夫の不倫現場を目撃してしまった女性の体験談を紹介!「@momotan1000」さんの「【【#27】「実は今シングルマザーなんだよね」同窓会で再会したミホも、夫の浮気が原因で…?!<サプライズで待機中激ヤバ女を連れ込まれました>」を紹介します。なかなか子どもができないことに悩む妻に、追い討ちをかけるように訪れた夫の不倫。前回、夫の不倫と不倫相手の妊娠が原因で、心が壊れてしまったユカリさん。そんなユカリさんの心が晴れる日は来るのでしょうか…?傷心のユカリさんに届いた知らせは…幼馴染のミホさんの報告に…心強い味方の存在に…運命の出会いも訪れて…?幼馴染であるミホさんも、夫の不倫が原因で離婚したと聞いたユカリさん。同じ経験をもつ友人だからこそ、その言葉が染みて、傷ついた心を救ってくれたのです。今回は「【#27】「実は今シングルマザーなんだよね」同窓会で再会したミホも、夫の浮気が原因で…?!<サプライズで待機中激ヤバ女を連れ込まれました>」をご紹介致しました!次回、ユカリさんに訪れる運命の出会い。幸せなどんでん返しの幕開けです!毎日1日1話更新中♪次回の配信もお楽しみに!(恋愛jp編集部)(イラスト/@momotan100)本文中の画像は投稿主様より掲載許諾をいただいています。
2022年01月07日NHK連続テレビ小説『花子とアン』、大河ドラマ『西郷どん』、そして大ヒットシリーズ『Doctor-X 外科医・大門未知子』。誰もが知る人気作を次から次へと生み出す脚本家・中園ミホさんは、いまや日本のドラマ界で不動の地位を築いています。けれど、その成功の裏には「占い」があったそう。実は占い師としてのキャリアも持つ中園さんが、独自の開運哲学をまとめた『相性で運命が変わる 福寿縁うらない』を上梓しました。それを記念し、日常生活にいますぐ取り入れられる開運のコツを訊きます。“悪い時期”は誰にだって訪れるもの――中園さんは脚本家として有名ですが、実は占い師として活動されていた時期もあるんですよね。中園そう、14歳から占いの勉強を始めたんです。私は幼稚園の頃から4月、5月がすごく憂鬱で。桜が咲いてすごく楽しい時期のはずなのに、ゴールデンウイーク明けくらいまでは気持ちが晴れなくて、小学生の頃なんて一時期不登校になっていたくらいなんです。その後、占いの勉強をしてみたら、私にとっては4月、5月が“空亡期”(苦手なことに取り組むことになる、試練の時期)であることがわかったんです。そのとき、「人の運気には流れがある」ことを知りました。1年周期でもあるし、12年周期、120年周期の流れもあるんです。――それを知って、見える景色が変わりましたか?中園私みたいな気の弱い人間は、前もって知っておくことが大事なんです。悪い時期がやって来ることがわかっていれば、「これが過ぎれば必ず元気になれる」と耐えられるじゃないですか。ただ、占いによっては「悪い時期にはなにもしないほうがよい」と語るものがありますよね。私はそう思わないんです。悪い時期というのは、「苦手なことを克服する時期」でもあって。神さまから宿題を出されるので、コツコツ頑張らなければいけない時期とも言えます。この悪い時期、私の占いでは空亡期と呼んでいますが、これまでの人生で5回くらい過ごしてきました。その時期を振り返ってみると、やっぱり苦手な宿題が出る時期だったんです。私は勤勉に生きるのが苦手で、本当はぼんやり過ごすことが好きなんですよ。でもなぜか、空亡期になると忙しくなってしまう。そんなときは「ここで頑張ればステップアップできるはず」と自分に言い聞かせているんです。――中園さんの大ヒット作『やまとなでしこ』も空亡期に書かれたものと知って驚きました。中園『やまとなでしこ』もですし、その次のヒット作『花子とアン』も空亡期に書いた作品です。『やまとなでしこ』を書いているときなんて、本当に苦しかった。トラブルも多かったし、プロデューサーからの要求も高くなっていたし、絶対に妥協できなくなっていて。でも、ちょっと厳し目のことが起きる状況で作ったもののほうが、ヒットするんです。現場のスタッフやキャストを含め、みんなの化学反応によって大勢の人の心を動かす作品ができあがる。だから私にとって、空亡期はすごく大切な時期になっています。どんな人と出会うかで、その後の人生が変わる――空亡期の過ごし方以外に、本書で印象的だったのが「人との出会い」です。生きていると本当に大勢の人と出会いますが、その中に人生を左右するような出会いがあるんですよね。中園さんにとってのそれは、やはり林真理子さんでしょうか。中園林さんはただただ楽に過ごせるような関係ではなくて、ちょっと厳しい先輩のような存在なんです。まだ出会ったばかりの頃、ぐーたらお酒を飲んでいたら電話をいただいて、「中園さん、常に高みを目指さなきゃだめよ」とお叱りを受けて酔いが覚めちゃうことがありました。でも、そんなことを言ってくれる人なんていなかったですし、すごくうれしかった。その後、大河ドラマ『西郷どん』を書けたのも、林さんが私を引っ張り上げてくれたから。「大河、一緒にやろうよ!」と言われたとき、「この人、なに言ってるんだろう…」と思いましたけどね(笑)。林さん自身が常に高みを目指している人なので、側にいると「私ももうちょっと頑張らなきゃ」と思えます。もしも林さんと出会っていなかったら、もっと楽なほうに流されて、書ける作品の幅は広がっていなかったでしょうし、ひょっとしたら脚本家を辞めていたかもしれません。――そういう存在はすごく貴重です。ただ、どうすればそんな出会いに恵まれるかわからない、と思っている人もいるかもしれません。中園憧れの人を見つけたら、その人に近づいてみましょう。とはいえ、無理に親しくなる必要はないですし、そもそも物理的に近づけない存在もいますよね。たとえば好きなアイドルや尊敬する作家なんかとは、親しくなろうと思ってもなれるものじゃないですし。でも、そういう存在を見つけたら、ライブに行ったり講演を聞いたりするだけでも良い運気をもらえるんです。逆に身近な存在だとしたら、挨拶するだけでも良い。素敵だなと思う人に挨拶をするだけでも、良い運気をシャワーのように浴びることができます。――憧れが“嫉妬”に変わってしまうこともあると思うんです。そういうときはどうしたらいいでしょうか?中園もちろん、他人のことが羨ましくて仕方ないこともありますし、ときには悪口を言いたくなることもありますよね。でも、他人を妬むことは自分の運気を下げることにつながってしまう。だから、まずはそこから自分を救い出してあげてほしい。妬むのではなくて、「あの人はどうしてみんなに好かれるんだろう?どうしてあんなに素敵なんだろう?」と前向きの探究心を持って、近づいてみること。そして挨拶をしてみる。それだけで運気が巡ってくるし、気持ちも晴れるはずです。相性の悪い相手こそ、自分が成長するチャンス――人間関係の話でいうと、本書で「苦手な相手はまず占ってみる」ことを勧められていますね。中園そうそう。やっぱり人間関係のストレスって本当にきついじゃないですか。だから人間関係で悩むことがあったら、まずは相手を知るという意味で占ってみることを勧めているんです。その人の生まれ年だけでも聞き出して、どんな人なのかを占う。そうやって占いというフィルターを一枚入れることで、客観的にもなれます。そもそも四柱推命という占いは、戦いのためにできたものなんです。占いで敵のことを知り、それを活かして戦略を立てていたらしくて。現代を生きる私たちに戦はないけれど、人間関係でつらいことがあったとしたら、占いを活用して戦略を立てるために活用してもらいたいんです。――なるほど!それと「金運はお金持ちからもらう」というのも面白い考え方だと思いました。中園これはまた林さんの話になりますけど、私は彼女からお財布を3ついただいています。「財布をください」なんて普通はおねだりできないと思いますけど、林さんは気さくな方なので試しにお願いしてみたんです。そうしたら翌月からガラッと変わって。その頃、マンションを購入したばかりでカーテンを買うお金もなかったんです。でも林さんにお財布をいただいたら収入が途端に増えました。もしも身近にお金持ちの方がいるなら、きちんとお礼をする前提でお財布をねだってみても良いと思います。――つまり「物を介して運気を分けてもらう」ということだと思うんですが、財布以外でも意味はありますか?中園もちろんです。それにもらうことが難しい場合は、その人の持ち物を真似するだけでも良いですよ。私は脚本家の向田邦子さんのファンなんです。でも彼女みたいになれないことはわかっていて。それでも近づくために、向田さんが使っていた鉛筆や鉛筆削りを全部真似して揃えたことがあります。するとやっぱり気分が違いますし、幸せになれますよね。――それならすぐにでも実践できそうです。あと、「マイナス×マイナスの相性はプラスに変える」という発想も面白くて。相性が悪い相手からは離れがちじゃないですか?中園マイナス同士だと傷つけ合って終わると思われがちですけど、決してそんなことはないんです。たしかにちょっとした緊張感は漂うと思います。でも、自分と相性が悪いからといって、その人を敵だと捉えてほしくない。むしろ、そういう人と付き合うことで自分が成長することにもつながりますから。実は『Doctor-X 外科医・大門未知子』の女性プロデューサーと私の相性がマイナス×マイナスなんです。でも、彼女と作ったシリーズはもう10年目を迎えました。もちろん毎回プレッシャーはありますし、ここまで来たら絶対にコケさせられないとも感じています。ただ、彼女がいたからこれだけのヒット作になった。ダラダラしていると叱られちゃいますけど、彼女のことはとても大切に思っていますね。――中園さんの占いに説得力があるのは、誰よりも中園さん自身が身を持って「運気の流れ」というものを体現されているからなんだと思いました。中園実体験からくるお話もたくさん書きましたからね。もしも占いを知らなかったら、私はきっと不満ばかりこぼしていたと思います。気弱だし、ぐーたらだし(笑)。でも、占いの力を借りれば、私みたいに運気が弱い人でも幸せになれる。だからみなさんにも、そんな風に占いを活用してもらいたいんです。【まとめ】自分の人生と重ね合わせながら、占いの力について語る中園さん。でも最後に、「占いに溺れないで」と釘を差します。中園さん曰く、「占いは幸せになるためのもので、盲信して振り回されてはいけない」とのこと。たしかに、占い結果に一喜一憂し、身動きが取れなくなることがあります。でも、人生の舵を取るのは自分自身。占いは羅針盤のように活用しつつ、最終的には自分で決断していくしかないのでしょう。そんなポジティブな生き方を、中園さんは教えてくれました。Information『相性で運命が変わる 福寿縁うらない』(中園ミホ/マガジンハウス)¥1,450私の運気を押し上げてくれたのは、才能でも努力でもなく、「出逢い」と「縁」、それに尽きるのです――。そう語る中園さんが、自身の開運哲学を詰め込んだ一冊。人気脚本家がどのように上り詰めていったのかを知りながら、占いについて学べる。気になる相手との相性を紹介しているページも必読!写真・中島慶子 文・五十嵐 大
2021年11月23日このお話は作者つきこさんに寄せられたエピソードを漫画化しています。■前回のあらすじ夫のスマホを見てみると、外食中にとったと思われる写真に女性の手…。ミホに違いない、ユリは直感しました。 子どものために貯めていたお金を女性に貢いでいた夫に怒りが収まらない妻は…!次回に続く 「社内不倫の果て」(全14話)連載は21時更新!イラスト・ みんみん
2021年10月18日このお話は作者つきこさんに寄せられたエピソードを漫画化しています。■前回のあらすじ夫のスマホにあの別支店のミホからの連絡が。不審に思ったユリが夫に確認したところ夫は不機嫌になり…。せっかくの受賞も台なしにする2人のやりとり…。見てはいけないと思いつつ、ついにパンドラの箱を開けてしまうのか…。次回に続く 「社内不倫の果て」(全14話)連載は21時更新!イラスト・ みんみん
2021年10月14日藤原竜也、香川照之、杉野遥亮、武田玲奈らが出演する、昨年放送されたドラマ「新しい王様」が、Amazonプライム・ビデオにて来年1月1日(金)からSeason1、Season2の全話一挙配信が決定した。本作は、藤原さん演じる自由人・アキバと、香川さん演じる資産家・越中、正反対の価値観を持つ2人が、テレビ局買収を巡って激突、カネや幸せを巡る物語をコミカルかつシリアスに描くドラマ。TBSにて昨年1月、「ニュース23」直後の連夜のスペシャル枠でSeason1(1話30分×8話)のオンエアがスタートし、続いてSeason2(1話30分×9話)が放送された(Season2はParaviで先行配信)。TBSでスペシャルドラマとしてオンエア当時、「ムチャムチャ面白い!」、「スカッとする!」、「大笑いできて、お金やビジネスの勉強にもなるドラマ!」と評価も高く話題になった本作が、「Paravi」に加えて、Amazonプライム・ビデオにて配信される。本作は「思い入れのある作品」と語る藤原さんは、「豪華な共演者、中でも映画『カイジ』以来の香川照之さんとの掛け合い・対決はかなりのエネルギーを要しましたが、刺激的で、演じていて心地良いものがありました。外出や人づきあいもままならない不確実な時代のモヤモヤを『新しい王様』でスカッ!と晴らしてください」とメッセージ。香川さんは「この度、Amazonプライム・ビデオでも観られるようになって嬉しいです!是非よろしくお願いします!」とコメントしている。また、「ハケンの品格」、連続テレビ小説「花子とアン」などで知られる人気脚本家・中園ミホも「仕事の資料としてチラッと覗くつもりが、第1話を観たら止まらなくなり、寝食を忘れ、気がついたら最終回を観終わっていました。テレビ局で30年以上、ドラマを書いてきた脚本家にとっては鳥肌がたつほどリアル、且つ、わくわくする冒険に満ちていて、こんなにトキめいたドラマは久しぶりです」と絶賛している。■ストーリーかつて世間を騒がせる「時の人」だったが、いまではアプリの開発者として静かな生活を送っているアキバ(藤原竜也)。アキバは人材派遣で起業したコウシロウ(杉野遥亮)のオフィスに居候しているが、ヤミ金に追われる女の子・エイリ(武田玲奈)も転がり込み、奇妙な同居生活が始まる。一方、過去にアキバと因縁があり犬猿の仲である資産家・越中(香川照之)はカネの力で他者を支配、尽きることのない欲望を満たしていた。真逆の価値観を持つアキバと越中だったが、たまたま成り行きで協力して東京のキー局の敵対的買収に乗り出す。2人は本当にテレビ局の買収に成功するのか。激しい駆け引きの果てに2人の運命の対決の日が近づく――。「新しい王様」は2021年1月1日(金)Amazonプライム・ビデオにて一挙全話配信開始。(cinemacafe.net)
