おうち料理研究家のみきママが4日に自身のアメブロを更新。中東にいる長男から連絡が届いたことを明かした。この日、みきママは「すみません!!今日のインスタライブ延期します!!」というタイトルでブログを更新し、前日に長男から「今、中東なんだけどWi-Fi環境が悪くてインスタライブができない」と連絡があったことを報告。「本当にすみません!!」と謝罪し「また日にちが決まったら報告します」とつづった。続けて、同日に次男が誕生日を迎えたことを明かしつつ「誕生日は彼女と過ごすから、前の日の夜ご飯でパーティーして」と次男から言われたことを説明。「なので急遽、昨日誕生日パーティーしました~!」と報告し、料理が並べられた食卓の様子を写真で公開した。また「あー、ケーキが間に合わない、どうしよう?」と述べつつ、次男から「タリーズコーヒーのミルクレープがいい」とリクエストされたことを明かし「イチゴたっぷり盛り付けてあげました」と写真とともに説明。最後に「16歳おめでとう!!」と祝福しつつ「期末試験も頑張れ。期末試験中でしょ?」とコメントし、ブログを締めくくった。
2024年03月06日書籍『アジア・中東の装飾と文様』が2023年5月19日(金)より発売される。シルクロードが繋ぐアジア・中東の歴史と美術を紐解く書籍シルクロードが横断するユーラシア大陸では、中国、ペルシア、イスラム、インドなど、独自の文化をもつさまざまな国が、互いに交流し、影響を与え合いながら、それぞれに文化を形成してきた。考古学の発達により、19世紀の後半には、エジプト、ギリシア、オリエント、中国、日本などの美術が、<美術史>として各々の歴史に関連づけられて考えられるようになり、シルクロードは“文明の道”として、世界の文明、美術のつながりを明らかにした。書籍『アジア・中東の装飾と文様』では、文明と文明をつなぐキーワード、原型、記号、象徴、形態の言語としての役割を果たす<文様>という物の形、デザイン、記号にフォーカス。まるでアジア・中東地域を旅するように、各地の装飾文化の歴史を豊富なビジュアルとともに紐解く。広大なユーラシア大陸のドラマティックな世界史を身近に感じられる貴重な書籍だ。【詳細】『アジア・中東の装飾と⽂様』発売日:2023年5月19日(金)仕様:A5判(210×148mm)/ソフトカバー/416Pages(Full Color)価格:本体3,080円ISBN:978-4-7562-5542-6 C0071著者:海野弘発売元:パイ インターナショナル
2023年05月11日M·A·C(マック)の2023年春コスメ「パールエッセンス」が、2023年4月1日(土)に全国発売。中東の情景が浮かぶ「パールエッセンス」コレクションM·A·Cの新作「パールエッセンス」は、中東の風景や自然をイメージした、鮮やかかつ魅惑的な春限定カラーコレクションだ。コレクション名の通り、マザーオブパールから着想を得たクリームホワイトを基調に、中東の伝統的デザインであるモザイク模様をあしらったパッケージに包まれている。限定デザインの“マット質感”リップコレクションの中でも注目は、今季のデザインにドレスアップしたリップスティック。M·A·Cならではの高発色×マット質感で、口元を鮮やかに彩ってくれる。カラーは、ベージュ感の強い「セット イン ストーン」&深いモーヴ系の「モーブ オーバー!」などの限定色を含む、全4色が展開される。“砂漠カラー”など12色入りアイシャドウ12色入りアイシャドウには、金色の砂漠や雄大な自然を連想させるゴールドやブラウン系カラーから、色鮮やかなオレンジやブルー、グリーンまで幅広い限定色をセットした。マット&フロストの2種類のテクスチャーが揃うので、気分によって使い分けてみて。ハイライターの3色パレットもハイライター・チーク・ブロンザーの3通り使えるカラーパレット「エクストラ ディメンション トリオ」も見逃せない。カラーは、ブロンズやローズなど春メイクに取り入れやすい限定3色が入っている。またパッケージだけでなく、パウダー上にもモザイク模様が施されているのが特徴だ。クリーミーなアイペンシル目元をカラフルに彩る、クリーミーな質感のアイペンシルも、モザイク模様に変身。ベーシックなブラウンをはじめ、鮮やかなブルー&パープルの色味が揃う。アイシャドウと色味を合わせて使うのもおすすめ。さらに、同じデザインのリップペンシルは、シナモン、ダーティローズ、ピーチブラウン、レッドブランの唇になじみやすい色がお目見えだ。フィックスミストで仕上げ春メイクの仕上げは、モザイク模様ボトルのフィックスミストで。メイクアップと肌を“ピタっと”密着させ、化粧持ちを良くしてくれる。その他には、ボリューム・長さ・ナチュラルなカールをひと塗りで叶えるマスカラや、アイシャドウ用ブラシなどがラインナップする。【詳細】パールエッセンス発売日:2023年4月1日(土)先行発売日:3月31日(金)公式オンラインストア・リップスティック 全4色 各3,960円<限定品>・アイシャドウ×12 9,900円<限定品>・エクストラ ディメンション トリオ 7,370円<限定品>・リップ ペンシル 全4色 各3,080円<限定品>・M·A·Cカラー エクセス ジェル ペンシル 3,850円<限定品>・239SES / 286SES デュアルエンディッド ブラシ 5,280円<限定品>・M·A·Cスタック マスカラ 4,400円<限定品>・フィックス+オリジナル 3,410円<限定品>【問い合わせ先】M·A·C(メイクアップ アート コスメティックス)お客様お問合せ先TEL:0570-003-770
