乳幼児のお肌はまだ未完成。乾燥や寒さの刺激をダイレクトに受けて、荒れてしまうことも多いですよね。今年の冬は雨の日が少なく、とっても乾燥しているのだとか。息子もこの冬、肌トラブルがちょこちょこ起きてます。今回は、赤ちゃんが使う保湿アイテムの使い分け方をご紹介します。乾燥続く日々、肌トラブルに注意!夏から秋に変わる頃から、息子の肌に異変が…。食後に口の周りがじんわりと赤くなることがありました。季節的にも乾燥が始まったのかも、と保湿の頻度をあげることに。それまではお風呂上がりの乳液ケアのみだったのですが、口周りをはじめ、乾燥していそうな部分に、こまめにワセリンを塗って保湿。ワセリンは油なので、食事の汚れを弾いてくれ食前の口周りの保湿にはぴったりでした。ひとまず荒れはじめにワセリンを塗ることで、少し荒れてもすぐ治まるようになりました。保湿だけではどうにもならない時は?しかし冬の入り口になると、やはり口の周りがひどく荒れ、ワセリンでも治りにくい状態に。見た目も赤くただれていたし、本人もかゆそうにしていたので、皮膚科にかかることに。「赤くなってしまっているところに食材の成分が入ってしまうとアレルギーを起こすことがあるから、一度薬でしっかりなおしてあげて」とのことで、お薬をもらいました。口元のお薬なので、やはり処方薬が安心。1,2回しっかり塗ってあげるとすぐに治ったので、荒れが気になったら早めに皮膚科にかかることも大事だなあと思った出来事でした。保湿剤の種類はどんなものがあるの?病院にかかる事態になる前に、毎日のケアは大切にしたいもの。ベビーに使える保湿剤は、たくさんあります。種類がありすぎて子どもにどんなものが合うのか分からない、というママのために、代表的なものを紹介します。白色ワセリン病院で処方してくれるので、知っている人も多いはず。黄色ワセリンより純度が高く、皮膚保護剤として広く使用されています。市販でも安価で売っているので、手に取りやすいです。子どもだけでなく、もちろんママにも使えます。我が家では一年中常備していて、特に荒れが激しいところ以外には、どこにでもワセリンを塗り塗りしています。ベビーローション赤ちゃんのお肌の「水分を補う」役割を果たすローション。お肌の潤いには水分が必要不可欠なので、お風呂上がりなどの水分が足りない状態のお肌にはまずベビーローションで水分を補います。サラリと伸びのよいテクスチャーで、肌なじみがよく赤ちゃんのお肌にもすっと塗れます。刺激的な成分は避けて、なるべく自然素材のものを選びたいですね。我が家が毎日お風呂あがりに使っているベビーローションは、セラミドという潤いを守り補う成分が配合されているもの。今冬からローションとボディソープを同じシリーズに。気に入ったアイテムがあれば、他のケアアイテムも合うはずと思って、シリーズで使ってみています。ベビーオイルお肌の水分を逃さないようにするため、オイルで「ふたをする」役割を果たします。まずはローションで水分を補い、その後その水分をお肌に閉じ込めるイメージ。保湿力が高く、低刺激なものがおすすめです。汗をかきやすい夏や、脂質が多い場合などは、ローションのみ。冬など特に乾燥が気になる季節には、全身にローションを塗りこんだ後、気になる部分にオイルを重ね塗りしています。ベビークリームベビーローションとベビーオイルのちょうど中間にあるのがクリーム。水分と油分の両方が含まれていて、保湿力があります。お肌のコンディションがいい季節には、二役こなせるクリームひとつで対応したり、アイテムをたくさん持ち歩けない旅行先などに持って行ったり。また、お顔にはフェイス専用のクリームを、ローションと重ねづけ。オイルに比べてベタつかないので、ママも赤ちゃんも使いやすいと思います。シアバターひどく乾燥してしまっている箇所や軽くプツプツができてしまった時には、天然100%のシアバターを使っています。シアバターやバームはオイル以上に保湿力が高く、一度塗ると乾燥や蒸発しにくく持続性があります。テクスチャーが硬いものが多いので、ママの手のひらで温めてすこし溶かしてから塗ると◎。ローションなどに比べると伸びが良いわけでもないので、出番は時々です。ワセリン、ローション、オイル、クリーム、バーム…種類は多いのですが、どれをどれだけ使ったらいいかは人それぞれ。赤ちゃんのお肌に合う・合わないはもちろん、毎日ケアするママの使いごこちも大事。塗りやすい、匂いがすき、べたつかない、お値段が相応…など、選ぶポイントはたくさんあります。わたしも、お気に入りアイテムはありますが、まだまだ試行錯誤中。子どもの肌質やトラブルの種類も徐々に変わっていくものなので、リサーチしならがら試しています。まずは、洗い方を見直そう!しかし、どんなに優れた保湿剤を使っていても自然に備わっている保湿バリアが大事!肌トラブルが起こると汚れや雑菌が悪さをしてる…と思ってつい洗浄しすぎてしまうという人もいますが、それは逆効果。汚れと一緒に、お肌にとって大切な油分や水分が落ちすぎてしまったり、摩擦で皮膚を痛めてしまいます。過度な洗いすぎは絶対にNG!赤ちゃんの繊細なお肌に合わせて、低刺激なソープを選んでやさしく洗ってあげるのが◎形状は泡で出てくるタイプの方がママも楽だし洗浄力も調節できるのでおすすめです!そして、洗い終わったら柔らかいタオルでゴシゴシせずに、そっと当てて水分を吸収する程度にしてあげること。摩擦はお肌の大敵ですからね。お餅のようなもちもち肌を守っていくためにも、赤ちゃんに合った保湿アイテムが見つかるといいですね♪
2019年02月05日■乳幼児医療費助成とは?子どもにかかる医療費を、自治体が助成してくれる制度。各自治体が運営している制度なので、名称や助成内容などはさまざま。詳細は、住民票がある市区町村の役所やHPで確認を!■乳幼児医療費助成もらえる金額は?助成額は、自治体によって違う。たとえば、かかった医療費全額を助成する自治体もあれば一部の場合もあるし、助成の対象年齢も乳幼児に限らず、中学生まで対象にしている自治体も増えている。■乳幼児医療費助成もらえる人は?国民健康保険や会社の健康保険など、健康保険制度に加入し、乳幼児医療費助成の加入手続きをした人。加入の手続きが遅れた場合、さかのぼって助成が受けられるかも自治体によって異なる。■乳幼児医療費助成 手続きの概要①住んでいる市区町村の助成内容・手続き方法を確認する自分が住んでいる市区町村の助成内容や手続きの方法を、役所の窓口や自治体のHPで確認しておく。市区町村の境目に住んでいて、他自治体の医療機関を使う可能性がある人は、「他自治体の医療機関を受診した場合」もチェックしておく。②赤ちゃんの健康保険に加入手続きし、健康保険証を受け取る赤ちゃんが入る健康保険に加入手続きをする。加入の手続きをする際に、「いつごろ健康保険証が届くのか?」の目安を確認しておくと、乳幼児医療費助成の申請タイミングの参考になる。扶養者が国民健康保険の場合は、出生届を出した後で、乳幼児医療費助成の手続きができるのが一般的。③役所で手続き後、乳幼児医療証を受け取る赤ちゃんの健康保険証を持参して役所で助成を受ける手続きをする。健康保険証が届いていない場合でも、手続きできる自治体もある。手続き後、しばらくすると乳幼児医療証が届くので、これを医療機関の窓口に提示することで助成が受けられる。■乳幼児医療費助成 DATA※この記事は2018年4月末現在の法令・情報に基づいて書いています
