私たちがこうして文章をすらすらと読めるようになるには、険しい道のりがあったはず。誰もが子供の頃は、国語の教科書や漢字ドリルと向き合い、時にはくじけそうになりながら、日本語を勉強したことでしょう。ただでさえ、漢字は難解なもの。同じ字でも読み方が複数あるため、幼い子供は何度もミスを繰り返しながら学習していくのです。小学2年生の気持ちがこもりすぎた『珍解答』Instagramに1枚の写真を投稿したのは、小学2年生の子供を育てる、母親のcotacocouniさん。ある日、我が子の漢字テストをチェックしていたところ、突っ込まずにはいられないミスを発見しました。「感情がこもりすぎている…」ほかの問題で見事に正解を続ける中、子供は惜しいミスをしてしまった模様。そのミスは、気持ちを表に出しすぎてしまったのが敗因のようでした。『大嫌いな野菜』という例文を「だいっ嫌いな野菜」と回答した、投稿者さんの子供。謎の『溜め』には、野菜に対する拒否感が詰まっているのでしょう。あまりにも野菜が嫌いで、『大』を強調せずにはいられなかったのかもしれません!投稿者さんは、我が子の珍解答を目にして、「相当、野菜が嫌いなんだね…」と笑ってしまったといいます。模範解答ではないものの、しっかりと意味を理解していることが伝わってくるため、むしろ大きな花丸をあげたくなりますね![文・構成/grape編集部]
2024年04月12日見慣れた文字なのに意外と正しく読めない漢字をご紹介する漢字クイズ。今回は、「子」を含んだ漢字「束子」、「賽子」、「螺子」の読み方に迫ります!【漢字クイズ】vol. 29正しく読めたらスゴイ!最初のお題は「束子」。まず、「子」の読み方は、みなさんご存じのものが多いと思います。訓読みの「こ」、音読みの「し、す」のほか、十二支の第一位(動物ではネズミ)を指すときは「ね」とも読めます。「束」のほうも、見慣れた漢字のひとつです。訓読み「たば」のほか、「束縛」、「約束」などで使われる「そく」という読み方や、「つか」と読むこともできます。では、この二つを組み合わせた言葉「束子」はなんと読むのでしょう?「束子」は「たばこ」ではありません!正解は、「たわし」でした!「束子」は、掃除や炊事をするときに使うおなじみのアレ。器物をこすって洗うための道具です。では、なぜ「束」を「たわ」と読むのでしょう?語源を調べてみると、束子はわらやシュロの毛を束(たば)ねてつくられたことから、「たはし」「たわし」となったという説がありました。(諸説あります)今でも使われている「亀の子束子」は、1907年に西尾正左衛門氏が考案。シュロの葉の繊維などを束ね、二本の針金でより合わせて両端をつないだ楕円状のスタイルで、握りやすく使いやすいことから人気を得ていきました。「賽子」の読み方は…?正解は、「さいころ」でした!「賽」は、ふだんあまり見ない難しい漢字ですよね。でも、「お賽銭(さいせん)」などにも使われているので、サッと読めたかたもいるかと思います。むしろ読めないのは、見慣れた漢字「子」のほうです。なぜ「ころ」なのでしょう?『日本国語大辞典』によると、「ころ」は「ころがる」「ころころ」の「ころ」と同じ意味の接尾語、とのこと。「子(こ)」に親愛の意味を表す接尾語の「ろ」がついたと説明されています。「さいころ」には、ほかにも采子、骰子、投子、角子などの表記があります。「螺子」の読み方は…正解は、「ねじ」でした!なかなか難しい読み方でしたので、読めたかたはスゴイです!「螺子」とは、物を締めつけるのに使われる螺旋(らせん)状の溝があるもののこと。「螺」の音読みは「ら」で、螺子は「らし」と読んでもOKです。そもそも「螺」は、巻貝や螺旋状のものを意味する漢字で、「法螺貝(ほらがい)」や「螺鈿(らでん)」などにも使われています。また、「ねじ」という言葉の由来は、「捩(ね)じる」という動詞を名詞にしたものです。ほかに、「捻子」や「捩子」も「ねじ」と読めます。「螺子」はあまり漢字で使うことはないかもしれませんが、遭遇したときサッと読めるとステキですよね。ぜひ、この機会に覚えてくださいね。以上、意外な読み方をする漢字3選でした。次回もお楽しみに!参考資料:『広辞苑』(岩波書店)『日本国語大辞典』(小学館)『日本大百科全書(ニッポニカ)』(小学館)『世界大百科事典』(平凡社)文・田代わこ
2024年03月31日見慣れた文字なのに意外と正しく読めない漢字をご紹介する漢字クイズ。今回は、「人」を使った漢字を3つセレクト。「美人局」、「防人」、「仙人掌」の読み方に迫ります!【漢字クイズ】vol. 28正しく読めたらスゴイ!「美人画」や「美人薄命」などに使われている、おなじみの漢字「美人」。「局」のほうも、「テレビ局」や「郵便局」などで見慣れた文字です。では、この二つを組み合わせた言葉「美人局」は正しく読めますか?「美人局」は「びじんきょく」ではありません!正解は、「つつもたせ」でした!「美人局」の意味は二つあり、ひとつは「偽物をつかませて詐欺をすること」、もうひとつは「女が情夫などと共謀して他の男と姦通し、その男から金銭などゆすりとること」。今は後者の意味で使われることが多く、ニュースの見出しなどでも「美人局の手口で脅迫」などと載っています。では、なぜ「美人局」を「つつもたせ」と読むのでしょう?百科事典によると、もともと「筒もたせ」と書き、博奕(ばくち)用語だったものが転用された可能性がある、とのこと。「美人局」の文字は、中国の書物に出ていたものを当てたそうです。つい「びじんきょく」と読みたくなってしまう漢字ですが、正しい読み方「つつもたせ」を覚えておきましょう!「防人」の読み方は…?正解は、「さきもり」でした!日本史や古文などが好きなかたなら、サッと読める漢字だったと思います。「防人」の意味は、辺境の地を守る兵士のこと。もとは、中国唐時代の辺境警備兵を指した言葉で、「ぼうじん」という音読みもあります。日本では奈良・平安時代、北九州の海の崎々を守った兵士を指したことから、「崎守(さきもり)」と読むようになったそうです。「防人」でよく知られているのは、万葉集にある「防人の歌」。防人やその家族がつくった歌のことで、家族との別れや生活の辛さなどを詠んだものが多く残されています。ちなみに、「防人」の読み方は、「さきもり、ぼうじん」のほか、「せきもり、さきむり」などでも間違いではありません。「仙人掌」の読み方は…正解は、「サボテン、せんにんしょう」でした!「仙人掌」は、みなさんが知っているサボテン科の植物のこと。最近は室内でインテリアとして手軽に楽しめるミニサボテンも人気で、身近な植物のひとつです。サボテンを漢字で書くことはほとんどないと思いますが、漢字の「仙人掌」は漢名、つまり中国での名称です。ほかに、サボテンの異名として「覇王樹」もあります。ちなみに、「サボテン」の語源は、ポルトガル語の sabão(石鹸)と日本語の「手」を組み合わせたもの、など諸説あり、「シャボテン」と呼ばれることもあります。以上、意外な読み方をする漢字3選でした。次回もお楽しみに!参考資料:『広辞苑』(岩波書店)『日本国語大辞典』(小学館)『日本大百科全書(ニッポニカ)』(小学館)『世界大百科事典』(平凡社)文・田代わこ