2023年03月09日2023年3月9日(木)~12日(日)、昨年開催した万博で大きな注目を集めた世界的な都市ドバイ(UAE)で、中東最大級となる国際アートフェア「World Art Dubai 2023」が開催されます。一般社団法人ジャパンプロモーション(所在地:東京都渋谷区、代表理事:生島 儀尊)は、日本文化発信事業「JAPAN TIDE」の一貫としてこのアートフェアに参画し、会場唯一の日本現代美術専門エリア「JAPAN ZONE」を運営します。今回「JAPAN ZONE」から世界に打って出るのは、個性豊かな日本の現代アーティスト54組に、東京都の伝統工芸品の市場開拓を国内外で目指すプロジェクト「東京手仕事」(運営:公益財団法人東京都中小企業振興公社)を加えた総勢55組。ゾーン内最大の「東京手仕事」ブースでは、日本の暮らしに根付く「工芸の美」をアートと位置づけ、高所得者の多いドバイで新たなファン獲得を狙います。前回本フェアのオフィシャル・アート・パートナーを務めた一般社団法人ジャパンプロモーション。今年も例年人気の「書道パフォーマンス」や「ワークショップ」などの催しを通じて日本文化を世界に広めます。工芸品イメージ■World Art Dubaiとはドバイ(UAE)にあるDubai World Trade Centre(ドバイ・ワールド・トレード・センター)が主催する国際アートフェア。例年、年に1度開催されており、前回(2022年)は世界の50を超える国々から4,000点以上の作品が出展されました。一般社団法人ジャパンプロモーションではJAPAN TIDE(ジャパン・タイド)の主要事業として、毎年このアートフェアに参画しています。会期中にはUAEの王族も来場するほか、現地の大手新聞社をはじめとする様々なメディアの取材、作品の売買交渉、ビジネスオファーなどが、会場全体で活発におこなわれます。 詳細はこちら プレスリリース提供元:@Press
2022年12月02日意外と知らない社会的な問題について、ジャーナリストの堀潤さんが解説する「堀潤の社会のじかん」。今回のテーマは「パレスチナ自治区(中東和平)」です。長い歴史のなかで残る禍根。日本は中道を保って。5月にイスラエルと、パレスチナ自治区ガザ地区のイスラム原理主義組織「ハマス」による軍事衝突が起こりました。ハマスはイスラエルのテルアビブに約300発のロケット弾を撃ち込み、イスラエル国軍はAIを使った装備で、ロケット弾を追撃。街なかに車ぐらいの巨大な弾の破片が降ってくるような状態で、多くの市民が巻き込まれました。11日間の戦闘の末、エジプトの仲介により停戦となりました。そんななか、中山泰秀防衛副大臣のツイッターが注目されました。「最初にロケット弾を一般市民に撃ったのは誰だったのか?私達の心はイスラエルと共にあります」。この文言だけを読むと日本がイスラエル支持のようにもとれ、世界で問題になったのです。しかし、僕はガザ地区を以前取材しましたが、パレスチナ自治区の住民全員が必ずしもハマス支持とは限りません。ハマスがガザに居続け声を上げるのは、イスラエルが繰り返し、不法にパレスチナ人の土地に入植しているからです。我慢の限界がきてしまったんですね。イスラエルはアメリカと緊密な関係にあります。日本はアメリカと親和性が高いですが、アラブ諸国ともいい関係を築いています。石油はアラブ諸国から輸入しており、イスラエルと対立するイランからも供給を受けています。なので日本はこれまで、中立の立場で、人道支援という形で関わってきたんですね。中東は、私たちの生活を支える、エネルギー資源を供給してくれている地域です。それにもかかわらず、日本人が中東状況をよく知らないというのは問題なんじゃないかと思います。イスラエルでは汚職にまみれたネタニヤフ政権が倒れ、大連立政権が立ち上がりました。しかし、新たに首相になったベネット氏はネタニヤフ前首相よりもさらに極右といわれているので、対パレスチナ、中東政策はこれまで以上に厳しくなるかもしれません。イランやシリアは中国やロシアが支援をしているので、イスラエルやアメリカとの対立が鮮明になる可能性があります。中東和平が世界の平和の大きな鍵を握ります。また、エネルギー供給を介し、私たちの暮らしを下支えしていることもどうか忘れないでいてください。堀潤ジャーナリスト。市民ニュースサイト「8bitNews」代表。「GARDEN」CEO。Z世代と語る、報道・情報番組『堀潤モーニングFLAG』(TOKYO MX平日7:00~)が放送中。※『anan』2021年7月28日号より。写真・中島慶子イラスト・五月女ケイ子文・黒瀬朋子(by anan編集部)
2021年07月24日ルイ・ヴィトン(LOUIS VUITTON)から“中東にオマージュを捧げる”新フレグランス「ニュイ・ドゥ・フ(Nuit de Feu)」が誕生。2020年7月2日(木)よりルイ・ヴィトン 松屋銀座店、表参道店、メゾン大阪御堂筋、渋谷メンズ店、公式サイトにて発売される。“中東への旅”イメージの新フレグランス「オンブレ・ノマド」「レ・サーブル・ローズ」に続く“中東への旅”をインスピレーションにしたフレグランスがルイ・ヴィトンから登場。新作「ニュイ・ドゥ・フ」がイメージしたのは、一筋の煙がたなびく夜の砂漠だ。3種のインセンス(焚香)をブレンド主役となるのは“フレグランスの起源”と称されるインセンス(焚香)。中東、アジア、ヨーロッパと文化や国境を超えて、古くから神聖な香りと大切にされてきたインセンス(焚香)を香りの中心に据えた。最高品質の原材料にこだわり、爽やかなソマリランド産のホワイトインセンス、温かく濃厚なブラックインセンス、独特の芳香を放つレジンインセンス(樹脂)の3種類をコンビネーション。そこにメゾンのレザーグッズを彷彿させるレザーと力強いムスクをかけ合わせることで、中東のように神秘的な香りに仕上げている。エキゾチックレザー製トラベルケースまた、深みのあるカラーボトルが特徴の「ニュイ・ドゥ・フ」と同時に、フレグランスを収納できるクロコダイルのトラベルケースを展開する。ルイ・ヴィトンの熟達した職人が丁寧に手作りしたこのトラベルケースは、中東を想起させる絢爛なゴールドカラーとなっている。【詳細】レ・パルファン ルイ・ヴィトン オー ドゥ パルファン「ニュイ・ドゥ・フ(Nuit de Feu)」発売日:2020年7月2日(木)取り扱い店舗:ルイ・ヴィトン 松屋銀座店、表参道店、メゾン大阪御堂筋、渋谷メンズ店、公式サイト※渋谷メンズ店は、7月6日(月)オープン予定。・オー ドゥ パルファン「ニュイ・ドゥ・フ」100mL 45,000円+税、200mL 69,000円+税・トラベルスプレー 4×7.5mL 45,000円+税・トラベルスプレーレフィル 4×7.5mL 26,000円+税【問い合わせ先】ルイ・ヴィトン クライアントサービスTEL:0120-00-1854
