2021年6月23日、東京都台東区にある上野動物園で誕生した、オスとメスの双子のジャイアントパンダ。同年10月8日、公募されていた双子の名前が決まりました。双子パンダのお披露目は2022年1月の予定東京都の小池百合子都知事が同日に開いた会見では、オスとメス、それぞれの名前と意味を次のように発表。オス:『シャオシャオ(暁暁)』意味:夜明けの光が差し込んで明るくなる。メス:『レイレイ(蕾蕾)』意味:つぼみから美しい花が咲いて、未来へとつながっていく。思わず口に出したくなるような語感ですね!双子の名前は、同年8月7~20日に公募。小池都知事によると、約19万件にのぼった総数上位の名前から、協議の上で決定したといいます。生後103日が経過した同年10月4日時点で、体重は6kg以上に。歯も生えるようになったといい、すくすくと成長しているそうです。2頭の名前が決まったことに、「いい名前をつけてもらいましたね!」「かわいい見た目にぴったり!」と多くの人が祝福しました。2頭は、2022年1月から、同園内にある『パンダのもり』でお披露目される予定。かわいらしい2頭の姿を見るのが、今から楽しみですね![文・構成/grape編集部]
2021年10月08日10月1日(金)、開館20周年を迎えた三鷹の森ジブリ美術館が、公式オンラインショップ「マンマユート」を新しく開設した。同オンラインショップでは、館内のミュージアムショップ「マンマユート」のみの取り扱いとなっていたこだわりのオリジナル商品を中心に、様々な品を取り揃える。今月の特集では、「ジブリ美術館が20周年をむかえました」と題し、ノート、バッジ、ステッカー、トートバック、Tシャツなどといった20周年記念グッズを展開。ほかにも、暖かなぬくもり感じる木製小物を集めた「トトロの森の木のこもの」特集、宮崎駿監督デザインのプレート皿やカップがかわいい「宮崎駿監督デザイン食器」特集なども予定している。※「三鷹の森ジブリ美術館」は日時指定の予約制※開館やチケット販売方法など変更になる可能性があるため、最新情報は公式サイトをご確認下さい(C)Museo d’Arte Ghibli(C)Studio Ghibli(cinemacafe.net)
2021年10月01日女優の上野樹里が22日、東京・天王洲のB&C HALL・E HALLで行われた「Gucci Garden Archetypes」展 フォトコールに登場した。上野は、100周年を迎えたグッチの最新コレクション「Aria(アリア)」を着用。胸元と背中が開いたシルクのブラックトップにゴールドのプリーツが美しいロングドレスで美貌を放った。「生地感が重めでゴージャスな感じで。でも背中とかも開いてるし、首元もスッキリしてるので、ラフに着られる」と衣装について説明し、「100周年というすごくめでたいイベントにふさわしいゴージャスな感じもあるんですけど、型にはまらないラフな感じとかも、自分らしく楽しく着れたらいいかなって思って。あまり心構えするというより、いつもの自分のまま着れてるという感じです」とコメント。また、「夫がライブをするのですが、ツアーに行くときのケースをプレゼントしたり、2人とも最初に使っている財布がGUCCIでしたね。母親が生前使用していた独身時代に購入していたボストンバッグもGUCCIで、今も母親の一部だと思って手元に置いていて、それは一番最初に手にしたGUCCIでした」とグッチにまつわるエピソードを語った。ブランド創設100周年を祝した同展は、9月23日から10月31日まで同所で開催。これまでグッチが展開してきた広告キャンペーンを通じて、クリエイティブ・ディレクターのアレッサンドロ・ミケーレが描くビジョンと美学、インクルーシブな哲学を映し出す。フォトコールには、上野のほか、浅野忠信、仲里依紗、前田敦子、夏木マリ、三吉彩花、板垣李光人、MIYAVI、岩橋玄樹らが出席した。撮影:辰根東醐
2021年09月22日“彫刻”の概念の再構築を試み、一貫して“彫刻とはなにか”を追求し続けてきた日本を代表する彫刻家・戸谷成雄の個展が、10月16日(土)より千葉・市原湖畔美術館にて開催される。作品に刻み込まれた土地の記憶や自然への想像力を、鉄芯を埋め込んだ木のブロックをチェーンソーで彫り刻む《森》シリーズで知られる戸谷成雄。その作品には、文明論的近代批判、人間への洞察、土地の記憶、自然への想像力が深く刻み込まれている。同展では、ダムの建設により誕生した人工湖のほとりにたたずむ同美術館の時空間をひとつのインスピレーションとして、巨大なヴォイド(アトリウム空間)を中心に、<森><土地><水脈>に連なる作品を展観。森をさまよい、その根源におりていくように、戸谷の豊穣な作品世界を体感できる。「視線」「表面」「内部と外部」「地上世界と地下世界」「自然と人間の関係」「近代」のメタファーとしての展示空間と、戸谷の彫刻世界との化学反応を楽しみたい。≪森≫(2017-2018)≪双影景≫(2001)撮影:山本糾≪落下≫(1992)_撮影:成田弘【開催概要】「戸谷成雄森―湖:再生と記憶」会期:2021年10月16日(土)~2022年1月16日(日)会場:市原湖畔美術館時間:10:00~17:00、土曜・祝前日は9:30~19:00、日曜・祝日は9:30~18:00(入館は閉館30分前まで)休館日:月曜日(祝日の場合開館翌平日)、12月27日(月)~1月3日(月)料金:一般800円、大高生・65歳以上の方600円※関連展示『湖の記憶』、常設展『深沢幸雄/高橋甲子男/鶴岡洋版画展』も同時開催
2021年09月17日女優の上野樹里が出演する、花王・「めぐりズム 蒸気でホットアイマスク」「バブ メディキュア」の新CM「休み、休みで、いきましょう。」編が、22日より放送される。新CMでは、上野のほかお笑いトリオ・3時のヒロイン、俳優の前野朋哉も出演。それぞれが忙しく働く日々の中で「甘いものを食べてみる」「ベランダに出て外の空気を感じてみる」「日中だけどあたたかい湯船に浸かってみる」など、自分のスタイルにあった「新しい休み方」を見つけた上野らが、「休める」と思ったその時々に自分らしい休み方を取り入れる前向きな姿を描いている。また、上野ら新CMキャラクターが「休み方」のアイデアを紹介するWEB動画「いろんな“わたしの休み休み”」も公開。本人コメントは以下の通り。■上野樹里CMの中で、自分や部下たちが、まさに今の世の中に合った、新しい働き方と、自分に合った「新しい休み方」を見つけて実践していて、こんなチーム、こんな働き方、こんな休み方素敵だな、と素直に思いながら撮影に臨んでいました。今、コロナもあって、上手に休めない人が増えていると思うんです。リモートワークでおうちにいることで、心のオンとオフがつけづらかったりしますよね。その一方で、ちゃんと休んでいないと、良いパフォーマンスが発揮できないとも思っていて。私は、元気があればおうちで楽しく料理をしたり、インテリアを変えてみたりして、「休み休み」をつくっています。「休む」にあたって大切にしている順番は、1.癒し 2.掃除 3.趣味(楽しむこと)ですね。それから、おすすめの休み方は「30分のお昼寝」! 日中、少し時間ができたら思い切ってお昼寝すると、そのあとがすっきりするので、撮影中でも、控室でこっそりお昼寝することもありますよ。今回の、「休み、休みで、いきましょう。」というキャッチコピーには、皆さんに「休むこと」を身近に体感してほしいという優しさと思いやりを感じています。このCMが、見てくださる方々の休息を取り入れるきっかけになったらとうれしいなと思います。
2021年09月15日東京都が所蔵する美術コレクションから「上野」に関連する約60点の作品・資料を公開する展覧会『東京都コレクションでたどる〈上野〉の記録と記憶』が11月17日(水)より東京都美術館にて開催される。上野恩賜公園を中心に、美術館・博物館・動物園が集まる文化的なエリアとして親しまれている上野。東京の「北の玄関口」とも呼ばれた上野駅、小売店や飲食店などが密集するアメ横もあるこの地には、過去から現在まで多くの人々が行き交い、ここを題材とする数多くの作品や記録が生み出されてきた。同展では、戊辰戦争や明治期の内国勧業博覧会といった近代の歴史的事件をとらえた版画のほか、戦前・戦後の街の様子や人々の姿を写し出した絵画や写真作品などを紹介。かつてこの地で起こった出来事や、行き交った人々に思いを馳せ、上野という街の魅力を再発見できる機会となるだろう。【開催概要】『東京都コレクションでたどる〈上野〉の記録と記憶』会期:2021年11月17日(水)~2022年1月6日(木)会場:東京都美術館 ギャラリーB休室日:2021年12月6日(月)、 12月20日(月)~2022年1月3日(月)料金:無料永島春暁 《上野公園風船之図》 1890年 東京都江戸東京博物館蔵織田一磨 《東京風景 十四 上野広小路》 1916年 東京都江戸東京博物館蔵林忠彦 《引き揚げ(上野駅)》 1946年 東京都写真美術館蔵米田知子 《東京都美術館(ゾルゲ/宮城)―『パラレル・ライフ:ゾルゲを中心とする国際諜報団密会場所』より》2008年東京都写真美術館蔵Courtesy of ShugoArts
