「FIFA 女子ワールドカップ フランス 2019」が開幕! なでしこジャパンの司令塔であるミッドフィールダー(MF)・長谷川唯選手と、頼もしいディフェンス(DF)・清水梨紗選手にお話をうかがいました。明日6月14日のグループステージ第2戦を前に、彼女たちのあふれる魅力をご堪能ください!写真・黒川ひろみ 文・伊藤順子今春大学を卒業、プロになりました!写真左・長谷川唯選手、右・清水梨紗選手。ともに日テレ・ベレーザ所属、なでしこジャパン(サッカー日本女子代表)。取材させていただいたのは5月中旬。少しだけ傾いた日差しのもと涼風に吹かれながら、MF・長谷川唯選手とDF・清水梨紗選手は、カジュアルな私服で登場。時折弾ける笑顔を見せながら、終始穏やかな表情で、いろいろな質問に答えてくれました。ーーおふたりとも、この春大学をご卒業ということで、おめでとうございます!清水・長谷川両選手 ありがとうございます!ーー生活はどのように変わりましたか?長谷川選手 午前中は筋トレなど体のケアに費やすことができています。そこから、取材があれば受けて、17時くらいから練習です。サッカーと向き合える時間が増えましたね。清水選手 私も同じです。今まで日中は授業があって、その後もレポートに追われることが多かったのですが、それがなくなったぶん、午前中は、いまはW杯に向けての体作りのほかに、サッカーの映像を観たりと、本当に好きなこと(サッカー)ができていると実感しています。あと、飼い犬のリキ(ミニチュアダックスフンド)と戯れる時間が増えました(笑)。部屋で遊んでいるだけですけれど、とても癒されます。長谷川選手 サッカー以外では、ドイツ語の勉強をしています。大学で専攻していたのと、以前ドイツのクラブの練習に参加したことがあり、親しみを感じて続けています。英語のほうがわかりやすいですが、ドイツ語を聞くのが好きなんです。例えば、「ダンケシェーン」(ありがとう)とか……。清水選手 「ビッテ シェーン」(どういたしまして)とか。(笑)長谷川選手 そうそう(笑)。そういった言葉の響きが好きなので、チーム内でもたまにドイツ語を言い合っていますね。ーーなんとなく言いたくなる音ですよね(笑)。サッカーをする時間が増えたということですが、サッカーはどんな点が面白いと思いますか?長谷川選手 自分はMFで前にいる人間なので、自分がミスしても後ろ(守備)の選手が取ってくれたりと、ひとりのミスを全員でカバーできるのが魅力だと思います。また、駆け引きの楽しさが醍醐味ですね。駆け引きというのは、なんていえばいいかな……。清水選手 例えば、唯(長谷川選手)が右に行くと相手に見せかけて、実際は左に行くとか。自分は、唯の一連の動きを察して動くんです。そうすると、またそこに別の駆け引きが生まれるので、意外とボールのないところでも騙しあいのようなものはたくさんあるんですよ。ーー1対1の戦いが実はあちこちで行われているのですね。清水選手もサッカーの面白い点というと、それになりますか?清水選手 あと、サッカーって1点の価値が重いので、得点が入ったときの喜びは、爆発的なものがありますね。そんなとびきりの嬉しさを味わえるのが、サッカーならではと思います。また、チームスポーツなので、仲間と支えあいながらプレーすることがすごく楽しいです。ーーそれだけサッカーがお好きだと、サッカーがない生活なんて考えられない?長谷川選手 そんなの想像できないくらいサッカーしかやってきていないので、どうだろう。大学に行って、サークルに入って、バイトをして……と、そんな生活になると思いますが、一度もそうなりたいとは思ったことがないですね。清水選手 私も同じですね。好きで選んだコトなので、それを取ったらなんて考えられません。ーー清水選手は失礼ながら、サッカー選手っぽくないというか、すごく女の子らしい雰囲気を感じます。長谷川選手から見て、清水選手とはどんな方ですか?長谷川選手 サバサバ系女子ですよ。さっぱりしていると思います。サッカーをやっている人はそういうタイプが多いと思いますが、梨紗(清水選手)ももれなく該当しています。(清水選手:うんうん、と頷く)清水選手 唯はすごく明るくて、笑い声がうるさい(笑)。笑い過ぎて泣いちゃうくらい笑い上戸です。だから、唯がいるとチームの雰囲気が明るくなりますね。「かわいい」と言われたいけど…ーー撮影ではおふたりの息の合ったショットをお撮りできたと思います。普段からとても仲良しなのが伝わってきましたし、本当にかわいい! と思いました。この「かわいい」は、女子サッカー選手の方にとっては嫌だったりしますか?長谷川選手 なかなか言われないという点で、抵抗ありありです。(笑)清水選手 「かわいい」は誉め言葉ですね。言われると嬉しいです。ただ、サッカーをやっているときは、「カッコいい」がいいですね。自分は、すごい眼差しでやっているはずなので、プレー中に「かわいい」と言われてしまうのは、自分的にダメだと思います。(笑)ーーでは、いまは安心して「かわいい」と言わせていただきますね。おふたりともとてもかわいいですが、どんな男性が好きなのですか?長谷川選手 心の広い人がいいです。自分は、かまってほしいというか、相手にちょっかいを出すタイプなので、それを受け入れてくれて、一緒にふざけあえる人を求めますね。ルックスは、昔から言っているのですが、東京ヴェルディの井上潮音選手のお顔が大好きです。清水選手 話が面白い人、一緒にいて笑いあえる楽しい人が好きです。見た目でカッコいいと思う人はたくさんいますが、Jリーグ選手だと、浦和レッズの杉本健勇選手が好きです。以前、東京ヴェルディにいらしたときに、しっかり目を見て挨拶をしてくれて、キュンとしました。それ以来、取材で聞かれたときは、杉本選手と言い続けています。芸能人だと、新田真剣佑さんがいいですね。ーーどちらも、かなりのイケメン! ひょっとして理想が高い?清水選手 いえ、その方々はあくまでもかっこいいと思う人で、現実は変わってきます。長谷川選手 ちゃんと現実を見てるよね。(笑)清水選手 はい、性格重視です。でも、ある程度はカッコいい人がいいかな。(笑)ーー井上選手のことも、杉本選手のこともずっと前から「好き」と公言されていて、なにか進展はないのですか?長谷川選手 井上選手とは練習場も同じですし、ご本人にも届いていると思いますが、接点がないというのと、私は顔が好きと言っているだけなので、何もないですね。清水選手 私も何もないです。杉本選手にまたお会いできたら嬉しいですが、想像するいいイメージのままの人でいてほしいので、遠くで見ていたい気持ちもあります。恋愛よりも、いまは断然サッカー!ーー20代前半というと、一般的に恋愛真っ盛りのイメージがありますが、おふたりはいかがですか?清水選手 恋愛は、頭の中を全然占めていないです。生活の中心にサッカーがあるので、サッカーから離れられないですね。長谷川選手 自分もサッカーのことばかり考えていますね。オフは、友人とボウリングやダーツを楽しんでいます。ダーツは今年から始めて、マイブームですね。清水選手 自分は、お買い物が大好きなので、よく服を買いに行きます。今日はパンツですが、スカートも履きますよ。好きなブランドは特になくて、いろいろなショップを巡って、着たいと思ったモノを選んでいます。最近は、季節的にもうすぐ着れなくなってしまいますが、ひと目惚れで黒のブルゾンを買いました。長谷川選手 梨紗はおしゃれですよ。同じ系統ではなく、キレイめ、カジュアル、スポーティといろいろな服を着ていますね。自分は、大きめのトレーナーにスキニーを合わせた、スポーティな梨紗が好きです。ーーおふたりともコーデがとても似合うのは、サッカーで培われたスタイルの良さもあるからだと思います。最後に、おふたりのプレースタイルと、W杯への意気込みをお願い致します!長谷川選手 自分はたくさん動くので、運動量とゴールに直結するプレーを見てほしいです。W杯は、もちろん結果的に優勝は狙いたいですが、観てくれる方々が元気になるようなひたむきなプレーを心がけたいですね。それが結果につながるといいと思っています。清水選手 私もよく走る部分と、DFなので、相手に抜かれない粘り強さを見ていただきたいですね。一戦一戦を大事に戦って、その結果が優勝になればいいと思います。目の前の相手に負けない一心で挑もうと思います。ーー「W杯の結果が、現在観客数減で苦しむ『なでしこリーグ』の起爆剤になれるといい」とも話してくれた両選手。とてもキュートながらも、おふたりともご自身のことを「私」ではなく「自分」と言うところに、芯の強さと、アスリート魂を感じた取材陣でありました。世界の頂に立った2011年のW杯から8年、令和最初のW杯にふさわしい勝利を手にしてくれることを祈ります! 第2戦はもう間近! 仕事も家事もとっとと済ませて、テレビの前でぜひとも声援を送りましょう!なでしこジャパン twitter日テレ・ベレーザHP東京ヴェルディ/日テレ・ベレーザ公式Facebook東京ヴェルディ/日テレ・ベレーザ公式Twitter東京ヴェルディ/日テレ・ベレーザ公式Instagram公式youtube『Verdy TV』/『Beleza TV』日テレ・ベレーザ 公式LINE[/hidefeed]日テレ・ベレーザ試合インフォメーション6月23日(日)vs日体大FIELDS横浜16:00キックオフ@Shonan BMWスタジアム平塚
2019年06月13日元欅坂46で女優の今泉佑唯が2日、東京・台場のヴィーナスフォートでDVD&ブルーレイ『今泉佑唯の出逢いの旅~20歳の再出発 アイドルから女優へ~』(ともに6月5日発売 DVD:5,400円税込 ブルーレイ: 6,480円税込 発売元:エイベックス)の発売記念トーク&握手会を行った。同DVDは、欅坂46卒業後に女優の道を歩み始めた今泉佑唯の本音と素顔に迫った北海道限定の番組(5月26日に放送)をDVD化。初舞台『熱海殺人事件 LAST GENERATION46』の本番を迎えるまでの姿に密着したほか、北海道に住む同世代の女性たちとの出逢いやDVDでしか見ることができない「日が昇るまで」を熱唱した姿を収録するなど、今泉の現在をとらえている。そんな同DVDの発売を間近に控えたこの日は、ヴィーナスフォートに集った多くのファンを前にして発売記念イベントを開催。北海道で放送された同番組について「SNSで『もっと好きになりました』というコメントをいただきすごくうれしかったです」と反響が大きかったようで、北海道に住む女性に出逢ったことに「同世代の女性が今どういう生活をしてどういう生き方をしているのかすごく気になったので、北海道に行かせてもらいました。彼女たちに出逢って、自分らしく生きようと前向きになるようになりました。ポジティブになりましたね」と刺激を受けた様子だった。同DVDでは欅坂46として最後の曲でもある「日が昇るまで」を熱唱している。「大切な一曲ですね。ライブとか皆さんの前で歌わせてもらったことが一度もなく卒業したので、どこかで歌いたいと思っていました。今回初披露させていただいてすごく嬉しかったです」と満足げで、「秋元先生と連絡を取り合い、相談した内容が歌詞になっています。本当に自分のことを歌った歌なので、より気持ちが入りますね」と今泉にとっては想い出深い曲だという。今後は女優としての活躍に期待が集まる今泉。4月には初めての舞台『熱海殺人事件 LAST GENERATION46』に挑み、熱演して大きな話題を集めた。「今終わってみて寂しい気持ちですね。またやりたいなって思っています。稽古の時は、お芝居に向き合うのが初めてだったので言われたことに対して何も答えられず、気持ちが落ちて休憩の度に逃げ出しちゃいました」と後ろ向きだったようだが、「本番はめちゃくちゃ楽しかったです。稽古の辛かったのが一体何だったんだろうと思うぐらい(笑)。本番はすごく楽しくて、女優としてやっていきたいと思いました」と女優魂に火が点いたとか。観客から「今後やってみたい役は?」と質問されると、「サイコパスとかすごくブリブリに可愛い役をやってみたいです」と回答。イベント中にはプライベートについても言及し、マイブームについて「最近、夜に鶏肉を蒸してそのまま置いておくのが好きなんです。朝食べるのが楽しみで、夜に3つぐらい蒸しておきます」と話し、「もうすぐ夏だし、今年は水着を着たいと思っているので、身体を絞っています」とその理由を明かしていた。
