これまでずっと生理不順や不正出血に悩まされ、中用量ピルでの治療を続けてきたひぽぽさん。しかし、時には大量に出血してしまうことも。2018年6月某日、夜から明朝にかけて大きな血の塊が次々と出て止まらなくなってしまい、貧血になり床に倒れてしまいます。その後、気づいた夫によって病院に担ぎ込まれたのですが……!? 過去のフラッシュバック自宅で大量出血を起こし、貧血と出血性ショックで床に倒れてしまったひぽぽさん。病院に駆け込んで検査を受けたところ、「子宮内に3〜4cmほどの筋腫があるのですが、それが子宮外に飛び出してしまっていますね」とのこと。 検査翌日、腟から器具を挿入して子宮筋腫を摘出する手術がおこなわれました。大量出血による貧血を起こしていたひぽぽさんは、すぐには退院できずしばらく入院生活が続きます。そんなある日、『子宮全摘』というワードが病院内で聞こえてきて、過去のつらい出来事がフラッシュバックしたひぽぽさんは……。 ※看護士→看護師 ひぽぽさんは、抗生物質を飲むと下痢になったり全身がだるくなったり、気持ち悪くなったりしてしまうのだそうです。看護師さんに整腸剤を飲んでもいいか尋ねると、「抗生剤の副作用の下痢は想定内なので」と言われてしまい、気合いで耐えることに。 4人部屋はカーテンで仕切られているだけなので、ほかの患者さんの話は筒抜けになっていて、症状や手術内容まですべて聞こえてきてしまいます。 ひぽぽさんの手術翌日、ひぽぽさんを残して3人が一気に退院したそうなのですが、その翌日にまた新しい患者さんが入院してきて……。 もう何年も不正出血に悩まされているひぽぽさんは、子宮全摘をするという同室の患者さんの話が聞こえてきて過去のつらい出来事がフラッシュバックし、今後のことが不安になってしまい、 ーー私も今回の手術で不正出血を根治できたわけじゃない。いつか私も子宮全摘をすることになるんだろうか……。怖い……!! と、恐怖で胸がいっぱいになってしまいます。 ーー子宮全摘したあとの患者さんの様子を同室で見ていかなきゃいけないなんて、怖すぎる。もう退院して早く家に帰りたい……。 いろいろ考えた結果、退院後はしばらく実家を頼ることにしたひぽぽさん。 しかし…… 母からは「実家に住むのはいいんだけど、まだ体調が悪いならしばらく病院に入院させてもらったほうが安心感はあるよね」との返事。 ーーこんな体だから、どこにいても迷惑をかけるだけだ……! と、ひぽぽさんは自分を追い込んでしまったのでした。 『子宮全摘』という言葉を聞いて過去のつらい出来事がフラッシュバックしたことで、自分を追い込んでしまったひぽぽさん。ひぽぽさん本人も書かれているとおり、貧血や腸内環境の悪化がうつの引き金かもしれませんし、手術後はどうしても心身が弱ってしまいますよね。環境を変えてみると気分がラクになることもあるので、体調が落ち着いて医師から退院許可がもらえ次第、心休まる実家に戻ってゆっくり療養してほしいですね。 ※本記事の内容は、必ずしもすべての状況にあてはまるとは限りません。必要に応じて医師や専門家に相談するなど、ご自身の責任と判断によって適切なご対応をお願いいたします。 監修/助産師 松田玲子 ムーンカレンダー編集室では、女性の体を知って、毎月をもっとラクに快適に、女性の一生をサポートする記事を配信しています。すべての女性の毎日がもっとラクに楽しくなりますように! 著者:マンガ家・イラストレーター ひぽぽコミックエッセイで体験談を描いてます。SLE(全身性エリテマトーデス)とリウマチの持病がある私が、妊娠とその後にまつわる婦人科系疾患の治療の日々を漫画で綴っています。*2018年10月MEA手術後、子宮線筋症と診断されました。
2023年03月14日【子宮から巨大腫瘍が飛び出した話 第3話】これまでずっと生理不順や不正出血に悩まされ、中用量ピルでの治療を続けてきたひぽぽさん。しかし、時には大量に出血してしまうことも。2018年6月某日、夜から明朝にかけて大きな血の塊が次々と出て止まらなくなってしまい、貧血になり床に倒れてしまいます。その後、気づいた夫によって病院に担ぎ込まれたのですが……!? 手術中、隣の分娩室から聞こえてきたのは…自宅で大量出血を起こし、貧血と出血性ショックで床に倒れてしまったひぽぽさん。夫に協力してもらい病院に駆け込んで検査を受けたところ、医師いわく「子宮内に3〜4cmほどの筋腫があるのですが、それが子宮外に飛び出してしまっていますね」とのこと。検査の翌日、分娩室で子宮筋腫摘出手術を受けていると、途中で麻酔が切れてしまい……。 6年前に流産をしたひぽぽさん。隣の分娩室からは「ああ〜〜!」と叫んでいるママの声が聞こえてきます。その後、点滴が針から漏れてしまうアクシデントがありながらも、静脈麻酔によってすぐに意識が遠のいていき……。 麻酔の効果が切れて意識を取り戻すと、まだ手術中のよう。カチャカチャと器具を触る音が聞こえ、子宮口を拡げて何か処置しているような感触もはっきりとわかります。 傷口のところにガーゼを詰められて「いたたたたっ……」となっていたときのことです。隣の分娩室から「ほぎゃっ! ほぎゃあっ!」と、かすかに産声が聞こえてきました。 ーーたぶん、さっきの人だ! 無事に産まれたんだ!! 思わず感動して泣いてしまう、ひぽぽさん。「痛いですよね? もうすぐ終わりますからね〜頑張ってくださいね〜」と、勘違いした医師や看護師さんから励まされてしまったそうです。 ※看護士→看護師 無事に手術が終わり、4人部屋のベッドに戻ったひぽぽさんは、今回の手術内容が書かれた説明用紙を眺めていました。病名は『筋腫分娩』、手術名は『分娩筋腫核出術』となっていたそうです。 ちなみに、内診で「3〜4cmくらいですね」と言われていた子宮筋腫は、いざ手術で摘出してみると6cmほどあったのだとか。 通常は1泊2日で帰れる手術なのですが、ひぽぽさんの場合は大量出血もあって貧血状態が続いていたため、このまま様子を見てしばらく入院することになりました。 「今日はさすがに夫も来ないだろう」と思っていたひぽぽさんですが、カーテンの隙間から見覚えのある足が覗くのを発見! ひぽぽさんが手術当日の夜にひとりきりなのは心細いと思って、駆けつけてくれたのかもしれませんね。 そして、手術から一夜が明けた翌日のことです。突然、廊下から「ひいーっ! ひっひっ」という女性の叫び声が聞こえてきて……。 どうやら、「ひいーっ」は笑い声で「ひっひっ」は痛みに耐える悲鳴だったようです。 ーーくしゃみとか大笑いをすると、おなかの傷が痛くなるのわかる……! 叫び声をあげる女性に同情しながら、術後の回復を待つひぽぽさんでした。 今回の子宮筋腫摘出手術は開腹手術ではなく、腟から器具を挿入する方法でおこなわれました。手術時に切り取った筋腫は病理検査(顕微鏡で細胞を調べる検査)に回され、後日に詳しい結果がわかるようです。 そのため、手術を終えたひぽぽさんは退院できるよう体を回復させつつ、病理検査の結果を待っている状況。病理検査で違う病気だと判明することもあるらしいので、悪い病気ではないことを祈りながら、今は体調の回復に専念してほしいですね。 ※本記事の内容は、必ずしもすべての状況にあてはまるとは限りません。必要に応じて医師や専門家に相談するなど、ご自身の責任と判断によって適切なご対応をお願いいたします。 監修/助産師 松田玲子 ムーンカレンダー編集室では、女性の体を知って、毎月をもっとラクに快適に、女性の一生をサポートする記事を配信しています。すべての女性の毎日がもっとラクに楽しくなりますように! 著者:マンガ家・イラストレーター ひぽぽコミックエッセイで体験談を描いてます。SLE(全身性エリテマトーデス)とリウマチの持病がある私が、妊娠とその後にまつわる婦人科系疾患の治療の日々を漫画で綴っています。*2018年10月MEA手術後、子宮線筋症と診断されました。
2023年03月13日閉経後に出血があると、「もしかして閉経じゃなかった?」と思ってしまうかもしれません。けれど、不正出血はさまざまな病気の初期症状であることも。そこで、閉経後に不正出血があるとき考えられる原因と、対処について産婦人科医の駒形依子先生に聞きました。教えてくれたのは…監修/駒形依子先生(こまがた医院院長)2007年東京女子医科大学卒業後、米沢市立病院、東京女子医科大学病院産婦人科、同院東洋医学研究所を経て、2018年1月こまがた医院開業。2021年9月より介護付有料老人ホームの嘱託医兼代表取締役専務に就任し現在に至る。著書に『子宮内膜症は自分で治せる(マキノ出版)』『子宮筋腫は自分で治せる(マキノ出版)』『膣の女子力(KADOKAWA)』『自律神経を逆手にとって子宮を元気にする本(PHP研究所)』がある。★関連記事:閉経から3年後、不正出血が! 子宮がん検診で擬陽性になり、 子宮内膜の組織を採取した結果閉経後にリスクが高まる“子宮体がん”閉経後に突然出血があった場合、まず検査したいのが“子宮体がん”であると駒形先生は言います。「子宮体がんは、子宮体部の内側にあり、胎児を育てるための子宮内膜から発生するがんです。 40代後半から増加し、50~60代がピークです。子宮体がんの発症には卵巣から分泌されるエストロゲンとプロゲステロンという2つの女性ホルモンが関係していますが、原因の約8割がプロゲステロンが出ないことによるエストロゲンの過剰分泌に遺伝子異常が加わったものだと考えられています。そのため、ホルモンバランスが崩れやすくなる閉経後は特に注意が必要なのです」(駒形先生)また、閉経後が危険なのは、生理が子宮体がんを防いでいたから、と先生は言います。生理により子宮内膜が剥がれれば子宮内の炎症は起きないため、子宮体がんのリスクを抑えられていたのだそうです。自覚症状は不正出血以外にもあるのでしょうか。「茶色いおりものが分泌されたら、不正出血と思ってください。進行すると排尿しづらい、または排尿時に痛みを感じる、性交時に痛みがある、下腹部や腰の痛みなどがあります」(駒形先生)子宮体がんのリスクになるその他の要因そして、閉経以外にも子宮体がんにかかりやすい要素はあると先生は言います。「まず肥満です。脂肪細胞が多いと、エストロンというエストロゲンに似た物質が出るのですが、これはホルモンバランスを乱す原因になります。次に妊娠出産の経験がないこと。生理は子宮体がんを防ぐ働きがありますが、何十年も絶え間なく毎月生理が来ることは子宮に大きな負担がかかるためです。また、ホルモン補充療法も原因になることがあります。女性ホルモンを補充すると子宮内膜が厚くなりますが、子宮内膜が厚いのに剥がれない状態は子宮体がんのリスクを高めます」(駒形先生)もし3つのうち1つでも当てはまることがあれば、注意が必要です。がん検診のときは必ずエコー検査を!子宮体がんは不正出血があってもホルモンバランスの乱れとされ、見逃されることも多いそうです。そのため、健康診断が早期発見のカギになります。「自治体や企業の婦人科のがん検診は子宮頸がんが中心で、今のところ子宮体がんはオプション検査となることが多いようです。しかし、発症リスクが高い40代後半以降なら、年に1回はエコー検査を受けてほしいですね」(駒形先生)子宮体がんも、他のがんと同様、発見が早ければ早いほど完治の可能性は高くなると言います。オプションとなると二の足を踏みがちですが、積極的に受けたいものです。まとめ閉経前でも生理不順が長く続いていたり、乳がんの経験があったりすると子宮体がんのリスクが高まるそうです。更年期や閉経後の不正出血は軽く捉えず、婦人科を受診してみましょう。取材・文/mido(49歳)ライター歴25年。35歳で第1子、38歳で第2子出産。最近、たるみが加速して二重顎が悪化。身長153㎝なのにLサイズの服が少しきつくなってきて……人生最後のダイエットを計画中。イラスト/きびのあやとら著者/監修/駒形 依子 先生2007年東京女子医科大学卒業後、米沢市立病院、東京女子医科大学病院産婦人科、同院東洋医学研究所を経て、2018年1月こまがた医院開業。2021年9月より介護付有料老人ホームの嘱託医兼代表取締役専務に就任し現在に至る。著書に『子宮内膜症は自分で治せる(マキノ出版)』『子宮筋腫は自分で治せる(マキノ出版)』『膣の女子力(KADOKAWA)』『自律神経を逆手にとって子宮を元気にする本(PHP研究所)』がある。
