京極夏彦原作による小説『鉄鼠の檻』が、6月14日(金) から24日(月) にかけて紀伊國屋サザンシアターTAKASHIMAYA、6月28日(金)・29日(土) にサンケイホールブリーゼにて、ミュージカル化され上演されることが決定した。『鉄鼠の檻』は、京極夏彦による「百鬼夜行」シリーズ第4弾として刊行された長編推理小説。本作の演出を担当するのは、同じ京極原作のミュージカル『魍魎の匣』を手掛けた板垣恭一。作曲、音楽監督は演劇『ハイキュー!!』『僕のヒーローアカデミア The“Ultra”Stage』、舞台『鬼滅の刃』ほか数多くの舞台音楽を手掛ける和田俊輔が務める。出演は、主人公・中禅寺秋彦役に前回のミュージカル『魍魎の匣』から続投の小西遼生。探偵の榎木津礼二郎役も前作から引き続き北村諒と、さらにMANKAI STAGE『A3!』、ミュージカル『刀剣乱舞』で注目された横田龍儀がダブルキャストで演じる。小説家の関口巽役も前作同様、イッツフォーリーズの神澤直也が務める。また、『あんさんぶるスターズ!オン・ステージ』やミュージカル『フィスト・オブ・ノーススター~北斗の拳~』でシン役を演じた上田堪大や、舞台『刀剣乱舞』の数珠丸恒次役を演じた高本学、『ヒプノシスマイク-Division Rap Battle-』Rule the Stage-New Encounter-の神宮寺寂雷役などで活躍する小波津亜廉、ジュノン・スーパーボーイ・コンテストでグランプリを受賞した伊﨑右典、イッツフォーリーズ公演には3度目の出演となる畠中洋らが新たに参加する。<公演情報>ASPイッツフォーリーズ公演 ミュージカル『鉄鼠の檻』『鉄鼠の檻』ビジュアル原作:京極夏彦『鉄鼠の檻』(講談社文庫)上演台本・作詞・演出:板垣恭一作曲・音楽監督:和田俊輔■出演小西遼生北村諒(Wキャスト) 横田龍儀(Wキャスト) 神澤直也上田堪大高本学小波津亜廉大川永宮田佳奈伊﨑右典森隆二吉田雄近藤萌音小原悠輝藍実成岡田翔大郎山下真人身内ソラ光由志賀遼馬宮村大輔松原剛志福本伸一内田紳一郎 / 畠中洋 ほか【東京公演】6月14日(金)〜24日(月)会場:紀伊國屋サザンシアター TAKASHIMAYA■チケット料金前売:9,000円当日:9,500円U25:7,000円(25歳以下、後方指定、当日要年齢証明)HC割:5,000円(障がい者手帳をお持ちの方と介助者1名まで)※全席指定・税込 ※未就学児童入場不可 ※U25、HC割は前売のみ※HC割、U25は一般発売日(4月19日11:00)より取扱い※HC割はオールスタッフ電話受付のみ ※U25はオールスタッフ(WEBまたはお電話)のみ一般抽選先行:4月1日(月)~7日(日)一般発売:4月19日(金) 11:00〜【大阪公演】6月28日(金)〜29日(土)会場:サンケイホールブリーゼ■チケット料金全席指定:9,800円U25:4,500円(25歳以下、座席当日指定、当日要年齢証明)※全席指定・税込 ※未就学児童入場不可一般発売:4月19日(金) 11:00〜チケット情報:()公式サイト:
2024年03月18日村上春樹の小説「一人称単数」が2月26日(月)本日、Amazon オーディブルにて配信スタートした。現在Audibleでは、村上春樹作品を多数配信中。19作目のオーディオブック化となった「一人称単数」は、2020年に刊行された8作からなる最新短篇小説集。今回、朗読を担当したのは、『夜空はいつでも最高密度の青色だ』『宮本から君へ』『シン・仮面ライダー』などに出演している俳優・池松壮亮。「初めての挑戦で難しかったですが、とてもやりがいのある作業でした」と収録をふり返った池松さんは、「読む人の記憶や感覚に触れ、独り言のような記憶にならない曖昧な記憶、形容し難い個の体験や感情を、言葉を丁寧に紡ぎ、巧みに操つり、魔法のように浮かび上がらせる素晴らしい作品」と本作について語る。さらに「声と音によって、小説とはまた少し違う届き方を試せたのではないかと思います。寝る前に聴いていただくのも、ラジオのように聞いていただくのも、好きなように楽しんで頂けたらと思います」とコメントしている。「一人称単数」あらすじ人生にあるいくつかの大事な分岐点。そして私はいまここにいる。ビートルズのLPを抱えて高校の廊下を歩いていた少女。同じバイト先だった女性から送られてきた歌集の、いまも記憶にあるいくつかの短歌。鄙びた温泉宿で背中を流してくれた、年老いた猿の告白。スーツを身に纏いネクタイを結んだ姿を鏡で映したときの違和感――。そこで何が起こり、何が起こらなかったのか?驚きと謎を秘めた8篇。「一人称単数」はAudibleにて配信中。(シネマカフェ編集部)
2024年02月26日村上春樹の傑作長編をかつてない形で舞台化し、20年の初演時に大きな話題を呼んだ『ねじまき鳥クロニクル』。その待望の再演が、11月7日(火)、東京芸術劇場プレイハウスで幕を開けた。それに先駆け行われた公開ゲネプロ、およびキャスト取材会の模様をレポートする。突如飼い猫が姿を消し、謎の女からの電話ののち、妻のクミコも姿を消した。岡田トオルは、クミコの兄・綿谷ノボルが彼女の失踪に関わっていると確信。隣家の涸れ井戸の底へと降りて行くのだが……。演出・振付・美術を手がけるのは、世界的に活躍するインバル・ピント。脚本・演出のアミール・クリガーと共に、膨大な文字で編み上げられた『ねじまき鳥クロニクル』という小説を、総合芸術という形で見事舞台上に現出させている。役者の身体はもちろん、歌、美術、照明、そして大友良英による音楽(しかも生演奏である)のすべてが観る者の五感に直接訴えかけ、言葉以上に雄弁に語り出す。主人公の岡田トオルを演じるのは、初演と同じく成河と渡辺大知。ふたりでひとりを演じるという難役に再び挑むことになったわけだが、成河は「複雑なものを複雑なまま見せるってことですよね。ただそれを言語化してしまうと非常に説教臭くなるけれども、インバルの視覚的なイメージで、複雑性を体験出来るようになっている。だから僕はただただ複雑なものなんだと思いながらやっています」と語る。また渡辺は「演劇というものの固定概念を壊してくれるような、すごくワクワク出来る舞台だという自信があります。なにか刺激が欲しい人にはぜひ観て欲しいです」とアピールした。トオルと不思議な縁で結ばれる高校生の笠原メイ役には、こちらも続投となる門脇麦。彼女が「ねじまき鳥さん」と呼ぶトオル宛の手紙を読むシーンは、本作の中でも異色のかわいらしさがあり、強い印象を残す。そんな門脇にとって唯一残念なことが、「自分が出ているシーンは見られないこと」だと明かし、「いろいろ考えずに楽しんでください。もし話がわからなくても、見たことのないシーン、びっくりするくらい美しいシーンがたくさんあるので、それだけでいいと思います」と自信に満ちた表情で言い切った。門脇の言葉は決して過大ではなく、目の前に広がるシーンはどれも美しい。前出したようにそれを形作る要素はさまざまだが、中でも最大の賛辞を、“特に踊る”にキャスティングされた8人の素晴らしいダンサー陣に贈りたい。取材・文:野上瑠美子
2023年11月08日俳優・多部未華子が朗読するAmazonオーディブル「カンガルー日和」(著者:村上春樹)が、10月20日(金)本日配信スタートとなった。Audibleは、オーディオブックおよび音声コンテンツ制作・配信サービス。プロのナレーターや俳優、声優が読み上げる豊富なオーディオブック、ニュースからお笑いまでバラエティあふれるプレミアムなポッドキャストなどが揃う。本日配信されたのは、「ノルウェイの森」「1Q84」などで知られる村上さんの作品集「カンガルー日和」。18の短編が収録された本作を朗読するのは、「私の家政夫ナギサさん」「マイファミリー」などに出演し、現在放送中の「いちばんすきな花」では、主人公のひとりを演じている多部さん。多部さんは、「さまざまな物語が含まれているため、いろんなキャラクター登場し、面白いと思いましたが、それをどういうテンションで朗読すればよいのか探り探りでした」とふり返り、「『鏡』を朗読しながら頭にさまざまな映像が浮かび上がり、声に出して読んでいて楽しかったです」と感想を語った。「カンガルー日和」イントロダクション「ねえ、あの袋の中に入るって素敵だと思わない?」…表題作/「ねえ、もう一度だけ試してみよう。もし僕たち二人が本当に100パーセントの恋人同士だったなら、いつか必ずどこかでまためぐり会えるに違いない」…「4月のある晴れた日に100%の女の子に出会うことについて」村上春樹が「毎月一篇ずつ楽しんだり苦しんだりしながら産みだしてきた」、都会の片隅のささやかな18篇のメルヘン。Amazonオーディブル「カンガルー日和」は配信中。(シネマカフェ編集部)
