よしながふみ原作のドラマ10「大奥」第6話が2月14日放送。苦悩する綱吉を演じる仲里依紗の演技に「絶望と諦めの表情すごかった」「繊細で凄まじい演技にもらい泣きしてしまった」など。SNSには感動の声が殺到している。男女が逆転した江戸パラレルワールドを描いた同名原作を豪華キャストで映像化する本作。江戸幕府3代将軍・徳川家光の時代、“若い男子にのみ”感染し“数日で死に至る”恐ろしい病「赤面疱瘡(あかづらほうそう)」が日本中に広がり、男子の人口が女子の1/4まで激減。男子が希少な存在となり、女子がその代わりとして労働の担い手となる。江戸城でも将軍職が女子へと引き継がれ、大奥も男の世界へと変貌を遂げる…という物語が繰り広げられる。現在放送中の【5代・徳川綱吉×右衛門佐 編】では、家光の娘で学問にも興味を持つ、美貌と教養を兼ね備えた、5代将軍・徳川綱吉を仲里依紗が演じ、京の貧しい公家出身で、学問に打ち込むも“種付け”の役割しかできない生活に嫌気がさし、綱吉の御台所から呼ばれたことを機に大奥入りした右衛門佐には山本耕史。有功付きの小僧(玉栄)として大奥入りしたのち、家光の側室となり綱吉の父になった桂昌院に竜雷太。桂昌院と親しい関係にある綱吉の側用人・柳沢吉保に倉科カナといった面々が出演。また未曾有の財政難に陥る徳川幕府の命運を背負い「質素倹約」を掲げ、様々な改革に乗り出す8代将軍・吉宗には冨永愛。春日局の策略によって家光の側室「お万の方」となり、その後大奥総取締となり、大奥の基盤を築いた万里小路有功には福士蒼汰。赤面疱瘡で亡くなった本来の家光に代わり将軍となった徳川家光に堀田真由。大奥の実質的な創設者である春日局に斉藤由貴といったキャストも出演してきた。※以下ネタバレを含む表現があります。ご注意ください。6話では綱吉が桂昌院の反対を押し切り右衛門佐を側室候補にしようとするが、右衛門佐は自分がもうすぐ35歳になるという理由から、別の役目を仰せつかりたいと進言。綱吉は有功以来となる大奥総取締に据える。しかし綱吉の一人娘・松姫が亡くなってしまう。綱吉は深い心痛のなか、桂昌院から「世継ぎを生むのは将軍しかできない」と強く諭され、「子をなさねばならぬ」と自身を酷使するが、その心はボロボロになっていき、ついに右衛門佐の前でこれまで秘めてきた想いを吐露する…というストーリーが展開。「仲里依紗すごいなぁ…原作読んでからドラマみても残念なところがない、むしろ役者の演技に圧倒される」「松姫を失った後、新しい孫を産んでくれって桂昌院に言われたときの、綱吉の絶望と諦めの表情すごかったな」「仲里依紗さん、すごかった 繊細で凄まじい演技にもらい泣きしてしまった」「あんな演技ができるんだって、鳥肌が立つほど感動した…」など、綱吉を演じる仲さんの演技に圧倒された視聴者からの投稿がSNSに殺到。「このまま裏大河として1年間大政奉還までやってもらいたい…」「ここにきて桂昌院の猫殺しが生類憐れみの令に繋がる本の見事さ。今のところこっちが私の大河」「大奥が大化けしてもうた。面白くて儚すぎて大河スパンでやって欲しい」など、もう1つの“大河”として楽しむ視聴者も続出している模様だ。【第7話あらすじ】右衛門佐は綱吉が松姫を失った悲しみを隠し、これまでにないほどの奔放なふるまいをしていたことを知る。桂昌院から世継ぎを生むことを求められ、父の願いを懸命に応えようとする綱吉だが、江戸市中では赤穂事件や生類憐みの令も手伝い評判が下落。善政をしけず世継ぎも作れない自分はなぜ生きているのかと慟哭する彼女を、右衛門佐は優しく抱きしめる…。ドラマ10「大奥」は毎週火曜22時~NHK総合ほかで放送中。(笠緒)
2023年02月15日2月7日(火)より放送開始となるドラマ「大奥」5代・徳川綱吉×右衛門佐編に、倉科カナが出演することが分かった。現在放送中の「大奥」は、よしながふみの同名コミックを原作に、3代将軍・家光の時代から幕末・大政奉還にいたるまでをドラマ化。放送を控える5代・徳川綱吉×右衛門佐編は、仲里依紗が徳川綱吉、山本耕史が右衛門佐を演じる。倉科さんが演じるのは、綱吉への忠誠心を誰よりも強く持つ美しき側用人・柳沢吉保。倉科さんは「吉保の静かに蠢く感情、深い愛、愛ゆえの憎悪、演じていてとても苦しく、最後の最後までもやはり虚しくて」と演じた感想を語りつつ、「でも、その抱えているもの全てを表面に出さず、ただただ寄り添い見つめている吉保の気高い姿。表立って華やかな役柄ではないですが、ぜひ吉保の愛の行き着く先へも注目していただけたら嬉しいです」とコメントしている。ドラマ10「大奥」は毎週火曜日22時~NHK総合にて放送中。(cinemacafe.net)
