“ミュージカル界のプリンス”も、デビューから16年。近年は、新たな分野にも挑戦し、貫禄や逞しさも身につけ、王子から大人の俳優へと成長を遂げている井上芳雄さん。そんな井上さんにインタビューを敢行しました。***井上芳雄さんのデビューは20歳の時。大作ミュージカル『エリザベート』で演じたのは、繊細な心を持った孤独な皇太子。美しい歌声と端正なルックスは、リアルプリンスの誕生と大きな話題になった。その井上さんも現在37歳。舞台のみならず、ドラマやバラエティ番組など活動の場を広げている。――ずっと舞台を中心に活動されてきましたが、最近はドラマや映画、バラエティ番組などにも積極的に出演されていますよね。井上さん:もちろんミュージカルが好きで始めたお仕事ですから、そこが自分の基盤だとは思っているんですが、それだけをやり続けるのって逆に難しいんですよね。僕としては、ミュージカルをやり続けるためにも、何でも挑戦させていただきたいと思っています。ここまでで、やらなきゃよかったって思うことはひとつもなかったんです。まあ二度と呼ばれないだろうと思うことはありますけど(笑)。――来年には、ケラリーノ・サンドロヴィッチ(以下、KERA)さんが作・演出する舞台『陥没』にも挑戦しますよね。ミュージカルの王道を歩いてこられた井上さんが、ナンセンスな笑いを描き続けているKERAさんの舞台に出演するのが意外でした。井上さん:接点がなさそうですしね(笑)。僕も最初は驚きましたから。以前に僕の舞台を観に来てくださり、その時に「今度一緒に」と直々に声をかけていただきました。同じ演劇でも、まったく違う分野の方から声をかけてもらえて、うれしかったですね。僕、演出家の方からしたら大変に使いやすい俳優だと思うんです。できるだけ演出家の色に染まりたいというか、要求に応えたい方なので。ただ、歌がある仕事の方が応えられる自信があるぶん、気は楽ですよね。新しいジャンルへの挑戦は、毎回やる度に不安というか…怖い。前日から本番直前までは、引き受けたことを後悔したりして(笑)。――トーク番組でミュージカル界の裏側をぶっちゃけたり、プリンスとしてのイメージが心配です。井上さん:期待に応えたいと思っちゃうタイプなんですね。できれば皆に好かれたいと思って20代を生きてきて、自分なりに努力はしてきたんですが、30代に入ってから全方位から好かれるのは無理なんだって気づいたんです。いまになってわかるのは、周りが僕にちやほやしてくれていたのは、僕の努力や才能だけじゃなく、若かったからなんですよね。若いっていうのは、それだけで存在価値があるんです。いまそれがなくなって、以前とは違う求められ方をされるわけです。トーク番組では、ミュージカルのことを知らない方々にも面白いと思ってもらいたいな、と。――求められていたのが才能よりも若さだったと自身で認めるのは、キツかったと思うのですが?井上さん:気づいた瞬間は唖然としました。ただ、若くない自分を認めることで、俳優としてできることも増えるんです。例えば、以前は実感できなかった老いの恐怖を、いまは芝居で表現できるかもしれない。人生経験があまりないまま20歳でお芝居を始めた頃は、役の深い心情が理解できない。演出家に「底が浅い」と怒られても、どうしていいかわからない。稽古場に行くのが辛くて、早く年をとって、世の中の真実を知りたくて仕方なかったです。――年をとるとできなくなる役がありますが、その怖さはなかった?井上さん:こう言うと驕っているように聞こえるかもしれませんが、30歳くらいまで、僕はミュージカル界で独占企業だったと思うんです。若くていい役って全部自分に来ているみたいな。でも、特別だと思っていた自分にも必ず「そろそろ…」って言われる時が来るはずで、できれば肩を叩かれる前に自分から「卒業します」って言える人でありたいです。僕はもともとミュージカルオタクなんで、以前は「年をとったら次はあの役を」って思っていましたが、最近それも考えなくなりましたね。ミュージカルの場合、どうしても既存の作品をやることが多いけれど、いまはゼロから舞台を立ち上げる作業に興味があるんです。例えば『レ・ミゼラブル』は名作ですが、僕がやるから何かが飛躍的に変わる、ということはない。でもきっと初演の時には、大成功か大失敗かわからないなかで皆で試行錯誤していたはず。本来演劇とはそういうものだと思うのですが、逆行してそれを経験している僕にとっては、どうなるかわからないなかで立ち上げていく作業が刺激的なんです。――いまの井上さんは、若い頃に抱いていた大人のイメージに自分が近づけていると思いますか?井上さん:初舞台の時に主演をされていた内野聖陽さんは当時32歳で、いまの僕より5歳も若かったけれど、もっと大人に見えていましたよね。でも気づいたら、僕も当時の内野さんと同じように車は持ってるし、若い俳優にご馳走くらいはできている。いま20歳くらいの俳優からは、僕もあんなふうに見えているのかもしれません。――やはり若い俳優を育てようというお気持ちもあるんですか?井上さん:偉そうな気持ちはないですけれど、目上の方に受けた親切や愛情は、循環させて下の人に返していきたいというのはありますね。そうしないと、この世界が回っていかないと思うので。ただ、芝居のダメ出しはしないようにしています。それは、僕がダメ出しされるのが嫌だったので。その代わり、できるだけ褒めるようにはしています。褒められて嫌な気持ちになる人はいませんから。◇いのうえ・よしお1979年生まれ、福岡県出身。KERAさん作・演出の舞台『陥没』は来年2月4日よりBunkamuraシアターコクーンで上演。‘64年東京オリンピックが舞台に。WOWOW『井上芳雄 シングス ディズニー~ドリーム・ゴーズ・オン!』は11/22、22:45~放送。◇ジャケット¥40,000シャツ¥12,000(共にMHL/アングローバルTEL:03・5467・7874)パンツ¥39,000(マーガレット・ハウエル/アングローバル)靴はスタイリスト私物※『anan』2016年11月16日号より。写真・藤原江理奈スタイリスト・宮崎智子ヘア&メイク・川端富生インタビュー、文・望月リサ
2016年11月11日読者の求める、素敵な「大人の男」を体現するのは誰?今年も大アンケートを実施しました。日本を代表する、カッコよく、そして色っぽい俳優40名がずらりラインナップされました。下は35歳から上は65歳までと、昨年よりも幅広い年齢層の方々がラインナップ。「年の差恋愛に抵抗がなく、むしろ自分よりも遥か年上の男性を好む女性は増えています。これは、同世代にはない、経験値を積んだことで生まれる頼りがいや優しさに惹かれるからでしょう」(マーケティングライターの牛窪恵さん)たしかに、40人の面々を見ていると、俳優としてはもちろん、男としてのキャリアを重ねたからこその自信や、艶っぽさを携えているのが特徴。また、容姿のカッコよさに加え、話しやすさなどのコミュニケーションをとりやすい雰囲気も、大人の男性が支持される理由のひとつ。「素敵な大人の男性は、必要以上に大人ぶるのではなく、同じ目線に立って、でも時々こちらが分からないことがあるときに教えてくれるようなイメージ。また、仕事のスタンスや優しさなど、今の大人世代の男性から学べることもたくさんあると思います」(歌人、小説家の加藤千恵さん)上手な距離感をとることができ、会話をしているとユーモアがある。でも、悩みを相談したら親身になってアドバイスをくれて頼りになり、ときおり、持ち前の色っぽさでドキドキさせてくれる。そんな“この人と飲んだら楽しそう…”と思わせる人こそが、今年愛される大人の男の条件のよう。さあ、あなたは誰と飲みに行きたいですか?■読者が選んだ2016年の“大人の男”40人(※年齢は2016年11月9日時点)<30代>高橋一生さん(35歳)、井上芳雄さん(37歳)、平山浩行さん(39歳)、長谷川博己さん(39歳)<40代>滝藤賢一さん(40歳)、オダギリジョーさん(40歳)、反町隆史さん(42歳)、小林賢太郎さん(43歳)、大泉 洋さん(43歳)、大森南朋さん(44歳)、西島秀俊さん(45歳)、竹野内 豊さん(45歳)、北村一輝さん(47歳)、岡本健一さん(47歳)、田辺誠一さん(47歳)、渡部篤郎さん(48歳)、大沢たかおさん(48歳)、佐々木蔵之介さん(48歳)、江口洋介さん(48歳)、織田裕二さん(48歳)<50代>田中哲司さん(50歳)、古田新太さん(50歳)、豊原功補さん(51歳)、仲村トオルさん(51歳)、津田寛治さん(51歳)、高橋克典さん(51歳)、椎名桔平さん(52歳)、堤 真一さん(52歳)、阿部 寛さん(52歳)、松重 豊さん(53歳)、豊川悦司さん(54歳)、光石 研さん(55歳)、中井貴一さん(55歳)、遠藤憲一さん(55歳)、佐藤浩市さん(55歳)、時任三郎さん(58歳)<60代>役所広司さん(60歳)、草刈正雄さん(64歳)、水谷 豊さん(64歳)、小林 薫さん(65歳)※『anan』2016年11月16日号より。
2016年11月09日笑福亭鶴瓶と森川葵の2人が司会を務めゲストの友人や関係者へ徹底取材。その素顔に迫るトークバラエティー「A-Studio」の10月28日(金)の放送回に俳優の瀬戸康史がゲストで登場する。福岡県出身の瀬戸さんは2005年に「D-BOYS」のオーディションで準グランプリを受賞、「ミュージカル テニスの王子様」で注目されると2008年には「仮面ライダーキバ」の主人公に抜擢され、当時話題となっていた小説のドラマ化作品「恋空」でも主演を務めるなど一躍大ブレイクした。そんな瀬戸さんだが学生時代は成績優秀で「獣医になりたかった」そう。本人も「反抗期はなかった」と言うほど優等生だったそうだが、取材によれば実家の壁には謎の“穴”が。壁を殴った跡にも見えるのだが…果たして真相は?そして瀬戸さんが俳優の道を歩んだ理由とは…!? 鶴瓶さんの徹底取材が瀬戸さんの青春時代を解き明かす。この夏放送されたフジテレビ系連続ドラマ「HOPE~期待ゼロの新入社員」では主人公の同期でライバル的な存在の桐明真司を好演した瀬戸さんだが、2017年2月からの東京公演を皮切りに上演される舞台「陥没」に出演することが決定している。読売演劇大賞最優秀作品賞・優秀演出家賞、芸術選奨文部科学大臣賞と大きな受賞が続くケラリーノ・サンドロヴィッチ(以下、KERA)作・演出の“昭和3部作・完結編”となり、“ミュージカル界のプリンス”こと井上芳雄と、2016年の読売演劇大賞・最優秀女優賞を獲得し話題となった小池栄子をはじめ、瀬戸さんのほか松岡茉優、生瀬勝久ら豪華キャストが共演する。舞台は第1回東京オリンピックを目前に控えた1963年頃の東京。敗戦から復活を遂げたこの国が輝かしい成果を世界に示す晴れの舞台となった東京オリンピックでは道路の拡張と舗装、さまざまな向上心、野心、情熱、欲望が工事の音ともに東京に渦巻いたが、本作ではその時代、その場所に居合わせながら、なぜか時流に乗り遅れ、それでも捨て切れないオリンピックとの因縁に翻弄される人々の群像劇を描く。チケットは11月26日(土)から発売開始の予定。舞台「陥没」は2017年2月、Bunkamuraシアターコクーン(東京)、2017年3月、森ノ宮ピロティホール(大阪)にて上演予定。瀬戸さん出演の「A-Studio」は10月28日(金)今夜23時~TBS系で放送。(笠緒)