2019年06月03日元欅坂46で女優の今泉佑唯が、松本穂香と渋川清彦のダブル主演映画『酔うと化け物になる父がつらい』(2019年公開)で映画初出演を果たす。同作は、秋田書店のWEBサイト・チャンピオンクロスで連載されたノンフィクションコミックエッセイ(菊池真理子著)を実写化。毎日アルコールに溺れる父(渋川清彦)、新興宗教信者の母(ともさかりえ)のもとに生まれた主人公・田所サキ(松本穂香)は、酔って「化け物」になった父の奇行に悩まされ、母の孤独に触れながら、未来を見つけていく。今泉が演じる田所フミは、崩壊していく家庭の中でも笑顔を絶やさず、父の奇行を前に動揺する姉・サキを明るく支え続ける役柄。快活さと利発さで周囲からも人気を集めるフミが、中学生から大人の女性へと成長していく姿を体当たりで演じる。昨年、欅坂46を卒業した今泉。女性ファッション誌『ar』のレギュラーモデルを務めるほか、TBS系ドラマ『グッドワイフ』の第6話で秘書役を演じるなど、卒業後は女優としても活動の幅を広げている。初の映画撮影を終え、「分からないことだらけで初日から躓いてしまい、不安でいっぱいでしたが、無事に終えることができて少しほっとしています」とコメント。「自分自身とほんの少しだけ重なる部分があり、共感できたり、でもいつも明るく振る舞うフミちゃんにどこか胸が苦しくなってしまう場面もありました」と役柄と撮影を振り返った。また、姉妹役で共演した松本穂香については、「緊張している私を見て優しく声を掛けてくださったり、アドバイスをしてくださって嬉しかったです。本当のお姉ちゃんのような存在でした」と感謝。「お酒が好きな人、そうでない人。人それぞれですがこの映画を観てきっと共感できる部分がたくさんあると思います。ぜひ、観ていただけると嬉しいです」と呼びかけている。
2019年03月20日3月28日(木)に開幕する『熱海殺人事件』LAST GENERATION 46の制作発表会が行われ、出演者の味方良介、今泉佑唯、佐藤友祐、石田明、演出の岡村俊一が登壇し、MCを久保田創が務めた。【チケット情報はこちら】『熱海殺人事件』は、1973年に文学座に書き下ろされ、再演を重ねられてきたつかこうへいの代表作。46年目そして平成最後の年の上演となる今回は“LAST GENERATION 46”と銘打ち、3年連続で主演を務める味方、昨年欅坂46を卒業し本作で本格的な女優デビューを果たす今泉、ダンス&ヴォーカルユニット「lol-エルオーエル-」の佐藤、昨年に続いて出演するお笑いコンビ「NON STYLE」の石田が出演する。キャスト登場シーンの披露から始まった会見。岡村は今年の『熱海殺人事件』は特に若いキャストが揃ったことに触れ「この作品はつかさんが22、23歳のときに着想したものなんです。つまり大学生の発想なんですね。そういう若い人の考えた寂しさとか幸せとかは、本当に若い人がやるのが1番いいんじゃないかと常に思っています。リアルな若さから出てくるもの、若者にしか出せないエネルギーがあると思うので楽しみにしています」と話した。さらに今回の演出について「今泉が歌えるということで、ミュージカルシーンをふんだんに盛り込んで歌い踊る『熱海殺人事件』にしていければ」と明かした。木村伝兵衛部長刑事役の味方は「今年は、(去年に続き)石田さんがいるのでその安心感があります。2年目ならではの石田さんとの戦いをみせていけたらと思います。そして今年は新しい若い力が入ってくるので、その力を最大限に引き出せるようバックアップしたいです」と3度目ならではのコメント。水野婦人警官役の今泉は初舞台ということで「今、イチからお芝居を学んでいます。本当にやるしかないので、この期間でひと回りもふた回りも成長した姿を皆さんにお届けできたら」と笑顔をみせた。犯人・大山金太郎役の佐藤は「演出の岡村さんに僕の身を捧げて、どれだけこの役を演じられるかというところが勝負になってくるかなと思います」と意気込み、2年連続で熊田留吉刑事役を演じる石田は「イチから見直して、さらに上の熊田留吉を演じていきたい」と語りつつ「途中で脱線部分のコメディがあるのですが、そこは完全に僕作になります。そちらも楽しみにしていただけたら!」と新たな演出に意気込んだ。公演は3月28日(木)から31日(日)まで大阪・COOL JAPAN PARK OSAKA TTホール、4月5日(金)から21日(日)まで東京・紀伊國屋ホールにて上演。東京公演は追加公演も決定した。取材・文:中川實穗
2019年02月15日昨年11月に人気アイドルグループ・欅坂46を卒業した今泉佑唯が、劇作家つかこうへいの代表作と言える舞台『熱海殺人事件』に出演することが分かった。今泉は本作で、女優として本格的な一歩を踏み出す。どんな思いなのか。今泉と、演出を手掛ける岡村俊一に話を聞いた。【チケット情報はこちら】『熱海殺人事件』は1973年に初演され、映画やドラマにもなった。つかが2010年に亡くなってからも、つか作品を数多く手掛ける岡村の演出で上演され続けている。今年で46年目となり、春の風物詩とも言える舞台だ。2019年版では、昨年に引き続き、木村伝兵衛部長刑事を味方良介、富山から来た刑事熊田留吉をNON STYLEの石田明が演じ、今泉は過去に内田有紀や黒木メイサらが演じてきたヒロインの婦人警官・水野朋子役に挑む。今泉は「アイドルを卒業したら、絶対に演技をやりたいと思っていたので、やっとはじめの一歩を踏み出せます。長年愛されてきた作品で、平成最後となる上演に出演させていただけることがとても嬉しいです」と出演を喜ぶ。「タイトルに『殺人事件』とあるので怖い舞台なのかなと想像してしまっていたのですが……実際の過去の舞台映像を見たら、踊りのシーンがあったり面白いシーンがあったりしました。稽古が今から楽しみです」と期待に胸を膨らませた。そんな今泉を、演出の岡村は「堂々としているし、気が強そうだから大丈夫でしょう」と評価する。毎年脚本を書き変えているという岡村は、舞台の構想について「時代に即した『熱海殺人事件』にしたい。そのために、現代のヒロイン・今泉が必要。彼女のファン必見の作品にしたいですね」と答えた。「ひとつのことに縛られずにどんな役でも演じられる女優さんになりたいです」と夢を語る今泉。「きっと私のことを知らない方がたくさん見に来てくださると思うので、この作品をきっかけに私自身のことを知っていただきたいです。今まで応援してくださっていたファンの方にもぜひ見ていただけたら嬉しいなぁと思います」と話した。「『熱海殺人事件』LAST GENERATION46」は3月28日(木)から31日(日)まで大阪・COOL JAPAN PARK OSAKA TTホール、4月5日(金)から18日(木)まで東京・紀伊國屋ホールにて。ぴあでは、2月6日(水)19:00より先着先行受付開始。文:五月女菜穂
2019年02月06日元バイトAKB48のメンバーで現在はタレントとして活躍している千代田唯が17日、東京・秋葉原のソフマップで最新イメージDVD『Only Lesson お願い!唯先生』(発売中 4,104円税込 販売元:イーネット・フロンティア)の発売記念イベントを行った。2008年にタレントとしてデビューし、2014年にはバイトAKB48のオーディションに合格して活躍した千代田唯。2015年に同グループ卒業後はグラビアにも積極的で、昨年リリースした2枚のDVDでは上からB82・W58・H88という均整の取れたボディーを披露して大きな話題を集めた。1年ぶりのリリースとなる同DVDでは、家庭教師に扮した千代田が生徒と禁断の恋をするというストーリーが展開。随所で際どい水着姿を披露している。イベント前日に購入したというオシャレなワンピース姿で登場した千代田は「今回は色んなバリエーションの水着を着させていただいたのですごく楽しかったです。プールで泳いでいる時の水着が表紙になったんですが、これを着て豊島園に行きたいぐらい気に入っています。角度によっては見えるかもしれません(笑)」と胸元ざっくりの競泳水着が気に入ったという。今回は、"裸にエプロン"ならぬ、"裸に羽根"という大胆なグラビアにもチャレンジ。「羽根をつけるのに1時間もかかりました(笑)。"ランジェリー"ならぬ"エンジェリー"になった気分です。羽ばたいちゃいそうでした」と話し、「このシーンが一番恥ずかしかったですね」と明かした。通算3枚目となる同DVD。今回はプライベートも含めて初めての目隠しと拘束プレイにも挑戦したという。「生徒にやられたのではなく、まさかの自分から(笑)。自分から生徒をドキドキさせるためにやりました」と積極的な女性を演じたそうで、「ドキドキでしたよ~。目隠しをしたら見えないので、ドキドキしちゃって新鮮な気持ちでしたね。思わずハマっちゃった感じです」とぶっちゃけていた。
