映画『天外者(てんがらもん)』のBlu-ray&DVDが6月23日(水)に発売されることが決定した。激動の幕末から明治初期にかけ、日本の未来のために駆け抜けた男・五代友厚の物語を『利久にたずねよ』『海難1890』を共に生み出した脚本・小松江里子、監督・田中光敏の名コンビがオリジナルストーリーで映画化した本作。武士の身でありながら、大阪を「東洋のマンチェスター」に発展させるため実業家に転身し、現在の大阪証券取引所や大阪商工会議所、大阪市立大学などの組織や企業の設立に尽力した五代を演じるのが、三浦春馬さんだ。昨年12月に公開された本作は第94回「キネマ旬報ベスト・テン」にて「読者選出日本映画ベスト・テン」1位、「読者選出日本映画監督賞」、東京新聞映画賞などを受賞している。Blu-ray&DVDでは、映画で描き切れなかった五代友厚の人物像と日本の未来を切り開いた彼の偉大な功績も徹底解説、また本作の企画を立ち上げた「五代友厚プロジェクト」の活動、クランクインの撮影風景や撮影現場でのキャストのコメントなど秘蔵映像も収録。さらに完成披露試写会と公開記念舞台挨拶のイベント映像、さらに五代友厚の妻・豊子の故郷・奈良県田原本町を、豊子を演じた蓮佛美沙子が巡る「田原本さんぽ」なども楽しめる内容だ。Blu-ray豪華版のみの限定特典で封入されるフォトブックには、五代友厚を演じた三浦春馬さんや、彼を取り囲む盟友たちを演じた、坂本龍馬役の三浦翔平と岩崎弥太郎役の西川貴教、伊藤博文役の森永悠希、はる役の森川葵、五代豊子役の蓮佛美沙子といった出演キャストのスチールも満載。アウターケース仕様となっている点も注目してほしい。『天外者』Blu-ray&DVD6月23日(水)発売【Blu-ray豪華版(特典ディスク付き2枚組)】TBR31172D7,480円(税抜価格6,800円)<本編ディスク(Blu-ray)>・本編・予告編集(特報、予告、TVスポット)仕様:カラー / 本編109分+特典 / 2 層(BD50G) / 16:9スコープサイズ音声:日本語5.1chDTS-HD Master Audio / 日本語2.0ch DTS-HD Master Audio / バリアフリー日本語音声ガイド 2.0ch DTS-HD Master Audio字幕:バリアフリー日本語<特典ディスク(Blu-ray)>・メイキング「~映画『天外者』と五代友厚~」・イベント映像集・完成披露試写会・公開記念舞台挨拶・五代友厚の妻・豊子の故郷を・蓮佛美沙子が巡る『田原本さんぽ』仕様:カラー / 分数未定 / 2層(BD50G) / 16:9ワイドスクリーン音声:日本語2.0ch DTS-HD Master Audio封入特典:アウターケース、フォトブック【DVD通常版】TDV31173D4,180円(税抜価格3,800円)<本編ディスク(DVD)>・本編・予告編集(特報、予告、TVスポット)仕様:カラー / 本編109分+特典 / 片面2層 / 16:9LBスコープサイズ音声:日本語5.1ch ドルビーデジタル / 日本語2.0ch ドルビーデジタル / バリアフリー日本語音声ガイド 2.0ch ドルビーデジタル字幕:バリアフリー日本語
2021年04月12日NHKは9日、2月14日からスタートする大河ドラマ『青天を衝け』にディーン・フジオカ(40)が実業家・五代友厚役で出演することを発表した。吉沢亮(27)演じる渋沢栄一が“日本主義の父”と呼ばれるにいたるまでの道のりを描く本作。五代は大阪を中心に活躍した実業家で、「西の五代、東の渋沢」と称され、渋沢にも大きな影響を与えたことで知られている人物だ。ディーンが五代を演じるのは、15年下半期の朝ドラ『あさが来た』(NHK)以来2度目。異なる作品で同一人物が、同じ役を演じるのは異例のこと。今作で大河初出演を果たすディーンは、公式サイトで「大河ドラマに初めて出演させていただけることをとても光栄に思います」とコメント。続けて、ふたたび五代を演じる感慨を次のように綴った。「連続テレビ小説『あさが来た』の時と同じ五代友厚役を再び演じる機会をいただいたことを心からうれしく思うと共に、時を超えた不思議な縁を感じております」06年に台湾で俳優デビューを果たしたディーン。彼の俳優人生を大きく変えたのが、ほかでもない五代友厚だ。「ディーンさんは、『あさが来た』で波瑠さん(29)演じる主人公・白岡あさを献身的に支え続ける姿を好演し、朝ドラファンを毎朝虜にしていました。本当は15年末の放送回で亡くなる設定だったのですが、脚本を書きかえ1月まで寿命が伸びるという人気ぶり。劇中で亡くなったあとは、“五代ロス”に陥る女性が続出するなど社会現象を巻き起こしました。その後、ディーンさんも一躍大ブレイクを果たし、押しも押されぬ人気俳優となったのです。ディーンさんにとっても、特に思い出深い役だと思います」(ドラマ関係者)それだけに異例の“ディーン五代”再登場にSNSも大盛り上がり。歓喜する声が相次いだ。《おディーン様が!!また!!!五代様やるの!!!!!最高!!!!ありがとうNHK!!!!》《え、まって!おディーンまた五代さまやるの?!絶対観たいわ!!!!おディーン出なくても観るつもりだったけど!!!!俄然楽しみ!!!!!!!!》令和でもふたたび“五代ロス”が起こるのは間違いなさそうだ――。
2021年02月10日ディーン・フジオカと町田啓太が、大河ドラマ「青天を衝け」に出演することが決定。ディーンさんは五代才助(友厚)、町田さんは土方歳三を演じる。吉沢亮扮する渋沢栄一の人生を描く大河ドラマ第60作「青天を衝け」。このほど出演が明らかになった2人が演じるのは、栄一の人生に影響を与える盟友だ。大河初出演となるディーンさんが演じる五代は、栄一と同時代を駆け抜けた実業家。ディーンさんが日本で注目を集めるきっかけとなった連続テレビ小説「あさが来た」でもこの五代を演じており、出演当時は“五代様”と親しまれ、人気が急上昇。志半ばに早逝すると、五代ロスと呼ばれる社会現象まで起きたほど。ディーンさんは今回の出演に「大河ドラマに初めて出演させていただけることをとても光栄に思います。そして、連続テレビ小説『あさが来た』の時と同じ五代友厚役を再び演じる機会をいただいたことを心から嬉しく思うと共に、時を超えた不思議な縁を感じております」とコメント。「力強い生き様や、成し遂げた偉業について、視聴者の皆様と共に更なる理解を深めていけるよう『五代さん』を全身全霊で演じます」と意気込みを語っている。また、主演ドラマ「西荻窪 三ツ星洋酒堂」ももうすぐ放送開始となる町田さんが演じる土方は、池田屋事件で功績を挙げた新選組の“鬼の副長”。幕臣になった栄一とある任務で出会い、意気投合する。「幼少の頃、木刀を振りながら新選組のダンダラ羽織を一度は羽織ってみたいと思っていた」とふり返る町田さんは、出演に関して「あまり広くは知られていない渋沢栄一と土方歳三の関わり、交わらなさそうな人との出会いによって、何か変化が起こり今の時代にも繋がるなんて本当に面白いものだなと感じます。バラガキ、土方歳三の誠とは何だったのか、寄り添いながら自分なりに体現したいと思います」と心境を明かしている。大河ドラマ「青天を衝け」は2月14日(日)より放送開始(NHK総合:よる8時/BSP・BS4K:午後6時)。(cinemacafe.net)
2021年02月09日三浦春馬さん(享年30)最後の主演作『天外者(てんがらもん)』(現在公開中)。本作は、日本の未来を切り開いた五代友厚の物語で、日本のために激動の時代を駆け抜けた五代友厚、坂本龍馬(三浦翔平)、岩崎弥太郎(西川貴教)らの偉人と、女性たちの青春群像劇だ。時代ごとに成熟していく多彩な役柄ーーその才能は、誰もが憧れ認めるものだった。衝撃の急逝から5カ月。別れを惜しむ声はいまだやまない。そんな三浦さんを偲んで、本誌記者が回想……“大河ドラマ取材での好青年の横顔”。「『天外者』は三浦春馬さんの魅力が詰まった作品です。美しい立ち回りに、体躯を生かした走り、和装はもちろん洋装となったあとのさらなるりりしさ。そして、五代友厚が憑依したかのような渾身のお芝居。さまざまな準備をして撮影に臨まれたのだろうと想像はできても、今となっては確認することができません」(本誌記者・以下同)記者が三浦さんに取材したのは大河ドラマ『おんな城主 直虎』のときだった。「多くの媒体が集まり限られた時間の取材でも気づかいのできる人でした。台本を読んでいる体(てい)で撮りたいとお願いすると台本に目を落としながら『こんなセリフあったっけ!?』、そう言って私たちを笑わせ、スタジオの隅にあった道具を生かした撮影では『この撮影のために置かれていたかのような感じですね』とあの笑顔で。こちらを気づかい、気さくに話しかけてくれる姿は性格のよい好青年そのものでした」その後の三浦さんは、ドラマの主演、番組MC、舞台再演、アーティストデビュー……と破竹の勢いで活躍。「それだけに突然の訃報は信じがたいものでした。いまだ三浦さんの不在に喪失感を抱え、胸を痛める多くの人たちがいます。が、悲しみを抱えるいっぽうで、稀有なスター性を持つ人だからこその影響力に、やはり、三浦春馬ってすごいよなと改めて感じたりもします」ドラマや映画以外にもuno(ウーノ)のCMでの可憐な雰囲気、タウンワークのCMでの歌声、FNS歌謡祭でのキレのあるダンス……と溌溂とした姿が浮かんでくる。「まさに第一線でずっと活躍を続けてこられました。三浦さん、表現者としていつも最高のパフォーマンスで楽しませてくれ本当にありがとうございました。その功績に感謝と敬意を表したいと思います。だからこそ心安らかに穏やかでいてください。三浦さんの美しい輝きと多くの作品は人々の中に生き続け、語り継がれていきます」「女性自身」2020年12月29日号 掲載
