若手実力派監督として注目を集めている松居大悟監督の最新作は、自身の劇団で上演していた舞台を映画化した『くれなずめ』。タイトルは、日が暮れそうでなかなか暮れないでいる状態の「暮れなずむ」を命令形に変化させた造語で、「前へ進もうとしてもうまく進めないでいる」という意味が込められているのだとか。そこで、そんな話題作について、こちらの方々にさらなる見どころをうかがってきました。成田凌さん&前田敦子さん【映画、ときどき私】 vol. 376友人の結婚式で再会した高校時代の同級生6人の現在と過去が交錯して描かれている本作で、主演を務めているのは、優柔不断だが心優しい吉尾を演じた成田さん。そして、かつて吉尾が想いを寄せていたミキエを前田さんが演じています。今回は、初共演となったおふたりに、お互いの印象や忘れられない青春時代の思い出などについて、語っていただきました。―映画化に関して、当初は監督も半信半疑だったそうですが、成田さんが出演したいと手を上げたことで動き出したとうかがっています。出演したいと思った理由から教えてください。成田さんこの企画の話を聞いて、脚本を読んでみたらこれはおもしろいなと素直に感じました。そこで、一気に気持ちが上がったので、すぐに監督が主宰している劇団「ゴジゲン」の舞台を観に行かせていただきました。舞台が終わった後、監督に挨拶させていただいたんですが、初対面にもかかわらず「やらせてもらいます!お願いします」と伝えて連絡先を交換することに。その2日後には、監督とご飯に行きました。そこからすぐに動き出して、バタバタと始まっていった感じです。―すごいスピード感で進んでいったんですね。前田さんはどのような経緯ですか?前田さん私は脚本を読む前に監督が声をかけてくださったんですが、「最終的な判断は男子たちと決めます」と言われていたので、ドキドキして待っていました。決まったときは、オーディションに受かったみたいでうれしかったです。前田さんのおもしろさと迫力に驚かされた―今回初めてご一緒されてみて、お互いの印象はどのような感じでしたか?成田さんこんなにおもしろい方だとは思いませんでしたね。前田さんといえば、僕にとっては高校生のときに写真集を買った方ですから。前田さんえー!本当に?いま初めて聞きました。恥ずかしいです。成田さんなので、まずは「あー、前田敦子さんだ!」と思いました(笑)。前田さんあはは(笑)。成田さんもちろん、これまで前田さんのお芝居を見たことはありましたが、あくまでも観客として楽しませていただいていただけなので、どういう方なのかはまったく想像できていませんでした。でも、ここまでおもしろいとは……。本当に驚きました。―そのなかでも、前田さんのどんなところがおもしろかったのでしょうか?成田さんまずは、迫力がすごかったです。迫力がありすぎて、前田さんにビンタされるシーンで、僕がよけまくってしまい、めちゃくちゃNGを出してしまう事態に(笑)。アップで撮影したり、いろいろな角度から撮ったり、何テイクも重ねたんですが、結果的には引きのショットしか使われませんでした……。前田さんそんなこともありましたね。成田さん あのシーンでは、役としてというよりも、普通に成田凌として前田さんの迫力に負けてしまったんですよね(笑)。結局、合計で20回くらいビンタされたと思います。器用で瞬発力のある成田さんに刺激を受けた―それだけ前田さんも本気だったということですよね。成田さんストロークがあってからのビンタだったので、やられました。前田さん成田さんと最初のシーンがビンタからだったんですが、監督が「もう一回!」と何度もおっしゃるので、成田さんには本当に申し訳ないなと思いながらやりました。最後には、顔が真っ赤になってましたよね?成田さんいやいや、手も痛かったと思うので、こちらこそ申し訳なかったです。―前田さんは、成田さんと共演されてみて、刺激を受けた部分はありましたか?前田さんありましたね。成田さんは前から共演してみたかった方なので、まずはすごくうれしかったです。役によって全然違う印象を受けていましたし、本当に器用で瞬発力がある方なんだなと。あとは、すごくいろいろと考えていらっしゃっていたので、現場での過ごし方も含めて、「ザ・まじめな役者さん」というくらいまじめな方だと思いました。成田さん共演者の若葉竜也くんからも、「一番まじめだよね」と言われてめちゃくちゃ恥ずかしかったです。こういうタイプの作品なのに、自分だけそんなにもまじめにいてしまったのかと。というのも、男性陣で初めてリハーサルをしたとき、集合時間には誰も来てないし、「休憩時間が終わります」と言われてもゲラゲラ笑っているような現場の雰囲気だったんです。でも、本来すごくまじめな高良健吾さんを筆頭にみなさんがあえてそうしていたので、自分だけまじめにしている場合じゃないなと反省しました。ちゃんとしなきゃと思いすぎていたのかもしれないですね。つねに夜中のテンションみたいだった(笑)―出演者のみなさんからは、本当に楽しい現場だったという声が多く上がっているようですが、現場はどのような雰囲気でしたか?成田さんその前に改めて前田さんに聞きたいのは、現場でわちゃわちゃしていた僕たちを見てどう思っていたかということです。つねにあんな感じでふざけていたので感覚が麻痺してましたけど、大丈夫でしたか?前田さんみなさんすごくハイでしたよね。特に、下ネタで笑っていたときはあまり近くで聞いてはいけないかなと思って見ていました(笑)。成田さん子どもみたいな下ネタでしたよね……。前田さん「そんなことがおもしろいの?」と思うくらい箸が転げても笑いが止まらないみたいな状態でしたけど、男性たちがすごく楽しそうだったので、見守っていました。成田さんつねに夜中のテンションみたいだったと思います(笑)。前田さん確かに、そんな感じでしたよね。自分は自分でいいんだと気がついた―いまは何でも白黒はっきりさせたくなる世の中なので、劇中の「何でもはっきりさせようとするな」といったセリフが響きました。おふたりは白黒はっきりさせたいタイプですか?成田さんわりと何でもはっきりさせたいほうかもしれないですね。でも、この作品を撮ってから、いろいろな枠組みにカテゴライズされてしまうことからは避けたいなと思うようになりました。「もっと自分は自分でいいんだよ」と。よりおおらかな気持ちでいられるようになったと思います。前田さん確かに、成田さんがおっしゃっているように、自分で自分を枠にはめてはいけないし、するべきではないですよね。といいつつ、なあなあな感じは嫌なので、私もはっきりさせたいタイプかなとは思います。―また、登場人物たちが過去の後悔と向き合い続けている姿も描かれていますが、やり直したいことや塗り替えたい過去はありますか?成田さんもう一度学生時代に戻ったらどうかなという興味はありますけど、そのなかでも塗り直したい思い出は、仲間内で「絶対にウケるよね」と言って文化祭の舞台に出たときのこと。男子だけで、AKB48さんの真似をして3、4曲踊ったんですけど、びっくりするぐらいスベりました。あれは、なしにしたいなと思います(笑)。劇中でも似たシーンがあるので、当時のことがフラッシュバックしました。前田さんそんなことがあったんですね(笑)。私にとっては、AKB48が青春のすべてだった―今回は、制服姿も印象的でした。ご自身の青春時代を思い出すこともありましたか?前田さん私は中学2年生でAKB48に入ったので、学生時代はある意味逃げて終わってしまったようなところがありました。なので、もう少しちゃんとした青春時代を送っていたらどうなっていたかなと思いますね。私にとっては、本当にAKB48が青春のすべてだった気がします。ただ、学生のときに誰とも恋愛しなかったことは後悔しています。制服デートもしてみたかったので、それがけっこう心残りですね。成田さんはしていましたか?成田さんはい、していました。ただ、高校時代は3年間ずっと同じ彼女と付き合っていたこともあって、ほかの女子とはまったく関わり合いがなかったです。前田さんすごい一途だったんですね。純粋な子どもといることが何よりも癒しになる―相変わらずお忙しい毎日だと思いますが、おふたりが癒しを感じる瞬間があれば、教えてください。前田さん私が癒されるのは、自分の子どもといるときです。成田さん確かに、現場に子どもがいるだけでも違いますよね。最近も現場に赤ちゃんがいることがありましたが、かわいくてたまらなかったです。時間が押すことがあっても、みんなニコニコしているので、待ち時間も癒しになっているほど。緊張感があるなかでもふとそういう瞬間を得られるので、子どもの力はすごいなと思います。前田さんそうですね。子どもって本当に純粋なので、何にも染まっていないというのはこういうことなのかと、毎日気づかせてくれます。どんなに疲れていても、何でも楽しそうにしている子ども見ていると、それにつられて笑顔になれますし、余計なことを考えなくていいんですよね。子どもといるだけで、気持ちの切り替えができています。インタビューを終えてみて……。初共演ながら息の合ったやりとりを見せる成田さんと前田さん。現場での楽しい雰囲気がひしひしと伝わってくるほど、取材も笑いの絶えない時間となりました。ぜひ、舞台裏での出来事も踏まえたうえで、おふたりのシーンにも注目してみてください。優しさと切なさに心が揺さぶられる!前に進みたくても、いろんな障害でうまく進めないことはあるけれど、人生においては誰もがそんな思いを味わっているんだと感じさせてくれる本作。くれなずんでいる彼らとともに笑って、泣いて、愛おしい時間を一緒に過ごしてみては?予想を遥かに超える驚きのラストも必見です。写真・大内香織(成田凌、前田敦子)取材、文・志村昌美成田凌ヘアメイク:須賀元子(星野事務所)/スタイリスト:伊藤省吾(sitor)ジャケット¥53,240、パンツ¥50,160/共にナヌーシュカ(ヒラオインク 03-5771-8809)、他スタイリスト私物前田敦子ヘアメイク:菊地弥生(ひつじ)/スタイリスト:清水けい子(アレンジメントK)ストーリー高校時代に帰宅部の仲間だった6人が、友人の結婚式に参加するため、5年ぶりに集まった。学生時代に文化祭で一緒にコントをしたことをきっかけに仲良くなった6人は、卒業後も毎年集まってはバカ話をして楽しく過ごしていたが、ある出来事を境に疎遠になっていたのだ。結婚式で披露する余興の打ち合わせで、これまでと変わらない楽しい時間を過ごす6人。本番では、渾身の赤フンダンスを披露するものの、昔のようにバカをやれず、盛大にスベってしまう。そして、ふとした会話で過去を思い出す彼らは、やがてそれぞれの胸にしこりを残した5年前の“あの日”を振り返ることとなるのだった……。引き込まれる予告編はこちら!作品情報『くれなずめ 』5月12日(水)より、 テアトル新宿他にて全国ロードショー配給:東京テアトル©2020「くれなずめ」製作委員会写真・大内香織(成田凌、前田敦子)
2021年05月11日朝ドラ『おちょやん』でヒロイン千代の弟ヨシヲ役を演じ、鮮烈な印象を残した倉悠貴さん。取材後「上手く話せなくてすみません」とぽつり。真面目な人柄が窺える、素直な言葉の数々がストレートに響きます。同世代に嫉妬もするけどマイペースでいきたい。――デビューのきっかけは、古着屋さんでバイトしていた時に撮影されたスナップ写真ですよね。その場にいたスタッフの方が「1枚目からカッコよくて、掲載後には『あの子、誰ですか?』という問い合わせがすごかった」と話してました。そんな…。古着屋の商品を紹介するための着用モデルみたいなことはしていたんですけど、全然たいしたことじゃないです。――その写真を見た事務所の方からスカウトされてどうでしたか?嬉しかったです。でも、初めて会いに来てくださった時、レザージャケットを着ていていかついというか、僕も高校生だったので、ちょっと怖くもありました(笑)。――デビュー以降、役者という職業に対する意識はどんな変化が起きましたか?最初の半年くらいはオーディションにまったく受からなくて…。僕の俳優人生のクランクインになったのは、ワイヤーに吊られての首吊りシーンだったんです。ちょっと人とは違う始まりだったんですけど(笑)、百人近くの人がいる中でカメラの前に立てるなんて、こんな贅沢なことはないなと。そこで、この仕事に対する意識が出てきましたね。今日も僕ひとりの写真のためにこんなにもスタッフの方々が動いてくださって。だから頑張んなきゃいけないし、本当にお芝居が上手くなりたいんです。3年目の今は、ゲームでいうとチュートリアルが終わる頃で、ここからはもう自分次第。努力しなければ、この先ダメになるという意識で取り組んでます。――同世代の俳優たちとの交友関係は?坂東(龍汰)くんや楽駆くん、大下ヒロトくん、鈴鹿央士くんや神尾楓珠くんとも仲がいいですね。――人付き合いは得意なほう?得意かどうかはわからないけど、僕自身は結構明るい性格で、テンション高めだと思ってます。――ミステリアスな雰囲気があるので、意外です。確かに暗いイメージってよく言われます(笑)。でも、大阪では面白いことが重要なんですけど、僕はそんなでもないし、別にカッコよくもないので、学生時代にイケてるグループにいたというわけでもないです。――同年代の方々とは仲がよくても、仕事ではライバルでもある?そういう意識は、たぶん言わないだけでみんなにあるだろうし、嫉妬もしますけど、戦うべきはそこじゃなくて、どこまで自分と向き合えるか。なので、マイペースでやっていきたいです。――役作りはどんなアプローチでやっているんですか?基本的には、役との共通点を見つけるようにしています。自分の中にある小さい1を引っ張ってきて、そこから役を理解しようとして、足りなければその役に似た人と会ったりしながら100に近づけていく感じです。――たとえば、ヨシヲだったら倉さんのどんなところを引っ張ってきたんですか?いきりたがるところや素直な部分ですかね。――映画『樹海村』では、金髪のチャラい役でしたよね。あれは?普段の明るい部分を膨らませていきました。でも、演じるまでに感情の準備が必要で、テンション高めで現場に入って、役のようにウザがられるまで共演者と喋ってました(笑)。ちょうど今、ドラマ『半径5メートル』を撮ってるんですけど、めっちゃ売れてる俳優役なんです。でも、僕はそうじゃないので(笑)、いろんな現場にいらっしゃる有名な方を見て、立ち振る舞いを観察してます。スターの私生活を想像するのはすごく面白いです。――倉さんの私生活は?コロナ禍の前はサウナに行ってましたけど、めっちゃインドア。家で映画を観てます。――どんな作品が好きですか?知り合いに映画にインスパイアされた服を作るデザイナーさんがいるんですけど、その人に教えてもらったガス・ヴァン・サントの作品をよく観てます。他に最近だと『ワンス・アポン・ア・タイム・イン・ザ・ウェスト』を観て、くらいましたね。あと、今泉(力哉)監督の『あの頃。』は映画館で爆笑しました。――映画観賞以外には?最近、料理にハマってて、簡単なつまみから手の込んだものまでいろいろ作っています。調味料の量をすりきりを使ってちゃんと測ってるんで、レシピ通り、間違いのない味ができます(笑)。――では今後、どんな俳優になっていきたいですか?何もしなくても、役としてその場に存在できるようになりたいです。そして、この役は倉悠貴に任せたいと思ってもらえる人間でありたい。演“技”というくらいだから、演じるには技術も必要なのでそこも磨きたいです。でも今はまだ、丁寧に、謙虚に、真面目にやることしか僕にはできないんで、それだけを心掛けていきます。――私生活での夢は?普通がいいです。普通に家族がいて、普通に暮らしたいですね。――倉さんが思う“普通”とは?僕は団地育ちなのでマイホームとか高望みせず、僕が生まれ育ってきた“普通”がいいです。くら・ゆうき1999年12月19日生まれ、大阪府出身。スカウトを受けた翌年の2019年、『トレース~科捜研の男~』でデビュー。その後、ドラマ『歌のおじさんEたん』、映画『樹海村』など話題作に次々と出演。’20年、池田エライザ初監督作『夏、至るころ』で初主演。W主演映画『衝動』は今年公開予定。運び屋の孤独な少年を演じる。スター俳優役を演じたドラマ『半径5メートル』(NHK総合)は4月30日から放送スタート。ドラマ『FM999 999WOMEN’S SONGS』はWOWOWオンデマンドで配信、WOWOWプライムで放送中。映画『まともじゃないのは君も一緒』が公開中。さらに、今泉力哉監督作『街の上で』が4月9日より全国順次公開される。シャツ¥34,100パンツ¥83,600(共にヨウジヤマモト/ヨウジヤマモト プレスルーム TEL:03・5463・1500)シューズはスタイリスト私物※『anan』2021年4月14日号より。写真・玉村敬太スタイリスト・伊藤省吾(sitor)ヘア&メイク・NOBUKIYOインタビュー、文・小泉咲子(by anan編集部)