2018年11月17日アイドルグループ・欅坂46の今泉佑唯(19)が7日、公式ブログを更新し、グループを卒業することを発表した。卒業後は、タレントとして芸能活動を続けるという。ブログではまず、「数ヶ月前からライブやイベントなどをお休みしてしまい関係各所、そしてファンの皆様にご心配、ご迷惑をお掛けしてしまい大変申し訳御座いませんでした」と謝罪。「握手会やイベントなどで大好きなファンの皆さまに会いたい。その気持ちがあるのにできない、もどかしい気持ちでした」「この状態が続いてしまっていることはファンの皆様、グループ、スタッフの皆様にとって良いことではないという思いをずっと抱いていました」と胸中を打ち明けた。そして、「こんな私でも応援してくださるファンの皆様、いつもそばにいてくれる家族のためにまだまだ頑張りたい。前を向きたい。前を向かなきゃ…そう思っていました」と前を向こうとしたという今泉だが、「この度、私なりに悩んだのですが、とても心苦しい決断をせざるを得なくなってしまいました。私は、欅坂46を卒業します」と卒業を決意。「迷っていたとき、この決断をするきっかけを作ってくれた数名のメンバーの子達には感謝の気持ちでいっぱいです!!!」と相談にのってくれたメンバーに感謝した。続けて、「欅坂46としてシングルに参加するのは今回が最後になります」と前置きしてから、「7枚目シングルでは表題曲に参加することができなかったため、ソロ曲だけでもというお話をスタッフからいただきました。いただいたソロ曲の『日が昇るまで』。これが私の気持ちです。一語一句、心を込めて大切に歌わせていただきました」と明かし、「どこか胸が締め付けられるようなそんな曲です」と説明。「いつもすてきな歌詞を書いてくださる秋元先生、素敵な楽曲を制作してくださる皆様、本当にありがとうございます」と感謝した。さらに、「幼稚園の頃から憧れていたこの世界。歌のお仕事に携わることができたこと。たくさんの方々との出会い。本当にたくさんの大事な経験をさせていただきました」と振り返り、「まだ欅坂46として活動したい気持ちはありましたが、これからはグループを卒業して、タレントとして活動を続けていきたいと思っています」とタレントとして芸能活動を継続すると発表。「そこでも大好きなファンの皆様と触れ合える場所を今後も絶対に作っていきたいです。作っていきます!!! 約束です!!」と意気込みをつづった。そして、「こんな私を応援してくださるファンの皆様のことが本当に、本当に大好きです。いつもありがとうございます」とファンに感謝。「残り少ない期間ではありますが、今、自分にできることを精いっぱい行い、感謝の気持ちを持って最後までやり切ります」と誓った。なお、具体的な今後の活動については、改めて発表するという。
2018年08月07日東京・六本木にある21_21 DESIGN SIGHTギャラリー3で、ユイマ ナカザト(YUIMA NAKAZATO)と東レによる「ユイマ ナカザト エキシビジョン―ハーモナイズ(YUIMA NAKAZATO EXHIBITION - HARMONIZE)」がスタートした。今年1月、パリ・オートクチュールコレクションで発表された、ユイマ ナカザト2018年春夏コレクション、ユイマナカザトが独自に開発した革新的な衣服の生産システム、東レの環境配慮型人工皮革ウルトラスエードの最新作「ウルトラスエードPX(Ultrasuede®PX)」を使用した新プロダクトなどを紹介している。期間は2月25日まで。今回のエキシビションは、ユイマ ナカザトが思い描く未来の装いとして、「ユニット」と呼ばれるパーツを組み合わせて、縫製なしで衣服を創り上げる製法により開発した、デザイン・サイズ・素材を自由に組み替えることができ、着る人全てに調和する衣服を体感できるもの。会場では2018年春夏コレクション11体中10体を始め、同ブランドが初めてパリでコレクションを発表した2016-17年秋冬と2017年春夏、2017-18年秋冬の3シーズンの代表作各1体を展示。「やがて衣服は一点物しか存在しなくなるでしょう」という同ブランドの想い描く未来の装いと、「ユニット」による服作りを紹介している。宇宙に着目したという2018年春夏コレクションでは、植物由来の原料を使用したサスティナブルな素材であり、裁ち切り裁断が可能で、均質性や安定性を備え、興行的生産性にも優れた「ウルトラスエードPX」を基本素材として採用するとともに、廃棄されたパラシュートやエアバッグなどを世界中から集めて一度解体し、最先端の技術と職人技によって再構築することで制作している。また、2月から発売した「ユニット」によって作られたライダースジャケット2体とそのカスタマイズ、「ウルトラスエードPX」の素材とそのオプション、さらに3Dスキャナやコンピュータ、レーザーカッターなども展示することで、生産システムや考え方をよりわかりやすく紹介している。トークセッションで中里唯馬は「一方通行ではない、どんどん組み換えることで長く着続けられるし、縫製がなくなることでコストの安い国に生産が流れることもなくなる。未来を考えることは楽しい。今回のエキシビションが新しいプラットフォームのスタートになると信じている」などと話した。中里唯馬【イベント情報】「ユイマ ナカザト エキシビジョン―ハーモナイズ(YUIMA NAKAZATO EXHIBITION - HARMONIZE)」会期:2月21日~25日会場:21_21 DESIGN SIGHT ギャラリー3住所:港区赤坂9-7-6 東京ミッドタウン ミッドタウン・ガーデン内時間:10:00〜19:00 (入館時間は18:30まで)休館日:火曜日、年末年始、展示替え期間
2018年02月23日資生堂が企業文化誌春号を1月15日に刊行。フリーマガジンとして資生堂関連施設、及び全国の書店の合計39ヶ所(1月15日現在)にて配布している。今号より新アートディレクターに丸橋桂(資生堂 クリエイティブ本部)が就任。「Future」特集テーマに “hello my future”と題し、映画『ラ・ラ・ランド』などに出演した女優のソノヤ・ミズノや、ミュージシャンのメイリン(ゾンビーチャング)など、次代を担うクリエイター達が考える未来を紹介。言葉、アート、食、テクノロジーなど各界の7人に聞く未来や神経科学の視点からみた未来など、さまざまな未来のヒントを届ける。その他、俳優の太賀とミュージシャンのCharaによる対談「サロン・ド・バー 花椿」や、中里唯馬のインタビュー、鈴木一平のポエム、原田マハと百合佐和子によるアートとメイクアップの特集など盛りだくさんの内容。また第35回現代詩花椿賞受賞作、井坂洋子の『七月のひと房』(栗売社分室)を花椿文庫特別版として収録する。―明日のこと、1年後のこと、なんとなく先のこと、そして遠い未来のこと。あなたは今、どんな未来を想い描いていますか?今の延長線上にある先の世界について想いをめぐらせると、今がもっと楽しくなったり、何かが変わるきっかけになるかもしれません。(本誌より抜粋)【書籍情報】『花椿』 春号A4変型/本誌60ページ刊行:資生堂 企業文化部刊行日:1月15日
2018年01月26日「2017年(第35回)毎日ファッション大賞」の表彰式が11月29日、都内で行われ、 ハイク(HYKE)の吉原秀明と大出由紀子が大賞を受賞した。表彰式で、吉原は「自分たちなりの信念を持ち、真摯に取り組んできた結果が今回の受賞につながったと思うし、受賞したことで歩んできた道が間違っていなかったと背中を押してもらえたと感じている。今回の受賞は自分たちが考えたことやビジョンを形にしてくれた工場や附属業者の人たち、お店の人、プレスの方たちなどの協力のおかげ」とあいさつ。大出は「1997年に代官山に古着屋をオープンしてから創業20年という節目の年に受賞できてうれしい。グリーン時代からずっとノミネートされていて、とれるとれる詐欺みたいになっていたので、やっぱりとれるんだと思いました」と喜びを語った。また、新人賞・資生堂奨励賞はユイマナカザト(YUIMA NAKAZATO)の中里唯馬、ファッション界に功績を残した人に贈られる鯨岡阿美子賞はスタイリストの高橋靖子がそれぞれ受賞。話題賞はアシックスとGINZA SIX、特別賞は島精機製作所の島正博会長に決まった。中里は「いばらのような道を歩いてきた中で、転機となる1年だった。これまでの衣装デザインでは、1人1人それぞれの人のためのデザインをしてきたが、技術の進化によって縫製をせずにぴったりとフィットする新しい服ができた。これからも恐れずに時代を切り開いていきたい」と挨拶。高橋は「今回の受賞で何年やってきたのかを初めて知った。今まで55年やってきたのと同じように明日からもやっていきたい」と喜びを語った。表彰式の後に行われたパーティーでは、ユイマナカザトがパリのオートクチュールコレクションで発表したコレクションを紹介するファッションショーも行われた。
2017年12月03日ユイマ ナカザト(YUIMA NAKAZATO)2017年春夏オートクチュールコレクションが、2017年1月23日(木)フランス・パリで発表された。彼は、ファッションと最先端テクノロジーを融合させた全く新しいものづくりで注目されている日本人デザイナーの1人だ。先シーズンの2016年秋冬オートクチュールコレクションは、日本人として史上2人目、森英恵以来12年ぶりとなる、パリでのオートクチュール発表を果たした。そんなユイマ ナカザトが手掛ける2017年春夏オートクチュールコレクション。今シーズンは「火・風・水・土」をテーマに掲げ、4大元素が融合することで新しい物質が誕生する、という古い言い伝えから着想を得た。各要素をイメージした衣服を組み合わせ、そこにテクノロジーを融合することで、ドリーミーで全く新しい「未来の衣服」を創り出した。すべての服は、針と糸を使用せず、「3Dプリント」や「レーザーカッター」で作った無数のパーツを1枚1枚組み合わせて完成させている。目を凝らしてみると、各パーツは日本の家紋や市松模様を彷彿させるデザインだ。ファーストルックを飾ったのは「火」を表現したガウン。まるで燃え上がる炎のように、光に当たるとレッド・オレンジ・イエローと色を変え、幻想的な空間を作り出す。中に合わせたドレスは腰から足元にかけて、炎を感じさせるパーツが揺らめいている。続く「風」は半透明の素材使いと、軽やかに舞う長いフリンジを全面にあしらったワンピースで表現された。「水」を体現したのは、光にあたり煌めく水面のように、ブルー・ピンク・グリーンと色を変えていくロングドレス。大胆に開いたバックデザインと、腰まで入ったスリットでセンシュアルな印象だ。「土」はエスニックなドレスに落とし込まれ、くすんだターコイズブルーに光る銅色のパーツや切り抜きは、まるで風が吹く大地のような涼しげなムードを構築している。さらに後半は、4要素のうち、2要素の特徴を組み合わせた衣服のほか、4要素すべてをミックスさせたインパクトのある着こなしも。例えば上半身が「風」で腰から下にかけて「火」が燃え上がるドレスや、「火」「地」が融合されたミニワンピースに「風」「水」のロングガウンを羽織ったユニークなスタイリングが披露された。一切縫製せずに生み出された、ファンタジーのような服の数々。「全ての人へ、それぞれのデザインを」というデザイナー・中里唯馬のビジョンを反映した、未来のファッションの在り方を予感させる。
