夜神月こと“キラ”が、1冊のノートで世界を変えようとしたあの衝撃から10年。再び地上に舞い降りたデスノート(今回は6冊)をめぐり、宿命を背負う者たちが争奪戦を繰り広げる『デスノート Light up the NEW world』。このほど、狂気のサイバーテロリスト・紫苑を熱演する菅田将暉の、本編映像の一部が到着。彼がキラを崇拝する理由を明かしていることが分かった。東出昌大、池松壮亮に菅田さん、さらに川栄李奈、戸田恵梨香ら豪華競演で、10年ぶりの“正統な続編”として描かれる本作。今回、解禁となったのは、菅田さん演じる紫苑優輝と死神リューク(中村獅童)の姿をとらえた本編映像だ。半裸の紫苑の背中にある古傷に気づいたリューク。大好物のりんごを食べながら、リュークが問いかけると、紫苑は「トチ狂った男に、一家全員殺され、僕だけが奇跡的に生き残った」と、悲しい過去を明かす。そして10年前、彼の家族を惨殺した犯人を、キラがデスノートによって裁いたことから、紫苑はキラを崇拝するように。「犯人が生きている間、ずっと怯えて暮らしてた。キラのおかげで僕は呪縛から解放された」と続けて語っている。菅田さんが演じる紫苑は、国家機関などあらゆるデータベースをハッキングできる天才的な頭脳を持ち、テロ組織や支援国家にサイバー攻撃を仕掛けるサイバーテロリストだ。キラにならって平和な新世界構築を目指す中、「名前を書かれた人間は死ぬ」という死神のノート、デスノートが彼のもとにもたらされる。前作では、キラこと月(藤原竜也)にノートをもたらしたリューク。リュークが紫苑と同じ部屋にいるということは、今回リュークは紫苑にノートを与えたのだろうか?「キラこそが、神だ」と、不敵な笑みを浮かべる紫苑。彼の目論みは、10年の時を経て再び人間界にもたらされたデスノート“6冊”全てを独占し、新世界を作り出すこと。だからこそ、その無垢で純粋すぎる正義感は、もはや狂気でしかなく…。デスノート対策本部の捜査官・三島(東出さん)とLの遺伝子を継ぐ探偵・竜崎(池松さん)は、彼を止めることはできるのか?それぞれの正義が火花を散らすデスノート争奪戦は、もうまもなく幕を開ける。『デスノート Light up the NEW world』は10月29日(土)より全国にて公開。(text:cinemacafe.net)
2016年10月22日“L”役の松山ケンイチが本作でも続投していることが明らかになり、ますます話題を集める『デスノート Light up the NEW world』。この度、本作の舞台挨拶が10月6日(木)に札幌プラザ2・5にて行われ、東出昌大と池松壮亮が登壇した。犯罪のない社会を目指し、デスノートで世界を変えようとしたキラこと夜神月。暴走する彼を阻止しようとした世界的名探偵L。天才VS天才の対決から10年経ったある日、世界中のネット回線がジャックされ、キラによるメッセージが発信された。「デスノートを手に入れろ」。死神により地上にもたらされた6冊のデスノート。同時多発的に発生する大量の殺人事件。そんな中、三島(東出昌大)が率いるデスノート対策本部に、Lの後継者・竜崎(池松壮亮)が加わり、無差別殺人事件の現場で1冊のデスノートを手に入れる。一方、その現場には、キラの信奉者・紫苑(菅田将暉)の姿が。いま、それぞれの譲れない“正義”を懸けた、3人の壮絶な頭脳戦が始まる──!伝説となった映画『デスノート』誕生から10年目となる今年、“正統な続編”として完全新作となる本作。今回の映画では、原作にありながら未だ使用されていなかった“6冊ルール”が適用され、繰り広げられる極限のデスノート争奪戦を描いているようだ。キャストには、「デスノート対策本部」のデスノートを追う男・三島創役の東出さんを始め、デスノートを封じる男・竜崎役の池松さん、デスノートを制する男・紫苑優輝役に菅田将暉といった注目の若手俳優をメインキャストに、そのほか川栄李奈、戸田恵梨香、死神・リューク役の中村獅童らがキャスティングされている。製作発表から約1年。原作ファン・前作ファンのみならず多くの人たちが公開を待ち望む本作を一足先に観ることが出来る上に、今回東出さんと池松さんの登場で会場は大熱狂!この日が本作初お披露目となるため、登場した2人は「ドキドキしています」と笑顔を見せた。「完全にオリジナルの物語なので、ネタバレせずに話すのが大変です(笑)」と話す東出さんは、「僕は竜崎とのシーンが多かったのですが、台本にない現場で増えたシーンがたくさんあります」と明かし、「それぞれが監督にその場その場で相談しながら、撮影に臨みました。緊迫感の溢れるシーンが出来上がったので、ぜひ注目していただきたいです」と見どころを説明した。本作のタイトルでもあり軸となる、“名前を書かれた人間は死ぬ”という死神のノート・デスノートについて東出さんは「表紙の質感から本当にすごくて。撮影現場にあると本当に緊張感が漂っていました」と話すと、続けて池松さんは「東出さんが真面目に話していますけど…でも、僕らが撮影で使ってたのは偽物ですからね(笑)」と話し、会場を笑いに誘う一幕も。最後に東出さんは「観終わった後、必ず誰かに話したくなると思います(笑)。そして、伏線含めて確認し合いたくなる作品になりましたので、存分に楽しんで頂きたいです」とアピール。池松さんが「エンドロールの最後まで、油断せずに見て頂きたいです!色んなことを忘れてドキドキしながら観て頂けたら嬉しいです」とメッセージ寄せ、大盛況の中イベントは終了した。『デスノート Light up the NEW world』10月29日(土)より丸の内ピカデリー、新宿ピカデリーほか全国にて公開。(cinemacafe.net)
2016年10月07日「デスノート」シリーズ待望の最新作となる『デスノート Light up the NEW world』。この度、本作の主題歌&劇中歌が収録されている、10月26日(水)リリース予定の安室奈美恵のシングル「Dear Diary / Fighter」(CD/初回限定盤)のピクチャーレーベルデザインが解禁された。今回収録されている最新曲「Dear Diary」は壮大なバラードソング、「Fighter」は戸田恵梨香演じる弥海砂の目線から描かれたアグレッシブなダンスナンバーとなっており、映画『デスノート Light up the NEW world』の主題歌及び劇中歌として話題を集めている楽曲。さらに、「Fighter」は先日、Huluオリジナルドラマ「デスノート NEW GENERATION」主題歌にも追加決定しており、ますます注目を集めている。そして今回解禁されたピクチャーレーベルのデザインには、本作に出演する東出昌大、池松壮亮、菅田将暉のメインキャスト3名と、死神・リュークの好物であるリンゴがあしらわれている。また、初回限定盤のジャケット写真は、すでに公開されている通り安室さんと死神・リュークのコラボビジュアルとなっており、デスノートファンにとっても貴重な1枚となっている。伝説となった映画『デスノート』誕生から10年目となる今年、“正統な続編”として完全新作映画『デスノート Light up the NEW world』。本作では、原作にありながら未だ使用されていなかった“6冊ルール”を駆使し、繰り広げられる極限のデスノート争奪戦を描く。キャストには、「デスノート対策本部」のデスノートを追う男・三島創役の東出さんを始め、デスノートを封じる男・竜崎役の池松さん、デスノートを制する男・紫苑優輝役に菅田さん。そのほか、戸田さんや、死神・リューク役の中村獅童も続投している。『デスノート Light up the NEW world』は10月29日(土)より丸の内ピカデリー、新宿ピカデリーほか全国にて公開。(cinemacafe.net)
2016年10月06日声優の沢城みゆきが、この秋、完全新作で蘇る『デスノート Light up the NEW world』に新たに登場する真っ白な姿の死神・アーマの声を務めることが決定した。犯罪のない社会を目指し、デスノートで世界を変えようとしたキラこと夜神月。暴走する彼を阻止しようとした世界的名探偵・L。天才VS天才の対決から10年経ったある日、世界中のネット回線がジャックされ、キラによるメッセージが発信された「デスノートを手に入れろ―」。死神により地上にもたらされた6冊のデスノート。同時多発的に発生する大量の殺人事件。そんななか、三島(東出昌大)が率いるデスノート対策本部に、Lの後継者・竜崎(池松壮亮)が加わり、無差別殺人事件の現場で1冊のデスノートを手に入れる。一方、その現場には、キラの信奉者・紫苑(菅田将暉)の姿が。いま、それぞれの譲れない“正義”を懸けた、3人の壮絶な頭脳戦が始まる──!死神・リュークの声を、歌舞伎役者の中村獅童が続投する本作。今回、本作に新たに登場する死神の“1人”となるのが、死神・アーマだ。原作の“シドウ”をベースにデザインされ、漫画原作の小畑健監修のもと、制作が行われた。VFXアドバイザーを務めた土井淳氏は、前作映画から10年を経ていることもあり、リアリティを追求し存在感のある死神を目指したという。「色気と美しさのある死神」という佐藤信介監督からの要望もあり、その要素をどうデザインに落とし込むか、描いては壊しが繰り返された。そうしてでき上がったアーマは、死神の“友達”を持たず、むしろ人間にシンパシーを感じているようなキャラクターで、マスカットが好物。「まあね」が口癖で、仕草や話しぶりもエレガントな、“女性”の死神だ。そんな愛嬌がある死神・アーマに息を吹き込むのは、 「べるぜバブ」(ベル坊)、「HUNTER×HUNTER」(クラピカ)、「テガミバチ」(ラグ・シーイング)、「GO!プリンセスプリキュア」(紅城トワ:キュアスカーレット)ほか、ナレーション、洋画&海外ドラマ吹き替え、舞台でも活躍中の沢城さん。「週刊少年ジャンプ」作品でお馴染みの沢城さんは、「佐藤監督からお声がけいただきまして、なんとも豪華な俳優陣の中に、恐縮ながら参加させていただくことになりました」と真摯にコメント。「死神ってこういうもの、という何か共通項があるのかなと思っていたら、私たち人間同様、本当に三“神”三様だったのが印象的です」とふり返っている。果たして、沢城さんが声を務めるアーマは、誰にデスノートをもたらすのか!?先日解禁となった本予告には、“金色”の新たな死神も映りこんでおり、リュークに関しては獅童さんのフェイシャルキャプチャーが行われ、よりリアリティを追求したという本作の死神たち。フルCGによって誕生する、“演技派”な死神たちの活躍もまた見逃せない。『デスノート Light up the NEW world』は10月29日(土)より丸の内ピカデリー、新宿ピカデリーほか全国にて公開。(text:cinemacafe.net)
2016年09月12日「そのノートに名前を書かれた人間は死ぬ」という“デスノート”を巡る、キラこと夜神月とLが繰り広げた壮絶な戦いから10年。その“正統な続編”となる完全新作映画『デスノート Light up the NEW world』から、本予告がついに解禁。デスノートを手にする死神・リュークの意味深な言葉に、ある人物が発する「夜神月は生きている」という衝撃発言など、一瞬たりとも見逃せない映像が安室奈美恵による主題歌「Dear Diary」に乗せて展開している。キラ事件に精通する捜査官・三島創に東出昌大、Lの遺伝子を継ぐ後継者で世界的名探偵・竜崎に池松壮亮、キラ信奉者のサイバーテロリスト・紫苑優輝に菅田将暉と、日本映画界を牽引する若き3人の俳優が集結する本作。弥海砂を前作に引き続き戸田恵梨香、死神・リュークの声を中村獅童が続投するほか、新たなデスノートの所有者として川栄李奈、船越英一郎らが脇を固める。届いた本予告は、夜神月とLの対決から10年後、舞台を現在2016年に移してスタート。デスノートを使って犯罪者を粛清し、理想の社会を作り上げようとした月とは真逆に、無差別殺人を行う“思想なき”デスノート所有者・青井さくら(川栄さん)によって、渋谷が大混乱に陥る様子が映し出されていく。映像内には、残りの寿命の半分と引き換えに“死神の目”を契約した者のみに見える風景も…。「もっとおもしろいもん見せてもらおうじゃねぇか」とデスノートを揺らす死神・リューク(中村さん)の姿に加え、白い死神・アーマとは異なる金色の死神が登場。果たして、彼らは誰にデスノートをもたらしたのだろうか!?さらに、竜崎(池松さん)の「こっから先はデスノート争奪戦だ」という言葉を皮切りに映し出されるのは、連鎖する疑惑の数々。「これは罠だ!」と叫ぶ三島(東出さん)、自身に銃を向ける竜崎。そして「夜神月は生きている」と月の元恋人・弥海砂戸田さん)に不敵な笑みを浮かべる紫苑(菅田さん)。「そんな話、信じるわけないでしょ?」と返事をするも、再びデスノートを手にした彼女の元にはリュークが…。彼女が手にしたノートは、いったい誰のものなのか?「俺はお前も見ているからな」と火花を散らす三島と竜崎。デスノートを手に「キラのおかげで僕は呪縛から開放された」と語る紫苑。そして、海砂の「月は生きてるの…?」という言葉に隠された真実とは…?まさに一瞬たりとも見逃せない映像満載の予告編。そして、本作のドラマ性をより一層盛り上げるのが、安室さんによる主題歌「Dear Diary」だ。この楽曲は、本作のタイトル“Light up the NEW world”をコンセプトに書き下ろされたもので、“デスノートを封印するため”、“Lを超えるため”、“キラ復活のため”、3人の男がそれぞれ自らの正義と葛藤しながらも、理想の世界を目指そうとする人間の強さを描く壮大なバラードとなっている。また、9月16日(金)より3週連続配信となるHuluオリジナルドラマ「デスノート NEW GENERATION」の主題歌にも、同じく安室さんによる本作の劇中歌「Fighter」の起用が決定!このオリジナルドラマには、本作の“謎”につながるヒントが多数隠されているという。ある者はノートの謎を追い続け、ある者はノートと戦う意志を受け継ぎ、ある者はノートによって人生を救われた――。この三つ巴の闘いに終わりはあるのか?サイバーテロが横行する超高度情報化社会となった2016年を舞台に、パワフルかつリアル、ダークに描かれる新たな“デスノート”に、ますます期待が高まる。『デスノート Light up the NEW world』は10月29日(土)より全国にて公開。(text:cinemacafe.net)