2021年04月11日朝ドラ『おちょやん』のヒロイン千代の弟ヨシヲ役で注目を集める倉悠貴さん。生き別れた千代の心の支えだったヨシヲの登場は視聴者の心を揺さぶり、物語を大きく動かす重要な役どころを熱く演じ切りました。ネクストブレイク間違いなしと目され、これからも出演作が続きます。お芝居への想いも熱いものがありました。――『おちょやん』への出演が決まった時はどんな気持ちでした?もちろん嬉しかったんですけど、すぐには受け止められなくて、「本当に僕なの?」と不思議でした。それまで朝ドラをちゃんと見たことがなかったんです。僕が撮影している間にちょうど放送が始まったので第一話から見て、そのすごさを実感して、プレッシャーも感じました。――現場はいかがでしたか?カメラが回る前に、ブーッて音がスタジオに鳴り響くんですけど、始まる始まる…ってドキドキしてました。でも、撮影したのも、ドラマの舞台も僕の出身地の大阪。スタッフさんもキャストさんも関西弁なので、僕的にはホームみたいで、恵まれた環境でした。――放送はリアルタイムでご覧になりましたか?見ました。自分の演技が全国に流れるのが怖くて、絶対に見ないと言い張ってたんですけど(笑)、普段は早起きしないのに、毎朝目が覚めるんですよ。ヨシヲが出ていた期間は反響がすごく気になって神経質になってたんだと思います。1回だけ“おちょやん”でSNSを調べたら、ヨシヲが好意的に受け止められていて、「ああよかった」ってほっとしました。ドラマの1週目からヨシヲの存在がしっかり描かれていたおかげです。――出演後の反響はどうでした?地元の友達やおじいちゃんおばあちゃんも見てくれて嬉しかったです。お父さんは僕の仕事を表立って応援してくれるタイプではないけど、5回も見てたって。僕とお父さんを作品が繋いでくれた。朝ドラは、やっぱりすごいです。――ヨシヲは辛い幼少期を共に過ごし、生き別れてから女優になった姉と再会しましたが、どんなふうに演じたかったですか?ヨシヲは姉やんが大好きなのに、成功への妬みもあって、虚勢を張ったり、心にもないことを言ったり。台本を読んだ段階では、ヨシヲの台詞や行動の裏にある痛々しさやたどたどしさを人間らしく表現したいと思っていました。台本をいただいてすぐに本読みがあったんです。初めてお会いした姉やんは温かくて気さくで、僕が思ってたヨシヲそのままで大丈夫だなって安心したのを覚えています。――杉咲花さんのことを役と同じように姉やんと呼んでるんですね。はい。1回目の撮影から1か月くらい空く時に、杉咲さんから「毎日メッセージを送り合って、会えない期間を埋めよう」と提案してくださったんです。敬語じゃなくていいからって。内容はたわいのない話でしたけど、そこで「姉やん」「ヨシヲ」の関係ができて、撮影にも繋がりました。――共演した成田凌さんは事務所の先輩でもありますよね。どんな言葉を掛けられましたか?「何もしなくていいから、堂々としとけ」ですね。やっぱり朝ドラ出演ということに、萎縮していたところがあったんですけど、経験の浅い僕が下手なのはみなさん承知してるはずなので、「堂々としてなきゃ」と思いながら演じられました。――ご自分の演技は「下手」という分析なんですか?そうだと思います。お芝居はそう簡単なものではないですし、僕はまだぺーぺーですから。だからといって、すごい方々を前に萎縮するのは失礼ですし、堂々とやるしかないと。でも、今まで自分で納得して撮影を終えられたことは一度もないです。「もっとできたんじゃないか」「ああやったらよかったのかな」と迷いが残って、泣きそうになりながら帰ってます。でも、この感覚は一生残っていくものだとも思うんです。お芝居には正解がないから。なので、少しでもいいものを作るために、下手なりに一生懸命やるだけです。――成長するためにどんなことをやっているんですか?リアリズム演技に関する本を読んだり、どんな時でも動けるように、体についても考えるようになりました。もともと姿勢がすごく悪くて、いろんな人から指摘されていたんですけど、自分でも作品を見ながら気になりだしたので、矯正器具を買ったんです。家でくらい、正しい姿勢でいたくて。くら・ゆうき1999年12月19日生まれ、大阪府出身。スカウトを受けた翌年の2019年、『トレース~科捜研の男~』でデビュー。その後、ドラマ『歌のおじさんEたん』、映画『樹海村』など話題作に次々と出演。’20年、池田エライザ初監督作『夏、至るころ』で初主演。W主演映画『衝動』は今年公開予定。運び屋の孤独な少年を演じる。スター俳優役を演じたドラマ『半径5メートル』(NHK総合)は4月30日から放送スタート。ドラマ『FM999 999WOMEN’S SONGS』はWOWOWオンデマンドで配信、WOWOWプライムで放送中。映画『まともじゃないのは君も一緒』が公開中。さらに、今泉力哉監督作『街の上で』が4月9日より全国順次公開される。シャツ¥34,100パンツ¥83,600(共にヨウジヤマモト/ヨウジヤマモト プレスルーム TEL:03・5463・1500)シューズはスタイリスト私物※『anan』2021年4月14日号より。写真・玉村敬太スタイリスト・伊藤省吾(sitor)ヘア&メイク・NOBUKIYOインタビュー、文・小泉咲子(by anan編集部)
2021年04月10日端正な顔立ちに、美しい黒髪のショートヘアが印象的な黒島結菜。’22年度前期の朝ドラヒロインが、ボーイッシュな空気を纏ったミックススタイルで登場!オーバーサイズを、シンプルかつ大胆に!ヌードベージュが春らしいボリュームジャケットに、同素材のジレとボディスーツをセット。そこに絶妙な色落ちのワイドデニムを合わせ、思い切りゆるっとしたルーズな着こなしが完成。気取らずデイリーに着る、カジュアルダウンしたジャケットスタイルが今の気分。ジャケット¥123,200ジレ¥55,000ボディスーツ¥33,000パンツ¥50,600サンダル¥59,400(以上エムエム6 メゾン マルジェラ/エムエム6 メゾン マルジェラ オモテサンドウ TEL:03・3408・8681)少年のような、スポーティなシャツスタイル。スタンドカラーや細かなタック、太めにデザインされた七分袖など、オリジナリティが光るシャツを主役に。フェミニンなテーパードパンツなどではなく、あえてスウェットパンツとハイカットスニーカーでボーイッシュに仕上げて、遊び心を覗かせたスタイリングに。シャツ¥62,700(クリスチャン ワイナンツ/ショールームリンクス TEL:03・3401・0842)パンツ¥77,000(ジ エルダー ステイツマン/サザビーリーグ TEL:03・5412・1937)スニーカーはスタイリスト私物ユニセックスに着こなすジャンプスーツ。メンズとして発表されているジャンプスーツだけれど、女性人気が殺到中!秋冬のイメージが強いグレンチェックを使用しつつも、さらっとした薄手のリネン100%で、着心地は春夏らしく軽やか。ウエストに施されたロープでブラウジングしたり、シースルー素材のシューズで女性らしさもプラスして、小気味よいバランスに。ジャンプスーツ¥59,400(ETHOSENS of white sauce TEL:03・6809・0470)フラットシューズ¥29,700(フォート/ハルミ ショールーム TEL:03・6433・5395)ワークミリタリーの要素を品良くちりばめて。パッと目を引く爽やかなサックスブルーで魅了。オックスフォード生地のシャツワンピースに、トランスペアレントなオーガンジーのスリーブがあしらわれたハイセンスな一着。大きめの胸ポケットがついたミリタリー風のデザインと、ドレッシーな印象のボリュームスリーブの相性も抜群!同系色のパンツで、ブルーの美しいグラデーションを楽しんで。シャツドレス¥42,900パンツ¥28,600(共にハイク/ボウルズ TEL:03・3719・1239)くろしま・ゆいな1997年3月15日生まれ。沖縄県出身。代表作に、NHKドラマ『アシガール』や映画『カツベン!』など。2022年度前期のNHK連続テレビ小説『ちむどんどん』のヒロイン・比嘉暢子役として出演が決定している。※『anan』2021年4月7日号より。写真・Nobuko Baba(SIGNO)スタイリスト・伊藤省吾(sitor)ヘア&メイク・奥田新菜(by anan編集部)
2021年03月31日成田凌さんが映画『まともじゃないのは君も一緒』で演じるのは、数学一筋で生きてきて、普通の結婚を夢見るものの、その「普通」が何かわからない予備校講師・大野。コミュニケーションが下手で、生徒の香住からも「普通じゃない」と指摘されるという役どころ。「人それぞれの“普通”があるけど、僕は“普通じゃない”と言われたい」「大野はけっして変な人ではなくて、素直なんです。香住から『普通はさ~』と説明されても『普通って何?』って聞いてしまうんだけど、よくよく考えてみたら、それって素直でピュアな質問ですよね。本当に何が“普通”なのかは人それぞれで、曖昧な言葉だと思うけど、僕自身は『普通だね』よりは『普通じゃないよね』って言われたいですね」香住を演じるのは、清原果耶さん。マイペースな大野とガンガン攻める香住。テンポのいい会話の応酬に引き込まれる。「台本を読んでる時は相手がいなくて、どうなるか想像がつかなかったんです。でも、最初の本読みから清原さんがガンガン攻めてきてくれたんで、すぐに掛け合いが馴染んで、撮影が楽しみになりました。清原さんが、冷静に、真摯に本と向き合っているのが伝わってきました。完成作を観て自分で言うのもなんですが、純粋に二人の掛け合いは面白く楽しんで見ることができました」香住は大野に恋愛指南するのだが、アドバイスの元ネタはSNSで、実は大野と同じく恋愛未経験。「やっぱり恋愛って、相手にされてきた経験によって、どうしたら人に喜んでもらえて、嫌がられるのか、わかってくるんだと思います。あるドラマで共演させていただいた方が、トイレの洗面台をマイハンカチで拭いてたんですよ。人に気づかれるかどうか関係なく、自然とそういうことができるってすごいことだし、素敵ですよね」大野は社会人になって初めて異性に興味を持ち、数学一筋だった人生が輝き始める。「青春が訪れるタイミングも人それぞれだと思うんですよね。僕自身の青春は高校で部活を引退した後ですね。小学生の頃からサッカーのある生活が僕にとって、それこそ“普通”だったんですけど、辞めてからは制服のネクタイ緩めて、水鉄砲や水風船で近くの土手で友達と遊んだり。そんな、ザ・高校生の時間が楽しかったですね。あの時は、ブルブル震えながらコンビニでおでんを買ってました」『まともじゃないのは君も一緒』“普通の恋愛”がわからない予備校講師の大野(成田凌)は、生徒の香住(清原果耶)から“普通”になるためのアドバイスを受けながら、女性と付き合う練習をする。一方、香住は憧れの実業家に接近するが、彼には婚約者がいた。共演に、小泉孝太郎、泉里香ら。3月19日全国公開。©2020「まともじゃないのは君も一緒」製作委員会なりた・りょう1993年11月22日生まれ。埼玉県出身。2014年、俳優デビュー。近作に『カツベン!』『窮鼠はチーズの夢を見る』など。現在、NHK連続テレビ小説『おちょやん』に出演中。待機作に『ホムンクルス』(4月2日公開)、主演映画『くれなずめ』(4月29日公開)などがある。Tシャツ¥22,000(クラウディ/DOYA TEL:03・6459・3946)その他はスタイリスト私物※『anan』2021年3月24日号より。写真・小川久志スタイリスト・伊藤省吾(sitor)ヘア&メイク・宮本 愛(yosine.)インタビュー、文・小泉咲子(by anan編集部)
2021年03月21日浜田省吾の配信シングル「この新しい朝に」が本日3月13日にリリースされた。浜田省吾の新曲リリースは、2週連続でオリコン週間アルバムランキング(2015年5月18日付)で首位を獲得したアルバム『Journey of a Songwriter ~ 旅するソングライター』以来約6年ぶりで、配信のみでのリリースは自身初となる。2017年からは毎年ファンクラブ限定のホールツアーを行いながら、コンスタントに映像作品やカバーアルバム、過去の作品の再編集アルバムやリメイクシングルを発表してきた浜田省吾。昨年2020年はツアーの開催を断念したが、久々の新曲リリースを経て今後どのような活動が発表されるのか、是非チェックしてほしい。<リリース情報>Digital Single「この新しい朝に」2021年3月13日リリース配信リンク:浜田省吾 全楽曲配信サイト:関連リンク浜田省吾 Official Site浜田省吾 Official YouTube Channel