2020年12月22日(写真左上から時計回りに)『七人の秘書』に出演する広瀬アリス、木村文乃、菜々緒、室井滋、大島優子、シム・ウンギョン、江口洋介好評の中で最終回を迎えたドラマ『七人の秘書』(テレビ朝日系)。『ドクターX~外科医・大門未知子~』(テレビ朝日系)などを手がけた中園ミホが脚本を務める本作は、7人の秘書が日本社会の裏で暗躍する“影の軍団”となり、上級国民に鉄槌(てっつい)を下す──という痛快“秘書”ドラマ。令和版『必殺仕事人』とも言える勧善懲悪&スカッとする内容がウケて、世帯視聴率は第1話からふたケタ台をキープし、11月19日放送の第5話では15・2%と過去最高を記録。秋ドラマの中ではひとり勝ち状態だ。■間口が広く人気を集めやすい“7人モノ”テレ朝といえば、’15年から6年連続で放送されている東山紀之主演『刑事7人』も人気作。’98年に放映された『7人の女弁護士』では第3シリーズで平均視聴率14・1%をとるなど、“7人モノ”がお家芸になりつつある。「異なる個性や性格づけができることに加え、何かしらのエキスパートという設定もあって、視聴者からすれば自分好みのキャラクターを探しやすい。また、各人にフォーカスを当てれば7回分のストーリーも担保できますから、連続ドラマを作るうえで計算が立てやすい」と、“7人モノ”のメリットを分析するのは、ドラマの現場取材や記事を数多く執筆するライターの成田全さん。「例えば『ドクターX』の場合、米倉涼子が演じる大門未知子にハマれるか否かが大きなポイント。一方、主人公こそいますが“7人モノ”のような軍団系は、ハマるポイントがひとつではないですから、間口が広く人気を集めやすい」(成田さん、以下同)『七人の秘書』では、木村文乃は元ホステスという経歴を持つ機転がきくリーダー格、菜々緒は男勝りで空手有段者の武闘派、広瀬アリスはドジっ子、江口洋介は彼女たちを仕切る総司令官──。そんな具合に、7人がバラバラの個性を持ち、ストーリーが進むにつれて彼女たちの過去も明らかになっていく。■『七人の侍』以来、人気を集める7にまつわる作品過去をさかのぼれば、“7人”がつく作品は多い。最も有名なのは、昭和29年公開の巨匠・黒澤明監督『七人の侍』だろう。この金字塔的作品があるからこそ、“7人モノ”の系譜が紡がれているといっても過言ではない。「『七人の秘書』『刑事7人』のようにタイトルに7人が入るとイメージがわきやすい。年配の人でも7人のチームで何かひとつのことをやるのだな、とタイトルから理解できる」’80年代には『男女7人夏物語』、『男女7人秋物語』(ともにTBS系)、’90年代は映画『七人のおたく』、つい最近でも『勇者ヨシヒコと導かれし七人』など、7人モノは時代が変わっても人気を呼ぶケースが目立つ。映像作品以外でも、劇団☆新感線の『髑髏城の七人』など、“7人”に話題作は多い。また、タイトルに7人こそ含まれていないが、『ショムニ』(フジテレビ系)の第1シリーズも総務部庶務二課の登場人物は7人。さらに、白雪姫のこびとは7人、映画『アベンジャーズ』(2012年)も主要キャラが7人というように、国外でも7にまつわる作品は少なくない。認知心理学の世界では、「7±2」をマジカルナンバーと呼ぶそうだ。人間が一度に知覚できる情報の最大数は5~9の間と言われ、多すぎると情報処理ができなくなるという。同じ画面に7人が活躍する姿に手に汗を握るのは、そんな人間の脳の仕組みも関係しているのかもしれない。「日本では七草、七福神というように、七にゆかりのあるものが多く、ポジティブなイメージがある。一方で、海外では古代ギリシャの人たちが正七角形の作図を示せなかったことから、ミステリアスな数字としてとらえられています。しかしラッキーセブンという言葉もあるように、さまざまな側面を持つ数字だからこそ惹きつけられるのでは」7人というタイトルから金脈を掘り当てたテレビ朝日。今後は、他局でも7にまつわるドラマが増えるかもしれない。《取材・文/我妻アヅ子》
2020年12月10日木村文乃、広瀬アリス、菜々緒、シム・ウンギョン、大島優子、室井滋、江口洋介らが悪を成敗する「七人の秘書」の7話が12月3日オンエア。シムさん演じるサランが絶体絶命のピンチに…視聴者から声援の声が続々送られている。本作は目立たぬことを極意とし、要人に仕える“秘書”たちとその元締めとなる“影の男”が、副業の人助けで金や権力にまみれた非情な支配者たちを一掃していく新時代の痛快ドラマ。「ドクターX~外科医・大門未知子~」シリーズや「ハケンの品格」の中園ミホが脚本を担当し、東都銀行の派遣秘書をしながら兄の行方を探す望月千代に木村さん。同じく東都銀行の秘書である照井七菜に広瀬さん。セクハラに遭い捜査一課から異動となって警視庁秘書をしている長谷不二子に菜々緒さん。外科医である父を追って来日、病院秘書をしているパク・サランにシムさん。ホテルオーナーの令嬢にして東京都知事秘書の風間三和に大島さん。政治家の私設秘書をしていたが今は情報屋をしている鰐淵五月に室井さん。以前は栗田口の秘書をしていたが切り捨てられ服役、今はラーメン店「萬」店主をしている萬敬太郎に江口さん。彼らの“宿敵”となる財務大臣の粟田口十三に岸部一徳といったキャスト。※以下ネタバレを含む表現があります。ご注意ください。今回は照井の大学の後輩・中川由加里(伊原六花)が突然、東都銀行の内定を取り消されてしまい、調べると栗田口の影が。由加里を助けるためだけでなく栗田口の悪事を暴くため戦いを決意する千代だが、サランが病院秘書を辞め姿をくらます。サランが寝返ったと思いショックを受ける千代だが、サランは得意のハッキングを駆使して栗田口の悪事を告発する動画を拡散、千代らをサポート。しかしそこに黒木(坂口拓)が現れ揉み合いの末、サランは頭部を強打してしまう。そんなサランを病院に運んだのは行方知れずとなっていた千代の兄、一男(マキタスポーツ)だった…というのが今回のストーリー。栗田口の秘書となって内情を探ろうとしてケガをしてしまうサランに「サランが犠牲になるなんて…」「サランが影の主人公感」「サランめちゃくちゃカッコイイやん…」など、多くの反応が。また「負けるな!サラン!」「最終回きっと粟田口大臣にトドメを刺してくれるハズ」など声援の声も多数寄せられている。(笠緒)
2020年12月03日木村文乃らが演じる秘書による“影の軍団”が悪を成敗する痛快ドラマ「七人の秘書」の5話が、11月18日オンエア。江口洋介演じる萬、そして大島優子演じる三和、それぞれの過去に多くの反応が寄せられている。本作は「ドクターX~外科医・大門未知子~」シリーズや「ハケンの品格」の中園ミホが脚本を担当し、目立たぬことを極意とし、要人に仕える“秘書”たちとその元締めとなる“影の男”が、副業の人助けで金や権力にまみれた非情な支配者たちを一掃していくというストーリーが展開。木村さんが東都銀行の派遣秘書・望月千代を演じ、広瀬アリスが同じく東都銀行の秘書である照井七菜に、菜々緒が警視庁秘書の長谷不二子に、シム・ウンギョンが病院秘書のパク・サランに、大島優子が都知事秘書の風間三和に、室井滋が情報屋・鰐淵五月に、江口洋介が彼女たちを束ねるラーメン店「萬」店主の萬敬太郎に、彼らが“成敗”する相手の黒幕的存在となる財務大臣の粟田口十三に岸部一徳といったキャストが出演。※以下ネタバレを含む表現があります。ご注意ください。今回は三和が秘書を務める東京都知事・南勝子(萬田久子)が公約に掲げていた児童養護施設の新築が撤回され、そこに暮らす子どもたちが居所を失うことに。都知事に怒りをぶつける子どもたちと出会った千代は事情を知って秘書軍団に相談。そんな折、勝子の公約撤回に裏で絡んでいた粟田口が「萬」のラーメン屋に現れる…というのが今回のストーリー。そこで粟田口が口にしたのは萬がかつて粟田口の秘書をしており、収賄で刑務所に入ってたという過去…「萬さんの過去が明らかになってきて、どんどん面白くなってきた」「最大の闇を抱えているのは萬敬太郎(江口洋介)なのでしょう」などの声が。またホテルオーナーの令嬢という立場ながら秘書軍団に加わっている三和の過去も明かされた。「三和さんが何だか一人だけ少し捻くれてトンがってる訳が解った」「三和の色々な面も表情も、振り幅広々たっぷり沢山見る事も出来て、本当に最&高」「今日はギャル優や変顔、手話、荒れる三和さんなど、いろんな表情が見られて最高の回」などの声があがっていた。(笠緒)
2020年11月19日柴咲コウ日本テレビ系で土曜夜10時から放送されている連続ドラマ『35歳の少女』は、10歳の少女・時岡望美(鎌田英怜奈)が1995年に事故で意識不明の昏睡状態となり、25年後の2020年に目を醒ますところから始まる物語だ。■話題のドラマ『35歳の少女』とは……35歳の望美(柴咲コウ)は、心は10歳のままで、自分が大人であることを理解できない。母の多恵(鈴木保奈美)、父の進次(田中哲司)、妹の愛美(橋本愛)は望美が覚醒めたことを喜び、お祝いをするが、実は望美の事故が原因で両親は離婚していたことが明らかになる。また、望美の同級生で初恋の人だった広瀬結人(坂口健太郎)は、教師の仕事を辞め、恋人や友人の役を演じる「代行業」のアルバイトで食いつないでいた。多恵に「素敵な大人のフリをしてほしい」と依頼され、望美の元に駆けつけた結人は「今はお前が夢見てたような未来じゃねえんだよ」「温暖化やら差別やら原発やらいっぱい問題があるのに、そういうものには目をつぶってみんな自分が得することばっかり考えてんだよ」と厳しい現実を突きつける。『35歳の少女』は、そんなショッキングな第1話で幕を明ける。目を醒ました望美は少しずつ現実を受け入れ、大人の身体にふさわしい内面を獲得していく。見どころは、柴咲コウが10歳の少女の内面を持った35歳の女性を演じる面白さ。目を醒ました望美は、短期間で急激に内面が成長していき、反抗期を向かえたかと思うと、結人に恋心を抱き、やがて家を出て2人で暮らすようになる。新劇の代表作として知られるヘンリック・イプセンの戯曲『人形の家』を、結人が望美にわたす場面が劇中に登場するのだが、登場人物が少なく演出のトーンが抑制された本作は、舞台劇に近い作りとなっている。10歳の内面を持った、大人の女性を柴咲コウが演じるという設定も舞台劇に近い構成だからこそ、納得して楽しめるのだろう。脚本を担当する遊川和彦は80年代後半から活躍するベテラン脚本家。80年代には『オヨビでない奴!』(TBS系)等のコメディドラマを多数手掛け、90年代はヤンキー出身の教師が型破りの教育をおこなう学園ドラマ『GTO』(フジテレビ系)などを手掛けたヒットメーカーである。■遊川ヒロインの基本スタイルそんな遊川のドラマ脚本家としてのオリジナリティが、本格的に開花したのは2005年の『女王の教室』(日本テレビ系)だ。本作は小学校を舞台にしたダークなトーンの学園ドラマで、謎の教師・阿久津真矢(天海祐希)が「いい加減、覚醒めなさい」と言って小学生たちに厳しい現実を突きつけていく。そんな真矢に立ち向かうことで子どもたちが逆に学び成長していく姿が、逆に感動的に見えてくる本作は、屈折した学園ドラマとして大ヒットした。ロボットのように感情を表に出さずにクールな喋り方をすることで、個性を際立たせる遊川ヒロインの基本スタイルが始まるのも本作からで、同じ手法で遊川は『曲げられない女』(同)や『家政婦のミタ』(同)といったヒット作を生み出していく。ロボットのような謎の女が、物語をかき乱していくというキャラクタードラマの手法は中園ミホ脚本の『ハケンの品格』(日本テレビ系)や大石静脚本の『家売るオンナ』(同)といった作品にも波及しており、今や日本のテレビドラマの基本スタイルとして完全に定着している。また、『女王の教室』以降、遊川のドラマはショッキングな描写で視聴者の関心をひきつける露悪性が極まっていく。序盤で主人公をどん底に突き通して、中盤以降は、どん底から這い上がる人々の復活劇を描くことでカタルシスを与える。緩急の激しいジェットコースターに乗っているようなドライブ感こそ遊川の脚本の巧みさで、そのストーリー展開と、ヒロインのキャッチーなビジュアルが見事にハマったのが最終話の平均視聴率が40.0%(ビデオリサーチ社、関東地区)を獲得した『家政婦のミタ』だった。ただ、この露悪的なストーリー展開は、視聴者はもちろんのこと、作者自身にも負荷が強く、うまく転がれば『女王の教室』や『家政婦のミタ』のような大ヒット作となるが、作家の「強い個性」が暴走すると作品がコントロールできなくなり、ストーリーとキャラクターがボロボロに崩壊するバッドエンドとなってしまうように筆者は思う。たとえば、連続テレビ小説(以下、朝ドラ)『純と愛』(NHK)は、遊川の“毒”とも言える強い個性が出てしてしまったように思う。本作は、筆者も含めた遊川ドラマのファンにとっては、ダークな刑事ドラマ『リミット-刑事の現場2-』(NHK)と並ぶ遊川の最高傑作だが、朝ドラを楽しみにしている一般視聴者にとっては受け入れ難い辛辣な内容に、放送終了時は「朝ドラにしては挑戦的」「トラウマになる」などの声もあった。この露悪的な部分が自家中毒となってドラマそのものを壊してしまう流れは、2015年に東山紀之と柴咲コウが主演を務めた『〇〇妻』(日本テレビ系)でも反復された。この時期の遊川作品は、常に危うい雰囲気が漂っていたように感じる。その後、世の中の流れに合わせたのか、遊川の作る露悪的な印象は少しずつ後退しており、高畑充希が主演を務めた『過保護のカホコ』(同)や『同期のサクラ』(同)といった近作では、だいぶ前向きで健全なムードに変わっている。同時に、遊川が執拗に描いてきた家族に対するこだわりもじわじわと弱まっており、むしろ近作では会社をテーマにした群像劇が増えていた。■『35歳の少女』は何を語るのか?その意味でよくも悪くも作家としての毒が抜けつつあるというのが近年の印象だったが、今回の『35歳の少女』は遊川の暗黒面が強く出ていた『〇〇妻』の柴咲コウが主演だからか、悪意が強かった2010年代初頭の作風に戻ったように感じる。だからこそ物語の続きが気になって追いかけてしまう。ヒロインの成長に感化される形で家族や恋人といった周囲の人々も成長していく展開は遊川作品ならではの心地よさで、最新話(第5話)の時点では、感動的な方向で話が進んでいる。しかし、このまま最後まで順風満帆に行くとはとても思えない。やはり遊川作品ならではの“毒”が最後に発動するのではないかと不安と期待が入り混じった気持ちで観ている。それが、どんな形になるのかは想像できないが、ひとつヒントになるのは『家政婦のミタ』が東日本大震災の起きた2011年に作られた作品だったということだ。2011年に『家政婦のミタ』がヒット作となったのは、入水自殺で母親を失った家族が謎の家政婦によって、一度破壊された後に再生する物語に、震災で多くの命を失った日本人の絆と再生の物語として、多くの視聴者が受け止めたからだと言われている。おそらく『35歳の少女』は’95年に昏睡状態となった望美の視点で2020年の現代を描くことで、日本の25年を総括しようとしているのだろう。近年の遊川作品はクロニクル(年代記)化しており、『過保護のカホコ』では2009~2020年の11年間、遊川が監督を務めた映画『弥生三月-君を愛した30年-』では昭和・平成・令和の3つの時代を舞台にしている。寓話的な物語の中に同時代的なメッセージを込めるのが遊川ドラマの隠し味であり、その時代の気分を読む的確さがあるからこそ、時代が変わっても遊川はヒット作を生み出すことができたのだ。おそらく『35歳の少女』も、2020年のコロナ禍ならではのメッセージが最終話に用意されているのだろう。それは救いのない結末かもしれないが、フィクションが現実を描くことが難しくなっているコロナ禍だからこそ、絶望をちゃんと描いて欲しいと期待している。何事も常に「良薬は口に苦し」だ。PROFILE●成馬零一(なりま・れいいち)●1976年生まれ、ライター、ドラマ評論家。テレビドラマ評論を中心に、漫画、アニメ、映画、アイドルなどについて幅広く執筆。単著に『TVドラマは、ジャニーズものだけ見ろ!』(宝島社新書)、『キャラクタードラマの誕生テレビドラマを更新する6人の脚本家』(河出書房新社)がある。サイゾーウーマン、リアルサウンド、LoGIRLなどのWEBサイトでドラマ評を連載中。