2018年07月01日乳幼児を預ける場所といえば、保育園や幼稚園が一般的。待機児童などの問題はありますが、日ごろから園を活用しているママは多いはず。しかし、子どもを預けられる場所は園だけではなく、探してみると、もっと他にもあるんです。預け先があっても利用した親は少ない子どもを預けるサービスについて調べていたところ、アンケート調査を身近に感じるリサーチマガジン『ボイスノートマガジン』に、気になる調査結果を発見。日本全国の小学生未満の子どもを持つ親(89人)に「子どもを預けるサービスで利用したことがあるもの」を質問しており、結果は以下の通り(調査日:2016年7月13日)。1位:お住まいの市区町村の短時間預かりサービス(11.2%)2位:民間のベビーシッター(6.7%)3位:市区町村のファミリーサポート(5.6%)1位の「お住まいの市区町村の短時間預かりサービス」であっても、利用経験がある人は、わずか11.2%。そもそも、市区町村に預かりサービスがあることを知らないのか、知ったうえで利用していないのかは定かではありません。しかし、どちらにしてもほとんどの人は、利用経験がないことがわかります。例えば東京都練馬区の預かりサービスは…あまり知られていない“かもしれない”市区町村が行っている預かりサービス。具体的にはどんな感じなのでしょうか?今回は東京都練馬区のサービスについて調べてみました。【乳幼児一時預かり】親がリフレッシュしたいときなど、理由を問わずに利用できるサービス。練馬区在住で、生後6カ月から小学校就学前の児童が対象で、練馬区内の5つの施設内で預かり可能。利用料は0歳2000円、1歳以上1500円となり、事前登録を行い、電話予約をしたうえで、はじめて利用できるようです。【ファミリーサポート(育児支えあい)】親が仕事や外出などで子どもを預かってほしいときに、援助会員が有償で預かる会員組織。生後58日から小学6年生までの児童が対象で、1時間あたりの利用料金は800~900円。その他、紙おむつや食事の提供などによって料金がかかるようです。預かりサービスの有無や内容は、各市区町村によって異なるので、お住まいの地域にどんなサービスがあるのか、まだ調べていないママは、まず調べることから始めてみましょう。いざというときに、役立つかもしれませんよ。(文・山手チカコ/考務店)
2018年02月02日乳幼児揺さぶられ症候群(SBS)とは?出典 : 乳幼児揺さぶられ症候群とは、赤ちゃんが激しく揺さぶられることによって脳内が傷ついてしまう状態、またそれによって重大な障害が残る状態を指します。乳幼児揺さぶられっ子症候群、Shaken Baby Syndrome (SBS)とも呼ばれます。赤ちゃんは頭が重く首の筋肉が未発達のため、激しい揺れで脳が衝撃を受けやすい状態にあります。また、新生児の脳の大きさは大人の3分の1ほどの大きさと言われています。この大きさから赤ちゃんの脳は成長に伴いどんどん大きくなっていきます。このような脳の発達に備えて、頭蓋骨と脳の間にはある程度のすきまがあります。つまり、赤ちゃんの頭の中は、頭蓋骨の中に脳が浮いているような状態にあるのです。そのため、激しく揺さぶられると頭蓋骨の内側に何度も脳が打ちつけられ、脳の血管や神経に損傷が起きてしまいます。このため、パパ・ママが赤ちゃんをあやしたり抱っこしたりする時は、新生児期・乳児期を通じて赤ちゃんの頭がぐらぐら揺らされていないかどうか、力強くすばやく揺らしてしまってはいないか、注意する必要があります。特に、首が据わると言われている生後4ヶ月頃までは、首で支えることができないので揺さぶりに頭がそのままもっていかれてしまい、乳幼児揺さぶられ症候群のリスクが高くなると言われています。埼玉県ホームページ第 86 回子ども学公開シンポジウム厚生労働省DVD「赤ちゃんが泣きやまない-泣きへの理解と対処のために-」乳幼児揺さぶられ症候群の症状って?出典 : 赤ちゃんが激しい揺さぶりを受けると、脳細胞が破壊され、脳の中が低酸素状態になります。揺さぶりを受けた直後、赤ちゃんが以下のような症状を見せた場合、乳幼児揺さぶられ症候群の可能性があります。・元気がなくなる。・機嫌が悪くなる。・傾眠傾向(すぐに眠ってしまう状態)・嘔吐(ウイルス感染による嘔吐症と間違われやすいです。)・けいれん・意識障害(呼んでも、応えない)・呼吸困難・昏睡(強く刺激しても目を覚まさない状態)・死このように、乳幼児揺さぶられ症候群は死に至る可能性もあります。赤ちゃんを激しく揺さぶってしまい、このような症状が現れた場合は、すみやかにかかりつけの小児科か最寄りの救急救命センターへ子どもを連れていきましょう。また、命が助かった場合でも、以下のような症状・後遺症を起こしてしまうこともあります。・脳の周りの出血(硬膜下血腫、クモ膜下出血など)や脳の中の出血・失明、視力障害・言葉の遅れ、学習の障害・後遺症としてのけいれん発作・脳損傷、知的障害・脳性麻痺初めにあげた硬膜下血腫やクモ膜下出血とは、脳の表面で起きた出血が原因で起こります。頭蓋骨と脳の間には、頭蓋骨側から「硬膜」「クモ膜」「軟膜」の3つの膜があります。硬膜下血腫やクモ膜下出血は、硬膜・クモ膜と脳の間に血液が溜まってしまう状態を指します。乳幼児期という脳の発達においてとても重要な時期に、乳幼児揺さぶられ症候群で脳内が傷ついてしまうと、身体機能や精神機能、学習機能などさまざまなところに影響が出てきてしまうことがあります。東海大学医学部脳神経外科ホームページ東京慈恵会医科大学脳神経外科学講座ホームページどうして乳幼児揺さぶられ症候群が起こってしまうの?出典 : 周りから見ても「あんなに赤ちゃんを揺らしては危険ではないか…?」と思うほどの激しい揺さぶりによって引き起こされる乳幼児揺さぶられ症候群。なぜ、赤ちゃんをそんなにも激しく揺さぶるということが起きてしまうのでしょうか。乳幼児揺さぶられ症候群が起きた過去の事例を見てみると、赤ちゃんを揺さぶってしまった原因として多いものは「育児ストレス」です。パパ・ママやおじいちゃん・おばあちゃんなど、子どもの周りにいる大人が子どものことでイライラしたり、腹を立ててしまったりする時に激しく揺さぶってしまうようです。特に、子どもが泣きやまない時に、ただあやすつもりが「どうして泣きやんでくれないの…?」といったストレスと相まって、激しく揺さぶってしまった、というケースが過去の事例で多く挙げられています。また、赤ちゃんをあやす力加減がわからない、突然ママに赤ちゃんをみることを頼まれて戸惑うパパが乳幼児揺さぶられ症候群を起こしてしまうことも多いと言われています。子ども虐待による死亡事例等の検証結果等について(第11次報告)の概要日本小児眼科学会ホームページどのくらいで乳幼児揺さぶられ症候群になるの?出典 : では、具体的にどの程度激しいと赤ちゃんが乳幼児揺さぶられ症候群になってしまうのでしょうか。目安として、1秒間に2~3往復以上揺さぶり、それを5~10秒続けると乳幼児揺さぶられ症候群は起こると考えられています。これは周りから見ると誰もが子どもの安全を危ぶむほど、かなり激しい揺れです。つまり、赤ちゃんの身体を支えてゆっくりと揺らす、膝の上でピョンピョンとさせてあやす、などといった通常のあやし行為で乳幼児揺さぶられ症候群が起きることはありません。また最近、「ベビーカーに子どもを乗せている時に段差がありガクンと揺れてしまった。」「チャイルドシートに子どもを乗せているときに大きな振動を与えてしまったが大丈夫?」というような、パパ・ママからの心配の声が増えつつあります。ですが、ベビーカーやチャイルドシートなどによる乳幼児揺さぶられ症候群の発症の多くは使用方法の間違い、過剰な使い方によるものです。正しい使い方を守り、注意事項を十分に理解していれば、このような機器による乳幼児揺さぶられ症候群のリスクを過剰に心配する必要はありません。乳幼児揺さぶられ症候群を防ぐには?出典 : 乳幼児揺さぶられ症候群は子どもの周りの大人の意識によって十分に防ぐことができます。以下で、何に気をつければよいのかについて説明します。■子育てにおける知識・注意事項を家族全員で共有する乳幼児揺さぶられ症候群を引き起こしてしまう原因の一つとして、子育てに関わる大人が赤ちゃんをどのように扱えばいいのか、どういったことが危険なのかわからないということが挙げられます。特にパパや他の家族は、子育てについて直接教えてもらえる機会があまりありません。そのため、赤ちゃんの正しい抱っこの仕方や泣いた時のあやし方などはママの見よう見まね、または独自の方法でやってしまっていることがあります。家族の誰であっても安心して赤ちゃんの抱っこやあやしをお願いできるように、以下のようなことを子育てする家族全員で共有することが大切です。・赤ちゃんをどのくらい揺さぶってしまうと揺さぶられ症候群を発症してしまうのか?