おなかの中に赤ちゃんがいるママと違って、男性はなかなかパパという自覚を持つことが難しいといわれています。でも、赤ちゃんが生まれてからパパになるのと、妊娠中からパパになるのでは、私自身、ママになる女性の負担が全然違うのではないかと感じました。今回は私が実践した、パパとしての自覚を促す方法をお伝えします。 一緒に健診に行こう!パパとしての自覚を促す、一番よかったと感じた方法は、夫と一緒に「妊婦健診」に行くこと! 男性がパパとしての自覚を持ちにくい一番の原因は、当たり前ですがおなかの中に赤ちゃんがいないということだと思います。 妊娠中に24時間、赤ちゃんのことを意識するママと違って、赤ちゃんを認識する機会が少ないんです。だからこそ、妊婦健診に一緒に行くのは大切なこと。周りにもたくさん妊婦さんや赤ちゃんがいる環境は、パパとしての意識を高めると感じました。 おなかが大きくなる前に出産準備をしよう!出産準備というと、おなかが大きくなったころから始めるご家庭も多いかもしれませんが、「もっとパパとしての自覚を持ってほしい!」という場合は、もっと早くから出産準備をしてみることも1つの方法です。 赤ちゃん用品が置いてあるお店には子ども連れも多く、刺激を受けます。まだ赤ちゃんの性別がわかっていなくても、おむつやベット、哺乳瓶などは買うことが可能です。家の中に赤ちゃん用品があれば、夫も赤ちゃんを意識するきっかけになり、パパとしての自覚を促すことができたと感じました。 パパと一緒におなかの中の赤ちゃんに話しかけよう!みなさんは毎日、おなかの中の赤ちゃんに話しかけていますか? 赤ちゃんがよく動くようになると話しかける回数も増えてきますが、その前から意識的におなかに話しかける回数を増やすのもおすすめです。 私は寝る前や外出先でも、「赤ちゃんが動いたよ」と夫に声をかけて、おなかの中の赤ちゃんを意識するきっかけづくりをしていました。 今回は、妊娠中に私が実践したパパとしての自覚を促す方法をお伝えしました。男性は、ママの力なくして1人でパパになることは難しいのではないかと私自身感じていました。出産までの妊娠中に、ご主人が素敵なパパになれるよう、コミュニケーションを大切にしたいですね。著者:今井さくら一児(女の子)の母。自身の体験をもとに妊娠・出産・子育てに関する体験談を中心に執筆中。
2019年06月03日はじめまして、“もりりんパパと2匹の怪獣姫(もしくは5匹の怪獣たち)”の育児マンガブログを書いているもりりんパパです。これからウーマンエキサイトさんにて連載させて頂くことになりました。いつもはパパ目線での育児を面白おかしく書いていますが…とりあえず簡単な自己紹介をさせて頂きますね。まずは4月から中学2年生になる長女。思春期ということで多感であり難しい年ごろですが、天然でちょっとおっちょこちょいの憎めない子です。そして今度小学1年生になる次女。男の子にも負けないパワフルさをもつ我が家のムードメーカーです。我が家はこの子を中心に回っていると言っても過言ではありません(笑)そしてしっかりものの嫁さんと次女より1つお姉ちゃんのぷりん、僕の5人で生活しています。あと、極まれに出てきますが我が家は嫁さん祖父祖母との2世帯住宅です。自宅の1階に住んでいて、よく次女が暴れに…じゃない遊びに行っています。こんな感じのもりりん家、これからどうぞ宜しくお願いしますね!さて、先日嫁さんのとある発言で我が家は騒ぎになりました。どんな発言をしたかと言うと…次女はもうすぐ小学生になるからチューをするのをそろそろやめなさいと言うんですね。まぁ…これは色々なご家庭で時期はバラバラだとは思います。うちは長女の時も同じころにやめたっけなぁ。だがしかし。パパ…というかチューが大好きな次女はこれでは引きません。何と髪の毛ならばチューにはならないからチューしても良いと言い出すではないですか。そんな無茶な……。いや、確かにそうかもしれない。そうね、なんだか次女の言う通りな気がしてきた。まさにミイラ取りがミイラになるパターン。そして次女に影響される父。情けない(笑)でもこれが楽しいんですよね。そんな訳でバタバタキャッキャと次女と暴れていると…長女に怒られました(笑)ぐぬ…思春期娘はこういうことにとにかく敏感です。難しいところですね全く。そして次女はちゃっかりその場から離れており、僕1人だけが説教をされてしまうのでした。女の子に囲まれたパパの戦いはまだまだ続きます。それではまた次回!ここまで読んで頂きありがとうございました。
2019年03月26日パパに対して「なんでそんなこと言うかな?」「なんでこれができないかな!?」と思ったことがあるママ、多いですよね。筆者も何百回思ったか知れません…。パパって子供やママをどう見てるんだろう?そんな疑問に楽しく答えてくれるのが、パパが描いた「パパエッセイ」!中でもオススメの3作をピックアップしてみました。パパにイライラした時に読むと、ちょっと優しい気持ちになれるかも?大人気絵本作家・ヨシタケシンスケの『ヨチヨチ父』972円(税込)/赤ちゃんとママ社『りんごかもしれない』や『もうぬげない』といった大ヒット絵本を連発する、今をときめく絵本作家ヨシタケシンスケさんのイラストエッセイ。二児の父でもある著者が、陣痛中の声にドン引きしたり、横に大きくなっていくママに思うところあったりなど、パパの本音をコミカルに描いています。ママとイチャイチャしたいのにバッサリ断られたり、風邪をひいて邪険にされ「心配してもらったり、看病してもらったり。パパの世界ではそれらはもうすでにファンタジーの領域なのです」としょんぼりしたり、なんだかパパがかわいく見えてきちゃうシーンも。子育ての心配や辛かったことなど、親としてのあるあるネタもおさえてあるので、パパもママも笑いながら大きくうなづいてしまう一冊。(C)2017 Shinsuke Yoshitake妻(伊藤理佐)のエッセイと対をなす、吉田戦車の『まんが親』全5巻/各802円(税込)/小学館『伝染るんです。』で一世を風靡した吉田戦車の育児エッセイ漫画。同じく漫画家の伊藤理佐と結婚し、それぞれがそれぞれのエッセイで娘を描いています。『まんが親』はパパ目線。幼児ならではの語彙や言いまわしを気に入ってるシーンや、娘の鼻歌をBGMにしたお散歩など、日常の何気ない家族の幸せがつづられています。たまにダークな面が出てきたり、娘の突然の小芝居やごっこ遊びに戸惑いながらも全身でつき合う姿がパパならではかも?伊藤理佐が描くママ目線の『おかあさんの扉』と一緒に読むと楽しさ倍増です。(C)吉田戦車/小学館SNSでバズり中!横山了一の『きょうの横山家』既刊1巻/594円(税込)/KADOKAWAこちらも夫婦で漫画家の横山了一による『きょうの横山家』。息子の理不尽な対応を描いた『息子の俺への態度が基本的にヒドイので漫画にしてみました。』が人気となり、育児・家族エッセイがライフワークに。ゲームや漫画大好きな両親のもと、同じように育った息子と娘とともに送る、楽しくオタクな賑やか生活。調査兵団(『進撃の巨人』に登場する兵団)より念入りにパパのうなじを切る息子、「パパのみためはきらいだけど、あそんでくれるところはすき」と女子全開の娘。時として子どもたちより子どもかもしれないパパは、ブログやSNSで積極的に漫画をアップ中()。よくバズっています。(C)横山了一/KADOKAWAついつい視野が狭くなりがちな育児期、パパエッセイで楽しく視点変換できたら夫婦間にも笑顔が増えるかも! <文・写真:フリーランス記者清宮(clabocco)>
2019年01月12日9歳、10歳を迎えるころになると、娘の態度は今までの「パパ大好き!」から一変! 休日はパパとではなく友人との約束を優先させるようになったりして、パパとしては寂しい気持ちに…。徐々に親離れをしていく娘に、パパはどういう心構えで接していけばいいのでしょうか? 心を開いてもらうコツはあるのでしょうか?心理学博士で父娘関係に詳しい小野寺敦子先生に教えていただきました。お話をうかがったのは…小野寺敦子(おのでら・あつこ)先生心理学博士。目白大学人間学部心理カウンセリング学科教授。主な著書に『小学生のことがまるごとわかるキーワード55』(金子書房)、『「エゴ・レジリエンス」でメゲない自分をつくる本~ego-resilience~』(一藝社)、『親と子の生涯発達心理学』(頸草書房)、『手にとるように発達心理学がわかる本』、『ゼロから教えて発達障害』(ともに、かんき出版)など。■子どもの親離れ…父娘関係をこじらせない“パパの意識改革”――4、5年生くらいになると、個人差はありますが、休日に親よりも友人と遊ぶようになったり、好きな男の子ができたりして、パパとしては寂しさ半分、戸惑い半分といった心境になるようです。小野寺敦子先生(以下、小野寺先生): たしかに「今まであんなに懐いてくれていたのに…」と寂しい気持ちになるでしょうね。10歳ごろは、親から精神的に自立をしていく時期にあたります。「自分が人からどう見られているか」ということにも関心を持つようになり、今までのように何でも気持ちを言葉に表さなくなるため、口数が少なく感じるかもしれません。異性に関心を持つようになるのも、この時期の特徴です。調査によると、10歳のおよそ7割の女の子が恋をしているようです。ファッションだけではなく、メイクにも興味を持つようなります。――恋愛にメイク…。いつまでも娘から「パパと結婚したい!」と言われたいパパにとっては、成長の過程とはいえ、衝撃が強いですね!小野寺先生:体にも変化が現われます。生理が始まったり、胸がふくらみ始めたりして、娘自身もとまどってしまいます。同性のママや友人に相談することはあっても、パパには言いづらいですよね。そうすると、パパはますます、かやの外に…。さらにパパを戸惑わせるのが、休日にパパとおでかけしてくれなくなること。「日曜日は〇〇ちゃんと遊ぶから」と言われたら、パパとしてはショックでしょうね。でも、ここで無理に誘ったり、これまでのように急にハグしてスキンシップをとろうとすると、逆効果。娘はパパと距離を置きたい時期なので、パパはグッとこらえて静かに見守りましょう。これまでの関係が良好であれば、思春期を乗り越えて大学生になるころには、娘はパパの元にきっと帰ってきてくれますよ。■自己肯定感「女の子は10歳をピークに下がり始める」――娘ラブなパパにとってはまさに試練の時期ですね。そのほかにもパパが知っておいたほうがいいことはありますか?小野寺先生:ワコールの調査によると、女の子の自己肯定感のピークは10歳で、それ以降は年齢が上がるにつれて下がっていくことがわかりました。 10歳ごろになると、自分の長所だけではなく短所も見えてきます。「今の自分ではダメだ」と考えるようなり、自己肯定感が下がっていきます。自己肯定感が高いと積極的に人と関わろうとしたり、新しいことに挑戦しようとしますが、あまりにも低くなると劣等感が強くなり、自分に自信が持てなくなってしまいます。「自分とは何なのか」わからない子になってしまう可能性が。親の接し方によっても、自己肯定感は左右されます。■悩む娘を前に「パパがしてはいけないこと」――まさに自分と葛藤する娘に、パパはどんなふうに接すればいいのでしょうか?小野寺先生:なるべく勉強でもスポーツでもできないことではなく、できることに目を向けてあげるといいですね。それから、小学校後半になってくると、いじめとまではいかなくても複雑な友人関係、先生や塾のことなどさまざまなことに悩みが生じてきます。悩んでいそうな様子に「何かあったの?」と聞いても、口を閉ざしてしまうこともあるでしょう。そういうときに、「話してくれないとわからないよ」「パパに何でも言ってごらん」と無理に聞き出そうとするのはNG。近くのカフェで娘の好きなデザートを食べたり、車で出かけたり、気分転換をはかってみるといいでしょう。そのうち、「あのね、パパ…」と心を開いてくれるかもしれません。――静かに、ドーンと構えることが大事なのですね。打ち明けてくれそうになったら、聞き出すコツみたいなものはありますか?小野寺先生:聞き上手になるための、ちょっとしたテクニックをお伝えしますね。まずはなるべく子どもと目線の高さを合わせて、リラックスした姿勢をとります。話を聞くときは、「あるがままの話を受け止める」「自分の価値観を押し付けたり、助言をしようとしない」「適度に相づちを打つ」ことに注意しましょう。――相談に乗る気持ちでいると、ついアドバイスをしなくては…と考えがちですが、そうではないのですね。小野寺先生:論理的なパパだと解決策を提示したくなったり、娘がうじうじしていると「そんなこと大したことないから気にしなくていいよ」などと言ってしまうかもしれませんが、そこはこらえてくださいね。「すべての答えは娘の心の中にある」と思って、聞いてみましょう。「〇〇ちゃんが言いたいのはこういうことだよね?」と要約したり、「〇〇ちゃんは友だちにこう言われて困っているんだね」など繰り返したりしながら、「それで?」「もう少しくわしく教えてくれる?」