2020年11月14日木村文乃、広瀬アリス、菜々緒、シム・ウンギョン、大島優子、室井滋、江口洋介らが悪を成敗する「七人の秘書」の4話が11月12日放送。今回は江口さん演じる萬と、財務大臣の粟田口、2人の“因縁”に視聴者の熱い注目が集まっている。本作は「ドクターX~外科医・大門未知子~」シリーズや「ハケンの品格」の中園ミホが脚本を担当。目立たぬことを極意とし、要人に仕える“秘書”たちとその元締めとなる“影の男”が、副業の人助けで金や権力にまみれた非情な支配者たちを一掃していく新時代の痛快ドラマ。東都銀行で派遣の秘書として働く望月千代を木村さんが演じ、同じく東都銀行の秘書の照井七菜に広瀬さん、武術、身体能力に秀でた警視庁秘書の長谷不二子に菜々緒さん、医者になる夢を持っていたが今は病院秘書のパク・サランにシム・ウンギョンさん。ホテルオーナーの令嬢で都知事秘書をしている風間三和に大島さん。政治家の私設秘書をしていた情報屋の鰐淵五月に室井滋。ラーメン店「萬」店主でメンバーの元締めでもある萬敬太郎に江口さんといったキャスト。※以下ネタバレを含む表現があります。ご注意ください。今回は警視正・山根幸四郎(金井勇太)が女子高生・小杉映子(永瀬莉子)のスカートの中を盗撮、映子は警察に被害届を出すが、山根が財務大臣・粟田口十三(岸部一徳)の後援会会長の息子だと知った警視庁警務部長・北島剛次(木下ほうか)は、粟田口に恩を売るため、この被害届をもみ消してしまう…。さらに帰宅途中の映子が襲われる事態に。たまたま通りかかった三和が映子を助けたことから、映子を盗撮したのが山根だと気づいた不二子は事件を隠蔽した警察組織に大激怒。「これ以上怖い目に遭いたくない」と泣き寝入りしようとする映子を諭し、一緒に戦おうと呼びかける…というストーリーが展開。山根の父親が財務大臣の粟田口十三(岸部一徳)の後援会長を務めていたことから、以前照井に頭取とのスキャンダルについて迫ったジャーナリスト・黒木(坂口拓)が現れ、山根の件を記事にすると伝えに来る。「私は痛くもかゆくもない」と動じない粟田口だが、渡された写真の中に萬が写っているのを見つけ表情を一変させる。「粟田口!やっぱ萬さんとなんかあんだね!」「大臣との関係、気になる」「萬さんは秘書を辞めても、粟田口の方にも放っておけない何かがあるのね」など、SNSには両者の“因縁”に触れた視聴者からのコメント多数。「江口洋介vs岸辺一徳の展開かよ。熱いな」「次回直接対決なんて楽しみだ」と、萬と粟田口が“対決”する次回に期待を寄せる声も数多く投稿されている。(笠緒)
2020年11月13日木村文乃らが演じる秘書たちが“影の軍団”を結成、悪を成敗する「七人の秘書」の3話が11月5日放送。シム・ウンギョン演じるサランがフィーチャーされた今回。シムさんの演技に改めて賞賛の声が上がるとともに主題歌「The Hardest」にも多くの反応が集まっている。本作は目立たぬことを極意とし、要人に仕える“秘書”たちとその元締めとなる“影の男”が、副業の人助けで金や権力にまみれた非情な支配者たちを一掃していく新時代の痛快ドラマ。「ドクターX~外科医・大門未知子~」シリーズや「ハケンの品格」の中園ミホが脚本を担当する。木村さんが東都銀行の派遣秘書・望月千代を演じるほか、広瀬アリスが前の頭取に寵愛を受けていた秘書の照井七菜に、菜々緒が武術、身体能力に秀でた警視庁秘書の長谷不二子に、シム・ウンギョンがハッカーの能力も持つ病院秘書のパク・サランに、大島優子がホテルオーナー令嬢にして都知事秘書も務める風間三和に、室井滋が政治家の私設秘書をしていた情報屋・鰐淵五月に、江口洋介が彼女たちを束ねるラーメン店「萬」店主の萬敬太郎に扮する。※以下ネタバレを含む表現があります。ご注意ください。4話ではサランが勤務する慶西大学病院で、内科医・三好麻里(松本若菜)が、患者から現金の入った菓子折りを受け取ったと疑われ謹慎処分となる。菓子折りは病院長・西尾忠彦(大和田伸也)の指示で、サランが発注したもの。身に覚えがないという麻里の話から、彼女が出世争いに巻き込まれはめられたと考えるサラン。西尾は息子の直哉(忍成修吾)を内科部長にするために麻里を失脚させようとしていた。麻里を助けようと秘書たちが動き出し、院長が医大の不正入試に関わっていたことが暴露され、いったん懲戒解雇までされた麻里も病院に復帰する…というストーリーが展開。そしてラストでは、サランが家が貧しかったため医大への道をあきらめていたこと。医師である父に会うために日本にやってきたことなどが回想シーンで明かされる。復帰した麻里を見つめながら、医者になっていたかもしれない自分の姿を想像するサラン。そんなサランに敬太郎は「サランは医者じゃなくても人を救ってるよ」と言葉をかける…。「江口洋介の「サランは医者じゃなくても人を救ってるよ」の台詞を受けてのシム・ウンギョンの泣きそうで嬉しそうで、どこか誇らしそうでもある表情の演技が素晴らしい。鳥肌立った」「シムさんの演技力がとてもすごい。演じていると感じさせない自然な雰囲気なのに、目の動きだったり小さな仕草や声の抑揚からサランちゃんの人物像が伝わってきて、グッと惹きつけられた」など、SNSにはシムさんの演技を絶賛する声が続々と投稿。また「サランさんの過去のシーンで流れるThe Hardestが感動してうるっとしちゃいました」「今日はとくにThe Hardestがサランにそっと寄り添っている感じで涙」など、miletが歌う主題歌「The Hardest」にも感動の声が相次いで寄せられている。(笠緒)
2020年11月06日秘書による“影の軍団”が悪を成敗する痛快ドラマ「七人の秘書」の2話が10月29日オンエア。杉田かおる演じる銀行秘書室長の“パワハラ”に視聴者の怒りが沸騰する一方、その演技力にも注目が集まっている。「ドクターX~外科医・大門未知子~」シリーズや「ハケンの品格」の中園ミホが脚本を担当。目立たぬことを極意とし、要人に仕える“秘書”たちとその元締めとなる“影の男”が、副業の人助けで金や権力にまみれた非情な支配者たちを一掃していく新時代の痛快ドラマとなる本作。東都銀行で派遣の秘書として働く望月千代に木村文乃、前頭取に寵愛を受けていた秘書の照井七菜に広瀬アリス、空手の有段者で運動神経にも優れ、警視庁で秘書を務める長谷不二子に菜々緒。ハッカーの才能を持ち病院で秘書をしているパク・サランにシム・ウンギョン。ホテルオーナーの令嬢にして都知事秘書でもある風間三和に大島優子。政治家の私設秘書をしていた情報屋の鰐淵五月に室井滋。ラーメン店「萬」店主でメンバーの元締めでもある萬敬太郎に江口洋介といったキャスト。※以下ネタバレを含む表現があります。ご注意ください。2話では東都銀行の秘書室長に昇進した鈴木二葉(杉田かおる)が、照井が新頭取の霧島和夫から目を掛けられていることを知って、嫉妬と憎悪から嫌がらせを開始。巻き込まれた千代とともに仕事を干されてしまう。さらに二葉は裏アカウントを使って照井が新頭取の愛人であるというデマを流し、照井は精神的に追い込まれていく。そんな照井を見かねたサランは彼女をラーメン店「萬」へ連れていく。千代はじめ前頭取が急死した現場に現れたメンバーが揃っているのを見て混乱する照井に、6人は「懲らしめてやりましょう」と“裏仕事”の作戦を開始する…というのが今回のおはなし。気に入らない部下を徹底無視する“無視カゴ”…二葉によって多くの人間が退職に追いやられ、人生を狂わされてきた。これに「平常心で見れなかった。心がザワついた」「例え照井さんが仕事出来ない人だとしてもこのパワハラは許されない」「杉田かおるみたいなパワハラ上司どこぞやの会社にいるから観てて辛い」「無視、仕事取り上げ、人間関係からの隔離も立派なパワハラ」など怒りと共感の声が続々。また「流石に凄い演技力だったね。あんな憎まれ役、そうそう出来るもんじゃない」など二葉役の杉田さんの演技にも賞賛の声が殺到している。(笠緒)
2020年10月29日シム・ウンギョン撮影/渡邊智裕韓国の実力派女優、シム・ウンギョンが『七人の秘書』で、日本の連続ドラマに初出演している。3年前に日本の芸能事務所と契約し、活躍の場を広げている彼女を知るための7つのキーワード。♯1 楽しいけど大変主演の木村文乃さんはじめドラマ共演者はみなさん明るくて楽しい方ばかり。撮影現場が楽しくて、笑いが止まらない私に「何で笑っているの?」と聞かれるので、「みなさんが好きだから」というやりとりをしています。大変なことは、日本語のセリフです。母国語ではないので、なまっているのはしかたないと思いますが、滑らかに聞こえるように発音やイントネーションに気をつけながら撮影しています。♯2 アイドル好きAKBや日本のアイドルが好きで、(共演する)大島優子さんのことも知っていました。J-POP、K-POP問わずに音楽が大好きです。撮影現場に行くときには、EXOの『Power』を車の中で聴くと、気持ちが盛り上がります。♯3 ギャップドラマで演じているパク・サランは、かわいく見えるかもしれないけど、ミッションをこなすときはクールな役というギャップのあるキャラクターが見どころです。私自身、撮影をしながら相当おもしろい、と感じているので、ぜひ見てほしいです!♯4 人見知り子どものころ、人と目を合わすこともできないくらいシャイな性格を心配した母のすすめで、習い事として演劇を始めました。演技が何なのかもわかりませんでしたが、子役のときに撮影現場に行くのが楽しくて、ずっとやりたいと思うようになりました。それまでは、やりたいことがわからなかったけど、本当にやりたいと思ったのが演技でした。人前で演じたり歌うことは緊張したけど、それ以上に楽しさのほうが勝っていました。♯5 好きな日本語日本語は3年前から個人レッスンで勉強を始めました。難しい言葉はたくさんありますが、「っ」といった撥音や長音は韓国語にはないので、「なかった」は「なかた」、「ストーリー」は「ストリ」と以前は言っていました。好きな日本語は「まじめ」。自分がいつもまじめに作品に取り組みたいという気持ちもあるし、真剣な言葉で、心強く聞こえるからです。♯6 料理は苦手……日本に来てからは、ひとりの時間が増えました。休みの日は、近所を散歩したり、本屋で雑誌を読んだり、好きな音楽を聴きながらぶらぶらするのが好きです。ステイホーム中は料理に挑戦してみましたが、難しかったです。これからも挑戦はしようと思うけど、今はお休み中です(笑)。日本の焼き肉は韓国に少ない、たれ味があって好きです。しゃぶしゃぶも好きで、宅配で注文したらおいしかったです。今回のドラマでは毎回、しょうゆラーメンを食べるシーンがあって、しかもおいしい。ラーメンはあまり食べたことがなかったけど、日本のラーメンがおいしいと思うきっかけになりました。♯7 ポーカーフェイス?自分の性格を考えたことはないけど、共演者にポーカーフェイスと言われ、感情を表に出すタイプだと思っていたので、驚きました。人を笑わせるのが好きですし、明るくておもしろい人になりたいです。苦手なのは、きゅうりが食べられません。子どものころから好きじゃない。お刺身やお寿司といった生ものも食べられません。好きなのはコーヒー。特にカフェラテは毎日、最低2回飲みます。自分で作るよりお店で買ったほうが、おいしい。シム・ウンギョン1994年5月31日、韓国生まれ。2003年のドラマで子役デビュー。’11年、映画『ロマンティックヘブン』で大鐘賞映画祭助演女優賞を受賞。映画『サニー 永遠の仲間たち』『怪しい彼女』などヒット作に主演。シリアスからコメディーまで幅広い役柄を演じる。松坂桃李と共演した映画『新聞記者』で、日本アカデミー賞最優秀主演女優賞を外国人として初めて受賞『七人の秘書』(テレビ朝日系毎週木曜夜9時〜)銀行、警視庁、大学病院、都庁のトップに仕える秘書が“影の軍団”となって、悪事を成敗する痛快ドラマ。『ドクターX~外科医・大門未知子~』の中園ミホによるオリジナル脚本。木村文乃、広瀬アリス、菜々緒、シム・ウンギョン、大島優子、室井滋、江口洋介らが出演。
2020年10月29日木村文乃、広瀬アリス、菜々緒、シム・ウンギョン、大島優子、室井滋、江口洋介らが出演する「七人の秘書」が10月22日から放送開始。SNSではパク・サラン役で出演するシム・ウンギョンさんに注目したコメントが多数投稿されている。「ドクターX~外科医・大門未知子~」シリーズや「ハケンの品格」の中園ミホが脚本を手掛ける本作は、名もなき「秘書」たちによる“影の軍団”が表の仕事を忠実に務めながら、陰で理不尽な目に遭う社会の弱者を救い出すべく金や権力にまみれた非情な支配者たちを打ちのめしていく…という新時代の痛快ドラマ。不公平な世の中に憤りを感じる「東都銀行」常務秘書の望月千代に木村さん。「東都銀行」頭取秘書で頭取と親しい関係でもあった照井七菜に広瀬さん。空手の有段者で運動神経にも優れる「警視庁」警務部長秘書の長谷不二子に菜々緒さん。医療の知識とハッカーの才能を持ち合わせた「慶西大学病院」病院長秘書のパク・サランにシム・ウンギョンさん。バイリンガルでホテルオーナーの令嬢にして東京都知事秘書の風間三和に大島さん。かつては政治家の私設秘書をしていた鰐淵五月に室井さん。ラーメン店「萬」店主にして司法書士、影の秘書軍団の元締めを務める萬敬太郎に江口さんといったキャストが出演。※以下ネタバレを含む表現があります。ご注意ください。1話は東都銀行の頭取・一原福造(橋爪功)と七菜が密会していると、突然福造が亡くなり…するとそこに千代、不二子、サラン、五月が現れ、淡々と遺体の処理と証拠隠滅を進める。フロントでは三和が支配人に宿泊記録の削除を命じ、その後風のように去って行く。実は福造は生前敬太郎に、どこで倒れても自宅で亡くなったことにしてくれと依頼していたのだ。福造のお別れ会が開かれるなか、式場の外では千代田支店長の守谷正(山崎樹範)が、常務の安田英司(藤本隆宏)に泣きついていた。守谷は不正融資をして安田に金を回していたが税務調査で危機に瀕していた。しかし頭取昇格をもくろむ安田は守谷に証拠隠滅を強要。衝動的に踏切から電車に飛び込もうとする守谷だが、すんでのところで千代が止めに入る…という展開。SNSでは「正統派な勧善懲悪ながら、テンポが良くて面白かった」「「七人の秘書」面白かった~。新たな痛快ドラマ」「秘書さん達のチームワーク感最高」「面白かった。チームワークの良さでていた」といったストーリーと秘書たちのチームワークに惹かれた視聴者からのコメントが続々投稿。また本作で「シム・ウンギョンさんが日本のドラマに!!」「日本のドラマでシム・ウンギョンさんを観られるのは本当に貴重」などの声とともに「新聞記者のときより日本語めちゃくちゃ上手くなっててびっくり!」など、サラン役を演じているシム・ウンギョンさんにも多くの視聴者からの反応が。本作が日本の連続ドラマ初出演となるシム・ウンギョンさんの出演に喜びの声が上がっている。(笠緒)
2020年10月22日『ハケンの品格』『Doctor-X 外科医・大門未知子』『花子とアン』など、数々の大ヒットドラマを手がける脚本家・中園ミホさん(61)。その成功の秘密は、14歳から始めた占いにあった。占いによる導きと強運な有名人との出会いから学んだ「お金を呼び込む作法」とはーー。「私が書くドラマのヒロインは、みな占い師時代に出会った誰かがモデルになっているような気がしますね」そう話すのは、いまや押しも押されもせぬヒットメーカーである脚本家の中園ミホさん。初の占い本『占いで強運をつかむ』(マガジンハウス)を出版したところベストセラーに。そして占いサイト『中園ミホ 解禁! 女の絶対運命』は、四柱推命をベースにしたオリジナル占術が「驚くほど当たる」「希望が持てる」と話題を呼んでいる。それにしても脚本家として不動の地位を築いたこのタイミングで、なぜ占い師としての活動を大きく展開し始めたのか。「私は人間ウオッチングが趣味なのですが、幸運の波は誰のところにも公平に訪れるようです。それなのに、その波にうまく乗り切れない人が多いような気がして。もっと人生のなかに占いを取り入れて、目の前のチャンスをつかんでほしいと思うんです」あまり知られていないが、中園さんの前職は占い師。20代半ばまで活動し、政財界の名だたる大物を鑑定することもあったという。「金運を上げるには、まずは毎日使うお財布にこだわること。なかでも、強運の人のパワーにあやかると効果的だと思います」そう話す中園さんに“金運のおすそ分け”をしてくれたのは、作家の林真理子さん。大ヒットドラマ『不機嫌な果実』(’97年)の脚本を書く直前に、原作の林さんに初めて会ったそうだが、「出会う前から、何もかも手に入れているように見えた林さんの意志の力に引きつけられていた」と中園さん。当時は小さなマンションを買ったばかり。すっからかんになっていたとき、長く「成功者のお財布」を調査している中園さんが実践したのが、憧れるお金持ちから財布をいただくということ。「チャリティにも積極的で、気前のいい素敵なお金持ちである林さんの強運にあやかりたいと思って『お財布をいただけませんか?使い終わったお財布でかまいません』とお願いしたんです」それにもかかわらず林さんはドルチェ&ガッバーナの新品を贈ってくれたという。その後、続々と仕事が舞い込むことに。「私の金運は仕事運と連動して忙しくなりましたが、通帳の桁が変わっていくのを実感しました」さらに、気がついたらプラダのスーツを買っていて「何かおかしいな」と思ったそうだが、「林さんの華やかなお金遣いも受け継いでしまっていたんですね(笑)」そのほかにも、中園さん流「お金を呼び込むお作法」がある。【1】ハンコは願いを込めて「のの字」2回押す「私は印相学の大家の先生につくっていただいたハンコを愛用していますが、基本的には“押して気持ちいいもの”を愛用するといいですよ。サイン色紙などにたくさん押して、人にもお見せする雅号印は、『の』の字を2回書くように、念を込めて押しています」(中園さん・以下同)【2】節分に「金を入れた升」を枕元に置く「Dr.コパさんがおっしゃっていた「節分の夜に金を入れた升を枕元に飾って眠る方法」はとても効果がありました。ある年、片付けそびれ、さらに数日置いていたことがあって。それはそれで好調な金運は続いたのですが、防犯上、片付けたほうがいいですね(笑)」【3】触らぬ神にたたりなし。パワスポ巡りはほどほどに「神社巡りは好きでしたが、美輪明宏さんに『触らぬ神にたたりなし』と諭されて、いまは氏神様と好きな神社にお参りするようにしています。大仕事をまかされたときは伊勢神宮へ、早朝参拝に。『私のドラマでみなさんに元気になっていただけますように』と祈ります」中園さんはあらゆる金運UP法を試してみたという。「多くの人が『効果がある』という方法には、やはり力があります。むやみに相手を怖がらせず、優しく寄り添ってくれるタイプの占いを信じることにしています」「女性自身」2020年9月29日・10月6日合併号 掲載
