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万作の会主催、『第109回野村狂言座』が2025年1月30日 (木) ~ 1月31日 (金)に二十五世観世左近記念観世能楽堂(東京都中央区銀座6-10-1)にて上演されます。チケットはカンフェティ(運営:ロングランプランニング株式会社、東京都新宿区、代表取締役:榑松 大剛)にて12月20日(金)10:00より一般発売開始です。カンフェティにて12月20日(金)10:00よりチケット一般発売開始 公式ホームページ 野村万作一門の研鑽のための狂言会、「野村狂言座」の第109回目の公演です。「夷大黒(えびすだいこく)」「宝の槌(たからのつち)」「若菜(わかな)」と、いずれも新春にふさわしいめでたさ、晴れやかさのある演目です。また冒頭には野村萬斎による解説もあり、狂言初心者にも分かりやすく楽しめます。人間国宝・野村万作と、野村萬斎、裕基の三代をはじめ、一門の者が出演。野村万作野村萬斎野村裕基番組解説出演:野村萬斎素囃子「神楽」出演:一噌幸弘・柿原孝則・田邊恭資・大川典良「夷大黒」出演:内藤連・月崎晴夫・野村裕基「宝の槌」出演:野村太一郎・中村修一・石田幸雄「若菜」出演:野村萬斎・野村万作・高野和憲・深田博治・飯田豪・野村裕基・岡聡史公演概要『第109回野村狂言座』公演期間:2025年1月30日 (木) 〜 1月31日 (金)会場:二十五世観世左近記念観世能楽堂(東京都中央区銀座6-10-1)■公演スケジュール2025年1月30日(木) 14:002025年1月31日(金) 18:30※開場は開演の45分前■チケット料金S席:7,000円A席:6,000円B席:5,000円C席:4,000円(全席指定・税込) 詳細はこちら プレスリリース提供元:NEWSCAST
2024年12月20日野村万作 芸歴90年を記念して、「能・狂言への誘い」(主催:万作の会、練馬文化センター(公益財団法人練馬区文化振興協会))が令和7年2月2日(日)に東京・練馬文化センターで開催されます。夫婦愛と長寿を寿ぐ、世阿弥作の名曲『高砂』と緊迫から愁嘆、そして和楽へと劇的に展開する狂言『靱猿』能・狂言の名作二番をお楽しみください。詳細: 能・狂言への誘い(表)また、より公演を楽しむためのプレ講座として、令和6年12月22日(日)には練馬区立生涯学習センターで「能楽講座」が開催されます。2月2日の「能・狂言への誘い」で上演する世阿弥作の傑作・能『高砂』を中心に、能楽の魅力をじっくり解説します。講師は今回『高砂』のシテ(主役)を勤める香川靖嗣師。聞き手には武蔵野大学教授の三浦裕子さんをお迎えし、演者ならではの経験を踏まえた、わかりやすいお話をお伺いします。「能楽講座」のみの参加も可能ですので、能楽に関心のある方、これから公演に行ってみたいと思っている方も、能楽鑑賞の楽しみ方を学ぶことができます。プレ講座詳細: ■公演概要公演名 :能・狂言への誘い出演 :香川靖嗣、野村万作 ほか日時 :令和7年2月2日(日)14:00開演(13:15開場)会場 :練馬区立練馬文化センター 大ホール所在地 :東京都練馬区練馬1-17-37アクセス:西武池袋線・西武有楽町線・副都心線直通、都営地下鉄大江戸線「練馬駅」中央北口より徒歩1分料金 :全席指定 S席7,000円 A席5,000円 車いす席3,500円主催 :万作の会、練馬文化センター(公益財団法人練馬区文化振興協会)<プレ講座>公演名 :能楽講座講師 :香川靖嗣(能楽師・シテ方(喜多流))聞き手 :三浦裕子(武蔵野大学文学部教授・同大学能楽資料センター長)日時 :令和6年12月22日(日)14:00開演(13:30開場)会場 :練馬区立生涯学習センター ホール所在地 :東京都練馬区豊玉北6-8-1アクセス:西武池袋線・西武有楽町線・副都心線直通、都営地下鉄大江戸線「練馬駅」下車徒歩10分料金 :全席自由 一般500円 車いす席250円主催 :練馬文化センター(公益財団法人練馬区文化振興協会)<お問い合わせ>練馬文化センター(公益財団法人練馬区文化振興協会)電話 : 03-3993-3311FAX : 03-3991-9666メール: info-neri@neribun.or.jp ■発売情報<先行販売申込期間(抽選)>練馬文化センターWEB先行 令和6年10月17日(木)10:00~10月22日(火)17:00 <一般発売>令和6年10月25日(金)10:00~ 電話・WEB予約受付開始■練馬文化センタープレイガイド予約電話: 03-3948-9000(10:00~17:00)WEB : (要利用登録[無料])窓口 : 練馬文化センター・大泉学園ゆめりあホール(10:00~20:00)■注意事項※窓口販売は、10月26日(土)10:00より行います。ただし、予約初日に予定枚数が終了した場合、取扱いはございません。※「能・狂言への誘い」について、予約初日は座席をお選びいただけません。※車いす席、ヒアリングループ受信機(練馬文化センターのみ)をご希望の方は、予約電話(03-3948-9000)またはメール( info-neri@neribun.or.jp )までお申し込みください。※未就学児のご入場はご遠慮ください。※本公演は公演中止、延期以外でのチケットの払い戻しはいたしません。あらかじめご了承ください。 詳細はこちら プレスリリース提供元:@Press
2024年10月18日万作の会主催、『第107回野村狂言座』が2024年8月29日 (木) 〜 2024年8月30日 (金)に二十五世観世左近記念観世能楽堂(東京都 中央区 銀座 6-10-1)にて開催されます。チケットはカンフェティ(運営:ロングランプランニング株式会社、東京都新宿区、代表取締役:榑松 大剛)にて7月29日(月)10:00より発売開始です。カンフェティにて7月29日(月)10:00よりチケット発売開始 公式ホームページ 野村万作・萬斎・裕基の三代を中心に、「万作の会」一門が揃って出演する狂言会「野村狂言座」。見どころたっぷりの小舞2番と狂言3番を上演する第107回公演のチケットが、7月29日(月)に発売となりました。初番の狂言は、昨今では上演頻度が少なくなった『不見不聞(みずきかず)』。一緒に留守番をすることになった耳の聞こえない太郎冠者と近所の座頭・菊市は、助け合うどころか互いをからかって…。人間の悲しい性を狂言ならではの視点で描きます。貧しい男2人が連歌の会の当番になってしまい、必要な道具を知人の家から盗もうとする『連歌盗人(れんがぬすびと)』は、風雅の中に哀歓を描く佳曲。万作・萬斎・石田幸雄、三者三様の熟達の芸をお楽しみください。「猿に始まり、狐に終わる」という言葉でも知られる狂言『靱猿(うつぼざる)』。今回は大名の裕基、日替りで猿曳を務める中村・内藤、そしてそれぞれの子猿たち、いずれも初役での挑戦です。緊迫から愁嘆、そして和楽へと劇的に展開する名作をじっくりとお楽しみください。野村万作の芸を後世に伝える記録映画製作のためのクラウドファンディング実施中!「万作の会」では、狂言師・野村万作の芸を世界と後世に伝える記録映画製作のためのクラウドファンディングを実施中です【~8月19日(月)23:00まで受付中】。万作が近年、ライフワークの 1 つとして取り組んでいるのが、盲目の男をシテ(主役)とし、和泉流のみに伝承されている狂言「川上」です。日本国内はもとより海外でも上演され、狂言の中でもひときわ切実に人間の真実を描き、万作の芸境の深淵を示すものとして、各地で高く評価されております。このたび、本年 6 月 22 日の野村万作・満 93 歳の誕生日に開催された、文化勲章受章を記念する狂言会での「川上」上演を機に、万作の舞台の詳細な映像と共に、奈良県川上村や川上地蔵が安置されている金剛寺など物語の原風景も収録し、万作が長年追及してきた狂言「川上」の世界観を、その至芸と共に広く伝える記録映画を製作することになりました。野村万作脚本・監督は、野村萬斎の主演作・映画「のぼうの城」で日本アカデミー優秀監督賞を受賞するなど数々の名作を手掛け、能・狂言への深い造詣を持ち、近年はダンサー田中泯を追ったドキュメンタリー作品「名付けようのない踊り」でも話題の犬童一心氏が務めます。93 歳にして現役の狂言師として舞台に立つ万作の芸境を克明に記録し、後世に伝承することは、日本文化全体にとって非常に大きな意義を持つと考えております。ぜひ皆様のご支援、ご協力を賜りますよう、心よりお願い申し上げます。★ご支援はこちらのサイトから《READYFOR》 公演概要『第107回野村狂言座』公演期間:2024年8月29日 (木) 〜 2024年8月30日 (金)会場:二十五世観世左近記念観世能楽堂(東京都 中央区 銀座 6-10-1)■公演スケジュール8月29日(木) 14:008月30日(金) 18:30※開場は開演の45分前■番組・出演者解説:野村萬斎小舞:飯田豪、野村太一郎狂言「不見不聞」:岡聡史・深田博治・月崎晴夫狂言「連歌盗人」:石田幸雄・野村萬斎・野村万作狂言「靱猿」:野村裕基・高野和憲・中村修一(29日)/内藤連(30日)・中村慶一(29日)/内藤響(30日)■チケット料金S席7,000円A席6,000円B席5,000円C席4,000円(全席指定・税込) 詳細はこちら プレスリリース提供元:NEWSCAST
