮エンタテインメント・アドベンチャーホラー。ベテランから新進気鋭の特撮スタッフが集結し、ミニチュアワーク、人形アニメ、マットアート、ハイビジョン合成など当時の特撮技術の総力を注いだ作品である。原作は漫画家デビュー20年目であった諸星大二郎の『黒い探求者』と『赤い唇』の短編2作品。塚本晋也監督が「どうしてもお願いしたかった」という沢田研二を主演に「大好きな諸星大二郎の漫画」を映像化。当時、ソロデビュー20年目の沢田研二が原作キャラと異なるドジでトボけた稗田を演じ俳優としての厚みを見せ、竹中直人や余貴美子、室田日出男ら豪華キャストも集結したことも話題となった。本作は、オリジナルネガから高解像度スキャニングし、撮影カメラマン立ち会いのもとでグレーディングを施した最新マスターをデジタル化したもの。山や道や空や太陽や樹々、光も闇も見事に再現した。解禁された映像は、レストアによる美しさと精緻さが一目瞭然な新旧比較(2Kレストア版Blu-rayと旧版DVDの比較)した内容となっている。自然の風景や主演沢田研二の美貌、クリーチャーの皮膚感など、すべてが明瞭となっている。■リリース情報『ヒルコ / 妖怪ハンター』2Kレストア版Blu-ray発売中価格:4,180円(税込)本編約90分+特典映像約17分<映像特典>塚本晋也監督インタビュー織田尚(特殊メイク・特殊造型)インタビューヒルコの組立から操縦まで劇場予告編<静止画特典>フォトギャラリーイメージボードプロフィール公式サイト:
2021年07月21日上田ケンジとコイズミキョウコによる音楽ユニット黒猫同盟が、9月29日“招き猫の日”に1stアルバム『Un chat noir』をリリースすることが決定した。黒猫同盟は、コイズミがSpotifyオリジナル・ポッドキャスト番組『ホントのコイズミさん』を始めるにあたり、既存の曲をかけられないのならオリジナルを作ればいいと上田を喫茶店に呼び出したことから生まれたユニット。同時期に保護猫の黒猫を引き取り飼い始めたことがユニット名の由来で、黒猫の目線を通して見つめた今の世の中を描くのが楽曲のテーマとなっている。商品形態はCD、アナログレコード、カセットテープの3形態で、それぞれ異なる内容が収録される。CDには全16曲が収録され、アナログレコードはCDには収録されていないトラックを含めた全15曲を収録。カセットテープは全17トラックのうち楽曲7曲が収録され、「ホントのクロネコさん」なる架空の番組をコンセプトに、コントと楽曲で構成される遊び心溢れる内容となっている。さらにCDと黒猫同盟オリジナルTシャツがセットになったスペシャルパッケージに加え、黒猫同盟オリジナルのポータブルレコードプレーヤー、ポータブルカセットプレーヤーがそれぞれ完全受注生産でリリースされる。<リリース情報>黒猫同盟 1stアルバム『Un chat noir』2021年9月29日(水) リリース●CD:3,300円(税込)●アナログレコード(生産限定盤):4,290円(税込)●カセットテープ(生産限定盤):3,080円(税込)【ビクターオンラインストア 完全受注生産】●CD+黒猫同盟オリジナルTシャツ スペシャルパッケージ:7,600円(税込)※Tシャツのサイズは3種類(M・L・XL)からお選びいただけます。M:身丈 70cm / 身幅 52cm / 肩幅 47cm / 袖丈 20cmL:身丈 74cm / 身幅 55cm / 肩幅 50cm / 袖丈 22cmXL:身丈 78cm / 身幅 58cm / 肩幅 53cm / 袖丈 24cm※ビクターオンラインストアの他、一部取り扱い店舗がございます。対象店舗は、後日発表いたします。※ビクターオンラインストアのみ完全受注生産となります。※ビクターオンラインストア以外の一部店舗での販売は完全受注生産ではございません。【ビクターオンラインストア限定】●黒猫同盟ポータブルアナログプレーヤー:25,300円(税込)※数量限定・ステレオ・スピーカー搭載、オールインワン・レコードプレーヤー・USB端子を経由してレコードの音声をデジタルファイルに変換可能・リチウムイオンバッテリー搭載、フル充電で約4時間動作・付属のEZ Vinyl / Tape Converterは、1曲毎ファイルを分割しながらデジタル変換可能 ※iOS11以上は非対応です。