2021年09月07日長野・軽井沢にある「ホテル鹿島ノ森」がリニューアルオープンします。「ホテル鹿島ノ森」リニューアルオープン旧軽井沢の閑静な別荘地にあり、日本を代表する避暑地として多くの人々を魅了してきた「ホテル鹿島ノ森」。1万坪もの広大な敷地に佇むホテルの周りには、野鳥やリスが住み着くほど自然豊かな森が広がります。アースカラーで統一したナチュラルな客室へそんな「ホテル鹿島ノ森」が、森に溶け込むような外観や開業以来使用しているクラシカルなルームナンバープレートなどはそのままに、客室をより一層ナチュラルな空間へとリニューアルすることに。客室内のインテリアは大理石などの天然素材を使用し、色味もアースカラーで統一。窓のフレームは細いものを使用することで、部屋にいながらも自然美溢れる景色に入り込んだかのような没入感を楽しめるように仕上げられています。さらに、バスルームとトイレを独立させるなど水回りも一新されています。軽井沢の川魚や果実を使用した料理食事は従来通り、信州・軽井沢の川魚や果実、世界各地から厳選した食材を使用した料理を用意。創業以来 、レストラン「コンチネンタルルーム」で提供している「鹿島 ノ 森特製 虹鱒の燻製」をはじめ、素材と味付けにこだわった絶品料理を提供。【詳細】「ホテル鹿島ノ森」リニューアルオープンリニューアルオープン日:2021年7月16日(金)住所:長野県北佐久郡軽井沢町軽井沢 1373-6■プラン例<2021年7月リニューアルオープン>シンプルステイ(室料のみ)価格:大人1名 11,685円~、合計 23,370円~定員:1~2名※エキストラベッドは利用できない部屋の特徴:広さ 31平方メートル、ベッドサイズ 幅110cm×長さ200cm設備:Wi-fi完備(無料)、ミネラルウォーター、セーフティーボックスチェックイン:15:00~19:00チェックアウト:~12:00【予約・問い合わせ先】TEL:0267-42-3535
2021年08月17日「マールブランシュ ロマンの森カフェ」が、2021年8月26日(木)ジェイアール京都伊勢丹にオープン。焼き菓子と京都産紅茶で楽しむ“森のティータイム”洋菓子店・京都北山 マールブランシュは、10種類以上の焼き菓子と京都産のオリジナル紅茶が味わえるカフェ「マールブランシュ ロマンの森カフェ」をジェイアール京都伊勢丹にてスタート。“森のティータイム”をコンセプトにした店内では、自家製焼き菓子と京都府和束町産茶葉をブレンドしたオリジナル紅茶とともに、優雅なティータイムを楽しむことができる。看板メニューとなるのが、ローストしたくるみと生キャラメルをクッキー生地でサンドした「はんなり京都エンガディナー」。クッキーには、北海道産発酵バターをたっぷりと使用しているので、サクサクの食感を楽しむことができる。マールブランシュ ロマンの森カフェのイチオシは、2種類のパウンドケーキ。「芳醇なカラメルラムと7種のフルーツケーク」は、チェリー・レーズンなどのドライフルーツを惜しみなく混ぜ込み、ラム酒をほんのり香らせたどこか懐かしい味わいだ。一方、「キュンと甘酸っぱいレモンのウィークエンド」は、シャリっとした食感のレモン風味のアイジングがクセになる焼き菓子。発酵バターの香りが広がるケイクを、爽やかなレモン風味のアイジングで包み込んだ。他にも、チーズ好きにはたまらない「ゴーダ& クリーム チーズ大好きタルト」や、ジューシーなチェリーを詰め込んだ「アメリカン気分のサワーチェリーパイ」など、自慢の焼き菓子がラインナップ。マールブランシュオリジナル京都紅茶をベースにアレンジティーも紅茶は、京都府和束町で収穫した茶葉を、ロマンの森カフェのためだけのオリジナルブレンドで仕上げたこだわりの一杯で、マールブランシュのスイーツとの相性は抜群だ。オリジナル京都紅茶をベースにアレンジした「ロイヤルクリームティー」やフルーツティーなども用意する。スイーツだけでなく、サンドイッチや食事系マフィンのフードセットメニューも展開されるので、ランチシーンでの利用もおすすめだ。【詳細】マールブランシュ ロマンの森カフェオープン日:2021年8月26日(木)住所:京都市下京区烏丸通塩小路下ル東塩小路町ジェイアール京都伊勢丹3階営業時間:10:00~20:00(ラストオーダー:19:30)<メニュー例>・はんなり京都エンガディナー 440円・芳醇なカラメルラムと7種のフルーツケーク 550円・キュンと甘酸っぱいレモンのウィークエンド 495円・ロイヤルクリームティー 550円・シーズナル フルーツティー ダブルベリー 715円
2021年08月14日2018年からに全国10会場の巡回してきた『蜷川実花展 -虚構と現実の間に-』。その集大成となる展覧会が9月16日(木)より上野の森美術館にて開催される。同展では、色鮮やかな花々を撮影した《永遠の花》や《桜》 をはじめ、時代を象徴する人物を撮影した《Portraits of the Time》、新境地となった《うつくしい日々》など、多様な方向から制作された作品を一堂に紹介。東京会場では、新たな写真、映像、インスタレーションが加わり、さらにスケールアップした展示となる。写真家という枠を超え、映画、デザイン、ファッションなど多彩な活動を展開してきた蜷川実花。時代の先端を鮮烈に示し続けるその作品世界を全身で体感できる、またとない機会となりそうだ≪earthly flowers, heavenly colors≫(2017) ©mika ninagawa, Courtesy of Tomio Koyama Gallery≪Light of≫ (2015) ©mika ninagawa, Courtesy of Tomio Koyama Gallery≪Untitled≫©mika ninagawa, Courtesy of Tomio Koyama Gallery≪noir≫ (2010) ©mika ninagawa, Courtesy of Tomio Koyama Galler【開催概要】会期:2021年9月16日(木)~11月14日(日) ※会期中無休会場:上野の森美術館開館時間:10:00 - 17:00 (最終入館は閉館の30分前まで)料金:当日一般1,800円、大学・高校生1,600円、中学生・小学生600円/前売一般1,600円、大学・高校生1,400円、中学生・小学生500円*平日は日付、土日祝は日時指定制東京会場公式サイト:
2021年08月13日熊本市現代美術館は、展覧会「こわいな!恐怖の美術館」を2021年9月25日(土)から12月5日(日)まで開催する。“恐怖や不安”をアートを通して受け止める「こわいな!恐怖の美術館 展」は、無意識を揺さぶる恐怖や不安を理知的に受け止め、「それ(恐怖や不安)」をテーマにした作品を紹介する展覧会。本展では、天災や疫病など、日常生活の様々なところに偏在する多様な“恐怖と不安”を、人間の持つ自然な感情の1つとして捉え、作品として昇華したアーティスト達の独自のセンスとユーモアを体感できる。作品を通して、恐怖や不安に対する発想の転換や、“こわい”ことに向き合って新たなアイデアを促すポジティブな内容となっている。“恐怖”から“安心”までのお化け屋敷体験迷路のような「お化け屋敷」に象徴されるように、出口がどこかわからない“恐怖”を体感できるのが、会場入口に登場する「南無サンダーの演劇お化け屋敷@大學湯」。恐怖と不安を抱えながら出口を目指し、最後に「あー怖かったね」と安心するまでの“お化け屋敷体験”をセットで楽しめる。尚、「お化け屋敷」が苦手な人には回避ルートも用意する。また、屋敷という場所そのものが悪しき場所であり「化け物」だととらえる西洋型お化け屋敷を見て取れる、オディロン・ルドンが描いた幽霊屋敷の絵画作品、出口の見えなさを“行き止まり”で表現した浜田知明の《行き止まり》なども登場する。恐怖の対象を可視化する「お化け」人々は、得体のしれない“恐怖の対象”に不安を感じ、「お化け」という可視化された存在を求める心情を持っている。実際に、江戸時代から伝わる怪談「百物語」や、都市伝説上の口裂け女、人面犬、人面魚、疫病除けのアマビエなど、数々の「お化け」を定義することで、不可解な存在を受け止めて理解しようしてきた。そんな人々の心情に共鳴するかのような、“得体のしれないもの”に形を与えた田名網敬一や浜田知明の立体作品などが登場する。恐怖と結びつく暗闇、夜の時間さらに、恐怖をあおる暗闇や、ホラー映画で恐怖の出来事が起こる“夜の時間”に着目した作品も展示。薄暗いタッチで描かれた暗闇の作品を紹介する一方で、恐怖とは対照的な“夜の楽しさ”を思わせる田名網敬一のカラフルアートや夜をモチーフにしたコーダ・ヨーコの「ヨルのキオク」シリーズなども登場。様々な真夜中のイメージを目の当たりにすることができる。【詳細】こわいな!恐怖の美術館開催期間:2021年9月25日(土)~12月5日(日)会場:熊本市現代美術館 ギャラリーⅠ・Ⅱ住所:熊本県熊本市中央区上通町2-3 びぷれす熊日会館 3階休館日:火曜日、11月24日(水) ※ただし11月23日は開館開館時間:10:00~20:00(展覧会入場は19:30まで)観覧料:一般 1,100(900)円、シニア(65歳以上) 900(700)円、学生(高校生以上) 600(500)円、中学生以下 無料※( )内は前売/20名以上の団体/各種障害者手帳を提示した人と付き添い1名(身体障害者手帳、療育手帳、精神障害者保健福祉手帳、被爆者健康手帳等)、電車・バス1日乗車券、JAF会員証、緑のじゅうたんサポーター証/美術館友の会証を呈示した人。前売の販売は9月24日(金)まで。※10月10日(日)は熊本市現代美術館開館記念日を祝して入場無料。チケット取扱い:熊本市現代美術館、イープラス(e+)、ローソンチケット“ローチケ”[Lコード:81992]、セブンチケット[セブンコード:090-328]※開催内容の変更、入場制限の実施などの可能性あり。最新情報は、公式ホームページを確認。【問い合わせ先】熊本市現代美術館TEL:096-278-7500
