人との関わりが制限され、それが日常になった現在、新しい出会いが減ったり、人づきあいを面倒に感じたり、さまざまな変化を感じている人は多いのでは?改めて人とのつながりの大切さやスキルを見直し、自分にとって快適な人間関係のかたちを見極めよう。人づきあい体質チェックリスト一度会った人と次に続かない…YES/NOコロナ後に疎遠になった人がいる…YES/NO3か月以内にプライベートで会った人を数えると、片手で収まる…YES/NO週に3回以上、リモートワークをしている…YES/NOここ5日以内に会話した人が3人以下だ…YES/NO人に対してイラッとする回数が増えた気がする…YES/NO人と会うのが億劫だと感じるようになった…YES/NO約束していた予定の直前になると、行くのが面倒だと感じる…YES/NO出無精になったと感じる…YES/NO雑談をしなくなった…YES/NO声を出して笑う回数が減った気がする…YES/NOここ一年、新しく仲良くなった人がいない…YES/NO会話がスムーズに進まないことがある…YES/NO会話しているとき、自分だけずれている?と感じることがある…YES/NO“YES”が4個以上ある人は、人づきあい力が弱っているかも?人づきあいの心得Q&A人づきあいってそんなに重要?苦手な人とつきあう意味はあるの?そんな人間関係の素朴な疑問に、日本メンタルアップ支援機構代表理事・大野萌子さんとコミュニケーション総合研究所代表、一般社団法人日本聴き方協会代表理事・松橋良紀さんが回答!目からウロコで、人づきあいが快適になるヒントが満載です。Q. 関わるコミュニティのすべてが円滑であることが望ましい?A. 身近な人間関係の安定度と、幸福度は比例するもの。「ひとつのコミュニティの人間関係がすごく円満で充実しているから、他はなおざりでもいいかというと決してそうではないんです」と大野さん。理想は友人、恋人、家族、会社など、属するさまざまなコミュニティの人間関係すべてがバランスよく機能している状態なのだそう。「自分を取り巻くすべての人間関係が良好なほど、メンタルが安定してストレスが軽減するので幸福度が上がります。人は誰しも多面性を持っているのが当たり前で、会社ではリーダー的存在だけれど家族といるときは末っ子キャラなど、それぞれのコミュニティに応じて無意識にキャラクターを演じ分けているもの。そんな自分の異なる一面を出すことができる居場所が多ければ多いほど安心感につながります。逆に拠り所になるコミュニティが少ないと、もしそこでトラブルが起きてストレスを抱えたときに精神的な逃げ場がなくなり、全否定されたように感じて立ち上がれなくなることもあります」Q. 苦手な人とつきあう利点はある?A. 深層心理にある感情に気がつき、成長するきっかけに。誰もが一人は思い浮かぶであろう、苦手な人。どこが苦手だと感じるのか理由を突き詰めて考えると、意外なことに自分も少なからず同じ要素を持っていることに気がつくのだそう。「他者を嫌悪する感情は、自身の深層心理を投影して拒否反応を起こしているという場合が多いのです。たとえば苦手だと感じる人が愚痴ばかり言っている場合、自分は愚痴を我慢していたり、愚痴を言うことは絶対にだめだと決めつけていたりしないでしょうか」と松橋さん。対処法は、「実は愚痴を我慢している自分」を認め、ときにはネガティブな自分を受け入れること。「そうやって封印していた自分の気持ちを受け入れていくと、相手のことも許容できるようになります。するといつのまにか苦手意識がなくなっていたり、気にならなくなっていくもの。苦手な相手こそ、自分が内面に封じ込めている感情や本当の気持ちを教えてくれる存在なので、気づきや成長のきっかけを与えてくれます」Q. 人間関係の断捨離、やりすぎるとどうなる?A. 極端な断捨離には弊害が。ほどほどがおすすめ。もはや一般的になりつつある、人間関係にも断捨離が必要だという風潮。関係を見直し、整理することで、しがらみやストレスから解放されて楽になることもあるが、やりすぎは禁物だと大野さん。「人は自分の内面に秘めたいろいろな側面を表現できる人づきあいの場をいくつも持っているほうが、メンタルが安定するもの。断捨離しすぎると人間関係が狭まるので、自分の特定の側面だけしか出せなくなり、それがストレスにつながります。この人だけいればいいという人間関係は依存なので不健康だし、気の合う仲間だけを相手に、濃厚な人づきあいを継続するのはなかなか難しいものです。最初は快適に思えても、やがて窮屈になるタイミングがやってくるはず。そうなったときに、逃げ場になる相手がいないという状況に陥りがちです。また、特定の人とだけつきあっていると考え方が偏ってくるので、人間関係においてミニマリストになるのは、あまりおすすめできません」Q. 苦手な人のやり過ごし方は?A. 発想を転換することで、気にならなくなることも。会社関係や親族など、苦手だけれど関わりを断つことができない相手とは、対処法を覚えてつきあうのがベター。「なぜ苦手なのかを考え、その部分をポジティブに置き換えて捉えると気にならなくなることも。たとえば、口うるさい人=親身になってアドバイスしてくれる人、すぐにキレる人=感情がわかりやすくて扱いやすい人、などに置き換えることができるはず。ものごとは表裏一体なので、片面だけを見ると欠点だと感じても、裏を返すと長所になるということは多々あります」(松橋さん)。「ちょっと苦手に感じるくらいの相手なら、あえて接触する機会を増やすことで苦手意識が薄まることも。でも会うたびにエネルギーを吸い取られるような相手なら、必要以上に関わらず、存在を意識しなくてすむよう工夫して。SNSをミュートにする、同じ空間にいても視界に入らないようにするなど、物理的に距離を空けるだけでずいぶんと気が楽になるはずです」(大野さん)大野萌子さん日本メンタルアップ支援機構代表理事。公認心理師の知見を生かし人間関係改善術を発信。『よけいなひと言を好かれるセリフに変える言いかえ図鑑』(サンマーク出版)が33万部のヒット。松橋良紀さんコミュニケーション総合研究所代表、一般社団法人日本聴き方協会代表理事。コミュニケーション指導の第一人者として活躍。コミュニケーション関連本を30冊発行し、累計40万部を突破。※『anan』2022年1月12日号より。イラスト・別府真衣取材、文・宮尾仁美(by anan編集部)
