中村勘九郎、中村七之助を中心に、中村屋一門が2005年より毎年行う全国巡業公演『錦秋特別公演』が10月より全国15カ所で開催される。昨年はコロナ禍によりやむなく中止。今年の巡業は中村勘太郎、中村長三郎が初めて参加した春公演に次いで2度目となる。「昨年伺えなかった土地に春と秋、2回に分けて伺えるのがうれしい」と勘九郎。七之助は「待っていてくださる方がいることがありがたい。春公演ではたくさんの拍手に、役者は居てもいいんだと思えた」と振り返る。それぞれ感謝の思いを胸に、合同取材会で秋公演への想いを語った。「中村勘九郎 中村七之助 錦秋特別公演 2021」チケット情報演目は『浦島』『甦大宝春日龍神(よみがえるたいほうかすがりゅうじん)』『トークコーナー』の全3つ。昔ばなしの後日談を舞踊化した『浦島』は成長株の鶴松が勤める。勘九郎は「歌舞伎を初めて観る方にはストーリー性も分かりやすく曲調も華やか。二枚扇というお扇子を使って踊るテクニカルな踊りは目にも楽しい」と解説。生前、父である中村勘三郎(18代目)が勘九郎の浦島をひどく気に入っていたと言い「鶴松にもしっかり継承できれば」と語る。『甦大宝春日龍神』は春日大社「第六十次式年造替記念」として2014年に創作された奉納舞踊。前半は春日の野の四季折々の素晴らしさを芝居仕立てで踊り、後半は龍神、龍女が荒々しく舞い踊る。「神がかったものに触れることによって、神秘的な思いになっていただければ」と勘九郎。七之助も奉納当日に、龍神の存在を感じるような出来事があったと明かす。「水の神様なので当日は雨だろうと話していたら、踊っている間は降らなかったのに踊り終えた瞬間に土砂降りの雨が降ってきた。野外だったので、兄と二人で『願いが通じたね』と。そういう摩訶不思議な現象が起こったりする。今回はとくに世の中が平穏無事であることを強く思いながら踊りたい」。最後の「トークコーナー」はスーツ姿の2人が等身大の素顔を垣間見せる人気コーナー。2年ほど前から定番だった七之助への結婚に関する質問がパタリと止んだ。「お客様も諦めたのかな」と勘九郎。当の本人は、結婚願望はないと言うが「こればっかりは分からないですよね。理想? 考えたこともないですけど、芝居が好きってことかな。同じものを楽しめる人だったらいいなと思います」。芝居は「心の栄養」とは勘九郎。「辛い状況が続くなかで、歌舞伎という非現実の世界へ飛び込むことによって、少しでもお客様を癒すことができればうれしい。感染対策を徹底して安心安全にご覧いただくというのが私たちの想いです」。七之助も「舞台で得た感動を明日への希望につなげていただければ幸いですし、僕らがやる意味もそこにある」と決意を語った。公演は、10月5日(火)東京・品川きゅりあん大ホールを皮切りに、全国を巡演。チケット発売中。取材・文:石橋法子
2021年09月01日篠原涼子が主演、バカリズムがオリジナル脚本を手掛け、『勝手にふるえてろ』『私をくいとめて』大九明子監督がメガホンをとった、結婚式を舞台に繰り広げられる群像コメディ映画『ウェディング・ハイ』が3月12日(土)に公開決定。中村倫也、関水渚、岩田剛典、向井理、高橋克実らクセ者揃いのキャスト陣と特報映像も解禁となった。本作は、芸人、タレントとしても活躍するほか、向田邦子賞やギャラクシー賞を受賞するなど、脚本家としてもその才能を発揮するバカリズムが手掛けた完全オリジナルストーリー。結婚式、それは新郎新婦にとって人生最大のイベント。しかし、結婚式に命を懸けていたのは2人だけじゃなかった!?新郎新婦の同僚や友人、そして親族が、なぜか並々ならぬ情熱を胸に披露宴に集結。主賓挨拶に人生を懸ける新郎の上司・財津(高橋克実)を筆頭に、彼らの熱すぎる想いが暴走し、式はとんでもない方向へ!?担当ウェディング・プランナーの中越(篠原涼子)は新郎・彰人(中村倫也)と新婦・遥(関水渚)のSOSを受け、披露宴スタッフと共に数々の問題を解決しようと奔走する。だが、さらに新婦の元カレ・裕也(岩田剛典)や、謎の男・澤田(向井理)までも現れて…。果たして“絶対にNOと言わない敏腕プランナー”は、全ての難題をクリアし、2人に最高の結婚式を贈ることが出来るのか――!?主演は、シリアスな役からコミカルなキャラクターまで、幅広い役柄を見事に演じ、常にヒット作を生み出し続ける篠原涼子。3年ぶりの映画主演作となる本作では、新郎新婦のために知恵と工夫で難題を解決していく“絶対にNOと言わない敏腕ウェディングプランナー”中越真帆を演じる。穏やかだが、若干流されやすい性格の新郎・石川彰人を演じるのは数々の話題作に出演し、人気と実力を兼ね備えた俳優・中村倫也。結婚式を心待ちにする天真爛漫な新婦・新田遥役には、主演ドラマなどで注目を集める、いま最も旬な若手・関水渚。花嫁を奪いに式に乱入しようとする元カレ・八代裕也役は、パフォーマー、俳優として幅広いフィールドで活躍し現在放送の「プロミス・シンデレラ」にも出演中の岩田剛典(EXILE/三代目 JSOUL BROTHERSfrom EXILE TRIBE)。式の参列者なのか否か、披露宴会場に姿を現す謎の男・澤田紀昭を演じるのは、「着飾る恋には理由があって」が記憶に新しく、数多くの作品に出演している向井理。主賓挨拶に人生を懸ける新郎の上司・財津俊彦役には、ドラマ、映画、舞台など多方面でオファーが絶えない実力派俳優・高橋克実。全世代の観客を魅了する多彩なキャストが集結した。監督は、『勝手にふるえてろ』(2017)、『私をくいとめて』(2020)で東京国際映画祭観客賞を受賞するなど、映画ファンから絶大の支持を集める大九明子。大九明子監督解禁されたビジュアルは、篠原さん演じる難題に頭を抱えるウェディングプランナーを中心に、幸せな微笑みを浮かべる新郎新婦、花嫁を迎えに来たとばかりに手を差し伸べる者、意味深な笑みを浮かべる者と、個性的な各キャラクターを表現したものとなっている。また、特報映像も到着。新郎新婦にとって人生最高の日…のはずが、「緊急事態です!」というプランナー・中越の台詞で一転、前代未聞の大騒動が勃発する様子がコミカルに描かれ、個性豊かなキャラが織りなす群像コメディに、期待が膨らむ映像となっている。篠原さんは「中越は、プランナーとして新郎新婦や、式に参列する皆さんを支えるという立ち位置だったので、あまり出過ぎないよう、キャラクターを守ってやらせて頂きました」と語り、「周りの皆さんが本当に個性的で面白い演技をされていて、撮影中でも笑いそうになってしまうくらいに楽しいシーンがたくさんあるので、ぜひ期待して頂きたい」とコメント。中村さんも「自分の役については『新郎あるある』が多分に含まれているのかなあ」と言い、岩田さんは「元カノにまだ未練があって、元カノの結婚式当日に周りの親友に乗せられて勢いのままに会場に花嫁を奪いに行くというとんでもない設定です。色んな意味で我慢しているキャラクターでした。最後はスッキリできて本当によかったです」と意味深に語る。また、「撮影の時に感じた、とびきり楽しい気持ちが全部映像に映し出されているハッピーな映画に仕上がっています!」だったと明かすのは関水さん。大九監督は「結婚するもしないも人それぞれ好きなようにすればいいけれど、たった1日だけのために存在する、結婚式場という夢の国のエネルギーに魅せられ、脚本、俳優、スタッフ、全ての輝かしい才能に酔わされながら撮りました。皆様にかわいがっていただけると嬉しいです、乾杯!」と自信を込めて語っている。『ウェディング・ハイ』は2022年3月12日(土)より全国にて公開。(text:cinemacafe.net)■関連作品:ウェディング・ハイ 2022年3⽉12⽇より全国にて公開(c)2022「ウェディング・ハイ」製作委員会
2021年09月01日女優の篠原涼子が、映画『ウェディング・ハイ』(2022年3月12日公開)の主演を務めることが1日、明らかになった。同作はバカリズムが手掛けた完全オリジナルストーリーで、大九明子が監督を務める。絶対に「NO」と言わない敏腕ウェディング・プランナーの中越(篠原涼子)は、お茶目だけど根は真面目な石川彰人(中村倫也)といつも明るい新田遥(関水渚)のカップルを担当するが、参列者たちの熱すぎる思いが暴走し、式は思わぬ方向へ。新郎新婦のSOSを受け、披露宴スタッフと力を合わせ様々な問題を解決しようと奔走する中越の姿を描いた群像コメディ映画となっている。3年ぶりの映画主演となる篠原は、新郎新婦のために知恵と工夫で難題を解決していく“絶対にNOと言わない敏腕ウェディングプランナー”中越真帆を演じる。そして穏やかだが、若干流されやすい性格の新郎・石川彰人役に中村倫也、結婚式を心待ちにする天真爛漫な新婦・新田遥役に関水渚が決定。また花嫁を奪いに式に乱入しようとする元カレ・八代裕也役に岩田剛典(EXILE/三代目 J SOUL BROTHERS from EXILE TRIBE)、披露宴会場に姿を現す謎の男・澤田紀昭役に向井理、主賓挨拶に人生を懸ける新郎の上司・財津俊彦役に高橋克実と、多彩なキャストが集結した。『勝手にふるえてろ』(17年)、『私をくいとめて』(年20)で東京国際映画祭観客賞を受賞するなど、映画ファンから絶大の支持を集める大九明子監督により、撮影は2021年3~4月にかけて行われた。映画化情報と共に解禁されたビジュアルは、難題に頭を抱えるウェディングプランナーを中心に、幸せな微笑みを浮かべる新郎新婦、花嫁を迎えに来たとばかりに手を差し伸べる者、意味深な笑みを浮かべる者と、個性的な各キャラクターを表現したものとなっている。また特報映像も公開され、新郎新婦にとって人生最高の日のはずが「緊急事態です!」というプランナー中越の台詞で一転、前代未聞の大騒動が勃発する様子がコミカルに描かれ、個性豊かなキャラが織りなす群像コメディに、期待が膨らむ映像となっている。○篠原涼子 コメントバカリズムさんの脚本は、テンポが良くて面白く、スラスラ読めてしまいました。私が演じさせて頂いた中越は、プランナーとして新郎新婦や、式に参列する皆さんを支えるという立ち位置だったので、あまり出過ぎないよう、キャラクターを守ってやらせて頂きました。周りの皆さんが本当に個性的で面白い演技をされていて、撮影中でも笑いそうになってしまうくらいに楽しいシーンがたくさんあるので、ぜひ期待して頂きたいなと思います。○中村倫也 コメントまず何よりバカリズムさんの脚本が面白くて。自分の役については「新郎あるある」が多分に含まれているのかなあと、そんな感覚を大切に少しずつ手繰り寄せました。結婚は墓場だ、なんて悲劇的な言葉もありますが、この作品は間違いなく喜劇です。きっと新郎新婦のことも、また二人の式に関わった全ての人の未来も、「幸あれ!」と願っていただけると思います。是非ご期待ください。○関水渚 コメント私は大九監督の「勝手にふるえてろ」の大ファンであり、バカリズムさん脚本の作品に出演することが一つの夢でした。こんなラッキーなことがあるのかとびっくりしましたし、とても嬉しかったです。登場人物全員が生きることを楽しんでいる、とてもハッピーな映画です。バカリズムさんの脚本が本当に面白くて、これは絶対素敵な映画になるなと思いました!両親に大切に育てられた箱入り娘です。周りの人に愛を持って接することのできる素敵な女性です。先輩方やスタッフさんが皆様とても優しくて和やかな現場でした。特に同級生役の皆んなとは撮影中に本物の同級生くらい仲良くなり、とても居心地が良かったです。撮影の時に感じた、とびきり楽しい気持ちが全部映像に映し出されているハッピーな映画に仕上がっています!どんな年齢の方でも、どんな気分の方でも楽しんでいただけると思います。ぜひ楽しみにしていてください!○岩田剛典 コメント企画書やバカリズムさんの脚本を読んで、面白い作品になりそうだと思いましたし、役どころもちょっとぶっ飛んでいて是非チャレンジしたいと感じました。共演者の方々とも久しぶりにまたご一緒出来るのも嬉しかったです。脚本がバカリズムさんならではのコメディ要素が満載で、ニヤニヤしながら脚本を読ませて頂きました。結婚式を舞台に、それぞれのキャラクターの視点で、それぞれの立場での結婚式あるある的な描写や、行動の裏側の心理やプロセスについて掘り下げているところが、とても人間らしくて好きです。僕の役は新婦の元カレという役どころでした。元カノにまだ未練があって、元カノの結婚式当日に周りの親友に乗せられて勢いのままに会場に花嫁を奪いに行くというとんでもない設定です。色んな意味で我慢しているキャラクターでした。最後はスッキリできて本当によかったです。撮影は、ベースから大九監督の笑い声が絶えない、とても明るく楽しい現場でした。今のご時世にぴったりな、明るいコメディ作品になっているかと思います。僕は初号で一足先に拝見させて戴きましたが、マスクの下で何回か吹き出しました。日常を忘れて、少しでも皆様の笑顔になれるひと時になればと思います。○向井理 コメントあまり演じたことのないパターンの役柄だったので、新鮮で楽しみでした。バカリズムさんの繊細な台本は、幾つもの伏線が張り巡らされ、読後感としてはなるほど!と唸るような気持ちでした。ドタバタな展開の中にもしっかりとドラマやキャラクター描写が散りばめられ、読みやすく且つ濃い内容になっていると思いました。役柄上あまり多くの共演者と絡むことはなかったのですが、監督はじめスタッフの皆さんもとにかく面白いものを作ろうという気概を感じました。こんな時代だからこそ、思い切り笑ってもらえる映画になったと思います。沢山のキャラクターそれぞれが粒立ち、愛着のある群像劇です。是非、劇場でご覧ください。○高橋克実 コメント冒頭からラストまで本当に、抱腹絶倒です。なんといってもバカリズム君が脚本を書いているから、非常に面白いです。私の役は新郎の上司・財津という、あることがきっかけで主賓挨拶で笑いを取る、ということに没入していく役柄です。基本真面目なキャラクターなので、スピーチの時もとにかく冷静に話そうとするのだけど、傍から見ていると面白い・・・となるように気を付けました。現場で他の方の撮影も見ていましたが、どのシーンもとても面白かったので、ぜひご覧いただきたいと思います。○大九明子監督 コメント只今ご紹介にあずかりました大九明子です。結婚ってなんぞや。ある日突然手元にこの映画企画が降ってきて真剣に考えました。結婚するもしないも人それぞれ好きなようにすればいいけれど、たった1日だけのために存在する、結婚式場という夢の国のエネルギーに魅せられ、脚本、俳優、スタッフ、全ての輝かしい才能に酔わされながら撮りました。皆様にかわいがっていただけると嬉しいです、乾杯!(c)2022「ウェディング・ハイ」製作委員会