2023年03月12日これまでずっと生理不順や不正出血に悩まされ、中用量ピルでの治療を続けてきたひぽぽさん。しかし、時には大量に出血してしまうことも。2018年6月某日、夜から明朝にかけて大きな血の塊が次々と出て止まらなくなってしまい、貧血になり床に倒れてしまいます。その後、気づいた夫によって病院に担ぎ込まれたのですが……!? 子宮から飛び出た親指大の筋腫持病であるSLE(全身性エリテマトーデス:全身に炎症などの症状が現れる自己免疫疾患)やリウマチ、さらには不正出血の治療を続けているひぽぽさん。ある年の夏には大量の不正出血と貧血、熱中症が重なり、病院へ運ばれてしまいました。 それから5年後のある日、ひぽぽさんは再び自宅で大量出血を起こし、貧血と出血性ショックで床に倒れてしまいます。夫に助けてもらい、病院へ連れて行ってもらうと……。 ひぽぽさんが倒れたのは義実家の2階(ひぽぽさんや夫の部屋がある階)でした。そこから床を這いつくばって、なんとか1階(義母の部屋やリビングがある階)へ移動します。 義母や義父は心配そうにはしてくれているものの、どうしていいのかわからない様子。まだ3歳の姪っ子は「なんで床に寝転んでるんだろう?」と不思議そうな表情でした。 高速を1時間ほど走ってかかりつけの病院に到着したあとは、夫に支えられながら救急外来へ。 ベッドに寝かされて採血をすると、ヘモグロビン値は『8.2g/dL』。以前に血液検査をしたときは、およそ11g/dLだったので、昨晩からの大量出血で3g/dLほど急激にヘモグロビン値が低下したようです(女性のヘモグロビンの基準値は11.4〜14.6g/dL)。さらに2日後の検査では、6.7g/dLまで数値が落ちたのだとか。そりゃあ貧血にもなりますよね……。 ベッドで寝ている間に朝9時をまわったので、救急外来ではなく一般の外来扱いになり、婦人科の診察に案内されたひぽぽさん。内診できる状態ではなかったため、医師に「このまま入院して、体調を見ながら後日に検査をしましょう」と言われ……。 入院当日、夕方まではベッドで寝たきり。体を動かすのもつらく飲食もできません。お昼の2時くらいに看護師さんに手伝ってもらってプレドニゾロン(ステロイド内服薬。免疫疾患における炎症などの症状を鎮める。ひぽぽさんの場合は持病の『SLE(全身性エリテマトーデス)』の治療に用いている)を飲むと、夕方くらいにようやく体が動かせるようになりました。 病室の天井を見つめながら、 ーーまたここに戻ってきてしまった……ーー昨日までは普通に生活していたのに、どうしてまた急に入院しなければならなくなってしまったんだろうーー私の体に一体何が起こってるんだろう と、深い悲しみに暮れるひぽぽさん。 その翌日、大量出血の原因を突き止めるため、婦人科の診察室で検査を受けます。 「筋腫が子宮から飛び出してしまっています。これが大量出血の原因になったようです」 内診をしたところ、大量出血は筋腫によるものだったと判明! 明日になったら手術をして、筋腫を根本から切除することになりました。 しかし、『筋腫が子宮の外に飛び出している』と聞くと、なんだかおそろしいですよね。一体どんな状態なのでしょうか……? どうやら、筋腫が子宮外へ飛び出してしまっている状態のことを、医療用語では『筋腫分娩』と呼ぶらしいです。 実はひぽぽさん、約6年前の流産のときに子宮内に筋腫が7つほどあるとわかり、摘出した過去があります。今回は約6年の時を経て子宮筋腫が再発したとのこと(数カ月前に検査をしたときは異常がなかったので、ここ数カ月で再発したようです)。医師によると、今回できていた子宮筋腫は『親指大の3〜4cmの大きさで、腟から器具を入れて摘出手術ができる』そうで、 「手術は分娩室でおこないますね」 と、淡々と告げる医師。それを聞いたひぽぽさんは、思わず固まってしまいました。 持病のSLE(全身性エリテマトーデス)やリウマチ、不正出血の治療を何年も続けたのち、約6年前に奇跡的に妊娠することができたひぽぽさん。しかし胎児がうまく育たず、結果は流産。そんな過去があるからこそ、ひぽぽさんにとって『本来は赤ちゃんを産むための分娩室に入ること』は精神的につらいものがあります。 しかし、そんな個人的感情を医師に伝えてまで、手術する場所を変えてもらうわけにもいきません。このあとは医師から手術内容や手術時に使用する麻酔のリスクなどを説明され、家族にも同意書にサインしてもらって手術が本決定。 複雑な思いもあるでしょうが、ひぽぽさんにはなんとか手術を頑張ってほしいですね。何事もなく手術を終えて、ひぽぽさんが一刻も早く本来の日常に戻れますように。 ※本記事の内容は、必ずしもすべての状況にあてはまるとは限りません。必要に応じて医師や専門家に相談するなど、ご自身の責任と判断によって適切なご対応をお願いいたします。 監修/助産師 松田玲子 ムーンカレンダー編集室では、女性の体を知って、毎月をもっとラクに快適に、女性の一生をサポートする記事を配信しています。すべての女性の毎日がもっとラクに楽しくなりますように! 著者:マンガ家・イラストレーター ひぽぽコミックエッセイで体験談を描いてます。SLE(全身性エリテマトーデス)とリウマチの持病がある私が、妊娠とその後にまつわる婦人科系疾患の治療の日々を漫画で綴っています。*2018年10月MEA手術後、子宮線筋症と診断されました。
2023年03月11日これまでずっと生理不順や不正出血に悩まされ、中用量ピルでの治療を続けてきたひぽぽさん。しかし、時には大量に出血してしまうことも。2018年6月某日、夜から明朝にかけて大きな血の塊が次々と出て止まらなくなってしまい、貧血になり床に倒れてしまいます。その後、気づいた夫によって病院に担ぎ込まれたのですが……!? 5年ぶりの悪夢〜倒れた当日の話〜6年前の妊娠中のある日、大量出血して流産が確定し、胎児をおなかの外に出すことになったひぽぽさん。もともと子宮内にできていた子宮筋腫が予想以上に大きくなっていて、腟からの処置ができなかったため、開腹手術を受けることになりました。その際、9cmほどの子宮筋腫を1つ、さらに、3〜6cmの子宮筋腫を6つほど摘出。 手術後は中用量ピルを服用して生理を正常化させる治療を続けていたのですが、それでも生理不順や不正出血、時には大量出血がひぽぽさんを襲います。手術から1年後の夏には、大量出血で貧血を起こし熱中症による脱水症状も重なり、救急車で搬送される事態に。 ーー同居している家族に、もう迷惑はかけたくない……! そんな想いで、持病であるSLE(全身性エリテマトーデス:全身に炎症などの症状が現れる自己免疫疾患)やリウマチ、さらには不正出血の治療を続けるひぽぽさん。 しかし数年後、ひぽぽさんは再び自宅で大量出血を起こしてしまいーー。 ※マンガ内では『中容量ピル』と表記されていますが、『中用量ピル』が正しい表記となります。 中用量ピルの1種「プラノバール」にはエストロゲンが多く含まれており、子宮内膜が厚くなるのを防ぐ作用があります。頻発月経や稀発月経、月経過多、不正出血、子宮内膜症の治療などに用いられる薬です。 数年前には、エストロゲンが入っていない黄体ホルモンだけのピル(ヒスロンやデュファストン)を服用していたひぽぽさんでしたが、生理時の大量出血にはあまり改善が見られなかったため、エストロゲンが含まれていて経血量の軽減効果が期待できるプラノバールを飲むことになったそうです。 生理になると出血があるのはもちろん、生理日以外にも不正出血が度々起こるため、1年のうち半分以上は出血に悩まされているひぽぽさん。それだけの出血があると貧血でフラフラしてしまうことも多く、病院で鉄剤を処方してもらうこともあったそうです。 ーー今は中用量ピルでどうにか耐えているけど、ゆくゆくはミレーナや子宮全摘を検討してもいいのかもしれない……。 6年前の流産を経て、妊娠出産する未来を描けなくなったひぽぽさんは、ミレーナや子宮全摘の選択肢も視野に入れます。しかし、その覚悟がなかなかできないまま、中用量ピルでの治療をしばらく続けていました。 そんなある日のことです。 ーー5年前と同じだ……こんなに出血してたらまた倒れる…… そう予感していたとおり、早朝にトイレから出るなり貧血と出血性ショックで意識がもうろうとし、一度壁に頭を打ちつけたのち、床に倒れて動けなくなってしまったひぽぽさん。 「ゴンッ!」という大きな音を聞きつけた夫が異常に気付き、 「病院やな? 近所のじゃなくて、ずっと通ってる西区の大きい病院に連絡入れるで?」 と冷静に声をかけてくれました。 ーー週はじめの月曜日で夫も忙しいのに、会社を休ませるなんて……また家族に迷惑をかけてしまった…… 夫への申し訳なさでいっぱいで、ひぽぽさんは涙が溢れて止まりません。 それでも今は病院で診てもらうしかなく、2人は車に乗り込み、高速で1時間ほどかかる総合病院を目指すことになりました。 「手のひらいっぱいのカエル大の血の塊を1晩で20匹くらい産んだ」との記述どおり、このときは相当な出血量だったようです。中用量ピルで治療しているとはいえ、医師から言われているように、ひぽぽさんはもともと子宮内膜が厚い体質で、生理時も不正出血時も必然的に出血量が多くなってしまうのだとか。 しかし、これだけの出血量となると体質だけが原因ではなさそうですよね。6年前の開腹手術時に子宮筋腫をいくつか摘出したとのことですが、それが再発した可能性も考えられます。貧血の症状も出ていますし、今は一刻も早く病院で検査を受け、原因を突き止めることが大切ですね。 ※本記事の内容は、必ずしもすべての状況にあてはまるとは限りません。必要に応じて医師や専門家に相談するなど、ご自身の責任と判断によって適切なご対応をお願いいたします。 監修/助産師 松田玲子 ムーンカレンダー編集室では、女性の体を知って、毎月をもっとラクに快適に、女性の一生をサポートする記事を配信しています。すべての女性の毎日がもっとラクに楽しくなりますように! 著者:マンガ家・イラストレーター ひぽぽコミックエッセイで体験談を描いてます。SLE(全身性エリテマトーデス)とリウマチの持病がある私が、妊娠とその後にまつわる婦人科系疾患の治療の日々を漫画で綴っています。*2018年10月MEA手術後、子宮線筋症と診断されました。
2023年03月09日最近おりものが減ってきたかなと思っていたら、突然黄色いおりものが! 白や透明なら大丈夫ということはわかっていても、黄色などいつもと色が違うのはちょっと心配です。そこで、黄色いおりものの原因や、他に心配なおりものの色について、産婦人科医の駒形依子先生に聞きました。教えてくれたのは…監修/駒形依子先生(こまがた医院院長)2007年東京女子医科大学卒業後、米沢市立病院、東京女子医科大学病院産婦人科、同院東洋医学研究所を経て、2018年1月こまがた医院開業。2021年9月より介護付有料老人ホームの嘱託医兼代表取締役専務に就任し現在に至る。著書に『子宮内膜症は自分で治せる(マキノ出版)』『子宮筋腫は自分で治せる(マキノ出版)』『膣の女子力(KADOKAWA)』『自律神経を逆手にとって子宮を元気にする本(PHP研究所)』がある。★関連記事:「閉経したのに大量のおりものが出る!?」どうして? 考えられる病気とは?【医師監修】更年期後半や閉経後は黄色いおりものが出やすい駒形先生によれば、更年期後半や閉経後に出る黄色いおりものはよくあることだそうです。「おりものとは子宮、腟および外陰部からの分泌物のことです。子宮内や腟の老廃物や古い細胞などが混ざりあったもので代謝、炎症、物理刺激などにより分泌されています。通常、無色透明もしくは白っぽい色をしていますが、更年期後半や閉経後は腟内の分泌物が減って潤いがなくなり、本来持っている自浄作用が減少してしまいます。そのため、雑菌が増殖すると、黄色いおりものが出やすくなります」(駒形先生)今までと違うおりものが出ると心配になりますが受診しなくても良いのでしょうか。「痛みやかゆみがあって日常生活に支障が出る場合は受診しても良いでしょう。なければ様子を見て大丈夫です」(駒形先生)なお、腟は37度以上の体温がないとうまく機能せず、雑菌が増えやすくなるそうです。体を冷やさないことで黄色いおりものは予防できるとのことです。茶色いおりものは大丈夫?駒形先生のもとにも、「茶色いおりものが出た」と受診する女性は多いそうです。しかし、それは茶色いおりものではなく出血なのだと先生は言います。「茶色いおりもとは、おりものに血が混じり、血が酸化して茶色くなっているだけ。医師としては出血と診断します。40代、50代で避妊なしの性交経験がある場合、不正出血は子宮頸がんなどさまざまな病気のサインであることがあります。まずはそれらの検査をして否定できるかどうか調べ、否定できればホルモンバランスの乱れが原因ということになります」(駒形先生)実際のとこ、多くはホルモンバランスの乱れが原因だそうです。また、生理直後、終わったと思っていたのに残りかすのような少量の茶色い血が出ておりものが混ざることがありますが、それは心配ないそうです。ピンクのおりものは大丈夫?また、ピンク色のおりものが出た、というケースも多いそうです。「ピンクも、茶色と同様おりものに血が混じったもので、出血となります。生理と関係なくピンクや茶色いおりものが出たら、痛みやかゆみがなくても受診したほうが安心です。ピンクや茶色いおりものが続けて出ていたのに、痛みが出てから受診では病気が進行してしまう恐れがあります」(駒形先生)駒形先生によれば、不正出血が出ても放置し、病気が進行してから受診する女性も多いと言います。茶色やピンクのおりものが出たら受診を心がけましょう。まとめ黄色いおりものは腟に雑菌が増えているサイン、茶色やピンクは不正出血ということ。女性は生理で出血を見慣れているから放置しがちなのでしょうか。不正出血は病気のサインの可能性もあるので、早めに受診するようにしましょう。取材・文/mido(49歳)ライター歴25年。35歳で第1子、38歳で第2子出産。最近、たるみが加速して二重顎が悪化。身長153㎝なのにLサイズの服が少しきつくなってきて……人生最後のダイエットを計画中。著者/監修/駒形 依子 先生2007年東京女子医科大学卒業後、米沢市立病院、東京女子医科大学病院産婦人科、同院東洋医学研究所を経て、2018年1月こまがた医院開業。2021年9月より介護付有料老人ホームの嘱託医兼代表取締役専務に就任し現在に至る。著書に『子宮内膜症は自分で治せる(マキノ出版)』『子宮筋腫は自分で治せる(マキノ出版)』『膣の女子力(KADOKAWA)』『自律神経を逆手にとって子宮を元気にする本(PHP研究所)』がある。
