7月21日に投開票が行われた参議院議員選挙の投票率は48.80%、過去2番目の低さだった。さらに10代の投票率は31.33%と伝えられている。この事実を憂う声は多い。選挙前にSNSを通して投票を呼びかけていた古舘寛治(51)は参院選の22日に《投票率が…民主主義の放棄を半分の人がしている。半分が政治に興味がない》とツイート。また井浦新(44)も23日に《考える事を諦めないでこれから起きる政治の動向から目を背けず個々の力をつけて。そして次の選挙はみんなで投票だ!》と呼びかけ、《興味ないとか忙しいはもうナシね自分のことだよ。そしたらきっと変わるから良い方向へ》とつづった。投票率の低さについて、茂木健一郎氏(56)は「テレビに責任があるのでは?」と疑問を呈している。茂木氏は参院選の開票直後にTwitterで《日本のテレビって、何やってるの?投票終わってから選挙特番組んで、膨大なリソース注いで、どんな意味があるの》と投稿。22日にも投票率の低さに触れ《NHKは選挙終わったら突然「憲法改正」が政治日程にどうのこうのとか言い始めたけど、選挙期間中、憲法改正の是非などについてニュースの中で分析、報道していた記憶がないんだけど、どういうことなんだろう?》と疑問を呈した。参院選の直前、テレビでは主に吉本興業の問題ばかりが取りざたにされていた。4日から公示されたにも関わらず、政策の比較や精査など有権者にとって重要な情報が報じられる機会に時間を割かれることは極めて少なかった。そういったテレビの姿勢にTwitterでは否定的な声が上がっている。《「投票率低い」とか「若者の政治関心がー」とかテレビで垂れ流してるけど、投票日が終わるまで、さんざん無関係な「闇営業」とか「日韓摩擦」とか「タピオカ」ばっかり報道して選挙にも政策にも触れなかったクセに、どの口で言うのさ》《もう、日本のテレビに期待するものは何もない!もっと、選挙前に伝えろよ!!投票率だって、選挙前に各党の論戦を伝えれば上がるよ…全然、情報がない》《次の選挙ではきっと、もっと選挙に関する報道がされるはず。と、期待を抱きつつ、はたしてその希望は叶えられるのか?それくらいテレビにはがっかりさせられてる》そんななか、「あさチャン!」(TBS系)でメインキャスターを務める夏目三久(34)が口を開いた。夏目は24日、番組が吉本興業の問題に多くの時間を割いて特集したことに触れた。「これについては様々なご意見があると思いますし、批判もあると思います」と話したあとに突然、「投票率が過去2番目に低かったということもありました」と切り出しこう語った。「これ由々しき事態だと思うんですよね。日本の未来を担う子供たちが政治に関心を失っているというのは、私たちの報道の仕方に問題があるとも思っていますし、私もこの後、スタッフとしっかり話していきたいと思っています」投票率の低さを見つめ、自ら語り始めた夏目。ネットでは賛同する声が上がっている。《選挙前になると、様々な問題があった事を放送しなくなり、開票日以降になってから放送するのは忖度意外のなにものでもない。メディアを名乗るなら、前回の選挙からどんな問題があったかを報道して、有権者が判断出来る情報を流すべき》《投票後の結果速報は各局競っているが、局によってそう変わるものではない。投票前にこそ選挙関連番組を多くやるべきだ》《国民に真面な判断材料を提供する事が、マスコミに関与するMCの責任ではないでしょうか。芸能人も司会者も自分の考えや意見が言えない日本のマスコミは、正常といえるでしようか》
2019年07月25日旅とグルメをテーマにしたバラエティ番組「火曜サプライズ」の7月23日(火)今夜は、2時間スペシャルでのオンエア。菅田将暉、有村架純、「DA PUMP」ISSAら超豪華なメンバーをゲストに迎えて“夏休みに行きたいスポット”目白押しでお届けする。今年1月クールの「3年A組-今から皆さんは、人質です-」で現代社会に問題提起、春クールの「パーフェクトワールド」では音楽アーティストとしてドラマを盛り上げるという多才ぶりを発揮している菅田さん。その才能の開花がとどまるところを知らない菅田さんはDAIGOとともに「USJアポなし旅」へ。菅田さんとDAIGOさんがカチューシャを装着、『ミニオン』に『ハリーポッター』にと、USJのアトラクションを楽しむ姿は必見。衝撃的なストーリーで話題をさらった「中学聖日記」や『フォルトゥナの瞳』も高い評価をうけ、女優としてますます輝きを増す有村さんは「オリエンタルラジオ」とともに、有村さんがやりたかったという「和の心を学ぶ旅」へ。人形町にある明治40年創業の老舗豆腐屋で絶品豆腐を試食、さらに銀座にある茶道教室へと赴く。また、ISSAさんはヒロミ、「オリエンタルラジオ」藤森慎吾とともに「ニューヨークぶらり旅」へ。タイムズスクエアや自由の女神像、セントラルパークにブロードウェイのようなショーを楽しめるお店、ニューヨーク最古と呼ばれるのステーキ店まで初心者でも分かる“NY満喫ツアー”に大興奮する。菅田さんの主演最新作となる映画『アルキメデスの大戦』は7月26日(金)より全国東宝系にて公開。1930年代、超大型戦艦「大和」の建造計画に危機感を感じた山本五十六が「大和」建設計画の裏にある不正を暴くべく、菅田さん演じる天才数学者・櫂直を海軍に招き入れる…という物語で、浜辺美波、柄本佑、舘ひろし、笑福亭鶴瓶らが共演する。有村さんが声優を務める『ドラゴンクエストユア・ストーリー』は8月2日(金)より全国東宝系にて公開。「ドラゴンクエストV天空の花嫁」のストーリーを原案にしたシリーズ初のフル3DCGアニメーションとなり、有村さんはじめ佐藤健、波瑠、坂口健太郎、山田孝之、山寺宏一、井浦新、賀来千香子、吉田鋼太郎ら超豪華な俳優、声優陣が顔を揃える。「火曜サプライズ」2時間SPは7月23日(火)今夜19時~日本テレビ系でオンエア。(笠緒)
2019年07月23日今回、ご紹介する作品は、映画『こはく』。長崎を舞台に、兄弟が幼いころ突然いなくなった父親を捜し歩く姿を描いた人間ドラマです。物語の中心となる兄弟を演じているのが、井浦新さんと大橋彰さん(お笑い芸人・アキラ100%)であることも話題を呼んでいます。弟・亮太を演じた井浦新さんにお話をうかがいました。写真・大嶋千尋 文・田嶋真理 スタイリスト・上野健太郎 ヘアメイク・堀奈津子【イケメンで観るドラマ&映画】vol. 41「心を動かして役を生きようと思いました」『こはく』の原案・監督を手掛けたのは、『ゆらり』で知られる横尾初喜さん。幼少時代の実体験をもとに、半自伝的なストーリーを作り上げ、故郷の長崎県でオールロケを敢行。家族についての愛と優しさあふれる感動の物語をつむいでいます。音楽担当は、Laika Came Backとして活躍しているミュージシャンの車谷浩司さん。本作のために書き下ろした心に染みる主題歌は、必聴です。井浦新さんが演じているのは、父親が借金とともに残していったガラス細工会社を受け継ぎ、どうにか経営を立て直しつつある亮太。亮太とは対照的に実家暮らしで無職の兄・章一を大橋彰さんが熱演しています。ーーこの作品に出演を決めた理由を教えてください。井浦さん まず、横尾監督の人柄に惹かれました。横尾監督はとても明るくて優しい方なんです。そんな方が、普遍的なテーマである家族の物語のなかで、家族が抱えるコンプレックス、弱さ、悲しみやつらさなどをしっかりと描き、その先にある本当の優しさを描こうとしている。きっと並々ならぬ想いがあるに違いないと確信しましたし、僕も一緒に参加することによって、その先にあるものを確かめてみたいなと思いました。これまでに僕はそういう作品に出会ったことがなかったので、やりがいを感じました。ーー井浦さんが演じる亮太は、横尾監督の分身とも言える役です。演じるうえで難しさは感じましたか?井浦さん やりづらいに決まっているじゃないですか(笑)。しかも亮太の妻を演じた遠藤久美子さんは、実生活では横尾監督の奥さんです。でも演じているうちに、やりづらさが一周して、この状況を楽しんでしまえと。横尾監督の目の前で、遠藤さんと本当にキスして嫉妬させちゃおうかなといういたずら心まで芽生えました(笑)。それは冗談ですが、役にアプローチするうえで、僕が感じたやりづらさは目の前に横尾監督がいた、すぐ近くに答えがあったことかなと思います。横尾監督をそのまま焼き増ししてしまっては、芝居として面白みがない。亮太は横尾監督の分身ではあるけれど、横尾監督自身ではないんです。監督の見た目やクセをマネするのではなく、監督自身も気づかなかった気持ちを一緒に掘り下げていく作業に重点を置きました。ーー大橋彰さんが兄役に決まったときのお気持ちは?井浦さん 大橋さんと僕は同い年で。同世代との共演はしばらくなかったので、嬉しかったです。同世代とお芝居をすると、見てきたものが近いからこその、共振し合える面白さがあるんです。大橋さんともきっと楽しいお芝居ができると思いました。ただ、僕は大橋さんがお芝居をしている姿も服を着ている姿も見たことがなかったので(笑)。どういうことになるのかなと興味がありました。ーー役者として、大橋彰さんの演技に刺激を受けたことはありますか?井浦さん 彰さんは、心で役を生きるという演技のアプローチをする方でした。心を動かしてお芝居をしているので、一言一言がちゃんと伝わってくるんです。うらやましさを感じるほど、素敵なお芝居をする方でしたし、彰さんのお芝居をもっと見てみたいなと思いました。僕も力業ではなく、心を動かして役を生きることを心掛けて演じました。ーー父親を演じた鶴見辰吾さんが共演シーンについて、映画の公式サイトで「お互いに顔合わせはおろか、挨拶もなかった」とおっしゃっていました。この映画ならではの撮影現場の工夫は?井浦さん ほぼ順撮り(物語の流れ通りに撮影をしていくこと)でしたから、彰さんと僕は父親を捜す旅を通じて、役が仕上がっていました。鶴見辰吾さんは僕らとなるべく顔を合わせないようにしていましたし、テスト撮影や挨拶すら行いませんでした。スタッフの方々が万全の態勢を整えて、僕らが張り詰めた兄弟の気持ちを一発勝負のライブで出せるように撮ってくれて。鶴見さんとの共演シーンの僕らは芝居ではなく、勝手に心が動かされて出てきた言動なんです。鶴見さんにもセリフが用意されていなくて。何が行われるか、全くわからない状況で撮影に挑みました。ーーお三方の熱演を観て、監督が感動のあまり泣いていたとか?井浦さん 横尾監督が泣いて崩れちゃうものだから、なかなかカットの声がかからなくて長いシーンになりました(笑)。撮っているときは、僕らも冷静ではいられませんでした。こういう状況で役者にお芝居をさせるのは、横尾監督も勇気が必要ですから、とても貴重な経験でした。僕にとって、宝物になりました。ーー長崎ロケで印象に残ったことを教えてください。井浦さん 長崎の方々が協力的で、差し入れをくださったり、エキストラで1000人ほど集まってくださったりと僕らにとてもよくしてくださいました。実は商店街を歩くシーンはぜんぶ仕込み(※撮影のために準備すること)なんです。さりげなく通った人がひとりもいないなんて、すごいことだと思いました。ハリウッド級のことをやっているなと(笑)。長崎は居心地の良い場所でしたし、亮太という人間を作っていくうえでも必要な場所でした。ーー『こはく』に参加して、家族に対する気持ちに変化は?井浦さん 撮影しているときは、亮太だったらどうするだろうという自問自答ばかりしていて、自分の家族に置き換えて考える余裕がありませんでした。初号試写(※編集作業が終わった1番最初のプリントで行う試写)が終わって、家に帰ったときは当たり前にいてくれる家族にありがたみを感じました。亮太にとっては、父親がいないことが当たり前でしたから。「おかえり」のひとことがぐっと心に響きますし、旅から家に帰ってくると余計にありがたみを感じていますね。インタビューのこぼれ話演じた亮太同様に、実生活でも父親の顔を持つ井浦新さん。多趣味で知られる井浦さんだけに、オフのときは、お子さまたちと一緒に趣味を共有されているそう。最近は、登山をしたり、キャンプをしたり、野遊びをしたりして遊んでいるとか! お子さまたちのことを語る井浦さんの、父親としての優しい表情も印象的でした。Information『こはく』長崎先行公開中、7月6日(土)よりユーロスペース、シネマート新宿ほかにて全国順次公開出演:井浦新、大橋彰ほか配給:SDP©2018「こはく」製作委員会衣裳協力:レーヨンコットンカバーオール ¥56,000 レーヨンコットンパンツ ¥32,000 (mando / STUDIO FABWORK TEL:03・6438・9575)Tシャツ ¥6,500 (ELNEST CREATIVE ACTIVITY / MIGHTRY TEL:03・6686・8138)シューズ ¥17,000 (KEEN / KEEN JAPAN TEL:03・6416・4808)
2019年07月06日主演に池松壮亮、ヒロインに蒼井優を迎え、熱血営業マン・宮本浩の七転八倒を描いた伝説の漫画を映画化する『宮本から君へ』。この度、初映像となる特報映像が解禁となった。連続ドラマからの柄本時生や星田英利、古舘寛治、松山ケンイチなどに加え、井浦新、佐藤二朗ら、真利子哲也監督が「この映画の顔ぶれに微塵も悔いはありません」と語る、ひと癖もふた癖もある役者陣が集結した本作。映画では、原作の後半をベースに、池松さん演じる“宮本浩”と蒼井さん演じる“中野靖子”の前に立ちはだかる“究極の愛の試練”を二人が克服していく姿が描かれる。今回解禁となった特報では、人生負けっぱなしの男・宮本(池松壮亮)が靖子(蒼井優)に、「二人で結婚しよう! けっこん! けっこん!」と迫り、激しい剣幕で「やかましいっ!」と一喝する靖子とのやりとりから始まり、感情を激しくぶつけ合う姿が。“情熱だけは半端ない”宮本は、靖子の心に棲みつく元恋人・裕二(井浦新)からの発言に衝撃をうけながら、靖子から強烈なビンタをくらっても、靖子へまっすぐな思いを向け続ける。映像には、真淵拓馬(一之瀬ワタル)の姿も!何度でも、何度でも、立ち向かっていく宮本の情熱がそのまま焼き付いた激アツの特報は、作品同様に熱量MAX!熱血営業マン・宮本浩が“絶対に勝たなきゃいけないケンカ”に挑む!宮本の暑苦しくも切ない生き様が、すでに溢れる映像となっている。『宮本から君へ』は9月27日(金)より全国にて公開。(text:cinemacafe.net)■関連作品:宮本から君へ 2019年秋、全国にて公開予定Ⓒ2019「宮本から君へ」製作委員会
2019年06月18日「博多華丸・大吉」とNHKアナウンサー・近江友里恵が司会を担当するNHKの朝の情報番組「あさイチ」。6月14日の放送に俳優の井浦新がゲスト出演。連続テレビ小説「なつぞら」のOPアニメ制作現場でのインタビュー姿や“コレクター”ぶりに様々な反応が集まっている。自身がデザインした服で出演した井浦さん。現在出演中の連続テレビ小説「なつぞら」で経験したという、俳優人生20年で初となる“池ポチャ”シーンとそのメイキング映像や、出演初日の収録シーンも紹介。井浦さんの池ポチャに萌えたという共演者の小手伸也がVTR出演、コメントを寄せた。井浦さんは役柄によってまとう香りや聴く音楽のプレイリストも変え役作りを行っているそう。「なつぞら」で演じる仲努の“香り”は「フランキンセンスと何種類かのエッシャンセルオイルをブレンドして自分で作った」とのことで、視聴者からは「仲さんはフランキンセンスの香りなのか、井浦新…言うこと言うことカッコよすぎる」「浄化作用が強いので仲さんのイメージにピッタリ」「仲さん役フランキンセンス使ってるそうで、ぴったり。」などの反応が集まる。続いては井浦さんが「なつぞら」のOPアニメを制作したスタッフを取材した映像へ。90秒のタイトルバックは2か月の期間と2,100枚以上の作画枚数を費やして制作されたもの。監督に抜擢されたアニメーター歴3年、現在22歳の刈谷仁美さんと、刈谷さんと彼女を起用した館野仁美プロデューサーに井浦さんがインタビュー。このインタビューを経た事で井浦さんは館野さんが演じている仲に共通項を見出し「これからの仲さんの芝居変わるかも」とコメント。「インタビュアーとしても優秀すぎる」「本当にご自身が聞きたいこと、心からの好奇心というか興味からの質問をされていて、とても良い」と視聴者もその真摯なインタビュアーぶりに感心した様子。さらに縄文文化が大好きだという井浦さんが自宅に所蔵する土偶など縄文土器の写真が紹介され、続けて小学生の頃から少年時代にかけ集めていたという“ビックリマンシール”がスタジオに登場。静かな口調ながら少年のような熱さを秘めて自らのコレクションについて語る井浦さんの姿に視聴者からは「縄文文化について熱く語る井浦新さんがツボすぎる」「優しげで品良い物越し。言葉を選んでいるし、発される言葉が大事に掬いたい感じ」「縄文以外では何が?美術品?て身を乗り出したらビックリマンシールで、ギャップで萌え殺されそう」「ビックリマン。。。めっちゃ、集めてた。。。親近感」などの反応が殺到中だ。井浦さんが出演している連続テレビ小説「なつぞら」は9月までNHKにて放送中。(笠緒)
2019年06月14日佐藤健をはじめ、有村架純、波瑠、坂口健太郎、山田孝之ら豪華俳優陣がボイスキャストを務める映画『ドラゴンクエストユア・ストーリー』。この度、出演だけが発表されていた古田新太と吉田鋼太郎、井浦新の役名が明らかになった。古田さんと吉田さん、井浦さんが声を担当するのは、佐藤さんが声を務めるリュカと刃を交える魔物たち。フローラが住む町・サラボナの平和を脅かしている3つ目の巨大モンスター“ブオーン”を古田さん。母・マーサをさらい、父・パパスの命を奪い、幼き頃からリュカを苦しめている宿敵“ゲマ”を吉田さん。そして、全てが謎に包まれている最恐の魔王“ミルドラース”を井浦さんが演じる。さらに、役名が明らかになった3人が「まさか自分が登場人物になれるとは」「言葉で表しきれないほどの幸せ」と本作参加への喜びを語るコメントが到着。そしてパパスの想いを受け、冒険に出発したリュカが対峙する「キラーマシン」「キングスライム」「メタルスライム」…モンスターのビジュアルも公開された。古田新太/ブオーンそいつが現れたのは大学の時だった。4回生の先輩の部屋にしか、それは無かった。ファミコンだ、そしてソフトは当然「ドラゴンクエスト」だ。何せそこにしかないものだから、みんな入り浸った。何人もが来て、勝手にプレイしてセーブしていく。「ふっかつのじゅもん」だ。みんながメモに書いて壁に貼っていく。無数の「ふっかつのじゅもん」がびっしりと貼られた壁、すぐにどれが自分のかわからなくなった。今でもおいらたちは栄養ドリンクのことを「聖水」と呼んでいる。吉田鋼太郎/ゲマドラゴンクエストの思い出と言えば、やはり初期の作品ですね。復活の呪文の一文字の写し間違いで復活できなかった辛さは筆舌に尽くしがたいです。ドラゴンクエストとは青年時代からの長い付き合いで、まさか自分が登場人物になれるとは思っていなかったので、今作へ参加することが出来て幸せです。重要なボスキャラ・ゲマ役なのでプレッシャーが凄かったです。今でもああすれば良かった、こうすれば良かったと後悔しきりです。井浦新/ミルドラース小学生の頃、DQIから始まった大冒険。シリーズを重ねるごとに毎回魅了されてきました。高3の時に夢中になってプレイしたDQVの世界を下敷きにし、つくられたこの作品に、参加させていただき、自分の声が吹き込まれたキャラクターが動き出すなんて、直撃世代としては言葉で表しきれないほどの幸せを感じています。ユア・ストーリーが、DQの真骨頂である勇気と好奇心を、どのような表現で魅せてくれるのか、演じたキャラクターはいったいどんな仕上がりになっているのか、DQファンのひとりとして映画館で楽しみたいと思っています。『ドラゴンクエストユア・ストーリー』は8月2日(金)より全国東宝系にて公開。(cinemacafe.net)■関連作品:ドラゴンクエストユア・ストーリー 2019年8月2日より全国東宝系にて公開©2019「DRAGON QUEST YOUR STORY」製作委員会 ©1992 ARMOR PROJECT/BIRD STUDIO/SPIKE CHUNSOFT/SQUARE ENIX All Rights Reserved.