2021年09月01日芸人・タレント、脚本家として活躍する鬼才バカリズムが脚本を担当する映画『ウェディング・ハイ』が2022年3月12日(土)に公開されることが決定した。向田邦子賞やギャラクシー賞を受賞するなど、脚本家としてもその才能を発揮するバカリズムと、『勝手にふるえてろ』や『私をくいとめて』の⼤九明⼦がタッグを組む本作。新郎新婦にとって人生最大のイベントである結婚式を舞台に繰り広げられる、抱腹絶倒の群像コメディとなっている。主演はシリアスな役からコミカルなキャラクターまで、幅広い役柄を演じる篠原涼子。3年ぶりの映画主演作となる本作では、新郎新婦のために知恵と工夫で難題を解決していく“絶対にNOと言わない敏腕ウェディングプランナー”中越真帆(なかごし・まほ)を演じる。穏やかだが、若干流されやすい性格の新郎・石川彰人(いしかわ・あきひと)には中村倫也。結婚式を⼼待ちにする天真爛漫な新婦・新田遥(にった・はるか)役には、関⽔渚。花嫁を奪いに式に乱⼊しようとする元カレ・⼋代裕也(やしろ・ゆうや)役は、パフォーマー、俳優として幅広いフィールドで活躍する岩田剛典(EXILE / 三代⽬ J SOUL BROTHERS from EXILE TRIBE)。突然、披露宴会場に姿を現す謎の男・澤⽥紀昭(さわだ・のりあき)を演じるのは向井理。主賓挨拶に人生を懸ける新郎の上司・財津俊彦(ざいつ・としひこ)役を高橋克実が演じる新郎新婦にとって人生最大のイベントである結婚式。しかし、結婚式に命を懸けていたのは2人だけではなく、新郎新婦の同僚や友人、そして親族が、なぜか並々ならぬ情熱を胸に披露宴に集結する。主賓挨拶に人生を懸ける新郎の上司・財津(高橋克実)を筆頭に、彼らの熱すぎる想いが暴走し、式はとんでもない方向へ。担当ウェディング・プランナーの中越(篠原涼子)は新郎・彰人(中村倫也)と新婦・遥(関水渚)のSOSを受け、披露宴スタッフと共に数々の問題を解決しようと奔走する。しかし、新婦の元カレ・裕也(岩田剛典)や、謎の男・澤田(向井理)も現れて……。“絶対にNOと言わない敏腕プランナー”は、全ての難題をクリアし、2人に最高の結婚式を贈ることができるのか。撮影は2021年3〜4⽉にかけて⾏われたとのこと。この度、映画化情報とともに公開されたビジュアルは、難題に頭を抱えるウェディングプランナーを中⼼に、幸せな微笑みを浮かべる新郎新婦、花嫁を迎えに来たとばかりに⼿を差し伸べる者、意味深な笑みを浮かべる者が並ぶ、個性的な各キャラクターを表現したものとなっている。また特報映像も到着。新郎新婦にとって⼈⽣最⾼の⽇のはずが、「緊急事態です!」というプランナー中越の台詞で⼀転、前代未聞の⼤騒動が勃発する様⼦がコミカルに描かれ、個性豊かなキャラが織りなす群像コメディに、期待が膨らむ映像となった。随所に散りばめられたユーモアに腹を抱えて笑い、先の読めない展開にハラハラドキドキ、最後には最⾼にハッピーな気持ちになる、愛と笑いと感動のウェディング・パーティーをぜひ劇場で見届けてほしい。映画『ウェディング・ハイ』特報映像<キャスト・監督コメント>■篠原涼⼦バカリズムさんの脚本は、テンポが良くて⾯⽩く、スラスラ読めてしまいました。私が演じさせて頂いた中越は、プランナーとして新郎新婦や、式に参列する皆さんを⽀えるという⽴ち位置だったので、あまり出過ぎないよう、キャラクターを守ってやらせて頂きました。周りの皆さんが本当に個性的で⾯⽩い演技をされていて、撮影中でも笑いそうになってしまうくらいに楽しいシーンがたくさんあるので、ぜひ期待して頂きたいなと思います。■中村倫也まず何よりバカリズムさんの脚本が⾯⽩くて。⾃分の役については「新郎あるある」が多分に含まれているのかなあと、そんな感覚を⼤切に少しずつ⼿繰り寄せました。結婚は墓場だ、なんて悲劇的な⾔葉もありますが、この作品は間違いなく喜劇です。きっと新郎新婦のことも、また⼆⼈の式に関わった全ての⼈の未来も、「幸あれ!」と願っていただけると思います。是⾮ご期待ください。■関⽔渚私は⼤九監督の「勝⼿にふるえてろ」の⼤ファンであり、バカリズムさん脚本の作品に出演することが⼀つの夢でした。こんなラッキーなことがあるのかとびっくりしましたし、とても嬉しかったです。登場⼈物全員が⽣きることを楽しんでいる、とてもハッピーな映画です。バカリズムさんの脚本が本当に⾯⽩くて、これは絶対素敵な映画になるなと思いました!両親に⼤切に育てられた箱⼊り娘です。周りの⼈に愛を持って接することのできる素敵な⼥性です。先輩⽅やスタッフさんが皆様とても優しくて和やかな現場でした。特に同級⽣役の皆んなとは撮影中に本物の同級⽣くらい仲良くなり、とても居⼼地が良かったです。撮影の時に感じた、とびきり楽しい気持ちが全部映像に映し出されているハッピーな映画に仕上がっています!どんな年齢の⽅でも、どんな気分の⽅でも楽しんでいただけると思います。ぜひ楽しみにしていてください!■岩⽥剛典企画書やバカリズムさんの脚本を読んで、⾯⽩い作品になりそうだと思いましたし、役どころもちょっとぶっ⾶んでいて是⾮チャレンジしたいと感じました。共演者の⽅々とも久しぶりにまたご⼀緒出来るのも嬉しかったです。脚本がバカリズムさんならではのコメディ要素が満載で、ニヤニヤしながら脚本を読ませて頂きました。結婚式を舞台に、それぞれのキャラクターの視点で、それぞれの⽴場での結婚式あるある的な描写や、⾏動の裏側の⼼理やプロセスについて掘り下げているところが、とても⼈間らしくて好きです。僕の役は新婦の元カレという役どころでした。元カノにまだ未練があって、元カノの結婚式当⽇に周りの親友に乗せられて勢いのままに会場に花嫁を奪いに⾏くというとんでもない設定です。⾊んな意味で我慢しているキャラクターでした。最後はスッキリできて本当によかったです。撮影は、ベースから⼤九監督の笑い声が絶えない、とても明るく楽しい現場でした。今のご時世にぴったりな、明るいコメディ作品になっているかと思います。僕は初号で⼀⾜先に拝⾒させて戴きましたが、マスクの下で何回か吹き出しました。⽇常を忘れて、少しでも皆様の笑顔になれるひと時になればと思います。■向井理あまり演じたことのないパターンの役柄だったので、新鮮で楽しみでした。バカリズムさんの繊細な台本は、幾つもの伏線が張り巡らされ、読後感としてはなるほど!と唸るような気持ちでした。ドタバタな展開の中にもしっかりとドラマやキャラクター描写が散りばめられ、読みやすく且つ濃い内容になっていると思いました。役柄上あまり多くの共演者と絡むことはなかったのですが、監督はじめスタッフの皆さんもとにかく⾯⽩いものを作ろうという気概を感じました。こんな時代だからこそ、思い切り笑ってもらえる映画になったと思います。沢⼭のキャラクターそれぞれが粒⽴ち、愛着のある群像劇です。是⾮、劇場でご覧ください。■⾼橋克実冒頭からラストまで本当に、抱腹絶倒です。なんといってもバカリズム君が脚本を書いているから、⾮常に⾯⽩いです。私の役は新郎の上司・財津という、あることがきっかけで主賓挨拶で笑いを取る、ということに没⼊していく役柄です。基本真⾯⽬なキャラクターなので、スピーチの時もとにかく冷静に話そうとするのだけど、傍から⾒ていると⾯⽩い・・・となるように気を付けました。現場で他の⽅の撮影も⾒ていましたが、どのシーンもとても⾯⽩かったので、ぜひご覧いただきたいと思います。■⼤九明⼦監督只今ご紹介にあずかりました⼤九明⼦です。結婚ってなんぞや。ある⽇突然⼿元にこの映画企画が降ってきて真剣に考えました。結婚するもしないも⼈それぞれ好きなようにすればいいけれど、たった1⽇だけのために存在する、結婚式場という夢の国のエネルギーに魅せられ、脚本、俳優、スタッフ、全ての輝かしい才能に酔わされながら撮りました。皆様にかわいがっていただけると嬉しいです、乾杯!映画『ウェディング・ハイ』2022年3⽉12⽇(⼟)より公開
2021年09月01日2021年8月29日に放送されたバラエティ番組『日曜日の初耳学』(TBS系)に、俳優の中村倫也さんがゲスト出演。同月現在、映画やテレビドラマの現場にひっぱりだこな中村さんですが、デビューから2年後に仕事が激変し、荒んだ生活を送っていた過去があるそうです。中村さんは、苦しかった当時を『暗黒期』と表し、つらい日々から抜け出せたキッカケや転機を明かしました。中村倫也「やるかやらないかで考えると、失敗も成功になる」25歳の頃の中村さんは、すべてがうまくいかず、イライラしていたのだとか。そんな『暗黒期』を過ごす中で、変わろうと思ったキッカケは、俳優のムロツヨシさんでした。ムロさんと飲んでいた中村さんが、仕事に関する愚痴をこぼした時のこと。「仕事がうまくいかないのは、周りが悪いせいだ」という考えにとらわれていた中村さんに対し、ムロさんは「じゃあお前は何ができるんだ?」と尋ねてきたそうです。ムロさんの言葉にいい返せず、目が覚めた中村さんは、次のような方法で自分を変えることにしました。自分が赤ちゃんだと思うようにしました。それまでは現場行っても、どこかで「自分できるんで」風を吹かせたかったんですよ。それを全部消そうと。とにかくいろんなことを考えましたね。まず「仕事をもらうにはどうしたらいいんだろう」とか、そしたら「どう普段から動けばいいのかな?」とか。日曜日の初耳学ーより引用中村さんは「自分は何もできない赤ちゃんなんだ」と思うことにして、仕事への取り組み方を改めた結果、少しずつ周囲の反応が変わり始めたといいます。苦しい時期を経て、成長した中村さんに対し、番組のMCを務めるタレントの林修さんは「暗黒期を経た後は、すべてがいい方向に向いている感じがします」とコメント。すると中村さんは、『暗黒期』を経て、次のような考えにいたったことを明かしました。この間、ふと思ったんですけど。「成功と失敗で考えていないな、俺」って。「成功と失敗」で考えると、失敗は失敗ですけど、「やるかやらないか」で考えると、失敗も成功になるというか。そんな風に考えているから、「なんも考えずにいろんなことをやってんだな、俺」って。日曜日の初耳学ーより引用俳優業だけでなく、エッセイを書いたりトークショーを行ったり、さまざまなことにチャレンジしている中村さん。ものごとを成功か失敗かで判断せず、「チャレンジした結果、失敗したとしても得るものがあれば成功」と考えているのだそうです。また、中村さんは、現場で後輩の相談に乗るようになって、こんなことに気付いたといいます。(後輩は)「失敗しないでやりたい」と思っている子が多いなって思ったりして。多分、自分もそうだったんですけど。だからよくいいます。「失敗したほうがいいよ」って。「失敗すると、失敗しない方法を学べるから」って。「大人になってから失敗するとしんどいよ」って。日曜日の初耳学ーより引用失敗したがらない後輩たちに、失敗の大切さを伝える中村さん。自身の経験から出た言葉の数々は、ネット上で話題になりました。・素敵な考え方!尊敬する。・どの言葉も深くて、見入ってしまった。失敗するのって大事だよね。・かっこいい。「やるかやらないかで考えると、失敗も成功になる」という言葉が心に響いた。自らの振る舞いを反省し、周囲への接し方を変えることは、簡単ではなかったでしょう。失敗を恐れず、謙虚な姿勢で仕事と向き合うことの大切さに、改めて気付かされますね。[文・構成/grape編集部]
2021年08月30日俳優の中村倫也がこのほど、公式アンバサダーを務める「バンクシーって誰?展」(12月5日まで、東京・寺田倉庫G1ビル)に来場した。没入空間とも呼ぶべき再現展示と、通常は見ることのできない、プライベート・コレクター秘蔵のオリジナル作品を楽しんだ中村は「展覧会のキャッチコピーで“映画のセットのような展覧会”と謳っているけれど、本当にその通りだと思った。バンクシーが作品を描いた場所の情景や匂いが感じられる」と感想をコメント。お気に入りだという作品『Giant Kitten』についても「作品だけ見るよりも背景を含めて見ることで、バンクシーが描きたかったものがより分かる」と語った。そんな同展の特別番組『news zero カルチャー特別版「中村倫也とバンクシーと壁と。」』が、日本テレビで9月4日(16:05~ ※関東ローカル)に放送されることが決定。バンクシーにまつわる疑問に様々な形で迫るほか、バンクシーが用いる手法「ステンシル」に中村が挑戦する。また、日本国内で“ウオールアート(壁画)”を使って地域活性化や社会貢献活動を続けるアーティストたちの活動にも密着取材。番組のナレーションも、中村が担当する。
2021年08月24日江戸時代の伝説の歌舞伎役者・初代 中村仲蔵の下克上物語を、忠臣蔵を軸にドラマ化した「忠臣蔵狂詩曲 No.5 中村仲蔵 出世階段」が今年12月に放送決定。主演は中村勘九郎が務め、上白石萌音、中村七之助、尾上松也、藤原竜也、段田安則、市村正親ら豪華キャストが共演する。落語や講談で人気の「中村仲蔵」は、初代 中村仲蔵(1736ー1790)が裸一貫からはい上がる実話をベースとした下克上物語。今回、その物語を国民的人気を誇る「忠臣蔵」を軸にドラマ化。大河ドラマ「いだてん~東京オリムピック噺~」以来の映像作品主役となる勘九郎さんが、その傑出した身体表現力で天才俳優の一代記を演じる。また、もうひとつの主役ともいえるのが、江戸の芝居小屋。初代 中村勘三郎が興した中村座(猿若座)に始まるとされる芝居小屋は、江戸時代を通じて庶民最大の娯楽場となった。日の出から日没まで熱気に満ちていたという当時の芝居小屋を巨大セットで再現。小屋に生きる裏方や地方(歌舞伎音楽の演奏家)、稲荷町(いなりまち)と呼ばれた大部屋役者たちなど、芝居小屋を取り巻く人々も生き生きと描き、江戸歌舞伎の熱狂と魅力を伝えていく。超人気演目「仮名手本忠臣蔵」の五段目で、全く見せ場のない地味な役を割り当てられた仲蔵に一発大逆転はあるのか?厳しい階級制度で縛られた当時の歌舞伎界で、貧困やいじめに苦しみながらも、血の滲むような努力と才智でスターの座をつかんだ仲蔵の痛快な出世物語を、年末にエンターテインメント巨編として放送する。仲蔵の才能を見抜いて抜擢をする当時の大スター・四代目 市川團十郎、それを妬んで敵対する人気歌舞伎役者や座付き作者など、ひと癖もふた癖もある実在の江戸の演劇人たちを演じるのは現代の演劇界のオールスター。今回、勘九郎さんら5名のキャスト陣からコメントが到着した。中村勘九郎/初代 中村仲蔵 役「不思議な縁を感じます」中村仲蔵のことは父(十八代目中村勘三郎)が三代目仲蔵の伝記「手前味噌」に大変感銘を受け愛読していたので、よく聞いていました。仲蔵ゆかりの志賀山三番叟を踊ったこともあります。江戸時代、初代勘三郎が興した中村座に出演し、中村座を救った人でもあるので、その役を演じられることに不思議な縁を感じます。今回とても素晴らしい芝居小屋のセットに足を踏み入れ、思わず泣きました。持って帰りたい!仲蔵は差別を受け大変苦労した人ですが、芝居が好きという情熱に支えられていたと思います。「好き」こそ人を奮い立たせ、上達させ、信念を与えるものです。そんな情熱を感じていただけたら本望です。上白石萌音/仲蔵の妻・お岸 役「朗らかに務めたい」「令和元年版 怪談牡丹燈籠」以来、再び源(孝志)監督のもとでお芝居ができることが心底うれしいです。脚本はやはり本当に面白く、夢中で読んでしまいました。お岸は、こんな女房が家で待っていたら愉 しいだろうな、というような女性です。三味線と唄で仲蔵さんを癒やし、励まし、勇気づけられるよう、朗らかに務めたいと思います。これ以上ないほど豪華な出演者の皆様による「芝居」の真髄。もうすでに完成が待ち遠しいです。ぜひご期待ください。藤原竜也/謎の侍 役「もっと一緒に演っていたい」僕の撮影は2日間だけでしたが、内容の濃い2日間でした。勘九郎さんと空気を合わせて、芝居を作っていく感じがとても楽しかったです。「もっともっと一緒に演っていたいな」って思わせてくれるような人ですね。刀や傘のさばき方は非常に難しかったですが子供のころから厳しく作法を仕込まれている歌舞伎俳優さんから直接教えてもらえたのは貴重な経験でした。最初から最後まで楽しめる贅沢な作品になると思います。段田安則/狂言作者・金井三笑 役「演じがいがあります」勘九郎さんが仲蔵を演じられるのは、ピッタリだと思いますが、その仲蔵をいじめる狂言作者の役ということで演じがいがあります。今も昔も嫌味な演出家やプロデューサーはいて、大人の事情で配役が決まったりとかあったのでしょうね。みんな芝居が心底好きでそのためなら命がけというのも一緒でしょう。ヒエラルキーの厳しい世界で成り上がっていくサクセスストーリーですが、そうそう簡単に成功はさせませんよ。大きな障害として立ちはだかって仲蔵をいじめたいです。(笑)市村正親/四代目 市川團十郎(二代目 松本幸四郎)役「歌舞伎役者を演じられるのは役者人生のごほうび」歌舞伎は昔から演技の勉強のために拝見していました。勘三郎さん(十八代目)の芝居に感激してファンレターを送ったこともあります。今回歌舞伎役者を演じられるのは役者人生のごほうび。天国で勘三郎さんもびっくりしていることでしょう。歌舞伎は見るとやるとでは大違い!ミュージカルでも「歌いすぎるな、芝居しろ」と言いますが、歌舞伎独特の語調の心地よさを感じさせながら、ぐっと 芝居心を入れるのにはどうすればいいのか、悩みながら一生懸命演じています。ドラマ「忠臣蔵狂詩曲No.5 中村仲蔵 出世階段」は12月、NHK BSプレミアム・BS4Kにて前・後編放送(各89分)。(text:cinemacafe.net)
