中南米マガジン(所在地:埼玉県ふじみ野市、代表:金安 顕一)は、「中南米マガジン★30号発刊記念ライヴイベント」を2022年8月21日午後2時より、東京・六本木のキーストンクラブ東京で開催します。中南米マガジン30号■イベント開催の背景中南米マガジンは1997年創業。創業時より、雑誌や単行本の出版、CDや各種グッズの販売など、ラテンアメリカの文化、音楽の紹介を行ってきました。この度、30号発刊を記念し、一流ミュージシャンを集めたライヴイベントを開催いたします。中南米マガジン29号メキシコ音楽タコス■イベントについて今回、30号発刊を記念するだけでなく、素晴らしいミュージシャンを集めて、ラテンアメリカの音楽が好きな人が満足できる本格的なライヴイベントを企画いたしました。キューバで活躍するピアニスト、SINGO氏をバンドマスターに迎え、中南米マガジンファンだけでなく、ラテン音楽を愛する方やもとより良い音楽を愛する方に向けて、素晴らしい企画を提供いたします。■開催概要イベント名: 中南米マガジン★30号発刊記念ライヴイベント日時 : 8月21日午後2時会場 : キーストンクラブ東京(〒106-0032 東京都港区六本木7丁目4-12 ジャスミンビル2F)アクセス : 都営大江戸線六本木駅下車 出口8(B2F) 徒歩約2分料金 : 5,500円(税込)+ドリンク代2杯(YouTubeでの有料視聴の場合は1500円(税込))参加条件 : クラウドファウンディングで5,000円以上のご支援は会場参加の場合、ドリンク代2杯のみ。5,000円以上のご支援をされた方はYouTubeでの視聴は無料です。 詳細はこちら プレスリリース提供元:@Press
2022年07月25日映画『ラ・ヨローナ ~彷徨う女~』が、2020年7月10日(金)より全国順次ロードショー。恐怖の伝説を現代に蘇らせたホラーストーリー中南米に伝わる「ラ・ヨローナ伝説」。二人の子どもと共に夫に捨てられた女は、子どもを溺死させて自らも自殺。女の悲しみは死後も魂となって彷徨い続け、その嘆きの声は人々を怖がらせるという。本作は、古くから伝わる“怪奇伝説”を、現代の恐怖の物語として蘇らせたホラーストーリーだ。物語のベースは、1960年からの36年間で25万人の死者を出したグアテマラの内戦。実際にあった血塗られた歴史に、恐怖と哀しみに包まれた伝説をかけ合わせ、恐ろしくも美しい映像で映し出す。監督は『火の山マリア』のハイロ・ブスタマンテメガホンをとるのは、グアテマラ出身のハイロ・ブスタマンテ。グアテマラ史上初のアカデミー賞外国語映画賞へのエントリーを果たした『火の山マリア』に続き、今回も自身のルーツであるグアテマラを題材に選んでいる。あらすじ「泣いたら、殺す」という言葉と共に、母親と子どもたちは兵士に殺害された。大勢の犠牲者を出したグアテマラの軍事政権による大虐殺から30年が経ち、当時将軍だったエンリケは虐殺を指揮した容疑で裁判にかけられるが、証拠不十分として無罪となる。国民が糾弾する中、家族と共に屋敷に戻ったエンリケの耳にその夜から不思議な泣き声が聞こえるようになる。ある日新しいメイドのアルマがやってくる。若く美しいアルマは家族に受け入れられ屋敷で働き始めるが、やがて彼女の周囲で奇妙なことが起き始める。【詳細】『ラ・ヨローナ ~彷徨う女~』公開日:2020年7月10日(金)監督:ハイロ・ブスタマンテ脚本:ハイロ・ブスタマンテ出演:マリア・メルセデス・コロイ、マルガリタ・ケネフィック、 サブリナ・デ・ラ・ホス、フリオ・ディアス
2020年06月21日色鮮やかな配色で中南米を再現したラテン空間大阪・肥後橋、靭(うつぼ)公園エリアにある「中南米料理 ベルガマイス」は、ブラジル・メキシコ料理が味わえる中南米料理店です。中南米の現地を再現するため、色鮮やかな壁面やインテリアの色使いにもこだわっています。店内は、音楽や装飾でラテン情緒あふれる空間を演出。カラフルでポップなお店は、そこにいるだけで明るい気持ちになれます。ブラジル留学中に通ったスーパーマーケットが由来店主がブラジル留学中、毎日のように通ったスーパーマーケット「ベルガマイス」。楽しい時もつらい時も、立ち寄ったお店で、明日も頑張ろうという元気をもらっていたことが店名の由来です。現地のバールを見てこんなお店を日本にも作りたいと思ったことがきっかけで、お店をオープン。