昨年5月3日の誕生日をもって63年の歌手生活を引退していた橋幸夫(80)が15日、都内で“謝罪会見”を実施。歌手活動の再会を発表した。橋は、歌手活動の引退後は大学に通いつつ、書画の道へ進んでいた。全国の画廊をめぐる中、ファンからの声や自身の思いも募り、橋は「歌えないかな」と夢グループの石田重廣社長へ相談。石田社長から「歌を歌いたいならば、皆さんに謝ればどうなのだろう」と提案され、謝罪会見を開くことになった。橋は、「自分で引退するという清々しいことは自分だけの言葉だったのかな、と。もちろん引退会見にはそういう気持ちもありましたが、こんなに大勢のファンの方が私を支援してくれたのか、と。万人のファンの皆様に対して、反省しきりにだんだんなってまいりました」と復帰する理由を説明した。石田社長と一緒に頭を下げると橋は「声が出ないわけじゃない。声が出るまではやりたい」と決意を新たに。そして「亡くなる時が最後だと思います。もう辞めません!」と生涯現役宣言。「もう引退会見は辞めましょうね」と石田社長が語り掛けると、「(引退会見したら)私、殴られますよ」と苦笑いだった。復帰ステージは26日に大宮ソニックシティ小ホールで開催される『橋幸夫フィルムコンサート&トークショー』となる予定。橋は2021年10月、80歳誕生日である昨年5月3日をもって歌手活動から引退することを発表していた。昨年5月1日のラストコンサートを開催し「本当に最後です。感無量という言葉がありますけど、心の中はやることがいっぱい」と話していた。橋は1943(昭和18)年5月3日生まれ。中学2年から作曲家・遠藤実さんに師事し、高校2年の1960年、「潮来笠」でデビュー。舟木一夫、西郷輝彦さんとともに“御三家”と呼ばれて絶大な人気を誇った。1962年には吉永小百合とデュエットした「いつでも夢を」で第4回日本レコード大賞を受賞。NHK紅白歌合戦にはデビューした年から17年連続19回出場した。モンゴル親善大使や各地の観光大使、介助犬サポート大使など多岐にわたる活動のほか、認知症の実母の介護生活を綴った『お母さんは宇宙人』など多数の著書を出版。2020年7月にデビュー60周年を迎えた。
2024年04月15日昨年5月3日の誕生日をもって63年の歌手生活を引退していた橋幸夫(80)が15日、都内で“謝罪会見”を実施。歌手活動の再会を発表した。橋は、歌手活動の引退後は大学に通いつつ、書画の道へ進んでいた。全国の画廊をめぐる中、ファンからの声や自身の思いも募り、橋は「歌えないかな」と夢グループの石田重廣社長へ相談。石田社長から「歌を歌いたいならば、皆さんに謝ればどうなのだろう」と提案され、謝罪会見を開くことになった。けじめ、として引退会見、引退コンサートを開いた橋。「自分で引退するという清々しいことは自分だけの言葉だったのかな、と。もちろん引退会見にはそういう気持ちもありましたが、こんなに大勢のファンの方が私を支援してくれたのか、と。万人のファンの皆様に対して、反省しきりにだんだんなってまいりました」と復帰する理由を説明していた。石田社長と一緒に頭を下げると橋は「声が出ないわけじゃない。声が出るまではやりたい」と再出発の決意を示していた。復帰ステージは26日に大宮ソニックシティ小ホールで開催される『橋幸夫フィルムコンサート&トークショー』となる予定。橋は2021年10月、80歳誕生日である昨年5月3日をもって歌手活動から引退することを発表していた。昨年5月1日のラストコンサートを開催し「本当に最後です。感無量という言葉がありますけど、心の中はやることがいっぱい」と話していた。橋は1943(昭和18)年5月3日生まれ。中学2年から作曲家・遠藤実さんに師事し、高校2年の1960年、「潮来笠」でデビュー。舟木一夫、西郷輝彦さんとともに“御三家”と呼ばれて絶大な人気を誇った。1962年には吉永小百合とデュエットした「いつでも夢を」で第4回日本レコード大賞を受賞。NHK紅白歌合戦にはデビューした年から17年連続19回出場した。モンゴル親善大使や各地の観光大使、介助犬サポート大使など多岐にわたる活動のほか、認知症の実母の介護生活を綴った『お母さんは宇宙人』など多数の著書を出版。2020年7月にデビュー60周年を迎えた。
2024年04月15日株式会社二川工業製作所(本社:兵庫県加古川市、代表取締役:二川 昌也)は木質チップのガス化による小型バイオマス発電事業に挑戦しており、福島県須賀川市に小型バイオマス発電設備の第一号が現在試運転中で、2023年4月初旬に売電開始予定です。この事業はバイオマス発電事業の中でも高技術で非常に事業化が難しいものです。株式会社ネオナイト(本社:島根県松江市、代表取締役:寺山 文久)の協力のもと進められております。須賀川バイオマス発電所■木質チップのガス化による小型バイオマス発電木質チップのガス化によるバイオマス発電はチップ化またはペレット化した木質バイオマス燃料を熱分解・還元反応によりガス化し、そのガスを燃料としてエンジンで発電を行うシステムです。この方式の小型(発電能力20~400kW)クラスは欧米において1,000基以上の豊富な実績を有し、東南アジアでも開発導入され始めています。