2024年03月16日知っている文字なのに意外と読めない漢字をご紹介する漢字クイズ。今回は、「灰汁」、「出汁」、「塩梅」の読み方に迫ります!【漢字クイズ】vol. 27正しく読めたらスゴイ!「灰皿」や「灰かぶり姫」など、誰もが知っている漢字「灰」。「汁」のほうも、「汁物」や「みそ汁」などでおなじみの文字です。では、この二つを組み合わせた言葉「灰汁」は正しく読めますか?「灰汁」は「はいじる」ではありません!正解は、「あく」でした!「灰汁」の意味は、みなさんご存じのとおり、料理で肉などを煮たとき汁の表面にブクブクと浮き出てくる白いもののことを指します。また、野草などの植物に含まれている渋み成分のことも「灰汁」といいます。ただ、もともと「灰汁」とは、文字どおり植物の灰を水に浸して得られる上澄み液のことを指しています。この液体はアルカリ性で洗浄力があり、昔から洗剤や染色などに使用。平安時代には、洗濯するときに灰汁を使っていたそうです。ちなみに、「アクの強い人」などと使うときのアクも漢字にすると「灰汁」。この場合のアクは、人の性質や文章などににじみ出てくる癖や、ちょっと嫌な雰囲気、強すぎる個性のことを表しています。「出汁」の読み方は…?正解は、「だし、だしじる」でした!ふだん料理をするかたなら、それほど難しくない読み方だったと思います。ただ、ときどき「でじる」と読んでいる方もいるので、この機会に覚えておくとよさそうです。国語辞典によると、出汁とは「煮出汁(にだしじる)」の略で、昆布やかつお節などの旨み成分を煮出した汁のこと。書き方は「出汁」のほかに、「だし汁」、「出し汁」、「出し」などもあります。ちなみに「人をダシに使う」のダシは漢字にすると「出し」。意味は、自分の利益のために人や物事を利用することです。「塩梅」の読み方は…正解は、「あんばい」ですが、「えんばい」でもOKです!まず、「あんばい」と読む場合、「塩梅」のほかに「安排、按排、按配」とも書きます。あまり見慣れない漢字ですが、この「安排、按排、按配」の意味は、「ほどよく配置したり、処理したりすること」。また、「塩梅(えんばい)」のもともとの意味は、「塩味と酸味、料理の調味」です。国語辞典によると、「あんばい(安排、按排、按配)」と「えんばい(塩梅)」が混同されて使われるようになり、今では「塩梅」を「あんばい」と読むようになったそうです。このため、「塩梅」の意味も複数存在。おもな意味は次のとおりです。1.塩と梅酢で調味すること、料理の味加減を整えること2.健康具合3.物事のほどあい、ほどよく処理すること料理だけでなく、どんな場面でも「いい塩梅」に整えるのが理想的ですね。以上、意外な読み方をする漢字3選でした。次回もお楽しみに!参考資料:『広辞苑』(岩波書店)『日本国語大辞典』(小学館)『日本大百科全書(ニッポニカ)』(小学館)『世界大百科事典』(平凡社)文・田代わこ
2024年03月10日見慣れた文字なのに意外と読めない漢字をご紹介する漢字クイズ。今回は、「論う」、「焦らす」、「阿る」の読み方に迫ります!【漢字クイズ】vol. 26正しく読めたらスゴイ!「論文」や「論争」、「反論」など、よく知っている漢字「論」。「ろん」という読み方はみなさんご存じかと思いますが、では「論う」は正しく読めますか?「論う」は「ろんう」ではありません!正解は、「あげつらう」でした!国語辞典によると、「論う」の意味は、「物事のよしあしを議論する、ささいな非などをとりたてて言う」など。例えば、「今後の方針について論う」、「あの記者は有名人の発言をいちいち論う」などと使います。ふつうに議論するというよりは、非難をこめて意見を言うような状況で使用されることが多い言葉です。ちなみに、「あげつらう」の「あげ」は「挙げ」、「つらう(つらふ)」は状態などが長く続くことを表し、もともとはネガティブな意味を含む言葉ではなかったそうです。「焦らす」の読み方は…?正解は、「じらす」でした!「焦」にはいくつか読み方があるので、一瞬どれが正しいのか迷いますよね。サッと読めたかたはスゴイです!「焦らす」の意味は、「相手の望むことを妨げて、相手の気持ちをいらいらさせる」など。使用例は、「焦らしてなかなか教えてくれない」、「エサをあげるふりをして飼い犬を焦らした」などです。思い通りにならずいらいらするときに使う「じれったい」も、漢字で書くと「焦れったい」となります。「焦」には、ほかにもいくつか読み方があるのでご紹介。・「焦らる」……「いらる」意味は「いらいらする」で、「苛る」とも書きます。・「焦る」……「あせる」意味は「気がいらだってあばれる、じりじりする」など。「焦るとミスが増える」、「焦って結婚したら後悔する」などと使います。・「焦がれる」……「こがれる」意味は「焼けて焦(こ)げる、人を恋い慕う」など。後者の意味では、「思い焦がれる、恋い焦がれる」など恋バナで使えます。・「焦」……「しょう」(音読み)使用例は、焦土(しょうど、焼け野原の意味)や焦燥(しょうそう、あせっていらいらするの意味)など。漢和辞典を見ると、「焦」という文字は、「鳥」を意味する「隹」と「火」を組み合わせたもの。鳥を火であぶる、こがすというのがもともとの意味です。「阿る」の読み方は…正解は、「おもねる」でした!意味は、「相手の機嫌をとって気に入られようとする」など。例えば、「上司に阿る」、「世間に阿る記事を書く」などと使います。「阿」という漢字は、人名の「阿部」や地名の「阿波」など「あ」という読み方にはなじみがありますが、「おもねる」の読み方を知っているかたは少ないかもしれません。そもそも、「おもねる」という言葉自体、ふだんの会話ではあまり使わないと思いますが、この機会に覚えておくと、何かの役に立つかもしれません。以上、意外な読み方をする漢字3選でした。次回もお楽しみに!参考資料:『広辞苑』(岩波書店)『日本国語大辞典』(小学館)『新選漢和辞典』(小学館)文・田代わこ
2024年03月02日2024年1月に誕生した赤ちゃんの名前を大調査! 大谷翔平選手の名前の漢字が、人気の漢字1位に!2024年1月生まれの男の子の赤ちゃん3,353名の名前から、人気の漢字ランキングTOP10を紹介します。 <1月>男の子に人気の漢字ランキング 漢字:「冬」・「睦」に注目!1月に生まれた男の子の名前の漢字ランキングTOP3は、1位「翔」、2位「斗」・「陽」で、2023年12月の漢字ランキングTOP10に入った漢字すべてが1月もTOP10に入るという結果になりました。二刀流で活躍し、日本人史上初(アジア人史上初)の2回目のシーズンMVPを受賞したプロ野球選手・大谷翔平選手の名前にも使われている「翔」の人気は不動です。 男の子の名付けで人気の漢字がほぼ固定の中、大きく順位を上げたのが、2023年12月の59位から、1月は37位にランクアップした「冬」と、2023年12月の100位圏外から1月は51位へとランクアップした「睦」。1月は旧暦で「睦月」と呼ぶことから、「睦」という漢字が多く名付けに用いられたと考えられます。 ※()内は主なよみを表記<調査概要>調査対象:株式会社ベビーカレンダーが企画・運営している「ファーストプレゼント」「おぎゃー写真館」「ベビーカレンダー全員プレゼント」のサービスを利用された方調査期間:2024年1月1日(月)〜2024年1月25日(木)調査件数:3,353件(男の子)※本調査内容を転載される場合は、出典が「株式会社ベビーカレンダー」であることを明記くださいますよう、お願いいたします。