2016年09月05日原作・大場つぐみ、作画・小畑健の大人気漫画を、藤原竜也、松山ケンイチらで実写化した伝説の映画『デスノート』の誕生から10年目となる今年、“正統な続編”として完全新作でお届けする映画『デスノート Light up the NEW world』。東出昌大、池松壮亮、菅田将暉ら豪華俳優陣の共演でも話題の本作の主題歌を、“Queen of POP”安室奈美恵が担当することが分かった。犯罪のない社会を目指し、デスノートで世界を変えようとしたキラこと夜神月。暴走する彼を阻止しようとした世界的名探偵L。天才VS天才の対決から10年経ったある日、世界中のネット回線がジャックされ、キラによるメッセージが発信された。「デスノートを手に入れろ――」。死神により地上にもたらされた6冊のデスノート。同時多発的に発生する大量の殺人事件。そんななか、三島(東出昌大)が率いるデスノート対策本部に、Lの後継者・竜崎(池松壮亮)が加わり、無差別殺人事件の現場で一冊のデスノートを手に入れる。一方、その現場には、キラの信奉者・紫苑(菅田将暉)の姿が…。いま、それぞれの譲れない“正義”を懸けた、3人の壮絶な頭脳戦が始まる!原作は、「週刊少年ジャンプ」にて連載された伝説的コミック「デスノート」。これまで、実写映画『DEATH NOTE』『DEATH NOTE the Last name』、そしてスピンオフ作『L change the WorLd』が公開されシリーズ3作の日本国内興行収入は112億円に到達。そのほかにもアニメ、小説、舞台と世界中でメディアミックスが展開。そんなモンスター・シリーズの最新作である本作の主要キャストには、日本映画界を牽引する若き3人の俳優が集結。キラ事件に精通する捜査官・三島創に東出昌大、Lの遺伝子を継ぐ後継者で世界的名探偵・竜崎に池松壮亮、キラ信奉者のサイバーテロリスト・紫苑優輝に菅田将暉。そして、弥海砂は前作に引き続き戸田恵梨香、死神・リューク役も中村獅童が続投。新たなデスノートの所有者として川栄李奈、船越英一郎が脇を固める。そしてこの度、主題歌&劇中歌を安室さんが担当することが決定!これまでの映画『DEATH NOTE』シリーズでは、「主題歌の力も借りて、世界へ」という思いから「レッド・ホット・チリ・ペッパーズ」、レニー・クラヴィッツと海外アーティストの楽曲が起用されてきたが、本作は既に海外からも大きな期待を寄せられていることから、「もう海外アーティストの力を借りる必要はない、今回は日本を代表するアーティストとともに、本当の意味での『日本発、世界』を主題歌においても実践しようと思い、『Queen of POP』安室奈美恵さんにお願いしました」と、佐藤貴博プロデューサーはその起用理由を明かす。完成した主題歌「Dear Diary」は、映画タイトルでもある“Light up the NEW world”をコンセプトに、ただ愛することや信じることが、世界に光を照らし、悲しみや痛みさえも強さや愛しさへと変えていく力を与えてくれるという真っ直ぐな想いを描いた壮大なバラードソングに仕上がっているという。また、劇中歌「Fighter」はどんなに批判されようと、なにを犠牲にしようと、“愛するあなた”への想いを貫くために戦う“ファイター(戦士)”でありたいという強い信念を込めた、前作映画のヒロイン・弥海砂の目線から描いたアグレッシブなダンスナンバーだ。安室さんは、今回の起用について「とても光栄に思っております。今作を拝見し、人それぞれが持つ正義感とそれに対する葛藤を経て、それでも、理想を目指そうとする強さが描かれていると感じました」と本作へ共感を示し、楽曲についも「全く異なる2曲ですが、どちらの楽曲でも共通して自分の信念への真っ直ぐな想いを歌っています。この2曲で、より映画の魅力を引き立てることができれば嬉しいです」と語った。『デスノート Light up the NEW world』は、10月29日(土)より丸の内ピカデリー・新宿ピカデリーほか全国にて公開。(text:cinemacafe.net)
2016年08月25日中村勘九郎、中村七之助の兄弟を中心とする中村屋一門が、時期に応じて「新緑」「錦秋」と銘打ち、2005年以来、毎年行っている巡業公演が今秋も開催。今回の上演は、「歌舞伎塾」、七之助『汐汲』、勘九郎『女伊達』の3演目。「歌舞伎塾」は新たな試みで、立役と女方ができるまでの化粧の様子や実演を、勘九郎と七之助の解説と共に見せていくもの。全国14か所を巡る今年の「錦秋特別公演」を前に、七之助が抱負を語った。【チケット情報はこちら】「歌舞伎塾では、『草摺引』の曽我五郎役の中村いてう、舞鶴役の中村鶴松が化粧をする過程をスクリーンも使ってリアルタイムでお見せし、その後『草摺引』の一部を実際に上演します。これは、鎧を持って出かけようとする曽我五郎を舞鶴が引き止めようとして草摺(鎧の一部)を引っぱる、という単純な舞踊劇。派手だし、むきみ(隈どりの一種)だし、台詞もあるし、歌舞伎らしさを楽しんでもらえると思います」七之助が踊る『汐汲』は、須磨に暮らす海女の姉妹、松風と村雨が、在原行平から寵愛を受けたという伝説に基づく能『松風』の趣向を取り入れた、長唄の舞踊だ。「『汐汲』は、日本舞踊で初めのころに教わる、基礎中の基礎。お能の格式を表現したかと思えば、行平が残した烏帽子と狩衣を着て、恋しい人への切ない思いを表すなど、様々な要素が詰まった踊りです。僕自身もかなり前に習いましたが、舞台で踊ったのは(坂東)玉三郎のおじさまと共演した『村松風二人汐汲』(2014年)が初めて。おじさまには“型と型の間こそが踊りになる”ということを丁寧に教えていただきました。型と型の間というのは、呼吸や間合い、目線、動きなど、ちょっとしたことで変わります。今回はひとりなので、玉三郎のおじさまの踊りを思いながら、最初は格式高く、やがて情愛たっぷりに踊りたいですね」最後は勘九郎の『女伊達』。桜が満開の新吉原を舞台に、尺八を差した美しい女伊達(女侠客)が、男伊達たちを相手に踊る作品だ。「男伊達ふたりとの立ち廻りもある華やかな踊りです。兄の女方は久しぶりですが、もともとは女方だったんですよ。きびきびとしてすっきりとした、江戸っ子の女方になるのではないでしょうか」多忙の中、10年以上欠かさず続けて来た巡業公演への思いは強い。「とにかく、色々な人に観てほしいです。歌舞伎というと難しいイメージがあるけれど、本当はそんなことないですから。僕たちが地方を回ることで、普段は歌舞伎をご覧にならない方にも気軽に来ていただき、“意外と面白いな”と思ってもらえたら嬉しいし、つまらなくても、それは人それぞれ。まずはふらっと歌舞伎を観に来てもらえるようにしたい。錦秋公演は、歌舞伎が好きな方はもちろん、初心者の方にもわくわくしてもらえるよう、敷居を一生懸命削ってお届けする公演です」11月7日(月)の東京・オリンパスホール八王子での公演を皮切りに各地を巡る。チケットは発売中。取材・文:高橋彩子
2016年08月17日10月より「デスノート」シリーズの“正当な続編”として放たれる『デスノート Light up the NEW world』。この度、「Hulu」にて前作と本作の10年間の衝撃の真相に迫るオリジナルドラマが全3話で配信されることが決定した。犯罪のない社会を目指し、デスノートで世界を変えようとしたキラこと夜神月。暴走する彼を阻止しようとした世界的名探偵L。天才VS天才の対決から10年経ったある日、世界中のネット回線がジャックされ、キラによるメッセージが発信された。「デスノートを手に入れろ―」。死神により地上にもたらされた6冊のデスノート。同時多発的に発生する大量の殺人事件。同時多発的に発生する大量の殺人事件。そんな中、三島(東出昌大)が率いるデスノート対策本部に、Lの後継者・竜崎(池松壮亮)が加わり、無差別殺人事件の現場で1冊のデスノートを手に入れる。一方、その現場には、キラの信奉者・紫苑(菅田将暉)の姿が。いま、それぞれの譲れない“正義”を懸けた、3人の壮絶な頭脳戦が始まる──!最新作『デスノート Light up the NEW world』で、三つ巴の頭脳線を繰り広げる東出昌大、池松壮亮、菅田将暉の主要キャスト3名。今回配信が決定した「デスノート NEW GENERATION」では、それぞれが主人公として描かれている。まず最初に配信されるのは、東出さん演じる捜査官・三島が独自の視点による捜査でデスノート対策本部のエースに抜擢されるまでの活躍を描いた「新生」 。2作目は、池松さん演じるLの後継者で世界的名探偵・竜崎 がデスノート捜査に参加するに至る事件と、Lへの想いと約束を描いた「遺志」。そして最後は、菅田さん演じるキラ信奉者のサイバーテロリスト・紫苑の過去のトラウマとデスノートに関わる契機を描いた「狂信」。と3部作での配信となっている。本ドラマは、佐藤信介監督をはじめ、脚本・真野勝成、音楽・やまだ豊ほか、映画スタッフが再集結して製作。香港での海外ロケなど映画本編同様のハイクオリティな映像美で、映画に至るまでの各キャラクターの「真相」が濃厚なドラマとして描き出される! また、今回3人の主要キャストだけでなく、デスノート対策本部のメンバーは全員出演し、超進化を遂げたフルCGで描かれる死神リューク中村獅童ももちろん出演。さらに史上最悪のデスノート所有者・青井さくら役の川栄李奈も存在感たっぷりに竜崎とやり合っているようだ。さらに、中村倫也、相島一之といったドラマだけの豪華スペシャルキャストも登場する。デスノートシリーズならではの超難解な謎解きに加えて、事件解決の刑事捜査ストーリー 、サイコサスペンス的展開など、オリジナルドラマとしての新たな面白さも盛り込まれ、さらに最新作映画の“謎”につながるヒントが隠されている本ドラマ。まさにデスノートファン必見となっている。さらに、「Hulu」では映画の公開を記念し、『デスノート』の映像作品をまとめて特集した「デスノート」チャンネルが開設されておりこちらも要チェックだ。「デスノート NEW GENARATION」は9月16日(金)よりHuluにて3週連続配信(全3話)。『デスノート Light up the NEW world』は10月29日(土)より丸の内ピカデリー、新宿ピカデリーほか全国にて公開。(cinemacafe.net)
