義母や義父、ママ友、会社の同僚など、どうしても好きになれない人っていませんか? でも、結婚で家族や親戚になった、子どもを通して付き合わなければいけない、仕事を回すために一緒に作業をしなければいけないなど、好き嫌いで付き合いをやめるわけにはいかないこともあります。ウマが合わなければ無理して付き合う必要のなかった学生時代とは違い、大人になって働き、結婚し、子どもを生んで育てるとなると、しがらみや人間関係で身動きが取れなくなってしまうことも。苦手な人とストレスなく付き合うにはどうしたらいいのでしょうか? 今回は、嫌いな人との付き合い方、心の持ち方に迫ってみましょう。■苦手なママ友、会社の同僚との付き合い方ママを取り巻く人間関係の中で、比較的付き合いをやめやすい、距離を置きやすいのはママ友でしょう。子ども同士が仲良いからといって、親まで無理に付き合う必要はありません。「ママ友との関係を断つと、園や学校、子育ての情報が入ってこなくなるのではないかと不安」と感じる人もいるでしょうが、ママ友からの情報はその人のフィルターを通して入ってきたものなので、必ずしも正しいとはいえません。情報は正しい情報源、例えば保育士さんや先生などに直接聞くのが一番です。子どもの成長と共に親の出番も減っていくわけですから、つらい思いをしてまでママ友との関係を続ける必要はありません。このご時世ですから、ママ友とのランチやお茶などのお付き合いはめっきり減ったと思うので、良い機会ととらえ関係をフェードアウトしてもいいと思います。次に会社の同僚も、リモート勤務になったり、密を避けて会議が少なくなったり、オンラインに切り替わったりで、会う機会がぐっと減っていることでしょう。苦手な人とは、同じ空間にいることで関わりが生まれ、それをストレスに感じるので、今はかなり気持ちが軽くなっているのではないでしょうか。会社の同僚は、ママ友のように関係を断つのは難しいけれど、媒介が仕事ですから感情を抜きにした付き合いに徹することができます。人それぞれ仕事のやり方は違うため、それがイライラ、ムカムカする原因となっていることもあります。そうだとしたら、苦手だと感じているところは堂々と言っていいと思います。仕事はどんな過程を経たとしても望まれている結果が出ればいいわけですから、仕事の進め方などに関しては感情を抜きにして「あなたとはやり方が違うので、私はこうしますね」と伝えてもいいと思います。一方、難しいのが義母や実母といった家族の場合。苦手だからといって完全に関係を断つことは難かしいでしょう。他人ではないので、関わりたくなくても関わらざるをえません。次の章では、義母や実母といった苦手な家族、嫌いな親戚との付き合い方についてお話ししましょう。■嫌いな義母・実母との付き合い方苦手な義母・実母、親戚との付き合いは、ママ友のように関係を断つこともできませんし、会社の同僚のように仕事の結果が伴うわけではなく、感情が絡んでくるうえ正解もないので難しいですよね。結論からお伝えすると、義母・実母でも関わらないようにする、遠ざけるという対応でいいと思います。例えば、家族のイベントなどに誘われても断る、どうしても会わなければいけないときは、違う星からきた人だと割り切って、理解はするけど共感はしないというスタンスを取ることでストレスは軽減されるでしょう。嫌いな相手と付き合ううえでつらいのは、相手に共感したり正しいと思わなければいけない点だと思います。特に義母や実母は目上ということもあり、ある意味、主従関係に近いものがあります。例えば、義理のお母さんから「あなた、こうすればいいのよ」と言われたら「そうですよね」と共感しなければいけない。本心ではそう思っていないのに共感するフリをしなければならず、それがつらくストレスになるわけです。だからといって、「お母さん、それは違いますよ」と言ってしまうとさらに面倒なことになります。同調圧力をかけてくる人は、否定されると躍起になって共感を求めてくるので、否定はしない言い回しが求められます。例えば「そういう考え方もありますね」と相手を認めるけれど、私は違うというスタンスをとります。また「ですよね」「なるほど」と聞き流すのもいいでしょう。相手を刺激しないように否定しない返しをすれば、相手も認められたと受け止め、それ以上圧力をかけてくることはなくなります。曖昧(あいまい)な相槌を「了承、賛成」ととらえられて後々トラブルになったことがあるのなら、「よくわからないのでお母さんにお任せします」で賛成とも反対ともいえない立場を取ればいいのです。または「これはできますが、これはできません」と、受け入れられる部分とそうではない部分を明確に伝えます。■嫌いな人との関係に悩んでしまうのはどんなタイプ?嫌いな人との付き合い方で悩む人というのは基本、断れない人。しかし、それでなくてもストレスフルな時代ですから、嫌いな人に対して良い人にならなくてもいい、断ってもいいと思います。私たちは小さい頃からみんなで仲良く、友だちは多ければ多いほど良いという考え方の中で育ってきましたよね。それが同調圧力となって、嫌いな人とも付き合わないといけない、うまくやらないといけないと考えてしまいます。でも、アメリカのような他民族国家の幼稚園や小学校では、無理に仲良くさせる必要はないという考え方があります。日本では、いじめなどで仲がこじれてしまった場合、なんとか関係を修復させようとしますが、アメリカではクラスを変えるなどして子ども同士をあえて離す対応をすることもあるそうです。そのため、無理をしてでもみんなで仲良くしましょうという同調圧力が低いのでしょう。思想やバックボーンが違うのだから、みんなが同じように仲良くできるはずはないという前提に立っているのだと思います。その考えが必ずしも最良というわけではありませんが、人口のほとんどが単一民族である日本は、どうしてもみんなが同じように感じて当然、一緒で当たり前という同調圧力が強い傾向になります。大人になって嫌いな人との付き合い方に悩む人のは、そういった教育が悪い意味で残ってしまっているタイプだと思います。「大人になってまで嫌い、苦手と感じる人がいるなんて、自分はダメだな」そう感じて落ち込み、我慢する人もいるかもしれません。でも、自分とは違う人間なんだと認めたうえで、嫌いであれば遠ざけてもいいのです。そう意識するだけでも、ストレスを感じることは減っていくでしょう。■嫌いな相手を遠ざける方法嫌いな人、苦手な人を遠ざける方法として一番なのは、相手の申し出を断ること。「あなたの要求には答えられない」という毅然とした態度を取り続けることが大切です。しかし、一定の人の誘いだけ断っていると、周囲は「どうして?」という反応をしてくる場合があるでしょう。そんなとき「実はあの人のことが苦手なの」と口にしてしまう人がいますが、嫌いという感情はわざわざ伝える必要はないと思います。例えば、「嫌いだから断っている」と口に出したら、言われた方も良い気分にはなりませんし、避けている相手にも必ず伝わるものです。また、嫌いと伝えてしまうことで、「私もそう思う」「私はそう思わない」とグループ分けができてしまいます。それが嫌いな人との付き合いで必ずしもプラスに働くわけではなく、不要なストレスをもたらすことの方が多いからです。嫌いな人は避けてもいいとはお伝えしましたが、だからといって自分の思いをなんでもかんでも口に出していいかというとそれは違います。人と付き合ううえで、相手が聞いて不快に感じるだろうことはあえて言わないというのが大人として求められる気づかいです。「たまたま誘われるタイミングが合わなくて・・・」と言っておけば周囲も察するでしょう。嫌いという感情は、自分の意に反して相手の言うことを聞かないといけない、同調しなければいけないというのが嫌だから生まれるのだと思います。嫌いな人との関係に悩んでいるなら、少しずつ断る練習をしてみてはいかがでしょうか。関係が途絶えても構わないママ友から始めて、会社の同僚、そして義母・実母と段階を踏んでいけば、嫌いな人との関係を整理・清算できるようになるでしょう。 エキサイトお悩み相談室で佐藤先生に相談する
2020年12月25日お笑いトリオ『ロバート』の秋山竜次さんがいろいろなアーティストになりきり、インタビューを受ける人気企画『クリエイターズ・ファイル』。これまで秋山さんは大きな子役になったり、透明すぎる17歳の女優になったり、双子に分裂したりと、斬新な発想で多くの人を笑わせてきました。秋山さんの仮装と演技力で人気を博す『クリエイターズ・ファイル』ですが、ついに一線を超えてしまうようです…。『ロバート』秋山竜次、犬になる雑誌『月刊ザテレビジョン』では、『クリエイターズ・ファイル』の連載企画が掲載されています。2020年12月16日に発売された2021年新春特大号では、秋山さんが新たな姿を見せてくれるのだとか。秋山さんが扮する『クリエイター』は、世界一クリエイティブな犬種とされるハンプシャー・クリエイティブ・グランドホーマンの男の子・ロルフくん(6歳)です!ついに人間を辞めてしまった秋山さん。連載ではロルフくんの飼い主である名取さん夫妻を取材しているとのことです。高い知能を持つロルフくんは、さまざまな食材の中からカレーの具材を当てることが特技。チャームポイントはトリミングに7万円かかるという、ふさふさの毛並みです。世界一クリエイティブといわれる犬種だけに、ロルフくんは食べ物もおしゃれなものを好み、最近はご飯にダルゴナコーヒーを混ぜてあげているのだとか。一体何をいっているのか分かりませんが、秋山さんもといロルフくんはどんな姿を見せてくれるのでしょうか。※ハンプシャー・クリエイティブ・グランドホーマンという犬種は実在しません。[文・構成/grape編集部]
2020年12月17日人生は一度きり。近年、これまでの仕事をやめて新たな職業に就く人が増えています。ぽこた(@ponponpokotan)さんの父は、これまでの仕事を辞めて農業を始めたのだとか。しかし、育てている野菜はスーパーで見かけるようなものではなく、ある変わった形をしたものだといいます。その野菜を切った様子がこちら!父が仕事辞めて、農業始めたハートと星のきゅうりを宣伝してほしいとのことで、フォロワーさん少ないけどっていうと、それでも良いというので載せてみるめちゃくちゃ安くで売ってるから(2本60円くらい?)心配になる pic.twitter.com/p52qPlPzQA — ぽこた (@ponponpokotan) August 14, 2020 ハートや星型になっているきゅうり!きゅうりをハートや星型の長い筒に入れて育てることによって、このような変わった形ができるようです。ぽこたさんの父親は、通常は2本100円ほどで売っていますが、形の悪いものや売れ残った場合は2本60円という安さで販売しているといいます。低価格の設定に、ぽこたさんは心配になるのだとか。投稿には「お弁当にいれてもかわいい!」「型抜きしなくてもいいね」「買いに行く!」といった声が上がっていました。また、海外からも「こんなキュウリ見たことがない!」「日本だけのデザイン?」「食べてみたい!」などの反響が寄せられています。かわいい形のきゅうりならば、野菜が苦手な子供でも興味を持って食べてくれるかもしれませんね![文・構成/grape編集部]
2020年08月16日2020年7月現在、就職活動を行っている、男性のちょこ(@chocoUSstocks)さん。以前勤めていた会社を辞めようと思った際に、家族にLINEで連絡をしたといいます。心身ともに疲れてしまい、「もう仕事できない」とメッセージを送ったちょこさんに、両親は…。やめるきっかけとなった日の家族LINE母の謎テンションスタンプはおいといて、このLINEでだいぶ救われました pic.twitter.com/Tdq4m7Rl8l — ちょこ@米国株投資 (@chocoUSstocks) July 12, 2020 「どうした!?」と慌てるも、すぐさま息子の気持ちをくみ取り、「よかよか、辞めてこい」と優しい声かけをした父親。一方、母親はこれまで仕事を頑張ってきたであろう息子の心身を労い、こうメッセージを送ったのです。実際に働いてみないと分からないからね。お疲れさまでした。しばらく心の休養をしてください。両親の愛情が伝わってくるLINEのやり取りに対し、ネット上では「素晴らしい!」「読んでいて涙腺が緩んだ」「自分もこんな親になりたい」といった声が相次ぎました。ちょこさんは当時を振り返り、「このLINEで大分救われた」と語っています。子供のSOSを敏感に察して、本人の意思を尊重し、心が軽くなるような言葉をかけるのは簡単なことではありません。家族の強い絆を感じるエピソードですね。[文・構成/grape編集部]
2020年07月14日あまいろ(@tentijin11)さんが、9年間勤めた会社を退職した実話を元に、漫画を制作。作品をTwitterに投稿し、話題になっています。『会社辞めてみました』会社辞めてみました③ pic.twitter.com/FEuuvGHqKs — あまいろ 漫画家 (@tentijin11) March 28, 2020 同僚からもらった5千円を宝物にし、漫画家を目指す決意を固めたあまいろさん。49歳で『自分のやりたいこと』に専念する決断に、感動と応援のコメントが寄せられています。・最後の1ページに、グッときました。・退職してやりたいことに専念するなんて、とても素敵です。これからも応援しています!・あまいろさんの作品が、胸にささりました。日常に流されるのではなく、目標を持って生きていこうと思えました。ありがとうございます。ばく然と日常を過ごしてしまう人は、少なくないでしょう。そんな時は一度立ち止まり、あまいろさんのように、自分の人生を見つめ直すことも必要なのかもしれません。そうすれば、自分にとって一番大切なものは何かに気付けるのではないでしょうか。[文・構成/grape編集部]
