株式会社ホロニック(本社:神戸市東灘区/代表取締役:長田 一郎)が運営するホテル「セトレならまち」に、料理人井田が奥深いジビエの世界について語りながら普段口にしたことのない珍しいジビエを提供する、カウンター6席のみのジビエ専門料理店「じびえ井田」を2024年4月1日(月)にグランドオープンいたします。ジビエ専門レストラン「じびえ井田」は、ジビエをもっと身近に感じてもらえるようジビエを取り巻く現状や地域の取り組み、ジビエの美味しさのみならずジビエを食べるメリットまで、「知ればもっと美味しくなる」をコンセプトに美味しくいただくことを通して学べるジビエ専門料理店です。“ジビエ=臭い”というイメージがありますが、適切に処理された安全なジビエを提供する仕組みが整っており、臭みのない美味しいジビエをお届けいたします。カウンター6席のみで、空間・器・ジビエ料理に合うお酒まで料理人井田のトークと共に演出いたします。ジビエの奥深き世界を知りながら、カラダに嬉しい栄養素を含んだジビエ料理とお酒をゆっくりと堪能ください。料理1井田料理長■オープンの背景株式会社ホロニックでは、2024年「地域」「地球」「未来」を見据えた取り組みや姿勢を質(ただ)し、セレトをさらにアップデートしていくことを掲げました。そのひとつが、セトレがジビエ専門料理店をオープンさせることです。お客様に良質な食を提供し満足を得るだけでなく、その発展が社会問題の縮小につながるという取り組みです。自然の恵みであり、グルメとして脚光を浴びるジビエですが、畑を荒らし、街では人を襲う害獣として扱われています。また、被害防止のために捕獲されたものの1割しか肉食として流通せず、それ以外は廃棄処分されています。地域の有用な資源として活用したり環境負荷を抱える畜産肉牛の代替え肉として活用する施策などジビエの普及には、社会課題の解決すべき可能性が込められているのです。また、ジビエは、カラダにうれしい栄養素(高たんぱく質で低カロリー)を含んだ食材でもあるのです。ジビエをおいしくいただくことで、未来社会に向けての課題解決(害獣被害問題、環境問題、食不足問題、健康問題…などなど)につながっていくのです。それらを広く広めていくことが、ホロニックの使命だと考えています。店内■ジビエ専門料理店 「じびえ井田」 ウェブサイト *3月上旬サイトオープン予定~ 『ジビエ』を知る・楽しむこととは? ~●ジビエを楽しむことで「社会が変わる」ジビエを活用して「SDGsにも貢献」自然の恵みであり、グルメとして脚光をあびているジビエですが、畑を荒らすなどの野生鳥獣による農作物被害額は、約156億と言われており、森林の食害面積は全国で年間約5千ha(令和4年度)となっており深刻な問題となっています。その背景で、近年、農作物の被害を食い止める目的で行われる捕獲頭数は大幅に増えていますが、その一方で、食肉として利用されるのはそのうちのわずか1割程度。ジビエを地域の特産物として活用し、美味しいだけではなく栄養価の高いジビエへの関心を高め消費することでこれまで破棄されてきた捕獲鳥獣を利益に変えることが出来ます。ジビエを楽しむことで、社会課題が解決され、社会が変わるのです。また、捕獲した野生鳥獣を「害獣」として処分するのではなく、食用として活用すること、皮革等その他の部分も無駄なく活用することで、廃棄物を減らすことができ、食料確保にもつながります。まさに、SDGs目標の『2. 飢餓をゼロに』や『12. つくる責任 つかう責任』、『15. 陸の豊かさも守ろう』等に貢献できるのです。●ジビエをいただくことで「環境が変わる」世界的な経済的格差が縮まってくることで畜産肉牛の需要が高まってきています。それによって環境負荷(=牛のゲップ)問題を抱えています。牛のゲップには、温室効果ガスであるメタンが含まれており、数年前から問題になっています。餌の改良などの対策もされていますが、牛以外の肉を食べる代替え肉の推進も進んでいます。そのひとつとして、ジビエの活用です。ジビエを食肉として活用し、消費を増やすことで、世界の温暖化対策にもつながっていくのです。●ジビエを味うことで「カラダが喜ぶ」ジビエは、身体が喜ぶ栄養素を含んだ食材でもあります。野山を駆け巡ったお肉は、脂肪が少なく健康や体型を気にする方にもおすすめです。鹿(シカ)肉は牛肉と比較して脂質が1/6、カロリーは半分以下なのに鉄分は2倍!ヘム鉄と呼ばれる身体に吸収されやすい鉄分の成分が豊富で、貧血や冷え性を予防する働きがあります。猪(イノシシ)肉と鹿(シカ)肉は栄養価が高く、カロリーや健康を気にする方には嬉しいお肉です。ジビエ1【じびえ井田 作り手】▼料理総料理長 井田 弘(いだ ひろし)1975年、鳥取県生まれ。料理好きな父への憧れからプロの料理人を志すようになる。イタリアンやスペイン料理のほか、【ホテル アゴーラ 大阪守口】【ホテルシーガルてんぽーざん大阪】副料理長、【ガーデンシティクラブ大阪】では料理長として5年間現場を牽引。2018年【DINING ROOM IN THE NARAMACHI】開業に伴い初代料理長に就任。レストラン総合プロデュースから調理まで幅広く携わり、ゲストをもてなしている。▼NARA Gastronomyガストロノミー自然が育んだ沢山の恵み。思いのたくさん詰まった地域の宝物を預かり、いま一番美味しい素材をその物語と共にお届けすることが私たちの使命だと考えています。地の空気、地の文化、地域の物語を一皿にのせてお届けします。恵まれた気候や高い生産能力を生かして、古くから農業が発達してきた奈良。セトレグループだからこそできる各地域からの贈り物とのコラボレーションで、“奈良ならでは”だけではなく、新たな奈良の魅力や全国のいいジビエをお届けいたします。また、作り手と皆さまとの時間を大切にという思いから、カウンターのお席を設けました。目の前で繰り広げられるパフォーマンスや、料理に込める思いをお楽しみください。■Restaurant(レストラン)カウンター6席のみ。料理人井田が、ジビエを提供するだけでなく、空間・ドリンク・器、そして料理人井田のトークすべてでジビエの美味しさを演出しします。ジビエの抱える背景について学びながら、身体にもいいジビエ(良質なたんぱく質・鉄分・ビタミン豊富)を思う存分堪能いただけます。○時間 :19:00~22:00(予約時間一斉スタート)○席数 :カウンター6席○定休日:火・水曜日○料金 :お1人様25,000円(税込) *ドリンクペアリング込○貸切 :100,000円(税込) *1日1組貸切6名様まで■Instagram(インスタグラム)「じびえ井田」の料理人井田が作るジビエ料理や家庭でも簡単に作れるレシピなど日々情報を発信しています。家庭でももっとジビエ料理を身近に感じていただけるよう、発信していきますので、是非ご覧ください。アカウント:gibier_ida ■料理内容◯MENU一例【紅葉鳥の可能性】十津川 鹿3種の味わい【獣魂洋才】オーストラリア産カンガルーもも肉のステーキ【卯の薫り】兎ロース肉の肉饅頭【聖武帝】愛媛今治みかん猪のスパイス風味【頭隠して尻隠さず】キジと大和野菜のクリーム煮込み【子花鳥】熟成した鶉の炭火焼き 自家製昆布塩を添えて【大地の赤】神経〆真鴨胸肉をビーツの大地香るソースで【驚心動魄】山口県産ヌートリアのロースト【宮古島】孔雀の自家製ハムと奈良県産飛鳥ルビーの生姜麺【もう間もなく…】春の香り漂う桜餅とその葉を使ったパルフェ【余韻】曾爾村米粉を使った黒豆のパウンドケーキドリンクはナチュラルワインをメインに料理にあわせてご提供予定。■『セトレならまち』基本情報◯所在地 :奈良県奈良市高畑町1118◯電話番号:0742-23-2226(代表)◯施設構成:客室32室、レストラン、ラウンジ、ライブラリー 他◯定休日 :火曜・水曜日*祝日・夏季・年末年始を除くセトレならまち■企業情報◯会社名 :株式会社ホロニック◯代表者 :代表取締役 長田 一郎(おさだ いちろう)◯資本金 :5千万◯設立年月:1998年12月◯所在地 :〒658-0032 兵庫県神戸市東灘区向洋町中6-9神戸ファッションマート10階◯事業内容:コミュニティ型ホテルの企画・運営・開発地域資源の企画事業・コンサルティング事業▼協力会社今回ジビエを提供するにあたりマーケティングから仕入先のご紹介、狩猟見学の手配、メニューアドバイス等ジビエ事業を専門でされていらっしゃる会社様にご協力いただき、一緒にお店作りを考えてまいりました。合同会社gibierco 詳細はこちら プレスリリース提供元:@Press
2024年02月26日日本の伝統的な染織技術と現代の先端技術を組み合わせ、従来にない素材をテキスタイルに取り入れながら多彩な仕事を展開しているテキスタイルデザイナーの須藤玲子と、須藤が率いるテキスタイルデザイン・スタジオ 「NUNO」の活動を紹介する大規模個展が、2月17日(土)から5月6日(月・祝)まで、茨城県の水戸芸術館現代美術ギャラリーで開催される。1953年に茨城県に生まれた須藤玲子は、1983年に設立したNUNOとともに、約40年にわたってテキスタイルの分野で第一線を走り続けた作家だ。その創造性と実用性に富んだ作品は海外でも評価が高く、今回の展覧会も2019年に香港のCHAT(Centre for Heritage, Arts and Textile)で企画・開催され、その後ヨーロッパ各地を巡回したもの。国内では香川県の丸亀市猪熊弦一郎現代美術館に次いで、須藤とゆかりのある茨城県へと巡回となった。同展の大きな魅力は、代表作によって須藤の創作の姿勢を伝えるとともに、NUNOのテキスタイルを世に送り出してきた日本各地の工場にも焦点を当て、「布づくり」を支える創造的かつ技術的なプロセスを包括的に紹介することだ。完成品だけではなく、デザインの源泉や開発・制作過程にも注目し、ドローイングや作品サンプル、職人たちとの試行錯誤の記録も含めた豊富な資料も展観するほか、工場での生産の様子に音や映像などの演出を加えた臨場感に満ちたインスタレーションの展示もある。NUNOの全貌に多方面から迫ると同時に、布づくりの舞台裏を紹介する試みともなっている。もうひとつの見どころは、NUNOのオリジナルテキスタイルを用いた《こいのぼり》のインスタレーションが登場すること。同作は、日本の染織技術の素晴らしさを多くの人々に届けるために須藤が考案したもので、色とりどりのこいのぼりが大空間を泳ぐ展示は、ワシントンD.C.やパリなど、世界の人々を楽しませてきた。日本でも、2018年に東京の国立新美術館の展示が話題を呼んだが、今回は、水戸藩に由来する染色技法「水戸黒(みとぐろ)」の再生に取り組む水戸市内の職人とともに、同展ならではの特別なこいのぼりが制作された。現代美術ギャラリー内と広場で繰り広げられる楽しさあふれる《こいのぼり》の展示もまた、幅広い世代の多くの人々を魅了するに違いない。<開催概要>『須藤玲子:NUNOの布づくり』会期:2024年2月17日(土)~5月6日(月・祝)会場:水戸芸術館 現代美術ギャラリー時間:10:00〜18:00(入場は17:30まで)休館日:月曜(祝日の場合翌日休)料金:一般900円公式サイト:
2024年01月23日コンテンポラリーダンスの本場、イスラエルで研鑽を積んだ井田亜彩実によるくらら初のダンス公演!富山県出身の振付家・ダンサー、ダンスカンパニー「Arche」主宰の井田亜彩実(いだ あさみ)によるコンテンポラリーダンス公演が、2024年1月21日(日)14 時00分から東広島芸術文化ホールくらら(広島県東広島市)の小ホールで開催される。イベントURL グループ作品「Species-種-」の一場面井田亜彩実は筑波大学・大学院にて舞踊学を学び、2013年、文化庁新進芸術家海外研修の研修員としてコンテンポラリーダンスの本場、イスラエルにて研鑽を積む。現在は、長野と東京に拠点を置き、「人との繋がり」をテーマにワークショップや作品創作を行っている。今回は一般財団法人地域創造「令和5年度公共ホール現代ダンス活性化事業」のCプログラム(公演プログラム)を活用し、登録アーティストである井田亜彩実によるグループ作品「Species-種-」とソロ作品「Granatus」を上演する。同日公演終了後にはダンスワークショップ「細胞レベルでつながるダンス」も開催する。ワークショップでは地元のダンサーをアシスタントとして起用するほか、酒都西条の伝統ある酒造りの作業唄を唄い継ごうと活動している「西条酒造り唄保存会」による演奏など、この土地ならではの内容となっている。井田亜彩実による“細胞が共鳴する”ダンスを感性のおもむくままに体感して欲しい。公演概要令和5年度公共ホール現代ダンス活性化事業井田亜彩実コンテンポラリーダンス公演【日時】2024年1月21日(日)14:00開演(13:30開場)【会場】東広島芸術文化ホールくらら 小ホール【アクセス】広島県東広島市西条栄町7番19号アクセスの詳細はこちら 【チケット料金】全席指定・税込一般:1,000円、学生(大学生以下):500円、小学生無料(要入場整理券)【チケット取り扱い・お問合わせ】東広島芸術文化ホールくらら チケットセンター〒739-0015 東広島市西条栄町7-19Tel. 082-426-5990(10:00~19:00土日祝営業12/28~1/4休館) *未就学児入場不可*学生券は購入時または公演入場時要学生証提示*車椅子席・介助者席はくららチケットセンターのみ取扱いプロフィール©hitoha.nasu井田亜彩実(いだあさみ)振付家・ダンサー/「Arche」主宰筑波大学・大学院にて舞踊学を学ぶ。2013-2014年、文化庁新進芸術家海外研修にてイスラエルへ留学。2014-2019年、イスラエルの「MARIAKONG」に所属後、2020年、ダンスカンパニー「Arche」を旗揚げ。22-23シーズン、日本発ダンスプロリーグ“D.LEAGUE ”へ「LIFULL ALT-RHYTHM」として参戦。近年は、現代美術家大小島真木と共同制作「Species-種- Chapter2”パンタレイ”」(2022年)、神奈川県共催事業として「52ヘルツのうた」(2023年)を主催。現在は、長野と東京に拠点を置き、「人との繋がり」をテーマにワークショップや作品創作を行う。「International Competition of Modern Choreography in Vitebsk 2012」<第1位>、「横浜ダンスコレクション2021コンペティションI」<奨励賞>受賞など、国内外で受賞。信州大学非常勤講師。 詳細はこちら プレスリリース提供元:NEWSCAST
2023年11月15日【音楽通信】第148回目に登場するのは、菅野美穂さんの主演ドラマに新曲を書き下ろして話題を呼んでいる、シンガーソングライターの矢井田 瞳さん!19歳でのアコースティックギターとの出会いが転機【音楽通信】vol.148大学生のときにメジャーデビューを果たし、2ndシングル「My Sweet Darlin’」が大ヒット。サビで「Darlin’,Darlin’」と歌うフレーズから“ダリダリ旋風”を巻き起こし、1stアルバム『daiya-monde』はアルバムランキング初登場1位を獲得、ミリオンセラーとなった矢井田 瞳さん。以降もコンスタントに楽曲リリースや国内外でのツアーを行い、現在デビュー24年目を迎えた矢井田さんが、2023年10月19日、ニューシングル「アイノロイ」を配信リリースされたということで、音楽的なルーツなどを含めて、お話をうかがいました。――幼少期は、どんなふうに音楽とふれあっていましたか。幼い頃、私自身は主に水泳を習っていて、スポーツばっかりしていました。そんななかでも父が音楽好きだったので、家ではリビングにいると常に音楽が流れていましたね。父がスナックで歌う曲の練習をするために音楽をかけていた、という環境で育ちました。音楽自体は、大学に入ったときに、アコースティックギターに出会ったことが大きな出来事で、その後の人生の道が決まったところがあります。それまではスポーツや勉強ばかりの日々だったのですが、大学に入って解放感を得て、これまでと全然違うことをやりたくなったときに、音楽そして楽器をやってみたいと思ったんですよね。友人が休憩時間にエレキギターを弾いている姿を見ると、いつもよりカッコよく見えて、「これはギターのマジックだ」と(笑)。いろんな魅力がある楽器なんだろうなと感じたんです。さっそくアコースティックギターを買ってきて、コードブックを見て、ゆっくりと簡単なコードを初めて弾いたときに「ビビビッ!」と衝撃がきたんです。「私、これを一生できるかも」と直感で思ったんですよ、まだ何も弾けないのに(笑)。でも、本当にそう思ったことがきっかけで、それまでは歌うことや音楽を聴くことが好きなだけでしたが、本格的に曲を作ってみたい、楽器を弾いてみたいとのめり込んでいきました。――ギターで曲作りもされるようになって、そのまま音楽活動もスタートされて?はい。アコースティックギターを練習しはじめて、ギターコードを3、4個ぐらい弾けるようになったときに、覚えたてのストロークとスリーコードでずっと弾いていたら、聴いたことのないメロディを歌っていることに気づいて。それがとっても楽しくて、どんどん曲作りにハマっていきました。私は学生時代、表向きには「明るくて元気な子」と友達には思われていたようなのですが、実は本当はそうじゃないと思う自分もいて。思春期だったからかもしれないですが、まわりが思う自分像と一致しないことにモヤモヤしていました。そんなとき、ギターを持ち、吐き出せていない感情を新しいメロディにのせて歌うとすごくすっきりして。醜い感情や汚い感情も作品にしてしまえば、落としどころとして気分がよかったところもあったのだと思います。――2000年にインディーズデビュー後、メジャーデビューもされました。10月には2ndシングル「My Sweet Darlin’」が大ヒット。19歳でギターを手にされてから3年後にはデビューして大ブレイクと、順調なスタートを切られましたね。いまから思うと、相当なスーパーラッキーガールでした。デビューしたときは大学4年生で、「My Sweet Darlin’」のサビを覚えてくださった方が私を見かけると、「ダリダリの人だ」と言ってくださってうれしかったです。ただ、ちょうど卒論の時期で毎日図書館に行って引きこもっていたので、あまり外の世界のことがわからないまま、ときどき東京に行ってお仕事をしていた状況だったので、デビューの実感はそんなにありませんでした。矛盾も前向きなパワーに変えられるような新曲――2023年10月19日に、ニューシングル「アイノロイ」を配信リリースされました。同日からスタートした、菅野美穂さん主演ドラマ『ゆりあ先生の赤い糸』(テレビ朝日系 毎週木曜午後9時)の主題歌として書き下ろされたそうですね。ドラマ主題歌が決まるかもしれないという時期と、新しいサウンドでこれからまたチャレンジしていきたいと私たち音楽チームで話していた時期が、偶然一致したんです。オファーをいただき、まずは原作の漫画「ゆりあ先生の赤い糸」(入江喜和)を読むところから入りました。――歌詞の世界にイメージを凝縮していくのは難しそうですが、どんなふうに作っていかれたのでしょうか。主人公となる、ゆりあ先生の繊細さと大胆さ、優しさと強さが共存している感じや、憎しみさえも前向きなパワーに変えるという、いろいろなことの表裏が合体している強さを楽曲で表現できたらいいなと考えて。前向きに生きるという一面だけではなく、後ろ向きな日々もあるなか、その矛盾や心の憂鬱さえも、前向きなパワーに変えられるような曲にしたいと作っていきました。――タイトルからして、相反するような「アイ」と「ノロイ」がくっつくという……。そうなんです。愛情の愛も、呪いも、ぽつんと単体では存在しえないといいますか、つながっているもの。だからそういう意味では、「アイ」と「ノロイ」は背中合わせの言葉なのではないかなと思ったんです。たとえば、すごく愛する人からかけられた呪いだったら、とても苦しくても、ちょっとうれしいかもしれないですし(笑)。背中合わせのこのタイトルにしました。――サウンドプロデューサーにYaffle(ヤッフル)さんを迎えられましたね。Yaffleさんは、爽やかなんだけど芯が太いような、ふたつのことが共存しているサウンドを作る人だなと、ずっと注目していたんです。