Netflixは直木賞作家・今村翔吾の小説「イクサガミ」シリーズの実写化を発表。この度、主演・プロデューサー・アクションプランナーを担当した岡田准一と藤井道人監督、そして原作者・今村翔吾氏のクロストークが公開された。主演のみならず、初のプロデューサーとして本作に挑む岡田さん。岡田さん自らが「監督は彼以外考えられなかった」と語る藤井監督、そして本作の生みの親である原作者・今村氏が、かつてない挑戦への熱い想いを語り合った。企画の成り立ち――Netflixの高橋信一さんから、岡田准一さんにプロデューサー&主演オファーが届いたのが始まりだったと伺いました。岡田:高橋さんにお声がけいただいたとき、ちょうど僕は役者のキャリアの中で時代劇を軸に据えるパートに入っていて「日本、そして世界でもヒットする時代劇をどう作るか」を考えていました。時代劇にはアクションや人間ドラマ、社会性ほかエンターテインメント要素が豊富にあるため、もっとうまくできるのではと僕個人は感じています。今村先生の小説は時代モノの核を大切にしながらも攻めていくエンタメ性があり、いまの人々も楽しめる作りになっているのが好きで読ませていただいていたため、(映像化に対して)非常に興味を持ちました。そして、自分がプロデューサーとして入るうえで「日本でも世界でも売れる時代劇を若い世代で作る」を目標に掲げました。では、誰に撮っていただくか。僕は藤井道人監督以外は考えられませんでした。『最後まで行く』でご一緒した際、芝居を大切にしながらエンタメ性を追求する素晴らしい才能に感銘を受けたのです。正直、「藤井監督が受けてくれなかったら僕は降ります」という想いでアタックしました。藤井:とても光栄です。僕はこれまで、好き好んで時代劇を観てきた人間ではありません。ただ、自分たちが生きていくうえで絶対に避けては通れないのが“時代”ですし、岡田さんがいてくれるなら面白いものができるのではないかと思い、まず今村さんの原作小説を読ませていただいて「こんなに面白い本があるのか!」と衝撃を受けました。30代が多い僕のチームが本作に携わるのはめちゃくちゃ試練だと思いましたが、この年齢でこんな勝負をできるのはものすごく恵まれていると自覚して、お受けさせていただきました。今村:実は僕も「世界に通用する時代小説」をコンセプトに『イクサガミ』を書いていました。「日本の若い世代、ひいては世界に受け入れられるような、エンタメに振り切った時代小説を書く!」という想いで始めたんです。いまだから言うわけではないのですが、編集者さんと「Netflixさんしか映像化は無理だから、どうか届いてほしい」と話していたので、オファーをいただいた際にはとにかく嬉しかったです。しかも主演が岡田准一さん!執筆中に主人公・愁二郎に岡田さんのイメージを重ねていたので、二重に驚きました。脚本作り/目指すビジョン――原作を読んでいても「どう映像化するんだ!?」と感じましたが、脚本作りはどのように進められたのでしょう。藤井:まず岡田さんと「日本、そしてその先にどう届けるか」を話し合いました。日本人が持っている心や様式美がアクションやエンターテインメントに交じり合うことでその目標が達成できるのではないかと結論付け、日本人としての誇りを大事にして脚本を作ろう、と決めました。その後に今村先生にお話を伺ったのですが、「小説と映像で想いが一緒であれば問題ない。藤井監督たちが思う『イクサガミ』を届けて下さい」という優しい言葉をいただけて、安心して「ああでもない、こうでもない」と試行錯誤しながらも自由に書かせていただきました。今村:僕からすると「原作ではこうですがこう変更して大丈夫ですか?」と最大限配慮して下さって、真摯に向き合って下さっているのが伝わってきたので、何の心配もありませんでした。小説を書いた身としても「ここは映像では違う風に表現した方が届きやすいだろうな」と思っていましたし、その見せ方については藤井監督や岡田さんのチームを信じていました。脚本も読ませていただきましたが、率直にすごくよくできていると感じました。小説と変えている部分も、映像ならではの視覚的にハラハラさせる演出が加わっていて面白かったです。岡田:何回本打ち(脚本の打ち合わせ)を行っただろうか……というくらい改稿を重ねましたが、藤井さんが最後に綺麗に直してくれて、どんどんキャラクターに心が通っていきました。海外も視野に入れている以上、キャラクターの作り方もこだわった部分の一つです。日本の時代モノで難しいのは、侍を描くにあたって主従関係が付随することにより「お殿様の部下である武士たちは個性を消す」になってしまいがちなことです。つまり、キャラ立ちを優先しすぎると世界観を破壊しかねないため、どう組み立てていくか。アクションプランナーとしても、原作に最大の敬意を払いながら「今村さんが描こうとしていること」を見失わず、そのうえで映像としての方法論を見つけていくのには頭を悩ませました。――複数のエピソードからなるドラマシリーズですから、そのぶん労力もかかったかと思います。藤井:岡田さんはプロデューサーとして全国各地のロケハンに同行してくださって、ロケ地を一緒に決めて「じゃあここでこういったアクションをしよう」と話すことができました。そのアクションにしても、岡田さんが全部に的確なコンセプトを付けて下さるんです。「ここは混乱を生む場所、ここでは“狩り”をテーマにしよう」といった風に。そうすると目的が明確になってくるんです。シーンやキャラクターに応じたコンセプトを設けて下さるから俳優も演じやすいでしょうし、あの岡田さんがやって下さるからこそ脚本に強度が生まれたのだと感じます。岡田:それを映画3本分のボリュームでやらなければならないわけです。脚本だけでものすごい分量ですし、登場人物も多いなか、それぞれの見せ場もちゃんと拾っていきたいので、アクションプランナーの仕事は脚本段階から始まっていて、各シーンで「こういうことをしたい」ということを提案し、OKが出たものを入れ込んでいただく形をとりました。藤井監督は本質を見失わない強さを持っていて、映像で嘘をつかず、誤魔化さないのが魅力だと感じています。衣装も約300人分以上用意したり、スタッフ含め全員が「いいものを作ろう」という気概で妥協なく、本当に攻める姿勢で臨んでいます。藤井:映像的には、僕たちはいつも通り「感情を撮る」を重視しています。この中で起こっていることはいまの社会にも当てはめられるでしょうし、友情や絆といった守るべきもの・時代の流れの中で失われてしまったものは普遍だと捉えています。「いま自分が心動くものを撮る」を念頭に置きながら、エンターテインメントとして面白いかを研究して作っています。自分は時代劇を勉強してきた人間ではありませんから、専門性という意味では不安があります。でも時代劇に影響を受けつつ、その枠にとどまらない自由度を有したエンターテインメント作品を目指していければ、僕にも面白いものが作れるのではないかと。その考えは、今村先生が「イクサガミ」シリーズで時代小説を開拓してくださったことにも通じるのではないかと個人的には考えています。そして、僕の隣には時代劇の継承者である岡田さんがいてくれる。今村先生と岡田さんという無敵の両翼があるので、僕は自分とチームが信じる”いい仕事”に徹そうと思っています。期待と意気込み――今村先生が楽しみにされているシーンや、注目ポイントはございますか?今村:こんなことを言って無理させたくはないのですが、やっぱり岡田さんのアクションを一刻も早く観てみたいです。「どんな感じになるんだろう」と僕が一番楽しみにしています!岡田:ありがとうございます。いま撮影が始まって3日目(取材日時点)ですが、「チャレンジするってこういうことだよな」と大変さと充実感を味わっています。そもそも出演者だけで292人以上いますから出演者としてもプロデューサー、アクションプランナーとしてもてんてこ舞いではありますが、これまでの「時代モノはこうあるべきだ」という常識を覆すような「攻めるぞ!」という熱量を感じる現場になっています。まずは日本の皆さんに「こんなに凄いものを作れるんだ!」と認めていただけるようなものをしっかり創り上げて、そこから「これを世界に届けようぜ!」と思ってもらえるように邁進したいです。この作品は、僕の身体が無事だったらとんでもない作品になります。藤井:唯一無二の環境を作っていただいているぶん、責任感は伴います。出演者が300人近くいるということは、スタッフも同じだけの人数が関わっているということ。総勢600人以上が現場にいて、それぞれの家族やファンの方にもこの作品が枝葉のように広がっていくと考えると、作品を背負わないといけない感覚も強まります。だからこそ、僕たちは観たことのないものをしっかり届けないといけません。最高のストーリーとキャスト・スタッフ、映像――その全てをアップデートして「日本、そして世界に届く」作品を生み出すことが、今回僕がチャレンジしたいと思った理由でもあります。(取材・文:SYO)Netflixシリーズ「イクサガミ」はNetflixにて世界独占配信予定。(シネマカフェ編集部)■関連作品:【Netflix映画】ブライト 2017年12月22日よりNetflixにて全世界同時オンラインストリーミング【Netflix映画】マッドバウンド 哀しき友情 2017年11月17日よりNetflixにて全世界同時配信【Netflixオリジナルドラマ】オルタード・カーボン 2018年2月2日より全世界同時オンラインストリーミング2月2日(金)より全世界同時オンラインストリーミング【Netflix映画】レボリューション -米国議会に挑んだ女性たち-
2024年04月19日アイドルグループ・CANDY TUNEの村川緋杏が29日、自身のX(旧ツイッター)を更新。HKT48の松岡はな、今村麻莉愛との“同期3ショット”写真を公開した。村川は「NIGFES2024 ありがとうございました!どらに集合できたよ!うれしすぎ!さくたべから始まるのめっちゃよかった。次いつ会えるのかなああああ」とHKT48時代の同期との再会に喜びを明かした。この投稿にファンからは「会えて良かったね!」「ドラ2最高かよ!」「エモエモ写真サンキュー!」など反響を呼んでいる。CANDY TUNEは、日本のポップカルチャーを牽引するアソビシステムが、アイドル文化を世界に向けて発信する新プロジェクト「KAWAII LAB.」から、“原宿から世界へ”をコンセプトにデビュー。村川、小川奈々子、立花琴未、桐原美月、福山梨乃、南なつ、宮野静による7人のメンバーで結成。3月からはグループ初となる東名阪福ツアーを開催。3月16日の名古屋 ReNY limitedを皮切りに、福岡 DRUM LOGOS、大阪・梅田TRAD、そしてツアーファイナルはグループ史上最大の会場となる東京・豊洲PITに挑む。
2024年03月31日学校法人工学院大学(理事長:後藤 治、所在地:東京都新宿区/八王子市)は、2023年12月15日に行われた理事会で、次期学長に今村 保忠教授を選任しました。任期は2024年4月1日から2027年3月31日までの3年間です。今村 保忠教授<次期学長>今村 保忠(いまむら やすただ) 64歳(現 先進工学部生命化学科 教授)<任期>2024年4月1日~2027年3月31日(3年間)<略歴>学位/理学博士(東京大学)専門分野/生物化学、マトリックス生物学、細胞工学1959年 鹿児島県生まれ1983年 東京大学 教養学部基礎科学科 卒業1985年 東京大学 理学系研究科相関理化学課程修士課程 修了1987年 東京大学 理学系研究科相関理化学課程博士課程 中退1987年 東京大学 教養学部化学教室 助手1989年 理学博士(東京大学)1994年 東京大学 大学院総合文化研究科生命環境科学系 助手1997年 米国ウィスコンシン大学マディソン校 客員研究員2006年 工学院大学 工学部応用化学科 助教授2008年 工学院大学 工学部応用化学科 教授2015年 工学院大学 先進工学部生命化学科 教授2018年 工学院大学 副学長2020年 工学院大学 先進工学部学部長2020年 学校法人工学院大学 理事所属学会/日本結合組織学会(評議員)、日本生化学会、International Society of Matrix Biology、ほか 詳細はこちら プレスリリース提供元:@Press
2023年12月18日猟奇的な事件を扱う本格ミステリー〈屍人荘の殺人〉シリーズとは違う、暗いものを突破するようなエネルギーに満ちた小説を書いてみたいと思った、と語る今村昌弘さん。できあがったのが小学6年生の少年少女が探偵団的な役割を果たし、オカルトめいた謎に挑んでいく『でぃすぺる』だ。子ども時代の懐かしい記憶をくすぐられる無二の面白さがある。マリ姉の死の謎を、“掲示係”になった少年少女は解き明かせるか。「本格ミステリーで大事にしているロジックは誰にでも等しく扱える力のはずで、極端に力を持たない存在である小学生でも同じようにロジックで事件を解き明かすことはできるのではないか。また、小学生だからこそオカルトに対してもはなから否定せず、思い切った発想ができるのではないかと思ったのです」夏休み明けの新学期、壁新聞を作る掲示係になったユースケ、サツキ、ミナ。サツキは、1年前の地域の大祭〈奥神祭り〉の前日に亡くなった従姉のマリ姉の死の真相が〈奥郷町の七不思議〉と関わっているのではないかと考えていた。マリ姉の死と彼女のパソコンに遺されていた6つの怪談話には、どんなつながりがあるのか。7つめを知ると死ぬという噂は本当なのか。3人は壁新聞記事のために調べ始めるが、少しずつ、町を覆う重苦しい秘密が見えてきて…。探偵役は子どもといえども、謎解き部分の難易度は極めて高い。「ユースケを視点人物に据えたことで、子どもが見える範囲、できる範囲のバランスを塩梅しなければいけなかったのは難しかったですね。今回は怪談と謎解きを一つ一つ進めていく形にしたので、序盤でこういう伏線を張っておくべきだったとか、最後のほうになると悩む場面が増えてきたんですね。6つのホラーに対して、ユースケがオカルト的な、サツキが論理的な、それぞれの推理を展開し、欠点をミナが指摘する。ミナはミステリー好きで、推理小説のルールや約束事を解説する立場も担っています。6×3のロジックに加えてさらに全体の種明かしのロジックも用意しなくてはいけなかったので、非常に燃費の悪い作品になりました(笑)」だが、本書で忘れてならないのは、子どもたちが謎解きのために行動し、考え、気づきを得て大きく成長していく描写が活き活きとしている点。ジュブナイルとしての完成度も圧巻で、長く読まれてほしい一冊だ。今村昌弘『でぃすぺる』ザ・小学生男子的なユースケ、優等生のサツキ、シングルファーザーに育てられている転校生のミナ。3人の絆や運動会の場面は感動的だ。文藝春秋1980円いまむら・まさひろ作家。1985年、長崎県生まれ。2017年、鮎川哲也賞受賞デビュー作『屍人荘の殺人』が各ミステリーランキングを総なめし、大ブームを巻き起こす。同作は’19年に映画化も。©文藝春秋※『anan』2023年11月8日号より。写真・中島慶子(本)インタビュー、文・三浦天紗子(by anan編集部)
2023年11月07日現在「さいたま国際芸術祭2023」でも展示中の現代美術家・今村源の個展『今村源遅れるものの行方』展が、11月3日(金)〜2024年1月28日(日)、水戸芸術館現代美術ギャラリーで開催される。1980年代に活動をスタートし、京都を拠点として関西を中心に活動してきた今村にとって、10年ぶり、関東以北では初の美術館での個展となる。ボール紙、発泡スチロール、石膏、針金、ビニールなどの日常にありふれた軽量の素材が、今村の手にかかると浮遊感あふれる彫刻に変わる。その作品の根源には、森の地下に菌糸を張り巡らし、時折地上に姿を表すキノコの世界がある。人間には目に見えないが、確実に世界と共生し、世界を支えている菌類に対する今村の思索は、私(個)を超えて、連綿と続く生命への営みへと広がってきた。同展では、2019年に宮城県石巻市で開催された「リボーン アート・フェスティバル2019」で発表した巨大なキノコの彫刻作品《きせい・キノコ・2019》も、エントランスホールに登場する。ありふれたものに少しの隙間を与える、あるいは天地を入れ替えたり、裏返したりしたインスタレーションは、しばらく見つめていると、使われているものの意味を離れ、例えば水面に映る世界のように、虚実入り混じる詩的で深遠な世界に見えてくる。初日には、関西を拠点に国内外で活躍する動態ダンスの角正之と即興ユニット[.es ドットエス]のsaraが、今村の作品を舞台としてダンス&パフォーマンスを展開。その後、今村自身のアーティストトークが行われる。会期中には、茨城県内のキノコや植物、発酵食品の専門家を訪ねる「今村源とたずねる見えない世界のフィールドワーク」、身の回りの素材と針金でキノコをつくるワークショップもあるのでぜひチェックを。キノコとアートと哲学の意外な関連性を深掘りしてみよう。<開催情報>『今村源遅れるものの行方』展会期:2023年11月3日(金・祝)~2024年 1月28日(日)会場:水戸芸術館 現代美術ギャラリー、エントランスホール時間:10:00〜18:00(入場は17:30まで)休館日:月曜(1月8日は開館)、12月9日(土)、10日(日)、12月27日(水)~1月3日(水)、1月9日(火)料金:一般900円公式サイト:
