Netflixは直木賞作家・今村翔吾の小説「イクサガミ」シリーズの実写化を発表。この度、主演・プロデューサー・アクションプランナーを担当した岡田准一と藤井道人監督、そして原作者・今村翔吾氏のクロストークが公開された。主演のみならず、初のプロデューサーとして本作に挑む岡田さん。岡田さん自らが「監督は彼以外考えられなかった」と語る藤井監督、そして本作の生みの親である原作者・今村氏が、かつてない挑戦への熱い想いを語り合った。企画の成り立ち――Netflixの高橋信一さんから、岡田准一さんにプロデューサー&主演オファーが届いたのが始まりだったと伺いました。岡田:高橋さんにお声がけいただいたとき、ちょうど僕は役者のキャリアの中で時代劇を軸に据えるパートに入っていて「日本、そして世界でもヒットする時代劇をどう作るか」を考えていました。時代劇にはアクションや人間ドラマ、社会性ほかエンターテインメント要素が豊富にあるため、もっとうまくできるのではと僕個人は感じています。今村先生の小説は時代モノの核を大切にしながらも攻めていくエンタメ性があり、いまの人々も楽しめる作りになっているのが好きで読ませていただいていたため、(映像化に対して)非常に興味を持ちました。そして、自分がプロデューサーとして入るうえで「日本でも世界でも売れる時代劇を若い世代で作る」を目標に掲げました。では、誰に撮っていただくか。僕は藤井道人監督以外は考えられませんでした。『最後まで行く』でご一緒した際、芝居を大切にしながらエンタメ性を追求する素晴らしい才能に感銘を受けたのです。正直、「藤井監督が受けてくれなかったら僕は降ります」という想いでアタックしました。藤井:とても光栄です。僕はこれまで、好き好んで時代劇を観てきた人間ではありません。ただ、自分たちが生きていくうえで絶対に避けては通れないのが“時代”ですし、岡田さんがいてくれるなら面白いものができるのではないかと思い、まず今村さんの原作小説を読ませていただいて「こんなに面白い本があるのか!」と衝撃を受けました。30代が多い僕のチームが本作に携わるのはめちゃくちゃ試練だと思いましたが、この年齢でこんな勝負をできるのはものすごく恵まれていると自覚して、お受けさせていただきました。今村:実は僕も「世界に通用する時代小説」をコンセプトに『イクサガミ』を書いていました。「日本の若い世代、ひいては世界に受け入れられるような、エンタメに振り切った時代小説を書く!」という想いで始めたんです。いまだから言うわけではないのですが、編集者さんと「Netflixさんしか映像化は無理だから、どうか届いてほしい」と話していたので、オファーをいただいた際にはとにかく嬉しかったです。しかも主演が岡田准一さん!執筆中に主人公・愁二郎に岡田さんのイメージを重ねていたので、二重に驚きました。脚本作り/目指すビジョン――原作を読んでいても「どう映像化するんだ!?」と感じましたが、脚本作りはどのように進められたのでしょう。藤井:まず岡田さんと「日本、そしてその先にどう届けるか」を話し合いました。日本人が持っている心や様式美がアクションやエンターテインメントに交じり合うことでその目標が達成できるのではないかと結論付け、日本人としての誇りを大事にして脚本を作ろう、と決めました。その後に今村先生にお話を伺ったのですが、「小説と映像で想いが一緒であれば問題ない。藤井監督たちが思う『イクサガミ』を届けて下さい」という優しい言葉をいただけて、安心して「ああでもない、こうでもない」と試行錯誤しながらも自由に書かせていただきました。今村:僕からすると「原作ではこうですがこう変更して大丈夫ですか?」と最大限配慮して下さって、真摯に向き合って下さっているのが伝わってきたので、何の心配もありませんでした。小説を書いた身としても「ここは映像では違う風に表現した方が届きやすいだろうな」と思っていましたし、その見せ方については藤井監督や岡田さんのチームを信じていました。脚本も読ませていただきましたが、率直にすごくよくできていると感じました。小説と変えている部分も、映像ならではの視覚的にハラハラさせる演出が加わっていて面白かったです。岡田:何回本打ち(脚本の打ち合わせ)を行っただろうか……というくらい改稿を重ねましたが、藤井さんが最後に綺麗に直してくれて、どんどんキャラクターに心が通っていきました。海外も視野に入れている以上、キャラクターの作り方もこだわった部分の一つです。日本の時代モノで難しいのは、侍を描くにあたって主従関係が付随することにより「お殿様の部下である武士たちは個性を消す」になってしまいがちなことです。つまり、キャラ立ちを優先しすぎると世界観を破壊しかねないため、どう組み立てていくか。アクションプランナーとしても、原作に最大の敬意を払いながら「今村さんが描こうとしていること」を見失わず、そのうえで映像としての方法論を見つけていくのには頭を悩ませました。――複数のエピソードからなるドラマシリーズですから、そのぶん労力もかかったかと思います。藤井:岡田さんはプロデューサーとして全国各地のロケハンに同行してくださって、ロケ地を一緒に決めて「じゃあここでこういったアクションをしよう」と話すことができました。そのアクションにしても、岡田さんが全部に的確なコンセプトを付けて下さるんです。「ここは混乱を生む場所、ここでは“狩り”をテーマにしよう」といった風に。そうすると目的が明確になってくるんです。シーンやキャラクターに応じたコンセプトを設けて下さるから俳優も演じやすいでしょうし、あの岡田さんがやって下さるからこそ脚本に強度が生まれたのだと感じます。岡田:それを映画3本分のボリュームでやらなければならないわけです。脚本だけでものすごい分量ですし、登場人物も多いなか、それぞれの見せ場もちゃんと拾っていきたいので、アクションプランナーの仕事は脚本段階から始まっていて、各シーンで「こういうことをしたい」ということを提案し、OKが出たものを入れ込んでいただく形をとりました。藤井監督は本質を見失わない強さを持っていて、映像で嘘をつかず、誤魔化さないのが魅力だと感じています。衣装も約300人分以上用意したり、スタッフ含め全員が「いいものを作ろう」という気概で妥協なく、本当に攻める姿勢で臨んでいます。藤井:映像的には、僕たちはいつも通り「感情を撮る」を重視しています。この中で起こっていることはいまの社会にも当てはめられるでしょうし、友情や絆といった守るべきもの・時代の流れの中で失われてしまったものは普遍だと捉えています。「いま自分が心動くものを撮る」を念頭に置きながら、エンターテインメントとして面白いかを研究して作っています。自分は時代劇を勉強してきた人間ではありませんから、専門性という意味では不安があります。でも時代劇に影響を受けつつ、その枠にとどまらない自由度を有したエンターテインメント作品を目指していければ、僕にも面白いものが作れるのではないかと。その考えは、今村先生が「イクサガミ」シリーズで時代小説を開拓してくださったことにも通じるのではないかと個人的には考えています。そして、僕の隣には時代劇の継承者である岡田さんがいてくれる。今村先生と岡田さんという無敵の両翼があるので、僕は自分とチームが信じる”いい仕事”に徹そうと思っています。期待と意気込み――今村先生が楽しみにされているシーンや、注目ポイントはございますか?今村:こんなことを言って無理させたくはないのですが、やっぱり岡田さんのアクションを一刻も早く観てみたいです。「どんな感じになるんだろう」と僕が一番楽しみにしています!岡田:ありがとうございます。いま撮影が始まって3日目(取材日時点)ですが、「チャレンジするってこういうことだよな」と大変さと充実感を味わっています。そもそも出演者だけで292人以上いますから出演者としてもプロデューサー、アクションプランナーとしてもてんてこ舞いではありますが、これまでの「時代モノはこうあるべきだ」という常識を覆すような「攻めるぞ!」という熱量を感じる現場になっています。まずは日本の皆さんに「こんなに凄いものを作れるんだ!」と認めていただけるようなものをしっかり創り上げて、そこから「これを世界に届けようぜ!」と思ってもらえるように邁進したいです。この作品は、僕の身体が無事だったらとんでもない作品になります。藤井:唯一無二の環境を作っていただいているぶん、責任感は伴います。出演者が300人近くいるということは、スタッフも同じだけの人数が関わっているということ。総勢600人以上が現場にいて、それぞれの家族やファンの方にもこの作品が枝葉のように広がっていくと考えると、作品を背負わないといけない感覚も強まります。だからこそ、僕たちは観たことのないものをしっかり届けないといけません。最高のストーリーとキャスト・スタッフ、映像――その全てをアップデートして「日本、そして世界に届く」作品を生み出すことが、今回僕がチャレンジしたいと思った理由でもあります。(取材・文:SYO)Netflixシリーズ「イクサガミ」はNetflixにて世界独占配信予定。(シネマカフェ編集部)■関連作品:【Netflix映画】ブライト 2017年12月22日よりNetflixにて全世界同時オンラインストリーミング【Netflix映画】マッドバウンド 哀しき友情 2017年11月17日よりNetflixにて全世界同時配信【Netflixオリジナルドラマ】オルタード・カーボン 2018年2月2日より全世界同時オンラインストリーミング2月2日(金)より全世界同時オンラインストリーミング【Netflix映画】レボリューション -米国議会に挑んだ女性たち-
2024年04月19日アイドルグループ・CANDY TUNEの村川緋杏が29日、自身のX(旧ツイッター)を更新。HKT48の松岡はな、今村麻莉愛との“同期3ショット”写真を公開した。村川は「NIGFES2024 ありがとうございました!どらに集合できたよ!うれしすぎ!さくたべから始まるのめっちゃよかった。次いつ会えるのかなああああ」とHKT48時代の同期との再会に喜びを明かした。この投稿にファンからは「会えて良かったね!」「ドラ2最高かよ!」「エモエモ写真サンキュー!」など反響を呼んでいる。CANDY TUNEは、日本のポップカルチャーを牽引するアソビシステムが、アイドル文化を世界に向けて発信する新プロジェクト「KAWAII LAB.」から、“原宿から世界へ”をコンセプトにデビュー。村川、小川奈々子、立花琴未、桐原美月、福山梨乃、南なつ、宮野静による7人のメンバーで結成。3月からはグループ初となる東名阪福ツアーを開催。3月16日の名古屋 ReNY limitedを皮切りに、福岡 DRUM LOGOS、大阪・梅田TRAD、そしてツアーファイナルはグループ史上最大の会場となる東京・豊洲PITに挑む。
