『永遠の0』の圧巻の8冠、岡田准一の史上初の「最優秀主演男優賞」&「助演男優賞」のW受賞に沸いた第38回日本アカデミー賞だが、最優秀賞の行方のみならず、女優陣のファッションや多彩かつ意外な組み合わせのゲストもセレモニーを大いに盛り上げた。優秀賞受賞者および、ゲストは各部門ごとに並んでレッドカーペットを歩いて会場に登場するが、「優秀主演女優賞」を受賞した5人の中でひときわ目立っていたのは、肩を出し、体に密着した真っ赤なセクシードレスの宮沢りえ。見事、「最優秀主演女優賞」に輝いたが、舞台公演のため、主演女優賞の発表時には既に会場を後にしており、赤いドレスで壇上に上がる姿が見られなかったのは残念!ちなみに安藤サクラと井上真央が黒いドレス、池脇千鶴は白地に大きな花の絵がデザインされたカジュアルなワンピース、二階堂ふみはセクシーで大人っぽいシースルールック、吉永小百合は大人の気品に溢れたドレス姿で歓声を浴びていた。助演女優賞部門では最優秀賞を受賞した黒木華、優秀賞の富司純子が模様や色彩は違えど共に凛とした着物姿で出席した。一方、こちらでも竹内結子、小林聡美の2人が黒!そして大島優子は大胆に胸元の開いた白ドレスでメイクも大人っぽさを感じさせる。ちなみにレッドカーペットの後、最初に授与されるのが「新人俳優賞」だが、今年の面々はファッションも多種多様!『舞妓はレディ』の上白石萌音はお茶屋の“女将”の富司さんと同様に着物で出席。小松菜奈は薄い水色の一見、清楚に見えて、左肩だけを大胆に露出させたドレスで、露出した左肩に長い髪が掛かりセクシー!能年玲奈も先述の宮沢さんと同様に赤いドレスだが、こちらはやや深い赤で、全体に丸い穴がたくさん空いているポップなデザインとなっていた。ちなみに、その能年さんだが『ホットロード』で共演した登坂広臣(三代目J Soul Brothers)と「あまちゃん」で共演した福士蒼汰という旬の2人の男性に挟まれる形で登壇し、まさに両手に花!ちなみに、この新人俳優賞は昨年の「最優秀主演男優賞」受賞者がプレゼンターを務めることになっており、松田龍平が一人ずつに授与。「あまちゃん」のアキと種市先輩、ミズタクの競演が壇上で実現した。また各部門のプレゼンターは、原則として昨年の最優秀賞受賞者が行うことになっており、松田さんに加え、リリー・フランキーも出席。昨年、最優秀主演女優&助演女優のW受賞を成し遂げた真木よう子は、プレゼンターに加え、西田敏行と共に司会の大役を務めた。司会者ということで、自身が受賞者よりも目立たないようにとの配慮からか、黒をベースにしつつも、レザーを取り入れたユニークなデザインのドレスで見事に個性とセンスを発揮していた。通常の俳優・スタッフ部門の表彰に加え、惜しまれつつ亡くなった映画関係者を偲ぶ企画も。昨年、亡くなった山口淑子、菅原文太には会長特別賞が贈られたが、菅原さんのために、『仁義なき戦い』で共演するなど親交の深かった松方弘樹が登壇。松方さんは受け取った額を天に向け「文ちゃん、会長特別賞もらったよ」と菅原さんに向けて語りかけた。昨年末に亡くなった高倉健は生前に、死後の贈賞を辞退する旨を申し出ており、協会はその遺志を尊重し贈賞を控えたが、昨年、高倉さんが日本アカデミー賞「協会栄誉賞」を受賞した際のメッセージを代読し改めてその死を悼んだ。(text:cinemacafe.net)
2015年02月28日宮沢りえが映画『紙の月』の演技で、2月27日(金)に開催された「第38回日本アカデミー賞」授賞式で最優秀主演女優賞を受賞。宮沢さんはオープニング時は赤いドレスで出席したが、舞台公演のために途中で式を抜けており、同作の吉田大八監督が代わりにブロンズを受け取った。宮沢さんは同作で、平凡な妻であり、銀行員だったが、ふとしたきっかけで横領に手を染めていく主人公を好演。昨年の東京国際映画祭の最優秀女優賞受賞を皮切りに、今年の賞レースをリードし、この日本アカデミー賞「最優秀主演女優賞」も本命視されていた。今年は同数票のために例年よりも一人多い6名が「優秀主演女優賞」を受賞。宮沢さんに吉永小百合(『ふしぎな岬の物語』)、安藤サクラ(『0.5ミリ』)、池脇千鶴(『そこのみにて光輝く』)、井上真央(『白ゆき姫殺人事件』)、二階堂ふみ(『私の男』)と若手、ベテランの実力派が顔を揃えたが、宮沢さんが「最優秀賞」に輝いた。なお宮沢さんの「最優秀主演女優賞」受賞は2003年の『たそがれ清兵衛』以来、2度目となる。宮沢さんは真っ赤なドレス姿で他の5名の「優秀賞受賞者」と共にオープニングのレッドカーペットを歩いたが現在、舞台「三人姉妹」に出演中で、残念ながらセレモニーの最中に会場を後にせねばならず、「主演女優賞」の授与の際は不在。「優秀賞受賞者」のひとりずつの挨拶は、事前に収録されたメッセージがスクリーンに映し出され、そこで「『紙の月』という作品に出合った大きさを改めて感じています。私の歴史の1ページになったと思います」と喜びを語っていた。昨年の「最優秀主演男優賞」受賞者の松田龍平がプレゼンターを務め、「最優秀賞」に宮沢さんの名が読み上げられると会場は歓声に包まれた。宮沢さんの代わりに同作の吉田監督がブロンズを受け取ったが、吉田監督は、宮沢さんが長く演劇に活動の軸を移していた中で本作で7年ぶりの主演を務めたこと、そしてこの日も演劇のために出席が叶わなかった点に触れ「演劇のカレンダーは早いですが、映画の方ももう少し、(演劇に)負けない野心的な企画を持って行かないといけないと、彼女がいない席を見て思いました」と祝福の代わりに映画人を代表して“警鐘”を鳴らした。また、「最優秀助演女優賞」は『小さいおうち』の黒木華(くろき はる)が受賞。着物姿で登壇した黒木さんは「この作品は私をいろんなところに連れて行ってくれました。いろんな思いをしたし、いろんな経験をしたなと思います。役者さんになることができてから、賞をいただけると『このまま(役者を)やっていいんだ』と思えて嬉しいです。周りに助けていただいてばかりなので、そういう方が(黒木さんの受賞で)喜んでいただけるのが一番嬉しいです」と喜びを口にした。(text:cinemacafe.net)■関連作品:紙の月 2014年11月15日より全国にて公開(C) 2014「紙の月」製作委員会
2015年02月27日関ジャニ∞の渋谷すばるが、映画単独初主演となる『味園ユニバース』(公開中)の大ヒットを記念し24日、都内で山下敦弘監督と共に舞台あいさつを行った。大きな歓声に包まれて登場した渋谷は、「広い映画館ですね…。皆さん朝早くからありがとうございます」とあいさつ。映画の大ヒットについて聞かれると、なんとなく大ヒットしているとは、聞いていました。たくさんの方に見ていただいているようでうれしいです。実はウチのおかんももう2回見てます。特にどこがよかったとかは言ってなかったですが、もう1回見たいって言ってくれていました。いいお客さんです」と明かした。さらに、同じ関ジャニ∞のメンバーである丸山隆平が試写会に来ていたことにも触れ、「鑑賞後に『ライブを見に行かなあかん!』って感じてくれたらしくて、『味園ユニバース』での初日のライブにも来てくれました。丸山君って怖いくらい僕のこと好きなんですけど、この映画を見てさらに僕のこと好きになったと思います。ロケ地めぐりもしているんじゃないですかね。ちなみに、主題歌が1位を獲得した際に、彼から『1位おめでとう。好きだよ』ってメールが来ました。うれしいんですけど、怖くて返してないです。30超えたおっさん同士のメールじゃないですよね」と笑いを誘った。記憶喪失のヴォーカリスト、大森茂雄&ポチ男を演じた渋谷。作中やプロモーションでさまざまなアーティストとセッションも行った。オランダのロッテルダム国際映画祭では現地のストリートミュージシャンとも共演。「この映画出演をきっかけに初めてのことに挑戦させていただき、色んなつながりを持てたことは本当にうれしいです。特にロッテルダム国際映画祭への参加はなかなかできない事なので、一生懸命やったんですが緊張してあまり覚えていないです。緊張しやすいタイプなので…。色んなミュージシャンとのコラボは面白かったです。今でも訪れた土地の地元ミュージシャンらとのセッションなどは結構やっているので、今後は、例えばミュージシャン以外の方とのセッションとか新しいことも自由にやっていきたいです」と振り返る。撮影中に手応えを感じた瞬間について聞かれると、渋谷は「初めての単独初主演でしたので、ポチ男のキャラや世界観をつかむまで時間がかかりましたが、監督といろいろ相談して、つかんだ瞬間、イケるぞ!とは思いました」と明かす。一方で、「ポチ男は石橋を壊してわたるタイプですが、僕自身は石橋を壊さず、慎重にたたいて渡るタイプなんですよ、意外と」と役柄とのギャップに触れた。山下監督は、「(作中に登場するバンドの)赤犬さんなど、渋谷君が普段暮らしていたら交わることのないような組み合わせを描きたかったので、撮影中その化学反応を見たときは、面白い!いけるぞ!って思っていました。今回は、いつも以上に登場人物の人生にフォーカスを当てて描いた点で、こだわりました」と語った。渋谷は、映画の主題歌にもなっているソロデビューシングル「記憶/ココロオドレバ」が発売初週で10.1万枚を売り上げ、2月23日付けのオリコン週間シングルランキングで初登場1位を獲得。質問がそれに及ぶと渋谷は、「映画と音楽の融合が今回大事なテーマの一つにあったので、それが評価されているのはうれしいですね。本当に。映画ありきでのシングル1位ですので、映画に出ていた他のキャストの方やスタッフさん、映画を宣伝してくれた方々のおかげです。自分がやったことは小さいと思っています」と照れ笑いを浮かべた。山下監督も、「僕は音楽の専門ではないので、もちろん渋谷君や携わった方々のおかげですが、あらためて"音楽が持つ力"のすごさを感じました」と、主題歌のヒットを喜んだ。二階堂ふみ演じるカスミについて聞かれ、渋谷が「真っすぐなところはいいかと思いますけど、バットでどつかれるのは嫌です! 怖いでしょ! 優しい子がいいです。バットでどつかなければ、大体すてきだと思います」と答えると、山下監督も「こんな女性いないですよね、普通の女の子とは違ったキャラクターですが、僕は魅力的な女性だと思っていますよ」とフォローした。同作は、すでにドイツ、イタリア、中国、台湾などの映画祭からも招待があり、韓国の映画会社からはリメイクの話もあるとの発表に、渋谷は「リメイク!? その場合、韓国版の赤犬さんはどうするんですか? 僕は、赤犬のだれか一人を演じたいですね。端にひっそり居たいです」と出演を希望。すると山下監督が「渋谷君がまたバットで殴られて、韓国のカスミに拾われる感じどうですか? それで、旅行中の赤犬に出会うっていう…」と提案するも、「殴られすぎでしょ! このままじゃ世界中で殴られる…。ポチ男は死にますね」と渋谷が自身の役柄の身を案じていた。(C)2015『味園ユニバース』製作委員会
