東京・上野の森美術館で10月20日から「モネ 連作の情景」がはじまります。本展のナビゲーターは、俳優の芳根京子さん。今回、モネゆかりの地フランスを訪れた芳根さんに、モネやアートの魅力について、語っていただきました!芳根京子さんがナビゲーター!芳根京子さん【女子的アートナビ】vol. 311印象派の巨匠、クロード・モネ(1840-1926)の人生に影響を与えた第1回印象派展が開かれたのは1874年。それから150年の節目を迎えることを記念して開かれる「モネ 連作の情景」では、フランスやアメリカ、ドイツなど世界各地や日本の美術館などからセレクトされた代表作60点以上が展示されます。本展では、特にモネの「連作絵画」にスポットをあてて紹介。同じ場所やモティーフを異なる時間や季節で描いた「連作」という表現手法は、画家の代名詞にもなっています。有名な〈睡蓮〉や〈積みわら〉をはじめ、ノルマンディー地方の景勝地〈エトルタ〉などの作品も展示される予定。初来日作品もあり、新たなモネの世界を発見できる展覧会になりそうです。そんな芸術の秋にぴったりの展覧会でナビゲーターを務めるのが、俳優の芳根京子さん。本展の記者発表会に登壇した芳根さんにインタビューも行い、モネやフランス旅のことなど、いろいろお聞きしてきました!私で大丈夫かな、と…クロード・モネ《睡蓮の池》1918年頃 油彩、カンヴァス 131.0×197.0cm ハッソ・プラットナー・コレクション © Hasso Plattner Collection――まず、ナビゲーターに就任されたご感想を教えてください。芳根さんアートはそれほど詳しくないので、私で大丈夫かな、と思いました。でも、母が美大出身なので、母と一緒に美術館に行く機会はこれまで何度もありました。「アートをもっと知りたい」という気持ちはあったので、このお仕事に飛び込ませていただきました。私のようにアートに詳しくないけど興味がある、という方などが、今回の展覧会に足を運ぶきっかけになったらうれしいです。――この夏、本展特別番組撮影のためフランスに訪れたそうですね。どんな場所に行かれましたか?芳根さんモネの故郷であるフランスで、彼の人生をたどる旅をしてきました。モネが見てきた世界、描いてきた景色や作品も見ましたし、後半生を過ごした自宅も訪れました。――フランスでご覧になったモネの作品で、印象に残っているものはありますか?芳根さんインパクトが強かったのは、オランジュリー美術館にあった睡蓮の作品です。360度モネの作品に囲まれるので、ステキでした。また、ずっと見入ってしまった作品は、マルモッタン美術館にあった《印象、日の出》です。本物の景色を見ているような不思議な気持ちになり、ずっと見ていられる感じでした。実際に、モネが見たであろうリアルな日の出もル・アーヴルで見せていただいたのですが、その場所は特に印象的な建物があるわけではなく、きれいな日の出が見やすい場所でした。モネは、そんな日常の自然の景色を魅力的に切り取る力が高かったのだな、と感じました。まさか私の人生で行けるとは…――モネは日本好きとしても知られていますが、今回の訪問で日本を感じられる場所はありましたか?芳根さんモネが後半生に住んでいたジヴェルニーの家を訪問したとき、家の中に浮世絵がたくさん飾られていました。また、庭には日本風の橋がかかっていて、全体的に「和」を感じました。その庭園は、派手ではないけれど美しさがあり、モネは日本のことがお好きだったのだな、と感じました。――日本とは遠く離れたフランスで、日本を感じられる庭園をご覧になっていかがでしたか。芳根さんすごくうれしかったです。モネの庭は、アートについて詳しくない私でも知っているような場所でしたが、まさか私の人生で行けるとは思っていませんでした。そこでは、庭を手入れされている庭師の方ともお話をさせていただいたのですが、高知にある「モネの庭」にも関わっていらっしゃると聞いたので、さっそく高知行きの飛行機を予約しました(笑)。「モネの黒」を見てみたいクロード・モネ《昼食》1868-69年 油彩、カンヴァス 231.5×151.5cm シュテーデル美術館© Städel Museum, Frankfurt am Main――今回の展覧会で、注目している作品はありますか?芳根さんフランスで睡蓮の池を見てきたので、やはり睡蓮の作品です。国内外から集められた睡蓮の絵がまとめて見られるというので、とても楽しみです。また、今回はじめてフランスに行ったので、パリの街並みを描いた作品も見てみたいです。実際にパリを見てから絵を見ると、「そうそう、パリはこんな感じ」と思えそう(笑)。あとは、初来日の《昼食》も楽しみです。モネが黒い色を使うのは珍しいそうなので、「モネの黒」を自分の目で見たいです。――モネ作品、どんなところがお好きですか?芳根さん光もすばらしいと思いますが、五感で楽しめる絵のような感じがします。実際に、そんなことないのですが、絵から香りがするような気がするのです。また、絵によってそこに流れている空気が違う気がして、体験型みたいな、目だけではない楽しみ方があるなと思いました。――展覧会では音声ガイドも担当されます。これから収録があるそうですが、意気込みを教えてください。芳根さん音声ガイド収録ははじめてなので、とにかく絵を見ている方のお邪魔にならないよう、寄り添えるものになるよう心掛けたいと思います。またモネにあまり触れたことがない方も、モネの絵を見て音声ガイドを聴いて、「モネ好きだな」と思ってもらえたらうれしいです。実際にフランスに行く前と行った後では、モネに対する思いが本当に違うので、そんな私だから表現できる音声ガイドになればと思います。モネに親近感――モネの人生は平坦ではなく、いろいろあって一流の画家になっていきますが、そんな彼の人生をどう思いますか?芳根さんモネは、一人前の画家になるために、悩んで葛藤して、いろいろなものを乗り越えてきました。ただの天才ではなく、ちゃんと悩んで前に進んだ人なのだなと思い、同じ人間のような感じがしてホッとしますし、親近感がわきます。あれだけの作品を生み出しているので、自信家であってもおかしくないと思うのですが、そうではなく、人間味があります。目を患いながらも絵を描き続け、傑作を生み出しているというのがすごいです。――ちなみに、モネは美食家としても知られていますが、芳根さんがフランスで食べて印象に残っているものはありますか?芳根さん毎日食べていたのは生ハムでした。朝からホテルで食べて、昼も夜も食べて(笑)。もともと生ハムは好きでしたけれど、これほど毎日3食全部食べていたのは、本当においしかったからだと思います。全然飽きないのです(笑)。フランスらしいお料理では、ガレットもよかったです。母に解説してあげたい――あまりアートに詳しくないと仰っていましたが、今回のお仕事で何か変わりましたか?芳根さん今まで、アートは知識がないと楽しめないのかな、と自分の中で勝手にハードルを上げてしまう部分があったのですが、このお仕事をきっかけに母と美術館回りをはじめ、フランスに行く前に、はじめて「一人美術館デビュー」もしました。――どの美術館で、デビューされたのですか?芳根さんちょうど松岡美術館(東京・港区)で印象派の展覧会が開かれていたので、チャンスだと思って駆け込みました。とてもよかったです。事前に、モネは光に注目するといいと教わったので、その点を意識して見てきました。何かに注目してアートを見るという経験が、これほど楽しいとは思わなかったです。記念にポストカードも買いました。――お母様は美大出身ですので、ご一緒に美術館に行かれるときは、お母様が作品解説をしてくれるのですか?芳根さん母もそんなに詳しいわけではないのです。きっと、モネに関しては私のほうが詳しいと思います(笑)。母も父も、「モネ 連作の情景」に行きたいといっていて、一回目に行くときは音声ガイドを聴いて、二回目は私を連れて行きたいと話していたので、そのときは隣で解説してあげるね、といいました(笑)。今回、モネのことを集中して学びましたが、とても楽しくて。一気にアートのことをすべて知ろうとすると、範囲が広すぎて難しいと思いますが、美術館にあまりご縁がない方でも、モネは入りやすくて飛び込みやすい世界かなと思います。――では、最後に展覧会を楽しみにしている方にメッセージをお願いします。芳根さん私もアートは難しいのかな、と思い込んでいたのですが、全然そんなことはなくて、絵を見たときにあふれてくる感情に間違いはないし、否定されることはないと今回のフランス旅で思いました。絵を見ているだけで、パワーやエネルギーがダイレクトに感じられて、4日間のフランス旅でしたが、人生が豊かになった気持ちになりました。今までモネに触れたことがなかった方も、音声ガイドでサポートさせてもらうので、安心して足を運んでいただけたらと思います。今回は、世界中からモネの作品だけが集められた「100%モネ」の展覧会になっていますので、モネが好きな方、美術館やアートが好きな方も、絶対楽しめる展覧会になっていると思います。ぜひ、みなさんもお越しください。――いろいろお話しいただき、ありがとうございました!取材を終えて…キラキラと目を輝かせて、モネやフランス旅のことを楽しそうに語ってくれた芳根さん。ナビゲーターのお仕事をきっかけに、モネやアートに興味をもち、とても多くのことを学ばれて努力しているお姿にも感動しました。芳根さんのモネへの愛が100%詰まったものになりそうな音声ガイドも、聴くのが楽しみです。なお、芳根さんが出演される「モネ 連作の情景」の特別番組は、11月11日(土)にフジテレビ(関東ローカル)で放送される予定。展覧会とあわせて、こちらもご覧ください。Information会期2023年10月20日(金)〜2024年1月28日(日)会場上野の森美術館時間9:00〜17:00金・土・祝日は〜19:00※入館は閉館の30分前まで休館日2023年12月31日(日)、2024年1月1日(月・祝)入館料日時指定予約推奨平日(月〜金)一般 ¥2,800/大学・専門学校・高校生 ¥1,600/中学・小学生 ¥1,000土・日・祝日一般 ¥3,000/大学・専門学校・高校生 ¥1,800/中学・小学生 ¥1,200※会期中は、上野の森美術館チケット窓口にて当日券を販売。混雑時は入場をお待ちいただく場合がございます。※本展は大阪に巡回します。【大阪展】2024年2月10日(土)~2024年5月6日(月・休)大阪中之島美術館※東京展と大阪展は一部展示作品が異なります。