2021年08月13日長野・軽井沢にある「ホテル鹿島ノ森」がリニューアルオープンする。「ホテル鹿島ノ森」リニューアルオープン旧軽井沢の閑静な別荘地にあり、日本を代表する避暑地のホテルとして多くの人々を魅了してきた「ホテル鹿島ノ森」。1万坪もの広大な敷地に佇むホテルの周りには、野鳥やリスが住み着くほど自然豊かな森が広がる。アースカラーで統一したナチュラルな客室へそんな「ホテル鹿島ノ森」が、森に溶け込むような外観や開業以来使用しているクラシカルなルームナンバープレートなどはそのままに、客室をより一層ナチュラルな空間へとリニューアルすることに。客室内のインテリアは大理石などの天然素材を使用し、色味もアースカラーで統一。窓のフレームは細いものを使用することで、部屋にいながらも自然美溢れる景色に入り込んだかのような没入感を楽しめるように仕上げた。さらに、バスルームとトイレを独立させるなど水回りも一新した。軽井沢の川魚や果実を使用した料理食事は従来通り、信州・軽井沢の川魚や果実、世界各地から厳選した食材を使用した料理を用意。創業以来 、レストラン「コンチネンタルルーム」で提供している「ホテル鹿島ノ森特製 虹鱒の燻製」をはじめ、素材と味付けにこだわった絶品料理を提供する。【詳細】「ホテル鹿島ノ森」リニューアルオープンリニューアルオープン日:2021年7月16日(金)住所:長野県北佐久郡軽井沢町軽井沢 1373-6■プラン例<2021年7月リニューアルオープン>フルコースディナー付プラン【2食付】価格:スタンダードツイン 大人1名 27,075円~、合計54,150円~定員:1~2名※エキストラベッドは利用できない部屋の特徴:広さ 31平方メートル、ベッドサイズ 幅110cm×長さ200cm設備:Wi-fi完備(無料)、ミネラルウォーター、セーフティーボックスチェックイン:15:00~19:00チェックアウト:~12:00【予約・問い合わせ先】TEL:0267-42-3535
2021年07月29日2016年に、ロックバンド『TRICERATOPS(トライセラトップス)』の和田唱さんと結婚した、俳優の上野樹里さん。テレビドラマ『のだめカンタービレ』(フジテレビ系)の主演をはじめ、抜群の演技力と飾らない自然体な姿が、老若男女を問わず人気ですよね。上野樹里、夫が激写した寝落ちショットが話題に2021年7月13日、夫の和田さんは自身のTwitterを更新。公開された写真には「かわいすぎる」「事務所は大丈夫なのか!?」などの声が相次ぎ、ネット上をザワつかせています。この日はお寿司やお酒などを楽しみ、帰宅したという和田さん夫妻。その後、激写された上野さんの様子がこちらです!今日は久々にお寿司を食べに行きました。で、日本酒を二人でそこそこ飲みまして帰って来てからソファーですごい体勢をキープしながら寝る人 pic.twitter.com/y0d5CVmvuc — 和田 唱(トライセラトップス) (@sho_wada) July 13, 2021 そこには、ソファーの背もたれに腕と片足をかけ、くつろぐ上野さんの姿が…!きっと疲れて眠ってしまったのでしょう。テレビなどで見る姿とは、また違った上野さんの姿は、人々の注目を集めました。【ネットの声】・すごい寝方で笑ってしまった。本物の、のだめちゃんみたい!・まるで仕事帰りの私。親近感しかない。・あとで上野さんに「なんで撮ったのー!」と怒られそう…。でもほのぼのとして素敵な写真ですね!上野さんの愛らしい寝相ショットは、和田さんだけではなく多くの人の心を癒してくれました![文・構成/grape編集部]
2021年07月15日特別企画展「スイス プチ・パレ美術館展―珠玉のフランス近代絵画―」が、滋賀の佐川美術館にて、2021年9月14日(火)から11月7日(日)まで開催される。なお、鹿児島市立美術館では9月5日(日)まで開催される予定であったが、8月19日(木)をもって終了。フランス近代絵画の充実したコレクションスイス・ジュネーブに1968年に開館したプチ・パレ美術館は、19世紀後半から20世紀前半にかけて芸術の都・パリを中心に制作された、フランス近代絵画を主としたコレクションを所蔵する美術館。1998年以降は休館しているものの、充実した所蔵コレクションから、国外の大規模美術展に継続的に出品協力を行っている。日本では30年ぶり、鹿児島では初となるコレクション展「スイス プチ・パレ美術館展―珠玉のフランス近代絵画―」は、プチ・パレ美術館の主要コレクションが来日する、日本では30年ぶり、鹿児島では初となる本格的なコレクション展だ。印象派のルノワールからナビ派のモーリス・ドニ、フォーヴィスムのヴラマンク、キュビスムのアンドレ・ロート、エコール・ド・パリのユトリロ、スタンラン、藤田嗣治まで、38作家による油彩画65点が一堂に集結する。19世紀後半に“光の描写”に挑んだ印象派が現れて以来、フランスでは画家たちによって次々と革新的な絵画が生み出されてきた。「プチ・パレ美術館」では、時代を象徴する巨匠の作品のみならず、その他多数の優れた周辺作家の作品も所蔵。実験的な精神に満ちた画家たちによる多彩な作品を通して、時代の活況を見て取ることができる。印象派からナビ派/ポン=タヴァン派、新印象派、フォーヴィスム、キュビスム、そしてポスト印象派やエコール・ド・パリに至るまで、フランス近代絵画の全体像とダイナミックな時代の潮流を体感できそうだ。【詳細】特別企画展「スイス プチ・パレ美術館展―珠玉のフランス近代絵画―」会期:2021年9月14日(火)~11月7日(日)場所:佐川美術館住所:滋賀県守山市水保町北川2891開館時間:9:30~17:00 ※最終入館は16:30まで。休館日:月曜日(9月20日は開館)、9月21日入館料:一般 1,200円、高大生 800円(要学生証提示)、中学生無料 ※ただし保護者の同伴が必要。※専門学校・専修学校は大学に準じる。※障害者手帳の持参者(手帳の提示が必要)、付添者(1名のみ)は無料。■終了した会場・鹿児島市立美術館会期:2021年7月23日(金・祝)~8月19日(木)※当初は9月5日(日)までの会期を予定していたものの変更(チケットの払い戻しについては、後日美術館ホームページにて案内)住所:鹿児島県鹿児島市城山町4-36問い合わせ先TEL:099-224-3400
2021年07月09日フランス・シャンパーニュ地方にあるランス美術館は、ルーヴル美術館に次いでカミーユ・コローの作品を多く所蔵するなど、19世紀の風景画が充実していることで有名。本展『ランス美術館コレクション 風景画のはじまり コローから印象派へ』では、このランス美術館のコレクションから厳選した約80点の名作を通して、印象派の中核ともいうべきフランス近代風景画の歴史をたどる。18世紀以前の西洋美術において、風景画は崇高な神話や歴史画の背景にすぎなかった。けれど18世紀末から19世紀初頭にかけて、その風景画に注目が集まり始める。この動きは革命後の社会の変化、新興ブルジョワジーの台頭、産業革命と都市化による田園風景への憧れなど、当時新しく生まれた価値観を受けて引き起こされたもので、画家らはアトリエを出て屋外で風景をスケッチし始めた。そんな風景画家の中でも特に注目を集めたのは「バルビゾン派」と呼ばれる画家たち。彼らはパリ郊外にあるフォンテーヌブローの森に隣接するバルビゾン村に滞在し、大作を生み出してゆく。その写実的な作風がモネやルノワール、シスレーなど19世紀後半に活躍する印象派の画家たちに受け継がれていったのだ。こうしたフランス印象派の成り立ちを余すところなく紹介したのが本展。近代画家の先駆者であるミシャロンやベルタンに始まり、コローやクールベ、ブーダン、さらに印象派のモネやルノワール、ピサロまで、19世紀フランス絵画の巨匠の作品が一堂に会する。会場では時系列に章が展開し、関連する資料も数多く登場。例えばチューブ式絵の具や、エッチング(腐食銅版画)の発明が風景画の発展を加速させたことなど、文明が美術に大きく影響を及ぼしている様子がよくわかる。いま話題となっているデジタルアートも、過去の名作も、技術の発展が新しい芸術を生んでいるという事実は変わらない。心が洗われるような異国の美しい風景画とともに、そんな普遍性にも気づかせてくれる、発見のある内容だ。コンスタン・トロワイヨン《ノルマンディー、牛と羊の群れの帰り道》1856年Inv. 907.19.234ランス美術館©MBA Reims 2019/Photo : C.Devleeschauwerジャン=バティスト・カミーユ・コロー《湖畔の木々の下のふたりの姉妹》1865‐70年Inv.887.3.82ランス美術館©MBA Reims 2019/Photo : C.Devleeschauwerクロード・モネ《べリールの岩礁》1886年Inv. 907.19.191ランス美術館©MBA Reims 2019/Photo : C.Devleeschauwerピエール=オーギュスト・ルノワール《風景》1890年頃Inv. 949.1.61ランス美術館©MBA Reims 2019/Photo : C.DevleeschauWer『ランス美術館コレクション 風景画のはじまり コローから印象派へ』SOMPO美術館東京都新宿区西新宿1‐26‐16月25日(金)~9月12日(日)10時~18時(入館は17時半まで)月曜休(8/9は開館)一般1500円ほかTEL:050・5541・8600(ハローダイヤル)※『anan』2021年6月30日号より。取材、文・山田貴美子(by anan編集部)
