ルーズな学生服姿の妻夫木聡が瞳に憤怒の炎を燃えたぎらせながら、握り締めた拳をケンカ相手の不良グループに突き出し、そして……歌って踊る!?“観る者の度肝を抜く”などという表現ではどこか物足りない衝撃と共に、三池崇史監督最新作『愛と誠』は幕を上げる。映画冒頭、西城秀樹のヒット曲「激しい恋」に乗せ、怒れる主人公・太賀誠の激情と鬱屈を文字通り体現した妻夫木聡さん自身、「最初は“どうすればいいのかな?”と思いました」と認める。「上手く」ではなく「誠っぽさ」が大事先に挙げたシーンは、歌部分のレコーディングからスタート。その後、踊り&アクションの振り付けを固め、撮影に臨んだという。「“ミュージカルみたいな歌い方をすればいいのかな?”と思っていたんですけど、三池さんから『上手く歌うのではなく、誠っぽさが出るといいよね』と言われたんです。となると、次に“踊りはどうすればいいんだろう?”という問題が上がってくるわけですが、三池さんの説明の中ですごく分かりやすかったのは『誠の口からポンッと台詞が出るように、ポンッと踊っちゃった感じを出してほしい』ということ。ムカついたからケンカをして殴るように、ムカついたからケンカをして踊る、という発想の転換ですよね。それなら、何よりもまず誠らしくあればいいんだなと考え、踊りとアクションを作っていきました。踊りの稽古もやりましたし、もちろん上手い方がいいんでしょうけど、上手過ぎても誠らしくない。肝心なのは、やっぱり感情なんですよね」。では、その「誠っぽさ」とは何か。70年代を風靡した梶原一騎原作の同名コミックから生まれ、その後何人もの俳優によって実写世界の住人と化し、いまこうして新たに生み出された太賀誠は不遇な生い立ちを憎み、世の中を恨む札付きの不良だ。「歌もあるし、踊りもあるし、最初の脚本からはパロディ色の強さを感じたりもしていたんですけど、三池さんの中には原作に対する敬意がしっかりある。だから、『太賀誠をクールに演じてほしい』と言われたときも、“ああ、なるほどな。そっちなんだな”と納得しました。どのキャラクターにも人間味があることは出来上がった作品を観ても分かるし、無茶苦茶やっているようで、三池さんの頭の中にはきっちりとしたビジョンがある。だから、僕は信頼してクールなキャラクターの中に“誠っぽさ”を追求することを特に意識しました」。いっさい揺れない誠に「ちょっと憧れます」世を拗ねた太賀誠は純粋無垢な財閥令嬢・早乙女愛に出会い、ストレートな恋心をぶつけられ、その濁りない愛情に包まれて浄化され……はしない。「感情移入はしたかなあ?ちょっと分からないですけど、こうありたいよなっていう部分はあったかもしれないですね」と苦笑する。「誠は無茶苦茶過ぎるから、全部が全部、彼みたいにすることはできないですけどね。勢いよく自分に向かって来てくれる女性が仮にいたとして、最初はそれが嫌だったとしても、“ま、いっか”と思い始める部分が男にはあると思うんですよ。好きだと言ってくれる女性に対して弱いというか。もしかしたら、女性にもそういう部分はあるかもしれないけど。でも、誠はいっさい揺れないでしょう?それって、すごく硬派だと思うんですよ。あんなに尽くされているのに、平気で『うるせえ!』なんて言うし、簡単に相手を騙す。そこまでするのはさすがに…というところまで貫けるのが逆にすごいなと思いましたね。ちょっと憧れます。それが感情移入しているってことなのかどうかは分からないですけど(笑)」。完成報告会見時の妻夫木さんは、「この映画は“純愛エンタテインメント”と謳われていますけど、そうじゃないですよ」と言い切っていた。太賀誠を一心に想い続け、(愛情の対象の気持ちはさておき)心のまま突き進む早乙女愛の想いは“純愛”に値すると思うが?「いや、“純愛エンタテインメント”という言葉の現代的な響きに抵抗があっただけで、究極の純愛だとは思っていますよ(笑)。たくさん詰め込まれている映画なので、“これです!”とは言えない面白さがあるんですよね。エンタテインメントだけどそれだけじゃないし、純愛映画かと言ったらそれだけでもない。じゃあアクション?と聞かれたら、“アクションもあるけど…”となる。どの言葉に対しても“○○もあるけど…”なんですよね、この作品は。なので、僕としては“純愛娯楽映画です”くらいに言っておきたい。ただ、早乙女愛みたいな女性は駄目か?と言われたら駄目ですけど(笑)。いいって言う人なんているのかなあ…?あれが武井咲ちゃんじゃなかったら…」。役への挑戦の一番の軸は「直感」「正直、ギリギリの所まで攻めている」と主演俳優自ら表現する『愛と誠』には、ピュアなラブストーリーもあれば乾いた笑いもあり、「みんなが本気でぶつかってきたので、撮影自体は『バイオハザード』より怖かったです(笑)」というアクションもある。一方、そこには胸を打つ人間ドラマがあり、俳優・妻夫木聡の役者力と相まって最後には泣かされる。「いや、それはもう本当に三池さんの力なんだと思います。そういった流れの脚本にはなっていたんですけど、実は途中で変えた部分も多いんです。誠が最後に迎える展開も、撮影が進んでから撮り足したもの。やっぱり、きちんとしたビジョンが常に浮かんでくるんでしょうね。あんなにも泣ける映画になったのは、僕としても嬉しい驚き。そういったところも、どんどんアピールしていかないと」。