2016年08月10日映画『TOO YOUNG TO DIE!若くして死ぬ』のヒット御礼舞台挨拶が7月25日に都内劇場で行われ、宮藤官九郎監督と桐谷健太が映画を見終えたばかりの観客の質問に答える形でトークを展開した。宮藤監督が本作の舞台挨拶に登壇するのはこれで40回目!観客の中にも既に劇場で複数回、鑑賞しているという人も多く、質問もかなりマニアックなものもが。特にこの日は、桐谷さんも登壇するということで、あるファンからは桐谷さんに対し(桐谷さんが演じた)COZYが時折、お腹を出しているのは、同じく宮藤監督の脚本によるドラマ「タイガー&ドラゴン」で桐谷さんが演じた“チビT”を意識したのでは?という鋭い質問が飛んだ。桐谷さんは、実際には特にチビTを意識したものではなく、衣裳の伊賀大介さんの発案によるものだと説明。「伊賀さんが『アメリカンな感じ、80年代っぽい古めの雰囲気で行こうよ』と言って、(Tシャツを)切って結んだんです」と語り「僕だけお腹が出ているので、(緑色のメイクで)塗るのに時間がかかりました」と裏話も明かした。ちなみに「タイガー&ドラゴン」は桐谷さんにとっては初めて出演した宮藤脚本作品。今回の主演の長瀬智也と共演したのも「タイガー&ドラゴン」が初めてで、今回は、それ以来の再共演となった。「(宮藤脚本作品は)『流星の絆』、『吾輩は主婦である』も出てるし、『木更津キャッツアイ』もちょこっと出てますけど、宮藤さんが監督をする作品は実は今回が初めてなんです」と感慨深げ。初めて受けた宮藤演出について「毎日が楽しすぎて、何も考えずに現場に行き、そこで思いついたオモロイことをやろうという感じで、ノンストレスの楽しい毎日でした!」と充実感を漂わせる。宮藤監督は桐谷さんについて「自由度が高く、台本にない部分をやってくれるし、それで長瀬くんも神木(隆之介)くんも変わるので、すごくよかった」と現場での臨機応変な対応力、アドリブのパワーを讚えた。ちなみに桐谷さんの起用については「(『ソラニン』や『BECK ベック』でドラマーを演じており)ドラムを叩けるのは知ってたから、たぶん、やるだろうと(笑)。あとは長瀬くん、神木くん、清野(菜名)さんとのバランス?学ランを着てるイメージもあったし、ドラマーと言ってもあまり神経質ではなくてガサガサしてるタイプを思い浮かべていた」と明かした。この前日に行われた舞台挨拶では、宮藤監督と共に、本作で神木さん演じる大介の精子(※宮藤監督曰く“ガマン汁”)を演じた中村獅童が登壇したが、この日のトークでもこのシーンが話題に!桐谷さんが「神木くんの精子は中村獅童さんだったんですね…(笑)」としみじみと語り、会場は爆笑に包まれた。宮藤監督はこのシーンを「虚無感」という言葉で説明し、桐谷さんも、その言葉に深くうなずき「男性はみんな、大介のような気分に…」とガマン汁について熱く語ろうとするも、ここで舞台挨拶は終了の時間に。現時点では、この舞台挨拶が本作の最後のプロモーションとなっており、それが“ガマン汁”の話題で終わるという、宮藤監督作品らしい(?)まさかの幕切れとなった…。『TOO YOUNG TO DIE!若くして死ぬ』は公開中。(text:cinemacafe.net)■関連作品:TOO YOUNG TO DIE!若くして死ぬ 2016年6月25日より全国にて公開(C) 2016 Asmik Ace, Inc. / TOHO CO., LTD. / J Storm Inc. / PARCO CO., LTD. / AMUSE INC. / Otonakeikaku Inc. /KDDI CORPORATION / GYAO Corporation
2016年07月26日地獄を舞台にした青春ロック映画『TOO YOUNG TO DIE!若くして死ぬ』の大ヒット御礼舞台挨拶が7月24日(日)、都内で行われ、本作が4作目のメガホンとなる宮藤官九郎監督と、「がまん汁」役で出演する歌舞伎俳優の中村獅童が出席した。全身タイツ&白塗りというがまん汁スタイル(!?)で登場した獅童さんは、「一生に何度もできる役じゃない。役作りでは先走り感と、その中にある透明感を大切にしました」と真面目コメント。登場シーンはほんの一瞬で「4日前に新宿の映画館で、お金を払って妻と見たんですけど、もう少し出番が長いのかなと思っていた」と表情を曇らせた。宮藤監督が脚本を手がけた映画『ピンポン』、ドラマ「木更津キャッツアイ」などに出演した経験はあるが、監督作品への出演は初めてで「宮藤さんは『いつか、獅童くんを主役に映画を撮りたい』って言ってくれるんですが、いつになったら、俺主役の映画を撮ってくれるのか…。がまん汁だけに、いまががまんのしどころですね」と恨み節も。ちなみに、獅童さんの奥さんは宮藤監督のファンだそうで「最初は出演を喜んでくれたが、役柄を伝えたら苦笑いしていた」と明かした。一方、オファーを出したはずの宮藤監督は「獅童さんが本当に現場に来ちゃって、どうしょうかなと思った」となかなかの無責任コメント。それでも「実は獅童さんの周りに、何十台もカメラを置いて、結構ハイテクな撮影をしているんですよ。日本ではあまりない方法じゃないですかね」と苦労を語り、「撮影時間は15分くらい?あとはムダ話を30分くらい」と話していた。修学旅行中の事故で地獄に落ちた高校生が、地獄農業高校の軽音楽部顧問でロックバンド・地獄図(ヘルズ)を率いる赤鬼キラーKからギターの猛特訓を受け、現世への転生に挑む。公開から1か月を迎え、動員98万1,372人、興収12億8,987万2,200円のスマッシュヒットを記録している。『TOO YOUNG TO DIE!若くして死ぬ』は全国にて公開中。(text:cinemacafe.net)■関連作品:TOO YOUNG TO DIE!若くして死ぬ 2016年6月25日より全国にて公開(C) 2016 Asmik Ace, Inc. / TOHO CO., LTD. / J Storm Inc. / PARCO CO., LTD. / AMUSE INC. / Otonakeikaku Inc. /KDDI CORPORATION / GYAO Corporation
2016年07月24日『TOO YOUNG TO DIE!若くして死ぬ』の舞台挨拶が7月19日(火)に開催され、宮藤官九郎監督、清野菜名、皆川猿時が登壇。この日は宮藤監督の誕生日でケーキが用意されたが、なぜか大人計画の三宅弘城が乱入!思わぬサプライズに会場は盛り上がりを見せた。この日は、映画を観終えた観客からの質問に宮藤監督らが答えたが、中にはすでに本作を5回観たという筋金入りのツワモノも!宮沢りえ、中村獅童といった豪華俳優をどうやって口説き落として本作に出演させたのか?という質問に、宮藤監督は「ちゃんと台本を渡してお願いしましたよ。マーティン・スコセッシのように『これが君の役だ』と伝えて『分かった』と言ってもらいました(笑)」と明かす。特に獅童さんに関しては、映画を観た観客の中でも「どこで出てた?」と話題となるほどのチョイ役、しかも下ネタがらみの役柄となったが、オファーの後にわざわざメールで「一生懸命、演じさせてもらいます」と連絡が来たとか。皆川さんは、地獄のガールズバンドのメンバー・じゅんこを演じているが、脛の毛を剃ってバンド少女役を熱演!この剃毛に関して、同時期に出演していた「大人計画」の舞台では「毛深い狼男のような役(笑)」を演じており、宮藤監督によると「剃るか剃らないかで、同じ事務所内で“ヘア論争”が起きた」とのこと…。皆川さんは、もしもこの役で日本アカデミー賞の優秀助演賞を受賞したら?との問いに「助演女優賞であればもらいます」と宣言し、会場は爆笑に包まれていた。この日は、宮藤監督の46歳の誕生日だったが、なんと清野さんのお父さんもこの日が誕生日で、しかも生まれた年まで全く同じそうで、壇上でその事実に気付いた清野さんも、宮藤監督もビックリ!そんな宮藤監督のために特製ケーキが運び込まれたが、そんな中、客席の最前列には、帽子とメガネにマスクで微妙に変装した謎めいた男が…。彼の手には「宮藤くん、誕生日おめでとう」と書かれた垂れ幕が握られていたが、これが宮藤さん、皆川さんと同じ「大人計画」所属で、宮藤監督の『少年メリケンサック』などにも出演している三宅弘城!映画スタッフも事前には知らされていなかった、三宅さん個人による文字通りの完全サプライズ。宮藤監督は「ヤバいストーカーの人かと思った(笑)。さすがに誕生日当日だから、何かあるだろうとは思ってたけど、ケーキかと思ったら…(笑)」と驚いた様子。三宅さんは「映画は観てないんですけど…(笑)」とこの舞台挨拶のためだけに来たことを明かし、宮藤監督は「(スタッフの仕込みではなく)勝手に来たの?頭おかしいんじゃない(笑)」とあきれつつも笑みを浮かべていた。なお、本作は公開3週間(7月18日時点)で観客動員数は91万8千人を突破。興行収入は12億円超を記録している。『TOO YOUNG TO DIE!若くして死ぬ』は全国にて公開中。(text:cinemacafe.net)■関連作品:TOO YOUNG TO DIE!若くして死ぬ 2016年6月25日より全国にて公開(C) 2016 Asmik Ace, Inc. / TOHO CO., LTD. / J Storm Inc. / PARCO CO., LTD. / AMUSE INC. / Otonakeikaku Inc. /KDDI CORPORATION / GYAO Corporation
2016年07月20日漫画『DEATH NOTE』実写映画化シリーズ最新作『デスノート Light up the NEW world』(10月29日公開)の第2弾となる特報映像が27日、公開された。本作の舞台は、かつての主人公とライバルである、夜神月(やがみ・らいと/藤原竜也)とL(松山ケンイチ)の死から10年後の世界。デスノートによる大量殺人事件が再発したことで、6冊のノートの存在が判明する。続出するノート保持者に世界中が大混乱に陥る中、"キラウィルス"と呼ばれるコンピューターウィルスが世界中に拡散。東出昌大、池松壮亮、菅田将暉の3人がメインキャストとして出演し、キラ復活を望む者とそれを阻止する者たちによる頭脳戦が繰り広げられる。新たな特報は、思想なきノート所有者・青井さくら(川栄李奈)が、渋谷の街中を混乱に陥れている描写から始まる。続けて、ノートの最初の所有者だった月=キラが映し出されているモニターをバックに、「デスノートを封印する」としっかりした口調でプレゼンに臨む、キラ事件に精通したデスノート対策本部捜査官・三島創(東出)の姿が。一方、自身がかぶる"ひょっとこ"の顔をまねて挑発気味に「俺はLと約束したんだよ、デスノートは使わないって」と口にする世界的私立名探偵・竜崎(池松)の言葉からは、かつてキラと命がけの戦いに挑んだLの遺伝子を継ぐ者としての覚悟が感じとれる。また、キラ信奉者でサイバーテロリストの紫苑(菅田)は「キラこそが、神だ!」と恍惚(こうこつ)の表情。それぞれの思惑の中、男たち3人のノート争奪戦の幕開けが彩られている。加えて、弥海砂(あまね・みさ/戸田恵梨香)の姿も。かつてキラを崇拝し、月の恋人でノートを所有していた海砂は、10年前に所有権を失ったことから、劇中ではデスノートに関する記憶を失っているが、先日公開された場面写真で、本作でもノートを所有していることが判明している。かつてのノート所有者が記憶を取り戻すには、使用したことのあるノートを手にする以外の手段はないため、「死神の目は?」「記憶は?」などさまざまな推測が飛び交い、注目を集めている。このほか、ノートによるものと思われる殺人事件の続発、月が使用していた腕時計の仕掛け、笑顔で自分の頭に銃を向ける松田桃太(青山草太)と意味深なシーンが次々に。ノート争奪戦の様子と前作のキラ=月、不敵に迫る死神・リューク(中村獅童)、そして"真っ白な人間ではない何か"の様子も収められており、緊迫感ある映像となっている。さらに、第2弾となる前売り特典も発表。この特典「限定メモリアルファイルデス」(A5サイズ)の表面には、本作ティザービジュアルがあしらわれ、裏面には前作のポスタービジュアルがデザインされている。チケットは、16日より発売。通常券は一般1,400円で小人800円、ムビチケカードは一般1,400円で小人は900円(価格はいずれも税込)となる。(C)大場つぐみ・小畑健/集英社(C)2016「DEATH NOTE」FILM PARTNERS
2016年07月15日10年の時を経て、再び始まったデスノートをめぐる狂気の戦いを描く『デスノート Light up the NEW world』。このほど、デスノート所有者・青井さくら(川栄李奈)による連続殺人勃発を皮切りに、夜神月(藤原竜也)の写真や見覚えのある腕時計などが登場する新たな特報映像が解禁。東出昌大&池松壮亮&菅田将暉による、3人の戦いがついに幕を開けた!天才=“キラ”こと夜神月と、天才=世界的名探偵“L”との対決から10年経ったある日。世界中のネット回線がジャックされ、「デスノートを手に入れろ」と“キラ”からのメッセージが…。再びデスノートによる連続殺人が勃発し、世界中は大混乱となる――。今回解禁になった予告編では、思想なきデスノート所有者・青井さくらが、狂気の笑みを浮かべながら渋谷の街中を混乱に陥れるシーンからスタート。そこに、“ひょっとこ姿”の男が現れ、彼女に銃を向ける。「デスノートを封印する」と話すのは、キラ事件に精通するデスノート対策本部捜査官・三島創(東出さん)。背後のモニターには、デスノートの最初の所有者・夜神月=“キラ”の姿が映し出されている。「デスノートは使わない」と彼に話すのは、世界的私立名探偵の竜崎(池松さん)。その言葉からは、かつてキラと生死をかけた戦いに挑んだLの遺伝子を継ぐ者としての覚悟が感じとれる。さらに「キラこそが、神だ!」と不敵に凄んでみせるのが、キラ信奉者でサイバーテロリストの紫苑(菅田さん)。ついに、3人の男たちによるデスノート争奪戦の幕開けが明らかになる。そして、“ミサミサ”こと弥海砂(戸田恵梨香)の姿も登場。かつて、キラを崇拝し、月の恋人であり、デスノートを所有していた彼女。10年前に所有権を失ったため、デスノートに関する記憶を失ってはいるが、先日解禁された写真のとおり、本作でもデスノート所有者であることが発覚。記憶を取り戻すには使用したことのあるデスノートを手にするほか手段はないため、「死神の目は?」「寿命は?」「記憶は?」とさまざまな憶測を呼んでいる。6冊のデスノートが放たれた本作。続いて、世界中に蔓延する狂気、次々に起こるデスノートによるものと思われる殺人事件、月が使用していた腕時計の仕掛け、笑顔で銃を自分の頭に向ける松田桃太(青山草太)の姿と、意味深なシーンが連鎖!緊迫感あるデスノート争奪戦の様子に、月の姿、不敵に迫る死神リューク(中村獅童)、さらには“真っ白な人間ではない何か”の姿も収められており、瞬きも惜しまれるほど目が離せない内容となっている。なお、第1弾前売り特典<せんすデス>に続いて、第2弾前売り特典も決定。<限定メモリアルファイルデス>と題し、10年の時を経ても色あせぬ伝説と、新たな伝説を作り出す本作の最強コラボ仕様となっている。事件解決に立ち向かう者、キラ復活を望む者、そしてそれを阻止する者たち。いま始まる3人の壮絶な頭脳戦に、引き続き注目していて。『デスノート Light up the NEW world』は10月29日(土)より丸の内ピカデリー・新宿ピカデリーほか全国にて公開。(text:cinemacafe.net)
