フランス在住のカメラマン、松永学さんによる、フランスの猫さま紹介!第209回目はヨーロピアンのナラ(Nala)さま。森のお散歩が大好きな猫さまの物語【フレンチ猫さま】vol.209猫さまの話をもっと聞かせて!ナラさまは4歳の女性猫さま。<ナラさまが語ります>私は森の端にある小さな家に住んでいます。家のすぐ横が森なので、飼い主とよく散歩に出かけます。1日の日課は食べて寝て遊ぶ、時たま動物を見つけたら追いかけます。『ピュリナ』のカリカリとウェットフードを食べますが、おやつにヨーグルトを舐めるのが至福の時間です。家の中で一番好きな場所は飼い主のパートナーのソファまたはオフィスチェアです。特技はかくれんぼをすること。飼い主が庭仕事の時は付き添い、お気に入りの場所を探します。心地いい場所を見つけたらそこで居眠りします。みんなからはとても遊び心がある猫と言われています。<飼い主から見たナラまとは>2023年末に猫協会に保護されたナラは、どうも前の飼い主が飼うことができなくなってしまったようです。私たちは彼女が保護されてから2週間後に養子にしました。最初に会った時、私たちはナラの顔に惚れました。そして私たちが養子基準をクリアできることがわかり、家族の一員になりました。ナラが来る前から12歳の赤トラのオス猫がいたのですが、ナラが到着してから数か月後に私たちの元を去ってしまいました。その間は一緒に森を散歩したり、とても仲良くしていました。来たばかりの頃のナラは私たちに慣れるまでに時間がかかりましたが、今ではべったりです。ナラのかわいいところはニャーと鳴いたり、クーと鳴いたりする時です。その時の表情がたまらないんです。ナラと私の共通点は森の中を歩くのが好きなことで、時間があれば一緒に散歩に出かけています。行き先はわからなくても迷わず一緒に歩く!私たちがナラを連れ出すと、彼女はごきげんになるということがわかります。そしてナラはいつでも私たちといっしょにいることで安心しているようです。休んで景色を眺めたいときは、バックパックの中に入れています。森歩きの時はいつも背負っています。ナラは私たちに愛とたくさんの笑いをもたらしてくれます。我が家のもう一匹の猫はナラの到着後1年も経たないうちに家を出てしまい、もうナラと一緒に遊べないことに心を痛め、辛かったです。でも今はナラがいて、私たちはナラに幸せで充実した人生を送ってもらいたいし、一緒にいてできるだけ彼女にたくさんのことを発見してもらいたいと思っています。ーーナラさまはとても遊び心がある猫さま。他の猫にアタックされて入院もしたことがあるそうです。そのため最近はリードをつけての散歩になったとか。けがの後は家の中で安静にしていた時期がありましたが、今では元気に森に出かけているそうです。著者情報松永学猫さま好きフォトグラファー。雑誌、webなど多くの媒体で活躍。猫歴、実家に通っていた野良を含めると10匹以上、パリには2匹の猫さまを連れて移住、現在は保護猫3匹と暮らす。どこへ行っても通りで見かけた猫さまに挨拶は忘れません!取材、文・Manabu Matsunaga
2024年02月17日皆さんは、迷い犬を保護したことはありますか?今回は「保護した迷い犬」にまつわる物語とその対処法を紹介します。(CoordiSnap編集部)イラスト:エトラちゃんは見た!※本文中の画像は投稿主様より掲載許諾をいただいています。※作者名含む記事内の情報は、記事作成時点でのものになります。※こちらのお話は体験談をもとに作成しています。泥だらけの迷い犬を保護した話主人公は一人暮らしで犬を飼っています。ある日の帰宅途中、泥だらけでうずくまる迷い犬を見つけました。もとの飼い主が見つかるまで、その迷い犬を保護することにした主人公。しかしなかなかもとの飼い主は見つかりません。ある日、主人公が先住の犬と迷い犬の2匹を連れて散歩をしていると…。同じように犬を散歩させていた男性が飼い主を知っていると言い、一緒に飼い主に会いに行くことになりました。飼い主に会いに行くと…飼い主は「新しい犬を買ったから、その犬はもういらない」と言い放ったのです。「酷すぎる!」と思った主人公は「この犬を飼う」と飼い主に伝えます。すると飼い主は「50万円でいいわ」とお金を要求してきました。出典:エトラちゃんは見た!