2021年06月29日東京・上野の森美術館で『キングダム展 -信-』が開かれています。会場には、大人気漫画『キングダム』の生原稿や新作イラストなど多くの作品が集結。臨場感あふれる展示の様子や、作品を鑑賞した俳優の山﨑賢人さんのコメントもご紹介!山﨑賢人さんも鑑賞!『キングダム展 -信-』【女子的アートナビ】vol. 211この展覧会では、『週刊ヤングジャンプ』で連載中の漫画『キングダム』の直筆生原稿や描きおろしのイラストなどを紹介。本展は作者の原 泰久氏が全面監修され、原画だけでなく巨大グラフィックや音響効果も加わり、感動の名場面を全身で体感できる展示構成になっています。『キングダム』の舞台は、紀元前の中国春秋戦国時代。中華統一を目指す若き王と、「天下の大将軍」を目指す少年がさまざまな戦いを繰り広げながら夢に向かっていく物語です。テレビアニメでも放映され、劇場版実写映画も大ヒット。この映画で主人公の信(しん)を演じたのが、俳優の山﨑賢人さんです。山﨑さんは開幕前に展覧会を鑑賞し、「展示を見て何度も泣きそうになりました。美術館という空間に、漫画を読むのとはまた違う原画展ならではの世界が広がっていて、没頭してしまいました」とコメント。さらに「新たに描きおろされた作品もどれも魅力的で、信が王騎の矛を受け取る絵の前に立った瞬間、目が離せなくなって立ち尽くしてしまいました。『キングダム展 -信-』というタイトルの通り、信の成長を感じることができる構成で、信を演じた自分にとって本当に幸せな空間でした」と感想を述べました。山﨑さんと一緒に鑑賞!では、山﨑さんの鑑賞風景写真とともに主に前半部分の展示をご紹介していきます。「第0章無名の少年」では、物語の始まりの部分にフォーカス。信と漂(ひょう)が夢を語り合うシーンや別れのシーンを見ることができます。上の写真は、作品の前に立つ山﨑さん。映画の最初のシーンがよみがえってきてドキドキします。続く「第1章蛇甘(だかん)平原の戦い」では、巨大な描きおろしの戦場パノラマで臨場感あふれる場面を再現。モノクロ原画19点と描きおろし4点が展示されています。「第2章秦の怪鳥」では、物語で重要な役割を果たす天下の大将軍・王騎(おうき)の描きおろし原画が登場。高さ約3メートルもある巨大な和紙パネルを見ると、思わず「でかすぎ!」と叫びたくなります。王騎と出会ったときの信と同じ気持ちを味わえます。山﨑さんが立ち尽くした場面は…「第5章受け継ぐもの」では、王騎の最期のシーンが登場。さらに、王騎の想いを受け継ぐ信の姿が描きおろし原画で表現されています。信が王騎の矛を手にして涙する場面は感動的。山﨑さんもこの作品の前で立ち尽くしてしまったそうです。「第8章函谷関(かんこくかん)の戦い」では、楚(そ)・趙(ちょう)・魏(ぎ)・韓(かん)・燕(えん)の5国が合従軍となり、秦に侵攻する場面が出てきます。2021年6月現在、NHK総合で放映中のテレビアニメ『キングダム』第3シリーズでも、ちょうど函谷関の合戦部分を放送しています。自分の好きなアニメシーンを原画で探してみるのも楽しいですよ。会場では各国の武将同士の戦いが色で分けて展示されているので、とてもわかりやすいです。太鼓のリズムが流れるなか、名場面を原画とグラフィックで堪能できます。ほかにも、原 泰久氏の貴重な資料や、登場人物画像の一覧も展示されており、キングダムの世界を存分に味わえます。最後に、原氏のコメントをご紹介。「ようやく開幕を迎えることができたいへん嬉しく思います。この展覧会は、信の物語を“空間”で体感できる内容にしました。原画や描きおろし、巨大グラフィックを一緒に鑑賞することで、原作コミックスを読むのとはまた違う体験を楽しんでもらいたいです。展示作品の数も非常に多いので、一度と言わず、何度も足を運んでもらえたらと思います(笑)」ぜひ、美術館を訪れて物語の世界を体感してみてください。会期は7月25日まで。取材・文:田代わこInformation会期:~7月25日(日)会場: 上野の森美術館開館時間: 10:00~20:00 ※最終入館は閉館の1時間前まで休館日:会期中無休 ※全日日時指定制観覧料: 日時指定券一般¥2,500、大学生・専門学生¥2,000、小中高生¥800
2021年06月29日ボストン美術館所蔵『THE HEROES 刀剣×浮世絵-武者たちの物語』が、2022年1月に森アーツセンターギャラリーにて開催されることが明らかになった。本展では、 武者絵と刀剣の鐔(つば)に描かれた共通のイメージを解き明かしながら、 さまざまなヒーローたちの活躍が紹介される。武者絵とは『平家物語』のような軍記物語や、 武勇伝説に登場する英雄を描いた絵のことで、 江戸時代には武者たちを描いた浮世絵が人々の人気を博した。浮世絵の祖と言われる菱川師宣の時代から江戸後期の歌川国芳にいたるまで、 多くの浮世絵師が武者絵を手掛け、源頼光、源義経、上杉謙信、武田信玄のほか、スサノオノミコトの武勇、巴御前のような女武者の奮戦も数多く描かれている。展示される武者絵は、すべて日本初出品となる118点。世界有数の浮世絵コレクションで知られるボストン美術館の所蔵品から、菱川師宣、北尾政美、歌川国貞、歌川国芳、歌川広重、月岡芳年など、有名絵師の作品が、物語の時代に沿って紹介される。また、平安時代の名刀や中世に活躍した刀工の名品などを有するボストン美術館の刀剣が、 日本でまとまって紹介されるのは約半世紀ぶりとなる。ボストン美術館所蔵「THE HEROES刀剣×浮世絵-武者たちの物語」2022年1月21日(金)~3月25日(金)森アーツセンターギャラリー2022年7月2日(土)~8月28日(日)静岡市美術館2022年9月10日(土)~11月20日(日)兵庫県立美術館(予定)※開館時間、 休館日、 観覧料など詳細は展覧会公式サイトで順次発表。【展覧会公式サイト】 【主催】日本経済新聞社、 ボストン美術館、 森アーツセンター
2021年06月21日ボストン美術館所蔵「THE HEROES刀剣×浮世絵-武者たちの物語」が2022年1月21日(金)から3月25日(金)まで東京・六本木の森アーツセンターギャラリーで開催される。その後、静岡市美術館と兵庫県立美術館に巡回する予定だ。日本初出品の“武者絵”&半世紀ぶりの“名刀”を紹介“武者絵”は、『平家物語』のような軍記物語や人々に親しまれた武勇伝説に登場する英雄を描いた作品。浮世絵の祖と称される菱川師宣の時代から江戸後期の歌川国芳にいたるまで、多くの浮世絵師が“武者絵”を手掛け、源頼光、源義経、上杉謙信、武田信玄などの武将から、スサノオノミコトの武勇、巴御前のような女武者の奮戦まで数多く描いた。今回開催される、ボストン美術館所蔵「THE HEROES刀剣×浮世絵-武者たちの物語」では、世界最高水準の日本美術コレクションを誇るボストン美術館所蔵品の“武者絵”と共に“秘蔵の刀剣”を展示。<日本初出品>となる“武者絵”と<日本で半世紀ぶり>に披露される“刀剣”の鐔(つば)に描かれた共通のイメージを解き明かしながら、さまざまなヒーローたちの活躍を紹介する。国貞、国芳、広重の“武者絵”“武者絵”は、すべて日本初出品となる118点の浮世絵を展示。会場には、菱川師宣、北尾政美、歌川国貞、歌川国芳、歌川広重、月岡芳年など、有名絵師が手掛けたクールで迫力のある“武者絵”が物語の時代に沿って並ぶ予定だ。“安綱”の名が刻まれた太刀や“長船派”の名刀刀剣は、平安時代の名刀や中世に活躍した刀工の名品などを披露。浮世絵版画のコレクションで広く名前が知られたビゲロー・コレクションや、刀剣の世界的コレクターとして有名なウォルター・コンプトンの寄贈品などから、日本最古の名工といわれる安綱の銘が刻まれた太刀や、中世日本に多くの名匠を輩出した長船派の名刀などを展示する。さらに、膝丸、蜘蛛切、薄緑などさまざまな名前を持つ源氏の重宝「太刀折返銘長円(薄緑)」をはじめ、刀剣ファン必見の国内所蔵の名刀も集結する。展覧会概要ボストン美術館所蔵「THE HEROES刀剣×浮世絵-武者たちの物語」会期・会場:・2022年1月21日(金)~3月25日(金):森アーツセンターギャラリー・2022年7月2日(土)~8月28日(日):静岡市美術館・2022年9月10日(土)~11月20日(日):兵庫県立美術館(予定)※開館時間、休館日、観覧料など詳細は展覧会公式サイトで順次発表する。