2024年02月24日よく知っている文字なのに意外と読めない漢字をご紹介する漢字クイズ。今回は、「具に」、「序に」、「太々しい」の読み方に迫ります!【漢字クイズ】vol. 25正しく読めたらスゴイ!「道具」や「家具」、「具材」など、ふだん使っている漢字「具」。「ぐ」という読み方は誰もが知っていると思いますが、では「具に」は正しく読めますか?「具に」は「ぐに」ではありません!正解は、「つぶさに」でした!国語辞典によると、「具に」の意味は、「すべて備わっているさま、完全に、詳細に」など。別の漢字で「備に、悉に」とも書きます。使用例は、「刑事は室内を具に調べた」、「状況を具に語る」など。「つぶさに」という言葉は聞いたことがあっても、漢字表記となると知らないかたも多いと思います。「具」には、ほかにも読み方があるのでご紹介。・「具える」……「そなえる」意味は「備える」と同じで、「物をそろえておく、準備する、身につける」など。漢和辞典によると、「具」という文字の「目」の部分は貝の略で、貨幣を表しているとのこと。その貨幣を両手で持つ状態を表した漢字が「具」。つまり、「貨幣をそなえる」というのが元の意味でした。「序に」は「じょに」ではありません!正解は、「ついでに」でした!ふだん使い慣れた言葉でも、漢字にすると意外と難しいですね。読めたかたはすごいです!「序に」の意味は、「ちょうどその機会に、そのおりに」など。「買い物の序に郵便局にも行く」「序に言わせていただくと」などと使用。「序でに」とも書きます。「序文」や「順序」など「じょ」の読み方には慣れているので、つい「じょに」と読みたくなりますが、違いました。ほとんど平仮名で使われる言葉ですが、漢字の「序に」も読めるとステキですね。「太々しい」の読み方は…正解は、「ふてぶてしい」でした!おもな意味は、「開き直って図太くかまえている」など。使用例は、「彼は太々しい男だ」、「被告人は太々しい態度をとっている」など。似たような意味で「猛々しい」もあります。こちらの読み方は「たけだけしい」。「盗っ人猛々しい」という言葉は聞いたことがあると思いますが、その意味は、「悪いことをした人が図太く居直る」となります。以上、意外な読み方をする漢字3選でした。次回もお楽しみに!参考資料:『広辞苑』(岩波書店)『日本国語大辞典』(小学館)『新選漢和辞典』(小学館)文・田代わこ
2024年02月18日意外と読めない漢字をご紹介する漢字クイズ。今回は、「強か」、「私か」、「微か」の読み方に迫ります!【漢字クイズ】vol. 24正しく読めたらスゴイ!「強い」や「強める」など、誰もが読める漢字「強」。音読みの「強烈」や「強欲」なども難しくない読み方です。では、「強か」は正しく読めますか?「強か」は「つよか」ではありません!正解は、「したたか」でした!国語辞典によると、「強か」の意味は、「非常に強いさま、しぶといさま、はなはだしいこと」など。別の漢字で「健か」とも書きます。使用例は、「強かなチーム」、「強かな女性」など。「したたか」という言葉は知っていても、漢字にすると意外と読めないこともありますね。ちなみに、「強」にはほかにも読み方があるのでご紹介。・「強ち」……「あながち」意味は、もともとは「強引なさま」ですが、今は打消しの語とともに「必ずしも(~ではない)」という意味で使われることが増えています。使用例は、「強ち間違いではない」など。・「強いる」……「しいる」意味は、強制すること。「無理強いする」などと使います。「私か」は「わたしか」ではありません!正解は、「ひそか」でした!「私」は毎日のように使う言葉なので、つい「わたし・わたくし」と読みたくなりますが、違います。「私か」の意味は、「人に知られないようにするさま」など。「私かに想いを寄せる男性から告白された」などと使います。ちなみに、「密か」、「窃か」、「秘か」も読み方は「ひそか」。人目を忍んで秘密に物事を行うような意味を表す漢字は、バラエティ豊かですね。「微か」の読み方は…正解は、「かすか」でした!「かすか」のおもな意味は、「物事がはっきりと認められないさま、さみしいさま、みすぼらしいさま」など。別の漢字では「幽か」とも書きます。使用例は、「微かな匂いが残っている」、「微かな記憶をたどる」など。「微妙」、「微笑」など「び」と読むことが多い漢字ですが、「かすか」の読み方もぜひ覚えておいてくださいね。なお、「微か」の読み方として「かすか」のほかに「ひそか」を記載している辞典もあります。以上、意外な読み方をする漢字3選でした。次回もお楽しみに!参考資料:『広辞苑』(岩波書店)『日本国語大辞典』(小学館)『デジタル大辞泉』(小学館)『字通』(平凡社)文・田代わこ
2024年01月29日見慣れた文字なのに、意外と読めない漢字をご紹介する漢字クイズ。今回は、「塗す」、「質す」、「戦く」の読み方に迫ります!【漢字クイズ】vol. 23正しく読めたらスゴイ!「厚塗り」や「塗り絵」など、誰もが読める漢字「塗」。動詞「塗る」は読めると思いますが、では「塗す」は正しく読めますか?「塗す」は「ぬりす」ではありません!正解は、「まぶす」、「まめす」でした!「まぶす」という言葉は知っていても、漢字まで知っている人は少ないと思います。正解できたかたは、スゴイです!では、簡単に意味をご紹介。「まぶす」は、粉などをまみれさせる、一面になすりつける、という意味。使い方は、「粉砂糖をまぶす」、「片栗粉をまぶす」など。「まめす」も「まぶす」と同じで「まみれさせる」の意味。この「まみれさせる」を漢字で書くと、「塗れさせる」となります。「汗塗れ」や「泥塗れ」などはよく使う言葉ですが、意外と漢字は知られていないかもしれません。「質す」は「しつす」ではありません!正解は、「ただす」でした!「品質」や「質問」などで見慣れているので、「しつす」と思ってしまいそうですが、違います。「質す」の意味は、「質問する、問い確かめる」など。「疑問点を質す」、「真意を問い質す」などと使います。ちなみに、「ただす」には別の漢字もあります。「正す」の意味は、「間違いを正すこと」。「誤りを正す」、「行いを正す」、「姿勢を正す」などのように使います。「糺す」の意味は、「罪や真意などを調べる」。「事件の真相を糺す」のように使います。「熟す」、「じゅくす」以外の読み方は…正解は、「こなす」でした!「こなす」のおもな意味は、「1.粉状にする、2.問題をうまく処理する、3.軽蔑する」など。ふだんよく使われるのは、「仕事をてきぱきとこなす」など2番目の意味です。ただ、語源は「粉になす」なので、「形のあるものを粉にする」が本来の意味のようです。「成熟」、「熟女」など、「じゅく」のイメージが強い漢字ですが、「こなす」という読み方もぜひ覚えておいてくださいね。以上、意外な読み方をする漢字3選でした。次回もお楽しみに!参考資料:『広辞苑』(岩波書店)『日本国語大辞典』(小学館)『デジタル大辞泉』(小学館)文・田代わこ
2024年01月21日見慣れた文字なのに意外と読めない漢字や難読漢字をご紹介する漢字クイズ。今回は、正月にご縁のある「御御籤」、「独楽」、「骨牌」の読み方に迫ります!【漢字クイズ】vol. 22正しく読めたらスゴイ!お正月になると、一度は引いてみたくなる「御御籤」。「御」は見慣れた漢字ですが、「籤」は画数も多く難しいですね。「ぎょぎょせん」とも読めそうですが、違います。「御御籤」の読み方は…正解は、「おみくじ」でした!ほかに「御神籤」とも書きます。「籤(くじ)」は見る機会が少ない漢字ですが、「くじ引き」や「くじで1等が当たった」など平仮名にするとおなじみの言葉です。『日本国語大辞典』によると、「御御籤」とは神仏によって吉凶を占うくじのこと。「おみ」は接頭語です。昔は命名するときや家督をつぐ人を選ぶときなどに「御御籤」が使われていましたが、現在では個人の吉凶を占うのがほとんどです。特に、初詣のとき神社や寺に出かけたら、試してみるかたも多いと思います。お正月の風物詩のひとつです。「独楽」の読み方は…正解は、「こま」でした!「独」も「楽」も難しい漢字ではありませんが、なかなか「こま」と読むのは難しいですよね。正解できたかたは、すばらしいです!独楽は玩具のひとつ。歴史は古く、奈良時代から儀式で使われはじめ、平安時代には貴族の遊びとして取り入れられるようになりました。