2016年07月15日R15+指定作品ながら「綾野剛の代表作」として大反響を呼んでいる『日本で一番悪い奴ら』。このほど、『ディストラクション・ベイビーズ』でぶっ飛んだ演技を見せ、綾野さんから絶賛のコメントを受けていた柳楽優弥から、本作の綾野さんに驚愕し、“惚れた”というコメントが到着した。本作で綾野さんが演じるのは、「正義の味方、悪を絶つ」の信念をもちながらも、でっちあげ・やらせ逮捕・おとり捜査・拳銃購入・覚せい剤密輸など、あらゆる悪事に手を汚していく北海道警の刑事・諸星要一。諸星を慕って集まった裏社会のスパイ=S(エス)には、中村獅童、YOUNG DAIS、お笑い芸人「デニス」の植野行雄が扮し、警察組織への忠誠を誓い、自らの正義を貫こうとしたために、間違った道を猛進していく刑事たちの狂気と波乱に満ちた物語が描かれていく。先日の「ニューヨーク・アジア映画祭」ではオープニング作品として上映され、綾野さんがライジング・スター賞を受賞したことでも話題の本作。「日本警察史上、最大の不祥事」と呼ばれる“実際の事件”をベースにした本作で、綾野さんは1人の男の26年間を熱演。約1か月の撮影期間で体重を10kg増減させ、マル暴(暴力団対策課)時代には毎日焼肉を食べ、「歯垢がほしい」と歯を磨かずに過ごすなど、渾身の姿がスクリーンで昇華されている。SNSでも、「綾野剛の演技がスゴかった!」「綾野剛が本当に良い。緩急自在で変貌自在」「間違いなく、綾野剛の代表作!」と、綾野さんの演技には絶賛の声が後を絶たない。そんな本作に、『ディストラクション・ベイビーズ』「ゆとりですがなにか」に出演し、若手俳優の中でも群を抜いた存在感で異彩を放っている柳楽さんからコメントが到着。「人間はどこまで清く、そして悪くなりうるのか。その振り幅を演じ切っている剛さんが格好良く、痺れました」と、その役者魂に“惚れた”様子だ。『日本で一番悪い奴ら』は全国にて公開中。(text:cinemacafe.net)
2016年07月10日公開中の映画『日本で一番悪い奴ら』の大ヒット記念イベントが9日、東京・丸の内TOEIで行われ、主演の綾野剛、矢吹春奈、瀧内公美、白石和彌監督が出席した。綾野剛主演の本作は、『凶悪』で日本映画賞を総なめにした白石和彌監督の最新作。劇中であらゆる悪事に手を染めた北海道警察の警察官・諸星要一演じる綾野剛が、現地時間6月28日にアメリカ・ニューヨークで行われた『第15回ニューヨーク・アジア映画祭』に出席し、同映画祭でオープニング上映された本作でライジング・スター賞を受賞。綾野にとっては、凱旋イベントとなった。白石監督と一緒に会場後方から客席を通って登場した綾野は「こんな風にスタンディングオベーションで迎えてくれて本当に光栄です。我々は先々週ぐらいからニューヨークに行ってまいりました。アメリカの方はずっと爆笑してたんですが、シャブを打つシーンは急に笑いがなくなり、センシティブなところは国が違えど感覚は近いところがあるんだと思いました」と現地での反応を紹介した。そんな綾野と白石監督に途中から登壇した矢吹と瀧内が花束を手渡し、矢吹が「ライジング・スター賞を受賞されたという情報が入った時は凄く胸がざわつきました。本当にこういう素晴らしい作品に参加できて自分の人生の宝物だと思います。本当に受賞おめでとうございます」と祝福。これまで本作のイベントで男性ばかりだったという綾野は「今日はお2人に花束をいただき、両手に花でこんなに華やかなイベントは日悪史上初めてですよ!」と笑顔を見せた。劇中で暴力団幹部に扮した中村獅童と出会うシーンの話題となり、「獅童さんが『聞いてんのか~?』とガチできたので超テンパっちゃって、啖呵を切るじゃないですけど、タンを吐いちゃいました(笑)。あれしか出てこなかったんです」と明かしつつ、白石監督の忠告を無視して本当のサメエキスを食べたシーンを「大変な目に合いました…。苦いとかじゃなくて、存在しちゃいけないと思うんだよね」と振り返り、「反応を楽しみたかったんですけど、後半は芝居にならなかったです」と苦笑いを浮かべていた。
2016年07月09日伝説となった映画『デスノート』誕生から10年となる節目に、正統な続編として放たれる完全新作映画『デスノート Light up the NEW world』。この秋公開となる本作から、前作から続投する戸田恵梨香が演じる“ミサミサ”こと弥海砂の場面写真が到着した。キラこと夜神月(ライト)とLの死から10年。再び死神が地上にデスノートをばらまき世界中が大混乱に陥っていた。夜神総一郎が立ち上げた「デスノート対策本部」は存続していた。すでに亡くなった夜神総一郎の跡を継ぐべく、キラ事件に精通した三島を筆頭に、唯一10年前のキラ事件を経験した松田ほか5人の対策特別チームの捜査官たちを中心に警視庁内に本部を構えていたのだ。ロシア、ウォール街そして渋谷でのデスノートによる大量殺人が行われる中、世界的私立探偵にして、“Lの正統な後継者” 竜崎が加わり事件解明に当たり、地上には「6冊のデスノート」が存在する事が判明。その矢先にキラウィルスと呼ばれるコンピューターウィルスが世界中に拡散された。そのメッセージとは「他の所有者に次ぐ。速やかに私に差し出せ」とデスノートの提出を呼びかけだった――。“人間界で同時に存在していいデスノートは6冊まで”という「6冊ルール」が初めて適用されている本作。キャストには、「デスノート対策本部」のデスノートを追う男・三島創役の東出昌大をはじめ、デスノートを封じる男・竜崎役の池松壮亮、デスノートを制する男・紫苑優輝役に菅田将暉。世界中に散らばったデスノート6冊のうち、1冊を手にする青井さくら役に川栄李奈。さらに、弥海砂役の戸田さんや、死神・リューク役の中村獅童も続投している。このほど解禁されたのは、戸田さん扮する弥海砂が、楽屋にてデスノートを手にする姿が映された場面写真。かつてキラを崇拝し、月の恋人であった海砂は、10年前、月とLの最期の決着を目の当たりにし、深い悲しみに。デスノートを所有していた彼女はその後、所有権を失いデスノートに関する記憶を失っていた。というのも、デスノートは所有権を失うと、所有していた期間の行動に関してはデスノートの所有者であったことが絡まない形で残るものの、デスノートに関する記憶は一切無くなってしまうのだ。10年の時を経て、アイドルから女優へと成長を遂げた彼女。月とLの死闘の真相を目撃した海砂の記憶は、世界を大混乱に陥れる新たな“キラ事件”の鍵となるのか。そして、このノートは一体誰がもたらしたのか?海砂は再びデスノートを使ってしまうのか!? 究極のデスノート争奪戦にさらなる期待が高まるようだ。『デスノート Light up the NEW world』は10月29日(土)より丸の内ピカデリー、新宿ピカデリーほか全国にて公開。(cinemacafe.net)
2016年07月05日15周年のユニバーサル・スタジオ・ジャパンでは、この夏だけのスペシャルなリアル脱出ゲーム「デスノート・ザ・エスケープ」を初開催!劇場版最新作『デスノート Light up the NEW world』(10月29日(土)より公開)の前段ストーリーとして描かれるほか、映画出演キャストの登場など、「DEATH NOTE」の本物の世界観を楽しめる。その醍醐味を詳細レポート!■劇場版最新作の前段ストーリー!“デスノ”ならではの極限の頭脳戦に参戦「デスノート・ザ・エスケープ」は劇場版最新作の前段ストーリーとして、映画に登場する6冊のデスノートのうちの1冊によって巻き起こる事件を描く。アトラクション内では、新たなキラの脅威に巻き込まれたゲストの前に、名探偵L(=エル)が独特の方法で登場。「DEATH NOTE」の世界さながらに極限の頭脳戦のなか、数々の謎を解き明かさなければいけない。その結果参加ゲストは、劇場版最新作へ続く濃密なストーリーを体験することに。■池松壮亮も登場!死神リュークの声も中村獅童!映画出演キャストとの豪華コラボ実は「デスノート・ザ・エスケープ」のアトラクション内には、劇場版最新作『デスノート Light up the NEW world』に、Lの後継者として出演する竜崎(池松壮亮)が、衝撃的な形で登場することに!そして、アトラクション内に響き渡る死神・リュークの声は、映画と同じく中村獅童が担当するなど、映画に出演した豪華俳優陣との本格的なコラボレーションが実現。誰もが「DEATH NOTE」の世界観にディープに没入できそうだ。■映画の撮影で実際に使用されたアイテムを展示!竜崎が着用するひょっとこ面まで夏イベントの「ユニバーサル・ジャンプ・サマー」期間中は、パーク内で開催する展示イベント「ユニバーサル・ジャンプ・エキシビション」にて、劇場版最新作『デスノート Light up the NEW world』の撮影で実際に使用したデスノートや、竜崎が着用するひょっとこ面など、数多くのレアアイテムが鑑賞可能に。上記リアル脱出ゲームだけでなく、出演俳優が実際に触れ着用した数々のアイテムを間近で楽しめるエキシビションもスルー厳禁だ。■「デスノート・ザ・エスケープ」を盛り上げる限定グッズ&メニューも登場!!「デスノート・ザ・エスケープ」の謎解きで活躍間違いなしのアイテム「バインダー」、「ライト付ボールペン」や、死神リュークの大好物であるリンゴをイメージした「デスノート・デザートセット(リュークのかじったリンゴのムース)」など、「DEATH NOTE」の世界を満喫できちゃうグッズやメニューが登場。グッズは「シネマ 4-D ストア」、「デスノート・デザートセット」は「ビバリーヒルズ・ブランジェリー」などで販売しているのでチェック。大期待の「デスノート・ザ・エスケープ」は、7月1日(金)~9月4日(日)までの期間限定開催。究極の頭脳戦となるリアル脱出ゲームにチャレンジしてみて!(C) 大場つぐみ・小畑健/集英社 (C) 大場つぐみ・小畑健/集英社 (C) 2016「DEATH NOTE」FILM PARTNERS (C) SCRAP All rights reserved.(C) & (R) Universal Studios. All rights reserved.協力:ユニバーサル・スタジオ・ジャパン(text:cinemacafe.net)