2023年03月05日閉経を迎え、やっと生理のわずらわしさから解放されました。ところが思いがけず、不正出血が起きました。そこで子宮がん検診をしたところ擬陽性と診断され、子宮内膜全面掻爬術(しきゅうないまくぜんめんそうはじゅつ)をおこなってもっと詳しく調べることに。急にがんと隣り合わせになり、不安な日々を送る私に伝えられた検査の結果は……。★関連記事:生理ではないときに出る微量の不正出血…その原因は「子宮内膜ポリープ」だった!がんの可能性が高いって…閉経後、突然の不正出血49歳で閉経し、生理のない生活を快適に思っていました。閉経後3年くらいたった2019年3月27日、朝トイレで親指ほどの大きさの薄い赤色のものがトイレットペーパーについていることに気付きました。血かどうか確認のために、もう一度ペーパーを腟の入り口に押し当ててみると、また赤色が付きました。それは不正出血でした。慌てて、SNSで不正出血の原因を検索。閉経後の出血は、危険な場合が多いので病院に行くようにと、多くのサイトで書いてあったのですぐに会社に電話をして午前中の有給休暇を取りました。毎年子宮がん検診をしてもらっている近所の病院へ。いつもと同じように、経腟エコーと細胞を採取する検診をおこないました。結果はまさかの擬陽性検査を受けた10日後、結果を聞きに病院へ向かいました。いつもテンション高めで明るい女医さんから「今回、擬陽性って出ちゃったのよね~」と告げられました。初めて聞く「擬陽性」という言葉にショックを受け、顔がひきつる私に先生は「擬陽性だからってがんって決まったわけじゃないのよ。少しのサンプルじゃわからないから、もっとたくさんの細胞を採取することになると思うわ。はっきりしたほうが安心でしょ? 紹介状書くからね、行ってきて」と励ますような口調で言いました。不正出血があった日から約1カ月後、私は紹介された大学病院へと行きました。産婦人科の待合室には多くの人がいましたが、半分は定期健診を受ける妊婦さんでした。小さい子ども連れの方もいて、幸せそうにおなかに手を当てていました。がんかもしれなくて不安でたまらない私は、子どもの声も妊婦さんの姿も疎ましく感じました。予約時間を大幅に過ぎたころ、名前を呼ばれて医師の元へ。医師からは「採取した細胞を見直しましたが、私も擬陽性だと思います。閉経後の不正出血はがんである可能性が極めて高いので、子宮内膜全面掻爬という手術で検査しましょう」と言われました。そして「これからすぐ入院の手続きはできますか?」と聞かれ、入院の手続きをすることになりました。子宮内膜全面掻爬術とは、子宮内膜の全面をかき出して組織を採取し、顕微鏡で検査する手術です。この手術はがんか内膜増殖症という子宮内膜が厚くなってしまう病気か診断が確定できなかった場合におこなうのだそう。その場で、同年5月16日〜5月18日にかけて2泊3日の入院と手術が決定。引き続き入院手続きのオリエンテーションがあり、さらに血液検査や心電図、胸部X線など手術に向けた検査が次々とおこなわれました。不正出血からすでに1カ月たっており、その間にインターネットでさまざまな情報を読みあさっていたので不安は日に日に募ります。がんを前提とした悪い未来ばかりが頭に浮かんでいました。子宮内膜全面掻爬術の検査結果は5月16日、午前中に入院予定通り5月16日に入院し、まず内診とエコー検査を受けました。午後からは、子宮の入り口を広げる処置をしました。これが大変痛いと、ネットの情報を読んでいたので、痛みに弱い私は恐ろしくてたまりませんでした。「ちょっと痛いよ。すぐ済むからね」と声をかけられ、カーテンの向こうから何か大きめの器具が挿入されました。本当に痛くて、「うっ!」と大きな声が出ました。この器具は手術まで入れっぱなしにしておくとのこと。「ガーゼなどが出てきたら教えてね」と看護婦さんに言われたので、器具以外にガーゼも入っていたようです。その後の痛みはありませんでしたが、器具が入っている違和感がずっと続きました。子宮の入り口を広げる処置の後は静かにベットで過ごし、食事の制限もありませんでした。5月17日、手術当日翌日の手術は、午後1時に開始予定でした。起床時より絶食で何も食べることができませんでした。というのも全身麻酔をかけるので、麻酔中の誤嚥(嘔吐したものが気管や肺に入ること)を防ぐためなのだそう。午前9時から点滴開始。手術30分前に麻酔を効きやすくする筋肉注射を打ちました。10分前に手術室に移動し、心電図と血圧計、鼻に酸素が流れるチューブがつけられました。手術室のベッドに横たわると、鼻のチューブを抜く代わりに酸素マスクがつけられて、静脈麻酔が点滴の横から投与されました。大学病院なので研修生が何人かいて、恥ずかしいなあと思っているうちに記憶がなくなりました。目が覚めると元の病室のベッドの上にいました。その後は術後観察で、体温測定や抗生物質の内服のために看護婦さんがたびたび病室に来てくれました。術後の痛みはあまり感じなかったです。経過に問題はなかったので、晩ご飯は食べることができました。5月18日、朝に退院翌朝、午前9時には退院して電車に乗って帰宅しました。術後の出血も痛みもほとんどなく、退院した翌日からいつものように出勤できました。退院してからも医師の「閉経後の不正出血はがんである可能性が極めて高い」という言葉が、何度も思い出され、その都度泣きたくなりました。しかし、仮にがんであったとしても、子宮を摘出すれば命を落とすことはないだろうと、自分に繰り返し言い聞かせていました。5月31日、結果は…手術から約2週間後、結果を聞くために病院を訪れました。結果がどうなのか緊張する中、いよいよ名前が呼ばれました。こぶしをぎゅっと握って医師の前に座ると、「明らかな悪性所見は認められませんでした」との言葉が。それからエコーで内膜肥厚(ないまくひこう)なし、掻爬した細胞に異型は見つからなかったと説明がありました。その瞬間、「よかった、がんではなかった!」と一気に体の硬直が解けました。診察室を出てからすぐ、夫と子どもたちと会社の上司に電話をかけ、喜びの報告をしました。帰りの電車の中では安心感で頬が緩み、外の景色も前回とは別のもののように見えました。手術にかかった費用は、3割負担で39,796円でした。医療保険に加入していたので、手術の保険金が支払われました。半年後に経過確認のために大学病院の産婦人科の再診を受けました。その後の不正出血の有無を聞かれ、内診とエコーの診察がありました。異常がないようでしたので、これで一連の検査が完結しました。そして最初の病院に検査報告を持って行ってくださいと書類を渡され、やっと病院を後にすることができたのです。最初の女医さんは結果を聞いて、「狂い咲きしちゃったかしらね〜」と冗談っぽく言っていました。その後は毎年自分の誕生月に、必ず子宮がん検診を受けることにしています。実は手術を受けた2年後、また少しですが出血がありました。悪夢の再来かと、会社を途中で抜けて慌てて病院へ。幸いそのときも異常なしでことなきを得ています。なぜ出血するか明確な理由はわかっていません。なのでトイレに行くたびにパンツに血がついていないかチェックしています。まとめ子宮内膜全面掻爬術とは本当におどろおどろしい言葉です。擬陽性と聞いてから、急にがんが身近なものとなり不安な暗い毎日を送っていました。年を取ると病気にかかることが多くなります。実は夫も健康診断で、前立腺がんに関わる数値が高く出て、検査入院することになりました。長生きができてしまう世の中になった今、病気の早期発見で少しでも軽症で済ませ、残りの人生を明るく送りたいものです。※記事の内容は公開当時の情報であり、現在と異なる場合があります。記事の内容は個人の感想です。※本記事の内容は、必ずしもすべての状況にあてはまるとは限りません。必要に応じて医師や専門家に相談するなど、ご自身の責任と判断によって適切なご対応をお願いいたします。監修/駒形依子先生(こまがた医院院長)東京女子医科大学医学部卒業。米沢市立病院入職後、再び東京女子医科大学に戻り、専門医を取得。同大学産婦人科に入局し産婦人科医として働きつつ、性科学を学び、また東京女子医科大学東洋医学研究所で東洋医学を学ぶ。2019年1月に地元山形県米沢市にて、こまがた医院を開業。著者/中村聖子自宅で学研教室を開校していた。海外で働いていたこともある。趣味はゴルフ。
2023年01月11日私の生理周期は安定しており、初潮以来大きく乱れることはありませんでした。しかし、25歳のころ、生理が終わったばかりにもかかわらず、またすぐに生理がきたような出血が見られたのです。不正出血に、「何か病気なのかもしれない」と婦人科へ急ぐと……。 規則正しかった生理周期が突然…25歳ごろのことです。生理が終わったばかりのある日、トイレで出血していることに気がつきました。「不正出血?」と思いましたが、「まぁ、生理も終わったすぐだしこういうこともあるのかな」とこのときは軽い気持ちで考えていた私。 しかし、次の日には生理2日目の経血と同程度の出血が。焦りながらも「たまたまだよね。気にしなくても大丈夫だろう」と自分に言い聞かせていましたが、2、3日後も同じように出血が見られたのです。 もしかして病気かも? 急いで産婦人科へ「おかしい! 何かの病気かもしれない!」と、さすがに心配になった私は、仕事の昼休憩中に、かかりつけの産婦人科へ行くことに。不正出血があることを伝え診察をしてもらいましたが……結果、特に異常は見つからず。 すると、先生からは「疲労やストレスが関係しているかもしれない」と言われたのです。そこで私はハッとしました。実は、数カ月前に昇進して異動になった私は、環境が変わったばかりであるのと、慣れない仕事に手こずっていたため、連日残業が続いていたのです。 気分転換や休息の大切さに気づいた仕事は忙しかったですが、気を張っていたせいか、私自身としてはあまり疲れを感じていませんでした。先生に指摘されて初めて、疲労やストレスが溜まっていることに気がついたのです。自分が気がつかない間に、体は悲鳴を上げていたのかもしれません。 先生と相談し、治療として低用量ピルを処方してもらうことになりました。それと同時に、先生からの休息を意識的にとったり、ストレスを溜めないよう好きなことをしてリフレッシュしたりするようすすめられました。 その後、処方された低用量ピルのおかげで不正出血もなくなり、生理の周期は元に戻りました。また、先生のアドバイスのもと休息をしっかりとり、自分の好きなことに没頭する時間をつくるようにしたおかげか、それ以来、生理周期は安定しています。1カ月の間に何度も出血したときはとても不安でしたが、病院へ行ったことで、結果的に自分の体のことを考えるいいきっかけにもなったと思っています。 著者/高埜 紫作画/おみきさん監修/助産師 REIKO ムーンカレンダー編集室では、女性の体を知って、毎月をもっとラクに快適に、女性の一生をサポートする記事を配信しています。すべての女性の毎日がもっとラクに楽しくなりますように!