2016年10月28日みなさんは、結婚適齢期って何歳くらいだと思いますか?女性の場合なら、早ければ早いほどいいと考える方も多いでしょう。でも、昔と比べて今は進学や就職が一般的。男性以上に稼ぐ女性が増えていることもあり、「結婚は当たり前」という意識が薄れてきているのも事実です。また、未婚の理由は「いい出会いがない」だけでなく、中には自分の意志で結婚しない方も…。今回は著名人の例を挙げると共に、現代人にとっての「結婚適齢期」を改めて探っていきます。◆20代後半での結婚はスピード婚?まずは20代後半で結婚した方をご紹介します。記憶に新しいのが、卓球選手の福原愛さん(27歳)の結婚報告。今年の9月、遠距離恋愛を実らせて国際結婚し、世間をにぎわせましたよね。また、女優の榮倉奈々さん(28歳)は8月に、ドラマ共演をきっかけに出会った俳優の賀来賢人さんと結婚しました。この二組のカップルの共通点は、どちらも、交際を始めてから1年程度で結婚したこと。若いうちであれば、あまり細かく考えず、恋が盛り上がっている状態で結婚しやすいのかもしれません。【結婚適齢期=20代後半!?】ここで、結婚にいいのは20代後半と答えた方のコメントをお届けしましょう。・「女性は26~28歳くらい。ただし、子どもの有無にもよると思います。男性なら32~35歳くらいが落ち着いてきて、金銭的にも心にも余裕が出るので適齢期のイメージです」(20代女性)・「27~28歳でしょうか。やはり後々のことを考えると、子どもは20代で産んでおいたほうが体が楽だと思うし、結婚してもすぐに授かるとは限らないから」(30代女性)これらの意見からわかるのは、子どもが欲しいならなるべく20代のほうがいい、ということ。年齢を重ねるにつれ、どうしても妊娠・出産時の母体や胎児への負担やリスクが増えていくので、若いに越したことはないと考える人は多いようです。福原愛さんや榮倉奈々さんも一人目は早めにと考えているのか、それともまだまだ仕事を頑張るつもりなのか…今後が楽しみですね。◆30代前半はじっくりorスピード婚?次は、30代前半で結婚した方の例を見てみましょう。パッと思い浮かぶのは女優の上野樹里さんや相武紗季さん。上野樹里さん(30歳)は今年5月、TRICERATOPS(トライセラトップス)のボーカル・和田唱さんと結婚しました。お二人は去年の秋から交際し始め、約半年後に入籍!一方の相武紗季さんは、同じく5月に会社社長との結婚を報告しましたが、こちらは出会って2~3年経ってから入籍に至ったそうです。上野さんみたいにスピード婚するカップルもいるものの、この年代の方は相武さんのように、じっくりお付き合いしてから結婚というパターンが多いのではないでしょうか。【結婚適齢期=30代前半!?】結婚に適しているのは30代前半と答えた方は、どのように考えているかというと…・「30代ならある程度お金が貯まり、人としても成長できていると思うから」(20代男性)・「30歳前後かと思います。20代は自分のことを精一杯やって、30代で家庭を持つ余裕ができた頃が適齢期かな」(30代女性)みなさん、アラサーになると精神的・経済的な余裕が出てくるため、30代前半くらいがちょうどいいと思うよう。上野さんや相武さんも、仕事でもプライベートでも輝いていて…いいタイミングでいい相手と結ばれた、という印象がありますよね。◆30代後半は永すぎた春パターンも最後に、30代後半以降に結婚した著名人を二人ご紹介します。一人目は歌手で女優の知念里奈さん(35歳)。知念さんは今年の7月、ミュージカル俳優の井上芳雄さんと結婚しました。気になる交際期間はなんと6年。かなりじっくりとお互いを知った上での結婚ということになります。もう一人は今年6月に結婚したタレントの優香さん(36歳)。ご主人の俳優・青木崇高さんとの出会いは去年の10月、交際が始まったのは年明けなので、交際期間は半年弱。なかなかのスピード婚ですね。30代後半以降に結婚するカップルは、5年、10年と長くお付き合いするパターンと、妊娠・出産のリスクを視野に入れて早めに結婚を決めるパターンに大きく二分されるようです。【結婚適齢期=何歳でもOK!?】こちらでは、結婚に最適なのは30代前半と考える方、及び「何歳でもいい」と答えた方のコメントをお送りします。・「30代後半。精神的にも経済的にも安定しているから」(40代男性)・「したい時が適齢期」(30代女性)・「何歳でもいいんじゃないですかね。その人にとっての適齢期で」(40代女性)人の縁とは不思議なもので、見つかるときは何歳になっても出会いが見つかるもの。ですから、自分が「今はいい」と思うなら、年齢のことで悩む必要などないのかもしれません。◆結婚適齢期に振り回される必要はない?今回のアンケートでは、適齢期は「20代後半」「30代前後」という回答が多かったものの、世間を見渡すと、先日、結婚していたことがわかった水野美紀さん(42歳)や38歳で結婚した永作博美さん(46歳)、44歳で結婚した真矢みきさん(52歳)のように晩婚の人もたくさんいます。それなりの年齢になり、「自分はもう…」と感じている方もいるかもしれませんが、いくつになっても、その時が来れば縁や出会いは必ず訪れるはず。とはいえ、何もしないで待っているのではなく、自分が結婚したいと思える相手やタイミングを逃さないことは大切だと思います。いつ運命の相手が現れてもいいように、チャンスをつかむための準備は忘れないでいてくださいね。ライタープロフィール望月くろ干物系20代独身フリーライター。好きなことは、人からの恋愛相談にアドバイスすること。
2016年10月20日10月20日(木)放送の「SONGS」には、ミュージカル界で活躍する井上芳雄が登場。圧倒的な歌唱力で、ミュージカルのスタンダート・ナンバーやJ-POPの名曲を歌い上げるなど、見どころ満載となっている。2000年、東京藝術大学在学中にオーディションに合格、ミュージカル「エリザベート」で衝撃のデビューを果たした井上さん。その2年後には「モーツァルト!」で主役のモーツァルトに抜擢され、以降、名実ともにミュージカル界の“プリンス”として活躍を続けている。また、近年ではドラマ出演も話題となり、「わたしを離さないで」や「私 結婚できないんじゃなくて、しないんです」でゲスト出演。さらに来年1月より放送予定の大河ドラマ「おんな城主 直虎」にも出演が決定している。今回番組では、井上さんにロングインタビューを行い、ミュージカル界のプリンスとして舞台に立ち続けて来たからこそ感じて来たプレッシャーや挫折、そして葛藤についてが話される。また、先日まで公演が行われていた名古屋市でのリハーサルの模様や、多忙なスケジュールの合間を縫って出演したNHK名古屋放送局での番組出演時の様子も撮影。そこでも幼少時から一貫して変わることのない「ミュージカルに対する愛」、そして「ミュージカルに対する使命感」を語っている。また、スタジオで楽曲4曲も披露!まず、井上さんがミュージカルの世界に入るきっかけとなった作品「キャッツ」から、代表的なナンバーである「メモリー」をジャズ・ピアニスト島健の演奏と共にお届け。そして、自身が主演したミュージカル「モーツァルト!」から、井上さんの代表曲と言われるようになった「僕こそ音楽(ミュージック)」。そして井上さん自身も愛してやまないディズニー作品「アラジン」から、「フレンド・ライク・ミー」。さらに「SONGS」だけのスペシャル・コラボレーションとして、いま10代を中心に人気を集めている女子高生6人組ボーカルグループ、“リトグリ”こと「Little Glee Monster」との共演が実現!井上陽水の名曲「少年時代」を歌い上げる。『SONGS 「井上芳雄」~すべてはミュージカルのために~』は10月20日(木)22時50分~総合テレビにて放送。(cinemacafe.net)
2016年10月17日井上芳雄×ケラリーノ・サンドロヴィッチ(以下、KERA)が初タッグを組み、ヒロインには小池栄子を迎える舞台「陥没」。この度、本作のビジュアルが到着した。本作は、読売演劇大賞最優秀作品賞・優秀演出家賞、芸術選奨文部科学大臣賞と大きな受賞が続くKERAが描く“昭和3部作”の完結編。2009年の第1弾「東京月光魔曲」は、経済的な発達が始まり、庶民の生活にもモダンと呼ばれる西洋趣味が入り込んで、独自の文化を生み出した昭和初期が舞台。その翌年発表された第2弾「黴菌」は、恐慌と戦争で価値観の転換を迫られる昭和中期を舞台に描いた。昭和のそれぞれの時代の東京をモチーフに作品を発表した昭和3部作。今回7年という時間を経て舞台とするのは、第1回東京オリンピックを目前に控えた1963年頃の東京だ。キャストには、ミュージカル界のプリンス・井上さんと、女優・小池さんの発表に続き、瀬戸康史、松岡茉優といったいま最も旬な若手俳優。そして、昭和3部作全作品に出演し、KERAの絶対的な信頼を得る山崎一、「黴菌」にも出演した高橋惠子、「黴菌」ほか、KERA作品には4作目の出演となる生瀬勝久らベテラン勢もキャスティングされている。今回到着したのは、クラシカルな装いのキャスト13名が写し出されたビジュアル。さらに、タイトルの“陥没”に寄りかかったり座ったりしているキャストたちが描かれ、下には当時を思い出させる東京タワーや車などが入ったビジュアルも公開された。またこのビジュアルには、KERAのコメントも入っており、「東京オリンピックを2年後に控えた昭和37年の新宿のはずれ。建設されたはよいが、オープンにこぎつけられそうにない、あるレクリエーション施設。高度成長期で日本中が浮かれる中、どういうわけか時代の溝にはまってしまった1組の婚約中のカップルと2人を取り巻く人々を描く群像劇になるでしょう」と本作について話し、「シリーズのラストを飾るに相応しい…と気持ちよくいい放てるような分かり易い派手さには欠ける舞台かもしれません。明示されないドラマにこそ豊かさがあると信じ 、この手練れ揃いのキャストでのみ実現可能な 、デリケートな会話劇を作るつもり」と意気込んでいる(チラシコメントより)。シアターコクーン・オンレパートリー2017+キューブ20th,2017「陥没」は2017年2月4日(土)~26日(日)Bunkamuraシアターコクーン(東京)、3月3日(金)~6日(月)森ノ宮ピロティホール(大阪)にて上演。(cinemacafe.net)
2016年10月03日どんなに暴言を吐かれても、あっぱれな前向きさで切り返す、“スーパー・ポジティブ・シンキング”なノンスタイル・井上裕介さん。周りの目を気にして、小さくまとまりがちな人たちが増えてきた今こそ、彼に学ぶことは大いにありそう!井上さんが語る独自のポジティブメソッド&恋愛観に触れて、ネガティブ思考とお別れしよう。■過去の恋愛を引きずることが「ネガティブ」だとは思わない―井上さんは、誰もが認める“スーパー・ポジティブ”の代表格ですが、昔からポジティブ思考だったんですか?井上裕介さん(以下、井上)もともと性格は明るくて前向きだったと思います。さらにポジティブさに磨きがかかったきっかけはいろいろありますが、ひとつは高校3年生のときのアルバイトですね。今は手術で視力がよくなりましたが、当時はかなり悪くて、目を細めて見るから目つきも悪かったんです。ある日アルバイトの先輩に「目つきが悪いから普通にしゃべってても怖い」と指摘され、「目を細めるのを直すのは難しいから、それなら嘘でもずっとニコニコしたら?」みたいにアドバイスされたんです。それからニコニコすることを心がけていたら、次第に心もついてきた感じです。あと、身内の不幸があったときに「人って、いつ死ぬかわからないんだな」と思ったら、「じゃあ毎日悔いなく生きたほうがよっぽど楽しいな」と。そういう一つひとつの出来事が重なって、今の人格が形成されていったのかなと思います。―なるほど。恋愛面でもずっとポジティブでしたか?井上どうだろうなぁ。というのも、僕は引きずることがネガティブだとは思わないから。それこそ、昔は別れた彼女のことを1年も2年も引きずったこともありましたけど、それをネガティブと捉えたことはない。ヨリを戻そうと一生懸命努力して、その結果、振り向いてもらえなかっただけ。例えそれで傷ついたとしても、がむしゃらに前に進んでいるような気がします。むしろ、好きな人がいないことが一番ネガティブなんじゃないかな。そういう意味では、恋愛面でポジティブかネガティブかと聞かれたら、僕はポジティブだと思いますね。―過去の恋愛を引きずることは決してネガティブじゃない、と。けっこう救われる言葉です。でも、さすがにスーパー・ポジティブと言われる今は引きずらないですよね?井上いやいや、よく言われるんですが、そんなことはありません。いくらポジティブな人間だからって、落ち込まないわけじゃないから。ただ、僕は落ち込みをなるべく次の日に繰り越さないようにはしています。―その日で完結させるんですね。それがなかなか難しい気がするんですが、持ち越さないコツは?井上寝る寸前の記憶を「楽しい」で終わることかな。僕の場合は、後輩とご飯を食べて、騒いで、部屋に帰っても酒を飲みながらお笑いの話をして、その勢いで寝ます。■恋愛も人生も、長距離走―寝る直前の記憶は翌朝の気分に直結しますから、それはいい考えかもしれません。そんな井上さんから見て、いつも自信のないネガティブ女子はどんなふうに映りますか?井上かわいいとも思いますし、気持ちもわからないでもないですが、「私なんてブスだから」って言う女の子と、同じ顔だけど「私かわいいもん」って言う女の子がいたら、後者のほうが僕は好き。そのほうが、生きるパワーが前に進んでいる感じがしますもん。人を男前(美人)と不細工というカテゴリーに分けたとき、僕は不細工のほうに入る。でも、自分の顔は好きなんです。なぜかというと、僕が自分の顔を否定するのは僕を産んだ母親に申し訳ないし、そもそも男前や美人の定義って、しょせん狭いネットワークの中での話だと思っているので。それに、20歳のときはそれほどでもなかったのに、40歳になって味が出てきたとたんにかっこいいと言われ始める人もいるわけじゃないですか。そう考えると、人生は長距離走のはずなのに、恋愛だけ短距離走で考えている人が多いのは悲しいことですね。――人生は長距離走。確かにその通りですね。井上別に、無理して自分をかわいいと思い込む必要はないんですよ。「かわいくない」と口にしたっていい。ただ、それなら30歳のときに美人になるように、今パワーを貯めておいたら?とは思います。長い人生のどのタイミングでモテるか、の話だから。でも、ブスを言い訳にして10代でサボっていれば20代でもモテないし、20代でサボっていれば30代でもモテない。そういうことです。――そこを井上さんはサボってこなかった、と。井上そうですね、20代はかなり努力しましたよ。恋愛は野球の打率と一緒で、例えばモテ指数みたいなものが顔と性格で決まるとしたら、モテ指数100の人は誰を口説いてもモテるわけです。で、俺がモテ指数1だとすれば、100人口説けば1人はおとせる計算になる。それなら、俺はひたすら100人口説くだけです。それに、恋愛なんて自分本位のものじゃないですか。