いつかご一緒できたらと思っていたので、今回、ご一緒できてうれしいです。――「アイノロイ」が主題歌となるドラマにおいて、主演の菅野美穂さんは、「矢井田さんの歌声と、素晴らしい楽曲に胸が震えました」と絶賛のコメントを寄せていますが、以前トーク番組でご一緒されたことがあるそうですね?もう2006年のことで、17年経っていますが、昔『グータンヌーボ』(フジテレビ系)という女性出演者が集まってトークをする番組で、菅野さんとご一緒したことがありました。集合場所のお店に行ったら、本当にマネージャーもスタッフも誰もいなくて。あまりバラエティ番組に出たことがなかったので、どうしようと不安になっていたら、菅野さんはいろいろな現場でご活躍されて慣れていらっしゃったのでリードしてくださって。そのときは、菅野さんと優香さんと私の3人でトークをさせていただきました。――懐かしいですね。ところで、新曲はドラマ主題歌としてお茶の間でも流れていますが、聴き手の方の心にどう響いてほしいでしょうか。たくましく人生を生き抜いてほしいという思いがあったので、くよくよしているというよりかは、「よし、やるぞ!」と決めた人たちを思い浮かべながら書きました。なので、そういう人たちの背中をちょっとでも押せるような曲になってくれたら、うれしいですね。――今回はドラマ主題歌ということでの書き下ろし楽曲ですが、そもそもどのように曲作りをされているのですか。基本的には今回同様、ギターの弾き語りから曲を作っていくことが一番多いです。ギターで曲を何曲か作っている時期が2、3か月続くと、似たような発想が増えてくるので、それを切り替えるためにも、あまり弾けないピアノを触ってみたり、リズムから曲を書いてみたりしています。――あとからメロディの世界観に合わせて歌詞をつけていくのですか?最初に曲だけ作って、あとから歌詞をはめていく作業が苦しすぎるので、なるべくメロディだけ先行にならないように、「この曲で伝えたいテーマは何か」「このメロディが呼んでいる言葉は何か」を同時に考えながら、歌詞も作り上げています。――11月には東京と神戸でプラネタリウムツアー「LIVE in the DARK tour w/矢井田 瞳」を開催されるそうですね。プラネタリウムと合わせたライブはどのようなステージになるのでしょうか。私自身、初めてのライブ体験なんですが、すごいことになりそうです(笑)。プラネタリウムで星空が映る球体に、たとえば曲に合わせた映像を一緒に作り上げて、映し出してくださるようです。普段のライブ会場は少し暗いとはいえ、ステージからは見えてはいるんですが、このプラネタリウムツアーでは、暗闇と音楽というものが大事。暗闇では耳の神経も研ぎ澄まされるので、その感覚も楽しんでいただくようなライブになりそうです。――スペシャルな空間になりそうですね。私もこれまで意識していなかった歌詞の聴こえ方ができそうです。でも、歌詞を間違えないように気をつけようと(笑)。普段と環境が違うので、一番を歌いながら星空を見上げて「うわぁ」と圧倒されて、二番を歌うはずがもう一回一番を歌ってしまったり(笑)。そういうことも含めて、新しいライブ体験になるので、楽しみにしています。これからの音楽人生も少しずつ歩んでいきたい――お話は変わりますが、おやすみの日はどんなふうにお過ごしですか。お仕事をしているとき以外は、ほとんど家族と一緒に過ごしていますね。唯一、平日のお昼だけ自由に動ける時間があるので、お気に入りのお店にひとりでランチを食べに行くこともあります。とはいえ、毎日外でランチなんて贅沢もできないので、週に1回は「あそこのランチを食べに行こう」と、息抜きしていますね。――ご家族ということで、お子様もいらっしゃいますが、普段はお仕事と育児や家事をどのように両立されていますか。母親になってからは、自分の時間はこういうふうに使おうと思った通りに、24時間1秒もいかない(苦笑)。なので、仕事と家庭と趣味をこういうバランスで両立させようみたいなことを決めるのもやめましたし、全部が一緒で、時にぐちゃぐちゃです(笑)。あとは予定をたくさん入れないで、常に6、7割ぐらいにしていて、何かあったときに親としてすぐ動けるように、スケジュールを少しあけておくようになりました。――わかります(笑)。子どもがいると、こちらがいくら予定を立てても、全部ひっくり返ることなんてざらですよね(笑)。どっちでもいいよ、というふうにしておくと安心。なので、「私は今から曲を書くので集中したいです」と、部屋に入って楽曲制作をするということもなく。娘がリビングで遊んでいて、私は横でギターを弾きながら曲を書いていて、すごく集中力が高まってきたときに、「晩ごはん何?」と言ってきたり(笑)。急に友達を連れてきて家がカオスになったり(笑)。とはいえ、気にせず曲を書き続けて、家族の歌もあったりします。――お子さんもアーティストになりたい、というようなことは?いまのところその感じはないですね。でも、私がゼロからものを作っている姿を幼い頃から見ているので、娘も何かを作るということはすごく好きです。工作なり、フィギュアなり、売っているものを買うんじゃなくて、「あ、これ作りたい」と粘土など買ってきて、一から作っていますね。――素敵ですね。では、矢井田さんご自身が美容面で気をつけていることはりますか。気をつけなきゃと思いながらもなかなかできないんですが、一番自分に合っているのは、化粧水を洗面所だけじゃなく、もう1箇所ぐらいに置いておいて、気がついたときにちょっとスキンケアをすることぐらいですね。――いろいろなお話をありがとうございました。では最後に、今後の抱負を教えてください。「アイノロイ」で、これまでにはない、新しい矢井田 瞳の一面をYaffleさんやみなさんに引き出していただけた感じがあります。そんなふうにこれからの音楽人生でも、また新たな側面をお見せできるように、少しずつ歩んでいけたらいいですね。取材後記デビュー24年目を迎えたシンガーソングライターの矢井田 瞳さん。晴れた日の昼下がり、ananwebの取材をさせていただき、心地よいお天気に負けない明るいエネルギーで撮影もインタビューも応えてくださいました。ママになっても変わらずご活躍の矢井田さんのニューシングルをみなさんも、ぜひチェックしてみてくださいね。写真・園山友基取材、文・かわむらあみりヘアメイク・太田瑛絵矢井田 瞳PROFILE1978年、大阪生まれ。シンガー・ソングライター。通称“ヤイコ”。19歳でギターと出会い曲作りを始める。2000年5月、関西限定シングル「Howling」でインディーズデビュー。7月、1stシングル「B’coz I Love You」でメジャーデビュー。2ndシングル「My Sweet Darlin’」が大ヒット。10月にリリースした1stアルバム『daiya-monde』は初登場1位を獲得、ミリオンセラーとなる。その後も数々のヒット曲を世に送りだし、全国ツアーの開催やイベント出演等、精力的なライブ活動を行う。また国内の活動に並行して、UKレーベルからもリリース、UKツアーを成功に収めた。2023年7月から全国8ヶ所でアコースティックツアー『ギターとハーモニカと』を開催、「8月15日=ヤイコの日」に千秋楽を迎える。10月19日、ニューシングル「アイノロイ」を配信リリース。InformationNew Release「アイノロイ」2023年10月19日配信リリース写真・園山友基 取材、文・かわむらあみり ヘアメイク・太田瑛絵
2023年10月26日子どもたちのこんな笑顔はなかなか撮れない!ファッションショー本番の一幕。子どもたちも堂々としてる!七五三シーズン本番の秋。スタジオアリスは、全国から集まった25人のキッズモデルとともに七五三の新作衣装とおすすめ衣装をお披露目するファッションショーを開催しました。増嶋ファミリーはオープニングで華やかに登場。新作衣装のデザインテーマである「ライラック」をモチーフにしたあでやかな和装姿でそろえ、大人は優しく淡いピンクカラーの羽織袴と訪問着です。それぞれカラーこそ違えど、同じライラックモチーフで統一感がありとても素敵ですね。家族そろって和装する機会は初めてだそうで、みれいちゃんとりゅうせいくんはパパとママの着物姿を「かわいい」「かっこいい」と絶賛。増嶋さんは「ピンクを着るのは初めて。でも主張の強いピンクではないので着やすく、家族全員でまとまりがあってすごくよかった」「着物は重いイメージがあったけれどすごく軽い」と笑顔です。スタジオで撮影した家族4人の和装写真。めちゃくちゃキマッてます!先だってスタジオアリスで和装ショットの撮影体験をしたといい、潮田さんは「七五三はお子さんがメインで、パパママの衣装は適当になりがちですが、お写真に残したときに着物を着て良かったとすごく感じました」と撮影した写真に大満足だったそう。特に「子どもたちのこんな笑顔はなかなか撮れない」と、ナチュラルな兄妹のショットに感激したといい、「ちゃんと撮影できるのか心配だったけれど、スタッフさんが盛り上げてくれてすごくナチュラルな笑顔を抑えていただいた。スピーディな撮影であっという間でした」と、潮田さん。お子さんたちが撮影中とても楽しそうにはしゃいでいた姿が印象的だったようです。そんな増嶋ファミリーに特別インタビューをしてきました!家の中でもスポーツ三昧!運動神経抜群な増嶋兄妹。ナチュラルな笑顔が引き出された1枚。ーーファッションショー出演は緊張しましたか?増嶋さん緊張しました! 思った以上にたくさんの方が来てくださって、ショーを見てくれていたので。潮田さん緊張感ありましたね。子どもたちもステージに出る前は舞台袖で「緊張する~」と言っていたので大丈夫かな? と思ったんですけど……え、バッチリでした? あ~良かった~。ーー家族そろって和装するのは初めてとおっしゃっていましたが、これまでお兄ちゃん5歳、妹さん3歳の七五三ではどうでしたか?潮田さん私は写真だけ和装で撮りましたが、子どもと私だけの写真で、家族4人のスタジオフォトはなかったんです。でもこうやって和装の家族写真を撮ってもらってすごく良かったなあって。実は去年、結婚10周年のときに、写真を絶対撮ろうとパパが提案してくれて家族で写真を撮ったんですよ。増嶋さんスタジオではなく景色のいい屋外のロケ―ションでたくさん撮ってもらいました。潮田さんそれがすごい「撮って良かったな」と感動する写真だったんです。節目節目に子どもの成長も感じられるし、「これからは記念日はモノより写真だよね」という話をしていたので、今回も本当にいい記念になりましたね。ーーお子さんたちもランウェイで堂々としていました。りゅうせいくんはラグビー、みれいちゃんはテニスをやっているそうですが、家でもファミリーで体を鍛えるようなことをしていますか?潮田さんめちゃめちゃ運動してます。我が家では普通の風景なんですけど、室内で体を動かしまくっているので、遊びに来てくれた人にはよく驚かれるんです(笑)。息子が昨日ドッジボールの大会に出たのですが、出場が決まったときから家の中でキャッチの猛練習をしていました。少し前には息子が野球の体験に行ったこともあって柔らかいボールを使ってホームラン対決をしたり。増嶋さんあとは走り高跳びとか……部屋の中にロープを張って、どっちが高く飛べるか兄妹で競争しています。昨日は娘がずっと縄跳びしてましたね。結構、部屋の中でスポーツをがっつりやるのが日常なんですが、柔らかいボールなので窓が割れたり家具が壊れたりはないですよ。ーー戸建てとはいえ、室内でがっつり体を動かしていい環境を整えているというのはすごいですね!潮田さんコロナ禍であまり自由に外に出られなくなって、体を動かす機会も制限されてしまったので、「じゃあ家の中で思いきり遊べるように」とパパが屋上テラスにブランコや鉄棒を設置してくれたんです。それが始まりかもしれません。とにかく家の中で遊べるように工夫したので、今ではいつでもどこでも運動が始まる感じですね。ーーおかげでお子さんたちの体力もついてきていると思いますか?潮田さん思います、本当に思います。子どもはもちろんテレビを見たりゲームをしたりもしますが、ちょっとした隙間時間に「この動きを何回できるか挑戦しよう」と誘ってみたりもしています。先日はタオルをまるめてボールに見立て、リフティング競争をしました。増嶋さん競わせると意外と本気でやる。娘も器用なので、二人で互角に競い合っています。ーー二人とも負けず嫌い?潮田さんそうですね。みれいは私の小さい頃を見ているようで、要領が良くて負けず嫌いです(笑)。りゅうせいはシャイだけど頑張り屋で本番に強いですね。去年、市のちびっこ相撲にりゅうせいがエントリーして、一回戦の試合前まで「やっぱり出たくない」と泣いていたのに、初戦で勝ったら楽しかったらしくて、気づいたら優勝していました。今年も連覇して、我が家の横綱と呼んでいます(笑)。ーーラグビーにドッジボール、野球や相撲と、いろんなスポーツに挑戦しているんですね。潮田さん私たちはそれぞれ、サッカーとバドミントン1本で、それはそれでもちろんいいのですが、他のスポーツをやることによっていろんな筋肉を使えるようになりますし、豊かな発想が生まれると思うんです。プロになってほしいというよりは、スポーツに打ち込むことを通じてそこでいろんなことを学んでほしい気持ちが強いので、本当にいろいろ挑戦させていますね。増嶋さんどのスポーツも、親から「これをやりなさい」と強制されると反発したくなってしまうものなので、なるべく子ども自身のタイミングで興味を持ったことをやらせてあげたいと思っています。素敵な衣装が盛りだくさん!ここからはファッションショーの様子をお届け!2023年度の七五三向け新作衣装のデザインテーマは「ライラック」。「思い出」「友情」の花言葉を持つライラックは、お子さまの成長を祈願するハレの日にぴったり! 和装3着、洋装6着、ご両親用の訪問着・着流し2着の計11着の新作衣装が全国のスタジオアリスに導入されているので、和装も洋装も大人も子どももみんなお揃いでリンクコーデができちゃいます。スタジオアリスのオリジナルブランド「京都豊匠」の着物シリーズ。伝統技法を守り古典柄をあしらいながら、今のお子さんたちに人気の色を用意しています。ニコニコ笑顔でウォーキングするキッズモデルたちに思わずこちらもにっこり。メジャーリーグで話題の「兜」も登場! キリリとかっこいいです!みんな大好きなポケモンコラボの着物! 和柄の中にポケモンたちが隠れていて、赤ちゃん用の着ぐるみ衣装なども用意されているそうですよ。ピカチュウもやってきて会場の熱気はどんどんヒートアップです。©Pokémon. ©NintendoCreatures Inc.GAME FREAK inc.可憐なディズニープリンセスもお目見え! 「塔の上のラプンツェル」と「美女と野獣」のドレスは髪型も完コピで、映画から飛び出してきたかのような美しさ。和装ver.はパスカルがデザインされた紫と黄色の着物と、「美女と野獣」の着物(七五三のお出かけレンタル限定)。みんな上品なプリンセスの風格が漂っていました。ⓒ Disneyディック・ブルーナのイラストがキュートな和装。ブルーナカラーを基調に、ミッフィーのイラストもあしらわれてとっても可愛いです。被布はなんとうさみみフードつき!©Mercis bv(取材・文=マイナビ子育て編集部)
2023年10月12日シンガーソングライター・矢井田 瞳を迎え『LIVE in the DARK tour w/矢井田 瞳』の開催が決定しました。11月1日(水)にプラネタリウム天空(東京)、11月10日(金)・11日(土)にバンドー神戸青少年科学館(神戸)の2会場を巡るプラネタリウムツアーとして開催します。東京・神戸を巡るプラネタリウムツアー『LIVE in the DARK tour w/矢井田 瞳』開催決定!聴く者の心を捉えて止まない歌声と、独自の感性で生み出される楽曲が数多くの人々を魅了するシンガーソングライター・矢井田 瞳がついに『LIVE in the DARK』のステージに登場します。2000年のデビュー以降、様々な会場で公演を行ってきた矢井田 瞳がプラネタリウムでライブを行うのはキャリア初。本公演は『LIVE in the DARK tour w/矢井田 瞳』と題し、東京・神戸の2都市を巡るプラネタリウムライブツアーとして開催します。今夏行われた全国ツアーで好評を得たピアノとハーモニカによるアコースティック編成で、プラネタリウムに合わせた選りすぐりのセットリストを披露する予定です。▼特設サイト 『LIVE in the DARK』とはプラネタリウムでしか体験できない、音楽と星空、そして暗闇が共鳴する全く新しい音楽エンターテインメント。星々がひしめく暗闇の中、耳を澄ませてみると、日常生活では感じることができなかった、微かな音の“表情”をしっかりと感じることができるはずです。全天周映像演出は数多くのライブ演出を手掛ける、ビジュアルデザインスタジオ“HERE.”が担当し、星空、音楽、そして映像がシンクロする、ここでしか体感できないプラネタリウムライブを実現します。良質な音楽、そしてプラネタリウムという非日常空間で、特別なひと時をぜひ。●チケット販売に関して●■矢井田 瞳オフィシャルファンクラブ「yaiko's eye」会員先行受付(抽選)期間:2023年8月25日(金)21時00分~9月3日(日)23時59分※「yaiko's eye」会員の方が対象となります ■一般販売(先着)期間:2023年9月16日(土)10時00分~※予定枚数に達し次第受付を終了します ※ticket board先行受付、一般販売いずれの場合も『LIVE in the DARK』特設サイトに記載されている注意事項を必ずご確認の上お申込みください。※ticket boardをご利用いただくために会員登録(無料)が必要です。※ticket boardに記載の応募規定(枚数/席種等)及び、申込に際しての注意事項をご確認の上ご応募下さい。●『LIVE in the DARK tour w/矢井田 瞳』東京公演 概要●出演:矢井田 瞳 / サポート:松本径(Piano)、倉井夏樹(Harmonica)日程:2023年11月2日(木)時間:1st Stage 18:30開演(18:00開場) / 2nd Stage 20:30開演(20:00開場)料金:一般シート:7,500円(税込) / 三日月シート:17,000円(税込) ※2名掛け/各公演3席限定会場:コニカミノルタプラネタリウム天空 in東京スカイツリータウン(R)●『LIVE in the DARK tour w/矢井田 瞳』神戸公演 概要●出演:矢井田 瞳 / サポート:松本径(Piano)、倉井夏樹(Harmonica)日程:2023年11月10日(金)・11日(土)時間:11月10日(金) 19:30開演(19:00開場) ※1公演のみの開催です11月11日(土) 15:00開演(14:30開場) ※1公演のみの開催です料金:一般シート:7,500円(税込) / リラックスシート:17,000円(税込) ※2名掛け/各公演4席限定会場:バンドー神戸青少年科学館ドームシアター(プラネタリウム)【イベントに関する注意事項】※本イベントはプラネタリウムという会場の特性上、様々な制限を設けさせていただいております。「特設サイト」に記載されている注意事項を必ずご確認の上、チケット購入/来場をして下さい※イベントの延期/中止を除き、感染症を含む個人的な体調不良や周辺環境等の理由による払い戻しは行いませんので、ご了承の 上チケットをお買い求め頂きますようお願い致します※本イベントはプラネタリウム施設で星空、映像、音楽をお楽しみいただくイベントです。演出の都合上又は、ドームの座席配置の関係でステージ(アーティスト)が見えにくい場合がございます※中央後方のお席はプラネタリウム機器の関係でステージが見えにくくなっておりますが、星空・ドーム演出は一番見やすいエリアとなっております※本イベントは時節に応じた感染症防止対策を行い実施いたします※イベントの性質上、小学生以下のお客様はご入場いただけません●矢井田 瞳(やいだひとみ) プロフィール●2000年メジャーデビュー、同年「My Sweet Darlin’」が大ヒット。2020年2月、デビュー20周年イヤー第1弾ミニアルバム『Keep Going』をリリース。同作を携え、 全国ツアー”20th Anniversary” 矢井田 瞳 Live Tour 『Keep Going』を開催。コロナ禍のなか生まれた『あなたのSTORY』を配信リリース。一般の方からのメッセージを元に書き上げた楽曲はMusic Videoに矢井田 瞳の地元大阪で働くエッセンシャル・ワーカーが登場するなどWEB・テレビ・ラジオ等様々なメディアで取り上げられ、話題となる。2021年6月、誕生から48年を迎える井村屋のロングセラー商品『あずきバー』CMソングとして話題となっ た「ずっとそばで見守っているよ」をデジタルリリース。2022年4月からは5年ぶりとなる全国弾き語りツアー『Guitar to Uta』を開催。2021年に引き続き井村屋の『あずきバー』CMソング「さらりさら」を7月1日に、8月15日には「駒沢公園」、8月24日には創建「ルナシティ青葉はつが野」TVCMソング「花のような君に」、9月7日には12thアルバム『オールライト』を立て続けにリリース。2023年7月からピアノとハーモニカというチャレンジングな編成での全国アコースティックツアーを成功させる。【オフィシャルサイト:yaiko.jp】●株式会社HERE.(ヒア)●代表土井昌徳。プロジェクションマッピングやVR360°ドームパノラマ映像の制作に特化した少数精鋭のビジュアルデザインスタジオ。プロジェクションマッピングでは、百貨店の常設やホテル、アーティストのライブ等、大規模案件の実績も多数。時代を捉えた演出と高い技術に裏付けられた良質なコンテンツ提供に定評がある。また、次世代のVR ドームシアター向け素材販売サイト「Shout!360」も運営、動画制作に役立つTipsも連載中。【Shout!360詳細 www.shout360.xyz】 詳細はこちら プレスリリース提供元:@Press