など話を進められればベストです。「何の解決にもなっていない!」と思うかもしれませんが、娘にとっては「パパは私の気持ちにきちんと向き合ってくれた」という事実だけで十分なのです。大人でも、他人に話すうちに自分の中で答えが見つかることがありますよね。■娘の反抗にイライラ「口ごたえは、悪いこと?」――なるほど。悩みは聞いてもらうだけでも安心できますね。ちなみに、反抗期にさしかかっている娘が口ごたえをしてきたときはどう対処するのがいいのでしょうか?小野寺先生:もしかしたら、パパの中には親の言うことを聞いてくれる素直な子のほうが「いい子」だと考える方もいるかもしれません。でも、大切なのは自分をきちんと出せること。「こうしたい!」という反抗や主張はしっかりとしたほうがいいんですよ。親が頭ごなしに子どもの主張を否定しているうちに、子どもは「従ったほうがラク」だと考えるようになり、やがて主張することをあきらめるようになってしまいます。そうすると、将来どうなるのでしょうか? 今、話題になっているような「指示待ち人間」になる可能性も。これからのご時世、自ら主張や決断ができなければ、社会に出るときに困ってしまうでしょう。娘が間違ったことを言っていても、まずは受け入れてあげましょう。大人に近づいている娘は手ごわいですが、「自己主張ができるなんて、うちの娘はすばらしい」とポジティブに思えたらいいですね。これまで3回にわたって、パパは娘にどう接すればいいのか、娘の年齢別に小野寺先生にお話をうかがいました。「娘とどう接したらいいのかわからない」「何を言っても返事すらしてくれなくなった」と悩んでいるパパは少なくありません。でも、それをママに相談するのは恥ずかしくてできない…という方も多いでしょう。そんな父娘の関係に「あれ?」と感じたら、小野寺先生のアドバイスを元に、ママのほうから手を差しのべてみてはいかがでしょうか? パパの愛情はきっと娘に伝わるはずです。参考図書: 『パパのための娘トリセツ』 (講談社)パパにとってはナゾだらけな、女の子の子育て。幼児期、小学校から社会人になるまで、娘はどういう発達段階なのか、どう接すればいいのか、ほめ方やNGワードなど著者の心理学博士・小野寺敦子先生がくわしく解説しています。
2019年01月03日ママがパパに娘の面倒を見てもらうようにお願いしたとき、子どもが2、3歳くらい、それも娘だと、パパは「何をして遊べばいいの?」と困惑気味なことはありませんか? 積極的に関わってほしいと願うママの気持ちとは裏腹に、なぜパパは娘のこととなると、自信なさげになってしまうのでしょうか? どうすればパパは娘ともっと仲良くなれるのでしょうか?長年、父娘関係の研究を行い、 『パパのための娘トリセツ』 (講談社)のご監修をされた心理学博士の小野寺敦子先生にお話をうかがいました。お話をうかがったのは…小野寺敦子(おのでら・あつこ)先生心理学博士。目白大学人間学部心理カウンセリング学科教授。主な著書に『小学生のことがまるごとわかるキーワード55』(金子書房)、『「エゴ・レジリエンス」でメゲない自分をつくる本~ego-resilience~』(一藝社)、『親と子の生涯発達心理学』(頸草書房)、『手にとるように発達心理学がわかる本』、『ゼロから教えて発達障害』(ともに、かんき出版)など。■パパと娘「どう遊べばいいの?」とまどうパパへのサポートは?――パパが娘に接する態度を見ていると、さまざまな場面で不思議に思うことがあります。特にビックリするのが、「何をして遊べばいいのかわからない」です。なぜママなら簡単にわかることが、パパだとわからないのでしょうか?小野寺敦子先生(以下、小野寺先生):パパにとって娘が異性であることが大きな要因だと思います。遊ぶ相手が男の子だったら、パパは自分が子どもだったころに好きだった遊びを思い出して、「サッカーでもしよう!」「電車のおもちゃがいいかな」などと提案できます。ところが、女の子の遊びとなると、経験もほとんどなく、何をしたら子どもが楽しんでくれるかわからないため、ママに助けを求めるのではないでしょうか。逆に男の子がいるママなら、男の子がよくする遊びを新鮮に感じるはずです。――たしかにママなら自分が子どものころに好きだった遊びを娘と共有しやすいですね。他にも理由はありますか?小野寺先生:そうですね。一般的には共働きであっても、平日の育児の主な担い手がママというケースが多いので、必然とパパが娘と過ごす時間が少なくなりがちです。結果として、ママよりも娘が好きな遊びがあまりわからないことも考えられます。その分、休日は仕事で疲れているかもしれませんが、娘と積極的に関わっていけるといいですね。――パパには休日に頑張ってもらいましょう(笑)。パパならではの遊びはありますか?小野寺先生:パパはどちらかというと体を使ったダイナミックな遊びが得意です。ママと比べて力もありますから、子どもが小さいうちは「たかいたかい」や肩車をしたり、公園でボール遊びをしたり。家の中で遊ぶときも、新聞紙を思いっきりビリビリにやぶいて子どもと一緒になって楽しめます。ママはお絵かきやおままごと、絵本など比較的静かな遊びを選ぶことが多いかもしれません。さらに、普段ママが子どもに読んでいる絵本をパパが読めば、声の強弱や説明の入れ方など読み方も違うはずです。それだって、子どもにとっては楽しい遊びなんですよ。子どものやりたいことも聞きつつ、それぞれの得意なことを生かして遊べるといいですね。■パパが娘の将来をにぎる? 自立した女性に育てるには――なるほど。パパにはパパなりの自由な発想で遊んでもらうのが一番よさそうですね。でも、なかには「娘とふたりで公園に行くのはちょっと…」と尻込みするパパもいそうです。「ママがいい!」と言われるのがイヤなのかもしれません。小野寺先生:たしかに、小さいころはママといる時間が長いこともあって、子どもはママにべったりなので、パパとしては自分の存在価値を重視していない、あるいは「どうせママがいいから…」と卑下してしまうこともあるのでしょうね。でも、幼い子が母親と同じように父親にもしっかりと愛着を抱いていることが研究によって明らかになっています。父親であっても、母親と同じように子どもが心から信頼できて、「何をしても受け止めてもらえる」と安心できる存在になれるのです。――世の中のパパたちは勇気づけられ、ママたちはホッとしたと思います!小野寺先生:さらに、発達心理学ではパパが幼児期の娘にどう接したかによって、娘の将来に影響を及ぼすことが研究によってわかっています。男女の性役割や結婚に対する考え方、仕事に対する意識など、それらには異性の親であるパパが大きく影響を与えていると言えます。――え!? そんなに先のことにまで影響があるとは驚きです。小野寺先生:調査によると、成人した娘が選ぶパートナーは良くも悪くも父親が基準になっています。父親に似た夫を選んだ娘の結婚生活の満足度は高いという報告もあります。たとえば、「女の子なんだから…」と男女の性役割にとらわれた子育てをしないパパだと、娘が社会に出て自立しようとする傾向が強くなります。またパパに限らず、親が子ども同士を比べて「お兄ちゃんはできるのに、なぜできないの?」と言い続ければ、自己肯定感が育たなくなってしまう可能性もあります。■イヤイヤ期の娘、イライラ中のママ…パパができること・してはいけないこと――親の何気ない一言が影響を与えているんですね。ママも身が引き締まる思いです。ところで、パパ・ママそれぞれに子育ての役割はありますか?小野寺先生:それぞれの家庭の方針もあるので一概には言えませんが、最近は共働き家庭が増えて、パパもママも仕事をして、夫婦で一緒に子育てをしていく傾向が強くなっていますよね。ひと昔前までは、父親といえば子育ては母親に任せて威厳のある存在でしたが、最近の父親はやさしくて、怖くないといわれています。特に夫婦で分ける必要はないですが、どちらかといえば、パパは全体的な視点で見る傾向が、ママは細かい視点で見る傾向があります。――2、3歳の子育ての悩みといえば「イヤイヤ」ですが、パパだからできることもあるのでしょうか?小野寺先生:今の話でいえば、ママは細かいことに目がいきがちなので、「とにかく早く着替えて!」などついイライラしてしまうことが多いでしょう。逆にパパのほうが一歩引いた立場から冷静に見られるので、子どもがイヤイヤして泣いていたら「着替えたら公園ですべり台をして遊ぼう」と雰囲気を変えたり、「ヒコーキしよう」と抱っこしたり、気分を変えることもできそうです。――子どものイヤイヤにママが便乗して、キーっとなることはありますね。小野寺先生:ママが子どもを叱っているとき、パパも一緒に叱るのはよくないですね。子どもの逃げ場がなくなりますから、中立の立場で見守るのがいいと思います。しかし、毎日子どものイヤイヤでウンザリしているママは、「たまにはパパも叱ってよ」とさらにイライラも募ることでしょう。ですから、子どもが寝た後にでも「ママも大変だね」とねぎらいの言葉をかけられたら、ママのイライラ度も一気に下がることまちがいなしです。ママもひとりで頑張りすぎないで、困ったことがあればパパに相談してみましょう。夫婦仲が良いことは、もちろん子どもにとってもいいことですから。 次回 は、小学校低学年の娘に対する「パパの叱り方・ほめ方」について小野寺先生にうかがいます。参考図書: 『パパのための娘トリセツ』 (講談社)パパにとってはナゾだらけな、女の子の子育て。幼児期、小学校から社会人になるまで、娘はどういう発達段階なのか、どう接すればいいのか、ほめ方やNGワードなど著者の心理学博士・小野寺敦子先生がくわしく解説しています。
2019年01月01日こんにちは、ちんまいです。今日はママ友ならぬパパ友について。パパ友、家族ぐるみの付き合いの魅力パパつながりの友達、パパ友。パパ友の最大の魅力はやはり「家族ぐるみの付き合いができること」 ではないでしょうか?うちでは、パパ同士が仲良くなったことで、キャンプやホームパーティ、旅行などなど家族だけではイマイチ盛り上がりに欠ける行事も数家族でより楽しくなりました!そして学校行事、地域の活動など、パパ友ができたことによりパパの参加率があがった ことも嬉しいですね。パパ友作りのためにママが気遣ったこと●ママ友や子供の友達の情報共有をパパには普段から親しいママ友や子供たちの話をよくしています 。そして「○○ちゃんのパパも釣り好きなんだって」みたいな情報もさりげなく盛り込んでいます。趣味や仕事、年齢などどんどん積極的にパパの耳に入れ「なんとなく知っている気がする」雰囲気を作り出しました(笑)とは言っても、普段なかなか交流する機会がないパパ達。ここはママ達で企画してBBQやホームパーティーでお酒の場を 設けます!そして初対面するパパ達。うちの子ちゃんとお話できるかしら⁈うちの子結構人見知りで〜。なんて生暖かい気持ちで見守るママ達ですが、お酒の力を借りたおじさんたちはなんやかんやと楽しそう!LINE交換する光景がなかなか微笑ましかったです。パパ友ができたことで広がるパパの世界そうなると、パパ同士で飲みに行ったり、早朝待ち合わせてカヤックフィッシングに行ったり、ママの知らない交流がはじまります。パパにはパパにしかわからない悩みや話題 なんかもあるんでしょうね。そしてパパ達でキャンプの計画など、家族だけではちょっとハードルが高いイベント も企画してくれるように!まとめ家族だけでももちろん楽しいけれど、家族ぐるみでのイベントはママもパパも、何より子供達がとても楽しそう !生まれ育った場所ではない、この町でママ友と呼べる友達がいるのは心強いものです。同じくパパも、新しい趣味や飲みに行けるパパ友が地元にできてとても嬉しそう。家族ぐるみで仲良くなると、子供を見守る目も増え、助けてもらうことが本当に多くて 有難い限りです。パパ友なんていらないって言っていたのはどこの誰だっけ?ウキウキとLINEで趣味の話をしている姿は少年のよう(笑)ママ達はそれを微笑ましく見守っておりますよ。ちんまいさんの他の記事はこちら:夜中のパニック症状。本当に夜泣き?と思ったら「夜驚症」だった●ライター/ちんまい