2023年10月23日芥川賞作家・今村夏子の小説『星の子』が、主演・芦田愛菜×大森立嗣監督で実写化。映画『星の子』として、2020年10月9日(金)に全国公開される。家族の“信仰”に向き合う、中学生の成長を描いたストーリー原作者の今村夏子は、『むらさきのスカートの女』で、令和初となる第161回芥川賞を受賞した女性作家。今回実写化される『星の子』は、第157回芥川賞候補、第39回野間文芸人賞受賞作であり、本屋大賞にもランクインした人気作品だ。主人公となるのは、中学校3年生になるちひろ。お父さんとお母さんから愛情たっぷりに育てられてきたが、そんな両親はちひろが生まれたときの病気を奇跡的に治してしまった「あやしい宗教」を頑なに信じている。やがてその宗教が原因で少しずつ壊れていく家族。思春期まっさかりのちひろは、生まれて初めて、両親と暮らす自分の世界を疑いはじめるー。芦田愛菜が主人公・ちひろに主人公ちひろに抜擢されたのは、幼少期から子役として活躍し、近年では『海獣の子供』で主演声優を務めた芦田愛菜。主演映画に出演するのは、『円卓 こっこ、ひと夏のイマジン』以来、5年ぶりの出来事となる。本作では、奇遇にもちひろと同学年の中学校3年生を迎えた芦田。“あやしい宗教”を深く信じている両親のもとで多難な⻘春に翻弄される、ちひろの複雑な感情をその演技力で表現した。芦田愛菜は「ちひろ」の役作りのために髪を30㎝以上カットし、映画『星の子』に挑む。芦田はこの役作りについて「原作を読ませて頂き、イメージしていたちひろを自分が演じる事を想像したとき、ちひろは前の自分のような髪の⾧さではないなと感じ、髪を切りたいと思いました。 」とコメント。この髪の長さは、映画『パシフィック・リム』に出演したときと同じくらいの長さだという。芦田愛菜にインタビュー - 「信じる」って何だろう『星の子』で「信じる」ことに対して揺れ動いていく主人公・ちひろを演じた芦田愛菜。思春期の真っただ中にある、中学3年生の繊細な心情を演じている。芦田愛菜は「信じる」ことに対してどう向き合ったのか、また、等身大のキャラクターともいえる“ちひろ”をどう演じたのかに迫る。『星の子』を実際に演じてみて今思うことは何ですか。私はこの作品を通じて、「“信じる”ってなんだろう?」ということについて深く考えました。「自分にとって信じるって何だろう」「自分にとって信じたいと思えるような人って誰だろう」「この人にはわかってほしいと思ってもらいたい、思いたい、大切な人って誰なんだろう」とか、「信じる」ことについて、改めて考えるきっかけになりました。『星の子』を観てくださる皆さんにとっても、この映画がそういう風に考えるきっかけになったら嬉しいなと思います。「信じる」がキーワードになっているのですね。はい。誰かを、何かを信じようとする時の難しさを感じました。自分の思いに反してでも信じてみようとすることもあれば、今まで信じていたものが、周りの人の“信じるもの”に左右されて見え方がガラッと変わることもある。たとえそれが自分の大切な人でも、迷わず信じ続けることはとても難しいな、と思いました。宗教を“信仰する”両親と両親を“信じたい”ちひろ『星の子』では、特殊な両親と中学生の女の子・ちひろの物語が描かれます。ちひろの両親は、ちひろが生まれた時の病気を治したい一心で宗教を信じ始め、どんどんのめり込んでいきます。両親はお揃いの緑のジャージを着ていたり、頭に水を掛け合う奇妙な儀式をしていたりと、見た目は変わっているのですが、ちひろは両親からすごく大切に育てられてきて、ちひろ自身もその両親の愛情を信じています。ちひろは愛情をかけて育ててくれた両親のことが大好きだけれども、とりまく環境や周りの人が“両親の信仰“に向けた想いを受けて心が揺れ動いていきます。両親の信仰に対して不信感を持つ人達がいる一方で、両親を“信じたい”ちひろは少しずつ違和感を抱いていきます。ちひろはどんな女の子だと思いますか?ちひろはクラスのリーダー的存在でもなく、かといって目立たない子でもない女の子。自分の気持ちをうまく表現できない部分があるけれど、両親について周りから色々言われたり、自分に不意に降りかかったりしたことについて、ちゃんと受け止めて自分で考えられる。両親のことを信じたいという意志を心の中に持っているんですよね。演じているうちにだんだんと、ちひろの“意志の強さ”に気付きました。“意志の強さ“、とはどんなところに現れていると思いますか?両親から大切に育てられてきたからこそ、今まで人の悪意を知らずに生きてきたのかなあ、と思ったんですよ。自分の目に見えるもの全てが信じていいことなのかな、と漠然と思っているような感じで。でも、両親の信仰について学校の先生や親戚のおじさんから“あやしい”とか“狂ってる”とか色々言われることで、気付きたくなかったことに気付き始めてしまう。ちひろはそれに対して反発するのではなくて、どうしたらいいか分からないなりに考えたり受け止めたりした上で、自分は“こうしたい”と決意していくことができるんです。周囲の反応によって気持ちは動くけれども、ちひろ自身の意見は持っている、と。そうですね。両親に対する周りの反応を受け止めていくうちに、両親の見た目や行動といった、外から見えることよりも“中身”の部分をあらためて信じたいと思えるようになったのだと思います。ちひろは両親の愛情を知っているからこそ心では両親と繋がっていて、一瞬突っぱねたくなったりもするけれど、それでもやっぱり大切に思っている。そのことに、徐々に気づいていったのではないかと思うんです。芦田さんご自身がちひろに共感する部分はありますか?落ち込んでいるちひろが泣きながら学校の友達に話を聞いてもらうシーンがあるのですが、親に相談できなくてずっと1人で悩んでいたことを心許せる友達になら話せる、というのが思春期ならではのリアルな一コマだなあ、と思って共感しました。ちひろは友達の前でなら、しがらみが無くありのままでいられるんですよね。友達は自分のことをわかってくれると信じているし、友達にはわかってほしいと思っているから。最後に、一番好きなシーンはどの場面ですか?ちひろが両親と3人で星空を眺めるシーンが1番好きでした。どこか希望を感じられるような場面になっていて、もしかしたらこの先ちひろが親元を離れて家族が離れ離れになっても、心では両親と繋がり合えている、ということを象徴しているような気がしています。父親役の永瀬正敏さんや、母親役の原田知世さんと一緒に演じている時も、お2人の演技から「ちひろって両親からとても大切に思われているんだろうな」というのをしみじみと感じて。「お父さん、お母さんはこの時何を思っているのだろう」と考えると涙が出てくるくらい、印象的なシーンになっています。ちひろの両親に永瀬正敏&原⽥知世ちひろの父役を永瀬正敏、母役を原田知世が務める。宗教を深く信じるがあまり日に日に貧乏になり、フリーマーケットで買ったお揃いの緑のジャージしか着なくなる両親を、抜群のコンビネーションで演じきる。岡田将生や高良健吾、黒木華ら実力派キャスト陣脇を固める豪華キャスト陣にも注目。ちひろが一目惚れする南先生役は、『さんかく窓の外側は夜』主演の岡田将生。生徒から人気を集める一方で、若さゆえの勢い余って時に善悪が分からなくなり、空気が読めなくなってしまう先⽣を熱演した。ちひろの両親の目を覚ます為に、ある事件を企てる雄三おじさん役には、大友康平が演じている。また、宗教団体の謎めいた幹部コンビである海路さん役、昇子さん役を、高良健吾と黒木華が務めるほか、ちひろの姉・まーちゃん役を蒔田彩珠、美人でかっこいいちひろの親友を『まく子』ヒロインの新音が演じる。監督に大森立嗣また監督・脚本は、『日日是好日』の大森立嗣が担当。本作の制作について、「『星の子』という小説を読んで思ったのは、 自分のことを置いといてでも人を思う気持ちです。敏感で多感な14歳の少女は風に揺れながら、飛んでいってしまいそうな小さな体で立っています。それでも自分のことのように人を思うのです。これなんだろう? と思ったら、優しさでした。この映画が清涼な一陣の風のように、 皆様を優しさで包み込むようになればと思っています。」とコメントを残している。あらすじ⼤好きなお⽗さんとお⺟さんから愛情たっぷりに育てられたちひろだが、その両親は、病弱だった幼少期のちひろを治した“あやしい宗教”を深く信じていた。中学3年になったちひろは、⼀目惚れしてしまった新任のイケメン先⽣に、夜の公園で奇妙な儀式をする両親を⾒られてしまう。そして、彼⼥の⼼を⼤きく揺さぶる事件が起きるー。詳細映画『星の子』公開時期:2020年10月9日(金)出演:芦田愛菜、岡田将生、大友康平、高良健吾、黒木華、蒔田彩珠、新音、永瀬正敏、原田知世監督・脚本:大森立嗣原作:今村夏子『星の子』(朝日文庫/朝日新聞出版刊)配給:東京テアトル、ヨアケ
2019年12月05日スポーツチャンネル・DAZN(ダゾーン)のオリジナルドキュメンタリーシリーズ『GIANTS 復活への道』の先行試写会が18日、都内で開催され、読売巨人軍・今村司社長、DAZN・平田正俊氏、ジャイアンツのマスコットキャラクター・ジャビットが出席した。日本シリーズ終了後に配信が開始される同シリーズ。一球団をシーズン通して密着する長編ドキュメンタリーはDAZN初の試みで、試合前のロッカーや監督室など、通常カメラが入ることの許されない場所を映した貴重映像の数々が、7つのエピソードに分けて配信される。上映前に登場したDAZNの平田氏は今春に読売グループと包括提携を結んだことに触れ、「日本テレビ放送網様、読売新聞様、読売巨人軍様のご協力を得て、この契約が結びついたと思っております」と感謝した上で「この場をお借りして、みなさんにお伝えしたいことがあります」と切り出し、以下のコメントを寄せた。「私たちがドキュメンタリーを作るにあたって、選手や施設など交渉が難航していたところ、読売新聞のスポーツ事業部に故・白石(一之)様という方がいらっしゃいまして、弊社を担当して頂いておりました。この8月に若くして亡くなられてしまったのですが、彼の助けがなければ今回のドキュメンタリーシリーズを作ることができませんでした。この場をお借りして謹んでご冥福をお祈り致します」その後、マイクを受け取った今村社長も「白石くんの名前が出てきてグッときてしまいました……」と感慨深げに「本当に良い人で、良い後輩で、すばらしい男でした」と在りし日の姿を偲び、「彼にもこの作品が届くよう願っております」と追悼した。白石さんの尽力によって完成した同シリーズ。今村社長は、「非常に出来が良く、選手の息遣い、恍惚感、プライド、失意、焦り……あらゆるものが現れています。本当に生々しい、巨人選手のドキュメンタリーになっています」と絶賛し、「彼らのすばらしいプレーとメンタリティが少しでも日本中に広がって『スポーツはすごい』『ジャイアンツすごい』ということが伝わったら本望でございます」と作品に込めた思いを伝えていた。
2019年10月20日再々演となる、THE CONVOY SHOW vol.37『星屑バンプ』。歌、ダンス、タップのパフォーマンスと心躍る物語が人気の本作に出演する、今村ねずみ、瀬下尚人、トクナガクニハル 、本田礼生、伊藤壮太郎、加藤良輔、バーンズ勇気の7名が登場。作品愛と互いへのリスペクトにあふれた彼らの声をここにお届け!【チケット情報はこちら】「今回、再々演できることがすごく嬉しい。毎回、キャストが異なるのでそれぞれにちがう作品になっているし、全員が対等な関係でいられて、好きだ!という熱を出せることがとても楽しい」(瀬下)「常に新作のつもりで演っているので、僕は『星屑NEWバンプ』って呼んでます(笑)。今回はトクちゃん(トクナガクニハル)と勇気(バーンズ勇気)が入ってくれて、より新たな作品になります」(今村)「またできるんだとガッツポーズしました!」(本田)「演者としても好きな作品なので、またお届けできるのが嬉しい」(伊藤)「前回は初参加で毎日、必死過ぎました。だから、もう一回、挑戦できることが驚きで楽しみでもあります」(加藤)前作からの出演者が喜びを語る一方で、初参加の出演者も意気込みを明かす。「1度はこの道を離れたこととか台本を読んで自分と重なる部分がいっぱいありました。ジャズダンス、タップダンスは初の挑戦なのでわくわくしています」(バーンズ)「54歳新人のトクナガです(一同笑い)。この作品は誰もが共感できて、大げさでなく人生のバイブルのような物語なので、出演してよかったと実感したいです」(トクナガ)年齢もキャリアもばらばら。そこで、後輩から見た先輩たちの印象をたずねると、すかさず今村たちが「ちょうだい、ちょうだい!」「いいこと言ってね!」と反応、笑いが起こる。実にすてきなカンパニーだ。「皆さんは僕にとってのヒーローで理想です。カッコイイ姿もボロボロの姿も全部、すごく憧れます」(本田)「ファミリーのような感覚。厳しいことも言われますがとてもリラックスできる。そんな環境の中で、毎日必死について行っています」(バーンズ)「毎日、遊びを習っている感じがしています。本気で遊んでいることでなにかが生まれている、その姿を見せてもらっているのがすごい!」(伊藤)「常に全力で楽しむ姿がとにかくすてきで、おもしろくて……うーん、言葉が追いつかない……だから、1度、稽古場に来てほしいです!」(加藤)最後にひと言をいただいた。「たくさんの星があるなかで、同じ星を目指そうとする者たちが出会っちゃったのがこの舞台です。一緒にその星を見つめてください」(今村)THE CONVOY SHOW vol.37『星屑バンプ』の東京公演は銀座・博品館劇場にて6月5日(水)から12日(水)まで、名古屋公演はテレピアホールにて6月15日(土)から20日(木)まで上演。
2019年06月05日NGT48劇場支配人の早川麻依子氏が5月24日、Twitterを開始した。しかしそのタイミングに、ファンが否定的な声を上げている。早川氏は《NGT48劇場支配人の早川麻依子です。今日からツイートしていきます》と投稿し、《まず、被害を受けたにも関わらずしっかりとケアをしてあげられなかったメンバー、そして辛い思いのまま卒業してしまったメンバーには本当に申し訳ないと思っています》とツイートした。いっぽうネットには嘘が溢れているとして《「あくまで噂は噂であって、真実ではない」ということを少しでもご理解して頂ける場になればと思っています》とTwitterを開始する意図をつづった。NGT48といえば18日に山口真帆(23)が卒業。また21日には加藤美南(20)の投稿を発端にメンバーのSNS使用を停止している。ネットではそういった流れを振り返り、《反論されたであろう山口真帆さんがNGT48を卒業してからツイッターで弁明ですか?》《メンバーにSNSを禁止させて自分が始めるのがタイミング考えてと言いたくなる》《箝口令あり、フォトログ・モバメは検閲あり、徹底的にメンバーの口を封じに来てる》とファンがそのタイミングを批判している。いっぽう前支配人であり、山口から「何も対処してくれなかった」と名指しで指摘されていた今村悦朗氏にも動きがあった。今村氏は週刊新潮5月30日号に登場し、山口に謝意を表した。さらに「犯行に及んだファンと癒着している」といった疑惑を否定している。また20日には元AKB48グループ総支配人の戸賀崎智信氏が事件についての説明会を開催し、暴行事件以降に今村氏と話した内容を明かす一幕もあった。しかし山口が卒業してから動き始めた運営サイドに《まほほん達が卒業した途端あーじゃね、こうじゃねーと言い出すの嫌だな》《なぜ3人が卒業してから、メンバーのSNS運用を停止してから発言し始めたんでしょう?》《なんでその対応が事件が起きた時や告発があった時に出来なかったの》と非難の声が上がっている。山口の事件は、当初から対応の遅さが指摘されていた。しかし運営サイドの行動は今回も、ファンにとって納得のいかないものとなったようだ。
