Netflixは直木賞作家・今村翔吾の小説「イクサガミ」シリーズの実写化を発表。この度、主演・プロデューサー・アクションプランナーを担当した岡田准一と藤井道人監督、そして原作者・今村翔吾氏のクロストークが公開された。主演のみならず、初のプロデューサーとして本作に挑む岡田さん。岡田さん自らが「監督は彼以外考えられなかった」と語る藤井監督、そして本作の生みの親である原作者・今村氏が、かつてない挑戦への熱い想いを語り合った。企画の成り立ち――Netflixの高橋信一さんから、岡田准一さんにプロデューサー&主演オファーが届いたのが始まりだったと伺いました。岡田:高橋さんにお声がけいただいたとき、ちょうど僕は役者のキャリアの中で時代劇を軸に据えるパートに入っていて「日本、そして世界でもヒットする時代劇をどう作るか」を考えていました。時代劇にはアクションや人間ドラマ、社会性ほかエンターテインメント要素が豊富にあるため、もっとうまくできるのではと僕個人は感じています。今村先生の小説は時代モノの核を大切にしながらも攻めていくエンタメ性があり、いまの人々も楽しめる作りになっているのが好きで読ませていただいていたため、(映像化に対して)非常に興味を持ちました。そして、自分がプロデューサーとして入るうえで「日本でも世界でも売れる時代劇を若い世代で作る」を目標に掲げました。では、誰に撮っていただくか。僕は藤井道人監督以外は考えられませんでした。『最後まで行く』でご一緒した際、芝居を大切にしながらエンタメ性を追求する素晴らしい才能に感銘を受けたのです。正直、「藤井監督が受けてくれなかったら僕は降ります」という想いでアタックしました。藤井:とても光栄です。僕はこれまで、好き好んで時代劇を観てきた人間ではありません。ただ、自分たちが生きていくうえで絶対に避けては通れないのが“時代”ですし、岡田さんがいてくれるなら面白いものができるのではないかと思い、まず今村さんの原作小説を読ませていただいて「こんなに面白い本があるのか!」と衝撃を受けました。30代が多い僕のチームが本作に携わるのはめちゃくちゃ試練だと思いましたが、この年齢でこんな勝負をできるのはものすごく恵まれていると自覚して、お受けさせていただきました。今村:実は僕も「世界に通用する時代小説」をコンセプトに『イクサガミ』を書いていました。「日本の若い世代、ひいては世界に受け入れられるような、エンタメに振り切った時代小説を書く!」という想いで始めたんです。いまだから言うわけではないのですが、編集者さんと「Netflixさんしか映像化は無理だから、どうか届いてほしい」と話していたので、オファーをいただいた際にはとにかく嬉しかったです。しかも主演が岡田准一さん!執筆中に主人公・愁二郎に岡田さんのイメージを重ねていたので、二重に驚きました。脚本作り/目指すビジョン――原作を読んでいても「どう映像化するんだ!?」と感じましたが、脚本作りはどのように進められたのでしょう。藤井:まず岡田さんと「日本、そしてその先にどう届けるか」を話し合いました。日本人が持っている心や様式美がアクションやエンターテインメントに交じり合うことでその目標が達成できるのではないかと結論付け、日本人としての誇りを大事にして脚本を作ろう、と決めました。その後に今村先生にお話を伺ったのですが、「小説と映像で想いが一緒であれば問題ない。藤井監督たちが思う『イクサガミ』を届けて下さい」という優しい言葉をいただけて、安心して「ああでもない、こうでもない」と試行錯誤しながらも自由に書かせていただきました。今村:僕からすると「原作ではこうですがこう変更して大丈夫ですか?」と最大限配慮して下さって、真摯に向き合って下さっているのが伝わってきたので、何の心配もありませんでした。小説を書いた身としても「ここは映像では違う風に表現した方が届きやすいだろうな」と思っていましたし、その見せ方については藤井監督や岡田さんのチームを信じていました。脚本も読ませていただきましたが、率直にすごくよくできていると感じました。小説と変えている部分も、映像ならではの視覚的にハラハラさせる演出が加わっていて面白かったです。岡田:何回本打ち(脚本の打ち合わせ)を行っただろうか……というくらい改稿を重ねましたが、藤井さんが最後に綺麗に直してくれて、どんどんキャラクターに心が通っていきました。海外も視野に入れている以上、キャラクターの作り方もこだわった部分の一つです。日本の時代モノで難しいのは、侍を描くにあたって主従関係が付随することにより「お殿様の部下である武士たちは個性を消す」になってしまいがちなことです。つまり、キャラ立ちを優先しすぎると世界観を破壊しかねないため、どう組み立てていくか。アクションプランナーとしても、原作に最大の敬意を払いながら「今村さんが描こうとしていること」を見失わず、そのうえで映像としての方法論を見つけていくのには頭を悩ませました。――複数のエピソードからなるドラマシリーズですから、そのぶん労力もかかったかと思います。藤井:岡田さんはプロデューサーとして全国各地のロケハンに同行してくださって、ロケ地を一緒に決めて「じゃあここでこういったアクションをしよう」と話すことができました。そのアクションにしても、岡田さんが全部に的確なコンセプトを付けて下さるんです。「ここは混乱を生む場所、ここでは“狩り”をテーマにしよう」といった風に。そうすると目的が明確になってくるんです。シーンやキャラクターに応じたコンセプトを設けて下さるから俳優も演じやすいでしょうし、あの岡田さんがやって下さるからこそ脚本に強度が生まれたのだと感じます。岡田:それを映画3本分のボリュームでやらなければならないわけです。