わが家の近くに、長男が3歳、次男が1歳のころから通っている児童館があります。広くておもちゃも充実しており、子どもたちにとってお気に入りの遊び場なのですが、私はそこでよく会うある親子が苦手でした。そのママはいつも自分の子どもを見ていないのです。ある日、そのママに話しかけられたのですが――!? モヤモヤする3人連れママの行動児童館で会う、3人の子を連れているママ。利用する時間帯がよく被るので、あいさつやちょっとした会話をする仲でした。しかしこのママは児童館に来ると、1歳になったばかりの末っ子のそばで誰かとおしゃべりしたりスマホをいじったりするだけ。 上の子たちが他の子のおもちゃを取っても誰かにボールをぶつけても、注意しないのです。うちの子もその上の子たちに、遊んでいた積み木にボールをわざとぶつけられ壊されたことがありましたが、ママはまったく見ていませんでした。 「まだ小さい末っ子から離れられないのはわかるけど、スマホばかりなのはちょっと……」と私はいつもモヤモヤを感じていました。 ついに注意されたママ。しかし…!?ある日児童館でそのママから「ちょっと聞いてよ」と話しかけられました。「この前別のママからいきなり、自分の子どもをちゃんと見ててって言われたの。こういう場所ではみんなで子どもを見るものなのにね。こっちは3人も連れてるんだから私ひとりでずっと見てられるわけないでしょ」とそのママは言うのです。 その後も、彼女は上の子たちを放置してスマホをいじっていました……。 「児童館ではみんなで子どもを見るもの」という考えは、理想的ではあると思います。しかしそれは自分も自分の子をきちんと見ていることが前提ではないかと思います。 子育ての合間にスマホで気分転換する気持ちはわからないわけではありません。しかし、注意されて逆ギレしたりするのはどうなのかなと思ってしまいました。私は彼女とは合わないと感じ、それ以降は児童館に行く時間帯をなるべくずらしています。 私も、2人の子どもたちからまったく目を離さずに見守ることはできません。しかし、他の人に迷惑をかけたり、子どもたちがけがをしたりしてしまったとき、責任を取れるのは親である私です。改めて実感し、どんな場所でも自分の子どもは自分で見るようにしようと思った出来事でした。 ベビーカレンダーでは、赤ちゃん時代を卒業して自己主張を始めた2~6歳までの子どもの力を伸ばし、親子の生活がもっと楽しくなる【キッズライフ記事】を強化配信中。今よりもっと笑顔が増えてハッピーな毎日になりますように! イラスト/海乃けだま著者:香川えりか
2024年01月19日私は喜怒哀楽が豊かなタイプですが、私の夫は、どちらかというと大人しいタイプです。理不尽な不動産屋さんの言動に爆発寸前の私と、冷静な夫。夫と私は何かあったときの対応もまったく違いました。ある日、一人で子どもを連れて外出したときに、駐車場で私は隣の車の男性に「ぶつけた」と言われてしまいました。私はドキドキしてややパニックになって――!? 理不尽な不動産屋新婚当時から住んでいたアパートを引っ越しするときのこと。私が電話を通じて不動産屋とやり取りをしていたのですが、入居前からあったキズに対して「証拠がない。修繕費を支払って」と理不尽なことを言われました。私は頭に来て爆発寸前! どうにもならなかったため、後日夫1人で改めて不動産屋に行くことになりました。結果、こちらの言い分が認められ、修繕費の支払いはなしに! 夫は「言いがかりをつけられないように、次からは元からあるキズは写真に残しておこう」とこのときの出来事を冷静に受け止めていました。 車のドアが隣の車にぶつかった!?役場の駐車場で1歳の娘を車から降ろしたときのことです。隣の車には、50代くらいの男性が乗っており、「今、当たりましたよね?」と私に問い詰めてきました。ドアが隣の車に当たってしまったようなのですが、娘を降ろすときに荷物を落としたことに気を取られ、気が付かなかったのです。 ドキドキしながら私が「申し訳ありません。警察を呼びましょうか?」と言うと、男性は「いや、そこまでは……」という反応。どうしていいかわからずややパニックになった私は夫に電話をしました。すぐに電話に出てくれたので、私は夫にすぐさま状況を説明。 夫は「相手の方に電話を代わって」と相手の男性ともスムーズにやり取り。わが家が個人賠償責任保険に加入していたので、それで保障されることを男性に伝え、保険会社とも連絡を取ってくれました。 このような思わぬトラブルの際、夫はとても頼りになります。私が感情的になったときや、パニックになってしまうときも、夫は至って冷静。結婚前は大人しい夫に対して「私がしっかりしなきゃ!」と思っていたのですが、とんだ勘違い! 頼りになる夫と結婚してよかったと思っています。 ベビーカレンダーでは、赤ちゃん時代を卒業して自己主張を始めた2~6歳までの子どもの力を伸ばし、親子の生活がもっと楽しくなる【キッズライフ記事】を強化配信中。今よりもっと笑顔が増えてハッピーな毎日になりますように! イラスト/きりぷち著者:都 うめこ
2024年01月19日次女が小学校に入学し、顔見知りになったママから「LINE教えてもらえませんか?」から始まった「遊びに来てください!」とのお誘い。なかなか行けずにいたので、学童のお迎えでそのママにバッタリあったときにお話をしたところ、衝撃の事実が判明したのです―。 実はお誘いの目的は次女は小学校に入学すると、私が仕事をしているため学童に通っています。そこで顔見知りになった同学年の男の子のママは、明るくて気さくにあいさつをしてくれます。町内の子ども会も同じで、イベントで話をするようになり、話の流れでLINEを交換することになりました。 ある日、仕事中にそのママから着信があり、仕事が終わってからかけ直すと、「会って話したいので、今度うちにお茶しに遊びにきてください!」ということでした。「仕事をしているのでなかなか時間がなくて……」と断りましたが、数日後またLINEが……。 かけ直せずにいたところ、ちょうど学童のお迎えのときにそのママにバッタリ会ったので「何の用事でしたか?」と聞いてみました。すると……。 そのママは「実はすごくいい洗顔があって、ぜひ試していただきたくて」と答えたのです。その商品名を聞くと、一度使ったこともあり、販売方法やシステムも知っていたので「使ったことあるので〜」とやんわりお断りしました。 その後も続いたお誘いに私は…それからも「私の練習台になってください」や、「今度ホームパーティーをするので来てください」と連絡がありました。ある日、子ども会の会長と話すきっかけがあったのでこのことを相談すると、「みんな声かけられてますよ!はっきりと断ったほうがいいかもですね!」とのアドバイス。そこでLINEで丁寧にはっきりとお断りすることに。すると、それからは連絡は来なくなりました。 なかなかママ友のお誘いを断るのは勇気のいることですが、行く気のないお誘いに曖昧に断っていては伝わらないのだと感じました。もうお誘いはありませんが、会えばこれまで通りあいさつできるのでよかったと思います。 イラスト/ぽん子著者:松田みさと