2020年12月23日構想から7年。大阪経済の礎を築いた五代友厚が主人公の映画『天外者(てんがらもん)』が現在公開中。三浦春馬さん(享年30)最後の主演作で共演したのは、旧知の仲のおふたり。坂本龍馬役の三浦翔平(32)、岩崎弥太郎役の西川貴教(50)に、撮影時のエピソードや春馬さんへの思いを聞いたーー。ーー春馬さんと三浦翔平さんは’09年の映画『ごくせん THE MOVIE』などで共演されていて、西川さんも春馬さんと以前から親交があったとお聞きしました。西川「僕が『地球ゴージャス』の舞台に出演したときに春馬が稽古場に来てくれたりして。そういうこともあったので、今思うとこの映画の撮影は純粋にすごく楽しい時間だったんですよね。だからこそあいつが今ここにいないのがね」三浦「今回はクランクイン前から春馬と台本の読み合わせをしていました。サーフィンを一緒にしていたんですけど、その行き帰りにも読み合わせをしたり、食事しながらどうやっていこうとか話をしたり」西川「年下ではありますけど、春馬も、翔平も、しっかりと自分で立っていて、僕はすごく頼もしく見ていました。仲間として一つの作品にこうして肩を並べられることに、単純にわくわくしました」ーー撮影中はどのように過ごされましたか?三浦「撮影が京都ロケでほぼ毎日一緒にご飯を食べに行って、ああでもない、こうでもないって」西川「お前がよく飲むからだよ(笑)」三浦「違うんですよ。春馬が誘ってくるんです。『翔平(撮影)何時に入る?』って。時間を伝えると『じゃ、今日、飲みに行けるじゃん』と。クランクイン前日だったので、本当に行くのか確認したら、あいつ、豪快に『行くぜよ』って言いましたから(笑)」西川「(僕と春馬は)役として演じていながらも、セリフを介してそれぞれの思いで会話していたし、確実にそこで生きていた証しがあったなって感じられました。ラストのシーンで春馬と2人で向かい合い、戦ったシーンがすごく印象的です」ーー「天外者」は鹿児島の方言で“すさまじい才能の持ち主”という意味ですけど、撮影を通じて春馬さんにそういう部分を感じたことがありましたら教えてください。三浦「あいつこそ天外者ですよ。才能豊かだし、歌もダンスも上手で、お芝居も上手。ただ、いつも人のことを気づかって自分のことは後回しというところがあったので。非常に残念な気持ちはありますが、彼の思いを受け継いでいかないといけないと思っています」西川「去年の暮れ、春馬は『FNS歌謡祭』に出たりして、これから役者以外の部分でも自分らしくやっていくのだと思っていたし、『どんどんやればいいじゃない』と言っていたさなかのことだったので、もっと、そういう姿を見たかったですね」三浦「今、コロナや悲しいニュースがたくさんありますけど、よりよき未来のために尽くしてくださった方たちがいて現在がある。この映画を見たあとに、未来というものに少しでも目を向けていただけたらうれしいです」西川「この2020年だからこそ、この作品の必要性を感じるというか。見たあと、『明日も頑張ろう』と感じてもらえる作品だと思います」「女性自身」2020年12月29日号 掲載
2020年12月23日三浦春馬さん(享年30)最後の主演作『天外者(てんがらもん)』(現在公開中)。本作は、日本の未来を切り開いた五代友厚の物語で、日本のために激動の時代を駆け抜けた五代友厚、坂本龍馬(三浦翔平)、岩崎弥太郎(西川貴教)らの偉人と、女性たちの青春群像劇だ。時代ごとに成熟していく多彩な役柄ーーその才能は、誰もが憧れ認めるものだった。そんな三浦さんを偲んで、本誌秘蔵写真から、その功績を心に刻みたい。【’06年】ドラマ『14才の母』桐野智志役未成年の妊娠、出産を描いた社会派ドラマで主人公(志田未来)の彼氏役。中学生で父になる葛藤や苦悩、精神的な成長を見事に演じた。【’08年】ドラマ『ごくせん 第3シリーズ』風間 廉役人気シリーズではリーダー格の不良生徒役。片耳にかけるメッシュヘアがトレードマーク。【’08年〜】ドラマ『ブラッディ・マンデイ』高木藤丸/ファルコン役ウイルステロに立ち向かう天才ハッカーを熱演。親友役の佐藤健との貴重なツーショット。【’09年】ドラマ『サムライ・ハイスクール』望月小太郎役草食系のヘタレ高校生と豪快なサムライという正反対なキャラクターを巧みに演じ分けた。【’10年】映画『君に届け』風早翔太役ヒロインが憧れるクラスの人気者を好演。この爽やかな笑顔は人々の心に永遠に残るはず。【’13年】ドラマ『ラスト・シンデレラ』佐伯広斗役大人の女性を惑わす年下男子役でベッドシーンも披露。三浦史上最高にセクシーと話題に。【’16年】ミュージカル『キンキーブーツ』ローラ役ブロードウェイミュージカルでドラァグクイーンを演じた三浦。’16年の初演時には「第24回読売演劇大賞」の杉村春子賞を受賞した。【’17年】大河ドラマ『おんな城主 直虎』井伊直親役過酷な運命を背負った井伊直親の複雑な心を繊細に表現。りりしい和装姿で視聴者を魅了した。【’19年】ドラマ『TWO WEEKS』結城大地役殺人事件の容疑者となった男の逃亡劇。初の父親役で子役との心温まる掛け合いも評判に。三浦さんの衝撃の急逝から5カ月。別れを惜しむ声はいまだやまない。「女性自身」2020年12月29日号 掲載
2020年12月23日12月11日より公開中の三浦春馬が五代友厚を演じ主演する映画『天外者』。この度、12月25日(金)から本編エンドロール後に<3分のメイキング映像>の上映を実施することが決定した。主演・三浦春馬さんをはじめ、坂本龍馬役を三浦翔平、岩崎弥太郎役を西川貴教、ほかにも森永悠希、生瀬勝久、筒井真理子、森川葵、蓮佛美沙子ら豪華キャストが出演する本作。今回上映が決定したメイキング映像は、インタビューや未公開メイキング映像を再編集した特別版。本編と合わせて、本作の裏側も楽しめる。さらに、公開初日に完売したグッズの再販が決定。B5クリアファイル、ポストカード、B6ステッカー、ステッカー、フィルムしおり、マスキングテープ(一部の劇場のみ販売)が12月29日(火)より販売開始される。なお、購入数をお一人様各アイテム1点までと制限も設ける。また、通販での取り扱いも前向きに検討中だという。『天外者』は全国にて公開中。(cinemacafe.net)■関連作品:天外者 2020年12月11日よりTOHOシネマズ日比谷ほか全国にて公開Ⓒ2020 「五代友厚」製作委員会