2023年09月24日10月から上野の森美術館にて、フランス印象派の巨匠クロード・モネの展覧会が開催される。ひとりの画家をフィーチャーする企画は多々あれど、展示作品が『100%モネ』で構成される展覧会は珍しい。1874年にパリで第1回印象派展が開催されてから150年の節目を迎えることを記念し、モネの代表作60点以上が国内外から集結する。開幕に先駆けて、9月6日(水)東京国際フォーラムで記者発表会が行われた。本展の見どころについて、日本側の監修を務める実践女子大学名誉教授・島田紀夫氏は、「モネが描いた『連作』に焦点を当て、モネ芸術がどのように展開していったのかを辿ることができる」と話す。厳密な意味での連作とは、教会に描かれた聖者の生涯のような、同じモチーフの時間経過を描いたものを指す。しかし並外れた色彩感覚を持つモネは、異なる季節・時間・天候でのモチーフに対する光の移ろいや風の動きなど、一瞬一瞬の表情の違いをカンヴァスに写し取った。「モネにとっての『連作』には独自の意味がある。ひとつのテーマ、あるいはモチーフを使って緩やかに変化していくという、革新的な表現手法を確立していった」(島田氏)初来日となる有名作品も多数。連作「エトルタのラ・マンヌポルト」(メトロポリタン美術館所蔵)や「プールヴィルの断崖」(トゥウェンテ国立美術館所蔵)などの他、印象派以前の初期作品である「昼食」(シュテーデル美術館所蔵)、モネには珍しい都会の風景画「ルーヴル河岸」(デン・ハーグ美術館所蔵)も見逃せない。もちろん、モネの集大成である睡蓮の連作も堪能できる。展覧会ナビゲーターを務める女優の芳根京子は、モネの人生をより知るために、作品を巡るフランス4日間の旅をしてきた。モネの絵から大きなパワーやエネルギーを感じたという芳根は、「アートは難しいイメージがあったけど、全然そんなことはない。絵を見たときに感じる、溢れ出すような感情は人生を豊かなものにしてくれる」と語った。声優の下野紘と共に、音声ガイドにも初挑戦する。「鑑賞者にすっと寄り添えるような音声ガイドを心がけたい」という優しい声音に期待したい。東京展は2023年10月20日(金)~2024年1月28日(日)、上野の森美術館。大阪展は2024年2月10日(土)~5月6日(月・祝)、大阪中之島美術館 5階展示室。※東京展・大阪展で出品作品が一部異なる。取材・文:北島あや
2023年09月20日箱根ガラスの森美術館の庭園内に、「クリスタルガラスのススキ」が登場。2023年11月26日(日)までの期間限定で展示される。計3万粒の“クリスタルガラスのススキ”が箱根ガラスの森美術館に「クリスタルガラスのススキ」は、箱根・仙石原高原に咲く秋の風物詩ススキの季節に合わせて展示されるオブジェ。1本あたり100粒を使用した高さ約1.5m、直径1.4cmのクリスタルガラスを、ススキの穂の部分に組み合わせている。「クリスタルガラスの水上花火」との競演もクリスタルガラスのススキは、白銀色と金色の計300本を展示。クリスタルガラスの総数は合計3万粒に及び、庭園の池に飾られた「クリスタルガラスの水上花火」と競演している様子を目の当たりにできる。【詳細】「クリスタルガラスのススキ」期間:2023年8月26日(土)~11月26日(日)場所:箱根ガラスの森美術館 庭園住所:神奈川県足柄下郡箱根町仙石原940-48時間:10:00~17:30(入館は17:00まで)入館料:大人1,800円、大高生1,300円、小中生600円【問い合わせ先】箱根ガラスの森美術館TEL:0460-86-3111
2023年09月17日森の中の小さな美術館 西予市立美術館ギャラリーしろかわ(所在地:愛媛県西予市)では、平成7年に始まった全国「かまぼこ板の絵」展覧会も28回目となりました。今回のテーマは「届けたい想いがあります」です。全国各地及び海外(インドネシア・モンゴル・ミャンマー・イタリア)から届いた、応募者数6,482人が描いた6,355作品(板の枚数11,369枚)全てを展示し、令和6年1月14日(日)まで開催します。1枚のかまぼこ板をキャンバスとし小さなスペースに凝縮された絵。その日本一小さなキャンバスから湧き出てくる心揺さぶる感動、込められた想いを皆さんとともに未来へつないでいきたいと願っています。ぜひご覧ください。展示の模様 01展示の模様 02■展覧会概要展覧会名:第28回全国「かまぼこ板の絵」展覧会期間 :令和5年7月15日(土)~令和6年1月14日(日)時間 :09:00~17:00(受付は16:30まで)休館 :毎週火曜日(祝日の場合は翌日が休館)、年末年始主催 :愛媛県西予市主管 :西予市立美術館ギャラリーしろかわ後援 :日本郵便株式会社四国支社、愛媛県、愛媛県教育委員会、愛媛県市長会、愛媛県町村会、坂井市(福井県)、公益財団法人丸岡文化財団(福井県)、公益財団法人愛媛県文化振興財団、愛媛新聞社、NHK松山放送局、南海放送、テレビ愛媛、FM愛媛、あいテレビ、愛媛朝日テレビ、愛媛CATV、愛媛県農業協同組合中央会、愛媛県森林組合連合会、伊予銀行、愛媛銀行、愛媛信用金庫、宇和島信用金庫、コープえひめ、宇和島蒲鉾協同組合、伊予蒲鉾、大一ガス、ポストのある風景フォトコンテスト実行委員会、東宇和農業協同組合、「小さな親切」運動愛媛県本部、西予市議会、西予市森林組合、西予市商工会、西予市文化協会、西予CATV、四国西予ジオパーク推進協議会■審査員のご紹介(敬称略)審査員長 車 だん吉(タレント)審査員 折笠 勝之(洋画家)、神山 恭昭(絵日記作家)伊東 正次(日本画家)、夏井 いつき(俳人)■主管概要館名 : 西予市立美術館ギャラリーしろかわ(せいよしりつびじゅつかん ぎゃらりーしろかわ)所在地: 〒797-1717 愛媛県西予市城川町下相680番地営業 : 09:00~17:00(受付は16:30まで)休館 : 毎週火曜日(祝日の場合はその翌日が休館)、年末年始入館料: 一般500円、高校・大学生300円、中学生以下無料(団体割引なし。障がい者割引あり。)※四国西予ジオミュージアム、城川歴史民俗資料館との入館料がセットになったお得な3施設共通観覧券もあります。代表者: 市長 管家 一夫、館長 小田原 誠開館 : 1993年7月30日床面積: 1041.2平方メートル収蔵品: 横山 大観、片岡 球子、マリー・ローランサン、北村 西望、ミロ、ロダンほか500点以上URL : ギャラリーしろかわ【本イベントに関するお客様からのお問い合わせ先】西予市立美術館ギャラリーしろかわTel : 0894-82-1001Fax : 0894-82-0756E-Mail: s-gallery@city.seiyo.ehime.jp 詳細はこちら プレスリリース提供元:@Press
2023年09月15日イギリスを代表する美術館、テート美術館のコレクションから「光」をテーマにした作品を紹介する展覧会『テート美術館展光― ターナー、印象派から現代へ』が、7月12日(水)に国立新美術館にて開幕、好評を博している。18世紀末から現代までの約120点の作品がならぶ展覧会は10月2日(月) まで開催される。テートは、英国政府が所有する美術コレクションを収蔵、管理する組織で、ロンドンのテート・ブリテンとテート・モダン、テート・リバプール、テート・セント・アイブスの4つの国立美術館で構成されている。この展覧会はそのテートが誇る約7万7000点のコレクションのなかから「光」をテーマに約120点をセレクトし紹介する国際巡回展。2021年、上海の美術館を皮切りにソウル、メルボルン、オークランドを巡回し、日本が最終会場となる。展覧会は7章で構成され、それぞれテーマに沿った作品が展示される。第1章「精神的で崇高な光」は、光と闇をもって宗教的主題や精神世界の表現を追求した作品が並ぶ。詩人であり画家であったウィリアム・ブレイクの《アダムを裁く神》では、神の背後に後光が描きこまれているが、これは威厳や権威を表現したもの。ジョン・マーティンの《ポンペイとヘルクラネウムの崩壊》では、イタリアのヴェスヴィオ火山の噴火と逃げまとう人々を光と闇を用いてドラマティックに描き出した。また、バーン=ジョーンズの《愛と巡礼者》では、天使のような人物が黒い服をまとった巡礼者を誘導する場面で光と闇を対比的に用いている。ウィリアム・ブレイク《アダムを裁く神》1795年ジョン・マーティン《ポンペイとヘルクラネウムの崩壊》1822年~2011年修復エドワード・コーリー・バーン=ジョーンズ《愛と巡礼者》1896~97年第2章「自然の光」は、自然のなかにある光をありのままに捉えようとした画家たちの動きを追う。ジョン・ブレット《ドーセットシャーの崖から見るイギリス海峡》は、雲の間を抜け、海に光を落とすやわらかい光を描いている。ターナーやコンスタブルなどイギリスを代表する画家や、モネやシスレーなど印象派の画家たちの作品もならぶ展示室中央には草間彌生による鏡の作品《去ってゆく冬》が据えられており、周囲の作品や人物、そして光を映し出す印象的な空間になっている。ジョン・ブレット《ドーセットシャーの崖から見るイギリス海峡》1871年中央:草間彌生《去ってゆく冬》2005年第3章「室内の光」は、室内の光を捉えようとした画家の作品に焦点を当てる。デンマークの画家、ヴィルヘルム・ハマスホイは、自宅の一室を何度となく描き続けた。第4章「光の効果」では、科学的なアプローチなどを用いて光と対峙した絵画、インスタレーション、写真などを取り上げている。左:ヴィルヘルム・ハマスホイ《室内》1899年、右:ヴィルヘルム・ハマスホイ《室内、床に映る陽光》1906年第5章の「色と光」は、色と光の関係を探求した作品を紹介する。光を探求し、さまざまな切り口の作品を制作するゲルハルト・リヒターの《アブストラクト・ペインティング(726)》は、なにかが描かれていた画面から絵具がスキージ(へら)で削り取られ、その結果抽象的な作品へと変化した作品。先に描かれていたと思われる絵はぼんやりとした形で残されていて、光に包まれているようにも見える。ゲルハルト・リヒター《アブストラクト・ペインティング(726)》1990年アメリカ人作家、ベー・ホワイトによる《ぶら下がったかけら》は、482本の糸と色とりどりの紙片で構成された作品だ。ペー・ホワイト《ぶら下がったかけら》2004年第6章「光の再構成」は、人工の光を素材とするアーティストに着目する。デイヴィッド・バチェラーの《ブリック・レーンのスペクトル 2》は夜の都市のような光を作り出し、オラファー・エリアソンは《黄色vs紫》で、特殊なフィルターが貼られた黄色いディスクに光を当てるインスタレーションを展開している。プロジェクターから投射された光は、ディスクを通して、2種類の色を壁に映し出されている。左:デイヴィッド・バチェラー《ブリック・レーンのスペクトル 2》2007年、右:デイヴィッド・バチェラー《私が愛するキングス・クロス駅、私を愛するキングス・クロス駅 8》2002〜07年オラファー・エリアソン《黄色vs紫》2003年そして最終章となる第7章「広大な光」では、光をよりダイナミックに扱う作家の作品を紹介する。ジェームズ・タレルの巨大なインスタレーションや、四方に光を投げかけながら回転するオラファー・エリアソンの《星くずの素粒子》などは、時間を忘れて見つめてしまうはずだ。オラファー・エリアソン《星くずの素粒子》2014年単なる名品展にとどまらず、18世紀の絵画作品から現代アートまで幅広い作品を通して「光」について考えることができる非常に刺激的で新しい発見に富んだ展覧会。夏休みにぜひ訪れたい展覧会だ。取材・文:浦島茂世<開催情報>『テート美術館展光— ターナー、印象派から現代へ』2023年7月12日(水)〜10月2日(月)、国立新美術館にて開催