飼い主のまさかの返答に主人公は絶句してしまいます。しかし男性は「わかりました。後日また話し合いましょう」とあっさりと了承しました。主人公が「非常識な提案を受け入れていいんですか?」と男性に尋ねると…。「考えがあります」と言う男性。後日、レストランでの話し合いで、相変わらず「大人しく50万円払え」と言ってきた飼い主。しかし次の瞬間、後ろに隠れて座っていた人物が飼い主に激怒しながら間に入ってきたのです。突然の出来事に、主人公は驚いてしまうのでした。話し合う新しい犬を買ったからといって前の犬を飼うことを拒否するなんて、絶対にしてはいけないことでしょう。そんな飼い主に犬を任せたくはないですが大金を支払うのも間違っていると思うので、納得いくまで話し合うのがよいですね。(40代/女性)弁護士や動物愛護団体に相談してみる飼っていた犬の飼育を放棄していたのに、金銭を要求してくるなんて悪質すぎます。お金が絡んでいることなので、弁護士や動物愛護団体に相談してみるといいかもしれません。(30代/女性)※こちらの記事はみなさんから寄せられたアンケートをもとに作成しています。
2024年02月16日uka(ウカ)は2月22日、売り上げの一部を保護猫の活動に寄付する商品として「uka cat study」(各2,750円)を発売します。■ペルシャやロシアンブルーなどをイメージした5カラー同商品は、ネコの色をイメージしたカラーで展開するネイルアイテム。ペルシャホワイト、ロシアンブルーグレー、アメショーベージュ、ミケラメのほか、同社で初の試みとなるマグネットネイルのキジトラキャッツアイの5色展開となっています。ペルシャホワイトは、透明感ホワイトにブルーの偏光パールが入ったニュアンスカラーで、カラーの上に重ねる事でニュアンスチェンジも楽しめます。ロシアンブルーグレーは、ロシアンブルーの毛並みをイメージした青みグレーに、シルバーの微細パールを入れたシルバーグレーです。アメショーベージュは、ベージュ系の毛並みの猫の柔らかさをゴールドの微細パールで表現したパールベージュです。ミケラメは、ゴールド、白、黒のホログラムで、ミケネコの柄を表現。単色でもカラーの上にも使用できるミックスラメが特徴です。キジトラキャッツアイは、塗って乾く前に磁石を近づけると含まれている鉄粉の動きでニュアンスが変わるマグネットネイル。キジトラの目のような動きのあるブラウンカラーとなっています。■商品概要商品名:uka cat study容量:10ml価格:2,750円カラー:ペルシャホワイト、ロシアンブルーグレー、アメショーベージュ、ミケラメ、キジトラキャッツアイ取扱い店舗:公式オンラインストアukakau、ukaサロン、ukaサロン(フォルサ)
2024年02月13日1人1台所有しているといっても過言ではないほど、普及率が高いスマホ。インターネットであらゆる事柄を検索できるほか、カメラ機能で写真や動画を撮影したり、アプリでゲームや他者とのコミュニケーションが楽しめたりと、さまざまな機能が備わっています。機種にもよりますが、スマホは高性能かつ、高価な物。破損しないよう、画面に保護フィルムを貼ったり、ケースを着けたりするでしょう。スマホの保護フィルムを貼ろうとすると、猫が?猫のレイくん、エマちゃん、ノーマンくんとの日常をX(Twitter)で投稿している、ネコランド(@NEKOLAND13)さんのエピソードをご紹介します。ある日、スマホの保護フィルムを貼ろうとした、ネコランドさん。スマホの保護フィルムは、画面に貼り付くよう片方が粘着面になっているため、ホコリなどが入らないよう気を付けるものでしょう。3匹の猫と暮らしているネコランドさんは、猫の毛が入らないよう、愛猫たちが寝静まったタイミングでスマホに保護フィルムを貼ろうしました。…ですが、予想外のことが起こったのです。「スマホに保護フィルムを貼ろうとした時に、かまってちゃん発動は反則やろ」保護フィルムを貼る作業をせっせとこなしていたネコランドさんの目の前に、エマちゃんが登場!寝起きのエマちゃんは、起きてすぐにネコランドさんに甘えたかったのかもしれません。毛が入る心配こそありますが、少し下を向いて「なでて…」といっているような表情に、思わず笑みがこぼれますね!まさかのタイミングで起きてきたエマちゃんの写真に、キュンとする人が続出しました。