・赤ちゃんをどう扱えばよいのか?・抱っこやあやす際には何に気をつければよいのか?正しい赤ちゃんへの接し方を家族全員が知っておくことで、乳幼児揺さぶられ症候群へのリスクが減るだけでなく、ママに重くかかりがちな子育ての不安も家族みんなで分け合うことができます。■自分なりのストレス解消法・リラックス方法を知っておく乳幼児揺さぶられ症候群は、育児者が「ついカッとなって」、「ストレスが溜まって我慢の限界に達して」という精神状態に陥ることで起きてしまうことも多くあります。「自分だって疲れているのにこの子はどうして泣きやんでくれないの」「泣き声のせいでまともに寝ることができない」など、子育てはうまくいかないことやイライラしてしまうことが誰だってあるものです。そんな状態になった時に、つい子どもに八つ当たりしてしまった。それが原因で、乳幼児揺さぶられ症候群になり、子どもにけがや後遺症などを引き起こしてしまった……。そのような悲しいことが起きてしまう前に、自分が疲れた時・ストレスを感じている時にどうリラックスするかをあらかじめ考えておきましょう。・ストレスでカッとなりそうになったら他の家族に赤ちゃんの面倒を頼み、自分は赤ちゃんと距離を置いて一人になってみる。・短時間でも自分の趣味を楽しむ時間をつくってみる。・小児科や保健所で専門家に相談してみる。・地域の子育て支援センターなどへ出向き、他の親子と交流してみるこのほかにも、人それぞれ疲労・ストレス解消法はあると思います。自分に合った解消法を見つけて、子育てもリラックスしながら行うことができたら良いですね。乳幼児揺さぶられ症候群は子どもが泣きやまない時に多く発生します。子どもが泣きやまない時には何をしてあげればよいのでしょうか。・赤ちゃんが泣いたら落ち着いて、何を求めているのか確かめる。(お腹が空いているのかな?おむつが汚れているのかな?暑いまたは寒いのかな?)・赤ちゃんが落ち着くような環境を再現してみる。(おくるみなど)・何をしても泣きやまない場合は赤ちゃんを安全な場所で寝かせたうえで、少し離れてみる。そしてちょっとしたら様子を見てみる。赤ちゃんが泣きやまない原因は、空腹やおむつなどの生理的なものから、特に訳もなく泣いている、外からの刺激にびっくりして泣いているといったものまでさまざまです。特に、生後1~2ヶ月の赤ちゃんは泣く頻度がピークに達すると言われています。泣いている原因が何か色々確かめても分からない時は、ただ見守ってみる、優しく抱っこし続けると自然と泣きやむ場合もあります。以下に載せている動画は、厚生労働省が公開している乳幼児揺さぶられ症候群を防止するためのものです。乳幼児揺さぶられ症候群の詳しいメカニズムや予防法、また赤ちゃんが泣いている時の対処法がわかりやすくまとまっています。ぜひ参考にしてみてください。まとめ出典 : 乳幼児揺さぶられ症候群は赤ちゃんを激しく、一定時間以上揺さぶると発症する脳の損傷です。脳へ大きなダメージが与えられるので、子どものその後の発達に大きな影響が出ることがあります。赤ちゃんをあやす際には頭や首をしっかり支え、激しい動きをしないようにしましょう。また、パパ・ママ自身がひどく疲れている時やストレスが溜まっている時に赤ちゃんに接することは、乳幼児揺さぶられ症候群を引き起こす激しい動きにつながる恐れがあります。子育てに疲れ・悩み・ストレスはつきものです。ですが、赤ちゃんに対する基本的な知識がしっかり理解できていて、パパ・ママや周りの大人が協力し、労わり合う環境ができていれば、乳幼児揺さぶられ症候群を引き起こしてしまうリスクは減らせます。子育てに関する基礎的な知識を、ママだけでなくパパや周りの大人も共有し、みんなで助け合って子育てをしていきたいですね。
2017年03月31日■乳幼児医療費助成とは?子どもにかかる医療費を、自治体が助成してくれる制度。なので、名称や助成内容などはさまざま。詳細は、住民票がある市区町村の役所に確認を!■乳幼児医療費助成制度でもらえる金額は、いくら?助成額は、自治体によって異なる。たとえば、かかった医療費全額を助成する自治体もあれば一部の場合もあるし、助成の対象年齢も乳幼児に限らず、中学生まで対象にしている自治体もある。■乳幼児医療費助成制度でもらえる人は、どんな人?国民健康保険や会社の健康保険など、公的医療保険に加入し、乳幼児医療費助成の加入手続きをした人。加入の手続きが遅れた場合、さかのぼって助成が受けられるかも自治体によって異なる。■乳幼児医療費助成制度の手続きの概要①住んでいる市区町村の助成内容・手続き方法を確認する自分が住んでいる市区町村の助成内容や手続きの方法を、役所の窓口や自治体のWEBサイトで確認しておく。市区町村の境目に住んでいて、他自治体の医療機関を使う可能性がある人は、「他自治体の医療機関を受診した場合」もチェックしておく。②赤ちゃんの健康保険に加入手続きし、健康保険証を受け取る赤ちゃんが入る健康保険に加入手続きをする。加入の手続きをする際に、「いつごろ健康保険証が届くのか?」の目安を確認しておくと、乳幼児医療費助成の申請タイミングの参考になる。③役所で手続き後、乳幼児医療証を受け取る赤ちゃんの健康保険証を持参して役所で助成を受ける手続きをする。健康保険証が届いていない場合でも、手続きできる自治体もある。手続き後、しばらくすると乳幼児医療証が届くので、これを医療機関の窓口に提示することで助成が受けられる。■乳幼児医療費助成 DATA※この記事は2016年11月末現在の法令・情報に基づいて書いています。(監修:ファイナンシャルプランナー 畠中雅子/文:楢戸ひかる)
2017年01月10日こんにちは、ライターの齋藤惠です。2016年10月16日に政府は、乳幼児用液体ミルクの国内製造・販売の解禁を検討している ことを発表しました。そこで今回は、乳幼児用液体ミルクのメリットとデメリットを考えてみたいと思います。製造・販売が解禁されたら、ママにとって、また赤ちゃんにとって、生活がどのように変わるのでしょうか?●乳幼児用液体ミルクとは?まずは従来の粉ミルクとの違いから確認したいと思います。無論、粉末状から液体状になっているわけですが、みなさんは実物をご覧になったことがあるでしょうか?海外製の液体ミルクならネットでも確認することができます。一見すると、口の広いペットボトル飲料のような印象ですね。メーカーによって特徴は異なるようですが、超高温滅菌処理済み、グルテンフリー、アレルギーの原因となり得る卵、ナッツ、小麦、豆の不使用、保存料不使用など、国内の粉ミルク同様に安全性への考慮はされているようです。賞味期限は常温で約半年から1年くらいと長期保存が可能 で、容量も200mlほど。水もお湯も一切使わずに、開封するだけで赤ちゃんに飲ませることができます。●メリットは?・いつでもどこでも授乳ができる・手間なく、すぐに飲める・ママ以外の家族(パパなど)も授乳に参加できる・災害時の非常食になる・密封ボトルで衛生的・母乳だけでは不足しがちな栄養もとれるまず第一に、幼児用液体ミルクの一番のメリットは、その手軽さでしょう。粉ミルクでは、お湯で溶かして、冷やして、飲ませ終わったら哺乳瓶を殺菌消毒するところまでがセットです。はじめから終わりまですべてを合計すると結構な時間がかかります。事情があって母乳を飲ませることができないママさんにとってミルク授乳は助かる反面、数時間おきにやってくる面倒な作業でした。そこで、粉ミルクに代わって液体ミルクを使用した場合を考えると、お湯で溶かす作業も冷やす作業も省く ことができます。さらに、哺乳瓶を殺菌消毒する必要もありません。これなら子どもがおなかを空かせて泣き出しても、ほんの数秒でミルクを与えることができますね。液体ミルクによるママの精神的負担の軽減効果は期待できそうです。また、災害時や外出時など、日常以外でママが授乳できないときにも活躍しそうです。●デメリットは?・値段が高い・保存方法を誤ったミルク、賞味期限の経過したミルクを与えてしまう恐れがある・海外メーカー製造による安全性の不安今は国内での製造と販売が禁止されているので、液体ミルクを購入するには個人輸入しか方法がありません。当然、市販の粉ミルクの相場と比べれば格段に割高です。また、海外のメーカーに頼ることになるので、万が一、赤ちゃんの体に合わなかったときの対策や保障のことを考えると、気軽に普段使いしづらいのが現状です。●国内シェア拡大に期待!乳児用液体ミルクの製造・販売が国内メーカーに広がれば、粉ミルクと同様の信頼を持って安い値段で買えるようになるかもしれません。そうすれば、男性の育児参加 もしやすくなり、さらには災害時の赤ちゃんの栄養問題 もカバーできそうですね。欧米と比べ、まだまだ母乳育児推奨の声が根強いと言われる日本ですが、母乳が出ずに大変な思いをしているママがいることも事実です。新たな選択肢として液体ミルクが、近い将来、そんなママと子どもたちの大きな手助けになることに期待したいですね!【参考リンク】・規制改革ホットライン検討要請項目の現状と措置概要 | 内閣府(PDF)()●ライター/齋藤惠(金融コンシェルジュ)●モデル/倉本麻貴(和くん)