2024年01月18日義実家は自宅から車で1時間の場所にあります。夫と義母は何かあるとすぐにお互いに連絡を取り合うことが多く、夫は私よりも義母の意見を聞く傾向にあります。ある日、義母から週末に義実家に遊びに来るようにとお誘いの連絡がありました。しかしその日は家族3人で遊園地へ行く計画をしていました。すると夫は……。 義母からのお誘いと家族のおでかけ以前から週末は、当時3歳の娘と私たち夫婦の3人でテーマパークに行く予定を立てていました。義実家には1カ月に1度以上は訪問しており、家族のみで遊園地に行くのは久しぶりです。 3歳の娘は何週間も前から遊園地に行くことを楽しみにしていたので、私は義実家の訪問は延期にして、今回は家族で遊園地に行こうと夫に伝えたのですが……。 すると夫は大変困った顔でしばらく無言の後、「実家に行く」と発言しました。私は夫の選択に驚き「家族で遊園地に行きたい」と伝えると、夫は「遊園地はいつでも行ける。母さんが呼んでいるんだ」と言うのです。しかし、義母が呼んでいる理由は特別なことがあるわけではなく、ただ遊びにおいでと言っているだけで、この週末ではないといけないというものではありません。 「私たち家族と義実家のどちらが大切?」と聞くと…両親を大切にすること自体は良いことだと思いますが、常に義実家の意見や都合を優先されていた私は、家族の大事な計画さえも変更されてしまったことにショックを受けました。そして思わず夫に「私たち家族と義実家のどちらが大切?」と聞いてしまいました。すると夫は困惑した様子で「選べない」の一言。その言葉に私はあ然とし、「私たち家族を選んでよ!」と言いましたが、夫は再度「選べない」と言います。 結局、遊園地に行く話はなくなり、義実家に行くことに。娘もしばらく泣いており、私は夫の選択に納得がいかないもののどうすることもできませんでした。 それから3年が経ち、私はふと夫に同じ質問をしてみました。「私たち家族と義実家のどちらが大事?」と。すると夫は「俺たち家族に決まっているだろう」と言いました。以前と比べると夫なりに私たち家族を大切にしようとしてくれているのが伝わってくるので、未だに義実家を優先することはありますが、私も少しずつ受け止められるように。都度話し合いをして、家族の絆を深めていけたらいいなと思います。 ベビーカレンダーでは、赤ちゃん時代を卒業して自己主張を始めた2~6歳までの子どもの力を伸ばし、親子の生活がもっと楽しくなる【キッズライフ記事】を強化配信中。今よりもっと笑顔が増えてハッピーな毎日になりますように! イラスト/まげよ著者:神崎 ハナ
2024年01月18日ある日ママと遊んだとき、スマホの通話履歴を見てみるように言われます。どういうことかわからないまま言われたとおり確認してみると、なんとかけた記憶がない履歴が大量に表示されたのです!一体どういうこと…!? 何この通話履歴!掛けてないけど!?子どもが2歳になりしっかりお話しできるようになったため、晩ごはんは遠方に住むおじいちゃん、おばあちゃんとスマホでビデオ通話をしながら食べています。すると子どもは「スマホ=顔を見て話せるもの」だと理解したようで、私がスマホを触っていると、いつも「電話! 電話!」と言うようになり困っていました。 そんな中、ママ友と遊んだときに驚きの事実が発覚!なんと、私の知らぬ間に子どもがママ友たちにビデオ電話をかけていたようなのです。何回も遊んだことのあるママ友たちだったため、間違って掛けたんだろうなと微笑ましく思ってくれていたみたいなのですが、私はスマホの通話履歴を見てとても驚いたのでした。 また同じことを繰り返さないように、それからは子どもの手が届くところにスマホを置かないように気を付けています。そして子どもにはおもちゃの電話を買ってそれで遊ぶようにしてもらい、「電話をするときは一緒にしようね」と伝えました。 「まだ小さいから操作はできないだろう」と思わず、今後はもっと注意深く子どもを見守らないといけないと感じた出来事です。 作画/さくら著者:ほしなちひろ
2024年01月17日年長の次男が幼稚園で仲良くなった男の子がいます。私は、子ども同士が仲良しだし、親同士も連絡先を交換して、ママ友になりたいな、と勝手に思っていました。そこで保育参観の日に、話しかけてみることに。すると、思いもよらぬ反応が返ってきたのです―。 2回話しかけた結果…幼稚園の保育参観の日に、次男のお友だちママさんに「いつも息子がお世話になっています」と話しかけてみました。すると、「ああ。どうも」とだけ言われて、離れた場所に行ってしまったのです。子ども同士が幼稚園で何度も仲良く遊んでいる姿を目撃していたため、なんだかとても迷惑そうな対応に、正直戸惑ってしまいました。 また別の日、お友だちママさんをお見かけしたので、もう一度話しかけてみました。すると……。 「ああ。○○くんのママですね。子どもがお世話になっております」とだけ言われて、そのあと一瞬沈黙が流れました。 これはもう、話しかけないほうが良いんだなと思っていると、「ごめんなさいね。私、極度の人見知りなんです。でも、次男くんが息子といつも仲良くしてくれていてうれしく思っています」と言われたのです。 子ども同士がそのまま遊び始めたので2人で見守っていました。ママさんは熱心に子どもたちが遊ぶ姿を見ていて、私と話そうという感じではなかったので、ママ友になりたいと思っていた自分が少し恥ずかしくなりました。次男のお友だちのママさんは子ども思いの素敵な方だなと思いました。 お迎えのときある日のお迎えのときに、お友だちとママさんが歩いている姿に気が付いた次男が「お!! またね!!」と声をかけました。すると2人は笑顔で手を振ってくれたのです。そのときの笑顔がとてもうれしく、子ども同士が仲が良いから、無理して親同士まで仲良くする必要なんてないんだなと心から思えました。 子どもの成長にしたがって子ども同士のつながりや親との関係も変わっていきます。成長に合わせて子どもを通した人付き合いを大切にしたいなと思えた出来事でした。 ベビーカレンダーでは、赤ちゃん時代を卒業して自己主張を始めた2~6歳までの子どもの力を伸ばし、親子の生活がもっと楽しくなる【キッズライフ記事】を強化配信中。今よりもっと笑顔が増えてハッピーな毎日になりますように! イラスト/きりぷち著者:小川 朝美
2024年01月16日5歳の息子は発達障害で、かんしゃくを起こすことが多いです。ある日そのことを実家の母に打ち明けると、心無い言葉をかけられました。さらに後日、運動会でまさかの言葉を言ってきたのです……。そんなこと言わないでよ……。わが家には5歳の発達障害の子どもがいます。自閉症スペクトラム障害で、見通しが立たないことがとても苦手。うまく気持ちが伝えられなくて、かんしゃくを起こすことも多いですが、療育を行って少しずつ自分の特性との付き合い方を学んでいるところです。 しかし、私の母からはなかなか発達障害への理解が得られず、発達障害であることを打ち明けた際には「母親がしっかり叱らないからじゃない?」と言われました。叱ることは逆効果になることがとても多く、かんしゃくをおこして子どもも私もしんどくなったことがあります。そのため、今では最低限しか叱りません。 運動会のときは、先生が配慮してフォローしやすい端っこにしてくれたのですが、母は「なんで端っこなのよ!」と私に文句を言ったのです。理解してもらうのは難しいと分かってはいるものの、悲しい気持ちになりました。 発達障害の子のパニックやかんしゃくを人に理解してもらうのは難しいと、日々感じています。しかしやはり身内には理解してもらいたいため、母には私から少しずつ発達障害について説明し、考え方を改めてもらうように頑張っている最中です。 ◇ ◇ ◇ 小児科医の松井先生は以下のようにおっしゃいます。 「自閉症のお子さんは叱るのではなくタイムアウト(小休止)して場所を変え、感情を出さないようにしたり、うまくできたときは褒めてあげましょう。このママさんのように、療育に通うとその子の特性にあった接し方を説明してもらえ、無理なく成長を促すことができ、そうしていくうちに、パパやママも安心できるようになるとのことです。 また、ご両親や周りの方からの理解を得られず悲しい思いをする方も多いですが、その場合は少しずつ発達障害について説明をし、それを繰り返してみてください。お子さんの成長を見て、周りも徐々に分かってくれるようになるでしょう」 周囲も少しずつ理解が深まっていくと良いですね。 ※本記事の内容は、必ずしもすべての状況にあてはまるとは限りません。必要に応じて医師や専門家に相談するなど、ご自身の責任と判断によって適切なご対応をお願いいたします。 作画/森田家著者:杉浦更紗監修者:医師 神奈川県立こども医療センター 産婦人科 松井 潔 先生
