ロックバンド・ゆらゆら帝国の元ベーシスト・亀川千代さんが7日に死去した。54歳。同バンドでともに活動した坂本慎太郎が9日、Xを通じ、亀川さんの家族のコメントを掲載した。坂本は「初めて会った時は19歳だった亀川くん僕とバンドを組んでくれてありがとう最高のベーシストでした安らかに」と悼んだ。併せて家族の書面を掲載。「亀川千代はかねてより病気療養中のところ去る四月七日に五十四歳にて永眠いたしました」と報告。「葬儀は故人の生前の意向により近親者のみにて執り行いました今まで応援してくださった皆様お世話になった関係者の皆様本当にありがとうございました」と感謝をつづった。ゆらゆら帝国は、1989年 リーダーの坂本(Vo&G)と亀川さん(B)を中心に東京で結成。メンバー変更を経て、1997年に柴田一郎(Ds)が加入して3ピースバンドとなり、国内外で精力的に活動。2009年に結成20周年を迎え、東京・日比谷野外音楽堂で『20th Anniversary LIVE 2009 in YAON』を開催。ライブパフォーマンスとしては、同年12月に東京・恵比寿LIQUIDROOMで行った『ゆらゆら帝国LIVE2009.FINAL』を最後に、10年3月末に解散を発表した。
2024年04月09日宮沢和史が4月24日(水) にリリースする音楽生活35周年アルバムのタイトルが『~35~』(読み:サンゴー)に決定した。本作のタイトル『~35~』は数字の表記だけでなく、これまで経験してきた音楽生活があった上での、今が「音楽生活35年」。そして、これからも音楽生活が続いていくという意味が込められている。併せてゲストアーティストとして親川遥、岸谷香、藤巻亮太、TRICERATOPS、坂本美雨、HoRookiesの参加が発表された。また、宮沢の音楽生活35周年ライブ『ふるさと山梨にて愛と平和を歌うLove Songコンサート2024』が、故郷・甲府の武田信玄を祭神とする神社「武田神社 甲陽武能殿」で6月9日(日) に開催されることが明らかとなった。<リリース情報>宮沢和史 音楽生活35周年アルバム『~35~』4月24日(水) リリース●初回仕様限定盤(CD+DVD):5,000円(税込)※DVDには収録曲のレコーディング映像、沖縄でのインタビュー映像を収録●通常盤(CD):2,750円(税込)【収録曲】※曲順未定・島唄~琉奏~ with 親川遥(三線、歌で参加)・星のラブレター with 岸谷香(ギター、コーラスで参加)・遠影 with 藤巻亮太(ギター、コーラス、作曲で参加)・恋をする時 with TRICERATOPS (演奏、コーラス、作曲で参加)・からたち野道 with 坂本美雨(歌で参加)・Drawing it with HoRookies(演奏、コーラスで参加)・午前0時の近景<ライブ情報>宮沢和史『ふるさと山梨にて愛と平和を歌うLove Songコンサート2024』6月9日(日) 山梨・武田神社内 甲陽武能殿開演17:00バンドメンバー:土屋玲子(Violin)、今福健司(Per)、鬼武みゆき(Pf)、ドン久保田(Ba)宮沢和史 音楽生活35周年コンサート『君と探してる楽園』5月25日(土) 東京・日比谷野外大音楽堂開場16:30 / 開演17:306月1日(土) 大阪・服部緑地野外音楽堂開場15:00 / 開演16:00チケット情報:()公式サイト:
2024年02月06日2020年8月15日、コロナ禍での野外コンサートを開催し、生で音楽を伝える必要性をあらためて感じた宮沢和史が、この時期だからこそできるコンサートを、と10月から「詩の朗読と歌によるコンサートツアー」をスタートさせたが、ツアー終盤に新型コロナウイルス感染者数増大を受けて、山梨、札幌、小樽公演はやむなく断念…。【動画配信】宮沢和史 詩の朗読と歌によるコンサートツアー2020 ”未来飛行士” チケット情報中止したコンサートに来場予定だった方々、それ以外の会場に来場予定だったけれど断念された方々、行きたくても行けない環境におられるファンに対して、あらゆる場所で観られるよう、急遽、大阪市中央公会堂のコンサートを収録して動画配信することが決定した。