俳優の長塚圭史(48)が、所属事務所の鈍牛倶楽部を3月末をもって退所していたことが4日、わかった。ORICON NEWSの取材に対して、同事務所が「退所は事実」と認めた。同時期に俳優の田中哲司(58)も同事務所を退所した。長塚は1975年5月9日生まれ、東京都出身。1996年に演劇プロデュースユニット、阿佐ヶ谷スパイダースを結成・主宰し、ほぼすべての作品について作・演出・出演の三役をこなす。テレビドラマの脚本、出演などの活動も積極的に行い、演劇ファン以外からも高い評価を受けている。09年10月、女優の常盤貴子と結婚した。
2024年04月04日本日2月3日(土) より、KAATカナガワ・ツアー・プロジェクト第二弾『箱根山の美女と野獣』『三浦半島の人魚姫』が開幕。併せて、舞台写真と作・演出・出演の長塚圭史よりコメントが到着した。本作は、世界中で親しまれている『美女と野獣』『人魚姫』、二つの物語の舞台を神奈川県に移し、神奈川県内各地域の伝説やエピソードを盛り込んで書き下ろすオリジナル作品。シーズンタイトル「貌」をテーマに、ファンタジックな物語から美とは何か、大切なものは何かを浮かび上がらせる。音楽を担当するのは、NHK連続テレビ小説『らんまん』の他、KAATでも『夢の劇-ドリーム・プレイ-』(2016)、『星の王子さま―サン=テグジュペリからの手紙―』(2020、2023) で音楽を手掛けた阿部海太郎。振付はバットシェバ舞踊団在籍後世界各国で数々の賞を受賞している柿崎麻莉子、演奏にはジャンルを越境した独創的な音楽で無二の世界観を創り出すトウヤマタケオを迎える。左から)片岡正二郎、トウヤマタケオキャストは、出演者にも名を連ねた長塚と柿崎のほか、KAATカナガワ・ツアー・プロジェクト 第一弾『冒険者たち ~JOURNEY TO THE WEST~』で孫悟空や白輪園長を演じた菅原永二が再登場。また、ダンス集団TABATHAのメンバーとして活動しながら国内外の作品に出演する四戸由香、数々の舞台に出演し、昨年はドラマ『エルピス -希望、あるいは災い-』での演技が話題を呼んだ片岡正二郎が出演する。第二弾の今回も、KAAT神奈川芸術劇場で上演後、座間、川崎、小田原、逗子、茅ケ崎の県内5カ所を巡演。公演のほかにも、長塚が各地で街について語り合うトークイベントや、演劇の魅力を伝えるレクチャー/ワークショップ/バックステージツアーなどのアウトリーチ活動も予定している。■作・演出・出演 長塚圭史 コメントKAATカナガワ・ツアー・プロジェクト第二弾が開幕しました。このプロジェクトは舞台芸術に触れる愉しみをより身近に感じてもらおうと、神奈川県の劇場として県民の皆様にも気軽にご覧頂ける県域を舞台にした軽演劇を生み出し、さらにKAATを皮切りに県内ツアーもしようじゃないかという企画です。今回はなんと二本立て。神奈川県は海あり山あり見所が満載だよねということで、海と山にぐんと焦点を当て、西洋の名作と掛け合わせてみました。軽演劇と言っても、第一弾でも大活躍の俳優・菅原永二さんを中心とした県域ネタ満載の台詞劇というだけでなく、音楽はNHK連続テレビ小説『らんまん』を手掛けた阿部海太郎さん、演奏はトウヤマタケオさん、振付、出演には舞踊家の柿崎麻莉子さんなど、各分野のエキスパートが集まり、演劇と音楽と踊りが実にゆるやかに共存します。今回も毒っ気は健在ですが、このシリーズは本当にゆるやかです。なので神奈川県民の皆さまはもちろん、劇場を愛する皆さまにも、こんなゆるさも好きかもしれないとお楽しみ頂けるのではないかと思います。KAATだけではなく県内五カ所の劇場でも上演しております。肩の力を抜いて、のんびりと、ご来場頂けたら幸いです。ゆったりお待ちしております。<公演情報>KAATカナガワ・ツアー・プロジェクト 第二弾『箱根山の美女と野獣』『三浦半島の人魚姫』作・演出:長塚圭史音楽:阿部海太郎振付:柿崎麻莉子出演:菅原永二柿崎麻莉子四戸由香長塚圭史片岡正二郎演奏:トウヤマタケオ会場:KAAT神奈川芸術劇場〈中スタジオ〉2月3日(土)~2月12日(月・休)【チケット料金】(入場整理番号付自由席・税込)一般:4,800円U24チケット(24歳以下):2,400円高校生以下割引:1,000円シルバー割引(満65歳以上):4,300円※車椅子でご来場の方は購入前にチケットかながわにお問い合わせください。※3歳以下のお子様はご入場できません。※公演中止の場合を除き、チケットの変更・払い戻しはいたしません。※入場は整理番号順にご案内いたします。※開演後のご入場はお待ちいただく場合があります。<神奈川県内ツアー 座間公演>会場:ハーモニーホール座間 小ホール2月17日(土) 16:00、18日(日) 13:00※2月17日(土) は終演後に、長塚圭史(KAAT神奈川芸術劇場 芸術監督)によるアフタートークを行います。※開場は開演の30分前※両日託児サービスあり 公演一週間前までに要予約・有料※営利目的の転売禁止。※3歳以下のお子様はご入場いただけません。【チケット料金】(入場整理番号付自由席)一般:3,800円24チケット(24歳以下):1,900円高校生以下:1,000円シルバー割引(満65歳以上):3,300円<川崎公演>会場:川崎市アートセンター アルテリオ小劇場2月21日(水) 18:30※終演後に、長塚圭史(KAAT神奈川芸術劇場 芸術監督)によるアフタートークを行います。※開場は開演の30分前※託児サービスあり 公演一週間前までに要予約・有料※営利目的の転売禁止。※3歳以下のお子様はご入場いただけません。【チケット料金】(入場整理番号付自由席)一般:4,800円U24チケット(24歳以下):2,400円高校生以下:1,000円シルバー割引(満65歳以上):4,300円<小田原公演>会場:小田原三の丸ホール 小ホール2月24日(土) 16:00、25日(日) 13:30※2月24日(土) は終演後に、長塚圭史(KAAT神奈川芸術劇場 芸術監督)によるアフタートークを行います。【チケット料金】(全席指定)一般:4,000円U25(25歳以下):2,500円U18(18歳以下):1,000円子ども券(4・5歳):500円<逗子公演>会場:逗子文化プラザ なぎさホール2月28日(水) 18:30※終演後に、長塚圭史(KAAT神奈川芸術劇場 芸術監督)によるアフタートークを行います。※開場は開演の30分前※託児サービスあり 公演一週間前までに要予約・有料※営利目的の転売禁止。※3歳以下のお子様はご入場いただけません。【チケット料金】(入場整理番号付自由席)一般:3,800円U24チケット(24歳以下):1,900円高校生以下:1,000円シルバー割引(満65歳以上):3,300円<茅ヶ崎公演>会場:茅ヶ崎市民文化会館 小ホール3月2日(土) 16:00、3日(日) 13:00※3月2日(土) は終演後に、長塚圭史(KAAT神奈川芸術劇場 芸術監督)によるアフタートークを行います。【チケット料金】(全席自由)一般:3,500円ユース(中学生~24歳):1,000円子ども(4歳~小学生):500円チケットはこちら:
2024年02月03日江戸後期創業、京都・宇治 伊藤久右衛門(所在地:京都府宇治市、代表取締役社長:広瀬 穣治)の子会社 台湾伊藤久右衛門有限公司は、2016年にオープンした唯一の海外店舗である『伊藤久右衛門 中山店』を2024年1月19日(金)にリニューアルオープンいたします。伊藤久右衛門 中山店 外観CG2016年7月に「京都・宇治の味をそのまま台湾でも楽しめる店舗」として伊藤久右衛門初の海外店舗として台湾にオープンした『伊藤久右衛門 台北中山店』。台北中山店独自のオリジナルメニューを開発したり、ふわふわのフレーバー氷でつくられたかき氷「雪花冰」を日本の店舗に逆輸入するなど、宇治茶の可能性を広げる挑戦を海外より積極的に行ってまいりました。地元のお客様に愛されて約8年。この度、立地を新たに『伊藤久右衛門 中山店』としてリニューアルオープンいたします。■新店舗概要店名 : 伊藤久右衛門 中山店所在地 : 台湾台北市中山区中山北路1段115号営業時間: 11時~21時開店日 : 2024年1月19日(金)アクセス: MRT中山駅 徒歩5分、中山市場バス停 徒歩1分Facebook: 伊藤久右衛門 中山店 内観CG■会社概要社名 : 株式会社伊藤久右衛門所在地 : 〒611-0013 京都府宇治市莵道荒槙19-3代表者 : 代表取締役社長 広瀬 穣治創業 : 天保3年事業内容 : 宇治茶・抹茶スイーツなどの製造販売URL : X(Twitter): Facebook : Instagram : ■伊藤久右衛門のあゆみ江戸後期・天保3年、初代伊藤常右衛門(いとうつねえもん)・瀧蔵が田原村 名村(現宇治田原南)にて茶業を携わったのがはじまりです。その後、二代目伊藤常右衛門・久三郎、三代目伊藤常右衛門・由松、四代目伊藤多吉と代々茶づくりを継承してまいりました。昭和27年、五代目伊藤久三が宇治田原から宇治の地へとうつり、宇治蓮華(現平等院表参道)で宇治茶販売の店舗を構えました。同年、会社設立にあたり、代々受け継いだ伊藤常右衛門の名を拝し、伊藤久三自身の名にある「久」の一文字をとって、社名を「株式会社伊藤久右衛門」といたしました。創業の地である宇治田原では、現在も伊藤家に代々受け継がれる茶園で茶づくりを続けております。平等院店頭での初荷の写真当時の茶工場 詳細はこちら プレスリリース提供元:@Press
2024年01月18日俳優の伊藤健太郎が25日、都内で行われた『伊藤健太郎カレンダー2024』発売記念会見に出席した。24日に発売された同カレンダーは、京都と信楽でロケを敢行。和と洋、クラシカルとモダン、スタイリッシュとナチュラル、光と影――美しい自然の中、相対するテーマを融合させて、伊藤の二面性に焦点を当てた。また、今年の7月に信楽で行われたファンクラブイベントのステージ上で、サプライズで撮影された写真の数々も収録。伊藤のさまざまな表情が見られる同作は、卓上にも壁掛けにもなる仕様となっている。伊藤は、同カレンダーについて「自分の中で今までにない表情だったり、今までのカレンダーや写真集とは一風変わった雰囲気があるので、そういった部分も楽しんでいただけたら」と見どころを紹介し、楽しかった撮影エピソードを聞かれると「ファンクラブのイベントもかねて撮影の時間があり、ファンの皆様の前で撮るカットがあって、今までにない経験だったので、すごく新鮮で楽しかったです」と語った。そして、「今年は本当にありがたいことにいろんな方々とお会いしたり、自分の中で挑戦的な作品、今まででやったことがない作品も多かった」と今年を振り返った上で、「来年も引き続きたくさんいろんな人に出会えるように、いろんな作品と出会えるように磨いていきたいと思っています」と来年の抱負を語った伊藤。長期的な目標を聞かれると「大きな目標を掲げていくタイプではないので明確に大きな目標があるわけではないんですが、ずっと現場に立ち続けられる俳優で居続けるというのが、ずっとこれから先も持ち続ける目標だと思っている。現場すごく好きなので、たくさんの現場に出会えるように頑張っていきたいと思います」と語った。プライベートで挑戦したいことについては「キャンプがしたい」と言い、「やったことないわけではないんですが、ガッツリしっかりとテントを張るキャンプもいいなと思っているので、時期がよくなったらやりたいなと思います」と話していた。
2023年11月25日俳優の伊藤健太郎が25日、都内で行われた『伊藤健太郎カレンダー2024』発売記念会見に出席した。24日に発売された同カレンダーは、京都と信楽でロケを敢行。和と洋、クラシカルとモダン、スタイリッシュとナチュラル、光と影――美しい自然の中、相対するテーマを融合させて、伊藤の二面性に焦点を当てた。また、今年の7月に信楽で行われたファンクラブイベントのステージ上で、サプライズで撮影された写真の数々も収録。伊藤のさまざまな表情が見られる同作は、卓上にも壁掛けにもなる仕様となっている。伊藤は、同カレンダーについて「自分の中で今までにない表情だったり、今までのカレンダーや写真集とは一風変わった雰囲気があるので、そういった部分も楽しんでいただけたら」と見どころを紹介し、楽しかった撮影エピソードを聞かれると「ファンクラブのイベントもかねて撮影の時間があり、ファンの皆様の前で撮るカットがあって、今までにない経験だったので、すごく新鮮で楽しかったです」と語った。お気に入りは自然な笑顔のカットで、「自分の写真って笑っているのもなくはないんですけど、クールな顔しているものが多かったり、ああいう笑顔はなかなか今までなかったなと。ヒゲも生えているんですけど、それが新しかったので、おすすめな1枚かなと思って選ばせていただきました」と説明。「限りなく素の自分に近い笑顔で、自分の中で新鮮だなと。クールだけじゃないんだぞ俺は! っていうのを出していこうかなと思います」と笑顔で話した。