庶民の遊びとなったのは、江戸時代になってから。やがて、子どもの玩具として定着しました。こまは自立して回るので、「お金が回る」「いろいろなことが円滑に回る」など縁起が良いと考えられ、正月の遊びとして浸透したといわれています。とはいえ、現在こま回しをする子どもの姿を見ることはほとんどないですよね。お正月のこま遊び、復活してほしい風物詩です。「骨牌」の読み方は…正解は、「かるた」でした!ほかに、「歌留多」とも書きます。『世界大百科事典』によると、かるたの語源はポルトガル語で「カード」などを意味するcarta。16世紀にポルトガルから日本に持ち込まれたcartaをマネして国産のかるたがつくられ、上流階級で遊ばれるようになったそうです。やがて庶民にも広まりますが、賭博に用いられることが多く、江戸時代には禁止令も出されました。いっぽう、小倉百人一首など教育系のかるたもあり、正月遊びの「いろはかるた」もこちらの仲間。一説によると、小倉百人一首を覚えるために行われていた行事が、江戸時代に正月遊びとして定着し、今のかるた遊びにつながっているとのこと。子どもから大人まで楽しめるかるた、お正月にぜひ遊んでみてください。以上、お正月にご縁のある漢字3選でした。次回もお楽しみに!参考資料:『日本国語大辞典』(小学館)『世界大百科事典』(平凡社)『日本のたしなみ帖しきたり』(自由国民社)文・田代わこ
2024年01月06日意外と読めない漢字をご紹介する漢字クイズ。今回は、新年に欠かせない「金団」、「鯑」、「紅白膾」の読み方に迫ります!【漢字クイズ】vol. 21正しく読めたらスゴイ!おせち料理に必ず入っている「金団」。「金」も「団」も見慣れた漢字ですが、「きんだん」でも「かねだん」でもありません。みなさんは、正しく読めますか?「金団」の読み方は…正解は、「きんとん」でした! 「金」は読めると思いますが、「団」が間違いやすいですよね。でも、実はふだんから使っている言葉のひとつ。例えば、「ふとん(布団)」や「すいとん(水団)」なども「とん」と読みます。では、「きんとん」の由来について簡単にご紹介。「きんとん」は、色が黄金色だったことから名づけられたそうで、室町時代の文献には和菓子のひとつとして登場。アワの粉などで団子をつくり、中に砂糖を入れたようなお菓子だったそうです。江戸時代初期の文献に出てくる「きんとん」は、くず粉をこねて味噌汁に入れたもの。今の金団とは、ずいぶんイメージが違いますね。お正月にいただく料理の金団は、甘く煮たクリやインゲンなどにサツマイモなどの餡(あん)をからめたもの。ただ、意外なことにこの正月料理の「きんとん」は、江戸時代の文献に出ておらず、明治以降に考案された新しい料理だそうです。おせち料理の「金団」にこめられた意味は、金を黄金や金銀財宝と見立てて金運を願ったもの。ぜひ金運アップを祈りながら、甘くておいしい金団をいただきましょう。「鯑」の読み方は…正解は、「かずのこ」でした!これは難しいですね。正解できたかたは、すばらしいです!「かずのこ」とは、ニシンの卵や加工品のこと。ニシンは「かど」と呼ばれることもあり、そこから「かどのこかずのこ」に変化しました。ふつう漢字では「数の子」と書きますが、漢和辞典には「鯑」も載っています。子孫繁栄の縁起物として今ではお正月料理に使われていますが、この意味合いは室町後期から出ていたそうです。例えば、大名などが太閤秀吉をもてなすためのお膳にも「かずのこ」は使われていたとのこと。天下人も食べていた縁起物、コリコリとした歯ごたえもおいしく、お正月には欠かせない料理ですね。「紅白膾」の読み方は…正解は、「こうはくなます」でした!「膾」の読み方が難しいですね。そもそも「なます」って何?と思われている人もいるかもしれません。「なます」とは、細かく切った魚や貝、獣などの生肉を酢で調理したもの。かなり古い調理法のひとつで、『日本書紀』にも登場しています。今の刺身も、古くは「なます」と呼ばれていたそうです。室町時代には「なます」から「刺身」とも呼ばれるようになり、しだいに生肉に限らず、細かく切った野菜などを酢であえたものも「なます」と呼ぶようになりました。今では、ダイコンやニンジンを細かく切って酢で調理した「紅白膾」が「なます」の貴重な生き残り。古代から続く調理法なので、せめてお正月ぐらいは「なます」をいただきたいですね。ちなみに、紅白膾は紅白の水引を表したもので、平安と平和を願う料理です。野菜と酢の組み合わせは体にもいいので、ぜひおせちの一品として加えてみてください。以上、意外な読み方をする漢字3選でした。おせち料理を食べながら、これらの漢字を思い出してくださいね!参考資料:『日本国語大辞典』(小学館)『新選漢和辞典 Web版』(小学館)『日本大百科全書』(小学館)『世界大百科事典』(平凡社)文・田代わこ
2024年01月03日博学多才(はくがくたさい)とは、豊かな知識を有しており、さまざまな分野の才能に恵まれた人を表した四字熟語です。「博学」とは多方面への学問に明るいという意味であり、「多才」は多くの才能があるといった意味をもつ言葉です。博学多才には「博」「学」「多」「才」といった、4つの漢字が使われています。それぞれの漢字を、ある特定の1文字と組み合わせることで、4つの熟語が完成します。次章で正解となる、共通の1文字を紹介するので、答え合わせしてください。※この記事で紹介する正解はあくまで一例です。正解は小学5年生で習う漢字!正解は「識」です。博学多才と組み合わせると「博識(はくしき)」「学識(がくしき)」「多識(たしき)」「才識(さいしき)」の4つ。「博識」とは、広範囲の分野に関する知識があることや、物事を広く知っているさまを表現した熟語です。「学識」は、学問や見識のこと。学問上の知識を意味することもあります。「多識」とは、多くの物事を知っているといった意味をもつ熟語です。最後の「才識」とは、才知・識見を意味しています。漢字テストは、ただ問題を解くだけでなく、関連した熟語をまとめて覚えることで、語彙力向上に大きく役立ちます。博学多才はもちろんのこと、紹介した4つの熟語の意味も覚えておきましょう。[文・構成/grape編集部]
2024年01月02日2023年に誕生した男の子の赤ちゃん44,716人の名前を大調査! 男の子の名付けに用いられた漢字には、今年の世相やトレンドが色濃く反映されていました。男の子の名前に人気の漢字ランキングTOP10を紹介します。 1位翔2023年生まれの男の子の名前で最も多く用いられていた漢字は「翔」でした! 「翔」は2019年から5年連続で1位に輝いている名付けに大人気の漢字です。WBCでMVPを受賞するなど大活躍の大谷翔平選手の名前にも使われていることから、今後も引き続き人気が続くことが予想されます。 名前ランキングでは、2位「陽翔」、5位「結翔」、16位「大翔」など、TOP100に11の名前でランクイン。特に「と」と読む止め字として用いるのが人気のようです。 「翔」は、羽を大きく広げて飛び舞う様子を表す漢字。「大きく羽ばたいてほしい」という願いを込めて用いるパパ・ママが多いようです。 2位陽2位にランクインしたのは、「陽」という漢字。女の子の漢字ランキングでも9位にランクインしている、ジェンダーレスな漢字の代表格です。 名前ランキングでは2位「陽翔」、10位「朝陽」、13位「陽向」などが入っており、「ひ」や「はる」といった読み方が人気です。 太陽の「陽」であることから、明るく陽だまりのようなあたたかさを感じさせる名前になります。 3位斗3位は「斗」という漢字でした。ここ数年毎年5位以内にランクインしており、近年男の子の名付けで人気が高い漢字です。