また、2021年1月20日(水)にはニューアルバム『次世界』がリリースされる。“今”を宮沢和史の視点で捉えた上で、“未来”へ向けたメッセージとして新たに生み出された作品4曲や、1998年に発表され合唱などで歌われ続けている『旅立ちの時』の新録音源などが収録されている。動画配信は、12月6日(日)18:00から12月31日(木)23:59までPIA LIVE STREAMにて。チケットは発売中。この時期だからこそ胸に迫る楽曲、朗読、メッセージをお届けします。是非ご覧ください。
2020年12月04日2016年、健康上の理由もあり表舞台での歌唱活動の無期限休業を発表した宮沢和史が、昨年の秋から再始動。【時を泳げ魚の如く】コンサートをマイペースで行なっている。ファンの歓喜に迎えられた本格的な復帰から半年余を経た今、心境あるいは音楽的な変化は何かあったのだろうか。【チケット情報はこちら】「過去に全都道府県をコンサートで周りましたが、今回のツアーはゆっくり間を空けて全国を周っているので、一本一本への準備期間での思いと余韻が、今まで以上に大きく、長いため、コンサート前後、当日、本番中の一挙手一投足が記憶の印画紙に焼き付けられています。今まで何度も訪れた場所でさえ、とても新鮮で、再発見がいくつもあります。これからもこういう姿勢で音楽が届けられたら自分らしい音楽活動のペースが出来上がるかな、と思っています」もうひとつの嬉しい知らせは、5月に約3年ぶりのソロアルバム『留まらざること 川の如く』を発表したことだ。それぞれの曲の歌詞に、自身の偽らざる「今」が投影されている。詩作の変化は何に起因しているのだろうか?「一旦完全に音楽、音楽シーン、から離れたことが大きかったです。10代の頃から音楽漬けで、そういったことは一度もなかったので、「ヴォーカリスト宮沢」ではなく、「人間宮沢」という視点で自分を見つめることができました」中でも胸に突き刺さるのは「歌手」の一節 “僕はもう 歌手じゃないから”。 この言葉を生み、歌った背景には、大きな覚悟があったのではと想像する。どんな時期にどんな思いで作詞したのだろう?「歌手を引退してから数ヶ月後です。もう人前で自分の作品を発表することは二度とないとわかっているのに、この詩を書いたことが不思議でした。さらに、メロディーをつけやすい字数の作詞になっていました。染み付いた職業病でしょうか?」アルバムの1曲目『Paper Plane』の歌詞は、生命には終わりがあることに根ざしている一方、”キリストが見下ろす街”(=リオ)、”エイサーが踊る島”(=沖縄)への旅も歌いこんでいる。これまで世界中を旅し、様々な出会いと経験を通じて自身の音楽をさらに豊かなものにしてきた宮沢和史。彼の旅はこれからも続くのだろうか?「自分の飛行、すなわち人生の航路が“ぶざま”であると自覚したことはとても素晴らしいことだと思っています。これからはカッコつけず、自然な旅ができる気がしています」宮沢和史が自らライフワークに位置づけている【時を泳げ魚の如く】コンサートは、ニューアルバムの発表を経て、新たな局面を迎えた。7月5日(金)に世田谷区民会館にて実施されるチケットは好評発売中。取材・文:中原仁
2019年06月21日’93年に140万枚を超える大ヒットを記録したTHE BOOMの『島唄』。宮沢和史さん(53)は戦争の悲劇を繰り返さないでほしいというメッセージを歌詞に込めた。その歌声は海を越えて沖縄出身の日系人が多い南米でもヒット。宮沢さんは、ボロボロになりながらも見知らぬ土地を開拓し、尊敬を勝ち得ていった日系人の魂を癒すために、かの地で歌い続けてきた――。宮沢さんは’66年、山梨県甲府市生まれ。沖縄出身ではないが、沖縄に関わり続けてきた。THE BOOMを’14年に解散。現在ソロ活動中の宮沢さんは、今年、デビュー30周年を迎える。