2020年04月03日様々な理由から、これまで勤めていた会社を辞めることになった場合「失業保険」について考える方がほとんどではないでしょうか。会社員として勤務していた場合は「雇用保険」の加入義務があり、月々の給与から少額ではありますが保険料を天引きされ続けています。その雇用保険の内、失業手当の受給について、今回の記事では順を追ってわかりやすく解説をしていきます。雇用保険とは雇用保険とは、雇用保険法に基づいて制定されたもので、簡単に言うと「失業の際や、雇用を継続したい際に困らないようにするシステム」のことです。雇用保険の代表的なものは、離職の際に受給できる「基本手当(いわゆる失業手当)」ですが、他にも育児のサポートをする手当や、高齢者の雇用を促進する手当などもあります。雇用保険の加入要件雇用保険は、ほとんどの場合どこで働いても適用されます。これは強制加入ですので、雇用保険の加入の有無を働く側が選ぶことはできません。雇用保険に加入している人のことを「被保険者」と呼びます。また、以下の項目のいずれにも該当しないことが加入要件です。他にも細かい要件がありますが、以下代表的なもののみ抜粋します。一週間の労働時間が20時間未満である継続して31日以上の雇用が見込まれない日雇い以外の季節労働者雇用保険料の仕組み雇用保険は、加入要件を満たせば必ず加入しなければなりませんが、その保険料は毎月の給与から自動的に差し引かれています。基本的には労使折半となっており、企業側が6~7割を負担し、残りの3割程度を働く側が給与天引きされているイメージです。この保険料はどのように定められているかというと、勤務先の業種によって違います。一般事業の場合、建設業の場合、農林水産や清酒産業の場合の3つに分けられており、各業種によって保険料率に差があります。この雇用保険料の仕組みについては、厚生労働省HP内に雇用保険料率についての年度別データがありますので是非参考になさってください。受給できる給付雇用保険に加入していると、退職時だけでなく様々な場面で給付を受けることができます。具体的には以下の給付があります。意外と知られていない給付もありますので、是非この際に知っていただき活用していただければと思います。基本手当(いわゆる失業給付・失業手当)傷病手当高年齢求職者給付金就職促進給付(再就職手当など)教育訓練給付雇用継続給付高年齢雇用等に関する給付金60歳以降の働く方のことを、雇用保険の制度上では「高年齢雇用」と呼びます。一般的に定年を60歳とした場合、その後再就職や雇用継続となり現役時代よりも給与が一定の割合より下回ることになったときは、「高年齢雇用継続給付」を受給できる場合があります。また「高年齢雇用継続給付金」や「高年齢再就職手当金」という給付金制度もあり、60歳以降の方でも働きやすい制度を設けています。教育訓練給付教育訓練給付とは、簡単に言うと「働く人のスキルアップやキャリア形成を応援するの為の給付金」です。「一般教育訓練給付金」「専門実践教育訓練給付金」「特定一般教育訓練給付金」の3種類があり、それぞれ給付を受けられる要件や給付額に差があります。この相談窓口もハローワークですので、詳しくは直接お尋ねください。雇用継続給付雇用継続給付は、雇用を継続するための給付です。これが適用された場合に受けることができる手当としては「高年齢雇用継続給付」「育児休業給付」「介護休業給付」の3つがあります。これらはいずれも「今働いている場所で働き続ける意思があるが、事情により給与水準が下がることが見込まれる場合、離職せずに雇用継続を可能にするための給付金」というイメージです。雇用保険のうち、あまり知られていない可能性の高い給付ですが、非常に心強い給付でもありますので、これをきっかけに覚えていただければと思います。実際の手続き方法これまで働いていた職場を退職(離職)し、その後の生活費として次の仕事が見つかるまでの間に受け取ることができる給付を通称「失業手当」と呼びます。実際に失業手当の受給手続きをするためには、必要書類の準備を揃えてハローワークにて受付をします。申し込みはハローワーク失業手当も含め、雇用保険全般に関する対応窓口はハローワーク(旧・職業安定所・職安)です。ただし、ハローワークプラザやヤングハローワークなどの簡易的な機能のみのハローワークではなく、お住まいの地域を管轄する一番大きなハローワークにて雇用保険の手続きを行うことになります。ちなみにハローワークでは、この手続きの他にも、職探しの相談からスキルアップのための教育訓練の案内など、働くことに関する様々な相談に対応しています。申請に必要な書類雇用保険の申請に必要な書類は以下のものです。このうちの「雇用保険被保険者証」に関しては、在職中にその有無を確認しておくと後の手続きがスムーズです。新たに発行することは可能ですが時間がかかります。雇用保険被保険者証雇用保険被保険者離職票個人番号(マイナンバー)のわかる書類本人確認書類(運転免許証など)被保険者本人の証明写真2枚(3センチ×2.5センチ)印鑑失業手当の振込先となる金融機関の通帳またはキャッシュカード必要書類の注意点失業手当の振込先となる金融機関に関して、同じ金融機関でも、お住まいの地域によって指定できる場所とできない場所があります。退職して一番初めにハローワークへ手続きに行く際にもらう書類などに金融機関に関する記載がありますので、ミスのないように必ず確認しておきましょう。申請から給付までの流れここからは実際の請求の手順について流れに沿って解説していきます。失業保険の申請の流れは、ほとんどどなたでも以下の同じ手順で行います。ただし、離職後ハローワークに行く時期や退職(離職)した理由などにより、受給開始時期に差はありますのでご留意ください。請求の手順雇用保険請求手続きは、以下の1~7の順に進めていきます。一般的に、この順番が前後することはほとんどありません。ただし求職活動に関しては、一定期間の失業認定日に関わらず前向きに行い、一日でも早く新しいお仕事に就く方ももちろんいらっしゃいます。離職(退職)雇用保険の受給資格の決定雇用保険受給に関する初回説明会へ参加(義務)職探し(求職活動)一定期間内に決まった回数の失業認定を受ける最終的な失業認定を受ける受給開始離職ご自身の都合や、倒産などの会社側の都合により、仕事を辞めた状態のことを「離職」といいます。離職の際に、これまで勤めていた会社から退職に関する書類一式を受け取ります。後日郵送される場合もあります。受給資格の決定雇用保険被保険者証など、退職時に受け取った書類を持参し、お住まいの地域の要となるハローワークにて雇用保険の手続きをします。まずは「働く意思はあるが、働く場所がない」状態を解決するために「求職の申し込み」をする必要があります。ここで「働く意思がないのに雇用保険の受給手続きをして手当を受給する」という行為は不正受給に当たり、厳しく罰せられます。初回説明会失業保険受給に関する初回説明会は、必ず受けなければなりません。管轄のハローワークによりますが、毎月1~2回程度はこの説明会の開催日が決まっており、決められた期間内に求職の申し込みをした方たちが一斉に参加します。毎回の参加人数が多いため、ハローワークとは別の大きな会場で開催される場合が多いようです。この説明会に参加することで「雇用保険受給資格者証」と「失業認定申告書」を受け取ります。これらを受け取ると、いよいよ求職活動のスタートです。失業認定初回の説明会の参加時に、一回目の失業認定日がわかります。この後、決まった期間の内の失業認定日には、少なくともハローワークや付随する機関に出向き、この間の求職活動について申告しなければなりません。求職活動この場合の「求職活動」とは、一般的に求人票の閲覧や、実際に面接の申し込みをする等が挙げられます。4週に1度の失業認定日までの間に、具体的にどのような活動をしたのか「失業認定申告書」に記入し、「雇用保険受給資格者証」と一緒にハローワーク窓口へ提出しなければなりません。求職活動の具体例は以下のものがあります。ハローワーク主催のセミナーや勉強会に参加する派遣会社などハローワークが許可している民間企業の職業相談などを受講する再就職に向けた資格取得のために国家資格や検定などを自主的に受験する実際に求人に応募したり、面接を受けに行く行為受給開始これまでの一連の手続きと求職活動を経て、ここからやっと失業手当の受給が開始します。もちろん、ここまでに再就職が決まれば失業手当を受給することなく、いち早く希望のお仕事に就かれる方もいらっしゃいます。この場合は「就職促進給付」のうち「再就職手当」の対象となる場合がありますので、ハローワーク担当窓口まで相談しましょう。再就職手当とは、基本手当の給付期間を残した状態で次の仕事が決まった方のうち、一定の要件を満たした場合に受給できる手当のことです。ハローワークで失業保険の手続きに関するまとめいかがでしたか。失業保険に関する手続きを済ませ、実際に基本手当を受給できるまでの期間は自己都合と会社都合で変わります。しかし、離職後にハローワークで申請手続きを済ませると、ご自身のおおまかなスケジュールが解りますので、その後の流れはそのスケジュールに沿って進めていくのみです。基本手当の額の違いこそあっても、スケジュールに関してはだいたいどなたも同じくらいの期間です。これから退職される方や、すでに雇用保険の手続きを行っている方のご参考にしていただければと思います。
2019年12月11日離婚理由には様々なものがありますが、意外と多いといわれるのが、夫の収入に対する不満です。「結婚後会社を解雇され生活できない」「会社を辞めたあと働こうとしない」「給与が下がり生活できない」などの理由で、妻が旦那に対し愛想をつかし、「三行半」を叩きつけることがあります。このような場合、第三者から同情される一方で、「夫が働けないなら妻が働けばいいじゃないか」「どうして一緒に苦しみを乗りえようとしないんだ」という批判の声も。そもそもこのような、「旦那が働かない」というような理由は離婚事由として認められるのでしょうか?高島総合法律事務所の理崎智英弁護士に見解を伺いました。 ■仕事をクビになって働かないケースは離婚事由になる?「まず、配偶者が仕事をクビになったというだけでは離婚することは出来ません。ただ、クビになった後も次の仕事に就かず、働く気すら見せないような場合であって、預金も底をつき、他の配偶者の稼ぎだけでは生活費が足りず、日常生活を送ることすらままならなくなっている場合には、もはや婚姻関係を継続していくことは困難と言えますので、離婚事由になり得ると考えます」(理崎弁護士) クビに「なっただけでは」離婚することはできませんが、働く気を見せず預金も底をつき日常生活を送ることが難しい場合は、離婚事由として認められる可能性が高いようです。 ■給与が下がった場合は?「給与が下がったというだけでは離婚は出来ません。さらに、給与が下がって生活費が足りなくなって、それまでと同様の生活を送ることができなくなった場合であっても、夫婦は相互に協力し扶助する義務を負っているところ、一方の配偶者の給与の減額分を他の配偶者の努力によって埋めることもできますので、基本的には給与が下がったという理由では離婚は出来ません。ただ、給与が下がった理由が、配偶者が会社で悪いことをして懲戒処分を受けたなどその配偶者の責任によるところが大きい場合には、別途、離婚事由になり得ると考えます」 給与と離婚事由の関係をお分かりいただけたでしょうか?一口に「働こうとしない」「給与が下がった」といっても様々なケースがあり、それによって認められるか否かの判断も変わってくるようです。夫の収入による離婚を考えている場合は、詳しい弁護士に相談することをおすすめします。 *取材対応弁護士: 理崎智英(高島総合法律事務所。離婚、男女問題、遺産相続、借金問題(破産、民事再生等)を多数取り扱っている。)*取材・文:櫻井哲夫(フリーライター。期待に応えられるライターを目指し日々奮闘中)【画像】イメージです* よっしー / PIXTA(ピクスタ)
2018年03月07日*画像はイメージです:「私は、ある株式会社の常務取締役を務めておりますが、社長から『他の取締役と意見が合わないから辞めてくれないか』と言われました。辞めざるを得ないのでしょうか。会社に対して何も主張できないのでしょうか」取締役のかたからこのようなご相談をいただきました。通常の労働者であれば、労働法によってその地位が保護されていますが、取締役などの会社の役員は会社との関係でどのような立場になるのでしょうか。 ■労働者との違い株式会社と取締役との法律関係は、雇用関係ではなく、委任関係とされています(会社法330条)。従業員が取締役に選任されるにあたって、退職手続をとり、退職金をもらう人もいらっしゃるかと思いますが、それはいったん労働契約が終了するためです。したがって、労働者の場合と異なり、取締役には労働契約法上の解雇規制(労契法16条)の適用はありません。なお、取締役の中には、従業員兼務取締役という立場の人もいて、この場合は労働者の地位が残っていると考えられています。次に、任期中に取締役を解任したい場合には、株主総会決議によって解任することができます(会社法339条1項)。取締役の解任には、労働契約上の解雇規制とは異なり、特段の理由を必要とせず、株主総会決議があれば自由に取締役を解任することができます。 本件では、常務取締役ですので、通常従業員兼務取締役ではなく、純然たる取締役です。そうだとすると、労働者ではありませんので、労働契約法上の解雇規制の適用もなく、当該会社の株主総会決議によって、解任することができます。 ■取締役解任の損害賠償請求それでは、取締役の解任の場合には、会社に対して何も主張できないのでしょうか。会社法339条2項は、解任された取締役は、その解任について正当な理由がある場合を除き、株式会社に対し、解任によって生じた損害の賠償を請求することができると規定しています。これは、取締役の解任の自由を保障しつつ、正当な理由がある場合を除いて、解任そのものによる損害賠償を認めることで、取締役の任期に対する期待保護と株主の会社支配権の確保との調和を図ったものと説明されています(法定責任説)。この会社法339条2項により請求できる損害賠償の範囲は、取締役が解任されなければ在任中および任期満了時に得られた利益の額とされており、典型的には残任期分の役員報酬相当額となります。一方で、慰謝料や弁護士費用は原則として認められません。 ■損害賠償請求が認められないケースも先ほど、損害賠償額の範囲について触れましたが、どんなケースで損害賠償請求が認められるのでしょうか?これについては、会社法339条2項には記載があり「正当な理由」のある解任を除き損害賠償請求が認められる、とされています。つまり、「正当な理由」がある場合には、取締役解任に対する損害賠償請求は認められないことになります。取締役解任の「正当な理由」の有無で争われる主要なケースは以下のような4つに大別されます。 (1)法令・定款違反行為、心身の故障(2)職務への著しい不適任など(3)経営上の判断の失敗(4)主観的な信頼関係喪失(大株主の好みや、より適任な者がいるというような単なる主観的な信頼関係喪失) それぞれのケースが正当な理由に該当するかどうかですが、(1)(2)に関しては、正当な理由に該当するとされています。(3)については正当な理由の有無について争いがあるとされており、(4)は正当な理由とは原則として認められません。 本件では、他の取締役と意見が合わないという理由だけでは、④の主観的な信頼関係喪失といえ、正当な理由は認められないでしょう。したがって、本件では、残任期分の役員報酬相当額の損害賠償請求が認められる可能性が高いといえます。 *著者 弁護士 小林 洋介(センチュリー法律事務所。一つ一つのご相談には個性があり、解決策もさまざまです。それぞれのご相談の事情や時代の変化に応じて、既存の解決策にとらわれず、新しい解決策を常に模索し、提案し続けていきたいと考えております)【画像】イメージです*プラナ / PIXTA(ピクスタ)