2020年12月22日《私は夢のある未来がほしいだけだ》《俺についてこい》スクリーンのなかの三浦春馬さん(享年30)は、そんな力強い言葉を放ち、生命力にあふれている――。映画『天外者(てんがらもん)』(TOHOシネマズ日比谷ほか全国にて公開中)の劇中でのことだ。12月11日の公開から3日間で11万7,959人を動員、興行収入は1億6,653万7,600円の大ヒットスタートを切った本作は、今年7月に亡くなった春馬さんにとって最後の主演映画。監督、田中光敏氏(62)に撮影時のエピソードを伺った。(以下、「」内は田中監督)映画の主人公は五代友厚。薩摩藩士から明治政府の役人を経て実業家となった人物だ。春馬さんをキャスティングした理由は、“誠実さ”や“芯の強さ”。「近年の春馬くんは、役者として大人になっていって、凛とした清潔感があって、誠実さ、芯の強さがある感じがしていたんですね。春馬くんに演じてもらうと“五代友厚”という人が歴史の表舞台に立てる人になるのではないかなと思って、彼にいのいちばんにお話しをさせていただきました。ただ、そのときには仕事が忙しかったらしく、しばらくしてやっと仕事が空いたときに受けてくださいました」春馬さん自身は、五代友厚という人物についてどういった感想を持っていたのだろうか。「春馬くんと、五代友厚について話したことがありました。僕から“五代友厚という人は、100年先を見据えた男だ。しかも日本という枠のなかではなくて、世界という枠のなかで考えている人だ”という話をしたことがあるんです。春馬くんも五代友厚についての本をたくさん読んでくれていたので、“僕もそう思います。既成概念を壊していった感じがありますよね”というように言っていましたね。五代友厚から大隈重信に宛てた手紙があるんです。それを彼に見せたら、“僕、五代友厚が腹に落ちました”と言ってくれました。その手紙のなかには、人を思う気持ちや、社会をどう見ているかといったことが書かれていて。“自分の生きざまと共感できるところがある”といったことを言っていましたね。手紙の内容は、“自分と同じ地位でないものの意見がある。大同小異の場合には常にそのものの意見をほめて、それを採用されよ。他人の主張をほめ、他人の説を採用しなくては、あなたの徳を広めることはできない”といったことが、まず一つ書いてあります。ほかには、“時にいろんな大切なことを決めるときというのは、時熟すのを待ってされよ”と。あまり早合点しないでくれ、ということですね。あとは、“閣下(大隈重信)がある人を嫌えば、その者も閣下を嫌う。それゆえ、自分の好まぬ人間とも交際するよう努められよ”と。現代にも通じることを書いてるんですよね。春馬くんにも“五代友厚ってこんなことを書くような男なんだよ”って言ったら、彼も“すごいですね”と。そのときに“僕、儒学を勉強しているんです”ということを言っていました。“そのなかにいろんな教えがあって。いろんなことを知りたいから”とね」主演として、春馬さんは共演者たちをサポートしていたようだ。「リハーサルのとき(三浦)翔平くんがほかの仕事があって来れないときがあったんです。そうしたら春馬くんが“監督、心配しないで。翔平と連絡をとって、東京で翔平のいなかったぶんを読み合わせしておくから”と言ってくれたんですよ。そんなことふつう、役者さんが友人同士でもなかなかしません。それで、次のときに、読み合わせをするとバッチリなんです。それで“翔平くん、できてるじゃない”と言ったら、“春馬と東京で練習しました”って言っていて。春馬くんだけでなく、三浦翔平くん、西川貴教くんと、時代劇の経験のあまりない人たちが、今回は見事に時代劇に溶け込んでくれて、生き生きと芝居をしてくれているんです。みなさんが委縮せずに、伸び伸びと演じてくれていると思います。“京都(松竹撮影所)は怖いところだと聞いたんですけど、実際やってみたら温かくていいところでした”って、春馬くん含めて、みんなそういうふうに言ってくれましたね」春馬さんのことを話すのはやはりつらい、という監督。それでも取材に答えてくれたのは、ともに作り上げた映画『天外者』を多くの人に見てほしいという思いがあるのだろう。「彼とは半年近い時間、会って打合せをして、こういう映画を作り上げてきたわけですから。彼に対する喪失感というものは、なかなか癒えるものじゃありません。ただ、もう間違いなく、彼と一緒にこの『天外者』をつくったし、そしてそれを一緒に支えてくれたほかのキャストのみんなも本当に一生懸命、彼と一緒に映画を現場で支えてくれました。だから、なんとか明るく前向きに映画の告知はしていきたいというふうに思っているんです」取材の終わり、田中監督から本誌記者に「宣伝お願いいたします」という一言。“春馬さんのぶんまで”、という気持ちが感じられた。本来であればいまごろ春馬さんも映画のPRのための取材やイベントで忙しく過ごしていたのだろうか――。
2020年12月18日12月12日、13日の全国映画動員ランキングは、『劇場版「鬼滅の刃」無限列車編』が公開9週目も首位を守った。公開から59日間の興行収入は302億8930万7700円を記録しており、歴代興行収入は第2位。歴代1位の『千と千尋の神隠し』(308億円)まで約6憶円と迫りつつある。『鬼滅の刃』の土日の数字は、動員65万5310人、興行収入は9億3941万1200円を記録。公開から59日間の累計は、動員2253万9385人、興収302億8930万7700円をあげた。(※全国379館で上映)さらに、12月26日(土)からは全国82館の劇場でMX4D、4DXでの上映がスタートする。続いて初登場2位に『新解釈・三國志』がランクイン。本作は『銀魂』『今日から俺は!!』の福田雄一監督が、今まで誰も想像し得なかった新たな解釈で『三國志』を描く歴史エンタテインメント・アクション・コメディ。主演は大泉洋。共演は小栗旬、賀来賢人、山田孝之、ムロツヨシら。公開4週目の『STAND BY ME ドラえもん2』は先週2位から3位に。三浦春馬主演の映画『天外者』(てんがらもん)は初登場4位に。激動の幕末から明治初期にかけ、日本の未来のために駆け抜けた男・五代友厚の物語を、『利久にたずねよ』『海難1890』の脚本・小松江里子、監督・田中光敏の名コンビがオリジナルストーリーで映画化した伝記映画。また、『ヱヴァンゲリヲン新劇場版』シリーズ3作をMX4D、4DXで期間限定上映する第2弾『ヱヴァンゲリヲン新劇場版:破』が新たに8位に入った。そのほか公開6週目の『羅小黒戦記ぼくが選ぶ未来』は先週と変わらず10位につけている。次週は『劇場版 仮面ライダーゼロワン REAL×TIME』『電車を止めるな!〜のろいの6.4km〜』『日本独立』『ビルとテッドの時空旅行 音楽で世界を救え!』『約束のネバーランド』『私をくいとめて』『ワンダーウーマン 1984』などが封切られる。全国映画動員ランキングトップ10(興行通信社調べ)1位『劇場版「鬼滅の刃」無限列車編』2位『新解釈・三國志』3位『STAND BY ME ドラえもん2』4位『天外者』5位『滝沢歌舞伎 ZERO 2020 The Movie』6位『劇場版 Fate/Grand Order -神聖円卓領域キャメロット- 前編 Wandering; Agateram』7位『サイレント・トーキョー』8位『ヱヴァンゲリヲン新劇場版:破』9位『魔女がいっぱい』10位『羅小黒戦記ぼくが選ぶ未来』
2020年12月14日俳優の故・三浦春馬さんが主演を務める、映画『天外者(てんがらもん)』(12月11日公開)の公開記念舞台挨拶が12日に都内で行われ、三浦翔平、森永悠希、森川葵、蓮佛美沙子、筒井真理子、田中光敏監督が登場した。同作は幕末から明治初期を生きた実業家・五代友厚を主人公にしたオリジナル作。武士の魂と商人の才を持ち、薩摩藩士から明治政府役人を経て、今日に続く商都大阪の基礎を作り上げた五代の人生を中心とした歴史青春群像劇となる。キャスト陣はそれぞれに「春馬さんから『伊藤博文を悠希がやるって聞いて、すごく心強い』と連絡を受けまして、これはちょっと頑張らないと思って演じてた」(森永)、「英語を習ってた先生が一緒で、一緒にワークショップを一緒にしたりして『レベルが高いな、すごいな』と思ってたら、お芝居でも英語を使ってたので、『私も、もっと英語を頑張ろう』と思った」と三浦春馬さんとの思い出を語る。五代友厚の母役を演じた筒井は、「エジソンとか手塚治虫さんとかレディ・ガガさんとか」と天才の母親を参考にしたというが、「1番助けてくれたのが春馬くんで、撮影に行った時に駆け寄ってきてくれて、『筒井さん主演の映画見ました。素晴らしかったです」と言ってくださって。本当に心遣いが嬉しくて、私も春馬さんの大好きな作品のことをお話したんです」と振り返る。「『今でもDVDで見るんですよ』と言ったら、『あの時は難病の役で、入り込みすぎちゃって、周りに迷惑かけたかな』なんて言って、その姿が本当にひたむきでかわいらしくて、本当に友厚だなと思ってしまって……」と言葉を詰まらせ、「役作りすることなく、彼に寄り添えば役になれると、本当に感謝しています」と心境を吐露した。また、三浦春馬さんと高校の同級生で、今作では「ほとんど春馬くんと同じシーンだった」という蓮佛。「春馬くんと一緒に墨絵を描くシーンがあって、役柄的にずっと心配してたりすることが多かったので、絵を描いているシーンだけは心から穏やかな気持ちになれた。監督とも『ラブシーンみたいに撮りたいね』とお話しながらやらせてもらえたので、個人的に友達ということもあったので、『大人になったな、私たち』という気持ちになりながら」と明かした。田中監督は、三浦春馬さんについて「残念ながら完成を見ずで、アフレコの時に一部分を見ただけ。彼はにこやかに作品を見て『いや〜、あの時本当に僕、頑張ってたんですよ』と涙を浮かべていた」と様子を語る。「『すいません、すごい頑張ったので感激しちゃいました』と言っていて、本当にこの作品について、真摯に頑張ってたんだなと思いました」と作品に懸ける思いを表した。最後に三浦翔平は、観客に向けて「泣いていいと思います。その気持ちを決してネガティブな方に引っ張らないでください」とメッセージ。「この映画の中で、三浦春馬はものすごい熱量で演じて、しっかりと生きてます。五代友厚の生き様を、春馬の生き様とともに目に焼き付けて」と語りかけた。