脚本だけでものすごい分量ですし、登場人物も多いなか、それぞれの見せ場もちゃんと拾っていきたいので、アクションプランナーの仕事は脚本段階から始まっていて、各シーンで「こういうことをしたい」ということを提案し、OKが出たものを入れ込んでいただく形をとりました。藤井監督は本質を見失わない強さを持っていて、映像で嘘をつかず、誤魔化さないのが魅力だと感じています。衣装も約300人分以上用意したり、スタッフ含め全員が「いいものを作ろう」という気概で妥協なく、本当に攻める姿勢で臨んでいます。藤井:映像的には、僕たちはいつも通り「感情を撮る」を重視しています。この中で起こっていることはいまの社会にも当てはめられるでしょうし、友情や絆といった守るべきもの・時代の流れの中で失われてしまったものは普遍だと捉えています。「いま自分が心動くものを撮る」を念頭に置きながら、エンターテインメントとして面白いかを研究して作っています。自分は時代劇を勉強してきた人間ではありませんから、専門性という意味では不安があります。でも時代劇に影響を受けつつ、その枠にとどまらない自由度を有したエンターテインメント作品を目指していければ、僕にも面白いものが作れるのではないかと。その考えは、今村先生が「イクサガミ」シリーズで時代小説を開拓してくださったことにも通じるのではないかと個人的には考えています。そして、僕の隣には時代劇の継承者である岡田さんがいてくれる。今村先生と岡田さんという無敵の両翼があるので、僕は自分とチームが信じる”いい仕事”に徹そうと思っています。期待と意気込み――今村先生が楽しみにされているシーンや、注目ポイントはございますか?今村:こんなことを言って無理させたくはないのですが、やっぱり岡田さんのアクションを一刻も早く観てみたいです。「どんな感じになるんだろう」と僕が一番楽しみにしています!岡田:ありがとうございます。いま撮影が始まって3日目(取材日時点)ですが、「チャレンジするってこういうことだよな」と大変さと充実感を味わっています。そもそも出演者だけで292人以上いますから出演者としてもプロデューサー、アクションプランナーとしてもてんてこ舞いではありますが、これまでの「時代モノはこうあるべきだ」という常識を覆すような「攻めるぞ!」という熱量を感じる現場になっています。まずは日本の皆さんに「こんなに凄いものを作れるんだ!」と認めていただけるようなものをしっかり創り上げて、そこから「これを世界に届けようぜ!」と思ってもらえるように邁進したいです。この作品は、僕の身体が無事だったらとんでもない作品になります。藤井:唯一無二の環境を作っていただいているぶん、責任感は伴います。出演者が300人近くいるということは、スタッフも同じだけの人数が関わっているということ。総勢600人以上が現場にいて、それぞれの家族やファンの方にもこの作品が枝葉のように広がっていくと考えると、作品を背負わないといけない感覚も強まります。だからこそ、僕たちは観たことのないものをしっかり届けないといけません。最高のストーリーとキャスト・スタッフ、映像――その全てをアップデートして「日本、そして世界に届く」作品を生み出すことが、今回僕がチャレンジしたいと思った理由でもあります。(取材・文:SYO)Netflixシリーズ「イクサガミ」はNetflixにて世界独占配信予定。(シネマカフェ編集部)■関連作品:【Netflix映画】ブライト 2017年12月22日よりNetflixにて全世界同時オンラインストリーミング【Netflix映画】マッドバウンド 哀しき友情 2017年11月17日よりNetflixにて全世界同時配信【Netflixオリジナルドラマ】オルタード・カーボン 2018年2月2日より全世界同時オンラインストリーミング2月2日(金)より全世界同時オンラインストリーミング【Netflix映画】レボリューション -米国議会に挑んだ女性たち-
2024年04月19日アイドルグループ・CANDY TUNEの村川緋杏が29日、自身のX(旧ツイッター)を更新。HKT48の松岡はな、今村麻莉愛との“同期3ショット”写真を公開した。村川は「NIGFES2024 ありがとうございました!どらに集合できたよ!うれしすぎ!さくたべから始まるのめっちゃよかった。次いつ会えるのかなああああ」とHKT48時代の同期との再会に喜びを明かした。この投稿にファンからは「会えて良かったね!」「ドラ2最高かよ!」「エモエモ写真サンキュー!」など反響を呼んでいる。CANDY TUNEは、日本のポップカルチャーを牽引するアソビシステムが、アイドル文化を世界に向けて発信する新プロジェクト「KAWAII LAB.」から、“原宿から世界へ”をコンセプトにデビュー。村川、小川奈々子、立花琴未、桐原美月、福山梨乃、南なつ、宮野静による7人のメンバーで結成。3月からはグループ初となる東名阪福ツアーを開催。3月16日の名古屋 ReNY limitedを皮切りに、福岡 DRUM LOGOS、大阪・梅田TRAD、そしてツアーファイナルはグループ史上最大の会場となる東京・豊洲PITに挑む。