2024年03月31日王道大作から、シュールな作風のクセ強監督作品まで、出演作の幅広さはもちろん、演じる役も多種多様。アイドル時代のイメージにこだわらない活躍を見せる前田敦子さん。――最新作『一月の声に歓びを刻め』は、三島有紀子監督の実体験を元に、過去の性暴力による心の傷を描いた作品です。監督からオファーを受け、引き受けるか悩まれたそうですが、最終的に背中を押したのは何だったんでしょう?理由はすごくシンプルで、監督から求められていることに自分が応えられるかどうかでした。今回の作品は三島監督自身の体験を元にした話ですし、お引き受けするならばきちんと責任を持ってやりたい。でも、現実として私はいま子育て中で、子育てをしていると、どっぷり何かに入り込むということはなかなか難しい。そういう中で、自分が作品を背負えるのかというのが一番悩んだところです。――作品によって、プライベートも引っ張られてしまうとか…?いやっ…憑依型とかそういうわけではないですよ(笑)。でも、キャーキャー笑って楽しいねって言いながら、いきなり切り替えて演じられる役ではなかったです。しかも撮影は大阪で、1週間は家を離れなければいけない。撮影期間中は気分が落ちることもあるはずで、やらなきゃよかったと思いたくないし、無責任にやりたいとは言えず。でも、監督は私が答えを出すのを催促もせずに待ってくださり、ありがたかったです。――三島監督の作品、ということも大きかったのでしょうか。そうですね。監督がまっすぐ私に声をかけてくださったということがあります。あと以前から、監督から、企画が通ればご一緒したいと言っていただいている別の話があって。ここで密な関係を刻めたら、かねての夢が叶ったときにお互いにとって作品が一層いいものになるだろうという気持ちもありました。――出演を迷われたのも、引き受けられたのも、前田さんの仕事に向かう誠実さかなと感じます。長くこの世界でやってきているからだと思います。この仕事って正解がないから、キャリアを重ねても完全に納得できるものができるのかわかりません。ただ、作品をすごく愛している人の一生懸命な姿が、観る人の心を動かすってことありますよね。若い新人の子がキラキラしているのも、そこだと思うんです。技術の面では足りなくても、全身全霊でがむしゃらに頑張っている人が放つ輝きってあるんです。とはいえ、今の自分が新人の頃に戻れるわけではないし、同じようにはできません。でもそのぶん、確実に積み重ねてきた経験はあって、そのうえで、どれだけ作品に向き合うかで、伝わる熱量が変わってくるのかなと思っていて…今はそういう心境に来ている感じです。今、ひとりで子育てをしていることが、自分にとってプラスに働いているのかもと思うんです。もともと何かの責任を負うことが嫌いじゃないんでしょうね。どっちも責任があるから頑張れる、みたいな(笑)。――向き合うにはすごく苦しい役だったと思いますが、どんなことを考え演じられましたか?私が映画を好きなのは、監督が明確な正解を決めてくれるところです。とくに今回は監督の話でもあったので、三島さんがそこにいてくれれば、他の余計なことは考えないで済んだというか。監督自身、撮りたいものがすでに見えていたのか、まったく迷いなく、すごく緻密に考えてくださっていたので、それにただただついていった感じです。――演じていて、苦しくなる瞬間もありましたか?実際の現場で、監督が当時のことを話し涙を流されているときのほうが辛かったです。ただ、監督が語るときの雰囲気を掴み取らないと意味がない。映画はフィクションですけれど、お芝居は嘘なく、押し付けがましくなく観た方の心に響くものがあればいいな、どうやったらそれができるかなと、撮影中はずっと考えていました。――セリフよりも表情や佇まいで、汲み取る作品という印象でした。本作に限らず、演じるときはどんなことを考えられていますか?あまり緻密に積み上げていくタイプではないかもしれません。相手の方がいるものですし、現場に行って見えてくることも多いので。ただ、セリフを口にするのは現場に入ってからにしています。家で形にしてしまうと、そこから崩せなくなってしまうんです。そうなると気持ちがどっかに行ってしまって、言葉と心がチグハグになってしまう。だから、たとえば舞台みたいな場所はいまだに難しいなと思う。何回も何回も稽古を重ねるので、本番を迎える頃には自分の心が先に行ってしまって…。――この作品を経て、ご自身の中で変化はありました?そうですね…作品というより、監督が私と一緒に“れいこ”という役を生きようとしてくださっている感じがしました。監督と役の呼吸を合わせながら演じる、みたいな感覚が初めてで、こんな作り方もできるんだって。辛い内容の作品ではありますけれど、現場は終始あたたかかったです。映画『一月の声に歓びを刻め』は、北海道・洞爺湖、東京・八丈島、大阪・堂島の3つの島を舞台にした3つの物語で構成。前田さん演じるれいこは堂島編に登場。6歳のときに性暴力の被害に遭ったトラウマを抱えた女性の物語で、脚本・監督の三島有紀子の実体験がベースとなっている。2月9日より全国公開。まえだ・あつこ1991年7月10日生まれ、千葉県出身。2005年にAKB48オープニングメンバーオーディションを経て1期生としてデビューし、’12年の卒業まで絶対的エースとして数々のヒット曲に携わる。俳優としても、数々の映画や舞台、ドラマに出演。出演中のドラマ『厨房のありす』のほか、近作に映画『あつい胸さわぎ』、舞台『夜の女たち』など。ドレス¥38,500(jesh/ヴァレイ TEL:0745・31・5156)ピアス¥16,500(KAORU/KAORU ルミネ有楽町店 TEL:03・6269・9305)※『anan』2024年2月7日号より。写真・小笠原真紀スタイリスト・有本祐輔(7回の裏)ヘア&メイク・高橋里帆(HappyStar)インタビュー、文・望月リサ(by anan編集部)
2024年02月03日学校法人工学院大学(理事長:後藤 治、所在地:東京都新宿区/八王子市)は、2023年12月15日に行われた理事会で、次期学長に今村 保忠教授を選任しました。任期は2024年4月1日から2027年3月31日までの3年間です。今村 保忠教授<次期学長>今村 保忠(いまむら やすただ) 64歳(現 先進工学部生命化学科 教授)<任期>2024年4月1日~2027年3月31日(3年間)<略歴>学位/理学博士(東京大学)専門分野/生物化学、マトリックス生物学、細胞工学1959年 鹿児島県生まれ1983年 東京大学 教養学部基礎科学科 卒業1985年 東京大学 理学系研究科相関理化学課程修士課程 修了1987年 東京大学 理学系研究科相関理化学課程博士課程 中退1987年 東京大学 教養学部化学教室 助手1989年 理学博士(東京大学)1994年 東京大学 大学院総合文化研究科生命環境科学系 助手1997年 米国ウィスコンシン大学マディソン校 客員研究員2006年 工学院大学 工学部応用化学科 助教授2008年 工学院大学 工学部応用化学科 教授2015年 工学院大学 先進工学部生命化学科 教授2018年 工学院大学 副学長2020年 工学院大学 先進工学部学部長2020年 学校法人工学院大学 理事所属学会/日本結合組織学会(評議員)、日本生化学会、International Society of Matrix Biology、ほか 詳細はこちら プレスリリース提供元:@Press
2023年12月18日猟奇的な事件を扱う本格ミステリー〈屍人荘の殺人〉シリーズとは違う、暗いものを突破するようなエネルギーに満ちた小説を書いてみたいと思った、と語る今村昌弘さん。できあがったのが小学6年生の少年少女が探偵団的な役割を果たし、オカルトめいた謎に挑んでいく『でぃすぺる』だ。子ども時代の懐かしい記憶をくすぐられる無二の面白さがある。マリ姉の死の謎を、“掲示係”になった少年少女は解き明かせるか。「本格ミステリーで大事にしているロジックは誰にでも等しく扱える力のはずで、極端に力を持たない存在である小学生でも同じようにロジックで事件を解き明かすことはできるのではないか。また、小学生だからこそオカルトに対してもはなから否定せず、思い切った発想ができるのではないかと思ったのです」夏休み明けの新学期、壁新聞を作る掲示係になったユースケ、サツキ、ミナ。サツキは、1年前の地域の大祭〈奥神祭り〉の前日に亡くなった従姉のマリ姉の死の真相が〈奥郷町の七不思議〉と関わっているのではないかと考えていた。マリ姉の死と彼女のパソコンに遺されていた6つの怪談話には、どんなつながりがあるのか。7つめを知ると死ぬという噂は本当なのか。3人は壁新聞記事のために調べ始めるが、少しずつ、町を覆う重苦しい秘密が見えてきて…。探偵役は子どもといえども、謎解き部分の難易度は極めて高い。「ユースケを視点人物に据えたことで、子どもが見える範囲、できる範囲のバランスを塩梅しなければいけなかったのは難しかったですね。今回は怪談と謎解きを一つ一つ進めていく形にしたので、序盤でこういう伏線を張っておくべきだったとか、最後のほうになると悩む場面が増えてきたんですね。6つのホラーに対して、ユースケがオカルト的な、サツキが論理的な、それぞれの推理を展開し、欠点をミナが指摘する。ミナはミステリー好きで、推理小説のルールや約束事を解説する立場も担っています。6×3のロジックに加えてさらに全体の種明かしのロジックも用意しなくてはいけなかったので、非常に燃費の悪い作品になりました(笑)」だが、本書で忘れてならないのは、子どもたちが謎解きのために行動し、考え、気づきを得て大きく成長していく描写が活き活きとしている点。ジュブナイルとしての完成度も圧巻で、長く読まれてほしい一冊だ。今村昌弘『でぃすぺる』ザ・小学生男子的なユースケ、優等生のサツキ、シングルファーザーに育てられている転校生のミナ。3人の絆や運動会の場面は感動的だ。文藝春秋1980円いまむら・まさひろ作家。1985年、長崎県生まれ。2017年、鮎川哲也賞受賞デビュー作『屍人荘の殺人』が各ミステリーランキングを総なめし、大ブームを巻き起こす。同作は’19年に映画化も。©文藝春秋※『anan』2023年11月8日号より。写真・中島慶子(本)インタビュー、文・三浦天紗子(by anan編集部)