2024年07月29日万作・萬斎の会 毎年恒例の横浜公演横浜能楽堂休館のため「横浜にぎわい座」にて趣向を変えて開催万作の会主催、第24回よこはま「万作・萬斎の会」at横浜にぎわい座~狂言と落語による~(神奈川)《2回公演》が2024年4月29日 (月・祝)に横浜にぎわい座芸能ホール(神奈川県横浜市中区野毛町3丁目110番1号)にて開催されます。チケットはカンフェティ(運営:ロングランプランニング株式会社、東京都新宿区、代表取締役:榑松 大剛)にて3月25日(月)10:00より発売開始です。カンフェティにて3月25日(月)10:00よりチケット発売開始 公式ホームページ 狂言師 野村万作と野村萬斎を中心に能と狂言を上演する〈よこはま「万作・萬斎の会」〉。毎年恒例の横浜公演ですが、横浜能楽堂改修工事による休館のため、本年は場所と趣向を変えて同じ桜木町にある寄席「横浜にぎわい座」にて開催します。会場に合わせ、落語家・三遊亭竜楽さんをお招きし、同工異曲の狂言「鏡男(かがみおとこ)」と落語「松山鏡(まつやまかがみ)」を合わせて上演いたします。また、狂言「縄綯(なわない)」を野村万作・萬斎・裕基の三代で上演します。公演冒頭には野村萬斎による解説もあり、初心者でも安心してお楽しみいただけます。【番組】解説:野村萬斎鏡男:石田幸雄・中村修一・岡聡史落語「松山鏡」:三遊亭竜楽縄綯:野村万作・野村裕基・野村萬斎公演概要第24回よこはま「万作・萬斎の会」at横浜にぎわい座~狂言と落語による~(神奈川)《2回公演》公演日時:2024年4月29日 (月・祝)13:00 / 16:30※開場は開演の30分前会場:横浜にぎわい座芸能ホール(神奈川県横浜市中区野毛町3丁目110番1号)■チケット料金S席(1階前方)6,000円A席(1階後方・2階前方) 5,000円B席(2階後方)4,000円C席(1階・2階サイドシート)3,000円(全席指定・税込) 詳細はこちら プレスリリース提供元:NEWSCAST
2024年03月25日万作の会主催、『第106回野村狂言座』が2024年4月18日 (木) ~2024年4月19日 (金)に観世能楽堂(東京都中央区銀座6-10-1 GINZA SIX 地下3階)にて上演されます。チケットはカンフェティ(運営:ロングランプランニング株式会社、東京都新宿区、代表取締役:榑松 大剛)にて3月18日(月)10:00より発売開始です。カンフェティにて3月18日(月)10:00よりチケット発売開始 公式ホームページ 第106回目の今回は、「長光(ながみつ)」「朝比奈(あさひな)」「花折(はなおり)」の3演目を上演します。特に「朝比奈」は人間国宝・野村万作とその孫・裕基による共演が見どころ。鎌倉時代の武将・朝比奈三郎義秀を万作が、朝比奈を地獄に落とそうとする閻魔大王を裕基が演じます。祖父・孫による攻防をお楽しみください。「花折」は春にふさわしく、舞台上に桜の小道具を出して華やかな花見の様子を表現します。また公演冒頭には、野村萬斎による解説と小舞の上演もございます。【番組】解説:野村萬斎小舞「鮒」:野村萬斎狂言「長光」:飯田豪・中村修一・石田幸雄狂言「朝比奈」:野村万作・野村裕基狂言「花折」:野村太一郎・野村萬斎・岡聡史・内藤連・深田博治・竹山悠樹・高野和憲野村万作野村裕基野村萬斎公演概要『第106回野村狂言座』公演期間:2024年4月18日 (木) ~2024年4月19日 (金)会場:観世能楽堂(東京都中央区銀座6-10-1 GINZA SIX 地下3階)■公演スケジュール4月18日(木) 14:004月19日(金) 18:30※開場は開演の45分前■チケット料金S席:7,000円A席:6,000円B席:5,000円C席:4,000円学生席:3,000円 ※学生券は万作の会お電話のみでのお取り扱い(全席指定・税込) 詳細はこちら プレスリリース提供元:NEWSCAST
2024年03月18日2年に1度、フェスティバルホールで開催している『祝祭大狂言会』。6回目となる今回は、92歳の万作、57歳の萬斎、24歳の裕基という野村家三代がそろい、それぞれが発揮する年代に応じた芸の魅力を堪能できる演目が並ぶ。また、大ホールの空間を存分に生かし、観客参加の趣向もこらした萬斎ならではの大胆な演出で盛り上がる『博奕十王(ばくちじゅうおう)』も見もの。同ホールで“電光掲示狂言会”と銘打ち、2000年に上演して以来の関西登場で、狂言初心者から通まで幅広く楽しめる公演になっている。萬斎と、昨年『釣狐』を披(ひら)き一人前の狂言師として歩み始めた裕基の父子が意気込みを語った。「祝祭大狂言会2023」チケット情報いつも好評な萬斎の解説から始まり、まずはわかりやすいポピュラーな『棒縛(ぼうしばり)』から。「謡や舞が楽しく、狂言らしい笑いに満ちた曲」(萬斎)で、太郎冠者を演じるのが裕基。主人の外出中に酒を飲まないよう次郎冠者と共に両腕を棒に縛られたふたりが、なんとか酒を飲もうとする話だ。「ドタバタ劇的なストーリー展開が非常に魅力的だと思います。普段の能楽堂とは違った動きを意識したい」(裕基)。そして万作の至芸『奈須与市語(なすのよいちかたり)』。平家物語の奈須与市が弓で扇を射落とす話を、語りと動きで伝える。約15分、92歳の万作がたったひとりで上演する。「広い空間で素手で戦う、身1本、扇1本ですべてを表す究極の芸。父はこのような勇壮な語りの方が気合いが入り、まだまだ衰え知らずの『奈須の語り』です」と萬斎。裕基は「祖父の熟練した芸を間近で見ることができるのは三代公演ならでは」と、今回の公演を得るものが多い貴重な機会と話すが、それを観客も存分に味わえるぜいたくな番組。次に『能楽囃子』をはさみ、関西で23年ぶりの上演となる『博奕十王』。ばくち打ちが地獄に落ち、閻魔(えんま)大王や地獄の鬼たちとサイコロばくちを始めるという「狂言らしい荒唐無稽な世界」(萬斎)が繰り広げられる。多くの鬼がカラフルな出で立ちで登場し、照明も入ってゴージャスな地獄の舞台。さらに超特大のサイコロを転がし、重要な内容に関わるサイコロの目を観客も一緒に当てるという驚きの観客参加型だ。通常の能舞台では1本の橋掛かりを3本配置、萬斎が仕掛ける大ホール狂言でしか体験できない演出は狂言初心者にも観やすく非常に楽しい。「すべてはへこたれない人間を描くのが狂言の良さでもあります。生きる力に触れるような感覚で狂言をご覧いただき、元気になって免疫力を高めてお帰りいただきたいなと思う次第でございます」(萬斎)。取材・文:高橋晴代
2023年04月14日2月11日22時ごろ、上越新幹線から帰京したのは狂言師の野村万作(91)・萬斎(56)親子だった。眼鏡をかけた萬斎はビジネスマン風に見え、万作は黒いコートと帽子というコーディネート。万作は07年に重要無形文化財保持者(人間国宝)に認定され、今年6月には92歳の誕生日を迎える。この日は新潟市民芸術文化会館能楽堂で『野村万作・萬斎狂言公演』が開催、昼・夕方と2度の公演だった。終了後、東京にはとんぼ返りだったようだが、万作の足取りはしっかりしており、キャリーケースも自分で運んでいた。「野村万作さんの長寿と健康の秘訣について、1月19日に大阪で開催された取材会で萬斎さんはこう明かしています。『父は(祖父の六世野村万蔵と同様に)毎日のように湯豆腐を食べます。舞台の後に大量の豆腐とタラを食べるのが健康法と聞いています』萬斎さんは19年11月に出席した『健康寿命をのばそう!アワード』表彰式でも、『野村家では代々湯豆腐を食べています』と語っていますから、この“タラ入り湯豆腐”が家伝の鍋ということなのでしょう」(古典芸能にも詳しい舞台関係者)野村親子は、2月1日に放送された『徹子の部屋』(テレビ朝日系)にも出演。萬斎は“タラ入りの湯豆腐”についてこう解説していた。「タラとか豚はアミノ酸が多いのだそうで、(舞台後に鍋を食べることは)理にかなっていると聞いたことがあります」ちなみに萬斎自身のいちばんの健康法は「何より笑うこと」だという。野村万作・萬斎親子の地方公演は、3月に高知県、4月に愛知県、北海道、大阪府と予定されている。家伝鍋パワーで活躍を続ける父の姿が、萬斎の笑顔も生むのだろうか。これからも親子共演を続けてもらいたい。
