「井上芳雄」について知りたいことや今話題の「井上芳雄」についての記事をチェック! (5/10)
日本版『ダディ・ロング・レッグズ』は2012年の初演以来、井上芳雄と坂本真綾が脚本・演出のジョン・ケアードやスタッフ陣と共に、大切に大切に作り上げてきたガラス細工のような作品だ。何かが1ミリずれただけで別物になってしまうような、精巧で繊細で、それゆえに強度が高く美しいミュージカル。それだけにキャスト変更はないものと思われていたが、おめでたい理由で今回の出演を辞退した坂本に替わって登場した新ジルーシャ、上白石萌音がやってくれた。ガラス細工の形を変えることなく、新しい色で満たすような見事な演技だ。物語はよく知られた「足ながおじさん」。匿名の慈善家から援助の申し出を受けて孤児院から大学に進学した少女ジルーシャと、彼女から手紙を受け取るうちに匿名ではいられなくなっていくジャーヴィスの心の交流が、二人芝居ならぬ二人ミュージカルの形で綴られていく。ケアード版の根幹をなすのは、ピアノ、ギター、チェロのみで演奏されるポール・ゴードン(『ナイツ・テイル』『ジェーン・エア』)の音楽と、本で埋め尽くされたジャーヴィスの書斎とたくさんのトランクから成るデイヴィッド・ファーリーの舞台美術。どちらも重厚でありながら優しく、何より温かい。そんな音楽・セットと、同質の温かみと品を持った俳優でなければこの舞台にはそぐわない。稀有なそれらを井上と坂本と同様に備えた上で、上白石は彼女らしい明るさで作品を塗り替えていく。内に秘めた意志を抑えた演技から浮かび上がらせていた印象のある坂本ジルーシャとは対照的に、喜怒哀楽を素直に表現する上白石ジルーシャを観ていたら、“おきゃん”という少々古風でおどけた語感の言葉が頭に浮かんだ。それは彼女が物語の時代の中に生きていたためであり、また作品に若干のコミカル要素を加えていたためでもあるだろう。おきゃんな上白石ジルーシャに引っ張られるかのように、井上ジャーヴィスも今まで以上にコミカルに見えたのは気のせいだろうか。相手役が実年齢のほぼ同じ坂本から20歳近く離れた上白石になることで、包容力が増して感じられるかと思いきや、どちらかというとジルーシャの掌の上で転がされているように見えるから面白い。とはいえもちろん、その魅力は全く変わらず。温かみと品、喋るように歌える歌唱力、大人の余裕と少年のようなかわいらしさ、そして“ツンデレ感”の全てが味わえるジャーヴィスはやはり、間違いなく井上最大の当たり役のひとつだ。ミュージカル『ダディ・ロング・レッグズ』ゲネプロ時カーテンコールより取材・文=町田麻子撮影=川野結李歌
2022年08月15日2011年に亡くなった俳優・原田芳雄さんの孫・原田琥之佑(こうのすけ)が10日、都内で行われた映画『サバカン SABAKAN』(8月19日公開)の完成披露舞台挨拶に出席した。本作は、1980年代の夏の長崎を舞台に、“イルカを見るため”に冒険に出る2人の少年、久田孝明(番家一路)と竹本健次(原田琥之佑)のひと夏を描いた物語。撮影は、2021年8月から9月にかけて、長崎県を中心に実施。主演の番家も、共演の竹本も、本作が映画デビューとなる。舞台挨拶には、竹本役の原田、久田の母・良子役の尾野真千子、久田の父・広重役の竹原ピストル、大人になった久田役の草なぎ剛、金沢知樹監督が出席。番家も登壇予定だったが、新型コロナウイルス陽性のため欠席し、ステージには番家の等身大パネルが用意された。原田は初めての映画撮影を振り返り、「緊張しましたね。初日からガックガクだったので。山に登ったりして足がガクガクで、言葉もガクガクで、全部ガクガクで。撮影が終わったあとは、『あ、はい』しか言えなかった。ずっと緊張していました」と明かし、「一路の笑顔に救われました」と話した。また、共演者から芸能界で生きていくためのアドバイスをもらった原田。尾野は「そのままでいい! そのままのびのび成長していってください」と言葉をかけ、草なぎも「そのままで。原田くんにしかない魅力がある。で、感謝の気持ちを忘れずに。感謝の気持ちを持っていれば、絶対にうまくいくと思う」とメッセージ。竹原は「やりたいようにやったらいいと思います」と伝え、金沢監督は「本当に嫌なことがあったら俺は逃げていいと思う。(頑張るだけでなく)どっちも大事」とアドバイスしていた。
2022年08月10日タレントの井上咲楽さん(22)といえば太眉とお団子ヘアがトレードマークでしたが、日本テレビ系列のトークバラエティー番組『今夜くらべてみました』の番組内で、人生初の眉毛カットをし大変身を遂げました。美女になったと世間から反響を呼びグラビアにも挑戦するなど仕事の幅を広げている咲楽さん。先日、自身のインスタグラムに下着ショットを投稿したところ注目を集めているようです。早速チェックしてみましょう!透明感溢れる儚げな下着ショットにうっとり この投稿をInstagramで見る 井上咲楽(@bling2sakura)がシェアした投稿 「今日からGIRLS by PEACH JOHNの新ビジュアル、少しずつ載せていきます」とPEACH JOHNの妹ブランドのGIRLS by PEACH JOHNのモデルを務める咲楽さんは新作の下着を公開。草花を背景に立ち、淡いパープルの下着を着た咲楽さん。とても儚げでなんだか守ってあげたい雰囲気ですね。コメント欄には「国宝級の美しさ」「淡いパープル、上品で素敵ですね」「こうゆう色素薄い系のメイク、すっごくかわいいからもっとみたい♡」「私もこの下着が気になりますが、やはりこの先ますます綺麗になっていくさくらちゃんが一番気になります」とセクシーな咲楽さんに見惚れる声続出でした。見るたび美しさを増している咲楽さん。この美貌にして昆虫食を好んだり変顔をするなど飾らない姿も話題に。次はどんな姿を見せてくれるのか楽しみですね!あわせて読みたい🌈沢村一樹さんの息子・野村康太さんが俳優デビュー「そっくり」「ビジュが良い」と反響
2022年07月26日8月には代表作のひとつであるミュージカル『ダディ・ロング・レッグズ(以下DLL)』に、続く9月には橋爪功が新たに始動させる「リーディングプロジェクト」第一弾公演で『船を待つ』に出演する井上芳雄。テレビのMC業も含め、この夏も精力的に活動する彼に、両作品への意気込みや43歳の誕生日を迎えた心境などを聞いた。新ジルーシャがもたらす“いい驚き”に期待――日本初演10周年となる『DLL』は、井上さんにとっても思い入れの深い演目かと思います。改めて、どのあたりが好きポイントなのかを教えていただけますか?初演の時は、舞台を観たことがあるわけでも、原作にすごく親しみがあったわけでもなくて、「どういう作品なんだろうな、でもジョン(・ケアード/脚本・演出)だからやりたいな」くらいの感じだったんです。それが蓋を開けてみたらすごくいい作品で、お客様もすごく愛してくださって今に至るので、なんていうのかな……自分の子どもが思いがけず出世した感動、みたいな(笑)。そういう出会い方も含めて思い入れがあるのだと思います。それとやっぱり、「幸せの秘密」というこの作品のメッセージは、何回やっても色褪せないですよね。どうやったら幸せになれるかという、たいへん難しいことのヒントがある作品。今とても大変な時だから、よりやる意味があると思っています。――初演以来ジルーシャ役を当たり役としてこられた坂本真綾さんの出産に伴い、今回は上白石萌音さんが初めて同役を務められます。共演が決まってから、もう何かやり取りはされましたか?『ナイツ・テイル』組とは公演が終わってからもやり取りがあって(井上さんと上白石萌音さんはミュージカル『ナイツ・テイル ー騎士物語ー』で初演時から共演)、お互いの公演を観に行ったり、公演が止まると「大丈夫?」と送り合ったりしています。萌音ちゃんも外に出られない時期があったから、その時間を使ったのかな、この作品の準備をもうしてると言っていて。ジルーシャは覚えることが多いから大変だと思いますけど、元々この作品が好きで何度も観に来てくれてましたし、キャラクターもとても合ってると思うから何も心配してないですね。とはいえ稽古が始まったら、僕は真綾さんのジルーシャしか知らないから、「萌音ちゃんはこういうふうに感じるんだ」ってことは出てくると思います。心配はしてないけど、“いい驚き”があったらいいなという感じかな。前回(2020)はリモート稽古でしたけど、今回はジョンも来日するので、また違った『DLL』になるかもしれないですね。10年間で変わったこと、コロナ禍を経て変わったこと――作品の10周年にちなんで、井上さんご自身のこの10年についてもお聞きしたいのですが、一番変わったと思われるのはどんなところですか?10年前はたしか、デヴィッド・ルヴォー演出の『ルドルフ~ザ・ラスト・キス~』とこの作品を続けてやらせてもらったんですよ。大変だったけど、今となってはどっちも大事な作品だから、すごい年だったなあと思います。そこから変わったことは色々ありますけど、少なくともあの頃は、こんなに手を広げることになるとは思ってなかったですね(笑)。特にMCに関しては、元々興味はありましたけど、自分からやりたいと言ったというよりは気付いたら就任してた番組もあって。舞台をやりながらなので本当、パツンパツンです(笑)。――舞台とは別のところでの活動なのかと思いきや、「行列のできる相談所」でミュージカル特集が組まれたりと、井上さんがMCをされることがミュージカル界の活性化にもつながっています。そのあたりは意図してのことですか?それだけのためにやってるわけじゃないけど、そうなったらいいなという思いは常に持ってます。ミュージカルに結び付けられるチャンスがやってきた時、それを生かせる自分であるように頑張ってきたつもりではあるというか。それと最近考えるんですけど、コロナ禍になってなかったら、自分は今こういう感じではなかったかもしれないなって。まずMCの仕事をこんなにはやってなかっただろうし、そこで「演劇界は今こうなんですよ」って言わなきゃ、とかも考えなかったかもしれない。発言する場が与えられた時、それに耐え得る言葉を持っておきたいと思うようになったのは、コロナ禍があったからかもしれません。それがいい作用と言えるかどうかは、もうちょっとしてみないと分からないことですけどね。大先輩のもと、ハードルの高い“研修”に挑む!――続いて「リーディングプロジェクト」について伺います。演出・出演の橋爪功さんとは、『謎の変奏曲』(2017)以来の共演となりますね。ヅメさんとはあれ以来、家族ぐるみで仲良くさせてもらってます。大先輩も大先輩ですけど、全然偉ぶることのない大きな人。何かを教えるという感じの方でもないので、ご一緒すればするほど学ぶことがある気がします。これ言い方難しいんですけど、僕にとってこの作品は、仕事ではあるんだけどワーキングホリデー……あ、ホリデーはちょっと違うな……“研修”みたいなものなんですよ(笑)。もちろんお客様に観てもらうに値するものにはしなきゃいけないけど、演技を学ぶ場、インプットするための時間でもあるというか。ミュージカルだけをやっていても、お芝居は上手くならないというのが、自分に関する僕の持論。だからこういう機会があったら、ちょっと無理をしてでも参加したいなと思うんです。――井上さんが出演される第二幕の『船を待つ』は、橋爪さんが昨年、ラジオドラマで渡辺いっけいさんと読まれた作品です。今回は、井上さんが渡辺さんパートを担う形ですか?『リーディングプロジェクト』公演チラシと思いきや、ヅメさんパートなんです! 僕も最初、いっけいさんパートだと思って読んで「あぁいい話だなあ」と思ったんですけど、ヅメさんに何か考えがあるみたいで。ヅメさんパートはヅメさんに合うキャラクターだし、役の起伏も激しくて……絶対難しいんですよ(笑)。ハードルを上げられた状況ですけど、だからこそ“研修”にはふさわしいですよね。ヅメさんとはまだ、舞台の下見にご一緒させていただいたくらいなんですが、物語に合わせたチェロの即興演奏があったりと、もう演出プランも色々あるみたいです。ヅメさんが凄いっていうのは分かるんだけど、具体的に何が凄いのかはいまだにつかみ切れてないところがあるので、それが知れるのも楽しみですね。――さりげなくおっしゃいましたが、草月ホールを一緒に下見されたんですね?たまたま時間が合ったというか、ヅメさんが行くと聞いて、じゃあ行こうかなってだけの話です(笑)。でも草月ホールって、僕が20年くらい前に初めて自分のコンサートをやった場所なんですよ。初めてひとりで歌ったりトークしたりした場所に帰ってくるということで、図らずも原点回帰な感じもありますね。ホールとしても舞台面も、大きくはないんだけどとても雰囲気があって、こういう場所だからできることがありそうだなと思っています。息を吸うように演技できるようになりたい――最後に、お誕生日を迎えたばかりということで、43歳になられた今の心境などもお聞かせいただければと思います。平均寿命みたいなことを考えると、そろそろ折り返し。社会人としての責任が増してるというか、「選挙行こう」って言わなきゃ、と思ったりはしますよね(笑)。やることは増えてるけど体力は落ちてくっていう、先輩方からよく聞いてたことになってるなと思います。最近よく、みんなから「働きすぎだよ、休みなよ」って言われるんですけど、僕は身をもって知らないと納得しないタイプだから、本当に限界が来るまで休む気持ちにはならなくて。かといって、いつまでも切羽詰まって忙しい忙しい言ってるのも違うな、とも思ってて。自分の限界を知りたいけど、同時に余裕を持ちたいなとも思う、そんなハザマにいる感じですかね。――では、折り返したあとの「役者としての抱負」は?当たり前のように演技したり歌ったり、あと司会したりもできるようになりたいなと思います。そのためにはやっぱり、やり続けることが大事で。どんな仕事も、1回立ち止まって久し振りにやるとけっこう大変で、やり続けてるほうが楽なんですよ。役者として、息を吸うように演技できるようになるために、演技してる自分も自然な自分って状態にどんどんなれるように、この生活を続けていきたい。その結果として幅が広がるならそれは素敵なことだけど、そこを目指すというより今は、「演技をずっとしておきたい」気持ちでいます。取材・文:町田麻子撮影:塚田史香ぴあアプリ限定!アプリで応募プレゼント★井上芳雄さんのサイン入りチェキを3名様にプレゼント!【応募方法】1. 「ぴあアプリ」をダウンロードする。こちら() からもダウンロードできます2. 「ぴあアプリ」をインストールしたら早速応募!<公演情報>ミュージカル『ダディ・ロング・レッグズ』2022年8月14日(日)~2022年8月17日(水) 東京・THEATRE10102022年8月19日(金)~2022年8月22日(月) 大阪・梅田芸術劇場 シアター・ドラマシティ2022年8月24日(水)~2022年8月31日(水) 東京・シアタークリエ『リーディングプロジェクト』2022年9月16日(金)~2022年9月19日(月・祝) 東京・草月ホールチケット情報()
