佐々木蔵之介と横山裕(関ジャニ∞)がW主演でコンビを組む『破門 ふたりのヤクビョーガミ』。このほど、本作から“イケイケやくざ”桑原を演じる佐々木さんの、キレキレガチアクションが垣間見れる新場面写真が解禁となった。弁は立つが、ぐーたらビンボーな建設コンサルタントの二宮啓之(横山さん)は、サバキと呼ばれる建設現場での暴力団対策の仕事を主な収入としていた。この仕事を通じて二蝶会のやくざ、桑原保彦(佐々木)と知り合ったのが運のつき。以来、何かとトラブルに巻き込まれっぱなしの、いわば、桑原は二宮の“疫病神”に。ある日、二宮は映画プロデューサーの小清水(橋爪功)が持ち込んだ映画企画を、桑原のいる二蝶会若頭の嶋田(國村隼)に紹介してしまい、二蝶会が出資をすることに。しかし、小清水は金を持ったまま、愛人の玲美(橋本マナミ)とドロン。出資詐欺か!?詐欺師・小清水を追いかけるため、桑原は二宮を巻き込んで奔走するが、見つかってはするりと逃げる小清水に2人は翻弄され続ける。ついにキレた桑原のハチャメチャな追走劇は、弟分の木下(濱田崇裕)、セツオ(矢本悠馬)らも加わり、さらに大きなトラブルへと発展!この絶体絶命に、2人は生き残りをかけて大勝負に挑むが――。黒川博行による大人気“疫病神”シリーズにして第151回直木賞受賞作を原作に、佐々木さん、横山さんをはじめ、北川景子ら話題の俳優たちが出演。怒涛のアクションと関西弁の掛け合い満載で贈る大追跡エンターテインメントとなる本作。このたび解禁となったのは、佐々木さん演じる“イケイケやくざ”桑原の体を張った乱闘シーンを捉えた新場面写真。桑原といえば、身だしなみのよさから一見、いまどきのビジネスマンのような雰囲気を持つが、一度スイッチが入ってしまうと手がつけられなくなる“暴れ馬”。クライマックスで繰り広げられる本シーンでは、巨体の男相手に、本来ファッションツールであるストールまで駆使して馬乗りからの首を絞め上げ、相手の肩の高さからの強烈な飛び蹴り…と、佐々木さん自身がかつてないハードなアクションを披露している。撮影前こそ、どのように役を作っていくべきか迷いもあったという佐々木さん。撮影初日と2日目から続けて激しい乱闘シーンだったため、人物像が固まる前に桑原としてハードな撮影をこなしたことで、身体感覚でこの人物像を掴むことができたという。このシーン以外でも、ありとあらゆる手を使ったキレキレのアクションはこの映画の見どころの1つ。文字どおり体を張って挑んだ、佐々木さんの“暴れ馬”っぷりにも注目だ。『破門 ふたりのヤクビョーガミ』は1月28日(土)より全国にて公開。(text:cinemacafe.net)
2017年01月18日佐々木蔵之介と横山裕がW主演を務める異色の“バディ”ムービー『破門 ふたりのヤクビョーガミ』。このほど、本作で佐々木さん演じる、おしゃれなやくざ(?)桑原のファッショニスタぶりを捉えた新場面写真が解禁となった。イケイケやくざ・桑原と、ぐーたらビンボー・二宮の凸凹コンビが映画製作をめぐる儲け話にダマされ、失踪した映画プロデューサー・小清水を追って関西、マカオを奔走。キレた桑原によるハチャメチャな追走劇がまさかの大トラブルへと発展し、追っているはずの2人が何者かに追われるハメになってしまう本作。今回届いた場面写真でまず目を引くのは、メガネ姿のイケイケやくざ・桑原(佐々木さん)の首に巻かれた赤や青の大きなストール。別カットでは、スーツから覗くポケットチーフ、襟元からのぞくスカーフと、場面ごとに巧みに小物を使い分けおり、その身なりからも、桑原という男がファッションにかなりのこだわりを持つ人物であることが伝わってくる。小林聖太郎監督によると、まず、黒川博行の原作に立ち返ったといい、「桑原って一見銀行員風なんだけど、実は暴れまくるみたいな二面性の魅力があるんです。そこで、高級男性ファッション誌の表紙みたいなかっこいい、でも近づいたら目が普通の人ではないし、傷はあるし、態度が違うな…という感じを出そうと思いました」と語る。また、状況に応じて機転を利かせられる一面も持つ桑原は、乱闘もやむなしの場面では、本来ファッションツールであるこれらのストールも、“武器”として活用してしまうことも見逃せない。一方、桑原と絶妙なコンビぶりを発揮する二宮(横山さん)のファッションについて、小林監督は、「服について何も考えてないのがテーマみたいな。途中で服が変わってても誰も気づけへんみたいな感じを意識してます(笑)」と語り、ぐーたらならではのこだわり(?)が生かされた衣装となっているというから、こちらも要チェック!?『破門 ふたりのヤクビョーガミ』は2017年1月28日(土)より全国にて公開。(text:cinemacafe.net)
2016年11月07日●「イケメンのイェソンです」と自己紹介日本のトップスター・佐々木希と、韓国のトップスター・SUPER JUNIORのイェソンが、沖縄を舞台にハートフルなラブストーリーを繰り広げた、映画『いきなり先生になったボクが彼女に恋をした』(11月3日公開)。並ぶだけでキュートな2人が、韓国語の勉強を通して心を通じあわせていく。イェソンが演じるのは沖縄出張中に会社がつぶれ、急遽語学講師となったヨンウン。そして佐々木はクビ寸前のシングルマザー・さくらを演じた。通訳を介しながらも、一つの作品をつくりあげた2人は互いにどんな印象を抱いていたのか。○満面の笑みで「オッパと呼んで!」――撮影に入って、初めてお互いが顔を合わせたときの状況で覚えていることはありますか?佐々木:イェソンさんは今までも日本で活躍してきたと思うんですけれど、今回は単独でお芝居をされるということで、これまでとは違うプレッシャーや責任を感じられていたり、通訳を介する必要がある環境で演技をする点についても不安に感じられているのかなと思っていたのですが、初めてお会いしたときに、満面の笑顔で「よろしくねー。オッパ(お兄さん)って呼んで!」と明るく言ってくださって。その後も不安な様子を感じさせずずっと裏でも努力されていたので、いろいろな国で活躍されてきたアーティストの方は流石だなと思いました。イェソン:ありがとうございます。韓国で準備をしていたときは大変だったんですけど、沖縄の撮影に入ってからはとても楽しかったです。僕のほうが佐々木さんより5日くらい先に撮影を初めていて、その後に佐々木さんがいらっしゃったんですが、確か事務所のシーンで初めてお会いしたのを覚えています。その時マスクをつけてトイレにいかれるシーンを撮っていたんですが、まだ挨拶をする前で、佐々木さんはどんな方だろうって、すごく気になってたんですね。その後、挨拶して、第一印象がほんとによくて。僕から「よろしくお願いします。SUPER JUNIORのイケメンのイェソンです」って言ったんですけど……。佐々木:あーーー言ってましたね!イェソン:それを佐々木さんが今みたいな感じで率直に、「イケメンだって!」って言ってすごく喜んでくださって。そんな風に第一印象から楽しくて、その後も気分よく撮影ができました。佐々木:優しくて気配りのできる方でしたね。私も距離を縮められたらいいなと思って、恐れ多いんですけど、それからは、「オッパ」って呼ばせていただきました。●ロケバスの前で歌の練習○心で芝居ができた――演技については、何か印象に残っていますか?イェソン:最初は文化の違いがあるので心配していましたが、始まってみたらまったくそういった壁を感じることはありませんでした。撮影の最初は、韓国人の俳優も僕一人ですし、密かに不安もまだ持っていて、自分に「ファイト!」って言い聞かせる感じで頑張ってたんです。気負って頑張ってる感じがあったんですね。でも、だんだん気負わなくてもいい感じになっていきました。周りの方たちもほんとに気遣ってくれて、現場の雰囲気もよかったので、気楽に撮影できるようになりました。佐々木:そうですね、きちんと完璧にセリフを覚えて、それをベースに演技をしていかないと感情がのらないと思うのですが、イェソンさんも同じ気持ちだったようで、今回は、お互いに韓国語と日本語で演じるということが大きな課題で、撮影に入るまでに、お互いに時間をかけて準備をしてきたことで、お互い、母国語での演技ではなかったけれど、心でお芝居できたなという感じはしました。○「素敵な声だな」って思って聴いた練習――映画見て印象的だったのが、カラオケのシーンでしたが、苦労しましたか?イェソン:そうですね。佐々木:撮影の合間の待ち時間に、ロケバスの前の方に座ったイェソンさんが一生懸命に練習されているのを見ていました。覚えるのも早くてらして、なによりも声が素晴らしく、私は「素敵な声だな」って思って聴いていました。イェソン:もともとほかの歌を歌う予定もあったんですけど、監督と話し合った結果、この歌に決まりました。佐々木さんが言われたようにロケバスの中とかで、覚えたんですが、最初のほうは、やっぱりぎこちなかったんですよね。特に、歌いながらふりをつけるのがこの曲に関してはちょっと難しかったし。でも、無事に終わってよかったです。――実際のシーンを見てみると、ぎこちなさはなくて、ヨンウンが日本に来てからずっと歌ってきたカラオケの十八番に見えました。イェソン:じゃあ、撮影がうまくいったということですね!――最後に、ここのシーンがよかったなというところを教えてください。佐々木:完成した映画を観たのですが、効果音も加えられていたりして、面白いポイントがたくさんありました。イェソンさんのシーンだと、佐藤正宏さん、ふせえりさんと3人で尾行しているところが好きですね。変装がむしろおしゃれに見えるくらい決まっていて、本当に面白くて印象に残っています。イェソン:記憶に残ってるのは沖縄の坂道で自転車に乗ったシーンですね。あとさくらとヨンウンがいい雰囲気になりそうなのに……って感じのシーンも好きです。あのときのヨンウンの残念そうな顔とか、さくらの戸惑っているところとか、そういった小さな表情がよくて、そういうことって日常の中でもありそうだし、実際にあったら、やっぱりヨンウンやさくらみたいになると思うので、そこが印象に残っています。
2016年11月01日日本のファッションの未来を担うであろう若き才能たちに迫る連載、「ファッションの“未来”に聞く」。第5回となる今回は、ソウシオオツキ(SOSHIOTSUKI)のデザイナーである大月壮士に話を聞く。文化服装学院在学中に「ここのがっこう」に通い、2015年、自身の名を冠した「ソウシオオツキ」をスタートさせる。その後は国内外問わず、数々のファッションアワードを賑わすコレクションを発表。今年はLVMHが主催する若手デザイナーの育成・支援を目的とするファッションコンテスト「LVMHプライズ」に日本人最年少でノミネーションを果たしている。そのコレクションは、“枯山水”を引き合いに出したくなるような「ジャパニーズ・テーラード」。黒、白、赤などの日本的なカラーパレットと、水引きや菊の花など同じく和を感じさせるモチーフを、テーラードに落とし込んだコレクションを展開している。ソウシオオツキ 15AWコレクションよりーーこの連載で皆さんに最初にお聞きしている質問です。ファッションに興味を持ったのはいつ頃でしょうか?僕はいわゆる高校デビューなんです。中学生くらいまでは、母親が買ってきた服を、なんの疑問もなしに着ていました。きっかけは彼女ができたことかな(笑)、それでやっと服に気を使い始めましたね。ーー千葉のお生まれだそうですね?そうです。千葉県なんですが、それほど田舎ってわけでもない。東京までも1時間ちょっとで行けてしまう。同世代のデザイナーは、自身の生い立ちであったり、思春期のコンプレックスとかをブランドのアイデンティティとして打ち出している人も多いですよね。でも、自分は千葉県のベッドタウンにある中産階級に生まれて、中高の時も特にワルしてたわけではないし、頭が良かったわけでもない。なんかこう全部が半端だった感じで。そういう表現者の必要条件のようなコンプレックスが無いことが、逆にコンプレックスという時期がありました。立ち上げ当初は、そういう少し屈折したコンセプトで展開していました。ーー具体的にデザイナーを志したのはいつ頃なんでしょう?高校2年の後半くらいですかね。中学生まではずっと、自衛隊に入るんだろうなって思ってたんです。祖父が自衛隊だったので。「防大に行け」って幼い頃から祖母に洗脳され続けて、自分でも防大に行って自衛隊になるんだってずっと思ってました。けど、高校生でチャラチャラしちゃって、将来の目標とかも全然なくて、彼女にもフラれてしまって。その時仲の良かった友達が「俺は映画監督になる」って言いだしたんです。小学校の時からの馴染みなんですけど、そいつとよく映画を観に行ったりしてました。そいつの影響とかで、ちょっとこう「ものづくり論」とかを語ったり、この映画はこういうところがすごいみたいなことを話したりしてました。でも、映画って大変そうだし(笑)、漠然と服好きだからデザイナー目指してみようかなと。ーーでも、ファッションの世界に入ってLVMHで評価されるっていうのは、それなりの情熱がないと難しいと思います。文化服装学院に入ってから“自覚”が芽生えたのですか、それとも入る前から“腹をくくってた”感じですか?なあなあで入った感じはないですね。高校の頃から映画だけじゃなくて、コレクションが発表されたら動画で確認して、友人と批評まがいみたいなことをしてました。ずっと、自分の中で温めていたというか「俺は文化服装学院で一番になる」って、めちゃめちゃイキッてたんで。2年目までは優等生でした。無遅刻無欠席の皆勤で、課題もすごく頑張ってました。ーーそこから山縣良和さんが主宰するファッションのプライベートスクール「ここのがっこう」に行きますよね?そうです。文化服装学院の3年生の時ですね。ーーそれはどういった経緯だったんですか?友達が「ここのがっこう」に通ってたんです。よく喫煙所で一緒に話していた仲なんですけど、今「ここのがっこう」に通ってて、こういうことやってるんだよってブックとか見せてくれて。その時はまだ山縣さんのことも知らなくて。