2019年05月24日新潟を拠点に活動するNGT48のメンバー・山口真帆への暴行事件に関する第三者委員会の調査結果を受け、同グループを運営するAKSが22日、新潟市内で会見を開いた。出席者は、AKS運営責任者兼取締役・松村匠氏、劇場支配人・早川麻衣子氏、副支配人・岡田剛氏の3名。本企画(「NGT48山口真帆 暴行被害事件」調査報告書会見 3時間の全記録)では、時系列に沿って発言をまとめていく。最終回は、開始150分頃から終了の180分頃まで。○■記者との一問一答の続き――報告書の23ページに「マイクロバスが到着する時間帯に発着場所で待機することによって、メンバーの“見送り”を行うファンが現れたり、メンバーの後をつけることで住居を知ろうとするファンも現れることとなった」となる。いつ頃のことか。松村:時期という確定的なことはあれなんですけども、割とよくあることの可能性はございます。さきほどからご指摘を受けてますように、例えばマネージャーが一緒に降りるとか、メンバーと一緒に家の方まで行くとかそういう抑止力というか、回避できる確率は上がるのですが、それをやってなかったということが一番の大きな原因かなと考えております。――別のアイドルグループでも危険な目にあうケースはあった。マネージャーをつけずに送迎することや一部のファンとの接触を把握していないことについて、是正しようという話は出なかったのか。松村:当然、ございます。それが本当に不十分だったということには何も申し上げることはなく、さらなる是正、改善が急務であるということだと思います。これは毎日毎日動いて参りますので、その中で想像しないことも起こりうることに対してすぐに対応していく姿勢を今後はさらに守っていきたいと思っております。――第三者委員会の調査結果との間に認識の齟齬がある。第三者委員会と報告書の内容について話し合い、何かを打ち出すことは検討していないのか。松村:そういうご指摘を受けるということは、不徳の致すところでありますし、今のご意見を参考にしっかりとがんばっていきたいなと思っております。ありがとうございます。――報告書に書かれている「新潟という活動拠点の特殊性」を否定する一方、メンバーの関与については報告書に則っている。運営側としては、報告書を100%受け止めるのか、あるいはそうじゃないのか。報告書の内容の一部を肯定しながら、一部では否定するのはダブルスタンダードなのでは。松村:それに関しては、先ほどから申し上げておりますが、証拠の問題かなと考えておりますし、「新潟という活動拠点の特殊性」ということで言うと、新潟というよりNGTの体制として先ほど申し上げたウィークリーマンションにメンバーが住んでいたことだったり、降車場所、乗車場所が限られているのは事実です。それに対して意識が薄く、マネージャーやスタッフがそこに帯同していなかった。たぶん、メンバーからも指摘があったと思いますが、それに関してある種の放置が行われていたことを申し上げたく、言ったつもりでございます。――降車場所などの対策をしても、メンバーやスタッフから情報が漏れてしまうのではないかということをファンも危惧しているはず。詳細が分からないのであれば、報告書を公開するのが時期尚早だったのでは。再調査は検討していないのか。松村:それはございません。調査というか引き続き、また同じ話かとご指摘を受けるかもしれませんが、メンバーやスタッフとの話しをしっかりやっていくことで一歩ずつ前に進んでいくしかないというふうに考えております。ご指摘はしっかりと受け止めて、それを進めていけたらと思います。――山口とは?松村:同じかなと思います。私がツイート、この状況でこうなっておりますから、私だけが彼女と向き合っているわけではないですし、ほかのスタッフが向き合っておりますので、引き続き継続して参りたいと思います。――話し合いの結果、山口が納得できない可能性もある。その場合、第三者委員会による再調査は行わないのか。松村:仮定の話なので、それについては大変申し訳ないのですがお答えできないのかなというふうに思います。――山口が「犯人グループとの交際を認めたメンバーもいます」とツイートしている。その真実が明らかになったとしても、12人のメンバーは不問なのか。松村:すみません、今こういう状況なので(ツイッターを)見ながら。しっかりとこれを読ませていただいて。今、斜め読みしかできていないので。――結論は仮だと。松村:そういうことではございません。今回に関しては不問ということでございます。ただ、これを山口がどういうあれでというのがちょっとよく……この状態で見ているので。今一度、終わってから見てみたいと思います。――また公表するのか。松村:それも含めて、会見が終わってから考えさせていただきたいと思います。――犯人グループと交際しているメンバーがいる可能性については、第三者委員会とAKSは、今初めて知ったということで間違いないか。松村:そうですね。今、まさにツイッターで出しているので。すみません。この状況なので、お答えしながら。――被害者がこう主張している中、コミュニケーションをとって仲良く活動していきましょうというのは、とんでもないことなのでは。松村:終わり次第、これを見て考えるように致します。――山口は今日のツイート以前、ツイッターの声にリツイートや「いいね」をして意思表示をしていた。そのことについて、誰か本人と話しをしていたのか。松村:それに関しては、意図、その他に関しては私は本人じゃないので分かりません。――代弁者の声を拾っていることについて、スタッフの誰かが本人と話をしなかったのか。松村:もちろん、私以外のスタッフがそれはやっております。――それは誰が担当して、その時にどのようなやりとりがあったのか。松村:結構、多数の人間でやっておりますので。――把握していないということか。松村:もちろん、把握しております。――山口がツイッターで「犯人グループとの交際を認めたメンバーもいます」と告発した。今後、証拠が出てきた場合、そのメンバーは処分するということで間違いないか。松村:それも含めて今後、考えるように致します。――「不問にして再スタート」は撤回し、「今後は確たる証拠が見つかり次第再考する」に変わったということか。松村:変わったというか、このツイートに関しては、今はこの状態で何ともコメントが不十分で申し訳ないのですが、終了後に拝見するように致します。ただ、この会見でこの調査報告書に書いてありますように、今回はリリースさせていただきました通り、先ほども冒頭で話をさせていただきました通り、今回に関しては「不問にさせていただく」ということに変わりはございません。――今後、処分はないということか。松村:はい。――「本件事件への関与を否定している」についての内容が薄い。実際につながりがあったかどうか聞いていないのか。松村:その前段から言うと、この内容に関して「本件事件への関与を否定している」というふうに私共は理解しております。――甲の証言は嘘だということか。松村:録音テープがあるのでそのように発言したことは事実だと思います。それをも否定はしておりませんが、当然ながら実際にCが本当にそういうことをやりとりしたのかということは分からないということだと思います。――「丙と複数回個別に会っていたメンバーがいること」が不問にされている状態で、NGTは正常に活動していけるのか。松村:確たる証拠がないというところで、今後は不適切な行為を本当に行わないように、メンバー、スタッフに注意喚起、指導をしっかり行っていくということで新しくスタートしていきたいと考えています。――「丙と複数回個別に会っていたメンバーがいること」についても確たる証拠ないといえるのか。「丙と思われる男性から話しかけられ、何の抵抗もなく会話をしているメンバーがいること、しかも、その内容が他の複数のメンバーの現時点の行動に関するものであること」「丙と複数回個別に会っていたメンバーがいること」「本件事件後に、数名のメンバーがファンとの『つながり』があったとして自ら申告していること」は事実のはず。この状態で山口の再スタートは難しいのでは。松村:今回は、そういう結果を受けてメンバーの処置に関しては不問にするというふうに考えている次第でございます。――調査報告書の内容は事実ということで。松村:調査報告書の内容が事実というか、調査報告書に書かれていることは事実でございます。なんで嘘ばかりつくんでしょうか。本当に悲しい。松村匠取締役が当初言うように考えた文章です。他のメンバーに謝らせることはできないから、謝るしかなかったけど、スッキリも誤解もしていないし、どうしてもこの言葉は使いたくないと違う文章を考えて何度も交渉しました。 pic.twitter.com/YWJV3biP8Y— 山口真帆 (@maho_yamaguchi) 2019年3月22日――山口が、「松村匠取締役が当初言うように考えた文章です。他のメンバーに謝らせることはできないから、謝るしかなかったけど、スッキリも誤解もしていないし、どうしてもこの言葉は使いたくないと違う文章を考えて何度も交渉しました」とツイートしている。この事実関係は。松村:これは私があれしたものではありません。――心当たりはないということか。松村氏以外のスタッフが対応した可能性は。松村:それはちょっと分かりません。本人が誰とやりとりしたのか分からないんですけど、私ではないということは事実でございます。○■締めのあいさつ松村:あらためまして、本日はお忙しい中、お集まりいただきまして、本当にありがとうございます。長時間にわたりまして皆様からいろいろご質問を受け、誠心誠意答えさせていただいたつもりでございます。ただ、会見の途中でもやはり皆様からの厳しいご意見をいただきましたので、われわれとしてもAKS社、NGT48はいただいたご意見をもとにまたNGTが再興できるように頑張って参りますので、何卒ご支援ご鞭撻のほどお願いしたい次第でございます。あとは山口含め、メンバーそしてご父兄の皆様に多大なるご心配と心に深い傷を負わせてしまったことをあらためてこの場を借りてお詫び申し上げます。そして、最後にNGT48のファンの皆様、それと新潟の県民の皆様、今日お集まりいただいたメディアの皆様、そしてわれわれを支援しようということで応援を今までしてきていただいたクライアントの皆様にも失望の念を抱かせてしまったことを深く反省しております。引き続き頑張って参りますので、宜しくお願い致します。いずれにしましても、本当に今回このような事態を招いたことに関して深く反省しております。大変申し訳ございませんでした。■NGT48山口真帆 暴行被害事件の経緯▽2018年12月8日山口真帆が帰宅時に自宅の部屋の前で男2人から暴行被害を受ける▽2018年12月9日新潟県警が男2人を暴行容疑で逮捕▽2018年12月28日逮捕された男2人が不起訴処分▽2019年1月8日山口真帆が動画配信サービスやSNSを通じて事件を告発▽2019年1月10日山口真帆がNGT48劇場公演で謝罪▽2019年1月11日NGT劇場支配人の今村悦朗氏が異動、早川麻依子氏が新支配人に就任▽2019年1月14日「AKB48グループ成人式」後に運営責任者らが会見を開いて謝罪▽2019年2月1日事件を調査する第三者委員会を設置▽2019年3月7日前NGT劇場支配人・今村悦朗氏が不適切行動で契約解除▽2019年3月21日第三者委員会の報告書を公式サイトで公開「メンバー関与せず不問」
2019年03月28日新潟を拠点に活動するNGT48のメンバー・山口真帆への暴行事件に関する第三者委員会の調査結果を受け、同グループを運営するAKSが22日、新潟市内で会見を開いた。出席者は、AKS運営責任者兼取締役・松村匠氏、劇場支配人・早川麻衣子氏、副支配人・岡田剛氏の3名。本企画(「NGT48山口真帆 暴行被害事件」調査報告書会見 3時間の全記録)では、時系列に沿って発言をまとめていく。第7回は、開始130分頃から150分頃まで。○■記者との一問一答の続き――コミュニケーションが不足しているということだが、AKSとしてはいつからのことなのか。松村:報告書でも指摘を受けておりますけども、やはりメンバーの数が増えていったり、グループの数が増えていったりということと共にそういうことが起きていったということだと思います。――放置していたということか。松村:いえ、放置ということでは……何を言っても言い訳のようにしかならないのですが、放置をしていたつもりはなく、その都度やっていたつもりだったんですけど、「やっていたつもり」というのがそもそも不十分であるというご指摘、誹りは免れないことだと思うので、人員の補充はもちろんですが、スタッフ一人ひとりの意識を高める、安全対策もそうですし、ファンとの向き合い方もそうですし、スタッフがしっかりと意識しなければならないのかなと。それが足りなかったのかなと強く感じます。――メンバーとファンのつながりは証拠がないということだが、今後民事をする中で被告側の答弁書で事実認定される可能性は十分にある。その際は、メンバーの処分を検討するのか。松村:法的措置に関して現在検討中とのことなので、さまざまなファクターを考えて進めていきたいと考えております。――今後、山口真帆本人が会見をする可能性はあるのか。松村:それは私からは何とも。――こちらが求めた場合、AKSから本人の意向を聞くのか。松村:それはもちろん検討するように致します。――「ファンとのつながり」の中には、ファンと交際していたり、部屋に招き入れるなどの情報はあったのか。松村:そういう不適切な行為はわれわれとしても見逃せない行為なので指導をどんどんしていくということだと思います。――情報としてあったのか、なかったのか。松村:ここにも書いてある通りなんですけども、「つながり」に関する供述があったということなので、どういう内容なのかは私の方では分かりません。――聞いてもない?松村:ええ。これは第三者委員会に「どうですか」というのを私の方ではやっておりません。――今後の対策としてそれを知っているか知らないかでは結構な違い。松村:ご指摘を受けたので、それに関して今後、42名のメンバーとしっかりと話し合っていきたいと思っております。――第三者委員会から、部屋に招き入れたなどの事例を全く聞いてないということか。12人の聴取の中で。松村:12人の聴取ではなくて、名前が挙がったということなので。具体的なつながりは、現時点ではこの報告書以上のことは把握しておりません。――山口に対して、他のメンバーから謝罪したいという報告などはあるのか。松村:それはございます。――一部メディアに当時支配人の今村氏とのメールの文面が流出していた。その事実関係と対策は。犯行グループの中には、特定のメディアを名乗ってメンバーを脅したり、それをツイッターに上げたり、そういう事例を把握していると思うが、そういったことは調査したり、把握したりしているのか。松村:今、おっしゃったような内部のことであれば、非常に悲しむべきことだと思います、さきほど申し上げた意識の問題かなと。この意識向上をさせることが急務かなと。報告書でも弊社の管理体制、ガバナンスに対して非常に厳しいご指摘をいただいておりますので、今一度そこをしっかり見直す中で、取締役会だけで話すのではなくて、みんなで共有をしっかりとしていくということしかないのかなと思っております。――犯人の一人が不起訴で釈放された後に、ネットに「新潟県警弱えよ」と投稿しているのを把握しているはず。第三者委員会の調査依頼は無視。反省せず、仕返しさえも予見させるが、そういった対策はどのように考えているのか。松村:それも含めて、先ほど申し上げた法的なということにもなっていくのかなと思います。――山口が再びツイッターを更新し、「証拠がないと仰っていますが、犯人グループとの交際を認めたメンバーもいます」とある。この事実関係は。松村:すみません、ちょっとお待ちください(実際のツイートを確認)。どのツイートをおっしゃっていますか? これですね。――「報告書に記載もないのに繋がりには挨拶も含まれるというのは勝手な解釈です」ともある。そもそも、報告書のどこに「つながりはあいさつも含まれる」と書いてあるのか。松村:確認します(報告書に目を落とす)。すみません、ちょっとおまちください。そうですね、「指摘領域でつながることすべて」というのを、僕が「あいさつ」と解釈していたので、それは訂正させて頂きます。――それに関わることすべて訂正するのか。松村:はい、「指摘領域でつながることすべて」といのは、例えばあいさつも含まれるんだなと、ちょっと僕が認識していたということであります。――勘違いしていたということか。松村:勘違いというか、そうですね。認識してしまっていたということでございます。――「証拠がないと仰っていますが、犯人グループとの交際を認めたメンバーもいます」の事実関係については。松村:本人と今一度話さなければいけないかなというのが、正直なところでございます。