2016年10月31日原宿・竹下通りから小路を一本入った落ち着いた空間にたたずむtsuburaは、2015年11月にオープンした「一時預かり保育施設&ひとやすみスペース」。運営する株式会社Vaniraの代表取締役社長・山内直子さんは、朝10時に2歳の子どもを連れてtsuburaに出社し、従業員である保育士たちの手を借りながら、18時まで子どもと同じ空間で仕事をしています。tsuburaを立ち上げた経緯と現在の働き方について、山内さんに話を聞きました。待機児童問題をきっかけに起業10年以上働いたIT企業の産休が明けたら、子どもを区立保育園に入れて職場復帰しようと思っていた山内さん。ところが、入園が決まらず待機児童となってしまったことから、「自分に合った環境は、自分で作ろう」と決意し退社。株式会社Vaniraを設立し、サービスの1つとしてtsuburaを作りました。これは、以前の自分のように、子どもの預け場所がなくて困っているママの力になりたい、息抜きできる場所を提供したいという思いから。同時に、キャリアや能力はあるのに、出産を機に仕事を中断せざるを得なかった女性や、優秀ながらも従来の保育園の労働環境が合わず、退職せざるを得なかった保育士を活用したいという思いもありました。その思い通り、tsuburaでの一時預かりの保育スタッフは、全員保育士や幼稚園教諭の免許をもち、さらに、兼業でベビー・フォトグラファーをしていたり、ハイハイ体操の講師をしていたりと、多彩で有能な女性が集まっています。現在、山内さん自身だけではなく、ほかの役員や保育スタッフも子どもを連れてtsuburaに出勤しています。「息子たちは、保育士たちに囲まれて楽しそうですし、幼少期にいろんな大人から愛情を注がれるのは幸せなこと。母親である私にとっても、仕事をしながら子どもを見守れる環境は恵まれています」と山内さん。tsuburaの理念は、「ママの笑顔を大切に」「お客さんである子どもとママに笑顔になってもらうためには、スタッフたちが笑顔で働ける場所であることが大切です。たとえば、保育園から転職してきた保育士たちの話を聞いていると、3大ストレスは、1.集団保育で一人ひとりの子どもをケアできない環境、2.職場の人間関係、3.保護者との関係だったということがわかりました。tsuburaでは、こうしたストレスが生まれないように、一人のスタッフが担当する子どもは3人まで、スタッフはお互い下の名前で呼び合いコミュニケーションを密にすることなどを心がけています」「前職では、直接、人に感謝されることが少なかったのですが、今は、困っているママに、『本当に助かります』と言っていただくなど、力になれている実感があります」。tsuburaには、ほかにも、安全重視へのこだわりはもちろん、日本の良さを伝え、発信していきたいという理念もあります。遊びスペースの一部が畳になっていたり、おもちゃや家具、タオルなどは日本製にこだわっていたり、施設内のあちこちに山内さんの思いがあふれています。また、近隣の美容室、エステ、飲食店、クリニックなどとパートナーシップを結び、パートナー店を利用する間(最大3時間)は、格安で子どもを預かるシステムを導入。これも、山内さんが物件探しの段階から描いていた、街ぐるみで育児サービスを提供したいという夢を形にしたものです。現代社会に合った新しい育児スタイルを提案「今の社会は、核家族が当たり前となり、近所づきあいも希薄。子どもを安全に遊ばせる場所が少ないなど、ママたちにとって、決して楽に子育てできる環境ではありません。とはいえ、不満をすべて行政に向けるのではなく、私たちにもできることがあると思っています。昔ながらの近所づきあいに代わる新しいコミュニティの提案や、今の社会に合ったサービスなど、どんどんtsuburaから生み出していきたい。今は育児スタイルの過渡期なので、いろんなサービスが乱立するのは健全なこと。利用するママたちが判断して、良いものは残るし、必要とされないものは淘汰されます。そこにはビジネスチャンスがあるし、社会問題の解決に少しは貢献できるかもしれません」と語る山内さんの瞳の奥には、「まだまだ新しいことにチャレンジしたい」という強い意志を感じます。社会のニーズに合わせて、今後もビジネス拡大tsuburaでは、「産後ヨガ」、「チャイルドカット講習」など、ママ向けのイベントも開催していますが、「今後もおもしろそうなこと、ママからのニーズに応えられることは、どんどんやっていく予定です。地域の商業施設とのパートナーシップも、今以上に広げていきたい。シッター事業や、病児の預かりもできるように検討中です。さらに、いろんなスキルをもったスタッフに集まってもらい、事業を多方面に拡大したい」とのこと。tsuburaの一時預かりサービスは、基本は0~3歳児、10時~18時までですが、スタッフの都合がつけば、それ以外の年齢、時間にも対応してもらえます。「そうでないと、本当に困っているママを助けられないので」という山内さんの言葉には、現役ママとしての説得力を感じます。最後に、子育て中のママ、そしてこれからママになる人に向けて、メッセージをいただきました。「母親は家にいるべきだ、という時代は過ぎました。一日中子どもといて幸せなママもいるし、仕事を通じて社会と接点をもちたいママもいます。ママたちには、遠慮しないで、自分に合うスタイルを手に入れる手段を模索してほしいと思います。働くことで、たとえ母子が一緒にいる時間が減ってしまっても、はつらつとしたお母さんを見ている子どもは、将来立派な大人になれる気がします」。ドアを開けた瞬間、優しい木の香りにつつまれるtsuburaでの取材。時折、傍らで遊ぶ息子さんに目を配りながら語ってくれた山内さんの横顔には、仕事をする女性としての凛とした表情と、ママとしての優しい表情が交差していました。そんな山内さんが今後どんなサービスを生み出し、発信してくれるのか、私も一人のママとして、とても楽しみです。取材協力一時預かり保育施設・ひとやすみスペースtsuburaHP<文:フリーランス記者鯰美紀>