2023年10月22日村上春樹原作の長編アニメーション映画『めくらやなぎと眠る女』が、2024年7月26日(金)にユーロスペース他にて劇場公開される。村上春樹原作の長編アニメ映画『めくらやなぎと眠る女』音楽家でアニメーション作家のピエール・フォルデスが手掛ける映画『めくらやなぎと眠る女』は、村上春樹による6つの短編(「かえるくん、東京を救う」、「バースデイ・ガール」、「かいつぶり」、「ねじまき鳥と火曜日の女たち」、「UFOが釧路に降りる」、「めくらやなぎと、眠る女」)を原作に、1本の長編作品としてまとめた作品。村上作品を原作にした映画は、近年では濱口竜介監督による『ドライブ・マイ・カー』や、イ・チャンドン監督による『バーニング』などが知られるが、アニメーション映画化されるのは今回が初となる。6本の短編小説を1本の長編アニメーションに監督のピエール・フォルデスが脚本と音楽も同時に手がけた本作では、上述した6本の物語とキャラクターたちを絡み合わせつつ、長編アニメーションに翻案。アニメーションは実写撮影をベースにした「ライブ・アニメーション」と呼ばれる制作技法で作られており、2Dと3Dが融合した独特のタッチで、村上作品の摩訶不思議かつ生々しいリアリティを表現している。映画『めくらやなぎと眠る女』あらすじ2011年の東京。東日本大震災から5日後、刻々と被害を伝えるテレビのニュースを見続けたキョウコは、置き手紙をのこして小村の元から姿を消した。妻の突然の失踪に呆然とする小村は、図らずも中身の知れない小箱を女性に届けるために北海道へと向かうことになる。同じ頃のある晩、小村の同僚の片桐が家に帰ると、そこには2メートルもの巨大な「かえるくん」が彼を待ち受けていた。かえるくんは迫りくる次の地震から東京を救うため、こともあろうに控えめで臆病な片桐に助けを求めるのだった。めくらやなぎ、巨大なミミズ、謎の小箱、どこまでも続く暗い廊下。大地震の余波は遠い記憶や夢へと姿を変えて、小村とキョウコ、そして片桐の心に忍び込む。人生に行き詰まった彼らは本当の自分を取り戻すことができるのだろうか...。【作品詳細】映画『めくらやなぎと眠る女』日本公開時期:2024年7月26日(金)監督・脚本:ピエール・フォルデス原作:村上春樹(「かえるくん、東京を救う」、「バースデイ・ガール」、「かいつぶり」、「ねじまき鳥と火曜日の女たち」、「UFOが釧路に降りる」、「めくらやなぎと、眠る女」)声の出演:ライアン・ボンマリート、ショシャーナ・ビルダー、マルセロ・アロヨ、スコット・ハンフリー、アーサー・ホールデン、ピエール・フォルデス2022/109分/フランス、ルクセンブルク、カナダ、オランダ合作原題:「Saules Aveugles, Femme Endormie」/英語題:「Blind Willow, Sleeping Woman」
2023年10月19日村上春樹原作、フランス・ルクセンブルク・カナダ・オランダ合作の長編アニメーション映画『めくらやなぎと眠る女』(原題:Saules Aveugles, Femme Endormie)の公開時期が、来年初夏に決定。場面写真も公開された。2011年の東京。東日本大震災から5日後、刻々と被害を伝えるテレビのニュースを見続けたキョウコは、置き手紙をのこして小村の元から姿を消した。妻の突然の失踪に呆然とする小村は、図らずも中身の知れない小箱を女性に届けるために北海道へと向かうことになる。同じ頃、小村の同僚の片桐が家に帰ると、そこには2mもの巨大な「かえるくん」が彼を待ち受けていた。かえるくんは迫りくる次の地震から東京を救うため、こともあろうに控えめで臆病な片桐に助けを求めるのだった。めくらやなぎ、巨大なミミズ、謎の小箱、どこまでも続く暗い廊下――大地震の余波は遠い記憶や夢へと姿を変えて、小村とキョウコ、そして片桐の心に忍び込む。人生に行き詰まった彼らは本当の自分を取り戻すことができるのだろうか――。本作は、音楽家でアニメーション作家のピエール・フォルデス監督が、村上さんの6つの短編(「かえるくん、東京を救う」、「バースデイ・ガール」、「かいつぶり」、「ねじまき鳥と火曜日の女たち」、「UFOが釧路に降りる」、「めくらやなぎと、眠る女」)を翻案した作品。村上春樹作品が、アニメーション映画化されるのは、これが初となった。監督が“ライブ・アニメーション”と名付ける実写撮影をベースにしたアニメーション制作技法で作られており、村上春樹作品の不思議かつ生々しい、リアリティを再現することに成功。アヌシー国際アニメーション映画祭でプレミア上映され、審査員特別賞を受賞したほか、新潟国際アニメーション映画祭でグランプリに輝き、レザルク・ヨーロッパ映画祭では作曲賞を受賞するなど、世界各国の映画祭で高い評価を得ている本作。近作では、『ドライブ・マイ・カー』や『バーニング』などと並べて紹介されるほか、東日本大震災を背景にした作品として、ヨーロッパでは『すずめの戸締まり』と併映されるなど、世界公開後も広がりを見せている。日本公開にあたってフォルデス監督は、「私が村上春樹の小説を読んでいるときに感じたような、そしてこの映画を作っているときに感じたような大きな刺激を、観客に感じてほしいと思っています。私にとってこの映画は、控えめに言っても近年作られた最も革新的な長編アニメーションなのです。この映画が、優れたアニメーションを生み出すことで知られた国で公開されることに興奮しています」とコメントしている。なお、フォルデス監督は早稲田大学国際会議場で行われる国際シンポジウム「世界とつながる日本文学~after murakami~」にパネリストとして、コンペティション長編部門に選出された「第10回新千歳空港国際アニメーション映画祭」での本作上映にゲストとして登壇予定だ。『めくらやなぎと眠る女』は2024年初夏、ユーロスペースほか全国にて順次公開予定。(シネマカフェ編集部)
2023年10月16日オーディオエンターテインメントサービス「Audible」では、村上春樹の著書「レキシントンの幽霊」を本日9月22日(金)より配信開始した。すでに、多くの村上作品が配信中だが、今回配信がスタートしたのは、7つの物語を収録した作品集「レキシントンの幽霊」。「レキシントンの幽霊」、「沈黙」、「トニー滝谷」、「七番目の男」、「めくらやなぎと、眠る女」を朗読した滝藤賢一は、「僕の声は朗読向きではないと思ってましたが、素敵な仕上がりでしたね(笑)」と出来栄えに自信を見せる。そして「作品の中に、“自分の手で獲得したものを愛する人“という言葉がありますが、自分と重なり強く共鳴しました。僕は真っ暗なお風呂にキャンドルを灯し、植物に囲まれながらAudibleを聴いて、至福のひとときを過ごしています。是非皆様も自分だけの特別な時間をお楽しみください」とメッセージを寄せている。「緑色の獣」、「氷男」を朗読した門脇麦は、「子供の頃から国語の授業で教科書を朗読する時間が好きで、今でも朗読が大好きです」と話し、「『レキシントンの幽霊』という作品では男性と女性の主人公が作品ごとに変わりますが、女性が主人公になると雰囲気がぐっと柔らかく魅力的になるのが特に印象的でした。ぜひ一度聴いてみてください」とコメントしている。「レキシントンの幽霊」あらすじ古い屋敷で留守番をする「僕」がある夜見た、いや見なかったものは何だったのか?椎の木の根元から突然現れた緑色の獣とそのかわいそうな運命とは。「氷男」と結婚した女は、なぜ南極に行こうとしたのか…。次々に繰り広げられる不思議で、楽しく、そして底なしの怖さを秘めた7つの物語。村上春樹「レキシントンの幽霊」はAmazonオーディブルにて配信中。(シネマカフェ編集部)
2023年09月24日京極夏彦原作の舞台『死ねばいいのに』が、2024年1月に紀伊國屋サザンシアター TAKASHIMAYAにて上演されることが決定した。『姑獲鳥の夏』『魍魎の匣』『百鬼夜行シリーズ』や『巷説百物語シリーズ』など、数々のベストセラー作品を生み出してきた京極夏彦。その京極作品の中でも異色で究極のミステリーとの呼び声高い本作は、他に類を見ない人間の内面を炙り出した作品だ。上演台本・演出は、2023年7月に座・高円寺の芸術監督に就任したシライケイタ。原作をもとに描いた上演台本・演出やオリジナルの劇作を得意とし、劇団のみならず外部での演出も数多く手がけている。人間の本質を追求し、メリハリのある演出手腕が注目されているシライが、『死ねばいいのに』が炙り出す人間の本質をどう具現化するのか期待が高まる。主人公・渡来健也を演じるのは新木宏典。40歳の誕生日を機に、「荒木宏文」改め「新木宏典(あらきひろふみ)」として心機一転。舞台を中心にテレビでも活躍してきた新木が、これまでの経験を活かし、本格的なセリフ芝居への挑戦として新たな境地を切り拓く。そして、主人公と対峙する六人には、津村知与支、宮﨑香蓮、伊藤公一、阿岐之将一、魏涼子と福本伸一といった実力派のメンバーたちが集結し脇を固める。上段左より)新木宏典、津村知与支、魏涼子、福本伸一下段左より)宮﨑香蓮、阿岐之将一、伊藤公一■新木宏典 コメントこの度、京極夏彦先生の『死ねばいいのに』の舞台化にあたり、出演させて頂く事になりました。現実と虚構の境目がなくなってしまいそうになるこの世界感に恐怖を感じながら、魅了されたこの感覚を、板の上でも丁寧に表現出来るよう、精一杯努めて参ります。■シライケイタ コメント誰もが本心を隠しながら生きていける時代に、これほど正直な人間を描いた物語は珍しく、原作を読んで驚きました。言葉と俳優の存在だけで真っすぐ、愚直に作ろうと思います。「死ねばいいのに」という言葉が反転して客席に深く突き刺さる。そんな芝居を作るつもりです。<公演情報>『死ねばいいのに』2024年1月20日(土)~28日(日)会場:紀伊國屋サザンシアター TAKASHIMAYA原作:京極夏彦『死ねばいいのに』(講談社文庫)上演台本・演出:シライケイタ出演:新木宏典、津村知与支、宮﨑香蓮、伊藤公一、阿岐之将一、魏涼子、福本伸一関連リンク公式サイト:公式X(旧Twitter):
