■これまでのあらすじ母親の優しさが息苦しい—。心配性で過干渉な母親に支配される子ども時代を過ごしてきた主人公・志乃。社会人になり、母親から逃れるため、一人暮らしを始めることに、しかし…。人生初の彼氏に夢中になる志乃と娘の恋を阻止する母親。対立する親子関係を通して描かれるのは、女性の「自立」と「恋愛」、そして「自分らしい生き方」について。「ママが守ってた小さな女の子はもういないのね」と話す母親の言葉を耳にした瞬間、これまでの記憶がどっと溢れてきた志乃。母親のことで悩み苦しんだ過去もあるけれど、あの時の大切な思い出とともに、小さな志乃が心の片隅にいることを感じるのでした。■志乃の中にいる小さな女の子は… ■私の一番大切なところで生きてる「子どもの私は消えないよ」と母親に伝える志乃は、これまでの辛い体験も自分にとってすべて必要なことだったのだと感じるのでした。そして、「母親が守ってくれた小さな女の子は、一番大切なところで生きている」——そう口にする志乃が真剣な面持ちで母親に告げた言葉とは…。次回に続く「やさしさに溺れる」(全86話)は21時更新!
2024年01月14日■これまでのあらすじ母親の優しさが息苦しい—。心配性で過干渉な母親に支配される子ども時代を過ごしてきた主人公・志乃。社会人になり、母親から逃れるため、一人暮らしを始めることに、しかし…。人生初の彼氏に夢中になる志乃と娘の恋を阻止する母親。対立する親子関係を通して描かれるのは、女性の「自立」と「恋愛」、そして「自分らしい生き方」について。反省する母親の姿に笑いが止まらない志乃。そしてこれからの恋愛の行く末について宣言したのち、「最後は素敵な人を連れてくるから信じて待ってて」と伝えるのでした。そんな娘を見て、母親はすっかり大人になったことをつくづく感じるのでした。■母親の言葉を聞いた志乃は… ■あの頃の自分を振り返り…「ママが守ってた小さな女の子はもういないのね」——母親の言葉を聞いた瞬間、溢れ出すこれまでの記憶。母親のことで悩んだり悲しんだり、苦しんだこともあるけれど…。大切な思い出をたくさん詰め込んだ幼き自分は消えてしまうのだろうか?思いめぐらせる内に志乃の心に湧いてきた思いとは?次回に続く「やさしさに溺れる」(全86話)は21時更新!
2024年01月13日母親の優しさが息苦しい—。心配性で過干渉な母親に支配される子ども時代を過ごしてきた主人公・志乃。社会人になり、母親から逃れるため、一人暮らしを始めることに、しかし…。人生初の彼氏に夢中になる志乃と娘の恋を阻止する母親。対立する親子関係を通して描かれるのは、女性の「自立」と「恋愛」、そして「自分らしい生き方」について。先輩・田端を目指して強くなりたいと話す志乃に眩しさを感じる田端。これまでは志乃のような女の子をバカにし妬んでいたけれど…。志乃との関係を通じて、自分の中に変化が生まれていることに気づくのでした。■前回のあらすじ先輩・田端への憧れの気持ちを口にする志乃。一方田端は、志乃のような女子のやりとりをバカにし、ほんの少し妬ましいと思っていた。しかし今は純粋に志乃を応援したいと思え、自分の中の変化を感じるのでした。■あれから季節が移り変わり… ■彼氏との関係は完全に終わらせた久しぶりに実家を訪れた志乃。その訪問には目的があったのでした…。次回に続く「やさしさに溺れる」(全86話)は21時更新!
2024年01月02日母親の優しさが息苦しい—。心配性で過干渉な母親に支配される子ども時代を過ごしてきた主人公・志乃。社会人になり、母親から逃れるため、一人暮らしを始めることに、しかし…。人生初の彼氏に夢中になる志乃と娘の恋を阻止する母親。対立する親子関係を通して描かれるのは、女性の「自立」と「恋愛」、そして「自分らしい生き方」について。幼い頃は何でも話せて、大好きだったママ…。あふれるほどの愛情はいつしか支配に変わっていくのでした。■前回のあらすじ子どもの頃は大好きだった母親が、あるときから過干渉で過保護な母親に。気づくと志乃は母親が敷いたレールを上をただ歩き、自分自身がしたいことさえわからなくなっていたのでした。■休日、彼氏のために手料理を作っていると… ■次の瞬間、幸福の絶頂から急降下…戸惑いを隠せない志乃は、ある一言により、さらなる混乱に陥るのでした。次回に続く「やさしさに溺れる」(全86話)は21時更新!