2023年01月30日1月10日(火)より放送開始のドラマ「大奥」より【5代・徳川綱吉×右衛門佐編】のキービジュアルが完成し、デザイン担当の清川あさみのコメントとともに公開された。よしながふみの傑作コミック「大奥」を原作に、3代将軍・家光の時代から幕末・大政奉還にいたるまでをドラマ化する本作。【5代・徳川綱吉×右衛門佐編】は、唯一の世継ぎ・松姫が急死し、閉経を迎えてもなお子作りを迫られる綱吉の時代。仲里依紗が徳川綱吉役、山本耕史が右衛門佐役を演じるほか、竜雷太が桂昌院役を務めることが決定している。これまで公開された【8代・徳川吉宗×水野祐之進編】【3代・徳川家光×万里小路有功編】と同様、清川あさみがキービジュアルのデザインを担当した。清川さんは「華やかで魅力的な薔薇のような美しい綱吉、お互いに知識で会話出来るストイックな右衛門佐。其々の立場からの孤独と不安を感じつつ、二人の情熱と恋心の駆け引きが切ない『大人の恋愛』をイメージして制作しました」とコメントを寄せた。2人の間を舞う蝶のモチーフが艶やかな一枚となっている。ドラマ10「大奥」は2023年1月10日より毎週火曜日22時~NHK総合にて放送(初回15分拡大)。(text:cinemacafe.net)
2022年12月21日来年1月より放送のNHKドラマ「大奥」より5代・徳川綱吉×右衛門佐編の主な出演者が発表された。よしながふみの傑作コミック「大奥」を原作に、3代将軍・家光の時代から幕末・大政奉還にいたるまでをドラマ化する本作。この度、仲里依紗が徳川綱吉役、山本耕史が右衛門佐役に決定。桂昌院役は竜雷太が演じる。5代・徳川綱吉×右衛門佐編は、唯一の世継ぎ・松姫が急死し、閉経を迎えてもなお子作りを迫られる綱吉の時代。江戸市中では赤穂事件や生類憐みの令も手伝って評判が下落し、善政を敷けず世継ぎも作れない自分はなぜ生きているのかと慟哭する綱吉を、大奥総取締・右衛門佐は「生きるという事は、女と男という事は!ただ女の腹に種を付け、子孫を残し、家の血を繋いでいく事ではありますまい!」と抱きしめる。女将軍としての苦悩、父親の呪縛に苦しみ続ける綱吉をたったひとりの運命の人が、優しく、解き放つ…。仲里依紗【仲里依紗 コメント】ドラマ10への出演は、2012年の「つるかめ助産院」以来となります。今回、はじめての時代劇への挑戦となり、その作品が人気のある「大奥」ということでドキドキです。私自身、これまで時代劇が身近になかったのですが、そんな方にも是非この機会をきっかけにお楽しみいただけたら嬉しいです。キャスト・スタッフのみなさんと一緒に楽しく大奥の世界を作り上げ、私らしく将軍・綱吉を演じていきたいと思います。山本耕史【山本耕史 コメント】この度は、「大奥」という作品に参加できること、とてもうれしく思います。右衛門佐という人物が抱える“野心”や“葛藤”を、自分はどう表現することができるのか、今から楽しみにしております。竜雷太【竜雷太 コメント】近頃はどんな仕事にも新人の様な気持ちで向かおうとしている自分が居ます。作者が監督がどんな“桂昌院“を期待しているのか相談しながら正面から向かいます。そして楽しみたいと思っています。ドラマ10「大奥」は2023年1月、NHK総合にて放送開始予定。(text:cinemacafe.net)
2022年09月15日NHKは9日、2月14日からスタートする大河ドラマ『青天を衝け』にディーン・フジオカ(40)が実業家・五代友厚役で出演することを発表した。吉沢亮(27)演じる渋沢栄一が“日本主義の父”と呼ばれるにいたるまでの道のりを描く本作。五代は大阪を中心に活躍した実業家で、「西の五代、東の渋沢」と称され、渋沢にも大きな影響を与えたことで知られている人物だ。ディーンが五代を演じるのは、15年下半期の朝ドラ『あさが来た』(NHK)以来2度目。異なる作品で同一人物が、同じ役を演じるのは異例のこと。今作で大河初出演を果たすディーンは、公式サイトで「大河ドラマに初めて出演させていただけることをとても光栄に思います」とコメント。続けて、ふたたび五代を演じる感慨を次のように綴った。「連続テレビ小説『あさが来た』の時と同じ五代友厚役を再び演じる機会をいただいたことを心からうれしく思うと共に、時を超えた不思議な縁を感じております」06年に台湾で俳優デビューを果たしたディーン。彼の俳優人生を大きく変えたのが、ほかでもない五代友厚だ。「ディーンさんは、『あさが来た』で波瑠さん(29)演じる主人公・白岡あさを献身的に支え続ける姿を好演し、朝ドラファンを毎朝虜にしていました。本当は15年末の放送回で亡くなる設定だったのですが、脚本を書きかえ1月まで寿命が伸びるという人気ぶり。劇中で亡くなったあとは、“五代ロス”に陥る女性が続出するなど社会現象を巻き起こしました。その後、ディーンさんも一躍大ブレイクを果たし、押しも押されぬ人気俳優となったのです。ディーンさんにとっても、特に思い出深い役だと思います」(ドラマ関係者)それだけに異例の“ディーン五代”再登場にSNSも大盛り上がり。歓喜する声が相次いだ。《おディーン様が!!また!!!五代様やるの!!!!!最高!!!!ありがとうNHK!!!!》《え、まって!おディーンまた五代さまやるの?!絶対観たいわ!!!!おディーン出なくても観るつもりだったけど!!!!俄然楽しみ!!!!!!!!》令和でもふたたび“五代ロス”が起こるのは間違いなさそうだ――。