2017年08月31日仕事をするも辞めるも、今までは自分の思いひとつで自由に選択できていたはず。けれど、子どもを持つと環境を替えたいと感じていても、いろいろな絡み合う事情により、一歩を踏み出せる人は多くはないようです。今、ママにとって大きなハードルとなっている「転職」。さまざまなケースのママたちの転職ストーリーを連載で紹介していきます。■酒井桃子さんの「転職するとき」酒井桃子さん プロフィールアヤキッチン合同会社「もぐもぐ子ども調理室」企画運営担当。10年間勤めた会社を2016年退社し、代表の潮田彩さんが出張型の子ども向け料理教室として活動していたもぐもぐ子ども調理室に参画し、新たにキッチンスタジオという拠点を設けてレギュラーレッスン形式での料理教室にシフトさせた。約1年間かけ新しく事業化した「もぐもぐ子ども調理室」は2017年4月にオープンしたばかり。 【酒井桃子さんの出産後の転職歴】▼1社目 クリーク・アンド・リバー社 正社員2010年9月第1子出産 → 2011年4月復帰2013年3月第2子出産 → 2014年4月復帰▼退職後、フリーランスに約1年をかけてアヤキッチンの合同会社化と、キッチンスタジオオープンに向けて奔走▼アヤキッチン合同会社を立ち上げ「もぐもぐ子ども調理室」事業化2017年4月にアヤキッチン合同会社を立ち上げ、小金井市にキッチンスタジオを構え、定期的に通える子ども向け料理教室をスタートさせた部内初の産休育休、時短勤務取得は、子どもと後に続く人のため30歳を過ぎた頃、正社員登用で長く勤められて納得できる仕事をしたいと思うようになり、友人の紹介で、クリエイティブに特化した人材派遣や制作請負を行っているクリーク・アンド・リバー社へ転職しました。当初は大手広告代理店のアウトソーシング事業を行っている部門に所属し、部門役員のもと、部門係数や工数管理など、社内メンバーの環境づくりを主に行っていました。役員が優秀な方だったので仕事範囲がどんどん広がり、サポートする私も必然的に多忙になっていきました。2009年に結婚しましたが、それまでと変わらず夜遅くまで残って仕事をするような毎日でした。そんな中で妊娠を知り、2010年9月に長女を出産しました。勤めていた会社には産休育休制度はありましたが、私が働く部署は若いスタッフが多く、実際に出産して制度を取得した人が今までにほぼいませんでした。そこで妊娠や出産について自身でもいろいろな情報を集めながら、同時に会社の制度についても問い合わせたりして、バタバタと出産準備を進めていきました。9月に出産するために7月から産休に入り、翌年3月まで育休を取得しました。部署で初めての産休育休取得者となったので、これから子どもを持つことになるだろう後輩のためにも、子どもを持っても頼りになると言われるような仕事をしたかったのですが、ただでさえ時短勤務の形態でちゃんと仕事ができるだろうかと、復帰前はすごくプレッシャーを感じたことを覚えています。 実際に復帰してみると、想像以上に子どもは熱を出したり具合が悪くなったりするので、仕事中に鳴る携帯電話にビクビクすることもありました。保育園からの電話になかなか出られなかったり、出ても仕事を誰かに任せて帰らなくてはいけない心苦しさから、上司に報告するまでに時間がかかったりすることもしばしばありました。 ■保育園の父母会長を引き受けたことが、「転職」のきっかけに仕事復帰をして2年後の2013年には2回目の産休を取得し、3月に長男を出産しました。翌年4月、二人の子どもは同じ保育園に通えることができたので、時短勤務で仕事を再開し、子育てと仕事の毎日は繰り返されていきました。そんなとき、子どもたちが通う保育園のママ友に、2015年度の父母会長を勧められ、安請け合いで引き受けたことが、今回の転職へと繋がっていったのです。私たちの暮らす市では、市、NPO団体、保育園など公立施設の三者で実行する、アートに親しむことを目的としたイベントを行う取り組みがあるのですが、それが2015年度は子どもたちの通う保育園で実施することが決まっていたんです。ただ単に父母会長を受けるのは躊躇があったのですが、そのイベントがあることでおもしろそうだなと思い、なんとなく引き受けてみました。父母会というものは、保護者同士の間に分かりやすい上下、利害関係がなく、そこに集まる人たちはみんな純然たるボランティアの精神でやってくれています。そんな人たちに、いかに気持ち良く参加し、協力してもらうには……と、普段の仕事とは少し違うところの気遣いや進め方を学んだ思いがしています。結果、イベントは成功をおさめ、年度の役員会自体も滞りなく終了し、役員をやってくれた保護者の方たちは「楽しかった」「やってよかった」と言ってくれました。私自身もボランティアで私の大事な時間を使うのだから、子どものためではなく、まずは自分が楽しまなきゃと思ってやっていました。そんな役員の仲間の一人に、今回一緒に事業をすることになった潮田(※編集部注:代表兼講師を務める潮田彩さん)がいたんです。もともと潮田は出張型の子どもの料理教室をやっていて、事業を拡大したいという思いを持っていました。そんなときにちょうど父母会の集まりの後に二人で話をしていて、「酒井さんのような人に私の仕事の営業的なサポートをしてもらえたらいいのにな~」と伝えられて。そのときは「いつか一緒に仕事をしたいですね」と終わったのですが、家に帰り一人で考えてみると、それはとてもありがたい話でぜひ行きたいと思うようになってきて。それで翌日夫に「やってもいい?」と相談すると「いいよ!」と言われ、すぐに潮田に「一緒にやろう」と連絡したんです。潮田はたった1日でこんな展開になってびっくりしていました(笑)。 ■辞める理由のなかった会社を辞めたのは「やりたいことを見つけた」から転職への動機は、実は潮田から誘いを受ける少し前からありました。それは長女の小学校入学が現実的になってきたころからです。昨年夫の仕事のポジションが変わり、週に1~2日は出張をするようになりました。今でさえふたりの子どもを迎えに行って帰宅するのはなんだかんだ19時になります。でも小学校へ入ると、今の仕事内容や勤務形態では19時に保育園から学童へと迎えに行くようになることがどうしても難しいと思うようになりました。私自身、勤続10年になりますが、その半分が母であり時短勤務で働く期間となりました。仕事を続けるうえで上を目指したい思いもありましたが、今の仕事からキャリアアップすると、次はマネージャー職になります。そうなれば下にメンバーを抱え、より密に時間を過ごすことが想像されますし、私自身もメンバーと一緒にいたい!と思うだろうと予測できたので、時短勤務でマネージャーになっても自分の理想とするマネジメントができないのではないかと思っていました。そんな時の潮田の誘いだったので「これだ!」と思い、乗りました。そうと決まればすぐに会社に報告をしました。上司には「辞めてほしくないけど、すっごく楽しそうだね」と言ってもらいました。10年も勤めた会社をそんな理由で辞めるの? と思う人もいたかもしれませんが、時間に制限があるからとかではなく、「ほかにやりたいこと見つけちゃった。じゃあね、お先!」って楽しそうに辞めていったらカッコいいかなと思って(笑)1年経った今、合同会社化してスタジオキッチンも作り、定期開催のクラスも走り出しました。今は始まったばかりですが、一人でも多くの子どもたちに定期的に通ってもらい、自分自身の成長を感じてほしいです。そしてその成長をお父さん、お母さんにもシェアして、たくさんの自信をつけていってほしいと思っています。「もぐもぐ子ども調理室」はどの企画に参加しても「とにかく楽しい!」がモットーです。「なんかあそこ、いつも楽しそうなことしている!」って大人にも子どもにも思われるような、そんな場にしたいと思っています。<ママの転職 Q&A>Q:転職をして家庭環境は変わりましたか?A:朝の登園でゆっくり歩いてあげたり、医者にこまめに通ったり自由に使える時間は少しできたと思います。でもスタジオができるまでは自宅が仕事場だったので、子どもとの時間にもPCに向かったりすることも多く、子どものとの時間が単純に増えたかといえば、そうではないかもしれません。でも、子どもたちが撮影のモデルになったり、ワークショップに参加したり、親が働く姿を間近で見られることが、この先いい経験に繋がるといいな、と思っています。Q:仕事をする上で気にかけていることはありますか?A:以前の上司に言われた「今の会社の業務だけでなく、どこへ行っても重宝される人間になれるよう、自分のマーケットバリューを常に考えながら仕事をしなさい」ということを意識しています。自分が市場に出たらどのくらいの価値があるのかを考えるというもので、この転職でも「アヤキッチンには営業、広報が必要で、且つ運営、実行部隊も足りていない。もし私が参加したらそのすべてに応えられるかも」と思えたから、すぐに飛び込めたんだと思います。Q:これから転職する人へのアドバイスをお願いします!A:「ここが嫌だからこっちへ行きたい」ではなく、「こっちがいいから行く!」というように、無理矢理でもいいからポジティブな理由に変換したほうがいいと思います。あとは「子どものため」が理由の転職もオススメしません。本当のことをいうと小1の壁とかいろいろ事情があるんだけど、そうではなく自分のための転職、としたほうが、後々子どものためにも自分のためにも気持ちがいいと思います。Q:具体的に転職をしたい人にオススメすることはありますか?A:自分には今何ができて、この先1年後、何年か後に何をしたいとか、頭の中でだけでも自分自身のレジュメを作ってみることをおすすめします。年に1度くらいやっておくと頭の中を整頓するのに良さそうです。そうすることで転職したいと思ったときにすぐに行動に移せると思います。皆が躊躇する父母会長を引き受けてみたことが、すべてにつながったんだと言った酒井さん。何よりも自分が楽しみたいという雰囲気と自信は、周りの人に連鎖し影響していくのだと思いました。この転職に対しても「先見の明があると思うんです」と言い切ったその自信が、結果的に理想とする仲間や場所を引き寄せているようでした。
2017年05月31日ノマドやリモートワークなど、時間や場所にとらわれない働き方が浸透してきた昨今。とくに結婚や妊娠を考えている女性にとっては、働き方の選択肢が増えることで、さまざまな可能性が広がりますよね。そんななか今回取り上げたいのが、「フリーランス」という働き方。フリーランスとは、ひとつの会社に属するのではなく案件単位で仕事を請け負う、いわば個人経営の会社とでも言うべき働き方です。自分らしい人生のために!フリーランスという働き方を視野に今回は、フリーランスに興味がある女性たちと先輩フリーランサーである筆者との座談会を開催。「会社を辞めて稼げるの?」「どうやって仕事をもらうの?」などストレートな質問に真摯にお答えいたしました。そこで分かったのが、4人に共通しているのは「今の働き方に不満や疑問がある」ということ。より良い人生をめざすべく、僭越ながらアドバイスさせていただきます。フリーランスになれるかどうか、みなさんの「フリーランスに向いている度」をチェックしました!IT企業でエンジニア職に就いているFさん(33歳)「組織の不自由さを感じていて、フリーランスに興味があります。プライベートでフリーペーパーをつくる仕事を手伝っているのですが、エンジニア以外の仕事をするのを認めてくれない会社なのでこっそりとやっているんです。フリーになって、やりたいことをやっていると胸を張って言える環境に身を置きたいです」フリーランスに向いている度:45%やや辛口な度数になった理由は、組織の不自由さに不満を感じている、という部分から。風通しがよく、副業OKの会社ならFさんの不満は解消されるのかもしれないと思ったからです。会社にいると気付きにくいですが、安定した収入や保険加入、有給があったり年末調整を行ってくれたりといった恩恵は、全て自分で行わないといけないフリーランスから見ると、魅力的な部分。会社という大きな柱を残しつつ好きなこともできる環境作りを、模索してみてからでも決断するのは遅くないかもしれないと感じました!新聞社に5年務めた後、フリーライターとして独立したTさん(30歳)「毎日同じ時間に会社に行くのが苦手で、仕事があってもなくても会社に絶対行かないといけないのは効率が悪いと感じています。リスクを自分で背負えたほうがヤル気に繋がるので、ひとりで責任を負いたいと思ってフリーランスという働き方を選びました」フリーランスに向いている度:100%100%の決め手は、「リスクを背負う覚悟」があること。すでにフリーランスとして働いていらっしゃるということで、私が色々言うのも恐縮ものなのですが、フリーランスは理想郷でも夢物語でもなく、苦労のほうが多いです。収入に波はあるし、連休は取りにくいし、細かいところで言えば家を借りたり買ったりするのも一苦労なんです。ただ、その分全てが自分次第。努力しただけ目標に近付くし、行動や選択の全てが自分に返ってきます。それを面白いと思えるか、自分の力で運命を切り開いていく自信があるかどうかが、フリーランス向きの決め手になると思います。マーケティング会社でWEB編集アシスタントをしているIさん(37歳)「職業柄、残業が多く終電帰りが続くこともあって、前の会社では体調を崩して退職しました。通勤時間ももったいないので、フリーになって働く時間を自分で管理したいです。また、将来はUターンもしくはIターンを検討していることもあり、会社に属さない働き方に興味があります」フリーランスに向いている度:75%フリーランスの向き不向きを見極めるポイントとなるのが、不満の原因が会社にあるのか働き方にあるのかという点。Iさんは働く時間や場所を自分で決めたいという理由から、フリーになっても理想と現実のギャップに悩むことは少ないのではないかと思います。ただし、土日が休みと思ってもらえる会社務めとは違いオンオフがつけにくいので、その点を受け入れられるかどうかが継続の鍵になるかと思います。WEBメディアで記事のライティングチェックをしているSさん(43歳)「実力が違うのに給料が同じという点が不満です。取材をせずに記事を書くという体制も気になっていて、実際に取材をして書いたほうがいいと感じています」フリーランスに向いている度:30%最初にご紹介したFさんと同じく、不満の原因が会社の体制にあるという点からフリーランス向き度を低めにつけさせていただきました。フリーになっても、会社勤めと同様に自分のやりたいようにできる範囲はそれほど広くないのが現実なので、柔軟性が必要になってきます。能力は高い方だと思いますので、相手の思いを汲みつつより良い案を提案するなど柔らかいコミュニケーションを心掛けると、フリー街道を爆走できるかと思います!フリーランスは横の繋がりが生命線です!色々と偉そうなことを言いましたが、そんな私は「フリーランスになる!」と強い決意のもとに今の働き方になったわけではありません。仕事の依頼があるからフリーランスを続けていられるし、やりたい仕事やワクワクすることが会社という所にあるのならいつでも就職させていただく所存です(キリッ)。つまり、そのくらい軽やかな心持ちでいられる人がフリーランス向きだと、私は思っています!