なのに「私なんてどうせブスだから」と恋愛に対して卑屈になるのはナンセンス。そんなネガティブ発言をすればするほど、余計にモテなくなる。モテるために一番手っ取り早い方法は、それをしないことなんだから。――では、井上さんがモテていることを実感したのはいつからですか?井上うーん、“モテる”の定義にもよりますよね。モテるの最上級が「好きな人に好きだと思われる」ことなら、僕は今もモテてない。彼女もいませんから。でも、20代の頃も貧乏な僕にご飯をおごってくれる女の子はたくさんいたし、今も僕になにかあれば助けてくれる人は、男女関係なくびっくりするほど大勢いる。そう考えれば、人としては絶えずモテていると思います。■少々タイプじゃなかろうが、来る者拒まず。まずは、抱かれてみる―井上さん自身はどんな女性がタイプですか?井上今までの彼女を振り返ってみると、いい意味で“バカ”が多かった。だから、一緒にいて楽しい明るい人が好きかな。―いい意味での“バカ”とは?井上喜怒哀楽をちゃんと表に出せて、知らないことを素直に「知らない」って言える人。そういう人は周りからも「知らないなら教えてあげよう」と手助けしてもらえるんです。バービーも、そのタイプ。だから、ブスでも明るい。実際に会うと「バービー、かわいいなぁ」ってなりますもん。―確かに、素直な女性はかわいいですよね。とはいえ、ネガティブな性格はなかなか簡単には変えられないし、恋愛にも急に積極的にはなれないものです。そんな中でもいい恋愛するためには、やはり自分からアプローチする術を身につけたほうがいいでしょうか。井上女の子なので、自分からアプローチなんかしなくていいですよ。基本的に、恋愛においては「恥ずかしいこと、しんどいこと、嫌なことは全部男が担うべき」というのが僕の持論ですから。―男前ですね・・・・・・。井上いや、要は「男をどう動かすか」なんです。そこを女の子は頑張らないといけない。もし自分ではなにもできないのであれば、周りにひとりは必ずいる“おせっかいな友達”に頑張ってもらえばいい。ほら、「私、あの人のこと好きなんだけど」と相談したら、「じゃあ、私が電話番号を聞いてきてあげる!」って張り切るおせっかいがいるじゃないですか。その子に、仲良くなるきっかけを作ってもらえばいい。もちろん、そのパスを活かすも殺すも、本人次第ですが。―つまり、ネガティブ女子はまずそういう友達を見つけることが先決?井上そう。異性とではなく同性とのコミュニケーションを頑張るのが一番。それさえ疎かにしていなければ、「出会いがない」なんてことはない。1人でもネットワークが広い人間を捕まえておいて、合コンを開いてもらえばいいわけだし。そういうことはいくらでも他人任せにしていいんです。あとは、自分にできることだけをすればOK。誘われた合コンにちょっと派手めなファッションで行って、来た者は拒まない。もう、抱かれる。―けっこう極端ですね(笑)。井上本当にモテたければ、ですよ。抱かれていけば、自然とモテオーラが出てきますから。やっぱり女性って、エッチするとキレイになるんですよ。だから、すればするほどキレイになるし、自信にもつながっていく。モテないのにお高くとまって抱かせなければ、モテないスパイラルからは抜け出せません。―モテない人ほど、エッチで経験値を上げていくしかない、と。井上はい、あくまで極論ですけどね。でも僕は、目の前に同じ顔で同じ性格の3人がいたら、一番エッチしている人にお願いしたいですもん。そのほうが楽しそうだし。女子の中には、経験人数は少ないほうが良しとする風潮があるかもしれないけど、僕の周りにはない。未経験VS経験豊富でアンケートを取ったら、ほとんどが経験豊富なほうを選ぶと思いますよ。―でも、それってその後の恋愛につながります?井上そこは女子の腕の見せどころですよ。ワンナイトを、いかにツーナイト、スリーナイト・・・・・・と引っぱっていけるかどうか。―ベッド上のテクニックではなく?井上はい。例えば、ワンナイトでエッチしたとします。次の日、早起きして朝ごはんが作ってあるだけでも男はうれしいわけです。そういうさりげない気遣いの中で、「こいつといたら、ちょっと楽かもな」と思わせることができたら、まずは“大人の関係”が続きます。で、大人の関係が続いているときに「やっぱり彼女にしたいな」と思わせられたら成功です。結局、セフレって派遣社員みたいなものなんです。大人の関係が続いている間が、契約期間。派遣社員はアルバイトよりは優遇されているんだから、あとは正社員=彼女として登用してもらうにはどうすればいいかを考えるしかないんです。■ 「遊ばれた」「浮気された」は、女性側にも50%原因がある―だから、派遣社員から正社員にステップアップするためのテクニックを磨くためにも、経験値はどんどん上げていったほうがいいわけですね。井上はい。もちろん、最初の好き・嫌いは本能によるものですが、「あっ、この人好きだな」と思った相手を自分のものにするのは、どちらかというと理性の戦略だと思うんです。だから男はおとしたい女性にご飯をおごったり、なにかサプライズを仕掛けたりする。それと同じように、女性側も、特にモテ男をおとしたいなら、戦略を持って動かないと。例えば、僕がファンの子をおとすのと深キョンをおとすのとでは、必要な努力の量は変わりますよね。だから言葉は悪いけど、今おとそうとしている相手が、顔・性格・年齢・社会的地位などを総合して自分より上か下かを見極めて、少しでも上だなと判断したなら、しっかり戦略を立てて望むべきなんです。―なかなか恋愛ビギナーには難しいですね。井上だから自信がない若者は、おせっかいな友達も含め、周りを巻き込んじゃえばいいんです。団体芸で臨む。要は、包囲網から逃がさなければいいんだから。―なるほど。また、「とにかく抱かれて経験値を上げる」ことに躊躇してしまうネガティブ女子も多いと思うのですが、もう少し楽に経験値を上げていく方法があれば教えてください。井上抱かれるのが無理なら、せめて合コンには積極的に顔を出すなどして男性としゃべる回数を増やしたらいいんじゃないかな。あとは、一カ月間毎日「相席屋」に居座ってみるとかね。女性なら無料だし。―相席屋!もしかすると、まったくしがらみのない相手のほうが意外と話せるかもしれませんね。ちなみにネガティブ女子にはどんなタイプの男性がおすすめですか?井上うーん、ネガティブ女子はどんな男にも嫌がられると思う。ポジティブな男とも、ネガティブな男とも合わない。だからモテなくて余計にネガティブになっちゃうわけですよね。悪循環ですよ。―悪循環はどこかで断ち切りたいものです。では、恋愛経験はあるけれど、その経験によるトラウマや苦手意識で恋愛にネガティブになってしまっている女性は、どう克服すればいいでしょうか。井上僕は、“遊ばれた”とか“浮気された”とかって、50%は男に原因があるけど、残りの50%は女性側にも原因があると思っています。だから、そういう人は「なぜ遊ばれたのか」「なぜ浮気されたのか」を分析したほうがいい。これはあくまで持論ですが、女性って彼氏に「付き合ってから変わったよね」って、よく言うでしょ。もちろん変わる男もいますが、大半の男はやっていることは大して変わらない。逆に、女の子のほうの受け皿は大きくなっているから、男の変わらない愛情だと少ないと感じてしまうんです。付き合う前は紙コップ程度だったのに、付き合ったとたん大ジョッキに変わって、彼氏に対してこうしてほしいという欲望が増えていく。だけど男からしたら、同じ量を注ぐなら、溢れてくれる受け皿のほうがうれしいし、付き合っていて楽なんです。それが遊びや浮気につながっていくわけです。だから女性側も、彼氏が愛情を注いだときに、付き合う前にはあった“感謝の気持ち”を忘れていませんでしたか?と僕は問いたいですね。―彼氏からの愛情表現を当たり前だと思わないことも大切なんですね。井上なかなか難しいかもしれないけど。だから、器の大きさをキープする方法としては、自分が彼氏にしてもらったこととかを友達に話すのが一番じゃないですかね。それで、「いいね、あなた愛されてるよね」って、周りに言ってもらう。中には、「なに、その彼氏。最低じゃない」という批判的なコメントがあってもいい。だって、彼氏の言動がいいのか悪いのか、当事者である自分が判断するのは難しいから。そんなふうに客観的にジャッジしてくれる人脈を作っておくのも大事かもしれないですね。それと、もうひとつ。男は浮気をする生き物ですから、それをわかった上で、「私は浮気ができるくらい“いい男”を捕まえてしまった」「モテ男と付き合った宿命だ」と思わないとダメ。だって、おいしいものを食べたかったら、みんな行列に並ぶでしょ。恋愛も同じ。イケメンと付き合えば、周りに他の女が並んでいる可能性があると心しておかないと。―むしろそんなモテ男と付き合えた自分に自信を持つぐらいポジティブに考えたほうがいい?井上そう。見る目があるんだなって。だって、浮気したいと思っても実際にはなかなかできないですよ。―できないですか?井上好きな女がいればいるほど、できないと思いますよ。■巷にあふれるモテテクは70点。そこに自分らしさを加えるべき―先ほど、恋愛も長距離走で考えるべきだというお話がありましたが、ネガティブであるがゆえに諦めやすい部分もあるかと思います。井上さんが思う、「この状況ならまだ諦めるな」「ここまできたら諦めるべき」という基準は?井上諦めるポイントは“期間”ではなくて、“自分の心が折れたとき”だと思います。「好き」って気持ちと「フラれて傷つく」って気持ちの天秤が50:50になったら、僕は諦めます。まだ90%好きで、フラれるのは傷つくけど、それが10%くらいであれば、気にせず追いかけます。で、10回、20回フラれ続けていくうちに天秤が傾いてくるんです。「もうこれ以上、フラれるのは嫌だな。もう無理かな」と。そのときが諦めどきです。―天秤が傾くまでは諦めないことで、いいこともあるんでしょうか?「時間を無駄にしたな」とかは思わない?井上思いません。だって、誰かを好きで、その人に振り向いてもらうために一生懸命口説き続けられるって、なかなかできないですよ。でもそれをできているということは、その間、キラキラ輝いているんです。そのうち、ふと周りを見渡したら、「あれ?俺の店、行列ができてる!」みたいな状態になっているから。「必死でおいしい料理を作っていたから気づかなかったけど、知らないうちに行列ができるまで店が育ってたわ」って。―そっか。振り向いてもらうために努力した結果、いつのまにか自分も磨かれていた。井上そう。いつのまにか僕という人間がすごくうまくなってるんですよ。―それはいいですね。好きな人に振り向いてもらう努力の中に、“モテテク”みたいなものも含まれると思いますが、女性が男性に対してモテテクを使うことに対してはどう思いますか?井上僕、いろんな雑誌やサイトのモテテク系の記事を見てきましたが、半分は正解で、半分はハズレですね。相手のタイプや時と場合にもよるから、具体的に「コレは間違ってる」とは示せなくて申し訳ないですが。また、スタンダードになりすぎて、もはや効果がないものもあります。例えば、サラダの取り分けとかね。もう取り分けなんか全然しなくていい。要はモテテクって、結局70点なんですよ。やってもらったらうれしいし、嫌じゃないけど、100点じゃない。「そんなところまで気が利く?」とはならないんですよ。サラダを取り分けるのも、「とりあえず生」と同じで、一連の作業に入っちゃってる。それなら、サラダを取り分けている女子を尻目に、近くに物があったら腕が当たらないようにそっとどかす女子のほうが、僕は「こいつ、気が利くな」ってなるし。―使い古されているモテテクをそのまま実践するよりは、そこにオリジナル加えたほうが効果的なんですね。井上自分が得た情報は、当然みんなも知っているということを念頭においたほうがいい。その中で自分が上に行くには、みんなが見ていないことをやらないと。だから、ハウコレ読者もこのサイトに載っているテクニックを実践しつつも、自分だけのテクニックを作らないとダメ。モテテクとモテテクをミックスさせるとかね。■僕みたいなブスをいかにかっこいいと思わせるかで勝負が決まる―モテテクに自分らしさをプラスアルファするという点で、なにかひとつ井上さん流のテクニックを教えてください。井上例えば、「合コンのお礼メールは、翌朝にしたほうがいい」と聞きますが、絶対に当日にメールしたほうがいい。むしろ僕は2回します。解散してすぐに「今日はありがとうございました。また、ご飯行こうね」と送って、次の日にも「おはよう。改めて昨日はありがとう」と伝えます。これは女子に限らず、先輩に対してもそうです。―女性からのメールもそのほうがいい?井上僕はそうですね。だって、翌朝だけだと、それまでなにしてるかわからないじゃないですか。ひょっとしたら、その子は僕と別れた後、ハシゴして別の男のところに行っていたかもしれないし。意外と男って、変なところで悩むんですよ。その日になにも連絡がなかったら、「僕らとの合コンがつまんなかったから、2軒目に行ったんじゃない?」って。だからこそ僕は、「ただいま」というメールは大事だと思うんです。―家に帰ったことがわかるような文面だと“なお良し”ということでしょうか。井上そう、「今日はあなたとの楽しい思い出で、私の1日が終わるんですよ」という明確な意思表示をしてほしい。「ただいま。今日はありがとう。またご飯に連れてってね」くらいでいいから。これだけで、男側も「家に帰ったんだな」って安心できるです。―さらに翌日にも送るのは、ダメ押し的なことですか?井上そのほうが単純にかわいいじゃないですか。結局、雑誌とかに書かれているモテテクを鵜呑みにして、その通りに1回しか送ってこない人はたくさんいるんですよ。だからこそ、2回、3回と送ってくる子に好感が持てる。だからやっぱり、“モテテク以上”のことをやったほうがいい。当たり前じゃないことをするから、男は「なに、この子」って気になるようになる。「他の子よりも俺に感謝してるな。もしかして俺のこと好きなんじゃない?」って、“いい勘違い”ができる。そういう意味では、してもしなくても自分に不利にならないことは、積極的にしたほうがいいと思いますね。―“いい勘違い”をさせられたほうが恋愛勝者になれるわけですね。井上恋愛なんて、「いかに勘違いさせるか」ですから。僕みたいなブスをいかにかっこいいと思わせるかで決まる。ポジティブの鎧もその“いい勘違い”を生み出させる方法のひとつです。―最後に、ついネガティブになってしまうハウコレ読者に向けて、メッセージをお願いします。井上きっとネガティブ女子のみなさんは、恋愛ポジティブ女子に生まれ変わりたいんですよね?簡単に生まれ変われる方法を教えます。それは・・・・・・俺のもとに抱かれに来てください!どうすれば僕に会えるか、わからない?いや、どこに行けば僕に会えるんだろうと探すことが恋愛の第一歩。家にずっと閉じこもっていたら、恋は始まりませんから。もしかしたら、その行動の先に、別の新たな出会いが待っているかもしれませんよ。(六識・ヨダヒロコ/取材・ライター)次回はNONSTYLE井上さんとフォーリンラブバービーさんが、ネガティブ女子の恋愛相談にズバッと解答!お楽しみに!(ハウコレ編集部)
