4月から8月に渡って放送される「星新一の不思議な不思議な短編ドラマ」の新たなキャストが発表された。教科書にも作品が掲載されている“ショートショートの神様”星新一。星さんが紡ぎだした物語を実写化し、今回毎週15分の短編ドラマとして放送。どこかにありそうでどこにもない世界を舞台に、人間の欲望や不安を見つめた決して古びることのないエピソードを、令和ならではの視点や最新技術で再構築する。このほど明らかになったのは、6月以降のラインアップと出演俳優たち。6月7日放送の「白い服の男」という作品には、主演ドラマ「探偵が早すぎる」最新作の放送を控える滝藤賢一と、4月スタートの「未来への10カウント」に出演する村上虹郎。6月14日放送の「ものぐさ太郎」には、「俺の家の話」「ムチャブリ!わたしが社長になるなんて」に出演した荒川良々。6月21日放送の「窓」には、出演映画『余命10年』が公開中の奈緒とリリー・フランキーが登場。また、村上淳(「凍った時間」)、竹原ピストルと夏帆(「夜と酒と」)、若葉竜也(「ずれ」)、柄本時生(「もてなし」)、玉山鉄二(「鍵」)、田中直樹と加藤諒(「買収に応じます」)、約20年ぶりのTVドラマとなる窪塚洋介(「処刑」)も出演。“平和”を守る特殊警察、悪魔、サイボーグ、人生に絶望した男、宇宙の果てに送られた死刑囚などを演じる。ほかにも、「怒髪天」増子直純、オカダ・カズチカ(「ずれ」)。玄田哲章、中尾隆聖、野沢雅子、千葉繁(「ものぐさ太郎」)といったレジェンド声優陣も参加する。<キャストコメント>・滝藤賢一(星新一作品は)まるでファンタジーのようで、ありそうでない、いや、なさそうであるんじゃないか、というリアリティーを感じます。今回私が参加した「白い服の男」も、なんとも不思議な世界。この作品の為に作られた衣装がまた、星新一ワールドの絶妙な違和感に拍車をかけ、物語に深く導いてくれます。虹郎君とのセッションで生まれたこの圧倒的な世界観を、是非多くの方に楽しんでいただけたら嬉しいです。・村上虹郎この作品は短い文章の中に確固たるテーマがあって、ドラマを見てくださる人にもガツンと伝わるものがあるんじゃないかと思います。滝藤さんとしっかりと対面するのは今回が初めてで、インパクトのある役や狂気的な役のイメージがあったんですけど、すごくフランクな方で楽しかったです。そんな滝藤さんがとにかくかっこよくて、とにかくしゃべる、そこも見どころです。・荒川良々星新一さんのものぐさ太郎に出演します。小生ももともとものぐさでございましてまさにピッタリの役でございました。とはいえベッドの上という宇宙で相手役は主に固定電話だけで物語が進行していきます。原作の星新一さんも言わずもがなですがこれをドラマにしようと思ったスタッフの方々の勇気!そして小生をキャスティングしたセンスの良さ!どこをとってもオモシロ要素しかありませぬ。NHK万歳!・奈緒ショートムービーは短いからこそ、いつも余韻が長く残ります。「窓」は救いようのないお話かもしれません。客観的に感じていたこの短いお話が、気がつけばジワジワと自身に歩み寄っている感覚にはヒヤリとしました。実は現場でチラリと違う作品のお話もお聞きしまして…イチ視聴者としてどの作品も楽しみにしています。おそろしく、引き込まれる星新一さんの世界、皆様に"テレビ"という"窓"から覗いていただけますように。・リリー・フランキー世代的に、僕らの10代の頃は皆んな星新一を読んでいました。多分、その経験がなければ僕は物書きになったりしてなかったでしょう。そんな星先生の原作、しかも今の日本のドラマには余りない、耳の痛いアイロニーが効いた作品に参加できて楽しかったです。ここに描かれた人間の虚栄や承認欲求は、原作の頃よりもSNS時代の今の方が、より他人事じゃないのかもしれません。・村上淳"世界観"の共有こそ我々エンターテインメントに携わる者の歓びなのではないでしょうか。見終わった後にふと明日がんばろうと心がスンとしたりすること。この世界は思っている以上に美しいと何度目かの望月組を終えてみると改めて思います。視聴者の方々が"何か"を感じとっていただけたら最高です。どうぞよろしくお願いいたします。・竹原ピストル(いつもそうですが、)とても緊張しました。でも監督をはじめスタッフの皆様、夏帆さんをはじめご一緒させていただいた役者の皆様がことごとく優しくて、それに勇気づけられつつ、ときに甘えつつ、精一杯参加させていただきました。危うく、悲しく、虚しく、救いようがなく映ったならば、嬉しいです。精進します。・夏帆星新一さんのシュールな世界に身を置くことができて、贅沢な時間でした。今回わたしが演じた"青い服の女"は、竹原さん演じる"男"の理想の女性の具現化で、いかに魅力的に惑わすことができるのか...悩みながらも楽しく演じさせていただきました。竹原さんの哀愁ただよう佇まいと、どこか手を差し伸べたくなるようなチャーミングなお芝居がまさに"男"そのもので、とっても素敵でした。・若葉竜也小説を読むとき、多少なりとも結末はこうなるんじゃないかなとイメージしながら読むんですが、星新一作品はその想像を超えてくる。それは快楽というか快感に近い感じがして、そこが魅力だと思います。また、他の作品も、とんでもない役者の方々が出演されていて、僕も一視聴者としてすごく楽しみなドラマです。・柄本時生短編であまりこういったテイストの作品をやったことがなく、とても楽しい時間を過ごせました。有り難う御座いました。・玉山鉄二こういうSF作品というか、ファンタジックな作品に出演することがあまりなかったので、どういう作品になるか楽しみでもありました。この作品もそうですが、星新一作品はシュールさがあり、でも奥が深くて、それぞれのキャラクターもしっかり立っていて。終わり方が独特というか、いい意味ですっきりしない感じというか、そういう部分が作品の魅力じゃないのかなと思います。・田中直樹若手の頃、コント作りの参考になるからと、先輩に勧められて読んだのが星さんの作品でした。ユニークな設定とエッジの効いたオチ。夢中になっていろんな作品を読みました。この「買収に応じます」も、まさかまさかのオチが待っています。これを50年程前に書かれていたかと思うと改めてその凄さに驚かされます。・加藤諒中学の朝読書時間で「星新一ショートショート」を読んでいたこともあり、今回出演させて頂けて、大変光栄でした。『買収に応じます』は「ショートショート」の中でも2ページという短めな作品ですが、その短さの中でも、男と死神がとても魅力的に描かれていたので、演じさせて頂く事が楽しみでした。田中直樹さん演じる男と僕が演じます死神の駆け引きを楽しみにご覧下さいませ。・窪塚洋介昨年末、久しぶりにかっきー(柿本ケンサク)と西麻布で呑んでいた時に、積もる話も済んだ頃に彼がふと話し出した来年の話。いつも通りさりげなかったが、とても気になるものがあった。その理由は、柿本ケンサクが監督であることと、それが自分にとって久しぶりのTVドラマであること。そしてもちろん、"星新一"さんの作品であること。台本を読んで決めて欲しいという彼の気遣いもそっちのけで、前のめりだったのは酒のせいでないことは言うまでもない。現場はここ10数年で1,2を争う過酷な(文字通り極寒の)現場だったが、扱うテーマの根源や皆の思いが滲み出すような研ぎ澄まされたものになった。まだ完成を観てはいないけれど、すでに胸を張って O.A.を心待ちにしています。今この時代に「処刑」という今作が、如何なる響きをもたらすか楽しみで仕方がないです。「星新一の不思議な不思議な短編ドラマ」は4月~8月、毎週火曜日21時45分~BSプレミアム・BS4Kにて同時放送(全20回)。(cinemacafe.net)