『島唄』誕生のキッカケが訪れたのは、数度目の沖縄でひめゆり平和祈念資料館を訪れたとき、ひめゆり学徒隊で生き残った語り部の女性との出会いだった。「恥ずかしながら僕は、当時、沖縄戦のことをよく知らなかった。集団自決があったこと、4人に1人が亡くなったこと。日本人として知っていなくちゃいけないことを知らなかった自分が恥ずかしくて。本当に申し訳ない気持ちになりました。同時に、そういうことを教えない教育に対して、ものすごく疑問を感じたんです」戦後の日本の繁栄は、沖縄戦で散った20万柱の上にある。そんな歴史が忘れられていいのか。そう考えた宮沢さんは、沖縄の人に何か返したいと思うように。「今度、その語り部の女性に再会したとき聴いてもらう曲を作ろう。沖縄戦を体験された方々に恥ずかしくない曲を、と思って作ったのが『島唄』です」’93年に発売された『島唄』(オリジナル・バージョン)は140万枚を超える大ヒットを記録。宮沢さん27歳のときだった。『島唄』のヒットによって、自分の音楽の作り方は間違っていない、という確信を得た宮沢さん。探求心は、さらに南米音楽へと向かっていく。’96年にはブラジル3都市でTHE BOOMのライブを実施。’98年にはソロで南米のアーティストとアルバムをリリース。「ブラジル音楽に傾倒しているときも、アルバムにはかならず沖縄音楽の影響を受けた楽曲を入れていました。精神的には、いつも沖縄と近いところにあった。でも、物理的に行く回数は減っていた時期でしたね」しかし、再び、海を越えて沖縄と出合い直す出来事あった。’01年、アルゼンチンで『島唄』がカバーされ、大ヒットしているという噂が飛び込んできたのだ。「びっくりしたのは、知らない歌い手に勝手にカバーされていたこと(笑)。もっと驚いたのはスペイン語じゃなく、日本語でカバーされていたことです。日本語でも海外の人の心に届くんだ、と」宮沢さんは、その歌手に会うため、すぐ首都・ブエノスアイレスに向かった。歌っていたのは、アルフレッド・カセーロというアルゼンチンで有名なマルチタレントだった。大の沖縄びいきで、沖縄系の日系人がやっている日本食レストランで「島唄」を耳にし、気に入ったのだという。「でも、カセーロは、日本語もわからない。三線も初めて。それで、沖縄系の日系人ミュージシャンに参加してもらって、レコーディングしたそうです」アルゼンチンにも、戦前・戦後に移民で渡った日本人の子孫が暮らしている。そのうち、沖縄からの移民は約7割だ。沖縄の人に導かれるように、宮沢さんの世界が一気に広がった。宮沢さんとカセーロは意気投合。滞在中に、首都ブエノスアイレスの日本庭園で開いた2人のライブには、約5,000人もの観客が詰めかけ『島唄』の大合唱となった。『島唄』に込めた思いが、海を越えて届いた瞬間だった。南米を何度も訪れるうちに、宮沢さんの中で大きくなっていったのが“日系人”の存在だ。「正直言って、初めてブラジルでライブをしたときは、ブラジル人にどれだけ自分たちの音楽が通用するか、という気持ちが強かった。でも、ライブをするたび、たくさんの日系人が集まってくれて『ミヤザワ、ミヤザワ』と喜んでくれる。チケットを売ってくれるのも日系人。いつの間にか、この人たちを喜ばせたいと思うようになっていたんです」宮沢さんは、移民の歴史を学び、沖縄戦を知ったときと同じように衝撃を受けた。「戦前から戦後にかけて、国策で多くの日本人がブラジルやペルー、アルゼンチンなどに渡りました。奴隷のように農場で働かされ、マラリアで死ぬ人も多かった。それほど苦労したのに、ブラジルに渡ってたった100年で、日本人はブラジル社会でなくてはならない存在になっているんです」政治や医療の世界で日系人の活躍は目覚ましく、トップクラスの大学で上位に日系人の名前を見ることができる。「過酷なアマゾンの土地を切り開き、ブラジル農業のお手本にもなっています。アサイーを日本に輸出しているのも日系人なんですよ。そんなたくましい日系人の活躍を見ていると、あぁ、カッコいいなと思うんです。