また2MWクラスも実績は少ないものの既に欧州で稼働しております。日本国内で稼働しているガス化による小型バイオマス発電施設のほとんどが欧州メーカーによるもので、国内で採算を伴う稼働施設の例がほとんどありません。理由として燃料となる木種を欧州では広葉樹、国内では針葉樹を使用しており、性状の違いから国内ではタールが発生してしまいそれが採算性を阻害しております。国内では技術的に難しい再生可能エネルギー発電の一つとされており、安定した国産プラントの開発が喫緊の課題となっています。このバイオマス発電は24時間発電が可能で、再エネ電力の安定供給に役立ちます。太陽光発電は日中の日差しがある時、風力発電では風が吹いている時しか発電しませんが、天候に左右されることなく安定した再生可能エネルギーを供給できるのがバイオマス発電です。ガス化による小型バイオマス発電施設は煙がほとんど出ない発電設備です。また騒音問題も起こりにくく敷地外では65dB以下であるため住民の方に安心していただくことができます。脱炭素に積極的に取り組んでおられる自治体は非常用電源としても検討いただいております。■当社は福島FKバイオマスパワー(本社:福島県須賀川市、代表取締役:二川 昌也)を設立し、福島県須賀川市に木質チップのガス化による小型バイオマス発電設備の第一号を完成させました。現在試運転中で2023年4月初旬に売電開始予定です。須賀川市や林業関係者と地域協議会を設立し森林再生も進めてまいります。施設名 :須賀川バイオマス発電所所在地 :福島県須賀川市大字泉田字作田発電規模220kW使用機器:国内メーカー及び海外メーカーEPC :株式会社ネオナイト2023年4月初旬に売電開始予定今回の事業は固定価格買取制度を活用した売電事業ですが、将来的にこの小型バイオマス発電を用いたオフサイトPPA事業や、自治体とタイアップし官民一体となってのエネルギーの地産地消を実現したいと思っております。当社と株式会社ネオナイトは両社とも中小企業版RE100と言われる「再エネ100宣言RE Action」に参画していたことがきっかけです。両社とも使用電力を再生可能エネルギー100%にすることを宣言していますが、同じイニシアチブを通じビジネスにつながっていったことは脱炭素活動には大きな可能性(ビジネスチャンス)があると言えます。当社は引き続き脱炭素活動に邁進するだけでなく広くこの活動を普及させていきたいと思っております。■二川工業製作所 会社概要商号 : 二川工業製作所所在地 : 兵庫県加古川市平岡町二俣249番地の1代表者 : 代表取締役 二川 昌也設立 : 1943年4月業務内容: 建設機械装置及び部品、産業ロボット部品の製造再生可能エネルギー発電事業会社HP : 詳細はこちら プレスリリース提供元:@Press
2023年02月09日株式会社二川ホールディングス傘下の二川工業製作所(本社:兵庫県加古川市、代表取締役:二川 昌也)は、宅地や雑種地でしかできない太陽光発電事業を、営農業者とともにソーラーシェアリングという形で事業を進めることになりました。太陽光発電ときくらげ栽培■ソーラーシェアリングとは?農地の上に背の高い架台と太陽光パネルを設置して行う太陽光発電。農家の高齢化、後継者不足、耕作放棄地の増加、収入の減少等、日本の農業が抱える問題は多く、そしてそのどれもが農家さんの生活を脅かし、農業の衰退を加速させる深刻な問題となっています。その解決策としてソーラーシェアリングは非常に評価されており、農林水産省でも推奨しております。■なぜ二川工業製作所がソーラーシェアリングを?脱炭素社会の実現に向けた電力の地産地消。これを推進していくにあたり、加古川市と折衝している中で、加古川市よりきくらげ栽培の農業法人を紹介されました。これまでのソーラーシェアリングは架台を高くしなければならず、その分コストがかかるなどの問題点がありましたが、きくらげの場合、通常のソーラーシェアリングとして使用する架台の高さでなくても、ソーラーシェアリングが可能になり、事業実現となりました。今まで農地転用できないために太陽光事業を諦めていた土地でも、ソーラーシェアリングとして事業ができるのは、二川工業製作所が掲げているSDGsにもつながります。■現在、選考中の案件(1)設置場所 :東広島高圧電力 :DC433kw売電開始時期:2023年5月予定栽培 :きくらげ(2)設置場所 :東広島低圧電力 :DC99kw売電開始時期:2023年5月予定栽培 :きくらげ太陽光発電の実績のある二川工業製作所と農業の実績のある営農業者、得意分野を活かしての新しい事業はまだ少ないため、今後タッグを組んでソーラーシェアリングを広げて行く所存です。■二川工業製作所 会社概要商号 : 二川工業製作所所在地 : 兵庫県加古川市平岡町二俣249番地の1代表者 : 代表取締役 二川 昌也設立 : 1943年4月業務内容: 建設機械装置及び部品、産業ロボット部品の製造再生可能エネルギー発電事業会社HP : 詳細はこちら プレスリリース提供元:@Press