2019年06月07日井浦新主演『嵐電』(鈴木卓爾監督)の評判がいい。嵐電とは京都の西を走る路面電車。北野白梅町駅から出る北野線と四条大宮駅から出る嵐山本線が、帷子ノ辻駅で一本になり嵐山まで行く。風光明媚な嵐山、映画撮影所や映画村、京都最古の寺・広隆寺、世界文化遺産の仁和寺など観光名所がたくさんある電車の沿線を旅する者とそこで生活する者の一瞬とも永遠とも言える不思議な邂逅を描く、鑑賞後の余韻が深過ぎる映画。井浦が演じる平岡衛星は嵐電にまつわる不思議話の取材に訪れたノンフィクション作家。彼が取材の途中、出会った8ミリで嵐電を撮る少年・有村子午線(石田健太)と、修学旅行中に子午前に一目惚れして追いかける津軽から来た女子高生・北門南天(窪瀬環)、撮影所のそばのお弁当屋さんで働く地元の女性・小倉嘉子(大西礼芳)と京都に撮影に来た若手俳優・吉田譜雨(金井浩人)。彼らを乗せて嵐電は走る。通常の線路だけでなく不思議な時空までも……。京都で俳優として仕事をしたことははじめて、と映画に関するインタビューで語っている井浦。だが、井浦新は京都に縁がある(はず)。2015年には下鴨神社を撮影した写真展を下鴨神社で行っていたし、大河ドラマ『平清盛』(12年)では戦に敗れ京都を追われる悲劇の人・崇徳院を演じている。崇徳院に関しては京都とは相性が良いとは言えないのかもしれないが、北野線の仁和寺は崇徳院に関わりのある寺である。『嵐電』で彼が御室仁和寺駅に行かないことが惜しくもあり、意味深でもあり。○人間の肉体と精神のありようを演じるまた、『嵐電』と同じく京都造形芸術大学が制作に関わっている映画『彌勒 MIROKU』(林海象監督 13年)にも出番はかなり少ないが鬼の役で出ている。怨霊になる人とか鬼とかこれまで京都に関する映画ではいささか情念あふれる役をやってきた井浦新が、『嵐電』ではアウトドアファッションに身を包んだ自然体な四十代のおじさん役だ。映画の中で高校生に「おじさん」と呼ばれているが、少年性を失わない素敵なおじさんだからご安心を。なお、手帳とペン以外の服や靴や持ち物は私物だそうだ。底冷えのする冬の京都にやって来た衛星がアパートを借りて取材していると、妻・斗麻子(劇団・地点の安部聡子)と京都に来た思い出が蘇る。斗麻子は旅先で寝込んでしまい衛星は看病していた。無理に立ち上がろうとする妻に介添する井浦新の口調や仕草にほっこりするも、その妻との関係に謎が……。衛星が京都に来たわけは……。この謎をどう解釈していいものか思案に暮れる。この映画は、理屈で考えられない部分が多く、その分、自由に妄想を膨らませることができる。井浦新の居住まいが、見た人にどうにでも解釈できるような透明感を保っている。とはいえ決してふわふわした感じはなく、ちゃんと地に足つけて現実を生きている人間に見える。にもかかわらず、ある瞬間、透明になるような、あの世の人なのかこの世の人なのかわからなくなる。何を食べたらそんな半透明な人になれるのか。映画の謎以上に気になってならない。でもそれこそが人間なのかもしれない。それまで生きていた人がある瞬間、消えてなくなる。命とはそういうもの。そして思い出には実体はないが、像としていつまでも残る。そんな人間の肉体と精神のありようを井浦新が演じている。○優秀な「ご奉仕系俳優」井浦新はかつてARATA という名で活動していた。02年ARATA 時代、松本大洋の漫画の映画化『ピンポン』のスマイル役のメガネ男子っぷりが受けてブレイクしたが、そのまま、いわゆるイケメン街道を走らず、若松孝二作品などの商業映画とは趣を異にする作品に出た。それこそNHKの大河に出ても壮絶なメイクで怨霊を演じたことも挑戦的だった。とはいえ、その同じ年、月9『リッチマン、プアウーマン』(12年)でIT起業家を演じるなどもしていた。崇徳院とベンチャー起業家を同じ年にやっていたかと思うと、やはりあの世とこの世を行き来しているなあと思う。ARATAから井浦新になったのもその年、若松監督の『11・25自決の日三島由紀夫と若者たち』で三島由紀夫を演じたことがきっかけだった。あの世とこの世の半透明感が顕在化したのは、IT 実業家、三島由紀夫、崇徳院を同じ年にやった12年が大きかったのではないだろうか(『三島由紀夫〜』の撮影は11年)。2012年の“いま”を生きる人物と、すでに亡くなった、でも生きてたときに強烈な意思をもった人物の思想をこの身に宿したときに。その後、映画『悼む人』(15年)では新興宗教の教祖という、まさにあの世なのかこの世なのかわからない人物を演じて、「僕を愛しているなら殺して」と石田ゆり子(演じる信者)に迫っていた。このように俗世間にまみれた役とどこか超越した役を交互に演じたり、自身のファッションブランドを立ち上げたり、『日曜美術館』で司会をやったり、とらえどころのない存在感を醸してきた井浦新だったが、もともとスマイルのとき発揮された女子の心をわしづかむポテンシャルを存分に発揮したのが、連ドラ『アンナチュラル』(18年)。変わり者の解剖医・中堂系でセカンドブレイク。でもやっぱりいわゆるイケメン枠には収まらず、解剖台の上で眠る姿、舞う雪の中佇む姿に、やはりあの世の者かこの世の者かわからない、どちらにもいけない宇宙にさまよっているようなそんな孤独が胸に強く刺さってきた。現在、『平清盛』と同じチーフプロデューサー磯智明が手がける朝ドラ『なつぞら』に名アニメーター・仲努役で出演中。こちらはこちらで、四六時中絵を描いている職人のリアリティーをみごとに演じている。ぶ厚いメガネをかけた瞳の表情、机に向かって根を詰めて描くときの丸めた背中、どうしてこんなに実際にいる人みたいになれるのだろう。憑依型俳優という言葉があるが、井浦新はほんとうに恐れも欲もすべて放棄して自分の肉体に役の魂を期間限定で貸すことのできる俳優のように思う。別の人格が井浦新の肉体と肉声を自由に支配するのでまるで違う佇まいや声になる。「コミックシーモア」という電書コミックのCMで、女性にかしずくどMの男を、なんのてらいもなく自然に演じている姿も注目に値するが、井浦新とは、このキャラのようにすべてを作品に委ねることのできる極めて優秀なご奉仕系俳優なのに違いない。■著者プロフィール木俣冬文筆業。『みんなの朝ドラ』(講談社現代新書)が発売中。ドラマ、映画、演劇などエンタメを中心に取材、執筆。著書『挑戦者たちトップアクターズ・ルポルタージュ』『ケイゾク、SPEC、カイドク』、ノベライズ『隣の家族は青く見える』『コンフィデンスマンJP』 など。5月29日発売の蜷川幸雄『身体的物語論』を企画、構成した。
2019年06月04日辻村深月による長編小説『朝が来る』が、河瀨直美監督で実写化。2020年10月23日(金)にTOHO シネマズ 日比谷ほか全国公開。“2人の母”を描く、辻村深月の感動ミステリードラマ原作『朝が来る』は、人気小説家・辻村深月が手掛ける感動のミステリードラマ。長く辛い不妊治療の末、自分たちの子を産めずに特別養子縁組という手段を選んだ夫婦と、中学生で妊娠し、断腸の思いで子供を手放すことになった幼い母の2つの人生を丹念に描いた作品は、多くの読者の心を掴み、17万部を超えるベストセラーとなった。監督に河瀨直美そんな人気作品を映像へと落とし込むのは、これまで数々の賞を受賞してきた女性監督・河瀨直美。樹木希林を主演に迎えた『あん』や、オリジナル脚本による『光』、ジュリエット・ビノシュを迎えオール奈良ロケで挑んだ『Vision』などを手掛けてきた彼女が、人気ベストセラー小説をどのように描くのか高い期待が寄せられている。<あらすじ>1度は子どもを持つことを諦めた栗原清和と佐都子の夫婦は「特別養子縁組」というシステムを知り、男の子を迎え入れる。それから 6 年、夫婦は朝斗と名付けた息子の成長を見守る幸せな日々を送っていた。ところが突然、朝斗の産みの母親“片倉ひかり”を名乗る女性から、「子どもを返してほしいんです。それが駄目ならお金をください」という電話がかかってくる。当時14歳だったひかりとは一度だけ会ったが、生まれた子どもへの手紙を佐都子に託す、心優しい少女だった。渦巻く疑問の中、訪ねて来た若い女には、あの日のひかりの面影は微塵もなかった。いったい、彼女は何者なのか、何が目的なのか──?登場人物&キャスト繊細な物語を紡ぐ登場人物達には、実力派キャストが集結。『八日目の蟬』で日本アカデミー賞を 受賞した永作博美や、話題ドラマの出演が続く井浦新を物語のキーを握る夫婦役として迎えるほか、浅田美代子ら人気キャストがそろう。その配役とともに、それぞれの人物像をおさえてシアターへと足を運んでみて。栗原佐都子役 - 永作博美栗原清和役 - 井浦新実の子をもつことが出来なかった夫婦。14歳の少女を繋ぐ「特別養子縁組」によって、男の子・朝斗を迎え入れる。片倉ひかり役 - 蒔田彩珠同級生に本気の恋をし、望まぬ妊娠をしてしまった。14歳にして出産。生まれた子どもへの手紙を佐都子に託す、心優しい少女。演じる蒔田彩珠は若くして是枝裕和監督作品に抜擢されている期待の女優。浅見静恵役 - 浅田美代子栗原夫婦と片倉ひかりを引き合わせる。その他ひかりの家族役には、中島ひろ子、平原テツ、駒井蓮らが出演する。原作者・辻村深月からコメントも『朝が来る』の実写化にあたり、辻村深月からのコメントも到着。「脚本を読みながら、河瀨監督に何度も感謝を覚えた。登場人物思いがより強く届くためにどうしたらよいのかを、心を砕いて考えてくれている人がいるということに対する途方もない感謝だ。作家として幸せを感じた。ラスト、“原作でもこうすればよかった”と思える構成がある。けれど私が小説で書いてもきっとその光景には届かなかった。映画だからこそ監督が彼らをここに送り届けてくれたのだということが、はっきりわかる。」と、熱い感謝の念を寄せている。カンヌ国際映画祭公式作品「CANNES 2020」へ正式に選出なお、カンヌ国際映画祭公式作品「CANNES 2020」へ正式に選出決定。通常のカンヌ国際映画祭では、部門ごとに公式選出リストを提示していたが、今回は、2021年春までに劇場公開を予定している作品の中から56作品をセレクトした。70年以上のカンヌ国際映画祭の歴史の中で初の取り組みとなる。【詳細】『朝が来る』公開日:2020年10月23日(金)TOHO シネマズ 日比谷ほか全国公開※2020年6月5日(金)公開予定だったが延期。原作:辻村深月『朝が来る』(文春文庫)監督・脚本:河瀨直美脚本:高橋泉キャスト:永作博美、井浦新、蒔田彩珠、浅田美代子、佐藤令旺、田中偉登、中島ひろ子、平原テツ、駒井蓮、山下リオ、森田想、堀内正美、山本浩司、三浦誠己、池津祥子、若葉竜也、青木崇高、利重剛制作・配給:キノフィルムズ(木下グループ)
2019年06月02日井浦新さんの最新主演作は、京都の四条大宮、嵐山、北野白梅町を結ぶ路面電車「京福電気鉄道嵐山線」、通称“嵐電(らんでん)”を舞台に繰り広げられる物語。学生たちとひとつの映画を作り上げた経験が一番の宝物。メガホンを取ったのは、映画『楽隊のうさぎ』でも井浦さんとタッグを組んだ鈴木卓爾監督。「僕は卓爾監督の作品と人柄の一ファン。京都は仕事でも旅でもよく行っていた場所でしたし、もともと僕は電車に乗るのも見るのも撮るのも大好きなので、京都に行くたびに嵐電にもよく乗っていたんです。そんなこともあって、卓爾監督からこういう映画を撮りたいんだというお話をいただいた時に、ぜひ参加させてくださいとお返事しました」井浦さんが演じるのは、鎌倉から来たノンフィクション作家・平岡衛星。物語はこの衛星を中心に、嵐電の街に紛れ込んで、まるで出られなくなったような男女3組の恋が互いに共振を起こすように進んでいく。「この映画は鈴木卓爾監督作品なだけあって、結構緻密にいろいろなレイヤーがかけられているんです。なので、きっと観る人の年齢やその時の状態などによっても、捉え方は変わってくるだろうと思います。素直にキラキラした恋愛映画としても楽しめるでしょうし、見方によっては人間の生と死について考えさせられるような作品にもなっている。僕は個人的に、完成した作品を初めて観た時、3組それぞれの命のきらめきを感じたので、大切な人の手をしっかりと握りしめたくなる、そんな映画だなと。電車が好きな人、京都が好きな人はもちろん、そうでない人も自分が大切に思っている人と一緒に観に行って、お互いにどう感じたか、何を思ったか、語り合っていただけたらいいなと思います」映画『嵐電』には鈴木監督が教鞭を執る、京都造形芸術大学の学生たちがキャストや制作スタッフとして参加。この学生たちとひとつの映画を作り上げた経験こそが「作品に参加して得た一番の宝物」だと井浦さんは言う。「映画を作りたいという純粋さや情熱、思いの強さは、年齢が若ければ若いほど、予算をぎゅっと絞っていけばいくほど、凄まじいものがあるなと感じました。学生たちは素直で無垢で不器用。とくに地元の少年・子午線役の石田健太くんの芝居は、そばで見ていて心が動かされました。何色にも染まっていなくて、頭で考えていることと心と体が全部バラバラで。でもそれが、とても人間らしくて。まるで、デビュー当時の自分と対峙しているような感覚でした。キャリアを積んでいくと、必然的にいい意味でも悪い意味でも器用にならざるを得なくなってきます。でもそういう不器用さは、やっぱり絶対に忘れてはいけないなと思いました。まさに、汚れのない水をバサーッと頭から浴びて、知らず知らずのうちにこびりついてしまったものが洗い流されたような感覚。この経験は、僕にとって宝物になりました」『嵐電』衛星は京都に来て嵐電に関する取材を始めるが、そこにはかつて妻・斗麻子(安部聡子)と経験したある出来事を呼び覚ます目的があった。監督/鈴木卓爾出演/井浦新、大西礼芳ほか5月24日(金)より全国順次公開。©Migrant Birds/Omuro/Kyoto University of Art and Designいうら・あらた1974年9月15日生まれ、東京都出身。俳優。NHK連続テレビ小説『なつぞら』に出演中。主演映画『こはく』は6月21日より長崎先行、7月6日より全国順次公開。※『anan』2019年5月29日号より。写真・内田紘倫(The VOICE)インタビュー、文・菅野綾子(by anan編集部)