2023年07月26日小企画展「美術館の悪ものたち」が、東京・上野の国立西洋美術館にて、2023年9月3日(日)まで開催される。国立西洋美術館に潜む「悪ものたち」に着目国立西洋美術館が所蔵する作品には、多くの「悪ものたち」が登場する。お金に目がくらむ若者、若い女性にうつつを抜かし、あるいは嫉妬する老人、盗人たち。ひいては悪魔や魔女といった悪を象徴する存在やその手下たち、死の象徴でもある憎々しい骸骨などがその例である。小企画展「美術館の悪ものたち」は、国立西洋美術館が所蔵する作品に見られる「悪ものたち」に着目した展覧会。15世紀から20世紀初頭にかけての所蔵版画作品を中心に紹介する。画面の中に描かれた個性的で、時にコミカルな姿で表される悪ものたちの姿を通じて、芸術家の豊かな空想力を感じることができる。会場では、「罪深い人々」「悪魔と魔女」「魔物」「死」「近代都市の悪ものたち」に分けて版画数十点、絵画数点を展示。特にマルカントニオ・ライモンディやアルブレヒト・デューラーが描いた各ジャンルの「悪ものたち」の作品を鑑賞できる。悪に対するかつての西洋の価値観を垣間見るはるか昔に描かれた「悪」や「正しくないこと」は、現代の価値観とマッチするものもあれば、理解に苦しむものもある。たとえば殺人や嫉妬は「悪」であり「正しくないこと」であるのに対し、大食いが罪とされるのには違和感を覚えるように、善悪の線引きは、古来より変わらないものもあれば、時代や地域、社会によって異なるのである。18世紀末期以降に脱宗教化・世俗化が進むと、「悪」を客観的に捉え社会批判を含んだ絵画なども多く描かれるようになる。「近代都市の悪ものたち」の章では、フランシスコ・ホセ・デ・ゴヤ・イ・ルシエンテスやオノレ・ドーミエらによる作品も展示される。本展は、「悪」に対する西洋の価値観の一端にも触れることができる展覧会となっている。展覧会概要小企画展「美術館の悪ものたち」会期:2023年6月27日(火)~9月3日(日)会場:国立西洋美術館 新館2階 版画素描展示室住所:東京都台東区上野公園7-7開館時間:9:30~17:30(金・土曜日は9:30~20:00)※入館は閉館の30分前まで休館日:月曜日※ただし8月14日(月)は開館観覧料:一般 500円(400円)、大学生 250円(200円)※( )内は20名以上の団体料金(オンラインにて要事前予約)※高校生以下および18歳未満、65歳以上は無料(入館時に学生証または年齢の確認できるものを提示)※心身障害者および付添者1名は無料(入館時に障害者手帳を提示)※7月9日(日)、8月13日(日)、9月3日(日)(Kawasaki Free Sunday)は本展および常設展は観覧無料※8月26日(土)(にぎやかサタデー)は本展、常設展および企画展は観覧無料※本展は常設展の観覧券または企画展「スペインのイメージ:版画を通じて写し伝わるすがた」(7月4日(火)~9月3日(日))観覧当日に限り、同展観覧券で観覧可【問い合わせ先】TEL:050-5541-8600(ハローダイヤル)
2023年07月24日サイゲームス(Cygames)の展覧会「Cygames展 Artworks」が、2023年9月2日(土)から10月3日(火)までの期間、東京・上野の森美術館にて開催される。サイゲームスの展覧会が上野の森美術館にて開催「グランブルーファンタジー」や「ウマ娘 プリティーダービー」をはじめとする、数多くの人気ゲーム作品を手掛けているサイゲームス。本展では作品の中に登場するデザインやイラストといったアートワークに焦点を当て、貴重な資料の数々を展示する。グラブルやウマ娘など人気作品のアートワークに焦点展示タイトルは、サイゲームスの原点である「神撃のバハムート」のほか、「Shadowverse」「グランブルーファンタジー」「アイドルマスター シンデレラガールズ スターライトステージ」「ウマ娘 プリティーダービー」など様々。各種アートワークやクリエイターたちの試行錯誤を示す資料を通して、新たな視点から作品の魅力に触れることのできる展覧会となっている。先着3,000枚限定の特典グッズ付きチケット7月3日(月)より販売開始となるチケットは、一般チケットと特典グッズ付きチケットの2種類がラインナップ。先着3,000枚限定となる特典グッズ付きチケットには、各作品を象徴するキャラクターを描いたステッカーセット9枚入りとフォンタブストラップが付属する。開催概要「Cygames展 Artworks」開催期間:2023年9月2日(土)〜10月3日(火)開館時間:10:00~17:00分(入場は閉館30分前まで)会場:上野の森美術館(東京都台東区上野公園1-2)<チケット>■一般チケット販売期間:2023年7月3日(月)12:00~料金:大人2,000円、大学生・専門学生1,500円、中学生・高校生800円※全日日時指定制。※小学生以下無料。※なくなり次第販売終了。■特典グッズ付きチケット販売期間:2023年7月3日(月)12時00分~料金:3,000円特典:ステッカーセット9枚入り、フォンタブストラップ※先着3000枚。※なくなり次第販売終了。© Cygames, Inc.© CyDesignation, Inc.© Cygames, Inc. / Citail Inc.© Nintendo / CygamesTHE IDOLM@STER™& ©Bandai Namco Entertainment Inc.
2023年07月06日箱根ガラスの森美術館の庭園中央の池に、「クリスタルガラスの水上花火」が登場。2023年7月1日(土)から10月15日(日)までの期間限定で展示される。“約4万8千粒のクリスタルガラス”を飾った「水上花火」「クリスタルガラスの水上花火」は、箱根の夏の風物詩となっている、芦ノ湖の“花火”をイメージしたオブジェだ。約4万8千粒ものクリスタルガラスで作られており、太陽の光と風を浴びて美しく煌めく、箱根ガラスの森美術館でしか見られないオブジェとなっている。7色に輝くクリスタルガラスのあじさいもまた庭園では8月20日(日)まで、自然のあじさいとクリスタルガラスを組み合わせた「オルテンシア」も展示。約1万5千粒のクリスタルガラスが7色に輝く、幻想的な姿を鑑賞することができる。【詳細】箱根ガラスの森美術館「クリスタルガラスの水上花火」開催期間:2023年7月1日(土)~10月15日(日)予定場所:箱根ガラスの森美術館 庭園内中央の池住所:神奈川県足柄下郡箱根町仙石原940-48時間:10:00~17:30(入館は17:00まで)入館料:大人1,800円、大高生1,300円、小中生600円■「オルテンシア」開催期間:~8月20日(日)予定場所:庭園内中央【問い合わせ先】箱根ガラスの森美術館TEL:0460-86-3111
2023年07月03日企画展「凱旋!岡本太郎」が、神奈川の川崎市岡本太郎美術館にて、2023年7月8日(土)から10月1日(日)まで開催される。岡本太郎の面白さと奥深さを紹介漫画家・岡本一平と小説家・岡本かの子のもと生まれ、絵を志したパリ留学にて、現地の抽象芸術グループで前衛芸術家や思想家と交流を深めた岡本太郎。美術に限らず、パリ大学で学んだ哲学や民族学も、その後の岡本の思想の軸を形成し、制作活動にも影響を及ぼすものであった。また敗戦後の日本で制作活動を再開した岡本は、壁画やモニュメントの制作をはじめ、デザインや建築、日本各地への取材と撮影など、幅広い分野にわたって多面的な足跡を残したことでも知られる。特に、1970年の大阪万博に向けて制作された《太陽の塔》は、日本の高度成長期の時代の象徴でもあり、今なおアイコンとして時代を越えて親しまれている。「凱旋!岡本太郎」は、2022年から2023年にかけて、大阪・東京・愛知の全国3都市で行われた大規模巡回展から帰ってきた岡本太郎コレクションを祝して開催する企画展。子どもから大人まで、幅広い世代が関心を寄せる岡本太郎の面白さや奥深さを紹介する。初公開作品含む約250点を展示展示は、常設と企画両方のスペースを用いて全館で行われる。展示されるのは、人気の代表作《森の掟》や《重工業》、家具やグッズ等のインダストリアルデザイン、制作過程を裏打ちするドローイング、岡本の民族学的視点が投影された写真など約250点の作品。未公開の写真関係資料であるヴィンテージプリントや日本の庭園に関する資料の一部など、初公開資料も目にすることができる。展覧会概要企画展「凱旋!岡本太郎」会期:2023年7月8日(土)~10月1日(日)会場:川崎市岡本太郎美術館 常設・企画展示室住所:神奈川県川崎市多摩区枡形7-1-5 生田緑地内開館時間:9:30~17:00(入館は16:30まで)休館日:月曜日(7月17日(月・祝)、9月18日(月・祝)を除く)、7月18日(火)、9月19日(火)観覧料:一般 800円(640円)、高・大学生・65歳以上 600円(480円)、中学生以下無料※( )内は20名以上の団体料金■出品作品(予定)館内収蔵品より、絵画、彫刻、インダストリアルデザイン、版画、ドローイング、写真ほか 約250点【問い合わせ先】川崎市岡本太郎美術館TEL:044-900-9898
2023年06月24日2023年6月19日、東京都三鷹市にあるスタジオジブリのアニメーション美術館『三鷹の森ジブリ美術館』は、Twitterを更新。同館で勤務最終日を迎えた職員の写真を投稿したところ、反響が寄せられました。施設内のショップで長らく勤務し、親切な対応で来場者から親しまれてきた、職員の森田店長。最終日だということを伝えると、多くの人から、こんな言葉をかけられたといいます。「必ず戻ってこいよ、帰りは線路を歩いてくればいいよ」「一度あったことは忘れないものさ」本日美術館での勤務が最終日になった森田店長。ジブリパークに異動するのですが、今日はたくさんの方に声をかけられて感極まっている様子です。必ず戻ってこいよ、帰りは線路を歩いてくればいいよ。一度あったことは忘れないものさ。…などと言われてます。 pic.twitter.com/SVNZPYnJY1 — 三鷹の森ジブリ美術館 (@GhibliML) June 19, 2023 来場者たちが贈った言葉は、スタジオジブリの映画作品『千と千尋の神隠し』に登場する名セリフでした…!なんとも粋な餞別(せんべつ)に、森田店長も感極まっていたといいます。投稿には「お疲れ様でした!さびしくなります」「これは泣いちゃう。ジブリらしい素敵なお別れですね」「いい写真!森田さんの表情もグッときます」などの声が寄せられています。今後、森田店長は、2022年に開園した愛知県長久手市にある『ジブリパーク』で勤務するそうです。新天地でもきっと、歓迎されることでしょう。その素敵な笑顔で、これからも生き生きと活躍してほしいですね![文・構成/grape編集部]