僕ら日本人は、いつからこんなに弱っちくなったんだろう、って」第1回ブラジル移民の故・中川トミさん(当時98歳)との出会いも大きかった。トミさんは1歳のとき、熊本から両親とブラジルに渡った移民。「『とにかくよく働きました』と繰り返し、僕にそう言った。それが印象的で。それまで“移民史”って、教科書に載っている白黒写真みたいに現実味がなかった。でも、トミさんに会って、移民史って人の一生じゃないか、と。急に自分にとって身近に思えたんです」この出会いによって、ブラジル移民100周年を祝うライブツアーを、ブラジルでしようと決意した宮沢さん。多国籍バンド『GANGAZUMBA』結成し、準備を進めた。日系人をねぎらう楽曲『足跡のない道』もリリース。しかし、トミさんとの再会はかなわなかった。’06年、100周年を待たず、トミさんは帰らぬ人に。宮沢さんは’08年の移民100周年で、日系人の多い町を中心にライブツアーを実施。多くの日系人が駆けつけ、各地のライブは盛況に終わった。「土臭い、汗臭いものじゃないですか人生って。僕は日系人の方々に出会って、泥だらけになっても懸命に生きる人たちが、ちょっと上を向けるような歌を作り続けたいと思うようになりました」
2019年04月13日糖尿病再生医療研究所所長の亀川寛大氏8月25日、糖質オフメニューを採点してランク付けした書籍『ラーメン好きの医者が教える糖質制限の外食ガイド』が発売された。著者は熊本市のなごみクリニック院長で、糖尿病再生医療研究所所長の亀川寛大医師である。価格は1,400円(税別)で、マキノ出版から刊行中である。糖質制限食で15kg減に成功鹿児島・出水市出身の亀川寛大氏は昨年、なごみクリニックを開院。「ラーメン先生」と呼ばれ、Facebookなどで情報を発信、YouTubeには講演動画を公開しており、その再生回数は5万回を超える。亀川氏は増加するがん患者数に疑問を持ち、予防医療を推進、糖質制限指導を行っている。また、亀川氏自身も1日1食ラーメンを食べていた習慣を改め、糖質制限食による15kgのダイエットにも成功。全国での食事指導セミナーが好評を博している。著者自身の体で血糖値測定書籍『ラーメン好きの医者が教える糖質制限の外食ガイド』には、著者自身が外食メニューを食べ、食後120分間の血糖値を測定、自らの体を通したデータがまとめられている。調査されているメニューは全60種類。血糖値だけでなく、コストパフォーマンス、味、満腹度なども評価されている。同書では血糖値が上がらないメニューを「ファミレス編」、「コンビニ編」、「ファストフード編」、「牛丼店編」などに分けて紹介している。(画像はAmazon.co.jpより)【参考】※ラーメン好きの医者が教える糖質制限の外食ガイド
2018年09月01日第2回の連載では、同一ベンダーによる包括的なツールを導入する場合に考慮すべきポイントを、マイクロソフトの「Team Foundation Server」と、そのSaaS版「Visual Studio Online」を例にしてご紹介しました。第3回は、チーム開発におけるプロジェクト管理を効率的におこなう方法をご紹介します。○従来の方法では遅れをとるイマドキのプロジェクト管理レガシーホストと呼ばれるようなホストが主流だった時代は、対応するクライアントも限定されていました。しかし、対応デバイスの増加にともない、現在のソフトウェア実行環境は、非常に多岐にわたります。短納期でのリリースを要求されることも多くなっており、週1回の進捗会議でリーダーの報告を受け、また1週間かけて方針を検討して……という従来どおりのリーダーから指示を待つプッシュ型の報告では、もはや市場の要求速度に追いつきません。また、プッシュ型の報告では、管理者が報告者からの報告内容をもの足りないと思っても、その場でそれ以上の内容が報告者から出てくるとは限りません。このような状況を解決するために、プロジェクトのリアルタイムな可視化は不可欠となっています。