・保護フィルムの内側に猫の毛を混入させる簡単なお仕事、か…!・嫌な予感…!愛を試されているのか!・これはあかーん!でも、ショボーンなお顔がたまらない!・私もまさに同じ状況になるので、保護フィルムと画面の間に毛が入るのを避けられません…。ネコランドさんによると、エマちゃんはその後、特に邪魔をするわけでもなく、貼り終わるまでジッと待っていてくれたのだとか。無事に保護フィルムを貼り終わった後は、おやつを与えてから遊んだといいます。ですが、エマちゃんのようにいい子に待てるかは分からないもの。ペットがいる環境で保護フィルムを貼る場合は、一時的に個室にこもるのが安全かもしれませんね![文・構成/grape編集部]
2024年02月12日フランス在住のカメラマン、松永学さんによる、フランスの猫さま紹介!第208回目はヨーロピアンのハナオ(Hanao)さまとロシアンブルー風キジ猫のシャウ(Chatu)さま。元迷い猫の猫さまたちの物語【フレンチ猫さま】vol.208猫さまの話をもっと聞かせて!ハナオさまは年齢不詳で多分8歳、シャウさまは推定1歳、共に男性猫さまです。<ハナオさまさまが語ります>僕たちはベルギーのナミュールというとてもかわいい街に住んでいます。フランス国境まではすぐなので僕たちはフランス語を話します。朝6時半ごろ飼い主を起こしに行き、7時ごろ朝ごはん、その後少し遊びます。シャウはまだ若いので活発ですが、僕は気が乗った時しか遊ばず、食後のゴロゴロタイムになります。飼い主が仕事に行った留守番中はふたりでよく遊んでいます。飼い主の仕事は骨董店、アンティークバイヤーとラーメン店と、とても忙しくしています。そして午後に飼い主が戻ってきたら3時過ぎごろおやつとご飯を食べ、夜は30分ぐらい遊びの時間がやってきます。最近のお気に入りは、ベルギー産の『MjAMjAM』というブランドの缶詰と『LlLY’S Organic』パテ。おやつも『LlLY’S』のカリカリチーズ入りです。カリカリの試食は、獣医さんから勧められている『Virbac adult』でおいしいですね。毎週火曜日は特別で、鶏肉の日です。鶏肉を軽く煮たものが出てきます。なぜかというと、火曜日は飼い主のラーメン屋さんに鶏肉が届いてそれをさばく日で、猫がいる人には鶏肉の端切れをプレゼントされるらしいです。好きな居場所は棚の上と、もちろん外が見渡せる窓際!ここにいると飼い主が帰ってくるのが見られるのです。シャウはフワフワのネコベットがお気に入りです。僕は脱走が特技!すばしっこいのです。僕を捕まえるのは大変ですよ。シャウは、盗みが上手!夕食にと洗っておいたキャベツとか金タワシなどをくわえ、廊下で遊んでいます。夕食のお皿にのせてあったソーセージを口にくわえて逃亡したこともありますが、その時は現行犯逮捕となりました(笑)。<飼い主から見たハナオさまとシャウさまとは>私の猫歴はかれこれ30年になります。ベルギーに来てからは、パリで夫が見つけた雌猫のシュルーブと飼い主さんが高齢で飼えなくなって薬局に張り紙がしてあった雄で黒猫のバギラ、リリと名付けた黒猫の後にハナオそしてその後はシャウで現在に至ります。もう25年も前、私が沖縄に住んでいた頃に出会った迷い猫で、飛行機で東京に連れて帰った猫はハナちゃんと名付けました。雌猫で柄がハナオそっくりなんです。ハナオは雄なのでハナちゃんの名前をもらいハナオと名付けました。シャウは初めにシャドウという名前をつけていたのですが、そのうちシャウになりました。ハナオもそうなのですが、沖縄から連れてきた猫にそっくりで、シャウも昔飼っていたチャウという猫になぜか似ているのです。それもあって、Chatuは当て字です。フランス語ではシャ(Chat)ですもんね。前に飼っていたバリで見つけた猫シュールプ(chouloupe)もそうです。フランス語でかわいい表現“シュシュ”がループするみたいな。フランス語をかけた名前なんです。以前住んでいた家にはたくさんの野良猫が出入りしてました。ハナオは、ある日ひょこっと現れた迷い猫さんで、家に出入りするようになり家族になりました。シャウもまた迷い猫さん。大雨の日にニャーニャーと鳴く声が聞こえたので、娘がたどって探すと大きなトラックのタイヤの上に乗って雨宿りをするまだ小さい赤ちゃん猫を発見して、連れて帰る事にしました。