昨年の主演作『マイ・バック・ページ』、『スマグラーおまえの未来を運べ』に続き、今年は井筒和幸監督作『黄金を抱いて翔べ』の公開も待機。「自分が演じる役の傾向などは何も考えていないですし、オファーをいただいて、面白いと感じれば喜んで参加させてもらうスタンス。“面白いと感じるか感じないか”が一番の軸です。ほとんど直感ですね」と語る妻夫木さん。その直感が間違っていないことを、『愛と誠』は証明している。(photo:Toru Hiraiwa/text:Hikaru Watanabe)stylist:TsuyoshiNimura(little friends)/hairmake:KATSUHIKOYUHMI(THYMON)■関連作品:愛と誠 2012年6月16日より新宿バルト9ほか全国にて公開© 2012「愛と誠」製作委員会
2012年06月13日ベストセラー作家・高村薫原作の『黄金を抱いて翔べ』が、井筒和幸監督と妻夫木聡のタッグで映画化されることが発表された。共演には、浅野忠信、桐谷健太、溝端淳平、チャンミン(東方神起)、西田敏行ら豪華出演陣が揃う。その他の写真本作は、高村薫のデビュー作にして、日本推理サスペンス大賞を受賞した犯罪小説が原作。大阪の街を舞台に、過激派や犯罪相手の調達屋をしてきた主人公・幸田(妻夫木)が、大学時代からの友人・北川(浅野)から15億円の金塊強奪の話を持ちかけられ、北川の仲間である銀行システムエンジニアの野田(桐谷)、自称工学部留学生で国家スパイの裏の顔を持つモモ(チャンミン)、北川の弟・春樹(溝端)、元エレベーター技師の爺ちゃん(西田)らが加わり計画を企てる物語。本作で、監督を務めた井筒は、「“反逆”をテーマに、生きる男たちにとって世界一の労働とは、真の自由とは何か。現代の閉塞感や鬱屈は黄金の前で解放されるのか。この映画を通して見つめたい」とコメントしており、彼が金塊に魅せられた男たちをどう描いているのか見どころだ。また、妻夫木が熱演した幸田が追う金塊は、本作においてはただの金銭的な意味ではなく、“男たちが命を賭して勝ち取りたい何か”の例えだとされており、彼らがそこまでして求めるものとは一体なにか気になるところ。男たちの人生を賭けて繰り広げられる熱き戦いに注目したい。『黄金を抱いて翔べ』11月ロードショー
2012年02月02日「マークスの山」や「レディ・ジョーカー」など数々のベストセラーを送り出してきた高村薫のデビュー作にして日本推理サスペンス大賞を受賞した犯罪小説の傑作「黄金を抱いて翔べ」(新潮社刊)がこのほど、井筒和幸監督の指揮の下、妻夫木聡、浅野忠信ら豪華キャストを迎えて映画化されることが決定した。過激派や犯罪者相手の調達屋として生計を立ててきた幸田はある日、友人の北川から15億円の“金塊”強奪計画を持ちかけられる。最初は渋る幸田だったが、北川の計画に乗ることに。さらに、銀行システムエンジニアの野田や自称・工学部留学生で国家スパイの裏の顔を持つモモら4人の男が仲間に加わり、大胆不敵な奪取作戦の火蓋が切って落とされる!ベストセラー作家・高村薫の名を押し上げた一作として知られる本作。大阪を舞台に、この街でしたたかに生きる6人の男たちが、それぞれの過去や思惑が渦巻く中、ハイテクを駆使した鉄壁の防御システムに対する彼らの挑戦を圧倒的な迫力と緻密な描写で追っていく。彼らが狙う“黄金=金塊”とは、ただの金銭的な獲物だけでなく「男たちが命を賭けて勝ち取りたいのは何か?」という意味も込められている。主人公・幸田を演じるのは、『悪人』での演技で喝采を浴び、今年も『愛と誠』など話題作への出演が続く妻夫木聡。昨秋公開された『スマグラーおまえの未来を運べ』では“運び屋”を演じた彼が、本作では転じて“調達屋”に扮する。そんな彼に強奪作戦を持ちかける大学時代からの友人・北川役には、『バトルシップ』などハリウッド大作への進出がめざましい浅野忠信。さらに、北川が仲間として引き入れるメンバーも豪華!銀行システムエンジニアの野田には桐谷健太(『ソラニン』)、自称・工学部留学生で国家スパイの裏の顔を持つモモには大人気アーティスト「東方神起」のチャンミン、北川の弟・春樹には溝端淳平(『高校デビュー』、『麒麟の翼~劇場版・新参者~』)、そして元エレベーター技師の爺ちゃんに大御所、西田敏行(『ステキな金縛り』)と、個性的な面々が大阪の街で生きるしたたかな男たちを演じる。豪快でパワフルな演出を持ち味とする井筒監督の下で、どのような掛け合いが繰り広げられるのか?本作は1月7日にクランクインしており、3月上旬にはクランクアップ、同6月に完成予定。映画『黄金を抱いて翔べ』は11月、公開。■関連作品:黄金を抱いて翔べ 2012年11月、公開