2023年02月16日毎年恒例の「万作萬斎新春狂言」が2023年も1月に開催。1998年にスタートし、連続26年目を数える。91歳の人間国宝・野村万作、2020年に世田谷パブリックシアターの芸術監督を卒業し多彩な活躍をみせる56歳の萬斎、そして昨秋に野村家が狂言修行の卒業論文と例える大曲『釣狐』を披いた23歳の裕基。そんな父・子・孫の狂言三代の舞台を新春に観るという、まさにおめでたさが極まった舞台といえる。お正月にふさわしい華やかな演目を並べて贈る本公演の見どころや意気込みを、萬斎が語った。「万作萬斎新春狂言2023」 チケット情報お正月らしく、しめ縄が飾られた舞台。プログラムは恒例、元旦の朝に祝言として野村家一門で行われる謡初(うたいぞめ)『雪山』から始まる。新春を寿ぎ、居住まいを正して謡われる清々しい5名の連吟。次にそこから裕基が出て、干支の卯歳にちなんだ小舞『兎』を舞う。短い曲ながら、うさぎのように跳びつつ舞う若々しい歳男・裕基の姿を初披露。シリーズ登場は裕基が生まれた1999年の卯歳以来だ。そして好評の萬斎トークへ。軽妙に笑わせつつ、2演目を解説する。そしてまずは『舟渡聟(ふなわたしむこ)』。新婚の聟が手土産に酒樽を持ち舅の家にあいさつへ向かう。その道中、琵琶湖の渡船で船頭に酒を飲み干され、やっとの思いで舅の家に着くと…。「親子で継承してきた野村家の当たり狂言です。私と父で海外公演もやり定番にしてきた曲を、今回はひとつ代を飛ばして父と息子で。聟の若者らしいストレートな演技と老練な船頭や舅のコンビネーション。大団円を迎える最後に、お日様や梅の実、毬など(縁起の良い)丸づくしの謡を謡う。洗練された見応えのある曲です」。休憩をはさみ2幕は『花折(はなおり)』。花盛りの寺で、住職が見習い僧に庭の花見禁制を言いつけ出かける。やってきた花見客たちは垣根越しに酒宴を開いて…。「みんなで謡いつ舞つ、にぎやかな曲で新春らしい華やかなものになっています。最後に狂言の中で最速と言える“道明寺”という素早い舞を舞うのがひとつの見どころ。少し先取りして花見気分を味わっていただきたいと思います」。酒を飲む役をやって25年の萬斎。「エアで酒を飲んでいるのに酔っぱらうようになりました(笑)。大いに盛り上げたいと思います」。そんな中で今回特に注目は万作の得意とする『舟渡聟』の船頭。「父も91歳。元気ですが、三代そろう期間はそう長くはないと。我々が目指す、ひとつの芸境に差し掛かっている父の姿は本当に希少だと思いますし貴重でもあるので、それをぜひご覧いただきたいと思っています」。公演は1月18日(水)・19日(木)、大阪・サンケイホールブリーゼにて。チケット発売中。取材・文:高橋晴代
2023年01月16日福井市・まちづくり福井株式会社主催、ハピリンホール6周年記念『野村万作・萬斎・裕基 狂言三代特別公演 福井公演』が2022年8月7日(日)にハピリンホール能舞台(福井県福井市)にて上演されます。チケットはカンフェティ(運営:ロングランプランニング株式会社、東京都新宿区、代表取締役:榑松 大剛)にて6月4日(土)10:00より発売開始です。カンフェティにて6月4日(土)10:00よりチケット発売開始 公式ホームページ 人間国宝野村万作氏をはじめ、野村萬斎氏、野村裕基氏を迎え、狂言三代特別公演を実施。【番組】狂言のお話野村萬斎仕舞『花筐』狂言『貰聟』狂言『鐘の音』狂言『首引』公演概要ハピリンホール6周年記念『野村万作・萬斎・裕基 狂言三代特別公演 福井公演』公演期間:2022年8月7日(日)開場13:15/開演14:00会場:ハピリンホール能舞台(福井県福井市中央1丁目2-1)■出演者野村万作 / 野村萬斎 / 石田幸雄 / 野村裕基ほか■チケット料金S席:8,000円A席:7,000円B席:6,000円高校生以下 各1,000円引き(要証明書)※全席指定、税込、当日同額※未就学児のご入場はご遠慮ください。主催:福井市・まちづくり福井株式会社後援:福井新聞社・FBC・福井テレビ・福井ケーブルテレビ・さかいケーブルテレビ・FM 福井 詳細はこちら プレスリリース提供元:NEWSCAST
2022年05月26日女優の安倍乙、奥山かずさが東映が2月14日より配信開始となる『麻雀宝湯記(まーじゃんほうとうき) 石和の亀篇・伊東の黒豹篇』でダブル主演を務めることが28日、わかった。温泉地を舞台に極悪雀士に立ち向かう物語で、闘牌の合間には2人の温泉入浴シーンも堪能できる完全オリジナルの“お色気旅情闘牌コメディドラマ”にとなっている。2017年に秋元康プロデュース「劇団4ドル50セント」に入団し、女優のほか『ロンドンハーツ』(テレビ朝日系)などバラエティータレントとしても開花した安倍と、『快盗戦隊ルパンレンジャーVS警察戦隊パトレンジャー』でヒロインを演じ注目され、昨年4本の連続ドラマに出演する活躍をみせた奥山。2人は本作で初主演を飾り、麻雀デビューも果たす。安倍が演じるのは、実家の銭湯を守るため全国の温泉宿を根城にする極悪雀士集団「如月会」に戦いを挑む、女子高生の真白(ましろ)。真白は温泉に浸かると麻雀が強くなる特殊能力があり、決め台詞は「火照ってきたぁああああああ!!!」。勝負服は浴衣となる。安倍は「私が演じる真白は抜けている部分が多く天然な子ですが、温泉に入ると性格が男前になって麻雀も上手くなります。対局シーンの迫力がすごいので、奥山さん演じるチー子さんとのチームプレイをぜひお楽しみください!」とアピールする。奥山は真白の父である難波飛龍のお引き(アシスト役)だったチー子に扮する。勝負服はチャイナドレスだ。真白との出会いは最悪だったが、「如月会」との戦いを重ねる内にバディとして絆を育んでいく。奥山は「私は麻雀をやったことがなかったので、このドラマのお話を頂いた時、正直不安もありました」としつつ、「新しいことにチャレンジするのは大好きだし、何よりチー子は私にとても似ているので、楽しみながら撮影に臨むことができました。麻雀シーンはもちろん、真白とチー子の掛け合いも面白いし、温泉シーンも…とにかく見どころがたくさんあります!」とコメントを寄せた。そのほか、真白の父親でチー子の師匠でもあり、「如月会」に囚われている難波飛龍役の高橋和也、手牌を“覗き見る能力”で真白たちを苦しめる出歯亀役を不破万作、妖艶な敵・黒豹役で自身もプロ並みの雀力を持つ及川奈央が出演することも明らかに。監督は深夜ドラマ『100万円の女たち』などの原廣利、脚本はドラマ『日本ボロ宿紀行』『純喫茶に恋して』のたかせしゅうほう。麻雀監修はマンガ『ぎゅわんぶらあ自己中心派』『打姫オバカミーコ』の片山まさゆき氏が担当する。本作は、東映による配信向け新ブランド「Xstream46」作品。バイオレンス・ギャンブル・エロ・ホラーなど刺激的なジャンルの配信番組を届けるブランドで、『麻雀宝湯記』は坂口拓主演の『暴力無双 -サブリミナル・ウォー-』に続く第2弾作品となる。なお、配信サイト一覧は下記のとおり(配信時期は各種配信事業社にて異なる)。MIRAIL(ミレール)、iTunes Store、Google Play、YouTube(有料)、Amazonプライム・ビデオ、RakutenTV、ビデオマーケット、GYAO!ストア、DMM.com、J:COMオンデマンド、TELASA、ひかりTV、クランクイン!ビデオ、TSUTAYA TV、ニコニコチャンネル、dTV、東映特撮ファンクラブ(月額会員のみ)、Paravi、milplus、music.jp(C)東映
2021年01月29日Netflixオリジナルシリーズ「深夜食堂 -Tokyo Stories Season2-」より、予告編とキーアートが公開された。繁華街の路地裏にひっそりと佇む“めしや”。営業時間は深夜0時から朝の7時ごろまで。人は「深夜食堂」って言ってるよ。性別も、年齢も、境遇も異なった様々な客が店を訪れては、カウンターで生まれる小さなドラマ。漫画「深夜食堂」をドラマ化した本作は、深夜ドラマとしてスタートしたにも関わらず、回を重ねるごとに反響を呼び、日本のみならずリメイク版が制作された中国・韓国などでも人気を博している本シリーズ。待望の予告編解禁!記念すべき10年目を迎えるドラマシリーズ第5弾となる今シーズンは、原作コミックの人気エピソードにオリジナルエピソードを交え、全10話で構成。小腹も心も満たされる「めしや」が再び開店する。配信に先駆けて公開された予告編では、本シリーズのために撮影された“いま”の東京の街並みからスタート。ひっそりと佇む「めしや」には、忠さん(不破万作)や小寿々(綾田俊樹)、竜(松重豊)ら常連に囲まれながら、マスターのもとにワケアリな人々が訪れる。“母に捨てられた”赤井(仲村トオル)をはじめ、旧友である樺山(勝地涼)と再会した橘(永山絢斗)。さらに、海外からのスペシャルゲストとして『台北の朝、僕は恋をする』のジョセフ・チャンが“自信が持てない台湾の映画監督リー”を演じる。さらに映像では、チキンライス、きつねうどん、グラタン、そば、小梅のおにぎり、たらこのお茶漬けなど、マスターの料理が続々登場する。キャストコメントも到着!前シーズンの韓国での撮影に続き、今シーズンでは台湾ロケを敢行。「甘い卵焼き」で共演を果たしたオダギリジョー(小暮/カタギリ役)とジョセフ・チャンからコメントが到着。「いやぁ、もう10年になるんですね。それだけ愛された作品に参加できて、本当に嬉しく思います」と今回の制作を喜んだオダギリさんは、「今回は台湾での撮影があり、僕も台湾なまりの中国語のセリフに挑戦する事になりました。約1ヶ月みっちりトレーニングした成果が出ていれば良いのですが」と明かす。そしてジョセフ・チャンは「以前から『深夜食堂』がとても好きでした。『深夜食堂』は、今の社会にとても求められているストーリーだと思います。それぞれの短いエピソードが、“疎外されたと感じることの多い世界”にも暖かさがあると感じさせてくれます。作品に参加して、その暖かさを私も経験することができました」とコメント。加えて本エピソードは、常連客・小寿々の驚きの過去が明かされるドラマオリジナルとなっている。Netflixオリジナルシリーズ「深夜食堂 -Tokyo Stories Season2-」は10月31日(木)Netflixにて全世界配信。(cinemacafe.net)■関連作品:【Netflix映画】ブライト 2017年12月22日よりNetflixにて全世界同時オンラインストリーミング【Netflix映画】マッドバウンド 哀しき友情 2017年11月17日よりNetflixにて全世界同時配信【Netflixオリジナルドラマ】オルタード・カーボン 2018年2月2日より全世界同時オンラインストリーミング2月2日(金)より全世界同時オンラインストリーミング
