映画『スマグラー おまえの未来を運べ』が10月22日(土)に公開初日を迎え、主演の妻夫木聡を始め永瀬正敏、松雪泰子、満島ひかり、安藤政信、阿部力、我修院達也、石井克人監督が都内で行われた舞台挨拶に登壇した。「闇金ウシジマくん」で知られる人気漫画家・真鍋昌平の初期の作品を映画化した本作。借金を背負って闇の運送屋の一員として働くことになった青年が、やくざやチャイニーズ・マフィアも絡んだ抗争に巻き込まれていくさまを描く。この日は初回上映前の舞台挨拶ということで朝9時半からスタート。妻夫木さんは「初日ってこんなに早いものでしたっけ?何かどんどん早くなってますね」とボヤきつつも劇場に足を運んだ観客への感謝を述べた。石井監督は自らの作品であるにもかかわらず「前半は面白いので…」と中途半端に作品をアピール。妻夫木さんから「全部面白いでしょ!」としっかりとツッコミが入り、会場は笑いに包まれた。劇中、闇の運送屋やマフィアなど危険な生業に手を染める者たちが続々登場するが、これまで危険な仕事を経験したことは?と尋ねられた永瀬さんは「若い頃、アジアを回っていろんな国の映画に参加していた頃、警官だと思ってた人が実はゲリラで、一緒に車に乗ってる監督がマグナム(銃)を抱えていたということがありました」と驚きのエピソードを披露。一方、安藤さんは「小学生の頃に車にはねられて…」と語り、すかさず妻夫木さんから「それ、危険な目に遭ったというよりもうはねられてるじゃん(笑)!」と突っ込まれていた。また、女性陣2人に劇中の登場人物の男たちの誰とならパートナーを組みたいか?と尋ねると、松雪さんは「冷静で仕事もキッチリしてる」と永瀬さん演じる運送屋のリーダーのジョーを選択。これには永瀬さんも「嬉しいです」とガッツポーズを見せた。満島さんが選んだのは、運送屋のメンバーのひとりで我修院さん演じるジジイ。「ふざけてても温かい心を持ってる人がパートナーだったらいいなと思います」と笑顔を見せた。妻夫木さんはこれから映画を観る観客を前に「気に入ってもらえると思う!」と自信のコメント。「来週は三谷組の作品(『ステキな金縛り』)があるので、今週がっつり取っとかないと」と猛アピールし、会場は笑いに包まれた。『スマグラー おまえの未来を運べ』は全国にて公開中。■関連作品:ステキな金縛り 2011年10月29日より全国東宝系にて公開© 2011フジテレビ 東宝スマグラーおまえの未来を運べ 2011年10月22日より全国にて公開© 真鍋昌平・講談社/2011「スマグラーおまえの未来を運べ」製作委員会■関連記事:安藤政信インタビュー10代20代を経ていま、感じる「生の感覚」高額の運送バイトの実態は…『スマグラー』手ぬぐいを5名様にプレゼント「三谷幸喜映画祭」に深津絵里、綾瀬はるか、妻夫木、佐藤浩市ら14名がズラリ鈴木えみ、人生初ゴスロリ衣裳に「上がりました!」三谷幸喜が贈る、“笑えて泣ける”『ステキな金縛り』試写会に20組40名様ご招待
2011年10月22日笑いに国境なんて関係ない!!社会人にとって、多少の差はあれど仕事のストレスはつきもの。そう分かっていても、できればストレスをためこみたくはないですよね。解消方法の一つとして、爆笑するのは有効な手段。たとえば、笑える映画を見てすっきりするのもおすすめの方法です。そこで20代男性320名に「超笑える映画」を聞いてみました。>>女性編も見るQ.超笑える!映画といえば?(複数回答)1位『ビーン』16.9%2位『ホーム・アローン』16.2%3位『トリック―劇場版―』15.0%4位『THE 有頂天ホテル』11.2%5位『少林サッカー』9.7%■『ビーン』は超笑える!!・「ビーンが登場するだけで何かやってくれるだろうという期待があり、それだけで笑えるので」(28歳/金属・鉄鋼・化学/事務系専門職)・「言葉がなくてもここまで笑えるのはすごい」(28歳/学校・教育関連/営業職)・「何もしゃべっていないのに行動が笑える」(25歳/電機/事務系専門職)・「定番でくだらないが、笑ってしまう」(25歳/医療・福祉/営業職)・「ビーンのあのきてれつな感じは鉄板だと思います」(23歳/その他/販売職・サービス系)■『ホーム・アローン』は超笑える!!・「主人公の少年と泥棒のバトルはいつ見ても笑えるので」(27歳/学校・教育関連/事務系専門職)・「『それはないだろう!』という意外性のあるシーンが見られる」(24歳/警備・メンテナンス/技術職)・「出てくる泥棒がドジすぎて笑える」(25歳/機械・精密機器/技術職)・「アメリカっぽいけどくすりと笑えるから」(24歳/金属・鉄鋼・化学/技術職)■『トリック―劇場版―』は超笑える!!・「時折見られるシュールな笑いが面白いから」(23歳/電機/事務系専門職)・「細部にわたって面白い」(29歳/その他/技術職)・「出てくる登場人物が濃い人ばかり」(25歳/ソフトウェア/技術職)■『THE 有頂天ホテル』は超笑える!!・「三谷幸喜さんの映画は喜劇的で笑わせるところと、しんみりする場面が両方あるので面白い」(23歳/自動車関連/販売職・サービス系)・「三谷さんの作品では、大物俳優も笑わせてくるのですごい」(28歳/印刷・紙パルプ/事務系専門職)・「三谷幸喜ワールドのパワーに満ちている」(28歳/金属・鉄鋼・化学/営業職)■『少林サッカー』は超笑える!!・「マンガの世界がそのまま実写になったような特撮が面白い」(27歳/その他/事務系専門職)・「分かりやすくて、シンプルで笑えるから」(24歳/学校・教育関連/事務系専門職)・「内容はありえないけど面白い」(20歳/学校・教育関連/その他)■番外編:この映画も超笑える!!・『踊る大捜査線 THE MOVIE』:「映画館中が爆笑の渦になったことを覚えています。気持ちよく笑わせてもらった映画です」(28歳/情報・IT/事務系専門職)・『下妻物語』:「とにかく笑える。けどしっかりとしたメッセージ性もあり、なかなか一筋縄ではいかない作品で、とても好きです」(29歳/団体・公益法人・官公庁/事務系専門職)・『なくもんか』:「笑いと感動が一つにまとめられていた」(22歳/小売店/販売職・サービス系)・『天使にラブ・ソングを…』:「型破りで面白かった。何度見ても飽きない!!」(27歳/団体・公益法人・官公庁/専門職)・『ザ・マジックアワー』:「勘違いと偶然の生み出す奇跡が笑える」(24歳/アパレル・繊維/技術職)総評ビジュアルコメディーの『ビーン』が1位に選ばれました。声をほとんど発さないビーンのしぐさや表情が面白いうえ、イギリス王室をネタにするようなブラックな一面も魅力に。イギリスとアメリカが共同で作った本作は、笑いは国境を越えることを証明してくれました。2位は、子どもと泥棒が対決するアメリカ映画『ホーム・アローン』。思わず突っ込みたくなる撃退アイデア、それにまんまとはまる泥棒に爆笑してしまいます。でも、なかには実際に防犯対策に使えそうなアイデアもあるかも!?3位、4位には邦画がランクインしました。深夜ドラマから人気に火がついた『トリック―劇場版―』は3位。劇場版もドラマと同じようなシュールな笑いがちりばめられており、「細部にわたって面白い」という意見も。また、主演の仲間由紀恵さん、阿部寛さんに加え、個性派俳優の生瀬勝久さんもいい味を出しています。まさに「登場人物が濃い」ので、誰からも目が離せません。4位は三谷幸喜監督作品の『THE 有頂天ホテル』。「えっ!?あの俳優がこんな役を?」と思ってしまうほどのちょい役で有名俳優が出ているので、豪華な出演者を探すのも楽しみの一つに。役所広司さんや佐藤浩市さん、西田敏行さんといった「大物俳優も笑わせてくる」脚本はさすが三谷ワールド!!香港映画の『少林サッカー』は5位。「マンガの世界がそのまま実写になったみたい」という意見があったように、某サッカーマンガのありえないシュートを実写化したようなシーンに度肝を抜かれます。笑いを通り過ぎて感動すら覚えてしまうかも。イギリス、アメリカ、香港、日本など、さまざまな国の映画がランクインしました。笑いは言葉や育った環境に関係なく、国境を越えて通じるものなのかもしれません。つらいときや悲しいとき、テンションがどうしても上がらないときなど、ぜひランキングの映画を見て、爆笑し、嫌なことも忘れちゃいましょう!!(文・飯塚雪/C-side)調査時期:2011年8月2日~8月16日調査対象:COBS ONLINE会員調査数:男性320名調査方法:インターネットログイン式アンケート■関連リンクエンタメに関するコンテンツは『コブタメ』でCHECK!!【ランキング男性編】「2」の方が面白い映画ランキング【ランキング男性編】スパイ映画でありがちだなと思ってしまう展開ランキング完全版(画像などあり)を見る
2011年10月12日まもなく5作目の監督作『ステキな金縛り』が公開となる三谷幸喜の生誕50周年を記念して10月11日(火)、開場100周年を迎える帝国劇場にて「三谷幸喜生誕50周年大感謝祭映画祭」が開催!これまでの三谷作品を彩ってきた錚々たるスター14名がレッドカーペットを歩き、祝福のコメントを贈った。出席したのは三谷監督と佐藤浩市、妻夫木聡、綾瀬はるか、小日向文世、伊吹吾郎、役所広司、近藤芳正、伊東四朗、深津絵里、西田敏行、竹内結子、木下隆行(TKO)、浅野和之、山本亘。ひとりひとり、三谷監督が選んだテーマ曲に乗って舞台に登場し、三谷監督へのメッセージやエピソードを語った。最初に登場した佐藤さんは三谷監督について「最近では酒も飲めないのに白金のバーで『映像とは何ぞや?』と語っているとか」と暴露。「勘違いするなよ、三谷幸喜!小さくまとまるなよ、三谷幸喜!」と辛口エールを贈った。続いてなぜかNHKの大河ドラマ「天地人」のテーマ曲で登場した妻夫木さんは、『ザ・マジックアワー』に出演することになったきっかけについて「『THE 有頂天ホテル』を観たときにひとりだけスタンディングオベーションをしたんですが、それが良かったらしいです。何でもやってみるものですね(笑)」と明かした。今回の『ステキな金縛り』で初めて三谷作品に出演した竹内さんは「このイベントは何なんでしょうね…?どこぞの国の首相の就任かとポカンとしてます」と困惑気味。映画で3作、さらに舞台「オケピ!」にも出演するなど三谷作品の常連である小日向さんは、NHKの生放送で三谷さんから「おっぱい好き」と暴露されたことに触れ、「生放送で何てこと言ってくれたんだ!」と怒り心頭の様子。「50歳になって身軽になったことだし(笑)」と三谷監督の離婚に触れつつ「前から行きたがってた“何とかパブ”に連れてってもらってください」と笑顔で語った。綾瀬さんは、本作の配給の東宝ではなく、松竹での製作が発表されたばかりの主演作『ひみつのアッコちゃん』のオリジナル版主題歌で登場。三谷監督の現場での様子を思い出しながらポツリポツリと語りつつ「私はあまり三谷監督のこと知らないので、よくしゃべれないので…」とあっさりフェードアウト、いつもの天然ぶりで笑いを誘った。伊吹さんは長年出演してきた「水戸黄門」のテーマで現れ“角さん”の口調で「静まれぇ!」と一喝!三谷監督については「現場でいつもスーツにネクタイなのはなぜ?」と疑問を口にした。山本さんは『ステキな金縛り』で黒澤明監督の『影武者』以来となる映画出演を果たしているが、三谷監督と黒澤監督の違いについて「現場で大声を出さない。でもスタッフは怠けるわけでもなく不思議な現場でした」と語る。三谷監督によると、山本さんは監督の遠縁の親戚で「母の母の妹の娘が亘さんの奥さん」だそう。大学入学の際に山本さんからシェイクスピア全集が贈られたことを明かした。三谷監督の5本の映画全てに出演している近藤さんは、最初に出演した『ラヂオの時間』と三谷監督脚本の『12人の優しい日本人』がいずれもヒットしたことを挙げ、「三谷さんから『縁起物としてずっと出演してもらう』と言われた」と意外な理由を告白。映画、そして舞台と長年、三谷作品に出演してきた浅野さんからは「台本が遅れるとみんな困ります」というクレームも…。『THE 有頂天ホテル』に加え、ドラマ「合い言葉は勇気」、舞台「巌流島」とそれぞれで主演を務めている役所さんも、三谷監督の遅筆ぶりに言及。舞台の初日に台本が間に合わなかったことを明かし「あのときはほとんどの出演者が傷つきましたが、三谷さんが一番、傷ついてなかったと思う」とその図太さを称賛(?)していた。伊東さんは往年の大ヒットギャグ「電線音頭」が流れると「やめろ!せっかく忘れようとしてるのに」と憤激。「舞台の顔合わせと読み合わせに行ったら8枚しか原稿が書けていなかった」と浅野さん、役所さんと同様に三谷さんの遅筆ぶりを強調した。三谷監督の隠れた一面の暴露、過去の思い出など厳しいコメントが続く中、深津さんは「これからも三谷さんにしか思いつかない、三谷さんならではの作品を作り続けてください!」と笑顔で祝福のコメントを贈った。そしてトリを務めた西田さんは「もしもピアノが弾けたなら」を歌いながら登場。「I’m fron L.A.」となぜかハリウッドスター気取りで英語でスピーチを披露しつつ、生誕50周年記念と銘打ってのイベントに対し「よくもまあヌケヌケと…」とあきれ顔だった。三谷監督は、俳優陣からのコメントへの感謝を口にしつつ「50歳はあくまで通過点。次の50年で才能を花開かせ、さらに次の50年で歴史に名を遺します…長寿日本一で」と挨拶。さらに、深津さんと小日向さんの手で巨大なケーキが運び込まれたが、「次は51周年記念でお会いしましょう」と言う三谷監督の頭を佐藤さんが掴んで「調子に乗るな!」とケーキにグシャリ。客席は笑いに包まれた。なお、映画の公開に合わせてフジテレビでは“秋の三谷祭”を開催。三谷監督の脚本、演出でスペシャルドラマ「ステキな隠し撮り 完全無欠のコンシェルジュ」が11月5日(土)に放送されるほか、『ザ・マジックアワー』や「古畑任三郎 FINAL」などが再放送される。『ステキな金縛り』は10月29日(土)より全国東宝系にて公開。■関連作品:ステキな金縛り 2011年10月29日より全国東宝系にて公開© 2011フジテレビ 東宝■関連記事:三谷幸喜が贈る、“笑えて泣ける”『ステキな金縛り』試写会に20組40名様ご招待台風直撃も三谷幸喜新作に350人が来場!三谷&深津絵里「感動しました!」三谷幸喜の作詞で深津絵里&西田敏行がデュエット!KAN、中井貴一、阿部寛らも参加新宿コマ劇場の跡地に地上130メートルのシネコン&ホテル建設