2012年02月02日TVの枠に収まりきらず、映画やドラマ、文筆活動など多彩な活躍を見せるお笑い芸人が続々!もし彼らとデートできるなら誰とどこでどんなことをして楽しみたい?シネマカフェの読者の心の内…すなわち“読者ゴコロ”を調査する投票企画「シネマカフェゴコロランキング5」第2回の結果を大発表!テーマは「あなたがデートしたい芸人は誰?」。最も多く票を集めたのは、TVに引っ張りだこのオードリーの2人(若林正恭&春日俊彰)。個人ではなくコンビに対して「一緒にドライブして、2人のボケとツッコミの会話を楽しみたい」(30代・女性)といったコメントや、若林さんに対して「一緒におしゃべりして人見知りを直してあげたい」(30代・女性)、春日さんに対して「肩を貸してほしい!」(20代・女性)など様々なコメントが寄せられた。2人は高校時代、アメリカンフットボール部に所属。一緒にスポーツ観戦などしたら、楽しい解説を聞かせてくれるかも。2人は現在、映画『ヒックとドラゴン』の宣伝キャプテンを担当しており、今後の映画界進出にも期待?第2位は主演映画『てぃだかんかん〜海とサンゴと小さな奇跡〜』が4月に公開されたナインティナインの岡村隆史。映画では普段のバラエティで見せる顔とはまた違った表情を見せてくれている。スキューバダイビングが趣味で、映画の舞台、沖縄にも何度も足を運んでいるというだけあって、投票のコメントにも「一緒に海に潜りたい!」(20代・女性)という声が多数。また「『ぐるナイ』(日本テレビ)の“ゴチ”シリーズで訪れたおいしいレストランに連れて行ってほしい!」(20代・女性)という声も。意外と…と言うべきか?男性読者の高い支持を集め、3位にランクインしたのは鳥居みゆき。「デート中、何が起こるか分からなくて面白そう」(40代・男性)、「不思議な魅力がある。一緒に占いの館に行きたい」(20代・男性)など、その独特の魅力に惹かれるという男性が続出!ほかにチュートリアルの徳井義実、しずるの村上純といった“イケメン芸人”として人気の面々と「ディズニーランドに行きたい」といった、ごくストレートなデートを望む声や、品川祐(品川庄司)や劇団ひとりと「一緒に家電を買いに行きたい」といった願望も多く寄せられた。若手コンビ、ジャルジャルが主演を務める『ヒーローショー』にはんにゃの金田哲が出演する『私の優しくない先輩』、世界のナベアツが初めてメガホンを握った『さらば愛しの大統領』など、芸人の出演、監督作品の勢いはまだまだ衰えることを知らず!映画で観ると普段のTVとはまた違った魅力が見えてくるかも?デートしたい芸人ランキング1位:オードリー2位:岡村隆史(ナインティナイン)3位:鳥居みゆき4位:徳井義実(チュートリアル)、劇団ひとり「シネマカフェゴコロランキング5」■関連作品:てぃだかんかん〜海とサンゴと小さな奇跡〜 2010年4月24日よりバルト9ほか全国にて公開© 『てぃだかんかん』製作委員会私の優しくない先輩 2010年7月17日より新宿バルト9、新宿武蔵野館ほか全国にて公開© 2010 アニプレックス/講談社/アスミック・エースエンタテインメント/グッドスマイルカンパニー/ファントムフィルムヒーローショー 2010年5月29日より角川シネマ新宿ほか全国にて公開© 2010「ヒーローショー」製作委員会さらば愛しの大統領 2010年秋、新宿バルト9ほか全国にて公開© 2010「さらば愛しの大統領」製作委員会ヒックとドラゴン 2010年8月7日より新宿ピカデリーほか全国にて公開© 2009 by PARAMOUNT PICTURES. All Rights Reserved.■関連記事:ジャルジャル×ちすん『ヒーローショー』インタビューin 沖縄ラブシーンは一発OKすっかり“ご意見番”井筒監督沢尻エリカで『ヒーローショー』続編構想アリ?『てぃだかんかん』岡村隆史×松雪泰子インタビュー意外と(?)似たもの夫婦な2人3Dで「トゥース!!」オードリーのネタ付き『ヒックとドラゴン』予告編が到着井筒和幸監督×ジャルジャル『ヒーローショー』試写会に50組100名様ご招待
2010年06月02日3月に開催された第2回沖縄国際映画祭で初主演映画『ヒーローショー』(井筒和幸監督)が初披露されたお笑いコンビ、ジャルジャル(後藤淳平&福徳秀介)が、ヒロインの女優・ちすんと共に上映後、沖縄・宜野湾市内の同映画祭会場でインタビューに応じ、撮影での真剣勝負から年頃男子のエロ心まで約50分にわたり語った。バツイチで子持ちの女性、あさみ(ちすんさん)との将来を真剣に考えて生きる元自衛隊員の勇気(後藤さん)とお笑い芸人を目指しながらも中途半端に生きている若者・ユウキ(福徳さん)が、チンピラ同士のささいないざこざに巻き込まれ、思いもよらない結末を迎えるまでを描く青春バイオレンスエンターテイメント。『ガキ帝国』(紳助竜介主演)、『岸和田少年愚連隊』(ナインティナイン主演)、『パッチギ!』の井筒和幸監督の下、ジャルジャルの2人は今回、初めてとは感じさせないほどの、自然体の演技を繰り広げた。――演技初挑戦の感想は?福徳:いかに自然にするかの演技が難しかったですね。後藤:全然、自分じゃないキャラだったんで、逆にやりやすかったし、監督の演出を信じて演技してました!福徳:撮影中、カメラが僕だけに向いているときに、ちょいちょい、(後藤さんが)変な顔したり笑わせにきたりと邪魔されました。後藤:娯楽でした(笑)。福徳:撮影前に1か月みっちり稽古がありまして、公民館みたいなところで週に3〜4回、みんなで稽古しました。ちすんさんは、そのとき、すっぴんにジャージで来ていた。「ちすんさんキレイ」って声があるんですけど、どんだけキレイに化粧しても、そのイメージが抜けない(笑)。それもなかなかいいもんでしたよ。――演技はどっちが上手だと?福徳:周りに決めてもらいたい。気持ち的には2人で1つだったんで、片方がヘタだともう片方もヘタやし、お互いが刺激し合ったんじゃないかな、と。