2023年06月20日ル・コルビュジエ建築の世界遺産「国立西洋美術館」の知られざる舞台裏を描くドキュメンタリー映画『わたしたちの国立西洋美術館 奇跡のコレクションの舞台裏』より、井浦新がナレーションを担当した予告編が公開された。上野にある「国立西洋美術館」は、東アジア最大級の西洋美術コレクションを誇り、日本を代表する美術館として知られる。本作では、2020年に創建当時の姿に近づける整備のために休館した美術館の内部にカメラが入り、1年半の長期にわたり密着。所蔵作品のお引越しの全貌を記録したほか、絵画や彫刻の保存修復作業、コレクションの調査研究や国内・海外の美術館への巡回展、特別展の企画開催など、知られざる舞台裏に迫った。今回公開された映像は、数々の美術番組に出演、ガイドブックや展覧会グッズの制作にも関わるなど、美術愛の深さで知られる井浦さんが、知られざる美術館の舞台裏の世界へと誘いこむ。所蔵作品が展示される美術館のシーンから始まり、休館し観客がいなくなった場面へと移り変わる。前庭リニューアル工事の模様をはじめ、普段は決して見られない収蔵庫の内部、展覧会の打ち合わせ風景や購入作品決定の会議など、貴重なシーンが登場。関係者のインタビューでは、美術館の目前に迫る危機的状況が明かされる。ナレーションを終え、井浦さんは「美術館で働く人々のことは、お客さんは知らなくても良いかもしれない。だけど、知ってから美術館に行って美術を見ると、もっと楽しくなる」と言い、「この映画を見て、国立西洋美術館に行ったら、見る前とは国立西洋美術館の見方や過ごし方がきっと変わる。映画を見てから美術館に行くのもいいし、行ってから映画を見ても、どっちも楽しい。無機質に感じるかもしれない美術館も、実は生き物なんです」とコメントを寄せている。なお、井浦さんが担当したのは、予告編のナレーション。本編にはナレーションは入っていない。『わたしたちの国立西洋美術館 奇跡のコレクションの舞台裏』は7月15日(土)よりシアター・イメージフォーラムほか全国にて順次公開。(シネマカフェ編集部)■関連作品:わたしたちの国立西洋美術館 ~奇跡のコレクションの舞台裏~ 2023年7月15日よりシアター・イメージフォーラムほか全国にて順次公開©大墻敦
2023年06月19日翔愛学園の生徒になって楽しむオンラインコミュニティ「キャラフレ」では、バーチャルな檜原村エリアに『檜原 森のおもちゃ美術館』を追加します。ゲーム開発を手がける株式会社エイプリル・データ・デザインズ(本社:東京都世田谷区。代表取締役:濱田功志。以下、エイプリル。)は、ブラウザで手軽に楽しめる、多人数参加型学園コミュニティ「キャラフレ」( にて、バーチャル旅行イベント『檜原 森のおもちゃ美術館』校外学習を実施することをお知らせします。『檜原 森のおもちゃ美術館』へ遊びに行きましょうキャラフレの校外学習イベントとは翔愛学園の生徒になって楽しむ学園生活コミュニティ『キャラフレ』では、2010年のサービス開始より、旅行イベントを実施し、全国各地の観光地や観光施設を紹介しています。今回は好評公開中の「檜原村」方面「神戸岩」エリアに、『檜原 森のおもちゃ美術館』を追加します。『キャラフレ』は、基本プレイ無料・アイテム課金のブラウザゲームで、どなたでも手軽に登録し、すぐに楽しんで頂けます。ご自宅のPCやスマートフォンから気軽に旅行体験をお楽しみください。キャラフレ - charafre.net : 『檜原 森のおもちゃ美術館』校外学習イベント日程2023年6月17日(土)17:00~今回の取材には『檜原 森のおもちゃ美術館』様にご協力を頂きました。この場を借りてお礼申し上げます。『檜原 森のおもちゃ美術館』島を除くと東京都で唯一の村、檜原村。総面積の93%が森林という、村の豊かな森の恵みを生かした体験型美術館です。檜原村で育った木材をふんだんに活用した木造2階建ての木の香りに満ちた空間には、檜原の魅力を伝える木のおもちゃとあそびであふれています。おもちゃ美術館ゾーン 1階山があり、森があり、川が流れ、まちがある、まるで小さな檜原村。野菜や果実、きのこの収穫ごっこをしたり、木工室で木のおもちゃを作ったり、楽しみ方は無限大!おもちゃ美術館ゾーン 1階おもちゃ美術館ゾーン 1階おもちゃ美術館ゾーン 2階おもちゃ美術館に隣接するおもちゃ工房で作られた木のおもちゃで遊べるスペースや、おもちゃの企画展示、3歳未満の赤ちゃんが遊べる木育ひろばがあります。グッドトイひろば赤ちゃん木育ひろば『テーマくじ ウォーターキャンパス』販売開始2023年6月16日(金)17:00~ショッピングモールの「テーマくじフロア」では、雨に降られた制服をテーマにした新作衣装があたるテーマくじ『ウォーターキャンパス』がスタートします。1回200コインでトップス、ボトムス、ウィッグなどのアバターコスチュームがあたります。※お買い求めには、コイン(有料ゲーム内通貨)が必要です。テーマくじ 『ウォーターキャンパス』『プール開き』イベント2023年6月17日(土)15:00~もうすぐ梅雨が明け、いよいよプール開きの季節になりました。翔愛学園のプールでは、碁石拾いや競泳が楽しめ、アクセサリや回復アイテムが手に入ります。『プール開き』キャラフレとは『キャラフレ』は、webブラウザで動作する学園生活コミュニティゲームです。プレイヤーはオンライン上の仮想学園、『翔愛学園』の生徒となり、ゲーム内のキャラクターや、ゲームに参加する他のプレイヤーとの出会いを通じて、学園生活を疑似体験することができます。webブラウザで動作するため、特別なアプリケーションをインストールする必要が無く、ノートPCやタブレット、スマートフォンでも快適に遊ぶことができます。キャラフレの特徴学園生活コミュニティ『キャラフレ』・「多人数同時参加型2Dアドベンチャーゲーム」という、独自システムを開発・採用。・2Dアドベンチャーゲームのシステムと多人数参加型オンラインゲームのシステムを融合。・“天使の羽”を集め、無料ポイントと交換。・チャット未経験者でもコミュニケーションを楽しめるゲームチャット。・豊富で個性的な登場人物。・たくさんの髪型や表情、細かく描き込まれたコスチュームなどで個性を演出。タイトル概要サービス名称:キャラフレURL: 対応ブラウザ:Microsoft Edge、Chrome、FireFox等主要なブラウザに対応価格:基本無料プレイ・アイテム課金開発:株式会社エイプリル・データ・デザインズ 詳細はこちら プレスリリース提供元:NEWSCAST
2023年06月16日上野の森美術館で、特別展『恐竜図鑑―失われた世界の想像/創造』が開かれています。本展のナビゲーターは、俳優の南沙良さん。恐竜が大好きという南さんに、展覧会の見どころや恐竜の推しポイントについて、お聞きしてきました!南沙良さんがナビゲート南沙良さん【女子的アートナビ】vol. 300特別展『恐竜図鑑―失われた世界の想像/創造』では、恐竜や古代生物を描いた「パレオアート(古生物美術)」にフォーカスし、19世紀から現代までに制作された復元図や漫画、フィギュア、ファインアートなど、世界各国から集められた約150点の作品を展示。失われた古代世界を、アートで巡ることができる展覧会です。本展を企画された神戸芸術工科大学の岡本弘毅教授によると、恐竜が知られるようになったのは、19世紀前半。イギリスで巨大な爬虫類の化石が見つかり、未知の生物と判明したそうです。恐竜の「発見」から200年たち、その姿や形がどんなふうに変化していったのか、作家と研究者のイマジネーションによってつくられた古生物の姿を楽しめる展示になっています。プレス内覧会では、展覧会ナビゲーターで無料音声ガイドのナレーションも務めた俳優の南沙良さんが登壇。その後、インタビューも実施しましたので、まとめてご紹介します。巨大な生物が好き――まず、なぜ恐竜がお好きなのですか?南さん昔から、巨大生物が大好きなんです。恐竜やゴジラなど、大きいものに憧れていました。映画『ジュラシック・パーク』は全作品見ていますし、図鑑も昔からすごく好きで、飛び出す図鑑などもよく見ていました。恐竜のなかでは、肉食恐竜が好きです。強くて大きくて、自分がいかに小さいか、想像できるのがいいですね。――巨大生物ですと、例えばキングコングのようなものもお好きなのですか?南さん好きですね(笑)。大きくて凶暴なものが好きです。だから、恐竜も肉食がよくて。音声ガイドに「よし来た!」――音声ガイドのナレーションも初挑戦されています。恐竜好きなので、このお仕事は「よし来た!」という感じでしたか?南さんはい(笑)。恐竜に関わる仕事ははじめてなので、「よし来た!」と思いました。私は博物館や美術館も好きなので、うれしい気持ちになりましたね。――音声ガイドのナレーションはいかがでしたか。南さんふだん使わない難しい言葉やカタカナが多く、特に恐竜の名前が難しかったです。事前にいただいた資料を読み込んでから行き、私なりに一生懸命がんばったので、心地よく聴いていただけたらうれしいです。――音声ガイドには、恐竜の解説だけが吹き込まれているのですか?おもしろい聴きどころはありますか?南さん恐竜の解説だけでなく、画家や作品の解説もあります。解説があると、より深く楽しく見られるのではないかなと思います。私が印象に残ったのは、ウォーターハウス・ホーキンズの《イグアノドン晩餐会へのオリジナル招待状、1853年12月31日》についての解説。ホーキンズがロンドンの公園に製作した実物大のイグアノドンの模型の中で晩餐会が開かれたそうなのですが、私も、この晩餐会に参加したいと思いながら読みました。夢があっていいですよね。恐竜同士の戦いに惹かれる…――恐竜の博物館に行くのがお好きとのことですが、本展は美術館で開かれていて、恐竜や古生物を描いた絵画、パレオアートが見どころになっています。この点はいかがですか?南さん確かに、博物館の恐竜展は化石展示が多いですが、本展はパレオアートなので、珍しいと思いました。