2022年03月16日生涯にわたり発表された1,001編を超える短編は教科書にも掲載され、いまなお読みつがれている“ショートショートの神様”星新一。そんな珠玉の作品を豪華キャストを迎えて実写ドラマ化、4月より毎週放送される。世代を超えて愛される星さんの作品は、“宇宙”“ロボット”“悪魔”など不思議でワクワクするSFやファンタジーの要素。また人間や社会に対する「おかしみ」や「皮肉」をまじえた目線。なにより、短くも、あっと驚かされる魅力的な物語。出演には、今回の実写化プロジェクトに賛同を示し、星さんの作品を愛する、いわば“星新一チルドレン”と呼ぶべき実力派・個性派の俳優陣が揃い、星新一作品群の多様な“おもちゃ箱をひっくり返したような”世界観にふさわしい布陣となった。登場するのは、「ボッコちゃん」水原希子、「生活維持省」永山瑛太、「不眠症」林遣都、「地球から来た男」高良健吾、「善良な市民同盟」北山宏光(Kis-My-Ft2)・玉城ティナ、「逃走の道」村杉蝉之介・コウメ太夫、「見失った表情」石橋静河、「薄暗い星で」染谷将太・栗原類ほか。今回は4月・5月放送分のみで6月以降も、続々魅力的な俳優が出演予定。また、本シリーズには、2007~2010年にNHKで放送して大反響を呼び、国際エミー賞最優秀賞を受賞した「星新一ショートショート」のスタッフが再集結。星新一が持つ独特の世界観を大切に実写化。星新一が20世紀に描いた“近未来”の世界を、いま21世紀の私たちは生きているのか。その作品のいくつかは、私たちが生きる“現代”をすでに予見し、またある作品は今後直面するさらなる“未来”を予言しているのかもしれない。水原希子/「ボッコちゃん」4月5日(火)この度は星新一さんのボッコちゃんを演じさせて頂く事になり、とても光栄に感じています。バーのマスターが道楽で作った美人ロボット、ボッコちゃん。頭は空っぽで動作はお酒を注ぐ事しか出来ない。もちろん意思もない。ボッコちゃんをロボットだと気付かず夢中になる男達を想像すると面白くもあり、なんだか少し切なくて、彼らの妄想がボッコちゃんの人格を作り上げているのかなと感じています。どんなボッコちゃんになるのか今からワクワクしています。とても楽しみです。精一杯頑張ります。永山瑛太/「生活維持省」4月12日(火)10歳の頃だったか、叔父さんに勧められて初めてハマった小説は星新一さんでした。星新一さんのファンの中でも人気のある「生活維持省」の映像化で主役を演じられる事は私にとって、とても光栄な事です。現実から非現実へ連れていってもらえる時間は、私にとって特別でしたし、今、こうして俳優を続けている想像力の原点は、星新一さんの脳内から受け継いだモノだと思います。皆さんに楽しんで頂けたら幸いです。林遣都/「不眠症」4月19日(火)長きにわたって人々を魅了し、今も尚、多くの人に愛され続けている星新一作品の実写ドラマ化ということで、お話をいただいた時は心が踊りました。僕が今回チャレンジさせていただいたのは「不眠症」です。重度の不眠症である主人公が長年の悩みから解放されるべく、ある斬新な発想に至り、生活を一変させるところから物語は始まります。数多くある星新一SFシリーズの中でも、どちらかとい うと現実に起こり得る、共感しやすい作品になっているのではないかと思います。是非、楽しんで観ていただけたら嬉しいです。高良健吾/「地球から来た男」4月26日(火)「地球から来た男」で、地球ではない星へ飛ばされた男を演じました。まず台本を読んだ時にその男の言動が面白くて。違和感しかないのに心地良いというか。星新一の世界観で自分がどんな芝居をするのか楽しみでした。実際、現場で感じた手応えが、どのように映像化されているのかクランクアップした日からずっと楽しみです。面白くなっているはずです。皆様も是非お楽しみに。北山宏光さん(Kis-My-Ft2)/「善良な市民同盟」5月3日(火)・10日(火)僕が生まれるずっと前に書かれた作品とは思えず、脚本を読んですぐに物語に引き込まれました。「善良な市民同盟」という作品 は、まさに今の世の中にドンピシャで、僕たちが置かれている状況に重なる部分が多くあります。そうそうたるキャストの方々とともに、この作品に参加させていただけることが大変嬉しいですし、僕自身「俳優としての勝負所」と意気込んでいます。セリフが少ない守屋という男を、身体の隅々まで使って、心の動きや葛藤を表現したいと思っています。ひょっとすると、僕たちのすぐ近くに「善良な市民同盟」が存在するのでは、と思ってしまうようなこの世界観を是非お楽しみください。玉城ティナ/「善良な市民同盟」5月3日(火)・10日(火)星新一さんの作品は、学生時代、休み時間などに、気持ちを切り替えたい時にすぐ没頭できる世界観が好きで、よく読んでいまし た。私自身、不条理であったり、シュールだったり、一般的なルールに則らず進められていく物語に影響される事で、物事を多面的に捉える準備ができたんじゃないかと思っています。今回、『善良な市民同盟』に参加できる事がとても嬉しく、星新一イズムを忘れず、少しでもいいピースとなれるよう頑張ります。村杉蝉之介/「逃走の道」5月17日(火)星新一の「逃走の道」がドラマになりました!何? このコンビ? 怖がっていいの? 笑っていいの? ドキドキしていいの? 怒っていいの? 泣いていいの? なんで映像カッコいいの? なんでこんなにカッコいいの?! これが21世紀の星新一です!!コウメ太夫/「逃走の道」5月17日(火)「星新一の不思議な不思議な短編ドラマ 逃走の道」のお話を頂いた際、村杉蝉之介さんと2人だけの芝居と聞いて、本当に2人だけなの? と思いましたね。短編ドラマとは聞いていましたが、今までいただいた俳優のお仕事の中で台詞の量が過去1番多い! 必死な僕の芝居は見所だと思います。本当に答えが見つからない。不思議な世界に潜り込んで行く抜け道は何? 本能と倫理、不思議な世界を楽しめると思うので、是非皆さん見て下さい! チックショー!石橋静河/「見失った表情」5月24日(火)『ある一面ではすごく悪く見えることも、反対から見たら幸せなことだったり。何かについて、一概に「良い/悪い」と言えないし言わない作品だなと。それはすごくすてきなことだなと思い、いろんなことを考えさせられました。今と地続きな感じもありますし、リアルとフィクションの要素がちょうどいいバランスな点も魅力のドラマです。怖くもありおもしろくもある世界を、楽しんでいただけたらなと思います。染谷将太/「薄暗い星で」5月31日(火)『ロボットという役は初めて演じました。星新一の哀愁漂う冷たくもあり温かくもある世界観に、望月監督のすてきな包容力が加わったことで、今までに感じたことがない風を感じました。地球じゃない惑星から、人間じゃないものが、死生観を素直な会話に乗せたとても純粋なドラマになっていると思います。こんなにも絶望と希望が相まった短編はほかに類を見ないのではないでしょうか。その時々の 心境で見方が変わる作品になっていると思いますので、一回のみならず何回も見てほしいです。栗原類/「薄暗い星で」5月31日(火)『窮屈と感じるかもしれない世界にいる僕らですが、この生命は永遠では無い、僕らが生きていた時間に観てきた光景や感情全てに は意味があって、この感覚を大事にして欲しいと僕は本を読んだ時に感じました。今の時代だからこそこのお話を振り返り、意味があると思っています。ロボット2人から生まれる切なくて希望を感じる物語を楽しみにしていて下さい。「星新一の不思議な不思議な短編ドラマ」は4月~8月、毎週火曜日21時45分~NHK BSプレミアム・BS4Kにて同時放送(全20回)。※BS8Kにて3月先行放送※6月以降のラインナップは後日発表予定(text:cinemacafe.net)