最近ではプロジェクトの可視化をおこなうための方法に物理的なカンバンを使用しているという例も多いでしょう。物理的なカンバンはPCを使わなくてもいつでも見えるため、小規模チームでの作業を可視化するには大変優れています。しかし、ある程度の規模のチームになった場合、チーム全体の作業工数の集計、作業の優先順位の変更を逐次おこなうということは難しくなります。○必要なときに情報にアクセスできる「プル型管理」で課題を解決このような状況を解決するために、状況が変わったときにリーダーからの自発的な報告を待つというようなプッシュ型の報告だけではなく、管理者が自ら必要なときに取得するプル型の管理も活用していく必要があります。プッシュ型だけでは進捗会議などでリーダーの報告に数値的な状況を報告するだけで多くの時間が浪費され、本質の話題がほとんど出てこないまま、先送りにされがちになります。参加メンバーが必要なときに必要な情報にアクセスできるようになっていれば、会議の前に必要な情報がお互いに共有されている状態となるため、会議の本質により時間を割くことができます。情報の事前共有という意味ではチケット管理システムが導入されることも多いかと思います。場合によってはチケット管理システムと連携してソースコードを管理されているかもしれませんが、全体が連携しているシステムは多くなく、認証設定も手間がかかります。チケット管理とソースコードのコミットにともなうチケットの消化率、さらにはビルドの成功、ビルド後のテストの消化率、といった開発プロセスの一連の流れをすべて俯瞰して見ることができれば、より理解が深まります。前述のプッシュ型の管理ではリーダーやメンバーがそのための資料作りに忙殺される場合があるため、時間が無駄になります。コンピュータのいいところは自分で必要な情報が欲しい場合、少ない手間で莫大な情報を処理、加工して表示できる点です。「Power BI」を代表とするセルフサービスBIと呼ばれるツールでは、対応しているデータソースから必要なデータを抽出し、視覚化してくれます。レポートデータを作成しておき、任意のタイミングで参照するプル型の管理にすれば、ほぼリアルタイムの状況を自分の仕事の必要なタイミングで参照することができるようになるため、それぞれの時間が効率的に使用できるようになります。○Visual Studio+Power BIで実現する、プロジェクト管理の視覚化Visual Studio OnlineとPower BIの組み合わせで実際に仮想プロジェクトを作り、どのようなプル型のプロジェクト管理ができるかご紹介します。TFSUG(Team Foundation Server Users Group)のメンバーで仮想的なプロジェクトを作ってみました。Visual Studio OnlineをPower BIのデータソースにすることで、プロジェクトのコミット頻度や誰に負担がかかっているかということが視覚化されます。簡易的なレポートであればVisual Studio Onlineでも作成することができますが、閲覧はプロジェクトメンバーに限られます。Power BIと併用することで、Visual Studio Onlineで見せても問題ないレポート情報のみを公開することができる高度なレポートを作成し、他の人と共有することが可能になります。また、Power BIの自然言語を使用した問い合わせにより、レポートを作成しなくても、必要な情報を参照することができます。○問題発生時にも即時対応が可能なプル型プロジェクト管理コンピュータが導入されて、今まで他人に依頼していたスケジュール管理や資料検索といった秘書的な業務を自分自身でできるようになりました。さらに、クラウド時代になり、専門部門を使用しなくても業務システムを運用することができるセルフサービス時代が到来しました。次はプロジェクト管理のセルフサービス化ではないでしょうか。冒頭にも書いたとおり、プッシュ型のプロジェクト管理では時代の速度に追いつかないといった状況も発生します。