2016年10月24日子連れで海外旅行へ!せっかくイギリスに来たならパブやレストランをいろいろ試してみたい!でも、子連れだから…なんて、あきらめることはありません!多くのお店がファミリー大歓迎。休暇を家族で過ごすのが当たり前、ファミリーメンバー全員が楽しめるように、という配慮にちょっと感動です。大人と子どもの境界がはっきりしている欧米社会。はたして子連れはOKなの?初恋の相手はいつまでもキラキラと輝いて見えるもの。というわけなのか、筆者が初めて行った海外旅行先、ロンドンは今でも、何度訪れても楽しいところ。子どもが生まれてからも娘とともに毎年のように足を運んでいます。公園で白鳥とたわむれたり、ベリーピッキングやピクニックをしてのんびりするほか、もちろんショッピングや注目のレストランを訪れたりと、子連れでもロンドンでは楽しいことが満載!ですが、ちょっと心配だったことが…。欧米社会では、子どもと大人の居場所はしっかりと分かれているといいます。たとえば、子どもが大人の話に割って入ることがないよう厳しくしつけるように、子どもは子どもの世界、大人は大人の世界で過ごすことがよいとされている。もちろん家庭ごとに差はあるでしょうけれど、乳児のころから自室で一人寝をすることが推奨されるイギリスでは大人と子どもはたとえ親子であってもそれほどべったりしていてはいけないようなイメージがありました。実際、気軽にベビーシッターを雇うことができ、レストランに出かけるときは子どもを預けて、なんていう話もしょっちゅう聞いていたのです。なにしろ海外には日本とは違う法律がたくさんあります。いたずらっ子の頭部を「こら!」なんてペシッとはたいただけで逮捕!というところもあるので、郷に入れば郷に従え、その土地の風潮に合わせようと思いますよね。子どもの“居場所”であるプレイグラウンドがたくさんあるのは本当にありがたいレストランには、キッズメニューはもちろんこんなサービスが!さて今回、夏の旅先に選んだのはダブリン(アイルランド)。乗り継ぎはロンドンなので、もちろんロンドンにもストップオーバーいたします。いつもの、子どもとの二人旅ですが、今回はダブリンで友人に久しぶりに会うこともあって、ちょっといいレストランを利用しました。海外ではレストランに入るとき、いつもほかにも子連れがいるかどうかをついチェックしてしまいます。店の雰囲気や客層から、子連れでは場違いなこともあるからです。もちろん、子連れで入れないお店はドレスコードが設定してあったりしていかにも、という感じがしますし、そうでなくとも入店時に断られるので入れた時点で問題ないはずなのですが、肩身の狭い思いをしたこともないわけではないので、念のため。さて、ダブリンのそのレストランにはほかに子連れ客はいませんでしたが、快く席に案内され、メニューとともにすかさず出てきたのは、色鉛筆。そして、キッズメニューの裏には塗り絵が。アメリカのデニーズで塗り絵とともにクレヨンをプレゼントしてもらった経験がありますが、それはファミリーレストランだからだと思っていたのです。ダブリンのこのレストランは、最高級とはいきませんが、なにかの記念日などにちょっと襟を正していくようなところ。そんなお店でも子ども向けメニューがあるばかりか子どもが退屈しないような配慮がされていたのです。さっそくぬりぬり始める娘。おお♪と感激したことは言うまでもありません。キッズメニューは飲み物までついてなかなかお得な料金設定になっていることが多く、そのうえフレンチフライやハンバーガーだけでなく、野菜中心のものなどいろいろあるのもうれしいところ。旅先では特に野菜不足になりがちなので、親としては感謝の気持ちすら湧き上がってきたのでした。ダブリン在住歴もうすぐ20年の友人は言います。「今の世代はなにも感じていないかもしれないけれど、飢饉で人口が激減したアイルランドでは、伝統的に子どもをとても大切にするのよ」。そうなのね、とちょっとじんわりきました。ちょっと大きい子向け?なアクティビティ。内容はお店によってぬりえだったりクイズだったりいろいろアクティビティと一緒に色鉛筆も渡される。多くの友達が使ったらしく、長いのや短いのがあるロンドンのパブだって子連れ歓迎!アイルランドを満喫し、所変わって、ロンドンへ。アイルランドにもたくさんありましたが、ロンドンではなんといってもパブめぐりが楽しい!でも、パブってお酒を飲むところでしょう、子連れで行っていいの?なんて考えませんか?筆者も初めて娘を連れてロンドンに行ったときに思いました。当時娘は1歳。ばっちりベビーカー&おむつの世代です。ベビー連れで酒場に行くなんて、通報なんかされちゃったらどうしよう…とおそるおそるベビーカーでパブへ。パブは酒場のイメージが強いですが、実は午前中から開いていて、朝食、ランチ、ディナーまでいただける、使い勝手のいいお店です。もとは男性の社交場として発展したものですし、今でもリタイアしたおじいちゃんなど朝からお酒を飲んでいる人を見かけることも。なので、昼間といえどもやはりベビー連れは場違い?と思いきや、なんとそのパブにはおむつ替え用のベビーベッドが設置してあり、ベビー連れもOKなのでした。というわけで、その後もロンドンに行くたびに数軒のパブに寄ってみましたが、おむつ替え台があるところ、キッズチェアのあるところは珍しくなく、もちろん先述のようなキッズアクティビティ付きキッズメニューを提供する店もたくさんあります。さらに、都心部ではなかなか見かけませんが、今回は庭に滑り台などを設置したキッズスペース付きのパブも発見。これも大人と子どもの居場所をきっちり分ける、という英国らしいところなのかもしれませんが、屋内で「こら!走っちゃダメ!」なんて叱る必要もなくとても便利。レストランではなくわざわざパブを選んで行く人もいそうですね。ほかにも遊んでいる子がいれば、子どもたちにとっても楽しい“社交場”となることでしょう。このところパブといえどもエスニック料理を出すお店やあなどれないおいしいお店も増えていますし、パブめぐりってホントに楽しい!のです。キッズメニューの付け合わせは、たまにはフレンチフライをやめてスティックベジタブル!家族で楽しむのが当たり前!が根付く欧米社会一緒にパブへ行った英国人の友人に「いや~、意外だったね、パブでも子連れ歓迎だなんて!」という話をしたところ、「どんな場所でも家族で楽しむって当たり前じゃないの?」とのこと。確かに、英国でもアイルランドでも、家族で時間を過ごすことが大前提になっており、かつ店側も家族全員が楽しめることを重要視していることがわかります。楽しいことも多い反面、なにかと制約されがちな子連れ旅。ついつい気を遣ってしまいますが、アイルランドや英国ではその心配は不要のようです。キッズメニューのないお店では「お子さま用にハーフポーションにしましょう」と申し出が。料金は半額だったけれどこれはフルポーションでは?という量。やさしい~<文・写真:トラベルライター岩佐 史絵>
2016年10月20日意外と見たことがない、ママ友のバッグの中身。便利グッズ、新しいアイテムは?みんなが共通して持っているものは?あなたのママバッグ、中身を見せてください!0歳児のママは授乳ケープと母子手帳(東京都北区十条「ほっこり~の」)子育てママ応援サロン「ほっこり~の」に来ていた0歳児連れのママ2人にバッグの中身を見せてもらいました。お昼前ということもあって離乳食の用意もバッチリ、レトルトも上手に活用しているようです。ヌードルカッターは、外食時、うどんをシェアする際に重宝するのだとか。授乳中の必須アイテム、“授乳ケープ”は、お気に入りの柄で。2人とも第1子のママ、“母子手帳”が入っていたのが共通点でした。そして手帳と一緒に“子どもの応急手当”冊子を発見!いざというときに一番に助けられるのは、そばにいる母親なのかも。すばらしい心がけですね。布製のベビーチェアベルト(※)も、外食時にベビーチェアがない場所で使える優れもの。(※)赤ちゃんを前後から包みこみ、普通の椅子または固定ベルトのついていないベビーチェアに、ベルトで固定できるもの。(1)離乳食(2)ヌードルカッター(3)母子手帳(4)育児記録(5)授乳ケープ(6)布絵本お弁当の準備もバッチリ!児童館1歳児クラス(東京都北区東十条東児童館)1歳児クラスに参加していたママのうち、3人のバッグの中身を拝見。離乳食ではなく、お弁当が入っています。午前のクラスということで、遊んだ後に昼食をとって帰るのだそう。ママのお弁当をシェアするための紙皿は、すぐまねできる良いアイディアです。持ちやすく改良された幼児用のフォーク・スプーンも忘れずに。児童館なのでご近所さんが多いのですが、いつ汚れてもいいように着替えが一式準備されていました。帰りに買い物ができるよう、エコバッグがさりげなく入っているところも、主婦力高め。食事も大人と同じようなものが食べられるようになり、授乳も減るためか、この日の1歳児ママは授乳ケープ持参率がゼロでした。(1)お弁当(2)フォークとスプーン(3)着替え(4)エコバッグ(5)日焼け止め(6)おやつマストアイテムは“除菌シート”!児童館2歳児クラス(東京都北区東十条東児童館)こちらも活動後にお弁当を食べて帰宅するパターンが多く、お弁当の準備はバッチリ。