2017年05月21日こんにちは。アディーレ法律事務所弁護士の正木裕美です。先日、出家を理由に女優・清水富美加さんが引退を表明されたことで日本中が驚きましたね。一般論としては、憲法で信教の自由が保障されていますから、ある宗教を信じていたり出家をしたりすることは基本的に自由とはいえ、 誰かに迷惑をかけたり、ルールを破ることになっても許されるというわけではありません。●「出家するので今日辞めます」は普通の会社員に許される?まず、辞める理由は出家でも問題ありません 。「今日辞めます」も、会社がOKしてくれて、当日退職するとの合意ができれば問題はないですが、なかなかそうはいかないのが実情でしょう。実は、退職、つまり雇用契約の解約については、民法で定めがあります。期間の定めがなく、遅刻・欠勤控除のある月給制の正社員の場合には、退職の申入れ(退職届)から2週間経過すると雇用契約は終了する とされています。期間の定めなく雇用されている、完全月給制(遅刻・欠勤控除なし)の正社員の場合、いつでも辞めると申し入れることができますが、退職の申入れは直前の給与締日の前半までにしなければいけません(後半の場合は、退職が翌々月)。なお、会社の就業規則で、依願退職は30日前までに退職願を提出する等の規定されていることもありますが、民法と就業規則のどちらが優先するかハッキリした裁判例はありません。まずは会社の規則を確認してみましょう。いずれにせよ、少なくとも退職希望日の2週間以上前に申し入れることが必要となるわけです。また、会社から突然の退職で迷惑だということで、いなくなったあとに会社が受けた迷惑分やこれまでかけた研修費などを返せ!と言われてしまう方もいます。会社の了承もないのに「今日で辞めます」と言って次の日から出勤しないと、無断欠勤扱いになってしまいますので、それによって会社が損害を被ったとすれば、理論的には損害賠償請求は可能です。しかし、そもそも損害がいくらか証明することも難しい上、会社は従業員が突然これなくなる状況などを折り込み済みで経営しているはずですし、何も対策をとっていないとすれば会社にも問題があると言えます ので、裁判では、会社の請求は損害の公平な分担という見地から信義則上相当と認められる部分に限るとされています。そのため、通常は賠償を認めない・もしくは賠償が認められるとしても損害の一部に制限されますし、現実的には請求されるケースは多くはありません。ただし、トラブルにならないよう定められた手続を踏むことは大切です。●辞めたいのに会社が認めてくれない先ほども言いましたが、期間の定めがない雇用契約では退職は自由です。でも、会社が退職を認めてくれなかったり、退職願を受理しないために辞められなかったりというケースもままあります。しかし、会社が受理するかどうかに法的な意味はありません。一方的な退職の申し入れ(退職届)は、文書がマストではなく、「辞めます」と伝えて必要期間が経過すれば自動的に辞めることができます 。ただし後で、「退職するなんて聞いていない、無断欠勤だから退職金を減らします、給料を減らします」なんてトラブルを招かないよう、退職願は内容証明郵便で会社に送っておくのがベストです。●会社の悪口をインターネット上に書き込んだら?もし、不特定多数が知りうるネット上に、辞めた会社の社会的評価が低下するような悪口や誹謗中傷(事実かどうかを問わない)を書き込んだ場合には、具体的な事実を摘示した書き込みをすると、「○○会社は××だから最低!」は名誉毀損に、評価だけ(「○○会社最低!」等)なら侮辱にあたり、損害賠償義務を負ったり、罪になったりすることもあります。真実でもそうでなくても、該当します。退職した会社側に問題があることもたくさんありますが、自分が責任を問われるのは嫌ですよね。ネットへの書き込みではなく、労働条件のことなら労基署など関係各所へ相談する などの方法をとることをオススメします。●まとめ従業員としても、会社側としても、お互い辞めるのであれば後を引かない形で円満に手続きを踏んで辞められる環境が整備されていると、お互いストレスなく関係を終わらせられるし望ましいのですが、必ずしもそうはなっていないというのは残念だと思います。労働者として、会社の勝手な言い分に流されず、権利を守るために法律の仕組みを知ることは大切ですが、トラブルを抱えると気が重くなるもの。あなたが有能な方であればあるほど、会社も残念に思うでしょうし、引き継ぎして滞りなく業務ができるようにしてほしいと望むのも本音だと思います。今後のためにも、双方にとって円満退社が望ましいですから、退職を思い立ったら、まずは会社や信頼できる上司に話してみましょう。もしトラブルになりそうなときは、役所や弁護士等の専門家 にご相談くださいね。●ライター/正木裕美(アディーレ法律事務所:愛知県弁護士会所属)●モデル/REIKO(SORAくん、UTAくん)
2017年04月03日もし彼氏に突然「会社辞めたいんだけど・・・」と相談を受けたら、どうしますか?将来を考えている彼氏であればあるほど「辞めちゃいなよ!」とは言いにくいもの。かといって彼の気持ちを考えれば「辞めないで頑張って働いて!」とも言えませんよね。ここでは、彼氏に「会社辞めたい・・・」と言われた時の4つの回答法をご紹介します。■■「何かあったの?」と彼氏の愚痴を聞く「しんどかったときに、仕事辞めたいな~って冗談めかしでつぶやいたら、彼女が真剣に話を聞いてくれた。彼女がいてくれるなら、もう少し頑張れるかなと思った」(20代/商社)女性は友達や家族にいろんなことを話しますが、男性は女性と比べて自分の気持ちを伝える数が少ないもの。嫌なことや苦しいことを話す機会も少ないため、自分のなかにストレスをためてしまいがちです。そんなときに「どうした?」「何かあった?」と優しく聞くだけでも、彼の気持ちは救われます。「会社辞めるの?」「辞めたら?」と具体的に話すのではなく、まずはその発言に至るまでの彼の気持ちに耳を傾けてあげましょう。■■「○○君、充分頑張ってたもんね」と彼氏を認める「彼女にプロポーズしたいと思い、昇給するためにも仕事をめちゃくちゃ頑張ったことがあった。結果、仕事量が増えただけで給料は変わらず・・・。彼女にぽろっと“仕事辞めたいな・・・”と話したときに“充分頑張ったと思うよ”と言われて、まだ頑張れると思った。おかげでやっと昇給できました!」(20代/IT)誰だって、認められると嬉しいもの。とはいえ、仕事を頑張ったからと言って必ず報われるわけではありません。時には評価されないこともあるでしょう。そんなときに彼女が「頑張ってたもんね」と認めてくれれば、彼氏もきっと嬉しいはずです。認めてくれる人がいるだけで、仕事へのモチベーションも変わるでしょう。■■「私は○○君の味方だよ」と応援する「すげー頑張って昇進したけど、部下ともめたり上司とトラブルが起こったりして、精神的にまいっていた。“仕事やめたいな・・・”と言うと、彼女は“私はどんな道を選んだとしても味方でいるよ”と言ってくれて元気が出た」(30代/広告)仕事を「辞めないで!」というのは簡単ですが、彼の精神状態を考えると、彼に寄り添ってあげることのほうが重要です。「私は味方だよ」「どんな道を選んでも応援するよ」という姿勢こそが、彼氏が彼女に求めているもの。支えられていると感じるだけで、安心して仕事に打ち込むことができるはずです。■■「しばらく休むのも大事だよね」と背中を押す「残業も休日出勤も多い会社だったけど、給料だけはよかった。合コンでも会社名を言うとウケがよかったから、仕事辞めたら彼女も嫌だろうなと思っていたけど、いざ辞めると話すと“休むのも大事だしいいんじゃない”って言ってくれた。惚れ直した」(20代/外資)仕事にプライドを持っている人ほど、会社を辞めるのが難しくなります。そんなときに「もう充分やっているんだから少しは休んだほうがいいんじゃない?」と身体を気遣う言葉があるだけで、彼の意識も前向きになるでしょう。「せっかくいい会社に入ったのに・・・」などと言ったりせず、優しく応援してあげましょう。■おわりに会社を辞めたからといって死ぬわけではありません。大事なのは、彼の気持ちを支えること。すぐに目くじらを立てるのではなく、かといって「辞めなよ」と後押しするのでもなく、彼のこれまでの仕事への向き合い方を認めることで、彼の意識も変わるでしょう。そのときはじめて、今後どうすればいいか、最善の選択ができると思いますよ。(小林リズム/ライター)(ハウコレ編集部)
2017年01月14日年末調整も終わり、自分の税金関係については一区切りしたという会社員の方は多いと思います。ただ、一方で確定申告という言葉がありますが、会社員にとってはあまり馴染みのないものと言えるでしょう。とはいえ、確定申告を行うことで得になるのであれば、これを利用しない手はありませんよね。そこで今回の記事では会社員でも確定申告をした方が良いケースを何点かご紹介したいと思います。Q.会社員でも確定申告した方が良いのはどんな時?*画像はイメージです:一般的に多いケースは初回の住宅ローン控除を受けるときや、医療費控除を受けるときです。会社員が確定申告をするケースで一番多いのは初回の「住宅ローン控除」を受ける時と、「医療費控除」を受けるときと言えるでしょう。住宅ローン控除とは、住宅ローンの残高に応じて所得税・住民税が控除される仕組みです。本来は毎年の年末調整で企業が手続きをしてくれるのですが、1年目のみ自分で確定申告をしなければなりません。また、医療費控除とは年間の医療費が10万円を超えた場合に受けることができる仕組みです。健康に過ごしていればなかなか年間の医療費が10万円を超えることはないと思います。しかし、例えば歯医者でちょっと高品質の歯を入れることになったり、レーシックの手術を受けたりした場合にはそれだけで医療費が軽く数十万円になりますので、こう言った場合には確定申告をすることによって税金の還付を受けることができます。 *取材・文:ライター松永大輝(個人事務所Ad Libitum代表。早稲田大学教育学部卒。在学中に社労士試験に合格し、大手社労士法人に新卒入社。上場企業からベンチャー企業まで約10社ほどの顧問先を担当。その後、IT系のベンチャー企業にて、採用・労務など人事業務全般を担当。並行して、大手通信教育学校の社労士講座講師として講義サポートやテキスト執筆・校正などにも従事。現在は保有資格(社会保険労務士、AFP、産業カウンセラー)を活かしフリーランスの人事として複数の企業様のサポートをする傍ら、講師、Webライターなど幅広く活動中。【画像】イメージです*よっし / PIXTA(ピクスタ)
2017年01月08日ここ数年、高まっているフリーランス熱。その影響もあってか、会社や組織に縛られる働き方は不幸というような、極端な意見もみかけます。私自身も会社員からフリーランスに転向したこともあり、「フリーランス=幸せ、会社員=不幸」という思い込みがありました。しかしこの構図って、本当に正しいのでしょうか?自由な働き方について、改めて考えてみたいと思います。フリーランスって本当に自由なの?フリーランスは会社員に比べて、時間や場所の縛りがゆるいことは事実です。昼まで寝ていることもできますし、通勤する必要もありません。業務以外にかかるストレスが少ないのは、フリーランスの大きなメリットです。その一方で、常に仕事ばかりしてしまうデメリットがあることも付け加えたいと思います。時間が自由ということは、24時間仕事ができる状況でもあるということ。私のようなライターを例にすると、締め切り間際に仕事が立て込んで徹夜するというような単純な拘束もありますが、デスクを離れていても四六時中ネタ探しをしてしまい、頭から仕事のことが離れないという心理的な拘束もついて回ります。当然ですが、フリーランスは自力で稼がなければならないので、仕事のことばかり考えてしまう人は多いはずです。上司はいませんが、一つ一つの仕事をクライアントから厳しく評価され、それが次の発注につながるので、それなりに神経も使います。来月の生活費が気になって、ゆっくり休暇が取れないという人は少なくないのです。会社員って本当に不自由なの?会社員が不自由なのは、単純ですが時間と場所に縛りがある上に、好きな仕事ができるとは限らないからでしょう。目覚まし時計にたたき起こされて、満員電車に揺られてやっとたどり着いた会社。その上、代わり映えのない業務ばかりでは、面白みを感じられないのは当然です。縛りがキツイばかりで、仕事にやりがいがなければ、うんざりしてしまいますよね。ただ組織に属していることで、大きな業務に携わるチャンスがあることも事実。大きなプロジェクトに参加したことは、私の会社員時代の貴重な経験の一つです。目標に向けてチームとして働くことの喜びや、それまで関心の低かった業務に興味を持てたのも、この経験のおかげです。フリーランスになってからは、作業はいつも一人ですし、大きな企業と関わることはめっきり少なくなりました。もちろん毎月お給料が振り込まれるという、物理的&心理的な安心感が得られることも会社員のメリットです。働き方別SNS投稿の傾向フリーランスは仕事を獲得するという目的もあり、SNSを利用して実績を公開する傾向があります。一方で、休暇を楽しんでいるという投稿は少なめ。いつでもお休みできるフリーランスですが、世間の評価が気になることもあって、休んでは申し訳ないという気持ちが働いてしまいます。つい、仕事してますアピールをしたくなり、彼らの投稿の多くにパソコンが写り込んでいるのは、そのためです。会社員の投稿には仕事の内容は少なめ。もちろん守秘義務があるので、気安く社内のことを投稿することは憚れますよね。多いのは、プライベートの充実さをアピールする投稿。ある友人の投稿を見ると、週末ごとに彼や友人と小旅行に出かけて休日を楽しんでいる様子がうかがえます。その意味では、会社員の方がオンとオフの切り替えが上手なのかもしれません。本当に自由な働き方って?フリーランスが仕事に縛られていて、会社員の方がプライベートが充実していると決め付けているわけではありません。実際に経験してみなければ、本当のところは何もわからないということです。実態は世間のイメージとは違うかもしれないのです。そもそも、フリーランスが自由で会社員が不自由なんて考え方自体が、ステレオタイプ過ぎますよね。どちらの働き方が自由かということよりも重要なのは、どんな仕事をしたいのかということでは?働き方は、その手段でこそあれ目的ではありません。その目的さえ見失わなければ、自由か不自由かなんて、本当はどうでも良いことなのかもしれませんね。