名前ランキングでは、7位「湊斗」、22位「碧斗」、30位「結斗」などの名前で用いられており、止め字として多く使われています。 「斗」は柄杓を表す漢字。星座の「北斗七星」などにも用いられるため、自然の美しさや壮大さ、そして神秘性を感じさせます。 4位大4位に入ったのは「大」でした。こちらも毎年5位以内にランクインしている人気漢の字です。名前ランキングには、16位「大翔」、17位「大和」、27位「陽大」・「蒼大」などがランクインしています。 「大」は「大きい」という意味以外に「立派な様子」も表します。「心も体も大きく立派に育ってほしい」というパパ・ママの願いが感じられます。 5位真昨年に続き、「真」が5位にランクインしました。15位「颯真」、19位「悠真」などに用いられており、「ま」と読む止め字として人気です。 「真」は、「うそや欠け目がなく充実していること」を表す漢字。正直で真心のある人になるように、と名付けに多く用いられています。 6位太6位に入ったのは「太」という漢字で、こちらも昨年と同じ順位でランクイン。35位「陽太」、40位「颯太」、58位「蒼太」などが人気で、止め字として多く用いられていました。 「太」には「豊か」という意味があり、元気で力強い印象が加わります。 7位蒼7位には「蒼」がランクインしました。昨年の9位から2ランクアップしています。名前ランキングでは、6位「蒼」をはじめ、12位「蒼空」、27位「蒼大」など、それぞれ異なるよみでのランクインが印象的です。また、女の子の漢字ランキングでも90位にランクインしています。 「蒼」は青々としげる緑を表し、爽やかで自然体な印象に。すくすくと健康に育つように、という意味を込めて名付けに用いられることが多いようです。 8位人8位にランクインしたのは、「人」でした。31位「悠人」、40位「碧人」、86位「颯人」といった名前に用いられており、「と」と読む止め字で用いるのが人気です。 「人間」を表す漢字を用いることで、真っ直ぐ芯の通った人を連想させます。 9位悠9位には「悠」がランクインしました。名前ランキングでは、19位「悠真」、31位「悠人」、35位「悠」などに用いられています。また、女の子の漢字ランキングでも83位にランクインしています。 「悠」は「はるか遠く、のんびりとした様子」を表す漢字。スケールの大きさを感じさせます。 10位颯10位は「颯」。昨年11位から1ランクアップしました。名前ランキングでは、15位「颯真」、17位「颯」、40位「颯太」といった名前に用いられており、「そう」という読みが人気のようです。 「颯」は風がさっと吹く様子を表し、「颯爽」の熟語を連想させるため、爽やかでキビキビとした印象に。 毎年人気の「翔」という漢字ですが、2023年はメジャーリーガー・大谷翔平選手の活躍によりさらに人気に火がついた印象でした。また、「陽」「蒼」「悠」など男女ともに名付けに用いられる漢字も多数ランクインしており、ジェンダーレスネームの人気ぶりを感じる結果となりました。これからの名付けの参考にしてくださいね。<調査概要>調査対象:株式会社ベビーカレンダーが企画・運営している「ファーストプレゼント」「おぎゃー写真館」「ベビーカレンダー全員プレゼント」のサービスを利用された方調査期間:2023年1月1日(日)〜2023年10月1日(日)調査件数:87,544 件(男の子:44,716 件/女の子:42,828件)
2024年01月02日これなんて読むの!?と驚くような難読漢字や、よく使うのに意外と読めない常識漢字…あなたも漢字クイズにレッツトライ!「僻む」はなんて読む?「僻む」の読み方、皆さんは分かりますか?送り仮名に「む」がつく言葉って案外たくさんありますよね。なかなか漢字のつくりからも推測しにくそう…。では、いったいなんと読むのでしょう?正解を知りたい人は、もう少しスクロールしてみてください。正解は…正解は「ひがむ」でした!「物事を素直に受け取らないで曲げて考える。自分が不利なようにゆがめて考える」ことを表します。「僻み」は、嫉妬や妬みが屈折した感情のことで、軽い被害妄想とも言えるよう。「妬む」という言葉がよく混同しがちですが自分が悔しいと感じるのが「妬み」、相手のせいと感じるのが「僻み」というよう使い分けてみてください!皆さんは正しく読むことができましたか?ぜひ日常生活で活用してみてくださいね。《参考文献》・『デジタル大辞泉』(小学館)・『精選版 日本国語大辞典』(小学館)・『日本大百科全書』(小学館)
2023年12月30日一子相伝(いっしそうでん)とは、学問や芸のコツや具体的なやり方を、秘伝として自分の子供だけに伝える慣わしのことです。基本的には、子供1人だけに伝えるため、外部に方法が漏れることはありません。例えば、代々受け継がれているうなぎ屋で、独自に作られたタレを次代に受け継ぐ際は「一子相伝のタレ」「秘伝のタレ」などと表現します。「一子相伝」には、「一」「子」「相」「伝」といった4文字が使われており、共通の漢字と組み合わせることで、新たに4つの熟語を生み出します。この「共通の漢字」こそが、本記事で出題する漢字テストの答え。分からない人は、次章で正解をチェックしましょう。※この記事で紹介する正解はあくまで一例です。答えは小学1年生でも知っている漢字!正解は「手」です。小学校1年生で習う漢字として知られています。一子相伝と組み合わせることで「一手(いって)」「手子(てこ)」「手相(てそう)」「伝手(つて)」という4つの単語が完成。「一手」とは、基本的に囲碁や将棋に関連して使われる言葉です。囲碁では、石を一つ打つ行為であり、将棋においては駒を一つ動かすことを、一手といいます。ほかにも、1つの方法だけを押し通すことや、自分だけでおこなうこと(独占すること)も一手と表現します。「手子」とは、支点のまわりを回転する棒のこと。力を効率的に利用することで、小さい力が大きなものを動かすパワーになります。ほかにも、大きな目的を達成するために有力となる手段を手子と表現します。「手相」とは統計学を用いた占いのこと。ある特徴をもった手相の人は、このような運に恵まれているケースが多いなど、膨大なデータを元に判断しています。「伝手」とは、なんらかの物事を進めるにあたって、頼りになる人のこと。伝手を頼るなどといった使い方をします。[文・構成/grape編集部]
2023年12月27日白黒分明(はっこくぶんめい)とは、いいこと(善)と悪いこと(悪)がはっきり区分されている様子を表した四字熟語です。「白黒」とはすなわち善悪のことであり、「分明」は明確に分かれていることを意味する熟語。白黒分明には「白」「黒」「分」「明」という、4つの漢字が使われています。それぞれの漢字は、特定の1文字と組み合わせることで、それぞれ独立した熟語が誕生します。次章では、正解となる「特定の1文字」を発表していくので、答え合わせしてください。※この記事で紹介する正解はあくまで一例です。正解は小学2年生で習う漢字!正解は小学2年生で習う「点」という漢字です。白黒分明と組み合わせることで「白点(はくてん)」「黒点(こくてん)」「分点(ぶんてん)」「明点(めいてん)」といった熟語が生まれます。「白点」とは、文字通り白い点のことです。そして反対に「黒点」は、黒い点を表しています。しかし黒点の場合は、太陽の表面に見られる斑点を指すこともあります。太陽の表面において、部分的に温度が下がっているところに黒点が見られることは、多くの人がご存じでしょう。「分点」とは、道や線が分岐するポイントのことです。ほかにも天球上で、黄道と赤道が交わるポイントのことも、分点と表します。単にコンマという意味で用いられることもあるため、覚えておきましょう。「明点」とは、電気化学用語の1つです。画素欠点の1種であり、異物によってカラーフィルターが破れてしまい、1点のみ白く光る現象のことを明点といいます。ただし明点は専門用語であるため、分かる人は極めて少ないでしょう。やや難易度の高い問題であったかもしれませんね。[文・構成/grape編集部]