2021年06月21日三鷹の森ジブリ美術館の新企画展「アーヤと魔女」展がスタート。2022年5月(予定)までの期間限定で開催される。三鷹の森ジブリ美術館の新企画「アーヤと魔女」展本展は、監督・宮崎吾朗によるスタジオジブリの新作3DCGアニメーション映画『アーヤと魔女』制作のあらましを紹介する企画展。宮崎吾朗自身の企画・監修で、スタジオジブリが挑む初のフル3DCGアニメーションの現場で一体どんな作業が行われていたのか、様々な展示を通してその制作の裏側に迫る。宮崎吾朗自身の企画・監修で様々な仕事を紹介3Dモデルのキャラクターを動かすための骨格や表情の造形、丸々1年を費やして作られた魔女の作業部屋の美術ボード、ラベルや壁紙などのデザイン、あるいは光や色の足し算に特殊効果。展示室ではこれらの仕事を、展示オリジナルの3D映像を用いながら、監督自らのコメントと共に展示する。また、実際に主人公アーヤの表情を作る体験コーナーや、キャラクター作りに大きな影響を与えたというスタジオライカ制作のストップモーションアニメ『KUBO/クボ 二本の弦の秘密』(2016年)の人形も設置される。アニメーション表現におけるフォーマットは変わっても、大勢のスタッフによる膨大な手作業によって生み出されるスタジオジブリらしさは不変。ジブリにとって新たな挑戦となった『アーヤと魔女』を通じて、3DCGアニメーションのおもしろさ、奥深さ、そして表現としての可能性を知ることの出来る展覧会となっている。開催概要「アーヤと魔女」展開催期間:2021年6月2日(水)〜2022年5月(予定)会場:三鷹の森ジブリ美術館※三鷹の森ジブリ美術館の入場は日時指定の予約制。チケットは全国のローソンで発売。※チケットに関する詳細は公式WEBサイト(より。© 2020 NHK, NEP, Studio Ghibli © Studio Ghibli © Museo d’Arte Ghibli
2021年06月20日東京都世田谷区にある、『世田谷美術館』。砧(きぬた)公園内にある同美術館は、豊かな自然とアートを楽しむことができ、近隣住民の憩いの場となっています。そんな憩いの場に訪れるのは、どうやら人間だけではないようです。美術館に現れた『小さな訪問客』が話題に!ある日の夕方、美術館の職員用通用口の前では、警備員と客の攻防が行われていました。何かの侵入を必死に防ぐ警備員。中に入ろうとしていたのは…!通用口の前にいたのはなんと、赤ちゃんタヌキ…!出典:世田谷美術館母親とはぐれてしまったのでしょうか。ちょうどスタッフが通用口を行き来する時間帯だったため、ドアが開く度に侵入を試みようとしていたそうです。まだ体の小さな赤ちゃんタヌキは、階段を下りるのが怖い様子。その後、スタッフに見守られながらゆっくりと階段を降り、最後は茂みへ帰っていきました。美術館に現れた珍客に、ネット上ではこのような声が寄せられています。・かわいい…!無事お母さんの元へ帰れるといいな。・きぬた公園に、『たぬき』が現れたのか!・なんてかわいいお客様…。ずっと見ていられる。美術館に現れる珍しい客といえば、広島県尾道市の『尾道市立美術館』へやって来る猫も有名ですよね。美術館にやってきた『珍客』警備員とのやり取りに、心がポカポカどうやら美術館には、人間だけではなく動物も引き寄せる不思議な力があるようです…![文・構成/grape編集部]
2021年06月04日上質な日本美術のコレクションで知られるアメリカのミネアポリス美術館の名品がならぶ展覧会『ミネアポリス美術館日本絵画の名品』が、サントリー美術館で6月27日(日)まで開催されている。ミネアポリス美術館(通称 Mia)は、アメリカ中西部にあるミネソタ州最大の都市・ミネアポリスに1883年に設立された美術館。約9万点のコレクションのうち1割を超える約9500点が日本美術のコレクションだ。本展は室町時代から近世までの日本絵画の流れを、Miaの充実したコレクションでたどっていくもの。また、展示作品の3分の1以上が日本に初めて里帰りするものだそう。展示風景より展覧会は、日本絵画の主要ジャンルを8章構成で紹介していく。第一章「水墨画」では、躍動感あふれる描写で鳥を描いた雪村のほか、迫力とかわいらしさが同居する山田道安の屏風などを展示する。雪村周継《花鳥図屛風》室町時代、16世紀山田道安《龍虎図屏風》室町時代、16世紀とくに、山田道安《龍虎図屏風》は、虎の表情や吹きすさぶ風の描写など、細部まで楽しめる作品だ。山田道安《龍虎図屏風》部分室町時代、16世紀山田道安《龍虎図屏風》部分室町時代、16世紀続く第2章「狩野派の時代」では、当時の主流派であった狩野派の作品を展示。仙人と童子を描いた狩野山雪の《群仙図襖》は、9名の仙人と童子が描かれた襖。それぞれの仙人の表情やポーズを描き分けている。狩野山雪《群仙図襖(旧・天祥院客殿襖絵)》江戸時代、正保3年(1646)画面右端にいる仙人は「劉海蟾(蝦蟇仙人)」。糸を通した小銭を使ってガマガエルと遊んでおり、その姿が愛らしい。狩野山雪《群仙図襖(旧・天祥院客殿襖絵)》部分江戸時代、正保3年(1646)第3章の「やまと絵―景物画と物語絵―」では、日本独自の絵画様式となったやまと絵を紹介。もともとは中国的な主題の「唐絵」に対して、日本の風俗や事物を主題にした絵を指していた「やまと絵」は、時代を経ていくうちに日本独自の絵画様式として発展していった。武蔵野の平野を描いた《武蔵野図屛風》はその一例だ。第4章の「琳派」も日本で生まれた独自の様式である琳派を紹介している。作者不詳《武蔵野図屛風》 江戸時代、17世紀第5章の「浮世絵」は、江戸時代に花開いた大衆芸術、浮世絵を紹介。葛飾北斎や東洲斎写楽などの誰もが知る浮世絵版画のほか、肉筆浮世絵も展示。江戸の文化がいかに豊かであったかを垣間見ることができる。三畠上龍《舞妓覗き見図》江戸時代、19世紀三畠上龍《舞妓覗き見図》部分江戸時代、19世紀三畠上龍《舞妓覗き見図》は、謎が多い対幅の作品。左幅には美しい舞妓、右幅にはまぶたをこじ開けている丁稚姿の少年の図が描かれている。作品の主題はなんなのか、現時点ではわからないが、インパクトが強い作品だ。そして、第6章の「日本の文人画〈南画〉」、第7章「画壇の革新者たち」、最終章「幕末から近代へ」と続く。とくに第7章の「画壇の革新者たち」は、伊藤若冲や曾我蕭白など近年人気が高い奇想の絵師たちの作品が並んでいる。伊藤若冲《鶏図押絵貼屛風》は若冲が好んで描いた鶏が並ぶ屏風。筆の濃淡を巧みに使った躍動感あふれる鶏が描かれている。曾我蕭白の《群鶴図屛風》は、若冲とはまた異なるスタイルで鶏を巧みに描いており、両者を見比べると、絵師の特徴をわかりやすく捉えることができる。伊藤若冲《鶏図押絵貼屛風》江戸時代、18世紀曾我蕭白《群鶴図屛風》江戸時代、18世紀本展は室町時代から近代に至るまでの日本絵画の魅力がわかりやすくまとめられている展覧会。豊富なジャンルの日本絵画のなかから、お気に入りの絵師や作品を見つけ出しにいってみよう。取材・文:浦島茂世【開催情報】『ミネアポリス美術館日本絵画の名品』4月14日(水)~6月27日(日)、サントリー美術館にて開催
2021年06月02日東京・六本木の森美術館が、2021年4月22日(木)にリニューアルオープンします。森美術館がリニューアルオープン森美術館が、約3か月の改修工事期間を経てリニューアルオープン。オンラインでのチケット販売やQRコード認証などを活用するとともに、土日休日料金やオンライン事前購入料金を設定し、より快適な鑑賞環境を整えます。ミュージアムショップ旗艦店「森美術館 ショップ」リニューアルにあわせて、ミュージアムショップの旗艦店となる「森美術館 ショップ」を六本木ヒルズウェストウォーク3階にオープン予定。森美術館オリジナルのロゴグッズや展覧会カタログ、森美術館ゆかりのアーティストの限定グッズ、限定作品を展開するほか、花器や酒器といった若手陶芸家が手がける陶磁器、デザイン雑貨なども取り揃えられています。また、「森美術館 ショップ」のオープンを記念して、同店ではモレスキン(Moleskine)のノート「カイエジャーナル」に奈良美智のドローイングをプリントした限定版を展開します。展覧会「アナザーエナジー展」を開催なお、森美術館のリニューアルオープンにあわせて、展覧会「アナザーエナジー展:挑戦しつづける力──世界の女性アーティスト16人」がスタート。本展では、世界各地で創作活動を続ける70代以上の女性アーティスト16名を取り上げ、それぞれの初期作から代表作、そして本展のための最新作などからそのキャリアを多角的に紹介。【詳細】森美術館 リニューアルオープン開館日:2021年4月22日(木)住所:東京都港区六本木6-10-1 六本木ヒルズ森タワー53階■森美術館 ショップオープン日:決まり次第告知※2021年4月28日(水)のオープンを予定していたが、4月25日(日)からの臨時休館に伴い延期場所:六本木ヒルズウェストウォーク3階営業時間:11:00〜21:00TEL:03-6406-6280限定グッズ例:奈良美智 モレスキン カイエジャーナル(3冊セット) 3,300円(税込)■展覧会「アナザーエナジー展:挑戦しつづける力──世界の女性アーティスト16人」会期:2021年4月22日(木)〜9月26日(日)会場:森美術館【問い合わせ先】TEL:050-5541-8600 (ハローダイヤル)