2023年08月16日2023年9月30日(土)〜12月3日(日)の期間、京都市京セラ美術館にて、井田幸昌展「Panta Rhei|パンタ・レイ − 世界が存在する限り」を開催いたします。(C)IDA Studio Inc.本展は、画家・現代美術家の井田幸昌にとって初となる国内美術館での個展です。一貫して「一期一会」を自身の創作テーマとし、二度と出会うことのない「今」を表現する井田の、過去最大規模の展覧会となります。故郷、鳥取県の米子市美術館からはじまり、画家を目指すきっかけを作った京都市京セラ美術館へと巡回します。京都展ではジェローム・サンスをキュレーターに迎え、鳥取展とは構成や内容を一部変えて展示します。これまでの絵画作品、立体作品、絵日記のように日々を綴った“Endof today”シリーズ、家族、友人、著名人をモチーフに描いた“Portrait”シリーズなどの代表作から最新の作品まで、約350点のラインナップで紹介します。この時、この場所でしか出会えない井田の芸術世界をご堪能いただければ幸いです。左/井田幸昌氏 右/ジェローム・サンス氏 Photo by Koki Urano展覧会名の“パンタ・レイ”とは?“パンタ・レイ”とは 「万物は流転する」 を意味する古代ギリシャの哲学者ヘラクレイトスの言葉です。井田は 「一期一会」 をテーマに、移りゆく時のなかで存在する様々な、もの・こと・ひとの存在と関係性を一つ一つ拾い集め、自身の感じたリアリティを表現してきました。これはヘラクレイトスの言葉に通ずるものであり、さらには本展に対する井田の 「これまでのキャリアの集大成であるとともに、新しい始まりでもある」 という思いが、本展覧会名に込められています。これまでの井田作品が一堂に会する本展覧会“パンタ・レイ”では、井田自身の「変わり続けるもの」また「変わらないもの」を同時に感じていただけるでしょう。[Profile]井田幸昌 | Yukimasa IdaPhoto by RK / (Instagram @rkrkrk)1990年、鳥取県生まれ。井田は、彫刻家である父のアトリエで幼い頃から絵を身近に親しんできました。「一期一会」をテーマとし、絵画を中心に彫刻や版画など様々な分野で創作活動を展開し、国内を拠点に海外へも活躍の場を広げ、作品は国内外のコレクター、美術館に収蔵されています。2021年には Diorとのコラボレーションを発表するなど多角的に活動。同年、日本の民間人として初めて宇宙に滞在した前澤友作氏によって、作品 《End of today - L’Atelier du peintre - (画家のアトリエ)》 が国際宇宙ステーション (ISS / アイエスエス) に持ち込まれ、永久収蔵されたことでも注目を集めました。その芸術文化活動は広く文化の振興に功績があったとして2022年鳥取県文化奨励賞を受賞するなど多方面で躍進を続けています。■■[NEW]ジェローム・ サンス | Jerome Sans■■国際的に活躍するジェローム・サンスが井田の作品をキュレーションします。ジェローム・サンスは、キュレーター、文化振興の先駆者、芸術機関のディレクター。文化施設や展覧会の新しいモデルに対する先駆的かつ横断的なアプローチで国際的に知られています。パリのパレ・ド・トーキョーの共同設立者、北京の革新的なユーレンス現代美術センター(UCCA)のディレクターを務め、2000年台北ビエンナーレ、2005年リヨンビエンナーレ、2022年ベオグラード現代美術館でのエルヴィン ヴルム展等、世界各地で数多くの大規模な展覧会を手がけています。最近では、2022年アリシア・クワデ、2023年ベルナール・ヴェネと共に、パリのヴァンドーム広場での屋外アート展示企画の立ち上げ、キュレーションを行っています。■■[NEW]見どころ■■見どころ[1] 過去最大規模の作品数鳥取 (米子) 展からさらに展示作品数を増やし、約350点を超える作品を一堂に展覧する自身過去最大規模の展覧会は圧巻です。見どころ[2] 多様な表現卓越した画力と色彩感覚の絵画群。そして、絵肌を感じさせるブロンズ像や木彫の立体作品。一貫して「一期一会」というコンセプトを追求し制作を続ける井田の多彩な表現をご堪能ください。見どころ[3] 展示構成国際的キュレーター、ジェローム・サンス氏が井田の作品の魅力をさらに引き出します。作品をテーマやシリーズにわけ、7つの展示室で紹介します。展覧会タイトルにもつけた、過去から未来への流れとなる井田の「変わり続けるもの」また「変わらないもの」を同時に感じていただけるでしょう。■■開催概要■■[京都展]井田幸昌展 「Panta Rhei |パンタ・レイ − 世界が存在する限り」会場:京都市京セラ美術館 本館 南回廊2階(京都市左京区岡崎円勝寺町124)会期:2023月9月30日(土)−12月3日(日)休館日:月曜日(祝日の場合は開館)開館時間:10:00 −18:00 ※最終入場は17:30まで料金:企画チケット/前売りペアチケット 3,000円一般 / 当日1,800 円(1,600 円)大学 ・ 高校生 / 当日1,500 円(1,300 円)中学生以下無料*すべて税込* ( ) 内は前売、20人以上の団体割引料金*障害者手帳等ご提示の方は本人及び介護者1名無料(学生証、障害者手帳等確認できるものをご持参ください)*そのほか企画チケットあり主催:京都新聞、京都市協賛:冨士機材株式会社、株式会社 小学館協力:読売テレビ、Link Up Inc.、IDA Studioお問い合わせ:Tel. 075-771-4334(京都市京セラ美術館)E-mail. info@ida-2023.jp (井田幸昌展 「Panta Rhei |パンタ・レイ − 世界が存在する限り」 運営事務局[取扱プレイガイド]一般発売:7月16日(日)10:00−ローソンチケット(Lコード_51967)、セブンチケット、チケットぴあ(Pコード_686-574)、楽天チケット、イープラス■■書籍■■@ Loppi ・ HMV限定で、直筆サイン入り 「100 年後への置き手紙」 を販売中書籍100年後への置き手紙著:井田幸昌@ Loppi HMV ■■[NEW]展示構成■■回廊型の展示室を7つのルームにわけて構成します。Room 1井田の代表的な作品である「ポートレート」シリーズが鑑賞者を出迎えます。厚く塗り固められた絵の具、そして力強く美しい筆致で表現されているのは、井田がかつて出会ってきた人々の顔。「今」を生きる井田が出会い、この「一期一会」を逃すまいと描き残した、躍動感あふる作品群です。流動的なそのタッチにより、私たちが生きる時間そのものさえも表現されたポートレートが並ぶ、圧巻の空間です。J,2018, Oil on canvas, 194.0×162.0cm(C)IDA Studio Inc.Jorgen,2022, Oil on canvas, 194.0×162.0cm(C)IDA Studio Inc.Room 2ブロンズの彫刻作品が12体並びます。「End of today」絵画シリーズを立体化したポートレート作品を中心として展示します。絵画のような質感をもつ井田独自のブロンズ作品をご覧ください。End of today Sculpture - 5/5/2020 Self Portrait -,2021, Bronze, 40.0×23.0×22.0cm(C)IDA Studio Inc.Room 3具象絵画作品に焦点を当てた部屋です。近代巨匠の古典を思わせる具象絵画からは井田が常に過去に挑み、ベラスケスからピカソに至るまで、あらゆる芸術の巨匠と対峙してきたことを想起させます。具体的な表現からは、虚構や虚像といった抽象的なものへの疑問や探求が浮かび上がってきます。Cinderella, 2017, Oil on canvas, 130.3×194.0cm (C)IDA Studio Inc.Room 4抽象絵画の部屋です。無限の多彩な色彩と、線的構成、そして絵具の持つ物質としての質量で、大いなる自然を表現しています。展示作品で壁はラッピングされ、井田の自然の中に没入するような体感をしていただけるでしょう。Monet’s Garden,2022, Oil on canvas, 194.0×162.0cm(C)IDA Studio Inc.Room 5井田が日々出会う人や風景を描いた 「End of today」 シリーズです。絵日記のように日々綴られてきた作品のなかから厳選された300作品を一堂に展示します。この作品群からは、その日、その時、その瞬間の出会いといった、私たちに日々起こり過ぎ去ってしまうような 「奇跡」 を捉えようとした、画家の生き様に出会えるでしょう。365日を表現した展示構成は圧巻です。End of today - 12/9/2022 Mask -,2022 Oil on canvas, 33.3×24.2 cm(C)IDA Studio Inc.End of today - 2/18/2020 Self Portrait -,2020, Oil on canvas, 33.3×24.2 cm(C)IDA Studio Inc.End of today - 1/15/2023 Face -,2023, Oil on canvas, 33.3×24.2 cm(C)IDA Studio Inc.Room 6木彫彫刻作品が並ぶ部屋です。荒々しく削りだされ、彩色をほどこされた大胆な表現の立体作品群は圧巻です。彫刻表現と絵画表現を往来しながら生まれた画家の生み出す彫刻作品群を体感いただけます。A Head,2023, Wood and acrylic, 146.0×100.0×80.0cm(C)IDA Studio Inc.Room 7うす暗く演出した空間でご覧いただくのは、本展覧会にて初めて公開される大作《Last Supper (2022, Oil on canvas, 293.0×582.0cm)》 です。多くの作家がモチーフともしてきた、世界で最も有名な作品のひとつであるレオナルド・ダ・ヴィンチ作 《最後の晩餐》。この名画に、井田は現代を生きる画家として挑戦しています。井田の解釈により再表現された、現代の 「最後の晩餐」 をご覧ください。Last Supper, 2022, Oil on canvas, 293.0×582.0cm (C)IDA Studio Inc. 詳細はこちら プレスリリース提供元:@Press
2023年07月14日井田幸昌にとって初めてとなる国内美術館での展覧会「Panta Rhei|パンタ・レイ − 世界が存在する限り」を開催いたします。本展覧会は、2023年7月22日(土)〜8月27日(日)の期間、故郷である米子市美術館、9月30日(土)〜12月3日(日)の期間、京都市京セラ美術館にて開催される巡回展です。井田は、これまで「一期一会」をテーマとし、絵画作品を中心に制作してきました。移りゆく時のなかで存在する様々なもの・こと・ひとの存在。それらの関係性なくしてこの世界は成り立ちません。今、私たちが此所に存在し、ときに出会うことのできる奇跡。その一つ一つを拾い集め、自身の感じたリアリティを日々、画面に残しています。本展では、国内未発表作を含むこれまでの絵画作品、立体作品に加えて、絵日記のように日々綴る “End of today” シリーズ、そして最新の作品までを一同に展示いたします。展示する作品群は、井田の生きた軌跡でもあります。点から線へ、線から面へと広がり、さらに過去から未来への流れとなる井田の「変わり続けるもの」また「変わらないもの」を同時に感じていただけるでしょう。この時、この場所でしか出会えない力強い井田の芸術をご堪能いただける機会になれば幸いです。■■井田幸昌 | Yukimasa Ida■■[Profile]1990年、鳥取県生まれ。絵画のみにとどまらず、彫刻や版画にも取り組み、国内外で発表を続けている、画家・現代美術家。「一期一会」をテーマに、家族、友人や著名人をモチーフに描いた「Portrait」シリーズ、自身の心象風景や身近な無名の人々を出会ったその日に描く「End of today」シリーズなどが代表作。作品は国内外のコレクター、美術館に収蔵されており、日本の民間人として初めてISSに滞在する宇宙旅行を行った前澤友作氏によって、作品《End of today - L’Atelier du peintre -(画家のアトリエ)》がISSにも設置されたことで話題を集めた。主な個展に「King of limbs」(カイカイキキギャラリー、東京、2020)、「Here and Now」(マリアン・イブラヒム・ギャラリー、シカゴ、2021)「YUKIMASA IDA visits PABLO PICASSO」(ピカソ生誕地ミュージアム、マラガ、2022)、「Now is Gone」(マリアン・イブラヒム・ギャラリー、パリ、2022)。■■開催概要■■[鳥取展]会 場 :米子市美術館(鳥取県米子市中町12番地)会 期 :2023年7月22日(土)〜8月27日(日)休館日 :水曜日開館時間 :10:00~18:00 ※最終入場は17:30まで料 金 :一般/当日1,300円(1,000円)、高大生/当日900円(800円)、中学生以下無料( )内は前売料金 ※税込※その他各種割引あり。販売場所・方法について詳細は公式WEBサイトを参照主 催 :米子市、米子市教育委員会、(一財)米子市文化財団 米子市美術館特別協賛 :中海テレビ放送協 賛 :株式会社サンエムカラー協 力 :IDA Studio後 援 :米子市美術館後援会、米子市文化協議会、日吉津村、日吉津村教育委員会、鳥取県西部医師会、鳥取県西部歯科医師会、鳥取県薬剤師会西部支部、BSS山陰放送、TSKさんいん中央テレビ、日本海テレビ、テレビ朝日鳥取支局、新日本海新聞社、山陰中央新報社、朝日新聞鳥取総局、産経新聞社、毎日新聞鳥取支局、読売新聞鳥取支局、共同通信社鳥取支局、エフエム山陰、DARAZ FM(順不同)お問合せ :米子市美術館 0859-34-2424 art-museum@yonagobunka.net [京都展]会 場 :京都市京セラ美術館 本館 南回廊2階(京都市左京区岡崎円勝寺町124)会 期 :2023月9月30日(土)〜12月3日(日)休館日 :月曜日(祝日の場合は開館)開館時間 :10:00~18:00 ※最終入場は17:30まで料 金 :一般/当日1,800円(1,600円)、高大生/当日1,500円(1,300円)、中学生以下無料( )内は前売料金 ※税込主 催 :京都新聞、京都市協 力 :読売テレビ、Link Up Inc.、IDA Studioお問合せ :京都市京セラ美術館 075-771-4334 info@ida-2023.jp (井田幸昌 展「Panta Rhei|パンタ・レイ − 世界が存在する限り」運営事務局) 詳細はこちら プレスリリース提供元:@Press
2023年04月11日誉田哲也の人気警察小説“姫川玲子シリーズ”を原作に、刑事役初挑戦となった竹内結子主演で2010年に映像化された「ストロベリーナイト」。この度、CSファミリー劇場にて一挙放送されることになった。今回放送されるのは、パイロット版となるスペシャルドラマと、新キャストを加えた連続ドラマ、ヒットを受け制作された劇場版をファミリー劇場にて初放送。さらに、CS初放送となる姫川班の後日談を描いたオムニバスドラマ「ストロベリーナイト アフター・ザ・インビジブルレイン」もあわせて一挙放送。そのほかにも、警察を舞台にしたドラマ「CRISIS 公安機動捜査隊特捜班」(小栗旬、西島秀俊)、「DIVER-特殊潜入班-」(福士蒼汰、野村周平、「Aぇ! group/関西ジャニーズJr.」正門良規)、「らせんの迷宮~DNA科学捜査~」(田中圭、安田顕)を放送する。「ストロベリーナイトSP」(2010年) ファミ劇初放送放送日:2月18日(土)9:50~警視庁捜査一課殺人犯捜査十係で唯一の女性班長・姫川玲子(竹内結子)。彼女は男中心かつ厳格な縦社会の組織にあって、持ち前の成り上がり精神と難事件解決の功績でノンキャリアながら異例のスピード出世を果たしていた。そんなある日、公園の内溜近くの植え込みでブルーシートに包まれた遺体が見つかる。姫川は早速現場へと駆けつけるが…。TVドラマ「ストロベリーナイト」(2012年・全11話)ファミ劇初放送放送日:2月18日(土)11:55~[一挙放送]警視庁捜査一課殺人犯捜査十係の班長・姫川玲子。男社会に抗い、ノンキャリアながら異例のスピード出世を果たした彼女だが、天性の鋭い勘を持つゆえに時として犯人の意識とシンクロしてしまう危うい一面もあった。彼女は菊田和男(西島秀俊)をはじめとする姫川班のメンバーと共に、今日も様々な事件に立ち向かっていく…。映画『ストロベリーナイト』(2013年)ファミ劇初放送放送日:2月18日(土)21:35~/2月23日(木・祝)25:30~誉田哲也原作、竹内結子主演のミステリードラマの劇場版。叩き上げの女性警部補・姫川玲子率いる姫川班の管轄で連続殺人事件が発生する。やがて姫川のもとに不審なタレコミ情報が入り、単独で捜査を進めるが…。「ストロベリーナイト アフター・ザ・インビジブルレイン」(2013年)CS初放送放送日:2月18日(土)23:55~ドラマ特別編。姫川班のメンバーらの姿を5編のオムニバス形式で描く。ド派手な格好の関西人バイヤーに変装した姫川玲子(竹内結子)はブローカー仲間を渡り歩き、悪質な詐欺集団の情報を集めていたが…(「アンダーカヴァー」)。先輩刑事・木暮利充(國村隼)の墓参りに訪れた菊田和男(西島秀俊)。彼はそこで6年前に彼が事情聴取をした多田美代子(大野いと)の姿を見かける(「東京」)。関連作品「DIVER-特殊潜入班-」(2020年・全5話)放送日:2月11日(土・祝)19:25~[一挙放送]「CRISIS 公安機動捜査隊特捜班」(2017年・全10話)放送日:2月4日(土)11:30~[一挙放送]「らせんの迷宮~DNA科学捜査~」(2021年・全7話)放送日:2月25日(土)16:55~[一挙放送]竹内結子出演作品『チーム・バチスタの栄光』(2008年)放送日:2月23日(木・祝)21:00~『ジェネラル・ルージュの凱旋』(2009年)放送日:2月24日(金)19:00~西島秀俊出演作品TVドラマ「チーム・バチスタ2 ジェネラル・ルージュの凱旋」(2010年・全12話)放送日:2月12日(日)11:00~[一挙放送]「チーム・バチスタSP 2011~さらばジェネラル! 天才救命医は愛する人を救えるか~」(2011年)放送日:2月12日(日)21:30~ファミ劇初「チーム・バチスタ4 螺鈿迷宮」(2014年・全11話)放送日:2月26日(日)10:50~[一挙放送]ファミ劇初『チーム・バチスタFINALケルベロスの肖像』(2014年)放送日:2月26日(日)20:35~(text:cinemacafe.net)■関連作品:ストロベリーナイト 2013年1月26日より全国東宝系にて公開© 2013フジテレビジョンS・D・P東宝共同テレビジョンFNS27社光文社