2023年11月08日上白石萌音主演「オー!マイ・ボス!恋は別冊で」の5話が2月9日オンエア。玉森裕太演じる潤之介の“充電ハグ”にSNSが沸き上がり、間宮祥太朗演じる中沢の奈未を見つめる“視線”にも多くの視聴者が“胸キュン”。“中沢さん”はトレンド入りを果たしている。「仕事も恋愛もほどほどに。人並で普通の幸せを手にしたい」というイマドキ安定志向の鈴木奈未を上白石さんが演じ、奈未が幼なじみで片想い中の男性を追いかけ東京の大手出版社・音羽堂出版に就職。備品管理部志望のはずが新たに創刊されるファッション誌「MIYAVI」編集部に配属され、鬼編集長・宝来麗子の雑用係として働くことになる…という本作。30歳の若さで雑誌「マリ・クレール」ヨーロッパ初の日本人編集長に就任、「MIYAVI」創刊のためにパリから帰国した麗子には菜々緒。奈未が上京の際に出会い、当初は恋人の振りを頼まれた麗子の弟・潤之介に「Kis-My-Ft2」玉森さん。カルチャー誌から「MIYAVI」編集部にやってきた中沢涼太に間宮祥太朗、「MIYAVI」編集アシスタントの和泉遥に久保田紗友、音羽堂出版副社長の宇賀神慎一にユースケ・サンタマリア、さらに潤之介の幼なじみ・蓮見理緒役で倉科カナも出演する。※以下ネタバレを含む表現があります。ご注意ください。奈未は潤之介からキスされ、ずぶ濡れの彼を自分のアパートへ連れて帰る。部屋で潤之介から「好きだよ」と告げられた奈未は、浮かれ気分になるが、頭をよぎるのは麗子のこと。麗子に潤之介とのことを認めてもらおうと社内報作りに名乗りを上げ、理緒に衣装を届けにいくなど仕事にも意欲を出すが…というのが今回のストーリー。浮かれて仕事で大失敗した奈未は、会社に残って社内報作りに力を入れる。すると潤之介から「ちょっとだけ出て来れない?」とメッセージが。奈未がいつものベンチに向かうと、潤之介は奈未に差し入れを渡し「充電」と言いながら優しくハグする。この“充電ハグ”に「少女漫画の読みすぎ的ワードなのに、玉森くんになら充電されたい」「今週も充電させて頂き感謝しかない」「充電どころか、玉森さん電圧高すぎで、ショートする」などネットが沸きあがる。その後、会報誌を作り終えその場に眠り込んでしまった奈未。心配し奈未のデスクにやってきた中沢は出来上がった会報誌のデータを見てかすかにニヤリとすると、眠りこける奈未を優し気に見つめる。そんな中沢にも「ドS先輩だったはずなのに気づいたらもう全然ドS出来なくなっててただ好きな子に甘甘ツンデレちゃんの中沢いい」「仕事できるツンデレ先輩の片想いを応援」などの反応多数。放送後には“中沢さん”がトレンド入りも果たしている。(笠緒)
2021年02月10日映画『ワイルド・ローズ』が2020年6月26日(金)全国でロードショー。あるシングルマザーの夢、そして希望溢れる感動作シングルマザーのローズが、カントリー歌手を目指す。夢と現実、家族の狭間でもがき苦みつつ、飛びぬけた歌唱力、ワイルド&型破りなカリスマ性で夢に近付いていく。『ワイルド・ローズ』は圧倒的なの歌唱力、そして夢、希望、情熱が溢れる感動作だ。ローズ(ジェシー・バックリー)イギリス・スコットランドのグラスゴーを出てカントリー歌手になることを夢見る女性。刑務所から仮出所の身。シングルマザーであり、二人の子供がいる。家政婦として資産家のスザンナの家で働き始める。演じるジェシー・バックリーは2017年にイギリスアカデミー賞で有望な新人に授与されるブレイクスルー・ブリッツに選出。その他、イギリスインディペンデント映画賞最優秀新人賞を受賞するなど注目の女優。『ジュディ 虹の彼方に』にも出演している。スザンナ(ソフィー・オコネドー)資産家。家政婦としてローズが家にやってくる。ローズの卓越した歌唱力に魅了され夢を後押しする。演じるソフィー・オコネドーは『ホテル・ルワンダ』、『プーと大人になった僕』などに出演してきた。ローズの母親(ジュリー・ウォルターズ)ローズの母親役は、『リトル・ダンサー』でアカデミー助演女優賞にノミネートされ、『マンマ・ミーア!』などにも出演したジュリー・ウォルターズが務める。監督は注目のトム・ハーパー監督は、ドラマ「戦争と平和」で イギリスのアカデミー賞テレビ部門で6部門ノミネート(2017)されたトム・ハーパー。『ワイルド・ローズ』でも話題を集め、次回作としてエディ・レッドメインとフェリシティ・ジョーンズが出演する『イントゥ・ザ・スカイ 気球で未来を変えたふたり』が控えている。『ワイルド・ローズ』ストーリーカリスマ的な歌声を持つシングルマザーのローズは、故郷のスコットランドからアメリカに渡り、歌手としての成功を夢みていた。だが、不器用にしか生きられない彼女は、夢を追い求めるあまり、時に愛する母親や幼い二人の子供たちを傷つけてしまう。夢か家族か、若さと才能を兼ね備え、遂に掴んだチャンスを前に、葛藤する彼女がたどり着いた答えとは?描き下ろした初のオリジナルソング。ラスト5分、魂のステージが今幕を開けるーーー!■作品詳細『ワイルド・ローズ』公開日:2020年6月26日(金)監督:トム・ハーパー脚本:ニコール・テイラー出演:ジェシー・バックリー 、ソフィー・オコネドー、ジュリー・ウォルターズ原題:WILD ROSE/字幕翻訳:中沢志乃配給:ショウゲート