2023年09月08日京極夏彦の小説「百鬼夜行」シリーズの世界観を表現した「羽根ペンネイルポリッシュ」が登場。文喫 六本木にて2023年9月17日(日)まで、文喫 福岡天神にて8月31日(木)まで開催の、「『指先に文学を纏う』展 -京極夏彦-」にて先行販売される。尚、一般発売は8月21日(月)から。京極夏彦の小説「百鬼夜行」シリーズがネイルポリッシュに!「百鬼夜行」シリーズは、京極夏彦のデビュー作である小説『姑獲鳥の夏』から連なる代表的なシリーズ。2023年9月14日(木)には、「百鬼夜行」シリーズの新作として17年ぶりの書き下ろし長編となる『鵼の碑』が発売される。『姑獲鳥の夏』『魍魎の匣』など5作品をモチーフにそんな「百鬼夜行」シリーズの物語の世界観を、色・質感・ビジュアルで表現した「羽根ペンネイルポリッシュ」が、台湾の文学ネイルブランド「エセク(et seq.)」と文喫のコラボレーションにより登場。『姑獲鳥の夏』『魍魎の匣』『狂骨の夢』『鉄鼠の檻』『絡新婦の理』といった5作品をモチーフにしたネイルポリッシュが展開される。「羽根ペンネイルポリッシュ」の制作にあたり、それぞれの小説の作品のタイトルになっている、妖怪の逸話や芸術作品を紐解きながら色のイメージを構築。さらに、印象的なシーンや台詞を吟味し、ネイルに落とし込んだ。色はもちろん、流砂やマグネット、石目などの質感にもこだわり、小説の妖しい世界観を投影している。「羽根ペンネイルポリッシュ」カラー詳細『姑獲鳥の夏』カラー:紅の八潮(くれないのやしお)『魍魎の匣』カラー:柴染(ふしぞめ)『狂骨の夢』カラー:金色(こんじき)『鉄鼠の檻』カラー:鉄御納戸(てつおなんど)『絡新婦の理』カラー:滅紫(めっし)“羽根ペン”ブラシやインク瓶ボトルなどこだわりのデザイン尚、ネイルポリッシュそのものだけでなく、羽根ペンをかたどったブラシやインク瓶のようなボトルなどのデザインも「羽根ペンネイルポリッシュ」の魅力。「百鬼夜行」シリーズのパッケージには、作品を象徴する印象的なフレーズから、京極作品を読んだことのない人でも思わずその美学に目を留めてしまうような「言葉」をあしらった。さらに、作品を想起させる「鏡」や「妖怪」をモチーフにしたビジュアルをデザインした栞も付属。全5色セットを購入すると、重厚な本のようなギフトボックスも付いてくる。六本木・福岡で宮沢賢治&太宰治のネイルシリーズも販売尚、文喫 六本木・福岡で開催される「『指先に文学を纏う』展 -京極夏彦-」では、文喫による独自の選書とともに「百鬼夜行」シリーズの「羽根ペンネイルポリッシュ」を先行販売。また、文喫と「エセク」が手掛けた、「宮沢賢治」「太宰治」のネイルシリーズもあわせて販売する。【詳細】羽根ペンネイルポリッシュ 京極夏彦「百鬼夜行」シリーズ先行販売:2023年8月1日(火)~先行発売場所:「文喫 六本木」「文喫 福岡天神」店頭、各オンラインストア一般発売:2023年8月21日(月)予定価格:単品 1,580円、『鉄鼠の檻』(マグネットスティック付き)のみ 1,680円/5本セット 8,000円※オンラインストアにて購入の場合は別途送料がかかる。※オンライン販売に関しては、文喫 六本木・文喫 福岡天神のオンラインストアにて8月4日(金)~再入荷予約の受付を予定。■「『指先に文学を纏う』展 -京極夏彦-」・文喫 六本木会期:8月1日(火)~9月17日(日)住所:東京都港区六本木6-1-20 六本木電気ビルディング 1F営業時間:9:00~20:00(不定休)・文喫 福岡天神会期:8月1日(火)~8月31日(木)住所:福岡県福岡市中央区天神2-5-35 岩田屋本店本館 7F営業時間:10:00~20:00(不定休)
2023年08月06日Amazon オーディブルでは、村上春樹の長編小説「海辺のカフカ」のオーディオブック版を、女優・木村佳乃による朗読で10月5日(水)より上下巻を同時に配信した。少年の成長を描いた名作「海辺のカフカ」。「カセットテープで物語を聴くのが大好きでした」と幼少期をふり返った木村さんは、「聴いてくださる方が、村上さんの世界観を想像・空想しやすいよう、取り組んだつもりです」と今回の朗読について語っている。なお、村上さんの数々の名作を音声化するプロジェクトが進行中となっており、現在「ねじまき鳥クロニクル」を藤木直人、「職業としての小説家」を小澤征悦、「螢・納屋を焼く・その他の短編」を松山ケンイチ、「神の子どもたちはみな踊る」を仲野太賀、「東京奇譚集」をイッセー尾形が朗読したオーディオブックが配信中だ。(cinemacafe.net)
2022年10月05日早稲田大学演劇博物館 2022年度秋季企画展「村上春樹 映画の旅」公式図録「村上春樹 映画の旅」が10月13日(木)に発売される。企画展「村上春樹 映画の旅」は、村上春樹のキャリアを通じての映画との関係性に焦点があてられている。公式図録では、展示資料と解説、そして村上作品と映画をめぐる多様な論考から、文学世界と“映画の旅”の織りなす豊かなイメージを紐解く。巻頭では、村上さんによる書き下ろしエッセイ「自分自身のための映画」、本展示に向けてのコメント「映画館の暗闇の中で」も収録。前半は、企画展の概要を演劇博物館所蔵図版の数々や参考図版とともに紹介し、村上作品がいかに映画との関係を有してきたかについて、5章に分けて解説。後半は、『バーニング 劇場版』のイ・チャンドン監督、『ドライブ・マイ・カー』の濱口竜介監督へのインタビュー、そして映像論、文学論、メディア論等を専門とする執筆陣による広範なテーマの論考により、村上小説と映画との関係への視座を、より広く豊かなものへと拡張する。また巻末には、展示リスト、村上作品年譜のほか、村上作品の中に登場する映画作品をまとめあげた「村上春樹著作登場映画リスト」など、ファン必見の充実の資料を掲載する。なお、早稲田近辺の一部書店では、先行発売も予定している。「村上春樹 映画の旅」は10月13日(木)発売。(cinemacafe.net)
2022年10月02日七里圭監督初のドキュメンタリー映画『背 吉増剛造×空間現代』の公開にあわせて、昨年の国際文学館(村上春樹ライブラリー)開館の際に七里監督が製作した「村上春樹ライブラリー・イメージ映像」フルバージョンが特別同時上映される。今回が初めての劇場公開となる「村上春樹ライブラリー・イメージ映像」は、村上春樹がアンデルセン文学賞を受賞した際のスピーチに触発されて製作。新宿 K’s cinemaにて、10月9日(日)より『背 吉増剛造×空間現代』各回上映前に行われる。「村上春樹ライブラリー・イメージ映像」上映概要●上映日時2022年10月9日(日)、10(月・祝)、15(土)、16(日)、22(土)、23(日)『背 吉増剛造×空間現代』各回上映前●上映場所新宿 K’s cinema●七里圭監督の『村上春樹ライブラリー・イメージ映像』製作にあたってのコメント国際文学館(村上春樹ライブラリー)開館記念の映像をどういうものにするか。構想するにあたって、(開館に寄せて村上春樹氏が掲げたキャッチフレーズ)「物語を拓こう、心を語ろう」について熟考することにしました。そのヒントになったのが、アンデルセン文学賞の受賞スピーチです。このなかで春樹氏は、「小説を書くとき、物語の暗いトンネルを通りながら、まったく思いもしない僕自身の幻と出会います。それは僕自身の影に違いない」「影を排除してしまえば、薄っぺらな幻想しか残りません。影を作らない光は本物の光ではありません」と述べています。それは、春樹氏の小説に取り組む姿勢をつまびらかに語るとともに、私たちが今生きる社会、現代文明のひずみ、その問題の本質を照射するスピーチであったと考えています。特に「影を作らない光」というメタファーは、都合の悪いものを排除し、どんどん白々と明るく清潔になっていく世の中、人間への警句に思えました。―――七里圭『背 吉増剛造×空間現代』は10月8日(土)より新宿K’s cinemaほか全国にて順次公開。(cinemacafe.net)■関連作品:背 吉増剛造×空間現代 2022年10月8日より新宿K’s cinemaほか全国にて順次公開©charm point
2022年09月29日村上春樹の短編小説を朗読するFM特集番組が、8月8日(月)より3週にわたり放送されることが決定した。同番組では、今年のアカデミー賞国際長編映画賞を受賞した『ドライブ・マイ・カー』の原作や、短編集「女のいない男たち」収蔵の「イエスタデイ」を朗読。原作に一切の脚色を加えず、村上作品の世界をストレートに伝える。妻を亡くした中堅役者の主人公・家福は、交通事故を起こしてしまい、自身の移動のために自家用車を運転する若い女性ドライバーを雇う――というストーリーの「ドライブ・マイ・カー」は、勝村政信が朗読。主人公・谷村は、青春を共にしたバイト仲間・木樽の元彼女と、16年後に偶然再会。そして、彼女の意外な告白をされる物語「イエスタデイ」は、山像かおりが朗読する。「特集番組 村上春樹を読む『ドライブ・マイ・カー』 ~短編集『女のいない男たち』より~」は8月8日(月)21時15分~NHK-FMにて3週にわたり放送。(cinemacafe.net)■関連作品:ドライブ・マイ・カー 2021年8月20日よりTOHOシネマズ日比谷ほか全国にて公開(C)2021『ドライブ・マイ・カー』製作委員会
2022年08月02日Amazon オーディブルにて、仲野太賀、イッセー尾形、藤木直人が、それぞれナレーションした村上春樹作品のオーディオブックの配信が、本日7月15日(金)よりスタートした。「神の子どもたちはみな踊る」/仲野太賀仲野さんが朗読するのは、1995年の阪神淡路大震災をモチーフに、兵庫県で育った村上さんがしたためた連作短編集「神の子どもたちはみな踊る」。表題作は、舞台をアメリカ・ロサンゼルスに移し、映画化もされている。仲野さんは「当たり前のものが当たり前でなくなり、記憶や感情があぶり出され、自分の弱さと向き合う必要が出てくるという経験は、この作品の中に限らず自然災害や紛争を目の当たりにする自分たちにも通ずるところがあると思います。聴く側の想像を邪魔せず物語に導けるように、距離感を大切に朗読しました」と収録をふり返っている。1995年1月、地震はすべてを一瞬のうちに壊滅させた。そして2月、流木が燃える冬の海岸で、あるいは、小箱を携えた男が向かった釧路で、かえるくんが地底でみみずくんと闘う東京で、世界はしずかに共振をはじめる…。大地は裂けた。神は、いないのかもしれない。でも、おそらく、あの震災のずっと前から、ぼくたちは内なる廃墟を抱えていた――。深い闇の中に光を放つ6つの黙示録。「東京奇譚集」/イッセー尾形イッセーさんが朗読するのは、2005年に発表したベストセラー短編集「東京奇譚集」。そのなかの珠玉の一篇「ハナレイ・ベイ」は、吉田羊主演で映画化されている。「現実ではありえないことを小説で実験している作品」と本作について表現したイッセーさんは、「何かを失った登場人物たちの綱渡りのような物語を聴くことで、スリリングな冒険を体験してください。この作品を知らない人にも、止められないほどのめり込んで聴いてもらえると嬉しいです」とコメントしている。肉親の失踪、理不尽な死別、名前の忘却…。大切なものを突然に奪われた人々が、都会の片隅で迷い込んだのは、偶然と驚きにみちた世界だった。孤独なピアノ調律師の心に兆した微かな光の行方を追う「偶然の旅人」。サーファーの息子を喪くした母の人生を描く「ハナレイ・ベイ」など、見慣れた世界の一瞬の盲点にかき消えたものたちの不可思議な運命を辿る5つの物語。「ねじまき鳥クロニクル―第3部 鳥刺し男編―」/藤木直人藤木さんは、「ねじまき鳥クロニクル ―第1部 泥棒かささぎ編―」「ねじまき鳥クロニクル―第2部 予言する鳥編」に続き、「ねじまき鳥クロニクル―第3部 鳥刺し男編―」を朗読する。僕の考えていることが本当に正しいかどうか、わからない。でもこの場所にいる僕はそれに勝たなくてはならない。これは僕にとっての戦争なのだ。「今度はどこにも逃げないよ」と僕はクミコに言った。「僕は君を連れて帰る」僕はグラスを下に置き、毛糸の帽子を頭にかぶり、脚にはさんでいたバットを手に取った。そしてゆっくりとドアに向かった。(本文より)なお今後、「1Q84」「世界の終りとハードボイルド・ワンダーランド」「辺境・近境」のオーディオブック化が予定されている。(cinemacafe.net)