2020年09月27日2020年は春~夏にかけてドラマの放送期間が混沌としていましたが、10月より秋ドラマが一斉にスタートする予定となっています。次のクールは、一体どんな作品が放送されるでしょうか。その見どころは…?今日は、ドラマニアな筆者おすすめのドラマをピックアップしてご紹介していきましょう。ベテラン脚本家たちが紡ぐ実力派オリジナルが続々封切りに!秋クールは、ドラマ界のレジェンドと呼ばれる有名脚本家の皆さんが続々と新作を発表しています。まずはこちら――有村架純さんを主演に迎え、朝ドラ「ひよっこ」の再タッグが実現!岡田惠和さんが脚本を手掛けるラブ&ホームコメディー「姉ちゃんの恋人」が火曜9時枠にて放送決定です。高校3年生の時に両親を事故で亡くしてからというもの、3人の弟を養うため懸命に働いてきた主人公・安達桃子(有村さん)。そんな彼女が、ある男性との出会いで大きく変化していく様を描いていくといいます。恋の力が起こす、運命の奇跡とは…?また、木曜9時枠には、木村文乃さん主演のドラマ「七人の秘書」が登場。「やまとなでしこ」「Doctor-X」の中園ミホさんが脚本を手掛けるとあって、その痛快・爽快ぶりにファンの期待が高まっています。普段は各分野の要人たちを影で支える名もなき秘書たちが、理不尽だらけの日本社会を影の軍団として裏から操り、変えていく――広瀬アリスさん、菜々緒さん、シム・ウンギョンさん、大島優子さん、室井滋さん、江口洋介さんとの豪華共演がいまから楽しみの一作ですね。さらに、平成の高視聴率ドラマ「家政婦のミタ」の制作チームが集結!柴咲コウさんを主演に迎え、遊川和彦さんが脚本を務めるオリジナルドラマ「35歳の少女」が土曜10時枠で放送されます。1995年と2020年を舞台に、「25年ぶりに帰ってきた娘は、10歳の子供だった」という不可思議な一文から物語がスタート。果たして、どんな展開が待っているのでしょうか。対するは、人気原作――待望の実写化にあの名俳優たちが挑戦!一方、昨今定番となっている原作もの――今期はどんな作品があるのか、気になりますよね!世界的ヒットシリーズ「24」が日本版「24 JAPAN」となって金曜11時15分枠に登場します。主演を務めるのは、朝ドラの父親役としても話題の唐沢寿明さん。テロ対策ユニット第1支部A班の班長・獅堂現馬(唐沢さん)は、総理候補暗殺計画を阻止すべく極秘任務に当たりながら、予期せず併発した大事件に立ち向かうことに…。日本初の女性総理大臣候補・朝倉麗役の仲間由紀恵さんとの共演に、注目が集まります。また、東野圭吾さんの人気小説が妻夫木聡さん主演で実写化決定。「危険なビーナス」が日曜9時枠で放送されます。主人公の獣医・伯朗の前に突如現れた“弟の妻”を名乗る美女(吉高由里子)――彼女の依頼で、失踪した弟の行方を追う中、伯朗はいつしか巨額の遺産騒動に巻き込まれていきます。二人が最後に行き着く、衝撃の結末とは…?おおのこうすけさんの同名コミックを原作としたドラマ「極主夫道」(日曜10時30分枠)では、夏クール「竜の道 二つの顔の復讐者」でも活躍の玉木宏さんが、専業主夫となった元極道という主人公・龍を演じます。裏社会から足を洗い、龍が新たに選んだ主夫という道。その大変さや日常のトラブル、悩みを爽快に解決していく様を描いたコミカルエンターテインメント。笑いあり涙ありの展開がとても楽しみですね。以上、2020年秋ドラマはもうすぐそこまでやってきています。是非、お気に入りを探してみてくださいね。お楽しみに!(text:Yuki Watanabe)
2020年09月26日『ハケンの品格』『Doctor-X 外科医・大門未知子』『花子とアン』など、数々の大ヒットドラマを手がける脚本家・中園ミホさん(61)。その成功の秘密は、14歳から始めた占いにあった。占いによる導きと強運な有名人との出会いから学んだ金運UP術とはーー。「私が書くドラマのヒロインは、みな占い師時代に出会った誰かがモデルになっているような気がしますね」そう話すのは、いまや押しも押されもせぬヒットメーカーである脚本家の中園ミホさん。初の占い本『占いで強運をつかむ』(マガジンハウス)を出版したところベストセラーに。そして占いサイト『中園ミホ 解禁! 女の絶対運命』は、四柱推命をベースにしたオリジナル占術が「驚くほど当たる」「希望が持てる」と話題を呼んでいる。それにしても脚本家として不動の地位を築いたこのタイミングで、なぜ占い師としての活動を大きく展開し始めたのか。「私は人間ウオッチングが趣味なのですが、幸運の波は誰のところにも公平に訪れるようです。それなのに、その波にうまく乗り切れない人が多いような気がして。もっと人生のなかに占いを取り入れて、目の前のチャンスをつかんでほしいと思うんです」あまり知られていないが、中園さんの前職は占い師。20代半ばまで活動し、政財界の名だたる大物を鑑定することもあったという。「金運を上げるには、まずは毎日使うお財布にこだわること。なかでも、強運の人のパワーにあやかると効果的だと思います」そう話す中園さんに“金運のおすそ分け”をしてくれたのは、作家の林真理子さん。大ヒットドラマ『不機嫌な果実』(’97年)の脚本を書く直前に、原作の林さんに初めて会ったそうだが、「出会う前から、何もかも手に入れているように見えた林さんの意志の力に引きつけられていた」と中園さん。当時は小さなマンションを買ったばかり。すっからかんになっていたとき、長く「成功者のお財布」を調査している中園さんが実践したのが、憧れるお金持ちから財布をいただくということ。「チャリティにも積極的で、気前のいい素敵なお金持ちである林さんの強運にあやかりたいと思って『お財布をいただけませんか?使い終わったお財布でかまいません』とお願いしたんです」それにもかかわらず林さんはドルチェ&ガッバーナの新品を贈ってくれたという。その後、続々と仕事が舞い込むことに。「私の金運は仕事運と連動して忙しくなりましたが、通帳の桁が変わっていくのを実感しました」さらに、気がついたらプラダのスーツを買っていて「何かおかしいな」と思ったそうだが、「林さんの華やかなお金遣いも受け継いでしまっていたんですね(笑)」中園さんの金運を爆上げする「お財布のルール」は次のとおりだ。【1】「素敵なお金持ち」から財布をいただく【2】金運アップ最強の色は「グリーンの財布」【3】「金運が止まった」と感じたら財布を替える【4】「2つ折りの財布」を愛用するお金持ちは多い!【5】お札は頭を上に、向きを揃えて入れる!中園さんが現在使っているボッテガ・ヴェネタの長財布は、林さんから贈られた3代目。「好調だった金運が『止まったなあ』と感じたら替え時。新しいお財布を入手したら、たくさんの新札をお財布に入れて一晩寝かせておくことを実践しています」お札は頭を上に向けて揃えて入れるのが中園さんのルール。「頭を下にすると減らないとも言われていますが、お金は天下の回りもの。出ていってもまた戻って来てくれればいいんです。また、2つ折りはダメという説もありますが、私が出会った成功者の男性は申し合わせたように黒か茶のボッテガの2つ折りを愛用されていました。また、緑色も成功者の色。女性はピンクを持つときれいになり、恋愛運が上がりますが、散財傾向も増すようです」「女性自身」2020年9月29日・10月6日合併号 掲載
2020年09月26日「私が書くドラマのヒロインは、みな占い師時代に出会った誰かがモデルになっているような気がしますね」そう話すのは、いまや押しも押されもせぬヒットメーカーである脚本家の中園ミホさん。初の占い本『占いで強運をつかむ』(マガジンハウス)を出版したところベストセラーに。そして占いサイト『中園ミホ 解禁! 女の絶対運命』は、四柱推命をベースにしたオリジナル占術が「驚くほど当たる」「希望が持てる」と話題を呼んでいる。それにしても脚本家として不動の地位を築いたこのタイミングで、なぜ占い師としての活動を大きく展開し始めたのか。「私は人間ウオッチングが趣味なのですが、幸運の波は誰のところにも公平に訪れるようです。それなのに、その波にうまく乗り切れない人が多いような気がして。もっと人生のなかに占いを取り入れて、目の前のチャンスをつかんでほしいと思うんです」あまり知られていないが、中園さんの前職は占い師。20代半ばまで活動し、政財界の名だたる大物を鑑定することもあったという。「占いの大家・今村宇太子先生のアシスタントをしていたのですが、先生は霊感が強く、負のエネルギーを持った人が来ると『今日はあなたが占って』と言うことも。それで、代理で私が鑑定することが増えていったのです」そしてこの経験が、後に脚本家としての土台に。中園さん自身も人生の岐路に立たされると、占いを手がかりに選択・決断してきたという。中園さんの占いで肝心なのは、人生のサイクル12年周期のなかで必ず巡ってくる冬の時期、「逢魔」「空亡」「未明」を「決して悪い時期ではない」ととらえること。この期間を「修行の時期」ととらえ、真摯に向き合うことで運気は上昇すると説く。そして、特に大事なのが、「空亡期」と位置付けられている「逢魔」「空亡」の2年間の過ごし方。実際、中園さんの出世作『やまとなでしこ』(’00年)、『Doctor-X 外科医・大門未知子』(’12年)、『花子とアン』(’14年)はすべてこの空亡期に書かれたものだ。「占いをよく知る人は、この時期を恐れている人が多いんです。私もかつてはこの時期に引き受けて大丈夫だろうかと不安になり、霊能者の方に相談したりもしました。いまになってわかった法則は、空亡期とは人生の課題が降りかかるとき。確かにトラブルは頻発しますが、決して恐れる必要はないのです。逆に難題から逃げずに向き合うことで、その後の10年を豊かに過ごせるようになります」課題と向き合うという意味では、思いがけず家族の病気や介護といった事態に直面することが多いのもこの時期。仕事や育児が中断され、「なぜいま?」と絶望してしまう人もいるかもしれない。中園さんはそんな読者にエールを送る。「もし家族や親しい人に介護や看護が必要になったとしたら、その人はあなたをとても愛していて、代わりに厄を引き受けてくれているということ。私が19歳のときに母が亡くなったのですが、私の厄を引き受けてくれたのではと、だいぶ後になって気づきました」また、結婚・再婚といった慶事を、占いにこだわるあまり空亡期を避けて先送りにする人には、こんなアドバイスを送ってきた。「人は必ず家族や友人といった周囲の運気の影響を受けて生きています。ですから結婚・再婚のタイミングはお相手の運気が好調期であればそれでもよいのです。多少波乱はありますし、あなたの運気が相手に渡り、夫婦生活では『縁の下の力持ち』的な存在になってしまうかもしれない。けれど、愛している人に運気をあげられるのなら、それはそれでよいのではないでしょうか」どんな人にも人生を謳歌できる時期もあれば、厳寒の時期もある。「そのことに例外はありません」と中園さんは言い切る。あなたも、子どものころに「こんなにもすべてに恵まれた人がいるだろうか」と思ったクラスメートが後年、苦労しているケースなど、思い当たることもあるのではないだろうか。「そういう方は、最初に何もかも与えられているから『感謝』を知らずに幸運を手放してしまうのかもしれません。逆に、つらい幼少期を送った人が感謝と努力と忍耐で大輪の花を咲かせることはよくあります。皆さんも人生のなかに占いをうまく取り入れて、大輪の花を咲かせてくださいね」「女性自身」2020年9月29日・10月6日合併号 掲載
2020年09月25日「私が書くドラマのヒロインは、みな占い師時代に出会った誰かがモデルになっているような気がしますね」そう話すのは、いまや押しも押されもせぬヒットメーカーである脚本家の中園ミホさん。初の占い本『占いで強運をつかむ』(マガジンハウス)を出版したところベストセラーに。そして占いサイト『中園ミホ 解禁! 女の絶対運命』は、四柱推命をベースにしたオリジナル占術が「驚くほど当たる」「希望が持てる」と話題を呼んでいる。それにしても脚本家として不動の地位を築いたこのタイミングで、なぜ占い師としての活動を大きく展開し始めたのか。「私は人間ウオッチングが趣味なのですが、幸運の波は誰のところにも公平に訪れるようです。それなのに、その波にうまく乗り切れない人が多いような気がして。もっと人生のなかに占いを取り入れて、目の前のチャンスをつかんでほしいと思うんです」あまり知られていないが、中園さんの前職は占い師。20代半ばまで活動し、政財界の名だたる大物を鑑定することもあったという。「占いの大家・今村宇太子先生のアシスタントをしていたのですが、先生は霊感が強く、負のエネルギーを持った人が来ると『今日はあなたが占って』と言うことも。それで、代理で私が鑑定することが増えていったのです」そしてこの経験が、後に脚本家としての土台に。中園さん自身も人生の岐路に立たされると、占いを手がかりに選択・決断してきたという。最初のターニングポイントとなったのは、脚本家としての第一歩を踏み出したとき。大学卒業後、広告代理店でOL生活を送るも1年3カ月で退職。占いのアシスタントをしながら、脚本スクールへ通った時期があった。このときできた著名な脚本家・桃井章氏との縁で、ある日、刑事ドラマの執筆を任される。「きっかけは、忙しい桃井先生の執筆のお手伝いをしたこと。『とりあえず下書きでもいいから書いて』と言われ、思いがけないチャンスが舞い込んだと感じました。それまでぐうたら人生だった私の頭の中には、書かない言い訳がぐるぐる。けれど、今村先生に相談すると、『いま書かなければあなたの人生は開花しない』と背中を押されたのです」占い師としての生活から一転。「幸運は、いつまでも待っていてくれるほどお人好しではありません。『いまだ!』というタイミングでつかまなければシャンパンの泡のように消えていってしまう、と悟ったのです。そうして遊び好きの私が1週間、寝食を忘れて取り組んだのが犯人の捕まらない刑事ドラマでした(笑)」しかし、その後も順風満帆だったわけではない。