2024年01月14日ある真冬の朝、いつものようにベランダで洗濯物を干していると背後から「ガチャッ」という音が聞こえ、振り返ってみると……!? ど、どうすれば良いの!?ある真冬の朝の出来事です。当時住んでいたアパートのベランダでいつものように洗濯物を干していたとき、突然窓のカギがかかる音がしました。 窓の方を見るとそこには2歳の娘が立っています。どうやら誤ってカギをかけてしまった様子。私は慌てて窓を開けようとするも、カギはしっかりかかっており、締め出された状態になっていました。 「開けて!」「ここをカチャっとして!」と訴えてもまだ2歳の娘には伝わらず、お互いパニックに! スマホも家の中だったので、たまたま洗濯物を干していた近所の方に、「子どもが窓のカギをかけてしまい、締め出されてしまいました! 夫に電話していただけますか?」と話すと快く引き受けて下さり、夫の電話番号を伝えます。しばらくして夫が帰宅し、窓のカギを開けてくれて事なきを得ました。 この出来事のあと、洗濯物を干すときは必ずスマホを持つこと、常に家の中の様子を確認することを心がけるようになりました。その時はたまたま主人の会社と自宅が近かったので、すぐに解決することが出来ましたが、離れていたらと思うとゾッとします。また、何かあったときのために夫の電話番号を覚えておいて損は無いなと感じました。 ◇ ◇ ◇ スマホを持ってベランダに出るのも良い案ですが、すぐに駆けつけてもらえるとは限らないので、鍵をかけられないような工夫が必要かもしれませんね。みなさんは、どんな工夫をすれば良いと思いますか? 「うちではこんな対策をしています!」というものがあれば、ぜひ教えてください。 作画/森田家著者:かつた もも
2024年01月13日私の住む地域では、生後4カ月までの赤ちゃんがいるすべての家庭に保健師さんが訪れる、赤ちゃん訪問があります。自宅に人が来るからには!と、部屋の掃除や片付けをし、準備して当日を迎えたのですが……。「仕事復帰はいつ?」と聞かれ…保健師さんはまず、持ってきた体重計や身長計を使って赤ちゃんの健診をしてくれました。その後は周囲のサポート環境や、ミルク育児だったため育児用ミルクの回数、日中や夜間の赤ちゃんの様子などについて質問があったのを覚えています。 ひと通り赤ちゃんに関する質問が終わると、今度は私への質問が始まりました。産後の体調やメンタル面に関する質問のあとで、「仕事復帰はいつごろ?」「保育園の目途は立っている?」など、仕事に関する質問が飛んできました。 出産前から専業主婦だった私は、「しばらくは子どもとゆっくり過ごそうと思っていて」とやんわりと働いていない旨を伝えたのですが、すぐに専業主婦には結びつかなかったようで、なかなか質問の方向が変わらず……。 あからさまに表情が変わった!?話を濁していても会話がかみ合わないので、働く予定はないとはっきり伝えました。すると「あー……」と、急に保健師さんの対応が冷たくなったように感じられました。 おそらく、私が働いていないことに対してあまり良い印象ではなかったのかなと思います。そして私にその他の心配事がないとわかると、保健師さんはそそくさと帰っていったのでした。 たしかに共働きの家庭が子育て世帯の半数を超えていますが、専業主婦の家庭もあります。保健師さんにはもう少し配慮のある会話をしてほしかったなと感じました。地域の保健師さんとはいえ、来客を迎えるにはある程度準備が必要だったので、なんだかどっと疲れだけが残ってしまった子育てサポートでした。 イラスト/ななぎ著者:河原りさ
2024年01月10日娘が幼稚園年長のときのクラスが同じで知り合ったママ友は、近所に住んでいて、たまにスーパーで会い、立ち話をする仲でした。ある日、ママ友から家に遊びに来てねと誘われ、娘も連れて遊びに行くことに。その日は、ママ友の家にはママ友の母親もいました。同居はしておらず隣の市に住んでおり頻繁に行き来をしている様子でした。モヤモヤが残るママ友宅での出来事ママ友宅で娘はママ友の子どもと楽しく過ごせたようなのですが、私はモヤモヤとした感情が残りました。事前にママ友から母親が自宅に遊びに来ているという話はなく、ママ友の母親が話の中心となり、その内容はほとんどママ友の母親の職場の愚痴だったからです。 私はママ友の母親とは初対面。会話をしていても遠慮をしてしまい、仕事の愚痴を聞かされても良いアドバイスもできませんでした。そのため、楽しく過ごせたとは言い難い時間になってしまったのです。しかし、私は今回たまたまママ友の母親がママ友宅に来ていたのだろうと考えることにしました。 またもやママ友の母親が!?数週間経ったあと、ママ友と幼稚園の行事で会いました。このあとの予定を聞かれ、用事がなければ自宅に遊びに来ませんか? と誘われたのです。先日のママ友の母親の一件が頭をよぎりましたが、ママ友とは話が合うのでもっと話がしたいと思い、私は娘を連れて遊びに行くことにしました。 ママ友宅に到着すると、ママ友の母親がいました。ママ友の母親は歓迎をしてくれましたが、再度モヤモヤとした感情が私を襲ってきたのです。 ママ友に本心を告げてみた……今回も、ママ友の母親が話の中心となり、ママ友の母親の職場や旦那さんに対する愚痴を聞いて過ごしました。私はママ友の母親の話題に対して返答に困り、話が弾みません。 次回は、ママ友と2人でゆっくり話がしたいと思った私は、その夜、ママ友にその旨をメッセージで送ることにしました。ママ友は私の2人で話したいという気持ちは理解してくれましたが、ママ友の母親が頻繁にママ友宅に遊びに来ているので、2人で話すのは難しいかもしれないという返事でした。 ママ友の態度がよそよそしくなるママ友宅で2人で話せないのなら、私の自宅で話すのはどうですか?と提案したのですが、なぜか返信がありません。数日経ったあと、もう一度聞いてみたのですが、ママ友からは「考えてみるね」のひと言でした。 その後も、ママ友とはスーパーで出会うこともあるのですが、あいさつだけで、以前のように立ち話をしなくなりました。私は、なんとなくママ友の態度がよそよそしくなり、話を早く切り上げようとする様子を感じています。 あれからママ友から自宅に招かれることはありません。私がママ友と2人で話したいと言った一件から関係が変わりました。ママ友とはこれからも話の合う友人としてお付き合いを続けたかったのですが、正直に伝えすぎて、気を悪くさせてしまったのかもしれません。ママ友とは以前のような関係ではなくなってしまいましたが、あいさつだけでも続けて、いつかまた以前のように話せるといいなと思っています。 ベビーカレンダーでは、赤ちゃん時代を卒業して自己主張を始めた2~6歳までの子どもの力を伸ばし、親子の生活がもっと楽しくなる【キッズライフ記事】を強化配信中。今よりもっと笑顔が増えてハッピーな毎日になりますように! 著者:神崎 ハナ2児の母。発達障がい児の育児に奮闘中。育児や健康に関する記事を執筆中のライター。教職員や福祉の資格を持つ。
2024年01月10日田舎育ちで交友関係を大切にしている私と、都会育ちで人間関係も面倒なタイプの夫。夫はよく都会と田舎を比べて、「都会は便利だしおしゃれな人が多い。それに比べて田舎は~」と批判的なことをよく私に言っていました。都会マウントが多い夫に嫌気がさした私が、夫にある提案を持ち掛けると……。都会育ちの夫は田舎嫌い都会育ちの夫は、就職して私の地元である地方に転勤するまで、他県で生活したことがありませんでした。夫とは、転勤先である私の地元で出会い、結婚。田舎での生活が不慣れな上に、人間関係もさっぱりなタイプの夫は、「田舎は交通が不便だし、ヤンキーが多い」など、田舎に対する偏見を持っています。 私は結婚したら家族ぐるみでお付き合いするのが理想でしたが、夫が面倒な人間関係は嫌がると思い、私の地元の友だちと会わせる機会はほぼありませんでした。結婚後、すぐに都会に転勤になり、娘も生まれたので私の田舎に帰る機会も少なくなりました。 なかなか帰省を許してくれない……慣れない土地で子育てをしていた私は、徐々に孤独を感じることが多くなりました。そこで、夫に「実家に帰省したい」とお願いしたのですが、「田舎に帰るなんてお金の無駄」「帰っても娯楽がない」など散々文句を言い、なかなか帰省させてくれません。 私もだんだんストレスが溜まって「娘もきっと楽しいと思うから、1度、私の友だち家族と一緒に遊ぼう!」と夫が絶対嫌がるであろう提案をすると、「子どものためなら1度だけ」と渋々了解してくれました。 一番楽しんでいるのはまさかの夫!?田舎に帰省した私たちは、同じ年齢の子どもがいる私の友人家族に夫を会わせて、遊園地で友だちの子どもと娘を遊ばせたり、みんなでバーベキューをしたりしました。久しぶりに友人と話せてうれしかった私ですが、こんな機会はもう最後だろうなと思っていました。 しかし、結果的に一番楽しんでいたのはまさかの夫! 夫は、休日はどこに行っても人が多い都会に比べて、のびのびと遊べる田舎で楽しそうに過ごす娘の姿を見て、とてもうれしかった様子。さらに私の友人家族とも気が合ったのか、「話しやすくて楽しかった」とノリノリ。思いもよらぬ夫の態度に私はびっくりしました。 この出来事がきっかけで夫からの「都会マウント」はなくなり、私も帰省しやすくなりました。私自身も慣れない都会で育児を始めて、都会が苦手と思うこともありました。夫も当時、慣れない土地での生活にストレスを感じていたのかもしれません。しかし出身地を悪く言われるといい気はしないので、お互いに出身地マウントはしないように気をつけています。 著者:城ゆりこ4歳の女の子と1歳男の子のママ。転勤族になり田舎から都会暮らしへ。現在ワンオペ育児に奮闘中。