2011年10月11日高倉健の6年ぶりとなる主演映画『あなたへ』の撮影が今月3日と4日に岐阜県の高山で行われ、高倉とビートたけしが27年ぶりに共演を果たした。本作は、15年連れ添った妻の遺骨を散骨するため、富山から九州へと自家製のキャンピングカーで旅をする男の姿と、そこで男が知った“妻の本当の想い”を描き出すロードムービー。『あ・うん』『鉄道員』など数々の傑作で高倉とタッグを組んできた降旗康男が監督を務める。映画では高倉演じる倉島と、旅中で出会うさまざまな人との交流が描かれており、ビートたけしは倉島が最初に出会う人物・杉野輝夫を演じている。ふたりの共演は1985年の映画『夜叉』以来で、ビートたけしは「健さんとは27年ぶりという感じはせず、楽しく話していますが目の前に立たれるとセリフが止まっちゃいますね。おれはセリフが多くて一生懸命言っているのに健さんは「ああ」とか「そうか」とか短いセリフでずるい!(笑)」と話しており、高倉は「たけちゃんが来るのが待ち遠しくて、高山駅まで迎えに行った。彼の出番は少ないが、ぱくっと食っていくおいしい役でたけちゃんにしかできない」と互いについてコメントしている。高山での撮影後は都内や各地でのロケを予定しており、ビートたけしのほか出演者の佐藤浩市、草なぎ剛、綾瀬はるか、田中裕子、浅野忠信などの豪華キャスト陣が撮影に入る予定だ。『あなたへ』2012年秋 全国東宝系にてロードショー
2011年10月05日高倉健が6年ぶりに主演を務める新作映画『あなたへ』で、このほど高倉さんと共演する豪華キャスト陣が決定した。北陸の刑務所の指導技官が、亡き愛妻の生前の真意を知るため、九州まで車で旅をする、心温まるロードムービー。出発点である富山県を始め、旅情あふれるロケ地での撮影を敢行し、高倉さん扮する主人公・英二と道中に出会う人々との心の交流が描かれる。今回発表されたキャストには、高倉さんの出演作ではおなじみの面々からフレッシュな若手まで豪華俳優陣が結集した。英二の妻・洋子役で高倉さんと夫婦を演じるのは、『ホタル』(’01)でも夫婦役で高倉さんと共演した田中裕子。高倉さんと田中さんはこれが3度目の共演となるが、田中さんは「1985年の『夜叉』、2001年の『ホタル』、そして今年『あなたへ』で、降旗(康男)監督のもと高倉さんと共演させていただけることを心から嬉しく思います」と喜びのコメントを寄せている。また、英二が道中に出会う面々も個性豊か。イカ飯の販売員・南原役には、『南極物語』(’83)以来の高倉さんとの共演となる佐藤浩市、南原の同僚で先輩社員の田宮役に草なぎ剛。九州で食堂を営む濱崎多恵子・奈緒子の母娘役に余貴美子と綾瀬はるか、奈緒子の婚約者で漁師の卓也役に三浦貴大、卓也の祖父である漁師・吾郎役には高倉さんと多くの作品で共演してきた名脇役、大滝秀治が扮している。さらに、英二が務める富山刑務所の総務部長の塚本和夫とその妻・久美子には長塚京三、原田美枝子。道中に出会う警官役には浅野忠信が扮しており、それぞれから日本映画界きっての大御所俳優との共演に向けての喜びと感激の言葉が寄せられている。佐藤さんは「約30年ぶりに高倉さんとご一緒できることの喜びと緊張に、交感神経と副交感神経のバランスが取れなくなりそうです。『何だ、小僧のときと何にも変わってないじゃないか』と思われぬよう現場を努めさせていただきます!」との意気込み。高倉さんと初共演を果たす面々からも、気合の入ったコメントが。「ご覧になって下さったみなさんに気持ちが伝わる映画にしたいです。高倉健さんを始め、素晴らしい役者さんたちとお芝居をご一緒できることがいまからとても幸せで、ワクワクドキドキしています。一生懸命、頑張ります!!」(草なぎさん)、「仕事をする前からこんなにワクワクすることは滅多にありません。高倉健さんとお仕事をするということは、俳優にとって刺激的なことです。心を込めて撮影に臨もうと思います」(余さん)、「脚本を読み、主人公が旅をする中で様々な人と出会い、寂しい心に少しほっこりと温もりを感じるような物語でした。先輩方にご迷惑をかけぬよう、主人公、そして観客のみなさまにほっこりするような気持ちを伝えられるように一生懸命与えていただいた役を演じたいです」(綾瀬さん)。そして、1985年の『夜叉』以来となる高倉さんとの共演でどのような絡みを見せてくれるのかが楽しみなのがビートたけし。自称・元中学教師の杉野輝夫という役どころも興味深いところ。「『夜叉』以来、四半世紀ぶりに高倉健さんと一緒にお仕事できるということで、とても楽しみにしております」と語っている。一同との共演について、高倉さんからは「個性あふれる素敵な俳優のみなさんと共演できることをとても幸せに思います。お一人お一人との出会いを大切にしながら、お芝居を通い合わせることを楽しみにしています」との温かな言葉。御年80歳の名優と個性あふれる俳優陣が織りなす化学変化に期待が寄せられる。『あなたへ』は2012年秋、全国東宝系にて公開予定。■関連作品:あなたへ 2012年秋、全国東宝系にて公開© 2012「あなたへ」製作委員会■関連記事:80歳高倉健、6年ぶりの映画は妻を亡くした男のロードムービー!
2011年09月27日篠原涼子が公開初日・舞台あいさつで号泣17日、第2子を妊娠中の女優・篠原涼子が主演映画『アンフェア the answer』の公開初日舞台(東京都)で、あいさつした。壇上で、これまで長い間、共に仕事をして来た佐藤嗣麻子監督からの「これでキャンペーンは終わりです。ゆっくり休んで元気な赤ちゃんを産んでください。」との文面で締めくくられた手紙が読まれると、篠原は、思わず号泣した。セクシーなミニスカートと生足で登場!!篠原は、ミニスカートにピンヒールという衣装で公開初日舞台あいさつに登場。共演の佐藤浩市は「妊婦なのに生足ですよ?」と話し、寺島進も「素足ですもんね。すごく色っぽい」と、男性キャストや客席を魅了していた。篠原は身重ながら、多くのキャンペーン活動をこなし、ついに迎えた公開初日には「4年ぶりに帰ってきました。久しぶりで緊張しましたがどうにか今日を迎えられて、本当に幸せな日だなって思います。」「ちょっとお休みさせていただきますけど、また笑顔でこういう場に立てるように頑張ります。応援よろしくお願いします」とファンに又、会えることを約束した。(オリコンスタイルによる)★映画NEW『アンフェア the answer』2011年9月17日全国東宝系にて公開!元の記事を読む
2011年09月18日映画『アンフェア the answer』が公開され、TOHOシネマズ六本木ヒルズにて行われた上映後の舞台挨拶に、主演の篠原涼子と共演者の佐藤浩市、山田孝之、大森南朋、寺島進、そして佐藤嗣麻子監督が豪華に顔をそろえ、公開初日を迎えた喜びを語った。本作は、篠原さん主演で2006年に放映された人気TVドラマ(CX系)の劇場版第2弾。前作から約4年後、北海道の紋別警察署に異動になった刑事・雪平夏見(篠原さん)が、連続殺人の容疑をかけられたことから自分を陥れた巨大な陰謀と黒幕の正体を暴くために型破りな捜査を続ける姿を描く。出演者全員が敵か味方かわからないという怪しいキャラクターを演じ、作品をより面白く魅せている。まずは主演の篠原さんが「今日は、なんて幸せなんだろう」と初日を迎えた喜びを観客に伝えた。篠原さん自身、役との共通点はあまり見当たらないというが、バツイチ、子持ち、大酒飲みだが、検挙率ナンバーワンの美人刑事・雪平に愛着を感じている様子。この役は篠原さんの女優魂を大いに刺激したようだ。劇中、男性キャストの中の紅一点の立場の篠原さんは、「こんな幸せなことは無い。魅力的で大好きな方たちに温められているという、そんな幸せな毎日でした」と現場をふり返っていた。この日、胸の大きく開いたシャッにミニスカに生足という衣裳で登場した篠原さんに、共演者たちは釘付けの様子。佐藤さんは「ドキドキですよね」と照れ笑い。山田さんも「きれいですね」と同調。寺島さんにいたっては、「雪平のときにも素足にピンヒールでした。色っぽいんですよね。現場ではそればかり見ていました」と告白する場面も。それに加えて、篠原さんの現場での気遣いや気配りについて口々に絶賛していた。そんな様子を見ていた佐藤監督が、客席に向かって「いかがでしたか?」と問いかけると、観客からは大きな拍手が返された。「ご期待に添えてよかった!」と満面の笑み。今年2月にクランクインし、4月に都内でクランクアップした本作。船上イベント(8月25日)や大阪など主要都市でのキャンペーンなど、現在第2子を妊娠中の篠原さんだが、本作のPR活動を精力的に展開中。そんな篠原さんに、監督からサプライズレターが贈られた。初めて会ったときの印象や頑張る篠原さんへのいたわりの言葉など、たくさんの監督の想いがつづられた手紙が読まれると、あふれた涙が止まらない篠原さんだった。今回、歌手の中島美嘉が本作のために作詞を手がけ、リリースする新曲「LOVE IS ECSTASY」も話題となっている。『アンフェア the answer』は全国東宝系にて公開中。■関連作品:アンフェア the answer 2011年9月17日より全国東宝系にて公開© 2011 アンフェア製作委員会■関連記事:篠原涼子、生まれてくる子の性別は「元気ならどちらでも」篠原涼子インタビュー弱さを全力で体現、凛々しくも守ってあげたい女性像篠原涼子、初のベッドシーンを前に監督と“練習”!新宿コマ劇場の跡地に地上130メートルのシネコン&ホテル建設劇場版『アンフェア』続編に佐藤浩市、山田孝之、大森南朋が新たに参戦!
2011年09月17日まもなく公開の『アンフェア the answer』主演の篠原涼子と主題歌を担当した中島美嘉が9月14日(水)、都内で行われた“女子会”試写会に和装で登壇。中島さんは主題歌「LOVE IS ECSTASY」を熱唱した。TVドラマとして人気を博した「アンフェア」の劇場版第2弾。ネイルガンを使用した連続殺人事件の捜査線上に、北海道に赴任中の雪平(篠原さん)の名前が…。これまでに示唆されてきた様々な謎の答えが明らかになる。「雪平をイメージした」という大人の色気ムンムンの篠原さんと「髪も短いので、かわいめのポピー柄を選んだ」という中島さん。この日は事前に寄せられた質問に2人が回答してくれた。最初に「美貌を保持する秘訣」を尋ねられた篠原さんは「年齢を重ねると体脂肪がドンドン上がってきますからね(苦笑)。食事に気を付けて運動を心がけています」。一方、「色気を出すにはどうしたらいい?」という質問に中島さんは「私ですか!?私もほしいです」と困惑した表情。劇中の篠原さんを「メチャクチャ色っぽいけどイヤらしくなくて、かっこいいんですよ」と絶賛した。その篠原さんが司会者に促され、チラリと客席に向かってふり返りセクシーなうなじをのぞかせると、女子で埋まった客席からは歓声がわき上がった。「男に生まれ変わったらしてみたいこと」で篠原さんが挙げたのは「立ちション」。「どういう感じなのか?壮大な気持ちになるのか?やってみたい」と興味津々の様子だった。さらに「ドキッとする男性のしぐさ」を尋ねると、篠原さんは「新聞を難しい顔で読んでいたり、仕事しているときの難しい眼差し」に思わずドキッとすることを告白。ダンナさま(市村正親)は眉間にしわを寄せて新聞を読む姿が似合いそうだが…。一方の中島さんは「足を組んだときの太もも」にドキッ!とするそう。「脚フェチ?」と突っ込まれると「そうだと思います」と笑顔で語っていた。最後の質問は先日、第二子の懐妊(3か月)を発表したばかりの篠原さんに。第一子は男の子だったが「次はどちらがいいですか?」。篠原さんは「授かったことが一番嬉しいので、元気に生まれてきてくれたらどちらでもいいです」と幸せいっぱいの笑み。中島さんも「おめでとうございます」と笑顔で祝福の言葉をかけた。この後のライヴでは、中島さんは和装から一転、先ほどの「私も色気がほしい」などという言葉が嘘のような、美脚をギリギリまで露出したセクシー衣裳で再登場。この日リリースされたばかりの「LOVE IS ECSTASY」を力の限り熱唱し、力強い歌声に会場は酔いしれた。『アンフェア the answer』は9月17日(土)より全国東宝系にて公開。■関連作品:アンフェア the answer 2011年9月17日より全国東宝系にて公開© 2011 アンフェア製作委員会■関連記事:篠原涼子インタビュー弱さを全力で体現、凛々しくも守ってあげたい女性像篠原涼子、初のベッドシーンを前に監督と“練習”!新宿コマ劇場の跡地に地上130メートルのシネコン&ホテル建設劇場版『アンフェア』続編に佐藤浩市、山田孝之、大森南朋が新たに参戦!シネマカフェ読者ゴコロなんでもベスト5(第14回)頼りになる“アネゴ”女優は?