2021年07月20日劇団☆新感線41周年興行 秋公演 いのうえ歌舞伎『狐晴明九尾狩』の製作発表が行われ、中村倫也、吉岡里帆、向井理、中島かずき(作)、いのうえひでのり(演出)が登場した。同作はいのうえひでのり演出、中島かずき描き下ろしによる伝奇時代劇で、2020年春の『偽義経冥界歌』から約1年半ぶりの“いのうえ歌舞伎”となる。「狐の子」を名乗る陰陽師・晴明(中村)と、陰陽師に化けた九尾の狐(向井理)が、手練手管の頭脳戦を繰り広げる。同作の脚本を書くにあたり、中島は「吉岡さんが狐の霊役でと考えた時に、どうしても思いつくことがあって、やるかやらないか、いのうえにも相談した」と、CMで狐役を務めていた吉岡についての葛藤を明かす。「でも狐の霊で晴明と戦うことを思いついちゃったので、見たいものを書く」と腹をくくった様子だった。吉岡は「狐の役を何年か某CMでさせていただいていて、実はけっこう長いんですよね、狐歴が」と苦笑。「今までやってたことが役に立つときが来たと嬉しかったんですけど、台本を読んでみますと、あれ、私の知ってる狐と全然違うな、と」と印象を語った。ビジュアルも公開されたが、吉岡は「狐歴が長い身からすると、しっぽが大事。どれだけモフモフしたいいしっぽを持てるか」と狐のプロならではの視点を示す。一方で「しっぽをつけたままアクション芝居をしたことがない」と今回新たな挑戦もある様子だ。狐を演じるポイントについて聞かれると、吉岡は「『人間じゃないんだよ?』というアピール。『私は、人間じゃないんだよ?』と思いながら、いつもやってます」と心情を大切にしているという。「あと、某狐をずっとやってて大事にしてるのは、絶対に人間の耳を見せないこと。それは常にずっとメイクさんと話し合ってやってます」とビジュアルのポイントも説明した。撮影:田中亜紀
2021年07月17日劇団☆新感線41周年興行 秋公演 いのうえ歌舞伎『狐晴明九尾狩』の製作発表が行われ、中村倫也、吉岡里帆、向井理、中島かずき(作)、いのうえひでのり(演出)が登場した。同作はいのうえひでのり演出、中島かずき描き下ろしによる伝奇時代劇で、2020年春の『偽義経冥界歌』から約1年半ぶりの“いのうえ歌舞伎”となる。「狐の子」を名乗る陰陽師・晴明(中村)と、陰陽師に化けた九尾の狐(向井理)が、手練手管の頭脳戦を繰り広げる。中島は同作について「安倍晴明の話を20年くらい前からやりたかった。倫也くんとやることが決まって、安倍晴明がいいなと思いついて、キャスティングをしていく中で、向井くんがライバルに。一見陰陽師に見えて実は狐という役で、烏帽子が似合っていいな、と。烏帽子の似合う2人で」と、2人の役どころについて説明する。『SHINKANSEN☆RX Vamp Bamboo Burn~ヴァン!バン!バーン!~』以来の出演となる中村は「昨日、読み合わせをやって、すごい楽しかったんですよね。色んな妖怪が出てきて嬉しかったし、すごい楽しいものになるんじゃないかなあ」と期待。『髑髏城の七人』Season 風以来の出演となる向井は「2度目というのは、1度目で嫌われてなかったんだなと思うのが、よかったという思いが強くて」と心境を表しつつ、「ほとんど何も聞いてない中でオファーをいただいて、快諾したんですけど、ちょっと想像以上に大変そうなので、後悔し始めてる」と苦笑する。「前回は本当に鍛えられまして、劇場の作りも(360°型の新劇場「IHIステージアラウンド東京」で)不思議な作りでやらせていただいたのもあって、経験したのないお芝居というかエンターテインメントをやらせていただいて勉強になりましたし、やってなかったことがいっぱいあったんだという気づきもありました」と振り返った。劇中では頭脳戦を繰り広げる2人だが、約15年前に共演しており、中村は向井のことを「おさむっち」と呼ぶ仲。向井は「倫也が18歳とかだったもんね」としみじみとし、中村は「戦争映画で一緒で、全然(向井が)『のだめ』とかやる前、世間に見つかる前。当時からす〜ごい目立ってて、戦争映画なのにすごいシュッとしてる人がいるわ、みたいな。懐かせてもらってた」と明かす。向井は「あの時の小生意気なガキがここまで大きくなった」と笑わせ、「皆の弟みたいな感じでしたから。最年少でもありましたし、でもそのときから生意気でしたよ、いい意味で」と語る。「懐かしさもありますけど、お互い十数年という期間、演劇も含めてお芝居の世界でどっぷりやってきてますので、また刺激し合えればいいと思います」と意気込んだ。撮影:田中亜紀
2021年07月17日●神木&中村の起用理由「ピュアさ」「フラットさ」『カメラを止めるな!』の上田慎一郎氏と、妻でアニメーション監督としても活躍するふくだみゆき氏が、昨年社会現象を巻き起こした4コマ漫画『100日後に死ぬワニ』(著:きくちゆうき)をアニメーション映画化。夫婦で監督・脚本を務め、新たな物語を加えた映画『100日間生きたワニ』がついに9日、公開を迎えた。このたび上田監督&ふくだ監督夫妻にインタビューし、主人公・ワニ役を演じた神木隆之介をはじめとするキャストの起用理由や演出について話を聞いた。原作に込められたメッセージに強く共感し、映画化を熱望した上田監督が、妻のふくだ監督と初の共同監督・脚本で作り上げた本作は、100日間のワニの日常と、そこから100日後、大切なものを失った仲間たちのその後の姿を描いた物語。脚本開発中にコロナ禍に直面し、日常と価値観の変化に戸惑う気持ちを登場人物たちに重ねて構成を練り直し、より心の響く物語を作り上げた。主人公・ワニ役を神木隆之介、ワニの親友・ネズミ役を中村倫也、モグラ役を木村昴、ワニが恋するセンパイ役を新木優子が担当。また、ネズミやモグラと交流を重ねる映画オリジナルの重要なキャラクター・カエル役を山田裕貴が演じた。――声優キャストをどのように決めたのか教えてください。上田監督:自分たちだからこそ作れるアニメにしようと思ったので、声優の方で固めるのではなく、俳優の方々を中心に配役するべきではないかという全体の方向性がありました。アニメは一般的に、バキッと声を当てるものが多いと思いますが、そうではなく日常的な、ちょっと生っぽさがあった方がいいなと。また、邦画のようなアニメを作ろうというコンセプトもあったので、俳優の方々をメインに。その上で、一人ひとりキャラクターに合う人は誰か、話し合って決めていきました。――ワニ役の神木さんの起用理由を教えてください。ふくだ監督:ワニくんを誰にしようと考えたときに2人とも第1希望が神木さんでした。素朴さと素直さとピュアさとまっすぐさという、私たちがイメージするワニくん、そして失ったときの喪失感が大きそうというか、失いたくないと思うネアカ感を神木さんに感じていたので、ワニくんをお願いしました。――ネズミ役の中村さんは?ふくだ監督:ネズミとワニくんは幼馴染で仲がいいので、演じるお2人の関係性も近い方がいいなと思っていて、神木さんと仲のいい中村さん。そして、中村さんはすごくフラットな方で、いろんな役をいろんな幅で演じられる方。いろんな役をニュートラルに演じられる印象があり、ネズミのクールさ、フラットさ、3人でいるときもちょっと引いた俯瞰で見ているようなところが中村さんと重なる部分があるなと思いました。●“カエル”山田裕貴の声を聞いて確信「この映画は大丈夫」――映画オリジナルの後半部分で重要なカエルを演じた山田さんの起用理由も教えてください。ふくだ監督:山田さんは演じてきた役はかっこいい系が多いと思いますが、バラエティに出ている山田さんを拝見したときに、すごくチャーミングでお茶目で愛されキャラというか、いじられキャラというか、そういう素の山田さんを拝見した時に、カエルっぽいなあと思い、実際にお会いした瞬間も「めちゃめちゃカエル!」という印象を受けました。上田監督:中村さんとかからも会った瞬間いじられていましたから(笑)。「なんですか!」みたいな感じでやりとりしていて。ふくだ監督:ご本人はすごく不安を感じながら演じていたというのをあとから聞いたのですが、こっちとしてはカエルの第一声を聞いて、「あ、大丈夫!」って。私たちがこの映画で描きたかったことや、カエルに託したことが、しっかりカエルとして返ってきたので、これでもうこの映画は大丈夫だなと、確信が持てました。――キャストの方たちには普段の会話のようなイメージで演じてほしいとリクエストされていたそうですが、どのように演出されたのでしょうか。ふくだ監督:キャラクターを作り込んでバキッと演じるというより、ご本人のパーソナルが乗っかるような役がいいなと思っていたので、しっかり作り込まないようにしてもらいました。もちろんいろいろ考えて演じてくださっていますが、キメキメな演技にならないようにしてもらいました。――ワニ役の神木さんとネズミ役の中村さんの掛け合いも、とてもしっくり感じました。上田監督:そうですね。やはり距離感って大事ですよね。実写でもそうですが、演じる者同士の距離感がある程度できていないと遠慮とかが出てしまうので。――キャラクターたちの声に関しても、お二人のイメージ通りに仕上がったわけですね。ふくだ監督:キャストの方々が本当に素晴らしくて、皆さん100点満点以上を出してくださったので、本当にこの方々で良かったなと感じています。(C)2021「100日間生きたワニ」製作委員会
2021年07月11日俳優の中村倫也が9日、都内で行われた映画『100日間生きたワニ』の初日舞台挨拶に出席。定期的に欲するものを聞かれ、「バナナマンのコントライブ」と答えた。舞台挨拶には、主人公のワニを演じた神木隆之介、ワニの親友ネズミを演じた中村、ワニが憧れるセンパイ役の新木優子、イヌ役のファーストサマーウイカ、そして夫婦で本作の監督・脚本を務めた上田慎一郎監督とふくだみゆき監督が登壇。本作でワニたちが定期的に欲するものとしてラーメンが登場することにちなみ、キャスト陣が「定期的に欲するもの」について語った。神木は「いつも毎日ですが、ゲームのコントローラー」と回答。「ゲームのBGMを聞くとわかるんです、いまどこを戦っているとか。頭の中に入っているので。ゲームのサントラを聞くのが好きなんですけど、それを聞きながら指が動く」と語った。中村は「バナナマンのコントライブ」と答え、「バナナマンさん好きで、(バナナマンのコントライブのDVDが)全部家にあるんですけど、午前中、家にいられるときとか、自然と、とりあえずディスク入れるっていうのをやっています」とバナナマン愛あふれるエピソードを披露。「コントのセリフだったり、音楽だったり、音を聞いているだけでここだってわかるんですよ」と神木の話を受けたトークで笑いを誘った。本作は、昨年社会現象を巻き起こした4コマ漫画『100日後に死ぬワニ』(著:きくちゆうき)をアニメーション映画化したもの。100日間のワニの日常と、そこから100日後、大切なものを失った仲間たちのその後の姿を描いた。
2021年07月09日俳優の神木隆之介、中村倫也が9日、都内で行われた映画『100日間生きたワニ』の初日舞台挨拶に登壇した。昨年、社会現象を巻き起こした4コマ漫画『100日後に死ぬワニ』(著:きくちゆうき)をアニメーション映画化した本作は、100日間のワニの日常と、そこから100日後、大切なものを失った仲間たちのその後の姿を描いた物語。舞台挨拶には、主人公のワニを演じた神木隆之介、ワニの親友ネズミを演じた中村倫也、ワニが憧れるセンパイ役の新木優子、イヌ役のファーストサマーウイカ、そして夫婦で本作の監督・脚本を務めた上田慎一郎監督とふくだみゆき監督が登壇した。先月20日に行われたオンライン ヒット祈願イベントには、中村はスケジュールの都合でVTR出演のみ。逆にワニの親友・モグラ役を演じた木村昴が参加していたが、この日は木村が欠席となり、冒頭で中村は「こんにちは! 木村昴です」とあいさつして笑いを誘い、中村の小ボケに神木がすかさず「違う違う。そんながたいよくないでしょ」とツッコんだ。新型コロナウイルスの影響による公開延期を経てようやく初日を迎え、神木は「なんやかんやありましたけど、今日を迎えられてうれしいですし、今後もいろいろ大変だと思いますけど、少しでもみなさんの心に届いたらいいなと思っています」と心境を告白。中村は「いろいろあって、公開延期したことすら、あったなという記憶になりつつありますけど、作品は見てもらって完成すると思うので、愛でていただけたらと思います」と呼びかけた。