・EZ Vinyl / Tape Converterソフトウエア付属・古いスーツケースを模したレトロなデザイン<仕様> ※仕様はことわりなく変更になる場合がございます。端子:標準的なRCA音声出力端子装備 / ヘッドホン端子装備 / ステレオミニジャックの外部入力端子を装備 / カセットデッキなどの外部ソースもデジタル化可能 / USB端子ターンテーブル使用:33-1/3、45、78回転対応サイズ:約343 x 114 x 254mm(W x H x D)重量:約2.7kg●黒猫同盟ポータブルカセットプレーヤー:6,050円(税込)※数量限定・本体カラー:ブラック(フレーム部分クローム仕上げ)<仕様>トラック方式:Hi-Fiステレオ再生方式:オートリバース機能切替付機能:再生・停止・早送・巻戻・音量出力:3.5mmステレオミニ端子インターフェース:USB2.0スタンダードPC録音フォーマット:MP3電源:1.5V単三乾電池2本又はUSB給電 ※本製品には充電機能はございません。連続再生時間:約1時間(単三乾電池使用時)サイズ:112 x 80 x 31 mm(W x H x D)重量:約186g・付属品USBケーブル簡易ステレオイヤホン取扱説明書・保証書※本製品には乾電池は付属しておりません。また、本製品には専用ACアダプタの付属及び同販売オプション等はございません。【受注受付期間】・クレジットカード / PayPay:8月15日(日) 23:59まで・コンビニ決済:8月10日(火) 18:00までお届け予定日:9月29日(水) 以降のお届け■ビクターオンライン販売ページURL・CD+黒猫同盟オリジナルTシャツ スペシャルパッケージ・黒猫同盟ポータブルアナログプレーヤー・黒猫同盟ポータブルカセットプレーヤー【収録内容】■CD1. Un chat noir2. 巴里のおてんば娘3. UNDEUX4. DING DONG DASH5. ニャー6. 異国の窓辺7. プロヴァンスで夜更かし8. プロヴァンスでニャー9. ベルベットリボン10. 黒猫サティ11. 星降る夜に傘の下で12. ニャーとフェー13. 黒猫探偵団14. イマノワタシ15. カラノワタシ16. Un chat noir ~DENPA FROM TOKYO~.■アナログレコードA面1. UNDEUX2. 巴里のおてんば娘3. ベルベットリボン4. ニャー5. DING DONG DASH6. 黒猫サティ7. 異国の窓辺8. ニャーとフェーB面1. プロヴァンスで夜更かし2. プロヴァンスでちょっとニャー ※アナログレコードのみに収録3. イマノワタシ4. カラノワタシ5. 黒猫探偵団6. 星降る夜に傘の下で7. Un chat noir■カセットテープA面1. オープニング〜ホントのクロネコさん※2. シーン1「待合室のひじきさんと小福田さん」※3. UNDEUX4. シーン2「黒猫柳さんと黒猫博士」※5. 星降る夜に傘に下で6. シーン3「ストレス同時通訳」※7. ベルベットリボン8. シーン4「コマーシャル3本」※B面1. プロヴァンスで夜更かし2. シーン5「海辺のひじきさんと小福田さん」※3. DING DONG DASH4. シーン6「これは猫です英会話」※5. 異国の窓辺6. シーン7「ニュースクロネボ!」※7. 黒猫探偵団8. シーン8「黒猫柳さんと黒猫博士2」※9. エンディング〜ポエム※※カセットテープのみに収録「Un chat noir」配信リンク:<番組情報>Spotifyオリジナル・ポッドキャスト番組『ホントのコイズミさん』#16 浦沢直樹#15 浦沢直樹#14 吉本ばなな#13 吉本ばなな#12 草野象(「オン・サンデーズ」)#11 古賀一考、宇田川しい(Over Magazine)#10 宮藤官九郎#9 宮藤官九郎#8 吉川凪(翻訳家)#7 金承福(韓国関連コンテンツ専門出版社CUON代表)#6 山内マリコ(作家)#5 「エトセトラブックス」代表:松尾亜希子 店長:寺島さやか#4 向田和子#3 KIGI(槇原亮輔、渡邉良重)#2 「COWBOOKS」松浦弥太郎#1 「COWBOOKS」松浦弥太郎『ホントのコイズミさん』配信URL:<ライブ情報>FUJI ROCK FESTIVAL ‘21※黒猫同盟は8月21日(土) NEW POWER GRAR Stage「Gypsy AVALON」に出演関連リンク黒猫同盟 レーベルオフィシャルサイト:黒猫同盟 Twitter:黒猫同盟 Instagram:黒猫同盟 TikTok:
2021年07月19日●原作に感じた余白の魅力当初は実写化を想定『カメラを止めるな!』の上田慎一郎氏と、妻でアニメーション監督としても活躍するふくだみゆき氏が、昨年社会現象を巻き起こした4コマ漫画『100日後に死ぬワニ』(著:きくちゆうき)をアニメーション映画化。夫婦で監督・脚本を務め、新たな物語を加えた映画『100日間生きたワニ』がついに9日、公開を迎えた。このたび上田監督&ふくだ監督夫妻にインタビューし、制作の裏話や作品に込めた思いを聞いた。原作に込められたメッセージに強く共感し、映画化を熱望した上田監督が、妻のふくだ監督と初の共同監督・脚本で作り上げた本作は、100日間のワニの日常と、そこから100日後、大切なものを失った仲間たちのその後の姿を描いた物語。主人公・ワニ役の神木隆之介、ワニの親友・ネズミ役の中村倫也、モグラ役の木村昴ら豪華キャスト陣も話題を呼んでいる。監督夫妻は、脚本開発中にコロナ禍に直面し、劇的に変わってしまった日常と価値観の変化に戸惑いながらもその気持ちを登場人物たちに重ね、構成を大幅に変更。当初は全体の5%程度の予定だった映画オリジナルのストーリーの割合を約半分まで増やし、より心に響く物語を作り上げた。――まず、原作の魅力をどのように感じたか教えてください。上田監督:ツイッターの漫画を連載2日目から見始め、面白いなあと思って毎日のように読み進めていましたが、一番魅力を感じたのは語り過ぎない余白で、映画的だなと思いました。この先こうなるんじゃないか、あのセリフはこういう意味じゃないかと、見る人が語り合いたくなるような余白に魅力を感じ、映画化したいと思って30日目くらいの時に企画書を東宝に持っていきました。――共同監督でやろうと決めた理由も教えてください。上田監督:最初、僕が実写の企画として提出したんですけど、東宝の方から「上田さんとふくださんの共同監督で、アニメ映画で作るのはどうですか?」と提案いただいてこうなりました。――最初、実写で考えられていたんですね!上田監督:ワニの被り物をするとかCGとかではなく、人間に置き換えた実写を考えていました。――共同監督で、アニメで、と提案されたときはすんなり受け入れられましたか?上田監督:そうですね。ふくだ監督:話を聞いてびっくりしましたが、原作モノを2人ともやったことがなかったり、2人でずっと一緒に映画を撮っていましたが、共同監督でやったことはなかったですし、私はアニメといっても1人で作るフラッシュアニメを作っていて、制作会社の方と作ったことがなかったので、いろんなチャレンジができるなと。私自身も原作が好きでしたし、いろんな要素の中でチャレンジしてみようと思いました。上田監督:今はアニメにしてよかったと思っています。人間に置き換えると見る人との距離ができかねない。自分の人生ではないと。ワニやネズミなど、ある種、記号化されたキャラクターにすると匿名性ができて、自分や近くの人を重ねやすくなったと思います。――前半は原作がもとになっていますが、少し順番を変えたり、オリジナル要素を加えたりされています。どのように映像化したのでしょうか。上田監督:原作通りに並べると、ぶつ切りのダイジェストみたいになってしまうので、友情のライン、恋のライン、夢のラインといったラインを輪郭づけたうえで、物語を止めずに流れるように再構成しました。何日かに分けている話を1日に凝縮しているところもありますが、できるだけ原作と同じ世界に。構成はかなり試行錯誤し、時間がかかりました。――構成も2人で意見を出し合って?ふくだ監督:プロットの段階も2人でずっと話し合っていましたし、シナリオも、最初私が書いて、それを上田が直して、というようにリレー方式でやりました。