ファッションニュースかな、雑誌で山縣さんのコレクションを見て、「東コレ出してる人がやってるんだ、セントマーチン卒なんだ、それじゃ行ってみようかな」みたいな。その時は、漠然と卒業したらアントワープに行きたいって思っていたので。予備校的な位置付けで通おうと思っていました。ーー「ここのがっこう」の卒業制作が、ITS(欧州最大のファッションコンテストのひとつ)に届かなかったというエピソードがありますね。文化服装学院にもITSの募集要項が張り出されてましたからね。僕はITSにどうしても通りたくて。2年生の時に、装苑賞を目指すんですが、全然ダメでした。国内の他のコンペも全然受からず…。「国内のコンペなんてクソだ、俺は世界に出る」って半分やけになってました。それで、ITSに出すのですが、1回目はダメ。次の年は、「大月はいけるんじゃないか」って言われていたんですけどダメで…。その次の年は、税関で止められてアイテムが届かなくて、涙を飲みました。で、結局4回チャレンジしたんです。ずっと「ニッポンのサラリーマン」をテーマに作ってきたんですが、4回目の時、賞を取った方が、日本人のエスモード出身の方で、しかも、同じようにサラリーマンをテーマにしていて。同じテーマで受かってるもんだから、悔しくて、それで心が折れてしまった。4年間連れ添ったサラリーマンをポッと出の男に寝取られた!って。ニッポンのサラリーマンをテーマにITSに挑んだーー海外のコンペを意識されていたということで、コレクションの見せ方が面白いですね。外国人モデルを使っているルックもあれば、日本人のオジサンモデルを使っている時もありますね?それこそ、サラリーマンをテーマにしたコレクションの時ですね。みな似たような背広を着て出勤するサラリーマンって、かなり日本的でドメスティックなので、海外にそのニュアンスの全てを伝えるのって難しいじゃないですか。そういうことはいわゆる“モード”の文脈に乗せる必要があるので、ルック写真は外国人モデルを使って撮って、それとは別にコンセプトを理解してもらうために、日本人のモデルで純度の高い見せ方をしました。海外に目を向け、サラリーマンを“モードの文脈”に乗せて表現した後編「日本的なテーラードで魅せる“リアル感”」へ続く。
2016年08月08日暮らしの中で豊かさや幸せを感じる「モノ」や「コト」を考え、企業が描く“未来”と“身近な未来”を組み合わせ、様々なテーマを研究し、情報発信している川島蓉子さんが所長を務めるifs未来研究所。ブランドの未来を創る分析や、未来のビジョンと交流する場づくり、ワークショップ活動など、“未来”を見据え、多岐に渡る活動を展開する。そんなifs 未来研究所は、活動開始から3年を迎える。5月26日に開催された3周年記念イベントでは、所長・川島蓉子さんが現在手掛けている「未来のここち」と題する3つの研究テーマについて、志を共にするプロフェッショナルたちと語った。ifs未来研究所3周年感謝パーティーには多くの来場者が訪れた■走れる“現代の下駄”を世界に発信「未来のここち×ファッション」プロジェクトでは、“現代の下駄とは?”というテーマでプロダクトデザイナー・松村光さんが登壇。1993年に三宅デザイン事務所入社後、パリコレチームや「PLEATS PLEASE ISSEY MIYAKE」を担当し、2005年に独立後は「BAO BAO ISSEY MIYAKE」などを手掛ける松村さん。川島さんは、「未来のここち×ファッション」を考えた時、長年付き合ってきた松村さんが真っ先に頭に浮かんだとか。これからの日本的デザインを考え、チームで1年ぐらい対話を重ねてプロジェクトがはじまった。文明開化がなかったら、日本のファッションはどうだったか?という問いからハイテク下駄のプロジェクトははじまったしかし、なぜ下駄なのか?「世界が身近になり情報も画一化され、ファッションもオリジナリティを出すのが難しい時代です。文明開化で一気に西洋化したけれど文明開化しなかったら日本のファッションってどうだったかな?って考えてみました。ならば履物は、下駄だろうと。でもすごいハイテク下駄ができているはず」と下駄に結びついたきっかけを話す松村さん。松村さんは、履物の歴史を調べるために福山市の松永はきもの資料館にも足を運び、徹底的に履物の歴史も研究。“現代の生活にもなじむ下駄”への思いを強くする。「伝統の枠組みでつくるのではなく、今の暮らしに取り入れることを考えてつくる。下駄を超える下駄づくりで未来に、世界に、発信していきたいと思っています」と川島さん。形は四角、左右がなく、誰の足にもフィット、さらに走ることもできる!そんなオシャレ下駄が数年後には世界デビューするかもしれない。■ファッションは恋に似ている、ときめく心をデジタルが後押し「デジタル×ファッション」という興味深いテーマでは、ITジャーナリストの林信行さんと三越伊勢丹ホールディングスのIT戦略担当北川竜也さんが登場。ファッションにデジタルをかけあわせることで生み出せる価値、そこにはどんなビジネスが生まれるのか、三者で研究を重ねている。まずは林さんがアップルウォッチ×エルメスやグーグル×リーバイスなどのコラボ事例、また国内外で「デジタル×ファッション」のビッグイベントが毎月開催されている現状を説明していく。そんな現状を踏まえつつ三越伊勢丹の北川さんは「デジタルありきではなく、ファッションがスタートであるべきだと思う」と話し、「お客様がパーソナルデータの取り扱いに対する不安や、ID登録での面倒を感じないような、楽しいだけの体験ができるようなデジタル化に挑戦していきたい」と同プロジェクトへの熱意を語った。川島さんの「ファッションは恋に似ている、そんな気持ちをデジタルにかけあわせるとおもしろいものができるはず」という締めの言葉に二人が深くうなずく。この研究は、今後三越伊勢丹でコンテンツとして展開される予定。恋するコンテンツのローンチが楽しみだ。■ビジネスパーソンの頭をほぐす、東京と佐渡島を舞台にした“未来の学校”東京一極化が進む中、地方での暮らしの豊かさに目を向け、中央と地方の循環をつくることを目指す「地方×未来のここち」。未来研の外部研究員である唐川靖弘さんが、東京と新潟・佐渡島の二拠点を舞台にした、企業の次世代リーダーと未来を描くプロジェクト「未来の学校」をプレゼンテーション。文化や土地が持つエネルギーの素晴らしさだけではなく、日本が抱える少子高齢化などの社会問題を体感できる場としての佐渡島の価値を説く唐川さん。「東京の会議室を離れ、海を渡った佐渡で、ビジネスパーソンが時間を過ごすことで、新たに見えてくるものは多い。異業種の企業人たちが、協働し、ビジネスを通じて新しい価値を創造できるような、場づくりを考えています」と唐川さん。新潟出身の川島さんは、「中央と地方、企業と社会、一過性ではなく、持続性のあるプロジェクトを目指していきたい」と締めくくった。会場では、川島さんが新潟三越伊勢丹とともに企画・開発を手掛けた「NIIGATA越品(エッピン)」シリーズの販売も。食、化粧品、雑貨など、ひと味違った新潟名産はパーティー参加者を楽しませていた。来年度の研究発表では、それぞれどのような成果につながったのか。また新たな未来が生み出されているのか。ifs未来研究所が取り組む、“未来”のカタチに期待が高まる。
2016年06月11日TVアニメ『探偵オペラ ミルキィホームズ』シリーズの新作映画『劇場版 探偵オペラ ミルキィホームズ ~逆襲のミルキィホームズ~』(公開中)で12日より配布となる、入場者プレゼント第3弾の詳細が発表された。第3弾の特典は、シリーズのキャラクター原案・たにはらなつき氏による「ミルキィホームズ」の描き下ろしイラストに、各キャラクターを演じた声優4人のコメントが入ったミニ色紙。シャーロック・シェリンフォード(CV.三森すずこ)、譲崎ネロ(CV.徳井青空)、エルキュール・バートン(CV.佐々木未来)、コーデリア・グラウカ(CV.橘田いずみ)の全4種類からのランダム配布で、なくなり次第終了となる。さらに、11日、18日、25日に開催される劇場版のイベントも発表。11日は、スタッフによる撮影秘話を中心に、桜井弘明監督と脚本のふでやすかずゆき氏によるトークショーを行う。チケットは通常料金で、劇場サイトや窓口にて発売される。18日に行われるのは、ミルキィホームズの姉妹ユニット・フェザーズ(愛美&伊藤彩沙)と一緒に劇場版を鑑賞できる生コメンタリー上映で、このイベントだけの入場者特典もプレゼントされるという。さらに25日には、佐々木と桜井監督がヒット御礼舞台あいさつに登場。両イベントともに料金は2,000円(税込)で、チケットぴあで販売される。いずれのイベントも、会場は東京・新宿バルト9。時間は、11日が21時の回上映後、18日が21時30分の回、25日が21時の回上映後となる。なお、全てのイベントでプレゼント抽選会を実施。11日は「ミルキィホームズ」の声優4人と桜井監督のサイン入りポスターが、18日はフェザーズの声優2人のサイン入り場面写真が、25日はミルキィホームズのサイン入りアイテムが、それぞれ当選者に贈られる。『劇場版 探偵オペラ ミルキィホームズ ~逆襲のミルキィホームズ~』には、シリーズ中でもファンから高い評価を得た第1期のスタッフが再集結。劇中で、研修旅行としてグンマメトロポリスを訪れた「ミルキィホームズ」の4人は、怪盗帝国とGenius4との三つどもえの闘いの最中、雷に打たれ、特殊能力"トイズ"をまたも喪失してしまう。偵都ヨコハマに戻った4人は安っぽい宝石ばかり狙う怪盗による事件に遭遇。その事件をきっかけに、4人は謎の「敗者復活の宝石」をめぐり、偵都ヨコハマ史上最強の怪盗に立ち向かうことになる。(C)劇場版ミルキィホームズ製作委員会
2016年03月08日劇場版『探偵オペラ ミルキィホームズ~逆襲のミルキィホームズ~』完成披露上映会が2016年2月17日、東京・新宿バルト9で行われ、ミルキィホームズの三森すずこ、徳井青空、佐々木未来、橘田いずみと、桜井弘明監督が登壇した。本作は2月27日公開予定の「ミルキィホームズ」シリーズ初となる劇場アニメ。偵都ヨコハマの迷探偵・ミルキィホームズはもちろん、怪盗帝国やGenius4といったTVシリーズでおなじみのライバルたちが登場するオールスタームービーとなっている。上映前に行われた舞台挨拶に、ミルキィホームズの4人が衣裳姿で登壇し、「ヨコハマ一の名探偵、ミルキィホームズです!」とおなじみの決めポーズ。7年目を迎えての劇場版に「そういえば劇場版ってやってなかったね!」と盛り上がる4人は、作品についてそれぞれ、「アフレコをしたのが10月頃だったんですが、その頃からあまり時間がたっていない感覚なので、もう公開? となってます。あの楽しい劇場版を早く皆に観てもらいたくて高まっています!」(三森)、「ミルキィが結成した頃から、いつか武道館でできたらいいね、劇場版になればいいねと言っていたことがどんどん叶って嬉しいです。7年間にいろいろなことがあって、劇場版にももちろん登場するフェザーズも仲間になりました。いろんなキャラクターが登場するところも見てほしいです」(徳井)、「皆さんに劇場に来ていただいて、ようやく劇場版をやる実感が湧いています。監督やスタッフさんの愛がたくさん詰まっていて、何回も何回も見たくなる作品になっていると思います。頭を空っぽにして楽しんで頂ければと思います!」(佐々木)、「早く観てほしいの一言です。観たファンの人のひとりひとりに感想文を書いてもらいたいです。私たちはすごく楽しくて100%の自信を持っているので、感想が楽しみです!」(橘田)と感想を語った。劇場版の桜井監督は「森脇さんのミルキィそのままはできないので」とTVアニメ1期・2期シリーズについて触れつつ、「『ミルキィホームズ』のアニメを始めた森脇監督も忙しい中、総監督として少し手伝ってくれています。それからメンバー4人も映画の最後にちょっと手伝ってくれたりしているので、楽しみにしてほしいです。画面が大きいから、あまりに激しく動き回りすぎると見る人の目が回っちゃうかと思ったんですが……途中から忘れて(動かしまくって)しまいました(笑)」と作品を振り返ると、ミルキィの4人も「ドタバタなミルキィが帰ってきた!」「懐かしい感じ!」と、TVシリーズ原点回帰的な"楽しいミルキィ"を楽しんでいる様子だった。舞台挨拶中には新日本プロレスのレスラーであり、フェルダー役として本作の声優にもチャレンジした真壁刀義選手が登場。「この俺様、真壁刀義が声優として出演しているからよ、どこに出ているか当ててみな! 楽しんで帰れよ、それだけだ!」と人の良さがにじみ出るアピールをしていた。舞台挨拶のラストは4人が「涙あり笑いあり!」「1秒1秒瞬き禁止」「思った以上にしっかりした見応えがあります!」と口々に語ると、最後は橘田が「この映画はここにいる皆さんのつぶやき(ツイート)にかかっているので、この映画からまた『ミルキィホームズ』が大ブレイクして、逆襲できるように盛り上げてください! これが正直な気持ちです! 宣伝してね!」と熱烈にアピールしていた。『探偵オペラ ミルキィホームズ~逆襲のミルキィホームズ~』は、2016年2月27日(土)より、新宿バルト9、池袋HUMAXシネマズほか全国ロードショー。 配給はポニーキャニオン/ブシロードミュージック。(C)劇場版ミルキィホームズ製作委員会 (C)HiBiKi