2022年01月08日大人気マンガシリーズ、今回はゆの(@mangakakuyo)さんの投稿をご紹介! 「小学校の頃にあったクラスのいじめの話」第2話です。マジメで正義感が強い故変わり者だったゆのさん。人づきあいも苦手なようですが…?元々人づきあいが苦手な私出典:instagram優しい友人との楽しい時間出典:instagramみかんちゃんの親友の2人は目立つ存在出典:instagram仲良くしてくれる優しい友人「みかんちゃん」。でも親友の2人にはちょっと馴染めない様子でしたね…。次回の配信もお楽しみに!(lamire編集部)(イラスト/@mangakakuyo)本文中の画像は投稿主様より掲載許諾をいただいています。"
2022年01月03日おうち時間はペットがいるだけで、心が和み幸せな気分になりますよね。“動物”と“人”の関係ではなく、彼らは愛する家族の一員として大切な存在なのでしょう。そこで、今回は、直感で選んだ“犬種”によって「あなたの人づきあいの傾向」がわかる心理テストをご紹介します。Q.突然あなたの家族が犬を連れてきて、ペットとてして飼うことになりました。それは、次のうちどの犬でしたか?A:雑種犬(1番左)B:ブルドック(左から2番目)C:ハスキー(左から3番目)D:柴犬(左から4番目)あなたはどの犬を選びましたか?さっそく結果を見てみましょう。この心理テストで診断できること「あなたの人づきあいの傾向」深層心理において、“犬”はあなたの素直な感情や価値観、好き嫌いを投影します。そして“直感で選んだ犬種”は、あなたがどのようなコミュニケーションのスタイルを好むかを反映していると言えます。そのため、あなたの人づきあいの傾向を知ることができるのです。A:「雑種犬」を選んだあなた……集団の中心で明るく振る舞うムードメーカー型あなたはいつも集団の中心人物で、周囲の人達に元気を振りまいているタイプ。そのため、何かあったらあなたに相談したいという人が多いでしょう。特に、後輩から慕われやすいあなた。年下からの人望は抜群です。しかし、先輩にしてみれば、目の上のタンコブ的な存在である可能性も。少し謙虚な姿勢を持てば、さらに人の力を得てあなた自身の発展が見込めるでしょう。目上の人を敬う気持ちは大切に!B:「ブルドック」を選んだあなた……サービス精神旺盛で人を喜ばせるモチベーター型天真爛漫なあなたは、いつも周囲に友人が絶えないタイプ。あなたの屈託のなさは人の心の氷を溶かすほど。持ち前のサービス精神で周囲の人からとても好かれているでしょう。ただ、ちょっとおっちょこちょいなのとせっかちな性分であるため、誤解されることも。可愛いお調子者で済まされればいいのですが、あまりに度が過ぎると笑って許してもらえなくなることがありそうです。メリハリをしっかりとつけて、「やるときはやる!」を心がけていきましょう。C:「ハスキー」を選んだあなた……好奇心のまま人と関わるストレンジャー型あなたは何事にも好奇心を持って取り組むことができるため、周囲の人達から感心されるタイプ。普通なら人が嫌がる面倒なことでも、「まずはやってみる」という姿勢があるので、目上の人から可愛がられるでしょう。ただ、やや飽きっぽい一面があるので、継続できないのが玉にキズ。何事も最後までやり遂げる習慣をつけることで、あなたの株はさらに上がるはず!D:「柴犬」を選んだあなた……共感しながら寄り添うカウンセラー型あなたは人に対して優しく共感能力が高いタイプ。そのため、人の感情に左右されるところがあり、よくもらい泣きをしたり、一緒になって怒ったりすることがあるでしょう。それこそがあなたの魅力であり人気の理由ですが、逆に弱さでもあります。他人の感情と自分の感情の区別がつかなくなって、自分自身がわからなくなることもあるからです。自分の芯を持ちながら、人と接することを意識してみて!犬は昔から“人間の友人”として愛され、親しまれてきました。なぜ犬がこれほどまでに愛されるかというと、その理由のひとつに表情があるからだと言えます。これは人間関係においても同様で、感情が表情や態度から読み取れる人のほうが信頼され、好感が持たれることもあります。もし人間関係を良好にしたいのなら、自分から相手に対する警戒心を解いてみてもいいかもしれませんね。©Tatyana Komtsyan/shutterstock文/脇田尚揮