2021年03月13日ドラマ『直ちゃんは小学三年生』のタイトルそのものズバリ、小学3年生の“直ちゃん”を演じる杉野遥亮さん。衣装合わせで自身の小学生姿を見て「かわいかったです」と微笑む。ちなみに写真で手に持つキャップも、衣装のひとつ。純粋だった子供時代を思い出すほんわかヒューマンドラマ。「小学生姿には全然抵抗はなかったです。むしろ着てみたことで、早く台詞を言いたくなりました。台本を初めて読んだ時は、ピュアな心がたくさん詰まっていると感じたんです。もし僕に子供がいたら読み聞かせしたい!そんな温かさのあるお話です。台本の時点では『ここの台詞はこんなふうに肉付けしたらいいかな』とかも考えました。だけど、監督とお話をして、衣装も着てみて、大人が小学生を演じる意味も踏まえ、役を構築するというより、心から台詞を言えるように、自分の心をきれいにしておかなきゃなと思いましたね。秘密基地を作ったり、鬼ごっこしたことも思い出したなあ。“チヨコレイト”って大人になってもやりたいのに、やろうとすると『今さら?』みたいな空気が流れるじゃないですか。絶対に楽しいのに~!」“大人が小学生を演じる意味”を、どんなふうに捉えているのだろう。「たとえば、日常的に見て見ぬふりをしていることってたくさんあると思うんです。僕、そういうことに対して日頃から『なんでだろう?』ってすごく考えるんですよね。このドラマでは、子供らしい『なんでだろう?』が、人や物事の本質に迫る問いとして投げかけられている。そこに、100%大人の見た目の僕らが子供を演じる意味があるんじゃないかと思います」演じる直ちゃんは、純粋で真っすぐな性格。この役にキャスティングされた心境は?「プロデューサーさんに、あて書きしたつもりとおっしゃってもらい、そう思われていることが嬉しかったです。わりとまっとうに生きてきたつもりではありますけど(笑)」ユニークな良作が次々に生まれているテレビ東京の深夜ドラマ枠。「やっぱり視点が尖ってますよね。見る側としても心から『コレ、すっごい好き!』って思える発想の作品が多いし、演じる側としてもワクワクします。『バイプレイヤーズ』の新作にも出演させていただいたことも含めて、学びがちりばめられたテレ東ドラマに出合えて幸せです」実は『直ちゃん~』は6話で完結し、同じ枠で新ドラマが始まる。1クール内2作品連続で主演を務めるのは、杉野さんが初めて。続けて見ると面白さが増すこと間違いなし!ドラマ25『直ちゃんは小学三年生』直ちゃんと、金持ちで賢いきんべ(渡邊圭祐)、貧乏でガサツなてつちん(前原滉)、心優しく泣き虫な山ちょ(竹原ピストル)の4人を、ブラックさを交えて描く。1/8より、テレビ東京ほかで毎週金曜深夜0時52分~放送。©「直ちゃんは小学三年生」製作委員会すぎの・ようすけ1995年9月18日生まれ。千葉県出身。2017年、映画『キセキ-あの日のソビト-』で俳優デビュー。現在、『FINEBOYS』にて「主演・杉野遥亮。」を連載中。公開待機作に『東京リベンジャーズ』。パーカ¥48,000(ファッチーズ)シャツ¥33,000(ダイリク) 共にシック TEL:03・5464・9321ブーツ¥45,000(ニードルズ/ネペンテス TEL:03・3400・7227)その他はスタイリスト私物※『anan』2020年1月13日号より。写真・小笠原真紀スタイリスト・伊藤省吾ヘア&メイク・速水昭仁インタビュー、文・小泉咲子(by anan編集部)
2021年01月12日抹茶スイーツ好きさん、セブンイレブンの「伊藤久右衛門(いとうきゅうえもん)監修スイーツ」はもう食べましたか?伊藤久右衛門とは、京都・宇治の老舗茶舗で、その宇治抹茶スイーツもとてもおいしいのです!伊藤久右衛門監修のスイーツを、身近なセブンで買えるチャンス到来ですよ♪宇治抹茶クレープ この投稿をInstagramで見る あかし(@hotto.nichijyou)がシェアした投稿もっちりしたやや厚めの生地に、宇治抹茶クリーム・宇治抹茶ホイップをたっぷり入れて包んだ、伊藤久右衛門監修の抹茶クレープです。なめらかで深みのある宇治抹茶の味わいを存分に楽しめますよ♪税込192円、212kcalです。宇治抹茶ばばろあ この投稿をInstagramで見る あかし(@hotto.nichijyou)がシェアした投稿ガツンとした抹茶の味が好きな方にとくにおすすめです!宇治抹茶ばばろあが甘さ控えめで、抹茶のほろ苦さやほどよい渋みを味わえる、「抹茶が濃い~!」を楽しめる伊藤久右衛門監修のスイーツです♪税込324円、233kcalです。宇治抹茶小餅 この投稿をInstagramで見る あかし(@hotto.nichijyou)がシェアした投稿小さいですが、宇治抹茶餡の存在感がすごいんです!やわらかくて歯切れのいいお餅の中には、クリーム入りのまろやかな宇治抹茶餡がしっかり詰まっています♪上品で香り高い宇治抹茶を堪能できる、伊藤久右衛門監修の小さな抹茶餅です。税込183円、117kcalです。ぜひ3品食べてみて!セブンイレブンの「伊藤久右衛門監修スイーツ」3品は、どれもレベルが高いものばかりで本格的です!身近なセブンで、宇治抹茶の有名店「伊藤久右衛門」の味をプチプラで楽しめます。ぜひ3品食べてみてくださいね♪(恋愛jp編集部)本文中の画像は投稿主様より掲載許諾をいただいています。在庫切れの場合がありますので、店舗をご確認ください。2020年11月30日現在
2020年12月03日浜田省吾のYouTubeスペシャル番組「Shogo Hamada “In the Fairlife” Release Special!」が11月6日(金)20時より配信されることが決定した。この特番は9月25日(金)に公開された企画の第2弾。前回はシングル『MIRROR/DANCE』の発売に合わせて、ミュージックビデオや懐かしのライブ映像などを配信し、同時視聴者数1.2万人、4日間足らずの期間限定公開で総再生数約20万回を記録するなど、大好評を得た。今回は、11月11日(水)にミニアルバム『In the Fairlife』が発売されることを記念して、リードトラック『みちくさ』のミュージックビデオを公開。また、同時発売となる関連アイテムからのMV紹介、12月にリリースされる映像作品『ON THE AVENUE 2013』の予告映像初出しも予定している。そして今回は、浜田自身が番組ナビゲーターとしてナレーションを担当。浜田がメディアに登場するのは非常に稀なため、肉声を聞くことができる貴重な番組となっている。期間限定のプレミア公開となるので、ぜひ忘れずにリアルタイムで楽しんでほしい。◆YouTubeプレミア公開スペシャル番組「Shogo Hamada “In the Fairlife” Release Special!」公開日時:11月6日(金)20:00~ ※11/11(水)正午までの期間限定公開YouTubeプレミア公開とは:映画やテレビ番組のプレミア上映のように視聴者が動画を同時に見て楽しむことができます。リアルタイムでコメント投稿やチャットをしながら映像を観ることができ、どなたでも無料で参加できます。【リリース情報】◆Mini Album『In the Fairlife』11月11日(水)リリース2200円+税初回仕様限定盤:デジパック仕様◆Vinyl 12” Single『MIRROR/DANCE』11月11日(水)リリース1800円+税完全生産限定アナログ盤<Side A>1. MIRROR2. DANCE<Side B>1. 夜はこれから(2020 Kimio Mizutani Remix)
2020年11月04日自動車運転処罰法違反(過失傷害)と道交法違反(ひき逃げ)の疑いで警視庁に逮捕された俳優の伊藤健太郎容疑者(23)。「伊藤容疑者が事故のときに運転していた車は国産車ですが700万円ほど、また自宅は東京都内の超一等地に立つタワーマンションでした。彼の部屋は最上階ではないものの、かなりの高層階にあり、家賃は150万円ほどです。23歳という若さで、そんなセレブ生活を送っていたことも、報道されている“慢心ぶり”の原因になってしまったのかもしれませんね」(伊藤容疑者を知る芸能関係者)弁護士法人「天音総合法律事務所」代表弁護士の正木絢生さんはこう語る。「事故を起こした運転手には、被害者の救護義務と警察への報告義務があります。この2つの義務を怠った場合、“ひき逃げ”とみなされるケースが多いです。伊藤容疑者の場合も、“ひき逃げ”となった場合、ただケガを負わせたよりも、数カ月程度量刑が上乗せされると思われます。今後の状況にもよりますが、いままでの類似の案件を鑑みると、検察は1年から1年半くらいを求刑するのではないでしょうか」伊藤容疑者は警察の取調べに対して「パニックになった」などと、供述しているという。前述のように仕事現場での慢心ぶりが指摘されている伊藤容疑者だが、その半面では、将来に関して不安を感じることもあったようだ。最近の雑誌のインタビューで彼はこう語っている。《自分でもよく出ているなと感じるくらいなので、2年後くらいに飽きられる時期が来ると思っているんです》(『エル・ジャポン』12月号)実は伊藤容疑者は今年9月に、実母が代表取締役を務める会社の取締役に就任していた。もともとは真珠の加工・販売や、ネイルサロンの経営などを手がけていた会社だが、伊藤容疑者の就任を機に、「芸能タレントのマネジメント」「キャラクター商品の企画・販売」「海外の芸能タレント、音楽家、映画監督、脚本家、演出家、スポーツ選手、文化人等の招聘」といったように業務内容が大幅に追加されているのだ。「お母さんが経営していたネイルサロンは一昨年に閉店しており、一家としても健太郎さんに経済的に頼らざるをえない状況になっていたようです。実は大物監督による健太郎さん主演の映画の製作が来年からスタートする予定でした。その売り込みもお母さんがしていたそうです。その計画も事件で、なくなってしまうでしょうが……」(伊藤家の知人)事故でパニックになってしまったのは、“自分は家族を支える立場なのに……”という思いが頭をよぎったからなのだろうか。伊藤容疑者の事故は、彼の俳優生命だけではなく、家族の未来にも暗い影を落としている。「女性自身」2020年11月17日号 掲載
2020年11月04日10月29日、道路交通法違反(ひき逃げなどの疑い)により逮捕された俳優の伊藤健太郎容疑者(23)。各メディアによると伊藤容疑者は「気が動転してしまった」と話しており、警視庁は事故を認識しながらも逃走したとみて調べているという。今回の事故が報じられたことで、4月にも事故を起こしていたとも報じられた伊藤容疑者。「相当な車好きだった」と彼の知人は語る。「健太郎は子供のころから車好き。おじいちゃんが真っ赤なオープンカーに乗っていて、『かっこいい!』と憧れを抱くようになったそうです。『いつかは海外のクラシックカーに乗りたい!』とも話していました」とはいえ、運転にリスクはつきもの。伊藤容疑者は14社とのCM契約を交わし、19年に「スカーレット」で朝ドラデビューも果たした人気俳優。なおさらリスクを考慮する必要があったはずだ。そのためネットでは、「事務所にも責任があるのでは」との声が上がっている。《今、一番売出し中の俳優。こんな時に、なぜ運転させてる?監督不行き届きだと思うよ》《なぜ自動車を自分で運転させたりなどしているのか?九割以上、事務所の危機管理の問題だと思うのだがなあ》なぜ伊藤容疑者は、自分で車の運転をしていたのだろうか?しかし、ここにも伊藤容疑者の“呆れた素顔”が隠されているようだ。「伊藤容疑者は先月、所属事務所を移籍しました。事務所は彼の活躍ぶりから『危険なことがあってはスポンサーにも迷惑がかかる』と考え、“専用の送迎車をつけること”を移籍の際に約束していたのです。4月にも事故を起こしていたように、とても運転が上手とは言えませんでしたからね。普段から運転を控えるようにも伝えていたそうです。しかし伊藤容疑者はそうした周囲の心配を意に介さず、送迎車があるのに自分の車を乗り回していました。そういった危機意識の低さが、今回の事故で露呈した形です」(芸能関係者)俳優人生が事故で一転した伊藤容疑者。いま、何を思うだろうか。
2020年10月30日2020年10月29日に、道路交通法などを違反した疑いで逮捕された、俳優の伊藤健太郎氏。伊藤氏は乗用車の運転中に、男女が乗っていたバイクと衝突する事故を起こした直後、現場から一時立ち去ったとみられています。詳細は警察が調査中ですが、今回の事故について「伊藤氏は容疑を認めている」と、複数のメディアが報じました。加藤浩次「自分で事故を事件にした」同月30日に放送された情報番組『スッキリ』(日本テレビ系)では、伊藤氏の事故について報道。MCを務める加藤浩次さんは「車やバイクを運転する人は、みんな事故を引き起こす可能性がある」と前置きし、次のような自身の考えを述べました。当然、車の免許を持っている方、運転免許、バイクでもそうなんですけれども、事故の可能性っていうのは全員が含んでいます。全員が、車を動かす、バイクを動かす、その時点で事故になる可能性がある。で、死角になったのかは分からないけど、その当たっている場所が僕も詳しくは分からないんですけれども、「当たった」という認識があるという風に、伊藤くんは供述しているわけですよ。「ケガをさせた」といっているわけですから。「当たった」という認識があるんだったら、なんで止まらないの。もうそこなんだよ。ケガされている方もいる。男性の方は打撲している、女性の方は骨折もしている。そこですぐ救急車を呼んで、すぐ手当。まずは人命だという行動をしているというとずいぶん話は違っているわけ。変な話、いい方はおかしいかもしれないですけど、事故を事件にしたわけですよ、自分で。スッキリーより引用加藤さんは「事故を起こしてしまった後の行動で、自ら事件にしてしまったのではないか」と発言。続けて「本当にやるせない。番組で共演していて、いい子なのも分かってはいるけど」と複雑な心境を明かしました。加藤さんのコメントに対し、ネット上では共感の声が上がっています。・「事故を事件にした」って、本当にその通り。・加藤さんの言葉が一番納得できた。・たった1つの行動で、印象がガラッと変わってしまうのだと改めて実感する。運転をする以上、誰しもが事故を起こしてしまう可能性はあります。その時々の状況やタイミングによって、被害者だけでなく加害者にもなり得るのです。運転の際に細心の注意を払うだけでなく、万が一人身事故を引き起こした場合は、何よりも第一に人命救助を優先した行動をとるなど、冷静な判断をしましょう。[文・構成/grape編集部]