――12人のつながりの濃淡については把握していないということだが、例えば、同じマンションに被疑者、ファンが住んでいたというのは今にはじまったことではないはず。そういった報告すらも一切上がってこなかったのか。松村:本当に情けない話ですけども、把握をしていなかったのが事実でございます。――そういう中で、12人のつながりの濃淡を把握しようとしないのはなぜか。松村:いえ、把握しようとしていないわけではないんですけど、現状でこの報告書の中での12人のメンバーに関しての濃淡を理解しているかということに関しては、現状では把握していないということをお答えしたつもりです。――濃淡を理解していないのに、不問に付すと結論付けたのはなぜか。松村:いえ、この12名に関してはこの事件と直接関係のないことですし、このメンバーの回答と面談によって出てきたことなので。――事件に関わっていないので不問ということではなく、つながりに対して不問。松村:本人たちから出てきた話なので、これが実際に本当にどうなのか。しかも、ご指摘いただいている濃淡の話ですと、本当にあいさつ……大変失礼いたしましたが、あいさつだとか、道で声をかけられて答えてしまったということもありますから、それは確認をしていくべき事象かなと思います。――1月からAKS側の言っていることが全く変わっていない。判断が進んだ点はあるのか。松村:判断と言いますと。――「コミュニケーション」という発言も1月にあった。AKSの把握が進んだことはあるのか。松村:把握と言いますとその……。――同じマンションに住んでいたことを把握して、それについてはどのような対応したのかなど。松村:例えばマンションのことで言いますと、そのマンションがウィークリーマンションの扱いになったということは、事件後に知っている状態です。犯人が別のところに入居していた噂もありますし、それに関して言いますと、ウィークリーマンションであったということを入居した時に、ウィークリーマンションではなく途中でそうなったということをわれわれも全然把握できていなかった。ということはイコール、当然ながら他の方々はちゃんとやっていらっしゃると思うんですが、不特定多数の人が頻度を上げて、ウィークリーなので入居できる可能性があったと。そういう場所にメンバーが住む結果になっていたというのは、本当にありえないことだと思いますし、そういうことをとってみても、ご指摘を受けているような体制、セキュリティーの強化をしっかりとやらなければいけないと思っている次第です。――ファンも犯人探しをしてしまい、関係のないメンバーすら苦しむのが永遠に続くのでは。松村:そうならないように。ただ、ネット上のいろいろな流布に関しても行き過ぎているものだったり、名誉を毀損するようなものに対しては何がしかの処置を考えていかなければならないと感じております。――通常通りSNSを更新しているメンバーがいて、そのメンバーへの誹謗中傷も多い。デリケートな期間だと思うが、SNSの使い方の指導などはしていないのか。松村:当然していくことですし、現在も進行形で行っております。――書き込みなどはチェックしているのか。松村:スタッフでチェックしております。――今後、行き過ぎた行動に対して措置をとるということか。松村:はい。――SHOWROOM、インスタなど特に制限はかけていないのか。早川:SHOWROOMに関してですが、SHOWROOMは直接ファンの方から本人がライブでコメントを受け取ることができて、不特定多数の方から傷つけられるような発言をしてしまう可能性があるので、SHOWROOM側のイベントですとか、番組で使用するなどの場合以外は一旦休止させていただいておりますが、その他のSNSの制限は設けておりません。――レーベルと今後のことで話し合いはしているのか。松村:レーベルさんは握手会を担当していただいたりするので、さらに密に安全対策、安全対策だけではなく、影響が出そうなことに関して、特に先ほどご指摘をいただきましたけど「まとめ出し」での注意喚起はやっていきたいなと思います。――新曲などはレーベルありきだと思うが、今後の活動のことで話し合っていることはあるのか。松村:当然、早く次のシングルを出したいという思いはございますけども、一丸となって進んでいる状態にならない限り、というふうに考えております。――今後はどのようなグループ作りをしていきたいのか。早川:まずは、新潟のみなさまの信頼を回復する活動を主に行っていけたらなと、まだ私の中のブラッシュな感じなんですけど思っております。まず、地元のメディアさんだったり、行政だったり、そういう方たちの信頼を取り戻し、もちろん県民の皆様に喜んでいただけるような活動を考えていきたいと思っております。――東北を中心としたツアーの噂を聞いていたが、もっと広い範囲での行脚などは考えていないのか。早川:今、広い範囲と言いましたけど、まずはやっぱり新潟県での活動を中心に考えているので、新潟から出て何かをしようというよりも、新潟県の中で地道に活動していきたいと。それがまず大前提としてありまして、その後、また新潟県の魅力をみなさんに発信していけるようなグループにしていきたいと思っております。■NGT48山口真帆 暴行被害事件の経緯▽2018年12月8日山口真帆が帰宅時に自宅の部屋の前で男2人から暴行被害を受ける▽2018年12月9日新潟県警が男2人を暴行容疑で逮捕▽2018年12月28日逮捕された男2人が不起訴処分▽2019年1月8日山口真帆が動画配信サービスやSNSを通じて事件を告発▽2019年1月10日山口真帆がNGT48劇場公演で謝罪▽2019年1月11日NGT劇場支配人の今村悦朗氏が異動、早川麻依子氏が新支配人に就任▽2019年1月14日「AKB48グループ成人式」後に運営責任者らが会見を開いて謝罪▽2019年2月1日事件を調査する第三者委員会を設置▽2019年3月7日前NGT劇場支配人・今村悦朗氏が不適切行動で契約解除▽2019年3月21日第三者委員会の報告書を公式サイトで公開「メンバー関与せず不問」
2019年03月26日新潟を拠点に活動するNGT48のメンバー・山口真帆への暴行事件に関する第三者委員会の調査結果を受け、同グループを運営するAKSが22日、新潟市内で会見を開いた。出席者は、AKS運営責任者兼取締役・松村匠氏、劇場支配人・早川麻衣子氏、副支配人・岡田剛氏の3名。本企画(「NGT48山口真帆 暴行被害事件」調査報告書会見 3時間の全記録)では、時系列に沿って発言をまとめていく。第6回は、開始110分頃から130分頃まで。○■記者との一問一答の続き――減給処分松村氏、大村拓也氏の2人?松村:はい、そうでございます。――減給30%で。松村:約30%です。無期限ということでございます。――劇場はいつから休館しているのか。早川:3月中旬からだと思います。――もうすでに休館になっている状態なのか。早川:すでに休館というか、決めたのが報告書が出て来た時に、3月で一旦休館しようと。それまで3月のスケジュールが出ていなかったので。この報告書を見て、メンバーとしっかり話をしたいと思ったので、スケジュールは入れずに休館にしようという話になりました。――劇場外での活動は?早川:今レギュラーでお仕事を頂いている以外のものに関しては、未定になっております。――風紀の乱れを正すためにコミュニケーションを強固にするということだが、人員増、部署を新設するなど具体的な計画はあるのか。松村:スタッフの数を増やしていくことは検討しております。ただ、人数を増やせばそれでいいのかということもありますので、まずは現有のスタッフの意識を一人ずつ向上させていく。私も含めて。まずは急務かなと考えております。――意識向上のために、社内セミナーなど?松村:はい。――今後社外に向けて対応することはあるのか。松村:随時ブログ等で今後の活動に関しては発表して参りたいと思います。――山口は劇場での謝罪を強要されたと言い、松村氏はそれを否定した。山口本人の意思で謝罪をしたという認識で間違いないか。松村:彼女自身はツイッターとSHOWROOMで発言してしまったことをすごく気にしておりました。そのことに関しては……というふうに僕は理解しております。――山口から何かを言うわけでもなく自ら壇上に立った。松村:そこまで簡略化されるとあれなんですけども、「どうしよう」というところから話がはじまって、「そうします」となって、すごく嫌がっている彼女を無理くりにそのようにしたというわけではないと理解していただければと思います。――松村氏自身は、謝罪の前にどのような言葉を掛けたのか。松村:あの日、周年公演だったのでそれに参加するのか否かということを聞きました。本人は「出る」ということだったので、出てどうするという話の中で今申し上げた、何か一言というようなことでありました。私の方から、「ぜひそうしてくれ」というような強要はございません。――公演に参加することになって、山口本人から「謝ります」と申し出たのか。松村:「謝ります」というか、「一言発したい」というニュアンスだったと思います。――山口の方から?松村:はい。――それに対して松村氏はどのように返答したのか。松村:それはもう、彼女が「そのように」ということであれば、「どうしてもやめて」ということも私の方からできませんし、ただ、それに関して言いますと、やはり彼女は当然被害者であって、配慮が欠けていたと思います。少なくとも、(支配人の)今村ではないにしても、開演の前に出てちゃんとした話をした上で、彼女が出番の時、1曲だけ出演したんですけど、そこで話をするのであれば違ったのかなと痛感しております。――話し合いの不足だけでここまでの溝が生まれたことについてどう思うのか。松村:1月10日のご指摘1つとっても、当然話を全くしなかったレベルではございません。ただ、そこでやはりわれわれ運営の方が今後のことを考えてしっかりしたアドバイスをやれてなかったこと、彼女が一人ですべてをかぶるようなことになってしまったことの配慮が決定的に欠けていたと僕自身は痛感しております。――溝を埋めるために、話し合い以外に考えていることはあるのか。松村:話し合いはもちろんですけども、やはり思慮と配慮をしっかりした上での話し合いは必要ですし、そこで「こうすべきではないのか」ということをもう少しちゃんと彼女としっかり話して、彼女だけじゃないですけども、互いにちゃんと理解した上で、事を進めていかなければいけないのかなというふうに思っております。――山口は話し合いに応じている状況なのか。松村:私に対してこういうツイートをしている……すみません、先ほど見させていただいた限りしか見ていないんですけども私だけではなく、ほかのいろいろなスタッフが対応しているということでございます。――公式サイトでは「ケアをしている」という発表もありましたが、具体的には話し合いも含めてどのようなケアをしていたのか。松村:本当にいろいろなことを話していくということだと思います。思いますというか、話をお互いにいろいろするということの繰り返しだと思います。――実際に会っているのか。松村:はい。しております。――話し合い以外に今後具体的に考えていることは。松村:協力してやっていくしかないのかなと思っております。――今後話し合いをしていって、どの段階になれば話し合いが十分に行われたと判断するのか。松村:十分というのは先ほどのセキュリティーの話ではないのですが、「十分でこれで終わり」ということはないと思うので、続けていかなければならないのかなと。彼女自身が今NGTの活動をやっておりませんので、それに復帰をするということを本人がその気持ちになって。というのがまずはスタートかなと思っております。――ファンに向けて説明の場を設ける予定は?松村:私共NGTの公式ブログをみなさん、非常に見ていただいているので、そちらでいろいろと発信をさせていただこうと思っております。――活動再開を望むファンに向けてのメッセージを。松村:本当にそうやって応援していただいているみなさまに失望させような事態を招いてしまい、山口はもちろん、NGTのメンバーを深く傷つけ、そしてご父兄の方にご迷惑をお掛けしたこと、NGTの活動はファンの皆様があって初めて成り立っていることなので、本当にファンの皆様を一番失望させてしまったことに対して心よりお詫びを申し上げる次第です。われわれ運営側としては、時間がかかるかもしれませんけども、元のNGTに戻れるように日々努力して参りますので、これからもご支援のほどをお願いしたい次第です。早川:NGTのオフィシャルの方にもたくさんのご意見をいただいております。「いつも応援しているので早く元に戻ってほしい」とか、いろいろなご意見をいただいているのですが、今まで見た中で一番ショックだったのが、「NGTのファンというのが恥ずかしい」と意見をいただいた時に、これは早く「NGTファンです」と堂々と応援していただけるようなグループに早く戻していきたいと思っております。まずは体制をしっかり整え、メンバーの教育、タレントとしての育成部分も欠けていたと思いますので、その辺についてもしっかりと対応していき、またみなさんに「応援している」と堂々と言ってもらえるグループにしていきたいと思います。――保護者への説明会に山口の家族は出席していたのか。松村:出席されておりました。山口のお母様だけでなく、ご父兄の方が多数参加されておりましたが、われわれに対する厳しい声、ご意見、報告書においても、みなさんから先ほどからご指摘を受けているように、「元のNGTにちゃんと戻っていけるんだろうか」と。お嬢様方をわれわれに預けていただいているので、そういう不安、声というのも頂戴しました。――報告書23ページにあった、新潟の特殊性に関して。冒頭で謝罪されましたが、この点については「原因としない」ということでいいのか。松村:これはご指摘を受けております調査報告で、当然、メンバーが住んでいる居住地、その特定がしやすくなっていた背景を鑑みて、われわれがピックアップの場所だったり、そのあたりをしっかりと確認を。分かってしまったら場所を変更するとか、そういうことを常日頃からしっかりとやらないといけない。お恥ずかしい話ですが、バスでの送迎をしております。降車ポイントと乗車ポイント、特に降車ですね。夜帰ることが当然多くなりますので、その際にマネージャーがバスに帯同していなかったと。降りたところでマネージャーが、あるいは然るべき人間がいれば、犯人というかそういう人たちに対する抑止力になったと思いますし、そのあたりは反省では済まないレベルなんですが、改善をしております。――冒頭では謝罪したが、この点については原因に直結するものじゃないと考えているのか。松村:新潟、東京、大阪など私共のところではいろいろやっておりますけども、これは新潟に限らず、どこでもメンバーのピックアップ、あるいは降車ということに関しては、常々問題になることではあります。それをやはり今後はより密に変更していきたいと今申し上げたことになるのですが、それを「新潟だから」ということではなく、新潟ももちろんほかもしっかりとやっていかなければいけないと認識しているところでございます。――NGT48以外でこのような事件は起こっていない。地理的特性も原因なのでは。スタッフの練度が低いということになると、それもまた問題。その点、どのように考えているのか。松村:スタッフ、私共身内なので部下、同僚でもありますので、あまりよろしくないと思いながらも、意識の問題かなと思っております。さきほどの握手会の「まとめだし」でも、横についていてもその内容を聞こうとする姿勢、あるいはいるだけ全然違いますし、やはり常日頃からそういう意識を持ってやらなければいけないというのがNGTのスタッフもあらためて当然ながら感じていることだと思います。意識のより向上と言いますか、高いレベルで考えていくことをみんなが考えなければいけないということだと思います。――ファンは何を信じればいいのか、混乱している。ファンと真摯に向き合う機会も必要なのでは。松村:握手会、劇場公演、あるいはそれ以外のライブ等でファンの皆様に発信をしてかなければいけないことかなと思います。早川:劇場にいる時や、この前の握手会にいる時、ファンの皆様と直接話をするとホットな意見をいろいろいただくことができるので、ぜひそのような機会は設けていきたいと思います。■NGT48山口真帆 暴行被害事件の経緯▽2018年12月8日山口真帆が帰宅時に自宅の部屋の前で男2人から暴行被害を受ける▽2018年12月9日新潟県警が男2人を暴行容疑で逮捕▽2018年12月28日逮捕された男2人が不起訴処分▽2019年1月8日山口真帆が動画配信サービスやSNSを通じて事件を告発▽2019年1月10日山口真帆がNGT48劇場公演で謝罪▽2019年1月11日NGT劇場支配人の今村悦朗氏が異動、早川麻依子氏が新支配人に就任▽2019年1月14日「AKB48グループ成人式」後に運営責任者らが会見を開いて謝罪▽2019年2月1日事件を調査する第三者委員会を設置▽2019年3月7日前NGT劇場支配人・今村悦朗氏が不適切行動で契約解除▽2019年3月21日第三者委員会の報告書を公式サイトで公開「メンバー関与せず不問」