2011年09月14日WOWOW開局20周年を記念した連続ドラマW「パンドラIII革命前夜」の制作発表記者会見が帝国ホテルにて行われ、2008年の「パンドラ」、2010年の「パンドラII飢餓列島」に続いて、再びタッグを組む脚本家の井上由美子と河毛俊作監督、そして出演者の江口洋介、内野聖陽、上川隆也、小澤征悦、板谷由夏、福田麻由子、山本耕史、泉谷しげるら俳優陣が登壇した。「パンドラ」シリーズは、革命的な発明により“パンドラの箱”を開いた人々の運命を描く社会派ドラマ。2008年に放送された1作目は、がんの特効薬を開発した医学者を巡る医療サスペンスで三上博史が主演を務めた。2010年の「パンドラII飢餓列島」は、食糧危機が迫る世界を舞台に、飢餓を救う食物を開発した農学者が欲望と陰謀の渦巻く世界に巻き込まれていく…という内容で、佐藤浩市、鈴木京香らが出演。そしてシリーズ3作目となる「パンドラIII革命前夜」は、自殺を防止する治療法を開発した研究者が主人公で江口さんが演じている。日本の自殺者数は毎年3万人以上と、先進国の中で群を抜いて高い数値となっている。その状況を憂いたひとりの研究者が、自殺を防止する画期的な治療法の治験に成功したものの、その治療が思わぬ騒動を引き起こしていく…という物語。自殺防止のための脳神経伝達システムを開発した脳科学者を演じた江口さんは、全編車椅子に乗っての演技。「車椅子だと動きが制限される。創意工夫してやらせてもらっている」と語った。内閣官房長官役の内野さんは、自殺防止の治療を受け人格が変わっていく難しい役柄に取り組んだ。「難しい役だけど、その分楽しんでやっています。みなさんにハラハラ、ドキドキしていただけるよう頑張っています」と意気込みを語る。革命を起こそうと画策する海上自衛隊員に扮した小澤さんは「今回の役は、ある意味ジョーカーのような存在。ジョーカーは使い方を間違えると大変なことになる…」と意味深な発言も…。そして、「こんな役をやらせてもらえて幸せ」と全力で挑んでいることを明かした。伝説のテロリスト役の泉谷さんは「見ている人がコノヤローと思える役をやるのは私しかいない」と言いながらも、「セリフなんか覚えていられるか!コノヤロー」と泉谷節を炸裂させ、会場の雰囲気をひとりで盛り上げていた。そんな泉谷さんと絡みの多い福田さんは「現場は、泉谷さんワールド満載で、どこまでついていけるか心配です」と心細そうな表情。福田さんに向かって、泉谷さんは「かわいい顔して、エキセントリックな演技をするんだ。それも長回しで…」と絶賛していた。全シリーズ新聞記者役で登場している山本さんは「いろんな事件に接して、歯がゆさを感じるのは視聴者と同じ。今回はどこまでいけるか楽しみ」と今後の展開に期待を寄せた。最後にドラマの見どころについて、江口さんが「いま4話まで撮っていますが、面白い台本で、日本の将来がどうなっていくのか、楽しみに見てほしいと思います」と明かし、視聴者の期待をあおった。連続ドラマW「パンドラIII革命前夜」は全8話で、10月2日(日)から毎週日曜22:00に放送予定。第1話は無料放送となる。■関連作品:洋菓子店コアンドル 2011年2月11日より新宿バルト9、ヒューマントラストシネマ有楽町ほか全国にて公開© 2010『洋菓子店コアンドル』製作委員会ガール 2012年初夏、全国東宝系にて公開© 2012 "GIRL"Movie Project■関連記事:香里奈×麻生久美子×吉瀬美智子×板谷由夏で奥田英朗原作『ガール』共演に向井理ら美術スタッフが語る『洋菓子店コアンドル』ができるまで蒼井優の現場映像も到着!蒼井優、カレシ役・尾上寛之に「若いコがいいのかぁ…」と恨み節!江口洋介×蒼井優インタビュー甘い幸福を生み出す職種“パティシエ”を演じてみて自分チョコは低調ぎみ?『洋菓子店コアンドル』バレンタインアンケート発表
2011年09月14日映画やドラマのシリーズものは数多あるが、作を重ねるごとに素敵になっていくヒロインなんて、どれだけいただろう?篠原涼子は『アンフェア the answer』でそんな否定的な思い込みを覆す。2006年放映のドラマ「アンフェア」、間にスペシャルドラマを挟んで映画版『アンフェア the movie』が公開されてから4年あまりが過ぎ、再びスクリーンに戻ってきた刑事・雪平夏見は、より美しく、より複雑な女性となっていた。トレンドマークのロングコートが、不安を払拭させた4年ぶりに雪平を演じてみて、どんな心境だったのだろうか。「やる気満々で撮影に挑みました。とても楽しみにしていたので。雪平は本当に好きなキャラクターだし、ずっとみんなで作り上げてきた作品が第2弾として映画化されるのはすごく嬉しかったんです」。彼女にとって何度も演じてきた当たり役だが、それゆえのプレッシャーもあるという。「やっぱり4年間というブランクが空いていましたから。作り手側の私たちよりも、見ているお客様たちの方が『アンフェア』のイメージを作ってたり、雪平夏見像をしっかりと持っているんです。その方たちに『なんか全然違う、変わっちゃったな』と思われるんじゃないかと、不安感はあったんです。でもやっぱり、大好きな作品ですから。そのプレッシャーに逆に背中を押してもらって乗り越えました」。不安を消し去ってくれたものはほかにもある。「やっぱりコートですね。あのコート」。雪平のトレードマークであるロングコートだ。「最初の衣装合わせのときに4年ぶりに着たんです。着た瞬間に『あ、これで大丈夫かも』っていう気持ちになれました」。『アンフェア the answer』で監督を務めたのは連続ドラマからずっと脚本を手がけてきた佐藤嗣麻子。映像作品における雪平夏見を創造し、雪平を知り尽くした存在でもある。「嗣麻子さんとは、個人的にお仕事を一緒にしたいとずっと思っていたんです。『アンフェア』がきっかけで、プライベートでもお会いしていたので。でも、それにも関わらず、私、知らなかったんですよね。今回、嗣麻子さんが監督になられるってことを(笑)」。製作側から映画化の話を聞いたとき、「誰が監督なんですか?」と尋ねて初めて、佐藤さんだと知らされたというエピソードを笑いながら明かしてくれた。「すぐに嗣麻子さんに『監督なんだって?』とメールしたら、『そうなの。いつ言ったらいいか分からなくて言えなかったんだけど』と返ってきました(笑)。今回ご一緒できたのはすごく嬉しかったです。やっぱり嗣麻子さんは雪平夏見を誰よりも知ってるんですよ。だから『雪平はこういう仕草をする』とか『こういう目をする』とか、細かく演出しくださって、すごく助かりました」。監督がこだわりぬいた雪平の“弱さ”今回、一番アンフェアなのは作風がガラッと変わったところ、と作品資料にあるが、その言葉に偽りはない。篠原さんも「いままでとはすごく雰囲気が変わっています。いままではアクション作の雰囲気だったけど、今回は心理的な物語になっている」と語る。「ある意味マニアックかもしれないけど、かっこよくてハイセンスな感じが、私はすごく素敵だと思っています」。雪平像も、これまでとは大きく変化した側面がある。「最初の打ち合わせで監督から『涼子ちゃん、今回は夏見はすごく弱いイメージでいきたいの』と言われました。でも『それはお客様たちへの裏切りになる』と私は言ったんです。だけど監督は『いや、それがいいの。私のこだわりだから。弱さの中に強さをちゃんと作るから』と。本当に全面的に弱さを出してるんですよね。追いつめられて震えたり。撮影中も『もっと震えて、もっと臆病になって』と指示がいっぱい来ました。監督がそう決めて脚本を作って、演出している。もう絵がしっかり決まってるんだから、信じて演じました」。雪平が強いことは誰もが知っている。でも、人間はそんな一面的なものではない。だから、いままでの作品で表面に出てこなかった彼女の隠された素顔がまた1つ現われる。互いをよく知る女優と監督の間にある信頼が、いままで以上に魅力的な雪平像を作り出した。篠原さんは佐藤監督と雪平のあり方について徹底的に話し合い、挙げ句にホテルの一室で佐藤浩市扮する一条とのラブシーンの自主練習まで行ったのは、いまや有名な話だ。「監督自ら浩市さん役になったり、ヘアメイクさんに雪平役をやってもらったりして、私は第3者的な感覚で『うーん、もうちょっとこっちかな』と監督に指示しちゃったりして(笑)」。こういう風に演じたい、というイメージがあったという。「単純にラブラブな雰囲気はちょっと嫌だったんです。お客さんを驚かせる裏切り的な要素のあるものにしたかった。台本では、じゃれあう2人が見つめあって、うふって笑うみたいな感じでした。それだと、ちょっと女っぽくなり過ぎちゃう。キスも露出もするんだから、ちょっと男っぽくというか、上から目線な感じを出したかったんです」。改めて雪平夏見と向き合った篠原さんは、雪平について「すごい芯が強いんだけど、今回初めて『守ってあげたい』って気持ちになる女性になったんじゃないかなと思います」と言う。「いままでは、この人ひとりでも生きていけそうって感じがしたんだけど」と語るとき、自然と笑みが広がり、優しい表情になる。最後に、これから映画を観る人にこれだけは伝えたい、と彼女から託されたのは「すべてを見逃さずしっくりじっくりと観て下さい」というメッセージ。「ちゃんと目を離さず観てもらいたいです。本当に一人一人の表情に謎が隠されてるんで、その表情ひとつ見逃しちゃうと、ミスリードされますから。それを見逃さなければ、より一層『アンフェア』な世界感に浸れるんじゃないかと思います」。(photo:Toru Hiraiwa/text:Yuki Tominaga)■関連作品:アンフェア the answer 2011年9月17日より全国東宝系にて公開© 2011 アンフェア製作委員会■関連記事:篠原涼子、初のベッドシーンを前に監督と“練習”!新宿コマ劇場の跡地に地上130メートルのシネコン&ホテル建設劇場版『アンフェア』続編に佐藤浩市、山田孝之、大森南朋が新たに参戦!シネマカフェ読者ゴコロなんでもベスト5(第14回)頼りになる“アネゴ”女優は?
2011年09月13日篠原涼子の主演ドラマを映画化した劇場版第2作『アンフェア the answer』の完成披露イベントが8月25日、東京・ららぽーと豊洲で開催され、篠原をはじめ、佐藤浩市、山田孝之、加藤雅也、寺島進、香川照之、佐藤嗣麻子監督が出席。隣接する東京湾に浮かぶクルーザーから、本イベントのために打ち上げられた花火約300発を眺めて“夏気分”を満喫した。その他の写真前作『アンフェア the movie』から4年。警視庁No.1の検挙率を誇る雪平夏見(篠原)が猟奇殺人事件の容疑者として逮捕される衝撃の展開で幕開ける本作。さらに警察の内部情報が入ったUSBをめぐり、元夫、同僚、上司、検察、凶悪犯らの思惑が絡み合う中、雪平の逃避行を続けながら黒幕を突き止めることができるのか?ドラマ版から脚本を担当してきた佐藤監督がメガホンを執り、「今日は男性ばかりですが、スタッフには女性も多く違和感ない楽しい現場だった。幸せな時間でした」(篠原)。今回、篠原は本格的なベッドシーンに初挑戦し「迷惑をかけたくないので、撮影前に監督と一緒にずいぶん練習しました」。“お相手”の佐藤は「ラブシーンって大嫌いなんですよ。香川、本当だって」と照れ笑いだが、雪平の元夫を演じる香川は「一度は愛し合った仲なのに(ラブシーンが無かった)。こっちは未練タラタラですよ」と恨み節。これには佐藤も「僕が一番アンフェアですね」と恐縮しきりだ。東京地検のエリート検察官を演じる山田は「中卒なのに検察官をやらせていただきました」と相変わらずの“山田節”。北海道での大々的なロケが敢行されたが「北海道行きたかったな」(加藤)、「佐藤さんと一緒に飲みたかった」(寺島)とドラマ版から出演する2人は悔しそうな表情だった。また、佐藤監督は東日本大震災が発生した3月11日をまたいでの撮影に「当初は完成するか心配だった。こうして完成した作品をお見せできることがうれしい」と感無量の面持ち。打ち上げられた花火の一部は、東北で被災した花火業者が準備したものだという。『アンフェア the answer』9月17日(土)より全国東宝系にて公開
2011年08月26日篠原涼子主演の人気ドラマの4年ぶりとなる劇場版第2弾『アンフェア the answer』の完成披露試写会が8月25日(木)、東京・豊洲の「ららぽーと豊洲」および同所内の映画館で開催。篠原さんをはじめ、佐藤浩市、香川照之、山田孝之、加藤雅也、寺島進に佐藤嗣麻子監督が来場し、レッドカーペットを歩いた。ネイルガンによる連続殺人事件が勃発し、雪平(篠原さん)の元夫の佐藤(香川さん)が容疑者に浮上。さらに、警察の捜査は北海道に赴任中の雪平にまで及ぶが、その裏には国家の秘密を蔵したUSBの存在が…。連続TVドラマにスペシャルドラマ、劇場版第1弾を経て全ての謎が明かされる。黒いドレスに身を包んだ篠原さんは、ボディガードよろしく黒のスーツ姿の共演男優陣5人を従えてレッドカーペットを闊歩し、ファンのサインや握手の求めに気軽に応じた。篠原さんはイケメンの男優陣に囲まれての撮影を「毎日現場に行くのが楽しみだった」と笑顔でふり返るが、本作で佐藤さんを相手に初のベッドシーンにも挑戦!「初めてで迷惑をかけたり、自分ができないと思われるのが恥ずかしいので、監督を相手に練習した」と明かす。佐藤監督によると「私が浩市さんの役で、服を脱いでアングルをチェックしたりした」とのこと。栄えあるお相手を務めた佐藤さんはこれまでにラブシーンを「200回くらいやった」(佐藤さん)という歴戦の強者だが、「照れるので実はラブシーンが嫌い(苦笑)」と明かし、「篠原さんにすごく気を遣っていただいて、リラックスさせてもらいました」と語った。TVシリーズからの付き合いである加藤さんは「今回は雪平が非常にエロい!この4年でいったい何があったの?」と“セクシー”雪平を強調。監督も「エロく撮った自信があります。いじめがいがありました」とニンマリ。香川さんは「僕は元夫なのに、一度もラブシーンがなかった」と“アンフェア”を訴え、寺島さんも「おれはラブシーン大好きなのに。歯磨いてるんだけどな…」と不満を漏らし、会場は笑いに包まれた。写真撮影では、一行は海上のクルーザーへ。合図とともに盛大な花火が打ち上げられ、篠原さんは「今年初めての花火でした」と満面の笑みを浮かべていた。『アンフェア the answer』は9月17日(土)より全国東宝系にて公開。■関連作品:アンフェア the answer 2011年9月17日より全国東宝系にて公開© 2011 アンフェア製作委員会■関連記事:新宿コマ劇場の跡地に地上130メートルのシネコン&ホテル建設劇場版『アンフェア』続編に佐藤浩市、山田孝之、大森南朋が新たに参戦!シネマカフェ読者ゴコロなんでもベスト5(第14回)頼りになる“アネゴ”女優は?