2016年09月23日8月には主演ミュージカル『王家の紋章』が大きな評判となったミュージカル界のプリンス、浦井健治。“ミュージカル界の…”と言っても、今年はドラマ『ニーチェ先生』(Hulu配信/日本テレビ系)に主演、月9ドラマ『いつかこの恋を思い出してきっと泣いてしまう』(フジテレビ系)に出演するなど、活躍の幅をどんどん広げている注目の俳優だ。その彼がデビュー15周年を記念したコンサートを9月29日(木)に開催する。『Wonderland』とタイトルを冠したこのコンサートへの意気込み、そして自身の15年について、話を訊いた。チケット情報はこちら2001年、『仮面ライダークウガ』(テレビ朝日系)でデビューした青年が、いまやミュージカルの殿堂・帝国劇場で主役を張る存在になった。「15年…。密度が濃く、充実していました。たくさんの人や作品や楽曲に出会うことによって、自分の人生さえも豊かに感じるようになりました。本当に15年たったんだなというのと、まだ15年しかたっていないんだという思い、両方がありますが、すべての出会いが自分に与えてくれた影響を考えずにはいられない。かけがえのない時間だったなと思います」と浦井は振り返る。そんな中でのコンサート開催である。井上芳雄、山崎育三郎とのユニット・StarSでのコンサート経験等はあるが、ソロでは初めての挑戦だ。「自分の15年をギュッと詰め、おもちゃ箱をひっくり返したように何でもアリで、とにかくお客さまに楽しんでもらえるコンサートにしたいです。でも実は今回、浦井は何を歌いたい? どんなコンサートにしたい? と訊かれた時に、まったく何も浮かばなくて。その瞬間、“あ、自分は役者なのか”と改めて気付きました。自分は芝居の中で歌うことをずっと深めてきた。今回も“役者がコンサートをやる”というところを、徹底してやりたい。それによってお客さまにも、よりミュージカルを愛する、楽しむきっかけになってくれたら嬉しいですね」。浦井は自身が目指す歌を、シンガーの歌とは異なり物語の中で歌う歌、“芝居歌”と呼んでいる。「面白いのは、ある作品の楽曲を歌うと、身体が役を覚えていて、その時の喉やエネルギーで歌ってしまうんですよ。その1曲のまわりにあった楽曲や対峙していた役、共演していたみんなの顔すら見える。その作品の3時間分の空間の認識込みで1曲を歌えるというのは、役者ならではと思います。僕自身もこのコンサートを経て、芝居の中で歌う歌により説得力が出たり、声色が豊かになったりしていけたら最高だなと思っています。僕にとっても新たな一歩になるはずです」。コンサートでは浦井が過去出演した多くの名作ミュージカルから、名曲の数々が多数披露される予定。浦井の15年の集大成にして“新たな一歩”をぜひ劇場で見届けよう。コンサートは9月29日(木)に東京国際フォーラム ホールAで開催。チケットは発売中。
2016年09月23日●Wキャストの落とし穴大学時代より演劇活動を開始し、2008年には平成20年度文化庁芸術祭演劇部門新人賞受賞、2011年に『BLUE/ORANGE』および『春琴』の演技により第18回読売演劇大賞優秀男優賞を受賞、そして先日はミュージカル『エリザベート』ルキーニ役で第24回読売演劇大賞上半期ベスト5に選ばれるなど、その実力が多方面から高く認められている俳優・成河(そんは)。現在は『エリザベート』東京公演を終え、福岡・博多座公演の真っ最中だが、帝国劇場での公演を振り返り、作品への思いを語る合同取材会が博多座主催で行われた。○会場に感じる違い今回、同作は東京・帝国劇場、福岡・博多座、大阪・梅田芸術劇場での公演が行われるが、帝国劇場での公演を振り返った成河は「1,800人のお客さんはすごい」と振り返る。成河:1,800人のお客さんって重たいんだなって、初めて知りました。特にルキーニは狂言回しの役だったので、バスガイドみたいな役割ですよね。バスツアーで1,800人連れているんですよ。一言発するだけでものすごく疲弊するというか、汗だくになる経験がすごく新しかったです。痛烈に感じたのは、最初の一週間でしたね。「これじゃもたないかもしれない」と思ったくらいでした。ただ、公演を重ねるうちに少しずつ、変わっては行きました。腹がすわっていくということだと思うんですよ。香川照之さんが、はじめて歌舞伎の公演に出るときに「できるかできないか、じゃないんだよ。やるからやないかなんだよ」とおっしゃったのですが、まさしくその言葉を感じました。帝国劇場1,800人へストーリーを届ける時に、小手先ではなくて「やるんだ」と、腹がすわっていくことが大事なんだなと。帝劇はびっくりしました。(帝劇にむかって)帝劇はびっくりしたぞー! ここはやっぱり歌で伝えるべき場所、朗々と歌って初めて伝わるというところもある、大変な劇場ではありました。そういう意味では、博多座では1,500人にどれだけ、すみずみまで行き渡らせることができるかというのがチャレンジですね。あと、博多座は誰に聞いても評判が良いし、みんな大好きですよね(笑)。すごく期待値が上がっています。一番楽しみなのはやはり距離感で、どこまで客席と舞台が一体化できるか。井上芳雄さんの実家も泊まりにいきますよ。なんの約束もしてないけど、僕の中では決まっています(笑)。いっぱい教えてくれるんですよ、歌のこと。○Wキャストの功罪現在、ミュージカル界では当たり前にもなった「Wキャスト」。成河は今回、山崎育三郎とWキャストでルキーニを演じる。組み合わせの妙、また演者の負担軽減、興行的なメリットなどがあげられる制度だが、本格的なWキャストが初めてという成河は「正直慣れない」と言葉を濁す。そして、Wキャストが陥りがちな思考についても指摘する。成河:自分の出ているシーンを俯瞰的に観られる、Wキャストの相手と役について話す戦友になれる、というのはとてもいいことだと思いますが、どうしたって稽古時間が半分になるので……相手がどうとかではなく、僕にとっては稽古が全てなんだなと改めて感じました。稽古の時間がなくなるということは、とても深刻です。そして、どうもこれは落とし穴になるんだろうなと思うのは「もう一人はああやっているから、あえて違うことをしてやろう」という気持ちです。そうすると、どんどん作品と役の本質から離れていってしまいます。あくまでも劇の構造と自分の役割を理解すればいいのであって、もし同じことをしても、違う人間が演じれば違うものが出来上がります。小手先上のことで、違うアイディアを盛り込もうとは考えないようにしましたし、おそらくそれが正解だろうなと思います。●演劇界には"中の人"同士の混ざり合いが必要○『エリザベート』という作品の魅力『エリザベート』という作品を最初に見たとき、ファンタジーな世界観に驚いたという成河。自身が演じるにあたり、実は「唐十郎などのアングラ演劇が好き」だった小池修一郎と話が合い、多くの質問を投げかけながら作品についての理解を深めた。成河:小池先生は芸術としての本質を突き詰める点と、ショービジネスの上に立つ点と、水と油の二面性を抱えていて、その中で常に葛藤している方なんだなと、ものすごく愛せました。何よりもあの膨大な知識量、見てきたもの、考えてきたことを、尊敬することができました。『エリザベート』という作品は懐が深くて、いろいろな国で上演される際に振り付けや演出を自由に任せてくれていたんですよね。いろんな文化を取り込んで成長していくところが凄みなんだなと思いました。僕も勉強して日が浅いですけど、日本でのエリザベートは、すごくハイブリッドに進化しているんだと思います。本来、シニカルで退廃的な歴史劇であった作品に、日本人の持つ情緒と言いますか、少女漫画的、アニメ・コミック的、ファンタジー的な要素を加えて観客を引き付けた。そうすることで生まれた多面性が、何よりも魅力なのではないでしょうか。お姫様の話としてうっとりもできるし、見方を変えれば「もしかして私たちのお話?」と考えることもできる。自分の観たい場所から観られるように作られているんだと思うんです。さらに言えば、公演ごとにいろんな葛藤とパワーバランスがあり、今回は、少しずつ歴史劇としての要素を取り戻そうとしているのかなと思います。○ミュージカルとストレートプレイつかこうへい作品から始まり、多くの舞台に出演してきたが、『グランドホテル』『エリザベート』と、2016年はミュージカル作品への出演が続いた成河。しかし、他の音楽系大学出身などの俳優とは譜面と向き合ってきた年数が違うため、自分のことを「歌唱表現ができる俳優とは思っていない」と語る。成河:僕は今までの延長で演技をしていますし、ルキーニじゃなかったら、僕に話がくるわけないですから! フランツとか、合わないことこの上ないですよ(笑)。田代万里生くんやシュガーくん(佐藤隆紀)のような歌唱は、1年2年訓練してできるものではありません。ただ、ずっと羨ましいなとは思っていました。せりふ劇では2時間積み上げて積み上げて最後に泣かせようとしたりしますが、歌なら5秒くらいで泣けてしまう。僕だって、袖で泣いちゃいますよ(笑)。ついつい僕は言葉を捉えてしまうんですけど、言葉と理屈ではないものが、メロディーにはどうもあるらしいぞ、というのがブームです。これは井上芳雄先生から教えてもらいましたけど、歌はどんなに暗い深刻なものでもどこか陽の部分があり、浄化作用によって頭でっかちにならないですむというか。小池先生も「お芝居しながら歌になってくのもいいけど、最終的には音楽にどんどん乗ってくことで、もっともっと楽に表現できるようになっていくよ」と言ってくれました。ただ、観てくださっている方からは、ミュージカルと、ストレートプレイといわれる芝居の垣根はなくなっているように見えるかもしれませんが、中はまだまだ混ざっていないようにも感じます。もっと中の人間同士が関わらなければいけないし、やるべきことかなと思っています。
2016年08月12日エンターテインメントからスポーツ、学問まで、様々な分野の第一線を張る人物の魅力に迫るドキュメンタリー番組「情熱大陸」の7月31日(日)放送回に井上芳雄が登場。ミュージカル界の“プリンス”と呼ばれる彼の3か月に番組が密着した。小学4年生の時に「キャッツ」を観てミュージカル俳優を目指し、東京藝術大学音楽学部声楽科在学中の2000年にミュージカル「エリザベート」の皇太子ルドルフ役でデビューすると、その後は「ミー&マイガール」「モーツァルト!」など舞台を中心に活躍しながらストレートプレイにも挑戦。また最近はユニットを結成、CDリリースやコンサートなども行いつつテレビ・映画などにも進出。第63回芸術選奨文部科学大臣新人賞をはじめ数々の受賞歴を誇る井上さん。井上さんといえば色気溢れる歌声と演技力、端正な顔立ちで“プリンス”と呼ばれ、楽屋口には“出待ち”の女性ファンが並ぶ“プリンスロード”ができるほどの人気。そのファン一人ひとりと握手し言葉を交わすファンサービスの手厚さも人気の秘密だと言われている。だが「この仕事は人気商売。これからどうなるかわからない、歳をとっていくばかりだし、結婚すれば、ファンから愛されなくなる可能性もある。そうなったら今までと同じではいられない」と自らの置かれた状況を冷静に分析する。今回番組では井上さんがディズニーソングを歌うソロコンサートのほか、6月からの東京公演を皮切りに福岡、大阪、名古屋と全国で上演されるミュージカル「エリザベート」で黄泉の皇帝・トート役に挑む3か月間に密着。人気の理由や活躍の裏にある葛藤、秘めた想いをカメラが追った。また先日28日にはかねてより交際中だったという歌手で女優の知念里奈との結婚が発表された井上さん。井上さんと知念さんは2004年のミュージカル「ミス・サイゴン」で共演。その後2010年の再演をきっかけに交際をスタートさせたという。知念さんは28日に更新したブログで「これまで、家族に支えてもらいながら息子と二人で歩んできた道を、公私ともに尊敬する彼と三人で進んでいけることに感謝の思いでいっぱいです。誰よりも息子が喜んでくれていることを、母親としてとても幸せに思います」と結婚を報告している。番組で語られるという井上さんの“結婚観”についても注目が集まる。井上さんが主演を務めるミュージカル「エリザベート」は福岡公演が8月6日(土)~9月4日(日)まで博多座で、その後大阪公演が9月11日(木)~30日(金)まで梅田芸術劇場で、そして名古屋公演が10月8日(土)~23日(日)まで中日劇場でそれぞれ上演される。これからの日本のミュージカル界を背負って立つ“プリンス”の胸中に迫る今夜の「情熱大陸」は7月31日(日)23時~TBS系で放送。(笠緒)