2017年02月08日いつの時代もファッションに活気を与えるのは新たな才能の出現だろう。今回はFASHION HEADLINEで注目する海外を舞台に大きく進展のあった3ブランド、東京を拠点にしている「東京ニューエイジ」たち5ブランドのデザイナーに加え、欧州最大のファッションコンペITSのジュエリー部門で日本人初のグランプリを受賞するなど話題のデザイナー中里周子を紹介する。今後の動向が楽しみなニューカマーリストとしても要チェック!■パリコレで魅せた“体から自由に作る”未来のオートクチュール--YUIMA NAKAZATO 中里唯馬17年秋冬オートクチュールコレクションのトップバッターでショーを開催し、日本人としては森英恵以来12年ぶりにオートクチュールコレクションに参加したYUIMA NAKAZATOのデザイナー・中里唯馬。アイスランドの自然からインスピレーションを受け、テクノロジーを駆使して作り上げられた彼のクリエイティビティーの源泉に迫る。■ミラノで喝采を浴びる唯一の日本人デザイナー「ファッションは伝統と現代、異文化と人々を繋げる手段」 --ATSUSHI NAKASHIMAデザイナー中島篤パリやロンドンといった都市と比べ、日本人デザイナーの活躍が珍しいミラノでコレクションを発表し、脚光を浴びた中島篤(ATSUSHI NAKASHIMA)。「ファッションは私にとって伝統と現代を結合させる手段。それは異なる文化と人々を繋げるもの」と語る彼が、デザイナーを目指したきっかけと、実力をつけチャンスを掴むまでのエピソードをお届けする。■弱冠27歳の超新星。パリを拠点に世界へ挑む若手デザイナー松重健太パリで活躍する若手デザイナーの中で、名実ともに注目を集めているのが松重健太によるKenta Matsushige。弱冠27歳ながらジバンシィやディオールなど名だたるメゾンで経験を積み、シャネル傘下の工房協力のもと15春夏コレクションで華々しいデビューを飾った彼に、デザイナーになった経緯やパリをベースに活動する理由、見据える未来について聞く。■【ファッションの“未来”たちに聞く】瞬く間にTwitterで2,000RTのルックが生まれた理由--デザイナー吉田圭佑--16春夏シーズンの東京コレクションで発表した「ゲーマー風」ルックがTwitterで2,000リツイート越え、パリのコレットのバイヤーも熱い視線を注いでいる、ケイスケ ヨシダ(KEISUKEYOSHIDA)のデザイナー吉田圭佑。ファッションデザイナーを目指したきっかけは「イケてるやつになりたいから」と語る彼の、創作の源泉に迫るインタビュー。■【ファッションの“未来”たちに聞く】服を選ぶのは、皆に平等に与えられる試練だと思う。デザイナー横澤琴葉-- きまぐれで、不安定だけど、レディな美しさも垣間見えるガーリールックの提案で、着実にファンを増やし続けているコトハヨコザワ(kotohayokozawa)。デザイナーである横澤琴葉は、祖母が洋裁店を営み、家にはミシンをはじめとする洋裁に必要な道具がそろう環境で育ったと語る。山縣良和、坂部三樹郎らとの出会いから、ブランド立ち上げの経緯を聞く。■【ファッションの“未来”たちに聞く】オンナノコらしさとクールが混じりあう温度感--デザイナー青木明子-- 「オンナノコらしさ」にこだわり、シーズンのテーマにもそれが色濃く反映されているファッションブランド、アキコアオキ(AKIKO AOKI)。「清く正しく美しく」が校訓のミッション系スクールで過ごした学生時代、ロンドンのセントマーチンズ校でデザインを学び、帰国後にブランドを立ち上げるまでのエピソードから、彼女の考える「オンナノコ」像に迫る。■【ファッションの“未来”たちに聞く】ルーツを辿って行き着いた“オカン”と二人三脚で作るファッション--デザイナー村上亮太-- 欧州最大のファッションコンテスト「ITS」にノミネートされて注目を集め、でんぱ組.incへの衣装提供を行うなど、多岐に渡って活躍中の気鋭のデザイナー、リョウタ ムラカミ(RYOTA MURAKAMI)の村上亮太。幼い頃、画家である母親が作った服を着ていたことからファッションに目覚めたと語る彼の、デザインと“オカン”の深い関係を探る。■【ファッションの“未来”たちに聞く】ニッポンのサラリーマンを“モードの文脈”でみせる--大月壮士-- 文化服装学院在学中に「ここのがっこう」に通い、2015年に自身の名を冠した「ソウシオオツキ」をスタート、ファッションコンテスト「LVMHプライズ」に日本人最年少でノミネーとされ、注目を集める大月壮士。日本的な色彩を用い、水引きや菊の花など和を感じさせるモチーフをテーラードに落とし込んだコレクションを展開する彼の“モード”観に迫る。■中里周子×寺澤真理「ファッション×デジタルを考えたら、宇宙に行き着いた」14年に欧州最大のファッションコンペティション「ITS」のジュエリー部門で日本人初のグランプリを受賞し、現在は東京藝術大学美術学部芸術学科博士課程に在籍中のファッションデザイナー中里周子。3016年の百貨店の姿を提案したポップアップショップを伊勢丹新宿店でオープンするにあたり、バイヤーの寺澤氏と行ったトークセッションをお送りする。
2017年01月03日ユイマナカザト(YUIMA NAKAZATO)が今年7月にパリのオートクチュールコレクションで発表した16-17AWコレクションが21日、東京の表参道ヒルズ・スペース オーでインスタレーション形式により披露された。会場内には7つのホログラムのミラーが張られたブースが設営されており、その各ブースをモデルがインターバルをおきながら回遊するという趣向。モデルはマネキン同様に足首が固定され、機械式で回転する仕組みで、モデルの腕が樹脂になっているなど、アンドロイドさながら。今回のインスタレーションのテーマ「UN KNOWN」通り、未知なる世界が展開された。今回発表されたコレクションはパリで発表された作品から1体増え、計13ルック。パリでは発表されなかったアイテムもスタイリングに加えられた。全体を構成するのはホログラムプリントを折り紙のように折ったパーツを、一切ミシンを使用せずつなぎ合わせたユイマナカザトを代表する「ユニット」と呼ばれるライン。細胞が増殖するように連結するユニットは光のプリズムが未来的な印象を与え、パーツはすべて3DCGのデータによってプロッターで出力されるが、そこからの作業はすべてハンドメイド。一着作るのに膨大な時間がかかるという。PVC素材にUVプリントされたホログラムはデザイナーの中里唯馬自身が約6年前から研究を重ね、昨年よりバッグなどアクセサリーで商品化されている。これまで舞台や映画などでコスチュームとして発表されてきたが、コレクションラインとして世に出たのは今回が初めて。来場者がスマートフォンなどで撮った一次画像がSNSで拡散されることを前提に考えられた演出は、この数シーズン海外のコレクションやフラッグシップショップのデザインにおいてもっともブランドアイデンティティを問われる要素。ラグジュアリーであるかどうかが計られるイノベイティブな発想と提案は、今回のAmazon Fashion Week TOKYO(アマゾン ファッション ウィーク東京)のコンテンツのなかでも際立っている。Text: 野田達哉
2016年10月25日東京・代官山の秋の恒例イベント「猿楽祭(さるがくまつり)」が10月9日、10日に代官山ヒルサイドテラスで開催される。ヒルサイドテラスをはじめ、近隣のショップやオフィス、クリエイター、大使館などによる出店やワークショップが多数開催される「猿楽祭」。今年は目玉企画として、Soup Stock TokyoやPASS THE BATONを展開する株式会社スマイルズの遠山正道が座長を務めるお化け屋敷「化け楽」が開催される。武蔵野美術大学の津山耕祐教授が監修したインスタレーションの他、ミナ ペルホネン(mina perhonen)の皆川明やキギ(KIGI)、PARTY、廣川玉枝、中里唯馬をはじめとした豪華な作家陣が“現代風の和のおばけ”をモチーフにマネキンを使って作り出したスペシャルな作品も登場。また、10日の14時からは、津村耕佑、遠山正道、中里周子が審査員を務める「化け女・化けメンコンテスト」も開催される予定だ。その他、C棟スナックGRAPH内には、酒場「うらめし屋」がオープン。新宿ゴールデン街にあるThe OPENBOOKの田中開とeatripの野村友里がコラボレートし、お化け屋敷をテーマにしたフードとドリンクを提供する。なお、いずれも参加費は無料。ロゴデザインは北川一成、写真は新津保建秀、音楽・選曲は渋谷慶一郎+立石幹人、映像は東市篤憲(A4A)が担当。【イベント情報】「猿楽祭2016 代官山フェスティバル代官山のお化け屋敷 化け楽、酒場『うらめし屋』」会場:代官山ヒルサイドテラス F棟ギャラリー、ヒルサイドバンケット(C棟)スナックGRAPH内住所:東京都渋谷区猿楽町18-8会期:10月9日、10月10日時間:10:00~18:00(※酒場「うらめし屋」は10日13:00~20:00のみ開催)入場無料
2016年10月03日世界的ファッションコンテスト「ITS(International Talent Support)」の歴代ファイナリストとして残った日本人デザイナー7名にフォーカスしたイベント「ITS@TOKYO解放区 ~注目のデザイナーをインキュベーション~」が、9月27日から10月4日まで伊勢丹新宿店本館2階のセンターパーク/TOKYO解放区にて開催される。同展では、新人デザイナーの登竜門とも言える世界的ファッションコンテスト「ITS」で歴代ファイナリストとして残った日本人デザイナー7名の作品を紹介。坂部三樹郎はITSの出品作品の展示に加え、16AWの商品を販売。中里唯馬も作品「Round Shoes O」を展示する他、16AWコレクションよりホログラムシリーズの販売を行う。また、中里周子はITS受賞時のトロフィーの展示に加え、ITSでの経験と裏話を語ったラジオ番組「NN VOICE~トリエステの潮風~」を収録したオリジナルUSBを13個限定で販売。村上亮太は、かかしのようなマネキンの展示の他、得意のニット作品やおかんの絵などを販売する。その他、清水政紀による卵の表面を加工する技術を用いた「Quail Egg」の展示やアクセサリーの販売、時澤知菜実による肌に直接貼ってはがせる作品「sticky jewelry」の展示やアクセサリー&雑貨の販売、片貝葉月による様々な形をした12種類の武器「Weapons of Love」の展示などが行われる。【デザイナーアピアランス】9月27日:中里周子、清水政紀、時澤知菜実9月28日:時澤知菜実9月29日:片貝葉月10月1日:清水政紀、時澤知菜実10月2日:村上亮太、清水政紀10月4日:清水政紀、時澤知菜実※時間により不在の場合あり
2016年09月26日ファッション評論家の平川武治によるトークイベント「Le Pli会」が、9月2日の19時より東京・原宿のヴァカント(VACANT)で開催される。パリと東京にてフリーランスで“モード”の評論を行う平川武治が、これまで様々なゲストを迎えて開催してきた「Le Pli会」。今回は「マタイ伝」の一節である「あたらしい酒は、あたらしい革袋に」と、「あたらしい自由」をテーマにトークを繰り広げる。ゲストには、先日パリのオートクチュールでコレクションを発表したファッションデザイナーの中里唯馬が登壇する。休憩時にはお茶とお菓子の提供も。【イベント情報】「Le Pli会」会場:ヴァカント住所:東京都渋谷区神宮前3-20-13会期:9月2日時間:19:00~(開場は18:30)料金:一般2,000円、学生1,700円予約:info@takashiogami.com*件名を「Le Pli」とし、氏名・人数・連絡先を明記の上、上記のメールアドレスまで。