2022年07月15日演劇集団円主催による円・こどもステージNo.39『河童の三平』(原作:水木しげる、脚本:京極夏彦)が2021年12月17日 (金) ~2021年12月26日 (日)にシアターX(シアターカイ)(東京都墨田区)にて上演されます。チケットはカンフェティ(運営:ロングランプランニング株式会社、東京都新宿区、代表取締役:榑松 ⼤剛)にて発売中です。カンフェティでチケット発売中 公式ホームページ 円・こどもステージ40周年を記念して「ゲゲゲの鬼太郎」でお馴染みの漫画界の巨匠水木しげるさんの『河童の三平』を初舞台化!河童と人間の少年が体験する魂の冒険は、今ここにいる私たちの物語です。少年三平は、山奥の家でおじいさんと二人で暮らしている。小学校では河童に似ているといじめられたりするが逞しく生きている。ある日、三平とそっくりな河童のカン平が現れ、三平を仲間だと勘違いして河童の世界へ連れ帰ってしまう。人間が破壊的な存在であると聞いていた河童たちは、はじめ三平を危険視するも彼の純真さに触れ理解を示すようになる。そこで、河童の長老はカン平に三平と一緒に人間社会を学ぶよう命じる。二人は上手く入れ替わりながら生活を始めるが・・・★12月20日(月)16:00公演後、京極夏彦氏のアフタートークが急遽決定!★12月21日(火)18:30 公演後、水木ファンとしても知られる坂本頼光さんのアフタートーク有り原作河童の三平は今年で60周年です!1961年に貸本漫画として発表された「河童の三平」。『少年サンデー』や『ぼくら』といった人気雑誌でも連載され、「ゲゲゲの鬼太 郎」と並ぶ水木しげるの代表作となりました。日本の原風景を思わせる山里を舞台に織りなす、どこか不思議でどこか懐かしいその物語は時代を超えて愛され、2021年の今年、60周年の節目を迎えました。演劇集団円1975年に故・芥川比呂志を中心に劇団雲から独立、今年46年を迎えます。円が目指しているのは、東西を問わず最大級の古典から今日の最新の作品までを広く視野に収め、そこに通底するはずの真に劇的なものとは何かを自由に柔軟に問い続けるということです。古典から最新作までの翻訳作品の上演のほか、現代劇作家の書き下ろし作品にも意欲的に取り組んでおり、そのレパートリーの多様さには定評があります。公演概要円・こどもステージNo.39『河童の三平』公演期間:2021年12月17日 (金) ~2021年12月26日 (日)会場:シアターX(シアターカイ)(東京都墨田区両国 2-10-14両国シティコア内)■出演者丸岡奨詞 / 山崎健二 / 佐々木睦 / 上杉陽一 / 馬渡亜樹 / 手塚祐介 / 相馬一貴 / 野上絵理 / 庄司悠希 / 古賀ありさ / 中田翔真 / 中野風音■スタッフ原作: 水木しげる脚本: 京極夏彦演出: 内藤裕子美術・衣裳: 大島広子照明: 佐々木真喜子音響: 穴沢淳音楽: 蔵田雅子■公演スケジュール12月17日(金) 18:3012月18日(土) 11:00 / 15:0012月19日(日) 11:00 / 15:0012月20日(月) 16:00★ 公演後、アフタートーク有り12月21日(火) 18:30★ 公演後、アフタートーク有り12月22日(水) 16:0012月23日(木) 18:3012月24日(金) 16:0012月25日(土) 11:00 / 15:0012月26日(日) 11:00※開場は、開演の30分前■チケット料金指定席:4,800円自由席(おとなさじき):3,800円※ おとな=高校生以上(税込) 詳細はこちら プレスリリース提供元:NEWSCAST
2021年12月03日西島秀俊を主演に迎え、三浦透子、霧島れいか、岡田将生らを迎えて村上春樹の短編を映画化した濱口竜介監督『ドライブ・マイ・カー』が、全米映画賞シーズンの皮切りとなる第31回ゴッサム・インディペンデント映画賞にて最優秀国際映画賞を受賞した。ゴッサム・インディペンデント映画賞(通称「ゴッサム賞」)は、米独立系映画の製作に携わる人々を支援するインディペンデント・フィルムメーカー・プロジェクト(IFP)主催の映画賞。日本時間11月30日、ジョナサン・レイモンド、ジミー・フェイルズ、カタリーナ・サンディノ・モレノ、エリザ・ヒットマン、オリオン・リーが審査員を務めるなか、アメリカ・ニューヨークで行われた授賞式へ濱口監督が参加し、「感動して、胸がいっぱいです」と喜びを語った。また本作は、既報通り第94回米国アカデミー賞国際長編映画賞部門日本代表となっており、世界中から大きな注目を集めている。11月24日より公開されたニューヨークで好スタートを切り、12月3日からはロサンゼルスでの公開も決定。今回のゴッサム・インディペンデント映画賞受賞でアカデミー賞への期待がさらに高まった。今年7月に第74回カンヌ国際映画祭で日本映画史上初となる脚本賞ほか全4冠を獲得した後も、トロント、サン・セバスチャン、ニューヨーク、ロンドン、釜山などの国際映画祭への出品が相次ぎ、ポン・ジュノ監督、アルノー・デプレシャン監督、アピチャッポン・ウィーラセクタン監督ら名匠たちからも絶賛を受けている本作。シカゴ国際映画祭(シルバー・ヒューゴ審査員賞、観客賞)、アジア太平洋映画賞(作品賞・脚本賞)、デンバー映画祭(最優秀作品賞[クシシュトフ・キエシロフスキ賞])と世界の映画祭での受賞を重ねている。日本でも公開されるや「大傑作!美しいラストシーンに涙がこぼれた」「今年No.1!」「時間を忘れて見入ってしまった」「観るたびに発見がある、3回見ても足りない!」など、SNSでは熱量のある口コミとリピーターたちの感想が溢れ、8月の劇場公開から約3か月、各地でロングラン上映が続いている。濱口竜介監督受賞コメント本当にありがとうございます。驚いています。この物語を与えてくれた村上春樹さんに感謝します。村上春樹さんの世界を表現するということが、自分にとって新たなチャレンジになりました。そして、今まで自分が描いたことがないような物語を描くことが出来たと思っています。今まさにニューヨークでもやっています。ぜひここにいる皆さんも見て頂けたら嬉しいです。その配給を可能にして私をここに呼んでくれたSideshowとJanus Filmsにも感謝します。そしてこの栄華を作らせてくれたプロデューサー達、素晴らしい演技を見せてくれた役者たち、役者たちの演技を最高の環境を作って助けてくれたスタッフ達にも感謝します。胸がいっぱいです。ありがとうございました。Thank you very much!!『ドライブ・マイ・カー』は全国にて公開中。(text:cinemacafe.net)■関連作品:ドライブ・マイ・カー 2021年8月20日よりTOHOシネマズ日比谷ほか全国にて公開(C)2021『ドライブ・マイ・カー』製作委員会
2021年11月30日株式会社マガジンハウス(本社:東京都中央区、代表取締役社長:片桐隆雄)が発行するカルチャー誌『BRUTUS(ブルータス)』は、2021年10月15日に「村上春樹」特集号(下巻)を発売します。「村上春樹 下巻『聴く。観る。集める。食べる。飲む。』編」表紙■完売店続出の上巻「読む。」編に続く、より幅広い視点から村上春樹に迫る下巻。2021年10月1日発売号&15日発売号と、2号連続上下巻に分けての「村上春樹」大特集。上巻は村上氏が自宅の書棚から51冊の「手放すことができない本」について案内文を寄稿したことで話題になり、完売書店が相次ぎました。下巻では「聴く。観る。集める。食べる。飲む。」編と題し、音楽、ラジオ、映画、アート、Tシャツ、食……など、さまざまなテーマについて、インタビューを交えつつ、今の村上春樹を見ていきます。■クラシック・レコード126枚の紹介文を新たに書き下ろし。2021年6月に発売された『古くて素敵なクラシック・レコードたち』(文藝春秋刊)は、村上氏が所蔵する数千枚のレコードからセレクトして独自の音楽観で論じベストセラーに。「本に入りきらなかったレコードがまだたくさんある」とのことで、単行本未掲載の126枚のクラシック・レコードについて、今回の特集に寄稿してもらいました。思いのこもったレビューは、28ページにわたるボリュームに!■貴重な愛蔵アートコレクション初公開。村上氏の自宅にお邪魔して、壁に飾られているアートコレクションを拝見。村上作品の装丁でおなじみの安西水丸、和田誠、佐々木マキなどのイラストレーション以外にも、小林孝亘、町田久美など気鋭の現代アーティストの作品がずらり。インタビューでは「アートを集めること」に関する、村上氏の考えなども聞きました。また単行本『村上T』(マガジンハウス刊)を出したほどのTシャツコレクターでもある村上氏のもとに、また集まってしまったTシャツたちも掲載。■幻の「村上春樹 × BRUTUS」掲載号再録 part2村上氏と一緒に現地取材してつくった1984年のドイツ特集を掲載した上巻に続き、下巻でもBRUTUSのバックナンバーから、過去の貴重な村上春樹の記録を再録します。99年のハワイでのトライアスロン参加ルポ、82年の「居住空間学」特集に寄稿された短編、80年の村上氏がかつて経営していたバー〈ピーター・キャット〉での取材記事など、さらに充実。【商品概要】●BRUTUS 949号●特集名 :「村上春樹 下巻『聴く。観る。集める。食べる。飲む。』編」●発売日 :2021年10月15日(金)●特別定価:820円(税込)●出版社 :株式会社マガジンハウス 詳細はこちら プレスリリース提供元:@Press