2016年10月22日今や転職や独立は当たり前、働き方が多様化する時代です。実際に社会人になってみないと想像しにくいことではありますが、まずは新卒採用で会社で正社員として働き、ゆくゆくはフリーランスとして独立を視野に入れている人もいるかもしれません。そこで今回は、「フリーランス」という働き方についてじっくり考えてみたいと思います。■フリーランスのメリットとデメリットまずは、フリーランスで働くメリットから考えていきましょう。なんとなくイメージしている人もいるかもしれませんが、やはりフリーランスの魅力は「時間に縛られないこと」。仕事のペースをある程度自分の裁量で決めることができる、これに尽きるのではないでしょうか。「好きな時に寝起きできる」、これは一般企業に入った場合、退職するまでほぼ不可能といえます。毎朝早起き、満員電車で揉みくちゃにされながら通勤なんていうサラリーマンを横目に、ある程度の自由な生活を手に入れることができるのは確かです。また、残業は当たり前でいつも日付が変わるギリギリに帰宅、家に帰っても寝るだけの生活で毎日疲労困憊。こんな働き盛りの社会人にありがちなルーティンとは縁遠い、余裕をもった生活を送れるかもしれません。実際仕事内容が辛いというよりは、こういった環境悪化を理由に3年を待たずして辞めてしまう新入社員も多いよう。いくらお給料がたくさん貰えたとしても、あまりに時間的余裕がない生活では、「自分は一体何のために働いているんだろう……」と、退職を考えてしまうのも無理ないのかもしれません。ならば、フリーランスなら楽して自由な生活を手に入れることができるのでしょうか。いえ、現実はそう甘くありません。まず一般企業に勤める正社員と違って、毎月のお給料が保証されていませんし、全ては自分次第。相当タフな精神力が必要とされます。■独立を決めたらまずやるべき事自由な生活と引き替えに、厳しく険しいフリーランスへの道。後悔しないためには、独立前きちんと事前準備をすることが大切です。まずは、「どの職種で食べていきたいのか」を考えてみましょう。フリーランスとしてやっていくためには、武器になるスキルが必要。これまでの人生で身に付けた技術や経験を活かして仕事をするのが鉄則です。昔から継続している趣味や習い事などを洗い出してみると、ヒントになるかもしれません。例えば、文章を書くのが好きならウェブライター。カメラの腕に自信があるのなら、フリーのカメラマンを目指してもいいでしょう。■「週末フリーランス」のススメかくいう筆者も、将来フリーランスとして独立を目指しています。平日はOLとして働きながら、週末はウェブライターとしてお仕事をもらい、個人ブログを運営しています。この生活を始めて約1年、ようやく副業だけで収入が10万円を超えるようになってきました。いきなりフリーランス一本でやっていくのはかなりリスキー。まずは、「週末フリーランス」として始めることをオススメします。また、フリーランスには向き不向きがあるのも事実。ある程度、制度や組織に縛られていたほうが力が発揮できる人もたくさんいます。フリーランスが本当に自分の性に合っているのか、今一度考えてみて下さい。しかし、会社によっては副業を禁止しているところもあります。また、副業の年間所得金額が20万円を超える場合は、確定申告も必要となってくるので、きちんと下調べをしてから行いましょう。何をするかを決めたら、あとは「行動」あるのみです。目先のことしか考えない安易な理由で始めてしまうと失敗する確率も当然高いものに。よくよく考えてから決断することが大切といえるでしょう。
2016年08月24日様々な働き方が注目されている昨今。フリーランスやノマドワーカーなど、自由な働き方に憧れている若者も多いと思います。しかし、本当に食べていけるのか?会社員とフリーランスはどっちがいいの?など、気になるポイントはたくさんあるのではないでしょうか。そこで、実際にフリーランスとして働いている若者に「なぜフリーになったのか?」や「フリーランスとしての生活」を赤裸々にお答えいただきました。「自分も自由な働き方がしたい!」と考えている人は。ぜひ参考にしてみてくださいね。今回お話を聞いたゆとり世代は、東京都武蔵野市在住の25歳女性(既婚)。新卒で大手広告代理店に入社するが、1年で退職。現在は、フリーランスのライターとして活動中。【今週のゆとりちゃん】小田佳奈(仮名)年齢:25歳(1989年生まれ)学歴:某私立大学社会学部業種:フリーランス職種:ライター住まい:東京都武蔵野市出身地:東京都婚姻:既婚家族構成:父、母、兄(実家)■ストレスに耐え切れなかった会社員時代―――就職活動のお話を聞かせてください。「かなりガッツリやりました。大3の5月頃からインターンに参加したり、大3の12月にはいくつか最終面接まで進んだりして。私は、大学受験に失敗しているので、早く内定をもらって、家族や友人から『すごーい』と言われたかったんですよね」―――どんな業界を見ていましたか。「中小のベンチャーを中心に、広告・IT・印刷が多かったと思います。エントリーは200社、エントリーシートを提出したのは40社、面接は20社。大4の4月に大手広告会社から内定をもらい、就活を終えました」―――入社後は、どんな仕事をしていたのですか。「入社してすぐに新規事業で不動産サイトを運営する部署に配属されました。東京育ちで一度も引っ越しをしたことのない私が不動産の営業って……絶対ムリ!と思い、すぐに人事に泣きついたのですが、『新規事業に配属されるなんて、期待されてる証拠だよ』とうまく言いくるめられてしまい……。4月中はサイトがオープンしていなかったので、営業の練習など、チームビルディングがメイン。ゴールデンウィーク明けから本格的に飛び込み営業が始まりました。街の不動産屋さんに出向いて、『うちのサイトに広告を載せて出しませんか』と枠を販売するのが仕事。営業のコンサル的な要素はまったくなく、ひたすらノルマをこなすのに必死でした」―――会社を辞めたいなぁと思い始めたのはいつ頃ですか。「転職を考え始めたのは、新卒入社して4ヶ月目ぐらい。営業の仕事が想像以上にキツかったというのもありますけど、1番ストレスだったのは、職場の人間関係と会社の風土ですね。定時は17時45分だったのですが、先輩からは『営業なんだから18時まで会社に戻ってくるな』と言われ、20時から社内会議なんてことも日常でした。社長が土日出社している子を褒めたりして、会社全体に『早く帰っちゃいけない文化』が根付いている感じ。残業するのが美徳みたいな風土でした。あとは、上司(30代前半)がかなり体育会系で、みんなの前で『死ね』『会社辞めろ』とか怒鳴ったり、机を蹴ったり。『おはようございます』と挨拶するだけで舌打ちされたこともあります。1年以内に新卒を辞めさせるモラハラ課長として、社内でも有名だったらしいのですが……。(笑)たまに機嫌がいいときは、『俺も若手の頃は、よく怒られたよ。昔は厳しかったのに、最近の会社はゆるくなってんだよな』とか言っていましたが、私からすれば『なぜ人にされて嫌なことをするの?』って疑問です。同期の『うぇーい』っていうノリも苦手でした。けっこうリア充が多くて、夏はみんなで海とか行って、水着写真をFBにアップしちゃう感じの人たち。表面的には仲良しなんだけど、仕事になるとギスギスし始めて。全然助け合う感じじゃない!」必死に就職活動をして新卒入社した会社だとしても、自分に合わないことだってあります。ストレスを抱えて苦しい想いを続けるよりは、サクッとやめてしまうのも悪くないかもしれませんね。■退社してガラッと変わった生活―――入社前後で、社会人生活にかなりギャップを感じたんですね。「そうですね。もしかしたら私は、会社にいろんなことを期待しすぎていたのかもしれません。社会人1年目の夏に『会社を辞めたい』と思い始めたけれど、この先何をしたらいいのかも分からず……。転職サイトを眺めたり、留学を考えたり、年上の人と結婚しよう!と街コンに参加してみたり。かなりもがく時期がありました。色々と悩んだあげく、会社を辞めるきっかけとなったのが、ライターの学校に通い始めたことと、今の旦那に出会ったことです。当時流行っていた『ノマドワーカー』に影響され、『会社員じゃない生き方を見つけよう!』と思い、11月からライター講座に通い始めたんです。その翌月に今の旦那と付き合い始めました。その当時、彼はフリーターのバンドマン。毎日嫌々仕事をしている会社員の私からみると、『お金がなくても好きなコトをやってる人って素敵』と思ったんですよね。そんな自由人なカレに、『そんなに嫌なら仕事やめちゃえば?』と言われて、あっさり転職を決めました」―――会社を辞めることに対して、上司やご両親の反応は?「上司とは2回話し合いをして、了承してもらえました。ただ、会社を辞めることは決まっても、親には内緒にしていましたね。私は実家暮らしだったので、仕事をせずに家にはいられない……と思い、実家を出て彼と同棲を始めました。その後、すぐに彼にプロポーズをされて、入籍。結婚してからも2ヶ月間ぐらいは親に、仕事辞めたことを内緒にしてました(笑)会社を1年で辞めるなんて、親には言えなくて……。でも報告したら、『なんで黙ってるんだよ!』と父親に言われつつも、『結婚したんだしいいんじゃない?あんなブラック企業辞めて正解だよ』という感じでした」結婚に転職……。一気に生活が変わったという小田さん。心境の変化が、生活の変化に結びついたのかもしれません。小さなことでも行動をおこせば、芋づる式に生活が変わっていくこともあるようですね。■実際に仕事って入ってくるもの?―――会社を辞めて、ライターを志したとのことですが、すぐにお仕事は入ってきましたか。「ライターデビューは社会人2年目の6月です。初仕事は、地域のニュースサイトに1本1500円で記事を寄稿するというもの。でもそれ以外に雑用もやらされて、1か月1万円程度の収入。それだけでは足りないので、アルバイトを2つ掛け持ちしていました。いくら好きな仕事とはいえ、割に合わないと思い、最初の寄稿の仕事は2ケ月で辞めました。アルバイトも辞めて、本格的に執筆を始めたのは、去年の7月頃。現在は、会社員時代の月収は稼げるようになりました。でもフリーランスは、ボーナスも出ないし、経費も自分持ちなので、年収は少なめです」―――まだ25歳とお若いですが、今後はどんなキャリアプランを描いていますか。「一時期は絶対に会社員には戻らないと思っていましたが、最近は週休2日もいいなぁと思っています。フリーで働いていると、仕事を取りすぎたりして、最近は土日も休みがありません。有給が出たり、経費精算ができたりするのも、会社員のメリットですよね。今はしばらくライターを続けるつもりですが、また何年かしたら福利厚生の整っている企業で働くのもいいかなと思っています」しかし、現実はなかなか厳しい様子。自由なスタイルで働けるフリーワーカーですが、それなりの稼ぎを手に入れるには、普通の会社員よりも大変なことはたくさんありそうです。自分は働く上で、何を優先していきたいのか?をよく考えて、働き方を決めた方がいいということかもしれませんね。<今回のまとめ>・ゆとり世代に「体育会系」の指導方法は向かない・残業するのが美徳みたいな日本社会の風土は考え直すべき・会社員orフリーランス、どちらがオトクかで悩んでいる