2019年05月24日池松壮亮が主演、蒼井優がヒロインを務める映画『宮本から君へ』の新キャストが発表された。映画では原作の漫画の後半をベースに、池松さん演じる宮本浩と、蒼井さん演じる中野靖子の前に立ちはだかる「究極の愛の試練」を克服していく姿が描かれる。そんな2人の関係をつなぐ重要なキャラクター、風間裕二役を、今年は『こはく』『嵐電』と2本の主演作が控える井浦新。裕二は、どうしようもない遊び人で、靖子の心に棲みつく元恋人だ。井浦さんは「撮影時、この作品が放つ生命感溢れる熱量に吹き飛ばされまいと、全身全霊で現場にしがみついていた。その中心で熱苦しいほどのエネルギーを生み出している池松君と蒼井さんのぶつかり合いは、正に鬼神の如く、その凄まじさを余すことなく味わえたことが、大きな喜びでした」と撮影をふり返り、「関わったシーンでの撮影では毎回がクライマックス、しかし初号を観たら始まりから終わりまで全編がクライマックスに漲っていた。なんてべらぼうな映画だ」と絶賛している。また、本作では“高層マンションの階段での決闘シーン”も描かれる。その注目のシーンで、宮本が立ち向かう怪物・真淵拓馬を演じるのは、元格闘家の一ノ瀬ワタル。ラグビー部に所属する巨漢にして怪力の持ち主で、紳士的な表と欲望に忠実な裏の2つの顔をもつ役どころだ。今回一ノ瀬さんは、体重を33kg増量し、撮影に挑んだそう。「僕が原作に出会った直後にこの役をやれるチャンスを頂き運命的なものを感じました。真淵拓馬は絶対に自分にしか出来ないという自信と強い想いがあります。この作品を撮り終わったら死んでも良いと覚悟して挑んだ作品です」と力強く語っている。さらに、真淵拓馬の父で宮本の得意先の部長・真淵敬三をピエール瀧。真淵敬三の親友・大野平八郎を佐藤二朗が演じることも発表された。原作漫画の大ファンであることから出演を即決したという佐藤さんは「僕が新井英樹作品を大好きな理由の1つが、何かを引きかえに描いてるとしか思えない、壮絶で豊饒なキャラクターたちだ。今回、そのキャラクターの1人を演じられることに悦びと畏れを感じつつ、皆で渾身の思いで拵えた作品です」と出演できたことへの喜びを語っている。なお、本作の製作委員会は“映画「宮本から君へ」の公開に際してのお知らせ”と題して、ピエール瀧の出演に関して説明する文書も発表した。以下、発表文書本作品には、麻薬取締法違反容疑で逮捕、同法違反罪で起訴されたピエール瀧氏が本作に出演をしております。尚、本作品の撮影は昨年9月29日~10月30日の期間に完了しております。事件発覚後、映画「宮本から君へ」製作委員会は幾度となく協議を重ねてまいりました。その結果、ピエール瀧氏は、今後も法律に従って裁定が下されることになり、それ以上の措置について、本作品が関与するものではないという結論に至り、製作委員会の総意として、本作品の改編・追加撮影を行わないまま、劇場公開することと致しました。議論を経ての結論であることをご理解頂ければ幸いに存じます。引き続きのご支援・ご鞭撻をお願い申し上げます。『宮本から君へ』は今秋、全国にて公開予定。(cinemacafe.net)■関連作品:宮本から君へ 2019年秋、全国にて公開予定Ⓒ2019「宮本から君へ」製作委員会
2019年05月16日俳優・池松壮亮が主演を務める映画『宮本から君へ』(今秋公開)の追加キャストが16日、明らかになった。同作は1990 年から1994年まで講談社「モーニング」にて連載され、1992年に第38回小学館漫画賞青年一般部門を受賞した新井英樹のコミックを実写化。文具メーカー「マルキタ」の新人社員、恋にも仕事にも不器用な宮本浩(池松)の物語を描く。2018年4月にテレビ東京で連続ドラマとして放送され、第56回ギャラクシー賞テレビ部門「奨励賞」を受賞するなど大きな反響を呼んだ。この2人の関係をつなぐ重要キャラクター・風間裕二を井浦新が演じる。どうしようもない遊び人だが、靖子の心に棲みつく元恋人で、宮本と靖子の間で、奔放に振る舞いながらも2人の距離を近づけていく大切な役割を担っている。井浦は「撮影時、この作品が放つ生命感溢れる熱量に吹き飛ばされまいと、全身全霊で現場にしがみついていた。その中心で熱苦しいほどのエネルギーを生み出している池松君と蒼井さんのぶつかり合いは、 正に鬼神の如く、その凄まじさを余すことなく味わえたことが、大きな喜びでした。関わったシーンでの撮影では毎回がクライマッ クス、しかし初号を観たら始まりから終わりまで全編がクライマックスに漲っていた。なんてべらぼうな映画だ」とコメントした。同作では、原作が支持される一因ともなっている“高層マンションの階段での決闘シーン”も描かれるが、その決闘シーンで、宮本が立ち向かう怪物・真淵拓馬を一ノ瀬ワタルが演じる。ラグビー部に所属する巨漢にして怪力の持ち主で、紳士的な表と、欲望に忠実な裏の2つの顔をもつ難しい役柄となった。体重を33kg 増量し「絶対に勝てそうにない体」を作り上げた一ノ瀬はは「映画『宮本から君へ』がいよいよ公開します。僕が原作に出会った直後にこの役をやれるチャンスを頂き運命的なものを感じました。真淵拓馬は絶対に自分にしか出来ないという自信と強い想いがあります。より拓馬に近付く為2カ月間で 30kg以上の増量もしました。この作品を撮り終わったら死んでも良いと覚悟して挑んだ作品です。ありったけの魂を込めました。この映画、観てください!!!!!!!!」と気合を表した。また真淵拓馬の父で、宮本の得意先の部長である真淵敬三をピエール瀧被告が演じている。麻薬取締法違反容疑で逮捕・起訴された瀧だが、撮影は昨年の9月〜10月に行われており、製作委員会は議論の上、劇場公開を決定したという。また、真淵敬三の親友・大野平八郎は佐藤二朗が演じた。○真利子哲也監督 コメントついに実写化の舵が切られ、分厚くて重たい定本を握りしめ、ボロボロになるまで読み込み書き込み、かなり手強いこの原作をどうやったら映画にできるか、み んなで真剣に向き合いました。やがて一癖も二癖もある役者たちが集まってきて、現場はより一層の執念と活気で溢れました。 今、このタイミングにしか映画にできない自負がありました。ここで失敗したらもう誰も映像化できないという勝手な責任感もあり ました。宮本に負けず劣らず、這いつくばって完成させた映画をでっかいスクリーンで観たときの、理屈抜きで気持ちが開放され たあの感触。子供に返ったみたいに老いも若きも男も女も、みんな一緒になって朝まで語らって歌ってました。この映画の顔ぶれ に微塵も悔いはありません。○製作委員会 コメント本作品には、麻薬取締法違反容疑で逮捕、同法違反罪で起訴されたピエール瀧氏が本作に出演をしております。尚、本作品の撮影は昨年9月29日~10月30日の期間に完了しております。事件発覚後、映画『宮本から君へ』製作委員会は幾度となく協議を重ねてまいりました。その結果、ピエール瀧氏は、今後も法律に従って裁定が下されることになり、それ以上の措置について、本作品が関与するものではないという結論に至り、製作委員会の総意として、本作品の改編・追加撮影を行わないまま、劇場公開することと致しました。議論を経ての結論であることをご理解頂ければ幸いに存じます。引き続きのご支援・ご鞭撻をお願い申し上げます。
2019年05月16日映画『スマホを落としただけなのに』の続編、『スマホを落としただけなのに 囚われの殺人鬼』が、2020年2月21日(金)に公開される。『スマホを落としただけなのに』の続編2018年11月公開の映画『スマホを落としただけなのに』は、主演に北川景子、共演に千葉雄大、成田凌、田中圭らを迎え、興行収入19.6億円を超えるヒットを飛ばした人気作。恋人が落としたスマホをきっかけにやがて命を狙われることになるヒロインの恐怖を描き、隠された過去が暴かれるSNSミステリーとして多くの"スマホ"ユーザーから共感を集めた。警察組織を巻き込んだサイバー犯罪を描く続編となる『スマホを落としただけなのに 囚われの殺人鬼』の原作は、『スマホを落としただけなのに』で作家デビューを飾った志駕晃によるシリーズ第2弾の同名作品。些細なことで日常が崩れていくネット社会の恐怖に加え、続編では警察組織を巻き込んだサイバー犯罪が前作以上のスケールで展開される。主演は刑事役・千葉雄大主演は、前作で“過去にトラウマを持つ”刑事・加賀谷を演じた千葉雄大が務める。物語は、加賀谷が解決したはずの連続殺人事件から数か月後、同じ現場から新たな死体が発見されるという衝撃の内容からスタート。真相を探るため、加賀谷は彼が逮捕した獄中の連続殺人鬼・浦野と再び対面することに。浦野によって明かされる新たなネット上の闇の存在。そこには驚愕の事実が隠されていた―。浦野役は、『愛がなんだ』『さよならくちびる』『窮鼠はチーズの夢を見る』など、出演作が多数公開を控える成田凌が続投する。ヒロインに白石麻衣また千葉雄大演じる加賀谷の恋人で、新たな事件に巻き込まれていく本作のヒロイン役には、乃木坂46のメンバー・白石麻衣が抜擢。ドラマや映画に多数出演する白石だが、ミステリー映画のヒロインを演じるの自身初となる出来事。“ひょんなこと”から始まる恐怖の連続にどのように立ち向かっていくのか?その迫真の演技にも注目だ。その他キャストメインキャラクターの脇を固める、個性派キャストたちにも注目。『映画刀剣乱舞』の主演を務めた鈴木拡樹や朝ドラ「なつぞら」に出演した井浦新、メディアに引っ張りだこの今田美桜をはじめ、田中哲司、音尾琢真、江口のりこ、奈緒、アキラ100%といった面々が揃う。なお監督は、前作に引き続き、『リング』『クロユリ団地』『貞子』の中田秀夫が担当する。ストーリー長い黒髪の女性ばかりを狙った連続殺人事件が幕を閉じてから数か月。同じ事件現場から新たな身元不明の死体が発見される。真相を探るため刑事・加賀谷は、かつて自分が逮捕した連続殺人鬼・浦野のもとへ。「お前が殺したのか・・・?」尋ねる加賀谷に対して、獄中の浦野が明かしたのは彼が師と仰ぐ「M」というダークウェブ上に存在する謎の人物の存在だった―。一方同じころ、加賀谷の恋人・美乃里を狙う謎の男の姿が。加賀谷は、苦渋の選択で浦野に事件の捜査協力を依頼することを決断するが・・・【詳細】映画『スマホを落としただけなのに 囚われの殺人鬼』公開時期:2020年2月21日(金)出演:千葉雄大、白石麻衣、成田凌原作:志駕晃「スマホを落としただけなのに囚われの殺人鬼」(宝島社文庫)※2018年11月発売企画プロデュース:平野隆監督:中田秀夫脚本:大石哲也制作プロダクション:ツインズジャパン配給:東宝
2019年04月06日「ドラゴンクエストV天空の花嫁」(1992年発売)のストーリーを原案に、山崎貴が総監督・脚本を担当したフル3DCGアニメーション映画『ドラゴンクエストユア・ストーリー』。この度、そのボイスキャストに佐藤健ら総勢13名の超豪華俳優陣が集結、早くも初映像となる。原作・監修には“ドラゴンクエストの生みの親”堀井雄二、監督に八木竜一・花房真、音楽にはすぎやまこういちの楽曲を使用と、伝説の冒険を描くにふさわしいスタッフもそろった本作。今回は、90秒の予告編映像もお披露目されている。山崎総監督「実写化するならこの人という気持ちで」選出!そして、そのボイスキャストに決まったのは、日本を代表する人気俳優ばかり総勢13名。“父との別れ”“運命の相手との出会い”など多くの試練を乗り越え、“家族と共に魔王の復活を阻止するために旅をする”勇敢な主人公・リュカ役には、NHK連続テレビ小説「半分、青い」での活躍も記憶に新しく、常に第一線を走り続ける佐藤健。「夢中になって遊んでいました」というゲームっ子時代を思いだし「当時と同じ様に僕の心を震わせました」と佐藤さん。「映画の脚本として生まれ変わってもなお色褪せぬこの魅力。あっぱれドラゴンクエストです」と普遍的なストーリーの力強さに感嘆した様子で、「主人公の声を務めさせて頂くということで責任重大なわけですが、どうなのでしょう、不安です。しかし佐藤なんかに任せてらんねえよという方にも是非この映画を観に来て頂きたいのです。何故ならこの物語の主人公は僕が演じた“リュカ”ではなく、紛れもなく今の時代を生きる“あなた”なのですから」とコメント。並々ならぬ覚悟でアフレコに臨んだ様子だ。また、“リュカの2人の運命の相手”であり、幼い頃に共に冒険をし、成長して強く美しい女性として再会を果たすビアンカ役に有村架純、そしてリュカの幼なじみでサラボナの町中の男性の憧れの聡明な女性・フローラに波瑠が決定。有村さんは「ドラマチックなストーリー、プレイヤーにも寄り添った構成に惹かれ挑戦させていただきました。山崎総監督のもと、佐藤健さんと掛け合いをしながら収録できたので、現場で生まれた空気感や、リュカとビアンカの距離が少しずつ縮まっていく様子が、声を通して少しでも伝わってくれると嬉しいな、と思います」と、ファンに向けてコメント。「たくさんの人の心の中に、それぞれのドラゴンクエストがあると思うので、丁寧に取り組みたいと思いました」と言う波瑠さんは、「今回演じるのが、全ての男性が憧れるお嬢様の役なんて、と驚きましたが、ご一緒した佐藤さんをはじめとしたキャストの皆さんに引っ張ってもらいながらどうにか収録できました。あんなに可憐なお嬢様が私の声で喋っているのはすごく不思議な感覚です」と、アフレコをふり返った。そして、リュカと共に魔物につかまって奴隷とされてしまう王子・ヘンリーを坂口健太郎が、リュカの自慢の父親・パパスには「勇者ヨシヒコ」でドラゴンクエストファンを魅了した山田孝之が決定!「ドラクエ」シリーズ大好きという坂口さんは「中でもVは、何度も繰り返し遊んだ思い出があります」と告白、「とても好きな作品だったので、まさか自分がヘンリーの声をさせていただけるとは。と驚きました。わがままな王子だったヘンリーが、大人になって立派な姿になる。そこを声で表現するのが難しかったです」とも明かしている。以前「ドラゴンクエストヒーローズII 双子の王と予言の終わり」にも声で出演したという「ヨシヒコ」こと山田さんは、「大好きなパパスのプレッシャーは半端ではなかったです。しかし、もし私が主人公の声を演じるとなった場合、演技プランが1つしか思い浮かばないのでパパス役で助かりました。完成を非常に楽しみにしています。ヨシ、いや、山田孝之より」と愛あふれるコメントを寄せている。ほかにもケンドーコバヤシ、安田顕、古田新太、松尾スズキ、山寺宏一、井浦新、賀来千香子、吉田鋼太郎など超豪華俳優陣が集結。山崎総監督は、「佐藤君はその凜とした声が主人公リュカが常に前向きに運命を切り開いていく姿を感じさせてくれました。有村さんはどこか包容力を感じさせる声がビアンカにピッタリだと思いましたし、波瑠さんは声の澄んだトーンに秘められた強さがフローラの純粋さをうまく表してくれていました。さらに坂口君の持って生まれた王子感はヘンリーの気高さに似合っていましたし、そして何と言っても山田君はドラゴンクエストとは切っても切れない関係なので、是非どこかに入って欲しいと思っていましたが、ここは意外な線を狙ってパパスをお願いしました」と各人についてコメント。「実写化するならこのメンバーでというぐらいの気持ちを込めてキャスティングさせてもらっています」と自信を込めて語り、「それぞれのキャラクターにダブらせて楽しんでみて下さい」と期待を込めている。『ドラゴンクエストユア・ストーリー』は8月2日(金)より全国東宝系にて公開。(text:cinemacafe.net)■関連作品:ドラゴンクエストユア・ストーリー 2019年8月2日より全国東宝系にて公開©2019「DRAGON QUEST YOUR STORY」製作委員会 ©1992 ARMOR PROJECT/BIRD STUDIO/SPIKE CHUNSOFT/SQUARE ENIX All Rights Reserved.