2019年03月25日新潟を拠点に活動するNGT48のメンバー・山口真帆への暴行事件に関する第三者委員会の調査結果を受け、同グループを運営するAKSが22日、新潟市内で会見を開いた。出席者は、AKS運営責任者兼取締役・松村匠氏、劇場支配人・早川麻衣子氏、副支配人・岡田剛氏の3名。本企画(「NGT48山口真帆 暴行被害事件」調査報告書会見 3時間の全記録)では、時系列に沿って発言をまとめていく。第5回は、開始90分頃から110分頃まで。○■記者との一問一答の続き――冒頭、秋元康氏について「憂慮されている」ということだったが、1月の会見でも「憂慮されている」だった。実際には何と言ったのか。松村:それは言葉のあれで、「大変憂慮している」ということです。――「大変憂慮している」という言葉を秋元氏が述べたということか。松村:はい、それは日本語のあれなので。私の方で解釈して言っているということでよろしいでしょうか。憂慮しているな、ということだと思います。心配しているということだと思います。「しっかりやれ」という激励も受けております。――解釈ではなく直接聞いているのであれば言葉があるはずだが。どのような言葉を話していたのか。松村:「松村が運営の責任者なんだから、しっかりと対応するように」ということです。――秋元氏は社外取締役や社外監査役でもないということで間違いないか。松村:ありません。プロデューサーでありますから、それの契約、13ページに書かれている限りでございます。――秋元氏がAKSの経営会議に出ることはない。松村:ございません。――月に2回の取締役会。18日に報告書があがってきて、その後ということか。松村:はい、臨時で開いております。18日に報告書が参りました。一昨日にメンバーへの説明会、昨日に父兄の説明会、そして本日皆様とこうやって記者会見をさせていただいているということに関しての確認事項、主に今後のガバナンスの問題、体制づくり、見直しということを中心に話しをしております。――経営会議で数値的な目標は何か示されているのか。松村:NGTが一刻も早く、例えば3月の劇場公演を、この調査結果が3月の中旬ということだったので、今月いっぱいは休館にしておりますが、この時期を利用して次に向けての体制づくり立て直しをやらなければいけないと思いますし、どんどん先に進みたいなという気持ちはあります。ただ、われわれが勝手にスタッフだけでは、また「コミュニケーションが」ということも問題になって参りますので、スタッフをはじめメンバーとも話し合いをしながら、次のステップに進めたらなと感じております。――早川氏、メンバーが自分以外のところで活動休止について話をしているなど心当たりはあるのか。早川:山口に関しましては、私、松村以外のスタッフも接する機会がございますし、そちらのスタッフに今後の進退を話しているのかもしれないですが、私の耳には入っておりません。――そのことについて、スタッフから聞き取りをする可能性は。松村:状況を見て報告をいただきたいものもたくさんございますし、その辺についてはスタッフ間で、今後共有していきたいと思っております。――客観性を保つために第三者委員会に調査を委託した。委託した側がその報告書の説明をするのは、客観性に欠ける行為なのでは。第三者委員会の弁護士が出席した上で、あらためて会見を開くことはできないのか。松村:検討させていただきますが、本日のこの報告書と私共の会見で進めていければと思っております。――検討するということか。松村:こういう事態なので、これで終わりということは考えておりませんが、引き続きメンバー及び皆様に納得していただけるようにわれわれが鋭意努力していかなければいけないんですけども、今日の記者会見ということでいうと、今申し上げたことでご理解いただければと思います。――弁護士が同席しなかったのはAKS側の判断なのか。松村:そういうことではございません。第三者委員会の先生の方が、記者会見はAKSに委ねるということでした。――AKS側から同席を求めることはなかったのか。松村:それはしましたけども、「それはAKS側に」ということでございました。――第三者委員会側が判断して、今日の会見はAKS側がやることになった。松村:はい。――報告書の説明を十分にできると考えていた。松村:一生懸命やらなければいけないなと思っておりました。――報告書の中身について弁護士とどの程度やりとりしたのか。松村:独立性という意味で、第三者委員会の先生とやりとりはしておりません。――われわれが聞きたいのは、AKS側の対応もそうだが、報告書の中身が大部分を占める。今一度、対応について検討は可能か。松村:はい。持ち帰ります。――報告書には、握手会の「まとめだし」(多数の握手券を一挙に提出し、特定のメンバーと長時間にわたって握手をして会話することができる仕組み)が遠因になっているとあるが、指摘の通りなのか。松村:握手会というのは、ファンのみなさまとメンバー、われわれ含めてですが、交流する大変貴重な場と思っております。多くの方々がルールを守っていただき、純粋にメンバーを応援し、NGTを応援し、バックアップしようということで参加していただいております。ただ、時間がなくなった時に「まとめだし」のような場合で、これも十分ということはないんですが、時間が長くなるとやはり話すことも多くなりますから、やはりもう少しケア、チェックをしておかなければならないと痛感しております。――報告書では、長くなりそうな場合はスタッフを同席させるなど、そういった改善策も提案されていたが、具体的に検討していることはあるのか。松村:もちろんです。当然、長いまとめだしの時にはマネージャー及び支配人、しかるべき人間が、どういうやりとりをしているのか今後はしっかりと確認をしなければいけないと思いますし、実際に今までもやっていましたがそれが不十分だったということだと思います。――3月中は劇場を休館。4月以降の予定は?松村:決して安易に考えているわけではないのですが、ご指摘を受けて今一度検討させていただきたいと思っております。――具体的にいつからというのは考えていないのか。松村:そんなことは全然ないですが、4月以降いろいろなことは考えております。早川の方から具体的に。早川:まず、この報告書を受け、メンバーとしっかり話をすることが大切だと思っております。活動していく上で、ちゃんとメンバーのことを考えないといけないと思いますし、なので3月いっぱいの劇場公演を休館とし、メンバーと話をする時間を設けようと思いました。その中で、メンバーの気持ちだったり向き合い方だったり、そういったもので今後の方針も変わってくると思いますので、メンバーと話しつつ、今後のNGTとしての運営についても考え、4月以降に関してはそれから決めていきたいと思います。――NGTとして活動を続けていくのは間違いない。松村:はい。その通りでございます。――松村氏、大村(拓也)氏の減給30%は報告書を受け取ってから決まったことなのか。松村:2月からです。――2月の給料から?松村:そうでございます。――繰り返しになるが、山口がツイートした「繋がっているメンバーを全員解雇する」という内容は事実なのか。松村:つながりがはっきり分かった場合は、というような話はしました。「確たる証拠がない時点での」という注釈付きではございます。――報告書には「A」「B」「C」というイニシャルのメンバーが登場し、「A が降車後に丙から『まほほん、あの車両に乗ってる?』と声をかけられ、『乗ってるよ』と答えた」とある。A本人は認めているため、裁判であれば疑いのない事実になるが、報告書では「何らかの共謀があったことを示すような供述はない」と結論付けられている。山口の立場になって考えると、Aが被疑者と関わりがあったと思ってしまうのは仕方ないのでは。関わりがあるが、共謀関係にはないということなのか。松村:それは警察の捜査でも関与の話は全くないことが実際に検察へ送致の段階ではっきりしておりますし、今回の調査報告書の中でもそれがはっきりしているなと理解しております。――Aが「乗ってるよ」と言ったことは事実で間違いないか。松村:そのようには認識しております。――それは関与ではない?松村:聞かれて思わず答えてしまったということかなと思います。それが「つながり」というと、あいさつの話であるとか、ファンの方だからという認識があったかと思います。ここに書いてあるAというメンバーに関しては。――新潟県の企業、自治体などが事件以降、契約の打ち切りなど厳しい声が上がっている。これをどうやって改善していくのか。松村:当然の帰結だと思っております。クライアントの皆様はわれわれを使っていただいて企業のイメージアップやその他にわれわれを使っていただこうという思いで、ご依頼をいただいているわけですから、そのわれわれ自身がイメージが損なわれるような状況にあるということでいうと今、ご指摘を受けたことは当然の帰結かと思います。信頼や信用が崩壊するのは本当に一瞬で、これを地道に1つずつもう一度ご理解いただけるのであれば誠心誠意、信頼と信用の回復に努めて参るとしか思っておりません。――山口が被害に遭ってから、当時支配人だった今村氏はどのように対応したのか。「つながり」があるメンバーがいても相手にしなかったとあるが。松村:大変不十分であったと反省をしております。報告書の中の指摘にありますように、支配人のやることは多岐にわたるのですが、そのあたりの権限や人事権が不明確だったとご指摘を受けております。それは本当に私共の問題であるかということで、彼だけがどうという感じではないという感じはしております。――今日の会見に際して、今村氏からメッセージなどは預かっていないのか。松村:ありません。――AKSとして、「つながり」の内容についてどこまで把握しているのか。松村:「ファンとのつながり」はファンの皆様との話なので、ファンの方がご覧になっていて、「これは不適切なんじゃないか」というのも1つありますし、われわれから見ても不適切だというようなことに関しては、やはり注意及び指導をしてかなければいけないのかなと思います。――具体的に「不適切」とは?松村:今、申し上げた通りだと思います。われわれから見て、ファンの方を優遇する行為であったり、あとは誤解を招く行為であったりということでございます。――具体例を。松村:具体例といいますと?――「あいさつ」以上の例があれば。松村:いろいろ多岐にわたるかと思います。不適切ということに関しては。■NGT48山口真帆 暴行被害事件の経緯▽2018年12月8日山口真帆が帰宅時に自宅の部屋の前で男2人から暴行被害を受ける▽2018年12月9日新潟県警が男2人を暴行容疑で逮捕▽2018年12月28日逮捕された男2人が不起訴処分▽2019年1月8日山口真帆が動画配信サービスやSNSを通じて事件を告発▽2019年1月10日山口真帆がNGT48劇場公演で謝罪▽2019年1月11日NGT劇場支配人の今村悦朗氏が異動、早川麻依子氏が新支配人に就任▽2019年1月14日「AKB48グループ成人式」後に運営責任者らが会見を開いて謝罪▽2019年2月1日事件を調査する第三者委員会を設置▽2019年3月7日前NGT劇場支配人・今村悦朗氏が不適切行動で契約解除▽2019年3月21日第三者委員会の報告書を公式サイトで公開「メンバー関与せず不問」
2019年03月24日新潟を拠点に活動するNGT48のメンバー・山口真帆への暴行事件に関する第三者委員会の調査結果を受け、同グループを運営するAKSが22日、新潟市内で会見を開いた。出席者は、AKS運営責任者兼取締役・松村匠氏、劇場支配人・早川麻衣子氏、副支配人・岡田剛氏の3名。本企画(「NGT48山口真帆 暴行被害事件」調査報告書会見 3時間の全記録)では、時系列に沿って発言をまとめていく。第4回は、開始60分頃から90分頃まで。○■記者との一問一答の続き――「つながり」を不問にし、被疑者や運営側に責任を落とし込んでいることに違和感はないのか。松村:今もずっとご指摘をいただいておりますし、私の方での認識と状況把握の甘さが係る事態を生んでいると思います。やはり、責任者が指揮系統命令をしっかりと通達をしていれば、それに関してちゃんとした報告も上がってくるでしょうし、通達だけではなく、それを引き続き私の方がしっかりと上げるようにと繰り返しやっていればこういう事態にならなかったかなということは私自身深く反省しておりますし、皆様からもご指摘を受けているので、その都度その思いを深くしている状況でございます。従って先ほど申し上げましたように私自身の処分も行われておりますし、その点ご理解いただければと思います。――「会いに行けるアイドル」を変更する可能性は。松村:NGTのファンの皆様の大多数の方が非常に純粋に私共NGTのグループ及びメンバーを応援してくださっている方々です。ファンということですし、やはりエンターテイメントなので、しかもその握手会だとか劇場公演という「会いに行けるアイドル」を標榜しているチームなので、そういった意味でのファンの方々へのサービスというのは一方ではちゃんとしていかなければいけない。そういう多くの方々、純粋に応援してくださっている方への気持ちもしっかりと伝えなければならない。ただ、今後「つながり」の範疇というのは、報告書の中でも指摘を受けているように、曖昧な感じがありますので、これはメンバー及びスタッフと話し合って、意識をあらためてもらうようにしなければならない。特に握手会では握手だけではなく、いろんな言葉を交わしたりということがございますので、その際にセキュリティーのスタッフが注視しなければいけない。ただ、それが大多数の純粋に私共のイベントに参加してくださっている方々をそういう目で見るというのは、すごくわれわれとしても心が痛みます。本当にありがたいことにファンの皆様はそういうことに関して理解してくださる方はすごくいるので、甘えてはいけないんですが、ファンの方々とまたもう一度一つずつ積み重ねていけたらと思っている次第でございます。――「事件に関与したメンバーがいるのか分からない」という結論であれば理解できるが、なぜ「関与していない」と判断できたのか。松村:2人の被疑者に対して調査に協力するようにという話があったと思うのですが、それに応じなかったということがあると思います。――報告書にあった新潟の地域性について、AKSとしては否定した。報告書をすべて鵜呑みにしているわけではない。2つ意見が並んでいる中で、「関与していない」と判断した理由は。松村:えっ、すみません。――「やっていない」というメンバーと、山口の「やられた」という両方の意見があって、「やってない」というメンバーの意見を選んだ理由は?松村:2つの判断、先ほどの新潟のことは報告書でご指摘は受けていますが、われわれとしてはそういうことは全然ないよと否定しているということよりも、意見の相違というか。認定云々というのは、事件の内容に関することなので、第三者委員会の先生方の判定をわれわれとしては。調査報告なので。というふうに理解しております。――被疑者とつながりのあったメンバーがいるのは間違いないと思われるが、その被疑者とつながりのあったメンバーが不問で残留している状況で、山口が復帰できるという考えなのか。松村:今まさにリアルタイムでツイートをしたりということであると、本当に話し合いをしていかなければ厳しいのかもしれないなと思っております。話し合いをしっかりしていくことしかないのかなと思います。――この3カ月でコミュニケーションを取る機会はあったはず。話し合いでどうにかなるレベルとは思えない。解決方法として、話し合いしか今のところは考えていないのか。松村:それ以外にないかなと思います。これで話し合いが終わりということはないと思いますので、これを続けていくしかないのかなと感じております。――このような事件が話し合い不足で起こるのか。松村:ご指摘の通りだと思いますので、報告書でもあらためて指摘を受けておりますし、この指摘を受ける前にわれわれがガバナンスをしっかり守れていると思っていたということではございませんので、AKSの体制の不備は建て直さないといけないとさらに深く感じます。――関係者に取材をする度に回答が異なるのはなぜか。松村:どちらにどのように取材をされたのか、私はわからないので、ちょっとそれはどうお答えしていいか分からないのですが、そういうことがないようにするために私共としては第三者委員会への調査を依頼したと認識しております。