2016年09月01日16-17AWパリ・オートクチュール・コレクションの正式ゲストデザイナーに選ばれた中里唯馬のブランド、ユイマナカザト(YUIMA NAKAZATO)が、伊勢丹新宿店本館2階=センターパーク/TOKYO解放区にポップアップショップをオープンした。22日まで。テーマは「未知なるもの」。会場には、中里がアイスランドを訪れた際に見た、幻想的な風景からインスピレーションを得て制作したという、オリジナルのホログラム素材を採用したクラッチバッグやトートバッグ等が同ショップで先行販売される。これらのアイテムではアイスランドで撮影された氷の写真が最新の印刷技術でホログラム素材にプリントされている。また、金属のオーナメント部分にはグラデーション染色をすることで、氷を表現している。テーマが「未知なるもの」とあるように、どの商品も今までに見たことのない、新しさを感じさせるデザインに仕上がっている。さらに同ショップでは、Tシャツのカスタムオーダー(1万8,000円から)も開催する。パリ・オートクチュール・コレクションでも使用されたテクニックを用いた、YUIMA NAKAZATOを象徴する美しいホログラムパーツを使った世界に一つだけのTシャツを作ることができる。デザイナー中里唯馬は、1985年東京生まれ。ベルギーアントワープ王立芸術アカデミーファッション科を日本人最年少で卒業。09年にYUIMA NAKAZATOをスタート。10年からコスチュームデザインを開始し、レディー・ガガ(Lady Gaga)が来日した際の衣装、エグザイル(EXILE)や三代目J Soul Brothersのプロモーションビデオや全国ツアーでの衣装等を手掛ける。今年7月には、16-17年AWパリ・オートクチュール・コレクションのトップバッターでショーを開催した。このパリ・オートクチュール・コレクションに正式ゲストデザイナーとして日本人が参加するのは、森英恵以来12年ぶり。
2016年08月18日伊勢丹新宿店では8月22日まで、身近な環境の中でアートに触れる機会を創出するイベント「イセタン アート&クリエーション 2016」が同店各階で開催されている。今回のテーマは「インテリジェントポップカルチャー」。“伝統文化とテクノロジー”、“アートとファッション”、“アーティストとのコラボレーション”などの異次元同士の掛け合わせにより誕生する新たなポップカルチャーを紹介している。同企画のイメージアイコンは、RiRiとLuLuの2体のマネキンからなるダンス&ラップデュオ・フェム(FEMM)と、アートディレクターの岡田尚志、さらにスリーピース・ダンスロックバンドのラディカル・ハードコア・クリーク(Radical Hardcore Clique)が務め、同店ではこの3組がコラボレーションした“ポップでマネキンが飛び回るアートなムービー”も制作、YouTubeで公開されている。同企画の一環として、同店本館2Fステージ#2では、レコード会社ホステスエンタテイメント(Hostess Entertainment)とレディオヘッド(Rediohead)のポップアップショップがオープン。今年のサマーソニック内で販売されるグッズや、ニードルデザイン(NEEDLE DESIGN)とコラボレーションしたTシャツなど、“音楽×ファッション×カルチャー”を掛け合わせたアイテムを手に入れることができる。同店5Fセンターパークでは“乙女心”を刺激するアイテムが揃う「新宿乙女雑貨店」が登場。カラフルで温かみのある器や箸置き、嬉kiki器の猫モチーフの豆皿や、アパレルデザイナーとインテリアデザイナー2人からなるユニット・ティモネトのクッション、斎藤知によるインド更紗の色彩をモチーフを上絵付けした陶器などが紹介されている。また、今年からはこの“乙女アイテム”に加え、“男心もくすぐるアイテム”が揃う「新宿漢(オトコ)雑貨店」もお目見え。純白のセラミックの質感を楽しめるアンティークなBALLON(バルーン)のアロマディフューザーをはじめ、ニューズド(NEWSED)からは、東京ドームにも使われているテントの生地を使った書類フォルダや、光沢感と強度を兼ね備えたシートベルトの素材を使った蝶ネクタイなど、古くなってしまったものを別の新しい“アート作品”として蘇らせるアイテムが登場。同店本館1階ハンドバッグ売場では、デザイナー中里唯馬によるニッポッピン(nippoppin)のショルダーやトートバッグが登場。表面がホログラムで底鋲に有田焼を用いた、“先進技術と伝統が掛け合わせたバッグ”で注目される。このほか、バッグをキャンバスに見立て、ニットジャガードで描いたニットイズキャンパス(KNIT IS CANVAS !)のトートバッグも展開されている。同店メンズ館1Fでは、旅とカラーをテーマにポール・スミス(Paul Smith)の“アーティスティックなカルチャー”を体感できるポップアップショップがオープン。会場ではポール自身も愛用しているというバイクフレームのメーカーマーシアン(MARCIAN)とコラボレーションした特別仕様の自転車(75万円)が2台限定で発売されているほか、ポール・スミスを象徴するストライプとカラーによって世界地図が裏地に用いられているコート(9万円)やトラベルスーツ(9万円)も限定アイテムとして登場している。動画引用元: (YouTube ISETAN 伊勢丹 公式チャンネル:
2016年08月15日2016‐17年AWパリ・オートクチュール・コレクションのトップバッターでショーを開催した、ユイマナカザト(YUIMA NAKAZATO)デザイナー・中里唯馬。最新テクノロジーと伝統技術の融合で魅せた、新時代の服の形。オートクチュールに臨んだ真意、そして彼が見据える未来とは?ーー以前から、自身のブランドや衣装にテクノロジーを取り入れられていますが、その理由は?いつも自分の中に作りたいと思い描く像があり、それを具現化できる手段がテクノロジーだから。作るのは不可能と思っていた像が、テクノロジーによって可能になると知ったのがきっかけで、ものづくりの一つの方法として取り入れています。ーー江戸切子や漆といった日本の伝統技術を織り交ぜたのは、どういう意図があったのですか?もともと、ものづくりが好きでデザイナーになりました。父は彫刻家、母は彫金作家で、自宅のインテリアから日用品まで、生活に必要なものは手で作るという環境に育ったということもあってか、既製品ではないハンドメイドのものに深い愛着があります。日本の伝統技術は素晴らしいですが、大量生産は難しく、技術を継承できる職人さんも減っているのが現実。日本の技術を世界に伝え、継承していくためにも今回のコレクションに取り入れたいと思ったのです。また、相反する2つの物が融合することで新たな側面を生み出すことができます。最新テクノロジーと伝統技術、過去と未来、デジタルとリアル。両極端なもの、どちらも僕自身は好きで、特に今回のコレクションピースとショーでは欠かせない要素となっています。ーー国内アーティストに限らず、レディー・ガガ(Lady Gaga)など海外アーティストの衣装も多く手掛け、既に世界で活躍されているイメージがありますが、今回何故オートクチュールに参加しようと思ったのですか?衣装制作の依頼が年々増えていき、一人ひとりと向き合って服を作るプロセスが自分には合っていると感じていました。エンターテイメント産業は海外の方が大きく、映画、セレブリティー、アーティストなど幅も広い。世界へ向けてブランドの世界観を発信し、さらなるステップアップを目指して今回オートクチュールに臨みました。ーー挑戦したいと思ってもパリコレクションでショーを開催するというのはかなりの難関かと思うのですが。これまでの実績や推薦状など必要な書類を用意し、4ヶ月程前にフランスオートクチュール・プレタポルテ連合協会の担当者の面接を受けました。その後も膨大な量の必要書類を準備し、"ゲストメンバー"としてオフィシャルスケジュールで開催できることになったのがショーの2ヶ月前。衣装制作などは一旦ストップし、半年間全てこのオートクチュールに注いできたので、終わってみて今はホッとしていると同時にこれからのことを考えて、どうしようと思っています(笑)。次のコレクションまでの半年は衣装制作なども同時進行しなければいけないので、これもまた挑戦ですね。ーー世界には数多くのブランド、デザイナーが存在しますが、YUIMA NAKAZATOはどんなブランドとして確立していきたいと考えていますか?今はデジタルとアナログの変革期で、ようやくファッションにもデジタルを取り入れ始めた時。時代の先陣を切って、これまでにはなかった新たなモデルケースになれるブランドにしていきたいですね。ただ、最新テクノロジーだけがあればいいという風には思っていません。新しいものには広い可能性を感じるけれど、それだけだとどこか味気ないというか。逆に古いものは変わらないという安心感や親しみがあるけれど、時代や産業とともに変化していかなければ、進歩せずに衰退してしまう。僕のブランドではデジタルを駆使しながら伝統技術を現代に活かしていきたい。コレクションや衣装制作、さまざまな形でこれからもチャレンジを続け、ものづくりに真摯に向き合っていこうと思います。--「パリコレで魅せた"体から自由に作る"未来のオートクチュール--YUIMA NAKAZATO 中里唯馬 1/2【INTERVIEW】」へ