2022年02月19日上白石萌音主演「オー!マイ・ボス!恋は別冊で」の5話が2月9日オンエア。玉森裕太演じる潤之介の“充電ハグ”にSNSが沸き上がり、間宮祥太朗演じる中沢の奈未を見つめる“視線”にも多くの視聴者が“胸キュン”。“中沢さん”はトレンド入りを果たしている。「仕事も恋愛もほどほどに。人並で普通の幸せを手にしたい」というイマドキ安定志向の鈴木奈未を上白石さんが演じ、奈未が幼なじみで片想い中の男性を追いかけ東京の大手出版社・音羽堂出版に就職。備品管理部志望のはずが新たに創刊されるファッション誌「MIYAVI」編集部に配属され、鬼編集長・宝来麗子の雑用係として働くことになる…という本作。30歳の若さで雑誌「マリ・クレール」ヨーロッパ初の日本人編集長に就任、「MIYAVI」創刊のためにパリから帰国した麗子には菜々緒。奈未が上京の際に出会い、当初は恋人の振りを頼まれた麗子の弟・潤之介に「Kis-My-Ft2」玉森さん。カルチャー誌から「MIYAVI」編集部にやってきた中沢涼太に間宮祥太朗、「MIYAVI」編集アシスタントの和泉遥に久保田紗友、音羽堂出版副社長の宇賀神慎一にユースケ・サンタマリア、さらに潤之介の幼なじみ・蓮見理緒役で倉科カナも出演する。※以下ネタバレを含む表現があります。ご注意ください。奈未は潤之介からキスされ、ずぶ濡れの彼を自分のアパートへ連れて帰る。部屋で潤之介から「好きだよ」と告げられた奈未は、浮かれ気分になるが、頭をよぎるのは麗子のこと。麗子に潤之介とのことを認めてもらおうと社内報作りに名乗りを上げ、理緒に衣装を届けにいくなど仕事にも意欲を出すが…というのが今回のストーリー。浮かれて仕事で大失敗した奈未は、会社に残って社内報作りに力を入れる。すると潤之介から「ちょっとだけ出て来れない?」とメッセージが。奈未がいつものベンチに向かうと、潤之介は奈未に差し入れを渡し「充電」と言いながら優しくハグする。この“充電ハグ”に「少女漫画の読みすぎ的ワードなのに、玉森くんになら充電されたい」「今週も充電させて頂き感謝しかない」「充電どころか、玉森さん電圧高すぎで、ショートする」などネットが沸きあがる。その後、会報誌を作り終えその場に眠り込んでしまった奈未。心配し奈未のデスクにやってきた中沢は出来上がった会報誌のデータを見てかすかにニヤリとすると、眠りこける奈未を優し気に見つめる。そんな中沢にも「ドS先輩だったはずなのに気づいたらもう全然ドS出来なくなっててただ好きな子に甘甘ツンデレちゃんの中沢いい」「仕事できるツンデレ先輩の片想いを応援」などの反応多数。放送後には“中沢さん”がトレンド入りも果たしている。(笠緒)
2021年02月10日『ウルトラQ』『ウルトラマン』などを手がける円谷プロダクションが“ファンの皆さまへの感謝を直接伝える場”として史上最大の祭典「TSUBURAYA CONVENTION 2019」を14日(土)と15日(日)に東京ドームシティで開催する。円谷プロは、日本特撮界の父であり“特撮の神様”とも称される巨匠・円谷英二が1963年に自宅に設立していた研究所を法人化して“株式会社円谷特技プロダクション”としてスタート。1966年には後世の作家たちに絶大な影響を与えた伝説的な作品『ウルトラQ』を制作。以降も『ウルトラマン』『ウルトラセブン』をはじめとする“ウルトラ”シリーズなどを手がけ、現在も小さな子どもたちから、かつてテレビの前で熱狂した大人まで幅広い層を魅了し続けている。今回のイベントはそんな円谷プロダクションの作品に新たな角度から光をあて、今後公開が予定されているプロダクションの“最新型/未来型”を披露するもの。オープニングセレモニーには円谷プロが2020年以降に発表する映像作品の最新情報も披露。2021年公開予定の映画『シン・ウルトラマン』の主演を務める斎藤工と樋口真嗣監督が登壇する。そのほか、『ウルトラマンゼロ』10周年を記念し、ギンガからタイガまでのヒーロー全員が集結するスペシャルライブや、豪華ゲストアーティストと東京フィルハーモニー交響楽団がウルトラマンシリーズの名曲を演奏するシンフォニーコンサート、総勢50のウルトラヒーローが登場するパーティ、思想家の中沢新一と筑波大学推教授の落合陽一の特別対談など、様々な角度から円谷作品の魅力を掘り下げることができるプログラムが揃う。今回のコンベンションは“史上最大”の名にふさわしく、かつてヒーローに熱中した大人も、家族連れも2日間のどこかのプログラムには足を運びたくなるラインナップになっている。基本、入場は無料で、各プログラムに参加する場合は別途、有料チケットが必要になる。また、同施設内のGallery AaMo(ギャラリー アーモ)では最新テクノロジーを駆使して“かいじゅうのすみか”に足を踏み入れることができるイベント『空想科学 かいじゅうのすみか 体感エンターテイメント』も開催中。合わせて参加するファンも多そうだ。TSUBURAYA CONVENTION 201912月14日(土)、15日(日)東京ドームシティ料金:各プログラム別チケット制 PRODUCTIONS Co.Ltd.
2019年12月13日お笑いコンビ・爆笑問題の太田光、櫻井和寿らが声・劇中歌を担当するオペラ「四次元の賢治 –完結編-」が、9月30日に東京・YAMANO HALLで開催されることが決定した。同オペラは、宮沢賢治を原案に中沢新一氏が脚本、小林武史氏が音楽を担当。満島真之介、Salyu、水曜日のカンパネラのコムアイ、ヤマグチヒロコらが出演する。さらには太田や櫻井のほか、青葉市子、安藤裕子、細野晴臣も声・劇中歌を担当する。劇中歌は声のみの出演となり、舞台上での出演はないとのこと。7月13日に岩手県・釜石市民ホールで初演を迎え、9月22日・23日には宮城県・塩竈市杉村惇美術館での開催予定。東京公演のチケットは、9月1日まで各プレイガイドで先行発売中だ。
2019年08月25日お笑いコンビ・爆笑問題の太田光、櫻井和寿、青葉市子らが、13日に岩手県・釜石市民ホールで初演を迎えるオペラ「四次元の賢治 –完結編-」に劇中歌で参加することが9日、明らかになった。劇中歌は声のみの出演となり、舞台上での出演はないとのこと。同オペラは、8月3日から宮城県の牡鹿半島・石巻市街地を中心にアート・音楽・食の「総合祭」として開催される『Reborn-Art Festival 2019』に先がけて開催されるもの。宮沢賢治を原案に中沢新一氏が脚本、小林武史氏が音楽を担当。満島真之介、Salyu、水曜日のカンパネラのコムアイ、ヤマグチヒロコらが出演する。また、9月22日・23日には、宮城県・塩竈市杉村惇美術館にて上演される。
2019年07月09日宮城県の石巻・牡鹿地区を中心に、アート・音楽・食を楽しむ総合芸術祭「Reborn-Art Festival(リボーンアート・フェスティバル) 2019」が開催されます。期間は2019年8月3日(土)~9月29日(日)まで。2019年のメインテーマは“いのちのてざわり”。各エリアに展示されるアート作品やここでしか味わえない地元食材を使った料理を堪能してみませんか。「Reborn-Art Festival」とは?宮城県の牡鹿半島と石巻市街地を主な舞台に、豊かな自然と地元の方々と作り上げた“アート”、“音楽”、“食”を楽しめる、新しい総合芸術のお祭りです。東日本大震災で大きな被害を受けた地域のひとつである石巻・牡鹿地区で、国内外の現代アーティストがアート作品の展示や、さまざまなスタイルの音楽イベントを開催。また、各地より集まった有名シェフたちが地元の食材を使った、ここでしか味わえない食の提供などが実施されます。そうして生まれるたくさんの“出合い”をきっかけに、地域復興や振興につながるさまざまな循環を生み出すことを目指したイベントです。オープンニングライブ「転がる、詩」「Reborn-Art Festival 2019」のオープニングを飾るのは、石巻市総合体育館で開催される音楽イベント「転がる、詩(シ)」。櫻井和寿さんや宮本浩次さんをはじめとする豪華出演アーティストが、日本の音楽のオリジナリティである“詩”に注目し、さまざまな時代の名曲を披露します。開催日時2019年8月3日(土)開場 16:00/開演 17:00/終演19:00(予定)2019年8月4日(日)開場 15:00/開演 16:00/終演18:00(予定)会場石巻市総合体育館(宮城県石巻市泉町3-1-63)出演アーティスト櫻井和寿/宮本浩次/Salyu/青葉市子小林武史(キーボード)/名越由貴夫(ギター)/TOKIE(ベース)/椎野恭一(ドラム)/四家卯大(チェロ)/沖祥子(バイオリン)チケット指定席+リボーンアート・パスポート:9,000円(税込)【一般発売】2019年7月6日(土)~各プレイガイドにて販売舞台『四次元の賢治 -完結編-』宮沢賢治の諸作をベースに、思想家・中沢新一さんが脚本を手掛け、小林武史さんがオペラに仕上げた異色の舞台が、いよいよ完結を迎えます。