また、きくちさんに見ていただいたり、(コンテ・アニメーションディレクトの)湖川友謙先生が意見をくださったり、何回も何回も直して、今のストーリーになるのにすごく時間がかかりました。●背中を“押す”のではなく“さする”映画に――後半のオリジナルの部分は、コロナ禍でガラリと脚本を変えたそうですが、どのように変えたのでしょうか。上田監督:初稿は原作に忠実で、原作を再構成したものが95%くらいで、最後の5%くらいが後日談でしたが、コロナ禍が本格的になり、ワニがいなくなってから残された人々がどうするかという物語を見たい、その先の物語を書かなければと思い、後日談を大幅に書き足しました。最終的に半分半分くらいバランスになり、タイトルも変えました。――当初は原作のタイトル『100日後に死ぬワニ』にしようと?上田監督:そうです。――『100日間生きたワニ』にした理由や思いを教えてください。上田監督:まず、半分がオリジナルのストーリーに変わっているので、タイトルも変えるべきだと思いました。そして、映画を見終わったときに『100日間生きたワニ』というタイトルを見たら、見る前と受け取り方が変わるのではないかなと、その感覚を得てほしいと思ったんです。もう一つ、これは後から気づいたことですが、原作の最終話が終わったときに、「これは100日間生きたワニの話だったんだな」と言っている方がたくさんいて、そうだよなと思ったのもあります。――オリジナルの部分はどのように物語を膨らませていきましたか?上田監督:最初に考えたのは、新しいキャラクターを出すことです。新しい生活、新しい日々というのは、誰かにとっては最初抵抗があるかもしれない。そんなものがいいのではないかというところから作っていきました。――映画オリジナルのカエルが重要なキャラクターとして登場しますが、演じた山田裕貴さんも「異物感」とコメントされていました。上田監督:注意を引きつけて、そこに意味を持たせるような役割になっています。――後半を描くときに特に意識したこととは?上田監督:どう乗り越えるかということだけではなく、「コロナもあるけど前を向いていこう」という人もいれば、「前を向いていこうよ」という言葉がしんどい人もいる。ポジティブきつい…みたいな。頑張っている人と何もできない自分を比べて余計に気が滅入ることもあるし、今を生きる人たちの誰も否定しない物語にしたかった。そこを探す旅でもありました。ふくだ監督:私たちとしても、きくち先生としても、この生き方が正解、これが正しい道だ、みたいにはしたくなくて、みんなそれぞれ考えや生き方があるということを、みんなそれぞれ受け取ってもらって肯定できたらいいなと思いました。――上田監督が「探す旅」と表現されましたが、かなり試行錯誤されましたか?上田監督:そうですね。どこまで何を語るか、それを言ってしまったら言い過ぎなんじゃないかとか、そこを悩みましたが、背中をドンと押すのではなく、背中をさする映画にしようと意識しました。押されたら嫌な人もいるので。ふくだ監督:さするのであれば、走り出してくれる人もいるし、もうちょっと休憩してからゆっくり歩き出す人もいるかもしれないですし。――原作のきくち先生とはどんなやりとりをされましたか?上田監督:連載中に映画化しましょうという話をしたときから、何回もお会いしました。やはり、きくちさんが生み出したキャラクターたちなので、「ワニはこういうときこう言うんじゃないですかね」「ネズミはこういう感じかもしれないです」といろいろアドバイスをいただき、自分たちだけでは書けなかった脚本になったと思います。――特にきくち先生のアドバイスが反映された部分はどこでしょうか?上田監督:セリフだと思います。セリフ回しが独特なので。ふくだ監督:きくちさんが提案してくれたセリフを見ると、「こっちがワニだね」と。私たちでは生み出せないセリフがたくさんあり、きくちさんとやりとりできたからワニの世界観を崩さずにやれたと思います。●制作過程で喧嘩ゼロ「こだわるポイントが違う」――『カメラを止めるな!』との振れ幅に驚きましたが、アニメーション監督であるふくだ監督とだからできたなと感じていますか?上田監督:そうですね。僕は日常系の作品よりエンターテイメントという作品が多いですが、ふくだは日常系の物語が多いので、アニメを提案されたときに2人でならという思いはありました。