2019年10月11日深夜ドラマとして放送が開始されてから今年で10年。食ドラマの先駆けとして、いまだ根強い人気を誇り続けている「深夜食堂」の待望の新シリーズが、Netflixオリジナルシリーズ「深夜食堂-Tokyo Stories Season2-」として、今秋、全世界に配信されることが分かった。夜中だけ営業する繁華街の路地裏の小さな食堂を舞台に、店を切り盛りするマスターと、そこを訪れる客との交流を描いた本作。注文する料理に見え隠れする客たちの様々な人生模様と、それにそっと寄り添うマスターの名言の数々、そしてなんといっても素朴で食欲をそそる料理の数々が人気を博し、これまでにTBS系でドラマ3作、劇場版2作が作られ、さらに2016年にはNetflixに場所を移してシリーズを続行してきた。■お馴染みのメンバーが再集結!さらにゲストも判明その待望の続編となる今シリーズは、安倍夜郎の原作コミックの人気エピソードと、オリジナルエピソードを交えて全10話で構成。マスター役の小林薫はもちろんのこと、常連を演じる不破万作、綾田俊樹、松重豊、安藤玉恵、余貴美子、オダギリジョーらお馴染みのメンバーが集結するほか、ゲストとして仲村トオル、柄本明、柄本佑、勝地涼、永山絢斗らも出演することが決定している。さらに、各エピソードの監督には、『東京タワー ~オカンとボクと、時々、オトン~』の松岡錠司、「山田孝之の東京都北区赤羽」の山下敦弘、『毎日かあさん』の小林聖太郎がそろい踏み。これまでのシリーズも手掛けてきた監督たちが、今回も世界観をしっかりと構築する。■シリーズ開始から10年。今回の料理は…?そして、本作のもう一つの“主役”である料理には、ささみチーズかつ、チキンライス、焼きそばパンなどが登場する予定。映画『かもめ食堂』、連続テレビ小説「ごちそうさん」などで活躍し、これまでの全シリーズも手掛けてきた飯島奈美が引き続きフードスタイリストを担当し、どこか懐かしさを感じさせる料理の数々を登場させる。10年の節目を迎え、再集結した小林さんらは「ちょうど10年ということを素直にうれしく思い、そして驚いています。深夜の30分ドラマで始まって重い話ではなく日常にありふれた恋愛や仕事での失敗みたいな身近な事柄を描いたドラマが『深夜食堂』です。国境を問わず人間が大切にしている心がリアルなセットで描かれ、妥協しないスタッフ、出演者に支えられて続いています。本当にスタッフにも出演にも恵まれた贅沢な作品だと思います」(小林さん)、「10年続いていることに、驚くというより不思議な感じがします。このシリーズを見続けて、後押ししてくださった観客や視聴者のみなさんに感謝しています。原作に描き込まれた人間のささやかな日々の暮らしや、普通にいるだけで滑稽な人間のおかしみが映像表現として成立することを証明できたこと、それが何よりも嬉しいです。今回も粒ぞろいなエピソードが揃っていますので、ぜひご賞味あれ」(松岡監督)と語っている。Netflixオリジナルシリーズ「深夜食堂-Tokyo Stories Season2-」は2019年秋、全世界独占配信。(text:cinemacafe.net)■関連作品:【Netflixオリジナル】ブライト 2017年12月22日よりNetflixにて全世界同時オンラインストリーミング【Netflixオリジナル】マッドバウンド 哀しき友情 2017年11月17日よりNetflixにて全世界同時配信【Netflixオリジナルドラマ】オルタード・カーボン 2018年2月2日より全世界同時オンラインストリーミング2月2日(金)より全世界同時オンラインストリーミング
2019年06月20日『湯を沸かすほどの熱い愛』の中野量太監督のもと、蒼井優、竹内結子、松原智恵子、山崎努という豪華キャストが集結する『長いお別れ』から予告編が解禁。中村倫也や北村有起哉ら追加キャスト、および主題歌が発表された。この度明らかになったのは、物語の舞台となる東(ひがし)家の次女・芙美(蒼井さん)の彼氏・道彦役にドラマ「初めて恋をした日に読む話」も話題の中村倫也、長女・麻里(竹内さん)の夫・新役に映画・ドラマ・舞台などで幅広く活躍する北村有起哉、麻里の成長した息子・崇役にオーディションで抜擢され、現在公開中『半世界』にも出演している杉田雷麟。さらに松澤匠、清水くるみ、倉野章子、不破万作、おかやまはじめ、池谷のぶえ、藤原季節、小市慢太郎と各世代の豪華俳優陣が集結した。完成した予告編では、冒頭から「あんた誰だ?」「麻里だけど」と娘の顔を忘れてしまったり、亡くなった同級生の葬式に参列しながら「ナニ、中村死んじゃったのか!」と叫んで周りを呆然とさせたりと、元・中学校校長だった父・昇平がゆっくりと記憶を失っていく様子が描かれている。その一方で次女・芙美も夢と恋愛に思い悩んでいたり、長女・麻里も慣れない海外生活に戸惑っていたりと、それぞれの人生も岐路に立たされていることが伺える。そして「この頃ね、色んな事が遠いんだよ」という父の言葉をきっかけに、家族それぞれが認知症になった父と向き合い、自分自身の人生とも向き合っていく様子が映し出されていく。そんな中、いなくなってしまった父。記憶が消えていく父が向かった先は家族の未来につながる、ある“愛しい思い出”の場所だった――。また、予告の中盤から流れている主題歌「めぐる」を歌うのは、神秘的な歌声が“魔法”とも称される話題のシンガーソングライター・優河(ゆうが)。本作のために書き下ろされた楽曲は、穏やかでありながらもポジティヴな力強さに満ちあふれ、作品のテーマに寄り添いながら深い余韻を残している。少しずつ記憶を失くして、ゆっくりゆっくり遠ざかっていく。その様子からアメリカでは「Long Goodbye(長いお別れ)」とも表現される認知症をモチーフに、刻々と変化する時代に変わることのない大切なものを問う本作。新しい時代へと繋がる、家族の愛の物語をここから確かめてみて。『長いお別れ』は5月31日(金)より全国にて公開。(text:cinemacafe.net)■関連作品:長いお別れ 2019年5月、全国にて公開予定(C)2019『長いお別れ』製作委員会
2019年02月27日三島由紀夫の小説を原作にした2018 PARCO PRODUCE 三島×MISHIMA 『命売ります』が東京・サンシャイン劇場にて12月9日(日)まで上演中だ。【チケット情報はこちら】開幕を迎え脚本・演出を手掛けるノゾエ征爾は「三島由紀夫の驚きのパンクな小説。を演劇化したらこんな風になったと、別に奇をてらったようなことは何もしていませんが、ともかく面白な原作に面白な役者が乗っかったらこんなんになりました」、主演の東啓介は「三島由紀夫でありながらノゾエさんの脚本・演出で、とてもエンターテイメントな作品に仕上がっていると思います。山田羽仁男という人物が愛されるよう、僕はひたむきに演じていきます。キャスト、スタッフ全員で作り上げてきましたので、是非劇場でご覧ください!」、上村海成は「『半分、青い。』等、最近やらせていただいた役とかなり違うタイプの役柄で、しかも初のストレートプレイなのでとてもドキドキしていますが精一杯演じます!お客様に観ていただくのがとても楽しみです!」とそれぞれコメントを寄せた。ある日ふと「死のう」と思い立ち「命売ります」という新聞広告を出した羽仁男(はにお)のもとに、訳ありの人々が次々と訪れる物語。原作が「週刊プレイボーイ」に連載されたエンターテインメント小説ということもあってか、羽仁男を取り巻く人物たちはキャラが濃く、それを上村や馬渕英里何、莉奈、樹里咲穂、家納ジュンコ、市川しんぺー、平田敦子、川上友里、町田水城、ノゾエ、不破万作、温水洋一という個性的なキャスト達がより一層ポップに立ち上げる。そんな彼らに命を買われる羽仁男は、若く、“いい生活”をしている、いわゆるエリート。演じる東の抜群のルックスも相まって、登場人物がずらりと並ぶオープニングでも一人浮き上がって見え、そんな彼こそが自分の命を売っているのだという異常さが引き立つ。何度命を買われても生き残ってしまう羽仁男。生きたくないから命を売っているのに、その出会いや体験が彼を変えていくのを観ていると、なんとも言えない気持ちになる。オムニバスのように進んでいく物語は一つひとつが一癖ある展開なのだが、劇中でふと歌われる歌の歌詞がそれとは真逆のストレートさで、目の前の出来事の別の面を見せる。ポップで笑えて楽しい舞台だが、命とは、生きることとはなんだろうかということを考えずにはいられない、ちょっと不思議な感覚が味わえる作品だ。公演は、12月9日(日)まで東京・サンシャイン劇場にて、12月22日(土)に大阪・森ノ宮ピロティホールにて上演。取材・文:中川 實穗