2016年07月04日綾野剛が「第15回ニューヨーク・アジア映画祭」にてライジング・スター賞を受賞した『日本で一番悪い奴ら』。実際の警察不祥事を題材にした本作から、新たな場面写真がシネマカフェに到着。実は、綾野さん演じる日本警察史上最もヤバイ刑事は、“餃子耳”が特徴的な“柔道家”だったことが明らかになった。本作で綾野さんが演じるのは、「正義の味方、悪を絶つ」の信念をもちながらも、でっちあげ・やらせ逮捕・おとり捜査・拳銃購入・覚せい剤密輸など、あらゆる悪事に手を汚していく北海道警(以下、道警)の刑事・諸星要一。「日本警察史上、最大の不祥事」と呼ばれる“実際の事件”をベースにしたこの作品で、綾野さんは一人の男の堕ちに堕ちた26年間を熱演。諸星を慕って集まった裏社会のスパイ=S(エス)には、中村獅童、YOUNG DAIS、お笑い芸人「デニス」の植野行雄が扮し、警察組織への忠誠を誓い、正義を貫こうとしたために間違った道を突き進んでいく刑事たちの狂喜と波乱に満ちた物語が描き出していく。今回解禁となったのは、綾野さん演じる諸星の“餃子耳”&柔道着姿や、一本背負いを決めて犯人を逮捕している場面。柔道の腕を買われて警察官となった諸星は、柔道で見事、道警を初の全国優勝に導き、刑事へと昇進を果たす。以後、先輩刑事である村井(ピエール瀧)から、「犯人を挙げて点数を稼げ」、そのためには「協力者=S(スパイ)を作れ」と諭されたことをきっかけに、暴力団幹部・黒岩(中村獅童)、クスリの運び屋・山辺(YOUNG DAIS)、盗難車バイヤーでパキスタン人のラシード(植野行雄)を引き入れ、のちに警察史上最大の不祥事を引き起こしていくことに。実はその後も何かと、この “餃子耳”がキーポイントになっていくのだが…。綾野さんにとって本作は、「間違いなく僕にとっての代表作」と断言するほどの自信作。役作りについても徹底を尽くし、柔道の日本チャンピオンで特に寝技が強かったという原作のモデルに沿う形で、耳を格闘家特有の“餃子耳”をする際には、綾野さん自らヒアルロン酸を直接耳に入れようと白石監督に相談したところ、「特殊メイクでいいから!」と監督に止められたほど。さらに、約1か月の撮影期間で26年間の男の人生を演じるにあたり、体重を10キロ増減させるなど外見も大きく変貌させており、綾野さん渾身の役者魂を感じさせている。「ニューヨーク・アジア映画祭」では、これから世界的な活躍を期待する俳優に贈られるライジング・スター賞の受賞に「感謝しかない」と語っていた綾野さん。その新たな代表作にして、超問題作をスクリーンでも目撃してみて。『日本で一番悪い奴ら』は全国にて公開中。(text:cinemacafe.net)
2016年07月02日●視聴率の明暗、プロデューサーのファインプレー6月30日まで放送される深夜ドラマ『ドクターカー』(日本テレビ系)と7月1日まで放送される『ナイトヒーローNAOTO』(テレビ東京系)を除いて、今期の春ドラマがほぼ終了。新年度のスタートにふさわしく力作ぞろいの中、視聴率は今年トップとなる平均17.2%を叩き出した『99.9-刑事専門弁護士-』(TBS系)の圧勝に終わった。2番手は『世界一難しい恋』(日本テレビ系)の平均視聴率12.9%で、その他は「2ケタに届くかどうか」というレベル。国民的アイドルの嵐メンバー主演作がワンツーを飾ったことで、視聴率はいよいよ人気度をはかる指標という色合いが濃くなってきた。その一方で、クチコミサイトやSNSなどで評価が高かったのは、『僕のヤバイ妻』(フジテレビ系)、『重版出来!』(TBS系)、『私 結婚できないんじゃなくて、しないんです』(TBS系、以下『できしな』に略)、『グッドパートナー 無敵の弁護士』(テレビ朝日系)、『コントレール~罪と恋~』(NHK)、『火の粉』(フジテレビ系)。サスペンス、お仕事モノ、ラブストーリー、ホラーなど、さまざまな要素の作品が支持を集めた。ここでは、「エンタメか人間ドラマか? 視聴率と評価に明暗」「アンハッピーエンドの復活」「"非美人系"ヒロインが躍動」という3つのポイントから検証し、全19作を振り返っていく。今回も「視聴率や俳優の人気は無視」のドラマ解説者・木村隆志がガチ解説する。■ポイント1:エンタメか人間ドラマか? 視聴率と評価に明暗今期最大の特徴は、「手堅く視聴率を稼ぐ」今どきのエンタメ作品と、「視聴者の共感を誘う」人間ドラマ作品に二分されたこと。エンタメ作品は、『99.9』、『僕のヤバイ妻』、『世界一難しい恋』、『トットてれび』、『できしな』。いずれも「話題性は上々で、一定の視聴率を稼いだ」という意味では、制作サイドの目論見通りと言っていいだろう。ただ、見やすさやテンポ重視のため、ドラマ通やドラマ識者になるほど評価が下がるのも事実。テレビ局が視聴率を追い続ける限り、「質やドラマ性はさておき、瞬間的に楽しませる」という制作スタンスは変わらないだろう。一方、人間ドラマ作品は、『重版出来!』、『グッドパートナー』、『早子先生、結婚するって本当ですか?』(フジテレビ系、以下『早子先生』)、『OUR HOUSE』(フジテレビ系)と、いずれも視聴率では苦戦。ただ、『重版出来!』と『グッドパートナー』は前述の通り、視聴者だけでなく、ドラマ通や識者の評価は高く、続編を期待する声も多い。かつて人間ドラマ作品は、連ドラの王道だったが、今や『早子先生』や『OUR HOUSE』のように低視聴率に陥るリスクの高いバクチのようなものになっている。ちなみに、『ラヴソング』(フジテレビ系)と『お迎えデス。』(日本テレビ系)は、ともに見どころ十分だった反面、エンタメと人間ドラマの両方を狙いにいって焦点がぼけた感が強い。■ポイント2:アンハッピーエンドの復活冬ドラマでは、『いつかこの恋を思い出してきっと泣いてしまう』(フジテレビ系)、『ダメな私に恋してください』(TBS系)、『家族ノカタチ』(TBS系)、『スミカスミレ』(テレビ朝日系)のラブストーリーがすべてハッピーエンド。その他、医療・刑事ドラマ、ミステリーなども大団円ばかりで、殺人犯の逃亡を描いた『ナオミとカナコ』(フジテレビ系)、クローン人間と臓器提供がテーマの『わたしを離さないで』(TBS系)ですら、どこか希望を残すような結末だった。これは制作サイドが、このところ「結末に対する視聴者の反応が大きくなっていた」「特にアンハッピーエンドに対するバッシングが多かった」ことを踏まえたのは明白。視聴者に配慮する形が採用されたのは間違いない。その反動か春ドラマでは、アンハッピーエンドが目立った。主演コンビが結ばれなかった『ラヴソング』と『コントレール』、結ばれる手前で終わった『できしな』と『早子先生』、悪事の被害者が報われないままの『僕のヤバイ妻』と『毒島ゆり子のせきらら日記』(TBS系、以下『毒島ゆり子』)、主人公が息絶えた『火の粉』は、決してハッピーとは言えない結末。もちろん、『世界一難しい恋』や『ゆとりですがなにか』(日本テレビ系)などのハッピーエンドもあったが、これほどアンハッピーエンドが多かったのはひさびさと言える。これは制作サイドの「ハッピーエンドより、この結末のほうが面白い」という提示ではないか。高視聴率狙いやバッシング回避で視聴者に迎合するのではなく、「より面白いものを、自信を持って提示しよう」という姿を取り戻せたのは、ドラマ界にとって朗報かもしれない。■ポイント3:"非美人系ヒロイン"が躍動今期は失礼ながら、美ぼう自慢がそろう女優界の中では、「美人とホメられることの少ない」タイプのヒロインが躍動した。『重版出来!』の黒木華、『ゆとりですがなにか』の安藤サクラ、『ラヴソング』の藤原さくらは、それぞれ存在感たっぷり。オダギリジョーと坂口健太郎、岡田将生と松坂桃李、福山雅治と菅田将暉という主演クラスの美男と堂々渡り合う姿は、連ドラでは極めて珍しい光景だった。非美人系ヒロインを起用する最大のメリットは、演技力と女性好感度の高さ。黒木と安藤の起用は間違いなく演技力の高さを買われてのことであり、藤原もアーティストとしての歌唱力を優先させたからだろう。また、美意識を振りまいたり、男性に媚びを売ったりしない彼女たちは、視聴者に日常のリアリティと親近感をもたらせるのが強み。浮世離れした美女でない分、自分をヒロインに置き換えて見られるし、だからこそ応援したくもなる。そんな彼女たちに脇役だけをやらせておくのは、実にもったいないところ。今回は3人をヒロインとして抜てきしたプロデューサーのファインプレーだったが、今後も追随する作品が現れるか。残念ながら夏ドラマには非美人系ヒロインはゼロで、脇役でも『家売るオンナ』(日本テレビ系)のイモトアヤコがいるくらい。春ドラマの高評価を受けて、秋・冬のドラマで非美人系ヒロインの復活があれば、また盛り上がるのではないか。全作の全話を見た結果、春ドラマの最優秀作品に挙げたいのは、『重版出来!』。近年これほど人間関係を丁寧に描いたお仕事ドラマは記憶になく、キャスト・スタッフの両方から「背伸びせず、でもとことん熱く」というプロフェッショナルの仕事を感じた。『毒島ゆり子』は、恋愛体質のヒロインと政治の世界を絡めた脚本・演出が冴え渡り、深夜ドラマとしてのパッケージ力は出色。前田敦子の演技は有無を言わせない、演技派女優のそれだった。『世界一難しい恋』は、恋敵を置かず1対1の図式に絞った潔さが奏功。キャラの描き分けが適切で、古き良き80年代のラブコメが現代版としてアップデートされた感がある。男優では、抑えの効いた演技が光った『グッドパートナー』の竹野内豊と、初の恋愛コメディで新境地を開いた『世界一難しい恋』の大野智。女優では、女性の本能的な衝動と色気を体現した『毒島ゆり子』の前田敦子と、考えうる最大の難役・黒柳徹子に挑んだ『トットてれび』の満島ひかりを挙げておきたい。また、『重版出来!』のオダギリジョー、『世界一難しい恋』の小池栄子などの助演も大活躍。キャラを完全に掌握した役作りで、主演を輝かせていた。【最優秀作品】『重版出来!』次点-『毒島ゆり子』『世界一難しい恋』【最優秀演出】『毒島ゆり子』次点-『コントレール』『トットてれび』【最優秀脚本】『重版出来!』次点-『グッドパートナー』『世界一難しい恋』【最優秀主演男優】竹野内豊(『グッドパートナー』)次点-大野智(『世界一難しい恋』)【最優秀主演女優】前田敦子(『毒島ゆり子』)次点-満島ひかり(『トットてれび』)【最優秀助演男優】オダギリジョー(『重版出来!』)次点-太賀(『ゆとりですがなにか』)【最優秀助演女優】小池栄子(『世界一難しい恋』)次点-安藤サクラ(『ゆとりですがなにか』)【優秀若手俳優】藤原さくら(『ラヴソング』)舞羽美海(『早子先生』)●全19作をガチ採点! 『重版出来!』高評価の理由とは各作品のひと言コメントと採点(3点満点)○『ラヴソング』月曜21時~フジテレビ系出演者:福山雅治、藤原さくら、水野美紀ほか寸評:中年主人公の哀しさと希望、吃音に悩むヒロインの挑戦と成長など、それぞれの物語は見応えがあるが、2人につきまとう年の差恋愛がブレーキをかけていた。年齢性別を超えた絆を描くだけでよかったところを"月9"へのこだわりが判断を誤らせたのか。藤原の歌声と演技は可能性たっぷり。採点:【脚本☆☆演出☆☆キャスト☆☆視聴率☆総合☆☆】○『僕のヤバイ妻』火曜22時~フジテレビ系出演者:伊藤英明、木村佳乃、相武紗季ほか寸評:初回のハイペースで最後まで緊張感がもつのか? という不安をギリギリのところで逃げ切った印象。視聴者のリアルタイム視聴を誘う仕掛けはいかにも現代的だが、中盤から主人公とヤバイ妻の描写が大味になり、心理面での変化は伝わらなかった。余韻を残した結末は、「してやったり」か。採点:【脚本☆☆演出☆キャスト☆☆視聴率☆総合☆☆】○『重版出来!』火曜22時~TBS系出演者:黒木華、オダギリジョー、坂口健太郎ほか寸評:正義も悪も作らない丁寧な人間描写で、視聴者に仕事というテーマを追いかけさせたのは、脚本・演出の力。キャスト、音楽、漫画などの小道具も含め、すべてのピースが見事にハマった。お仕事ドラマにありがちな説教くささもなく、漫画業界モノと思ってスルーした人は、今からでもぜひ。採点:【脚本☆☆☆演出☆☆☆キャスト☆☆☆視聴率☆総合☆☆☆】○『世界一難しい恋』水曜22時~日本テレビ系出演者:大野智、波瑠、北村一輝ほか寸評:「三角関係やライバル登場は一切なし」で潔く2人の恋に割り切った采配は見事。老若男女が笑いながら応援できる間口の広いラブコメを実現させた。キスだけで最終回まで引っ張るのは、80年代のアイドルドラマを思わせるピュアさ。"じらし"は今の時代も通用した。採点:【脚本☆☆☆演出☆☆キャスト☆☆☆視聴率☆☆☆総合☆☆☆】○『毒島ゆり子のせきらら日記』水曜24時10分~TBS系出演者:前田敦子、新井浩文、渡辺大知ほか寸評:女性の恋と政治のシンクロは斬新で、希望と挫折、信頼と裏切りが表裏一体であることを巧みに描いた。クロワッサンやダルマなどの小道具使いも遊び心たっぷりで、ベッドシーンとのクロスオーバーも見事。オリジナルの深夜30分ドラマでここまで脚本・演出を練り上げた熱意に敬服したい。採点:【脚本☆☆☆演出☆☆☆キャスト☆☆☆視聴率☆☆総合☆☆☆】○『鼠、江戸を疾る2』木曜20時~NHK出演者:滝沢秀明、青山美郷、高嶋政宏ほか寸評:人情活劇としての必要箇所は備えているが物語の奥行きはなく、あくまで様式美を楽しむタイプの前時代的な時代劇。滝沢はセリフ回しこそ危うさがあるものの、佇まいのカッコよさとアクションでお釣りがくる。前作『ちかえもん』のあとだけに、気軽に見られる美男の痛快作がうまくハマった。採点:【脚本☆演出☆☆キャスト☆☆視聴率☆総合☆☆】○『警視庁・捜査一課長』木曜20時~テレビ朝日系出演者:内藤剛志、斉藤由貴、金田明夫ほか寸評:「刑事ドラマの二番手」に慣れた内藤が、主役に昇格して捜査一課長の威厳をソツなく体現。昭和から続く刑事ドラマのボス像を忠実に描いているのは、枠の視聴者を踏まえた中高年向けのベタな演出か。脚本の流れが窮屈で、「2時間ドラマを連ドラにするのは難しい」と改めて実感させられた。