5月27日(土) 東京有楽町の劇場『I’M A SHOW』で開催される藤井隆と松本隆によるイベント『藤井隆 meets 松本隆「ロミオ道行」~再演&外伝~』に、音楽監督として本間昭光が出演することが決定した。本公演は、シティ・ポップ、歌謡曲といったJ-POPの様々な魅力が詰まった藤井隆の1stアルバム『ロミオ道行』にスポットを当てたトーク&ライブ。2002 年にリリースされた同アルバムは、ボーナストラックのシングル「ナンダカンダ」「アイモカワラズ」を除き、全10曲を松本隆がプロデュース。本間昭光は、同アルバムに「絶望グッドバイ」を含む3曲の編曲と2曲の作曲で関わり、藤井の1stコンサートの音楽監督もつとめた立役者の一人だ。本公演ではキーボードを担当するほか、トークパートにも出演。また、来場者限定特典として配布されるスペシャルCD「負けるなハイジ」の作編曲も手掛けている。また、今回リリックスピーカーを開発したCOTODAMA社の「Lyric Sync Technology」という技術協力を受けて、ステージ上に歌詞を投射する演出を実施。作詞家・松本隆の詞の世界を様々な角度から味わうことが出来るイベントとなっている。チケットは、現在先行受付を実施中。一般販売は、4月15日(土) 10時よりスタート。<コメント>■藤井隆歌の活動を始められたのはデビュー曲「ナンダカンダ」のおかげで、今も歌の活動が出来ているのはデビューアルバム『ロミオ道行』のおかげなんです。レコーディングの日々を今も覚えています。初めてのコンサートで緊張していたのもはっきりと覚えています。長く繋がっていてくださってる方が今回このステージを企画してくださいました。きっと緊張すると思いますが、松本隆さん、本間昭光さんとそして、長く応援してくださってる方々とまたいつまでも覚えているようなステージになれば良いな。と考えています。■松本隆藤井隆は元祖昭和アイドル好きで、深夜テレビでぼくの名前を連呼してくれた。その彼が歌を歌うので詞を書いてほしいという。これは頑張っていいものを作らねばと張り切ってしまった。ぼくが張り切ると、ビッグセールスはしないが、ほぼ永遠に名盤として歴史に刻まれるアルバムが完成してしまう。『ロミオ道行』というアルバムは、詞的にも音楽的にも水準高いものになった。特にキリンジ兄が詞先でいい曲をつけてくれたこと。亡くなった筒美京平さんが期待通りの傑作を作ってくれたことが印象に残ってる。もちろん藤井くんはスーパーアイドルとしての活躍は言うまでもなく、音楽プロデューサーとして成長してくれたことが嬉しい。■本間昭光久しぶりの藤井くんとのセッション、心から楽しみにしています。今聴いても、『ロミオ道行』は制作者全員の心のこもった名盤です。そして「負けるなハイジ」は、20年前にライブ限定楽曲として書き下ろしたものですが、今回のレコーディングバージョンは、当時のライブ音源を聴き返して、2023年版としてリアレンジをした作品になっています。皆さんもこれを機会に改めてお聴きいただければ嬉しいです。<イベント情報>『藤井隆 meets 松本隆「ロミオ道行」~再演&外伝~』5月27日(土) 東京・I’M A SHOW1. 開場 13:00 / 開演 14:002. 開場 17:00 / 開演 18:00出演:藤井隆トークゲスト:松本隆音楽監督:本間昭光【チケット料金】指定席:7,800円(スペシャルCD付/税込)※別途ドリンク代600円必要※未就学児童入場不可チケットはこちら:問合せ:サンライズプロモーション東京0570-00-3337(平日 12:00~15:00)
2023年04月04日●発作が起きたスタッフを止めながら働く姿に「本気」を感じた世界各地のカカオと生産者の顔が見えるフレーバー、彩り豊かなデザインが人気で、デパートのイベントの常連にもなっている「久遠チョコレート」。この店が注目を集めるもう1つの理由は、心や体に障害がある人、シングルペアレントや不登校経験者、セクシュアルマイノリティなど多様な人たちが働きやすく、しっかり給料を稼ぐことができる職場づくりを目指して実現してきたことだ。愛知県豊橋市に本店を構え、今や全国に52の拠点を持つまで事業を拡大したが、代表の夏目浩次さんが歩んできた道は、決して楽なものではなかった。そんな彼を20年にわたり追い続けてきたのが、東海テレビ報道局の鈴木祐司ディレクター。その記録をまとめたドキュメンタリー番組を映画化した監督作品『チョコレートな人々』が、東京・ポレポレ東中野、大阪・第七藝術劇場、ミッドランドシネマ名古屋空港などで公開されている。