2020年01月13日こんにちは。アートディレクターの諸戸佑美です。読者の皆さんの中には、「仕事、家事、育児で自分の時間がなかなかない」という方も多いと思いますが、【シネマの時間】第34回では、そんな人にこそ観てほしい ”人生のリフレッシュムービー” 映画『ターリーと私の秘密の時間』をお贈りします。本作は、「私、人に頼れないの」と自分で何事も完璧にこなそうとする3人の子どもの母親マーロと、彼女の元に現れた夜だけのベビーシッター・タリーの不思議な絆を描くミステリアスなヒューマンドラマ。プロデューサーで脚本家のディアプロ・コディが、実際に3人目の子どもを出産した頃の体験から生まれたアイデアだそうで、『 JUNO/ジュノ』『マイレージ・マイライフ』の名匠ジェイソン・ライトマンに監督を依頼。子育て真っ最中の家族の日常が痛いほどリアルに描かれ、かつタリーの謎も絡めてドラマティックに展開し、観る者の心に深い余韻を残します。タリーとの絆を深めていくうちに輝きを取り戻していくマーロ役には、『モンスター』でアカデミー賞、ゴールデングローブ賞を受賞し、『アトミック・ブロンド』や『マッドマックス怒りのデス・ロード』など、数々の出演作を大ヒットに導いてきたシャーリーズ・セロン。今回、美貌を封印し体重を18キロ増やして役作りに挑み、がんばりすぎて疲れている女性たちに魂の声を届け、その心に優しく寄り添い魅力的です。マーロの救世主となるベビーシッター・タリー役には、『ブラック・ビューティー』『ブレードランナー2049』のマッケンジー・デイヴィス。タリーは、年上のマーロにタメグチでファッションやメイクもイマドキ女子ですが、仕事ぶりはパーフェクト、「あなたの人生をケアしたいの」とマーロの悩みも聞き、見事に解決してくれるのです。自由奔放なタリーと不思議な絆を深めていくうちに、マーロも本来の輝きを取り戻していくのですが、タリーは何があっても夜開け前に姿を消し、自分の身の上は決して語りません。はたして彼女は、昼間は何をしているのか?マーロの前に現れた本当の目的とは……?最近では、家事や育児に協力的な男性も増え頼もしく感じてますが、男性にもぜひ観ていただきたい映画です。8月17日(金)より、TOHOシネマズ シャンテほか全国ロードショー!つかの間のリフレッシュにどうぞお楽しみください。■映画『タリーと私の秘密の時間』あらすじーー"人に頼れない"3人の子どもの母親マーロと、彼女の元に現れた夜だけのベビーシッター・タリーの不思議な絆もうすぐ3人目の子どもが生まれるマーロ(シャーリーズ・セロン)は、大忙しの毎日を送っています。娘のサラ(リア・フランクランド)は手がかかりませんが、息子のジョナ(アッシャー・マイルズ・フォーリカ)は情緒が不安定。今日も姉弟が通う小学校の校長に呼び出され、ジョナをサポートする専属教師を自分で雇ってほしいとまで言われてしまいます。夫のドリュー(ロン・リヴィングストン)は優しいのですが、家事も育児も妻に任せっきりで、マーロもそれが当たり前だと思っていました。ある日、事業で成功して贅沢な暮らしを送るマーロの兄のクレイグ(マーク・デュプラス)が、出産祝いに夜専門のベビーシッターを手配してくれると提案します。見知らぬ人に赤ん坊を預けることに抵抗と罪悪感のあるマーロは断りますが、クレイグは妹に強引にシッターの電話番号を渡すのでした。無事に女の子を出産したマーロでしたが、家事は膨大に増えるばかり。さらに、再び校長に呼び出され、ジョナには違う学校へ行ってもらうと言われ、遂に感情が爆発し、校長を怒鳴りつけてしまいます。帰宅したマーロは、もはや限界と夜間のベビーシッターを頼みます。22時半に現れたタリー(マッケンジー・デイヴィス)と名乗る若い女性を見て、唖然とするマーロ。おへその見えるTシャツにジーンズのファッション、いきなりタメグチのイマドキの女の子だったのです。しかし、戸惑うマーロにタリーは、「私を頼って」と自信たっぷりに宣言し、2階でゆっくり眠るようにと促すのでした。翌朝目覚めると、タリーの姿はすでになく、代わりに8年間まったく掃除していなかった1階のリビングとキッチンが、ピカピカになっていました。マーロは夫に、「彼女は何もかも完璧。なんだか、世界が明るくなった」と、久しぶりに晴れ晴れとした顔で微笑むのでした。それからというもの、タリーは“完璧”に家事や育児を手伝ってくれます。さらに、「人生の全部をケアしなきゃ」と、昔話や愚痴を聞いてくれ、悩みごとの相談にまで乗ってくれ、いつしかふたりは信頼関係を結んでいくのです。けれども、タリーは何があっても夜明け前に姿を消し、昼間は何をしているかなど自分のことは一切語らないのでした……。■映画『タリーと私の秘密の時間』作品紹介映画『タリーと私の秘密の時間』は、8月17日(金)よりTOHOシネマズシャンテほか全国ロードショー!公式HP:Tully.JP監督/製作:ジェイソン・ライトマン原作:Tully/レイティング製作:メイソン・ノビック、ディアブロ・コーディ、シャーリーズ・セロン、ベス・コノ、A・J・ディックス、ヘレン・エスタブルック、ジェイソン・ライトマン製作総指揮:ジェイソン・クロス、アンディ・ポラック、ポール・テニソン、デイル・ウェルズ、スタン・トーマス、ロン・マクレオド、ジェイソン・ブルーメンフェルド脚本/脚本:ディアブロ・コディ撮影:エリック・スティールバーグ編集:ステファン・グルーブ美術:アナスタシア・マサロ衣装デザイナー:アイーシャ・リー音楽:ロブ・シモンセン音楽監修:トリシア・ハローラン日本語字幕:中沢志乃製作国:アメリカ配給:キノフィルムズ上映時間:95分映倫区分:G© 2017 TULLY PRODUCTIONS.LLC.ALL RIGHTS RESERVED.■映画『タリーと私の秘密の時間』キャストシャーリーズ・セロン=マーロマッケンジー・デイヴィス=タリーマーク・デュプラス=クレイグロン・リビングストン=ドリューアッシャー・マイルズ・フォーリカ=ジョナリア・フランクランド=サラ【シネマの時間】アートディレクション・編集・絵・文=諸戸佑美©︎YUMIMOROTO