2019年04月04日井浦新と石川恋が出演する“奇妙な男女の関係”を描くコミックを実写化した予告編風ウェブ動画「コミックシーモアこの男は人生最大の過ち篇」が本日より公開された。奇妙な男女の関係を描く予告編風動画今回のウェブ動画は、電子書籍サイト「コミックシーモア」で配信中のソルマーレ編集部オリジナル作品「この男は人生最大の過ちです」のワンシーンを、映画の予告編風に実写で映像化したもの。井浦さん演じる天城恭一と石川さん演じる佐藤唯が、謎めいたやり取りを繰り広げる本動画。モーツァルトの「レクイエム」が流れる中、天城が突然、「僕を奴隷にしてください。これからは僕を、あなたの犬にしていただきたい」と唯に歩み寄り訴える…。すると、怯えた表情を浮かべていた唯だが、彼を床へ押し倒し、「ねえ、馬鹿にしてる?」と言い放つ――。2人の関係性とは?この後どうなるのか…?奇妙で不思議な動画が完成した。「不思議な感じ」「面白かった」メイキング&インタビュー本動画と併せて、メイキング動画も公開中。石川さんが井浦さんの顔のすぐ横を踏んづけ、ネクタイを掴み引き寄せるシーンで、カットがかかると思わず笑いが起こる一幕など、舞台裏を覗くことができる。撮影を終え、井浦さんは「すごく楽しくやらせて頂きました。いろんな感覚が台詞の魔法にかかって、麻痺していく感じがすごく不思議な感じを得ました」と普段とはまた違った体験だった様子。一方、石川さんは「結構、漫画に寄せて今回撮影していたんですけど、それがすごく難しく感じたり」と言いつつも、「事務所の大先輩でもある新さんとこうやってご一緒出来て、先輩に土下座をさせたり(笑)、顔の脇を踏んづけたり、なかなかできない経験だったので、面白かったです(笑)」と貴重な時間を楽しんでいたようだ。「この男は人生最大の過ちです」とは?コミックシーモアのオリジナル作品「この男は人生最大の過ちです」は、九瀬しきによる漫画作品。高校・大学・社会人と癒やしの存在だった愛犬を亡くしたばかりでバーで悲しみに打ちひしがれ、ヤケ酒をあおっていた製薬会社のOL佐藤唯の前に現れたのは、高級スーツに身を包んだセレブ風のメガネ男子。イヤミばかり言う男に、唯は怒りに任せて男の足を引っかけて転ばせてしまう。次の日、唯の会社に現れたソイツは、あろうことか自社の社長だった!?呼び出され、クビを覚悟した唯だったが、「…僕を奴隷にしてください」と社長が言い放ち…。予告編風動画「コミックシーモアこの男は人生最大の過ち篇」は公開中。(cinemacafe.net)
2019年03月15日アキラ100%(44)が本名の“大橋彰”名義で、映画「こはく」に出演すると2月22日に発表された。アキラは主演を務める井浦新(44)の兄役。主要キャラクターとして起用されており、ネットで大きな話題を呼んでいる。同作は両親の離婚で心に傷を負った青年とその兄が、父を探す姿を描いたヒューマンドラマ。各メディアによるとアキラは「元々は役者を目指したのがキッカケで芸能の道を選んだのです」と明かし、「いつもとだいぶ違うと思いますが、違うアキラを皆さんに見ていただきたいです」コメント。同作の横尾初喜監督(39)もこう絶賛しているという。「クライマックスでのアキラさんをはじめとした俳優部の演技がすごすぎて、初めてモニターを見ながら号泣してしまい、カットをかけることができませんでした」監督からもお墨付きのアキラの演技力。ネットでは《アキラ100%さんのマジの演技見たい》《前にスカッとジャパンでアキラ100%が再現Vで演技してるところ見たことあるけど、あの人演技上手だよ》《俳優として大成しそう、、、演技うまいし、すごいちょうどいいおじさん感》と期待の声が上がっている。「実はアキラさんは、かつて椎名桔平さん(54)の付き人をしていました。演技に情熱はあったものの仕事で失敗が続き、いったんは挫折。しかし近年では芸人として活躍するなかで、俳優の仕事でも活躍するようになりました。特に今年1月に出演したドラマ『スキャンダル専門弁護士 QUEEN』(フジテレビ系)では、その演技力が大きな話題に。今後はバカリズムさん(43)やアンジャッシュ・児嶋一哉さん(46)のように、“演技派芸人”として活躍するかもしれません」(テレビ局関係者)俳優業も成功なるか?
2019年02月25日「ドラゴンクエスト」が初めてフル3DCGアニメーションとして映画化。タイトルは『ドラゴンクエスト ユア・ストーリー』で、2019年8月2日(金)に公開される。「ドラゴンクエスト」は、1986年に登場して以来、出荷・ダウンロードも含めると販売本数が7800万本以上ある人気RPG。80を超えるシリーズ作品が発表されており、世界を脅かす魔王を倒すために壮大な冒険物語を紐解いていくのが特徴だ。原案はドラゴンクエストⅤ 天空の花嫁その中でも、プレイヤー自身が主人公になって、“親子三代にわたって魔王を倒す"“結婚相手を選ぶ"”的だったモンスターが仲間になる”など、人生、家族、友情を体感できる作品として、多くの人々に愛されているのが1992年に発表された「ドラゴンクエストⅤ 天空の花嫁」。これをベースとして初のフル3DCGアニメーション映画『ドラゴンクエスト ユア・ストーリー』を制作する。ボイスキャスト - 主人公・リュカ役に佐藤健、ビアンカは有村架純『ドラゴンクエスト ユア・ストーリー』の各キャラクターの特徴や人間関係を紹介。物語のメインキャラクターに声を吹き込む、佐藤健、有村架純、波瑠といった豪華キャスト勢も合わせてチェックしてほしい。主人公・リュカ(声:佐藤健)行方不明の母を探すため、父・パパスと共に冒険へと出る勇気溢れる青年。旅先の道中に魔物につかまり奴隷となってしまうリュカは、“父との別れ”など多くの試練を乗り越えながら、その10年後再び旅を再開。冒険先のサラボナで幼き頃に共に冒険をしたビアンカと、昔ながらの幼馴染みのフローラに出会う。ビアンカ(声:有村架純)幼き頃にリュカと共に冒険を繰り広げた仲。その後、強く美しい女性へと成長し、再びリュカと再会を果たす。リュカの運命の相手でもある。フローラ(声:波瑠)サラボナの大富豪の娘であり、リュカの幼馴染。聡明で美しく、街中の男性からの憧れの的である。しかし、街を脅かす魔物を倒した男との結婚を父親に勝手に決められてしまう。リュカの父親・パパス(声:山田孝之)行方不明となった妻・マーサを探すため、リュカとともに旅に出る。息子であるリュカへの愛情はとても深く、剣の腕も一流。旅の途中で、リュカの目の前で魔物に囚われてしまう……。ヘンリー王子(声:坂口健太郎)ラインハットのいたずら好きな王子。旅の道中に出会ったリュカと共に魔物の奴隷として捕まってしまう。リュカの危機には必ず駆けつけると約束するなど絆が深い。ブオーン(声:古田新太)フローラが住む町・サラボナの平和を脅かしている3つ目の巨大モンスター。ブオーンを討伐した者は、フローラと結婚が出来る・・・?!ゲマ(声:吉田鋼太郎)主人公リュカの母・マーサをさらい、父・パパスの命を奪った宿敵。世界を絶望の闇に包みこんでいる光りの教団の使途。ミルドラース(声:井浦新)そのすべてが謎に包まれている最恐の魔王。その他、ケンドーコバヤシ、安田顕、松尾スズキ、山寺宏一、賀来千香子など超豪華俳優陣も声優として参加し、物語を盛り上げる。堀井雄二×山崎貴夢などパーティー集結『ALWAYS 三丁目の夕日シリーズ』、『永遠の0』をてがけていきた山崎貴が総監督・脚本を手掛け、監督は『STAND BY ME ドラえもん』の八木竜一が務める。そして原作・監修を務めるのは、ドラゴンクエストの生みの親であるゲームデザイナー・堀井雄二。音楽は、すぎやまこういちの音楽を使用。彼らがパーティを組んで、ドラゴンクエストに新たな生命を吹き込む。原作・監修:堀井雄二コメント今から30年前に『ドラゴンクエストⅢ』が社会現象を巻き起こしたとき、漫画化や映画化のお話がいくつか来ましたが、ゲームとしてのお話をそのまま別の形で表現しても面白さに欠けるだろうと思って断ったことがありました。それから時間が経ち、ゲームの表現も増え、『ドラゴンクエストⅣ』以降はキャラクターを立てストーリー性をさらに重視したことで気持ちに変化が現れました。作品に対して思い出もいっぱいあるので、追体験が出来る映画化もアリかもしれないと思っていた頃にこのお話が来たのですが、山崎総監督率いるチームの方々に作ってもらえると聞いて凄く期待しました。完成前の映像を視聴しましたが、しっかりとポイントポイントを押さえているし、山崎総監督自身の捉え方もあってすごく見応えのある映画になったと思います。『ドラゴンクエストⅤ』では、“親子三代にわたって魔王を倒す"ということと“結婚相手を選ぶ"というゲームなのに本気で悩んでもらうという二つを物語の柱にしていました。一人の人間が子どもから青年へと成長し、そして親となり、自分の子どもが魔王を倒すという人生そのものを描きました。映画とゲームでは違っている部分もあるけれど、それがこの『ユア・ストーリー』というタイトルにハマっていると思います。昔からドラゴンクエストを愛してくれているファンの方にも観てもらいたいですし、まだドラゴンクエストを知らない人にも観てもらってゲームに触れてもらえたら嬉しいです。ワールドプレミア、7/16(火)にTOHOシネマズ六本木でなお映画『ドラゴンクエスト ユア・ストーリー』のワールドプレミアが、映画の公開に先駆け2019年7月16日(火)にTOHOシネマズ六本木にて開催。当日は、本作に携わる豪華キャスト及びスタッフが登壇する予定だ。一般の応募受付は、6月下旬よりスタートする予定なので、ファンの人は是非公式HPをこまめにチェックしてほしい。ドラゴンクエスト ユア・ストーリー作品情報『ドラゴンクエスト ユア・ストーリー』原作・監修:堀井雄二音楽:すぎやまこういち総監督・脚本:山崎貴監督:八木竜一花房真出演:佐藤健、有村架純、波瑠、坂口健太郎、山田孝之、ケンドーコバヤシ、安田顕、古田新太、松尾スズキ、山寺宏一、井浦新、賀来千香子、吉田鋼太郎製作:2019「DRAGON QUEST YOUR STORY」製作委員会配給:東宝ムビチケ情報前売り券発売日:2019年5月31日(金)~販売場所:全国の映画館(一部シアターを除く)
2019年02月17日今回、ご紹介する作品は、国内外の映画祭で評価を受ける新人女性監督、甲斐さやかの長編デビュー作『赤い雪 Red Snow』。30年前、雪が降り積もる日に起こった未解決の少年失踪事件をめぐるミステリーを、濃密な人間ドラマとともに描いています。本作でダブル主演を務めた永瀬正敏さんと、菜葉菜(なはな)さんにお話を伺いました。写真・大嶋千尋 文・田嶋真理 スタイリスト・渡辺 康裕 (W/永瀬正敏さん) 越中春貴(菜葉菜さん) ヘアメイク・遠山美和子(THYMON Inc./永瀬正敏さん) 升水彩香(菜葉菜さん)【イケメンで観るドラマ&映画】vol. 27クセのある役を難なく自分のものにする実力派『赤い雪』で物語の中心となるのは、永瀬さん演じる被害者の兄・白川一希と菜葉菜さん演じる容疑者とされた女性のひとり娘・江藤早百合。30年前の少年失踪事件で心に深い傷を負ったふたりは、再会をきっかけとして曖昧な記憶をたどっていき、思いがけない真実を知ることになります。甲斐監督のオリジナル脚本に魅せられ、ダブル主演を務めた永瀬さん、菜葉菜さんに加え、井浦新さん、夏川結衣さん、佐藤浩市さんという日本映画界を代表する名優たちが参加。それぞれがクセのある役を熱演しているところも注目を集めています。ーー脚本の素晴らしさに魅せられて出演を決めたそうですね。おふたりが脚本を読んだときの第一印象を教えてください。永瀬さん 時間を忘れました。とてもおもしろい脚本をいただいても、はずせない用事があると、読むのを途中で止めることがあるんですが、今回は一気に読んでしまいました。それほど、脚本にパワーがありました。菜葉菜さん 甲斐監督から、“こういう作品で、ぴったりの役がある” というお話は聞いていたのですが、実際に脚本を読んでみて衝撃を受けました。これほどまでに重厚な脚本を読んだことがなかったので、ぜひやらせていただきたいと思いました。ーー役作りとして、どのようなことを?永瀬さん 漆職人の役を演じるにあたり、実際の職人さんから指導を受け、道具を自宅に持ち帰って練習をしました。僕は職人を演じる機会が多くて。大病院の天才外科医よりは、地道に技を極めた職人のほうに憧れてしまいます。菜葉菜さん 撮影に入る前に、早百合の背景について監督と話し合いをしました。その際に監督から舞踏を習って欲しいと言われ、土方巽さんや大野一雄さんに師事された中嶋夏さんに舞踏を教えていただきました。舞踏を習ったことが演技にどのような影響を与えたのかわからないのですが……。永瀬さん 踊るシーンはなかったからね。菜葉菜さん そうなんです(笑)。でも、新しいものに触れる良い機会を与えていただいたと思っています。ーー甲斐監督の演出方法はどのようなものでしたか?永瀬さん 役者たちが自由に演技をし、それを甲斐監督が自然な形で軌道修正してくれました。「このタイミングでセリフを言ってください」というような細かい指示出しはありませんでした。ーー着替えを覗かれた早百合がニヤッと笑うシーンは、とてもインパクトがありました。菜葉菜さん あのシーンは初日に撮影しました。最初から「笑って欲しい」と言われたのではなく、何度もテイクを重ねるうちに自然に出た表情なんです。ーー永瀬さんの役者としての魅力をどう感じましたか?菜葉菜さん デビューしたての頃、周囲の方々に、「たくさん映画を観て、本を読みなさい」と言われて。行定勲監督の『贅沢な骨』(2001年)など、当時むさぼるように観た作品の多くに永瀬さんが出演されていて。私もこのような俳優になりたいと思い、憧れていました。それから何年も経ってしまいましたが、こうしてがっつりとお芝居をする機会をいただけて、夢のようです。実際にお会いしてみると、永瀬さんは大人のフェロモンたっぷりというよりも少年のような心を持った方で……(笑)。永瀬さん シリアスな作品では余計に、撮影現場が楽しくないとね(笑)。菜葉菜さん 緊張感あふれる作品でしたが、撮影現場がピリピリすることはありませんでした。永瀬さんが率先してムードメーカーになってくださったおかげだと思います。永瀬さん 褒めていただいて、ありがとうございます。今度何かおごります(笑)。ーー永瀬さんから見て、菜葉菜さんの役者としての魅力は?永瀬さん クライマックスで、どう演じて良いのかわからないシーンがありました。撮影現場で菜葉菜さんの演技を見たときに、一希は彼女を受け入れられるかもしれないと感じました。そのときの菜葉菜さんの立ち姿の美しさは今も忘れられません。彼女の魅力は “役者を助ける演技をしてくれる” というところですね。ーー雪景色の中で撮影したからこその苦労は?永瀬さん 雪の中に入っていくと足跡がついてしまうので、その場でリハーサルができないんです。僕たちは地形の分からない場所をどんどん歩いていかなければならない。すると、急に雪深くなったところで足を取られてしまう。菜葉菜さんは若いので体力的に問題なさそうでしたが、僕は3歩ぐらい行くとゼイゼイしちゃって、息が上がってしまいました。雪景色のシーンでも菜葉菜さんの女優魂を感じました。この映画では役者それぞれが熱演し、120~150%の力を出しています。ぜひとも劇場でご覧いただきたいですね。インタビューのこぼれ話映画は緊張感あふれるサスペンスでしたが、おふたりは終始にこやかな表情でインタビューに答えてくださいました。特に、菜葉菜さんが永瀬さんを褒めているときの、永瀬さんの照れた表情がとても素敵でした!Information『赤い雪 Red Snow』2月1日(金)テアトル新宿ほか全国順次公開出演:永瀬正敏、菜 葉 菜、井浦新、夏川結衣、佐藤浩市ほか配給:アークエンタテインメント©2019「赤い雪」製作委員会