2016年02月17日3月5日公開の映画『星ガ丘ワンダーランド』の完成披露試写会が10日、東京・新宿バルト9で行われ、中村倫也、新井浩文、佐々木希、管田将暉、市原隼人、木村佳乃、松重豊、柳沢翔監督が出席した。本作は、日本が世界に誇るCMクリエイターの柳沢翔が監督とオリジナル脚本を手掛けた記念すべき長編映画第1作目となる作品。主人公の温人(中村倫也)のもとに、20年前に姿を消した母の訃報が届き、温人は離れ離れになっていた兄(新井浩文)、そして義理の姉(佐々木希)と弟(菅田将暉)と再会して閉ざされた過去が明らかになっていく……というストーリーになっている。主演の中村は「この映画、実は今から4年ぐらい前にお話があったんですが、待てど暮らせど何もなく、やらないんだと思っていました」と明かしながら「急に監督を紹介され、それから脚本が来てちょっとしたら豪華な皆さんがいらっしゃってビックリしました」とトントン拍子に話が進み、戸惑いもあったと告白。兄役の新井とは昨年TBS系で放送された『下町ロケット』で帝国重工の同僚として出演したが、その新井について「贅沢でしたよ。新井さんって寡黙な人かと思ったら、めちゃくちゃ気さくに話しかけてくるし、役者として対峙してスリリングでした」と賞賛、新井も「ちょっとしたある色がテーマなんですが、だから帝国重工にいたんだと分かる色ですよ(笑)」と話して笑いを誘った。そんな2人の姉妹役を演じた佐々木希は、劇中ではほぼスッピンの状態で出演したという。「化粧水などスキンケアはしてもらったんですが、ほとんどメイクをしてない状態でした。なかなかスッピンに近い役はなかったので、すごく新鮮でしたし新しい佐々木希が見られるんじゃないかと思っています」とアピール。また、親自慢のコーナーとなり、佐々木は「手料理です。実家に帰りたい理由になります。炊き込みご飯が大好きです」と話していた。映画『星ガ丘ワンダーランド』は、3月5日より全国公開。
2016年02月11日2015年に活躍したブロガーを表彰する授賞式「BLOG of the year 2015」が2月8日(月)に開催され、佐々木健介・北斗晶夫妻が最優秀賞をW受賞し、佐々木さんが登壇。スピーチでは、佐々木さんが「何でもないような日常ですが、この日常が一番幸せだなと昨年本当に思い知ったので、少しでも多くの笑顔を皆さんに届けられたらと思います」と妻である北斗さんへの愛を惜しみなく述べ、会場が温かい拍手で包まれた。この日のプレゼンターは、最も価値のあるブロガーとして初代「MVB(Most Valuable Blog)」に認定された市川海老蔵が務めた。満面の笑みでトロフィーを受け取った佐々木さんを、市川さんが自身のスマホで撮影する、ブログ授賞式ならではの瞬間も見られた。佐々木さんは受賞したブログについて、「自分は女房、息子たち、愛犬とサザエさん一家のようなブログに憧れて、やらせていただいています。ほんわかした雰囲気ですけども皆さんに見ていただいて本当に幸せです」と感謝を伝えた。そして、北斗さんより受け取ってきたという手紙を音読した。手紙には「昨年、ガンになり闘病生活になってから、毎日を家族や友人と共に、壊れそうな心をずっと支え励ましてくれたのが読者の皆さんでした。元気をもらっていたのは私でした。今では読者の皆さんは私にとって頑張る気力の源です。そして私は元気です」などと綴られており、この日一番の拍手が送られた。佐々木さんは、今朝家を出るときに「『頑張ってこいよ』って言われました(笑)。お弁当をもらって、行きの車の中で美味しくいただきました」とラブラブなエピソードを披露し、照れていた。また、最優秀賞のほか、優秀賞としてオクヒラテツコ(ぺこ)、織田信成、後藤真希、高橋克典、樽美酒研二、土屋太鳳の6名も授賞式に参加。登壇者同士で互いのブログを見ているという話で盛り上がった。特に、市川さんが樽美酒さんに「顔がすごい親近感」と話しかけると、「偽物の歌舞伎で…自分で(メイクを)やってます」と答えた。すると、市川さんが「うまいですね。歌舞伎役者っぽい。すげえうまいですよ」と矢継ぎ早に大絶賛し、樽美酒さんは恐縮しながらも「筆で全部やってます。いやあ、うれしいです」と微笑み合っていた。(cinamacafe.net)
2016年02月08日「ミルキィホームズ 2016 大! プロジェクト発表会」が2016年1月20日、秋葉原・ベルサール秋葉原で開催され、パチスロ『探偵歌劇 ミルキィホームズTD 消えた7と奇跡の歌』の制作や、5月に幕張イベントホールでの2daysライブ「ミルキィホームズ 総天然色祭」開催などが発表された。2月27日に『劇場版 探偵オペラ ミルキィホームズ 逆襲のミルキィホームズ』が公開される直前ということもあり、このタイミングでの発表内容が注目された。会場のベルサール秋葉原は、真冬の半屋外という環境にもかかわらず多くのミルキィファンでぎっしり。発表会冒頭にはブシロードの代表取締役社長で、プロジェクトミルキィホームズ製作総指揮の木谷高明氏が登場。「ミルキィのプロジェクトが始まって6年、年を取るわけですね。今日は映画化を中心とした様々な情報を発表したいと思います」と挨拶。木谷社長はミルキィホームズプロジェクトが最初に目指したものを振り返り、「声優さんの個性、職能領域が広がればいいなと考えていました。彼女たちにはそれぞれの個性を活かして、声優業界のSMAPになってほしかったんです。だから今4人が様々なフィールドで活躍してくれているのがとても嬉しいです」と語った。ここでステージには三森すずこ、徳井青空、橘田いずみ、佐々木未来がミルキィホームズの原点とも言える探偵服で登場。舞台には4つのくす玉が登場し、それぞれのくす玉から現れる4つの目玉を軸に発表会は進行した。一つ目のくす玉の中身は「新プロジェクト」。最新PVのラストで、新プロジェクトの内容がパチスロ化であることが明かされると会場には驚きのどよめきが上がった。タイトルは『探偵歌劇 ミルキィホームズTD 消えた7と奇跡の歌』。中村伸行総合プロデューサーは「パチスロは普通コンテンツの最後の時期に作られることが多いんですが、これからもまだまだミルキィが続いていく今のタイミングで面白いものを作って風穴を開けたかった」と、ミルキィだからこそできるパチスロ作りへの意欲を語った。『探偵歌劇 ミルキィホームズTD 消えた7と奇跡の歌』は新規録りおろしボイス5000ワード以上、キャラ数50人以上、楽曲22曲以上収録、アニメーションも描き下ろしと、コンテンツとして見ても非常に充実した内容で、それだけの内容を盛り込むために筐体も改造してもらったとのことだ。ステージでは4人によるサンプル筐体試遊も行われ、力を合わせて野菜を引っこ抜いたり、エリーが格ゲーのボーナスステージ風に車を破壊したりと、ミルキィならではの演出が垣間見えた。二つ目のくす玉の中身は「ライブ」。4月20日にセカンドアルバム『総天然色(フルカラー)』をリリースし、同アルバムを中心に据えたライブ「ライブ ミルキィホームズ 総天然色祭」を5月14日・15日に幕張イベントホール2daysで開催することが発表された。三つ目のくす玉の中身は「先行上映」。2月27日公開の『劇場版 探偵オペラ ミルキィホームズ 逆襲のミルキィホームズ』の冒頭7分間が会場のみで特別上映された。グンマを舞台にミルキィホームズ、怪盗帝国、G4が入り乱れる様子はミルキィらしい楽しさと劇場版ならではのクオリティで、完成が楽しみになる7分間だった。上映後には劇場版の桜井弘明監督が登壇。「1期2期の頃の元気でおバカなミルキィを作ろうと思いました」とコンセプトを語っていた。2月17日には新宿バルト9にて「完成披露上映会」を行い、ミルキィホームズの4人と桜井弘明監督が登壇する。また、上映初日の2月27日と翌28日には各地で舞台挨拶を開催することも発表された。四つ目のくす玉の中身は「再会」。声優バラエティ番組『みるみるミルキィ』新シリーズが2016年4月より放送されることが発表されると、会場からはこの日一番とも思える歓声が上がっていた。発表会の後半にはミルキィメンバーによる書き初めが行われ、三森は「コツコツがんばる一年」、徳井は「ハッピードリームクリエイター」、橘田は「尖(とん)がる」、佐々木は「何でもやってみる」を今年の意気込みとして掲げていた。ミルキィチーム全体の今年の方針として公開された巨大な書の文字は「鋭」の文字だった。発表会のラストはミニライブ。4人が披露したのは劇場版主題歌「激情! ミルキィ大作戦!」と原点の楽曲「正解はひとつ! じゃない!!」で、会場のファンも屋外の凍えるような寒さを吹き飛ばすような熱量を見せていた。発表会中には、『ミルキィホームズ』を最初期から手がけ、支えてきた中村伸行統括プロデューサーの退任と、岡田太郎新統括プロデューサーへの引き継ぎが発表された。中村氏は「6年間ミルキィに携わらせて頂いて、何もわからないところからのスタートでした。6年間やってきて残ったのは、楽しいという気持ちです。本当に感謝感謝の気持ちしかありません。ここまでやってきたのは、この4人(声優)と一緒でなければ無理だったと思います。私は一歩引く形になりますが、これからも『ミルキィホームズ』は最前線に立ち続けますので、みんなのことを応援してあげてください。今まで本当にありがとうございました」と退任の想いを語っていた。後任で、これまで『ミルキィホームズ』のライブ関連中心に携わってきた岡田氏は「中村さんと同じことはできませんが、『ミルキィホームズ』に対する愛情だけは負けないように、熱い気持ちを持って『ミルキィホームズ』爆進していきたいと思います」と気持ちを引き締めている様子だった。
2016年01月21日縦書きWeb普及委員会は、優れた縦書きWebデザインを選考する「縦書きWebデザインアワード」の応募受付を開始した。自由部門および課題部門の最優秀賞にはそれぞれ賞金10万円が贈呈される。応募締め切りは2月8日。同アワードは、文字方向の縦横を指定するCSSモジュールである「CSS Writing Modes Level 3」を利用し、表現的に優れた実用性の高い縦書きの作品、Webの新たな可能性を見せてくれるような縦書きの作品を募集し、優れた作品を選出するコンテスト。Webブラウザにおける縦書き利用のさらなる普及・促進を図り、インターネット上のデザインや表現を多彩にすることを目指して行われるものだ。募集部門は、CSS Writing Modes を使用した自由な縦書きWebコンテンツを募る「自由部門」と、アワードサイトの応募要項に公開されている"日本文化"をテーマとした課題部門素材(テキスト・画像)に対してCSS Writing Modesを用いて縦書き化を行う「課題部門」の2部門。加えて、自由部門と課題部門で応募した高校生以下を特別枠で審査する「高校生以下の部」が設定されている。募集対象は一般、Webクリエイター、学生(特に高校生)などで、性別、年齢、国籍を問わず、個人またはチームでの参加が可能となっている(法人単位での応募は対象外)。応募方法は、同アワードのWebサイトにある応募フォームから、部門ごとに作品URLやタイトル、ターゲットプラットフォームなどを送信し応募する。締め切りは2月8日。また、応募作品は事前選考後、候補者が表彰式当日に作品のアピールポイントなどを3分程度でプレゼンし、審査により受賞作品が決定する。優秀作品には、自由部門と課題部門のそれぞれに最優秀賞(賞金10万円)、優秀賞(賞金または副賞あり)などが贈呈されるほか、高校生以下の部の作品については、最優秀賞(賞金5万円)および優秀賞(賞金または副賞あり)も用意される。結果は、東京都・秋葉原の「秋葉原UDX」で3月12日 14:00~17:30に開催される表彰式およびWebサイトにて発表される。審査委員はW3C/慶應義塾大学の中村修氏、Mozilla Japan代表理事・瀧田佐登子氏、グラフィックデザイナー/多摩美術大学・永原康史氏、スイッチ・鷹野雅弘氏、グラフィックデザイナー/musubime代表・カワセタケヒロ氏、マイナビニュースで「フォントから考える」を連載中のコンセント・佐々木未来也氏が務める。また、連動企画として、1月20日にインターネット・アカデミー受講生・卒業生を対象とした「縦書きレイアウト実践セミナー」が開催される。セミナー前半では縦書きレイアウトの標準化の取り組みの紹介や、縦書きWebデザインアワードの説明、後半では課題部門の素材を使用して参加者がWebコンテンツの一部を縦書きにするという実践的な内容となっている。セミナー後は参加者との懇親会が予定されている。会場は東京都・渋谷のインターネット・アカデミー渋谷校。時間はセミナーが17:00~19:00、懇親会が19:00~20:30。定員28名(懇親会は32名)。セミナーの詳細および参加申し込みは、同セミナーWebページを参照のこと。参加費はセミナー無料、懇親会が3,000円。さらに、1月21日にはCPI×CSS Nite×優クリエイト「After Dark」の協力によるパネルディスカッションが実施される。内容は、前半がCSS Writing Modesの標準化の取り組みおよび技術解説、後半はアワード審査員を交えてのパネルディスカッションを行い、縦書きデザインの可能性についてWebを超えた広い観点から意見を交わすということだ。時間は19:30~21:00。会場は東京都・麹町のKDDIウェブコミュニケーションズ セミナールーム。定員62名。イベントの詳細および参加申し込みは、同イベントのWebページを参照のこと。参加費は1,000円(要・参加登録、事前決済)。なお、縦書きWeb普及委員会のWebサイトには、縦書きWebデザインに役立つ、日本語レイアウトの技術解説や事例紹介、縦書きデザイン作成のノウハウが公開されている。
2016年01月06日バックオフィスのアウトソーシングを手がける未来のは11月16日、クラウド会計ソフト「freee」に特化した経理業務アウトソーシングサービス「未来の経理部」を開始することを発表した。価格は月額4,980円(税別)から。また、専門オペレーターとのやり取りやタスク管理ができる専用Webアプリケーションを2016年1月以降順次ローンチする予定となっている。同サービスは、ユーザーが請求書・賃金台帳などのファイルをアップロードし、領収書などの現物証票を専用封筒で郵送するだけで、「freee」への記帳、領収書ファイリングや保管、確定申告などの役所手続き、入金確認や領収書発送、予算計画などをすべてアウトソースできるサービスとなる。また、ユーザーと専門オペレーター間のコミュニケーション(タスク管理、進捗確認、質問受付、ファイル送付など)を、2016年1月以降に提供予定の専用Webアプリケーションでは、すべてブラウザ上で行うことができる予定となっている。なお、同社では新サービス開始に伴い、2つのキャンペーンを実施する。「11月&12月決算法人様向け割引キャンペーン」では、当期の記帳業務をまとめて最大40%割引、来期の記帳業務が最大3カ月無料となる。対象は11月または12月に決算を迎える法人、キャンペーン期間は2016年1月31日まで。「2015年度確定申告早期申込み割引キャンペーン」は、当期の記帳業務をまとめて最大44%割引、来期の記帳業務が最大3カ月無料となっている。対象は確定申告が必要な個人事業主、キャンペーン期間は2015年12月31日まで。