元気になって帰ってもらいたいという店主の思いが表れているお店です。メキシコの国民食「ミンチのタコス」に舌鼓メキシコの国民食タコスのメニューやトッピングも豊富に揃っています。「ミンチのタコス」は、スパイス香るミンチの味わいが特徴的な一品。トウモロコシから作った皮のトルティーヤに、色々なスパイスで炒めたミンチをのせ、トマトやパクチーなどの野菜をトッピングしていただきます。タコスの辛さは調整できるので、お気に入りのタコスが見つけられるでしょう。女性に人気のメニュー「アボカドのケサディーヤ」「アボカドのケサディーヤ」は、サワークリームをトッピングしたメキシカンピザです。女性に人気のアボカドとチーズ、ハラペーニョを小麦で作った皮にはさんで焼いています。フライパンでカリっと焼き上げるメキシコのピザで、豆とサワークリームをトッピングして提供しているのが特徴。クリーミーなアボカドと、とろけるチーズのハーモニーが絶品です。平日のハッピーアワーで楽しく乾杯しよう!「中南米料理 ベルガマイス」では、平日の18:00~19:30に、ハッピーアワーを開催。達人がいれたクリーミーな泡のプレミアムモルツや、ハイボールなどを290円で提供。その日の海外ビールも350円で乾杯ができます。思わず飲んでみたくなる中南米のドリンクメニューも豊富。職場の飲み会や歓送迎会、忘年会など、みんなでワイワイしたいときに利用しやすいお店です。「中南米料理 ベルガマイス」へは、OsakaMetro四つ橋線「肥後橋駅」7番出口から徒歩3分。西船場公園近くの大榮ビルの1Fにあります。本場の中南米料理に舌鼓を打ちながら、明るいラテン空間で乾杯してみませんか?スポット情報スポット名:中南米料理 ベルガマイス住所:大阪府大阪市西区京町堀1-10-17 大榮ビル 1F電話番号:06-6445-9200
2018年04月13日中南米やアフリカだけじゃない!アジア発のカカオ豆がトレンドに。カカオ豆の産地といえば、中南米やアフリカをイメージする人も多いと思うけど、アジアにも良質な産地があると近年話題。「ベトナムが注目されたのをきっかけに、その流れはアジア各地に波及。日本から近いエリアで生産されているという親しみやすさで、取り扱うブランドも増えています」と話す、スイーツプランナー・平田早苗さんオススメの4品をご紹介します。アルチザン チョコレート33「台湾リカッドファーム78%」台湾最南端のピンドン県で育ったカカオ豆は、小粒ながらもその中に旨みがギュッと凝縮。ベリー系の果実味や余韻に残るワインのような香りが印象的で、大人な味わい。3袋入り¥1,680(中房総スタイルTEL:0436・96・1275)カカオ研究所 「カカオバー ベトナム80%」フルーティかつ爽やかな酸味が感じられるベトナム産カカオ豆の味と香りが最も際立つ手法で焙煎。豆は、日本のブランドであるカカオ研究所と現地の農園が共同開発。¥648*税込み(カカオ研究所TEL:0948・21・1533)ナユタ チョコラタジア「タブレット アーモンド」アジアのカカオ豆にこだわりアジアの人々の好むテイストに仕上げたブランド。カカオ豆51%ミルクチョコの上にアーモンドをのせた一枚。1/31~2/14。¥1,100(ナユタ チョコラタジア/伊勢丹新宿店TEL:03・3352・1111)ピピルティン「東ジャワグレンモア65%」オランダ統治時代から生産されている伝統的な“ジャワカカオ”で作ったバー。酸味が際立っていながらも、香りはどこかハチミツのようで、甘やかなムードもほんのりと。¥1,000*税込み(Rubah4TEL:03・6455・0650)平田早苗さんスイーツプランナー、ショコラコンシェルジュ(R)。スイーツ全般とチョコレートに関する企画開発などを行うコンサルタントとして活動。チョコレートに関するセミナーも実施。※『anan』2018年1月17日号より。写真・小川朋央取材、文・保手濱奈美(by anan編集部)