2021年02月10日近代日本経済の基礎を構築し、凄まじい才能の持ち主を意味する言葉で形容される五代友厚を、三浦春馬さん主演で映画化した『天外者』。東の渋沢栄一、西の五代友厚とも評される功績を挙げながらも長らく歴史に埋もれていたが、その真価が再認識されている人物と、演じた三浦さんとの間に共通点が見えてきた。圧倒的な熱量をもち、日本の未来のため疾走する三浦さんの姿はまさに、五代友厚その人が映し出されている。田中光敏監督は撮影現場で、三浦さんの提案で台本とは違う演出に変更した点があったと語る。それは自身の髷を切るシーン。台本では斬り合いがあってから自身の髷を切る予定だったのだが、三浦さん本人が直接、田中監督に「五代さんはどんなことがあっても仲間を切ろうとしないと思うから、斬り合いがしっくりこないです」と話したそうで、監督はその瞬間、三浦さんは五代友厚になっていたと熱く語る。思いを形にするのが役者。座長自ら作品をより良いものにしようとする三浦さんの姿は、まさに現代の五代友厚といえるだろう。公式Twitterでの本予告解禁のツイートは2.0万いいねに近づくなど、その期待感や注目度は数字からも見て取れる本作。そんな注目を集める本作に登場する五代の志は、大阪取引所に息づいている。明治11年に大阪に商法会議所(現・大阪商工会議所)を創設した際に自ら会頭に就いた五代は、同時に株式取引所も創設させ、大阪財界を復興させる。功績を讃えられた彼の像が大阪取引所の入口に、まるで未来を見据えるように建てられている。今回、そんな五代友厚像の前で並ぶ三浦翔平、西川貴教、森川葵のキャストをとらえた写真も解禁。五代像を見上げる3人の様子は、本編で五代友厚を支えた坂本龍馬、岩崎弥太郎、はるとして、そして五代友厚を演じた三浦さんに対して想いを馳せているようにも見える。『天外者』は12月11日(金)よりTOHOシネマズ 日比谷ほか全国にて公開。(text:cinemacafe.net)■関連作品:天外者 2020年12月11日よりTOHOシネマズ日比谷ほか全国にて公開Ⓒ2020 「五代友厚」製作委員会
2020年12月10日三浦春馬さん主演の映画『天外者』は、幕末から明治初期、混沌と不安の時代を生きた五代友厚の一生を描いた物語。今回は三浦さんが熱演を見せた、新しい時代を作ろうとしていた五代友厚という人物を深掘りする。「西の五代、東の渋沢」と言われながら…激動の幕末から明治初期、日本の未来のために駆け抜けた男・五代友厚。武士の魂と商人の才を持つ五代は、薩摩藩士から明治政府役人を経て実業家となり、今日に続く商都・大阪の基礎を作り上げた。近代日本経済の基礎を構築し、また現代日本の繁栄に非常に大きくかかわった人物であるにも関わらず、歴史の中でも大きく取り上げられてはこなかった。NHK連続テレビ小説「あさが来た」(2015~2016)では、ディーン・フジオカがこの五代友厚を好演し、“五代様”が社会現象となったが、彼自身について詳しく知る人は少ないのでは?近年は多くの人の研究により、その真価が再認識されている。「実もいらぬ、名もいらぬ、ただ未来へ…」と、ひたすら大いなる目標に向かったその志と熱い思いが、本作で解き放たれる。坂本龍馬&勝海舟らと交流…知られざる偉人「五代友厚」とは?近代日本経済の基礎を構築し稀代の“天外者(てんがらもん)=凄まじい才能の持ち主”と呼ばれた五代友厚。土佐の坂本龍馬、岩崎弥太郎、長州の伊藤博文ら同年代の若者たちと学び、遊び、夢を語りあい、さらには高杉晋作、勝海舟、大久保利通、西郷隆盛、大隈重信、トーマス・グラバーといった日本を語る上で欠くことが出来ない偉人・傑物たちとも交わり、友として彼らを支えた。武士の身でありながらも上海に渡って蒸気船を購入し、海外貿易による商業立国を説き、イギリスへ留学生を送り出し、自らもヨーロッパを視察。まさに五代は、「誰もが夢を見ることが出来る国」を作るべく、世界中の知見を手に入れ、また大久保らを支え殖産興業などに邁進させた。明治政府が誕生すると政府役人となるが、大阪を「東洋のマンチェスター」に発展させるべく実業家に転身。明治11年には大阪に商法会議所を作り、貨幣造幣局の設立、電信・鉄道・紡績・鉱山など多くの事業を精力的に手掛け、現在の大阪証券取引所、大阪商工会議所、大阪市立大学など膨大な数の組織や企業の設立に尽力した。