ドリンクは2人分と、量が増えました。オムツ入れは、それぞれの好みと個性が反映されています。アクティブに動くのでタオルや着替えは大切。好奇心が旺盛(おうせい)で、何でもさわる2歳児は、“除菌シート”“ウエットティッシュ”がマストアイテム!全員のバッグに入っていました。このほか、シャボン玉、デジタル時計、ミニカーなど、お気に入りのおもちゃが荷物の中に見られるようにも。おやつと同じく、いざというときの“お助けアイテム”ですね。帽子をリュックに付けるのに“カラビナ”を使うアイディアは、ナイス。他のバッグにもすぐ付け替えられます。「SEE BY CHLOE」や「marimekko」のなどのブランドバッグもちらほら。アウトドアブランドのリュックも立派なママバッグに!公園でもどこでも気にせず使えそう。(1)お弁当(2)ドリンク(3)おむつ(4)着替え(5)除菌シート・ウエットティッシュ(6)お気に入りのおもちゃ(7)おやつ(8)うわばきリュックタイプが7割!バッグは10人中7人がリュック型、3人が手さげ・ショルダータイプでした。どちらにしても大容量が基本。いざというときに両手が空くリュック型は不動の人気です。取材中これだけの荷物を出してもらい、再びバッグに詰めるという作業を快諾してくれたママたち。この作業を毎日お出かけ前と帰宅後に行っているわけです。0~2歳、一番手がかかる時期だけに、「ママたちよくやってるな~」と、感心した私です。これから夏本番、熱中症対策グッズなどが荷物の中に増えていくのかしら?どのような工夫がされるのか、季節ごとのバッグの中身の変化もおもしろそうです。<文・写真:フリーランス記者林未香>
2016年07月28日【ママからのご相談】0か月の乳幼児がいるママです。母乳しか飲まない子どもが熱中症にならないか心配です。白湯を与えても嫌がって飲みません。何かよい熱中症対策はありますか?●A. 涼しいところにいても赤ちゃんから目を離さず、空腹時以外にも少しずつミルクや母乳を与えましょう。ご相談ありがとうございます。ライターの齋藤惠です。赤ちゃんは体温が高く、汗をかきやすいものです。しかし、新生児は母乳やミルクしか飲まず、大人と違って冷たい飲み物を飲ませるわけにもいきません。さらに白湯も嫌がって飲まないとなると、暑い日に水分が足りているのか心配になってしまいますよね。今回は、そんなママさんの悩みを解消するために、赤ちゃんの熱中症対策について具体的にご提案したいと思います。●熱中症って、どんな病気?まずはじめに、水分不足が赤ちゃんに与える影響についてご説明します。暑い夏の日にエアコンがきいた室内にいる赤ちゃんが、十分涼しい環境にいるにも関わらず熱中症になってしまうことがあります 。これは新生児の体温調節機能が未発達なため、大人よりも簡単に体温が上昇してしまうために起こります。大人にとっては快適な室内でも、赤ちゃんにとっては暑く感じることがあるのです。そこで夏の熱中症対策にはこまめな水分補給が欠かせないのですが、赤ちゃんは自分から水分不足を教えてはくれません。お腹がすいたら泣いてくれますが、それだけではなく赤ちゃんの機嫌が悪くなったりグッタリしていたり、おしっこが極端に少ないといった異変を感じたら、それは熱中症の疑いがあります。たとえ涼しいところにいても、赤ちゃんから絶対に目を離さない ようにしてください。●ミルクしか飲まない赤ちゃんの熱中症対策は?子どもを熱中症から守るために大切なのは早めの対策です。母乳やミルクしか飲まない新生児の場合はそれだけでも大丈夫なのですが、ミルクの温度をできるだけぬるめにする、母乳をいつもよりもこまめに与える といった方法が効果的です。空腹時以外にも少しずつミルクや母乳を与えて脱水対策をおこないましょう。また、離乳食が始まっている赤ちゃんなら、母乳やミルク以外の湯冷ましや乳児用の飲料水を与えた方がよりよい水分補給になります。最近は、電解質やブドウ糖などを含んだ乳児用の経口補水液 も市販されていますので、暑い日には積極的に赤ちゃんに飲ませてあげましょう。いずれにせよ、赤ちゃんが喉の渇きを感じる前に飲ませてあげなければいけません。しかし、やはり赤ちゃんは「喉が渇いた」とは言ってくれませんから、時間をみて定期的に水分を与えてあげるとよいでしょう。そして当然ながら、赤ちゃんに熱中症の疑いがみられたら迷わず医療機関を受診してくださいね。【参考リンク】・ベビーケアレポート(専門情報)小児医療・育児関連専門職情報サイト | 和光堂()・乳幼児の熱中症を予防しましょう | 弘前市(PDF)()●ライター/齋藤惠(金融コンシェルジュ)
2016年07月25日子どもが喜ぶ言葉掛け子どもは、ママに言葉を掛けてもらうだけで、ほっとしたり楽しくなったりします。「何をしてあげればいいんだろう」と迷ったときは、まず元気になる言葉掛けをしてみましょう。illustrationKAWAZOE MutsumiQ、息子と一緒に楽しく全て子どもに聞いてみて私はもともと子どもが苦手です。4歳の息子に遊びに誘われても、何をしていいか分かりません。電車遊びをしていて、「お母さんはこの電車にしよう」と言ったら「ダメ!」と言われ、息子の世界に入っていけません。ボール遊びでは、淡々と蹴るだけで私は楽しめず…。主人が子どもと楽しそうに遊んでいるのがうらやましいです。楽しく遊んであげるには何をしたらいいですか?[京都府・にゅ~まま]A、遊びで分からないことは全て子どもに聞いてみて一人っ子や姉妹で育ったお母さんは、男の子の遊びが分からないということがあります。男の子と女の子の遊びは違うので、戸惑うのかもしれませんね。4歳にもなれば子どもは自分が遊びたいものがはっきり決まっていますから、「私が何かしてあげないと」と考え過ぎなくていいんです。遊びのリーダーは子どもに任せて、「何して遊びたいの?」と尋ねてみましょう。「ダメ!」と言うのは自分の想像の世界と違うから。「お母さんは何をしたらいい?」と聞けば得意になって教えてくれるはずです。また、子どもは気に入った遊びを繰り返したがるものです。お母さんには淡々と感じられるボール遊びも、お子さんは楽しんでいるでしょう。お母さんが疲れてしまうなら、「取ってきてね」と子どもを走らせてお母さんは同じ所で相手をしてあげたらいいんです。「すごく速かったね」とか「強く蹴れたね」など子どもの様子を言葉にしてあげてください。そのときのポイントは否定的な言葉を使わないことと、しつけを持ち込まないことです。まずはパパやお子さんが遊んでいる様子を見て、「楽しそうね」と言葉を掛けるだけでもOK。楽しい会話があれば、それだけでお子さんは遊んでもらったと満足するはずですよ。Q、赤ちゃんの世話で忙しく上の子が寂しそうです5歳の男の子がいます。赤ちゃんが生まれてから、お世話している間はどうしてもお兄ちゃんを待たせてしまうので、寂しそう。お利口に待ってくれたお兄ちゃんを満たしてあげる方法があれば教えてください!今までお兄ちゃんだけに時間を使ってきたのでかわいそうな気がしています。[大阪府・かずママ]A.手は掛けられなくてもたくさん言葉を掛けてあげて赤ちゃんのオムツを取り替えながら「気持ち良くなったね」と声を掛けると赤ちゃんは安心しますよね。それと同じように、5歳のお子さんもお母さんから関心を向けてほしいと思っています。おとなしくていい子であればあるほど自分の気持ちを言えないので、上の子は寂しくなりがちです。「○○ちゃんのオムツを取り替えたら、おやつにしようね」とか「寂しそうだね、ごめんごめん。何かお話しようか」など、たくさん言葉を掛けてあげてください。大事なことはお母さんとつながっているという感覚を子どもが持てるようにすること。そのために、必ずしも抱っこしたり一緒に遊んだりしなくてもいいのです。お母さんの愛情を感じれば、心が安定します。昔のお母さんたちは、赤ちゃんをおんぶしながら洗濯して、上の子とおしゃべりするなど、同時に3つくらいのことをやっていました。今のお母さんたちも、ぜひマルチタイプになってほしいですね。それから、子どもをかわいそうと思ってはいけませんよ。子どもは立派な能力を持っている存在です。「○○くんがいてくれて助かるな」と大人扱いしましょう。ママに近い存在になったと感じて、子どもはうれしい気持ちになります。