2018年01月16日メキシコの文化や音楽、グルメが楽しめるイベント「第17回 フィエスタ・メヒカーナ2016 inお台場TOKYO」が、2016年9月17日(土)~9月19日(月・祝)までの3日間、東京港区・お台場のウエストプロムナードでが開催されます。今年もメキシコを代表する音楽・マリアッチの演奏をはじめ、民族音楽演奏・民族舞踊で、年に1回のメキシコの独立記念日を盛り上げます。入場料は無料です。本場メキシコの雰囲気をお台場で気軽に満喫しましょう。フィエスタ・メヒカーナ in お台場 TOKYOとは?「フィエスタ・メヒカーナ in お台場 tokyo」は、メキシコの独立記念日(9月16日)を祝して、毎年9月に開催されるメキシコの祭典です。日本とメキシコの友好を深める目的で、2000年に初開催。今年で17回を迎えます。実行委員会を中心に、メキシコを愛する方や多くのボランティアによって運営されており、音楽や舞踊、物産や食文化、観光などを通して、本物のメキシコを感じて学べるイベントです。第17回 フィエスタ・メヒカーナ2016 inお台場TOKYOの魅力●本場メキシコの味を満喫!期間中、会場には、約30ブースの飲食店が登場。トルティーヤ、タコス、ブリトー、メキシカン焼きソバなどのメキシコ風ファーストフードから、メキシコビーフやポークのグリルなどの本格料理まで、様々な味が楽しめます。ユネスコの「世界無形文化遺産」に指定されたメキシコ料理を、思い切り堪能しましょう。また、メキシコのフィエスタにはかかせない、テキーラやメキシコビールも販売。秋空の下、開放的な気分で食べ飲み歩きを楽しんでみてはいかがでしょうか。ほかにも、メキシコ産アボカドとフルーツを合せわせた、健康・美容に効果抜群のアボカド・スムージーやデザートなども販売されます。●本場の雰囲気が楽しめる、メインステージメイン・ステージでは、世界中にその名が知られるメキシコ音楽団「マリアッチ・アガベ」の来日ステージをはじめ、日本人グループ、アーティストによる民族音楽演奏、華麗な民族舞踊が繰り広げられます。また、高くつるされたくす玉を棒で叩くスイカ割りのような「ピニャータ割り」遊びや、覆面レスラーが活躍する例年人気の高いメキシカンスタイルのプロレス「ルチャリブレ」も開催。ファミリー、カップル、友達同士でのお出かけにもぴったり。1日中楽しく盛り上がれます。イベント詳細名称:第17回フィエスタ・メヒカーナ2016 inお台場TOKYO会場:お台場ウエストプロムナード住所:東京都港区台場開催日程:22016年9月17日(土)~9月19日(月・祝)時間:各日11:00~19:00入場料:無料公式サイト:
2016年09月02日2016年秋、リニューアルする品川アトレ3階「FOOD&TIME ISETAN」内に「Guzman y Gomez(グズマン イー ゴメズ)」日本3号店がオープンします!ヘルシーな本場のメキシカン料理を食べに行きましょう。「グズマン イー ゴメズ」とは世界70か国以上に出店する「グズマン イー ゴメズ」は、オーストラリア発のメキシカン・プレミアム・ファストフード店です。野菜たっぷりのブリトーやタコスが人気メニュー。日本には2015年に初上陸し、アトレ品川店が3号店となります。●品川アトレ3階「FOOD&TIME ISETAN」に出店「グズマン イー ゴメズ」が出店するのは、品川アトレ3階の「FOOD&TIME ISETAN」内です。「FOOD&TIME ISETAN」は、食がテーマのライフスタイル提案ショップ。スーパーマーケット、フードコート、カフェ、物販ショップで構成されています。新鮮な食材と手作りにこだわっている「グズマン イー ゴメズ」は、「FOOD&TIME ISETAN」の目玉となる注目店です。●「グズマン イー ゴメズ」のこだわりたとえばメキシコ料理のベースとなる、トマト、玉ねぎ、フレッシュコリアンダーなど混ぜ合わせた調味料、「ピコ・デ・ガヨ」。アボカドソースの「ワカモレ」。これらは常に新鮮な状態で提供できるよう、毎日作り立てのものを用意。冷凍肉は使わず、自家製コーンチップスも毎朝スタッフがていねいに揚げています。オリジナルスパイスでマリネをしてからグリルで焼き上げるフィリング (具材)でブリトーやタコスを作るなど、味にもひと工夫アリ。味と鮮度にこだわった「グズマン イー ゴメズ」は、まさにメキシカン・プレミアム・ファストフードです。レストランクオリティの味をファストフードの気軽さで堪能できますよ。●カスタマイズして楽しもう「グズマン イー ゴメズ」ではカスタマイズして自分好みの味を楽しめます。たとえばブリトーやタコス、ナチョスといったベースアイテムを注文。さらにチキンやビーフのフィリングを選び、エキストラメニューのワカモレなどでカスタマイズ。組み合せによって、何通りもの美味しさに出会えます。好きな組み合せを見つけてください。オーダーから提供まで短時間なのに、栄養たっぷりで味は最高。「グズマン イー ゴメズ」で食欲の秋を謳歌しましょう!店舗詳細名称:Guzman y Gomez(グズマン イー ゴメズ) FOOD&TIME ISETAN アトレ品川店所在地:東京都港区港南2-18-1 アトレ品川 3 階FOOD&TIME ISETAN 内