2023年12月26日「文化遺産(ぶんかいさん)」とは、過去から受け継がれた物の中において、この先(将来)も守っていくべき「財産」とされる文化のことです。文化遺産には「有形文化遺産」と「無形文化遺産」の2つがあります。前者はなんらかの建造物や遺跡、記念館など形あるもの、後者は習慣や伝統技術・食文化・知識など形のないものを指します。文化遺産という熟語は「文」「化」「遺」「産」といった、4文字から成る四字熟語です。すべての漢字は、ある共通の1文字と組み合わせることで、それぞれ独立した熟語が完成します。共通の1文字(クイズの答え)や誕生する熟語の意味について、次章で解説していきます。※この記事で紹介する正解はあくまで一例です。正解は、小学3年生で習う漢字!正解は、小学3年生で習う「物」という漢字です。文化遺産に使用されている各漢字と組み合わせることで「文物(ぶんぶつ)」「化物(ばけもの)」「遺物(いぶつ)」「産物(さんぶつ)」といった熟語が誕生します。「文物」とは、文化の産物のことです。主に芸術や学問、宗教、法律などに関連したものが該当します。「化物」とは本来の姿とは異なる、奇怪な姿に変化したもののこと。オカルト的な言葉として用いられるケースが多いですが、インチキな人を表す場合もあります。かつての日本では、医者の姿に変装して遊郭などで遊ぶ僧侶のことも「化物」といったそうです。「遺物」とは、亡くなった人が残したもの(遺品)です。誰かの忘れ物(落とし物)や、昔から現在まで残るものを、遺物と表現することもあります。ただしこの場合は、文化遺産のように価値のあるといった意味ではなく「時代遅れなもの」といったニュアンスで使われるため、注意してください。「産物」とは、特定の土地で生産されたもののこと。またなんらかの背景があって生み出されたものを「〇〇の産物」と表現することもあります。[文・構成/grape編集部]
2023年12月25日天理人欲とは、一言でいえば天地自然の条理と人の欲望とをあらわす四字熟語です。中国哲学において倫理思想をあらわす概念の1つで、「天理」とは人間の心のなかに存在している自然のままの本性(天の道理)、「人欲」とは外部からの刺激によって影響を受け生じる人の感情や欲望を意味しています。天理は人為的なものではない、自然に存在している万物の正しい道理を指し、一方で人欲は人の本性を覆い隠してしまうものとされ、宋学においては人欲よりも天理に従うべきとされていました。この四字熟語を1文字ずつに分解し、共通する1つの漢字と組み合わせることで4つの熟語が完成します。「天◯」「人◯」「◯欲」「◯理」の4つの熟語に共通する漢字を当ててみましょう。※この記事で紹介する正解はあくまで一例です。正解は小学3年生レベルのあの漢字!正解は、小学3年生で習う「物」という漢字です。完成する熟語は、「天物」「人物」「物欲」「物理」となります。「天物」とは、天から授かった物や天然にできた物、自然界にある物を指します。「人物」は、人と物、人事と万物を表す名詞です。また純粋に人を指すほか、人柄や人となり、特にすぐれた人・有能である人を指す言葉としても使われます。「物欲」は、物や金銭などを自分のものにしたいと思う欲望を指します。ものや財産への執着心を意味する言葉です。「物理」は物の道理を指す言葉です。特に明治時代以降は、理学的な意味での道理を指すようになりました。また、物理学を略した言葉としても使われます。どの熟語も漢字も難しいものではないので、答えを見ればすぐに理解できるものばかりだったのではないでしょうか。共通する漢字の組み合わせで、さまざまな熟語が生まれます。脳の体操をしながら知識も増える漢字クイズ、楽しんでいただけたでしょうか。[文・構成/grape編集部]
2023年12月21日2023年12月12日、毎年恒例の『今年の漢字』が発表されました。日本漢字能力検定協会が、1年の世相を表す漢字を募集し、京都府京都市にある清水寺で発表する、この行事。『今年の漢字』に選ばれたのは…税金の『税』でした!写真は2014年のもの1年を通して、税金に関するニュースがたびたびテレビで流れた、2023年。生活に直結する問題だからこそ、多くの人がこの漢字を選んだのでしょう。なお『税』という字は、2014年の『今年の漢字』にも選ばれていました。ネットでは、2023年の漢字が『税』だったことに対し、「確かにニュースでは増税ばかりだったな」「意外だった」「納得ではある」など、さまざまな感想が上がっています。物価の上昇など、生活に関して苦しい思いをしている人からの声を聞くことも多かった1年。暮らしやすい社会を目指すために、より多くの人が意見を持った1年でもあったのでしょう。2024年は、誰もが『喜びの1字』を選びたくなるような、いい年になるよう祈りたいですね。[文・構成/grape編集部]
2023年12月12日見慣れた文字なのに、意外に読めない漢字をご紹介する漢字クイズ。今回は、「熱る」と「弁える」、「慮る」の読み方に迫ります!【漢字クイズ】vol. 20正しく読めたらスゴイ!「熱いお茶」、「体が熱い」など、誰もが読める漢字「熱」。でも、「熱る」は正しく読めますか?「熱る」は「あつる」ではありません!正解は…「ほてる」、「ほとぼる」、「ほとおる」、「いきる」でした!こんなに読み方があるとは、びっくりですね。全部の読み方を知っていたかたは、スゴイです!では、簡単にそれぞれの意味をご紹介。「ほてる」は、火照るとも書きます。意味は、「体や顔が熱くなる」。使い方は、「恥ずかしくて顔が熱る」など。「ほとぼる」と「ほとおる」の意味は、「熱気を発する、熱くなる、感情が高まる、かっとなる」など。みなさん、「ほとぼりが冷める」という表現を聞いたことがあると思いますが、この「ほとぼり」を漢字で表すと「熱」になります。「いきる」の意味は、「あつくなる、ほてる、激しく怒る、元気づく」など。最近よく使われている言葉「イキる」「イキっている」の語源かと思いましたが、調べてみるとこちらの「イキ」は「粋がっている」が由来でした。「熱(いき)る」の読み方では、例えば「熱(いき)り立つ」がよく使われる言葉のひとつです。「いきりたつ」の意味は、「激しく怒って興奮する」。「不当な判決に熱り立つ」などのように使います。「弁える」は「べんえる」ではありません!正解は、「わきまえる」でした!「弁護士」や「弁解」などで見慣れているので、つい「べんえる」と答えたくなりますよね。正しく読めたかたは、すばらしいです!「弁える」の意味は、「物事の違いを見分ける、識別する、弁別する」など。「礼儀をわきまえる」などと使います。よく使う言葉なので、意味を知っている人は多かったと思います。ついでに漢字も覚えておきましょう!「慮る」は「りょる」ではありません!正解は、「おもんぱかる」でした!「配慮」や「考慮」はよく使うので、「りょる」と思ってしまうかもしれませんが、まったく違う読み方です。辞書によると、もともとは「おもひはかる」が変化した言葉。「おもんはかる・おもんばかる」ともいうそうです。意味は「深く考える、思いめぐらす」など。「相手の事情を慮る」などが用例で、おもに文章で使われる言葉です。以上、意外な読み方をする漢字3選でした。正解できなかったかたは、ぜひ正しい読み方を覚えてくださいね!参考資料:『日本国語大辞典』(小学館)『デジタル大辞泉』(小学館)『現代用語の基礎知識』(自由国民社)田代わこ