2022年07月20日ミュージカル『ガイズ&ドールズ』が6月9日、東京・帝国劇場で開幕。初回上演を前に、天才ギャンブラーのスカイを演じる井上芳雄をはじめ、明日海りお、浦井健治、望海風斗、来日中の演出家マイケル・アーデンが取材に応じ、抱負を語った。1950年のブロードウェイ初演を皮切りに、1200回のロングラン公演を記録し、トニー賞にも多数輝いた人気コメディミュージカル。育ちも環境も性格も正反対のギャンブラー・スカイと堅物の救世軍軍曹・サラ(明日海)。ギャンブラーたちの仕切り役・ネイサン(浦井)と人気ショーダンサーのアデレイド(望海)。30年代のニューヨークを舞台に、2組のカップルが誤解とすれ違いに翻ろうされる。「参加できて幸せだなと思える作品で、もしこれが最後(の舞台)でも満足だなと思える。まだ、引退はしませんけど(笑)」と強い手応えを示す井上は、「こうやってアメリカからマイケルをお迎えして、新しい『ガイズ&ドールズ』を作れるのは、非常に貴重な経験。コメディミュージカルですが、そこにいろんな人間が生きているドラマになっている」とアピールした。元宝塚歌劇団花組トップである明日海は「ワクワクする世界観に自分も生きている。まるで魔法にかかったような幸せを感じている」と満面の笑み。明日海、そして元宝塚歌劇団雪組トップの望海は、井上にとっては、妹の初輝よしやと“同期”という間柄で「妹いわくふたりとも真面目で努力家。気持ちとして兄なのか、親なのか(笑)。おふたりとも素晴らしい女優さんになられた」と話していた。ネイサン役の浦井は「このカンパニーならではの2022年版『ガイズ&ドールズ』がようやく船出するので幸せな気持ち」としみじみ。「何より井上芳雄さんのスカイが、空に届くほどかっこいい」と褒めたたえ、「そういう台詞があるんだよね。そればっかり言っている」(井上)、「はい、台詞の反復です!」(浦井)と息の合ったコンビネーションも披露。また、「スカイとサラが『ロミジュリ』のような真実の愛なので、僕としては、アデレイドを演じる望海さんとどれだけふざけられるか(笑)。楽しみながら、作品のスパイスになれれば」と意気込みんだ。望海は「この数年は我慢することことも多く、最近も心痛むニュースが多いですが、こうして明るい作品をマイケルさんと一緒にみんなで作れて、お客様を迎えられるのが、どれだけ幸せか」と感無量の面持ち。明日海との共演シーンについては「(宝塚)音楽学校に戻ったような、懐かしい感覚がある」と話していた。演出のアーデンは、『春のめざめ』『アイランド』のリバイバル公演でトニー賞候補に挙がり、ブロードウェイ史上初めて35歳以下で2度のノミネートを果たした、注目の若手演出家。「70年以上前に書かれた戯曲ですが、描かれる人間模様は、歳月を経ても変わっていない。そういう部分をお見せしたいし、譲り合い、寄り添いながら変化する登場人物のドラマは、昨今の世界が学ぶべきこと」と語り、日本人キャストに対しては「仕事に対する美学、哲学、誠意を感じる。それは日本の文化全体にも通じるものがある」。さらに「完ぺきさを目指すのではなく、自分らしさを出すことにチャレンジしてほしい。観客は俳優の欠点やもがく姿も含めて、見たいと思っているのですから」とエールを送った。取材・文・写真=内田涼【公演情報】ミュージカル『ガイズ&ドールズ』演出:マイケル・アーデン出演:井上芳雄、明日海りお、浦井健治、望海風斗製作:東宝【東京公演】2022年6月9日(木)~7月9日(土)会場:帝国劇場【福岡公演】2022年7月16日(土)~29日(金)会場:博多座
2022年06月10日ボクシング世界チャンピオンの井上尚弥が出演する、アース製薬・ゴキジェットプロの新CM「対決」編が、31日から放送される。新CMでは、海外の路地裏を舞台に、四方八方から襲い掛かるゴキブリを井上がパンチでノックダウンしていく。テーマカラーであるグリーンのボクシンググローブをはめて現場に登場した井上。試合さながらのシャドーを見せ、スタッフが持つミットに切れ味鋭いパンチを打ち込む姿も披露した。■井上尚弥インタビュー――CM出演のオファーが来た時、どのように感じましたか?プロボクサーとしての自分自身の見せ方と、ゴキジェットプロという商品の見せ方がどう混ざり合って、どういうものが出来上がるか? と、最初に考えました。――今回の商品は“ゴキブリに逃げる隙を与えない秒速ノックダウン”というのがポイントになりますが、井上選手も相手を秒速ノックダウンするという点が同じだと思います。その秘訣を教えてください。まずトレーニングは欠かさずしっかりやる、ということは重要だと思います。やっぱり相手がいてのボクシングなので、自分にとってはKOでも判定でも、という思いはありますが、自分も秒速で倒して仕事が早い方がホッとするので、そこは少し心がけたりはしています。――井上選手はモンスターと呼ばれていますが、実はゴキブリは苦手だったりしますか?得意ではないですね……動き方だったりフォルムだったり……いいものではないなと思いますね。――やはりゴキジェットプロで退治しているのでしょうか?もちろん家には備えています。どの家庭でもゴキブリはでるものだと思うので、各家庭1本はあるものだと思います。――今回のCMの注目ポイントと今年の抱負をお聞かせください。注目ポイントは「秒速ノックダウン」ですね! ゴキブリも進化していますから。自分も今年が勝負の年なので、強豪との戦いになると思いますが、秒速ノックダウンを心がけて戦いたいと思います!
2022年05月31日シス・カンパニー公演『奇蹟 miracle one-way ticket』が18日の初日公演を前に、舞台写真とキャストコメントを公開した。同作は劇作家:北村想×演出:寺十吾×シス・カンパニーによる新作公演。「記憶を失くした名探偵」(井上芳雄)と、語り部を務めるその親友(鈴木浩介)が辿る不思議な謎解きの旅が繰り広げられる。ほか井上小百合、岩男海史、瀧内公美、大谷亮介が出演する。当初は12日に開幕予定だったが、稽古期間中に主演:井上芳雄の新型コロナウイルス感染が判明した。充分な稽古期間を確保するために12日〜17日の6ステージを中止し、初日を約1週間延期、井上の復帰から充実の舞台稽古を重ね、遂に開幕の日を迎えることとなった。東京公演は世田谷パブリックシアターにて3月18日~4月10日、大阪公演は 森ノ宮ピロティホールにて4月13日~4月17日。○井上芳雄 コメントこれまで経験したことがない謎が多い台本で、一読しただけでは想像もつかない・・・というのが最初の印象でした。でも、多くの可能性を秘めている作品だとも感じました。「今」と確実につながっている新作に取り組めるのは本当に贅沢で幸せです。それこそ、「奇跡」のように思えます。お客様にも、一緒に物語の謎解きを楽しんでいただきながら、思ってもみなかった豊かな泉のようなものを見つけていただきたいですね。今回、皆様にはご心配とご迷惑をおかけしてしまいましたが、いよいよ新たな初日が開幕します! 劇場でお待ちしています。そして、今回はもちろんストレートプレイなのですが、3曲のオリジナル曲も劇中で歌います。こちらも是非お楽しみに!○鈴木浩介 コメント井上芳雄君とは、同じ福岡県出身で同じ高校出身という間柄。コロナ禍を通して、いろいろな経験も共有してきましたし、今回のバディコンビを組むにあたっての絆はとても強くなったと感じています。説明セリフが多いので、それをどう表現していくかが課題ですが、演出の寺十さんが仰った「想さんの戯曲を信じて、それを喋ることに徹すれば心地よくなってくる」という境地を目指しています。舞台はお客様が来てくださって初めて完成するものです。皆さんにとっても大変な状況とは思いますが、是非劇場に足を運んでいただけたら幸せです!○井上小百合 コメントいろいろな要素が詰まった複雑な戯曲なので、当初は実際にどう演じたらいいのか、、、どうしても答えを探そうとしていたんです。でも、作者の北村想さんが「ツジツマが合うものを作ってしまったらつまらない」と仰って、「なるほどなあ、人生に答えなんてないよなあ」と思いました。まるで稽古場の全員が「迷いの森」に入り込んだみたいだったんですが、アイデアを持ち寄って皆で探りながらワークショップのように稽古を進める感覚が本当に楽しくて! 大事なのは、答えや結果ではなく、『楽しんだ時間』なのかもしれないなあとふと思いました。劇場で、お客様も一緒に森に迷い込んだ感覚になって楽しんでいただきたいです!お待ちしています!写真撮影:宮川舞子
2022年03月17日●井上公造氏の芸能リポーター卒業「ショックでした」芸能リポーター・井上公造氏が、今年3月いっぱいで芸能リポーターを卒業する。井上氏のものまねキャラ“井上小公造”で知られるお笑いコンビ・女と男の市川義一は、本家の卒業をどう受け止めているのか本人にインタビュー。気になる井上小公造の今後や、井上小公造キャラによって激変したという芸人人生についても話を聞いた。井上氏は昨年12月に自身のYouTubeチャンネルで、今年3月末で出演中の全レギュラー番組から卒業すると発表。約7年前から自律神経の不調に悩まされていたことを明かし、「ちょっと体を休めたい」と話した。市川は、「やっぱりショックでした」と発表を聞いた時の心境を明かしつつ、「体調があまり良くないというのは聞いていたので、ゆっくりしていただきたいです」と気遣う。井上氏の卒業が迫ってきた今の心境も尋ねると「寂しいというのが一番ですが、完全な引退ではないので、また公造さんと一緒にできることもあるのかなと」と答えた。市川は4月以降も井上小公造のキャラは続けていくという。「僕ってあまり『井上公造さんですよね』って言われないんです。『井上小公造さんですよね』って。新たなキャラクターが生まれてきているので、ものまねを辞めるもなにも、井上小公造というキャラクターなので、と思っています」。そして、「長州小力さんみたいな新たなキャラクターという認識です」と続け、「もともとコロッケさんが大好きで。コロッケさんってオマージュしていて、似ているというより面白い。僕も面白いほうにしたいと思っています」と語った。市川が井上小公造を始めたきっかけは、芸人仲間の声だった。「15年くらい前にテレビ局で公造さんとすれ違ったときに周りの芸人が『顔似てるやん』って。僕自身、言われるまで気づいていなくて」。そこから漫才で相方のワダちゃんが「公造さんや」といじるようになり、『笑いの金メダル』で市川と共演した渡辺徹が井上氏に「顔似ている子がいるよ」と教えたことから、井上氏がすぐに市川を取材。「食事会も開いてくださって仲良くなりました」と、井上氏との交流が始まった。その後、先輩芸人・サバンナの番組の前説にて、「井上公造さんに顔が似ているんだからモノマネしたらええんちゃう?」とサバンナの高橋から提案され、「あのですね」と初めてものまねに挑戦。その後、「すごい芸能人のどうでもいいニュースをやったらどうや」という高橋のアイデアから今の形が誕生した。披露するスクープには「僕なりの“しょうもない度”の基準がある」とのこと。「皆さんのSNSやインタビュー記事などを見て、プライベートなところでチョイスするのが僕なりのスクープの集め方。そのしょうもなさを喜んでいただけるのが一番ありがたい」と話した。ちなみに、オレンジの衣装と黄色のメガネは15年前の井上氏の宣材写真を参考にし、それをずっと続けている。「今、公造さんはこんな格好していませんが、自分の中で小公造をやるよっていう切り替えになりますし、イメージの植え付けにもなるので」。●井上小公造で知名度アップ! お笑いだけで生活できるように小公造を始めてから知名度がアップ。「関西では市川という名前で覚えてくれていますが、関西以外の市川という名前を知らない方からも『井上小公造さんや』って声かけられるようになりました」。小公造が広く知れ渡るようになった最初のきっかけは、サバンナ高橋が出演していた『芸人報道』に10年以上前に出演したこと。そこから、『笑っていいとも!』や『スッキリ』、さらに井上公造がレギュラー出演している各地の番組に出演。そして、約4年前に『ウチのガヤがすみません!』に出演するようになり、注目を集めると、若い人たちからも「小公造さんや」と声をかけられるように。さらに、『ザワつく!金曜日』への出演も反響が大きいという。「公造さん、小公造のおかげで多くの方に知っていただけた。たまに子供が『絶対言わないでくださいよ』ってものまねしてくれるのがうれしいですね」と声を弾ませる。「絶対言わないでくださいよ」というお馴染みのフレーズは、井上氏が言っていたものではなく市川が生み出したもの。「『〇〇さん、最近……』って話すより、『〇〇さんなんですけど、これ絶対言わないでくださいよ。実は最近……』と言ってから話したほうが、『なんやねん!』ってなるので」。小公造キャラで活躍の場が広がると、芸人の仕事だけで生活できるように。「『ウチのガヤがすみません!』と『ザワつく!金曜日』によっていろんな方に認識していただけなと。飛躍的に東京の仕事もいただけるようになり、営業のお仕事も増えて、お笑いだけでご飯を食べていけるようになりました」。「公造さんのおかげで飯を食わしてもらっています。人生変わりました」と感謝を述べ、「小公造というキャラクターは、漫才にも入れられるし、ロケでも使える。営業先の宴会でも、身内ネタを事前に仕入れて言うとウケるので、小公造はどこでも役立ちます」と、万能ぶりも説明する。まさに芸人人生の転機となった井上小公造キャラ。「いろんな転機がありましたが、公造さんのものまねをするようになったことが一番大きいですね。小公造をやってなかったら今の僕はたぶんないので。東京の番組にほとんど出てなかったと思います」としみじみと語った。●ハワイ取材の夢「公造さんと2人で芸能人を待ち構えたい」小公造の活躍を井上氏も喜んでいるそうで、「『相方さんと漫才頑張ってください』って、小公造に間違えられた。お前もすごくなったな」と報告してくれたこともあるという。井上氏の卒業について「やっぱり不安はあります。今までちょこちょこ番組に呼んでいただいていますが、これからも呼んでもらえるのか……」と本音も吐露。だが、芸能人のくだらないスクープを披露する井上小公造というキャラクターとして知ってくれている人も多いので成立するのでは、と期待も込めて考えている。「本家の公造さんを知らない子供が僕を見て笑ってくれることもありますし、井上小公造として認知してくださっている方もいるので大丈夫かなと。テレビに今あまり出ていない(アントニオ)猪木さんや長嶋茂雄さんのモノマネをされている方もいますし、小公造というキャラクターとして楽しんでもらえたら」。井上氏の卒業後、より頑張らねばという思いもあるという。「4月以降、小公造をもっと頑張って、小公造がもっと売れれば、本家の公造さんもまた出てくれると思うんです。そうやって呼び戻すというか、また共演したいです」。さらに、「僕は1つ、公造さんとの夢がありまして。12月31日、1月1日のハワイの取材に2人で行きたいんです。ハワイの空港で、2人で芸能人を待ち構えたい。芸能人の方も、公造さんと小公造がいたら笑ってくれると思うので(笑)。公造さんも『やろうやろう』と言ってくれているので、コロナが落ち着いたらやりたいです」と、ハワイでの芸能人直撃取材の夢も明かした。3月14日には、井上氏と小公造、さらにレイザーラモンRG、サンケイスポーツ記者の森岡真一郎氏を加えた4人で、東京・ルミネtheよしもとにてイベント「RGが90分あるあるを歌い続け、井上公造と井上小公造とサンスポ森岡が90分芸能ニュースを言い続ける会…これ絶対言わないでくださいよ?!」が開催される。関西で過去に2回開催された4人による企画。観客参加型のイベントで、セットにずらりと芸能人の名前を書き、観客が選んだ芸能人について4人がトークを展開する。「RGさんのあるある、井上小公造のどうでもいいスクープ、そして公造さんと森岡さんのガチのスクープ。この4つが絡み合うのがすごく楽しくて、最高なんです!」。自身が楽しみにしていることを尋ねると、「今回は50個くらいの芸能人のネタを用意する予定ですが、僕だけ事前に用意していて3人は即興。RGさんはネタなのでその場で考えて作りますが、公造さんと森岡さんはスクープなので嘘は言えない。関西でやったときに小公造みたいにどうでもいいスクープを言うときがあって、それが面白くて(笑)」と話し、「そこも楽しんでいただけたら」とアピールした。■市川義一(いちかわ・よしかず)1980年9月26日生まれ、大阪府出身。2003年にワダちゃんとお笑いコンビ「女と男」を結成。井上公造氏のモノマネキャラ“井上小公造”としても活躍している。ファイナンシャルプランナーや家電製品アドバイザーなど、40以上の資格を持つ。また、市川と同じ名前であることから、出身地ではない兵庫県市川町のふるさとPR大使にコンビで任命された。