――役と自身で似ているところは?後藤:不器用さですよね。僕の役は本当に不器用な性格。例えば劇中で、親しい同級生のたくやに「子持ちのバツイチと付き合っているらしいな、遊びなんやろ」って言われて、「そんなことないよ」って言ったらいいのに、「いや違う」と言えず、ちょっとキレてたりするだけ(苦笑)。そんな不器用なところが、人間味ある、人間らしいなと思います。――ご自身も不器用だと?後藤:不器用な方ですけど、あそこまでではないかな。――同じ質問で、似ているところは?福徳:僕の演じたユウキがビビっている状態のところに勇気の彼女、あさみが来て、ユウキはいつ殺されるかわからない状況にもかかわらず、この恋人同士の2人(後藤さんとちすんさん)を見たときに、「ああ、この2人は普段セックスしてるんやろな。ああ、これが彼女なんや、コイツら普段乳繰り合っているんやろな」って(笑)。僕も普段からたまにそういうこと考えていたりする。後藤:中学生やー(笑)。福徳:殺されるかもしれない状況やのに、そういうことを考えてしまうリアルな部分が、一緒でしたね。若者ですよね。――歴代井筒作品の先輩と並ぶプレッシャーにはどう向き合った?福徳:まだ分かんないですよ!公開されるまでは。後藤:プレッシャーの合間に、ハンバーグを食べて乗り越えました。大好きなので、ハンバーグ食べて元気つけて撮影に挑む。でも、紳助竜介さんがどうやとか、ナイナイさんがどうやとか、いろいろ考えるヒマないくらい大変でしたね。――男臭い映画ですが女性の観客へのおススメポイントは?福徳:女性同士でも、いざこざとか、あの子嫌いとかいろいろあると思いますけど、それの男版です!男子はストレートやし正直やから。女性から見たら子供な部分もありますけど。あと、僕らが本当に真剣に芝居をしている姿をぜひ見てほしい。後藤:僕、ペーパードライバーなんですけど、撮影で、車運転したんです!!そこは見てほしいな。普段乗っている感じで演技できているか心配なんですけど。ちすん:男、男した映画ですけど、それをずっと超えたメッセージ性がある。血は無理、暴力は無理とか言わないで、とりあえず観てほしい。あと、女子にはない勢い、強い部分がいっぱい出ているので、カッコイイですよ!後藤さんは、ちすんさんを相手にラブシーンにも初挑戦。情熱的に愛し合う“濡れ場”は、大きな見どころだ。――ラブシーンはスムーズでした?後藤:超スムーズ、一発OKでした。ちすん:一発です。福徳:多分、普段からやってたから、ちゃうん?普段からやっていたんで、本番も一発OK(笑)。後藤:かも(笑)。ちすん:(笑)。――緊張はしましたか?後藤:めっちゃしました。もちろん初めてですし、静まりかえった中での撮影で、周りにはスタッフの方も沢山いるし…。すごい緊張感でしたね。ちすん:せまい部屋に(手で近くを指して)この辺の距離にみんないますし。でも監督が細かく指示をしてくれたので、その通りにやったって感じです。後藤:この角度でこっちに顔を向けて何秒、次、こっちで何秒、って。ちすん:始まる前は緊張していましたけど、いざスタートしたら、意外に平気でした。井筒監督には、全幅の信頼を寄せている。後藤:一つのことに愛を持って、集中して取り組めるところ、真似できないなって思いました。福徳:ホントおもしろい人です。撮影中は、僕らをリラックスさせようとしてくれているなって感じたことは多々ありました。ちすん:井筒監督と7年前ぐらいに初めて出会って、今回また一緒に仕事ができて、人生の中でホントに出会えてよかったって思える人ですね。最後に、映画祭にちなんで、それぞれ沖縄にまつわるエピソード、思いなどを質問。――沖縄にはよく来ます?福徳:30回くらい、本島のみですが、ヨットとかやりに来ます。大学のときとか、よく来ました。やっぱりオリオンビールがたまんない。あとゴーヤチャンプル、大阪のと違ってゴーヤの量が多い、たまんないっすね。後藤:僕は、1か月住んでいたことがあるんです。大学のとき、海の家の経営で、本島の名護市。経済学部で経済学んでいたので経営に自信があって、資金を借金して大学の友達と3人で海の家を出した。夏休みの間に採算取れるハズだったのが、大変なことになりまして、600万円の赤字に。でもホンマにビックリするんですけど、その後、宝くじで500万当たった。それでほぼ返して…いやビックリしました。たった3か月の出来事でした。思い出しますねぇ。ちすん:私は2回目。1回目は旅行で。昨日、今日とこっちに来て、タクシーのおっちゃんとかすごく優しい。一度知り合ったら友達って沖縄の言葉で何かあるんですよね(「イチャリバチョーデー」=沖縄の方言で「出会えば皆兄弟」)。それを肌で感じることができて、温かい人たちがたくさんいる。解放感があって、いい意味でも悪い意味でも緩くなりますね。(photo/text:Yoko Saito)■関連作品:ヒーローショー 2010年5月29日より角川シネマ新宿ほか全国にて公開© 2010「ヒーローショー」製作委員会■関連記事:すっかり“ご意見番”井筒監督沢尻エリカで『ヒーローショー』続編構想アリ?井筒和幸監督×ジャルジャル『ヒーローショー』試写会に50組100名様ご招待ランキング企画!シネマカフェ読者ゴコロなんでもベスト5デートしたい芸人といえば?【沖縄国際映画祭】井筒和幸監督、ジャルジャル主演『ヒーローショー』続編構想語る井筒監督、芸能活動再開予定の沢尻エリカにエール「よかったやん」