2018年07月19日「喋れないんなら紙に書けばいいじゃん」閉ざされていた志乃の毎日に風穴を開けたのは、加代のぶっきらぼうな一言でしたーー。漫画家・押見修造さん原作の映画『志乃ちゃんは自分の名前が言えない』公開記念トーク、後編。主演の南さんも原作者の押見さんも、「喋れない」けど「伝えたい」ことを、演技やペンで伝えようとしています。「普通」とは何なのか。「普通」にならなくても、伝えられることがあるー。トークの後半では、映画のクライマックスシーンを振り返りながら、伝えること、表現することに対するそれぞれの思いを語りました。ズレがあるから愛おしいUpload By 柳瀬徹鈴木吃音に限らずコミュニケーションの困難は、誰かがサポートすることで緩和されることもあるんですけど、まったくなくなるわけではありません。ゼロが100になったり、100がゼロになるわけではないし、そもそも誰もがコミュニケーションにズレを感じているんだと思うんです。加代は音楽が好きだけど、自分で歌おうとすると世間の「いい歌」の基準からズレてしまう。志乃はスムーズな日常会話はできないけど、加代のギターで歌うとそのズレから解放される。菊地はしゃべりまくってみんなの注目を集めようとすればするほど、周囲から浮いて孤立していく。でも本当は、全員がポンポンと会話をする必要なんてないですよね。押見僕はズレがないとその人を愛おしいと思えないです。コミュニケーションがつるっとスムーズにできる人よりも、どこかにズレを抱えているほうが、人間の振れ幅が大きいんじゃないかな、って。マンガでもそういう人物のほうがキャラが立ちますね。鈴木女優は自分と違う人間を演じながら、振れ幅を意図的につくるお仕事でもありますよね。役を演じることで、ふだんの自分自身の振れ幅が大きくなることもありますか?南ありますね。私は、プチ反抗期はあっても大きな反抗期がぜんぜんなかったんですが、ある作品で親にすごく反抗する子を演じていた時期は、両親に対するあたりが強かったです。鈴木ご両親はイヤだったでしょうね(笑)。南イヤがってましたね(笑)。ふだんはチャンネル争いなんてしないのに、勝手に変えられるとイラッときて、ケンカになったりとか。押見撮影が終わって変わりましたか?南少し優しくなりました(笑)。「魔法」はいらないのだと思うUpload By 柳瀬徹鈴木映画の『志乃ちゃんは自分の名前が言えない』ではどのシーンがいちばん印象に残っていますか?南やっぱりクライマックスの、体育館のシーンです。どうやって演じるか、監督さんとすごく話しあったんですけど、最後に「思ったことをそのまま表現してください」と言われました。鈴木押見さんはその撮影現場にいらっしゃったんですよね。押見南さんの後ろのほうで、スケッチしながら見ていました。肩にすごく力が入って背中が丸くなってて、本気で泣きながら、絞り出すようにして叫んでいましたよね。ああ、本当に志乃になってくれたんだなと思って、嬉しかったです。映画のはじまりから、志乃はずっとうつむいていましたよね。南うつむいてましたね。押見最後もうつむきながら叫ぶところがすごくよかった。鈴木そのあとに来るラストは明かせませんけど、志乃の日常が少しだけ新しいものになったことを予感させるシーンでしたね。南志乃にもこんなことが起こるんだって、私も嬉しかったです。押見ラストシーンでも、志乃はちゃんとどもってるんですよね。鈴木そういえば映画のなかで加代が歌う「魔法」は押見さんの作詞ですよね。押見マンガで加代が歌っていた詞に曲をつけていただいたんですが、この「魔法」は「普通」に置き換えても意味は同じだと思うんです。鈴木普通にならなくても、伝えること、つながることはできるんだって、加代から志乃へのメッセージのような歌でしたね。「魔法」作詞:押見修造作曲:まつきあゆむ魔法をください魔法をくださいみんなと同じに喋れる魔法みんなと同じに歌える魔法それさえあればそれさえあれば私は外へ出かけてゆくよでもどこへ行こうでもどこへ行こう私は今すぐ帰りたい私は今すぐ帰りたいみんなの知らない秘密の場所にあのコの座る校舎の裏に魔法はいらない魔法はいらないみんなと同じに喋れる魔法みんなと同じに歌える魔法魔法はいらない魔法はいらないみんなと同じに喋れる魔法みんなと同じに歌える魔法魔法はいらない魔法はいらないみんなと同じに喋れる魔法みんなと同じに歌える魔法つばを吐き捨ててバスに乗ろう私は遠くに出かけていくから映画『志乃ちゃんは自分の名前が言えない』より押見これは加代が初めて作った曲なんですが、蒔田さんの歌い方にもメロディにも、初めて作った稚拙な感じがほどよくあって、すごくよかったですね。鈴木映画の中盤で、志乃と加代が初めて街に出て歌うシーンもよかったですね。僕はあそこから泣いてしまいました。押見2人で歌う、そのキラキラ感がすごい。南歌うのは好きなんですけど、人前で歌うのは緊張します。むちゃくちゃ練習しました。押見志乃が歌うとしたらこんな感じだろうな、と思いましたね。濁っているものを「返す場所」Upload By 柳瀬徹押見僕は吃音について親にまったく相談しませんでしたし、誰にも相談しませんでした。でもちょっとした糸口、閉じた世界にちょっとした穴が開けば、考え方が変わるチャンスはあると思うんです。僕自身は学校なんて行きたくなければ行かなくていいと思っている親なんで、あまり参考にはならないかもしれませんが。僕には小4の娘がいるので、同級生のお母さんたちと接する機会が多いんですけど、子どもについての認識が自分自身にくっつきすぎているんじゃないか、そう映る人が少なくないんです。子どものつまずきはあくまでも子どものものであって、自分自身の人生のつまずきではないと思うんです。気持ちはわかるんですけど、自分と違う人間として、もう少し切り離したほうがいいんじゃないかな、と。自分とは違う人間なんだから、お互いの違いは否定しないほうがいいんじゃないですか。14歳に戻ったら、自分の親にそう伝えたいですね(笑)。