2022年03月09日2022年3月7日、俳優で、声優としても活躍していた、井上倫宏さんが亡くなっていたことが分かりました。63歳でした。サンケイスポーツによると、井上さんは食道がんのため、同年2月28日に自宅で亡くなったとのことです。井上倫宏氏(いのうえ・のりひろ=俳優、本名則弘=のりひろ)2月28日午後4時58分、食道がんのため相模原市の自宅で死去、63歳。サンケイスポーツーより引用井上さんは、舞台を中心に活動しながら、大河ドラマ『徳川慶喜』(NHK)の稲葉正邦役や、テレビドラマ『太陽にほえろ!』(日本テレビ系)に出演。洋画の吹き替えや、テレビアニメ『MASTERキートン』(日本テレビ系)で平賀=キートン・太一役を務めるなど、優しい穏やかな声でも人々を魅了していました。突然の訃報に、ネット上では「信じられない」「大好きでした」「あの声が聞けないのはさびしい」など、悲しみの声が上がっています。井上さんの姿や声は、数々の作品の中で生き続けるでしょう。ご冥福をお祈りいたします。[文・構成/grape編集部]
2022年03月07日ミュージカル『リトルプリンス』ゲネプロ&初日囲み取材が東京・日比谷のシアタークリエで行われ、土居裕子、加藤梨里香、井上芳雄、大野幸人、花總まりが初日開演前に取材に応じた。サン=テグジュペリ不朽の名作「星の王子さま」を原作に、1993年に誕生した音楽座ミュージカル『リトルプリンス』の東宝版として上演される本公演。小さな惑星を飛び出し、地球にやってきた王子の旅路を描き出す感動作だ。主人公の「王子」は多くの舞台経験を持つ実力派の加藤と、音楽座ミュージカル初演から王子役を演じてきたオリジナルキャストの土居のWキャストとなる。1993年の初演で王子を演じたオリジナルキャストの土居は「およそ30年ぶりで、まさかもう一回王子をやるなんて、夢にも思ってなかったので、感謝の気持ちでいっぱいです」と晴れやかな表情を見せる。「『リトルプリンス』をクリエで、しかも芳雄さんが飛行士の役をやると聞いて。絶対ピッタリだしぜひやってほしいと言っていたら、いつの間にか私もやらないかということになり……。バカ言ってるんじゃないよ、そんなの無理に決まってるじゃん、なんて言っていたのに騙されましたよ。怖いですね」と冗談めかしつつも、その決意の裏には井上の言葉もあったそうで、「井上さんが『1日でいいから出てくれないか』ということで」と説明する。その言葉を受けた井上は「簡単に言ってますけど、無理やりねじ込んでくださったんです。ほかの作品の本番・稽古もあったので、誰よりも遅くきたんですよ。だから稽古期間がギュッとしてて。およそ30年ぶりということだけでなく、この短期間でこれをしているというのがすごいなと思います」とすっかり感服した様子。そしてもうひとりの「王子」役となる加藤は「ついにこの日が来てしまったか」と切り出しつつも、「稽古をすればするほど、王子という役はとんでもない役だなと思いました。しかも土居裕子さんとダブル主演ということは震えるくらいとんでもないことだなと思いでした」と述懐。「でも稽古の途中から土居さんがいらっしゃって。誰よりも王子のことをたくさん考えてきた方ですから、裕子さんからもらえることがたくさんあった。こんなに心強いダブルキャストはいないんじゃないかなという。とてもすてきな環境で挑ませていただけるなと思っているので、全身全霊で王子として駆け回りたいなと思います」と意気込んだ。さらに「こんなにも違う作品を観ているような気持ちにさせてくれるダブルキャストはないなと思いました」と語る井上は、「土居さんは本物の王子が来たという感じでしたし、(加藤)梨里香ちゃんは年齢や精神性といった存在感という意味で、王子が子どもなんだということを信じさせてくれる。両極端の王子が観られる。本当に比べようがないんですよね」と王子役の二人について言及するひと幕もあった。井上自身は飛行士とキツネの二役を演じることになったが、「(キツネの衣装は)まだ慣れないというか。気恥ずかしい感じもありましたけど、『キャッツ』にあこがれてミュージカル界に入ったので、猫ではなかったですけど、半分夢がかないました」と笑いながら付け加えた。そして観客に向けたメッセージを求められた加藤が「温かいカンパニーが作った作品だからこそ、作品にも温かさが流れているのかなと思います」と語ると、土居も「星を見るのが大好きになるんじゃないかなと。そして地球のことをあらためてすばらしい星だから大切にしたいなという気持ちになってくださったらいいなと思います」と付け加えた。ミュージカル『リトルプリンス』は1月8日から31日まで日比谷・シアタークリエにて(愛知公演あり)会見写真撮影:壬生智裕
2022年01月08日1979年に生まれ、2000年に帝国劇場デビューを飾ったという共通点を持つ二人のスター、堂本光一と井上芳雄のために、世界的演出家ジョン・ケアードが脚本と演出を手がけて創り上げたミュージカル『ナイツ・テイル』。2018年の世界初演時、これほどにハイレベルな新作ミュージカルがここ日本で観られるとは……と感慨深かった作品が、2020年のコンサートバージョンで生まれた新曲を加えた形で再演されている。大阪公演を終え、東京初日を翌日に控えた10月5日に帝劇で行われたゲネプロを取材した。初演時に驚かされた、それぞれに主張の激しい音楽・美術・振付・衣裳・照明が、しかしこの上なく美しく溶け合っている“総合芸術”ぶりは今回も健在。ケアードが、シェイクスピアとその弟子の共作による「二人の貴公子」、彼らが原作にしたチョーサーの「騎士の物語」、そのさらに元となっているボッカッチョの「テセイダ」にも敬意を払いながら脚本を書いているため、物語は初めこそ取っつきにくい。だが、深い友情で結ばれていながら常に小競り合いを繰り返してもいる従兄弟同士の騎士、アーサイトとパラモンを演じる堂本と井上の軽妙で生き生きとした――初演以来の公私に渡る親密さが生んだのであろう、“役として”の範囲をギリギリ逸脱しない絶妙なラインの――やり取りを見ているうち、いつしか物語を身近に感じ始める。あとはもう、隅々にまで創意が満ち溢れた舞台に身を委ねるだけだ。音月桂(エミーリア役)上白石萌音(牢番の娘役)タイトル通りの騎士の物語であると同時に、女性たちの物語であるのもまたケアード脚本の面白いところ。アーサイトとパラモンが同時に一目惚れするエミーリア役の音月桂の気品に満ちた純真さ、パラモンに恋をする牢番の娘役の上白石萌音の琴線に触れてやまない歌声、アマゾネスの女王ヒポリタ役の島田歌穂の凛とした強さ、そのどれも忘れがたい。彼女たちに導かれてやがて訪れる、愛と赦しの大団円からの祝祭的なエンディング――ミュージカルの喜びに満ちた一作だ。島田歌穂(手前・ヒポリタ役)と岸祐二(シーシアス)役どんな演出がつくのか注目されたコンサートバージョン発の新曲たちは、まずオーバーチュアは多方面からの光が舞台を照らす、始まりの予感に満ちたオープニングシーンに。堂本と井上のソロ曲は、ダンスと歌という二人それぞれの持ち味が最大限に生かされる形に。さらには、コンサートバージョンにもなかったシーシアス(岸祐二)・エミーリア・ヒポリタの新曲《妹よ》まで加わり、まさに“完成形”を謳うにふさわしい再演となった。取材・文:町田麻子ミュージカル『ナイツ・テイル-騎士物語-』東京公演2021年10月6日(水)~2021年11月7日(日)会場:帝国劇場【福岡公演】2021年11月13日(土)~2021年11月29日(月)会場:博多座
2021年10月07日俳優の井上芳雄が主演を務める音声劇『クンセルポーム・クンセル塔の娘』が、10月19日13時から11月21日17時までPaskip Liveで配信される。同作は、出演者が井上1名の“聴く”ミュージカルで、作・演出に安倍康律氏を迎え、愉快な物語と色彩豊かな歌をオンラインで届ける。タイトルにある「クンセルポーム・クンセル塔の娘」のエレーネをはじめ、エレーネに会いに塔の頂きを目指す王子や家来、学者とその助手、島民たちに至るまで15役を全て井上が一人で演じる。どこを聴いても井上だらけという異色の音声劇となっている。井上、安倍氏のコメントは以下の通り。■井上芳雄これまでいろんな表現に挑戦してきましたが、そんな僕にとっても、今回の企画は思いもよらない初めてだらけのチャレンジでした。音声だけで、オリジナルミュージカルで、しかも一人芝居。これは安倍康律のあふれる才能とみなぎる創作意欲の賜物ですし、今この時期でなければ生まれなかったアイデアでしょう。初めてだらけ故、収録は大変でした。でも、一人でこんなにいろんな声を出して喋りまくり、歌いまくることは、生の舞台ではできません。音声劇でしか表現できない世界が確かにここにあります。是非、皆様にも初めての経験を楽しんでいただけたら嬉しいです。そして、ミュージカルの新しい表現の形として、ミュージカル俳優にとっての新たな可能性として、この企画がこれからも続いていきますように……。■安倍康律コロナ禍で、安心安全に楽しめるモノは……と考え、このカタチ、ひとりぼっちょ音声劇に行き着きました。これは、ひとりの役者がひとりで何役もの登場人物を演じ分け、歌い、語る、音楽と声をお届けする劇です。この劇は想像力なくしては楽しめないモノになっておりますが、演劇は想像力を使った方が楽しめるモノだと思います。皆さん、様々な登場人物やら景色やらを思い浮かべ、クンセルポーム・クンセル塔に想いを馳せてくれることでしょう。その世界へ皆さんを誘うのが井上芳雄さんです。舞台上では決して見ることのないであろう、あんな役やこんな役の、そんな声でどんな歌⁉ 色々な想像が膨らむことと思います。皆さん、ひとりひとりの想像の中でしか見られない世界だけれど、もしかしたら、誰かと同じ景色、同じ登場人物を思い描いているかもしれません。ひとりの役者がひとりで演じるからこそ、どこまでも広がり、どこかで繋がれる。芳雄君が、ひとり歌い語る物語を、皆さんの無限の想像力で楽しんでいただければ幸いです。
2021年09月30日俳優の井上真央さんにとって3年ぶりとなる出演CMが、2021年9月14日から放送され話題を呼んでいます。井上真央、3年ぶりのCM出演に反響テレビドラマ『キッズ・ウォー』(TBS系)や『花より男子』(TBS系)など、2000年代前半に人気女優の仲間入りを果たした井上さん。今回、植物性乳酸菌飲料『ラブレ』シリーズのイメージキャラクターに起用された井上さんは、当時と変わらぬ美貌だけでなく、テレビでは初となる歌声も披露しています。コンスタントに映画やドラマに出演している井上さんですが、年に1~2本のペースなこともあってか、今回のCMで「久々に見た」という印象を受けた人は少なくない様子。また、2021年で34歳となった井上さんですが、20代前半のようなあどけなさも感じさせる容姿に「変わらない」「相変わらずかわいい」と絶賛の声が寄せられています。・井上真央ちゃん、久々に見たな~!『キッズ・ウォー』の時と変わらないかわいさ。・あの井上真央がもう30代半ばとは…時が流れるのは早いな。・歌がうまくてびっくり。2021年の秋からは、テレビドラマ『二月の勝者-絶対合格の教室 -』(日本テレビ系)への出演も決定している井上さん。再び、井上さんの演技を見られることに心を躍らせるファンは多いことでしょう。[文・構成/grape編集部]
2021年09月20日アイドルデュオ・KinKi Kidsの堂本光一と、俳優の井上芳雄が主演を務めるミュージカル『ナイツ・テイル-騎士物語-』が13日に大阪・梅田芸術劇場にて初日を迎えた。同作は世界的演出家ジョン・ケアードがシェイクスピア最後の作品『二人の貴公子』を原作とし、新たに制作したオリジナルミュージカル。2018年に堂本・井上を主役に初演を迎え、今回が再演となる。ほか、音月桂、上白石萌音、岸祐二、大澄賢也、島田歌穂らが出演する。定期PCR検査の結果、舞台スタッフ3名に新型コロナウイルス陽性者が確認されたことから7日~12日の公演が中止となっていたが、13日に無事初日を迎えることとなった。フィナーレの歌の最中には、井上のマイクが汗のため故障するハプニングも。井上は地声を張り上げ観客から拍手を浴びた。堂本は「ご存じのように初日が今日ということになってしまいましたけども、こうして無事に幕を開けられたこと、まず皆さんに感謝したいなと思います」とメッセージ。「中止になってしまった期間も楽しみにしてらした方がいらっしゃったと思います。その方達にお見せできなかったのは残念ですけど、僕たちがステージに立っていること、ジョン・ケアード、井上芳雄くんをはじめとした素晴らしいキャストとこのステージに立てること、本当に心から嬉しく思っております。話は短めにと言われましたのでこの辺にしておきます」と茶目っ気たっぷりの挨拶を見せた。マイクが壊れてしまった井上は堂本のマイクに近づき、まるでキスするような体勢に、キャストからははやし立てるような声も。「イチャイチャしてるわけじゃない」「そういうわけじゃない」と弁解する2人は体勢を立て直し、井上が後ろから堂本を抱えるような状態になる。井上は再度「そういうんじゃない。ただマイクが死んでるだけなんです」と言い訳しつつ、「本番って何て楽しいんだろう。たくさんの方に感謝します。今、思うように公演ができないカンパニーもたくさんありますけど、今日一日を積み重ねていきたいと思ってるよね」と堂本に語りかけ、堂本も「そう思ってます」と同意した。2人の様子に、音月は「一体我々は何を見せられてるのか」とツッコミつつ、「本当に、こうやって劇場に立って皆様と同じ時間を共有するのは幸せなことだったんだと、改めて感じました」としみじみ。「それぞれの場所から熱いエールを寄せて下さる皆様、大好きなカンパニーとこの瞬間を迎えられて本当に幸せでした。私たちが表現できるこの場所をこれからも全力で守っていきたいと思います」と力強く宣言する。また「昨日初めて全員がマスクを外して通し稽古をして、皆の顔が見れるってこんなに嬉しいんだって思いました」という上白石の言葉には、堂本が「3段階あるよね。稽古でマスクしてて、顔がわかんない。舞台稽古で皆メイクしてマスクして誰だかわかんない、今度はメイクを完璧にしてマスクを外すから余計誰だかわかんない」と苦笑する。上白石は「この場に立って、拍手の音ってこんなに幸せだったんだって思いました。こういうことがあったから気づけたこともあって、悪いことばかりじゃないのかなと思っています。皆で1回1回大切にできるように頑張ります」と改めて挨拶。最後には会場中の拍手を浴びながら、堂本が「この先は規制退場となります」とアナウンスしていた。