2017年の第1幕上演から約2年。新たなキャストに、満島真之介やコムアイなどが登場します。ほかに類を見ない瞑目のオペラをお見逃しなく。脚本/音楽中沢新一/小林武史原案宮沢賢治出演キャスト満島真之介/Salyu/コムアイ(水曜日のカンパネラ)/ヤマグチヒロコ ほか岩手公演概要日程:2019年7月13日(土)開場 16:00/開演 16:30/終演 18:30(予定)会場:釜石市民ホール TETTO(岩手県釜石市大町1-1-9)チケット(指定席):一般:4,000円(税込)宮城公演概要日程:2019年9月22日(日)・23日(月・祝)会場:塩竈市杉村惇美術館(宮城県塩竈市本町8番1号)チケット:後日発表アート作品展示エリアのテーマと参加アーティスト紹介鮎川エリアテーマ:“目をこらす 耳をすます”(Gazing and Listening)キュレーター:島袋道浩参加アーティスト:島袋道浩/青葉市子/石川竜一/野口里佳/吉増剛造荻浜エリアテーマ:“プライマル エナジー –原始の力”(Primal Energy)キュレーター:名和晃平参加アーティスト: 今村源/名和晃平/村瀬恭子/WOW小積エリアテーマ:“鹿に導かれ、私たちを見るとき”(With Deer as Our Guides, We Look at Ourselves)キュレーター:豊嶋秀樹参加アーティスト:淺井裕介/在本彌生+小野寺望/坂本大三郎+大久保裕子/志賀理江子/堀場由美子市街地エリアテーマ:“街のマンガロードとアートロード”(Manga Road and Art Road of the city)キュレーター:有馬かおる参加アーティスト:【アートロード】Ammy/有馬かおる/大槌秀樹/工藤玲那/後藤拓朗/是恒さくら/渋谷剛史/シマワキユウ/白丸たくト/SoftRib/ちばふみ枝/富松篤/根本裕子/halken LLP/久松知子/古里裕美/ミシオ/守章【マンガロード】青木俊直/石巻劇場芸術協会/オザワミカ/たなか亜希夫/八重樫蓮/ヤグチユヅキ網地島エリアテーマ:“ネクスト・ユートピア”(Next Utopia)キュレーター:和多利恵津子/和多利浩一参加アーティスト:浅野忠信/伊藤存+青木陵子/梅田哲也/小宮麻吏奈/ジョン・ルーリー/バリー・マッギー/真鍋大度/持田敦子/ロイス・ワインバーガー石巻駅前エリアテーマ:“海へのアート=リチュアル”(Art-Ritual for Sea)キュレーター:中沢新一参加アーティスト:ザイ・クーニン桃浦エリアテーマ:“リビングスペース”(Living Space)キュレーター:小林武史参加アーティスト:アニッシュ・カプーア/草間彌生/久住有生/SIDE CORE/中崎透/パルコキノシタ/深澤孝史/増田セバスチャン/村田朋泰食を体験するツアー「石巻フードアドベンチャー」フードディレクターのジェローム・ワーグと原川慎一郎がプロデュースする参加型イベント開催。コンセプトは“Before We Cook –the nature of food”。石巻・牡鹿半島の食材や自然を巡るツアーで、自らの体を通して発見を学びを得られる食の冒険を楽しんで。精鋭の料理人たちが贈るシンプルな絶品料理を堪能レストラン「Reborn-Art DINING」では、地元の旬食材をふんだんに使用した、素材をダイレクトに堪能できるシンプルな料理をご提供。全国から集まった精鋭の料理人たちが贈る、それぞれの個性を活かしたここでしか味わえない逸品を堪能してください。「Reborn-Art Festival 2019」概要開催期間2019年8月3日(土)~9月29日(日)58日間※水曜休祭予定※網地島エリアは8月20日(火)より開催会場牡鹿半島/網地島/石巻市街地/松島湾(宮城県石巻市・塩竈市・東松島市・松島町・女川町)リボーンアート・パスポート(作品鑑賞パスポート)【前売り】一般:2,500円(税込)/高・専・大学生:2,000円(税込)/中学生以下:無料【当日(8月3日以降)】一般:3,000円(税込)/高・専・大学生:2,500円(税込)/中学生以下:無料イベント情報イベント名:Reborn-Art Festival 2019催行期間:2019年08月03日 〜 2019年09月29日住所:宮城県牡鹿半島・網地島・石巻市街地・松島湾(宮城県石巻市、塩竈市、東松島市、松島町、女川町)
2019年06月06日宮城県石巻・牡鹿地区を中心に開催されるアート・音楽・食の総合芸術祭「リボーンアート・フェスティバル(Reborn-Art Festival)2019」が、8月3日から9月29日までの58日間にわたって開催される。「リボーンアート・フェスティバル」は、音楽プロデューサー小林武史が実行委員長を務める、豊かな自然を舞台に地元の人々と作りあげた「アート」「音楽」「食」を楽しむことのできる新しい総合芸術祭。2017年7月22日から石巻・牡鹿地区を中心に51日間にわたって初めて開催し、延べ26万人が来場した。石巻・牡鹿地区は、東日本大震災で大きな被害を受けた地域の一つ。ここに、国内外の現代アーティストが訪れ、地域と触れ合いながらアート作品をつくり、さまざまなスタイルの音楽イベントや、日本各地から集まった有名シェフたちが地元の人・食材と出会い、ここでしか味わえない食を提供したりとなど、たくさんの「出会い」を生み出す場となる。その「出会い」がきっかけとなり、地域復興や振興につながる様々な循環を生み出すことを目指している。レストラン「Reborn-Art Dining」の様子(2017年)2回目となる今回は、宮城県の牡鹿半島と石巻市街地、松島湾に加えて、網地島での開催が決定。アート作品展示エリアのキュレーションは、島袋道浩、豊嶋秀樹、有馬かおる、ワタリウム美術館の和多利恵津子・浩一、中沢新一が担当。またフードディレクターは、ジェローム・ワーグ、原川慎一郎が担当する。参加アーティストは、吉増剛造、青葉市⼦、島袋道浩、今村源、村瀬恭子、名和晃平、坂本⼤三郎+大久保裕子、津⽥直、堀場由美子、オザワミカ、青⽊俊直、たなか亜希夫、山形芸術界隈、石巻のキワマリ荘、ART DRUG CENTER、浅野忠信、伊藤存+⻘⽊陵子、小宮麻吏奈、ロイス・ワインバーガー、ザイ・クーニン、草間彌⽣、増⽥セバスチャン、パルコキノシタら。8⽉3⽇と4⽇には、58⽇間のオープニングを飾る音楽イベントが⽯巻市総合体育館にて開催される他、2017年に第1幕を上演したポストロックオペラ「四次元の賢治」の完結版が上演されるなど、見逃せない音楽イベントも多数行われる。四次元の賢治(2017年)実行委員長の小林武史氏は、「自然の猛威による未曾有の震災が残した爪痕はいまもまだ東北のあちこちで散見できる。それを単純に<ネガティヴ>と形容することには躊躇いがあるにせよ、そこから転じた<ポジティヴ>が『Reborn-Art=人が生きる術』をキーワードとするこの芸術祭を形作ってきたのは確かだ。2017年の第1回ではアートを媒介にして人の想いや繋がりが新たにさまざまに生まれていった。来たる2019年の第2回は『いのちのてざわり』をテーマに掲げようと思う。暴走する経済をはじめとした現代社会の状況は、人が生きることの本質からどんどん遠ざかりつつあるように見える。石巻でしか生まれ得ない『いのち』という我々の根源に深く触れることのできる作品を、そこで新たな<ポジティブ>をみつける未来に向けたダイナミズムを、ぜひ体感していただきたい」とコメント。新たな展⽰エリアの網地島をはじめ、初年度に参加した現代アーティストたちによるキュレーションによって⽯巻市街地と牡⿅半島の各エリアが豊かな⾃然とともに彩られ、複数の展覧会が半島を連ねるように開催される今年の「Reborn-Art Festival 2019」に、ぜひ足を運んでみては。なお、会期中すべてのアート作品を鑑賞することができる作品鑑賞パスポート前売り引換券は販売中。詳細は販売サイト()にて。【イベント情報】Reborn-Art Festival 2019会期:8月3日~9月29日※網地島エリアは8月20日~会場:牡鹿半島、網地島、石巻市街地、松島湾(石巻市、塩竈市、東松島市、松島町、女川町)水曜日は休祭予定(8月14日およびイベント開催日は除く。詳細は後日発表)