2015年11月16日身近な「フォント」を読み解いていく本連載。第4回は、前回に引き続き、欧文フォントの大定番といっても過言ではない「Helvetica(ヘルベチカ)」についてです。前回は、世界中のさまざまなところで使われているHelveticaの魅力について、このフォントの幅広い利用用途や他のフォントとの比較を交えて語っていただきました。今回は、一見すると“普通”のルックスであるHelveticaがどうして、言語の壁を越えて世界的な標準フォントとなりえたのか、エディトリアルデザイナーの佐々木未来也さんに解説していただきます。佐々木 未来也(Mikiya SASAKI)((株)コンセント デザイナー)慶應義塾大学大学院政策・メディア研究科修士。2013年株式会社コンセント入社。月刊雑誌、社内報、書籍などのエディトリアル/グラフィックデザインに従事。現在はWebデザイン、サービスデザインに携わるかたわら、全天球映像作家 渡邊課にて、新しい映像表現の探求をおこなう。○Helveticaはなぜ世界の標準に?Helveticaの成功の理由を語ることは非常に難しいです。Helveticaが優秀だったから、というだけでは、他にも優秀な書体は数多くありますし、「完全に美しいから」というような、Helveticaそれ自身に理由を求めては面倒なことになりそうです。そこで、ここでは外部的な理由を考えることにしましょう。「生まれた時代」、そして「大企業による採用」、この2点が単純ではあるものの、大きな要因ではないでしょうか。デザイン史から見て、20世紀の中頃は「国際タイポグラフィ様式(スイススタイル)」と呼ばれるグラフィックデザインのスタイルが世界的に注目されていました。スイススタイルでは「文字」の扱いが重要視されており、主役とされていたため、強く合理主義を貫くスイススタイルに影響を受けたデザイナーたちは、清潔で、力強く、加えて「文章の意味」を邪魔しない、個性の薄い書体を求めていました。しかし、そういった主役としての高品質な「書体」には高い需要があったものの、Helvetica以前には選択肢がほとんどありませんでした。Helvetica(当時はNeue Haas Grotesk)はそのような状況の中で登場し、まさに時代の要求に完璧に応えた書体として人気を博しました。また、スイススタイルは当時、世界のデザインに大きな影響を与える中で、企業ブランディングの領域に広く受け入れられました。結果、Helveticaはさまざまな企業の標準書体として選ばれるようになり、決して揺るがぬ地位を確立していったと考えられます。その後「退屈」「見飽きた」と敬遠される時期もありましたが、AppleのMacには標準、またWindowsには非常に良く似た字面をもつArialがバンドルされ、登場以来から現在に至るまで、さまざまな企業で採用されつづけている“標準”書体として多くの支持を得ています 。○Helveticaに問題はあるのか?後知恵となってしまいますが、近年よく挙げられる問題点があります。それは、Helveticaを非常に小さなサイズで使うときに生じます。これから、Helveticaのディテールに注目をしつつ、その問題を考えてみたいと思います。サンプルをみてみます。前回同様、Gill Sans、Futuraの「ボールド」ウェイトを比較相手にしています。仕様上Futuraのボールドが太くなってしまうのはご容赦ください。特に字間などの調整はしていません。これらを眺めると、Helveticaの特徴がよくわかると思います。Helveticaは、大文字「G」や小文字「e」「c」などの端部が、Gill Sansに比べて非常に狭いことがわかります。1字1字のまとまりが強い印象ですね。また、Futuraと比較すると、Helveticaは小文字「s」「a」「e」「ç(c)」の構造がいずれもほぼ同一の楕円におさまるような、似た形の構造をしています。このような点を見比べていくと、全体的にHelveticaは1字1字に個性がでる要素が少なく、コンパクトにつくられており、また構造も統一的であり、言いかえれば、均質で中性的なイメージをつくりあげているということになります。これはHelveticaの魅力のひとつであり、一概に悪いとはいえないのですが、非常に小さなサイズで使う際に問題となる場合があります。Appleが1年前、OSのデフォルト書体をHelvetica Neueに変更した際、デザイナーたちから注目が集まったのが、この問題点です。高解像度で、小さなテキストがたくさんあらわれるデジタルデバイスという利用シーンにおいては、Helveticaはつぶれて読みづらくなるのでは、と指摘されていました。余談ですが、先日iPhoneのOS、iOS 9のデフォルト書体が、Helvetica NeueからSan Franciscoに変更されました。好き嫌いはともかく、Helvetia Neueに比べて、小さな文字の読みにくさが改善されているような印象です。ともあれ、Appleの事例に限らず、昨今のわれわれはデジタルデバイスの影響で、小さなテキストと触れあう機会が増える一方です。Helvetica、そしてHelvetica Neueは、そういった今の状況では、以前より使う場所をうまく考えていく必要性がでてきたのではないでしょうか。「MS Pゴシック」を扱った時の話と似た話となりますが、機能と形態の美しさを両立することは簡単ではありません。シーソーと同じ原理で、ある目的を達成するためには他の要素をある程度妥協することが求められる瞬間があります。そもそも、機能と美しさの基準というものは、時代によって多少なりとも変化してしまうものでもあります。つくられた当時の問題を解決したデザインといえど、それが未来永劫通用するデザインというわけではありません。Helveticaは60年近くも廃れることなく親しまれてきた書体です。たしかに小さな文字を扱うのはすこし苦手かもしれません。しかし、この50年積み上げてきた信頼と評判を、すぐさま失うことも考えにくいです。Helveticaはこれからも“標準”書体として、存在感を放つことなく、そっと私たちとともにあると、そう考えています。
2015年10月19日恋愛をあまり分析的にとらえても、つまらないことになるわけですが、誰だって、このひとと一緒にいたら明るい未来が待っているとか、このひとといたら未来が楽観視できるとか、そういう判断の上で、相手と交際を始めるはずです。このひとといてもお先真っ暗だろうけど交際しよっかな~というひとはいないでしょう。■学歴は「済んでしまったこと」です過去のこと・・・・・・たとえば相手の学歴・・・・・・そういうものは、もちろん、未来を照らすひとつの指針になると思います。でもそれは過去のこと、つまり済んでしまったことだから、あまり参考にならなかったりもします。今、気になっている彼がなにをしているのか?仕事はなにをしているのか?そもそも生きているのか?死んでいるようにただただつまらない仕事に耐えているだけのひとなのか?この「今」の彼をどう見るかによって、将来にわたって楽しい恋ができるかどうかが決まります。■浮気のメカニズム結婚して5年10年経ったときに浮気をするというのは、夫婦で未来がほぼ確定しているからです。結婚して10年も経つと、たいていの場合は、住宅ローンの返済にあと何年かかって、今の車のローンが何年後に終わって、次、車を買い替えるならいくらくらいの車で、子どもはそのころには、だいたいどのランクの学校に通って、旦那は(あるいはじぶんは)どのくらいの年収になっているか、わかってきます。もちろん、「だいたいわかること」が、夫婦における共通の目標となって、それなりに愛のある穏やかな生活が続きます。でも、それだけでは物足りないから、浮気をするわけです。ほとんど満ち足りたような生活をして、なにが物足りないのか?浮気をするひとは欲張りなのか?ただの淫乱なのか?そうではなくて、生活に楽しさがないから、浮気をするわけです。未来がほぼ確定したら、あとはよほどのことがない限り、あたしの人生はこの範囲で収まるなと思う、すると未来が限定的に思えてきて、楽しいことをしたいと思う。それが、それなりに社会的地位があるひとがおこなう浮気のメカニズムです。浮気を推奨するわけではありませんが、そういう恋愛は、やる意味がある。楽しい未来を創造(想像)できるから、やる意味がある。なぜか?ひとは希望がないと生きていけないからです。■今なにができるかがすべてなにかの本に書いていましたが、ある刑務所では、砂の山をすぐ隣に移すという作業をするそうです。隣の山にすべての砂を移し終えたら、今度はそれをもとに戻す。これを延々と繰り返すそうです。当然、生きる希望がなくなっていくので、精神的にすごく追いつめられるそうです。浮気の話をしましたが、若いひとの恋愛もおなじです。彼の過去などどうでもよく、今、彼は輝いているのか?今の彼とどんな未来を共有できるのか。そこにフォーカスを当てると、恋はすごく楽しいものになります。今、彼氏を探している女子は、彼の過去ではなく、彼と「今」なにを共有できて、その結果どんな未来予想図を描くことができるのかだけを考えてみると、明日にでも彼氏ができるかもしれません。過去のことをあれこれ聞かれて、つまらない思いをしているひとの多いこの世の中。せめて恋愛だけでも、「今なにができるかがすべて」という考え方でやらないと、つまらないと思いませんか?(ひとみしょう/ライター)(こいずみさき/モデル)(柳内良仁/カメラマン)
2015年10月11日身近な「フォント」を読み解いていく本連載。第3回は、欧文フォントの大定番といっても過言ではない「Helvetica(ヘルベチカ)」についてです。有名企業のロゴマークにも多く見られ、iPhoneのシステムフォントでもあった(iOS8まで)など世界中で使われているものですが、その形はきわめてシンプルで、“普通”だと感じる人も多いかもしれません。そんな“普通”の有名フォント「Helvetica」について、エディトリアルデザイナーの佐々木未来也さんに解説していただきました。佐々木 未来也(Mikiya SASAKI)((株)コンセント デザイナー)慶應義塾大学大学院政策・メディア研究科修士。2013年株式会社コンセント入社。月刊雑誌、社内報、書籍などのエディトリアル/グラフィックデザインに従事。現在はWebデザイン、サービスデザインに携わるかたわら、全天球撮影部隊渡邊課にて、新しい映像表現の探求をおこなう。○世界を魅了するHelveticaHelveticaは英語圏に限らず世界中で使われているフォントです。いたるところで使われているために、数えればキリがありません。ほんの一例ですが、Helveticaがロゴに使われている企業を列挙してみましょう。■ロゴにヘルベチカを使用している企業・ブランドAmerican Apparel, BMW, Comme des Garçons, Ducati, Jeep, Kappa, Kawasaki, Lufthansa, Muji, The North Face, Olympus, Panasonic, Post-it, Toyota,…有名で、かつ日本でよく知られているものを挙げてみました。もちろんこの程度で済む話ではなく、世界中から事例を集めれば、それだけで立派な本ができてしまうと思います。○Helveticaってなんですか?Helveticaは1957年に登場したスイス生まれの欧文書体(フォント)です。Helveticaはラテン語で「スイスの」という意味で、当時のデザイン業界において大きな潮流であった、スイススタイルのモダニズムを代表する書体です。このことについては、後ほどもう少し詳しくお話します。Helveticaは一般に、サンセリフ書体と呼ばれるるジャンルに属しています。それは和文でいうところのゴシック体で、一見すると“普通”な書体に見えますね。しかし、アメリカ、西ヨーロッパといったいわゆるラテンアルファベット文字圏はともかく、日本やアジアのような別の文字を主に使っている地域でも出会ってしまうような、とても普遍的で、定番中の定番といえる書体です。先に挙げた例以外で分かりやすいものに、JRのプラットホームにある駅名標、その駅名のローマ字表記があり、これらはHelveticaで組まれています。○Helveticaの歴史Helveticaは1957年、スイスの活版文字鋳造所のハース鋳造所で生まれた書体です。初期はHelveticaではなく、Neue Haas Grotesk(読み:ノイエ・ハース・グロテスク/「ハース鋳造所の新しいグロテスク書体」の意)という名で販売され、後に販路拡大を狙う際に、Helveticaと名づけられました。Helveticaが発表されてしばらくは、1文字1文字を鉛でできたハンコのようなものにした、金属活字とよばれる形で提供されていましたが、1文字1文字活字を手で並べるのではなく、テキストを1行ごとのブロックとして活字をつくる「ライノタイプ」、アナログ写真の原理を用いて文字を組む「写植」と、印刷上の文字に関するテクノロジーが移りかわるにつれ、それぞれの技術に合わせて微調整が加えられながら現在まで続いています。Helveticaは現在、20を超えるウェイトを持つフォントファミリーとして販売されていますが、もともと計画されてそのような大所帯になったわけではありません。Helveticaの爆発的な流行の後、急激に増えた顧客需要に応える形で、時間をかけて付け足されていきました。