2020年10月30日10月29日、道路交通法違反(ひき逃げなどの疑い)により逮捕された俳優の伊藤健太郎(23)。伊藤といえば今年1月、写真週刊誌『FLASH』にて、女優の山本舞香(23)と交際していると報じられ、仲睦まじく買い物する様子などが掲載されていた。「2人は30日に公開する映画 『とんかつDJアゲ太郎』や今年7月に公開された映画『今日から俺は!!劇場版』で共演したことがきっかけで交際に発展しました。現在も2人は交際中だと聞いています」(芸能関係者)30日には映画『とんかつDJアゲ太郎』の初日舞台挨拶に揃って登壇する予定だった。映画は予定通り公開、初日舞台挨拶も実施することが映画公式サイトで発表されたが、伊藤は欠席することが発表されている。気になるのは、山本についてーー。「山本さんは今回の事態を受けて憔悴しきっているそうです。逮捕が報道された29日、山本さんは仕事の現場に来ていたんですが、目を腫らすほど号泣した様子で……。仕事にも身が入っていない状態だとか。30日の舞台挨拶に登壇できるような心理状態ではないようで、周囲も心配しています」『とんかつDJアゲ太郎』は、主要キャストである伊勢谷友介(44)も大麻取締法違反で逮捕・起訴されている。30日の初日舞台挨拶はライブビューイングで全国に生中継される予定。コメディ作品であるのに“笑えない現状”に、ほかの出演者や関係者はなんとも気の毒であるがーー。
2020年10月29日映画『十二単衣を着た悪魔』の完成披露報告会が本日10月20日(火)セルリアンタワー能楽堂にて行われ、主演の伊藤健太郎をはじめ、三吉彩花、伊藤沙莉、山村紅葉、笹野高史、黒木瞳監督が登壇した。本作にも出演するLiLiCoが今回MCを担当。原作に惹かれた点を聞かれた黒木監督は「『源氏物語』桐壺帝の正妃でありながらも、悪役として描かれている、弘徽殿女御はこういった人だったのかもと考えられて書かれた物語で、現代に生きる自分の居場所がない、人と比べてうまくいかない、自分って何なんだろうと、ちょっとダメンズな男の子が、ひょんなことから源氏物語の世界にトリップ、弘徽殿女御をはじめとする様々な登場人物の輝く人生を見て成長するという希望のお話に惹かれました」と答える。就職活動連続失敗中の実家暮らしのフリーターで、ひょんなことから「源氏物語」の世界にトリップしてしまう本作の主人公・雷を演じた伊藤健太郎さんは、役柄との共通点について「あの平安時代に急に飛び込んで、意外とすんなりと対応していく姿は、今自分が平安時代にタイムスリップしたら、最初は驚くだろうけど、対応するだろうなというところはちょっと似ているかも」と役作りに苦労はなかったそう。また、最初からスタッフの中でこの役は伊藤健太郎さんでいきたいという思いがあったと明かす黒木監督。「たまたま私が出演しているラジオ局の番組の収録にいく際に、エレベーターのドアが開くと、真正面にポスターが貼られていまして、エレベーターが開くと伊藤健太郎さんがいらっしゃる。この方が雷ちゃんを演じてくれたらなぁと思っておりましたが、念願かなって嬉しかったです」とコメントした。“悪魔”とも言われた弘徽殿女御を演じた三吉さんは「ここまで強い女性を演じたのは初めてなんですけれども、だんだん自分の息子の為にとか誰かのためにとか愛情をもって何を犠牲にしてでも貫いていく姿勢に、この人についていきたいなと自然に感じることができて、弘徽殿女御への熱い想いを聞かせていただいて愛着がわいてきました」と演じてみた感想を語り、黒木監督は「ヘア、十二単衣が似合う三吉ちゃん以外、弘徽殿女御はいないと思いました」と言い切った。そして伊藤沙莉さんの出演は、監督がテレビに出演するのを見てぜひ倫子役にとオファーしたそうで、それについて伊藤沙莉さんは「凄くシンプルで嬉しかったです。現代を生きる女性は演じてきましたが、時代を超えて生きる女性を演じることが少なく、経験として踏まなければならないと思っていた時期にオファー頂いて、黒木組でその経験が出来たのがすごく嬉しかったです」と笑顔を見せる。さらにハプニングの演出についての話題になると、「とあるシーンで、ハプニングが起こりまして、めちゃくちゃ驚きました。お芝居でするのはずかしいと思いますし、是非そのシーンを探してほしいですね。でも、そのシーンの撮影の直後は、健太郎、ふざけた?本番なのに、何やってんの?とは思いました」と意味深に話すと、伊藤健太郎さんは「台本に書かれてなく、黒木監督に撮影前に指示されて、『え??』って戸惑いまして、やるべきかやらないか迷ってたんですけど、後ろのベースから、何度も『いけ!いけ!』って黒木監督が…」とそのシーンをふり返り、伊藤沙莉さんが「結果いいシーンでした!」と言い会場を沸かせた。最後に伊藤健太郎さんは「こういった時期に、公開が近づいてきて、能楽堂という場所で、皆様に完成を報告する機会を設けられたことを、光栄に思っています」と挨拶し、「主人公の雷の様に、映画の中にタイムスリップしていただき、ちょっとした非現実的体験をご体験頂ければと思っております。公開しましたら、是非劇場に足を運んでくださればと願っています」と本作をPRしイベントは幕を閉じた。『十二単衣を着た悪魔』は11月6日(金)より新宿ピカデリーほか全国にて公開。(cinemacafe.net)■関連作品:十二単衣を着た悪魔 2020年11月6日より新宿ピカデリーほか全国にて公開Ⓒ2019「十二単衣を着た悪魔」フィルムパートナー
2020年10月20日17歳の少年が祖父母を殺害するという、実際に起きた衝撃的な事件に着想を得た大森立嗣監督作『MOTHER マザー』。破滅的な母親に挑戦する長澤まさみさんと、本作が俳優デビューの奥平大兼さんにお話を伺いました。――この作品でご家族のことを改めて考えられましたか。長澤:やっぱり私にとってもバイブルはお母さんなので。母親の言葉に耳を傾けて育ってきたから、今の自分がある。もし、自分が親になった時にどうすればいいのかということも、ちゃんと考えながら生きていきたいと思いましたね。奥平:今まで、母親とか家族とかがどれだけ大きな存在で、どれだけ影響されたり、影響を与えたりするのかを考えもしなかったんですけど。僕が長男で、妹が1人いるという関係がこの映画とまったく同じなので、母親や妹をちょっとは守る立場にいるんだよってことを考えさせられましたね。妹は今年中1なんですけど、環境も変わるじゃないですか。僕にできるサポートはしてあげたほうがいいんだなと、撮影が終わってから正直感じてます。長澤:しっかりしてるなあ。ほんと、しっかりしてる。――デビュー作でお母さん役だった長澤さんが、芸能界のお母さん的存在になりそうな予感は?奥平:そうなんですよ。もう、お母さんが2人いる感覚なんです。長澤:ほんと?奥平:こういう仕事をしていくなかで最初に育ててくれたっていうか。親みたいな感覚があるので。長澤:うれしいよ。奥平:親子役だったからだけじゃなく、現場で話しかけてくれたり、優しくしてもらって、すごくお母さん感を感じましたね。長澤:優しいお母さんだった?(笑)私も、こんな息子がいたらいいなって思いますね。奥平くんにも子役の子たちにも、すごく元気や勇気をもらったんですよ。お芝居とはいえ、ひどいことを口にしたり、態度をとったりすると、私自身も後ろめたさを感じる。でも、その場で、役として純粋に無垢に生きてくれている彼らに救われるというか。この作品の世界に引っ張っていってもらってる感覚がありました。奥平:お父さんは、阿部さんですかね(笑)。ほんとにお父さん感ありましたね。長澤:優しいもんね、阿部さん。奥平:優しかったです。長澤さんは、1回、ごはんも作ってきてくれて。おいしかったです。長澤:え?作ってないよ。差し入れじゃない?(笑)奥平:作ってきてくれませんでした?差し入れも、どれもおいしくて。芋とか。長澤:芋!?奥平:スイートポテトみたいなのです。長澤:作ってないよ、私は(笑)。あ、差し入れでね。奥平:撮影の合間に、すごく癒されてました。長澤:癒されるよね。撮影大変だったもんね。やっぱり、食べ物しか楽しみないもんね(笑)。――完成した作品を初めてご覧になった時はどうでしたか。奥平:恥ずかしかったですね。長澤:ふふふ(笑)。奥平:自分が出てきた瞬間、「やっば!」って、下向いちゃって。隣にいる監督も笑ってて。試写室には視界に入るだけでも40人ぐらいいて、恥ずかしくて。公開したらもっと多くの人に見られて、いろいろな人からの意見とかあるじゃないですか。長澤:まだ同級生にも言ってないんだよね?奥平:言ってないです。友達に見られるのも恥ずかしいと思います。先生にはある程度理由を話してあったんですけど、同級生にはまったく理由を言わずに学校を休むようになって、復活したら髪型が変わっているという(笑)。長澤:いったい何があったんだ、みたいな(笑)。奥平:やっと言えるので。“ヤバいヤツ”っていう誤解が解けますね(笑)。長澤:面白いね、それ。でも、私もずっと恥ずかしい。その感覚は、ひとつの成長に繋がることだから。悪いことじゃないみたいよ。奥平:恥ずかしいと思って、いいんですね。安心しました(笑)。ながさわ・まさみ1987年6月3日生まれ。静岡県出身。2000年にスクリーンデビューし、コメディからシリアスまで幅広い作品で活躍。『コンフィデンスマンJP プリンセス編』が待機中。ワンピース¥82,000(ティビ/ユニット&ゲスト TEL:03・5725・1160)シューズ¥72,000(クレジュリー/ヒラオインク TEL:03・5771・8809)リング、人差し指¥14,000中指¥21,000(共にマリア ブラック/ショールーム セッション TEL:03・5464・9975)おくだいら・だいけん2003年9月20日生まれ。東京都出身。初めてのオーディションで大抜擢され、本作で俳優デビュー。空手初段で、2012年に全国武道空手道交流大会「形」で優勝。ニット¥18,000パンツ¥28,000(共にウル/スタジオ ファブワーク TEL:03・6438・9575)その他はスタイリスト私物『MOTHER マザー』シングルマザーの秋子から、自分に忠実であることを強いられ続けた周平。母と息子のいびつな絆が、やがて周平を祖父母殺害へ向かわせる。監督/大森立嗣出演/長澤まさみ、阿部サダヲ、奥平大兼ほか今夏、TOHOシネマズほか全国公開。※『anan』2020年5月27日号より。写真・岩澤高雄(The VOICE)スタイリスト・木村真紀(長澤さん)伊藤省吾(sitor/奥平さん) ヘア&メイク・小澤麻衣(mod’s hair/長澤さん)永瀬多壱(VANITES/奥平さん)取材、文・杉谷伸子(by anan編集部)
2020年05月23日17歳の少年が、祖父母を殺害した。実際に起きた衝撃的な事件に着想を得た大森立嗣監督作『MOTHER マザー』で、長澤まさみさんが破滅的な母親に挑戦。本作が俳優デビューの新星・奥平大兼さんにも注目です。――長澤さんが演じる秋子は、息子の周平を歪んだ愛で翻弄します。常識では理解できないこの母親を演じたいと思われた理由は?長澤:私は結婚もしていませんし、子供もいないので、いただいた脚本も母親ではなく、周平目線で読んでいたんですね。誰にとっても母親は、自分のバイブルみたいな存在であるなかで、親子の関係性をすごく考えさせられたし、この作品が他人事に感じられなくて。でも、演じていても複雑な気持ちでしたよ。秋子はずる賢さだけが成長したような人で、自分にはない感情ばかりだったので、毎日、これでよかったのかなという疑問しかなかったですね。――奥平さんは、初めてのオーディションで周平役に大抜擢ですね。奥平:最初、「受かったよ」とお母さんから聞いたんですけど、僕、その時、ゲームにすごい集中してて。何の話だかわからなくて。長澤:はははは(笑)。奥平:「やった!」というよりも驚きのほうが大きかったですし、いろいろ考えなくちゃいけない役なので、現場に入る前は不安で。正直、あんまりやりたくないなっていう気持ちだったんですけど、入ったらもう楽しくて!こういう作品だから、現場の空気も重いのかなと思っていたら、すごく明るかった。阿部(サダヲ/秋子の内縁の夫役)さんも面白いし、妹役の子もすごく元気で、「もう、撮影終わっちゃうの?」って感じでした(笑)。長澤:奥平くんは役のことをすごく考えて、自分の意見があって現場にいた。ベテランみたいでした。それに、監督が優しかったのもあるしね。奥平:優しかったです。長澤:奥平くんとの最初の撮影は、ラブホテルに家族3人で泊まっているシーン。奥平:僕に演技の経験がなかったので、セリフのないシーンから撮りました。それもあって、結構リラックスしてできたんです。長澤:みんなが作ってくれた環境に純粋に反応して、現場に入ることができていた、いい俳優さんですよね。――撮影の合間も、「お母さん」「周平」と呼び合っていたんですか。長澤:うーん、「長澤さん」だよね?奥平:そうですね。長澤:秋子と周平は親子だけど、恋人のようだったり、友達のようだったりと関係性がすごく複雑。だから、奥平くんは、“お母さん”として私に接してなかったんじゃないかな。奥平:確かに、あんまり“お母さん”という感じでは話してなかったですね。でも、気持ち的にはすごく“お母さん”でした。長澤:だった?そうか…。私は、子供時代の周平との時間も長くて。虐待の中にも何かしらの信頼関係がある彼との距離感が難しかったんですね。でも、周平が大きくなると、もう少し、対等になる。秋子も、わがままを言いながら、どこかで周平に頼ってると感じる瞬間もあったり。不思議な関係なので、私自身も成長してからの周平に寄り掛かっていた感覚がありました。奥平:周平は母親に命じられることを仕方なくやってるように見えるかもしれないけど、お母さんのことは好きだし、一番デカい存在なんですよね。子供の頃の周平も普通じゃ考えられない経験ばかりしてますけど、成長した周平もお母さんや妹を支えなくちゃいけないという使命感が、ちっちゃい頃の周平よりはあった。やっぱり妹の存在も大きかったです。ながさわ・まさみ1987年6月3日生まれ。静岡県出身。2000年にスクリーンデビューし、コメディからシリアスまで幅広い作品で活躍。『コンフィデンスマンJP プリンセス編』が待機中。ワンピース¥82,000(ティビ/ユニット&ゲスト TEL:03・5725・1160)シューズ¥72,000(クレジュリー/ヒラオインク TEL:03・5771・8809)リング、人差し指¥14,000中指¥21,000(共にマリア ブラック/ショールーム セッション TEL:03・5464・9975)おくだいら・だいけん2003年9月20日生まれ。東京都出身。初めてのオーディションで大抜擢され、本作で俳優デビュー。空手初段で、2012年に全国武道空手道交流大会「形」で優勝。ニット¥18,000パンツ¥28,000(共にウル/スタジオ ファブワーク TEL:03・6438・9575)その他はスタイリスト私物『MOTHER マザー』シングルマザーの秋子から、自分に忠実であることを強いられ続けた周平。母と息子のいびつな絆が、やがて周平を祖父母殺害へ向かわせる。監督/大森立嗣出演/長澤まさみ、阿部サダヲ、奥平大兼ほか今夏、TOHOシネマズほか全国公開。※『anan』2020年5月27日号より。写真・岩澤高雄(The VOICE)スタイリスト・木村真紀(長澤さん)伊藤省吾(sitor/奥平さん) ヘア&メイク・小澤麻衣(mod’s hair/長澤さん)永瀬多壱(VANITES/奥平さん)取材、文・杉谷伸子(by anan編集部)