2020年06月26日いまやあらゆるニュースソースから世界中の情勢をリアルタイムで知ることができますが、それでも日本人にとってなかなか理解が難しいもののひとつが中東問題。そこで今回は、ユーモアを交えつつ、現地のリアルを垣間見ることができる話題作をご紹介します。それは……。世界が絶賛する『テルアビブ・オン・ファイア』!【映画、ときどき私】 vol. 277パレスチナの人気ドラマ『テルアビブ・オン・ファイア』の制作現場で、言語指導として働いていたパレスチナ人青年のサラーム。エルサレムに住んでいたため、ラッマラーという地区にある撮影所に通うには面倒な検問所を毎日通らなければならなかった。そんなある日、イスラエル軍事司令官であるアッシに呼び止められたサラームは、ドラマの脚本家であると嘘をついてしまう。妻がドラマの熱狂的なファンであったこともあり、アッシはサラームを呼び止めては、強引にアイディアを出し、脚本に入れるように迫るのだった。その結果、脚本家に出世したサラームだったが、イスラエルのアッシとパレスチナの制作陣の間で板挟みとなってしまうことに。はたして、ドラマの結末はどうなるのか……。本作はヴェネチア国際映画祭のInterFilm部門での作品賞受賞をはじめ、世界各国の映画祭でさまざまな賞に輝いている注目作。そこで、本作を手がけたこちらの方にその舞台裏を語っていただきました。監督・脚本を務めたサメフ・ゾアビ監督!イスラエルのナザレ近郊にあるパレスチナ人の村で生まれたゾアビ監督。「インディーズ映画界の新しい顔のトップ25」のひとりに選ばれたこともある実力派の映画作家です。今回は、自身の経験や作品に隠された思いについて教えてもらいました。―イスラエルとパレスチナが長年抱えている問題をコメディで描くというのは大きな挑戦だったと思いますが、不安はありませんでしたか?監督おもしろいとかおかしいというのは主観的なものなので、自分が笑っていても他人にはウケないこともありますよね。だからこそ、今回は執筆する段階からチャレンジだと思っていました。実際、その不安な気持ちは最後の最後まであり、ヴェネチア国際映画祭でプレミア上映をするときまでその思いは抱えたままでしたが、観客のみなさんがずっと笑っている姿を見て、ようやくお墨付きもらえたなと感じました。―監督にとっても、それほどまでにこの作品には挑戦的な意味が込められていたんですね。監督そうですね。ただ、私としてはこの作品をコメディにしようという意識で演出はしておらず、どちらかというと、ドラマを撮っている感覚でした。なので、俳優にもおもしろくしてほしいと指示を出したことは1度もありません。それどころか、逆にもっとリアルに演じてほしいと伝えたほどです。なぜなら、真剣に演じるほど、おもしろい要素というのは増していくものですから。そんななかで、唯一私がこの作品に確信を持てた瞬間は、編集を担当してくれていた女性が作業をしながらずっと笑っていたときですね。そこで安心することができたと思います。―各地で上映するようになってから、国によって観客のリアクションに違いはありましたか?監督意外とそれはなかったですね。ベルギーの北のほうで開催された映画祭で上映したときも、「みんな控えめだからあまり笑わないかもしれませんよ」とスタッフから事前に言われたので、私も最初は警戒していましたが、その人も驚くくらいかなり盛り上がって笑いが起こったんです。「パレスチナのことを扱っている話だから笑ってはいけない」と思っている人もいますが、誰かひとりが笑いだしたらそれが感染して、たがが外れるみたいなところはあるのかもしれません。脚本家の役には自分の経験も含まれている―そういう意味では、日本人にもそのおもしろさは十分に伝わると思います。ちなみに、脚本家を目指す青年サラームにご自身を重ね合わせている部分もあると思いますが、周りに振り回されて、ストーリーを変更したこともありますか?監督もちろんありますよ(笑)。たとえば、今回の作品でも劇中でフランスから女優が来た設定になっていますが、実はこれもヨーロッパからの資本を得るうえで、ヨーロッパの俳優を起用しなくてはいけなくなり、あのような形になりました。最初はあの役には別の女優を考えていましたが、差し替えることとなったので、実際にそういうことが起きているわけです。あとは、プロデューサーが言ったことが翌日の脚本に反映されるということもありましたね。―実際にそういうこともあったんですね。また、日本にはないもので興味深いのは、劇中にたびたび登場する検問所のシーンですが、監督自身も何かトラブルを経験したことはありますか?監督私もこれまでに何度も検問所を通っていますが、誰かが自分を支配するというか、自分でコントロールできない状況に陥るという感覚はありますね。親に「こうしろ!」と指図されるだけでもイラっとくるのに、赤の他人に自分の行動を左右されるわけですから。ただ、そういうふうに侮辱的なことをすること自体が検問所の存在理由でもあると思います。そういったことをずっと人に課して、意志を砕くというのが目的なんですよね。―何も悪いことをしていなくても、検問所を通るときには緊張が走るものですか?監督そうですね。なぜなら、イスラエルでは「パレスチナ人を人として見るな」と訓練をされた兵士が派遣されていることがありますから。つまり、彼らは「パレスチナ人=テロリスト」のように思っているところがあり、世界を自分たちの見方だけで見ているところがあるのです。伝統料理「フムス」に込められた思いとは?―なるほど。そのほかに本作で重要な役割をはたしているのは、「フムス」というひよこ豆をすりつぶしてさまざまな調味料を加えてペースト状にしたアラブの伝統料理。パレスチナ人にとって、フムスはどのようなものですか?監督私たちは朝食やブランチに食べることが多いですね。しかもフムスは腹持ちがいいので、10時から12時くらいの間に食べて、お昼寝をするのがベストです(笑)。