そこに映し出されているのは、いわゆる“障害者モノ”というジャンルで括られるような、ハンデを持つ人が困難を乗り越える姿だけではなく、「働く」ということにおいて、ぶつかり、もがき、喜び合うという人間が誰しも経験する光景だ。なぜこの映画が生まれたのか。鈴木監督と阿武野勝彦プロデューサーに、今作に込めた思いを聞いた――。○■「物事の成功は、情熱がどれだけ強いか」鈴木監督と夏目さんとの出会いは2002年。そのきっかけは、「本当に偶然だったんです」(鈴木監督、以下同)という。「豊橋の商店街に、車いすの利用者が車いすの専門店を作るということで取材に行きましたら、その横の空き店舗でパン屋を立ち上げるための会議をしていたのが、夏目さんでした。お話を聞くと、障害のあるなしにかかわらず、みんなで働くパン屋を作るんだとをおっしゃっていて、興味を持ったんです」実施に店舗の中を覗いてみると、発作の起きたスタッフが自分の頭を壁にぶつけているのを必死に止めたりしながら働く夏目さんが。そうした姿から、「ああ、この人は本気だなと感じて、少しずつカメラに記録し始めました」と取材がスタートした。当時の夏目さんは、坊っちゃんヘアで大人しそうな印象の風貌だが、「内に秘めたるものがすごくある熱い方で、誰に何を言われようと理想に向かっていくというところは、今と変わらずありました」と回想。夏目さんは、鈴木監督の結婚式の二次会に来てくれるほど、取材者・取材対象者という関係性を超えた仲間のような間柄になっているが、「夏目さんの周りに20年かけて今集まっている人たちは、みんな彼を応援したいという気持ちで、僕も同じような感覚なんです。デパートの催事や地域イベントの担当の方なども含めて、『この人がやろうとしていることは間違ってない』と思った“ファン”が増えているのだと思います」と、その魅力を語る。ここまで事業を拡大できた要因として大きいのは、一度決めたら諦めないという夏目さんの性格。「よく夏目さんが『情熱次第』とおっしゃるのですが、物事を成功させるかどうかは、情熱がどれだけ強いかが大事だと言うんです」。そのため、「久遠チョコレートを新しく出店するときは、儲かるかということだけじゃなくて、そこにお店を出すことで働く人や街がどうなってくのかということに、きちんと情熱を持っている方ではないと一緒にできないという考え方。コンビニエンスストアや、駅前の大きな商業施設に常設店舗を出さないかという話もあるそうなのですが、儲かるかどうかよりも、思いを大事にしたい人なんです」という方針。東京や都会の駅前の一等地に店を構えていないのは、こうした姿勢が理由にあるのだ。○■撮影NG、顔のボカシは一切なし劇中では、失敗やピンチなど、夏目さんにとって見せたくないであろうシーンも登場するが、撮影を止めてほしいと頼まれたことは一度もないという。その背景には、鈴木監督が長年にわたり夏目さんを追いかけ、番組で紹介し続けてきたことで、事業が周知されてきたことに対する恩義もあるようだ。「“鈴木さんが撮るなら素をさらけ出すので、いいものにしてほしい”という思いを感じます」と受け止めている。取材を受け入れる姿勢は、久遠チョコレートで働く様々な人たちも同様。障害のある人も、その親も、セクシャルマイノリティと言われる人も、「夏目さんが目指すことの意味を体感して、自分たちがやっていることは間違っていないので、取材を拒絶する意味がないと感じてらっしゃるんだと思います」といい、映像には誰ひとり顔にボカシが入っていない。その姿勢を感じるからこそ、取材者としてインタビューする際、対象が健常者と障害者で意識を変えることは「全くないです」とのこと。「どう質問したら、こちらの意図が伝わるかなというのはもちろんありますが、それは、相手が子どもだろうが大人だろうがお年寄りだろうが同じなので、障害があるかどうかは関係ないですね。常に素の自分で話していますから」と明かした。●チョコレートとの出会い「失敗しても温めればもう1回やり直しがきく」若い頃に坊っちゃんヘアだった夏目さんの風貌は、40歳を過ぎて舐められないように、そしてチョコレートを教えてくれたショコラティエ・野口和男さんの姿への憧れから、ロン毛にひげをたくわえ、貫禄が出た。このような見た目のほかに、長年追ってきた中で、鈴木監督はどのような変化を感じたのか。「最初の頃は、『“障害”という言葉で括るから良くない。