2011年08月25日はちみつ大好き!!ディズニー人気キャラが映画に食欲・スポーツ・読書など秋にはたくさん楽しみがありますが、映画を見て芸術の秋を満喫してもいいのでは?そこで20代女性477名に、9月~12月に公開される「これから見たい映画」を聞いてみました。>>男性編も見るQ.これから見たい秋公開映画は? (複数回答)1位『くまのプーさん』14.3%2位『アンフェア the answer』13.4%3位『源氏物語 千年の謎』10.1%4位『サラリーマンNEO 劇場版(笑)』6.8%5位『ツレがうつになりまして。』6.5%■『くまのプーさん』が見たい!!・「プーさんが大好きなので。昔からいるキャラクターだけど、映画になるのは斬新。どんな映画になるか楽しみ」(25歳/情報・IT/技術職)・「話をまともに読んだことがないので、見てみたい」(24歳/団体・公益法人・官公庁/事務系専門職)・「プーさんのほんわかキャラにいやされたいから」(26歳/金融・証券/営業職)・「小さいころビデオでよく見ていた。あのかわいらしさとおやじ声のギャップ!」(24歳/団体・公益法人・官公庁/専門職)・「メルヘンな世界でのほほんとしたい」(29歳/金融・証券/事務系専門職)■『アンフェア the answer』が見たい!!・「ドラマが大好きだったので期待度高し」(24歳/医薬品・化粧品/事務系専門職)・「前作が面白かったから」(28歳/団体・公益法人・官公庁/専門職)・「見ていてドキドキするから」(26歳/人材派遣・人材紹介/技術職)・「篠原涼子さんが好きで『アンフェア』シリーズはすべて見ているため」(23歳/商社・卸)■『源氏物語 千年の謎』が見たい!!・「モテモテの斗真くんを見たい」(25歳/マスコミ・広告/事務系専門職)・「生田斗真さんが主演をどう演じるか気になるので」(26歳/団体・公益法人・官公庁/秘書・アシスタント職)・「『源氏物語』を読んだことがあるけれど、長すぎてほとんど詳細を忘れた。映画の時間内で、うまくまとめてくれるのか興味あり」(26歳/情報・IT/秘書・アシスタント職)■『サラリーマンNEO 劇場版(笑)』が見たい!!・「テレビ番組が面白いので映画の方も気になる」(23歳/販売職・サービス系)・「劇場内がどんな雰囲気になるのか気になる」(27歳/金融・証券/営業職)・「まさかこれが映画になるとは思っていなかったから」(27歳/医療・福祉/専門職)■『ツレがうつになりまして。』が見たい!!・「気になるテーマだから」(27歳/金融・証券/専門職)・「夫婦愛みたいなものを感じたい」(22歳/団体・公益法人・官公庁/事務系専門職)・「テーマの割には、明るそうだから」(29歳/学校・教育関連/事務系専門職)■番外編:この映画が見たい!!・『はやぶさ/HAYABUSA』:「話題になっていたし、帰還は近年の日本にない、明るい希望のあるニュースだったから」(23歳/秘書・アシスタント職)・『モテキ』:「秋は切ない恋を連想しがちですが、『モテキ』というタイトルから、秋でも恋が楽しみになる映画だと思ったから」(23歳/食品・飲料)・『ライフ ―いのちをつなぐ物語―』:「命のことが勉強になり感動できそう」(23歳/小売店/販売職・サービス系)・『映画 怪物くん』:「なんといっても3D!!怪物くんの手がスクリーンから飛び出してきたら、さらに映画の世界に引き込まれると思うし、今からすごく楽しみ!」(28歳/学校・教育関連)・『三銃士/王妃の首飾りとダ・ヴィンチの飛行船』:「パパになったオーランド・ブルームさんがどんな悪役になっているのか気になるから」(23歳/学校・教育関連)総評1位は9月3日公開の『くまのプーさん』。3DやCGアニメーションが主流の昨今、往年のディズニーの伝統的な手描きタッチのアニメーションで描かれています。「のほほんとしたい」、「いやされたい」という人から選ばれました。2位は「ドラマのときから見ている」ファンも多い『アンフェア the answer』。新キャストとして佐藤浩市さん、山田孝之さん、大森南朋さんを迎え、2007年に公開され前作よりさらに見ごたえのある作品に。篠原涼子さん演じる雪平夏見の最後の事件に注目です。主役に期待する意見が多かったのは、3位の『源氏物語 千年の謎』です。生田斗真さんが光源氏を、中谷美紀さんが紫式部を演じています。みやびな雰囲気に浸りつつ、映画の世界に没頭できそうです。「映画化に驚いた」という意見が多かった『サラリーマンNEO 劇場版(笑)』は4位。NHKのコント番組『サラリーマンNEO』ファンの人は不安と期待を胸に、ぜひ見に行ってください!!沢村一樹さん演じるセクスィー部長が登場するかどうかは、見てのお楽しみ!5位はベストセラーコミックエッセイ原作の『ツレがうつになりまして。』。うつ病になる夫に堺雅人さん、妻に宮崎あおいさんというキャスティングで実写映画化されます。うつ病という重いテーマながら、コミカルに描かれているため暗い気持ちにならずにうつ病が学べそうです。女性編は男性編とはまったく違う結果に。特に、男性編ではランク外だった『源氏物語 千年の謎』が3位にランクインしているのは、恋愛&イケメン好きな女子ならでは。男性はこのランキングを参考に2人で見る映画を選べば彼女に喜ばれるかも。女性も男性編をチェックしてみてくださいね。(文・飯塚雪/C-side)調査時期:2011年6月22日~6月28日調査対象:COBS ONLINE会員調査数:女性477名調査方法:インターネットログイン式アンケート■関連リンクエンタメに関するコンテンツは『コブタメ』でCHECK!!【ランキング女性編】コミック原作の実写映画ランキング【ランキング女性編】守ってほしいハリウッド映画のヒーローランキング完全版(画像などあり)を見る
2011年08月19日先日亡くなった原田芳雄さんの最後の主演作『大鹿村騒動記』のヒット御礼舞台挨拶が8月8日(月)に都内劇場で開催され、阪本順治監督をはじめ大楠道代、松たか子、佐藤浩市、石橋蓮司が登壇。原田さんを偲ぶと共に撮影の日々をふり返った。長野県の山間の村で、300年もの村歌舞伎の伝統を持つ大鹿村を舞台に村人たちの悲喜こもごもを描いた本作。原田さんが自ら阪本監督に提案する形で製作され、先日の公開直後、原田さんは急逝した。この日の舞台挨拶は阪本監督からの是非にという声もあって実現。監督自らが司会進行を務める手作り感たっぷりの舞台挨拶で、劇中、村役場の職員を演じた松さんが役柄そのままに撮影、録音の禁止などの注意事項を読み上げた。大楠さんは「公開と同時に悲しい、悲しいことに遭遇しました。心の晴れない日々が続いていましたが、こうしてヒットを原田さんに報告できることを嬉しく思います」と挨拶。佐藤さんは「ベテラン勢の軽妙な演技に阪本監督の奇抜さのない王道演出。安心して楽しめる映画を遺して、芳雄さんはあちらに逝かれたんだなと思います」としみじみと語った。松さんも撮影をふり返り「夢のような数か月でした」。そして原田さんの“盟友”石橋さんは「原田芳雄も大変喜んでいると思います。普段、(撮影中に)役者同士は付き合いはないものですが、この作品はいつも一緒に顔を合わせていて、映画の中の村人たちのようでした。佐藤浩市がいま、どんな仕事してるのか?失敗しやしないか?とか気になったり(笑)。これも精神的“村長”原田芳雄のおかげです」と思いを語った。阪本監督は「いま芳雄さんがもしここにいらして、『ご気分は?』と尋ねたら映画の中のセリフのように『あれ?』って言うんじゃないかと。肉体は失われても、精神やその人の言葉は失われるとは思いません。きっとそのへんをピョンピョンしてる」と語りかけた。キャスト陣は阪本監督に尋ねられるままに撮影時の思い出話を披露。大楠さんが松さんにビンタするシーンについて、思い切ってビンタした後の松さんの表情について大楠さんが「ポカーンとした顔がかわいかった」と言えば、松さんは「痛いとか考える余裕もなくスコーンと入って気持ちよかった」と笑顔を見せた。また佐藤さんにとって本作が40代最後の作品となったが、佐藤さんは「(松さんへの)『好きだからだよ』というのが、40代最後のセリフになりました。これでいいんだなと言い聞かせて思いの丈をぶつけようと思ったら、テストの段階で監督が飽きちゃって『違う言い方を』と言われました」と明かす。その結果、どんな言い回しになったのかはぜひ劇場で確認を!村の歌舞伎のシーンでは、松さんは歌舞伎を演じる石橋さんたちの世話をしていたそうだが、そんな松さんを石橋さんは村のボランティアと勘違い。「待ってる時間が長かったんですが、『今回は本当に世話になってね』とか『女優になりてぇんだろ?東京に連れてってやろうか?』と言われました」と暴露し、会場は笑いに包まれた。阪本監督は、「以前、ある飲み屋である俳優と殴り合いの喧嘩になったことがあって、原田さんが間に入って止めてくれました。原田さんの家でも別の俳優に喧嘩売って、拳を合わせてるところを止めてもらったことがありまして、一体、何をさせてたんでしょう…(苦笑)」と泣き笑いのような表情で原田さんとの思い出を披露した。ちなみに「飲み屋で喧嘩になった俳優はもちろん、この壇上にはおりません!」と言明したが、すると佐藤さんがとぼけたような顔を見せつつ苦笑い。阪本監督と佐藤さん、原田さんの深い絆が見え隠れするエピソードに会場は温かい笑いに包まれた。最後の写真撮影で大楠さんは、劇中で原田さんがずっと被っていたテンガロンハットを手に写真に収まり「帽子の主も今日、来ていて『ありがとう』と言っています」と語った。阪本監督は故・忌野清志郎による主題歌「太陽の当たる場所」の中の「この運命に甘いキスを送ろう」という一節を挙げ「みなさんで甘いキスを送ってください」と呼びかけ、舞台挨拶は幕を閉じた。舞台挨拶が行われた東京・銀座の丸の内TOEIでは、当初の3週間の上映の予定をさらに2週間延長。全国でも97館での上映から170館以上に拡大。昨日8月7日(日)時点で15万人を動員し、興行収入1.5億円のヒットとなっている。『大鹿村騒動記』は全国にて公開中。■関連作品:大鹿村騒動記 2011年7月16日より全国にて公開© 2011「大鹿村騒動記」製作委員会■関連記事:原田芳雄の遺作で共演した松たか子が追悼コメント「魂の強さ決して忘れない」加療中の原田芳雄が車椅子で登場!温かい拍手に涙名優たちが魅せる珠玉のドラマ『大鹿村騒動記』試写会に50組100名様ご招待
2011年08月08日映画『行け!男子高校演劇部』が公開を迎え、8月6日(土)に都内劇場で中村蒼、池松壮亮、冨田佳輔、川原一馬、金子直史、稲葉友、池田鉄洋、英勉監督が舞台挨拶を行った。中村蒼の意外な素顔に場内は騒然!?池田さんが教師役での出演のみならず脚本も手掛けた本作。タイトルの通り、男子高校で、それぞれに事情を抱えて演劇部に入部したおバカな男子たちの奮闘、青春の日々が笑いと共に綴られる。まずは主演の中村さんが挨拶というところでなぜか「本日はお越しいただき…」としゃべり始めたのは英監督。慌ててキャスト陣から待ったをかけられていたが、作品同様に一事が万事このノリ。というか一番子供っぽいのは監督?ことあるごとにキャスト陣の発言に茶々を入れて笑いを誘っていた。気を取り直してマイクを握った中村さんは「みなさんが広めてくれればまさかの『2』があるかも」といきなり続編を熱望!「僕はこれまで続編というのはやったことないので、まだ決定もしてないのにワクワクしてます。これで(続編に)ならなかったときの落ち込みようったらありゃしないですね」とフライング気味に続編製作を訴えた。池松さんは中村さんとは対照的にややローテンションなムード。「こういうくだらない映画を作ってしまいまして」と作品の晴れの日にいきなり“くだらない”発言をしつつも「『2』もやるんでぜひ観てください」と実はノリノリだった。映画初出演組の川原さん、稲葉さんは、作品の門出に感慨深げ。「勢いとテンポと僕らの熱さで作った作品」(川原さん)、「映画の中ではただのバカですが、現場もあんな感じでした」(稲葉さん)と思い入れたっぷりに語った。脚本の池田さんは「まさかこんなイケメンたちがこんなバカなことをしてくれるとは…。やっているのを見ているうちに、本当にこいつらはバカなんじゃないかと思えてきた」とキャスト陣のバカっぷりを絶賛するも、一同は池田さんをジロリ。その池田さんに「続編の構想はもうできてるんですよね?」とムチャぶりされた監督は「女の子が蒼くんを追いかけて髪を切って、それから警察学校に入って佐藤浩市さんが…」と今クールで放送中の中村さんが出演するドラマ「イケメン☆パラダイス」(フジテレビ)や「陽はまた昇る」(テレビ朝日)の筋書きを拝借し、会場の笑いを誘っていた。劇中の「演劇大好き!」というセリフにちなんで、キャスト陣に「○○大好き」を発表してもらう“大喜利”では、中村さんが「KARA大好き」と告白。女性ファンで埋まった客席からは「えー…?」とまさかの大ブーイングがわき上がったが中村さんは「でも好き。かわいいじゃないですか」とニヤニヤ。監督曰く「さっき待ってる間もずっとKARAの話をしてた」というほどで、会場のちょっぴり冷たい視線を意に介さず、K-POP好きを堂々とアピールしていた。『行け!男子高校演劇部』はヒューマントラストシネマ渋谷、シネ・リーブル池袋ほか全国にて公開中。■関連作品:行け!男子高校演劇部 2011年8月6日よりヒューマントラストシネマ渋谷ほか全国にて公開© 2011「行け!男子高校演劇部」製作委員会■関連記事:中村蒼インタビュー「弟キャラ?実は結構、男クサいタイプです(笑)」フレッシュな若手が勢揃い!『行け!男子高校演劇部』試写会に15組30名様ご招待中村蒼がロミオ衣裳で登場!監督は現場で「ゆるい担任」扱い?中村蒼が前田敦子の憧れの王子様に!「イケパラ」イケメン男子キャスト陣決定中村蒼ほかキャスト登壇『行け!男子高校演劇部』完成披露試写会に20組40名様ご招待
2011年08月08日腸閉塞と肺炎の併発が伝えられ、現在、加療中の原田芳雄が主演映画『大鹿村騒動記』のプレミア試写会に出席。のどの炎症のために共演の石橋蓮司がメッセージを代読したが、病を押しての車椅子での登場に会場からは温かい拍手がわき起こった。300年の伝統を誇る歌舞伎を持つ長野県の山間の大鹿村で巻き起こる悲喜こもごもを描いた本作。撮影は大鹿村でのオールロケで行われた。5月に大鹿村で凱旋の特別試写会が行われた際は原田さんも監督らと共に出席し、元気な姿を見せていたが、その後、体調を崩していた。この日は、大楠道代に佐藤浩市、松たか子、瑛太、冨岡智嗣、石橋蓮司、小倉一郎、でんでん、加藤虎ノ介に小野武彦という超豪華共演陣と阪本順治監督がズラリ。阪本監督はこの顔ぶれを見渡し「僕から言うことはないので存分に笑って楽しんでください」と挨拶。大楠さん曰く、村での撮影は「撮影して、宴会して、次の日、また撮影して宴会」という日々だったそう。松さんは「先輩たちのお話も面白いし、芝居も見せていただいきまして」とニッコリ。瑛太さんも「貴重な時間でした。みなさんの思い出話や、蓮司さんのおもしろ話が聞けました」と笑顔でふり返った。そんな中で佐藤さんだけは「監督が寂しいからなのか、僕だけがスタッフの方の旅館に泊まることになって、ひとり飲みでした…」と渋い顔。周囲が楽しい思い出を語れば語るほど、佐藤さんだけは苦笑いを浮かべ、大先輩たちとの現場に関しても「控室でみなさんをお迎えして挨拶するところから始める、若かりし頃を思い出しました」とふり返っていた。そして舞台挨拶の終盤、娘さんに車椅子を引かれて原田さんが登場。会場は割れんばかりの拍手で主役を迎えた。長年の“盟友”石橋さんは「原田芳雄はこう見えてシャイなので」と前置きしてメッセージを代読。「今日はどうもありがとうございます。どうぞごゆっくりご覧ください」という原田さんらしい短い言葉に会場は笑いと拍手に包まれた。そんな観客や共演陣の温かさに気持ちが緩んだのか、原田さんの目からは止めどなく涙が…。共演陣に囲まれるようにして、いつまでもやまない拍手の中、原田さんは舞台を後にした。『大鹿村騒動記』は7月16日(土)より全国にて公開。■関連作品:大鹿村騒動記 2011年7月16日より全国にて公開© 2011「大鹿村騒動記」製作委員会■関連記事:名優たちが魅せる珠玉のドラマ『大鹿村騒動記』試写会に50組100名様ご招待