2020年05月22日《伊藤英明の白い歯こぼれる笑顔はやっぱりチャーミングだ》《坊主頭に笑顔がほんと素敵だなあーてママがこの役の伊藤英明さんは大好きだわーて言ってた》《今までなんとも思わなかったけど伊藤英明ってすっごいかわいい顔するのね》そんな声が、Twitterにあふれている。現在放送中の『病室で念仏を唱えないでください』で、12年ぶりとなるTBS連続ドラマ主演を務めている伊藤英明(44)。「僧侶でありながら救急救命医」という異色の主人公と、伊藤の好演が話題となっている。なかでも女性たちを引き付けているのが、伊藤の優しい笑顔。そんな“伊藤スマイル”にさらに磨きをかけたのが、家族の存在だという。「伊藤さんは加藤あいさん(37)の結婚式に来ていた一般人女性と14年に結婚し、15年に長男(4)が誕生。昨年には、長女も授かりました。彼は家族との時間を何より大切にしていて、お風呂やオムツ替えも率先して担当。独身時代とは変わって『育児って楽しい』と話すほどのイクメンになっています。そのせいか、笑い方もこれまで以上に柔らかくなってきましたね」(芸能関係者)1月9日放送の『櫻井・有吉 THE夜会』(TBS系)では、一家そろってアメリカに移住していることを告白。その理由について、「子どもとすごす時間を増やしたいと思った」と語っていた。「今回はドラマのために帰国したのですが、その際にも『離れたくない』と言って長男も連れてきたそうです。撮影で忙しい日々が続いていますが、子どもとの時間が何よりの充電になっているみたいですね」(テレビ局関係者)2月下旬の朝、都内の路上に伊藤の姿があった。かたわらには、長男の姿が。しばらく待っていると、車が停車する。これから子どもをどこかへ連れて行くのだろう。勢いよく長男が乗り込むと、伊藤も続く。はしゃぐわが子を眺める彼の表情には、自然と笑みがこぼれていた――。第6話を終え、平均視聴率は9.02%。息子とのひとときによって活力を得た伊藤は、さらに視聴率を伸ばしそうだ。
2020年03月01日華道家の假屋崎省吾(61)が2月26日に、「もうマスクが無い、手作りで!!」と題してブログを更新。新型コロナウイルスの影響でマスクの品切れが続くなか、假屋崎のガーゼハンカチを使った“手作りマスク”が反響を呼んでいる。《もうマスクが無い出張続きだしね》と切り出した假屋崎。バラ柄のガーゼハンカチを《三つ折りにして右左折ってヒモつけて出来上がりこれでなんと24層にもなるからね》と、4枚の写真を添えて作り方を解説した。このアイデアに、フォロワーから称賛の声が上がった。《花柄のガーゼマスク、素敵ですガーゼやと、呼吸もしやすそうで、お肌にも優しい感じがします》《お手製マスク浸透するといいですね。マスク不足の不安、解消したいです!》《とても素敵です!!薔薇の花模様がが、仮屋崎さんにとても似合ってますね!マスクなくて不安でしたが久しぶりに明るい気持ちになりました!》またタレントの辻希美(32)も、18日にYouTube『辻ちゃんネル』で手作りマスクを公開した。「ウイルス防止をお約束するものではありません」「リユースアイテムになりますので各自で十分に確認の上ご使用下さい」と前置き。その上で使用済みになった使い捨てマスクのパーツに、布・ガーゼを組み合わせた作り方を紹介した。「国内衛生用品メーカーは、工場を24時間稼働させてマスクを増産しています。ですが、供給が追いついていない状況です。マスク不足の対策として、栃木県鹿沼市や奈良県葛城市といった各自治体もガーゼマスクの作り方を紹介しています」(社会部記者)そんななか、26日に経済産業省はマスク着用についてこう呼びかけた。「使い捨てマスクがない時は、代用品を使いましょう。ガーゼマスクやタオルなど、口を塞げるものでも飛沫(くしゃみなどの飛び散り)を防ぐ効果があります」同時に同省は、国外からガーゼマスクの輸入開始をこう発表した。「東証一部上場のアパレル縫製企業がミャンマーの工場において、ガーゼマスクの生産を開始しました。来週にはガーゼマスク4000枚の輸入を開始します。3月第二週には10万枚、3月中には、100万枚の輸入を目指します。その後は需給の状況を見ながら、順次400万枚まで拡大していきます」ガーゼマスク導入で世間の不安が緩和されるだろうか――。
2020年02月27日ファンレターやファンイベント、SNSなど、様々なファンの言葉に触れる機会が多い中、どんな言葉が嬉しいのか、俳優・タレントに聞いていく連載『心に残るファンからの言葉』。今回は、蜷川実花監督の映画『人間失格 太宰治と3人の女たち』で太宰治を支える編集者・佐倉を演じた、成田凌に話を聞いた。ファンの方からどういう手紙が届くか? という質問には、「けっこう、『こういう役が見たい』という内容が多い」と答えてくれた成田。さらに「『この入浴剤で、疲れをとってください』と送ってくれる方もいて、優しいな、と思います。そうやって、考えてくれている気持ちがすごく嬉しいんです。僕の未来を一緒に見据えてくれる感じがあって、嬉しいですね」と柔らかな表情で語った。「好きというのは時間じゃないし、『好き』と言ってくださるだけで嬉しい」という成田だが、「意見みたいなものも少しあると、こちらも気が引き締まります。嬉しいです。勉強になるし」と、演技評にも興味がある様子。またファンの方からの”役についての希望”にはどんなものが? と聞くと、「『正義の味方のような役が見たい』というのはありました。ちょっとね、ダメ男が続いてるって噂があるので」とニヤリとした。○■映画『人間失格 太宰治と3人の女たち』天才作家、太宰治(小栗旬)。身重の妻・美知子(宮沢りえ)とふたりの子どもがいながら恋の噂が絶えず、自殺未遂を繰り返すー。その破天荒な生き方で文壇から疎まれているが、ベストセラーを連発して時のスターとなっていた。太宰は、作家志望の静子(沢尻エリカ)の文才に惚れこんで激しく愛し合い、同時に未亡人の富栄(二階堂ふみ)にも救いを求めていく。ふたりの愛人に子どもがほしいと言われるイカれた日々の中で、それでも夫の才能を信じる美知子に叱咤され、遂に自分にしか書けない「人間に失格した男」の物語に取りかかるのだが……。■成田凌1993年11月22日生まれ。埼玉県出身。“MEN’S NON-NO専属モデル。主な出演作に、『キセキ‐あの日のソビト‐』(17年)、『劇場版コード・ブルー‐ドクターヘリ緊急救命‐』『スマホを落としただけなのに』(18年)、『チワワちゃん』『愛がなんだ』『さよならくちびる』(19年)など。待機作に『カツベン!』(12月13日公開)、『窮鼠はチーズの夢を見る』『スマホを落としただけなのに 囚われの殺人鬼』(20年公開)など。 ヘアメイク:宮本愛(yosine.)、スタイリスト:伊藤省吾(sitor)
2019年09月22日小説家・太宰治の遺作にして傑作である『人間失格』の誕生秘話を、小栗旬演じる太宰治を通して描いた、蜷川実花監督の最新作『人間失格 太宰治と3人の女たち』(9月13日公開)。太宰を愛した3人の女たち(宮沢りえ・沢尻エリカ・二階堂ふみ)の目線から、事実をもとにしたフィクションとして映画化された。今回は主演の小栗と、太宰を支えた編集者・佐倉を演じた成田凌にインタビュー。天才作家でありながら、酒と恋に溺れた自堕落な生活を送り、自殺未遂を繰り返した果てに、愛人と川に身を投げる……という太宰と、彼を軽蔑しながらも圧倒的な才能を尊敬せずにはいられなかった佐倉を演じた2人に、作品や互いの印象について聞いた。○■「お前を犬だと思ってる」――今回、太宰治とその編集者という役で共演されて、ぜひお互いの印象について教えてください。小栗:成田くんの印象かあ。成田:小栗さんからいただいたのは、「俺はお前を犬だと思ってる。ゴールデン・レトリバー」という言葉でした。小栗:成田くん、ゴールデン・レトリバーに似てませんか? ちょっと犬っぽい顔してるでしょう? なんかそんな感じ(笑)。キャラクターも、ちょっと犬っぽいかもしれない。明るく元気な、気持ちのいい青年です。――「犬だと思ってる」と言われたとき、どういう感想を抱いたんですか?成田:腑に落ちてしまいましたね(笑)。小栗:いつもそうなんでしょ?成田:同い年の間宮祥太朗からは「人類の末っ子だな」と言われました。嬉しくもなんともないけど、そうなのかな? とは(笑)。でも、小栗さんには特に甘えてしまうかもしれないです。甘えさせる隙を見せてくれる。例えばこういうところ(腕の下の空間)に、行きたくなっちゃいます。『人間失格 太宰治と3人の女たち』でも、目を見て、顔がくっつくんじゃないかというくらいの距離でお芝居をしたんですけど、「ここに飛び込めばいいんだな」「絶対に大丈夫」という信頼と安心感がありました。――小栗さんは、役者としての成田さんにはどのような印象を持ったんですか?小栗:不安定な感じがいいんじゃないかな、と思います。他の作品も、溶け込み方が優れている。色々な顔を持ってますよね。――今回、太宰が色々な女性と接していく役ですが、成田さんもそういう役を演じられることが多いのかなと思いました。小栗:そうですよね(笑)。ダメ男みたいな役。成田:基本的に、ダメ男役なんですよね。小栗:『愛がなんだ』もすごく評判が良いよね。スタッフの女性から「『愛がなんだ』を観ました」という言葉をよく聞く。成田:『人間失格 太宰治と3人の女たち』と『愛がなんだ』は通じるところもあって、今回、二階堂ふみさん演じる富栄ちゃんが「どんな関係でもいいから近くにいたい」ということを言っていたので、どきっとしました。「もう、兄妹に生まれ変わってもいい」みたいな。愛の形にもいろいろありますもんね。――成田さんは、今回小栗さんと対峙して何か影響を受けた部分はあったんですか?成田:太宰は出てくる方に対しての接し方が全く違うので、「それでいいんだな」と思いました。今までは結構硬い頭で考えていて、1人の人間を演じるなら、周囲のどの人ともブレない感じで向き合おうと思っていたんです。でも、そうでなくてもいいんだ、と思いました。――小栗さんはまた大変な役だったと思いますが、楽しかったでしょうか? それとも辛かったでしょうか?小栗:楽しい半分しんどい半分でした。色々な人を裏切っている生活で、その罪悪感がない人ではないんです。役を通して、そういうものがどんどん彼の中に蓄積していく生活をするのは、しんどいことでもありました。○■本当にきついときに、嘘のような顔をする――印象的なセリフも多かったですが、お二人の心に残っているものはありますか?成田:佐倉から太宰への「心の底から軽蔑します」。小栗:なかなか、言うことないよね。いいセリフ。成田:本当に尊敬している人に言うんだけど、それでもまだ愛し続ける、みたいな。両極端な感情を持って接していたけど、結果、太宰の才能が全てを上回ってしまう。小栗:太宰の衝撃的なセリフで言うと、富栄への「大丈夫、君は僕が好きだよ」。あれはすごい。成田:しかも、タバコ吸いながらキスしている状況ですからね。小栗:けっこう乱暴なセリフだなと思いますけど、それが言えるのがすごいですよね。――今作の中で、妻子に他の女性との関係を見られてしまうシーンの、小栗さんの表情がすごく心に残っていて。初めて見るような、「こんな表情をするんだ」と驚くシーンだったんですが、何か意識をされてはいたんですか?小栗:これまで人生を生きてきた中で、人に見られたくないものを見られたり、他者と喧嘩したりとかする時って、滑稽な顔をしていることが多いんじゃないかと思ったので、今回はそこを考えてはいました。「本当にきつい瞬間に出る表情として、意外と、嘘のような顔をする」と考えて、太宰のキャラクターに反映させたので、そういう意味では意識していたのかもしれないです。――太宰のシリアスなシーンは、どこか滑稽な部分もあって、満員の試写室でも笑いが起こっていました。小栗:笑えますよね。みんな一生懸命だから、逆に笑えてきちゃう。太宰治という人も、自分のことを道化みたいな言い方しているけど、実際に残っている資料から、「明るくユーモアのある人だったんだろうな」と思うので、そういう人に写ったらいいなと考えていました。――成田さん演じる佐倉を見ていると、「また成田さんのちょっとバイオレンスなシーンが」という場面もありましたが、複雑なシーンだなと思いまして。佐倉の心境をどうとらえられていたんでしょうか?小栗:そんなにあるの?(笑)成田:そんなにありますか!?(笑) なかなか難しい行動で。相手を好きな気持ちと同時に「なんでわからないんだ」という苛立ちもある。言葉にするのは難しいですけど、死を散らつかせる人たちを目の前にして、あちらもこちらも守りたいという気持ちが暴走してしまったのかな。ずっと近くにいて、尊敬も軽蔑もしてる人に振り回され、でも「彼らを守る人は僕しかいないんだ」くらいの責任感もあるのかもしれない。たまりたまって、激しい行動に出てしまったんでしょうね。――今回蜷川実花さんとのタッグでしたが、蜷川幸雄さんとお仕事をされていた小栗さんにとってはどのような存在の作品になりましたか?小栗:実花さんともよく話すことですけど、蜷川(幸雄)さんに育ててもらった藤原竜也と自分が、同じ年に互いに蜷川監督作品で主演やるということには、非常に運命的なものを感じます。改めて実花さんと仕事ができるのもすごく光栄なことだなと思いました。実花さんご本人にも、すごく”イズム”は感じます。もちろん全然違うお二人ではあるんですけど、場の作り方とか似ているところがあって、物腰の柔らかい蜷川さんという感じ。――成田さんは、蜷川実花さんとご一緒されての印象は。成田:写真の現場からのご縁で、今回映像で初めてご一緒したんですけど、全然変わらなかったです。華やかで、気持ちのいい現場を作ってくださる。世間話風に話ながらも、「このシーンは~」と演出が入ってくるやり方だったりして。いろんな気持ちをわかってくださる監督なんだなと思いました。■小栗旬1982年12月26日生まれ。東京都出身。近年の主な出演映画作品に『信長協奏曲』『ミュージアム』(16年)、『追憶』『銀魂』『君の膵臓をたべたい』(17年)、『銀魂2 掟は破るためにこそある』『響-HIBIKI-』(18年)、『Dinerダイナー』『天気の子』(19年)、『罪の声』ハリウッド版『ゴジラVSコング(邦題未定、原題GODZILLA VS. KONG)』(20年日本公開)。 ヘアメイク:KIMURA CHIKA(tsujimanagement)、スタイリスト:臼井崇(THYMON Inc.)■成田凌1993年11月22日生まれ。埼玉県出身。“MEN’S NON-NO専属モデル。主な出演作に、『キセキ‐あの日のソビト‐』(17年)、『劇場版コード・ブルー‐ドクターヘリ緊急救命‐』『スマホを落としただけなのに』(18年)、『チワワちゃん』『愛がなんだ』『さよならくちびる』(19年)など。待機作に『カツベン!』(12月13日公開)、『窮鼠はチーズの夢を見る』『スマホを落としただけなのに 囚われの殺人鬼』(20年公開)など。 ヘアメイク:宮本愛(yosine.)、スタイリスト:伊藤省吾(sitor)