明治11年には大阪に商法会議所を作った際には、自ら会頭に就いた五代。同時に株式取引所も創設させ、大阪財界を復興させる。同年東京では、渋沢栄一が東京商工会議所を創設しており、「西の五代、東の渋沢」と呼ばれるように。渋沢よりも4年早い明治2年には民間に転じていた五代は、時代の一歩先を見据えて新しい時代を作ろうとしていたようだ。“いま”にも生きる「志」、だからこそ“いま”観るべき映画現代日本の繁栄の礎は、五代と渋沢の2人がいたからこそ実現したといっても過言ではない。自然災害や新型コロナウイルスなどの危機に瀕しているいま、危機の時代に夢を見ることができる国を作ろうとした五代に学ぶべきところはたくさんあるだろう。さらに映画のラストシーン、三浦さんの魂がこもった演技も見逃せない。『天外者』は12月11日(金)よりTOHOシネマズ日比谷ほか全国にて公開。(text:cinemacafe.net)■関連作品:天外者 2020年12月11日よりTOHOシネマズ日比谷ほか全国にて公開Ⓒ2020 「五代友厚」製作委員会
2020年11月18日12月11日(金)に全国公開される映画『天外者(てんがらもん)』の本予告編が公開された。激動の幕末から明治初期にかけ、日本の未来のために駆け抜けた男・五代友厚の物語を、『利久にたずねよ』『海難1890』を共に生み出した脚本・小松江里子、監督・田中光敏の名コンビがオリジナルストーリーで映画化した本作。武士の身でありながら、大阪を「東洋のマンチェスター」に発展させるため実業家に転身し、現在の大阪証券取引所や大阪商工会議所、大阪市立大学などの組織や企業の設立に尽力した五代を演じるのが、三浦春馬さんだ。公開された映像は「夢のある未来がほしい」という強いメッセージから始まる。激動の時代を駆け抜けた五代友厚、坂本龍馬(三浦翔平)、岩崎弥太郎(西川貴教)、伊藤博文(森永悠希)といった偉人たちが次々と登場。「時代を変えろ!」と夢を語る五代と坂本のシーンでは、日本の未来のために懸ける熱き男たちの思いに心が震える。誰しもが夢を持てる国作りへ奮闘する彼らの姿を、ぜひ劇場で目撃してほしい。『天外者』12月11日(金)全国公開
2020年10月29日三浦春馬主演、映画『天外者(てんがらもん)』が、2020年12月11日(金)に全国公開される。知られざる偉人「五代友厚」とは?物語の主人公となるのは、激動の幕末から明治初期、日本の未来のために駆け抜けた男ー 五代友厚(ごだい ともあつ)。武士の魂と商人の才を持つこの男は、薩摩藩士から明治政府役人を経て実業家となり、近代日本経済の基礎を構築した稀代の≪天外者(てんがらもん)=凄まじい才能の持ち主≫と呼ばれたことでも知られている。またその交友関係も幅広く、同年代である土佐の坂本龍馬、岩崎弥太郎、長州の伊藤博文とは、共に学び、遊び、夢を語り合った仲。さらには高杉晋作、勝海舟、大久保利通、西郷隆盛、大隈重信、トーマス・グラバーといった日本を語る上で欠くことが出来ない偉人・傑物たちとも交わり、友として彼らを支えたという。映画界の名コンビ、脚本・小松江里子×監督・田中光敏そんな五代友厚の壮大なスケールを現代に体現するべく、本作の企画がスタートしたのは2013年のこと。『利休にたずねよ』『海難 1890』を生み出した名コンビ、脚本・小松江里子×監督・田中光敏が再びタッグを組み、入り組んだ時代背景と膨大な関連人物の中からオリジナルストーリーを誕生させた。豪華キャスト集結映画には、三浦春馬を主演に豪華キャストが集結。熱き志を持つ男たちが、日本をどのように動かしていったのか?友厚との深い絆にも注目してほしい。五代友厚(三浦春馬)東の渋沢栄一、西の五代友厚とも評される功績を挙げながらも、長らく歴史に埋もれていた人物。映画では、激動の幕末から明治を舞台に、世界に目を向けながら、仲間と共に熱き夢を志す若き時代から描かれる。演じた三浦春馬は、大胆な発想と行動力、そして冷静且、緻密さと優しさを持つ友厚を、かつて見たことのない迫力と重厚な演技で体現した。坂本龍馬(三浦翔平)五代友厚の盟友のひとり。日本の未来を変えるために、志を共にする仲。幕末期、友厚と共に、何故か大勢の侍に命を狙われている。岩崎弥太郎(西川貴教)龍馬と共に現れ後に三菱財閥を築く人物。キャスティングは意外にも、西川貴教が愛嬌たっぷりに演じる。伊藤博文(森永悠希)のちに初代内閣総理大臣となる伊藤博文。彼の若かりし頃を、森永悠希がフレッシュに演じる。遊女はる(森川葵)友厚と出会う遊女。自由な未来を夢見ている。友厚は彼女との出会いにより、誰もが夢見ることのできる国をつくることを明友たちと共に志す。