2023年01月18日建設機械装置や部品の製造を行う株式会社二川工業製作所(本社:兵庫県加古川市、代表取締役:二川 昌也)は、使用電力以外でのゼロカーボンへの取り組みに向けて、従業員の車両での移動により排出されるCO2を削減するため、社用車として日産リーフを4台導入しました。二川工業製作所 社用車 日産リーフ1当社は昨今の脱炭素社会への動きをふまえ、これまでに当社保有のため池ソーラー発電所で発電した電気を活用し、当社の国内全製造拠点の使用電力の再エネ100%化の達成及び、サプライヤー企業への電力提供により、サプライチェーン全体でカーボンニュートラルを目指しております。今後は使用電力以外の部分でのゼロカーボン達成に向け、取り組みを行っていきます。今回はその第1歩として日産リーフ4台をメイン工場4箇所に1台ずつ社用車として導入します。工場内には充放電設備V2Xを設置し、充電する電気は当社保有のため池ソーラーで発電した電気を使用し、再エネ100%の電気で走行させます。緊急時及び災害発生時の非常用電源としても活用し、地域にも開放する予定です。当社は今後、使用電力以外の部分でも脱炭素を推進し、設備の省エネ化やグリーン購入によるオフセットなども行いながら、カーボンニュートラルな社会の創造を目指していきます。■二川工業製作所 会社概要商号 : 株式会社二川工業製作所所在地 : 兵庫県加古川市平岡町二俣249番地の1代表者 : 代表取締役 二川 昌也設立 : 1943年4月業務内容 : 建設機械装置及び部品、船舶用エンジン部品、産業ロボット部品・航空機エンジン部品、冷熱機械部品の製造再生可能エネルギー発電事業会社HP : 詳細はこちら プレスリリース提供元:@Press
2021年12月17日建設機械装置や部品の製造を行う株式会社二川工業製作所(本社:兵庫県加古川市、代表取締役:二川 昌也)は、2021年11月24日にグリーン購入ネットワークが「持続可能な調達」を通じてグリーン市場の拡大に貢献した取り組みやSDGsの目標達成に寄与する取り組みを表彰する「第22回グリーン購入大賞」において優秀賞を受賞しました。第22回グリーン購入大賞 優秀賞受賞1第22回グリーン購入大賞 表彰式今回の受賞では、自社の国内全製造拠点の使用電力の再エネ100%化及び、外部から調達する部品も取り組みの対象とし、サプライヤーにも同様に再エネ電力の提供を開始したことによるCO2削減や地域連携、環境負荷削減の啓発といった取り組みが評価されました。■グリーン購入大賞とはグリーン購入ネットワークが環境省、経済産業省、農林水産省等の後援を受けて、「持続可能な調達」を通じて、グリーン市場の拡大に貢献した取り組みやSDGsの目標達成に寄与する取り組みを表彰する制度。■二川工業製作所の受賞内容<取り組み概要>昨今の脱炭素社会への動きをふまえ、使用電力再エネ100%化を目指しました。そして、自社が保有する水上太陽光発電所で発電した電力を、アスエネ株式会社に特定卸供給し、ブロックチェーン技術を利用して国内7工場(8拠点)に供給しています。再エネ100%に足らない分を環境価値が付与された100%再エネ由来の電力で賄うことにより、2020年12月に、国内全拠点で年間に使用する約6GWh(約1億円分)の電力の再エネ100%化を実現しました。また、当社では、外部から調達する部品も取り組みの対象とし、サプライヤーにも同様にブロックチェーン技術を利用した再エネ電力の提供を開始し、サプライチェーンを通じた脱炭素化にも取り組んでいます。<評価ポイント>審査委員会からの評価ポイントは次の通りです。ブロックチェーン技術を活用し、自社だけでなく自社のサプライヤーへの再エネ電力の供給を実現し、使用電力の再エネ100%化を達成したことは高く評価できる。ブロックチェーン技術を活用した再エネ導入事例として、他の参考となる事例と言え、サプライヤーへの普及促進まで含めた取り組みは先進的取り組み事例といえる。今後も当社はサプライチェーン全体で「再エネ100%のクリーンエネルギーでのモノづくり」を目指します。そして、自治体等含めた日本全体のCO2排出量を削減してカーボンニュートラルな世界を目指していきます。■二川工業製作所 会社概要商号 : 株式会社二川工業製作所所在地 : 兵庫県加古川市平岡町二俣249番地の1代表者 : 代表取締役 二川 昌也設立 : 1943年4月業務内容 : 建設機械装置及び部品、船舶用エンジン部品、産業ロボット部品・航空機エンジン部品、冷熱機械部品の製造再生可能エネルギー発電事業会社HP : 詳細はこちら プレスリリース提供元:@Press