障害者も健常者も関係なく一緒に頑張れば、みんなで働けて能力を伸ばしていける』と信じてやっていて、パン屋以外にも様々な業種に挑戦したんですけど、やっぱり人が付いてこられなかったりして、みんなが同じことをできるわけではないというのをすごく実感されいました」そこからターニングポイントとなったのが、チョコレートとの出会いだった。「『1つできる仕事があれば、それを組み合わせてやっていけばいいじゃないか』という考え方になったんです。ここで“凸凹”という言葉を使い始めて、みんな得意・不得意あるんだから、無理をしないで得意なことだけを頑張って、ちょっとずつ能力を高めていこうという形になってきましたね」阿武野プロデューサーは「パン屋だと火傷するし、焼き損じたら捨てないといけないし、売れ残ったら廃棄しなければならないけど、鈴木ディレクターから『チョコレートは失敗しても温めればもう1回やり直しがきくんですよ』と言われたときに、今の世の中に対してすごく深いメッセージを届けられるいいものになるなと、“バババッ”と思いまして、『きっちり密着してやろうよ!』と言いました」と、ドキュメンタリーとしての方向性も打ち出す変化だった。ちなみに、この“バババッ”は、夏目さんが何かをひらめいたときに発するフレーズだそうだ。○■綺麗事にならないのは「自分が苦労して身にしみている言葉だから」そんな夏目さんの言葉で、鈴木監督が特に印象に残るというのが、「誰も排除しない」。「夏目さんは、普通に考えれば無理だと思うことも、真剣に『やるんだ』と言って、決して妥協しない。この事業を潰してしまったらみんなが路頭に迷ってしまうので、休むことなく常に頭をフル回転させているように見えます」と印象を語る。ともすれば、夏目さんの言葉は綺麗事の理想論と片付けられてしまうところだが、そのように聞こえないのは、実際に経験してきた上で発せられることの説得力に他ならない。「誰かの本を読んで持ってきた言葉ではなく、自分が本当に苦労して現場で働いて身にしみている言葉だから、人に伝わるんだと思います」と力説した。近年メディア等で叫ばれる「SDGs」「サステナビリティ(持続可能性)」「ダイバシティ(多様性)」といった言葉よりも、『チョコレートな人々』が可視化した久遠チョコレートの光景には、誰もが圧倒的なパワーを感じるだろう。●“テレビマンらしくないテレビマン”を信頼夏目さんを追った放送は、2003年にパン屋の奮闘をニュースの特集で取り上げたのを皮切りに、翌04年に『あきないの人々~夏・花園商店街~』というドキュメンタリー番組を制作。その後、カフェなど新しい業種に挑戦するタイミングや、チョコレートとの出会いを経て、店舗の拡大、新しい工場の完成といったトピックがあるごとに、ニュースの中で紹介し、テレビ版『チョコレートな人々』(21年3月27日放送)まで、その放送数は十数回にも及ぶ。パン屋をやっていた当時の夏目さんについて、阿武野プロデューサーは「あまり興味がわかなくて、彼のことを深く知りたいとは思わなかったんです。僕がディレクターだったら、1回の放送で関係は切れていたと思います」と打ち明けながら、「鈴木ディレクターは、現場で直接やり取りをしている中で、きっと熱いものを感じたのだと思いますが、そこから粘り強く取材し続けて、チョコレートに出会うところまで追うことができたんです」と、その能力を評価。続けて、「十何年も同じ人を取材し続けるというのは、なかなかできないものです。カメラを持ってやって来られると、嫌がられることもありますが、鈴木ディレクターは付かず離れず、そしてカメラを持ってやってくることによって、夏目さんを励ましたり、横道に逸れそうになったらそのストッパーにもなって、すごくいい関係を続けていけたんだと思います」と感心する。名古屋から本店のある豊橋まで、車で片道1時間半はかかるが、夏目さんに動きがあるタイミングに加え、時間を見つけては顔を出して話を聞きに行くという形で取材を続けてきた鈴木監督。夏目さんは映画の舞台挨拶で、「テレビマンって、この日にイベントがあってニュースにするためとか、自分たちの都合で撮りに来るけど、鈴木さんは何もない日に電話してきたり、カメラを持ってきたりしてくるんです。テレビマンらしくないテレビマンなんだけど、これが本当のテレビマンなんじゃないかなと思います」と、鈴木監督への信頼を表現した。○■ノーギャラで受けてくれた宮本信子ナレーションは、テレビ版でも担当した女優の宮本信子。映画版では、新撮部分のコメントを足してもらうつもりだったが、全編にわたりノーギャラで録り直してくれたという。