2023年02月09日元バドミントン日本代表の潮田玲子さんは、2012年に元プロサッカー選手の増嶋竜也氏と結婚。ふたりのお子さんに恵まれ、幸せな日々の中、結婚10周年を記念した写真を撮影したようです!芸術的な家族写真 この投稿をInstagramで見る 潮田玲子(@reikoshiota_official)がシェアした投稿 潮田さんは、「結婚10周年の記念にやりたかった事の一つ」として家族写真を撮ったことを報告。とってもステキなウエディングドレスに身を包んだ写真を公開しました。増嶋さんはシックなタキシードで、お子さんふたりもドレスアップ。「どの写真も本当に自然に素敵に撮ってもらえて感激であります」、「一生の記念になりましたー」と宝物の写真となったようです。この投稿に、フジテレビアナウンサー・永島優美さんが「美しいです。素敵ファミリー、10周年おめでとうございます」、タレント・武井壮さんは「いい写真だねえー!素敵な家族や!」と芸能界の仲間から多くのコメントが。フォロワーからも「素敵な写真ですね。みんなかっこよくて可愛くて」「美男美女夫婦に最高のお子さん達って素敵すぎる」「幸せ家族!」「映画のワンシーンみたいで素敵です」「玲子さん美しすぎます」などの声が寄せられています。幸せオーラあふれる家族写真で、見ているこちらも自然と笑顔に。次はどんな写真を公開してくれるのか、今から楽しみです!あわせて読みたい🌈「見えそうで見えない」吉岡里帆さんの大胆露出&水濡れ体育座りショットに「美人にもほどが」と大反響
2023年01月30日【前編】寂聴さん元秘書が語る出家前の“はあちゃん”の素顔と孤独より続く故・瀬戸内寂聴さんを、秘書として公私ともに支え続けてきた長尾玲子さん。寂聴さんのいとこの母とともに、中学時代から寂聴作品の資料集めなどをしてきた。自殺を心配されるほど悩んだ出家前、50代で発症したくも膜下出血、「青空説法」誕生秘話、お茶目さと対極にある孤独の影……。初めて語る、寂聴さんの知られざる素顔。京都市・嵯峨野に寂庵ができて、寂聴さんは東京と京都を行ったり来たりの生活へ。そして出家からおよそ1年が過ぎた’75年の年明け早々、寂庵から1本の電話が入る。「はあちゃんがくも膜下出血で入院したとの報を受けて、急ぎ、母と私が京都に駆けつけました」病院のベッドの上で、寂聴さんはまひした左手をさすりながら、怪しいろれつのまましゃべり始めた。「あたし、書けなくなるかもしれない」しかし、幸い発作は一度で済み、少しずつ日常を取り戻していった。「周囲には気づかれませんでしたが、ラ行の発音は年末まで戻りませんでしたね。売れっ子だっただけに、当時、病気は公表されませんでした」その2年後、大学3年生になっていた長尾さんに、当の寂聴さんから電話があった。「書庫の整理に、寂庵に来てちょうだい」こうして長尾さんは大学の休みなどを利用して寂庵に泊まり込みで通うようになり、卒業後に正式に秘書となった。「昼間は執筆作業を手伝い、疲れ切って夜中に寝てたら、いきなり起こされて『寝ちゃった?』とくる。だって自分が『あたしは徹夜で書くから先に寝てなさい』って言うから寝てたのに(笑)」それから、2人だけの深夜の宴会となった。話題は世間話に噂話。「お酒はなんでも余っているものでよくて、アテは寂庵の裏の3坪の畑からねぎなどを摘んできて、瀬戸内自ら料理もして。切り昆布と梅干し、かつお節をくしゃくしゃと混ぜただけの簡単なものでも、これが意外においしいんです」このころ、長尾さん自身の私生活でも変化があった。25歳で結婚し、翌年には長男も生まれた。「出産や子育てで忙しい間は、母が私の代わりに手伝いに行ったりもしていました」大病をしたあと、再び以前と同じように精力的に仕事をこなしていた寂聴さんだったが、長尾さんは、明らかな変化を感じ取っていた。「瀬戸内にとって、あのくも膜下出血という、書くことを奪われるかもしれないほどの体験をしたことは、自分の人生を深く振り返るきっかけになったと思うんです。全作品を読み返した私ですが、瀬戸内は、病気をする前、作品中に自然描写のほとんどない作家でした。それが、あの大病を境に、ものの見方も、文章も明らかに変わりました。早くも療養中のエッセイから水彩画のような自然の色や描写が出てくるんです」。■出会いから60年超ーーもっとも近くにいた“相棒”が心に刻み続けた奔放作家“心の声”「これは誰にも話したことがなかったんですが、先日、瀬戸内の出家について考えていて、思い出した会話があったんです」くも膜下出血での退院後、2人で寂庵を散歩していたときのことだという。寂聴さんが庭の緑を見ながら、ぽつりとつぶやいた。「私、傲慢だったわね」「どうして?」珍しく弱気な言葉を発する寂聴さんに、血縁の気安さもあって率直に尋ねた長尾さんだった。すると、こんな答えが返ってきた。「去年は咲いていた名も知らない花をすっかり忘れちゃっても、また1年たって同じ花が咲いている。それを当たり前だと思っていた私は、すごく傲慢だった」そもそも出家後、寂聴さんは、来し方を顧みるような言葉を幾度も発するようになっていた。「傲慢だったというのは男女関係のこともあったのでは。不倫関係に悩む女優さんなどにも、世間的にまっとうな回答をして、がっかりされることもたびたびでした。『あたしは、自立しているので不倫相手の家族には迷惑をかけてないと思っていたけど、違うのよ。存在そのものが迷惑なんだと気づいた』と」傲慢という言葉を思い出して、寂聴さんの心のうちに思いを馳せた長尾さん。そこで見えてきたのは、やはり寂聴さんの、書くことについての強い決意だった。病気の前の出家も、作家としての行く末を考えてのことではないかと、長尾さんは言う。作家として、書くことに馴れてしまった自分を許せなかった。「『ウケるように、売れるように書くテクニックはいくらでもあるが、それは使いたくない』と言っていました。そんな書き方も傲慢ということだと思うんです。当時はそこに、ハードワークや更年期もあり、さらに当時、4歳で徳島に置いてきた娘さんが結婚したのですが、何もできなかった。そうして作家としての新たな地平を開くことが、自分のすべてだと思うようになったのでしょう」出家や大病を経験し、まさしく生まれ変わった寂聴さんに、さらなる変化が起きていく。お経を唱えながら、お金や食べ物を受けて回る托鉢を体験したあとには、こんなことを語った。「『あたしは、あっち側の人間になっていたのでは』と言うんです。徳島の少女時代には、瀬戸内の実家の仏壇店は商店街にありましたから、巡礼の人たちに対して、店先に施しの接待袋を置いていました。でも、大店ほど接待をしないものだったと。成功した作家として過ごすうちに、駆け出しのころに食うや食わずの生活をしていた自分を忘れ、いつかあっち側、贅沢をしている大店側に安住してしまったのではないかと」やがて、作家業とともに、社会に対して奉仕する無償の活動が増えていく。寂庵や、岩手県の天台寺住職に就任したのを機に同寺で始まる、本誌連載でもおなじみだった「青空説法」を始めた。軽妙ながら奥深い語り口で、人生指南の達人としても多くのファンが生まれた。’91年、湾岸戦争後には医薬品などを持って、バグダッドに飛んだ。「生業の書くことはきちんと報酬を得る、講演は主催者の提示した報酬をいただく。しかし、僧侶としての活動と、自発的に行う社会活動は無償だと、自分の中で決めているようでした」青空説法などにも秘書として付き添い、マスコミ対応なども一人でしていた長尾さん。「日本中を飛び回って、1年間に説法と講演を108回も行った年がありました。瀬戸内が言うんです。自分のために出家したけど、出家してわかったのは、そうじゃないんだと。世のために働かなきゃいけないんだと。『こんなことなら、出家するんじゃなかった』とこぼしながらも、本当に身を削るように一生懸命にやっていましたね」■忘れられることを恐れた寂聴さんのことを、これからも書いていく寂聴さんと強い信頼関係を築きながら、長尾さんが’10年に秘書を辞めたのにはこんな理由があった。「直接のきっかけは、私が体調を崩したからです。瀬戸内の仕事をして3回、倒れていますが、特に最後は毛細血管が破裂して目と鼻と耳から血が噴き出したほど。このころは19kg痩せました。辞めたあとは私もシングルマザーになったりして、なかなか直接は会えませんでした」今も思い出すのは、長尾さんだけに見せていた、人間らしい姿だ。「瀬戸内は、いつも自分が世の中から忘れられることをいちばん恐れていました。『5年もしたら作家は忘れられる』が口癖だったほど。作家としてもですが、やはり一人の人間として、みんなに忘れられたくなかったのでは」晩年には、こんな言葉も漏らしていたという。「あたしの作品で残るのは、西行について書いた『白道』などの評伝と『源氏物語』、あとは『夏の終り』くらいだろうね」長尾さんは秘書を辞めたあと、昨年まで日本文藝家協会で著作権管理部長を務めた。「著作権の仕事で瀬戸内に連絡すると、以前の調子で『来ない?』って言われるんですが、私も忙しくて。やがてコロナ禍となり、久しぶりに電話で話したときには、『だあれも来ないの』なんて言いますから、やっぱり寂しいんだと思いましたね」昨年11月9日に訃報を聞き、その4日後に、身内だけの家族葬が執り行われ、長尾さん母子も最後のお別れができたという。「娘さんやお孫さん、母と私など30人弱の集まりでした。その直後からですね、母がはあちゃんのことを語りだしたのは。今、母がよく言っているのは、深夜早朝の長電話の相手がいなくなって寂しいということです」長尾さん自身、寂聴さんに教わったことを大切にしながら、書くことは続けていきたいと語る。「『夏の終り』『源氏物語』はもちろん、『いずこより』など私も大好きな瀬戸内の小説のこと、まだまだ語っていない2人のエピソードも、みなさんに知ってほしい。それが、はあちゃんを忘れないことにつながればうれしいですね」
2022年12月30日「けいおん!」シリーズの山田尚子監督と脚本・吉田玲子がタッグを組んだ完全オリジナルアニメーション映画『きみの色』の製作が決定。スーパーティザーPVが公開された。長崎市内のミッション・スクールに通う高校生の少女・トツ子は、人の感情が「色」として見える。友達や家族の「色」を暗くしないため、気を遣い、空気を読み、その場を取り繕うようなウソをついてしまう。そんなトツ子は、街の片隅にある古書店で出会ったとても美しい色を放つ美少女と、音楽好きの少年とバンドを組むことになる――。京都アニメーション作品『映画けいおん!』『映画 聲の形』を手掛ける山田尚子監督は、些細な日常を瑞々しく鮮やかに描く稀有な映像センスと、小さな心の揺れ動きさえ表現していく繊細な演出で、全世界から最も脚光を浴びるアニメーション監督の一人。待望の最新作となる『きみの色』のテーマは、山田監督が最も得意とする思春期の青春。少女たちそれぞれが向き合う自立、葛藤、恋の模様が、まるで絵画のような美しい映像で描かれる。脚本は、スタジオジブリや京都アニメーションの作品を手掛け、山田監督とは「けいおん!」シリーズ以降、幾度となくタッグを組んできた吉田玲子。音楽は『映画 聲の形』「チェンソーマン」のサウンドトラックを担当する作曲家・牛尾憲輔。企画・プロデュースは『君の名は。』『すずめの戸締まり』など新海誠作品を手掛けた「STORY inc.」が担当する。また、山田監督と共に伝統美と最先端の演出を組み合わせた「平家物語」を生み出し、日本を代表するアニメーションスタジオとなった「サイエンスSARU」が制作・プロデュースを担う。スタッフコメント▼監督・山田尚子人の外側と内側、そこから生みだされるそれぞれのかたちを描いてみたいというところから「きみの色」は始まりました。人はきっと、その時向いている方向に進んでいくわけで、それが前であっても後ろであってもどちらでも成り立っていくと思うのですが、できれば前に進んでいきたい。音楽を通じてお互いに共鳴していく主人公たちの、やわらかく力強い足取りを描いていきたいと思っています。吉田さんの書かれる彼らの物語はとてもやさしく、そしてとてもチャーミングです。悩んだり、何かを変えようとするときに起こる摩擦は、これからを切り開いていくためのとても大切な成長痛であって、その痛みがそれぞれの人が放つ色になっていくのかなと思うのです。たくさんの色が出会って、混ざり合った先にはどんな色の世界が待っているのでしょう。絵具を混ぜるパレットのような、または光を集めて分散させるプリズムのような、そんな物語を描いていきたいと思っております。よろしくおねがいいたします。▼脚本・吉田玲子『きみの色』は、山田監督の「こういうことやりたいなぁ、こういう子たちを描きたいなぁ」というメモをいただいて、そこから脚本を作り始めました。《色が見える女の子》というのは山田監督のアイディアで、すごく映像的で面白いなと感じました。山田監督の作品は、登場人物たちがおずおずと手と伸ばし扉を開いていくような感じがあって、今回もその感覚を大切にしました。そこにある世界と、自分。そこにある現実と、自分。触れると痛いような傷ついてしまうようなものの中で、楽しさや愛しさや生命力を見出していくことを意識しながら書きました。繊細な心模様と、そこに寄り添うような監督の演出を今回もとても楽しみにしています。『きみの色』はある意味、原点に戻ったようでもあり、今までの集大成的な面もありながら、さらに新しく踏み出していけるような作品になるのではないかと思っています。光の当たり方によって、濃く見えたり、淡く見えたりはしますが、誰もが自分の『色』を持っていると思います。観てくださった方が、それぞれの『色』を愛おしく思えるような映画になっていると、うれしいです。『きみの色』は2023年秋、全国東宝系にて公開予定。(cinemacafe.net)
2022年12月03日昨年、女性アスリートの体に寄り添う団体を設立した元バドミントン日本代表選手の潮田玲子さん。啓蒙活動を行う中で見えてきた課題、また女性が活躍できる社会のために目指したいことを語ってもらった。「女性が輝く社会のためには周りの理解が必要。」元バドミントン日本代表として五輪に出場するなど、人気、実力ともにトップアスリートとして一時代を牽引してきた潮田玲子さん。現在は、仕事に子育てにと充実した日々を送りながら、一般社団法人Woman’s waysを設立して話題に。女性アスリートが安心して競技に取り組めるよう、月経などの女性ならではの悩みに向き合い、セミナーなどを通じてサポートする活動をしている。「立ち上げたきっかけは、現役時代の生理問題やコンディションに関する取材を受けたことでした。当時は、生理の影響でストレスを抱えていても我慢が当たり前。今でこそ、吸水ショーツや月経カップなどアイテムの選択肢は増えましたが、現役を引退して10年経った今も、女性の心身のバイオリズムに対しての理解は低いまま。今後、女性アスリートが生理問題に振り回されず、ストレスなく活躍していくためには、自身の体への知識を深めることが必要だと実感しました。でも、その知識を学ぶ場所も機会もない。だったら、自分でやろうと思って。元テニスプレーヤーの杉山愛さんたちと4人で団体を立ち上げたんです」生理痛で練習やトレーニングを休むなんてありえないという、厳しい女性アスリートの世界。「アスリートの多くは、自分が休んだらそのポジションを奪われるかもしれないという恐怖心もあるし、痛みも我慢しがち。でも、女性にはホルモンのリズムがあって、個人の意志に関係なく、体調やメンタルが左右されるもの。こういった知識をセミナーでお伝えすると、“やる気が出ないのは、自分が弱いからだと落ち込んでいたけど、責める必要はなかったんですね”と、安堵する選手も。“もっと早く知りたかった”という嬉しいお声もたくさんいただいています。それ以上に多いのが、“監督やコーチにも理解してほしい”という切実な悩みでした」今も昔も、指導者は男性というケースが多いそう。「PMSが辛くて頑張れない時、監督からは“やる気がないなら帰れ”と怒られてしまう。でも、生理のバイオリズムについて知識があれば、選手にかける言葉も変わってくると思うんです。夫もアスリートですが、夫婦間でも生理のことはタブーというか、私も自分の不調をなかなか言えなくて。でも一度、夫にセミナーを聞いてもらったら、“これこそ男性も絶対に知っておくべきことだよ”と言ってくれたんです。男性も女性と同様、これまで学ぶ環境がなかっただけ。実際、セミナーを受けてくれた男性指導者は、選手にかける言葉が変わったことで、信頼関係も生まれてきたそう。将来的には、女性を指導する人は、セミナーで知識を学ぶことが必須になるライセンス制度を設けたいです」選手に限らず、不調に悩むのは働く女性も同じこと。「女性が社会で輝くためには、周りの理解が必要。生理休暇制度があっても、実際は活用されていないのも問題。プライバシーに配慮しながら、休みやすい風潮に変わるのが理想だと思います」潮田さんが出合った“感動”フェムケアアイテムSIMPLISSE「シンプリス センシュアル フェミニン デオウォッシュ」「柔らかな泡が好きで、フェミニンエリア用ソープは、シンプリスを使っています。効果が目に見えるモノではないけれど、ケアすると、不思議と心身が整う感覚に」。160ml¥3,630(シンプリス TEL:0120・370・063)ソフィ「ソフトカップ」「経血を気にせず過ごせる月経カップは、画期的なアイテム。これは薬局やネットで気軽に購入できるので初めての人に」。ポーチ付き¥5,478*編集部調べ(ユニ・チャームお客様相談センター TEL:0120・423・001)しおた・れいこ1983年生まれ、福岡県出身。一般社団法人Woman’s ways代表。元バドミントン日本代表。コメンテーターやMCなど多彩な方面で活躍中。ニット¥28,600(デザイナーズ リミックス TEL:03・5216・6518)パンツ¥58,300(DOROTHEE SCHUMACHER/ドロシー シューマッハ TEL:03・3265・0251)その他はスタイリスト私物※『anan』2022年11月23日号より。写真・須藤敬一(潮田さん)中島慶子(商品)スタイリスト・今井聖子(Canna)ヘア&メイク・かんだゆうこ取材、文・岡井美絹子(by anan編集部)
2022年11月20日元バドミントン選手の潮田玲子さん(39)はかねてよりお付き合いしていた元サッカー選手の増嶋竜也さん(37)と2012年に結婚。現在は子育てしながら芸能活動を続けていて、コメンテーターやキャスター等と活躍する幅を広げているようです。先日、制服姿でスポーツ番組の収録をしたことを自身のインスタグラムに公開し反響を呼んでいるようです。早速チェックしてみましょう! 女子アスリートたちの制服姿が可愛いと反響 この投稿をInstagramで見る 潮田玲子(@reikoshiota_official)がシェアした投稿 「えっと…なんかすいません笑笑20年ぶりの制服…いろいろ思うことあるかと思いますが薄目で…いやいや、優しい目で見ていただけたらと思います(笑)」と爆笑の絵文字を添えて制服姿を公開した玲子さん。玲子さんを筆頭に豪華女子アスリートの方々の制服姿がとても可愛いですね。2枚目に写真をスライドすると、吉田沙保里さんとのツーショット写真が!見るたび美しさが増している沙保里さんの制服姿もとても可愛くて見入ってしまった方も多かったのでは。コメント欄には「JKにまだ戻れるわ」「びっくりするほど違和感なし!かわいー!」「これぞ最強女子ですね♡」と多くの反響が寄せられておりました。元気いっぱいな笑顔がとても魅力的な玲子さん。活躍の幅を広げているようで次はどんなお仕事に挑戦するのか目が離せませんね!あわせて読みたい🌈内田理央さんの大胆ドレス姿に「背中めっちゃセクシー」「美人すぎて言葉失う」と反響