2019年03月27日音楽プロデューサーの小林武史氏らが、25日に行われた「Reborn-Art Festival 2019」開催概要発表会に出席した。第2回開催となる同イベントは、「いのちのてざわり」がテーマ。8月3日~9月29日の58日間、宮城県の牡鹿半島・石巻市街地を中心にアート・音楽・食の「総合祭」として開催される。また、8月3日、4日には、宮城県・石巻市総合体育館でオープニングイベントが開催されることが発表された。58日間のオープニングを飾る音楽イベントとなり、日本語で作られてきた名曲をアート的なオリジナリティととらえて、映像とともに視覚化させ表現するイベントとなる予定。出演アーティストは後日発表される。そして2017年に第1幕が上演された「post rock opera『四次元の賢治』」の完結版が、7月13日に岩手県・釜石市民ホールTETTO、9月22日・23日に宮城県・塩竈市杉村惇美術館にて上演される。宮沢賢治を原案に中沢新一氏が脚本、小林氏が音楽を担当。満島真之介、Salyu、水曜日のカンパネラのコムアイ、ヤマグチヒロコらが出演する予定だ。小林氏は「手前味噌ですが、非常にやれた実感、手応え、評価があった」と第1幕を振り返り、完結版についても「むちゃくちゃみんなやる気なので」と話していた。
2019年03月26日こんにちは。アートディレクターの諸戸佑美です。1970年、芸術家の故・岡本太郎氏がデザインした日本万国博覧会(大阪万博)のシンボル ”太陽の塔" が耐震改修工事を終え鮮やかに再生し、今年3月から内部の一般公開も始まってますが、読者の皆さんは ”太陽の塔” をご覧になったことはありますか?”太陽の塔”は、金色に輝き”未来”を象徴する頂部の「黄金の顔」、”現在”を象徴する正面の「太陽の顔」、”過去”を象徴する背面の「黒い太陽」そして、人間の”精神世界”を象徴する「地底の太陽」という4つの顔を持っています。内部にある展示空間「生命の樹(き)」には、生物の進化の歴史を表現したオブジェが飾られ、それらの多くが現代の技術で復元され、躍動感に満ちた空間を体験できます。また、外から見ることができる3つの顔の他に、当時地下に展示されていたものの、万博閉幕後に行方がわからなくなっていた「地底の太陽」を再現、「第4の顔」「幻の顔」とも呼ばれる貴重な展示も見ることができるようになりました。しかし、作者である岡本太郎は、何のためにこの巨像を創ったのでしょうか?【シネマの時間】第41回は、その”太陽の塔”の謎と魅力に迫った長編ドキュメンタリー映画『太陽の塔』をお送りします。監督は、安室奈美恵やAKB48、Mr.ChildrenなどのMVや数々のCMを手がけ、カンヌ広告祭ではヤングディレクターズアワードなど3部門を受賞、公募によって選ばれた映像ディレクターの関根光才氏!当時、岡本太郎の周辺で太陽の塔の事業に関わっていた人々の証言、さまざまな分野の専門家やアーティスト、クリエイターのインタビューなどによって、芸術論だけでなく、社会学・考古学・民俗学・哲学の側面から岡本太郎が語られ、”太陽の塔”に込められたメッセージを解き明かしています。9月29日(土)より渋谷シネクイントほか全国公開中!是非この機会にお楽しみくださいませ!■映画『太陽の塔』あらすじーー岡本太郎は何のために創ったのか?いま明かされる太陽の塔の謎!1970年、日本万国博覧会(大阪万博)は、大阪府吹田市の千里丘陵にて、アジア、日本初の国際博覧会として「人類の進歩と調和」をテーマに開催され、77カ国が参加し約6400万人を動員しました。会場施設の設計を統括する基幹施設プロデューサーに丹下健三。テーマ展示の制作を担うテーマプロデューサーを岡本太郎が務め ”太陽の塔” を制作。「芸術は爆発だ!」という言葉で今でも記憶に新しい芸術家・岡本太郎は、一体何のためにこの塔を創ったのか?ドキュメンタリー映画『太陽の塔』では、当時の記録フィルムのほかに岡本太郎記念館館長の平野暁臣、人類学者の中沢新一、美術批評家の椹木野衣、コピーライターの糸井重里、アーティスト集団のChim↑Pom、探検家の関野吉晴など太郎と「太陽の塔」について語っています。そのほかチベット言語学者、密教学者、チベット仏教僧侶、考古学者、学芸員といった人々にもインタビューを敢行。その内容は曼荼羅のように彩られ、 ”太陽の塔” や岡本太郎を知らない人たちへも魅力的に構成演出されています。「岡本太郎のヒストリー」などを語る、川崎市岡本太郎美術館学芸員の大杉浩司と佐藤玲子ダンサーの菅原小春は、岡本太郎のエネルギーや哲学を身体から溢れるようなダンスで表現縄文の少女(織田梨沙)のフィクション/ドラマシーンも見どころ”太陽の塔” の頂部の「黄金の顔」は、未来。腹部の「太陽の顔」は、現在。背部の「黒い太陽」は、過去を表しています。「新聖感をあらゆる意味で失ってしまった現代に、再び世界全体に対応した、新しい祭りを甦らすことができたら。『祭り』であるためには新聖な中核が必要だ。太陽の塔はそのシンボルである。根源に呼びかけ、生命の神秘を吹き上げる。神像のようなつもり。それを会場の中心に、どっしりと根を張ってすえつける。おおらかな凄みで、すべての人の存在感をうちひらき、人間の誇りを爆発させる司祭として」ー岡本太郎の言葉より大阪万博の記録フィルムから。「太陽の塔」背部の黒い太陽は過去を表している。”太陽の塔” 内部にそびえ立つ「生命の樹」。アメーバには虫類、恐竜から人類に至るまで292体の生物模型が取り付けられています。赤い色が印象的な「生命の樹」は生物の進化の道筋を示すとされていますが、体内のいろいろな器官を表すと考えることもできます。太郎はあらゆる境界を越えていく人でした。精神と物質、人間と動物、縄文と現代。劇中では、「縁起の理法」や「無碍(むげ)」という言葉が語られますが、「縁起」はいろいろなものが関係し合っているという考え方、「無碍」とは妨げがない、壁がないという意味です。パリで太郎と交流があった文化人類学者のマルセル・モースや作家のジョルジュ・バタイユ、粘菌の研究で知られる南方熊楠、禅学者の鈴木大拙らの思想とどう共鳴しているのかなど、森羅万象に深く探求されています。”太陽の塔” 内部にそびえ立つ「生命の樹」渋谷駅連絡通路に設置されている岡本太郎による巨大壁画「明日の神話」は、”太陽の塔”と対をなす、太郎の最高傑作でパブリックアートの代表とも言われます。第五福竜丸が被爆した際の水爆の炸裂の瞬間がモチーフとなっており、悲惨な体験を乗り越え、再生する人々のたくましさを表現。メキシコで”太陽の塔”と同時期に製作された本作は長年行方不明となっていましたが、2003年に発見され修復を経て、2008年10月から東京都の渋谷駅連絡通路に恒久設置されています。巨大壁画「明日の神話」■展覧会『太陽の塔』あべのハルカス美術館にて同時開催!大阪・あべのハルカス美術館にて「太陽の塔」展覧会も同時開催中です!ぜひこの機会に、映画と併せて岡本太郎の芸術・感性・魂を体感してみてはいかがでしょうか。【展覧会概要】大阪吹田の千里丘陵にそびえ立つシンボル「太陽の塔」。1970(昭和45)年に日本万国博覧会のテーマ館の一部として岡本太郎(1911-1996)が作り上げた「太陽の塔」が、今年3月ついに息を吹き返しました。本展では、失われた展示空間を3次元で再現。太郎がテーマ館全体の根源を表現した地下展示を追体験します。万博という人類の祭りに太郎が問いかけたものの根源とは?太陽の塔が内包するものとは?その構想段階から完成、さらには再生事業までを網羅。太陽の塔の関連作品や精巧な模型に加え、映像や音響など多彩なメディアを駆使し、岡本太郎の感性を大きなスケールで体感する展覧会です。