2021年10月15日京極夏彦原作の人気長編推理小説『魍魎の匣(もうりょうのはこ)』がミュージカル化。主演に小西遼生を迎えて、2021年11月10日(水)から11月15日(月)まで東京・オルタナティブシアターで上演される。京極夏彦の人気長編推理小説『魍魎の匣』『魍魎の匣』は、京極夏彦による百鬼夜行シリーズ第1弾『姑獲鳥の夏』に続く第2弾として刊行された長編推理・伝奇小説。第49回日本推理作家協会賞に輝き、コミック化、アニメ化、映画化され、2019年には舞台化もされた人気作品だ。戦後まもない昭和27年を舞台に、古本屋「京極堂」を営む、宮司にして陰陽師の“拝み屋”中禅寺秋彦が複数の事件を解き明かしていく物語が描かれている。イッツフォーリーズによってミュージカル化そんな複雑で怪奇な物語『魍魎の匣』が、ミュージカルカンパニー・イッツフォーリーズによって初めてミュージカル作品として上演されることに。上演台本・作詞・演出は、日本版脚本&歌詞・演出を担当した『FACTORY GIRLS ~私が描く物語~』で第27 回読売演劇大賞優秀作品賞を受賞した板垣恭一が担当する。主人公・中禅寺秋彦に小西遼生主人公・中禅寺秋彦役には、テレビドラマのアクション作品からブロードウェイミュージカルまで、映画、テレビ、舞台と幅広く活躍を続ける小西遼生を抜擢。また、正義感が強く、暴走しがちな刑事・木場修太郎役は、ミュージカル『見上げてごらん夜の星を』や『おれたちは天使じゃない』など、イッツフォーリーズの名作舞台に出演する吉田雄が演じる。さらに、私立探偵・榎木津礼二郎役には「『刀剣乱舞』大坂夏の陣」などの北村諒を、中禅寺秋彦の幼馴染で小説家の関口巽役にはミュージカル『ナミヤ雑貨店の奇蹟』の神澤直也を起用。その他、熊谷彩春、加藤将、池岡亮介、イッツフォーリーズ出身のベテラン実力派俳優・駒田一などがキャストに名を連ねる。<配役>中禅寺秋彦…小西遼生木場修太郎…吉田 雄榎木津礼二郎…北村 諒関口巽…神澤直也鳥口里美…大川 永久保竣公…加藤 将楠本頼子…熊谷彩春青木文蔵…池岡亮介柚木加菜子…德岡 明柚木陽子…万里紗福本郁雄…横田剛基中禅寺敦子…宮田佳奈楠本君枝…米谷美穂、金村 瞳(Wキャスト)増岡靖子…神野紗瑛子須崎太郎…堀内俊哉雨宮典匡…浅川仁志寺田兵衛…森 隆二美馬坂幸四郎…駒田 一ミュージカル『魍魎の匣』あらすじ戦後復興たけなわの昭和27年8月15日。暗い性格で友達も少ない14歳の少女、楠本頼子と、頼子のクラスメイトで秀才だが、同じく親しい友人がいない柚木加菜子。ある日加菜子は、自分たちは互いが互いの生まれ変わりだ、と頼子に声をかける。やがて2人は親交を深め、最終電車で湖を見に行こうと約束するが、中央線の途中で加菜子がホームから転落し電車に轢かれてしまう。たまたま乗り合わせていた刑事の木場修太郎は現場に駆けつけ、頼子と共に病院へと向かった。そこで加菜子の姉の柚木陽子と出会う。重体の加菜子を救える可能性のある病院を知るという陽子の話から、窓のない建物で、周辺住民からは「匣(はこ)」と呼ばれている相模原の研究棟に加菜子を転院させ、そこで治療を受けさせることになった。一方、小説家の関口巽は、知り合いの雑誌記者、鳥口と、出版社社員の中禅寺敦子と共に、武蔵野の連続バラバラ殺人事件を追っていた。その最中、道に迷って「匣」のような建物にたどり着いてしまう。そこは「美馬坂近代医学研究所」で、加菜子が入院している研究棟だった。その後、厳戒態勢の中で加奈子が失踪し、姉の陽子宛に脅迫文が届く。鳥口は新興宗教「穢封じ御筥様」の調査をしている中、関口を通して「京極堂」と呼ばれる拝み屋、中禅寺秋彦に相談を持ち掛ける。そこに私立探偵の榎木津礼二郎が加わり、行動を共にすることになった。バラバラ殺人事件、加菜子の誘拐、穢れた金を浄化のために教祖に集める新興宗教。異なる事象がやがて一つに集束していく。事件の裏に渦巻く「魍魎」とは何なのか。そして、京極堂の過去の秘密とは。作品詳細イッツフォーリーズ公演ミュージカル『魍魎の匣』原作:京極夏彦「魍魎の匣」(講談社文庫)上演台本・作詞・演出:板垣恭一作曲・音楽監督:小澤時史出演:小西遼生、吉田雄、北村諒、神澤直也、大川永、熊谷彩春、万里紗、德岡明、加藤将、池岡亮介、横田剛基、宮田佳奈、米谷美穂、金村瞳、神野紗瑛子、堀内俊哉、浅川仁志、森隆二、駒田一、ほか<公演情報>上演期間:2021年11月10日(水)~11月15日(月)※楠本君枝役Wキャスト・金村瞳:10日、12日、13日18:30、14日13:30・米谷美穂:11日、13日13:30、14日18:30、15日会場:オルタナティブシアター住所:東京都千代田区有楽町2丁目5番1号 有楽町マリオン(有楽町センタービル)別館 7Fチケット料金:前売8,800円、当日9,300円、土日ソワレ割7,500円、S70 7,500円(70歳以上、当日要年齢確認)、他、割引有※全席指定チケット一般発売日:2021年8月20日(金)11:00~(ぴあのみ10:00~)チケット窓口:・オールスタッフTEL:03-5823-1055(平日11:00~18:00)、公式サイト・ぴあTEL:0570-02-9111(Pコード:507-688)、公式サイト・イープラス:公式サイト・カンフェティチケットセンター:公式サイト主催・企画・制作:オールスタッフ、ミュージカルカンパニーイッツフォーリーズ※未就学児童入場不可<追加公演>上演日程:2021年11月11日(木)14:00開演■先行抽選期間:2021年10月6日(水)12:00~12日(火)23:59取扱:オフィシャルサイト■一般発売発売日:2021年10月20日(水)11:00~チケット窓口:・オールスタッフTEL:03-5823-1055(平日11:00~18:00)、公式サイト・ぴあTEL:0570-02-9999(Pコード:509-078)、公式サイト・イープラス:公式サイト・カンフェティチケットセンター:公式サイト【問い合わせ先】オールスタッフTEL:03-5823-1055(平日11:00~18:00)
2021年07月16日西島秀俊主演の映画『ドライブ・マイ・カー』の公開日が8月20日(金)に決定した。本作は、村上春樹の短編小説集「女のいない男たち」に所収されている1篇を、『ハッピーアワー』『寝ても覚めても』の濱口竜介が監督し映画化した話題作。西島さんが愛する妻を失った舞台俳優を演じ、喪失を抱えながら希望へと一歩を踏み出していく。妻・音役は霧島れいか、ヒロインのみさきを三浦透子、物語を大きく動かすキーパーソンの俳優役を岡田将生が演じている。なお、ムビチケカードの発売も明日5月28日(金)からスタートすることが決定。購入者には、映画フィルムをモチーフにした特製しおりが特典として付いてくる(特典は限定数・一部劇場除く)。『ドライブ・マイ・カー』は8月20日(金)よりTOHOシネマズ日比谷ほか全国にて公開。(cinemacafe.net)■関連作品:ドライブ・マイ・カー 2021年夏、TOHOシネマズ日比谷ほか全国にて公開予定(C)2021『ドライブ・マイ・カー』製作委員会
2021年05月27日西島秀俊が、村上春樹原作の映画『ドライブ・マイ・カー』で主演を務めることが分かった。三浦透子、霧島れいか、岡田将生も出演する。舞台俳優であり演出家の家福悠介は、脚本家の妻・音と満ち足りた日々を送っていたが、妻はある秘密を残したまま突然この世からいなくなってしまう。そして2年後、演劇祭で演出を任されることになった家福は、愛車のサーブで広島へと向かう。そこで寡黙な専属ドライバーのみさきに出会い、過ごしていく中で、それまで目を背けていたあることに気づかされていく――。主演の西島さんが演じるのは、愛する妻を失った舞台俳優の家福悠介。喪失を抱えながら希望へと一歩を踏み出していくキャラクターだ。また、家福の愛車を運転する、寡黙でありながら芯のあるドライバーでヒロインのみさきを、『ロマンスドール』『おらおらでひとりいぐも』に出演、『天気の子』では「RADWIMPS」による楽曲でボーカリストとして参加した三浦さん。物語を大きく動かすキーパーソンの俳優・高槻を、『さんかく窓の外側は夜』が公開中、放送中の「書けないッ!?~脚本家 吉丸圭佑の筋書きのない生活~」でも俳優役を演じている岡田さん。そして、秘密を抱えたままこの世を去る家福の妻・音を『ノルウェイの森』の霧島さんが演じる。キャスト&監督コメント西島秀俊村上春樹さんの短編を濱口竜介監督が映画化する。その話を聞いた時、非常に興奮しました。濱口監督による熱のこもった脚本は想像以上に素晴らしく、いまを生きる多くの人の心に寄り添う作品になっていると確信しています。初めてご一緒した濱口監督の演出は新鮮で、撮影を重ねる度に新たな発見がありました。美しいロケーションのもと、スタッフ、国を超えて集まったキャスト一丸となって挑んだ作品です。