ふくだ監督:上田の監督作というと、すごいギミックやどんでん返しがあるのではないかと、そう期待して見る方は印象がだいぶ違うと思うので、どう受け取ってくださるのかなと(笑)。上田監督:ネタバレ厳禁みたいな映画を作りがちだと思われているので(笑)。ただ、試写で見た方の反応を聞くと、「上田さんらしくなくてよかった」という感想と、「上田さんらしかった」という感想と、どっちもあります。“らしい”というのは、構成的なものだと思います。――お二人だからこそ生まれた魅力をどのように感じていますか?上田監督:邦画のようなアニメを作りたいというコンセプトで作ったのですが、試写を見て「邦画を見たような感触があります」とおっしゃってくださった方がいて、良かったなと思いました。あまりない味わいのアニメになっていると思います。ふくだ監督:上田単独でも、私単独でもこの形になっていないですし、お互いの長所を生かしてバランスを取ったからできた作品になっているので、2人でやってよかったなと思っています。――インタビュー中も仲の良さが伝わりますが、制作の過程で喧嘩になることは?上田監督:しないですね。――意見が衝突することがあるのかなと思いましたが、公私ともに本当に素敵なパートナーなんですね。上田監督:日常生活でも喧嘩は1年に1回あるかないかです。ふくだ監督:近年は本当に喧嘩してないですね。上田は映画のことを四六時中考えている人で、人間としての生活力は弱いので、そういうところで私が小言を言うことはありますが、映画においてはお互いの長所を知っているし、信頼もしているので。しかも、得意不得意が全然違いますし、10年間一緒に映画を作っている中で、作品に抱いているビジョンを明確に共有できている部分もあるので、意見が対立することはなく、補足し合えた感じです。上田監督:クリエイター同士で喧嘩するときって、こだわりとこだわりがぶつかる時だと思いますが、うまいことこだわるポイントが違う。僕は脚本や編集、リズム、テンポにこだわり、ふくだは絵のディティールや表情の機微、セリフのニュアンスにこだわっていて、もちろんお互いそこもこだわりはありますが、相手の方が得意であるという信頼があるからぶつからないです。ふくだ監督:ここは上田の意見を聞こう、ここは私の意見を聞いてくれるみたいな部分が、感覚的に2人の中で合致しているので。上田監督:そうですね。服を買う時とかもそうなんですけど、ファッションセンスに関しては自分よりふくだの方が秀でていると思うので、ふくだがいいと言うほうを買うようにしています(笑)ふくだ監督:少し前まで1人で買い物に行っても写メで撮って「どっちがいい?」って聞いてきて、私が「こっちがいい」と言ったものを買ってきていました(笑)――素敵な関係ですね! お互い信頼し合い、それぞれの武器を生かして作られた作品であることがわかりました。上田監督: ありがとうございます。2人だからできた作品になっていると思います。(C)2021「100日間生きたワニ」製作委員会
2021年07月10日中村倫也主演で “幸せを運ぶ珈琲物語”を描いたドラマ「珈琲いかがでしょう」から、公式ビジュアルBOOKが発売されることになった。原作ファンから「主人公が中村倫也にしか見えない」とネットで話題となっていた、コナリミサトによる名作漫画が原作。4月に放送が開始されると、初回放送(第1話)の見逃し配信の再生数が196万回を突破(※1)、テレビ東京の番組の1週間の再生数として過去最高を記録(※2)している。舞台は移動珈琲車。中村倫也演じる珈琲店店主・青山一は行く先々で、1杯1杯丁寧に、誠実に、心を込めて珈琲を淹れる。そして、そこに集まってくる、傷ついたり、悩んだりしている人々をさりげない言葉で癒していく、優しくもほろ苦い珈琲青春群像劇。公式ビジュアルBOOKは、そんなドラマの魅力を詰め込んだ1冊。写真とセリフで振り返る名シーンや、中村さんをはじめとする出演者インタビュー、荻上直子監督、原作者コナリミサトのインタビューを掲載。珈琲レシピも紹介され、「珈琲いかがでしょう」の世界観によりひたれそうだ。「珈琲いかがでしょう」は毎週(月)23時6分~テレビ東京ほかにて放送中。地上波放送終了後、Paravi・ひかりTVにて配信。「珈琲いかがでしょう」公式ビジュアルBOOKは5月24日(月)より発売。定価:1,540円(税込)※1.「ネットもテレ東」「TVer」などでの1週間の合計再生数※2.テレビ東京の歴代番組において(text:cinemacafe.net)