南『志乃ちゃんは自分の名前が言えない』をはじめて読んだときに、もちろん考え方が変わったんですけど、これは誰にでもあることだな、自分の中にもあることだな、ってすごく思いました。自分の中にある白くないものとか、濁っているものとか、真っ黒なものとか。志乃を演じてみて、濁っているものを返す場所があるんだ、って思いました。どこに戻せばいいかわからなくなるときもあると思うんですけど、自分の濁っている部分も、きっと元のままでいられる場所が、あるんじゃないかって。押見「返す場所」って、すごい表現ですね。そうか、返してあげればいいんだ。今、すごく腑に落ちました。映画の志乃は、はたして「返す場所」を見つけることができたのでしょうか。その答えはぜひ劇場で確かめてください。(完)文: 柳瀬徹写真: 鈴木江実子スタイリング(南さん担当): 道券芳恵ヘア&メイク(南さん担当): 藤尾明日香(kichi inc.)Upload By 柳瀬徹2018年7月14日(土)より、「新宿武蔵野館」ほか全国順次ロードショー。押見修造氏の人気コミック、待望の映画化。高校1年生の志乃は、喋ろうとするたびに言葉に詰まり、名前すらうまく言うことができない。同級生の加代は、ギターが生きがいだけれど音痴。コンプレックスから目を背け、人との関わりを避けてきた志乃と加代が出会い、小さな一歩を踏み出すけれど…。青春時代にだれもが抱いた苦悩や葛藤を、みずみずしく描いた作品。出演: 南沙良、蒔田彩珠、萩原利久他原作: 押見修造『志乃ちゃんは自分の名前が言えない』(太田出版)監督: 湯浅弘章脚本: 足立紳音楽: まつきあゆむ映画『志乃ちゃんは自分の名前が言えない』公式サイト
2018年07月04日若い3人が体当たりで演じてくれたUpload By 柳瀬徹主演の南さん、原作者の押見さん、発達ナビ編集長の鈴木の3人とも「言葉で伝えるのが苦手」「人と話すのが苦手」と口を揃えます。一つひとつ言葉を探しながら、静かにトークが始まりました。鈴木僕は『志乃ちゃんは自分の名前が言えない』を数年前に読んだのですが、自分自身が人とうまく話せない時期があったりもしたので、すごく思い入れがある作品なんです。映画も素晴らしかったですね。志乃と加代が路上で歌い始めるシーンから、早くも泣いてました(笑)。押見さんの作品はここ何年かで次々と映像化されていますが、『志乃ちゃんは自分の名前が言えない』が映画化されると聞いてどう思われましたか?押見僕のマンガは「変態」と言われることが多いのですが(笑)、この作品は自分のなかではいちばんとっつきやすいマンガだと思っています。もっといろいろな人に読んでもらえるきっかけができて、素直にありがたいですね。刊行されて何年も経っているのにもかかわらず、映画化してくれるというのも嬉しかったです。制作の方とお会いして、吃音というテーマだけでなく作品そのものを大事にしたいんだ、と言ってくださって、これはいい映画になるんじゃないかと思いました。鈴木完成した映画を見ての印象は?押見南さんをはじめ、俳優のみなさんの演技がとにかくすごい。マンガの登場人物を再現するというよりも、1人の人間として体現してくれていて、生々しくて説得力がありました。鈴木志乃役の南沙良さん、加代役の蒔田彩珠さん、菊地役の萩原利久さん、3人とも高校時代特有の生々しさがありましたよね。湯浅弘章監督の「3人が体当たりで演じてくれた」というコメントはまさにその通りだなと思いました。南さんは小学生の頃から押見さんのマンガを読まれていたそうですが、初主演作品が『志乃ちゃんは自分の名前が言えない』に決まってどう思いましたか?南すごく嬉しくて、撮影前は興奮して寝つけなかったです。その反面、作品の世界観を壊してしまうんじゃないか、大丈夫かなという思いがすごく強くて不安になってしまって…。初日の撮影がなんとか終わって、やっとこれで始まるのかな、って気持ちになれました。私も、自分の思いを言葉にして人に伝えるのがすごく苦手だし、人と話すということが得意じゃないので、志乃にはすごく共感します。コンプレックスは排除しなくていいUpload By 柳瀬徹鈴木人と話すのが苦手なんですか?南そうですね…。なかなかうまく喋れないし、うまい返事もできないし。鈴木プロフィールの「趣味」のトップに「大仏鑑賞」とありますが、たしかに人づきあいの上手な15歳の趣味にはあまり見えないですね(笑)。南大仏は、小学校の修学旅行で行った京都の三十三間堂で、「迦楼羅王(かるらおう)像」の仏像と出会ってからハマりました(笑)。鈴木本物ですね(笑)。それはともかく、南さん演じる志乃はマンガそのままというわけではないのにも関わらず、どこから見ても志乃ちゃんそのものでした。自分にもコンプレックスがあるからこそ、志乃に共感できた?南そうですね。でも『志乃ちゃんは自分の名前が言えない』を読んで、コンプレックスは排除しなくてもいいのかなって思えるようになりましたね。コンプレックスに向き合って、つきあっていこうと考え方が変わりました。鈴木志乃役のオーディションには押見さんも同席されたそうですが、加代役の蒔田さんはすでに決まっていたものの、志乃役はなかなか決まらなかったと聞きました。押見そうですね。鈴木最後に現れた南さんが演技を始めようとした瞬間に、満場一致で「志乃だ」となったそうですが、押見さんから見た南さんの第一印象は?押見志乃と同じ、ある種の「軽さ」のようなものを感じたというか…原作の志乃は、本人はいたって真剣に悩んでいるんだけど、周囲にはうまく伝わらなくて笑われてしまったり、シリアスになりきれないところがあります。その志乃という子のちぐはぐさを、南さんは体現してくれていました。鈴木南さんと志乃は人と話すのが苦手なのが共通しているということですが、素の自分だけでなく、演じなければいけない部分もありますよね。