是非完成を楽しみにお待ち下さい。三浦透子私が演じたみさきという女性は、自分の足で立って、仕事をして生きていく覚悟のある人です。彼女の姿勢から、私はたくさんのことを学びました。自分の弱さを受け入れ、何かを諦めながらも前向きに生きる勇気をもらいました。きっと私のように、彼女の優しさに救われる方がいると信じています。皆様のもとに作品が届くその日を、心から楽しみにしています。岡田将生台本を読ませて頂いた時にすぐ参加したいと思いました。そして、濱口監督といつかお仕事したいと願っていたのでお話を頂いた時にとても興奮したのを覚えてます。僕にとってこの現場は忘れられない、忘れたくない現場になりました。この役と出会いこの映画に出会えたことは今後の自分にとって財産になりました。芝居とは何か。とても怖く、とても繊細で、生き物だと感じました。完成を楽しみにしております。霧島れいか濱口監督の演出はとても不思議で、リハーサルを含め今まで味わったことのない心地良い緊張感と静けさで、「音」という人物に近づけてくれました。本来演者がしなければいけない作業を、監督が毎回綿密な準備をしてくださり、心からその熱意が伝わり、その思いに絶対に応えたい気持ちになりました。撮影現場の雰囲気もとても良く、監督とスタッフの間に一体感が生まれ、その中に赤いサーブが重なったあの感動的な光景は、今でも忘れられません。監督:濱口竜介村上春樹さんの『ドライブ・マイ・カー』という短編小説は、初出の雑誌掲載で拝読した時点から強く、心惹かれるものがありました。こうして映画が完成間近とお伝えできる運びとなり、たとえ大げさであっても、それは自分にとって運命的な出会いであったと言いたくなります。そして主人公・家福役の西島秀俊さんを初めとして、三浦透子さん、霧島れいかさん、そして岡田将生さんと仕事をする機会をいただけたのも、村上作品を映像化する上で、最高の幸運でした。カメラの後ろからキャスト全員の演技に驚き続けた撮影を経て、改めて多くの出会いに恵まれた幸運と、幸福を強く感じています。完成を楽しみにお待ちいただけたら幸いです。『ドライブ・マイ・カー』は夏、TOHOシネマズ日比谷ほか全国にて公開予定。(cinemacafe.net)■関連作品:ドライブ・マイ・カー 2021年全国にて公開予定
2021年01月25日世界中に熱狂的ファンを持つ作家・村上春樹氏が2013年に発表した短編小説「ドライブ・マイ・カー」を、いま世界から注目を集める濱口竜介監督が映画化、2021年に公開される。舞台俳優の主人公・家福(かふく)を苛み続ける、亡き妻との記憶――。計り知れない喪失と仄かな希望を綴った珠玉の物語は、村上氏の短編小説集「女のいない男たち」(文春文庫刊)に所収されている1篇。自ら映画化を熱望し、脚本も手掛けるのは濱口監督。4人の女性の友情と心の機微を丁寧に描き上げた5時間を越える『ハッピーアワー』は、ロカルノ、ナント、シンガポールをはじめ数々の国際映画祭で主要賞を受賞。また、同じ顔をした2人の男とその間で揺れ動く女性の歳月を描いた『寝ても覚めても』は、商業映画デビュー作にして第71回カンヌ国際映画祭コンペティション部門に正式選出。さらに、今年のヴェネチア国際映画祭で銀獅子賞を受賞した黒沢清監督作品『スパイの妻<劇場版>』では、“恩師”のもとで脚本を担当。その才能は脚本の分野でも遺憾なく発揮され、国際的にも高い評価を得ている。国内外で高い評価を受ける作家・村上氏による原作と気鋭・濱口監督によるコラボレーションは、また新たな傑作を生み出すことになりそうだ。『ドライブ・マイ・カー』は2021年、全国にて公開予定。(text:cinemacafe.net)■関連作品:ドライブ・マイ・カー 2021年全国にて公開予定
2020年10月29日女優・福田麻由子が村上春樹作品について語り尽くす動画が15日、所属事務所フラームの公式YouTubeチャンネルで公開された。後編は16日19時公開予定。かねてより福田は読書家として知られ、好きな作家にたびたび村上春樹氏を挙げてきた。好きなことを夢中で語る素顔から、その愛が伝わる動画となっている。対談相手の佐渡島庸平氏(編集者・クリエイターエージェント会社コルク代表取締役社長)について福田は「クレバーで、クールだけど燃えている、かっこいい方でした」とコメント。気になる動画の内容は「『村上春樹と私』という、村上春樹さんについてただ語るだけの動画ができました」と福田が宣言する通り「初めての村上春樹作品は?」「村上春樹のオススメの本は?」「村上春樹の世界とは?」「村上春樹から学ぶことは?」など、村上春樹作品についてとことん語ったもの。さらに「福田麻由子の女優論」にも話が及ぶ。福田は「芝居ではなく、自分自身がこんなに画面に映ることってあんまりない」と新鮮な気持ちになったことを明かすも、「少し恥ずかしい気持ちもあるけれど、今の私そのものをみていただける動画になっている」と手応えを見せた。
2020年10月15日TOKYO FMをはじめとするJFN38局ネットで放送している作家・村上春樹さんがディスクジョッキーをつとめる番組『村上RADIO』では、10月25 日19時00分~19時55分に、第18弾となる『村上RADIO~秋のジャズ大吟醸~』を放送します(一部地域で放送時間違い)。今回の選曲は、村上春樹さんが自身の所有するアナログレコードからすべてオンエアされる、渾身のジャズ特集です。さらに放送の前週10月18日19時00分~19時55分には、村上春樹の小説の大ファンでもあるというカナダ出身のジャズピアニスト、ダイアナ・クラールからのスペシャルなコメントとともに彼女の新曲をオンエアします。◆「秋の夜長、お酒のグラスでも傾けながら、骨太なジャズのサウンドを気楽に楽しんでください。」(村上春樹)今回の『村上RADIO ~秋のジャズ大吟醸~』は、村上春樹さんが所有するアナログレコードから村上さん自身が選曲しオンエアする、まさに「大吟醸」の名にふさわしい豪華ジャズ特集です。村上さんが愛聴してきたレコードや、「大好きなジャズ・ミュージシャン」と語るアーティストの曲など、秋に似合う音色の様々なジャズを村上春樹さん本人の解説でお楽しみいただけます。放送を前に、村上春樹さんからコメントが届いています。<村上春樹さんからリスナーの皆さんへメッセージ>「やっと涼しくなってきましたね。村上RADIO、「秋のジャズ大吟醸」と銘打って、秋の夜長にしっとりと味わえるジャズをお届けします。おかけするのは全曲アナログ・レコードになります。うちから一抱え持ってきました。秋の夜長、お酒のグラスでも傾けながら、骨太なジャズのサウンドを気楽に楽しんでください。いや、べつに無理して飲む必要はありませんけど・・・・・・。」(村上春樹)さらにTOKYO FMでは、放送の前週10月18日の19時00分から『村上RADIOプレスペシャル』をお届けします。放送では、『村上RADIO~秋のジャズ大吟醸~』に収らなかった、村上春樹さん選曲のジャズの名曲のほか、村上春樹の小説の大ファンでもあるというカナダ出身のジャズピアニスト、ダイアナ・クラールからのスペシャルなコメントとともに彼女の新曲をオンエアします。「ダイアナ・クラールが一番好きな村上春樹の小説」、そして「村上春樹が一番好きなダイアナ・クラールの曲」が明らかになります。そして、10月25日18時00分~18時55分には、9月13日に放送した『村上RADIO ~5分で聴けちゃうクラシック音楽』の再放送もあります。こちらも併せてご期待ください。【放送概要】『村上RADIO~秋のジャズ大吟醸~』◆放送日時: 2020年10月25日(日)19:00~19:55(FM福岡・FM佐賀 同日20:00~20:55、FM沖縄 同日21:00~21:55)◆放送局: TOKYO FM/JFN全国38局フルネット◆パーソナリティ: 村上春樹◆提供:DNP大日本印刷『村上RADIOプレスペシャル』◇放送日時: 2020年10月18日(日)19:00~19:55◇放送局: TOKYO FM◇パーソナリティ: 坂本美雨 小川哲◇提供:DNP大日本印刷『村上RADIO~5分で聴けちゃうクラシック音楽(再放送)』◇放送日時: 2020年10月25日(日)18:00~18:55◇放送局: TOKYO FM◇パーソナリティ: 村上春樹◇提供:DNP大日本印刷◆『村上RADIO』番組内容:作家・村上春樹がラジオDJに挑戦し、自ら選曲も担当する特別番組シリーズ。第1回は2018年8月5日放送の、村上春樹自身が走っているときに聴いている音楽を集めた「RUN&SONGS」です。その後、秋に聞きたい名曲をチョイスした第2回10月21日「秋の夜長は村上ソングスで」、第3回として12月16日には、どこの番組でもかかっていないようなクリスマス・ソングをセレクトした「村上式クリスマス・ソング」、翌年2月10日には、ほとんどがアナログレコードでしか聴けない楽曲にスポットを当てた第4回「今夜はアナログナイト!」を放送しました。その後も、4月21日に「思わず体が踊ってしまうノリのよい曲」をチョイスした第5回「愛のローラーコースター」、初期のビートルズの名曲を集めた6月16日放送の第6回「The Beatle Night」、6月26日に一夜限りで開催されたライブイベントを2回にわたり放送した8月25日・9月1日放送の第7・8回「村上JAM Special Night」、10月13日放送の村上春樹さん自らの訳詞とともに名曲を届けた第9回「歌詞を訳してみました」を放送。そして12月15日には村上春樹さんが最近入手したレコードを中心に選曲した「冬の炉端で村上SONGS」をオンエアしました。2020年に入ってからも引き続き、第11回・第12回の連作となる「ジャズが不得意な人のためのジャズ・ヴォーカル特集」(2月16日)・「ジャズが苦手な人のためのジャズ・ヴォーカル特集」(2月23日)、原曲とは異なる言語で歌われた名曲たちを厳選した「言語交換ソングズ」をお届けしました。さらに5月22日には新型コロナウイルスをめぐる厳しい状況やつらい気持ちに寄り添う“明日に希望を持ちたくなるような音楽”を選曲した第14回緊急特別版、『村上RADIO ステイホームスペシャル ~明るいあしたを迎えるための音楽』を放送し、全国のリスナーへ言葉と音楽のエールを届け、6月には村上さん自身が中高生時代を過ごした1960年代前半の名曲を紹介した第15回『村上RADIO~(あくまで個人的な)特選オールディーズ~』を、8月15日には夏休み特別編となる『サマースペシャル~マイ・フェイバリットソングズ&リスナーメッセージに答えます』を放送しました。◆『村上RADIO』番組ホームページ: 企業プレスリリース詳細へ本記事に掲載しているプレスリリースは、株式会社PR TIMESから提供を受けた企業等のプレスリリースを原文のまま掲載しています。FASHION HEADLINEが、掲載している製品やサービスを推奨したり、プレスリリースの内容を保証したりするものではございません。掲載内容に関するお問い合わせは、株式会社PR TIMES()まで直接ご連絡ください。