2022年11月01日生涯を通じて、言葉の美しさを追求し、それを確実に伝えるために、独自のメソッドを確立した演出家・浅利慶太のすぐそばで、その教えを体現してきた女優、野村玲子。その野村が、伝説的なジャン・ラシーヌの朗誦劇『アンドロマック』で、4回目のタイトルロールに挑む。さらに、浅利演出事務所として2回目となる今回の公演では、初めて演出も手がけることになった。野村に、今だからこそ、朗誦劇を上演することで伝えたいこと、作品への強い思いなどを語ってもらった。言葉を通した交流の大切さを伝えたい『アンドロマック』これまでの公演より、アンドロマックを演じる野村玲子撮影:山之上雅信――野村さんがタイトルロールのアンドロマックを演じるのは4回目ですが、今回は初めて演出も手がけています。野村演出を務めるというより、私たちが付けてもらった(浅利慶太氏の)演出を、できる限りきちんとした形で残したいという思いだけでやっています。今は私がまとめていますが、ほかの俳優やスタッフさんも含め、稽古場で浅利演出を一緒に受けてきた人たちに、いろいろなパートから支えてもらい、チームで作っていくような感覚が強いですね。――この作品は、ドラマチックなシーンも実際に舞台上で演じられるのではなく、台詞で語られていく朗誦劇です。どんなところが魅力ですか?野村『アンドロマック』は、1966年に、演出家(浅利慶太氏)が古典に初めてチャレンジした作品で、そのときに、この長台詞をどうやって退屈させずにお客様にお届けするか、いろいろ分析して、今の朗誦術が確立されたと聞いています。劇団四季に入団すると、「折れ法」「呼吸法」「母音法」の三法を教わりますが、そのメソッドが確立したのがこの作品です。長台詞とは、ひとつの感情、ひとつの心理で全部を喋るのではなく、たくさんの想念、千々に乱れる物思いがギュッと濃縮したものなので、それぞれの意識の切れ目(折れ)がどこにあるのか、そこで切れる意図は何なのか、何を伝えようとしているのか、細かく分析して、腑に落とす作業「折れ法」が必要なのです。それをきちんとまとめて、意識の中に収めて喋りきるためには「呼吸法」が必要になりますし、お客様に言葉をしっかりお伝えするためには「母音法」が欠かせません。でも、“折れ”を身体に落として、明快に全音発声するというのは、それはそれは高い山を登るようなもので、今もみんなで山頂を目指して進んでいるという感じです。『アンドロマック』これまでの公演より撮影:石阪大輔――今回は、前回ピリュスを演じた近藤真行さんがオレスト役で、新しくピリュスに阪本篤さんが初参加しています。稽古の様子はいかがですか?野村阪本さんも、非常に紳士的に誠実に、初めてのメソッドに向かってくださっているので、ありがたいですね。彼も自分たちの劇団を立ち上げて、ある理念でお芝居をされているので、こちらも刺激を受けて、とても面白い稽古をさせていただいています。――浅利演出事務所の公演として初めて上演した前回は、浅利さんの最後のプロデュースで、結果的に追悼公演という形になってしまいましたが、今回、『アンドロマック』を再び上演する意義は?野村コロナ禍で人と会えない、交流がしづらい。会話をすることもままならない、そんな状況下だからこそ、言葉を通して何かを伝えることの大切さを感じていただきたいと思って、それにはこの劇が一番ふさわしいと思いました。この作品を通じて、言葉の美しさ、交流の面白さをお客様にメッセージとしてお伝えできるのではないかと思っています。俳優としても、“言葉の芸術”を一貫して突き詰めてきた演出家の思いに、みんなで気を引き締めて向き合いたいという気持ちがありました。現代にもつながる片思いの連鎖の物語――演出の立場で今回改めて戯曲を読んだとき、新たな発見がありましたか?野村普段は俳優として、自分の役の台詞だけに向き合えばいいのですが、今回は、台本の最初から最後まで、あらゆるキャラクターの台詞に対して、意識の“折れ”を作っていって、客観的に全体を見ることが必要でした。私だけでなく、エルミオーヌ役の坂本里咲と、もうひとりのメンバーにも、私の“折れ”を伝えて、自分のやりたいこと、演出家から求められていたことをすべてその人たちにも理解してもらい、私が演者となっているときは、それが意図として通っているかどうか、客観的に見てもらいました。俯瞰で見ることで、それぞれのキャラクターがどういう行動線で繋がって、この作品が立ち上がっていくのか、これまでより、よくわかったような気がしています。それに、俳優たちにうまく伝わらなかったり、もうひとつ上に行ってほしいと思うときも、何に引っかかっているのか、自分の経験から思い当たることがあるので、「私はこうだったけれど、どんな感じ?」と話しかけて、答えを引き出せることもありますね。『アンドロマック』これまでの公演より。野村さんは今回主演だけでなく演出も手がける撮影:山之上雅信――アンドロマックは、数々のタイトルロールを演じてきた野村さんからしても、かなり手ごわい役ですか?野村私が初めてこの役を演じたときは、1966年の初演が、平幹二朗さん(ピリュス)、市原悦子さん(アンドロマック)、渡辺美佐子さん(エルミオーヌ)、日下武史さん(オレスト)という、錚々たる方たちがそろった、伝説の美しい舞台だったと聞いていたので、相当プレッシャーでした。でも、演出家が自分たちを抜擢してくださったのだから、それに応えて最大限に役を生きるしかないと思ってやってきました。今も気負わずにやっています。ただ、アンドロマックは数ページにもわたる長台詞の中で、トロイが滅びていく情景を、言葉だけでお客様にお伝えしなくてはいけないシーンがあって、そこは一番演出家にしごかれました。ピリュスやオレスト、エルミオーヌは、恋の対象が目の前にいますが、私だけが、愛する夫エクトールも我が子も舞台上には登場しない。そのいない人物を、私の言葉と演技でイメージしていただかなくてはいけないので、とても難しいですが、やり甲斐はあります。舞台では大掛かりな場面転換はなく、情景も役者が言葉で伝える――それでもヒロインの思いに共感するのは難しそうですね。野村初めて演じた頃は、アンドロマックが、亡き夫が残した国を息子に継がせたいと願う、その思いを理解して演じるのはとても難しかったのですが、今は、私にとって、大いなるものの遺伝子を残すということは、演出家が残してくれたメソッドや、自分が演劇人生の中で学んできたものを、次の世代にどうやって繋いでいくかということなので、それに近いのではと思うようになりました。その実感が芽生えたことで、以前よりも自分の中でフィットするというか、表現がしやすくなった気がしています。――最後に作品の見どころを。野村古典劇、ギリシャ悲劇と聞くと、難しいのではないかと思われるかもしれませんが、舞台はトロイ戦争後のギリシャでも、現代にもある片思いの連鎖の物語で、恋をした人間のときめきあり、嫉妬あり、一国の王が恋に翻弄される姿など、微笑ましいとさえ感じるほどです。登場人物たちが思いを吐露していく中で、共感していただける部分がきっとあると思いますし、それぞれの恋の炎の揺らめきをご覧いただきたいですね。それからやはり、朗誦劇の言葉の美しさを味わっていただきたいと思います。取材・文:原田順子浅利事務所『アンドロマック』チケット情報はこちら
2022年10月20日シンガーソングライターの矢井田 瞳が、約2年ぶり12枚目となるオリジナルアルバム『オールライト』をリリース。収録曲『駒沢公園』のMVが公開された。矢井田瞳 チケット情報また、リリースを記念してデジタルキャンペーンが行われている。9月20日(火)までに収録曲『オンナジコトノクリカエシ』を“繰り返し”聴いて参加できるTwitterシェア、LINE MUSICリスニングキャンペーンで、それぞれ応募者から抽選で『オンナジコトノクリカエシ』ステッカーやTシャツなどのオリジナルグッズが直筆サイン入りでプレゼントされる。キャンペーン詳細は矢井田 瞳、日本コロムビアオフィシャルサイトをチェックして欲しい。そして12thアルバム『オールライト』を携えて、10月7日(金)に東京・LINE CUBE SHIBUYA、10月22日(土)に大阪・メルパルクホールにて「矢井田 瞳 release tour 2022『オールライト』」が開催される。レコーディング参加メンバーとおくるスペシャルライブのチケットは発売中。12thアルバム『オールライト』リリース記念デジタルキャンペーン開催!▼「オンナジコトノクリカエシ」Twitterシェアキャンペーン/抽選で20名さまに「直筆サイン入り「オンナジコトノクリカエシ」オリジナルステッカー」プレゼント▼「オンナジコトノクリカエシ」LINE MUSICリスニングキャンペーン/抽選で5名さまに「直筆サイン入り「オンナジコトノクリカエシ」オリジナルT シャツ」プレゼントURL:対象期間:9月7日(水)~20日(火) 23:59
2022年09月15日シンガーソングライターの矢井田瞳が、4月3日から約5年ぶりとなる全国弾き語りツアー「Guitar to Uta」を開催することが14日、わかった。「Guitar to Uta」は、昨年7月に東京・EX THEATER ROPPONGIで行われた一夜限りの弾き語りライブ。新旧織り交ぜた楽曲がアコースティックギターと歌による豊かな表現が話題を呼び、ファンの望む声に応えて全国ツアーの開催が決定した。約5年ぶりとなる同ツアーは、4月3日の京都・京都磔磔公演を皮切りに、7月18日の北海道・PENNY LANE 24公演まで全15カ所で行う。また、ツアー発表に合わせ新たなビジュアルも公開。弾けるような笑顔でギターを抱える姿が、楽しいステージを予感させる仕上がりになっている。オフィシャルファンクラブ「yaiko’s eye」では、14日よりチケット先行受付がスタートしている。コメントは以下の通り。■矢井田瞳約5年ぶりの弾き語りツアー! 楽しみでしかありません! 弾き語りでしか見えない景色や、届く想いがあると信じて、色んな場所へ唄いに行きたいと思います。ぜひ、会いにきてくださいね。
2022年01月14日世界各地の美術館で作品を発表しているテキスタイルデザインスタジオNUNO(ヌノ)のディレクター須藤玲子は、茨城県近代美術館で開催される展覧会『6つの個展』に参加をし、その代表作のひとつである《扇の舞》の国内初の展示を行います。今回の展示では新たな試みとして、京都を拠点に活動をするアート/デザインユニットSoftpad(ソフトパッド)とのコラボレーションによる音響演出を加えた空間体験を提供します。須藤の日本国内での大型作品の発表は、2018年に国立新美術館で開催された《こいのぼりなう!》以来となります。須藤玲子《扇の舞》2017 ジョン F ケネディ舞台芸術センターでの展示風景Photo:Margot SchulmanSoftpadがサウンドデザインを手掛ける《扇の舞》新ヴァージョン須藤玲子がテキスタイルでつくられた巨大な扇が空間を埋め尽くす大型インスタレーション作品《扇の舞》を最初に発表したのは、2017年にワシントンDCのJ. F. ケネディ舞台芸術センター(The John F. Kennedy Center for the Performing Arts)で開催された大統領生誕100周年を記念する展示でのことです。そのダイナミックな空間表現と多彩で豊かなテキスタイルの表情が大きな反響を呼んだ本作は、その後今年前半にスタートしたイギリスの美術館コンプトンバーニーでの展示を経て、本展へと発展を遂げてきました。本展の展示デザイン (C)Tashiro Masafumi Design Room国内初となる今回の《扇の舞》では、204の布製の扇が展示室の床から天井を覆うよう配され、動きのある色彩のリズムとあわせて、波が押し寄せてくるような大きなうねり、流れが感じられる構成となっています。空間デザインはこれまでタッグを組んできたフランスの建築家アドリアン・ガルデールのアイデアをベースにしながら、今回は須藤自身が会場となる美術館に足を運び、そこでの空間体験を踏まえてNUNOのメンバーである上野和広と共に構成しました。また《扇の舞》日本版での初の試みとしてSoftpadによる波をテーマにした音響表現を加え、テキスタイルと音が有機的に響き合う新たな鑑賞体験の創出にチャレンジをしています。この試みはコロナ禍において作品がデジタルで鑑賞されることが日常となった今、リアルな空間展示の可能性を追求するものです。日本文化の多義性を表現する青い扇作品のモチーフである扇は平安時代の日本で考案され、その「すえひろがり」の形状から日本では祝い事に欠かせないかたちです。扇は古くから「あおぐ」という本来の機能に留まらず、狂言では杯に、落語では蕎麦を啜る箸へと姿を変え、お茶席では自らの膝の前に置くことで結界を表すなど様々な役割を担ってきました。須藤はそんな扇を日本文化の多義性を象徴するものとして作品にとりあげ、同じく古くから日本の暮らしを彩ってきた「青」で表現をしています。1890年に来日したラフカディオ・ハーンは後に日本の印象について次のように述べています。「青い屋根の下の家も小さく青い暖簾を下げた店も小さく、青いキモノを来ている人々も小さい。」日本は紛れもなく青い国だったのです。扇に使用されているNUNOのテキスタイル《ティギー》2003扇に使用されているNUNOのテキスタイル《ラメ・ぼたん雪》2017Photo:Masayuki Hayashi扇に使用されているNUNOのテキスタイル《スイング四角》2008Photo:Masayuki Hayashi伝統と最新テクノロジーをつなぐNUNOの仕事扇に使用されているテキスタイルはNUNOのアーカイブから厳選されたもので、そのひとつひとつに須藤が永年にわたり取り組んできた実験的で意欲的な布づくりの成果が表れています。日本各地の優れたテキスタイルの生産者とコラボレーションを重ね、伝統的な技術に深い理解を示しながら、最新のテクノロジーや現在進行系のデザインの世界を縦横無尽に行き来する須藤のクリエイションは、テキスタイルの概念を大きく拡張してきました。今回の作品制作に向けた布を青く染める工程ひとつをとっても、徳島のBUAISOUによる本藍染から岡山のジーンズ産地でのインディゴ染、最新の熱転写まで、新旧の様々な手法を柔軟に取り入れるスタイルを貫いています。徳島の工房に依頼をした本藍染の工程 写真提供 BUAISOU当初、今回の展示はイギリスで発表した作品をそのまま巡回させる予定でしたが、コロナウィルスの流行拡大によるイギリスでの展示スケジュール変更の影響により、一時は作品が間に合わず出品が危ぶまれる事態に陥りました。そんなコロナ禍の中で須藤は短期間での新たな作品制作を決意し、今回の展示が実現しました。そこにはこの困難な状況下にあって、同時代を生きる人々に作品を通じて何かを感じて欲しいという須藤の思いが込められています。展覧会名:6つの個展2020会場:茨城県近代美術館会期:2020年11月3日(火/祝)~12月20日(日)茨城にゆかりのある現役作家を紹介する「6つの個展」。第三段となる今回はデジタル化が進む時代にあって、物質的な素材と向き合い創作活動を行う作家6名を個展形式で紹介します。須藤玲子はその出身が茨城県石岡市であることから選出されています。*本展では新型コロナウイルス感染症拡大防止のため,【日時指定WEB整理券】を導入しています。*展覧会の詳細・最新情報は以下をご参照ください。須藤玲子アーティスト・トーク:11月3日(火/祝)14:00 - 15:00 (事前予約制)作品や制作エピソードについて作家自身が語るアーティスト・トーク。詳細は以下をご参照ください。須藤玲子 Photo Tamura Kosuke須藤 玲子 / Reiko Sudo茨城県生まれ。武蔵野美術大学工芸工業デザイン学科テキスタイル研究室助手を経て、株式会社「布」の設立に参加。現在取締役デザインディレクター。英国UCA芸術大学より名誉修士号授与。2019年より東京造形大学名誉教授。2008年より良品計画のファブリック企画開発、鶴岡織物工業協同組合、株式会社アズのデザインアドバイスを手掛ける。2016年無印良品アドバイザリーボードに就任。毎日デザイン賞、ロスコー賞、JID部門賞等受賞。日本の伝統的な染織技術から先端技術までを駆使し、新しいテキスタイルづくりをおこなう。作品は国内外で高い評価を得ており、ニューヨーク近代美術館、メトロポリタン美術館、ボストン美術館、ヴィクトリア&アルバート博物館、東京国立近代美術館工芸館等に永久保存されている。2018年に国立新美術館にて個展「こいのぼりなう!」、2019年に香港のCHAT(Centre for Heritage. Arts and Textile)にてSudo Reiko: Making NUNO Textiles を開催。同展は2021年春にロンドンのジャパン・ハウスに巡回予定。代表作にマンダリンオリエンタル東京、東京アメリカンクラブのテキスタイルデザインがある。www.nuno.comソフトパッド / Softpad京都を中心に活動するアート/デザインユニット(クリエイティブメンバー:粟津一郎、上芝智裕、奥村輝康、竹内 創、泊 博雅、外山 央、南 琢也)インスタレーション、パフォーマンス、サウンド、デザイン分野などジャンルを超えながらそれぞれのメディアの境界線と接点を探る表現活動を行う。扇の舞 サウンドデザイン:南 琢也、外山 央、粟津一郎企業プレスリリース詳細へ本記事に掲載しているプレスリリースは、株式会社PR TIMESから提供を受けた企業等のプレスリリースを原文のまま掲載しています。FASHION HEADLINEが、掲載している製品やサービスを推奨したり、プレスリリースの内容を保証したりするものではございません。掲載内容に関するお問い合わせは、株式会社PR TIMES()まで直接ご連絡ください。