2021年12月16日建設機械装置や部品の製造を行う株式会社二川工業製作所(兵庫県加古川市、代表取締役:二川 昌也)は、製造パートナーである特殊鋼専門商社の株式会社阪神メタリックス(兵庫県神戸市、代表取締役社長:河合 敏彦)へ自社所有のため池ソーラーで発電した再生可能エネルギー100%の電力提供を開始しました。阪神メタリックス×FUTAGAWA×アスエネ当社は2020年12月に自社の使用電力を自社所有するため池ソーラーから供給することで100%再生可能エネルギーへ転換しました。この次のステップとして、当社のサプライヤー企業への再エネ電力の提供も行っており、今回の電力提供は2社目となります。具体的には、当社が所有する兵庫県内1箇所のため池ソーラー(河原山池水上太陽光発電所 1,428KW)から生み出した電気を、小売電気事業者であるアスエネ株式会社(東京都港区、代表取締役CEO:西和田 浩平)を通じて、ブロックチェーン活用のトラッキングシステムでマッチングさせ、株式会社阪神メタリックスの自社工場やオフィスに電力提供いたします。これにより、当社への部品供給部分においては再エネ100%での電力での製造となります。電力提供イメージ当社はアスエネ株式会社と連携して兵庫県を中心に再エネの地産地消の取り組みを進めながら、取引先の製造パートナー企業とも連携し、今後更にサプライチェーン全体でのCO2排出量の削減の取組を先導していきます。■二川工業製作所 会社概要商号 : 株式会社二川工業製作所所在地 : 兵庫県加古川市平岡町二俣249番地の1代表者 : 代表取締役 二川 昌也設立 : 1943年4月業務内容 : 建設機械装置及び部品、船舶用エンジン部品、産業ロボット部品・航空機エンジン部品、冷熱機械部品の製造再生可能エネルギー発電事業会社HP : 詳細はこちら プレスリリース提供元:@Press
2021年11月02日株式会社二川工業製作所(兵庫県加古川市、代表取締役:二川 昌也)は、アスエネ株式会社(東京都品川区、代表取締役CEO:西和田 浩平)の温室効果ガス(「GHG」)排出量管理クラウドサービス「アスゼロ」を導入し、自社及びサプライチェーン全体から排出される温室効果ガスの見える化、さらなる脱炭素社会の創造を先導します。FUTAGAWA × アスゼロ当社は兵庫県加古川市で1943年の創業より、建設機械装置部品の製造や再生可能エネルギー発電事業を展開し、SDGs等の環境への取り組みも積極的に行っております。2020年1月に、再エネ100宣言RE Actionへ参加。2020年12月には、国内全製造拠点の使用電力を自社保有のため池ソーラー発電所から供給することで、再エネ100%化を達成しています。そして、自社だけでなくサプライチェーン全体でカーボンニュートラル実現に向けて積極的に取り組んでおり、今年6月には、当社のサプライヤー企業である竹中鋼管株式会社(兵庫県姫路市、代表取締役:竹中 一成)への再エネ電力の提供も開始しました。今後も引き続きサプライチェーン全体のカーボンニュートラル実現を目指し、取り組んでいきます。今回は、その次のステップとしてアスエネ株式会社が展開しているAIなどの最先端テクノロジーを活用したクラウドサービス「アスゼロ」を導入し、欧米の先進企業が取り組むサプライチェーン全体のCO2削減と同様に、自社含めたサプライチェーン全体のGHG排出量の見える化および削減を主導していきます。導入イメージ今後は、使用電力以外の部分でも脱炭素を推進し、省エネやクレジットによるオフセットなども行いながら、カーボンニュートラルな社会の創造を目指していきます。■二川工業製作所 会社概要商号 : 株式会社二川工業製作所所在地 : 兵庫県加古川市平岡町二俣249番地の1代表者 : 代表取締役 二川 昌也設立 : 1943年4月業務内容: 建設機械装置及び部品、船舶用エンジン部品、産業ロボット部品・航空機エンジン部品、冷熱機械部品の製造再生可能エネルギー発電事業会社HP : 詳細はこちら プレスリリース提供元:@Press
2021年09月27日激動の年だった2020年も終わり、2021年のアート界には求められていることは大きい。癒し、刺激、学びの詰まった2021年の展覧会やアートイベントなど、チェックしておきたいトピックを紹介します。※新型コロナウイルスの影響により、各展覧会の会期等が変更になる可能性があります。詳細は各展覧会の公式HPなどでご確認下さい。【TOPIC1】みんな大好き「鳥獣戯画」はやっぱり見逃せない!国宝鳥獣戯画乙巻(部分)平安時代・12世紀京都・高山寺蔵昨年開催予定だったものの、やむなく延期になってしまっていた特別展『国宝 鳥獣戯画のすべて』(4/13~5/30)が東京国立博物館でついに開催される。鳥獣戯画は正式名称を《紙本墨画鳥獣人物戯画》といい、京都の古刹・高山寺に伝わる絵巻物だ。平安時代から鎌倉時代にかけて描かれたと推測されており、現存する四大絵巻のひとつとして知られている。そのなかでもカエルやウサギ、サルなどの動物たちが相撲を撮ったり、お経を読んだり、生き生きとした姿で描かれている「甲巻」は特に人気が高い。この展覧会はその《鳥獣戯画》の全4巻(甲・乙・丙・丁)を全場面一挙に公開するという史上初の大盤振る舞い!また、展覧会場では密を避けるために、展示室内に動く歩道が設置され、順を追って鑑賞するスタイルを取るのとのこと。誰もが知るユーモラスな絵巻物、しっかりと目に焼き付けておこう。【TOPIC2】2021年は聖徳太子&最澄のメモリアルイヤー『聖徳太子1400年遠忌記念 特別展「聖徳太子と法隆寺」』ポスタービジュアル聖徳太子の1400年遠忌、そして最澄(伝教大師)の1200年大遠忌が重なる記念すべき2021年、もちろん2人にまつわる展覧会も開催される。日本に伝来した仏教に帰依し、仏教を中心とした国造りを行った聖徳太子。