2021年04月26日「KAT-TUN」上田竜也が新ドラマ「ネメシス」に出演することが決定。広瀬すずと櫻井翔が演じるアンナと風真のいるチームネメシスの新メンバーとなり、“アニキ”と慕う櫻井さんと初共演を果たす。本作は、櫻井さん演じるポンコツ探偵と、広瀬さん演じる天才すぎる助手が、超難解な事件を次々解決していく極上のミステリー・エンターテインメント。今回、上田さんが演じるのは、依頼されたものは何でも作ってしまう、超職人気質な謎の道具屋・星憲章。横浜にある映画館「ジャック&ベティ」の地下にある星の仕事場に行くためには、顔認証に静脈認証、さらには合言葉を言わなければならない。そして、星に依頼をするためには、ある鉄の掟を守らなければならない。それは、“レアな駅弁を持参すること”。レアであればあるほど、面会時間は長くなる――という癖が強すぎるキャラクターだ。また、チームネメシスの道具屋という役どころで、どうやら風真とは昔からの顔馴染みのようだが、星は風真のことを完全に信用していない様子。初見のアンナに対しては「信用出来ない。なんか面白いことやって」と、信用ポイントは面白いかどうか…というこれまた謎ルールがある。さらに2話以降も、アンナと風真の凸凹推理をサポートする超便利な道具を作り出し活躍する。上田さんは「探偵ものでありながら、コミカルなシーンもあったり、いろんな要素が含まれていて脚本が面白い」と本作について語り、「星くんのキャラクターは、気難しい感じでいくのか、オタクっぽい要素を出した方がいいのか、様々なパターンを思い浮かべることができて楽しみでした。駅弁に物凄い執着があったりするところも興味深いキャラクターで、シーンシーンで演じることを楽しめるように心がけました」と今回の役柄についてコメント。共演の広瀬さんと櫻井さんについては「広瀬さんと櫻井さんとの掛け合いは、とても安心感があって、初日とは思えないほど自然に入りこむことができましたし、2人のテンションも身近に感じられて楽しめましたし、キャラクターの可愛らしさも出ていて、とてもいいコンビだと思いました」と印象を明かしている。「ネメシス」は4月、毎週日曜日22時30分~日本テレビにて放送予定。(cinemacafe.net)
2021年03月30日お笑いコンビ・オリエンタルラジオの藤森慎吾が23日、自身のYouTubeチャンネル『藤森慎吾のYouTubeチャンネル』で日本テレビ系バラエティ番組『しゃべくり007』の思い出を明かした。中京テレビの『太田上田』(Huluでも配信)にゲスト出演したことを報告し、「めちゃめちゃ体力的には疲れたけど、充実感は今年に入って一番あったかもしれない」と清々しい表情の藤森。爆笑問題・太田光やくりぃむしちゅー・上田晋也との過去のエピソードを振り返る中、“チャラ男”が広く認知されるきっかけとなった『しゃべくり007』のコーナー「ギリギリ007」の出演秘話を語り始めた。藤森は、「上田さんは『しゃべくり007』で一緒になった時の印象がすごい強くて」と切り出し、「言ってしまえば、チャラ男がブームになったきっかけ」と断言。「『ギリギリ007』って、結構むちゃくちゃな企画。何も聞かされずに無茶振りして、全部NGナシで答えていく」と覚悟を決めて挑んだようで、「俺的に、あの2011年にやった『ギリギリ007』が、今までの芸人人生を振り返っても一番気持ちのいい収録だった」と告白した。何よりも忘れられないのが、収録後の出来事。「普段だったらみんな収録が終わったら出ていくんだけど、俺は一人スタジオに残って予告か何かを撮ってたの。5~10分遅れてから楽屋に戻ったんだけど、エレベーターホールで上田さんをはじめしゃべくりメンバーが待っててくれて。『藤森、今日はよくやったよ!』と拍手で迎えられたときに、『芸人やっててよかったなぁ』って思った。めちゃくちゃうれしかったもん」と感動の瞬間を懐かしんでいた。
2021年03月25日