2024年03月31日学校法人工学院大学(理事長:後藤 治、所在地:東京都新宿区/八王子市)は、2023年12月15日に行われた理事会で、次期学長に今村 保忠教授を選任しました。任期は2024年4月1日から2027年3月31日までの3年間です。今村 保忠教授<次期学長>今村 保忠(いまむら やすただ) 64歳(現 先進工学部生命化学科 教授)<任期>2024年4月1日~2027年3月31日(3年間)<略歴>学位/理学博士(東京大学)専門分野/生物化学、マトリックス生物学、細胞工学1959年 鹿児島県生まれ1983年 東京大学 教養学部基礎科学科 卒業1985年 東京大学 理学系研究科相関理化学課程修士課程 修了1987年 東京大学 理学系研究科相関理化学課程博士課程 中退1987年 東京大学 教養学部化学教室 助手1989年 理学博士(東京大学)1994年 東京大学 大学院総合文化研究科生命環境科学系 助手1997年 米国ウィスコンシン大学マディソン校 客員研究員2006年 工学院大学 工学部応用化学科 助教授2008年 工学院大学 工学部応用化学科 教授2015年 工学院大学 先進工学部生命化学科 教授2018年 工学院大学 副学長2020年 工学院大学 先進工学部学部長2020年 学校法人工学院大学 理事所属学会/日本結合組織学会(評議員)、日本生化学会、International Society of Matrix Biology、ほか 詳細はこちら プレスリリース提供元:@Press
2023年12月18日猟奇的な事件を扱う本格ミステリー〈屍人荘の殺人〉シリーズとは違う、暗いものを突破するようなエネルギーに満ちた小説を書いてみたいと思った、と語る今村昌弘さん。できあがったのが小学6年生の少年少女が探偵団的な役割を果たし、オカルトめいた謎に挑んでいく『でぃすぺる』だ。子ども時代の懐かしい記憶をくすぐられる無二の面白さがある。マリ姉の死の謎を、“掲示係”になった少年少女は解き明かせるか。「本格ミステリーで大事にしているロジックは誰にでも等しく扱える力のはずで、極端に力を持たない存在である小学生でも同じようにロジックで事件を解き明かすことはできるのではないか。また、小学生だからこそオカルトに対してもはなから否定せず、思い切った発想ができるのではないかと思ったのです」夏休み明けの新学期、壁新聞を作る掲示係になったユースケ、サツキ、ミナ。サツキは、1年前の地域の大祭〈奥神祭り〉の前日に亡くなった従姉のマリ姉の死の真相が〈奥郷町の七不思議〉と関わっているのではないかと考えていた。マリ姉の死と彼女のパソコンに遺されていた6つの怪談話には、どんなつながりがあるのか。7つめを知ると死ぬという噂は本当なのか。3人は壁新聞記事のために調べ始めるが、少しずつ、町を覆う重苦しい秘密が見えてきて…。探偵役は子どもといえども、謎解き部分の難易度は極めて高い。「ユースケを視点人物に据えたことで、子どもが見える範囲、できる範囲のバランスを塩梅しなければいけなかったのは難しかったですね。今回は怪談と謎解きを一つ一つ進めていく形にしたので、序盤でこういう伏線を張っておくべきだったとか、最後のほうになると悩む場面が増えてきたんですね。6つのホラーに対して、ユースケがオカルト的な、サツキが論理的な、それぞれの推理を展開し、欠点をミナが指摘する。ミナはミステリー好きで、推理小説のルールや約束事を解説する立場も担っています。6×3のロジックに加えてさらに全体の種明かしのロジックも用意しなくてはいけなかったので、非常に燃費の悪い作品になりました(笑)」だが、本書で忘れてならないのは、子どもたちが謎解きのために行動し、考え、気づきを得て大きく成長していく描写が活き活きとしている点。ジュブナイルとしての完成度も圧巻で、長く読まれてほしい一冊だ。今村昌弘『でぃすぺる』ザ・小学生男子的なユースケ、優等生のサツキ、シングルファーザーに育てられている転校生のミナ。3人の絆や運動会の場面は感動的だ。文藝春秋1980円いまむら・まさひろ作家。1985年、長崎県生まれ。2017年、鮎川哲也賞受賞デビュー作『屍人荘の殺人』が各ミステリーランキングを総なめし、大ブームを巻き起こす。同作は’19年に映画化も。©文藝春秋※『anan』2023年11月8日号より。写真・中島慶子(本)インタビュー、文・三浦天紗子(by anan編集部)
2023年11月07日現在「さいたま国際芸術祭2023」でも展示中の現代美術家・今村源の個展『今村源遅れるものの行方』展が、11月3日(金)〜2024年1月28日(日)、水戸芸術館現代美術ギャラリーで開催される。1980年代に活動をスタートし、京都を拠点として関西を中心に活動してきた今村にとって、10年ぶり、関東以北では初の美術館での個展となる。ボール紙、発泡スチロール、石膏、針金、ビニールなどの日常にありふれた軽量の素材が、今村の手にかかると浮遊感あふれる彫刻に変わる。その作品の根源には、森の地下に菌糸を張り巡らし、時折地上に姿を表すキノコの世界がある。人間には目に見えないが、確実に世界と共生し、世界を支えている菌類に対する今村の思索は、私(個)を超えて、連綿と続く生命への営みへと広がってきた。同展では、2019年に宮城県石巻市で開催された「リボーン アート・フェスティバル2019」で発表した巨大なキノコの彫刻作品《きせい・キノコ・2019》も、エントランスホールに登場する。ありふれたものに少しの隙間を与える、あるいは天地を入れ替えたり、裏返したりしたインスタレーションは、しばらく見つめていると、使われているものの意味を離れ、例えば水面に映る世界のように、虚実入り混じる詩的で深遠な世界に見えてくる。初日には、関西を拠点に国内外で活躍する動態ダンスの角正之と即興ユニット[.es ドットエス]のsaraが、今村の作品を舞台としてダンス&パフォーマンスを展開。その後、今村自身のアーティストトークが行われる。会期中には、茨城県内のキノコや植物、発酵食品の専門家を訪ねる「今村源とたずねる見えない世界のフィールドワーク」、身の回りの素材と針金でキノコをつくるワークショップもあるのでぜひチェックを。キノコとアートと哲学の意外な関連性を深掘りしてみよう。<開催情報>『今村源遅れるものの行方』展会期:2023年11月3日(金・祝)~2024年 1月28日(日)会場:水戸芸術館 現代美術ギャラリー、エントランスホール時間:10:00〜18:00(入場は17:30まで)休館日:月曜(1月8日は開館)、12月9日(土)、10日(日)、12月27日(水)~1月3日(水)、1月9日(火)料金:一般900円公式サイト:
2023年10月23日子どもがアートな感性を養える絵本やオモチャみたいに楽しい仕掛け絵本、お部屋に飾っておきたくなるおしゃれな見た目の絵本など、20の“アート絵本”を集めました。わが子への誕生日プレゼントや、ギフト選びの参考にも。年齢別に紹介していますが、あくまで目安です。どの絵本も年齢にとらわれることなく、赤ちゃんから大人まで気楽に楽しんでくださいね。【アートな絵本おすすめの対象年齢】1.0歳から1歳くらい2.2歳から3歳くらい3.4歳から5歳くらい4.6歳くらいから5.何歳でもOKアートな絵本 #01『リトル・アイシリーズ』デザイナーで造本作家の駒形克己氏による、赤ちゃんのためのカード絵本「リトルアイシリーズ」。カード形式になっていて、赤ちゃんが初めてのかたちや色に触れるきっかけに。1作目はわずか3か月から楽しめるので、月齢に合わせて楽しみたい。今回紹介するのは、5か月くらいにおすすめのシリーズ3作目。5か月にもなると、赤ちゃんは見たものを吸収する力が一気に芽生える。カードを開けたり閉じたりするたびに起こる形の組み合わせと変化が、赤ちゃんの刺激を掴むよう工夫されている。パラパラと眺めながら、楽しく造形に触れることができる。\ 5か月くらいから /『LITTLE EYES 3:いろ・いろ・いろ』作:駒形克己(偕成社刊)アートな絵本 #02『まるまるまるのほん』フランス発・ポップな色づかいが楽しい一冊。赤ちゃんでも目につきやすい赤、黄、水色の鮮やかな丸たちが、絵本の中で躍動感たっぷりに動き出す! 絵本をさまざまな角度に傾けてみたり、好きな色の丸を触ってみたり、赤ちゃんにとっては刺激に。2歳くらいになったら、自分で文章を読めるようになってさらに楽しみ方が広がる。谷川俊太郎氏による素敵な翻訳に導かれて、どんどんページをめくりたくなること間違いなし!\ 0~2歳くらい向け /『まるまるまるのほん』作・絵:エルヴェ・テュレ、訳:谷川俊太郎(ポプラ社刊)アートな絵本 #03『BABY NUMBER BOOK』赤ちゃんが初めて数に触れるきっかけになる、数字絵本。陶芸家のリサ・ラーソンと、娘のヨハンナ・ラーソンの初の共作。ヨハンナがデザインを手がけた。北欧らしい色使いが、飾っていたくなるほどおしゃれ。また、出産祝いのギフトとしても喜ばれそう。1から10まで、見開きごとに数字と動物のイラストがリンク。ページをめくるたびに数字と動物の数が増えていき、うれしい気持ちになる! 赤ちゃんが楽しく数字に触れることができる一冊。ハードカバーなので、かじったりしても安心。\ 0歳から /『BABY NUMBER BOOK』作:リサ・ラーソン/ヨハンナ・ラーソン(トンカチ刊)アートな絵本 #04『とびだす絵本 おもちゃばこ』仕掛け絵本の名手、ジェラール・ロ・モナコによるワクワクする仕掛けのアイディアがいっぱいの絵本。厚みがあるのに、やわらかさとあたたかみがある紙質も、大切にしたくなる魅力のひとつ。本を開くと、ヨットやトラック、消防車など世界共通で子どもに愛されるモチーフたちが次々に登場。ページをめくるたびに飛び出す仕掛けに、物語の中に入ったかのような気分になれる。オモチャのように遊べる一冊。\ 1歳くらいから /『とびだす絵本 おもちゃばこ』作:ジェラール・ロ・モナコ、訳:うちだ さやこ(アノニマ・スタジオ刊)アートな絵本 #05『あかい ふうせん』(1~2歳くらいから)イタリアミラノの絵本作家、イエラ・マリによる“字のない絵本”。子どもがふくらませたひとつの真っ赤な風船が、リンゴや蝶、お花へと次々と変わっていく様子が描かれる。ページをめくるたびに新しい展開になるので飽きずに楽しめる。まだ視力のはっきりしていない赤ちゃんにとっても、目にとまりやすい赤色が想像力を刺激してくれる。子どもの自由な感性に任せて、無限に楽しみたい一冊。\ 1~2歳くらいから /『あかい ふうせん』作・絵:イエラ・マリ(ほるぷ出版刊)アートな絵本 #06『リボン』絵本の下部についている黄色いリボンが、ページごとのさまざまなシチュエーションに合わせて自由自在に形を変える。シュールな表紙は、アートのように飾って楽しみたい!主役の黄色いリボンは、ネズミのしっぽ、ヘビの舌、ゴールテープや稲妻と次々と形を変えていく。仕掛けは単純ながらも、思いもよらないユニークな発想に大人でも驚かされること間違いなしの一冊。\ 3歳くらいから /『リボン』作:アドリアン・パルランジュ、訳:きたむら まさお(大日本絵画刊)アートな絵本 #07『ZOOM』ハンガリーの絵本作家・バンニャイが、カメラの機能で画面を拡大、縮小するような「ズームイン」と「ズームアウト」の技法を絵本に持ち込んだ不思議な世界。ニワトリのトサカに始まり、どんどん視界がズームアウトして、世界が広がっていく展開にくぎ付け! 最後から逆で読むのも盛り上がりそう! 気になる内容は、ページを開いてからのお楽しみ。\ 3歳くらいから /『ZOOM』作・絵:イシュトバン・バンニャイ(復刊ドットコム刊)アートな絵本 #08『オセアノ号、海へ!』仕掛け絵本の名著『ナマケモノのいる森で』の作者・ボワロベールとリゴーが、自然への敬意を込めて再びタッグを組んだ一冊。オセアノ号を中心にして、海の上と海の中、それぞれの世界が、飛び出す仕掛けとともに美しく繊細に描かれる。ページをめくると、海の上と海の中、さまざまなストーリーが展開していく仕組み。海の深くて、大きい世界が読者を魅了し、「わたしたちが普段目にしているのは、世界の中でごくわずかな部分」だと思い知らされる。