2022年11月17日6年の交際を経て結婚。入籍から3カ月後、妊娠が判明! しかしその翌朝、大量に出血し流産してしまいました。初めての子育てに奔走して、すぐに2人目を考えられなかったりほさんでしたが、子育てが落ち着いてきた、長男ハルくんが2歳半のころ。 生理がこないため、検査薬を試したところ結果は陽性!しかし、新居へ引っ越しする日が迫っていたこともあり、妊娠を喜びつつ細心の注意を払って作業を進めるりほさん夫婦。無事に新居へ移り、生まれてくる赤ちゃんを含めた、4人家族の暮らしを想像していましたが…… 12週の壁 ※りほさんが前回流産したのは、妊娠8〜9週のときでした。一般的には、妊娠12週までの早期流産の確率は10〜15%と言われています。 検診→健診 ※妊娠12週〜22週未満の後期流産は1〜2%と言われています。 妊婦健診を受け、胎嚢を確認できてホッとするりほさん。前回の流産の経験がどうしても頭をよぎり、不安になるものの、「そう何度も起こらない、大丈夫、きっと大丈夫」と自分に言い聞かせます。 妊娠8週目を過ぎたころからつわりが始まり、2回目の妊婦健診では無事に心拍も確認できました。 さらに食べづわりが始まり、唯一食べられるコンビニの冷やし中華を1日かけて食べて過ごしていました。 そして妊娠9週目を過ぎたころ。トイレに行くと少量の出血が! 念のために病院へ連絡すると、「生理のときのような出血や、痛みが出てきたらまたご連絡ください」と、様子を見るように言われました。 一般的には流産の8割が妊娠12週未満に起こるため、12週の壁を越えれば流産の可能性が低くなると言われています。 「つわりがあるのは赤ちゃんが元気な証拠きっとこの子は大丈夫」そう思っていたりほさんでしたが、願いとは裏腹に、ごく少量の出血は5日間止まることはありませんでした……。 次回、誰か助けて! 多量の鮮血が出て、血の気が引いて……!? 監修者:医師 三鷹レディースクリニック院長 天神尚子 先生日本医科大学産婦人科入局後、派遣病院を経て、米国ローレンスリバモア国立研究所留学。その後、日本医科大学付属病院講師となり、平成7年5月から三楽病院勤務。日本医科大学付属病院客員講師、三楽病院産婦人科科長を務めた後、退職。2004年2月2日より、三鷹レディースクリニックを開業。著者:マンガ家・イラストレーター 上枝りほ2014年生まれの男の子、2018年生まれの女の子のママ。2児の妊娠・出産までの軌跡を綴った短期連載「きみがママにくれたもの。」を公開している。
2022年11月05日私は35歳を過ぎたころから、原因不明の不正出血に悩まされるようになりました。生理と関係のないタイミングで発生する微量の出血、原因がわからない症状に日々不安は募るばかり……。しかし、そのころ再開した不妊治療の中で、1つの原因へとたどり着くことになりました。★関連記事:「月に2回生理が来ることも」子宮内膜症と更年期と思われる症状が重なり、症状緩和のためにしたことは排卵時出血と思いきや…30代も後半になったある日、トイレに入ると、ちょっとした違和感に気付きました。なぜかトイレットペーパーに、うっすらとしたピンク色の血液がついていたのです。このときまで出血といえば生理に関することと思っていたため、「きっと生理前の排卵期出血だろう」と、あまり気にも留めず、トイレを後にしました。しかし、この日に不正出血が起こって以降、度々トイレットペーパーにうっすらとしたピンク色の血液が残るようになったのです。初めは「タイミングが一定なら、排卵期出血や生理の初日だろう」と思い、記録を続けていましたが、そこに規則性はありませんでした。となると、思い当たる原因はなく、発生時期も頻度もバラバラ……。私は次第に、不安を抱えるようになりました。ちょうどそんなとき、これまで休んでいた不妊治療を再開し婦人科に通院することにしました。不妊治療のこと、そして不正出血のことも相談すると、医師はすぐに内診をおこなってくれました。「これでやっと原因がわかる」と、安心したのもつかの間……。「内診で見える範囲に問題はない」と医師から告げられました。むしろ、子宮はきれいで心配する必要なしとのこと。すると、ここまで続いている不正出血の原因は一体何なのか、気になるばかりです。子宮鏡検査で原因が判明その後もしばらく不正出血が続いたまま、私は不妊治療を続けていきました。しかし、なかなか妊娠には至らず、体外受精へとステップアップすることになったのです。人工授精と比べて、高度な治療が必要な体外受精。医師からは、受精卵を子宮へと移植する前に、念のため子宮環境を詳しく調べる子宮鏡検査をおこなうようすすめられました。子宮鏡検査とは、胃カメラのように細いカメラを子宮の中に入れて、内部を直接観察するとのこと。医師によれば、これまでの超音波検査による内診などではわからない症状も、この子宮鏡検査で見つかることがあるというのです。こうしてすすめられた通りに子宮鏡検査をおこなったところ、子宮の中にイボのような盛り上がっている場所があることがわかりました。それは「子宮内膜ポリープ」というものだそう。検査を終えると、「以前から相談を受けていた不正出血も、子宮内膜ポリープに関係している可能性が高い」という見解が示されたのです。無麻酔の日帰り手術でポリープを切除医師によると、子宮内膜ポリープは不妊治療においても着床の妨げになる可能性が高いとのこと。手術をすすめられ、私はポリープを切除することに決めました。「体内のポリープを除去する手術なのだから、大掛かりになるのだろう」と、どうやって仕事の休みを取ろうかと思案していたところ、なんと日帰りで対応しているクリニックがあると教えられました。仕事の調整をせずに済むので私はすぐに紹介状を書いてもらうと、2日後にはそのクリニックへと向かいました。再び子宮鏡検査がおこなわれると、やはり子宮内にはポリープが1つあるとのこと。そこで、医師からは手術をおこなうための具体的な説明を受けました。聞いていたように日帰りで手術をおこなうこと。そして当日の手術は無麻酔でおこなうとのこと……。日帰りという魅力につられてやってきた私に、無麻酔での手術という衝撃的事実がつきつけられた瞬間でした。私が行った婦人科クリニックでは子宮用の細い内視鏡を使用することで、無麻酔での手術を可能にしていました。正直、痛みに対する不安はありましたが、結局手術を受けることに決めました。覚悟を決めていたつもりでしたが、緊張と不安はぬぐい切れず、手術前に心拍数は上がり続ける一方。あまりの上がり具合に、一時は医師から中止を提案されたほどでした。手術がスタートしてしまえば痛みは耐えられないものでなく、20分ほどで手術は終わりました。当初は5分ほどで終わると伝えられていた手術でしたが、どうやら手術日までにポリープが増えており、時間が延びたようでした。この日を境に、不正出血はぴたりと止まり、不妊治療で妊娠することができました。現在は出産を終え、すでに生理は再開していますが、今でもあのときのような不正出血はありません。そう考えると、やはり子宮内膜ポリープが不正出血に影響していたのだろうと感じています。まとめ不妊治療をしていため超音波検査は度々おこなっていましたが、子宮鏡検査をするまでは子宮内膜ポリープの指摘を受けたことはありませんでした。しかし、今後不正出血があったときには、私はまず子宮内膜ポリープを疑うでしょう。手術日までに子宮内膜ポリープが増えていたため、これからも安心とは言いきれませんが、うまく自分の体と付き合っていこうと思います。※記事の内容は公開当時の情報であり、現在と異なる場合があります。記事の内容は個人の感想です。※本記事の内容は、必ずしもすべての状況にあてはまるとは限りません。必要に応じて医師や専門家に相談するなど、ご自身の責任と判断によって適切なご対応をお願いいたします。監修/駒形依子先生(こまがた医院院長)東京女子医科大学医学部卒業。米沢市立病院入職後、再び東京女子医科大学に戻り、専門医を取得。同大学産婦人科に入局し産婦人科医として働きつつ、性科学を学び、また東京女子医科大学東洋医学研究所で東洋医学を学ぶ。2019年1月に地元山形県米沢市にて、こまがた医院を開業。著者/さとうのりこ(35歳)産後のからだの変化に驚愕しながら、日々どうにかしようと奮闘する1児の母。体験談をはじめ、幅広い記事を執筆しています。
2022年10月18日以前からひどい生理痛やPMS(月経前症候群)の症状に悩まされていた、ぴおっぷさん。本作は、ぴおっぷさんが低用量ピルの服用を始めるきっかけとなった大事件や、低用量ピルを処方されてから現在までの体験を描いた、エッセイ漫画です。【前回のあらすじ】生理痛を改善するため、婦人科を受診し、超低用量ピルを服用することになったぴおっぷさん。ピルを飲み始めてから数カ月が経つと次第にピルの効果が現れ、生理痛は以前よりもかなりマシになりました。ところが、休薬期間(出血がある期間)を経てピルの服用を再開しても、一向に出血が止まりません。不安になったぴおっぷさんは、婦人科で相談。すると、医師に「出血を止めるため、他の種類のピルを処方しますね」と提案され……。 2種類のピルを処方され… ※現在のピル=超低用量ピル。ピルの中では最もエストロゲン(卵胞ホルモン:子宮内膜を厚くする働きをもつ)の含有量が少なく、子宮内膜を薄く保つ作用がある。そのため、薄くなった子宮内膜がはがれやすく、不正出血が出やすい。※2番目のピル=中用量ピル。超低用量ピル・低用量ピルと比べて、エストロゲンの含有量が多いため、短期間で子宮内膜を厚くさせ、体を黄体期(生理前の状態)にさせる効力が期待できる。そのため、生理をリセットする能力にすぐれている。※3番目のピル=低用量ピル。超低用量ピルよりエストロゲンが多く含まれており、超低用量ピルよりも子宮内膜を厚くさせる効果が期待でき、不正出血が起こりにくい。 1カ月以上続く不正出血を止めるため、2種類のピルを服用することになっぴおっぷさん。まずは中用量ピルで生理を起こして生理周期をリセットし、生理がきたら低用量ピルを飲むことになりました。 中用量ピルの効果で不正出血は無事に止まり、ホッとしたぴおっぷさん。しかし、中用量ピルを飲み終えるとすぐに生理がきて、またもや出血に悩まされることになったのでした。 ちなみに、このとき、ぴおっぷさんは「こういうピルのトラブルってよくあることなのかな? 他の人も私みたいにピルの種類を変えたりするのかな?」と、疑問に思ったそうです。ピルユーザーの方の体験談を聞いてみたいですね。 医療監修/天神尚子先生(三鷹レディースクリニック 院長) ※この漫画は実話に基づいた体験談であり、ベビーカレンダー編集部を通して、婦人科医の監修を受けた記事です。ただし、すべての方が当てはまるとは限りません。必要に応じて医師や専門家に相談するなど、ご自身の責任と判断によって適切なご対応をお願いいたします。 ぴおっぷさんのマンガは、このほかにもInstagramで更新されています。ぜひチェックしてみてくださいね♪ ムーンカレンダー編集室では、女性の体を知って、毎月をもっとラクに快適に、女性の一生をサポートする記事を配信しています。すべての女性の毎日がもっとラクに楽しくなりますように! 著者:マンガ家・イラストレーター ぴおっぷ手書きPOPライター・ぴおっぷ。20代フリーランスの主婦。Instagramとブログでエッセイ漫画を描いています。手書きPOPに関する情報も発信しています。
2022年09月18日以前からひどい生理痛やPMS(月経前症候群)の症状に悩まされていた、ぴおっぷさん。本作は、ぴおっぷさんが低用量ピルの服用を始めるきっかけとなった大事件や、低用量ピルを処方されてから現在までの体験を描いた、エッセイ漫画です。【前回のあらすじ】生理痛がひどすぎるあまり、自宅で倒れてしまったぴおっぷさん。それをきっかけに婦人科を受診したぴおっぷさんは、超低用量ピルの服用を開始することに。そして、ピルの服用を始めて数カ月が経過。以前と比べると生理痛がかなり改善され、ピルの効果をようやく実感できたぴおっぷさん。しかし……。 出血が1カ月も止まらない! やっと快適な生活を手に入れたと喜んでいたぴおっぷさんでしたが、休薬期間(出血がある期間)を経てピルの服用を再開しても、なぜか少量の出血が続いていました。しばらく様子を見たのですが、1カ月経っても出血が続いたため、不安になったぴおっぷさんは婦人科へ相談。 すると、医師から「出血を止めるために他の種類のピルを処方しますね」と言われました。 実は、ぴおっぷさんが飲んでいた「超低用量ピル」は、子宮内膜を薄く保つという働きがあるため、子宮内膜がはがれやすく不正出血が起こりやすいという特徴があります。そのため、婦人科では最初に超低用量ピルを処方しても、不正出血が原因で別の種類のピルに変更することもあるのだそうです。 監修/助産師 REIKO ぴおっぷさんのマンガは、このほかにもInstagramで更新されています。ぜひチェックしてみてくださいね♪ ムーンカレンダー編集室では、女性の体を知って、毎月をもっとラクに快適に、女性の一生をサポートする記事を配信しています。すべての女性の毎日がもっとラクに楽しくなりますように! 著者:マンガ家・イラストレーター ぴおっぷ手書きPOPライター・ぴおっぷ。20代フリーランスの主婦。Instagramとブログでエッセイ漫画を描いています。手書きPOPに関する情報も発信しています。