2019年09月15日今田耕司と女優・広瀬アリスが司会を務める「アナザースカイII」。その6月28日(金)放送回に、俳優・伊藤健太郎がゲスト出演。今回伊藤さんが訪れる第2の故郷“アナザースカイ”は、中学時代に留学していたアメリカのユタ州。再び訪れたこの地で伊藤さんは何を語る。同番組は司会を今田耕司と広瀬アリスが務め、毎回ゲストが自分だけの第2の故郷“アナザースカイ”を訪ねるという旅バラエティ番組。映画『俺物語!!』や「仰げば尊し」などへ出演。その後剛力彩芽と共演した「レンタルの恋」や、広瀬すず、中条あやみら同世代の豪華キャストが集結した『チア☆ダン』、野村周平、黒島結菜らと共演した『サクラダリセット』など出演した話題作が次々と放送、公開。「バッドボーイズ」佐田正樹の実話を映画化した『デメキン』で映画初主演を飾り、有村架純、波瑠らとの共演で本屋大賞ノミネート作を映画化した『コーヒーが冷めないうちに』などもヒットするなか、昨年秋クールのドラマ「今日から俺は!!」では賀来賢人とともに80年代熱血ヤンキーを演じ、広い世代から注目を浴びた伊藤さん。今回伊藤さんが訪れるのは冬季オリンピックの開催地ともなったソルトレイクシティを州都に持つアメリカのユタ州。この地に中学時代留学していたという伊藤さんは今回、大自然で念願のドライブ、乗馬に挑戦するほか、当時の友人と奇跡の再会。大自然があふれるユタで伊藤さんが語った俳優の夢と葛藤とは!?今夜のゲスト、伊藤さんが声優を務める劇場アニメ『きみと、波にのれたら』が現在全国公開中。大学入学を機に海辺の街へ越してきたひな子。サーフィンが大好きで、波の上では怖いものなしだが自分の未来については自信を持てずにいた。ある火事騒動をきっかけに、ひな子は消防士の港と出会い、2人は恋に落ちる。しかし、港は海の事故で命を落としてしまい、大好きな海が見られなくなるほど憔悴するひな子は、ある日ふと2人の思い出の歌を口ずさむと、水の中から港が現れる。再び会えたことを喜ぶひな子だが…。「GENERATIONS from EXILE TRIBE」片寄涼太が港役で、川栄李奈がひな子役で声優を担当するほか、伊藤さんに松本穂香らも出演。『マインド・ゲーム』などで知られる湯浅政明がメガホンをとった。「アナザースカイII」は6月28日(金)23時15分~日本テレビ系で放送。(笠緒)
2019年06月28日罪深いほどに整った顔立ちからは、つい華奢な体を想像してしまう。けれど、実際はかなりの肉体派で知られる横浜流星さん。小学生の頃から極真空手の道場に通い、中学3年生の時にはなんと、世界大会で優勝するという華麗な経歴の持ち主でもある。「体を維持するために筋トレは今も続けています。腕立て、腹筋、背筋を毎日100回ずつ。これは、空手をやっていた頃からのルーティンみたいなものですね。ただ、ドラマを撮影していた前後で、体重を10kg近く落としてしまったんです。役に集中するあまり、食事をとることをつい忘れてしまって。『このままではまずい』と思い、もう一度自分の体としっかり向き合うことにしたんです」そこで横浜さんがはじめたのは、ジムのパーソナルトレーニング。「ちょうど同級生がトレーナーをやっていたので、会員登録をして通うことにしました。トレーニングは、マシンや器具を使ったものが中心。かなりハードなメニューもありましたが、友達が付き合ってくれたおかげで耐えることができました。体を鍛えたあとは、毎回自分の体をチェックするのですが、筋肉が少しずつ大きくなっているのがわかるのも嬉しかったです。トレーニングの最中は自分との戦いだと思うので、少しでも甘えがあると勝つことができない。そういう点では、今までの空手の経験が生かされたと思います」体づくりを続ける中で、新しい気づきもあったという。「トレーナーの友達にいちばん教えられたのは、食事の大切さです。いくら鍛えたところで、食生活がちゃんとしていないと痩せていってしまうし、意味がない。でも確かに、朝ごはんをしっかり食べてからトレーニングするのと、食べずに行うのとでは、力の入り具合が全然違ったんです。僕がよく食べていたのは、コンビニのサラダチキン。それから、間食には意外にも和菓子がいいそうです。脂質が少ないので、効率よくエネルギーがとれるとのこと。体重は、あと4kgくらい戻せたらベスト。ジムも会員登録してから3か月は辞められないそうなので(笑)、せっかくだから続けてみたいと思います。今は空手からは離れているけれど、『あの人、格闘技をやっていたんだな』ということが見た目で伝わるくらいの体つきになるのが目標です」ちなみに、ストイックに頑張っている女性は好きですか?「はい。そういう人はちゃんと自分自身を持っているだろうし、自分を磨くために一生懸命になっている姿は素敵だと思います。女性の好きなパーツですか…?強いて言うなら脚かな(笑)。でも、露出多めの服とかはあまり好きじゃなくて、どちらかといえば、見えている部分は少ないけれど、ちゃんと体が引き締まっているのがわかるファッションのほうがグッとくるかもしれないです。シンプルなTシャツやデニムをスタイルよく着こなしている感じはけっこう好きかも」“もし女性に体の悩みを相談されたら?”という質問には、なんとも横浜さんらしい(!?)回答が。「『自分に甘えるな!』ですね。『痩せたい痩せたい』って言うなら、まずは自分で行動しないといけない。僕も『太らなきゃ』と思った時に、実際にやってみて大変だった経験があったからこそわかるんです。“甘えは最大の敵”。そう思って、僕も常に自分自身と戦い続けたいです」香港で魅せる、大人の男の色気香港のきらびやかなネオン街やノスタルジックな路地裏を舞台に、ヒゲを生やした姿やタバコを吸っている姿など、初公開カットをたっぷり収録。オールカラー。全112ページ。横浜流星2nd写真集『流麗』¥3,000 *税込み(KADOKAWA)写真集『流麗』未公開カット個人的なお気に入りは、ヒゲを生やしたカット。「あまりイメージにないよね」と言われるのが、逆に嬉しかったりします。よこはま・りゅうせい1996年9月16日生まれ。神奈川県出身。主演を務める映画『いなくなれ、群青』が9月6日公開予定。ニット¥36,000(ジョン メイソン スミス/HEMT PR TEL:03・6721・0882)※『anan』2019年6月12日号より。写真・五十嵐隆裕(SIGNO)スタイリスト・伊藤省吾(sitor)ヘア&メイク・永瀬多壱(VANITES)取材、文・瀬尾麻美(by anan編集部)
2019年06月08日人生に欠かせないものといえば恋愛、そして音楽。そのどちらも堪能できる映画としてご紹介するのは、まもなく公開の注目作『さよならくちびる』です。そこで、こちらの方に作品の見どころや秘話についてお話しいただきました。写真・黒川ひろみ(成田凌)話題作への出演が続いている成田凌さん!【映画、ときどき私】 vol. 235今回は、小松菜奈さんと門脇麦さん演じる人気デュオ「ハルレオ」を支える付き人となるシマを演じている成田さん。青春音楽エンタテインメントとなった本作を通して感じた音楽への思いや青春時代の思い出、そして恋愛観までを語っていただきました。―まずは、シマを演じてみていかがでしたか?成田さん脚本を読んだときに少しセリフが言いにくいと感じるところもあり、最初は難しいなと構えるところもありました。でも、監督からは言われたのは、「キザな感じだけど、ナチュラルにやって欲しい」ということ。なので、気負わずにそのあたりを意識して演じていました。―この役と向き合って、影響を受けたり、感じたりしたことはありますか?成田さん自分のためだけに生きるということは、辛いなとは思いましたけど、そういう生き方や意志の強さはカッコイイなとも感じました。僕の場合は、どうしても家族とか友達とか、大切な人に何かひとつでも恩返ししたいなと考えたうえでの行動になってしまうので。―逆にシマと自分で似ている部分もありましたか?成田さんちょっと異性にいじられがちなところは似ているかなと思いました。だから、ハルとレオみたいに意志の強い2人と行動していたら、僕も板挟みになるんじゃないですかね。―監督は「あの人のようになりたい」という憧れをテーマのひとつに挙げていますが、成田さんが登場人物3人のなかで憧れた人はいますか?成田さん僕は門脇さんが演じていたハルかな。自己犠牲みたいなところもありますけど、自分の才能を差し置いて人のためにできることはすごいことだと思います。しかも、相手を引っ張るだけでなく、支えることもできるし、よくないことはよくないと判断もできる人。もちろん本人としては葛藤もあると思いますけど、勇気があるし、うらやましくも感じます。僕もそういう人になれたらいいなと思うところもありますね。どちらかというと同性よりも異性に憧れることが多い―ご自身の周りで成田さんが憧れを抱く人はいますか?成田さん実は同性に憧れることは少なくて、意外と異性に対して思うことはよくあります。それこそ小松さんと門脇さんにも憧れますが、それは僕がふたりとまったく同じことをしても、同じにもならないし、プラスにもならないかもと感じるからです。それは、「異性だから」ということだけではない部分もあると思っています。ないものねだりかもしれませんけど、そういう異性には憧れを持っていますね。―門脇さん演じるハルと小松さん演じるレオについてはどのような女の子だと感じましたか?成田さん僕個人としては、奔放なレオにちょっと構ってしまいたくなる気持ちはあります。しかも、弱みをたまに見せられると、それが体のなかでろ過されて、きれいな尊いものに見えてしまうところがあるので。ズルいですよね。一方、ハルみたいに自分を犠牲にしてまで人に愛情を持てる人は本当に魅力的だなと思います。僕としては、自分を大切にしている人が好きですけど、そこまで人に対して愛情を持てるほうがかっこよさはあるのかなと。でも、2人とも全然違うタイプの魅力なので、僕としては選べないです。―ちなみに、劇中で描かれているような三角関係に巻き込まれた経験はありますか?成田さんこういう三角関係はないですね。もしかしたら、あったのかもしれないですけど、意外とわからないものだと思います。―今回はそれぞれが報われない相手を追いかけていますが、もし成田さんがその状況なら、諦めるタイプですか?それとも果敢に攻めるタイプですか?成田さんあまりそういう経験はないですけど、どちらかといえば果敢に攻めるほうですかね。なかなか手に入らないほうが燃えますし、追いかけているほうが楽しいのかなとは思うので。―小松さんと門脇さんとの撮影で印象に残っていることを教えてください。成田さん撮影前から演奏の練習を一緒にしていましたが、最後のライブのシーンの前に空き時間があったので、3人でステージに上がって1曲演奏しました。別に言葉を交わすわけでもなく、なんとなく演奏が始まって、なんとなく1つ完成したみたいなことにすごく感動したんです。誰も見ていなかったですけれど、そのときは何とも言えない喜びみたいなものを感じましたね。函館での忘れられない味とは?―各地で行われたライブシーンについてはいかがでしたか?成田さんエキストラで来てくださったお客さんやライブハウスの雰囲気もありますが、それぞれの地域によって、違うんだなというのは感じました。そのなかでも、函館でお客さんが歌うシーンはすごかったですし、ノリノリで楽しんでくれていたので、記憶に残っています。僕たちにとっても最後のライブということで気持ちが乗るところもあったので、おもしろかったですね。―いろいろな場所を巡りながら、オフではその土地のおいしいものを食べたりもしましたか?成田さん今回は、函館の市場で食べたウニいくら丼がおいしすぎてびっくりしました(笑)。朝早くにマネージャーさんをたたき起こしたら、最初は「いまですか?」みたいに言われましたけど、マネージャーさんも帰りには僕に感謝していましたから。どんなお寿司屋さんよりもあのウニいくら丼が一番ですね。あとは、大阪で小松さんと門脇さんと3人で焼肉を食べに行って、帰りにタピオカを飲みながら歩いて宿まで帰ったこともありました。―本作では秦基博さんやあいみょんさんが手がけた楽曲が大きな役割を果たしていますが、それらの曲を聴いたときの印象を教えてください。成田さんハルの気持ちがギュッと詰まっていて、いい曲だなと思いましたし、感じたのは今回の映画が凝縮されているのがこの音楽なのかなということ。撮影の1か月くらい前に、ハルとレオが歌っているのを聞かせてもらいましたが、そのときに「この作品は大丈夫だ」と思いました。―そのなかでも、成田さんがお気に入りの曲はありますか?成田さんやっぱり主題歌の「さよならくちびる」ですよね。今回、音楽というものに密に接してみて、改めて音楽を作る人に尊敬しました。すばらしいものをゼロから作り、そこで思いを伝えることができるのは、やっぱりすごいなと思います。―ご自身は忘れられない音楽との思い出はありますか?成田さんメンズノンノのモデルに決まったとき、高校のみんながサプライズで集まってくれて「もし困ったことがあれば……」といってみんなの名前と電話番号だけが書いてある寄せ書きをもらったんです。そのときに友達がRIP SLYMEさんと MONGOL800さんの「Remember」を歌ってくれて、その曲が好きになりました。すごい愛情だなと感じたと同時に、「これがエモーショナルな気持ちなんだ」というのを知った経験でもあります。