ソースコード、ビルド、テスト消化率、メンバーの負荷状況といった情報をいつでも必要なときに入手することができるようになれば、即時必要な対策をとることができるようになるため、このようなプル型のプロジェクト管理に移行することを検討してみてはどうでしょうか。次回は、Visual Studio OnlineとTeam Foundation Serverを利用したチーム開発におけるレポジトリ管理方法についてご紹介します。編集協力:ユニゾン○執筆者紹介Microsoft MVP 亀川和史2005年にTeam Foundation Server(TFS)をリリースした頃からチーム開発の助けになるのではないかと興味が湧いたのでインストールしてから、TFSの活用に興味を持ち始め、チーム開発を楽にするためにどう使えるのか模索を始めた。情報が多くないTFSのために活動を始め2012年にMicrosoft MVPを受賞し、現在に至る。TFSUGスタッフ、Developers Summit 2015 Kansai、主にMicrosoft系のコミュニティイベントに登壇。個人ブログ「kkamegawa’s weblog」にて、TFSやVisual Studio Online、Visual Studio関連を中心に情報発信中。
2015年10月29日第1回の連載では、チーム開発において同一ベンダーが提供する包括的なツールを活用する背景をご紹介しました。今回は同一ベンダーによる包括的なツールを導入する場合に考慮すべきポイントを、マイクロソフトの「Team Foundation Server(以下、TFS)」と、そのSaaS版の「Visual Studio Online(以下、VSO)」を例にご紹介します。TFS・VSOの詳細な機能比較はマイクロソフト認定エキスパートであるMicrosoft MVP亀川和史さんがブログで公開しているのでご覧ください。○プロジェクト管理者と開発者の密な連携がポイントチーム開発には、開発プロジェクトの進捗や品質に責任をもつ「プロジェクト管理者」とアプリケーション開発に責任をもつ「開発者」がいます。両者とも開発プロジェクトを納期までに終わらせるという共通の目的はあるものの、それぞれの責任範囲が異なるがゆえに同じプロジェクトを別々の視点で見てしまいがちです。そして、それぞれが個別最適化をはかってしまい、結果としてプロジェクト全体の効率が落ちることがよくあります。同一ベンダーが提供する包括的なツールを利用する際は、まずはプロジェクト管理者と開発者の両者に同じ視点を持たせ、両者の連携を密にすることを目指すのがベストです。TFS・VSOでは、バグ修正などのタスク管理をWebブラウザ、Excel、Visual Studio、Eclipse上で実施できます。プロジェクト管理者は使い慣れたExcel上でバグ修正タスクを作成して開発者をアサインし、開発者はアサインされたタスクを普段利用しているVisual StudioやEclipse上で確認してバグを修正にとりかかるといったことが可能です。また、TFS・VSOはタスクごとにソースコードの変更を関連付けする機能もあります。先ほどのタスクに基づき開発者が修正したソースコードをコミットする際にアサインされているタスクを関連付けておくと、該当タスクの状態が「解決済み」として反映され、Webブラウザ上で具体的なソースコードの修正箇所を追跡することが可能です。このようにTFS・VSOでは、プロジェクト管理とソースコードの変更管理を関連付けし、それをプロジェクト関係者が普段利用しているツールにて可視化・管理できるようにすることで、プロジェクト管理者と開発者のシームレスな連携を実現しています。なお、TFS・VSOにはプロジェクト関係者の直接的なコミュニケーションの場として、「チームルーム」が提供されており、関係者がお客様との議事録などの投稿やビルドの結果、作業項目の変更、ソースコードの変更などの自動書き込みによる作業内容の確認も行えるようになっています。