―みなさんは毎日食べているのでしょうか?監督いまはイスラエル人のほうがフムスにすごくハマっていて、毎日夕飯に食べているようです。でも、私たちパレスチナ人からすると「夕飯に食べるのはちょっと……」という感じですけどね。―数ある料理のなかで、監督がフムスを選んだ理由は何ですか?監督フムスというのは、私たちにとっては政治的な意味も含まれていると思います。かつては、近隣のアラブ諸国に認められるために「いつか一緒にフムスを食べましょう」という平和の象徴のようなところもありました。ただ、いまとなってはそれも幻想に終わっているかもしれませんが……。それに、いまやフムスもイスラエルの物として盗まれてしまったほど。アメリカでは「イスラエルフムス」としてブランド化して売っているくらいなんですよ。―そうなんですね。そんなふうに日本人にとっては、この作品でイスラエルやパレスチナのことを知るきっかけにもなりますが、逆に監督は日本に対してどのような印象がありますか?監督私が一番驚かされたのは、去年映画祭に参加するために来日したとき、自分のスケジュールを見たら、「ホテルのロビーに9時43分に集合」と書かれているのを見たとき(笑)。中東だと分刻みで指定することはないので、びっくりしました。―(笑)。つまり、日本人は細かすぎると感じたということですか?監督そういうわけではないですが、私たち中東の人間にとってはおもしろいことですよね。私たちだったら、「だいたい10時くらいに集合で」という感じで伝えますから。そうすると、10時5分に来る人もいれば、15分の人もいるし、人によっては10時30分とか、ひどい人だと11時に来る人もいると思いますよ(笑)。文化的にユーモアが刷り込まれて育った―ということは、遅れても気にしない国民性なのでしょうか?監督それも受け入れますね。もし、遅れて来た人に誰かがイライラしていたら、「ドイツ人にでもなっちゃったの?」みたいな冗談を言い合っているくらいです。そんなふうに、文化的にパッと言葉を切り返す訓練がされているので、日常に脚本になるようなネタがあふれているんですよ。特に私が子どものころはまだエアコンがなかったので、みんなバルコニーで過ごしていましたが、そうすると外を歩いている知らない人にまで話しかけて、からかったりするんです。そのおかげで、私にもそういう部分が刷り込まれているとは思います。しかも、私は9人兄弟の末っ子。5人の姉と3人の兄がいて、一番上の兄は父親にもなれるくらい歳が離れているので、いろいろな年代の人と過ごしたことで、さまざまなユーモアが身につきました。―そういった環境で鍛えられたセンスが、映画作りにおいても活かされているのですね。監督ただ、カンヌで注目されて以降、政治的な作品を毎回期待されてしまうので、いまは「ただ有名になりたいから」とか「お金持ちになりたいから」といった単純な気持ちで映画を作ることができなくなってしまいました(笑)。―では、そのなかで映画作りを続けている理由は何ですか?監督実は私も同じ質問を自分に問いかけているところなんですよ。というのも、映画を作るときは、自分を後押しする情熱や何かが必要なものだと思っているからです。ただ、いまはいろいろなオファーを受けているので、そういう立場を楽しんでいる感じもあります。次は日本を舞台に撮る可能性もあるかもしれない―そんななかでも、次のテーマとして考えていることがあれば教えてください。監督せっかくなので、次は自分の出自にまったく関係のないハリウッドで作ってみたいとも思っています。あと、長年のアイディアとして持っている企画は、主人公がパレスチナ人でも政治色のないコメディに徹した作品。以前、高校時代の友人の結婚相手を探しにNYに行くというドキュメンタリーを撮ってフランスのテレビ局で放送しましたが、それをフィクションにして作りたいと考えています。すぐには実現できないと思いますが、機が熟せばいつかは撮りたいです。ちなみに、NYでは仲介業者などを使ってもうまくいきませんでしたが、撮影の2年後にその友人は結婚することができました。ただ、最近会ったら離婚することになったと言っていたので、また次を探さないといけないんですよ(笑)。ちなみに、ちょうど日本のデート事情や婚活の文化を聞いて興味を持っているところなので、次は日本バージョンを作るものいいかもしれません。外から見るとおもしろいこともあるので、また日本には戻ってきたいと思います!―私もぜひ参考にしたいので、お待ちしております!笑いは民族の対立さえも乗り越える!ニュースでは知ることができないイスラエルとパレスチナの関係性に触れることができる本作。中東の背景に詳しくなくても、誰もが純粋に楽しめる作品は必見です。ブラックユーモア満載の“笑撃”とともに味わってみては?まさかの展開を見せる予告編はこちら!作品情報『テルアビブ・オン・ファイア』11月22日(金)、新宿シネマカリテ、ヒューマントラストシネマ渋谷ほか 全国順次公開配給:アット エンタテインメント© Samsa Film - TS Productions - Lama Films - Films From There - Artémis Productions C623