2016年05月11日虐待死のニュースで時折指摘されることがある「乳幼児揺さぶられ症候群」。赤ちゃんが激しく揺さぶられることによって脳に障害をきたす疾患のことを指す。親たちはどのようなことがきっかけで、赤ちゃんを揺さぶってしまうのか。そしてどうしたら、被害を防ぐことができるのか。同疾患に詳しい国立成育医療研究センター研究所・社会医学研究部部長の藤原武男氏に聞いた。○赤ちゃんが「泣きやまない」ことが引き金に「乳幼児揺さぶられ症候群」は、赤ちゃんが激しく揺さぶられることによって脳の周りの血管や神経が引きちぎられ、さまざまな障害が起こる疾患のこと。言語障害や失明、最悪の場合には死に至ることもある。最近では、児童虐待の死亡事故を報じるニュースで耳にするケースも多くなっている。これらの事態を重く受け止め、厚生労働省は2015年から死亡事故事例の検証結果(子ども虐待による死亡事例等の検証結果等について: 第11次報告)の調査項目に「乳幼児揺さぶられ症候群の有無」を追加した。検証結果によれば、平成25年4月1日から平成26年3月31日までに発生した児童虐待による死亡事例(心中以外)のうち、最も多かった直接死因は「頭部外傷」。このうちの6割が「乳幼児揺さぶられ症候群」(疑い含む)だった。判明した加害動機のうち多くを占めたのは、赤ちゃんが「泣きやまないことにいらだったため」で、「実母が泣きやまない女児をあやそうと両手で持って揺さぶり、意識障害とけいれんで救急搬送されている」「実母が外出している間、実父が食事中泣きやまない女児にいらだち暴行を加えた」などのケースが報告されている。○イライラしたら赤ちゃんから離れても構わない死亡事故に至らないまでも、赤ちゃんが泣きやまないことにイライラしてしまった親は少なくないのではないか。藤原氏によれば、イライラしたときに赤ちゃんを激しく揺さぶる衝動をコントロールするために必要なのは「泣き」についての知識なのだという。「これまでの研究で、赤ちゃんにどのような関わり方をしても、生後1~2カ月頃には泣きのピークを迎えることがわかっている。そのときは何をやっても泣きやまない。1日に合計5時間以上泣くこともあり、それでも正常ということを知ってもらいたい」と話した。「抱っこをする」「授乳する」「おくるみでくるんであげる」「ビニールをくしゃくしゃさせた時に出る音を聞かせる」などを試した上で泣きやまないときには、「自分がイライラする前に、赤ちゃんをベビーベッドなど安全な場所に寝かせてその場を少しの間離れても構わない」とのことだ。○「泣き」の知識があれば被害は予防できるしかし親たちがこのような知識を持っていることで、本当に虐待は予防できるのか。この点については、藤原氏が行った興味深い研究がある。調査は、千葉県鎌ヶ谷市で生後4カ月の子どもを持つ母親1,594名に対して実施したもの。2010年6月から2012年1月の間に市が開いた乳幼児健診に参加した人を対象とした。市では、(1)妊娠8カ月のクラスで幼児の泣きの特徴と推奨される行動についてのDVDを見せる、(2)乳児期の家庭訪問の際、幼児の泣きについての情報を載せたパンフレットを配るという2つの施策を実施。藤原氏は、(1)も(2)も体験した母親、(1)(2)のいずれかを体験した母親、(1)も(2)も体験した母親の3グループにわけて分析を行った。その結果、幼児の泣きの知識に関しては体験した施策の数が多い母親ほど定着が見られた。さらに、「泣きやまないときには赤ちゃんから離れる」という行動をとった回数も、同様に多くなったのだ。公的な施策が、虐待を防ぐための行動を実践するために効果を発揮していることがわかる。この調査結果に加えて、藤原氏は「周囲が育児に関わることの大切さ」も指摘。「夫の協力も含め、さまざまな人が育児に関わることで日常生活のストレスは軽減される」と話してくれた。赤ちゃんの泣きの特徴や対処の仕方については、母親だけでなく周囲の理解も必要となってくるだろう。※写真と本文は関係ありません
2016年01月05日三輪車などのおもちゃや、ベビーカーなどの移動用具でのヒヤリ・ハット経験が最も多い―。東京都生活文化局が行った調査で、乳幼児を育てるために使う製品でけがをしそうになった「ヒヤリ・ハット」経験や、実際にけがを負った「危害」の実態が明らかになった。調査は2015年1月20日~2月10日の期間にインターネット上で行われ、東京都および近県在住で6カ月~6歳(就学前)までの乳幼児と同居する保護者3,000名から回答を得た。○三輪車の事故は100件調査報告書によると、「乳幼児が使う製品」で危害やヒヤリ・ハットを経験した保護者は26.5%。年齢は2歳(360件)が最も多く、1歳(301件)、3歳(255件)が続いた。性別は6歳では男の子の割合が女の子を上回っているが、その他の年齢では大きな違いは見られなかった。項目別にみた危害、ヒヤリ・ハット経験では、おもちゃ(538件)が最多。製品別に見ると三輪車(100件)が特に多く、「前のめりに転倒し地面にあごを強打して出血した」「道にあった石に乗り上げてしまい、バランスを崩して転倒した」などの回答があった。おもちゃ以外の事例では、「歯ブラシをくわえたままソファーでジャンプして転び、のどの中を突いてしまった」「公園で遊んでいたら、フードが木の枝に引っかかって、首が絞まりそうになった」「ファスナーに指を挟んだ」などがあがっている。○抱っこひもや自転車を利用の際にも危険が多い「乳幼児を育てるために使う製品」で危害やヒヤリ・ハットを経験した保護者は32.0%。年齢は1歳(461件)が最も多く、0歳(399件)、2歳(308件)が続いた。性別は5歳を除いて男の子の割合が女の子の割合を上回っており、6歳児では約7割が男の子だった。項目別にみた危害、ヒヤリ・ハット経験では移動用具(698件)が特に多かった。製品別に見るとベビーカーが最多で、「子どもをベビーカーから降ろして、たたむときに指を挟んでしまった」などの回答があった。さらに、「前かがみで抱っこひもを背中で止めようとした時に子どもが頭から落ちてしまった」「子どもを幼児用座席に載せたまま自転車を止めて、目を離したすきに自転車が倒れてしまった」など抱っこひもや子ども乗せ自転車を使用中にヒヤリ・ハットを経験した保護者が多数いることもわかった。移動用具以外に関しては、「ベッドガードの隙間から落下した」「キッチンゲートを子どもが自分で開けようとして指が挟まってしまった」「コンセントキャップを口に入れた」といった事例が寄せられた。○予想をしない行動が”ヒヤリ”の原因それでは、なぜこのようなヒヤリ・ハットが起こってしまったのだろうか。理由を尋ねたアンケート結果によれば、いずれの項目でも「乳幼児が保護者の予想しない行動をした」「保護者が乳幼児から目を離した」などが上位に入っている。これについて都は、自分の意思で物を動かせない「お座りまでの時期」は、顔のそばにタオルやぬいぐるみを置かないようにするなど、「子どもの成長時期によって、特に気をつけることが違う」と指摘している。「ハイハイからつかまり立ちの時期」は、口、鼻、耳に物を入れやすかったり、「歩き始める時期」はバランスを崩して転びやすかったりといった特徴がある。それぞれの時期に応じて、異物を飲み込んでいないか注意したり、歯ブラシなどを持たせたまま立ち上がらせたりしないといった対策が必要だろう。都生活文化局は乳幼児にまつわる事故の防止に役立ててもらおうと、調査結果をまとめた「乳幼児の身の回りの製品事故防止ガイド」を作成している。気をつけるべきポイントをおさえておくだけでも、事故を防げる可能性は高くなる。1度目を通してみてはいかがだろうか。※冒頭の写真と本文は関係ありません