2020年10月27日令和最初の全国高校サッカー選手権で優勝を果たした静岡学園高校。今年78歳となる井田勝通総監督にとっては96年の鹿児島実業との両校優勝以来、24年ぶりの選手権優勝となりました。テクニックと個人技を大事にし、見る者を魅了する「静学スタイル」を確立させた井田総監督が、今だからこそ若い指導者たちに伝えたいことは何か。指導者として大事なことを伺いました。(取材・文:元川悦子写真:森田将義)(C)森田将義■負けた悔しさを糧に努力して初めて頂点に立てる「清々しい青空、満員の観客の中で、美しく華麗で見る者を魅了する学園らしいサッカーを見せて、選手権の単独制覇を果たす。それが俺の夢なんだ」96年1月の第74回高校サッカー選手権大会で鹿児島実業と両校優勝を成し遂げた後、静岡学園の井田勝通監督(当時)は悔しさをにじませました。それから24年の月日が経過した2020年1月、静学は悲願の単独優勝を達成しました。井田監督はすでに現場を退き、総合監督としてベンチに入っていましたが、教え子である川口修監督や齊藤興龍コーチらが自身の哲学を貫き、選手を育て上げ、成果を挙げたのだから、感無量だったはずです。「修も監督になって10年目。優勝するまでには本当に長い時間がかかるもんなんだよ。俺自身も昭和51年度(1976年度)に初めて選手権決勝まで勝ち上がり、国立競技場の大舞台に立ってから、両校優勝するまで19年もかかったんだから。今のユース年代でトップを走る青森山田の黒田(剛監督)だって、柴崎岳(ラコルーニャ)を擁した2010年度の高円宮杯全日本ユース選手権の時は、1次リーグで学園に負けて敗退するくらいのレベルだった。『生みの苦しみ』というのはスポーツ界全体に共通するもの。負けた悔しさを糧に努力して初めて頂点に立つことができる。それを多くの指導者が体験し、理解してほしいな」と名将はしみじみ話していました。■かつては小嶺監督(現:長崎総合)の朝練を学びに行ったことも井田前監督が静学の指導を始めたのは1972年12月。当時の日本サッカー界は1968年メキシコ五輪銅メダルの原動力になったドイツのデッドマール・クラマー氏のメソッドが中心でした。当時のドイツは4-3-3のスイーパーシステムがベースで、3人のDFの後ろにもう1人のDFを置いてセフティに守るという考え方がよしとされていたのです。しかし井田前監督は3バックのゾーンで守って、ドリブルとショートパスでゆっくり攻めるラテンスタイルのサッカーを志向しました。原点となったのが、17歳の時に衝撃を受けたブラジルサッカーの王様・ペレ。彼のような選手を育て、人々を驚かせるサッカーをしたいという理想を掲げてスタートしたのです。「当時の俺はガムシャラだった。島原商の小嶺(忠敏=現長崎総合科学大学付属監督)の朝練がすごいという話を耳にして、1週間泊まって毎日勉強したこともある。小嶺の練習はボールを使ってキックやパス、ヘディングなど基本技術を磨く内容で一般的なものだったけど、『俺たちも朝練をやらなきゃダメなんだ』と分かって、朝5時半から毎日、練習をやるようしたんだ。今の時代は学校もうるさいから早朝練習もやりにくいけど、指導者に情熱がなければ子どもは教えられない。朝練ができない環境なら、子どもたちに『自主練をやらなきゃいけない』という気持ちにさせる工夫をしなくちゃならないんだ」■マニュアル通りの指導ではコピーを生むだけ「今の時代は指導者が勉強できる環境が整っているし、海外から有名クラブの指導者がやってきてセミナーや講習会も受けられる。バルセロナのコーチの話を聞いてそれを取り入れるだけで強いチームを作れるなら全員がそうするはずだ。サッカーはそんなに単純じゃない。日本サッカー協会の指導者マニュアル通りに指導しても画一化が進むだけ。コピーをしてるだけではオリジナリティは生み出せない。そこは声を大にして言いたいところだよ」とゼロから1つ1つ道を切り開いた名将は含蓄ある発言をしています。昨今の子どもたちが個性やオリジナリティに欠けているというのは、サッカーに限った話ではありません。教育現場でも同様の傾向が進んでいると言われています。「何事も言われた通りに動くのがいい子」という一般的な評価基準では、際立った才能のある人間は出てきづらいのは確かです。そのあたりに井田前監督は警鐘を鳴らしています。■行動を起こさなければいつまでもコピーから抜け出せない「最近の日本では『I can do for you(あなたのためにやってあげる)』ではなく『You can do for me(私のためにやってください)』という発想が目立つ。受け身や指示待ち人間も多い。そういう教育ばかり受けていると、自分からアイディアを出したり、創造性を発揮して物事を起こすような人間になるのは難しい。サッカー選手もそうで、特にJリーグの下部組織にそういう子どもが多いと感じる。型にはまっていた方が楽だし、安心なのも分かるけど、それじゃあ本当に見る者を魅了するようなプレーはできないんだ。俺自身は破天荒なタイプだから、何度も協会から怒られた。『なぜドイツ流のスタイルでやらないんだ。日本人はもともと技術的に劣るからそのサッカーが一番合っているのに』と言われたこともある。でも異端児の自分はその考えに賛同できなかった。『絶対に人のコピーはしない』とむしろ燃えてきたよ(笑)。自分らしいサッカーを追求するためにはどうすればいいかとつねに考え、毎年のようにブラジルに足を運んだ。そうやって行動を起こさなければ、いつまでもコピーからは抜け出せない。今の時代は情報が多い分、オリジナリティを前面に出すのは難しいと思うけど、『新しいものを生み出すんだ』という情熱を持ってやってほしいよ」燃えたぎる情熱が信頼できる教え子たちに引き継がれ、静学は約50年がかりで1つのスタイルを確立するに至りました。確固たる信念がなければ、成功もありえないということを、井田前監督は改めて私たちに教えてくれたのです。(後編に続く)井田勝通(いだ・まさみち)サッカー指導者、静岡学園高校サッカー部総監督1942年3月、満州・奉天(現瀋陽)生まれ。静岡高校、慶応大学を経て、静岡銀行に入行。サッカー指導は慶応大学時代からスタートし、72年12月に静岡学園高校のプロコーチとなる。ブラジルスタイルの個人技時主体のサッカーを追求し、77年正月の第55回高校サッカー選手権で準優勝。96年正月の第74回選手権で鹿児島実業と両校優勝。2020年の第98回選手権で24年ぶりの優勝を果たした。2009年に監督勇退後、総監督として現在も公式戦のベンチに入っている。
2020年06月03日2020年に活動20周年を迎える矢井田瞳が本日2月23日から2日間、大阪市中央公会堂で「“20th Anniversary" 矢井田瞳 Live Tour 『Keep Going』」を開催する。『My Sweet Darlin’』や『Look Back Again』などの代表曲で知られる矢井田瞳は今年、活動20周年。2月にリリースされたミニアルバム『Keep Going』が、この20周年イヤーの幕明けとなった。収録曲からも彼女が音楽性を更新し続けていることを感じる。「“20th Anniversary" 矢井田瞳 Live Tour 『Keep Going』」は新作のリリースにともない、東京、名古屋、大阪、福岡をめぐるツアー。追加公演も2日分が加えられるほどの人気をみせている。初日となった東京・EX THEATER ROPPONGIでのステージでは全20曲を熱唱。アコースティックなサウンドにこだわった新作の世界観をその場に再現したという。それを受けて本日のライブはどのようなものになるのだろうか。ぜひ20年目の矢井田瞳の歌声を現場で感じてほしい。■公演情報「“20th Anniversary" 矢井田瞳 Live Tour 『Keep Going』」大阪公演場所:大阪市中央公会堂2月23日(日)開場17:00/開演18:002月24日(月祝)開場17:00/開演18:00
2020年02月23日NHK総合テレビ「あさイチ」の“スーパー主婦”シリーズで、“片づけの達人”として大人気の井田典子さん。「だ(出す)」「わ(分ける)」「へ(減らす)」「し(しまう)」というシンプルなルールで、数々の片づけが苦手な主婦の悩みを解決してきました。そんな井田さんに今回は、片づけを通して子どもに学んでほしいことについてうかがいました。井田典子(いだのりこ)さん プロフィール整理収納アドバイザー1級・相模友の会(婦人之友の会読者の会)所属。モノの整理が心を整えることを実感して、片づけ依頼を受けるようになった。NHK総合テレビ「あさイチ」などで“片づけの達人”“スーパー主婦”として活躍。うかがうお宅の住人に寄り添った、ていねいな片づけアドバイスに人気が集まっている。■「片づけって楽しいね」ママの気持ちが子どもに伝染――子どもが片づけない! と困っているお母さんは多いと思うのですが、子どもが自分から片づけてくれるような上手なコツはありますか?井田典子さん(以下、井田さん):お母さんが片づけをして、「あ~! すっきりして気持ちいい!」というオーラを出すことです。子どもって、言ったようにはしないけど、見たようにはするもの。だから、「お母さん、片づけして楽しそうだな」と子どもが感じ取ると、子どもも同じようにするようになりますよ。――確かに、お母さんがイライラして片づけていたら、なんだか嫌なことをしているように思えてしまいますよね。「片づけ=お母さんがイライラ」のと「片づけ=お母さんが楽しそう」では、受ける印象がぜんぜん違います。井田さん:これは、私も子どもに気づかされたのですよ。息子が思春期の頃、夜なかなか帰ってこない彼を待ちながら、たまたま引き出しをひとつ片づけていたのです。子どもはなかなか変わってくれないけど、引き出しは小さいスペースなので、目に見えてきれいに変わってくれて、私は知らないうちに癒されていました。そうしたら、それを見ていた一番下の子が「ママ、片づけていると楽しそうだね」と。それで初めて気がついたのです。■片づけへの第一歩は「分ける」訓練から――確かに、お母さんが楽しんでいることは、子どももやってみたくなりますよね。…ただ、それでもなかなか重い腰をあげてくれない子には、どんな声がけをしたらよいのでしょう?井田さん:「片づけなさい」という言葉は、実は、子どもにはわかりにくいのです。よく「机の上を片づけなさい」と言うと、子どもって片側にザザーッと寄せて余白を出そうする(笑)。で、「引き出しを整理しなさい」と言うと、今度は並べ替えをする(笑)。でも、それでは片づけになりません。片づけるということは、「分ける」ことですから。――確かに! ザザッーと寄せて「はい、終わり!」というのは男子に多いパターンです(笑)井田さん:子どもに片づけを身につけさせるのに、良い方法があります。まず、机の上にひもを1本置き、使っているモノをひもの右に、使わないモノを左に置きます(右利きの子の場合。左利きの子の場合は左右反対になる)。これは、モノを分ける訓練になるのです。例えば、引き出しの整理では、まずはモノを全部出します。全部出すことで、自分がどんなモノを持っていたか気づくことができます。その後、ひも1本で先ほどと同じように左右に分けます。分け終わったら、選んだモノをしまっていきます。使わないと判断したモノは違う箱に入れてお母さんが預かるなり、時を見て処分するなりしましょう。これは、私が提唱している「だ(出す)」「わ(分ける)」「へ(減らす)」「し(しまう)」の方法です。――「分ける(選ぶ)」って大人でも難しい気がしますが、子どもだけに任せてできるのでしょうか?井田さん:片づけでは、親が「枠」を用意して、その中に入れるものは、子どもに選ばせることが大事です。今の子どもに大切なのは、選ぶ力。選択肢も情報もあふれている世の中で、今、自分にとって何が大事か? ということをしっかり選べる子にならないと、将来、自分の進路にも迷ってしまうことでしょう。そのためにも、片づけはとても良いトレーニング。片づけを「やらなくてはいけないこと」と考えず、子どもを鍛えるチャンスだと思って大事にしてほしいです。――義務ではなく、チャンスなのですね。井田さん:年末年始の長期休みは、とても良いチャンスです。わが家では、長期休みは書類整理をすると決めていて、親は親の書類、子どもは学期でたまったプリント類を、一緒に整理することにしています。子どものたまったテストやノートなどを改めて見返すことによって、子どものがんばりや成長を感じることができますし、普段あまり見ていないお父さんが見れば、きっとお母さんとは違った角度から子どもをほめてくれるでしょう。家族一緒にやると、すごく良いコミュニケーションになりますよ。本来、片づけは、こうしたとても豊かな時間なのです。ぜひ、長期休暇に家族みんなでやってみてくださいね。■「お母さんは万能じゃありません!」時には夫・子どもに頼ってみよう――「片づけが家族の豊かな時間になる」というのは目からウロコでした。…ただ、こうして片づけの良さばかりが強調されると、片づけ下手なお母さんはプレッシャーを感じてしまいそうですが、どうしたらよいのでしょう…?井田さん:片づけには、上手も下手もないのですよ。片づけは「常に更新すること」ですから、昨日より便利になればそれでいいのです。自分は片づけ下手などと決めつけず、わからない&できない時は、家族にSOSを出してみてはどうでしょうか?「お母さん、ここをどう片づけたらいいのかわからないんだけど、いいアイディアある?」というふうに。頼られれば子どもも張り切って考えるので、子どもの考える力を養うこともできますよ。――自分だけでなんとかしようと思うのではなく、家族を頼るのですね。井田さん:お母さんは万能じゃありませんし、万能である必要もありません。逆に、頼って任せるということは、子どもの成長を促す、とても大事なことですから。また、子どもが中高生くらいの難しい時期になったら、スマートフォンで片づけ前の状態を撮って子どもに見せ、「きれいなアフター写真撮って送ってよ」などと誘うと、うまくいくことが多いですよ。写真は客観的に見られるので、気づいていなかった状態もわかるのでおすすめです。――では、逆に、片づけ魔のお母さんはどうでしょう? 子どもの片づけに満足できなかったり、旦那に高度な片づけレベルを要求してしまったりしそうですが…?井田さん:心地よい片づけのラインは、みんな違います。お母さんが完璧な片づけの価値観を家族に押しつけてしまったら、家族は息苦しいのでは? こういう場合は、それぞれテリトリーの責任者をはっきりさせ、自分以外のテリトリーにはあまり口出ししないようにすることが大事。例えば、おもちゃ箱を子どものテリトリーと決めたら、多少お母さんが気に入らない片づけ方をしていても目をつぶる。でも、箱からおもちゃがあふれて共有スペースであるリビングに侵入してきたら、きちんと子どもに箱にしまってもらう、などというふうにしてみてはどうでしょう?――それぞれのテリトリーを決めたら、後はあまり口を出さないというのは、井田さんが繰り返し言われている、「枠」を決めて後は「任せる」ということですね。井田さん:モノを選ぶということは生活の根本で、時間の使い方、お金の使い方、そして心まですべてにつながっています。子どもには、片づけを通して、絶えず自分のことを見直すことで、「今、一番大事なものは何か?」ということを選び取れる人に育ってほしいと思っています。まずは、見えるところを整えることから少しずつ、親子で始めてもらえればうれしいですね。3回にわたり井田さんのお話をうかがってきて、不思議と、未練いっぱいだったヒール靴やクローゼットを占拠していたコート類などを、すっと手放せる気持ちになりました。それは、井田さんが、単に片づけのノウハウだけを教えるのではなく、「私にとって本当に大事なモノは何か?」という心の整理をしてくれたからだと思います。また、「お母さんは万能でなくて当たり前。周囲をどんどん頼りましょう!」という井田さんの言葉には、ホッと肩の力が抜けたような気がしました。いつの間にか私は、子育ても仕事も何もかも…しっかりこなせる強い母でありたい、という価値観に縛られ過ぎてしまっていたような気がします。頼ることでお母さんが楽になり、頼られることで子どもの自立が促される、そんなすてきなサイクルを、ぜひわが家でも作りたいと思いました。参考図書: 『片づけられない人はまずは玄関の靴を数えましょう』 (主婦の友社)井田典子/著 1200円(税別)NHK総合テレビ「あさイチ」でスーパー主婦として活躍中の片づけ達人・井田典子さんが、「モノと時間と心の整理」をテーマに、人生を豊かにするヒントを綴った1冊。まちとこ出版社N
2018年12月16日NHK総合テレビ「あさイチ」の“スーパー主婦”シリーズで、“片づけの達人”として大人気の井田典子さん。「だ(出す)」「わ(分ける)」「へ(減らす)」「し(しまう)」というシンプルなルールで、数々の片づけが苦手な主婦の悩みを解決してきました。そんな井田さんに今回は、差し迫った年末年始に、今からできる最低限の大掃除法について教えていただきました。井田典子(いだのりこ)さん プロフィール整理収納アドバイザー1級・相模友の会(婦人之友の会読者の会)所属。モノの整理が心を整えることを実感して、片づけ依頼を受けるようになった。NHK総合テレビ「あさイチ」などで“片づけの達人”“スーパー主婦”として活躍。うかがうお宅の住人に寄り添った、ていねいな片づけアドバイスに人気が集まっている。■年末は「ほどほど掃除」で十分、その理由は?――気がつけば、師走…。年末年始が差し迫ってきましたが、「今から間に合う大掃除法」などという都合の良いアイディアはないものでしょうか…?井田典子さん(以下、井田さん):その前に、そもそも、なぜ大掃除は一年で一番寒くて忙しいこの時期にやるのだと思いますか?――新年という節目をきれいにして迎えるべき! だからでしょうか…?井田さん:確かに日本ではそうですが、欧米では大掃除といえば春に行うものなのです。もともと、冬の暖房器具ですすけた部屋を掃除したのがはじまりだそうで、春の明るい日差しのもとで掃除した方がどれくらいきれいになったかよく見えるし、暖かいほうが汚れも落ちやすいというわけです。確かに、節目である新年は気持ちよく迎えたいものですが、年末年始は多くのお母さんにとって一年で一番忙しい時期。家中すべて大掃除しなくても、ポイントだけ決めて掃除すれば、それで十分だと思います。ちなみに、わが家では、大掃除をできるだけ夏場にシフトしているのですよ。――真逆の季節に!? 大掃除を夏場にシフトした理由は何ですか?井田さん:季節によって、おすすめの掃除があるからです。例えば、油汚れの掃除は、夏がおすすめ。夏の暑い気温を利用して、プラスチックのカードや要らなくなったヘラなどで油汚れをスーッとそぐと、お湯など使わなくても簡単に油がこそげます。換気扇の掃除などは、夏だと冬の半分以下の時間でできるので、わが家では、毎年「海の日」にやると決めています。逆に、これを冬にやろうとすると、寒さで油がカチカチに固まっているので取り除くのが大変なのです。また、水回りの掃除は、秋がおすすめです。なぜなら、秋は一番乾燥した季節だから。みなさん、冬が一番乾燥した季節だと思いがちですが、実は季節で一番カビが生えるのは冬なのです。暖房を家の中でガンガンたくため、結露してしまうから。秋は、クローゼットの奥や押入れの内壁などを、しっかりしぼった雑巾で拭きあげておくと、カビ対策になるのでおすすめします。■年末の掃除はたったこれだけ「窓ガラス、玄関、冷蔵庫」――では、年末のこの時期に、押さえておくべき掃除ポイントってどこなのでしょう?井田さん:玄関と窓ガラスです。お客様の出入りが多い季節なので、玄関はきれいにしておきたいですし、冬の日差しは低いので、窓ガラスの汚れが目立つからです。大掃除がまだの方はあまり詰め込まず、この2か所に絞っても良いのではないでしょうか?ただ、理想を言えば、これら「住」関係の掃除は本格的に寒くなる11月中にすませておくことをおすすめします。そして、12月は「食」の片づけで冷蔵庫を空にしてリセットし、新たにお正月の準備を入れましょう。これらは、遅くてもクリスマスの飾りつけをする前のタイミングで行いたいものですね。――確かに、そのスケジュール感で進行すれば、年末がゆっくり過ごせそうですね。井田さん:やることがいっぱい残っていると、「大晦日までにやらなくては!」と気持ちが焦ってしまいますよね。でも、早めに終わらせておけば、12月にやることが減ってくるので、ゆったりした気持ちで年末年始が迎えられます。ちなみに、わが家では、大晦日は家族で映画を見に行くと決めています。最後にご褒美が待っていると、大掃除も家族みんなでがんばれますよね。■ママが完璧なほど、夫・子どもの家事力は弱体化?――井田さんのお家では、家族みんなで大掃除を分担していたそうですが、家族に上手に協力してもらうためのコツはありますか?井田さん:コツは、「選ばせる」ことです。まず、最初に、お母さんがやるべき掃除の項目を書き出します(写真参照)。そして、「どれがやりたい?」と家族に選ばせます。この時、「これをやってよ」という言葉はNG。押しつけられると主体的に取り組めなくなってしまいますが、自ら選ぶと主体的に取り組めるようになります。そして、自分の担当場所に自分の色のシールを貼り、できたら日付を入れます。この表は、みんなで共有することが大事なので、リビングなど見える場所に貼っておきましょう。――お掃除表を見ていると、旦那さまもずいぶん担当していますね? 初めからこんなに協力的だったのでしょうか?井田さん:いいえ、全然(笑)。夫はもともと、掃除も料理も家事はぜんぜんできなかったのですよ。洗濯物ひとつにしても、ピンチに1カ所ずつ吊るすだけの状態で、まともに干すことができず(苦笑)。料理も、最初は刻んだ肉、刻んだ野菜、ソースというふうに炒める順番に並べ、フライパンを置き、「この順番に炒めたら焼きそばができるから、お昼になったら子どもに食べさせてね」と。そこからはじまったのですよ。――そんな旦那さまがどうやってここまで成長を!?井田さん:どんなにひどいやり方でも、まず、やってくれたことに「ありがとう」と感謝しました。そして、「でも、こういう干し方だと、洗濯物全部にアイロンをかけなければならなくなるから、せめて2点をピンチで止めて干してくれたらうれしいんだけど…」と、「こうしてくれたらうれしい」と具体的に伝えて、少しずつ階段を上ってもらったのです。――階段を上ってもらうのに、上手なコツはありますか?井田さん:コツは、だんだん手を引くことです。例えば、先ほどの料理の例なら、次は刻むところも任せるなど、だんだんと相手に任せる範囲を広げていくのです。そうしているうちに、夫は冷蔵庫の中身を見て料理を作れるほどになり、今では、週末のお昼の料理を担当しているのですよ。――すごいですね! そしてこれは、夫だけでなく子どもに対しても同様ですね?井田さん:お母さんがぜんぶ家事を巻き取っていては、いつまでたってもお母さんはしんどいままですし、夫も子どもも成長してくれません。それに、全部やってあげるのは親切ではなく、相手を弱体化させるだけ。知らず知らずに、相手を何もできない人にしてしまうだけなのです。本来、「できる」ということはとても楽しいことのはず。家事は100点も0点もなく、昨日の自分より上手にできたということが楽しいのですから、もっと楽しんでほしいと思います。片づけを通して、家族みんなが少しずつ家事力をつけてもらえばうれしいですね。「全部やってあげるのは、親切ではなく、相手を弱体化させるだけ」。井田さんのこのお言葉は、2人目出産後、旦那に車の運転を頼りきりになって以来、まったく運転できなくなってしまった、わが身のことと痛感しました。ちなみに、わが家では、ほぼ100%家事は私の担当。このまま夫の弱体化が進んだら…? と想像すると、ちょっと怖い未来が見えてきたので、ここでしっかり変えていこうと誓いました。次回は、片づけを通して子どもに学んでほしいことについておうかがいします。参考図書: 『片づけられない人はまずは玄関の靴を数えましょう』 (主婦の友社)井田典子/著 1200円(税別)NHK総合テレビ「あさイチ」でスーパー主婦として活躍中の片づけ達人・井田典子さんが、「モノと時間と心の整理」をテーマに、人生を豊かにするヒントを綴った1冊。まちとこ出版社N