2024年01月06日夫の海外転勤で、私と1歳の息子は「子どもにやさしい」と言われているA国で暮らすことに。新天地での生活をスタートさせてやっと1週間が経ったころ、家族3人でバスに乗ってお出かけをしました。楽しい気分もつかの間、バスの車内で見知らぬ女性にジロジロ見られ……。見知らぬ女性の言動にびっくりしたものの、のちに家族で感謝したエピソードをご紹介します。バスでひと際目立っている派手な女性バスに乗車して最初に私の目に入ってきたのは、化粧がバッチリきまった強そうな女性でした。ゴールドチェーンと蝶の形をしたヘアアクセサリーをアップにした髪に付け、真っ白なボリュームのあるファーコートとミニスカートに網タイツを合わせた装いをしていました。女性が座っている席の高さと位置が目立つせいもありますが、乗客の中でひと際存在感があったのです。 私たち家族は、その女性が座っている席の斜め前に座りました。すると女性は、私たち家族をジロジロ見てきたのです。私は「何か様子がおかしい。極力関わらないようにしよう」と早く目的地に着くことを祈っていました。 急になぜ!? 子どもが病気だと言われ…ジロジロと見られて10分ほど経ったとき、急に女性が自分の席を立ち私たちのところへ。私は内心ドキドキが止まらず、息子だけは守らなければと少しパニックになっていました。女性は開口一番、「あなたの子どもは病気だと思う」と言ってきたのです。私も夫も突然知らない人から、しかも思ってもみなかったことを言われ一瞬固まりました。 女性から話をよく聞くと、息子は「アデノイド肥大※」という病気の症状が見受けられるとのこと。口をずっと開けているのが特に気になると言われました。私は初めて聞いた病名をその場でネット検索。すると、ネットに書いてある症状と息子の普段の様子がいろいろと当てはまっていることがわかりました。 女性は「急ぎではないけれど一応ドクターに診てもらったほうが良い」とアドバイスを残し、私たちより先に下車していったのです。結局、この女性が何者なのかわからないままでした。 ※アデノイド肥大:鼻の一番奥の突き当たり、喉との間の上咽頭にあるリンパ組織のかたまり(アデノイド)が肥大した状態のこと。アデノイドが肥大すると、鼻声、鼻詰まり、口呼吸、いびき、睡眠時無呼吸などの症状を引き起こすことがある。 気になって病院へ。診察結果は?女性のアドバイス通り、まず近所の小児科へ息子を連れて行くことに。小児科の先生は「たしかにアデノイド肥大の症状や疑いはあるが、手術するほどの大きさではないと思う」と言いつつも、念のため詳しく見てくれる耳鼻科を紹介してくれました。 耳鼻科でも診察していただきましたが、手術するほどではないから大丈夫と鼻炎の薬を処方してもらい経過観察に。幸い息子は大きな病気ではなかったことに、私は心底ホッとしたのでした。 もしあのとき女性が勇気をもって息子が病気かもしれないと私たち夫婦に指摘してくれなかったら、アデノイド肥大という病気のことを今も知らなかったと思います。女性のおかげで、息子の様子を注意して見守る意識ができたことにとても感謝しています。 ※本記事の内容は、必ずしもすべての状況にあてはまるとは限りません。必要に応じて医師や専門家に相談するなど、ご自身の責任と判断によって適切なご対応をお願いいたします。 監修/助産師 松田玲子著者:米久 熊代1歳男児の母。人材会社や人事の仕事を経験し、夫の転勤を機に退職。現在はフリーランスとして前職関係の仕事とライターをしながら、プレママ・新米ママ向けブログを運営中。
2024年01月02日やさしく話しやすい義姉は、甥っ子の衣類やおもちゃをたびたび私の息子に譲ってくれます。育児には何かとお金がかかるのでとても助かるのですが、義姉のある一言がいつも引っ掛かっていて……。お下がりは“譲る”ではない…?親戚の集まりがあると、義姉から「使っていない洋服がたくさんあるから持っていくね」とメッセージが届きます。最初はありがたいと思っていたので、「お願いします」と返信していました。 しかし、渡すときに必ず「これ貸すね」と釘を刺すように言われることに、疑問を感じるようになりました。 義姉にとっては“貸す”だった!?会うたびにお下がりを持ってきてくれる義姉。新たなお下がりを持ってくるたびに、「貸した服はサイズアウトした? もう使ってない?」と聞いてくるようになりました。次第に私も、「義姉にとってのお下がりは貸すものなんだ」と気づきました。 「汚しちゃうから」とやんわり断っても、持ってきてくれるお下がり。「貸す」といえるような服かというと、そうではありません。「使い古した服」だと思うような、記名されている保育園着が多いのです。 しかし、返却するとなると、これ以上汚してはいけないので怖くて息子に着せられません。着ていないことは隠した上で、ある程度時間が経ったら返却するようになりました。ちなみに返却したときの姉の反応は特に何もありません。 義姉は善意でお下がりを提供してくれたのですが、「譲る」ではなく、「貸す」お下がりは、とても気を使います。すでに着古していたものだとしても、使うことにも気が引けてしまいました。今はお互い仕事や子どもの保育園があるため、会う機会が減りましたが、レンタル式のお下がりは続いています。 イラスト/ななぎ著者:宮﨑るか
2024年01月02日娘が中学生の時のことです。娘の友だちはスマホを持っている子も多くいましたが、うちの娘にはまだ早いと思い私のタブレット端末を一緒に使うことにしていました。娘はそのタブレット端末で友だちとSNSでやりとりをするように。するとある日、娘が私に「ママに見つかる前に話しておかなくちゃいけないことがある」と声をかけてきたのです。話を聞いて私は真っ青になりました……。 SNSでの拡散の恐怖娘の話によると、学校で同じクラスの男子生徒が、自分自身の下半身が映った写真をある女子生徒に送ったらしく、その写真がSNSのグループ機能でクラスに回ってきて、さらには学年中に拡散されていると言うのです。 私は「写真が回ってくるのは仕方ないけれど、自分から誰かに送ってはいけない」と、忠告しました。その場でタブレットを取り上げることも考えましたが、娘にとっては友だちとの大切なコミュニケーションツール。対応をすぐに決断できず悩んでしまいました。それから数日が経ち、なんと平日の夕方に警察が家にやって来たのです……! 拡散された男子生徒の親が被害届を出したようで、画像の拡散について娘もヒアリングを受けました。タブレットも警察に資料として持っていかれてしまいました。 この件については学校でも説明会が開かれ、どんどん大ごとに……。警察に預けた私のタブレットは一週間後に返却されました。SNSに対して注意を促されただけで、何かを追求されることはありませんでしたが、SNS上の誰かの過ちで、いつでも事件に巻き込まれる恐れがあることを知った出来事でした。 画像を拡散された男子生徒本人はあまり気にしていないようで普通に登校していたそうですが、明日はわが身。子どもにSNSを使わせる前には、ちゃんと話し合いをして約束ごとを決めなければいけないと強く感じた出来事でした。 イラスト/きりぷち著者:堂本 晴