2021年10月10日年末年始やお盆などなにかと顔を合わせる機会も多く、結婚後はより親密になりやすい親戚づきあい。“家族”や“親族”という親近感から関係性がボーダレスになりやすいため、「赤ちゃんはまだ?」などデリケートな話題も出やすい間柄です。 特に妊活中は自分たち自身も悩んでいる問題だけに、ちょっとした一言に傷ついたり、いわゆる “余計なお節介” で不愉快な思いをしたりすることも。また、あとから結婚した兄弟が先に妊娠して気を遣われるなど、兄弟仲がぎくしゃくしたという人も少なくありません。 そこで、妊活中に起こりやすい親戚とのトラブルと、上手な対処法をシーン別にみていきましょう。 目次 1 1.妊活中であることを知らない親族から心無い言葉をかけられる 1.1 対処法 2 2.妊活中であることを知ったうえでお節介を焼いてくる 2.1 対処法 3 3.あとから結婚した兄弟が妊娠した 3.1 対処法 4 最後に1.妊活中であることを知らない親族から心無い言葉をかけられる結婚からしばらくすると、 「そろそろかしら?」 など子どもの誕生を心待ちにした話題が出やすくなります。結婚から数年経っている場合は、夫婦仲や不妊の原因を勘ぐられることも。共働きで忙しくしているなどの状況では「仕事よりも子どもを」といったニュアンスで、妻側が働くことに否定的な言動を取られることもあるようです。 ●対処法相手が自身やパートナーの親である場合、自分たちも子どもを望んでいることや妊活に励んでいることを素直に話したほうが、その後の関係が良好になることが多いようです。 とはいっても、原因や具体的な治療段階など詳細まで話す必要はありません。相手も大人ですから、「いろいろと努力はしているのですが、なかなか……」 と、言葉を濁しつつ妊活中であることを匂わせれば、状況を理解してくれるはずです。 最後に一言、「妊娠したときはお義母さんに一番に報告しますね」 と付け加えることで、相手を立てながら「こちらから言うまで待ってて」という思いを暗に伝えることもできます。 叔父や叔母などの場合は自分たちとの距離感によって違ってくるところもありますが、何を言われても笑顔で対応し、まずは自分たちの妊娠を待ち望んでくれている気持ちに感謝の言葉を伝えましょう。 2.妊活中であることを知ったうえでお節介を焼いてくるすでに妊活中であることを知っている場合、 「〇〇がいいらしいわよ」 「今の病院が合っていないんじゃない?」など、実らない様子をみかねてアドバイスされることがあります。当事者にしてみればただのお節介でしかないこともしばしば。なかにはデリカシーのない言葉を悪気なく口にする人もいるため、親戚の集まりなどへ赴く前から憂鬱になってしまう人も少なくありません。 ●対処法言われる側はたまらない気持ちになりますが、相手も良かれと思って言っている場合がほとんど。そのため、決して相手の言葉を否定しないことが大切です。 ただ、メンタル的な負担は妊活にも影響しますから、ストレスになりそうなほどであれば極力顔を合わす機会を減らすのも手。夫側の親戚であれば、応対を夫に任せるのも波風を立てない方法のひとつです。 あまりにデリカシーのない発言をするようであれば、「見守っていてほしい」というスタンスをみせつつ、傷ついていることをやんわりと伝えましょう。 3.あとから結婚した兄弟が妊娠した自分たちが妊娠を待ち望んでいることを兄弟が知っている場合、妊娠をギリギリまで知らされないなど、気を遣われることがあります。また、親戚が集まっている場でほかの親族から比べられるような発言をされたり、赤ちゃんの話題で持ちきりとなって居心地が悪くなったりすることも。 それらがきっかけになって、兄弟関係がぎくしゃくすることもあるようです。 ●対処法兄弟に対して、事前に「そのときはすぐに教えてね!楽しみにしているから」 など気を遣わせない環境を用意しておくのがいちばん。しかし、もしすでに妊娠していたり隠されていたりするムードがあるようなら、自分たちのほうから「おめでとう」と声をかけてあげましょう。 もちろん、悲しい気持ちや焦りがあって素直に祝福できる気分ではないこともあるでしょう。そんなときは気持ちが落ち着いてからで大丈夫。 ただ、兄弟といえども環境や状況がそれぞれ異なるのは、妊娠に限ったことではありません。自分たちと比較したり羨んだりするよりも、兄弟の幸せを素直に喜んであげられる気持ちのゆとりを忘れずにいてほしいと思います。 親戚の集まりの場であっても、祝福ムードを崩さない対応を心がけたいもの。比較されるような発言があった場合は「次は私の番かしら?」などと軽く受け流し、気に留めないようにしましょう。いつか自分たちが兄弟の立場になったとき、周囲は同じように心から祝福してくれるはず。そのときに自分たちがされたら嬉しい対応を意識すると、自然にふるまえるかもしれません。 最後に友人や知人と違い、一生の付き合いになる親族です。子どもを授かってからは子育てについて口出しされることだってありますから、長い付き合いを見据えて程よい距離を保つようにするのがいちばん。また、夫に素直な気持ちを話し、どうすればいい親戚づきあいをしていけるか相談するのもいいでしょう。 妊活・妊娠アプリ6選|妊活と妊娠を強力にサポートしてくれるアプリ働く女性必見!不妊治療と仕事を両立させる4つのポイントとは 妊娠中のママとパパのためのサプリ ●ライター/パピマミ編集部
2019年09月12日時に、コミュニケーション障害と言われることもある、発達障害。「空気が読めない」「相手の気持ちがわかりにくい」などの特性は、人づきあいでのトラブルを招きやすく、「愛想が悪い」「気が利かない」など、性格の問題にされてしまうことも少なくありません。また、発達障害は男性に多いとされてきましたが、実は、大人になってから発達障害が表面化する女性は少なくありません。発達障害のこうした特性は、男性よりも女性同士のつきあいに重視されがちだからです。女性のコミュニティは、より「空気を読みあう」ことで成り立っていることが多いため、子どもの頃から女同士の友だちつきあいがうまくいかず、ずっと悩んできたという女性も多いそうです。女性の発達障害特有の生きづらさとは? どうしたら少しでも楽に生きられるのでしょうか?