2019年11月21日9ヶ月ぶりに日本に帰国することになり、日本で待つ家族や友人へのお土産探しに明け暮れる日々。なんて良いタイミング!今回はイランのお土産物を紹介します。 わたしがいつも買って帰るもの。そして、わたしの母が今年の春にイランに訪れた際に購入したもの。その中から、実際に買ってみたら良かったものを紹介していこうと思います。 「中東の風を、日本にお届けするギフト」と題して色々と載せていきます! 目次:_________1.世界イチのピスタチオ!みんなが絶賛する大粒ピスタチオ 2.世界最高級のイラン産サフラン! 3.インテリア好きにおすすめ!手書きの繊細な技が光る伝統工芸品 ミーナーカーリー 4.インテリア好きにおすすめ 2!ダイニングを彩る可愛い銀の雑貨 5.自分用のお土産にも!壁掛け絨毯_________ 1.世界イチのピスタチオ!みんなが絶賛する大粒ピスタチオ 実はイラン、ピスタチオの世界トップクラスの生産国なんです!街中の路面店、バーザール、ショッピングモールの中にも、たくさんのピスタチオ屋さんが並びます。 お店の中はこんな感じ。ほとんどのお店でなんと試食し放題!色んな種類のナッツを食べ比べすることができます。 ピスタチオ、アーモンド、くるみ、他にも日本ではあまり見ない種類のものまで。味も、シンプルなもの、塩っけのあるもの、ピリ辛、酸っぱいものなどたくさん。 ドライフルーツも一緒に販売しているお店も多いです。グラム数、いくつほしいかを伝えると、店員さんが袋に詰めてくれます。 イランのピスタチオは大粒!縦長いもの、丸々としたもの、色んな種類があります。お気に入りが見つかるまで試食していくのも楽しいポイント。 わたしは、いつも大きなキャリーケースの半分をピスタチオで埋めて帰ります。大体1年はもつよ!とイラン人は言いますが、日本はイランと比較して湿度が高くなるので、早めに召し上がった方が美味しいかもしれません。 2.世界最高級のイラン産サフラン! イランと言えばサフランの名産地!他中東圏でもサフランは収穫されますが、最高級品として並べられているのがイラン産サフランです。 「マシュハド」という、イランの宗教都市で採れるサフランが高級だよー!と教えていただきました。(他にも色々な産地はあるかもしれません) イランでは、サフランは色々なお店で販売されています。先程紹介した、ナッツ屋さんやバーザール、スーパーやサフラン専門店など。スパイス屋さんでも販売されています。 見た目もかわいく、中東ならでは。また、とても軽いのでオススメなお土産の一つです。 今回は食べ物編をお送りしました!次回は、伝統工芸品、装飾品を紹介します。 イラン、中東の風を日本へ!次回もどうぞよろしくお願いします。それではまた! text:Mami Yamada
2018年09月22日イランに引っ越してきて、早いもので半年が経ちました。 ヒジャブ生活にも慣れて、言葉も少しずつ覚えて。最近では人と話すのが楽しくなってきました。 そんな私ですが、先日初めてのイラン近隣国への旅行を体験しました! 初めての中東旅行。行き先は、「レバノン」と「トルコ」です。今回は「ヒジャブを外して近くの国をお散歩-レバノン編」を紹介します。 中東旅行の穴場!レバノンってどんな国? シリアやイスラエルに隣接し、地中海に面する国。 飛行機のチケットを取る前に、地図でみて「危なくないかな。」と少し不安になる位置にある、サイズは岐阜県程度、国民も600万人もいないくらいの小さな国。※エリアによっては危ないとされているところもあるようなので、事前に調べることをお勧めします。 ドキドキしながら訪れた初レバノン。結果、ハッとするくらい綺麗な景色と、地中海からやってきた美味しいレバノングルメと、おおらかな人たちに癒されるステキな旅となりました。 写真多めで紹介します! あなたはどっち?首都ベイルート、それともゆったりしたリゾート街 空港からホテルへの移動で出会ったUBERの運転手さんはこう言いました。 「ベイルートはビジネスの中心。買い物をしたいならベイルートをお勧めするよ。人も多くて賑やかだよ。ジュニエ(ベイルートの隣町、海辺)は、海が近くて人が少ない。ゆっくりしたいならジュニエだよ。」 わたしたちが選んだのは、ジュニエ!テヘランは海から遠く、人が多くて…。(東京よりももっともっと人口密度が高いんです!)ゆっくり、海を見て、シーフードを食べたいねと、海辺のホテルを予約しました。 ジュニエの景色はこんな感じ! 人が本当に少なくて、海の音を聞きながら、ゆったりゆったり過ごすことができる街でした。 UBERの運転手さんに教えていただいた現地の人に大人気のレバノン料理屋さんや(35ドルで飲み放題、無限にレバノン料理が出てくるコスパの良さ…!) 波の音と沈む夕日に癒されるシーフードレストランや 昼間から青い海を眺めながらビールとシーシャ(水タバコ)を楽しむことができるレバノンレストランまで。 外食に飽きたら、品揃え豊富なスーパーで買い物をしてお部屋ごはんも◎。 レバノン=中東なので、イスラム教色が強いのかな、ラマダン中だしな。と心配していたのですが、イスラム教とキリスト教徒が半々程度でいるようで、アルコールもレストランはもちろん、スーパーやコンビニのような小さなお店でも豊富に取り揃えてありました。 品揃えにびっくり!ジュニエ最高! (でも、少しは観光もしないとな。)と思い、本当に少しですが、観光もしました。 世界遺産ビブロス、首都ベイルートを少しだけ観光してきた! 首都ベイルートから北に30キロ。レバノンに5つある世界遺産のうちの1つがあります。大きな十字軍の城砦跡をはじめとする、遺跡群が海をバックに残っています。人が全然いなくて、6月は気候もよくて気持ちよく観光できました! そして観光を終えると、大きなスーク(バーザールのようなもの)があり、買い物をしたり、かわいいカフェで寛いだりもできます。 屋外にあるバーカウンターが最高に可愛くて、思わずパシャり。 そして、ベイルートへ!一気に車や人の量が増えます。モハメド・アル・アミンモスクを少し見学して。(女性は黒いマントを貸し出ししていただけます。) おしゃれなシーフードレストランでランチをして。 kumamotoという名前の牡蠣がありました。九州出身のわたしは、嬉しくなってkumamotoをおかわり! そして中東のパリと呼ばれる街並みを散歩して。 あまりレバノンだけに旅行に行く機会はないかもしれませんが、中東に旅行に行く際は、気分転換に、レバノンもいいのかも!と思えるような国でした。はやくもまたレバノンに行きたい!と思うほど。 アラビア語とフランス語がよく聞こえてくる、イスラム教とキリスト教が入り混じる不思議な中東の国、レバノン。これからも、行ったことのない国に気軽に行けるフットワークを持って生活していきたいなと思います! Mami