○ビルドからテストまで行う継続的インテグレーションの実現継続的インテグレーションを実現するには、ビルド、テストの自動化が不可欠です。もちろんTFS・VSOもビルド、テストの自動化機能が提供されており、継続的インテグレーションを実現できます。TFS・VSOは.NETに加えてJava、iOS、Android、Unity、Xamarinなどのビルドにも対応しており、XcodeからTFS・VSOのGitリポジトリにソースコードをコミットしたタイミングでiOSアプリケーションのビルドを開始する、といったことが可能です。通常はビルド用のサーバを用意しますが、VSOを利用している場合はVSOのビルド用サーバを利用することも可能です。○Application InsightsでiOSアプリケーションとの連携も可能アプリケーションの利用状況や応答時間の改善のためには、アプリケーションの利用状況や応答時間などのパフォーマンス状態をリアルタイムに分析することが求められます。マイクロソフトでは、アプリケーションの監視・分析サービス「Application Insights」を提供しています。Application Insightsには、.NET、Java、PHP、Ruby、Python、iOS、Android用のSDKが提供されており、簡単にアプリケーションと連携できるようになっています。特に、Visual Studio 2015やApplication Insights for iOSを利用すると、ウィザードに従って設定するだけでWindowsやiOSアプリケーションとApplication Insightsとの連携が実現できます。○とりあえず使ってみて本格導入ベンダーが提供している包括的なツールは有償です。検証目的で稟議を通すことは難しいため、無償で利用できるOSSツールをまず利用するという方も多いのではないでしょうか。マイクロソフトからは、機能限定版の「Team Foundation Server Express」が提供されており、VSOは5ユーザーまで無償でマイクロソフトアカウントがあればすぐに利用できます。まずはスモールスタートで無償版の検証を行い、問題がなければ稟議をあげるということも可能です。また、「MSDN Subscription」をお持ちの企業であれば追加購入なしでTFSが利用できます。○ベンダー提供の包括的ツールを利用するメリットベンダーが提供する包括的なツールは、開発プロジェクトで必要なツール同士の連携が標準でできるようになっているため、開発プロジェクトの関係者が自分の職務に集中することで開発プロジェクト全体を円滑に進めることができます。特に、TFS・VSOではプロジェクト管理者や開発者が普段利用しているツールからアクセスできるというメリットがあります。包括的なツールのデメリットは有償であることですが、幸いにもTFS・VSOは無償で利用開始できるようになっているので、まずは検証目的で包括的なツールを使ってみることをお勧めします。次回は、TFS・VSOを利用したチーム開発におけるプロジェクト管理方法についてご紹介します。編集協力:ユニゾン○執筆者紹介武田正樹(たけだ・まさき)日本マイクロソフト株式会社開発ツール推進部テクノロジースペシャリストマイクロソフトに興味のないエンジニアへの技術啓発を担当。WordPress、EC-CUBEなどのオープンソースCMSコミュニティへのWindows Server、Microsoft Azureの利用促進や、日本のマーケットシェア上位のルーターのMicrosoft Azure仮想ネットワーク対応などに携わる。スタートアップ支援プログラム「Microsoft BizSpark」の日本での立ち上げやSamurai Venture Summitをはじめとしたさまざまなイベント、ハッカソンの支援も行う。2014年7月よりVisual Studioの利用促進プロジェクトを担当し、10月より現職。