採点:【脚本☆演出☆キャスト☆☆視聴率☆総合☆】○『グッドパートナー 無敵の弁護士』木曜21時~テレビ朝日系出演者:竹野内豊、松雪泰子、杉本哲太ほか寸評:事件解決がメインの『99.9』とは異なり、こちらは正統派の弁護士ドラマだった。「法律を駆使してどう勝つか?」に加えて、弁護士バッジを外して人情を絡める展開は、さすが福田靖。元夫婦のやり取りも楽しく、コメディパートを交えながらも地に足のついた印象で、続編が期待される。採点:【脚本☆☆☆演出☆☆キャスト☆☆☆視聴率☆☆総合☆☆☆】○『早子先生、結婚するって本当ですか?』木曜22時~フジテレビ系出演者:松下奈緒、貫地谷しほり、佐藤仁美ほか寸評:松下はショートヘアで気合十分だったが、脚本・演出ともにひと世代前の婚活ドラマ風味で、視聴者の共感を集められず。『できしな』の好反響を見ればわかるように、今や婚活というテーマとハートフルな作風は相性が悪い。中江功監督なら「婚活中の娘と家族の物語」メインでよかったのでは?採点:【脚本☆演出☆キャスト☆☆視聴率☆総合☆】○『ドクター調査班~医療事故の闇を暴け』金曜20時~ テレビ東京系出演者:谷原章介、中越典子、高畑淳子ほか寸評:架空組織『医療事故調査委員会』の設定はファンタジーだが、怒りを禁じえない悪の存在でドラマティックに。何と言っても醍醐味は潜入捜査であり、これがないときは消化不良のムードがあった。ここまで勧善懲悪エンタメに振り切った医療ドラマがあってもいいが、見る人は限られるだろう。採点:【脚本☆演出☆☆キャスト☆☆視聴率☆総合☆】○『私 結婚できないんじゃなくて、しないんです』金曜22時~TBS系出演者:中谷美紀、藤木直人、瀬戸康史ほか寸評:実践的かつ具体的な恋愛テクニックをベースにした恋愛ドラマはいかにも現代的で、視聴者には鮮度たっぷり。中谷の空回りと藤木の毒舌をスパイスにした「痛いところを突きながら笑わせる」雰囲気作りが光った。ただ脚本としては男性の描き方に魅力が乏しく、あの結末しか選択肢がない。採点:【脚本☆☆演出☆☆キャスト☆☆視聴率☆☆総合☆☆】○『コントレール~罪と恋』金曜22時~NHK出演者:石田ゆり子、井浦新、野際陽子ほか寸評:「不倫を超える禁断の恋を描く」という挑戦は、前時代的な反面、なぜか新鮮さがあった。その理由は、叙情的な映像美と抑えの効いた演技。少ないセリフの中に燃えるような愛を秘めた石田と井浦の姿が作品の質を高めた。脇のキャラも、エキセントリックな方向に逃げなかったのは好印象。採点:【脚本☆☆演出☆☆☆キャスト☆☆視聴率☆総合☆☆】○『不機嫌な果実』金曜23時15分~テレビ朝日系出演者:栗山千明、市原隼人、稲垣吾郎ほか寸評:20年ぶりの再ドラマ化は、フタを開けてみたらまったく別の作品に。終始ポップな演出で、不倫に走る危うげなムードはなく、ベッドシーンの色気も不足気味。栗山と高梨臨という清楚タイプの女優をそろえたことで、表現の幅が広がらなかった上に、週刊誌が報じる現実の衝撃に勝てなかった。採点:【脚本☆演出☆キャスト☆視聴率☆☆総合☆】○『トットてれび』土曜20時15分~NHK出演者:満島ひかり、中村獅童、ミムラほか寸評:1カットの細部までこだわり抜いた姿勢は圧巻。超難役・黒柳徹子に挑んだ満島だけでなく、各キャストが渥美清、向田邦子、森繁久彌らが蘇る魂の熱演を見せた。偉人伝のためドラマ性は薄いが、記念碑的な作品に。土曜夜の30分放送、ミュージカル風の演出は賛否が分かれるところか。採点:【脚本☆☆演出☆☆☆キャスト☆☆☆視聴率☆☆総合☆☆】○『お迎えデス。』土曜21時~日本テレビ系出演者:福士蒼汰、土屋太鳳、鈴木亮平ほか寸評:幅広い認知度を誇る朝ドラ出身者をズラリそろえ、家族で見られるハートフル作に仕上げた。幽霊と憑依の描写はいかにも漫画の世界観だが、人の死とやり残したことがテーマだけに、感動のスイッチは目白押し。ホロリとさせる手堅い作品だった反面、それで今どきの子どもに敬遠された感も。採点:【脚本☆☆演出☆☆キャスト☆☆視聴率☆総合☆☆】○『火の粉』土曜23時40分~フジテレビ系出演者:ユースケ・サンタマリア、優香、佐藤隆太ほか寸評:狂気の世界観、ストレスフルな展開、ケレン味たっぷりの芝居は、"昼ドラの東海テレビ"らしさ満載。「殺人犯の主人公」ユースケと、「徹底していたぶられるヒロイン」優香の熱演が光った。直接的な暴力シーンに頼らず、バームクーヘンやジュースを使った恐怖のあおり方も巧み。採点:【脚本☆☆演出☆☆☆キャスト☆☆☆視聴率☆☆総合☆☆☆】○『99.9-刑事専門弁護士-』日曜21時~TBS系出演者:松本潤、榮倉奈々、香川照之ほか寸評:裏番組にドラマ枠が誕生する中、シビアな勝負に徹して圧勝。注目を引きつけ、視聴率を獲る術を知り尽くしたような『日曜劇場』のプロデュース力を見せつけた。シンプルな勧善懲悪、個性的な脇役を絡めたチーム戦、ハイテンポな事件解決と、近年の人気ドラマを凝縮した仕上がり。採点:【脚本☆☆演出☆☆キャスト☆☆視聴率☆☆☆総合☆☆】○『OUR HOUSE』日曜21時~フジテレビ系出演者:芦田愛菜、シャーロット・ケイト・フォックスほか寸評:復活枠の第1弾として、視聴率につながりそうな要素をかき集めたことが、散漫な印象に…。芦田のオヤジ言葉とシャーロットのカタコト日本語が違和感を招き、ドラマに入っていけない視聴者を続出させた。終盤の「亡き妻にそっくりの女性登場」は、野島伸司のセルフオマージュか。採点:【脚本☆演出☆キャスト☆視聴率☆総合☆】○『ゆとりですがなにか』日曜22時30分~日本テレビ系出演者:岡田将生、松坂桃李、柳楽優弥ほか寸評:クドカンワールドは過去最少クラスに留め、ゆとり世代の斜め見を徹底。ただ、主演トリオより、安藤サクラ、太賀、吉岡里帆の存在感が勝るシーンも多く、掘り下げ方があいまいになった。ハッとさせるような名言や、日曜夜に社会派を選ぶ勇気など、称えられるべきところは多い。採点:【脚本☆☆演出☆☆☆キャスト☆☆視聴率☆☆総合☆☆】■木村隆志コラムニスト、テレビ・ドラマ解説者。雑誌やウェブに月間20本超のコラムを提供するほか、『新・週刊フジテレビ批評』『TBSレビュー』などに出演。取材歴2000人を超えるタレント専門インタビュアーでもある。1日のテレビ視聴は20時間(同時視聴含む)を超え、ドラマも毎クール全作品を視聴。著書に『トップ・インタビュアーの「聴き技」84』『話しかけなくていい!会話術』など。
2016年06月30日●地獄のヒントは居酒屋のテレビ6月19日に最終回を迎えた日本テレビ系ドラマ『ゆとりですがなにか』。「ゆとり第一世代」と呼ばれる1987年生まれの男女が、友情に、恋に、仕事に生きる姿を描いた。その脚本を担当したのが宮藤官九郎(45)。彼が『週刊文春』で連載している「いまなんつった?」の2016年3月3日号では、「問題は教育制度そのものではなく、それを受けた彼らが社会に出て感じている負い目の方じゃないか」と疑問を投げかけている。一方で、映画監督として4作目となる『TOO YOUNG TO DIE!若くして死ぬ』(6月25日公開)で選んだ舞台が"地獄"。17歳でこの世を去った大助(神木隆之介)は、赤鬼キラーK(長瀬智也)率いるロックバンド"地獄図"に参加し、地獄からの生還を目指して奮闘する。宮藤監督の過去作を振り返ると、時代劇コメディーの『真夜中の弥次さん喜多さん』(05年)、パンクバンドをテーマにした『少年メリケンサック』(09年)、中学生の妄想を描いた『中学生円山』(13年)。ドラマを含めても、"宮藤監督ワールド"こそ独創性に優れているといえるのではないか。ゆとり世代から地獄のことまで。作品作りにおける彼の頭の中は、一体全体どうなっているんだろう。今回は、『TOO YOUNG TO DIE!若くして死ぬ』の話題を中心に、「宮藤官九郎の映画脳」という一点に絞って彼の頭に"メス"を入れた。――いよいよ公開ですね。業界内での反響はいかがですか。まぁ、あの……関係者の方やスタッフは良いことを言ってくださるので(笑)、本当の評価は公開するまで分からないと思ってます。一般の人に観てもらった時にどこまでこの世界を楽しんでいただけるのか。気になりますね。――私が観た時の試写室は満員。補助席まで出る盛況ぶりでした。そうですか。よかったです。――個人的にツボだったのが、中村獅童さんのシーン。思わず吹き出してしまいました。役柄が明かされていなかったので……まさかあんな役だったとは(笑)。ありがとうございます(笑)。獅童さんから直接メールをいただいて、「精いっぱいやらせていただきます!」と。獅童さんにお願いして良かったです。――『週刊文春』の連載「いまなんつった?」を昨年から読んでいるのですが、今回の映画の話もたくさん取り上げていらっしゃいましたね。そうですね。去年はほとんど映画がメインになっていて、春から秋ぐらいまではずっと映画のことばかり考えていました。――今回は連載に書かれていた内容に沿って、お話をうかがいたいと思います。よろしくお願いします。――脚本を手掛けられた『GO』(01年)と『ピンポン』(02年)で、映画のスタンスが決まったそうですね。「原作と脚本」の関係性について書かれていたのですが、今回はオリジナル作品です。その点はどのように受け止めていらっしゃいますか。オリジナルの場合、いちばん必要なのは「説得力」です。企画を成立させるにあたり、協力してもらういろいろな人を説得しなければなりません。興味を持ってもらうために、自分のやりたいことをスタッフやキャストに伝えていくのですが、もし原作があれば「この本、面白いから読んでください!」で済むというか、だいたい共有してもらえますよね。でも、オリジナルはそれができない。僕のオリジナル作品では、大抵の人の興味はギャグやコメディ要素。ただ、作品を作っていく中でそれだけではないテーマが見えてきます。オリジナルだからこその難しさもありますが、好きなように作れる強みもあって。もともとの発想「0→1」は自分の中にあるもの。だから、僕にとってはとってもやりやすいんです。原作がある場合は、原作と映画の違いを意識しなければなりませんから。脚本だけを依頼される時は、また事情が変わってきます。原作があると進むべき方向が決まってやりやすい。ところが監督をやるとなると、今度はオリジナルの方がやりやすくなります。「この世で1つしかない」ものを作り出せるのは、オリジナル作品の監督だけなんで。――正直に打ち明けます。映画化決定のニュースを書いていた時点では、「この映画は大丈夫なんだろうか」と不安になるほどイメージをつかめていませんでした。「聞こえないふり」をする人はどのあたりから減っていきましたか。(1月の完成披露試写会にて「(周囲を説得する中で)聞こえないふりをする人が多かった(笑)」と発言)(笑)。皆さんちゃんと聞いてくださっていましたが、やっぱりキャストが決まってから反応は変わってきたんじゃないですかね。長瀬(智也)くんと神木(隆之介)くん。オリジナル作品で大事なことなんですけど、解釈の違いとか誤解から生まれるものも絶対にあると思います。原作を映画化するのは楽な部分もありますが、そういう発想の原点となる「誤解」はない。オリジナルは解釈の違いから「そういう見方もあるのか」という発見につながって、そこから僕もまた広げられる。「そっちの方が面白い!」と飛びつくことができるし、やっぱり僕はオリジナルの方がやりやすいですね。――企画したのが2012年で、脚本を書き始めたのが2014年。"地獄"の撮影場所を悩んだ末、近所の居酒屋のテレビで『楢山節考』(58年)を見て閃きがあったと。ええ。ヒントとなった木下惠介さんの『楢山節考』。これは地獄の話ではなく、姨捨山をモチーフにした話なんですが、今から60年前くらいの作品です。すべてセットで撮っていて、昔はオールセットで撮影している作品が結構あった。地獄の映画をやることをは決めていたんですが、そのビジュアルまでは自分の中で見えていなかったんですよね。ロケで撮るのか、あるいはグリーンバックで合成で撮るのか。でも、どちらも何かしっくりこない。それはそれで見たことある感じになりそうだし、それをやるのであれば僕よりも上手な映画監督がいっぱいいると思ったので、何か面白いアイデアないかなと思った時に、『楢山節考』を見て、大きなスタジオに地獄のセットを作れば、珍しい映画になるんじゃないかと思ったんです。●書かないと思い出せないアイデアはいらない――いろいろな作品を並行して進めていらっしゃいますが、そういうアイデアの管理は? 居酒屋での偶然の出来事も、何かに書き留めているとか。メモることはあまりないです。並行してやっている期間が長い時、例えば再来年、来年、今年の作品を同時に進めている時とかは、整理しないといけないから後で思い出せるように必要なことを書き出すことはあります。でも、書かないと思い出せないようなことであれば、それだけひらめきのインパクトとしては弱いんだろうなと思うので、よっぽど忘れちゃいけないことだけメモったりしています。