発達障害当事者であり、言語聴覚士として支援者でもある村上由美さんに、発達障害の女性特有のコミュニケーションにおける苦労や悩み、周囲とうまくつきあっていくためのポイントをうかがいました。お話をうかがったのは…村上由美(むらかみ・ゆみ)さん言語聴覚士。上智大学文学部心理学科、国立身体障害者リハビリテーションセンター学院(現・国立障害者リハビリテーションセンター学院)聴能言語専門職員養成課卒業。重症心身障害児施設や自治体などで発達障害児、肢体不自由児の言語聴覚療法や発達相談業務に従事。著書に『アスペルガーの館』(講談社)、『声と話し方のトレーニング』(平凡社新書)、『ことばの発達が気になる子どもの相談室』(明石書店)、『ちょっとしたことでうまくいく 発達障害の人が上手に暮らすための本』(翔泳社)などがある。■女性の発達障害「就職、結婚、子育て…」人生の転機に生きづらさが表面化――今まで、発達障害は男の子が圧倒的に多いと言われてきました。実際、私が息子の療育センターに通っていた頃も(息子は自閉スペクトラム症)、グループのお友だちは男の子ばかりでしたが…。 村上由美さん(以下、村上さん):発達障害は男の子の方が発生率が高いとされ、療育センターなどに通う子も、男の子の方が圧倒的に多いのは事実です。その理由は、男の子に表れる発達障害の特性の方が見えやすく、問題視されやすい傾向にあるからです。例えば、ADHD(注意欠陥・多動性障害)の男の子の場合は、「多動性」や「衝動性」が目立ちます。教室で立ち歩いたり、衝動的に暴力をふるったり、周囲に迷惑をかける行動が多いので、早めに気づかれるケースが多いのです。――これが女の子だと、どう表れるのでしょう?村上さん:同じADHDでも、女の子の場合は「不注意」が目立ちます。ミスが多かったり不器用だったり、本人はできないことを悩むのですが、周囲に迷惑をかけるようなことが少ないので、問題が表面化しにくいのです。また、最近になって、そもそも発達障害の診断基準が少し男性寄りにできているのではないか? という議論も出てきています。男性と違って、女性の発達障害の場合は「受動型」の特性が多いので、現在の診断基準となる症状に当てはまりにくいのではないか、と。最近は変わりつつありますが、少し前の教育では、女性は控えめであることが美徳とされていました。「受動型」という女性に多い発達障害の特性と、社会が求める理想の女性像が重なり、さらに見えにくくなってしまった面もあると思います。そのため、発達障害の女性はひとりで悩みを抱えたまま、大人になってしまうケースも多いのです。――幼い頃から感じてきた違和感が、明らかな生きづらさとして表面化するのは、いつ頃なのでしょう?村上さん:就職、結婚、子育てなどの時期です。それまでの学校生活は、ある程度の枠組みが用意されていて、先生に言われた課題をこなしていれば、そこそこうまくやっていけるのですよ。でも、自分の意思を持って主体的に行動しなければならないライフステージにくると、うまくいかないことが増えてきます。また、特に女性は、結婚などのライフステージの変化によって役割が増大します。妻として家事をこなし、夫のサポートをし、義理家族と良好な関係を維持し、仕事をし、母親として子育てをし、園の父母会や学校のPTAの役割をこなし、ママ友やご近所づきあいもそつなくこなす…。さらに、介護まで加わってくるケースも! つまり、女性はものすごいマルチプレーヤーになることを求められるわけです。――確かに、結婚後、男性に比べると、女性は求められる役割の幅が広がる気がします。村上さん:でも、そもそも発達障害の特性として、複数の作業を並行して行うマルチタスクは苦手なのです。また、一般的に女性は「愛想がいい」「気が利く」「何でもそつなくこなす」ということがよしとされている風潮があり、家庭でも職場でも、煩雑で細かい仕事を任されるのは女性の方が多い傾向にあります。しかも、それをにこやかに、周囲へ気を配りながら行うことが評価されます。ですが、発達障害の特性はこれらとも真逆。男性よりも女性の方が、この特性が問題視されてしまうのです。不公平だと思いますが、残念ながら、ジェンダーの差があるのが現実なのです。――社会が求める、いわゆる「女性らしさ」が、発達障害の女性をますます苦しめているのですね。村上さん:さらに、男性より女性に対しては、生活のこと(家事全般)ができて当たり前という期待値が高いのです。それもまた、発達障害の特性とは真逆なのに…。加えて、日本の家事レベルはものすごくハイレベルですよね。子どものお弁当ひとつとっても、栄養のバランスを整えて、彩りもきれいに、さらに子どもが喜ぶように…と。さらに、おやつも園グッズも手作りで、などなど…!最近は、家事代行サービスを利用する方も増えてきましたが、ひと昔前は「そんなの子どもがかわいそう! 手抜きはダメよ!」というような風潮がありました。発達障害の方は基本とてもまじめなので、周囲の言葉通りに「全部やらなければ」と追い込まれてしまいます。でも、うまくできず、燃え尽きてしまうのです。■「できないこと」より「できること」 苦手から逃げる勇気――ちょっとマイナスな面ばかりうかがってしまいましたが、プラスの面はありますか?村上さん:見方を変えれば、その特性が良い方向に向かうこともたくさんあります。例えば、「空気を読まない発言が多い」ということも、「慣習にとらわれず、世の中の動きにあった提案ができる」というふうにとらえることもできます。もし今、生きづらさを感じている方がいたら、できないことではなく、できることに目を向けてください。もし、周囲にあなたを責めたり攻撃したりしてくるような人がいるなら、そういう人とは距離を置くのもひとつの手段です。また、自分を知ることもとても大切です。