2023年11月25日KAAT神奈川芸術劇場プロデュース『アメリカの時計』が9月15日(金) に開幕し、演出・長塚圭史の初日コメントと舞台写真が到着した。アーサー・ミラー作となる本公演は、KAAT神奈川芸術劇場の2023年度メインシーズン「貌(かたち)」の開幕を飾る作品で、20世紀初頭、大恐慌によって未曽有の混乱に落ちたアメリカとある家族の年代記(クロニクル)を描く。■演出 長塚圭史 コメントカタチのないものを信じ、多くを託し、預け、委ねている現在にこの戯曲がどう響くのか。またこの終わりなき資本主義社会にこの劇が今何を語るのか。初日が開けた今もまだ確かなことは言えませんが、なぜ今この劇を上演するのかと日々問い続けながら歩みました。どちらかというとアーサー・ミラー作品の中でもあまり注目されてこなかった、どちらかというととっつきにくい史実を扱った、どちらかというと歪な構造のこの『アメリカの時計』ですが、過去と現在とを結びつけ肉付けしてゆく俳優陣、柔軟で迅速なスタッフと共に丁寧に紡ぎました。社会劇としての魅力もありますが、ボーム家のように、近くこのようなことが我が身に降りかかるのではないかと夢想しながらSF劇として観るのもまた一興、いやちょっと恐ろしいか。<公演情報>KAAT 神奈川芸術劇場プロデュース 『アメリカの時計』作:アーサー・ミラー演出:長塚圭史翻訳:髙田曜子出演:矢崎広、シルビア・グラブ、中村まこと、河内大和、瑞木健太郎、武谷公雄、大久保祥太郎、関谷春子、田中佑弥、佐々木春香、斎藤瑠希、天宮良、大谷亮介9月15日(金)~10月1日(日)会場:KAAT 神奈川芸術劇場 大スタジオチケットはこちら:
2023年09月16日2018年、2021年と『セールスマンの死』を上演し、好評を博した長塚圭史が再びアーサー・ミラー作品に挑む。それは、長塚いわく「にくいほどト書きがうまい」ミラー作品の中でも、演出する上で「余白がたくさんある」と感じた『アメリカの時計』。そこで出演者の矢崎広と共に話を訊いた。アメリカに暮らすボーム家を軸に、1929年に起こった世界恐慌を巡るさまざまな人間模様を描き出す本作。作品に惹かれた理由を長塚は、「世界恐慌の話ではありますが、現在に繋がる部分が多分にある。自分の信じているものがいつ崩壊するとも知れない、という点はまさにその通りで」と切り出し、「ただ僕らはアメリカ人ではないので、ここに描かれている肌触りをすぐに掴むことは出来ない。そこはもう俳優とアメリカの歴史を共有することが頼みです」と期待の眼差しを矢崎に向ける。その矢崎は、長塚から出されたある宿題についてこう語る。「『第一次大戦後の風景』など、キャストそれぞれにテーマを与えられ、みんなの前で発表して共有する、ということを稽古でやったんです。知れば知るほどこの戯曲がいろんな色に変わっていきますし、そうやって僕らがカラフルになればなるほど、作品が伝わりやすくなっていく気がして。それを今、お客さんより前に僕らが体感している感じです」。この宿題には長塚も手応えを感じたようで、「皆さんの発表がまぁ面白いんです。持ち時間は15分なのに、40分くらい話す人がいたり」と笑うと、矢崎も「人となりを知ることも出来ましたし、そういった意味でもすごく大事な時間だったと思います」と振り返る。矢崎が演じるのは、ボーム家の息子で、世界恐慌の最中で自分なりの生き方を探すリー。「現代を生きる中で日々落ちていることが、リーの材料になるなと思いながら役を構築しているところです。その中で思い至ったのは、人間って“一生懸命生きる”ということでしかないんじゃないかなと。賢く、必死に生きているリーを演じながら、僕自身励まされている感覚です」「世界のニュースがダイレクトに入ってくる」と矢崎が言うように、稽古場の話題は経済でもちきり。長塚も「僕らの社会に密接に繋がる作品」と繰り返し、だからこそ「時代劇になってはいけない」と気を引き締める。「あくまで、現代の僕らが『アメリカの時計』を紡いでいく、という作りにしています。さらに自分の間近にあることが、過去作であるはずのこの戯曲に描かれている。そういった意味で、SF的なものも感じられるかもしれません」取材・文:野上瑠美子ヘアメイク:ゆきや(SUNVALLEY)スタイリスト:横尾早織(長塚)臼井崇(THYMON Inc.)(矢崎)■公演情報KAAT神奈川芸術劇場プロデュース『アメリカの時計』公演期間:9月15日(金)~10月1日(日)会場:KAAT神奈川芸術劇場大スタジオ
2023年09月15日新国立劇場2022/2023シーズン演劇『モグラが三千あつまって』が開幕し、舞台写真と演出・長塚圭史よりコメントが到着した。本公演は、『音のいない世界で』『かがみのかなたはたなかのなかに』『イヌビト~犬人~』と、「こどもも大人も楽しめるシリーズ」として新国立劇場で作品を発表してきた長塚圭史の最新作。4作目となる今回は、武井博の児童文学『モグラが三千あつまって』を音楽劇として舞台化した。長塚圭史がこどもの頃に読み、衝撃を受け、いつか舞台化したいと長年あたためてきた企画に、トップクリエーターたちが集結。振付は、これまでの「こどもも大人も楽しめるシリーズ」すべての作品の振付を手掛けてきた近藤良平。音楽は『イヌビト~犬人~』に続き、阿部海太郎が担当する。キャストは、吉田美月喜、富山えり子、小日向星一、栗原類の4名がいくつもの役を演じ分け、歌あり、踊りあり、さらに楽器演奏まで披露する。左から)富山えり子、小日向星一■作:長塚圭史 コメント子供の頃読んだ私にとって特別なこの本を、凡そ40年後、これほど豪華なクリエーターと、可能性に満ち溢れた4人の魅力いっぱいの俳優と、全力で情熱を注いでくれるスタッフたちと共に立体化できるなんて!全くもって夢のようです。世界中の少年少女に伝えたいです。大人になるのも捨てたもんじゃないぞと。この気持ちは初めてです。非常に豊かな創作期間を与えてくれたこと、そして2012年よりこのシリーズを続けさせてくれたこと、新国立劇場に心より感謝致します。力強い作品になったと思います。是非劇場へいらしてください!<公演情報>『モグラが三千あつまって』7月14日(金)~30日(日)会場:新国立劇場小劇場チケットはこちら:原作:武井博上演台本・演出:長塚圭史振付:近藤良平音楽:阿部海太郎出演:吉田美月喜、富山えり子、小日向星一、栗原類【あらすじ】南の海に浮かぶ三つの島。北の島に住むモグラ族は自分たちで食べ物をつくることに成功したが、西の島に住むネコ族、東の島に住むイヌ族は毎年モグラ族からタロイモを盗んでいた。いつまでも負けてばかりはいられないモグラ族は知恵もののマチェックと度胸のあるバンゲラ親分を中心に、戦いに備えて大きな地下都市をつくり始める。ある日、やきいも隊長に率いられたイヌ族が攻め込んでくるが、モグラ族は知恵をふりしぼって見事にイヌ族を追い払う事に成功する。しかし、勝利に酔いしれ、すっかり眠り込んでいたモグラたちの島へ、今度はガンペッタ王率いるネコ族がタロイモを盗みに攻め込んでくる……。
2023年07月15日長塚圭史演出の音楽劇「モグラが三千あつまって」の開幕を前に7月12日(水)、稽古の一部が公開され、その後、長塚をはじめ、振付の近藤良平、音楽の阿部海太郎、キャストの吉田美月喜、富山えり子、小日向星一、栗原類が出席して会見が行われた。長塚が新国立劇場にて取り組んできた「こどもも大人も楽しめるシリーズ」の4作目となる本作。長塚自身が「9歳の頃に読んで、強い衝撃を受けた」という武井博の児童文学を原作に、モグラ族、ネコ族、イヌ族の食料を巡る攻防を描き出す。吉田らキャスト陣は、たった4人で約三千匹のモグラ族をはじめ、イヌ族、ネコ族、合計約四千匹弱を表現する。この日は、冒頭のモグラ族の面々がどうやって食料のタロイモを守るかを話し合うシーン、ダックスフントたちがモグラ島に上陸してタロイモを掘り起こすシーンが公開。歌やダンスを組み合わせ、一族の存亡を懸けた争いのさなかにありつつも、どこかコミカルなやりとりが展開された。長塚は“こどもも大人も楽しめる”としつつも「この先に展開する世界は決して甘くはありません。争いを起こしてはならないというメッセージも入っていて、戦争というものを考えさせる作品になっており、2023年にやるべきと思い、提案しました」と語る。振付を担当した近藤は、長塚から「4人を三千に見せるのがあなたの仕事」と“圧”をかけられたそうだが「無理難題で大変でしたが(苦笑)、イマジネーションを働かせるのが大事になってくる」と語る。また、劇中でキャスト陣が楽器を演奏するシーンもあるが、音楽を担当した阿部は、戦火のウクライナでシェルターに避難した人々が楽器を演奏する姿にインスピレーションを受けたそうで「(モグラが)地下で演奏するという風景がよぎった」と明かした。舞台初主演となる吉田は、劇場にやってくる子どもたちの存在を念頭に「初めて劇場に来るというお客さまもいると思いますが、想像力をかきたてられる作品をお届けできるのが嬉しい」と語る。栗原は、これまで演じたことのないような“鬼教官役”をはじめ「一人で6役以上をやらないといけないし、早替えや移動もあって…」と苦労を口にしつつ「楽しい気持ちで過ごしています」と充実した表情を見せていた。なお、本作では4歳~小学生の観客向けに公演終了後に舞台装置などを見られるガイドツアーを行なうなど、様々なスペシャル企画が実施される。「モグラが三千あつまって」は新国立劇場にて7月14日(金)より上演。取材・文:黒豆直樹
2023年07月14日長塚圭史が上演台本・演出を手がけ、夏休みシーズンに東京・新国立劇場にて上演される「こどもも大人も楽しめるシリーズ」の最新作、『モグラが三千あつまって』。長塚はこれまでも同劇場で『音のいない世界で』(2012年)、『かがみのかなたはたなかのなかに』(2015年・17年)、『イヌビト ~犬人~』(2020年)などで子どもと大人に向けた作品を発表してきたが、今回は武井博の児童文学を原作に、振付を近藤良平、音楽を阿部海太郎に託した。劇中では南の海に浮かぶ3つの島を舞台に、食料のタロイモをめぐって争いを繰り広げるモグラ族、イヌ族、ネコ族の姿が描かれる。7月14日(金) の開幕を約20日後に控えた6月下旬、ぴあアプリ編集部は新国立劇場バレエ団プリンシパル・米沢唯による本作の稽古場訪問に同行した。『モグラ〜』と同じ7月に予定されている「新国立劇場 こどものためのバレエ劇場2023エデュケーショナル・プログラム『白鳥の湖』」において主演のオデット(白鳥)・オディール(黒鳥)を務める米沢に、稽古からどんなインスピレーションを得たか尋ねてみると──。新国立劇場バレエ団プリンシパル・米沢唯長塚圭史・阿部海太郎が追求する、キャラクターとしての自然な反応左から)音楽の阿部海太郎、振付の近藤良平、上演台本・演出の長塚圭史撮影:田中亜紀モグラが3000匹も登場する物語ながら、出演者はたったの4人──。観客を劇世界へいざなうキャストには吉田美月喜、富山えり子、小日向星一、栗原類が名を連ねる。稽古前には、ストレッチやウォーミングアップ、スタッフとの小道具確認、台本を熱心に読む者など、それぞれに稽古へと備える。定刻になると、稽古は発声練習から始まった。唇を震わせながら行うリップロールや、動物の鳴き声を彷彿とさせる「ウォウウォウ」をはじめ、「フィー」「ぬぉんぬぉん」といった多様な音を用いる。表情筋を大きく動かしながら笑顔や泣き顔をつくったり、口の前に指を当て息の漏れ具合を確認したり、各自がそれぞれ「効果」を意識しながら基本動作を繰り返している様子が伝わってきた。次に行われたのは、音楽の阿部海太郎による歌稽古だ。阿部はまず「動きなし」で各ナンバーを確認し、調整後に「動きあり」で同じナンバーを繰り返し稽古した。こだわっていたのは、キャラクターとしての自然な動きと歌声を両立させること。キャストがそれぞれ修正点を反映すると魅力的なシーンに変貌を遂げ、阿部も「すごくいいですね!」と褒め称えた。イヌ族を退治しようとするモグラ族の知恵者マチェック役の吉田は、戦果を澄んだ声でひたむきに歌い上げる。富山は落ち着きのある低音で、度胸あるモグラ族のバンゲラ親分を体現した。新国立劇場演劇『モグラが三千あつまって』稽古風景撮影:田中亜紀新国立劇場演劇『モグラが三千あつまって』稽古風景撮影:田中亜紀特筆すべきは、四方の客席が中央にある円形ステージを取り囲む美術セットだろう。円形ステージの下もアクティングエリアになっており、ウクレレや小さなドラムセットなど楽器を仕込んだセンターステージの中でキャストが演奏する場面も見受けられた。イヌ族やネコ族の襲来から身を守るために「地下都市をつくろう」と提案するモグラ役の小日向は、はじくと高い音が出るハープのような楽器、鈴、吹き戻し(笛)を次々と繰り出しながらセットの中をかがんで駆け回る。新国立劇場演劇『モグラが三千あつまって』稽古風景撮影:田中亜紀新国立劇場演劇『モグラが三千あつまって』稽古風景撮影:田中亜紀その後に行われた芝居稽古(小返し)では、長塚の演出が光った。論点は、イヌ族が掘り起こしたタロイモが無防備に積み上げられているのを「モグラ族の罠ではないか」と訝しく感じているネコ族の様子をどのように表現するか。長塚は「目の前で起こっている事態が都合が良すぎて怪しすぎる、と反応すればいい」とアドバイス。ネコ族ガンス隊長役の栗原は真摯に耳を傾けていた。米沢唯「細部にこだわることで『白鳥の湖』にもリアリティを」キャストと同じくらい、長塚の言葉に熱心に耳を傾けていた米沢。もともと演劇が好きで、所属する新国立劇場で上演された『音のいない世界で』『かがみのかなたはたなかのなかに』『イヌビト~犬人~』を見届けている長塚作品ファンでもある。演劇の稽古を見学したのはこれが初めてらしく、「すごく楽しかったです!」「ずっと観ていられる」「一日中、稽古場にいられると思いました」と興奮しきりだった。新国立劇場演劇『モグラが三千あつまって』稽古場を訪れた米沢唯「目線をどのタイミングでどのように動かすか、セリフをどんな間でどのように発するか、細部にこだわることでリアリティが生まれるのは、バレエにも通じます」と『モグラ〜』稽古見学を経ての気づきを口にする。今夏の『白鳥の湖』ではストーリーをまっすぐ受け止める子どもの観客やバレエ鑑賞初心者が多いぶん、「お客様を劇世界に没入させるだけのリアリティを追求しないと」と背筋を伸ばしていた。取材・文:岡山朋代■新国立劇場の演劇『モグラが三千あつまって』チケット情報■こどものためのバレエ劇場2023エデュケーショナル・プログラム「白鳥の湖」チケット情報