2023年12月31日私は20歳で結婚し、夫の家族と同居しています。義父はいわゆる亭主関白な人で、義母は何を言われても言い返さず、言われっぱなし……。義父はヘビースモーカーで、妊娠中の私の前でもタバコを吸い続けました。夫から注意してもらったものの、義父が態度を変えることはありませんでした。そこで義母に相談したところ、耳を疑う言葉が返ってきたのです……! 期待はしてなかったけど次第につわりが酷くなり、タバコのにおいがダメになってしまったときも義父はおかまいなしで近くでタバコを吸っていました。さすがに、身体もつらくなり、義父のタバコについて義母に相談すると……。返ってきた返事に私はショックを受けました。 「あなたが煙草の煙を避けるように座ればいいじゃない」義母が義父に何も言えないことは知っていましたが、妊娠中の体のつらさは義母も理解しているはずなので、少し共感してくれるのかなと思っていました。が、完全に突き放す言葉だったため、私は愕然としました。 その後は、義父がタバコを吸っているときは離れるようにして過ごしました。出産し、月日がたった今では自分勝手な義父にも慣れ、言いたいことを意見できる関係になりました。義母は今も義父への遠慮があるようですが、ストレスを溜めないためにも、都度意見を伝えていきたいと思います。 ※タバコに含まれるニコチンは、血管を収縮させて血流を低下させるため、妊娠中に取りこむと、胎児に十分な酸素や栄養が行き届かず、流早産、胎内発育不全、乳幼児突然死症候群などの発生率が高くなります。また、タバコの副流煙(タバコの火がついた部分から立ち上る煙)は主流煙(喫煙者が直接吸い込む煙)よりも有害物質を多く含むため、妊婦さんが吸わなくてもそばで喫煙されることによって、悪影響が及ぼされます。妊娠中は、タバコの煙を吸わないように煙から離れ、またこまめに換気することが大切です。 イラスト/はたこ監修/助産師 松田玲子著者:佐々木夢子
2023年12月30日義実家の近くに住んでいた私たちはよく週末に遊びに行っていました。私と義両親はとても仲が良く、周囲に羨ましがられるほどでした。ある日、義実家で皆で飲んでいると義母が「そろそろ家のリフォームがしたいわ」言い出しました。私は「いいですね!やりましょう!」と軽く言ってしまいました。すると、とんでもない展開になってしまったのです……。 「手伝い」とは義母が「そろそろ家のリフォームがしたい」と言ったので、「いいですね!やりましょう!」と軽く返事をした私。すると義母は「少し手伝ってほしい」と言いました。好意的な相づちは打ったものの、何をどう手伝うかという話をしないまま、義実家のリフォームが始まりました。 後日……なぜかうちに請求書が届き、金額を見てビックリ!!なんと数百万という金額だったのです。リフォームを手伝うってお金のこと?と焦った私は夫と相談しましたが、夫は「後で返ってくるだろう」と返答するだけ。 私はそれを信じて振り込むしかなく、工事が終わっても義母からお金を返すという連絡は一切ありませんでした。心配になった私は意を決して義母に連絡することに。すると……。 「少し手伝ってくれるっていうから甘えちゃったわ。ありがとう」と言われ、「手伝う=費用を支払う」という意図だったと判明。さらに、「少し=全額」という都合のいい解釈には開いた口がふさがりませんでした。 金額が大きかっただけに返してほしいのに、喜ぶ義母を見て言い出せず……。夫に相談すると「まあいいだろ」という一言で終わってしまいました。 納得のいかない私は、夫づてに一部でも費用を返してもらえないか聞いてみたものの、義実家側に返す気は一切ないようでした。このことがきっかけで義実家への不信感が生まれ、それから遊びに行くことはなくなってしまいました。 夫にとっては実家でも、私にとっては他人の家。家計からリフォームを支援することになるなら、進め方に納得したうえで返事をしたかったです。今後は安易に返事をしないよう気を付けようと思いました。 イラスト/きりぷち 著者:伊藤奈美
2023年12月29日高校の同級生だった友だちはとっても潔癖です。ある日、そんな友だちと、子連れで外食に行きました。友だちが子どもを常に消毒するのは当たり前で、それは理解できます。しかし、友だちの行動はそれだけではなかったのです――。 そこまでするんだ…友だちの娘は小学2年生。一緒に子ども連れで食事に行くと、友だちは自分の娘に持参した食事用をエプロンをつけさせました。友だちの娘も、エプロンをつけることを当たり前のように受け入れています。もうこぼしたりすることはないようですが、友だちは万が一服に着いたら嫌だから、家でもつけさせているとのことでした。 かたやうちの子は4歳。床にこぼしたりせずに食べられるようになったものの、服や、口の周りは汚れることがあります。けれども、お店に迷惑がかかるわけではないので、そのことは私はよしとしています。この日も口の周りに食べ物がついていました。食事中、ふと友だちの方に目を向けると……。 冷たい目で私の子どもを見ているではありませんか。友だちの、今にも「汚い……」と言いたげな表情に価値観の違いを感じてしまいました。 私は子どもが汚してしまった経験から、汚さないように自分で食べ方を工夫することも大切だと思っているので、友だちのやり方には「そこまでするんだ」と驚いたのが正直な気持ちです。また、冷たい目で見られて悲しくなってしまいました。育児にはいろいろな方法や考え方があるので、今回私も驚いたものの、私は自分と違う方法でも尊重できるようになりたいなと感じた出来事でした。 イラスト/はたこ 著者:なかたゆか
2023年12月29日地元の隣の県で結婚、出産した私。私の友だちは地元に残っている子が多く、頻繁にそれぞれの子どもを連れて集まっているようでした。年に数回は私も子どもたちを連れて参加するので、その日も楽しみにして行きました。しかし、合流してみると、なんだか不穏な空気が流れていたのです……。その日は、私を入れて3人とその子どもたちで公園に集合する予定でした。私以外の2人は、AさんとBさん。彼女たちの子どもは、2人とも小学校1年生の女の子です。 ママ友同士が子どものことで喧嘩!?公園で合流すると、子どもそっちのけで言い合いをしているAさんとBさん。わが家の小3と年長の息子たちは2人の子どもと遊具で遊んでいます。2歳の長女は寝ていたので、私が抱っこしながらAさんとBさんの話を聞きに行きました。 私が声をかけると、Aさんが「Bさんの子どもがうちの子の悪口を言ってたって、学童のママ友から聞いた」と言いました。するとBさんがすかさず「私は、Aさんの子どもがうちの子の悪口言ったって学童で聞いたけど?」と言い、まるで学生時代の喧嘩ように「誰に聞いたの?」と探り合っていたのです。 お互いが「学童で聞いた」と言っているので、私がそれぞれに具体的に誰から聞いたのか聞いてみました。すると……。 同じ人の名前、「Cさん」が出てきたのです。つまり、「Cさん」がAさんとBさんのそれぞれに話していたということです。私はとても驚きました。3人ともCさんの話を疑う空気になったこともあり、その日はAさんもBさんも落ち着きました。 明らかになった真相後日、Aさんから連絡がありました。Cさんがやはり吹聴していたことがわかったということでした。 Bさんの家にCさんのお子さんが遊びに来たとき、Cさんのお子さんが「今日はAさんの子どもがいないからうれしい」と発言。そこで、もともとCさんを疑っていたBさんはお迎えにきたCさんを問い詰めたのだそう。 「娘さんはAさんの子どもを嫌っているのか、悪口を言っていたという話は本当か」 すると、Cさんは……。 「うちの子がBさんの子どもと遊びたがっているのに、Aさんの子どもがいつも一緒にいて嫌だと言っている。ママ同士の仲が良いから子ども同士も一緒にいるのであれば、ママ同士の仲が悪くなれば子どもも離れると思った」と泣いて謝ってきたのだとか。 Aさんの子どもは、Cさんの子どもと学校や学童でもよく喧嘩しているそうで、3人で一緒に遊ぶという選択肢はもともとなかったそうです。 Cさんのやったことには呆れてものが言えません。ですが、言い争いをしていたAさんもBさんも、わが子のためとはいえ、大人げがないように感じたのが正直なところです。わが子のこととなると冷静でいられないものなのかもしれません。そんな様子を目の当たりにして、私は、どんなときでも冷静に行動できるように気をつけようと、改めて思いました。 イラスト/きりぷち 著者:安藤 はるか