2016年07月19日ファッションデザイナーは時に魔術師と化す。キラキラと輝く魅力的な作品を世に生み出し、多くの人の心を狂気のごとく惹きつけるーー7月3日パリ・オートクチュール・コレクション初日、ユイマナカザト(YUIMA NAKAZATO)は居合わせたオーディエンスに見事に魔法をかけ異世界へと誘った。2016-17年AWオートクチュールコレクションのトップバッターでショーを開催。近年の日本人デザイナーのパリでの活躍は目覚ましいが、正式ゲストデザイナーとしてオートクチュールコレクションに日本人が参加するのは、森英恵以来12年ぶりのこと。また、ブランドとして海外でショーを行うのは初めての経験だ。YUIMA NAKAZATOデザイナー・中里唯馬は2004年アントワープ王立アカデミーを卒業後、欧州の学生コンテストのインターナショナル・タレント・サポート(ITS)で2年連続受賞するという前代未聞の快挙を成し遂げ、2009年自身の名を掲げたメンズブランドを立ち上げた。近年はプロダクト制作のみならず、レディー・ガガ(Lady Gaga)やEXILEのライブ衣装、実写版映画「ルパン三世」、宮里亜門の舞台「SUPERLOSERZ」の衣装を手掛けるなど、国内外のアーティストに信頼を置かれるデザイナーへと成長している。ショー翌日の取材では、コレクション内容の詳細や開催までの経緯、今後の展望を訊いた。そこで見えてきたのは、私たちの想像を遥かに超える中里の才能と無限に広がるファッションの可能性。ーー今回のオートクチュールコレクションのインスピレーション源、テーマを教えていただけますか?昨年訪れたアイスランドの地にインスピレーションを受けました。SF映画のロケ地にもなったそこは、人工物の一切ない岩や氷といった自然のものだけで成り立つ世界。地球とは思えない、まるで別の惑星にいるような感覚に陥るほど幻想的な風景が広がっていたんです。その貴重な体験を元に、テーマを「UNKNOW(未知なるもの)」とし、氷、空、海、オーロラなど自然現象の中の色の変化をコレクションに落とし込みました。YUIMA NAKAZATO 16-17AW オートクチュールコレクションーーショーもまるで地球外のような、フューチャリスティックで不思議な空間を演出していたのが印象的です。静寂の中に、ブランドの強いメッセージ性を感じました。コレクションを通じて最も伝えたかったことは何ですか?"体から自由に作る"という未来のオートクチュールを示したかった。これまでの衣装製作で取り入れてきたストラタシス(stratasys)社製()の3Dプリンタやカッティングプロッタの最新テクノロジーは、新しい生産の可能性に満ち、服の概念さえ変えてしまうほどファッションの未来を握っていると思います。布からパターン制作に入るのではなく、人の体をスキャンしてデータ化したものを3Dプリンタで形成し、服に仕上げる。これを使えばウェブで受注し、世界のどこでも3Dプリンタで出力可能になります。オートクチュールのように、テクノロジーによって一人ひとりに合わせたオーダーメイドの一点物の服が生まれていくのです。それがさらに普及し、現在の既製品、普段私たちが着ている服にも及ぶのではないかと考えています。ーー実際に今回のコレクションで、最新テクノロジーを取り入れた部分を詳しく教えてください。コレクションピースは全て、"ホログラム"と呼んでいるフィルム素材を使った有機体が連なり形になっています。フィルムメーカーと協業し製作した特殊なこの素材は、強度や質感にこだわって6年の歳月をかけました。試行錯誤の連続でしたが、ようやく納得のいくものに進化し今回のコレクションで発表できました。アイスランドで撮影したオーロラの写真を素材に写し、カッティングプロッタで細かく正確にカットを入れ、最後にすべてを折り紙のように折って1体の有機体が完成。ホログラム素材にカットを入れ、折り紙のように折って作られた有機体ホログラム素材を取り入れたブーツこれを1000体ほど作り、体に沿って連結させて服に形成するのです。最新テクノロジーだからこそ為せる技、そして最終工程で人の手を加えて服に息を吹き込みます。ショーの1ヶ月程前からスタッフやオートクチュール科の専門学生に手伝ってもらいながら、なんとか間に合わせられました。 透明のブレスレットは江戸切子の伝統的な技術で繊細にカットされ、ブルーの球体は漆を用いて、中には粉末状にした"ホログラム"を入れています。デジタルのテクノロジーと人の技術が融合しているのです。漆と粉末状のホログラムを用いたブレスレット--「テクノロジー×伝統、過去×未来、デジタル×リアル「相反する2つの物の融合で、新たな側面を生み出す」--YUIMA NAKAZATO 中里唯馬 2/2【INTERVIEW】」へ
2016年07月19日中里唯馬(YUIMA NAKAZATO)が、初めてパリ・クチュールファッション・ウィーク公式ゲストメンバーとしてオートクチュールコレクションを発表。会場はパレ・ドゥ・トーキョー内のオーディオ・ヴィジュアル室Yoyo。クチュール組合より招待を受けての参加で、公式スケジュールに掲載される日本人クチュリエとしては森英恵以来12年ぶりとなる。1985年生まれの中里唯馬は、アントワープの王立アカデミー出身。ディーゼル主催のコンクールに2年連続で出場するなど、注目を集めてきたクリエーターで、日本に帰国後は自身のブランドを設立し、ファーギー(Fergie)、レディ・ガガ(Lady Gaga)、エグザイル(EXILE)等の衣装を手がけている。アイスランドの氷河やオーロラにインスパイアされたコレクションは、多くのルックに中里唯馬のアイコンともいえるホログラムフィルムを使用。それぞれのパーツは有機的で複雑。レーザーで日に数個しかカットできず、3Dプリンターによるボディパーツにそれらを数百という単位で取り付け、ボリュームあるシルエットを描き出している。アイスランドの氷河の写真をプリントした素材については、フジフイルムの技術が生かされているという。テクノロジーを利用しながらも、膨大な時間をかけた手仕事の美しさを見せ、新しいクチュールのあり方を示して見せた。
2016年07月15日女優の浅香唯とドラマーの西川貴博夫妻が、きょう30日に放送される読売テレビ・日本テレビ系バラエティ番組『ダウンタウンDX』(毎週木曜22:00~23:00)に出演。交際時代に受けた激しいマスコミ取材の実態を告白する。アイドルとバックバンドのドラマーという禁じられた恋をへて、見事ゴールインした浅香と西川。ゲームが共通の趣味だったをきっかけに交際に発展したそうだが、付き合って1年程度の時期で、写真を撮られてしまった。浅香は、このスクープされた当時の状況を「家から車を出したら工事をしていた人が『停まってくだいさい』って…。そしたら工事の服を脱いで、カメラを出して…」と説明。次々に7~8人が現れ、「車のボンネットに乗ってくるんですよ」と、恐怖体験とも言えるエピソードを語る。さらに、盗聴もされていたそうで、「暗号を作って…。解読されないように2~3カ月で変えるんです」という話には、浜田雅功も「すごいなぁ」と驚がく。それでも西川は「半分、楽しんでいましたけどね」と、開き直って対応していた心境を明かす。今回のゲストは、芸能人夫婦が勢ぞろい。ほかにも、梅沢富美男&池田明子、渡辺裕之&原日出子、石井一久&木佐彩子、有村昆&丸岡いずみ、金子貴俊&金子美保、藤原一裕(ライセンス)&山口美沙、太田博久(ジャングルポケット)&近藤千尋が出演する。
2016年06月30日女優の浅香唯が、22日放送のテレビ朝日系バラエティ番組『あいつ今何してる?』(レギュラーは毎週水曜19:00~19:56)の3時間スペシャルに出演。中学時代に告白してきた同級生が、L’Arc~en~Cielのhydeとバンドを組んでいたことが明らかになった。ゲストの学生時代の同級生の"今"を調査していく同番組。浅香の中学時代、三枚目キャラだったという同級生・フルトンは、宮崎弁で「好きやじ」と何度か告白してきたというが、現在は地元で飲食店を展開する会社の経営企画部・副部長になっていた。しかし、6年前に現在の仕事に就く前は、東京でミュージシャンをしていたことが発覚。「THE SPACE COWBOYS」というバンドのドラマーとしてメジャーデビューを果たし、X JAPANの故・HIDEとも飲み友達となって、その紹介で別のバンドのドラマーとしても活動していたという。さらに、ラルクのhydeと「HYDE BAND」を結成しており、そんな彼の活躍を見て、浅香は思わず「フルトン!」と絶叫。しかし、首を痛めてドラマーを引退し、生まれ育った宮崎に恩返しするために、現在の仕事に就いたことが明かされる。そんなフルトンは、浅香に「好きやじ」と告白していたことについて記憶があいまい。それよりも、浅香のブルマ姿をじっと見ていたといい、「常にブルマの左側からお尻がはみ出していました(笑)」と衝撃の事実を暴露する。さらに、「学年一モテていた」というもう1人の同級生も、浅香のお尻を見ていたことを白状し、浅香の恥ずかしい思い出が明かされてしまった。
2016年06月22日声優の小倉唯や儀武ゆう子らが出演するオリジナルアニメ作品『ゾンミちゃん』が、3月26日より開催される「Anime Japan 2016」のブースにて公開されることが、このほど発表された。本作は、『ベイビーステップ』第2シリーズ(2015年)のCGパートなどを手がけてきたNEFT FILMの初となるオリジナルアニメ作品で、"恋するゾンビのハートフルスプラッタコメディ"。1話約5分で構成され、ドジでおっちょこちょいなゾンビの女の子・ゾンミちゃんとその仲間たちの日常を描く。なお主なターゲット層は、「かわいいもの好きサブカル女子」だという。発表されている登場キャラクターは、主人公・ゾンミちゃんに加え、非ゾンビでロマンチストの草食系男子・ダイくん、クールぶって悪巧みをするもののよく失敗するタナ都、ちょっとアホだが機敏で走れるゾンビ・ネクロ、身長と胸がないことがコンプレックスのツンデレ・ロメ子の5人。『城下町のダンデライオン』(2015年)の櫻田光役や『ヤマノススメ』シリーズの青羽ここな役で知られる小倉がゾンミちゃんを、河西健吾がダイくんを、村瀬歩がタナ都を、新井里美がネクロを、儀武がロメ子をそれぞれ演じる。『ゾンミちゃん』は、3月26日から「Anime Japan 2016」のメインエリア・NEFT FILMブース 小間番号(J4)で第1話を初公開。(C)映像 NEFT FILM/音楽 jeux d’eau
2016年03月19日声優・アーティストとして活躍する小倉唯が、自身初となるライブツアー「High-Touch☆Summer」(ハイタッチサマー)を開催することが決定! 千葉・幕張メッセ2Daysを皮切りに4都市で開催されるツアーの千秋楽は地元群馬での凱旋ライブが予定されている。■小倉 唯 1st LIVE TOUR「High-Touch☆Summer」2016年7月9日(土) …… 千葉・幕張メッセ イベントホール2016年7月10日(日) …… 千葉・幕張メッセ イベントホール2016年7月17日(日) …… 愛知・一宮市民会館2016年8月6日(土) …… 大阪・オリックス劇場2016年8月14日(日) …… 群馬・桐生市市民文化会館 シルクホール本ツアーのチケットも先行予約受付がスタートしており、3月22日(火)までの受付となっている。また、5月18日に発売される6枚目のニューシングル「ハイタッチ☆メモリー」の発売記念イベントの開催も決定しているので、こちらもチェックしておきたい。各詳細については小倉唯公式サイトおよびツアー特設ページにて。
2016年03月14日声優、アーティストとして活躍する小倉唯の6枚目となるニューシングル「ハイタッチ☆︎メモリー」が2016年5月18日にリリースされることが決定した。キュートなPOPチューンである表題曲「ハイタッチ☆メモリー」は、4月17日からテレビ東京系列、BSジャパンにて放送開始となるTVアニメ『カードファイト!! ヴァンガードGストライドゲート編』のEDテーマ。そして、カップリング曲には3月10日発売のPS4/PS Vita専用ゲームソフト『サモンナイト6 失われた境界たち』の主題歌で、ロックチューンの「TO BE ALIVE」が収録される。小倉唯の6thシングル「ハイタッチ☆メモリー」は、「期間限定盤」と「通常盤」の2ラインナップで、期間限定盤に同梱されるDVDには「ハイタッチ☆メモリー」のMUSIC VIDEOやメイキング映像が収録される。