ハナオはとても頭が良いネコで、部屋のドアノブをジャンプして開けてしまうのでちょっと困っています。外に出していた時は、他の猫とケンカして歯が欠けてしまったり、脱走して屋根から落ちて骨折したこともあります。やんちゃな猫ですがとても優しい猫なんです。シャウは、とても甘えっ子で、すぐ肩に乗って来ます。まだまだ若いので元気いっぱいです。愛猫をこれまで8匹見送りました。別れは辛いという事もわかっているし、もう絶対次の猫は迎えないと思うのですが、不思議な事に次の猫との出会いがやってくる。ねこ縁とでもいうのでしょうか?今まで色々な状況での猫とのお別れがありましたが、飼い主とその猫によってそれぞれに違うお別れ方があるんだなと思います。悲しい別れを想像するより、今現在一緒に過ごす猫たちとの生活を楽しみたいです。だって猫たちは毎日ささやかなる幸せな贈り物を与えてくれから。ーー飼い主は音楽好きで、家ではいつも音楽が流れています。でもハナオさまとシャウさまは音楽より、同居しているセキセイインコの声に反応しているとの事!セキセイインコは別の部屋にいるのですが、一度ハナオさまがドアノブを開けたとたん驚いたセキセイインコが飛び出てしまいキッチンのトマトの枝に避難してなんとか事件が解決したことがあるそうです。猫さまと鳥はなかなか共存が難しいですね。著者情報松永学猫さま好きフォトグラファー。雑誌、webなど多くの媒体で活躍。猫歴、実家に通っていた野良を含めると10匹以上、パリには2匹の猫さまを連れて移住、現在は保護猫3匹と暮らす。どこへ行っても通りで見かけた猫さまに挨拶は忘れません!取材、文・Manabu Matsunaga
2024年02月11日フランス在住のカメラマン、松永学さんによる、フランスの猫さま紹介!第207回目はロシアンブルー風のグリズー(Grisou)さまとキジ猫のノワゼット(Noisette)さま。200km離れたところからやって来た猫さまたちの物語【フレンチ猫さま】vol.207猫さまの話をもっと聞かせて!グリズーさまとノワゼットさまは共に4歳の男性猫さま。<グリズーさまが語ります>僕たちはおいしいものがいっぱいあると言われるリヨンの街の、メゾネットタイプのアパルトマンに住んでいます。眺望の良いベランダは僕らの大のお気に入り。明け方5時を過ぎると退屈で我慢できなくなり、まずは僕がこの家の飼い主の夫の胸の上に乗ってフミフミ、ゴロゴロを始めます。続いて弟のノワゼットが飼い主の枕元にやってきて猫パンチをスタート。「起きて~」の嵐です。6時ごろ、渋々飼い主が起きて、お待ちかねのウエットフードの朝ごはん登場です。お腹が落ち着いたところで、ノワゼットは1日のうちの唯一の活動タイム!ヘアゴムを飼い主の足元に持ってきて「投げて」のおねだり、犬みたいに走って取って持って帰ります。でも30分もしないうちにお疲れモードになり、お気に入りのソファーで夕方までぐっすりです。僕といえば、ほぼ午前中いっぱい遊びまくります。とにかく飼い主の後をついて周り、ピンポン玉を追いかけたり、お風呂場のカーテンの裏で待ち伏せしていたり、パソコンの前にいる飼い主にちょっかいをかけたり、台所で何かひっくり返したり…。午後はようやく静かな時間、それぞれお気に入りの場所でお昼寝をします。季節のいい時はベランダのソファーで、冬は窓辺の椅子で阿吽の狛犬のように並んで眠ります。夕方になるとまず僕が先に目を覚まし、台所で夕食の料理を作っているところをじ~っと眺めています。隙があれば何か盗んだりしながら。食後、僕はソファーにいる飼い主の足元で、ノワゼットは飼い主の夫のお腹に乗って眠っています。眠るために2階に移動するときはみんな一緒に寝室へ。僕たち家族はいつでもどこでも一緒です。特別な日のごはんは日本から持ってきてもらった「ちゅ~る」。お利口にお留守番をした時など、大抵はふたりで1本ですが、お正月やお誕生日など本当に特別な時はひとり1本、大興奮です!鶏の胸肉を茹でたもの、日本から持ってきた鰹節などが入ったカリカリを時々もらいます。僕たち兄弟がどんなに仲が良いかわかりますか?<飼い主から見たグリズーさまとノワゼットさまとは>パリに住んでいた今から20年程前、同じアパートの上の階の猫ちゃんがいつも中庭で待っていてくれて、一緒に時間を過ごし癒されたことで、犬派だった私が猫派になりました。