あとは打ち合わせ中に、後で絶対に必要になることなどは書いておくようにしたり。でも、今回の作品ではほとんどありませんでした。――五感を通して伝わってきたものが、自然と脚本や映画の世界観に生かされているわけですね。そうですね。脚本は考える時間がいくらでもありますけど、現場での撮影はその日その場の判断でしかできないこと。そこで監督はジャッジしなきゃいけないから、決断力を強いられる時は、やっぱり今までの自分の経験しかないですよね。経験をもとに、瞬間的に判断する。だから、忘れないように書き留めておくことはあまり意味がない。やっぱり、その場その場で変わっていきます。今まではカット割りを考える時に楽しい時ときつい時がありました。そうすると大体スタッフの方が「現場で役者の芝居を見てから考えてもらって全然いいですよ」と言ってくださるのでお言葉に甘えて臨んでいたんですが、現場で何も思いつかない時もあるんですね。でも、今回は全カット絵コンテを書いたんです。全シーン全カット絵コンテを書いたら、現場で全く悩みませんでした。なおかつ、違和感があった時に絵コンテがあると、それを壊すこともできる。前もって考えていたビジュアルが1つあると、そこから変化させることもでできる。それに気づけたのは発見でしたね。――今後も同じような方法でやっていくつもりですか?うーん、分からないですね(笑)。今回は、たまたまビジュアルにすごく頼る作品だからそうしましたけど……今後それをずっとやるのか(笑)。できればやったほうがいいんだとは感じました。――最初は2時間33分の作品だったそうですが、最終的には2時間5分に。率直にどちらの方が気に入っていますか?それはもちろん2時間5分です。もちろん諦めたシーンとかあるし、その30分をカットしたんですけど、台本上大きくカットしたシーンはありません。だから、出てない役者さんもいない(笑)。これも絵コンテ書いていてよかったなと思うところで、多めに素材を撮っていったんです。今までは「撮ったつもり」になっていたこともありました。今回は撮れてないカットが1つもなかったので、そういった意味では最初に思い描いていたとおりの映画に近づいたんじゃないかなって思います。編集の方がつないだ2時間30分を見た時に、意外と完成度が高かったことがちょっとショックでした。そこからカットしないといけないのかと(笑)。でも、今まで4本撮って、現場がいくら楽しかったり盛り上がったりしても、日が経ってその映画を見た時に、「このカットはいらないな」とか「この間は必要?」とか、そういうところが出てきて。今回はそこを意識して、2時間5分にまとめました。だから、「尺の都合」で泣く泣くカットしたシーンはありませんし、短くしたことで良くなっているところはたくさんあります。――その話にも関連するのですが、映画の尺がだいたい2時間前後であることについてどう思いますか? 連載でも書かれていました。先日、『ストレイト・アウタ・コンプトン』(15年)というラッパーの映画を観ました。2時間47分の作品なんですが、全然退屈しなかったんですよね。やっぱり時間は関係ない。1時間半の映画でも退屈する時はします。きっと人それぞれの好みや思考があると思いますが。昨年公開された『ハッピーアワー』は5時間17分。まだ観ることはできていないんですが、もしかしたらそのくらいの方が気持ちのいい時間なのかもしれない。誰が「映画は2時間」と決めたのかなとは思います。きっと、座って1つのものを観てられる時間はそのくらいなんでしょうね。『七人の侍』(1954年)も途中に休憩が入っていましたし、インド映画で長いものは3日に分けて観るものもあります。そんな作品がある中で「2時間」は1つの基準になってるんだろうなと思います。――これまでの作品は達成感があり、今作は「挑戦」でもあったと聞きました。次作でなんとなくイメージしていることはありますか。この方向でもう1本やっても、もうこれを超えることはないと思うので、次はもうちょっと現実的な世界でやりたいです(笑)。淡々とした映画。やっぱり、振り幅が大きい作家でいたいという思いがあるんですよね。いつやっても「宮藤官九郎っぽい」になっちゃうというのは、みなさんが観たらそう思うのかもしれませんが、僕の中では全然違うものを作りたいという思いが毎回ある。この映画は地獄が舞台で、現実感のない世界。今度は、また別の世界の作品を作っていきたいです。■プロフィール宮藤官九郎1970年7月19日宮城県生まれ。1991年より大人計画に参加。TBS系ドラマ『池袋ウエストゲートパーク』(00年)で脚本家として脚光を浴び、行定勲監督の映画『GO』(01年)で第25回日本アカデミー賞最優秀脚本賞を受賞。映画監督デビュー作となった『真夜中の弥次さん喜多さん』(05年)で新藤兼人賞金賞を受賞し、本作は『少年メリケンサック』(09年)、『中学生円山』(13年)に続く4作目の監督作品。(C)2016 Asmik Ace, Inc. / TOHO CO., LTD. / J Storm Inc. / PARCO CO., LTD. / AMUSE INC. / Otonakeikaku Inc. /KDDI CORPORATION / GYAO Corporation
2016年06月24日ウエンツ瑛士がメインMCを努め、旅とグルメをテーマに出演者たちが様々な場所でロケに挑むバラエティ番組「火曜サプライズ」の6月21日(火)今夜放送回に綾野剛と「Kis-My-Ft2」藤ヶ谷太輔、窪田正孝がゲスト出演する。今夜はウエンツさんとゲストが色々な街にロケに繰り出す番組人気企画「アポなしグルメ旅」を2本立てでお届けする「豪華アポなし2連発スペシャル」。今回が“初アポなし旅”となる綾野さんは古都・鎌倉へ。不動産屋からの情報をもとに週2日しか営業していないという蕎麦屋へ。また、人力車に乗りたいという2人は早速交渉、ウエンツさんと男2人、ラブラブ(?)な旅をしながら鎌倉の隠れたグルメを探す。また7月から日本テレビ系でスタートするドラマ「時をかける少女」に出演する竹内涼真も登場する。そして普段から仲良しだという藤ヶ谷さん、窪田さんの2人が向かった先は東京・門前仲町。果たしてアポなしで入れるのか?今回が「アポなしグルメ旅」3度目の出演となる窪田さん。今回は自分で取材交渉を成功させることができるのか?綾野さんは主演最新作となる『日本で一番悪い奴ら』が6月25日(土)より全国にて公開。同作は「日本警察史上、最大の不祥事」と呼ばれる実際の事件をモチーフに『凶悪』の白石和彌監督がメガホンを取り映像化した作品。綾野さんが演じるのは「正義の味方、悪を絶つ」の信念をもちながらも、でっちあげ・やらせ逮捕・おとり捜査・拳銃購入・覚せい剤密輸などあらゆる悪事に手を汚していく北海道警察の刑事・諸星。綾野さんのほかピエール瀧、中村獅童、YOUNG DAIS、植野行雄(デニス)、中村倫也、木下隆行(TKO)ら個性派キャストが集結している。藤ヶ谷さん、窪田さんはW主演作となる映画『MARS~ただ、君を愛してる~』が現在公開中。「別冊フレンド」(講談社)で連載された累計発行部数500万部超の人気少女コミック「MARS」が原作で、1月からはドラマ版が放送され、藤ヶ谷さんと窪田さんによるキスのような人工呼吸シーンなど衝撃的なストーリーと映像が話題を集めた。ヒロインの飯豊まりえをはじめ、山崎紘菜、稲葉友、福原遥、前田公輝など今注目の若手俳優たちが数多く出演しているのも見どころだ。「火曜サプライズ」は6月21日(火)19時~日本テレビ系で放送。(笠緒)
2016年06月21日満島ひかりが黒柳徹子を演じ、そのテレビとともに歩んできた半生を描いた、NHK総合で放送中のドラマ「トットてれび」も6月18日(土)今夜の放送で最終回を迎える。テレビ放送が始まった昭和28年、NHKがテレビ放送開始にあたって専属俳優を募集していることを知り受験する黒柳さんは、筆記試験も面接も失敗続きだったが合格し、エキストラとしてテレビやラジオに出演することに。目立ち過ぎて叱られてばかりの黒柳さんだったが転機が訪れ、黒柳さんは数々の人気番組に出演。そこで出会っていく日本を代表するそうそうたる俳優たちとの交流が本作では描かれる。森繁久彌に吉田鋼太郎、渥美清を中村獅童さんが、坂本九は錦戸亮、向田邦子にミムラと豪華キャストの共演も話題を呼んだ。黒柳さんは「徹子の部屋」25周年のお客様として、記念すべき第1回のゲストだった森繁さんを招く。番組でこれまでの思い出をふり返る2人。森繁さんの第一印象は「ちょっとエッチなおじさん」だったという黒柳さん。ドラマで共演した森繁さんは大事なシーンでもセリフを憶えず大胆なカンニングをして黒柳さんを驚かせたという。「徹子の部屋」の収録は進むが森繁さんはやる気を見せず、見かねた黒柳さんはCM中「こんな森繁さん見たくない!」と叱る…最終回となる今夜は森繁さんと黒柳さんとの50年にわたる交流を描く。撮影にあたっては「あまり臆病にならないで、そのときやりたいことをカメラの前でやれたらいいな」と語っていた満島さん。草創期から日本のテレビとともに歩んできた黒柳さんをどう演じ切ったのか、その総決算となる今夜の放送をお見逃しなく。「トットてれび」は6月18日(土)20時15分~NHK総合で放送。(笠緒)
2016年06月18日歌舞伎俳優の中村獅童(43)が、15日に放送されたフジテレビ系情報番組『ノンストップ!』(毎週月~金9:50~11:25)にVTR出演し、俳優・青木崇高(36)との結婚を発表した女優・優香(35)のファンだったことを明かした。映画『日本で一番悪い奴ら』(6月25日公開)の宣伝を兼ねて、主演の綾野剛と共に同番組の取材に応じた獅童。同作には青木も出演していることから結婚の話題を振られ、「笑顔の絶えない、すごい明るい家庭になりそうですね」と祝福した。一方で、「僕、若い頃からすごい優香さんのファンなんです」と告白。かつて交際していた女性とディスカウントスーパーを訪れた際、レジに優香のうちわがあり、「それがすっごい欲しくて……」。その姿を交際相手に目撃され、「その後、大げんか。優香ちゃんのうちわでけんかをしちゃいました」と恥ずかしそうに回顧。結局うちわは買わなかったそうだが、「でもDVDは持ってます」とオチをつけて笑いを誘っていた。
2016年06月15日歌舞伎の様式美に現代的なセンスを加え、古典の新たな魅力を創造している「コクーン歌舞伎」。今回上演されるのは“お岩さん”でおなじみの『四谷怪談』。お岩と夫・伊右衛門、お岩の妹・お袖と直助の悲劇を軸に忠臣蔵のドラマが絡んでいく。「15歳で東京バレエ団に入団した時、最初に出た舞台が、忠臣蔵を題材にしたモーリス・ベジャールさん振付の『ザ・カブキ』という演目でした。それから18年を経て、退団する時に最後に踊ったのもこの作品。そもそも自分が、歌舞伎の舞台にお誘いを受けたこと自体が予想外すぎたので、思い切ってそんな縁を繋げて、エイッてお引き受けしました」バレエダンサーながら、近年は現代劇や映像でも活躍中の首藤康之さんも、さすがに歌舞伎でのオファーは驚いたそう。「稽古が始まったいまも、まだ緊張が解けない」とか。「皆さんのセリフを聞いたら圧倒されて、古典の偉大さと、そこで生きてこられた方々の力強さを実感しました。バレエもそうなんですが、古典をやりこなすには、積み重ねたものがベースにないと難しいんですね。それを皆さんの佇まいから少しでも取り入れられたらと思います」コクーン歌舞伎の演出を長年手がけてきた串田和美さんからのオファー。あえてダンサーの首藤さんを歌舞伎の舞台にキャスティングした狙いがきっとあるはず?「どうでしょう…串田さんに伺っても、なかなか手の内は明かしてくださらないので(笑)。でも、こちらが聞いてもお話しされないのは、僕に余白を与えてくださってるんだと思うんです。これまでお仕事でご一緒してきて、串田さんのお作りになる世界を信頼していますし、それを拠り所に頑張りたいと思っています」◇6月6日(月)~29日(水)渋谷・Bunkamura シアターコクーン作/四世鶴屋南北演出・美術/串田和美出演/中村獅童、中村勘九郎、中村七之助、首藤康之、笹野高史、片岡亀蔵、中村扇雀1等ベンチ席1万3500円~3等席4000円当日立見券3500円・2500円あり(すべて税込み)チケットホン松竹TEL:0570・000・489◇しゅとう・やすゆき9歳からバレエを始め15歳で東京バレエ団に入団。’04年の退団以降は、現代劇、映像へも挑戦。現在放送中のドラマ『99.9』(TBS系)にも出演。◇首藤さんが演じるのは、病に臥せる小汐田又之丞。彼への忠義一心で薬を盗んだ小平は、伊右衛門に殺され、お岩同様に亡霊となって現れる。復讐劇の鍵を握る存在だ。※『anan』2016年6月8日号より。写真・津留崎徹花インタビュー、文・望月リサ