――すぐに統一見解を示すことはできなかったのか。松村:やはり、こういう事情なので、警察の捜査は終了というだけではないことがご指摘いただいた通り発生しておりますので、あらためて第三者委員会に調査を依頼し、報告を上げていただいたということでございます。――被疑者の不起訴処分に関して、AKSが示談交渉をした事実はあるのか。松村:ございません。――不起訴処分になった後、AKS側から警察に対して再捜査を求めた事実はあるのか。松村:山口が当事者であるので、AKSが再捜査を依頼したということはございません。刑事事件なので、和解ということもございません。――不起訴の段階で民事訴訟に動いていれば、状況は好転したのでは。松村:そうですね。事件が拡大してしまい、本当に今ご指摘いただいた通りと実感しております。この第三者委員会の報告を受けて、あらためて被疑者に対しての法的措置考えるに至ったとご理解ください。――山口のツイートに「『繋がっているメンバーを全員解雇する』と私に約束しました」とある。これは事実か。松村:当然ながら、証拠の話が出て参りますので、「つながり」ということでいうと報告書では「あいさつもつながり」というご指摘もいただいております(後に訂正)。非常に微妙なところというのは間違いありません。ただ、1月14日の囲みのときにもお話したように、風紀の乱れというのは一緒にやっているメンバーはもちろんですが、多くのファンの方々の信頼を失墜させることなので、これはやはり慎重に進めていかなければいけないことだと思っております。――昨年12月末に同じような事案で一人活動停止の処分を受け、後に辞めたメンバーがいる。人数が多ければ不問にするということなのか。松村:人数が多いから云々というよりも、先ほども申し上げてますように、書面及び本人の面談による話なので、報告書を18日に受けて初めて見ておりますし、確証がないということですよね。あくまでもメンバーへの書面による回答と、その後の委員の方々との面談の中で話が出てきたというふうに書いてあります。――今後は調査をして確証があれば処分するということなのか。松村:それも含めて、すべてがメンバーとのコミュニケーションをしっかりしていくということを、この調査報告書を見て感じていることなので、ここにおります早川、岡田、私も含めしっかりやっていかなければいけないと思います。――山口が「コミュニケーションも何も、このことに関して聞くと連絡が返ってきません」とツイートしているが、この理由は。松村:連絡は当然しているんですけども、彼女がそういうふうに言うのであれば、僕の不徳の致すところというしか答えられないという感じでございます。――無視をしていたということか。松村:無視などはしておりません。――どういった返事をしていたのか。松村:先ほど申し上げましたように、第三者委員会の報告というのをやはり見なければいけないということと、証拠というかですね、何かないとこれは処分云々以前の問題かなと思いますので、そのようなことを連絡しております。――証拠を確認する調査はするのか。松村:それは引き続きNGTの活動を続けて参るわけですから、その中でメンバーとのコミュニケーションをとって、調査ということではなく、その中でよりよくNGTが運営していけるように改善していきたいと思います。――保護者への説明はどのように行ったのか。松村:昨日、説明会を開かせていただきました。――「娘を辞めさせたい」といった厳しい意見は?松村:やはり運営われわれ共に対する厳しいご意見は当然ながらいただいております。ただ、ご指摘を受けたような「NGTを辞める」というようなことは私には直接……いろいろお感じになっているご家族もいらっしゃると思いますが、直接はないと理解しております。――1月14日の囲み取材の時から、山口とコミュニケーションを取るという話は出ていた。会見中のツイートの件もあり、コミュニケーションを取っていたとは思えないが、何回ほど面談したのか。松村:彼女とは私だけでなく、他の者もいろいろと当然対応させていただいているので、そのあたりをご理解をいただければと思います。私だけでなく、もちろん早川もです。――早川氏は母親代わりというか、身近な存在だと思うが、このツイートに関してどう思うのか。松村:これに対しては私に対しての話なので、ご遠慮させていただければと思います。――証拠がないと処分できないという話があったが、メンバーが認めているということは証拠になるのでは。事件に関連していなければ、つながりがあったとしても構わないということか。松村:いえ、そういうことではなくて、「つながり」というのは第三者委員会の認定においても、繰り返しになって恐縮ですが「あいさつもつながり」としっかり書かれております。なので、このあたりのつながり云々ということを今一度、スタッフ、メンバーが自覚と認識を持ち直さなければならないと思っております。○■「事実として垣間見ることができた」「及び」の解釈――報告書の「丙と複数回個別に会っていたメンバーがいること」は、「あいさつ」と受け取ることはできないのでは。松村:これも「垣間見ることができた」ということなので……。――「事実として垣間見ることができた」とあるが。松村:それは解釈のアレかなと思うのですが。――これをどのように解釈しているということなのか。松村:え、どれをですか? ここに書いてある通りという感じですね。――私は「事実」と読み取りますが、そのように読まれないと。松村:いや、これも被疑者2人に対してこういう内容も含めて、民事上での訴訟によって、訴訟というか法的措置を取ることによって、今後明らかにすることなのかなと思います。――「丙と複数回個別に会っていたメンバーがいること」にある通り、メンバーが自身にとって不利なことを自白している。例えば裁判においては、強要されていないにもかかわらず自ら不利な話をした場合、信憑性があるものとして認められるはず。松村:なので、それを今後慎重に、弁護士とも相談して参りたいと思っております。――報告書には、「つながり」に加えて「及びそれを疑わせる事情」とある。「丙と複数回個別に会っていたメンバーがいること」ほか7項目の中には、「疑わせるもの」と「事実」の2つがあると認識しているか。松村:私共としては「疑われる内容」と認識しております。これは報告書なので、私の私見をということは……。――全責任を負っているのでは? 7項目はすべて「疑わせる事情」なのか。松村:「及びそれを疑わせる事情」ということなので、私は「疑わせる事情」というふうに理解しております。――「及び」とは「もう1つ」なので、事実も含まれているのでは。松村:それが事実かどうかということは、「及びそれを疑わせる事情」ということなので。――なので?松村:なので、私は「及びそれを疑わせる事情」と理解しております。――7項目が?松村:はい。――不起訴になった件。被害届を出していたのか否か。取り下げてはいないのか。松村:被害届ですか? 出してないというふうに認識しております。――報告書の5ページには「山口氏は、必死で乙を押し返し、部屋から押し出そうとした」とある。事実とすると、暴行罪だけでなく、住居侵入罪も成り立つのでは。松村:これは調査結果で「山口氏の供述」ということですので、警察の方がジャッジすることなのかなと思います。――その後、山口に状況を聞いて調べてないのか。松村:第三者委員会の中での発表になっているということだと思います。――報告書の9ページに「甲から『C がお前の家に行けってめっちゃ言ってくるんだけど。』」とある。「お前の家に行けってめっちゃ言ってくる」という意味について、知っていることはあるか。松村:いえ、これは全く存じておりません。――この件について、今後調べる予定は。松村:報告を受けて、繰り返しになって恐縮ですがNGTが前に向いて進んでいけるようにいろいろと話し合いを続けていきたいというふうにしか思っておりません。――報告書にある「甲」「乙」「丙」と山口の関係は。松村:一応、ファンということになっておりますので。――私的なつながりはなかったのか。松村:そのように理解しております。■NGT48山口真帆 暴行被害事件の経緯▽2018年12月8日山口真帆が帰宅時に自宅の部屋の前で男2人から暴行被害を受ける▽2018年12月9日新潟県警が男2人を暴行容疑で逮捕▽2018年12月28日逮捕された男2人が不起訴処分▽2019年1月8日山口真帆が動画配信サービスやSNSを通じて事件を告発▽2019年1月10日山口真帆がNGT48劇場公演で謝罪▽2019年1月11日NGT劇場支配人の今村悦朗氏が異動、早川麻依子氏が新支配人に就任▽2019年1月14日「AKB48グループ成人式」後に運営責任者らが会見を開いて謝罪▽2019年2月1日事件を調査する第三者委員会を設置▽2019年3月7日前NGT劇場支配人・今村悦朗氏が不適切行動で契約解除▽2019年3月21日第三者委員会の報告書を公式サイトで公開「メンバー関与せず不問」
2019年03月23日新潟を拠点に活動するNGT48のメンバー・山口真帆への暴行事件に関する第三者委員会の調査結果を受け、同グループを運営するAKSが22日、新潟市内で会見を開いた。出席者は、AKS運営責任者兼取締役・松村匠氏、劇場支配人・早川麻衣子氏、副支配人・岡田剛氏の3名。本企画(「NGT48山口真帆 暴行被害事件」調査報告書会見 3時間の全記録)では、時系列に沿って発言をまとめていく。第3回は、開始40分頃から60分頃まで。山口のツイートに気づいた記者が「今ほど山口さんのツイートがありました」とその内容を読み上げ、現場が一時騒然となった。○■記者との一問一答の続き――報告書によると、ネット情報も調査の対象に。スタッフとファンのつながりはあったのか。松村:調査報告書の内容に対して、われわれは言及できる立場にはないのでそれはご理解いただきたいと思います。ネット上での噂に関して、当然本人たちも噂が上がった時点でわれわれ含め、普段の日常生活の中で自分を律して誤解を受けるような行動を慎まなければいけないということしか申し上げられないかなと思います。――運営スタッフや支配人が、ファンを優遇していた事実はなかったのか。松村:そういうのはないと思っております。これも証拠が何かあるということではない話だと思いますし、ファンの方々とわれわれスタッフが……ただ、道であいさつをしてもこれは「私的領域のつながり」というふうにこの報告書には書いてありますので(後に訂正)、そういうことで言うとファンの方々にわれわれが声を掛けられて、あいさつを返すということも範疇にあると冒頭でも申し上げましたように、非常に微妙な曖昧な範疇でありますから、それが何をもって「私的つながり」かという問題はあると思いますが、いずれにしても、誤解を招くような日常生活から慎んでいかなければならないと思います。――報告書の21ページの「つながり(及びそれを疑わせる事情)」の(2)「丙と複数回個別に会っていたメンバーがいること」、(7)「本件事件後に、数名のメンバーがファンとのつながりがあったとして自ら申告していること」について、AKSも把握していることなのか。松村:第三者委員会の報告を受けて、われわれも認識したということでございます。――(2)「丙と複数回個別に会っていたメンバーがいること」は、あいさつ程度の話ではないのでは。松村:これも疑わせる、という確たるものがないということになっているかと思いますので。――これはすべて「疑わせる事情」ということなのか。松村:ここに書いてある通りだと思います。――(7)「本件事件後に、数名のメンバーがファンとのつながりがあったとして自ら申告していること」は、第三者委員会が申告させたということなのか。松村:第三者委員会の事前の書面及び、聞き取り、面談での発生事項だというふうに理解しております。――今、山口からツイートがあった(記者がツイートを読み上げる)。ネット中継を見ていると思われるが、どのように感じるのか。只今、記者会見を行っている松村匠取締役は第三者委員会が行われる前に「繋がっているメンバーを全員解雇する」と私に約束しました。その為の第三者委員会だと、私も今までずっと耐えてきました。コミュニケーションも何も、このことに関して聞くと連絡が返ってきません。— 山口真帆 (@maho_yamaguchi) 2019年3月22日私は松村匠取締役に1月10日の謝罪を要求されました。私が謝罪を拒んだら、「山口が謝らないのであれば、同じチームのメンバーに生誕祭の手紙のように代読という形で山口の謝罪のコメントを読ませて謝らせる」と言われました。他のメンバーにそんなことさせられないから、私は謝りました。— 山口真帆 (@maho_yamaguchi) 2019年3月22日松村:見ているんだなぁというふうに感じました。事実かということですか? 今、リアルタイムで書いているわけですから、そこは事実ではないことがあるなと実感しております。――劇場での謝罪は松村氏からの要求だったのか。松村:要求はしておりません。――(別のツイートを読み上げて)悲痛なツイートがされた。記者会見に出席している3人は、事件が起きてから、保護者説明会、スポンサー、メディア、県と市に、私や警察に事実関係を確認もせずに、私の思い込みのように虚偽の説明をしていました。なんで事件が起きてからも会社の方に傷つけられないといけないんでしょうか。— 山口真帆 (@maho_yamaguchi) 2019年3月22日松村:私共としては精一杯、コミュニケーションをとってきたつもりですけども、やはりそういうご指摘を受けるということは相違しているんだと思います。――中継を見ていると思われる山口に何か言いたいことは。松村:被害を受けたのは彼女ですし、係るこのような事態を発生させてしまったことは本当に大変申し訳ない気持ちしかございません。今後はわれわれの体制をしっかりと整えていくことを約束したいと思っております。――報告書によると、ファンとのつながりに関する供述で12人のメンバーの名前が挙がった。AKSとして確認、裏付けはしたのか。松村:これはあくまでも報告書でございますので、これに関してわれわれも対応しなければいけないなと思いますけども、あくまでもこれは書面の回答と、面談において出て来た話と書かれております。こういうことが起こるということをしっかりと受けとめて、今後の運営に役立てていきたいと思っております。――つながりの認定をしないまま不問にすると。そこは曖昧なままに。松村:いえ、曖昧なというかこの第三者委員会のつながり云々というのは、書いてありますように「あいさつが」ということもありますので、これも今後引き続き、しっかりとわれわれで、メンバー、スタッフ……先ほどは「スタッフとファンの」というご指摘もありましたので、引き続き誤解を招くことがないようにして参りたいと思っている所存でございます。――処分をしないことを前提に調査したのか。松村:これに関してわれわれは先生方、第三者委員会の委員の方々にお任せしているので、これに関して何か私共の方で制限をかけるということは一切ございません。――前支配人の今村氏から、ファンとのつながりに関してメンバーに申告するように求めたLINEが一部メディアで掲載されていた。そういった調査は運営側からしていたのか。松村:その事実はあったと思いますが、やり取りその他もその当時ではなく、後になってわれわれも理解したことでございますので、これもガバナンスのとして非常に問題があると思いますが、リアルタイムでそれを把握していたということはなく、反省するしかない状況にございます。――今年の総選挙中止は今回のNGTの影響を受けてのことなのか。松村:それは一切関係はございません。選挙に関しては、昨年で10年10回ということで一定の役割は終えたのかなということはありました。発表のタイミングが、ちょうど次の選挙、毎年6月に実施しておりますので、その日と重なっただけで関係はございません。――報告書では、総選挙の獲得票の競争にも触れているが、それは関係ないということか。松村:関係ございません。――1月14日の囲み取材では、今村氏は通常の人事異動との説明があった。報告書の中には「事実上の更迭」とある。どちらが正しいのか。松村:報告書でそういうご判定をされたということなのかもしれませんが、AKS内での人事異動ということでございます。――山口のツイートがきっかけで事件が明るみになった。報告書の結果を受けて、AKSとしては山口のツイートはどのようなものだったと考えているのか。松村:これも警察及び第三者委員会に調査を委ねたので、われわれとしては調査報告書を認識をするということにございます。――山口のツイートは間違いだった?