2016年07月31日歌手で女優の知念里奈(35)が28日、自身のブログを更新し、27日にミュージカル俳優の井上芳雄(37)と結婚したことを報告した。知念は「7月27日に、井上芳雄さんと入籍しました」と報告。「これまで、家族に支えてもらいながら息子と二人で歩んできた道を、公私ともに尊敬する彼と三人で進んでいけることに感謝の思いでいっぱいです。そして、誰よりも息子が喜んでくれていることを、母親としてとても幸せに思います」と喜びをつづった。そして、「いつも温かく見守ってくださり、応援してくれる皆様に報告ができて嬉しいです。本当に本当にありがとう」とファンに感謝。「未熟な私ですが、表現者として、一人の人間として、これからも誠心誠意頑張って参ります」と誓った。知念は、2005年にモデルと結婚し、翌年に第1子となる男児を出産したが、2007年に離婚。井上は初婚となる。
2016年07月28日ケラリーノ・サンドロヴィッチ(KERA)が新作書下ろし、演出も手掛ける「昭和三部作・完結編」のタイトルが『陥没』に決定、2017年2月、3月に東京と大阪で上演される。あわせて、すでに出演が発表されていた井上芳雄と小池栄子以外の出演キャストも発表になった。今回の『陥没』は、2009年上演の『東京月光魔曲』、2010年上演の『黴菌』に続く昭和三部作の完結編。昭和のそれぞれの時代の東京をモチーフとした前2作に続いて、『陥没』では第1回東京オリンピックを目前に控えた1963年頃の東京が舞台となる。敗戦から、わずかな年月で復活を遂げた日本が、その輝かしい成果を世界に示す晴れの舞台となった東京オリンピック。その開催にむけて、さまざまな向上心、野心、情熱、欲望が工事の音とともに渦巻く中、一方で、その時代、その場所に居合わせながらも時流に乗り遅れた人々もいたであろう。本作は、オリンピックとの因縁に翻弄されるその時代に生きた人々の群像劇となる。出演はミュージカル界のプリンスこと井上芳雄、2016年の読売演劇大賞・最優秀女優賞を獲得した小池栄子のほか、テレビ・映画・舞台と様々なメディアで活躍する瀬戸康史や、現在放送中のドラマ『水族館ガール』の主演など今注目を集める松岡茉優の出演も決定。山西惇、犬山イヌコ、山内圭哉、近藤公園、趣里、緒川たまきといった、その実力と個性の共演が楽しみな顔あわせに加え、昭和三部作に全作品出演している山崎一、『黴菌』に続く昭和三部作の出演となる高橋惠子、『黴菌』他KERA作品は4作目となる生瀬勝久も出演する。公演は2017年2月に東京・シアターコクーン、3月に大阪・森ノ宮ピロティホールで上演。チケットは11月26日(土)より一般発売開始。
2016年07月25日2017年2月の東京公演を皮切りに上演される舞台、ケラリーノ・サンドロヴィッチ(以下、KERA)作・演出、“昭和3部作・完結編”のタイトルが「陥没」に決定。瀬戸康史、松岡茉優、生瀬勝久ら注目の豪華全キャストも明らかになった。本作は、読売演劇大賞最優秀作品賞・優秀演出家賞、芸術選奨文部科学大臣賞と大きな受賞が続く、KERAの待望の新作書き下ろし作品。「東京月光魔曲」(’09)、 「黴菌」(’10)と、昭和のそれぞれの時代の東京をモチーフとした前2作に続き、第1回東京オリンピックを目前に控えた1963年頃の東京を舞台とした“昭和3部作・完結編”。わずかな年月で敗戦から復活を遂げたこの国が、輝かしい成果を世界に示す晴れの舞台となった東京オリンピック。道路の拡張と舗装、さまざまな向上心、野心、情熱、欲望が、工事の音ともに東京に渦巻き、一方その時代、その場所に居合わせながら、なぜか時流に乗り遅れた人々もいただろう。本作は、それでも捨て切れないオリンピックとの因縁に翻弄される人々の群像劇。2020年には第2回東京オリンピックが開催される東京。「あったかもしれないオリンピックの物語」を通して、昭和と東京、さらには、平成の東京オリンピックまでも照らし出していくようだ。すでにキャストには、“ミュージカル界のプリンス”こと井上芳雄と、2016年の読売演劇大賞・最優秀女優賞を獲得し話題となった小池栄子が発表されていたが、今回この2人に加えて本作の全キャストが明らかに! 「私 結婚できないんじゃなくて、しないんです」や現在放送中の「HOPE~期待ゼロの新入社員~」など立て続けにドラマに出演する瀬戸さん、『ちはやふる』や現在放送中の「水族館ガール」では主演に抜擢され、いまノリに乗ってる松岡さんといったいま最も旬な若手俳優を始め、昭和3部作に全作品出演、KERAの絶対的な信頼を得る山崎一、「黴菌」に続く昭和3部作の出演となり、品のある佇まいと確かな演技で観客を魅了する高橋惠子、「黴菌」ほか、KERA作品には4作目の出演となる生瀬さんが出演する。そのほか、KERA主宰の劇団「ナイロン100度」の犬山イヌコや、山西惇、山内圭哉、近藤公園、趣里、緒川たまきらの出演も決定。なお、チケットは11月26日(土)から発売開始の予定だ。舞台「陥没」は2017年2月、Bunkamuraシアターコクーン(東京)、2017年3月、森ノ宮ピロティホール(大阪)にて上演予定。(cinemacafe.net)
2016年07月25日柴咲コウが主演を務める来年放送の大河ドラマ「おんな城主 直虎」の新たな出演者発表会見が12日(火)行われ、主演の柴咲さんを始め、菅田将暉、阿部サダヲ、菜々緒らが出席した。永禄8年、ついに次郎法師が「直虎」と名乗って城主の座についた。しかし家臣団は失望の色を隠せない。女に何ができるものか。「最後までやり通す覚悟があるか」とけん制する家臣たちの言葉に、生来の負けん気が頭をもたげる。 持ち前の機転と交渉力で今川に女が城主になることを認めさせた直虎は、続いて復興政策を進める。 戦乱で疲弊した村から年貢を取るには、安定した収入を生み出す産業が必要。一歩一歩自分の足で確かめ、自ら汗を流して働く直虎に、家臣たちの見る目が少しずつ変わっていく。一方直虎は、ひ弱な虎松を寺で教育しようとして虎松の母と激しく対立する。しかし直虎の思いが虎松の負けん気に火をつけ、虎松自ら寺にやって来る。家中の子どもたちと共に学び、その絆が将来彼を支えることに。 ところが今川氏の凋落は、遠江を新たな戦乱に巻き込んでいく。北から甲斐の武田信玄が、西から三河の徳川家康が井伊領を虎視眈々とねらう中、直虎は城主としての真価を問われる。この絶体絶命のピンチをどう生き延びるのか? 井伊直虎一世一代の作戦が始まる――!この日、新たに発表され登壇したキャストは、菅田さん(井伊直政役)、阿部さん(徳川家康役)、菜々緒さん(瀬名/築山殿役)、春風亭昇太(今川義元役)、尾上松也(今川氏真役)、浅丘ルリ子(寿桂尼 役)の6人。本作が初の大河ドラマ出演となる菅田さん。今回彼が演じるのは、井伊直親の嫡男、虎松/井伊直 政。父・直親亡き後、後見人となった直虎に育てられ、のちに戦国最強の精鋭部隊「井伊の赤備え」を組織。家康の天下取りを支え、大出世を果たし、「徳川四天王」のひとりに数えられる人物だ。出演にあたって菅田さんは「初めての時代劇ですし、所作であったり歴史だったり無知なところがたくさんあるんですけれども、徳川四天王の中でも一番若い直政をやらせていただくということで、優しい先輩方に甘えながらキレッキレでかっこいい直政を演じられたらなと思います」と意気込みを語る。また、同じく大河初出演となる徳川家康の正室、瀬名/築山殿役の菜々緒さんは、「あまり緊張しない方なのですけれども、いままでの人生の中で一番緊張していると思います」と話し、「大先輩方と一緒にこの作品に携われることをすごく光栄に思っております。日々一生懸命やらせていただきたいなという風に思っております」とコメントした。さらに「歴史とか詳しくないんですけれども」と語ったのは阿部さん。今回はあの家康を演じるということで、家康をやった俳優を調べたそう。「すごい有名な人ばかりなんですよね。びっくりするぐらい大御所の方ばかりで。ただひとりだけ、カンニングの竹山さんもやってるというので、少しほっとしているところもあるんですけれども。いわゆる皆さんの知っている徳川家康というよりは、若めの頃、あまり知られてない頃もやったりするので、新しい徳川家康を見せていきたいなと思っています」と意気込んでいた。また、今回登壇した6人のほか、菩提寺の僧 ・傑山役に 市原隼人、小野政次の弟 ・小野玄蕃役に井上芳雄、瀬名の母 ・佐名役に花總まり、信濃から来た謎の美少女 ・高瀬役に高橋ひかる、謎の山伏 ・松下常慶役に和田正人、菩提寺の僧 ・昊天役のに小松和重も参加する。「おんな城主 直虎」は2017年1月よりNHKにて放送予定。(cinemacafe.net)
2016年07月12日2017年のNHK大河ドラマ『おんな城主 直虎』の新たな出演者発表会見が12日、東京・渋谷の同局で行われ、主演の柴咲コウをはじめ、菅田将暉、阿部サダヲ、菜々緒、春風亭昇太、尾上松也、浅丘ルリ子が出席した。大河ドラマ第56作目となる柴咲コウ主演の同ドラマは、戦国時代に徳川四天王と呼ばれた井伊直政を育てた井伊直虎の半生を描く物語。今年5月に主演の柴咲以外のキャスト発表が行われたが、今回はそれに続く第2弾として、今川義元役の春風亭昇太、義元の嫡男・氏真役の尾上松也、義元の母・寿桂尼役の浅丘ルリ子、徳川家康役の阿部サダヲ、家康の正室・瀬名/築山殿役の菜々緒、井伊直親(三浦春馬)の嫡男・直政役の菅田将暉が登壇した。大河ドラマ初主演となる菅田は「朝ドラの『ごちそうさん』(2013~14年放送)の時に『次は大河だね』とプロデューサーや脚本家の方に言われましたが、こうして実現してバックヤードでハグするほど浮き足立っています(笑)」と喜び、「初めての時代劇だし、所作など無知なことがたくさんありますが、徳川四天王の中で一番若い役をやらせていただくので、優しい先輩に甘えながら"キレッキレ"で格好良い直政を演じていきたいです」と気合十分。菅田と同じように同ドラマで大河初出演の菜々緒は「非常に緊張しています。今までは緊張しない方でしたが、今回は人生の中でも一番緊張していると思います。大先輩方と一緒にこの作品に携われて光栄に思っていますので、日々一生懸命やらせてもらおうと思っています」と意欲を示しながら、演じる瀬名について「小さい頃から玉の輿を狙う野心家なキャラクターですが、そういった役は得意な方です。現代の女性にも通じるものがあると思うので、そういったところは楽しみながら演じていきたいです」と話していた。新たなキャストも決まり、体制も整ってクランクインを迎えるばかりの柴咲は「前回の会見に引き続いて感じたことは、男性陣が建設的といいますか、阿部さん以外は歴史が大好きな方が多いみたいですので、男性陣が役を構築してドラマが作られていくという気配があります。女性陣は人数が多くないようなので、華となって確信的というよりは直感的にお芝居をする予感はしています」と語りながら「皆さんすごいキャリアをお持ちですので、色々と教えを請いながら皆さんとお話を交えて盛り上げていきたいと改めて思いました」と意欲を見せていた。ほか今回発表された出演者は以下の通り。菩提寺の僧・傑山(市原隼人)、小野政次(高橋一生)の弟・小野玄蕃(井上芳雄)、瀬名の母・佐名(花總まり)、信濃から来た少女・高瀬(高橋ひかる)、謎の山伏・松下常慶(和田正人)、菩提寺の僧・昊天(小松和重)。