2011年07月11日水嶋ヒロが脚本を手がけ、自身も出演もしている「GIRL NEXT DOOR」のシングル楽曲「Silent Scream」のプロモーションビデオが、アジア最大級の短編映画の祭典「ショート ショート フィルムフェスティバル & アジア 2011」のミュージックShort部門で優秀賞に輝いた。1999年に誕生し、今年で13年目となる本映画祭。ミュージックShort部門は、ショートフィルムの視点からクリエイターの手によるミュージックビデオ作品をセレクトする。今年はいま最も人気の韓流スター、チャン・グンソク主演の作品や栗山千明が自らの楽曲を基に主演した作品など、質の高い作品が集まったが、『Silent Scream/サイレントスクリーム』に栄冠が渡った。「Silent Scream」はGIRL NEXT DOORの11枚目のシングル曲。自分の進むべき道に苦悩する主人公のアキと、謎の仮面男との出会いを描き、“本当の自分とは?”と世に問う。『タイヨウのうた』に『ガチ☆ボーイ』、『FLOWERS -フラワーズ-』などの話題作を世に送り出してきた俊英・小泉徳宏がメガホンを取った。俳優としての活動に加え、ポプラ社小説大賞受賞作での鮮烈な小説家デビューに雑誌編集長就任など、多彩な活躍を見せる水嶋さんだが、初めて原作および脚本を手がけたPVが国際的な映画祭で優秀賞受賞とまたひとつ、勲章が加わった。今回の受賞に際して水嶋さんからは「この度は、多大なるご評価を頂き誠にありがとうございます。GIRL NEXT DOORさんのミュージックビデオには、以前から大変刺激を受けておりました。そんな自分に、原作・脚本、さらには出演のお話を頂けたのは、とても光栄なことでした。その上、このような栄えある賞を頂戴し、本当に嬉しく思っております。主演の千紗さん、小泉監督をはじめ、この作品に携わった全ての方々と喜びを分かち合いたいです」という喜びのコメントが到着。アキ役で主演を果たした千紗さんは「この度、『ショートショート フィルムフェスティバル』でたくさんの賞がある中、『ミュージックShort部門』で、私たちの作品が優秀賞を頂くことになり、本当に驚いています。そして、なによりも嬉しさと喜びで胸がいっぱいです。今回の作品は、小泉監督をはじめ、水嶋ヒロさんに脚本・出演まで携わって頂き、私にとってものすごく学ぶものが多く、刺激あるものになりました。そもそもミュージックビデオで自らが役を演じるドラマ仕立ての撮影は初めてのことだったので、とても楽しみでした。そして、現場に入っても本当に温かいスタッフさんに囲まれて、監督とは何度も何度も納得いくまでやりとりさせていただきました。また、1週間という短期間ではありましたが、幼少に習っていたバレエを一生懸命練習し、皮がむけるほどトゥシューズを履き、無事撮影終了後バレエの先生と抱き合って涙した瞬間はいまでもハッキリと覚えています。この作品に関わった全ての方に感謝します。ありがとうございます。自分にしか分からない自分。誰にでもあると思います。そんな自分にしか分からない“心の叫び”に耳を傾けてみてください。この作品を通して、感じることは人それぞれだと思います。何か感じてもらえれば嬉しいです」と感謝の思い、撮影時の苦労、そして喜び、作品に込めた思いを明かしてくれた。小泉監督は「映像は所詮、無形のもの。この数か月、その事に無力感を感じてきました。でもこの先、人がそれを必要とするときがきっと来る。今回頂いた素晴らしい賞は、ボクにとっての狼煙です。本当に本当にありがとうございました」と喜びを語ると共にさらなる飛躍を誓った。8月1日(月)からは来年の映画祭での上映作品の公募がスタート。すでに来年に向けた戦いは始まっている。せっかくだから次は、“監督”水嶋ヒロの作品もぜひ見てみたい気もするが…。今後の活躍に期待したい。特集「ショート ショート フィルムフェスティバル & アジア 2011」■関連作品:ショートショート フィルムフェスティバル & アジア2011 [映画祭] 2011年6月16日から6月19日まで表参道ヒルズスペース オー、6月22日から6月26日までラフォーレミュージアム原宿ほかにて開催■関連記事:アジア最大の短編映画祭が閉幕グランプリはドイツ・スイス合作押井守監督、3D作品に辛口評価も!3D映画の今後を熱弁田中要次、韓国でやってみたいことは…ズバリ植毛!短編映画が日韓観光のかけ橋に短編映画の祭典が開幕!佐藤浩市が復興プロジェクトに“手”だけ出演映画でもう一度日本をアピール!観光庁とのコラボでショートフィルムを制作
2011年07月05日先週の日曜日、6月19日は父の日。「ありがとう」と言葉で伝えた人、プレゼントを贈った人、一緒にお酒を酌み交わした人などなど、父親への感謝の思いの伝え方は人それぞれ。小学校の中には、父の日を“父親参観日”として普段は見られない子供たちの学校での姿を見てもらう日にしているところもあるとか。そういえば、子供の頃の参観日に父親が来るのは嬉しかったり恥ずかしかったりしたもの。よそのお父さんと心の中で比べ「○○ちゃんのお父さん、かっこいい!」、「うちのお父さんはちょっとダサいなぁ…」なんて思ってた人もいたのでは?読者のみなさんの心の内を投票&ランキング形式で解き明かす「シネマカフェゴコロ ランキング5」では父の日にちなんで、俳優、タレント、著名人の中から「あなたが憧れる理想の父親像」の投票を実施!その結果を大発表。これぞオヤジ!というベテランから意外と若いパパまで多くの票が集まったが…。栄えある“理想の父親”No.1に選ばれたのは、明るいキャラクターで幅広い活躍を見せる所ジョージ!肩の力の抜けたゆる〜い感じで人生を楽しみつつ、時折、ユーモアと毒の効いた鋭い発言もあり、厳し過ぎず、甘すぎない父親と言えそう。お子さんとのCMでの共演経験もあり、父と子の関係性も理想的。「すごく自由な感じだけど、人生を楽しんでいてしっかりアドバイスをくれそうだから」(30代・女性)、「遊びは得意ですし、話も聞いてくれそう。一緒にいて楽しくて安心感もある人」(30代・女性)など、多くの女性の票を集めた。一見、お気楽そうだけど、この人に付いていけば大丈夫という気にさせてくれそう。2位以下は混戦を極めたが、アタマ一つ抜け出したのは新米パパ、オダギリジョーが見事ランクイン。この春に、妻で女優の香椎由宇との間に第一子(男児)が誕生したばかりのオダギリさん。このほど公開された映画『奇跡』でも主人公の「まえだまえだ」の2人の父を演じているが、こちらでは音楽の夢を捨てきれずに離婚してしまい、その後も息子から少し呆れられつつも愛されている、というタイプの父親。「しょうがないなぁ…」と思いつつも、一緒にいると楽しそう。実際のオダギリさんがどんな父親なのかは謎に包まれているが…。3位にはこちらも既婚で実際に父親である藤木直人が入った。俳優としてはパパというより恋人としてのイメージの方が強そうだが、トーク番組などで垣間見える素顔から、“良いパパ”っぷりを読み取ったファンも多いよう。「小さい子の手を引くパパという感じがリアルに似合いそう!」(20代・女性)と“パパ俳優”としての需要も高そうだ。若めのパパが2位、3位と続いたが4位は王道の厳しくダンディなオヤジ!高倉健がランクインした。「貫禄があり言われたことに納得すると思う」(30代・女性)、「男らしさと懐の深さを感じる」(40代・女性)などといった声が多数。昔ながらの…というか、いまでは絶滅危惧種となってしまった、黙して語らずの頑固オヤジは男性、女性にとっても理想と言えるのかも?娘が嫁いでゆく日にも何も語らず、こっそりと涙をぬぐう…そんな父親はいかが?第5位は渋さと若々しさを兼ね備えた渡辺謙。ハリウッド挑戦など「自分をしっかり持っていて、スキルアップを常にしてる」(50代・男性)と、常に向上心を持って進んでいく姿に理想の父親像を見出した人が多かったよう。背中を見て、付いて行こう!と思わせる引力を持っていそう。ほかにはドラマでタイプの異なるいくつもの“パパ”を演じてきた田村正和や佐藤浩市らが上位に。上位は日本人の独占状態だが、ハリウッドスターではブラッド・ピットが最も多くの票を集めた。さて、あなたの理想のパパは誰?これから結婚する人は、いずれ子供が生まれ、結婚相手がいずれ父親になったときにどんなタイプの父親であってほしいか、という視点から考えてみても楽しいかも。「あなたが憧れる理想の父親像」ランキング1位:所ジョージ2位:オダギリジョー3位:藤木直人4位:高倉健5位:渡辺謙ちなみに、7月のテーマは「あなたが“胸キュン”したジブリキャラクターは?」。こちらもぜひご投票ください。「シネマカフェゴコロランキング5」■関連作品:トイ・ストーリー/トイ・ストーリー2 3D 2010年2月6日より2本立てにて全国公開© DISNEY / PIXARシャンハイ 2011年8月20日より丸の内ピカデリーほか全国にて公開© 2009 TWC Asian Film Fund, LLC. All rights reserved.奇跡 2011年6月11日より新宿バルト9ほか全国にて公開© 2011『奇跡』製作委員会劇場版TRICK(トリック) 霊能力者バトルロイヤル 2010年5月8日より全国東宝系にて公開© 2010「劇場版TRICK 霊能力者バトルロイヤル」製作委員会■関連記事:まえだまえだ、大先輩・樹木希林のアドバイスも知らんぷり「だって子供やもん!」【シネマモード】あなたはどこに注目する?是枝監督最新作『奇跡』まえだまえだインタビュー素で魅せる!是枝監督を唸らせた奇跡の主演デビューシネマカフェ読者ゴコロなんでもベスト5(第15回)憧れるリアル父親俳優は?本木雅弘&内田也哉子の娘が祖母・樹木希林と共演親は渋ってた…?
2011年06月27日先日6月16日(木)より開催されてきたショートフィルムの祭典「ショート ショート フィルムフェスティバル & アジア 2011」が6月26日(日)に閉幕。東京・代々木の明治神宮会館にて授賞式が開催された。映画監督の犬童一心に女優の菊川怜、俳優の小澤征悦ら審査員に、同映画祭で上映された作品に出演する南沢奈央、濱田龍臣、櫻井淳子、さらに大黒摩季ら各界からのゲストが来場。グランプリにはドイツ・スイス合作によるニコラス・シュタイナー監督による『ヘルムートの誕生日』(原題『It’s me. Helmut』)が輝いた。観光庁とのコラボレーションによる「旅シヨーット!プロジェクト」は『TOURISM HOKKAIDO 『街』』(山口洋介監督)が優秀作品に輝いた。菊川さんにセイン・カミュ、CMディレクターの中島信也が審査員を務めたが、菊川さんは審査を通じて「どこにも行かなくても旅はできるんだと感じた」と語り、山口監督は「素人のキャストと数少ないスタッフで作り上げた作品がこういう賞をいただいて嬉しいです。ぜひ北海道にお越しください」と喜びを語った。この日は、「ミュージックShort」部門の特別製作作品で、Supeflyの「Ah」にインスパイアされた『皆既日食の午後に』が上映されたが、司会の冨永愛が感動で言葉をつまらせる一幕も。キャストの濱田くんは、ギプスをつけた役柄の苦労を吐露。南沢さんは、少し荒れ気味の女の子を演じたが「家で(セリフの荒っぽい言葉を)ブツブツ言ってたら、21歳で反抗期が始まったのかと家族に心配されました」と明かし会場は笑いに包まれた。「ストップ!温暖化」部門では、片岡翔監督の『シロクマ』がJ-WAVEアワードと優秀賞(環境大臣賞)をW受賞の快挙。審査員を務めた石原良純は「温暖化が映画祭のテーマになるということは憂うべきことでもあり、考えさせられた」と語り、受賞作については「夏は暑いもの、という簡単なメッセージを思い出させてくれた」と称賛を贈った。「3D」部門では、コロンビア人のサンチアゴ・カイセド監督による『ウユユイ』が優秀賞を受賞した。審査員の押井守からはCG作品の現状について「国内と海外の間には落差があり、残念ながらまだ日本の作品は海外におよばない。2〜3歩差があると感じた」と厳しい総評が加えられた。そしていよいよ「コンペティション」部門の発表。最終的に審査をくぐり抜けた68作品を審査員が鑑賞し、各賞が決定したが、小澤さんは「才能ある作品をたくさん見せていただいた」と語り、審査員のメンバーでジャーナリストの鳥越俊太郎は「68作品をひとつずつ観て、評価するのはきつかった…」と率直な思いを語る。犬童一心監督は“技術”、“ショートフィルムならではのアイディア”、“人間を見る視点のユニークさ”、“好き嫌い”の4つの要素を審査の基準にあげ「それぞれで点数をつけて、上位の者に関して話し合って決めていきました」と審査の過程を明かした。「アジアインターナショナル」部門で優秀賞に輝いたのは、4人の監督により製作された韓国映画『パープルマン』。鳥越さんは「世界中のだれもが知っている問題をアニメで見事に描き出し、人類共通の物語にまで高めた」と絶賛。北朝鮮からの脱北者をテーマにした作品で、代表して壇上に上がったキム・タクフン監督は「実際に北朝鮮を脱出した方を探して、この映画を作りましたが、彼が引き受けてくれたのは、脱出のときに離ればなれになったお兄さんを探すためなんです」と悲痛な表情で語った。「ジャパン」部門優秀賞は、人気作家・小川洋子の短編小説を映画化した『中国野菜』が受賞。菊川さんは「日常の中のファンタジーが描かれている」と作品を称えた。そして、今年のグランプリの栄誉を授かったのは「ちょっと生意気で面白く楽しく、訴えるものがあった」(ジョージナ・ポープ審査員)と高い評価を集めた『ヘルムートの誕生日』。見事インターナショナル部門とのW受賞となったが、シュタイナー監督は壇上で喜びを爆発させ、「言葉にならない」と何度もガッツポーズ。関係者および審査員への感謝を口にした。映画祭代表の別所哲也は、東日本大震災の影響で開催さえ危ぶまれた映画祭が無事、全日程を終え、関係者並びにこの大変な状況の中で来日した監督、俳優陣、そして全ての出品者に感謝の弁。「これからも世界に向けて発信していきたい」と今後のさらなる飛躍を誓い、映画祭は幕を閉じた。特集「ショート ショート フィルムフェスティバル & アジア 2011」■関連作品:ショートショート フィルムフェスティバル & アジア2011 [映画祭] 2011年6月16日から6月19日まで表参道ヒルズスペース オー、6月22日から6月26日までラフォーレミュージアム原宿ほかにて開催■関連記事:押井守監督、3D作品に辛口評価も!3D映画の今後を熱弁田中要次、韓国でやってみたいことは…ズバリ植毛!短編映画が日韓観光のかけ橋に短編映画の祭典が開幕!佐藤浩市が復興プロジェクトに“手”だけ出演映画でもう一度日本をアピール!観光庁とのコラボでショートフィルムを制作C・ファース&K・ナイトレイ共演作ほか、スターたちが出演の短編作品が日本上陸!