2020年12月12日俳優の故・三浦春馬さんが主演を務める、映画『天外者(てんがらもん)』(12月11日公開)の公開記念舞台挨拶が12日に都内で行われ、三浦翔平、森永悠希、森川葵、蓮佛美沙子、筒井真理子、田中光敏監督が登場した。同作は幕末から明治初期を生きた実業家・五代友厚を主人公にしたオリジナル作。武士の魂と商人の才を持ち、薩摩藩士から明治政府役人を経て、今日に続く商都大阪の基礎を作り上げた五代の人生を中心とした歴史青春群像劇となる。坂本龍馬役の三浦翔平は、「春馬とともに、今日は我々皆さんとここにいるので、短い時間ですがよろしくお願いします」と挨拶。「もともと龍馬の役については、春馬とご飯を食べていた時に『今回、天外者という映画で、僕が五代という役をやるんだけど、坂本龍馬を翔平にやってほしいんだ』という話を聞いて」と振り返る。「(出会って)10年以上経ったから、一緒にやりたいねと言ってて、『春馬が言ってくれるんだったら、それはやりますよ。じゃあ正式にオファー待ってます』というところから始まったんです」と明かした。さらに「現場に行けない時、なかなか会えない時に、春馬が『読み合わせしよう』と言ってくれて。サーフィンに行く車の中とか、電話とか、会えない時間があったら作って読み合わせをして、2人でやっておいて現場に入ったという感じですね」とエピソードを披露。「僕の龍馬は春馬がいたからできた龍馬なので、本当に感謝してます」と語った。田中監督も「リハーサルに翔平くんがいない時なんかは、不安になるじゃないですか。そういう時に春馬くんが『監督、大丈夫、安心して。翔平にちゃんとこの雰囲気を伝えて読み合わせしとくから』と言ってくれて」と感謝。「次来た時は完璧に役になって、翔平くんが作ってきてるので、いいコミュニケーションをとって、座長として素晴らしい役目を果たしてくれた。主演・三浦春馬という感じですね」と絶賛する。また高校の同級生であり、夫婦役となった蓮佛も「私も正式にオファーをいただく前、ご飯に行った時におもむろに企画書を取り出して『今度こういうのやるんだけど、やらない?』と言うから、『いつからプロデューサーになったの?』みたいな」と笑顔を見せ、田中監督は「ずっと前から」と一言。田中監督は「本当に配慮の男なんですよ。彼は影でちゃんと支えてくれていた。こういう話を聞くのはこのキャンペーンになってからなんです」としみじみしていた。改めて三浦翔平は「彼はね、もう本当に自分のことよりも、共演者だったりスタッフさんだったり、そういう方たちを自分以上に見て、自分以上に大切にしてる人だったので。常に誰かのことを気にかけて、常に周りのことを見て、誰かが元気なさそうにしたら駆け寄って『どうしたの?』と声をかけるような男。座長としてもだけど、人として本当に素晴らしい男です」と語る。さらに「完成作を見た三浦春馬さんがどんな感想を持つか?」という質問には、「何て言うんだろうな。多分そこにいると思うんですけど、照れてんじゃないですか」とにやり。「幕が開いてみなさんにお届けできたことを誰よりも感謝してると思うし、誰よりも悔やんでるかもしれないし。でもたぶん爽やかな笑顔で『ありがとう』と言ってるんじゃないですか」と予想した。フォトセッション時には、三浦翔平が周りに話しかけて、主演である三浦春馬さんの場所を空けての撮影も。最後にはMCから登壇者の名前が読み上げられた後に、「主演・三浦春馬さんでした!」という紹介がなされた。
2020年12月12日幕末から明治初期、日本の未来のために駆け抜けた男、五代友厚を描く『天外者』が、12月11日昨日より公開が始まった。この度、本作のドキュメントを12月20日(日)午後4時から放送することが決定した。薩摩藩士から明治政府役人を経て実業家となり、商都大阪の礎を築いた五代友厚。“大阪の恩人”とも呼ばれ、大阪市内に五体の銅像がある。しかし晩年、ある事件に巻き込まれ、長らく歴史に埋もれてきた。五代の功績を再評価し、その志を後世に伝えようと、2013年、市民有志による映画プロジェクトが立ち上がった。だが、勉強会やイベントを重ねても、映画化への機運は高まらなかったのだという。そして2016年、田中光敏監督が合流し、翌年、五代友厚役を三浦春馬さんに託す。2019年秋、京都でクランクインし、三浦春馬さんと約10年ぶりの共演となる三浦翔平が坂本龍馬、西川貴教が岩崎弥太郎役として初めての時代劇に挑戦した。また三浦春馬さんも、時代劇で初めての主演となった。大阪経済の礎を築きながら、歴史に埋もれた五代を圧倒的な熱量で演じた三浦春馬さん。五代の生き方はいまの時代に何を問うのか?五代の映画化を夢見た人々、監督、キャストたち――「天外者 五代友厚」は、映画公開までの舞台裏を映し出すドキュメントだ。なお、番組のナレーションは西川さんが担当。「五代さんに興味のある方と映画『天外者』をつなぐ接点に僕がなれたらなと。皆さんが今、そしてこれからというものを考えていただくきっかけになるような映画だと思うので、少しでもたくさんの方にご覧いただければと番組のナレーションを引き受けました」と思いを語っている。「天外者 五代友厚」は12月20日(日)16時~関西テレビにて放送(関西ローカル)。『天外者』はTOHOシネマズ日比谷ほか全国にて公開中。(cinemacafe.net)■関連作品:天外者 2020年12月11日よりTOHOシネマズ日比谷ほか全国にて公開Ⓒ2020 「五代友厚」製作委員会
2020年12月12日近代日本経済の基礎を構築し、凄まじい才能の持ち主を意味する言葉で形容される五代友厚を、三浦春馬さん主演で映画化した『天外者』。東の渋沢栄一、西の五代友厚とも評される功績を挙げながらも長らく歴史に埋もれていたが、その真価が再認識されている人物と、演じた三浦さんとの間に共通点が見えてきた。圧倒的な熱量をもち、日本の未来のため疾走する三浦さんの姿はまさに、五代友厚その人が映し出されている。田中光敏監督は撮影現場で、三浦さんの提案で台本とは違う演出に変更した点があったと語る。それは自身の髷を切るシーン。台本では斬り合いがあってから自身の髷を切る予定だったのだが、三浦さん本人が直接、田中監督に「五代さんはどんなことがあっても仲間を切ろうとしないと思うから、斬り合いがしっくりこないです」と話したそうで、監督はその瞬間、三浦さんは五代友厚になっていたと熱く語る。思いを形にするのが役者。座長自ら作品をより良いものにしようとする三浦さんの姿は、まさに現代の五代友厚といえるだろう。公式Twitterでの本予告解禁のツイートは2.0万いいねに近づくなど、その期待感や注目度は数字からも見て取れる本作。そんな注目を集める本作に登場する五代の志は、大阪取引所に息づいている。明治11年に大阪に商法会議所(現・大阪商工会議所)を創設した際に自ら会頭に就いた五代は、同時に株式取引所も創設させ、大阪財界を復興させる。功績を讃えられた彼の像が大阪取引所の入口に、まるで未来を見据えるように建てられている。今回、そんな五代友厚像の前で並ぶ三浦翔平、西川貴教、森川葵のキャストをとらえた写真も解禁。五代像を見上げる3人の様子は、本編で五代友厚を支えた坂本龍馬、岩崎弥太郎、はるとして、そして五代友厚を演じた三浦さんに対して想いを馳せているようにも見える。『天外者』は12月11日(金)よりTOHOシネマズ 日比谷ほか全国にて公開。(text:cinemacafe.net)■関連作品:天外者 2020年12月11日よりTOHOシネマズ日比谷ほか全国にて公開Ⓒ2020 「五代友厚」製作委員会