東京国立博物館で開催される『聖徳太子1400年遠忌記念 特別展「聖徳太子と法隆寺」』(7/13~9/5)では、彼によって創建されたと伝えられている法隆寺の寺宝を中心に、太子その人と太子信仰の世界に迫っていくもの。とくに、7世紀、飛鳥時代に制作された国宝《薬師如来坐像》を博物館で見られる機会はめったにないので必ず見ておきたい。また、サントリー美術館の『聖徳太子―日出ずる処の天子』(11/17~22年1/10)は、聖徳太子信仰の中核を担ってきた大阪の四天王寺など、各地に伝わる聖徳太子ゆかりの品々が展示される。天台宗を開き、比叡山延暦寺を開山した最澄。『伝教大師一二〇〇年大遠忌記念 特別展「最澄と天台宗のすべて」』(10/12~11/21、東京国立博物館/22年2/8~3/21、九州国立博物館/22年4/12~5/22、京都国立博物館)では、205年ぶりの出開帳となる深大寺「慈恵大師坐像」(東京展のみ展示)など秘仏数体の公開や比叡山や天台宗の寺院に伝わる宝物のほか、比叡山延暦寺の中心に位置する根本中堂の再現展示も予定されている。『伝教大師一二〇〇年大遠忌記念 特別展「最澄と天台宗のすべて」』国宝《『聖徳太子及び天台高僧像』十幅のうち最澄》平安時代・11世紀兵庫 一乗寺蔵※東京・京都展のみ展示/展示期間未定聖徳太子も最澄も、私たちの暮らしに今も身近な仏教を広めた立役者。その足跡をしっかりとたどっておきたい。【TOPIC3】2大ストリートアートティストの展覧会が東京で『バンクシーって誰?展』ポスタービジュアル街の壁がカンヴァスとなり、さまざまなスタイルで突然描かれるストリートアート。公共の場にゲリラ的に絵を描く行為に賛否両論はあるものの、キース・ヘリングやジャン・ミシェル=バスキアをはじめ、このストリートアートをきっかけに、世界へ羽ばたいていくアーティストも増えている。2021年、このストリートアートの2大スターの展覧会が日本で開催される。寺田倉庫G1ビルで開催される『バンクシーって誰?展』(8/21~12/5、21年12月以降名古屋、大阪、郡山に巡回予定)は、いまではちょっとした動向でもニュースになってしまう覆面アーティスト、バンクシーの展覧会。そのユーモアを交えたメッセージ性の強い作品が強い支持をあつめている。この展覧会ではバンクシーの足跡を、プライベート・コレクター秘蔵のオリジナル作品とバンクシー作品が描かれた街並みを再現した体感型コンテンツでたどっていく。そのいっぽう、様々な企業やファッションブランドと積極的にコラボレーションを行うKAWSは、ニューヨークを拠点に活動するアーティスト。森アーツセンターギャラリーで開催される、『KAWS TOKYO FIRST』(7/16~10/11)では、絵画や彫像、プロダクトを展示。グラフィックだけでなく、立体作品なども制作し、その活動の幅は大きく広げているKAWSの魅力に迫る展覧会だ。【TOPIC4】現役女性アーティストのパワーがすごい『アナザーエナジー展:挑戦しつづける力―世界の女性アーティスト16人』ミリアム・カーン《美しいブルー》2017年油彩、キャンバス200×195 cmCourtesy: WAKO WORKS OF ART撮影:Daniel Martinek2021年は女性アーティストの個展やグループ展の開催も活発だ。かつて、女性アーティストの展覧会は「女性ならではの感性」や、「女性の持つしなやかな〜」など、アーティストの個性が「女性」という言葉に収斂され、既存の枠組みのなかに押し込まれてしまうこともしばしばあった。ジェンダーのみならず、様々な側面からアイデンティティの尊重が図られている2021年、女性アーティストの展覧会もまた、私たちにあたらしい発見をもたらしてくれるだろう。『アナザーエナジー展:挑戦しつづける力―世界の女性アーティスト16人』三島喜美代 《作品 19-C5》2019年シルクスクリーン印刷した陶に手彩色、鉄サイズ可変Courtesy: Taka Ishii Gallery森美術館の『アナザーエナジー展:挑戦しつづける力―世界の女性アーティスト16人』(4/22~9/26)は、あいちトリエンナーレ2019にも参加したミリアム・カーンや様々な工業素材を素材にする三島喜美代をはじめ、71歳から105歳まで70代以上の女性アーティスト16名の展覧会。作品とともに人生の軌跡も振り返り、キャリア50年を超える彼女たちのエネルギーがどこから来たものかを検証していく。また、水戸芸術館で開催される『ピピロッティ・リスト―あなたの眼はわたしの島―』(8/7~10/17)や、千葉市美術館の『福田美蘭展(仮称)』(10/2~12/9)にも注目。ピピロッティ・リストは、軽やかな映像インスタレーションで国際的に評価の高いアーティスト。今回の展覧会は、約30年間の活動の全体像を振り返る回顧展となる。福田美蘭は、新人洋画家の登竜門とされている安井賞を史上最年少で受賞したアーティスト。名画を下敷きに見る人の常識や認識を揺さぶる作品で知られている。本展でも、千葉市美術館の収蔵品をベースにした作品が新作として発表される予定だ。【TOPICS5】なにげにエジプトが熱い!『国立ベルリン・エジプト博物館所蔵 古代エジプト展天地創造の神話』(江戸東京博物館)展示風景2021年、2つの大型エジプト展が日本を巡回する。