2022年09月16日キャッシュレス決済の普及が進み、支払いや引き落としでクレジットカードを頻繁に使う人も多いが、いっぽうで不正使用のトラブルが後を絶たない。今年6月に日本クレジット協会が公表した’21年のクレジットカード不正利用被害額の合計額は330億円(千万単位は四捨五入)で過去最高を更新。今年は400億円を上回ることも予想されるという。「最近の詐欺被害で増えているのは、数百円~1千円程度という、本人が気づきにくい額を毎月不正利用するという手口です」そう指摘するのは、オールアバウト「クレジットカード」ガイドの松岡賢治さんだ。「高額な引き落としであれば、本人が気づいたり、カード会社から通知があるなどして不正利用の発覚につながりますが、コンビニでの買い物やランチ1回分程度の金額だと、明細をよくチェックしない人などは見過ごしてしまいがちなのです」(松岡さん・以下同)その少額が積み重なると、被害額は数万円におよんでしまう。「被害の大半は、カードの番号と有効期限、セキュリティコードの3つの重要な情報が盗まれてしまう『番号盗用』によるものです。盗んだ側が本人になりすましてカードを利用し、代金が後日請求される手口です。この番号盗用で今、最も行われているのが『フィッシング詐欺』です」偽のサイトなどに誘導して個人情報を入力させる「フィッシング詐欺」の手口は年々巧妙になり、フィッシング対策協議会によると、今年7月には過去最多の10万7千948件もの報告があったという。「クレジットカード会社などを装ったメールやSMS(ショートメッセージ)で、『支払いに問題が生じています』などと呼びかけ、掲載しているURLに誘導します。そこに情報を入力する項目が出てきて、カード番号などを入れてしまうと、それから定期的に引き落としされてしまうのです。偽サイトは本物のサイトの画面をコピーしているので、見分けがつきにくいものも多いです」過去に支払いが滞っていたことなど、身に覚えがあるとついURLをクリックしてしまう。詐欺師たちはそこに付け込んでくる。万一不正使用に気がついたら、カードの裏面に記載されているカード会社のサポートデスクに連絡して、すぐに利用を停止し、カード再発行の手続きをしよう。「カードを第三者に不正使用されても、その金額は補償の対象になりますが、カード会社への届け出が、不正使用分の引き落とし日から60日を過ぎてしまうと補償が適用されなくなるので気をつけましょう」詐欺に遭わないためには、怪しいメールを決して開かないこと。誤ってクリックした場合でも、絶対に個人情報は入力しないように。「また、カードの利用明細はオンラインでこまめにチェックし、不審な履歴がないか確認しましょう」キャッシュレスでの支払いも、自分の目で確かめることが大切だ。
2022年09月15日中医学士で漢方薬剤師の大久保愛先生によると、暑さにカラダが慣れていない今の時期は、カラダのだるさや月経異常などが起きやすいのだそう。そこで、愛先生がそれら女性特有の不調対策を教えてくれます!最近カラダがだるく、月経絡みの不調が悪化していませんか?【カラダとメンタル整えます愛先生の今週食べるとよい食材!】vol. 166今年も夏至が過ぎ、太陽が真夏の位置へと移動したことによって、夏らしい日差しや気温を体感するようになってきましたね。暑さをしのぐためにエアコンに頼る時間が増え始めているのではないでしょうか。この蒸し暑さによって、早くも夏バテのようなダルさや疲労感を感じることもあるかもしれません。漢方ではこのバテやすいタイプを『脾気虚』といいます。その特徴としてよくある症状は、月経がダラダラと長引きやすかったり、排卵出血があったり、月経中貧血になりやすかったり、あざができやすかったり、傷の治りが悪かったり、胃腸が弱かったり、筋肉が少なかったり、代謝が低く疲れやすかったり、冷えやすかったりというものがあります。そのため、バテやすい今の時期、これらの不調は悪化していきます。ということで、暑さを強く感じやすくバテがちな今週は、月経にまつわる不調の対策となる食薬習慣を紹介していきます。今週は、月経にまつわる不調のための食薬習慣最近、不正出血があったり、月経がダラダラと続いてしまったり、月経中に強いだるさを感じたりと今までとちょっと違う症状がでてきてはいないでしょうか。これを漢方では『脾気虚』といいますが、『脾気』の働きの1つとして『固摂』といって出血のコントロールがあります。そのため、『脾気』が不足している『脾気虚』の人は、月経の出血が長引いたり、排卵出血など不正出血が起こりやすかったりすることがあります。その改善のための食薬としては、胃腸に負担をかけずに『脾気』を補給できる食材をとりいれることが必要になります。また、ホルモンの乱れを整えるためには生殖機能に関わる『腎』の働きの強化も同時に必要となります。そこで、今週は『脾気』を補いながらも『腎』をサポートする食薬習慣を紹介します。食べるとよい食材・メニューは【ソラマメのペペロンチーノ風炒め】です。食薬ごはん【今週食べるとよい食材・メニュー:ささみとソラマメのペペロンチーノ風炒め】作り方は、ささみとソラマメをニンニクと鷹の爪と一緒にオリーブオイルで炒めて塩で味を整えるだけ。【ソラマメ】ソラマメにはビタミンB群が豊富で、「気」を補う力が強いため代謝を上げたい人におすすめ。また、若返りに働くビタミンB3の一種NMNもわずかですが含まれ『補腎』にも役立ちます。さらに、鉄、カルシウムなどのミネラル、タンパク質、食物繊維、そして薄皮に抗酸化に役立つポリフェノールも含まれています。【ささみ】筋トレの味方といえばささみですが、筋力をつけたり、代謝を上げるために必要なタンパク質が多く、低脂質、低カロリー、ビタミンA、ビタミンB群、ビタミンC、ビタミンK、ミネラルも豊富です。『気』を補う代表的な食材です。暑い夏に不調を感じたら、冷たいものをたくさん食べて一時的な快適さを求めるのではなく、今の体に必要な食べ物を考え、長期的な改善策を立てましょうね。ほかにも心と体を強くするレシピは、『不調がどんどん消えてゆく食薬ごはん便利帖』(世界文化社)で紹介しています。もっと詳しく知りたい方はぜひご覧ください。※食薬とは…漢方医学で人は自然の一部であり、自然の変化は体調に影響を与えると考えられています。気温や湿度、気圧の変化だけではなく、太陽や月の動きまでもが体に影響を与えています。学生の頃、太陽暦や太陰暦を学んだことを覚えていませんか?一月の日数や季節などは太陽や月の動きから決められていたことはご存知のかたは多いと思います。月や太陽は、地球との位置により引力が変わり、地球では潮の満ち引きが起こります。地球の約七割が水分と言われていますが、同様に人の体も約七割が水分と言われています。そう考えると、人間も月や太陽の影響を受けることは想像しやすいことだと思います。中国最古の医学書である皇帝内経(こうていだいけい)にも、月が体調に影響を与えることは記されています。つまり、気温、湿度、気圧、太陽、月の変化とさまざまなものを指標にすることにより、より正確に体調管理をすることができます。この体調管理に食事内容を役立てることを『食薬』と呼びます。Information大久保 愛 先生漢方薬剤師、国際中医師、国際中医美容師、漢方カウンセラー。アイカ製薬株式会社代表取締役。秋田県出身。昭和大学薬学部生薬学・植物薬品化学研究室卒業。秋田の豊かな自然の中で、薬草や山菜を採りながら暮らす幼少期を過ごし、漢方や食に興味を持つ。薬剤師になり、北京中医薬大学で漢方・薬膳・東洋の美容などを学び、日本人で初めて国際中医美容師資格を取得。漢方薬局、調剤薬局、エステなどの経営を経て、漢方・薬膳をはじめとした医療と美容の専門家として活躍。おうちで食薬を手軽に楽しめる「あいかこまち」を開発。漢方カウンセラーとして、年間2000人以上の悩みに応えてきた実績を持つ。著書『1週間に1つずつ心がバテない食薬習慣(ディスカヴァー・トゥエンティワン)』は発売一ヶ月で七万部突破。『心と体が強くなる!食薬ごはん(宝島社)』、『女性の「なんとなく不調」に効く食薬事典(KADOKAWA)』、近著に「不調がどんどん消えてゆく食薬ごはん便利帖(世界文化社)」がある。公式LINEアカウント@aika『1週間に一つずつ心がバテない食薬習慣』(ディスカヴァー)。『女性の「なんとなく不調」に効く食薬事典』(KADOKAWA)体質改善したい人、PMS、更年期など女性特有の悩みを抱える人へ。漢方×栄養学×腸活を使った「食薬」を“五感”を刺激しつつ楽しく取り入れられる。自分の不調や基礎体温から自分の悩みを検索して、自分にあった今食べるべき食薬がわかる。55の不調解消メソッドを大公開。©Poike/Gettyimages©PixelsEffect/Gettyimages©Dimitri Otis/Gettyimages文・大久保愛
2022年06月26日私は生理が始まったときから毎月きちんと規則正しく生理がきていて、7日ぴったりで終わるという、生理不順とは無関係な周期をしていました。しかし、ある生理期間中、普段なら終わる7日目以降も茶色い血が混じったようなおりものが止まらなくて……。 いつもと違う!? 7日で終わるはずが…ある生理の終わりのころです。いつもだったら7日ぴったりで生理が終わるはずなのに、茶色の血混じりのようなおりものが2~3日もたっても続き、なかなか止まりませんでした。 「ストレス? 疲れ?」と、フルタイムで働きながら育児と家事もこなしていたので、体調が悪いのかもしれないとしばらく様子を見ることにしました。 しかし10日たっても茶色のおりものは止まらず、さすがに「これはまずい!!」と思った私は、不安ながらも勇気を出して婦人科に行くことに。 不正出血の原因とは?ドキドキしながら婦人科に行き、エコー検査を受けたところ、右側の卵巣が腫れているとの診断でした。しかし受診したのが個人病院で「大きな病院でMRI検査をして詳しく調べないと卵巣が腫れた原因がわからない」と言われ、総合病院への紹介状を渡された私。 「大きな病気だったらどうしよう……」と、不安で胸がいっぱいになりながら紹介された病院へ行き、約1時間のMRI検査を受けました。 その結果、チョコレート嚢胞だということがわかりました。ガン化はしておらず、大きさも正常範囲とのことで様子を見ていくことに。今すぐにどうこうなるということではなかったので、ひとまず安心しました。 あとあと考えてみると…病院を受診したあと、「何で気づかなかったんだろう……。何か症状とかなかったのかな?」と考えてみました。ハッと思い出したことは、不正出血があった2~3年ほど前から経血量が急激に多くなることがあったこと。 私は生理の1~2日目に、多い日用のタンポンと多い日用のナプキンを併用していたのですが、2~3カ月に1回くらいの割合でタンポンをしているのに2時間ほどでナプキンまで真っ赤に染めるほどの出血を起こすことがあったことを思い出しました。今考えると、それが予兆だったのかもしれません。 いつも規則正しく生理がきていて、不順でなければ健康だと思っていたのに本当に思いもよらないことでした。でも、よく考えれば小さな予兆や変化は何年も前から起こっていたのだなと感じます。 これからは少しの変化でも気になることがあれば病院を受診するという選択肢を持とうと思います。 著者/ゆちみこ監修/助産師 REIKO ムーンカレンダー編集室では、女性の体を知って、毎月をもっとラクに快適に、女性の一生をサポートする記事を配信しています。すべての女性の毎日がもっとラクに楽しくなりますように! イラスト制作者:マンガ家・イラストレーター ちゃこ漫画のお仕事をしています。インスタグラムでグルメ備忘録を更新中。