2020年12月10日「ショックで体が震えました。報道を見て知ったんですが“嘘だ、絶対に信じられない”と……」今年7月に三浦春馬さん(享年30)の訃報を聞いたときの悲痛をそう語った、映画監督の田中光敏氏(62)。メガホンをとった12月11日公開の映画『天外者(てんがらもん)』は、春馬さんの“最後の主演映画”に。「この作品に取り組む彼は、本当に前向きでしたから。真摯に役に向き合って、勉強して、努力してくれて。撮影所に入ってきたときも、ものすごく明るくて。やる気満々、という様子でした」春馬さんが演じたのは、幕末から明治初期を駆け抜けた傑物・五代友厚。撮影は、昨年10月から11月にかけて行われた。「春馬くんにとっては、時代劇で主演をやるのも、殺陣をやるのも初めて。殺陣は本当に一生懸命してくれて。実はクランクインが当初の予定から1年ずれたのですが、その間も練習してくれたり、薩摩の武士であればどういう殺陣をすべきなのかというような、歴史の勉強までしてくれていたんです」五代友厚は薩摩藩士から明治政府の役人を経て実業家となった人物。五代についても熱心に資料を読み込んでいる様子だったという。「五代友厚に関する本は『幕末を呑み込んだ男』や織田作之助さんの『五代友厚』なんかがあるんですが、そういったものを“全部読んだ”と言っていました。“春馬くん、僕よりも本読んでるんじゃないの?”と言うくらいでしたね」春馬さんが、いかに深く役に向き合っていたか。そのこだわりと熱心さを示すエピソードもある。「ハンカチで口元を押さえるシーンがあるんです。彼からの提案でそれを“藍染めのハンカチにしたい”と。五代友厚が藍染めを広めていくことに尽力された方だということを彼は知っていたんですね。それで“五代友厚にかかわる人たちが藍染めをやっているから、それを使えるように考えてくれないか”と。春馬くん自身が映画の準備をしているなかで知り合った方のようなのですが、藍染めの作家と撮影準備の合間に連絡を取りながらハンカチのデザインを決めて、僕に提案してくれたんですよ。“監督、どれがいいですか?”と。本当に一生懸命な男なんです」撮影は、京都の松竹撮影所で行われた。ここはいわば“時代劇の本場”。その道の熟練スタッフが顔をそろえており、東京から時代劇に慣れない役者が行くと、シビアに迎えられることも少なくない。「松竹撮影所のスタッフたちは、最初、現代劇を多くやってきた春馬くんを“本当に時代劇の主演ができるんだろうか”という目で見ているんですよ。でも初日から数日間で“ああ、すごい”と。“体も切れて、役者としての責任感もあって、懐ろも大きい、殺陣もできる、そういう時代劇の役者が久々に現れたな”とか、“春馬くん、これから時代劇の主演が増えるんじゃないか”って、本当にみんなが口々に言っていたぐらい、堂々とお芝居をしていました」春馬さんは、田中監督に“将来の展望”も語っていたという。「“最近は海外に行く日本の役者さんも増えているけれど春馬くんはどうなの?日本映画界だけ、日本のなかだけでやろうとしているの?”と僕が聞いたときに、“いや僕は海外に行きたい。役者として世界に出たいんです。英語も勉強しているし、中国語もだいぶ勉強したんです”というようなことは言っていました。“そのためには日本の文化をしっかり勉強したい”とも。“武士道に通じる精神や考え方があるんじゃないかと思って”と、儒学を勉強しているとも言っていましたね。“だから監督、この映画もどこか海外上映とか、そういうのも考えてもらえませんかね”と、笑っていたのを思い出します」「女性自身」2020年12月15日号 掲載
2020年12月03日「現場での彼は、生き生きと伸び伸びとしているんです。スクリーンのなかでも現場でも。事前に非常に繊細な方だとも伺っていたんですけれども、明るかったです」今年7月に亡くなった三浦春馬さん(享年30)との思い出を語ってくれたのは映画監督の田中光敏氏(62)。メガホンをとった12月11日公開の映画『天外者』は、春馬さんの“最後の主演映画”となった。春馬さんが演じたのは、幕末から明治初期を駆け抜けた傑物・五代友厚。撮影は、昨年10月から11月にかけて行われた。三浦翔平(32)、西川貴教(50)、森永悠希(24)、森川葵(25)、蓮佛美沙子(29)ら、共演者たちにも気配りを見せていたという。「現場は、笑いもあって、すごく楽しかったんです。僕が春馬くんをすごいなと思うのは、自分のシーンじゃなくても、モニター横で見たりしていて、“いまの芝居、よかったね”と同僚や若い役者たちに声をかけるんです。優しいですよね。そういうことで現場の士気があがっていくというか。素晴らしい座長だったと思います。この人はこんなに完璧でいいんだろうかと思って、一度、聞いてみたことがあるんです。撮影の最後のほうの時期にマネージャーさんも含めて焼き肉店に行ったときのことです。“どうしてそんなにまっすぐなの?こんなに長く芸能界にいるのに”と。そうしたら“いやぁ、そんなことないっすよ。僕もいろいろあったりもしますし、そんなあれじゃないですよ”なんて答えていましたけどね」クランクアップ後の昨年12月初め、田中監督は春馬さんに会っている。これが、監督が目にする最後の春馬さんの姿となった。「アフレコのために撮影所に来てもらったんです。クランクアップしてから久々に会いました。そのときもすごく明るくて。“申し訳ないけど、ラストシーンの大勢の前で演説するところ、ちょっとだけアフレコしたい”とお願いして、その部分の編集した映像を見てもらったんです。そのときに“あれ?”って思ったら、春馬くんが涙を拭いているんですよ。“監督、俺、このときほんとに一生懸命やったから、なんか感動して涙出てきちゃった”って。僕は“頑張ってくれたよなぁ”って声をかけたんですが、それが彼に映画を見てもらう最後になるとは思いませんでしたね」映画が最終的に完成したのは3月初め。すでに新型コロナウイルスの感染が拡大しており、試写もなかなかできない状況だった。春馬さんは、完成作品を見ることなく、7月に天国へ行ってしまった。「映画を見てもらって飯を食いながら話をしたかった。残念です」春馬さんにかけたい言葉はーー。「とにかくできあがった作品を見てくれ、と言いたいですね。この映画の芝居をやっているとき、彼は充実していたと思うから、きっと映画を見たら満足してくれると思う。いままで見られなかった、彼自身すら気が付かなかった三浦春馬が、スクリーンのなかで生き生きと生きていると思っています」「女性自身」2020年12月15日号 掲載
2020年12月03日映画『天外者』の完成披露試写会が12月11日に行われた。このなかで三浦翔平は「それぞれが想いを抱えて、この場に立っております。彼の熱量と必死に生きた五代友厚の熱量を目に焼き付けてほしいです」と三浦春馬さんを思い浮かべてコメントした。激動の幕末から明治初期にかけ、日本の未来のために駆け抜けた男・五代友厚の物語を、『利久にたずねよ』『海難1890』を共に生み出した脚本・小松江里子、監督・田中光敏の名コンビがオリジナルストーリーで映画化した本作。武士の身でありながら、大阪を「東洋のマンチェスター」に発展させるため実業家に転身し、現在の大阪証券取引所や大阪商工会議所、大阪市立大学などの組織や企業の設立に尽力した五代を演じるのが、三浦春馬さんだ。今回のイベントには、三浦翔平、西川貴教、森永悠希、森川葵、蓮佛美沙子、筒井真理子、田中監督の7名が登壇した。まず始めに田中監督は公開を目前に「感無量です。これだけの沢山のお客さんの前で、今年こうやって公開できるというのは、夢のような瞬間です」と挨拶。近代日本の基礎を作った偉人を演じる上で苦労した点やこだわった部分について、坂本龍馬を演じた三浦は「色々な先輩方が演じてきた中で、どうしたら僕の色が出せるのかと考えていたのですが、五代友厚演じる三浦春馬くんがいたからこそ、できた龍馬だと思っています」と語った。西川は「これまでの弥太郎は、どちらかというと手段を択ばない非情な部分が描かれていたと思いますが、一代でこれだけのものを作り上げた人なので人間的な魅力、愛嬌の部分を表現しようと思いました。あと、少し体重を増やして臨みました。ちょっと、ぽっちゃりめです(笑)」と話し、会場の笑いを誘った。また、日本の未来を切り開いた凄まじい才能をもった“天外者(てんがらもん)”にして、魅力的な女性たちを惹きつけた五代友厚。女性から見た魅力とは何かと聞かれた森川は「自分のためではなく、人や国のために尽くす部分が素敵。男性としても人間としても魅力的です」と大絶賛。筒井は五代友厚の母を演じるにあたり「天才の母として、色々なリサーチをしました。エジソンの母やレディ・ガガの母など。春馬くんの母役を何度かやらせてもらっていますが、本番中の物凄い集中力の彼を見ているだけで、本当に天才を見ているようで。