2018年10月06日◆パパが知っておきたい、役立つ情報をお送りする【パパmemo】。※不定期配信◆パパの皆さんは「床上げ」という言葉を知っていますか? 今回は、「床上げ」とはなにか、妻にとってどんな時期なのか…そして「床上げ」までにパパはなにをすべきなのかをお伝えします。「床上げ」ってどんな意味?床上げとは出産に費やした体力を回復し、寝たままだった寝具を片付けること。つまり、それまではしっかりと休んで体力を回復させたほうが良いとされている産後の期間のことを意味します。産褥期(さんじょくき)とも言われ妊娠前の状態に体が戻るまでの6~8週間は最低でも休ませてあげるようにしましょう。妻に重たいものを持たせない!普段から重たいものを持つようにしているパパも多いかとは思います。でも、床上げまではいつも以上に妻が重たいものを持たないように気をつかってあげてください。買い物でのお米の袋や飲み物などの重たいものだけではなく、お布団の上げ下げもさせないようにしましょう。出産後は悪露が出続け貧血気味だったり、授乳などで睡眠不足だったりする妻はいつもの妻と同じではありません。重たいものを持たせて産後の体力回復を遅らせることのないようにしましょう。産後の長距離旅行は絶対ダメ! 買い物はパパがすすんで行く赤ちゃんも無事生まれたことだし…と飛行機や電車に乗って遠出したいと考えているパパさんはちょっと待った! 妻の床上げが済むまでは、長距離移動で体力を使うようなことは絶対に避けましょう。人混みにいくだけでも体力を消耗しますし、風邪などうつされやすいため、長距離の移動を伴う旅行は、床上げが済んでからにしましょう。買い物をしに郊外の大型スーパーへ…これも妻は体力を消耗します。週末であれば、パパは積極的に買い物を担当しましょう。どうしても時間を作れないのなら、ネットスーパーを活用するなど、妻に負担がかからないような方法を選択してください。産後の1ヶ月健診を目安に、夫婦生活は避ける!産後すぐなら避妊の必要がない! なんて夫婦生活の再開に燃えているパパさんもいるかもしれませんが、妻の体調を考えて。床上げの前、産後1ヶ月健診で医師から「再開しても良いですよ」と言われなければそもそも夫婦生活はすべきではありません。それに、医師からOKと言われても、妻の体調はもちろん精神面はまだまだ不安定なもの。体の回復が万全ではない時期に夫婦生活を求めては、思いやりに欠けるといえます。いかがでしたか? 妻の疲れを考えれば、やるべきことは見えてきます。思いやりを持って過ごし、パパの株を上げてみてはいかがでしょうか。PHOTO/Fotolia
2018年09月26日◆パパが知っておきたい、役立つ情報をお送りする【パパmemo】※不定期配信◆毎日仲良く過ごせているつもりでも、実は妻にはたくさんの不満があるかもしれません。自分が自覚していないことでも、妻の立場からみるとイヤミになってしまっていることも…。そこで今回は、実際に世のママ達がどんなことをパパから言われて「余計な一言だな」と感じているのか、聞いてきました。ビールが無い…「なんで買ってくれてないの?」暑い日の仕事終わり、家で一杯やるのを楽しみにしている世のお父さんたち。でも、そのビールを妻に買ってきてもらおうなんて思ってはいませんか? さらに、ビールが無かったときに文句まで言ってしまってはいませんか?「こんなに暑いなか仕事してきているのに、帰ったらビールもない。なんで買ってくれてないの? と言ったら、わたしは飲まないからわからないしと冷たい返事をされたことがあります」(12歳の男の子のパパ・30代)奥さんからしてみれば何を言ってるの? という話です。そもそも、買って来てもらって当たり前という意識があるから出る言葉。飲みたければ自分で買う、買ってもらっていないことに対して腹を立てるのはお門違い! と気付きましょう。嫌々感がでてます…「カレー“でも”いいよ」夕食はなにがいい? と聞かれたとき「カレーでもいいよ」なんて言ってしまったことはありませんか? これが案外妻から不評なんです。そんなマイナスな意味を含んでいったわけではないのに…というパパさんの嘆きが聞こえてきそう!「カレーでもいいよ! とか、なんでもいいよ! ってよく言われます。なんか、嫌々感が出てますけど…って萎えます。なにも作る気なくなります。カレーがいい! と言ってくれればいいだけなのに」(3歳と4歳の女の子のママ・30代)些細な言葉でも妻は不快感を覚えているということがわかりました。今日からは迷わず「カレーが食べたい!」と伝えるようにしましょう。こっちもです…「疲れた」つい、疲れているアピールをしてしまうパパが要注意なのがこの「疲れた」発言。生きていれば誰だって、疲れるものです。あえて声を大にして言わなくてもいいのに! と、パパの疲れた宣言に妻が疲れているかも?「仕事から帰ってくるなり疲れたー! という夫。こっちだって疲れてますけど…とウンザリ。別にわざわざ言わなくても、疲れていることくらいわかります」(10歳の女の子のママ・40代)仕事を頑張ってきていて、褒めてもらいたい気持ちも、労ってもらいたい気持ちもわかります。でも、疲れた宣言ではかえって妻がウンザリしてしまうのです。男は黙って風呂に浸かる! わざわざアピールをするのをやめたら、逆に労わってもらえるかもしれませんよ。いかがでしたか? 世のパパさんが深く気にしていないような些細な一言が、妻を不快にさせてしまっているということがわかりました。ぜひ、この3つの言葉をこぼさないよう過ごしてみてくださいね。PHOTO/Fotolia
2018年09月16日はじめまして、たねです。現在年少の女の子を育てています。普段はブログで絵日記を描いております。今回は「パパむす特集」ということでパパと娘のほっこりエピソード をお届けします!パパとバドミントンに出かけた娘これはパパが娘と二人 で、会社の人たちとのレクリエーションのバドミントンへ連れて行った時のことでした。(私は一人時間を貰う日のため別行動でした)体育館には会社の人やその家族が集まっていました。ネット張りなどの準備をしてからみんなでワイワイと試合を始めました。もちろんパパも試合に出ます。そんな中で娘が一人で遊んでいたところ、会社の人が娘を呼んで、膝に座らせようとしたそうです。娘はパパの抱っこが大好き なので、「パパの抱っこだ!」と思い喜んでパパの元(と思っている)へ向かいました。しかし、実はパパだと思って座っている人は、パパの会社の人。私の娘は、間違えて座ってしまいました笑そして、しばらくパパだと思って膝に座っていたところに、パパが試合を終えて戻ってきました。座っていたはずのパパが前から来ることに驚く娘。びっくりして、「お前誰だ!?」 という感じで後ろを振り向いたそうです(笑)----------以上いかがでしたか?パパが好きすぎてパパ似の他の人にも甘えちゃう娘 のほっこりエピソードでした。最初は泣いてた娘も、最近ではパパとのおでかけを楽しんでるみたいです。●ライター/たね
2018年07月25日こんにちは、ライターのゆめちちです!前回に引き続きパパむす特集ということで、今回もパパと娘のお話を書いていこうと思います。お腹の子は男の子!パパの謎の自信?妊娠中、まだ性別も分かっていない時に女の子かな?男の子かな?という会話をパパとよくしていました。私はどっちでもよかったのですがパパは、子供は男の子がいい! この子は絶対男の子や!と言っていました。何の根拠があって言ってんねん…と思いながら、なんで男の子がいいのか聞くと「だって男の子やったら一緒に遊べるやん! 娘と人形遊びとか絶対出来んもん!」女の子とは一緒に遊ぶ自信がないので男の子が良かったみたいです(笑)娘が産まれても男の子が良かったと言うパパ結局、お腹の子はほとんどの確率で女の子だと言われました。でもパパは、「女の子かは産まれてくるまで分からない!」という感じでした…が、産まれてきた子はやはり女の子でした。「男の子やったらよかったのにな~」 と、まだ言っているパパ。もう産まれてきたのにまだ言うか!?とイライラする私。ですが理由を聞いて笑ってしまいました。「だって、女の子はいつか嫁にいってまうやん… 」え、まだ産まれたばっかりやのに気早すぎ!!!誰にも渡さん…寂しい。と嘆いていました(笑)----------以上、いかがでしたか?産まれる前と産まれた後で男の子がいい理由が変わっていて面白かったです。パパがいつか嫁にいってしまうなんて言うので、私も想像してちょっと寂しくなってしまいました…パパにはこれから、人形遊びも出来るパパに是非なってもらいたいです(笑)●ライター/ゆめちち
2018年07月11日こんにちは。2歳3か月の息子を育てているすずかと申します。息子はパパが大好きです。パパが仕事へ出かける朝は、家を出る前に抱っこをねだり、頬ずりをしてもらい、玄関でハイタッチをして送り出します。日中も「パパは?」「パパなにちてる?」と大好きなパパの事が気になって仕方ない様子。この日はパパのようにお仕事をしたくて、電子辞書をパソコンに見立てカチャカチャとやりだしました。ジャケットのような上着を羽織ると、「パパみたいだねぇ。かこいいねぇ(カッコイイねぇ)」と言ったり、髭剃りの真似をして小さな空き箱を顎に押し当てていたこともありました。大好きなパパの真似をして「パパといっちょなの」と笑う姿がたまりません。少し前まではママがいないとダメだったのに、今では私がトイレへ誘っても「パパといくー。ままはここにいて?」と断られ、何かにつけて「パパと」「パパがやってくーだしゃい」とパパ愛を発揮しています。その度にパパも満面の笑みで対応するのですが、息子の要望に何でも応えてしまうので、最近は甘やかしすぎではないかと心配しています。とはいえ、息子とパパが仲良くしている場面は本当に微笑ましくて和みます。今週末も父子の触れ合いをみるのが楽しみです。***イメージアップのために、日頃からママが息子に「パパかっこいいねぇ」「パパはすごいんだよ」と伝えている事は、パパには内緒のここだけの話です。●ライター/すずか
2018年06月13日マーク・ウォールバーグとウィル・フェレルの、新旧パパ対決を描いた『パパVS新しいパパ 2』のブルーレイ&DVDが4月11日(水)よりリリース、同時レンタル開始されることが決定した。■あらすじ子どもたちに最高のクリスマスを過ごしてもらおうと考えた元パパ・ダスティと今パパ・ブラッド。そんな2人の援軍にやってきたのが、おじいちゃん2人。1人はパワフル&ワイルドなカート(メル・ギブソン)、もう1人は優しいけど間が抜けているドン(ジョン・リスゴー)。みんなで子どもたちに最高のクリスマスを経験させるつもりが、新旧家族同士が入り乱れて戦うクリスマスに!?■マーク・ウォールバーグ、ウィル・フェレル、メル・ギブソンら豪華共演!前作でも監督を務めたショーン・アンダースが引き続きメガホンを取り、並居る競合を抑え全米興行収入ランキング初登場2位(2017/11/10~11/12)に輝いた本作は、『トランスフォーマー』シリーズや『パトリオット・デイ』のマークと『俺たちフィギュアスケーター』など『俺たち』シリーズのウィルが“新旧パパ”としてバトルを繰り広げるストーリー。2人のほかにも、おじいちゃん役に『リーサル・ウェポン』シリーズのメル・ギブソン、『猿の惑星: 創世記』のジョン・リスゴー、さらにプロレス団体「WWE」のスーパースター、ジョン・シナが出演。またメルとジョンの参加を受け、日本のメディアでも広く取り上げられ、製作発表時より大きな話題となった。今回リリースされる本作のブルーレイ+DVDセットには、約100分の本編のほか、未公開シーンやメイキング集を含む特典映像も収録されている。『パパVS新しいパパ 2』ブルーレイ+DVDセットは4月11日(水)リリース。※レンタルブルーレイ、レンタルDVD同時リリース(cinemacafe.net)
2018年01月19日みなさんのお子さんは、パパのこと嫌いって言いますか?家庭円満のためには、パパもママも嫌いだなんて言ってほしくありませんよね。でも、わたしは身に覚えがあります。こんにちは、波乱万丈系フリーライターのサクです。悪気はなくても両親に反発したり、避けてしまう時期があります。いわゆる反抗期の「パパ嫌い」なのですが、子どもの”パパ嫌い”発言には、別の要因があるようです。”パパ嫌い”発言にお困りのときは、以下の点に注意してみてください。●子どもの耳に入るところでパパの悪口を言う特に子どもとパパの間で喧嘩やトラブルがなかったにもかかわらず、子どもが突然「パパ嫌い」と言うようになった場合、ママの味方であることを示すため に、パパを敵視することがあります。心の底から憎んでいるわけではなくても、ついパパに対しての愚痴をこぼしてしまうことってありますよね。ママ友が家に遊びに来ているときや、電話など、相手のペースに合わせてしまうこともあると思います。『パパのこんなところが嫌だ』そんな話を、子どもの耳に入るところでしてしまうと、子どもはママが大好きですから、パパはママを辛い目に合わせる人だと思ってしまいます。夫婦間で喧嘩をすることもありますが、できるだけ、パパの悪口となることを、子どもの前で言うのは避けましょう。また、パパの評価を下げるようなことも、極力聞かせないように しましょう。パパの給料は安いとか、出世しないとか、学歴など、子どもにとって、パパの社会的評価を下げることになります。すると、容易に「パパ嫌い」と言うようになる可能性があります。●パパへの挨拶、お礼の言葉がない家庭子どもには、挨拶やお礼などをしっかりすることをしつけているご家庭がほとんどでしょう。1日の生活を通し、ママとの子どもだけの時間のほうが、パパと過ごすよりも長くなるご家庭が多いと思います。そのため、ママと子どもの間では、おはようからおやすみ、ありがとうやごめんなさいのやりとりも増えます。では、パパとママの間ではいかがでしょうか。両親のやりとりや雰囲気を、子どもはよく見ています。