その他キャストそのほか、五代友厚の両親として、生瀬勝久と筒井真理子が脇を固めるほか、蓮佛美沙子らが出演する。あらすじ江戸末期、ペリー来航に震撼した日本の片隅で、新しい時代の到来を敏感に察知した若き二人の青年武士が全速力で駆け抜ける―。五代才助(後の友厚、三浦春馬)と坂本龍馬(三浦翔平)。二人はなぜか、大勢の侍に命を狙われている。日本の未来を遠くまで見据える二人の人生が、この瞬間、重なり始める。攘夷か、開国かー。五代は激しい内輪揉めには目もくれず、世界に目を向けていた。そんな折、遊女のはる(森川葵)と出会い「自由な夢を見たい」という想いに駆られ、誰もが夢見ることのできる国をつくるため坂本龍馬、岩崎弥太郎(西川貴教)、伊藤博文(森永悠希)らと志を共にするのであった―。作品詳細『天外者』公開日:2020 年 12 月 11 日(金)TOHO シネマズ日比谷ほか全国ロードショー監督:田中光敏脚本:小松江里子出演:三浦春馬、三浦翔平、西川貴教、森永悠希、森川葵、蓮佛美沙子、生瀬勝久
2020年09月27日三浦春馬が五代友厚役で主演する映画『天外者』が12月11日(金)に公開決定。三浦翔平、森永悠希、森川葵、蓮佛美沙子ら共演者が発表され、キャストたちが集合したポスタービジュアルとそれぞれの場面写真も公開された。江戸末期、ペリー来航に震撼した日本の片隅で、新しい時代の到来を敏感に察知した若き2人の青年武士が全速力で駆け抜ける。五代才助(後の友厚)と坂本龍馬。2人はなぜか、大勢の侍に命を狙われている。日本の未来を遠くまで見据える2人の人生が、この瞬間、重なり始める。攘夷か、開国か。五代は激しい内輪揉めには目もくれず、世界に目を向けていた。そんな折、遊女のはると出会い「自由な夢を見たい」という思いに駆られ、誰もが夢見ることのできる国をつくるため龍馬、岩崎弥太郎、伊藤博文らと志を共にする――。近代日本経済の基礎を構築し、稀代の天外者(=凄まじい才能の持ち主)と呼ばれた五代友厚の生涯を描く本作。企画スタートは2013年。五代友厚の「想い」と「志」を次世代に継承するために、製作総指揮の廣田稔をはじめ、市民有志が立ち上げた「五代友厚プロジェクト」が映画化に向けて尽力。『利休にたずねよ』『海難1890』を共に生み出した名コンビの脚本・小松江里子と監督・田中光敏がタッグを組み、五代の壮大なスケールを現代に体現するべく、入り組んだ時代背景と膨大な関連人物の中からオリジナルストーリーを誕生させた。圧倒的な熱量で生き抜いた五代役の三浦春馬さんをはじめ、本作には豪華キャストが集結。盟友・坂本龍馬役には三浦翔平。龍馬と共に現れ後に三菱財閥を築く岩崎弥太郎役を西川貴教。初代内閣総理大臣・伊藤博文の若かりし頃を森永悠希。五代の両親役を生瀬勝久と筒井真理子。五代の繊細さや優しさを引き出す遊女はるを森川葵。五代の志のよき理解者で妻の豊子を蓮佛美沙子が演じる。三浦翔平さんは、有名な坂本龍馬を演じるにあたり「沢山のファンがいらっしゃる方なので、重圧を物凄い感じましたが、払拭するために土佐弁の稽古や、霊山歴史館、龍馬のお墓など、歴史から学びました」と事前に入念な準備を行ったと明かし、蓮佛さんは「作品の中にいる春馬くんは五代友厚そのもので、何より瞳を覗き込めば、そこに五代の全てが在りました。彼が五代として生きたその時間を、作品を、愛してもらえたらと心から願っています」とコメントを寄せている。キャスト・監督のコメント三浦翔平この度、歴史的偉人である坂本龍馬役をやらせてもらえると聞き、生涯で龍馬を演じれる事は、とても光栄な事だと喜びました。沢山のファンがいらっしゃる方なので、重圧を物凄い感じましたが、払拭するために土佐弁の稽古や、霊山歴史館、龍馬のお墓など、歴史から学びました。クランクイン前には、春馬と何度も読み合わせして、才助、利助、弥太郎との関係性を築きあげ、自分なりの新しい豪快な龍馬を思いっきり演じる事ができました。撮影期間は長くはなかったのですが、初めての太秦で、濃密で貴重な経験をさせて頂き、とても感謝しております。幕末から明治へ、激動の時代を生き、同じ志を持った者達の生き様を是非劇場でご覧下さい。そして、天国で五代さんと一緒に観てくれる事を願います。西川貴教近代日本の経済の礎を築いた岩崎弥太郎を演じさせていただいたことを心から誇りに思います。これまでにも数々の名優の皆さんが演られてきましたが、自分なりの弥太郎像を模索し撮影に挑みました。かつら作りから、着物の着付け、土佐弁や武士としての所作など緊張の毎日でしたが、春馬、翔平、森永くんをはじめキャスト全員で作品を生き抜いた時間は、かけがえのない瞬間でした。この映画は現代の日本に生きる我々一人一人に、何を成すべきかを問いかけ続けています。日本のみならず、世界中が大きな変化を求められている今だからこそ観ていただきたい作品です。