2023年07月06日2023年4月21日に、俳優の伊藤沙莉さんがTwitterを更新。新しい家族が増えたことを写真付きで報告しました。伊藤沙莉、新しい家族に「幸せすぎた」同日、伊藤さんは兄でお笑いコンビ『オズワルド』の伊藤俊介さんが赤ちゃんを抱いた横でポーズをとる、3ショットを投稿。赤ちゃんは、伊藤さんの姉のもとに誕生した娘だといい、「めでたく叔父と叔母になりました」とつづっています。この度新たに家族が誕生致しました!!姉夫婦に可愛すぎるきゅるるんがーるが伊藤の母性が止まらない。。めでたく叔父と叔母になりました戯れすぎて髪も何もボロボロだけど幸せすぎた。もう会いたい早く会いたい pic.twitter.com/rgjOEazzjY — 伊藤沙莉 (@SaiRi_iTo) April 21, 2023 16万件を超える『いいね』が寄せられるなど、伊藤さんの投稿は反響を呼び、ファンからも「おめでとうございます」と祝福の声が。また、赤ちゃんが兄・俊介さんの子供と勘違いした人も多いようで「びっくりした」といった声も寄せられています。・おめでとございます!お兄ちゃんが新米パパになったのかと思っちゃいました。・めっちゃハッピーな報告をありがとうございます!・幸せになって、もっともっと愛をはぐんでください。「幸せすぎた。もう会いたい早く会いたい」と、早くも親バカならぬ『叔母バカ』を発揮している伊藤さん。今後は、姪っ子に関する投稿も増えそうな予感です。[文・構成/grape編集部]
2023年04月22日新国立劇場バレエ団プリンシパルの米沢唯と、演出家・長塚圭史の対談が実現した。4月29日(土・祝) から5月6日(土)、新国立劇場オペラパレスでの「シェイクスピア・ダブルビル」公演にて世界初演されるウィル・タケット振付『マクベス』でマクベス夫人を演じる米沢。また長塚は、7月14日(金) から30日(日) に同劇場の小劇場で上演される『モグラが三千あつまって』の上演台本・演出を手掛ける。長塚の数々の演出作品を観てきたという米沢は、長塚に直接尋ねてみたいことがいろいろとあったそう。バレエ、演劇のジャンルを飛び越えて、様々な話題が飛び交った。ダンサーならではの「言語」の魅力に気づいて米沢私にとって、お芝居を作られている方は雲の上の存在。『はたらくおとこ』(2004年初演、2016年再演)はもう恐ろしくて、息をするのもいやになってくるくらい怖くて衝撃的でした。お伺いしたかったのは、長塚さんの舞台では、いつも美術がそのお芝居の世界観を表していて、『近松心中物語』(2021年)も独特の世界観があって美しいなって思ったのですが、いつもそこにこだわりを持っていらっしゃるのですか。長塚舞台装置の世界観によってお芝居の方針がある程度固まってくるということはあります。『近松心中物語』は、以前に蜷川幸雄さんが100人くらいの人を使っていたのを、僕らは20人くらいでやったので、なんとか大勢に見えるように空間をめちゃくちゃ縮めているんです。さらに、場面ごとの印象を変えながら、セットが何もなくても何かの場面に見立てられる、可変的な空間にすることを意識していました。米沢現代的な部分と古典的な部分、両方を感じられてとても素敵でした。長塚僕は首藤康之(バレエダンサー/俳優)さんと知り合って、彼に勧められてモーリス・ベジャールのバレエ作品の映像を見たり、シルヴィ・ギエムさんの舞台に連れていってもらったりしていたのですが、バレエってすごく専門的な世界で、子供の頃から鍛錬していかないととてもかなわないし、トップの人しか残っていけない世界。米沢さんは、そんな中で新国立劇場のプリマとしてずっと続けてこられて、本当にすごいことだなと思っているんです。──米沢さんは長塚さんがこれまで新国立劇場で手がけられてきた子ども向けのシリーズ、『音のいない世界で』(2011年)、『かがみのかなたはたなかのなかに』(2015年、2017年)、さらに『イヌビト ~犬人~』(2020年)をご覧になっているそうですね。米沢ファンタジックで不思議な世界観のまま、作品がどんどんパワーアップしていっている感じがします。長塚僕はもっと先があるんじゃないかと思っています。このシリーズに出演していた首藤さんも近藤良平さん(ダンスカンパニー「コンドルズ」主宰、彩の国さいたま芸術劇場芸術監督。『モグラが三千あつまって』でも振付を担当する)もダンサーで、最初はセリフを発する事に慣れていなかった。けど、元々持っている身体から出てくる物語性がすごいから、段々段々、純粋無垢な言葉が身体と共に聞こえるようになってきた。これは、俳優の芝居とは別の言語の魅力だと気づいたんです。二作品目の『かがみのかなたはたなかのなかに』ではワークショップを幾度かやって、「かがみ」の表現の在り方について試行錯誤を繰り返してから、言い方はちょっと難しいですけど、「舞踊的」な台本を書きました。これがすごくよかった。その次の2020年は、コロナで舞台芸術は大変なことになったでしょう? だから演劇の楽しみ全部を入れようと『イヌビト』という作品を作りました。歌を取り入れたんです。これはすごい発見が多かった。もちろん松たか子さんという何者にも代えがたい俳優がいたからこそなんだけど、ダンサーたちが声を出すこと、身体を使うことの連携がうまくいくと、かなり面白いことができる。そうやってずっと、この劇場で試させてもらっているんです。今回は出演者をガラリと変えて、四人の若い俳優を迎え、また新たな挑戦をします。マクベス夫人の「抜け落ちた時間」をどう作る?米沢ビターな笑いに大人の色気を感じて、素敵だなって思います。「子どものため」と言いつつ、とても大人な色合いがある。長塚残酷だったりブラックだったりちょっと色っぽかったりすることって、世界にはあることだし、それを全部なくして子供たちに「こわい事は何もないよ、こんなに世界はキレイだよ」とするのは間違い。そんなフワフワとした世界は、ない!──次回作にもそんな思いを込められているわけですね。『モグラが三千あつまって』チラシ長塚武井博さんが書いた児童文学が原作なんですが、僕が子どものとき──9歳の頃に買った本で、一言で言うと戦争の話です。モグラとイヌ、ネコがいて、イヌとネコが、モグラの作っているタロイモを盗みに来てモグラを殺しちゃう──。これを子供の時に読んでもうびっくりしてしまって!絶対無事でいてって思う人(モグラ)は無事じゃなかったり。ずっと僕が心の中に携えていた本なんです。まだまだ上演台本を作っている途中ですが……。米沢さんはいま、『マクベス』をリハーサルしているんですよね。米沢そうです。マクベス夫人については、まだ自分の中で定まっていません。長塚さんは『マクベス』の演出をされていますよね(2013年)。本当に観ておくべきだったと、痛恨の極みです。長塚転落劇を観たいという人間、言い換えれば観客の欲望こそがおそろしいと思って、観客側にスポットを当てた『マクベス』を作りました。四方囲み舞台にして、最終的には客席にマクベスの首を大玉転がしのように転がして。これが非常に問題になりまして、すごく危ないと(笑)。米沢(笑)。──実は、腑に落ちないところがあるんです。マクベス夫人は最初マクベスに対してすごく強く出て、ダンカンを殺せと言いますよね。それはあなたのため、権力を手にするためだと言って。でも最終的には罪の意識に苛まれて自滅していく。その極端さは、「人間ってそういうものかな」と思ういっぽうで、あまりの変わりように違和感もある。そこをどう捉えていらっしゃるか、演出家の方に一度伺ってみたいと思っていました。とくにバレエでは、1回引っ込んで次に出てくるときにはもう狂気に取り憑かれていて、その間に何があったのかということをお客さまに想像させなければいけない。長塚台本にはない抜け落ちた時間、そこで何があったのかということをどれだけ作っていけるか、ということは課題でした。その時のマクベス夫人の心理と行動──血で汚れた手を洗う場面は、すごく時間を使いました。(『ハムレット』の)オフィーリアも難しい。何か保とうとするものがあるから人は壊れていくという部分があると思う。正気が折れて、正気が崩れていく──という部分が、何か頼りになりはしないかと思うんです。米沢……!早く次のリハーサルをしたいです。──言葉を使わずにシェイクスピア劇を演じる難しさについては、どのように感じていらっしゃいますか。シェイクスピア・ダブルビル『マクベス』チラシ米沢昔は、音楽を表現したいと思って踊っていたけれど、いまは語るように踊りたいと思うようになりました。言葉がないからこそ自由になれる部分が必ずあると思うので、それを信じて取り組んでいます。振付家が「ここはこう言っている」と指定したところ以外の場所にも、セリフに置き換えられる振付があるのではないか、と踊りながら考えています。ただ一歩踏み出したり、手を動かしたりするだけだとしても、からだの内側が変われば生まれるドラマはガラリと変わります。この振りがどんな言葉になるのか、常に探っています。長塚リハーサルでは、その場で振付が作られていくということですか?米沢今日のリハーサルでは、マクベス夫人が死んで、男性に担がれて出てきて、そこから何ができるか、ということをやっていました。振付家はある程度のイメージは持っていますが、それが本当に実現できるかどうかやってみて、最終的には音楽と合わせていきます。演劇の立ち方とバレエの立ち方長塚バレエにはいろんなルールがありそうですね。米沢ルール──。そうですね、いちばんは、ずっとトレーニングしているバレエダンサーの身体があるので、どうやっても「バレエ」になってしまう。長塚身体言語的に!米沢そこが強みでもあり弱みでもあり。演劇を観て面白いなと思うのは、人の身体の自然さのようなもの──立つ時にその人の本来の在りようで立っている。そこがとても好きなんです。でもバレエにはある部分、半自然的な「立ち方」がある。それはそれで美しいのですが。長塚もちろん、その人たちから発せられるものはあると思います。ジョルジュ・ドンが踊る『恋する兵士』(モーリス・ベジャール振付)の映像がとても好きで、素人の僕でも、見るたびにそのディテールに「うわ!今のは何だ!?」と驚かされる。同じ振りを別のダンサーが踊ったら全然違うし、そこの部分が美しさだったり、味だったりする世界だと思いますが、確かに、僕ら俳優の身体の在りようとは全然違いますね。米沢そうですね。ニュートラルが違います。バレエでもこう、身体を縮こませることはあるけれど、でも、一度開いた上で閉じることが必要で、最初から全部を閉じてしまうと、お客さまには何をやっているかわからなくなってしまう。閉じているんだけど開いている。そこが難しく、面白いところでもあります。長塚どんな『マクベス』になるのか、気になって仕方がないですね。いわゆるスタンダードなんてなくて、どなたが演じてもいろんな個性が出てくる。ストーリーラインはシンプルだし、テーマについてはそれぞれに持ち帰りやすいものがある。観る人の状態によっても全然変わると思いますが。米沢小さい頃、つかこうへいさんの『熱海殺人事件』や唐十郎さんの紅テントを観に行ったときに、何を言っているのかわからなかったけれど、それでもその熱量に惹かれて、子供ながら夢中で観ていたのを覚えています。『モグラが三千あつまって』は戦争の話で、「子どもに?」って思われる方もいるかもしれませんが、大人が集中して夢中で演じている空間というのはすごく刺激的で魅力的。とても楽しみです。長塚『モグラが三千~』といっているのにキャストが4人しかいない。もう頭が痛いんですけど(笑)、でも、それはもう凝縮して見せたいし、歌あり踊りありで全速力で駆け抜けて、終わったら演じ手はもう動けなくなるくらいのものにしたいねと話をしています。新しい舞台で、そこを目指していきたいですね。取材・文=加藤智子撮影=藤田亜弓■シェイクスピア・ダブルビル『マクベス』<新国立劇場バレエ団委嘱作品・世界初演>/『夏の夜の夢』<新制作>チケット情報■『モグラが三千あつまって』チケット情報 ※5/21(日) AM10:00より発売
2023年04月11日2023年2月8日、俳優の伊藤沙莉さんがバラエティ番組『ぽかぽか』(フジテレビ系)にゲストで出演。語られた兄とのエピソードに、反響が上がっています。伊藤沙莉とオズワルド伊藤の『兄妹エピソード』に反響お笑いコンビ『オズワルド』の伊藤俊介さんを兄に持つことで知られている、沙莉さん。同番組にある、ゲストに勝手なイメージをぶつけてプライベートを深掘りするという、『ぽいぽいトーク』でトークを繰り広げました。その中で、視聴者から寄せられた「バラエティ番組に出る時は兄に相談しているっぽい」というイメージに対し、沙莉さんは笑顔で『◯』の札を出して回答。兄である俊介さんとのやり取りを、次のように振り返っています。出る時とか、あとは、前は(出演後に)反省することがすごく多くて。「全然盛り上がってなかった気がする」とか、「貢献できてなかった気がする」、「みんなから嫌われたんだ」ってみたいな感じになっちゃって。そしたらお兄ちゃんが、「芸人さんがその場にいたの?」みたいな。「それで盛り上がらなかったら芸人さんのせいだから大丈夫だ」っていわれて。「君は芸人さんじゃないから、面白いことをするっていうよりは、人間を出す場だと思っていいよ」っていわれて。そこからバラエティは、あんまり緊張しなくなりました。ぽかぽかーより引用バラエティ番組の出演後、手応えを感じず落ち込むことが多かったという、沙莉さん。そんな沙莉さんに対し、俊介さんは「お笑いタレントがいる場で盛り上がらなかったら、その人のせい」だと持論を述べ、「面白いことをするより、人間を出す場だと思っていいよ」と助言したのです。俊介さんの言葉で心が軽くなったのか、沙莉さんはその後、バラエティ番組に出演しても緊張しなくなったといいます。兄妹の絆を感じるエピソードに、ネット上で感動の声が上がりました。・話を聞いて、心が和みました…。・俊介さん、かっこよすぎでは!?・兄妹仲が睦まじい!お笑いタレントとして第一線で活躍する俊介さんの『金言』は、沙莉さんの心を明るく照らしたようです。[文・構成/grape編集部]