発達障害の人は、自分への信頼がとても低いという傾向があります。ですから、「自分がどれくらいできるか」という見積もりを、社会が求めている尺度では考えないこと。「がんばればできる」という見積もりは、実はすごく危険です。がんばり続けたら、たいていの人は燃え尽きてしまいますから。特に発達障害の人は、「がんばらなくてもできる」「がんばらなくても続けられる」というところを探っていくという発想が必要になります。――専門家などの相談機関とつながっておくことも大切でしょうか? 村上さん:相談機関とつながりを持つことは心強いと思います。お子さんが小学生なら学校のスクールカウンセラー、就学前なら保健センターなど、身の回りに専門機関はたくさんありますから、上手に人を頼りましょう。最近では、「自己責任論」がよく取り沙汰されるので、福祉などに頼るのは恥ずかしいことと思ってしまう方もいるかもしれません。でも、もともと人間はひとりでは生きられない生き物なのですから。診断を受けて合理的配慮を得るには、自分の障害を開示しなければならないので、抵抗がある方もいるかもしれません。しかし、それを上回るメリットはあると思います。まず、自分が楽に生きられることを探しましょう。診断を受けるのも、合理的配慮を受けるのも、自分が楽に生きるため。最近、楽に生きると言うと「なまけているんじゃないか?」などと非難される風潮もありますが、人生は修行ではないのですから。もちろん、がんばることは悪いことではありませんが、そもそも何のためにがんばっているのか? それは自分にとって大事なことなのか? そこをしっかり考えることも大切なのだと思います。■「生きづらい…」苦手が多いママ、3つのケースと対応法――村上さんが支援現場で、ママからよく聞く悩みはなんですか? また、それぞれ上手な伝え方や対応法を教えてください。村上さん:ママ友、子ども、夫、それぞれに対して、よく聞くお悩みを3つあげてみました。「これならできそうかな?」と思うものから、少しずつ無理ない範囲で試してみてください。ケース1:ママ友との雑談が苦手。何を話したらいいのかわからなく、その場にいるのが苦痛…。村上さんの回答:発達障害当事者にとって、実は一番難しいのが雑談です。話が飛んで主語がなく、時系列も変わる会話を文脈に落とすのは、定型発達の方には想像がつかないくらい、非常にハイレベルな作業なのです。これはもう、自分がどのくらいそこに参加したい状況なのかを見極めることが大切。社交辞令レベルの関係なら、ヘンなことを口走るよりも、黙っていた方が無難な場合も少なくありません。むしろ、人間観察のつもりで参加していても良いかもしれません。そのうちに、中には自分のつきあいやすい人が見つかるかもしれませんよ。ケース2:仕事や家事や学校の雑用が山積みで…。いつも余裕がなく子どもにあたってしまう。村上さんの回答:子育てにかかる手間は、以前よりずっと増えていると感じています。課されていることのすべてを完璧にするのは、まず無理と心得ること。得意と苦手を把握し、苦手なことには目をつむり、赤点ギリギリでいいと割り切りましょう。もし、子どもを相手に感情がエスカレートするようなら、トイレにこもる、近所を一周散歩するなど、クールダウンする方法を決めておきましょう。自分だけが背負い込まず、夫やほかの家族に頼り、周囲に助けてもらうことも大切です。ケース3:夫に対してつい感情的になって、いつも夫婦ゲンカに。自分の感情をうまくコントロールできない。村上さんの回答:感情的になるには、たいていステップ(段階)と一定のパターンがあります。家事がたまっている時、仕事が忙しい時など、自分がどういう状況で感情的になりやすいのかのフローチャートを作ってみると良いでしょう。そして、甘いものを食べるなど、自分がイライラした時に感情をうまく逃せる方法を、日頃からリストアップしておいてはいかがでしょうか。イライラしたときこそ、切り替えることを意識して。また、もともと夫婦は他人なので、気持ちをわかりあうのはとても難しいものだと思った方が気楽です。「自分を知ること」「できることに目を向けること」、これらは発達障害の取材をしていると、必ず言われる言葉です。そして、これは自分自身に対してだけではなく、他人を見る時も同じなのだ、と。「いろいろあるけど、でも、あの人のここはすごい」というふうに、常に人の得意なところ、良いところを見つける姿勢は大切だと感じるインタビューでした。次回は、もし身の回りに発達障害傾向のママがいた場合、どう対応するのが、自分のためにも相手のためにもベストなのか? お互いを尊重して生活していくための対応法についてうかがいます。参考図書: 『発達障害の女性のための人づきあいの「困った!」を解消できる本』 (PHP研究所)発達障害当事者である著者が、発達障害を持つ女性特有のコミュニケーションにおける苦労や悩み、問題の原因を解説し、周囲とうまくつきあっていくためのポイントを場面別に紹介。著者が医療や福祉、発達相談の現場などで相談を受けた中で、特に多かった日常の場面を取り上げ、うまくいかない原因と上手な伝え方や切り抜け方のポイントを掲載し、発達障害を持つ方の支援者や家族に知っておいてほしいことについて解説。※本記事は、発達障害と診断された方を前提とした記事であり、登場する例に当てはまる方がすべて発達障害とするものではありません。取材・文/まちとこ出版社N