2016年08月17日東京都渋谷区の代々木公園イベント広場で8月1日~2日、カリブ中南米の食や音楽などの文化を体感できる「カリブ・ラテンアメリカフェスティバル」が開催される。○食べて飲んで、歌って踊れる2日間同イベントでは、カリブラテンアメリカの国や島々の文化を紹介する。英語、スペイン語、フランス語、ポルトガル語、オランダ語など母国語の異なるそれぞれの地域の食文化や音楽、踊りなどを楽しむことができる。サルサやサンバ、ソカ、スチールパン、フレンチカリビアンミュージックなどのステージイベントのほか、レゲエやサルサのダンスレッスン、フラッシュモブ体験を実施する。また、ジャークチキンやシュラスコ、タコス、モヒート、カイピリーニャ、ビール、ラム酒、テキーラなどのグルメや、葉巻、アクセサリーなどグッズ販売のブースも展開する。開催時間は1日が10時から20時、2日は10時から19時まで。入場無料。
2015年07月23日MS&ADインシュアランスグループの三井住友海上火災保険はこのたび、4月にコロンビア(首都ボゴタ)に日本人駐在員を新たに派遣したと発表した。同社は中南米地域6カ国に拠点を有し、メキシコ・ブラジル・パナマに日本人駐在員が常駐しているが、経済成長が進むコロンビアにも新たに日本人駐在員を派遣した。中南米地域では、今後も日系企業の投資拡大が見込まれているという。同社は、主要提携先である中南米最大手の保険会社「マフレ社」と連携して、進出日系企業向けの保険関連サービスの提供を積極的に展開し、サービス体制を強化するとしている。○新たに駐在員を派遣する事務所の概要名称:Mitsui Sumitomo Insurance Company,Limited ボゴタ事務所派遣日:4月主な業務:各種保険サービスの提供、市場調査・情報収集業務同社はブラジルに現地法人を有するほか、メキシコ、パナマ、ぺルー、コロンビア、アルゼンチンに事務所を開設しており、メキシコ・ブラジル以外の中南米地域に事務所を有する唯一の日系損害保険会社だという。また、中南米最大手の保険会社「マフレ社」との提携を通じて、中南米16カ国で安定的にサービスを提供しているとしている。中南米地域には、経済成長が順調で投資環境も整っている国が多いことから、今後も日系企業の投資拡大が見込まれるという。同社は、域内でもとりわけ経済成長が進んでおり、治安が改善しているコロンビア(首都ボゴタ)へ常駐の日本人駐在員を新たに派遣することとした。三井住友海上は、ボゴタ事務所を戦略的拠点の一つと位置付け、中南米のネットワークを一層強化することで、日系企業向けのサービス向上を目指すとしている。
2015年04月08日ガエル・ガルシア・ベルナルとディエゴ・ルナが惚れ込み、揃って製作総指揮に名を連ねた映画『闇の列車 光の旅』。中南米・ホンジュラスから“夢の国”アメリカを目指し、列車で危険な旅をする移民たちを題材に、移民の少女とギャングとして列車に乗り込んだ少年の美しく、そして切ないドラマが展開する。監督を務めたのは32歳の新鋭キャリー・ジョージ・フクナガ。日本人の血を引き、カリフォルニアで生まれ育った彼が、なぜ移民を扱ったこの作品でデビューを飾ることになったのか?サンダンス映画祭では見事、監督賞を受賞した本作について話を聞いた。学生時代から短編映画を撮っていたというフクナガ監督。現実に起こったニュースを題材に短編映画を撮ろうとリサーチしていたときに、この中南米の移民の現実に出会ったという。「彼らは貨物列車に乗ってメキシコを通過し、アメリカを目指すわけだが、その間、あらゆる危険に直面する。盗賊、ギャング、そして警察に自然環境。僕が聞いたこともないようなことばかりで強い興味を持ったんだ。それに、画としても“列車”は古きよき時代を思わせる。僕にすれば、この題材でまだ誰も映画を撮っていないということが信じられないほどだったよ」。実際に、映画制作に当たっては様々なリサーチを敢行した。「まずは学術的な調査から入り」、その後、実際に列車に乗り込んだという。