パパの扱いが雑だと感じると、子どもにとってパパの家庭内ポジションが、下層部にランキングされます。まずは大人同士が、しっかりと挨拶やお礼を言えるように しましょう。●パパも育児に参加するパパも子どもの話を聞くなど、育児への関心を行動で示してください。今日はなにをして遊んだのか。たった一言でも構いません。もっと聞き上手のパパは、学校ではどんなことがあったか、算数はどんな問題を解いているか、音楽ではどんな歌をならったかなど、ちょっとした出来事への関心を示しましょう。返事から、自身の思い出トークに話題を膨らませても楽しいと思います。子どもは自分に関心を持っていてくれるおとなを信用します 。些細な助言をしてくれたり、話を聞いてくれるだけでも、自分を受け入れてくれるひととして尊敬をします。パパもあなたのことを心配しているよ、愛しているんだよという思いを、言葉や行動にあらわすことを、子どもたちはわたしたちおとなが考えている以上に望んでいます。----------これらはあたりまえのようですが、日々の生活に追われていると忘れてしまいそうなことでもあります。つい、パパの愚痴をこぼしたり、喧嘩もします。強い口調で用事を頼むこともあると思います。でも、子どものパパ嫌いは、ママとパパの関わり方が大きく影響しているようです。実際に、わたしは「パパ嫌い」な子どもでした。深い理由は割愛しますが、母は父の悪口をよく言いましたし、挨拶もそこそこ。父も寡黙すぎて子育てに興味があるのかわかりにくいひとでした。そのため、当時は一方的に父が悪いものと思っていましたが、おとなになった今、母にも父にも非があったのだとわかるようになりました。もちろん、両親の良いところもわかるようになりました。さて、まとめに戻りますと、ママが全面的にパパを立てて、いろいろと我慢をしろという訳ではありません。パパも、ママのサポートや感謝の気持ちをあらわすなど、対等の対応をしなければ、ママだって疲れてしまいます。パパ嫌い!が始まったら、反抗期を疑うだけでなく、家族のあり方を見直してみましょう。おとな同士の風通しが良い家庭は、「パパ嫌い」を防げると思います。●ライター/サク(波乱万丈系フリーライター)●モデル/藤沢リキヤ
2017年11月13日僕はもともと大変だらしない。家のこと「家事」については特に。それでも妻のお陰でなんとかやっていけている。妻は口うるさい人では無いけれど、僕のダメなところは遠慮無く率直に指摘してくれる。ウチの母曰く、「感謝しなさい。指摘してくれなくなったら終わり」。大学で実家を出て一人暮らしを経験したおかげで最低限の身の回りのことは出来るが、結婚してからは足りないところを痛感した。風呂から出たらバスマットを乾かす、浴槽のフタを閉める、食器は水切りトレーから棚に片付ける、使ったモノは都度もとの場所に戻す……書いていて恥ずかしい項目ばかりだけれど、妻の指摘のお陰で習慣化したことは多い。とにかく「後回し」にするクセが強い。後回しにした家事は妻が見つけ次第やってしまうから妻の負担が増して当然イライラも増す。そしてある日一言「たまにはやって」と言われてしまうのだ。そこで「たまには洗濯やるよ」とか言ってその場を凌いだところで根本的には何も解決しない。やることは一つ「妻が出来ないことをやる」。例えば布団の手洗い。寒くなって息子のお漏らしの回数が増え、その都度どでかい布団を目一杯の力で洗って絞る。なかなかダイナミックな作業だ。そして今日は妻がものを落としてへこませてしまったフローリングの修繕作業を粛々と進めている。<下請けパパ日記は毎週火曜日更新中!ぜひ来週もご覧ください!>
2017年10月24日3歳の息子は少し前までは僕や妻よりも早く起きてすぐに僕をたたき起こしていたのに、最近はめっきり朝が弱くなった。遅く起きてきて保育園に行く支度もせず朝ご飯も食べずにブロックに夢中になってしまう。何度か呼びかけてようやく朝食を食べ始めると、今度は途中で立ち上がってブロックの手直しを始める。一分一秒を惜しんで遊び続けるのだった。そうこうしているとあっという間に出発の時間になってドタバタと着替えて飛び出すことになるのだが、遊び足りない息子はのろのろと面倒くさそうな動きで「まだお家で遊びたい〜」と嘆くのだった。ところが、保育園に着くと息子の態度は一変する。教室に入って一緒に着替えやタオルの準備を済ませるや否や「もう遊んでいい?」と今度は保育園で遊ぶことで頭がいっぱいになっているらしい。僕が「いいよ…」と言い終わる前にダッシュで立ち去ってしまった。バイバイすら無い…。夕方、お迎えに行くと息子はなかなか教室から出てこない。お茶を飲んで一服したり、今日作ったブロックを次々に披露。そしてそのブロックを一個一個パーツごとに分解してゆっくりと片付けを始めるのだった。「外が暗くなっちゃうから早く帰ろ〜」と懇願すると息子はようやく重い腰を上げる。やれやれと下駄箱で靴を履かせて外に出ようとした瞬間、息子は「オシッコ!」と叫んで履いたばかりの靴を脱ぎ捨て、トイレに駆け込んだ。また振り出しに戻ってしまったと落ち込んでいたら、トイレからは息子の陽気な鼻歌が聞こえてきた。<下請けパパ日記は毎週火曜日更新中!ぜひ来週もご覧ください!>
2017年10月10日ある日突然、赤ちゃんがパパを拒絶するかのように泣き出すことがあります。これは「パパ見知り」ともいわれ、赤ちゃんがパパに対して人見知りをしてしまうことをいいます。個人差はありますが、生後半年から2歳くらいの間に見られ、ギャン泣きするわが子に途方に暮れたパパが、育児をあきらめてしまう原因にもなるといわれています。この「パパ見知り」、どうやって回避すればいいのでしょうか。■赤ちゃんはパパの何を受け入れないのか?「うちの娘は、1歳を迎える直前でパパ見知りがスタート。夫が抱っこすると、すぐに泣き出してしまいました。夫はとてもショックを受けて…。でも赤ちゃんとパパをよく観察していると、パパが赤ちゃんの食事の世話をしている最中は泣かないんですよ。だから『娘がパパを受け入れるところはどこなのか?』を探して、それを夫に頼むことにしました。娘は、私以外の人に抱っこされるのがいやだったみたいで、それさえしなければ大丈夫。添い寝も問題なし。夫のできることを見つけてはお願いしていました。こうして距離を縮めるうちに、パパ見知りはしなくなったように感じます」(34歳・4歳児のママ)娘が泣くからといって、パパを放置しては、育児への参加意欲が失われてしまうかも。パパ見知りはママ以外の人を認識できるようになったからともいわれています。子どもの成長した喜びを伝えつつ、パパのフォローを忘れないようにしましょう。■もはやパパは他人!? 赤ちゃんがパパを覚えるには「夫は出張が多く、1週間以上も家を空けることがしょっちゅう。そのため、生後3ヶ月くらいからパパ見知りが始まってしまいました。抱っこはもちろん、近づくだけで号泣。もはや他人としか思えなかったのかもしれませんね。そこで、パパの顔や声を覚えてもらおうと、出張時もSkypeで娘と会話してもらうことに。娘は何を言われているかわからないかもしれませんが、パパが近くにいるということを感じてほしいと思ったんです。いまでもパパの抱っこは苦手ですが、話しかけても泣かなくなったし、少しずつ改善されているのかな?」(33歳・1歳児のママ)生まれたばかりのときはママと一緒に過ごす時間が圧倒的に長く、パパと顔を合わせる時間は少ないという家庭は多いですよね。それでも、テレビ電話などを使って娘と話す機会を作れば、他人とは思われずにすむかも?残業が多い場合は、パパの仕事の合間にぜひ時間を作ってもらいましょう。娘の顔を見れば仕事の効率がアップして、早く帰ってきてくれると、さらにうれしいですね。■赤ちゃんの前でハグ! 夫婦仲がパパ見知りを救う?「息子は、生後半年くらいでパパ見知りに。先輩ママから『夫婦仲がいいと直る』と聞いたので、実践してみました。息子の前でわざとらしくハグしたり、夫にあーんして食べさせてもらったり(笑)。効果があったのか成長したからなのかはわかりませんが、徐々に改善されました」(32歳・2歳児のママ)パパとママが仲良くすることで、「パパ=怖い人ではない」と印象付けることができそうです。夫婦仲もより深まって一石二鳥!?■夫フォローをしないと、非イクメンになってしまう!?「長男は1歳くらいでパパ見知りをするようになりました。姑から『気にしないほうがいい』といわれたこともあり、とくに何も対策を取らなかったのですが。でも、夫は相当ショックを受けたみたいで、育児に協力してくれなくなってしまいました。次男もパパ見知りをしましたが、そのときは夫に『気にしないほうがいいみたいだよ』、『パパが積極的にお世話したら変わるかもね』とフォローしました。すると、嫌われたくないからか、一生懸命お世話をしてくれるようになったんです。頭でわかっていてもやっぱりパパにとってはショックな出来事だろうから、「きちんとフォローしてあげなきゃいけなかったと反省しました。その後、長女が生まれたときには、パパ見知りされないように積極的に育児に参加していました」(39歳・小学3年生、小学1年生、4歳児のママ)頭ではわかっていても、わが子に拒絶されるのはつらいですよね…。他人の子に泣かれても悲しいものですが、それが自分の子となればなおさらです。パパが傷心になるのは言うまでもありません。イクメンになってもらうためにも、ママがしっかりフォローしてあげたいですね。
2017年08月09日最近の息子の口癖は「戦おう!」。なかなか大胆なフレーズだ。戦隊ものを少しずつ見始めてからというもの食事中も車中も公園でも常に臨戦態勢で嬉しそうに身構えている。もちろん激しい格闘では無く、こちらが一方的に吹っ飛ばされる相撲なのだがいつどこででもこれが始まるのはなかなか辛い。妻の両親(ジージ・バーバ)と一緒に旅行に行った時も宿に着くなり「よし、みんなで戦おう!」と宣言したので思わずバトル・ロワイヤルのような情景を想像してしまい、ジージ・バーバと目が合って苦笑してしまった。宿泊する部屋に入るとキレイに整えられたベッドに乗っかり、跳び蹴り。こちらは休暇のつもりでも、お構いなしに飛び跳ねている。夕食を食べようと食堂に移動すると普段はお目にかかれない料理に目を輝かせる一同。息子もちょっと贅沢な夕食に飛びついている。ようやく一息付ける瞬間が来た。トイレに息子を連れて行こうと席を離れた瞬間、シェフが息子にパンで出来た仮面を得意げに披露。「うーん、これはマズイ……」と思うが早いか、パンの仮面を付けて変身の儀式を始める息子がそこに居た。<下請けパパ日記は毎週火曜日更新中!ぜひ来週もご覧ください!>
2017年07月25日休日に家族3人で公園に出かけた。「交通公園」という一風変わった公園で、園内が子ども達の街になっている。小さな信号や横断歩道がある道路を子どもが運転する足こぎカートが往来している。道の途中にバスや消防車が展示してあって、子ども達が乗ったりよじ登ったりして大盛況だった。小学生以下限定の足こぎカートなら3歳の息子でも乗れると思って来てみたが、実物は思いの外大きなものだった。カートを乗りこなしているのはほとんどが5歳以上という印象。それでも息子はカート乗り場に並ぶ行列の最後尾で「一人で乗りたい!」と意気込んでいる。乗り場をスタートして子どもの街をぐるっと一周してまた乗り場まで帰ってきたら交代するルール。息子に順番が回ってきて勢いよくカートに乗り込んだ。やはり足が届かない…と思いきや、シートの前方ギリギリにお尻を載せて傾いた姿勢のまま器用にこぎ始めた。僕はカートを押してあげようとしていた手を引っ込めて、息子の後を追った。このように近頃は道を歩く時に手をつなぐのを嫌がったり、野菜を自分でカットしたがったりと危なっかしい反面で成長を感じる場面が増えてきた。手が離れた嬉しさと寂しさが同時に押し寄せてくる。息子はだんだんコツをつかんで姿勢を修正し、その後は順調にスピードアップしていった。子どもの街の道路は本物さながらに渋滞になっていたり、衝突事故が起こっていたりでクラクションの代わりに子どもの叫び声が飛び交っていた。息子はその混乱の中、回り道や寄り道を繰り返して出来るだけ長く乗っていられるように時間稼ぎを始めた。そんな悪知恵もどんどん成長を見せ始めている。閉園の時間になりカートを降りた帰り道、遊び足りない様子の息子は「鬼ごっこしよ!」と提案してきた。しかしその公園は一面アスファルトだったので却下。息子は「嫌だ!追いかけて!」とすかさずダッシュし、すかさず転倒…。息子は子ども特有の後ろから追いかけてくる敵を確認しながら走るスタイルなのでよく転ぶ。おでこに無数の砂利がくっついて泣き崩れた。まだまだ息子からは目が離せそうに無いと気持ちを改めた一日でした。<下請けパパ日記は毎週火曜日更新中!ぜひ来週もご覧ください!>