是非劇場にお越し下さい。森永悠希撮影当時23歳で、伊藤博文という大きな名前の人物を演じることに、ワクワクとそれ以上の責任感を感じていました。一つの作品の中で歳を重ねる役は毎度思うのですが、特に伊藤はやがて総理大臣になる人ですので、『利助』であったときからの変化をつけるのが、難しくもあり、面白くもありました。激動の時代、より良い世へと前へ前へと進もうとした人たちの姿が、皆様にとって、前を向くための原動力のようなものになればと願っております。森川葵撮影が終わってから、いつ皆さんにお知らせできるようになるかとずっと待ち続けていました。一緒に撮影した時間が蘇ります。はるの言葉が五代様の胸に残り続け新しい時代を切り開いていくきっかけになるんだ、と監督からの言葉に責任重大だな…と感じながらも、そのプレッシャーにわくわくしました。登場人物それぞれの勇姿を皆さんに見届けていただけますように。蓮佛美沙子この世を変えたい、誰もが夢を見られる国にしたい、その為に、自分にしか出来ないことがある。そんな強い想いを胸に、一心不乱に生き抜いた1人の人間の物語です。私はそんな彼の強さや真っ直ぐすぎるほどの瞳を、妻豊子として、受け止め、心を交わしました。作品の中にいる春馬くんは五代友厚そのもので、何より瞳を覗き込めば、そこに五代の全てが在りました。彼が五代として生きたその時間を、作品を、愛してもらえたらと心から願っています。田中光敏監督「オリジナル作品で五代友厚の作品を作る。」その時、イメージで浮かんできた俳優は三浦春馬くんでした。 透明感があり強い信念を持ち、そして美しく…。春馬くんに声をかけてから 2年の歳月が流れ、集まってきてくれた役者達は、みんな春馬くんの仲間のような俳優たちでした。三浦翔平、西川貴教、森永悠希、 森川葵、蓮佛美沙子と、春馬くんと交流のある友人達が、偶然にもこの作品に関わってくれました。京都撮影所でのリハーサル後、三浦翔平くんとはオフでも落ち合って、映画のために本読みをしてくれたと春馬くんから聞きました。主演三浦春馬を中心に役者達が、登場人物に生き生きと命を吹き込んでくれたのです。三浦春馬くん、参加してくれてありがとう。そして主演を支えるそれぞれの役者達の素晴らしい生き生きとした芝居を是非ともスクリーンでご覧いただきたいと思っています。最後に…ただただ残念なのは三浦春馬くんに出来上がった作品を見てもらえなかったことです。『天外者』は12月11日(金)よりTOHOシネマズ日比谷ほか全国にて公開。(cinemacafe.net)■関連作品:天外者 2020年12月11日よりTOHOシネマズ日比谷ほか全国にて公開Ⓒ2020 「五代友厚」製作委員会
2020年09月24日企画展「天下泰平~将軍と新しい文化の創造~」が、2020年1月2日(木)から2月16日(日)まで、東京都江戸東京博物館にて開催される。徳川将軍と江戸文化約260年の長きにわたり続いた江戸時代。天下泰平の世をもたらした歴代将軍は、たとえば初代徳川家康が書画をたしなむのみならず印刷事業の育成も手がけたように、自ら文化人であると同時に、文化を育む側面も持ちあわせていた。「天下泰平~将軍と新しい文化の創造~」では、德川宗家に伝わる歴代将軍の書や絵画をはじめ、幕府御用絵師であった狩野派が描いた絵画作品など、江戸時代の豊かな文化を示す作品を展示。芸術・学問などにおける将軍の果たした役割に光をあてる。狩野派絵画などを展示三代家光は、参勤交代制度や外交の体制などを整えて幕政の基礎を確立するだけでなく、絵画や漆工など多彩な分野にわたる芸術家を支援・育成した。狩野派の絵師が活躍したのはその1例だ。本展では、一行書《雪月花》や狩野探幽の筆による《武州州学十二景図巻》などを展示し、江戸美術と将軍の関わりを紹介する。儒学や科学の振興江戸時代を通して儒学思想や科学の振興に注力した歴代将軍。とくに、五代綱吉は「生類憐みの令」を発布するなど儒学を政治へと積極的に反映させ、八代吉宗は享保の改革の一環として実学を奨励し、科学の発展へと繋げた。そうした儒学思想と科学の発達が、一行書《思無邪》などからうかがえるだろう。過去へのまなざし十一代家斉は約半世紀にわたって世を治め、その平安のうちでは町人文化の最盛期である「化政文化」が花開いた。この時代には、『東照宮御実紀』をはじめ幕府公式の史書や、古宝物図録集『集古十種』などの編纂が始まる。会場の終盤では、そのような過去を顧みる事業にゆかりの深い《徳川家斉像》や『集古十種』を展示する。詳細企画展「天下泰平~将軍と新しい文化の創造~」会期:2020年1月2日(木)~2月16日(日)会場:東京都江戸東京博物館住所:東京都墨田区横網1-4-1時間:9:30~17:30(土曜日は19:30分まで) ※入館は閉館の30分前まで休館日:1月6日(月)・27日(月)、2月3日(月)・10日(月)観覧料:一般 600円(480円)、大学生・専門学校生 480円(380円)、中学生(都外)・高校生・65歳以上 300円(240円)、中学生(都内)・小学生以下 無料※ 企画展は常設展観覧料で観覧可※いずれも税込※( )内は20名以上の団体料金※1月2日(木)・3日(金)は常設展観覧料が無料【問い合わせ先】東京都江戸東京博物館TEL:03-3626-9974(代表)