2010年05月24日井筒和幸監督が5月12日(水)、東京・池袋シネマサンシャイン噴水広場で行われた監督作品『ヒーローショー』のイベントに出席。離婚騒動の渦中にいる女優、沢尻エリカに同情を寄せた。2005年公開の『パッチギ!』でヒロインに起用し、見事な演技を見せてブレイクしただけに、以降、お騒がせ女優となった沢尻さんがコトを起こすたびに感想を求められる、エリカのご意見番的存在に。この日も「ヒーローとは、まつり上げられているだけで、生け贄ですから」と考えを述べたところで、取材陣から沢尻さんの名前を持ち出されると「彼女も血祭りに上げられ、生け贄にされて、それが現代」と同情。「彼女は演技、滅茶苦茶上手いからね。魅力があるから(世間が)叩く、気にするんでしょ。復帰したら活躍してくれる、いい仕事してくれるでしょうねぇ」と期待を寄せた。イベントでは映画初出演で初主演のお笑いコンビ・ジャルジャル、ヒロイン役のちすん、女芸人・椿鬼奴らが、劇中をモチーフにしたヒーローショーの寸劇を“熱演”。だが、すっかり沢尻さんの話題になった中、後藤淳平は「僕らのコメント、(翌日のワイドショーなどで)使われないでしょう。何とかしてください、監督」と大汗。状況を読んだ井筒監督から「ごっちゃんも上手かった。(沢尻と)いっしょにやったらええよ。この続き、やろう、5年後に」と振られ、「沢尻さんとですか?やったー!」と大喜びだった。一方、後藤さんは劇中、ちすんを相手にラブシーンにも挑戦。「フリスクを3箱食べて、臨みました。ベロベロチューでした。ごちそうさまでした!」と無邪気に話し、福徳秀介から「下品な言い方すんな!」と突っ込まれていた。『ヒーローショー』は5月29日(土)より角川シネマ新宿ほか全国にて公開。(photo/text:Yoko Saito)■関連作品:ヒーローショー 2010年5月29日より角川シネマ新宿ほか全国にて公開© 2010「ヒーローショー」製作委員会■関連記事:井筒和幸監督×ジャルジャル『ヒーローショー』試写会に50組100名様ご招待ランキング企画!シネマカフェ読者ゴコロなんでもベスト5デートしたい芸人といえば?【沖縄国際映画祭】井筒和幸監督、ジャルジャル主演『ヒーローショー』続編構想語る井筒監督、芸能活動再開予定の沢尻エリカにエール「よかったやん」
2010年05月12日お笑い芸人、ケンドーコバヤシが3月27日(土)、第2回沖縄国際映画祭の「Laugh部門」に出品中の世界のナベアツ、宮川大輔とのトリプル主演映画『さらば愛しの大統領』の公式上映前の舞台挨拶で“暴走”した。ナベアツさんがCMディレクターの柴田大輔と共同監督を務め、長編初監督デビューを飾った作品で、キャストはほかに、この日も同席した女優の吹石一恵、釈由美子ら豪華布陣。ケンコバさんは「柴田さん、ナベアツさん、釈さん、吹石さんとすごい人ばかりなので、僕と宮川さんが遅れをとったらあかんと思って、ディスカッションを毎日しようと思ったんですけど、撮影後の解散場所の新宿から宮川さんが韓国エステに向かうんで…初台の。次の日は『店、どうやった?』っていうディスカッションになってしまいました」と得意の好き勝手なトークで、ナベアツの晴れ舞台に花ならぬ笑いを添えた。宮川さんが「何でそんな話すんの?(韓国エステ)行ってませんよ〜」と怒りつつ否定すると、ケンコバさんは「僕が嘘をついてました」と殊勝な顔で謝った。ケンコバさんは一方で、女優陣の“口撃”の標的に。釈さんが「このキャストが揃うとセクハラの嵐でした。さっきも狭いエレベーターの中でケンコバさんが『屁こくぞー』って…」と暴露。吹石さんは「ケンコバさんと宮川さんはちょっとエッチで私たちが答えづらい会話を現場で延々としているんです。その会話が完成度が高くて、ある意味、贅沢な現場でした」と話した。本作は大阪府知事に当選した芸人・世界のナベアツの暗殺予告を受け、大阪府警随一の迷コンビ刑事(ケンコバさん&宮川さん)が犯人逮捕のため奔走する物語で、この日、一般客向けに初上映。ナベアツさんは満場の観客約1,000人に「コバヤシくんが大橋のぞみちゃんより可愛い顔をしているシーンがあるので楽しみにしていていください」と“予告”した。上映では「5秒に1度はギャグがある」の触れ込み通り、コンスタントにギャグが炸裂。観客からは何度も爆笑が起こり、終映後は大きな拍手が沸き起こった。『さらば愛しの大統領』は秋、新宿バルト9ほか全国にて公開。(photo/text:Yoko Saito)沖縄国際映画祭現地レポート■関連作品:第2回沖縄国際映画祭 [映画祭] 2010年3月20日よりカウントダウンイベント開始、24日から28日まで映画祭開催さらば愛しの大統領 2010年秋、新宿バルト9ほか全国にて公開© 2010「さらば愛しの大統領」製作委員会■関連記事:【沖縄国際映画祭】次長課長・河本が沢尻ネタで悪ノリ&大鶴義丹の衝撃NGを暴露【沖縄国際映画祭】レイザーラモンRGと椿鬼奴がノリノリデュエット【沖縄国際映画祭】井筒和幸監督、ジャルジャル主演『ヒーローショー』続編構想語る【沖縄国際映画祭】ロンブー淳、キム兄から安室ネタでいじられ大テレ【沖縄国際映画祭】椿鬼奴は「アンニュイで絵になる」