2023年02月10日2019年、41年ぶりに歌手活動を再開した伊藤 蘭が、全国7都市を回るライブハウスツアー『伊藤 蘭コンサート・ツアー2022 〜Touch this moment & surely Candies!〜』の初日を、横浜のKT Zepp Yokohamaにて開催した。ソロシンガーとしてはもちろん、キャンディーズ時代にも経験のない全国規模のライブハウス公演。会場を埋め尽くした満員1200人の観客が待ち構える中、アメリカのダウンタウンの街並みを模したセットの中央にしつらえた扉に強いライトが当たると、黒のスタイリッシュなセットアップというクールないで立ちで伊藤が現れた。「この日をずっと待ちわびておりました!このステージに立てたことが、どんなに幸せなことかこの胸に染みています」とご挨拶。前半は、トータス松本が作詞・作曲した「あなたのみかた」やJR西日本「おとなび」のCM曲「ヴィブラシオン」など、ソロデビュー後に発表した2枚のアルバムのナンバーを披露。途中、ソファに座ってしっとりと歌ったり、カラフルでエアリーなロングスカートや、黒地に赤くきらめくスワロフスキーが施されたジャケットスタイルにチェンジしながら、変わらぬスタイルと歌声でファンを魅了する。観客席からもキャンディーズ時代の伊藤のイメージカラーであった赤色のペンライトが振られ、会場は早くも熱い熱気に包まれた。今年上演された舞台『みんな我が子』に出演したことを報告しつつ、セリフの自主練で「どうしても大きな声が出ちゃうんです。すると『はい~?呼びましたか?』って刑事さんみたいな人が顔を出したりするのでやりにくい」とプライベートをちらりとのぞかせるエピソードを披露して会場を笑いに包んだ。セカンドアルバム『Beside you』の中でもロックテイストの強い「ICE ON FIRE」をハードに歌い終え袖に下がると、キャンディーズ時代のライブの定番曲だった応援歌「SUPER CANDIES」が演奏され、中盤からはいよいよキャンディーズ・ゾーンに突入。これまで中央で光っていた「Ran」の文字に代わり、ステージ右上に配された「Candies」の文字が点滅し出すと、シルバーのシャイニーなワンピースに着替えた伊藤が再登場。「その気にさせないで」「哀愁のシンフォニー」などおなじみのヒット曲を立て続けに披露。「愛すべきキャンディーズの歌で、後半戦盛り上がってまいりましょう!」と元気いっぱいに当時の振り付けのまま、甘くやわらかな歌声で往年のファンを歓喜させた。ソロのナンバーも、キャンディーズのヒット曲も、今回のセットリストはアクティブに攻めたナンバーが多い。ライブハウスという会場を意識してか、伊藤の動きもアグレッシブだ。「マダムになった、当時の女の子いかがでしょうか?当時、ピンクのハッピを着た『チアガールズ』という女の子の応援団が、男子に交じって頑張ってくれて嬉しかったのを思い出します」と、キャンディーズ時代のレアなエピソードを語ってくれた。そして、年内で歌手活動を引退する吉田拓郎にも触れ「拓郎さんのような個性的で存在感のあるミュージシャンに曲を提供していただき、キャンディーズの世界も幅が広がったと思います。拓郎さんに敬意と感謝を込めて歌います」と語り、拓郎作曲の「やさしい悪魔」をスタンドマイクで歌った。「年下の男の子」「春一番」では観客も一緒になって、お馴染みの振り付けで応える。そして、キャンディーズのナンバーを今、歌うことについて「この時間は1人じゃないんだと確認できる最高の瞬間」と語り「ミキさんとスーさん、2人の存在を感じながら、皆さんと時間を共有できる喜び、私1人では足りないところもありますが、皆さんの温かい気持ちで埋めていただいています」と、ともに青春を歩み、長く彼女を支持するファンへの感謝の気持ちを伝えてくれた。アンコールではスタイリッシュな紫色のワンピースに着替えて登場。この日のために用意した新曲「美しき日々」はいしわたり淳治の作詞、多保孝一の作曲による、8ビートのロック色が強いポジティブなナンバーだ。いくつになっても、今日より明日と自分を好きになっていかなくては、という気持ちを込めた同曲に象徴されるように、今年の伊藤 蘭のステージは、とにかくアクティブでカッコいい。全23曲を歌い終え「楽しかったです!ありがとう」の挨拶とともに、無事にツアー初日を終えた。同ツアーは7都市8公演を回り、11月19日、東京ドームシティホールで最終日を迎える。<ツアー情報>『伊藤 蘭コンサート・ツアー2022 〜Touch this moment & surely Candies!〜』※終了分は割愛『伊藤 蘭コンサート・ツアー2022 〜Touch this moment & surely Candies!〜』ビジュアル【出演】伊藤 蘭■バンド佐藤 準(音楽監督・Keyboards)是永巧一(Guitar)笹井BJ克彦(Bass)そうる透(Drums)竹野昌邦(Sax)渡部沙智子(Chorus)高柳千野(Chorus)※都合によりバンドメンバーが変更になる場合がございます。9月2日・3日大阪公演ではChorus・渡部沙智子に代わり、鈴木佐江子が出演予定です。【日程】■名古屋公演(SOLD OUT)8月27日(土) Zepp Nagoya開場 16:45 / 開演 17:30■大阪公演9月2日(金) Zepp Namba開場 18:15 / 開演 19:009月3日(土) Zepp Namba開場 13:45 / 開演 14:30お問合せ:キョードーインフォメーション0570-200-888(11:00~16:00 ※日祝除く)■仙台公演9月10日(土) 仙台PIT開場 17:00 / 開演 17:30お問合せ:ジー・アイ・ピー0570-01-9999(24時間自動音声案内)■札幌公演9月17日(土) Zepp Sapporo開場 17:00 / 開演 17:30お問合せ:WESSinfo@wess.co.jp(mailto:info@wess.co.jp)■東京公演(SOLD OUT)10月2日(日) Zepp DiverCity(TOKYO)開場 16:30 / 開演 17:30■福岡公演10月9日(日) Zepp Fukuoka開場 16:45 / 開演 17:30お問合せ:キョードー西日本0570-09-2424(月~土11:00~17:00)■東京追加公演11月19日(土) TOKYO DOME CITY HALL開場 16:15 / 開演 17:00お問合せ:ディスクガレージ050-5533-0888(平日12:00~15:00)【チケット料金】指定席:9,900円U-25シート(25才以下対象):6,600円(当日要身分証)※全て税込※未就学児入場不可※U-25シートは25才以下対象のお席となり、一般発売からの販売となります。公演当日「お名前・生年月日が確認できる身分証」をお一人様ずつご提示ください。■8月20日(土) 横浜公演〜10月9日(日)福岡公演発売中■11月19日(土) 東京追加公演一般発売:9月3日(土)チケットはこちら:ツアーオフィシャルサイト:<リリース情報>『伊藤 蘭コンサート・ツアー 2021 ~Beside you & fun fun Candies!~ 野音Special!』発売中otonano伊藤 蘭スペシャルページ:伊藤 蘭オフィシャルサイト:
2022年08月23日2022年8月9日、俳優の伊藤英明さんがInstagramを更新。2枚のギャップある写真を投稿し、反響を呼んでいます。伊藤英明の変顔に「小島よしお!?」伊藤さんが投稿したのは、端正な顔立ちが際立つ凛々しい写真と、変顔をしたおちゃめなものの2枚。特にファンの反響を呼んだのは、2枚目の変顔の写真でした。※画像は複数あります。左右にスライドしてご確認ください。 この投稿をInstagramで見る Hideaki Ito / 伊藤英明(@thehideakiito)がシェアした投稿 1枚目が凛々しい顔なだけに、より一層2枚目の変顔の写真とのギャップが際立ちます。また、2枚目の伊藤さんの変貌ぶりに、お笑いタレントの小島よしおさんに似ていると指摘するコメントも寄せられました。・笑いすぎて寝られません!・2枚目の写真、小島よしおさんかと思いました。・どちらも最高にイケメンです。ドラマやバラエティ番組で見る伊藤さんとは違う、新たな一面にファンも驚いた様子。シリアスな役柄からコメディまでこなす伊藤さんが見せる変幻自在な表情に、改めて夢中になった人も多いのではないでしょうか。[文・構成/grape編集部]
2022年08月10日今年4月、彩の国さいたま芸術劇場芸術監督に就任した、近藤良平。就任後第1作となるのが、この「ジャンル・クロスⅠ 近藤良平 with 長塚圭史『新世界』」だ。かつては近藤が主宰する「コンドルズ」の舞台に立ったことがあり、近藤とは長年信頼を寄せ合う仲である長塚。昨年からは、KAAT神奈川芸術劇場芸術監督を務める。そんな旧知の仲のふたりが作る、ジャンルを超えた“新世界”とは?まるでおもちゃ箱をひっくり返したような感覚――創作の起点となったことは?近藤芸術監督として今後のラインナップを考えた時、“クロッシング”って言葉をテーマにしたい、という思いがじわじわと湧いてきたんです。いろんなジャンルが混じった、クロスしたものを創作したいなと。そこで(長塚)圭史に声をかけた理由はふたつあって、まずはよく知った仲なので、なにか一緒にやれないかなってことと……。長塚使いやすさね(笑)。近藤そう(笑)。ふたつ目は、お互い芸術監督として、今後埼玉と神奈川でなにかやるためのきっかけになるかなと。まぁ理由としてはひとつ目のほうが大きいですけど(笑)。長塚良平さんから「オープニングやるよ」って連絡があって、やるよってなんだろう?と思いました(笑)。どういう関わり方かもまったくわからなかったですけど、良平さんとの関係上、僕としてはもちろんオッケーしました。なおかつ芸術監督同士、東京を挟んで埼玉と神奈川でキャッチボールをし合う。そういうことが少しずつ始められたら、なにか面白くなる可能性があるなと。あとはもう、長年のしがらみですよね(笑)。近藤しがらみってすごいね。取っても、取っても離れない(笑)。――稽古は順調に進んでいるそうですね。近藤サーカスにダンサーに音楽に切り絵と、今回本当にいろんな素材があるんですよね。今はそれをぶちまけた状態なので、結構バテバテです(笑)。長塚なんかおもちゃ箱をひっくり返した、みたいな感覚ですね。プラレールもぬいぐるみも全部が混じり合っている。近藤プラレールとぬいぐるみって相性悪いよね(笑)。長塚うん、悪い(笑)。だからといってそのふたつを離すとちょっと悲しい感じもするし、それでまた近づけると、もうぐっちゃぐちゃで。近藤圭史のことも、そのぐっちゃぐちゃの中に追い込んじゃっているのかもしれないですね。今回は“言葉”っていうのも大事なジャンルのひとつで、この遊びの中でどう同時に使えるのか。今はそこを探っている状態です。すべてを鮮やかにし、もう一度新たに発見する――近藤さんの身体的な表現に、言葉はどう絡んでいくのでしょうか?近藤ね?僕もそれを教えて欲しい(笑)。長塚シェイクスピアの『テンペスト』が、ひとつ起点にはなっています。一部の台詞を抜き出したりして、この物語を裏面に持ちつつ、近藤良平の“新世界”が進んでいく。それをどうやるかって言うと、やっぱり難しくて。ジャンルはないですし、僕が舞踊に寄せた思考で「言葉を削ろう」と提案すると、良平さんはぶんぶん頭を横に振る(笑)。言葉はなきゃダメだ!って。もうどうすればいいんだよ!みたいな(笑)。近藤ハハハ!長塚あと音楽もありますしね。近藤言葉と音楽が合わさると歌が生まれるんですけど、歌うわけでもなくて……。長塚僕は提案したんですけどね(笑)。でも出来ちゃうことはやりたくないみたいで。近藤そこで消化されちゃうからね。歌って踊ったら、完全にミュージカルだし(笑)。長塚とにかく良平さんは、言葉を発する、音楽を奏でる、切り絵で紙からなにかが生まれる、そういったものすべてを鮮やかにしたいんだと思います。しかも当たり前のことじゃなく、もう一回新たに発見したいと思っているんですよね。――長塚さんに言語化していただけると、非常にわかりやすいです。近藤本当にそう!長塚だいたいこういう取材の時、僕は通訳なんですよ(笑)。近藤やっぱり言葉って大事だよね。長塚でも言葉は直接的だから、もうちょっと体に響くようなものにしていかないといけないですよね。劇体験ってそういうものだから。普通に明るく生きることが、強く訴えるものに――これだけ多ジャンルの素材がある中で、近藤さんの中ではどんなことが指針になっているのですか?近藤指針?なんだろう、よくわかんないな。長塚近藤良平に指針とか聞いちゃダメですよ(笑)。指針というか、良平さんの頭の中にはすでに形があって。稽古初日、ひとり芝居として全部見せてくれましたから。で、これじゃないってところからスタートしている。つまり“リボーン”なんですよね。しかも今、世界がどんどん動いていっていて、そこからの“新世界”を作ろうとしているので。近藤2月以降、寝ても覚めてもプーチン、みたいな感じですからね。でもアーティストは今、みんなそうなんじゃないかな。3月にコンドルズの映像配信があったんですけど、『武器よさらば』ってタイトルに決まった途端、どんどんアイデアが出てきたんです。――それも“言葉”の力ですね。近藤うん、そう思う。長塚でも同時に言葉は、対立や揚げ足しか生まないこともありますからね。今の社会の状況を批判しようと、言葉を尽くしても尽くし切れない。言葉を失った世界でこそ訴えられるものがあって。でもそれは、言葉のある世界の中で起きなきゃいけないとも思うんです。――では最後、読者にメッセージをお願いします。長塚それでもやっぱり、今回の公演はある種祝祭的なものではあると思っています。良平さんの作り方って、すべてを鍋に入れてかき回しちゃうんですけど、そうでなければ生まれない色彩がある。そしてそれは本当に強くて、魅力的なものになると思います。近藤今って日常がすごく尊いものになってしまっただけに、普通に明るく生きるということが、ものすごく強く訴えると思うんです。とはいえ皆さんはあまり囚われず、なにか面白いことがありそう、くらいの気持ちで観に来て欲しいですね。取材・文:野上瑠美子撮影:塚田史香ジャンル・クロスⅠ<近藤良平 with 長塚圭史>『新世界』2022年4月29日(金・祝)~5月1日(日)各日15:00開演会場:彩の国さいたま芸術劇場 大ホール