2016年08月06日社会人生活を送っていると、ときどき「会社を辞めようかな……」というぼんやりした思いが、脳裏をかすめることがあるのではないでしょうか。希望する仕事や企業に入社しても、忙しかったり、現実と現実のギャップを感じて「こんなはずでは……」と思ってしまう人もいるはず。しかし、「会社を辞めたい」と思うことは、今の自分を変化させたいと願うからこそわきあがる気持ちとも言えます。ここではそういった思いをポジティブにとらえて、会社を辞めようと思ったときに自分に問いかけるべき3つのポイントをまとめてみました。今まさに悩んでいる人も、これから社会人になる大学生も、これを心にとめておけば自分の支えになるかもしれません。■今以上のスキルアップはできる?まずは会社やセクション内において、自分がどのようなポジションにいるかを再確認しましょう。「会社を辞めたい!」と思ったときは、そういったヒートアップする思いを一度自分の中に落としこみ、冷静かつ客観的に整理することが大切です。自分の姿だけではなく、先輩や上司の姿を見ながら、今以上のスキルアップが現職で見込めるか考えてみましょう。自分なりの考えで構いません。全体的な視点から俯瞰することで、自分が会社や仕事をどこまで理解しているかを知ることもできます。特に、日々淡々と業務をこなす人はふと「自分は何をやってるんだろう」という思いに直面することがあるはず。そんな人は、こうした機会を定期的に自分の中に設けることも必要なのかもしれません。■転職活動を乗り切る体力はある?次に、より現実的な方向へ視点を向けていきましょう。実際に転職活動を行う上で必要になってくる、持久力や基盤があるかを考えてみます。在職中でも退職後でも、転職活動は予想以上のパワーを消費してしまします。とくに学生時代の就職活動で経験した、エントリーシートや面接といった関門を再びクリアしなければなりません。そのため、就職活動で大苦戦した人の中には、転職中に息切れを起こしてしまう人もいるかもしれません。これらを乗り越える持久力は転職活動において必要不可欠です。また、同じく重要なのが経済的な基盤です。こちらも就職活動と同様、交通費など金銭的な出費も出てくることになります。こうした経済的な基盤、そして、精神的な基盤に余裕があるかを見つめ直してみましょう。■辞めて何をしたいのか?「会社を辞めたい」「転職をしたい」と愚痴としてネタにすると、ほとんどの人が「辞めてどうするの?」と聞き返されることになります。単純に愚痴の範囲で留まるならばまだ問題はないのですが、「やめて何をするのか」ということは、実際に転職や退職に踏み切った段階で、大きく重要性を実感することとなります。特に転職活動においては、実際に社会人を経験した上で面接も行うため、転職を決めた理由と、その後のキャリアプランを問われることになります。社会人経験を積めば積むほど、転職時には「2年後3年後にはこうなっていたい」という中長期的なビジョンが必要となってくるでしょう。転職活動の原動力は、今の状況を良くしたいというポジティブな気持ち。だからこそ「会社を辞めたい!」と思ったときに、「今の自分をどう変えていくか」という点をしっかり見つめることが求められます。時には自分のキャリアプランをメンテナンスする気持ちで、この3つのポイントを自分に問いかけながら軌道修正してみてはいかがでしょうか。
2016年07月24日ある日突然、「疲れたから会社を辞めたい」 と旦那さんに言われたら、あなたならどうしますか?夫婦二人であれば辞めてもなんとかなるとして、子どもがいたらなかなか「いいよ」とは言えませんよね(子どもがいなくても「いいよ」と即答はできないかもしれませんが……)。しかし、今やブラック企業があふれる時代。旦那さんも心身ともに病んでいる可能性があります。だからこそ、頑なに拒否するのは得策ではない気がします。そこで、実際に夫から「疲れたから会社を辞めたい」と言われたら妻はどうするのか、主婦のみなさんにお話を伺ってみました。●(1)「少し休んだら?」と提案してみる『すぐに辞めさせるのはちょっとあれなんで、とりあえず少し休ませてみて様子を見ます 。ちょっと休んだら気持ちも変わるかもしれないし……』(30代女性/パート)『ウツかもしれないし、しばらく休職させて、思いっきり自由に過ごしてもらいます』(20代女性/事務)●(2)転職を提案し、転職活動中は自分が働く『転職先があるようなら、別にすぐ辞めてもらって構わない。転職活動に時間がかかっても、そのあいだは私が身を粉にして働きます』(30代女性/パート)『自殺されたらたまらないから、すぐ辞めさせて転職してもらいます 。次が見つかるまでは私の稼ぎだけで生活するしかないですが、贅沢しなければやっていけると思います』(30代女性/編集)●(3)すぐ辞めさせて自分が働く『旦那の状況にもよるけど、子どもがいるのに「辞めたい」って言うからには、それだけ追いつめられてるってことだから、辞めさせてゆっくりしてもらいます。転職とかも提案しません 。私の収入も貯金もあるし、大丈夫でしょう』(40代女性/保険)『自殺は避けたいので、すぐに辞めさせて、気が済むまでゆっくり休んでもらいます 。そしたらもちろん私が働きますよ。支え合ってこその夫婦ですからね。生きててくれるだけでいいです』(30代女性/専業主婦)●(4)「私が働くまで待って」とお願いする『申し訳ないけど、今、突然仕事を辞められたら収入がゼロになってしまうので、「私が働くまで待って」と言います。とりあえず急いで仕事を探して就職して、それから辞めてもらいます 』(40代女性/専業主婦)----------みなさん、「まずは話をよく聞いてあげて、必要があれば病院へ連れて行く」というのは共通のようでした。また、「自殺されるくらいなら私が代わりに働く」という方ばかりだったのも印象的でした。「生きててくれるだけでいい」という言葉には、妻の愛を感じます。会社を辞めたい理由によっては対応も変わると思いますが、「疲れたから」という場合には、責めたり怒ったりせず、じっくり向き合ってあげたいものですね。●文章/パピマミ編集部
2016年06月22日新卒フリーランスが話題になるなど、フリーランスという働き方がすこしずつ浸透してきているこのごろ。もしかしたら、思い切って会社をやめてフリーランスに……と思っている方もいるかもしれません。でも実は、フリーランスはかなり向き不向きがある働き方なんです。そこで、実際にフリーランスとして働く筆者が、フリーランスに向いていない人の特徴を解説します。 ■残業したくない人会社員として働いているあいだ、定時で帰るのが当たり前、残業はしたくないという人はフリーランスには向きません。フリーランスになると、仕事とプライベートに明確な区切りがなくなるぶん、むしろ労働時間は増える傾向にあります。しかも、極論を言えば一日そこにいるだけでお金がもらえる会社員と違って、フリーランスは自分がしっかり働かなければ食べていくことができません。しかも、税金や保険料が増えるぶん、生活水準をキープするには、会社員時代の給料に最低でもプラス10万円くらいは稼がなければなりません。正直、会社員時代と同じ労働時間ではとてもじゃないですが追いつきません。決められた時間しか働きたくない、なるべく労働時間を減らしたい、という人はフリーランスには不向きです。■競争心がない人フリーランスになると、基本的に仕事は与えられるものではなく、自分で取りに行くものになります。すると、どんどん積極的に動いてライバルを蹴落とさないと、仕事を獲得することができません。上司がバランスよく仕事を割り振ってくれる会社員と違って、フリーランスはまさに弱肉強食の世界。競争心をもって仕事を取りに行く気概がなければ、なかなか仕事にありつくことができません。同じようにフリーランスとして働いている同業者のなかで、どれだけスキルを磨けるか、どれだけ目立つ存在になれるかが大切なので、競争心を持たずほのぼの働きたいという人は、フリーランスに向いているとは言えないでしょう。■悲観的な人フリーランスは不安定な働き方です。月ごとに入ってくる収入は違うし、毎月必ず仕事があるという保証はありません。そんな先行きの見えない状況で、あまりにも悲観的になってしまうとどんどん精神を病んでしまうでしょう。後先考えず、向こう見ずすぎるのも問題ですが、あれこれ考えて落ち込んだり、ムダに焦ったりしてしまうと、せっかくの仕事が手につかないなんてことも。フリーランスには「なんとかなる」という楽観的な気持ちが必要なので、悲観的になりやすい人にはなかなか難しい働き方かもしれません。■フリーランスは意外と大変フリーランスというと、自由な働き方という印象が強いかもしれませんが、蓋を開けてみるとそれがすべてはありません。競争心が強く積極的な人にとっては「自由に」勝負ができる、最適な働き方ですが、のほほんとマイペースに働くという意味の「自由」に憧れているなら、むやみにフリーランスを目指すのは危険です。ゆったり自由に働きたいという人は、実は会社員として働くのが一番向いているのかもしれません。
2016年06月20日産後に仕事を「続ける」か、それとも「辞める」かの選択。多くのママたちの多くが悩む問題ですよね。働く選択をした場合と辞める選択をした場合、それぞれの一日の流れとメリット、デメリットをまとめます。■働くママの一日のスケジュール私は、仕事を続けることを選択したママです。今はフリーランスで働いているのですが、先日まで会社に属して記者をしていました。保育園にすぐ入れなかったこともあり、子どもが1歳半のときに職場へ復帰。子どもがまだヨチヨチとつたい歩きをするぐらいのころです。今回は、私が産休明けに仕事復帰した頃の一日の生活を紹介します。▼6時:子どもと一緒に起床バタバタと着替え、朝食、片付け、化粧、保育園の準備を済ませます。朝食は、準備と片付けのしやすさを考えてパンにしています。1歳半の息子もパンであれば、一人で食べることができました。▼8時過ぎ:出発車のチャイルドシートに子どもを乗せて出発します。「イヤイヤ期」に入ってからは、ここが一番苦労するポイント。なかなか乗ってくれないので、「よ~い、どん!」と掛け声をかけ競争をしながら乗り込む作戦をとっています。いつまで効果があるかわかりませんが…。保育園を経由して、職場へ向かいます。最初のころは、泣いてすがる子どもを先生に託して、私も泣きそうになりながらの出社でした。3カ月間くらい寂しがって泣いていましたが、今ではよろこんで保育園に行っています。毎朝泣いていた時期も昼間は元気に過ごせているようだったので、安心して任せることができました。▼9時半:会社着毎朝、就業時間ギリギリで滑り込みです。▼16時半:退社時短勤務だったため、ほかのスタッフより一足先に会社を出ていました。▼17時半:お迎え保育園に到着するのは、だいたい17時半以降。帰りの支度をして、家に着くのは18時過ぎでした。家に着くとすぐに夕飯です。我が家は夫の帰りが早いため、夕飯の準備をしてくれていました。▼20時:寝かしつけ夕飯後に入浴し、20時には寝かしつけ。私も疲れて一緒に寝落ちしてしまいます。▼深夜1時:私だけ起床夜中に起きて、洗濯と部屋の片付け。3時ごろまで仕事をして、再度寝ています。 ■「働く」メリット・デメリット働くメリットは、「収入があること」と「生活にメリハリができる」ことだと感じます。仕事復帰後の一番の楽しみは、昼食を外でゆっくり食べることでした。同僚を誘って時々カフェでランチをする時間は、私にとってとても貴重な時間になっていました。一方、デメリットは、「子どもと過ごす時間が減る」ということ。私はその分、子どもとの時間を濃密に過ごすように心がけています。家事は夫と分担、または子どもが寝た後にやるようにして、家にいる時間は常に子どもとベッタリ。休みの日は、朝8時から公園に行き、クタクタになるまで思いきり遊んでいます。 ■「辞める」選択をしたママの一日妊娠を機に仕事を辞めた友達も多いです。友人の話を元に、「辞めた」選択をしたママの生活をまとめます。友人にも私と同い年の子どもがいます。▼6時:起床起きるとすぐに洗濯機を回し、朝食の準備。夫が7時前に出社するので、6時半には朝食。家事を優先するため、子どもは起こさず。トイレと洗面所の掃除をパパッと済ませ、7時半ごろ、洗濯物を干していると子どもが起き出します。▼8時:食器洗いと掃除機子どもに朝食を食べさせた後、Eテレに夢中になっている隙に食器洗い。掃除機をかけ始めると追いかけてくるので、掃除機はかけないときも。▼9時~10時:買い物・お出かけ・友達訪問買い物のついでに児童館へ寄ったり、友達が遊びに来たりします。遊ぶときは自宅になることが多いそう。▼12時:昼食・子どものお昼寝子どもの昼食は、まとめて作って冷凍しているそう。昼食時は、子どものぐずり方が激しいため工夫しているようです。子どもは昼食を食べると、そのままウトウト。ベッドへ運び、自分の昼食とテレビタイムです。夕食の下ごしらえもテレビを見ながら、子どもが寝ているうちに済ませます。▼15時:洗濯物の取り込み・子ども供起床洗濯を取り込んでたたみ、片付けた頃に子どもが起床します。午後は、基本的に室内遊び。▼18時・夫の帰宅、子どもとお風呂夫が帰ってくると、子どもとお風呂に入ってもらいます。2人が入浴中に夕飯を仕上げ、入浴が終わるとみんなで夕飯を食べます。▼21時:就寝食後はゆっくり過ごし、子どもの歯磨きなどを済ませると、ママと子どもは寝室へ。そのまま寝落ちしなければ、子どもの食事のストックを作ったり、テレビを見たりするようです。 ■「辞める」メリット・デメリット仕事を辞めるメリットは、子どもと長く一緒にいられる点。あとは、家事がしっかりできること。友人の自宅は、いつ遊びに行ってもとてもキレイに片付いていて、本当に感心します。在宅勤務をしていた時期もありましたが、「うちの子は手がかかるから、仕事なんてもう当分はムリ!」と言っています。デメリットは、夫の収入しかないこと。あとは、自分の時間がないということでしょうか。仕事を続けても、辞めても、母親業が忙しいのは同じです。自分にあった生活はどちらか、見極めることが必要かもしれません。また、専業主婦のママには、一人になる時間がとても少ないように感じます。家族の協力も得て、たまには外でゆっくりお茶をする時間を確保してほしいです。