\ 3歳くらいから /『オセアノ号、海へ!』作:アヌック・ボワロベールとルイ・リゴー、訳:松田 素子(アノニマ・スタジオ刊)アートな絵本 #09『カシュカシュのまちでかくれんぼ』アートとユーモアを感じる、フランス発の仕掛け絵本。赤いセロファンのついたルーペでみると、赤の絵が消えて、下に描いてある水色の絵がくっきりと見える仕組み。舞台は、いろんなお店や人が暮らす「カシュカシュのまち」。公園には、木に登ってリンゴを取ろうとしてる人を発見! 他にもまちの帽子屋さん、郵便局、美術館など、ルーペでいろいろなものを探して、家族みんなで盛り上がりたい。\ 3歳くらいから /『カシュカシュのまちでかくれんぼ』作:アガット・デモワとヴァンサン・ゴドー、訳:うちだ さやこ(アノニマ・スタジオ刊)アートな絵本 #10『せんをたどって』表紙から裏表紙まで、たった1本の線だけで描かれた一冊。表紙のタイトル『せんをたどって』の「て」から伸びる線が、町や森、人や動物などをつくり出し、線と一緒に街を探検するストーリー。一本の線がどんな物語を紡ぐのでしょうか? 気になる内容は、ページをめくってのお楽しみ。カラフルな色使いが、眺めているだけでも楽しい!\ 3歳くらいから /『せんをたどって』作・絵:ローラ・ユンクヴィスト、訳:ふしみみさを(講談社刊)アートな絵本 #11『たのしいどうぐばこ』まるで辞書のような大きな絵本の正体は、のこぎりやドリル、かなづちなど、子どもが手にしたい7つの道具で楽しく遊べる、オモチャみたいな絵本。厚紙製の道具が本の中に埋め込まれているので、自由に取り外して遊ぶ仕組み。写真のドライバーは、本当にネジを回せる! オモチャのように遊びながら、モノづくりの仕組みや道具の使い方を学ぶことができる。人やものを傷つけることもないので安心。\ 4歳くらいから /『たのしいどうぐばこ』作: ステファン・T・ジョンソン、監訳:藤本朝巳、協力:遠藤敏明(小峰書店刊)アートな絵本 #12『こっぷ』今村昌昭氏の写真に、谷川俊太郎氏の言葉が響く、写真絵本の名作。お話の主役は、どこにでもある透明なガラスのコップ。絵本に出てくるコップは、飲み物を飲むためだけのものではない。煙やハエをつかまえ、そして犯人もつかまえる! 虹もつくれて、歌も歌える。のこぎりで切ると、急に熱くすると、落とすとコップはどうなる……?たったひとつのコップが、表情豊かに世界を広げてくれるので、大人でもつい没頭してしまう。見方を変えると色々なことが見えてくるという、物事の多面性に触れることができる。\ 4歳くらいから /『こっぷ』文:谷川俊太郎(福音館書店刊)アートな絵本 #13『はらぺこあおむし』世界中で愛される不朽の名作かつ、エリック・カールの代表作。ママもきっと小さい頃に読んだはず。自分で読んで楽しむなら4歳くらいがおすすめですが、穴の開いた仕掛けやカラフルなイラストが、ストーリーがわからない小さな子どもでも楽しい! 丈夫で持ち運びにも便利なボードブック版をリコメンド。たまごからあおむしが生まれ、さなぎ、そして立派な蝶々に育っていく様子がエリック・カールによって、みずみずしいタッチで描かれる。元気が出るストーリーと色使いに、何度読んでも心が打たれる。\ 4歳くらいから /『はらぺこあおむし』作:エリック・カール、訳:もりひさし(偕成社刊)アートな絵本 #14『魚がすいすい』読んで飾れる、海をテーマにしたジャバラ絵本。絵本を読み進めながら、徐々にジャバラを開けていくと明かされる多くの仕掛けに子どもも大喜び! 表面と裏面、横長の絵の中に詰まったたくさんのストーリーが子どもの想像力を豊かにしてくれる。tupera tuperaのデビュー作としても話題。色とりどりの紙でコラージュで描かれた繊細なイラストは、ただ眺めているだけでも楽しい! 広げて、部屋に飾っておきたくなるようなデザイン性の高さが長年にわたり人気を集める。\ 4歳くらいから /『魚がすいすい』作:tupera tupera(ブロンズ新社刊)アートな絵本 #15『さわるめいろ』点字の線をさわってたどり、迷路を楽しむ絵本「さわるめいろ」シリーズ。現在、全3冊展開。ページには、格子模様や波形など楽しい模様があり、その上には点字のめいろが敷かれている。幅広いの人が楽しめるという素敵なコンセプトが高評価で、第69回「小学館児童出版文化賞」受賞も決定。一冊の中に収録されているのは、全11種類の迷路。単一の線をたどっていく簡単なものから始まり、進んでいくうちに難易度も上がる。指先の感覚が研ぎ澄まされること間違いなし。もちろん見ながらでも、目をつむってチャレンジしても、楽しみ方は無限大。難しければ、大人がサポートして親子で楽しもう!\ 5歳~6歳くらいから /『さわるめいろ』、『さわるめいろ2』村山 純子(小学館刊)アートな絵本 #16『太陽をかこう、木をかこう』デザインの巨匠、ブルーノ・ムナーリによる名著。自然をさまざまな角度からの観察することと、見たものを自由に描写する楽しさを教えてくれるシリーズ。子どもにもわかる言葉で展開されていくのもありがたい。木や太陽についての知識や仕組みの紹介からはじまり、さまざまな手法で描かれる木や太陽の紹介まで、新しい世界の見方に気付く。きっと読んだ後には、絵を描きたくなるはず。まだ言葉が読めない子どもも、大人が読んでも、広い年代から愛される名作。\ 5歳くらいから /『太陽をかこう』、『木をかこう』作:ブルーノ・ムナーリ、訳:須賀敦子(至光社刊)アートな絵本 #17『あおのじかん』太陽が沈んで、夜が訪れるまでの一瞬。「マジック・アワー」「ブルー・アワー」とも言われる美しいひとときが描かれたフランスの絵本。どのページをめくっても、風景や動物、虫たちが青を主役に描かれる。薄い青、濃い青、さまざまな青で表現される、唯一無二の世界に魅了されること間違いなし。