2019年01月31日「お父さん、お母さん、今までありがとう。」このセリフを聞くのも今年だけで5回目。友人の晴れ姿を見ながら優香はしみじみ1年間を振り返っていた。今年は本当に結婚ラッシュだった。去年までに結婚した友達に対しては「結婚が早い」という評価であったが、今年になってからは未婚だと「結婚が遅い」だと。26歳。これまで結婚の適齢期などあっただろうか? 結婚には「早い」か「遅い」かの二択しかなかったような気がする。そもそも結婚という観点以外からも私は順調と言えるのだろうか。優香は辞めたいと思っている広告制作会社での仕事も5年目を迎えていた。外に出たときに自分に市場価値があるとは思えない。もう若くないんだよな・・・心の中でそう呟き、優香は完全に諦めモードだ。■金曜日、優香は大学時代の友人である真希、エリ、美波とコリドー街で飲んでいた。4人とも都内で働いており、定期的に集まっている。最近は新橋の横丁系で飲むことも多かったが、今日は久々に気合いのコリドー。というのもナンパされることで女としての自分の市場価値を確かめて自信を取り戻したかったからだ。「で、最近どうなのよ?」さりげなく周りの男性客を見渡しながら優香が切り出す。「いや相変わらず上司はクソだし、悠希も帰り遅くて時間合わないし。」彼氏と同棲3年目の美容部員、真希が言う。「真希ウケる。私今月営業成績ナンバーワンとったの!」人材会社の営業をしているエリは昔から要領が良い。「さすがエリ! 私は上司が産休入っちゃって、最近残業続き。まあいいんだけどさ、見た目地味なおばさんなのに、まだ旦那とヤってるんだ・・・てことばっか気になっちゃって。」大手企業で役員秘書をしている美波が言う。このメンバーはみんな未婚だ。まだ大丈夫。先週の結婚式での焦燥感は忘れよう。そう思った矢先、「ていうかさー、一個報告があって・・・。実は悠希からプロポーズされたんだよね・・・。」「エーーーーーー!!!!!!!!」全員の声のボリュームが急に大きくなる。「だって真希、こないだもう無理! とか言ってペアーズ登録してたじゃん!」エリからはさらっと衝撃情報が飛び出す。「ちょっとエリ、それは言わないでよ! 意外ときちんとディナークルーズでプロポーズされてさ。思わずその場でOKしてきた。」真希の突然の報告に全員の思考がついていかない。「・・・いやあびっくりだ・・・。悠希くん、ディナークルーズとか予約するんだ・・・」優香も心底驚いていた。真希の顔には薄っすら余裕が浮かんでいるように感じる。「いや驚いたけど、なによりおめでとう!」エリが仕切りなおして、ワインボトルのメニューを取ろうとした瞬間、1人の男性が声をかけてきた。「すみません。女子会中な感じですか?よかったらご一緒しませんか?」声をかけてきた笑顔が素敵な男性の後ろには、知的な眼鏡の男性と、高身長で塩顔の爽やかな男性も立っている。来た!!! 優香は心の中でガッツポーズをしていた。実は声をかけられる前から優香からはこの3人組が見えていたのである。特に優香は塩顔高身長の男性がタイプ。心の中ですでに『井浦新』というニックネームまでつけていた。「そうなんです!ぜひぜひ〜」優香は今日一番の笑顔で自分の隣にスペースを空ける。「なんか邪魔しちゃったかな?」井浦新が聞く。「全然そんなことないですよ〜!」全員の1オクターブ高い声が揃う。翌朝、シティホテルのベッドの中で優香は目が覚めた。かすかに聞こえるシャワーの音が心地良い。「おはよう。体調は大丈夫?」シャワールームから出てきた井浦新は、髪の毛が水に濡れている姿もサマになっている。「大丈夫です! あの・・・、昨日はありがとうございました! 本当に楽しかったです!」優香は答える。「そんな固く言わないでよ。僕も楽しかったよ。」井浦新の眩しいほどの優しい笑顔に優香は朝から興奮しっぱなしだ。ああ、昨日は夢のような時間だった・・・。あんなに気持ちが良いセックスをしたのはいつぶりだろうか。昨日が私の処女喪失にしたいくらい最高の夜だった。優香は興奮が止まらない。昨日の服のままだと恥ずかしいでしょ?という井浦新の粋な気遣いで朝からタクシーで自宅まで送ってくれた。ワンナイト後に下り電車に乗ってカップルや家族連れを見たときの後悔モードもなく、夢心地で帰宅した。「で、あの後のことをみんな報告してもらおうか?」と、唯一持ち帰られなかった真希は説教風な演技をしているが、顔は笑っている。あれから一週間が経ち、今日は女子会だ。前回のコリドーでのイイ思いをしたので、今回も横丁系ではなく、ちょっとおしゃれな丸の内イタリアンバルにした。「まあセックスは普通かな。でも終わった後に、俺寝てるから好きなとき帰って良いよとか言いだしてさ。呆れてもう連絡取ってない。」エリは知的眼鏡の家に流れ込んだがハズレだったようだ。「うーん、なんか勝手にすぐイっちゃって微妙だったんだよね。」顔が可愛くモテる美波は、男のセックスに厳しい。「2人は微妙だったのか。まあ結局ワンチャン狙いだったわけだし、しょうがないか。」自分だけ美味しい思いができなかった真希は少し安心しているようにも見える。「で、優香は? どうだったわけ?」尋問の大トリは優香だ。あの夜4人の中での一番人気は井浦新。なによりルックスがダントツ良かった。そんな男性に持ち帰られた優香はあの夜の勝者ポジションであったのである。「悪いけどもう、本っ当に良かったよ。想像通り良い体してんだわ。セックスの相性も抜群。帰りも朝なのにタクシーで家まで送ってくれて、今もLINEしてるの。」優香は待ってましたと言わんばかりに自慢げに話す。話しながらあの夜のことを思い出して、まだニヤニヤが止まらない。やっぱり私は井浦新に惚れている。久々の恋だ。ついに現れたんだ、私の王子様が・・・!「えー! 優香いいなあ〜。私が不甲斐ないセックスをしてる間にそんないい思いをしていたとは!」美波は悔しそうにからかう。「羨ましいな〜。でも結局ワンナイト?」エリが聞く。「え?いやいや・・・私は本気!あんなイイ男いないし、あっちも私のこと好きってLINEで毎日言ってくれるし。なんならちょっともう付き合ってるみたいな? やっと大殺界から抜けた気分! 私の運命の相手は彼だったのかもしれない。」優香の脳内は花畑状態だ。「ねえちょっと優香、それまじで言ってる? 本気なの?」浮かれる優香を真希の冷静なトーンが現実に戻す。え、なんでおめでとうと素直に祝ってくれないの? 自分は婚約しているからって少し上から目線な態度、気にくわない。「本気だよ!なんで?悪いところが見当たらないんだけど!」優香が応戦する。「そっかあ。でもさあ・・・」エリが言いかけたとき、優香のスマホが鳴る。『今日の夜、ちょっと時間ある?また会いたくなっちゃったな。』井浦新からのLINEだ。「ほら!もうこれ両思いじゃない?」優香は自信満々にそう言う。3人は絶妙なタイミングに少し驚きながらも浮かれている優香を見て苦笑いだ。「ねえ、優香さあ・・・ 気が付いてるかもしれないけど・・・」耐えかねた美波が切り出すと、真希もエリも黙って優香の方を見る。ーあの日、井浦新の左手薬指には光るものがあったのだ。■「・・・みんなが気にしてることはわかるよ! でも、私不倫でもいいかも。今彼氏もいないし!今日も会いに行くよ!だって彼が会いたがってるんだもん!私は絶対会いに行く!」優香はまくし立てるように早口で言う。「いやちょっと待ちなよ・・・」美波が心配そうな顔で優香をなだめる。「とりあえず、気持ちが冷めるまで!今はまだ恋してたいの!都合いい女でいいから!」必死な優香にエリも美波も言葉が出ない。そこに口を閉ざしていた真希が言う。「ちょっと優香、冷静になりなよ。ねえ、今から不倫なんて絶対やめなよ。気付いたときには30歳を超えて、もしかしたら40歳になっていて、人生の多くの時間を無駄にして、その後何も残らないよ。今回のことは楽しい思い出として終わりにしよ? いつも頑張ってるご褒美としてイケメンと寝れたっていうさ・・・」真希の説得に被せるように優香が反論する。「真希は余裕があるからそんなこと言えるんだよ! 私からしたら久々の恋愛で、こんなにドキドキしたのも久しぶりだし、もう少し夢見させてよ!本気にならないし、良い人見つかったらすぐ別れるし!なんでそれがダメなの!」優香は目に涙を溜めながら訴える。本当は、本当は優香だって初めて井浦新と出会った瞬間から指輪には気がついていた。必死な優香に3人はどうして良いか分からず、重い空気になってしまった。気まずい沈黙の後、美波が口を開いた。「あのさ・・・あのイケメンだって奥さんに嘘ついて優香と泊まったわけでしょ?到底いい男に思えないよ。最近優香、仕事も辞めたいって暗そうな顔して言ってたし、結婚したくて焦ってたし。あいつはそんな心の隙に入り込んできた優しい顔した詐欺師だよ。」美波は続ける。「私たち詐欺師なんかに狙われる立場じゃないと思うよ?まだ26歳だし、社会的に需要しかないはず。真希も言ってたけど、こんな美味しい時期を無駄に詐欺師なんかに捧げしまうのはもったい無さすぎる。」美波の顔は真剣だ。優香はついに泣いてしまった。「みんなごめん・・・。本当美波と真希が言うとおりだよね。」「そっか、まだ私達って若いんだよね。なんかさ、ここんとこ友達の結婚式が続いててさ、理由もなく『結婚しなきゃ』と『仕事ダルい』だけになってて。」優香の素直な気持ちに3人とも静かに耳を傾ける。「そんなタイミングでさ、あんなイケメンが現れるんだもん。ずるいよね。私にも奥さんにも他の女にも嘘ばっかりついてきたって思うと、美波の言う通り本当詐欺師だね。うん、頭ではわかってるんだよ本当は・・・。でも、今日だけ行っちゃダメかな? 今日で最後にするし、1回会ったらLINEもブロックするから・・・」優香の切実な気持ちに3人共黙ってしまう。重い空気と裏腹に唐突に明るい声で真希が喋り出す。「・・・え? そっかあ優香残念だな〜。今日はこの後新しくできたそこのバー、商社マン御用達のナンパスポットで飲み直すつもりだったけど・・・。優香だけこれないなら仕方ないね〜。3人で商社マンと楽しんで来るかあ!」真希の提案に美波もエリも満面の笑みを浮かべ、盛り上がる。「えー!ほらインスタ見て! あの店の中イケメンばっかじゃん!」美波が大袈裟にリアクションする。「うわ、早く行こう! じゃあ3人で楽しんでくるね!」エリもニヤつく。「・・・・・・わかったよお!私も行く!今日は会わない!てゆうかもう会わないよ!だから仲間に入れて!!私も商社マンと飲む!!・・・ア〜〜〜〜本当いい男だったなあ。井浦新に似てて、すっごくタイプ! 悔しいよ〜! マウントレーニア飲むたびに思い出すじゃんもう!!」優香は涙を流しながらも既に顔は笑っている。「それでこそ優香だよ!」真希が満面の笑みを向ける。「泣け泣け! あんな男忘れちまえ! そもそも井浦新ってそんなにカッコいいか〜?!」エリが笑わせてくる。「まあ、壺売られなかっただけ良かったよね!」美波もからかう。こうやって真剣に自分のことを考えてくれて、一緒に笑ってくれる友達がいるだけで十分幸せなんだと優香は気持ちが温かくなってきた。サラバ、井浦新!!それから3ヶ月後。優香は新しいスーツを着て大きなビルのエントランスにいた。新卒のとき、第一志望先であった広告代理店に転職したのだ。今日はその初出社日。5年越しの夢を叶えた日だ。ずっと辞めたいと思っていた会社だったが、辞めると伝えると上司も同期も後輩も悲しんでくれたし、盛大に送別会もしてくれた。これまでの5年間、無駄ではなかった現れだ。これまでがあったからこそ今がある。きっとこの先も大丈夫だ。なにより私はまだ若い。隣のデスクは、若々しく爽やかな男性社員。優しい笑顔で優香を歓迎してくれた。案の定優香の顔は少し赤くなる。彼の薬指に光るものはなかった。(エミチャンカパーナ/ライター)
2019年01月20日漫画家・新井英樹による漫画『宮本から君へ』が映画化。2019年9月27日(金)に、全国の劇場で公開される。漫画『宮本から君へ』が実写映画化1990年にモーニングで連載がスタートした原作『宮本から君へ』は、熱血営業マン・宮本浩の七転八倒の奮闘を描いた漫画作品。社会に蔓延する様々なテーマを容赦ない描写で描いた、“極限の人間賛歌”とも言えるその世界観で、各界の熱烈なファンに支持されている。究極の“人間賛歌”2018年4月にはテレビ東京で実写ドラマが放送されると、第56回ギャラクシー賞テレビ部門「奨励賞」を受賞。ドラマ版では、主人公の宮本浩が営業マンとして奮闘する姿に焦点を置いたサラリーマン篇が描かれたが、今回の映画版では、宮本浩とヒロインの中野靖子を中心に繰り広げられる“人間賛歌”にフォーカス。本作が“伝説の漫画”として語り継がれる理由の一つでもある決闘シーンなどがどのように映像化されるのか、本作の見どころとなりそうだ。主演・池松壮亮×ヒロイン・蒼井優主人公の宮本浩を演じるのは、ドラマ版に引き続き池松壮亮。「宮本浩という人は、僕にとってどの歴史上の人物よりも星であり、ヒーローでした」と語るほどの原作ファンである池松が、再び熱血営業マン・宮本役に体当たりで挑む。ヒロインの中野靖子役も、ドラマ版から蒼井優が続投。2018年の『斬、』から続けての共演に加え、出身地や大学など多くの共通点を持ち、互いに役者として認め合う存在の2人が、感情をむき出しにして激しくぶつかり合う宮本と靖子を絶妙なコンビネーションで演じる。松山ケンイチ、柄本時生らドラマ版キャストも続投宮本を囲む登場人物たちには、ドラマ版のキャストが再集結。松山ケンイチ、柄本時生、星田英利、古舘寛治といった懐かしの面々が揃う。また映画版から加わる新キャストも発表。どうしようもない遊び人だが、靖子(蒼井優)の心に住み着く元恋人役に井浦新、宮本が立ち向かう巨漢の“怪物”・真淵拓馬役に一ノ瀬ワタルが抜擢。そのほかピエール瀧や佐藤二朗らが出演する。宮本浩次×横山健のコラボ主題歌主題歌は、ロックバンド、エレファントカシマシのヴォーカル&ギターの宮本浩次の書き下ろしによる「Do you remember?」に決定。ドラマ版ではエレファントカシマシとして主題歌を担当していただが、今回は宮本ソロとしての参加。ギターには、宮本のオファーにより横山健を迎えている。<あらすじ>文具メーカーで働く営業マン宮本浩(池松壮亮)は、笑顔がうまくつくれない、気の利いたお世辞も言えない。なのに人一倍正義感が強い超不器用な人間。会社の先輩・神保(松山ケンイチ)の仕事仲間である自立した女・中野靖子(蒼井優)と恋に落ちた宮本は、靖子の自宅での食事に呼ばれるが、そこに靖子の元彼・裕二(井浦新)が現れる。裕二を拒むため、宮本と寝たことを伝える靖子。怒りで靖子に手を出した裕二に対して、宮本は「この女は俺が守る」と言い放つ。この事件をきっかけに、心から結ばれた宮本と靖子に、ひとときの幸福の時間が訪れる。ある日、営業先で気に入られた真淵部長(ピエール瀧)と大野部長(佐藤二朗)に誘われ、靖子を連れて飲み会に参加した宮本は、気合いを入れて日本酒の一升瓶を飲み干し、泥酔してしまう。見かねた大野が、真淵の息子・拓馬(一ノ瀬ワタル)の車で送らせようと拓馬を呼びつけた。そこに現れたのは、ラグビーで鍛えあげられた巨漢の怪物だった……!泥酔する宮本と、宴会を楽しむ靖子、二人の間に、人生最大の試練が立ちはだかる—。究極の愛の試練に立ち向かうべく、愛する人のため宮本浩が"絶対に勝たなきゃいけないケンカ"に挑む!作品情報『宮本から君へ』公開時期:2019年9月27日(金)原作:新井英樹『宮本から君へ』監督:真利子哲也脚本:真利子哲也、港岳彦出演:池松壮亮、蒼井優、井浦新、一ノ瀬ワタル、柄本時生、星田英利、古舘寛治、ピエール瀧、佐藤二朗、松山ケンイチ
2019年01月13日「嵐」チームとゲストチームが体感型ゲームで対戦するフジテレビ系「VS嵐」のお正月特番「VS嵐2019 賀正新春豪華3時間SP」が1月3日(木)放送。井浦新らフジ系新ドラマのキャストのほか西武ライオンズの選手たちもゲスト参戦する。毎年お正月を盛り上げてくれる「VS嵐」のスペシャルに、今年はなんとリーグ覇者となった埼玉西武ライオンズから秋山翔吾、熊代聖人、山川穂高、金子侑司、外崎修汰、源田壮亮、森友哉らが参戦。狩野英孝、陣内智則、「アンタッチャブル」山崎弘也、「バイきんぐ」小峠英二、小島よしお、「三四郎」小宮浩信、藤田ニコルら狩野軍団チームと、有吉弘行、「平成ノブシコブシ」吉村崇を加えた嵐チームと三つ巴対決を繰り広げることに。超絶な身体能力を誇る西武ライオンズチームに嵐のメンバーたちはどう挑む!?意外と侮れない狩野軍団からも目が離せない。また人気の「BABA嵐」には葵わかな、芦田愛菜、井浦新、北村一輝、木村佳乃、ディーン・フジオカ、野村周平、船越英一郎、山本美月ら俳優陣に加え今田耕司、加藤一二三、滝沢カレン、「アンタッチャブル」山崎弘也らも出演。ババ抜き最弱王決定戦が開幕する。今回「BABA嵐」に出演したディーンさんと井浦さんが主演、山本さんも共演するフジテレビ開局60周年特別企画「レ・ミゼラブル 終わりなき旅路」は2019年1月6日(日)21時~フジテレビにて放送。船越さんが出演する新月9ドラマ「トレース~科捜研の男~」は1月7日(月)21時~スタート。こちらも井浦さんが主演を務め葵さん、野村さんも共演する「BRIDGEはじまりは1995.1.17神戸」は1月15日(火)21時~カンテレ・フジテレビ系にて放送。木村さんが主演の新火曜ドラマ「後妻業」は1月22日(火)21時~放送開始。「VS嵐2019 賀正新春豪華3時間SP」が1月3日(木)18時~フジテレビ系で放送。(笠緒)