2010年03月27日お笑いコンビ、次長課長の河本準一が3月27日(土)、先日より開催中の第2回沖縄国際映画祭の「Laugh部門」出品作の出演映画『お墓に泊まろう!』の公式上映前に行われた舞台挨拶で、女優の沢尻エリカの“不機嫌舞台挨拶”で知られる「別に」発言ネタで観客を笑わせた。地上波デジタルに移行する2011年に倒産して葬儀屋に買収されたテレビ東京の社員らの奮闘を描く物語で、監督は同局勤続15年というプロデューサーの伊藤隆行。河本さんと同じキャストのひとり、はんにゃの金田哲は、出演の経緯を司会者から尋ねられ「言っていいですか?ホントに急遽で、ランクインの2日前に台本をもらい、3日間ぶっ通しで寝ずに撮影しました。ね?河本さん」と先輩へ発言を“バトンタッチ”。すかさず河本さんはうつむき加減で「別に…」とひと言。約2年半前に物議を醸した沢尻さんの発言だけに、金田さんは「なんで?沢尻さんも大人になったのに…」と驚いていた。だが河本さんの悪ノリはエスカレートし、「僕らは2日間で台本を覚えて、(演技も)全て一発OKでした」と意味ありげに含み笑い。金田さんから「なんでそんな嘘を?」と聞かれると「だってNGは本当に少なかった。…っていうか大鶴義丹さんがNG出し過ぎ。『お墓に泊まろう!』と書かれた台本を見ながら『田舎に泊まろう』って言った」と暴露していた。『お墓に泊まろう!』は現在のところ劇場公開は未定。(photo/text:Yoko Saito)沖縄国際映画祭現地レポート■関連作品:第2回沖縄国際映画祭 [映画祭] 2010年3月20日よりカウントダウンイベント開始、24日から28日まで映画祭開催■関連記事:【沖縄国際映画祭】ナベアツの晴れ舞台でケンコバ暴走挨拶【沖縄国際映画祭】レイザーラモンRGと椿鬼奴がノリノリデュエット【沖縄国際映画祭】井筒和幸監督、ジャルジャル主演『ヒーローショー』続編構想語る【沖縄国際映画祭】ロンブー淳、キム兄から安室ネタでいじられ大テレ【沖縄国際映画祭】椿鬼奴は「アンニュイで絵になる」
2010年03月27日お笑い芸人のレイザーラモンRG、椿鬼奴が3月26日(金)、開催中の沖縄国際映画祭で、携帯電話向けお笑いコンテンツサイト「au oneお笑い」(吉本興業などが運営)の新展開発表会見でデュエットソングを披露した。同サイトは昨年10月に開設され、新たに芸人同士が共通の趣味について語り合う「サークル」など2つのコンテンツが今年5月末(予定)に追加される。同コンテンツでやりたいサークルについて鬼奴さんは「実はRGさんと洋楽クラブを結成しているので、それを」と会見に出席したほかの芸人らをやんわり勧誘。RGさんは「カラオケでオールナイトで洋楽だけを歌い続けるんです。あと“バービーボーイズクラブ”っていうのも2人でやっています」と説明。2人でステージ中央に出て2曲を熱唱した。千原ジュニアから「やってみてどうですか?」と尋ねられ、RGは「充実感でいっぱいです!」。世界のナベアツからは「ワム!とかできるの?」と聞かれ「はい!」と元気に答えていた。(photo/text:Yoko Saito)沖縄国際映画祭現地レポート■関連作品:第2回沖縄国際映画祭 [映画祭] 2010年3月20日よりカウントダウンイベント開始、24日から28日まで映画祭開催■関連記事:【沖縄国際映画祭】ナベアツの晴れ舞台でケンコバ暴走挨拶【沖縄国際映画祭】次長課長・河本が沢尻ネタで悪ノリ&大鶴義丹の衝撃NGを暴露【沖縄国際映画祭】井筒和幸監督、ジャルジャル主演『ヒーローショー』続編構想語る【沖縄国際映画祭】ロンブー淳、キム兄から安室ネタでいじられ大テレ【沖縄国際映画祭】椿鬼奴は「アンニュイで絵になる」
2010年03月27日井筒和幸監督の最新作でお笑いコンビ、ジャルジャルの後藤淳平、福徳秀介が映画初出演にして初主演した『ヒーローショー』が3月26日(金)、開催中の第2回沖縄国際映画祭の「Peace部門」出品作として一般客向けに初お披露目された。舞台挨拶に出席した井筒監督は「5〜6年後くらいに続きの物語をやってもいいかも」と続編の構想を口にした。芸人志望の青年・ユウキ(福徳さん)と自衛隊上がりの不器用な青年・勇気(後藤さん)が無意味にエスカレートしていく抗争に巻き込まれる姿を描く青春ドラマ。ブレイク中の2人とあって、約1,000席の会場内には女性ファンが目立ち、2人が発言するたびに「キャー!」の黄色い大声援。2人の俳優ぶりに井筒監督は「思ったより上手かったよ。やれイケメンとかアイドルとか歌うたいと違って、お笑いの人は1つ持っているところからのスタートやから挑戦ができる」と太鼓判。「(ジャルジャルの)やつらが30歳くらいになって、この業界を辞めてなかったら続きの物語をやってもいいかも、という気がしてきた。5〜6年後くらいにね」と話した。一方、後藤さんは「観終わった後、ズンとくる映画。みなさんの観終わった後の顔が見たい」と反応が気になる様子。24日(水)のオープニング・セレモニーに、先輩芸人のお笑いコンビ、ロンドンブーツ1号2号の田村淳と熱愛中と報道されている歌手、安室奈美恵がサプライズ参加したことを引き合いに、「安室奈美恵さんが来て話題になっていますが、それを超えるほどすごい映画です」と軽妙な調子でPR。