帰国後、どうしても猫が欲しくて里親になれる猫を探していたところ、嵐の日に側溝に落ちてずぶ濡れで泣いているサビ猫の子猫を発見。連れて帰ったのが我が家第1号のニャンコでジジです(現在17歳で日本の実家にいます。私の父とラブラブです)。グリとノワは自分の猫としては2代目になります。私がフランスのリヨン在住となったのは2018年からです。猫と暮らしたい!と思いながらも、なかなか踏み切れずにいました。子猫を探そうと思った2020年、コロナ禍になってしまいました。まだ猫歴が短いので、どうしても子猫から育てたいと思っていたのですが、コロナ禍で子猫の需要が高まり、『SPA』も『leboncoin』でも、募集が出たと思ったら既に他に決まったところと、なかなかご縁がなかったのです。そんな時お隣さんのお母さんの友人が子猫の里親を探していると、4匹の写真送ってくれました。もちろん一瞬で決めました!でも1匹に決められず、2匹引き取ることにしました。生後8週間になるのを待って、いよいよ引き渡しとなった時、なんとリヨンから200km以上離れたオーヴェルニュの山奥に住んでいることが判明!当時、コロナで100km以上の移動が禁止されていたので、まずは飼い主さんにクレルモン・フェランまで連れてきもらって、飼い主さんの友人がクレルモン・フェランとリヨンの間(それぞれ80km)にあるサービス・エリアまで来てくれて、そこで合流して引き取りました。何人ものリレーのため、受け渡しの日がなかなか決まらず、最後は無理かなぁと思っていただけに、出会った時は感動の嵐でした。ノワゼットは女性と聞いて引き取ったのですが、獣医さんで男性と判明!ノワゼットは女性名詞ですし、性格もおっとりでどうも女性扱いしてしまいます。今ではふたりとも平均体重を超えているとかで、獣医さんからダイエットをするように言われています。食べ放題ではなく、決められた量をそれぞれに時間を決めて与えています。朝のウエットフードのあとは、尿路結石ケア&ダイエット用のカリカリです。グリズーは時々血尿になってしまうので、獣医さんから勧められた尿路結石ケアのみ与えています。それぞれの体内チップで反応してオープンする餌入れを使っているのですが、グリズーはノワゼットの餌入れが閉まる直前に手を入れることで、自由に開ける技を習得し、時々ノワゼットが残したカリカリを食べてしまいます…。<グリズーの性格>ひと時も離れず付きまとうくっつき虫(トイレもお風呂も…ほぼストーカー)。睡眠時間も猫にしては短く(寝る時は死んだように眠っています)、常に動き回っていて、ゴミ箱に閉じ込められたり、蜂に刺されて手が大きく腫れたり、と問題児。何かいたずらをして私たちの気を引こうと必死です。怒られてもあっちへ行けと言われてもめげないくせに、意外に繊細(家族以外の人が来ると大人しくなる)で、ひとりぼっちになるのが大嫌いです。<ノワゼットの性格>おっとり、あっさりしていて、無邪気そのもの。とにかく寝ている時が一番幸せって顔をしています。そして猫とは思えないくらい不器用。ちょっとしたところで滑ったり、階段を踏み外したりするのがかわいい。強いグリズーお兄ちゃんの後ろを追いかけている感じ。だいぶ遅れて、お兄ちゃんの真似をするので、意外に見てるんだなぁって思います。ふたりとも人見知りもないし、子どもでも遊んでくれる人は大好き。何をされても引っ掻いたり噛みついたりしないので安心。撫で放題です(いくら撫でても、嫌がったりしません)。餃子パーティーの時はみんなが包んだばかりの餃子を盗み、くわえて家中走り回った事件は今でも語り草です。食パンが齧られていたり、スーツケースに入れていたお土産のお菓子のビニール包装を開けてつまみ食いしたりと、一瞬で盗みます!ヘアゴムを投げると走って取りに行って持ってきて、わんちゃんみたいです。水が入ったコップをひっくり返したり、段ボールを噛んだり、びっくりした時に尻尾が大きくなって、たぬきみたいになったり。フランスでは家にいる時間が長い私にとって、生活のほとんどの時間を一緒に過ごし、ふたりがいるお陰で元気をもらい、私たち一家を幸せな気持ちに包んでくれるのです。ーーグリズーさまとノワゼットさまがとても仲良しなのは写真を見てもわかりますね。しっかり者のお兄ちゃんグリズーさま、そしてちょっとドジなノワゼットさま兄弟は今日も飼い主たちへ幸せを運んでくれているのでしょう。著者情報松永学猫さま好きフォトグラファー。雑誌、webなど多くの媒体で活躍。猫歴、実家に通っていた野良を含めると10匹以上、パリには2匹の猫さまを連れて移住、現在は保護猫3匹と暮らす。どこへ行っても通りで見かけた猫さまに挨拶は忘れません!取材、文・Manabu Matsunaga