2015年02月25日昨日より開幕したゆうばり国際ファンタスティック映画祭2015のオープニング招待作品として『ジヌよさらば~かむろば村へ~』が上映され、主演の松田龍平と松尾スズキ監督が舞台あいさつに登壇した。その他の写真本作は、いがらしみきおの人気漫画『かむろば村へ』を原作に、ジヌ=銭と決別する宣言をした主人公が、なにも売らず、なにも買わずに生きていこうとする姿を描くコメディ。松田が現金に触るだけで失神してしまう“お金恐怖症”になってしまった元銀行マンのタケを演じ、阿部サダヲ、松たか子、二階堂ふみ、西田敏行、松尾スズキらが共演する。ゆうばり市民の熱い歓迎に松田は「北海道は撮影で初めて来ました。すごくアットホームな空気感と聞いていましたが、まんまとやられています。僕も仲間に入っていいですかという感じです」とコメントすると、松尾監督も「ゆうばり映画祭は非常に熱いお客さんたちばかりでありがたい」と付け加え、会場の歓声を集めた。また、舞台あいさつ後には夕張市の鈴木直道市長との鼎談を実施。松尾監督が今回オープニング作品に選ばれた理由を尋ねると、鈴木市長は「単純に面白い映画だということもありますが、夕張でこの映画を観るということで、考えさせられるものがあるんじゃないかと思います。(映画に登場する)かむろば村の設定が高齢者4割ということで、夕張市に似ているなと思いました」と地方行政の在り方などについても語った。ゆうばり国際といえば、ゲストが夕張に到着した際、黄色いハンカチを手にした市民が「おかえり」と出迎えてくれることが特徴のひとつ。松田も「黄色いハンカチを振ってくれるのは歓迎されていると思うし、緊張もほぐれる。ありがたいですね。夕張の人たちの愛情を感じましたね。みんなで夕張を盛り上げようかなという感じがありますね。何かのために自分を犠牲にするのではなく、楽しんでいることが映画祭のいいムードを作っている。それは本当に大切なこと。どんなに来る人を歓迎していても、自分が楽しまないと楽しくない。(出迎えのおばちゃんたちが)仮装したりして、自分から楽しんでいるのが伝わってくるからいいですよね」と感激した様子だった。なお、劇中で“お金恐怖症”の主人公・タケが現物支給や物々交換をしながら生計をたてようとする事になぞらえ、全国各地の劇場スタッフと物々交換をする“わらしべ長者キャンペーン”が本日からスタート。タケの田んぼで実際に収穫された“ほでなす米”からスタートし、最後の東京では一体何に変わるのか? その動向にも注目していただきたい。『ジヌよさらば~かむろば村へ~』4月4日(土)より新宿ピカデリーほかにて全国ロードショー
2015年02月20日松尾スズキが監督を務め、『恋の門』以来10年ぶりに松田龍平とタッグを組む映画『ジヌよさらば ~かむろば村へ~』の予告編映像が公開になった。OKAMOTO’Sが手掛けた映画主題歌『ZEROMAN』も登場する。『ジヌよさらば~かむろば村へ~』本作は、いがらしみきおの人気漫画『かむろば村へ』を原作に、ジヌ=銭と決別する宣言をした主人公が、なにも売らず、なにも買わずに生きていこうとする姿を描くコメディ。松田が現金に触るだけで失神してしまう“お金恐怖症”になってしまった元銀行マンのタケを演じ、阿部サダヲ、松たか子、二階堂ふみ、西田敏行、松尾スズキらが共演する。本作の舞台になっている“かむろば村”は、過疎の村で、公共交通がなく村長が自らバスを運転して村人を運んでいるような田舎だが、なぜかそこには奇妙な人々がたくさん暮している。村長の与三郎(阿部)と妻の亜希子(松)はタケの面倒を見てくれる優しい夫婦だが、高校生の青葉(二階堂)はチンピラ風の男とつるんでおり、“神様”を自称するなかぬっさん(西田)や、村長選挙の裏で暗躍する勢力、突然、村に姿を現した謎の男(松尾)ら強烈なキャラクターが次々に登場。金を一切使わないと決めたタケは、彼らの間を行き来しながら、まだ誰も実現していない“ジヌなし”生活に挑む。『ジヌよさらば~かむろば村へ~』4月4日(土)より新宿ピカデリーほかにて全国ロードショー
2015年02月18日松尾スズキ×松田龍平という『恋の門』以来のタッグが贈る映画『ジヌよさらば~かむろば村へ~』。松たか子、阿部サダヲ、二階堂ふみ、西田敏行ら豪華キャストにも期待が集まる本作だが、熱烈なファンも多い松尾ワールド全開の愉快でシュールな予告映像が到着した。元銀行員のタケ(松田龍平)はお金恐怖症。都会の生活で、現金に触るだけで失神してしまうという前代未聞の深刻な状態に陥った彼は、仕事を辞め “ジヌ(東北地方の方言でお金のこと)”を一銭も使わない生活を送るため、過疎化が小さな寒村“かむろば村”へやってくる。ところがそこで暮らす村人たちは、村長(阿部サダヲ)以下、ひと癖もふた癖もある、あまりにも濃く不思議な人々ばかり。なんとか村での生活に慣れたその頃、村に怪しい風体の男・多治見(松尾スズキ)がやってきて…。いがらしみきお原作の人気漫画「かむろば村へ」を俳優、演出家として活躍する鬼才・松尾スズキが映画化。主演を務めるのは、日本アカデミー賞最優秀主演男優賞を受賞するなど、人気・実力ともに日本映画界を牽引する存在と言える松田龍平。今回到着した予告編では、お金恐怖症のタケがキャラクターの濃い村人たちに翻弄されながらも、自らの生き方をつかみとろうとする姿が独特のテンポで描かれおり、初解禁となった「OKAMOTO’S」の手掛ける主題歌「ZEROMAN」の疾走感がより一層映像を盛り上げる。90秒強の短い時間の中で、西田敏行、松たか子、二階堂ふみを始め、阿部サダヲ、村杉蝉之介、伊勢志摩、荒川良々、皆川猿時、片桐はいり、オクイシュージなど、個性派俳優たちが入れ代わり立ち代わり顔を見せる様はもう圧巻の一言!舞台・映像作品と幅広いフィールドでカルト的な人気を誇る松尾さんの手腕にぐいぐい引き込まれてしまう。果たしてタケは望みどおりの「なにも売らない、なにも買わない、ただ生きていく」生活を平和に送ることが出来るのか?田舎の現実を織り交ぜながらも、誰も見たことのないあたたかくてシュールな世界を描く本作。混迷する現代に放つ、ちょっと不思議なエンターテインメントとして必見の一本となりそうだ。『ジヌよさらば~かむろば村へ~』は4月4日(土)より全国にて公開。(text:cinemacafe.net)
2015年02月18日関ジャニ∞の渋谷すばるが単独初主演をした映画『味園ユニバース』の初日舞台あいさつが、2月14日にTOHOシネマズ六本木ヒルズで開催され、主演の渋谷、共演の二階堂ふみ、鈴木紗理奈、山下敦弘監督が登壇した。『味園ユニバース』は、『リンダ リンダ リンダ』(2005年)や『もらとりあむタマ子』(2013年)など、オリジナリティあふれる青春映画を手がけてきた山下敦弘の監督作。大阪を舞台に、歌うこと以外すべての記憶を失った男・茂雄(渋谷すばる)と、彼を取り巻く人々の交流が描かれる。二階堂ふみは、茂雄をポチ男と名付け、彼と共に暮らしていくヒロイン、カスミ役に扮する。渋谷は「初めて主演映画をやらせてもらってうれしかったです。いろいろとつながっていった。音楽映画っていうことも大きかったです」と緊張しながらも、感激しきりであいさつ。大阪弁の台詞に苦労したという二階堂は、渋谷がツナ卵とじ丼を食べるという共演シーンを、何テイクも撮影させてしまったことについて「本当に申し訳なかったです」と恐縮。山下監督は「けっこう食べたよね?」と渋谷に尋ねると、彼は「おいしかったです」と二階堂をフォローした。山下監督は「監督の仕事の8割はキャスティング。自分の好きな面白い人をいかにキャスティングするかです」とキャスト陣を賞賛。渋谷については「正論しか言わない人、正しいことしか言わない人」と表現し「渋谷くんに引っ張ってもらい、(主人公の)キャラクターも変わっていった」と彼を称えた。鈴木は渋谷と二階堂を「不器用」といじり、会場は爆笑。その後、渋谷について「男らしい。すごいオーラがある。味わい深く、奥の深い男前」と絶賛。二階堂についても「私服は、スカジャンとかを着ている、かなりロックでパンク少女。2人共、『味園ユニバース』に出るべくして出た2人」と語った。また、共通の質問事として、自分のダメなところについて質問された4人。渋谷は「考えたけど、わからなくて」ともごもごしながら「マネージャーに『教えて』と言ったら、『愛想がないところ』って。『決定的に足りてない』と言われたので、『ごめん!』と言いました」と苦笑い。最後は、渋谷が劇中のナンバー「古い日記」を熱唱し、大盛況のまま、舞台あいさつは、幕を閉じた。
2015年02月15日関ジャニ∞の渋谷すばるが2月14日に都内で行われた初の単独主演映画『味園ユニバース』の初日舞台あいさつに出席。第44回ロッテルダム映画祭への出席や、ソロでの全国ツアー敢行など、本作を機に新たな挑戦を重ねた渋谷は、「すべてがこの映画につながっている。自分にとって大きな存在」と感無量の面持ちだった。『味園ユニバース』舞台挨拶その他の写真大阪を舞台に、圧倒的な歌声を持つ記憶喪失の男(渋谷)が、バンドのボーカルに迎え入れられたことを機に、閉ざされた記憶と向き合う姿を描く。タイトルの“味園”は大阪・千日前にある昭和の複合商業施設“味園ビル”が由来。舞台あいさつには共演する二階堂ふみ、鈴木紗理奈、メガホンをとった山下敦弘監督が同席した。満員の客席を前に「いいスタートを切ることができた」と上機嫌な二階堂は、本作で初挑戦した関西弁に悪戦苦闘したそうで「何度もNGになり、渋谷さんにツナ丼を何杯も食べさせてしまった。申し訳ないです」と平謝り。関西出身の渋谷と共演し、「大阪の空気が流れている方なので、それに乗っかり、大阪の女の子になっていった」と役作りを語った。また、鈴木は「アイドルという印象が強かったが、実際には役者さんのオーラが強くて、現場を引き締めてくれた」と渋谷の俳優ぶりに太鼓判。山下監督も「一言で言うと、正論しか言わない真面目な人。すごく身が引き締まる」とストイックな姿勢を貫く渋谷をたたえていた。『味園ユニバース』TOHOシネマズ 六本木ヒルズほか全国公開中取材・文・写真:内田 涼
2015年02月14日「関ジャニ∞」の渋谷すばるが2月14日(土)、主演作『味園ユニバース』の初日舞台挨拶に出席。自身の“しょーもな”エピソードに話題が及ぶと、「マネージャーに聞いたら、食い気味に『愛想がない』って(苦笑)。思わず、ゴメンって言いました」と笑いを誘った。渋谷さんが「歌うこと以外すべての記憶を失った男」を演じた映画単独初主演作。東京・TOHOシネマズ六本木ヒルズで行われた舞台挨拶には、主人公をバンドのボーカルに迎え入れるライブハウス経営者役の二階堂ふみ、共演する鈴木紗理奈、山下敦弘監督(『リンダ リンダリンダ』『もらとりあむタマ子』)が登壇した。「一生懸命取り組んだ作品。良かったと思ったら、たくさん言いふらしてください」と渋谷さん。本作をきっかけに、ソロでの全国ツアーを敢行したり、初の海外進出となるロッテルダム映画祭に参戦したりと、新たなチャレンジをし「すべてが映画と繋がっている。自分のなかで大きな存在になった」と本作への強い思い入れを語った。二階堂さんは初めて関西弁に挑戦しており、「頭がいっぱい、いっぱいだった」。ツナ丼を食べる渋谷さんを相手に芝居するシーンでは、「何度もNGを出して、渋谷さんに何杯ツナ丼を食べさせたことか…申し訳ないです」と恐縮しきり。それでも、渋谷さん&鈴木さんが関西出身とあって、「おふたりとも大阪の空気が流れているので、それに乗っかり、自然と大阪の女の子になれた」と話していた。鈴木さんは、「アイドルという印象だったが、現場では役者のオーラがすごくて、みんなを引っ張ってくれた」「独特な感性を持っていて、面白い女の子」と渋谷さん、二階堂さんの印象をコメント。山下監督は「自分は脚本を書けないタイプなので、監督の仕事の8割はキャスティングだと思っている。いかに自分が好きな、面白いと思える人を集められるかに重きを置いている」と自信を示していた。『味園ユニバース』はTOHOシネマズ 六本木ヒルズほか全国にて公開中。(text:cinemacafe.net)■関連作品:味園ユニバース 2015年2月14日よりTOHOシネマズ 六本木ヒルズほか全国にて公開(C) 2015『味園ユニバース』製作委員会