2017年06月27日いつどのタイミングで知ってしまったのかは分からないが、息子はどうやら「勝利」の味を知ってしまったらしい。最近の口癖が「絶対勝つ」なので間違いない。朝目覚めると「よーいどん!」という威勢の良い息子のかけ声で僕と息子の「着替え競争」が始まる。息子のかけ声は元気いっぱいだが、パンツを脱いだところで遊びに行ってしまったりお尻を寝ている妻の顔に乗っけたりしてすぐサボる。先に僕が着替え終えてしまうと泣きわめき保育園に遅刻するほど機嫌を損ねてしまうことがあるので、朝は「お父さん勝てそう!お父さん勝てそう!」と息子を必死に挑発しながら何とか着替えさせている。そうして僅差で息子の方が早く着替え終えると、「今何個(何回)勝った?」と聞いてくる。僕が「24」と答えると「お父さんは?」と聞いてくるので「10」と答える。すると「よっしゃ〜あああ!!お父さん全然勝てないねえ〜」とこの上なく憎たらしい台詞を吐いてくる。朝食を食べ始めると「朝食早食いバトル」が幕を開ける。朝食ぐらいゆっくり食べたいよという心配はご無用。ここでも息子は元気な「よーいどん!」の後はペチャクチャしゃべりながらマイペースに食事を進める。そしてもう競争のことなど忘れた食後に「誰が早かった?」と妻にジャッジを求める。厳しく中立であるはずのレフリーは息子の機嫌次第で判定を変えてしまう。公平さのかけらも無い…。じゃんけんをする時の息子はここでも「勝利」にこだわる。息子はまず最初に「チョキ出すからね!」と宣言。初めて聞いた時は高度な心理戦を仕掛けてきたと思って念のためこちらもチョキを出したら引き分けになった。どうやら「僕を勝たせろ」という意味の宣言だったらしい。。。「僕が負けたらどうなるか分かってるの?」というある意味高度な心理戦を仕掛けてくる頭脳派?な息子。その日もウチには「よっしゃ〜あああ!!」という息子歓喜の雄叫びが響き渡っていた。<下請けパパ日記は毎週火曜日更新中!ぜひ来週もご覧ください!>
2017年06月20日子育てマンガといえば、ママ目線のものは多くありますが、最近気になっているのが、パパ目線で描かれている個性派のマンガ。なかなか知ることができないパパの喜びや苦悩、不安をゆるくて楽しいイラストでTwitterやWebサイトなどで描いている、2人のパパを紹介します。シュールなイラストがインパクト! あおむろひろゆきさん1人目は、あおむろひろゆきさん。大阪在住で、3歳と6ヵ月のお子さんのパパです。Twitterで、お子さんの成長や遊び、パパ友作りにパパの悩み、ご自身の個性的なファッションや音楽活動などについて、ユーモアとシュールさたっぷりに綴っています。 なんといっても、ゆるくてかわいらしい、一度見たら忘れられないイラストがインパクト大。オチもシュールで、読んでいて、いつも吹き出してしまいます。またご自身が作るオリジナルのおもちゃや画像コラージュも、かなりぶっ飛んでいておもしろいので、チェックしてみてください。4月に最新本『新米おとうちゃんと小さな怪獣』(KKベストセラーズ)を出版したばかりで、こちらもおすすめです。夫婦のやり取りがおもしろく、トレンド感たっぷり! 小山健さんもう1人は、小山健さん。あおむろさんのTwitterを通じて知った小山さんも、4ヵ月の娘さんのパパです。娘さんの子育てを通して初めて知ったことや、奥さんである「さち子」さんとの育児や普段のやり取りがおもしろく、読むといつも癒されます。マンガはTwitterや「webasta」の連載マンガ「お父さんクエスト」で読むことができます。 小山さんのイラストは、ゆるさに加えてトレンド感があって軽快。おしゃれなイラストが、今っぽいネタにもフィットしていて、マンガのみならずイラストレーターとしても活躍されています。また、小山さん自身がたまにつぶやく、女性への尊敬や愛情をこめたつぶやきが独特で、つい笑ってしまいます。子育てとは違いますが、小山さんが「オモコロ」で連載しているマンガ「ツキイチ!生理ちゃん」では、主人公の女性に毎月生理がやってくるエピソードを、現代的におもしろく、時には真面目に描いています。こちらもぜひチェックしてみてください。「子育てが大変なのはママだけ」「パパにも大変さを分かってほしいな」と思うことは、よくありますよね。でも、パパの気持ちを知ることも大事なこと。2人の楽しいパパマンガを読んで、ママが気づかない子育ての一面や楽しさ、パパの隠れた気持ちを知るきっかけにするのも良いかもしれません。もちろん、ただ笑って、リフレッシュするのにもおすすめですよ。◆あおむろひろゆき◆小山 健<文:フリーランス記者武田由紀子>
2017年06月12日パパと子どもが一緒に過ごす時間について、アンケートでは半数以上のママが「足りていない」と回答しました。けれど、いざパパに子どもを任せるとなると、危ないことをさせないか甘やかし過ぎないか心配になるのが、ママの正直な気持ちではないでしょうか。しかしこうした両親の育て方の違いこそ、子どもの成長にとってプラスになるそうです。今号の特集はパパもママも必見です!お話を聞いたのは:おおたとしまささん育児・教育ジャーナリスト。男性の育児、教育、子育て夫婦のパートナーシップについて、執筆・講演活動を行う。著書に「忙しいビジネスマンのための3分間育児」(ディスカヴァー・トゥエンティワン)など多数。14歳の男の子と11歳の女の子のパパ。夫婦の違いが多様な価値観を子どもに伝える部屋中におもちゃを広げて遊ばせる。すぐお菓子を買ってしまう。普段のしつけをガラガラと崩していくパパに、「余計なことしないで!」と思うママも多いのではないでしょうか?しかしそうした夫婦の違いこそが、子育てを豊かにしていくと私は考えています。いつもパパの意見がママと一致していたら、子どもは一つの価値観にしか触れられません。でもママに叱られた後に、パパが「やりたかった気持ちは分かるぞ」と言ってくれることで、人の意見は一つではないと学びます。子どもを取り巻く大人が少なくなっている現代こそ、パパにはママと違う価値観を伝える存在であってほしいのです。お互いの頑張りを認め合うことが夫婦円満のコツ「パパには安心して子どもを任せられない」という声も聞きます。でもそれって、ママがさせていないだけではないでしょうか?「どうせできないから」と諦めてしまうのは、「うちの子は自分で起きられないから」と、毎朝起こしてあげるのと同じ。パパの成長を妨げています。本当にやってほしい気持ちがあるなら、思い切ってパパに子どもを一日預けてみましょう。帰宅して、外食やコンビニご飯で済ませていた(私もやります)としても、頼んだからには「一日頑張ってくれてありがとう」とお礼を伝えて。「やっぱり私がいないとダメね」は、心の中で思っておけばいいんです。後輩に仕事を教えるのと同じで、最初から自分と同じレベルは望めません。成功体験をたくさん積ませ、パパのスキルアップを待ちましょう。反対に器用にこなしてしまうパパは、帰宅したママに向かって「楽勝だったよ」と言わないように。それはたまたま10キロ走った人が、終わらないマラソンを走っている人に向かって「走るのって楽しいね」と言っているようなものです。そもそもこなす量が違うのですから、「ママがいなくて大変だったよ」という気持ちを表してあげて。衝突し合いながらパートナーシップは深まっていく食事の時のテレビや、おでかけ帰りのジュースを良しとするかなど、子育てについての夫婦の意見はいちいち違って当然です。悪いのは意見が割れることではなく、考えの違う二人が無理に結論を出そうとすること。お互いに自分の意見を言ったらそこで終わりにするのがおすすめです。結論を出さないと意味がないんじゃないの、と思われるかもしれませんが、大事なのは「パパ(ママ)はこういう考えの持ち主なんだ」ということがお互いにインプットされることです。すると次第に「自分はこう考えるけれど、パパ(ママ)ならこう思うんじゃないかな」と、相手の立場に立って考えられるようになっていきます。これが関係を進化させられた、夫婦のパートナーシップです。意見の食い違いを恐れたり、相手の考え方に耳を閉ざしていては、それ以上夫婦の関係は進化していきません。次にまとめたので、参考にしてくださいね。◆夫婦の意見が違うとき話し合いを泥沼化させないコツ1.結論を出そうとしないお互いに意見を出し尽くしたらそこでストップ。多くの人は「話し合うからには結論を出さなきゃ」という考えに陥りがちですが、話し合いの目的は「相手はこんなふうに考えていたんだ」と知ることです。2.最終決定者を分野ごとに決めておく子どもの習い事や受験など、どうしても意見を一つに絞らなければならない場合もあります。例えば、教育はパパ・しつけはママというふうに、あらかじめ分野ごとの最終決定者を決めておきましょう。3.決定者は相手の考えを最大限尊重する最終決定者は、何でも好き勝手に決めていいわけではありません。自分が決める側だからこそ、相手の意見をよく聞き、最大限に尊重した決断をすること。それが民主主義のマナーです。Q.ママから見て、パパが子どもと過ごす時間は足りていますか?Q.「足りていない」と感じる理由は何ですか?(複数回答)※2017年3月1日~4月11日、Webアンケート、有効回答数1296量より質でキメる!3分間パパ遊び仕事で忙しく帰宅後はぐったり…。子どもと過ごす時間が少ないパパは、遊び方もママと違って当然。「仕事のことを頭に残したまま長時間遊ぶのではなく、たった3分間でも子どもに集中することが大事」と語るおおたさんに、限られた時間の中でできる、おすすめの遊びを聞きました。●ジェスチャーゲームパパと子どもで順番に何かを演じ、それを当てるゲームです。「早く正解した方が勝ち!」と競ったり、ママにどちらがうまいか判定してもらってもいいですね。●携帯アプリを遊び道具にできればゲーム要素のないアプリを、アイデアで遊び道具に変えるのが理想。例えば電灯アプリの光を、暗くした部屋の壁に当てて動かすだけでも子どもは喜びます。外出先なら、ホワイトボードアプリでお絵描きや、迷路を描いて遊ぶのもいいですね。ごみ箱バスケットチラシなどを丸め、ごみ箱をめがけて「せーの!」で投げ入れる遊び。ママには怒られそうですが、「狙って投げる」という運動能力が鍛えられます。ごみ箱の位置をだんだん遠くしたり、投げるものを変えたりして盛り上がりましょう。●宝探しゲーム折り紙やお手紙など、ちょっとしたお宝を家の中に仕込み、「棚の裏に何かがあるよ」というヒントを頼りに子どもが探します。出張が多いパパなら、出張日数分のお宝を仕込んでも。毎日一つずつ探してもらえば、パパの存在感もアップします。●子どもに遊びを教えてもらう「今、幼稚園で何がはやっているの?」と聞いてみましょう。手遊びや替え歌など、子どもは道具を使わなくてもできる遊びをたくさん知っています。普段は教えてもらう立場なので、パパに「へぇ~!」と感心されるだけで大満足してくれるものです。●なんでだろう?クイズ「散歩中の犬がしょっちゅうおしっこするのはなんでだろう?」など身の回りのことをクイズにします。思いもよらない答えが返ってきたら「面白い考えだね」と発想力を褒めてあげて。パパも答えを知らないときは一緒に調べてみましょう。子どもの心をつかむ!3秒名セリフ集遊びだけでなく、普段の関わり方も大事。3秒で子どもの心をぐっとつかむパパの名セリフを紹介します。●「きみのおかげでパパはパパになれたんだよ」子どもは「パパは初めからパパだった」と思っているもの。自分はパパにとって大きな存在なのだと知ることが、自尊感情につながります。●「さっきは怒り過ぎた、ごめんね」こんなことを言うと父親としての威厳がなくなると思うのは間違い。自分の誤りを潔く認められる人こそ、子どもは威厳を感じるものです。●「こうしていると疲れが取れるなぁ」子どもを膝に乗せたり、ぎゅっと抱き締めたりしながら言いましょう。自分にはパパを癒せる力があることや、もし子ども自身にもつらいことがあったときは、家族にぎゅっとしてもらえばいいんだ、ということを伝えられます。●「いいイタズラだね!」子どもがイタズラをして、ママに怒られたとき。それが本当にセンスを感じるものであれば、こっそり耳打ちしてあげるといいでしょう。●「ママにはナイショだよ」子どもをワクワクさせ、パパと子どもの絆を深める魔法の言葉です。公園の片隅にドングリを隠すなど、他愛のないことであれば二人の秘密にしてしまいましょう。単身赴任中のパパたちへ 超時空大作戦で離れていても心は近くに!時間があるときはスカイプなどのテレビ電話で、赴任先と自宅をつないでおきましょう。スカイプでつないだまま、同じ時間にご飯を食べるのもいいですね。距離は離れていても、子どもが「パパはいつも僕・私のことを考えてくれている」と思えることが大切です。「子どもが苦手」なパパたちへ 無理に反応しなくてOK子どもを喜ばせようと、無理にオーバーな反応をする必要はありませんよ。子どもは感づきますし、「無理をしてでも人から期待されたリアクションをしなければいけない」という意識を刷り込みかねません。遊び相手が苦手なパパなら、日曜大工や洗濯物たたみなど、お手伝いに子どもを巻き込んでしまいましょう。自然な声掛けが出てきますし、「パパの役に立てた」だけで子どもは大満足です。巻頭特集監修/西東桂子さん(あんふぁんサポーター)illustrationYAMAMOTO Mamoru