会場:あべのハルカス美術館(大阪市阿倍野区阿倍野筋1-1-43 あべのハルカス16F)開催期間:2018年9月15日(土)~ 11月4日(日) 開館時間火~金 / 10:00~20:00、月土日祝 / 10:00~18:00(入館は閉館30分前まで)休館日:9月18日(火)出典:■映画『太陽の塔』作品紹介映画『太陽の塔』は、9月29日(土)より渋谷・シネクイント、新宿シネマカリテ、シネ・リーブル梅田ほか全国ロードショー!公式サイト:監督:関根光才製作:井上肇、大桑仁、清水井敏夫、掛川治男エクゼクティブプロデューサー:平野暁臣プロデューサー:曽根祥子、菅原直太、鈴木南美、倉森京子、桝本孝浩、後藤哲也ラインプロデューサー:佐野大プロダクションマネージャー:西野静香撮影:上野千蔵照明:西田まさちお録音:清水天務仁編集:本田吉孝本編集:木村仁カラリスト:Toshiki KameiCGチーフディレクター:尹 剛志アニメーションディレクター:牧野惇音響効果:笠松広司音楽:JEMAPUR製作:映画『太陽の塔』製作委員会(パルコ、スプーン、岡本太郎記念現代芸術振興財団、NHKエデュケーショナル)助成:文化庁文化芸術振興費補助金(映画創造活動支援事業)独立行政法人日本芸術文化振興会企画:パルコ制作:スプーン配給:パルコ製作年:2018製作国:日本/日本語・英語・チベット語上映時間:112分/シネスコ/5.1ch©2018映画『太陽の塔』製作委員会映画『太陽の塔』登場人物岡本太郎(芸術家)赤坂憲雄(民俗学者、学習院大学教授)安藤礼二(文藝批評家、多摩美術大学教授)糸井重里(コピーライター)植田昌吾(太陽の塔設計担当者)大杉浩司(川崎市岡本太郎美術館学芸員)奥山直司(密教学者チベット仏教学者)嵩英雄(太陽の塔ショットクリート技術担当者)唐澤太輔(龍谷大学世界仏教文化研究センター博士研究員)小林達雄(考古学者、國學院大学名誉教授)コンチョク・ギャムツォ(チベット仏教僧侶)佐藤玲子(川崎市岡本太郎美術館学芸員)椹木野衣(美術批評家、多摩美術大学教授)シャーラプ・オーセル(ポン教僧侶)ジャスティン・ジャスティ(ワシントン大学教授、日本美術研究家)菅原小春(ダンサー)春原史寛(美術史研究者、群馬大学准教授)関野吉晴(探検家)舘鼻則孝(アーティスト、ファッションデザイナー)千葉一彦(テーマ館サブプロデューサー)Chim↑Pom(アーティスト集団)土屋敏男(テレビプロデューサー、映画監督)中沢新一(思想家、人類学者)長野泰彦(チベット言語学者)並河進(ソーシャルデザイナー)奈良利男(太陽の塔設計担当者)西谷修(フランス思想哲学者)平野暁臣(空間メディアプロデューサー、岡本太郎記念館館長)マユンキキ(マレウレウ)織田梨沙=縄文の少女【シネマの時間】アートディレクション・編集・絵・文=諸戸佑美©︎YUMIMOROTO
2018年10月05日東京ミッドタウン内のデザイン施設・21_21 DESIGN SIGHTにて10月20日から、思想家・人類学者の中沢新一をディレクターに迎えた企画展「野生展:飼いならされない感覚と思考」が開催される。本展は、人間の文化や生活、心の土台となる「野生」の能力に着目。皆が同じ世界に生き、同じような体験ができる現代において、まだ管理され尽くしていない=飼いならされていない心の領域を「野生」と定義し、現代の表現者たちのもつ‟野生の魅力”に触れながら、さまざまな作品や資料を通して、人間の内に潜む‟野生の発見方法”を紐解いていく。参加するのは、青木美歌、井上嗣也、大森克己、ステファニー・クエール(Stephanie Quayle)、黒田征太郎、しりあがり寿、鈴木康広、立花文穂、西村裕介など、国内外で活躍する現代作家たち。人間の本能であり、知性でもある「野生」は、私たちの創造力に大きな刺激を与えるきっかけになることがあるという。チベットで仏教を学び、人類の思考について時代や領域を横断した研究を行う中沢新一は、「この‟野生の領域”に触れることができなければ、どんな分野でも新しい発見や創造は不可能だ」と話す。理性や合理性が重んじられる現代における「野生」とは何か。どうすれば私たちは心の中の‟野生の領域”に触れることができるか。どうしたらそこへの通路を開くことができるのか。本展では、そんな疑問の答えへと導くユニークで多彩な作品群が、私たちの中に潜む「野生」への気付きを与えてくれるはずだ。【展覧会情報】21_21 DESIGN SIGHT企画展「野生展:飼いならされない感覚と思考」会期:2017年10月20日~2018年2月4日会場:21_21 DESIGN SIGHT ギャラリー1、2住所:東京都港区赤坂 9-7-6 東京ミッドタウン ミッドタウン・ガーデン時間:10:00~19:00(入場は18:30まで)休館日:火曜日、年末年始(12月26日~1月3日)入場料:一般1,100円、大学生800円、高校生 500円、中学生以下無料
2017年10月11日企画展「野生展:飼いならされない感覚と思考」が、2017年10月20日(金)から2018年2月4日(日)までの期間、東京・六本木の21_21 DESIGN SIGHTにて開催される。本展は、日々の生活の営み、文化の創造に必要な人間の本質である「野生」にフォーカス。現代の表現者たちのもつ"野生の魅力"に触れ、現代社会の中で自らの"野生の力"をどのように見出していくのか、作品や資料を通して紐解くことを目的としている。本展覧会のディレクターを務める思想家で人類学者の中沢新一は、長年人類の思考について研究を行ってきた。中沢は、「『野生の領域』に触れることができなければ、どんな分野でも新しい発見や創造は不可能だ」と言う。これほどの力を秘めているのに、理性や合理性で覆われた現代の生活の中、人間の野性の感覚はその陰に隠れている。本展は、そんな現代人の心の奥底に潜んでいる「まだ飼いならされていない"野生の領域"」への接触を試みる。【詳細】「野生展:飼いならされない感覚と思考」会期:2017年10月20日(金)~2018年2月4日(日)休館日:火曜日、年末年始(12/26~1/3)開館時間:10:00~19:00(最終入場は18:30まで)入場料:一般:1,100円、大学生:800円、高校生:500円、中学生以下:無料会場:21_21 DESIGN SIGHT ギャラリー1、2住所:東京都港区赤坂9-7-6 東京ミッドタウン ミッドタウン・ガーデン【問い合わせ先】TEL:03-3475-2121
2017年09月08日「サザンオールスターズ」の名付け親としても知られる、洋楽ポップスの一流プロモーター・宮治淳一の若きころを神木隆之介、同じく桑田佳祐を野村周平が演じる『茅ヶ崎物語 ~MY LITTLE HOMETOWN~』。先日の限定公開の好評を受け、ついに9月16日(土)より全国公開が決定し、初予告編がお披露目された。ドキュメントとファンタジーを融合させた「ドキュファ」という、いままでにない形式で綴られた本作。数多くの才能を輩出し続ける“芸能の地、茅ヶ崎”の謎に迫るべく、茅ヶ崎の芸能史を編纂する“日本一のレコードコレクター”であり、洋楽ポップスの一流プロモーターでもある宮治さんと、アースダイブという手法で茅ヶ崎の秘密を数万年規模で遡る人類学者・中沢新一への密着、今年御年80を迎えたいまも、現役で新しい音楽に挑み続ける加山雄三へのインタビューなどのドキュメンタリーパートと、宮治さんと桑田さんにとっての運命的な出来事を回想劇として描くファンタジーパートが融合し、展開されていく。6月25日(日)に開催された「第6回茅ヶ崎映画祭」でのプレミア上映に続き、7月21日(金)~7月23日(日)の3日間、全国15館にて実施された【夏祭り】特別上映では、チケットは即日完売。限定上映だったため、鑑賞後に多くの観た人がSNSに書き込み拡散され、それにより見ることができなかった映画ファン、音楽ファンから各地での劇場公開を求める声が多数寄せられたため、その要望に応える形で全国公開が実現した。今回発表された全国公開は、9月16日(土)より東名阪主要都市をはじめとする5か所の映画館での一般公開を皮切りに、なんと10月から始まる「桑田佳祐 LIVE TOUR 2017 がらくた」に帯同する形で、各都市の公演に合わせて全国的に公開していく、というもの。本作の中でも、ひときわ重要なポジションを担う桑田さん。桑田ファンにとっては、そんな映画が本人のライブと一緒にやってくるという、垂涎の展開となっている。全国公開決定と同時に解禁となった初の映像となる予告編では、映画本編同様、小倉久寛による“烏帽子岩”の「わたし、知ってるんです」というナレーションによって構成されている。ファンタジーパートでは、青年期の宮治さんを演じる学ラン姿の神木さんが安定感のある演技で熱演。また、男子校で天才的な感性が開花し始める桑田さんの学生時代を演じる野村さんは、本人さながら(?)のテンションの高さで怪演を見せている。茅ヶ崎名物・烏帽子岩が見守って来た、スターが生まれる地・茅ヶ崎の秘密とは…。そして予告編のラストに登場する、あの後ろ姿の男といえば…。チャレンジングな表現に挑んだ、茅ヶ崎愛、音楽愛にあふれた本作。なお、今週末8月5日(土)より前売券の発売も決定している。『茅ヶ崎物語 ~MY LITTLE HOMETOWN~』は9月16日(土)より全国にて公開。(text:cinemacafe.net)