2015年02月14日「関ジャニ∞」の渋谷すばるを主演に迎えて贈る『味園ユニバース』。大阪を舞台に描かれた本作のヒロインを、『ヒミズ』『私の男』など海外でも高い評価を受けている二階堂ふみが好演するが、この度、二階堂さんの可愛すぎる関西弁を披露する特別映像が公開された。広場で行われていたバンド「赤犬」のライブに、若い男(渋谷すばる)が乱入し、そこは一時騒然となる。しかし、マイクを奪った男が声を放つや、会場は水をうったように静まりかえる。圧巻の歌声!若い男は記憶喪失で自分のことを何も覚えていないという。男の正体と歌声に興味を持った「赤犬」マネージャーのカスミ(二階堂ふみ)は、彼を“ポチ男”と名付け、バンドのボーカルに迎えようとする。しかし、男の記憶に閉ざされた過去には、大きな問題があり…。本作は、歌うこと以外の記憶を失った男“ポチ男”が、バンドやカスミとの出会いをきっかけに、過去の記憶と向き合い、自らを見つめ直す姿を描いた人間ドラマ。『リンダ リンダ リンダ』『苦役列車』『もらとりあむタマ子』など、オリジナリティあふれる青春を描く山下敦弘監督がメガホンをとる。今回公開された映像は、「赤犬」メンバーとカスミがライブの打ち合わせをするなか、遅れてやってきたボーカルのタカアキが、全治二か月の交通事故にあうことで、ポチ男をメンバーとして迎えようとするシーン。その中には、「はよ、曲決めてよ」「え!何!?」「歌え、ポチ男!歌わへんなら飯ぬく」と、二階堂さんのキュートな関西弁が炸裂。実は二階堂さんが関西弁に挑戦したのは本作が初!自身も苦労したと語る関西弁だが、本作をいち早く観た大阪出身のマスコミ関係者からは「まったく違和感がない」という絶賛の声が多数あがっているという。また、表面的に気が強いカスミのキャラクターが伝わる萌えポイントとなるのが、本映像のラストのカスミがタカアキを蹴るシーン。思わず笑ってしまう一幕だ。「赤犬」が笑いをもたらす重要なポジションで出演していることも分かる今回の映像。渋谷さんと二階堂さんに加えて、「赤犬」の絡みでどう笑わせてくれるのか楽しみにしたい。『味園ユニバース』は2月14日(土)、TOHOシネマズ 六本木ヒルズほか全国にて公開。(text:cinemacafe.net)■関連作品:味園ユニバース 2015年2月14日よりTOHOシネマズ 六本木ヒルズほか全国にて公開(C) 2015『味園ユニバース』製作委員会
2015年02月13日●デビュー当時から変わらない職業観同世代の女優の中でも、ひときわ異彩を放っているのが今年成人を迎えたばかりの二階堂ふみ。2009年に『ガマの油』でスクリーンデビューを飾って以降、毎年数本の映画に出演しているが、特に昨年は『ほとりの朔子』『私の男』『渇き。』『日々ロック』とそれまででは最多となる4作に出演するなど、周囲からの期待と注目は年々高まっている。そんな彼女にとって今年初めて公開される出演作が、大阪・味園を舞台に描かれる『味園ユニバース』(2月14日公開)。二階堂演じるバンドマネージャー・カスミは、記憶を失った男(関ジャニ∞・渋谷すばる)との出会いを通じて、ある変化を感じはじめる。果たして、二階堂自身にとっての「変化」とは? 本人取材でその一面を垣間見ることができた。その証言者の一人となるのが、同作でメガホンを取った山下敦弘監督。同作の舞台あいさつで「沖縄からわざわざ会いに来てくれて」と今から6年前の出会いをうれしそうに振り返っていた山下監督。昨年、共通の知人の結婚式で2人は再会を果たした。その二次会で、二階堂は「ずっと山下さんの隣で営業していました(笑)」と猛烈アプローチ。同作の出演が決まったのは、そんなきっかけだった。このことについて、二階堂は「一緒にやりたい方は全力で行きます。園(子温)さんがおっしゃっていたんですけど、当たり前のことだと。『その人の現場に行きたい』という監督に対してのアプローチは、誰かを通してやるんじゃなくて、自分でやるのが当たり前のことだと思います」と話す。「私にとっては普通でした」とデビュー当時から変わらないことだそうだが、山下監督の目にも6年前の二階堂は「すごく一生懸命」と映っていた。女優としての変化は予想を上回り、「すごい女優。いろんな引き出しを持っている」「がんばっている姿に感動した」と心技両面の成長を肌で感じたという山下監督。二階堂演じるカスミは、大阪生まれの関西弁であることから、山下監督は「すごく苦労したと思う」と想像していたが、本人にとっては演じること自体が「全部、難しい」と受け止めている。そして、「もちろん、関西弁は難しかったですし、でもそれは標準語が簡単とかそういうことではありません。キャラクターへのアプローチの1つのもの」と冷静に捉える一方、「大阪の人が聞いた時に違和感があったら説得力に欠けてしまうので、そうならないように取り組まなければいけないなとは思いました」という覚悟も。全編大阪ロケで、関西弁が飛び交う現場の雰囲気も”役の説得力”の手助けとなったという。●人生で最も大切なものは?今回の取材は、完成披露舞台あいさつ後に行われた。その日の二階堂は昼のイベントに出席し、夕方からの舞台あいさつ前後には同作の取材。現在放送中のドラマ『問題のあるレストラン』(フジテレビ系)も撮影中のため、相当多忙な日々を送っていると思われるが、「そこは大丈夫です」と語る。「忙しいことはいいことだと思いますし。特別自分が忙しいとは…」と本人にとっては大きな問題ではないようで、「作品に入ってバタバタしたりすることはありますけど、終わったらゆっくりする時間もあります」とリラックスした表情を見せる。映画やドラマの撮影に追われていたことから現役での受験は断念。一浪してまで大学にこだわる芸能人は珍しいが、「入ってみないと分からない場所だったので、それで挑戦してみようかと」という思いによる決断だった。大学に進学してよかったことを聞いたところ、「今はまだ在学中なので、それを客観的に考えられるようになるのは、卒業してからだと思います。しばらく時が過ぎ去ってから」。「その時、その時で全力で取り組まないといけないことばかりなので、そういうふうに見つめ直す時間もあまりありません。それはどの作品に入る時にも言えることなんですが、目の前にあることをただ自分の出せる限りの力で取り組むしかないと思っています」と力強い言葉を残した。2011年の第68回ヴェネツィア国際映画祭で、新人賞にあたるマルチェロ・マストロヤンニ賞を染谷将太と共に受賞(『ヒミズ』)した二階堂。その後も、数々の映画賞でその名が上がり、昨年の功績が認められて第39回エランドール賞新人賞、そして、第38回日本アカデミー賞優秀主演女優賞を受賞(『私の男』)するなど、今では映画界に欠かせない存在となっている。このことについて「うれしいことなのでそれはありがたくいただいて、そういう時はこれからも頑張っていこうという気持ちになります」と素直に喜びながら、「でもそこを意識して作品を取り組んでいるということはありません」と付け加える。「年々、楽しいことが増えていっています。2014年も楽しかったですけど、今年ももっと楽しい良い年にしたいなと思っています。去年は目の前にあることをひたすらやっていました。今年もそういう年になるんじゃないかなと思います」と仕事の向き合い方に変化はないようだが、その言葉からは充実ぶりがにじみ出ている。『味園ユニバース』には、カスミが大切なものを指の本数で表すシーンがある。今の二階堂は、果たして何本の指を立てるのか。「私はカスミとは違って、数え切れないくらいいっぱいあるなと思います(笑)」と数を明かすことはなかったが、その中での一番大切なものを聞いたところ、真っ先にこう答えた。「今も、これまでも、そしてこれからもずっと。一番大切なのは支えてくれている人たちです」。(C)2015「味園ユニバース」製作委員会■プロフィール二階堂ふみ1994年9月21日生まれ。沖縄県出身。12歳の時「沖縄美少女図鑑」に掲載された写真がきっかけとなりスカウトされる。役所広司の初監督作品『ガマの油』(09)でスクリーンデビュー。2011年『劇場版 神聖かまってちゃん ロックンロールは鳴り止まないっ』で映画初主演。そのほかの出演作に『ヒミズ』(11)、『指輪をはめたい』(11)、『悪の教典』(12)、『脳男』(13)、『地獄でなぜ悪い』(13)、『四十九日のレシピ』(13)、『ほとりの朔子』(13)、『私の男』(14)、『渇き。』(14)、『日々ロック』(14)など。今年は『味園ユニバース』のほか、『ジヌよさらば~かむろば村へ~』(4月4日)、『この国の空』(夏)の公開を控えている。
2015年02月13日「関ジャニ∞」の渋谷すばるが単独・映画初主演作に挑む『味園ユニバース』。先日、オランダで行われた「第44回ロッテルダム国際映画祭」に正式出品され、舞台挨拶に登壇し生ライブを披露。日本のみならず海外をも魅了した渋谷さん。本作では「歌しか記憶がない男」というキャラクターを好演し、俳優として高く評価されながらも、“歌い手”であることにこだわり続けてきた渋谷さんの演技力と歌唱力に注目した。作品の舞台は大阪。広場で行われていたバンド「赤犬」のライブに、若い男(渋谷すばる)が乱入し、そこは一時騒然となる。しかし、マイクを奪った男が声を放つや、会場は水をうったように静まりかえる。圧巻の歌声!若い男は記憶喪失で自分のことを何も覚えていないという。男の正体と歌声に興味を持った「赤犬」マネージャーのカスミ(二階堂ふみ)は、彼を“ポチ男”と名付け、バンドのボーカルに迎えようとする。しかし、男の記憶に閉ざされた過去には、大きな問題があった――。『リンダ リンダ リンダ』『苦役列車』『もらとりあむタマ子』など、オリジナリティあふれる青春を描くことに定評のある山下敦弘監督の下、才能を爆発させ圧倒的な魅力を放つ渋谷さんは、劇中で和田アキ子の「古い日記」、松田聖子の「赤いスイートピー」、スピッツの「チェリー」などの名曲を熱唱。そのシーンで渋谷さんは自身の歌唱力を存分に発揮!特に、「『古い日記』を歌うシーンは最初深い意味はなかったんですが、実際は力を持ち過ぎたかもと思えるくらい…説得力がありました」と山下監督が語る通り、一気に渋谷さんの歌声に引き込まれるシーンとなっているのだ。また演技については、『ヒミズ』『私の男』などで国内外問わず高い評価を受け、弱冠20歳にして日本映画界に欠かせない女優となった二階堂ふみと初共演。渋谷さんと二階堂さんの共演シーンが劇中の大半を占めるのだが、実は、撮影シーン以外はほぼ話をしていないとか。二階堂さんは、「渋谷さんは役に集中されるタイプでしたね。お互い人見知りなんで、そんなに会話を交わしたりはしなかったんですけど、いざ撮影が始まってシーンに入ると、キャラクターとして距離を一気に近づけてこられるんです。本当に素晴らしかったです」と絶賛している。初の単独主演で不安や悩みもあったという渋谷さんだが、山下監督は「話を聞くと、それらはどれも役に入っているからこその不安や悩みで、すごく的を得ているものだったので、全く問題なかった。しかも、彼自身、“男が惚れる”タイプの人で、カッコイイとかスター性があるとかだけじゃなくて、ちゃんと身近さも感じる独特の魅力があった」と評した。共演陣も絶賛の渋谷さんの演技力&歌唱力。“アイドルの顔”ではなく“俳優”として輝きを放つ新しい渋谷さんを発見できるはず。『味園ユニバース』は2月14日(土)、TOHOシネマズ 六本木ヒルズほか全国にて公開。(text:cinemacafe.net)■関連作品:味園ユニバース 2015年2月14日よりTOHOシネマズ 六本木ヒルズほか全国にて公開(C) 2015『味園ユニバース』製作委員会