2019年01月03日「クソクソ言われ続けて、坂本さんもツライだろうなと思ってました!でもミスが多いし、すぐムーミンに逃げるし……。演じながらも『この人はこの人で原因があるな』と思っていました(笑)」そう語るのは、ずんの飯尾和樹(49)だ。飯尾は今年「東京ドラマアウォード2018」で圧巻の6部門を受賞した、石原さとみ(31)主演ドラマ「アンナチュラル」(TBS系)に出演。名作ドラマとして名高い同作で、井浦新(44)演じる中堂系に「クソ」と連呼されるなどパワハラを受ける部下・坂本誠をみごとに演じきった。「『アンナチュラル』の現場は、ずっと楽しかったですね。皆さんすごく優しくしてくださったので、『芸人だから』という壁みたいなものは感じなかったです。豪華な差し入れを、みんなでモグモグしながら打ち解けました。ただ演技をするシーンになると、皆さん途端にスイッチが入る。その切り替えがすごいなって思いましたね。僕なんてカメラの前に立っても、まだモグモグした顔のままでしたから(笑)」現在、東京ガスのテレビCMで深田恭子(36)と共演。深田と飯尾は、大勢のエキストラとともにチャーミングな踊りを披露している。「深田さんも石原さんも、やっぱり第一線で活躍されている女優さんは“違うな”と思いました。いわば、お2人とも座長じゃないですか。誰よりも疲れているはずなんです。でも舞台裏では、気さくに話しかけてくださって。NGをしても『気にしないでくださいね』とおっしゃるんですよ。お2人とも『気配りの人だな』と感心しました」91年にお笑いデビューし、00年に現在の相方・やす(49)とともに「ずん」を結成した飯尾。根っからのお笑い好きで「ドラマや映画で俳優として出演するなんて思ってもなかったです」と語る。「でも子どものころ、クスッと笑える映画やドラマが好きだったんです。特に『男はつらいよ』は特別な作品。寅さんが旅して恋をして……という姿に憧れました。あと堺正章(72)さんのドラマ『西遊記』もすごく好き。各地に旅するレポート仕事が好きなのは、いま思えばそういったドラマの影響があるのかもしれません」そんな飯尾だが、実は俳優への挑戦で得た経験が本業のお笑いに活かされているという。「三谷幸喜さん(57)の舞台に出演したとき、三谷さんに『セリフのテンポが早いですよ』ってアドバイスをもらったんです。『それはテレビのテンポだ』って。今まで意識したことがなかったので、すごくビックリしました。以来、ネタを披露するときやレポートをするときは『落ち着いてゆっくり話そう』と心がけるようになりました。持ちギャグの“ぱっくりピスタチオ”も若干、ゆっくりはっきり喋るようにしてるんですよ(笑)。もちろん、いまだにテンパっちゃうと早口なんですけど」12月22日で、50歳となる飯尾。この先も俳優の仕事が楽しみだという。「望まれるなら、どんな役でもしてみたいです。自分は、西田敏行さん(71)が好きなんです。西田さんってコメディもできるし、シリアスな芝居もできるしほんと幅広い。西田さんの演技を間近で見られたら嬉しいですね。それに料理が好きなので、いつか『釣りバカ日誌』みたいな作品に料理人として出演してご一緒できたらいいなぁ」11月28日には「アンナチュラル」と同じ野木亜希子氏(44)が脚本を務めるドラマ「獣になれない私たち」(日本テレビ系)に出演し、話題を呼んでいた飯尾。その俳優としての姿を19年も、もっともっと観てみたい。
2018年12月05日『サニー 永遠の仲間たち』『怪しい彼女』の韓国の若手トップ女優シム・ウンギョンと、『娼年』『孤狼の血』などで次々と新境地を開拓する松坂桃李が『あゝ、荒野』のプロデューサーとタッグ。東京新聞記者によるベストセラーを原案にした映画『新聞記者』でW主演を務めることになった。■映画賞総なめ『あゝ、荒野』『かぞくのくに』のプロデューサー最新作安藤サクラや井浦新らが出演し、第86回キネマ旬報ベストテンで日本映画第1位を獲得した『かぞくのくに』(12/ヤン・ヨンヒ監督)、菅田将暉とヤン・イクチュンという日韓の演技派2人が激突し、数多くの映画賞を受賞した『あゝ、荒野』前・後篇(17/岸善幸監督)など日本映画の境界を揺るがす問題作を世に問い続けている河村光庸プロデューサー(株式会社スターサンズ)が、最新作のテーマに選んだのは「国家権力と報道メディア」。望月衣塑子(東京新聞記者)の同名ベストセラー「新聞記者」を原案に政権がひた隠そうとする権力中枢の闇に迫ろうとする女性記者と、理想に燃え、公務員の道を選んだある若手エリート官僚との対峙・葛藤を描いたオリジナルストーリーを描く。■『怪しい彼女』シム・ウンギョン×松坂桃李の化学反応に期待主演を務めるのは、『王になった男』『サニー 永遠の仲間たち』『怪しい彼女』や印象的なカメオ出演を果たした『新感染 ファイナルエクスプレス』など、抜群の演技力で知られるシム・ウンギョン。そして意欲的な作品に次々に挑み、「第10回TAMA映画賞」で最優秀男優賞を獲得するなど人気・実力ともに日本映画トップを走る松坂桃李。監督は、山田孝之プロデュース映画『デイアンドナイト』の公開が2019年1月26日に控える若手注目映像作家・藤井道人。フェイクニュースが社会を揺さぶり、報道の価値が厳しく問われる平成から新年号に変わるメディアの激動期。リアルに人びとに襲いかかる、さまざまな社会問題にダイレクトにリンクする、これまでの日本映画になかった新しい社会派エンターテインメントを目指していく。河村プロデューサーは「世界的な潮流として、権力者や集団の指導者は同調圧力を使い“個”を分断、対立を促し、孤立化を煽る傾向にあります。そのような状況下、官邸に“不都合な質問”を発し続ける東京新聞・望月さんの登場は、正に“個”が集団に立ち向かう姿を日本中の報道メディアに見せつけた」と語り、本作は「そんな望月さんの姿にインスパイアされ企画した映画」と説明。「報道メディアに関わる全ての人たちにエールを送る映画でもあり、政治サスペンスとしても楽しめるエンタテインメント」となると語る。「物語で、真相を追う女性記者はあえて、複数のバックグラウンドを持つキャラクターという捻った役の設定」にしており、「複数のアイデンティティと苦悩や葛藤を持つ役柄を言語を超えて表現できるのは彼女以外のキャスティングは思い付きませんでした」とシム・ウンギョンの実力に言及。また、「この記者に対峙する若手エリート官僚は、国を動かす正義と個人が信じる正義の“二つの正義”の間で葛藤します。この非常に繊細な心を表現する役には、類い稀なる演技力が必要とされ、これを演じてもらうのは幅広い役柄にリアリティを与えることに定評がある松坂桃李さんしかいない」と、演技力が高く評価されている松坂さんの起用理由を語っている。映画『新聞記者』は2019年、全国にて公開予定。(text:cinemacafe.net)■関連作品:新聞記者 2019年、全国にて公開予定
2018年12月05日フジテレビ開局60周年特別企画として、不朽の世界的名作「レ・ミゼラブル」を平成30年間の日本を舞台に置き換えた大河エンターテインメントとしてドラマ化することが決定。ディーン・フジオカと井浦新をW主演に迎えるほか、若手から実力派まで魅力的なキャストたちが集結する。■「レ・ミゼラブル」とは――文豪ヴィクトル・ユゴーが1862年に発表した不朽の世界的名作「レ・ミゼラブル」。ミュージカル版はブロードウェイほか世界各地で上演され続け、世界中で愛されている。日本でも、1902年に「噫無情(あぁ、むじょう)」の題名で黒岩涙香によって翻案された。18~19世紀のフランス革命の時代を舞台にした原作では、一斤のパンを盗んだだけで19年も投獄された男が脱獄後、一人の神父と出会い改心し、別人に名前を変え成功を収めるも、自分を怪しむ警官の追及により正体が暴かれ、再び逃亡する前半。身分を隠して血のつながらない娘を育てあげ、やがて時代の波にのまれていく後半、と30年に渡るダイナミックな展開が描かれる。■ドラマでは舞台を平成の日本に…今回放送が決定したドラマでは、舞台を日本に移し、平成の30年間に置き換えた。主人公は、過去に罪を犯し別人に成り代わって生き抜いた男と、その事件の被害者遺族で彼を生涯追い続けた刑事の2人。追う者と追われる者、互いに一歩も引かない心理戦が展開される。【第1幕】<舞台は平成3年(1991年)~7年(1995年)の神戸>ある日、殺人犯の少年が刑務所から脱走したニュースが駆け巡る。2年前、17歳の少年・馬場純が正当防衛の末、殺めてしまった相手は、母・結子を騙して全財産を巻き上げた男・斎藤太。ある日、弟が危篤であることを聞かされた純は思わず脱走するもすでに死亡…。絶望の淵で自殺しかけたところ、自立支援施設「徳田育成園」を営む徳田浩章に助けられ、身分を隠して育成園で暮らし始める。そこで弁護士を目指す少年・渡辺拓海と出会う。もう一人の主人公は純が殺めてしまった男・斎藤の一人息子・斎藤涼介。悪徳な両親と縁を切っていたものの、父親が殺された理由が投資詐欺を働いたせいだと世間に知られ、被害者遺族のはずがまるで加害者家族の様な報道被害にあう。そんな中、平成7年に起きた阪神・淡路大震災が2人の少年の運命を大きく変えることに――。【第2幕】&【第3幕】第2幕は<平成16年(2004年)の東京を舞台に>、第3幕は<平成30年(2018年)の福島が舞台に>2人の主人公の再会と、阪神大震災で決定的に変わった運命のその後が描かれ、世間から身を隠しながら生きる純と、純を追いかけ続ける涼介、ついに対峙する2人の男。30年にわたる長い旅路に打たれる衝撃的な終止符が描かれる。■W主演は“逃亡者”ディーン・フジオカと“追跡者”井浦新本作で主演を演じるのは、ディーンさんと井浦さん。別人に成り代わって波乱の人生を生き抜く馬場純を、「モンテ・クリスト伯 ―華麗なる復讐―」で愛憎に満ちた復讐鬼を演じたのも記憶に新しいディーンさんが、その逃亡者を憎しみで執拗に追い詰める刑事・斎藤涼介を井浦さんが演じる。第1幕の撮影が終わり、ディーンさんは「『モンテ・クリスト伯 ―華麗なる復讐―』で同じゴールに向かって一緒に戦い抜いたメンバー、初めてご一緒する並木監督、3年ぶりの共演になる井浦新さんや個性あふれるキャスト、スタッフの皆さんと共に新たな世界的名作シリーズに挑戦できることに喜びを感じています」とコメント。一方、井浦さんは「斎藤涼介という男は、驚くほど臆病で、自分の弱い部分を人に見せないためにいろいろな言い訳を周りにも自分にもしてきた男です」と自身の演じる役柄について語り、「たった一つの生きる糧が馬場純への復讐心。その純とどのような反響を見せられるか、とても楽しみにしています。ですので、この役をやるにあたっては、役を固めて芝居に臨むのではなく、現場で生まれてくる熱を最大限に引き出すようにしたいと思っています。壮大だからこそ、なるべく力を抜いて、柔軟にアプローチできたら、と」と語っている。■山本美月&吉沢亮&村上虹郎らも出演!W主演の2人のほかにも、メインキャストが一挙発表。病に倒れ、幼い娘を純に託すシングルマザー・不破唯を山本美月。若き日の主人公・馬場純を吉沢亮。純の親友で物語のキーとなる渡辺拓海を村上虹郎。純が大切に育て上げた娘・梢を清原果耶。梢と恋に落ちる若手政治家・碓氷慎を松下洸平。怒りを抱える若き日の斎藤涼介を清水尋也。慎に好意を寄せる田辺瑛里華を福田麻由子。絶望の淵に立たされた若き純を救う自立支援施設の園長・徳田浩章を奥田瑛二が演じる。「名作に参加させていただけることをとてもうれしく思います」と今作への参加を喜んだ山本さんは、「私の演じさせていただく不破唯の短い人生の中で、母親として娘を想い、強く生きる姿を表現出来たらと思います」と意気込みを語り、ディーンさん演じる主人公の少年時代を演じる吉沢さんは、「毎日が濃厚で、映画一本撮ったくらいの達成感と疲労感。そしてキャスト、スタッフ、並木監督、是非またご一緒させていただきたいと思える素晴らしい方々と過ごした時間は至福でした」とふり返る。夏にロンドンで本場の「レ・ミゼラブル」を鑑賞したという村上さんは、「まさか設定が神戸弁で来るなんて。大胆に日本版として書き換えられた本が素敵で泣きました」と語り、清原さんは「壮絶な人生を生き抜いてきた血のつながりがない父・馬場純に大切に育てられてきた、純な心を持つ梢の意思を素直に表現出来ればと思います」とコメントしている。そのほか、長谷川京子、金子ノブアキ、富田靖子、寺脇康文、伊武雅刀、かたせ梨乃、香里奈が出演する。■キャストコメント松下洸平あの大作を現代ドラマ化するという企画を伺った時は驚きましたが、更に驚いたのは、頂いた台本が映し出す日本の激動と「レ・ミゼラブル」の世界が見事に交わり合っていたと言う事です。僕は原作に登場するマリウスという革命家をモデルにした若き政治家、碓氷慎を演じさせていただきます。この作品の一部になれる事を光栄に感じますし、新しい年の始まりにふさわしい、これまでにない現代版「レ・ミゼラブル」が多くの方に届く様、精一杯務めさせていただきます。長谷川京子わたしが演じさせて頂く役は一言で言うと…“強欲”な女です(笑)。救いようもない、全く共感出来ない人物をどう自分に引き寄せるか。考えるだけでワクワクしています。映画版「レ・ミゼラブル」は大好きな作品で、公開当時は続けて3度見に行ったほどです。今回参加出来ること、とてもうれしく思います。金子ノブアキ今まで演じてきた悪役の中でもかなりタチの悪い男ですが、楽しみながら作り上げたいと思います。この記念碑的作品に参加できる事をうれしく思います!伊武雅刀今回は政治家の役です。国民のために働く人間です。国を良くする信念の前に立ちはだかる些末(さまつ)な事は冷徹に切り捨てます。老獪(ろうかい)、冷酷、人誑(たら)し。統率力、実行力、判断力を駆使して組織をまとめる豪腕さ。はっきり言ってあまりお近付きになりたくない人物です。しかし役者である以上与えられた役はこなさなければならない。ああ無情。今回は嫌われようが憎まれようが、主人公の前に巨大な壁となって行く手を阻むつもりです。可愛い孫のために。かたせ梨乃自分とは正反対で、今までやった事が無いぐらい、ものすごく薄幸な役です。まさか自分がこのような役をやらせていただけるとは思ってもおりませんでした。誰かに依存しないと生きていけない女性で、その誰かを失い、家族が崩壊して、自分も崩壊してしまう。心の中に刻み込まれた後悔を抱えながら何もできず、乗り越えられない…。物語は震災という動乱に巻き込まれて、自分の意思ではどうにもならず、進む方向が変わってしまった人々。その懸命な生き様が描かれており、心ヒリヒリする作品になるのではと期待しています。香里奈この度、佐山梨沙子役をやらせていただくことになりました。本作の中で、梨沙子は小料理屋で働いている女性になりますが、主人公やその周りの人達とどのような関係性なのか、そしてどのような“秘密”をもった人物なのかも注目して見ていただけたらと思います。そして今回、時間経過がありそれぞれの役年齢も変わっていく中で、キャラクターがどのように変化していくかも、とても楽しみにしています。スタッフ、共演者の皆様と共に、心に響くような作品を作っていけたらと思っています!!奥田瑛二人は結局、誰を信じて、誰を守るか…強い信念で主人公、若者たちの道しるべとなる役どころである。久しぶりの難役だ。心砕いて信愛を注ぐ、目に見える手を差し伸べるのではなく強く生きるべく方向を示す。重大な問題を抱え、どっちの道に進むか迷った時…『難しい方を選ぶ。無理やと思う方を選ぶ…それが大体、正解や』と言う。自分に嘘(うそ)がつけない役である…だだいま静かに奮闘中!フジテレビ開局60周年特別企画「レ・ミゼラブル 終わりなき旅路」は2019年1月6日(日)21時~フジテレビにて放送。(cinemacafe.net)