2023年12月25日子どもが小学校低学年のころ、ある週末に、仲良くしているママ友が家を訪ねてきました。子どもが遊ぶ約束してたかな?と思い玄関を開けると……。立っていたのはママ友だけではなかったのです――。 ドアを開けると…!?仲が良いママ友だったため何もためらわずに玄関のドアを開けました。するとそこには、そのママ友とは別に数人の女性がいたのです……。「え?何これ??」と思ったのもつかの間、ママ友からの前置きもなく、ある教材のお勧めマシンガントークが始まりました。あまりの熱量に「私が紹介してと頼んだんだっけ……?」と記憶をさかのぼりましたが、そんなことを頼んだ覚えは1ミリもありません。 その間もエスカレートする営業トーク。「検討しますので」と伝えても勧誘が続き、あまりにしつこくて、不快感でいっぱいに!ママ友は泣きそうな顔で申し訳なさそうにしながら女性たちの横に立っているだけ……。 よほど抗議しようかと思いましたが玄関前ですし、ご近所の目もはばかられるので、やっとの思いで説き伏せてお帰り頂きました。 某教材の会員だったママ友は、営業の担当者から「誰でもいいから会員候補を紹介しなさい」と言われ、断ることができず紹介してしまったそうです。後日、平謝りで謝罪が入りましたが、あらかじめ相談してくれていてもよかったのでは?とモヤモヤしました。真摯に謝罪してくれたのでその一件は忘れることにしましたが、なんともショックな出来事でした。 イラスト/まげよ 著者:田宮香奈子
2023年12月23日においや騒音のトラブルはよく聞きますが、私の近所でも起こりました。BBQが趣味であろう若夫婦が近くに引っ越してきてから、不穏な空気が流れるようになりました。そしてある日、若夫婦の庭で大人数のBBQが開かれたのです……。 隣家の男性わが家の隣には、60代くらいの物静かな男性が住んでいます。いつも息子たちが庭で遊んでいると、「元気でいいねぇ」と落ち着いた口調でにこやかに話しかけてくれます。男性はひとり暮らしで、庭いじりや家庭菜園が趣味だとおっしゃっていました。 わが家の2軒隣には20代前半と思われる若い夫婦が住んでいるのですが、頻繁に庭でBBQをしています。BBQをすること自体に問題はないのですが、この日は20人ほどの大人数。 お昼から始まったBBQが夜9時を過ぎても終わる気配がなく、近所中に笑い声が響き渡り、においが充満していました。早く終わらないかなぁと、私たちも思っていたところ、何やら大きな声が聞こえてきたのです……。 突然の大声いきなり「いつまでやっとるんじゃー!」という大声が聞こえたので、私たちはびっくり。気になった私と夫は、窓をちょっとだけ開けて覗いてみると、隣家の男性が若夫婦に説教の真っ最中でした。 どうやら、わが家の小さな息子たちの就寝時間を気にしてくれているよう。普段は温厚な男性があんなにも大きな声を出したのには本当に驚きでした。 意外な男性の素顔が見られて、頼りになる人が隣にいるのだとわかり心強くなりました。改めて常識のある行動を心がけようと思った出来事の一つです。 イラスト/海乃けだま 著者:鬼頭いちか
2023年12月22日先日3歳の娘が公園のすべり台で遊んでいたら、娘の前をすべっていた子どもが姿勢を崩して泣いてしまいました。その子の親が近くにいなかったので心配していたら、母親らしき人が駆け寄ってきて――!? 公園で娘とすべり台で遊んでいたら…3歳の長女と1歳になったばかりの次女と公園で遊んでいたときの話です。私は次女を抱っこして長女がすべり台で遊んでいるのを下から見ていました。そのすべり台はローラーすべり台。長さもあってスリルがあります。 長女の前に3歳くらいの男の子がすべって来たのですが、勢いが良くすべり台の上で1回転して泣いてしまいました。すべり台の終点地点に座ったままずっと泣いていたのですが、周りにはその子の親らしき姿も無く、私しか大人がいなかったので心配に……。 長女も次にすべって来たのですが、その子は終点地点でずっと泣いたまま。降りられないので長女が後に詰まってしまい、「大丈夫?」と長女が声をかけたのですが、その子はずっとその場で泣いたままでした。 遠くにいたその子の親しばらくして男の子の泣き声に気づいたらしく、母親が走ってきました。その子に「どうしたの? 後ろの子にぶつけられた?」と言ってその子を抱きかかえて行ってしまいました。 その母親が戻って行った所にはママ友のグループとその子と同じくらいの子どもが遊んでいたので、ママ友と話し込んでいて子どもがいなくなったことに気づいていなかったのでしょう。 母親が見ていなかったために後からすべってきた長女が泣かせたように思われて私はモヤっとしました。そのときに何も言わずあ然と黙ってしまった自分が悔しいです。 いつもの慣れた公園でも子どもはどんな遊びをするかわからないし、公園を抜け出して1人でどこかに行ってしまうかもしれません。まだ3歳くらいの子どもを1人で遊ばせることは危険だと思います。また1人で遊んでいる小さい子どもを見かけることがあったら、大きなトラブルになる前に親のもとに連れていこうと思います。 イラスト/まげよ 著者:堀川京香
2023年12月22日知人のAさんが引っ越しする関係で、Aさんの一戸建てに相場より安い賃貸で住むことになったわが家。4歳、2歳の子どもと夫と4人で引っ越しました。広い家で快適な新生活が始まった一方、Aさんから「近所の人たちは変わった人が多いから関わらないほうが良い」と言われていたことは気になっていました。そんな引っ越し後のある日、お隣さんと世間話をする機会があったのですが――!? 近所の人たちは…その私たちの新居は、夫の仕事でお世話になっている40代の女性Aさんが住んでいた家でした。「諸事情で引っ越すことになり、今の家を借りてくれる人を探しています。よかったら賃貸で住みませんか?」とAさんから私たちに声がかかったのです。 相場よりも安い賃料で、場所も文句なし。Aさんと私は面識があり、お土産を渡しあったり、メールのやり取りがあったり、良い人間関係を築いていた仲です。その信頼関係があったこともあり、私たちは引っ越しを決めました。しかし、Aさんから「近所の人たちは変わった人が多いから関わらないほうが良い」と言われたので、そのことは気になっていました……。 何を信じたら良いのだろう?引っ越し後のある日、お隣さんと世間話していたとき、ふと「前に住んでいたAさんとはどんな関係ですか?」と聞かれ「夫の仕事の関係です」と答えると、お隣さんが声を小さくして話し始めました。 「Aさんね、相当変わっていたの」「子どもに対する怒鳴りつけ方が異常で、虐待してるんじゃないかって近所で噂になっていたわ」「私の家のポストから郵便物を勝手に持って行くの。警察に相談したのも1度じゃないわ」私は声が出ないほど驚きました。Aさんはそんな人には見えないからです。 心配になった私は一連のことを夫に相談しました。すると夫は、「どちらが本当のことを言っているのかわらないけど、どちらにも偏見を持ったり、態度を変えたりしないで、あいさつなど当たり前のことをしていこう」と冷静に言ってくれました。今後、ご近所やAさんとのトラブルに発展しないよう、夫の言う通りに過ごそうと思っています。 イラスト/ぽん子 著者:下園ひかり
2023年12月21日子どもが赤ちゃんのとき、抱っこをして近所を散歩していました。すると、向こうから歩いてきた女性2人が「あら、かわいい赤ちゃん!何カ月ですか?お名前は?」と声をかけてきました。答えたところ……。 先輩ママだと思ったら…子どもが赤ちゃんのころ、抱っこをして近所を散歩していました。すると2人組の女性が、「あら、かわいい赤ちゃん!何カ月なの?お名前は?」と声をかけてきました。 ふつうに答えたところ、「子育て大変でしょ? 私たち、先輩ママだから分かるわよ!」と優しく話してくれました。「良かったら今度お茶でもどう?」と言われたので、疑うことなく連絡先を交換。 親切でやさしい先輩ママだと思ったのですが、実はとある宗教の方で……。それから毎日のように電話がかかってきました。「今日はお家にいる?」「明日は?」としつこく聞いてきます。家にも押しかけてきて、宗教についての説明会や教会へ一緒に行こうと誘われ……。居留守にすると電話がかかってくるので、携帯をマナーモードにして過ごすようになりました。 しばらくの間、居留守にして連絡をとりませんでした。その内、諦めたようで連絡がなくなったのでホッとしましたが、道端で会ったらどうしよう?また家に来るかな?と考えるとストレスがたまりました。 ◇ ◇ ◇ 子どもが赤ちゃんのとき、話し相手は夫だけで日中誰とも話さずに過ごした経験がある人も多いのではないでしょうか。そんなときにやさしい言葉で話しかけてくれたら、うれしくなりますよね。ですが、初対面では相手がどんな人かわからず……。連絡先の交換は慎重にしたいですね。 作画/森田家著者:前川美奈子