2019年12月07日2016年2月22日放送のNHK連続テレビ小説「あさが来た」で、“五代さま”こと五代友厚が再登場して大きな反響を呼び、平均視聴率が25.3%を記録したことが分かりました。さらに、翌日2月23日には、NHKの広報部が「スピンオフの話が出ている」とコメントし、“五代さま”メインのスピンオフ作品が収録される可能性を示唆しました。これに対してネット上では、『ぜひやってほしい!五代さまがいないと生きられない』『一瞬の復活で再・五代さまロス……と思いきやスピンオフきたーーーー!』『幸せすぎる!五代さまぁ!』などと熱狂的な喜びの声が飛び交っています。●「五代さまロス」を生んだディーン・フジオカの魅力とはNHKの連続テレビ小説「あさが来た」で五代友厚役を演じ、一躍日本中の主婦のアイドルとなったディーン・フジオカさん(35)ですが、元々は台湾などのアジア圏で活躍していました。また、アメリカの連続ドラマで全米デビューも果たしており、英語や中国語のほか、韓国語や広東語など5か国語を話すことができるマルチリンガルとしても有名です。あの“五代さま”の色気あるキャラクターは、世界基準で鍛えられた演技力のなせるワザなのかもしれません。ディーン・フジオカさん演じる五代友厚は、1月22日の放送で亡くなってしまいますが、それを受けて世間では、『悲しすぎて会社休んだ』『気持ちのコントロールができない』『全ての家事を放棄。旦那には弁当買ってきた』などと“五代さまロス”で日常生活に支障をきたす人が続出。その常識では考えられないほどの“中毒性”が話題になりました。それだけに、今回のスピンオフ報道は多くのファンを喜ばせたのではないでしょうか。●「ダメな私に恋してください」で若い女性からも大人気そんな勢いに乗っているディーン・フジオカさんですが、TBSの火曜ドラマ「ダメな私に恋してください」でドS上司として出演し、主婦のみならず若い女性にも多くのファンがいます。SNS上では、『ディーンフジオカたまらーん!』『こんなに色気のあるメガネ男子がかつていただろうか……』『ダメ恋はディーンで持ってる』『私もこんな上司にいじめられたい』など熱狂的なコメントが多く見られます。●男性からは嫉妬のコメントも!?女性からしてみれば、ほぼ完璧といっても過言ではないディーン・フジオカさん。しかし、男性からは批判するコメントも多く、『完璧すぎて胡散臭いんだよな……』『この前バラエティ番組で見たとき態度悪かったな』『なんか不愉快。タトゥー入れてるし、腹黒そう』などの意見が見受けられました。また、『こいつには敗北感しか感じない』『なんか落ち込む』と、悔しいながらも認めざるを得ないという声も多くありました。----------端正な顔立ちと高い演技力で日本中の女性を虜にしているディーン・フジオカさん。これからもどんどん活躍して私たちを魅了してほしいですね。【画像出典元】・Dean Fujioka (Instagram)/(文/パピマミ編集部・上地)
2016年02月24日NHK朝ドラ「あさがきた」でヒロイン・あさ(波瑠)の心の師となる“五代さま”で注目を集め、現在はTBS火曜ドラマ「ダメな私に恋してください」で、深田恭子演じる“職なし・金なし・彼氏なし”の主人公・柴田ミチコを強烈なドS態度で罵倒しながらも世話を焼く元上司・黒沢歩役を好演しているディーン・フジオカ。まさに人気沸騰中の彼が、本日1月29日(金)放送の「ぴったんこカン・カン」「中居正広の金曜日のスマたちへ」に続けてゲスト出演することになった。人気上昇のきっかけとなった「あさが来た」では、ディーンさん演じる五代友厚が亡くなった先週以降、いわゆる“五代さまロス”に陥る人が続出。「ぴったんこカン・カン」では、その撮影時に約4か月間住んでいた大阪の街を案内、お肉が大好きだというディーンさんが通い続けた料理店を紹介する。実は“小麦粉アレルギー”だというディーンさんが、大阪で食べる絶品料理とは!?また、親友と共にトレーニングを続けていたボクシングジムでは、普段の温和な姿とは違う、荒々しいボクサーとしての一面が垣間見えるというから要チェック。その後、「金スマ」では俳優以外にもモデル、映画監督、ミュージシャンという経歴を持つディーンさんの半生を、マキタスポーツが解説。