本州の最も西のエリア、中国地方。この地域の手みやげの推薦者は、山口市内でコーヒー店『カピン珈琲』を営む亀谷千晴さん。愛らしく素朴な和菓子と、地元の果物の魅力を。「地元で昔から愛されていて、そして職人さんが作っている。そんな味を、外の方々におみやげにしたいな、と思っています。『吉冨幸進堂』のわっふるは、クリームの懐かしい味が大好き。少し軽めの口当たりは、思わず2つ目に手が伸びる美味しさです。若い世代の方に差し上げたら、“ワッフルといえばベルギーワッフルしか知らない!”と言われたのが、最近の驚きでした(笑)。ファミリーへの手みやげにいいのが、山口県萩市の名産の夏みかんを使った『光國本店』のマーマレード。パッケージの素敵さに反応してくれると嬉しいです。『三松堂』のむしどらは、コーヒー豆と一緒にお持ちすることが多いです。蒸し生地と甘さ控えめな粒あんが、ブラックコーヒーにぴったり。手みやげを買いに行ったはずなのに、毎回自分にも買ってしまいます(笑)」吉冨幸進堂 わっふる(クリーム)優しい柔らかさと甘さ。地元で愛される懐かしい味。長門市の温泉街に店を構えるこちらは、明治期に創業した、地元に愛される和菓子店。わっふるは1番人気のお菓子だそう。手焼きのワッフル生地に、生クリームとカスタードを合わせたクリームをたっぷり挟めばできあがり。「クリーム以外に、まっ茶やつぶあんなどの種類もあり、いずれも甘さがちょうどいい。でも一番好きなのはクリーム!名称がひらがななところも好きです」。1個¥130(税込み)山口県長門市深川湯本1031-2TEL:0837・25・3971不定休7:30~18:30通販なし。光國本店 夏みかんマーマレード夏みかんと砂糖、水飴のみ。萩の名産果実を味わって。明治9年萩に初めて木が植えられて以来、萩市の名産品である夏みかん。実と皮の両方を使った「夏みかんマーマレード」は、果実の風味が味わえる極上の一缶。「サラッとした質感と素朴な甘さが魅力。“こんなパンにのせたいよね”“あれに合わせたら美味しそう”など、マーマレード談議が広がるのも楽しいです」。370g¥850山口県萩市大字熊谷町41 TEL:0838・22・02399:00~17:00不定休電話、FAX(0838・22・0241)にて取り寄せ可。和菓子処 三松堂 むしどら(黒糖)衝撃のふんわり感と上質な甘さ。コーヒーにも合う逸品。小麦粉と黒糖を混ぜた生地を蒸し上げ、粒あんを挟んだ、蒸しどらやき。ふわふわの口当たりと、備中産の大納言を使ったあんの上品な甘さのバランスが最高。「『三松堂』のあんこは、本当に本当に美味しい。ちなみに私のお店『カピン珈琲』でも、羊羹を作っていただいています。ある程度の数を買うと箱詰めにもできるので、贈り物感もアップ」。1 個¥240(税込み)島根県鹿足郡津和野町森村ハ19-5TEL:0865・72・01748:00~18:30無休Webで購入可。亀谷千晴さん山口市内に店舗を構え、自家焙煎、オリジナルの道具の製作販売をする『カピン珈琲』を、夫婦で営む。国内外で出張喫茶も。※『anan』2020年11月18日号より。写真・高杉 純スタイリスト・西崎弥沙(by anan編集部)
2020年11月12日亀谷堂はこのほど、同社ウェブショップにて新しい落雁(らくがん)「NEO落雁」の発売を開始した。同社は260年の伝統を誇り、成田山御供物所として認められている老舗和菓子店。同商品は、「従来の和菓子・落雁業界の常識を覆す」べく開発されたという。従来の落雁の主原料として使われてきた餅米の粉(寒梅粉、味甚粉など)と水飴を一切使わず、代わりに、大豆粉と、水溶性食物繊維として知られるグルコマンナンを使用。いずれも特許取得済みの原料であり、特に大豆粉は大豆の青臭い風味の原因である酵素を含有しない新品種を用いた。これまで、キャラメルカシュー、アップルシナモン、ストロベリーホワイトショコラなどの新しい味の落雁が、これほどそろった前例はないという。12個入りで450円。同社はさらに、その都度注文をしなくとも毎月または2カ月ごとに和菓子商品が定期的に届く新サービス、かめやどう倶楽部「和菓子定期便」を開始。体が不自由で買い物に出掛けられない夫婦二入用のコースから、オフィスや工場で仕事の休憩中に大人数で食べることができるコースまで、全4コースを用意する。【拡大画像を含む完全版はこちら】
2012年11月30日