2022年04月23日女優の伊藤沙莉(27)が12日、ツイッターを通じ、自身の熱愛報道を受けて「温かく見守っていただけると幸いです」とつづった。前日のFRIDAYデジタルで、脚本家・蓬莱竜太(46)との熱愛が報じられた伊藤。記事では知人の証言として「蓬莱さんが猛アプローチをかけ」とあったが、「彼から猛アプローチっていうのはwww」と笑い飛ばして「お互いにってやつですよ」と訂正し、「#18歳差」のハッシュタグを添えて「ひとまず、温かく見守っていただけると幸いです」と呼びかけた。多くの祝福の声が寄せられる中、兄のオズワルド・伊藤俊介もこのツイートに反応。「#俺とは13歳差」「M-1も妹もおじさんに獲られました。一旦辞めさせて頂きます」と胸の内を明かしている。
2022年04月12日長塚圭史が初めてミュージカルに挑んだ『夜の女たち』が9月3日(土)~19日(月・祝)にかけて、KAAT神奈川芸術劇場<ホール>で上演される。猛スピードで進む現在に立ちつつ、忘れてはならないことを見つめ、これまで日本人が歩んで来た歴史を見つめることで、生きている今を考える。KAATの2022年度メインシーズン「忘」の幕開けは、溝口健二監督映画『夜の女たち』の初の舞台化となる本作だ。1948年、戦後すぐに公開された『夜の女たち』は、戦後間もない大阪釜ヶ崎を舞台に、生活苦から夜の闇に堕ちていった女性たちが、必死に生き抜こうとした姿を描いた作品です。敗戦により価値観全てがひっくり返り、何が間違っていて何が正しいのかを見失ってしまった迷える人々。怒涛のように流れ込んできた自由の象徴であるアメリカ音楽と、心の奥底にだらりと横たわる勝利を確信したはずの軍歌…。思想を、家族を、生きていく術を、全てを失った日本人。長塚は、芸術監督2年目のシーズンタイトルを「忘」にしたことについて、「忘れてはならないことに思いをはせる、自分たちの国の歴史を見つめ、自分たちの歩みを知り、私たちは今、歴史のどこに立っているかを認識することができる」と語った。映画の脚本をもとに長塚が上演台本・作詞を手掛け、ミュージカルとして描くことで、混沌とした時代を生きた日本人の生命力を描く。私たちが忘れ去ろうとしている時代を生きた3人の女性の壮絶な人生。忘れてはならない時代に改めて向き合うことで、我々は何を思うのか。出演は、夫を戦争で失い「闇の女」へと堕ちていく主人公・大和田房子に、個性あふれる演技と存在感で長塚からの信頼も厚い江口のりこ。戦争で全てを失い、自暴自棄になり進駐軍が駐屯するホールでダンサーとして生きる房子の妹・君島夏子には、昨年『フェイクスピア』(2021年、作・演出:野田秀樹))出演など、舞台でもコンスタントに活動する前田敦子。女たちを夜の「闇」から救い出そうとする病院長・来生に個性あふれる実力派・北村有起哉。戦後の闇ブローカーのような仕事をし、行き場を失った房子を雇い、また愛人とする栗山商会社長・栗山謙三には映像、ドラマで幅広く活動する大東駿介。さらに時代に翻弄される若者、房子の義妹・久美子に『ロミオ&ジュリエット』(2021年、小池修一郎演出)のジュリエット役の新鮮な演技が記憶に新しい伊原六花、久美子を騙す学生・川北に『彼女が好きなものは』(2021年、草野翔吾監督)をはじめとする映画、舞台で活躍する前田旺志郎。ほかにも房子の戦死した夫、大和田健作に『王将』シリーズ(2021 年、構成台本・演出:長塚圭史)の坂田三吉役も好評を博した福田転球、古着屋の女主人・富田きくには劇団四季出身のベテラン北村岳子など、実力派俳優が揃った。音楽は日本のミュージカル界をけん引する荻野清子。長塚とは井上ひさし作『十一ぴきのネコ』(2012年)以来、多くの作品でタッグを組んでいる。振付はダンサーとしての活躍はもちろん『キレイ』、『キャバレー』、『業音』(松尾スズキ演出)、『幻蝶』(白井晃演出)など多くの舞台作品の振付を手がける康本雅子。この布陣でどんなミュージカルに仕上がるのか、上演に期待したい。長塚からのコメントは以下の通り。<上演にあたって (長塚圭史・コメント)>『夜の女たち』は溝口健二監督の1948年の映画です。戦後間もない大阪釜ヶ崎(今のあいりん地区)を舞台に、空腹と、全く新しい価値観の中で、必死に生き抜く女性たちとその時代を描いていました。この映画はまだ占領下にあった実際のその時その場所で撮影しています。まるでドキュメンタリーフィルムのようです。占領下。敗戦で一夜にして日本の価値観が真っ逆さまになった時代です。呆然とするもの、戦争孤児、身寄りが誰ひとりいなくなって生きる術がなくなったもの、自暴自棄になるものもいます。そういう中で連合軍、特に圧倒的多数だったアメリカ兵、いわゆる進駐軍が押し寄せてきます。禁止されていた音楽がなだれ込んでくる。敵性音楽が自由の象徴として聞こえてくる。それは、目を背けたくなるような貧困や孤独、欺瞞や憤りと矛盾に溢れた時代であると同時に、人間の権利が改めて問われる時代の始まりでもありました。戦後急増したパンパンと呼ばれた街娼は、社会現象として捉えられました。しかしこれは貧困からのみ生じただけではなかったと言われています。全体主義と封建制度から突然解放された自由の中、女性たちがその権利を掴み始めた時、あらぬ方向へ膨張して弾けた現象でもあったのではないでしょうか。今、また再び世界は戦時下におかれました。壊れゆく街をまざまざと目にするたびに、人間の恐ろしさを痛感します。未だにやめられずにいるのです。忘れてはいけない、知らなくてはいけないという思いで立ち上げるこの作品が、なぜ今我々はここにこうしてあるのかという近代を冷静に見つめる一助となると同時に、どんな悲惨の中でも生きていく人間のポジティブな底力を感じていただけたらと思います。初めてのミュージカルです。俳優陣も主にミュージカル界からではなく、ストレートプレイを中心に活動する方々に集まっていただきました。新しい時代を描く時、未開の領域へ触れるパワーが作品の核心に近づくものになるだろうと考えたからです。そして私が心より信頼する荻野清子さんが音楽・作曲、振付は以前からご一緒したいと切望しておりました康本雅子さん。他にもチャレンジ精神に満ちた素晴らしい仲間たちが集まってくれました。時代に真摯に向き合って、お客さまも共に歌い出したくなるようなミュージカルを(本当に初めてですが)作り上げていきたいと思います。長塚圭史■公演情報KAAT 神奈川芸術劇場プロデュース『夜の女たち』9月3日(土)~19日(月・祝)KAAT神奈川芸術劇場<ホール>で上演以降、全国ツアーあり
2022年04月01日KAAT 神奈川芸術劇場の2022年度ラインアップ発表会が2月28日、オンラインで開催され、芸術監督の長塚圭史が出席。溝口健二監督の同名映画を長塚がミュージカル化する『夜の女たち』、赤堀雅秋が黒澤明の名作の舞台化に挑む『蜘蛛巣城』、岡田利規がドイツのミュンヘンの劇場での上演のために書き下ろした戯曲を本谷有希子の演出で上演する『掃除機』など、多彩なクリエイターによる企画が発表された。昨年4月より芸術監督に就任した長塚は、「冒」をテーマに様々な作品を上演した昨年を「非常に充実した1年でした」と述懐。来るべき新年度に向けて「忘(ぼう)」を新たなテーマに掲げる。「僕らは日々、忘れていきます。ものすごい情報量の中で生き、大事なものも忘れていきますし、もはや覚えようともしなくなっている時代なのかもしれません。でも忘れちゃいけないことを思い出す動作は必要だと思います。いま僕らがどこに立ってるのか?なぜこうした社会にいるのか? そこにはいろんな時間が眠っています。忘れることで、強く生きられる部分もあります。『忘れる』という言葉は、非常に人間性を映しだす気がしています。『忘』という言葉は、人間そのものを照らし出すかもしれません」とテーマに込めた想いを語る。メインシーズンの開幕を飾るのは、長塚にとって初のミュージカルとなる『夜の女たち』。溝口健二の映画は敗戦後の大阪に生きる女たちの姿を描いているが、長塚は「占領下で、昨日まで信じたものが全てひっくり返った時代の物語」と人々の価値観が大きく転換した時代を描くことへの意欲を口にし「そこには音楽の力が必ずあったと思うので、ミュージカルにしたいと思いました。暗い時代ですが、ミュージカルの力でひらけた夜の女たちを作りたい」と意気込みを語った。また、今年は沖縄が本土に復帰して50年となるが、11月から12月にかけて、沖縄在住の兼島拓也の脚本で、沖縄出身の田中麻衣子が演出を担当しての新作(タイトル未定)が上演されることも明らかになった。このほか、串田和美が1994年から上演し、ライフワークともなっている『スカパン』、山内ケンジの作・演出による『温暖化の秋- hot autumn -』(仮)、2020年秋に上演された森山開次の作・演出・出演によるノンバーバル作品の再演となる『星の王子さま -サン=テグジュペリからの手紙-』の上演も決定。また、KAAT初登場となる赤堀雅秋は、黒澤明の同名映画を原作に、齋藤雅文の作・演出で2001年に新橋演舞場で上演された『蜘蛛巣城』に挑む。赤堀はビデオメッセージで「泥臭い作品にしたい。(映画を)踏襲するのではなく、もうちょっと若い、若さゆえの何かを視点として作品にできたらと思います。初めての時代劇ですが生々しい人間像を描けたら」と意気込みを語った。22年度ラインアップ演出家・作家(上段左より、鬼頭健吾北村明子松井周/中段左より串田和美山内ケンジ田中麻衣子/下段左より森山開次赤堀雅秋本谷有希子本谷有希子の演出による『掃除機』は、岡田利規の作・演出で2019年12月に『The Vacuum Cleaner』のタイトルでドイツのミュンヘンの劇場で上演された作品で、80代の父親、50代のひきこもりの子どもらの姿を、一家の掃除機の視点で描いた異色作。ビデオでメッセージを寄せた本谷は「(岡田の戯曲を)壊していかなきゃ! ということに頭が行ってたけど、岡田さんと偶然お会いして話をして、壊しながら育み、また壊して構築するという作業にどれだけ持っていけるかだなと思いました。いま、自分の劇団(劇団、本谷有希子)を休止している状態で、私は自分のことを演出家だと思ってない節があるんですが、そんな中で他人のアタマの中を舞台化するというのは未知のことで、興味があります。チャレンジになると思いますが頑張りたいです」と語り、長塚も「いわゆる“8050問題”を描いてますが、掃除機のキャラがチャーミングで、見事に社会を捉えている作品。岡田さんの描く強い世界を、同じく世界を持っている本谷さんが演出したらどうなるか楽しみです」と期待を寄せた。プレシーズンでは現代アーティスト・鬼頭健吾の作品とライブパフォーマンスをコラボレートした『鬼頭健吾展Lines』、キッズ・プログラムとして昨年、舞踊家の北村明子(振付・演出)と現代美術家の大小島真木(美術)のタッグで制作し好評を博した『ククノチ テクテク マナツノ ボウケン』、同じくキッズ・プログラムとしてコロナ禍で延期となっていた松井周の作・演出で白石加代子を迎えて制作する『さいごの1つ前』が上演されることも発表。ジャンルの垣根を超えたアーティストたちによる多彩な演目に期待が集まる。取材・文:黒豆直樹KAAT神奈川芸術劇場 2022年4月~2023年3月主なラインアップ<プレシーズン>■KAAT EXHIBITION 2022『鬼頭健吾 展 Lines 』+関連企画2022年5月1日(日)~2022年6月5日(日)・アトリウム■KAAT キッズ・プログラム2022『ククノチ テクテク マナツノ ボウケン』振付・演出:北村明子美術:大小島真木2022年7月下旬 ・大スタジオ■KAAT キッズ・プログラム2022『さいごの1つ前』作・演出:松井周2022年8月中旬・大スタジオ<メインシーズン『忘』>■KAAT 神奈川芸術劇場プロデュース『夜の女たち』原作:久板栄二郎映画脚本:依田義賢上演台本・演出:長塚圭史音楽:荻野清子2022年9月上旬下旬・ホール■『スカパン』原作:モリエール潤色・美術・演出:串田和美2022年10月下旬・大スタジオ■KAAT× 城山羊の会『温暖化の秋 hot autumn』(仮)作・演出:山内ケンジ2022年11月・大スタジオ■KAAT 神奈川芸術劇場プロデュース『タイトル未定(新作)』作:兼島拓也演出:田中麻衣子2022年11月下旬~12月上旬予定・中スタジオ■KAAT DANCE SERIES『星の王子さま サン=テグジュペリからの手紙』演出・振付・出演:森山開次美術:日比野克彦衣裳:ひびのこづえ音楽:阿部海太郎2023年1月下旬・ホール■KAAT 神奈川芸術劇場プロデュース『蜘蛛巣城』原脚本:黒澤明小国英雄橋本忍菊島隆三脚本:齋藤雅文演出:赤堀雅秋2023年2月中旬3月上旬・ホール■KAAT 神奈川芸術劇場プロデュース『掃除機』作:岡田利規演出:本谷有希子2023年3月上旬・中スタジオ■YPAM 横浜国際舞台芸術ミーティング 20222022年12月上旬・ホール / 大スタジオ / 中スタジオ(予定)【提携公演】ROTH BART BARON5月・大スタジオ小㞍健太+森永泰弘5 月・中スタジオ横浜夢座5月・大スタジオケダゴロ5月・大スタジオモメラス6月・大スタジオCATプロデュース『テーバスランド』6~7月・大スタジオ快快(FAIFAI)8~9月・大スタジオ劇団た組9~10月・大スタジオCo.山田うん10月・大スタジオ地点12月・ホール 、2月・大スタジオオペラシアターこんにゃく座3月・ホール※各公演の最新情報は、劇場公式サイト にてご確認ください。