28歳でデビューしたものの、拘束時間の長い連ドラは避けるなど、どこか仕事に向き合い切れずにいた中園さんの運気が爆上がりしたターニングポイントは33歳のとき。中園流の占いにある12周期でいうと、それは「縁起」の年。「今年は決断の年になるはず。結婚するのかな?」という漠然とした予感を抱いていた中園さんに訪れた一大事は、予期せぬ妊娠だった。「この年に決めることはとても重大だという覚悟はしていたけれど……。産まない選択もふくめて3日間悩み抜きました」産まない方向に気持ちが傾いていた間、気持ちが塞いで食べ物がまったくおいしくなかった、という中園さん。「3日目に、産む方向で考えてみると途端に食べ物がおいしく感じられて、産もうと決めました。いま思えば人生最良の決断でした」実は、中園さんの占いの運命星は『食神』。「食べ物がおいしく感じられることが、決断のバロメーターだ」と痛感したこの判断は正しく、未婚の母として出産後、大きく運勢が好転していく。「息子を産んでからは『この子を餓死させるわけにはいかない』と、やっと人生に気合が入った感じでした。産んでいなければ、脚本家を続けていたかどうかさえわかりません」当時のテレビ業界はパワハラ・セクハラが当たり前。女性脚本家が生まれては消える、死屍累々の劣悪な環境だった。「それまではいつも『この作品を最後に辞めよう』と思っていましたが、子どもを産んでからは、『もうこの仕事しかない』と腹をくくりました」この誓いを立てたときに買い求めたのが、インドの神様「ガネーシャ」の指輪。産休をとったため、当時の預金残高1万5,000円まで減っていた。「息子をバギーに乗せて自宅近くの安養院というお寺にお参りしたとき。そこの北インド・チベット仏教美術展の売店で『働き者になって困るほどお金が入ってくる』という文句に惹かれ、思わず7,000円のガネーシャの指輪を買ってしまったんです。帰宅すると、テレビ局から仕事の依頼が。怠け者でまったくお金が貯まらなかったそれまでの生活から一変。みるみるうちに残高が増えていきました」産後の復帰作、シングルマザーのヒロインを描いたドラマ『FOR YOU』(’95年)が高視聴率を記録。その後、林真理子さん原作のドラマ『不機嫌な果実』(’97年)の成功で恋愛モノの執筆が続々と舞い込み、さらに人生のステージを引き上げていく。中園さんの占いで肝心なのは、人生のサイクル12年周期のなかで必ず巡ってくる冬の時期、「逢魔」「空亡」「未明」を「決して悪い時期ではない」ととらえること。この期間を「修行の時期」ととらえ、真摯に向き合うことで運気は上昇すると説く。そして、特に大事なのが、「空亡期」と位置付けられている「逢魔」「空亡」の2年間の過ごし方。実際、中園さんの出世作『やまとなでしこ』(’00年)、『Doctor-X 外科医・大門未知子』(’12年)、『花子とアン』(’14年)はすべてこの空亡期に書かれたものだ。「占いをよく知る人は、この時期を恐れている人が多いんです。私もかつてはこの時期に引き受けて大丈夫だろうかと不安になり、霊能者の方に相談したりもしました。いまになってわかった法則は、空亡期とは人生の課題が降りかかるとき。確かにトラブルは頻発しますが、決して恐れる必要はないのです。逆に難題から逃げずに向き合うことで、その後の10年を豊かに過ごせるようになります」「女性自身」2020年9月29日・10月6日合併号 掲載
2020年09月24日『ハケンの品格』『Doctor-X 外科医・大門未知子』『花子とアン』など、数々の大ヒットドラマを手がける脚本家・中園ミホさん(61)。その成功の秘密は、14歳から始めた占いにあったーー。「私が書くドラマのヒロインは、みな占い師時代に出会った誰かがモデルになっているような気がしますね」そう話すのは、いまや押しも押されもせぬヒットメーカーである脚本家の中園ミホさん。初の占い本『占いで強運をつかむ』(マガジンハウス)を出版したところベストセラーに。そして占いサイト『中園ミホ 解禁! 女の絶対運命』は、四柱推命をベースにしたオリジナル占術が「驚くほど当たる」「希望が持てる」と話題を呼んでいる。それにしても脚本家として不動の地位を築いたこのタイミングで、なぜ占い師としての活動を大きく展開し始めたのか。「私は人間ウオッチングが趣味なのですが、幸運の波は誰のところにも公平に訪れるようです。それなのに、その波にうまく乗り切れない人が多いような気がして。もっと人生のなかに占いを取り入れて、目の前のチャンスをつかんでほしいと思うんです」あまり知られていないが、中園さんの前職は占い師。20代半ばまで活動し、政財界の名だたる大物を鑑定することもあったという。「占いの大家・今村宇太子先生のアシスタントをしていたのですが、先生は霊感が強く、負のエネルギーを持った人が来ると『今日はあなたが占って』と言うことも。それで、代理で私が鑑定することが増えていったのです」中園さんの占い人生は14歳に遡るが、そもそも今村先生は母親の親友。ある日、中園さんを占ってくれる機会があり、「心の中をズバリ言い当てられ、感激した私はぜひ先生に占いを教えてほしいとお願いしました」と当時を振り返る。このときは「あなたはまだ子どもだから人生経験を積んでからね」と言われてしまうが、諦めきれない中園さん。その後も、今村先生が常に携帯する手帳をこっそり書き写したりしていたところ、「そんなに知りたいのなら」と、師のもとで修行することを許される。そこから四柱推命と数気学をベースにした独自の占い手法を学んでいくことになる。「『まずは1,000人鑑定しなさい』と言われたんです。高校の文化祭ではクラスメートたちが作ってくれた『荻窪の母』という看板を掲げた占いのお店を出して、卒業までに1,000人占うというノルマをクリアしました」さらに、企業のトップや政財界の重鎮を鑑定する機会を得ると、「成功者といえど、陰ではこんな悩みを抱えているんだ」という意外な一面を垣間見、次第にそんな人間の奥深さに魅了されていく。そしてこの経験が、後に脚本家としての土台に。中園さん自身も人生の岐路に立たされると、占いを手がかりに選択・決断してきたという。ターニングポイントとなったのは、脚本家としての第一歩を踏み出したとき。大学卒業後、広告代理店でOL生活を送るも1年3カ月で退職。占いのアシスタントをしながら、脚本スクールへ通った時期があった。このときできた著名な脚本家・桃井章氏との縁で、ある日、刑事ドラマの執筆を任される。「きっかけは、忙しい桃井先生の執筆のお手伝いをしたこと。『とりあえず下書きでもいいから書いて』と言われ、思いがけないチャンスが舞い込んだと感じました。それまでぐうたら人生だった私の頭の中には、書かない言い訳がぐるぐる。けれど、今村先生に相談すると、『いま書かなければあなたの人生は開花しない』と背中を押されたのです」占い師としての生活から一転。「幸運は、いつまでも待っていてくれるほどお人好しではありません。『いまだ!』というタイミングでつかまなければシャンパンの泡のように消えていってしまう、と悟ったのです。そうして遊び好きの私が1週間、寝食を忘れて取り組んだのが犯人の捕まらない刑事ドラマでした(笑)」プロデューサーは苦笑していたものの「人間の描き方がおもしろい」との評価を得、改稿した作品がデビュー作になった。「小娘のころから占いを通して、人間の裏の顔を見て来たことが武器になったのだと思います」「女性自身」2020年9月29日・10月6日合併号 掲載
2020年09月23日10月放送予定のテレビ朝日新木曜ドラマは、中園ミホが脚本を手掛ける「七人の秘書」を放送することが決定。木村文乃、広瀬アリス、菜々緒、シム・ウンギョン、大島優子、室井滋、江口洋介と、豪華キャストの出演も明らかになった。2020年、急激な大不況の波に襲われ、超格差時代へと突入した日本。先の見通しが立たない状況下で、政治家や財界、企業のトップは誰しも道の示し方に迷っていた――。「ドクターX~外科医・大門未知子~」シリーズや「ハケンの品格」の中園氏が手掛ける本作は、そんなリーダー不在の日本社会の裏で暗躍する“影の軍団”を描いた新時代の痛快ドラマ。“影の軍団”の正体は、銀行や警視庁、大学病院、都庁のトップ=要人に仕え、組織に溶け込み、目立たぬことを極意とする、名もなき「秘書」たち。表の仕事を忠実に務める一方、裏で密かに集められた彼女たちが副業として請け負うのは「人助け」。理不尽な目に遭う社会の弱者を救い出すべく、ずば抜けたスキルや膨大な極秘情報とネットワークを駆使し、見事なまでに“裏仕事”をこなしていく。時には警察や法律で裁くことのできない理不尽さえも駆逐し、金や権力にまみれた非情な支配者たちを一掃。誰も気付かないうちにことを解決していくのだ。そんな秘書役には、豪華女優陣が決定。銀行の常務秘書を務める主人公・望月千代役には、本作がテレビ朝日の連続ドラマ初主演となる木村文乃。次々と理不尽なできごとに見舞われ、世の不公平に憤りを感じているキャラクターだ。また、千代と同じ銀行で働くおっとりした頭取秘書・照井七菜役に広瀬アリス。警視庁の警務部長秘書・長谷不二子役を菜々緒。大学病院の病院長秘書・朴四朗(パク・サラン)役を、日本の連続ドラマ初出演となるシム・ウンギョン。ホテルオーナーの令嬢でありながら、都知事の秘書を務める風間三和役を大島優子。さらに、秘書たちと共に悪を斬る家政婦・鰐淵五月役に室井滋。秘書軍団が夜な夜な集うラーメン店の店主で、司法書士を副業にし、誰にも知られず影の秘書軍団の元締めをやっている萬敬太郎役を江口洋介が演じる。出演者コメント木村文乃中園ミホさん脚本&内山聖子エグゼクティブプロデューサーという、言わずもがなの最強コンビとお仕事をさせていただけるなんてと、感謝と興奮と緊張でわくわくしています。守秘義務を守り通し、リクエストに忠実に動き、仕事終わりのご褒美もたまに。完璧な仕事をこなす秘書という仕事の表と裏の顔を、素敵かつ力強いキャストの皆さんと個性豊かにお見せしていけるよう、にぎやかに一致団結して頑張ります!広瀬アリス秘書というと影で人を支えるイメージですが、今回は主役。そして、秘書だからこそできることが沢山あるところに面白さを感じました。女性たちがテキパキとかっこよく悪を裁く姿を早く見てみたいです。私が演じる照井七菜はとても不器用で純粋な子です。同じ秘書でもこれだけ違うのか、と(笑)。登場する秘書みんなに個性があるので、現場で会話のやりとり(お芝居)をしたら楽しいだろうなとワクワクしています。視聴者の方と同じ目線に立つことができる役だと思っているので、大事に演じたいです。菜々緒才能をもつ7人が集い、それぞれが手腕を振るってカバーし合いながら華麗にミッションをこなしていくところが面白いと思いました。テンポよく、見た後に爽快な気分になれる作品だと感じました。私が演じる不二子は、警察組織という男社会の中で、男性以上に努力したが性差別の壁を越えられずに挫折し、「強くなりたい。本当は男に生まれればよかった」と思っている女性。私もそういう思いを抱えてきたことがあるので、ジェンダーレスな時代だからこそ、不二子のような女性、人間を通して、少しでも何か伝えていけるものがあればうれしいな、と思っています。シム・ウンギョン企画書を頂いた時に、この7人はどんな予想外の方法で事件を解決していくのかな、と色々な妄想が膨らみました。特に同世代の女性たちが、力を合わせてトラブルに立ち向かっていく様子にワクワクしています。日本語以外にもいろいろな宿題を頑張らないといけないのですが、ほかの秘書の方たちと良いチームになれるように、そして、この作品の世界観にきちんと入っていけるように頑張ります。日本では、初めて連ドラに出演するので緊張していますが、キャストの皆さんにお会いするのが本当に楽しみです。あまり緊張しすぎないように、心の準備をしないといけないですね(笑)。大島優子台本を読んで、ストーリーが進むと同時に気持ちが高まっていきました。世界では秘密裏に何かが起きているというのはスリルがあってドキドキしますし、その巧みな活動シーンが毎回の楽しみになりそうです。1話からトレーニングの必要なシーンがある(!?)と伺ったので、心身共にブラッシュアップしていきたいと思います。表では忠実に、裏では見事な仕事ぶりで誰かのために問題を解決する様が痛快で、今からチームに入れる日が待ち遠しいです。秘書の皆さんに会えるのが楽しみで仕方ありません!チームみんなでこの状況を乗り越え、視聴者の皆さんに楽しんでいただけるよう努めたいと思います。室井滋生き辛い世の中になって行くと誰もが感じる日々の中、悪党らにメスを入れるストーリーが気分良いですね。しかも眉目麗しき秘書たちにやられちゃうのが痛快! 日常のモヤモヤに悩む人々の清涼剤になるに違いないと思います。木村文乃さんや江口洋介さんら皆さんとご一緒できるのも楽しみです。私は、過去の重たい秘密を抱え、一線から退いた女性を演じます。酸いも甘いも噛み分けた熟年女性の鋭い知恵や、時にはその哀しさをコミカルに表現できたらと思います。家政婦としての力量も出さねばならないので、今は日々“掃除・洗濯・料理”に励んでいますよ(お陰で我が家はピカピカ!)。江口洋介理不尽なこの現代社会に立ち向かい、裏からあらゆる手を使い社会を動かしていく、秘書軍団の元締めであり、影の仕事人・萬敬太郎を演じます。ラーメン屋店主でありながら司法書士の肩書きを持ち、秘書たち女性軍を、逆紅一点でまとめます。生き抜いていくのに大変な時代だからこそ、楽しく爽快な裏稼業ドラマをスタッフ、キャストワンチームで皆さんにお届けできるよう、撮影に入るのが今から楽しみです。第1話あらすじホテルで密会中の東都銀行の頭取・一原福造と秘書・照井七菜(広瀬アリス)。しかし突然、福造が苦しみ始め意識を失う。すると、ホテルの制服を着た望月千代(木村文乃)、長谷不二子(菜々緒)、パク・サラン(シム・ウンギョン)、鰐淵五月(室井滋)が現れ、心肺蘇生を試みるも、福造は死亡。そして淡々と部屋に残った証拠の隠滅作業を進め、風のように去って行く――。実は生前、福造が行きつけのラーメン店の店主で司法書士の資格をもつ萬敬太郎(江口洋介)に、どこで倒れても自宅で亡くなったことにしてくれと依頼しており、萬の指示で5人が駆けつけたのだ。急なトップの死去で銀行が騒然とする中、福造のお別れ会が催された。式場の外では、千代のボスで常務の安田英司が千代田支店長の守谷正に泣きつかれていた。町工場の決算書を改ざん、不正融資した金を安田に回していたが税務調査で目を付けられてしまった守谷が窮状を訴えるも、頭取昇格をもくろむ安田は耳を貸さず、証拠隠滅を強要。その夜、苦悩した守谷は衝動的に自殺を図る。間一髪で阻止した千代に連れられ、ラーメン店「萬」へ。そして秘書たちは「そんなヤツは懲らしめてやりましょう」と宣言し、立ち去る…。「七人の秘書」は10月、毎週木曜日21時~テレビ朝日にて放送予定。(cinemacafe.net)