2023年11月07日女優の前田敦子が23日、東京・日比谷で行われた「第36回東京国際映画祭」(TIFF)のレッドカーペットに登場した。TIFFシリーズ部門に出品された小津安二郎生誕120年記念『連続ドラマW OZU~小津安二郎が描いた物語~』(WOWOWにて11月12日より放送・配信)の第3話「非常線の女」で主演を務める前田は、第1話「出来ごころ」の主演・田中圭、第2話「生れてはみたけれど」の主演・柄本佑らとともに登場。黒のドレス姿で笑顔を見せながらレッドカーペットを歩き、ロングスカートから美脚をのぞかせていた。今年の「東京国際映画祭」は、10月23日から11月1日の10日間、昨年に引き続き日比谷・有楽町・丸の内・銀座地区にて開催。上映作品数は昨年の174本から219本に増加し、海外ゲスト数も昨年の104人から600人以上と大幅に増える見込みとなっている。コンペティション部門は、114の国・地域から寄せられた1942本の中から15作品が選ばれ、日本からは『正欲』(岸善幸監督/稲垣吾郎主演)、『曖昧な楽園』(小辻陽平監督/奥津裕也主演)、『わたくしどもは。』(富名哲也監督/小松菜奈&松田龍平主演)の3作品が選出されている。撮影:蔦野裕
2023年10月23日現在「さいたま国際芸術祭2023」でも展示中の現代美術家・今村源の個展『今村源遅れるものの行方』展が、11月3日(金)〜2024年1月28日(日)、水戸芸術館現代美術ギャラリーで開催される。1980年代に活動をスタートし、京都を拠点として関西を中心に活動してきた今村にとって、10年ぶり、関東以北では初の美術館での個展となる。ボール紙、発泡スチロール、石膏、針金、ビニールなどの日常にありふれた軽量の素材が、今村の手にかかると浮遊感あふれる彫刻に変わる。その作品の根源には、森の地下に菌糸を張り巡らし、時折地上に姿を表すキノコの世界がある。人間には目に見えないが、確実に世界と共生し、世界を支えている菌類に対する今村の思索は、私(個)を超えて、連綿と続く生命への営みへと広がってきた。同展では、2019年に宮城県石巻市で開催された「リボーン アート・フェスティバル2019」で発表した巨大なキノコの彫刻作品《きせい・キノコ・2019》も、エントランスホールに登場する。ありふれたものに少しの隙間を与える、あるいは天地を入れ替えたり、裏返したりしたインスタレーションは、しばらく見つめていると、使われているものの意味を離れ、例えば水面に映る世界のように、虚実入り混じる詩的で深遠な世界に見えてくる。初日には、関西を拠点に国内外で活躍する動態ダンスの角正之と即興ユニット[.es ドットエス]のsaraが、今村の作品を舞台としてダンス&パフォーマンスを展開。その後、今村自身のアーティストトークが行われる。会期中には、茨城県内のキノコや植物、発酵食品の専門家を訪ねる「今村源とたずねる見えない世界のフィールドワーク」、身の回りの素材と針金でキノコをつくるワークショップもあるのでぜひチェックを。キノコとアートと哲学の意外な関連性を深掘りしてみよう。<開催情報>『今村源遅れるものの行方』展会期:2023年11月3日(金・祝)~2024年 1月28日(日)会場:水戸芸術館 現代美術ギャラリー、エントランスホール時間:10:00〜18:00(入場は17:30まで)休館日:月曜(1月8日は開館)、12月9日(土)、10日(日)、12月27日(水)~1月3日(水)、1月9日(火)料金:一般900円公式サイト:
2023年10月23日産後の体調不良「不調だらけなのわかるなあ」前田敦子さんは2019年3月に出産し、息子は現在4歳に。この日のラジオでは、パーソナリティのお笑いタレント・バービーさんとともにリスナーからのお便りに応えた前田さん。ダイエットに関するお便りが取り上げられると、まずは自身の食生活について明かしました。前田さんが「明日休みだってなった瞬間、とりあえず頭に浮かぶのはキムチ」。普段、控えている塩分を摂りたいためだそうです。前田さんいわく「(塩分を)抜くだけで全然見た目がスッキリするんです」とむくみ解消に効果的だといいます。食べることが大好きな前田さんですが、普段は塩分・油分などを控えめにして「味のない食事」をしているそう。「素材でいいんです。そのままでいい」と語り、唯一かけるのは大好物の「砂糖不使用のお酢」。たとえば、野菜などが入ったお鍋は味付けなどしない状態で、純米酢や黒酢をかけて食べているそうです。ゆえに前田家では「素材の味だけの料理」が当たり前で、4歳の息子もそうやっておいしくごはんを食べているのだそう。そうした習慣の効果なのか、前田さんは人の5倍は食べるのに人より太りにくいと感じていると明かしました。ちなみにお酢の味は大好きなものの酸っぱいものが好きなわけではなく、レモンは「すっぱ!」と刺激的に感じるのだとか。また、産後から胃腸の調子が悪く便秘に悩まされているという育休中のリスナーからのお便りも紹介。前田さんは「(出産で受ける身体的なダメージは交通)事故と一緒だっていうじゃないですか、本当にそんな感じでした」と出産を振り返り、自身も「これもう元に戻らないんじゃないかな」と感じるほどの大ダメージを受けたそう。帝王切開での出産だったそうで、産前産後はリスナーと同じく便秘に悩まされたという前田さん。お便り内容に「不調だらけなのわかるなあ」と共感していました。ちなみに、産後のタイミングで出演映画の公開が決まっていたことから、わずか1カ月半で舞台挨拶など表に登場するかなりのスピード復帰だったという前田さん。「(映画公開前に)ちょうど産まれてくれたので復帰できたんですけど、いろんなものダルンダルンなまんまでしたよ」と明かしており、体型を戻す余裕もなかったよう。これもまた産後のリアルですね。帝王切開の傷が癒えるまで1年程度かかる帝王切開は開腹手術なので、術後、麻酔が切れた後は切った部位に痛みがあり、回復まで比較的長い期間を必要とします。傷が癒えるのは平均的に1年程度ですが、切開の方法によっても変わってきます。入院中は傷の治癒と体調回復、血栓症の予防などを考慮して、帝王切開の患者さん向けの過ごし方があるので医療スタッフの指示に従いましょう。また、退院後の生活についても入院中によく聞いておきましょう。退院したら、まず1ヶ月健診までは赤ちゃんの世話以外はできるだけお休みして安静に過ごせるよう、周囲はしっかりサポートしてあげてください。参照:【医師監修】産後の過ごし方|入院中~退院後、2人目、帝王切開などで知っておきたいこと
2023年09月14日無類の映画好きとしても知られる前田敦子さん。ヒーローものにはマーベルで開眼。前田さんならではの楽しみ方を聞きました。ヒーロー映画のトップランナーとして、ファン層を拡大し、魅了し続けているマーベル・シネマティック・ユニバース作品。「私がマーベルに興味を持ったのは、『アベンジャーズ』が公開されて、しばらく経った頃だと思います。周りがみんな面白いって言っていて、マーベルの最初の盛り上がりがきている時だったんです。それで私もシリーズ1作目の『アイアンマン』を観てみました」前田敦子さんとマーベルの出合いは、今から10年ほど前。前田さんが21歳くらいの頃のこと。「観たら、すっごい楽しかったんです。それまでヒーローものというと非現実的なイメージがありましたが、『アイアンマン』は全く違って、むしろ実在するようなリアリティ。大人もハマれる作品で『これ作った人すごい!』って尊敬しちゃいました(笑)」ヒーローといえど、主人公のトニー・スタークはそもそも人間。テロリストから地球の平和を守るため、自ら開発したアーマーを装着して「アイアンマン」になる。「それって現実的ですよね。でも、同時に夢もある。『アイアンマン』を観てからは、その当時出ていた『アベンジャーズ』までの6作品を一気に観て、あとはずっとリアルタイムで追いかけています」現在44作品あるMCUのなかでも大きな区切りとなるのが、ヒーローたちが大集合する『アベンジャーズ』シリーズ。これまで4作品が公開されている。「私はアイアンマンやキャプテン・アメリカ、ブラック・ウィドウといった初代アベンジャーズが大好きで、うちの猫にもメンバーたちの名前をつけるほど。アベンジャーズは、それぞれ個性的なところが魅力なんですよね。例えば、トニーは単体の映画で観ていると個人主義だけど、アベンジャーズになるとリーダーシップを発揮するんだな、とか。あと、ノリが軽い(笑)。一方、キャプテン・アメリカはマジメで紳士的。悲しい過去を背負っていて、だからこそ応援したくなる!そんな違うタイプのヒーローが集まって、わちゃわちゃするのが楽しいんです」1作目の『アベンジャーズ』ではそういう姿がよく見られるが、いったんの終幕に向かう『アベンジャーズ/インフィニティ・ウォー』と『アベンジャーズ/エンドゲーム』は、かなりシリアス。「世界を救うための集中モードに入っていくので、仕方ないんですよね。でも、私はやっぱり最初の頃の楽しい雰囲気が好きだし、何よりシビアな結末が辛かった。あのヒーローがいなくなってしまうなんて…。現実的といえばそうなんですけど、リアルタイムで追っていたぶん、感情移入も大きくて。『エンドゲーム』を観たあとは、ただただ泣いていました」シリーズを順番に観るなら「この衝撃を一度は体感してほしい」と言いつつ、前田さん自身はもう少し軽やかな楽しみ方が好み。「『ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー』や『スパイダーマン:ホームカミング』『キャプテン・マーベル』は肩の力を抜いて観られるし、期待通りに面白い。例えば『キャプテン・マーベル』は、主人公のキャロル・ダンヴァースがアベンジャーズの誰より強いんじゃないかというほどスーパー強くて、彼女が自分の星にいてくれたら一生安心(笑)。マーベルにはこういう作品もあって、全てが悲惨にならないところがいいんです」それこそが、前田さんがマーベルに惹かれるところ。「誰かが犠牲になっても、ほかのヒーローが現れて、最悪の状況は食い止められる。そのギリギリの感じが、たまらないなと思います。マーベルには、そういう展開がいくつもあって、ひとたび世界に飛び込むと夢中になれる。だから私は、日常のモヤモヤからパッと離れたい時に観たくなるんです」これほど没入感ある映画体験ができるのは、物語の良さもさることながら、俳優陣の魅力や演技力によるところも大きいよう。「私は、この世界の中にいる俳優さんが全員好き。ヴィラン(敵)も含めて嫌いな人は一人もいないです。100%その役になっている。みんなピッタリって思えるなんて、本当にすごいですよね」『エンドゲーム』後はヒーローの世代交代など、それ以前のマーベルとはまた違った雰囲気になっているが、初代アベンジャーズファンの前田さんは、その変化をどのように受け止めているのだろう。「やっぱりちょっと寂しい気持ちもありますが…。