2018年11月20日カンテレ開局60周年特別ドラマとして、井浦新を主演に迎えた実話を基にしたヒューマンドラマ「BRIDGEはじまりは1995.1.17神戸」を2019年1月15日(火)に放送することが決定した。■ストーリー1995年冬・神戸。阪神・淡路大震災は、数多くの命を奪い、人々の生活を容赦なく破壊。中でも被害の大きかったJR六甲道駅は、線路ごと崩落し物資も届かない状態に。そこに現れた一人の男・高倉昭。通常2~3年かけて復旧させる規模の工事を、JRからの指示のもと、工期を大幅に短縮できる工法で復旧工事を進めることを決意。そんな高倉と、ふと出会った一人の少年、春日豊。六甲道で生まれ育ち、ビデオカメラをぶら下げている春日を、高倉は工事の記録係に任命する。春日はある秘密を抱えていた。彼がいつも手にしているビデオカメラに記録されている幼い少女の姿。彼にとって大きな意味を持つ、その秘密とは…。そして、2018年秋。神戸で阪神・淡路大震災の慰霊碑にスプレーで落書きをした少年の前に謎めいた男が現れる。23年後の春日だ。人を煙に巻くような態度で正体を明かさないまま、春日が少年に語ったのは、1995年の冬に見た、六甲道での物語だった――。■“希望の橋”をかけた実話を基に――1995年1月17日午前5時46分――6,000人を超える犠牲者を出した「阪神・淡路大震災」。たくさんの人々の命を奪い、生活を破壊、交通は分断され陸の孤島となった神戸の街。中でも線路ごと崩落するなど被害の大きかったのが、JR六甲道駅。一刻も早く鉄道を復旧させ、人と物資を運ばなければならないなか、倒壊した駅をわずか74日間で復旧させた人々がいた。今回のドラマでは、この大震災後、六甲道駅をわずか74日間で復旧させた人たちの実話に基づいた物語を描いていく。■キャストに実力派から注目の若手まで!主演を務める井浦さんが演じるのは、震災直後、倒壊した六甲道駅の復旧工事を担う建設会社・磐巻組の工事所長の高倉昭。実際に六甲道駅を74日間で復旧させた工事を指揮した奥村組の岡本啓氏(当時)がモデルとなっている。そして、高倉とふいに出会い突然工事の記録係を命じられ、ビデオカメラを回し続けた少年・春日豊を、『ちはやふる』シリーズ、『純平、考え直せ』『ビブリア古書堂の事件手帖』など近年映画で大活躍の野村周平。六甲道で生まれ育った春日の幼なじみ・服部瞳を連続テレビ小説「わろてんか」、「ブラックペアン」などに出演し、これからの活躍に注目が集まる若手女優・葵わかな。さらに、時を経て2018年秋、42歳になった春日はこのエピソードを現代の若者に語り継ぐ。その語り部として重要な役割を担う春日を椎名桔平が演じる。■キャストコメント到着!井浦さんは震災当時をふり返り、「二十歳で、甚大な災害が起きたときにどうするべきか、という知識も経験も全く持っていませんでした。あの時の自分はただただ未熟で、すぐに行動を起こすという手段も発想もなかったですね」とコメント。ドラマについては、「阪神・淡路大震災から24年。震災を忘れないように、風化させないように、とも思いますが、一方で忘れたいという人もいると思います。でもこの物語は、記録ドキュメントではありませんし、あの日から必死で生きてきた人たちが、どうやってそこから頑張って生きてきたのか、ドラマを通して描き、24年たった今と復興のため動き始めた当時がつながっていくドラマだと思います」と語り、「地震の怖さや誰がどう頑張ったかだけではなく、そこで生きようとした皆を描いた、生命感にあふれたドラマだと思うので、そういうドラマをお届け出来たらと思っています」と思いを述べている。震災が起こる前、1993年に生まれた兵庫県出身の野村さんは、「両親に僕がどんな感じだったかと聞いたら、(子どもだから)『地面が揺れてるって喜んでたよ』って。あとは親父がたんすの下敷きになったというのは聞きました」と話し、「東日本大震災の時、たしか東京は震度4や5だったと思うんですけど、初めて記憶に残る震災というのを経験して、その時に驚きで言葉が出なくなりました。(阪神淡路大震災が)これ以上だったんだと思うとやはり怖いです」とコメント。また、今回演じる春日豊の23年後を椎名さんが演じることについては、「とても恐れ多いです!」「少しでも椎名桔平さんらしさを出していけたらいいなと思っています!」と語っている。一方、「数千人もの犠牲者の方々、数万人もの被災者の方々、そしてご家族・ご友人の方々、このドラマが、23年前に起こったこの悲劇を見つめ直し、今なお震災で心身に傷を負っている方々に、少しでも寄り添う力になればと願っています」と思いを明かした椎名さんは、野村さんについて「まだ新人の彼でしたが、荒削りな芝居が魅力的に映りました。その後の活躍を嬉しく思います」と過去に共演したドラマでの撮影をふり返り、「今回は同一人物の青年期と、おじさん期(笑)。一緒に芝居する機会はありませんが、気持ちを合わせて演じられればと思っています」と意気込んでいる。■連動コンテンツも始動地上波放送に加え、「U-NEXT」とタッグを組み、2作のプロローグドラマ、未公開シーンも含めたディレクターズカット版、そしてメイキングドキュメンタリーと、ドラマ連動コンテンツを複数制作・配信することも決定している。カンテレ開局60周年特別ドラマ「BRIDGEはじまりは1995.1.17神戸」は2019年1月15日(火)21時~カンテレ・フジテレビ系にて放送。(cinemacafe.net)
2018年11月07日第23回釜山国際映画祭(BIFF)が10月4日から13日まで、韓国・釜山市のリゾート地、海雲台で開催された。今年は、音楽家の坂本龍一がアジア映画人賞を受賞し、開幕式では『戦場のメリー・クリスマス』と、韓日中合作の新作アニメ『MY TYRANO:Together, Forever』のテーマ曲をピアノ演奏。坂本さんは感謝の言葉と共に「今、この朝鮮半島にとうとう平和が訪れようとしていますね。同じアジア人としてこの上ない喜びです。おめでとうございます」とスピーチし、大きな拍手を浴びた。釜山での出会いについて坂本さんに質問をしたところ、「ツァイ・ミンリャンや、(音楽を担当した)『天命の城』のチームと再会できて嬉しかったですが、大好きなキム・テリ(『お嬢さん』)さんが来なくて残念でした」と語った。また、開幕式で歩いたレッドカーペットはいままで参加したどの映画祭より長かったと驚いていた。■チャン・ドンゴンはじめスターが勢揃いそのレッドカーペットには、チャン・ドンゴンとヒョンビンをはじめ、司会を務めたキム・ナムギルとハン・ジミン、「EXO」のレイ、「少女時代」のスヨン、パク・ヘイル、ナム・ジュヒョク、開幕作『Beautiful Days』のイ・ナヨンとチャン・ドンユンら韓国のスター、香港のサミー・チェン、ジジ・リョンらに加え、日本からは『寝ても覚めても』の東出昌大と唐田えりか、『愛しのアイリーン』の安田顕、『止められるか俺たちを』の井浦新と白石和彌監督、『夜明け』の柳楽優弥、ニュー・カレント部門の審査員を務めた國村隼らが登場した。中でも初参加となる東出さんへの注目度は高く、その韓流スターばりのスタイルの良さと優雅な身のこなし、そして『寝ても覚めても』での演技を現地の記者たちは絶賛。5日に開催された「マリ・クレール・アジア・スター・アワード」では、唐田さんと共に、アジアの顔賞に選ばれた。■台風直撃も、映画祭は昨年以上の盛り上がり今年は10月6日に台風25号が釜山を直撃したため、多くの屋外イベントが中止となったり、飛行機が欠航のため『斬、』の池松壮亮、蒼井優が現地入り出来ず、塚本晋也監督が1人で舞台挨拶を行うなどアクシデントが多かったが、チュ・ジフン、ユ・アインらのイベントは会場を移して無事敢行された。2014年に、セウォル号沈没事故の政府対応を告発した『ダイビング・ベル/セウォル号の真実』の上映を巡り、映画祭側と釜山市長(当時)とが対立、イ・ヨングァン執行委員長が解任されたことから、ここ数年は映画監督らのボイコットなど混乱していたBIFF。だがムン・ジェイン大統領が映画祭の独立性を支持したことで、今年初めにイ・ヨングァン氏が理事長として復帰、多くの映画人が戻ってきた。まだ完全正常化とまでは言えなかったが、観客数は195,000人以上と、悪天候にもかかわらず昨年を上回った。2019年は名実ともにアジア最大の映画祭にふさわしいものになることを期待したい。なお最終日に発表されたニュー・カレント賞(新人監督賞)は、中国のチュウ・シーウェイ監督、チャン・チェン主演の『SAVAGE(雪暴)』と、韓国のクォン・マンギ監督の『Clean up』が受賞。また俳優賞は、イ・ジュヨン(『Maggie』)と、チェ・ヒソ(『Our Body』)の女優2人に贈られた。(text:Ayako Ishizu)
2018年10月15日ジャンルにとらわれずに多方面で活躍する3人のゲストが、それぞれの立場から自由気ままに語り合う「ボクらの時代」。その10月14日(日)放送回に俳優の井浦新、成田凌、奥田瑛二が登場。20代、40代、60代を代表する3人が語り合う。1998年、是枝裕和監督作『ワンダフルライフ』で役者としてデビュー。その後「HiGH&LOW」シリーズや「アンナチュラル」などの演技で大きな注目を集める井浦さん。モデルとして活躍する傍ら2014年に俳優デビューし、大ヒットドラマ「逃げるは恥だが役に立つ」や『コード・ブルー』シリーズなどで若手の筆頭株となった成田さん、『64 -ロクヨン-』前後編や「大貧乏」など数々の作品に出演する奥田さん。それぞれ20代、40代、60代の代表的な存在として精力的に活動する3人だが、今年3月に公開された映画『ニワトリ★スター』で共演している。同作は主人公のくたびれた大麻の売人・草太役を井浦さんが演じ、全身タトゥーの赤髪モヒカン色欲狂いの若者・楽人役に成田さん、草太の父親役で奥田さんが出演。井浦さんと成田さんは同作での役作りのために共同生活をした間柄だという。同じ作品でつながり関係性を持った共演者たちが再び集まり語り合う今回の「ボクらの時代」。果たしてどんなトークが展開されるのか、ファンならずとも注目の30分になりそう。井浦さんの映画最新作となる『止められるか、俺たちを』は現在公開中。井浦さんが師匠と仰ぐ故・若松孝二監督率いる“若松プロダクション”を舞台にした物語で、井浦さんが若松監督役で出演。主演には門脇麦を迎える。また成田さんは出演作『ビブリア古書堂の事件手帖』が11月1日(木)より、『スマホを落としただけなのに』が11月2日(金)よりそれぞれ公開となる。『ビブリア古書堂の事件手帖』は過去にはドラマ化もされた人気コミックを原作に、黒木華と野村周平のW主演で映画化。成田さんはマンガ専門のネット販売を行う青年・稲垣を演じる。『スマホを落としただけなのに』は2017年に「このミステリーがすごい!」大賞の“隠し玉”として発売された同名小説をベースに、北川景子主演で身近な落とし穴に潜む現代の新たな恐怖を描くサイバーミステリー。北川さん演じる麻美が頼るセキュリティ会社勤務のSE、浦野善治を成田さんが演じている。また奥田さんは岡田准一と西島秀俊が共演、現在公開中の『散り椿』に出演している。「ボクらの時代」は10月14日(日)午前7時~フジテレビで放送。(笠緒)
2018年10月13日10月4日より韓国・釜山にて開催中の「第23回釜山国際映画祭」。日本からは今年も多くの作品が出品され、台風の影響を受けつつも映画祭にはメインキャストを務める俳優陣が登場し、拍手喝采を浴びていた。■安田顕主演『愛しのアイリーン』(公開中 9/14~)主演の安田顕が“42歳ダメ男役”を演じ、物語のもう一人の主人公といえる少女役をフィリピンの新星ナッツ・シトイが演じる『愛しのアイリーン』。同映画祭「アジア映画の窓」部門(A Window on Asian Cinema)に出品された本作。オープニングセレモニーには、安田さん、ナッツ・シトイ、監督を務めた吉田恵輔が登場。安田顕、初の国際映画祭レッドカーペット! 「心から感謝」本作が「自分の代表作になるかもしれない」と語っていた安田さんは、「素直にうれしかった。アジア最大の映画祭という晴れやかな舞台を経験できたこと、そしてこの場に立たせてくれた『愛しのアイリーン』に関わった全ての人に心から感謝したいです」と歓喜。また、「見てくださった方たちからとてもいい感想をいただいていて、うれしく思っています。ご覧になった方の心に残る映画だったらいいなと思っています」とコメントし、今後も様々な国で上映されることについては「どんな反応がいただけるのか、今から楽しみ」と期待を語っていた。一方、20年前は塚本晋也監督のスタッフとして訪れ、今回は監督としてこの場に立つこととなった吉田監督は、「とにかくうれしいです。オープニングに参加したことはもちろん、見たのも初めてだったので」と興奮気味の様子だった。■白石和彌監督作『止められるか、俺たちを』(10月13日公開)若松孝二監督逝去から6年。若松プロダクション出身の白石和彌監督が、師匠・若松孝二が時代と共に駆け抜けた時代を描きだす映画『止められるか、俺たちを』。同映画祭「アジア映画の窓」に出品された本作からは、白石監督と、若松孝二役を演じた井浦新が登場し、舞台挨拶とQ&Aに参加した。真っ赤な旗を広げ、存在感たっぷりに登場!レッドカーペットでは、「止められるか、俺たちは」という文字と共に、たくさんのサインが書かれた真っ赤な旗を広げ歩いた白石監督ら。この旗は、白石監督が全国キャンペーンに持ち歩き、本作を応援してくれる人にサインをもらっていたのだという。歩き終わって口をついて出たのは、「やっぱり若松さんに見せたかったな」の一言。その言葉に、井浦さんも黙って頷いていた。井浦新、撮影をふり返り…「恩師とまた出会えたような」チケットは発売直後、秒殺で完売し、公式上映には満員の観客が詰めかけていた本作。上映後のQ&Aでは、観客から井浦さんへ「若松監督を演じて、一番大変だったところは?」と質問を投げかけられると、「撮影前は、自分に本当に演じらるのかとプレッシャーと不安で、本当に大変だった。しかし、撮影中は恩師とまた出会えたような夢の時間を過ごした」と回答。最後には、「この映画には、若松監督と若松プロに対する愛がいっぱい詰まっている。でも、それを知らない人にも真っ直ぐに伝わって欲しい」と思いを伝えると、会場からは盛大な拍手が送られていた。白石和彌監督コメントいつもと同じく暖かく迎えてくれた釜山映画祭ですが、『止められるか、俺たちを』を携えて来た釜山は少し景色が違って見えました。若松監督とキム・ジソクさんとまた会えたような気がします。なお、本作は2017年から新設された「キム・ジソク賞」にノミネートしており、こちらの受賞発表は本作の公開日と同日の13日(土)に行われる。■『十年 Ten Years Japan』(11月3日公開)日本映画界の若手の活躍の場を広げるため、是枝裕和監督が総合監修を務め取り組んだ国際共同プロジェクト『十年 Ten Years Japan』。こちらも台風が釜山を直撃したことで監督たちが現地に入れるかというピンチもあったが、撮影のために不参加となった石川慶監督以外の早川千絵監督、木下雄介監督、津野愛監督、藤村明世監督は無事なんとか現地入り。本作はオムニバス映画となっているが、今回その中のひとつ、『いたずら同盟』に主演し、同映画祭の審査員を務めている國村隼も駆けつけた。國村隼「ぜひこれは参加したい」オファーを受けた理由とは…上映後の舞台挨拶では、國村さんは「『十年』という映画は香港で始まったムーブメントですが、実は私は香港とは縁があります。香港が中国に返還される前、2~3年ほど滞在して5~6本の作品に出演しました。そのため、『十年』という企画は自分にとって身近に感じることができました。また、今度はその日本版が是枝裕和監督指揮のもと製作されることになり、木下監督にオファーをいただいたとき、ぜひこれは参加したいと思いました」と本作に参加した理由を明かす。また、各作品でメガホンをとった監督たちも、「高齢者に限らず、社会の役に立たない人は生きている価値がないという思想に対して恐れと憤りを持って、この作品を作ろうと思いました」(早川監督/『PLAN75』)、「これから先、記録というデータが多くなった時、曖昧な記憶の存在を忘れてしまうのではないか、目に見えず残らないものを忘れてしまうのではないかという危機感を持ち、この作品を作りました」(津野監督/『DATA』)。