2024年02月10日気になる物に、触れて確かめることがある猫。家族が買ってきた物を不思議そうにパンチしたり、踏んだりすることは、よくあるようです。保護猫4匹と暮らす、なみそ(@omochi_nam01)さん宅でも、猫のういろうくんが、あるものに乗っている光景が目撃されました。しかし、その様子を『ほほ笑ましい光景』として、眺めてはいられなかったのです!「ちょっと待ったぁァァァァ!!」なみそさんが、そう叫びたくなった理由は…。下腹部に力を入れているかのような、真剣な表情…!四肢も心なしか、力んでいるように見えます。もし、ういろうくんが封を開けていない猫砂に排泄をしたら、ビニールに弾かれてテーブルや床が汚れてしまうでしょう。『排泄のポーズ』に見えて仕方がない格好に、ネット上でも悲鳴が上がりました。・早い早い!猫砂だけど、タイミングが間違っているから!・あああぁぁ!『トイレ3秒前』の表情じゃん!・「その体勢は、まさか力んで…!?あかん!」とドキドキした。・待って、まだ開封していないからー!・勇ましい表情に笑う。ヒヤッとしますね。その後、なみそさんは1枚の写真をX(Twitter)に投稿。「安心してください。座っていただけでしたよ」と報告しています。猫砂の感触にもよおしたものの、「なんかいつもと違う」と思い直したのかもしれません。思いとどまってもらえて、よかったですね。万が一を考えると、ごはんだけでなく猫砂も、戸棚などに収納したほうがいいでしょう![文・構成/grape編集部]
2024年02月09日株式会社ルーシーケイは、昨年に続き保護猫を知るきっかけとして、猫好きクリエイターや店主による様々な猫アイテムを販売するPOP UP SHOP『Place where you meet cats ~猫と出会う場所2024~』を2月15日から2月27日まで東京都・池袋の西武池袋本店4階イベントスペースNEWSにて企画開催します。2024年の猫の日に向けて、猫好きクリエイターや店主のこだわりアイテムが集結するポップアップショップがオープン。Place where you meet cats ~猫と出会う場所2024~3回目となる今年は、もっと猫と出会える場所「meet more cats !」をテーマに、オリジナルスイーツ「ジャズ羊羹 jazzy cats」をはじめ、アーティストたちが絵付けした「招き猫」やイラスト作品のほか、個性豊かな猫グッズを展示・販売いたします。かわいいお菓子や雑貨を楽しみながら「猫と出会う場所」の一つである“譲渡会”や“保護猫”のことを知り、全ての命が幸せに暮らせる未来を一緒に考えてみませんか?Place where you meet cats 公式HP <参加作家> ※敬称略Tomohiro Noda(イラストレーター)、嶽まいこ(イラストレーター)、佐瀬麻友子(イラストレーター)、布川愛子(画家・イラストレーター)、宮島亜希(イラストレーター)、はしもと なおこ(テキスタイルデザイナー/アーティスト)、marini*monteany(イラストレーター)、渡邉良重(KIGI)、七字由布(イラストレーター)、 内堀結友(10.inc デザイナー)、Chima(シンガーソングライター)、umloo(アクセサリー作家)、角居康宏(彫金作家)、稲恒佳奈(日本画家)、野田竜太郎(画家・マリオネット作家)、山本香織(イラストレーター)、福原奈津子(アートディレクター )、中川彩香(アーティスト)、水沢そら(イラストレーター)、Sheetal(ヘナアーティスト)、津坂陽介(ガラス作家)、宮田麻貴子(ウルトラ・タマ/しつらい家)<参加SHOP・ブランド> ※敬称略PAS DE DEUX(洋菓子)、湯布院 ジャズとようかん(菓子)、TIM&SAILOR(ビンテージ雑貨)、Glucklich(ビンテージ雑貨)、Orneko(雑貨)、Fabrico(クッション)、LEONIMAL(ペットグッズ)、&CAT(ペットグッズ) 、PDAY by コイデカメラ 、書肆 朝陽館(書店)、CLASSICS the Small Luxury(ハンカチ)作家作品■猫アート作品展今年はエリアを拡大して猫愛あふれる作家らによるイラスト原画展を開催。