2011年06月27日先日より開催中の、アジア最大のショートフィルムの祭典「ショート ショート フィルム フェスティバル & アジア 2011」。今年、シャープとのコラボレーションにより誕生した「シャープ スマートフォン 3Dコンテスト」の授賞式イベントが6月24日(金)、特別審査委員の押井守らが出席して開催された。映画祭の中で今年から新設された「3D部門」の上映イベントの中で開催されたこちらのイベント。コンテストには、CGによる3D作品が数多く集まり、事務局による選考と一般投票を経て、押井監督と慶応大学大学院の稲蔭正彦教授、CGデザイナーの富岡聡の最終審査によって、特別賞並びに優秀賞、最優秀賞が決定した。審査もスマートフォンで映像を見ながら、となったがほかの映画祭の審査とは勝手が違ったようで、押井さんは「映画の審査というよりも、外から見たら大人がゲームやってるみたいに見えたと思う。手のひらに乗るだけで、映像というのは変わるものなんだと感じた」と感想を語った。富岡さんも集められたスマートフォンによる作品について「こんな小さなものに、世界観や奥行きが生じるんですね。何かに似てる、と思ったんですが“絵本”のようなんです。大きなスクリーンで見る世界観と身近に感じる世界観は違う。作り手として考えを改めて、小さなメディアに合った世界観を考えていかなければ」と審査を通して感じた思いを明かした。押井さんはさらに「映画を作るのとは感覚が違う。手でひねって何かを作るような…映像自体がオブジェのようですね。立体的な造形物など、自分が好きな形を作るというところから始めたら面白いかもしれませんね」と意欲を見せた。もっとも、押井監督はすでに3Dの新作の構想を進めているようで「いまここで話すとヤバい」と苦笑い。「いろんな作品が3Dで公開されたけど、ぶっちゃけ『アバタ―』だけでしたから」と厳しい評価も。「ディテールで勝負する自分の仕事とどう結び付けていくか」と課題も口にした。この日、優秀作品に選ばれた2作の監督には賞金30万円が、そして最優秀賞の監督には100万円が贈呈されたが、押井さんは「これから何をするかが大切だと思います。賞を取った後の方がある意味で大変です」と説き、これからクリエイターを目指す人々に向けても「まず目の前の誰かを面白がらせることから始めてみては」と呼びかけた。なお、最優秀賞と優秀賞を受賞した3作は、正式に3D部門の候補作としてノミネートされる。「ショートショート フィルムフェスティバル & アジア 2011」は6月16日(木)〜19日(日)まで表参道ヒルズスペース オーにて、6月22日(水)〜26日(日)までラフォーレミュージアム原宿ほか各所にて開催。特集「ショート ショート フィルムフェスティバル & アジア 2011」■関連作品:ショートショート フィルムフェスティバル & アジア2011 [映画祭] 2011年6月16日から6月19日まで表参道ヒルズスペース オー、6月22日から6月26日までラフォーレミュージアム原宿ほかにて開催■関連記事:田中要次、韓国でやってみたいことは…ズバリ植毛!短編映画が日韓観光のかけ橋に短編映画の祭典が開幕!佐藤浩市が復興プロジェクトに“手”だけ出演映画でもう一度日本をアピール!観光庁とのコラボでショートフィルムを制作C・ファース&K・ナイトレイ共演作ほか、スターたちが出演の短編作品が日本上陸!ルーカス監督に中田英寿などが出品!ショートフィルム祭典で復興支援オークション
2011年06月24日現在開催されているアジア最大のショートフィルム映画祭「ショートショート フィルムフェスティバル & アジア」が、観光庁とタッグを組んだ「日韓観光振興プロジェクト」の上映イベントが6月23日(木)、東京・ラフォーレミュージアム原宿で行われた。韓国最大規模の国際短編映画祭「アシアナ国際短編映画祭」と提携し、映像を通じた日韓の観光交流振興を目的にしたこの取り組み。会場では日本人監督によるオールソウルロケの『スーパースター』(出演:櫻井淳子/キム・ウンス)、韓国人監督によるオール鎌倉・藤沢ロケの『スマイルバス』(出演:パク・コニョン/リュ・ヒョンギョン/田中要次)が上映されたほか、監督・キャストがトークショーを行った。『スーパースター』は櫻井さん演じる韓流スターの“追っかけ”が、偶然出会った中年男性(ウンス)に助けられながら、憧れのスターを追って、ソウル市内を右往左往するコメディタッチの短編(約19分)。メガホンをとった萩原健太郎監督は「日本の追っかけの女性を通じて、新しい韓国が見えてくるんじゃないかと思った」と作品の着想をコメント。撮影は今年1月に行われ、櫻井さんは「あまりの寒さに驚いた」のだとか。ウンスはかつて日本映画学校(現・日本映画大学)で演出を学んだ経験を持ち、「旅は人生の原動力。ソウルのような都会もいいが、ぜひ田舎を旅してほしい。私たちが忘れた懐かしいものがあります」と流暢な日本語で、韓国のおすすめスポットを紹介してくれた。一方の『スマイルバス』は神奈川県・藤沢にある恋人の丘“龍恋の鐘”の言い伝えをベースに、日本で観光ガイドをする韓国人女性(ヒョンギョン)と、彼女に突然別れを告げられた恋人(コニョン)の恋愛模様をハートウォーミングに描く(約23分)。コニョンは「日本に来るたび、いい思い出を作って帰ることができる。今回の撮影は3日間だったので、今度はゆっくり過ごせたら」。また、2人を見守るバスガイドを演じた田中さんは「行ってみたい韓国の場所?テジョンだったか、テグだったか…。確か医療がとても進歩している町があるんですよ。そこに行って植毛したい」と語り、会場を爆笑に包んだ。イベントにはアシアナ国際短編映画祭の実行委員長で、韓国を代表する国民的俳優のアン・ソンギ(『ピアノを弾く大統領』、『シルミド』)も出席し、「2つの映画祭は、お互い兄弟のような関係。今回の振興プロジェクトを機に、さらに本格的な協力関係が始まった。成果はもちろん、過程も大切にできれば。この友情が長く続くことを祈ります」と挨拶した。「ショートショート フィルムフェスティバル & アジア 2011」は6月16日(木)〜19日(日)まで表参道ヒルズスペース オーにて、6月22日(水)〜26日(日)までラフォーレミュージアム原宿ほか各所にて開催。特集「ショート ショート フィルムフェスティバル & アジア 2011」■関連作品:ショートショート フィルムフェスティバル & アジア2011 [映画祭] 2011年6月16日から6月19日まで表参道ヒルズスペース オー、6月22日から6月26日までラフォーレミュージアム原宿ほかにて開催■関連記事:短編映画の祭典が開幕!佐藤浩市が復興プロジェクトに“手”だけ出演映画でもう一度日本をアピール!観光庁とのコラボでショートフィルムを制作C・ファース&K・ナイトレイ共演作ほか、スターたちが出演の短編作品が日本上陸!ルーカス監督に中田英寿などが出品!ショートフィルム祭典で復興支援オークションアカデミー賞公認!国際短編映画祭「SSFF」チケットを25組50名様プレゼント
2011年06月23日アジア最大のショートフィルムの祭典「ショートショートフィルムフェスティバル&アジア」が6月16日(木)に開幕。実行委員長を務める別所哲也をはじめ、佐藤浩市に石井竜也らが出席し、開会式が執り行われた。1999年から始まった同映画祭だが、今年は震災を受けて一時は開催さえも危ぶまれた。そんな中、別所さんは創設当初から同映画祭を応援をしてきたジョージ・ルーカスから「こんなときだからこそ、日本からメッセージを発信し、若い映画作家たちを応援してほしい」と激励を受けたという。そして、復興を支援するためのチャリティオークションの開催や「チャリティショートフィルム」プロジェクトとしてショートフィルム製作が決定。世界中から“笑顔になる瞬間”をテーマに投稿された写真とEMI MARIAが歌う楽曲「Proud」を組み合わせて『GET UP』が作られた。このプログラムの趣旨に賛同した佐藤浩市が製作に参加し、大森清一郎監督らと共にアイディアを出し合って作品は完成。この開会式の中で上映されたが、投稿された写真と一緒に地震、そして福島の原発事故を想起させる煙と壊れた建物の絵が映し出されるなか、人々の“手”が繋がり笑顔を取り戻していくという内容で、上映が終了すると、会場は温かい拍手で包まれた。佐藤さんは「分かりやすさと力強さ」をテーマとし「『こんなことじゃない』と思われる被災者の方々もいらっしゃると思いますが、10人に1人、100人に1人でも勇気づけられる人がいるなら、我々は発信し続けていかなくては」と思いを明かした。ちなみに“手”のアイディアは佐藤さんのもので、実際に佐藤さんも手だけの出演を果たしている。映画の最後には、「闇の中に立ち止まっていてはいけない」という佐藤さんのメッセージも映し出される。阪神大震災で被災した経験を持つEMI MARIAも「傷が全くなくなることはないかもしれない。でも今回のことを経て、周りの人々との絆を強くすることができました。少しでも早く復興できれば」と呼びかけた。また、今年から創設された「フットボールプロジェクト」を記念して、サッカー解説者の松木安太郎も出席。今年はJリーグにとって20周年の年となるが、松木さんは「僕がJリーグ開幕当初に監督をやっていた頃に、子供だった人たちがとうに20歳を超えている。日本代表の選手も海外のトップリーグで活躍していてすごく嬉しいです」と感慨深げ。「世界のどこに行ってもサッカーがある」とサッカーの持つ力を強調、別所さんと記念Tシャツを交換した。さらに、この日は「話題賞」の授与式も行われたが、今年、ショートフィルムで話題賞に輝いたのは、ミュージシャン、アーティストであり、映画監督としても活躍する「米米CLUB」の石井竜也による「笹舟」。相変わらずの奇抜なファッションで登場した石井監督だが、見た目と裏腹に映画は自身初となる“直球の”時代劇。武士と町人の娘の身分違いの恋が描かれるが、1月の凍えるような寒さの京都で3日間の撮影が行われた。ショートフィルムとはいえ、監督はかなり細部に至るまで丁寧に撮影。「俳優をその気にさせるのが監督の仕事」と語り、カメラの裏側のセット、家屋の天井など見えない部分まで作りこんだことを明かした。また、石井監督も震災に際して、様々な支援活動を展開しており、多くのミュージシャンがコンサートツアーの中止を発表する中でもあえて、予定通りに敢行したことを明かし「こういう時期だからこそ、コンサートなどをやっていくべきだと思います。ずっと閉じこもってばかりはいられず、魂の開放が必要。今後の心の復興は難しいことですが、そういう部分で一役買えたらと思います」と継続的な支援を誓った。別所さんは改めて「3月11日以降、いろんなことが変わりましたができることを私たちなりに発信していければ」と映画祭の意義を語った。「ショートショート フィルムフェスティバル & アジア 2011」は6月16日(木)〜19日(日)まで表参道ヒルズスペース オーにて、6月22日(水)〜26日(日)までラフォーレミュージアム原宿ほか各所にて開催。特集「ショート ショート フィルムフェスティバル & アジア 2011」■関連作品:ショートショート フィルムフェスティバル & アジア2011 [映画祭] 2011年6月16日から6月19日まで表参道ヒルズスペース オー、6月22日から6月26日までラフォーレミュージアム原宿ほかにて開催■関連記事:映画でもう一度日本をアピール!観光庁とのコラボでショートフィルムを制作C・ファース&K・ナイトレイ共演作ほか、スターたちが出演の短編作品が日本上陸!ルーカス監督に中田英寿などが出品!ショートフィルム祭典で復興支援オークションアカデミー賞公認!国際短編映画祭「SSFF」チケットを25組50名様プレゼントショートショートフィルムの新しい挑戦ついに“Jリーグ”ともコラボ企画決定!