2021年05月19日「長野県立美術館グランドオープン記念 森と水と生きる」が、長野県立美術館で2021年8月28日(土)から11月3日(水・祝)まで開催される。“自然と人間”をテーマに絵画や写真などを紹介「長野県立美術館グランドオープン記念 森と水と生きる」では、“自然と人間”をテーマに掲げ、絵画や写真、インスタレーションなどあらゆる芸術作品に表現された自然の姿にフォーカス。展覧会は5つの章から構成され、各章では古今東西のアーティストが手掛けた近現代の作品を展示する。クロード・モネやフェルディナント・ホドラー絵画は、印象派を代表するフランスの画家クロード・モネが描いた≪睡蓮≫を紹介。また、斧で木を切る男性のエネルギッシュな姿を捉えた、フェルディナント・ホドラーの≪木を伐る人≫なども展示される。日本画や山岳写真もさらに、趣を感じさせる日本画や自然の美しい風景を切り取った写真作品も用意。菱田春草の日本画≪伏姫(常磐津)≫や、田淵行男のダイナミックな山岳写真≪初冬の浅間 黒斑山の中腹より≫などを鑑賞できる。展覧会詳細「長野県立美術館グランドオープン記念 森と水と生きる」開催期間:2021年8月28日(土)~11月3日(水・祝)※会期中展示替えがある会場:長野県立美術館 展示室1・2・3住所:長野県長野市箱清水 1-4-4 善光寺東隣観覧料:一般 1,000(900)円、大学生及び75歳以上 800(700)円、高校生以下又は18歳未満 無料※( )内は20名以上の団体料金※身体障害者手帳、療育手帳、精神障害者保健福祉手帳所有者、付き添い1名は無料※諸般の事情により、内容に変更が生じる場合がある。
2021年05月17日六本木ヒルズ森タワーの「ザ サン アンド ザ ムーン(THE SUN & THE MOON)」のレストランが、月の森をコンセプトにリニューアルオープンする。”天空の森”の「ザ サン アンド ザ ムーン」「ザ サン アンド ザ ムーン」は、六本木ヒルズ森タワー52階に位置し、海抜250mの開放的風景を楽しみながら食事が楽しめる人気レストラン。今回、月の森をキーワードに”天空の森”のレストランへと生まれ変わる。店内には、クリプトセレウスやカランコエといった、国内ではあまり馴染みのないレアな植物を“浮かんでいる”ようにディスプレイし、幻想的な空間を演出。誰も見たこともない、不思議な天空の森でこだわりの料理やドリンクを楽しむことができる。昼:アフタムーンティー昼と夜はメニューを変更。日中は「アフタームーンティー(AfterMOON Tea)」と題して、フレンチをベースにしたスイーツやセイボリーなどをアフタヌーンティー形式で提供。レモンのタルトやイチゴのマカロン、ピスタチオのブリュレ フランボワーズソースといったフレッシュな果物を使用したスイーツに加えて、生ハムとルッコラのブリオシュサンド、ブリ―チーズとトマトのクラッカーといった軽食メニューも取り揃える。夜:ムーンライトハイティー一方、夜はディナーコースの要素を取り入れ、華やかなメニューを並べた「ムーンライト ハイティー(MOONLight High Tea)」を実施。車海老やウニ、フォアグラなど、高級食材を交えたこだわりメニューをアペタイザーとして用意。メインディッシュ、デザートは複数の中からセレクト可能で、ドリンクは独自にセレクトした厳選紅茶や日本茶など、約20種から選ぶことができる。月と森をイメージしたカクテルまた、フードメニュー以外にも、月と森をイメージしたオリジナルカクテルもラインナップ。霧中の月の庭をイメージした「ムーンガーデン」や、月の満ち欠けからインスピレーションを得た「エクリプス」など、ロマンティックなメニューを展開する。【詳細】「ザ サン アンド ザ ムーン(THE SUN & THE MOON)」リニューアルオープン日:2021年5月12日(水)※5月11日(火)までは臨時休業。状況により、臨時閉店期間を延長する場合あり。住所:東京都港区六本木6-10-1 六本木ヒルズ森タワー 52FTEL:03-3470-0052席数:84席営業時間:11:00~22:00(L.O. ドリンク/21:30)※状況により変更する場合がございます。予算:ランチ 4,500円~、ディナー 10,000円~<メニュー例>・アフタムーンティー 4,800円※要別途ビューチャージ・土日祝日は要別途サービス料 10%提供時間:11:00~18:00(L.O. 17:00)※2時間制(ドリンクはラストオーダー30分前)・ムーンライトハイティー料金:フルコース 10,000円、アペリティフ スタンド オンリー 5,500円提供時間:18:00~22:00(L.O. 20:00)※要別途サービス料・ビューチャージ
2021年03月29日千葉の流山おおたかの森駅周辺の新規開発で「流山おおたかの森 S・C フラップス(FLAPS)」が、2021年3月31日(水)に開業する。生まれ変わる、流山おおたかの森駅周辺エリア東神開発が2004年より進めている流山おおたかの森駅周辺の新規開発。今回開業を迎える「流山おおたかの森 S・C フラップス」は、本館にあたる「流山おおたかの森 S・C」、「流山おおたかの森 S・C アネックス1(ANNEX1)」、「こかげテラス」といった施設と合わせて、駅周辺エリアのシンボルとなるような施設を目指す。また、2021年秋には、多様な働き方に対応できるシェアオフィスなどを導入する「NAGAREYAMA おおたかの森 GARDENS アゼリアテラス」、2022年夏には、地域コミュニティの場を提供する「流山おおたかの森 S・C アネックス2(ANNEX2)」が開業予定となっている。「流山おおたかの森 S・C フラップス」に32店舗が順次出店新規開発の皮切りとなる「流山おおたかの森 S・C フラップス」には、グローサリー・カフェ、アパレル・雑貨など多彩な32店舗が揃う。1階には、英国発のカカオブランド「ホテルショコラ」が出店し、上質なカカオを使ったバリエーション豊かなチョコレート、カフェメニュー、さらにはビューティアイテムを取り揃える。また、2021年4月にはフレッシュレモンを使ったオリジナルレモネードの専門店「レモネード バイ レモニカ(LEMONADE by Lemonica)も登場予定だ。ライフスタイル雑貨店舗の中核を担うのは無印良品。アパレル・雑貨店舗としてライフスタイルセレクトショップ「アウトサイド ザ ボックス(OUTSIDE THE BOX)」や「ゾフ(Zoff)」が出店する。その他、ヘアサロン、ネイルサロン、クリニックなど多彩な店舗が軒を連ねる予定だ。屋上まで繋がるひな壇状のテラス緑あふれる空間も「流山おおたかの森 S・C フラップス」の魅力となっており、駅広場に向かってひな壇状のテラスが屋上までつながっている。また、流山市と共同で開発を進めている南口都市広場には、イベントが実施できるようなステージも新設する。開業後は、マルシェやワークショップの開催も見込んでいる。【詳細】流山おおたかの森 S・C フラップス開業日:2021年3月31日(水)住所:千葉県流山市おおたかの森南1-5-1敷地面積:2,900㎡延床面積:約11,300㎡規模:地上6階・屋上階■出店店舗一覧1階:綱具屋、デイリー テーブル キノクニヤ、トヨタカローラ千葉、フライング タイガー コペンハーゲン、ホテルショコラ、麥乃、わくわく広場、レモネード バイ レモニカ(4月開業)2階:無印良品3階:アウトサイド ザ ボックス、オガワグランドロッジ、ゾフ、カル(期間限定)、スキャンティーク(期間限定)4階:ごはんとわたし、揚州商人5階:アイラッシュ サロン ワズ、カラダファクトリー、センシ スタジオ、なんぼや、H1T流山おおたかの森、ベビーパーク/トイズアカデミー、しあわせのダンス・ダンス・ダンス3D流山STUDIO、ヘアー×フォト ギフト、流山ハピネス歯科6階:ボーネルンドあそびのせかい
2021年03月14日世捨て人たちが密かに暮らす、カナダ・ケベック州の人里離れた深い森を舞台に描くヒューマン・ドラマ『やすらぎの森』(原題:Il Pleuvait des Oiseaux)より、日本版予告編が到着した。カナダ・ケベック州、人里離れた深い森。湖のほとりにたたずむ小屋で年老いた世捨て人たちが密かに暮らしていた。ある日、彼らのもとに思いがけない来訪者が現れる。その80歳の女性ジェルトルードは、少女時代に不当な措置によって精神科療養所に入れられ、60年以上も外界と隔絶した生活を強いられていた。ジェルトルードは、マリー・デネージュという新たな名前で新たな人生を踏み出すが…。カナダ10州の中で最も広大な面積を誇り、フランス語を公用語とするケベック。映画製作も盛んに行われるここから新たに届いた本作は、カナダのアカデミー賞にあたるカナダ・スクリーン・アワードで5部門にノミネート(助演男優賞受賞)された、80代の男女を主人公に迎え、人生の晩年をいかに生きるかというテーマを詩情豊かに綴る愛と再生の物語。ジェルトルード/マリー・デネージュを演じたのは、惜しくも2019年11月に他界したアンドレ・ラシャペル。本作が遺作となった。また、世捨て人のひとり、チャーリーを、本作ではカナダ・アカデミー賞主演男優賞にノミネートされたジルベール・スィコット。親友のトムを『みなさん、さようなら』のレミー・ジラールが演じている。監督は、本作が3本目の長編劇映画となったケベック出身のルイーズ・アルシャンボーが務めた。今回到着した予告編では、神秘的で美しいケベックの森の中で誰とも交わらず、存在を隠して暮らす世捨て人のチャーリーとトムの自由気ままな日常からスタート。そこに突然、身寄りのない女性が現れ、マリー・デネージュとして第二の人生をスタートさせる。新たな共同生活で傷ついた心が癒されていくマリー。微笑ましい彼らの生活や、チャーリーが森で暮らす理由、そして、トムのギター弾き語りも映し出されている。『やすらぎの森』は5月下旬、シネスイッチ銀座ほか全国にて順次公開予定。(cinemacafe.net)■関連作品:やすらぎの森 2021年5月よりシネスイッチ銀座ほか全国にて公開© 2019 - les films insiders inc. - une filiale des films OUTSIDERS inc.