\ 5歳くらいから /『あおのじかん』文・絵:イザベル・シムレール、訳:石津ちひろ(岩波書店刊)アートな絵本 #18『闇の夜に』ブルーノ・ムナーリの代表作『闇の夜に』の新装版が、生誕110周年を記念して待望の復刊。夜の町から夜明けの草原へ、そして洞窟探検のあと、また闇の夜に戻るストーリー。夜のシーンは、暗闇の中に青一色で表現。一方、草原のシーンでは、半透明の透ける紙が使用され、小人の世界に入り込んだような目線を楽しめる。一冊の中でサイズや素材が違う紙が使用されていたり、遊び心がいっぱいの一冊。\ 5~6歳くらいから /『闇の夜に』著:ブルーノ・ムナーリ、訳:藤本和子(河出書房新社刊)アートな絵本 #19『穴の本』少年が銃を触っているうちに銃が間違って発砲されてしまい、その一発の弾丸が街中のあちこちに穴をあけていくという物語。実際に。本のすべてのページに穴があいていて、ページをめくるたびにその穴からストーリーが展開していく。水道管が破裂したり、木の枝が折れたり、ブランコの紐が切れたり……。弾丸が引き起こすトラブルがときどき笑いを誘う。100年前にアメリカで誕生し、そのレトロな表紙やイラストが長く愛されている一冊。\ 6歳くらいから /『穴の本』作:ピーター・ニューエル、訳:高山宏(亜紀書房刊)アートな絵本 #20『かおノート』うれしい顔、困った顔、照れた顔、悲しい顔……。いろんな顔をつくって、遊んで、笑える大人気のシールブック「かおノート」シリーズ。顔に見立てた写真やイラストに、目・鼻・口・ひげなどのシールを貼って、オリジナルの顔がつくれる。作者・tupera tuperaによる遊び心いっぱいのページやパーツで顔をつくって、お正月の福笑いのように家族で楽しみたい! シールを貼るわずかな角度の違いでも、異なる表情が生まれるのできっと子ども心を掴むはず。\ 何歳でもOK /『かおノート』作・絵:tupera tupera/(コクヨ株式会社刊)photography/Chiharu Fukutomi
2020年09月17日芥川賞作家・今村夏子の小説『星の子』が、主演・芦田愛菜×大森立嗣監督で実写化。映画『星の子』として、2020年10月9日(金)に全国公開される。家族の“信仰”に向き合う、中学生の成長を描いたストーリー原作者の今村夏子は、『むらさきのスカートの女』で、令和初となる第161回芥川賞を受賞した女性作家。今回実写化される『星の子』は、第157回芥川賞候補、第39回野間文芸人賞受賞作であり、本屋大賞にもランクインした人気作品だ。主人公となるのは、中学校3年生になるちひろ。お父さんとお母さんから愛情たっぷりに育てられてきたが、そんな両親はちひろが生まれたときの病気を奇跡的に治してしまった「あやしい宗教」を頑なに信じている。やがてその宗教が原因で少しずつ壊れていく家族。思春期まっさかりのちひろは、生まれて初めて、両親と暮らす自分の世界を疑いはじめるー。芦田愛菜が主人公・ちひろに主人公ちひろに抜擢されたのは、幼少期から子役として活躍し、近年では『海獣の子供』で主演声優を務めた芦田愛菜。主演映画に出演するのは、『円卓 こっこ、ひと夏のイマジン』以来、5年ぶりの出来事となる。本作では、奇遇にもちひろと同学年の中学校3年生を迎えた芦田。“あやしい宗教”を深く信じている両親のもとで多難な⻘春に翻弄される、ちひろの複雑な感情をその演技力で表現した。芦田愛菜は「ちひろ」の役作りのために髪を30㎝以上カットし、映画『星の子』に挑む。芦田はこの役作りについて「原作を読ませて頂き、イメージしていたちひろを自分が演じる事を想像したとき、ちひろは前の自分のような髪の⾧さではないなと感じ、髪を切りたいと思いました。 」とコメント。この髪の長さは、映画『パシフィック・リム』に出演したときと同じくらいの長さだという。芦田愛菜にインタビュー - 「信じる」って何だろう『星の子』で「信じる」ことに対して揺れ動いていく主人公・ちひろを演じた芦田愛菜。思春期の真っただ中にある、中学3年生の繊細な心情を演じている。芦田愛菜は「信じる」ことに対してどう向き合ったのか、また、等身大のキャラクターともいえる“ちひろ”をどう演じたのかに迫る。『星の子』を実際に演じてみて今思うことは何ですか。私はこの作品を通じて、「“信じる”ってなんだろう?」ということについて深く考えました。「自分にとって信じるって何だろう」「自分にとって信じたいと思えるような人って誰だろう」「この人にはわかってほしいと思ってもらいたい、思いたい、大切な人って誰なんだろう」とか、「信じる」ことについて、改めて考えるきっかけになりました。『星の子』を観てくださる皆さんにとっても、この映画がそういう風に考えるきっかけになったら嬉しいなと思います。「信じる」がキーワードになっているのですね。はい。誰かを、何かを信じようとする時の難しさを感じました。自分の思いに反してでも信じてみようとすることもあれば、今まで信じていたものが、周りの人の“信じるもの”に左右されて見え方がガラッと変わることもある。たとえそれが自分の大切な人でも、迷わず信じ続けることはとても難しいな、と思いました。宗教を“信仰する”両親と両親を“信じたい”ちひろ『星の子』では、特殊な両親と中学生の女の子・ちひろの物語が描かれます。ちひろの両親は、ちひろが生まれた時の病気を治したい一心で宗教を信じ始め、どんどんのめり込んでいきます。両親はお揃いの緑のジャージを着ていたり、頭に水を掛け合う奇妙な儀式をしていたりと、見た目は変わっているのですが、ちひろは両親からすごく大切に育てられてきて、ちひろ自身もその両親の愛情を信じています。