2016年05月07日仕事と育児の両立は、いつの時代もママたちのテーマとなっています。現在進行形で悩んでいるという人がほとんどではないでしょうか。そこで今回は、子どもを成人させた先輩ママたちに、育児を機に「仕事を辞めてよかったこと」「仕事を辞めなくてよかったこと」を、それぞれ聞いてみました。ママたちが仕事を辞めた理由先輩ママたちが「仕事を辞めよう」と思うタイミングは何度かあるようですが、やはり多いのは「育休が明ける少し前」とのこと。仕事を持っていたママにとって、復帰するか否か選択が迫られる時期です。この時期に「仕事を辞める」と決めたママからは、「子どもと離れがたくなり、自分で子育てをしていこうと決めた」や「子どもを預けて働くことに後ろめたさを感じて仕事を辞めた」という意見がありました。しかし、自分自身のキャリアをいったんあきらめて、子育てへの専念を選択するまでには、当然かなりの迷いがあったようです。また、「一度は仕事に復帰したものの、預け先でママと離れるときに泣かれたり、子どもの病気で会社を休むことが多くなったりすると、仕事を続けていくことに自信がなくなり、退職を決めた」というママもいました。その一方で、「子どもと一緒にいることが楽しく、仕事よりも子育てに喜びを強く感じたから」というママも。これらの理由から見るに、先輩ママも今のママも、悩みの内容はほとんど変わっていないと言えるでしょう。仕事を辞めて良かったこと仕事を辞めると、育児や家事中心の生活になります。けれども、やり方次第では自分のための時間を確保できるので、趣味や学びの時間に使えること。そして、子どもの予定に合わせることができるので、習い事に付き添うなど、子どもと一緒に過ごす時間を多く持てること。やはり、こうしたことが「仕事を辞めて良かったこと」の上位として挙がっていました。仕事を辞めなかったママたちはどう考えている?仕事を辞めなかった先輩ママたちは、産休に入る前から復職する決意を持っている場合が多いようです。仕事を続けたい理由がはっきりしていて、「育休が明ける前から、計画的に預け先などを決め、準備をしていた」という人も。今ではそれが当たり前になっていますが、先輩ママたちの時代ではめずらしいことだったのかもしれませんね。育児をしながら子どもを成人させた先輩ママいわく、「子どもが小さいときは苦労もあるけれど、子どもが大きくなったときに、母親が外で働く姿を見せられるのは良かった。また、子どもが大きくなるにつれて、教育費なども増えていくので家計的にも心配が少なかった」とのこと。お金のことについては、以前よりも今のほうが一層悩ましい状況になっているかもしれませんね。決め手は何?仕事を辞めた場合も、辞めなかった場合も、どちらにもメリットとデメリットがあります。先輩ママたちは何をもって、そう決断したのでしょうか? 決め手となったのは「自分が後悔をしない生き方はどちらか考えた」ことのようです。子どものために、家族のために、という考え方で決めるのは不満がたまりやすいもの。自分がどうしたいかを大切にして決めると、子どもが育ってから、どちらの場合でも満足感を感じている人が多かったのが印象的でした。そのほか、「子どもが中高生になったとき自分はどうしていたいかを考えて、退職するか、しないかを決めるのもいいのでは?」という先輩ママからのアドバイスもありました。子育ての期間は、思っているよりも短いもの。「振り返ると大変だったときが懐かしく思う」というのは、共通した皆さんの声でした。自分自身はどうしたいのか? それをじっくり考えて、後悔のない選択をしたいものですね。(のりこ<フォークラス>)
2016年03月31日●残業代・給料問題は大きな要素友達がつらそうに働く姿を見て、心配になったことはないだろうか? 「その仕事はどうなの……」「その会社は辞めた方がいい……」とアドバイスしたくなった経験について、マイナビニュース会員300名にアンケートを実施した。Q.友達に対して、「その仕事(会社)は辞めた方がいい」と思った経験はありますか?はい 30.3%いいえ 69.7%■残業代が出ない・「残業代が出ない上に、休日出勤が当たり前のところでありえないと思うから」(28歳男性/情報・IT/技術職)・「残業代が支払われない」(47歳女性/医療・福祉/専門職)・「残業が多いのにタイムカードをおさせてもらえないらしい」(44歳男性/その他/その他)・「残業代が出ないのに、毎日遅くまで残業だったり、休日も仕事の対応が多いから」(30歳女性/商社・卸/事務系専門職)■給料が遅れる・「給与が遅れる」(32歳女性/不動産/専門職)・「給料が未払いと聞いたから」(35歳女性/ソフトウェア/技術職)・「経営が傾いてボーナスがなくなり、ひいては給料日に給料がもらえないと聞いたとき」(33歳女性/医療・福祉/事務系専門職)・「給与明細がもらえない」(31歳女性/学校・教育関連/クリエイティブ職)■会社の制度がおかしい・「営業活動費が支給されないので、契約が取れなければ赤字になってしまうから」(26歳男性/その他/その他)・「髪の毛を染めていないのに染めているから罰金1,000円などといって勝手に給与を天引きしている病院で働いているから」(33歳女性/学校・教育関連/事務系専門職)・「勤務が不規則、賃金体系がおかしい」(29歳男性/自動車関連/技術職)・「待遇や処遇が一般的に考えて変であったから」(50歳以上男性/その他/その他)■やりがいがない・「やりがいをまったく感じていなかったから」(32歳男性/小売店/事務系専門職)・「ずっとスキャンしてるだけ」(32歳女性/その他/事務系専門職)●会社の倫理観が……■倫理観に不安が・「社員全員出向していて、会社としての実態がないようだったので」(30歳女性/通信/事務系専門職)・「会社が親族で経営していてしかも不倫しまくっている」(32歳女性/情報・IT/秘書・アシスタント職)・「上司のさじ加減ひとつで、休みの日でも出て来いと言われて、約束をドタキャンしまくっている。彼の信用がゼロ」(36歳男性/機械・精密機器/営業職)■夜が遅い・「朝早く出社し夜遅く退社して1日の労働時間が15時間くらいだという話を聞いて、体を壊すから辞めた方が身のためだとアドバイスした」(32歳男性/商社・卸/事務系専門職)・「終電くらいまでいつも残業している友人」(33歳男性/機械・精密機器/技術職)・「会社で寝泊まりしているから」(35歳男性/情報・IT/技術職)■休みがない・「残業代は出ているが、毎日9~24時まで働いていて、土曜出勤もたまにしており、土日に遊ぶ時も仕事のせいで、寝っぱなしで遅刻や全力で楽しむことをしてない友人を見た時」(25歳男性/金属・鉄鋼・化学/事務系専門職)・「とにかく休みがない。シフト制のお仕事の飲食店で勤務している友人の月のお休みが3日しかなくて驚いたことがあります。残業が少なく一日当たりの労働時間はそんなに長くないそうですが休みが少ないというのはツライと思う」(37歳男性/金融・証券/営業職)・「毎日残業と休日出勤で、体調を壊しそうだったから」(32歳男性/通信/技術職)・「休みが月に4日しかなく、しかもその休みも、仕事に出たりして半分はつぶれる。」(28歳女性/商社・卸/営業職)■薄給・「24歳で月給15万」(24歳女性/農林・水産/その他)・「退職金、ボーナス3万の会社」(23歳女性/医療・福祉/事務系専門職)■その他・「失敗続きの人」(47歳男性/学校・教育関連/その他)・「社長個人の持っている金の換金までやらされていたこと」(28歳女性/ソフトウェア/販売職・サービス系)・「リストラ勧告されたがやめないことで、本人のストレスがすごくて、情緒が不安定になっていたから」(50歳以上男性/電機/技術職)・「仕事のストレスが多くて、友だちがやせ細ってしまったから」(37歳女性/商社・卸/事務系専門職)■総評「友達に対して、会社を辞めた方がいいと思った」経験のある人は、全体の30%だった。多かったのは、残業代が出ない、また残業代が出ていても残業が多すぎる……というもの。労働基準法に違反しているので転職を検討した方が良いだろう。親族経営での不倫といった倫理的にどうかと思われることが横行している会社、社長個人の持っている金の換金など、仕事に関係ないことを任される会社なども、不安が残る。本人が納得しているなら、声をかけづらいかもしれないが、周囲からの働きかけがなければ仕事を辞める決心がつかないこともあるので、「辞めた方がいいんじゃ……」と思ったら、一声かけてあげた方が良いかもしれない。調査時期: 2015年9月18日~9月20日調査対象: マイナビニュース会員調査数: 男性136名 女性164名 合計300名調査方法: インターネットログイン式アンケート
2015年10月29日こんにちは、治部です。前回ご紹介した「産んでも働ける会社選び」について、読者の方からお便りをいただきました。27歳、総合職ママのAさん。彼女の声は、20代の「優秀な女性」を代弁しているな、と思ったので、ご本人の許可を得て、お便りの内容をご紹介させていただきます。○課題は長時間労働Aさんの勤務先はいわゆる大企業で女性社員が少ない業界です。会社は彼女に期待しており、将来、幹部候補として育成したい、と考えているようです。その期待は本人にも伝わっているようです。「総合職でも子どもを犠牲にせずに働き続けることができる、という事例を作りたい」この言葉から、自分がパイオニアになるんだ、お手本になるんだ、というやる気が伝わってきます。いただいたお便りからは、今後予想される課題も見えています。課題はやはり、長時間労働です。Aさんは出産前まで「残業や休日出勤が当たり前で、夫より帰りが遅いこともあった」と言います。辞めたいと思うことは多々あれど、頑張ってきた、というのがこれまでのAさんでした。子育てしながら仕事をする場合、出産前のような働き方を続けることは、不可能です。私自身も経験しましたが、どれほど協力的な配偶者、どれほど信頼できるベビーシッターや家事外注先を見つけることができても(大抵の場合、それを見つけることも難しいのですが)、出産前と出産後で働き方が変わらない、ことはありえないのです。○大卒・産後女性が選ぶ3つの道とは?大卒(大学院卒)総合職女性の多くは、育児休業復帰後にこの事実に初めて気が付き、ショックを受けます。多くの場合「こんなはずではなかった」とモヤモヤを抱えた後で、次の3つの道、どれかを選びます。(1)あきらめて現実を受け入れ、今までより目標設定を低くして仕事を続ける(2)こんな働き方はおかしい、と会社上層部や人事に訴えて状況を変えていく(3)転職、退職、独立する望ましいのは(2)であることは、言うまでもないでしょう。ただ、これが可能なのは、社内に仲間がいる場合です。私の友人の中で、少ないながら、こういう方向へ行っている女性は、社内で孤立しておらず、応援し、一緒に戦ってくれる仲間(必ずしも女性とは限りません)がいました。(1)を選んだことが、周囲の目に見えて分かるようになると「ぶら下がり社員」とか、「手厚すぎる育児支援が女性のやる気をそぐ」などと会社側からは認識されてしまいます。(3)は、広くとらえると私もその中に入るのかな、と思いますが「バリバリ働いている」と認識されていた女性が「もったいない」などと言われながら辞めていく背景に、こういうことがあります。○あきらめるのはまだ早い!本連載の読者層である20代女性にお伝えしたいのは、(1)や(3)のようにあきらめてしまう前に、何とかして、社内で味方になってくれる人を探して、(2)の方策を探ってみてほしい、ということです。あなたに「期待している」と言ってくれる上司や人事担当者に、思い切って、本音を打ち明けてみて下さい。「この働き方を、私は続けていくことは『しない』と思います」と。「できない」ではなくあなたの意思で「しない」、それを「選ばない」と伝えることが大事です。会社と個人はお互いに相手を選びあっている。あなたの勤め先が、本気で女性を活用したいと考えていたら、その声に真摯に耳を傾けるはずです。あきらめるのは「言ってもダメだった」と分かってからでも遅くありません。○著者プロフィール●治部れんげ豊島逸夫事務所副代表。1974年生まれ。1997年、一橋大学法学部卒業。同年日経BP社入社。記者として、「日経ビジネス」「日経マネー」などの経済誌の企画、取材、執筆、編集に携わる。2006年~2007年、フルブライト・ジャーナリスト・プログラムでアメリカ留学。ミシガン大学Center for the Education of Woman客員研究員として、アメリカ男性の家事育児分担と、それが妻のキャリアに与える影響について研究を行う。またツイッターでも情報発信している。○【連載】25歳のあなたへ。これからの貯”金”講座25歳。仕事や私生活それぞれに悩み不安を抱える年齢ではないだろうか。そんな25歳のあなたへ、日本を代表するアナリスト・豊島逸夫とウーマノミクスの旗手・治部れんげがタッグを組んだ。経済と金融の最新動向をはじめ、キャリア・育児といった幅広い情報をお届けする特別連載。こちらから。