2011年06月16日篠原涼子主演の人気ドラマの劇場版第2弾となる『アンフェア the answer』のキャストが発表され佐藤浩市、山田孝之、大森南朋が新たに本作から出演することが明らかになった。検挙率No.1を誇る敏腕の美人刑事・雪平(篠原さん)が、「アンフェアなのは誰か」というメッセージと共に連続して起こる予告型殺人事件の犯人を追うという展開で、多くの視聴者を惹きつけたドラマ「アンフェア」。これまでに三浦春馬に瑛太、江口洋介、椎名桔平ら人気の俳優陣が演じる個性的なキャラクターが予測不可能な騙し合いを繰り広げてきたが、謎を残した前作『アンフェア the movie』から4年を経ての劇場第2弾は“雪平、最後の事件”と銘打たれ、ついに“アンフェアなるもの”の答えが明かされる――?本作では、北の大地・紋別(北海道)で、雪平に連続殺人の容疑がかけられる。警察の内部機密が隠されていると言われるUSBの存在を巡り、元夫、同僚、上司、検察、凶悪犯罪者らが雪平に迫る。雪平役の篠原さんはもちろん、現実主義かつ日和見主義の野心的な警視庁捜査一課長・小久保を演じる阿部サダヲ、推理大好きの鑑識員で様々な技術を駆使して雪平に協力する三上を演じる加藤雅也、現在は所轄の刑事となっている情に厚い山路役の寺島進、そして雪平の元夫でフリーのジャーナリストである佐藤役の香川照之など、おなじみの面々はもちろん、今回の映画でも続投する。加えて、新たに登場する男たちも強力!佐藤浩市が演じるのは、現在の雪平の上司で、北海道西紋別署のたたき上げの刑事にして捜査一課長・一条。また、山田孝之は、東京地検の若き検察官で、正義感と強い上昇志向を持つ村上を、そして大森南朋は雪平を付け狙う謎の男・結城に扮する。北海道で2月に開始された撮影は、4月に都内でクランクアップ。現在は完成に向けての編集作業が続けられている。冬の北海道に始まり、様々な思惑が絡み合う緊迫の逃避行の中で、雪平夏見は誰を信じ、誰に裏切られ、そして誰を裏切るのか――?『アンフェア the answer』は9月17日(土)より全国東宝系にて公開。■関連作品:アンフェア the movie 2007年3月17日よりTOHOシネマズ六本木ヒルズほか全国東宝系にて公開© 2006 Kansai Telecasting Corporation.All Rights Reserved.アンフェア the answer 2011年9月17日より全国東宝系にて公開■関連記事:シネマカフェ読者ゴコロなんでもベスト5(第14回)頼りになる“アネゴ”女優は?ヤバイ役者にヤバイスタッフが作ったヤバイ映画がついに完成!篠原涼子、江口洋介、キャスト勢揃い『アンフェアthe movie』完成披露試写会あの雪平刑事がスクリーンに『アンフェア the movie』試写会に20組40名様をご招待
2011年05月18日福山雅治が『アマルフィ 女神の報酬』の続編『アンダルシア 女神の報復』に出演することが決定!前作に続いて織田裕二と共演することになった。外交官・黒田康作(織田さん)が邦人保護のための任務に従事する姿を描く人気作で、イタリア・アマルフィを舞台にした前作は興行収入36億7,000万円のヒットとなり、同時期に「docomo動画」で配信された連作短編「アマルフィビギンズ」は182万ダウンロードを記録。その後、今年1月からはTVドラマとして「外交官 黒田康作」(フジテレビ)の放送がスタートした。劇場版第2作となる今回は、スペイン北部に隣接する小国・アンドラで日本人投資家の殺害事件が発生。その裏にある、国際テロ組織によるマネーロンダリング(資金洗浄)の謎に黒田が迫る。前作に続き福山さんが演じるのは、黒田が信頼を寄せるジャーナリストで、世界中を駆け回る佐伯章悟。前作ではイタリアで起きた、邦人誘拐事件に際して、黒田に力を貸したが、今回も事件の解決のカギを握るある重要な情報を黒田に提供することとなる。1月上旬、撮影が行われるスペイン・バルセロナに福山さんが到着。『アマルフィ 女神の報酬』以来、久々の再会となった2人はガッチリと握手を交わし、撮影の合間には談笑する姿も見られた。撮影は地中海に面したバルセロネータ海岸沿いの中央郵便局前とカタルーニャ美術館で敢行。織田さんは『県庁の星』で、福山さんは『容疑者Xの献身』で主演を務めた西谷弘監督の作品とあって、息の合った様子で撮影をこなし、現場は終始穏やかな雰囲気だったという。福山さんは「台本を読んで感じたことは“謎”や“伏線”が絡み合った上質なエンターテインメント作品だということです。以前、ご一緒させていただいた西谷弘監督や、織田裕二さん、伊藤英明さん、黒木メイサさんをはじめとした素晴らしいキャストの方々が登場しご覧いただければ必ず楽しめるはずです」と作品の出来ばえに自信をうかがわせる。バルセロナでのクランクインの後、アンドラ公国、そしてタイトルにもあるスペイン・アンダルシア地方での撮影を経て、2月中旬にスペインロケは終了。その後、2月末より日本国内での撮影が始まり、4月中にはクランクアップし、6月上旬に完成する予定。同世代の2人が、情熱の国を舞台にどんなやり取りを見せてくれるのか?『アンダルシア 女神の報復』は6月25日(土)より全国東宝系にて公開。■関連作品:容疑者Xの献身 2008年10月4日より日劇PLEXほか全国にて公開© 2008 フジテレビジョン/アミューズ/S・D・P/FNS27社アンダルシア 女神の報復 2011年6月25日より全国東宝系にて公開© フジテレビジョン/東宝/電通/ポニーキャニオン/日本映画衛星放送/アイ・エヌ・ビーアマルフィ 女神の報酬 2009年7月18日より全国東宝系にて公開© 2009 フジテレビジョン■関連記事:織田裕二は続編に意欲見せるも佐藤浩市は「出れない…」『アマルフィ』盛況スタート無謀な世界遺産ロケで勝負!ハリウッドに待ったかける『アマルフィ 女神の報酬』織田裕二、スペイン広場で車にひかれた?佐藤浩市は作品の重大な秘密を暴露!“青”から“黒”の織田裕ニへフジが総力上げる『アマルフィ』、シリーズ化なるか?日本アカデミー賞『おくりびと』が独占追うは『母べえ』&『クライマーズ・ハイ』
2011年04月25日9月公開の映画『のぼうの城』において、鈴木保奈美が榮倉奈々演じるヒロインの母親の役で11年ぶりの映画出演を果たしていることが明らかになった。秀吉の天下統一の総仕上げとなる小田原征伐において、武州の忍城(おしじょう)が、石田三成率いる2万の大軍にわずか500人で対抗し、見事、城を守りぬいたという史実を描く本作。勇も智もないながらに不思議な魅力で領民から慕われる“のぼうさま”をはじめ、個性的なキャラクターが数多く登場するが、野村萬斎に佐藤浩市、山口智充に成宮寛貴、榮倉奈々、さらには山田孝之、上地雄輔など超豪華キャストが集結し、壮大なスケールで戦国絵巻が展開される。鈴木さんが偶然、小説「のぼうの城」(小学館刊)を手に取り、他の歴史小説とは一線を画したオリジナリティあふれる世界観に共感したことで、2000年公開の『いちげんさん』以来11年ぶりとなる映画出演が実現した。1月より放送中のNHK大河ドラマ「江(ごう)〜姫たちの戦国」では織田信長(豊川悦司)の妹にして、茶々(宮沢りえ)、初(水川あさみ)、江(上野樹里)の“浅井三姉妹”の母親である“市”を演じている鈴木さん。乱世に翻弄されながらも強く生きる母親役で存在感を見せつけているが、同じく戦国時代を舞台にした本作で演じるのは、忍城の当主・成田氏長の妻・珠(たま)。昨年秋に行われた撮影では、眉毛を消した“麻呂”風の特殊メイクにも初挑戦し、美しさと“狂気”を感じさせる珠を外見、内面共に見事に体現した。犬童一心&樋口真嗣両監督は「『乱』の原田美恵子、『蜘蛛巣城』の山田五十鈴のように、現代とかけ離れた時代の女性をリアルに体現できる気品を持ち合わせている」と鈴木さんを絶賛している。鈴木さんからは「原作の大ファンでしたので、映像の片隅にでも参加することができて嬉しく思っています。壮大な水攻めシーン、賢くもしたたかな百姓たちとユニークな武士の掛け合いといった、原作の魅力がどのように映像化されているのか、愛読者のひとりとして完成が本当に楽しみです」というコメントが到着。「江」の市とは生い立ちや境遇は違えど、美しく、そして強い母という点で共通する珠ををどのように演じているのか?榮倉さん演じる甲斐姫との“母娘”関係にも注目が集まりそう。『のぼうの城』は9月17日(土)より全国東宝系にて公開。■関連作品:のぼうの城 2011年9月17日より東宝系にて公開© 2011『のぼうの城』フィルムパートナーズ■関連記事:成宮寛貴インタビュー「セリフなしでちゃんと愛してるって表現した」究極の純愛豪華9人!『のぼうの城』対照的な2種類のポスターが解禁水攻めを暗示?山田孝之の“ドS”声で叱られたい!「ウシジマくん」容赦なき着ボイスの配信開始『のぼうの城』新キャスト発表三成役を上地雄輔、大谷吉継に山田孝之榮倉奈々『のぼうの城』で時代劇初挑戦男勝りな姫役で乗馬も披露!
2011年02月17日壮大なスケールで描く時代劇『のぼうの城』のポスター画像が解禁!主人公“のぼう様”率いる「忍城軍」と豊臣秀吉の命を受けた石田三成率いる「天下軍」の2つのバージョンの計9名が写った迫力のビジュアルが明らかになった。犬童一心×樋口真嗣という邦画では異例のW監督体制で、8年ぶりの映画主演となる野村萬斎を迎えて製作された本作。戦国末期、小田原城攻めで天下統一を完成させようとする秀吉の命を受けて、石田三成が小田原城の支城・忍城(おしじょう)に攻め入る。守る忍城側の総大将は、でくのぼうの“のぼう様”として領民に親しまれ、勇も智もないながらも奇妙なカリスマ性を持つ成田長親。たった500の軍勢が豊臣の2万の大群と対峙し、城を守り抜くという戦国の世の奇跡の戦いが描かれる。今回発表された2種類のポスター。忍城軍のものは、笑顔で鷹揚と構える長親を中心に、榮倉奈々演じる、両群の命運を握る甲斐姫、成宮寛貴扮する軍略の天才を自称する酒巻、豪腕が売りの、山口智充演じる和泉、そして佐藤浩市の鋭い眼光が印象的な長親の幼なじみの侍大将・丹波がそれぞれ武器を構える姿が写っている。一方の豊臣方のポスターは、上地雄輔の三成に、山田孝之扮する三成の盟友・大谷吉継、平岳大扮する参謀・長束正家に市村正親の秀吉がギロリとこちらを睨む姿が写し出される。ちなみに、「忍城軍」の5人の足元にはなみなみと水が押し寄せているが、この“水”を使った三成による壮大な水攻めが、劇中、大きな見どころになっているとのこと。果たしてどのようなシーンに仕上がっているのか気になるところだ。ポスターで見るだけでも対照的な二つの軍だが、劇中ではどんなやり取りを見せてくれるのか?『のぼうの城』は2011年秋、全国東宝系にて公開。■関連作品:のぼうの城 2011年、全国にて公開■関連記事:山田孝之の“ドS”声で叱られたい!「ウシジマくん」容赦なき着ボイスの配信開始『のぼうの城』新キャスト発表三成役を上地雄輔、大谷吉継に山田孝之榮倉奈々『のぼうの城』で時代劇初挑戦男勝りな姫役で乗馬も披露!野村萬斎7年ぶり映画主演で“でくのぼう”の総大将に!佐藤浩市、成宮寛貴らと共演
2010年12月28日少しだけ気だるそうに、そして時折、辛辣で毒っぽさを含んだ言葉を交えつつ、映画について語る佐藤浩市の口調からは、映画という仕事への確かな愛情と情熱がひしひしと伝わってくる。つい先日、50歳の誕生日を迎えたばかりの彼の最新作『最後の忠臣蔵』が公開となった。佐藤さんが演じたのは、四十七士のひとりとして吉良邸討ち入りに参加しつつも、最後に同志たちと共に死ぬことを許されなかった寺坂吉右衛門。作品について、映画という仕事について、そして俳優人生について――佐藤浩市が、語りつくす。寺坂吉右衛門が“生”を感じる瞬間に興味を感じた「僕自身、きちっとした『忠臣蔵』には興味がない」と佐藤さん。今回の“後日譚”とも言うべき物語について「日本人に愛され続けてきたあの『忠臣蔵』の世界とは違ったところの面白さがある」と語る。「これまで僕がやって来た『忠臣蔵』は、『忠臣蔵外伝四谷怪談』であれ、TVドラマの『1/47』にしろ、言葉は悪いけどある意味“なんちゃって忠臣蔵”なんです。日本人が愛し続けてきた忠臣蔵というのは、忠義や組織論、自分の生とは別のところに価値を置くという美徳といった部分なんですけど、今回の映画も含めて、僕が演ってきたのは人間くささや生々しい人間の姿に焦点を当てた物語なんです。それは『新選組!』(NHK)で芹沢鴨を演じたことにも繋がってくるんだけど…。例えば『土方歳三をやらないか?』という話はこれまでもあったけど、正統的な『忠臣蔵』と同じで僕はそこ(=正統的な『新撰組』)には全く興味がない。だけど芹沢鴨の、己の器を知る哀しさとかそういう部分を演じるのには惹かれる。“埋没感”っていうのかな…」。では今回演じた寺坂吉右衛門については?大石内蔵助から、志士たちの遺族の今後を託されて“生かされた”吉右衛門という男のどの部分に共感や面白さを抱き、役を作り上げていったのだろうか?「この男が自分の“生”を感じる瞬間ですね。彼の中で、唯一楽しみにしていたのが、(遺族のために)お金を届けた先々で必ず尋ねられる『なぜあなたは生き残ったのか?』という質問に答えることなんではないか、と。『これはお話せねばなりませんが…』と自分の人生を否定的に語り出すときに、アイロニカルに自分の“生”というものを感じているんだろう、と。それを(観客に)分かってもらう必要はないんだけれど、そういう部分を自分で作っていきながら吉右衛門になっていくわけですね。それは“共感”というのとは違うかもしれないですが僕なりのやり方なんです」。本作に続き、来年も『のぼうの城』が公開されるなど時代劇への出演が続く。時代劇に出演するということにはやはり特別な感慨が?そう尋ねても「いや、別に」とそっけない反応…と思いきや、「ただ、こないだね…」と言葉を繋げる。「『のぼうの城』で京都にいたとき、小林正樹監督の『切腹』(’62)をフィルムで観る機会があったんです。いま観ると、それほどでもないところはあるんだけど、でもやはり“なんちゃって”時代劇ではないんですよ。役者さんも時代劇から入られた方ばかりで、腰の落ち着き方とか違うんですよ。それを観て『あぁ、もう少しちゃんと時代劇に向き合いたいな』と思ったのは事実ですね」。「節目で良い作品に出会う“ツキ”があるんですよ」時代劇に限らず、現代劇、コメディと数々の作品で存在感を示しつつ、50歳を迎えた。40代をふり返っての感想は?「ソツがなかった、という感じかな…。それなりにこなしてきたという(苦笑)。50代に向けては…また『切腹』の話になるんですが、あの当時、出ている方はほとんど40代半ばで、(主演の)仲代達矢さんに至っては30代ですよ。