でも、ディズニープラスのドラマシリーズから新ヒーローが続々と加わって、なかには気になるキャラクターも。例えば『ホークアイ』に登場した、ホークアイの跡を継ぐケイト。子どもの頃からホークアイに憧れていた彼女が、弓矢の腕を磨いて後継者になるなんて、夢がありますよね。あと新登場といえば『ムーンナイト』は、ヒーローの心の闇が描かれていて、これまでのマーベルにはなかったようなダークな世界観。今後、ほかの作品にどう影響するのか、楽しみです。ほかにもまだまだ新しい仲間が増えそうなので、これからも変わらず追っていきたいと思います」前田さんのMY BEST「マーベル」『アベンジャーズ』(2012)ヒーローたちのわちゃわちゃ賑やかな感じが好きなんです。アイアンマン、キャプテン・アメリカ、ブラック・ウィドウ、ソー、ハルク、ホークアイという、それまで個々に活動してきたヒーローたちが、初めて力を合わせて敵と戦う。「ヒーロー同士の関係性がいい。なかでも私は、芯が強くてブレないブラック・ウィドウが、一番好き」『ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー』(2014)アライグマに木のヒーロー…!見た目から引き込まれます。MCUの中でも独立した魅力を持つ作品。はみだし者のピーター・クイルが、ワケありの仲間とチームを組んで、銀河を救う旅に出る。「アライグマのロケットに、木のグルートと、見た目からしてみんな個性的で面白い。ガーディアンズは音楽も良くて、サントラを聴いていました」『スパイダーマン:ホームカミング』(2017)ヒーローと同じ目線で楽しめて、どっぷりハマりました!普段は高校生。街にトラブルが起こるとスパイダーマンとして活動するピーター・パーカーが主人公。「これを観た時は、私もまだ20代だったので、ピーターのキラキラした姿を同じ目線で楽しんでいました。どっぷりハマっていた時期で、思い入れも深い作品です」『キャプテン・マーベル』(2019)彼女がいれば絶対に大丈夫と思える存在って本当に心強い。アベンジャーズ誕生前の世界線。過去の記憶を失ったキャロルは、その代償として強大な力を得るが…。「とにかく可愛くて、かっこよくて、めちゃくちゃ強い!ヒーローが負けてしまうのはある意味、現実的ですが、一方で彼女のように最強の人がいると安心して観られます」©2023 MARVEL掲載作品は、すべてディズニープラスで配信中(『スパイダーマン:ホームカミング』はソニー・ピクチャーズ配給)視聴には、月額990円、年額9900円の2プランがあり。まえだ・あつこ1991年7月10日生まれ、千葉県出身。俳優、歌手。7月20日から放送のドラマ『彼女たちの犯罪』(読売テレビ・日本テレビ系/毎週木曜23時59分~)に出演。映画『Love Will Tear Us Apart』が8月19日公開。シャツ¥36,300(PAS MARQUE/パ マーク)シンプルフープ¥12,000おっぱいリング¥30,000KOIAI STUDIOS×クレーターリング¥42,000ハグリング¥24,000エヌリング¥24,000ころころバングル¥38,000チェーンブレスレット¥50,000(以上korocoro@koro__coro)ランニング、スカートはスタイリスト私物※『anan』2023年7月26日号より。写真・小笠原真紀スタイリスト・清水恵子ヘア&メイク・高橋里帆取材、文・保手濱奈美(by anan編集部)
2023年07月20日深川麻衣主演、前田敦子、石井杏奈出演で送る7月期のプラチナイト木曜ドラマ枠のサスペンスドラマ「彼女たちの犯罪」がクランクイン。3人それぞれの第1話、最新場面写真が解禁された。原作は、「ルパンの娘」や「忍者に結婚は難しい」などがドラマ化された横関大の同名小説。愛を求める繭美(深川麻衣)、自由を求める由香里(前田敦子)、正義を求める理子(石井杏奈)。それぞれに“普通の幸せ”を望み、葛藤を抱えながらも、それぞれの日常を暮らしていた彼女たちの人生は、ある日、1人の女性の失踪事件をきっかけに、思いもよらぬ方向に進んでいく…というスリリングサスペンス。6月上旬、本ドラマが無事にクランクイン。記念すべきクランクインの場となったのは繭美のオフィスにて広告キャンペーンの会議を展開するシーンから。深川さんは笑顔で挨拶し、和やかな雰囲気の中、撮影がスタート。また、前田さん演じる由香里は、地元の婦人会の会合に参加するシーンから、石井さん演じる理子は強盗事件の現場検証のシーンから、それぞれ撮影がスタート。“この街のどこかにいそうな彼女たち”が、それぞれに生きる日常を数多く撮影したという。本作には、さらに由香里の夫・神野智明役で毎熊克哉、神野家とは近所の玉名翠役でさとうほなみ、理子とバディを組む先輩刑事・上原武治役で野間口徹らが出演。なお、特別先行上映会が7月14日(金)よりユナイテッド・シネマ アクアシティお台場にて開催。当日は主題歌の発表もあり、主演の深川さんと主題歌アーティストが登壇予定となっている。プラチナイト木曜ドラマ「彼女たちの犯罪」は7月20日より毎週木曜23時59分~読売テレビ・日本テレビ系にて放送。(シネマカフェ編集部)
2023年06月23日6月7日発売のファッション誌『VERY』7月号より、俳優・前田敦子の子育てエッセイ「31歳、お母さん。ときどき女優」の連載がスタートする。■前田敦子さんショートヘアのきっかけは息子さんの「ママ、可愛い!」前田は2021年の初登場以来、たびたび『VERY』誌面に登場。VERY編集部では、以前より取材時のとてもフラットなムードや、披露されるエピソードから垣間見えるひたむきなお母さんとしての姿に魅了されてきた。本連載では、現在4歳になる男の子のお母さんとしての素の表情が垣間見える、日々の子育てエピソードや、感じたことを紹介していく。取材日に以前より短いヘアで現れた前田。ヘアのことを尋ねると、「息子と何かの映像を見ていたときに私の髪型が短くて。息子が『ママのショートヘア可愛い。こっちの方がいい』と言うから、この前、切ったばかりなんです。でも、いざ切ってみると『前の方が良かった!』と拗ねていました」と笑顔に。当日は話が盛りあがり、予定時間のインタビューを大幅に超えてしまうほど!一部、未公開のエピソードを紹介する。■前田敦子さん息子とチョコを溶かして夜の実験!「どんなに忙しくても、寝る前の1時間は一緒に過ごす、毎日一緒に寝ると息子と約束しています。寝る前の1時間は彼がやりたいことに付き合う時間。最近は、園でやっている“数字のなぞり書き”にハマったらしく、『数字を書いて!』と頼まれて。画用紙にエンピツで薄く1から100まで数字を書いてあげると、集中してなぞる、ということを3日連続でやりました。紙粘土で好きなキャラを一生懸命作るのにハマっていた時期もあったし、別の日には、イチゴをストローで刺す実験をしていたり、何かYouTubeの実験で見たらしく、『これを凍らせたら寝る!』と言って、何やらチョコを溶かして冷凍庫に。翌朝にポリポリ食べていました(笑)」■第1回目は、母子で“常連”だという行きつけ店のエピソードを紹介!7月号では、息子と一緒によく訪れるという、子どもたちが大好きなレストランでの様子を、前田敦子さん(&息子さん)撮影のプライベート写真とともに、紹介する。【PROFILE】前田敦子1991年生まれ。2005年にAKB48として活動を始める。2007年に女優としてもデビューし、2012年にAKB48を卒業後は、ドラマ、映画、舞台と俳優として幅広く活躍中。プライベートでは4歳になる男の子のママ。
2023年06月07日前田敦子、成海璃子、塩野瑛久共演「かしましめし」が5月29日の放送回でフィナーレを迎えた。前田さんの演技に「上手すぎるのよ敦子さん…」「女優やってる前田敦子どんどん観たくてたまらない」など、SNSには改めて絶賛の声が投稿されている。「サプリ」「&」のおかざき真里による同名コミックを映像化。美大を卒業後、同級生の自死をきっかけに再会したアラサーの男女3人が、それぞれの人生に悩みながらも、みんなで集まっては賑やかな“おうちごはん”を囲み、一緒に暮らすようになる…という物語が展開してきた。蓮井に惹かれているデザイナー・千春を前田さんが演じ、同僚の田口と交際しているが心がすれ違っているナカムラを成海さんが。大学時代の同級生・瀬川にフラれた英治を塩野さんがそれぞれ演じた。また、千春の美大予備校時代の講師で画家をしており、今は千春をモデルに絵を描いている蓮井亮史には渡部篤郎。ナカムラの今の彼氏・田口祐也に倉悠貴。千春の中学時代の同級生・沙耶に工藤綾乃。英治と再会し親しくなる写真家・瀬川榮太郎に若林拓也。千春の母・紗栄子に渡辺真起子といったキャストも共演した。※以下ネタバレを含む表現があります。ご注意ください。どんな日も寄り添って一緒にごはんを食べる千春、ナカムラ、英治のかしましい日常生活は、千春の母・紗栄子の突然の帰国によって岐路を迎える。共に帰国した友人と再びこの家に住むという紗栄子。急な話にナカムラと英治は考える間もないまま家探しを始める。そんななか英治の個展が開かれ、初日を終え一息ついていると、千春は2人に言えなかった本当の気持ちを打ち明ける。結局紗栄子たちが別の住むところを探す話になり、ナカムラと英治は同居を続けられそうになるのだが、千春は自分と一緒に暮らすことで2人が人生を足止めされているのでは?と考える。そんなことはないと否定する2人だったが、千春は「このまま一緒にいると2人に甘えちゃう」と、親友たちのためにも同居を解消したいと話す。そして蓮井に「好きです」と“告白”したうえで、この好きは“恋愛的”な好きではなく、ただ一緒に過ごして楽しかったり、落ち着いたりして、それでいいと今は思ってると話し、「また一緒にごはんを食べましょう」と告げる…という物語だった。視聴者からは千春を演じた前田さんに「あっちゃん素敵なドラマに出会わせてくれてありがとう!!」「女優やってる前田敦子どんどん観たくてたまらない」「上手すぎるのよ敦子さん…。自然過ぎるがゆえに千春ちゃんにめちゃくちゃ感情移入しちゃった」など、その演技を絶賛する声が送られる。また「もっと3人のご飯見てたかったなぁ…」「この3人だからこそできた作品だったなって改めて思った」など、共演した成海さんと塩野さんも含め、3人のメインキャストへの賛辞の言葉も。「優しい時間をありがとうございました。シーズン2お願いします」「温度感?空気感?めちゃくちゃ好きだなぁー!!!シーズン2やってください」と続編希望の投稿も多数SNSにアップされている。(笠緒)