2017年08月01日7月21日(金)~23日(日)の3日間限定で上映が決定している『茅ヶ崎物語 ~MY LITTLE HOMETOWN~』が、6月25日(日)第6回茅ヶ崎映画祭にてワールドプレミア上映が実施された。そしてこの度、本作に出演する神木隆之介と野村周平の写真が公開。また新たなキャストとして、賀来賢人、須藤理彩、安田顕らの出演が決定した。『パーク アンド ラブホテル』で日本人初となるベルリン国際映画祭最優秀新人作品賞を受賞した熊坂出監督の最新長編映画『茅ヶ崎物語 ~MY LITTLE HOMETOWN~』 。本作は、音楽探訪記でありつつ、同時に音楽伝記であり、音楽文化史でもあるという、ほかに類を見ない異彩を放つ作品だ。製作のきっかけとなったのは、茅ヶ崎出身の洋楽ポップスの一流プロモーターにして、日本一のレコードコレクターである宮治淳一。小中学校時代、桑田佳祐と同級生だったという宮治さんは、「サザンオールスターズ」の名付け親としても知られる。数々の音楽人を輩出し、多くの文化人とも所縁の深い土地である茅ヶ崎の芸能史を自らの手で執筆・編纂するという作業を、数年前から密かに始めていた宮治さん。昨年桑田さんが還暦を迎えるにあたって、茅ヶ崎と芸能との関係性、その謎を探る映像作品を製作し、桑田さんにプレゼントしようと思い立ったのだという。そして、映画監督の熊坂出、より多角的に茅ヶ崎を捉えていく上で日本を代表する人類学者中沢新一、この2人に協力を依頼し映像作りが開始された。本作では、宮治さんにとって運命の分岐点となった、桑田さんとのある出来事が後半に描き出されるのだが、そのドラマではなんと、宮治さんの学生時代を神木さん、桑田さんの学生時代を野村さんが演じている。さらには、広瀬すず主演の『ちはやふる -結び-』では新キャストとして出演することが決定している賀来さん、「最後の弁護人」「救命病棟24時」など様々なドラマに出演する須藤さん、「下町ロケット」「嘘の戦争」「小さな巨人」などに出演する安田さんをはじめとした豪華な俳優陣やミュージシャンが、様々なキャラクターとなって登場することも決定した。先日行われたワールドプレミア上映では、映画の内容がほぼ明かされていない状態にも関わらず、発売されたチケットは即完、満席御礼での初披露に。上映前には主演の宮治さんと熊坂出監督の舞台挨拶が行われ、服部信明茅ヶ崎市長が特別ゲストとして登壇。宮治さんは「茅ヶ崎は、加山雄三さんや桑田佳祐さんを始めとする、無から有を生む人を多く輩出する街。土地の力ということだけではなく、この映画は様々な角度で、その謎に迫ります」と映画について語り、見どころについては「普段、なにげなく通りすぎるところに実は歴史があり、それが現代に生きている。そういったことが感じられることが、この映画の素晴らしいところだと思う」とコメント。熊坂監督は「茅ヶ崎の枠を越える、どんな人が見ても面白い映画、何かを感じられる映画にするということに、終始こだわって作り上げて行きました」と思いを明かし、「強いて言えばラスト10分。とても面白いことが待っていますので、どうかラスト10分まで、我慢して観てください」と見どころを話すと、場内は笑いに包まれていた。『茅ヶ崎物語 ~MY LITTLE HOMETOWN~』は7月21日(金)~23日(日)3日間限定でTOHOシネマズ六本木ヒルズ/TOHOシネマズ新宿ほかにて夏祭り特別上映。(cinemacafe.net)
2017年06月26日『パーク アンド ラブホテル』で日本人初となるベルリン国際映画祭最優秀新人作品賞を受賞した熊坂出監督の最新長編映画『茅ヶ崎物語 ~MY LITTLE HOMETOWN~』。この度、本作が6月25日(日)の「第6回茅ヶ崎映画祭」でのワールドプレミア上映を皮切りに、7月21日(金)から23日(日)の3日間限定で全国主要12都市15館にて夏祭り特別公開されることが決定した。本作は音楽探訪記でありつつ、同時に音楽伝記であり、音楽文化史でもあるという、ほかに類を見ない異彩を放つ作品。製作のきっかけとなったのは、茅ヶ崎出身の洋楽ポップスの一流プロモーターにして、日本一のレコードコレクターである宮治淳一。小中学校時代、桑田佳祐と同級生だったという宮治さんは、「サザンオールスターズ」の名付け親としても知られる。数々の音楽人を輩出し、多くの文化人とも所縁の深い土地である茅ヶ崎の芸能史を自らの手で執筆・編纂するという作業を、数年前から密かに始めていた宮治さん。昨年桑田さんが還暦を迎えるにあたって、茅ヶ崎と芸能との関係性、その謎を探る映像作品を製作し、桑田さんにプレゼントしようと思い立ったのだという。そして、映画監督の熊坂出、より多角的に茅ヶ崎を捉えていく上で日本を代表する人類学者・中沢新一、この2人に協力を依頼し映像作りが開始。その映像を見た桑田さんは、そのサプライズプレゼントに大いに感銘を受けたそう。そして、それぞれのアプローチで始めた作業が徐々に進んでいく中、両人ともやはり茅ヶ崎を代表する音楽人のひとりである“桑田佳祐”の存在を掘り下げていかざるを得ないことを感じ始める。茅ヶ崎をたどることで、桑田さんへと行き着き、さらにその先に日本人の心までも垣間見るという、予想もしなかった方向へと導かれていくことを予感した2人は、さらにこの作品を発展させ、『茅ヶ崎物語 ~MY LITTLE HOMETOWN~』というひとつの映画作品として今回完成させた。また、加山雄三へのインタビューも敢行し、高校生時代の宮治さんの記憶をもとに、ドラマチックな結末へとつなげるべく、桑田さんの出演による衝撃的な結末シーンも撮影されているという。さらに、人気若手俳優の2人、神木隆之介と野村周平も出演している。第6回茅ヶ崎映画祭特別招待作品『茅ヶ崎物語 ~MY LITTLE HOMETOWN~』は6月25日(日)13:00開演、15:45開演の2回上映。(※チケット一般販売は6月12日(月)より開始、先着順)『茅ヶ崎物語 ~MY LITTLE HOMETOWN~』「3日間限定<夏祭り>特別上映」は7月21日~23日(日)それぞれ19時開演。(※チケットは6月26日(月)から受付開始)(cinemacafe.net)