2021年09月13日2021年6月23日付にて、YouTubeチャンネル『NONSTYLE井上365 ノンスタイル井上』では、カジサックこと、キングコングの梶原さんとノンスタイルの井上さんのコラボ企画の動画を配信中です。実はこの2人、同期でありながらツーショットでのトークは初めてで、梶原さんが半年ごとに井上さんを口説き続け、ようやく実現したとか。2000年にデビューした後、すぐにスターになったキングコングと、『追いつけ追い越せ』でやってきたノンスタイルは、かつて『不仲説』もささやかれていました。本動画は、そんな2人が、2021年6月22日付でYouTubeチャンネル『カジサック KAJISAC』と『NONSTYLE井上365 ノンスタイル井上』にて初のツーショット・トークを終えた翌日のもの。井上さんのYouTubeチャンネルでは『恋愛』をテーマにすることも多いようで、井上さんは、ヨメサックさんと知り合って15年以上という梶原さんに、かなり突っ込んだ質問をしているようですよ。さて、どんな話が聞けるのか、さっそく動画をご覧ください。梶原さん曰く、常に夫婦で恋愛する秘訣は、子供が寝たら「恋人に戻る」とのことでしたが、なかなかできることではないような…。どうやら不仲説は『デマ』だったようで、時々ボケながらも、仕事に対し本音で熱く語っている2人の姿がとても印象的でした。もし、前半のトークをご覧になりたい方は、こちらもご覧ください。[文/AnyMama(エニママ)・構成/grape編集部]
2021年07月21日井上芳雄が主演する新作舞台『首切り王子と愚かな女』が2021年6月15日(火)、PARCO劇場で開幕した。井上と、劇作家・演出家の蓬莱竜太とが6年ぶりにタッグを組んだ、ダークファンタジーだ。初日を前に、出演者らの取材会と公開ゲネプロ(総通し舞台稽古)が行われた。物語の舞台は、雪深い暗い王国ルーブ。人格者だった先王バルが早くに没してから20年、女王デン(若村麻由美)が「永久女王」としてルーブを統治していたが、溺愛していた第一王子ナルが病に倒れてからは、国を見なくなり、城に閉じこもってしまっていた。『首切り王子と愚かな女』ゲネプロより撮影:五月女菜穂反乱の機運が高まる中、幼い頃に「呪われた子」とされ、城から遠ざけられていた第二王子トル(井上芳雄)が呼び戻された。使命に燃えたトルは反乱分子を次々に処刑し、「首切り王子」として恐れられるように。そして、トルは、自ら命を断とうとしていた娘ヴィリ(伊藤沙莉)に興味を持ち、彼女に召使いとして自分に仕えるよう、命令してーー。『首切り王子と愚かな女』ゲネプロより撮影:五月女菜穂時代も場所も架空の世界の話ではあるが、そこで描かれる野望や愛憎、孤独や生死は、普遍的なもの。井上は「ファンタジーはファンタジーなんですけど、やっぱり蓬莱さんの作品なので、ただ楽しいものにはなっていない」とした上で、「自分だけが頑張らなきゃいけないということではなくて、僕が上の世代にしてもらったように、下の世代に託したり、つないだりしていかないといけないと思うような結末。きっと見ている人それぞれに刺さる部分がたくさんある作品だと思う」と語った。『首切り王子と愚かな女』取材会より、井上芳雄撮影:五月女菜穂井上は、「首切り王子」として恐れられ、傍若無人で残忍な王子という設定ではあるのだが、その内に秘める深い孤独を丁寧に魅せた。自身、「オファーが最近来ない」という久しぶりの王子役で、「僕の王子役の集大成というぐらいの気持ちでやりたい」と意気込んでいた。『首切り王子と愚かな女』取材会より、伊藤沙里撮影:五月女菜穂4年ぶりの舞台出演で「シンプルに吐きそう」と心境を語った伊藤沙莉だが、小さな身体から発せられるエネルギーとハスキーボイスが魅力的なヴィリを熱演。共演する若村麻由美も「誠実にストレートに生きていく彼女にぴったりのヒロイン」と評するほど。伊藤は、作品について「とても大切で、大好きな作品。このご時世、この時代だからこそ届いて欲しいなと思う」。演出も面白い。舞台上にあるのは、木製のブロックで組み立てられた可動式の簡素な舞台装置と、ビニールシートで囲まれた役者の“楽屋”。まるで、稽古場をそのまま舞台上で再現しているかのよう。開演5分前になると、出演する役者たちが衣装や小道具を“楽屋”に持ち運んで、芝居の準備を始める。台本を開く者、飲料を口にする者、まっすぐ前を向いて集中する者。役者たちのオンとオフの顔が垣間見られる仕掛けとなっている。この演出について、蓬莱は「演劇の想像力の豊かさをそのまま舞台で表現したいと思った。稽古場からスタートして、このシンプルなセットがどういう風にファンタジーの世界に見えていくのか。その過程が見えたら」などと解説していた。『首切り王子と愚かな女』取材会より、蓬莱竜太撮影:五月女菜穂取材会の終わりに、井上は「とても刺激的な作品が生まれている。セットのアイデアも含めて、いろいろなチャレンジングがあって、それがどうお客様に届くのか、どう受け取ってもらえるのか、すごく楽しみ。決して長い公演期間でもないし、『みなさん、来てください!』と大声で言える状況ではないが、普通の声量で『来てください』と言いたい。みなさんと会えるのを楽しみにしています!」と観客へのメッセージを話していた。『首切り王子と愚かな女』取材会より、左から蓬莱竜太伊藤沙里井上芳雄若村麻由美撮影:五月女菜穂上演時間は、1幕約1時間15分、20分の休憩を挟んで、2幕約1時間10分。その他の出演者は、高橋努、入山法子、太田緑ロランス、石田佳央、和田琢磨ら。東京公演は7月4日(日)まで。その後、大阪、広島、福岡で公演が予定されている。取材・文・撮影:五月女菜穂『首切り王子と愚かな女』作・演出:蓬莱竜太出演:井上芳雄伊藤沙莉 /高橋努入山法子太田緑ロランス石田佳央和田琢磨 /若村麻由美 / 他【東京公演】2021年6月15日(火)~2021年7月4日(日)会場:PARCO劇場【大阪公演】2021年7月10日(土)・11日(日)会場:サンケイホールブリーゼ【広島公演】2021年7月13日(火)会場:広島JMSアステールプラザ 大ホール【福岡公演】2021年7月16日(金)・17日(土)会場:久留米シティプラザ ザ・グランドホール※蓬莱竜太の「蓬」は一点しんにょうが正式表記
2021年06月16日舞台『首切り王子と愚かな女』の公開ゲネプロが15日に東京・PARCO劇場で行われ、井上芳雄、伊藤沙莉、若村麻由美、蓬莱竜太(作・演出)が取材に応じた。同作は岸田國士戯曲賞や読売演劇大賞優秀演出家賞ほか受賞の蓬莱竜太氏が作・演出を手掛けるオリジナル作。架空の国・ルーブを舞台に、傍若無人な首切り王子・トル(井上)と、死のうとしていた女・ヴィリ(伊藤)が出会ったことから始まる、王国を取り巻く物語を描く。ほか高橋努、入山法子、太田緑ロランス、石田佳央、和田琢磨らが出演する。井上は「こういう中でとにかく今日までこぎ着けた、一人も欠けることなく公演を迎えられたことが嬉しいです」と喜び、伊藤は「舞台が4年ぶりなのでちょっとシンプルに吐きそうなんですけど、この作品がとっても大切だし、大好きなので、本当にたくさんの方々に観て頂きたいです。この時代だからこそ、たくさんの方に届いてほしいと思うので、精一杯、頑張ります」と意気込んだ。「ミュージカル界のプリンス」と言われる井上だが、久しぶりの王子役について「蓬莱さん的には僕のフィールドに寄ってくれたところがあるらしいんだけど、設定が王子ってことくらいかな」と苦笑。「『これこそ王子なんじゃないかな』と思ってやっているので、僕の王子役の集大成として」と笑いつつ、「まあ別に(王子の)オファーもそんなに来ないんですけども、それくらいの気持ちでやりたい」と語る。そんな井上について、伊藤は「私が取材を受ける時に、わざわざ来て挨拶してくださって、本当に王子様。見た目も中身も王子様だなと思うんですけど、この世界の王子をやるのにも特に違和感のない感じはしていて。別に傍若無人と言ってるわけじゃなくて、すごく切ない顔とかそういうのがすごく似合う人だなあって。笑顔も素敵ですけど、そういうところにも注目してほしい」と語る。若村も「王子は王子です。首切りだろうがなんだろうが王子は王子で、いいやつというのがにじみ出てくる。ある意味、かわいそうな王子というのが出てくる」と表していた。井上は作品に共感する部分として「今の自分の年齢だからこそ重ねられるところがある。自分が引っ張らなきゃというだけじゃなくて、年齢が上がってくると、もっと若い人たちに託したり、繋いで行ってもらうということも。上の世代にしてもらったように、僕もしないといけないんだなというのを思うような結末」と明かす。「癇癪持ちで傍若無人」というキャラクターの性格については「実際のところは全然ないですけど、願望があるんだなという気がします。すごく気持ち良い。舞台上でそれをやってるので、ふだんはより優しくなれると思います」と自己フォローも。また、特徴的なセットについて演出の蓬莱が「演劇の想像力の豊かさということをそのまま舞台にあげたかった。稽古場をそのまま再現して、そこからどうお客さんにファンタジーの世界に見えてくのかという演出をしたいというのはありまして、帝国劇場とかでは絶対にあり得ないセット」と言うと、井上も「まあ、見たことないですね」と同意。蓬莱は「役者が稽古場を見ているという状態で始まり、出たり入ったりするんですけども、そういうオフの役者の姿と、オンになる瞬間を同時に見られる。『こういうことをやりながらファンタジーの世界を生きて作っているんだ』と。見てくれる人もだんだんそういう世界に見えて来るというのができたらいいな」と意図を説明し、「まあ、多分トイレに行きたくなったりしたらしれっといなくなったりする。水を飲んだり台本を読んだりするかもしれない」と行動を予想する。開演前のスタンバイ状態からも見られると言うことで、若村は「5分前から出ているということを伝えてください。ちゃんと間に合うように来たのに、『あの人、遅れてきた』って、ほかのお客さんに思われないようにしてあげてほしいな」と希望していた。東京公演はPARCO劇場にて6月15日~7月4日、大阪公演はサンケイホールブリーゼにて7月10日~11日、広島公演はJMSアステールプラザ 大ホールにて7月13日、福岡公演は久留米シティプラザ ザ・グランドホールにて7月16日~17日。
2021年06月16日プロボクサーの井上尚弥が、メンズエステティック「MEN’S TBC」のイメージキャラクターに起用された。今回のイメージキャラクター起用について、井上は「広告オファーをいただいたことを大変光栄に感じています」と謝意。続けて「自分は打たれないボクシングを心掛けて、なるべくなら美しいボクサーでありたいと思っています」と、自身が理想とするボクサー像を明かした。井上は普段から美容に対し関心が高く、同社の「美への追求」に共感してイメージキャラクターを務めることになったそうで、「スタイリッシュでカッコいいイメージを持っていたMEN’S TBCにサポートしてもらえることを嬉しく思います」と喜びのコメント。そして最後に「これまで以上に強く美しい井上尚弥を目指しますので、皆さんご声援をよろしくお願いします」とメッセージを送っている。なお、井上が登場する新CMは、14日から放送される。
2021年05月12日TBSラジオをキーステーションに、毎週日曜23:00よりオンエア中の「井上芳雄 by MYSELF」が、ラジオブースを飛び出して開催する“スペシャルライブ”第3弾。4月の緊急事態宣言の発出により、4月~5月開催予定であったアニバーサリー・ツアー全8公演のうち7公演が中止となった本公演が、「急遽生配信!裏切らない芳雄4時間フェス」と名前を変え、5月8日(土)に東京国際フォーラム・ホールA(東京都)で無観客にて生配信を行う。このフェスでは海宝直人、加藤和樹、坂元健児、島田歌穂、田代万里生、中川晃教、はいだしょうこ、愛希れいかという豪華ゲストたちを迎え、約4時間半にわたり、その歌声をたっぷりお届けする。一部は、井上のデビュー20年の軌跡を振り返るミュージカルソングの数々や、10年分の出演作のナンバーを凝縮した12分を超える大作「裏切らない芳雄メドレー」など見どころが満載。二部は、ラジオの雰囲気そのままに豪華ゲストたちと楽しいトークや、この日限りの貴重なコラボ曲を披露する。構成は安倍康律が担当。音楽監督・ピアノ演奏は、ラジオ番組でも共演しているピアニスト・大貫祐一郎が務める。笑いと感動の「芳雄フェスティバル」をライブ配信で堪能しよう。【ライブ配信概要】「井上芳雄 by MYSELF」 スペシャルライブ配信 20th Anniversary Festival!~急遽生配信!裏切らない芳雄4時間フェス~日時:2021年5月8日(土) 14:00会場 / 14:30配信開始※ライブ配信の途中から購入・視聴した場合はその時点からの配信となり、ライブ配信中は巻き戻しての再生はできません。※本公演は見逃し配信はございません。配信メディア:GLOBE CODING、Streaming+<料金>(1) 5,800円(税込):配信チケットのみ※Go To イベントキャンペーン対象により7,250円(税込)→5,800円(税込)でご購入いただけます。※上記チケット代以外に手数料がかかります。(2) 8,430円(税込):配信チケット+パンフレット+送料※Go To イベントキャンペーン対象により10,430円(税込)→8,430円(税込)でご購入いただけます。※上記チケット代以外に手数料がかかります。※パンフレットのお届けは、2021年6月上旬を予定しております。※パンフレット付き配信チケットは数量限定での販売となりますので、予定枚数に達し次第、受付を終了いたします。※パンフレット付き配信チケットには「by MYSELFジュエル・リングライト」は付きません。販売期間:2021年5月2日(日) 15:00 ~ 5月8日(土) 16:00 ※開演後、約1時間半後まで<購入サイト>・GLOBE CODING(チケットぴあ): ・Streaming+(イープラス): ttps://eplus.jp/inoueyoshio-st/()<チケットに関するお問い合わせ>チケットぴあインフォメーション 0570-02-9111(10:00~18:00オペレーター対応)イープラス:050-3185-6760(10:00~18:00 オペレーター対応)