南吃音についてはあまり知らなかったので、まずは知るところからと、撮影に入る前に吃音当事者の方に取材させていただいて、お話を伺いました。「普通」でなくてもいい世界があるUpload By 柳瀬徹鈴木吃音については押見さんご自身の実体験がもとになっているんですよね?押見喋るのが難しいとはじめて感じたのは中学2年生のときだったと思います。でも、ずっとどもっているわけじゃなくて、調子のいいときも悪いときも、慣れてきたと思ったらまたどもったりと波があって、今でもときどきどもります。いちばん苦しかったのは、吃音なんて言葉も知らなかった中学時代ですね。鈴木いつも1人で過ごしていた志乃は加代と出会って、加代と友達になりたい、気持ちを伝えたいと思う。そこから物語が動き出すわけですが、中学生の押見さんにもそんな相手がいたんですか?押見友達は…少なかったですね(笑)。数少ない友達が、それなりに受け入れてくれたのかな、という感じです。よく覚えているのは、大学のときの友達ですね。入学して、最初の自己紹介タイムでいきなりつまずいて(笑)。それでサークルの勧誘なども受けずに1人でいたんですけど、それでも自分に話しかけてくれたヤツがいたんです。そいつは僕の吃音を、それはそれでかわいい、おもしろいものとして笑ってくれた。人からバカにされたくないから1人でいるくせに、人のことはバカにするような、そんな自意識過剰な人間を受け止めてくれたヤツがいて、それで救われたんだと思います。鈴木吃音に苦しむ押見さんを友達が受け入れてくれたように、違いをそのまま受け入れてくれる人がいると、自分自身の考え方が変わるし、おおげさにいえば世界が少し変わりますよね。でも学校という場所には、みんなと同じように振る舞い、喋らなきゃいけないというプレッシャーが少なからずある気がします。押見ありますね。鈴木撮影時の南さんは中3、今は高1で、登場人物たちとほぼ同じ年代ですが、南さんにとって学校はどんな世界ですか?南今のお仕事を始めるまでは、学校が世界のすべてという感じでした。普通じゃないとハブられるんじゃないか、同級生からも先生からも認めてもらえないんじゃないか、という気持ちが強かったです。でもお仕事をするようになって、普通じゃなくてもいいんだって気づきました。でも、学校に通いながら仕事をしていることに対して、何か言われることもあったり…押見ありがちですよね。鈴木「自分と違う」ということに対して、押さえつけようとしてくる人も、中にはいると思います。でも志乃にとっての加代や、押見さんの大学時代の友達みたいに、分かってくれる人が1人いるだけで、ぐっと視野は広がりますよね。学校がすべてじゃないんだって思える、それだけでラクになるんじゃないでしょうか。押見普通じゃない世界がある。そう認識するだけでだいぶ違いますよね。「普通の会話」は難しいUpload By 柳瀬徹鈴木僕は小中学校の頃から人とうまく話せないほうだったんですが、大学卒業後にますますその自覚が強くなって、むしろ学校を出てからのほうが苦しかったんです。そんなとき、ある年上の人とお酒を飲むことがあって、その人が「君はちゃんとどもることができるのがいい」と言ってくれたんです。立て板に水で話すヤツなんて、俺は信用できない、と。どもることを肯定してくれたんですね。押見そんなの、惚れちゃいますよね(笑)。鈴木伝わらなくても伝えたいと思うからこそ、苦しい。伝わらなさを少しだけ肯定してもらうだけで、ずいぶん伝えられることが大きくなるんだなと思いました。マンガ家も女優も誰かに何かを伝えるお仕事ですが、喋って伝えるということと、感覚に違いはありますか?押見僕は、喋って「自分」を伝えられた経験がそもそもないんですよ。でもマンガは読者が自分のリズムで追体験してくれるから、思いを強く伝えられるメディアなんだと思います。まぁ僕は、「自分の苦しみを味わわせてやろう」とか思いながら描いているようなやつなんですけどね(笑)。南私もふだんからうまく伝えられないので、会話が終わってからいつも一人で反省会してます。押見わかる(笑)。南家でも練習してます。鈴木映画でも志乃がやっていましたね。「4丁目にケーキ屋さん出来たの知ってる?」「あ、知ってる知ってるー」とか。南そうですそうです。まさにあんな感じで。志乃とは違って、頭の中で相手が喋って、私はその人に向かって実際に喋るんですけど。実際に会ったときにもっと普通に会話ができるようにって。押見でも、「普通の会話」をしなくてもいいと思いますけどね。会話、難しくないですか(笑)。僕は会話の成功体験がないから、そう思ってしまいます。ーーーー普通の会話なんてしなくていい。そう思い合える人同士だからこそ、交わせる言葉があるのかも知れません。後編では、南さんの発する言葉の力に押見さんが驚く、そんな場面もありました。(後編につづく)文: 柳瀬徹写真: 鈴木江実子スタイリング(南さん担当): 道券芳恵ヘア&メイク(南さん担当): 藤尾明日香(kichi inc.)Upload By 柳瀬徹2018年7月14日(土)より、「新宿武蔵野館」ほか全国順次ロードショー。押見修造氏の人気コミック、待望の映画化。高校1年生の志乃は、喋ろうとするたびに言葉に詰まり、名前すらうまく言うことができない。同級生の加代は、ギターが生きがいだけれど音痴。コンプレックスから目を背け、人との関わりを避けてきた志乃と加代が出会い、小さな一歩を踏み出すけれど…。青春時代にだれもが抱いた苦悩や葛藤を、みずみずしく描いた作品。出演: 南沙良、蒔田彩珠、萩原利久他原作:押見修造『志乃ちゃんは自分の名前が言えない』(太田出版)監督:湯浅弘章脚本:足立紳音楽:まつきあゆむ映画『志乃ちゃんは自分の名前が言えない』公式サイト