2018年11月27日2018 PARCO PRODUCE “三島×MISHIMA”シリーズの第二弾『命売ります』が11月24日に開幕。原作は三島由紀夫が1968年に「週刊プレイボーイ」に連載したエンターテイメント小説で、ある日ふと「死のう」と思い立った27歳の羽仁男(はにお)が新聞に「命売ります」という広告を出す。すると訳ありげな人間たちが次々現れ――という物語。脚本・演出はノゾエ征爾。その通し稽古に潜入した。【チケット情報はこちら】東啓介が演じる主人公・羽仁男と関わる人々は、上村海成が演じる吸血鬼の母親のために羽仁男の命を買う高校生・薫や、馬渕英里何が演じる間貸しする女・玲子、莉奈が演じる謎の老人の妻・るり子、樹里咲穂が演じる吸血鬼の女、家納ジュンコが演じる図書の貸出係の女など、役柄を並べるだけでも面白そうな本作。さらに、最初に羽仁男に接触する謎の老人を温水洋一、るり子を愛人にしている男を不破万作が演じるほか、市川しんぺー、平田敦子、川上友里、町田水城、ノゾエがさまざまな役柄で登場する。組まれたセットは上下2段で等間隔に並んだ扉と、同じく床に等間隔に並んだ長方形の台で、スーパーマーケットの売り場のようにも見える。オープニングではそこにキャストたちが等間隔に並び、オリジナルの曲を全員で歌った。「妻といい仲になって、嫉妬した愛人から殺されてほしい」など、依頼内容はどれも個性的。羽仁男は毎回命を懸けて遂行するもなぜか生き残ってしまうため、オムニバスのように次々と出来事が描かれていく。命を買いに来る人たちはユーモラスでありながら切実で、依頼のひとつひとつに人間の欲望や業がカラフルに詰まっている。そして個性的なキャストたちの芝居により、そこに人間の持つおかしさや愛おしさ、そして残酷さが感じられた。そのなかで東は、死が迫り妙に生き生きしたり、死にたいのに死ねず苛立ったり、出会いと別れを繰り返すうちにある変化が訪れたりと、あらゆる依頼を渡り歩く姿が危うくセクシーだ。エンタテインメント小説と呼ばれる原作とノゾエによる演出の掛け算で、物語はポップに進んでいく。だからこそ浮き上がってくる三島由紀夫の死生観は、芝居に笑わされながらも心にグイグイと迫ってくるため、観終わった後には何とも言い難い気持ちになった。ぜひ劇場で味わってほしい。公演は12月9日(日)まで東京・サンシャイン劇場、12月22日(土)に大阪・森ノ宮ピロティホールにて上演。取材・文:中川 實穗
2018年11月26日「同い年の俳優さんと話すんです。『若いころから一緒に芝居してるけど、30年もよくやってきたよね』って」そう話すのは、小心そうな雰囲気で、俳優として出演する作品以外に路線バスでの旅番組でもお茶の間を和ませる温水洋一(54)。今年で芸歴30年だ。「第一線ではなく“脇を固める”というんでしょうかね、隅っこからちょっと真ん中寄りの“第二線”あたりにいて、役者で食べられるのはありがたいことです」(温水・以下同)演劇との出合いは高校時代。気になるクラスの女子の勧めで演劇部に入ったのがきっかけだった。現在は、三島由紀夫原作の舞台『命売ります』(11月24日~12月9日/東京・サンシャイン劇場、12月22日/大阪・森ノ宮ピロティホールにて)の稽古に余念がない。「台本にはなかったのに、歌うと突然言われて。聞いてなかったんですけど、まぁ歌が入るとメルヘンチックになるから……。舞台で歌うのは15年前の三谷幸喜さんのミュージカル『オケピ!』以来。パートに分かれたりハモったり、結構難しいんです」物語は、自殺に失敗した主人公(東啓介)が、自分の命を捨て売りしようと「命売ります」という新聞広告を出すことから始まる。彼のもとには、さまざまな事情をもった客がやってくる。温水は、愛人をつくった若妻を殺したいと思っている謎の老人役だ。生死のはざまで揺れる人間たちをユーモラスに描いている。「三島先生が割腹自決した日のことを覚えていますよ。幼稚園から帰ってテレビでアニメを見ようと思ったら、どのチャンネルも中継で様子が違っていました。市ヶ谷の防衛庁(当時)を新しく建て替える前、自衛官だった父は『おまえ知ってるか?あの屋上で作家の三島由紀夫が演説して自決したんだぞ』と言っていました」今回共演する不破万作は72歳。「三島先生が存命中、不破さんが出ている公演の最前列に見に来られていたとか。先生は不破さんのお芝居を見たんですね!?不破さんはそのころすでに演劇をやっていたんだなぁ」これからも芝居を長く続けるために、決めたことがあるという。「前の晩、どんなに遅く寝ても、朝、どんなに早起きしても、必ず朝食を取るのがうちのルール。今朝は冷蔵庫に1玉だけ残っていたうどんにおあげとねぎを入れて、つるっと妻と半分こ。あと、僕も手伝って作ったサラダ」今日の私服は、胸にドクロのマークのシャツに、キャップ。「普段着は夫婦で出かけたときに、妻に見立ててもらってます」
2018年11月19日染谷将太が主演する日中共同製作映画『空海-KU-KAI-』のサブタイトル決まり、『空海-KU-KAI- 美しき王妃の謎』となることが決定。そして、本作の日本語吹き替えキャストとして、高橋一生、吉田羊、東出昌大ら俳優陣、さらに沢城みゆき、山寺宏一ら人気声優たちが参加することが分かった。■高橋一生、中国でひっぱりだこの俳優ホアン・シュアンを吹替!映画やドラマだけでなく、CMなども話題となっている高橋さんが演じるのは、染谷さん演じる主人公・空海の相棒となる、ホアン・シュアン扮する稀代の詩人・白楽天。また、阿部寛演じる阿倍仲麻呂を虜にした本作の最重要人物で“傾国の美女”楊貴妃(チャン・ロンロン)を、現在放送中の人気ドラマ「コウノドリ」に出演する吉田さんが、乱世に翻弄された儚さと芯のある強い女性の二面性を優雅に演じる。高橋さんは「空海が唐に渡った足跡は、実は意外と知られていないのではないかと思います。もちろんこれは『物語』ではありますが、この映画を観て、空海と白楽天の数奇な旅を、ぜひ体感していただきたいです」とコメント。「自分のではないお芝居に声を充てるのは想像以上に難儀」と収録した感想を語った吉田さんは、「声は自分の芝居なのに画は人の芝居の呼吸に合わせなくてはならない、そして必ずしも画の芝居通りではなく、声には大きめの表情がないと伝わり辛い…大変勉強になりました」と話す。■東出昌大&寛一郎が声優初挑戦また、東出さんが幻術師の弟子・白龍役(リウ・ハオラン)、寛一郎が白龍と兄弟のように育った丹龍役(オウ・ハオ)で声優初挑戦。そして楊貴妃を溺愛するあまり、中国王朝を揺るがした唐の9代皇帝・玄宗(チャン・ルーイー)をイッセー尾形が担当。そのほか、六角精児(李白役/シン・バイチン)、不破万作(黄鶴役/リウ・ペイチー)、金田明夫(高力士役/ティアン・ユー)、六平直政(妖猫役)も参加。映像に目が釘付けになったと言う東出さんは、「吹き替えのお仕事は初めてで、しかも物語の中でのキーパーソンとなる役を演じれた事も光栄でしたが、以前も別の作品で共演した寛一郎君と再共演出来たことが嬉しかったです」と話し、一方の寛一郎さんは「初めての吹き替え、アフレコだったので単純に難しかったです。映像を通して芝居をするのと声だけの芝居って言うのは全く別のものなんだなと今回勉強になりました」とコメント。また、『沈黙 -サイレンス-』など海外作品にも出演するベテラン俳優のイッセーさんは、「声だけで出来るかなと、ちょっと不安」と収録前は心配もあったよう。イッセーさんが演じる玄宗皇帝は37歳のチャン・ルーイーが演じており、役作りに関しては「ともかく玄宗役の中国の俳優さんとの年齢差!これをなんとかして埋めようと、それが大テーマでした(笑)玄宗さんはとても丁寧に役を作っておられました。どんなに小声で喋っても家来は耳を大きくして聞かざるを得ない!そんな風にナイーブに役作りしておられました」と語っている。■人気声優陣も参戦!さらに、キティ・チャン演じる春琴を「ルパン三世」峰不二子(3代目)役や、様々な海外作品の吹き替えを担当する沢城さん。玉蓮役(チャン・ティエンアイ)を「<物語>シリーズ」「PSYCHO-PASS サイコパス」の花澤香菜。牡丹役を現在公開中の『劇場版 はいからさんが通る』で主人公を演じ、声優だけでなく歌手としても活躍する早見沙織。瓜翁(チェン・タイシェン)役を、エディ・マーフィやジム・キャリーの吹き替えでお馴染み、ベテラン声優の山寺さんと、豪華人気声優陣が脇を固める。『空海-KU-KAI- 美しき王妃の謎』は2018年2月24日(土)より全国東宝系にて公開。(cinemacafe.net)
2017年12月11日映画『空海―KU-KAI― 美しき王妃の謎』が2018年2月24日(土)より全国ロードショー。日中合作として史上最大規模の映画日中共同製作の映画として史上最大規模となる『空海―KU-KAI―』は、ベストセラー作家・夢枕漠のヒット作『沙門空海唐の国にて鬼と宴す』の実写化。遣唐使として唐に渡った空海の姿を描いていく。6年かけて「唐の都」を完全再現構想は8年、総製作費は150億円におよぶという。また今回撮影が行われた湖北省・襄陽市に組み立てられた、唐の都を再現したセットは367,000ヘクタール(東京ドーム8個分)で、6年かけて作り上げられた壮大なもの。主人公・空海役は染谷将太遣唐使・空海を演じるのは染谷将太、頭を坊主にして挑む。意外にも海外映画に出演するのは『空海―KU-KAI―』が初めて。しかも主演だ。主人公・空海を演じた染谷将太にインタビューを実施。中国の撮影現場での苦労や、巨匠チェン・カイコ―監督から学び取ったことについて、話を聞くことができた。海外映画に初挑戦し、一番苦労したことは何でしたか。やはり、中国語で芝居をすることです。言語の音が違うと感情の乗り方も違ってくるので「こういう温度感があるんだ」と、初めての経験ばかりでした。セリフだけでなく、現場で飛び交う中国語をキャッチするのにも時間がかかる。例えば監督は中国の古い詩を使った演出も多くて「この詩の雰囲気で演じてみて」って言われるんです。もちろん通訳していただくのですが、通訳さんも「今、監督は中国の大変有名な詩をおっしゃられています。