福徳さんは「僕らが芸人ということは忘れて観てください」と呼びかけた。『ヒーローショー』は5月29日(土)より角川シネマ新宿ほか全国にて公開。(photo/text:Yoko Saito)沖縄国際映画祭現地レポート■関連作品:第2回沖縄国際映画祭 [映画祭] 2010年3月20日よりカウントダウンイベント開始、24日から28日まで映画祭開催ヒーローショー 2010年5月29日より角川シネマ新宿ほか全国にて公開© 2010「ヒーローショー」製作委員会■関連記事:【沖縄国際映画祭】ロンブー淳、キム兄から安室ネタでいじられ大テレ【沖縄国際映画祭】椿鬼奴は「アンニュイで絵になる」【沖縄国際映画祭】哀川翔『ゼブラーマン』続編初公開に拍手【沖縄国際映画祭】破局の松雪泰子、結婚の話題に「機会があれば」【沖縄国際映画祭】パンク黒瀬、“セクシー”谷村美月に「ヤキモチ焼いています」
2010年03月26日歌手の安室奈美恵と熱愛中と言われるお笑いコンビ、ロンドンブーツ1号2号の田村淳が3月26日(金)、沖縄・宜野湾市の沖縄コンベンションセンター内で行われたイベント「CMコンペティション」でMCを務め、先輩芸人の木村祐一らから安室さんネタでいじられるひと幕があった。課題商品のCMの最終選考作品を上映しグランプリを選出するもの(28日発表)で、木村さんは審査員で出席。淳さんは、同じ審査員のCM演出家、中島信也氏とCMについて対談した話題を持ち出し、「中島さんに僕が出演するCMの絵コンテを描いてもらったんですよ」と自慢げに話すと、中島さんが「ビールのCMの絵コンテで、淳さんの後ろを女の人が歩いていて…安室さん、じゃないんですけど」と突っ込み。芸人魂が反応したのか木村さんは「僕がコカ・コーラの『一(はじめ)茶花』のCMを撮っていた日に、安室ちゃんはコカ・コーラ ゼロのCMを撮っていたらしいよ」とニヤリ。淳は思わず吹き出しつつ「そんなプチ情報いらないですから」と照れながらも、客席と後方の取材陣に向かって「僕の方から特にコメントはないです」と言ってCMの話題に話を戻した。(text/photo:Yoko Saito)沖縄国際映画祭現地レポート■関連作品:第2回沖縄国際映画祭 [映画祭] 2010年3月20日よりカウントダウンイベント開始、24日から28日まで映画祭開催■関連記事:【沖縄国際映画祭】井筒和幸監督、ジャルジャル主演『ヒーローショー』続編構想語る【沖縄国際映画祭】椿鬼奴は「アンニュイで絵になる」【沖縄国際映画祭】哀川翔『ゼブラーマン』続編初公開に拍手【沖縄国際映画祭】破局の松雪泰子、結婚の話題に「機会があれば」【沖縄国際映画祭】パンク黒瀬、“セクシー”谷村美月に「ヤキモチ焼いています」
2010年03月26日お笑いトリオ、森三中の黒沢かずこ、ピン芸人の椿鬼奴が3月25日(木)、沖縄・宜野湾市の沖縄コンベンションセンター内のシアターで、第2回沖縄国際映画祭の「Laugh部門」出品作の出演映画『クロサワ映画』の公式上映で舞台挨拶を行った。女芸人の悲喜こもごもの私生活を描くドキュメンタリー風ガールズムービーで、黒沢さんを始め、登場人物のほとんどが本人役で出演。フジテレビでバラエティ番組を手がけるディレクター、渡辺琢が初メガホンを取っている。森三中の3人の中で唯一のシングル、黒沢さんは「恋愛が苦手な女芸人さんが何人か出ていて、仕事と恋愛は両立できるのか?というテーマを描いたりしています」とリアリティたっぷりな言葉。「顔がスクリーンに大きく映っちゃうんじゃないかしら?」と両手を頬に当てて乙女の顔をのぞかせる一幕も。渡辺監督が「女芸人さんってコミカルで滑稽ですが、素顔は本当にキュート。間近で見ていて素敵だ!と思い、この映画を作ろうと思った。女芸人さんたちに恋をしていただけたら」とPRすると、黒沢さんは「100点!」と言いながらも照れた。一方、黒沢さんは鬼奴さんについて「監督もよく言うんですけど、椿鬼奴がスクリーンに映るとフランス映画のよう。アンニュイで絵になるんです」と知られざる魅力をPRし、鬼奴さん本人も「アンニュイってよく言われます〜」。また鬼奴さんが「塩ちんすこうが美味かった!」と話すと、すかさず黒沢さんが「家のオーブントースターで塩をトーストしているんですよ」と暴露。鬼奴さんは「結局、ビールに1番合うつまみは塩ってことです」と淡々と話し、会場の笑いを誘っていた。『クロサワ映画』は現段階で劇場公開は決定していないが、調整中だという。(photo/text:Yoko Saito)沖縄国際映画祭現地レポート■関連作品:第2回沖縄国際映画祭 [映画祭] 2010年3月20日よりカウントダウンイベント開始、24日から28日まで映画祭開催■関連記事:【沖縄国際映画祭】井筒和幸監督、ジャルジャル主演『ヒーローショー』続編構想語る【沖縄国際映画祭】ロンブー淳、キム兄から安室ネタでいじられ大テレ【沖縄国際映画祭】哀川翔『ゼブラーマン』続編初公開に拍手【沖縄国際映画祭】破局の松雪泰子、結婚の話題に「機会があれば」【沖縄国際映画祭】パンク黒瀬、“セクシー”谷村美月に「ヤキモチ焼いています」