「自分の息子が生まれて3日後にこのプロジェクトの話をもらい、その時に10歳のこどもを描こうと決めました」(木下監督/『いたずら同盟』)、「東日本大震災と原子力発電所の事故により放射能で空気が汚染され、私はそれを経て『空気が怖い』と思うようになりました。10年前は『空気が怖い』と思うことなんて想像できませんでした。もしかしたら、10年後は、空気から逃げて、地下に住む未来がくることもあるのではないかと思い、このお話を作りました」(藤村監督/『その空気は見えない』)と、それぞれ製作の経緯を明かしていた。■『RAILWAYS』シリーズ最新作『かぞくいろ―RAILWAYS わたしたちの出発―』(11月30日公開)國村隼&青木崇高、映画祭参加に喜び『RAILWAYS』シリーズ最新作となる有村架純と國村隼のW主演映画『かぞくいろ―RAILWAYS わたしたちの出発―』。國村さん、青木崇高、吉田康弘監督、シリーズを手掛けてきた阿部秀司エグゼクティブプロデューサーが登壇した上映前の舞台挨拶では、釜山国際映画祭が大好きでプライベートも含め4度ほど来場しているという青木さんは、「國村さんは今回(コクソンの)悪魔のような役ではなく、とても素敵な役で出ていらっしゃるので映画を楽しんでください」と観客へコメントを送り、國村さんは「この釜山国際映画祭に戻ってこれて本当に嬉しいてす」と語り、「一般のお客様にご覧いただくのは今回が初めてで、それをこの映画祭のお客様に、目の肥えた韓国の方たちに届けられて本当に嬉しいことです」と喜びを噛み締めた。吉田監督「前作、前々作に負けない作品に」その後、エンドロールが終わると会場からは大きな拍手が巻き起こり、4名が再登壇。Q&Aでは、最初に吉田監督が本作に参加したきっかけを聞かれると、「前作、前々作に負けない作品にしたい、今作は違いを生み出すために女性運転士と義理の父のバディムービーにしたい想いから製作をしました」と明かした。10年前の映画を鑑賞した観客から、記憶の中でしか出てこない人物を演じての感想を聞かれた青木さんは、「撮影日数が1週間もなかった中で、全編を通して、重要な役柄として出演するキャラクターとどう向き合うのかを最初に考えました」と思いを述べ、また「(本編のシーンで駿也が父親を想い、泣くシーンに対して)なんとか父親として、駿也がリアルな感情からアプローチできるよう、彼と一緒に過ごし、撮影外でも親子の時間を作ることに専念しました」と役作りを明かす。主演のひとり、有村さんの起用についても、阿部氏は「新しい作品を作るにあたってテーマを変えて女性運転士をキーワードにした際、監督と2年前ほどに話して、有村さんが適任だ」とふり返り、吉田監督は「あまり過去の説明をしない映画にしたかったので、セリフ以外の表情でもすべてを繊細に表現できる有村さんだからこそ決めました」とキャスティングの裏話を語っていた。■『寝ても覚めても』(公開中 9/1~)東出昌大が主演する映画『寝ても覚めても』。カンヌ国際映画祭、トロント国際映画祭、サンセバスチャン国際映画祭、ニューヨーク映画祭、ロンドン映画祭に続いての正式上映となった今回。本作からは、同映画祭初参加となった東出さんとヒロインの唐田えりかが登場。東出昌大、韓国でも大人気!空港到着時から大きな歓声で迎えられ、ホテルチェックイン時も人だかりができるほどだった東出さん。レッドカーペット登場の際、2人の名前が読みあげられると満席の会場から割れんばかりの拍手と大きな歓声が響き渡たり、ゆっくりとレッドカーペットを歩き、随所で手を振ると会場からはさらなる大きな歓声が。また、会場にはプライベートで駆けつけた本作の出演者、渡辺大知(黒猫チェルシー)が2人に歓声を送るという一幕もあった。レッドカーペット後、「モデルをやっていたので、随分とレッドカーペット的なものは歩いてきましたけど、やはりアジアの最大級の釜山映画祭、色んな国の俳優さん、監督さん、映画祭の方々がいて凄く華やかだな、と感じました」(東出さん)、「韓国でも活動してきたので、釜山映画祭のオープニングセレモニーのレッドカーペットを歩くことができたのはとても嬉しかったです」(唐田さん)と、それぞれ歩いた喜びの感想を語っていた。■「ガラ・プレゼンテーション部門」に出品! 『斬、』(11月24日公開)池松壮亮&蒼井優、台風に阻まれ渡航叶わず…塚本晋也監督が初の時代劇に挑む『斬、』。ヴェネチア国際映画祭コンペティション部門、トロント国際映画祭に続いての出品となった今回は、塚本監督と主演の池松壮亮、ヒロインの蒼井優が参加予定だったが、池松さんと蒼井さんは前日より猛威を振るっていた台風25号によって飛行機が欠航となり、成田空港まで駆けつけたものの釜山入りが叶わず、急遽塚本監督ひとりでの公式行事の参加となった。公式上映前の舞台挨拶では、塚本監督が「つい先ほどまで池松さんと蒼井さんは、全て準備して成田空港まで来ていたんです。今ふたりは別の作品の撮影中なのですが本日はお休みを頂いて、朝から釜山に向かう予定でした。ギリギリまで頑張って粘ってくれたのですが残念です」と2人の欠席を報告。上映が終わると、満員の客席からは大きな拍手が湧き起こり、一般の観客からの多くの質問が投げられていた。監督に会うためだけに今日のチケットを買ったという監督の熱心なファンからは、「揺れ動くカメラで、執拗に追いかけてゆく感じをいつも受けます。それをずっとやり通せる集中力が監督の映画からは見られます。その執拗な集中力はどこから得られるのでしょうか?」という質問が投げかけられ、それに対し監督は「客観的に観て『こういう話なのね』っていうのではなく、なるべく観客があたかも映画の中に入って一緒に体験している感じになってほしいといつも思っています。カメラはそれに付いてきているだけです。狙ってやっているわけではなく、生々しい感じにしたいのでやっています。しつこいということに関しては私の資質ですね。どこから来ているのかは、両親に聞きたいぐらいです(笑)」と答えるなど、熱い質問に時に笑いを交えながら丁寧に対応し、終了時間となっても熱心なファンからの質問が続いていた。「第23回釜山国際映画祭」は10月13日(土)まで開催。(cinemacafe.net)■関連作品:寝ても覚めても 2018年9月1日よりテアトル新宿、ヒューマントラストシネマ有楽町、渋谷シネパレスほか全国にて公開©2018 映画「寝ても覚めても」製作委員会 / COMME DES CINÉMASかぞくいろ―RAILWAYS わたしたちの出発― 2018年11月30日より全国にて公開©2018「かぞくいろ」製作委員会十年 Ten Years Japan 2018年11月3日よりテアトル新宿、シネ・リーブル梅田ほか全国にて順次公開©2018 “Ten Years Japan” Film Partners止められるか、俺たちを 2018年10月13日よりテアトル新宿ほか全国にて順次公開©2018若松プロダクション愛しのアイリーン 2018年9月14日よりTOHOシネマズ シャンテほか全国にて公開Ⓒ 2018「愛しのアイリーン」フィルムパートナーズ斬、 2018年11月24日よりユーロスペースほか全国にて公開(C)SHINYA TSUKAMOTO/KAIJYU THEATER
2018年10月10日9月24日(月)今夜放送される日本テレビ系「人生が変わる1分間の深イイ話×しゃべくり007」の「しゃべくり007」パートに俳優の井浦新がゲスト出演。日テレバラエティー初出演となる井浦さんは“しゃべくりメンバー”たちとどんな絡みをみせる!?「しゃべくり007」は「ネプチューン」「くりぃむしちゅー」「チュートリアル」の3組7人の芸人がMCを担当。彼ら“しゃべくりメンバー”たちには毎回登場するゲストが誰か知らされておらず、ゲストが登場した際のMC陣のリアクションも見どころだ。今回のゲスト、井浦さんは90年代からファッションモデルとして国内のみならず海外にも活動の場を広げ、日本を代表するモデルとして活躍。その後是枝裕和監督作『ワンダフルライフ』で俳優業に進出。『ピンポン』や『青い車』などで注目され、2012年放送の大河ドラマ「平清盛」出演より「ARATA」から本名である井浦新名義に改名、最近では「アンナチュラル」「健康で文化的な最低限度の生活」などのドラマで改めて注目を集めている。そんな井浦さんが今回、しゃべくりメンバーとのトークのなかで“超マニアック趣味”や“謎の舞”などを披露でキャラ崩壊のピンチに!? 今夜はドラマや映画では見られない井浦さんの姿をしっかり目に焼き付けて。「ケンカツ」も好評のうちに終了した井浦さんだが、10月には映画最新作となる『止められるか、俺たちを』の公開が控えている。主演に門脇麦を迎え、2012年に逝去した故・若松孝二監督率いる“若松プロダクション”を舞台にした物語を映像化する同作で井浦さんが演じるのは若松監督役。『実録・連合赤軍 あさま山荘への道程』『キャタピラー』『海燕ホテル・ブルー』『11・25自決の日 三島由紀夫と若者たち』と幾つもの若松監督作に出演してきた井浦さん。同作では“恩師”を演じることになる。『止められるか、俺たちを』は10月13日(土)全国公開。「人生が変わる1分間の深イイ話×しゃべくり007」は9月24日(月)今夜21時~日本テレビ系で放送。(笠緒)
2018年09月24日城島茂、国分太一、松岡昌宏、長瀬智也ら「TOKIO」メンバーがゲストとトークやゲームで盛り上がる「TOKIOカケル」。その9月12日(水)今夜放送回に、放送中のドラマ「健康で文化的な最低限度の生活」で主演を務める女優の吉岡里帆がゲスト出演する。京都と東京を往復しながらレッスンに励み、「ももいろクローバーZ」や芳根京子らと共演した『幕が上がる』や、連続テレビ小説「あさが来た」「死幣ーDEATH CASHー」などへの出演などを経て2017年、松たか子らと共演した「カルテット」での元地下アイドル役で一気に注目を浴び、「ごめん、愛してる」のヒロインに抜擢され、「きみが心に棲みついた」で連続ドラマ初主演するなど一躍人気女優の仲間入りを果たした吉岡さん。今回はそんな吉岡さんを招いて「本当にあった元カレのお母さんの怖い話」という企画をお届け。世の女性たちの「いままで元カレのお母さんにされた背筋も凍るような恐ろしい体験談」を街角インタビュー調査、吉岡さんには女性の立場で実際にあった怖い話を聞いてもらうというもの。さらに無類の猫好きだという吉岡さんと、「TOKIO」イチの猫好きである長瀬さんが「ぜったい私の方がネコ大好きだもん対決!!」で勝負する。今夜のゲストの吉岡さんが主演を務める「健康で文化的な最低限度の生活」も9月18日(火)の放送でついに最終回。「週刊ビッグコミックスピリッツ」で連載中の柏木ハルコによる同名漫画をドラマ化した同作。物語は安定を求めて公務員になった平凡な主人公・義経えみる(吉岡さん)が、いきなり“生活保護受給者”を支援するケースワーカーとして働くことになり、生活保護現場の壮絶な現実に直面。大いに戸惑いながらも一念発起、持ち前のひた向きさで、受給者たちひとりひとりの人生に向き合い、寄り添い、自立への道筋を見つけ出すために奮闘。いつしか彼らの希望の光になっていく…というパワフルなヒューマンお仕事ドラマ。井浦新、川栄李奈、山田裕貴、田中圭、遠藤憲一ら個性的な俳優陣も共演している。えみると育児放棄の母との全面対決が描かれる最終回は18日(火)21時~フジテレビ系で放送される。「TOKIOカケル」は9月12日(水)23時~フジテレビ系で放送。(笠緒)
2018年09月12日永瀬正敏と菜 葉 菜を主演に迎え、実話を基にしたオリジナルサスペンス映画『赤い雪 Red Snow』の公開が2月に決定。佐藤浩市、井浦新ら豪華俳優陣も出演する。■ストーリー雪が降り続く小さな村で1人の少年が忽然と姿を消した。失踪した少年と一緒にいた兄、白川一希(永瀬正敏)の曖昧な記憶に警察の捜査は混乱。そんな中、誘拐監禁殺人の容疑者として捜査線上に江藤早奈江(夏川結衣)が浮かび上がる。ほかに何件もの殺人容疑がかかる中、早奈江は完全黙秘で無罪となる。30年の年月が経過し、少年失踪事件の容疑者だった早奈江の一人娘、早百合(菜 葉 菜)を見つけ出した事件記者の木立省吾(井浦新)が一希を訪ねてくる。毎夜、雪で弟を見失う悪夢に苛まれ、自分を責め続ける一希。少年が消えた事件の日から被害者の兄と容疑者の娘という、心に傷を持つ男と女が交錯する。「完全黙秘」と「曖昧な記憶」の先には予想できない結末が待ち受けていた…。■永瀬正敏&菜 葉 菜が実話を基にしたミステリーに挑む!本作の主演を務めるのは1983年、相米慎二監督作品「ションベンライダー」でスクリーンデビュー以降、『あん』『光』『Vision』の河瀬直美監督や、『ELECTRIC DRAGON 80000V』『パンク侍、斬られて候』の石井岳龍監督など、作家性の強い作品にも引っ張りだこの永瀬さん。近年ではジム・ジャームッシュ監督作『パターソン』でも高い演技力が評価される中、本作では物語の発端となる、雪の日に失踪した少年の兄、白川一希を演じる。永瀬さん自身、面白い作品であれば大小問わず出演するスタンスもあるが「初めて脚本を読ませて頂いた時、読み進めながらドンドン作品の世界観に引き込まれていきました」と興奮を隠せない様子。「そして最終ページを読み終わった直後、この物語の中に自分の身を置いてみたいと願いました。『赤い雪』この深いタイトルに込められた世界を楽しんで頂ければと思います」と語った。もう1人の主演には、2005年『YUMENO』で初主演後、『64-ロクヨン-』の瀬々敬久監督が手掛けた『ヘヴンズストーリー』での演技が評価され、『ナミヤ雑貨店の奇跡』『追憶』と、近年目覚ましい活躍を見せる菜 葉 菜さん。本作では少年失踪事件の容疑者の娘、江藤小百合を演じる。菜 葉 菜さんは『YUMENO』でも、マイナス30度にもなった極寒の北海道での撮影を経験したこともあり、雪とは切っても切れない縁を持つ。「監督とは何度もデスカッションし思いを共有しあえたつもりでしたが、撮影に入ると全てぶっ飛んでしまうほどとてつもない戦いが待っていました。私が思う早百合とそうではない早百合が脳裏を行き交いもがき苦しみもしました」と本作での苦労を語る。「それでもこの映画に賭ける強い思いが心の中で散らす火花を打ち消し愛すべき早百合と1つになって飛び立てたと思います。全編が絵画のように美しく重い作品に仕上がっています」と自信を持ってアピールした。■豪華出演者のキャスティングを実現させた監督とは?そして、失踪事件から30年後に事件を調べ、江藤小百合を見つけ出し、失踪した少年の兄である白川一希に知らせる事件記者の木立省吾役に『ニワトリ★スター』『菊とギロチン』の井浦新。少年失踪事件の容疑者であり、「完全黙秘」で事件を闇に隠しこんだ江藤早奈江役に『家族はつらいよ』シリーズの夏川結衣。そして早奈江の内縁の夫であり、30年後も早奈江の娘・小百合と同居する宅間隆役に『友罪』『64-ロクヨン-』の佐藤浩市と、豪華俳優陣が出演する。そんなキャスティングを実現させたのは、本作が初の長編作品となる甲斐さやか監督。国内外の映画祭で映像美の高さで高評価を受けている新進気鋭の女性監督だ。甲斐監督は「一級のスタッフが一丸となり『赤い雪』の世界観を追求し、一級のキャストが立ち現れる……とんでもない映画が完成したと思います」と完成に対し、感無量の様子。実話を基にして作られた本作については「人の記憶について突き詰めて考える時、足元の砂が少しずつ吹かれて崩れるような、根源的な怖さを覚えることがあります。曖昧な記憶の上に成り立つ人という存在もまた、非常に曖昧なもの……消しきれない記憶、未解決事件、海原の向こうの叫び、沈黙の人々、降りつづく雪。確かな実感の持ちにくい時代にこそ『赤い雪』の世界に浸って頂き、想いを共有頂けますことを祈っています」と作品に対する強い思いも語ってくれた。重厚で濃密なミステリーサスペンス映画に期待が高まる。『赤い雪 Red Snow』は2019年2月より全国にて公開。(text:cinemacafe.net)
2018年08月30日