2020年08月25日現在、放送中の『ハケンの品格』も話題の脚本家・中園ミホさん。『やまとなでしこ』や『anego[アネゴ]』『Doctor-X 外科医・大門未知子』『西郷どん』などのヒット作を次々と生み出したことで知られていますよね。そんな中園さんは、実は、脚本家デビューする以前は占い師として活動していたそうです。そして、その後も占いを続け、超売れっ子となった今も、四柱推命と気学をベースに開発した独自の占いを実生活に取り入れているのだとか。占いを信じ、その教えに従って行動してきたという中園さんの最新著書『占いで強運をつかむ』について、お話を伺いました。■全体的な運をつかむコツ――四柱推命では、絶対的に運勢が悪い人はいないそうですね。運気の波に乗れる人と乗れない人の違いとは?占い師の私から見ると、特別に運がいい人も悪い人もいません。ただ単に運気がアップしたりダウンしたりするだけで、運の種類や分量はどなたもほぼ同じです。ですから、運のいい人と悪い人の違いというのは運をピークでつかまえられるかどうか、その差だと思います。――運のいい時期だと知っていても、飛び込むのが怖くて、二の足を踏む人は少なくないでしょう。「運の賞味期限」が切れないうちにチャンスをつかむ秘訣は?勇気を出して、思いっきり挑戦することです。占いで「運気の締め切り」を意識したら、今これを逃すといい時期はしばらく巡って来ないと自分に言い聞かせ、人生のギアを入れてほしいと思います。アクティブな運気が、あなたを味方してくれますから、大丈夫。自分自身を信じることも大事ですよ。――おすすめの開運アイテムは?お財布ですね。運気というのは人と人との間で流れているもので、金運を司るのはお財布ですから、金運をアップさせたい方は、ぜひあなたの周りのお金持ちの方からお財布をもらってください。ただし、私の実体験によると、その人の「お金遣いのクセ」までうつってしまうので、ご注意を。――いい気が流れている場所(コンサートやライブ、演劇、映画など)に足を運ぶといい書かれていましたが、今のようなご時勢で人が多い場に行きづらい場合は?人に会えなくても、いい気が流れているものに触れることで、運気の流れは随分変わってくると思います。例えば、ヒットしている作品を見たり、好きな人が書いた本を読んだり、曲を聴いたりしてみましょう。■恋愛面で強運をつかむには?――恋愛運を上げたいときは、どうすればいいですか?運はまわりの人の影響を受けて育っていくものです。ぜひ幸せそうな人、うまくいっている人から、いい運気をシャワーのように浴びてほしいと思います。それに、幸せそうな人と一緒にいると、うまくいっている人の行動や考え方に気づくことがたくさんあると思いますし、あなた自身の気持ちも前向きになっていくでしょう。あなたらしい魅力も出てくると思います。――「空亡期」は判断力が鈍るそうですが、この時期に好きな人ができたり、交際を申し込まれたりした場合、どのような対応をするといいのでしょうか?空亡期は判断力が鈍り、ミステリアスな出会いも多いと言われています。ですから、一気に燃え上がらないで、まずは俯瞰するようなクールな視点で、冷静に観察してみましょう。それでも強く相手を望んだり、望まれたりするのなら、それだけ強い結びつきがあるということですから、私は踏み切ってもいいと思います。――相性について。お互いを高め合う相性ではなく、女性の強い運を男性に渡すことでバランスが取れる相性だった場合、女性が家庭よりも仕事を優先したいと思ったら、関係が破綻してしまうのでしょうか?最近そういった相性のご夫婦を見ましたが、円満でうまくいっていましたよ。こうした組み合わせの場合は、普段から男性が女性をサポートするよう心がけるといいと思います。女性の強運を分けてもらっていることに男性は感謝し、彼女が本当にやりたいことを応援してほしいですね。逆に男性が応援できなかった場合は、破局に向かうこともあります。――「この先ずっと出会いがなさそう」「結婚できないかも」などと悩んでいる女性は、どうすればマイナス思考を断ち切り、前を向けるようになりますか?その変わりたい気持ちを大切に、少しずつ変えていきましょう。ちょっとしたことですが、普段人から褒めたれた時「いいえ、わたしなんて」と謙遜したり、「どうせお世辞でしょう」と受け流したりしていませんか。自分を受け入れ、認めることで、あなたの中に少しずつ前向きな変化が出てくるのではと思います。占いでは、辛い時期を過ぎたら世界が新たなステージに上がるという考え方をします。ですから、私は今の状況をあまり悲観的には捉えていません。運気を知れば、それにそなえたり、何かに挑んだり、何かを始めるきっかけにもできます。前向きにどう生きるか、そのために占いを利用してほしいと思います。プロフィール:中園ミホ脚本家。広告代理店勤務、コピーライター、占い師を経て、TVドラマ『ニュータウン仮分署』で脚本家デビュー。2007年『ハケンの品格』で放送文化基金賞を受賞。2013年には『はつ恋』『Doctor-X外科医・大門未知子』で向田邦子賞と橋田賞をダブル受賞。2014年に NHK連続テレビ小説『花子とアン』がヒットし、2018年には大河ドラマ『西郷どん』(林真理子原作)の脚本も手がける。2020年には13 年ぶりの続編『ハケンの品格』がオンエア。
2020年07月29日松嶋菜々子と堤真一、『やまとなでしこ』の制作発表会見(’00年)「残念ながら、あなたといると、私は幸せなんです」このプロポーズの言葉に胸がキュンとなった人は多いはず。’00年に放送された伝説のラブコメドラマ『やまとなでしこ』(フジテレビ系)がついに帰ってきた。■女性の憧れでもある「王道ラブコメ」「最高視聴率34・2%を記録した大ヒットドラマです。松嶋菜々子さんが“幸せ=お金”という信念を持つ神野桜子役を、堤真一さんが貧乏な鮮魚店店主の中原欧介役を演じました。気持ちがすれ違っていた2人が結ばれるプロポーズの場面は、ドラマ史に残る名シーンです」(テレビ解説者の木村隆志さん)再放送されることになったのは、新型コロナウイルスの影響で4月スタートのドラマが延期になったからだ。「4月からドラマの制作がすべてストップし、月9枠で放送されていた『SUITS/スーツ2』も第3話以降の放送が延期に。空いてしまった枠を埋めるため、過去の名作を再放送することになったんです」(テレビ誌ライター)’00年以降のフジ系の恋愛ドラマで視聴率トップの記録を持つ同作は、以前から再放送の要望が多かった。それだけに、再放送が発表されると、ネット上では《ずっと見たくてしょうがなかった》《本当に好き。再放送めちゃくちゃ嬉しい》といった、喜びの声であふれた。発表に合わせ開設された公式ツイッターのフォロワー数が、1日で1万人を突破するなど久しぶりのオンエアを喜ぶファンは多い。「『ハケンの品格』や『花子とアン』などを手がけた脚本家・中園ミホさんの代表作です。玉の輿を夢見る桜子と彼女にひと目惚れして身分を偽ってしまった欧介という対比の王道ラブコメ。月9の人気が落ちはじめてきた時期でしたが、一気にブランドを盛り返しました」(木村さん)主演の松嶋菜々子が女性の心をつかんだのがヒットの秘訣だと語るのはドラマに詳しいライターの田幸和歌子さん。「松嶋さんが劇中で身につけるハイブランドのファッションや時計、バッグなどは当時の女性の憧れです。桜子のちょっと見栄を張る性格も、言葉には出しませんが女性の価値観・心情として確かにありました。いまだに“私のバイブル”と言う人も多いです」前出の木村さんは劇中のセリフが視聴者の共感を得たと話す。「セリフがとてもリアルで、恋愛や男女関係の本質を見事に突いています。少し過激なものもありますが、共感を得て、男女双方から支持を受けました。『桜子語録』という本にもなったほどです」毎年再放送もされてきたが、’09年からは“お蔵入り”状態でまったく音さたがなかった。その理由は、出演者の不祥事にあると言われている。「出演していた押尾学さんが、’09年に麻薬取締法違反で逮捕されました。最終的に懲役2年6か月の実刑となり、芸能界を引退。再放送の見送りに無関係とは言い切れません」(芸能プロ関係者)■ドラマ内には懐かしさがいっぱい『やまとなでしこ』を改めて見てみると、この20年間で社会の常識がずいぶん変化したことを、何度か意識せざるをえない場面も。「劇中では合コンのシーンが何度も描かれます。そこで始まるのは“山手線ゲーム”。ちょっと懐かしいですよね。お題に合った答えを順番にしていき、答えられなくなった人が負けというゲームですが、この遊びを知らない若い人は、30歳前後の男女が嬉々として遊んでいるのを見て変に思うかも。今ではなかなか見ない光景ですからね」(テレビ誌ライター)特に、時代の違いを容赦なく見せつけるのが携帯電話だ。「当時の携帯電話の人口普及率は42%ほど。持っていない人のほうが多かった。まだ固定電話が主流の時代でした」(一般紙記者)桜子が帰宅後に自宅の電話の留守電メッセージを聞くシーンも時代感がある。スマホも当然なく、劇中に登場するのはすべて“ガラケー”だ。「通話時に携帯のアンテナを伸ばしたり、電話がかかってくると“着メロ”が鳴ったり。もはや死語ですが、着メロは当時の最先端。桜子の着メロは『森のくまさん』でした」(前出・テレビ誌ライター)桜子の職業にも時代が表れている。彼女は“スチュワーデス”と名乗っていたが、今はそういう呼び方はしない。「“キャビンアテンダント”略して“CA”です。“スチュワーデス”という言葉は、性差別的として現在は使われていません。“スッチー”なんて略し方は、今だったら完全にNG。性差別に対する問題意識が世界的に広がっていますからね」(航空会社関係者)しかし、描かれた“愛の真実”は変わらない。「少し舞台は古くさくても、いつの時代にも響く普遍的な王道のラブストーリーですね」(木村さん)桜子の心情も、20年前よりも現実味を増している。「金の亡者のように見える桜子ですが、“お金は大切”というのは真実。その本音は当時よりも、リアルに生々しく響く人が多いのではないでしょうか」(田幸さん)時代を超えて愛される作品として定着しそうだ。■心に響く!? 桜子の名ゼリフ集■第1話■「借金まみれのハンサム男と裕福なブタ男。どっちが結婚して女を幸せにしてくれると思いますか?」「心なんてきれいごと言ってたら一生、貧乏から抜け出せない。貧乏人を幸せにしてくれるのはお金。お金だけ」■第3話■「身長や顔や性格は生まれながらのものよね。しょせん、遺伝子と環境の問題でしょ。本人の努力ではどうにもならない不公平なハードルがあるわよね」「ハンサムな遺伝子が好きな女がノーマルで、お金持ちが好きな女がゆがんでる?そんなのおかしいじゃない」■第10話■「だから何度も言ってるでしょう。恋になんか落ちちゃダメ。あんなものに落っこちるから人生とっ散らかっちゃうのよ。舞い上がったり落ち込んだり。そんなの単なるエネルギーのロスよ」■第11話■「私には見えるんです。10年後も、20年後も。あなたのそばには私がいる。残念ながら、あなたといると私は幸せなんです」
2020年07月06日松嶋菜々子が2000年10月期に、月9単独初主演を飾った「やまとなでしこ」を2週連続で2時間スペシャルに再編集し、超解像リマスター版で放送することが決定。松嶋さんからコメントが到着した。フジテレビでは、新型コロナウイルス感染拡大に最大限の配慮をするべく、連続ドラマの撮影を6月上旬まで休止。そのため、4月期月9ドラマ「SUITS/スーツ2」第3話以降の放送を延期しているが、7月6日から2週にわたり「やまとなでしこ 20周年特別編」を放送。今作は、「ハケンの品格」シリーズ、「Doctor-X 外科医・大門未知子」シリーズ、連続テレビ小説「花子とアン」などを手掛けた脚本家・中園ミホの代表作のひとつ。松嶋さんが演じるのは、玉のこしを虎視眈々と狙う、キャビンアテンダント・神野桜子。堤真一演じる、彼女に恋したことから身分を偽る貧乏な男・中原欧介とのロマンチック・ラブコメディー。長きに渡り、トップ女優として多彩な役どころで主人公・ヒロインを演じ続けている松嶋さんだが、本格ラブコメディーは今作が初挑戦。愛よりお金を信条に掲げ、幸せをつかむため、全力でかわいい女性になりきる桜子役で、“女性が憧れる女性”としての人気を不動のものに。また、不器用ながらも芯の通った大人の男性を丁寧に演じる堤さんの細やかな演技も見どころのひとつ。桜子が本物の愛に気づいていく姿と、過去の恋に挫折した欧介が彼女に思いを寄せていく姿は多くの視聴者を魅了した。主題歌はMISIAの7枚目のシングルとなった「Everything」で、今作の主題歌として起用されたことでミリオンセラーを達成する大ヒット。MISIAは、この曲で2000年代の女性アーティストのシングルとしては最大の売上(2020年6月現在)をマークし、一躍時の人となった。ラブコメの最高傑作としても名高い今作は、当時の世帯全話平均視聴率(26.4%)および、世帯最高平均視聴率(34.2%)は2000年以降のフジテレビ系の恋愛ドラマ歴代トップ。2000年以降のフジテレビ系ドラマとしても歴代2位を記録(歴代1位は2001年1月期「HERO」)した、かねてから再放送の要望が多数寄せられていた人気作だ(ビデオリサーチ調べ・関東地区)。松嶋さんは「20年の時を経て、まさかゴールデンで総集編が放送されるとは想像もしていませんでした。今でも多くの方々の記憶に残っていることに驚き、リクエストなどで『やまとなでしこ』を応援してくださった皆さんに感謝しております」と語り、「初めてご覧になる方は、愛よりお金をはっきりと口にする桜子に驚くかもしれませんが、ぜひ楽しんでご覧ください」と、今作を初めて知る視聴者にもアピールした。なお、今回の「20周年特別編」放送にあたり、期間限定で番組公式Twitterの開設も決定されており、放送当時の撮影裏話や貴重な秘蔵写真などを本公式Twitter限定で発信していく予定という。月9「やまとなでしこ」とは…主人公の神野桜子(松嶋菜々子)は、類いまれなる美貌と教養を武器に仕事も完璧にこなすキャビンアテンダント。一見、非の打ちどころのない彼女にもひとつだけ大きなトラウマがあった。幼い頃に極度の貧乏生活を経験し、貧困と闘ってきた桜子には「世の中で一番大切なもの。それは、お金」「恋愛相手も結婚相手もお金持ちでなければならない」「愛よりお金」という哲学が備わっていたのだ。仕事中の機内でも、合コンの席上でも、口説いてくる男への興味と判断基準は、“お金や財産をどのくらい持っていて、どんな車に乗っているか”…。そんな桜子に、ある日、運命の出会いが訪れる。無理やりキャビンアテンダントとの合コンに誘われた男、中原欧介(堤真一)。学生時代、女性にフラれ、恋愛恐怖症になった35歳独身。父を亡くし、母ひとりで切り盛りしていた商店街の魚屋を継ぐため、長年研究していた数学の道を諦めていた。魚の目利き力はあるが、銭金には疎く、押しも弱い。そんな欧介が、ひょんなことから桜子の思い込みも手伝い、2人は付き合うことに。だが、それもつかの間、欧介の正体がバレると手のひらを返したように冷たくなり、まったく相手にしなくなった桜子。身分不相応と分かりながらも彼女に強くひかれた欧介は、ほかの男たちとは違った角度から彼女を好きになり、桜子の奥に秘められた“何か”を感じていた。2人の同僚や仲間たちを巻き込み、幾多の事件が巻き起こる中で、2人はどうなっていくのか…。本当に大事なものは何なのかということを、いま一度問いかけてくれる“ロマンチック・ラブコメディー”。「やまとなでしこ 20周年特別編」第一夜「ずっと探してた人」は7月6日(月)21時~、第二夜「いつか王子様が」7月13日(月)21時~フジテレビ系にて放送。(text:cinemacafe.net)