恐竜の絵には200年の歴史があり、昔はこんなふうに描かれていたとか、進化の過程を見られるのは楽しいです。また、画家によって作風に違いがあり、ポップなものがあったり、精緻なものであったり、いろいろありましたね。個人的には、恐竜の皮膚などが細やかに描写されている部分が好きです。――お気に入りの作品は?南さんチャールズ・R・ナイトの《白亜紀―モンタナ》です。ティラノサウルスとトリケラトプスの対決シーンを淡い色彩で描いた作品で、夢の中に出てきそうな幻想的なところがお気に入りです。私がイメージする通りの太古の恐竜です。恐竜同士の戦いにも惹かれますね。実際に見てみたいですし、想像するとすごく楽しいです。――恐竜にお詳しい南さんが、この展覧会で新たに知ったことはありましたか?南さん200年前にはイグアノドンの角だと考えられていたものが、実は鋭くとがった前足の親指だったというのはすごく驚きましたね。おもしろいなと思いました。フィギュアは何十体も!――コレクター気質があるそうで、恐竜グッズも集めているそうですね。南さんはい、たくさんもっています。パジャマやスリッパ、洋服などいろいろあり、家の中は恐竜グッズであふれかえっています。今日の私服も、ティラノサウルスのニットでした。――リアルにつくられた恐竜のフィギュアも集められているそうですが、どんなふうに楽しむのですか?南さん棚に飾って、眺めて楽しんでいます。恐竜を見て、ロマンを感じながらお酒を飲んだり(笑)。フィギュアは、家のインテリアにはあまり合わず浮いていますが、すごくお気に入りです。――フィギュアはどのくらいお持ちですか?南さん何十体かはありますね。高校生ぐらいから、ちょこちょこ集めて、だんだん増えていきました。――本展でも、コレクターの方が集めたリアルなフィギュアが展示されていましたね。南さんあれは、すごくよかったですね。欲しいです(笑)――最後に、あまり恐竜のことを知らないお友だちをこの展覧会に誘う場合、どんなふうに声をかけますか?南さん150作品もあるから、お互いの好きなものを探しに行こうという感じで誘いたいです。――お話を聞かせていただき、ありがとうございました。取材を終えて…恐竜の話を楽しそうに語ってくれた南さん。小さいころから、アート好きのご両親に連れられ、原美術館などの美術館や上野の博物館にも通っていたそうで、想像力や感受性が豊かな方でした。恐竜愛にあふれる南さんが語る音声ガイドは、ご自身のスマートフォンがあれば無料で利用できます。ぜひ、ガイドを聴きながら恐竜アートの世界を楽しんでみてください。Information会期:~7月22日(土)会期中無休会場:上野の森美術館開場時間:10:00 ~ 17:00(土日祝は 9:30 ~ 17:00)※入場は閉館の 30 分前まで観覧料:一般¥2,300、大学・専門学校生¥1,600、高校生・中学生・小学生 ¥1,000
2023年06月14日5月31日(水)より、東京・上野の森美術館にて特別展『恐竜図鑑-失われた世界の想像/創造』が開催されている。恐竜展といえば化石の展示などが一般的だが、本展は「パレオアート」の世界に着目した異色の展覧会だ。「パレオアート」とは、化石などからの学術的根拠に基づき、イメージを膨らませて古代生物の姿を描く復元画のことである。19世紀初頭に恐竜の骨の化石が発見されてから、人々は想像力をさまざまに働かせて恐竜の姿を描いてきた。本展では、まだ研究が進んでいない19世紀に描かれた奇妙でユーモラスな恐竜たちから、現代のリアルな恐竜像にいたるまで、世界各国から約150もの貴重な作品が集結している。パレオアートの2大巨匠であるチャールズ・R・ナイトとズデニェク・ブリアンのオリジナル作品が一堂に会するのも見どころのひとつ。いきいきと躍動的な恐竜の姿を描いて、映画「ロスト・ワールド」(1925年)や「キング・コング」(1933年)などにも影響を与えたチャールズ・R・ナイトの作品と、ヨーロッパ美術のリアリズムの伝統を踏まえ学術的にも強い説得力を持つズデニェク・ブリアンの作品は、日本の図鑑などにも模写されており、かつて恐竜図鑑に胸をときめかせた大人たちにも新たな感動を与えてくれるはずだ。本展を企画した神戸芸術工科大学芸術工学教育センター 教授(元兵庫県立美術館学芸員)の岡本弘毅氏は、「恐竜の展示物というと大きな骨格標本や化石がメインだと思われがちだが、今回は化石の脇役として置かれている生体復元図に着目し、太古の恐竜たちがどのように生きて動いていたのかを解き明かす。恐竜が発見されたのは約200年前であり、人類に知られてからの歴史は意外と長くない。その200年間のなかで人々の恐竜のイメージがどのように変わっていったのか、生物学的な知識が増えることによって恐竜の姿がどんどんクリアになっていく変遷を楽しんでほしい」と話す。日本の現代作家によるマンガやアート作品など、恐竜を「美術の視点」でとらえた展示も面白い。会期は7月22日(土)まで。会期中は無休。開館時間は平日・午前10時~午後5時、土日祝・午前9時半~午後5時(入場は閉館の30分前まで)。取材・文:北島あや
2023年06月08日「恐竜の絵」に着目した異色の特別展『恐竜図鑑 ― 失われた世界の想像/創造』が、5月31日(水) から7月22日(土) まで上野の森美術館で開催される。恐竜などの古代生物を描いた「パレオアート」の世界を、世界各国から集められた約150点の作品で紹介する興味深い展覧会だ。「パレオアート」とは、化石などの学術的根拠に基づいて古代生物を描く復元画のこと。19世紀に「恐竜」と名付けられることになる骨の化石が発見されると、人々は化石などの痕跡から想像をふくらませ、その太古の世界の生き物の姿を主に絵画のかたちで表現してきた。同展は、19世紀の奇妙な復元図から、近年の研究に基づく現代の恐竜画に至るまで、人々が古代生物に対して抱いていたイメージの変遷の歴史をたどる展示構成になっている。19世紀から現在まで、この200年の間に描かれた多彩な恐竜画群を通して、太古に失われた世界への想像の旅を楽しみたい。【第1章19世紀恐竜誕生――黎明期の奇妙な怪物たち】展示の冒頭を飾るのは、19世紀の恐竜“発見”から間もない時期に描かれた、パレオアート黎明期の作品群。地質学者ヘンリー・デ・ラ・ビーチの原画による《ドゥリア・アンティクィオル(太古のドーセット)》は、イギリスの女性化石採集者、メアリー・アニングの功績をたたえるために制作された版画で、古生物の生態を復元した史上初の絵画のひとつ。魚竜イクチオサウルスが首長竜プレシオサウルスを捕食している様子が描かれている。ロバート・ファレン《ジュラ紀の海の生き物―ドゥリア・アンティクィオル(太古のドーセット)》1850年頃 油彩・カンヴァスケンブリッジ大学セジウィック地球科学博物館展示風景よりまた、当時の有名画家であるジョン・マーティンが描いた《イグアノドンの国》は、イグアノドンの化石を発掘し、“恐竜を発見した男”として知られるギデオン・マンテルの依頼により描かれた作品。ベンジャミン・ウォーターハウス・ホーキングによる《白亜紀の恐竜―ニュージャージー》は、まるで映画『ジュラシック・パーク』を思わせる迫力の一作だ。イグアノドンだけでなく、それを取り巻く風景もロマンティックに描き出された太古の世界は、歴史的価値とともに、その奇妙さもまた魅力になっている。研究や情報が限られた時代だからこそ生まれた、イマジネーション豊かな作品の数々を味わいたい。ベンジャミン・ウォーターハウス・ホーキンズ《ジュラ紀初期の海棲爬虫類》1877年 油彩・カンヴァス プリンストン大学地球科学部、ギヨー・ホールベンジャミン・ウォーターハウス・ホーキンズ《水晶宮のイグアノドン》1853年頃 ブロンズロンドン自然史博物館【第2章19世紀末~20世紀半ば古典的恐竜像の確立と大衆化】同展の見どころのひとつは、恐竜画の2大巨匠が夢の競演を果たすことだ。19世紀末から20世紀前半にかけてアメリカで活躍したチャールズ・R・ナイトは、野生動物画家としての生物学的知見に基づき、恐竜を生き生きとした姿で描いて、「キング・コング」(1933年)などの映画にも影響を与えたと言われている。ティラノサウルスとトリケラトプスの対決を描いた《白亜紀―モンタナ》や、恐竜を躍動感あふれる姿でとらえた《ドリプトサウルス(飛び跳ねるラエラプス)》は恐竜画における記念碑的イメージだ。チャールズ・R・ナイト《白亜紀―モンタナ》1928年油彩・カンヴァスプリンストン大学チャールズ・R・ナイト《ドリプトサウルス(飛び跳ねるラエラプス)》1897年 グアッシュ・厚紙アメリカ自然史博物館、ニューヨークImage #100205624, American Museum of Natural History Library一方、20世紀中盤からチェコで活動したズデニェク・ブリアンは、ヨーロッパ美術のリアリズムの伝統を踏まえて、強い説得力をもつリアルな恐竜画を制作。当時の化石発掘の中心地であったアメリカから遠く離れた東欧圏で、直接化石を研究できる機会が限定された環境にありながらも国際的な評価を獲得した。日本の図鑑などにも模写され、恐竜のイメージの普及に大きな影響を与えた二人による、恐竜画のオリジナル作品が一堂に会する貴重な機会となっている。ズデニェク・ブリアン《シルル紀の海の生き物》1951年 油彩・カンヴァス ドヴール・クラーロヴェー動物園ズデニェク・ブリアン《タルボサウルス・バタール》1970年 油彩・カンヴァスモラヴィア博物館、ブルノ【第3章日本の恐竜受容史】19世紀に欧米で成立した恐竜のイメージは、世紀末には日本にも移入。古生物学者、横山又次郎によって「恐竜」という訳語が作られて以来、科学雑誌や啓蒙書、子供向けの漫画や絵物語、ジュール・ヴェルヌの『地底旅行』(1864年)やコナン・ドイルの『失われた世界』(1912年)といった古典SFの翻訳など、恐竜を主題にした出版物が広く刊行された。所十三 《vol.1 「掟」》『DINO²(ディノ・ディノ)』漫画原稿2002年インク、アクリル、スクリーントーン・紙作者蔵本章では、恐竜をテーマにした数々の漫画を手掛けた所十三の代表作『DINO²(ディノ・ディノ)』の貴重な原画も展示される。恐竜はまた、一般的な美術、いわゆるファインアートの領域でもしばしば象徴的なモチーフとして登場しており、美術における恐竜のシンボリズムについて、福沢一郎や立石紘一、篠原愛など、いくつかの作例で紹介されている。立石紘一 《アラモのスフィンクス》1966年油彩・カンヴァス東京都現代美術館篠原愛 《ゆりかごから墓場まで》2010-11年油彩・カンヴァス鶴の来る町ミュージアム【第4章20世紀後半~21世紀科学的知見によるイメージの再構築】“恐竜ルネッサンス”とも呼ばれる大きな変革がもたらされた1960年代から70年代。「鈍重な生き物」から「活発に動く恒温動物」へと恐竜像が変化したことに伴い、恐竜画もさらなる進化を遂げ、新しい表現のアーティストが次々と登場した。本章では、多くの恐竜ファンの原体験となっている、カルト的な人気を誇る米イラストレーター、ウィリアム・スタウトの《沼地での殺害—クリトサウルスを襲うフォボスクス》をはじめ、現代の恐竜画の旗手たちのバラエティ豊かな作品群が集結。また、現代日本を代表するパレオアーティスト、小田隆の迫力ある作品も特集されており、CGを用いずに圧倒的な迫真性を生み出す肉筆画は必見だ。ウィリアム・スタウトの《沼地での殺害—クリトサウルスを襲うフォボスクス》1980年水彩・紙福井県立恐竜博物館小田隆《篠山層群産動植物の生態環境復元画》2014年 アクリル・カンヴァス丹波市立丹波竜化石工房取材・文・撮影:内田涼<開催情報>特別展『恐竜図鑑 ― 失われた世界の想像/創造』2023年5月31日(水)~7月22日(土)、上野の森美術館にて開催