2021年07月09日●『100ワニ』で意義を感じた“続く”というテーマドラマや映画に引っ張りだこの俳優・中村倫也(34)が、昨年、社会現象を巻き起こした4コマ漫画『100日後に死ぬワニ』(著:きくちゆうき)をアニメ映画化した『100日間生きたワニ』(7月9日公開)で、主人公ワニの親友・ネズミ役を演じた。つかみどころのない不思議な魅力のある中村だが、クールに見えてお調子者な一面もあるネズミと重なる部分があると自己分析。また、「工夫」が自身の性格において大きなものを占めていると話してくれた。原作に込められたメッセージに強く共感し映画化を熱望した『カメラを止めるな!』の上田慎一郎氏と、妻でアニメーション監督としても活躍するふくだみゆき氏が夫婦で監督・脚本を務めた本作は、100日間のワニの日常と、そこから100日後、大切なものを失った仲間たちのその後の姿を描いた物語。主人公・ワニの声を神木隆之介、ワニの親友・ネズミ役を中村倫也、モグラ役を木村昴が務めた。声優決定の発表の際に、「オファーをいただいた時『流行ったからって映画化してぇ~』と勘ぐってしまいました。しかし映画版オリジナルの展開やそこに込めた想い、また改めて原作に触れた時に、これは意義のある作品になると強く感じると同時に、自分の先入観を反省しました」と正直に打ち明けていた中村。意義のある作品になると感じたポイントを聞くと、「この作品が香り立たせようとしているものは1,000年後も通用する話。別れ、命、そして、残された人たちのその後というのは、“続く”ということがテーマにあるなと。それは、1,000年後だろうが、1,000年前だろうが、世界中のどこにいても通用するものだと思います」と答え、「いきものがかりさんが歌う主題歌のタイトルも『TSUZUKU』ですが」と加えた。そして、完成した映画を見て「小さい子たちに見てほしい」と思ったと告白。「生きているとこういうことがあるのは確かなので。そして、ちょっとだけ光が差したような終わり方をしているので、いろんな人を明るく照らすというか、ちょっと気持ちが晴れるんじゃないか」と話した。また、「キャラクターたちを見ながら身近な人が思い浮かんでくれたらいいなと。最後まで染みるものがあるような作品になればいいなと思っていたんですけど、うまいことできていました」と仕上がりに満足。「特別、何って言わない作品ですが、香り立ってくる。原作もそういう余白があったからこそ膨らんだ部分があったでしょうし、後半のオリジナルの部分を加えたことで、映画としての芯がより明確に通っている」と魅力を語った。●絵本動画で自分のイズムを表現「生きるって工夫次第」本作もSNSから生まれた物語だが、最近はSNSでいろいろな作品が誕生している。中村もコロナ禍に所属事務所の木村佳乃、佐々木希、杏、尾上菊之助と協力して絵本動画『つきのくらしは』を制作。事務所の公式YouTubeで公開された。中村がストーリーを手がけた『つきのくらしは』は、月に住むウサギ、カニ、女の子が桜の苗を植えるが月では育たず、ピンクの毛糸などを使って桜の花を咲かせる物語。3人のようにちょっとした工夫で日々の生活を楽しくすることができるのだと、そう感じられる心温まるストーリーを届けた。中村は「あの絵本は、新型コロナウイルスによる自粛期間で、親御さんたち大変だろうなと思い、『ちょっとこれ見てなさい』と言って子供がおとなしくなったり、寝かしつけの道具になったらいいなと思って作りました」ときっかけを説明し、「月にいるキャラクターで何かをしようとしているという設定と登場人物だけ決めて携帯で書いたのですが、15分くらいでできました」と明かした。そして、ストーリーについて、「自分が脚本を書いたので、自分のイズムでしかないんですけど、生きるって工夫次第なところがいっぱいあるなと。“工夫”というのが結果的にこの絵本の1つのキーワードになりました」と述べ、「書き始めて最後にたどり着いた行動が“工夫”だった。自然とそこに収まっていたので、自分の性格や考え方の中で大きな割合を占めているのだと思いました」と、“工夫”が自身にとっていかに大事なものなのか再確認できたと語る。そう自己分析する中村だが、演じたネズミとも似ているという。ネズミの性格を「クールな感じもあるけれど、このメンツでいるとお調子者になる」と捉え、「ネズミと僕の性格、仲間内のポジションなどが重なり、すんなりと入ることができました」と共通点を説明。「台本を1、2回読んで現場に行っただけでした。素の感じを求められる作品だったからというのもありますが、驚くほど今回、芝居をしていない。声も変えていません」と話した。ワニ役の神木とは、『3月のライオン』『屍人荘の殺人』に続き3度目の共演。普段の2人の関係性が、ワニとネズミの親友同士の掛け合いににじみ出ているが、中村自身も演じやすかったという。「信頼関係がありますし、呼吸のタイミングもお互いわかっている感じがあるので、初めましてで芝居するより、知っている町にもう1回来たなという感覚でした」。中村が素のまんまで演じたネズミ、そしてワニらとの掛け合いを楽しみつつ、中村が本作で感じた“光”を受け取ってほしい。■中村倫也1986年12月24日生まれ、東京都出身。2005年、俳優デビュー。2014年、初主演舞台『ヒストリーボーイズ』で第22回読売演劇大賞優秀男優賞受賞。2019年にはエランドール賞新人賞を受賞。近年の出演作は、ドラマ『初めて恋をした日に読む話』、『凪のお暇』(19)、『美食探偵 明智五郎』、『この恋あたためますか』(20)、『珈琲いかがでしょう』(21)、映画『台風家族』、『屍人荘の殺人』(19)、『水曜日が消えた』、『人数の町』、『サイレント・トーキョー』(20)、『ファーストラヴ』『騙し絵の牙』(21)など。また、3月18日に初のエッセイ集『THE やんごとなき雑談』を発売した。(C)2021「100日間生きたワニ」製作委員会
2021年07月09日6月24日に「FRIDAYデジタル」で年下の研修医との“巣ごもり”熱愛が報じられた本田翼(29)。所属事務所は「プライベートについては本人に任せております」とコメントし、交際については肯定も否定もしなかった。研修医とはオンラインゲームで知り合ったというが、実家は会社経営で、英語と中国語も話せるトリリンガルという“ハイスペック”にネットは大いに沸いた。熱愛発覚後の今、本田はどんな心境なのだろうか。彼女の知人はこう語る。「落ち込んでいないか心配でしたが、彼女は報道をまったく隠すことなく『撮られちゃった』と自ら触れてくるほど元気だったので安心しました」まだ本田自身が公で交際相手についてコメントすることはないものの、前出の知人はこう続ける。「親しい人が本田さんに『185センチ超えのイケメン研修医なんて、ハイスペック彼氏だ!』と話しかけたら、彼女は『《中村倫也さんを少しワイルドにしたような雰囲気の、塩顔イケメン》と記事に書かれていたけど、そんなイケメンなわけない。中村倫也さんに申し訳ないよ……』とひたすら謙遜していたそうです」熱愛が報じられた3日後、6月27日に本田は29歳の誕生日を迎えた。「誕生日当日は撮影中のドラマ現場で、バースデーケーキのサプライズとともに祝ってもらったと言っていました。新型コロナの影響でドラマの打ち上げや飲み会が1年以上もできていないので、こうやってスタッフさんとワイワイできるのが嬉しいと喜んでいました」(別の知人)今回の報道を機に、本田のキャラはどう変わるのだろうかーー。
2021年07月08日2020年3月。一匹のワニの人生が、日本中を感動で包み込んだ。あれから1年あまり。ついにあの物語がスクリーンで甦る。声の出演を果たした中村倫也は「オファーをいただいたときは、流行ったから映画化かな?と思ったんですよ」とさらりと本音を口にする。隣で聞いていた山田裕貴も「俺もまったく同じこと思った」と頷く。だけど、決して流行りに乗っただけの作品ではない。そう感じ取ったから、ふたりはこの有名すぎる物語の登場人物として生きることを決めた。7月9日(金)公開の『100日間生きたワニ』。これは、今生きていることを慈しむ気持ちになれる、この時代にふさわしい映画だ。『俺のイタリアン』に日常のいとおしさを感じました――映画を観ながら、ささやかな日常の美しさを感じました。おふたりが日常のいとおしさを感じる瞬間はどんなときですか。山田風が吹いてるとか。中村お。山田鳥が鳴いてるとか。中村(他には?という目で促している)山田お風呂に入った瞬間とか。中村(それから?という目で促している)山田今日10時入りだから、もうちょっと寝れるなってときとか。中村(まだあるでしょ?という目で促している)山田あとは初めて食べてみたデリバリーのお店の「これうまい」に出会えたときとか。最近だと『俺のイタリアン』がうまかったです。中村じゃあ、今、裕貴が言ったこと、原稿では全部俺が言ったことにしてください。山田えー(笑)。――じゃあ、すみません、山田さん、今度は自分の分を…(笑)山田えっと…セミが鳴いてるとか。桜が咲いたなとか。人が笑ってるとか。中村あ、それ、NGワード。言っちゃダメ。山田え、自分のものにしたいからですか。中村そうそう。山田(笑)。中村切り札だったのに。もう1回こっちに来るだろうなと思っていたから、そのときのためにとっておいたのに全部言う、この人。先輩つぶしにかかってるわ。山田そんなわけないでしょ(笑)。中村怖いですね〜。――じゃあ、改めて中村さん、日常のいとおしさを感じる瞬間はどんなときですか。中村(即答で)お金を稼げたときです。山田さすがですね。一個上のジョークで来ますね(笑)。裕貴は、痛みを知っているやつな気がする――中村さんは、ワニの親友のネズミ。そして、山田さんは映画オリジナルキャラクターのカエルを演じます。お互いのキャラクターについてどんな印象を抱きましたか。中村カエルが身近にいたら、ウザいですよね(笑)。山田(笑)。中村僕の演じるネズミは、例えるなら山登りをするときにいちばん後ろにいるタイプ。全体を見ながら、ふざけるときはふざける、気遣い屋なんだろうなと思いましたね。僕も17、8ぐらいのときに言われたことがあるんですよ、山登るとき後ろにいるタイプだって。そういう性格なんでしょうね。山田倫也さんのいいフレーズを引用させてもらうと、カエルは山登るときにいちばん前を歩いてるタイプ。みんながついてきてないのにも気づかず、ズンズン先に行きすぎて、「なんで来ないの?ねえ!」となってるような。中村誰も頼んでないのに「あそこまで行ったら休憩しよう!」とか言ってそう(笑)。山田そうそうそう。中村ひとつふたつエンジンをかけすぎちゃってるんだよね。周りはみんな「いいんだよ、そんな音量で喋らなくても」ってなってるけど、本人は気づかないという。生活の中でもいるじゃない?そういうギアが入りすぎている人って。でも、そういう人を見ると、僕なんかは何かあるんだなと思うんですよね。昨日盛大にスベったから今日は逆に元気いっぱいで来ているのかな?みたいな。ネズミがどこまで感じていたかはわからないですけど、僕から見たカエルはこういうところあるよなと思う“緑”でした(笑)。山田ネズミは落ち着きがすごくいいですよね。しっぽりお酒を飲みながら話を聞いてくれそうな“仏感”がある。思いやりがベースにあって、でも楽しめるところは一緒にはしゃいで楽しめる。なんか、いい生き方をしているなと思います。倫也さんみたいな人ですよね。中村でも、人がしっぽり飲もうとしてるのに。この人はカラオケでミスチルの真似をはじめるから。山田ははは。そうでしたね。中村しかも、あんまうまくねえなあっていう。裕貴のまんまじゃんって(笑)。山田そういうノリをしたくないんですけど、しちゃうんですよね。中村裕貴は人間としていいやつなんですよね。すごいまっすぐですし、繊細ですし。痛みを知っているやつな気がする。これからもっともっと周りに年下も増えていくと思うんですけど、きっとどんどん人としても優しくなっていくと思うし。なんか一緒にいて楽しいですよ。山田うわ〜。うれしいです。中村ただ心配なのは、すごく不器用だから。そこの石つまずかなくてもいいのにというところの石にわざわざ足を伸ばしにいくところがありそうな。山田確かに。そこで言うと、倫也さんは何かあったときにそばにいてほしい人ですね。中村そう?山田さっきも「最近忙しいの?」という話になって。「まあ、パツパツではありますね」と言ったら、「これ超えたら楽になるから頑張りな」と言ってもらえたのがすごいうれしかったです。2〜3作品縫うこと(作品を掛け持ちすると)とか、ひとつの作品が終わって次の作品に入るまで1日あるかないかみたいなスケジュールが続いて。本当にありがたいことですけど、クオリティだけは落としたくないという気持ちでいっぱいいっぱいになっていて。そんなときに、自分の前を歩いている人に「これ超えたら楽だよ」って言われると、すごい救われますね。「人間を生きないと」って言われてハッとしましたーー落ち込んでいるワニをネズミがさりげなくツーリングに誘ったり。改めて友情っていいなとも思いました。おふたりは友達に励まされた思い出はありますか。中村俺、励ますことは多いけど励まされることないな。何でかって言うと、自分がヘコむこととかあんま人に喋んないんですかね。山田なんかできそうと思っちゃうのかも。倫也さんなら自分で解決できそうって。中村だからあんまり自分から相談するということはないですけど。ただ、何にも話さずに、何にも聞かずに、一緒に飲んでくれたりとかね、カラオケ付き合ってくれたりとかね。そういう思い出はありますね。山田それいいですね。中村一緒になって上脱いで尾崎(豊)歌ってくれたりとかね。――中村さんにもそんな時代があったんですね。中村そう。そんな時代もあったねと。山田それは中島みゆきさんです(笑)。――山田さんは友情に厚いイメージがあります。山田人並みだと思うんですけど、友達が落ち込んでいるときに支えてあげられたらいいなとは思います。でも、みんな最終的に自分の人生は自分で選択していくわけですから、僕にできることってそんなないとは思う。自分から「あれ、どうなったの?」と聞くタイプではないけど、相手から「聞いてよ」と言われたら、ちゃんと聞ける人でありたいですね。――おふたりにとって、親友と言うと誰が浮かびますか。中村生田斗真と、小中高ずっと一緒の幼なじみですね。その幼なじみは、メイクの仕事をやっているんで、たまに現場にも来ています。山田僕も地元の友達ですね。芸能界で言うと、吉沢亮と福士蒼汰。中村そこ仲良いんだ?山田僕が『海賊戦隊ゴーカイジャー』をやっているとき、ふたりは『仮面ライダーフォーゼ』をやっていて、仲良くなりました。あ、そうだ、この間、蒼汰から「裕貴、仕事ばっか頑張りすぎてもダメだよ」と言われました。「人間を生きないと」って。それは、めっちゃハッとさせられましたね。死の前後を描くことで救われる人がいると思った――では、最後に改めてこの『100日間生きたワニ』への想いを聞かせてください。中村オファーをいただいたときは、流行ったから映画化かな?と思ったんですよ。でも、監督や製作陣の想いにふれて、改めて偏見なく原作を読んだときに、どうしたって死というものが真ん中にあるこの作品の前後を描くことで、もしかしたら救われる人もいるだろうし、改めて見つめ直すこともあるだろうなと思って。今ってどんどん価値観が変わっていってるじゃないですか。僕自身、年齢もあるのかもしれないですけど、「ありがとう」とかちゃんと言えるうちに言おうみたいなことが変化としてあって。そんなふうに生きていく上で大切なものがほんのりと匂ってくる作品になっているんじゃないかなと思います。山田僕も流行ったから映画化したんだろうなと、最初はまったく同じこと思ったんですよ。でも倫也さんの言う通りで、台本を読むと日々のこととか生きることとか考えさせられて。今、30歳で、デビューから10周年経って、出演作品も100作を超えて。僕は何のために生きているのかということを最近すごく考えるようになったんですね。もちろん観てくれる人のために映画なりドラマなり作品に参加しますけど、それで自分が幸せかどうかなのかを考えたときに、ずっと作品や人のことばかりを考えて、僕自身のことを考えられていなかったことに気づいて。そんなときにこの作品のお話をいただいたことにご縁を感じたというか。もっと僕は僕のために生きていいのかもしれないと、アフレコをしながらそんなことを考えていました。観ている人にも何かそんなことを少しでも感じてもらえたらうれしいですね。映画『100日間生きたワニ』は7月9日(金)より全国公開!撮影/友野雄、取材・文/横川良明中村倫也さん・山田裕貴さんのサイン入りチェキを1名様にプレゼント!ぴあアプリを ダウンロード(dpia-app://contentAll?contentId=f6d8bd0a-d265-43a3-9360-73b08b6dfe50&contentTypeId=2) すると、この記事内に応募ボタンがあります。ぴあアプリでは、もっとおふたりの写真が見られます。