2020年06月29日篠原涼子(46)主演ドラマ『ハケンの品格』第2シーズン(日本テレビ系)の第1話が、6月17日に放送された。2007年に放送された第1シーズンは、当時全話平均視聴率20%(ビデオリサーチ調べ)を超える大ヒット。脚本は『Doctor-X 外科医・大門未知子』(テレビ朝日系)でお馴染みの中園ミホだ。前作から時は流れ、勢いの失った大手食品商社「S&F」。営業企画課の課長・里中賢介(小泉孝太郎)は、起死回生の切り札として“伝説のスーパーハケン”大前春子(篠原涼子)を呼び戻す。13年ぶりの職場復帰も完璧にこなす春子の陰で、若手派遣社員・福岡亜紀(吉谷彩子)は正社員・墨田主任(松尾諭)のセクハラに悩まされており……、というのが第1話のあらすじ。亜紀のセクハラ被害を知った新卒派遣社員・千葉小夏(山本舞香)は匿名が約束される社内の目安箱に告発。しかし、正社員を守ろうとする人事部から呼び出された2人は、保養所に軟禁されてしまう。被害を訴える亜紀と小夏だが、人事部長は「濡れ衣」と墨田を擁護し、聞く耳を持たない。挙げ句の果てには、人事部総出で「そっちから誘ってきたそうじゃないか」「本当にセクハラにあったなら、会社で笑ったりできないだろう」「セクハラの相手にお礼のメールなんて不自然だろう」と亜紀を責め立てる。契約打ち切りの危機に立たされた2人だが、ロシアとの重要な会食中から抜け出した春子がチェーンソーを持って登場。会議室の扉を豪快に切り刻み、2人を救出する。そして、「死ぬほど嫌な目にあった次の日もハケンが笑顔で出社するのは生きるためです。生きるために泣きたくても笑ってるんです」と人事部長に物申し、事態は一件落着。前作と変わらぬ“スカッとする”展開には、ファンから歓喜の声が相次いでいた。《週の折り返し苦しい水曜日にピッタリなスカッとするお仕事ドラマ!ハケンの品格面白い最高》《ハケンの品格は痛快さと爽快感がたまらない。これ位誇りを持って働く事の大切さを教えてくれる良い番組》だが、物語の舞台は2020年。大勢の社員が派遣社員を軟禁して詰問するという展開には“時代錯誤”と指摘する声もあった。《#ハケンの品格 面白かったけど、「主人公を正義にするための作られた絶対悪」が現実離れしていて少し引っ掛かった。最近のお仕事ドラマで、「どちらも正義だけどぶつかり合う」という現代的な「落としどころを見つける働き方」を見ることに慣れ過ぎたかな。現実、スカッとジャパンそうそうないもんね》《ハケンの品格。昔見てたけど、今回のドラマっていつの時代っていうぐらい時代錯誤に感じるのは私だけなのかな?セクハラ取り上げるにしても、無理矢理感がハンパなくてチャンネル変えた》《今作は13年前とは変わった社会における問題(パワハラ、セクハラ等々)を扱ってそこにフォーカスしていくんだろうけど勧善懲悪でスッキリさせたいからかぶっとんだ演出が多くてその問題点すら「誇張でしょ、実際ある訳ないじゃん」みたいに言われてるのなかなか地獄だなとも思う》13年ぶりに“職場復帰”した春子。果たして、どのような“アップデート”を見せていってくれるのか、期待したい。
2020年06月24日篠原涼子さんが一匹狼のスーパーハケン・大前春子を演じて2007年の放送当時、平均視聴率20.2%を記録した連続ドラマ『ハケンの品格』(日本テレビ系)の続編が13年ぶりにスタートします。「ハケンが信じるのは自分と“お時給”だけ」が信条の、ヒューマンスキルはゼロだけどマグロの解体、ふぐ調理師、助産師などありとあらゆる技能と資格を持った大前春子のキャラは放送当時、派遣社員だけではなく正社員の男女からも大きな反響がありました。「ずっと続編を書きたいと思っていた」と話す脚本家の中園ミホさんに話を伺いました。※取材は4月下旬にオンラインで実施しました。【関連記事】あの大ヒットドラマは“空亡ブレイク”だった! 中園ミホに聞く、低迷期の過ごし方脚本家の中園ミホさん13年ぶりの続編「単純な労働力なんてない」——13年ぶりの続編を待ち望んでいた人は多いと思います。このタイミングで続編を製作することになった経緯について教えてください。中園ミホさん(以下、中園):実は、13年前に『ハケンの品格』を書くにあたって取材した派遣社員の人たちと今でもご飯を食べたり、飲み会をしたり連絡を取っているんです。あれから彼女たちも年を重ねて、一番若い人でも40代になったのかな。たびたび、彼女たちからも「続編はやらないんですか?」と聞かれていて、私自身も続編を作りたいと思っていました。でも、ドラマって俳優さんたちのスケジュールやテレビ局がその気になってくれるかとか、いろいろな条件が重なって奇跡的なタイミングで作られるものなんですよね。そんな中で、平成の終わりの2019年1月8日にNHKで放送された『クローズアップ現代+1月8日始まりから終わりへ~ヒットメーカーの平成~』という番組に出演した際のインタビューで、「もう一度私は『ハケンの品格』を書かなきゃいけないなと思っている」「平成の次の時代に『ハケンの品格』を書くとしたら大前春子さんの敵は人間じゃなくてAI」「時代の流れに取り残されていく人は必ずいつの時代にもいると思うし、その人たちに元気になってもらうドラマを書きたい」などのお話をしたのですが、それを日本テレビの人たちが見ていて「ぜひ続編を作りましょう」とお声掛けいただいて具体的に動き始めました。日本テレビ提供(以下、同)——番組HPには「AI」のほか「働き方改革」や「副業」という言葉も載っていました。前作では「働くことは生きること」というテーマが軸として据えられていましたが、それは変わらないですか?中園:「働くことは生きること」は変わらないです。前回と違うのは、今の派遣さんの“敵”は、正社員ではなくてAIなんじゃないかっていう……。「単純な労働力は取って代わられる」と言われますが、単純な労働力なんてこの世にはないんですよね。そんな話を考えていたのですが、世の中では“敵”がAIと新型コロナウイルスになっちゃって……。ですが、現実世界で苦しんでいるコロナをドラマの中でまた見たいとは思えないと思うので、ドラマではコロナがない世界を描こうと思っています。コロナ禍を考えると筆が止まる——『ハケンの品格』は中園さんが派遣社員の女性に取材を重ねて「絶対に当てますから」とテレビ局に直談判した初のオリジナル企画だったそうですね。「取材の中園」と呼ばれているほど、中園さんは取材相手の本音を引き出すことに定評がありますが、今回も取材をされたのでしょうか?中園:続編を作ることが決まってから1回、取材という名目の飲み会を開きました。半分お祝いの楽しい宴会で、皆さんすごく喜んでくれました。そのうちに新型コロナウイルスの問題が出てきていたので、先ほどの派遣社員のお友達にLINEでお話を聞くようになりました。中には50代に差し掛かった人もいて、親の介護の問題や派遣同士で結婚して子供を保育園に入れるのに苦労したとかいろいろな話を取材できました。——若い世代の人たちには取材したのですか?中園:若い派遣社員の子たちはドラマの現場にたくさんいるので普段からよく話を聞いているんですが、今はコロナ禍で特に大変ですよね。実家にも帰れないし、下積みの子たちは余裕がないから今月の家賃も困る状況らしく、すごく心配しています。でも、そうはいっても脚本を書き進めないといけないし、書きたいことはたくさんあるのですが、「撮影ができるのかな」と考えるようになっちゃって正直ちょっとしんどいです。粛々と書いてはいるのですが、一気に書けないというか、いちいち考えちゃって筆が止まる。『ハケンの品格』は、見てスカッとしてほしいドラマだから自分がこんなに落ちてちゃダメですね……。私は真正面から社会を描くことや、社会派ドラマを書くのが苦手なので、このドラマを見ている間だけはゲラゲラ笑って楽しんでいただきたい、そう願って書いています。その中に、それぞれの立場の人の切実な本音を込めていきたいと思っています。「がんばって生きていこう」と思えるドラマに——前作が放送された2007年と今で変わったことって何でしょうか?中園:やっぱり職場における非正規雇用労働者の割合が多くなりましたよね。それにもかかわらず待遇はよくなっていない。2007年当時よりもさらに厳しい状況です。特に今はコロナ禍で家賃が払えない、ご飯が食べられない人がたくさんいるという状況を見ると、いろいろ考えさせられます。私は権力に怒りをぶつけるより、茶化(ちゃか)したりするのが好きなんだけど、あまりにも迷走しているなと。政治って大事だなとつくづく思いました。この国はなんだかんだ言われてもしっかりしていると思っていたけれど、泣いている人たちや、医療の現場で戦っている方たちの逼迫(ひっぱく)した声を聞くと、あなたたちも命がけでやってくださいよ!と叫びたくなります。ただ、先ほども言った通り続編は新型コロナがない世界でスタートします。「こんな状況でなに能天気な話を書いているの?」って見えちゃうかもしれないけれど、ドラマでは「働くことは生きること」をテーマに正社員も派遣社員も同じ目的に向かっていけるだろうし、そこには人間同士の情も通うだろうし、愛情も芽生えるだろうっていう希望のもとに作っているドラマなのでそれは貫こうと思います。——最後に『ハケンの品格』を楽しみにしている人にメッセージをお願いします。中園:自粛やテレワークでおうちにいらっしゃる方が多いと思うのですが、春子はさらにパワーアップしているのでスカッとしていただければと思います。13年前は「明日もがんばって働こう」という気持ちになってほしいと思って書いていました。続編は「がんばって生きていこう」と思ってもらえるように書いていきますので、ぜひご覧ください。『ハケンの品格』は日本テレビ系で6月17日午後10時スタート。毎週水曜放送。(聞き手:ウートピ編集部・堀池沙知子)
2020年06月17日数々のヒットドラマを生み出してきた脚本家の中園ミホさんが占いを使って、人生を動かす方法を教えてくれました。四柱推命による占いは、運気の流れが12年で一周する。「自分の人生の運気の流れを確かめたら、『今は運がいいからラッキー』で終わらずに、その先へ一歩踏み込んでみてください。占いをどう読み解くのか、そして今の運気を磨くためにどう行動するのかを知り、今度は“占いを使ってみる”。そのためにどうすればいいのかを12か条にまとめてみました。いい運気を呼び込むために、また運気が低迷する空亡期を怖がらずに乗り越えるためにも、ちょっとした心得が必要。占いを信じて使いこなすことで、“運のいい人”になりましょう」(中園さん)12か条の中の6か条をご紹介します。1運には賞味期限が。乗り遅れちゃダメ。誰でも運気はアップダウンするもの。運の種類や分量は誰でもほぼ同じで、運をピークでつかまえられるかどうかで、強運な人と不運な人の違いがあると私は考えています。たとえば企業のトップや政治家は、運気が低迷する空亡期でもそれを踏まえつつポジティブに挑戦を続け、それが後の幸運期に大きく成長する姿をたくさん見てきました。サーファーが風向きや波のコンディションを予測して波を乗りこなすように、占いで自分の運気の波を乗りこなしましょう。2占いは信じてみて、利用した方が得です。大切なことを決めるのにはものすごくエネルギーが必要だし、失敗もしたくはない。でもぐずぐずと先延ばしにしていると、せっかくの幸運を逃してしまうことになります。そこで役に立つのが占い。転職、恋愛、結婚などのタイミングも、占いで運気の流れを読み解くことで、「ここが決め時」「ここを逃したら、次のチャンスはしばらく来ない」とわかれば、踏み出すこともできるでしょう。占いは、運気を知り、さらにチャンスをつかむために使うものなのです。3柔軟に、楽観的に。複数の占いを使ってみて。占いの結果が良くないと誰でも落ち込むでしょう。でも私の場合は、例外もあるかもしれない、なんて、楽観的に気持ちを切り替えて他の占いをみます。すると気学、易学、風水、タロットカードなどで占ううちにどれかは必ず良い結果が出てくるのです。占いは自分の気分を上げるためのもの。良いことは信じて悪い結果は他の占いをみて自分の励ましとする、これが私の占いとの付き合い方です。自分を元気づけてくれる占いに出合うまで、探してもいいと思います。4試練の空亡期こそ、大切に過ごすこと。四柱推命では12種類の運気を繰り返していて、その中で冬の時期にあたるのが「逢魔」「空亡」「未明」。私は運気が停滞する「逢魔」「空亡」の2年間を「空亡期」としていて、この時期は理不尽なことやトラブルに巻き込まれたりする試練の時。「空亡期」は人生の修行の時期なのです。「ここが正念場。必ず乗り越えられる」と逃げずに向き合うことで厄落としになり、その先には、それまでとまったく違った景色が広がり、大きく成長した自分がいるはずです。5運命は切り開き、変えられると心得て。「自分の運命を知るのが怖い」と言う人がいますが、運命は定められたものではなく自分の力と行動、出会う人によって切り開いていくことができるもの。「運の強い人」とは、生まれつき強運なのではなく、どんな困難も乗り越えられる人だと私は考えています。さらに、誰もが人の影響を受けて生きている。だから私は、いま楽しそうにしている人や、仕事やプライベートが順調な人のそばに行くことにしています。幸運の人の周りには幸運が集まってくるのです。6いい運気を纏う人のそばにいるべし。たった一人で強運の人というのはそうはいません。運気は人と人との間で流れているもので、運がそれほど強くはないのにすごく幸せそうな人は、周りの運気をうまく使っているからではないでしょうか。そこで私が調べたのは、お金持ちの人からお財布をもらったら、金運も移るのではないかということ。林真理子さんや、お金持ちのXさんからお財布をいただくたびに、実際にぐんぐんと金運が良くなったのですが、どうやらお金遣いのクセも移るのでご注意を。占いの使い方が変わる!『占いで強運をつかむ』『やまとなでしこ』『ハケンの品格』『花子とアン』などのヒットドラマを手がけてきた脚本家・中園ミホさんが、中学生時代から学んできたという四柱推命を独自の目線でやさしく教える一冊。マガジンハウス1300円なかぞの・みほ1959年生まれ、東京都出身。’87年、脚本家デビュー。朝ドラ『花子とアン』(NHK)、『ドクターX』(テレビ朝日)等の人気ドラマを手がける。公式占いサイト「解禁! 女の絶対運命」も好評。※『anan』2020年6月17日号より。イラスト・micca取材、文・若山あや(by anan編集部)
2020年06月16日『やまとなでしこ』や『ハケンの品格』ほか数々のヒットドラマを生み出してきた脚本家の中園ミホさん。彼女を人気脚本家に導き、支えてきたのが占いでした。そこで、どのように占いを使ってきたのかを、人生を振り返りながら解き明かします。「空亡期」があったから脚本家でいられると思う。私は28歳で脚本家デビューしたのですが、それまではじつは占い師をやっていました。きっかけは、私が19歳の時に他界した母が、占い師の今村宇太子先生と親しかったこと。私が中学生の時に、今村先生が初めて私のことを占ってくださったのですが、心の内まで見事に言い当てられたことにとても感激して、占いを教えてほしいと頼み込んだのです。先生の手ほどきを受けながら、四柱推命と気学をベースに開発された独自の数気学を私は必死で勉強しました。ところでみなさんは、占いを信じますか?占いにまつわるイメージは人それぞれだと思いますが、私は占いを信じ、占いを読み解き、占いを使いながら行動してきました。その結果、こうして脚本家を続けていられると思っています。占いを信じるだけではなく、読み解いて、さらに使いながら行動をするとはどういうことか、ピンとこない人も多いと思います。そこで、私の人生になぞらえて、私がどのように占いに導かれてきたのかをご覧いただきたいと思います。その前に、四柱推命について説明します。流派によっていろんな呼び方がありますが、基本的に12年をひとつの周期としているのが、四柱推命。私の占いでは立春を年初めとして1年ごとに「胎生」「童幼」「縁起」「衰勢」「極楽」「餓鬼」「回帰」「天恵」「老熟」「逢魔」「空亡」「未明」と運気が巡ります。自然界に季節があるのと同じように、人生にも春夏秋冬があり、厳しい冬のような低迷期が「逢魔」「空亡」の2年間の「空亡期」。この「空亡期」は修行の時で、トラブルに巻き込まれたり、思いもしない困難に見舞われることが多いのですが、そこから逃げずに乗り越えることで、次の12年間には大きな成長ができると私は考えています。ですから、「空亡期」だけでも知り、心構えをして乗り越えることでも、いい運をつかめると思うのです。母(右)と姉(左)と。父を幼少期に亡くして女3人で生きていましたが、母も私が19歳の時に他界。ではその12年周期に従って、私の人生を振り返ってみましょう。私が今村先生の占いに出合ったのは1973年で、私の運気は「回帰」。この年の出会いは、のちの人生に影響があるためとても大事で、師匠になる人や年配の方との出会いがあり、一度離れてもまた戻るという運命もあります。私は、今村先生の元で占いの勉強をしながらアルバイトをした後に、就職してOLとして働きましたが、再び占いの仕事に戻ったので、まさに運命的な出会いをしたことになります。1978年、19歳の「未明」の時に母が亡くなりました。その前年の「空亡」から母は病を患って寝込み、私と姉は一生懸命看病をしていたのですが、他界してしまいました。