2010年03月26日哀川翔が主演する映画『ゼブラーマンゼブラシティの逆襲』(三池崇史監督)の本編が3月25日(木)、初公開された。沖縄・宜野湾市の沖縄コンベンションセンターほかで開催中の第2回沖縄国際映画祭の「Laugh部門」出品作として同所内シアターで公式上映されたもので、この日のために作られた特別バージョンを最初で最後としてお披露目。哀川さんはスコールの中、シアター前のレッドカーペットを歩き、舞台挨拶を行った。この日は、スコールと強風のため3月下旬の沖縄では珍しく、肌寒く感じるあいにくの空模様。だがレッドカーペット上に透明のビニール傘を斜めに掲げたスーツ姿の哀川さんが登場すると、カーペット脇からは「キャー!」の大歓声と「翔さーん!」の野太い呼びかけの大合唱。熱気が急上昇した。哀川さんは握手を求めるファンにハイタッチなどで快く丁寧に応じた。舞台挨拶では「『ゼブラーマン』が6年の時を経て、新たに完成しました。自分でもかなり自信を持っております。笑えるところもあるかもしれませんが、本人はいたって真面目にやっております。昨年、デビュー25周年を迎え、その25周年記念で製作していただいた作品です。集大成という感じが出ております。自分はこの映像を5回、観ました。いろんな思いが秘められています」と清々しい表情。撮影をふり返ると「かなり過酷になると予測はしていましたが、予想以上でした。撮影の3分の2は吊られていましたね、ワイヤーに」と苦笑いで、会場の笑いを誘った。今回、新キャラクターで悪の象徴・ゼブラクィーンに扮する仲里依紗が、露出度大のセクシー衣裳3変化で登場することでも話題を呼んでいるが「かなりいいですよ!ドンときます」と太鼓判を押した。上映では物語の奇抜な展開に時折、観客からは笑いが何度か起こった。本編上映が終わりエンドロールが流れ始め、哀川さんの名前が出ると、会場から拍手が沸き起こった。同作は、父親としても小学校教師としても落ちこぼれの中年男性・市川新市(哀川さん)が正義のヒーロー、ゼブラーマンとして悪に立ち向かう姿を描いた物語の続編で、2025年、悪の新体制が敷かれたゼブラシティという名の東京を舞台に、人々を守るためゼブラーマンが再び覚醒する。昨年10月に行われた製作会見で三池監督は「観た人が納得するか、『バカヤロー、金返せ』と思うか、どっちかです」と振り切ったストーリー展開を強調していた。『ゼブラーマンゼブラシティの逆襲』は5月1日(土)より全国にて公開。(photo/text:Yoko Saito)沖縄国際映画祭現地レポート■関連作品:第2回沖縄国際映画祭 [映画祭] 2010年3月20日よりカウントダウンイベント開始、24日から28日まで映画祭開催ゼブラーマンゼブラシティの逆襲 2010年5月1日より全国にて公開© 2010「ゼブラーマン2 ゼブラシティの逆襲」製作委員会■関連記事:【沖縄国際映画祭】井筒和幸監督、ジャルジャル主演『ヒーローショー』続編構想語る【沖縄国際映画祭】ロンブー淳、キム兄から安室ネタでいじられ大テレ【沖縄国際映画祭】椿鬼奴は「アンニュイで絵になる」【沖縄国際映画祭】破局の松雪泰子、結婚の話題に「機会があれば」【沖縄国際映画祭】パンク黒瀬、“セクシー”谷村美月に「ヤキモチ焼いています」
2010年03月26日井筒和幸監督が3月12日(金)、東京・スペースFS汐留で行われた最新作『ヒーローショー』の完成披露試写会に来場し、約2年半ぶりに芸能活動を再開させる予定の女優、沢尻エリカにエールを送った。井筒監督は、監督作『パッチギ!』のヒロイン役に沢尻さんを起用し、国内映画賞の新人賞総なめの高評価を得て彼女がブレークするのにひと役買った父親的存在。取材陣から、沢尻さんの名が出ると「聞くな!俺に」と怒鳴ったが、「実の親みたいになってんねん」と心配そうにつぶやき、約2年半ぶりにCM出演で芸能活動を再開させる予定と聞かされると「よかったやん。全然いいんじゃないですか?捨てる神あれば拾う神ありですよ。一層磨きがかかって帰ってきたらええ」と温情あふれる言葉。また起用したい?の問いは「いまは『ヒーローショー』やから」とバッサリ切り捨てた。同作は、中途半端な日々を送る若者たちのもがき苦しむ姿を描く青春バイオレンス。井筒監督は、自作では初のR-15指定となったが「いままで食らわなかったのが不思議なくらい。名誉ある烙印」と大喜び。内容について「考えるチャンスがなく流されている若者や若いサラリーマンが2〜3日、学校や会社を休みたくなる映画を作った」と熱弁をふるった。一方、これまで沢尻さんのほか『ガキ帝国』で島田紳助と松本竜介らを俳優としてブレイクさせるなど個性的なキャスティング眼に定評があり、今回は吉本興業のお笑いコンビ「ジャルジャル」(後藤淳平&福徳秀介)を主演に抜擢。「吉本の製作やったから」とトボケたが「何組かノミネートしてもらって、周りの人はほかのコンビがいいと言ったけど、俺だけはこいつら2人や!って。今日初めて言うけど」と告白。映画初出演にして初主演の後藤さんは「(紳助さんら)その並びは恐れ多いですが、正直、ニヤけてしまう」とニヤニヤ。福徳さんは「僕のヒーローはやっぱりブルース・リー。あんな風に人を魅了したい」と話し、井筒監督を「おっ、いいねぇー」と喜ばせていた。『ヒーローショー』は5月29日(土)より角川シネマ新宿ほか全国にて公開。(photo/text:Yoko Saito)■関連作品:ヒーローショー 2010年5月29日より角川シネマ新宿ほか全国にて公開© 2010「ヒーローショー」製作委員会
2010年03月13日