2015年02月06日フジテレビ系「ゴーストライター」で連続ドラマ13年ぶりの主演を務めたことでも話題の中谷美紀が、一転、“頑固じじい”のような職人を演じ、好評を博している『繕い裁つ人』。本作は、北海道を舞台にした『しあわせのパン』『ぶどうのなみだ』と、優しい雰囲気の中にスピリッツの効いた作品を手がけてきた三島有紀子がメガホンを取っている。三島監督たっての希望で神戸を中心にオール兵庫ロケが敢行されたという本作を始め、今年は1つの街を舞台にした“ご当地”映画が続々と公開されている。“ふるさと”気分にも浸れる(?)、そんな“ご当地”映画に注目した。まず、『繕い裁つ人』は、三島監督自身が「慣れ親しんだ神戸で撮影したい」との希望で、特定の舞台設定はない原作コミックの独特な世界観を、実在の土地がもつ空気感で完璧に再現。中谷さんが、祖母の洋裁店を受け継いだ2代目店主の“仕立て屋”・市江を演じる本作では、服飾、音楽、建築、食べ物といった色々な異国文化が、それらを生み出す職人の技術やこだわりとともに、兵庫の街にとけ込んでいる様子が全編全体を通して伝わってくる。このほど到着した場面写真からも、街と映画のほどよい関係が伺える。まず、中谷さん演じる市江の南洋裁店は、兵庫県川西市にある国登録有形文化財、旧平賀邸を撮影に使用。外部だけでなく、室内も使用された。NHK連続テレビ小説「マッサン」のロケ地としても知られている(1)。また、市江に服のブランド化をすすめる藤井(三浦貴大)が務める百貨店として、神戸市内の大丸神戸店が登場(2)。神戸市内の神戸どうぶつ王国(旧神戸花鳥園)は、夜会の会場に。市江のなじみ客が、市江が仕立てた服を着て踊る様子は圧巻だ(3)。そして、市江の服を扱う唯一のお店「NAIFS」は、実在の神戸市内の人気雑貨店。店主の牧葵(片桐はいり)は市江の良き相談相手となっている(4)。市江の行きつけの喫茶店は、神戸市内の実在する喫茶店サンパウロが舞台(5)。「あなたの仕事がもっと見たい」と藤井が市江に告げるシーンは、同じく神戸市内の雷聲寺付近で撮影(6)。さらに、西宮市内のヨシムラ洋服店は、百貨店からの服のリフォームを請け負うテーラー橋本(店主:伊武雅刀)のお店として登場し(7)、市江と藤井が利用する図書館は、三島監督の母校である神戸女学院で撮影が行われた(8)。1つの街を舞台に描かれる“ご当地”映画の醍醐味は、何と言っても作品全体に自然な統一感が生まれ、より身近でリアルな物語として没頭できるところだろう。ほかにも、同じく関西からは、「関ジャニ∞」渋谷すばるの映画単独初主演作で、二階堂ふみ共演で話題の『味園ユニバース』(2月14日公開)では、大阪“ウラなんば”を舞台に、「赤犬」、「オシリペンペンズ」、「ANATAKIKOU」、「MONGOL800」のベース兼ボーカルを務めるキヨサクこと上江洌清作といった、関西を中心に活躍するアーティストが勢ぞろい。日本サブカルチャー文化の発信地である「味園ユニバース」の世界観が、土地になじんだ音楽からも忠実に描かれていく。また、染谷将太&前田敦子共演の『さよなら歌舞伎町』(公開中)では、新宿・歌舞伎町のラブホテルを舞台に身も心もむき出しになった男女5組の悲喜こもごもが、岩手県でオールロケを行った橋本愛主演『リトル・フォレスト冬・春』(2月14日公開)では、古き良き日本の里山と旬の食材を使った食事が素朴ながらも美しく描かれている。これまでにも、高倉健主演の『幸福の黄色いハンカチ』(北海道)から、『フラガール』(福島県) 、『下妻物語』(茨城)、『劔岳 点の記』(富山県)、『涙そうそう』(沖縄県)といった大ヒットご当地映画や、東京・町田市がモデルとされる『まほろ』シリーズなど、街全体が絶妙な説得力をかもし出す映画も数多い。それぞれの事情で、年末年始に故郷に帰れず後悔している方も多いはず。ご当地映画を観て、気持ちだけでも“ふるさと”に思いを馳せてみて。『繕い裁つ人』は新宿ピカデリー、ヒューマントラストシネマ有楽町ほか全国にて公開中。(text:cinemacafe.net)■関連作品:リトル・フォレスト夏・秋 2014年8月30日より全国にて公開(C) 「リトル・フォレスト」製作委員会さよなら歌舞伎町 2015年1月24日よりテアトル新宿ほか全国にて公開(C) 2014『さよなら歌舞伎町』製作委員会繕い裁つ人 2015年1月31日より新宿ピカデリー、ヒューマントラストシネマ有楽町ほか全国にて公開(C) 2015 池辺葵/講談社・「繕い裁つ人」製作委員会味園ユニバース 2015年2月14日よりTOHOシネマズ 六本木ヒルズほか全国にて公開(C) 2015『味園ユニバース』製作委員会リトル・フォレスト冬・春 2015年2月14日全国より全国にて公開(C) 「リトル・フォレスト」製作委員会
2015年02月05日成人式では多くの芸能人・スポーツ選手の方が華やかな姿を各地で披露されてます。今回マイナビニュースでは少し視点を変えた新成人ランキングを調査しました。2015年に新成人となった「芸能人・スポーツ選手」の方でメガネが似合う番付調査です。早速ランキング形式でご紹介しましょう。今回は女性編です。○第1位は「お馬鹿キャラの印象とメガネがギャップで似合う」あの人!ダントツ1位だったのは愛称「りっちゃん」でお馴染み、AKB48チームAのメンバーである川栄李奈さん。「お馬鹿キャラの印象とメガネがギャップで似合う」(女性/岐阜県/23歳)「お馬鹿っぽい人がかけるとかわいい」(女性/神奈川県/24歳)「お馬鹿キャラの印象どおりで、似合うと思う」(男性/東京都/33歳)多くの方が理由としてメガネ効果によるギャップを挙げてるのが特徴です。また「実際にどっきり番組か何かでメガネをかけていて、黒縁メガネが似合っていたので」(男性/東京都/35歳)と着用した姿も好印象の様子です。それ以外の理由では「負傷に負けず頑張っている」(男性/宮城県/43歳)や「勉強しそうだから」(女性/岐阜県/33歳)など頑張る姿を応援するコメントも見受けられました。○第2位は「コメンテーターとしても出演していて知的なイメージがある」あの女優川栄李奈さんに続いて人気だったのはパンク音楽、太宰文学を好むなど“文化系女優”として有名な二階堂ふみさん。「個性がもっと強調されると思うから」(男性/岡山県/49歳)「コメンテーターとしても出演していて知的なイメージがある」(女性/愛知県/25歳)「さらに頭が良さそうにみえる」(男性/東京都/47歳)ご本人の個性・知性をより強調するアイテムとしてのメガネを理由に挙げる方が大多数でした。○第3位は「おしゃれなメガネを着こなしそう」なあの女優第3位は川口春奈さん。最近では“JR東日本skiキャンペーン”のゲレンデファッションが印象的ですね。「おしゃれなメガネを着こなしそう」(女性/京都府/33歳)「きれいだからすごくかっこよくなりそう」(女性/広島県/28歳)「知的な感じが増す」(女性/埼玉県/27歳)など比較的女性の支持が多かった川口さんでした。いかがでしたか? 4位以降のランキングは下記でチェックしてみてください。時期: 2015年1月20日~1月25日対象: マイナビニュース会員方法: インターネットログイン式アンケート
2015年01月27日関ジャニ∞の渋谷すばるが主演し、二階堂ふみが共演する映画『味園(みその)ユニバース』が第14回ロッテルダム映画祭で上映され、渋谷と山下敦弘監督が参加した。渋谷は上映後には単独でライブを行い、観客が総立ちになるほどの盛況をみせた。その他の画像映画のタイトルになっている“味園”は、大阪の千日前にある飲食店や宴会場、マッサージなどが入る歓楽ビル。そこにある“ユニバース”はかつてキャバレーだった場所を貸しホールにしており、ライヴ会場としても使用されている。映画は、ある広場でバンドがライブをしていると、記憶のない男(渋谷)が乱入してきたことから、バンドとマネージャーのかすみ(二階堂)は、“ポチ男”とあだ名をつけた謎の男と行動を共にするようになり、ポチ男はやがてバンドのボーカルを務めながら、失われた過去に迫っていく。上映前に舞台あいさつを行った渋谷は「こんにちは。渋谷すばるという日本人です。今日はロッテルダムに招いて頂いて本当に嬉しいです。僕は日本で関ジャ二∞というグループ活動しています。お芝居の事とか上手く語る事は出来ないけど、この作品が大好きで、見てもらえて嬉しくて、言葉ではうまく喋りつくせないので…。上映終了したら、ここに来てくれた方のために、感謝を込めて歌います。映画と最後のライブまで楽しんでいってください」と英語であいさつし、「おおきに!」と感謝を表した。また山下監督は「この映画は渋谷君の素晴らしい歌声によって生まれた作品です。見て聞いて楽しんでください」とメッセージをおくった。上映後のライブは、ビリー・ジョエルの『ピアノマン』のカバーで始まり、劇中に登場する『ココロオドレバ』『記憶』を披露。観客は総立ちになって渋谷の熱唱に歓声をおくった。ライブ後の会見で渋谷は「英語のあいさつは練習してきましたけど、めっちゃ緊張しました。直前まで今やったら走って逃げたら間に合うかな、と思ってました。あいさつは伝わっていたらいいなという気持ちだけでやりました。日本人以外の方がほとんだと思うので、リアクションがはっきりされてるなと思いました。あぁ、ここで笑うんや、とか思いましたね。今日のライブとしては、100点だったかなと思います。お客さんが立ってのってくださっているのはわかりました。伝わっていればいいなぁと思いながら、歌わせていただきました。今後これをきっかけに何か変化があるとすれば、今日ご覧いただいた方々のこの後のリアクションから、何か始まっていくものがあるのかなと思います」と語り、「日本でしか公演したことがないので、海外でもいつか公演してみたいです」と意欲を見せた。『味園ユニバース』2月14日(土)、TOHOシネマズ 六本木ヒルズほか全国ロードショー
2015年01月24日「関ジャニ∞」の渋谷すばるが単独・映画初主演を務める『味園ユニバース』。1月21日(現地時間)よりオランダで開催中の「第44回ロッテルダム国際映画祭スペクトラム部門」に正式出品され、海外映画祭初参加となる渋谷さんが監督・山下敦弘と共に舞台挨拶に登壇、上映後には単独ライブを披露した。作品の舞台は大阪。広場で行われていたバンド「赤犬」のライブに、若い男(渋谷すばる)が乱入し、そこは一時騒然となる。しかし、マイクを奪った男が声を放つや、会場は水をうったように静まりかえる。圧巻の歌声!若い男は記憶喪失で自分のことを何も覚えていないという。男の正体と歌声に興味を持った「赤犬」マネージャーのカスミ(二階堂ふみ)は、彼を“ポチ男”と名付け、バンドのボーカルに迎えようとする。しかし、男の記憶に閉ざされた過去には、大きな問題があった――。この日、上映前に行われた舞台挨拶では渋谷さんは流暢な英語を披露。「こんにちは。渋谷すばるという日本人です。今日はロッテルダムに招いて頂いて本当に嬉しいです。僕は日本で『関ジャニ∞』というグループで活動しています。お芝居のこととか上手く語ることは出来ないけど、この作品が大好きで、観てもらえて嬉しくて、言葉では上手く語りつくせないので…。上映終了したらここに来てくれた方のために、感謝を込めて歌います」と語った。「メンバーはいないですが、『関ジャニ∞』代表としてきたというつもりで、このTシャツを着てきました」と話す渋谷さんは「関ジャニ∞」と書かれた特注Tシャツに身を包みライブに挑んだ。ライブは渋谷さんの提案のもとビリー・ジョエルの「ピアノマン」のカバーからスタート。歌詞のPiano manという部分をJapanese manに変えたり、ロッテルダムの名前を入れるなど、歌詞にアレンジを加え、観客の心を鷲掴み!その後も本作の主題歌を熱唱し、渋谷さんの圧倒的な歌唱力に観客も総立ちのスタンディングオベーションが巻き起こった。このライブについてイギリスの有名映画評論家は「ミュージシャンから俳優になって成功する人は少ないが、渋谷すばるはそのジンクスを破ってくれるかもしれない」と絶賛。海外メディアからは「ジャスティン・ビーバーのようだ」と取り上げられるなど注目を集めていた。渋谷さんはイベントを終えて「英語の挨拶は練習してきましたけど、めっちゃ緊張しました。日本人以外の方がほとんどだと思うので、リアクションがはっきりされてるなと思いました。あぁ、ここで笑うんや、とか思いましたね」と海外の反応を自ら感じることができて満足の様子。さらに上映後のライブについては、「今日のライブとしては100点だったかなと思います。『関ジャニ∞』として今度はヨーロッパに来てというファンの方の声は素直に嬉しかったです。日本でしか公演したことがないので、海外でもいつか公演してみたいです」と海外公演も視野に入れていることを語った。ライブ付き上映について山下監督も「こうやって生でライブを観ると、やっぱライブはすごいなぁ、いいなぁと思う部分が大きいですね」と感慨深げに語った。『味園ユニバース』は2月14日(土)よりTOHOシネマズ 六本木ヒルズほか全国にて公開。(text:cinemacafe.net)