2015年04月27日みなさんは社会人何年目ですか?そろそろ仕事にも慣れ、上司のあしらい方も身についてきた頃ではないでしょうか?自分なりのやり方も見つけて、それなりに自信を持って社会人生活を送っているからこそ陥りやすいのが、第三次反抗期です。先輩や上司の言うことがバカバカしく思えて、素直に忠告を聞けなくなることはありませんか?きっとそれは反抗期の仕業です。妖怪ウォッチじゃないですよ。アラサー女性が陥る「第三次反抗期」の症状仕事を始めた頃は、尊敬していた先輩や上司。しかし最近は、自分の方が仕事ができると感じることもしばしば。本当に意味があるのかわからない会議や議論に時間を費やしては帰宅時間が深夜になったり、企画書にはあいまいなダメ出しばかりをされてうんざりしたり、アラサーが直面する仕事環境はなかなかにストレスフルです。こんな状況が続いては、先輩や上司を尊敬し続けることも、彼らの忠告を素直に受け入れることも難しくなってくるでしょう。さらに悪いことに、そんな先輩も上司もあなたの意見には耳を傾けようとしない。こうなったら、こんな会社なんて辞めてやる!わかります、その気持ち。でも辞める前に、ちょっと考えてみましょう。上司が上司たる所以とは先輩や上司の仕事ぶりに納得がいかなくなったのは、あなた自身が成長した証拠です。これはまさに、大人たちの理不尽さに憤りを感じた思春期の頃と同じ状態。ただ対象が親や教師から、先輩や上司になっただけのこと。右も左もわからなかった入社当時に比べて、アラサーは仕事のイロハがわかってくる時期。自分なりの仕事観を持つようになれば、いくら先輩や上司とはいえ、納得のいかないことが出てくるのは当然です。確かに彼らよりも、仕事ができる人もいることでしょう。ただ仕事上では、「経験」も大きな武器になることは事実です。ひとつの業務だけを見ればあなたの方が処理能力が高かったとしても、総合的に仕事ができるかどうかはまた別の話ですよね。経験を積むことで、大局的に仕事を捉えられるようになることもあります。とはいえ、本当にどうしようもないグーたら上司も世の中には存在します。そんな上司にあなたの意見を受け入れさせるためには、まずは戦略として上司の忠告を聞くことが必要です。【戦略的に】まずはアホ上司の言うことを聞けアラサーの反抗期は自分を高めるチャンス。でも10代の反抗期と違い、アラサーの反抗期はただ逆らっているだけでは足りません。反対はするけれど、代案を出さないどこかの政党のようになってはいませんか?まずは納得いかない先輩からの忠告も、意味があるのかわからない上司が押し付けてきた仕事も、一応彼らが言うとおりにやってみることです。自分なりのやり方を主張するためには、彼らが望むことを理解して、期待以上のパフォーマンスで仕上げましょう。その上で、周りが納得する代替案を出せればベスト。アホ上司かどうかは、その後の判断しても十分間に合うでしょう。意地はムダに使わないほうがいい・・・人はそんなに複雑ではありません。難しい理論をこねくりまわして相手を言い負かすよりも、上司にチョコをあげて黙らせれば簡単に解決することもあります。そんな大人の蘇生術はいらないと意地を張ることもできますが、その意地、本当に必要ですか?意地だって無駄なことに使ったらもったいない!せっかくの反抗期です。もっと大切に意地を張っていきましょう。
2015年04月06日今はもう新卒で入社した会社にそのまま一生勤め続けるような時代ではありません。会社員をしていて、転職や独立のことを一切考えたことがないという人はもはや少数派でしょう。現時点では積極的に会社を離れることを考えていないという人でも、ある日状況が変化して会社を辞める日が訪れる可能性は十分あります。そういう意味で、「会社の辞め方」は誰もが知っておくべき知識です。ところが、会社の辞め方は入社時のガイダンスでは教えてはくれませんし、社内のマニュアルを漁ってもあまり詳しくは書いていないのが普通です。法律的には原則として2週間前に退職の意志を労働者が事業主に対して表明すれば辞められることになっていますが、このことだけ知っていても具体的にどうやって手続きを進めればよいかはわかりません。僕も以前勤めている会社を辞める際に、どういう手順で事を進めればよいのかわからず少し困った経験があります。会社の辞め方には、暗黙の型が存在します。基本的にはこの型に沿って事を進めていけば円満退職できます。円満退職することは、気持ちよく前に進むためにはとても重要です。「どうせ辞める会社なんだからどんな辞め方だって構わない」と思う人もいるかもしれませんが、退職時に話がこじれてムダなエネルギーを使っても損をするだけです。辞めると決めたら円満退職を第一目標に「大人な対応」で粛々と事を進めたいものです。○一番最初に退職の意思を伝える相手は直属の上司退職の意思が固まったら、最初にそれを伝える相手は自分の直属の上司です。間違っても、いきなり退職届を人事部に提出してはいけません。上司に伝える前に他の同僚などに伝えるのもNGです。外国の場合はわかりませんが、少なくとも日本では直属の上司を最初の窓口にするのが、退職の際の暗黙の型になっています。切り出し方ですが、「お話したいことがあるので、お時間をいただけませんか」といったような言い方をするのがよいでしょう。「相談したいこと」ではなく「お話したいこと」という言い方をおすすめするのは、これが「退職の相談」ではなく「退職の意思表示」だからです。細かいですが、この違いには意味があります。上司に告げる時点で既に退職の意思は固まっているはずですから、本来であれば相談することなどないはずです(もちろん、引き継ぎの方法などは相談が必要なので、そういう意味では相談という表現も正しいのですが)。ここを「退職の相談」にしてしまうと、「辞めようかどうか悩んでいる」という意味に捉えられ、話が慰留の方向に流れがちになり辞めづらくなります。細かいですが、これは「相談」ではなく「意思表示」なんだということを自分でも確認する意味を含めて「お話したいこと」という言い方をすることを僕はおすすめします。○退職の理由をホンネで答える必要はない上司に退職の意思表示をすると、ほぼ間違いなく退職の理由を聞かれます。人それぞれいろいろな退職理由があると思いますが、それを正直に答える必要はありません。特に、ここで会社の不満を口にするのはやめるべきです。言っても意味がないだけでなく、退職日までの人間関係をギクシャクさせるリスクすらあります。どうせ辞めれば不満とはサヨナラできるのですから、「一身上の都合です」とか「個人的な事情です」という形で具体的な退職理由には言及しないようにするとよいでしょう。○転職先や、退職後に何をするかは言わなくても大丈夫また、「辞めた後どうするつもりか?」といった質問も高確率でされると思いますが、これも正直に答える必要はありません。「私個人の問題ですので、お答えしません」とキッパリ言ってしまうのもよいですし、「新しい分野で自分の可能性を試してみようと思っています」といったような前向きかつ曖昧な表現でお茶を濁すというのもよいでしょう。転職先や退職後に何をするかについて会社に話す・話さないの決定権は自分にあります。相手がいくら知りたいと言ってきても、こちらが言いたくないのであれば言う必要はありません。特に言っても問題がなく、積極的に知らせたいと思うのであれば言ってもいいでしょうが、少しでも嫌な予感がする場合は伏せておくのが無難です。○引き継ぎはしっかりと、ただし線引きも必要退職の意思表示をしても、それですぐに次の日から会社に来なくていい、というようにはなりません。普通は仕事の引き継ぎを行うことになります。引き継ぎはいい加減にやるべきではありません。伝えられることは漏れなく伝達し、必要なものはしっかりと文書化します。もっとも、「会社に残っている人に一切迷惑をかけない」というレベルを目指してしまうと、やることは無限に拡大するおそれがあります。そういう意味では「線引き」も必要です。基本的に、退職の意思が受理された時点から「新しく何か仕事をする」ことを要求されたら、それは引き継ぎの範囲を超えています。断っても問題ありません。線引きをした範囲内の引き継ぎをしっかりと行い、気持ちよく前に進みましょう。日野瑛太郎ブロガー、ソフトウェアエンジニア。経営者と従業員の両方を経験したことで日本の労働の矛盾に気づき、「脱社畜ブログ」を開設。現在も日本人の働き方に関する意見を発信し続けている。著書に『脱社畜の働き方』(技術評論社)、『あ、「やりがい」とかいらないんで、とりあえず残業代ください。』(東洋経済新報社)がある。(タイトルイラスト:womi)
2014年12月12日転職活動中に会社を選ぶとき、仕事内容や福利厚生の充実度、給与などの条件を重視して、入社を決めることが多いだろう。でもどんなに希望に合った会社でも、もしその会社に将来性がなかったら? 入社時に魅力に感じていた福利厚生が縮小してしまったり、最悪の場合倒産してしまうこともありえる。では、会社の将来性や成長性について、何をもって良し悪しを判断すればいいのだろうか。財務諸表や決算書に関する専門知識が無くても分かる判断のポイントを、資産運用のプロとして数多くの会社を見てきた藤野英人さんに伺った。■成長企業=顧客からの支持が増えている会社売上高と営業利益、株価の3つでチェック! そもそも、会社が成長しているとはどういうことなのだろう。藤野さんは、「お客さまからの支持が増えている会社」こそが成長している会社であると断言する。「お客さまからの支持が増えているというのは、単純に客数が増えている、または、一人当たりが使う金額が増えているということ。そういう会社には勢いがあり、明るく楽しい雰囲気があるほか、給料が増えたりポジションが増えたりすることで、社員自身の成長のチャンスも増えていくと期待できます」その判断は、会社四季報オンラインなどを元に、売上高で見るのが基本となる。売上高が上昇傾向を描いているのが最も理想的だ。続いてチェックしたいのは営業利益。売上高・営業利益が共に増加している状態である「増収増益」が続いていれば勢いがあるという証拠だが、売上は増えていないけれど営業利益が伸びている、売り上げが増えているのに営業利益が出ていないといった場合は、いろいろな可能性を考えておくべき。 >>続きを読む
2014年09月28日仕事を続けていると「辞めたい!」と思うことも出てきますよね。でもそこで深く考えずに転職して、後で「前の会社の方が良かった」と悔んでいる人も実は多いようです。辞めてから後悔することのないように、「仕事を辞めたい!」と思ったら、退職届を書く前に一度立ち止まって考えてみてください。■01. 感情優先で考えていないか仕事でミスをしてしまった、上司や取引先に叱られた…。そんなとき「もう嫌だ!辞めたい!」と思ってしまうことってありますよね。でも、感情的になって退職を決める前に、本当に辞めてしまっていいのかをよく考えてみることが必要です。仕事のミスも、叱られたことも、時間をおけば「大したことはなかった」「あの失敗があったから成長できた」と思えることも。感情優先で決断せずに、一度自分の気持ちをクールダウンさせて冷静に考えてみましょう。■02. 環境を変えるための努力をしたか「仕事内容がマンネリ」「職場の人間関係がうまくいかない」そういった理由で転職を考える人も少なくないようです。でも、辞める前に、今の環境でできることは本当にないか、よく考えてみましょう。マンネリでつまらないと思っていた仕事も、新たな取り組みやキャリアアップを目指せばやりがいが得られるかも知れません。職場の人間関係は、自分の気持ちを変えて働きかけることによって改善することもあります。自ら努力をせずに環境の変化だけを求めて転職しても、「こんなはずじゃなかった…」と後悔することになりかねません。努力して、それでも改善しなかったら、そのとき退職を考えても遅くはないのです。■03. 次の目標は決まっているか辞めた後、次にやりたい仕事のイメージは固まっていますか? そしてその仕事は、今の会社ではできないことですか? 目標が決まらないまま、ただ「何となく」で辞めてしまうと、次の会社でもしばらくすると同じように「辞めたい」と思うようになるかもしれません。また、自分のやりたい仕事が明確であっても、辞めた後にすぐ就職先が見つかるとは限りません。退職を決意しても、辞める前に、自分が望む業種の雇用状況などのリサーチをしておくことが必要です。一度退職届を出してしまうと、基本的には撤回はできません。退職や転職は、人生の大きな節目になります。よく考えて、自分のステップアップにつなげられるようにしたいですね。
2014年02月17日