そのまま“やす”にさせてもらって、ただ見守るだけで母になれていたんじゃないかなと思います」と三浦春馬さんとのエピソードを話した。また蓮佛は「三浦さんとは高校の同級生で、10年前も学園物で一緒だったんです。そんな中、正式に事務所オファーが来る前に、『れんちゃん、この役やってくれない?』って言われたのがこの夫婦役。嬉しかったです」と話した。また撮影中のエピソードについて、森川は「ほとんど三浦さんとの芝居でしたが、必ず演技のあとに一言かけてくれるのが嬉しくて。これからは、人に対して、春馬さんを見習って思ったことを声にしていこうと思いました」と力強くコメント。森永は「ふんどしになって、弥太郎さんに水をかけられるシーンがあるんですが、西川さんに、「薄っ!」って言われまして……。細いならまだしも、薄いって……(笑)。それをきっかけに筋トレ始めました」と話すと西川は「はんぺんみたいだった(笑)」と続け、またも会場を笑いに包む。そして三浦春馬さんのキャスティングについて監督は「彼は最近、大人の魅力があって芯がしっかりある。彼にやってもらいたい。彼に対して、あんなに綺麗な大人になれるのか!と思いましたね」と大絶賛していた。また最後に三浦は“今見るべき映画”と謳う本作について「それぞれが想いを抱えて、この場に立っております。こうして、お披露目ができていることが本当に嬉しいです。上映の後に色々な感情がわくと思いますが、どうか彼の熱量と必死に生きた五代友厚の熱量をしっかりと目に焼き付けてほしいです」と熱のこもった声でアピール。監督も「まさしく主演の三浦春馬はここで、本当に素晴らしく最高の演技をしています。そしてここにいる役者の方々、しっかりと主演を支えたその素晴らしい演技も、しっかり見届けてください」と話し、完成披露イベントは幕を下ろした。『天外者』12月11日(金)全国公開
2020年12月01日三浦春馬さんが近代日本の未来を切り開いた“五代友厚”を演じる『天外者』の完成披露試写会がTOHOシネマズ 六本木にて行われ、三浦翔平、西川貴教、森永悠希、森川葵、蓮佛美沙子、筒井真理子、田中光敏監督の7名が登壇した。100年以上前に、いまの日本の基礎を作った偉人たちを演じる上で苦労した点や自分なりにこだわった部分について、坂本龍馬を演じた三浦翔平さんは「いろんな先輩方が演じてきた中で、どうしたら僕の色が出せるのかとすごく考えていたのですが、五代友厚演じる三浦春馬くんがいたからこそ、できた龍馬だと思っています」と話す。三菱財閥の創始者・岩崎弥太郎を演じた西川さんは「これまでの弥太郎は、どちらかというと手段を択ばない非情な部分が描かれてたところが多かったと思うが、でも一代でこれだけのものを作り上げた人なので人間的な魅力があった方、愛嬌というそういった部分を表現しようと思いました」とコメント。「あと、少し体重を増やして臨みました。ちょっと、ぽっちゃりめでした(笑)」と、お茶目に話すと会場の笑いを誘った。筒井真理子、三浦春馬の母役はレディー・ガガの母を参考に!?また、日本の未来を切り開いた凄まじい才能をもった“天外者(てんがらもん)”にして、魅力的な女性たちを惹きつけた“人間=五代友厚”について聞かれた森川さんは、「自分のためではなく、人や国のために尽くす部分がすごく素敵だな思いました。男性として人間としても魅力的です」と大絶賛。筒井さんはそんな五代友厚の母を演じるにあたり「天才の母として、いろんなリサーチをしました。エジソンの母やレディー・ガガの母など。春馬くんの母役を何度かやらせてもらっているが、本番中の物凄い集中力の彼を見ているだけで、本当に天才を見ているようで、そのまま“やす”にさせてもらって、ただ見守るだけで母になれていたんじゃないかなと思います」と三浦春馬さんとのエピソードを話した。「三浦さんとは高校の同級生で、10年前も学園物で一緒だったんです」と明かした蓮佛さんは、「正式に事務所オファーが来る前に、『れんちゃん、この役やってくれない?』って言われたのがこの夫婦役で、本当にうれしかったです」と述懐。森川さんは撮影中のエピソードについて聞かれると、「ほとんど三浦さんとの二人芝居でしたが、かならず演技のあとに一言かけてくれるのが嬉しくて。これからは、人に対して、春馬さんを見習って思ったことを声にしていこうと思いました」と力強く話した。「三浦春馬はここで、本当に素晴らしく最高の演技をしている」と監督そして、三浦春馬さんを“武士の魂と商人の才を持つ男“五代友厚にキャスティングしたことについて、監督は「彼は最近、大人の魅力があって芯がしっかりある。彼にやってもらいたい。彼に対して、あんなに綺麗な大人になれるのか!と思いましたね」とふり返りながら絶賛を惜しまない。最後に、“いま見るべき映画”と謳う本作について三浦翔平さんは、「それぞれいろんな思いを抱えて、この場に立っております。こういう場でお披露目ができていることは本当に嬉しいです」と打ち明ける。「このあと上映を見終わったあとに、いろんな感情がわくと思いますが、どうか彼の熱量と必死に生きた五代友厚の熱量をしっかりと目に焼き付けてほしいです」と熱のこもった声でアピール。監督も「まさしく主演の三浦春馬はここで、本当に素晴らしく最高の演技をしています。そしてここにいる役者の方々、しっかりと主演を支えたその素晴らしい演技も、しっかり見届けてください」と続け、完成披露イベントは幕を下ろした。『天外者』は12月11日(金)よりTOHOシネマズ 日比谷ほか全国にて公開。(text:cinemacafe.net)■関連作品:天外者 2020年12月11日よりTOHOシネマズ日比谷ほか全国にて公開Ⓒ2020 「五代友厚」製作委員会
2020年12月01日俳優の故・三浦春馬さんが主演を務める、映画『天外者(てんがらもん)』(12月11日公開)の完成披露試写会が30日に都内で行われ、三浦翔平、西川貴教、森永悠希、森川葵、蓮佛美沙子、田中光敏監督が登場した。同作は幕末から明治初期を生きた実業家・五代友厚を主人公にしたオリジナル作。武士の魂と商人の才を持ち、薩摩藩士から明治政府役人を経て、今日に続く商都大阪の基礎を作り上げた五代の人生を中心とした歴史青春群像劇となる。遊女・はる役の森川葵は、美しくデコルテを露出した華やかな赤のワンピースで登場し、背中の刺繍も繊細に観客を魅了する。主演の三浦春馬さんについて「2人きりのシーンばっかりだったので、『今の芝居、すごいよかったよ』とか、必ず一言をかけてくださって。なかなか人にそういう言葉をかけるのって難しいじゃないですか。その言葉で次のシーンも頑張ろうと思える」と感謝した。また、役作りについて「色々あるから4日間くらい食べるのをやめていたんですけど、ぽろっと言ったら(三浦春馬さんが)『その意識がすごいよ〜』と言ってくださったり」と明かす森川。「一言一言が優しくって、私もこれからは人に対して、春馬さんを見習って思ったことがあれば伝えていこうと思いました」と語った。
2020年11月30日俳優の故・三浦春馬さんが主演を務める、映画『天外者(てんがらもん)』(12月11日公開)の完成披露試写会が30日に都内で行われ、三浦翔平、西川貴教、森永悠希、森川葵、蓮佛美沙子、田中光敏監督が登場した。同作は幕末から明治初期を生きた実業家・五代友厚を主人公にしたオリジナル作。武士の魂と商人の才を持ち、薩摩藩士から明治政府役人を経て、今日に続く商都大阪の基礎を作り上げた五代の人生を中心とした歴史青春群像劇となる。坂本龍馬を演じた三浦翔平は、「いろんな先輩方が演じてきた中で、どうしたら僕の色が出せるかなと考えてたんですけど、三浦春馬くんがいたからこそできた龍馬だと思っています」と感謝。岩崎弥太郎役の西川も「春馬もそうですし、現場の空気が本当によかったんですよね。息の合った空気の中で、集中させていただいて、短い撮影期間ではあったんですけど、それぞれの役に集中できるように、中心で春馬が頑張ってくれてる姿がみんなの励みになっていたと思います」と振り返った。田中監督は三浦春馬さんについて「大人の男性の魅力があって、それでいて美しくて、芯がしっかりある。そういう役者。彼に五代友厚をぜひともやってもらいたいという思いはありました。第一印象で『こんなに綺麗な大人になれるものなのか』というくらいに思って、彼にオファーしてよかったと思った作品でもあります」と語る。三浦翔平は、集まった観客に「僕ら全員、色んな思いを抱えてこの場に立っています。やっとお披露目ができることが本当に嬉しいです。きっと色んな感情を受け取ると思いますけど、どうか彼の熱量と、必死に生きた五代友厚という役柄の熱量をしっかりと目に焼き付けて帰って欲しいと思います」とメッセージ。田中監督も「主演の三浦春馬はここで本当に素晴らしく最高の芝居をしています。ここにいる役者の方々もしっかりと主演を支え、『天外者』という物語を演じきっている。その素晴らしい演技も、しっかり見届けてください」と語りかけた。