松村:間違い、というアレではなく、この報告書を認識すると。山口はツイートで何か書かれているみたいですが、今後はもっと話し合いをちゃんとしていかなければいけないと思っております。――実際にツイートを見て何が事実か、何が事実ではないか確認した方がいいのでは。松村:謝罪を強要した事実は一切ありません。山口と今後もNGTがしっかりと元の形に戻るべくしたいので、お気持ちは大変分かるんですけども、それは差し控えさせていただきたいと思います。――山口のツイートと報告書の内容で、なぜ齟齬が生じているのか。松村:山口自身は報告書の内容にまだ納得していないということがリアルタイムのツイートでも分かります。引き続き、話をしていくしかないのかなと思います。――第三者委員会は前支配人の今村氏にも話を聞いているのか。松村:聞いていると思います。――「と思います」というのは?松村:第三者委員会なので、われわれが「誰にどう聞いた」というのを先生方に聞くことはないので、それはご理解いただければ。推測でおそらく、聞いているのではないかと思います。――報告書の中に、今村氏に聞いたと推察される内容があったのか。松村:いえいえ。報告書には(調査対象の)メンバーが42名、NGTスタッフ関係者80名と書いてありますので、当然その中には入っているんじゃないかということで推測しました。――今村氏が会見に来ていない理由は?松村:運営のすべての責任は私が負っているということでもありますし、現在は契約解除しておりますので、ここに出席はしておりませ。――当時の状況を最も知っているのは今村氏なのでは。それでも?松村:はい。――被疑者の男性は第三者委員会の調査に協力していないが、ASKが何か話を聞いていたことはないのか。松村:ございません。先ほど申し上げた通り、法的な処置を検討しております。――法的処置とは、どのようなものを検討しているのか。松村:弊社の顧問弁護士と相談しております。内容は差し控えさせてください。■NGT48山口真帆 暴行被害事件の経緯▽2018年12月8日山口真帆が帰宅時に自宅の部屋の前で男2人から暴行被害を受ける▽2018年12月9日新潟県警が男2人を暴行容疑で逮捕▽2018年12月28日逮捕された男2人が不起訴処分▽2019年1月8日山口真帆が動画配信サービスやSNSを通じて事件を告発▽2019年1月10日山口真帆がNGT48劇場公演で謝罪▽2019年1月11日NGT劇場支配人の今村悦朗氏が異動、早川麻依子氏が新支配人に就任▽2019年1月14日「AKB48グループ成人式」後に運営責任者らが会見を開いて謝罪▽2019年2月1日事件を調査する第三者委員会を設置▽2019年3月7日前NGT劇場支配人・今村悦朗氏が不適切行動で契約解除▽2019年3月21日第三者委員会の報告書を公式サイトで公開「メンバー関与せず不問」
2019年03月23日新潟を拠点に活動するNGT48のメンバー・山口真帆への暴行事件に関する第三者委員会の調査結果を受け、同グループを運営するAKSが22日、新潟市内で会見を開いた。出席者は、AKS運営責任者兼取締役・松村匠氏、劇場支配人・早川麻衣子氏、副支配人・岡田剛氏の3名。本企画(「NGT48山口真帆 暴行被害事件」調査報告書会見 3時間の全記録)では、時系列に沿って発言をまとめていく。第2回は、開始20分頃から40分頃まで。○■記者との一問一答――グループの総合プロデューサーである秋元康氏は何と言っているのか。松村:やはり、憂慮されておられます。早く、NGTが次の道へ進めるようにと考えておられると思います。――秋元氏は、なぜ公式の場で発言しないのか。松村:NGTの運営に関しては弊社AKSが全権を握って対応しております。報告書の中にもございましたように、秋元さんはクリエイティブなところを中心にご担当されているので、ご理解いただければと思っております。――今後もガバナンスやセキュリティーには関わらないのか。松村:当然ながらわれわれ中心に考えていかなければならないと考えております。――「中心」ということは関わらないということか。松村:いえ、プロデューサーなのでクリエイティブなことをしっかりとやられると思いますし、われわれAKSはそれを支えるべく運営にしっかりと携わっていかなければならないと考えております。――第三者委員会の弁護士3名が今日の会見に出席しない理由は。松村:第三者委員会委員会は先生方3名と10名の方々が補助的な役割をされていますが、第三者委員会の先生方からは調査報告書を提出して、記者会見は私共がやるということになっておりますので、そのようにご理解頂ければと思います。――両者で話し合いをして。松村:はい。そうでございます。――報告書には、複数のメンバーが被疑者らと私的領域で接触していたとあるが、運営側としては認識していたのか。松村:「うかがわれる」であって、断定的なことではございません。先ほどから申し上げてますように、やはりコミュニケーションの不足、命令指揮系統。例えば、メンバーがマネージャーに伝えたことがそこで止まっていたり、あるいは私のところにそういう報告が上がっていなかったり、というようなことがあったと認識しております。――他のAKB48グループにも組織運営上の問題があるのか。松村:徹底して改善していくように考えております。○役員2名を無期限の30%減給処分――一切処分を行わないということか。松村:私が運営の全責任者ということで、今こちらの席に座らせていただいております。係る事態が発生したということでおよそ30%の減給を無期限でさせていただいております。――30%の無期限減給が処分ということ。松村:全責任者としての私の対応とご理解いただければと思います。――報告書には新潟の地域性について、かなりの文量が割かれている。新潟にギャップを感じたことはあるのか。松村:そういうことは一切ございません。私共が5番目のグループとして、新潟を私共で選ばせて頂きましたし、それを新潟の県民の皆様、メディアの皆様、地場のクライアントの皆様も大変歓迎もして頂きましたし、ここまでご支援をいただきましたので、われわれとしてはそういう思いを裏切るような、失望させるような結果になってしまったことを大変申し訳なく思っておりますし、今のご指摘のような考えは一切ございません。――山口真帆への精神的なケアは。松村:繰り返しになり恐縮ですが、やはり山口以外のメンバーとのコミュニケーションもしっかりと向き合っていかなければいけないですし、引き続きそれは行っていこうと考えております。――報告書の12ページに役員一覧がある。それぞれの出身母体と主な担当業務は。松村:代表の吉成(夏子)は社業全般でAKSのオーナー、専務の大村(拓也)は経営・経理・企画全般、私松村は運営に関する全責任を負っております。寺田(明弘)は海外事業を担当しているとご理解いただければと思います。――出身母体を確認したい。吉成氏は享楽産業。松村:そうです。――寺田氏はエイベックスグループで、松村氏はフジテレビ。松村:はい。大村は現在ヴィジュアルノーツという会社、KRKという会社から、AKS立ち上げの時から担当しています。――大村氏が役員になったのは最近なのでは。松村:ちょっと今は資料がないので、平成何年の何月ということはしっかりお答えできませんが、登記簿をご覧になれば開示されているかと思います。――取締役会が会社の頭脳。この事態に対して、取締役会がどのように機能したのか。松村:取締役会は月に2回、実施しております。本件に関しては、調査報告書及び、前回の囲み取材の時にもお話したように、係る事態が発生したということに関しての情報の上がり方が非常に不十分だったということは否めないと思います。その話が調査報告書にも反映されて書かれていることを非常に痛感して、激しく最も反省している部分です。――企業のトップが危機対応に当たるのが定石。吉成氏は公の場に出ないのか。松村:吉成は本日も諸々の対応、メンバーとのこともやらせていただいております。今日記者会見に私が出席したということでありますと、前回の1月14日に囲み取材をやらせていただいたのは私ですし、運営全般に関する責任は私が負っているということで本日は私が登壇させていただいております。その前に、取締役会の機能のご指摘があったと思いますが、おっしゃるとりごもっともかと思います。それに関しても、まずは取締役会に議題を上げる役目を担っているのは私ですので、私のそういう意識、危機管理に対する認識の甘さ、それがゆえに先ほど自ら申し上げましたけども、私自身の処分ということもそのようになっているということでございます。――処分は一名のみなのか。松村:私と、専務の大村です。――同じく減給30%?松村:はい。――吉成氏は具体的にどのような対応を行っているのか。松村:早川、岡田ももちろんですがメンバーとコミュニケーションを取るという対応をしております。それから、ご父兄の皆様方の対応にも当たっております。――内々のフォローより、前面に出た方がよいのでは。松村:それは今も申し上げましたように、私運営の責任者ということなのでそのようにご理解を頂きたく存じます。○山口真帆の反応「私が聞いたことが書いていない」――早川氏、報告書の説明を受けた時の山口の様子は?早川:山口に説明をした時は、「私が聞いたことがちゃんと書いていない」という不満は持っておりました。それは山口に限らず、ほかにヒアリングを受けたメンバーだったり、記入シートに記入したメンバーも同じような思いを持っていると思います。ただ、事実としてこのような調査報告書が上がって来たことに対しては、みんな真摯に受け止めていると感じました。――報告書には山口が主張で認められなかったことも記載されている。それでも不満を抱いていたのか。早川:そうですね。自分が言ったことが書かれていない……どの部分をさしてそれを言っているのかまでは話はしていないんですけども、「これがすべてだよ」と言われて、「あ、そうですか」というふうに納得している感じではありませんでした。――山口から活動辞退の申し出はあったのか。早川:今ちょうど、それも含めて運営としては「またNGT48に戻ってみんなで一緒に前を向いてがんばろう」という姿勢は変わっておりませんし、それも山口に伝えておりますので、山口が話し合って判断することだと思います。――山口からは「辞めたい」という意向は伝えられているのか。早川:正式にそのような話を私が聞いているということはございません。――他のメンバーからは?早川:私のところにそのような話は、今のところ来てはおりません。――事件発生の12月8日以降、いつどういう形で何がAKSに伝えられたのか。松村:事件に関しては12月8日に発生して、翌日には報告があったと思います。ただ、その時点では(前劇場支配人)今村の方で対応するということでした。指示もしておりましたし、そのように今村も対応していたと思います。ただ、その後の共有がしっかりなされていなかった。これは今村がというより、私の認識の甘さかなと考えております。――AKSは、NGT運営(劇場支配人)だけで解決できることと考えていたのか。松村:解決できるというよりもその認識の甘さということで申しますと、その時点では警察の捜査ということが一点ございました。それとメンバーへの二次的被害が広がっているのですが、メンバーへの二次的被害を阻止しなければならないと今村にも指示はしましたが、警察の捜査の行方を一番重要視しておりました。――山口が事件を告発して以降、劇場で謝罪をしたことが事態を大きくしたのではないか。その経緯は。松村:それは報告書にも書かれている通り、私どもAKSのガバナンスの問題に尽きるかなと思います。――NGTの運営すべてを支配人の今村悦朗氏(現在は契約解除)に委ねてしまったということか。松村:そこのすべてを委ねるというか、コミュニケーションが不足していたのかなと本当に情けない話ですが、それがすべての原因かなと感じております。――確か2016年夏頃、中井りかがSHOWROOMを配信中に近くで大声が出された事案があった。その後の安全対策の見直しは。松村:見直しはしておりますけども、それが不十分だったという誹りは免れないと思います。やはりこういうセキュリティーというのは完璧はないと思いますが、当時もその対応はもちろんさせていただきましたし、本社の方でも対応はしたのですが、それがまだまだ不十分だった。今後はこのセキュリティーというのは、一瞬たりとも気を抜くことなく日々全員が、スタッフやメンバーがそれを意識して向上に努めていかなければならないと考えております。■NGT48山口真帆 暴行被害事件の経緯▽2018年12月8日山口真帆が帰宅時に自宅の部屋の前で男2人から暴行被害を受ける▽2018年12月9日新潟県警が男2人を暴行容疑で逮捕▽2018年12月28日逮捕された男2人が不起訴処分▽2019年1月8日山口真帆が動画配信サービスやSNSを通じて事件を告発▽2019年1月10日山口真帆がNGT48劇場公演で謝罪▽2019年1月11日NGT劇場支配人の今村悦朗氏が異動、早川麻依子氏が新支配人に就任▽2019年1月14日「AKB48グループ成人式」後に運営責任者らが会見を開いて謝罪▽2019年2月1日事件を調査する第三者委員会を設置▽2019年3月7日前NGT劇場支配人・今村悦朗氏が不適切行動で契約解除▽2019年3月21日第三者委員会の報告書を公式サイトで公開「メンバー関与せず不問」
2019年03月23日新潟を拠点に活動するNGT48のメンバー・山口真帆への暴行事件に関する第三者委員会の調査結果を受け、同グループを運営するAKSが22日、新潟市内で会見を開いた。出席者は、AKS運営責任者兼取締役・松村匠氏、劇場支配人・早川麻衣子氏、副支配人・岡田剛氏の3名。本企画(「NGT48山口真帆 暴行被害事件」調査報告書会見 3時間の全記録)では、時系列に沿って発言をまとめていく。第1回は、開始から20分頃まで。○■冒頭の謝罪と「不問」の理由NGT48をご支援していただいているファンの皆様、新潟県民の皆様、クライアントの皆様、地元の新潟をはじめメディアの皆様方に多大なるご迷惑、ご心配をお掛けしたことを心より、お詫び申し上げます。本当に申し訳ございませんでした。山口真帆をはじめ、NGT48のメンバー、及びそのご父兄、関係者の皆々様方に、私共のAKSの管理体制、セキュリティーが不十分であったために山口に事件に遭わせ、メンバー及びご父兄の皆様の心に大変深い傷を負わせてしまったこと本当に申し訳なく、反省をしております。大変申し訳ございませんでした。昨日すでにリリースさせていただきました通り、3月18日に私共からご依頼をさせていただいた第三者委員会より調査報告書が上がって参りました。あらためて、本日は皆様に昨日にリリースさせていただきましたけども、それを踏まえて直接お話をさせていただきたく、このような場、時間を設けさせていただきました。報告書の概要としましては、事実関係の特定としまして、顔面をつかむ暴行が行われたという事実が認められましたが、本件事件そのものへのメンバーの関与はなかったとの判断がなされました。ただし、報告書において、NGT48内の風紀が乱れ、また、私共AKSの安全管理の不十分さ、社員・メンバーに対する教育の不十分さといった大変厳しいご指摘を受けました。当社としましては第三者委員会にご指摘を受けました部分を早急に改善して参りたいと思っております。まず、第一にメンバーの安全を最優先に運営を行うことに務め、今後二度とこのような事件が起こらないよう、今回の被疑者に対しては法的な処置を検討致しております。また、第三者委員会の報告によりますと、メンバーへの書面でのアンケート、及び面談を行う中で、今回の事件とは直接関係はないものの、メンバーの私的領域でのファンとのつながりが挙げられております。その点についても確たる証拠はないのですが、そのように見受けられる部分があったと報告を第三者委員会より受けております。私的領域でのファンとのつながりは、会社としては特定のファンを優遇する行為として不適切だと考えております。その理由は、特定のファンを優遇するようなつながりは、ルールを守って真面目に応援してくれているファンへの裏切り行為であり、ファンに支えられているアイドルとして自覚と責任に欠ける行為で、メンバー本人も傷つく恐れもある、NGT48全体の風紀が乱れてしまうからです。しかし、ファンとの私的領域でのつながりがあるからといって、メンバーを即刻処分するわけではございません。実際に第三者委員会の報告によりますと、私的なファンとのつながりは、道端であいさつを交わすこともその範疇に含まれており(後に訂正)、ファンサービスと私的領域での「ファンとのつながり」の線引きが、非常に難しい状況だと認識しております。