2018年06月25日東京・中目黒のライフスタイル店、ブリック&モルタル(BRICK & MORTAR)にて、12月15日から17日までの3日間限定で中東各地のインテリア、アクセサリー、コスメグッズなどを集めた「Middle East Flea」が開催される。天然石そのものの色や形状を活かしたデザインのジュエリーをトルコの工房にて、一つひとつ手作業で制作する「アマンテス・アメンテス(Amantes Amentes)」レバノン発の100%植物性の自然な香りと原料にこだわったホームコスメティックや、アーティストのヒューバート・ファタルによるハイエンドフレグランス、中東のローカルアーティストによる雑貨などを扱う美のオンラインセレクトショップの「オリエンタル バス ビューティー(ORIENTAL BATH BEAUTY)」ウズベキスタンの魅力を人気料理プロフとルーリャケバブ、そして輸入雑貨やオリジナルブランドのRishtaを通じて紹介している「シルクロード パートナーズ(Silk Road Partners)」これら3ブランドに加え、中東発祥のコロッケとも言えるファラフェル専門店のバロン(Ballon)がファラフェルスタンドとして出店。その他にもブリック&モルタル、オリジナルのキリムやヴィンテージグッズなども並ぶ。この機会に中東の世界観を楽しんでみては。【イベント情報】Middle East Flea会期:12月15日~12月17日会場:BRICK & MORTAR住所:東京都目黒区中目黒1-4-4 1F時間:12:00〜20:00(17日は19:00まで)
2017年12月14日●中東3社が深夜便を理想とする「中東マーケット」の構造中東の"昇り龍エアライン"のひとつ、カタール航空が2016年3月で関空=ドーハ線を運休することを発表した。これだけ見ると単なる一路線の休廃止にすぎないように思えるが、背景には中東エアラインに課された政府間の取り決めや、中東エアラインの事業モデルの特質がある。○中東マーケットは「乗継市場」関空線はカタール航空初となる日本路線で、2005年3月31日に就航した。その後、2010年4月に成田線、2014年6月には羽田線を就航。しかし、関空線は2016年1月12日より週5便に減便を経て3月31日に運休となる。なお、成田・羽田線は現状通り毎日運航を続ける。カタール航空に関しては2015年始めに、日本路線を撤退するとの情報が駆け巡った。業界では全面撤退はあり得ないとの見方が大勢であったし、ガセネタとする論調もあった。しかし、中東諸国の"ガルフ航空群"を見てみると、カタール航空が関西マーケットで苦戦していたことも事実であり、最後発のエティハド航空が中部空港で苦戦しているのも同様である。カタール航空は「商業上の理由」で関空線を休止するに至ったわけだが、これを読み解くにはまず、中東マーケットの特殊な事情を理解する必要がある。中東エアラインのすさまじい成長を支えているのは、実は中東地域の経済成長が主要因ではない。また、アジア、ヨーロッパからの中東への需要が急激に増えているわけでもない。中東各国が「デスティネーション」として繁栄するには、地政学上・宗教上の問題に複雑な要素を多く持ち、まだ観光地としては成熟度が低いという背景もある。ではなぜこんなに伸びるのか。一言で言えば中東マーケットは「乗継市場」だからである。○中東の自国の需要は2割程度エミレーツ航空の成長の源泉は、ドバイが旅行の目的地として繁栄しているからではない。UAEという資源大国の国力高揚をバックにつくられた巨大なドバイ空港と、急激な機材・乗員の拡張によって拡大された世界中への路線ネットワークが競争力の原点なのだ。中東各社は欧州=アジア/オセアニア、アジア=中東諸国/アフリカ/南米という旺盛な航空需要に対し、ドバイ、ドーハ、アブダビという基幹ハブ空港経由で安価で快適なエコノミーや高級そのもののプレミアムクラスのプロダクトを提供、既存各社の需要やその後の成長分をごっそりさらっていったのである。典型的な「ネットワークキャリア」と言えよう。それも、欧州や日本のフルサービスキャリアが「自国の需要を事業の基幹収入として据えながら、他国の乗継需要も摘み取る」というビジネスを志向していることに比べると、中東各社は「自国の需要は2割くらいしかないが、自国を経由していく出発地、目的地の需要を大量に摘み取ることでビジネスを成り立たせる」という特徴をもつという点で、大きな違いがある。欧州エアライン等が「他人の庭で商売をする」と中東エアラインを揶揄(やゆ)するのはこうした理由に基づく。○中東各社の理想は深夜便このような事情から、中東エアラインにとっての生命線は「コネクティビティ(乗継の利便性)」ということになる。アジア側の各国から自国のハブ空港に何十便が到着し、これらからの乗継客が2時間前後の乗り継ぎ時間でスムーズに欧州、アフリカ、そして南米に向かうというのが理想的だ。これを可能とするためには、「到着便の集中時間帯」と「出発便の集中時間帯」がうまくつながるように発着のダイヤを固めることが必要になる。この時間帯を「バンク(土手)」と言うが、バンクに集中した到着便をさばくためには十分な空港容量とターミナル(発着ゲート)が必要になるので、中東各社は広大な土地をさらに拡張して空港整備を行っているわけだ。そして、この時間帯に全部の便が着くようにアジア各地の出発時間を調整するのだが、日本線の大きな問題は両国の時差と成田空港の夜間発着制限である。各社の日本線の発着ダイヤ(2015年冬ダイヤ)を見てみると、少し奇妙なことに気付く。日本発中東行きの飛行時間が長いのだ。偏西風を考慮しても2時間半も往路の方が長くかかるのは不自然なのだが、これは意図的に設定されたものだ。それは、「中東のハブ空港に早く着きすぎない」ためなのである。各社の日本発は夜だが、飛行時間と時差の関係でどうしても中東着が早朝にならざるをえず、ハブ空港の出発のバンクである9~10時には早すぎる。そのため、巡航速度を落としたり迂回ルートを飛んだりして、ハブでの接続時間を適正に保つようにしている。これは日本路線全部に当てはまるが、中東各社にとっては実は「夜中24時前後」に日本を飛び立てるのが最も都合がいい時間帯と言える。これより早いと、前述の長時間飛行(燃料コストはばかにならない)をせざるを得ないし、遅いと旅客が空港に来るのが不便で需要にひびく。