2015年01月24日『進撃の巨人』『マンガ肉と僕』『繕い裁つ人』など、2015年、注目作への出演が相次ぐ三浦貴大主演の最新作『サムライフ』が、2月28日(土)より劇場公開となる。本作は、元高校教師が理想とする教育現場を実現させるため、元教え子らと共に奮闘する姿を描く同名原作を、三浦さん、加治将樹、柾木玲弥、山本涼介といった若手俳優たちが集結して映画化。しかも本作には、新ドラマ「問題のあるレストラン」で “コミュ障” 金髪少女役でも注目を集めている松岡茉優や、「花子とアン」の名子役・山田望叶など、今年ブレイク間違いなし、業界関係者たちからもアツい視線を注がれる若手実力派女優が一挙に集結していることが分かった。◆松岡茉優…映画・ドラマに引く手あまた! 圧倒的な演技力の若き実力派まず、本作『サムライフ』で、三浦さん演じる主人公ナガオカとともに夢を追いかける仲間のひとり、ユミ役を演じる松岡さん。主要キャストの中では紅一点、仲間を支えるしっかり者の頼れる女性役がはまっているが、その実力・キャリアは1995年生まれの新成人、弱冠20歳とは思えないほど。人気TV番組「おはスタ」(’08)でおはガールとして本格デビュー。日本アカデミー賞受賞の『桐島、部活やめるってよ』(12/吉田大八監督)では、クセのある女子高生グループの一員を演じ、あまりに際立ったその演技力に、観客のみならず業界内でも注目の的となった。そして、NHK朝ドラ「あまちゃん」(13)で、アイドルグループGMTのリーダー埼玉出身の入間しおりを演じ、一躍お茶の間の人気者に。豊かな感性と高い演技力、そして人当たりの良さで、これまでバラエティ、ドラマ、映画と、活躍の場を広げている。本作では、モデルとなる実在の人物を意識しすぎずに、現場に入ってからのテンポや感覚を大切にして演じた、という松岡さん。監督が創り上げた現場に溶け込み、時に主人公ナガオカの妹であり、友人であり、母のような存在に変化していく様は圧巻で、物語を大きく動かしていく女性・ユミを好演する。2015年は、真木よう子主演「問題のあるレストラン」、反町隆史主演「限界集落株式会社」ほか、映画『リトル・フォレスト冬・春』、『ストレイヤーズ・クロニクル』の公開が控え、昨年からMCとして出演しているバラエティ番組「オサレもん」など、出演が相次いでいる。◆岸井ゆきの…壁ドンCMでも話題! 独特の存在感を放つ個性派本作では、自分の存在価値について悩み、部屋に閉じこもる、自傷癖のある少女ハルという難しい役どころを演じているのは、岸井ゆきの。三浦さん演じるナガオカとハルとの緊張感漂う掛け合いのシーンは、岸井さんの迫真の演技が観客を一気に引き込ませる、見どころのひとつとなっている。1992年生まれ、身長148cmと小柄で可愛らしい、その見た目とは裏腹に、役に入り込むと、圧倒的な存在感を放つ女優として注目を集める岸井さん。昨年の流行語大賞ベストテン入りも果たした「壁ドン」を紹介する日清カップヌードル「壁ドン」篇のCMや、人気バンド「KANA-BOON」の「ないものねだり」PVに出演したりと、ネット上でも「あの子はいったい誰だ!?」と話題になった。昨年は『銀の匙Silver Spoon』『デビクロくんの恋と魔法』と立て続けに話題作に出演。今年も松岡さんと共演する『ストレイヤーズ・クロニクル』、さらに2016年公開の「NEWS」加藤シゲアキ原作、行定勲監督の『ピンクとグレー』と、いまやオファーが後を絶たない若手女優のひとりとなっている。◆蒼波純…「ミスiD2014」グランプリ! 透明感ピカイチの次世代女優本作で、ナガオカと仲間たちが紆余曲折を経て、ようやくこぎつけた学校の説明会に参加する少女ノゾミを演じるのが、蒼波純だ。森谷雄監督や、その場にいたスタッフも思わず感極まり涙したというナガオカとのシーンでは、きらりと光る演技が印象的。現在、13歳の蒼波さんは、講談社主催の“新しいタイプの女の子”を発掘し、育てるオーディション「ミスiD2014」でグランプリを受賞した新鋭。1月17日(土)には橋本愛とのW主演で体当たりの演技をみせた『ワンダフルワールドエンド』(松井大悟監督)が公開し、先日ベルリン国際映画祭に正式出品されることが決まったばかり。今後も、映画『世界の終わりのいずこねこ』など、その透明感のある魅力で2015年は飛躍の1年になること間違いなしだ。■山田望叶…将来は期待値MAX!「花子とアン」&『私の男』でヒロイン幼少期を好演本作で、家庭の事情により、学校に通いたくても通えない少女アキを演じている山田さん。母と弟を大切に思いつつ、自分の力ではどうすることもできない苦悩を抱え、ナガオカに感情を爆発させるシーンでは、まだ10歳とは思えないほど、思わず心をえぐられる熱量のこもった演技を見せている。山田さんといえば、昨年、高視聴率をマークし続けたNHK朝ドラ「花子とアン」で、安東はな(吉高由里子)の幼少期を演じ、その純真な魅力と高い演技力で注目を集めた。さらに、第36回モスクワ国際映画祭「最優秀作品賞」を受賞し『私の男』では、腐野花(二階堂ふみ)の幼少期を見事に演じてみせ、海外でもその演技は高く評価された。さらに昨年8月放送のTBS“終戦69年”ドラマ特別企画「遠い約束~星になったこどもたち~」ではメインキャスト・田中さとみを演じ、先日は生田斗真×小栗旬の「ウロボロス~この愛こそ、正義。」第1話でも強い印象を残した山田さん。映画『ホテルコパン』(門馬直人監督)の公開が控えるなど、これからも目が離せない存在だ。お茶の間にも、映画ファンにも新たなファンを次々と獲得してきている彼女たちを、映画『サムライフ』でも確かめてみて。『サムライフ』は2月28日(土)よりヒューマントラストシネマ渋谷、新宿武蔵野館ほか全国にて公開。(text:cinemacafe.net)
2015年01月23日毎日新聞社とスポーツニッポン新聞社が共催する、日本で最も歴史ある映画賞のひとつ「第69回毎日映画コンクール」。1月21日(水)、受賞作品並びに受賞者が発表され、最高賞にあたる日本映画大賞を熊切和嘉監督の『私の男』が受賞。さらに綾野剛・主演作『そこのみにて光輝く』が男優主演賞を含め最多4部門を受賞した。毎日映画コンクールは、映画業界団体、映画配給会社、映画評論家の投票によって決定するもので、俳優たちの演技や作品はもちろん、美術や照明や録音などの映像スタッフ、故人の名を冠する賞など、幅広い部門を設け顕彰を続けてきた。今回大賞に輝いたのは、桜庭一樹による直木賞受賞のベストセラーを熊切監督によって映画化された『私の男』。「第36回モスクワ国際映画祭」コンペティション部門で最優秀作品賞と最優秀男優賞(浅野忠信)をW受賞。さらにその後「ニューヨーク・アジア映画祭」では、二階堂ふみがライジング・スター賞を受賞するなど日本のみならず海外からも注目を集めた。また最多部門となったのは呉美保監督が手がける『そこのみにて光輝く』。日本映画優秀賞、監督賞(呉美保)、男優主演賞(綾野剛)、女優助演賞(池脇千鶴)と数々の賞を総なめにした。そのほか女優主演賞に『0.5ミリ』の安藤サクラ、男優助演賞に『WOOD JOB!(ウッジョブ)~神去なあなあ日常~』の伊藤英明が受賞する中、スポニチグランプリ新人賞に輝いたのは、先日発表された「第38回日本アカデミー賞」でも新人賞を獲得した登坂広臣。「三代目J Soul Brothersrs from EXILE TRIBE」で活躍し、映画『ホットロード』では能年玲奈と共演し銀幕デビューを果たした。また、中島哲也監督の劇薬映画『渇き。』で“天使と悪魔の顔を持つ女子高生”という難役に挑んだ小松菜奈が受賞。その後も山下智久と『近キョリ恋愛』共演、さらに今年公開を控える実写映画化作品『バクマン。』でもヒロイン役を演じるなど今後のブレイク女優として注目を集める新人女優だ。表彰式は、2月10日(火)川崎市のミューザ川崎シンフォニーホールにて行われる予定。<第69回毎日映画コンクール/受賞一覧>■日本映画大賞:『私の男』(熊切和嘉監督)【作品部門】■日本映画優秀賞:『そこのみにて光輝く』■外国映画ベストワン賞:『6才のボクが、大人になるまで。』【監督賞・脚本賞】■監督賞:呉美保(『そこのみにて光輝く』)■脚本賞:安藤桃子(『0.5ミリ』)【俳優部門】■男優主演賞:綾野剛(『そこのみにて光輝く』)■女優主演賞:安藤サクラ(『0.5ミリ』)■男優助演賞:伊藤英明(『WOOD JOB!(ウッジョブ)~神去なあなあ日常~』)■女優助演賞:池脇千鶴(『そこのみにて光輝く』)■スポニチグランプリ新人賞:登坂広臣(『ホットロード』):小松菜奈(『渇き。』)■田中絹代賞:鈴木京香【スタッフ部門】■撮影賞:シグママコト(『紙の月』)■美術賞:林田裕至、佐久嶋依里(『喰女 -クイメ-』)■音楽賞:周防義和(『舞妓はレディ』)■録音賞:藤本賢一(『永遠の0』)【ドキュメンタリ―部門】■ドキュメンタリー映画賞:『SAYAMAみえない手錠をはずすまで』【アニメーション部門】■アニメーション映画賞:『ジョバンニの島』■大藤信郎賞:『澱みの騒ぎ』【TSUTAYA映画ファン賞】■日本映画部門:『るろうに剣心京都大火編/伝説の最期編』■外国映画部門:『アナと雪の女王』【特別賞】■野上照代(スクリプター)(text:cinemacafe.net)■関連作品:私の男 2014年6月14日より新宿ピカデリーほか全国にて公開(C) 2014「私の男」製作委員会そこのみにて光輝く 2014年4月19日よりテアトル新宿ほか全国にて公開(C) 2014 佐藤泰志 / 「そこのみにて光輝く」製作委員会渇き。 2014年6月27日よりTOHOシネマズ六本木ヒルズほか全国にて公開(C) 2014「渇き。」製作委員会ホットロード 2014年8月16日より全国にて公開(C) 2014「ホットロード」製作委員会 (C) 紡木たく/集英社
2015年01月21日「関ジャニ∞」の渋谷すばるが1月15日(木)、主演映画『味園ユニバース』の完成披露試写会で、映画上映後にサプライズでステージに登場し、劇中でも歌っている「ココロオドレバ」と主題歌「記憶」の2曲を熱唱。会場は興奮に包まれた。『リンダリンダリンダ』『苦役列車』の山下敦弘監督による本作。渋谷さんは歌以外の記憶を失い、“ポチ男”と名付けられて二階堂ふみ演じるバンド「赤犬」のマネージャーに拾われる主人公を演じており、劇中でもその歌声を披露している。映画の上映が終わると会場は温かい拍手に包まれたが、暗闇の中でスクリーンが上がると、そこには映画のタイトルがプリントされたTシャツを着た渋谷さんとこの日のために編成されたバンドメンバーの姿が。会場が驚きに包まれ、騒然とする中、渋谷さんはMCなしで「ココロオドレバ」を熱唱。力強い歌声と共に、大音量でハーモニカの音色も響かせた。続いて、映画のエンドクレジットで流れる主題歌「記憶」も生で披露。歌い終えると渋谷さんは万感の表情で「ありがとうございました!『味園ユニバース』をよろしくお願いします!いま、感じていることを一人でも多くの人に言いふらしてくれ!」と呼びかけ、バンドメンバーと共にステージを去った。『味園ユニバース』は2月14日(土)より全国にて公開。(text:cinemacafe.net)
2015年01月16日第38回日本アカデミー賞授賞式が2月27日(金)に都内で開催される。今年は『永遠の0』『紙の月』『小さいおうち』『蜩ノ記〈ひぐらしのき〉』『ふしぎな岬の物語』が優秀作品賞に選出されており、授賞式には昨年の日本映画界で活躍した俳優たちが多数、出席する予定だ。その他の画像受賞式には、優秀主演男優賞に選ばれた阿部寛(『ふしぎな岬の物語』)、岡田准一(『永遠の0』)、佐々木蔵之介(『超高速!参勤交代』)、中井貴一(『柘榴坂の仇討』)、役所広司(『蜩ノ記〈ひぐらしのき〉』)と、優秀主演女優賞に選ばれた安藤サクラ(『0.5ミリ』)、池脇千鶴(『そこのみにて光輝く』)、井上真央(『白ゆき姫殺人事件』)、二階堂ふみ(『私の男』)、宮沢りえ(『紙の月』)、吉永小百合(『ふしぎな岬の物語』)ら、日本映画界を代表する豪華俳優陣が出席。西田敏行(日本アカデミー賞協会 組織委員会副会長)と真木よう子(第37回最優秀主演女優賞『さよなら渓谷』)が司会を務める。授賞式のチケットは、プレリザーブ(先行抽選)が受付中。一般発売は、2月4日(水)午前10時より開始される。第38回 日本アカデミー賞授賞式2月27日(金)会場:グランドプリンスホテル新高輪国際館パミール (東京都)16:00開演料金:全席指定 40000円 ※ディナー付※小学生以下は入場不可。公演当日は、セミフォーマルな服装でご来場ください。開演時間は予定のため変更の可能性あり。プレリザーブ:受付中~2月2日(月)11:00AMまでチケット発売:2月4日(水)10:00AMより