30歳になっても病気の話より未来のことを語りたい―「まさに青春!」というステキなエピソードですが、成田さんの青春時代はどのようなものでしたか?成田さん子どものころからずっとサッカーだけをやってきて、高校時代は苦しい思いもしていたので、部活を引退したあとは、解き放たれてしまい、みんなではちゃめちゃに遊んでいましたね。といっても、放課後に水鉄砲を買って土手で本気で遊ぶとかです(笑)。そのときは真夏なのに台風が来てしまったので、ビショビショになったんですけど、それでもガタガタ震えながらみんなでおでんを食べたりしていました。あとは高校の入口に飾ってあった制服の人形のふりをするとか。本当にわけわからないことばっかりなんですけど、僕らは本気でした。(笑)―学生時代ならではの感じがいいですね。今回は青春という要素もありましたが、成田さんが演じたシマは30歳という設定。実年齢よりも上の役を演じてみて、ご自身の30歳の姿も想像されましたか?成田さん5年後ということは、おそらくいろいろなことが急激に変わっていると思うので、明確には言えないですけど、20歳超えたあたりから感じているのは、30歳というのは実はまだまだ若いんだなということです。なので、友達同士で病気の話ばっかりするのはやめたいなと思っています(笑)。すでに最近もそういう話が増えてきたなと感じているので、もう少し未来を持って生きていきたいですね。―いまは多忙な毎日だと思いますが、休みの日はどのように過ごしていますか?成田さんつい寝すぎてしまうので、最近は一回起きたらちゃんと起きようと思っています。なので、「明日これをやるぞ!」と心に決めてから寝るようにしているところです。でも、結局ソファでダラダラしちゃって意味なかったりするんですけどね(笑)。あと、僕も実践していて働く女性たちにもオススメしたいのは、どんなに疲れていても、お風呂にちゃんと浸かることですね。―ということは、家で過ごすことが多いのですか?成田さん友達と動物園に行ったり、映画を観に行ったりもしますけど、休みの日は基本的に家にいるので、バラエティ番組を見て、そのあとにスーパーに行って買い物して、家でご飯を作る、みたいな感じです。―お料理はお好きですか?成田さん自炊はよくするので、好きですよ。作り置きしたいときはミネストローネとかをまとめて作りますけど、あとはお肉を焼いたりとかですね。何かを諦めた人の希望になって欲しい―それでは最後に、作品を通して伝えたい思いをお聞かせください。成田さんもちろん誰にでも観て欲しいですが、たとえば20代を超えた人だと、何かを諦めたことがある人もいると思うので、そういう人たちには希望の映画として観てもらいたいですね。一度諦めたあとの“美しさ”みたいな部分がとてもうまく描かれていますし、終わりから始まるものはなんだろうとか、いろんな愛のカタチも見ることができるので、そういう部分が届けばいいなと思います。インタビューを終えてみて……。一見クールな印象ですが、青春時代の楽しいエピソードを冗談交じりで聞かせてくださった成田さん。劇中では、さらに大人の色気も感じさせてくれているので、成田さんオススメのライブシーンとともにお見逃しなく!自分にしか奏でられない未来がある!心に響く音楽とともに、切ない三角関係に思わず胸が痛くなる青春ストーリー。それぞれの思いを乗せた美しいメロディは、きっと新たな人生の扉を開いてくれるはずです。ストーリーずっと孤独を感じていたハルとレオは、出会った瞬間から心が共鳴し、一緒に音楽を始めるようになる。路上からスタートし、いつしかライブハウスを埋めるまでの人気デュオとなった「ハルレオ」。そんな2人の前に元ホストのシマが現れ、付き人として名乗りを上げる。ところが、予期せぬ恋心が芽生えてしまったことがきっかけとなり、3人の関係は少しずつこじれてしまう。そして、これからというときにハルとレオが出した答えは解散だった。ついにラストツアーへと向かう3人だったが、事態は思わぬ方向へと転がっていくことに……。音楽が心に染みる予告編はこちら!作品情報『さよならくちびる』5月31日(金)TOHOシネマズ 日比谷ほか全国ロードショー配給:ギャガ© 2019「さよならくちびる」製作委員会ヘアメイク:NOBUKIYOスタイリスト:伊藤省吾(sitor)ニット¥96,000/パンツ¥135,000/シューズ¥124,000/以上全てプラダ(プラダ クライアントサービス)/その他スタイリスト私物衣装問い合わせ先:プラダ クライアントサービス(tel 0120-45-1913)
2019年05月26日女優の伊藤蘭が、31日(22:00~)に放送されるニッポン放送『伊藤蘭のオールナイトニッポンGOLD』のパーソナリティを務めることが決定した。伊藤はキャンディーズ解散後の1980年から1982年の2年にわたり、同局で『伊藤蘭 通りすぎる夜に』を担当。さらには2012年、1日限りの年末特別番組『伊藤蘭 通り過ぎる季節に』で30年ぶりにラジオパーソナリティを務めた。今回は自身初となる『オールナイトニッポンGOLD』の生放送に挑戦する。当日は、ソロ歌手としてのデビューアルバム「My Bouquet」の紹介をはじめ、キャンディーズ時代の話、仕事や家族、プライベートのことなどについて、トークをするほか、リスナーからのメールのメッセージにも答える予定だ。さらに番組のゲストとして、アルバム『My Bouquet』のプロデューサーの佐藤準氏、作詞家の森雪之丞氏を迎える予定とのこと。伊藤は「6年ぶりにラジオパーソナリティをさせていただくことになりました。しかも今回は生放送! 今からもう緊張でドキドキしてますが、皆さまからのメールを励みに頑張ります」とコメント。そして「ソロアルバムからの曲もたくさん紹介しますので楽しみにしていてくださいね」と話した。
2019年05月24日作家の朝井リョウさんが早稲田大学在学中に、実在する男子チアリーディングチーム「SHOCKERS」に触発されて書いた『チア男子!!』が映画化。演技力はもちろんのこと、極真空手の国際大会で優勝するなど、その身体能力の高さが見込まれた横浜流星さんが、中尾暢樹さんと共にW主演を務める。「これはハルだけではなく、7人全員の物語です」「空手を通して精神力は鍛えられたので、チアリーディングの過酷な特訓も不安はなく、“よし、やってやろう!”という感じでした」こうして、撮影の約3か月前からチアリーディングの特訓がスタート。「最初は週に2~3回の練習だったので、7人の息を合わせるのが大変だったんです。でも、撮影1か月くらい前に毎日8時間の集中合宿をしたことで、ようやく形が見えてきて。撮影後にみんなでごはんに行って、そこでいろいろ話をしたり、少しずつ団結力も高まって、これはいいものができそうだなと思えました。チアリーディングは、人に応援されるのではなく、人を応援するスポーツ。クライマックスのパフォーマンスの撮影時も、たくさんのエキストラの方が僕たちを応援してくれていたんですけど、僕は逆に皆さんの背中を押せたらいいなという気持ちでやっていました。だから待ち時間が長くて大変だった皆さんが、僕たちのパフォーマンスで笑顔になってくれた時はすごく嬉しかったです」横浜さんが演じるのは、幼い頃から続けてきた柔道をやめ、いちからチアリーディングに挑戦するハル。「僕も大学へ進学せず、この仕事一本で生きていこうと決めた時はかなりの覚悟が必要だったので、ハルが“柔道をやめてチアをやる”と決意したところはとても共感できました。この映画はハルだけじゃなくて、7人全員が葛藤を抱えているんです。ちゃんとそれを言葉にして前に進んでいく姿に僕自身もグッときて。これは7人の物語だと思っています」劇中でのチーム名“BREAKERS”には、7人の悩みや葛藤を壊したいとの思いが。ちなみに、横浜さん自身が壊したいものとは…?「自分へのイメージ(笑)。ドラマ『初めて恋をした日に読む話』の影響で、今まで以上に気にかけてくださる方が増えたのはとても嬉しいんです。でも、由利匡平のイメージが強いみたいで、役が変わって黒髪になったらどう思うのか、この先も皆さんがついてきてくれるのかを考えると怖くて…。だからこそ、ここからが勝負。いろんな役をやって“実際はどういう人なの!?”と思ってもらえるようになりたいです」才能に限界を感じ、柔道を続けるか悩むハル(横浜)。そんな時、親友のカズ(中尾)が男子チア部の創設を提案し…。監督/風間太樹出演/横浜流星、中尾暢樹、瀬戸利樹、岩谷翔吾、菅原健、小平大智、浅香航大ほか公開中。よこはま・りゅうせい1996年9月16日生まれ、神奈川県出身。俳優。前クールのドラマ『初めて恋をした日に読む話』の“ゆりゆり”こと由利匡平役で一躍大ブレイク。主演映画『いなくなれ、群青』は9月公開予定。©朝井リョウ/集英社・LET’S GO BREAKERS PROJECTジャケット¥18,000(ワイルド ライフ テイラー/ジュンカスタマーセンター TEL:0120・298・133)その他はスタイリスト私物※『anan』2019年5月22日号より。写真・内田紘倫(The VOICE)スタイリスト・伊藤省吾(sitor)ヘア&メイク・永瀬多壱(ヴァニテ)インタビュー、文・菅野綾子(by anan編集部)
2019年05月20日1月期ドラマ『初めて恋をした日に読む話』をはじめ、映画出演も相次ぐ横浜流星さん。マルチに活躍する彼の潔すぎる選択の裏側とは。どんな経験にも、意味のないことなんてない「選択に迷うことは、あまりないですね。例えば何人かでごはんに行っても、自分だけすぐにメニューが決まるので待ち時間が長くなってしまうことも多くて」そう言って、爽やかな笑顔を浮かべる。まるで少女漫画の世界から飛び出してきたような完璧なルックスで、世の女性を魅了する横浜流星さん。しかし実は極真空手の国際大会優勝という意外すぎる経歴の持ち主でもある。「空手は小学1年生の時に習いはじめました。最初はサッカー、野球、スイミングと、いろいろなスポーツを試したのですが、最終的に自分から『空手がやりたい』と親に言ったそうです。試合や稽古がどんなに苦しくても、自分が一度決めたことは責任を持って貫く、という精神力は空手を通じて培うことができたと思います」そして栄えある世界チャンピオンの座に輝いたのは、中学3年生の時。格闘家としての将来を有望視され、当時はほぼ空手中心の生活を送っていたという横浜さん。どうして俳優の道に進むことになったのかは、気になるところ。「小学6年生の時にスカウトされて今の事務所に入ったのですが、徐々にお芝居の仕事の楽しさを実感するようになったんです。高校に入ってからも、このまま空手を続けるか、俳優一本に絞るか、それとも大学に進学するかでかなり迷いました。ですが、最終的には『今しかできないことをやろう』と思い、この世界で生きていくことを選択しました」その時の決断を後押しした、忘れられないひとことがあるそう。「親に言われた『人生は一度きりなんだから、流星の好きなように生きなさい』という言葉です。思えば空手をはじめた時も、芸能界に入った時も、親はすべての判断を自分に委ねてくれて。僕が俳優としての決意を固めた時も、そのスタンスは変わりませんでした。ただし、『悪いことだけはするな』と釘は刺されましたが(笑)」‘17年には俳優以外に、歌手としてアーティストデビューも果たした横浜さん。どんなことも自分で決める決断力は、今もさまざまな場面で発揮されている。「歌手になるプランはもともと自分の中になかったのですが、滅多にないチャンスをいただけたので、せっかくだから挑戦してみようと決意しました。きっと、どんな経験にも意味のないことなんてないはず。だからこれからも、チャレンジできることには積極的に取り組んでいきたいと思います」よこはま・りゅうせい‘96年9月16日生まれ、神奈川県出身。出演映画『愛唄-約束のナクヒト-』が1月25日より、『L(ハート)DK ひとつ屋根の下、「スキ」がふたつ。』が3月21日より公開予定。シャツ¥32,000(シュガーヒル/シックTEL:03・5464・9321)その他はスタイリスト私物※『anan』2019年1月30日号より。写真・樽木優美子(TRON)スタイリスト・伊藤省吾(sitor)ヘア&メイク・永瀬多壱(VANITES)取材、文・瀬尾麻美(by anan編集部)
2019年01月28日今回ご紹介するのは、大正十二年創業、神戸元町の老舗洋食屋『伊藤グリル』から『伊藤グリル 欧風ビーフカレー 中辛』。伊藤グリルとは?船のコックとしてヨーロッパを駆け回っていた初代オーナーシェフ・伊藤寛氏が船を下り、テーブル3つから始めたお店が伊藤グリルです。欧州仕込みの経験を活かし、高級洋食屋としてヨーロッパスタイルを踏襲したその店は、颯爽たる洒落た店として神戸では当時のステータスシンボルとなり、常連客のちょっとした社交場となっていたそう。しかし、時は第2次世界大戦の最中。人気を博した伊藤グリルも悪化する戦況に伴い、ビジネスは不振に陥ったといいます。 終戦後、昭和23年(1948年)に復活!入手困難となった牛肉の代わりに馬肉のステーキや、カエル料理なども出していたそうです。一代で神戸指折りの洋食店を築いた寛氏が引退すると、二代目は三男の禄夫氏が継ぎ、禄夫氏の急死後は寛氏の次男・忠が三代目を継承。現在の伊藤グリルを支える2つの伝統メニューの1つ・炭火焼きステーキは、三代目の忠氏の代に誕生。その頃の常連客の間では、うまいステーキができあがるのを煙に包まれながら待ったというエピソードが、今でもよく語られているそうです。 現在の4代目シェフが再現する、初代の隠しメニューのカレー!三代にわたって作り上げてきた伊藤グリルの伝統に根差し、自分らしさを加えていきたい――そんな思いから、完成したビーフシチューも、伊藤グリルの看板メニューの1つです。現在では、炭火焼ステーキ・ビーフシチューを二本柱に、「洋食を食べるならば伊藤グリル」との呼び声高い伊藤グリル。しかし今回ご紹介するのは、初代がイギリスより持ち帰ったレシピを元に、日本人の口に合うようにアレンジしたカレー。レストランメニューにはのせていない秘蔵のカレーが、この味わい深い欧風ビーフカレーです。店舗の味、とかじゃないんです。初代の秘蔵メニューなのです!色は明るい褐色で、お肉は燻した感じのしっかりしたブロック!さすが!のちょっとスモーキーな味わいです。3ブロックも入っていて、満足です。まろやかで、オニオンペーストやチャツネの風味もしっかり効いていて、さすがに伝統のある洋食屋さんの高級感。燻した気配、フルーティな各種ピューレの味が効いた、本格派です。しかも化学調味料不使用なのも嬉しい。 ■総評カレーの味★★★★★辛さ★★☆☆☆本格度★★★★☆またお店の方で二大看板メニューも食べてみたいと思うお味でした。満足です!【筆者略歴】Makolovesyou♡