2016年02月22日80年代の人気ゲームのキャラたちが大暴れする映画『ピクセル』のブルーレイ&DVD発売を記念して2月2日(火)、ゲームと80年代を代表する存在として浅香唯と高橋名人がトークセッションを行なった。NASAが宇宙に送った友好メッセージを宣戦布告と受け取ったパックマン、ドンキーコングら80年代を代表するゲームのキャラたちがエイリアンとして地球を襲撃!これを元オタクのゲーマーたちが迎え撃つ。浅香さんは、スカジャンにバンダナのリボン、星型のイヤリングという80年代ルックで登場!アイドルとして一世を風靡したが、実は当時から大のゲーム好きだったという知られざる素顔も!夫との交際開始もゲームがきっかけで「スーパーファミコンの『スーパーマリオ』で100UPマリオというのがあったんですが、それができたのが彼だったんです。100UPを生で初めて見て、1UPごとに増えていくハートはまさに私のハートでした(笑)。『ぜひお付き合いしてください』と言いました」と明かす。アイドル当時は睡眠時間も2~3時間というハードスケジュールだったが、そんな中、文字通り寝る間を惜しんでゲームに没頭していたという。「コンサートで地方に行くと、スタッフさんにまず会場に一番近いゲームセンターを探してもらい、昼公演と夜公演の間の休憩はそこで過ごしてました」と語った。そんなゲーム好きだけに、今回の映画には大興奮だったよう。「オタクだったので(笑)、オタクが活躍する映画が嬉しい!『ムダにした時間をやっと活かせる時が来た』というセリフがすごく嬉しかったです。一緒に映画の中に入ってました」と熱く語った。当然、浅香さんにとって、16連射などで鳴らした高橋名人は「神様」。「早打ちの練習や真似をして、腱鞘炎になったりしてました」と振り返る。その高橋名人、浅香さんの夫との交際きっかけのエピソードを聞いて「絶対におれの方が早く出会ってたのに…『ちっ』と思いましたね(笑)」とちょっぴり残念そうに語りつつ、自身はまだ結婚3年目ということで「奥さんに怒られちゃう」と幸せそうな笑みを浮かべていた。現在、浅香さんは8歳の娘さんのママだが「子どもの前ではゲームはしないようにして、やらせても1日1時間。寝静まった後に無制限でやってます」と明かす。「ゲームは1日1時間」は高橋名人が言い出した言葉だが、これは当時、ゲームに対するPTAの苦情も多かった時期に、あるイベントで、子どもたちとその両親を前に語った言葉だという。ちなみに自らをモデルにしたゲーム「高橋名人の冒険島」に関して「1時間ではクリアできませんよ」と笑いつつ「1時間でも2時間でもいいけど、決めた時間でやめて、他に小学生じゃなきゃできないことをやってほしい。ゲームばかりやって大人になってもつまんないですよ」とその真意を改めて語っていた。『ピクセル』ブルーレイ&DVDは2月3日(水)発売。(text:cinemacafe.net)■関連作品:ピクセル 2015年9月12日より丸の内ピカデリーほか全国にて公開(C) 2015 CTMG, Inc. All Rights Reserved. **ALL IMAGES ARE PROPERTY OF SONY PICTURES ENTERTAINMENT INC. FOR PROMOTIONAL USE ONLY. SALE, DUPLICATION OR TRANSFER OF THIS MATERIAL IS STRICTLY PROHIBITED.
2016年02月02日約3年前、ここのがっこうの卒業制作発表で出会ったファッションデザイナー・中里周子と伊勢丹新宿店TOKYO解放区担当バイヤー・寺澤真理。ファッションを愛する2人が語る「ファッションの未来」、そして「真面目と不真面目」とは?■宇宙には夢がある。だから、みんなの「見たい!」をカタチにしたー今回は宇宙に伊勢丹の支店を出すというコンセプトですが、宇宙ってそれだけで未知ですよね。中里周子(以下、中里):宇宙には単純に夢がありますよね。広がりもでますし。今回は本当に多くの人に企画に協力して頂いて、なんとエジプト考古学の吉村作治先生もアイシングクッキーに恵比寿様のような出で立ちで登場しています。周りにスフィンクスたちを引き連れているという(笑)JAXAさんから宇宙服もお借りしてきました。私の昔のバイト先「青山TWINS」とも、くすっと笑ってしまうような、人の心をくすぐるような物を作らせて頂きましたど。みんなが「見たい!」と思うものを一緒に作り上げていった感覚です。寺澤真理(以下、寺澤):みんながみんな、業務だからみたいなことだけじゃなくで「何か面白いものが待っているかもしれない!」っていう熱量で動いているなという感じでしたね。そういったプロセスにも可能性があると思います。中里さんには「何かその先にある」と思わせる才能があると思っています。■ファッションからは、人間に対する愛を感じるー中里さんは「ファッションデザイナー」という肩書きを使われていますね。何か拘りがるのでしょうか?中里:アーティストという括りで紹介されることも多いのですが、「ファッションデザイナー」であることには拘っています。私が言う「ファッションデザイナー」とは“人間に関わる全ての接触のカタチを提案する人”という意味。ファッションをやっているからこそ、人に対して提案する何かがあると思っています。16SSのロエベで、J.W.アンダーソンが脚にラップみたいなものを巻いてきたように、ファッションだからこその人に対する無理強いのようなものがあるように感じますね。この重くも軽くも人間に対して反応できることこそ、ファッションだからこそ持ち得る人間に対する視点だなと思います。人間に対する愛を感じる。ファッションだからこそ持ち得る、人への愛。これが大事。■「真面目」を知っているからこそ、「不真面目」になれるーこのファッションにおける攻め感を受けて立つ時の感覚を言葉で表現するならば?中里:絶対的な美であるモードに対して、「ヘタレ」で挑戦していくことですね。パッと手のひらを返すような美意識を打ち出すことで、モードを翻すこと、それが「ヘタレ」です。もう一つ「不真面目」には美があるんじゃないかとも考えています。「ヌケ感」の底面には「不真面目」があるんじゃないかという考え方です。「モード」と「アンチモード」という二項対立ではなくて、「不真面目」って、全然違うレイヤーにいてひょっとやって来るようなイメージなんです。だから「モード」に対する「アヴァンギャルド」、分かりやすく言えば、コムデギャルソンのような反骨精神を持つことは、「不真面目」とはまた違ったもののような気がします。「不真面目」をイメージするなら、90年代だったらブレスの「自分たちは友達が大事だし、ここで飲みながら展示会やるよ」っていう空気感。だから、「不真面目」とは「おしゃれ」とも近い感覚ですね。「不真面目」なだけだったら心は動かない。「おしゃれ」と「不真面目」と「エレガンス」、この要素がファッションには必要だと考えています。寺澤:それに近い感覚だと「ユーモア」と「知性」と「インテリジェンス」がありますね。ユーモアは誰かをけがしたり、傷つけたりする訳ではないし、そもそも知性がないとユーモアが生まれない。だから「不真面目」も「真面目」を知っていないと生まれないんですよね。その「真面目」から「不真面目」への外し方にその人の個性が出る。それが美意識だと思います。ーいずれにせよ、ファッションにおける立ち位置が、個人の美意識による訳ですから、非常に人間らしい振る舞いと言えそうですね。寺澤:それに、人に対する愛情が表現に繋がっている人のファッションには、こちらも熱量や愛をちゃんと感じますね。そこに愛情がない場合は工業製品かのように感じてしまう。TOKYO解放区の役割はお客さまに「ファッション」を提案することなんだと思っています。モノを買う時の、心が突き動かされる感じ。商品というモノにはなっているのだけど、気持ちがこもってるものが持つ力を私は信じていて、それを共有できる人と一緒に仕事をしたいと思っています。ストーリーがあるファッションの方が、きっとみんなを幸せにするし、寒さが凌げるとか機能をうたったファッションより、これからの未来はより役に立つんじゃないかなと感じています。これからは「思いを持った人」「感覚を大切にする人」が、人間同士いい仕事が出来るんだなと思います。■ISETAN宇宙支店も、だれかの「なんか楽しい」になりたい中里:今回の企画「ようこそ、ISETAN 宇宙支店へーわたしたちの未来の百貨店ー」も多くの人にとっては「はてはて」と思うんじゃないかと思います。寺澤:一つ思うのは、今回の企画にはこれからの未来にとって何かしらのヒントがあると思っています。私が約3年前、中里さんの卒業制作を見て「はてはて、まったく理解出来ないぞ。でも、なんか楽しい」と感じたみたいに、考え方だったり、発想だったり、気付きが噛み締めていくと見つかると信じています。そして、中里さんは、そういったヒントを与えてくれる人なんだと思います。■たとえ買ってくれなくても、作品が誰かの「ネタ元」になったら嬉しいー中里さんの考える未来の自分はどんなイメージですか?中里:大事にしているのは、「ネタ元」でありたいということです。私の作品を見て、買ってくれなかったとしても、その概念や心意気から何かを感じ取ってもらいたいと思っています。私はよくこういった(馬の時計)ものを買うんですけど、時計なのに時計はちっちゃいし、馬のしっぽと身体は質感が違うし「何でそこまでするの!」という意識が発動して、自分だったらこの馬の時計をどう別のものとして表現出来るかを考えてしまいます。そこから、次の提案のアイデアが生まれてくる。自分の作品はそういうネタ元であって欲しいと思っています。身近なところでは、水槽のカタログも作ってみたいし、ドバイにも今は興味があります(笑)。あと2年以内にドバイ進出したいです。アラブ圏ではジュエリー感覚で、鷹を手に乗せているみたいだし。自分達が理解出来ない美意識に、あえて挑戦したい気がします。あとは、ビジネス面を強化していきたい。本当は5000%の熱量で作品作りに向き合うことはいくらでも出来るけど、自分が夢中になってしまうと、周りの人のことが見えなくなってしまう。だから80%の力で全体を俯瞰する力も必要だなと思っています。そう考えると「NORIKONAKAZATO」も「自己表現の場」というだけでなく、ブランドとしての振る舞いを俯瞰することで、いろんな可能性が見えてくるのかなと最近考えています。【イベント情報】タイトル:ようこそ、ISETAN 宇宙支店へーわたしたちの未来の百貨店ー会場:伊勢丹新宿店本館2階=センターパーク/TOKYO解放区会期:15年12月26日から16年1月12日前半「中里周子×寺澤真理『ファッション×デジタルを考えたら、宇宙に行き着いた』」へ戻る。前半「中里周子×寺澤真理『ファッション×デジタルを考えたら、宇宙に行き着いた』」へ戻る。