小さなアート作品やクラフト雑貨などのグッズも販売予定。また昨年に続くまねき猫展は愛知県瀬戸市で生まれた「瀬戸招き猫(中外陶園)」とアーティストのコラボレーション。「保護猫と飼い主さんたちのご縁をもっと招くように」という願いを込めて、さまざまなアーティストが絵付け創作した1点ものです。※売上の一部は、保護動物の譲渡会を運営する「ADOPTION PARK 一般社団法人Do One Good」に寄付されます。※会場ではポスター譲渡会「ADOPTION PARK」を開催いたします。【商品ラインナップ】jazzy cats■『Place where you meet cats』× ジャズ羊羹/保護猫応援オリジナルスイーツ「ジャズ羊羹 jazzy cats」価格 :3,100円+税(税込3,348円)先行発売:2月14日(水)~※数量限定。なくなり次第終了ジャズ羊羹の定番であり人気No.1の「クラシック」。ピアノの鍵盤の上には、キービジュアルを手掛けるアーティストTomohiro Noda(marini*monteany)描き下ろしによる保護猫たちの姿が。ジャズによく似合う羊羹は、中にドライイチジクがごろごろ。珈琲や赤ワインとご一緒に。※売り上げの一部を「ジョートフル熊本プロジェクト」へ寄付する商品です。レースガラス 津坂陽介■猫のレースガラスボトル価格:80,000円+税(税込88,000円)■レースガラスのグラス価格:14,000円+税(税込15,400円)/1個ベネチアンガラスの技法の中でも最高峰と言われるレースガラス作品。自ら溶解炉を築き、吹きガラスの窯元として伝統技術を研鑽。富山の雄大な自然の中に工房を持つガラス作家・津坂陽介の作品。Fabrico■家猫型クッション・NEKO Philosophy(Fabrico)価格 :13,000円+税(14,300円)カラー:BK&WH/GY&BG<Fabrico>インテリアとファッションのインスピレーションを融合したファブリックアイテムブランド。フワッフワの手触りで、毎日を楽しく、そしてちょっと癒してくれるような仲間たちを、安心の国内生産でお届けします。PAS DE DEUX■gg × PAS DE DEUX「Place where you meet cats 猫クッキーBOX」original ver.価格 :3,200円+税(税込3,456円)(全2柄)※数量限定。なくなり次第終了先行発売:2月14日(水)~埼玉県東大宮にある洋菓子店「PAS DE DEUX(パドゥドゥ)」とのコラボレーションによるクッキーを数量限定で販売。保護猫のドローイング作品が描かれたオリジナルボックス付き。昨年好評いただいた季節限定・チョコがけの猫型クッキーが今年も再販!素材にこだわり丁寧に焼きあげた人気のクッキーは、売り上げの一部が熊本県の保護動物の譲渡会を運営している「ジョートフル熊本プロジェクト」へ寄付されます。Tomohiro Noda「Place where you meet cats」× 雑貨店「millvalley」の新作コットンリネンのサコッシュができました。絵柄はTomohiro Noda(marini*monteany)の保護猫作品をモチーフにした可愛いドローイングイラスト。原画作品と合わせグッズの売り上げの一部を「ジョートフル熊本プロジェクト」へ寄付する商品です。■保護猫ドローイング作品原画Tomohiro Noda(marini*monteany)価格 :35,000+税(税込38,500円) ※額装込み制作年:2023年サイズ:H22cm×W27cm×D2cm■Place where you meet cats_オリジナルサコッシュ価格 :3,800円+税(税込4,180円)素材 :コットン・リネンサイズ:H27×W27×D2cm,ハンドル:100cm※入荷状況・イベント・ワークショップなどの情報は公式Instagramで随時発表していきます。