ちひろは愛情をかけて育ててくれた両親のことが大好きだけれども、とりまく環境や周りの人が“両親の信仰“に向けた想いを受けて心が揺れ動いていきます。両親の信仰に対して不信感を持つ人達がいる一方で、両親を“信じたい”ちひろは少しずつ違和感を抱いていきます。ちひろはどんな女の子だと思いますか?ちひろはクラスのリーダー的存在でもなく、かといって目立たない子でもない女の子。自分の気持ちをうまく表現できない部分があるけれど、両親について周りから色々言われたり、自分に不意に降りかかったりしたことについて、ちゃんと受け止めて自分で考えられる。両親のことを信じたいという意志を心の中に持っているんですよね。演じているうちにだんだんと、ちひろの“意志の強さ”に気付きました。“意志の強さ“、とはどんなところに現れていると思いますか?両親から大切に育てられてきたからこそ、今まで人の悪意を知らずに生きてきたのかなあ、と思ったんですよ。自分の目に見えるもの全てが信じていいことなのかな、と漠然と思っているような感じで。でも、両親の信仰について学校の先生や親戚のおじさんから“あやしい”とか“狂ってる”とか色々言われることで、気付きたくなかったことに気付き始めてしまう。ちひろはそれに対して反発するのではなくて、どうしたらいいか分からないなりに考えたり受け止めたりした上で、自分は“こうしたい”と決意していくことができるんです。周囲の反応によって気持ちは動くけれども、ちひろ自身の意見は持っている、と。そうですね。両親に対する周りの反応を受け止めていくうちに、両親の見た目や行動といった、外から見えることよりも“中身”の部分をあらためて信じたいと思えるようになったのだと思います。ちひろは両親の愛情を知っているからこそ心では両親と繋がっていて、一瞬突っぱねたくなったりもするけれど、それでもやっぱり大切に思っている。そのことに、徐々に気づいていったのではないかと思うんです。芦田さんご自身がちひろに共感する部分はありますか?落ち込んでいるちひろが泣きながら学校の友達に話を聞いてもらうシーンがあるのですが、親に相談できなくてずっと1人で悩んでいたことを心許せる友達になら話せる、というのが思春期ならではのリアルな一コマだなあ、と思って共感しました。ちひろは友達の前でなら、しがらみが無くありのままでいられるんですよね。友達は自分のことをわかってくれると信じているし、友達にはわかってほしいと思っているから。最後に、一番好きなシーンはどの場面ですか?ちひろが両親と3人で星空を眺めるシーンが1番好きでした。どこか希望を感じられるような場面になっていて、もしかしたらこの先ちひろが親元を離れて家族が離れ離れになっても、心では両親と繋がり合えている、ということを象徴しているような気がしています。父親役の永瀬正敏さんや、母親役の原田知世さんと一緒に演じている時も、お2人の演技から「ちひろって両親からとても大切に思われているんだろうな」というのをしみじみと感じて。「お父さん、お母さんはこの時何を思っているのだろう」と考えると涙が出てくるくらい、印象的なシーンになっています。ちひろの両親に永瀬正敏&原⽥知世ちひろの父役を永瀬正敏、母役を原田知世が務める。宗教を深く信じるがあまり日に日に貧乏になり、フリーマーケットで買ったお揃いの緑のジャージしか着なくなる両親を、抜群のコンビネーションで演じきる。岡田将生や高良健吾、黒木華ら実力派キャスト陣脇を固める豪華キャスト陣にも注目。ちひろが一目惚れする南先生役は、『さんかく窓の外側は夜』主演の岡田将生。生徒から人気を集める一方で、若さゆえの勢い余って時に善悪が分からなくなり、空気が読めなくなってしまう先⽣を熱演した。ちひろの両親の目を覚ます為に、ある事件を企てる雄三おじさん役には、大友康平が演じている。また、宗教団体の謎めいた幹部コンビである海路さん役、昇子さん役を、高良健吾と黒木華が務めるほか、ちひろの姉・まーちゃん役を蒔田彩珠、美人でかっこいいちひろの親友を『まく子』ヒロインの新音が演じる。監督に大森立嗣また監督・脚本は、『日日是好日』の大森立嗣が担当。本作の制作について、「『星の子』という小説を読んで思ったのは、 自分のことを置いといてでも人を思う気持ちです。敏感で多感な14歳の少女は風に揺れながら、飛んでいってしまいそうな小さな体で立っています。それでも自分のことのように人を思うのです。これなんだろう? と思ったら、優しさでした。この映画が清涼な一陣の風のように、 皆様を優しさで包み込むようになればと思っています。」とコメントを残している。あらすじ⼤好きなお⽗さんとお⺟さんから愛情たっぷりに育てられたちひろだが、その両親は、病弱だった幼少期のちひろを治した“あやしい宗教”を深く信じていた。中学3年になったちひろは、⼀目惚れしてしまった新任のイケメン先⽣に、夜の公園で奇妙な儀式をする両親を⾒られてしまう。そして、彼⼥の⼼を⼤きく揺さぶる事件が起きるー。詳細映画『星の子』公開時期:2020年10月9日(金)出演:芦田愛菜、岡田将生、大友康平、高良健吾、黒木華、蒔田彩珠、新音、永瀬正敏、原田知世監督・脚本:大森立嗣原作:今村夏子『星の子』(朝日文庫/朝日新聞出版刊)配給:東京テアトル、ヨアケ