2018年12月15日NHK総合テレビ「あさイチ」の“スーパー主婦”シリーズで、“片づけの達人”として大人気の井田典子さん。「だ(出す)」「わ(分ける)」「へ(減らす)」「し(しまう)」というシンプルなルールで、数々の片づけが苦手な主婦の悩みを解決してきました。さらに、井田さんは自身の経験から、片づけが時間・お金・さらに心の整理にまでつながることを実感。著書 「片づけられない人はまずは玄関の靴を数えましょう」 (主婦の友社)では、モノと心を整えるアイデアを一冊にまとめました。心が整った、すっきりとした暮らしを送るためには、まず「家の中のモノを数えることが大切」と言います。いったいどういうことなのでしょうか? お話をうかがってきました。井田典子(いだのりこ)さん プロフィール整理収納アドバイザー1級・相模友の会(婦人之友の会読者の会)所属。モノの整理が心を整えることを実感して、片づけ依頼を受けるようになった。NHK総合テレビ「あさイチ」などで“片づけの達人”“スーパー主婦”として活躍。うかがうお宅の住人に寄り添った、ていねいな片づけアドバイスに人気が集まっている。■自分の靴の数、すぐに答えられますか?――最新刊「片づけられない人はまずは玄関の靴を数えましょう」の題名にならって、私も玄関の靴の数を数えてみました。そうしたら、私の分だけで24足もあって…。自分ではもっと少ないつもりだったので、この数には驚きでした。井田典子さん(以下、井田さん):お仕事柄、靴がたくさん必要な方もいるでしょうし、何足にするのが正しい、という正解はありません。片づけは、その人の暮らしにより合うサイズを見つけていく作業。なので、その人、その家族ではないと、必要な数はわかりません。まずは、自分が持っているモノの量を、なんとなくではなく、はっきり数で知ることは大事です。なぜなら、生活はすべてモノと数でできあがっているから。すてきな暮らしがしたいというイメージがあっても、「あなたにとって、すてきな暮らしとは何ですか?」と聞かれた時に、きちっと答えられる人はなかなかいません。それと同じで、「靴、何足で暮らしたいですか?」と聞かれると、みなさん意外とわからないものなのですよ。――「靴、何足で暮らしたいか?」を考えた時、私の答えは12足でした。なのになぜこんな大量に? と見直したら、3年以上はいていない靴が5足、1年以上はいてない靴が4足もありました(苦笑)。井田さん:その12足が、あなたにとってのレギュラーということなのです。そのレギュラーは、玄関のすぐ出せるところに並んでいることが大事。迷わない、探さない、すぐ戻せる、管理ができる、という気持ち良さを毎日繰り返し確認できることは、自己肯定感を上げることにもつながります。反対に、毎回探しモノをしたり、せっかく良い靴を持っていてもはかないでいることは、小さなことですけど自分を傷つけてしまいます。日々の生活で自分を傷つける要素は、少しでも減らしてほしいですね。■処分は罪悪感との戦い…「捨てる」ではなく「手放す」――ただ、そのモノを「減らす」作業って意外と難しいですよね…。「高かったから」とか「きっとまた、いつかはく日がくるから」と未練いっぱいでなかなか捨てられない(苦笑)。いさぎよく「減らす」ためのコツはありますか?井田さん:私もそうだったので、お気持ちよくわかりますよ。でも、モノは勝手に腐ってはくれません。どんなに小さくても、勝手に消えてくれないのです。だから、いつか誰かが処分しない限り、ずっとそのまま残ってしまいます。自分のモノは自分の代で処分していかないと、結局いつか、子どもや孫や誰かに迷惑をかけることになるのです。また、たくさんモノがあるということは、それらを管理するエネルギーも自分にかかってくるということ。日々、「これ、ぜんぜん使ってないな」などと、使ってあげられないモノたちのことをチクチク気にしながらくらすのは、なんだか心苦しいですよね。――確かに、モノは使ってあげてこそ幸せ、ですよね。井田さん:使わないとわかったら、そのモノはできるだけ早く手放しましょう。この時、「捨てる」とは考えないで「手放す」と考えることがポイント。少しでも価値があるうちに、自分の手から手放して、ほかに生かせる場所に移すと考えるのです。これは、よく難しいと言われる実家の片づけでも同じように使えます。私たちの親世代は、特にモノを捨てられない世代ですが、「これ誰かにゆずってもいい?」と言うと、意外と素直に手放せる方が多いようです。――確かに、「捨てる」というと罪悪感がわいてきてしまうけれど、「手放す」だとそう感じませんし、誰かの役に立つと考えればうれしいですよね。井田さん:最初から処分を考えるのは難しいので、まずは「選ぶ」ということをしてみてください。靴の話に戻るなら、「昔、何万円も出して買ったから…」と過去にしばられるのではなく、「今、お金を払ってでもその靴を買いたいか?」と「今からはく靴を選ぶ」という基準で判断するのです。そう考えると、判断つきやすくなると思いますよ。それでも手放せない場合は、とりあえず場所を移してみてください。玄関の靴箱を一軍だけにして暮らしてみると、二軍三軍のことはあっという間に忘れてしまいますから。そうすると、もう一軍の場所に戻す気にはならないはずですよ。■「枠」を決めて、管理は家族それぞれに「任せる」――自分のモノを減らすだけでも大変なのに、主人や子どもにもモノを減らしてほしい場合はどうしたらよいのでしょう?井田さん:わが家にも、本好きの夫が毎週のように本を買ってきて本が増える一方だった時期がありました。そこで、まず本を収納する「枠」を決めて、そこからはみ出さないというルールを作りました。そして、家族の誰かが読んでいる間は置いておくけれど、みんなが読み終わった本については、「もう一度この本を読むか?」が具体的に思い浮かばなかったら手放すという基準も作りました。いったん「枠」を決めてしまえば、モノが際限なく広がることはなくなるので、とても楽になりますよ。――モノの管理には、まずは「枠」を決めることが大事。そして、その「枠」に入らない分はためこまず、常に見直す、ということですね?井田さん:本棚やげた箱のような家族みんなが使う場所では、家族別の「枠」を作ります。例えば、「私はこの2段、夫はこの2段、子どもはこの1段」というふうに。この時、「あなたの分はここだけにおさめて」と言うのではなく、「ここはあなたに任せるね」と言うのがポイント。任されるとうれしいものですから、本人にも管理する気持ちが生まれます。――確かに、言い方ひとつで全然印象が違いますね。また、これは、主人だけでなく子どもに対しても同じですね?井田さん:そうです。「〇〇して」と言われると、誰でもやらされ気分になり反発心が生まれてしまいますが、「任せるよ」と言うと、子どもも張り切りますよ。そして、「何を入れるのか? どれくらい入るのか?」など、自ら考えるようになります。子どもは、最初は筆箱やランドセルの中など、小さな範囲から任せると良いと思います。そして、その子なりに工夫して片づけられたら、行動や工夫を具体的にほめてあげましょう。また、まだ小さいうちは、片づけるという言葉自体が難しいので、「戻してね」と伝えるとわかりやすいと思います。そうすると、「最初にどこにあったかな?」と子どもなりに一生懸命考えます。わかりやすいように、棚や引き出しに絵や写真を貼り、ざっくりグループ分けして片づける練習からはじめてみると良いでしょう。家族片づけのコツは、「枠」だけ提供して、後は家族それぞれに「任せる」こと。夫や子どもが「枠」の中をそれぞれ自分で管理してくれるようになると、お母さんはきっとすごく楽になれるはずですよ。「枠」を与えて後は「任せる」――。主人や子どもと、家の中で縄張り争いをしている場合ではないと実感(苦笑)。上手な片づけには、上手なコミュニケーションも必要なのだと思い知りました。次回は、差し迫った年末の大掃除についておうかがいします。参考図書: 『片づけられない人はまずは玄関の靴を数えましょう』 (主婦の友社)井田典子/著 1200円(税別)NHK総合テレビ「あさイチ」でスーパー主婦として活躍中の片づけ達人・井田典子さんが、「モノと時間と心の整理」をテーマに、人生を豊かにするヒントを綴った1冊。まちとこ出版社N
2018年12月14日これまで2,000頭を超える動物を保護し、新しい家族とのマッチングをしてきた動物保護団体ランコントレ・ミグノン主宰の友森玲子さん。前編記事では、ご自身が幼少時にどう動物と過ごしてきたかを中心に伺いました。後編は、家庭のなかで子どもと動物がうまく共存していくための心構えや注意すべき点について。“動物が先”か“動物が後”か、動物を迎え入れる時期によって、親として考えておくべきことに違いがありそうです。友森玲子(とももり・りょうこ)さん1977年、東京生まれ。東京都動物愛護推進員、トリマー、動物看護士、ペット栄養管理士、サプリメント管理士、リンパケアマスター。動物病院に勤務後、2002年にペットサロンを開業。07年、動物愛護団体『ランコントレ・ミグノン』を立ち上げ動物の受け入れと譲渡を開始、600人に及ぶボランティアとのネットワークを築く。14年、ペットサロン、クリニック、保護施設が一体となった『ミグノンプラン』をオープン。年間何頭の動物を保護できたかを報告する異例の株主総会が話題に。動物の保護活動に楽しく真摯に取り組んでいる。HP: Facebook: rencontrermignon2 Instagram: @petmignon ■動物のいる家庭に赤ちゃんが加わる“動物が先” の場合ママが出産直後は、突然あらわれた赤ちゃんの存在で動物にストレスがかかるといわれているものの、その期間さえ上手に乗り越えれば、基本的にさほど心配はいらないようです。「環境にすでに動物がいると、それが当たり前すぎて、子どもは動物に対して過剰な興味をもたないんです。心配する親御さんもけっこういらっしゃいますが、私がこれまでいろいろな動物を保護してきて感じるのは、精神が安定していればどんな動物も幼い個体に対して優しいということ。守るべき対象だと本能で理解しているようです。だから、子どもとの関係は意外にうまくいくケースが多いですね」ただし、動物と赤ちゃんをいきなり引き合わせるのはNG。まずは赤ちゃんの鳴き声を隣の部屋で聞かせて、動物が興味をもって自分で見にくるまで放っておくのがいいようです。無理やり引き合わせたり、並べて一緒に写真を撮ろうとしたりするのは論外! 犬でも猫でも、一発で子どもが苦手になってしまう可能性大です。その動物なりに新しい家族を受け入れるタイミングがあるので、辛抱強く委ねましょう。■子どものいる家庭に動物を迎える“動物が後” の場合一方、こちらは注意が必要。子どもが動物に干渉しすぎてストレスをかけてしまうことが多々あります。動物を迎え入れる際には、子どもが自制できるかの見極めが重要です。たとえば、譲渡会に訪れて多数の犬猫を前にしたとき、触りたい気持ちを抑えられるかどうか。人間と同じで、犬や猫だって知らない人に突然触られるのは怖いもの。また動物は、一時預かりボランティア宅など普段はそれぞれ別の場所で暮らしているので、触ることで感染症をばらまいてしまう事態にもなりかねません。「そういう理由で、譲渡会ではやたらに動物に触らないようにとお願いしているんですが、それを聞いて納得して我慢できる子もいれば、自分の気持ちが勝って、親の目を盗んで触ってしまう子もいます。でも見ているかぎり、親子関係がうまくいっている人は、子どもに対する説明も往往にして上手ですね。すると子どもはちゃんと納得して、むやみやたらに触ったりはしないんです」まずは動物を前にしての親子でのやりとりが、実際に動物を迎え入れられるかどうかの判断基準になりそうです。そして、動物の寿命が尽きるまで続く彼らとの生活についても事前にイメージしておかなければなりません。いざ動物を迎えたら、子ども天下ではなくなります。ときには動物優先になる場面だって出てくるはず。そんなとき、子どもがきちんと我慢できるかどうか。それによって不満を溜め込むのではなく、動物のためになって良かったなと思えるかどうか。これは言い換えれば、動物と暮らすと、自制心やストレス耐性を養うことにもなる、ということでしょう。■家族みんなが幸せになるために。必要なのは「親自身の理解」愛情も、社会性も、死生観も。動物とともに暮らすことで学べることは限りなくあります。「相手の立場になって、理解する。共感や想像の力がつくので、子どもが動物と暮らすのはとてもいいと思います」と友森さんも言います。ただ、親に理解がないと、子どもが動物にストレスを与える行動をしてしまい、それに動物が反撃して咬んだり引っ掻いたりして、子どものほうも動物を嫌いになって……という悪循環に陥ってしまい兼ねません。だからこそ、なんでも無邪気に欲しがる子どもに対して、親が教えることにしっかり責任をもち、時間をかけられるかどうか。子どもに対してというよりも、親としての自身への忍耐と覚悟が必要なのかもしれません。加えて「子どもは、親のやっていることをしっかり観察しているんですよね。親が動物の世話をていねいにしていても、なおざりにしていても、子どもは見て、真似をします。自分たちが子どもにいいお手本を示す時間的、体力的余裕があるかが大事です」。■最期まで向き合うまた、子どもが小学校に上がったタイミングで、犬や猫を飼おうと考える人も多いのでは? そんなときには、子どもの成長と動物の寿命を照らし合わせて人生設計をしたほうがいい、と友森さん。たとえば犬の寿命が15年ほどだとすると、子どもがちょうど大学受験の頃に、犬が病気になったり介護が必要になったりする齢になります。家庭内で大変なことが同時期に重なってしまう。中年の犬猫を飼うことがおすすめなのは、そうした理由もあるのです。「そうすると、子どもが中高生の思春期に犬猫は寿命を迎える。その頃ならば子どもはまだ実家にいて、最期のときに立ち会うことになりますよね。どうやって動物の病気や介護と向き合うか、どう看取るか。そこまで体験することで初めて、動物を飼ったことによるすべてを学べると思うんです」中年の動物を迎える良さは他にもあります。子犬を飼った経験のある人には自明ですが、いたずらはするわ、粗相はするわ、そのエネルギーの高さといったら想像以上! 投げ出したくなるほど世話が大変なのですから。「ただでさえ子育てで手一杯なのに、子どもも動物も大騒ぎではものすごーく大変(笑)! せめて動物のほうだけでも落ち着いていてもらえれば、ずいぶん楽だと思いますよ」■選択肢があるということ動物を飼いたいと思ったとき、保護動物を迎えるという方法があることを知っていますか? ランコントレ・ミグノンをはじめ動物保護団体は全国にあり、ホームページで保護動物の情報を発信したり、譲渡会を開催したりしています。保護動物には、飼育放棄や迷子だけでなく、被災した子たちもたくさん。あなたが新しい飼い主になることで、行き場を失ったそんな彼らに道が開かれます。 「小学校に出張授業の“いのちの教室”をしにいくことがあるのですが、そこで子どもたちと話すと、病気や老齢の動物に対して理解があって、抵抗なく受け入れてくれるものだなと実感します。子どもが初めて飼う動物だから子犬・子猫がいいに違いないって親は勝手なストーリーを描きがちなんですけど、実際、子どものほうはこだわっていないと思いますよ」我が家の雰囲気と波長が合う子や、ライフスタイルと合う子。個性豊かな動物たちのなかから、あなたのおうちにぴったりな1頭との出会いがきっとあります。そうすれば、あなたも動物も、家族丸ごと、もっとハッピーになるに違いありません。いぬねこなかまフェス2018~動物愛護週間に集まろう~友森さんが代表を務めるミグノンプラン主催による、動物愛護について広く知ってもらうためのイベント。各界の動物好きが集まり、講演やライヴなどが披露されます。チケットの売上利益はランコントレ・ミグノンで保護している動物たちの医療費やシェルターの家賃、ドックトレーナーの人件費、フード代に使用されます。日時:2018年9月9日(日)場所:昭和女子大学人見記念講堂出演者:akiko、石田ゆり子、糸井重里、スティーヴ エトウ、坂本美雨、清水ミチコ、鈴木杏、椿鬼奴、富樫春生、畠山美由紀、町田康、水越美奈、矢崎潤、渡辺眞子、友森玲子問い合わせ:ディスクガレージ 050-5533-0888(平日12:00-19:00)※2018年度イベントは終了しました→ ※2021年度の「いぬねこなかまフェス」チケット情報 >> 『ミグノンプラン』について動物病院、保護シェルター、ペットサロンを備えたミグノンプランは、東京メトロ北参道駅からすぐ。犬、猫、うさぎの譲渡会は第2日曜日、第4土曜日に開催しています。現在、トリマーとボランティアを募集中!住所:東京都渋谷区千駄ヶ谷4-3-5譲渡会などの詳細は HP をご確認ください。