この意味で、成田空港の23時以降の発着制限(不慮の遅延などを考慮して22時前後には離陸しないと便が欠航するリスクがある)は、大変悩ましい問題なのである。2015年春にカタール航空の日本撤退報道が流れた際、「羽田発着時刻が遅すぎて不利だから」との見方もあったが、オペレーションに関して言うなら、地上交通利便さえ確保されるなら羽田空港の発着時間は致命的な問題ではないように思われる。●事実上の「関空・中部縛り」の撤回が成田・羽田路線にどう影響するか○暗黙の「関空・中部縛り」話をカタール航空の関空線運休に戻す。このような市場環境の中での運休は、カタール航空が言う通り「商業上の理由」だろう。中東各社は本来まず東京に乗り入れたかった。しかし、成田空港の発着枠の制約、日本側エアラインの中東乗り入れ予定がないなどの背景があり、国交省は各国にひとつの条件を課した。「成田空港に乗り入れるなら、同便数を関空か中部空港に運航すべし」という"関空・中部縛り"である。そこでカタール航空はまず、関空に就航した。中東エアラインは当初、これに大変苦しめられた。日本での外航のマーケティングはまだまだ旅行代理店に依存するところが大きく、自社ウェブサイトで簡単に席がさばけるというものではない。まして売る商品は中東だけではなく、ヨーロッパ、アフリカまでのネットワーク全体に散らばる都市であり、これら地点ごとに細かく予算が振られて達成を求められる。日本国内で一度に2つの都市で代理店、法人相手に営業を展開するのは大変だ。エミレーツ航空にしても当初は成田空港と中部空港に就航し、中部線ではビジネスクラス客には新幹線代をサービスするようなことまで行ったが結果が出ず、関空にシフトしてしまった。この"関空・中部縛り"は航空協定本文には出てこないが、「ROD(Record of Discussion)」すなわち議事録として記録され発効している。○残る中東2社はどう動くかカタール航空は当初、成田空港を21時台に出発し、関空を経由してドーハに向かう便で就航していた。「2地点を運航する」ことと「ハブ到着時間を適正に保つ」ことの一石二鳥を狙った。経由便では東京での競争力が弱く、その後に成田線を分離して関空と別々に運航、さらには羽田線を開設するという首都圏重視の戦略に転換した。しかし、一挙に供給量が3倍になったわけだから、関空線を持て余していたのは事実だろう。今回のカタール航空の関空運休は、この二国間の"関空・中部縛りが外れた"と見ることができ、当局の大きな姿勢の変化だと言えよう。これにより、エミレーツ航空の関空線、エティハド航空の中部線も運休が可能となった。しかし、両社がすぐにカタール航空に同調するかは予断を許さない。エミレーツ航空は関西=中東以遠マーケットでの競争が減り、カタール航空の顧客の取り込みが見込まれる。エティハド航空においても、中部線は中部=北京=アブダビの経由便であり、非常にタイトな状況にある北京首都空港のスロットを取得できているという政治的な事情もあるからだ。これを自ら放棄すると、今後の中国混雑空港での発着枠争奪戦に不利に働く可能性もある。○残る「成田縛り」の行方今後の流れとしては、世界の空が広く自由化に向かう中でこの種の"縛り"は存在意義を失っていくことになるだろう。現在、各社に最も影響が大きい縛りは"成田縛り"である。羽田空港からの国際線を就航する場合、「成田空港からの乗り換えは認めず、両方の路線を運航すべし」というものだ。これは各社が雪崩を打って成田空港から羽田空港にシフトするのを防ぐのが目的だが、米国各社にしてみれば日本をハブとして活用しようとすると、まだ羽田空港は使いづらい。発着枠が限られ十分なネットワークを構築できないからだ。デルタ航空が当局に20枠を要求したのもこのロジックによる。しかし、欧州路線は米国と違って日本をハブにするというロケーションになく、日本側の利便のよい羽田空港を使いやすい状況にある。このため、ANAはロンドン線を成田空港に就航していたヴァージンアトランティック航空とのコードシェアで、「両方で運航」として実質羽田空港にシフトさせたし(その後、ヴァージンが日本線を撤退したので、現在は羽田空港しか運航していない)、パリ線もさりげなく羽田空港に移している。当局とすれば成田空港の存在基盤が揺らぐことは、空港運営としても、また、今後2020年に向けて発着枠を増加させねばならない羽田空港の飛行経路見直し交渉(千葉県民の理解が不可欠)においても好ましくないと思っているはずである。現状、パリ同時多発テロの影響で需要が減っている欧州側エアラインからの成田・羽田空港のダブル運航緩和要求にどのように対処していくのか、慎重なかじ取りが求められるだろう。首都圏空港問題はまさにこれから、佳境を迎えると言える。○筆者プロフィール: 武藤康史航空ビジネスアドバイザー。大手エアラインから独立してスターフライヤーを創業。30年以上におよぶ航空会社経験をもとに、業界の異端児とも呼ばれる独自の経営感覚で国内外のアビエーション関係のビジネス創造を手がける。「航空業界をより経営目線で知り、理解してもらう」ことを目指し、航空ビジネスのコメンテーターとしても活躍している。スターフライヤー創業時のはなしは「航空会社のつくりかた」を参照。