このような指摘を踏まえ、今後はそれが著しくNGT48の風紀を乱し、グループに対して迷惑をかける行為、見過ごすことができない場合は、総合的にわれわれ共が判断して、契約を解除することも有り得ますが、まずは取りも直さずメンバーと向き合い、今まで疎かになっていたメンバーとのコミュニケーションも取り、相談、説得、指導を行って参ります。ただ、今までNGT48内の私的領域でのファンとのつながりを含め、メンバー同士の誹謗中傷など風紀の乱れ全般において、今回は不問にさせていただきたいと思います。なぜならば、責任を問われるのは組織運営、命令系統・指揮系統の不備があり、メンバーやスタッフに対して、事前に明確な基準を示し、適切な指導ができなかった当社であるからでございます。繰り返しになりますが、今までのNGT48内での私的領域でのファンとのつながりを含め、風紀の乱れ全般は今回は不問に致します。今、ここでお話させていただいた内容は一昨日にメンバーへ、昨日ご父兄の皆様に共有させていただきましたことも合わせて今、ご報告させていただきます。また、今回の第三者委員会の調査報告によって、新潟の地域性への言及がございますけども、今回の事件の原因は私共当社の組織上の運営体制の不十分さが原因にあるのであって、新潟の地域性にあるとは全く思っておりません。今回の事件によって、NGT48をご支援くださっている新潟の皆様の信頼を残ったということであれば、あらためて深くお詫びを申し上げます。今後につきましては、県民の皆様からのご意見、ご指摘を真摯に受けとめ、新潟の皆様からの信頼をまずは大きく回復し、われわれもNGT発展のためにがんばって参る所存でございます。そして、NGT48が今申し上げたように、新潟の皆さんはもちろんでございますが、ファンの皆様から愛され、応援していただけるグループになるよう、今一度組織運営体制の整備、メンバーとのコミュニケーション、そしてメンバーに対するセキュリティーを向上させ、スタッフやメンバー間とのルールの整備、教育体制作りを全力で取り組んで参ります。今後とも、私共NGT48を何卒応援していただきたいと思います、あらためてお願い申し上げます。それでは質疑応答に移らせていただきたいと思います。○■記者との一問一答――「メンバーの関与はなかった」ということだが、犯人グループにメンバーの情報が漏れた原因が分からないまま、再発防止策を考えることは可能なのか。松村:やはり、メンバーとのコミュニケーションが今まで本当に不足していたということは肌で実感しております。今後は体制をしっかり整えることで、メンバーからの様々な情報、あるいはスタッフからの情報を得て、今後再発しないように努めて参りたいと思います。――具体的に検討していることはあるのか。松村:警備上の問題になりますので、警備会社様との話をする中で、具体的なことに言及することは差し控えさせていただきたいのですが、当然ながら繰り返しになりますけども、セキュリティー向上のための様々なケアをさせていただきたいと思っております。――メンバーにはどのように報告したのか。松村:直接メンバーに(報告書を)渡して、全員が目を通しております。――山口真帆は納得していたのか。松村:冒頭でも申し上げましたけども、被害者でもありますし、心に傷を負っていることは間違いありません。これは山口に限らず、他のメンバーも同様だと思います、まだやはり、本人が理解・納得しているかは疑問がありますが、今後は今申し上げたことと同じように、山口ともコミュニケーションしっかりとってフォローに努めて参りたいと思います。――山口本人から、納得したと思われる回答はなかった。松村:そのように理解しております。――本人は、まだ不満がある。松村:不満というか、それはちょっと分からないですけども、私共しかるべき者が対応しておりますので、引き続きその話はさせていただきたいと思っております。――犯人グループの出禁の対応は。松村:出禁の対応に関しては事件の後でございます。――報告書には、「まとめだし」(多数の握手券を一挙に提出し、特定のメンバーと長時間にわたって握手をして会話することができる仕組み)による私的領域の接触で出禁の措置を取られたものではないとあるが。松村:報告書にもありますけども、やはり普段からのファンの方々の行き過ぎた行為ということでそういう対応をさせていただいております。――運営と一部のファンによる集合写真がツイッターに投稿されている。スタッフと一部のファンとの接触による私的領域について、どのような調査結果が得られたのか。松村:私的領域でのつながりというのは、報告書にもございますようにメンバーへの書面での回答、第三者委員会の先生方、委員の方々との面談という中で、話が上がってきたものでございます。それに関しては、聞き取り、及び書面でのという中で発生していたことだというふうに報告書にも書いてありますし、私共もそのように理解しております。――運営、一部のスタッフにも交流があったということか。松村:つながり云々ということで言うと、先ほどの冒頭でも申し上げました通り、非常に微妙というか範疇は曖昧で、道端で声を掛けても報告書ではそれが私的領域のつながりというお話になっておりますが、これは私共エンターテイメントやらせていただいておりますので、例えばあいさつをされてあいさつを返したりということに関して、そのあたりのことを今後メンバーとも誤解を受けないように対応するようにということをしっかりと教育をさせていただきたいというふうに思っております。――運営の方と一部のスタッフとの交流もあったのではないか。松村:そういうことがあれば、これはちゃんと徹底的に教育をしていかなければいけないなと。やはり、そういうことが日常的に行われているということをしっかりともう一度徹底的に洗い出して、誤解を招くことがないようにして参りたいと思います。――現段階で措置をとることはないのか。松村:すみません、おっしゃっているのがどの写真か把握できておりませんので、後ほどそれは調査します。■NGT48山口真帆 暴行被害事件の経緯▽2018年12月8日山口真帆が帰宅時に自宅の部屋の前で男2人から暴行被害を受ける▽2018年12月9日新潟県警が男2人を暴行容疑で逮捕▽2018年12月28日逮捕された男2人が不起訴処分▽2019年1月8日山口真帆が動画配信サービスやSNSを通じて事件を告発▽2019年1月10日山口真帆がNGT48劇場公演で謝罪▽2019年1月11日NGT劇場支配人の今村悦朗氏が異動、早川麻依子氏が新支配人に就任▽2019年1月14日「AKB48グループ成人式」後に運営責任者らが会見を開いて謝罪▽2019年2月1日事件を調査する第三者委員会を設置▽2019年3月7日前NGT劇場支配人・今村悦朗氏が不適切行動で契約解除▽2019年3月21日第三者委員会の報告書を公式サイトで公開「メンバー関与せず不問」
2019年03月23日山口真帆への暴行事件で揺れるNGT48を運営するAKSの運営責任者兼取締役の松村匠氏が14日、東京・神田明神で行われた「AKB48グループ成人式」後に記者会見。NGT48劇場の新支配人に就任した早川麻衣子氏、同副支配人の岡田剛氏とともに今回の騒動について公の場で初めて口を開いた。「AKB48グループ成人式」の会見が行われた直後、AKSの運営責任者で取締役を務める松村氏が、NGT48劇場の新支配人に就任した早川麻衣子氏、同副支配人の岡田剛氏ととも会場に登場。松村氏が「この度の件に関して、皆さんにご面倒ご迷惑をお掛けしたこと、ファンの皆さんはもちろんのこと、メンバーのみんなに不安な思いをさせてしまったこと、改めてこの場をお借りしてお詫び申し上げます。本当に申し訳ありませんでした」と深々と頭を下げた。事件後、初めて運営スタッフが取材対応したことについては「本当に申し訳ございませんでした。本当にお詫びをするしかありません」と対応が遅れたことに陳謝しつつ、「警察の捜査状況を鑑みてというのが一番大きな理由です」と警察から違法性がないと判断されたことで取材対応に応じたと説明した。警察からは事件に違法性がないとの報告を受けたが、第三者委員会を設置して事件を徹底的に調査することも明言。「NGT48のメンバーの不適切な行動も含めて、第三者委員会で調査させていただきたいと思います」と徹底的に調査することを約束するも、情報が錯綜している具体的な事柄には「第三者委員会で徹底的に調査して判断を仰ぎたいと思います」と答えるにとどめた。同事件は、山口が1月9日の朝にツイッターで発したツイートで明るみとなり、10日にNGT48劇場に出演した「NGT48 3周年記念公演」で山口が謝罪したことで問題がさらに深刻化。運営サイドよりも先に被害者でもある山口が動いたことになるが、山口に対して松村氏は「大変申し訳ない気持ちでいっぱいです。運営の責任者として私のすべての責任だと思っています」と謝罪し、「結果的にああいう形になって大変申し訳なく思っています。いずれにしても、本人とのコミュニケーションをしっかりやってこなかったことは、私の責任でもあります」と重ねて詫びた。運営の対応が後手に回ったことでNGT48劇場の前支配人・今村悦朗氏の責任を求める声もあがっている。これについては「そういうことではなく、やはり女性の立場をより理解し、新しいNGT48を創出したいという思いでこういう人事を行いました」と今回の異動はあくまでも人事異動だという点を強調しつつも、「こういうことは二度とあってはならない。我々も身を引き締めてまい進していく所存です」と決意を新たにした。また、一連の事件を受け、AKB48グループの総合プロデューサーを務める秋元康の様子を問われた際は「非常に憂慮されています。本当に憂慮されています。『しっかりとメンバーをケアしていく。君が(運営の)責任者なんだから、経験もあるわけだからしっかりと考えなさい』ということを言われました」と明かしていた。
2019年01月14日昨年12月、NGT48の山口真帆(23)が自宅で男性ファン2人から暴行を受けた事件。AKB48グループの運営会社・AKSが1月14日にグループの公式サイトを通じ、NGT48劇場支配人の今村悦朗氏(59)が異動となる人事を発表した。発表された人事によると新劇場支配人には早川麻依子氏(44)、早川氏をサポートする同副支配人には岡田剛氏(41)が就任。真相究明のため、第三者委員会による調査を実施するという。また同日、早川氏と岡田氏と運営責任者の松村匠氏(56)が都内で会見。一連の騒動について謝罪した。「今村氏の異動は、今回の騒動とは無関係とのこと。早川氏は、女性ならではの目線でNGTを盛り上げるべく抜てきされたといいます。しかし山口さん本人の告白により事件が発覚するなど、後手に回った運営サイドの責任は重大との声があがっていました」(ワイドショー関係者)今回の暴行事件をめぐっては、さまざまな情報が錯綜。ネットや一部報道で事件への関与を疑われた一部メンバーが自身のSNSで否定するなど、騒動はさらに拡大している。そのため第三者委員会に真相究明を委ねることになったようだが、“ある不安”も囁かれているという。「企業やスポーツ団体で第三者委員会に調査を託したものの、うやむやになってしまった例は多々あります。また外部に任せることによって、事件をイチから掘り返さなければなりません。そのため、原因究明にはかなりの時間がかかりそう。事態は沈静化どころか、さらに波紋が広がっています」(芸能記者)今月22日から新体制での劇場公演がスタートする予定だが……。この先、まだまだ事件がグループに暗い影を落としそうだ。
2019年01月14日NGT48・山口真帆の暴行被害を巡る一連の騒動を受け、運営会社のAKSは14日、公式サイトを通じて「メンバーの中に違法な行為をした者はいない」と表明。人事異動のほか、第三者委員会を設置することを発表した。まずは、AKS代表取締役の吉成夏子氏、運営責任者兼取締役の松村匠氏の連名で騒動を謝罪。「メンバーが今回の件に関与していたかどうかという点に関し、改めて新潟警察署より、送致をした人物はファンを名乗る犯人2名のみです、一般的には共犯者と確認ができれば送致をします、とのご連絡をいただきました」と報告した。その上で、「仮に、NGT48のメンバーの中に違法な行為をした者がいたのであれば、加害者たちと同じように送致されるはずですが、今回、メンバーは誰も送致されておりません。したがいまして、当社としては、メンバーの中に違法な行為をした者はいない、と考えております」とし、「ただし今後、違法ではないものの、メンバーとして不適切な言動がなかったか、今回の件の真相究明のため、弁護士や有識者等の専門家による第三者委員会による調査を実施いたします」と今後の方針も補足した。また、今月10日には「全グループメンバーへの防犯ベルの支給」「各自宅への巡回等の対策を徹底」「男達についてはグループ内での公演、握手会、イベント等へは一切参加できない対応」などの再発防止策を発表していたが、「警察や警備会社と相談しながら、警備体制をより一層強化」を追加し、「メンバーの安全と安心を守っていくように致します」と誓った。NGT48の劇場支配人を務めていた今村悦朗氏は異動となり、早川麻依子氏が新支配人、岡田剛氏が副支配人に就任。早川氏は「これまでSKE48、AKB48、STU48のマネジメントに携わって参りました」と報告し、「メンバーに寄り添い、夢を持ってNGT48に入ってきたメンバー全員が、自分たちの夢に少しでも近づけるようなグループを目指していきたいと思います」「まずは早急に山口真帆を始めメンバー1人1人としっかり話をし、事態の収拾に努めて参ります」、岡田氏も「支配人の早川と共に、NGT48の信頼回復に向け尽力して参ります」と意気込みをつづっている。この前日、HKT48の指原莉乃はフジテレビ系トーク番組『ワイドナショー』(毎週日曜10:00~11:15)で今回の問題に言及。「今回、私が一番問題だと思ったのは誰がトップなのか、誰が仕切ってるのか私ですら分からない」と訴え、「運営のコメントも、誰の名前も顔も出ず、誰が書いてるのかも分からないコメントを中途半端に出した。誰が仕切っていて、こういうときに誰がコメントを出すのか、誰がいちばん最初に動くのかというのを仕切らないと」と組織体制の改善を求めていた。
2019年01月14日人生を変える今村式コアウォーキング8月29日、正しい歩き方で歩くことでやせたり姿勢が良くなったりするというトレーニング方法を公開した書籍『人生変わった!体幹コアウォーキング』が発売された。著者はBest Proportion Office代表で、JPTA(日本プロポーショントレーニング協会)代表、ウォーキング指導を行っている今村大祐氏である。正しくない歩き方で体型が崩れ腰痛などの原因に日本一厳しいモデルレッスンが行われる独自の今村式メソッドでは、その指導から5年間でミスユニバースやミスアースなど、8名のミスコンテスト日本代表が誕生している。その実績から今村氏のウォーキングスタジオには予約が殺到しているという。今村氏によれば、体を正しく使えていない歩き方をすることで、体型が崩れて美しさが損なわれるだけでなく、肩こりや腰痛の原因にもなるという。また、本来、使うべき筋肉を使う正しい歩き方のためには、へその下の「丹田」を意識することが大切だとしている。発売された『人生変わった!体幹コアウォーキング』は、今村氏にとって2年ぶり6冊目の書籍で、「体幹コアウォーキング」とは何か、コアウォーキングにプラスするエクササイズ、さらなる強化法と、実践した人の体験エピソード、「実践のためのQ&A」などが掲載されている。(画像はAmazon.co.jpより)【参考】※人生変わった!体幹コアウォーキング
2018年09月04日アイドルグループ・NGT48の中井りかが『週刊文春』に男性ファンとの半同棲を報じられたことを受け、同グループ劇場支配人の今村悦朗氏が17日、公式ブログで謝罪した。NGT48の中井りか中井は、16日に愛知・ナゴヤドームで行われた「第10回AKB48世界選抜総選挙」開票イベントで、『週刊文春』の直撃取材を受けたことを告白。「アイドルだっていろいろあるんだよ!」と言い放った。今村氏は、「名古屋での総選挙を終えて」と題してブログを更新し、総選挙の振り返りやファンへの感謝の思いをつづった後、「また、中井りかがお騒がせをいたしまして、大変申し訳ございませんでした。支配人としてお詫び申し上げます。48グループの一員としての自覚を持って行動するよう、強く反省を促して参ります」と謝罪した。大胆な発言から“炎上アイドル”とも言われている中井。総選挙後、ツイッターでは「腹減ったわい」とつぶやき、翌17日には「腹ぐらい減ってもいいだろうが(笑)(笑)が第一声の朝ですおはようございます」とツイートしていた。
2018年06月18日