2023年12月20日みんなで盛り上がることが大好きな義母は、ある年自宅で忘年会を開催。その年は私たち家族だけでなく、義母の友人たちも招いて、大人数の宴会になりました。まさか大惨事が起こるなんて、思ってもみませんでした……。 義母宅の忘年会で大惨事!義母の友人の中に柔道経験者の方がいて、退屈した子どもたちのために、お酒も飲まず柔道の受け身のとり方を教えてくださいました。飲み会が退屈な子どもたちは、畳で受け身を練習して大盛り上がりです。 義母は、孫や友人に囲まれて上機嫌で、もともとお酒が好きなこともあり、いつもより早いペースでお酒を飲み続けていました。すっかり出来上がった義母は、楽しそうな子どもたちのところにフラフラとやってきたのです。義母はお酒を飲むとトラブルを起こすことがあるので、私はヒヤヒヤしながら見ていました。すると義母は……。 「自分にも受け身を教えてほしい!」と言い出したのです。 何事にも動じない柔道家の方もそれには驚いて、危ないからダメだと説得しますが、義母は全く聞かず……。しびれをきらした義母は、次の瞬間「受け身だあっ!」と言って、バーンと大の字になりました。しかし、そこはあろうことか、調度品の並ぶ床の間の部分! 床の間の壺が粉々に割れ、子どもたちは悲鳴をあげました。心配して駆け寄ると、義母は粉々に割れた壺の隣で横たわり、腕から血を流しながらガハハハと笑っていたのでした……。 幸い腕のけがは大事に至らず、少し切っただけで済みました。その後申し訳なさそうにしていた柔道家の方にも、義母は気にするな!とバンバン肩を叩いていました。義母の酒癖の悪さには辟易しますが、ガハハと笑ってすませてしまうのが、義母の憎めないところです。しかし、酒癖が悪いことに変わりはないので、義母には夫からしっかり注意してもらいました。 イラスト/まげよ 著者:中野 迷子
2023年12月20日水曜日の幼稚園は早帰りの日で、子どもたちの給食はありません。降園後は決まって、数組の家族と一緒に近くのカフェでランチをしていました。そこは、キッズメニューも充実している良心的なお会計のお店で、幼稚園のママたちに人気の場所です。しかし、たびたび会計でおかしなことが起こるのです。そしてある日、私は気づいてしまいました……。 頻繁にお金が足りないのはなぜ!?そのカフェのランチタイムは混みあうこともあり、家族ごとの別会計ができず、いつもテーブルでまとめてお会計をしていました。すると数回に1度、テーブルのお会計が足りないことがあったのです。このお店は、100円単位のわかりやすい会計システムなので、間違いようがないのにもかかわらず、頻繁にそういうことがあってとても不思議でした。 計算し直すのも面倒なので、いつも誰かが多めに出していました。大した値段ではないので、さほど気に留めてはいなかったのですが、あるとき、私は気づいてしまったのです。 それは、ある1人のママ友が100円少なくお会計を払っているということ……。 そのママ友は、いつも親切でしっかりした人だったので、私の勘違いかな?たまたま間違えただけかな?と思ったのですが、また次の月にランチ代を少なく払っていることに気づきました。結局、他のママ友もそのことに気づいていたようで、1人また1人と、その人のまわりから人がいなくなりました。 たった100円で人の信用を失うなんて、本当にもったいないなあと感じた出来事でした。そのママ友が、どういうつもりでお会計をごまかしていたのかわかりませんし、聞くこともはばかられます。仲の良い友だちだったら、勇気を出して注意できるのでしょうが、関係性の薄いママ友には、なかなか本気でぶつかり合えませんでした。ただ人が離れていくのを目の当たりにして、自分も気を付けようと改めて思いました。 イラスト/ぽん子 著者:中野 迷子
2023年12月19日1歳を過ぎても歩く気配のなかった息子。一升餅を背負うときも、もちろんハイハイ。いつかは歩けるとわかっていても、私の不安は募っていきました。そんな息子についての義母の何気ないひと言が、私を傷つけたのです。悪気はないとわかっていても…息子が1歳2カ月になったころ、家族で義父母宅に泊まることに。翌日、義母の友人が息子に会いに来てくれました。楽しく談笑していたのですが、義母の友人が「なかなか歩かないのね。マイペースな子かな?」と何気ないひと言。義母はすかさず「うちの子たちが子どものころは、みんな1歳になる前には歩いていたのに、この子だけなの」と返答。 義母の友人は私に、「あなたの家系は遅かったの?」と尋ね、私は「知りません」とだけ答えました。いつか歩くだろうとわかっていても、気にしていることをサラッと聞かれるとすごく敏感になってしまい、私は深く傷つきました。 その後、実母に会う機会があったので「私はどれくらいで歩いたの?」と聞くと、「1歳3カ月くらいかな」とのこと。同時に、「つたい歩きもしてるから慎重なだけ。賢い子よ」と言われ、息子には息子のペースがあるのだから、と前向きに思えたのです。 1歳3カ月ごろ、息子はついに歩き始めました。義母たちに悪気がなかったとしても、私は責められているように感じてしまい、とても嫌な気持ちになりました。ふとしたときに今でも思い出すことがあるくらい、私の中ではつらい思い出です。今では息子は3歳になり、前転や後転も簡単にできるくらい運動が大好きな子に育っています。 イラスト/ミロチ著者:宮﨑るか
2023年12月17日小3の長男の話です。その日の下校予定時刻は15時だったため、遅くなってもいつも15時半には帰宅します。しかし、その日は15時半を過ぎても帰宅しないのです。心配になって通学路を探してみましたが、小学生の姿はもうありませんでした。そこで、同じ下校班のママさんに連絡して一緒に探すことに。すると驚きの事実が判明したのです――。 通学路を探しても見つからず…その日はわが家の長男と、同じ班のママさんのお子さんきょうだいの3人という下校班で帰宅する日でした。同じ班のママさんに連絡すると、「実はうちの子も帰って来ていなくて、さっき学校に連絡したんですが、もう下校しているようなんです」とのこと。 心配になったので、わが家の年長と2歳の子どもを連れて、ママさんと4人で近所を捜索を始めました。「事故だったらわかりますよね」とママさんと話しながら、子どもが同じ小学校に通っているお宅に「うちの子がお邪魔していませんか?」と連絡を取りながら、通学路周辺を歩くことに。しかし通学路を探しても見当たらず不安は募るばかり……。 すると、ママさんが「もしかして……」と通話を始めました。電話の相手は学校の近くに住むママさんのお義母さん。するとなんと、ママさんの予感は当たり、下校中にママさんのお義母さんが自宅に招いてくれたそうで、わが家の長男もお邪魔していたことが判明したのです。ママさんと一緒にそのお宅へお迎えに行き、長男と「学校から寄り道をしないで帰宅すること、友だちの知り合いだとしても、知らない人の家には上がらない」と約束しました。 ママさんからは「義母はお菓子をいただいたから子どもたちに食べさせてあげたかったそうですが、今度からは一度帰宅させるようにお願いしました」と連絡がありました。 この件から、ママさんのお義母さんは野菜やお菓子をくださったり、学校帰りや散歩中に声をかけてくれたりするようになり、わが家の子どもたちのことも孫のようにかわいがってくれています。とても心配した出来事でしたが、親子ともに再度下校のルールなどについて話し合う良い機会になりました。今は通学路にこのような方がいるのを心強く感じています。 イラスト/きりぷち著者:安藤 はるか