例えば細かい話ですが、Helveticaのコンデンス体(横幅が狭いバージョン)やエクステンド体(横幅が広いバージョン)は、もともと別の書体としてつくられていたものの名前を、Helveticaに付けかえたものです。また、先述のとおりテクノロジーの進歩に従って都度調整が加えられていくなどの種々の変更があり、書体のファミリーとして見た場合に、細かいながらも、見た目の不都合が生じつつありました。そのため、Helveticaがデジタル化を迎える1983年に、Helveticaファミリー全体を見直し、統一的に再デザインをほどこしたHelvetica Neue(読み:ヘルベチカ・ノイエ。Neue Helveticaとも)が登場することで、Helveticaファミリーは完全な形となりました。○Helveticaの魅力とはこれだけ支持されているフォントなので、「魅力の理由」が気になるのは自然なことですが、一概に言うことはできません。すでに様々なデザイナーが、様々な視点でHelveticaの魅力を語っていますし、そもそもが難しい質問でもあります。よく言われるのは、Helveticaの“無機質さ”であったり、“中立的”な佇まいが良いといわれる向きがあります。Helveticaという書体は、とてもプレーンな表情をしています。ここでは特に有名なサンセリフ書体と並べていますが、他の書体と比べても、その“普通さ”が際立っていると思います。例えば、Gill Sans(ギルサン)は大文字が比較的幾何学的で幅の揃った印象ですが、小文字「a」「e」「r」の横と縦のストロークにコントラストがあったり、「t」の一部が三角につながっていたりするなど、個性的な造形が目立ちます。加えて、大文字と小文字の幅の太さが微妙に異なってつくられているため、「Hamburger」のように大文字と小文字を並べると、大文字が強く感じられます。その点、Helveticaは大文字と小文字の印象にそれほど差がなくつくられていることがわかります。Futura(フーツラ)はどうでしょうか。FuturaもHelveticaと同様、大文字と小文字にそれほどの差を感じません。その代わり、全体的に円、直線、角といった、幾何学的な印象が強く認められると思います。また、Gill SansとFuturaは、大文字「P」「W」の横幅が大きく異なっていますが、Helveticaは大文字の横幅がある程度揃えられているので、気になりません。これによって、Helveticaはいかなる文字の並びを組んでも、ある程度統一された文字の佇まいをつくることができます。これ以上の詳細は省きますが、Helvetica、Gill Sans、Futuraの違いは、一般に以下のようにまとめられています。Gill Sansはサンセリフ書体の中でも、ヒューマニスト(人文主義)と呼ばれるジャンルにあり、雑にいえば古典的なローマン体の形を踏襲したサンセリフ書体で、人の手書きのイメージを残した造形となっています。一方、Futuraはジオメトリック(幾何学)と呼ばれ、定規とコンパスによって書かれたような、シャープな印象です。Helveticaはそれらの中間体として構想されています。ヒューマニストもジオメトリックも、それぞれに特徴的な造形をしています。片方は手のクセが強く、もう片方は逆に手の印象がなさすぎてクセがある。Helveticaは、ヒューマニストほど人の手の印象はあまりないが、ジオメトリックほどやりすぎる印象ではないもの、まさに中庸な書体として設計されており、そのバランスが完璧な書体だ、ということになります。付け加えれば、私はHelveticaの中庸さからくる“ふところの深さ”が素晴らしいと考えています。「Helvetica」というドキュメンタリー映画からのほぼ受け売りですが、American Apparelに使われるHelveticaはどこか生意気で、扇情的な印象です。その一方で、Helveticaはまったくイメージの異なる無印良品でも利用されているのです。無印良品のこのページを見て、American Apparelと同じ印象を受ける書体だと、果たして思えるでしょうか?写真の印象に引っぱられるだけでは、と思う方がいるとは思います。しかし、私は逆に、これほどしっかりと写真に引っぱられる書体というのは、そうそう存在しないのだと考えます。これほどまでに相反するイメージを許容できる“ふところの深さ”を持つのは、Helveticaだからこそではないでしょうか。次回は、Helviticaがなぜ世界標準のフォントとなりえたのか。その理由を考察していきます。
2015年10月08日幕張メッセで開催中の「東京ゲームショウ2015」内ライブイベント「ライブ ミルキィホームズ 秋の大運動会」が9月19日、幕張イベントホールで開催され、ミルキィホームズから三森すずこ、徳井青空、佐々木未来、橘田いずみの4人と、ミルキィの妹分・フェザーズの愛美、伊藤彩沙が出演した。今回のライブはタイトルの通り「秋の大運動会」がコンセプトで、開演前諸注意も運動会に訪れた、「保護者」向けのアナウンスになっていた。ライブオープニングでは開会式が行われ、桃チームの三森すずこ、黄色チームの徳井青空、緑チームの佐々木未来、青チームの橘田いずみが体操服姿でプラカードを持ち、こちらも体操服姿のダンサーたちを引き連れて行進しながら入場。「みるみる体操第一」で準備体操を踊ったあとは「第一競技・徒競走」と題して、「ミルキィ100ワールド」「ミルキィA GO GO」「プロローグは明日色」と、楽しいステージが始まる予感と疾走感に溢れた楽曲が続く。その後も多くの楽曲が、運動会の競技やプログラムと紐付ける形で披露された。「フォークダンス」の時間の「恋の調査報告書」ではメンバーとダンサーがフォークダンスを踊る振付が入ったり、「玉入れ」の時間の「ドリーム脳内T.K.O!!!!」では4チームが歌いながら実際に玉入れを行なったりと、パフォーマンスも「運動会」仕様。「ミルキィA GO GO」のワークアウトっぽい動きの徳井の足運びが妙に軽やかなのも面白い。数年前からステージで餅つきをしたり、ライブではエンタテインメント性の強いステージを志向してきた『ミルキィホームズ』だが、MCや曲間だけでなく、パフォーマンスや衣裳まで「運動会」というコンセプトで統一してきたのはさらに思いきった組み立てだ。歌い終わった後に本当に4チームの玉入れの成績を集計して、橘田いずみチームが優勝する……なんて光景はほかのどんなライブでも見たことがない。「お昼休み」の映像を挟んだ午後のプログラムは、「応援合戦」の「みるふれ」からスタート。両手に小さなフラッグを持って手旗信号っぽいビッビっとキレのいい動きを見せると、「羽ばたいてDreamin’」にはフェザーズの愛美、伊藤彩沙も加わった6人がポンポンを装備。キャラクターカラーをあしらった体操服のミルキィ先輩たちは若干イロモノ感があるが、イメージカラーが黒白のフェザーズは自然な体操服風。特に愛美はクラスで一番50m走が早そうなオーラが半端ない。だがステージにフェザーズの2人が残ると、漫才好きの2人だけに途端にトークが漫才っぽくなったのには、ミルキィの遺伝子を感じた。ひとしきり軽快なトークを繰り広げたフェザーズの2人は、黒と白、それぞれのイメージカラーの学ランを羽織って「セイシュンビギナー!」を披露。この曲もイントロやアウトロにホイッスルの音と三三七拍子の動きを取り入れた「応援合戦」仕様だ。学ランを羽織った愛美のクラスで一番女子にモテる女子感が半端ない。続いて「HAPPY! 絶好調!」で最高にハッピーなステージングを見せた2人だったが、フェザーズ中心の時間もミルキィホームズの時間に負けないクオリティと存在感を見せていたのはとても頼もしい。やはり「脅威の新人」伊藤のパフォーマンスが愛美と肩を並べられるところまで伸びてきたのが大きいのかもしれない。フェザーズタイムは声を揃えての「フレー、フレー、ミルキィ!」のエールで締めくくられた。「第一走者、橘田いずみ、行きます!」の声とともに会場外周のトロッコに登場した橘田はソロ曲「禁断サンクチュアリ」を披露。高らかに歌いあげると、会場を半周したあたりで今度は「ヒミツの花園」にスイッチする。青い扇子を振り舞いながら気持ちよさそうに会場を青に染めると、最後は「乙女▽危機一髪」で締め。まさかのソロ曲メドレーで幕張イベントホールのトラックを一周した橘田がメインステージに戻ると、メインステージ袖では佐々木未来が待ち受ける。2人のデュオ曲「ヴィーナス戦線異常なし」を歌ってタスキを受け渡す粋な演出だ。流れ的に当然、佐々木は会場を回りながら「I DO MY BEST」「ト・リ・コ」「ヒロイン探偵物語」と歴代ソロ曲をメドレーで歌い、デュオ曲の「ぎみぃみるきぃ」で徳井に交代。徳井は「DADADA☆はっく」「NERORO☆おんど」「SU☆PA☆PA☆スター」のメドレーからデュオ曲の「ふたりはトモダチ」で三森にタスキを渡した。最後はアンカーの三森が「アコガレ make your love」「ラッキー*フルスロットル」「グッデイ・エブリデイ」で締めくくって、幕張イベントホール周回リレーは無事完走となった。メンバーにソロ曲が増え、デュオ曲の組み合わせが全パターンできている今だからこそ可能な贅沢な楽曲の使い方だが、演出とセットリストが噛みあった美しい流れには唸らされた。ソロメドレーでは佐々木は「ト・リ・コ」の少し強さが加わったエリーらしさ、徳井は「NERORO☆おんど」の躍動する和のテイストと、最新TVアニメ『ミルキィホームズTD』挿入歌曲における、今までのソロソングとは雰囲気を変えた新しさに目が行った。となれば三森も最新曲の「ラッキー*フルスロットル」が……と言いたいところだが、最後の最後、「グッデイ・エブリデイ」の最初のワンフレーズで会場の空気を完全に「三森色」に塗り替えてしまった三森すずこ個人の空気、説得力に圧倒されてしまった。ラストでぶっちぎっていくのは流石アンカーという仕事だろうか。ソロでそれぞれの輝きを見せた4人がステージに揃うと、ここからはちょっと本気モードで「いつだってサポーター!」、四色のレーザーブレードめいたマイクを携えたり、ダンサーの騎馬にまたがったりしながらの「ハートGoes on!」、大玉を客席に投げこみながらの「はいぱーみるきぃあわー」と、運動会演出を交えながらもトップギアのまま「正解はひとつ! じゃない!!」「ナゾ! ナゾ? Happiness!!」へと雪崩れこんでいった。さまざまな演出を交えながら、この畳み掛けを楽しそうに、休みなく歌い踊りきれるユニットがどれだけあるだろうか。メンバーがいつも口にしていた「ただ歌うだけじゃないエンターテイメント性のあるライブを作りたい」という言葉や、数年前に橘田が誇りと意地をこめて語っていた「ミルキィホームズは、パフォーマンスでも他のどんなユニットにも負けない」という言葉が、どんどん現実になっていることに驚かされた。ミルキィらしい楽しい閉会式と、しっとりとした「手のひらのキセキ」での締め、そして本編のしんみりした余韻を吹き飛ばすような、底抜けに楽しいアンコール。大運動会というタイトルから、もう少しコミカルで企画色が強いイベントを想像していたが、通して見ればライブとしても極上の内容。最新のミルキィホームズこそが最高であると、胸を張って言えるライブだった。2016年2月に劇場版『探偵オペラ ミルキィホームズ~逆襲のミルキィホームズ~』の公開も決定したミルキィホームズの「逆襲」に要注目だ。
2015年09月21日身近な「フォント」を読み解いていく本連載。この連載の前に掲載した読み切り版ではでは「MS Pゴシック」、連載第1回は「創英角ポップ体」と、ここまで多くの人が“使える”フォント、つまりオフィス系ソフトに付属するものを取り上げてきました。しかし、生活の中で“よく見かける”フォントは、上記2書体以外にも数多くあります。特に、街なかの屋外広告、テレビのCM、お菓子や飲料などの商品パッケージなど、ふとしたきっかけで目に触れるフォントは、非常にバラエティに富んでいます。フォントは、商品や広告などにこめられたメッセージを伝えやすくするための大きな要素のひとつ。着目することで新たな発見もありますし、何より街の中から「フォント」という宝を探す宝探しのような感覚は、試してみると楽しいものです。第2回となる今回は、多くの人の生活の中にひっそりと溶け込んでいる“クラシカルでやさしい”雰囲気のふたつのフォントについて、エディトリアルデザイナーの佐々木未来也さんに解説していただきました。佐々木 未来也(Mikiya SASAKI)((株)コンセント デザイナー)慶應義塾大学大学院政策・メディア研究科修士。2013年株式会社コンセント入社。月刊雑誌、社内報、書籍などのエディトリアル/グラフィックデザインに従事。現在はWebデザイン、サービスデザインに携わるかたわら、全天球撮影部隊渡邊課にて、新しい映像表現の探求をおこなう。○そのフォントとは?「丸明オールド」と「解ミン」です。図で並べてみます。どちらもさまざまな場所で使用されている定番フォントです。○「丸明オールド」「丸明オールド」はカタオカデザインワークスより発売されています。漢字の横画などにつく丸いエレメントや、流れるような筆文字風のひらがなが特徴的で、レイアウトした際に確かな個性を発揮します。2000年のサントリーモルツの広告ではじめて世間に登場。フォントの発売前に使われたことで注目され、2001年の発売以降はポスター、中吊り広告、パッケージなどさまざまな分野で大活躍する定番フォントとなっています。また、同社からは「丸明オールド」と漢字が同じで、ひらがなやカタカナが違うフォントが複数発売されており、「丸明」シリーズとして人気です。「丸明オールド」が使用されている例としては、最近だとキリンが出している「生茶」の、CM、広告、Webなどのブランディング、先日休刊となってしまいましたが、ライフスタイル誌「giorni」の主要フォントとして、またモイスト・ダイアンのヘアケア商品のブランディングや鼻セレブの10周年記念の広告、そして昨年のソフトバンクが展開していた吉永小百合さんが主役の「吉永小百合→Softbank」など、広くマスに向けたものから、特定のターゲットに向けたものまで、枚挙にいとまがありません。