2015年01月16日関ジャニ∞の渋谷すばるが1月15日に都内で行われた初の単独主演映画『味園ユニバース』の完成披露試写会に出席。本作は1月21日(現地時間)から開催される第44回ロッテルダム映画祭スペクトラム部門への出品が決まっており、渋谷本人も現地入りの予定で「できるだけ英語を勉強し、あいさつくらいはできれば。それと思いきりライブをやりたい」と意気込みを語った。試写会の模様映画は大阪を舞台に、圧倒的な歌声を持つ記憶喪失の男(渋谷)が、バンドのボーカルに迎え入れられたことを機に、閉ざされた記憶と向き合う姿を描いたオリジナル作品。タイトルの“味園”は大阪・千日前にある昭和の複合商業施設“味園ビル”が由来。完成披露試写会には共演する二階堂ふみ、メガホンをとる山下敦弘監督(『リンダリンダリンダ』『もらとりあむタマ子』)が同席した。山下監督との初タッグについて、渋谷は「うーん、楽しかったです。楽しかったんすよ。相談しながら一緒に作っていく感覚が楽しかった」と述懐。古びたスタジオを経営するマネージャー役の二階堂とも初共演で「いい感じでしたね。具体的に? なんかいい感じなんすよ」と独特な言い回しで語り、ファンの歓声を浴びた。昨年から話題作が絶えない二階堂は、「共通の知り合いの結婚式の二次会で、ずっと『作品に出演したい』と営業していた」と念願だった山下監督の現場に喜びもひとしお。現場で渋谷と言葉を交わす時間は少なかったそうで、「特に何か話さなくても、いざ本番になるとグッと近づくことができた。歌声を聞いて、鳥肌が立ちましたね」と共演を振り返った。そんなメインキャストふたりを、山下監督は「テレビで歌っている渋谷君しか知らなかったが、想像以上の芝居で素晴らしかった」「たくさんの引き出しを持っている女優さん。初の関西弁で苦労したと思うが、違和感なくて感動しました」とそれぞれ絶賛していた。山下監督は、渋谷とともにロッテルダム国際映画祭に参加する予定だ。『味園ユニバース』2月14日(土)、TOHOシネマズ 六本木ヒルズほか全国ロードショー取材・文・写真:内田 涼
2015年01月15日「関ジャニ∞」の渋谷すばる主演の映画『味園ユニバース』の完成披露試写会が1月15日(木)に開催され、渋谷さん、共演の二階堂ふみ、山下敦弘監督が上映前の舞台挨拶に登壇した。大阪のウラなんばに実在するキャバレーで、ライヴホールでもある“味園ユニバース”を舞台に、歌以外の記憶をなくした男と、彼を拾い“ポチ男”と名付けた女のドラマが展開する。大阪出身の渋谷さんは「(舞台が)大阪というだけでリラックスして楽しめました」と述懐。『リンダリンダリンダ』『苦役列車』などの話題作を世に送り出してきた山下監督との仕事についても「芝居の現場に慣れていないので不安はありましたが、ひとつひとつ『どう思う?』と話しながら作っていくのが楽しかったです」とふり返る。そんな渋谷さんに山下監督は「TVの前の渋谷くんは知っていても、芝居はやってみないと分からなかったけど、想像以上に素晴らしかったです」と称賛を送る。二階堂さんは14歳の中学生の頃に山下監督と初めて言葉を交わし、その後も出演を熱望していたという。「知り合いの結婚式に行ったら、山下監督も出席していて、知り合いの式の二次会でずっと営業していました(笑)」と明かす。山下監督は「口説かれました」と笑いつつ「14歳の中学生で初めて会った頃は一生懸命で、沖縄から会いに来てくれていたんです。(撮影当時)19歳になって、どうなってるのかな?と思っていたら、14歳のイメージしかなかったんだけど、すごい女優になっていて、引き出しも多く、関西弁も違和感なくて感動しました」と称えた。渋谷さんと二階堂さんは現場では決して会話が多かったわけではなかったそうだが、渋谷さんは「いい感じ」を連発。「ほぼ会話はなく、『よーいスタート』してからの関係だったんですが、それがよかった。わざとそうしているわけではなく、自然とそうなったんですけど…」と述懐。二階堂さんも「現場で特別に何かを話した関係でなくても、『スタート』から『ストップ』までの一定の時間の中でグッと近づいていくのが、映画の現場っぽく感じて心地よかったです」と語った。山下監督は「2人とも喋んないんですが、唯一、大雨が降って雨待ちしている時に2階から楽器の音が聞こえてきて、助監督が『事件です!2人が音を出してます!』って(笑)。それは事件でした」と明かした。この日は、すでに映画を鑑賞した各界の著名人から寄せられた映画に対する感想のコメントが披露されたが、「クロマニョンズ」の甲本ヒロト、真島昌利、女優の宮沢りえ、二階堂さんが大ファンだというミュージシャンの岡村靖幸からのメッセージも到着。特に甲本さんからの「すばる、愛してるぜ」という言葉に会場は騒然!渋谷さんは「ちょっと泣きそうです」と喜びを口にする。また宮沢さんが映画を見てくれたという事実にも渋谷さんも監督も大興奮。渋谷さんは「『Santa Fe(サンタフェ)やん!」と連呼し、会場は笑いに包まれていた。『味園ユニバース』は2月14日(土)より公開。(text:cinemacafe.net)
2015年01月15日関ジャニ∞の渋谷すばる、二階堂ふみ、山下敦弘監督が15日、都内で行われた映画『味園ユニバース』(2月14日公開)の完成披露試写会に出席し、舞台あいさつを行った。大阪を舞台に描かれる本作は、"歌うこと"以外すべての記憶を失った男が、あるバンドとそのバンドマネージャーの少女・カスミとの出会いをきっかけに、過去と現在の自分と向き合いながら、自身を見つけ出していく物語。『苦役列車』(2012年)や『マイ・バック・ページ』(2011年)などで知られる山下敦弘監督がメガホンを取り、渋谷が記憶を失った男(大森茂雄・ポチ男)を、二階堂がカスミを演じる。これまで『エイトレンジャー』(2012年)や『エイトレンジャー2』(2014年)などで関ジャニ∞メンバーと主演を務めた経験があるものの、単独では本作が初となる渋谷。「大阪というだけでリラックスして純粋に楽しめた」と大阪でのオールロケを振り返り、「山下監督でよかった」と感慨深げ。「あまりお芝居の現場に慣れている方ではないので不安だった」と当時の心境を明かし、「1つ1つ話しながら一緒に作っていってくださった。一緒にみんなで作るというのが楽しかった」とうれしそうに語った。一方の二階堂も、念願の山下組に初参加。14歳ごろのワークショップで2人は出会っていたが、「去年の今頃知り合い役者さんの結婚式に行ったら山下さんも出席していて」という偶然で再会した。二階堂が「人の結婚式の二次会でずっと山下さんの隣で営業していました(笑)」と恥ずかしそうに振り返ると、山下監督は「口説かれました(笑)」と認め、起用のきっかけになったことを明かした。劇中の2人は主人公とヒロインの関係だが、撮影中以外はほとんど会話することもなかったという。司会者から共演の感想を求められた渋谷は「えー…いい感じでしたね」とさっぱりとしたコメントで笑いを誘うと、「『よーい、スタート』になってからの関係でしかなかったんですけど、その距離感がすごくよかった」。一方の二階堂も「特別何かを話した関係性じゃなくても、一定の時間内でグッと近づけるのはすごく現場っぽいというか。映画の現場だなと感じることができたので、そういうところが私も心地良かったですし、たくさん学ばさせてもらいました」と互いに褒め合った。そのほか、本作の感想コメントを寄せた各界の著名人の名がスクリーンに映し出されると3人はびっくり。渋谷はザ・クロマニヨンズの甲本ヒロトからの「伝染注意!! ポチ男は、うつるんです。カスミはうつるんです。かっこいいものは、うつるんです。すばる、愛してるぜ」をはじめ、真島昌利や宮沢りえからのコメントを読んで、「やばくないですか」「マジっすか」「(映画を)観たんですか?」と盛り上がり、「ちょっと泣きそうですね」と感激をあらわにしていた。
2015年01月15日1月14日(水)、「第38回日本アカデミー賞」の優秀賞が発表され、岡田准一(V6)が優秀主演男優賞(『永遠の0』)と優秀助演男優賞(『蜩ノ記』)をW受賞。最多受賞となったのは、吉永小百合・主演の映画『ふしぎな岬の物語』だった。また、新人俳優賞では福士蒼汰や池松壮亮らが受賞した。同賞は、2013年12月15日~2014年12月13日の間に、東京地区において有料で初公開された優秀な劇場用映画およびアニメーション作品を表彰したもの。授賞式の女性司会者は、前年の最優秀主演女優賞を獲得した女優が務めるのが恒例となっており、今年は昨年、『さよなら渓谷』で最優秀主演女優賞を受賞した真木よう子が司会を務めることで話題を呼んでいる。受賞結果を見てみると、昨年、映画にNHK大河ドラマにと大活躍だった岡田さんが勢いそのままに、優秀主演男優賞と優秀助演男優賞をダブル受賞。さらに、優秀主演女優賞に目を向けてみると、13部門で最多受賞となった『ふしぎな岬の物語』から吉永さんを始め、『紙の月』の宮沢りえ、『私の男』の二階堂ふみ、『0.5ミリ』の安藤サクラ、『そこのみにて光輝く』の池脇千鶴、『白ゆき姫殺人事件』の井上真央と絢爛豪華な顔ぶれが並ぶ。一方で、若手俳優が選出される新人俳優賞では、まさに“人気沸騰中”の福士蒼汰(『イン・ザ・ヒーロー』『神さまの言うとおり』『好きっていいなよ。』)、問題作として賛否を巻き起こした『渇き。』の小松菜奈、朝ドラから鳴り物入りでスクリーンに登場した能年玲奈(『ホットロード』)、独特な空気感で女性たちのハートを捉える池松壮亮(『紙の月』『愛の渦』『ぼくたちの家族』)など、こちらも2月27日に行われる授賞式当日は大きな注目を集めそうだ。【第38回日本アカデミー賞優秀賞/受賞結果一覧】<優秀作品賞>■『永遠の0』■『紙の月』■『小さいおうち』■『蜩ノ記(ひぐらしのき)』■『ふしぎな岬の物語』<優秀主演男優賞>■阿部寛:『ふしぎな岬の物語』■岡田准一:『永遠の0』■佐々木蔵之介:『超高速!参勤交代』■中井貴一:『柘榴坂の仇討』■役所広司:『蜩ノ記(ひぐらしのき)』<優秀主演女優賞>■安藤サクラ:『0.5ミリ』■池脇千鶴:『そこのみにて光輝く』■井上真央:『白ゆき姫殺人事件』■二階堂ふみ:『私の男』■宮沢りえ:『紙の月』■吉永小百合:『ふしぎな岬の物語』<優秀助演男優賞>■阿部寛:『柘榴坂の仇討』■伊藤英明:『WOOD JOB!(ウッジョブ)~神去なあなあ日常~』■岡田准一:『蜩ノ記(ひぐらしのき)』■笑福亭鶴瓶:『ふしぎな岬の物語』■三浦春馬:『永遠の0』<優秀助演女優賞>■大島優子:『紙の月』■黒木華:『小さいおうち』■小林聡美:『紙の月』■竹内結子:『ふしぎな岬の物語』■富司純子:『舞妓はレディ』<優秀アニメーション作品賞>■『思い出のマーニー』■『ジョバンニの島』■『名探偵コナン 異次元の狙撃手(スナイパー)』■『BUDDHA2 手塚治虫のブッダ-終わりなき旅-』■『STAND BY ME ドラえもん』<優秀監督賞>■小泉堯史:『蜩ノ記(ひぐらしのき)』■成島出:『ふしぎな岬の物語』■本木克英:『超高速!参勤交代』■山崎貴:『永遠の0』■吉田大八:『紙の月』<優秀脚本賞>■加藤正人/安倍照雄:『ふしぎな岬の物語』■土橋章宏:『超高速!参勤交代』■早船歌江子:『紙の月』■山崎貴/林民夫:『永遠の0』■山田洋次/平松恵美子:『小さいおうち』<優秀外国作品賞>■『アナと雪の女王』■『インターステラー』■『ジャージー・ボーイズ』■『フューリー』■『GODZILLA ゴジラ』<新人俳優賞>■上白石萌音:『舞妓はレディ』■小松菜奈:『渇き。』■能年玲奈:『ホットロード』■池松壮亮:『紙の月』『愛の渦』『ぼくたちの家族』■登坂広臣:『ホットロード』■福士蒼汰:『イン・ザ・ヒーロー』『神さまの言うとおり』『好きっていいなよ。』(text:cinemacafe.net)