「信子さんも本当に熱い人なんです。19年前の『あきないの人々』もやってもらったので、久しぶりに夏目さんの活動を見て『こんなふうになってるんだ!』と驚いていました」(阿武野プロデューサー)また今作は、従来の聴覚障害者用の日本語字幕に加え、視覚障害者用の音声ガイドも制作した。これは、「UDCast」という無料アプリを立ち上げると、上映作品に同期して解説音声が流れるというもの。音楽や環境音の表現も含め、まる1日かけて視覚障害の人の監修を入れて作ることで、「映画を見た視覚障害の方が『チョコレートおいしそうだったね』とか『夏目さんすごく怒ってたね』とか、頭の中で想像して楽しんでもらえるんです」(鈴木監督)と、誰もが一緒に作品を鑑賞できるツールだ。その分、制作費はかさむものの、「この作品は誰も排除しない映画になってほしいという願いもあったので、今回初めてトライしました。これを付けることによってお金になるわけではないのですが、そういう話ではないですから」(阿武野プロデューサー)と、導入を判断した。●SDGsバッジを付けるだけで物事が変わるのか久遠チョコレートの人々を見つめ続けた鈴木監督は、彼らの姿から「働くってなんだろう、生きることってなんだろう、コミュニケーションが難しいってどういうことなんだろう、そもそも障害ってなんだろうと考える機会になりました」と、学びが多いのだそう。その中でも、「働き方のことを考えていくと、会社の働かせ方や採用の仕方とか、日本の企業がいろんな形で進めてきても、この30年、経済は停滞していますよね。でも、夏目さんは人をよく見て職人として大事にしていくので、その人がすごく力を発揮されるんです。こういうことを一般の企業でもやったら、どれだけ人が伸びて、どれだけいろんなアイデアが生まれるんだろうと思わされました」と想像する。阿武野プロデューサーも「やっぱり、数字や書類を見てるだけで会社の経営が出来ているなどと思ってほしくないですよね。夏目さんのように、障害のあるなしに関係なく、現場に熱い視線を送る人が、日本の企業の中で枯渇してるんじゃないかと。SDGsバッジを付けて物事が変わると思ったら大間違いだと、怒りにも似た気持ちを覚えることがあります」と同調。それを踏まえ、このタイミングでの映画化の狙いについて、「やっぱりコロナになって、人とどう結びつこうか、働くってどういうことなのかということについて、みんなすごく気持ちが揺れ動いていると思うんです。その中で、自分だけではなく、人と一緒にいることを感じながら『働くということ』について考えてもらいたい、そして柔軟な発想を持って人とのつながりや、社会について会話をしてもらいたいということで、コロナ規制の緩和が見えてくるであろうタイミングで、2023年のお正月映画にふさわしいと思って上映を始めました」と、込めた思いを明かしてくれた。●鈴木祐司1973年生まれ。愛知学院大学文学部卒業後、98年東海テレビプロダクションに入社。報道部遊軍記者から、岐阜支社担当、ニュースデスクなど。主な作品は『あきないの人々~夏・花園商店街~』(04)、『約束~日本一のダムが奪うもの~』(07・地方の時代映像祭グランプリ〔取材〕)、『記録人・澤井余志郎』(10)、『青空どろぼう』(10)、『チョコレートな人々』(21・日本民間放送連盟賞テレビ部門グランプリ)、『#職場の作り方』(22)。公共キャンペーン・スポット『震災から3年~伝えつづける~』〔取材〕で、第52回ギャラクシー賞CM部門大賞、2014年ACC賞ゴールド賞。●阿武野勝彦1959年生まれ。同志社大学文学部卒業後、81年東海テレビ放送に入社。アナウンサーを経てドキュメンタリー制作。ディレクター作品に『村と戦争』(95・放送文化基金賞)、『約束~日本一のダムが奪うもの~』(07・地方の時代映像祭グランプリ)など。プロデュース作品に『とうちゃんはエジソン』(03・ギャラクシー大賞)、『裁判長のお弁当』(07・同大賞)、『光と影~光市母子殺害事件 弁護団の300日~』(08・日本民間放送連盟賞最優秀賞)など。劇場公開作は『平成ジレンマ』(10)、『死刑弁護人』(12)、『約束 名張毒ぶどう酒事件 死刑囚の生涯』(12)、『ホームレス理事長 退学球児再生計画』(13)、『神宮希林』(14)、『ヤクザと憲法』(15)、『人生フルーツ』(16)、『眠る村』(18)、『さよならテレビ』(19)、『おかえり ただいま』(20)でプロデューサー、『青空どろぼう』(10)、『長良川ド根性』(12)で共同監督。鹿児島テレビの『テレビで会えない芸人』(21)では局を越えてプロデュース。個人賞に日本記者クラブ賞(09)、芸術選奨文部科学大臣賞(12)、放送文化基金賞(16)など。「東海テレビドキュメンタリー劇場」として菊池寛賞(18)を受賞。著書に『さよならテレビ ドキュメンタリーを撮るということ』(21・平凡社新書)。