「丸明オールド」は、解釈すれば「丸明朝体のオールドスタイル仮名バージョン」です。これの特にすごいところは、それまでにはなかった「丸い明朝体」という概念をつくったことにあります。通常「明朝体」ははらいの先端などがとがっていたり、角がきちんとあったりと、シャープな印象がでるものが多いのですが、このフォントではそれがありません。漢字に関しては、プレーンな骨格をおさえつつ、直線的な要素が多くあります。しかし一画のはじまりやとめ、はらいの終点などが円形に処理され、直線的でありながら、丸い、という非常に珍しい造形をしています。ひらがなやカタカナは「オールド」という名のとおり、明治に使われた金属活字の書体をベースにして、クラシカルなイメージを出しています。いわゆる現代的な明朝体のひらがな、カタカナと比べて特徴的な点を、具体例で説明します。「丸明オールド」はまず、漢字とひらがな、カタカナとのサイズの差がずいぶんとあり、「鎌倉」の文字が大きく見えます。これは、オールドスタイルな本文組で見かけるもので、漢字とひらがなのリズムを出すことによって、文章を読みやすくさせる意図をもっています。また個人的には、ひらがな・カタカナは漢字と比べて要素が少なく、1文字の密度が低いので、反対に密度の高い漢字と同じ大きさにすると、ちょっと空いて見えてしまいます。漢字に比べてひらがなを小さくすることで、1文字の密度を上げ、漢字と密度感をそろえる効果があると考えています。次に、スタンダードな明朝体「ヒラギノ明朝 Pro」と異なり、字の一画一画の太さに抑揚がありません。「丸明オールド」は全体的に丸みを出す処理がなされているためか、ある程度一定の太さに見えるようになっています。また、「丸明オールド」は、「パ」は縦がとても短く、比べて「ラ」は縦に大変長い形状をしている、といったように、字ごとに大きさが異なっていることが分かります。さらには、「い」「は」「ま」のように、要素がつながって、手書き文字のようなやさしい雰囲気を出しているのも印象的ですね。直線的でありながら丸い、極めて斬新な漢字と、クラシカルで癖の強いひらがな、カタカナ。これらふたつの要素が一緒になることで、クラシカルでありながら古臭くなく、やさしい印象でありながらくだけすぎない、独特な雰囲気のフォントとして成立しています。「丸い明朝体」という新しい概念をつくりだし、さらに、一過性の流行ではなく、長く使われる定番フォントとなったこと、ここに「丸明オールド」のすごさがありますね。○丸明オールドのライバル「解ミン」個性的でありながら、さまざまな分野で活躍する「丸明オールド」ですが、昨今登場したフォントでは「解ミン」が良きライバルとなっているのではないかと考えています。ライバルと言ったのは、例えば「丸明オールド」が候補になるようなデザインを考える際、あわせて候補に「解ミン」を入れる例も多いのではないかといった意味です。「解ミン」はモリサワが2013年より提供しているフォントで、「解ミン 宙」「解ミン 月」の2種類があります。両者の違いはひらがなにあり、「宙」はクラシカルでありながらもすこし見なれた印象のひらがなで、「月」のひらがなは扁平ではらいが特徴的です。両者に共通する漢字は「隷書(れいしょ)」 とよばれる書法に影響を受けたもので、流れるような左はらいやポッテリとしたとめ・はねが、独特なイメージを醸しています。「解ミン」は2013年に登場したため「丸明オールド」ほど広まってはいないものの、書籍のタイトルや雑誌、そしてこちらも清涼飲料水のパッケージ等、着実に使われる場所を増やしています。余談ですが、先日原宿の竹下通りを歩いていた際、飲食店のチラシで数軒ほど「解ミン」が使用されているのを見かけました。○解ミンが丸明オールドのライバルと考えられるのはなぜ?図を見比べると気付くかもしれませんが、「丸明オールド」と「解ミン(特に宙)」を突き合わせて同じ文字同士を比べると、それぞれ形は違っているのが分かるかと思います。かたや「丸明オールド」は「丸明朝体」ですが、「解ミン」は「隷書を彷彿とさせる明朝体」で、端部の処理の違いや、ひらがな、カタカナの造形の違いなど、両者は異なっています。しかし、両フォントから受ける印象はすこし似ているように感じませんか?どちらもやさしい印象ですが、かといって決してポップなわけではなく、むしろクラシカル。加えて、くだけた印象が少しありながらも、品の良いイメージがわくかと思います。「解ミン」の登場以前は、このような複雑なニュアンスを表現したい場合、適切な印象を演出してくれるフォントの選択肢が「丸明オールド」か姉妹品の「丸明」シリーズ以外にはほとんどなかったように思います。しかし、デザイナーというのはすこし欲張りなもので、「『丸明オールド』っぽいものを選びたいけれど、丸明オールドではなく、ディテールの違うものを」、「『丸明オールド』に印象は近いが、すこし違うものがあれば、もっとイメージ通りのデザインになるのでは」、というように考えがちです。「解ミン」の登場は、その点で期待されていたように感じます。「丸明オールド」系ともいえる複雑かつ微妙なニュアンスを持ちつつ、字形が異なっているので類似品ではない。「丸明オールド」系の選択肢を純粋に豊かにしつつ、「丸明オールド」とは違う佇まいを見せてくれるフォント。デザイナーにとって、「解ミン」のようなフォントはとてもありがたい存在といえるでしょう。○さいごにこのふたつのフォントが世の中で最も使われている、ということはないですが、その特徴的な見た目のため目につきやすく、本屋や駅、街を歩けば本当によく目に入ってくるフォントです。「丸明オールド」は、前述の通り、漢字の横画などにある円形の要素が特徴的です。特に「鎌倉」の右はらいにある2重の丸みがポイントで、これがあればほぼ「丸明」シリーズのフォントだとみてよいでしょう。それが「オールド」かどうかの判別は難しいのですが、「た」「い」など、ひらがなの画同士がつながっていることや、横画の中心が凹む傾向をチェックしてみると分かるかと思います。「解ミン」のとめは丸い印象ですが、「丸明」のような完全な円形ではなく、水滴のような自然な丸みです。そしてはらいに丸い要素はでてきません。みなさんも出歩く街を歩く際、「丸明オールド」と「解ミン」、ぜひ探してみてください。今日はどちらを多く見かけたかを数えながら歩いてみると、ただの移動もちょっと面白くなるかもしれません。
2015年09月09日パイオニアは9月2日、レーザーディスク(LD)プレーヤーの3機種が、国立科学博物館の「重要科学技術資料(未来技術遺産)」に登録されたと発表した。未来技術遺産は、科学技術の発展を示す技術的な資料や、国民生活や社会、文化に大きな影響を与えた科学技術資料の保存と次世代への継承を目的に、2008年に制定された制度。昨年度までに184件が登録されている。今回、未来技術遺産として登録されたのは、世界初の業務用LDプレーヤー「PR-7820」、家庭用のLDプレーヤー「LD-7000」、そして世界初のコンパチプレーヤー(LDのほかにCDの再生も可能)「CLD-9000」だ。レーザーディスクは、パイオニアが開発した光学式ディスクの規格。アナログで記録されている映像と音声を、レーザーピックアップで読み取る方式を採用している。1979年に業務用プレーヤーの「PR-7820」を発売した後、1981年に民生用の国内向けモデル第1号として「LD-1000」を発売。映像を再生できるディスク媒体として一時代を築いた。その後、DVDやBDなどの普及に伴い、2009年にプレーヤーの製造から撤退しているが、レーザーディスクプレーヤーの開発によって培われたピックアップ技術やサーボ技術などは、現在でもさまざまな製品に生かされている。
2015年09月02日佐々木希が8月31日(月)、パスタ専門店やドレッシングの販売で知られる「ピエトロ」の創業35周年記念イベントに出席した。以前よりピエトロのアンバサダーを務めている佐々木さんは9月よりオンエアされる新CMにも出演。これが6作目のCMとなる。新CM2本のうち1本では、以前から好評のウサギの耳をつけており、森の中でクマと遭遇。そして35周年を記念して制作されたもう1本では、同社の村田邦彦社長と共演し、社長が手作りでドレッシングを作るさまを隣で見守っている。この日も村田社長はコックコート姿で登場し、佐々木さんのためにその場でドレッシングを調理。佐々木さんは「コック姿がカッコいいです」と微笑み、手作りのドレッシングも「最高です!普段のピエトロのドレッシングも美味しいけど、目の前で作っていただき、フレッシュで美味しいです!」と感激の表情を浮かべ、野菜をほおばっていた。35周年にちなんで、佐々木さんが35歳になったら?という質問には「いまは女優の仕事をやらせていただいているので、35歳になってもいろんな役をやっていたい。体力勝負なので、野菜をしっかり摂って健康と美容に気をつけて頑張りたいです!」と8年後を見据えた。報道陣からは「その頃には結婚は?」という質問も飛んだが「どうですかね(笑)?そればっかりはタイミングなので…」と語る。「いつまでに結婚したい」という願望に関しては「ないですね」とキッパリ。「もっと若い、20代前半の頃は早くウエディングドレスを着たいと思ってましたが、現実的になりました」と明かし「どうなってるか自分でも楽しみです」と笑顔を見せた。(text:cinemacafe.net)
2015年08月31日女優の佐々木希が主演を務める映画『縁(えにし)The Bride of Izumo』のメインビジュアルと特報映像がこのほど公開され、佐々木の白無垢姿が初披露された。2014年、60年に1度の大遷宮を迎えた縁結びで知られる島根・出雲大社。本作は、その出雲大社が初めて映画撮影に全面協力し、神話の国・出雲を舞台に人々を結ぶ"縁(えにし)"の物語を描く。佐々木が演じるのは、都内の出版社に勤務する飯塚真希(29)。平岡祐太演じる大手建設会社勤務のエリート・中村和典(30)との結婚式を控えていたが、祖母の遺品を整理する中で白無垢と婚姻届の束を見つけたことで、家族の在り方と自らの縁(えにし)を見つめ直していく。公開された特報では、佐々木がナレーションを担当。『欲望の翼』や『恋する惑星』など多数の映画で、世界的に活躍する撮影監督クリストファー・ドイルによって、出雲大社本殿や出雲の地ならではの神秘的な景観が映し出され、ラストシーンでは、白無垢をまとった佐々木が「私、結婚します」と宣言する。本作でメガホンを取るのは堀内博志監督。出雲を愛するがゆえに周囲と折り合えない充役を『砂時計』(08年)の井坂俊哉、真紀を常に優しいまなざしで見守る婚約者・和典役を平岡、祖母の婚姻届の夫の欄に書かれていた「秋国宗一」を国広富之が演じるほか、りりィや藤本敏史(FUJIWARA)など、共演陣は多彩な顔ぶれ。全国公開に先駆け、作品の舞台で撮影も行われた島根、鳥取の3カ所の劇場で、9月26日から先行公開される。(C)映画「縁(えにし)」製作委員会
2015年08月16日デザインを語る上で重要な要素のひとつ、「フォント」。デザインを実際に手がける人だけでなく、それを見る多くの人を含め広く知られているフォントとして、以前取り上げた「MS Pゴシック」をはじめとした「MSフォントシリーズ」に匹敵すると言っても過言ではないのが、「創英角ポップ体」でしょう。Microsft Officeに標準搭載されているという共通点をもつふたつのフォントですが、その見た目は大きく異なります。駅の構内や商店の店先など、手作りの掲示物に多く使われているため、普段このソフトを使わない人でも、見覚えがあるのでは?そんな街中にあふれている「創英角ポップ体」は、プロのデザイナーの目から見てどう映るのでしょうか。本連載では、「MS Pゴシック」の記事に登場していただいた、デザイナー・「Sさん」こと佐々木未来也さんに、テーマとなるフォントについて質問を投げかけていきます。今回は、街中になぜ「創英角ポップ体」が多く見られるのかについて聞いてみました。佐々木 未来也(Mikiya SASAKI)((株)コンセント デザイナー)慶應義塾大学大学院政策・メディア研究科修士。2013年株式会社コンセント入社。月刊雑誌、社内報、書籍などのエディトリアル/グラフィックデザインに従事。現在はWebデザイン、サービスデザインに携わるかたわら、全天球撮影部隊渡邊課にて、新しい映像表現の探求をおこなう。――創英角ポップ体を、デザインの仕事で使うことはありますか?実際に使ったことはないですね。スーパーの売り場などにある「POP」や小売系チラシのデザインといった、ポップ体を使いそうな仕事をいただいたことがないので、フォントの選択肢として考えたことがないです。――では、ポップ体を用いることが考えられる類の仕事をやることになった場合、使うと思いますか?使わないと思います。そもそも業務で使うパソコンには創英角ポップ体が入っていないのですが、入っていても、あまり考えないと思います。創英角ポップ体は「デザイン書体」というカテゴリに含まれるフォントです。デザイン書体というものの多くは、見出しや小見出しといった大きく扱われる要素、つまり目を引く要素に対して使うために設計されたものが多く、基本的に長い文章に使うものではありません。ゆえに創英角ポップ体も、見出しなどの大きな文字に使うのが妥当かと思いますが、大きく表示するには、ディテールの「違和感」が目立つフォントだという考えが、私の中では強いです。――「違和感」とは?例えば、「町の本屋さん」という文言を含むポスターを作るとします。比較のため、3種類のフォントを並べてみました。創英角ポップ体の「屋」は、他のフォントと比べて傾きが強く感じられます。このフォントの横画は、書き始めから右に行くに従って細くなっていくのと共に、ほんのわずかに右上がりになる傾向があり、この特徴が「屋」では特にあらわれています。