2023年05月30日元AKB48で女優・前田敦子さんは、2019年に第1子を出産。現在はシングルマザーで、元夫の俳優・勝地涼さんと協力しながらお子さんを育てています。現在公開中の映画『そして僕は途方に暮れる』に出演するなど精力的に芸能活動をしていて、先日は、セクシーなワンピースでイベントに参加したようです!かわいくてセクシーなワンピ姿 この投稿をInstagramで見る 前田敦子 Atsuko Maeda(@atsuko_maeda_official)がシェアした投稿 インスタで前田さんは、「YSL BEAUTY LIBRE POPUP EVENTNON-STOP 4 DAYS“I AM LIBRE” リブレの香りは勿論全ての香りに包まれたい yslbeautyですね。」とイヴ・サンローランのイベントへ参加したことを報告。黒のミニワンピにロングブーツ姿を披露しました。注目ポイントは背中。なんとハート型にくり抜いてあって、背中がチラ見え!オトナっぽさとかわいさを兼ね備えたワンピースで、前田さんにお似合いですね。また、最後のリップを塗っている瞬間も女性らしさがあふれる1枚となっています。この投稿に、「背中まで綺麗なんて、、、ほんと憧れの女性」「美脚! 美しい背中!」「背中のハートにドキってなっちゃいました」「美しすぎて眩しい」「笑顔天使過ぎます!」など称賛の声が相次いでいます。ママになって、ますます魅力的な女性になっていく前田さん。次の投稿も楽しみです!あわせて読みたい🌈「美人過ぎ」「美しい横顔」飯島直子さんがついにインスタ降臨!榮倉奈々さんと2ショットも披露
2023年02月10日前田敦子主演WOWOWオリジナルドラマ「ウツボラ」のポスタービジュアルが公開された。ある日、謎の死を遂げた美しい女性、「朱」。彼女と入れ替わるように、「朱」の双子の妹と名乗る「桜」が、人気作家・溝呂木の前に現れた。実は溝呂木は、「朱」の小説「ウツボラ」を盗用していたのだ。「ウツボラ」の原稿を持つ「桜」は、溝呂木にある提案を持ちかける。やがて深い闇へと追い詰められていく溝呂木。一方で、刑事たちは「朱」の死の真相を追っていた。果たして、事件の真相とは。怪死事件とひとつの小説をめぐって、物語は思いもよらない結末へと向かっていく…。本作は、漫画家・中村明日美子による同名サイコサスペンスのドラマ化。前田さんは、溝呂木を誘惑し翻弄する双子、朱と桜を一人二役で演じており、完成したポスターは、そんな2人が写し出される、原作単行本の第1巻・第2巻表紙をオマージュしたものとなっている。WOWOWオリジナルドラマ「ウツボラ」は2023年3月24日(金)23時30分~WOWOWプライム&WOWOWオンデマンドにて放送・配信(全8話)。前田敦子関連番組「フライデーミッドナイトシアター」は毎週土曜日午前0時(金曜・深夜0時)WOWOWプライム・WOWOWオンデマンドにて放送・配信。(cinemacafe.net)
2022年12月22日女優の前田敦子が15日、都内で行われた「日本中小企業大賞 2022」に出席した。「日本中小企業大賞 2022」は、参画企業と共に日本経済活性化に向けて活動する「中小企業からニッポンを元気にプロジェクト」において実施。“中小企業ならでは”の機動力、発想力、決断力、行動力といったメリットを活かし、自社や業界全体の推進力を高めて結果を残した企業を5部門(ベストプランニング賞、新規チャレンジ賞、スゴイ社員賞、働き方改革賞、SDGs賞)で表彰した。授賞式には、受賞者や審査員に加え、同プロジェクトのアンバサダーを務める市原隼人、紗栄子、滝川クリステル、田村淳、永作博美、藤原紀香、前田敦子、溝端淳平も出席。前田は大きなリボンが華やかなドレスで登壇し、「受賞された皆様おめでとうございます」と祝福。「こんなにたくさんの先輩たちとご一緒して、参加企業の皆さんもどんどん増えていると聞いて、毎年どんどん大きくみんなで進み続けているところに参加させていただけていることがうれしいなと思います」と語った。そして、今年を振り返って「私自身はちょっと目まぐるしかったな~、あんまり覚えてないな~と……」と述べると、「来年は一つ一つ自分の中にちゃんと刻めるように確認しながら毎日を生活していきたいと思っています」と笑顔で話した。
2022年12月15日女優の前田敦子が出演する、エービーシー・マートの新WEB CM「待ち合わせ編 」と新グラフィックが27日に公開された。新WEB CMでは、おしゃれな本屋で働く前田が登場。午前中で仕事を早めに切り上げ、昔のバイト仲間だった気心が知れる2人と会うため、ABCブーツを履いて出かけていく姿が描かれる。○■前田敦子インタビュー――撮影を終えた感想を教えてください。撮影で、このABCブーツを一日中脱がずにずっと履かせてもらったのですが、すごいラクでした。「ジャンプできる。軽やかに」という感じで、すごい履きやすいです。これは、履いてみないと分からないと思いますね。――お子さまが生まれてから、選ぶ靴の種類は変わりましたか?変わりましたね、ヒールを履かなくなりました。スニーカーとかチャックがついたブーツじゃないと履かないです。よくお母さん友達と喋るのは……「遊園地に行ける靴かどうか?」というのが決め手だってよく話します。――ブーツを履く時はどんなコーディネートですか?そうですね、ワンピースにはブーツが絶対ですよね。今ミニスカートとかショートパンツも流行ってきてるのでそういう時は、ロングブーツ履きたいですし……ワンピースの時は、ミドル丈のブーツぐらいが一番綺麗に見える黄金比だと思うので秋冬はやっぱメインはブーツになります。――最近、幸せを感じたのは?子どもが喋れるようになって、甘え方がすごい上手で……「僕はママのベビーでしょう。だから、できないからやって!」って言われるんですよ。前に、「私にとってはもうずっとかわいい赤ちゃんだよ」って言ったら、それを上手く使ってくれるようになって。なんだかもうかわいいですよね。――最後にCMをご覧になる皆さんへメッセージをお願いします。今回は音楽に合わせてすごくも楽しく、思わず軽やかにジャンプしなくなるようなこのブーツを履いて、10年ぶりに友達みんなで大集合……というもうすごいワクワクの楽しいCMになっています。今回出てくる3種類のブーツ全てかわいいですし、軽くて履きやすいので、ぜひ皆さんもこの秋冬に履いてみてください。
2022年10月27日女優の前田敦子が24日、東京・日比谷で行われた「第35回東京国際映画祭」(TIFF)のレッドカーペットに登場した。「Nippon Cinema Now」部門で上映される『あつい胸さわぎ』に出演する前田は、W主演を務める吉田美月喜と常盤貴子らとともにレッドカーペットに登場。胸元がざっくり開いたドレスで美貌を放った。「東京国際映画祭」は、日本で唯一の国際映画製作者連盟から公認を受けた国際映画祭。日比谷・有楽町・銀座エリアに会場を移して2年目となる今年は、10月24日から11月2日まで開催する。今回、丸の内ピカデリーや丸の内ピカデリーなども会場として加わり、主要9部門の上映本数も昨年の86本から110本へと増加。海外ゲストの招へいも本格的に再開した。コンペティション部門は、107の国・地域から寄せられた1,695本もの応募の中から15作品が選ばれ、日本からは『窓辺にて』(今泉力也監督/稲垣吾郎主演)、『山女』(福永壮志監督/山田杏奈)、『エゴイスト』(松永大司監督/鈴木亮平主演)が選出されている。
2022年10月24日前田敦子と菊池風磨(Sexy Zone)が共演している現在公開中の恋愛エンターテインメント映画『もっと超越した所へ。』より、キャスト自撮り&舞台裏写真満載のメイキング・フォトムービーがYouTubeに公開された。公開された映像は、aikoが歌う主題歌「果てしない二人」とともに、メイキング写真やキャストたちが各々に撮影した舞台裏写真で構成。映画エンドロールでも流れるキャストたちが撮影した写真は、現場に用意されていたフィルムカメラで、撮影の合間に自由に撮り合ったという。前田さんと趣里が顔を寄せ合ったり、菊池さんがギターを弾いたり、グリルズを着用した伊藤万理華とオカモトレイジ、千葉雄大のダブルピースをはじめ、カップル同士や集合ショット、自撮り、クランクアップ時の写真など、キャストたちの素の表情が満載。また、監督・山岸聖太の演出が垣間見える撮影現場の様子や、4組のカップルの部屋の細部に寄った写真もあり、現場の空気感が伝わってくるかのようだ。映像はこちらから『もっと超越した所へ。』はTOHOシネマズ 日比谷ほか全国にて公開中。(cinemacafe.net)■関連作品:もっと超越した所へ。 2022年10月14日よりTOHOシネマズ 日比谷ほか全国にて公開©2022『もっと超越した所へ。』製作委員会
2022年10月21日女優の前田敦子が18日、都内で行われたAmazon Originalドラマ『モダンラブ・東京~さまざまな愛の形~』(10月21日配信開始)の完成披露イベントに着物姿で登場した。作品にちなみ「今、愛していること」を聞かれ、前田は「息子と旅行」と記したフリップを見せ、「ちょこちょこ行っていて、温泉が好きなんです」と説明。3歳の息子が「温泉気持ちいいな~」と言うそうで、「それがかわいくて」と笑顔で話した。2019年にアメリカで製作され世界中で話題となった『モダンラブ』は、ニューヨーク・タイムズ紙に掲載されたコラムを基に、愛にまつわる様々な物語を描いた作品。東京を舞台にした『モダンラブ・東京~』は全7話で構成され、現代ならではの多様な愛と人々の絆を描く。前田は、エピソード1「息子の授乳、そしていくつかの不満」(監督・脚本:平栁敦子)で、水川あさみ演じるキャリアウーマン・高田真莉のパートナー・河野彩を演じた。「真莉の気持ちが、私も経験したので痛いほどわかって、懐かしいなと思いました」と語った前田。「真莉の周りの家族愛はすごく素敵で、私が演じた役も当たり前に隣にいて支え合って一つの家族になっていて、素敵な愛の形が当たり前に描かれているのがすごく好きでした」と述べ、自身について「私は今、1人で育てていますけど、家族にはすごい支えられているなと思います」と話した。