2021年07月08日昨年、社会現象を巻き起こした4コマ漫画『100日後に死ぬワニ』(著:きくちゆうき)をアニメ映画化した『100日間生きたワニ』(7月9日公開)より、新たな場面写真が5日、公開された。原作に込められたメッセージに強く共感し映画化を熱望した『カメラを止めるな!』の上田慎一郎氏と、妻でアニメーション監督としても活躍するふくだみゆき氏が夫婦で監督・脚本を務めた本作は、100日間のワニの日常と、そこから100日後、大切なものを失った仲間たちのその後の姿を描いた物語。監督夫妻は、脚本開発中にコロナ禍に直面し、劇的に変わってしまった日常と価値観の変化に戸惑いながらもその気持ちを登場人物たちに重ね、新たに構成を練り直し、ワニの現れなかった“お花見の日から100日後”の、残された仲間たち、そして新たな登場人物であるカエルとの交流を描くことにより、より深いメッセージのこもった作品を作り上げた。映画化にあたり新たな物語が付け加えられたことについて、主人公のワニを演じた神木隆之介は「僕はワニを演じ、ワニに共感する人なので、その後のことについては少し他人事のような気もしているのですが、倫くんや昴くんたちが、時間がある意味で止まってしまったところからどう向き合うのか、そしてその時間がまたどうやって溶けていくんだろうというのを楽しみにしています」とワニを演じた神木だからこその感情を語った。また、ワニの親友ネズミを演じた中村倫也は「映画になるということは、何か物語の芯が必要だと思うんです。原作にもそれはありましたが、映画になったことによってその深度は増したのかなと思います」、おなじくワニの親友モグラを演じた木村昴は「監督が作品を作るにあたっての想いをアフレコ前に伝えてくださったんですが、コロナ禍を経て人々の価値観も変わってくるなかで、新しく脚本を書き直したいと。時代を、今を生きる物語なんだなというところに改めて魅力を感じた。そのなかで、映画である醍醐味がより出てきたと思う」と監督から受け取ったの作品への想いを明かしまた。ワニが思いを寄せるバイト先のセンパイを演じた新木優子は「最初に原作を読んだ時に、個人的にその先の物語が気になっていたので、映画で(その後の物語が)描かれると聞いて嬉しかったし、自分が想像していた以上にワニの気持ちに寄り添うことができて、一読者として嬉しかったです」と新たなストーリーとの出会いの喜びを語りました。公開された場面写真にはワニとネズミ、モグラ、センパイ、イヌが仲良く集合写真に写っている場面をはじめ、“お花見から100日後”に街にやってきたカエルの姿などが映されている。(C)2021「100日間生きたワニ」製作委員会
2021年07月05日神木隆之介、中村倫也、木村昴、杉田智和、山田裕貴らが声で出演するアニメーション映画『100日間生きたワニ』より、新たな場面カットが到着した。社会現象を巻き起こした4コマ漫画「100日後に死ぬワニ」を、豪華キャストたちがキャラクターに声をあて、アニメーション映画化した本作。キャスティングの際、監督・脚本を務めた上田慎一郎とふくだみゆきから、“ワニ役”候補の希望として最初に名前が挙がったのは、神木さんだったそう。「純粋で素直で人懐っこい奴で、テンションが高いところは高く、子どもっぽくはしゃいでみたりする場面がいっぱいありました」と無邪気なキャラクターについて語る神木さん。「クールなネズミやぶっきらぼうなモグラといった仲間たちが付き合ってくれるようなワニの人柄を表現できたら良いな、というお話を監督としました」とアフレコ前に監督から説明を受けていたことも明かした。そんなワニの親友であるネズミ役の中村さんは「クールな感じもあるんですけど、このメンツでいるとお調子者になる」と性格について監督とのやりとりがあったという。同じく、親友のモグラの声を担当したのは、「ドラえもん」シリーズのジャイアン役でおなじみの声優・木村さん。監督からは「この3人のなかではガキ大将っぽく」という指示があったようで、「ちょっとぶっきらぼうで、この中で一番やんちゃなキャラクターだよ、というご説明をいただいた」とふり返っている。『100日間生きたワニ』は7月9日(金)より全国にて公開。(cinemacafe.net)■関連作品:100日間生きたワニ 2021年7月9日より公開©2021「100⽇間⽣きたワニ」製作委員会
2021年06月30日きくちゆうきの漫画『100日後に死ぬワニ』を監督、脚本を上田慎一郎とふくだみゆき、主題歌をいきものがかりが担当したアニメーション映画『100日間生きたワニ』が、7月9日(金)より全国公開される。この度、場面写真とキャストのコメントが公開された。桜が満開の3月、みんなで約束したお花見の場に来なかったワニ。今回の映画は、その100日前と100日後、そして新たな出会いが描かれる。引っ越ししてきたばかりで積極的なカエルに戸惑いを隠せないネズミたちの状況など、変わってしまった日常と続いていく毎日が映し出される。声の出演は、神木隆之介、中村倫也、木村昴などが担当。上田慎一郎監督、ふくだみゆき監督のふたりからワニ役候補として一番に名前が挙がったというのが、神木だったという。自身が演じるワニについて神木は、「純粋で素直で人懐っこい奴で、テンションが高いところは高く、子どもっぽくはしゃいでみたりする場面がいっぱいありました」と無邪気な役柄について説明。「クールなネズミやぶっきらぼうなモグラといった仲間たちが付き合ってくれるような、ワニの人柄を表現できたら良いなというお話を監督としました」と、監督から説明を受けたことを明かした。ワニの親友、ネズミの声を担当する中村倫也は「クールな感じもあるんですけど、このメンツでいるとお調子者になる」と語る。同じく親友のモグラの声を担当する木村昴は、監督から「この3人のなかではガキ大将っぽく」という指示があり、「ちょっとぶっきらぼうで、この中で一番やんちゃなキャラクターだよ、というご説明をいただいた」と振り返った。公開された場面写真は、そんな3人が演じたワニ、ネズミ、モグラの姿が見られるシーンが切り取られた。『100日間生きたワニ』7月9日(金)より全国公開
2021年06月30日俳優の中村倫也が出演する、ブルボン「ルマンド」の新WEB CM「宇治抹茶カカオとの出会い」編が29日より公開される。中村を起用した「#ルマンド男子」シリーズの新WEB CMとなり、#ルマンド男子が、新商品「贅沢ルマンド宇治抹茶カカオ」を「お抹茶はいかがですか?」という優しく上品な言葉でおすすめする内容となっている。これまでルマンドカラーに身を包んできた#ルマンド男子は、今回初の和服姿に。和服の濃い緑色は宇治抹茶色で、「贅沢ルマンド」 シリーズのパッケージをイメージした白い布が重なる不思議な空間の中で、優雅に上品に「贅沢ルマンド宇治 抹茶カカオ」を味わう。
2021年06月29日映画『100日間生きたワニ』(7月9日公開)の脚本・監督を務めた上田慎一郎&ふくだみゆき夫妻が20日、都内で行われたオンライン ヒット祈願イベントに、神木隆之介、木村昴、ファーストサマーウイカとともに出席した。昨年、社会現象を巻き起こした4コマ漫画『100日後に死ぬワニ』(著:きくちゆうき)をアニメーション映画化した本作は、100日間のワニの日常と、そこから100日後、大切なものを失った仲間たちのその後の姿を描いた物語。主人公・ワニの声を神木隆之介、ワニの親友・ネズミ役を中村倫也、モグラ役を木村昴が演じた。監督・脚本は、原作に込められたメッセージに強く共感し映画化を熱望した『カメラを止めるな!』の上田氏と、妻でアニメーション監督としても活躍するふくだみゆき氏が夫婦で担当。上田監督は、本作について「我が子。信じている我が子なので、信じているんですけど、声が届いてくるまでドキドキです」と心境を打ち明け、ふくだ監督は「自分たちのやりたいことを許していただいて、ギリギリまで粘らせていただいたので、楽しくもあり大変でもありました」と語った。原作の漫画を「2日目から見ていた」という上田監督。「最初は実写映画として考えていた。ワニの被り物をしてとかではなく、人間に置き換えて映画化したいと思っていた」と当初は実写化を想定していたことを明かし、「東宝さんから、福田と一緒にアニメにするのはどうですか? と言われて」と経緯を明かした。そして、上田監督は「試写の感想が飛び込んできたときに、作ってよかったなと福田と話したときがあり、早くみなさんに見ていただきたいと思いますし、みなさんに語っていただきたいなと思っています」とコメント。ふくだ監督は「この映画は世界を救うような派手な映画ではないですが、きっと誰かの世界を救うというか、そっと寄り添うような映画になっていると思います。ぜひワニくんたちに会いに来てください」とメッセージを送った。
2021年06月20日俳優の中村倫也が20日、都内で行われた映画『100日間生きたワニ』(7月9日公開)オンライン ヒット祈願イベントに、VTR出演した。昨年、社会現象を巻き起こした4コマ漫画『100日後に死ぬワニ』(著:きくちゆうき)をアニメーション映画化した本作は、100日間のワニの日常と、そこから100日後、大切なものを失った仲間たちのその後の姿を描いた物語。イベントには、主人公・ワニを演じた神木隆之介、モグラ役の木村昴、イヌ役のファーストサマーウイカ、メガホンを執った上田慎一郎監督&ふくだみゆき監督夫妻が集合した。ワニの親友・ネズミ役を演じた中村はVTR出演。「どうも~中村倫也です。そっち行きたかったんですけど都合がつかなくて。でもなんとかこうやって参加できてよかったなって」と話し、「ちょっと電波悪い。はいカット」と中継しているかのようにVTRを終わらせた。そして、キャスト陣が完成した映画の感想を述べたタイミングで再び中村のVTRが流れ、「試写を見て、すごく身近な気分になりましたね。想像はしていたし、そういう風に思ってもらえたらなと思って芝居していたんですけど、思っていたよりグッとくる瞬間が多かったですね。見てくださった方は、最後のいきものがかりさんの曲の最後まで、ずっといろんな思いが続く作品になっているんじゃないかな」と感想を語った中村。再び、「電波悪いですか? しょうがないな。はいカット」と終わらせ、木村は「ちょけながらちゃんといいこと言う」と笑った。イベントの終盤には、今月29日に31歳の誕生日を迎える木村へのバースデーサプライズが行われ、最後の挨拶のタイミングで再びスクリーンに登場した中村は「そろそろお別れの時間ということで、改めて言いますけど、本当に木村昴さんの声の表現、僕もほしいなと思っています」と木村に言及。そして、「ということで、7月9日公開です。みなさんぜひ、お近くの映画館でご覧くださいませ」と呼びかけ、「私からは以上です、切ります」と最後も自分でカットをかけて締めくくった。
2021年06月20日菅田将暉主演、有村架純、神木隆之介、仲野太賀、古川琴音らが共演した「コントが始まる」が6月19日の放送でフィナーレを迎えた。マクベスの3人の“最後のじゃんけん”と、里穂子の“推しへの感謝の言葉”に視聴者から感動の声が送られている。「俺の話は長い」で第38回向田邦子賞を受賞した金子茂樹が脚本を担当、20代後半の若者たちの生き様を描いた青春群像物語となる本作。お笑いコンビ「マクベス」の高岩春斗を菅田さんが演じ、美濃輪潤平に仲野さん、朝吹瞬太に神木さん、中浜里穂子に有村さん、里穂子の妹・つむぎに古川さん。岸倉奈津美に芳根京子、マクベスのマネージャーの楠木に中村倫也。鈴木浩介、伊武雅刀。松田ゆう姫、明日海りおらも出演。※以下ネタバレを含む表現があります。ご注意ください。ついにマクベスが解散し、3人はそれぞれの新たな人生を歩むため引っ越しすることに。荷物を整理していると冷蔵庫を誰が持っていくかを巡ってじゃんけんが始まる。なかなか勝負が決まらないなか、春斗は“じゃんけんが終わったら、もうこんな時間は二度と訪れない”と心の中でつぶやく。勝負がついた後、息を切らし涙を流す春斗の姿に「どんな状況下にあってもマクベスにとってのじゃんけんの時間は素の三人でいられる時間だったもんな…」「ドラマ史上一番尊いじゃんけんなのでは…」「こんなくだらない時間が泣けるなんて」「ちょっとでも言葉発したら泣いてまいそうになるのわかる」「ドラマ史に残るじゃんけん」などの声が送られる。その後春斗は1人で里穂子のファミレスを訪れる。里穂子もまた就職が決まりきょうが最後のアルバイトだった。里穂子は帰路につく春斗を待ち伏せし、「今後どんなに面白い方たちが現れても、私にとってマクベスのお三方だけは特別。解散しても精魂込めて作ったコントはこの世から消えることはありません。ファンの記憶のなかにしっかりと残り続けていきます。私はこれからもあなたが書いたコントに、何度も助けてもらうことになるでしょう」と、改めてマクベスに対する想いを伝える。その言葉に対し春斗も里穂子のおかげで、マクベスとしての10年間の努力が無駄じゃなかったと思えたと感謝の言葉を返す…。このシーンに「そうよ、100人のにわかファンより、1人のガチファンよ」「推しのおかげでがんばれる。ファンのおかげでがんばれる。相思相愛。これぞ推し活」「生きる希望と活力を与えてくれた推しは特別よ…解散しようが何があろうと一生推しであるのは変わらない」「好きな人や作品に対する感謝の思いを直接伝えられる喜びが中浜さんから溢れていてとても共感」と、改めて里穂子の想いに共感する声がSNSに続々と投稿。放送後も「大好きな人、作品があることで豊かな日々になり、頑張れるようになったこと。気付かせてくれて感謝」「中浜さんにとっての救いがマクベスだったように、このドラマが視聴者にとっての救いになるように、丹念に沢山の伏線とメッセージを織り込んで届けてくれた事に本当に感謝」など、本作に対する感謝の言葉が途切れることなくタイムラインを流れ続けている。(笠緒)