2019年06月22日「お醤油を貸し借りする仲」というのは、それほど仲のよいご近所さんということを言いますが、最近ではそこまで親しく近所の人とおつきあいをすることもめずらしくなっています。そこで、パパママ世代にご近所づきあいについて聞いてみました。Q.「お醤油を貸し借りする仲」と言えるほど親しいご近所さんはいる?1.いる 27.9%2.いない 69.4%3.その他 2.7%やはりそこまで親しいご近所さんはいないという人が69.4%という結果になりました。一方で、親しいご近所さんがいる人も少数派ながらいるようです。実際にはどのようなおつきあいを心がけているのかを聞いてみました。■ご近所さんとは適度な距離感を保つのがベター今ではコンビニもスーパーも24時間やっているところも多いので、実際に醤油を借りることはないとしても、あまり深入りした関係にはならないようにしている人が多かったです。ご近所づきあいだけでなく、そのほかの付き合いもドライに徹している人もいました。「いません。あまり仲よくしすぎるのも正直めんどくさいかな」(福島県 40代女性)「ご近所とはトラブルなくよい関係ですが、お互い踏み込みすぎず、適度な距離感を保つのがよいと思っています」(神奈川県 50代女性)「ご近所、職場、子どもの学校関係など、どれも深い人間関係は持ちません。挨拶や必要に応じた簡単な世間話で十分です」(神奈川県 40代女性)「借りるなら買いに行きます! 貸し借りは正直めんどくさい」(千葉県 30代女性)■いざとなったら助け合える近所関係が心強い年配の世帯が多い地域では、今だにおすそ分けのしあいなどがあるようです。災害時などは、知っている人同士なら助け合えることもありますし、やっぱり仲の良いご近所さんは心強いです。「ご近所には年配のご夫婦世帯が多いのですが、畑でとれた野菜をくださったり、よくしてくれる方が多く、困ったときには助け合える関係です。ありがたいです」(愛媛県 30代女性)「実際に醤油などを貸し借りしたことはありませんが、いざとなったらお借りできると思います。いい方たちなので、何かあったら助け合えると思います」(東京都 50代女性)「布団を干していて急な雨が降っていたときに、その方の自宅に取り込んでいてくれました。仕事で不在だったので本当に助かりました。実家からのお野菜をおすそ分けしたり、恵方巻きをいただいたりしています。末っ子が1年生で鍵っ子なので、ちょくちょく遊びに行ってるみたいです」(宮崎県 40代女性)■証言! 私が実際に困ったご近所さんたちこちらからは何もしていなくても、やたらおせっかいを焼いてくれる人やとにかく物を借りに来る人などもいるみたい。お醤油を貸し借りする関係は昭和の話…と思いきや、平成でも困っている人もいるようです。「まわりは年配の方ばかりで、必要以上におせっかいで毎日イライラしています。雨が降ると我が家の洗濯物を持って行ってたたんでくれます。庭に草が生えてくると、朝っぱらから草むしりしてます。頼んでないから〜!」(神奈川県 40代女性)「子どものころ、隣に住んでいたおばあちゃんは、自転車・土鍋・お金・コップなど何でも貸してときたけど返ってこないことも。耳かきを貸してと言われたときには、さすがにお母さんに聞いてからと言いました。さんざん嫌な思いもしましたから、借りに行くのは私は無理です」(茨城県 40代女性)Q.「お醤油を貸し借りする仲」と言えるほど親しいご近所さんはいる?アンケート回答数:4807件 ウーマンエキサイト×まちcomi調べ
2018年01月31日こんにちは、栗原達也です。今回は、人づきあいを苦手に感じている君に、メッセージを送ろうと思う。人づきあいが苦手だと悩んでいる君は、嫌な思いをすることが多かったり、そんな自分を駄目だと思ったりしているのではないだろうか。何とかしようと努力しているのに、うまくいかずに落ち込んでしまうこともあるんだろうね。そんなふうに心を砕いている君は、人間関係について考え過ぎてしまって、つい過敏に反応してしまい、傷つきやすくなっている可能性があるよ。ひょっとしたら、できる限り人づきあいを避けたいとさえ思っているかもしれないね。人づきあいはどこに行ってもついてくるものだし、そこからもたらされるものはたくさんある。楽しい時間や情報、人脈…数え上げればきりがない。でも、うまく会話がかみあわなかったり、気をつかって疲れてしまったりすると、やはりつらいよね。けれども、何事にもうまくやっていく秘訣はあるし、なぜうまくいかないのかその原因というのは存在する。まず、君が人づきあいを苦手に思っているのは、人っていうのは、自分が経験したことのないものや知らないものについて、つい苦手意識や嫌悪感を持ってしまうものということが挙げられる。「うまくやっていけるだろうか」「大丈夫だろうか」などと、大げさに考えて悩みがちなんだよね。それでつい逃げ出そうとしたり、「嫌だな」という気持ちを隠そうとして、ぎこちない言動をしてしまう。そこから悪循環に陥ってしまうんだ。いままで出会ったことのないタイプだから、どう接したらいいのかわからない、会話がかみあわなくてつらいなど、そこには「わからない」という不安があるだろう。世間にはたくさんの人がいるんだから、中には合う人も、合わない人も存在する。無理に周りに合わせたり、我慢したりする必要はないんだ。 「世の中にはいろんな人間がいる」。まずはそれを知ることが大事なんじゃないかな。それを踏まえた上で、仲良くできるポイントを探っていこう。誰とでも平等に仲良くしなくてはいけないというわけではないんだからね。親しいつきあいのできる人もいれば、それなりの挨拶を交わす程度のつきあいになる人も出てくるだろう。でもその親しみの度合いが、君と誰かがうまくやっていくためのルールだと思っていいだろう。もちろん、単に顔見知り程度だったのに、ある日共通の趣味などがきっかけとなって、いっそう親密になる可能性はおおいにある。また、会話のやりとりというのも苦手に思うポイントだろう。会話が続かない、話が盛り上がらないというのが苦痛の原因になっているんじゃないかな。豊富な話題を提供して、相手を惹きつけなくてはいけないというプレッシャーがそこにはあるんだろう。でもね、会話というのは「話す力」だけじゃない。「聞く力」も必要なんだ。話題があっても、そこに聞き手がいなかったら、成立しないよね。おしゃべりが苦手ならまずは「聞く」ことから始めよう。「そうなんですか」「どういうことですか」などとあいづちを打ったり、質問をしたりするだけでいいんだ。「聞く」ことで、何をどう話したらいいのかということも次第にわかってくるだろう。 あの人の視線の意味≫抑えきれぬ私への衝動、淫らな欲望【全暴露】