2020年11月30日俳優の故・三浦春馬さんが主演を務める、映画『天外者(てんがらもん)』(12月11日公開)の完成披露試写会が30日に都内で行われ、三浦翔平、西川貴教、森永悠希、森川葵、蓮佛美沙子、筒井真理子、田中光敏監督が登場した。同作は幕末から明治初期を生きた実業家・五代友厚を主人公にしたオリジナル作。武士の魂と商人の才を持ち、薩摩藩士から明治政府役人を経て、今日に続く商都大阪の基礎を作り上げた五代の人生を中心とした歴史青春群像劇となる。五代友厚の理解者である妻・豊子を演じた蓮佛は、三浦春馬さん演じる五代について「目を見れば大丈夫だと思えるような五代さんで、そこが魅力だなと思ってお芝居していました」と振り返る。三浦春馬さんについては「高校の同級生で、10年前くらいにも学園ものの映画で一緒にお仕事させてもらった」という蓮佛。「撮影前に個人的に嬉しかったのが、正式に事務所を通してのオファーをいただく前に、本人が『蓮ちゃん、この役やってくれない?』と声をかけて来てくれたこと。そういう経験がなかったので、同級生で友達から『一緒にまた仕事しない?』って」と明かす。「結果、夫婦役でまた一緒にやれたということがすごく嬉しかったので、現場でも教室にいるみたいな感じでしゃべってました。嬉しかったです」と絆を見せた。
2020年11月30日五代友厚を演じる主演・三浦春馬をはじめ、三浦翔平、西川貴教、森永悠希、森川葵らが出演する、12月公開の映画『天外者』。この度、「約束編」、「決意編」、「友情編」と題した3本のWEB限定15秒スポットが到着した。まず「約束編」は、夢見ることを望み強く生き抜く遊女・はる(森川さん)の手を取りながら、「自由になったら何がしたい?」という五代の問いかけに、「二人で海が見たい」と答えるシーンからスタート。はるを背負い涙を流す場面や、「俺についてこい!」と熱弁する姿が収められている。また、五代が“天外者”だったことが伺える、父(生瀬勝久)が囲碁を打ちながら「あいつの言うことは奇想天外」と語るシーンから始まる「決意編」では、自らの髷を刀で切り落とす、決意が垣間見える。そして最後は、志を共にする坂本龍馬(三浦翔平さん)、岩崎弥太郎(西川さん)、伊藤博文(森永さん)らが登場する「友情編」。若かりし頃の伊藤博文が憔悴した様子の岩崎弥太郎を鼓舞し、4人が鍋を囲み、また、五代と龍馬が笑い合うシーンなど、彼らがそれぞれの熱い思いを胸に、友として激動の時代を駆け抜けたことが分かる映像となっている。『天外者』は12月11日(金)よりTOHOシネマズ日比谷ほか全国にて公開。(cinemacafe.net)■関連作品:天外者 2020年12月11日よりTOHOシネマズ日比谷ほか全国にて公開Ⓒ2020 「五代友厚」製作委員会
2020年11月24日三浦春馬さん主演の映画『天外者』は、幕末から明治初期、混沌と不安の時代を生きた五代友厚の一生を描いた物語。今回は三浦さんが熱演を見せた、新しい時代を作ろうとしていた五代友厚という人物を深掘りする。「西の五代、東の渋沢」と言われながら…激動の幕末から明治初期、日本の未来のために駆け抜けた男・五代友厚。武士の魂と商人の才を持つ五代は、薩摩藩士から明治政府役人を経て実業家となり、今日に続く商都・大阪の基礎を作り上げた。近代日本経済の基礎を構築し、また現代日本の繁栄に非常に大きくかかわった人物であるにも関わらず、歴史の中でも大きく取り上げられてはこなかった。NHK連続テレビ小説「あさが来た」(2015~2016)では、ディーン・フジオカがこの五代友厚を好演し、“五代様”が社会現象となったが、彼自身について詳しく知る人は少ないのでは?近年は多くの人の研究により、その真価が再認識されている。「実もいらぬ、名もいらぬ、ただ未来へ…」と、ひたすら大いなる目標に向かったその志と熱い思いが、本作で解き放たれる。坂本龍馬&勝海舟らと交流…知られざる偉人「五代友厚」とは?近代日本経済の基礎を構築し稀代の“天外者(てんがらもん)=凄まじい才能の持ち主”と呼ばれた五代友厚。土佐の坂本龍馬、岩崎弥太郎、長州の伊藤博文ら同年代の若者たちと学び、遊び、夢を語りあい、さらには高杉晋作、勝海舟、大久保利通、西郷隆盛、大隈重信、トーマス・グラバーといった日本を語る上で欠くことが出来ない偉人・傑物たちとも交わり、友として彼らを支えた。武士の身でありながらも上海に渡って蒸気船を購入し、海外貿易による商業立国を説き、イギリスへ留学生を送り出し、自らもヨーロッパを視察。まさに五代は、「誰もが夢を見ることが出来る国」を作るべく、世界中の知見を手に入れ、また大久保らを支え殖産興業などに邁進させた。明治政府が誕生すると政府役人となるが、大阪を「東洋のマンチェスター」に発展させるべく実業家に転身。明治11年には大阪に商法会議所を作り、貨幣造幣局の設立、電信・鉄道・紡績・鉱山など多くの事業を精力的に手掛け、現在の大阪証券取引所、大阪商工会議所、大阪市立大学など膨大な数の組織や企業の設立に尽力した。明治11年には大阪に商法会議所を作った際には、自ら会頭に就いた五代。同時に株式取引所も創設させ、大阪財界を復興させる。同年東京では、渋沢栄一が東京商工会議所を創設しており、「西の五代、東の渋沢」と呼ばれるように。渋沢よりも4年早い明治2年には民間に転じていた五代は、時代の一歩先を見据えて新しい時代を作ろうとしていたようだ。“いま”にも生きる「志」、だからこそ“いま”観るべき映画現代日本の繁栄の礎は、五代と渋沢の2人がいたからこそ実現したといっても過言ではない。自然災害や新型コロナウイルスなどの危機に瀕しているいま、危機の時代に夢を見ることができる国を作ろうとした五代に学ぶべきところはたくさんあるだろう。さらに映画のラストシーン、三浦さんの魂がこもった演技も見逃せない。『天外者』は12月11日(金)よりTOHOシネマズ日比谷ほか全国にて公開。(text:cinemacafe.net)■関連作品:天外者 2020年12月11日よりTOHOシネマズ日比谷ほか全国にて公開Ⓒ2020 「五代友厚」製作委員会
2020年11月18日主演・三浦春馬が五代友厚を演じ、日本の未来を切り開いた彼の物語を初めて映画化する『天外者』より、心突き刺さる新場面写真が到着した。全国の劇場で発売された前売特典(オリジナルB5クリアファイル)は、販売初日に完売と、注目の高さがうかがえる本作。そんな本作から今回到着した場面写真は、五代と三浦翔平演じる龍馬が鬼気迫る顔で背中を合わせている場面をはじめ、岩崎弥太郎(西川貴教)と伊藤博文(森永悠希)が真剣に話し合うシーンと、本作に期待高まる写真ばかり。また、五代と妻・豊子(蓮佛美沙子)が寄り添って字をしたためている写真も公開され、妻の優しさ、そして五代の唯一心休まる場所が妻の隣だったということが伝わってくるかのようだ。ほかにも、坂本と岩崎が希望に満ちた表情を見せたり、力強い目線を向ける遊女はる(森川葵)の姿も写し出されている。『天外者』は12月11日(金)よりTOHOシネマズ日比谷ほか全国にて公開。(cinemacafe.net)■関連作品:天外者 2020年12月11日よりTOHOシネマズ日比谷ほか全国にて公開Ⓒ2020 「五代友厚」製作委員会
2020年11月05日俳優の故・三浦春馬さんが主演を務める、映画『天外者(てんがらもん)』(12月11日公開)の場面写真が29日、公開された。同作は幕末から明治初期を生きた実業家・五代友厚を主人公にしたオリジナル作。武士の魂と商人の才を持ち、薩摩藩士から明治政府役人を経て、今日に続く商都大阪の基礎を作り上げた五代の人生を中心とした歴史青春群像劇となる。場面写真では、五代友厚(三浦春馬)と坂本龍馬(三浦翔平)が鬼気迫る顔で背中を合わせている写真や、岩崎弥太郎(西川貴教)と伊藤博文(森永悠希)が、真剣な様子で話し合っている写真が解禁された。五代と妻・豊子(蓮佛美沙子)は2人寄り添って字をしたため、坂本と岩崎が希望に満ちた目で前を見据える写真や、はる(森川葵)が力強い目線を見せる写真も公開された。また、10月30日に全国の劇場で発売となった前売り特典のオリジナルB5クリアファイル(2万枚)は、反響が非常に大きく、販売初日に完売に。他作品と比べても初日に完売というのは異例のことだという。