2022年06月16日oriko(@HideOriko)さんの夫は10年前、くも膜下出血を発症しました。後遺症により、夫は身体を動かすことができず、気管を切り開いたために声を出すこともできません。コミュニケーションを取ることが難しくなったのです。しかし、10年もの間、懸命なリハビリを続けた結果、夫は文字を書けるようにまで回復。orikoさんは、朝に夫が紙に書いてくれたひと言を見て、涙を流しました。くも膜下出血の重い後遺症で自分で身体を動かせない気管切開で声も出せない意思伝達装置も上手く使えなくてなかなか詳細なコミュニケーションがとれない夫が10年リハビリ頑張って少し動かせるようになった左手で今朝書いてくれた一言。朝から号泣した pic.twitter.com/wKN5jTiyFx — ori旧垢@新垢開設しました (@ori_oekaki) January 5, 2022 夫が紙に書いたのは、「幸せ」のひと言。夫は、発症から10年間、orikoさんに支えられて暮らしていることに幸せと感謝を感じ、紙に書いて伝えたのでしょう。orikoさんは、夫が書いた言葉を見て、「なかなか言葉を伝えることが難しい夫がこんな言葉を書いてくれるなんて…。こんな夫と夫婦になれて本当に幸せです」と振り返っています。2022年6月現在、orikoさんの夫は、笑顔を浮かべることができるようになりました。夫は、orikoさんと前を向きながら、今後も幸せに暮らしていくはずです。くも膜下出血という重い病気に立ち向かい、多くの困難を乗り越えてきたのですから。[文・構成/grape編集部]
2022年06月14日不妊治療の末、妊娠した鳥野とりこさん。腹痛や出血があり、入院することになりました。ある日、すごい血の塊が出たため医師が診察すると、血腫が消えていることがわかりました。早産の確率が下がりホッとした鳥野さん。おなかの張りはあるものの、出血や腹痛も治まってきました。ようやく、MFICUから一般病棟へ移ることに。そして出血などが治まってホッとしたのもつかの間、今度は別の不安に襲われる事態に……! やっと出血が治まったと思ったら… 血腫が消えて出血や腹痛が治まった鳥野さん。しかしつわりはあったため、一般病棟(大部屋)への移動はきついものでした。 そして妊娠25週、26週の健診で、羊水が減っていることがわかります。やっと血腫が排出されて腹痛が治まったと思ったら今度は羊水の減少。 鳥野さんはまた不安になりました……。 対処法があるわけではなく、ひたすら安静に過ごす毎日。 すると、26週5日目、事態は急展開します。 朝、トイレへ行くとナプキンにかなりの水分が含まれていたのです! 「まさか破水?」「羊水だったらどうしよう……」 ナースコールをすると、羊水反応検査をするために看護師さんがナプキンを預かってくれました。 ◇◇◇ 助産師さん曰く、正常な破水は子宮口全開大ごろに起こりますが、陣痛開始後、子宮口全開大になる前に起こることもあれば、陣痛開始前に起こることもあるそうです。そのため、もし羊水が流れたような感じがしたときは、自分で破水かどうか判断するのは難しいので、かかりつけの産院に診てもらうことが大切なのだそうです。 監修/助産師REIKO 著者:マンガ家・イラストレーター 鳥野とりこ
2022年05月22日重い生理痛などは経験したこともなく過ごしてきましたが、40代に入ってから経血量が増えて日数も長くなり、ひと月の半分が体調不良なんてこともありました。何かの病気?と婦人科に行っても特に問題はなし……。体調不良が改善せずに悪化してしまった話をお伝えします。40代になって重い生理痛に悩まされる40代になると早い人は更年期の症状が出てきてもおかしくないと聞いていたので、時々体調がすぐれないことがあると「体調不良は更年期のせいかな? 仕方がないかな?」と諦めるようになりました。実際に40代になってから、生理が重い・量が多い・長引くなどの症状が目立つようになり、出血がひどく動けないということも度々ありました。大量出血は長くても1~2日で、病院へ行こうかな? と思いながらも出血のひどいときに病院に行くのは嫌だなという気持ちが強く、実際に行こうかと思ったときには落ち着いていることがほとんどなので、病院へ行くチャンスがありませんでした。そして「更年期はもっとひどいはず」というイメージもあったので、この程度で行くのは恥ずかしいと思っていました。不正出血か!?大量出血で病院に相談する2年前、42歳のときに腎盂腎炎になったことがあり、薬を服用していた時期に生理が重なって初日から出血が多く、このときはいつもと違うなと思いました。生理というより出血というほうが合っている感じで、夜用の一番サイズが大きいナプキンを1時間で取り換えなくてはいけないほど。このまま出血が治まらなかったらどうしよう……という不安があったので婦人科に相談しましたが、「腎盂腎炎の治療中ということもあって、出血量が多いのかもしれない」ということで、しばらく様子見となりました。実際、病院に相談した翌日には量が少なくなり、いつもより長い生理ではありましたが、落ち着いていきました。そして腎盂腎炎の治療後はいつもと変わらぬ生理に戻ったため、薬が関係していたのかもしれないと思いました。連日の大量出血でトイレで貧血に!そして今年、顔がまひして歪んでしまう三叉神経痛(顔面神経痛)の症状があって薬を飲んで通院をしているときに生理が始まり、今回も量が増えてきました。薬局でもらった薬の説明書に薬の副作用で月経過多・生理不順も起きると書いてあったので、それなのかもしれないと思い、まずは薬局で薬の副作用について相談しました。薬剤師の方が言うには「その可能性はあるかもしれないですが、あまりにひどい場合には婦人科に行ってください」とのことでした。顔面神経痛の治療薬は、病院での投与と錠剤の服用の併用で、病院で投与されたあとは副作用のせいなのか、体全体がだるく動くことができなくなります。いつもは数時間でその不調も治まるのでその日も帰宅して横になっていましたが、おなかが痛くなってきたためトイレに入ったら、その瞬間に目の前が真っ暗になりました。トイレにどのくらいいたのかわかりませんが、家族に起こされて目を覚ましました。血の気が引いているような感じで、気持ちが悪く、嘔吐と腹痛の繰り返しです。クラクラした頭で、いつもとは違うと感じましたが、動くことすらつらいため、その日は病院に行くことができませんでした。翌朝、病院へ行き、薬の量を減らしてもらうことにしました。薬の量を減らしたことで、病院での投与後の不調もなくなり、その後は貧血で倒れたときのような不調を感じることなく生理も終わり、顔面神経痛の副作用と生理の量についての因果関係は結局わからずじまいでした。まとめ私の生理中の大量出血は、薬を服用しているときがほとんどで、後日婦人科で検査をした結果、更年期の症状や子宮などの問題とは関係ありませんでした。生理不順などの症状は、病院に行くのが恥ずかしいので行かないとか、タイミングがわからずに適切な治療を受けることができないことが多いようです。事実、私も一番ひどい状態のときは受診ができませんでした。副作用などの疑いがあるのか、あるいはそれ以外なのかは自己判断をせずに通院中の病院にまずは相談をして判断を仰ぐことで不安を解消するようにしています。最近は副作用・副反応などの話題が多かったので、今回は体調不良をすぐに病院で相談できたのがよかったと思っています。※記事の内容は公開当時の情報であり、現在と異なる場合があります。記事の内容は個人の感想です。※本記事の内容は、必ずしもすべての状況にあてはまるとは限りません。必要に応じて医師や専門家に相談するなど、ご自身の責任と判断によって適切なご対応をお願いいたします。監修/駒形依子先生(こまがた医院院長)★関連記事:「いつ来るのかわからない!」突然の大量出血、閉経前に起きた生理トラブルとは【体験談】★関連記事:【40代の生理】40代なのに生理で大量出血!閉経が近いはずなのになぜ?★関連記事:「ストレスで生理不順に…?」つらい体調不良と甲状腺機能の低下により生活を見直し【体験談】著者/サトミオリ(45歳)小学生男子2人に振り回されながら毎日大騒ぎの育児。子どもたちに振り回されているせいか、年齢のせいなのか、次々と体の不調が出てきている。一つずつ完治をさせながらも、年になったなぁと凹んだりしていている。
2022年01月10日■前回のあらすじ妊娠したことで、子宮筋腫が発覚。不正出血もこれが原因なのでは、と思うのでした。そして第3子を出産後、筋腫はなくなったと医師から聞いていたのに、再び不正出血が…。■また筋腫なの? 別の原因が?三女が2歳になっていたころ、赤ちゃん時代の怒涛の子育ても少し落ち着いたと思ったらまた出血…。しかし、出産した産婦人科に電話したものの予約が取れませんでした。「仕方ない。他に近くに病院、あったかな…?」と調べると家の近くに婦人科が…! すぐにそこの婦人科を受診することにしました。子どもとともに行ったクリニックは、新しくできたばかりのクリニックのようで内装もきれいで待合室には私たちだけしかいませんでした。簡単な問診を書き終えるとそれからすぐに呼ばれ、「ちょっと待っててね」と小学生の次女と2歳の三女に伝え診察室に入りました。先生は、30代の比較的若い先生でした。診察台に座り、内診をすると…■その場で手術を決意! でも予想外の展開が…!えぇ~? サクッとって…!考えてみれば、私にはまだ2歳の娘を一人にする時間はない。夫も長期出張中。でも今なら小学生の次女についてきてもらっている…! 時間もかからないと言っているしな…。一瞬の間でいろいろなことを考え、その日に手術をすることにしました。この後、この場で手術したことを後悔することも知らずに…。手術といっても手術室で麻酔をかけて…といった大掛かりなものではなく、妊娠の定期検診をするように診察台で行われました。切除すると聞いて怖かったけれど、想像していたより痛くありませんでした。その後「ほとんどが良性のものだけど、まれに悪性の場合があるから病理検査するね」と言われ…(のちに良性結果が出ました)、手術自体は15分程度で終了。見せられたポリープの大きさは親指の長さほど。また、この病院では子宮筋腫があるとは言われず、ポリープと診断されました。実際に、子宮頸管に子宮筋腫ができるケースは少ないらしく、先生もポリープがあると診断されたのだと思います。よかった、よかった! これでもう出血することはない!と晴ればれとした気分で帰宅しました。次回に続く「子宮筋腫に何年も悩まされた話」(全7話)は7時更新!本記事はあくまで筆者の体験談であり、症状を説明したり、医学的・科学的な根拠を保証したりするものではありません。気になる症状がある場合は医師にご相談ください。
2021年12月19日■前回のあらすじ医師から「黄体機能不全」と診断された私。治療する術もなく、その後5年ほど症状は変わらぬまま。しかしあるとき、それまでとは違う体調不良の日が続き…。■これってもしかして…?仕事の帰りに、ドラッグストアに立ち寄りました。妊娠検査薬。これを使ったのは、もう9年前のこと。「妊娠なんてね… まさか…」という気持ちと、「でもやっぱりこの状態はおかしいよね…」という気持ちで少しドキドキしながら妊娠検査薬を使うと…。妊娠なんて何年も前のこと。年齢的にも体力的にも昔と全然違う。しかし、妊娠は素直に嬉しく、もちろん「出産する」と夫婦で決めましたが、嬉しさの反面、不安もありました。その数日後。今まで妊娠中に出血をしたことがなかった私は一気に不安になり、すぐに産婦人科へ電話をし病院へ向かいました。産婦人科にはたくさんの妊婦さんが待合室で待っていて、私が診察できたのは産婦人科に着いてから2時間後ぐらいたった後でした。診察してもらうと…「妊娠していますね。出血がまだ続くようならまた来てください。それとね…」■不正出血の原因はほかにあった?何年もモヤモヤしていた不正出血…「筋腫のできている部位によっては、月経以外に出血する」と検索していた時に見た気がする…。ずっと黄体機能不全だと思っていたけど出血の原因には、筋腫も絡んでいたのではないのかな…?その後の妊娠の経過は至って良好で、妊娠初期につわりがあったものの中期にはおさまり、仕事も臨月近くまで続けることができました。幸いにも筋腫が大きくなることがなく、無事出産。しかしそれから2年後のこと。生理が再開してしばらくして…再び生理ではないのに出血が…!どういう事だろう…、また黄体機能不全? それとも筋腫かな…? どちらにせよ、また出血が続くあの日々がまた続くのは、イヤだな…。筋腫は出産したときに取れたはずなのに…、何が原因なのだろう?次回に続く「子宮筋腫に何年も悩まされた話」(全7話)は7時更新!本記事はあくまで筆者の体験談であり、症状を説明したり、医学的・科学的な根拠を保証したりするものではありません。気になる症状がある場合は医師にご相談ください。