2016年01月03日新春、ファッションデザイナー中里周子が考える3016年の百貨店の姿を提案したポップアップショップ「ようこそ、ISETAN 宇宙支店へーわたしたちの未来の百貨店ー」が、伊勢丹新宿店本館2階=TOKYO解放区にオープンしている。中里は、14年欧州最大のファッションコンペティション「ITS(International Talent Support)」のジュエリー部門で日本人初のグランプリを受賞。現在は、東京藝術大学美術学部芸術学科博士課程に在籍中というキャリアの持ち主。ファッションにおいても、強烈なメッセージと個性を放つ彼女から、目を離せない。今回は、中里がITSで受賞する約1年前に彼女と出会った、同ポップアップショップの舞台となるTOKYO解放区の担当バイヤー・寺澤真理が「ファッション」をテーマに熱いダブルトークを繰り広げる。二人の出会いの場となったのは、山縣良和が主催する「ここのがっこう」の卒業制作発表会。どうやら、当時から中里は「デパート」に関心があった模様…。■正直、はじめて中里さんの作品を見たときは「なんだこれは?」と思ったー中里さんと寺澤さん、お二人が出会ったのは「ここのがっこう」の卒業制作発表の時だったと聞きました。どんな印象を持ちましたか?寺澤真理(以下、寺澤):13年3月にリトゥン(アフターワーズ)の山縣(良和)さんにお声がけ頂いて、「ここのがっこう」の卒業制作の講評を担当しました。その時の卒業生に中里さんもいて、正直そこで中里さんの作品を目にした時は「なんだこれは?」と思いましたね(笑)中里周子(以下、中里):その時、私が作っていたのが「デパートプロジェクト」。架空のデパートを作るために、ダイナマイトでデパートを作るための土地を爆破する映像や、架空の商品を掲載したショッピングカタログ、人の顔がつながったアクセサリーや洋服などを並べて発表しました。商品説明VTRもありましたね。ー出会いの時から、「デパート」をテーマにした作品を発表していたなんて、運命的ですね。中里:子供の頃から、完成形の物を見せる場であり、何でも買えるものがあるというデパートに惹かれるものがありました。高校が新宿にあったので、学校帰りに伊勢丹に寄ったり。なんだか「伊勢丹は提案するエネルギーが凄いな」と当時の私は思っていました。寺澤: 約3年前の卒業制作発表の時は、中里さんはぶっ飛んでいて面白いけど、販売する場を持っている私から見ると「物を売ること」、つまりは生業に出来る「モノに落とし込む」という表現活動とは一番遠い存在の方かなと、その時は思っていました。講評でも、アーティストとして、その発想のユニークさを活かしたらいいのではとお伝えしていました。■中里さんとだったら、きっと考え方のシフトが出来ると思ったーそんなお二人が今年1月12日まで伊勢丹新宿店で「ようこそ、ISETAN宇宙支店へーわたしたちの未来の百貨店ー」と題したポップアップショップを展開中です。「百貨店という場所で、物を販売する」ことに至るまでに、どんな変化があったのでしょうか?中里:14年の秋冬からブランド「NORIKONAKAZATO」をスタートしたこともあり、どう見せたら自分の作品を手に取ってもらえるのかを考える機会が多々ありました。自分の作品が持つ世界感を大切にしているので、展示会をして、バイヤーさんに来て頂いて、オーダーをつけてもらうというやり方にはあわないなと思うこともあります。例えば、グループ展示会で他のブランドと同じ照明やラックで自分のブランドの服を展示したことがありました。様子を見ていたら、ほとんどの人が私のラックの洋服に手を伸ばさないんです。その時「あぁ、私はこのやり方を続けていたら進歩しない」とふと思いました。つまり、見せるものと、見せる場所が一致していなかったんです。その時考えたのは、みんなの作品が展示会場で手に取れるとしたら、「NORIKONAKAZATO」の商品は、その会場の窓から望遠鏡で向かいのビルを見ないと見られません」とか、そのくらい作品を見せる時の在り方を考えなくてはいけないと思いました。寺澤:私もここ数年、百貨店が従来のように「モノ」を販売することで、お客さまから対価を頂くというかたちの限界を個人的に感じていました。もっと何か別の、次のやりかたにシフトする時期がやってきているのではないか?という、もやもやした思いの突破口の一つに、“物に価値を落とし込むこと”ではない提案をしていくことに可能性があるのではと考えていて、その考え方のシフトが中里さんとだったら出来るんじゃないかと思いました。そんな時、中里さんが昨年写真家・小林健太さん開催した二人展「ISLAND IS ISLAND」でPsychic VR LabさんとVRシステムを使った表現をされることを知ったんですよね。■ファッション×デジタルについて考えたら、宇宙に行き着いた中里:去年の8月末くらいに、寺澤さんから「ファッションとデジタル」をキーワードに、年末年始に伊勢丹で何か出来ないか?という相談を頂きましたよね。ここ数年は、自分の表現を手にとりやすい形に落とすためのバランスを模索していた時期とも言えるかもしれません。だから、自分の表現を手にとりやすい形に落としてみようと思っていたタイミングだったこともあり、やってみたいなと思いました。寺澤:そこからは、伊勢丹チームと中里さんで、7~8回はブレストをしました。ブレストの中から「伊勢丹を宇宙に持っていけたらいいんじゃない?」というアイデアが出て、そこからは加速度を増して企画がふくらんでいった気がしています。中里:私自身は「ファッション×デジタル」を表現するにあたって、光るテキスタイルを使うなど、いわゆる新しいテクノロジーが可能にしたファッション提案をする役割のデザイナーではないと思っています。テクノロジーと真っ向勝負するより、別の角度から「裏技的な」提案をすることが大事だと考えていて、それは単純に「すごい!」とか「おもしろい!」とか、まずそういう直感的な感覚を表現したいなと考えました。だから、才能の無駄遣いというか「ぬけ感」のあるアプローチに繋がっているんだと思います。それは、しっかりとした場であえてふざけてみることで、物事の本質が見えてくるとも考えているからです。■ファッションは必ずプラスの感情で終わらなくてはいけないー中里さんのお話を伺っていると、「表現すること」「伝えること」に対する強い思いを感じます。なぜそこに思いを寄せるのでしょうか?中里:私は人間に関わる全ての“接触の瞬間”に興味があるんです。接触みたいなものをいつも探していて、それを可能にするのがファッションだと思っています。ファッションがアートとこれだけは違うなと思っているのは、ファッションは必ずプラスの感情で終わらなくてはならないという点。「汚い…」とか「触りたくない…」とかでは、ファッションは成立しません。「かわいい!」とか「かっこい!」とか、ファッションと人の接触部分でプラスの感情が生まれます。アートはいわゆる「美」がそこになくても、その価値観は文脈の中で理解していくものなのです。だから、必ずしもプラスの感情につながる表現が全てではないですよね。その意味で、ファッションと人の接触の場所を考える=伝え方を考えることになるんだと思います。そう考えると、百貨店はリアルな売買の場であり、ファッションと人の接触の場でもあります。寺澤:「モノが売れること」が単純でもあり、難しいことでもありますよね。例えば、あるモノを手にした時に人は心が突き動かされたり、そこに共感が生まれたりすることが、購買に繋がるのではないかと思います。私の担当するTOKYO解放区は、13年の3月に伊勢丹新宿店がFASHION MUSEUMをコンセプトにリモデルした際に生まれました。トラディショナルでコンテンポラリーな一面も担う伊勢丹新宿店の中で背負っている役割は、ファッションにおける中里さんの役割と重なる部分もあるのではないかと思います。モノを売るということだけではなく、その先につながる価値観を提案することが役割なのではないかと。中里さんの価値観を提示するというファッションの在り方に未来性があり、将来性があると思っています。今はまだ、色々ともやもやしているし、難しい課題に直面しているなという感覚ですね。もしかしたら、今が何かの通過点の時期なのかもしれない。既成概念やルーティーンを打ち破る時が来ているのかなという気もしています。後編「中里周子×寺澤真理『ファッションだから持ち得る、人への愛。これが大事』」に続く。
2016年01月03日西暦3016年、伊勢丹初の宇宙支店がオープンする、というストーリーでファッションデザイナーの中里周子が提案するポップアップショップ「ようこそ、ISETAN宇宙支店へーわたしたちの未来の百貨店ー」が26日、伊勢丹新宿店本館2階=TOKYO解放区にオープンする。16年1月12日まで。同ショップでは、3016年のトレンドや、宇宙の百貨店の在るべき姿を中里独自の視点で切り取り表現する。また、彼女が「旅行」「お土産」「お正月」をキーワードにセレクトしたポップなアイテムにも注目したい。中里が手掛けるエヌエヌ(nn)からは、3016年のトレンドアイテムとして、宇宙百貨店の制服や旅行の必需品であるパジャマなどを展開。また、宇宙支店内には地球で見かける土産品として、エジプト考古学の吉村作治教授やスフィンクス、ツタンカーメンをモチーフにしたお菓子なども並ぶ。また、巨大ジオラマのインスタレーションなども行うクリエイティブスタジオKLOKAからは、時空を飛び越えたかのような奇想天外なお土産アイテムを展開する。案内人を務めるのは、乃木坂46の伊藤万理華と堀未央奈。伊藤は、宇宙トラベル「nn air」の添乗員として、伊勢丹新宿店から宇宙支店への小旅行を案内するキャピンアテンダント。堀は宇宙支店の案内人として、肩に宇宙仕様の猿を乗せた宇宙支店の制服スタイルで、宇宙支店を訪ねる客を迎える。また、VR研究開発チームPsychic VR LabとのコラボレーションによりISETAN宇宙支店までの旅をお届けする。会期中、同ショップでは、バーチャルリアリティで新しい旅を体験することが可能。3016年に思いを羽ばたかせ、宇宙への未知の旅路を楽しめる「ISETAN宇宙支店」。中里自身が「宇宙には夢がある。この企画に、5000%の熱量で挑んだ」という渾身の宇宙への旅を、年末年始のプランに加えてみてはいかがだろうか。中里周子と「ようこそ、ISETAN宇宙支店へーわたしたちの未来の百貨店ー」担当バイヤー・寺澤真理との対談を、16年1月3日に公開予定。【中里周子プロフィール】2011年立教大学文学部文芸思想専修総代卒業。同年より「ここのがっこう」でファッションデザインを学ぶ。14年欧州ITS(International Talent Support)で日本人初ジュエリー部門グランプリ・スワロフスキーアワード、アートワーク部門ファイナリスト選出。現在、東京藝術大学美術学部芸術学科にて博士課程在籍中。動画引用元: (ISETANPARKnetオフィシャルYouTube:
2015年12月25日