2023年12月09日いよいよ年の瀬が迫ってきました。年末の風物詩として、一般から広く募集したその年の世相を1字で表す「今年の漢字®」(日本漢字能力検定協会)が、例年12月中旬に京都の清水寺で発表されます。そこで今回、同社は、企業において2023年はどんな年であったのか、今年1年の事業活動を表す漢字について聞いています。1位は変化や変革を表す「変」。2位は「耐」、3位は「忍」で、“忍耐の年”今年(2023年)1年間の事業活動を表す漢字について、企業へ尋ねたところ、1位は「変」となりました。選んだ理由として企業からは「生活や働き方改革、人手不足、物価上昇など、世の中が急激に変化している」(建設)、「変革の変。DXなどにより時代の変化のスピードが速い」(不動産)との声があり、変化や変革の年と捉えています。続いて2位に「耐」、3位には「忍」が続きました。企業からは「原材料価格などの高騰が継続することに対して耐え忍ぶ年だった」(機械製造)、「コロナは収束したものの、円安や国際情勢、人手不足など先行きが見えないのが率直な思い。なんとか耐え忍んだ1年だった」(専門サービス)と、困難な状況への対応についての声が聞かれました。4位は「高」。「物価、原材料、燃料費、人件費など全てにおいて高騰しており“高”を選んだ」(飲食料品・飼料製造)。5位は戦乱や混乱、乱れを表す「乱」。「国際社会、政治、経済、社会などさまざまな面で秩序や規範が乱れた」(鉄鋼・非鉄・鉱業)という声がありました。2023年は、物価や人件費などの高騰、戦乱や秩序の乱れといった変化に耐え忍び、変革に動いた企業が多かったようですが、“変化・変革の1年”の先に来る2024年が、安定した平和で明るい1年であるよう願いたいものです。企業からのコメント1位:変・異常気象や物価高騰、ロシア・ウクライナ、中東情勢、政治など正常な状態でないことが多すぎて「変(へん)」 であった。またそれらに対応していかなければならず、変化が必要だった(その他の卸売)・環境や人材など色々な事が激変するなかで、会社の方向性も含め変化を求められた1年であった(情報サービス)2位:耐・コロナ禍明け初年度で多少の期待はあったが、大企業は好業績のところがある一方で、中小零細企業に恩恵はなく 耐え忍ぶ1年であった(機械・器具卸売)・経済が不安定ななか、耐えて進んで行くしかなかった(電気機械製造)3位:忍・今年1年は思うように売り上げが伸びず、一方で経費はかかり、どのようにして利益をあげるかを試行錯誤した。と にかく今年は忍耐強く取り組むしかなかった(紙類・文具・書籍卸売)・不確定要素が多い昨今、まずは外からの刺激に耐えていく忍耐力が必要であった(その他の卸売)4位:高・今年の漢字一文字は「高騰」の「高」。物価高騰が顕著であった(鉄鋼・非鉄・鉱業)・戦争によりさまざまな物が値上がりをして、中小企業は高くなった分を価格になかなか転嫁を出来ない状況が続い た(建材・家具、窯業・土石製品卸売)5位:乱・戦乱だけでなく、政治の乱れや常識の乱れが際立った年であった(機械製造)・世の中が乱れている(専門サービス)調査概要アンケート期間:2023年11月10日〜14日有効回答企業数:955社(インターネット調査)調査機関:帝国データバンク帝国データバンク(マイナビ子育て編集部)
2023年11月29日世界や国の政治、将来について語る際に使われる「天下国家(てんかこっか)」という四字熟語をご存じでしょうか。「国や世界の治め方」という、非常にスケールの大きな言葉であり、「天下国家を論じる」などといった具合で使われています。実はこの「天下国家」を4文字に分解すると、それぞれと共通の1文字を合わせることで新たな熟語を作ることができます。では、中央の□に入る漢字1文字を考えてみてください。「天」「下」「国」「家」で4つの異なる熟語を作ってみましょう。※この記事で紹介する正解はあくまで一例です。気になる正解は…正解は「地」という漢字です。小学2年生に習う、おなじみのひと文字。4つの漢字でできる熟語は「天地(てんち)」「下地(したじ)」「国地(こくち)」「家地(いえじ)」です。「天地」はそのまま「天と地」を表す言葉で、「下地」は物や仕事の基礎や準備を意味しています。本来の性質を表す時にも、「下地」という言葉が使われることもあるでしょう。「国地」とは、国の領土や特定の地域のこと。また、国において島から本土を指して使うケースもあります。「家地」は甲冑の裏や下地に貼り付けて使う布を意味する言葉ですが、「やち」または「やぢ」と読めば、家や土地を表す言葉としても使われています。「天地」や「下地」と比較すると、これら2つは比較的なじみのない言葉かもしれません。漢字そのものはシンプルでも、言葉の意味にまで注目すると、非常に奥が深い漢字穴埋めクイズ。さまざまな問題に挑戦すればするほど、語彙力アップを目指せるのではないでしょうか。[文・構成/grape編集部]
2023年11月22日イラストの中には「鏡」「花」「水」「月」の4つの漢字があり、その中央に空白の□があります。さて、この空白に入る1つの漢字は何か、分かるでしょうか。「鏡」「花」「水」「月」と中央の漢字は、矢印の方向に読むと熟語になります。ヒントは、『□の日』。8月にある国民の休日です。じっくり考えてみましょう。※この記事で紹介する正解はあくまで一例です。答えは「山」答えは「山」です。ヒントから答えが分かった人もいるのではないでしょうか。8月の祝日は、8月12日の『山の日』です。山の日は、2016年に「山に親しみ、山に感謝する日」として国民の休日になりました。8月にある唯一の祝日なので、すぐに気付いた人も多いでしょう。中央の□に「山」を入れてできる熟語は、鏡山、月山、山花、山水の4つです。それぞれの意味も見てみましょう。鏡山は「かがみやま」と読み、日本の山、および地名です。同じ名前の山はいくつかありますが、佐賀県唐津市にある鏡山は、三大松原の1つ「虹の松原」を望める名所として知られています。月山は「がっさん」と読み、山形県の中央に位置する山です。月山、羽黒山(はぐろさん)、湯殿山(ゆどのさん)を合わせて「出羽三山(でわさんざん)」といい、日本遺産に指定されています。山花は「さんか」と読み、山に咲く花のことです。NHK連続ドラマ小説『らんまん』の主人公のモデルとなった植物学者の牧野富太郎さんも、山に登って植物を採集していました。地域や季節で咲く花が変わるので、登山が好きな人は山で見られる花にも注目してみましょう。山水は「さんすい」と読み、山と水、または山と河を指す言葉です。文学上では、山と川がある景色や自然の風景を表す言葉として使われます。このほかにも、自然を題材にした絵画の「山水画」、日本庭園の1つ「枯山水」など、芸術の域でも使われる言葉です。山という漢字から、どの熟語も雄大な自然を感じさせます。紅葉を見に登山へ出かけたり、芸術作品を見たりして、秋を楽しんでみてはいかがでしょうか。[文・構成/grape編集部]