2022年10月18日映画『もっと超越した所へ。』(10月14日公開)の公開直前イベントが11日都内で行われ、前田敦子、菊池風磨、趣里、千葉雄大が登場した。同作は2015年に下北沢のザ・スズナリで上演された舞台『もっと超越した所へ。』(作・演出・出演/根本宗子)の映画化作。デザイナー・真知子(前田敦子)はバンドマン志望の怜人(菊池風磨)、元子役のバラエティタレント・鈴(趣里)はあざとかわいい男子の富(千葉雄大)、彼氏に染まる金髪ギャル・美和(伊藤万理華)はハイテンションなフリーター・泰造(オカモトレイジ)、風俗嬢・七瀬(黒川芽以)はプライドの高い元子役・慎太郎(三浦貴大)と、それぞれ”クズ男”たちと付き合っていたが別れの時が訪れ、超越した決断を下す。この日は事前に募集した恋愛の悩み相談にキャストが応じることとなり、「同棲して1カ月の彼氏に優しくできない時がある」という悩みには、千葉が「ぬいぐるみを使って代わりに謝らせる」という案を出したものの、女性陣は引き気味に。さらに菊池が「黙って(彼氏に)キスでもしたらいいんじゃないですか?」とアドバイスすると、前田は「その後は? しこりみたいなのが残っちゃうよ」、趣里「繰り返しますよ」と疑問を見せていた。また「好きな人に告白できません。アドバイスをください」という悩みには前田が「一緒の気持ちにはなったことありますわ、何回も」と共感。告白する、しないが「半々」という趣里は「ノリで『好きかも!』って。勢い! 『あっ、好きかも』」と方法を明かし、菊池「『かも』いいですね! それくらい逃げてもいいと思う」と男性側からの好反応。前田が「男の子が『告白されてもいいよ』という合図出すとしたら? 2人きりで何までいったら好きなのかとかは? ご飯食べに行ったら?」と尋ねると、菊池は「2人でごはんは、まだ半々くらいな気がするな。2人で1日過ごしたら! 好きじゃないですか?」と見解を示す。菊池はさらに「あとは『好きかも』でいきましょう。『あたし好きかも!』」と先程の趣里のやり方を支持していた。
2022年10月11日映画『もっと超越した所へ。』の公開を記念して、本音が炸裂(!?)するのご自愛トークをお届け。前田敦子さん×根本宗子さんの対談からは、30代に突入してからの変化をお話しいただきました。前田敦子×根本宗子映画『もっと超越した所へ。』で主演を務める前田敦子さん。その原作を書いた根本宗子さん。30代前半のお二人が、年齢によって変わってきたご自愛法や、いま心地のいい時間の過ごし方について語り合いました。――お二人はもともと互いのファンだったとか。根本宗子:AKB48が出した『ロマンス、イラネ』(’08年)をきっかけに、初めて劇場に観に行き、気づいたら目で追っていたのが前田さんでした。前田敦子:私が初めて観た根本さんの舞台は、スズナリでやっていた『忍者、女子高生(仮)』(’16年)。「舞台からはパワーをもらえる」とは聞いてましたけど、根本さんのパワフルな舞台を観て納得。根本さんの作品も含めて舞台を観ていると「生きてる~!!」って感じられて、前に進む力をもらえます。――映画『もっと超越した所へ。』のキャラクターで、ご自身と共通点があるのは?前田:ゲイの男の子と同居している鈴ですね。20代の頃、毎日のようにカラオケに行ってた大親友がゲイで、「この人さえいればいい」と思えるくらいわかり合えて、その人とだったら一緒に住めましたね。その親友は亡くなってしまったのですが。根本:私は創作活動をしているという点で、衣装家の真知子です。真知子は舞台版では自分のために書いた役ですが、自分は誰かに台詞を書くのが楽しいので正直自分のために書く台詞は気合入りづらくて(笑)。前田:退屈しちゃう?根本:言うの自分だからまあいいやって思って書いちゃう癖があったので、映画版で前田さんに向けて台詞を書き直せて、お芝居を観て、台詞を深く考えることができて感謝してます。前田:人のためだったら頑張れるところはありますよね。根本:喜んでほしい一心で頑張れますね。洗濯でも、人の服は丁寧に洗うけど、自分のは何でも乾燥機にかけちゃう(笑)。前田:私も自分のことはどうでもよくなっちゃう。なのに完璧主義でもあって、できない自分が悔しくて…。そんな私を知る人からは「もう少し自分に優しくしたら」ってよく言われます。根本:自分に完璧を求めた結果、できずに最後ぎゃー!って…。前田:そうなんです!根本:でも、私は作家の朝井リョウさんと、アイドル時代の前田さんがクタクタなのに「フライングゲット」のイントロとともに完璧に登場する動画を送り合って救われていましたよ。「我々は、前田さんに比べれば頑張ってないです」って(笑)。前田:お役に立てて嬉しい!――自分に厳しいお二人。どんな方法で甘やかしていますか?根本:仕事を忘れるために、パンダとかお寿司とか好きなものをひたすら部屋着に刺繍します。前田:かわいい!私は趣里と眠くなるまで喋りまくります。「ツラい~、ムリ~、どうしたらいいの!?」って(笑)。根本:私も趣里ちゃんとは愚痴を言い合える仲。でも「どうしたら?」は、考えてない(笑)。前田:そう!別に解決しようとはしてない(笑)。根本:お互いにすごく仕事を頑張っていることを知っているから、愚痴を言い合うことがお互いのご自愛になってますよね。前田:でも、仕事だと言葉にするのが苦手…。言わないほうが物事はスムーズに進むし、自分のことでみんなの時間を取るのが申し訳なくて。根本:演出していて、前田さんのように若い頃に忙しくしていた方は言葉にするのが苦手と感じることがあります。「とりあえず、やってみます!」という言葉を呑み込む力がありすぎて言葉を交わしながら一緒に作る思考になりづらいのかなと。前田:本当にそうで、言葉にすれば、一緒に考えてくれる人が見つかるんだって、演出家の長塚(圭史)さんに気づかせてもらいました。何でも話すことはすごく大事。話すことで救われることもありますから。――頑張った自分へのご褒美に高価なモノを買うことは?根本:初めて小説を出した時は記念にカバンを買いました。でも、全然丁寧じゃないから形が崩れてしまい、だったら何でもいいかって思うような性格です。前田:私も、物欲はないかな。今は、子供との時間に費やすほうが、有意義なお金の使い方に感じます。この前、都内の温泉付きのホテルに1泊したら、子供がすごく楽しんでくれて!根本:家があるのに、都内のホテルに泊まるなんて、20代では考えられなかったですよね!前田:そうなんですよ。せっかく旅行をするなら遠出したいタイプだったんですけど、翌日私は仕事、子供は幼稚園という日常の中の1日だけ、都内のホテルで過ごしてみて、なんて贅沢なんだ!って思いました。根本:私も、ぼ~っとしに都内のホテルに泊まることがあります。書くにしても、ルノアールじゃなくホテルに行く私、大人になったなって(笑)。思えば、暴飲暴食で欲望を満たすこともなくなりました。20代の頃、よくしませんでした?前田:週1回はしてました。でも、思い切り食べて満たされるのはその場限り。太ったり嫌な思い出としか残らないから、ちゃんとは癒されてなかった。――年齢を重ねながら、ご自愛方法も変わっていくんですね。前田:今、変えようと試行錯誤の真っ只中かな。10代、20代、独立してからもがむしゃらにやってきて、もう少し人間らしい、丁寧な生活をしてみたくて。そう思えたのは、子供のひと言がきっかけで、カーペットの上に寝ころんで動画を見ていたら、「ママとゴロゴロ、楽しいな」って言うんです。何もしない一日があってもいいんじゃないかって、思えるようになりました。根本:前田さんの猛烈な駆け抜け方とは違いますが、すごくわかります。私も20代は戯曲を書いて、稽古場に行って本番の繰り返し。楽しかったけど「自分の人生はさておき、演劇」で、これを続けるとこの先どこかで、何も楽しくなくなって、書けなくなるんじゃないかと。前田:30代になると、仕事と自分の生活という、人生の大きなテーマにぶつかりますよね。根本:そこで“さらに働く”道を選べる人もいますよね。前田:それもカッコいい!根本:でも、私はそっちじゃないなっていう(笑)。根本的には寝てたいんです。きっと20代までの私たちは仕事で得られる快感が、何もせずゴロゴロする幸せに勝っていて、ギャンブルのように、あの快感を求め、確変に入るためにどんどん…。前田:魂をツッコんでました。根本:それはいったんやめようというのが今。お仕事を楽しく続けていくためにも、生活を楽しくさせるご自愛が必要ですね。まえだ・あつこ(写真右)1991年7月10日生まれ、千葉県出身。主演映画『もっと超越した所へ。』は、10月14日、TOHOシネマズ 日比谷ほか全国公開される。来年公開予定の待機作に『そして僕は途方に暮れる』など。ドレス¥50,600(ヴェルニカ TEL:03・6323・9908)ブーツ¥212,300(ジミー チュウ TEL:0120・013・700)その他はスタイリスト私物ねもと・しゅうこ(写真左)1989年10月16日生まれ、東京都出身。月刊「根本宗子」主宰。今年、小説『今、出来る、精一杯。』(小学館)に続き、書き下ろし小説版『もっと超越した所へ。』(徳間文庫)も発表。※『anan』2022年10月12日号より。写真・Nae.Jayスタイリスト・有本祐輔(7回の裏/前田さん)田中大資(根本さん)ヘア&メイク・高橋里帆(HappyStar/前田さん)小夏(根本さん)取材、文・小泉咲子衣装協力・tanakadaisuke(根本さん)(by anan編集部)
2022年10月10日女優の前田敦子が主演を務める、映画『もっと超越した所へ。』(10月14日公開)の本編映像が3日に公開された。同作は2015年に下北沢のザ・スズナリで上演された舞台『もっと超越した所へ。』(作・演出・出演/根本宗子)の映画化作。デザイナー・真知子(前田敦子)はバンドマン志望の怜人(菊池風磨)、元子役のバラエティタレント・鈴(趣里)はあざとかわいい男子の富(千葉雄大)、彼氏に染まる金髪ギャル・美和(伊藤万理華)はハイテンションなフリーター・泰造(オカモトレイジ)、風俗嬢・七瀬(黒川芽以)はプライドの高い元子役・慎太郎(三浦貴大)と、それぞれ”クズ男”たちと付き合っていたが別れの時が訪れ、超越した決断を下す。今回公開されたのは、恋愛間違いがちデザイナー・真知子と、ヒモストリーマー・怜人が、深夜に大ゲンカをするシーン。家賃も生活費も全部支払ってきた真知子が、実は怜人が元カノにお金を振り込んでもらっていると知り、裸で眠る怜人に詰め寄る姿から始まる。怜人が「振り込んでもらってても真知子に迷惑かけてないよね? お金借りてるわけじゃないでしょ?」と開き直り、「2人用の家だったら家賃くらい払う」「そもそも真知子が夜中に心配させるよう変なツイートばっかりしてたからここに住んだのに!」と言い返すと、言い合いはどんどんエスカレートする。「自宅を解約して、一緒に住んでほしいとまで頼んでない!」という真知子の言葉に、「なんで勝手に転がり込んできたみたいにしてくんの?(勝手に通帳みて)いちいち詮索されて、オレすっごいやな気分なんだけど! 細かいよ!!」とブチ切れる怜人。パンツを履きながら、「なにが言いたいの? どうしたらいいわけ??」と叫ぶ。パンツ一丁でキレるシーンについて菊池は「映像を通して見ると、結構とんちきなことをやっているけれど、それがリアルで面白かったですね。画でみるとクズだな……」と振り返る。場面写真では仲良く怜人の買ってきてくれたお弁当を食べる2人だが、真知子の表情はどことなく曇っている。(C)2022『もっと超越した所へ。』製作委員会