2021年05月06日女優の森川葵が1日、NON STYLE・井上裕介のYouTubeチャンネル『NON STYLE井上365 ノンスタイル井上』に出演。合コンの“最強メンバー”として、プライベートでも交流のある3人の名前を発表した。この日公開された動画「【芸能界飲み会事情】トップ女優森川葵の豪華な交遊録! 出てくる名前がすごい!」で、合コンの“最強メンバー”を聞かれた森川は、「広瀬アリス。楽しいですよ。めちゃくちゃ面白いですよ」と言い、続けて、「島崎遥香。ぱるる、良い子よ。面白いし、独特の世界観持ってるし」と、仲が良い2人を猛プッシュ。最後に、浜辺美波の名前を挙げつつ、「でも多分、女子側の意思疎通がとれない」と、笑いながら明かしていた。今を時めく豪華メンバーに、井上は、「この合コン、最高に楽しいやろうな~。絶対行くよ。正直、俺20万円かかっても行くわ」と大興奮。一方で、「俺が来たら、どんな顔するやろな?」と、心配そうな表情を浮かべると、森川は、「アリスはめっちゃ喜ぶんじゃないですか? 楽しいの大好きだから。みーたん(浜辺)も、はじめは、えっ? てビックリするかもしれないけど、徐々にその状況をすごい面白がっていくと思う」と歓迎ムードだった。しかし、「楽しいのが好きやん? だから、ワーッてしゃべるやんか。でも、そこから1ミリでも口説く感じを出してきた瞬間……」と井上が続けると、「みんなで帰ると思います。帰ろっか~って言って」と笑顔でバッサリ。自分を含め、広瀬、島崎、浜辺の4人が集まると、コミュニケーションがとれないことを危惧していた森川だが、「そこの意思疎通だけはとれると思う」と、いたずらっぽく笑っていた。
2021年05月05日PARCO Produce 2021『首切り王子と愚かな女』の東京公演が6月15日(火)~7月4日(日)、PARCO劇場で上映される。この度、本作のビジュアルが完成し、全キャストとともに発表となった。本作は劇作家・演出家の蓬莱竜太と井上芳雄が、2015年の『正しい教室』以来、6年ぶりに再び手を組んで贈る大人のファンタジーである。劇団モダンスイマーズや数々の外部作品の作・演出と演劇界のみならず、映画『劇場』の脚本や配信中の人形劇ムービー『しがらみ紋次郎~恋する荒野路編~』での初監督と、表現の幅を広げている蓬莱。PARCO劇場には「鶴屋南北戯曲賞」を受賞したパルコ・プロデュース『母と惑星について、および自転する女たちの記録』以来、5年ぶりの登場となる。そして永遠のミュージカル界のプリンス・井上芳雄と注目を集める個性派女優・伊藤沙莉がストレートプレイで初共演。井上といえばミュージカル界を代表する俳優のひとり。しかしパルコ・プロデュースによるミュージカル作品は、真っ向から正統派王子役に挑んだ『シンデレラ・ストーリー』のみ。個性派俳優としての彼のポテンシャルを理解し、その表現のバリエーションを開拓する意味でも、今回はあえてイメージとは異なる配役での抜擢だ。『首切り王子と愚かな女』では魑魅魍魎が渦巻く王室を舞台に、腹に一物ある大人たちがあの手この手で陰謀や裏切り、忖度、愛憎、競争をたくらみ、のしあがる。そんな大人たちのほとばしる欲望をシニカルな笑いをまぶしながら描き、黒いことを面白く、難しいことをわかりやすく、いつの世にもあり得る愚かさ、おかしさを表現。井上芳雄と蓬莱竜太が6年ぶりのタッグで描く、ブラックで人間の真実に迫る“現代の寓話”に期待したい。スタッフと出演者のコメントは以下の通り。<蓬莱竜太>劇場に足を運ぶ、そんな行動すら以前より能動的なエネルギーが必要な時代になりました。だからこそシンプルに、観てよかった、足を運んでよかったと思ってもらえる作品を創りたい。「面白い」とは何か、井上芳雄くん、伊藤沙莉さんを中心に悩んでいこうと思います。子供が観ても面白い大人の寓話。幅の広いキャステイングなので、僕もやったことのないことに挑戦してみたいと思っています。今必要なのは「リアル」より「ファンタジー」なのかなと。どうなることやら楽しみに来てください。<井上芳雄>パルコ劇場で蓬莱さんと一緒にやらせてもらうのも、もう4回目になります。毎回見事に異なる、でもそれぞれ強いイメージが残る作品でした。今回もまた新たな座組みで、新しい作品にチャレンジできて幸せです。蓬莱さんが今、何を面白いと思っているのか、とても興味があります。現在の世の中だからこそ、演劇だからこそできることがあると信じて、その世界に全身で飛び込みたいです。<伊藤沙莉>いつか出演させて頂きたいとずっと思って、目標の一つにしていた蓬莱さんの作品への出演が、やっと叶う喜びと共に一気に緊張感が高まっています。しかし、こういうタイミングで蓬莱さんから生まれる作品に携われることを嬉しく有り難く思いました。精一杯頑張ります。届けます。宜しくお願い致します。<若村麻由美>17歳の時にふらりと当日券で入ったパルコ劇場。無名塾公演『ハロルドとモード』のあの感動!そこから私の役者人生は始まった。思い入れ深いパルコ劇場が生まれ変わり、念願の蓬莱さんのオリジナル作品にお声掛けいただき光栄です。しかもファンタジー?女王役も初体験!デビット・ヘアのふたり芝居『プレス・オブ・ライフ』(2014年)以来の蓬莱演出に胸が高鳴ります。スタッフキャスト観客がひとつになる、劇的なる場の醍醐味を存分に味わいたいと思います。<高橋努>蓬莱さんと仕事をするのは5本目。毎回私という俳優の知らなかった部分を引き出してくれ、発見と驚きの連続だが、もっとずっと先を見ている蓬莱さんを必死に追いかけるような感覚で稽古をすることが必要。心と体と頭と神経が疲弊し、無性に酒が飲みたくなる(笑)。この1年と数ヶ月、私は生活の「楽しみ」が減少した。色んな人たちと会うことも、仕事が入っている時の外食も、自粛しなければならない。そんなこの頃。お客様の「楽しみ」の一端になれれば。観劇後にもジワる「楽しみ」になれれば、この上幸せなことはない。蓬莱さんの新作、新PARCO劇場、「楽しみ」な作品になるのは確実である。<入山法子>蓬莱さんが目の前でまばたきをするたびに、私は自分が発した言葉に嘘はなかっただろうかと自問する。見られたくない部分を隠したり、守ったりすることが、全く無意味な人だからだ。いつか出させてくださいと何度も本気で言ってきたけど、いざその夢が叶うのだ!と思うと、興奮と同時に、蓬莱さんの描く人間の渦の中に素直に存在していられるか、怖さも押し寄せる。夢が夢のまま終わらぬよう、今、舞台に立てることを心から感謝して、防具を持たず、全力で挑みます。<太田緑ロランス>プロットを読んだ時から、ドキドキと、ワクワクが止まりません。蓬莱さんとは4度目ですが、いつも思いがけない役を書いて下さいます。今回はずば抜けて思いがけません。ファンタジーらしく、既存の枠やルールを飛び越えた世界の中で、自分のリミッターも外して、思い切り遊びたいです。早く皆さんと稽古場であーだこーだ試して、ダントツに思いがけない人物をお見せしたいです。今の私のドキドキワクワクがお客様のものとなるために。<石田佳央>まず、この作品に参加できる事を非常にうれしく思いますし、舞台に立てることに感謝します。当たり前の事が当たり前ではなくなり、観劇することも何かと大変になってしまった現在。それでも観劇してくださる方々に、観て良かった!面白かった!と感じてもらえるように、共演者スタッフと共に創っていきたいと思います。僕自身もどんな作品になるのか、とても楽しみです!どうぞご期待ください!<和田琢磨>和田琢磨と申します。今回、井上芳雄さんをはじめとする、魅力的で素晴らしい方々と一緒に作品をつくる機会を頂き大変光栄に思います。劇場での生のお芝居を皆様に楽しんでいただけるよう、1日1日の稽古を大事に取り組んで参りたいと思います。■公演情報PARCO Produce 2021『首切り王子と愚かな女』<東京公演>6月15日(火)~7月4日(日)会場:PARCO劇場公式サイト: 料金:12,000円(全席指定・税込)※未就学児入場不可U-25チケット6,000円(観劇時25歳以下対象、要身分証明書、当日指定席券引換 / 「パルステ!」、チケットぴあにて前売販売のみ)一般前売開始:5月8日(土)<大阪公演>7月10日(土)13時~・18時~7月11日(日)13時~会場:サンケイホールブリーゼ料金:12,000円(全席指定・税込)※未就学児入場不可<広島公演>7月13日(火)会場:JMSアステールプラザ 大ホール料金:12,000円(全席指定・税込)※未就学児入場不可<福岡公演>7月16日(金) / 7月17日(土)会場:久留米シティプラザ ザ・グランドホール料金:12,000円(全席指定・税込)※未就学児入場不可
2021年04月22日ミュージカル界のプリンス・井上芳雄と、若手実力派女優・伊藤沙莉が初共演する舞台「首切り王子と愚かな女」の上演が決定した。本作は、劇作家・演出家の蓬莱竜太と、蓬莱さんとの再タッグを待望した井上さんが、「正しい教室」以来、6年ぶりに再び手を組んで取り組む大人のファンタジー作品。魑魅魍魎が渦巻く王室を舞台に、腹に一物ある大人たちが、あの手この手で陰謀、裏切り、忖度、愛憎、競争をたくらみ、のしあがろうとしていく――。そんな欲望が先走る様子を、シニカルな笑いをまぶしながら描き出していく。井上さんが演じるのは、癇癪持ちで自分勝手、傍若無人の“首切り王子”。「すべての四月のために」以来4年ぶりのパルコ・プロデュース作品出演となる伊藤さんは、その王子に慕われ、世話係にまで上りつめた貧しい村の“愚かな女”を演じる。井上さんは「蓬莱さんが今、何を面白いと思っているのか、とても興味があります。現在の世の中だからこそ、演劇だからこそできることがあると信じて、その世界に全身で飛び込みたいです」と意気込み、伊藤さんは「いつか出演させて頂きたいとずっと思って、目標の一つにしていた蓬莱さんの作品への出演が、やっと叶う喜びと共に一気に緊張感が高まっています」と心境を明かし、「精一杯頑張ります。届けます」とコメントしている。2人のほかにも、高橋努、入山法子、太田緑ロランス、石田佳央、和田琢磨、若村麻由美が出演。初の女王役に挑む若村さんは「スタッフキャスト観客がひとつになる、劇的なる場の醍醐味を存分に味わいたいと思います」と話し、「蓬莱さんと仕事をするのは5本目」だと言う高橋さんは、「お客様の『楽しみ』の一端になれれば。観劇後にもジワる『楽しみ』になれれば、この上幸せなことはない。蓬莱さんの新作、新 PARCO 劇場、『楽しみ』な作品になるのは確実である」と語っている。そして「今、舞台に立てることを心から感謝して、防具を持たず、全力で挑みます」(入山さん)、「早く皆さんと稽古場であーだこーだ試して、ダントツに思いがけない人物をお見せしたいです」(太田さん)、「観て良かった!面白かった!と感じてもらえるように、共演者スタッフと共に創っていきたい」(石田さん)、「劇場での生のお芝居を皆様に楽しんでいただけるよう、1日1日の稽古を大事に取り組んで参りたいと思います」(和田さん)と、ほかキャスト陣も意気込んでいる。なお、東京公演のチケットは、5月8日(土)に一般前売の発売が行われる。<あらすじ>大人の寓話。時代も場所も架空の王国。雪深い暗い王国。英雄であり人格者であった先王が早くに没して20年。没後、女王は彼女に取り入った大臣に政を任せ、自分は享楽の日々を過ごし、大臣もまた甘い蜜を吸っていた。民たちは税を搾り取られ、流行り病は放置され、苦しみ、疲弊していた。その王国にはさらに、馬鹿王子がいた。何不自由なく育てられ、誰の話も聞かない、何の想像力も持たない馬鹿王子だった。気に入らないものは人であろうが動物であろうが、ことごとく首をはねた。命など王子にとって大事なものではなかった。だが、女王の寵愛を受けているため、側近たちも何も言えない。王国の未来への不安が民の中にも漂っていた。ただ、唯一この馬鹿王子に意見出来る王子専門の世話係の女がいた。この女は小さな貧しい村の出身で、そのため学も教養もない。召使いの身分から王子に上手く取り入り、王子専門の世話係にまでなった女で、いまやお妃候補とまで噂されている。女は貧しく惨めな暮らしは二度としたくなかった。女は野心に燃えていた。ある日、一人の女が反乱の疑いで投獄される。それは女の憧れの姉であり、自分と家族を捨てた憎むべき存在であった…。パルコ・プロデュース「首切り王子と愚かな女」は6月15日(火)~7月4日(日)PARCO 劇場(渋谷PARCO 8F)にて上演。ほか地方公演あり。(cinemacafe.net)
2021年03月30日劇作家・演出家の蓬莱竜太とミュージカル界のプリンス井上芳雄が、2015年の舞台『正しい教室』以来、6年ぶりにタッグを組む舞台『首切り王子と愚かな女』の上演が決定した。本作は魑魅魍魎が渦巻く王室を舞台に、腹に一物ある大人たちがあの手この手で陰謀、裏切り、忖度、愛憎、競争を企み、のし上がろうとしていく欲望渦巻く姿をシニカルな笑いをまぶしながら描く大人のファンタジー。劇団モダンスイマーズや外部作品で作・演出、映画『劇場』の脚本や配信中の人形劇ムービー『しがらみ紋次郎~恋する荒野路編~』で初監督を務め、表現の幅を広げている蓬莱が、鶴屋南北戯曲賞を受賞したパルコ・プロデュース『母と惑星について、および自転する女たちの記録』以来、5年ぶりにPARCO劇場に立つ井上と共に、黒いことを面白く、難しいことをわかりやすく、いつの世にもあり得る愚かさやおかしさを届ける。さらに本作において、井上と今最も注目を集める個性派女優・伊藤沙莉がストレートプレイで初共演。井上と言えばミュージカル界を代表する俳優の一人だが、パルコ・プロデュースによるミュージカル作品は、真向うから正統派王子役に挑んだ『シンデレラ・ストーリー』の一本だけで、ほかはストレートプレイでの出演作が続いている。個性派俳優としての彼のポテンシャルを理解し、その表現のバリエーションをさらに開拓する意味でも、あえてミュージカル界のプリンスのイメージとは異なる、俳優・井上芳雄を掘り起こしてきたパルコならではの企画で贈るのが『首切り王子と愚かな女』。そのほか、高橋努、入山法子 、太田緑ロランス、石田佳央、和田琢磨、若村麻由美という豪華俳優陣が集結した本作に期待してほしい。■作・演出:蓬莱竜太劇場に足を運ぶ、そんな行動すら以前より能動的なエネルギーが必要な時代になりました。だからこそシンプルに、観てよかった、足を運んでよかったと思ってもらえる作品を創りたい。「面白い」とは何か、井上芳雄くん、伊藤沙莉さんを中心に悩んでいこうと思います。子供が観ても面白い大人の寓話。幅の広いキャステイングなので、僕もやったことのないことに挑戦してみたいと思っています。今必要なのは「リアル」より「ファンタジー」なのかなと。どうなることやら楽しみに来てください。■井上芳雄パルコ劇場で蓬莱さんと一緒にやらせてもらうのも、もう4回目になります。毎回見事に異なる、でもそれぞれ強いイメージが残る作品でした。今回もまた新たな座組みで、新しい作品にチャレンジできて幸せです。蓬莱さんが今、何を面白いと思っているのか、とても興味があります。現在の世の中だからこそ、演劇だからこそできることがあると信じて、その世界に全身で飛び込みたいです。■伊藤沙莉いつか出演させて頂きたいとずっと思って、目標の一つにしていた蓬莱さんの作品への出演が、やっと叶う喜びと共に一気に緊張感が高まっています。しかし、こういうタイミングで蓬莱さんから生まれる作品に携われることを嬉しく有り難く思いました。精一杯頑張ります。届けます。宜しくお願い致します。■若村麻由美17歳の時にふらりと当日券で入ったパルコ劇場。無名塾公演『ハロルドとモード』のあの感動!そこから私の役者人生は始まった。思い入れ深いパルコ劇場が生まれ変わり、念願の蓬莱さんのオリジナル作品にお声掛けいただき光栄です。しかもファンタジー?女王役も初体験!