「旅に出るごとに新たな発見があった。移民の人々と時間を共有し、理解し、彼らが自分の人生について話してくれる内容に耳を傾けたよ。そして、リサーチのほかに学んだことは、罪の意識だ。僕はリサーチが終われば、みんなを列車に残し、メキシコのどこかほかのところで執筆作業をするか、ミーティングなどのために去っていかなければならない。2〜3日を一緒に過ごした彼らは僕と別れて、自分たちの旅を続けなければならない。彼らは先へと進み、僕たちはもう二度と会うことはない。それはとても難しいことだった。なぜなら、僕には彼らがその先、もっと多くの困難に出くわすであろうことが分かっていたから。僕自身はまた元の生活に戻るだけだった」。監督はほんの短い時間であれ、共に旅をした人々に思いを馳せ、こう続ける。「(彼らが映画を)誇りを感じる必要はないけれど、もし、仲間の誰かが僕を覚えていて、映画を観て、旅を思い出してくれることがあればとても嬉しいね。彼らともう一度会えたら、それはとても特別なことだよ。でも、僕は目標を掲げてこの映画を作ったわけではないんだ。この映画とはずっと長い間共存してきた。かれこれ5年になるかな。自分と切り離して考えることはできない。この経験にどんな意味があったのかを悟るまでには、あと5年、10年はかかるような気がする。最初に作った長編映画というだけでなく、移民の人たちと一緒に長い旅を経験したし、長期間に渡ってこの題材にのめり込んでいたっていうことも含めてね」。ギャングとして列車に乗り込むも、少女を暴行しようとしたリーダーを殺してしまい、組織から追われることになる少年・ウィリーを演じたエドガー・フローレスは映画初出演。「(エドガーにとっては)辛かったと思うよ。国を離れるのも初めてなら、飛行機も初めてだし、こんな責任がのしかかってくるのも初めてだった。まだ若いし、子供みたいな19歳で、時々キレたりしたので、プロデューサーや僕がエドガーのトレイラーに行って、一緒に腰を降ろしていろいろ助言してやる必要があった。規律を教え込んだりね。すると、エドガーはちょっと泣いちゃったりしてね(笑)。彼はいろんなことで泣くんだ。熱血漢で熱いヤツだからね。ものすごく緊張していて…でも、心は優しい子なんだ」。劇中、エドガー演じるウィリーと少女・セイラ(ポリーナ・ガイタン)が徐々に親密になっていくが…。「うん、エドガーは実際にポリーナのことが好きだったんだと思うよ(笑)。それも助けになったんじゃないかな。2人とも、自分の役柄と共通点がいっぱいあって、それもまたリアリズムを与えていた。ポリーナは、セイラに似た経験をしているし、エドガーは路上生活がどういうものか知っている。2人が演じたことは、実際の経験からかけ離れたものではないんだ」。さらに、監督の中に流れる日本の血、日系人としてのアイデンティティについても聞いてみた。「(日系人のアイデンティティを)確かに感じるよ。僕の家族にはしきたりがあって、それはきっと日本的な古風なものなんだと思う。例えば、僕は新年を必ず家族と一緒に祝うんだ。ガレージで餅つきをしたり、てんぷらを揚げたりとかしてね。仏教的な行事もやっている。僕の祖母が最近亡くなったんだけど、仏教的な儀式が家の中ですぐに始まって、みんなが出席した。カリフォルニアでは、日系の家族の絆はとても強いんだ。それから、21歳のときに半年ほど日本で暮らしたことがあるんだ。北海道でスノーボーディングをするためにね。日本での暮らしはとても気に入ったんだけど、同時に、日本的とはどういうことなのか?という意味で、自分と日本で生まれ育った人たちとの違いを知った。アメリカ育ちの僕には全然分からない(苦笑)、たくさんのデリケートなルールがあるから。でも、文化的には、自分は何よりも、第一に日本人的であると思いたい。特にどんなことが、というのは分からないんだけど…苗字は日本人だよね?」いつの日か日本で、もしくは日本についての映画を撮りたいか?と尋ねると「もちろん!」と即答してくれたフクナガ監督。その日を待ちつつ、まずは彼が切り取った移民の現実、そしてそこからすくい上げた“希望”に目を凝らしてほしい。■関連作品:闇の列車、光の旅 2010年6月19日よりTOHOシネマズ シャンテほか全国にて順次公開© 2008 Focus Features LLC. All Rights Reserved.
2010年06月18日