この2つの展覧会は、従来のようなエジプト王朝の至宝や宝飾品を中心に紹介するものではなく、新しい見方を提案してくれる刺激的な展覧会だ。江戸東京博物館で開催中の『国立ベルリン・エジプト博物館所蔵 古代エジプト展天地創造の神話』(~4/4)は、古代エジプト人の信仰や死生観をテーマにした展覧会。オシリス神やイシス神、猫のすがたをしたバステト神などエジプトの様々な神々が登場する展覧会は、神秘的であり、ときにユーモラスだ。また、Bunkamura ザ・ミュージアムなどで開催予定の『ライデン国立古代博物館所蔵古代エジプト展』(4/16~6/27、東京展ほか)では、発掘調査時の調査記録やミイラのCTスキャン解析データを公開するなど科学的アプローチを図るほか、10点以上のミイラ棺の身と蓋を立てた状態で展示するなど意欲的な試みも行う。『ライデン国立古代博物館所蔵古代エジプト展』《ホルの外棺》後期王朝時代(蓋)長さ199cm、幅72cm、高さ38cmライデン国立古代博物館Image©Rijksmuseum van Oudheden (Leiden, the Netherlands)これまであまり知られてこなかった古代エジプトについて学びを深められる貴重な機会だ。「TOPIC6~TOPIC10」【TOPIC6】風景へのさまざまなアプローチを比較!『テート美術館所蔵コンスタブル展』ジョン・コンスタブル《フラットフォードの製粉所(航行可能な川の情景)》1816 -17年、油彩/カンヴァス、101.6×127.0cm、テート美術館蔵 ©Tateずっと家にいる日々が長引くと、人はどうしても外に出て広大な風景を見たくなってくる。けれども遠出はむずかしい……。そんな時期は、風景画を見るのもおすすめだ。三菱一号館美術館の『テート美術館所蔵コンスタブル展』(2/20~5/30)は、19世紀初頭に活躍したイギリスの風景画家・コンスタブルの大回顧展。歴史画の背景と見なされた時代の風景画において、コンスタブルははありのままの自然を描き、自国の風景画を刷新し、その評価を引き上げた。また、コンスタブルと同時期、フランスでも風景画に新しい動きが発生。SOMPO美術館『ランス美術館コレクション風景画のはじまりコローから印象派へ』(6/25~9/12)では、戸外で描くことを覚えた画家たちにより、風景画の表現が大きく変わっていったことを丹念に追っていく。そして、自然の中の外光の美しさに魅了され、その探求と表現方法を追求した印象派の画家、モネの風景画に焦点を絞った展覧会が、アーティゾン美術館『クロード・モネー風景への問いかけ』(5/29~9/10)だ。モネは、それまでの風景を描いた作品のあり方を根底から覆し、新しい時代の世界観とその詩情を伝達する手段としての風景を描いた。この展覧会では、世界最高峰のモネ・コレクションを有するオルセー美術館の作品を中心に国内の作品と合わせて構成され、風景画家としてのモネに迫る。同じ風景画というジャンルでも、画家や時代によって描き方、描くものは大きく変わってくる。3つの展覧会をめぐり、風景画の魅力を堪能してみよう。【TOPIC7】現代美術の多様な表現に注目!『Chim↑Pom展(仮題)』Chim↑Pomポートレート撮影:山口聖巴2021年も現代美術の展覧会もラインナップが豊富。2021年はそのなかでも、若手や中堅アーティストの展覧会に注目が集まっている。森美術館で開催される『Chim↑Pom展(仮題)』(10/21~22年1/30)は、強いメッセージ性とユーモアと皮肉を絡めた作品で知られるアーティスト集団、Chim↑Pomの初期から近年までの代表作を一堂に集める展覧会。オリンピック開催後のタイミングで開催される展覧会に発表される新作にも期待したい。『ライゾマティクス_マルティプレックス』Daito Manabe + Yusuke Tomoto + 2bit《chains》2016年Exhibition view: "GLOBALE: New Sensorium - Exiting from Failures of Modernization"Courtesy of ZKM | KarlsruhePhoto by Tobias Wootton and Jonas Zilius [参考図版]人とテクノロジーの関係を探求し続けているrhizomatiks(ライゾマティクス)は2021年で結成15周年。広告や建築、デザインなどのジャンルを軽々と超えた表現活動を行っている彼らは、Perfumeやビョークとのコラボレーションなどで世界的に注目を集めている。この記念すべき年に東京都現代美術館で開催される『ライゾマティクス_マルティプレックス』(3/20~6/20)は、美術館における初の大規模個展となる。『マーク・マンダース —マーク・マンダースの不在』マーク・マンダース《4つの黄色い縦のコンポジション》2017-19年Courtesy: Zeno X Gallery, Antwerp, Tanya Bonakdar Gallery, New York and Gallery Koyanagi, TokyoPhoto: Maris Hutchinsonそして、同期間に東京都現代美術館で開催されるマーク・マンダースの個展『マーク・マンダース —マーク・マンダースの不在』(3/20~6/20)も見逃せない。