2018年08月27日映画『虹色デイズ』。公私ともに深いつながりのある高杉真宙さんと横浜流星さんが、同級生役で共演。撮影裏話から憧れシーンまで、たっぷり語ってもらいます。高杉:今回、流星とは同級生役で共演したけど、実は俺たち、リアルでも同じ高校だったんだよね。横浜:うん、不思議だよな。前に真宙と舞台で共演したとき、「いつか同級生役をやりたいね」っていう話をしたのを覚えてる。でも、まさかこのタイミングで叶うとは。高杉:『虹色デイズ』は少女漫画原作の実写映画だけど、主役は男子高校生4人、というのが新しいなと思ったよ。横浜:こういう原作モノって、わりとファンタジーの要素が強い印象があったけど、『虹色デイズ』はリアルに描かれているというか。演じているときも、「この4人が現実世界にいたらどうか」ということを常に考えながら、自分の役と向き合っていた気がする。高杉:だから、高校生たちのテンション高い会話も、自分にとっては“あるある”な感じだった。横浜:誰かが何か言ったらそれに乗っちゃう、みたいな?高杉:そのリアルさっていうのは、4人の仲の良さがあってこそ、伝えられることだから。横浜:そういう意味では、撮影中も楽しかったもんな。キャラクター的に、真宙は今回の役で演じたつよぽんとあまり変わらない感じだった気がする。高杉:確かに、静かでマイペースなところは同じかも。反対に、役の中で4人を引っ張っていったのは、まっつん(中川大志)だけど、現実では(佐野)玲於かな。横浜:みんなでごはん行こうってなったら、場所決めてくれたしね。それに比べて俺はもう、自由すぎて(笑)。一人でフラフラしてた。高杉:ある意味、演じた恵ちゃんと似てるね。屋上、浴衣、夏祭り…。青春時代の憧れもそれぞれ。横浜:ちなみに、今回の映画で印象的だった撮影は?高杉:やっぱり、夏祭りのシーンかな。実際に出店を開いてもらったり、エキストラの方も大勢いるなかを浴衣姿で歩くのが楽しかった。そういうシチュエーションって恥ずかしくもあるけど、心の底では憧れでもあるよね。横浜:憧れってことなら、俺は屋上のシーンが楽しかったな。屋上で食べるごはんとか、何気ない会話とか、好きな子を眺めてわちゃわちゃしたりとか、そういうのを実際にやってみたかった、と思って。休み時間になったらみんなが必ずそこにいる、“たまり場”みたいなイメージ。高杉:演じる側も観る側も、そういう憧れを疑似体験できるのも、映画の魅力なのかも。…ちなみに、映画に登場する女の子たちの中で、いちばんタイプだったのは?横浜:俺はやっぱり、夏樹(佐野玲於)の片思いの相手だった小早川さんかな。自分が高校生だったら、の話だけど。放っておけない感じの子を好きになる気持ちはわかるなと思って。引っ張ってあげたくなる。高杉:(じっと見つめて)ふーん、じゃあ俺が女の子だったら、流星が目の前を歩いてくれるんだね?横浜:え、どういう想像…(笑)。高杉:いや、さすがに嫌だけど。男らしいな、と思ったから。横浜:やっぱり、最近は肉食女子が増えているらしいけど、気持ちを伝えるのは男からでなくちゃ…高杉:あ。その話、長くなるからやめてもらっていいですか(笑)。『虹色デイズ』ちょっとおバカでお騒がせな男子高校生4人の「友情」と「恋」がギュッとつまった感動の青春ストーリー。佐野玲於×中川大志×高杉真宙×横浜流星のカルテット主演が話題に。全国公開中。©2018「虹色デイズ」製作委員会©水野美波/集英社たかすぎ・まひろ1996年生まれ、福岡県出身。出演映画『世界でいちばん長い写真』『君が君で君だ』が公開中。秋には主演映画『ギャングース』が公開。ジャケット¥32,500(コノロジカ)ベルト¥12,000(ジョン メイソン スミス)共にHEMT PRTEL:03・6427・1030Tシャツ¥14,000(ジョン エリオット/サザビーリーグTEL:03・5412・1937)パンツ¥24,000(VICTIM/White GalleryTEL:03・6427・4996)シューズ¥23,000(カミナンド/グラビテートTEL:03・3464・6588)よこはま・りゅうせい1996年生まれ、神奈川県出身。出演映画『青の帰り道』が2018年冬公開予定。‘19年には主演映画『愛唄』が公開。シャツ¥23,000パンツ¥32,000(共にワコマリア/パラダイストウキョウTEL:03・5708・5277)靴はスタイリスト私物※『anan』2018年7月18日号より。写真・前 康介スタイリスト・石橋修一(高杉さん)伊藤省吾(sitor/横浜さん)ヘア&メイク・堤 紗也香(高杉さん)高草木 剛(VANITES/横浜さん)取材、文・瀬尾麻美(by anan編集部)
2018年07月14日映画『青夏 きみに恋した30日』。漫画から飛び出したかのような、爽やかさ満点の葵わかなさんと佐野勇斗さん。久々の共演で感じた、お互いの魅力を語りました。葵:私たち、4年前の映画『くちびるに歌を』以来の共演だった。佐野:久々に会ってどうだった?葵:佐野くんは、あまり変わらないよね。当時は大人っぽい男の子だなって思ってたけど。佐野:本当に?葵:うん。今回会ってみても、全然変わってなくて(笑)。佐野:あの頃のままってことか!わかなちゃんは逆に、この4年で大人っぽくなった。前はちょっと落ち着きなかったもんね(笑)。葵:うん(笑)。当時は、そういう役っていうのもあったしね。佐野:今回はすごく落ち着いてたし、現場もリードしてくれてた。葵:そう?自分より年下の人が多い現場って初めてだったから、お姉さんとして引っ張らなきゃって。でも、相方がいたからできた。佐野:相方って!(笑)葵:信頼し合えてるからこその距離感でやれた気がするな。佐野:お互いに気を遣いすぎることもなかったしね。葵:古澤監督も、シーンごとに話し合ってくださって。一度自分たちの持ってきたものを出して、そこから監督がカット割りを考えてくれたり。やりがいがあったよね。佐野:一緒に話したりね。二人きりのラストシーンとか。葵:焦らないでね、って(笑)。佐野くんって、恋愛系にめっぽう弱いって知ってるから。佐野:それは言うなって!(照)葵:すごく照れ屋だから、平気な顔をしてても、恥ずかしいだろうから。焦っちゃダメだよって。佐野:現場では「わかった」って冷静に言ってたけど、心の中では「ありがとう!ゆっくり、ゆっくり」ってずっと考えてた(笑)。ピュアでまっすぐ。あの頃を思い出してほしい。葵:プレッシャーって、あった?佐野:もちろん!原作を読んだら、吟蔵ってめちゃくちゃかっこよくて。不安が10割だった。葵:そうだったんだ。でも、見た目は吟蔵に似てるって思ったよ。佐野:本当に?よかった〜。吟蔵と僕とは、真逆の性格だから、本当に難しかったんだよね。葵:確かに、それはわかる。吟蔵って集団でいるときも、寡黙なことが多くて。素の佐野くんは、みんなを引っ掻き回す感じ。佐野:それ、褒めてる?(笑)葵:うん!率先して盛り上げてくれていたり。でも、役柄は違うから大変そうだなって思ってた。佐野:理緒役はぴったりだったよね。原作を読んだときから、わかなちゃんだ!って思った。葵:確かに、性格が似てる部分はあるかな。思い込んだら突っ走っちゃうところとか。佐野:あと、理緒になるための努力もすごいなって思ってたよ。葵:本当?佐野:絶対に表には見せないけど、すごく考えてるなって思うし、引き出しがたくさんある。役に対する姿勢が真面目で、すげぇなって。葵:佐野くんは受け入れるのが早いよね。だからみんなが世話を焼きたくなるというか、愛されてる。佐野:嬉しいな~。撮影していて、本当に胸キュンしたよね。こんな夏が過ごしたかったって。葵:恥ずかしいくらい、どこまでもまっすぐだもんね。恋愛だけじゃなくて、あの頃のまっすぐさって大事だな、取り戻したいなって思ってもらえたら嬉しいよね。『青夏 きみに恋した30日』都会育ちの女子高生・理緒(葵わかな)は、夏休みを祖母の家で過ごすことに。田舎に到着した日、初対面の吟蔵(佐野勇斗)に恋をする。期間限定の恋愛の行方とは?原作は南波あつこの漫画。8/1(水)全国公開。©2018映画「青夏」製作委員会あおい・わかな1998年6月30日生まれ、神奈川県出身。連続テレビ小説『わろてんか』のヒロインの好演も記憶に新しく、今後が期待される女優のひとり。ブラウス¥9,800(ADIEU TRISTESSETEL:03・6861・7658)スカート¥33,000(PLAIN PEOPLE/PLAINPEOPLE 青山TEL:03・6419・0978)さの・はやと1998年3月23日生まれ、愛知県出身。9月公開の映画『3D 彼女リアルガール』にも出演。ボーカルダンスユニット「M!LK」としても活躍。Tシャツ¥6,400(セヴシグ/スタジオ ファブワークTEL:03・6438・9575)パンツ¥45,000(カズキナガヤマ)※『anan』2018年7月18日号より。写真・女鹿成二スタイリスト・伊藤省吾(sitor/佐野さん)岡本純子(アフェリア/葵さん)ヘア&メイク・中島愛貴(ラフテル/佐野さん)竹下あゆみ(葵さん)取材、文・野村紀沙枝(by anan編集部)
2018年07月14日ドラマ1stシーズンがスタートして10年。『コード・ブルー』を観て育った世代が、作品への思いを語ります。成田凌as灰谷俊平「イケてない劣等生の灰谷は愛すべきキャラ」『コード・ブルー』の魅力は、藍沢、白石、緋山、冴島、藤川の一人一人のキャラが立っていて、それぞれが欠けている部分は必ず誰かが埋めてあげているという、5人の結束感にあると思います。1stが始まった時は中3の受験シーズンだったけど、欠かさずに観ていて、よく、藍沢先生の指をはじく癖も真似してました。だから、衣装合わせでスクラブ(医療用白衣)に袖を通した瞬間からもう、主題歌の「HANABI」が頭の中でリピートしてて。それを監督に伝えたら「僕も、もう1回もう1回ってすぐ言うからね」って言われました(笑)。確かに、毎回事故現場の撮影は、芝居の難しさや環境まで含めて過酷で。でも、3rd後半のトンネル事故で、僕が演じる灰谷がヘリに乗れなくなり現場に行けなかった時、実は行きたくてたまらなかったほど、やりがいのある撮影なんです。イケてない劣等生の灰谷ですが、できないからこそ、どんな演技や演出をしても正解が作れるから、僕はこの役が好きです。劇場版では、再び現場に復帰した灰谷をご覧ください。また、別々の道を選択して進んでいく5人の絆が、さらに深まっていく様子も必見です!新木優子as横峯あかり「映画では“目元の芝居”に苦労、勉強になりました」中学から高校の思春期に、学校中のみんなが知っていて話題になっていた『コード・ブルー』。素晴らしい俳優さんが5人も集まっているのが本当に豪華で、衝撃的でした。私もリアルな医療シーンにドキドキしながら観ていたし、いつか社会人になった時に経験するであろう大人の人間関係にも憧れて、感情を揺さぶられながら観ていました。いざ作品に参加して、生の5人を目にした時には「本当にいる、動いてる」って感動しました(笑)。でも、実際の撮影は、自分がセリフを言いながら動いてみるとすごく難しくて。先輩たちからアドバイスをいただきながら、繰り返し練習をしました。横峯あかりは、心配性だけど明るくて、気遣いのできる医者。やってみないとわからないでしょ、というあっけらかんとした強さは、彼女の魅力の一つです。劇場版では、心が揺れる場面での目元のお芝居が難しくて苦労しました。横峯と一緒に、私も成長させてもらっています。『コード・ブルー』の世界観が2時間に凝縮された、贅沢な今作。様々なエピソードから伝わる命の大切さや人間関係は、人それぞれの受け取り方で感動してもらえるはずです。馬場ふみかas雪村双葉「もっとお芝居がしたい!そう思わせてくれた作品」『コード・ブルー』は1stから毎話欠かさずに、再放送まで観るほどのファンでした。そんな大好きな作品にナースの雪村双葉役で参加できることになり、いざ現場に入ってみると、最初は思うようにお芝居ができずに悔しい思いばかり。監督から何度もダメ出しされて、家に帰って、同じナース役の冴島先輩のシーンだけを1stからひたすら見返したこともありました。3rdが終わった時は悔しさのあまりプロデューサーに「もっとお芝居がしたいです」と訴えたりも(笑)。雪村は、そんな私にちょっと似ていてすごく負けず嫌いで、さらに自信家。3rdを経て、劇場版ではより経験を積み、家庭環境などのコンプレックスを乗り越えて、少しずつだけど成長しています。打ち上げで戸田さんから「馬場成長したね~」って言われた時は、本当に嬉しかったな。ファン目線としては、最後に先輩たち5人が集結するヘリポートのシーンは涙モノ!(新木)優子ちゃんと一緒に試写を観たのですが、タオルがないと大変だねって話してたぐらい感動の嵐です。私たちフェロー4人も、いつか5人の先輩たちのような深くて強い絆の関係になれるといいな。『劇場版コード・ブルー ―ドクターヘリ緊急救命―』地下鉄トンネル崩落事故から3か月。それぞれが進むべき道を選んだ5人は、別れの日が迫る中、忙しい現場での日々を送っていた。そんな時、“空”と“海”で未曾有の大事故が発生。史上最悪の現場に、彼らはどう立ち向かうのか…。7月27日より全国東宝系にてロードショー。©2018「劇場版コード・ブルー -ドクターヘリ緊急救命-」製作委員会なりた・りょう1993年11月22日生まれ、埼玉県出身。メンズノンノ専属モデル。出演映画『ここは退屈迎えに来て』が10月、『愛がなんだ』が’19年公開予定。ニット¥36,000パンツ¥66,000(共にヨウジヤマモト/ヨウジヤマモト プレスルームTEL:03・5463・1500)あらき・ゆうこ1993年12月15日生まれ、東京都出身。7月13日放送開始のドラマ『チア☆ダン』(TBS系)、10月公開の映画『あのコの、トリコ。』に出演。ドレス¥58,000(エルザ ウィンクラー/ブランドニュースTEL:03・3797・3673)アクセサリーはスタイリスト私物ばば・ふみか1995年6月21日生まれ、新潟県出身。モデル、グラビア双方で活躍する“モグラ女子”の代表として人気に。近年は女優として活動範囲を広げる。ドレス¥58,000(AKANE UTSUNOMIYA/ブランドニュース)イヤリング¥10,000(THE DallasTEL:03・5491・7331)※『anan』2018年7月18日号より。写真・小笠原真紀スタイリスト・伊藤省吾(sitor/成田さん)高野夏季(新木さん)小笠原吉恵(馬場さん) ヘア&メイク・ノブキヨ(成田さん)本岡明浩(新木さん)八戸亜希子(馬場さん)取材、文・若山あや(by anan編集部)
2018年07月11日