意味は…ちょっと待ってください、調べます」という風になってしまい(笑)。その後丁寧に教えてくれたんですが、詩ってそもそもいろんな捉え方ができるし、和訳するのも難しい。いくつか解釈がある中で、監督が求めているものを導き出すのに苦労しました。自分は監督の指示だけじゃなく、現場でのスタッフ間の指示まで聞いていたいタイプなんです。なので、今何が起きているのか、誰が何を言っていて、どう考えているのか100%知ることができないという環境に、当初は不安を覚えました。作品の作り方について、日本と中国との間に違いを感じたことはありましたか。中国という国が、非常に高いエネルギーに溢れていて、それが映画の熱量にもなっているなと感じました。今回の映画は、ジェットコースタームービーだと思っています。どんどん場面が変わって、謎が解決したと思ったら、また新しい謎が出てくる。そのスピード感や勢いは中国ならではのものではないかと思いました。また、撮影現場での発言のしやすさに驚かされました。1シーンを撮影する最初の朝は、キャストとメインスタッフで円陣を組み、監督と打ち合わせをすることから始まるんです。共演者とはどう演じたいのか、スタッフとはどんなシーンにしたいのか意見を交換し、1カットを撮り終えるごとに一緒にモニターをチェックしていきます。自由に発言できる、おおらかな雰囲気がありました。中国映画に出演したのは『空海―KU-KAI― 美しき王妃の謎』だけだったので、気になって「中国の現場はいつもこんな感じなのか」って他の役者さんに聞いたんです。そしたら「1シーンにこんなに時間をかけるのは、チェン・カイコ―監督だからこそだね」とおっしゃっていました。監督との綿密なディスカッションや1シーンの撮影にかける時間の長さは、チェン・カイコ―監督の現場ならではの要素も強かったのかもしれません。監督から学び取ったものはありますか。特に印象に残っているのは、意表を突くような演出。例えば、空海が妓楼(ぎろう: 遊女がいる店)に行くシーンがあるのですが、そこで遊女と共に踊りだすんです。空海に躍らせようなんて、その場にいた誰も考えなかったんじゃないかな。そういうユーモアやセンスはとても新鮮で、新しい発見がたくさんありました。あとは美意識の高さ。クランクインの際、一番初めに「この映画を通じて、真の美を追求したい」とおっしゃっていて、その言葉通りセットや衣装、登場人物の感情そのものにまで、監督の美意識が反映されていました。たとえば東京ドーム8個分という広大なセットなのに、1つの建物の屋根の曲線にまでこだわるんです。そんなに細かいところまで…と思っていたのですが、映像にしたらそれが息をのむほど美しくて、監督が発した言葉の説得力を感じました。歴史上の人物である空海をどのような人物だと捉え、役作りに望みましたか。空海が“超人”だとすると、自分は“凡人”。本当に体現するのが難しく、雲をつかむような感じでしたね。ただ今回の映画はファンタジーでもあり、自分が演じる空海も映画ならではのキャラクターだと考えました。もちろん天才だし、お坊さんだけれども、お酒も飲むし、妓楼へ行ったりもする。お茶目な部分やいたずら心が垣間見える、人間味のあるユニークな人物だと捉えました。役作りにあたっては、歴史書を読んだり、空海が中国から日本に持ち帰ってきた考え方について学びました。中でも印象に残っているのは“空性”という考え方。何年も修行を積まないと完全に理解することはできないと思いますが、何にも捕らわれず、自分にさえも捕らわれずに、物事の核心を捉えていくという考え方は素敵だと思いました。あとは、空海がやっていたというマインドフルネス(瞑想)を毎朝1分取り入れました。無になり呼吸や肌感覚に意識を集中させ、風や温度を感じるというものです。精神が開放され、身体にも良いらしいですよ。安倍仲麻呂役に阿部寛そして、空海の相棒となる唐代の詩人・白楽天には中国人俳優の黄軒(ホアン・シュアン)。さらに、阿部寛が玄宗皇帝の側近である安倍仲麻呂、唐の玄宗皇帝の寵愛を受けた皇妃・楊貴妃役をチャン・ロン・ロンが演じる。他にも、松坂慶子、火野正平らが出演する。巨匠チェン・カイコーが監督監督は、中国の巨匠・陳凱歌(チェン・カイコー)。『さらば、わが愛/覇王別姫』ではカンヌ国際映画祭パルム・ドール、ゴールデン・グローブ外国語映画賞を受賞した。日本語吹き替えに高橋一生、吉田羊、東出昌大日本語吹替版キャストとして、空海の相棒・白楽天に、高橋一生が抜擢。さらに楊貴妃を吉田羊、その楊貴妃を溺愛する玄宗皇帝をイッセー尾形が演じる。初の声優業となる東出昌大は、幻術師の弟子・白龍の声に挑戦し、白龍と兄弟 のように育った丹龍役には、同じく初の声優業となる寛一郎がチャレンジする。 他にも六角精児、不破万作、金田明夫、六平直政、山寺宏一、花澤香菜など、豪華な日本語吹替キャストが集結した。主題歌はRADWIMPS「Mountain Top」主題歌は、映画『君の名は。』の主題歌でヒットを飛ばしたRADWIMPSが担当。書き下ろしの楽曲「Mountain Top」が、全世界公開版本編で流れることになる。儚くもダイナミックな楽曲が、国境や言語を越えて、作品の世界を豊かに彩る。【作品詳細】映画『空海―KU-KAI― 美しき王妃の謎』公開日:2018年2月24日(土)原作:夢枕獏 『沙門空海唐の国にて鬼と宴す』(角川文庫/徳間文庫)監督:陳凱歌(チェン・カイコー)出演:染谷将太、黄軒(ホアン・シュアン)、阿部寛、松坂慶子 、張榕容(チャン・ロン・ロン)、火野正平配給:東宝、KADOKAWA©2017New Classics Media,Kadokawa Corporation,Emperor Motion Pictures,Shengkai Film
2016年11月25日映画『続・深夜食堂』の公開初日舞台挨拶が5日(土)都内で行われ、主演の小林薫、共演の佐藤浩市、河井青葉、池松壮亮、小島聖、不破万作、綾田俊樹、多部未華子、オダギリジョー、そして松岡錠司監督が登壇。マイペースぶりを発揮するオダギリさんが、松岡監督から叱られる一幕があった。作品が海外から高評価を受けていることについて感想を求められたオダギリさんは「いま危なかったですね、だいぶ質問を聞いていなかった」と初日舞台挨拶にも関わらずボーッとしていたことを告白。それでも「ドラマと映画を含めて42本を作る大変さは、キャスト・スタッフの愛情のなせる業。お金がない中でやって来たのは凄い。マネのできない奇跡的なこと」と回答した。しかし質問との趣旨ずれに松岡監督から「いや、だから海外の反応の話。それじゃ話の筋がおかしくなるでしょ!」と注意を受けると、オダギリさんは「なんでこんだけの人前で怒られないといけないの?今日来なければよかった」とイジケてみせて、笑いを誘っていた。またオダギリさんは「縁を感じるとき」との質問に「今日の話です」と切り出すと「朝ごはんを食べようと思って常備してあるハムにしようとしたら賞味期限が切れていた。常備しているものって食べようと思ったときに必ず賞味期限が切れていて、“縁がないなあ”と今朝思って来ました」とマイペースに真逆返答していた。一方の佐藤さんは「これから人様の結婚式に行かなければならなくて、こういう日に結婚式があるのかと思った。無理矢理のこじ付けですが、初日舞台挨拶の日に結婚式…いやー、縁があるって幸せですねえ」とめでたい繋がりで締めくくった。漫画家・安倍夜郎による人気コミック「深夜食堂」を原作にしたドラマシリーズの劇場版第2弾。深夜になると開店する“深夜食堂”を舞台に、寡黙なマスター(小林さん)とワケアリ客たちの悲喜こもごもを描く。ドラマ版スタート時からマスター役を務めている小林さんは「キャスト・スタッフを含めてそれぞれがプロの仕事をして出来上がった作品。レギュラードラマ枠でも映画でもそう簡単に作れないものを成し遂げた。つくづく奇跡的な作品だと思う」と感無量の表情だった。『続・深夜食堂』は全国にて公開中。(text:cinemacafe.net)■関連作品:続・深夜食堂 2016年11月5日より全国にて公開(C) 2016 安倍夜郎・小学館/「続・深夜食堂」製作委員会
2016年11月05日俳優の小林薫が10月3日(月)、都内で行われた『続・深夜食堂』の完成披露試写会に出席。国内を飛び越え、アジアでも人気を博す「深夜食堂」の根強い人気について、「うれしいけど予想外」と語り、「可能性はまだまだある」とさらなる飛躍に期待を寄せた。新宿ゴールデン街を思わせる繁華街の路地裏に、ひっそりと佇む深夜営業の食堂「めしや」を舞台に、夜な夜な集まる個性豊かな客たちが、悲喜こもごもの人生を交錯させる。安倍夜郎の人気漫画をドラマ化し、続く映画『深夜食堂』は全国80館ながら、興収2.5億円、動員数20万人超を記録。さらに中国、韓国、台湾でも人気を集め、アジア各国で一大ブームを巻き起こした。食堂のマスターを演じる小林さんは、「ドラマの4作目も含めて、こんなに続くと思っておりませんでした。めでたく映画の2作目が完成し、グレードアップした『深夜食堂』の味わいが繰り広げられている。お店もお料理も主役です」と駆けつけたファンにアピールした。完成披露試写会には小林さんをはじめ、河井青葉、小島聖、キムラ緑子、渡辺美佐子、多部未華子、不破万作、安藤玉恵、金子清文、須藤理彩、小林麻子、光石研、松岡錠司監督がズラリ勢ぞろい。前作映画にゲスト出演し、本作では常連客として登場する多部さんは、「取材を受けると、『レギュラーとして』と言われるんですが、まだ慣れないし、恥ずかしいですね」と照れ笑い。一方、ドラマシリーズでおなじみの常連客を演じる光石さんは、「現場に行けば薫さんや監督がいらっしゃって、『また帰ってこられたな』とホッとします」と喜びをかみしめていた。『続・深夜食堂』は11月5日(土)より全国にて公開。(text:cinemacafe.net)■関連作品:続・深夜食堂 2016年11月5日より全国にて公開(C) 2016 安倍夜郎・小学館/「続・深夜食堂」製作委員会