2023年05月31日戦後日本の彫刻を牽引しながらも2003年に67歳の若さで病死した若林奮の回顧展『若林奮森のはずれ』が、6月1日(木)~8月13日(日)、武蔵野美術大学 美術館・図書館で開催される。若林は1986年に「以前から私は自分が自然の一部であることを確実に知りたいと考えていた。その確認のために様々なものを観察し、彫刻や絵をつくることが必要であった」という言葉を残している。没後20年にあたるこの展覧会では、若林作品の核と言える「自然」をめぐる諸相を読み解いていく。武蔵野美術大学で教鞭を執っていた1981年、若林は学内にある工房に鉄板を立て、自分自身のために10畳ほどの空間を制作。その後、この通称「鉄の部屋」の周囲を鉛で覆い、周辺に植物や大気を表す鉛の板やキューブを配置し、《所有・雰囲気・振動―森のはずれ》(1981-84年)として発表している。同展では、この作品を約30年ぶりに展示する。この作品は、自分自身が所有できる空間を区切ることで生まれた「境界」や「領域」をめぐり、自身を軸とした周縁への思索を深め、自らの彫刻観を拡張させるきっかけとなった重要作。若林自らを含んだ自然や風景そのものの具現化を試みたともいえそうだ。さらに、人の背丈ほどある角柱に植物の構造を想像させる《Daisy I》全10点とともに、ひと続きの空間で相対的に展示。この2作品を考える糸口として、自身と対象との距離を測るものさしとして通底する概念となる《振動尺》シリーズ、重要な素材のひとつとなる硫黄を用いた作品ほか、ドローイングや資料なども併せて約100点で構成される。自然と人間の関係が問われる今、若林奮がつくりあげた彫刻を再び見つめ直したい。<開催情報>『若林奮 森のはずれ』会期:2023年6月1日(木)~8月13日(日)会場:武蔵野美術大学 美術館・図書館美術館展示室2・4・5、アトリウム1・2時間:11:00~19:00、土日祝日は10:00~17:00休館日:水曜料金:無料公式サイト:
2023年05月30日東京・サンシャインシティプリンスホテルから、“泊まれる美術館”をテーマにしたイギリス国立美術館「ロンドン ナショナル・ギャラリー」とのコラボレーション宿泊プランが登場。期間は、2023年6月17日(土)から10月31日(火)まで。イギリス国立美術館「ロンドン ナショナル・ギャラリー」とコラボ“泊まれる美術館”テーマの「ファン・ゴッホ」コンセプトルームサンシャインシティプリンスホテルがタッグを組むのは、数多くのアート作品を保有しているイギリス国立美術館「ロンドン ナショナル・ギャラリー」。コラボレーションプランでは“泊まれる美術館”をテーマに、ファン・ゴッホの名画を散りばめたコンセプトルームを用意する。コンセプトルームの壁にはファン・ゴッホの作品を展示。ベッドには、コラボレーションプランのために特別に作られたクッションや「ロンドン ナショナル・ギャラリー」のロゴをあしらったベッドスローを設置する。さらに、 宿泊者限定のオリジナルグッズとして、ファン・ゴッホの絵画をデザインしたトートバッグ、キーホルダー、ハンカチタオル、クリアファイル、カードキーの5種をプレゼントする。ゴッホの代表作《ひまわり》モチーフのパフェ期間中は、「ロンドン ナショナル・ギャラリー」所蔵のファン・ゴッホの代表作《ひまわり》をモチーフにしたパフェも販売。黄色やオレンジ色をベースカラーに採用し、ソースやゼリー、アイスクリーム、クッキーなどを重ね、仕上げに“ひまわり”をイメージしたチョコレートを飾った。名画の複製画を展示さらにホテル館内では、「ロンドン ナショナル・ギャラリー」所蔵名画の複製画全9点を展示。《ファン・ゴッホの椅子》や《アニエールの水浴》を鑑賞できる。【詳細】「ロンドン ナショナル・ギャラリー」コラボレーションプラン期間:2023年6月17日(土)~10月31日(火)場所:サンシャインシティプリンスホテル住所:東京都豊島区東池袋3-1-5■コンセプトルーム宿泊プラン※1日2室限定予約開始日:2023年5月26日(金)12:00~※予約はホテル公式ウェブサイト内専用ページにて受付開始。料金:1名 13,400円~※1室2名利用時※料金には、1名の1泊室料、オリジナルグッズ、サービス料が含まれている。※そのほかに、パフェ「ひまわり」付きの宿泊プランも用意。※料金は、宿泊日、利用人数により異なる。※詳細はホテル公式ウェブサイト内専用ページを要確認。【問い合わせ先】サンシャインシティプリンスホテル 宿泊予約TEL:03-5954-2238 (受付時間:10:00~17:00)■パフェ「ひまわり」場所:カフェ&ダイニング Chef’s Palette(ホテル1F)提供時間:12:00~19:00(ラストオーダー18:30)料金:1名 2,900円(コーヒ・紅茶付き)※サービス料込。※仕入れの状況より、メニュー・食材に変更がある場合がある。【問い合わせ先】カフェ&ダイニング Chef’s PaletteTEL:03-5954-2254(受付時間:10:00~18:00)※画像はイメージ。
2023年05月27日兵庫県神戸市にある横尾忠則現代美術館では、2023年5月27日(土)より『横尾忠則原郷の森』を開催する。画家であるとともに、文筆家としての顔をもつ横尾忠則が、2022年に発表した小説『原郷の森』(文藝春秋)の世界を視覚的に立ち上げた展覧会だ。小説『原郷の森』とは、ある日森で目覚めた主人公Yが、三島由紀夫と宇宙霊人に導かれて、すでにこの世を去った人々と芸術や人生について語り合うという物語。ピカソやキリコといった芸術家たちから、黒澤明や東野芳明ら実際に交流があった文化人たち、あるいはノストラダムスや親鸞、ブッダ、猫のタマまで、約280名もの登場人物が、様々な視点から横尾の作品について語り、それが壮大な横尾論となっていく。そんな原作を踏まえ、2階の展示室には、照明と木に見立てた柱で森のような空間をつくり、そこに小説のなかの台詞と横尾自身が描いた関連作品を配置。「原郷の森」の中をさまよう横尾の分身Yの気分で、作品を鑑賞することができるだろう。また3階の展示室では、「首吊り縄」や「滝」「寒山拾得」といった6つのキーワードに焦点を当て、原郷の森の住人たちの会話を通して横尾ワールドを掘り下げる。小説から選んだ関連する台詞が、兵庫県立ピッコロ劇団員に読まれセリフとして、会場に流れる工夫がされている。目だけでなく耳でも作品を味わう没入感を、体験することができそうだ。また2021年、4階に新設された横尾コレクションギャラリーでは、アンディ・ウォーホル(1928-1987)やジョルジュ・デ・キリコ(1888-1978)など、小説『原郷の森』に登場する西洋近現代美術の巨匠たちの実際の作品や、作者名もわからないけれど、横尾が惹かれて収集した作品なども合せて展示する。小説『原郷の森』の世界をさらに深く楽しむことができるだろう。<開催情報>『横尾忠則 原郷の森』会期:2023年5月27日(土)~8月27日(日)会場:横尾忠則現代美術館時間:10:00〜18:00(入館は17:30まで)休館日:月曜(7月17日は開館)、7月18日(火)料金:一般700円、大学550円 、70歳以上350円公式サイト:
2023年05月19日恐竜展といえば、化石などの立体的な展示が多いなか、「恐竜の絵」に着目した異色の展覧会が、5月31日(水)から7月22日(土)まで、東京の上野の森美術館で開催される。恐竜などの古代生物を描いた「パレオアート」の世界を、世界各国から招聘した約150点の作品で紹介する興味深い展覧会だ。「パレオアート」とは、化石などの学術的根拠に基づいて古代生物を描く復元画のこと。19世紀に「恐竜」と名付けられることになる骨の化石が発見されると、人々は化石などの痕跡から想像をふくらませ、その太古の世界の生き物の姿を主に絵画のかたちで表現してきた。同展は、19世紀の奇妙な復元図から、近年の研究に基づく現代の恐竜画に至るまで、人々が古代生物に対して抱いていたイメージの変遷の歴史をたどるものでもある。見どころのひとつは、恐竜画の2大巨匠が夢の競演をはたすことだ。19世紀末から20世紀前半にかけてアメリカで活躍したチャールズ・R・ナイトは、野生動物画家としての生物学的知見に基づき、恐竜を生き生きとした姿で描いて、「キング・コング」(1933年)などの映画にも影響を与えたとか。一方、20世紀中盤からチェコで活動したズデニェク・ブリアンは、ヨーロッパ美術のリアリズムの伝統を踏まえて、強い説得力をもつリアルな恐竜画を制作。ふたりの作品は日本の図鑑などにも模写され、恐竜のイメージの普及に大きな影響を与えた。同展は、そうした恐竜画のオリジナル作品が一堂に会する貴重な機会となっている。一方、19世紀の恐竜発見から間もない時期に描かれた歴史的に貴重な復元画も見逃せない。いまだ知見が限られていたがゆえに、画家たちが豊かなイマジネーションを発揮して描いた絵は、ときに奇妙だが、なんとも魅力的だ。同展ではまた、現代の恐竜画の旗手たちの多彩な作品が集結し、現代日本を代表するパレオアーティストの小田隆の作品の特集もある。CGを用いることなく肉筆のみで生み出された小田作品の圧倒的な迫真性は必見だ。19世紀から現在まで、この200年の間に描かれた多彩な恐竜画群を通して、太古に失われた世界への想像の旅を楽しみたい。<開催情報>特別展『恐竜図鑑 ― 失われた世界の想像/創造』会期:2023年5月31日(水)~7月22日(土)※会期中無休会場:上野の森美術館時間:10:00~17:00、土日祝は9:30から(入場は16:30まで)料金:一般2,300円、大学1,600円、高中小1,000円公式サイト:
2023年05月16日フェイラー(FEILER)から、国立新美術館にて開催される展覧会「ルーヴル美術館展 愛を描く」とのコラボレーションハンカチ「ラシーブルダムール(LA CIBLE DAMOUR)」が登場。2023年5月3日(水)より、国立新美術館「ルーヴル美術館展」会場内特設ショップ、フェイラー銀座本店にて発売される。「ルーヴル美術館展」とのコラボハンカチフェイラーと、展覧会「ルーヴル美術館 愛を描く」がコラボレーション。ドイツ・シュニール織のコットン100%のハンカチに、展覧会で展示されているフランソワ・ブーシェ《アモルの標的》から着想を得て、キューピッドをモチーフとしたデザインを落とし込んだ。華やかに咲く色とりどりの花々や、ハートに刺さった矢などがキュートだ。ハンカチを縁取るカラーは、アイボリーとブルーの2色を用意する。【詳細】フェイラー×「ルーヴル美術館展 愛を描く」コラボハンカチ※予約不可発売日:2023年5月3日(水・祝)販売場所:国立新美術館 1E「ルーヴル美術館展 愛を描く」会場内特設ショップ、フェイラー銀座本店価格:「ラシーブルダムール」2,970円サイズ:約25×25cm※オリジナル箱入り※特設ショップは6月12日(月)まで※フェイラー銀座本店での予約、発売後の取り置き、代引き配送は不可※フェイラー銀座本店では、混雑状況により販売方法が変更になる場合あり※フェイラーでは、フェイラー銀座本店以外のショップでの販売はなし※「ルーヴル美術館展」は、5月8日(月)以降は、全てのチケットが事前予約(日時指定)不要となる※ひとり1点までの購入※購入点数制限は、一定期間経過後に解除する場合あり※販売数には限りあり
2023年05月05日箱根ガラスの森美術館は、所蔵作品展「千の花咲くヴェネチアン・グラス~きらめく初夏の庭園~」を2023年7月9日(日)まで開催する。“花”モチーフのヴェネチアン・グラスを展示「千の花咲くヴェネチアン・グラス~きらめく初夏の庭園~」は、“花”をモチーフにした繊細なヴェネチアン・グラスを展示する初夏の所蔵作品展だ。器一面に花が咲いたような様子から、イタリア語で“千の花”を意味する「ミルフィオリ・グラス」をはじめ、ヴェネチアン・グラスで表現された美しい花の作品を、その歴史や制作工程に触れながら紹介していく。第1章・第2章にわけて作品を紹介本展では、第1章と第2章に分けて展示。第1章では、「ミルフィオリ・グラス」技法を歴史的背景や制作工程などを交えて解説する。作品によって1つ1つ異なる幻想的な花模様の世界を堪能することができる。第2章では、様々な技術で作られた花装飾のヴェネチアン・グラスにフォーカス。彫刻や絵付け、熔着による造形などで仕上げられた、コンポートやワイングラス、ペーパーウェイトなどを紹介する。【詳細】所蔵作品展「千の花咲くヴェネチアン・グラス~きらめく初夏の庭園~」開催期間:2023年4月22日(土)~7月9日(日)会場:箱根ガラスの森美術館 施設内ヴェネチアン・グラス美術館住所:神奈川県足柄下郡箱根町仙石原940-48開館時間:10:00〜17:30(入館は閉館30分前まで)入館料:一般 1,800円、高大生 1,300円、小中生 600円※出品作品は変更となる可能性あり。【問い合わせ先】箱根ガラスの森美術館TEL:0460-86-3111
2023年04月29日チームラボの展覧会「チームラボ 学ぶ!未来の遊園地と、花と共に生きる動物たち」が北海道・札幌芸術の森美術館にて、2023年7月8日(土)から9月3日(日)まで開催される。「チームラボ 学ぶ!未来の遊園地と、花と共に生きる動物たち」が札幌で「学ぶ!未来の遊園地」は、チームラボの作品《花と共に生きる動物たちⅡ》など、子どもから大人まで楽しめるデジタルアートを展示するデジタルアートの「遊園地」だ。会場では、ボールを転がすと色も音も変化する《光のボールでオーケストラ》や、多彩なフルーツが育つすべり台《すべって育てる!フルーツ畑》、テーブルの上をこびとたちが走り回る《こびとが住まうテーブル》などを展開。自分自身の動きがアートの一部になったような感覚を味わうことができる。また、紙に描いた描いた魚たちが泳ぐ《世界とつながったお絵かき水族館》、自分で描いた様々な生き物が立体的な地形でできた山と谷に映し出される《グラフィティネイチャー - 鼓動する山と谷、レッドリスト》なども登場する。なお、《世界とつながったお絵かき水族館》や《グラフィティネイチャー - 山と谷、 レッドリスト》で描いた絵を、その場でオリジナル缶バッジにできる「お絵かきファクトリー」も実施。展覧会のお土産として持ち帰ることができるのも嬉しいポイントだ。【詳細】「チームラボ 学ぶ!未来の遊園地と、花と共に生きる動物たち」開催期間:2023年7月8日(土)~9月3日(日)場所:札幌芸術の森美術館住所:北海道札幌市南区芸術の森2-75入場料:・平日入場券(8月10日(木)~8月18日(木)は除く)大人(中学生以上) 1,500円、子ども(3歳以上) 800円・平日限定 お絵かきファクトリー(缶バッジ)付前売券※チケットぴあ限定(Pコード:994-226)大人(中学生以上) 1,800円、子ども(3歳以上) 1,100円【問い合わせ先】札幌芸術の森美術館TEL:011-591-0090(受付時間9:45~17:30)
2023年04月24日森美術館開館20周年記念展「ワールド・クラスルーム:現代アートの国語・算数・理科・社会」が、東京・六本木の森美術館にて、2023年4月19日(水)から9月24日(日)まで開催される。あらゆる科目に通底する現代アート1990年代以降、欧米だけでなく世界の多様な歴史や文化的観点から考えられるようになった現代アート。現代の美術とはいわば、学校の図画工作や美術といった授業の枠組みには収まりきらず、国語・算数・理科・社会など、あらゆる科目に通底する総合的な領域と言えるようになった。各学問領域の最先端では、研究者が世界の「わからない」を探求し、歴史を掘り起こし、過去から未来に向けて新たな発見や発明を積み重ね、私たちの世界を見る目をより豊かにしてくれている。こうした未知に対する「わからない」の探求は、現代アーティストが固定観念をクリエイティブに超えていこうとすることに通ずるものがある。この意味で、「わからない」世界に出会い、学ぶことのできる現代美術館は、「世界の教室」とも言えるのだ。展覧会「ワールド・クラスルーム:現代アートの国語・算数・理科・社会」では、国語・算数・理科・社会と、哲学・音楽・体育・総合を加えた全8教科のセクションに分けて現代アートを紹介。未知の世界に対して、多様な“教科”という観点から出会うことを試みる。セクションごとの展示でありながら、それぞれの作品は複数の科目や領域に通じている。たとえば、国語セクションの作品の中にも数学的なテーマがあり、理科の中にも社会的な課題が含まれるように、どのような繋がりがあるのか考えながら鑑賞を楽しむことができる。出展アーティストは、1960年代のコンセプチュアル・アートの主要作家ジョセフ・コスースや、20世紀の美術史の中で最も影響力のあるアーティストのひとりヨーゼフ・ボイス、日本の画家であり彫刻家の奈良美智など。なお、出展作品のうち半数以上は森美術館のコレクションで構成するため、同館がこれまでに収蔵してきた作品を目の当たりにすることができる。展覧会概要「森美術館開館20周年記念展 ワールド・クラスルーム:現代アートの国語・算数・理科・社会」会期:2023年4月19日(水)~9月24日(日)会期中無休会場:森美術館住所:東京都港区六本木6-10-1 六本木ヒルズ森タワー 53階開館時間:10:00~22:00※火曜日のみ17:00まで。ただし5月2日(火)、8月15日(火)は22:00まで。※入館は開館の30分前まで。入館料:平日=一般 2,000円(1,800円)、高校・大学生 1,400円(1,300円)、4歳~中学生 800円(700円)、シニア 1,700円(1,500円)・土日休日=一般 2,200円(2,000円)、高校・大学生 1,500円(1,400円)、4歳~中学生 900円(800円)、シニア 1,900円(1,700円)※シニアは65歳以上。※事前予約制(日時指定券)を導入(専用オンラインサイトより日時指定券を購入)※当日、日時指定枠に空きがある場合は、事前予約なしで入館可■出品アーティストアイ・ウェイウェイ(艾未未)、青山悟、エリカ・ベックマン、ヨーゼフ・ボイス、ヨハンナ・ビリング、ルーク・チン(程展緯)、マノン・デ・ブール、サム・フォールズ、ペーター・フィッシュリ&ダヴィッド・ヴァイス、藤井光、ク・ミンジャ、シルパ・グプタ、畠山直哉、アジズ・ハザラ、スーザン・ヒラー、ジャカルタ・ウェイステッド・アーティスト、クリスチャン・ヤンコフスキー、片山真妃、風間サチコ、菊地智子、ヤコブ・キルケゴール、ジョセフ・コスース、ディン・Q・レ、李禹煥(リ・ウファン)、クララ・リデン、パーク・マッカーサー、マリオ・メルツ、ミヤギフトシ、宮島達男、宮永愛子、森村泰昌、奈良美智、パンクロック・スゥラップ、ソピアップ・ピッチ、アラヤー・ラートチャムルンスック、ヴァンディー・ラッタナ、ジェームス・リチャーズ、ハラーイル・サルキシアン、笹本 晃、瀬戸桃子、杉本博司、マルティーヌ・シムズ、田島美加、高山明、田村友一郎、ロデル・タパヤ、ツァイ・チャウエイ(蔡佳葳)、ツェ・スーメイ、梅津庸一、ワン・チンソン(王慶松)、ヤン・ヘギュ、イー・イラン、米田知子、ユ・チェンタ(余政達)【問い合わせ先】TEL:050-5541-8600 (ハローダイヤル)
2023年04月10日上野動物園では、シャンシャンの双子の弟妹・シャオシャオとレイレイが、ママから離れて子どもたちだけの“双子暮らし”を開始!その様子をお届けします♪野生では、1歳半から2歳ごろに親離れし、単独で生活を始めるパンダ。双子のシャオシャオとレイレイも1歳9カ月を迎え、ママ・シンシンから離れて生活することに。10日間、子どもたちだけでの時間を段階的に増やしていく期間が設けられたが、離れるのを察知してなのか、親子3頭で寄り添うように食事を楽しんだり、ママの背中にぴったりくっついて離れなかったり、思いっきり抱きしめたり、と残り少ない時間を惜しんでいるかのようにも見え、観覧者たちの涙を誘っていた。3月20日から、2頭だけの生活をスタートさせたシャオシャオとレイレイ。公開初日はシャオシャオはママを探すかのように動き回り、レイレイは寂しさからか食欲が落ちているようにも見えたが、2匹の仲よしぶりは健在。互いを支え合うような姿も見られた。“お姉シャン”が中国の生活に慣れるべく奮闘しているように、シャオレイもママと離れた寂しさを乗り越えようとしているようだ。2頭はしばらく一緒に暮らす予定。頑張れシャオシャオ、レイレイ!