2019年12月05日スポーツチャンネル・DAZN(ダゾーン)のオリジナルドキュメンタリーシリーズ『GIANTS 復活への道』の先行試写会が18日、都内で開催され、読売巨人軍・今村司社長、DAZN・平田正俊氏、ジャイアンツのマスコットキャラクター・ジャビットが出席した。日本シリーズ終了後に配信が開始される同シリーズ。一球団をシーズン通して密着する長編ドキュメンタリーはDAZN初の試みで、試合前のロッカーや監督室など、通常カメラが入ることの許されない場所を映した貴重映像の数々が、7つのエピソードに分けて配信される。上映前に登場したDAZNの平田氏は今春に読売グループと包括提携を結んだことに触れ、「日本テレビ放送網様、読売新聞様、読売巨人軍様のご協力を得て、この契約が結びついたと思っております」と感謝した上で「この場をお借りして、みなさんにお伝えしたいことがあります」と切り出し、以下のコメントを寄せた。「私たちがドキュメンタリーを作るにあたって、選手や施設など交渉が難航していたところ、読売新聞のスポーツ事業部に故・白石(一之)様という方がいらっしゃいまして、弊社を担当して頂いておりました。この8月に若くして亡くなられてしまったのですが、彼の助けがなければ今回のドキュメンタリーシリーズを作ることができませんでした。この場をお借りして謹んでご冥福をお祈り致します」その後、マイクを受け取った今村社長も「白石くんの名前が出てきてグッときてしまいました……」と感慨深げに「本当に良い人で、良い後輩で、すばらしい男でした」と在りし日の姿を偲び、「彼にもこの作品が届くよう願っております」と追悼した。白石さんの尽力によって完成した同シリーズ。今村社長は、「非常に出来が良く、選手の息遣い、恍惚感、プライド、失意、焦り……あらゆるものが現れています。本当に生々しい、巨人選手のドキュメンタリーになっています」と絶賛し、「彼らのすばらしいプレーとメンタリティが少しでも日本中に広がって『スポーツはすごい』『ジャイアンツすごい』ということが伝わったら本望でございます」と作品に込めた思いを伝えていた。
2019年10月20日再々演となる、THE CONVOY SHOW vol.37『星屑バンプ』。歌、ダンス、タップのパフォーマンスと心躍る物語が人気の本作に出演する、今村ねずみ、瀬下尚人、トクナガクニハル 、本田礼生、伊藤壮太郎、加藤良輔、バーンズ勇気の7名が登場。作品愛と互いへのリスペクトにあふれた彼らの声をここにお届け!【チケット情報はこちら】「今回、再々演できることがすごく嬉しい。毎回、キャストが異なるのでそれぞれにちがう作品になっているし、全員が対等な関係でいられて、好きだ!という熱を出せることがとても楽しい」(瀬下)「常に新作のつもりで演っているので、僕は『星屑NEWバンプ』って呼んでます(笑)。今回はトクちゃん(トクナガクニハル)と勇気(バーンズ勇気)が入ってくれて、より新たな作品になります」(今村)「またできるんだとガッツポーズしました!」(本田)「演者としても好きな作品なので、またお届けできるのが嬉しい」(伊藤)「前回は初参加で毎日、必死過ぎました。だから、もう一回、挑戦できることが驚きで楽しみでもあります」(加藤)前作からの出演者が喜びを語る一方で、初参加の出演者も意気込みを明かす。「1度はこの道を離れたこととか台本を読んで自分と重なる部分がいっぱいありました。ジャズダンス、タップダンスは初の挑戦なのでわくわくしています」(バーンズ)「54歳新人のトクナガです(一同笑い)。この作品は誰もが共感できて、大げさでなく人生のバイブルのような物語なので、出演してよかったと実感したいです」(トクナガ)年齢もキャリアもばらばら。そこで、後輩から見た先輩たちの印象をたずねると、すかさず今村たちが「ちょうだい、ちょうだい!」「いいこと言ってね!」と反応、笑いが起こる。実にすてきなカンパニーだ。「皆さんは僕にとってのヒーローで理想です。カッコイイ姿もボロボロの姿も全部、すごく憧れます」(本田)「ファミリーのような感覚。厳しいことも言われますがとてもリラックスできる。そんな環境の中で、毎日必死について行っています」(バーンズ)「毎日、遊びを習っている感じがしています。本気で遊んでいることでなにかが生まれている、その姿を見せてもらっているのがすごい!」(伊藤)「常に全力で楽しむ姿がとにかくすてきで、おもしろくて……うーん、言葉が追いつかない……だから、1度、稽古場に来てほしいです!」(加藤)最後にひと言をいただいた。「たくさんの星があるなかで、同じ星を目指そうとする者たちが出会っちゃったのがこの舞台です。一緒にその星を見つめてください」(今村)THE CONVOY SHOW vol.37『星屑バンプ』の東京公演は銀座・博品館劇場にて6月5日(水)から12日(水)まで、名古屋公演はテレピアホールにて6月15日(土)から20日(木)まで上演。
2019年06月05日人生を変える今村式コアウォーキング8月29日、正しい歩き方で歩くことでやせたり姿勢が良くなったりするというトレーニング方法を公開した書籍『人生変わった!体幹コアウォーキング』が発売された。著者はBest Proportion Office代表で、JPTA(日本プロポーショントレーニング協会)代表、ウォーキング指導を行っている今村大祐氏である。正しくない歩き方で体型が崩れ腰痛などの原因に日本一厳しいモデルレッスンが行われる独自の今村式メソッドでは、その指導から5年間でミスユニバースやミスアースなど、8名のミスコンテスト日本代表が誕生している。その実績から今村氏のウォーキングスタジオには予約が殺到しているという。今村氏によれば、体を正しく使えていない歩き方をすることで、体型が崩れて美しさが損なわれるだけでなく、肩こりや腰痛の原因にもなるという。また、本来、使うべき筋肉を使う正しい歩き方のためには、へその下の「丹田」を意識することが大切だとしている。発売された『人生変わった!体幹コアウォーキング』は、今村氏にとって2年ぶり6冊目の書籍で、「体幹コアウォーキング」とは何か、コアウォーキングにプラスするエクササイズ、さらなる強化法と、実践した人の体験エピソード、「実践のためのQ&A」などが掲載されている。(画像はAmazon.co.jpより)【参考】※人生変わった!体幹コアウォーキング
2018年09月04日