2021年06月20日シネマカフェが5月に実施した読者アンケート「2021年好きな春ドラマ&キャラクターは?」から、先日発表した“好きなドラマランキング”に続き、今回は春ドラマの好きなキャラクターランキングが決定した。約3,000人から回答を得た今回。シネマカフェ読者の熱い声と共に第1位~第10位と、順にご紹介。人望に厚い探偵・風真尚希!今回、最も票を集めたのは、新時代の探偵物語「ネメシス」より、櫻井翔が演じるポンコツだが人望に厚い探偵・風真尚希!天才すぎる助手・アンナとの凸凹バディのコミカルで笑えるやり取り、2話で見せた“カザラップ”などが放送中話題に。コミカルな面も多かった風真だが、「さぁ、真相解明の時間です」とアンナの助けを借りながらも、事件解決へと導いていく謎解きシーンは本作の見どころ。そんな風真にシネマカフェ読者からは「ポンコツに見せかけているけど、実はかなり優秀で人望もあってチャーミング。しかも過去の事件に関わっていたりと謎も一番多くて奥が深い」「コミカルな演技とシリアスな演技をしっかり演じているから見ていて引き込まれる」「人間味があり、表情豊かで魅力的。 ポンコツ具合は可愛く、謎解きシーンはカッコいい」といった声が寄せられた。不器用な緒原紘一が愛おしい!続く第2位は、「リコカツ」から永山瑛太扮する緒原紘一。自衛官一家の長男である紘一は、絵に描いたようなカタブツ人間であり、純粋でマジメすぎるアツい男。出版社に勤務する主人公・咲と運命的な出会いをし、“交際ゼロ日婚”するも、早くも離婚へと話が進んでいく…。ストーリーの面白さから、“好きな春ドラマランキング”では第3位にランクインした「リコカツ」。今回紘一に寄せられた読者からのコメントでは、「昭和な価値観と、令和の価値観をうまく表現されて、笑えるけどぐっとくる。頑固で不器用なりに優しく、素直で、愛らしいキャラクター」「無骨で純で、でも咲の気持ちに少しずつ寄り添って行く様子に胸が熱くなります」「堅物で真面目で時代遅れな面もあるけど、咲さんに対する優しい思いが伝わってきます!」「不器用ながらもピュアでアタフタしてるトコが大好き」「とにかく気持ちを伝えるのが不器用なとこがもどかしくも愛おしくもあります!」とその真っ直ぐなキャラクターに多くの視聴者が魅了された。幅広い世代の女性をキュンキュンさせたマイペースな料理人・藤野駿そして第3位は、ランキング<作品編>では第1位となった「着飾る恋には理由があって」より、横浜流星演じる藤野駿がランクイン。ルームシェア生活を送る駿は、主人公“着飾る女”真柴くるみのお隣さん。キッチンカーで自由気ままに好きなときだけ営業する、マイペースでミニマリストな料理人だ。真柴との胸キュンシーンや、バチバチの三角関係も話題となった。読者からは「過去の挫折もあり、自分の価値観を大切にして生きる姿に、不器用感も感じつつ、共感できる」「天真爛漫なのに、ふとした時に甘やかしていたり待っていたりとかっこよすぎる」「ツンデレ具合いが最高」「キュンキュンさせてくれる」「不器用だけど好きだよ表現が可愛いです。 臆病なところもあるけど好きな仕事に対しての愛情、仕方。生き方素敵です」といったコメントが寄せられた。第4位~第10位は以下の通り。第4位:大豆田とわ子(松たか子)/「まめ夫」「大豆田とわ子と三人の元夫」の主人公。バツ3・子持ちの住宅建設会社の社長で、元夫たちに振りまわされながら日々奮闘する、明るく、お茶目なキャラクター。-読者コメント-・人間味があって、自由で、頭が良くて、あげたらキリがないけど好き。・自分の考えはしっかり持ちつつ、大豆田とわ子なりに言うべき時には言い、引く時には引き、常に愛情を持って生きているところ・三人の元夫を包み込むやさしさ、社長としてのすばらしさ、日常の人間らしさがいとおしい。第5位:青山一(中村倫也)/「珈琲いかがでしょう」移動珈琲店「たこ珈琲」店主。行く先々で人々の心を癒していく青山は、爽やかで飄々とした王子様のようだが、その裏にはある秘密が…。-読者コメント-・マンガの実写で、これほどのシンクロ率は、かつてないと思います。・倫也くんが青山さんにしか見えない。おだやかな癒しの青山さんもやさぐれた裏の顔の青山さんもひとつぶで何度もおいしい青山さんです。第6位:入間みちお(竹野内豊)/「イチケイのカラス」自由奔放で異端な刑事裁判官。お堅い裁判官のイメージとはほど遠く、みちおはゆるい空気をまとい、とぼけた発言をすることもしばしば。また、元弁護士という異色な経歴の持ち主でもあり、物語が展開するにつれ、みちおの知られざる過去が次第に明らかになっていく。-読者コメント-・自由奔放そう見えて実は真実と1番向き合っていてかっこいい・揺るぎない信念も持ってて、なおかつ坂間さんとのやり取りも面白い!第7位 :桃地のぞむ (松坂桃李)/「あのキス」「あのときキスしておけば」の主人公。とにかくポンコツで何かと不運な32歳独身男性。スーパーで働き、出世願望や恋愛願望は特になし。憧れの漫画家・蟹釜ジョーこと唯月巴と出会い、“友だち以上恋人未満”の関係になるが…。ドラマでは、桃地の心の声や「SEIKAの空」のアテレコも話題に。-読者コメント-・とにかく可愛い、可愛いすぎる。・ポンコツなのだけど、憎めない周りに好かれる人。心がピュアで一途なところが可愛いです。・地味にノッてる感じを出したり言動がもうツボ。面白いです。第8位:緒原(水口)咲(北川景子)/「リコカツ」ファッション雑誌の優秀な編集者。現代的で自由な家庭で育った自分に正直な女性。緒原紘一と運命的な出会いをし、スピード結婚するが…。-読者コメント-・真面目で誠実で努力家かつ思い遣りに溢れている。魅力的なキャラクター。・咲ちゃんの紘一さんを想う気持ちが切ない。こっちまで毎回キュンとして切なくなって涙してます。第9位:真柴くるみ(川口春奈)/「着飾る恋」少し背伸びしつつも頑張り屋な“着飾る女”。インテリアメーカーの広報課に勤めており、宣伝を兼ねて始めたSNSでは、5年間、毎日1日3回の更新を欠かさず、10万人近くのフォロワーを持ち、インフルエンサーとしても活躍。それゆえ、身につけているファッションも注目を集め、Instagramは29万人超え、RakutenFashionとのコラボも展開されている。-読者コメント-・自分と似ている所があるなと思いました。辛くてもひたすら頑張っている姿を見て、自分も頑張れば良いことがあると勇気をもらっています。・自分の居場所や必要性を模索しながら、一生懸命仕事に向き合っている20代後半の等身大なOLの姿が自分に重なり、応援したくなる。・お洋服はもちろん、いろいろ参考になります。・おしゃれで仕事に一生懸命で応援したくなる。第10位:美濃輪潤平(仲野太賀)/「コントが始まる」売れないお笑い芸人トリオ「マクベス」のメンバーのひとり。高校時代、春斗に誘われて芸人の道へ。大企業で働く奈津美と10年間付き合っており、高校時代、潤平が奈津美に告白するシーンも話題となった。-読者コメント-・ユーモアさとなんとも言えない孤独さ感・優しくて一途で、笑わせてくれて真面目で友達想いなところ。・面白いし 熱い、純粋で、彼女を心から大切に思っているところが かっこいいです。「2021年好きな春ドラマのキャラクターは?」シネマカフェ読者アンケートTOP10第1位:風真尚希(櫻井翔)/「ネメシス」第2位:緒原紘一(永山瑛太)/「リコカツ」第3位:藤野駿(横浜流星)/「着飾る恋には理由があって」第4位:大豆田とわ子(松たか子)/「大豆田とわ子と三人の元夫」第5位:青山一(中村倫也)/「珈琲いかがでしょう」第6位:入間みちお(竹野内豊)/「イチケイのカラス」第7位:桃地のぞむ (松坂桃李)/「あのときキスしておけば」第8位:緒原(水口)咲(北川景子)/「リコカツ」第9位:真柴くるみ(川口春奈)/「着飾る恋には理由があって」第10位:美濃輪潤平(仲野太賀)/「コントが始まる」投票期間:5月18日(火)~5月31日(月)23:59※5月10日時点で、初回放送がすでに始まった作品を対象としてラインナップしています。※本アンケートは、読者の皆様の「今のドラマ作品・キャラクターへの関心・注目」にまつわる意識調査の一環です。結果に関しては、どのキャラクター・作品についても優劣を決する意図ではございません。本記事にて、新たに作品やキャラクターを知るきっかけや、さらに理解・興味を深めていただく一翼を担えれば幸いです。(cinemacafe.net)
2021年06月15日シネマカフェでは、4月期放送のドラマにおいて、「2021年好きな春ドラマ&キャラクターは?」と題して、読者アンケートを5月に実施。今期は、キャストの豪華さが話題となった「コントが始まる」や、坂元裕二オリジナルの「大豆田とわ子と三人の元夫」、「ドラゴン桜」の続編、きゅんきゅんなラブストーリー「着飾る恋には理由があって」&「恋はDeepに」などが放送された。今回実施したアンケートでは、約3,100人から回答を得ており、その結果を読者コメントと共にランキングを発表!まずは、TOP3をご紹介。駿派?シャチ派? 毎話ラストまで見逃せない“うちキュン”「着飾る恋」が1位!今期、ダントツ1位だったドラマは、「逃げ恥」「恋つづ」「わたナギ」と、近年注目を集めるTBS系火曜ドラマ枠で放送中の「着飾る恋には理由があって」。主人公の“着飾る女”真柴くるみ(川口春奈)が、ひょんなことから知らない人たちとルームシェアを始めるところから物語はスタート。メンバーは、マイペースでミニマリストな料理人の藤野駿(横浜流星)、カウンセラーの関西人・寺井陽人(丸山隆平)、アーティストの卵・羽瀬彩夏(中村アン)、そして真柴を引き入れた人気フードスタイリスト・早乙女香子(夏川結衣)。着飾ることで自分の居場所を得ていたヒロインが、価値観の違う人々と暮らしながら、“着飾る”という鎧を脱ぎ捨て、自分らしく生きる姿を描く“うちキュン”ラブストーリーだ。アンケートでは、「横浜流星の新しいタイプの役が最高です」「新しい流星君がとても新鮮」と横浜さんのまた新たな役柄が好評。また、冷蔵庫キスや毛布くるみのバックハグ、駿と葉山(向井理)の恋のバトルなど、毎話、様々なシーンがSNSで話題となる本作。「ジワリと染みる言葉が沢山散りばめられていて、観ていると元気になる」「キュンキュンしっぱなし!」「40代のおじさんですが、恥ずかしながらキュンキュンが止まりません」と、幅広い世代の視聴者を胸キュンさせている様子。さらに本作は、ラストに映し出される“駿目線”のサイドBシーンも大きな注目を集めており、「エンディングの回想シーンがまた来週もみたくなるような感じでキュンっとさせられます」「ラストの駿目線のシーンは新しくて素敵だと思う!」「残り5分がかなりヤバいです」といった声も。ほかにも、インフルエンサー・真柴のファッション、星野源による主題歌などに対するコメントも多く寄せられた。天才助手×ポンコツ探偵! 個性キャラ揃いの推理ドラマ「ネメシス」第2位は、映画監督・入江悠が仕掛ける完全オリジナル脚本のミステリーエンターテインメント「ネメシス」。広瀬すずと櫻井翔が演じる、天才すぎる助手・アンナとポンコツ探偵・風真の凸凹バディが、事件を次々と解決していく“1話完結の事件”と、“20年前の謎”が複雑に織りなす物語となっており、最終回に向けて衝撃の展開を迎えることになる。シネマカフェ読者は「魅力的なキャラ、楽しい謎解き、そして縦軸のミステリアスな謎。少しずつ真相に近づくのがドキドキワクワクで、毎週続きが気になって仕方ありません」「コミカルで重すぎないミステリーエンタテインメントなドラマが楽しい」「1話から最後まで繋がる縦軸の謎解きを、ワクワク、ドキドキして、視聴者も一緒に考察しながら観れる、回を重ねる毎に惹き込まれていくドラマです」と、ドキドキ・ワクワクしながら楽しんでいる様子。また、広瀬さんと櫻井さんに加え、アンナと風真のいる探偵事務所「ネメシス」のボス役を江口洋介が演じるほか、大島優子、上田竜也、勝地涼、中村蒼、富田望生、橋本環奈らが個性的なキャラクターを演じているのも見どころのひとつで、「個性豊かな登場人物が良い!」「登場人物のキャラもたっていて楽しいし面白い」「探偵事務所ネメシスの3人の雰囲気がサイコーです」「名だたる俳優さんたちが多彩なキャラクターを演じていて面白い!」といった意見も。全員、離婚家族!?「リコカツ」放送前に行った「春ドラマ期待している作品は?」アンケートでは、TOP10入りしなかった「リコカツ」が、今回見事、第3位にランクイン。本作は、北川景子演じる出版社に勤務する編集者・咲と、永山瑛太演じる自衛官一家の長男・紘一が、運命的な出会いをし、“交際ゼロ日婚”するも、早くも離婚を決意。しかし、周囲になかなか離婚の決意を切り出せず、水面下で離婚に向けた活動、“リコカツ”を始める、離婚から始まるオリジナルラブストーリー。シネマカフェ読者からは「とにかく面白い!」「放送終了間際にいつもキュンとさせられる!」「もどかしさがたまらない」「ストーリーが面白くてハマっています」「久々に笑えて、泣けるラブ・ストーリー 俳優さんたちの演技力に引き込まれてしまう。毎週、金曜日が待ち遠しい」「笑って、キュンキュンして、考えさせられる良い作品」「毎回ぐっとくる」などとそのストーリーを絶賛する声や、永山さん扮する紘一のキャラクター性、米津玄師の主題歌とのマッチングの良さなどにも多くの意見が寄せられた。そして、第4位~第10位は下記の結果に。第4位:「大豆田とわ子と三人の元夫」松たか子と坂元裕二、「カルテット」の2人が再びタッグを組んだ本作は、松さん扮するバツ3の独身女性・大豆田とわ子が、3人の元夫たち(松田龍平・角田晃広・岡田将生)に振り回されながら日々奮闘する、たまらなく愛おしいロマンティック・コメディー。テンポの良い掛け合いやエンディング、伊藤沙莉によるナレーションなどが話題に。-読者の声-「小ネタも入っていて、会話が最高におもしろい。エンディングの歌が毎回ラップを入れる人が変わるのもよい」「とにかく面白い。テンポがよくて小気味良い。それぞれの言葉が全て胸に刺さる」「内容が濃いのにコミカルに進んでいく展開が好き。見ていて楽しくなる。挿入歌やエンディング曲、ナレーションなども絶妙」「坂元さんの個性が存分に出ているドラマ。冒頭、終わりに主人公がタイトルを言うドラマは見たことがない。キャラも話も勿論いい。一番好きなのは、エンディングテーマ。見事」第5位:「恋はDeepに」海を愛する魚オタクの海洋学者・渚海音役の石原さとみと、御曹司・蓮田倫太郎役の綾野剛のW主演ドラマ。巨大マリンリゾートの開発をめぐって出会う、海を守りたい女と、その計画に人生をかける男は、やがて運命的な恋に落ちるが、彼女にはある“ヒミツ”があって――。海音の正体について様々な考察が飛び交い話題となった本作。2人の恋模様はもちろん、蓮田三兄弟の物語、豪華声優陣による魚たちと、毎話、様々なシーンが注目を集めた。-読者の声-「ファンタジーっぽい話の内容をドラマにしたのが、すごいワクワクする!役者さんも好きだけど、シンプルにこの脚本と海音や倫太郎といったキャラクターが好きすぎる」「毎回キュンキュンしてます」「仕事から帰って現実を忘れてほっとしたい時に見るにはピッタリなドラマで、石原さとみさんと綾野剛さんという実力派俳優さん達が真剣に役を生きているのに心を動かされます。ファンタジーで他にはなかなかない設定な所もこのドラマの魅力です」「ファンタジーなので現実逃避できるから楽しいです」「日常を忘れて見入る。癒やされる」第6位:「コントが始まる」菅田将暉、神木隆之介、仲野太賀が売れないお笑い芸人トリオ「マクベス」を、有村架純と古川琴音が姉妹役で出演する青春群像ドラマ。毎話、ドラマのトップシーンを「マクベス」のコントで始まり、これが残りの物語の重要な伏線として繋がる、という構成でドラマが紡がれていく。メインキャストには豪華俳優が集結したことで、放送前から大きな話題となっていた本作。放送中は、里穂子のヲタクっぷり、つむぎの“心の声”などに共感し、分かりみが深すぎるという声が多数上がっていた。-読者の声-「演技力に定評のある若手同士で紡がれる会話劇はとても見応えあります」「脚本がおもしろい。また、世界観も身近に感じられるから」「リアルな群像劇かつ、想像を超える感動」「毎回笑って泣いて、切なくて。みんなが本当に愛しくて、終わった後がいつも温かいです」「毎回心に刺さって切なくなる」第7位:「ドラゴン桜」阿部寛が桜木建二を演じる「ドラゴン桜」の第2弾。