2023年01月28日人気漫画「リエゾンーこどものこころ診療所ー」がドラマ化!1月20日(金)より放送スタート!Upload By 発達ナビニュース人気漫画「リエゾン―こどものこころ診療所―」が全国テレビ朝日系の金曜ナイトドラマとして、1月20日(金)23時15分より放送されます(※一部地域で放送時間が異なります)。このドラマでは、児童精神科クリニックを舞台に、自らも発達障害がある院長と研修医が、様々な生きづらさを抱える子どもとその家族に向き合い、寄り添っていく姿が描かれています。原作は、「週刊モーニング」(講談社)で連載中の同名漫画であり、今や累計120万部を突破している大人気作です。発達ナビでも監修いただいている児童精神科医の三木崇弘先生が原作、ドラマともに医療監修を務めています。ドラマでは、自閉スペクトラム症(ASD)がある院長の「佐山卓」役を山崎育三郎さんが、注意欠如・多動症(ADHD)がある研修医の「遠野志保」役を松本穂香さんが演じます。児童精神科の現場、子どもたちやその家族が抱えるさまざまな苦悩や思い、そこに向き合う医師の姿を繊細に描く「リエゾン―こどものこころ診療所―」をこの機会にぜひご覧になってみてください。<放送予定>第1話1月20日(金)23時15分~0時15分(全国テレビ朝日系・一部地域で放送時間が異なります)多様な人が働く「久遠チョコレート」のドキュメンタリー映画「チョコレートな人々」が1月2日(月)より全国順次公開Upload By 発達ナビニュース障害、年齢にかかわらずさまざまな人が働く「久遠チョコレート」のドキュメンタリー映画「チョコレートな人々」が2023年1月2日(月)より全国順次公開されます。愛知県豊橋市にある「久遠チョコレート」は、余計な油を一切加えないピュアチョコレートを使用した、こだわりのフレーバーと鮮やかなデザインで人気を博しているチョコレート店です。いまではショップやラボなど全国に52の拠点を持っています。「久遠チョコレート」の特徴は、障害がある人やシングルペアレント、不登校経験者など多様な人が働き、稼ぐことができる職場環境であること。その始まりは、代表の夏目浩次さんが障害者雇用の促進と低工賃からの脱却を目的としてパン工房を開業したことでした。その後、トップショコラティエの野口和男さんとの出会いが大きな転機となり、現在の「久遠チョコレート」へと至りました。「チョコレートは失敗しても温めれば、作り直すことができる」という言葉が映画の中で、キーワードとして使われています。働く人たちがそれぞれの得意不得意の凸凹を補いあいながら生み出すチョコレート。さまざまなハンディキャップがある人と共に働くよろこびと、その難しさなど、「久遠チョコレート」がたどってきた山あり谷ありの19年間を描くドキュメンタリー映画をこの機会にぜひご覧になってみてはいかがでしょうか。<劇場公開>2023年1月2日 (月)~ポレポレ東中野、第七藝術劇場、名古屋シネマテーク、 ユナイテッド・シネマ豊橋18、KBCシネマほか全国順次公開第34回日本ダウン症療育研究会「ダウン症の生涯を知る、未来にそなえる」が2月4日(土)に大阪大学医学部銀杏会館で開催Upload By 発達ナビニュース第34回日本ダウン症療育研究会「ダウン症の生涯を知る、未来にそなえる」が2023年2月4日(土)13:30-16:40に開催されます。会場は大阪大学医学部銀杏会館ですが、オンラインでもライブ配信およびアーカイブ配信が行われます。ダウン症がある人の平均寿命が60歳を越え、成人期における過ごし方の重要性が注目されつつある中で、ライフステージを広く見渡し、これから何が起きるのか、どのような点に注意すればよいのか、ダウン症がある人の生涯、未来についてさまざまな視点から考えられるプログラムが予定されています。