2016年06月03日女優・満島ひかりが黒柳徹子を演じる、現在NHKにて放送中の「トットてれび」。この度、5月21日(土)放送の第4回にて、三浦大知がチャップリン役で登場することが明らかになった。NHKを辞めフリーになった徹子は、ますます多忙な日々。ラジオドラマの現場で出会い親しくなった脚本家・向田邦子(ミムラ)に、一度ゆっくり休みたいと心境を打ち明ける。休養宣言をした徹子に、NHKの朝ドラ「繭子ひとり」の仕事がくる。徹子の役は青森から上京して家族のため必死に働くおばさん・田口ケイ。徹子は役作りに打ち込む。田口ケイは大人気となったが、徹子は伊集院の説得を振り切ってニューヨークへ旅立つ――。テレビとともに歩んできた黒柳さんのエッセイ「トットひとり」「トットチャンネル」をドラマ化する本作。 主演の黒柳さん扮する満島さんをはじめ、渥美清役の中村獅童、坂本九役の錦戸亮、向田邦子役のミムラらが登場し、笑いあり、涙ありのドラマ・バラエティーが描かれる。本作で三浦さんが演じるのは、徹子がニューヨークへ旅立ち出会うチャップリンの役。今回が役者デビュー初ドラマだという三浦さんは、満島さんから直接電話を受け快諾。「いつかひかりと一緒に何か物作りができたらいいなと、ずっと思っていたのでありがたいです」と共演を喜んだ。また、「もともと台本にせりふなかったのですが、急に『オニオンヘアー』というせりふを言うことになったのですが、全く正解が分からなく、その流れのまま言いました。そのあたりも視聴者の皆さんにダンスとともに注目して見てもらえたらうれしいです」とアピール。さらには「次は、ひかりが主役のドラマに主題歌などでコラボできたらと思います」と今後の目標も語った。一方、作品での共演は16年ぶりだと話す満島さんは、「収録をしていておどろいたのは、違った道を歩んでいたはずなのに波長がとても合うこと。大知が同じステージにいてくれる安心感の中で、ただただ楽しむことができました」と共演をふり返り、「好きなことを、心がぐるぐるしながらも思いっきり楽しむ勇気や、ワクワクしたりキラキラしたもの、次の一歩につながる、ささやかだけど大事なバトンをちゃんとチャップリンから受け取ることができたと思います」と得るものが多かったと話した。徹子がニューヨークへ旅立ち、改めて「私らしい」を見つめ直したとき、エンターテイメントのバトンを渡してくれる象徴として登場するチャップリン。彼と徹子が「New York,New York」を歌い踊るシーンは大きな見どころのひとつ。2人で打合せを重ねながら完成させた、息のあった華麗なショーは必見だ。「トットてれび」は毎週土曜日20時15分~NHK総合にて放送。(cinemacafe.net)
2016年05月20日「日本警察史上、最大の不祥事」と呼ばれる実際の事件をモチーフに描く『日本で一番悪い奴ら』。この度,本作が「第15回ニューヨーク・アジア映画祭」オープニング作品に決定し、主演の綾野剛が同映画祭のライジング・スター賞を受賞することが明らかになった。北海道警察の新米刑事・諸星要一(綾野剛)は、叩き上げの刑事たちの前で 右往左往する毎日をおくっていた。そんな中、署内随一の敏腕刑事・村井(ピエール瀧)から教えられた刑事として認められる唯一の方法、それは“点数”を稼ぐこと。あらゆる罪状が点数別に分類され、熾烈な点数稼ぎに勝利した者だけが組織に生き残る。そのためには裏社会に飛び込み、捜査に協力するスパイ=S(エス)を仲間にし、有利な情報を手に入れろ!こうして、その教えに従った諸星と、彼の元に集まった3人のSたちとの狂喜と波乱に満ちた生活がはじまった。「正義の味方、悪を絶つ」の信念をもちながらも、 でっちあげ・やらせ逮捕・おとり捜査・拳銃購入・覚せい剤密輸など、ありとあらゆる悪事に手を汚した北海道警察の刑事・諸星の行き着く先は――!?『凶悪』の白石監督がメガホンを取る本作。キャストには、綾野さんをはじめ、諸星の捜査協力者で“S”と呼ばれる裏社会のスパイを演じるのは、中村獅童、YOUNG DAIS、植野行雄(デニス)。そのほかピエール瀧、中村倫也、木下隆行(TKO)ら個性豊かな面々が集結している。今回、オープニング作品として上映が決定した「ニューヨーク・アジア映画祭」は、北米有数のアジア映画祭。15回目を迎える今年は、6月22日~7月9日(現地日程)にて開催される。綾野さんが受賞する「ライジング・スター賞」は、世界的な活躍を期待する俳優に贈られる賞で、本作で綾野さんは、“黒い警部”と異名を残す、北海道警察の警部・諸星要一が逮捕されるまでの壮絶な26年間を熱演している。「ライジング・スター賞」は、過去にも2011年に山田孝之(『ミロクローゼ』)、2012年長澤まさみ(『モテキ』)、2014年二階堂ふみ(『私の男』)、2015年染谷将太(『さよなら歌舞伎町』『TOKYO TRIBE』)が受賞しており、今年で3年連続の受賞となる。本映画祭のディレクター、サミュエル・ジャミエールは、「白石和彌監督の『日本で一番悪い奴ら』で目の当たりにした綾野さんの妥協のない演技が、本年の『スクリーン・インターナショナル』のライジング・スター賞の授賞の決め手でした」と語り、「綾野さんがこれまで演じてきたすべての役柄に、自制と無謀が共存した今作が加わることで、彼のキャリアが完成したといえます。組織的権力の中心にはびこる腐敗を妥協することなく描写した壮絶な主人公の半生は、深作欣二の『仁義なき戦い』のような往年の傑作を想起させます。このような生々しいエネルギーをスクリーンに呼び戻してくれる作品と俳優を発見できたことにワクワクする気持ちが止まりません」と絶賛のコメントを寄せた。なお、ニューヨークのリンカーン・センターで行われるオープニング上映には白石監督が、授賞式には綾野さんが参加する予定だ。『日本で一番悪い奴ら』は6月25日(土)より全国にて公開。(cinemacafe.net)
2016年05月18日歌舞伎役者の市川染五郎、中村勘九郎、中村七之助が17日、都内で行われたシネマ歌舞伎『阿弖流為<アテルイ>』(6月25日公開)の完成披露上映会に登場した。劇団☆新感線・いのうえひでのりが演出、中島かずきが脚本を担当し、2015年に新橋演舞場で行われた、歌舞伎NEXT『阿弖流爲<アテルイ>』を映像として編集、全国公開する。舞台挨拶では、18日に33歳の誕生日を迎える七之助に、サプライズでバースデーケーキが贈られた。観客に祝われた七之助は「どんどん衰えていくものなので、次の歌舞伎NEXTの時は動けるように、日々精進していきたいと思います」と33歳の抱負を語った。染五郎が七之助の口にケーキの装飾の熊を「あ~ん」と食べさせると、七之助は「甘いです」と苦笑。また、勘九郎は「いい1年にしてください」とメッセージを送った。『阿弖流爲<アテルイ>』について、染五郎は「すごいもの、びっくりするものを作ろうじゃないかと、思いだけで作り上げた感じ」と説明し、「同じ方向を向いて一気に作り上げた」と感慨深げに振り返った。七之助は「劇団☆新感線は見るもんで、出るもんじゃないと言われていたけど、まあ、地獄でした(笑)」と舞台の激しさを語り、「養老院みたいな人たちが走らされて、けが人続出で大変でしたね」としみじみ。また七之助は、舞台上の動きがほとんどいのうえの演出指示通りであることを明かし「型が決まっている中で、自分の感情を表現するのは歌舞伎と同じ」と表現した。劇団員である俳優・古田新太や橋本じゅんについて、「自由にやってるなと思ってたんですけど、毎回そういう演出を受けてたんですよ。ああ恐ろしい人達だと思いました」とすごさに触れた。
2016年05月18日映画『日本でいちばん悪い奴ら』が2016年6月25日(土)に公開される。監督は『凶悪』の白石和彌、主演は綾野剛。本作は、実際に起きた警察不祥事をモチーフに、北海道警察・刑事の壮絶な26年間を描く。綾野剛が扮するのは、柔道で鍛えた力を買われて北海道警察の刑事になった諸星要一。諸星は、「裏社会に入り込んでS(スパイ)をつくれ」という、敏腕刑事・村井の助言に従い、実際にSを率いて「正義の味方、悪を絶つ」の信念のもと規格外で危険な捜査に乗り出す。正義のために始めた捜査が、次第に悪に。そのうちその境目すらわからなくなっていく。善悪の間で苦悩する諸星の様子は、予告編でも描かれている。また、暴力団幹部・黒岩役に中村獅童、クスリの運び屋・太郎役にYOUNG DAIS、盗難車バイヤー・ラシード役に植野行雄(デニス)と、諸星を慕う“S(スパイ)”役が個性的なところも必見。さらに諸星の先輩刑事・村井役をピエール瀧が演じるなど、豪華な俳優陣となっている。【作品情報】映画『日本で一番悪い奴ら』公開日 :2016年6月25日(土)監督:白石和彌 脚本:池上純哉 音楽:安川午朗原作:稲葉圭昭「恥さらし 北海道警 悪徳刑事の告白」(講談社文庫)出演:綾野剛、YOUNG DAIS、植野行雄(デニス)、矢吹春奈、瀧内公美、田中隆三、みのすけ、中村倫也、勝矢、斎藤 歩、青木崇高、木下隆行(TKO)、音尾琢真、ピエール瀧、中村獅童配給:東映・日活 コピーライト :©2016「日本で一番悪い奴ら」製作委員会
2016年05月17日俳優の綾野剛が主演を務め、『凶悪』(13年)の白石和彌監督と初タッグを組む映画『日本で一番悪い奴ら』(6月25日公開)の新たな場面写真が12日、公開された。本作は2002年、実際に起きた"日本警察史上、最大の不祥事"とも呼ばれる「稲葉事件」をもとに、警部と"S"(スパイ)と呼ばれるチンピラなどの捜査協力者たちを映したクライム・エンターテイメント。綾野が演じるのは、「正義の味方、悪を絶つ」の信念をもちながらも、やらせ逮捕、拳銃購入、覚せい剤密輸など、あらゆる悪事に手を汚していく北海道警察の刑事・諸星要一で、逮捕されるまでの26年間に及ぶ驚愕の半生が描かれる。このほか、諸星を慕って集まったSとして、中村獅童、YOUNG DAIS、デニス・植野行雄らが登場。警察組織への忠誠を誓い、正義を貫こうとしたために間違った道を突き進んでいく刑事と、その刑事に魅了され仲間になったSたちの狂喜と波乱に満ちた物語が映されていく。公開された場面写真は、全6枚。諸星が裏社会に踏み込んでいく中で、服装から顔つきまで"ワル"に染まっていく様を見比べることができる。警察に入ったばかりで制服に身を包みりりしい面持ちを見せる警官姿の場面や、先輩刑事・村井(ピエール瀧)が不敵な笑みを浮かべながら一流の刑事になるための鉄則をささやくシーン、仲間のSたちと拳銃に興じる一面、警視庁の銃器対策課であるライバルと取っ組み合いする瞬間、不条理にもまれて見る見る落ちていく諸星。彼の時代ごとのさまざまな表情が垣間見られる。(C)2016「日本で一番悪い奴ら」製作委員会
2016年05月12日『64-ロクヨン-』では佐藤浩市の部下の広報官を好演する綾野剛が一転、「日本警察史上、最大の不祥事」と呼ばれる実際の事件の“ワル”な刑事を演じる『日本で一番悪い奴ら』。このほど、本作から激ヤバな全6点の場面写真が解禁。綾野さん演じる刑事・諸星が、顔つきから服装までしだいに“ワル”に染まっていく姿が映し出されている。『凶悪』の白石和彌監督のもと、綾野さんはじめ、中村獅童、YOUNG DAIS、お笑い芸人「デニス」の植野行雄にピエール瀧など、ひとクセもふたクセもある個性派たちが集結した本作。綾野さんが演じるのは、「正義の味方、悪を絶つ」の信念をもちながらも、でっちあげ・やらせ逮捕・おとり捜査・拳銃購入・覚せい剤密輸など、あらゆる悪事に手を汚していく、北海道警察の刑事・諸星要一。実際に起きたヤバすぎる不祥事をベースにした本作で、一人の男の26年間を演じきっている。また、諸星を慕って集まった裏社会のスパイとして捜査に協力者する“S(エス)”には、中村さんらが扮し、警察組織への忠誠を誓い、正義を貫こうとしたために間違った道を突き進んでいく刑事と、その破天荒な刑事に魅了され、仲間になった“S”たちとの狂喜と波乱に満ちた物語となっている。今回解禁された場面写真では、綾野さん演じる諸星が裏社会に踏み込んでいくなかで、顔つきから服装まで“ワル”に染まっていく様子を見比べることができる。警察に入ったばかりで礼服に身を包んだ初々しい姿のシーンや、先輩刑事の村井(ピエール瀧)が不敵な笑みを浮かべながら、一流の刑事になるための鉄則を囁くシーン、手柄を立て表彰されるシーン、さらに、諸星と仲間の“S”たちが集まって拳銃を手にするシーン、諸星が警視庁の銃器対策課であるライバルと取っ組み合いするシーンなど、諸星を演じる綾野さんのさまざまな表情と変遷を見ることができるが、果ては、もはや入署当時の面影もないほどで…。『グッドフェローズ』や『ウルフ・オブ・ウォールストリート』など、マーティン・スコセッシが描くアウトローの一代記のごとき魅力を放つ作品として、早くも評価が高まっている本作。完全に振り切れたアウトローな警察官を演じ、役者として新たな境地にたった綾野さんの最狂最愛の“ワル”キャラに引き続き注目していて。『日本で一番悪い奴ら』は6月25日(土)より全国にて公開。(text:cinemacafe.net)
2016年05月12日