2021年03月12日皇居や千鳥ヶ淵、北の丸公園といった桜の名所エリアに立地している東京国立近代美術館にて、毎年恒例の春にちなんだ催し「美術館の春まつり」が3月23日(火)より開催される。所蔵作品展『MOMATコレクション』では、年に一度この時期だけ公開される、桜を描いた重要文化財の川合玉堂《行く春》、しだれ桜ほか40種類を超える希少な桜を描いた跡見玉枝《桜花図巻》や、川瀬巴水などの「新版画」における桜、染織では釜我敏子《型絵染着物春の野》など、花を描いた名画約20点が会場の一室に並ぶほか、13,000 点を超える所蔵作品の中から選りすぐりの約200点を紹介。岸田劉生や安井曽太郎、セザンヌなどおなじみの作品も3フロアにわたって展示される。船田玉樹《花の夕》1938年川瀬巴水《井の頭の春の夜》1931年釜我敏子《型絵染着物春の野》 1992年撮影者:アローアートワークス © 1994同時期開催として、退廃的、妖艶、グロテスク、エロティックといった「単なる美しいもの」とは異なる表現を紹介する企画展『あやしい絵展』、写真のもう一つの側面を探るコレクションによる小企画『幻視するレンズ』 のほか、桜を見ながらひと休みできるよう、前庭に床几台によるお休み処が設置されるなど春らしい企画も。前庭の様子(2018年撮影)千鳥ヶ淵をはじめ、美術館周辺に咲きほこる桜との競演を楽しみながら、自分だけの花を見つける散策に出かけよう。【『美術館の春まつり』展 開催概要】会期:3月23日(火)~4月11日(日)会場:東京国立近代美術館開館時間: 10:00~17:00(金・土曜は20:00、入館は閉館30分前まで)※企画展『あやしい絵展』は9:30開場休館日:月曜日(3月29日は開館)※コロナ感染症の感染拡大防止のため、開館時間・開催内容を変更する可能性あり東京国立近代美術館公式サイト( )
2021年03月02日CONVERSEが展開する国内発のスケートボードライン「CONVERSE SKATEBOARDING」+シリーズから、ライン初となる上野伸平シグネチャーモデルが2月19日にリリース予定 。シューズの発売を記念して、シグネチャーモデルをフィーチャーしたショートクリップも公開。ショートクリップは「CONVERSE SKATEBOARDING」特設サイトにて閲覧可能。年よりCONVERSE SKATEBOARDINGに正式加入し、プロライダーとしての活躍だけでなくアパレルブランドや飲食店などのプロデュースワークなど多岐にわたる活躍を見せる上野伸平。ファッション×スケートボードを繋ぐキーパーソンとして世界中から注目を集めている「上野伸平」のシグネチャーモデルをフィーチャーしたショートクリップ作品。ストリートに縦横無尽に残るスケーターの足跡。 今回のモデルの特徴である、インソールとアウトソールのカラーリングで街に痕跡を残していく。STAFFExecutive Producer : Takayuki Moriya (NION)Director : Tomoyuki Kujirai (NION)Cinematographer : Mao Ohkawara1st Assistant Camera : Maho KamiyaProduction Manager : Yusuke Tamura (NION), Shingo OguraOnline Editor : Kiyoshi TeruiMusic : YO.AN (HOLE AND HOLLAND)Special Thanks : IMAGICA WEST, Sanwa Cine EquipmentBREAKSTAR SK SHINPEI UENO OX +PRICE: 1万4,300円(税込)COLOR: ブラック、オフホワイトUPPER: スエード/ベルベットOUTSOLE: ラバーRELEASE: 2021年2月19日(金)SIZE: 23.0~28.0、29.0cm「CONVERSE SKATEBOARDING」+シリーズから、上野伸平シグネチャーモデルが2月19日に販売開始。ハトメやハトメ飾りを排除し、シェブロン&スターのロゴをバックチップに型押ししたアイテム。ブラックにはオレンジ、オフホワイトにはパープルをアウトソールとインソールに配したデザイン。シューレースチップやタンのロゴには、ゴールドのアクセントをプラス。アウトソールラバーの配合調整により、柔軟性とデッキのコントロール性が、ベルベットのタンに内蔵したフォームによってフィット感がそれぞれ向上。すっきりとした佇まいでありながらも、遊び心あるデザイン性とスケーティングに優れた機能性を兼ね備えたアイテム。ソックライナーに箔プリントで施した上野伸平のグラフィックも、シグネチャーモデルならではのポイント。※店舗によって発売時期が異なる可能性がございます。CONVERSE SKATEBOARDING “+ SERIES” SPECSTABLE LAST:トウスプリングを低めに設定したラストを採用することで接地感を向上し、優れた安定性を実現EDGED OUTSOLE:摩擦のかかる方向に対して細かな溝を刻み込んだ意匠のラバーアウトソールを採用し、優れたグリップ性を実現DUAL TAPE:二重のラバーテープ構造を採用することで摩耗を軽減し、耐久性を向上GRIP LINER:ライニングに滑りにくい質感の素材を採用しホールド感を向上DURABLE SHOELACE:クラシックな風合いながら強度に優れるポリエステルシューレースを採用し耐久性を向上TRICK PROTECTOR:トリック時に接触の多い箇所をスエードやラバー等で補強し、耐久性を向上INNER HOLD SYSTEM:伸縮性のあるネオプレン素材を内部に配することでホールド感を向上REACT HD INSOLE:硬度の異なる高密度E.V.A.の二重構造により優れた反発性と安定性を実現【About SHINPEI UENO】TIGHTBOOTH PRODUCTIONを主宰しながらEvisen Skateboardsのプロライダーとしても活躍。数多くのスケート作品を発表し、代表作である『LENZ II』は国内外からも高い評判を受ける。幅広いアウトプットを持ち、『PIZZANISTA TOKYO』やスケートショップ、アパレルブランドのディレクション、ハイブランドのプロデュースワークなど多岐にわたる。【About CONVERSE SKATEBOARDING】国内発のスケートラインとしてシェブロン&スターの豊かなアーカイブモデルをクラシックな雰囲気はそのままにスケート仕様にアップデートした本格スケートシューズライン。アクティブスケーティングをサポートする機能を搭載した本格仕様の“+ SERIES”と、ストリートでも活躍する“STANDARD SERIES”を展開。上野伸平、伊藤慎一、佐川海斗、砂川元気、廣瀬祐樹がライダーとして在籍。【INFORMATION】HP:converseskateboarding.jpInstagram:@converse_skateboardingコンバースインフォメーションセンター 0120-819-217converse.co.jp企業プレスリリース詳細へ本記事に掲載しているプレスリリースは、株式会社PR TIMESから提供を受けた企業等のプレスリリースを原文のまま掲載しています。FASHION HEADLINEが、掲載している製品やサービスを推奨したり、プレスリリースの内容を保証したりするものではございません。掲載内容に関するお問い合わせは、株式会社PR TIMES()まで直接ご連絡ください。
2021年02月10日3月12日(金)から3月30日(火)までの19日間、上野の森美術館にて『VOCA展2021現代美術の展望ー新しい平面の作家たち』が開催される。『VOCA展』は現代アートにおける平面の領域で、国際的にも通用するような将来性のある若い作家の支援を目的に1994年より開催されている美術展。日頃から公平な立場で作家たちと接している全国の美術館学芸員、研究者、ジャーナリストなどから推薦委員を選出し、それぞれ40歳以下の作家1名(組)を推薦。また、推薦された作家全員に展覧会への出品を依頼し、全国各地の優れた才能を紹介している。これまで、福田美蘭(1994年VOCA賞)、やなぎみわ(1999年VOCA賞)、蜷川実花(2006年大原美術館賞)、清川あさみ(2010年佳作賞)など、多方面で活躍する作家たち延べ951人(組)が出品してきた。『VOCA展2021』では、これからの活躍を期待される新進気鋭の作家30人(組)が出品。この中から、グランプリとなるVOCA賞に秋田県在住(群馬県出身)尾花賢一の《上野山コスモロジー》が決定したほか、VOCA奨励賞に鄭梨愛、水戸部七絵、VOCA佳作賞に岡本秀、弓指寛治の作品が選ばれれ、大原美術館賞には岡本秀の作品が同美術館の選考を経て選出された。なお、第1回開催から『VOCA展』を協賛している第一生命保険株式会社は、収蔵しているVOCA賞の作品を本社1階にあるロビーでの展示や、第一生命ギャラリーで定期的に公開している。さらに、全受賞者に対して、同ギャラリーを個展の会場として提供。『VOCA展2021』の会期を含む3月1日(月)~12月30日(木)まで、『VOCA展2020』で受賞したNerholや、菅実花の作品を含む、これまでのVOCA作家の受賞作品や近作を展示する『VOCA受賞作家展「TOKYO☆VOCAII」』が第一生命ロビーにて開催されるので、こちらも併せて注目してほしい。◆VOCA賞受賞者尾花 賢一作品に取り掛かる際、会場となる『場所』について思考を深めることから始めます。北関東出身の私にとって、上野は東京の玄関口。幼少の頃、初めて美術に触れたのもこの場所でした。この作品では明るさや暗がりが混在する上野の山を、家族と散策した記憶を思い出しながら絵筆を進めました。過去と現在を反芻し、場所のレイヤーを捉え直す。不思議な経緯で辿り着いた作品が、このような賞を頂くことができ大変嬉しく思っております。◆今井 朋(アーツ前橋)・推薦委員の(会場における本作品鑑賞の手引き)上野という場所は、美術の権力化にも大衆化にも同時に加担し続けてきた。名作が展示されもするし、団体展のような市民の発表の場でもある。さらに尾花は、道端で商売をする似顔絵描きや標識などに描かれたグラフィティへも表現としての敬意を示す。動物園のパンダと公園内で来場者がこぼしていった餌を探し求める都会の野生動物など人間の恣意的なものさしによって生まれる現代社会における存在の貴卑へ本作は疑問を投げかける。【VOCA展2021 受賞者一覧】<VOCA賞>・尾花賢一《上野山コスモロジー》/ インク、ワトソン紙、木枠 / 250cm×400cm×20cm<VOCA奨励賞>・鄭梨愛《Vision》 / 布に昇華転写、フック・ステンレスパイプ・木材 / 148.3×318.4×20cm・水戸部七絵《①Picture Diary20200910》《②Picture Diary20200904》/ 油彩、麻布・木製パネル / 250×200×15cm、250×200×10cm<VOCA佳作賞>・岡本秀《複数の真理とその二次的な利用》 / 紙本着色、額に写真をマウント / 180×354×3.5cm・弓指寛治《鍬の戦士と鉄の巨人》/ アクリル・鉛筆・ペン・新聞紙、木製パネル / 249×399×4cm<大原美術館賞>・岡本秀《複数の真理とその二次的な利用》 / 紙本着色、額に写真をマウント / 180×354×3.5cm<選考委員(上記各賞については、以下の選考委員により選考)>・小勝禮子(選考委員長 / 美術史・美術批評)・水沢勉(神奈川県立近代美術館館長)・家村珠代(多摩美術大学教授)・荒木夏実(東京藝術大学准教授)・前山裕司(新潟市美術館館長)【VOCA展選考委員「VOCA2021」選考所感】<小勝禮子(選考委員長 / 美術史・美術批評)>新型コロナ感染症の世界的な蔓延という、未曽有の事態の中での新作を集めた「VOCA展2021」だが、直接的にその体験を主題にしたものはない。