全米ドラマ「荒野のピンカートン探偵社」でも謎の日本人ケンジ・ハラダ役を熱演しており、英語や広東語ほか5カ国語を操る国際派のディーンさん。アメリカへ留学した大学時代と卒業後の海外放浪、さらに香港滞在中にスカウトされモデル業をスタートさせたことや、「ディーン・フジオカ」という名前の由来、双子のパパとしても知られる彼のプロポーズの言葉など、これまであまり知られてこなかった彼の全貌に迫っていく。なお、深田さんのキュートなダメ女ぶりも話題を呼んでいる「ダメな私に恋してください」の2月2日放送・第4話では、ディーンさん演じる黒沢と謎多き女・春子(ミムラ)との関係が明らかになり、年下の彼氏ができたばかりの深田さん演じるミチコも2人の関係が気になり出す、というドキドキの展開に。「ぴったんこ」で素の姿を、「金スマ」で彼の半生を知れば、もうロスなんて怖くない!?今夜のディーン・フジオカ祭りを楽しみにしていて。「ぴったんこカン・カン」は1月29日(金)19:56~、「中居正広の金曜日のスマたちへ」は同21:00~よりTBS系にて放送。(text:cinemacafe.net)
2016年01月29日映画『大奥~永遠~[右衛門佐・綱吉篇]』のプレミア試写会が12月17日(月)に都内で開催され、主演の堺雅人と菅野美穂を始め、尾野真千子、柄本佑、要潤、桐山漣、郭智博、永江祐貴、三浦貴大、宮藤官九郎、西田敏行に金子文紀監督の総勢12名が和装で舞台挨拶に登壇した。よしながふみの人気漫画を原作に先日、最終回を迎えた連続ドラマ「大奥 ~誕生~[有功・家光篇]」の30年後の元禄の世を舞台にした本作。謎の奇病の蔓延で男性の人口が激減し、男女の役割が逆転した日本の権力の頂点に立つ女将軍・綱吉と公家出身ながら大奥の総取締役まで上り詰めた右衛門佐の究極の愛を描き出す。登壇陣は会場中央にせり出す形で設置されたレッドカーペットを歩き、2階席まで埋め尽くした4千人の観客の大歓声を浴びた。堺さんはドラマ版では3代将軍・家光の側室で慈愛に満ちた有功(ありこと)に扮したが、本作で演じた右衛門佐は正反対の権力への野心に満ちた謀略の男。「自分自身はあまり野心がないので、ありったけの野心を振り絞って、野心MAXでやらせていただきました!」と胸を張る。菅野さんは、魔性を感じさせたかと思えば天真爛漫なかわいらしい部分も持ち、将軍としての勇ましい一面も持つなど多面的な綱吉について「壇蜜さんみたいな役です(笑)」と説明。演じている最中も、そして映画完成後のインタビューなどでも綱吉を簡潔に説明する適切な表現がなかなか浮かばなかったそうで「今日、やっと分かりました!壇蜜さんです!」と嬉しそうに語り笑いを誘っていた。西田さんは壇蜜さんを知らなかったようで、「どういう方ですか?」と不思議そうに質問。さらに要さんが「僕の役は壇蜜さんとは真逆で…」と語るに至って、堺さんは「さっきから壇蜜さんの話しかしてないじゃないですか!」とキレ気味に抗議し会場は再び笑いに包まれた。宮藤さんは綱吉の正室を演じたが「西田さんは女性との絡みがあってエロい感じだったのに僕はそういうのがなかった…」と残念そうにふり返る。その西田さんは「僕の役者のキャリアの中で数少ない濡れ場がありました」と満面の笑み。「四十数年、役者やってきてこれまで3回くらいしかなかった。それを今回、尾野さんとやらせていただきまして」と嬉しそうに報告すると客席からは拍手が沸き起こった。さらに西田さんは三浦さんを見やり「僕は三浦さんが生まれた日にちょうどお父さんの三浦友和さんと仕事でご一緒してたんです。『今日、生まれるかもしれないんです』と仰っていたのを覚えています」と20年以上前のエピソードを明かすなど、劇中のみならず壇上でも千両役者ぶりを発揮し舞台挨拶を盛り上げた。金子監督はこの豪華俳優陣について「みんな予想を裏切ってくれる」と称賛。特に西田さんのアドリブについて「台本のト書きに『怒ってる』とあるのに、いきなりこのシーンについて『泣きたい』と仰って、みんな『えー?』っとなったんですが、素晴らしかった」とベテラン俳優の想像を超える演技に賛辞を惜しまない。堺さんも「そのシーンが西田さんとの初めてのシーンでしたが、いま思い出しても素晴らしかったです」としみじみと語った。最後に再びマイクを握った堺さんは、本作について「大きな物語ですが、そこに残るのはひとりの人間の寂しさや愛、一組の人間の結びつきだったり、人肌の温かさがメッセージとしてあると思います」と語り、会場は温かい拍手に包まれた。『大奥~永遠~[右衛門佐・綱吉篇]』は12月23日(土)より公開。■関連作品:大奥 ~永遠~[右衛門佐・綱吉篇] 2012年12月22日より丸の内ピカデリーほか全国にて公開© 2012男女逆転『大奥[右衛門佐・綱吉編]』製作委員会
2012年12月17日