2022年03月01日©STUDIO ITO DESIGN連載【From cities 世界の都市に憧れて】では、パリ、ミラノ、NY etc...世界の都市の街のこと、注目アドレスやリアルなシティスナップなど、現地からの最旬情報をお届け! 近い未来、また気兼ねなく海外へ行き来できるようになったら行ってみたい、暫くは、そんな気持ちも込めてお送りしていきます。第22回目は、本連載の第19回にて掲載した「理想の暮らしを考えるアイデア。ミラノ在住インテリア・プロダクトデザイナー・伊藤節さんと伊藤志信さんの家《前編》」に続く《後編》です。©STUDIO ITO DESIGN(前編記事より引用)ミラノで暮らす日本人インテリア・プロダクトデザイナー・伊藤節さんと伊藤志信さんの素敵な家にフォーカス。2年前にリフォームされた夫妻のご自宅をレポートします。随所に登場する彼らが手掛けた家具も必見。早速チェックして。リフォームとインテリアコーディネートで理想的な生活空間に。インテリア・プロダクトデザイナー、伊藤節さんと伊藤志信さんが暮らす家「テラスはミラノという大都市に住む上で、自然に触れられる大事なスペース。二人とも緑が好きなので、緑で囲まれたテラスに。植物プランターの空間には、自身でデザインした線材の彫刻を置いています。テラスの面積は、100㎡以上。テラスと室内を隔てている扉を開放すると、屋外と屋内(キッチン部分)をフラットに繋ぐことができます」(インテリア・プロダクトデザイナー 伊藤節さん、伊藤志信さん)■Terrace©STUDIO ITO DESIGN©STUDIO ITO DESIGNテラスにあるアウトドアファニチャーは、伊藤さん夫妻がデザインしたもの。これらの家具は、天気によって配置を変えて楽しむという。©STUDIO ITO DESIGNテラスの素敵なプランター。愛猫も一緒にスナップ。©STUDIO ITO DESIGNキッチンスペースは、テラスの扉を開放するとフラットに繋がる間取りに。キッチンで調理した料理をテラスのテーブルに運び、パスタとワインで昼食を楽しむこともしばしばあるのだそう。■Stair Space©STUDIO ITO DESIGNテラスに続いて紹介するのは、階段の踊り場。オリジナルは、1950年代のミラノの4階層マンションで、階段のリンギエラ(手摺)は当時のものを採用。照明代わりにバックライトつきの絵画が飾られている。同スペースに設置された彫刻的なコートハンガーも印象的。■Living Room©STUDIO ITO DESIGNこちらは、天井高4m超のリビング。家全体に採用されているロールカーテンの生地は、伊藤さん夫妻がデザインし、コモの繊維会社が織ったファブリック。常に室内の空気が回るように、天井のストラクチャーには、シーリングファンが設置されている。天井はスカイライト仕様になっており、部屋は常に明るく、気持ちが良い。■Dining corner©STUDIO ITO DESIGNダイニングの一角には、サボテンとシダーウッドを使った愛猫の彫刻作品が。このアートピースも伊藤さん夫妻の作品なのだそう。前後編で2記事にわたって展開した“伊藤節さんと伊藤志信さんのご自宅レポート”、いかがでしたか?インテリア・プロダクトデザイナーならではのこだわりが詰まった家とその室内スタイリング。ぜひ、マイホームや部屋作りの参考にしてみてくださいね。■デザイナー:伊藤節・伊藤志信©STUDIO ITO DESIGN建築、インテリア、スペースからプロダクト、パッケージデザインまで多岐にわたるデザインを総合的に行っているデザイナー。1997年ミラノにデザイン事務所を設立し、世界各国のクライアントに対する幅広いデザイン開発、デザインコンサルタント業務に携わる。世界中で展示会、講演会を行い、東大先端研をはじめイタリアと日本の数多くの大学でも教育、研究活動を行っている。URL:studioito.com>>連載【From cities 世界の都市に憧れて】一覧はこちらから
2021年11月10日和洋折衷のスイーツが食べたい…!と思っているそこのあなた♡それならセブンに行ってみるのがおすすめ。今回はスイーツマニアたちがおすすめする、セブンの「ほうじ茶スイーツ」をご紹介していきますよ。伊藤久右衛門監修 ほうじ茶ティラミスパフェ出典: Instagramまずご紹介するのは、「ともぐもぐ」さんがおすすめしている「伊藤久右衛門監修 ほうじ茶ティラミスパフェ」です。価格は300円(税込)となっていますよ。2021年9月22日から販売されています。ほうじ茶づくしの上品な味…!出典: Instagram構成は上からほうじ茶ホイップクリーム・ほうじ茶ティラミスムース・ほうじ茶蜜・ほうじ茶わらび餅となっていますよ。「ともぐもぐ」さんは投稿で、「ほうじ茶のほろ苦さと上品な渋味、きな粉の香ばしさが相性抜群」とコメント。これは期待ができますね♡伊藤久右衛門監修 ほうじ茶クレープ出典: Instagramこちらは「jpn_foodlover」さんがおすすめしている「伊藤久右衛門監修 ほうじ茶クレープ」です。価格は192円(税込)となっていますよ。さっそく中を見ていきましょう♡期待通りのおいしさ♡出典: Instagram中はこれ!厚めのクレープ生地の中には、ほうじ茶クリームとほうじ茶ホイップクリームが入っています。「jpn_foodlover」さんによると「ほうじ茶の香ばしさも濃さもしっかりあるけどホイップがマイルドで食べやすかったです」とのこと♡セブンの「ほうじ茶スイーツ」食べてみて♡今回はセブンのほうじ茶スイーツをご紹介しました♡食べてみたいと思ったスイーツがあった人は、ぜひセブンに足を運んでみてくださいね。本文中の画像は投稿主様より掲載許諾をいただいています。※こちらの記事ではともぐもぐ(@icesweets_love)様、jpn_foodlover(@sweets_jpn)様の投稿をご紹介しております。記事内の情報は執筆時のものになります。価格変更や、販売終了の可能性もございますので、ご了承くださいませ。また、店舗ごとに在庫が異なるため、お立ち寄りの店舗へお問い合わせください。"
2021年10月22日©STUDIO ITO DESIGN連載【From cities 世界の都市に憧れて】では、パリ、ミラノ、NY etc...世界の都市の街のこと、注目アドレスやリアルなシティスナップなど、現地からの最旬情報をお届け! 近い未来、また気兼ねなく海外へ行き来できるようになったら行ってみたい、暫くは、そんな気持ちも込めてお送りしていきます。第19回目は、ミラノで暮らす日本人インテリア・プロダクトデザイナー・伊藤節さんと伊藤志信さんの素敵な家にフォーカス。2年前にリフォームされた夫妻のご自宅をレポートします。随所に登場する彼らが手掛けた家具も必見。早速チェックして。リフォームとインテリアコーディネートで理想的な生活空間に。インテリア・プロダクトデザイナー・伊藤節さんと伊藤志信さんが暮らす家「このミラノの家は、2年前にリフォーム。自分たちでデザイン設計し、増築と全面改装をしました。キッチン、壁や床のサーフェイス、作り付けのワンオフの家具も自分たちで設計。置きの家具も私たちのデザインした家具を中心にレイアウトしています」(インテリア・プロダクトデザイナー・伊藤節さん、伊藤志信さん)■Dining©STUDIO ITO DESIGN自身でデザインしたダイニングテーブル(280×120㎝)。脚は鉄、トップは、「カウリ」という5万年前の木を採掘して透明樹脂で補修し、イタリアの職人技術により、フラットに作り上げた。普段の食事の際はもちろん、会食にも使われるというこのテーブルは、自宅の食卓でありながら、プライベートと仕事、どちらのシーンでも関わるもの。■Nicchia sakana©STUDIO ITO DESIGNダイニングとリビングを繋ぐニッキアには、伊藤節さんの父でありイタリアに所縁のある彫刻家・伊藤鈞氏の魚の彫刻作品が。日中の光の変化、夜の照明によって色々な表情を見ることができる。■Cabinet©STUDIO ITO DESIGN二人で手がけ、イタリアの老舗ブランドから製品化されている和がコンセプトのキャビネット。オークの木の表面を炭化させ、鉄スラブと組み合わせて、黒いサーフェイス仕上げに。上部には、鮮やかなピンク色の陶器が飾られ、キャビネット周りのスタイリングにアクセントを添えている。ブラックとピンク。このカラーのコントラストがシックなキャビネットの魅力をいっそう引き立てている。ちなみに、この陶器の花器も彼らによってデザイン、製品化されたもの。■Living-light©STUDIO ITO DESIGNリビングの照明には、伊藤節さんの師匠である建築家、アンジェロ・マンジャロッティによる名品から、透明ヴェネチアンガラスのライトを。ライトの下に置かれたメタルと木のローテーブルは、二人がデザインし製品化されているもの。■Kitchen©STUDIO ITO DESIGN©STUDIO ITO DESIGNリビングにあるセカンドキッチンは、自然の描く模様が面白いトスカーナのカーニックグレーのマーブル製。■Living arm chair©STUDIO ITO DESIGNアームチェアスペースは、自身の作品で構成。なお、床に用いられている石材は、天然のベージュが美しいヴィチェンツァのライムストーン。この石は、ローマ時代から採掘されており、後期ルネッサンスの歴史的著名建築にも用いられている。■Living side table©STUDIO ITO DESIGN自身のデザインによるメタル製の可動式サイドテーブル。■Living scalupture©STUDIO ITO DESIGN季節による緑と、彫刻の空間を楽しむスペース。インテリア・プロダクトデザイナーならではのこだわりが詰まった家、いかがでしたか? ぜひ、部屋作りの参考にしてみてくださいね。次回の【From cities 世界の都市に憧れて】では、本記事《後編》として、引き続き、伊藤節さんと伊藤志信さんのご自宅レポートを展開。こだわりのテラスにフォーカスしていきます。■デザイナー:伊藤節・伊藤志信建築、インテリア、スペースからプロダクト、パッケージデザインまで多岐にわたるデザインを総合的に行っているデザイナー。1997年ミラノにデザイン事務所を設立し、世界各国のクライアントに対する幅広いデザイン開発、デザインコンサルタント業務に携わる。世界中で展示会、講演会を行い、東大先端研をはじめイタリアと日本の数多くの大学でも教育、研究活動を行っている。URL:studioito.com
2021年10月14日秋元松代の傑作『近松心中物語』を、4月にKAAT神奈川芸術劇場の新芸術監督に就任した長塚圭史が演出。9月20日(月・祝)まで同劇場にて上演され、北九州、豊橋、兵庫、枚方、松本へとツアーが続く。物語の舞台は元禄時代の大阪。飛脚宿亀屋の養子・忠兵衛と見世女郎の梅川、古物商傘屋の婿養子・与兵衛とその妻のお亀という、ふた組の男女の悲恋を描く。長塚がこだわったのは、セットを極力排除したシンプルな舞台。幕開け、そのなにもなかった舞台に、人々が集い、鳴り物と歌によって一気に華やかな遊郭街が立ち上がる。そこに溢れるのは人々の“生”のきらめきであり、これから「心中物語」が展開されるとは思えないほど。だがこの賑やかな“生”があるからこそ、後の“死”がより鮮明に浮かび上がるのだろう。忠兵衛と梅川の出会いは突然。舞台奥から梅川が登場し、ゆっくりと忠兵衛とすれ違う。その一瞬でふたりはお互いに心奪われ、離れがたい存在だと悟るのだ。婿養子という立場にあるためか、それまでは常に奥手でお人よしであった忠兵衛。だが梅川の存在は、そんな忠兵衛を大きく変化させていく。演じるのは田中哲司。梅川に対する実直でひたむきなその姿に、強く心打たれる。梅川役には、数多くのミュージカル作品でヒロインを演じてきた笹本玲奈。忠兵衛への熱い恋心が遊女らしい色気の中に滲み、俳優として新たな一面を垣間見せている。忠兵衛と梅川が王道の悲恋の物語だとするならば、与兵衛とお亀は少し様相が異なる。ふたりはすでに夫婦であり、そこに障壁はないように思えるからだ。またどこか頼りない与兵衛と、与兵衛ひとすじの箱入り娘・お亀のやり取りは、傍から見ればとてもかわいらしい。特に遊女との仲を疑い、その想いを真っすぐ与兵衛にぶつけるお亀の嫉妬ぶりは、つい笑ってしまうほど。演じる松田龍平、石橋静河もそれぞれハマり役だ。しかし身分違いの恋、という点では忠兵衛、梅川と変わらず、ふたりも心中の道を歩んでしまうことになる。演出の長塚は、「死は生を鮮やかに照らします」と語る。ふた組の死を取り巻く、日常を生きる市井の人々の生があってこその、『近松心中物語』なのだろう。ここで起こった事件は悲劇ではあるが、観劇後の胸に残るのは、希望という名の灯だ。人間という生き物はどうしようもないほど情けなく、そしてたくましい。ラスト、劇場に鳴るスチャダラパーのラップは、迷える人々への応援歌のようにも響いた。『近松心中物語』ぴあ半館貸切公演2021年9月10日(金)、9月11日(土)会場:KAAT神奈川芸術劇場ホール取材・文:野上瑠美子