2016年07月12日1992年にウィーンで初演をむかえて以来、世界中で上演されているミュージカル『エリザベート』。日本では1996年から宝塚歌劇団、2000年からは東宝版の上演が行われている。オーストリア=ハンガリー帝国の皇后・エリザベートの生涯を描き、ハプスブルク家の崩壊の物語に、"死"の概念である黄泉の帝王・トートを絡め、情感に満ちた音楽に彩られた名作だ。いま、最もチケットのとりにくい舞台のひとつである同作。2016年度はトート役に井上芳雄と城田優をむかえ、6月28日の東京・帝国劇場を皮切りに、福岡・博多座、大阪・梅田芸術劇場、愛知・中日劇場と全国公演を控えている。『エリザベート』という作品に挑む井上と城田を囲む、博多座主催による合同取材会が行われた。○エリザベートの魅力とはとにかく「チケットが取れない」と話題の同作だが、皇太子・ルドルフ役でデビューした井上は「ラッキーだったと思いますね。エリザベートでデビューしてなかったら、今のようにはなっていなかったと思います」と振り返り、エリザベートという作品を「底なし沼」と表現した。井上「去年トートを演じてみて、何故ここまで、と思うくらいに観客の皆さんから愛されているのは相変わらず。というか、むしろ強まっているように感じました。去年もチケットが即完売して、底なし沼みたいな作品ですよね。ただ、麻薬のような力がある作品だからこそ、甘えちゃいけないなとも思います。これは特別なお祭りだからと、自分を戒めないと溺れてしまう。『自分の力じゃない、自分の手柄じゃない』と思わないと」一方城田は、自分が演じる"死"という概念の面白さを語る。城田「ノンフィクションの中に"死"という世界が入るだけで、こんなにもファンタジックになるんだなと驚かされる、素晴らしい作品です。魔法のようなものだからこそ、恐ろしいです。初演の時は24歳だったので、今より経験も実力もなく、逆に勢いでできたところもありました。5年経って、前回(2015年)またトート役を演じる時に、経験も積んでいるし、『あのとき出せなかった音も余裕で出せるようになった』と思っていたんです。何の不安もなく、やり切れるだろうと思っていたら、そんな甘い時間はなかった。本番は苦しかったですよね」作品の強さは、主演の2人も感じるところが大きい様子だが、トートという役については、一体どのようにとらえているのだろうか。○定義のない、トートという役トートという役柄について「死という、定義のない概念であること」の難しさがあげられる。城田は「概念がないからこそ自由にできるということもあるんですけど、僕は細かい動作、声、すべてのことが気になっちゃうんです。自分が作ってるトートという存在のちょっとした動きについて『今のは人間ぽく見えたんじゃ?』と思ってしまって。ちょっと失敗すると『今日のお客さんに見せる顔がない』とすぐ落ち込んでしまう性格で、作品の力も莫大だから」と、率直に心情を吐露した。一方、井上は「人間ではないので、どうやってもいい」とある種の開き直りを見せた。ただ井上は「観ている人に"死だな"と思ってもらえないと。誰も死神を見たことないし、それぞれの中に死のイメージがあると思うので、物語の中で成立させるのは難しい」と語る。2人のアプローチは真逆で「稽古中は楽しかった」と語る城田と、「稽古中は苦しんだ」という井上。井上は本番で「自分が1やったら、観客が10受け取ってくれる。そんな役はなかなかない」と話すが、実際に城田も前回の公演時に井上のトートを見て「久しぶりに芳雄君を舞台袖で見てた時に、進化してる」と印象を持ったという。○2人のトート、互いの印象は?城田は「稽古場であった時のトート像とまるっきり違うくらいエネルギーが出ていて、すごいと思った」と井上のことを称賛する。城田「芳雄くんはもう、ミュージカルでは教材になる人。僕ら世代の先頭にまず、井上芳雄という人がいて日本のミュージカル界が成り立っていると思います。落ち着きもあるし、観察力や洞察力も高くて。トートという役に関しても、去年舞台に立ったことで、自分のものになさっている感じがして、すごく面白いです。テキストになり得るというのは、稽古中よりも本番がいいという点なんですよ。稽古場で練ったものが本番で爆発するのがベストだと思うので。王道のど真ん中のプリンスといわれる理由はわかります」井上「城田君はとても正直に、ある意味大胆に、自分が苦しんだと言えるようなところもあるし、それが事実ということはすごく繊細な面もある。その大胆さと繊細さのバランスが魅力的ですよね。人が望んでいることの逆を行きたかったり、行きたくないのに行ってしまったり、そんな予想外なところに、人は惹きつけられるのではないでしょうか」意識せずとも、互いに影響を受けていることもあるという2人。福岡出身の井上は、博多座で凱旋公演を行うことになる。井上「よく、博多に帰るとリラックスしていると言われるので、ほどけているのかもしれません。ほどけすぎると世界が違ってしまうので、緊張感をどう保つかですね。去年は東京公演だけでしたので、みんなでごはんに行くような流れにはなりにくかったですが、博多では交流をしたいです。飲み食べしまくる楽しみがあります(笑)」井上の言葉に、「行きましょう、行きましょうよ!」と城田も大きく頷いた。
2016年06月28日オーストリア皇后エリザベートの数奇な運命をドラマティックに描いたミュージカル『エリザベート』。元宝塚歌劇団花組トップ娘役の蘭乃はなが、昨年の帝国劇場公演に続き、ダブルキャストでタイトルロールを演じる。3年連続で大役に挑む彼女に話を聞いた。ミュージカル「エリザベート」チケット情報宝塚歌劇で1996年に日本初演、2000年には東宝ミュージカルとしても開幕した屈指の人気作『エリザベート』。蘭乃は2014年の花組公演、キャストや舞台美術、衣装が一新された昨年の東宝版でエリザベートを演じた。「3年も続けて演じられて光栄です。東宝版はより人間のドロドロした感情が渦巻き、リアルですよね」。特に東宝版で印象的だと話すのが、宝塚版にはないコルフ島でのシーン。宮廷から逃れるように旅を続けたエリザベートが、自由に生きた父を想って歌う場面だ。「あのシーンは50歳ぐらいですが、最初の少女時代と同じく『パパみたいになりたい』と歌っているんです。根本的に変わっていない。彼女はずっと自分を認めることができなかったんです」とその心に寄り添う。昨年ダブルキャストということで先に自身の千秋楽を終え、翌日に公演最終日の大千秋楽を観劇したとき「彼女は“愛”を求めていたんだ」と改めて感じたという。「誰かへの愛ではなく自分への愛。“自分を愛せるか”というのは普遍的なテーマですよね。昨年小池(修一郎)先生が『“私だけに”というのを色濃く出したい』とおっしゃり、自我という部分を掘り下げていきました。それも私にとって欠かせないステップでしたが、新たに自分への愛というテーマも掘り下げたいです」と力を込める。昨年に続きトートを演じるのは城田優と井上芳雄。「普段は賑やかな城田さんはトートを演じると一瞬で静のエネルギーを放たれ、引きずり込まれそうになります。井上さんは普段は落ち着いているのに、トートになると激しく燃え盛る炎のようになって、私もそれに反発するから力強い演技になります」と、相手によって変化する面白さを実感している。またダブルキャストでエリザベートを演じるのは、日本初演で同役を演じた花總まり。「私の中では“レジェンド”。その花總さんだけでなく、なぜ私もエリザベート役に呼ばれたのか、考えれば考えるほどプレッシャーです(苦笑)。昨年はエリザベート自身と同じく自己否定というか、肉体的にも精神的にもせめぎ合いの中で演じていましたが、今は新たなテーマも見つかり、どうなるのか私自身楽しみです」。公演中はオフも役が抜けないという蘭乃。「この肉体を通してエリザベートの魂をお客様に味わっていただくことが、私のやるべきこと」と笑顔で言い切る彼女に期待したい。6月28日(火)から7月26日(火)まで東京・帝国劇場、8月6日(土)から9月4日(日)まで福岡・博多座、9月11日(日)から30日(金)まで大阪・梅田芸術劇場メインホール、10月8日(土)から23日(日)まで愛知・中日劇場にて上演。チケットは順次発売。取材・文:小野寺亜紀
2016年06月20日ミュージカル俳優・井上芳雄が10日、都内で行われた舞台『エリザベート』博多座公演の取材会に出席した。同作はオーストリア=ハンガリー帝国の皇后・エリザベートの生涯を描いた、ウィーン・ミュージカル。日本では1996年より宝塚歌劇団によって上演、また2000年から東宝版として上演され続けている人気演目で、井上と城田は"死"の概念である黄泉の帝王・トートを演じる。井上は、9日に女優・知念里奈との結婚報道が出たばかり。公私順調な中、トートという役への向き合い方を問われると、「公私が出てしまっているので、自分が頑張らなきゃいけないなと思うのは、あまり自分たちの日常を透けて見えないようにすること」と苦笑しつつ答えた。井上は「トートという役は非日常で神秘的な役だから。もう僕なんか普段も隠しきれてないですが、劇場に入ってからはお客さんに夢を見ていただきたいし、その世界にひたっていただきたいので、切り替えですかね」と現在の気持ちを表現した。さらに井上は「私生活、実人生はあるんだけど、そこを舞台上では感じさせない。それはもう、じぶんの腕次第だと思うんですけど、あとは周りのみなさんに協力してもらって、その世界に入って、しっかり役割を果たしたい」と、意気込みを語った。舞台『エリザベート』は28日より東京・帝国劇場で初日をむかえ、8月6日より福岡・博多座、9月11日より大阪・梅田芸術劇場、10月8日より愛知・中日劇場と四都市での公演を予定している。
2016年06月10日7月9日公開の映画『インデペンデンス・デイ:リサージェンス』のアフレコイベントが9日、東京・新宿のTOHOシネマズ新宿で行われ、日本語版吹替えを担当した藤原竜也が出席した。1996年に公開されて世界中でメガヒットを記録したローランド・エメリッヒ監督のSF超パニックムービー『インデペンデンス・デイ』。公開から20年が経った今年、再びエメリッヒ監督の手によって続編が製作され、キャスト陣も前作の主演であるウィル・スミス以外、ほとんどが登場。全世界を破壊し尽くすエイリアンにモリソンらが立ち向かう、というストーリーとなっている。この日登場した藤原竜也が、リアム・ヘムズワース扮する主人公のジェイク・モリソンの日本語版吹替えをを担当した。前作『インペンデンス・デイ』公開時は中学生だったという藤原。「全世界に愛されている作品に声として関わることができてうれしく思っています」と笑顔を見せ、「DVDで見させていただきましたが、20年経って映画製作の技術が進化してました。エイリアンとの戦闘シーンや迫力のある映像を使っていて、世代を問わず多くの方に支持されると思いますよ」とアピール。その藤原は、個人的に地球外生命体や宇宙などに興味があると明かして「昔から人より多く空を見て過ごしてました。空を見ながらUFOが見れないかと今も過ごしているんですが、実際には一度も見たことがありません。先日も川崎のコストコで恐ろしく銀色に光っている物体が上空に停止していたのを見たんですが…」と明かした宇宙のことには熱く語っていた藤原だったが、現実化している宇宙旅行の質問が飛ぶと「宇宙には魅力を感じていますが、自分は現実的な人間なので状況がしっかり整えば行ってみたいとは思います。これだけ話して申し訳ないのですが、行かないですね(笑)」と回答して笑いを誘った。また、共演したこともある井上芳雄が知念里奈と結婚することについて問われ、「全く知らないです。僕は電話番号も知らないので。結婚するんだ? おめでたいことなのでよろしくお伝え下さい。誰と結婚したの?」と報道陣に逆質問するなど、初耳の様子だった。
2016年06月09日俳優の山崎育三郎が、初の自叙伝『シラナイヨ』(7月16日発売 ワニブックス刊)を発売することが2日、わかった。価格は税抜き1,800円で、A5判の160ページ。山崎は『レ・ミゼラブル』マリウス役、『モーツァルト!』のモーツァルト役、『エリザベート』ルキーニ役など多くのミュージカル作品で人気を博し、現在はテレビ朝日系ドラマ『グッドパートナー 無敵の弁護士』(木曜21:00~)にも出演している。また、"三大ミュージカルプリンス"として、井上芳雄、浦井健治とともにユニット・StarSを結成、コンサートを行うだけでなく、バラエティ番組にも出演するなど幅広く活躍。私生活では2015年に女優・安倍なつみと結婚した。同書では、30歳という節目をむかえた山崎が、初めての記憶から人生の転機まで正直に語った、集大成の内容に。更に、山崎の地元の友人による暴露や、人生の成功の秘訣なども盛り込まれているという。山崎は、「初舞台から18年、30歳という節目に、このような形で本を出させて頂く事を感謝します」と喜びを語り、「ミュージカルの世界、映像、家族、仲間、介護、今まで話すことのなかった全てがここにあります」と自著の内容を明かす。さらに山崎は「葛藤し、挫折を繰り返した10代、夢を叶えるために走り抜けた20代。今の僕はこうして存在している。『受け入れ、歩き続けてきた。』この30年の想いを覗いてみてください」と、メッセージをおくった。ワニブックスでは、本の発売を記念して7月17日に「トークショー&握手会」を開催。楽天ブックスでの購入者より抽選で150名を招待する。