2015年01月15日俳優の西田敏行、女優の真木よう子が14日、東京・港区のグランドプリンスホテル新高輪で行われた、『第38回日本アカデミー賞』の優秀賞発表記者会見に出席した。日本アカデミー賞協会が主催する『第38回日本アカデミー賞』は、昨年度に劇場公開された映画の作品賞や主演男優賞、主演女優賞、新人俳優賞などを表彰するもの。なお、優秀賞の中から最優秀賞を決定する授賞式は、2月27日21時から日本テレビ系で放送する。また、授賞式の司会は、協会副会長に就任した西田、第37回で最優秀主演女優賞および最優秀助演女優賞の2冠を達成した真木が務める。司会に初挑戦する真木は、「できればやりたくない……と思ってしまうほどの緊張と動揺」と本音を漏らしつつ、「おしゃべりが得意じゃないので、ご迷惑をお掛けしないよう出来る限りの力で頑張っていきたい」と意気込みを。一方、「昨年は私も出演した作品もあったのに選ばれてない」と笑いを誘った西田は、女優・吉永小百合主演の『ふしぎな岬の物語』が最多13部門で優秀賞を受賞していることを受け、「今回も素晴らしい作品が揃っている。なかなか会えない友人たちとどんな話をしようかと楽しみ。吉永さんもいらっしゃるということで、口の中が渇き気味です」と華やかな舞台となる授賞式が待ち遠しい様子だった。○優秀作品賞『永遠の0』『紙の月』『小さいおうち』『蜩ノ記』『ふしぎな岬の物語』○優秀アニメーション作品賞『思いでのマーニー』『ジョバンニの島』『名探偵コナン異次元の狙撃手』『BUDDHA2手塚治虫のブッダ~終わりなき旅~』『STAND BY ME ドラえもん』○優秀監督賞小泉堯史『蜩ノ記』成島出『ふしぎな岬の物語』本木克英『超高速!参勤交代』山崎貴『永遠の0』吉田大八『紙の月』○優秀主演男優賞阿部寛『ふしぎな岬の物語』岡田准一『永遠の0』佐々木蔵之介『超高速!参勤交代』中井貴一『柘榴坂の仇討』役所広司『蜩ノ記』○優秀主演女優賞安藤サクラ『0.5ミリ』池脇千鶴『そこのみにて光輝く』井上真央『白ゆき姫殺人事件』二階堂ふみ『私の男』宮沢りえ『紙の月』吉永小百合『ふしぎな岬の物語』○優秀助演男優賞阿部寛『柘榴坂の仇討』伊藤英明『WOOD JOB!神去りなあなあ日常』岡田准一『蜩ノ記』笑福亭鶴瓶『ふしぎな岬の物語』三浦春馬『永遠の0』○優秀助演女優賞大島優子『紙の月』黒木華『小さいおうち』小林聡美『紙の月』竹内結子『ふしぎな岬の物語』富司純子『舞妓はレディ』○新人俳優賞池松壮亮『紙の月』ほか上白石萌音『舞妓はレディ』小松菜奈『渇き。』登坂広臣『ホットロード』能年玲奈『ホットロード』福士蒼汰『イン・ザ・ヒーロー』ほか
2015年01月15日日本アカデミー賞協会が14日、東京・港区のグランドプリンスホテル新高輪で、『第38回日本アカデミー賞』の優秀賞発表記者会見を行った。会見冒頭、岡田裕介会長は、昨年10月に開催された第27回東京国際映画祭のトークイベント内で、映画監督の北野武が同賞を批判したことに言及。北野が「最優秀賞もたいてい松竹、東宝、東映、たまに日活。大手3社か4社以外の作品がとったことはほとんどないから、全部持ち回り」と指摘していたことを受け、「誤解されている。厳正な投票で行っており、映画人が選んだ賞です」と説明。北野の所属事務所にもその理解は得ていると言い、「今後も映画を作っていく仲間」と和解をアピールした。また、俳優の阿部寛とアイドルグループ・V6の岡田准一は、優秀主演男優賞および優秀助演男優賞の2冠を達成。岡田が所属するジャニーズ事務所では、第30回でSMAPの木村拓哉が優秀主演男優賞を辞退するなど、長らく賞レースに参加していなかったが、同事務所は、「岡田は、弊社の中でも最多の20本の映画に出演させて頂いた。映画に育ててもらった俳優だと言っても過言ではない。優秀賞を授与したいとの話を頂き、授賞式のスケジュールも調整できたため受賞した」とコメントを寄せた。同協会が主催する『第38回日本アカデミー賞』は、昨年度に劇場公開された映画の作品賞や主演男優賞、主演女優賞、新人俳優賞などを表彰するもの。なお、優秀賞の中から最優秀賞を決定する授賞式は、2月27日21時から日本テレビ系で放送する。また、授賞式の司会は、協会副会長に就任した西田、第37回で最優秀主演女優賞および最優秀助演女優賞の2冠を達成した真木が務める。○優秀作品賞『永遠の0』『紙の月』『小さいおうち』『蜩ノ記』『ふしぎな岬の物語』○優秀アニメーション作品賞『思いでのマーニー』『ジョバンニの島』『名探偵コナン異次元の狙撃手』『BUDDHA2手塚治虫のブッダ~終わりなき旅~』『STAND BY ME ドラえもん』○優秀監督賞小泉堯史『蜩ノ記』成島出『ふしぎな岬の物語』本木克英『超高速!参勤交代』山崎貴『永遠の0』吉田大八『紙の月』○優秀主演男優賞阿部寛『ふしぎな岬の物語』岡田准一『永遠の0』佐々木蔵之介『超高速!参勤交代』中井貴一『柘榴坂の仇討』役所広司『蜩ノ記』○優秀主演女優賞安藤サクラ『0.5ミリ』池脇千鶴『そこのみにて光輝く』井上真央『白ゆき姫殺人事件』二階堂ふみ『私の男』宮沢りえ『紙の月』吉永小百合『ふしぎな岬の物語』○優秀助演男優賞阿部寛『柘榴坂の仇討』伊藤英明『WOOD JOB!神去りなあなあ日常』岡田准一『蜩ノ記』笑福亭鶴瓶『ふしぎな岬の物語』三浦春馬『永遠の0』○優秀助演女優賞大島優子『紙の月』黒木華『小さいおうち』小林聡美『紙の月』竹内結子『ふしぎな岬の物語』富司純子『舞妓はレディ』○新人俳優賞池松壮亮『紙の月』ほか上白石萌音『舞妓はレディ』小松菜奈『渇き。』登坂広臣『ホットロード』能年玲奈『ホットロード』福士蒼汰『イン・ザ・ヒーロー』ほか
2015年01月14日2014年、日本のみならず世界中が沸いたディズニーのミュージカルアニメ『アナと雪の女王』。その社会現象的大ヒットを受け、大みそかに行われた紅白歌合戦では、同じく大ヒットを記録した「Let It Go~ありのままで~」をまずMay J.が歌い上げ、日本語版でアナの声を演じた神田沙也加が「生まれてはじめて」を熱唱。字幕版で雪の女王エルサの声を務めたイディナ・メンゼルが圧倒的な歌声で披露した「Let It Go」を、最後には出演者全員で合唱するなど、昨年の最後の最後まで盛りあがりを見せていた。さらには、名匠クリント・イーストウッドが自らもファンだったポップスグループ「フォー・シーズンズ」の物語を彼らの音楽とともに紡いだ『ジャージー・ボーイズ』、井上三太による伝説的コミックを園子温監督が豪華キャストで実写映画化したバトル・ラップ・ミュージカル『TOKYO TRIBE』、入江悠監督が映画化した青春ロックムービー『日々ロック』など、洋画でも、邦画でも音楽映画が次々に公開された1年となった。実は2015年も、ブロードウェイ・ミュージカルの映画化『ANNIE/アニー』(公開:1月24日)、ロッテルダム国際映画祭正式出品も決まった渋谷すばる主演の『味園ユニバース』(公開:2月14日)から、実写版『シンデレラ』と同時公開となる待望の続編『アナと雪の女王/エルサのサプライズ』(公開:4月25日)など、幅広いジャンルの音楽映画が続々登場。その大きなムーブメントは、継続していくようだ。まず、『ANNIE/アニー』は、『ハッシュパピー~バスタブ島の少女~』で注目を集めた天才子役クワヴェンジャネ・ウォレスが、現代の“アニー”として名曲「TOMORROW」を歌い、観客を魅了。共演はオスカー俳優のジェイミー・フォックス、新婚のキャメロン・ディアスと豪華な顔ぶれ。第72回ゴールデン・グローブ賞ミュージカル/コメディ部門において「主演女優賞」と「主題歌賞」にノミネートされている。続く、『マエストロ!』(公開:1月31日)では、次世代を担う若手実力派・松坂桃李と日本映画界の顔・西田敏行が、それぞれヴァイオリン演奏と指揮に初挑戦。オーケストラの人間模様が鮮やかに、ときにコミカルに描き出されていく。特に、松坂さんが猛特訓でマスターしたという、スタジオジブリ『耳をすませば』の天沢聖司さながらのヴァイオリニスト姿には注目。2月には、渋谷さんが映画単独初主演を務め、二階堂ふみや鈴木紗理奈らと共演する『味園ユニバース』が公開となる。本作は、『リンダ リンダ リンダ』『苦役列車』『もらとりあむタマ子』など、オリジナリティ溢れる“青春”を描くことに定評のある山下敦弘が監督を務め、大阪を舞台に音楽をふんだんに使った人間ドラマを描く。俳優として高く評価されながらも、“歌い手”であることにこだわり続けてきた渋谷さんは、山下監督のもとでその才能を爆発させ、本作で出会った「歌しか記憶がない男」というキャラクターを好演。本作の主題歌も担当し、劇中では和田アキ子の「古い日記」、松田聖子の「赤いスイートピー」、スピッツの「チェリー」など懐しい名曲を歌い上げるなど、その歌唱力が存分に発揮されている。また、大阪を拠点に活動するエンタテインメント集団「赤犬」と渋谷さんとのコラボレーションも必見だ。さらに、3月、4月はディズニー・ミュージカルが相次いで登場。メリル・ストリープやジョニー・デップなど豪華キャストが出演した『イントゥ・ザ・ウッズ』(公開:3月14日)は、赤ずきんやシンデレラといったおとぎ話の主人公たちの、ハッピーエンドの“その後”を描き出していく。第72回ゴールデン・グローブ賞ではミュージカル・コメディ部門「作品賞」「主演女優賞」(エミリー・ブラント)と、メリルが「助演女優賞」にノミネートされ、注目を集めている。そして、『アナと雪の女王』の新作短編『アナと雪の女王/エルサのサプライズ』では、イデナや、アナ役のクリスティン・ベルらオリジナルキャスト&スタッフ陣が再集結。「Let It Go」を始めする数々の名曲を生んだ、ロバート・ロペス&クリステン・アンダーソン=ロペスも再び音楽を担当し、新曲を書き下ろすという。2015年も注目の音楽映画。あなたは、どんな音楽に酔いしれたい?(text:cinemacafe.net)■関連作品:ANNIEアニー 2015年1月24日より全国にて公開(C) 『ANNIEアニー』
2015年01月06日音楽や演技にマルチに活躍する「関ジャニ∞」の渋谷すばるを主演に、話題作への出演が尽きない若手実力派女優・二階堂ふみをヒロインに迎えた、山下敦弘監督作『味園ユニバース』。このほど、本作のオランダ・ロッテルダム国際映画祭への正式出品が決定した。本作は、大阪・なんば千日前にある元グランドキャバレーの“味園ユニバース”を舞台に、記憶喪失の男がバンド“赤犬”とマネージャー・カスミの元に迷い込んでくることから展開していく物語。自らも国民的なエンタテインメントグループの一員であり、その歌唱力には定評がある渋谷さんが演じるのは、「歌しか記憶のない男」である主人公。二階堂さん演じるカスミは彼を“ポチ男”と名付けて、共に日々を過ごすことに。昨年公開された予告編では、渋谷さんの力強い歌声に載せたエネルギッシュな映像が注目を集めた本作だが、新年早々、ロッテルダム国際映画祭において、高い実績を持つ監督の作品が上映される“スペクトラム部門”に正式出品されることが決定した。ロッテルダム国際映画祭は今年44回目を迎える歴史ある映画祭。近年ではカンヌ国際映画祭、ベルリン国際映画祭などと並んで最も重要な国際映画祭のひとつとして位置づけられており、開催期間中は毎年約30万人を超える映画関係者やファンが世界中から訪れる。単独初主演作が海外の映画祭に出品されるという快挙を成し遂げた渋谷さんは、「初めて一人で主演した映画を、遠く離れたオランダの映画祭が招待してくれたこと、日本人以外の方々にも見ていただけること、本当に嬉しく思っています。山下監督、この映画に携わった全ての方々、応援してくれている方々、全ての方々への感謝を心に、胸を張って、ロッテルダムを感じに行ってきます」と感謝のコメントを寄せた。なお、映画祭での公式上映日は1月22日(現地時間)を予定している。『味園ユニバース』は、2月14日(土)よりTOHOシネマズ 六本木ヒルズほか全国にて公開。(text:cinemacafe.net)