2016年11月18日きょうご紹介したいのは、『世界70億人をワクワクさせる バカの知恵 ―42歳にして二度の上場を果たした“目覚まし時計”経営論』(藪考樹著、プレジデント社)。「モバプロ」「モバサカ」「モバノブ」など、おなじみの人気モバイルゲームコンテンツを生み出してきた「モブキャスト」代表による著作です。表紙には「バカ」と大きくレイアウトされているため、見た目にも大きなインパクトがあります。でも、どうやら単に奇をてらっているわけではなさそう。つまり、「いまの僕があるのは自分自身が『バカ』だと知っているからだ」と著者はいうのです。そして自分が「バカ」であることを知るというのは、「無知の知」と言い換えてもいいといいます。無知であると認めたその先に、新たな知性が生まれるという考え方だといえるかもしれません。■上場企業の社長なのに重度の人見知りところでそんな著者は、本人の言葉を借りるなら「重度の人見知り」なのだそうです。それどころか、人間嫌いといってもいいのだとか。ところがそれでも、いくつかの会社での営業経験を経て転職した「ベルパーク」という会社を2002年に株式上場させ、さらに2004年には「モブキャスト」を立ち上げることに。しかもそれだけでは終わらず、スマホ向けアプリの開発をメインの業務としているモブキャストをも、8年かけて東証マザーズに上場。こうした実績だけを見れば、とても人見知りだとは思えません。でも、それでも人見知りであることは間違いないのだそうです。■でも社交的なおつきあいはする気なし!世の中には「どんな人とでも仲よくなれるのが特徴です」という人もいて、しばしばそれは人間的な魅力として理解されます。しかし実際のところ、著者はまったくの逆なのだというのです。「社交的なおつきあいっていうのは、本当にする気が起きない」といい切ってしまうのですから、かなりもののです。しかしそれでも、大事な人はちゃんといるのだとか。それは、自分、家族、友だち、社員たち、一緒に仕事をしたいと思う人。人嫌いでありながら、いや、人嫌いだからこそかもしれませんが、仲よくなると、とことん仲よくなるのだそうです。だから、人づきあいもそれだけの輪で精一杯になってしまうということ。たとえば自分が気に入った料理屋には、親しい人をみんな連れていきたいと考えるタイプ。「自分が好きなものは、親しい人たちにも好きになってほしい」というわけで、ある意味では徹底した考え方だといえるのではないでしょうか。そして1、2年にひとりくらいの割合で、「この人のことを、すごく知りたい」と思うことがあるのだそうです。そういう場合は年齢も関係なく、経営者であろうが芸能人であろうが、とにかく会って話を聞かないと気がすまなくなるというのですから、やはり徹底しています。「中間」がないともいえるでしょう。■著者的に人づきあいは0か100しかないだからそういう場合は、どんなことがあっても飲みに行くことにしているそう。「なんでこんなに魅力的なんだろう」「なんであんなパフォーマンスができるんだろう」、そんな思いを真正面からぶつけて、「あっ、だからなんだ」と納得できるまでひたすら聞くというスタイル。つまり、「人間嫌い」でありながら「大事な人は大切にする」という意味で、著者にとってのつきあいは0か100しかないということです。この考え方は、特に珍しいものではないかもしれません。むしろ、シンプルすぎるほどにシンプルです。しかし重要なのは、珍しくなくともシンプルでも、著者が経営者としてそのスタンスを徹底的に貫いているということ。状況に流されてぶれるようなことがないからこそ、そこに強さが生まれ、それは人を引っぱっていく力になっているということです。つまりこの考え方には、リーダーシップの本質が隠されているのです。*他にも本書には、「一般的な企業とはちょっと違う」モブキャストならではの経営哲学が書かれています。語り口調なので読みやすく、スラスラと読み終えてしまえるはず。ぜひ、読んでみてください。(文/書評家・印南敦史)【参考】※藪考樹(2015)『世界70億人をワクワクさせる バカの知恵 ―42歳にして二度の上場を果たした“目覚まし時計”経営論』プレジデント社