デビット・ヘアの二人芝居『プレス・オブ・ライフ』(14)以来の蓬莱演出に胸が高鳴ります。スタッフキャスト観客がひとつになる、劇的なる場の醍醐味を存分に味わいたいと思います。■高橋努蓬莱さんと仕事をするのは5本目。毎回私という俳優の知らなかった部分を引き出してくれ、発見と驚きの連続だが、もっとずっと先を見ている蓬莱さんを必死に追いかけるような感覚で稽古をすることが必要。心と体と頭と神経が疲弊し、無性に酒が飲みたくなる(笑)。この1年と数ヶ月、私は生活の「楽しみ」が減少した。色んな人たちと会うことも、仕事が入っている時の外食も、自粛しなければならない。そんなこの頃。お客様の「楽しみ」の一端になれれば。観劇後にもジワる「楽しみ」になれれば、この上幸せなことはない。蓬莱さんの新作、新PARCO劇場、「楽しみ」な作品になるのは確実である。■入山法子蓬莱さんが目の前でまばたきをするたびに、私は自分が発した言葉に嘘はなかっただろうかと自問する。見られたくない部分を隠したり、守ったりすることが、全く無意味な人だからだ。いつか出させてくださいと何度も本気で言ってきたけど、いざその夢が叶うのだ!と思うと、興奮と同時に、蓬莱さんの描く人間の渦の中に素直に存在していられるか、怖さも押し寄せる。夢が夢のまま終わらぬよう、今、舞台に立てることを心から感謝して、防具を持たず、全力で挑みます。■太田緑ロランスプロットを読んだ時から、ドキドキと、ワクワクが止まりません。蓬莱さんとは4度目ですが、いつも思いがけない役を書いて下さいます。今回はずば抜けて思いがけません。ファンタジーらしく、既存の枠やルールを飛び越えた世界の中で、自分のリミッターも外して、思い切り遊びたいです。早く皆さんと稽古場であーだこーだ試して、ダントツに思いがけない人物をお見せしたいです。今の私のドキドキワクワクがお客様のものとなるために。■石田佳央まず、この作品に参加できる事を非常にうれしく思いますし、舞台に立てることに感謝します。当たり前の事が当たり前ではなくなり、観劇することも何かと大変になってしまった現在。それでも観劇してくださる方々に、観て良かった!面白かった!と感じてもらえるように、共演者スタッフと共に創っていきたいと思います。僕自身もどんな作品になるのか、とても楽しみです!どうぞご期待ください!■和田琢磨和田琢磨と申します。今回、井上芳雄さんをはじめとする、魅力的で素晴らしい方々と一緒に作品をつくる機会を頂き大変光栄に思います。劇場での生のお芝居を皆様に楽しんでいただけるよう、1日1日の稽古を大事に取り組んで参りたいと思います。【公演概要】パルコ・プロデュース 『首切り王子と愚かな女』作・演出:蓬莱竜太出演:井上芳雄 伊藤沙莉高橋努 入山法子 太田緑ロランス 石田佳央 和田琢磨若村麻由美 ほか●東京公演公演日程:2021年6月15日(火)~7月4日(日)会場:PARCO劇場(渋谷 PARCO 8F)入場料金:12,000円(全席指定・税込)※未就学児入場不可 / U-25 チケット 6,000 円(観劇時25歳以下対象、要身分証明書、当日指定席券引換 /「パルステ!」、チケットぴあにて前売販売のみの取扱い)一般前売開始 :5月8日(土)企画・製作:パルコ公式サイト: チケットに関するお問合せ:サンライズプロモーション東京 0570-00-3337(月〜金 12:00~15:00)公演に関するお問合せ:パルコステージ 03-3477-5858(時間短縮営業中)●大阪公演公演日程:7月10日(土)〜11日(日)会場:サンケイホールブリーゼ入場料金:12,000円(全席指定・税込)※未就学児入場不可問い合わせ : キョードーインフォメーション 0570-200-888(11:00~16:00 / 日曜・祝日は休業)●広島公演公演日程:7月13日(火)会場:JMSアステールプラザ 大ホール入場料金:12,000円(全席指定・税込)※未就学児入場不可問い合わせ:TSSイベント事務局 082-253-1010(平日10:00~18:00)●福岡公演公演日程:7月16日(金)〜17日(土)会場:久留米シティプラザ ザ・グランドホール入場料金:12,000円(全席指定・税込)※未就学児入場不可問い合わせ:ピクニックチケットセンター 050-3539-8330(平日 12:00~15:00)
2021年03月30日「井上芳雄 by MYSELF」のスペシャルライブが2021年4〜5月、東京・千葉・富山・大阪・福岡にて全8公演で開催されることが決定した。本公演はTBSラジオをキーステーションに、毎週日曜夜10時から絶賛オンエア中の「井上芳雄 by MYSELF」が、ラジオブースを飛び出してお届けする“スペシャルライブ”第3弾。2020年6月、デビュー記念日に予定していた「井上芳雄 by MYSELF」 スペシャルライブは、新型コロナウイルスの影響で中止に。今回のツアーは、2020年6月6日~2021年6月5日までの、“20周年アニバーサリーイヤー”に、ギリギリ間に合った待望の公演となる。お馴染みの「井上芳雄 by MYSELF」準レギュラーとの歌とトーク、そして初めて迎えるゲストも観客も、全員が「井上芳雄 by MYSELF」ファミリー。毎回異なるゲストを迎えて開催されるコーナーは、この日限りの見逃せない内容となっている。【公演概要】「井上芳雄 by MYSELF」 スペシャルライブ 20th Anniversary Live Tour出演:井上芳雄 / 音楽監督・ピアノ:大貫祐一郎 / 構成:安倍康律オフィシャルサイト: Dancer:千田真司 / 五十嵐耕司Special Band Member:Bass 川崎 哲平 / Drums 足立 浩 / Guitar 齋藤 隆広 / Synthesizer 堀 倉彰(4月24日・28日 / 5月6,7,8日) / Synthesizer 長﨑 祥子(4月30日 / 5月1日・2日) / Percussion 東 佳樹 / Multi reed 庵原 良司 / Trumpet 小澤 篤士 / Trombone 霜田 裕司Special Chorus:Soprano 渡部 沙智子 / Alto 高柳 千野 / Bass Shin-Imayama<プログラム>・Jumpin’up “BY MYSELF”(作詞:安倍康律 / 作曲:大貫祐一郎)・とおくから(作詞:井上芳雄 / 作曲:大貫祐一郎)・~20周年妄想メドレー~・20周年版・裏切り者・・・いや、裏切らない芳雄・星と星のあいだ(作詞・作曲:坂本真綾)・ほか<With Special Guest>・影を逃れて『モーツァルト!』(with 浦井健治)4月24日(土)・エメ『ロミオとジュリエット』より(with 愛希れいか)4月28日(水)・朗読劇「箱を飛び出したオルゲル~困ったバッタとカマキリと・・・~」(with 梶裕貴)4月30日(金)・I Am The Starlight『スターライト・エクスプレス』(with 石丸幹二)5月1日(土)・私が踊るとき『エリザベート』(with 花總まり)5月2日(日)・輝く未来『塔の上のラプンツェル』(with はいだしょうこ)5月6日(木)・ALONE(B’z)(with 加藤和樹)5月6日(木)・ぼよよん行進曲(with はいだしょうこ・加藤和樹)5月6日(木)・あなたに出来る事なら『アニーよ銃を取れ』(with 島田歌穂)5月7日(金)・For Good『ウィキッド』(with 海宝直人)5月7日(金)・『レ・ミゼラブル』メドレー(with 島田歌穂・海宝直人)5月7日(金)・『ジャージー・ボーイズ』メドレー(with 中川晃教・田代万里生・坂元健児)5月8日(土)・ハクナ・マタタ『ライオンキング』(with 中川晃教・田代万里生・坂元健児)5月8日(土)・ほか※プログラムは変更の可能性がございます。<全国ツアースケジュール>4月24日(土) 14:00開演(13:00開場)【千葉】松戸・森のホール21 / スペシャルゲスト:浦井健治4月28日(水) 18:00開演(17:00開場)【富山】オーバード・ホール / スペシャルゲスト:愛希れいか4月30日(金) 18:00開演(17:00開場)【大阪】フェスティバルホール / スペシャルゲスト:梶裕貴5月1日(土) 14:00開演(13:00開場)【大阪】フェスティバルホール / スペシャルゲスト:石丸幹二5月2日(日) 18:00開演(17:00開場)【福岡】福岡サンパレス ホテル&ホール コンサートホール / スペシャルゲスト:花總まり5月6日(木) 18:00開演(17:00開場)【東京】東京国際フォーラム・ホールA / スペシャルゲスト:はいだしょうこ・加藤和樹5月7日(金) 18:00開演(17:00開場)【東京】東京国際フォーラム・ホールA / スペシャルゲスト:島田歌穂・海宝直人5月8日(土) 17:00 開演(16:00開場)【東京】東京国際フォーラム・ホールA / スペシャルゲスト:中川晃教・田代万里生・坂元健児<チケット>・全国公演(東京は除く)SS席:12,000円 / S席:9,000円 / A席:7,500円 / U-22:3,500円(全席指定・税込)・東京公演SS席:13,000円 / S席:10,000円 / A席:8,500円 / U-22:4,500円(全席指定・税込)企画制作:HarmonyJAPAN / グランアーツ / TBSラジオ / TBSグロウディアチケットプレイガイド先行予約・一般発売、続々受付中<お問い合わせ>公演に関するお問合せ:ハーモニージャパン 03-3409-3345スペシャルライブオフィシャルサイト: yoshio-splive.jpTBSラジオ「井上芳雄 by MYSELF」毎週日曜日22:00〜22:30(FM90.5MHz + AM954kHz)番組サイト :
2021年03月22日井上芳雄、小池栄子ら新キャストを迎え、東北へのオマージュを込めて10年ぶりに東京・紀伊國屋サザンシアターTAKASHIMAYAで上演中のこまつ座『日本人のへそ』。吃音患者たちが吃音治療のため、東北から上京しストリッパーとなったヘレン天津(小池栄子)の半生をミュージカルとして上演するという物語で、喜劇、ミュージカル、日本語、推理劇、そしてどんでん返しの連続と、言葉の洪水とエネルギーに満ち溢れた、劇作家・井上ひさしの処女作だ。前回上演時は2011年、東日本大震災の渦中での上演となった本作だが、今回再びコロナ禍という困難のなかでの上演となった。開幕に際し井上は「こんなにみんなが汗をかきながらドタバタ舞台裏を走り周りながら表現していることに感動してます。劇場とか演劇とかエンターテイメントが今こういう時期だからこそ、なおさら愛しいものだと思える作品」「なにより自分がやっていて本当に楽しいです」と語る。1985年の初演時から本作と向き合い、今回4度目の演出を手がける栗山民也は「この荒涼とした日々の続くなか、人間にはこんなにたくさんの感情があったのだと、ただ感謝の気持ち」とコメント。東京公演は3月28日(日)まで。4月には大阪、神奈川、宮城、愛知へ巡回する。さらに3月25日(木)の東京公演は生配信が決定、夏にはWOWOWでのTV放映も決定している。【井上芳雄コメント】すごく面白い芝居です 。井上先生の処女作ということで、見たことはありました。今回10年ぶりの再演ということで出演する側になりましたが、今までこんな芝居はやったことないっていう作りの芝居です。1幕と2幕で全然劇の構成も違うので、密度の濃い2作品を続けてやっているような気持ちになるほど濃密な内容です。とにかくエネルギーに溢れていて、こんなにみんなが汗をかきながらドタバタ舞台裏を走り周りながら表現していることに感動してます。劇場とか演劇とかエンターテイメントが今こういう時期だからこそ、なおさら愛しいものだと思える作品です。なにより自分がやっていて本当に楽しいです。これからお客様が入ることで日々どんどん変化していくでしょうし、お客様に教えてもらうこともあるだろうと感じています。この作品は今やるべき作品だなと思います。思い切りエネルギーを出すことは難しい日常ですけど、劇場の中にはあふれるばかりのエネルギーがあります。こういう状況ではありますが可能な限りたくさんのお客様に見ていただきたいと思います。 みなさま 劇場でお待ちしております。やはり“井上ひさし作品”はすごいです。【栗山民也コメント】ゲネプロを終え、家に辿り着く 。いつもなら、誰かと劇場近くの飲み屋に寄り道するのだが、今はそれも叶わない。部屋で仕方なく、幸せにほてった心と体をまずはビールでクール・ダウン、先ほど終えた舞台をゆっくりと思い返す。『日本人のへそ』を上演するのは これで4度目だが、なんだかいつも 熱く心躍る。それは、この作品に込められた、井上ひさしのいっぱいの熱い思いからだろう。それが今ひとつの言葉が舞台の上で熱く弾け飛び、旋律にのって歌になる。この荒涼とした日々の続くなか、人間にはこんなにたくさんの感情があったのだと、ただ感謝の気持ち。“Don t be silent”という抗議の声が世界に広がっている。誰もが世界から必要とされているのだから、誰とでもしっかりと向き合いぶつかり、それを声にしていくことが必要だろう。この大きな渦のような「言葉の劇」を前に、そう思う。 あぁ、ワイン、開けちゃおうかそんな 当たり前の平和な気持ちになるね、この芝居。こまつ座『日本人のへそ』作:井上ひさし演出:栗山民也出演:井上芳雄小池栄子 / 朝海ひかる / 久保酎吉 土屋佑壱前田一世 藤谷理子 木戸大聖 / 安福毅 岩男海史 山崎薫 大内唯 / 山西惇ピアノ・朴勝哲【東京公演】上演中~3月28日(日)会場:紀伊國屋サザンシアター TAKASHIMAYA【大阪公演】2021年4月1日(木)~2021年4月4日(日)会場:新歌舞伎座【神奈川公演】2021年4月6日(火)・7日(水)会場:関内ホール 大ホール【宮城公演】2021年4月10日(土)会場:多賀城市民会館 大ホール【愛知公演】2021年4月17日(土)・18日(日)会場:日本特殊陶業市民会館 ビレッジホール【生配信】イープラスStreaming+にて配信日:3月25日(木)17:00公演※24時間のアーカイブ視聴可東京公演生配信視聴券:2,500円(税込)※3月25日(木)17:00まで販売※視聴方法など詳しくは上記WEBサイトにてご確認ください。【TV放映】WOWOWにて2021年夏放映予定