2022年10月03日女優の前田敦子が主演を務める、映画『もっと超越した所へ。』(10月14日公開)の予告映像が3日、公開された。同作は2015年に下北沢のザ・スズナリで上演された舞台『もっと超越した所へ。』(作・演出・出演/根本宗子)の映画化作。デザイナー・真知子(前田敦子)はバンドマン志望の怜人(菊池風磨)、元子役のバラエティタレント・鈴(趣里)はあざとかわいい男子の富(千葉雄大)、彼氏に染まる金髪ギャル・美和(伊藤万理華)はハイテンションなフリーター・泰造(オカモトレイジ)、風俗嬢・七瀬(黒川芽以)はプライドの高い元子役・慎太郎(三浦貴大)と、それぞれ”クズ男”たちと付き合っていたが別れの時が訪れ、超越した決断を下す。予告映像では、久しぶりに再会した衣装デザイナー・真知子の部屋に早々と上がり込んだストリーマー・怜人が「ちょっと横になる?」と誘い込むところから始まる。「手とか洗ってないから」「俺も洗ってないから大丈夫っしょ」と、真知子はなし崩しに。またボンボン男・富は子役上がりタレント・鈴に甘えつき、落ぶれ俳優・慎太郎は、風俗嬢・七瀬に威勢を張り、フリーター・泰造とギャル・美和は「好き」と笑い合う。仲睦まじく幸せなはずなのに、うなだれる彼女たちの姿と「なんでこんな人を好きになっちゃんだろう」という言葉が浮き上がる。「自分の罪悪感減らさないでよ!」「毎日生活して暮らしていくってラクじゃないことだから!」と訴え、「泣いてないで早く出てってよ!」とブチ切れた彼女たちから追い出された彼らは「全員クズ男」と紹介され、最後は前田のナレーションによる「私たち4人の意地と根性で もっともっともっと超越した所へ。!」という力強い言葉で締めくくられる。(C)2022『もっと超越した所へ。』製作委員会
2022年08月03日女優の前田敦子が20日、都内で開催された「中小企業からニッポンを元気にプロジェクト」第4期発表会に出席した。2021年1月13日に発足した「中小企業からニッポンを元気にプロジェクト」は、参画企業と共に日本経済活性化に向けて活動。プロジェクトのビジョンである「変わろう。変えよう。挑戦で。」のもとに、社会を変えるという同じ志をもったパートナーとして参画企業の挑戦をサポートしている。第4期のアンバサダーとして第1期よりを務めている田村淳、第2期より務めているウエンツ瑛士、前田敦子に加え、藤原紀香、小雪、紗栄子、溝端淳平が新たに加わった。発表会では、アンバサダー7人が集結。参画企業もオンラインで参加し、トークを展開した。前田は「昨年は田村さんとウエンツさんと3人でこういう会に参加させてもらったのに、今年はたくさんの方と一緒にまた応援させてもらえることはすごくうれしいことだなと思いますし、中小企業の皆さんも含めてより一層、手と手を取り合って大きくなっていくって本当に素敵なことだなと思います」と語った。また、中小企業の人たちと話をしたときのことを振り返り、「皆さん自分の企業のお話をされるときにすごく生き生きと、すごくキラキラとお話されていて、私もそういう風に仕事をしていたいなと、すごく触発されました」と刺激を受けたと話した。
2022年07月20日女優の前田敦子が21日、東京・渋谷の「ドルチェ&ガッバーナ × 呪術廻戦」ポップアップストアを訪れ、フォトコールに応じた。ファッションブランド「ドルチェ&ガッバーナ」とテレビアニメ『呪術廻戦』がコラボレーションし、4月21日から5月1日までZeroBase渋谷にて「ドルチェ&ガッバーナ × 呪術廻戦」ポップアップストアを開催。同コラボレーションでは、 『呪術廻戦』の世界および主要なキャラクターたちからインスピレーションを得てつくられたグラフィックと、ドルチェ&ガッバーナのアイコニックなモチーフを組み合わせたコレクションを展開する。前田は、五条悟からインスピレーションを受けたスウェットシャツにミニスカート、ヒョウ柄のブーツをあわせたコーディネートで太ももの“絶対領域”披露。「こう着たらドルチェ&ガッバーナさんと『呪術廻戦』のコラボが最大に楽しめるよという追求をさせていただきました」と笑顔で説明し、このコーディネートでゴールデンウィークに出かけたい場所を聞かれると、「そろそろ海外に行けたらいいなと。これを着ていろんな国を歩いたら、いろんな方に楽しんでもらえるファッションだなと思っています」と答えた。フォトコールには、EXIT、吉川愛、鈴木伸之、竜星涼、THE RAMPAGE from EXILE TRIBEの川村壱馬、Who-ya ExtendedのWho-ya、森泉も、スペシャルコレクションを身にまとって参加した。
2022年04月21日中村明日美子のカルト的人気を誇る傑作漫画「ウツボラ」が、WOWOWオリジナルドラマとして映像化されることが決定。主演には前田敦子を迎える。ある日、謎の死を遂げた美しい女性、「朱」。彼女と入れ替わるように、「朱」の双子の妹と名乗る「桜」が、人気作家・溝呂木の前に現れた。実は溝呂木は、「朱」の小説「ウツボラ」を盗用していたのだ。「ウツボラ」の元原稿を持つ「桜」は、溝呂木にある提案を持ちかける。やがて深い闇へと追い詰められていく溝呂木。一方で、刑事たちは「朱」の死の真相を追っていた。怪死事件とひとつの小説をめぐって、物語は思いもよらない結末へと向かっていく――。原作は、連載当時、ミステリアスな展開と官能的な描写が話題を呼び、「このマンガがすごい 2011」第7位にランクイン。完結後も読者による考察が繰り広げられ、カルト的な人気を誇っているサイコサスペンス作品。溝呂木を翻弄する美しい双子、藤乃朱/三木桜を一人二役で演じるのは、先日最終回を迎えた「逃亡医F」への出演も注目を集めた前田さん。幾重にも張り巡らされた謎や人間の深部に迫るストーリー、官能的な描写など、映像化にあたっていくつもの課題があった中、重要となったのが双子の配役。中村さんは「前田敦子さんならぜひ」と本作の映像化を快諾したという。前田さんは「2人を演じさせていただける事本当に嬉しいです。脚本にはウツボラの世界観がしっかり映し出されていて撮影が楽しみでなりませんでした」と話し、「桜になるためには何が必要か、朱になるためには何が必要か、話し合いながら、細かく作り上げていきたいです。暖かい、冷たい。見てくださる皆様に伝わるようしっかり向き合いたいと思います」とコメントしている。WOWOWオリジナルドラマ「ウツボラ」はWOWOWにて放送・配信予定。(cinemacafe.net)
2022年03月24日女優の前田敦子が22日、都内で行われた『ホークアイ』マーベルクリスマス・トークイベントに、声優の小野賢章とともに登壇した。マーベル・スタジオによるオリジナルドラマシリーズ最新作『ホークアイ』が、毎週水曜17時にディズニー公式動画配信サービス・Disney+(ディズニープラス)で独占配信中。このたび最終話の配信を記念してマーベルクリスマス・トークイベントが開催された。前田は、本作について「盛りだくさん。すごい贅沢で、ホークアイの戦闘シーンはかっこいいです。まだ何も腑に落ちてなくて、誰が一番の黒幕なのか気になって仕方ないです」と熱く語り、最終話を「早く見たいです」と声を弾ませた。また、マーベル作品の魅力について、「本当にこの世界にいるんじゃないかと思わせてくれる。いろんな意味で心のヒーロー。会えるんじゃないかなって。すごいリアルに感じられる。もともとはコミックの世界なんでしょうけど、現実にいてほしいなと思っています」と熱弁。「大好きです」とにっこり笑った。家族との平和なクリスマスを目前に大事件に巻き込まれ、愛する家族の元を一時離れて戦いへと挑むホークアイの姿が描かれる本作にちなみ、クリスマスについてもトーク。予定を聞かれると、前田は「私は子供と“夢の国”に行こうと思っています」と話した。
2021年12月22日女優の前田敦子が映画『もっと超越した所へ。』(2022年公開)の主演を務めることが1日、明らかになった。同作は2015年に下北沢のザ・スズナリで上演された舞台『もっと超越した所へ。』(作・演出・出演/根本宗子)の映画化作。デザイナー・真知子(前田敦子)はバンドマン志望の怜人(菊池風磨)、元子役のバラエティタレント・鈴(趣里)はあざとかわいい男子の富(千葉雄大)、彼氏に染まる金髪ギャル・美和(伊藤万理華)はハイテンションなフリーター・泰造(オカモトレイジ)、風俗嬢・七瀬(黒川芽以)はプライドの高い元子役・慎太郎(三浦貴大)と、それぞれ”クズ男”たちと付き合っていたが別れの時が訪れ、超越した決断を下す。脚本は舞台と同じく根本宗子が手掛け、ダメ男を引きよせる女たちの恋愛模様を描く本作で、前田はダメ恋愛体質の主人公・真知子を演じた。真知子のヒモでバンドマン志望でライブ配信の投げ銭で生計を立てている怜人を演じた菊池は、『劇場版 仮面ティーチャー』以来7年ぶりの映画出演に。元子役のバラエティタレント・鈴役に趣里、鈴と同棲生活を送る富役に千葉雄大、金髪ギャル・美和役に伊藤万理華、美和のハイテンションな彼氏・泰造役にオカモトレイジ、子持ちの風俗嬢・七瀬役に黒川芽以、七瀬の店に通うプライドの高い元子役・慎太郎に役に三浦貴大と、実力派が揃った。監督を務めた山岸聖太は、ドラマ『忘却のサチコ』や『有村架純の撮休』 などで近年注目されている映像作家。ドラマ『下北沢ダイハード』で根本が脚本を手掛けた回の演出を手掛け、2018年には月刊「根本宗子」の本公演、第16号『愛犬ポリーの死、そして家族の話』の密着ドキュメンタリーを監督するなど、根本の世界観を映像に落とし込む術を誰よりも把握しており、撮影はすでに終了している。○前田敦子 コメント根本宗子さんの作品は女子たちの強い姿が描かれているので、毎回スカッとした気持ちにさせてくれます。もともと根本さんの舞台や世界観が好きだったので、その代表作の一本が初めて映画化されるということがまず嬉しかったですし、自分が主演させていただくということで二度嬉しいです。今回、私が演じた真知子は、しっかりと自立していて、でもちょっとかわいいダメな男の子を引き受けちゃう姉御肌な女の子。女子のフラットな部分を持っているキャラクターなので、多くの方々に共感してもらえると思います。女子も男子も恋人との真剣勝負が描かれています。恋愛は一生続いていくものなので、観る歳によって作品の見方が全然変わる気がします。自分が10年後に見たらどういう風に思うんだろうという楽しみもあります。