2018年07月03日伝わらなくても伝えたい──。少女たちの青春を描く『志乃ちゃんは自分の名前が言えない』が映画化!2018年7月14日(土)より新宿武蔵野館ほか全国順次公開される映画『志乃ちゃんは自分の名前が言えない』。原作は押見修造さんの人気コミックです。中学生のころに話しづらさを感じたというご自身の経験からつくられた物語です。高校1年生の大島志乃は上手く言葉を話せないことで周囲と馴染めずにいた。そんな時、ひょんなことから校舎裏で同級生の加代と出会い、一緒に過ごすようになる。人と距離を置き卑屈になりがちな志乃だったが、加代からバンドを組まないかと誘われたことで少しずつ変わっていく。ふたりで過ごす夏休みが平穏に過ぎていくと思っていた志乃だったが、自分をからかった同級生の男子・菊地が強引に参加することになり…。志乃は、人前でうまく喋ることができません。映画の序盤で、教室で徐々に自己紹介の順番が近づいてくるときの志乃の姿が描かれます。うまく喋れるだろうか、自己紹介がきちんとできるだろうか――志乃の緊張感が、画面を越えて伝わってきます。そして、練習の甲斐なくうまく名前を言えずにクラスメートたちに笑われて、うつむいてしまう志乃…。そこから、志乃の世界へと一気に引き込まれていきます。励ましのつもりでかけた大人の言葉が志乃を傷つけてしまうのと対照的に、「病気なの?」とストレートに質問しつつもありのままの志乃を受け入れる加代の姿…。うまく言葉が話せないことを母親や担任の先生、加代、そして志乃本人がどう捉えているのかを感じさせるシーンが、端々に散りばめられ、「話せない」志乃を取り巻く状況を浮かび上がらせています。志乃と加代、2人の葛藤と挑戦を中心に編まれていく物語Upload By 発達ナビニュース高校に入学したものの、最初の自己紹介でみんなに笑われてしまった志乃は、クラスに馴染めないまま一人ぼっちの高校生活を送ります。そんな志乃に、「喋れないなら、書けばいいじゃん」とメモとペンを渡したのがもう一人の主人公の加代でした。加代は音楽が好きだけれど音痴だという悩みを抱えています。おっとりとした志乃にクールな加代と、全くタイプの違う2人ですが、ある日、加代は志乃の歌声に心を奪われ、「一緒にバンドを組もう」と誘います。文化祭に出ることを目標に練習を重ね、一緒に歌い演奏することを通してお互いが抱えるコンプレックスと向き合うと同時に、友情も急速に深まっていくのです。ぶつかり合いながら、少しずつ前に進む志乃と加代。そこへ…Upload By 発達ナビニュース初めは、バンドを組むという加代の誘いに戸惑った志乃。「しのかよ」として初めての路上ライブは、場所を決めるところまで一つひとつが緊張の連続。高校1年生らしい初々しさが感じられます。声をかけた加代にとっても部屋を出て人前でギターを弾くのは初めて。指の動きがおぼつかず、ぎこちない演奏と歌が始まります。路上ライブを繰り返すなかで、お互いを認め自分のありのままを受け入れていく2人。いつしか志乃はうつむいたり、会話で言葉につまることが少なくなり、加代も穏やかな表情で過ごすことが増えていました。たどたどしい雰囲気で路上ライブを始めた2人の演奏と歌声に少しずつ自信が満ちていく様子はとても眩しく爽快な気分になります。しかし、新学期の教室で自己紹介の際に志乃をからかった菊地が、街中で演奏する2人と遭遇したことから状況は一変します。菊地自身、人と触れ合いたい気持ちが空回りして、学校で浮いてしまっていたのです。「仲間に入れて欲しい!」という菊地を加代は引き入れますが、これによって志乃と加代の間に微妙な空気が…。志乃は菊地を前に、自分の殻にこもっていってしまうのです。3人のそれぞれの思いが溢れ、重なり、離れて──ほんの少しのすれ違いで関係が崩れてしまう10代のヒリヒリするような友情が描かれます。「しのかよ」で出演するための練習を続けてきた文化祭のステージ。2人は舞台に立てるのか、志乃は再び前を向くことができるのか──。原作とは少し異なるクライマックスまで、目が離せません。志乃役の南沙良さん、加代役の蒔田彩珠さん、菊地役の萩原利久さんは、演じた役と同世代。等身大の体当たりな演技に心を打たれます。また、志乃と加代が歩く海辺の景色や、オレンジ色の夕日に照らされながら歌う姿など、随所に盛り込まれた美しい情景も見どころです。2018年7月14日から全国順次公開!Upload By 発達ナビニュース人とうまく話せないことに悩む志乃だけでなく、加代や菊池もそれぞれがコンプレックスを抱えています。「自分とは何か」について考え、悩みを抱く思春期。今、高校生の人も、かつて高校生だった人にも、全ての世代の人に共感できるところが見つかる映画です。『志乃ちゃんは自分の名前が言えない』は、2018年7月14日(土)より新宿武蔵野館ほか全国で順次公開されます。不器用だけど、まっすぐで一生懸命な志乃と加代、そして菊地の3人に"会いに"ぜひ劇場へ!【出演】南 沙良 蒔田彩珠/萩原利久/小柳まいか 池田朱那 柿本朱里 中田美優/蒼波 純/渡辺 哲/山田キヌヲ 奥貫 薫【監督】湯浅弘章【原作】押見修造 「志乃ちゃんは自分の名前が言えない」(太田出版)【脚本】足立 紳【音楽】まつきあゆむ【配給】ビターズ・エンド【制作プロダクション】東北新社【製作】「志乃ちゃんは自分の名前が言えない」製作委員会(日本出版販売 カルチュア・エンタテインメント 東北新社 ベンチャーバンク)2017年/日本/カラー/シネスコ/5.1ch/110分(c)押見修造/太田出版(c)2017「志乃ちゃんは自分の名前が言えない」製作委員会※記事中の挿入動画及び画像すべてに関して映画『志乃ちゃんは自分の名前が言えない』公式サイト映画『志乃ちゃんは自分の名前が言えない』Facebookページ