2017年06月07日休日に友人宅で素麺パーティーをした。友人には息子と同じ3歳の男の子C君がいる。C君は最近「いやいやいや」というワードがお気に入りらしい。「嫌だ嫌だ」の意味ではなく、まるで謙虚なビジネスマンのように「いやいやいや、私はそんな…」と謙遜するようなニュアンスをかもし出していて笑ってしまった。息子もさっそく影響されて嬉しそうに「いやいやいや」と話し始めたので、これはもう飲みの席で「いやいやいや、ここは私が…」と勘定を譲り合う大人の所作に近かった。家では圧倒的に僕より妻の話し方をコピーすることが多い息子。自分が注意されてきた言葉を使って僕のミスを責め立てる機会をうかがっている。僕が二度寝でダラダラしていたら「早く起きなさいっ!」ぴしゃりと言って布団を引きはがす。(妻はそこまでしません、念のためフォロー…)まだ息子がオムツを着用していた頃にはことあるごとに「オシッコ出てない?ウンチ出てない?」と僕のパンツを引っ張ってくるのでした。そんな息子と妻、二人を同時に敵に回すとヤバい。顔も話し方もそっくりな二人が同じフレーズをユニゾンでくらわせてくる。そのダメージは通常の2倍どころではない。夜更かしして寝坊などしようものなら。。。と、鬼の首を取ったように詰め寄ってくる。そんな息子の言葉コピー能力は保育園でも発揮される。先生によく言われる言葉はやはりすぐにコピーしてしまう。どんどん話せる言葉が増えて息子は嬉しそうにベラベラしゃべっている。僕と妻がリビングで寝そべった状態で息子の話を聞いていると「あなた達!ちゃんと座りなさい!」と一喝された。ははーん。今日は先生の話を聞かずに怒られたな。と、息子の保育園での過ごし方が透けて見えてしまった。「今日先生にそう言って怒られたの?」と聞くと気まずそうにうなずいた。息子にとっては大誤算だったに違いない。最近はクラスの乱暴者の言葉遣いがお気に入りのようで、何の前触れもなく「バカ野郎!」と言い放ち、「うるせえ、うるせえ」と連呼することがある。そんな時は夫婦一丸となって冷ややかに対応することにしている。「うわあ。こんな乱暴者とは遊びたくないねえ」一切冗談抜きで対応することで乱暴なだけの言葉使いは時として他人を遠ざけてしまうということを分かって欲しいと思った。会話がどんどん高度になって大変楽しい日々ではあるが、何でもかんでも飲み込んで乱暴な言葉も平気で言い放つ奔放さに怖さを感じることもある。「バカ野郎!」も使い方によっては面白い言葉なので言葉狩りにはならないように教えていきたいと思うけれど、伝え方はなかなか難しい。ひとまずは風呂上がり僕が家の中を裸で歩き回っている時の「バカ野郎!」はOKということにする。
2017年06月06日息子が1~3歳までの2年間通った初めての保育園。夫婦揃って内気な僕たちは、保育園でもママさんパパさん達と話す機会を作れずにいた。そこは1歳児と2歳児だけの保育園で、総勢30名程度。のんびりした雰囲気が漂う場所で好きだった。1歳クラスの時の子ども達はまだ言葉も多くないので、息子のお友達といってもキャラクターがハッキリとはしなかった。それが2歳クラスになったある日、いつものように僕が息子を迎えに行くと同じクラスの女の子達が騒いでいた。「ヘンな顔~」「ヘンな顔~」女子の視線は完全に僕の顔面を捉えている。2歳も後半に差し掛かかり、他人をおちょくって笑うという程度には言語が発達している子ども達。標的は僕に限らず迎えに来たパパ達を片っ端から「ヘンな顔~」と牽制して笑っている。お望み通り軽く変顔を作ってから周りのパパ達に「いやあ、参りましたなあ」的な目配せをする。そんな日をきっかけにして一言二言パパさん達と話が出来るようになった。帰宅後、そのつたない会話に十分な手応えを感じて「〇くんパパとしゃべったよ!」と妻に大事件のテンションで報告した。ちょうど妻も子ども達を通じてママさん達との会話が増え始めたようで嬉しそうにしていた。2歳児よりも遥かに会話に手こずっている情けない30代。自分には無関係だろうと思っていた「パパ友」「ママ友」というワードが少し身近に感じられたのもこの時期だった。少し会話が始まると、だんだん周りのパパさん達に興味が沸いてきた。特に自分と送迎ルートやお迎え時間が近いパパさんとは急速に仲良くなった。保育園の草むしりがあった日曜日、パパさん達と汗だくになって作業を終えた後のひととき、誰からともなく子どもの話、家庭の話、そして仕事の話まで冷たい麦茶を片手に語り合った。職業の話になって、お迎えを担当しているパパさん達がライターや出版業など自分に近い業界のお仕事だったことに驚いた。帰り道、一人のパパさんと話し足りず一緒に僕の自宅前まで自転車で移動して、そのまま1時間ほど立ち話をしてしまった。まるで中学生の部活帰り。こうなるともう話題は尽きず、時にはファミレス、または居酒屋で何度もご一緒する仲となった。パパさん達とご一緒する際は息子達もご一緒で、ファミレスでハムスターのように机の下やソファーの上をはい回る子ども達を無視して「マイホームは購入か賃貸か」の議論を繰り広げたりした。Kちゃん(女児)のパパはキャンプに誘ってくれた。野外音楽フェスとキャンプが一体になったイベントだった。我が家は引っ越して息子の保育園も変わっていたが、それでも変わらず声を掛けてもらえるのは嬉しかった。Kちゃん一家は年に4~5回はキャンプに行くという。僕たち一家はそのパパさんのお陰で初のテント泊を体験することが出来た。Kちゃんのパパがフェス会場に移動するため手荷物を出来るだけ減らそうと工夫を凝らす中、Kちゃんは「メルちゃん」という名の人形をとても大事そうに抱きかかえている。Kパパが「それ、いるかあ…?」とため息を漏らすが、Kちゃんは断固として「メルちゃんを連れて行く」と言う。その後、キャンプ場近くの野外フェス会場に到着した僕たち。ライブの爆音が響き渡る中、まさかのタイミングで寝てしまった息子。ちょうどお昼時の爆睡だったので、仕方なく息子を抱えたままベンチを確保して腰掛け、妻に昼食のそばを買ってきてもらってそのままの姿勢で食べた。しばらくして息子が起きて、ようやく体が解放されたかと思うと今度はKちゃんが「メルちゃんもお昼寝したいんだって」と言って僕の膝にメルちゃんを丁寧に寝かせた。その所作はお人形遊びというよりももう一人の友達という雰囲気だったので、とても粗末には扱えず、僕の膝はまたしばらく休憩所として利用された。パパ友との付き合いが出来るとこうして息子以外の子どもの成長が見られるのもまた面白い。新しい保育園でも会話のチャンスを虎視眈々と狙っている。つづく
2017年05月30日息子は今のところ特別お絵描きが好きでは無い。それよりもブロック遊びがダントツで好きだ。僕がイラストの仕事をしているせいで、友達と子どもの話になると意外だと言われることが多い。でも本人が興味を示さないのであれば無理に教えることはしたくないので、好きなモノで遊ばせる。そんな息子だからこれまでに手掛けた絵画作品は少なく、たまに筆をとった時には妻と共に固唾を呑んで制作を見守る。そうして出来上がった作品は家宝としてファイリングされる。と、ここまでは良い。とても良い。息子のタチの悪さはここからで、自分で何かを描くよりも父母に指示通りの絵を描かせることに楽しみを見出し始めた。そもそもこのイラストコラムのタイトルになっている「下請け」とは息子の発注者気質に由来している。それでは、息子の発注を5つのステップで紹介します。(なんのこっちゃ)ステップ1「動物を描く」親に絵を描かせることを覚え始めた頃は、動物やキャラクターを発注してきた。誕生日に息子にあげたスケッチブックを手渡される。そして息子の記憶にある動物の容姿を描くことが求められるので、イメージを近づけるため注文を聞いて修正を重ねる。ステップ2「シーンを描く」動物単体に飽きるとシーンを描かせるようになった。長い線路を走る電車、窓からはカエルやキリンが顔を出す。空席が目立つとNGなので、窓という窓に動物たちを配置する。。。仕事かっ!これでは仕事じゃないか!何だ!?イメージを近づけるって!と僕は発狂寸前。時々息子もマ−カーを握って僕が描いた動物の顔を紙に穴が開くまで塗りつぶす。ステップ3「ゲームの舞台を描く」次に池を泳ぐ魚の群れを描いてその池の周りに僕と妻と息子の3人が立っているという絵の発注が来た。注文通りに描き終えると息子がおもむろにマジックを手に取り、「釣りしよっと」と言って池の周りに立っている3人の釣り竿に糸を描き足して魚につなぐというゲームを始めた。どこまでも良いとこ取りをする息子だが、遊び方の引き出しは多い。ステップ4「知らない友達の顔を描く」この辺りまで来るともっと雲行きが怪しくなってくる。息子が保育園で出会った友達の顔を描けと言うのだ。4月に転園したばかりでも息子はあっという間に友達の顔と名前を覚えてしまった。自分のクラスどころか年長さんまで覚え始めているので「〇〇君のお姉ちゃん描いて」などと言われて手も足も出ない。。。というか知らないから描けない。想像でいい加減に描くと大変怒る。ステップ5「絵本を描く」息子からの発注の最終形態。息子お気に入りの絵本のストーリーを絵で再現していく(再現しろ)という悪魔のような命令。仕事並(否、仕事以上)にハードなご依頼である。それでも「そんなもん描けるかあ!ぼっけえ!」とは言いたくない変なプライドがあり、こちらも意地になって食らいつく。保育園の懇親会の日、親子で街のフリースペースに食べ物を持ち寄って遊んだ。施設のおもちゃで思い思いに遊び始める子ども達。一人の女の子が僕の所におもちゃを持って近寄ってきた。「ねえねえ、ウサギ描いて」ここでも始まってしまった悪夢のイラスト受注会。この娘が中学生だったら「ご予算は?」と制作費の話でもしてあげたいところだが、相手は3歳。磁石で絵が描けるお絵かきボードを手渡された僕は引きつっていたかもしれない満面の笑みでウサギを描いた。僕の前に子どもが2人3人と集まりだして、背後からはママさん達ものぞき込んでいる。やってきた男の子が「今度はカーズのスポーツカー!」とリクエストしてきた。「まずは下描きを…」というわけにもいかず、一発描きに自信が無かった僕は辺りを見回した。窓際の棚にスポーツカーのおもちゃを発見。絶対にばれないように思いっきりカンニングした。つづく
2017年05月23日我が家では息子のお風呂を僕が担当していて、0歳の時からほぼ毎日一緒にお風呂に入っている。生まれて間もなくの沐浴では、ぬるま湯に入れた瞬間に笑顔で寝てしまうというような天使っぷりを見せていた息子も近頃は、風呂上がりに僕の髪の毛を指さして「お父さんの髪の毛ゴワゴワ」と父親をイジるようになってしまった。 ある日の息子「お母さんのシャンプーいっぱいだね〜」僕「そうだね〜。5つもあるね〜」息子「お父さんのは?」僕「無いからコレ(息子のを)使わせてもらってるよ」息子「僕の使っちゃだめでしょ!」僕「明日買ってくるね…」なかなか手厳しい息子だけど、お風呂での掛け合いの時間はとても楽しい。しかし、とある一件からお父さんと入りたくない状態が始まって悩んだこともあった。我が家は息子が生まれる前からよく銭湯に行っている。息子が2歳の時、そろそろ一緒に連れて行っても楽しめるんじゃないかと思って出かけてみた。案の定、息子はとても機嫌が良く、途中で妻と別れても平気で鼻歌交じりに男湯ののれんをくぐった。しかし脱衣所に入った瞬間、ビタッと動きが止まり、おっさん・おじいさん達が裸でうろうろしている空間を引きつった顔で見ていた。みるみる泣き顔になり号泣し始めたので、急いで服を脱がせて中に入った。立ちこめる湯気の中にはさらに大勢の男たち、息子はパニックで抱きついてきた。息子を抱いたまま、体を洗おうとシャワーの前に腰掛けると隣のおじさんが豪快にかけ湯。水しぶきにおののく息子をかばい体をさっと洗うと露天風呂に移動し10秒ぐらい入ってすぐ脱出。全く体を暖められないまま脱衣所へ避難する。すると2度目の脱衣所でも「おがーさんがいい〜。おがーさんがよかったああああ!」と大号泣してしまい、知らないおじさんから「そうかそうか」と慰められる始末。しかし、そのおじさんも漏れなく屈強な男で息子は放心状態。2歳ではちょっと早かったか…と後から反省、湯気の中から裸の大男たちが次々に姿を現す光景は確かに怖いよな。銭湯ショックで毎日お父さんと一緒だったお風呂がしばらく無くなり、「今日もお母さんとお風呂が良いの〜」と言われる寂しい日が数日続いた。銭湯からも足が遠のいていたが、それから数ヵ月後、妻と息子で行った長野旅行で女湯に入ることになり、ご機嫌で入っていたとの報告に胸をなで下ろす。我が家の銭湯ライフは再スタートした。先月、近所の銭湯が一日限定の柚子湯だった日に家族三人で出かけた。脱衣所に入ると息子は慣れた様子で「お風呂から出たらイチゴ牛乳かな〜」と口笛でも吹きそうな勢いだ。さっさと服を脱いで体重計に乗ったり足つぼを刺激したりして遊んでいる。「おっさん!入るぞ」と軽くツッコんで中に入る。体を洗ったら早速お目当ての柚子が入った露天風呂へ。湯船に浮かんだ柚子は想像していたいわゆる柚子とは違う晩白柚(バンペイユ)というサッカーボールのような巨大な果実だった。その露天風呂には外国人さんが一人で入っていて息子と目が合うと、ニコッと微笑んでプカプカ浮かんだ晩白柚を息子に向かってゆっくり押して流してきた。僕はキャッチボールをして遊んでくれるのかなと微笑ましく見ていたら、息子は怖かったらしく体に柚子が当たらないようにヒョイ〜ヒョイ〜と一玉一玉を強ばった顔で避けていた。その様子はまるで水上ドッジボールの交流戦。怯えた息子は僕にだけ聞こえる小さな声で「上がる」と言って隣の誰も入っていない柚子風呂に移動した。柚子を独り占めして幾分声も大きくなった息子はようやく銭湯を楽しみ始めた。二つ抱えて浮き袋にしている。少しのぼせた僕は露天風呂脇のイスで休憩。すぐに息子も寄ってきて同じようにイスに座って「何でイスがあるの?」と不思議そうにしていた。露天風呂を出て少し冷えた体を温めるため、最後に室内の風呂に浸かって「10数えたら上がろうか」と言って二人で数える。二人で「…しーち、はーち、きゅーう、じゅう」息子「おーまけーの、おーまけーの汽〜車ぽっぽ〜」ありがたくおまけの汽車ぽっぽをいただいて17秒で風呂を出た。脱衣所ではルーティンのように体重計と足つぼを済ませる息子。休憩所では念願のイチゴ牛乳を飲み干して「くあ〜」と一息。汽車ぽっぽ好きの3歳とはとても思えない姿。息子はこの日の柚子湯がたいそう気に入ったようで、寒い日のブロック遊びでは銭湯を営業し、いつも大繁盛している。建物には細かなこだわりがあり、必ず2〜3階建てにして屋上に露天風呂を設置、スーパーボールを柚子に見立ててくつろぎの空間を演出している。露天風呂の脇に涼むためのイスを設置しているのには笑ってしまった。つづく