2015年11月01日リサーチ・アンド・ディベロプメントはこのほど、「人づきあい」に関する調査結果を発表した。調査は2014年10月、首都圏の一般生活者である18~79歳の男女を対象に訪問留置調査にて行われ、3,000サンプルを得た。○友人づきあいが変わっていく男性、増えていく女性男性に対して、普段どのような友人とつきあいがあるのか質問したところ、20代までは「学校、学生時代の友人」がトップだったが、その割合は徐々に減少し、代わって「職場・仕事関係の友人」が増加。30代からは60代までは「職場・仕事関係の友人」がトップとなった。また、「最も大切なおつきあい」である友人についても、20代までは「学校、学生時代の友人」がトップだったが、50代では「職場・仕事関係の友人」がトップに。多くの時間苦楽をともにした仕事仲間が名実ともに大切なつきあいとなっていく様子がうかがえる結果となった。続いて、女性に対しても同様の質問を実施。その結果、女性は「ふだんのおつきあい」も「最も大切なおつきあい」も、50代までの長きに渡り「学校、学生時代の友人」がトップをキープする結果となった。また、子育て期でも、普段会う「子どもを通じた友人」とのつきあいもしつつ、普段なかなか会えない「学生時代の友人とのつきあい」も連綿と続けていることが明らかに。女性はつきあう相手が変わるのではなく、ライフステージごとに増やしていることが読み取れた。○女性は積極的な人づきあい、男性は徐々に消極的に!?次に、「人とのつきあい」についてどう考えているのか尋ねたところ、女性は「人とは積極的につきあうが、つきあいの輪そのものを広げようとはあまり思っていない」と回答した人が圧倒的に多く、さらに「いろいろな人たちと積極的につきあい、つきあいの輪をどんどん広げたいと思っている」の割合を合わせると、女性はどの年代も7割以上が「積極派」であることがわかった。一方男性はというと、女性と同じく「人とは積極的につきあうが、つきあいの輪そのものを広げようとはあまり思っていない」が最多だったが、「いろいろな人たちと積極的につきあい、つきあいの輪をどんどん広げたいと思っている」という割合は、年代が上がるに連れて減少傾向となり、代わって「人とはつきあいたいと思っているが、なかなか思うようにできないでいる」や「あまり人とはつきあいたくないと思っている」という消極派が増加。50代では積極派と消極派の割合は半々となり、60代で復活していることがうかがえた。
2015年09月09日前回の「近所づきあいに関する調査」からは、持ち家の人と比べて、賃貸住宅で暮らす人々はご近所付き合いがライトな傾向が垣間見えました。しかし、エレベーターに乗り合わせたり、廊下ですれ違ったりと、日常生活の中で顔を合わせる機会は少なからずあるもの。そんなとき、皆さんはどのように対応しているのでしょうか?そこで「マイナビ賃貸」では、賃貸住宅でのあいさつの状況について聞いてました。■ご近所付き合いはあいさつから!?約8割の回答者が「あいさつをしている」賃貸住宅内で住民と会ったときに、あいさつをしている回答者は78.8%。8割近くもの人があいさつを心掛けていることが分かりました。賃貸マンションやアパートでは、お互いに干渉せず、隣人の顔も名前も知らないという方が少なくありません。それでも、あいさつは最低限のマナーとして浸透している様子がうかがえます。■「あいさつはされたら返す」そのときの対応が、印象を左右する!あいさつをした際のエピソードを問うと、圧倒的に多かったのが「あいさつをしたのに無視をされて腹が立った」(女性/30歳/賃貸マンション)という怒りの声。・「上の階の住人に家の前の階段で出会ったので、こんにちはと聞こえるようにあいさつしたら、完全に無視して歩いていったので腹が立った」(女性/31歳/賃貸アパート)・「あいさつをしたときはあいさつを、会釈をしたときは会釈を返してくれないと、なんとなく気分が悪い」(女性/25歳/賃貸マンション)あいさつを返してもらえないことに悲しさやいら立ちを覚えたという回答が相次ぐ一方で、「あいさつをしない」と答えた人にも言い訳がある様子。・「向こうが目もあわせようとしないので。シチュエーションによってはする」(女性/31歳/賃貸マンション)・「極度の人見知りなので」(男性/25歳/賃貸マンション)・「同じアパートの人かどうか分からない」(男性/23歳/賃貸アパート)知らない人へのあいさつは、ほんのちょっと勇気がいるかもしれません。でも、あいさつの習慣がご近所付き合いをスムーズにしてくれるのも事実。毎日を気持ちよく過ごすために、まずは会釈からはじめてみては?その他、思わずクスッと笑ってしまう、こんなエピソードも。・「ペット可のマンションに住んでいるのだが、あいさつした際、飼い主よりも先に犬が「ワン!」とあいさつしてくれて癒された」(女性/27歳/賃貸マンション)・「部屋の前で会ってあいさつした後、マンションのロビーでも会ってあいさつした」(女性/23歳/賃貸マンション)・「朝方に外ですれ違った際「おはようございます」とあいさつするつもりが、相手が「こんにちは」とあいさつされたので、つられてしまい「おは…んちは」と、変なあいさつをしてしまった」(男性/31歳/賃貸アパート)思わず「あるある」と言いたくなってしまう、ちょっと気まずいエピソードも。・「深夜に油断した格好で外に出たら、全身ばっちり決めたお隣さんとばったり」(女性/21歳/賃貸マンション)・「ドアを同時にあけた時は気まずい」(男性/27歳/賃貸アパート)・「両手に荷物を抱えているときとか、自転車のメンテナンスをしているときとか、間の悪い時に会うことが多い」(男性/36歳/賃貸アパート)思わす苦笑してしまうようなシチュエーションになってしまったときこそ、一言のあいさつが場の空気を和らげてくれるかもしれませんね。また、「気になっていたパン屋さんの袋を持っていた人とエレベーターで一緒になり、話しかけたら、おいしいんですよとお勧めしてくれた(女性/34歳/賃貸マンション)」など、ご近所さんとの会話が弾んだという体験談も寄せられました。わが家をより居心地の良い場所にするために、あいさつは欠かせない存在と言えそうです。(文・斎藤若菜)【アンケート対象】マイナビニュース会員調査時期:2012年6月29日~2012年7月2日有効回答:260、調査手法:インターネットログイン式アンケート【拡大画像を含む完全版はこちら】
2012年08月22日