2018年08月31日動物保護団体ランコントレ・ミグノン主宰の友森玲子さん。幼少時からいつも動物と過ごしてきた体験と、数多くの保護動物と新しい家族とのマッチングをしてきた豊富な経験をもとに、小さな子どもと動物が家庭で共生するコツや意義などを教えてもらいました。友森玲子(とももり・りょうこ)さん1977年、東京生まれ。東京都動物愛護推進員、トリマー、動物看護士、ペット栄養管理士、サプリメント管理士、リンパケアマスター。動物病院に勤務後、2002年にペットサロンを開業。07年、動物愛護団体『ランコントレ・ミグノン』を立ち上げ動物の受け入れと譲渡を開始、600人に及ぶボランティアとのネットワークを築く。14年、ペットサロン、クリニック、保護施設が一体となった『ミグノンプラン』をオープン。年間何頭の動物を保護できたかを報告する異例の株主総会が話題に。動物の保護活動に楽しく真摯に取り組んでいる。HP: Facebook: rencontrermignon2 Instagram: @petmignon なんと幼稚園児のときから、将来は動物と関わる仕事に就きたいと宣言していた友森さん。というのも、友森さんのご実家は3世帯住宅。祖母の家では猫を、叔母の家では犬を飼っていて、物心がついたときから動物が身近にいる環境だったのです。ただそれだけに、自分だけの犬や猫が欲しいと思うようになったのも仕方ないかもしれません。でも、その願いは残念ながら叶いませんでした。「あなただけでも十分に手がかかっているのに無理に決まってるじゃないって、けっこう厳しいことを親に言われたんですよね。動物は赤ちゃんと一緒だからとか、自分で稼ぐようになってから自分の責任で飼いなさい、とも」諦めきれなかった友森さんは、その欲求を少しでも満たすため、小学校に入ると飼育委員になりました。■兆しはすでに「学校にうさぎ小屋があったんです。当時のことですから不妊・去勢手術などはしておらず、どんどん産んでは増えるばかり。ある日、産んだばかりの子を親うさぎが食べるところを目撃してしまって。環境の悪いなかで繁殖しすぎると、そういうことが起こるんですね」それからは子うさぎを引き取り、自宅でミルクをやるなどして世話をしたというから、現在の友森さんの姿とそのまま重なるよう。さらに、ここから先のエピソードもまさに友森さん的アイデアと行動力。放送委員の同級生に協力してもらって、子うさぎの飼い主募集番組を作成、給食の時間に流していたというのです。また、うさぎたちにラビットフードだけを与えていることに疑問をもった友森さんは、近隣の店に直談判し、八百屋からは野菜くずを、豆腐工場からはおからを、決まった曜日にもらいにいっては、それらを背負って登校していたそう。『シートン動物記』や『ファーブル昆虫記』に始まり、学校の図書館にある動物に関する本は読み尽くし、虫もいろいろ捕まえてきては観察・飼育していました。果ては微生物にまで関心をもつようになり、飼っていたメダカの水槽の水や、農大出身の叔母から譲り受けたショウジョウバエのスライドガラスを、おもちゃの顕微鏡で日々覗いていたのだとか。このときからもう、友森さんと動物は切っても切れない関係にあったのでした。■動物はどう思ってるんだろう?自分専用の犬猫が欲しいという願いは聞き入れてもらえませんでしたが、その代わりご両親は、ときには手引きしてくれ、ときには一緒に悩んでくれたりと、友森さんが関わる動物についての協力は惜しまずしてくれていたそう。当時は動物の飼育方法も洗練されていなければ、QOL(クオリティ・オブ・ライフ)の考え方も浸透していません。大人だって動物を上手に飼えていなかったのです。でも、うさぎの飼育環境改善のためにアドバイスをくれたり、学校から病気のうさぎを預かってくれば一緒に看病してくれたり、その子が亡くなればお墓をつくるのを手伝ってくれたり。親や先生などまわりの大人が真剣に付き合ってくれたといいます。「両親も動物好きだったので、知識は十分ではなかったかもしれないけれど、最低限、生き物との向き合い方を知っていたと思います。隣の家で飼われていた犬にはよく吠えられ、その隣の家で飼われていたニワトリにはよく追いかけられてついばまれていたんですけど(笑)。それを親に訴えると、あんたがうるさいから彼らはきっと迷惑してたんでしょう、なんて言われて。そういうことから、動物はどう思ってるんだろうってすごく考えるようになったんです」たとえば、友森さんはこれまで2,000頭以上の動物を保護してきて、“問題行動”のために扱えなかった動物は1頭もいないそう。「いわゆる“問題行動”の問題は、動物ではなく、人間の側にあるんです。はじめは咬んでしまう子がいますが、それは叩かれてきた過去があるなど、必ず何か理由がある。怖くないことがわかれば攻撃することはなくなります。動物って人間よりずっと平和的で、無用な争いを避けますから」“相手の立場になって考えること” は、動物と共生していくうえで最も重要。友森さんの信念は、こんなふうにして育まれていきました。保護活動は決して楽ではありません。でもそれ以前に、友森さんにとっては動物たちといることが当たり前であり、ごくごく自然なこと。それが精力的な保護活動のベースにあるのがよくわかりました。後編では、小さな子どもと動物が家庭で共生する際のアドバイスを伺います。いぬねこなかまフェス2018~動物愛護週間に集まろう~友森さんが代表を務めるミグノンプラン主催による、動物愛護について広く知ってもらうためのイベント。各界の動物好きが集まり、講演やライヴなどが披露されます。チケットの売上利益はランコントレ・ミグノンで保護している動物たちの医療費やシェルターの家賃、ドックトレーナーの人件費、フード代に使用されます。日時:2018年9月9日(日)場所:昭和女子大学人見記念講堂出演者:akiko、石田ゆり子、糸井重里、スティーヴ エトウ、坂本美雨、清水ミチコ、鈴木杏、椿鬼奴、富樫春生、畠山美由紀、町田康、水越美奈、矢崎潤、渡辺眞子、友森玲子問い合わせ:ディスクガレージ 050-5533-0888(平日12:00-19:00)※2018年度イベントは終了しました→ ※2021年度の「いぬねこなかまフェス」チケット情報 >> 『ミグノンプラン』について動物病院、保護シェルター、ペットサロンを備えたミグノンプランは、東京メトロ北参道駅からすぐ。犬、猫、うさぎの譲渡会は第2日曜日、第4土曜日に開催しています。現在、トリマーとボランティアを募集中!住所:東京都渋谷区千駄ヶ谷4-3-5譲渡会などの詳細は HP をご確認ください。
2018年08月30日歌手の矢井田瞳が、7月31日に放送されたTBSラジオ『たまむすび』(毎週月曜~金曜 13:00~)にゲスト出演し、大学の同級生であるお笑いコンビ・南海キャンディーズの山里亮太との思い出を語った。大学の同期生である山里について、矢井田が「大学時代、めっちゃ格好良くて有名でした」と振り返ると、番組火曜パートナーの山里は「へいへいへいへい! ちょっとヤイコさんね、営業妨害!」と慌てた様子。番組パーソナリティの赤江珠緒が、矢井田の発言を疑うと、矢井田は「マンモス校の中でも山ちゃんは有名でした。NSC(よしもと養成所)通ってて、絶対売れると思ってました」と語る。さらに矢井田が「背も高くてスラっとしていて、おしゃれで。赤ぶちメガネをかけてる大学生あまりいなかったので、目立っていて」と当時の様子を明かすと、山里も「服もこんなこと言うと恥ずかしいけど、吉井和哉さんが着てそうな服着てたのよ、俺」とのこと。赤江は「そういう山里さん見たことない」と驚いていた。大学時代には実際に会ったことがあるという矢井田と山里。しかしその際、"よそよそしく帰った"という山里は、その理由を「その日、寮の昼ご飯がカレーだったの。急いで帰らないとおかわりできない時間だった」と弁明。さらに「ヤイコさんはめちゃくちゃ謙虚なんだけど、俺ちょっと天狗だったのよ。俺は芸能界で結構いく男だぜ感だすための"ツン"だったかもしれない」と明かし、「後で1回謝る!」と話していた。
2018年08月01日国立新美術館で、須藤玲子×アドリアン・ガルデール×齋藤精一による過去最大級のインスタレーション「こいのぼりなう! 」が5月28日まで開催中。須藤玲子+アドリアン・ガルデール《こいのぼり》2014年 フランス国立ギメ東洋美術館展示風景日本を代表するテキスタイルデザイナー、須藤玲子と、須藤主宰のテキスタイルメーカー「布」のメンバーがデザインした約300匹のこいのぼりが、展示室の空間全体をダイナミックに泳ぎまわる本展。須藤は、日本の伝統行事に着想を得たこのインスタレーションを、フランスの展示デザイナーのアドリアン・ガルデールとコラボレーションし、2008年にはワシントンD.C.のジョン・F・ケネディ舞台芸術センターにて、2014年にはパリのギメ東洋美術館にて発表した。また、今回の国立新美術館のもっとも大きい展示室(2000平方メートル、天井高8メートル)を使った新しいバージョンには、ライゾマティクスの活動で知られる齋藤精一も加わり、日本で初めてのコラボレーションが実現する。展示風景:「こいのぼりなう! 須藤玲子×アドリアン・ガルデール×齋藤精一によるインスタレーション」国立新美術館 2018年 / 画像提供: 国立新美術館会場には誰でも参加できる体験コーナーも用意。ワークシートを使い、手軽にこいのぼりの制作が楽しめる参加無料の体験コーナーを会場に併設。また、こいのぼりに使われている布を実際に手に取り、それぞれにつけられているタイトルや産地の情報を知ることができるコーナーも設ける。さらに、トークイベントとして、5月13日の14時から15時半まで、須藤と齋藤によるスペシャル・トークが行われる。4月29日には須藤を講師に迎え、色とりどりの布地の中から好きな色と柄を自由に組み合わせ、世界に一つだけのミニこいのぼりを作るワークショップも開催される。プログラムは同じ内容で2回行われ、第1回は13時から14時15分、第2回は14時45分から16時まで。須藤玲子+アドリアン・ガルデール《こいのぼり》2008年 ジョン・F・ケネディ舞台芸術センター展示風景その他、本インスタレーションにサウンドを提供するソフトパッド(Softpad)による「アートナイト2018」に合わせたスペシャル・プログラムを5月26日に開催予定。詳細は、ホームページ()にて。色とりどりのこいのぼりが生み出す「なう!」な空間を楽しんでみては?【イベント情報】こいのぼりなう! 須藤玲子×アドリアン・ガルデール×齋藤精一によるインスタレーション会期:4月11日~5月28日会場:国立新美術館 企画展示室2E住所:東京都港区六本木7-22-2時間:10:00〜18:00(毎週金・土、4月28日~5月6日は20:00まで。5月26日は「六本木アートナイト2018」開催に伴い22:00まで開館。入場は閉館の30分前まで)料金:無料休館日:火曜日(5月1日は開館)
2018年04月18日NHK総合テレビの情報番組「あさイチ」で“スーパー主婦”として話題の井田典子さんが、初の著書『「引き出し1つ」から始まる! 人生を救う 片づけ』を発売しました。書影/プロフィール画像井田典子(イダノリコ)さんプロフィール整理収納アドバイザー。相模友の会(婦人之友 読者の会)所属。NHK総合テレビの情報番組「あさイチ」などで“片づけの達人”、“スーパー主婦”として活躍。主婦ならではの実践的な整理・収納術が好評で全国各地で講演会を行う。HP: 整理収納アドバイザーでもある井田さんが、長年の家庭生活のなかでトライ&エラーを繰り返しながら確立してきた整理収納術は、どれも目からウロコ! 片づけはもちろん、時間の使い方やお金とのつきあいかたまで、家事の考えをあますところなく語った一冊です。今回は本のなかから、おさえておきたい片づけの4つのルールや忙しいママにぜひ参考してほしい時間管理のコツをご紹介します。■まずは収納の枠づくり コツは「キン・コン・カン」子どもがいると片づける暇もないし、毎日ふつうに暮らすだけでもモノは増えがち。「いくらやっても片づかない」「知らないうちにモノが散らかってしまう」と嘆くママも多いはず。井田さんは本のなかで、「家が片づかないという方は、『枠』を決めてみましょう」と呼びかけています。具体的には、「カトラリーは仕切りに収まるぶんだけ」とか「本はこの棚に入るだけ」など、あらかじめ収納空間を決めてしまうんだそうです。枠という言葉には、なんとなく窮屈で不自由そうな響きがありますが、井田さんいわく「じつは、その逆」。枠を決めることで家に迎え入れるモノのハードルがあがり、「必要にして十分なだけのモノと暮らす、満ち足りた生活」になるのだといいます。収納の「枠」づくりをするときにヒントになるのが、井田さんが提案する「キン・コン・カン」という考え方です。・キン… できるだけ使う場所の「近く」に置く・コン… 「コンパクト」の略。外封筒や包装を外して本体だけにする・カン… 「簡単に」の意。ワンアクションでスムーズに出し入れできるように収納する枠はつくるだけじゃなく、保つことが大事。キン・コン・カンに従えば、枠もキープしやすくなりますね。ちなみに「枠」は、収納以外のことにも当てはまるそうです。時間がないという人は時間の区切りを意識して暮らしてみる。お金がないという人は予算立てをしてみる。そんな「枠」の意識が、暮らしのシステムを劇的に変えてくれるといいます。■片づけの4つのルール 「だ・わ・へ・し」基準となる「枠」を決めたら、いよいよ片づけです。忙しくて片づけの時間がとれないというママもいると思いますが、井田さんは「片づけの時間なんて一生やってきません」とバッサリ。モノは意識して処分しなければ増えていく一方。その状態にも慣れてしまい、「ゴミ屋敷」になってしまったお宅もあるというからおそろしいかぎり。そうならないためには、とにかく「手をつける」ことが肝心。一度に家中をきれいにしようと思うと心が折れそうになりますが、「引き出し1つ」からでOKと聞けば、少し気がラクになりませんか?具体的な片づけの基本となるのが「だ・わ・へ・し」。以下の4つのルールに沿ってやれば、誰でも上手に整理整頓できるそうです。●「だわへし」ルール・だ(出す)… なかのものを全部取り出してみる・わ(分ける)… 種類別にして仕分けする・へ(減らす)… レギュラーを選んで適量に減らす・し(しまう)… 枠を決めて収納するこのなかで、意外に忘れがちなのは「減らす」かもしれませんね。ごちゃごちゃしがちな文具やカトラリーなどは持ち数を決めると、引き出しのなかですぐに見つかり、探すストレスもなくなります。ちなみに井田さんが片づけのスタート地点としておすすすめするのはキッチン。用途がはっきりしているので選別しやすく、毎日使う場所なので達成感も大きいのがその理由。ほかには、こまかなモノがあふれがちな洗面所まわりもおすすめだそうです。■やりかけのままにしない 「ひと仕事ひと片づけ」片づけや収納の考え方は家事全般や時間の管理にも応用できるそう。井田さんは時間の使いかたとして、婦人之友社創立者の羽仁もと子さんの言葉「ひと仕事ひと片づけ」を心がけているといいます。「効率を追い求めて『ながら仕事』をするよりも、やることをひとつずつ順番にすませたほうが、結局は時間のムダが減ります。あれこれ手をつけては、やりかけのままという状態になりがちな場合、『今している1つの動作に集中して、手早く終わらせる』ことを意識してはいかがでしょう」(井田さん)たとえば、子どもの学校へ提出する書類を書いているのに、頭のなかで次にやる家事のことばかり考えていたら、書き間違えて修正が必要になり、結局二度手間に…なんてよくある話。また、作業を途中で中断してほかの作業をすると、戻ったとき、どこまで進めたか振り返る手間がプラスされて余計に時間がかかることも。それなら1回で最後まで仕上げてしまったほうが、結果的に時間も労力も省けますね。ママは片づけだけじゃなく、料理や育児などやることがいっぱい。毎日がバタバタしているうちに終わってしまうという人は、一度時間の使いかたを見直してみるとよいかもしれません。■書き出すことで 「脳内の荷」を下ろす物理的には「ひと仕事」だけをしていても、頭のなかはマルチタスク状態になっている人も少なくないかもしれません。「子どもに頼まれていたことはなんだっけ?」「もうすぐシャンプーがなくなりそう」などあれこれ考えて「頭が忙しい」状態になると、疲れてしまうし、目の前のこともおろそかになってしまいがち。「それは『頭でつくり出した未来のために、大切な今を犠牲にしている』ということ。今を大事にするなら、今に集中して、気がかりなことはいったんすっぱり忘れる、ということを心がけています。なので、やらなければいけないことが続いても『忙しい』と思うことはあまりありません」と井田さん。ただ、本当に忘れてしまっては困るので、「書きとめる」ことを日常の習慣にしているそう。予定はキッチンの1カ月カレンダーに、買うべきものは携帯電話のメモに入力したら、そのときがくるまで忘れてOK。そうやって“脳内の荷下ろし”をすると、頭や心に余裕ができ、今を楽しめるようになるのだそうです。本にはこのほかにも、1週間分の「買い物の型紙」の作り方や、家にあるもので作れる根菜ストッカー、年賀状ファイルの作り方など、すぐに真似したくなる整理収納のノウハウ、そして暮らしと心をラクにする家事の考え方のヒントがいっぱい。自分にとって心地よい暮らしが何かを考えるきっかけになり、それを実現するための一歩を後押ししてくれる一冊です。 『「引き出し1つ」から始まる! 人生を救う 片づけ』 井田典子著(主婦と生活社) 1200円(税抜) NHK「あさイチ」“スーパー主婦”で話題の著者、初めての書籍。番組で話題となった整理収納術、時間の使い方や、お金とのつきあいかた、 家事の考えをあますことなく語った写真つき・イラストつき55編のエッセイ。暮らしと心をラクにするヒントをたっぷりとお届けします。NHKの番組取材で訪れた「香港」「スウェーデン」の片づけ紀行も収録。
2018年03月13日元プロボクサーの亀田興毅・大毅や、元バドミントン日本代表の潮田玲子らアスリートたちが、フジテレビ系のゲーム番組『戦闘中2016~アスリート天下統一戦~(仮)』(5月15日19:00~20:54)に参戦することが15日、明らかになった。『戦闘中』は、決められたエリアで制限時間の中、「出演者=プレーヤー」がバトルボールを使って相手を撃破するというドッジボールを進化させたゲーム。今回は「アスリート天下統一戦」と銘打ち、ボクシング王者や五輪メダリストなどのアスリートや、運動神経の優れたタレントがチーム戦に参戦し、真剣勝負を繰り広げる。ゲームを終えた亀田興毅は「作戦は特に立てずにゲームに臨みましたが、全て苦しかったです。忍を見て、仕上がっているなと思いました。ハラハラドキドキ楽しく見てください」、弟の大毅は「ゲームでは焦ってしまってうまくいかなくて、逃げ腰でした」と振り返り、潮田は「ハラハラドキドキする展開なので、どこのチームが優勝するか予想しながら楽しんでください」と見どころを語る。また、リオ五輪水球日本代表の保田賢也は「程よい緊張感でできてよかったです」、野球解説者の槙原寛己は「童心に帰れた気がして楽しかったです」と感想。アスリートたちの中に参戦するお笑い芸人・じゅんいちダビッドソンは「団体戦のにらみ合いが一番苦しかったです。芸人もアスリートも本気の戦いをお見せします!」と自信を見せた。このほかにも、石井一久、小川直也、春日俊彰(オードリー)、加藤優、古閑美保、小島よしお、浜口京子、把瑠都、マック鈴木、室伏由佳といったメンバーが出演する。
2016年04月15日昨年5月にデビュー15周年を迎えた矢井田瞳が、「この先も音楽を続けていけるように、もうひとまわり自分をタフにしておきたい」という思いから、“チャレンジイヤー”と銘打って節目の年を活動中。その挑戦のひとつが、これまでやったことがなかったという弾き語りツアーだ。【チケット情報はこちら】「バンドの中で音を出すのが大好きなので、単純に寂しそうだなと思って(笑)。でも、先輩たちの弾き語りライブを観ているうちに、その人の魂がすごく感じられるカッコイイものだなと思えるようになった」というヤイコ。いざ蓋を開けてみると、「音楽の一番いいところである“自由”を感じられる瞬間だったんだ」と目からうろこだったという。ツアーを終えてみれば、17公演すべてのセットリストが異なる自由なライブになった。その経験が冬に開催したバンドとのツアーにも影響した。メンバーから「すごく変わったね」と声をかけられて、音楽の捉え方に変化があったことを自覚した。「バンドでやるからこその大きなうねりみたいなものを一番大事にしようと思ったし、その日の音楽をミュージシャンとお客さんと一緒に大きな枠で楽しむっていうふうに変わった」という。3月2日(水)には15周年を記念したニューアルバム『TIME CLIP』をリリースする。「ライブとレコーディングの心の持ちようがひとつになって、ライブで披露することを念頭に制作しました」という本作には、実際にライブで披露していく中で完成した新曲も収録されている。「『MOON』や『YOUR SONG』、『世界と私の間』はお客さんの前で何度も披露してからレコーディングしたんです。お客さんの前で演奏してわかることがいろいろあって、“この曲はこの形が一番いいんだ”ということを先に理解できてよかったです。今作はライブの存在が大きいアルバムですね」。4月16日(土)愛知・Zepp Nagoyaより、アニバーサリーイヤーの締めくくりとして東名阪ツアーを開催。アルバム収録の新曲を中心に、2016年バージョンにアレンジしたヒットナンバーなどバンド編成によるライブとなる。「新曲には“お客さんに歌ってほしいんだろうな”という箇所がある曲もありますので、一緒に盛り上がれると嬉しいです。15周年イヤーの締めくくりですので、最後はパーッと打ち上げ花火のように元気いっぱいなライブにしたいです」。ライブツアー「TIME CLIP」は、4月16日(土)愛知・Zepp Nagoya、4月22日(金)大阪・Zepp Namba、5月2日(月)東京・Zepp DiverCityで開催。取材・文:門 宏
2016年02月29日