2017年03月28日「保育参加」を体験してみた。「保育参加」とは保護者が1日限定で保育園での生活・保育士の役割を見学・体験できるシステム。春には引越先の保育園に転園予定なので、卒園までに体験しておきたいと思い、仕事をやり繰りして行ってみました。朝9時に息子とともに登園、朝のあいさつから始まりその後の過ごし方は子どもに決めさせる。最近インドア派の息子も父が来ているせいか高揚して「一緒に散歩行こう!」と誘ってきた。保護者が来ることにある程度慣れている子ども達は、矢継ぎ早に声を掛けてきて盛り上がっている。息子のクラスは発熱で外に出られない子を除く14人で公園に出かけることになった。2人1組で手をつないで公園まで(子どものペースで)20分ほど歩くコース。車が通る道は息子と2人で歩いていても危なっかしいのに、14人の子どもを保育士の先生3人(僕を除く)で引率する。出発前からとても緊張感があり、先生は口調こそ優しいが真剣に子ども達に注意事項を伝える。それでも子ども達は僕という異分子が気になってしまいチラ見しては笑っている。普段なら思いっきりリアクションしてあげたいところだけど「しっかり先生のお話聞こうね」と保育参加の身であることを肝に銘じた。出発の際、まずは誰が誰と手をつなぐかでひともめ。僕は息子とAくんと3人ペアになった。先生「出発!」子ども達「進行〜!」で園門から歩き出す。口々に「ベロベロバッ!ベ〜ロベロバッ!」と呪文を唱えながら街をねり歩く小さな部族。先頭に立つ先生は進行方向に注意を向けさせるために常に子ども達に話しかける。先生「今日は公園にカメさんいるかな〜?」Aくん「いないでしょっ!(怒)前もいなかったでしょっ!」Bくん「いないよね〜」先生「そっか〜。じゃあ畑のおじさんいるかな〜?」Aくん「いないよっ!ほら見て!ねっ!」先生「う〜ん」子どもに会話を広げようなんて気遣いがあるはずもなく、先生は必死で話題を振っていた。子ども達は思い思いに散歩を楽しんでおり、「お前は砂漠の放浪者か」と言いたくなるようなだらしない歩き方で急にゆっくり両膝をついて止まり列を乱す子。出発からずーっと律儀に「ベロベロバア」を連呼するストイックな子。ポスターを見つけては引っ掻く子。車(ジープ)のうんちくがあふれ出す子。バスの行き先に詳しい子。地蔵に話しかける子。猫を追いかける子…など目まぐるしい世界がそこにはあった。先生はその一つ一つを見逃さず注意し統制を保っている。このようにバラバラな子ども達が車・自転車が通る度にピタッと歩みを止め「右見て〜左見て〜」と安全確認を繰り返す姿に先生方の努力を垣間見た。たどり着いた公園で僕はただただ立ち尽くしているだけで、両手に抱えきれないほどの松ぼっくり、どんぐり、BB弾を手に入れることができた。14人の子ども達が人海戦術で公園に落ちているそれらを拾い集めてくるのだった。そしてそのままの状態で今度は鬼ごっこ。頂いた品を放棄することは許されず、大荷物のまま走り回った。その後、子ども達の中で流行っている遊びなのかどうかは謎のままだが、公園にあるはずの無い「人参」を探す旅に出ました。「畑じゃないから人参はないよ〜」というセリフを気に入ってもらえたようで、子ども達はみんな笑い転げていた。 保育園に戻る時間になって、帰りは誰と手をつなぐか問題でまたひともめ。先生「行く時と同じ人と手をつなぎましょう」で泣く子が続出。その時Cちゃんが「先生オシッコ〜」先生「保育園まで我慢できそう?」Cちゃん「うん」緊急事態にみんな泣き止んで早足で帰路につく。途中やはり皆の個性が噴出するも「Cちゃんがトイレ行きたいから!」の呼びかけでみんな我に返り、Cちゃんは無事トイレに間に合った。12時、子ども達にとっても僕にとっても楽しみな給食の時間。僕は保育園の給食に特別な関心があった。保育園に毎日提出する日誌がある、それによると息子はほぼ毎日給食をおかわりしている。家では完食することの方が少ない息子、その息子がおかわりするという保育園給食の謎を解き明かしたかった。その日の給食は中華そば・油揚げと小松菜の煮浸し・プチトマト・リンゴ。その中でも野菜がメインの小松菜の煮浸しに注目、家では確実に残すであろうメニューだ。子ども達は支度のできた順に一列に配膳の前に並び自分で席を見つけて「いただきます」。息子の支度が遅かったため同じ席には座れなかったものの、離れたところから給食の食べ方を見守った。メインの中華そばを食べ始めるのを見て僕も同じ中華そばに手をつけた。「おいしい。けど薄い。冷たい。」これが率直な感想。子ども達がどんどん給食を平らげて3回も4回もおかわりする姿に驚いた。ふと息子を見ると副菜皿まで全部ピッカピカに。保育園では子どもの味に大人が合わせていて、家では大人の味に子どもが合わせているということに今更ながら気付くことができた。食事中も容赦なく先生に向けて子ども達からのリクエストが飛び交う。「先生、鼻出た」「先生、こぼれた」「先生、グイってやられた(押された)」「先生、集めて(皿の隅に残った麺をスプーンで集めて欲しい)」リクエストが聞こえた後の先生の動きは素早い。自分が食べる手をすぐに止め立ち上がり、「鼻出た」と助けを呼ぶ2歳児にはティッシュの位置を目で確認することも無くサッサッスッ(イラスト参照)とあっという間に対処する。30人ほどいる子ども達をどこから見ているのか、食べこぼしもすぐに処理するし、お話に夢中の子ども達のケアも忘れない。保育のプロに感心しきりの一日でした。その後はお昼寝の時間。保護者が見ていると興奮して寝られなくなる子がいるからという配慮から、次は子ども達が目を覚ます15時にまた来てくださいということになった。掃除を手伝ってから一旦保育園を出る。近くのカフェで時間まで仕事をしてまた保育園に向かった。15時になるとお昼寝の部屋に入っても良いという許可が出たので、中に入る。窓からきれいな光が差し込む部屋で布団を並べて寝ている30人の子どもが1人また1人と寝ぼけ眼で起き上がっていく。ある子が「起きた〜?」と眠そうに誰かに声をかける。誰かが「う〜ん」とけだるい声を発する。しばらくみんな布団でぼんやりしている。こんなに穏やかな光景は見たことがない。先生達と布団を畳み終えると、みんなで一緒におやつを食べて保育参加は16時までで終了。またお迎えの時間(18時)に出直すというのも大変なので、その時間で息子と一緒に保育園を出た。帰り道、朝とは違う散歩コースを息子に案内してもらって僕が知らない息子だけの思い出の場所を色々と教えてもらった。卒園まで2ヵ月…。僕はしんみりしていた。その後、息子から「次はいつ来る?」と言われる日々が始まり「チャンスは一回きりなんだ」と説得している毎日です。つづく
2017年03月07日朝型人間の僕は午前4時起床で自宅アトリエの机に向かっている。早朝の静けさの中でペンを走らせるこの瞬間は一際集中力が高まる貴重な時間となっている。が、しかし午前7時、アトリエに忍び寄る足音。ドタドタドタっ! ノックの音も無くガチャッとドアが開き静寂は破られる。「お父さん!遊ぼ!」息子登場。「ちょっと待って、今お仕事中!」「ぼくもお仕事する~」といういつもの光景。僕のペンを奪い取り迷い無くグルグルを描き始める息子の頭の中を想像してみると…これはマズい。「イラストレーターはお絵描きをするだけのお仕事じゃないんだ。まず依頼主がいてね…」なんて説明が通じるはずもないので、ひとまず息子が知り得る範囲のお仕事(職業)を息子の頭に詰め込んでみる。「ほら、昨日家にお爺ちゃんからの荷物を届けてくれたのはクロネコヤマトの配達員のお仕事だし、保育園の帰り道に大きな穴を開けて道路工事していたのは建設会社の人のお仕事、これから朝ご飯で食べるパンはパン屋さんがお仕事で作ってる。他にもまだまだお仕事はいっぱいあるんだよ。」こうして息子がたどった、なりたい職業の変遷はというと…まずは大好きなアニメ「アンパンマン」の「しょくぱんまん」に憧れ、街中でいつも見かける宅急便のミニカーを手に入れると配達員に思いを馳せ、ダンプカーを間近で見た時にはタイヤのサイズに圧倒されタイヤを作る人になりたいと言い出した。その後ダーギリンガーという未だ謎の職業も飛び出し、そして2017年、辿り着いた職業は…年始に保育園で獅子舞に噛んでもらった衝撃により、なりたい1位にその獅子舞がランクイン!「大きくなったら、お父さんも噛んであげる」という宣戦布告によりこの一幕は閉じた。保育園の先生の後日談「獅子舞に噛まれてみんな泣いていたのに息子さんひとりだけ泣きませんでした。 転んでも獅子舞に噛んでもらったから大丈夫と言って立ち上がりました。」息子は獅子舞を怖いものではなく有り難いものとして受け取ることに成功したようです。息子が立派な獅子舞になれますように。
2017年02月14日はじめましてイラストレーターの田渕正敏です。妻と3 歳の息子と暮らしています。子どもが生まれてからは不思議なこと面白いことの連続で自然と日記をつけるようになりました。僕は自宅兼アトリエで仕事をしており、昼は仕事で絵を描いて夜は息子と遊びで絵を描くような生活をしています。2~3 歳になるとこだわりのようなものが芽生えたようで、粘土遊びをしていてもそれが炸裂します。一緒に作り始めてもいつの間にか息子は発注者、僕は受注者になります。だんだん息子より真剣になってしまったりする僕ですが、息子は手を動かすよりも「(キャラの)体もつくる(つくれ)」だの「ほっぺ(のパーツ)が無い」だのと、指示出しの方が多いディレクタータイプ。完成して「良い感じ?」と見せると、「合格」。やかましわ! そして数秒後には踏み潰してスクラップ。 王様です。妻がその様子を見て一言。「マジでやかましいわ!」と心中で叫び、しかし求められる仕事を正確に仕上げるのが下請けの心得なりと気持ちを落ち着かせる。それが次の仕事に繋がるのだ。そして粘土再開。完成品を息子に手渡す…。家族に仕事に「下請け」感が漂う僕の日常ですが、くらしの中で起きる小さくて、大きな事件や気づきに内心で大興奮する日々を、パパの目線からお送りしたいと思います。