<プログラム>●13:30-13:40大会長挨拶●13:40-15:10教育講演①一人ひとりに合わせた学びでどの子も伸びる~多くの事例から見えてきたこと~②ダウン症の人が社会の一員として参加できるように~内科医からのメッセージ~③成人後の暮らしとお金について〜福祉サービスの視点から〜●15:20-16:00ミニレクチャー①美味しく食べるお口を育てるために知っておきたいこと②ダウン症児の整容に関する発達評価表の作成●16:00-16:30基調講演「ダウン症のライフステージを知る~乳児期から老年期まで~」●16:30-16:40第35回大会の紹介、閉会の辞<詳細>【日時】2023年2月4日(土)13:30-16:40【場所】大阪大学医学部銀杏会館(大阪府吹田市山田丘2−2)/オンライン【料金】●会場参加(ライブ配信+アーカイブ視聴情報つき)(定員150名)日本ダウン症療育研究会会員:無料/非会員:¥2,000/同伴のお子様:高校生以下無料●ライブ配信+アーカイブ視聴日本ダウン症療育研究会会員:無料/非会員:¥2,000【アーカイブ視聴期間】2023年2月5日(日)10:00 ~ 2月19日(日)19:00まで※ライブ配信+アーカイブ視聴一括の申込みとなります。申し込みはこちらから子ども向けパラスポーツ体験プログラム「KIDS学べて 遊べる パラスポーツ体験会」1月28日(土)開催Upload By 発達ナビニュース子ども向けパラスポーツ体験プログラム「KIDS学べて 遊べる パラスポーツ体験会」が2023年1月28日(土)に保谷こもれびホール「小ホール」にて開催されます。当日は、パラアスリートである円尾敦子選手を講師に迎え、「夢をかなえるためにみんなができること」についてのお話を聞いたり、アイマスクを着用したリレーゲームを体験したりすることができます。また、1階カフェラウンジ・はなみずきにて「こども食堂もぐもぐ」も開催されており、プログラムに参加したお子さんと保護者の方全員に、こども食堂で利用できるランチチケットが用意されています。そのほか、特別プログラムとして、パラアスリートである小池岳太選手により「片手でできる生活クイズ」が上映されます。このイベントは、JTBコミュニケーションデザインが、パラアスリート・指導者の講師紹介プログラム「あすチャレ!メッセンジャー」を招いて開催されます。 パラアスリートの方々のお話や、パラスポーツ体験を通して、障害理解を深めるとともに、「夢をかなえるためにできること」を考えることができるのではないでしょうか。<プログラム>第一部:トークセッション「夢をかなえるためにみんなができること」第二部:アクティビティセッション「アイマスクdeリレー体験」●プログラム終了後、1階カフェラウンジ・はなみずき「こども食堂」にてお食事提供●特別プログラム:「片手でできる生活クイズ」をロビーにて上映(小池岳太選手あすチャレ!メッセンジャー認定講師 )<詳細>【日時】2023年1月28日(土)10:00‐12:00【場所】西東京市立保谷こもれびホール「小ホール」(東京都西東京市中町1‐5‐1)【料金】無料/ランチチケット:こども(高校生以下)無料、大人(保護者)300円【定員】先着80名(3歳~15歳までのこどもと保護者)(事前登録制)【講師】円尾敦子選手あすチャレ!メッセンジャー 認定講師 (パラトライアスロン)申し込みはこちらから社会課題の解決を目指すimperfect、パッケージデザインに障害のあるアーティストの作品を使用した「アート&カカオ」第2弾を12月1日(木)より発売Upload By 発達ナビニュースウェルフードマーケット&カフェ「imperfect(インパーフェクト)」は、障害があるアーティストの所得支援を目指す「アートビリティ」と協業し、2022年12月1日(木)より、パッケージデザインに障害があるアーティストの作品を使用した「アート&カカオ」第2弾を表参道店とECサイトにて販売しています。アートビリティとのコラボレーション第1弾として2022年9月1日から発売された「アート&カカオ」が完売となり、今回新たにリニューアル発売されました。imperfectでは、世界の食と農を取り巻く社会課題の解決に取り組む「Do well by doing good.」(=いいことをして、世界と社会をよくしていこう)活動が展開されています。「実業を通じた社会課題の解決」を掲げ、社会や生産地・生産者にもよい、Well Food(ウェルフード)の提供が目指されており、「アート&カカオ」でも、森の保全に取り組みながら生産されたカカオが使用されています。第2弾のパッケージデザインに使用されているのは、石附若菜さんの「めでたい」という作品。