じつは父も10歳の時に亡くしていたので、私たち姉妹は両親とも失い、とても辛い時期でした。大学卒業後、親戚のコネで広告代理店に就職するのですが会社に迷惑ばかりかけるダメOLでしたので1年で退職。就職した時期も「衰勢」だったので縁がなかったのでしょう。再び占い師のアシスタントに戻り、この時期からは毎年、毎月、毎日の運気を意識して生活していたように思います。今村宇太子先生の元で占いを勉強していたころ。私がいま占いをする時に使うのは、先生の手帳から書き写したメモ。アシスタント時代は本当に勉強になりました。企業のトップや政治家が、占い師の前では自分の弱い部分をさらけ出し、包み隠さず話す姿を見て、こんなに立派で輝いている人間にも弱みや影があるんだと。それがとてもチャーミングに映りました。私のドラマの主人公はどこか欠落した人が多いのですが、その影響ですね。そして、そこで学んだのは、成功している人たちは占いを武器のように使っていたこと。そもそも四柱推命は、昔は戦で使われていたと今村先生から聞いていたのですが、相手の運気が弱っている時にどう攻め込むとか、自分が弱っている時はどう防ぐとか、そんなふうに占いを使っていました。恐れがちな「空亡期」には閉じこもるのではなく困難から逃げずに立ち向かう。そうやって乗り越えることで厄を落として、その後運気が上がった時期には大きく成長している。そんな姿をたくさん見ました。私は若い時期に母を亡くすという大きな「空亡期」を迎えたわけですが、母の死自体は寿命だったと思いつつも、きっと母は私の厄を持っていってくれたのだと思えるようになりました。占いを使う、というのは本当に面白い!夢だった脚本家になったものの、最初の2年間は「空亡期」で辛い毎日。歯を食いしばって乗り越えました。ある時から何をやってもうまくいかない時期が続き、占いをみると「老熟」。しかも、なんと来年からはもっと運気が沈む「空亡期」に入ってしまうではないですか。ちょうど、「脚本を書いてみないか」という誘いもあったので、怠け者の私でしたが空亡期に入る前の「今やらないと!」と脚本家の道へ飛び込みました。その後、「老熟」で脚本家デビューを果たしたものの、翌年からの「空亡期」は大変でした。パワハラとセクハラの嵐だったし、なにより自分に実力が伴っていなかったので、デビューはしたものの、まったく脚本が書けないのです。毎回「辞めてやる」と思っていたのですが「でも今は空亡期だから逃げ出さずに、厄落としの意味でも耐えよう」と思えたので、どうにか乗り越えました。すると「未明」で『世にも奇妙な物語』のメンバーに呼ばれ、ドラマを作る楽しさを知るきっかけになったのです。もし自分が「空亡期」だと知らなければ、脚本を書く仕事は諦めていたかもしれません。大きな決断が迫られる「縁起」に未婚の母になる決断をしました。同時に脚本家として生きていくと決めたきっかけにも。1993年の「縁起」ではなにか大きな決断をしなければいけないということは前々からわかっていました。仕事に追われていたころですが、私にとって決断とは未婚の母になることでした。これが人生で最高の決断になったのです。子供のためにも「私は脚本家として生きていく」と決めるきっかけとなり、迷いが消えてやっと人生のギアが入りました。その後『Age,35恋しくて』『Dear ウーマン』『やまとなでしこ』『ハケンの品格』『ドクターX ~外科医・大門未知子~』と次々と連ドラの脚本を手がけ、ありがたいことにヒット作と言われるようになりました。林真理子さんとはドラマ『不機嫌な果実』で出会って以来、二人で旅行に行く仲になるまでに。共に占い好きです。2015年「胎生」の時、林真理子さんと沖縄へ行ったのですが、首里城近くのパワースポットで不思議な体験をしました。現地に住む、霊感がものすごく強い知人がそこに連れていってくれたのですが、彼女が「神様が降りてきていらっしゃって、あなたたちの望みを叶えるから言いなさい」と言うのです。そこで林さんは「二人で大河ドラマを実現できますように」とお願いされました。すると翌年、本当に大河ドラマ『西郷どん』の企画が決まったのです。私には霊感がありませんが、こんなスピリチュアルな体験はいくつかあって、それも信じて耳を澄ますようにしています。シックスセンスに敏感になることで感覚が研ぎ澄まされ、自分の運気にも敏感になって幸運をつかまえやすくなるのだと思っています。自分の運気を知ることは、「空亡期」を知ることにもなります。「空亡期」を目の前にした「老熟」の後半になると「おや?今までと違うことが起きているぞ」と気づくかもしれません。それはだいたい自分の苦手なことで、さらに理不尽に自分の外から起こることが多いでしょう。たとえば親の介護や子供の問題など。結婚するつもりで付き合っていた相手が急に心変わりをして振られてしまい、人生真っ暗になることもあるかもしれません。でももしそういうことが起きたとしたら、今はまだ結婚するべき時期ではなく他のことを頑張りなさい、というメッセージだと捉えてください。そんな時こそ、目の前にあることを一生懸命やってみてください。人のために何かをするのは、自分の運気を上げることになるし、人のために動くことでも厄は落とせます。そして、空亡期に苦しくても頑張った経験は、数年後に振り返ると、あの時に頑張ったからこそ、自分はこんなに成長できたと実感できることでしょう。運気にはメリハリがあり、「空亡期」や大きな決断をすべき運気を知っておけば、構えて乗り越えられるのです。占いは信じた方が絶対に得。さらに占いを使って生きることで、誰でもいい運気の波に乗れるのです。占いの使い方が変わる!『占いで強運をつかむ』『やまとなでしこ』『ハケンの品格』『花子とアン』などのヒットドラマを手がけてきた脚本家・中園ミホさんが、中学生時代から学んできたという四柱推命を独自の目線でやさしく教える一冊。マガジンハウス1300円なかぞの・みほ1959年生まれ、東京都出身。’87年、脚本家デビュー。朝ドラ『花子とアン』(NHK)、『ドクターX』(テレビ朝日)等の人気ドラマを手がける。公式占いサイト「解禁! 女の絶対運命」も好評。※『anan』2020年6月17日号より。取材、文・若山あや(by anan編集部)
2020年06月11日『ドクターX ~外科医・大門未知子~』やNHK大河ドラマ『西郷どん』など数々のヒットドラマの脚本を手掛け、今期には『ハケンの品格』の13年ぶりの続編が放送される脚本家の中園ミホさんが4月に新刊『占いで強運をつかむ』(マガジンハウス)を上梓しました。28歳で脚本家デビューするまで占い師だったという中園さんがいかに占いを味方につけ、人生に生かしてきたかについてつづられています。NHKの朝ドラも大ヒットしたあの“月9”も「空亡期」(算命学では「天中殺」と呼ばれる運気が停滞する時期)に書かれたという中園さんに、占いとの付き合い方やうまくいかない時期の過ごし方について伺いました。脚本家の中園ミホさん「自分に都合良く」占いとの付き合い方——28歳で脚本家デビューする前は占い師だったそうですね。脚本家になってからもドラマの出演者の運気を占ったり、スタッフとの相性をチェックしたりと自分のために占っているということですが、今回占いをテーマにしたど直球の『占いで強運をつかむ』を執筆された経緯を教えてください。中園ミホさん(以下、中園):本にも「お金持ちから財布をもらうと金運がアップする」と書いたのですが、林真理子さんとマガジンハウスの方と一緒にいる時に「私はいつも他人の財布を観察している。誰よりも財布を見ている」という話をしたら「占いの本を出したら?」と勧められたんです。その時は連続ドラマの仕事も入っていてバタバタしていたんですが、正式にマガジンハウスの担当者からお声掛けいただいて執筆することになりました。一口に「占い」と言ってもいろいろで恐ろしい占いもあるじゃないですか。脅したり、自信をうばったりして暗い気持ちにさせるような占いなら、なくてもいいとさえ思っています。あくまで占いは、幸せになるために使って欲しいのです。私もさんざん占いに振り回されてきたというのもあって、もうちょっとゆるく暮らしの中に取り入れてうまく使えばいいのにとずっと思っていたんです。自分自身が占い師ではありますが、占いは盲信するものではないと考えています。占いによって行動を制限されるのではなく、本の中でもさんざん自分のことを“怠け者” “ぐーたら”と言っていますが、そういう人でも占いから人生の踏ん張りどきを知り、「この時期は頑張ってみるか」と自分のテンションを上げたり、元気づけるために使ったりしたほうがいいんじゃないかなと。そんなことをみんなに伝えられたらいいなあと思って書きました。——占いをゆるく使うっていいですね。やっぱり「占い」と言うだけで警戒する人もいます。確かに、大金をつぎ込んじゃったり、依存しちゃったりする人もいるから警戒する気持ちも分かるのですが……中園さんが考える、占いの上手な付き合い方ってどんな付き合い方ですか?中園:一言で言えば、自分に都合良くってことかな。占いに励まされることもあるじゃないですか。私は「しいたけ.」さんのしいたけ占いも好きだし、ほかの占い師さんの占いもいろいろ見ます。調子が良くないときやイマイチだなってときは「まあ、今は調子が良くない時期だから過ぎるのを待つか」と思うんです。自分で自分のことを占ったりして、悪い結果が出ると一度は落ち込むんだけど、ほかの占いも調べていい結果が出るまでやるんです(笑)。そのくらいゆるく付き合えば楽しいと思います。うまくいかない時期の過ごし方は?——中園さんの占いは、四柱推命と気学をベースにした独自の数気学ということですが、2012年に放送されたNHK連続テレビ小説『花子とアン』や2000年に放送され、最高視聴率34.2%を記録した“月9”の『やまとなでしこ』は12年周期の中でも凶運期と言われる「空亡期」に書かれた作品だそうですね。中園:空亡のときは誰にとっても一番厄介な試練が降りかかってくるんですね。私は怠け者でぐーたらなので、ハードに働くのが一番苦手なんですが、「逢魔」と「空亡」の2年間に大変な仕事が巡ってきます。この時期は「大変でも一生懸命働け」ということなのかなと解釈して、ほかの占い師さんに背中を押してもらいながら、頑張って執筆しました。特に、朝ドラは肉体的にも精神的にもつらくて……。毎日コツコツたくさん書くのが私にとって一番苦手なのですが、それでも朝ドラを書いたおかげでいろいろなことが変わりました。自分の嫌いだった部分も頑張ったことで好きになれたし、空亡って運気が悪いだけではなく人生の修行の時期なんだなと改めて思いました。言い換えれば、空亡期を恐れることなく、現実から逃げないで自分の苦手なことに向き合えば必ず次のステージにいけるし、その時にはまだ見たことない景色が見られるのです。中には、「凶運期は何もしてはいけない」と言う占い師さんもいらっしゃいますが、苦手なことを成長するための人生の宿題と捉えて、一生懸命歯を食いしばって頑張れば必ず次がある。そんなふうに占いを使ってほしいなと思います。それに、ずーっと運気の悪い人なんていないですから。必ず抜ける日がくる。私も人生で空亡を5回くらい繰り返したからこそだんだん分かってきたこともあります。すごくつらいことが横殴りの雨のように降りかかってくることってあるけれど、「今は耐えて頑張る時期なんだな。あと1年たてば抜けられる」とつらくても前を向いて乗り越えてほしい。どん底は誰にでも来るけれど、底をつけば上がっていくだけだですから。——そんなふうに考えると楽になります。悪いことやつらいことがあると「自分のせい」って思っちゃう人も多いと思うので。中園:占いは、何か悪いことが起こっても前向きな気持ちにしてくれるセラピー的なものであり、悩んでいるときに問題に立ち向かう元気をくれたりするものであるべきだと思っています。今は新型コロナの感染拡大で大変な世の中になっちゃって、先が見えなくてつらい思いをしている人もたくさんいると思います。私自身もフリーランスですし、派遣社員の知り合いやお友達もいるので、すごく心配なのですが、大変なことはずっと続くわけではないから、ここを踏ん張れば必ずいいことが待っていると信じています。——空亡期は自分にとっての宿題が課される時期ということですが、自分の課題って分かるものなのでしょうか?中園:空亡の時期は、その人にとって一番苦手なことが起こります。例えば、都会が苦手な人が急に都会に転勤になったり、逆に、都会にいると生き生きする星の人がやむを得ない事情で田舎に引っ越すことになったりね。その人にとって一番苦手なことが降りかかってくることが多いんですけれど、ジタバタもがくことが厄落としにもなって、空亡期の過ごし方がこれからの12年間の運気の流れを決める大切な時期なのです。だいたい空亡期に入る前の半年くらい前から変化が起こってきますね。人間関係に悩んだら…楽しそうな人のそばに行ってみる——友達の話や読者の悩みを聞いていると、だいたいが人間関係の悩みです。中園さん流の人付き合いのコツはありますか?中園:自分が調子が出ないなとか、やる気が出ないなとかドヨーンとするときってありますよね。そういうときは、私は楽しそうな人のそばに行きます。会社の中でも「あの人ってどうしていつも楽しそうなの?」という人のそばにいって、良い運気を浴びてみる。そうすると、真似までいかなくてもうまくいっている人の行動や考え方に気付くことがたくさんあるんですよね。周りにそういう人がいなかったら、「この人の生き方、すてきだな」と思う人の講演会やライブに出掛けるのもいいですし、本を読んだり、オンラインで動画を見てもいいです。そういう人の運気をシャワーのように浴びることで、自分も変われると思うし、運気を変えられる。逆に、自分のことを不運だと思っている人は世の中も呪っているし、自分の生まれた運命さえも呪ってしまって、悪いものをどんどん引き寄せてしまうので、そういう人のそばにはなるべく近づかない。そういう人から悪口を聞くのもしんどいじゃないですか。——しんどいですね。「この人、ネガティブなオーラを出しているな」という自分の勘を信用してもいいのでしょうか?なかなか信じられないというかそんな勘に頼ってもいいのかなと思ってしまうんです。「あの人と話すと疲れるんだけど、そんなことを思っちゃうのは失礼かな。私の気分の問題かな」って思ってしまいます。中園:自分の勘が一番大事です。「この人と会うとなぜか嫌な気持ちになるな」とか「別れた後にどっと疲れるな」「せっかくおいしいものを食べてもどよんとしちゃうな」という人とは、その時は離れちゃっていいと思います。今はコロナ禍で「ソーシャルディスタンシング(社会的距離の確保)」と言われていますが、これからは人間関係も断捨離していく流れになると思います。よくよく考えるとどうしても会いたい人ってすごく少なかったなと気付く。悪い言い方になってしまうかもしれませんが、人間関係の断捨離というか、自分にとっての大事な人を見極めるいい機会なのかもしれないですね。※インタビューは2020年4月下旬に実施。(聞き手:ウートピ編集部・堀池沙知子)
2020年05月19日女優の篠原涼子(46)主演で、’07年に放送された日本テレビ系ドラマ『ハケンの品格』の続編が、2020年4月期の水曜ドラマ枠で放送されることが1月20日、明らかになった。同作は、派遣社員として超人的なスキルと資格を持つ大前春子を主人公に描いた連続ドラマ。脇を小泉孝太郎(41)、加藤あい(37)、大泉洋(46)らが固め、平均視聴率20.2%を記録し、社会現象を巻き起こした。脚本は前作から引き続き、『ドクターX』シリーズで知られる中園ミホ氏(60)が手掛ける。人気ドラマの復活を受け、Twitterでは「ハケンの品格」がさっそくトレンドに浮上。《続編が見たくて見てくて仕方なかった》《めっちゃ楽しみすぎる!》《嬉しすぎて鳥肌立った》と歓喜のツイートが多く投稿されている。また、《大泉洋さんとか小泉孝太郎さんとかも出るかな?》《どうやって令和の派遣を描くのだろうか》とキャスト、時代の流れに期待を寄せる声も上がっている。
2020年01月20日