2018年07月02日映画『タリーと私の秘密の時間』が、2018年8月17日(金)にTOHOシネマズ シャンテほか全国ロードショーにて公開される。人に頼れない母親とベビーシッターの不思議な絆『タリーと私の秘密の時間』は、仕事に家事に育児と、何事も完璧にこなしてきた“人に頼れない”3人の子供の母親マーロと、彼女の元に現れた夜だけのベビーシッター・タリーの不思議な絆を描く物語。マーロは、仕事を完璧にこなし、悩みも聞いてくれるタリーとの絆を深めていくうちに輝きを取り戻していくが、タリーは決して自分の素性を語らず、夜明け前には姿を消してしまう。タリーの謎が解け、隠れていたもうひとつの物語が立ち上がると、そこには目の覚めるようなサプライズが。多忙な日々を過ごしながら、かつて夢見た未来とは違う“今”にため息をつく大人たちに贈る、ミステリアスなヒューマンドラマに仕上がっている。シャーリーズ・セロンが母親役を熱演多忙な日々に追われる3人の子供の母親・マーロ役を演じるのは、『アトミック・ブロンド』『スノーホワイト/氷の王国』にも出演したシャーリーズ・セロン。2003年の映画『モンスター』で約13キロ増量し話題となったが、本作『タリーと私の秘密の時間』ではその美貌を再び封印。体重を18キロ増やし、日々奮闘する女性を熱演している。また、自由奔放な若きスーパーベビーシッター・タリー役は、『ブレードランナー 2049』のマッケンジー・デイヴィスが演じる。監督はジェイソン・ライトマン。シャーリーズ・セロンとは、『マイレージ、マイライフ』以来の再タッグとなる。ストーリー「わたし、ひとに頼れないの」――仕事に家事に育児と、何ごとも完璧にこなしてきたマーロは、3人目の子供が生まれて、ついに心が折れてしまう。そんな彼女のもとに夜だけのベビーシッターとしてタリーがやってくる。彼女はタメグチのイマドキ女子なのに仕事は完璧。マーロの悩みも聞き、見事に解決してくれる。自由奔放なタリーと不思議な絆を深めていくうちに、マーロも本来の輝きを取り戻していくのだが、タリーは何があっても夜開け前に姿を消し、自分の身の上は決して語らないのだった――。詳細映画『タリーと私の秘密の時間』公開日:2018年8月17日(金)監督:ジェイソン・ライトマン脚本:ディアブロ・コディ出演:シャーリーズ・セロン、マッケンジー・デイヴィス 他日本語字幕:中沢志乃原題:Tullyレイティング:G
2018年06月03日「いい夫婦の日」をすすめる会は11月12日、理想の有名人夫婦「いい夫婦 パートナー・オブ・ザ・イヤー2014」が俳優の中尾彬さん・女優の池波志乃さん夫妻と柔道選手の秋本啓之さん・元バレーボール日本代表の秋本愛さん夫妻に決定したことを発表した。同日に記者発表会で表彰が行われた。この賞は、理想の夫婦・カップルにふさわしい二人を一般応募の得票数とその推薦理由、社会背景をもとに毎年選出しているもの。今年は8月1日~10月3日、インターネットを通じて投票総数7,391件が集まった。受賞をうけて中尾さんは「これからも同じ空気を吸って同じように動いて同じように飲んで同じように寝て起きていればいいんじゃないかなと。そばにいてくれるだけでもいいですし。よく『空気みたい』って言うでしょ? 本当に失礼な言い方であってね、やっぱりそばにいてくれるっていうのと空気は違うから。よろしくどうぞお願いします」、池波さんは「最初から自分に合った人を選んだんだと思っています。最初に選ぶ時がまず肝心かなと最近になって思います」と話した。秋本啓之さんは「アジア大会を連覇できたのも、身近で妻が支えてくれたおかげだと思っております。食事の管理、心のケア、そして戦う大きな原動力となってくれました。今後もこの受賞に恥じぬように、しっかりふたり手を取り合って妻への感謝を忘れずがんばっていきたいなと思っております」、愛さんは「出会った時の気持ちと、出会ってからいっしょに過ごして添い遂げたいなと思った気持ちを忘れずに、夫婦としても家族としても笑顔がたくさんの家庭をつくっていきたいなと思います」と語った。
2014年11月13日お客さんが自ら食材を収穫するという体験型レストラン「中沢食堂(ナカショク)」が長野県駒ヶ根市の中沢地区で8月10日(金)・25日(土)の2日間限定でオープンする。「中沢食堂」は、常設の食堂ではなく、地域の特長を生かした料理の試食会などで使われてきた名称だ。今回は、自然からの贈り物を自分たちの手で収穫するワクワク感とともに、地元食材を知り尽くしたシェフによる料理を存分に味わえるという期間限定のレストランとして「中沢食堂」がオープンする。調理するシェフは駒ヶ根市民だったら知らない人はいないという、ステーキとワインの専門店「グリーンオックス」の宮下シェフ。「ワイン+中沢まるごと地産地消料理+田園風景+ゆったりした時=幸せ」がコンセプトだ。当日は、10:00~14:00の間に収穫体験と食事会が行われる。食事は夏野菜を中心としたビュッフェ料理。参加費は通常5,000円のところ、今回はモニター価格として4,000円だ。参加には事前の予約が必要。また、帽子、雨合羽、タオル持参で、動きやすい服装での参加のこと。駒ヶ根は、諏訪湖から流れ出る天竜川の流れに沿って南北に広がる伊那谷、西に中央アルプス、東に南アルプスと高い山々に囲まれた絶景を望む地。あるのは山と川と田んぼ。その中で「せかせかしない時間」と「温かい地元の人」との交流というぜいたくを味わうことができる。特にこの夏の「中沢食堂」では、生産者と会い、その場で食すことで「食の安全」をテーマとしている。そして、単に観光で終わるのではなく、中沢地区が一年に一度は帰りたい心のふるさととなり、さらには住んでみたいと思ってもらえるようなきっかけを提供することを目指している。なお、9月以降も月2回のペースで「中沢食堂」を開店していく予定だ。【拡大画像を含む完全版はこちら】
2012年07月31日