隣り合う「本」「さ」が水平な印象があるためその差がさらに際立ってしまい、とても気になります。また、他のフォントと比べるとはっきりしますが、創英角ポップ体ではフォント全体での統一感が、あえて取られていません。おそらく手書き風のイメージを強くさせるための処置だと思いますが、文字ごとに、ぱっと見の濃さや文字の重心が異なっています。これは「ひらがな」や「英数字」で比べるとよく分かります。こういった意図的なバラバラ感が“くだけた印象”をつくる一因でもあるでしょうが、創英角ポップ体は、上記の例のように特定の文字が際立ってしまう可能性が高く、扱いづらく思ってしまいます。もちろん、ぱっと見の統一感があるフォントでも、隣り合う文字の相性や、どれくらい大きく使うかによって、文字ごとの太さや大きさに差が生じることはあります。その差が気になるレベルのとき、デザイナーは1字1字サイズや太さを調整して、見た目が揃っているようにします。しかし、創英角ポップ体ではそれが顕著に起きやすく、視覚調整の手間もばかになりません。その手間が惜しくないほど創英角ポップ体が適している、と思える仕事であれば当然使いますが、そうでなければ、「その仕事に適した印象」と「統一感」が両立する他のフォントの中から選ぶのが自然だと思います。――デザイナーである佐々木さんにとっては利用頻度が低い創英角ポップ体ですが、商店や駅構内など、街中の掲示物には非常によく見られます。これはなぜだと思いますか?街角や駅で見かける創英角ポップ体が使われた掲示物などは、おそらくMicrosoftのWord、Excel、Power Pointのいずれかでつくられたものと思います。広く使われているMicrosoft Officeにバンドルされているフォントで、多くの人の手の届きやすいところにあるのが大きな要因なのではないでしょうか。また、Officeにバンドルされているフォントで、目立って太いフォントは創英角ポップ体か創英角ゴシックUBかの2択になるかと思います。その選択肢の少なさも影響しているように思えます。――この2種類のフォントから選んでいると仮定しても、創英角ポップ体の方が圧倒的に多く採用されていると感じますが、これはどんな要因が考えられますか?どちらの利用頻度の方が多いかは分かりませんが、もし仮に創英角ポップ体のほうが多く選ばれていると仮定すると、その理由は、太さが近い創英角ゴシックUBと比べ、ゴシック体や明朝体のような「堅さ」が少ない印象が特徴的だから……ということに加えて、「手をかけた」感が手軽に出せる、という点も関係があるかもしれません。――「手をかけた」感について、詳しく教えてください。「手をかけた」感というのは、見た目から得られる、なにか凝った印象のことだと思ってください。画像やイラストの追加や、文字にふちをつける、影を落とす、背景に色をいれる、テクスチャをつけてみるなど、デザインの「密度感」や「情報量」を多くしていくと、見た目の「手をかけた」感が育っていきます。創英角ポップ体は文字の太さが変わったり、傾いたり、濁点が丸くなっていたり、角が強かったりと、要素ごとの主張が非常に強いです。それはつまり、見慣れたゴシックや明朝体とは明らかに異なるディテール、情報量を持つフォントで、ひとめで違いが分かりやすいフォントといえます。そのため、写真を大きくしたり文字の位置を変えたりといった手間をかけなくても、デザインの「密度感」、「情報量」を簡単に変えられます。さらに印象を強くしたければ、フチをつけて袋文字にする手もありますね。以上の点から、「手をかけた」感を手軽に出しやすいフォントだといえそうです。――そのため創英角ポップ体が選ばれる、と?あくまで仮説ですけれど、人は「なにかをやった」感を好意的に判断しがちです。「手をかけた」ことがそのデザインにおいて適しているのかはともかく、まず「手をかけた」感自体を評価するということです。デザイナーが仕事としてデザインを行う場合、見た目の「手をかけた」感をつくる要素がコンセプトと合っているかが重要になるため、その部分を常に考えながら作業する必要があります。一方、そうでない方々の場合、デザインした物を構成する要素とコンセプトとの合致よりも、デザイン以外の事柄でも評価軸として使われることの多い「手をかけた」感の有無が重視されがちなのかもしれません。――なるほど。ですが、街中などのいわゆる「リアル世界」で創英角ポップ体がよく使われている一方、インターネット上では、このフォントを使ったデザインを「ネタ」として消費する向きもあります。創英角ポップ体は非常にクセが強く、利用に適した領域がかなり限られた、“じゃじゃ馬”なフォントです。しかし、Microsoft Officeという広く普及したソフトに付属しているために、さまざまな人が、さまざまな目的で、さまざまな場所において使っています。その中で、伝えたいメッセージと創英角ポップ体の佇まいが齟齬をきたしているデザインに出くわした時、「ネタ」として扱われてしまうのではないかと考えています。大飯原発の運転再開差し止め判決の速報が、創英角ポップ体でなされたという件は、そういう事例と認識しています。今回のテーマについて調べるにあたって、リアル/ネット問わず創英角ポップ体を使われたデザインに多く触れました。違和感があるものも多くあった一方で、それほど違和感を覚えなかったものもありました。デザインはさまざまな要素が複雑に絡む、全体論的な概念です。創英角ポップ体が使われたデザインがすべて「ネタ」になるようなものではないですが、かといって、問題はフォントではなく全て使い方次第だ、というのも、問題を矮小化した意見のように感じます。――創英角ポップ体の「ネタ」化には、一般の人にとってフォントの選択肢が狭いことにも理由があるかと思います。このフォントの代わりに使えそうなフォントなどあれば、教えていただけませんか?「これで代用すべき」とは、一概に言いづらいですね。まず、デザインするものや利用する場面によって、どのような印象を出したいのかによって、求められるフォントは異なってきます。とりわけデザイン書体においては、どんなモノにも使えるフォントはおそらく存在しないでしょう。「フォントコレクション(さまざまなフォントをまとめた製品)」を購入し、そこから自分のつくりたいものに合ったものを選ぶほうが、費用はかかるものの、結局は手間のかからない方法かと思います。なにかオススメするとすれば、ダイナフォントのコレクションは比較的“デザイン書体”の収録数が多く、また値段も安いので、良い選択肢になるはずです。また、タイプラボのフォントには無料頒布フォントがあります。漢字の収録数等の制限がありますが、本来有料のフォントを試用できるので、試しがいがあると思います。最後に、フロップデザインのフォントは日本語かつフリーフォントが多いのが特徴ですが、商用での利用の際には、別途ライセンス契約が必要なものもあります。いずれにせよ、フォントの利用規約はフォントベンダー(フォントの販売元)ごとにそれぞれ異なるので、都度確認をし、扱いには十分気をつけていただければと思います。次回は「見なれた」フォントについて解説これまで「MS Pゴシック」「創英角ポップ体」と、多くの人にとって身近なフォントを取り上げてきましたが、これは多くの人が「使う」側に立ちやすいもの。普段の生活の中には、もっと多くのフォントがあり、知らず知らずの内に見ています。次回も是非、おつきあいください。
2015年07月22日佐々木蔵之介が作家志望の“ダンナ”、永作博美が“ヨメ”を演じて大ヒット中の『夫婦フーフー日記』。このほど、佐々木さんと本作のモデルとなった実在の“ダンナ”清水浩司さんとの“ダンナ×ダンナ対談”が実現。その模様を収めた特別動画が、シネマカフェに到着した。17年間友だちで、1年ちょっと夫婦で、そして9か月だけ母親だったヨメ・ヨーコ(永作さん)。四十九日を迎えたある日、ダンナ・コウタ(佐々木さん)の目の前に、“死んだはず”のヨメが現れた!果たして、これは幻影か、現実か?ダンナは死んだはずのヨメと、あの怒涛の日々をブログを通してふり返っていく…。本作の主人公夫婦のモデルとなったのが、清水浩司(ダンナ)さんと睦(ヨメ)さんご夫婦。作家志望で音楽誌編集者だった浩司さんは、睦さんの病気発覚後、離れて暮らす家族や友人へ彼女の病状を伝えるため、“川崎フーフ”という名で「がんフーフー日記」という闘病ブログを開始。やがて、そのブログは、大切な人たちとの繋がりとなっていく。睦さんは、念願の男児を出産し、治療に臨むも、38歳という若さでこの世を去ることに。次々と起こる事態の中で、最期まで精一杯笑って生きた493日の夫婦の日々を綴ったブログは人気を博し、2011年に書籍化され、そして今年、映画として誕生した。映画化にあたっては、死んだはずのヨメと残されたダンナが、一緒に生きた夫婦の日々をふり返る、という設定が加えられ、ブログには書かれなかった夫婦の想い、そして家族の愛がより浮き彫りにされている。ダンナ・浩司さんは、「映画は(本で書いた奮闘記の)その後のストーリーですが、フィクションと分かっていてもダンナに自分を重ねてしまうところはありましたし、ドキッとした部分もありました。生前のエピソードはほぼ原作に忠実に描いてくださり、とても感謝しています」と、メッセージを寄せている。動画では、映画が完成した後だからこそ語れる佐々木さんがダンナを演じた心境、ヨメ役の永作さんとどんな夫婦像を創ろうとしたのかなどを、元編集者でもある浩司さんが怒涛の質問!佐々木さんは、笑いながら涙が溢れる、かつてないストーリーへの思いと、映画同様、“怒涛”の撮影の様子を明かしている。『夫婦フーフー日記』は全国にて公開中。(text:cinemacafe.net)■関連作品:夫婦フーフー日記 2015年5月30日より新宿ピカデリーほか全国にて公開(C) 2015川崎フーフ・小学館/「夫婦フーフー日記」製作委員会
2015年06月04日『未来世紀ブラジル』『12モンキーズ』のテリー・ギリアム監督の最新作『ゼロの未来』が本日より公開になったのを記念して、映画の冒頭5分間の映像が公開になった。ギリアム監督が日本の秋葉原を訪れた際に受けた“衝撃”が反映された未来世界が描かれている。『ゼロの未来』冒頭映像本作は、荒廃した教会にひきこもって謎めいた数式“ゼロ”の解明に励む天才プログラマーのコーエンが、魅力的な女性と“ゼロ”の秘密を知る青年に出会い、人生が大きく変化していく様を描いた感動作。このほど公開された冒頭部分は、教会で暮す主人公が仕事に出かけるために騒がしい街へと出かけていく場面が描かれる。ゴミだらけの通り、派手な落書き、歩行者をどこまでも追いかけてくる広告、通りをひっきりなしに行き交うコンパクトカー……それらは静かでノイズのない教会内とは正反対の光景で、主人公の心がかき乱されていく過程が映像だけで伝わってくる。ギリアム監督は「私が初めて日本を訪れたときに、とても西洋化された帝国ホテルに宿泊し、その後秋葉原に行ったんだ。秋葉原駅で電車を一歩降りると、騒音や映像やダンスしている姿や洗濯機やタイプライターや踊っている人の姿が目や耳に入ってきて、頭が変になりそうだったね。疲れ果ててホテルに戻ったんだけど、あんなカルチャーショックを受けたのは生まれて初めてだった。『ゼロの未来』のオープニング・シークエンスは、私の秋葉原旅行そのものなんだ」と説明しており、日本の文化が本作に大きな影響を与えているようだ。この後、彼は街や教会で様々な人々に出会い、孤独な人生に大きな変化が訪れるが、オスカー俳優クリストフ・ヴァルツが主人公コーエンの心情を見事に表現する。また劇中では、あのマット・デイモンがカメオ出演しており、物語上で極めて重要な役どころを演じているという。ヴァルツと対峙するデイモンが一体、どんな役どころで出演しているのかも気になるところだ。『ゼロの未来』公開中
2015年05月16日『未来世紀ブラジル』や『12モンキーズ』といった傑作を数多く生み出し、高い人気を誇るテリー・ギリアム監督。その最新作は、名優クリストフ・ヴァルツを主演に迎えて描いた近未来ヒューマンドラマ『ゼロの未来』。 舞台は、コンピューターが世界を支配している近未来。天才プログラマーのコーエンは、荒廃した教会に一人で暮らし、「人生の意味」を教えてくれるというある電話を待ちながら、「ゼロ」という難解な数式の解明に取り組んでいた。そんななか、パーティで知り合った謎の美女ベインズリーに惹かれはじめていくコーエン。人間嫌いで、閉ざされた世界に生きていたコーエンが他人に心を開くことで、彼の人生も大きく動き出すことに……。 今回主演を務めたクリストフ・ヴァルツは、はまり役でコーエンを熱演し、この作品に大きなエネルギーを与えています。そして、多くの俳優たちに敬愛されているギリアム監督だけに、ベン・ウィショーやティルダ・スウィントン、マット・デイモンといった錚々たる俳優たちがカメオ出演しているのも見逃せません。 また、本作のオープニングシーンは、ギリアム監督が初めて来日した際に秋葉原を訪れたときの体験が基になっており、そのときの秋葉原旅行そのものを描いたという。「あんなカルチャーショックを受けたのは生まれて初めてだった」と語るほど、電車を一歩降りたときに広がる秋葉原の騒音や映像、ダンスをしている姿などに衝撃を受けたとのこと。ぜひ、その注目のオープニングからラストまで、ギリアム・ワールドにどっぷり浸かってください。 「人は物事を自らの手によって複雑にしているだけで、本当の幸せはシンプルなものである」という本作のメッセージ。色んなものがあふれている現代だからこそ、大切なものを見失いがちなのかもしれません。様々なものに縛られている自分を解放したとき、自分にとって本当の幸せと生きる意味が見えてくるはずです。 イベントデータ: 『ゼロの未来』 公開表記:5月16日(土)より、YEBISU GARDEN CINEMA、新宿武蔵野館他にてロードショー 配給:ショウゲート © 2013 ASIA & EUROPE PRODUCTIONS S.A. ALL RIGHTS RESERVED.ALL RIGHTS RESERVED.