前作ドラマの原作の15年後を描く続編「ドラゴン桜2」が基となっているが、ドラマでは、いまの時代の日曜劇場でやるべきエッセンスを入れた、ドラマオリジナルの展開となっている。阿部さんのほかにも、前作で生徒だった長澤まさみ演じる水野直美が、桜木と共に新時代の高校生に立ち向かっていくほか、“東大専科"生徒役として、鈴鹿央士、加藤清史郎、平手友梨奈、「King & Prince」高橋海人が出演。受験生だけでなく、大人たちからも大きな支持を得ている。-読者の声-「現代の生徒の悩みを上手く捉えていると思うから」「受験だけでなくこれから生きていくための術や人生観について深く考えさせられるから」「桜木先生の言葉が響く!このドラマを見るとやる気が出てきます!」第8位:「イチケイのカラス」法曹界の中にもファンが多いという浅見理都の同名コミックを原作とした、刑事裁判官が主人公の爽快リーガルエンターテインメントドラマ。竹野内豊演じる主人公に振り回されながらも、真実をつかもうと奔走する黒木華、新田真剣佑、小日向文世、中村梅雀、桜井ユキ、水谷果穂らイチケイメンバーの活躍をコミカル&ビターに描く。-読者の声-「裁判物だけど堅苦しくなくしっかりと事実を見極めて正しい判決を出す。安心してスカッとします。何度見ても飽きない」「入間みちおと板間千鶴のコンビが面白いから」「演技力の有る配役がはまっている。裁判ドラマの一話完結が心地よく、伏線、間を埋めるセリフやアニメーションを使った説明等々小技も効いて満足感が高い」第9位:「珈琲いかがでしょう」「凪のお暇」で知られるコナリミサトの漫画「珈琲いかがでしょう」を『かもめ食堂』の荻上直子がドラマ化。中村倫也演じる移動珈琲店「たこ珈琲」店主の青山が、行く先々で、人生に少し傷ついた人たちの心を癒していく、幸せを運ぶ珈琲物語。以前から原作ファンの間では青山が「中村倫也にしか見えない」という声も挙がっており、ファン待望の実写化だ。-読者の声-「ストーリーの面白さに加え、中村倫也さんの演技に震えます!」「ほのぼの癒され系ドラマかと思いきや、不穏な空気もちらりと感じるミステリアスな展開にぐんぐん引き込まれ、後半は青山さんを巡る魅力的なキャラクター達の人間関係にグッときてキュンとして優しい気持ちになれる不思議な素敵なドラマでした」第10位:「あのときキスしておけば」恋愛ドラマの名手・大石静の完全オリジナルとなる本作は、スーパーの従業員・桃地(松坂桃李)は大好きな漫画の作者・蟹釜ジョーこと唯月巴(麻生久美子)と出会い、いい関係までになるが、ある事故から、巴は清掃員・田中マサオ(井浦新)と入れ替わってしまう…という、衝撃の“入れ替わり”ラブコメディ。-読者の声-「ももちとオジ巴の可愛さよ。 松坂桃李さんが持つ可愛い部分の魅力を最大限に引き出しているお芝居に魅了。新さん、麻生さん、桃李くんと演技が確かな方のコメディがこんなに面白い事を再認識させてくれています」「単なる憑依物でなく、コメディ部分あり、泣かせる部分ありでいつもあっという間に終わるくらい夢中で観てます」今回の<作品編>に続き、<キャラクター編>も後日、ランキングを発表します。「2021年好きな春ドラマは?」シネマカフェ読者アンケートTOP101位:着飾る恋には理由があって2位:ネメシス3位:リコカツ4位:大豆田とわ子と三人の元夫5位:恋はDeepに6位:コントが始まる7位:ドラゴン桜8位:イチケイのカラス9位:珈琲いかがでしょう10位:あのときキスしておけば投票期間:5月18日(火)~5月31日(月)23:59※5月10日時点で、初回放送がすでに始まった作品を対象としてラインナップしています。※本アンケートは、読者の皆様の「今のドラマ作品・キャラクターへの関心・注目」にまつわる意識調査の一環です。結果に関しては、どのキャラクター・作品についても優劣を決する意図ではございません。本記事にて、新たに作品やキャラクターを知るきっかけや、さらに理解・興味を深めていただく一翼を担えれば幸いです。(cinemacafe.net)
2021年06月14日菅田将暉主演の青春群像劇「コントが始まる」の9話が6月12日オンエア。神木隆之介演じる瞬太の“負けは失敗ではない”という言葉と、有村架純演じる里穂子が春斗から送られた“最後のお礼”に感動や共感の声が続々と送られている。高校時代にお笑いコンビ「マクベス」を結成した高岩春斗に菅田将暉。春斗とマクベスを組む美濃輪潤平に仲野太賀。2人の友人でプロゲーマー引退後マクベスに加入する朝吹瞬太に神木さん。人生のどん底にいた時代にマクベスと出会いオタクになった中浜里穂子に有村架純。瞬太と交際している里穂子の妹・つむぎに古川琴音。高校時代から潤平と付き合ってきた奈津美に芳根京子。マクベスのマネージャー、楠木に中村倫也。春斗たちの高校時代の担任、真壁権助に鈴木浩介。瞬太がアルバイトをする焼き鳥屋の大将、安藤友郎に伊武雅刀。松田ゆう姫、明日海りおらも出演する本作。※以下ネタバレを含む表現があります。ご注意ください。今回は潤平が奈津美の父親に挨拶することになる。奈津美の実家に行き奈津美の父(でんでん)に日本酒を渡す潤平だが、奈津美の父は酔っていて…。その頃、春斗と瞬太は真壁からバーベキューに招待される。そこで2人は真壁の息子・太一から「夢って、追いかけないほうがいいの?」と質問される…というのが今回のストーリー。質問した理由を「失敗した後、大変そうだなぁと思って」と語る太一に、「俺達、失敗なんかしてないよ」と答え、解散するのは「時間切れだよ。サッカーも試合時間ってあるだろ」と答える春斗。「ずっと続けてる人もいる」とさらに問いかける太一に「そういう人はずっと試合に勝ち続けてる」と春斗は返答。瞬太も「負けたってことが、失敗したってことじゃないと思う」と続ける。このやり取りに「うわ、、、このスポーツの例えめちゃくちゃ沁みる」「引退をサッカーの試合に例えるとか上手いこと言うなあ」「失敗じゃなくて時間切れという説明はいいな」と春斗の返答に感心する声や、「負けたってことが失敗ではない。すごい言葉だな」「負けたってことが失敗したって事じゃないと思う。私もそう思うよ」「負けたって事が失敗じゃない。何かつらいことや挫折はあっても、生きていくとそれが糧になる」と瞬太の言葉に共感する声も多数。そして春斗、潤平、瞬太はファミレス「メイクシラーズ」でマクベスとして最後の打ち合わせをする。朝まで語り明かし、名残惜しそうな表情を見せながらもレジに向かう3人は、レジの里穂子に“最後のお礼”をする。その言葉を涙ぐみながら聞き、これまで来店してくれたことを感謝する里穂子。特に春斗の「中浜さんの淹れてくれたコーヒーがネタ作りの活力になっていた」と言う言葉には、「推しに自分がネタの活力だったとか言われたらもう嬉しさしかねえよな」「応援している芸人さんにこんなこと言われたら泣いちゃうよ」「これは、中浜さんうれしいよねファンとして、店員として」など、里穂子に感情移入した視聴者からの喜びの声が多数届けられている。(笠緒)
2021年06月13日8月21日から東京の寺田倉庫 G1ビルで開催される『バンクシーって誰?展』のアンバサダーに、俳優の中村倫也さんが就任。その記者発表会が行われ、ananwebでもインタビューをさせていただきました!中村倫也さんがアンバサダー!【女子的アートナビ】vol. 209中村倫也さんがアンバサダーを務める『バンクシーって誰?展』は、この夏開幕する注目のイベント。世界各都市で開かれた『ジ・アート・オブ・バンクシー展』の傑作群が展示される予定で、リアルな街並みを再現した映画セットのような空間で作品を楽しむことができます。ストリートアート界の人気作家、バンクシーの出身地は英国ブリストル。しかし、名前も年齢も顔も隠して活動を続けており、謎に包まれた存在です。2018年には、オークションに出品された《風船と少女》が1億5千万で落札された直後、シュレッダーで作品が切り刻まれる事件が発生しますが、これはバンクシー本人が仕組んだこと。このニュースは世界中で報道されました。さらに都内でも「バンクシー作品らしきネズミの絵」が見つかり、2019年には都庁などで公開。日本でも彼の知名度は急上昇中です。本展では、ストリートや美術館では見ることのできないプライベート・コレクター秘蔵のオリジナル作品も多数出展される予定で、バンクシーをさらに深く知ることができる貴重な機会です。中村さんにインタビュー!今回、展覧会のアンバサダーに就任した俳優の中村倫也さんにインタビューを実施。展覧会の楽しみ方やバンクシーの魅力など語っていただきました。――アンバサダーのお仕事を打診されたとき、どう思われましたか?中村さんバンクシーだったので、おもしろそうだなと思いました。バンクシーって、生では見られない場所にばかり描いていますよね。イスラエルの壁とか。そういう現地にある作品を生で見たことがないので、なんかおもしろそうだな、自分も見たいな、と思いました。――バンクシーを最初に知ったのは、いつごろですか?中村さんあのオークションで作品がシュレッダーにダーッとかけられてしまったというニュース。こんなおもしろいことをやっている人がいるんだなぁと。そこから自分でも作品をいろいろ調べてみました。でも、どこからどこまでが彼の作品なのか、よくわからないんですけどね。バンクシーが自分で「これを描いた」といっているものがそんなに多くはないので。彼自身、描いたことを忘れているようなものも、あるかもしれないですよね(笑)。彼の作品は一つひとつがシニカルで、目線が鋭くておしゃれでセンスがいい。アウトプットの仕方がすごくおもしろいと思うんですよ。作家本人も謎めいていますし、とても魅力的だなと思います。トリップできる場所――展覧会で楽しみにしている作品はありますか?中村さんバカでかい子猫の作品も再現するらしいですよ。壁に描かれている巨大な子猫の作品なんですが、何を意味しているのかな。どんなメッセージ性があるのかわかりませんが。――今回は体験型の展示になるそうですね。中村さん見に行ったら異世界に没入できそうですよね。美術館や展覧会というのは、空間そのものがけっこう異世界で、日常の喧騒を忘れられる瞬間になっている。そういう意味で、今回のように映画セットみたいにつくりこんでいる展示は、トリップできる場所になるんじゃないかなと思います。――この展覧会には、どんな人と出かけたいですか?中村さん僕はひとりで行きたいですね。基本、美術館にはひとりで行くタイプです。ゆっくり眺めて好きな絵があれば、その前で立ち止まるという感じ。直感で見て「これ興味ないな」と思ったらスルーしたり。今まで人と一緒に美術館に行ったことはないです。――好きな画家とかはいますか?中村さん特別に好きな画家とかもいなくて。でも旅先にある美術館は見ておこうかなと思って、ふらっと入ってみることはよくありますが、何かを目がけていくという感じではないです。バンクシーがうらやましい!?――バンクシーは神出鬼没で正体も明かしていませんが、そんな謎の多い活動スタイルをどう思いますか?中村さんどこまでバンクシーが自分で手を出してセルフプロデュースしているのか、よくわからないですよね。けっこう、画商の人が有能らしいですよ。うらやましいです。――うらやましい?中村さん謎のほうが楽しいです。自分の「中村倫也」というのは、どうしたって顔も名前も出す仕事なので、隠しようがない。隠したら商売にならないかもしれないし。でも、例えば、顔と名前が一致している役者が誰も出ていない映画を見ると、例えばヨーロッパの作品とか見ると、役者が誰か知らないですよね。そうなると、すっごい世界観に入り込めたりする。なんかちょっと、そういう“うらやましさ”みたいなものはありますよね。謎があったほうがおもしろい――中村さんも、ご自身のセルフプロデュースは意識なさっていますか?中村さんそこまで意識しているわけではないです。だけど、もともと昔から「よくわからない人」と周りからいわれているので、放っておいても自分自身は「謎」があるのかなと思うのですけど(笑)。でも、例えば「中村倫也ってこういう人だよね」とパキッとわかりやすい存在で、それが世に浸透してしまったら、作品を見ても「なんかマジメな顔しているよ、あんな奴なのに」という入り口がちょっとある気がします。それは作品にとって邪魔だなぁと思うので。そのためにも、よくわからない奴でいたほうが、役者は安心。作品を見て、本当にこういう人なんじゃないかと思ってもらったほうが、役が本当にそこに存在するという感じで、説得力が増します。やはり謎があったほうがおもしろい。自分が客として作品を見るときも、そう思います。体験に勝るものはない――では、中村さんご自身にとって謎の存在は?中村さん謎なのは……昆虫。あの人たちは、わけがわからない(笑)。特に蝶。彼らはサナギの中で溶けているんですよ。イモムシからサナギになって、ドッロドロに溶けて、体の組織をもう一回組み換え直しているんです。最初から成虫で出て来いよ、がんばれよって(笑)。成虫になるためのエネルギーが足りないから、イモムシになって葉っぱを食べるらしいです。謎でおもしろいです。――昆虫の生態もお詳しいですね。最後に、読者のみなさまにメッセージをお願いします。中村さんバンクシーの名前は、みなさんも一度は聞いたことがあると思います。今、世の中便利で、ネットでいろいろなことを調べて知ることもできますけど、体験に勝るものはないので、やはり展覧会で見たら楽しいと思います。展示手法もユニークですし、生で接することができる貴重な機会です。それに、今回の展示は、すごくインスタ映えすると思います。『バンクシーって誰?展』は「バンクシーって映え展」です(笑)――ステキなキャッチコピーもいただきました。ありがとうございました!音声ガイドも担当!また、中村さんは『バンクシーって誰?展』の記者発表会にも出席。展覧会の音声ガイドも担当するということで、「作品にはこういうメッセージがある、という目線を語ることになると思うので、作品を見るうえでの手助けになる」とコメント。「一回は自分の眼で見て感じて、二回目に音声ガイドを手に取っていただければ」と笑顔でアピールしていました。取材を終えて取材中は終始とても気さくな雰囲気で、撮影のときもカメラマンに向かって「ananだったら笑顔のほうがいいかな」と自らステキな笑顔を見せてくれた中村さん。用意された答えではなく、一つひとつ考えながら穏やかな表情で話されていましたが、役者について語るときだけは、真剣な表情をされていたのが印象的でした。そんな中村さんがアンバサダーをつとめる『バンクシーって誰?展』は8月21日から開催。公式サイトでは現在前売券が発売中です。ぜひチェックしてみてくださいね!Information会期: 2021年8月21日(土)〜2021年12月5日(日)会場: 寺田倉庫 G1ビル開館時間: 11:00〜20:00 (金・土・祝前日は21:00まで)※最終入場は閉館時間の30分前休館日:10/5(火)、10/12(火)、10/19(火)※混雑緩和のため、土日祝は日時指定となります。チケット情報の詳細はオフィシャルサイトをご確認ください。衣装協力:コート¥52,800 (HOMME PLISSÉ ISSEY MIYAKE / ISSEY MIYAKE INC.)シューズ¥19,800(オニツカタイガー / オニツカタイガージャパン お客様相談室)その他、スタイリスト私物スタイリスト中井綾子(crêpe)[問い合わせ先] ISSEY MIYAKE INC.(03-5454-1705)オニツカタイガージャパン お客様相談室(0120-504-630)写真:山本嵩(中村倫也)