2023年12月15日義父母への誕生日プレゼントは物よりも思い出のほうが良いだろうと夫と話し合い、いろいろな種類のケーキを買っていき一緒に食べることにしていました。一緒に食べることは苦痛でしたが、物を買っても好みではない場合もあると思い、毎年の恒例行事に。そんなことを繰り返し、幼児食を始めたばかりの子どもと一緒にその誕生日会に参加したある年。私は義母の言葉に自分の耳を疑いました……。マナーが合わない義実家での食事義父母宅では、毎晩お酒を呑みながら食事をします。お酒が入ると文句や愚痴が多くなる義父、それぞれの食事のペースを無視して「あれ食べろこれ食べろ」が始まるうるさい義母に、お皿に顔を近づけて食べる義兄。大皿や刺身などに取り箸はなく、みんな直箸です。さらに、ゲップやクチャクチャというそしゃく音……。 私自身も育ちが良いとは言えませんし、楽しくごはんを食べるのが一番と思っています。しかし、あまりにも私の育った環境とは違うマナーの中での食事は、とても苦痛な時間でした。そのため早く終わってと願いつつ、毎回なんとかやり過ごしていました。 ケーキをどうぞある年の会は義兄の誕生日会ということもあり、義母がケーキを用意するというのでお願いすることに。そして、いつものように義父母たちは呑みながらの誕生日会。食事を終えたところで義母が冷蔵庫からケーキを取り出しました。 子どもは幼児食を始めたばかりの段階で、まだ生クリームは本格的に与えたことがなかったので、ケーキの代わりに洋菓子を用意していました。それぞれ好きなケーキを選ばせてもらったのですが、子どものためにイチゴのケーキを選び、上に乗ったメインの大きなイチゴを子どもの口へ。そして残った部分を私も食べようと思ったそのとき、義母が耳を疑うことを言い出しました。 ほらここにもあるよ私のケーキの断面を指をさし「ここにもイチゴあるよ」と。普段なら夫が買ってきているので罪悪感なく食べられますが、今回は義母が買ってきた物。そして相手が面倒な酔っぱらいということもあり、私のケーキなのにと思いながらも中からイチゴをほじって取り出し、子どもの口へ。 すると「まだ中にあるよ」とケーキを覗き込みながら言い出したので、「嫁じゃなく孫にあげたケーキなのよ」が義母の本心かと察し、中のイチゴを全部ほじくり出して子どもの口へと運びました。残った無惨なケーキは義母の言葉の意味を理解していない夫に押し付け、私はお礼を言ってから子どもを連れてその場をあとにしました。 私もケーキの1つごときで心が狭いなとも思います。しかし、なんとなく悲しくなってしまったのです。その後、夫に私の気持ちを伝えましたが理解できない様子でした。この出来事から、義父母とは根本的な価値観が違うことを改めて認識しました。それからは、義父母は相手の立場や気持ちが理解できない人たちなんだと考え、自分が嫌な思いをしないで済む適度な距離感を保つようにしています。 ベビーカレンダーでは、赤ちゃん時代を卒業して自己主張を始めた2~6歳までの子どもの力を伸ばし、親子の生活がもっと楽しくなる【キッズライフ記事】を強化配信中。今よりもっと笑顔が増えてハッピーな毎日になりますように! 著者:田中敦子自身の体験をもとに、妊娠・出産・子育てに関する体験談を中心に執筆している。
2023年12月09日私は、4歳の長女と2歳の長男を育てているシングルマザーです。約2年前、シングルマザーになって間もないころにスーパーでとても悔しく悲しい思いをしました。2年経った今でも悔しいと感じる出来事をお話しします。小さな子ども2人を連れて買い物へ約2年前、私は離婚し、シングルマザーとして再出発をしたところでした。子どもたちの保育所の入所待ちをしていた期間で、毎日子どもたちと買い物へ行ったり公園で遊んだりして過ごしていました。 その日も、2歳の長女と0歳の長男を連れて、一番近くのスーパーへ行くことに。 見知らぬ男性からショックな言葉買い物へ行ったスーパーは、とても広いとは言えませんが、大人が2、3人は余裕で歩けるほどの通路があるスーパーでした。私は、長男が乗っているベビーカーと歩いている長女が他の人の邪魔にならないように必要な物だけ購入し、そそくさとレジへ向かい会計を終わらせました。 生鮮食品を購入していたので、私が保冷用の氷を袋に詰めていると、長女が「やりたい!」と言いました。私は周りを見て待っている人がいないか、邪魔にならないかを確認し、「人が通る場所だから早くやっちゃおうね!」と言って長女と一緒に氷を袋に詰めることに。 氷の袋を縛っていると、作業服を着た30代後半ほどの大柄の男性がやってきたので男性が通れるほどに端に寄ったのですが……。男性は私たちの手前までやってくると、こちらを睨みながら「邪魔やなー。こんなとこですんなよ」と言ったのです。私はすぐに謝り、製氷機のフタを閉めてさらに端に寄りました。 私は、邪魔にならないように子どもたちとベビーカーを端に寄せていましたが大柄の男性からすると邪魔だったようです。 見知らぬ男性からいきなりきつい言い方をされて、私はとても悔しくなってしまいました。しかし、男性が言ったように他の人にとっては邪魔になっていたかもしれないと思い、今後も周りに迷惑にならないように意識し、子どもたちにも公共の場での過ごし方を教えていきたいと思いました。 イラスト/ななぎ著者:本田りか
2023年12月06日長野県に移り住んだのは、ちょうど7年前のこと。以前は、神奈川の自宅から東京の会社まで往復3時間、満員電車に揺られての通勤の日々。深夜残業も多く、これでは生きるために仕事をしているのか、仕事のために生きているのかわからない……。妻と話し合い、自然に近い環境で自分たちのペースで暮らそうと地方への移住を決意。移り住んで2年目に子どもが生まれたのですが……。 育児休業は休暇じゃない移住者ゆえ、私も妻も両親が遠くに住んでいることから、夫婦だけの子育て。妻の負担を考え、私は半年間の育児休業を取ることに。産後まもなく子どもが母乳をうまく吸えずに粉ミルクに切り替えることになりました。 私ひとりで子どもを見る時間も多く、家事をしながらのおむつ交換やミルク作り、夜泣き対応にもうヘトヘト。ようやく眠ってくれたかと思い、ベッドに寝かせるとスイッチが入ったように泣き出し……。育児休業は休暇じゃないと痛感しました。 ある出会いが……町の広報誌に載っていた弓道教室の参加者募集の記事。興味を持った妻は気分転換にと通うことに。週1回、弓を手に的を目掛けて意識を集中。子育ての疲れと不安で暗かった妻の顔が少し明るくなりました。ある時、妻は弓道場に通う初老の女性に出会いました。彼女も移住者で隣村に住んでいる方でした。何度か会ううちに親しくなり、時々、わが家に絵本やおかずを持ってきてくれるように。いつも息を切らせながら自転車に乗って急な坂道を上ってやって来ます。彼女には東京に住む息子夫婦と孫がいるそうです。 もう1人のおばあちゃんやがて子どもは保育園に入り、少し子育ても落ち着いてきました。妻は弓道場に通わなくなりましたが、その後も隣村の女性との交流は続いています。コロナ禍前のこと、あるとき、保育園の祖父母参観の知らせが。 私たちの両親は遠くから来ることが難しく、どうしたものかと、その女性に話すと、「それなら私が行くわ!」とおばあちゃん役を買って出てくれました。保育園側も了承。きっと保育園の先生には本当の祖母のように映ったでしょう。後日、女性は息子の保育園での様子をにこやかに話してくれました。 もうすぐ小学校の入学を控える息子。自然豊かな環境でのびのびと育っています。ライフスタイルや家族のあり方が変わる中、血縁だけでない新しい家族のカタチがあります。移住先で出会った“もう1人のおばあちゃん”。彼女はペダルをこいで坂道を上ります。“もう1人の孫”に会うために。 ベビーカレンダーは、多様化している家族のあり方=“新しい家族のカタチ”について発信する取り組みを開始しました。当事者のリアルな声を紹介していきます。多様な幸せを実現できる社会、そして、もっと「家族を持ちたい」「赤ちゃんを産みたい」と思う人が増える世の中づくりの一助となりますように。 著者:鈴木俊輔元出版社勤務。長野県に移住して、地域おこし協力隊に。任期中に子どもが生まれ、育児休業を取得。ローカル紙の記者やニュースメディアサイトの副編集長を経て、現在はフリーライターとして活動中。
2023年12月06日