2021年12月18日今回は、数年前から不正出血に悩んでいた私の体験談です。■数年間悩んでいた不正出血、ついに病院に行くことに…30歳頃からでしょうか。この頃から、人知れずある悩みを抱えていました。一度出血するだけなら、そんなに気にすることはなかったと思うのですが、それが何ヵ月も生理日以外に継続的に続いていたのです。出血は、少量。おなかが痛いなどの体調に異変がなく、私生活に支障をきたすことか? と言われればそうでもなく…。早急に病院に行かなければ! と思うことがありませんでした。20代まで不正出血なんてしたこともなかったのに…1人もんもんと「なんでだろう?」という不安と疑問はありました。もし「あなたの病名は◯◯です!」と言ってくれたら、「あぁ! そうか! だからか!」と納得がいくのに不正出血の理由が分からないというのはなんともモヤっとするもので…しばらく様子をみていたのですが…。産婦人科、特有の内診台も苦手ですが、内診が痛い先生の場合は出血したりと苦い経験があるからか、なおさら、苦手意識があるのかもしれません。病院に到着し簡単な問診を書き終えると、婦人科の医師から「不正出血で考えられるのは、子宮の出口にできるポリープや子宮筋腫があるほかに、30代から発症し進行すると出血してくる子宮頸ガンや、50代ぐらいから発症し、症状として早い段階で出血する子宮体ガンがあるんだけど…」と説明を受け、その上で…。こうして子宮頸ガン検査を受けることになったのです。■検査結果が出るまで不安に…内診と子宮頸ガンの検査は数分で終わり、多少の違和感を覚えますが、もだえるほどの痛みはありませんでした。「検査結果は2週間後、電話でお伝えします」と言われ、その日は帰りました。自宅に帰り、改めて不正出血のことを調べてみると一時的に親元に…ってなっても学校を転校しないとダメだろうし、せっかく今の学校で楽しく通っている子どもたちにとって酷なことだな…。わが家の場合、出張しがちであまり家にいない夫には頼れないということ、お互いの両親は遠方で、両親ともに働いているのに休んで来てもらうというのは、しのびないし…。検査結果が出るまでの2週間、今、心配していることがきゆうに終わればいいなと思いながら気にしないように努めましたが、それでもなんとなくソワソワして落ち着かない日々を送っていました。そして2週間がたち、ついに病院へ電話をすることに…次回に続く「子宮筋腫に何年も悩まされた話」(全7話)は7時更新!本記事はあくまで筆者の体験談であり、症状を説明したり、医学的・科学的な根拠を保証したりするものではありません。気になる症状がある場合は医師にご相談ください。
2021年12月16日疲れや頭痛の更年期症状をなんとか改善したいと、46歳でレディースクリニックを受診しホルモン補充療法を開始した私。1年は順調だったのですが、不正出血から念のためにと子宮がん検査をしたところ異常が出ました。そこから大病院で精密検査を2回することになった一部始終をお話しします。更年期症状からホルモン補充療法に挑戦40代半ばに体がめっきり疲れやすくなってから、更年期症状を疑い始めた私。46歳でレディースクリニックに相談に行ったところ、女性ホルモン補充療法なら改善できるかもしれないということでした。ホルモン剤を服用すると子宮体がんのリスクが少し高まる懸念があるからと、子宮頸がんと子宮体がんの検査をしたところ、結果は陰性。ホルモン補充療法のGOサインが出ました。2種類の錠剤の服用で生理の周期を整えていくことになりました。生理が終わってから1種類の錠剤を晩に飲み始め、2週間くらいたったときからもう1種類を朝晩に追加。1カ月分として渡された錠剤をすべて飲み切ったときに生理が始まるという流れができました。あんなに疲れやすかったのに、ホルモン補充療法を始めると疲れやすさに改善が見られ、頭痛も治まりひと安心。以後2カ月に1度レディースクリニックに通い、薬を処方してもらっていました。不正出血が起き、子宮体がん検査で異常がところが1年後に問題が起きたのです。いつもなら1週間で終わるはずの生理が2週間終わりませんでした。「今回の生理はやけに長いな。年だからかな」と軽く考えていたところ、友人に「それは不正出血の可能性があるからドクターに相談したほうが良い!」と強くすすめられたのです。生理と不正出血……血の色は同じなのでピンとこなかったのですが、いつものレディースクリニックのドクターに相談したところ、診断の結果はやはり不正出血でした。「前回の検査から1年たったし、良い機会だから子宮頸がんと子宮体がんの検査をしましょうか」。そして検査の結果「子宮体がんの検査で異常が出ました」との言葉。ショックでした……。「このまま、早めに大病院に行って診断を受けてください」と紹介状を渡され、プチパニックです!次の章で、受診した結果をお伝えします。大病院で2回の検査。結果は陰性でホッ大病院での問診では、30代の男性ドクターに「ホルモン補充療法をしていたとのことだったけれど、更年期の症状はどんなものがあったの?」と尋ねられました。「え~と、頭痛と疲れやすさ、だるさです」「ホットフラッシュは?」「……ありません」。更年期なのにホットフラッシュがないの?とドクターは不思議そうでした。1回目の検査で子宮から細胞を採取し検査します。2週間後に検査結果が出て「子宮体がんの可能性は低いでしょう」と言われましたが、念のため3カ月後に2回目の検査を実施。2回目も「問題なし」でした。ああ、よかった……!大病院での検査の間、ずっとホルモン補充療法はやめていたのですが「もう錠剤を飲まなくても大丈夫そうなら、子宮がんのリスクも消したいからここでホルモン補充療法はやめましょう」とのアドバイスでホルモン剤の服用はストップとなりました。まとめ40代半ばで更年期症状が出始めてから、1年ほどお世話になったホルモン補充療法。不正出血が起こるまでは、生理も定期的になり体調も改善し、良いことずくめに感じましたが、現在はホルモン剤は一切飲まずになんとか乗り切っています。子宮体がんではないと診断されたものの、毎日の生活のストレスが消えたわけではなく、疲れやすく、すぐにソファに横になりたくなる状況に変わりはありません。病気のもとはどこにでも転がっている気がするのです。自分の体調は自分が一番よくわかっていると思っていましたが、実際はわかっていないことも多いのかもしれません。わが家は子どももまだ小学生。ちょっと不安があったら早めに病院を受診して対処することが大事だと感じました。※記事の内容は公開当時の情報であり、現在と異なる場合があります。記事の内容は個人の感想です。監修/駒形依子先生(こまがた医院院長)イラスト/塩り★関連記事:42歳、生理不順でホルモン補充療法を開始。その効果は…【体験談】★関連記事:「生理が来ない!」生理不順の原因を見つめ直して生活を改善したら…【体験談】★ウーマンカレンダー更年期のお悩み記事をもっと読む著者/みやまこ(49歳)夫と小学生2人、物忘れがひどくなりつつある実母との生活。高齢で産んだ子どもはまだまだ手がかかる、母は毎日同じことを聞いてくる、夫は「かまってちゃん」でてんやわんやのワンオペ状態。最近めっきり疲れやすいし、作業効率も落ちてきているし、目はしょぼしょぼで白髪もしっかり。家族に隠れてお菓子を食べながらサスペンスドラマを見ているときだけが唯一の休息。
2021年12月11日冬は気温が下がるため、身体の血管が収縮することによって血圧が上昇します。血圧は、全身に血を届けるポンプの状態を表す数値。大きく変動することで、病気を引き起こすこともあるのです。寒くなり始めた2021年10月、みもふ(@mimohu)さんは家族に恐ろしい出来事が起こったといいます。72歳になる、みもふさんの母親を突然襲ったのは、くも膜下出血でした。母親が急に『くも膜下出血』で倒れ…くも膜下出血は、脳の血管が破れることによって起こる症状。その日、みもふさんは体調不良を訴える母親を心配しながら見守っていたのですが…。母親の発症によって、家族にも変化が…母がクモ膜下出血で倒れました(実録)4/4 pic.twitter.com/AmMIftjUQZ — みもふ@C99 大淀合同誌 (@mimohu) December 1, 2021 くも膜下出血の主な前兆は、頭痛や吐き気、めまいとされています。みもふさんの母親のように、強い頭痛が出ない場合もあるのだとか。発症した場合は速やかに救急車を呼び、一刻も早く病院で治療を受ける必要があります。みもふさんが母親の異常にすぐに気付き、速やかに対応したこともあり、みもふさんの母親は無事に日常生活を取り戻すことができました。しかし、くも膜下出血は一度発症したら後遺症が残る可能性があり、最悪の場合は命を落としてしまう恐ろしい症状なのです。みもふさんの母親はグレード1~2で比較的軽傷だったものの、再出血すれば亡くなってしまう危険性が高い状況だったといいます。漫画を通してみもふさん一家の体験談は多くの人に広まり、「自分も健康に気を付けよう」「怖すぎる」といった声や、同じようにくも膜下出血でつらい目に遭った人からコメントが寄せられました。くも膜下出血を予防するには厚生労働省によると、くも膜下出血の最大の原因は高血圧。ほかにも、高血圧は多くの病気を引き起こします。また、たばこや飲酒、肥満も、くも膜下出血のリスクを高くするとのこと。対策としては定期的な検査や、ウォーキングなどの適度な運動を行うことが推奨されています。発症したら一刻一秒を争う命の危機にひんする、くも膜下出血。自分や大切な人を守るためにも、日頃から生活習慣に気を遣うようにしたいですね。[文・構成/grape編集部]
2021年12月04日6年の交際を経て結婚。入籍から3カ月後、妊娠が判明!しかしその翌朝、大量に出血し流産してしまいました。初めての子育てに奔走して、すぐに2人目を考えられなかったりほさんでしたが、子育てが落ち着いてきた、長男ハルくんが2歳半のころ。 生理がこないため、検査薬を試したところ結果は陽性!しかし、新居へ引っ越しする日が迫っていたこともあり、妊娠を喜びつつ細心の注意を払って作業を進めるりほさん夫婦。無事に新居へ移り、生まれてくる赤ちゃんを含めた、4人家族の暮らしを想像していましたが…… 12週の壁 ※りほさんが前回流産したのは、妊娠8〜9週のときでした。一般的には、妊娠12週までの早期流産の確率は10〜15%と言われています。 ※妊娠12週〜22週未満の後期流産は1〜2%と言われています。 妊婦健診を受け、胎嚢を確認できてホッとするりほさん。前回の流産の経験がどうしても頭をよぎり、不安になるものの、「そう何度も起こらない、大丈夫、きっと大丈夫」と自分に言い聞かせます。 妊娠8週目を過ぎたころからつわりが始まり、2回目の妊婦健診では無事に心拍も確認できました。 さらに食べづわりが始まり、唯一食べられるコンビニの冷やし中華を1日かけて食べて過ごしていました。 そして妊娠9週目を過ぎたころ。トイレに行くと少量の出血が! 念のために病院へ連絡すると、「生理のときのような出血や、痛みが出てきたらまたご連絡ください」と、様子を見るように言われました。 一般的には流産の8割が妊娠12週未満に起こるため、12週の壁を越えれば流産の可能性が低くなると言われています。 「つわりがあるのは赤ちゃんが元気な証拠きっとこの子は大丈夫」そう思っていたりほさんでしたが、願いとは裏腹に、ごく少量の出血は5日間止まることはありませんでした……。 次回、誰か助けて! 多量の鮮血が出て、血の気が引いて……!? 監修/助産師REIKO監修者:医師 三鷹レディースクリニック院長 天神尚子 先生日本医科大学産婦人科入局後、派遣病院を経て、米国ローレンスリバモア国立研究所留学。その後、日本医科大学付属病院講師となり、平成7年5月から三楽病院勤務。日本医科大学付属病院客員講師、三楽病院産婦人科科長を務めた後、退職。2004年2月2日より、三鷹レディースクリニックを開業。著者:マンガ家・イラストレーター 上枝りほ2014年生まれの男の子、2018年生まれの女の子のママ。2児の妊娠・出産までの軌跡を綴った短期連載「きみがママにくれたもの。」を公開している。
2021年11月28日「23歳でがん!?」第1話。23歳のときに不正出血があったえみこさん。婦人科を受診すると異常が見つかり、大病院を紹介されます。すると、なんと子宮頸がんであることが判明!子宮頸がん判明後の5年間の闘病体験をつづったマンガです。23歳でがん!? 第1話※このマンガは実話に基づいた体験談です。必ずしもすべての状況にあてはまるとは限りません。必要に応じて医師や専門家に相談するなど、ご自身の責任と判断によって適切なご対応をお願いいたします。 ※子宮頚部→子宮頸部 町医者に行く感覚でマンモス病院を受診した私でしたが、これが大間違いでした。マンモス病院は患者がとにかく多い!! 恐ろしいほどの待ち時間でした……。本でも持ってくればよかった。本当に。 しかし、こんな大きな病院にくるのは初めてで「いったい何をされるんだろう……」と不安でいっぱいでした。大きな病院=厳格な医者のイメージだったのでどんな先生なのかもドキドキ……。 次回、診察でいきなり診断が下る!? ※このマンガは実話に基づいた体験談です。必ずしもすべての状況にあてはまるとは限りません。必要に応じて医師や専門家に相談するなど、ご自身の責任と判断によって適切なご対応をお願いいたします。 監修/助産師REIKOムーンカレンダー編集室では、女性の体を知って、毎月をもっとラクに快適に、女性の一生をサポートする記事を配信しています。すべての女性の毎日がもっとラクに楽しくなりますように! 著者:イラストレーター えみこクリスマス生まれ。3人の子どもを育てる、ポンコツワーママ。夫のしでかしをキッカケに、エッセイ漫画を描き始める。温泉と食と読書が好き。お菓子は大好き。