2020年10月10日村上Tって何のこと?と思うかもしれないが「村上」といえば村上春樹、「T」といえばTシャツ。『村上T僕の愛したTシャツたち』は作家、村上春樹さんのTシャツコレクションを綴ったエッセイだ。村上さんはジャズを中心としたレコードコレクターとして知られるが、レコードはある程度熱心に集めているのに対して、Tシャツは自然にたまったコレクション。旅先で目について買い込んだり、いろんなところからもらったり、マラソン大会でおなじみの完走Tシャツだったり……。段ボール箱に詰めていたものでも、引っ張り出してみるとこだわりや好みが徐々に見えてくるのが面白い。たとえばコレクターにはありがちなのかもしれないが、自分で買ったものでも必ず着るとは限らないこと。ロックバンドのツアーTシャツは記念の意味もあるのでなんとなくわかるが、動物柄はそのかわいさに“遠慮”して、なかなか着る機会を持てなかったり。もらいものはさらに勇気が必要で、その筆頭がいわゆる販促Tシャツ。海外では本の出版に合わせてノベルティを作ることがよくあるそうで、佐々木マキさんの表紙の絵が使われた『ダンス・ダンス・ダンス』のTシャツなんかはファン垂涎だが、たしかに本人はなかなか着にくいだろう。いわゆるメッセージTシャツも好みではなく、その代わり(というわけでもないだろうが)意味不明のアルファベットが並ぶレタリングTシャツは結構着るそう。ほかにもウィスキーTシャツ、大学のTシャツ、熊関係、ビール関係などさまざまなTシャツと、それらにまつわったり、まつわらなかったりするよもやま話が楽しめるのだが、印象深いのはやはり村上さんが一番大事にしているという「TONYTAKITANI」Tシャツ。映画化もされた短編小説「トニー滝谷」との関係はいかに?自然に集まったものだけれども愛情が感じられ、ゆるやかな語り口は着慣れたTシャツのような心地よさが。女子も欲しくなるデザインが意外と多く、村上さんのかわいいもの好きな一面を垣間見ることもできます!村上春樹『村上T僕の愛したTシャツたち』『POPEYE』の人気連載が一冊に。18編のエピソードと、108枚のお気に入りTシャツを収録。野村訓市さんによるインタビューも。マガジンハウス1800円※『anan』2020年7月1日号より。文・兵藤育子(by anan編集部)
2020年06月24日松本穂香主演、10月16日(金)公開予定の『みをつくし料理帖』から、インタビューリレー第六弾・反町隆史の動画が解禁された。本作の監督・角川春樹が手掛けた作品では、2005年の『男たちの大和/YAMATO』、2007年に『蒼き狼 ~地果て海尽きるまで~』に出演しているが、角川監督自身がメガホンをとった作品への出演は、本作が初めてという反町さん。劇中で幼少の主人公・澪(松本さん)と野江(奈緒)の運命を言い当てる易者・水原東西を演じる。水原が言い当てる2人の運命が、この物語のカギとなっていくという、物語の主軸を担う役どころ。そんな反町さんへのインタビューは、本作の撮影が行われた日光江戸村の現場で収録された。角川監督作とは長い付き合いとなり、現場をとても楽しみにしていた思いとともに、「角川監督に会うとほっとする」と、監督への親愛を込めたコメントを朗らかな笑みとともに寄せている。『みをつくし料理帖』は10月16日(金)より全国にて公開。(text:cinemacafe.net)■関連作品:みをつくし料理帖 2020年10月16日より全国にて公開Ⓒ 2020映画「みをつくし料理帖」製作委員会
2020年06月01日村上春樹が1994年に発表した『ねじまき鳥クロニクル』は、著者がプリンストン大学の客員研究員として渡米した頃から、4年半をかけて書かれた長編小説だ。村上作品の中でも初めて戦争など根源的な暴力について触れられた本作は、“Haruki Murakami”が世界的な評価を得るきっかけともなった。その記念碑的作品が、舞台化され、2月11日(火・祝)に初日の幕を開ける。今回、演出・美術・振付を手がけるのは、日本でも舞台『100万回生きたねこ』が絶賛を浴びたイスラエルの奇才インバル・ピントと、気鋭のアミール・クリガー。共同演出・脚本として、さまざまなジャンルのアーティストとタッグを組み、演劇の可能性を押し広げている、マームとジプシー主宰の藤田貴大が参加しているのが心強い。さらに音楽と演奏で、NHKのドラマ『いだてん』『あまちゃん』でのファンも多い、即興演奏家の大友良英が参加している。編集者として働く妻クミコと平穏な毎日を過ごす、無職の岡田トオル。ある日彼は、消えた飼い猫を探しに訪れた近所の空き地で、女子校生の笠原メイと出会う。メイとトオルの間に奇妙な絆が生まれる中、クミコが失踪し、クミコの兄・綿谷ノボルからクミコと離婚するよう連絡が届く。トオルは“水の霊媒師”と称する加納マルタとクレタによって、クミコの失踪にノボルが関わっていること、さらに自身がもっと大きな何かに巻き込まれ始めていることに気づくが……。〈演じる・歌う・踊る〉と表記されているキャストクレジットによると、高い演技力で多くの名作に出演してきた成河と、映像を中心に活動中の若手実力派・渡辺大知が、ふたりで岡田トオル役を務めるという。Wキャストではなく、ふたりでトオルという人間の多面性を表現する演出なのだとか。さらに“死”に興味をもつ少女メイには、若手女優の中でも独自の存在感を放つ門脇麦。さらにノボル役を務める大貫勇輔のほか、吹越満や銀粉蝶ら一筋縄ではいかない役者陣の共演も頼もしい限りだ。芝居とコンテンポラリーダンス、音楽が渾然一体となって、村上作品の真髄を表出させる本作。まさに世界基準で創り上げられる舞台を目撃すべく、劇場に足を運びたい。2月11日(火・祝)から3月1日(日)まで東京芸術劇場 プレイハウス、3月7日(土)・8日(日)に大阪・梅田芸術劇場シアター・ドラマシティ、3月14日(土)・15日(日)に愛知県芸術劇場 大ホールにて上演。文:佐藤さくら
2020年02月10日織田裕二主演のWOWOWドラマ「監査役 野崎修平」の続編「頭取 野崎修平」の放送が決定。松嶋菜々子も続投するほか、新キャストとして小澤征悦と風間俊介の出演も決定した。おおぞら銀行国有化から3年。未だ再生の兆しが見えない中、かつて監査役として厳正な態度で銀行の闇を晒した野崎修平が、同行の頭取に就任。野崎はこの間、産業再生機構で多くの企業再生に携わってきており、その才覚を買われての異例の抜擢だった。成果主義やリストラで士気を失った行員たちの自信と誇りを取り戻し、社会に貢献できる理想的な銀行づくりを目指して常務の立川祥子や融資部の石原俊之らとともに改革に乗り出す。そんな矢先、元エリート官僚で京極元頭取の息子・京極春樹が取締役として就任。春樹は父親が築き上げた頭取の座を奪い返そうと、祥子と共に野崎を失脚させるため様々な策略を企てる――。原作:周良貨、漫画:能田茂による経済漫画「頭取 野崎修平」を原作に描く本作。主演の織田さん演じるかつての監査役野崎が、今回荒廃したおおぞら銀行を救うべく“頭取”としてカムバック!社会に貢献できる理想的な銀行づくりを目指して改革に乗り出す。続編制作について織田さんは「真にお客様の役に立つ銀行を創りたいという彼の前に、次から次へと起こる問題。野崎修平はどんな答えを出すのか…。素敵なキャスト達が演じる様々な人の生き方を、新たなキャストも加わり、前作に引き続き信頼するスタッフと共にお届します。ご期待ください」とメッセージを寄せている。また、松嶋さんは野崎が去った後のおおぞら銀行を常務として支えていた立川祥子役で続投。松嶋さんは「立川祥子は、前作の支店長から役員へと出世するも、剛毅果敢な性格でさらなる上を目指すタフな女性です。今作では、織田裕二さん演じる野崎修平がおおぞら銀行に戻り、おおぞら銀行の在り方を巡り正面からぶつかりあいます」と明かし、「当時、男社会だった銀行業界の中で、少しも怯まず、したたかさ、強さ、潔さを持つ彼女の存在感を大事に演じたいと思います」と意気込んでいる。そして今回新キャストとして、前作で野崎の前に大きく立ちはだかった京極元頭取(古谷一行)の息子で取締役の京極春樹役を小澤さん。おおぞら銀行融資部に務める石原俊之役を風間さんが演じる。財務省主計局のエリート官僚だったが、自ら望んでア メリカの銀行に転職後、おおぞら銀行に役員として入り、頭取の座を奪い返すため祥子と共に野崎と対立していく京極役の小澤さんは「織田裕二さんと初めて共演させてもらえるという事で、とても嬉しかったですし、また興奮もしました。脚本もとても良く書かれていて、自分が演じさせてもらう京極春樹と織田さん演じられる野崎修平の対立関係が回を増すごとに大きくなっていき、とてもやりがいがあると感じました」と増していく対立が本作の見どころの一つとなっている様子。最初は野崎を良く思っていなかったが、後に考えが変わり、銀行再生の一役を担う石原役の風間さんは「素晴らしい作品の続編に、参加させて頂けることになり、興奮しています。好きな作品だからこそ、背筋を伸ばし、気を引き締め、現場を楽しみたいと思います」と気合十分に語っている。ほかにも新キャストには、おおぞら銀行が取引する日雲商事の戦略室・音川真由美役に泉里香、頭取秘書・富永真役に「Snow Man」渡辺翔太、金融庁の主席検査官・紅梅勇治郎役に野間口徹、日雲商事の取締役・塩田正康役に相島一之、日雲商事の戦略室室長・村上哲也役に宮川一朗太らが新風を吹き込む。そして前作に引き続き、元おおぞら銀行員で企業のリスクマネジメントをする会社を起業したIRM社長・武田真吾役の岸谷五朗、元頭取・京極雅彦役の古谷一行、総会屋の東都政策研究室総帥・海藤義己役の宇梶剛士、野崎を慕う秘書・吉野美保役の瀧本美織、藤岡長沼支店調査役・坂本正義役の駿河太郎、法人営業部長・西條進役の三浦誠己、経営コンサルタント・沖田浩二役の小林且弥、毎朝新聞記者・柏木竜馬役の小市慢太郎、野崎の妻・志穂役の西田尚美らが続投する。連続ドラマW「頭取 野崎修平」は2020年1月19日より毎週日曜日22時~WOWOWプライムにて放送。(全5話/第1話無料放送)(cinemacafe.net)