2015年12月08日サニーヘルスはこのほど、ダイエット情報発信サイト「microdiet.net」にて調査レポート「世界のヘルシー志向ピープルが注目! 中東発のヘルシーフード『フムス』って?」を公開した。イスラム教徒は世界に約15億人おり、キリスト教に次いで多い宗教人口となる。日本人のイスラム教徒はわずかであるものの、在日・来日イスラム教徒は増えつつある傾向に。また2020年の東京オリンピック・パラリンピックも見据え、イスラム教の戒律で認められたものであることを示す「ハラル認証」が日本でも広まってきているという。イスラム教では、豚肉やアルコール飲料など禁止されている飲食物があるほか、処理の方法、加工などについても厳しく定められている。そのため、教徒はハラル認証されたレストランや食品を選ぶ必要があるという。ちなみにハラル認証は、口にするものだけでなく、化粧品や医薬品など身の回りのさまざまなものにも適用されている。○中東から世界へ広まるヘルシーフードイスラム教徒が多い中東の国々で、昔から食べられている伝統的な料理に「フムス」(別名:「フンムス」「フマス」「ハモス」など)がある。フムスは、ゆでたヒヨコ豆(ガルバンゾ)をつぶして、練りごま、ニンニク、オリーブオイル、レモン汁、塩などを加えペースト状にした料理。植物性で栄養価も高いことから、世界のヘルシー志向の人々やベジタリアンたちが取り入れているという。「ピタ」という薄いパンに付けて食べるのが中東では一般的だが、世界に広まり、クラッカーにつけたりサンドイッチや野菜のディップなどにも用いられるなど、食べ方の幅も広がっているとのこと。ヒヨコ豆は、カロリー(171kcal/100g)と脂質が低く、美しくやせるために不可欠なタンパク質、食物繊維、ビタミンB群、亜鉛やマグネシウムなどのミネラル類が豊富に含まれている。ヒヨコ豆に含まれる不溶性食物繊維(水に溶けない食物繊維)は、胃や腸で水分を吸収し大きく膨らむ。これにより、便のかさ増しや、腸を刺激して蠕動(ぜんどう)運動を活発にし、便通を促進するという。また、体にとって有毒な「ダイオキシン」などの物質を排せつするデトックス効果もあるとのこと。ただ、とり過ぎると便が硬くなることもあるため、水分と一緒にとるのが良いという。○フムスの作り方■材料ヒヨコ豆(茹でたもの)……1カップ ※乾燥した豆、水煮缶のどちらでもOKニンニク……1片ヒヨコ豆のゆで汁または水……大さじ2練りごま……大さじ2オリーブオイル……大さじ2レモン汁……小さじ3塩……小さじ1/3作り方は、材料を滑らかになるまでフードプロセッサーにかけるだけ。フードプロセッサーがない場合は、すり鉢やマッシャーなどでも作ることができる。好みで「クミン」などのスパイスを加えてみても良いという。
2015年01月16日渋谷から井の頭線でひとつ目の神泉駅から山手通りに向かって5分、山手通り沿いに「クンバ ドゥ ファラフェル(Kuumba du Falafel)」があります。目立つ看板もなく、一見すると倉庫のよう、ガラス越しのカウンターを見逃すと通り過ぎてしまいそうです。最近はひとつのものに特化した専門店が増えましたが、食の世界でも同じ、中東はもちろん、ニューヨーク、パリ、オランダ、ドイツなどで親しまれているピタパンのサンドイッチ、ファラフェルサンド一本で勝負しているのが、クンバ ドゥ ファラフェルです。石灰岩の床、テーブルはなく、デーツやマンゴーなどのドライフルーツが並んだカウンターでいただきます。ドリンクはオーガニックレモンライム&ビターをオーダーしましたが、ラベルのデザインも個性的な茨城の常陸野のビールが人気です。ランチはハーフのファラフェルサンドとレントスープのセットの1種類のみで1,000円、単品もありますが、セットが初来店の方にオススメです。レントスープは玉ねぎとクミンシードが入った少しスパイシーで奥深いレンズ豆のスープです。美しい野菜のブーケのファラフェルサンド。天然酵母のピタパンに挟まれているのは、すりつぶしたひよこ豆にスパイスを加えたコロッケ(ファラフェル)、揚げなす、トマト、紫キャベツ、葉野菜、ひよこ豆のペースト(フムス)に手作りの胡麻ソース(タヒニ)やパセリとオリーブオイルで作ったグリーンソース、好みで唐辛子のホットソースをつけますが、これがまた癖になるおいしさです。揚げたてのファラフェルの中は柔らかで表面はザクッ、新鮮な野菜と甘く素朴な味わいの豆は相性抜群で食べ終わった後の唇に残る唐辛子ソースのピリッとした感じもいい、絶品サンドです。テイクアウトも可能ですが、外のベンチでは、メンズ誌で活躍しているモデルさんがグローブサイズのファラフェルサンドにかぶりついていました。クンバ ドゥ ファラフェル Kuumba du Falafeltel. 03-6418-8396東京都渋谷区神泉町23-11 1階11:30-14:30 /17:30-21:00(LO20:30) 日曜日、祝日 11:30-19:00月曜日定休 公式サイト
2014年08月23日中東の国・カタールの行政機関であるカタール美術館庁が運営する、日本とカタールの国交40周年記念プロジェクト「カタール ジャパン 2012」は、カタールの文化紹介イベント「カタール・ウィーク ファラジャン in Tokyo」を9月27日から10月1日まで、東京都港区の六本木ヒルズで開催した。同プロジェクトによると、週末初日の29日は、一日でのべ5,000人の人々が会場を訪れたという。同イベントでは、中東の伝統的な市場「スーク」を再現。伝統装飾のへナペイントを無料で楽しめたほか、カタール国が支援している、宮城女川町で水揚げされたサンマを原料に使用した「かりんとう」のプレゼントや、中東のフルーツ、デーツやアラビックコーヒーの試飲などが行われた。中央ステージでは、日本人ウード(弦楽器の一種)奏者(伏見稔氏)と、カタール人カヌーン(弦楽器の一種)奏者(イッサ・アル・ドサリ氏)が共演。ウム・クルスームの「エンタ・オムリ」や、ファイルーズの「ビント・アル・シャラビーヤ」などアラブの往年の名曲や、日本の伝統的な歌曲「さくらさくら」などを披露したという。また、総額80億円の東日本大震災復興支援基金「カタールフレンド基金」の親善大使を務める俳優の別所哲也氏によるトークショーも開催。映画を通じて始まったカタールとの交流や、親善大使としてのメッセージなどを伝えた。そのほか、毛利庭園前の「ファラジャン・カフェ」では、リッツカールトン・ドーハのシェフが監修したカタール料理の「BENTO-BOX(お弁当)」を販売。「Ba Laleet」(バラリート:チキンと野菜の煮込みトマト風味)や「Chicken Mach Boos」(チキンマチブース/チキンと野菜の炊きこみご飯)など3種類のお弁当や、「Um Ali」(ウムアリ/パンのプディング)、Lugaymat(ルゲイマット/小さなドーナツ)といったデザートも販売されたとのこと。【拡大画像を含む完全版はこちら】
2012年10月04日