2021年06月12日元テレビ誌編集者で、地上波では全クールの作品&動画配信のドラマなどもチェックしている、テレビウォッチャーでライター・エディター・コラムニストのかわむらあみりです。今回から、毎月1本、注目のドラマをお届けする【テレビっ子の窓】をお届けします。連載第1回は、『コントが始まる』をオススメします。「マクベス」と仲間が選んだもの【テレビっ子の窓】vol. 1現在放送中の菅田将暉さんが主演する土曜ドラマ『コントが始まる』(日本テレビ系 毎週土曜 午後10時)は、同枠で2019年10月期に放送された『俺の話は長い』で「第38回向田邦子賞」を受賞した、金子茂樹さんによるオリジナル脚本の青春群像劇です。ドラマでは、高岩春斗(菅田)、朝吹瞬太(神木隆之介)、美濃輪潤平(仲野太賀)が、売れないお笑い芸人のトリオ「マクベス」を演じています。そんなマクベスがネタ作りにいつも集まるファミリーレストラン『メイクシラーズ』のウェイトレス、中浜里穂子(有村)と妹のつむぎ(古川)とともに、姉妹はマクベスの3人と次第に縁が深まっていきました。6月12日放送の第9話は、コント『結婚の挨拶』。ステージには、プロレス実況役の春斗、チャラい若者役の瞬太、頑固オヤジ役の潤平がコタツを囲みます。春斗が実況する中、雲行き怪しい結婚の挨拶は「娘さんと結婚したいんすけど」という瞬太。マクベスによるコントの前フリが始まります。里穂子とつむぎの就職祝いのため、マクベス開幕の聖地「ポンペイ」に集まる春斗たち。潤平は奈津美(芳根京子)とともに参加していましたが、奈津美の実家への挨拶を控えて緊張気味。さらに潤平は、奈津美の元彼氏で新進気鋭の実業家として活躍する小林勇馬(浅香航大)とのこじれた関係が気がかり。一方、春斗は、ひきこもりを脱して印刷会社で働くようになった兄の俊春(毎熊克哉)と再会。そして、春斗と瞬太は高校の担任の真壁(鈴木浩介)の家にバーベキューに招待され、真壁の息子の太一から「夢」について、ある問いかけをされるのですが……。若者たちのリアルな感情を繊細に描く毎回、ドラマの冒頭はマクベスのコントから始まり、そのコントが残りの物語の重要な伏線としてつながっていくという、異例の構成で繰り広げられる『コントが始まる』。菅田さん、有村さん、神木さん、仲野さんという、実際に全員が93年生まれという同世代俳優のみなさんが、実年齢と同じ28歳の役を演じるのも興味深いところです。また、劇中で有村さんの妹役を演じる古川琴音さんは現在、24歳。この20代の5人のキャストが、現代の若者の生きざまを体現。人生の岐路に立つ若者たちのリアルな感情の揺れを巧みに描いている点が、このドラマの魅力です。これまで今作を観続けている視聴者のみなさんはもちろん、観ていない方にもおすすめしたい理由はいろいろありますが、まずひとつはマクベスや彼らを取り巻く人たちの言動が人生を見つめるヒントになっていること。苦悩の末、解散することになった、マクベスの3人。偶然入った居酒屋でマクベスと出会い、後にマネージャーとなった楠木実籾(中村倫也)。里穂子からのふとしたひと言で、本当に芸能事務所のマネージャーを志望して就職したつむぎ。会社案内のパンフレットに見事な生花が飾ってあったことで、会社を選んだ里穂子。マクベスの3人も思い描く未来をつかむために闘っていましたが、彼らと関わり合うなかで、まわりの人たちもそれぞれがちょっとした瞬間の行動やふいの言葉にヒントを得て、前へ進んでいきます。わたしたちにも、ありますよね。うんと思い悩んでいる最中に答えを出せないのに、ふとしたきっかけで、まったく違うギアが入ること。生きることに不器用な人たちばかりが登場するからこそ愛らしく、今作を観ていると、共感できる場面がたくさんあるように感じます。また、マクベスの大ファンである里穂子のオタクっぷりにも注目。当初、働いていたファミレスに集まる彼らがいるため仕事に精を出すようになり、さらには隣のマンションに彼らが住んでいることを知り、1週間かけて自力で彼らが「マクベス」という名前のお笑い芸人であることを突き止めます。以降は何かとマクベスを心の支えにし、マクベスの名付け親の奈津美と一緒に記念撮影したり、マネージャーの楠木から、マクベスの第1回単独ライブのチラシをもらって「一生の宝にします!」と歓喜したり(2回以降の単独ライブのチラシもおねだり)。大阪出身でお笑いが大好きな筆者は、ダウンタウンさんが好きで学生時代によく劇場へ足を運んでいましたが(菅田さんも大のダウンタウンさん好きなことは知られていますが)、『コントが始まる』はお笑い芸人がメインとなるドラマというだけでも大変興味をそそられましたし、冒頭のコントが物語にも絡んでくるなんて、金子さんの脚本にうなるばかりなうえ、演技力の高いキャストがそろい、見どころしかありません。さて、これから最終回に向けて、いよいよ壊れた過去に向き合い、止まっていた時間が動き出します。マクベスの解散ライブまで、残りわずかとなりました。夢に敗れた若者たちの先にあるものは、いったいなんなのか。見逃せない展開となる『コントが始まる』。彼らの喜劇的な人生を、あなたも一緒に見守りませんか。Information出演:菅田将暉、有村架純、仲野太賀、古川琴音、神木隆之介ほか脚本:金子茂樹演出:猪股隆一、金井紘(storyboard)、瀬野尾 一(トータルメディアコミュニケーション)チーフプロデューサー:池田健司プロデューサー:福井雄太、松山雅則(トータルメディアコミュニケーション)主題歌:あいみょん「愛を知るまでは」(unBORDE / Warner Music Japan)制作協力:トータルメディアコミュニケーション製作著作:日本テレビ©日本テレビ文・かわむらあみり文・かわむらあみり
2021年06月12日「コントが始まる」の8話が6月5日放送。中村倫也演じる楠木がマクベスに渡した「解散ライブのネタ順」に「ゾワってなった!」「そこも伏線だったのか」と驚きの声が続出。里穂子への“チラシ”の渡し方にも「流石マネージャー!」などの反応が上がっている。「俺の話は長い」で第38回向田邦子賞を受賞した金子茂樹による20代後半の青春群像ドラマとなる本作。お笑いコンビ「マクベス」の高岩春斗に菅田将暉、美濃輪潤平に仲野太賀、朝吹瞬太に神木隆之介、マクベスオタクのファミレス店員・中浜里穂子に有村架純、里穂子の妹・つむぎに古川琴音。潤平の彼女・奈津美に芳根京子、マクベスのマネージャー・楠木に中村倫也、伊武雅刀、鈴木浩介、松田ゆう姫、明日海りお、小野莉奈、米倉れいあ(821)らも出演する本作。※以下ネタバレを含む表現があります。ご注意ください。瞬太が働く焼き鳥屋「ボギーパット」を久々に訪れた楠木は、5年前初めてマクベスに会ってから、懸命に3人の売り込みをしてきた日々を振り返る。「ボギーパット」でライブのチラシをもらい、その後彼らからマネージャーになって欲しいと頼まれた楠木。3人とファミレスで徹底的に話し合い、朝までネタ合わせに付き合い、4人目のマクベスになったつもりで頑張ったその時間は彼にとって“青春時代に戻ったような熱い時間”だった。しかし3人との距離は徐々に広がっていった。ラストで楠木はファミレスで打ち合わせ中のマクベスのもとを再び訪れ「解散ライブのネタ順」を渡す。「あくまでたたき台だと思って」と言う楠木に、春斗は「これでいいと思います」と返答。「ちゃんと見ててくれたんだなぁ」と口にする…というのが8話の展開。「楠木マネがほんとにいい人でまじで胸がギューってなった」「楠木さんは仕事としてマクベスとクールな関係だと思っていたらめっちゃ熱い人だった」など感動の声が上がるなか、楠木が渡した“ネタ順”に「楠木さんのネタ順が1話からの順だったのマジで鳥肌すぎるそこも伏線だったのかーー」「楠木さんの提案したネタ順見たとき、ゾワってなった!」といった反応も。さらにファミレスを出る際、レジで楠木は里穂子に「そういえば事務所にこんなものがあった…」とマクベスの第1回単独ライブのチラシを渡す。クリアファイルに2枚のチラシを入れて渡す楠木の“計らい”に「つむぎが前にチラシを貰って来た時。一枚だけで折り畳んでいて…里穂子があり得ないと、オタクらしく怒った事があったな。楠木さん流石マネージャー!」「きれいなチラシ2枚をクリアファイルに入れてきてる楠木さんも、他のチラシもないか貪欲に尋ねる中浜さんもオタク的に最高」といった投稿も多数。またつむぎが瞬太と付き合っていることを聞いた里穂子が、つむぎに放った「ファンの妹はファンよ」というセリフや、奈津美がマクベスの名付け親だと知り、一緒に写真を撮って欲しいと懇願。驚く奈津美に「マクベスの名付け親である方が横にいるのに写真を撮って帰らないとは、逆にファン失格なのではと」とその理由を伝える姿に、改めて「中浜さんって崇高なファンだな」「気持ち分かる!お笑いファンとしては同じ考え!」「中浜さんのオタクぶり、本当に良い」「本当に筋金入りのヲタクしてて素晴らしいな」といった感想も続出している。(笠緒)
2021年06月06日「雑誌で連載を始めたのがちょうど、僕自身、役者としての評価や立場が大きく変わった時期でした。この2年で自分の心のあり方みたいなものが変わったと思います」そう語るのは、エッセイ集『THE やんごとなき雑談』(KADOKAWA)を出版した中村倫也(34)。多忙な俳優業のかたわら、文芸雑誌で毎月2,000字の連載をみごとに完遂した。「自分でも常人じゃないと思いますよ。連載の後半は、朝5時に起きて書いていました。目が覚めた瞬間にパッと頭に浮かんだワードがめちゃよかったりして(笑)」人気俳優の日常が率直につづられた今作。自分の内面をさらけ出すことに抵抗はなかったのだろうか。「書くこと自体、面白くもあれば、恥ずかしくもあり、不安もありました。でも、それを全部ひっくるめても、これを読んでくれた人の“何か”になればいいと、それだけ。その夢のためにあくせくとやってきました。結局、たくさんの人を笑顔にすることが自分の癒しになり、僕の幸せなんです」本著では独り身の寂しさから“婚活をすべきか、ペットを飼うべきか考えている”と告白している中村。気になる婚活は?「自分が惚れっぽくないんで(笑)。だから、生まれ変わったらなりたいものの1つに、“惚れっぽくなりたい”っていうのがあるんです。あと、デリカシーのない人になりたい。この本を読んでもらえばわかりますけど、ちっちゃいことでウジウジやりおるじゃないですか、こいつ。気づかなくていいことまで見えちゃうとか、本当疲れるんですよ(笑)」人生初のエッセイ集は現在3回重版され、7万7,000部の売り上げを記録。次回作の構想はある?「日記みたいなものを書きたいですね。ただ、2作目となると、自分でハードルを上げちゃうのでなかなか挑戦しようってならないかも(笑)」
2021年06月06日2021年劇団☆新感線41周年興行 秋公演 いのうえ歌舞伎『狐晴明九尾狩(きつねせいめいきゅうびがり)』が、2021年9月に東京・TBS赤坂ACTシアターで、10月に大阪・オリックス劇場で上演される。主演は中村倫也が務め、吉岡里帆や向井理なども出演する。「劇団☆新感線 」とは?1980年に大阪で旗揚げされた「劇団☆新感線 」は、いのうえひでのりが主宰する劇団。映画やドラマでも活躍する古田新太や橋本じゅんをはじめ、個性豊かな役者が所属している。また、コンサートばりの照明・音響を駆使した“ド派手”な演出も見所の一つとなっている。“伝奇ファンタジー“『狐晴明九尾狩』劇団41周年となる2021年秋は、神話や史実などをモチーフにした同劇団の王道シリーズ“いのうえ歌舞伎”を上演。座付作家・中島かずき描き下ろしによる、アクション、歌、ダンス、笑いを盛り込んだ伝奇ファンタジー『狐晴明九尾狩』を届ける。陰陽師・安倍晴明にフォーカス『狐晴明九尾狩』でフォーカスするのは、小説や漫画、映画、ゲームと数多くの作品で取り上げられてきた平安時代の陰陽師・安倍晴明。本作品では「狐の子」を名乗る晴明と、陰陽師に化けた“九尾の狐“との頭脳戦を描く。中村倫也&吉岡里帆&向井理が共演主役の安倍晴明を演じるのは、『ファーストラヴ』『人数の町』などに出演し、作品ごとに様々な表情を魅せてきた中村倫也。“中村倫也が安倍晴明を演じたら“という発想から誕生した同作品で、どのような晴明を演じるのか期待が高まる。また、『見えない目撃者』『泣く子はいねぇが』など、数多くの話題作に出演してきた若手実力派女優・吉岡里帆が同劇団の作品に初参加し、九尾の狐と因縁のある狐霊を演じる。さらに、陰陽師に化け、日の本の支配を企てる九尾の狐役には、2017年に上演された同劇団の作品『髑髏城の七人』Season風以来2度目の参加となる向井理を起用。その他、浅利陽介、竜星涼、早乙女友貴、千葉哲也や、劇団員の高田聖子、粟根まことらも参戦する。詳細2021年劇団☆新感線41周年興行秋公演いのうえ歌舞伎『狐晴明九尾狩』作:中島かずき演出:いのうえひでのり出演:中村倫也、吉岡里帆、浅利陽介、竜星涼、早乙女友貴、千葉哲也、高田聖子、粟根まこと、向井理、右近健一、河野まさと、逆木圭一郎、村木よし子、インディ高橋、山本カナコ、礒野慎吾、吉田メタル、中谷さとみ、保坂エマ、村木 仁、川原正嗣、武田浩二、藤家剛、川島弘之、菊地雄人、あきつ来野良、藤田修平、北川裕貴、紀國谷亮輔、下島一成、鈴木智久、武市悠資、山﨑翔太、渡部又吁、小板奈央美、後藤祐香、鈴木奈苗、森加織■東京公演上演時期:2021年9月会場:TBS赤坂ACTシアター住所:東京都港区赤坂5-3-2 赤坂サカス問い合わせ先:サンライズプロモーション東京TEL 0570-00-3337(平日12:00~15:00)■大阪公演上演時期:2021年10月会場:オリックス劇場住所:大阪府大阪市西区新町1-14-15問い合わせ先:キョードーインフォメーションTEL 0570-200-888(11:00~16:00/日・祝日は休業)<あらすじ>ときは平安時代の中頃。貴族たちが雅な宮廷生活を送る京の都。そこで宮廷陰陽師として仕える安倍(あべの)晴(せい)明(めい)(中村倫也)。人並み外れた陰陽道の才能ゆえに「人と狐の間に生まれた」と噂され、“狐晴明”と呼ばれている。ある夜、九つの尾を持つ凶星が流れるのを見た彼は急いで参内する。それは唐の滅亡以降、大陸を戦乱に陥れた九尾の妖狐が日の本に渡ってきた印であった。しかし、宮廷からうとましく思われている彼は退けられ、九尾の妖狐退治は、大陸で学問を修めて戻った陰陽師宗家の跡取り、賀茂(かもの)利風(としかぜ)(向井 理)に命じられる。だが、すでに九尾の妖狐は利風を倒し、その身体を乗っ取り内裏に侵入していた。それを見抜いた晴明は、九尾の妖狐を倒さんと動き出す。しかし妖狐も利風の記憶や術を利用して、晴明の息の根を止めようとする。晴明には大陸から妖狐を追ってきた狐霊のタオ(吉岡里帆)たちが加勢。だが、タオとの因縁を逆手に取った妖狐の策略に翻弄されてしまう。混沌とする戦いは逆転、また逆転の連続に……!狩られるのは妖狐か、それとも晴明か。術と頭脳、そして陰陽師の誇りを懸けた死闘が今、幕を開ける――!
2021年06月04日