2023年04月03日展覧会「古代エジプト美術館展」が、福岡アジア美術館にて2023年4月8日(土)から5月28日(日)まで開催される。古代エジプト専門美術館「古代エジプト美術館 渋谷」コレクションを紹介「古代エジプト美術館展」は、古代エジプトを専門とするの日本唯一の美術館「古代エジプト美術館 渋谷」が所蔵する作品を紹介する展覧会。国内では質量共に優れた内容を誇るコレクションは、先王朝時代からローマ支配時代までを網羅し、古代エジプト文化の全貌を知ることができるものだ。ミイラや木棺・ツタンカーメンの指輪など約200点を展示本展では、「古代エジプトの神々と信仰」「ファラオが率いた国家」「古代エジプト人の衣・食・住」「古代エジプトの死生観ー再生とミイラ」の4つのテーマを設けて展示を構成。ミイラやミイラマスク、木棺、神殿の柱、ツタンカーメンの指輪といった世界的に貴重な遺物や、当時の生活様式が分かるジュエリーやレリーフなど約200点を展示する。古代エジプトの神々と信仰古代エジプト人は、この世界や宇宙は創生神によって創造され、その後多くの神々が誕生したと考えていた。中でも古代エジプトでは多くの動物神が信仰されていた。動物には人間にはない特別な能力を持つものと信じられていたためだ。本章では、《アテフ冠を被ったトト神像》や《ウラエウス厨子装飾》など、多様な神々の護符や神像、動物のミイラを紹介する。古代エジプトの死生観ー再生とミイラ死後に再生し、永遠の生命を得ると信じていた古代エジプト人は、長きにわたりミイラを作ることで、死者の遺体を保存してきた。ミイラ作りの技術が頂点に達して以降、末期王朝時代からプトレマイオス朝、ローマ支配時代にかけても多くのミイラが作られた。「古代エジプトの死生観ー再生とミイラ」では、プトレマイオス朝時代などに作られたミイラマスクや人型木棺、少女のミイラなどを紹介する。ファラオが率いた国家&古代エジプト人の衣・食・住このほか、「ファラオが率いた国家」では、常に絶対的権力を行使し国家を運営していた国王ファラオや、人口の約10%にあたるエリート高官たちにフォーカス。ファラオをモチーフとした像やレリーフ、神殿の柱などを展示する。一方、続く「古代エジプト人の衣・食・住」では、ツタンカーメン王の指輪や化粧用容器、ジュエリーなどを多数展示し、当時のエジプト人たちの生活様式を浮き彫りにする。「ペコちゃん」コラボグッズを販売なお、展覧会オリジナルグッズとして、不二家(FUJIYA)の人気キャラクター「ペコちゃん」とコラボレートしたクリアファイルやウォーターボトル、マグネットなどを販売。また、「世界一おもしろいお菓子屋さん」アート・キャンディ・ショップ「PAPABUBBLE/パパブブレ」とのコラボレーションキャンディ、文具・雑貨メーカーのハイタイドとのコラボレーショングッズなど多数展開される。【詳細】「古代エジプト美術館展」会期:2023年4月8日(土)~5月28日(日)会場:福岡アジア美術館 7階 企画ギャラリーA・B・C住所:福岡県福岡市博多区下川端町3-1 リバレインセンタービル7階観覧時間:9:30~18:00(毎週金・土曜日は20:00まで)※最終入場は30分前まで観覧料:一般 1,600円(1,400円)、高大生 1,300円(1,100円)、小中生 800円(600円)※( )内は前売り料金※チケットは、ARTNEチケットオンライン、ローソンチケット(Lコード 82255)、セブンチケット(セブンコード 098-803)等で販売■巡回情報・東広島市立美術館会期:2023年10月10日(火)~11月26日(日)住所:広島県東広島市西条栄町9-1・鳥取県立博物館会期:2024年4月6日(土)~5月12日(日)※予定住所:鳥取市東町2-124【問い合わせ先】西日本新聞イベントサービスTEL:092-711-5491(平日9:30〜17:30)
2023年03月31日テキスタイルアーティストの五島(ゴトウ)アサミ(ESPACE et CREATEUR(エスパス エ クレアトゥール)代表)は、3月26日(日)に上野の東京都美術館で開幕した「AJC クリエイターズ コレクション展2023(同実行委員会主催)」にてファブリックアート部門 特別奨励賞を受賞しました。同展は、工業製品では実現できない個性的な表現を生み出す手仕事力を持つ人の活動を広く世の中に伝える事を目的とした全国コンテストで、平成19年より開催しています。五島はフランス、パリでテキスタイルアートを学んでおり、帰国後は日本のエンターテイメント界や商業空間などで作品を展開してきました。『日本画家でもある私は、取材の為に森へ入る事が度々あります。自然界を観察していると「フラクタル」と呼ばれる幾何学模様に出会う事があります。この模様が見る人を癒す効果があるという事を知り、試行錯誤の末≪幾何学刺繍+墨アート≫という表現技法を創案しました。(五島アサミ)』今回の受賞作品は、生きる事の快楽や利便性を無秩序に追求した結果、科学や工業の発展により人間の生を脅かすといった矛盾を招いてしまった近代社会への警鐘と共に、自然界の中から知恵や本質を見出す事の大切さを表現しています。■受賞作品概要受賞作品タイトル:【サムサラの森】サイズ :1212×1212mm素材 :オーガニックコットン、墨、和紙、絹糸、金糸、銀糸、ビーズ、スパンコール、スワロフスキー、原毛フェルト、木製パネル、etc...【サムサラの森】受賞作品■AJC クリエイターズ コレクション展2023 開催概要会期:2023年3月26日(日)~3月30日(木)9:30~17:30(最終入場は16:30まで)会場:東京都美術館東京都台東区上野公園8-36/1階 第2展示室入場無料■五島アサミ Asami GOTO/テキスタイルアーティスト・日本画家五島アサミ●Website ●提携ギャラリー情報 ●レッスン情報/≪幾何学刺繍+墨アート≫ 詳細はこちら プレスリリース提供元:@Press
2023年03月28日「第四十四回 上野東照宮 春のぼたん祭」が、2023年4月8日(土)から5月7日(日)まで、東京・上野の上野東照宮にて開催される。上野東照宮で毎春恒例「春のぼたん祭」が開催1980年に日中友好を記念に開苑して以来、江戸の風情を現代に残しながら、多種多様なボタンの花を苑内に咲かせている上野東照宮ぼたん苑。毎春恒例の人気イベントとなっている「春のぼたん祭」では、色とりどりの美しいぼたんが苑内を彩る。全110種500株以上のぼたんが開花黄色の千重咲きのボタンでは唯一上向きに咲く「ジパング」、珍しい緑色の「まりも」、黄色に桃色がかった橙色の花弁が目を引く「赤銅の輝」、開苑当時からの大株など、希少品種を含む全110種500株以上のぼたんが咲き誇る。季語として俳句に詠まれるほか、絵画や文様、家紋などのモチーフとしても多く登場するなど、古くから人々に愛されてきたぼたんの花。旧寛永寺五重塔や東照宮の参道に並ぶ石灯籠、枯山水の日本庭園など、江戸の風情が残る空間で、その大輪の花を楽しんでみてはいかがだろう。開催概要「第四十四回 上野東照宮 春のぼたん祭」開催期間:2023年4月8日(土)〜5月7日(日) ※期間中無休開苑時間:9:00~17:00(入苑締切)入苑料:大人(中学生以上) 1,000円、団体(15名以上) 800円、会期入苑券 2,500円、小学生以下無料場所:上野東照宮TEL:03-3822-3575(ぼたん苑)アクセス:・JR上野駅 公園口より徒歩5分・京成電鉄京成上野駅 池之端口より徒歩5分・東京メトロ根津駅 2番出口より徒歩10分
2023年03月27日妙見の森では、2023年3月18日(土)~2023年8月29日(火)の期間中、「妙見の森謎解き宝さがし2023春」を開催します。妙見の森を散策しながら、妙見山に隠された3つの宝箱をさがす、どなたでもお気軽にご参加いただける体験型イベントです。謎解き宝さがし概要(1)タイトル妙見の森 謎解き宝さがし2023春(2)開催期間2023年3月18日(土)~2023年8月29日(火)毎週水曜・木曜日(祝日等を除く)は定休日です。(3)販売価格1キット/200円(税込み)(4)販売場所妙見の森ケーブル山上駅待合室 売店※妙見の森までの交通費が別途必要です。(5)内容事前に発売場所で謎解きキットを購入していただき、妙見の森一帯に仕掛けられた謎を解き明かします。(6)主催能勢電鉄株式会社参考資料: この件に関するお客様からのお問い合わせ能勢電鉄株式会社 鉄道事業部妙見営業課TEL・FAX: 072-738-2392 (10:00~16:00 水・木曜日をのぞく)能勢電鉄株式会社 リリース 発行元:阪急阪神ホールディングス大阪市北区芝田1-16-1 詳細はこちら プレスリリース提供元:@Press
2023年03月13日株式会社アトレ(本社:東京都渋谷区/代表取締役社長:一ノ瀬 俊郎)が運営するアトレ上野(所在地:東京都台東区)では、2023年3月1日(水)~4月9日(日)の期間中「ずぅっと#らぶらぶシャンシャン桜ツリー」をJR上野駅中央改札外グランドコンコースに設置します。2023年2月21日(火)に中国へ返還された上野動物園ジャイアントパンダシャンシャンに“大好きありがとう”の気持ちをこめて各キャンペーンを開催します。また、只今アトレ上野、JR上野駅、エキュート上野の3社合同で「ずぅっと#らぶらぶシャンシャン写真展」も開催中。シャンシャン一色な春のアトレ上野へ是非お立ち寄りください。(1) アトレ上野×JR上野駅 ずぅっと#らぶらぶシャンシャン桜ツリーずぅっと#らぶらぶシャンシャン桜ツリーイメージ上野動物園ジャイアントパンダ・シャンシャンの大きな写真が飾られたアトレ上野×上野駅オリジナル桜ツリーが皆さまをお出迎えします。約7メートルの大きな桜にパンダや様々な動物たちが可愛く登場し、大型モニターではシャンシャンへのラブを込めた写真やメッセージが流れます。【設置期間】2023年3月1日(水)~2023年4月9日(日)【場所】 JR上野駅中央改札外グランドコンコース詳しくはこちら (2) アトレ上野×JR上野駅×エキュート上野 ずぅっと#らぶらぶシャンシャン写真展2023年2月15日(水)よりアトレ上野×JR上野駅×エキュート上野の3社合同で写真展を開催中。アトレ上野とJR上野駅の展示写真は、お客様に投稿していただいたとっておきショットです。エキュート上野の展示写真は上野動物園よりご提供いただいた作品です。是非ご覧下さい。ずぅっと#らぶらぶシャンシャン写真展【展示期間】2023年2月15日(水)~3月15日(水)【展示場所】1. アトレ上野(改札外)館内ジャック!館内のポスターや店頭POPがシャンシャンの写真一色に。※一部箇所を除く。2. JR上野駅(改札外)入谷改札外 東上野口付近通路3. エキュート上野(改札内3F)[1]ゴンチャ横[2]入谷改札前通路柱[3]1・2番線ホーム行エレベーター前[4]スリーコインズ前 詳細はこちら プレスリリース提供元:@Press
2023年02月28日現代アートにおける平面の領域で、国際的にも通用する若手作家を輩出してきた『VOCA展』。3月16日(木)〜30日(木)の間、上野の森美術館にて『VOCA展2023 現代美術の展望−新しい平面の作家たち』が開催される。日頃から多くの作家をリサーチしている全国の美術館学芸員、研究者、ジャーナリストなどが推薦委員となり、それぞれ40歳以下の作家1名(組)を推薦する。そのなかかから、美術館館長やキュレーターなどで構成された選考委員により、グランプリとなるVOCA賞などが選出される。1994年にスタートし、VOCA賞歴代受賞者には、福田美蘭、やなぎみわ、三瀬夏之介、三宅砂織、Nerhol、川内理香子らがいる。今回は、新進気鋭の29人の作家のなかから、永沢碧衣(秋田県横手市在住)《山衣(やまごろも)をほどく》がVOCA賞を受賞した。マタギとして活動しながら作品を制作する彼女は、人と人ならざる者とのつながりを体得しながら、有害駆除で狩猟された熊の皮から膠をつくり、岩絵具やアクリルガッシュなどで、熊と山を描く。ほか、VOCA奨励賞には、エレナ・トゥタッチコワ(京都市在住)、七搦綾乃(広島市在住)、VOCA佳作賞には黒山真央(東京都八王子市在住)、田中藍衣(名古屋市在住)の作品が選出。なお、七搦綾乃は、大原美術館賞にも、同美術館の選考により選ばれている。陶とドローイングと詩を組み合わせたトゥタッチコワ、彫刻ともドローイングともいえるような七搦の作品など、一口に「平面」といってもその表現方法は多様だ。展覧会には全員の作品が展示されるので、現代の動向に注目したい。なお、VOCA展30周年を記念し、初回から2022年までのVOCA賞受賞作品30点を一挙公開する『VOCA30周年記念1994-2023VOCA 30 YEARS STORY/KOBE展』が、3月9日(木)〜25日(土)、原田の森ギャラリー(兵庫県立美術館王子分館)で開催。こちらでVOCAの歴史をたどることもできる。<開催情報>『VOCA展 2023 現代美術の展望-新しい平面の作家たち』会場:上野の森美術館会期:2023年3月16日(木)~30日(木)※会期中無休時間:10:00~17:00(入場は16:30まで)料金:一般800円、大学生400円公式サイト:
2023年02月17日