2016年06月02日「レ・ミゼラブル」のマリウスをはじめ名だたる作品に出演する“ミュージカル界のプリンス”にして、ドラマ「下町ロケット」の真野役で大きな注目を集めた俳優の山崎育三郎が、自身初の自叙伝「シラナイヨ」を発売することが分かった。2007年にオリジナル演出版ミュージカル「レ・ミゼラブル」のマリウス役に抜擢され、以来、甘く気品のある歌声と確かな演技力で多くの観客を魅了してきた山崎さん。出演作は、ミュージカルは「モーツァルト!」「ミス・サイゴン」など多数。「下町ロケット」でのブレイク以来、「お義父さんと呼ばせて」「悪党たちは千里を走る」「グッドパートナー無敵の弁護士」など、ドラマでも引っ張りだこ。井上芳雄、浦井健治と組むユニット「StarS」として出演する、福田雄一監督のミュージカルコメディドラマ「トライベッカ」がWOWOWにて現在放送中で、6月28日(火)からはミュージカル「エリザベート」にルイジ・ルキーニ役、12月8日(木)からは「プリシラ」に主人公のドラァグクィーン、ティック役として出演。バラエティーでのトークも評判で、ますます注目を集めている。彼が初めて打ち明けた、意外な過去や本音。大好きな自然の中で初めて見せた表情…。本書では、初めての記憶から人生の節目になった出来事まで全て赤裸々に語っており、どんなことがあろうとも前を向き、自分の手で切り開いては夢をつかんできた30歳の山崎さんの集大成ともいえる1冊に。また、山崎さんのことをよく知る地元の友人らによる秘密の暴露も!?ファンのみならず、“何かを成功させたい”と夢を持つ人たちにとっても興味深いエピソードが満載となっている。<山崎育三郎コメント>このたび、初めて自叙伝を出させていただくことになりました。初舞台から18年、30歳という節目に、このような形で本を出させていただくことを感謝します。ミュージカルの世界、映像、家族、仲間、介護、いままで話すことのなかった全てがここにあります。葛藤し、挫折を繰り返した10代、夢を叶えるために走り抜けた20代。いまの僕はこうして存在している。「受け入れ、歩き続けてきた」この30年の想いを覗いてみてください。「シラナイヨ」は7月16日(土)よりワニブックスにて発売。(text:cinemacafe.net)
2016年06月02日WOWOWで日本時間6月13日(月)に独占生中継する、アメリカ演劇界最高の栄誉「第70回トニー賞授賞式」。このほど、今年で3回目となる本番組でスペシャル・サポーターを務める井上芳雄が、ニューヨークに到着、盛り上がる現地からコメントを寄せた。毎年、豪華なゲストによる華麗なショーが展開し、まさに授賞式自体が“ブロードウェイショー”となるトニー賞。今年の司会は、ディズニー映画『イントゥ・ザ・ウッズ』などでも活躍するトニー賞受賞俳優のジェームズ・コーデン。米人気トークショー番組「ザ・レイト・レイト・ショー」では、アデルやジャスティン・ビーバーらとドライブしながらカラオケするコーナーなどが大人気で、大スターをも爆笑させる親しみやすいトーク術に期待が寄せられている。ノミネート作品としては、米国建国を描く「ハミルトン」がミュージカル部門・作品賞、脚本賞、主演男優賞、主演女優賞ほか13部門16ノミネートと史上最多。演劇部門主演男優賞には、ガブリエル・バーン(「夜への長い旅路」)、ジェフ・ダニエルズ(「ブラックバード」)、フランク・ランジェラ (「ザ・ファーザー」)、ティム・ピゴット=スミス(「チャールズ3世」)、マーク・ストロング(「橋からの眺め」)がノミネート。演劇主演女優賞には、ジェシカ・ラング(「夜への長い旅路」)、ローリー・メトカーフ(「ミザリー」)、ルピタ・ニョンゴ(「エクリプスト」)、ソフィー・オコネド(「るつぼ」)、ミシェル・ウィリアムズ(「ブラックバード」)がノミネートされている。その授賞式を前に、現地へと向かった“日本ミュージカル界のプリンス”こと井上さん。「ニューヨークに到着しました!ご覧ください、トニー賞に向けて盛り上がるタイムズスクエアです。 時間の許す限り、観劇して回りますので、現地レポートをお楽しみに!」とコメントし、早速、観劇へ。ノミネーション作品の「ハミルトン」や「カラーパープル」を観劇する予定だという。今回、史上最多16ノミネートされている話題作「ハミルトン」の感想を含め、井上さんが体感した授賞式直前で盛り上がるブロードウェイの取材・レポートは、6月4日(土)「WOWOW無料放送の日」と「生中継!第70回トニー賞授賞式」の中で語られるという。「生中継!第70回トニー賞授賞式」は6月13日(月)8時~(同時通訳)、6月18日(土)19時~(字幕版)をWOWOWプライムにて放送。(text:cinemacafe.net)
2016年05月31日●ライブエンタメを行う、劇場の存在意義『アナと雪の女王』『レ・ミゼラブル』などのミュージカル映画がヒットし、井上芳雄、山崎育三郎、浦井健治などのミュージカル俳優がTVドラマに出演。更に「2.5次元ミュージカル」の隆盛など、日本のミュージカル界は新たな動きを見せている。移り変わる時代の中で、100年以上の歴史を持ち、今なお第一線で多くの作品を上演する「帝国劇場」を支えるのは一体どのような考え方なのだろうか? 副支配人・竹本一輔氏と、東宝演劇部宣伝室長・洗秀樹氏に取材を行った。○『テニミュ』は大きなファクター――有楽町・日比谷エリアは、日生劇場、東京宝塚劇場などの大劇場が多いですが、良い効果はありますか?竹本規模が全然違うのですが、ニューヨークのブロードウェイ、ロンドンのウェスト・エンドのように、劇場が密集している方が、賑わいがでますよね。創業者の小林一三が、界隈の映画館をつくったのですが、この規模の大劇場が集積しているエリアは他にありません。競合している劇場と比べられることはありますが、意識はしないです。私たちは大衆娯楽を提供する場所でありつづけるべきだと思っています。――現在2.5次元ミュージカルなどの上演が盛んですが、ミュージカルシーンが活性化しているように感じますか?竹本ミュージカル『テニスの王子様』は大きなファクターだと思います。『テニミュ』出身の若い方が今、うちの舞台にも出ています。若いタレントを志す方が、TV・映画のほかに「舞台に出たい」「舞台で役者になりたい」と思えるようになっていけばいいなと思いますね。洗現在、帝劇に出ることについて、ある種「オリンピック出場」と近いイメージを持っていただけていると思います。我々は日本一の劇場で日本一の公演をお届けしているというプライドは常に持ちながらやっています。○ライブエンタメに関わる人間として――劇場運営において、観客から意見をすいあげることはありますか?竹本一人ひとりのお客様にどこまでコミットできるかと考えると、限界は存在します。だから、その瞬間のサービスに最善をつくすしかないんですよね。役者さんも、調子が悪い時にお客さんに気づかれるのはプロの仕事ではなく、そのときの状態でベストをつくすのがすべてだと思います。表方も裏方も全員、劇場の中に立ってお客様をむかえる者であるという気持ちでないと、簡単にチープになってしまいます。毎日同じことをやっている中で、漫然とルーティン・ワークにしないのは、一期一会と考えているからです。――劇場に関わる方全員がライブという意識を持っていると。竹本そうしないと、劇場の存在理由がありません。お客様は劇場にライブを求めてくる。そこにどこまで真剣に取り組むかがすべてだと思っています。今の時代だから、評判は瞬時に伝わります。ライブエンタメに関わる人間にとって、その時々の瞬間のお客様の感想を、聞かないふり・見ないふりで済ますという選択肢は、ないと思います。●何かを生み出す場としての劇場○ただ芝居を流す小屋ではない――観客も含めて、劇場から発信されるものがとても重要になってくるんですね。竹本劇場から発せられる情報が、色々なものへ影響を及ぼすような場でなければいけないなと思います。ここでほかのアイディアや、次に観たい何かが生まれる。そういったライブエンタメの場が、これからはもっと大事になってくるのではないでしょうか。ただ芝居を流す小屋ではなく、何かを生み出す場でないと。私達のように川上から川下まで全部やっていくことで、すべてのセクションが情報を共有できるのは良いことだと思います。洗それは思いますね。「違う業界でこんなことやっていたよ」「こんなことできないかな」と、突拍子もない意見が出てきて、その場では実現しなくても、あとから「この前言っていたこと、今できるんじゃない?」などと、ポロッとうまくいくこともあります。――おふたりも仲良さそうな雰囲気が伝わってきます。竹本そういうのは超えていますね(笑)。洗「みんなで成功させよう」という空気は強いです。それは、成功しなかったときの悔しさを知っているから。「けっこう空席あるな」「評判があんまり良くない」と聞くと、宣伝の打ち出し方が悪かったのだと落ち込んでしまいます。新しいチャレンジをしていれば、成功しない時も当然あります。そういったときに、「次はこうしよう」という意見を交わしやすいですね。そして、成功体験も自分で振り出しに戻していかないといけません。成功体験をリセットして、お客様のご期待を上回るものを提供し続けないと。――時代の空気もつかまないと……。洗大事ですね。同じ演目を宣伝する場合も、20年前と今だと全然違います。TVと新聞がメディアとして大きな力を持っていた時代と、今のSNSの時代とでは手法も違いますし、人の感覚も違ってきていると思います。――『レ・ミゼラブル』のフラッシュモブ映像も面白い宣伝でした。洗それも「役者を集めるのが困難だ」とか「時間がない」とか議論にはなったのですが、結果的にはお客様に面白がっていただけたのかなと。あの時に『レ・ミゼラブル』で行ったのが良かったのだと思います。一度ウケたからと別の作品で行っても、二番煎じではサプライズをお届けすることは出来ません。○成功と失敗の繰り返し――そういった試みを続けてきたからこそ、100年の歴史があるのでしょうか。竹本同じように、のたうち回っていたと思うんですよ。失敗と成功の繰り返しです。けっこう狭い所帯なので、いがみあっていてもしょうがないし、目の前にあることを考えないと、先も何もなくなってしまいます。――そういった歴史は共有されているんですか?竹本40年前を知っているプロデューサーたちがまだいて、私たちに情報を残してくれているのはありがたいですね。私たちは会社員なので定年がありますが、「死ぬまでやる」と考えているクリエイティブの方たちの思考や取り組み方は、普通では学べません。――どういった思考なのでしょうか。竹本「できないと思っていることをやる」ということだと思うんです。往々にして、「そんなことはできない」と言ってしまうのですが「できないというな、まずやってみろ」と返されます(笑)。失敗を咎める社風ではないのもありがたいですね。あとはもう、各々が他人事にしない。すべて自分ごとにして、各自徹底的にプロ意識を持つことが、劇場を支えているのだと思います。
2016年05月02日タレントの井上晴美(41)が16日、自身のブログを更新し、熊本地震で自宅が全壊したことを明かした。井上は、4年前から家族と熊本で生活。地震後、避難勧告のため近所の友人宅の庭でテント生活を送っていたが、この日、「自宅へ行く」というタイトルでブログを更新し、「だめだった全壊です」と報告した。その後、「お腹すく子どもたち」というタイトルで更新したブログでは、「もう食料がなく機嫌が悪くなりケンカが多くなってきてる泣き叫ぶ子どもたち…」と子供たちの様子を明かし、「無力だ」と吐露。さらに、「配給なし」というタイトルでも更新し、「まだこない行ってみたけどなにもなかった」と報告し、「いつになれば何か食べれるかな」と厳しい状況を訴えた。
2016年04月16日毎週月~金曜朝8時からTBS系で放送の「白熱ライブ ビビット」での特集枠「密着 ビビット」の4月11日(月)放送回に、ミュージカル俳優の井上芳雄が登場する。大学在学中の2000年にミュージカル「エリザベート」でデビューした井上さん。主にミュージカルを中心に活動しており、近年では今年2月より放送していたドラマ「わたしを離さないで」の出演や、来年2月には渋谷・Bunkamura シアターコクーンにて、「シアターコクーン・オンレパートリー+キューブ 2017」の上演が決定したばかり。今回、番組では一緒に暮らす“相棒”や中学時代からの親友、そして井上さんを慕う後輩の俳優・浦井健治、山崎育三郎も登場し、井上さんの素顔に迫っていく。また、自称“ミュージカル・マニア”だという井上さん。当番組MCの真矢ミキには並々ならぬ思いが…。熱すぎるミュージカルトークはファンならずとも必見!「白熱ライブ ビビット」は4月11日(月)8時~TBS系にて放送。(text:cinemacafe.net)