2020年11月05日12月11日(金)に全国公開される映画『天外者(てんがらもん)』の新たな場面写真が公開された。激動の幕末から明治初期にかけ、日本の未来のために駆け抜けた男・五代友厚の物語を、『利久にたずねよ』『海難1890』を共に生み出した脚本・小松江里子、監督・田中光敏の名コンビがオリジナルストーリーで映画化した本作。武士の身でありながら、大阪を「東洋のマンチェスター」に発展させるため実業家に転身し、現在の大阪証券取引所や大阪商工会議所、大阪市立大学などの組織や企業の設立に尽力した五代を演じるのが、三浦春馬さんだ。このたび公開された場面写真は8枚。三五代友厚が盟友・坂本龍馬(三浦翔平)と鬼気迫る表情で背中を合わせ戦いに挑む1枚や、岩崎弥太郎(西川貴教)と伊藤博文(森永悠希)が、真剣な様子で話し合っている写真などが切り取られている。『天外者』12月11日(金)全国公開
2020年11月05日三浦春馬さんが、激動の幕末から明治初期を駆け抜け、商都・大阪の基礎を作り上げた実業家・五代友厚を演じた映画『天外者』から、本予告編が解禁された。主演をつとめた三浦さんは、大胆な発想と行動力、そして冷静かつ、緻密さと優しさを持つ五代友厚を、かつて見たことのない迫力と重厚な演技で体現。盟友の坂本龍馬には三浦翔平、後に三菱財閥を築く岩崎弥太郎には西川貴教と、意表を突くキャスティングも注目されている。そして初代内閣総理大臣となる伊藤博文の若かりし頃を森永悠希、五代友厚が出会う遊女はる役を森川葵、五代友厚の志のよき理解者となる妻・豊子を蓮佛美沙子と、豪華な顔ぶれが揃った壮大な歴史青春群像劇だ。「夢のある未来がほしい」という強いメッセージから始まる本映像。激動の時代を駆け抜けた五代友厚、坂本龍馬、岩崎弥太郎、伊藤博文といった偉人たちの姿が、熱気いっぱいに映し出される。「時代を変えろ!」と夢を語る五代と坂本のシーンほか、「俺に任せろ!俺についてこい!!」と鼓舞する五代の“熱い言霊”、さらに映像ラストの五代=三浦さんの柔らかな笑みまで、観る者を引きつけてやまない予告となっている。『天外者』は12月11日(金)よりTOHOシネマズ日比谷ほか全国にて公開。(text:cinemacafe.net)■関連作品:天外者 2020年12月11日よりTOHOシネマズ日比谷ほか全国にて公開Ⓒ2020 「五代友厚」製作委員会
2020年10月29日12月11日(金)に全国公開される映画『天外者(てんがらもん)』の本予告編が公開された。激動の幕末から明治初期にかけ、日本の未来のために駆け抜けた男・五代友厚の物語を、『利久にたずねよ』『海難1890』を共に生み出した脚本・小松江里子、監督・田中光敏の名コンビがオリジナルストーリーで映画化した本作。武士の身でありながら、大阪を「東洋のマンチェスター」に発展させるため実業家に転身し、現在の大阪証券取引所や大阪商工会議所、大阪市立大学などの組織や企業の設立に尽力した五代を演じるのが、三浦春馬さんだ。公開された映像は「夢のある未来がほしい」という強いメッセージから始まる。激動の時代を駆け抜けた五代友厚、坂本龍馬(三浦翔平)、岩崎弥太郎(西川貴教)、伊藤博文(森永悠希)といった偉人たちが次々と登場。「時代を変えろ!」と夢を語る五代と坂本のシーンでは、日本の未来のために懸ける熱き男たちの思いに心が震える。誰しもが夢を持てる国作りへ奮闘する彼らの姿を、ぜひ劇場で目撃してほしい。『天外者』12月11日(金)全国公開
2020年10月29日俳優の故・三浦春馬さんが主演を務める、映画『天外者(てんがらもん)』(12月11日公開)の予告映像が29日、公開された。同作は幕末から明治初期を生きた実業家・五代友厚を主人公にしたオリジナル作。武士の魂と商人の才を持ち、薩摩藩士から明治政府役人を経て、今日に続く商都大阪の基礎を作り上げた五代の人生を中心とした歴史青春群像劇となる。「夢のある未来がほしい」、という強いメッセージから始まる予告編では、激動の時代を駆け抜けた五代友厚、坂本龍馬(三浦翔平)、岩崎弥太郎(西川貴教)、伊藤博文(森永悠希)といった偉人たちの姿が。五代と坂本が「時代を変えろ!」と夢を語り、日本の未来のために懸ける熱き男たちの姿が描かれた。
2020年10月29日三浦春馬さん(享年30)の急逝から2カ月余り。まだ彼の死を実感できていない人も多いことだろう。そんななか、彼の遺作のひとつである映画『天外者』が12月11日より公開されることが決まった。本作は、’13年の企画決定から7年の時を経て公開となった。三浦さんが演じたのは、近代日本経済の礎を築いた希代の実業家・五代友厚。共演者には三浦翔平(32)や西川貴教(50)はじめ、春馬さんと公私ともに交流のあった友人たちが名を連ねた。坂本龍馬役を務めた三浦翔平は、「クランクイン前には、春馬と何度も読み合わせしました。天国で五代さんと一緒に見てくれることを願います」とコメント。作品がある限り、私たちの心の中に、春馬さんは生き続けるーー。「女性自身」2020年10月13日号 掲載
2020年10月04日三浦春馬主演、映画『天外者(てんがらもん)』が、2020年12月11日(金)に全国公開される。知られざる偉人「五代友厚」とは?物語の主人公となるのは、激動の幕末から明治初期、日本の未来のために駆け抜けた男ー 五代友厚(ごだい ともあつ)。武士の魂と商人の才を持つこの男は、薩摩藩士から明治政府役人を経て実業家となり、近代日本経済の基礎を構築した稀代の≪天外者(てんがらもん)=凄まじい才能の持ち主≫と呼ばれたことでも知られている。またその交友関係も幅広く、同年代である土佐の坂本龍馬、岩崎弥太郎、長州の伊藤博文とは、共に学び、遊び、夢を語り合った仲。さらには高杉晋作、勝海舟、大久保利通、西郷隆盛、大隈重信、トーマス・グラバーといった日本を語る上で欠くことが出来ない偉人・傑物たちとも交わり、友として彼らを支えたという。映画界の名コンビ、脚本・小松江里子×監督・田中光敏そんな五代友厚の壮大なスケールを現代に体現するべく、本作の企画がスタートしたのは2013年のこと。『利休にたずねよ』『海難 1890』を生み出した名コンビ、脚本・小松江里子×監督・田中光敏が再びタッグを組み、入り組んだ時代背景と膨大な関連人物の中からオリジナルストーリーを誕生させた。豪華キャスト集結映画には、三浦春馬を主演に豪華キャストが集結。熱き志を持つ男たちが、日本をどのように動かしていったのか?友厚との深い絆にも注目してほしい。五代友厚(三浦春馬)東の渋沢栄一、西の五代友厚とも評される功績を挙げながらも、長らく歴史に埋もれていた人物。映画では、激動の幕末から明治を舞台に、世界に目を向けながら、仲間と共に熱き夢を志す若き時代から描かれる。演じた三浦春馬は、大胆な発想と行動力、そして冷静且、緻密さと優しさを持つ友厚を、かつて見たことのない迫力と重厚な演技で体現した。坂本龍馬(三浦翔平)五代友厚の盟友のひとり。日本の未来を変えるために、志を共にする仲。幕末期、友厚と共に、何故か大勢の侍に命を狙われている。岩崎弥太郎(西川貴教)龍馬と共に現れ後に三菱財閥を築く人物。キャスティングは意外にも、西川貴教が愛嬌たっぷりに演じる。伊藤博文(森永悠希)のちに初代内閣総理大臣となる伊藤博文。彼の若かりし頃を、森永悠希がフレッシュに演じる。遊女はる(森川葵)友厚と出会う遊女。自由な未来を夢見ている。友厚は彼女との出会いにより、誰もが夢見ることのできる国をつくることを明友たちと共に志す。その他キャストそのほか、五代友厚の両親として、生瀬勝久と筒井真理子が脇を固めるほか、蓮佛美沙子らが出演する。あらすじ江戸末期、ペリー来航に震撼した日本の片隅で、新しい時代の到来を敏感に察知した若き二人の青年武士が全速力で駆け抜ける―。五代才助(後の友厚、三浦春馬)と坂本龍馬(三浦翔平)。二人はなぜか、大勢の侍に命を狙われている。日本の未来を遠くまで見据える二人の人生が、この瞬間、重なり始める。攘夷か、開国かー。五代は激しい内輪揉めには目もくれず、世界に目を向けていた。そんな折、遊女のはる(森川葵)と出会い「自由な夢を見たい」という想いに駆られ、誰もが夢見ることのできる国をつくるため坂本龍馬、岩崎弥太郎(西川貴教)、伊藤博文(森永悠希)らと志を共にするのであった―。作品詳細『天外者』公開日:2020 年 12 月 11 日(金)TOHO シネマズ日比谷ほか全国ロードショー監督:田中光敏脚本:小松江里子出演:三浦春馬、三浦翔平、西川貴教、森永悠希、森川葵、蓮佛美沙子、生瀬勝久
2020年09月27日