2015年10月15日宮沢和史(ex THE BOOM)が6月12日より、ソロとなって初のツアー「弾き語りツアー寄り道2015『連れづれなるままに...』」をスタートさせた。【チケット情報はこちら】同ツアーは8月23日 (日)福島・いわきPITまで、12の会場で行われる。8月1日(土)の東京・渋谷公会堂公演にはTRICERATOPSがゲスト出演。2013年に夏限定で結成された宮沢和史&TRICERATOPSによるバンド「MIYATORA」が一夜限りの再結成を果たす。ツアーのスタートに際し、宮沢は「今回のツアーでは、自身の音楽的ルーツ、音楽の旅の軌跡を全部聴かせる、ここまでの総集編でもあります。レゲエ、ロック、ブラジル、フォーク、ニューミュージック、演歌、沖縄民謡などなど。カバー曲と自作曲は半々、カバーのがちょっと多いかな?どうかな??詩も朗読します!!」とコメントを寄せている。7月5日(日)稚内公演までのチケットは発売中。そのほか、8月1日(土)東京公演から9日(日)福岡公演までのチケットは7月5日(日)、8月14日(金)京都公演から21日(金)愛知公演までのチケットは7月11日(土)、8月23日(日)福島公演のチケットは7月18日(土)一般発売開始。■弾き語りツアー寄り道2015『連れづれなるままに...』6月17日(水)石垣島 ~島野菜カフェリハロウビーチ~ 野外ステージ(沖縄県石垣市)7月3日(金)Zepp Sapporo(北海道)7月5日(日)稚内えびなイベントホール(北海道)8月1日(土)渋谷公会堂(東京都)8月7日(金)松山EBC Vivit Hall(愛媛県)8月9日(日)都久志会館(福岡県)8月14日(金)京都府民ホールALTI(京都府)8月15日(土)いずみホール(大阪府)8月21日(金)中電ホール(愛知県)8月23日(日)いわきPIT(福島県)★★以下のリンクより「宮沢和史」をお気に入り登録して、情報をゲットしよう!
2015年06月16日中野ブロードウェイに7月10日、アートギャラリー「Gallery リトルハイ」がオープンする。22日まで初回展示として造形作家・小林和史の個展「小林和史 ムシウム(MUSISUM) ―造形昆虫思考―」が行われる。展示タイトルは「虫」と「アニミズム(万物に霊魂が宿っているという考え方)」を掛け合わせた造語。小林のライフワークでもある、1枚の紙からハサミによって即興で切り抜き立体に折り上げた、本物の虫も騙されたほどリアルな切紙虫たちを展示する。「人間が自然の一部でしかないとすれば、人間も昆虫も同じ存在。視点を変えて昆虫の立場になって人間界を眺めたってイイ訳で、僕は子供の頃からそうしている」と小林氏はコメント。小林はイッセイミヤケのデザイナーを経て独立。伊勢丹新宿店、メゾンエルメス、銀座ソニービル、六本木のリッツカールトンホテルなどで展示を行う。「自然」「身体性」をテーマとするコスチュームデザインや舞台、映像、CMなどのトータルデザインを手掛け、「U2」ギタリストのジ・エッジ(The Edge)や「ローリング・ストーンズ(The Rolling Stones)」ギタリストのロン・ウッド(Ron Wood)も作品を所持。Gallery リトルハイは、国内外から年間800万人が来館するサブカルチャーの聖地・中野ブロードウェイに出店。誰もが気軽に立ち寄れる「路面店のアートギャラリー」として誕生した。主宰する小高均氏は、「中野ブロードウェイの来館者はモノに対する感度が高く、潜在的なアート需要があると思う」と話す。小さくてコンパクト(LITTLE)な空間で上質(HIGH)なアートに出合える「人とアートを結びつける企画&レンタルギャラリー」がコンセプト。【イベント情報】「小林和史 MUSISUM ―造形昆虫思考―」会場:Gallery リトルハイ住所:東京都中野区中野5-52-15ブロードウェイセンター4階会期:7月10 日から22日時間:12:00から19:00(最終日は17:00まで)休廊日:水曜日入場無料
2014年06月27日