2017年06月12日アングラという言葉をご存じだろうか。ある年代以上の人には、懐かしい響きかもしれない。60年代後期から70年代に掛けて、アングラ(アンダーグランド)といわれる前衛的な表現者達が、演劇、ミュージック、アートシーンに登場し、日本のカルチャーを牽引していた。その中心にいた寺山修司が、今回の写真展のキーパーソンだという。写真誌『IMA』が主催する『TOKYO1970 by Japanese Photographers 9』が、銀座にあるアルマーニ / 銀座タワー9階のイベント・ホールで今月29日まで開催されている。70年代を代表する、有田泰而、沢渡朔、須田一政、立木義浩、寺山修司、内藤正敏、細江英公、森山大道、渡辺克巳(50音順)ら9人の写真家による写真展だ。自由を求める民衆が政治にもの申し、表現者達が闊達に活動していた70年代。その空気感の中で、多感にシャッターを切った9人の写真家が描く、300点に及ぶ「東京」が展示されている。キュレーターの長澤章生氏によると、「本展は、70年代を繙く鍵として寺山修司を軸に、寺山と関わりのあった写真家で構成した」とのこと。アナーキー、モード、リアリティ、70年代の東京に漂うムードが、写真家の視点により鮮やかに描き出されている。それぞれの写真は、既に発表されたものだが、「横山大道の『写真よさようなら』では40点の未発表作品が含まれ、世界的にも貴重な展示となった」と長澤氏はいう。インテリアの一部として、絵画と同じように写真を楽しみたいという気運が高まっている。そのニーズに答えるように、会場では写真の販売もおこなわれている。会期中の週末には出展写真家によるイベントを予定。【イベント情報】会期:10月29日まで時間:11:00から20:00(土・日曜日、祝日は18:00まで)会場:アルマーニ / 銀座タワー 9階東京都中央区銀座5-5-4入場料:800円ワークショップスケジュール10月12・20日「須田一政とぶらぶら歩き ~撮影&講評会~」10月19・20日「森山大道作品のシルクスクリーンワークショップ」トークセミナー10月20日「都市の中の異界」内藤正敏×中沢新一
2013年10月08日お客さんが自ら食材を収穫するという体験型レストラン「中沢食堂(ナカショク)」が長野県駒ヶ根市の中沢地区で8月10日(金)・25日(土)の2日間限定でオープンする。「中沢食堂」は、常設の食堂ではなく、地域の特長を生かした料理の試食会などで使われてきた名称だ。今回は、自然からの贈り物を自分たちの手で収穫するワクワク感とともに、地元食材を知り尽くしたシェフによる料理を存分に味わえるという期間限定のレストランとして「中沢食堂」がオープンする。調理するシェフは駒ヶ根市民だったら知らない人はいないという、ステーキとワインの専門店「グリーンオックス」の宮下シェフ。「ワイン+中沢まるごと地産地消料理+田園風景+ゆったりした時=幸せ」がコンセプトだ。当日は、10:00~14:00の間に収穫体験と食事会が行われる。食事は夏野菜を中心としたビュッフェ料理。参加費は通常5,000円のところ、今回はモニター価格として4,000円だ。参加には事前の予約が必要。また、帽子、雨合羽、タオル持参で、動きやすい服装での参加のこと。駒ヶ根は、諏訪湖から流れ出る天竜川の流れに沿って南北に広がる伊那谷、西に中央アルプス、東に南アルプスと高い山々に囲まれた絶景を望む地。あるのは山と川と田んぼ。その中で「せかせかしない時間」と「温かい地元の人」との交流というぜいたくを味わうことができる。特にこの夏の「中沢食堂」では、生産者と会い、その場で食すことで「食の安全」をテーマとしている。そして、単に観光で終わるのではなく、中沢地区が一年に一度は帰りたい心のふるさととなり、さらには住んでみたいと思ってもらえるようなきっかけを提供することを目指している。なお、9月以降も月2回のペースで「中沢食堂」を開店していく予定だ。【拡大画像を含む完全版はこちら】
2012年07月31日夏目漱石の代表作「坊っちゃん」の舞台となった愛媛県松山市は24日、第13回「坊っちゃん文学賞」の作品を全国から募集する。同賞は新しい青春文学の創造を目指して1989年の松山市市制100周年を機に創設。斬新な作風の青春文学小説を隔年で募集し、大賞1作品ならびに佳作2作品を決定している。審査員には、椎名誠氏、早坂暁氏、中沢新一氏、高橋源一郎氏が名を連ね、大賞受賞者には賞金として200万円を贈呈。受賞作品をマガジンハウス発行の「クウネル」誌上に掲載する予定とのこと。地元・松山市の敷村良子氏が第4回大賞を受賞した「がんばっていきまっしょい」は、単行本を出版後、映画化、さらにはテレビドラマとして全国放送されるなど、大きな反響を呼んだ。ほかにも、単行本化をはじめ、テレビ・ラジオドラマ化された作品を生んでおり、文芸関係者以外からも注目を集めているという。応募締め切りは2013年6月30日。募集要項は坊っちゃん文学賞ホームページに掲載されている。【拡大画像を含む完全版はこちら】
2012年07月26日アニメーション映画『名探偵コナン沈黙の15分(クォーター)』および、実写版のスペシャルドラマ「名探偵コナン ドラマスペシャル 工藤新一への挑戦状〜怪鳥伝説の謎〜」(日本テレビ)の2本立てのプレミア試写会が4月9日(土)、都内で開催され、実写版に出演する溝端淳平、忽那汐里、そしてアニメ版の声優・高山みなみが舞台挨拶に登壇。3人による公開アフレコも行われ、「コナン」ファンで埋まった会場は大きな盛り上がりを見せた。アニメ放送開始および劇場版製作15周年を記念して、15作目となる劇場版最新作と共に、溝端さん、忽那さんをキャストに迎えてドラマ化。ドラマ版では高校生にして探偵として活躍する工藤新一(溝端さん)が、黒ずくめの組織に薬品を飲まされ、体が小さくなる100日前という設定で、マヤ文明の伝説とよく似た伝説が語り継がれる村で起こった殺人事件の謎に迫る。歓声に迎えられて登場した溝端さんは元々、「名探偵コナン」の大ファン。「僕らは“コナン・ジェネレーション”と言えるくらい、『コナン』を見て育った。僕にとっては歴史上の人物と同じくらい偉大な存在。『(オファーが来て)オレでいいの?』というプレッシャーとこんなチャンスは二度とないという嬉しさがありました」とコメント。ちなみに、溝端さん自身は「関西出身なので服部平次が好きで応援していた」とのことだが、期せずして抜擢された新一役に少し複雑な気持ちも…?新一の幼なじみの蘭を演じた忽那さんは「記念すべき15周年の企画に携われて光栄です」と満面の笑み。ドラマでは激しいアクションにも挑戦しているとのことだが「テスト前にアクション指導の方に見せてもらって『じゃあ本番』という感じで…(見られるのが)怖いです」と恐縮しきりだった。さらにこの日は、着ぐるみのコナンくん、そしてコナンの声優を当初から務める高山さんも来場。これには観客はもちろん、溝端さんも大興奮!楽屋でも大ハシャギだったとか。ちなみに、コナンくんと新一(溝端さん)がひとつの場所に揃うというのは、物語の設定上ありえないこと。この貴重な機会を利用して、コナンくん(高山さん)、新一(溝端さん)、蘭(忽那さん)が、アニメのワンシーンの声を吹き込むという、“公開アフレコ”を舞台上で敢行することに!新一と蘭が携帯電話で会話するシーンのアフレコを数分にわたって生で披露した。蘭と会話を交わしつつ、新一とコナンの声が目まぐるしく入れ替わるというシーンだったが、3人はさすがの演技力でそれぞれの役を見事にこなす。溝端さんは「緊張しました。ファンのみなさんの前で…。でも、練習の成果は出たかな」とホッとした表情。忽那さんも「途中から何をやってるか分からなくなりました…」と恥ずかしそうに語ったが、緊迫感あふれるやり取りに会場からは拍手と声援が沸き起こった。最後に溝端さんは実写版ドラマについて「寒い中、大変でしたが一生懸命やってできた作品です」と力強くアピール。忽那さんも「全国の『コナン』ファンのみなさんに楽しんでいただけたら」と思いを語った。そして、高山さんの音頭で、溝端さん、忽那さん、そして観客も一緒に「真実はいつもひとつ!」と決め台詞で締め、舞台挨拶は幕を閉じた。「名探偵コナン ドラマスペシャル 工藤新一への挑戦状〜怪鳥伝説の謎〜」は4月15日(金)19:00より放送。『名探偵コナン沈黙の15分(クォーター)』は4月16日(土)より全国東宝系にて公開。■関連作品:名探偵コナン沈黙の15分(クォーター) 2011年4月16日より全国東宝系にて公開© 2011 青山剛昌/名探偵コナン製作委員会■関連記事:戦場カメラマン・渡部陽一が声優に挑戦『名探偵コナン』試写会に20組40名様ご招待「名探偵コナン」溝端淳平&忽那汐里で実写ドラマ化!劇場版ゲスト声優には渡部陽一
2011年04月11日