2017年02月08日アメブロで大人気のブログ「kosodatefulな毎日」のちゅいたんママが描く、8歳・5歳・2歳のやんちゃ3兄弟との育児絵日記。何もかも想定外! な3兄弟と、一徹な旦那さんと暮らしています。爆笑必至の毎日を、おおらかなちゅいたんママが味あるイラストとエッセイで綴ります。今回、2016年12月8日の 「息子って、異世界人!?な爆笑育児生活」 の発売を記念して、ウーマンエキサイトにオリジナルエッセイを描きおろしていただきました。子育て奮闘中のみなさんもつい「わかる、わかる」と共感してしまう方も多いのでは。それでは第2話をお楽しみください。( 1話から読む )イクメン、カジメンパパが話題だけど、うちのパパは…「総統」こんにちは。Kosodatefulな毎日のちゅいたんママです。最近では、イクメンや優しいパパが増えてきたので、パパが大人気! というご家庭も多いと思います。が、我が家のパパは一家の引き締め役のような……、いや、むしろ「総統」というとしっくりくる。子どもたちにとってパパは怖い存在らしいです。ママの言うことは全然聞かないのに、パパの言うことなら聞く。(あーら、不思議) なんでかな? パパ全然怖くないんだけど。ママが何回もゆいたんにお願いしても、わざと聞かないのに。(チッ!!!)パパが指を一振りするだけで……。さっと言うことを聞く…。 平日の晩御飯の日常…パパは想像できるだろうか「す、すげぇっ!!! まるで魔法!!」夫がいる週末の晩御飯だって、まぁ静か! 平日のあれは何!? 平日のあれとは↓こんな調子だから、日頃ゆいたんの扱いに苦労する私としては、いつか夫にゆいたんの本性を見せてやりたい! と思うものの、いかんせんパパの前じゃ猫かぶるのでなかなか分かってもらえない。通常の朝の場合。まず絶対こう。 だけど…夫がいる朝……。パパに聞こえないように耳元でブツブツ言ってくる!!! しかし、二つの顔を使い分けるのはゆいたんだけではなかった。ほーちゃんなんてこないだ酷かったからね。パパと私とほーちゃんとで出掛けてて、パパがいる間、それはそれはおとなしく……途中でパパが別の用事で出掛けてしまうときには、「パパがいないとさみしい」こんなことまで言っちゃって。当然パパはデレデレよね。 パパがいるとき、いないときの息子たちの変化がすごい…だけど、パパが出て行った瞬間……うわー! なにこの変わりよう!!!なんだこいつ…。(白目)でも夫婦の間ではなんとなく暗黙の了解で役割分担みたいなものができあがっているんだよね。ゆいたんには私がいつも揉めている分、パパは優しく接するようにして、ほーちゃんには私がいつも甘やかしてる分、パパは厳しくするようにして、ちゅんたんには私が口うるさい分、パパは味方するようにして。そして、パパが子ども達をしかるときには必ず「ママの言うことを聞け!!」って言う。パパの転勤が決まって、あとで追いかけることにしようと思ったけど…ただその効果もなく、あんまりママの言うこと聞いてくれないけども!! 実は我が家、今月に転勤することになっているんです。辞令が出てから異動まで実質数週間しかないので、あまりにも急だし、3月末までパパに単身赴任してもらって、新学期が始まる時に私たちが追いかけようかとも思ったのよね。でも、3ヶ月間、私と子どもたちだけの生活……。総統のいない生活。 パパの「オレがいなくて統率取れるのか?」のこの一言で、「無理だ。今すぐついていこう!!」と決めたのでした。おわり。全5話ウーマンエキサイトオリジナル書下ろし、次回の更新は12月22日です。楽しみに! 息子って、異世界人!?な爆笑育児生活2016年12月8日発売/ちゅいたんママ(著)
2016年12月15日さまざまなアニメに登場する、パパキャラ。ちょっと頼りないパパや、思いっきり男らしいパパなど、いろいろなパパが登場しますよね。その中で、あなたが「こんなパパが家にいたら最高かも」と思うパパはいますか? 今回は、あんふぁん読者アンケートで読者に聞いてみた「あなたの理想のパパキャラ総選挙」の結果を発表します(アンケートは2016年6月16日~6月30日実施)。アンケートは264人のママが回答。1人3票まで投票できるルールで行いました。結果を見てみると、現在のママたちが求める理想のパパ像が見えてきました。第1位は「トトロ」でおなじみのあのパパ!第1位、122票を獲得したのは、「となりのトトロ」でおなじみの草壁タツオ。サツキとメイのお父さんです。サツキとメイのお母さんが病気で入院している中、1人で2人の子どもたちを連れて引っ越しをし、自転車に2人を乗せてお母さんの看病に出かけます。家では家事も仕事もしなくてはならず、大学までバスと電車を乗り継いで通勤。大変すぎる毎日ですが、子どもたちを優しく見守り育児に奮闘しています。ママからのコメントでは「常に落ち着いていて、子どもに対してユーモアのある対応が夢があるなと思います。「常に落ち着いてていて、子供に対してユーモアのある対応が夢があるなと思います。(『もしかして、まっくろくろすけかな…?』とか、『どんぐり好きのネズミかな?』とか) また、メイが机でドンドンしているのに対して叱る際、怒鳴るのではなく、『メイ、やめなさい』と静かにピシッと言えるのが、理想の叱り方だと思います」(30代ひまわりの種チョコさん)という、叱り方について感心したという声や、「トトロ、子供の頃に見た時は子供の目線だったけれど、大人になってみるとお父さんが肩肘はらない素敵な子育てをしてることに気づいた。 妻が入院中で、子供2人の面倒をみているのに大変そうにもせず、周りを上手く頼っている。 穏やかに子供に接する姿もとてもいいです」(30代水さん)と、周囲に上手に頼る姿や穏やかさを評価する声が寄せられました。第2位は家族アニメの王道「クレヨンしんちゃん」のひろしがランクイン!第2位には、クレヨンしんちゃんに登場する野原ひろしがランクイン(94票)。霞が関の商社で働き、埼玉県春日部市まで毎日通勤。休日はゴロゴロしていることも多く、だらけた父親のイメージもあるひろしですが、アニメの中ではときに子どもと同じ目線で遊ぶ姿や、頭ごなしに子どもを叱るのではなく、しっかりと子どもの言い分を聞き、対話をする場面があるなど、育児の中の面倒に思われがちな部分にも向き合うイクメンぶりも見られます。ママからは「野原ひろしさんはどんなに疲れていても帰りを待っている家族と一杯のビール、そんな小さな幸せを大切にする姿がとてもカッコいいなと思います。家族への愛情が本当に深くて、特に映画で見せる本気の家族愛や言葉のひとつひとつには思わず涙があふれてしまう、まさに理想のお父さんです」(20代まなをさん)という声や「綺麗なお姉さんに目移りしても、家族に後ろめたいようなことはしないところに家族への本当の愛を感じる!多少頼りなくっても、それが1番大切だと思う」(20代Asaさん)という、家族に対する熱い愛情を貫いている男らしさが良いという声がありました。また、野原ひろしの作品中の発言について「ママが帰って来れなくなった日、パパが2人の面倒をみてクタクタになり、ママが、帰って来た時に「ママは偉いよ~」と感謝の言葉を言っていて、なかなか言えるパパはいないんじゃないかなと感心した」(30代ひなひなひなこさん)という声も。ママが不在の日に子どもの面倒を見たら「俺が大変だった」ということを主張するパパも多そうですが、普段のみさえの頑張りに気づき、それを感謝の言葉として表せるひろしは、やっぱり男前ですね!第3位は長寿アニメ「サザエさん」から抜群の人間力を持つ「マスオさん」第3位には国民的長寿アニメ、サザエさんから、タラちゃんの父であるマスオさんがランクイン(74票)。マスオさんは婿養子ではありませんが、奥さんであるサザエさんの実家、磯野家に住んでいます。家族関係として難しい立場でありながら、波平やフネ、カツオやワカメとも良い関係を築く抜群の人間力を持っています。早稲田大学卒業という、意外と高学歴な一面も。そして、サザエさんの失敗にも「それがサザエのいいところ」と言ってあげられる優しさが大きな魅力です。ママたちからは「マスオさん、嫁家族とストレスなさそうに同居してるのがすごい」(30代ゆずタイムさん)という現実的な意見や「マスオさんは、サザエを褒めまくりそして同居の義兄弟にも優しい。私も、あんなに褒めてくれる夫が欲しい! 」(30代たゆなさん)という、サザエさんを羨ましがる声まで集まりました。「妻の家族を大事にする姿を子どもに見せている」(30代もりささん)というタラちゃん視点の声も。確かに、マスオさんの姿を小さいころから見ているタラちゃんは、将来優しい夫になりそうですね。年代別ではこんなキャラのランクインも…!年代別ランキングでは、年代ごとに選ぶキャラクターに差が見られました。■20代では世代を感じるあの作品のパパがランクイン20代では1位、2位は全体と変わりませんでしたが、3位に「ライオンキング」でおなじみのムファサ(シンバの父)がランクイン。また、第4位には胸キュン作品として大人気のジブリ映画「耳をすませば」から、月島雫の父、月島靖也が選ばれました。抜群の強さと父親らしさが光るムファサは頼りがいがありますよね。「自分の考えや善悪をしっかり子に伝えていたし、命をかけて子を守る姿にグッときた。」(20代まめめがねさん)という声があるように、しっかりと育児に自分なりのビジョンを持っているところも素晴らしいですね。月島靖也は、無口で無関心にも見える父でありながら、娘が進路ややりたいことで思い悩んだときには「人と違う生き方はそれなりにしんどいぞ。何が起きても誰のせいにもできないからね」と諭(さと)しながらも、「生き方はひとつじゃない」と、最終的には背中を押してくれる強さを持った父であります。ママのコメントでは「思春期の娘との接し方はとても難しいと思うけど、自分の意見を無理強いせず見守りながら時に諭すように接してくれるお父さんは理想的。あと妻を大学に行かせてくれる寛大さも素敵」(30代potileさん)という声がありました。大人になってからこのお父さんの言葉のすごさや寛大さに気が付いたママも多いのではないでしょうか。この2人のパパに対しては「優しさと強さを兼ね揃えている。そして、見守るということで子どもたちを信じている。心配でも見守るということはなかなかできないのですごいと思います」(20代AちゃんMちゃんママさん)という意見が寄せられました。育児まっ盛りで子どもがまだ小さい家庭も多い20代ママにとっては「見守る」ということのハードルが高い場面も多いですよね。そんな中、静かに子どもの成長を見守り、子どもの考えを認めていく父親たちの姿は輝いて見えるのかもしれません。■50代には熱血&頑固な父親たちが人気!50代では「巨人の星」に登場する星飛雄馬の父、星一徹が第1位に。星飛雄馬を鬼の猛特訓で厳しく指導しながらも、飛雄馬が巨人入りを夢見たときには父親らしく励ます一面も。日本中探しても星一徹以上の熱血父はいないかもしれませんね。また、第2位には磯野波平がランクイン。40代以下のランキングで、波平がマスオさんを超えることはありませんでしたが、50代ではマスオさんを破り、波平が高順位を確保する結果になりました。磯野波平は”カミナリ親父ぶり”が目立ちますが「昔の日本のお父さんのイメージ 家族思いでいいと思う」(30代匿名さん)という声がありました。確かに、厳しくカツオやサザエを叱る姿もありながら、いつも家族に目を向け、時にはやりたいようにやらせるなど、一方通行ではない愛情を感じる存在でもありますね。厳しいといわれる2人のパパに対するコメントでは「子どもに嫌われたくないからと友だち親子を装わずに、きちんとしつけをしてくれそうだから」(50代以上あずきさん)という意見も。子どもに好かれたいあまり、甘~い対応をするパパも多い現代ですが、厳しくびしっと教育できるパパもカッコいいですね。■ランク外ながら熱狂的ファンの多い荒岩一味(クッキングパパ)ランキングでは40代のランキングのみ5位ランクインとなったクッキングパパですが、コメントを見ていくと熱狂的なファンが多いのが特徴的でした。「理想のパパと言ったら、荒岩一味しかいないでしょう!子どものために定時で帰り、ごはんを作ったり家のことをしたり。作るごはんはプロ並み!感情的に怒ることもなく、相談事にものってくれます。仕事もバリバリで課長にもなっていて部下の信頼も厚い。笑顔が苦手だという不器用なとこもあるけど、家族みんなが大好きなお父さんです!奥さんが帰ってくると、ちょうどおいしそうなごはんができてるとこが羨ましい~」(30代REさん)など、共働きでバリバリ働く妻よりも早く帰宅し、家事や料理に没頭する姿を高く評価する声が多く聞かれました。他にも「家族思いが行動に表れているから」(30代こばちん)「理想の父親はクッキングパパしか思いつかなかった」(20代ジョン)と、漫画の内容を知っているファンからは抜群に高く評価されている様子。長く放送されているテレビアニメや映画に比べて知名度が低めだったかもしれませんが、みんながクッキングパパを知っていたらもっと上位へのランクインが期待できたかもしれませんね。父親に求められるのは「優しさ」「強さ」「妻への愛」今回のランキングで上位にランクインしたパパたちを見てみると、共通して見えるのは「優しさ」「強さ」「妻への愛」でした。どのパパも子どもたちや家族、周りの人に対する優しさがあり、また、何かが起きたときには全力で家族を守る強さがありました。そして子どもだけではなく、妻に対しても愛情を持ち、優しい言葉をかけていたり、いつもはけんかをしていてもいざというときには大切にする姿勢が見られます。アニメに登場するパパキャラたちは実際には存在しませんが、その作品の中で育児をしながら、自分なりのビジョンを持って子育てしている姿がありますね。ママの陰に隠れてしまうのではなく、育児をする当事者としてがんばる姿こそが、ママたちからの人気の秘訣なのかもしれません。我が家のパパたちにも、このキャラクターたちのように「優しさ」「強さ」そして「妻への愛」を忘れずにいてほしいものですね!<文・写真:フリーランス記者宮澤初恵>
2016年08月25日