2021年09月07日舞台『近松心中物語』が9月4日(土)より、KAAT神奈川芸術劇場で開幕する。現代演劇の金字塔にKAAT神奈川芸術劇新芸術監督・長塚圭史が挑む。彼が2021年メインシーズンの演出第1弾に選んだのは『近松心中物語』。戦後を代表する劇作家・秋元松代の代表作である本作は、近松門左衛門の『冥土の飛脚』をベースに他作品の要素を加え、近松作品の魅力をふんだんに盛り込んだシンプルで力強い言葉と故・蜷川幸雄氏の劇的な演出で観客からの圧倒的支持を得た。現在まで1000回を超えて上演され、演劇界の金字塔と称される。元禄時代、境遇の違うふたつの恋の情景を、華やかな演出で描いたことで人気を博した本作。長塚は格差を問われる現在を深く突き刺す、普遍的な戯曲と捉えて、俳優とともに台詞の魅力を紐解きながら新たな『近松心中物語』を創り上げた。主軸となる男女2組には、亀屋忠兵衛に人間味あふれる演技と存在感で長塚からの信頼も厚い田中哲司、そして傘屋与兵衛に映画『御法度』でのデビュー以来、圧倒的な個性と魅力で常に注目を集める松田龍平。遊女梅川には数々のミュージカル作品のヒロインを演じ、舞台を軸に活動の場を広げる笹本玲奈。与兵衛の妻・お亀には、注目の若手実力派女優として多彩に活躍する石橋静河。また、忠兵衛の飛脚屋仲間・丹波屋八右衛門には、確かな存在感と彩りを備える石倉三郎。お亀の母・お今にはストレートプレイでの活躍も光る、元宝塚トップスターの朝海ひかる。そのほか多方面で活躍する個性派俳優が揃った。音楽は、昨年デビュー30周年を迎えたラップグループ・スチャダラパーが担当。ラップとの異色の組み合わせにも期待だ。演出:長塚圭史・コメント元禄の世に咲いた境遇の違う2つの恋の情景は、格差を問われる現在により深く突き刺さります。この戯曲の煌びやかさの本性を改めて炙り出し、台詞の深淵を紐解いて、現在ここに追い詰められた生の肉体を描き出したいのです。金に追い詰められる忠兵衛と梅川のあまりに切ない境涯と、裕福ながらも自ら堕ちることに愛を見出す若いお亀の純真。そしてそうした世間と折り合いがつかぬかのようにこの情景を心に留めて次代へ繋がってゆく与兵衛。この四人の人間模様を現代に抽出したい。神奈川県が生んだ稀代の劇作家秋元松代の代表作。KAAT神奈川芸術劇場初のシーズン制、演出第一弾に決めたことは必然と言って過言ではありません。近松門左衛門の浄瑠璃から元禄の人間模様を力強く現在に描き出した秋元戯曲の台詞の力を体現出来ればと。音楽:スチャダラパー・コメント芸術監督からのご指名により、大役任されました。期待に添えるよう気張っていきます。ANI数々の名優、作家たちによって再演が繰り返されてきた大きな作品の音楽を担当するにあたって、我々としては「まともに立ち向かっても勝てるわけがない」を合言葉に、反則スレスレのカウンターパンチを狙って、頑張っていきたいと思っています。Bose令和と江戸を繋ぐという長塚さんのチャレンジに、何とか力添えになれるよう、スチャダラなりのやり方で頑張りたいと思います。SHINCO■舞台情報『近松心中物語』9月4日(土)~20日(月・祝)会場:KAAT神奈川芸術劇場<ホール>以降、全国ツアーあり
2021年05月13日KAAT神奈川芸術劇場の新芸術監督就任会見、ならびに2021年度ラインアップ発表会が行われ、現芸術監督の白井晃、芸術参与で次期芸術監督の長塚圭史が登壇した。3月末で任期を終える白井は、KAATに携わった7年の歳月を「身に余る重責に自問自答する日々でした」と振り返る。その中で、長塚の演出作である新ロイヤル大衆舎『王将』(2017年)を東京・下北沢で鑑賞した時に「小劇場からあふれ出るエネルギーや企画力をぜひKAATでも活かして欲しい」とオファーの経緯を明かした。続いて壇上に立ったのは、4月に白井からバトンを受け取る長塚。芸術監督としてのテーマに“劇場をより開いていく”を掲げ、実現に向けた3点の新方針を打ち出した。1.シーズン制の導入新国立劇場などですでに取り入れられているシーズン制だが、その狙いを「劇場に季節感やリズムをもたらしたい」と語った長塚。4〜6月にはプレシーズンとして、実験的なトライアル公演を多数投入する。その後、初夏に恒例のキッズプログラムを配置。8月からのメインシーズンには毎年タイトルを設け、今年は「冒(ぼう)」がアナウンスされた。「飛び出す・はみ出す・突き進むイメージで“冒険心”いっぱいにやっていきたいですね」2.ひらかれた劇場を目指してKAATは今年で開館10周年。長塚は「演劇界で存在感が増してきたKAAT自身を財産に、これまで芝居を観たことのない人にも届けたい」と意気込む。手始めに、新ロイヤル大衆舎『王将』の再演を開放的なエントランス(1階アトリウム)に特設劇場を設けて行う試みを発表。タニノクロウとは『虹む街』で神奈川県民とのクリエーションを企画中だ。自身が上演台本・演出を手がける最遊記モチーフの『冒険者たち ~JOURNEY TO THE WEST~』では県内を西に向かって巡演し、「KAATを飛び出して多くの県民にお会いできれば」と笑顔を覗かせた。3.豊かな創作環境作り・劇場の未来を考える「上演がない期間もクリエーションが常に続いている劇場でありたい」という思いを込め、長塚は任期スタートとともに「カイハツ」と題したプロジェクトを始動させる。もともと“つくる劇場”を掲げていたKAATを「アーティスト同士の相互交流、国内外・新旧問わない戯曲との出会いや開発の場にできれば」として、さらなる創作環境の発展に努める構えだ。このあと、2021年度のKAATラインアップが発表された。「オリンピック前の上演がふさわしい」と長塚が懇願し、昨年度に公演中止となった『ポルノグラフィ』『未練の幽霊と怪物 ―「挫波」「敦賀」―』が持ち越されたほか、自身が演出する『近松心中物語』、2020年頭に草彅剛が主演し話題を集めた白井の演出作『アルトゥロ・ウイの興隆』再演も。心機一転したKAATの充実ぶりから、引き続き目が離せない。取材・文:岡山朋代
2021年03月05日2021年4月より、長塚圭史が白井晃の後を引き継ぎ、KAAT神奈川芸術劇場の新芸術監督に就任する。現芸術監督の白井晃は、2014年に同劇場の芸術参与に就任、2016年より芸術監督を務め7年間劇場と共に歩んできた。白井が「そのエネルギーをぜひ劇場に注いでほしい」と信頼を寄せる長塚の新芸術監督就任式と、2021年度の同劇場プログラムのラインアップ発表会がおこなわれた。白井晃長塚の芸術監督就任に際し、白井は「本当に嬉しく思っています」と喜びを表し、「(この7年間は)身に余る重責をいただいた、その重責との闘いだったと思います。就任時は開館3年の若い劇場で、“つくる劇場”を提唱してクリエーション力には定評がありましたが、より強い発信力が必要だと思いました。『劇場こそ広場である』という言葉がありますが、もっとたくさんの人に集まってもらいたいと思い、東京ではやらないようなより挑戦的で先鋭的なプログラムを企画し、おかげさまで19年度は過去最高のお客様に来場していただきました」と自身の就任期間をふりかえった。さらに「もっと面白く刺激的な作品をやらなければと思った時に、(長塚が所属する)新ロイヤル大衆舎の『王将』を下北沢の小劇場で観ました。そのエネルギーをぜひとも劇場にほしいと思い、それをきっかけにお願いしました」と長塚を任命した経緯を語り、「(予定していたプログラムの多くが中止になったため)バトンタッチをするときはここまでやっておきたいと思ったところに行けなかったのは残念」としつつ、「劇場を取り巻く環境も大きく変わらざるを得ない状況なので良いチャンスなのではと思います。この7年の間、関わってくださった全てのアーティスト・スタッフの皆さんに心から感謝します。長塚新芸術監督の船出を心よりお祝いします」と感謝と激励で締めくくった。長塚圭史続いて長塚新芸術監督より、2021年度に打ち出していきたい、という3つの方針についての説明があった。まずひとつめは、「シーズン制の導入」だ。「劇場に季節感やリズムをつくりたい、劇場がリズムをもっていると、周辺の方々により劇場という存在が浸透するのでは」と導入の理由を説明。4~6月を「プレシーズン」として実験的な公演を、夏には人気の「キッズ・プログラム」、そして秋から冬の半年間が「メインシーズン」。この「メインシーズン」は毎年テーマに沿ってプログラムを企画するとしており、2021年度のテーマは「冒」。ふたつめの方針は「ひらかれた劇場」。劇場の外からもみえる劇場1階のアトリウムに特設劇場を設置して新ロイヤル大衆舎『王将』を上演することが決定しているほか、劇場を飛び出して神奈川県内を巡演する公演も企画しているという。「まだ出会えていない方たちにもお会いできるように1階のアトリウムをもっと活用したい」と語る。3つ目は「カイハツ」プロジェクト。アイデアを練り上げたり、戯曲を研究したり「創造すること」に焦点をあて、アーティストがさまざまなアイデアをトライアルする場や機会を積極的に設けていくという。「上演をしていなくても、中ではぐつぐつと、アーティストたちが熱をもって創作をしている、そんな空間にできたら」と長塚。「大役を任せられて非常にがんばらなければと思っています。これまで10年間で築き上げられたものに大いにのっかって、動きのある劇場にしていきたいなと思います」と意気込みを語った。長塚圭史2021年度のラインアップは以下の通り<プレシーズン>■KAAT神奈川芸術劇場プロデュースリーディング公演『ポルノグラフィ』2005年ロンドン市内で起きた地下鉄とバス同時爆破事件に想を得た意欲作をKAATプロデュース公演初登場となる桐山知也が演出。作:サイモン・スティーヴンス翻訳:小田島創志演出:桐山知也出演:上田桃子内田淳子小川ゲン奥村佳恵竪山隼太那須凜平原慎太郎堀部圭亮(五十音順)2021年4月16日(金)~2021年4月18日(日)<中スタジオ>■新ロイヤル大衆舎×KAAT『王将』-三部作-伝説の下北沢「楽園」公演から4年。アトリウム特設劇場にて『王将』待望の上演決定。作:北條秀司構成台本+演出:長塚圭史音楽:山内圭哉出演:福田転球大堀こういち長塚圭史山内圭哉(以上新ロイヤル大衆舎)常盤貴子江口のりこ森田涼花弘中麻紀櫻井章喜高木稟福本雄樹荒谷清水塚本幸男武谷公雄森田真和田中佑弥忠津勇樹原田志2021年5月15日(土)~2021年6月6日(日)<アトリウム特設劇場>■KAAT神奈川芸術劇場プロデュース『未練の幽霊と怪物』―「挫波(ザハ)」「敦賀(つるが)」―第72回読売文学賞受賞作。能のフォーマットを応用し、ついえた「夢」を幻視する、レクイエムとしての音楽劇。作・演出:岡田利規音楽監督・演奏:内橋和久出演:森山未來片桐はいり栗原類石橋静河太田信吾/七尾旅人(謡手)2021年6月上旬~下旬<大スタジオ>■KAAT神奈川芸術劇場プロデュース『虹む街』演劇界の鬼才、タニノクロウが、“神奈川・横浜市のある地域、そこに暮らす人々の風景”を描く最新作。作・演出:タニノクロウ出演:安藤玉恵金子清文緒方晋タニノクロウ蘭妖子 +県民参加の皆様2021年6月上旬~下旬<中スタジオ>■KAAT DANCE SERIES 2021イスラエル・ガルバン「春の祭典』ストラヴィンスキーの作曲の根源に迫る傑作。振付・ダンス:イスラエル・ガルバン作曲・音楽監督:シルヴィー・クルボアジェピアノ:シルヴィー・クルボアジェ、 コリー・スマイス2021年6月18日(金)~2021年6月20日(日)予定<ホール>■KAATキッズ・プログラム2021『ククノチテクテクマナツノボウケン』振付家・北村明子と現代美術家・大小島真木がタッグを組み、「夏休み」をテーマに自然や生命をめぐる子ども向けダンス作品を上演。振付:北村明子舞台美術:大小島真木出演:柴一平清家悠圭岡村樹黒須育海井田亜彩実永井直也2021年7月<大スタジオ><メインシーズン『冒』>■KAAT神奈川芸術劇場プロデュース『湊横濱荒狗挽歌(みなとよこはまあらぶるいぬのさけび)』歌舞伎でおなじみの「三人吉三」をモチーフに、型破りでハードボイルドな現代劇が誕生。脚本:野木萌葱演出:シライケイタ2021年8月末~9月中旬<大スタジオ>■KAAT神奈川芸術劇場プロデュース『近松心中物語』元禄時代の二つの恋の情景が、2021年の我々に問いかけることとは? 現代演劇の金字塔に、新芸術監督・長塚圭史が挑む。