2021年11月16日社会人になったばかりのころ、不正出血が気になっていた私は思い切って婦人科を受診。すると、医師からある病気を告げられたのです! 診断結果にショックを受けた私ですが、治療として処方された薬にもショックを受けてしまって……。 不正出血が気になり婦人科を受診23歳、就職したばかりのころのことです。かねてより不正出血が気になっていた私は、思いきって婦人科を受診しました。すると、不正出血の原因は子宮内膜症の一種であるチョコレート嚢胞にあると診断されたのです! 嚢胞の大きさから薬物療法となり、低用量ピルが処方されました。 ※チョコレート嚢胞とは…チョコレート嚢胞は、子宮内膜症が卵巣にできたものです。本来は子宮内にあるはずの子宮内膜が卵巣内にでき、生理のたびに増殖と剥離を繰り返し、卵巣の中に血液がたまります。その古い血液がドロドロのチョコレート状に見えるため、チョコレート嚢胞と呼ばれます。 抵抗のあった低用量ピルを処方されて…病気の発症もショックでしたが、それ以上に衝撃を受けたのが低用量ピルの処方。当時の私はピルに対してマイナスイメージしかなく、「もう子どもは産めないかも……」「結婚も無理かな……」と、ひどく落ち込んでしまったのです。一度は医師の指示通りに低用量ピルを服用したのですが、あまりにもショックで、勝手に「飲むのをやめちゃおうかな……」と思ってしまったほど。それでも、低用量ピルによる副作用が表れなかったのでそのまま服用を続けていると、生理は軽くなるし、生理日の調整もできるし、「低用量ピルって結構便利かも?」と思うように。子宮内膜症の進行も抑えられ、結局、結婚するまで7年ほど飲み続けました。 うれしい結果になった!結婚してからは、不妊への気がかりが増していったのですが、医師の「妊活のために低用量ピルの服用を中断してみては?」という提案を受けたところ、中断してから3回目の生理がきたあとに、妊娠していることがわかりました!先生の説明によれば、「低用量ピルを服用している人は、低用量ピルを中断すると妊娠しやすくなる人もいる」のだそう。とても驚きましたがうれしかったです。 低用量ピルに対する知識がなかったころは、「ピル=太る・不妊になる・なんとなく体に悪い」と思い込んでいました。でも、病気をして低用量ピルを服用してからは、その認識が一変! 私の体質に合っていたこともプラスに作用して、今では低用量ピルを飲み続けていてよかったと思えるようになりました。無事に出産して生理が再開した現在も、特に生理痛もなく快適に過ごせています。 ムーンカレンダー編集室では、女性の体を知って、毎月をもっとラクに快適に、女性の一生をサポートする記事を配信しています。すべての女性の毎日がもっとラクに楽しくなりますように! 監修/助産師REIKO文/イス尾サボ子さん
2021年09月15日40歳を過ぎて、なんとなく生理周期が早まってきた感じがありました。以前は28日周期でしたが25日を切り始め、たまに22日ぐらいのことも! 産婦人科医のママ友にメールで相談したり、受診している漢方内科の先生に話したりはしましたが、あえて産婦人科を受診するというアクションには踏み切れず。さらに1年前ぐらいから不正出血を疑う兆候もありましたが、様子を見ていました。「ギャー!」一体この出血は何?今回、生理周期よりも5日ほど早く、生理を思わせるような鮮血の出血が! それまでの不正出血っぽいものは 、3カ月に1度ぐらいの頻度の茶色のおりものだったので、それとは明らかに違う兆候。しかも朝の出勤前で大変驚いてしまいました。これは婦人科を受診しないとまずいのではと思い、ネットで調べることに。受診しようと思っている近所のクリニックの口コミを見ていると、「不正出血が起こったそのときに受診しないと意味がないと医師に言われた」というコメントを見て、今すぐに受診しなければまずいのではないだろうかと心配が増してしまいました。とりあえず会社に出勤しましたが、「婦人科系のトラブルが発生したので病院を受診したい」と上司に正直に言って、夕方早退させてもらうことにしました。上司は男性なので、ストレートに言うのはかなり嫌でしたが、相手が既婚者だったため、まだ言いやすいところはあったかもしれません。また、今後のためにそういうお年ごろなんだとあえて理解してもらおうと思ったのです。考えたくないが更年期は近づいている婦人科にて問診や内診を受け、その日は帰宅。検査内容には子宮がん検診なども含まれていて、コロナ禍で受診のタイミングを失っていたため、良い機会になりました。後日、医師の診断で「やはり不正出血ではあるが、婦人科的には問題はなかったので様子を見て」となり、終わりました。その後、3カ月たち相変わらず生理周期は短いままですが、今のところ不正出血は起こっていません。風邪をひきやすくて体力がない私も、30代までは生理痛はそこまでつらくはなく、婦人科系トラブルともほぼ無縁だったため、今回の不正出血は意外でした。以前、帰省したとき母に「更年期の始まりはいつごろだった?」と聞いたところ、「うーん、45歳? 40代後半かな」という答えが。私は現在44歳なので、もう私も更年期が来てもおかしくない時期なのかと、がく然としてしまいました 。更年期の時期が遺伝するかどうかは私には不明ですが、母には「50代前半」と答えてほしかったのです。女優でも一般人でも更年期は来るあるネット記事を目にしました。私より10歳上の女優さんが更年期の最中だけれど、体がしんどいことを受け入れながら仕事をしているという内容。その女優さんは45歳ごろに「気分が重い」「頭痛がする」などの「なんとなく不調」な症状を経験したともありました。30年以上前にはアイドルとしてキラッキラに輝いていた方でも、女優さんだからどうにか更年期をコントロールできるというわけではなく、同じようにもだえるのかとなんだか励まされました。職場でも、不正出血での婦人科受診の件を同年代の女性に打ち明けたところ、「一緒に更年期を乗り越えよう!」と言われました。今回の不正出血によって更年期が近いこと、もう体は若くないのだ、確実に老化しているんだと痛感しましたが、先輩や仲間がいると思うのは少しうれしかったのです。まとめ不正出血での受診をきっかけに、更年期は近づいているのだなと実感しました。ネットの中には先輩方がたくさんいます。不安に感じるよりも自分の体と相談しながら、楽しく働いたり暮らしたりできたら良いなと考えました。とても難しいことではありますが、あらがうのではなく、老化を受け入れて健やかに生きていけたらと思っています。※記事の内容は公開当時の情報であり、現在と異なる場合があります。記事の内容は個人の感想です。監修/駒形依子先生(こまがた医院院長)著者/ぼーちゃん(43歳)通年性のアレルギー性鼻炎、肩凝り、腰痛、頭痛、胃痛、腹痛をローテーションもしくは併発しながらも、なんとか動いているパートママ。やりたいことはたくさんあるのに、日々エネルギーの減少と記憶力の減退を感じ、若いころにもっと遊んでおけばよかったと思う今日このごろを過ごす。
2021年09月02日以前、子宮内膜症が判明し、治療をおこなった様子をマンガ「生理痛を気合で我慢してたら病気だった」で描いていらしたキクチさん。その後、低用量ピルを使った治療の間に、不正出血が続く状態に。心配だけど、つい受診を怠っていたら……。 キクチです。去年の話です。子宮内膜症が判明後、低用量ピルで治療していた私でしたが、あるとき不正出血が10日間も続くという状態に……。私の悪いところが出たエピソードです。 低用量ピル(ヤーズ)を飲んでいると、不正出血が起こりやすいらしく、私の場合も薬の影響という診断でした。しかし、それで「大丈夫か」と思わず、不正出血がある場合は、一度病院行くことが大事ですね。 そして、私の「病院行かなくていいや病」を諭してくれたパートナーはやはり恩人。ありがたや……。 ※本記事の内容は、必ずしもすべての状況にあてはまるとは限りません。必要に応じて医師や専門家に相談するなど、ご自身の責任と判断によって適切なご対応をお願いいたします。 監修/助産師REIKO 著者:イラストレーター キクチキクチです。右耳が聞こえない人です。Twitter、Instagramで片耳難聴の楽しい日々を描いてます。普段は、会社員デザイナーとして働いてます。
2021年09月02日今回の内容は、辛い描写があります。不安を感じる方は閲覧をお控えください。■前回のあらすじ内診の日まで不安で仕方なかったけれど、胎嚢が見えた瞬間、とても幸せな気持ちになりました。■ある日トイレに行くと…■出血は止まるどころか増えてしまい…一気に事が進み始めました。腹痛が出始めた時には「これはヤバイやつだ!」という考えに…。病院に電話するよりも職場に電話して報告することが一番緊張したのを覚えています。次回に続く(全20話)「大事な我が子を産むまで」連載は12時更新!本記事はあくまで筆者の体験談であり、症状を説明したり、医学的・科学的な根拠を保証したりするものではありません。気になる症状がある場合は医師にご相談ください。
2021年08月24日閉経後に出血があると、「もしかして閉経じゃなかった?」と思ってしまうかもしれません。けれど、不正出血はさまざまな病気の初期症状であることも。そこで、閉経後に不正出血があるとき考えられる原因と、対処について産婦人科医の駒形依子先生に聞きました。閉経後にリスクが高まる“子宮体がん”閉経後に突然出血があった場合、まず検査したいのが“子宮体がん”であると駒形先生は言います。「子宮体がんは、子宮体部の内側にあり、胎児を育てるための子宮内膜から発生するがんです。 40代後半から増加し、50~60代がピークです。子宮体がんの発症には卵巣から分泌されるエストロゲンとプロゲステロンという2つの女性ホルモンが関係していますが、原因の約8割が、プロゲステロンが出ないことによるエストロゲンの過剰分泌に遺伝子異常が加わったものだと考えられています。そのため、ホルモンバランスが崩れやすくなる閉経後は特に注意が必要なのです」(駒形先生)また、閉経後が危険なのは、生理が子宮体がんを防いでいたから、と先生は言います。生理により子宮内膜が剥がれれば子宮内の炎症は起きないため、子宮体がんのリスクを抑えられていたのだそうです。自覚症状は不正出血以外にもあるのでしょうか。「茶色いおりものが分泌されたら、不正出血と思ってください。進行すると排尿しづらい、または排尿時に痛みを感じる、性交時に痛みがある、下腹部や腰の痛みなどがあります」(駒形先生)子宮体がんのリスクになるそのほかの要因そして、閉経以外にも子宮体がんにかかりやすい要素はあると先生は言います。「まず肥満です。脂肪細胞が多いと、エストロンというエストロゲンに似た物質が出るのですが、これはホルモンバランスを乱す原因になります。次に妊娠出産の経験がないこと。生理は子宮体がんを防ぐ働きがありますが、何十年も絶え間なく毎月生理がくることは子宮に大きな負担がかかるためです。また、ホルモン補充療法も原因になることがあります。女性ホルモンを補充すると子宮内膜が厚くなりますが、子宮内膜が厚いのに剥がれない状態は子宮体がんのリスクを高めます」(駒形先生)もし3つのうち1つでも当てはまることがあれば、注意が必要です。がん検診のときは必ずエコー検査を!子宮体がんは不正出血があってもホルモンバランスの乱れとされ、見逃されることも多いそうです。そのため、健康診断が早期発見のカギになります。「自治体や企業の婦人科のがん検診は子宮頸がんが中心で、今のところ子宮体がんはオプション検査となることが多いようです。しかし、発症リスクが高い40代後半以降なら、年に1回はエコー検査を受けてほしいですね」(駒形先生)子宮体がんも、ほかのがんと同様、発見が早ければ早いほど完治の可能性は高くなると言います。オプションとなると二の足を踏みがちですが、積極的に受けたいものです。まとめ閉経前でも生理不順が長く続いていたり、乳がんの経験があったりすると子宮体がんのリスクが高まるそうです。更年期や閉経後の不正出血は軽く捉えず、婦人科を受診してみましょう。取材・文/mido(49歳)ライター歴25年。35歳で第1子、38歳で第2子出産。最近、たるみが加速して二重あごが悪化。身長153㎝なのにLサイズの服が少しきつくなってきて……人生最後のダイエットを計画中。著者/監修/駒形 依子 先生東京女子医科大学医学部卒業。米沢市立病院入職後、再び東京女子医科大学に戻り、専門医を取得。同大学産婦人科に入局し産婦人科医として働きつつ、性科学を学び、また東京女子医科大学東洋医学研究所で東洋医学を学ぶ。2019年1月に地元山形県米沢市にて、こまがた医院を開業。著書に『子宮内膜症は自分で治せる(マキノ出版)』『膣の女子力~女医が教える「人には聞けない不調」の治し方(KADOKAWA)』。
2021年07月15日