2019年10月31日織田裕二が強い正義感と厚い人情で銀行の不正と戦う銀行員・野崎修平を演じた『連続ドラマW 監査役 野崎修平』の続編、『連続ドラマW 頭取 野崎修平』が、2020年1月19日(日)夜10時からWOWOWで(全5話・第1話無料)放送することが決定。この度、小澤征悦、風間俊介ほか新キャストが明らかになった原作・周良貨、漫画・能田茂による同名経済漫画をドラマ化。前作は、経営悪化したおおぞら銀行の頭取に再任した野崎が、頭取の座を狙う役員たちから失脚を企てられる中、銀行を再生させようと自分の正義を信じて奮闘するという内容だった。本作では、織田が演じる野崎が、荒廃したおおぞら銀行を救うべく“頭取”としてカムバックを果たし、社会に貢献できる理想的な銀行づくりを目指して改革に乗り出す。野崎が去った後、おおぞら銀行を常務として支えていた立川祥子役は、前作に引き続き松嶋菜々子が演じる。小澤が演じる、新キャラクターの京極春樹は、京極元頭取の息子で取締役。財務省主計局のエリート官僚だったが、自ら望んでアメリカの銀行に転職。その後、おおぞら銀行に役員として入り、頭取の座を奪い返すため祥子とともに野崎と対立していく。風間が演じるのは、おおぞら銀行融資部に務める石原俊之役。 石原は頭取として戻ってきた野崎の事を良く思っていなかったが、野崎から託されたミッションを遂行していくうちに考えが変わり、銀行再生の一役を担う。このふたり以外にも新キャストとして、おおぞら銀行が取引する日雲商事の戦略室・音川真由美役を泉里香、頭取秘書の富永真役を渡辺翔太(Snow Man/ジャニーズJr.)、金融庁の主席検査官・紅梅勇治郎役を野間口徹、日雲商事の取締役・塩田正康役を相島一之、日雲商事の戦略室室長・村上哲也役の宮川一朗太らの出演も決定した。また、前作に引き続き、元おおぞら銀行員で企業のリスクマネジメントをする会社を起業したIRMの社長・武田真吾役を岸谷五朗、元頭取・京極雅彦役を古谷一行、野崎との対決に敗れて収監されている総会屋の東都政策研究室総帥・海藤義己役を宇梶剛士、野崎を慕う秘書・吉野美保役を瀧本美織、藤岡長沼支店調査役・坂本正義役を駿河太郎、野崎を敵視する法人営業部長・西條進役を三浦誠己、経営コンサルタント・沖田浩二役を小林且弥、毎朝新聞記者・柏木竜馬役を小市慢太郎、野崎の妻・志穂役の西田尚美ら、豪華な出演陣が続投する。WOWOW『連続ドラマW 頭取 野崎修平』2020年1月19日(日)夜10時から(全5話・第1話無料放送)
2019年10月31日村上春樹の長編『ねじまき鳥クロニクル』が、イスラエル出身のインバル・ピントと藤田貴大の演出により舞台化。そこで主人公の岡田トオルを演じる、渡辺大知に話を聞いた。【チケット情報はこちら】ミュージシャンでデビューし、近年では俳優としてドラマ、映画と活躍の幅を広げている渡辺。舞台への出演は、『かもめ』(2016)以来3度目となる。「舞台の面白さといえば、やはり空気があるということだと思います。同じセリフを放つのでも、いい空気になったり、悪い空気になったり。映像の場合、カメラや照明がその空気をつくる面も大きいですが、舞台はそこに立っている人の息遣いがすごく重要になってくる。それが楽しいと思える反面、底知れない壁みたいなものも感じていて…。今回、その壁に少しでも足をかけられたらなと、覚悟をもって出演させていただこうと決めました」演出・振付・美術のインバル・ピントは、『100万回生きたねこ』(2013年、2015年)や百鬼オペラ『羅生門』(2017年)などを手がけ、近年日本でも非常に注目度の高いアーティスト。「今からすごくワクワクしています。原作を読んで、インバルさんにこそやってもらいたい題材だと思えましたし、普通にやっても小っちゃくなっちゃう話のような気がして。人間の外側よりも内側に、精神に迫っていく内容なので、そこをどうインバルさんが表現されていくのか。自分もどんどんアイデアを出しつつ、少しでもいいスパイスになれたらなと思います」また原作の魅力について訊ねると…。「自分の中のふたりが追いかけっこし続けているような、破壊と再生が繰り返されているような、そういう循環性が面白いなと思いました。そしてそれは自分にとってのスタートラインであり、自分がいいなと思ったぐらいのポイントはやれて当たり前。ここからどれだけ掘り進めることが出来るのか、それが肝心だと思います」音楽を手がけるのは、現在大河ドラマ『いだてん』も話題の大友良英。「もともとはノイズ畑の、クレイジーミュージシャンですからね(笑)。本当に“音楽”というか、“音”が好きで、人と楽しむことが大好きな方人。大友さんと一緒に楽しい音が出せたらいいなと思いますし、楽しい音を鳴らすことで、それがいつの間にか音楽になっていくと思います」かつてない才能の集結が、未知なる傑作を生み出しそうな予感。「普段の生活の中で観られないものを欲している人、とにかくヤバいものに出会いたい人は、全員観逃さないで欲しいなと思います」取材・文:野上瑠美子
2019年10月28日今、Twitterで話題のハッシュタグ「#村上春樹で語る育児」をご存知ですか? このハッシュタグと共に、村上春樹氏を思わせる文体で綴られた「子育て中の出来事」が続々と投稿されています。ハイクオリティな“作品”の数々に、「特徴をよく捉えている」「パパママたち文才ありすぎ」「じっくり読んでしまう」と注目が集まりました! 今日は、そんな人気投稿の一部をまとめて紹介します。 離乳食を食べてくれない「ここに暖かな離乳食がある。鮭を柔らかく煮てあるんだ。」僕が言うと彼女はほんの少し首を傾げた。「どうかしら」という風に。「カブとそぼろの中華風は?ブライアン・ウィルソンだってこれを食べたらウクレレを弾きだす」でも彼女は口を2ミリくらいすぼめただけだった。#村上春樹で語る育児— maitake55 (@maitake55) August 29, 2019 おむつ替え「何故こんなになるまで放っておいたのよ」「慣れちゃったんだ。おむつが重い事にも、泣かないでいる事にもね。それに遠くから見れば」僕は言った。「大抵のものは綺麗に見える」「ねえ」彼女は器用に僕のおむつを替えながら首を振った。「一生そんな風に生きていくつもり?」#村上春樹で語る育児— 雅樹 (@masazeroque) August 29, 2019 抱っこの嗜好「嫌よ」「どうして?君が好きなのを選んだつもりなんだけど」「それはいつの私の話?」「いつのって、君は君だろ?」気怠げな視線が、僕を見る「横抱きはもう卒業、今は縦抱きが一番なの。いつまで赤ちゃんと思ってるのかしら」君はそう言うが、その姿は赤ちゃんそのものだった#村上春樹で語る育児— ちぃ®︎@5m (@pefupefuchi_san) August 29, 2019 こんなことになるなんて「それで」妻は言った。「どうして貴方は寝かしつけもせずに際限無くあの子と歌っていたのかしら」「それは見解の相違さ」僕は控えめに言葉を紡いだ。彼女にとってこれはすでに弾劾裁判なのだ。「僕だって知らなかったよ。夕食後に一緒に歌を歌うだけで興奮して眠らないなんて」#村上春樹で語る育児— 月光ほろほろ (@horohoro_g) August 29, 2019 最初からなかったのかもしれない「できる事ならそうしていたさ、もちろん。」僕は言った。その声は自分のものとは思えないほど疲れ切って聞こえた。「けれど、売り切れていたんだ。夏の働きアリのようにそこらじゅう探したけれど、どこにもなかった。」特売の粉ミルクなんて最初からなかったのかもしれない。#村上春樹で語る育児— たかざと @8M 保育園 (@takazato3) August 28, 2019 クレヨンが浮き彫りにしたこと「それで」と妻は部屋を見回して言った。「あなたは何を見ていたのかしら」壁に広がったクレヨンは、ジャクソン・ポロックの前衛絵画に似ていた。「見ていたよ、ずっと」「いいえ、見ていないわ。結局のところ、あなたは何も見ていないのよ」妻の言うことはもっともだった。#村上春樹で語る育児— ぐでちちwith6y♀1y♀ (@gude_chichi) August 28, 2019 いかがでしたか? 子育て中の日常の様子が文学的に綴られていて、何だか新鮮に感じられますね。子育てに家事に仕事に……と息つく間もなく多忙な方も、このツイートを思い出すとちょっと冷静になれるかも!? Twitterで「#村上春樹で語る育児」と検索すると、文才に富んだ作品がたくさん見つかります。子育ての息抜きにぜひ読んでみてください♪
2019年09月10日