作:秋元松代演出:長塚圭史出演:田中哲司/ 松田龍平、笹本玲奈 / 石橋静河ほか2021年9月上旬~下旬<ホール>※北九州、豊橋、兵庫、松本公演もあり■KAAT EXHIBITION 2021 『志村信裕 展|游動』うつし/思い寄せる。その瑞々しさと、ゆらめき/語りかける。それらが交感する世界を志村の新作映像インスタレーションを通じて展覧。2021年9月9日(木)~10月8日(金)<中スタジオ>■KAAT DANCE SERIES 2021×Dance Dance Dance@YOKOHAMA 2021『エリア50代』出演:小林十市近藤良平ほか2021年9月23日(木・祝)~9月26日(日)<大スタジオ>■KAAT DANCE SERIES 2021×Dance Dance Dance@YOKOHAMA 2021『Noism Company Niigata × 小林十市』演出振付:金森穣出演:Noism0 / Noism1 / Noism 2、小林十市v2021年10月16日(土)~2021年10月17日(日)<ホール>■KAAT神奈川芸術劇場プロデュース『アルトゥロ・ウイの興隆』白井晃×草彅剛のタッグで注目集めた話題作が待望の再演。作:ベルトルト・ブレヒト翻訳:酒寄進一演出:白井晃音楽・演奏:オーサカ=モノレール振付:Ruu2021年11月<ホール>■KAAT DANCE SERIES2021『Le Tambour de soie綾の鼓』演出・振付・出演:伊藤郁女、笈田ヨシテキスト:ジャン・クラウド・カリエール原作:三島由紀夫音楽:矢吹誠2021年12月下旬<大スタジオ>■KAATカナガワ・ツアー・プロジェクト第一弾『冒険者たち~JOURNEY TO THE WEST~』誰もが親しむアジアの古典『西遊記』をベースに、長塚圭史が書き下ろし演出する、神奈川県内の伝説を巡る冒険譚。原作:呉承恩『西遊記』上演台本・演出:長塚圭史共同演出:大澤遊音楽:角銅真実2022年2月<中スタジオ>※相模原公演、大和公演、厚木公演、小田原公演、横須賀公演ほか、神奈川県内を巡演予定。■KAAT神奈川芸術劇場プロデュース『ラビット・ホール』篠﨑絵里子×小山ゆうなの初タッグ。受け止めがたい現実を人はどのように受け入れていくことができるのか?作:デヴィッド・リンゼイ=アベアー上演台本:篠﨑絵里子演出:小山ゆうな2022年2-3月<大スタジオ>■YPAM 2021‒ 横浜国際舞台芸術ミーティング開館以来開催してきたTPAMを受け継ぎ、国際的舞台芸術プラットフォームとして装いを新たに再出発。2021年12月中旬<ホール・大スタジオ・中スタジオ>予定【提携公演】仕立て屋のサーカス4月<大スタジオ>錬肉工房6月<中スタジオ>とりふね舞踏舎7~8月<大スタジオ>劇団た組10~11月<大スタジオ>OrganWorks12月<大スタジオ>地点1月<大スタジオ>Baobab1月<大スタジオ>Co.山田うん1月<大スタジオ>BATIK3月<大スタジオ>ほか※各公演の最新情報は、劇場公式サイト にてご確認ください。
2021年03月04日抹茶スイーツ好きさん、セブンイレブンの「伊藤久右衛門(いとうきゅうえもん)監修スイーツ」はもう食べましたか?伊藤久右衛門とは、京都・宇治の老舗茶舗で、その宇治抹茶スイーツもとてもおいしいのです!伊藤久右衛門監修のスイーツを、身近なセブンで買えるチャンス到来ですよ♪宇治抹茶クレープ この投稿をInstagramで見る あかし(@hotto.nichijyou)がシェアした投稿もっちりしたやや厚めの生地に、宇治抹茶クリーム・宇治抹茶ホイップをたっぷり入れて包んだ、伊藤久右衛門監修の抹茶クレープです。なめらかで深みのある宇治抹茶の味わいを存分に楽しめますよ♪税込192円、212kcalです。宇治抹茶ばばろあ この投稿をInstagramで見る あかし(@hotto.nichijyou)がシェアした投稿ガツンとした抹茶の味が好きな方にとくにおすすめです!宇治抹茶ばばろあが甘さ控えめで、抹茶のほろ苦さやほどよい渋みを味わえる、「抹茶が濃い~!」を楽しめる伊藤久右衛門監修のスイーツです♪税込324円、233kcalです。宇治抹茶小餅 この投稿をInstagramで見る あかし(@hotto.nichijyou)がシェアした投稿小さいですが、宇治抹茶餡の存在感がすごいんです!やわらかくて歯切れのいいお餅の中には、クリーム入りのまろやかな宇治抹茶餡がしっかり詰まっています♪上品で香り高い宇治抹茶を堪能できる、伊藤久右衛門監修の小さな抹茶餅です。税込183円、117kcalです。ぜひ3品食べてみて!セブンイレブンの「伊藤久右衛門監修スイーツ」3品は、どれもレベルが高いものばかりで本格的です!身近なセブンで、宇治抹茶の有名店「伊藤久右衛門」の味をプチプラで楽しめます。ぜひ3品食べてみてくださいね♪(恋愛jp編集部)本文中の画像は投稿主様より掲載許諾をいただいています。在庫切れの場合がありますので、店舗をご確認ください。2020年11月30日現在
2020年12月03日自動車運転処罰法違反(過失傷害)と道交法違反(ひき逃げ)の疑いで警視庁に逮捕された俳優の伊藤健太郎容疑者(23)。「伊藤容疑者が事故のときに運転していた車は国産車ですが700万円ほど、また自宅は東京都内の超一等地に立つタワーマンションでした。彼の部屋は最上階ではないものの、かなりの高層階にあり、家賃は150万円ほどです。23歳という若さで、そんなセレブ生活を送っていたことも、報道されている“慢心ぶり”の原因になってしまったのかもしれませんね」(伊藤容疑者を知る芸能関係者)弁護士法人「天音総合法律事務所」代表弁護士の正木絢生さんはこう語る。「事故を起こした運転手には、被害者の救護義務と警察への報告義務があります。この2つの義務を怠った場合、“ひき逃げ”とみなされるケースが多いです。伊藤容疑者の場合も、“ひき逃げ”となった場合、ただケガを負わせたよりも、数カ月程度量刑が上乗せされると思われます。今後の状況にもよりますが、いままでの類似の案件を鑑みると、検察は1年から1年半くらいを求刑するのではないでしょうか」伊藤容疑者は警察の取調べに対して「パニックになった」などと、供述しているという。前述のように仕事現場での慢心ぶりが指摘されている伊藤容疑者だが、その半面では、将来に関して不安を感じることもあったようだ。最近の雑誌のインタビューで彼はこう語っている。《自分でもよく出ているなと感じるくらいなので、2年後くらいに飽きられる時期が来ると思っているんです》(『エル・ジャポン』12月号)実は伊藤容疑者は今年9月に、実母が代表取締役を務める会社の取締役に就任していた。もともとは真珠の加工・販売や、ネイルサロンの経営などを手がけていた会社だが、伊藤容疑者の就任を機に、「芸能タレントのマネジメント」「キャラクター商品の企画・販売」「海外の芸能タレント、音楽家、映画監督、脚本家、演出家、スポーツ選手、文化人等の招聘」といったように業務内容が大幅に追加されているのだ。「お母さんが経営していたネイルサロンは一昨年に閉店しており、一家としても健太郎さんに経済的に頼らざるをえない状況になっていたようです。実は大物監督による健太郎さん主演の映画の製作が来年からスタートする予定でした。その売り込みもお母さんがしていたそうです。その計画も事件で、なくなってしまうでしょうが……」(伊藤家の知人)事故でパニックになってしまったのは、“自分は家族を支える立場なのに……”という思いが頭をよぎったからなのだろうか。伊藤容疑者の事故は、彼の俳優生命だけではなく、家族の未来にも暗い影を落としている。「女性自身」2020年11月17日号 掲載
2020年11月04日10月29日、道路交通法違反(ひき逃げなどの疑い)により逮捕された俳優の伊藤健太郎容疑者(23)。各メディアによると伊藤容疑者は「気が動転してしまった」と話しており、警視庁は事故を認識しながらも逃走したとみて調べているという。今回の事故が報じられたことで、4月にも事故を起こしていたとも報じられた伊藤容疑者。「相当な車好きだった」と彼の知人は語る。「健太郎は子供のころから車好き。おじいちゃんが真っ赤なオープンカーに乗っていて、『かっこいい!』と憧れを抱くようになったそうです。『いつかは海外のクラシックカーに乗りたい!』とも話していました」とはいえ、運転にリスクはつきもの。伊藤容疑者は14社とのCM契約を交わし、19年に「スカーレット」で朝ドラデビューも果たした人気俳優。なおさらリスクを考慮する必要があったはずだ。そのためネットでは、「事務所にも責任があるのでは」との声が上がっている。《今、一番売出し中の俳優。こんな時に、なぜ運転させてる?監督不行き届きだと思うよ》《なぜ自動車を自分で運転させたりなどしているのか?九割以上、事務所の危機管理の問題だと思うのだがなあ》なぜ伊藤容疑者は、自分で車の運転をしていたのだろうか?しかし、ここにも伊藤容疑者の“呆れた素顔”が隠されているようだ。「伊藤容疑者は先月、所属事務所を移籍しました。事務所は彼の活躍ぶりから『危険なことがあってはスポンサーにも迷惑がかかる』と考え、“専用の送迎車をつけること”を移籍の際に約束していたのです。4月にも事故を起こしていたように、とても運転が上手とは言えませんでしたからね。普段から運転を控えるようにも伝えていたそうです。しかし伊藤容疑者はそうした周囲の心配を意に介さず、送迎車があるのに自分の車を乗り回していました。そういった危機意識の低さが、今回の事故で露呈した形です」(芸能関係者)俳優人生が事故で一転した伊藤容疑者。いま、何を思うだろうか。
2020年10月30日映画『十二単衣を着た悪魔』の完成披露報告会が本日10月20日(火)セルリアンタワー能楽堂にて行われ、主演の伊藤健太郎をはじめ、三吉彩花、伊藤沙莉、山村紅葉、笹野高史、黒木瞳監督が登壇した。本作にも出演するLiLiCoが今回MCを担当。原作に惹かれた点を聞かれた黒木監督は「『源氏物語』桐壺帝の正妃でありながらも、悪役として描かれている、弘徽殿女御はこういった人だったのかもと考えられて書かれた物語で、現代に生きる自分の居場所がない、人と比べてうまくいかない、自分って何なんだろうと、ちょっとダメンズな男の子が、ひょんなことから源氏物語の世界にトリップ、弘徽殿女御をはじめとする様々な登場人物の輝く人生を見て成長するという希望のお話に惹かれました」と答える。就職活動連続失敗中の実家暮らしのフリーターで、ひょんなことから「源氏物語」の世界にトリップしてしまう本作の主人公・雷を演じた伊藤健太郎さんは、役柄との共通点について「あの平安時代に急に飛び込んで、意外とすんなりと対応していく姿は、今自分が平安時代にタイムスリップしたら、最初は驚くだろうけど、対応するだろうなというところはちょっと似ているかも」と役作りに苦労はなかったそう。また、最初からスタッフの中でこの役は伊藤健太郎さんでいきたいという思いがあったと明かす黒木監督。「たまたま私が出演しているラジオ局の番組の収録にいく際に、エレベーターのドアが開くと、真正面にポスターが貼られていまして、エレベーターが開くと伊藤健太郎さんがいらっしゃる。この方が雷ちゃんを演じてくれたらなぁと思っておりましたが、念願かなって嬉しかったです」とコメントした。“悪魔”とも言われた弘徽殿女御を演じた三吉さんは「ここまで強い女性を演じたのは初めてなんですけれども、だんだん自分の息子の為にとか誰かのためにとか愛情をもって何を犠牲にしてでも貫いていく姿勢に、この人についていきたいなと自然に感じることができて、弘徽殿女御への熱い想いを聞かせていただいて愛着がわいてきました」と演じてみた感想を語り、黒木監督は「ヘア、十二単衣が似合う三吉ちゃん以外、弘徽殿女御はいないと思いました」と言い切った。そして伊藤沙莉さんの出演は、監督がテレビに出演するのを見てぜひ倫子役にとオファーしたそうで、それについて伊藤沙莉さんは「凄くシンプルで嬉しかったです。現代を生きる女性は演じてきましたが、時代を超えて生きる女性を演じることが少なく、経験として踏まなければならないと思っていた時期にオファー頂いて、黒木組でその経験が出来たのがすごく嬉しかったです」と笑顔を見せる。さらにハプニングの演出についての話題になると、「とあるシーンで、ハプニングが起こりまして、めちゃくちゃ驚きました。お芝居でするのはずかしいと思いますし、是非そのシーンを探してほしいですね。でも、そのシーンの撮影の直後は、健太郎、ふざけた?本番なのに、何やってんの?とは思いました」と意味深に話すと、伊藤健太郎さんは「台本に書かれてなく、黒木監督に撮影前に指示されて、『え??』って戸惑いまして、やるべきかやらないか迷ってたんですけど、後ろのベースから、何度も『いけ!いけ!』って黒木監督が…」とそのシーンをふり返り、伊藤沙莉さんが「結果いいシーンでした!」と言い会場を沸かせた。最後に伊藤健太郎さんは「こういった時期に、公開が近づいてきて、能楽堂という場所で、皆様に完成を報告する機会を設けられたことを、光栄に思っています」と挨拶し、「主人公の雷の様に、映画の中にタイムスリップしていただき、ちょっとした非現実的体験をご体験頂ければと思っております。公開しましたら、是非劇場に足を運んでくださればと願っています」と本作をPRしイベントは幕を閉じた。『十二単衣を着た悪魔』は11月6日(金)より新宿ピカデリーほか全国にて公開。(cinemacafe.net)■関連作品:十二単衣を着た悪魔 2020年11月6日より新宿ピカデリーほか全国にて公開Ⓒ2019「十二単衣を着た悪魔」フィルムパートナー
2020年10月20日