しかしVOCA賞の尾山賢一は、明治以後、美術館・博物館の集中することになった上野の山の歴史的トピックを、漫画の手法でダイナミックに回顧し、奨励賞の鄭梨愛は在日の家族の日常の場面を、転写した薄い布の重なりで重層的に浮かび上がらせた。社会の歴史と個人の日常はつながり合い、溶け合う。コロナ禍での隔離された日常の中で、若手の作家たちは人間と社会の歴史に向き合っているとも言えよう。<水沢勉(神奈川県立近代美術館館長)>パン(すべて)のデモス(人々)を巻き込む「危機(パンデミック)」に境界はないはずである。しかし、結果的に、対立と分断は、深まるばかりであり、それぞれの地域の問題点や弱点がますます露わになった。「危機(パンデミック)」。それは、じつは芸術の本質と重なる部分がある。ただ、必ずしも直接的な批判とはならないことも多い。今回VOCA賞の尾花賢一《上野山コスモロジー》は、記憶の断片に沈潜する。細部に執着する。劇画風の鮮明さで。鄭梨愛(ちょんりえ)《Vision》は世代をつなぐ記憶を喚起する。ヴェールの柔らかさに何重にも包むように。水戸部七絵《PictureDiary 20200910》《Picture Diary 20200904》は差別をテーマにしている。しかし分厚い絵の具に塗り込めて。それらは「すべての人々」に関わる普遍的なテーマを秘めている。そのためには迂回路もときに必要なのだ。<家村珠代(多摩美術大学教授)>VOCA賞の尾花賢一は、木枠、額縁、同展会場となる上野の山の歴史を劇画調に描いた絵画を大小綯交ぜに構成・配置することによって、鑑者の視線をでこぼこと入り組ませ、史実と妄想が判然としない世界に引き込むものであった。奨励賞の水戸部七絵の人物像は、粘土と見紛うほどの絵具の量感と美しさ、荒々しいストロークによって、圧倒的な存在感と輝きを放つ作品ではあると同時に、背景に判読しにくく文字を記すことによって、その人物像のイメージをゆらがしていた。今年の受賞作品は、そのいずれもが、実際に作品の前にたち、細部にわたってじっくりと読み解く楽しさを再認させてくれるものであった。<荒木夏実(東京藝術大学准教授)>絵画で、あるいはより広く、アートで何を表すことができるのか。今回受賞した人たちに共通するのは、表現せずにはいられない、その人が描く必然性ではないだろうか。アーティストがいま、世界のどこを見て、何を考え、伝えようとしているのか。そのヴィジョンを私は見たい。粗さや未熟さがあったとしても、アーティストの思いと問題意識が伝わる作品が見る人の共感を呼ぶのだと思う。今回の受賞をステップに、さらなる飛躍を期待している。<前山裕司(新潟市美術館館長)>新型コロナウイルスのパンデミックによって、未来が見えず、現在を模索するような状況が続いている。大勢の人がいる映像を見ると、これは過去の映像だといつのまにか判断する自分に嫌気がさす。コロナウイルスは「現在」をことさら意識させているように感じてきた。VOCA賞の尾花賢一や佳作賞の弓指寛治など、歴史や過去を扱った作品がとくに印象に残ったのは、そんなことが影響しているのかどうか。選考会の後ずっと気になっている。【「VOCA展2021」開催概要】「VOCA展2021 現代美術の展望ー新しい平面の作家たち」会場:上野の森美術館会期:3月12日(金)~3月30日(火) ※19日間(予定) / 会期中無休開館時間:10:00~17:00 ※入場は閉館30分前まで最新情報は、上野の森美術館ホームページ( )内で随時公開
2021年01月14日国内の近代美術館のなかでも、優れた20世紀美術コレクションに定評のある横浜美術館、富山県美術館、愛知県美術館が協働する展覧会『トライアローグ:横浜美術館・愛知県美術館・富山県美術館20世紀西洋美術コレクション』展が横浜美術館にて11月14日(土)に開幕。2021年2月28日(日)まで開催される。来年3月から約2年間の長期休館に入る横浜美術館にとっては休館前の最後の展覧会だ。トライアローグとは、3者による鼎談(話し合い)を意味する言葉。この展覧会は3館のそれぞれのコレクションを用いて20世紀の美術を概観するもので、3館の担当学芸員が濃密な議論を重ね、ラインナップが構成されていった。このタイトルにちなみ、「3」をキーワードに、3章立て、30年区切りで展開されていく。横浜美術館第1章「1900sーー アートの地殻変動」は1900年から1930年前後にかけての美術を概観していくもの。印象派やポスト印象派などが新しい表現方法を提示した18世紀後半の芸術家たちの地ならしを受け、この時代はフォービズムにキュビズム、表現主義、抽象絵画にダダや構成主義など新しい表現が同時多発的に噴出する激動の時代だった。展示されている作品もバラエティ豊かで濃密な時代であったことが伺える。第1章「1900sーーアートの地殻変動」展示風景展覧会は、美術の流れを概観できるだけでなく、随所に「Artist in Focus」と題された各館の収蔵品を並べるコーナーも展開されている。すべてフェルナン・レジェの作品 左から《緑の背景のコンポジション(葉のあるコンポジション)》1931 愛知県美術館、《コンポジション》1931 横浜美術館、《インク壺のあるコンポジション》1938 富山県美術館たとえば、レジェのコーナーでは3館の所蔵によるレジェの作品をそれぞれ鑑賞できる。同じ年に描かれた愛知県美術館、横浜美術館の作品にくらべ、7年後に描かれた富山県美術館の作品は輪郭線が太くなっていることがわかる。このほか、ピカソやクレー、エルンストなどの作品が並べられ、見比べられるようになっており、作家の画風の変遷だけでなく、各美術館の審美眼などにも想いを馳せることができる。第2章「1930s——アートの磁場転換」 展示風景続く第2章「1930s——アートの磁場転換」では、美術のみならず、映画や文学など芸術全般に大きな渦を巻き起こしたシュルレアリスムからスタートし、1960年代までを俯瞰する。すべてジュアン・ミロの作品 左から《花と蝶》1922-23 横浜美術館、《パイプを吸う男》1925 富山県美術館、《絵画》1925 愛知県美術館第2章「1930sーーアートの磁場転換」 展示風景第2章もまた激動の30年だ。この期間に、第二次世界大戦が勃発。その影響により多くの芸術家たちがヨーロッパからアメリカへと渡り、結果、戦後の美術シーンの中心地はヨーロッパからアメリカへとなっていく。シュルレアリスム作品が多くあった展示室から、サム・フランシスやルーチョ・フォンタナらの作品のある展示室へ移動した瞬間、雰囲気がガラリと変わり驚かされる。通常の美術展では、1945年前後を区切りとして扱うものが多いなか、あえて戦前と戦後を一緒のくくりで扱うことで、美術の大きなながれが見えてくる。第3章「1960sーー アートの多元化」 展示風景そして、最終章である第3章「1960sーー アートの多元化」では、より多様化していく美術のあり方を紹介する。美術作品の表現や考え方がどんどん多様化し、展示場所もギャラリーや美術館を飛び出し、壮大なものに発展していく。3館の収蔵品だけで、約90年の美術の流れを学び取ることができる刺激的な展覧会。現在、海外美術館から作品を借り入れることが難しい状況において、国内の名品を持ち寄るという新しい形の展覧会の作り方は、今後の大きな指針となりそうだ。長期休館に入る横浜美術館に、ぜひ刺激をもらいにいこう。取材・文:浦島茂世【開催情報】『トライアローグ:横浜美術館・愛知県美術館・富山県美術館20世紀西洋美術コレクション』展11月14日(土)~2021年2月28日(日)、横浜美術館にて開催※日時指定予約制。詳細は公式HPを参照。
2020年11月20日国宝7件、重要文化財88件を含む、日本と東洋の古美術約7400件を所蔵する根津美術館で特別展『根津美術館の国宝・重要文化財』が11月14日(土)よりスタートした。12月20日(日)まで開催されている。根津美術館は、国宝7件、重要文化財88件を含む、日本と東洋の古美術約7400件を所蔵している。同展はそのタイトルのとおり、指定された95件(展示替えあり)をすべて鑑賞できる豪華絢爛な展覧会だ(展示替えあり)。そのコレクションの大半を収集したのは初代 根津嘉一郎(1860~1940)。東武鉄道の社長などを務めた実業家であり、稀代の美術コレクターであった。2020年は根津の生誕160周年に当たる年であり、なおかつ同館の財団創立80周年、そして現在の文化財保護法が制定されてから70年目にあたる年。展覧会はこの節目となる年を記念したものだ。根津美術館のコレクションの核となるのは、初代嘉一郎が特に晩年にこよなく親しんだ茶の湯の道具、そして、大寺院建立を目指して収集した仏教美術の数々だ。これは、本人の好みももちろんあったが、当時日本で進んでいた古美術品の海外流出をくい止めたいという使命感に駆られたものでもあったという。ちなみに95件の国宝・重要文化財の大半は、初代嘉一郎が購入したのちに新たに指定されたものだ。国宝だから、重要文化財だからという理由ではなく、自分がいいと思ったものだから収集していた嘉一郎の優れた鑑識眼が推察できる。展示風景より左から重要文化財《金剛界八重一尊曼荼羅》 鎌倉時代 13世紀、重要文化財《愛染明王像》 鎌倉時代 14世紀、重要文化財《愛染明王像》 鎌倉時代 14世紀、重要文化財《大威徳明王像》 鎌倉時代 13世紀、重要文化財《大威徳明王像》 鎌倉時代 13世紀、重要文化財《大日如来像》 平安時代 12世紀すべて重要文化財!国宝《那智瀧図》 鎌倉時代 13〜14世紀日本の神々は仏が化身したものとして現れている、本地垂迹説(ほんちすいじゃくせつ)に基づいて描かれた垂迹画の作品。熊野三山の御神体でもある那智瀧が壮大に描かれている。本地垂迹説は平安時代から鎌倉時代に盛んになり、この時代に様々な垂迹画が描かれているが、瀧そのものを描いた垂迹がは、現在発見されているものではこの作品のみとなる。重要文化財鈴木其一《夏秋渓流図屏風》 江戸時代 19世紀※11月29日まで展示酒井抱一に師事した江戸琳派の絵師、鈴木其一によるもの。右隻(右側の屏風)が夏、左隻(左側の屏風)が秋を表す。木々や川の濃厚な色彩のなかに、白百合や色づいた葉が優しく佇んでいる。初代 嘉一郎が晩年に入手した作品で、今年になり新たに重要文化財に指定された。茶道具の一部展示品は実際の茶の湯でどのように使われたかをイメージしながら鑑賞することができる。茶道具同士の組み合わせの妙なども楽しめる。そして、人気の青銅器《双羊尊》ももちろん展示されている。あいらしい表情の双羊尊は根津美術館のアイドルとしても知られており、ミュージアムショップでは双羊尊のオリジナルグッズも販売されている。重要文化財《双羊尊》 中国・おそらく湖南省紀元前13〜14世紀重要文化財《双羊尊》 中国・おそらく湖南省紀元前13〜14世紀自然にあふれた庭園は紅葉がすでに始まっている。美術館から外を見ると、すでに葉が色づき始めている。隈研吾設計の建物や、自然豊かな庭園もまた根津美術館の至宝。展示室を出たあとも、たっぷりと根津美術館を散策して楽しみたい。取材・文:浦島茂世【開催情報】『根津美術館の国宝・重要文化財』11月14日(土)~12月20日(日)、根津美術館にて開催※会期中展示替えあり※日時指定予約制。詳細は公式HPを参照
2020年11月19日