マーク・マンダースは彫像に言葉、家具を組み合わせたインスタレーションで知られる作家。作品が置かれた展示空間の張り詰めた雰囲気はこの作家にしか作り出せないものだ。ちなみにマーク・マンダースは、現在金沢21世紀美術館で、ミヒャエル・ボレマンスとの2人展『ミヒャエル・ボレマンスマーク・マンダース|ダブルサイエンス』も開催中だ(~2/28)。【TOPIC8】建築&デザインだって刺激的!『佐藤可士和展』グローバル旗艦店「ユニクロ ソーホー ニューヨーク店」屋外広告(工事中店舗の仮囲い)、2006年建築家やクリエイティブ・ディレクターの回顧展が多いのも2021年の特徴。東京国立近代美術館で開催予定の『隈研吾展新しい公共性をつくるためのネコの5原則』(6/19~9/26)では、新国立競技場をはじめ、様々な名建築を手掛けた隅の真髄に迫る。また、国立新美術館の『佐藤可士和展』(2/3~5/10)は、ユニクロや楽天など誰もが知っている企業ロゴやブランディングを手掛けているクリエイティブ・ディレクター・佐藤可士和の仕事を振り返るもの。会場内の特設「UT STORE」で販売されるTシャツのデザインも気になるところだ。『イサム・ノグチ発見の道』チラシビジュアル ©2020 The Isamu Noguchi Foundation and Garden Museum/ARS, NY/JASPAR, Tokyo E3713Photo©二川幸夫また、東京都美術館で開催される『イサム・ノグチ発見の道』(4/24~8/29)は、光の彫刻「あかり」など約90件の作品が集結する展覧会。インテリア好きの人も楽しめる展覧会になりそうだ。【TOPIC9】やっぱり巨匠たちの絵画が見たい!海外の巨匠のたちの名画は2021年も続々と来日予定。『マティス 自由なフォルム』(9/15~12/13、国立新美術館)は、マティスが晩年になり積極的に取り組んだ、色が塗られた紙をはさみで切り取り、それを紙に貼り付ける「切り紙絵」に焦点を当てるもの。マティスの自由で伸びやかな形がどのように生まれたのかを切り紙絵をはじめ、数々の作品とともにたどっていく。また、マティスが最晩年に取り組んだヴァンスのロザリオ礼拝堂の室内装飾や祭服、習作のステンドグラスなども展示される。このほか、東京都美術館では『ゴッホ展(仮)』(9/18~12/12)、三菱一号館美術館では『イスラエル博物館所蔵印象派・光の系譜―モネ、ルノワール、ゴッホ、ゴーガン(仮)』(10/15~22年1/16)などが開催される予定。忙しい芸術の秋になりそうだ。【TOPIC10】芸術祭もますますパワーアップ!「東京ビエンナーレ」ロゴ2020年は、新型コロナウイルス対策のため、開催が延期されてしまった芸術祭が続出。そのため、2021年はいつも以上に芸術祭が多く開催される年となる。まず、昨年開催予定だった、「東京ビエンナーレ」「いちはらアートミックス」「奥能登国際芸術祭」「北アルプス国際芸術祭」がそれぞれ開催。1年寝かせたおかげで、より充実した内容が期待できそうだ。さらに、「越後妻有トリエンナーレ2021」、「中之条ビエンナーレ」」も通常通り開催予定だ。そして、2021年初登場の「北九州未来創造芸術祭 ART for SDGs」は、日本初のSDGsをテーマにした展覧会で、落合陽一や片山真理らの参加が予定されている。とにもかくにも、今年は無事に開催できることを祈る!まだまだ予断を許さない状況であるものの、2021年も心ときめく展覧会が目白押し。事前予約制をとる美術館が増えているが、人数制限が行われるためより安全に、快適に鑑賞が可能となっているともいえる。事前にHP等で会期や予約の要不要などを確認し、マスク着用など感染症対策もしっかりとしてから出かけよう。文:浦島茂世
2021年01月02日映画『ブリッジ・オブ・スパイ』の試写会が1月5日(火)に開催され、主人公の職業である弁護士にちなんで、メディアでも活躍する弁護士の八代英輝、菊間千乃、菊地幸夫がトークセッションに出席し、弁護士ならではの視点で作品を解説した。主演トム・ハンクス、スティーヴン・スピルバーグ監督の4度目のタッグで、脚本にはコーエン兄弟も参加している本作。実話をベースに米ソ冷戦の時代に、「誰もが公平に裁判を受ける権利を有する」という己の信念に従い、ソ連のスパイの弁護を引き受け、さらに、ソ連に拘留された米のスパイとの交換という難題に挑む弁護士の姿を描く。八代さんはTBSの「ひるおび!」、菊地さんは日テレの「行列のできる法律相談所」などにレギュラー出演中で、菊間さんは元フジテレビのアナウンサーということで、メディアに露出の多い3人だが、実はこの日が初対面とのこと。壇上で、各局の代理戦争が勃発の予感…?八代さんは映画を見て、己の信念を曲げない主人公のドノヴァンの姿に「自分はこういう気持ちを持ち続けてたか?と我が身を振り返った」と語り「見て惚れる、男気のある弁護士です!」とドノヴァンを絶賛!菊間さんは「誰もが公平に裁判を受ける権利を有する」という言葉について「同じことをいま、私が所属する弁護士事務所のボスも言っていた」と明かす。