ところが明らかに、僕と同じくらいか僕よりも年をとって見える。それは、日本人の平均年齢が関係しているんでしょうが、50年前の人たちは明らかに我々より大人だったということなんですよね。10年くらい違いがあるんじゃないかってくらい年を取ることが先送りされてる。実際、『50歳って何だろう?』という感じで50代を迎えてみると『こんなに小僧なのか?』と思うくらい成熟してない(苦笑)。ちゃんと大人になっているはずなのに、大人になりきれていないって焦りを感じてます」。とは言うものの俳優としては、これ以上ないと言っていい着実なキャリアを積んできたのでは…?「ツキはあるんですよ。節目で良い作品に出会えてる。30代の頭に『トカレフ』に出会って、そこから確実にキャリアが変わっていったし、その後も石井隆と出会って『GONIN』をやったり。40代で守りに入りそうなときには、三谷(幸喜)さんから『マジックアワー』のような作品をいただけた。節目でチャレンジさせていただけるのは幸せな商売ですね」。息子の謝恩会で父・三國連太郎と三谷幸喜の本で“共演”三谷監督の名前が出たついでに、50代を機に舞台も進出する気は?と向けてみるとやはりというべきか「うん、ないね」とツレない返答。「まあここまでやらないのも意地かな(笑)。でも、息子の学校の卒業式の謝恩会で、三國(連太郎)と一緒に朗読劇をやったんですよ、三谷さんに本書かせて。まあそこで(三國さんと)同じ舞台にいられたというのは良かったですね。あとは別にやりたいと思わない(笑)。やっぱり、自分の中で“好き”と“嫌い”は大きくあるんだけれど、自分を客観視できるものがいいんですね。出来上がったものを自分で見られないと…。19か20で(デビュー作の)『青春の門』に出たんだけど、それまで、映画は好きだったけど、生業としてやっていけるなんて思ってなかった。『どうしていこうか?』って思ってたときに、その映画の最後で(自身が演じた)信介がバイクで去るところの自分の顔のどアップを映画館で見たんです。そのときに、何だろう?感動でもないし…『あ、これを続けたい』って思ったんです。自分のアップを見て自分なんだけど自分じゃないような感覚を感じてこれが続けられたら、と思った。そのときに改めて、映画だなって本当に思えたんです。それから30年、よく続けてこれたよね」。「舞台に出るでも自分で撮るでもなく、でも映画に関わってあと15年くらいやれたらいいね」と言って、唇の端を曲げてニヤリ。いやいや、15年じゃ周囲がほっといてくれないだろう。まだまだこれまで見たことのない佐藤浩市を見せてほしい。■関連作品:最後の忠臣蔵 2010年12月18日より丸の内ピカデリーほか全国にて公開© 2010「最後の忠臣蔵」製作委員会■関連記事:桜庭ななみが号泣初日挨拶杉田監督に「このヤローって思った」桜庭ななみクリスマスは「友達と集まろうとか話してます(笑)」『最後の忠臣蔵』役所広司インタビュー“生かされた男”の矜持を語る『最後の忠臣蔵』リアリティを追及し世界文化遺産でも撮影敢行!役所広司&佐藤浩市で描かれる“その後”『最後の忠臣蔵』試写会に50組100名様ご招待
2010年12月22日桜庭ななみが12月18日(土)、東京・有楽町の丸の内ピカデリー2で行われた、ヒロインを務める映画『最後の忠臣蔵』の初日舞台挨拶に、主演の役所広司、佐藤浩市らと出席。感極まって号泣した。赤穂浪士の中で死を許されず、生きて使命を受けた武士・瀬尾孫左衛門(役所さん)が、大石内蔵助の隠し子・可音(桜庭さん)を大切に育て上げていく歳月を描く物語。初日を祝って、サプライズでキャスト陣それぞれに宛てて手紙が読み上げられ、桜庭さんには「ある人から」としてメッセージが紹介された。現在18歳、撮影当時17歳で時代劇初挑戦となった桜庭さんの奮闘に「ずいぶんと年の離れた大人たちの中で、誰ひとり同年代の友達もなく、緊張と孤独に打ち震え、暗闇を手探りで進んでいこうとしている君の姿は…」と称える言葉が続くと、桜庭さんは大粒の涙をポロポロ。最後に手紙の差出人が、この日も同席している杉田成道監督から、と知ると、右手で顔を覆って号泣した。そのまま泣きじゃくりながら「オーディションのときは、ただ台本を読んで絶対落ちたと思った。撮影に入る前、1か月くらいリハーサルをやってくださり、1シーン、1シーン丁寧に教えていただきました。誕生日(10月17日)も夜中11時くらいまでやって『このヤロー』って思ったんですけど」。素直な言葉に、キャスト陣と杉田監督は爆笑。桜庭さんは「こうやって初日を迎えられて、拍手をいただけると、本当に監督のお陰だなって」と感謝の弁を述べた。杉田監督は「私はそういう立場なので、全員にどう思われても何とも思いません」と顔をくしゃくしゃにして苦笑い。役所さんは、桜庭さんに「鼻をフンとしなさい」と言ってハンカチを手渡し「こんなベタな演出が用意されているとは知らず、ビックリです。さすが杉田組だなぁ」と感心。会場の笑いを誘っていた。『最後の忠臣蔵』は丸の内ピカデリーほか全国にて公開中。(photo/text:Yoko Saito)■関連作品:最後の忠臣蔵 2010年12月18日より丸の内ピカデリーほか全国にて公開© 2010「最後の忠臣蔵」製作委員会■関連記事:桜庭ななみクリスマスは「友達と集まろうとか話してます(笑)」『最後の忠臣蔵』役所広司インタビュー“生かされた男”の矜持を語る『最後の忠臣蔵』リアリティを追及し世界文化遺産でも撮影敢行!役所広司&佐藤浩市で描かれる“その後”『最後の忠臣蔵』試写会に50組100名様ご招待役所広司&桜庭ななみ、『最後の忠臣蔵』ハリウッド試写盛況で笑顔マシ・オカも出席
2010年12月18日よきパパにヤクザに刑事…と「ありとあらゆる」という言葉が決して大げさではないほど様々な役柄を演じてきた役所広司。現代劇のみならず、時代劇でも数多の時代の歴史上の人物を演じてきたが、不思議なことに「忠臣蔵」に関してはこれまでほとんど縁がなかったそう。以前、正月のドラマ(「大忠臣蔵」)で堀部安兵衛を演じたことがあったきり。そんな役所さんがついに映画で「忠臣蔵」に関わることになったが、今回の『最後の忠臣蔵』はただの「忠臣蔵」にあらず!赤穂浪士の討ち入りからから16年もの歳月が過ぎたのちの、いわゆる“後日談”を描いたものなのだ。誰もが知っている事件の誰も知らなかった真相――役所さんはどのようにこの物語、役柄に向き合ったのか?「足軽だったからこそ、“本物の侍”の心を持ち続けることができた」役所さんが演じるのは、討ち入りの前日に姿をくらました瀬尾孫左衛門。命惜しさに逃げ出した裏切り者という汚名を背負って生きる孫佐衛門だが、実は大石内蔵助から直々に、これから生まれてくる彼の娘を育て上げるという密命を受けていたのだ。役所さんは孫左衛門を「生かされてしまった男」と表現し、出演を決めたいきさつをこう説明する。「『忠臣蔵』に関してはもう十分やってるだろう、という気がしてましたが、その後にこんな話があったなんて知らなかったです。これだけ『忠臣蔵』が日本人に浸透し、誰もがその背景や、志士たちの苦労まで知っている。ならば、この“生かされた男たち”の物語も理解してくれるだろう、と思いました」。これまでに演じてきた信長や家康、信玄といった歴史上の人物とは全く異なる武士…いや、武士の身分さえも捨てて、遺された内蔵助の娘のために生きる男。役所さんはどのような思いで孫左衛門という男を演じたのだろうか?「元々、足軽の男ですからね。座敷にも上げてもらえない身分。討ち入りに参加して華々しく活躍して、来世は士分に生まれ変わろうと誓う。それなのに生かされてしまった…。かわいそうだなと思いつつも、そうやって来世での生まれ変わりを誓うような低い身分の男だったからこそ、侍の“心”を太平の世でも持ち続けられたんじゃないか、と。侍の端くれとして生きてきて、『もっといい侍になりたい』という思いを持っていた。それがかえってこの男を“武士”として生きさせた部分なのかと思いました」。使命を帯びて生き残ったのは孫左衛門だけではない。無二の親友で、華々しく討ち入りを果たすことを誓い合った寺坂吉右衛門もまた、生き証人として討ち入りの真実を後世に伝え、志士たちの遺族を援助するという命令を帯びて生き残った男であり、この2人の再会が物語を大きく動かしていく。この吉右衛門を演じるのは佐藤浩市。これまた意外なことに、本格的に共演するのは、これがほぼ初めてとなる。「佐藤さんが登場したときは頼もしかったですよ。『来た来た!』って感じで(笑)。映画を撮ってる、時代劇を撮ってるという感じがしましたね。討ち入りから16年を経て再会するわけですが…やはり、その間の苦労を一番分かるのは彼(吉右衛門)なんですよ。そのシーンで対峙した瞬間に『分かってくれる男がいま、目の前にいるんだ』というのを実際に強く感じましたね。まあ空き時間は(佐藤さんは)競馬の話しかしてないんだけど(笑)」。監督という立場を経験して変わったこと役所さん自身は昨年公開された『ガマの油』で、初めてメガホンを握った。“監督”という立場を一度経験して、その後、俳優として現場に立ったとき、心境や臨み方に変化はあったのだろうか?「はい。手を抜いちゃいけないなって(笑)。実際そうなんですよ。スタッフの側で初めて現場に立って、俳優さんが現場に来たとき、凄い期待するんですよ。自分たちが準備した場所をどう使ってどんな物語を語ってくれるのか?どんな芝居を見せてくれるんだろう?って。だから自分が俳優として呼ばれたときには、スタッフから期待されているんだから、下手でもいいから一生懸命やろう、それが大事なんだって思いましたね」。孫左衛門の生き方、彼が下す決断を「理解する、というよりも男にとっては憧れです」と役所さん。「まず、大石内蔵助という男には魅力があるんでしょうね。いまの時代、自分の会社の重役の愛人の子供を自分の人生を懸けて育てようとは思わないでしょう?この男の頼みだからこそ、この男の愛人への思いを知っているからこそ自分は討ち入らずに『分かりました』と言える。この関係を美しいと思うし、男として男らしさを感じます」。本物の侍ではないがゆえ、侍であろうと己を捨てて生きることを選んだ男。その姿は侍なき時代に生きる役所広司という俳優そのものなのかもしれない。■関連作品:最後の忠臣蔵 2010年12月18日より丸の内ピカデリーほか全国にて公開© 2010「最後の忠臣蔵」製作委員会■関連記事:『最後の忠臣蔵』リアリティを追及し世界文化遺産でも撮影敢行!役所広司&佐藤浩市で描かれる“その後”『最後の忠臣蔵』試写会に50組100名様ご招待役所広司&桜庭ななみ、『最後の忠臣蔵』ハリウッド試写盛況で笑顔マシ・オカも出席岡ちゃん“サムライシネマ”応援団長就任「まさかこんな風になっちゃうとは」シネマカフェ読者ゴコロなんでもベスト5(第6回)ちょんまげが似合う“まげメン”俳優といえば?
2010年12月10日役所広司、佐藤浩市を主演に迎え、誰もが知っている「忠臣蔵」の知られざる“その後”を描いた『最後の忠臣蔵』。ドラマ「北の国から」の杉田成道がメガホンを握っている本作だが、杉田作品であるがゆえの見どころ――歴史的な建造物や景勝地、さらには世界文化遺産で行われた撮影、そのリアリティと映像の美しさが大きな話題を呼んでいる。そのいくつかのポイントをご紹介!赤穂浪士による吉良邸討ち入りから16年後。大石内蔵助の密命を受けて、討ち入りを果たした後、ひそかに生き延びた寺坂吉右衛門(佐藤さん)と、同じく大石の命で討ち入り直前に脱盟した瀬尾孫左衛門と(役所さん)、そして大石の隠し子・可音(桜庭ななみ)による後日談が展開される。「北の国から」シリーズで北海道の雄大な大自然をカメラに収めてきた杉田監督とあって、本作でも映像美は大きな見どころ。ほぼ全編が京都の撮影所および京都近辺で撮影された。嵐山・大覚寺孫左衛門の家へと至る美しい竹林は、撮影所に近い嵐山の大覚寺のもの。1,000本以上の竹の間から陽の光が差し込む、幻想的な光景がスクリーンに広がる。時に帰宅を急ぎ、時に呆然と立ちすくむ――竹林でのシーンは孫左衛門のその時々の微妙な心情を表現していると言える。香川県琴平町・金丸座京を離れて香川県の琴平町にある、1835年に建てられた現存する日本最古の芝居小屋「金丸座」では、天下の豪商・茶屋四郎次郎の息子が可音にひと目惚れするシーンが撮影された。国の重要文化財に指定されているこちらの芝居小屋だが、毎年「四国こんぴら歌舞伎大芝居」の公演が行われる。これまでにも映画の撮影に使われたことはあるが、本格的に金丸座の中にカメラが入って撮影が行われるのは初めてのこと。約200人の地元の人々が参加し、江戸時代のにぎやかな芝居小屋「竹本座」に変身を遂げた。滋賀県・伊香保ここで撮影されたのは赤子の可音を抱いて孫左衛門が歩くシーン。監督の「どうしても本物の雪山で撮りたい!」という要望に応え、急遽、伊香保郡余呉町の雪山がロケ地に選ばれた。役所さんは太ももまで積もる雪の中を、可音を抱いて何度も歩いたという。東近江・五個荘、亀岡市・桂川沿い、京都市・下鴨神社可音の輿入れのシーンは多くの名所で撮影。近江商人発祥の地として知られる東近江の五個荘の街並みに、亀岡市宇津根町の桂川沿い。そして、京都市左京区の下鴨神社――正式には賀茂御祖神社(かもみおやじんじゃ)の境内、糺の森(ただすのもり)は、紀元前から祀られていたとあって、世界文化遺産としてユネスコにも登録されている。こうした名所を背景に、荘厳に輿入れが行われるさまは必見!ほかにもいくつもの名所、景勝地で撮影が!実力派の俳優たちの掛け合いはもちろん注目だが、シーンを彩る風景にも目を向けてみては?ちなみに「忠臣蔵」に関係するある場所についてのトリビアを最後にひとつ。本作の撮影とは関係ないが、討ち入り後の浪士たちのうち10名が元禄16年(1703年)の2月4日に切腹して果てたのが毛利家下屋敷。いま、この跡地に現在、建っているのが六本木ヒルズ。かつては赤穂浪士の切腹の碑が毛利庭園内の池の端にあったそうだが、いまは取り払われているとか。インターネット上では、このことと絡めて、“六本木ヒルズの祟り”として様々な憶測が飛び交っているとか…。『最後の忠臣蔵』は12月18日(土)より丸の内ピカデリーほか全国にて公開。■関連作品:最後の忠臣蔵 2010年12月18日より丸の内ピカデリーほか全国にて公開© 2010「最後の忠臣蔵」製作委員会■関連記事:役所広司&佐藤浩市で描かれる“その後”『最後の忠臣蔵』試写会に50組100名様ご招待役所広司&桜庭ななみ、『最後の忠臣蔵』ハリウッド試写盛況で笑顔マシ・オカも出席岡ちゃん“サムライシネマ”応援団長就任「まさかこんな風になっちゃうとは」シネマカフェ読者ゴコロなんでもベスト5(第6回)ちょんまげが似合う“まげメン”俳優といえば?「社長になってほしい俳優」ランキング接戦を制したのは奮闘中のあの社長!
2010年11月27日