線は全て手書きで、色はパソコンで塗られているそうです。「絵を見た方々が明るく元気な気持ちになって欲しい」という石附さんの思いから、鯛が泳いでいるところではなく元気に飛び跳ねているところが表現されているそうです。「私のように障害があって苦手なことが多くても好きなことで生きていっていいと、誰かの希望になれたら幸いです。」という石附さん。石附さんの描く元気な鯛の姿からパワーがもらえるのではないでしょうか。<詳細>【発売日】2022年12月1日(木)~【場所】imperfect表参道店/公式ECサイト( 東京都渋谷区神宮前四丁目12-10 表参道ヒルズ同潤館1 F)<商品詳細>【商品名】アート&カカオ【内容】クランチチョコレート3種類×3粒 計9粒 入り【販売価格】1,800円(税込)詳しくは公式サイトをご確認ください。LITALICO発達ナビ無料会員は発達障害コラムが読み放題!
2023年01月10日これなんて読むの!?と驚くような難読漢字や、よく使うのに意外と読めない常識漢字…あなたも漢字クイズにレッツトライ!「久遠」はなんて読む?「久」しいに「遠」いと書いて、なんと読むかわかりますか?ヒントは、長い時間を指す言葉です。正解を知りたい人は、もう少しスクロールしてみてください。正解は…正解は、「きゅうえん」でした!久遠は、遠い過去や遠い未来をあらわす言葉です。また、いつまでも続くこと、永遠という意味もあります。今から1400年ほど前に聖徳太子が記したとされる書物の中にも、「久遠」の文字が確認できるのだとか。同じ言葉を使っていたと思うと、歴史上の人物が身近に感じられますね。久遠の類語として、「永久」や「無限」が挙げられます。みなさんは分かりましたか?家族や友だちにも、「知ってる?」と聞いて自慢してみて!《参考文献》・『デジタル大辞泉』(小学館)・『精選版 日本国語大辞典』(小学館)・『日本大百科全書』(小学館)あわせて読みたい🌈【泥濘む】はなんて読む?雨の日によくあること!
2022年12月30日“歴史ある京都の街で、チョコレートの新しいスタンダードを”という思いを込めて2014年にオープンした「NEW STANDARD CHOCOLATE kyoto by 久遠(ニュースタンダードチョコレート キョウト バイクオン)」。世界遺産・二条城のほど近く、レトロな雰囲気が漂う「堀川商店街」の一角にあるお店には、京都の素材を使ったこだわりのチョコレートを求め、連日たくさんの方が訪れています。チョコレートの香り漂う「堀川商店街」の人気店昔ながらの商店やおしゃれな雑貨店など、個性豊かなお店が軒を連ねる「堀川商店街」。京都で長い歴史をもつ商店街では、年に2回「堀川まつり」が行われ、毎年多くの人でにぎわいます。そんな商店街の真ん中にあるのが「NEW STANDARD CHOCOLATE kyoto by 久遠」です。開放感のあるガラス張りの外観が目を引くおしゃれなお店からは、チョコレートの甘い香りが漂います。ピュアチョコレートに手間をかけてもっとおいしい商品にチョコレート色の扉を開けてまず目に飛び込んでくるのが壁に書かれた「もっとピュアチョコレート。」の文字。「NEW STANDARD CHOCOLATE kyoto by 久遠」では赤道上下20度内に位置する各カカオ生産国から届いた「ピュアチョコレート」を、商品に合わせてセレクト。時間と手間を惜しまずかけることで、余計な油分を一切加えない最高の商品へと仕上げています。チョコレート本来の味を楽しんでもらうためのこだわりの製法が、多くの人を魅了する人気のチョコレートを生み出しています。“行列のできるショコラティエ”野口和男氏が監修メニューのプロデュースを手がけるのは、数多くのチョコレートブランドや星付きレストランのチョコレートを手がけてきた巨匠、野口和男氏。「チョコレートを通じて、さまざまな人の人生を豊かにする」ことを理念に掲げる、プロデュースの依頼が後を絶たない日本屈指のショコラティエです。長年の経験やノウハウから考案された、京都らしさあふれる商品の一つひとつに、野口氏のこだわりが垣間見えます。お店を支えるのは障がいをもつ一流ショコラティエたちチョコレートが並ぶカウンターの奥には大きなオープンキッチンがあり、作業の様子がうかがえます。ここでチョコレートを作るのは、健常者と一緒に働く障がいをもつ人たち。「NEW STANDARD CHOCOLATE kyoto by 久遠」は“障がい者を一流のショコラティエに!”というプロジェクトのもとにつくられました。