2016年04月11日今ノリにノっている劇作家・演出家ケラリーノ・サンドロヴィッチ(以下、KERA)の最新作が、2017年2月、渋谷・Bunkamura シアターコクーンにて、「シアターコクーン・オンレパートリー+キューブ 2017」として上演されることが決定。主演には井上芳雄、ヒロインには小池栄子が出演することも明らかになった。今年に入り、「第23回読売演劇大賞」最優秀作品賞及び優秀演出家賞を受賞、さらに「第66回芸術選奨」文部科学大臣賞を受賞し大注目を集めるKERAさんが、作・演出を手掛ける新作舞台。KERAさんは、「劇団ナイロン100度」の主宰であり、サブカルチャーから文芸作品まで幅広く作・演出。音楽、美術、演出と独特なセンスで華やか且つ新感覚でこれまで挑戦的な作品を多く産み出してきた。“ナンセンスコメディの旗手”とも言われ、会話のトーンやズレによって、笑いや独特な空気感を生み出す緻密な演出が特徴で、演劇界でもキャストの技量が要求される演出として知られている。主演には、“ミュージカル界のプリンス”として「モーツァルト!」「ハムレット」など多数のミュージカルで主演を務め、近年は蜷川幸雄、串田和美、栗山民也などとも組み、ミュージカル以外の演劇作品でも確かな演技力で評価を得る井上さんが好演し、ヒロインには、KERA上演台本・演出の「グッドバイ」でヒロインを演じ、「第23回読売演劇大賞」最優秀女優賞を受賞したばかりの小池さんが出演する。今回の決定にキャストの2人はこう語る。初めてKERA作品に出演することになる井上さんは、「KERAさんに『何か一緒にできれば』と仰って頂き、一見接点がなさそうな僕に興味を持って下さった事に、半信半疑というか嬉しい驚きでした。今、自分の中で“ミュージカル”と “ストレートプレイ”の垣根がどんどん無くなって来ています。その決定打として『こいつ本当に芝居をやりたいんだな』と思って頂ける作品になればと思います」と抱負を語り、共演の小池さんについては「自分を高めて今がある本物、恐いくらい演技力のある女優さん、という印象です。胸を借りるくらいの気持ちでご一緒したいと思います」と期待を寄せている。一方の小池さんも、「『グッドバイ』に続き大好きなKERAさんの演出を受けられる事、しかも初めてのシアターコクーン、そしてお相手は才能溢れる王子様、井上芳雄さん。今から興奮で鼻血が止まりません (笑)アドレナリン出まくりです。いつも通り『やれるべき事を全力でやる』のみ」とコメントし、公演を心待ちにしている様子だ。さらにKERAさんは、2人のキャスティングについて、「もう何年も前に井上芳雄くんにオファーしました。ストレートプレイだということ以外にはまったく、何一つ、共演者すら誰ひとりとして決まっていないにも拘わらず、彼は快諾してくれました。僕はそういう俳優さんが大好きです。ミュージカル界のプリンスと称されてきた井上くんですが、しかし、一方で非常に生活感を感じます。僕にとってはそこが魅力的」と井上さんとのタッグを熱望していたと話し、小池さんについては、「昨年秋の『グッドバイ』で強烈なキャラクターを演じてもらいました。あの役は、書いた僕が言うのもなんですが、意外性に富んだ当たり役だったと思います。今回はもっとずっと複雑な女性を演じてもらうことになるでしょう。難役をあてがいたくなるのは抜群に上手いからです」と絶賛している。タイトルもストーリーも未発表でその多くがベールに包まれたままの本作は、公演を来年2月、チケット発売は11月を予定しているとのこと。KERAさんとは初タッグの井上さんと黄金タッグの小池さん、この3人が組むことでまた新たに演劇界を賑わせることは間違いなしのようだ。今後明かされる共演者など作品の全貌に期待していて。(cinemacafe.net)
2016年04月08日ミュージカル俳優の井上芳雄が、劇作家・演出家ケラリーノ・サンドロヴィッチ(以下、KERA)の新作舞台に主演することが8日、わかった。公演は2017年2月、Bunkamuraシアターコクーンにて上演予定で、ヒロインは女優の小池栄子が務める。井上は"ミュージカル界のプリンス"と呼ばれ、数々のミュージカルに主演、近年はドラマやストレートプレイ、バラエティ番組での活躍も増えている。"ナンセンスコメディの旗手"と言われるKERAは、劇団ナイロン100℃の主宰を務め、数々の賞を受賞しており、"プリンス"井上とは異色の組み合わせと言える。井上は「一見接点がなさそうな僕に興味を持ってくださった事に、半信半疑というかうれしい驚きでした」と心境を語った。また、ミュージカル俳優ながらさまざまな作品に出ることについては、「今、自分の中で"ミュージカル"と"ストレートプレイ"の垣根がどんどん無くなって来ています。その決定打として『こいつ本当に芝居をやりたいんだな』と思っていただける作品になればと思います」と、舞台への思いを明かした。ヒロインの小池は、2015年にKREAとタッグを組んだ舞台『グッドバイ』で第23回読売演劇大賞最優秀女優賞を受賞、作品自体も最優秀作品賞に輝くなど、既に大きな結果を残した組み合わせ。小池は「『グッドバイ』に続き大好きなKERAさんの演出を受けられる事、しかも初めてのシアターコクーン、そしてお相手は才能あふれる王子様、井上芳雄さん。今から興奮で鼻血が止まりません(笑)」と気合を語った。脚本・演出を務めるKERAは「もう何年も前に井上芳雄くんにオファーしました。ストレートプレイだということ以外にはまったく、何一つ、共演者すら誰ひとりとして決まっていないにも拘わらず、彼は快諾してくれました」と経緯について語った。更に、『グッドバイ』から続けてのタッグとなる小池について「今回はもっとずっと複雑な女性を演じてもらうことになるでしょう。難役をあてがいたくなるのは抜群にうまいからです」と期待を寄せた。
2016年04月08日堤真一、寺島しのぶ、井上芳雄、浦井健治らの華も実力も兼ね備えた俳優陣たちが出演する舞台『アルカディア』が4月6日(水)、Bunkamuraシアターコクーンにて開幕する。舞台『アルカディア』チケット情報物語は、英国の貴族の屋敷を舞台に、「19世紀初頭」と「現代」のふたつの時代が、時には交互に、時には複雑に交錯し合いながら進行する。一見何の関連もなさそうなふたつの世界が、「ある謎の追究」を巡り、時空の隔たりを感じさせないほど絶妙にリンクし合いながら躍動する。そんな名作戯曲に挑戦する出演者から最終通し稽古後のコメントが到着。堤真一膨大な台詞の多くは、哲学的であったり数学的な言葉なので、高尚で重苦しい文芸作品のように思われがちです。ところが、実はそういう学術的な言葉は本筋ではなく、軽やかでユーモラスに、登場人物たちの恋愛熱や研究への情熱が 200 年の時空を駆け巡ります。学術的な話が多いので、確かに台詞を喋る役者は大変(笑)。でも、そこで描かれている人間たちの姿をハッキリとお見せできれば、お客様により一層楽しんでいただけるはず。まずはその「人間ドラマ」に集中したいと思っています。寺島しのぶここに登場する人物は皆、研究なり恋愛なり、一つのことに「熱」を傾けている人たちです。私が演じる「ハンナ」も、19世紀の詩人バイロンの研究にエネルギーを燃やしていて、研究以外には全く無頓着。でも自分の研究への愛と情熱は誰にも負けない。そんな「熱」が伝えられれば、素晴らしい舞台になると思っています。栗山さんが、「これは愛の話」と仰っていたように、劇中には色々な形の愛があり、ハンナもその中で成長していきます。劇中に生まれる変化を演じられるのは、とても楽しいことですね。井上芳雄ストッパードの伝説的な作品で、それを栗山民也さんの演出で、堤真一さん、寺島しのぶさんをはじめとする憧れの役者さんたちとご一緒できる!それだけで、台本を読む前に即答で出演を決めました。栗山さんの舵取りで、皆さんと一緒に掘り下げて行った稽古は、謎解きの面白さと演劇の喜びに溢れた現場でした。間違いなく、「日本最高峰のメンバーが集結した舞台」と言っても過言ではないです!ぜひ多くの方々に観に来ていただきたいですね。浦井健治稽古初日の本読み後、思わずため息をつきながら、机に突っ伏してしまったんです(笑)。学術的な台詞が多いし、意味もよくわからないし……。それが、立ち稽古が進むにつれ、どんどん見えてくる景色も広がって、この戯曲の凄さや面白さを発見する毎日でした。栗山さんや皆さんとご一緒できる現場は、僕にはかけがえのない時間。そこから生まれる「熱」をお客様に感じていただけたら嬉しいですね。4月30日(土)まで東京・Bunkamuraシアターコクーンにて上演後、5月4日(水・祝)より森ノ宮ピロティホール(大阪府)へと舞台を移す。
2016年04月06日舞台『ローゼンクランツとギルデンスターンは死んだ』や映画『恋におちたシェイクスピア』の脚本で知られるトム・ストッパード。彼の最高傑作と称される『アルカディア』がついに日本で初上演される。演出に栗山民也、キャストに堤真一、寺島しのぶ、浦井健治など豪華なカンパニーで構成されたこの作品。なかでも、キーマンとなるセプティマス役を演じる井上芳雄は「これは日本最高峰の舞台と言っても過言じゃない」とすでに強い手応えを感じている。舞台『アルカディア』チケット情報舞台となっているのはイギリスの豪壮な屋敷。物語は、そのひと部屋で“ある謎の追求”をめぐり、19世紀と現代が交錯する二重構造となっている。「セットは同じで、登場する人物だけが違うというのが、どのようにお客さんに見えるのか、興味がありますね」と井上。「しかも、ときには200年の時代を超えて、それぞれの人物が同じ空間に現れる。お互い直接会話を交わすわけではないけれど、同じノートを見ながら、同じテーマの話をするんです。ノートに限らず、その部屋で200年もの間、多くの人がいろんな会話をしてきたんだなと思うと、すごくロマンがありますよね」稽古場では19世紀組と現代組に分かれて稽古をすることがほとんど。でも、ここにもそれぞれのカラーが出ているそうだ。「19世紀組はストイックですね。当時は階級社会なので、その階級の中での登場人物の立ち位置や発言がとても重要になってくる。そのため、セリフの一つひとつに気を遣って繊細に表現しています。一方、現代組はライトな雰囲気。しかも、堤さんも、寺島さんも、演出家が求めるその先の表現を求めてお芝居をされているので、どんどんいろんなアイデアが生まれてくるんです。たまにやり過ぎて芝居が崩壊することもありますが(笑)、それも含めて楽しい稽古場になってます」また、作品の内容について、「難解で、最初はよく理解できないところが多かった」と井上は笑う。しかし今は、共演者や演出家の栗山たちと意見を重ね、「その作業が謎解きみたいで面白い」そうだ。「テーマは“熱”なんですよね。そこで生きている人たちの情熱や愛情、それに愛欲などが描かれている。それって、どの時代でも誰しもが持っているものだと思うんです。ですから、時代を超えてもあふれだす人間の壮大なエネルギーを舞台上で表現できたらなと思ってます」公演は4月6日(水)から30日(土)東京・シアターコクーン、5月4日(水・祝)から8日(日)大阪・森ノ宮ピロティホールにて。取材・文:倉田モトキ
2016年03月25日井上芳雄、浦井健治、山崎育三郎という、名だたる大舞台で次々と主演を務めているミュージカル界のプリンス3人によるユニットStarS。2013年春にメジャーデビュー&コンサートツアーを開催、そのわずか半年後には日本武道館公演を成功させ話題となった。その後は、イベントなどに出演することはありつつも、それぞれが俳優業をまい進し、StarSとしての目立った活動はなかった彼らが、久々に本格始動する。4月より、WOWOWのレギュラー番組の放送が決定。『勇者ヨシヒコ』シリーズを筆頭に、人気コメディドラマを多数手がける福田雄一を脚本・演出に迎え、オリジナルミュージカルコメディ『トライベッカ』をスタートさせる。StarSの3人と福田が、その意気込みを語った。3人が語るのは、彼らのホームであるミュージカルへの愛と、福田への信頼だ。「僕たち、ミュージカルをさらにたくさんの人に知って欲しい、広がって欲しいという気持ちでStarSをやってきました。今回WOWOWで番組をやらせていただけることになった時、福田さんにお願いすれば、“面白くて、しかもミュージカルの魅力を活かしたもの”が出来るんじゃないかと思ったんです」と井上。山崎も「ミュージカルファンの方だけでなく、僕らのことを知らない方にも“この人たち面白いね、ミュージカルの人たちなんだ”って思ってもらうきっかけになればいいなと思います。そんな面白いものを引き出してくれるのは、福田さんしかいないと思います」と話す。その思いを受け取った福田も「僕はミュージカルをエンターテインメントの帝王だと思ってます。ミュージカルはこんなに面白いよというのを伝えることを、StarSと一緒に布教活動のように頑張っていきたいです」と意気込む。具体的な番組内容としては「StarSなので、当然ながら“歌”が最大の武器で、それを使わなければならない。なおかつコメディであるということで、クレイジーキャッツのようなものをやりたい。オフィスコントだったり、ミュージカルパロディだったり。3人の素顔は、普段は舞台上でのカッコいい感じと、だいぶ差がある。そのオモシロなところを伝えるのは、僕の役目なんじゃないかと!」と話した。今回、フィールドを舞台から映像へと広げ、さらにオリジナルレギュラー番組制作という驚きの展開を発表したStarS。今後の彼らの目指す道はどうなっているのだろう。「StarSはそれぞれが役者の道を歩んでいて、刺激を受けながら切磋琢磨し、アドバイスもし合えるいい仲間関係が出来ています。各々がしっかりと自分のことをやればいいし、それがまた3人で集まったときに、こんな面白いことが出来ますよという、“大人なユニット”になっていけたら素敵ですね」と浦井。その言葉どおり、現クールでは3人それぞれが連続ドラマに出演するなど、個々人が活躍の幅を広げている。これからもプリンス3人は、我々の予想を超える羽ばたきを見せてくれそうだ。『トライベッカ』はWOWOWプライムにて4月より、月1回・全6回放送予定。
2016年02月09日