○菊池風磨 コメント7年ぶりの映画出演へのオファーをいただき、驚きましたが、とても嬉しかったです。映画の撮影現場は久しぶりだったので、どんな感じなんだろうと戸惑いもありました。甘えるのが上手で、強く束縛し、弱い所を見せられる怜人は、僕自身とは全く真逆で、共感はできなかったです。でも、クズな怜人を演じるのはとても楽しかったです。今まで、このような描かれ方がされてこなかったリアリティのある恋模様やちょっと目を逸らしてしまいたくなるような自分の弱い部分が描かれている作品だと思います。相手に思う弱い部分や自分の弱い部分が全部ダメなわけではなく、それらを受け入れたうえで愛することが「愛情」じゃないでしょうか。是非、弱い部分を突かれに来てください。○伊藤万理華 コメント根本さんと山岸監督のつくる作品はファンとして待望していました。楽しみだけどどこか関われないかな、と期待していたところ、ご縁があり本当に嬉しかったです。根本さんとご一緒したのは2作のみですが、この出逢いは自分にとってとても大きかったです。言葉にできない私が根本さんの言葉を通して演じることで、いつも自分自身が生かされている感覚があり、何度も救われました。私が演じた美和は、恋人に影響されて変化してるのがいちばんわかりやすく出ていて、違いが面白かったです。人に合わせながらも、自分を律しようと容姿で強く保つ努力をしてるところが素敵でした。現実ではあり得ないこととか、現実にある概念を全部超越した映画です。8人それぞれが、失敗をしても、それでもごはんを食べてなんとか生きています。皆さんの明日の活力になると嬉しいです。○オカモトレイジ コメント脚本を読まず、ノリでオッケーしたので、後からセリフの多さに驚きました。自分のやってるバンドのツアーと並行して撮影とか普通に無謀すぎる挑戦だな(汗)と思いました。全く共感できないし、マジで考え方が真逆すぎるのに、監督からも根本さんからも「レイジ君そのままでいいんです!」と言われ、正直困惑していましたが、日に日に自分の喋り方が確かに泰造っぽいな…と思うようになってしまい、ちょっと嫌でしたけどだいぶ気が楽になりました。緊張感から来る肌荒れが一気に治りました。俺みたいなズブの素人にこんな貴重な機会を与えてくださり、本当にありがとうございました。俺自身もこの経験でもっと超越したところに行けた気がします。確実に強くなれました。これって誰に向けたメッセージですっけ?(笑)○黒川芽以 コメント男4人女4人。それぞれの物語の色が違って面白い脚本でした。みんな、どうしようもないけど愛らしさもあって、台詞の雰囲気も、とても魅力的です。根本宗子さんの面白い脚本と、山岸聖太さんが組んだらどんな面白い映像になるのか、楽しみです。七瀬は思ったことをパッと言っているようにみえて、そうでないときもあるので、考えれば考えるほど表現が難しい役でした。1人だけ昭和感を意識したり、真面目に馬鹿なことを言うシーンもあるので楽しみにしていただけたら嬉しいです。刺さる刺さらない、あるかもしれませんが、とにかく笑いに来てください!○三浦貴大 コメントどのように映像化するのか、全く想像のつかない脚本でした。撮影中の現在でも、映像のイメージはなかなか出来ない部分が多いです。役者としてはワンシチュエーションでの芝居になりますが、こんなにつながった時が楽しみな映画もないので、今から非常にワクワクしています。私の演じる慎太郎の職業が俳優なこともあり、セリフのひとつひとつ、身につまされる思いです。プライドが高く世間ではダメ男と言われてしまうのかもしれませんし、私自身、慎太郎にあまり共感できるところもないのですが、何故か憎めない、不思議な魅力を持った男だと思います。自分自身、完成を見るのを楽しみにしている作品です。ぜひ、様々な形でご覧になっていただけると幸いです。○趣里 コメント舞台初演を観ていて、ものすごい演劇体験をし、心にずっと残っている作品だったので、出演オファーをいただいたときはとても嬉しく、同時に身の引き締まる思いでした。私の演じる鈴は面倒見が良く、愛情深い人、弱さと強さ両方を持ち合わせている人間らしい人だなと思います。生きていたらいろいろなことがありますが、未来に明るくむかう鈴を演じられて本当に光栄です。それぞれのキャラクターを通して、今を生きる皆さんの背中を押せるような作品になっていると思います。根本さんの描く物語を、山岸監督に導いていただき、素晴らしいキャスト、スタッフさんと共に、この作品に関われたことを本当に光栄に思います。楽しみにしていただけると嬉しいです!○千葉雄大 コメント脚本の生々しさとスペクタクルさに心躍りました。富はいち視点から見るとダメ男ではあると思うのですが、その人の立場になってみるとなんだか共感してしまう部分もあります。ブチギレられるシーンは心がしゅんとしました。でも、たのしいシーンは本当にたのしくて、これがずっと続けばいいのに、と思うくらいでした。ひとりひとりいろんな人生があって、それが混じり合うといいことも悪いこともいろいろありますが、ふんばったらいいことがあるかもしれません。人生の重なり合いをたのしんでいただけたらと思います。○原作・脚本:根本宗子 コメント映画化の依頼をいただき、「え?他の作品と間違えてませんか?」と思いました(笑)というのも、この作品のラストシーンは映画化不可能なものだと思っていたので「どうやるんだろう…?別の作品とタイトル間違えてないかな…?」と思いました。でも、お話を聞いたら間違いなくこの作品で、何故この作品を選んでいただけたのかも理解できたので大変ありがたい機会をいただいたと感じ「山岸聖太監督が撮ってくださるなら!」とお願いをして監督に全てを託しました。23歳〜26歳って狂ったように演劇の脚本を毎月書き続けていた時期で、中でもこの「超越」は演劇の力、役者の力を信じて物凄い熱量で上演した作品だったので、時を経て映画化のお話をいただき、改めてこの作品に今の自分が言葉を書き加える作業は当時の自分との戦いのような時間でした。そんな時間を過ごさせてもらえたこと、作家として大変幸せでした。皆さんが思う「ダメ恋愛もの」とはかなり異なった作品だと思いますので、是非この感情のジェットコースターに乗っていただきたいです。どうしようもない気持ちの時にふと劇場に入ってこの作品と出会ってくれるどこかの誰かの日常が、劇場を出る時には少しだけ変わることを信じて、2022年この作品が全国へと届きますように。○監督:山岸聖太 コメント映画化のオファーをいただき、根本作品のファンとしてとてつもなく嬉しい瞬間でした。根本節が炸裂した4対4の女と男のお話にこのキャスティング。興奮です。根本さんが描かれる女性たちには強さとは違うたくましさがあって、悲しみに包まれ絶望に打ちのめされても、心に傷を負い涙を流しても、でもなんとかこの状況を私は打破するのだという超エネルギーがどこからか湧き上がり、もう一度足掻こうとする。そんなシーンを舞台で何度も拝見し、いつも清々しい気持ちになっておりました。その清々しさを大切に撮ろうと思い挑んだ次第です。興奮の撮影が終わりこれから編集期間に入りますが、完成時にはもっと興奮できるように丹精込めて仕上げますので、どうか公開までしばしお待ちください。
2021年11月01日女優の前田敦子が13日、都内で行われた初のフォトエッセイ『明け方の空』(宝島社)の刊行記念イベントに出席し、子育てについて語った。同書は、2012年8月にAKB48を卒業してから約10年、30歳を迎えた前田のワーキングママとしての今を伝える一冊。女優としての活動や事務所からの独立といった仕事面をはじめ、結婚・出産を経てシングルマザーとして奮闘する子育て、自身の世界観などプライベートについてつづっている。前田は「この1年は特にあっという間に感じていて、この本にしてなかったらあっという間に過ぎ去って私の中の記憶からなくなっていた気がする。このタイミングでこういう本を作れて、すごく大事な瞬間を収められたかなと思うので、大切な一冊になりました」とコメント。「なんとなく楽しんで生きているんです。人生楽しんだもん勝ちなのではないかなという思いはすごくあるので、なんか前田敦子楽しそうだな、私も、僕も、もっと人生楽しもう、みたいな感じの一歩になってもらえたらうれしい」と語った。同書では穏やかな時間がつづられているが、昔と比べて丸くなったというような変化はあるのかと聞かれると、「年齢ももちろんあるとは思うんですけど、子供という存在がすごく大きいですね。すごく笑顔にしてくれる存在なので、頑張ろうってずっと思える。さらにまだまだ頑張れる気がするって思ってしまう、そういう存在がいてくれるので、だいぶ変わりましたね」と笑顔で答えた。2019年3月に第1子となる男児を出産した前田。「子供との時間が一番楽しい」と言い、「帰ったときに寝てたら悲しいです。起こしたくなるくらい。話せるようになってきたので毎日話したいです。最近は“質問くん”になっていて、説明するとどんどんわかっていってくれるのがうれしいです。あとお風呂の中で遊ぶのがすごい好きです」と愛おしそうに話した。また、「お風呂に一緒に入ろうって子供から誘ってくれるとすごくうれしい。『今日は絶対嫌だ』って言われる日もあるんですけど、『ママ、お風呂ゴーゴー!』って言われるとすごくうれしいです」と語った。
2021年10月13日女優の前田敦子が13日、都内で行われた初のフォトエッセイ『明け方の空』の刊行記念イベントに出席。元夫で俳優の勝地涼との関係について語った。同書は、2012年8月にAKB48を卒業してから約10年、30歳を迎えた前田のワーキングママとしての今を伝える一冊。女優としての活動や事務所からの独立といった仕事面をはじめ、結婚・出産を経てシングルマザーとして奮闘する子育て、自身の世界観などプライベートについてつづっている。勝地のこともつづっているが、「本当に仲が良くて」と現在の関係について言及。「向こうは今、舞台稽古の真っ最中なので、2週間に1回くらい休みがあるときはいつも連絡くれます。そのときにタイミングが合えば3人で出かけたり、ご飯を食べたり、すごい仲良しなお友達みたいな感じです」と説明した。また、明石家さんまと大竹しのぶのような関係になったら面白いという声を聞いて、「理想なお二人だね」と勝地と話したという。「家族になったのでそれはずっとだと思う。大切な存在という意味では。だから、お互いの話は何でも、楽しい話だったら全然してもらってうれしい」と笑顔で話した。改めて勝地はどういう存在なのか聞かれると、「お互い同じくらい子供が大好きなので、親バカであり親友であり、子供がすごい『パパに会いたい』ってずっと言っているので、人としてもすごくいい人ですね」と答えた。
2021年10月13日