2016年10月03日2009年にスタートしたドラマに続き、2015年1月に公開された映画も大ヒットした、現在の食ドラマブームの先駆け的存在「深夜食堂」。その劇場版最新作となる『続・深夜食堂』から、小林薫演じる「めしや」のマスターはじめ、佐藤浩市、池松壮亮ら豪華出演陣が映像で初登場する予告編が解禁となった。新宿ゴールデン街を思わせる繁華街の路地裏に、ひっそりと佇む「めしや」。夜も更けた深夜に店が開くことから、人呼んで「深夜食堂」。そこでは、さまざまな人生を過ごしてきた個性豊かな客たちが、まるで引き寄せられるかのように夜な夜な集まり、今宵も客たちの悲喜こもごもな人生が交錯する――。原作は安倍夜郎の大ヒットコミック。ドラマ化に続く映画『深夜食堂』は、全国80館という規模での上映にもかかわらず、興収2.5億円、動員数20万人超を記録。さらに中国、韓国、台湾でも人気を集め、アジア各国で一大ブームを巻き起こした。解禁となった予告編では、「食べたいものがあったら、何でも言ってよ」と小林さん演じるマスターのお馴染みのセリフからスタート。客と程よい距離感を取りながら、頼れるマスターを絶妙に演じる小林さんに、シリーズに欠かせない常連客として不破万作、綾田俊樹、光石研、松重豊、オダギリジョーらドラマシリーズからの顔が揃う。さらに、前作の映画でゲスト出演した多部未華子、余貴美子が役柄そのままで常連客に加わっているほか、今回ゲスト出演を果たす佐藤さん、池松さん、河井青葉、キムラ緑子、小島聖ら実力派キャストの姿も!ドラマシリーズ第1弾から世界観を作り上げてきた松岡錠司監督が、3篇からなる物語を巧妙につなぎ、より深く心に染み入る1本の作品へと完成させている。また、この豪華俳優陣に負けじと存在感を放っているのが、思わずお腹がなりそうになる、料理の数々。「焼肉定食」「焼うどん」「豚汁定食」といった料理をお題に“滋味あふれる”物語が紡ぎ出されるほか、四季折々に合わせた美味しそうなごはんの数々も登場、食欲の秋にぴったりの予告編となっている。さらに、本作の見どころは、佐藤さんの「自分の力には限りがある。だから人に頼る。それでいいんじゃないかな」、多部さんの「あたしがマスターによくしてもらったように、いつか誰かが困っていたとき、同じことしてあげられたらなって」といったセリフにもあるように、「めしや」を舞台に繰り広げられる人間模様の温かさ。小腹だけでなく、心もじんわりと満たしてくれるはずだ。一方、ポスタービジュアルでは、お馴染みの新宿ゴールデン街を思わせる街並みが本物かと見間違うほどのクオリティで作られ、いつものように優しく佇むマスターを際立たせている。また、その下側にはさまざな表情をした“常連客”たちやゲスト陣にも注目。前作よりさらに深みを増した本作の世界観を垣間見ることができる。『続・深夜食堂』は11月5日(土)より全国にて公開。(text:cinemacafe.net)
2016年08月26日お笑いコンビ・アンタッチャブルの柴田英嗣が、あす11日に放送される読売テレビ・日本テレビ系バラエティ番組『ダウンタウンDX』(毎週木曜22:00~23:00)に出演し、元妻と一緒に食事に行っていることなどを明かす。今回、番組では柴田の1日に密着。後輩とともに大好きな動物園へ行くが、動物の赤ちゃんを見て、元妻とファンキー加藤の不倫・妊娠騒動を思い出してしまう。柴田はフンボルトペンギンを見つけ、「夫婦は一生その人と一緒。でもね、たまにイレギュラーがあるのよ」と生態を後輩に説明するが、浜田雅功から「お前、(動物を)選んでるやろ?」と突っ込まれる。柴田は離婚後も、前妻が引き取った子供と会っているそうで、「子供と一緒にご飯に行くんですよ。元奥さんも一緒ですね」近況を報告。さらに「カトちゃん(ファンキー加藤)の子供もいらっしゃいますし、あやしますよ」といい、「俺、どういう心境なんですかね」と、自分で自分の状況を客観的に見て、苦笑いする。この日の放送では、柴田と41歳同い年のつるの剛士も登場。つるのは、6月に5人目の子供が生まれ、1カ月の育児休暇を取って子育てに奮闘しており、「元々、子供を5人作る予定だったので…」と、柴田とは対照的な幸せ生活を語る。ほかにも、堺正章、不破万作、長嶋一茂、前田典子、さとう珠緒、はねだえりか、大島美幸(森三中)、井上裕介(NON STYLE)、大石絵理、團遥香が出演する。
2016年08月10日アイドルグループ・関ジャニ∞の横山裕がこのほど、大阪・関西テレビ本社で行われた同局・フジテレビ系ドラマ『ON 異常犯罪捜査官・藤堂比奈子』(毎週火曜22:00~22:54)のトークイベントに登場。劇中での自身の演技を「すごい顔してるな」と振り返った。同作は、新人刑事の藤堂比奈子(波瑠)が、驚異的な記憶力と、殺人犯への異常な探究心で、次々と起こる不可解な猟奇殺人事件の捜査に当たっていくサスペンスで、横山はその先輩刑事・東海林泰久を演じている。客席から大歓声で迎えられた横山は、役柄と同じスーツ姿で登場。東海林が比奈子に胸ぐらをつかむシーンがモニターで流れると、「このとき、勢い余って波瑠ちゃんのボタンがちぎれちゃったんですよね」と裏話を明かした。自身のキャラクターについては「熱いものを持っていて、スイッチが入るとめちゃくちゃしよる男」と分析。殺人犯に強い憎悪を抱いており、「自分が人を殴っている姿を見ると、すごい顔してるなと思いますね。あんなやつに殴られたら怖い」と恐ろしがった。主演の波瑠とは、撮影の合間によく会話をしているそう。彼女から好きな映画だという『ジュラシック・パーク』について熱弁を振るわれたといい、「恐竜愛をものすごく熱く語り出して…まぁ、僕はほとんど聞いてなかったんですけど(笑)」と笑いを誘った。一方で、波瑠が監督に提案して、撮影現場でセリフが変更になったというエピソードも披露し、「放送を見ても確かにそっちの方がよかった」と絶賛した。今後の見どころについては「第1話で登場して、5年ぶりに発生したキャンディー殺人事件の謎がかなり明らかになってきます」と紹介。「東海林が初めてピストルを持つシーンは重要な鍵になるし、情報屋の藤川さん(不破万作)との関係も意外なことになったりと、見どころ満載です」とアピールした。
2016年08月05日昨年、全国80館でという小規模公開にも関わらず、最終興行収入2.5億円、最終動員数201,000人を記録するヒット作となった小林薫主演映画『深夜食堂』。この度、早くも『続・深夜食堂』として続編が11月に公開することが決定!さらに、「深夜食堂」の ドラマ新シリーズが、「Netflix」にて全世界190か国同時配信されることも明らかになった。マスター(小林薫)の作る味と居心地の良さを求めて、夜な夜なにぎわう“めしや”。ある日、常連たちが何故か次々と喪服姿で現れる。不幸が重なることはあるもので、故人の話を語り合う中、また一人、喪服姿で店に入ってくる範子。でも、この範子、喪服を着るのがストレス発散という変わった趣味を持っていた。だが、実際に葬式をすることになり、そこで知り合った男に惹かれて…。父親を亡くした近所のそば屋の息子・清太は母親・聖子との関係に頭を悩ませつつ、年上の恋人・さおりとの結婚を考えていて…。お金に困った息子に呼ばれて田舎からわざわざ出てきたという夕起子は、息子の知人という人物に大金を渡してしまう。騙されたのではと周囲は心配するものの、本人はどこか気にしていない様子…。春夏秋冬、ちょっとワケありな客が現れては、マスターの作る懐かしい味に心の重荷を下ろし、胃袋を満たしては新しい明日への一歩を踏み出していく。「深夜食堂」は、「ビッグコミックオリジナル」(小学館)にて連載中の安倍夜郎による大ヒット漫画を原作に、深夜の放送ながら静かなブームを呼び、第3部まで続いている人気ドラマ。その人気はさらに広がり、日本のみならず、台湾では2015年上半期公開の邦画の中で一番の興行収入をあげ、韓国では、2000年以降の同規模公開作品の邦画の中では歴代1位という前代未聞の記録を打ち出し、さらに配給規制のある中国では、「上海国際映画祭」に招待作品として招かれるなど、アジア各国で“深夜食堂フィーバー”が起こり、世界の人々の“心と小腹”を満たし続けている。今回メガホンをとるのは、『東京タワー オカンとボクと、時々、オトン』で日本アカデミー賞を受賞し、これまで、ドラマシリーズ第1弾から世界で認められ続ける世界観を描いてきた松岡錠司監督。また、作品の主役のひとつとなる「料理」を手がけるのは、「かもめ食堂」、連続テレビ小説「ごちそうさん」でも活躍した、フードスタイリストの飯島奈美が担当。大スクリーンで映し出される季節感あふれる数々の料理が登場する。映画・ドラマ共に物語の主人公・マスター役を演じるのは、静かなたたずまいの中に確かな存在感を放つ小林さんが続投。