2021年03月11日2021年2月7日現在、東京オリンピック・パラリンピック競技大会組織委員会の会長を務める森喜朗氏の発言に対し、批判の声が上がっています。森会長は同月3日に出席した、日本オリンピック委員会の臨時評議員会で「女性の多い会議は長引く」といった発言をしました。同月4日には発言内容を撤回する釈明会見を行いましたが、その後も批判の声はやんでいません。森喜朗氏の『差別発言』に各国大使館が…?「ありがとう!」「かっこよすぎる」鈴木紗理奈「森さんのような人はどこにでもいる」同月7日放送の、情報番組『サンデー・ジャポン』(TBS系)では、森会長の発言について特集。コメンテーターとして出演していたタレントの鈴木紗理奈さんは、「お世話になっているから指摘ができないという状況は誰にでもある」と語りました。私のいる世界(芸能界)にも、どの世界にも、森さんのような人がいらっしゃるんですよ。どこにもこういう価値観はあって。たぶん、女性だったらそれぞれが生きている世界でそれを感じているけど。実際にそういう方たちが力を持っていて、そういう方たちが積み上げてきたものの中で活躍させてもらっているからモノがいえない。サンデー・ジャポンーより引用鈴木さんは「多くの人が、差別を指摘できない立場にいる」と持論を展開。自身もそういった状況にあるものの、「勇気を持って声を上げたい」と主張しました。井上貴博アナの『疑問』に共感の声もコメンテーターとして出演していたモデルの長谷川ミラさんは、「差別的発言を受けた時には『今の発言、古いんじゃないですか?』『もう、今は令和ですよ!』みたいに、フランクに指摘したい」と意思を表示。長谷川さんのコメントを受け、MCとして出演していた井上貴博アナウンサーは、「失言をした人に対して、気を使わなければいけない状況がある」と、現状に疑問を呈しました。つまり、いわれたほうが気を使っているってことですよね。フランクに返さなきゃいけないような空気があるっていう。結局、女性側が気を使っているじゃないかと。サンデー・ジャポンーより引用その後も同番組ではさまざまな意見が交わされ、「差別をなくしていくためには、男女や立場などに関わらず、周囲が勇気を出して批判の声を上げていくことが大事」という結論に至っています。同番組内の一連の議論に対し、視聴者からはさまざまな意見が上がりました。・鈴木さんのいう通り、森会長のような発言をする人はどの業界にもいる!私の働く業界にも。そういう権力のある人に対して、間違いを指摘するのは難しいよね。・長谷川さんの意見、本当にそうだと思う。いいにくい相手だとしても容認していてはだめですね。フランクにでも、指摘していかなければいけないと思いました。・井上アナのひと言にハッとしました。なぜ、差別発言を受けた側が気を使わなければいけないのかと腹が立ちます。でも、結局は地道に指摘していくしかないんですよね。・僕も、自分の発言で周りに気を使わせているのではないかとドキッとしました。気を付けたいです。自身の中に根付いた価値観を変えることは、難しいこともあるでしょう。しかし、世間の価値観や常識は、時代とともに変わっていくものです。年齢を重ね、地位や権力を手にしたとしても、周囲の言葉に耳を傾け、注意や指摘を受けた時には、素直に考えを改められる人になりたいものですね。[文・構成/grape編集部]
2021年02月07日KinKi Kidsの堂本光一が作・構成・演出・主演・監督を務める『Endless SHOCK』スクリーン版(2月1日〜18日)が現在全国で上映されている。同作はジャニー喜多川作・構成・演出、堂本主演のミュージカル『MILLENNIUM SHOCK』として2000年に開幕したシリーズで、2005年より堂本自身が脚本や演出にも参加し、内容を刷新しながら上演している。ニューヨーク・ブロードウェイを舞台に、ショーへの信念を持ち続けるコウイチ(堂本光一)とカンパニーの姿を描き、主演の堂本のほか、上田竜也、梅田彩佳、越岡裕貴、松崎祐介、石川直、寺西拓人、高田翔、椿泰我、松井奏、前田美波里が出演する。開幕時よりチケット全日程即日完売を続け、日本演劇界におけるミュージカル単独主演記録1位を更新していた同作だが、新型コロナウイルスの感染拡大により、2020年の上演は2月26日をもって公演中断を余儀なくされ、ニューノーマルな状況下で新たな『SHOCK』を構想していた堂本は、9・10月に梅田芸術劇場にて『Endless SHOCK』の3年後の世界を描いたスピンオフ作品『Endless SHOCK -Eternal-』の初上演を成功させ、7月には『SHOCK』シリーズを20年にわたって牽引してきた功績で堂本が第四十五回菊田一夫 演劇大賞を受賞した。『Endless SHOCK-Eternal-』は本年の2月4日から帝国劇場でも上演され、映画では本編、舞台ではスピンオフを楽しめるという新しい試みとなっている。今回は映画『Endless SHOCK』で作・構成・演出・主演・監督を務めた堂本にインタビュー。新たな試みについての意図や、コロナ禍でエンターテインメントを届けることについての思いなどの話を聞いた。○■てピンチから生まれてくることも多い——今回『Endless SHOCK』を映画館で上映しようと思ったきっかけをお聞かせください。去年大阪で公演をやっている時に、来年帝国劇場でまた2~3月の公演があるけど、本編をやることはできないだろうなと思ってて。大阪公演は『Endless SHOCK -Eternal-』という感染対策を施した公演をやってたんですけど、本編はできないだろうなと思っていました。何かもう一つ面白いことができないかなと考えた時に、『Endless SHOCK -Eternal-』はスピンオフなので、本編をご覧になってない方がどうやって楽しめるかなという時に、同じ時期に映画館で上映していただくと、相互に楽しめるかなと思ったのがきかっけですね。——『SHOCK』で「Show must go on」というテーマを体現されてきた堂本さんにとって、昨年の上演の中断や、『Endless SHOCK -Eternal-』の上演などこの1年の歩みを振り返り、改めて感じたこと、気づいたことなどはありましたか?色々な打撃を受けたのはエンタメ業界だけではなく、世界中みんなが同じです。自分としては『Endless SHOCK -Eternal-』も、コロナがなかったら作ろうとも思っていなかったもの。「こういう状況だからこうなっちゃった」というのはすごく嫌で、この状況だからこそ生まれるものがあるだろうとやっている感覚です。アクセルばっかり踏んでても危ないので、周りをよく見て、その時の状況に対応しながら動いていく必要があると思います。——コロナ禍に見舞われた演劇界について、思うことはありましたか? たとえば自分が盛り上げていきたいという思いなどは?自分が盛り上げたいというよりは、やっぱり、今、何ができるかということを考えます。それはある意味、今までになかったことが生まれる瞬間だと思うんですよ。歴史を振り返ると、エンターテインメントでもダンスにしても、何にしたってピンチから生まれてくることも多いんだと思います。今まで考えもしなかったようなことが生まれるチャンスに変えていかないといけないよな、と。演劇に関して言えば、海外作品は契約上厳しいものがあるのかもしれないし、舞台も劇場へ足を運んでいただいてなんぼというものですが、特に配信という形は、コロナが収束しても残ってもいいコンテンツなんじゃないのかなと思ったりします。もちろん作品によるかもしれないし、それによって劇場に足を運ぶ人が少なくなるというご意見もあるでしょうけど、今だからこそ生まれたものが後々続いていったり、それがさらに進化して残っていったりということも、十分あり得ることだと思うので、自分としてはあまり後ろ向きにならず、今この状況をしっかり捉えていきたいなと思います。——そんな今、もしジャニーさんが生きていたら、どんな言葉をかけてほしいと感じますか?特にないので……ゆっくりお休みください、と思います(笑)。散々働いてきた人だし、誰よりも責任を負って生きてきた人なので、「もう、黙っててくれるかな?」と(笑)。——実際、何かご意見があるとは思いますか……?常々、俺に対しては褒める人じゃなかったので……良くても、「ああ、良かったよ!」(ものまねしながら)って言うだけ! 以上! 逆に光栄だ、みたいな(笑)。一時期は本当に「このコロナ禍で、ジャニーさんだったら、どうしていたかな」と思った時もありましたけど、逆に考えると、この世の中を見なかったのは、ジャニーさんにとって幸せなことだったかもしれないなと考えるようになりました。やっぱり、エンターテインメントが大好きな人だったので……今は、それが思い通りにならない形で進んでいくことの方が多いじゃないですか。本当にファンを大事にする人だったから、ライブを通してファンの皆が喜んでる姿が見られないというのが、ジャニーさんにとって1番つらいことだと思うんです。今、この世の中を見ずに天国にいったのは、ジャニーさんにとっては良かったことなんじゃないかという気持ちがあるからこそ、「静かに寝ててくれ」と思います(笑)。○■それぞれ感じる「○○ must go on」ができれば——普段は満員の中での公演ですが、今回無観客の帝劇で、16台のカメラとドローンを使っての撮影でした。普段とは違う環境だったと思いますが、その時の堂本さんや共演者の皆さんはどのような気持ちで挑まれたのでしょうか?2月26日で舞台がストップしたんです。撮影したのはその後でした。20周年だったので、このまま何事もなく終わるのかと思っていた時に、無観客であれば可能ではないかという話にもなったので、「何に使われるかわからんけども、映像を作っとこう」という方向になりました。あの時は皆、突然自分たちの武器を奪われるという気持ちだったんです。千秋楽を迎えて終わると、ロス感はあってもそれ以上に達成感も得られる。でも途中で終わると、急に奪われた感じになってしまう。演者にしてもスタッフの皆さんにしても「撮影するから来て」という強要はできないと思っていました。本当にお願いベースで撮影を行ったんですが、皆、むしろ喜んでやってくれました。ただ撮影に関しては、当時はコロナに関して今よりもさらにわからないことだらけだったので、時間の制約も厳しくて。本当はもっともっと別カットも撮っていきたかったんですけど、それは難しかったので、制約の中で皆が協力してくれたという思い出があります。——今回は監督としてもクレジットされていますが、編集で意識したことはありましたか?過去にBlu-rayを出した時は、編集するにあたって、いかに劇場で見ているかを意識していましたが、今回は1つの映像作品としてどう残そうかというのを意識しました。映像的に嘘をついてる部分も結構あるんですけど、それができるのがいいですよね。ただやっぱり映画館で上映するつもりで撮影していたわけではないので、心残りもたくさんあります。編集中も「あ~、別のカットないかなあ」と思っても、「ないなあ!」ということが多々ありました(笑)。——最後に、映画を待ち望んでいる人にメッセージをいただければ。映画館で上映されることで、今まで見てなかった方も気軽に観られる機会になるのかなとも思います。そもそもミュージカルというもの自体が、まだまだ世の中的には敷居が高くて、言ってみればいい値段ですし、「敷居の高い感じがなくなるといいよね」なんて、井上芳雄くんと話してたりもします。『SHOCK』本編で言えば、劇場の構造的にも東京・大阪・博多でしか上演は不可能なので、そういった意味では映画という形で、舞台を観に行くよりも値段は安く、敷居の高さを感じないで観にきていただけるのは、とても良いことです。このコロナ禍で、「映画館に行ってね」と言いにくいという感覚はありますが、同時期に帝国劇場ではスピンオフを上演していますので、今までご覧になったことがない方も、この映画を見て、ストーリーの先がどうなっているんだろうと気になってもらえたら嬉しいです。「Show must go on」という言葉はどんな時代にも当てはまるので、皆さんがそれぞれ感じる「○○ must go on」のようなものができて、伝わるものがあるといいなと思います。■堂本光一1979年1月1日生まれ、兵庫県出身。堂本剛とともにKinKi Kidsとして活動し、1997年にCDデビュー。主な出演作としてドラマ『銀狼怪奇ファイル ~2つの頭脳を持つ少年~』(96年)、『ハルモニア この愛の涯て』(98年)、『リモート』(02年)、舞台『SHOCK』シリーズ(00年~)、『ナイツ・テイル-騎士物語-』(18年~)など。ドラマ『リモート』(02年)にて第6回日刊スポーツ・ドラマグランプリ 助演男優賞、第35回ザテレビジョンドラマアカデミー賞 助演男優賞、舞台『Endless SHOCK』にて第45回菊田一夫演劇賞 大賞(20年)を受賞している。
2021年02月04日劇作家・井上ひさしの出発点となる戯曲、『日本人のへそ』が10年ぶりに上演される。前回の上演に引き続いて演出を担う栗山民也の指揮のもと、このエネルギッシュな音楽劇に人気と実力を兼ね備えた魅力のふたり、井上芳雄と小池栄子が立ち向かう。日本を代表する劇作家が生み出した衝撃作への挑戦、その胸のうちにあるものとは……。当時井上先生が経験したすべてがこの戯曲に詰まっている――井上ひさし氏の劇作の原点となる作品です。オファーを受けて、どのような点に心惹かれたのでしょうか。井上僕は、栗山さんが演出した2011年の『日本人のへそ』を観ているんですが、想像の斜め上を行く作品でビックリしたことを覚えています。しかも、これが井上先生の処女作なのか! と。また、今回のお話をいただいた後に栗山さんと話す機会があって、「最後の井上戯曲(『組曲虐殺』)をやったんだから、最初もやったら面白いんじゃない?」って言っていただいたんですね。そうだな、やらせていただきたいなと思ってお受けしました。小池私は作品の内容を知る前に、演出の方や共演の方のお名前、こまつ座さんで井上ひさしさんの戯曲……という情報を聞いただけで「やります!」と。その後に台本を読んで、「なんじゃあこりゃあ」と思いました。(一同笑)こんなすごい作品なのに、よく私、軽々しく「やります!」って言ったなあ、と。こまつ座さんの舞台は『それからのブンとフン』(13年)以来、今回が2回目なんですけど、前の時に「もっとああすればよかった」といった悔いが残っていたんですよね。だから今回はリベンジの気持ちもあって、あれから数年経っているから、今の自分に何が出来るのか……を考えての「やります!」だったんです。――井上戯曲の持ち味である豊かな言葉や音楽に加えて、巧みに仕掛けられた推理、どんでん返しの数々など、本当に想像の枠を超えた物語が展開します。ストリッパー“ヘレン天津”の一代記として、小池さんがヘレンを演じますが、井上さんは“会社員”役のほか、劇中さまざまな役柄に挑みますね。井上そうなんですよね。それも役柄の振り幅が広くて……、もう振り切っちゃってる役が多いんです。出来るか出来ないかは置いておいて(笑)、やってみたいと思えたことが大事かなと。僕が演じる役柄を前回では石丸幹二さんがやっていらして、ヘレンのお父さん役で出てくるシーンがすごいショッキングだったんですよ。え!石丸さんがこんなことを! みたいな。それをまさか自分がやることになるとは……(笑)。石丸さんがおっしゃるには、いろんな役を演じるために違う声を使って頑張り過ぎちゃって、その後しばらく歌えなかったって。それほど大変な役なんだなと。井上先生が人生で経験されて来たこと、東北出身であるとか、吃音だとか、ストリップ小屋で座付き作者をしていたとか、そうしたものを詰め込んで、その時の井上先生のすべてがそこにある、そんな戯曲だなと感じます。世の中の底辺で懸命に生きる人々への暖かい眼差し、そういったものは最後の『組曲虐殺』に通じていて変わらないまま、こんなに盛り沢山の内容のお話でデビューしたんだな、って。先生の最後のほうの作品だけを知っていたので、タイムスリップして最初を知ったような、不思議な驚きはありますね。小池私も、これでも書き足りないんじゃないかなってくらい、台本から溢れ出るようなエネルギーを感じました。