2016年01月04日子どもが小さいうちは、予防接種やちょっとした体調の変化などで病院にかかる回数も多いものです。日常的に病気を診てもらったり、気軽に相談に応じてくれたりする病院があればママも心強いですよね。「子育てと病院」に関する調査結果では、そんな乳幼児の病院事情が詳しく紹介されています。子どものかかりつけ医を「決めている人」は全体の約8割医師・病院検索サイトのドクター・オウチーノが行った「 『子育てと病院』に関するアンケート調査 」によれば、「月に1回以上、子どもを病院に連れて行く」という人は48.4%と約半数の結果に。また、「子どものかかりつけ医はいますか?」という質問に79.0%の人が「いる」と答え、約8割もの母親が子どものかかりつけ医を決めていることがわかりました。かかりつけ医を決めた理由には「家から近いから」という意見がもっとも多く、先生が丁寧に話を聞いてくれるなど「信頼できる先生だから」という意見も多いようです。また、かかりつけ医を決めていない人の中には「その時の症状や時間帯によって使い分ける」「1ヵ所では不安」という意見も挙げられています。子どもを病院に連れて行く時に「困っていること」子どもを病院に連れて行く際、困るのは「待ち時間の長さ」ではないでしょうか。私も子どもが小さかった頃は、「いつ泣きだすか」とヒヤヒヤしたことがありました。今回の調査でも「待ち時間が長い」が36.3%、「他の子どもの菌をもらう」が20.2%、「予約が取りづらい」が9.7%など、子どもを病院に連れて行く際のお悩みが明らかになっています。絵本やおもちゃが常備してある医院でも、時間が長いと子どもが飽きてしまうことも多く、おお腹が空いたり、眠くなってぐずったり…と「どうしようもない」状態に陥ってしまうママも多いよう。「連れていくのはしんどいけれど、きちんと診てほしい」というママの心の葛藤が見え隠れしているようです。子どもが病気になった時の対処法また、仕事をもつワーキングマザーを対象に「仕事がある日に子どもが病気になった場合、どう対処していますか?」と質問すると「自分が仕事を休む・早退する」という人が72.0%、次いで「両親・義親に頼る」が28.0%、「夫が仕事を休む・早退する」が13.3%という結果となりました。自分が仕事を休む・早退するのは「融通がききやすい職場だから」とする人が多く、子育てに理解のある職場も多いようです。ただ、自分で解決できない場合は夫よりも自分や義理の両親にお願いする場合が多く、夫婦で仕事と育児を両立させることは難しい現状も明らかになっています。子どもの体調変化は、ママの不安の種になってしまうことも。頼れる病院がある、という支えはとても心強いものです。各家庭に合った良い病院選びも、子育てにおいて重要なことのひとつといえそうです。(すだあゆみ)
2015年12月10日乳幼児の「揺さぶられっ子症候群」をご存じでしょうか? 赤ちゃんが強く揺さぶられることにより、脳と頭蓋骨をつなぐ血管が傷つき、出血することで起こる症状の総称です。特に身体が未成熟な新生児から生後6ヵ月までの子供がなりやすいといわれています。泣き止まない赤ちゃんをあやすため強く揺すった時に起きるケースが多いようです。脳が損傷すると、運動機能の障害や発達障害などが残ったり、最悪の場合、死に至ったりすることもあるので注意が必要です。今回は、そんな乳幼児の揺さぶられっ子症候群にさせないために注意すべきことをご紹介します。■赤ちゃんをあやす時も、揺さぶられっ子症候群になる?揺さぶられっ子症候群は「2秒間に5~6回揺さぶる」「10秒間の間に激しく5回ゆする」など、赤ちゃんを激しくゆすった場合に起き、あやす時に適度に揺らす分には生じにくいといわれています。ゆすってあやす行為といえば、赤ちゃんを持ち上げたり下ろしたりする「高い高い」が思い浮かぶ方も多いでしょう。「高い高い」などでも、普通にあやす程度の衝撃では、基本的に問題はないでしょう。ただし、あまりにも大きく高低差をつけて「高い高い」をした場合、揺さぶられっ子症候群になってしまったというケースが確認されていますので、注意が必要です。■赤ちゃんが泣き止まない時こそ、冷静になろう揺さぶられっ子症候群の原因は、あやす時よりむしろ、何をしても泣き止まない場合に焦って強く揺らすことによるものが多いのです。赤ちゃんが泣いたら、まずは抱っこ、授乳、おむつ、この3つを試してみましょう。それでもまったく泣き止まない場合、焦って、とにかく赤ちゃんをどうにか泣き止ませようと強く揺すってしまうと、乳幼児揺さぶられっ子症候群になってしまいかねません。そんな時こそ冷静になることが大切です。赤ちゃんがまったく泣き止まない場合、私が試している方法3つがこちらです。・赤ちゃんの泣き止む音を集めたスマホアプリを聞かせる・部屋の温度を調整する・ドライブをするこれらのほか、泣き止ませるための工夫をさまざま試したうえでも泣き止まない場合は、友人や親などに電話で相談したり、行政が行っているお母さん支援のホットラインを利用したりしてみるとよいでしょう。1時間以上泣き止まなかったり、いつもと違う泣き方だったりする場合は、病院に連れていくことも必要かもしれません。乳幼児揺さぶられっ子症候群を防ぐためには、お母さん一人で悩まないように、そして、赤ちゃんが泣き止まなければ泣き止まないほど冷静になるように意識しましょう。今回は乳幼児揺さぶられっ子症候群とその対策についてまとめました。知ってしまうと怖く感じるかもしれませんが、普通にあやす分には問題はないのであまり気にしすぎず、また泣き止まない時には一人で悩まず、一呼吸おいて赤ちゃんに接してみてくださいね。
2014年09月16日夏に向かうこの時期から乳幼児がかかりやすい感染症があります。なかには、初めて聞く病名もあって驚くママも多いと思いますが、あらかじめ基本的なことを知っておくといざという時に慌てずに対応できるでしょう。これからの時期に知っておきたい、夏の感染症3つをご紹介します。■夏風邪の代表格「ヘルパンギーナ」名前だけ聞くと、インパクトを強く受けるママも少なくないと思います。私自身、子どもがかかり、かかりつけの小児科医から病名を言われて「かっこいい横文字だけど一体どんな病気なの?」と。実は、夏風邪の代表格でした! 強い喉の痛みからはじまるケースが多く、38度以上の熱が、2~3日続くこともありますが、とにかく喉が痛い。真っ赤になったり、喉の奥に小さなみずぶくれが数十個できたりします。とにかく食事や水分がとりにくいほど喉が痛むので、あまりかまずに飲み込めるような柔らかいものをご家庭では与えてください。酸味のあるジュースなど刺激が強いものはできるだけ避け、味の薄いものがベスト。脱水症状には気をつけて、こまめに水分をとることも大切です。イオン飲料、白湯、麦茶や味噌汁、野菜スープなどを与えるママが多いよう。【完治の目安】発熱:2~3日 口内の水疱:1週間弱■小さい頃に聞いたことがありますか? 「プール熱」正式名称は、咽頭結膜熱。プールでの感染が多いため、日本では昔から「プール熱」と呼ばれています。プール以外は感染しないのか? ということではなく、ウィルスを含んだプールの水が目や口に触れてしまうことで感染しやすい、ということです。感染した人が触ったものを触ることでも感染するので注意してくださいね。症状としては、喉が腫れて痛みだすと同時に結膜炎を起こし、急に39度ぐらいの高熱を出すことも。目ヤニが出たり、目がしょぼしょぼするといった症状が出たら熱が出るサインです。プールに入るときは、前後にしっかりシャワーし、目もしっかり洗いましょう。【完治の目安】3~7日程度■その名の通り、手足・口に発疹が! 「手足口病」口の中、手のひら、足の裏などに発疹や水疱ができる「手足口病」。ヘルパンギーナとの違いは、手足に発疹がでること、37~38度の発熱(1~2日)もしくは出ないなど高熱ではないことが特長です。ヘルパンギーナ同様に口の中の水疱は、触れたりつぶれたりすると痛むので喉ごしのよい食事や刺激の少ない水分をとることをおススメします。【完治の目安】発疹がかさぶたになり取れる・7日~10日程度どの感染症も飛沫や接触で感染します。冬だけでなく夏も!手洗いやうがいなどしっかりと予防する習慣が必要ですね。いずれの場合も、症状が出たらいち早く受診するようにしてくださいね。
2014年06月12日