2015年01月05日少女コミックの実写化で絶大な人気を獲得した福士蒼汰を始め、新年早々に人気女優との結婚を決めた染谷将太や東出昌大、大ヒット中『海月姫』の菅田将暉や長谷川博己、大河ドラマの熱演の後は華麗なヴァイオリニストに扮している松坂桃李など、昨年も大活躍で魅せてくれた人気俳優たち。では、2015年はどうだろう?ネクストブレイク必至の8人の若手たちを、シネマカフェが厳選してご紹介!■山崎賢人&葉山奨之、全国的ブレイク必至枠“朝ドラ「まれ」”まずは、2014年のブレイク男子のひとりとしても紹介し、主演した『L・DK』から“壁ドン”の立役者といわれた山崎賢人(20)だ。今年は3月スタートのNHK朝の連続テレビ小説「まれ」で、ヒロイン・土屋太鳳演じる津村希(まれ)の同級生・圭太役に抜擢。近年、朝ドラヒロインの相手役といえば、向井理を始め、高良健吾、松坂さん、福士さん、東出さんに、昨年同時期の「花子とアン」からは鈴木亮平、窪田正孝といったブレイク男子を続々と生み出してきた“枠”。それだけに、山崎さんの人気は10~20代の女性のみならず、幅広い年代+全国区へとさらに拡散する可能性大。山崎さんは、雑誌「ピチレモン」のメンズモデルとしてデビュー後、2010年から俳優として活動を始め、橋本愛とW主演の『管制塔』で映画デビュー。『Another アナザー』や『ジンクス!!!』、TVドラマ「35歳の高校生」などから注目を集め、2014年は『L・DK』ほかドラマ「弱くても勝てます ~青志先生とへっぽこ高校球児の野望~」「水球ヤンキース」に次々出演。「水球ヤンキース」で披露した、サッカーで鍛え抜かれた“細マッチョ”な筋肉に目を奪われた女子たちは数知れず、年末に行われた2nd写真集の発売イベントには4,500人ものファンが殺到した。初舞台にして初主演を務めた「里見八犬伝」を終えたいまは、熱いハートを持つ演技者としてひと皮向けた格好だ。同じく「まれ」からは、希の弟・一徹役の葉山奨之(19)にも注目。『渇き。』や『シャンティ デイズ365日、幸せな呼吸』では、そのルックスとは裏腹に怪しげな若者を好演、スクリーンに強い印象を残し、ドラマ「Nのために」では榮倉奈々の弟役でも注目を集めた。大河ドラマ「軍師官兵衛」の最終話では、成長した豊臣秀頼の姿で登場していたことも記憶に新しい。2015年は「まれ」のほか、「ごめんね青春!」や能年玲奈との「カルピスウォーター」CMなどでこちらも注目株の小関裕太、『at Home』『ストロボ・エッジ』『ストレイヤーズ・クロニクル』と映画3本が控える“ネクストブレイク女子”のひとり・黒島結菜と共演する『あしたになれば。』などが公開に。岩井俊二初プロデュースで話題となったドラマ「なぞの転校生」や、「乃木坂46」の秋元真夏、生田絵梨花、橋本奈々未と共演する山下敦弘監督の『超能力研究部の3人』(公開中)と有名監督からもお墨付き。卓越した演技力と美少年のルックスを兼ね備えた、将来、“大化け”する可能性を秘めた若手の登場といったところだ。■さらなる覚醒を見せる!? ブレイク女子と共演する野村周平&村上虹郎&柳楽優弥ブレイク女子のお相手といえば、『日々ロック』で二階堂ふみをヒロインにはじけた熱演を見せた野村周平(21)。「顔が小さくて手足が長いイマドキのイケメン」を封印し、ダサくて情けないヘタレの主人公を見事演じ切ったことに、監督の入江悠を始め映画関係者から高い評価を得た。佐藤浩市&樋口可南子共演の感動作『愛を積むひと』(初夏公開)では、佐藤さん演じる主人公の“石積み”を手伝う青年・徹役に。相手役を務めるのは、早くも“2015年の顔”といわれているネクストブレイク女子・杉咲花だ。また、「JR SKISKI」のCMで広瀬すずと共演している若き個性派・村上虹郎(18)も要チェック。父は俳優の村上淳、母は歌手のUAという2世俳優で、昨年カンヌ国際映画祭を沸かせた河瀬直美監督作『2つめの窓』で映画初主演にしてデビュー。独特の存在感を放ち、河瀬監督や父・村上さんとともにカンヌの地も踏んだ。川口春奈、本田翼らも出演し、“ブレイク女子”輩出CMとして知られるJRのスキーCMでは、広瀬さんが一瞬でときめく、ちょっと素朴な役柄で「あの子は誰?」と話題になっている。今年は、『百瀬、こっちを向いて。』の元「ももクロ」早見あかりと『忘れないと誓った僕がいた』に主演。また、小出恵介主演で薬丸岳の江戸川乱歩賞受賞作を連続ドラマ化する「天使のナイフ」(WOWOW)では、少年犯罪の加害者役で北村匠海、清水尋也らと問題作に挑む。これらでも、親の七光りだけではない個性派イケメンぶりを発揮してくれることだろう。さらに、昨年、テレビ東京の隠れた人気枠(?)「ドラマ24」にてドラマ化された人気マンガ原作の「アオイホノオ」では山本美月と共演し、映画『闇金ウシジマくん Part2』では門脇麦と共演するなど、作品ごとに全く違った役柄ながら圧倒的な存在感を発揮していた柳楽優弥(24)にも再ブレイクの兆しが。ナース版“白い巨塔”といわれる堀北真希主演のドラマ「まっしろ」(TBS)では、アメリカ帰りのエリートドクター・仲野孝太郎役で連続ドラマのレギュラーに。瀬戸康史とW主演を務める映画『合葬』(秋公開)も控えており、もはや“『誰も知らない』の~”という形容詞が不要な実力派俳優として、引っ張りだこになる可能性を秘めている。■特撮枠は「ファブリーズ」高杉真宙、『アオハライド』千葉雄大&吉沢亮にも注目一方、福士さんや菅田さん、さらには佐藤健、綾野剛ら名だたる人気俳優を輩出してきた「仮面ライダー」シリーズを始め、若手の登竜門といわれる特撮出身者も見逃せない。まずは、「仮面ライダー鎧武」の呉島光実/仮面ライダー龍玄役で名を馳せ、「ファブリーズ」のCMでもすっかりお馴染み、現在は「レオパレス21・学割編」のCMで堀北さんと共演中の高杉真宙(18)だ。『渇き。』では別人のような強烈なキャラに扮していた高杉さんは、1月13日(火)スタートの新ドラマ「ゴーストライター」(フジテレビ)で、13年ぶりに連ドラに主演する中谷美紀が演じる“天才作家”・遠野リサの、手に余る反抗的な息子・遠野大樹役に。『渇き。』での共演シーンはなかった2人だが、昨年、大きな騒動となったテーマを取り上げた問題作で、水川あさみ扮する“ゴーストライター”に頼らざるを得ないほど才能の枯渇に直面する中谷さんの、もうひとつの悩みのタネとなる高校生の息子をどう演じてくれるのか、期待が膨らむ。そして、年末年始も大ヒット中の『アオハライド』と人気ドラマへの出演でいっそうファンを増やした、元「仮面ライダーフォーゼ」の朔田流星 / 仮面ライダーメテオこと吉沢亮(20)と、元「天装戦隊ゴセイジャー」のレッド、千葉雄大(25)も今後さらなるブレイクを見せそうだ。ネクストブレイク筆頭の山崎さんとは「水球ヤンキース」ですでに共演済み。吉沢さんは、フォーゼ役の福士さんがひと足先に大ブレイクを果たしてはいるが、そのキラキライケメン度の高さは小湊亜耶役にぴったりと“アオハル”ファンも太鼓判。菅田さん&野村さん共演の『男子高校生の日常』、佐藤さん主演の『カノジョは嘘を愛しすぎてる』や「地獄先生ぬ~べ~」などに立て続けに出演し、ファンが急増中だ。もちろん千葉さんも、「きょうは会社休みます。」で仲里依紗演じる大川瞳に想いを寄せる同僚、加々見龍生役をキュートに演じていたことでも話題に。『アオハライド』では一転、本田さんを追いかける“肉食ぶり”も垣間見せているほか、秋元才加との料理トーク番組「カップルキッチン」(CS・フジテレビTWO)の新米夫ぶりなどから、その“天使系”を超えた柔軟な“ギャップ”キャラが引く手あまたとなりそう。さて、あなたが注目するネクストブレイク男子は、いったい誰?(text:cinemacafe.net)
2015年01月03日さて、いよいよ2015年のスタートです。民放ドラマは1月6日(火)を皮切りに、続々と新ドラマの放送が始まりますよ!今日は、あなたのチェックリストの参考に…冬クールの注目作品をドドッと一挙ご紹介していきましょう。タイトルを聞くだけでは、物語の内容がなかなか掴めない面白ドラマが勢揃いしています。■ 恋愛ものは“オリジナル脚本”で勝負!“大御所”対決が見どころまずは月9に、「リーガルハイ」でお馴染み・古沢良太さんの脚本が登場。杏さん&長谷川博己さんという“爽やかタッグ”が送るロマンチック・ラブコメディ「デート~恋とはどんなものかしら~」(フジテレビ)です。しかしながら内容はあまり爽やかではないようで…(笑)。長谷川さんはなんとニート役。結婚を目指すキャリアウーマンと、寄生先を見つける文学男のドタバタ劇を、古沢さんの筆がどう魅せてくれるのでしょうか。また水曜10時枠には、「家政婦のミタ」の脚本家である遊川和彦さんの作品「○○妻」(日本テレビ)が。すでに予告の放送が始まっていますが、内容がサッパリ分からない辺りが、ミタのように爆発的口コミ現象のきっかけとなりそうですよね!柴咲コウさん演じる主人公・ひかりは、人気キャスター・久保田正純(東山紀之)を支える主婦。いったいどんな秘密を抱えているかはオンエアにご注目。そして最後が、大石静さん手がける「セカンド・ラブ」(テレビ朝日)。「セカンドバージン」を彷彿とさせるタイトルに世のアラサー・アラフォー女性たちから期待の声が高まっています。亀梨和也さん演じるダンサーと、深田恭子さん演じる名門女子校の化学教師がいったいどのように絡んでいくのか…?ドロドロと“危険な恋”の予感が致します。■ 時代を風刺するタイトルが続々!?2015年は“女”のパワーが炸裂「僕シリーズ」の演出を手がける三宅喜重さんが再び立ち上がった「銭の戦争」(関西テレビ)は、今クール民放ゴールデンドラマのトップバッターとなります。2014年、お金の問題がやたらとニュースになった印象がありますが、本作では、父親の残した借金によって人生を“復讐”の二文字に染めることとなった主人公・白石富生を草なぎ剛さんが。そんな彼を翻弄する、ちょっぴりダークな2人の女性を木村文乃さん&大島優子さんが演じるとあって、どんな展開になるのか…楽しみですね。気になるタイトルで言えば、2人の女性の対決と友情を描く「ゴーストライター」(フジテレビ)も。才能の枯渇に苦しむ女流作家と、才能がありながらゴーストラーターとして生きる女性の対決を描いたヒューマンサスペンスを、中谷美紀さん&水川あさみさんが熱演。髪型をそっくりに揃え、見た目も寄せているということですが、そこにも何か物語のヒントがあるのでしょうか。さらには、そんな“力強い女性”たちをここぞとばかりに集結させた「問題のあるレストラン」(フジテレビ)も気になります!主演の真木よう子さんを始め、二階堂ふみさん、高畑充希さん、松岡茉優さん、臼田あさ美さんと2015年注目度の高い実力派女優陣がとある一軒のビストロに…。男社会に宣戦布告するストーリーということで、木曜10時はスカッと爽快な1時間になるかもしれません。■ 「ウロボロス」「流星ワゴン」ーー原作ものにもワクワク!他にもピックアップしたい作品は山ほどあるのですが、最後に原作ものを2本ご紹介しておきましょう。生田斗真さん&小栗旬さんという「イケパラ」コンビが、今度は刑事もので“秘密のバディ”役に挑戦。新崎裕也さんの同名コミックを映像化した「ウロボロス~この愛こそ、正義。」(TBS)で、刑事&ヤクザという斬新な関係を演じますよ。プライベートでも仲の良い2人が見せてくれる究極の正義とは!?激しいアクションシーンは必見です!また、強力タッグ繋がりで言えば、「MOZU」の西島秀俊さん&香川照之さんが今度は重松清さんの名作のドラマ化「流星ワゴン」(TBS)で共演です。過去を巡る物語でひょんなことから同い年の頃の父親と出会うファンタジーでほっこりさせてくれるようですので、これまでなぜか睨み合うことが多かった2人とは一味違った関係性が見られるかも…?時代を超えた香川さんの演技が楽しみですね。以上、いかがでしたでしょうか。これから始まる2015年冬クールのドラマ選びに是非、役立ててくださいませ。(text:Yuki Watanabe)
2015年01月01日