一見不自由で縛りのある、窮屈な世界に見えるんだけど、人物たちがすごく生き生きしていて、開放されている感じがして。とくにそれはヘレンに感じたことで、おそらく観客の皆さんはヘレンである私を通して物語を追っていくんじゃないかなと思うので、ブレずにやらないといけないなと思っています。「ぶっ壊れる井上芳雄」に今からワクワクしている(小池)――おふたりは舞台『陥没』(ケラリーノ・サンドロヴィッチ作・演出、17年上演)で共演されています。今回の『日本人のへそ』では、お互いに対してどんな期待をされていますか。小池ぶっ壊れる井上芳雄とか(笑)、とにかくいろんな顔が見られるな〜と勝手にワクワクしていますね。ブレーキをかけない姿が見られるんじゃないかなって。それくらい幅が広いから、すごく楽しみです。井上栄子ちゃんとまた一緒に舞台に立てるのが嬉しいですし、ヘレンという役がピッタリだと思うんですよね。『陥没』でご一緒した時も思ったけど、外見だけじゃなく、たたずまいとか雰囲気とかがすごく綺麗な人だなと。そういった人が逆境に立つとか、苦しい立場の役を演じると、さらに美しさが際立つように思いますね。もともとヘレンは綺麗な人ではあると思うけど、いろんな苦労をして、成り上がっていく人なので、また違う美しさが見られるんじゃないかなと楽しみです。……って、僕そんな、あんまり人に綺麗なんて言わないんですけどね。なんかイタリア人みたい。(一同笑)小池ありがたいです(笑)。井上でもホントにそうだなと思うんです。――演出の栗山さんへの期待、稽古場で楽しみにしていることは?井上栗山さんは本当に井上ひさしさんのことを熟知されているし、この『日本人のへそ』を「一番好きな戯曲だ」とおっしゃっていたから、思い入れはさぞ大きいだろうとちょっと怖くもありますけど(笑)。栗山さんが井上作品を手がける時の稽古場では、いつも「井上ひさしエピソード」をお話してくれるんです。またそれが聞けるんじゃないかなと楽しみにしていますね。きっと、井上ひさしさんも一緒にいるような稽古場になるんじゃないかなと思います。小池『それからのブンとフン』の時の栗山さんは、ニコニコされている時もありますけど、やっぱりジ〜ッと見られている時の緊張感がすごくて。「ヒントはあげたけど、キミがどこまで出来るのか見せてごらん」みたいな(笑)。その時に、もっともっと突き詰めたかったのに出来なかった……という悔いがあったんです。怖いという意味ではなくて厳しい方という印象はあります。稽古場でこの人が何を学んで、自分自身に何を見つけて、お客様に対してどう見せたいのか……、そういったことを個人個人に対してすごく細やかに見てくださる方なので。こうすればこうなるだろう…なんて小手先な考えは絶対に許されないだろうなと。仕事って慣れてくると、どうしても緩みみたいなものが出て来てしまうじゃないですか。そういうのをちゃんとキャッチして、修正してくれそうな気がします。井上よく見ていますよね。前に言っていたのは、「ダメ出しして、すぐに“はい、わかりました”って言うヤツは信用できない」って(笑)。僕はダメ出しされると考えちゃうんですよね。しかも自分がいいと思ってやったものほど、「え、何でだろう!?」ってなる。栗山さんが「飲み込もうと考えている役者のほうが信用できる」って言っていたので、そうか、じゃあ俺よかった〜、なんて(笑)。小池聞いておいてよかった!私すぐに「ハイ、ハイ、わかりました〜」って言っちゃうから。(一同笑)井上あと、「僕は“ここはこうして”と言うけど、それは絶対じゃない。“私は違うと思う”“このほうがもっといい”とか言ってくれていいから」って。でもやっぱり栗山さんが作ろうとする世界の中で、栗山さんが考えたことが一番ベストだな……と思うことが多いんですよ、悔しいけど。いつか「栗山さん、もっとこうしたほうがいいんじゃないですか」なんて言えるようになりたいけど、まだ到底及ばないし(笑)。揺るがない世界観がありますからね。なかなかそこに物申しに行くのは勇気がいるんです。井上作品の魅力は、歌っているような心地よさのある台詞――井上作品を立ち上げるうえで一番大事に思っていることを教えてください。井上やっぱり言葉ですよね。綺麗でしっかり確立しているので、それだけに覚えるのが難しい。体に入るまでが大変だけど、入ってしまえばリズムもいいし、テンポも出せるし、それこそ歌っているような心地良さのある台詞なんです。まず言葉をちゃんと自分のものにして喋れるようにしたい。そこからきっと気づくことがたくさんあると思います。今回、方言が結構あるよね?小池ある!早めに教わりたい(笑)。言葉の、日本語の面白さが伝わるといいなと思います。言葉って組み合わせで成り立っていて、非難したり、褒めたり、喜んだり……、その組み合わせによって全然伝わり方、感じ方が変わってくるんですよね。とくに歌の語呂合わせみたいなものがすごく心地良くて、どんな音楽が乗るのか、すごく楽しみです。――コロナ禍がどう影響してくるのか未だ不透明ではありますが、3月の公演を楽しみにしている方はたくさんいらっしゃると思います。最後に観客の方々へ向けてひと言お願いします。井上僕は、2021年の1本目の舞台がこの『日本人のへそ』になります。大変な状況を何とか乗り切って、気持ちも新たにスタートできたらいいなと思いますね。皆さんの想像を遥かに超える衝撃作なので、ぜひ観るべき! と思います(笑)。小池私も、あ〜大丈夫かな、出来るのかな……って不安になることもありますけど、この舞台を「楽しみにしているよ」ってお友達からメールをもらったりするだけで、自分がエンタテインメントに携わっている意味みたいなものを感じて、すごく嬉しくて。そういった声に背中を押してもらって本番を迎えることになると思うんですね。だから、観に来てくださったお客様にはその気持ちを返せるようにしたい。「こんな状況で不安はあったけど、観に来てよかった」って、その言葉が聞けたら最高ですね。それに向かって、出来ると信じて頑張ります。取材・文:上野紀子撮影:源賀津己スタイリスト:(井上芳雄)吉田ナオキ、(小池栄子)えなみ眞理子/衣装:(井上芳雄)ジャケット58,000円・パンツ 20,000円 LANVIN en Bleu(ジョイックスコーポレーション Tel:03-5213-2510)、その他スタイリスト私物、(小池栄子) ショートネックレス 165,000円・ロングネックレス 313,500円・イヤリング808,500円代官山 (ジュエリーオオムラTel:03-3464-5081)※金額はすべて税抜価格/ヘアメイク:(井上芳雄)川端富生、(小池栄子)山口 公一(SLANG)井上芳雄さんと小池栄子さんのサイン入りチェキを1名様にプレゼント!ぴあアプリを ダウンロード(dpia-app://contentAll?contentId=47e5fbbf-c00d-43f5-8ae7-66d16e6ec543&contentTypeId=2) すると、この記事内に応募ボタンがあります。公演情報こまつ座『日本人のへそ』作:井上ひさし演出:栗山民也出演:井上芳雄小池栄子 / 朝海ひかる / 久保酎吉 土屋佑壱前田一世 藤谷理子 木戸大聖 / 安福毅 岩男海史 山崎薫 大内唯 / 山西惇ピアノ・朴勝哲※山崎薫の崎は立つ崎(たつさき)が正式表記【東京公演】2021年3月6日(土)〜3月28日(日)会場:紀伊國屋サザンシアター TAKASHIMAYA【大阪公演】2021年4月1日(木)〜4月4日(日)会場:新歌舞伎座【横浜公演】2021年4月6日(火)・7日(水)会場:関内ホール 大ホール【宮城公演】2021年4月10日(土)会場:多賀城市民会館 大ホール★チケットぴあ最速抽選いち早プレリザーブあり受付期間:2月1日(月)11:00~2月8日(月)23:59【愛知公演】2021年4月17日(土)・18日(日)会場:日本特殊陶業市民会館 ビレッジホール★2月2日(火)11:00までチケットぴあにてファミリーマート先行受付中
2021年01月29日1月17日、井上芳雄が主演を務めるオリジナル配信ミュージカル「箱の中のオルゲル」が生配信された。本作は「コロナ禍に発信する新たな舞台表現」をコンセプトに、TBSラジオ『井上芳雄 by MYSELF』が手がける作品。配信ならではのカメラワークと、リアルタイムならではの臨場感とともに、劇場でのミュージカル生配信とは全く違う表現方法で井上演じるオルゲルと、共演に迎えた咲妃みゆ演じるアリーセという一人の女性の愛の物語を届ける。生配信後、SNSには「カメラアングル、 照明が音楽番組やドラマのような切り口が新鮮」「照明とカメラワークが妙技」「カメラワークも配信のみの作品ならではで新しい体験だった」「いままで見た配信の中で映像が一番綺麗だった」「映像のアプローチが違うと見え方が異なる点が興味深い」といったコメントが多数寄せられたという。 本作は最大1月31日(日)23:59まで、Streaming+で視聴可能。新たな演出方法の可能性を証明したミュージカル「箱の中のオルゲル」を自宅から堪能しよう。【配信情報】「井上芳雄 by MYSELF Presents オリジナル配信ミュージカル『箱の中のオルゲル』」出演:井上芳雄、 咲妃みゆ作曲・ピアノ:大貫祐一郎作・演出・作詞:安倍康律アーカイブ配信視聴チケット:4,500円(税込)/ e+(イープラス)にて販売受付URL: 配信場所:Streaming+<販売・視聴期間>●一次販売販売:~1月24日(日)22:00視聴:2021年1月17日(日)19:00~1月24日(日)23:59●二次販売販売:1月25日(月)0:00~1月31日(日)22:00視聴:1月25日(月)0:00~1月31日(日)23:59※一次販売のチケットでは二次期間の視聴はできません【番組情報】TBSラジオ『井上芳雄 by MYSELF』毎週日曜日22:00~22:30
2021年01月21日まずは定番のロングランものから見ていくと、日本初演が1967年の『屋根の上のヴァイオリン弾き』が2月に、1987年の『レ・ミゼラブル』が5月に、2002年の『モーツァルト!』が4月に開幕。それぞれブロードウェイ、ロンドン、ウィーンで産声を上げたのちに日本に定着した名作中の名作で、そもそも折り紙付きの作品クオリティとともに、上演のたびに投入される新キャストがもたらす新風によっても人気を維持してきた。『屋根の上のヴァイオリン弾き』(2/6~3/1東京・日生劇場 ほか)今回も、何年も観続けてきている作品ファンにとっての注目はやはり、「屋根ヴァイ」の凰稀かなめやブラザートム、「レミゼ」の生田絵梨花や六角精児ら新キャスト。一方で今回は、連続テレビ小説『エール』で一躍全国区となった、吉原光夫(2011年より『レ・ミゼラブル』に主演)、山崎育三郎と古川雄大(山崎は2010年、古川は2018年より『モーツァルト!』に主演)を目当てに、初めて足を運ぶ観客も増えるのではないだろうか。いわゆる“朝ドラ効果”のミュージカル界への波及に期待したい。『パレード』(1/15~31東京芸術劇場 プレイハウス、2/4~8大阪・梅田芸術劇場シアター・ドラマシティほか)『マリー・アントワネット』(1/28~2/21東京・東急シアターオーブ、3/2~11大阪・梅田芸術劇場メインホール)前回の上演から間を空けずしての再演となり、“定番予備軍”の様相を呈しているのが、有名な冤罪事件を題材にした社会派ミュージカル『パレード』(1月)、革命の嵐の中で起こった悲恋を壮大なスケールで描く『マリー・アントワネット』(1~2月)、ふたりの俳優が一台のピアノのみと綴るスリリングな『スリル・ミー』(4月)、名作漫画の世界をミュージカル界のトップ俳優たちが立体化する『王家の紋章』(8月)などなど。ミュージカル『モンティ・パイソンのSPAMALOT』featuring SPAM(R)(1/18~2/14東京建物ブリリアホール、2/18~23大阪・オリックス劇場ほか)また再演もので言えば、福田雄一演出の爆笑コメディ『モンティ・パイソンのSPAMALOT』(1月)の6年ぶり、ハリウッド映画化も話題のラップ・ミュージカル『イン・ザ・ハイツ』(春)の7年ぶり、井上ひさし作の傑作和製ミュージカル『日本人のへそ』(3月)の10年ぶり、さらには古典的名作『オリバー!』(9~11月)の実に30年ぶりの“復活”にも要注目。『~SPAMALOT』の山田孝之、『~へそ』の井上芳雄、『オリバー!』の市村正親ら新キャストは、果たしてどんな2021年版を見せてくれるだろうか。Broadway Musical『The PROM』Produced by 地球ゴージャス(3/10~4/13東京・TBS赤坂ACTシアター、2/18~23大阪・フェスティバルホール)新作に目を向けると、トニー賞こそ獲っていないがブロードウェイで大きな話題を呼んだ、“隠れた名作”の翻訳上演が多いのが今年の特徴。目玉は何と言っても劇団四季の『アナと雪の女王』(6月~)で、映画が社会現象級ヒットとなった2013年以来の“レリゴー旋風”が再び巻き起こることは間違いない。また、無条件で楽しい“ザ・ブロードウェイ・ミュージカル”に、地球ゴージャスが初の海外作品として挑む『The PROM』(3~5月)も期待大。ミュージカル『アリージャンス~忠誠~』(3/12~3/28東京国際フォーラム、4/17・18愛知県芸術劇場大ホールほか)柚希礼音主演の『IF / THEN』(1月)と高畑充希主演の『ウェイトレス』(3月)は、どちらも現代女性の生き方がテーマとなっている作品。そして濱田めぐみ主演の『アリージャンス~忠誠~』(3月)は、第二次世界大戦下、強制収容所に入れられた日系人家族の実話を描く。毛色はそれぞれ異なるが、いずれも日本で、日本人が、日本語で演じることで、ブロードウェイ版とはまた違った共感ポイントが生まれそうで楽しみな新作たちだ。ミュージカル『イリュージョニスト』(1/18~29東京・日生劇場)ミュージカル『17 AGAIN』(5/16~6/6東京建物ブリリアホール、6/11~13兵庫県立芸術文化センターKOBELCO大ホールほか)翻訳上演ではなく“世界初演”となる日本オリジナルの新作では、日英米合作の『イリュージョニスト』(1月)、今井翼主演の『ゴヤ―GOYA―』(4~5月)、竹内涼真が初舞台にして初ミュージカルに挑む『17 AGAIN』(5~6月)、すでに宝塚では上演されているが男女混合キャスト版としては初演となる『ポーの一族』(1~2月)などがラインナップ中。この中から、いずれ海外でも上演されるような名作が生まれるかもしれない。ミュージカル・ゴシック『ポーの一族』(1/11~1/26梅田芸術劇場メインホール、2/3~17東京国際フォーラム ホールCほか)ほかにも『ゴースト』『きみはいい人、チャーリー・ブラウン』『BARNUM』『ブロードウェイと銃弾』『メリリー・ウィー・ロール・アロング』『日本の歴史』『エニシング・ゴーズ』など、観逃がせないミュージカルが目白押しの2021年。現時点では発表されていない作品も、きっとまだまだあるだろう。今はとにかく、すべての作品が無事に開幕し、無事に千穐楽を迎えられることを祈るばかり。そして“無事”が当たり前でなくなった今だからこそ、一つひとつのミュージカルを大切に鑑賞したい。文:町田麻子※最新の公演情報は各公演公式サイトにてご確認ください。
2021年01月03日