また、また、ドラマ版でもおなじみの常連客に、不破万作、綾田俊樹、松重豊、光石研、安藤玉恵、須藤理彩、小林麻子、吉本菜穂子、中山祐一朗、山中崇、宇野祥平、オダギリジョーはもちろん、前回映画版ゲストで出演していた 多部未華子、余貴美子も常連客に加わり出演。さらに、映画のゲストでは、佐藤浩市、河井青葉、池松壮亮、キムラ緑子、小島聖、井川比佐志と豪華な俳優陣が出演する。そして、ドラマのゲストには、片岡礼子、岡田義徳、コ・アソン、伊藤麻実子、志賀廣太郎、平田満、豊原功補、佐藤B作、新井浩文、森下能幸、風間トオル、宮下順子など、個性派実力派俳優が集結している。今回の続編決定に、主演の小林さんは「最初から続編があると思っていたわけではないので、今回、続編の撮影で、またみなさんと一緒にお仕事ができたという意味では、1回目の深夜食堂の映画の撮影が終わった時とは違う感じがあります」と心境を語る。「撮影中も台湾とか中国からセット見学に来られたりしていたんです。そういう現場って、なかなかないと思うんですよ。そういった意味で、非常に変わったというか、面白いドラマを僕らは日本から発信しているんだなぁという気はしています」と日本以外でも本作が共感されている事を実感したと話していた。また、「別に大きなドラマがあるわけじゃなくて、本当に市井の人々のドラマが根底にあるんですが、前回よりもさらに、面白い映画に仕上がっていると思います」と本作についてコメントを寄せた。ドラマ全3シリーズは中国、韓国、台湾、香港、インドネシア、マレーシア、シンガポール、タイ、ミャンマー、アメリカですでに放送&配信され、加えて今回、モンゴル、フィジー、リトアニアでの放送が決定している。今回の続編&ドラマ新シーズン全世界190か国同時配信で、またさらなる“深夜食堂フィーバー”が起こりそうだ。映画『続・深夜食堂』は11月5日(土)より全国にて公開。ドラマ「深夜食堂」新シーズンは10月21日 (金)よりNetflixにて全世界190か国同時配信。(cinemacafe.net)
2016年05月20日映画『深夜食堂』の完成披露イベントが13日、東京・中央区の東映本社で行われ、キャストの小林薫、不破万作、綾田俊樹、光石研、安藤玉恵、須藤理沙、小林麻子、吉本菜穂子、山中崇、宇野祥平、金子清文と松岡錠司監督が出席した。安倍夜郎の同名漫画(小学館刊)を実写化した本作は、TBS系で放送されたドラマシリーズの劇場版。繁華街の路地裏にある小さな食堂・めしやは、人々から親しまれている"深夜食堂"。店を切り盛りするマスター(小林)が出す懐かしい味を前に、ちょっとワケありな客たちの人生が交錯する――というストーリーで、31日から全国公開する。松岡監督と共に鏡開きを行った主演の小林薫は、本作の魅力を、「ズバリ、今日登場してる常連客のみなさん。店に馴染んでホッとしてる姿を通して、マスターなり店なりが見えてくる」とずらりと並んだ"常連客"の面々をアピール。劇中では、映画『かもめ食堂』やNHK連続テレビ小説『ごちそうさん』などで活躍したフードスタイリスト・飯島奈美氏による料理も見どころとなっており、小林が、「たらこを焼いたのとかタコウィンナーとか、たいしたもん出てないんですよ。でも、それがやたら美味かったりする。隠し味とかじゃなく、当たり前のものが本当に美味しい」と顔をほころばせると、綾田も、「カットがかかってもみんな食べ続けてる」と明かしていた。また、決まってお茶漬けを注文する独身OL3人組“お茶漬けシスターズ”の1人である須藤は、「常連客は好き勝手言ってるけど、マスターは『うん』とか『あぁ』とか、聞き役に徹してくれる。家に帰るみたいな感覚になる店です」と話しつつ、“お茶漬けシスターズ”の小林麻子、吉本と賑やかにトークを展開。その様子に、松岡監督は、「しゃべり過ぎでしょ!?仕事中なのに、現場でも世間話してて……。想像力が不足してるのがこの3人のミソ。それくらい良い空間なんだろうな」と苦笑いを浮かべながら、「小林薫さんが『本当に問題がない作品』と言っていた。何でもないものがこの映画の魅力。気軽に肩の力を抜いて最後まで楽しめるんじゃないか」と、本作の仕上がりに胸を張った。イベント後に行われた舞台あいさつでは、300坪の倉庫で制作された巨大セットの話になり、小林は、「光石さんのデビュー作『博多っ子純情』のポスターが見えないところに貼ってあったり、キメ細かいんですよ。ツアーを組んで、チラシ探しをしてました」とディティールにこだわったセットを大絶賛し、最後に、「戸をガラガラっと開けてカウンターで料理を食べるお客になってみたいなという気分になってくれると思います」と自信を持ってアピールしていた。
2015年01月14日映画『深夜食堂』の完成披露試写会が1月13日(火)に開催され、舞台挨拶に先立って行われた記者会見で、主演の小林薫、松岡錠司監督に、劇中の「めしや」の常連客を演じる10名の俳優陣が一堂に会した。安倍夜郎によるシリーズ累計230万部超のコミックを原作に、2009年から3シーズンにわたって深夜枠でドラマ化された人気作品の劇場版。繁華街の路地裏で夜更けにひっそりと営業する「めしや」のマスターと店に集う常連客たちが織りなす人間ドラマを静かに描き出す。これまで3シーズンにわたってマスターを演じてきた小林さんは「映画は監督のものですから、松岡さんに映画に仕上げてもらってよかったなという思いでいっぱいです」と言葉少なに感慨を口にする。マスターがお客に頼まれて作る料理が陰の主役とも言われる本作だが、小林さんはフードコーディネーターとして本シリーズの料理を担当する飯島奈美さんの名を挙げ「たいしたものは出てないんですよ、ホント(笑)。タコさんウィンナーとかタラコ、しょうがの天ぷらとかですから。でもそれがやたらうまかったりする。飯島さんが出してくれるものは、当たり前に出してくれるありがたさがあって、本当においしいんです。温かいものを温かい状態でちゃんと出してくれる、そういう現場も意外とないです」と感謝の言葉を口にする。食事のみならず、今回の映画では300坪の敷地に「めしや」のある街の一角を実際に建てて撮影が行われるなどスケールもアップ。キャスト陣からは美術や衣装など陰で作品を支えるスタッフを称賛する言葉が聞かれた。改めて、小林さんは本作の魅力について尋ねられると「ずばり、常連客のみなさん」と回答。「『居心地のいい場所だから、そうやって演じてください』と言われても、(その空気は)出せないですよ。僕が何もやらなくても、常連客のみなさんが見せの雰囲気を作ってくれる」と語る。松岡監督は「この作品は“寄り道”。“道草”とか“雨宿り”とかいろいろ言い方はありますが、これだけいろんな問題作がある中で、本当に問題のない作品です。決して“不足”ではなく、それがこの作品の魅力なんです」と語った。この日は、常連客を演じる不破万作、綾田俊樹、光石研、安藤玉恵、須藤理彩、小林麻子、吉本菜穂子、山中崇、宇野祥平、金子清文が出席。松岡監督は壇上を見渡し「これだけアングラ俳優がひな壇で喋る完成披露も珍しい(笑)。真情あふるる俳優陣が、作品をより奥行きあるものにしてくれた」と称えた。『深夜食堂』は2015年1月31日(土)より全国にて公開。(text:cinemacafe.net)
2015年01月13日小さなめし屋で繰り広げられるユーモラスで、時に切なくなる人間模様を描き、人気を博してきた小林薫主演のドラマの映画化作品『深夜食堂』。このほど、炊きたてご飯や煮込みカレーなど美味そうな“めし”も収められた予告編が到着した。ネオン煌めく繁華街の路地裏にある小さな食堂。夜も更けた頃に「めしや」と書かれた提灯に明かりが灯ることから、人は「深夜食堂」と呼ぶ。メニューは酒と豚汁定食だけだが、頼めば大抵の物なら作ってくれる。そんなマスターが出す懐かしい味を前に、客たちの悲喜こもごもな人生模様が交差する。春夏秋冬、ちょっとワケありな客たちが現れては、マスターの作る懐かしい味に心の重荷を下ろし、胃袋を満たしては新しい明日への一歩を踏み出していく――。今回公開されたのは、深夜食堂ファンおなじみの「赤いウインナー」から始まる予告編。小林さんが焼く卵焼きの音や、炊きたてご飯の土鍋をあけた瞬間の湯気、じっくりとカレーを煮込む音、見ているだけでお腹が空いてきそうな映像だ。そんな美味しい食べ物の中に描かれるのは、登場人物の人生。もちろんカナ・ミキ・ルミの“お茶漬けシスターズ”や常連客の姿も映し出されている。また、「めしや」の二階で煙草を燻らせるマスターや、昼間の路地にいるマスターなど、日常の姿も垣間見え、映画でしか観ることのできないマスターの日常の様子はファン必見!「できるもんならなんでも作るよ」というお決まりのセリフも健在だ。「ビッグコミックオリジナル」(小学館)で連載中の安倍夜郎の大ヒット漫画を原作に描かれる本作。キャストには、マスターの小林さんを始め、ドラマ版でもおなじみの常連客に、綾田俊樹、不破万作、松重豊、安藤玉恵、山中崇、宇野祥平、光石研はもちろん、オダギリジョーも前作までとは一変、新たなキャラクターとして登場。さらに、疲れた顔で誰しもがなじみのあるカレーを頬張る謙三役の筒井道隆、至福のときを味わうかのような笑顔でとろろご飯を見つめるみちる役・多部未華子、一見楽しげだが真の心は隠したままのミステリアスに微笑むたまこ役・高岡早紀など大切なメニューとともにそれぞれの人間ドラマを温かく描いていく。『深夜食堂』は2015年1月31日(土)より全国にて公開。(text:cinemacafe.net)
2014年10月15日