野口和男氏による研修を経て、一流ショコラティエとしてお店を支えています。こだわりのピュアな味わいにほっこり京テリーヌ(久遠テリーヌ)サクサクに焼いた「道明寺」や「ぶぶあられ」など、京都の素材をふんだんに使った、一番人気のメニュー。口に入れた瞬間ほどけるなめらかな舌触りが、今までの常識をくつがえす新しい食感のチョコレートです。「京テリーヌ」を求めに、わざわざ遠方から訪れる方も多いそう。「京番茶」や「抹茶」、「ベリーベリー」など豊富な種類のなかからお好みのフレーバーを見つけてみてはいかがですか。QUONフルーツ7種のセミドライフルーツを、それぞれに合う厳選したチョコレートにディップしたこだわりの商品です。ギュッと詰まったフルーツの味をピュアチョコレートが引き立てます。日替わりアイスショコラショーカカオの風味を存分に堪能できるチョコレートドリンク。まるで生チョコのような濃厚さがたまらない一品です。3、4種類が日替わりで楽しめ、冬にはホットで提供されています。京都の風情とともに和テイストのチョコレートを作り手の情熱がたっぷり詰まった京都の素材を使用したこだわりのチョコレートは、バレンタインなどのイベントにはもちろん、手みやげやプレゼントにもぴったり。近くに訪れた際はぜひ立ち寄って、京都の風情とともにピュアな味わいのチョコレートを堪能してみてはいかがでしょうか。スポット情報スポット名:NEW STANDARD CHOCOLATE kyoto by 久遠住所:京都府京都市上京区堀川出水上る桝屋町28 堀川商店街内電話番号:075-432-7563
2018年08月07日浄瑠璃・歌舞伎作家の近松門左衛門と竹本義太夫、江戸時代の世を沸かせたふたりの演劇人の交流を、ふたりが世に送り出した作品を絡めて紡ぐ『うつろのまこと-近松浄瑠璃久遠道行』が博品館劇場で開幕した。【チケット情報はこちら】物語は1685年、近松33歳、義太夫35歳。義太夫が近松に本の書き下ろしを依頼するところから始まる。老獪な近松に“青二才”と罵られ、全く相手にされない義太夫。しかし、あるひと言をきっかけに近松が筆を執る……そうして生まれたのが『出世景清』(【出世之章】)。続いて、世話物として確立させた『曽根崎心中』、心中物の代表作『心中天綱島』、それぞれを【名残之章】【生瓢之章】と題す、3つの章からなる本公演。30代から60代後半までの近松を演じるのは伊藤裕一。口跡のよい台詞回しと常に纏った陰のオーラで佇まいの枯れ感に相反し、消えることのない世の中への反骨心、歳を重ねるごとに凄みを増す“書くことに対する執念”を余すところなく表現。近松の作品に宿る言霊の力にいち早く気づいた高潔で実直な義太夫と、その後継の政太夫を全身全霊で演じるのは今拓哉。義太夫の語りを台詞と歌で表現する今の広いレンジの歌声と表現の豊かさに唸る。近松と義太夫のやり取りから、いつしか人形浄瑠璃の劇世界へと移ろう、その“誘い人”は本作の音楽を担当するかみむら周平。かみむら自身によるアナログシンセサイザーの生演奏が、幻想的でありながら、生々しい劇世界を作りあげる。また、時折現れる人形振りも、人形浄瑠璃特有の人形に宿る魂を可視化させる。振付は広崎うらん。そんな劇世界を生きるのは久保田秀敏、戸谷公人、松井勇歩、大月さゆ、中村龍介ら、男と女の情・義理・誇りに翻弄される人間たちを演じる顔ぶれも実に多彩!作・演出は歌舞伎をはじめとする古典作品への造詣が深く、人間を描くことに定評のある西森英行。近松が生み出す言霊、近松の創作魂に火をつける義太夫の言葉、物語の根幹をなすものは言葉。そこに劇作家としての真髄を感じる。そして、いつの世も変わらぬ愚かながら愛おしい人間たちの姿に心打たれ、魂を削るようにして作品を生み出すふたりの壮絶さに打ち震える。舞台という虚構に宿る実(まこと)、これは偉大な先人へのリスペクトであり、今に継承される演劇人の精神なのだろう。本公演は、【出世の章】を発端に、日替わりで【名残】か【生瓢】を上演する2章上演、もしくは3章連続上演というユニークな上演形式をもつ。それぞれが独立した話でありながら、【名残】で見せる義太夫の凄み、すべてが明かされる【生瓢】と、やはりすべてを観たくなるというのが人情。近松の、義太夫の、ふたりの劇世界を生きた人々の血が“たぎる”舞台をお見逃しなく。コンプリートチケットや3章連続上演(Cパターン)の追加公演あり。6月10日(日)まで、東京・博品館劇場にて上演。取材・文:功刀千曉
2018年06月06日