実際、その上司はかつて、その信念の下、元日本赤軍の容疑者の弁護をした経験があり「その記事を読んで『かっこいいな』と思って、いまの事務所に入りました。ドノヴァンがボスと重なったし、同じ時代に生きていたら、こういう弁護士の下で働きたい」と語る。菊地さんは、弁護士を扱った数々の映画に触れ「専門家が見て『こういうことは言わない』というシーンがある」と断った上で、本作に関しては「これはあり得るなと思った」とそのリアリティを称賛した。もしも、同じような案件が自分の元に舞い込んだら?という問いには3者とも「弁護を引き受ける」と力強くうなずく。八代さんは「裁判官だったとき、暴力団の抗争で官舎に弾丸が撃ち込まれたり、カルト教団の裁判ではカメラに追い回されたこともあった」と明かしつつ「法律家はそういう状況で逆に燃えるもの」と闘志がかき立てられたと語り、ドノヴァンと自身を重ねつつ「映画から不条理への憤りが伝わってきました。どの弁護士でも拒む方はいないと思います」と熱弁をふるう。菊地さんは、自身が国選弁護士を務めた際の経験として「暴力団の事件を担当したとき、組の人間が『(被告が)何をしゃべったか教えろ』と言ってきて『それは言えない』と言ったら『ホームの端を歩かないようにしろよ』と脅された」と告白。こうした経験とドノヴァンの立場を重ね合わせつつ「誰かがこの役目をやらないといけない。日本に法があることを示さないといけない」と語り、3人の意見が一致した。一方、映画を見て弁護士ならではの「あるある!」と思ったポイントは?という問いに菊地さんは「法律家は、言葉の概念を正確に扱わないといけない」と前置きし「私はカミさんに『ティッシュ一枚とって』と言われたら、ティッシュを抜き取って2枚一組になっているのを分けて、1枚を渡す」と細かすぎる性格を明かしたが、これには菊間さん、八代さんから「そんなひと(菊地さん以外)いない!」とブーイングが…。言葉の正確さが求められるという点については、八代さんも「ひとつの文書で数字が全角と半角の混在が許せない」、菊間さんも「裁判官からできない弁護士だと思われてしまう」とその必要性は認めつつ、「ティッシュは2枚で一組だから」という、菊地さんの細かすぎる主張は弁護士全般の話ではないと強調し、会場は笑いに包まれた。『ブリッジ・オブ・スパイ』は1月8日(金)より公開。(text:cinemacafe.net)
2016年01月05日3月15日に死去した藤巻幸夫(幸大)・参議院議員の告別式が20日、東京・芝の増上寺で行われ、雨の中約900名が参列。19日に行われた通夜には1,700名を超える人々が参列し、故人を偲んだ。葬儀は結いの党と藤巻家の合同葬で行われ、告別式では江田憲司・結いの党代表が弔辞で「カリスマバイヤーとして日本、世界を駆け巡り、常に新しい流れを巻き起こした藤巻氏のパワーは、政界入りしても想像以上、期待以上の働きだった。クールジャパンにおけるデザインやブランディングで日本を元気にしようという活動はまさに命を掛けた仕事ぶりだった」と、早すぎる死に無念さがにじんだ。また生前、故人と毎日何度も電話で話したと言う大西洋・三越伊勢丹HD代表取締役社長は弔辞で、「彼が伊勢丹在籍中に手掛けた売り場は今も我々の大きな財産。突然電話を掛けてきて、いきなり見ず知らずの漁師さんや、地方の地場産業を支える若い作り手と話をするという機会は、彼しか与えてくれなかった貴重な時間だった」と述べ、次々と人をつなげるその希有な存在を改めて印象付けた。通夜には政界、財界、ファッション関係、百貨店関係だけではなく、ビートたけし、アントニオ猪木など多くの著名人が姿を見せ、その交友の広さが浮き彫りにされた。
2014年03月20日パナソニックの企業美術館・パナソニック 汐留ミュージアムは、「日本の民家一九五五年二川幸夫・建築写真の原点」展を、2013年1月12日から3月24日まで開催する。同展は、1959年に毎日出版文化賞を受賞した同名の写真集「日本の民家」(全10巻・美術出版社)に収められた、日本各地の民家を写した280点の中から厳選。また新たに約70余点を選び、最新のデジタル出力技術により新たにプリントして紹介する。「日本の民家」で数々の美しい日本の民家を撮影した二川幸夫氏は、確かな評価眼を通して見たものを建築写真として、60年にわたって作品を発表してきた。フランク・ロイド・ライトの全作品集を始め、近現代の名建築を撮った写真は世界で高く評価されている。80歳を超えた今も現役で活躍し、年の半分近くを海外取材に費やしているという。同展では、国・県文化財指定を受けた一流の民家や、日本人の自然風景の中に溶け込んだ民家の写真を展示。完璧な構図とディテールの素晴らしさ、民家の気品を感じることができる。本質的な美しさとたくましさを引き出す新しい視点、若き日の二川氏が体当たりで撮ったダイナミズムあふれる写真を鑑賞できる。同展は2013年1月12日~3月24日の10時~18時まで開催。入館料は一般700円、大学生500円、中・高校生200円、小学生以下は無料。なお、展覧会と同時に二川幸夫自身による新たな編集で、同書の“決定版”も出版されるとのこと。【拡大画像を含む完全版はこちら】
2012年12月13日