2023年11月21日接見応対(せっけんおうたい)とは、人と人とが実際に顔を合わせて、受け答えすることを指す四字熟語です。ほかにも、相手への受け答えにおける、1つのやり方でもあります。「接見」には人と実際に会う、「応対」とは相手への受け答えを意味する熟語です。これら2つの熟語が合体して、記述の意味で用いられます。接見応対には「接」「見」「応」「対」といった、4つの漢字が使われている四字熟語です。各字を特定の1文字と組み合わせることで、4つの熟語が誕生します。次章では正解となる「1文字」を発表していきます。※この記事で紹介する正解はあくまで一例です。正解は、小学1年生も知っている漢字!正解は「手」です。接見応対と組み合わせることで「接手(つぎて)」「見手(みて)」「手応(てごたえ)」「対手(たいしゅ)」といった、4つの熟語が誕生します。「接手」とは、家業を継ぐ人(跡取り)のことです。ほかにも2個の機械部品をつなぐ部品や木造建築の柱・梁(はり)、囲碁において距離の離れている石をつなぐために打つ手といった意味も持ちます。「見手」とは文字通り、何かを見る人(見物人)のことです。「手応」は何かを打ったり突いたりした際に、手にかえってくる感覚を指します。ほかにも武力を用いてやり返すことや、反応そのものを指して、手応と表すこともあります。「対手」とは、相手と同様の意味で用いられます。敵手や匹敵ともいい換えられるでしょう。また囲碁・将棋において、対戦する相手を対手と表現することもあります。接見応対という四字熟語とともに、上記4つの熟語の意味も覚えておきましょう。[文・構成/grape編集部]
2023年11月20日これなんて読むの!?と驚くような難読漢字や、よく使うのに意外と読めない常識漢字…あなたも漢字クイズにレッツトライ!「厳か」はなんて読む?この「厳か」という漢字、読めそうで読めない、読み方を忘れてしまったという方が多いのではないかと思います。ヒントは「あまり良い意味では使われない」「怖いイメージ」。ではいったいなんと読むのでしょうか?正解を知りたい人は、もう少しスクロールしてみてください。正解は…正解は「おごそか」でした!「厳か」とは「重々しく厳しい様子」「礼儀正しく近寄りにくい様子」を示しています。また「厳」はこの他にも「いかつい」「いかめしい」と読むこともできるので一緒に覚えておきましょう!「厳か」を用いた例文としては「厳かな儀式」「裁判官は厳かにそこに座った」「私の母は子供達に厳かに忠告した」などがあげられます。皆さんは正しく読むことができましたか?ぜひ日常生活で活用してみてくださいね。《参考文献》・『デジタル大辞泉』(小学館)・『精選版 日本国語大辞典』(小学館)・『日本大百科全書』(小学館)
2023年10月31日これなんて読むの!?と驚くような難読漢字や、よく使うのに意外と読めない常識漢字…あなたも漢字クイズにレッツトライ!「自重」はなんて読む?「じじゅう」と読むこともできるし、「じちょう」とも読めるこの漢字。いったいなんと読むのでしょうか?正解を知りたい人は、もう少しスクロールしてみてください。正解は…正解は「じじゅう・じちょう」でした!「自重」は「じじゅう」「じちょう」という二つの意味と読み方があります。「じじゅう」は「物そのものの重量のこと」を意味し、「じちょう」は「軽はずみなことをしないよう注意すること」「言動を慎むこと」を意味します。「じちょう」は相手を諫める場合に用いられることが多く、「出過ぎたまねはするな」「それは言い過ぎである」「やめろ」といった意味が込められています。また「じちょう」の類語としては「自粛」「自制」があげられます。どうでしたか?皆さんは二つの読み方があることを知ってましたか?一つの言葉でも色々な読み方があり、それによって意味も変わると少しややこしいですが、ここはしっかりと覚えておきましょう!《参考文献》・『デジタル大辞泉』(小学館)・『精選版 日本国語大辞典』(小学館)・『日本大百科全書』(小学館)
2023年10月26日これなんて読むの!?と驚くような難読漢字や、よく使うのに意外と読めない常識漢字…あなたも漢字クイズにレッツトライ!「捺印」はなんて読む?契約書などビジネスシーンでよく使われる「捺印」という言葉。目にする機会は比較的多いこの漢字、あなたは正しい読み方を知っていますか?正解を知りたい人は、もう少しスクロールしてみてください。正解は…正解は「なついん」でした!「捺印」は「契約書などにおいて署名したことを証明するために印鑑を押すこと」を意味します。同義語として「押印」があげられますが、これは「単に判子を押すこと」を意味します。また似た言葉として「実印」がありますが、これは「印鑑登録した印鑑」のこと。「捺印」を用いた例文としては「契約書に捺印する」「この箇所に捺印をお願いします」などがあげられます。皆さんは正しく読むことができましたか?ぜひ日常生活で活用してみてくださいね。《参考文献》・『デジタル大辞泉』(小学館)・『精選版 日本国語大辞典』(小学館)・『日本大百科全書』(小学館)
2023年10月22日これなんて読むの!?と驚くような難読漢字や、よく使うのに意外と読めない常識漢字…あなたも漢字クイズにレッツトライ!「与する」はなんて読む?音読みで読むと「よする」ですが、ちょっと違和感がありますよね。「与える」は読めても、「与する」は読めない方が多いのではないでしょうか。正解を知りたい人は、もう少しスクロールしてみてください。正解は…正解は「くみする」でした!「与する」は「仲間に加わる、味方する、同意する」という意味。「組する」と書くこともできますが、「与する」を使うのが一般的です!「与」は「與」の略字で、「噛み合う」歯の象形と「口」の象形、「持ち上げる手」の象形と「引き上げる手」の象形から「くみする」「あたえる」を意味する「与」という漢字が成り立ったと言われているそう。「与する」を用いた例文としては、「いずれの立場にも与しない」「彼の提案に与する」などがあげられます。皆さんは正しく読むことができましたか?ぜひ日常生活で活用してみてくださいね。《参考文献》・『デジタル大辞泉』(小学館)・『精選版 日本国語大辞典』(小学館)・『日本大百科全書』(小学館)
2023年10月19日これなんて読むの!?と驚くような難読漢字や、よく使うのに意外と読めない常識漢字…あなたも漢字クイズにレッツトライ!「挙って」はなんて読む?「挙」は音読みだと「きょ」ですが、「きょって」ではありません。一体なんと読むのが正解なのでしょうか?正解を知りたい人は、もう少しスクロールしてみてください。正解は…正解は「こぞって」でした!「挙って」は副詞の一つで、「一人も残らず、全員で」を意味します。類語としては、「挙げて」「凡そ」「勢揃いで」「総出で」などがあります。「挙って」を用いた例文としては、「村中が挙って祭りを楽しむ」「挙って参加する」などがあげられます。「挙」は擧の略字で「持ち上げる手・引き上げる手・噛み合う歯」の象形と「手」の象形から成り立ったと言われています。皆さんは正しく読むことができましたか?ぜひ日常生活で活用してみてくださいね。《参考文献》・『デジタル大辞泉』(小学館)・『精選版 日本国語大辞典』(小学館)・『日本大百科全書』(小学館)
2023年10月18日これなんて読むの!?と驚くような難読漢字や、よく使うのに意外と読めない常識漢字…あなたも漢字クイズにレッツトライ!「鼾」はなんて読む?皆さんは「鼾」という漢字を知っていますか?日常生活ではあまり目にしないこの漢字、一体なんと読むのでしょうか。正解を知りたい人は、もう少しスクロールしてみてください。正解は…正解は「いびき」でした!「鼾」とは「睡眠中に呼吸に伴って鼻や口から出る音」を意味し、気道、特に軟口蓋の振動によって発生します。「鼾」を用いた例文としては、「鼾をかく」「鼾がうるさくて寝れない」などがあげられます。「鼾」は平安時代の字書にも見られる古い言葉で、鼻から出る干声(大きな音)が漢字の由来であると言われていますよ。皆さんは正しく読むことができましたか?ぜひ日常生活で活用してみてくださいね。《参考文献》・『デジタル大辞泉』(小学館)・『精選版 日本国語大辞典』(小学館)・『日本大百科全書』(小学館)
2023年10月18日