2015年05月10日佐々木蔵之介と永作博美が10年ぶりに夫婦役を演じる『夫婦フーフー日記』。この度、本作に登場するキュートな赤ん坊“ペ~”に佐々木さんと永作さんが悶絶するシーンが一足先にシネマカフェに到着した。出会って17年、友人の間柄からようやく結婚にこぎつけた“ダンナ”コウタ(佐々木蔵之介)と“ヨメ”ユーコ(永作博美)。入籍直後に妊娠が発覚するという幸せの絶頂のさなか、ヨメの直腸に悪性腫瘍が見つかる。待望の赤ん坊“ぺ~”を出産したのもつかの間、闘病生活の末にこの世を去ってしまうヨメ。落ち込むダンナの元に、夫婦の闘病生活を綴ったブログを書籍化する話が持ち上がる。原稿に向き合うことで現実逃避をするダンナ。だが、そこに死んだはずのヨメが現れ…。今回公開された映像は、ヨメの出産から闘病中の育児に奮闘するダンナとヨメが、日々を“フーフー”駆け抜けながらも、赤ん坊ぺ~の笑顔に悶絶する愛に溢れたシーン。ぺ~が誕生した日の幸せ、杉本哲太、佐藤仁美、高橋周平らが演じる仲間たちと一緒に育児に励んだ日。また、ぺ~が初めて発した笑い声をもう一度聞こうと夫婦で笑わせようと必死になった日など思わず笑顔がこぼれるシーンが詰まっている。撮影現場で苦労したところは、佐々木さんと永作さんの愛しい息子である当時8か月のぺ~とのシーンだったそう。タイトなスケジュールの中、ぺ~に笑ってほしいとき、なかなか思うようにはいかず、ぐずってしまい、佐々木さん、永作さんが現場であやすことも多々あったようだ。出会って17年目にして結婚、1か月後に妊娠発覚。その5か月後にはヨメに悪性腫瘍が発覚…闘病生活の中に笑顔があったのは“ぺ~”存在があったからかもしれない。まずはこちらの映像から佐々木さん&永作さんを魅了するキュートな“ぺ~”をご覧あれ。『夫婦フーフー日記』は5月30日(土)より全国にて公開。(text:cinemacafe.net)
2015年04月14日佐々木蔵之介と永作博美が10年ぶりに夫婦役を演じることで話題の『夫婦フーフー日記』。実話を基にした本作からこの度、佐々木さんと永作さんの絶妙な掛け合いが印象的なTVスポットが公開された。作家志望のダンナ・コウタ(佐々木蔵之介)は、本好きなヨメ・ユーコ(永作博美)と出会って17年目にしてついに結婚。直後、妊娠とガンが発覚し、幸せな新婚生活は闘病生活へ。ヨメの病状をブログで報告しはじめるダンナ。しかし、入籍からわずか493日後、ヨメは亡くなった。悲しみに暮れるダンナにブログの出版の話が舞い込み、「念願の作家デビュー!」と現実逃避するダンナ。そこへ突然、死んだはずのヨメが現れた。ヨメのいない世界で、死んだはずのヨメと、ヨメが元気だった頃をふり返るダンナ。やがて、生きている間には伝えられなかった、それぞれの想いがあふれ出す――。原作は、実在の夫婦の闘病ブログから生まれた「がんフーフー日記」(小学館刊)。『婚前特急』などで知られる前田弘二監督が映画化する本作では、“死んだはずのヨメと残されたダンナが、一緒に生きた夫婦の日々をふり返る”という設定が加えられ、ブログには書かれなかった夫婦の想い、家族の愛を浮き立たせ、笑いながらも涙が溢れるストーリーに仕上がってる。今回、「黒子のバスケ」や「テニスの王子様」で人気の声優・諏訪部順一がナレーションを務めた映像では、ヨメを失い茫然とするダンナ(佐々木さん)と、死んでもほっとけないダンナの前に突如現れ、明るく、力強く励ますヨメ(永作さん)が登場。佐々木さんと永作さんのツッコミ、ツッコまれる掛け合いは、まるで夫婦漫才を見ているかのよう。特に、最後の出産直前の病室で永作さんが手紙を書いているシーンで、「ありがとうダンナ、大好きだよ」と病気を抱えながらも母親になることを選び、心から喜ぶ永作さんの姿は印象的。まずはこちらの映像からわずか493日の夫婦の日々をふり返り、“フーフー”言いながら生き抜いた佐々木さんと永作さんの姿をご覧あれ。『夫婦フーフー日記』は5月30日(土)より全国にて公開。(text:cinemacafe.net)
2015年04月09日佐々木蔵之介と永作博美が10年ぶりに夫婦役を演じた映画『夫婦フーフー日記』の完成披露試写会が3月24日(火)に開催され、佐々木さん、永作さんに加え、共演の佐藤仁美、高橋周平、前田弘二監督も出席。撮影時は生後8か月だった息子役の赤ちゃんと久々の対面を果たした。実話をベースに製作された本作。17年間、友達として過ごしたのちに結婚したダンナとヨメ。入籍後すぐにヨメが妊娠するも、時を置かずにがんに侵されていることが発覚し、やがて悲しい別れが訪れる…。そんな様々な事態に直面するも前を向いて仕事、子育てに奔走するダンナの姿を描き出す。佐々木さんは本作の脚本を最初に読んで「ただ悲しい、苦しい、絶望だけでなく、希望にあふれていて笑い泣きしました」と明かす。脚本を呼んで出演を即決したという永作さんも「本当に面白かった。魅力的な人がたくさんいて、こんなに泣いたり笑ったり忙しい脚本はない!感情が揺り動かされて『やりたい』と思いました。闘病シーンがしっかりとある中で、こんなに笑っちゃうなんて…爆笑しましたから」と語る。2人の“夫婦漫才”のような掛け合いも本作の大きな魅力だが、佐々木さんは「(永作さんとの共演は)10年前に夫婦をやって以来ですが、何の打ち合わせもなくやれました」とニッコリ。永作さんは「ボケとツッコミが多くて、生粋の関西人の佐々木さんがいてくださってよかったです!私も(佐々木さんのボケとツッコミを)盗もうとしたんですが、全く盗めなかったです(笑)」と述懐。すかさず佐々木さんから「永作さんのキャリアにそんなのいらないでしょ!」とツッコミが入り、会場は笑いに包まれた。改めて久々の共演について、佐々木さんは「アイドルグループの)『ribbon』の頃から全く変わらないかわいさでした。僕が関西の小劇場にいた頃、『ribbon』が古田新太さんの『劇団☆新感線』に客演すると聞いて『え?ribbonが?』と思った頃から変わらないです」と永作さんの変わらぬかわいらしさを絶賛!永作さんは「あいかわらず男らしい方だと実感しました」と役を離れても仲睦まじい様子をうかがわせた。ヨメに先立たれたダンナは父親として仕事、そして“ぺーちゃん”の育児に奔走するが、佐々木さんは「撮影は3週間でタイトなんですけど、ぺーちゃんにはぺーちゃんの時間が流れてる(笑)。笑ってほしい時でも、ぺーさまは、お泣きになられたり、寝ておられたり…(笑)。それでも1回、笑ってもらえると現場が明るくなるんです。(劇中のダンナと)現場がリンクしてました」とふり返る。永作さんはそんな佐々木さんの奮闘について「大変だったと思いますが慣れてらして、上手に抱っこして落ち着いてました」とパパぶりを称える。佐藤さんは「(現場に)いないと思ったらぺーちゃんのところに行ってて、いると思ったら筋トレしてた(笑)」と明かし、会場は再び笑いに包まれた。そして、イベントの最後にぺーちゃんを演じた平井美遥ちゃんが佐々木さんに抱っこされて登場!撮影当時は生後8か月だったが、そこから約1年で大きく成長し、佐々木さん、永作さんらを驚かせていた。『夫婦フーフー日記』は5月30日(土)より全国にて公開。(text:cinemacafe.net)
2015年03月24日佐々木希が永作博美との共演し、初めて母親役に挑んだ『さいはてにて~やさしい香りと待ちながら~』がまもなく公開になる。佐々木は「これまでにない難しい挑戦だった」と撮影を振り返った。その他の写真台湾の女性監督チアン・ショウチョンがメガホンを握った本作。東京から故郷・奥能登に帰り珈琲店を開いた岬と、シングルマザーの絵里子の交流が美しい風景を背景に紡ぎ出されていく。元々「子どもは大好き!」という佐々木。子どもたちに触れ合う時間を設けてから撮影に臨んだが、それが功を奏した。「撮影以外の時間も一緒にいるのが当たり前で、子どもたちは“希ママ”と呼んでくれていました。コミュニケーションを取ろうと意識したというよりも好きで自然とそうなりました」と振り返る。だが、絵里子は単に子どもたちを愛するだけの母親ではない。シングルマザーとして家事や仕事に追われる中で、子どもに八つ当たりしたり、子どもたちの気持ちをよそに男に入れあげることもある。「そこはすごく難しかったです。何が正解か分からないまま葛藤していました」と語る。一方で、完璧ではない絵里子に佐々木自身、強く惹かれたという。「上手く言えないけど絵里子のキャラクターは私、好きなんです。前半の出来ない部分も含めて、人間臭いなと思います。『あぁ、こういう人いるなぁ』と思いながらやってました。私自身、彼女の気持ちはよく分かるし、不器用さがかわいいと思えました」。佐々木もまた自らを「不器用なタイプ」と語る。これまでにない難役を前にパニックに陥ることもあったが、映画さながら、永作の言葉に助けられたという。「いろんなことをやろうとして、頭の中に全部入れて現場に行ったらパンクしそうになりまして…(苦笑)。そうしたら永作さんがすっと近づいてきて『自分が思う大事なことひとつだけに絞って、それを信じてあとのことは捨てていいから』ということをおっしゃってくださり、その言葉に救われました」。岬との出会いをきっかけに成長を遂げていく絵里子――それは現在進行形で女優として成長を続ける佐々木そのもの。“女優”佐々木希にとって、忘れられない大切な1作となった。『さいはてにて~やさしい香りと待ちながら~』2月28日(土)全国公開取材・文・写真:黒豆直樹
2015年02月25日『未来世紀ブラジル』『12モンキーズ』のテリー・ギリアム監督の最新作『ゼロの未来』の予告編映像が公開になった。本作はギリアム監督がコンピュータに支配された近未来を舞台に描く人間ドラマだ。予告編映像ギリアム監督は伝説のコメディ集団“モンティ・パイソン”のメンバーとして活躍し、先の2作のほか『バンデットQ』『フィッシャー・キング』『ブラザーズ・グリム』など独創的な映画を次々に発表。世界各国に熱狂的なファンがいる映画作家だ。本作の主人公コーエンは、荒廃した教会にひきこもって謎めいた数式“ゼロ”の解明に励む天才プログラマー。これまで彼は孤独に数式と向き合ってきたが、ある日をきっかけに魅力的な女性ベインズリーと“ゼロ”の秘密を知る青年ボブと出会い、人生が大きく変化していく。主人公のコーエンを名優クリストフ・ヴァルツが演じるほか、劇中にはベン・ウィショー、ティルダ・スウィントン、マッド・デイモンらもカメオ出演しているという。このほど公開された予告編の冒頭には、近未来の都市など、日本の文化を思わせるデザインが数多く登場するが、ギリアム監督は「私が初めて日本を訪れたときに、とても西洋化されたホテルに宿泊し、そのあと秋葉原に行ったんだ。秋葉原駅で電車を一歩降りると、騒音や映像やダンスをしている姿や洗濯機やタイプライターや踊っている人の姿が目や耳に入ってきて…あんなカルチャーショックを受けたのは生まれて初めてだった。『ゼロの未来』のオープニング・シークエンスは、私の秋葉原旅行そのものなんだ」とコメントしている。『ゼロの未来』5月16日(土)より、YEBISU GARDEN CINEMA、新宿武蔵野館ほかにてロードショー
2015年02月20日トッコ・クローゼットのイメージキャラクターに採用された『佐々木あさひ』さん!株式会社PETTERSは、『佐々木あさひ』さんをトッコ・クローゼット(tocco closet)アイテムのイメージモデルとして登場させる。トッコ・クローゼットは、ファッション誌に登場する著名人および有名人から愛用されている、フェミニンでキュートなアイテムを手頃な価格で提供している女性用ファッションブランドである。また佐々木あさひさんは、今話題のカリスマモデルで、おすすめのコーディネートを知ることができる動画が12月18日から公開された。動画では“大人かわいい、きれいめコーディネート”が学べる。佐々木さんはコメントの中で、外国のメイクアップビデオを見てメイクを覚えました。動画は“女性に生まれたよろこび”を感じられるようにつくっているので、ぜひ活用していただければと思います。(株式会社PETTERS プレスリリース アットプレスニュースより)と、自身の経験および動画作製の動機を述べた。佐々木あさひさんについて1984年8月生まれで東京都出身。4人兄妹の長女。ユニークなメイクアップから、女性らしいメイクアップまで、バリエーション豊かなメイクアップの動画を配信している。さまざまなメイク方法を知りたい人は、佐々木さんの動画を活用してみては。(画像はプレスリリースより)【参考】・株式会社PETTERS プレスリリース (アットプレスニュース)・「トッコ・クローゼット」通販サイト・佐々木あさひ(Facebook)
2014年12月26日