@Place_where_you_meet_cats Place where you meet cats 公式サイト 【開催概要】「Place where you meet cats ~猫と出会う場所~2024」会期:2024年2月15日(木)~27日(火)※2月14日(水)はスイーツを中心に一部先行販売※最終日は午後6時まで会場:西武池袋本店4階(中央A7)=イベントスペースNEWS東京都豊島区南池袋1-28-1TEL :03(3981)0111〈大代表〉主催:西武池袋本店NEWS企画:Lucy+K協力:Adoption Park(一般社団法人Do One Good)/中外陶園(陶磁器メーカー)/岩嵜紙器(パッケージメーカー)/millvalley(雑貨)※売上の一部は譲渡会を運営するジョートフル熊本プロジェクト/一般社団法人Do One Good 他に寄付いたします。 詳細はこちら プレスリリース提供元:@Press
2024年02月07日たくさんの猫と暮らす、ゆあ(@yunc24291)さん。愛猫とのにぎやかな日常を、X(Twitter)に投稿しています。愛猫を保護猫時代の名前で呼んでみると…?ある日、ゆあさんは保護猫カフェから家族として迎え入れたレオくんを、当時の名前で呼んでみたそうです。その時のレオくんのリアクションを激写して、X(Twitter)に公開。すると、投稿を見た人から10万件の『いいね』が集まりました。レオくんは一体どんな表情を見せたのでしょうか…。なぜ、その名前を…。俺の過去を知っているのかニャ?何かを考え込むような表情を浮かべる、レオくん。もしかしたら、保護猫カフェにいた時のことを思い出しているのかもしれませんね!この時、ゆあさんはレオくんが「ボクの情報が漏洩してる!」と思ったように見えたのだとか。そんなレオくんの表情を見た人から、たくさんのコメントが集まりました。・名前は変わっても、注ぐ愛情は変わらない!・家族として迎え入れてくれた時を思い出して『幸せ』を実感しているんだね!・『裏アカ』がバレた時の顔だ。ペットたちにとって、家族である飼い主から名前を呼ばれるのは幸せなことでしょう。これからも、ゆあさんとレオくんたちとのほほ笑ましい日常を見せてほしいですね![文・構成/grape編集部]
2024年02月06日フランス在住のカメラマン、松永学さんによる、フランスの猫さま紹介!第206回目は黒白ハチワレ猫のスピーディ(Speedy)さま。いろんな呼び名がある猫さまの物語【フレンチ猫さま】vol.206猫さまの話をもっと聞かせて!スピーディさまは8歳の男性猫さま。<スピーディさまが語ります>僕の住まいは大きな一軒家です。階段もたくさんあるのですが、広すぎて僕にはもてあまします。8歳なので1日のほとんどの時間を眠って過ごし、時々窓の外を眺めます。特に西陽が入る窓からの眺めは最高です。夜は外を少し散歩したりしますが、狩りは疲れるからしません。家は心地いい場所がたくさんあるので、気分を変えながら移動して落ち着く場所を選んでいます。飼い主たちと同じ部屋のソファ、肘掛け椅子、ベッドなどなど…。食欲は旺盛ですよ。飼い主たちが料理を始めるとすぐにキッチンについて行きます。飼い主たちは僕のことを、あまり遊ばずとても怠け者で気まぐれだと言っていますが、そんなこと気にしませんよ。<飼い主から見たスピーディさまとは>我が家ではこれまで何匹か猫を飼っていましたが、こんなに長く飼ったのはスピーディが初めてです。近所には猫嫌いの人がいるから少し注意が必要です。でもスピーディもそれをわかっているのか、猫嫌いの人には決して近づきません。あまり行動的ではない性格もあるのでしょうが…(笑)。あまり遊ばず、とても怠け者で気まぐれです。甘えん坊で彼の頭をかいてあげるととても喜ぶのでよくなぜまわしています。彼は路地裏で生まれた猫です。名前はスピーディですが、私たちは彼を決してそうは呼びません。あまり行動的でもありませんので名前をつけ間違えたのかもしれません。私は「猫」、娘たちは「私の七面鳥」または「私の愛」と呼びます。スピーディがやってきた経緯は、次女の誕生日に、長女が友だちのところから持ち帰りました。それはそれは素晴らしい誕生日プレゼントになりました。スピーディはお腹が空いたときや外出したいときに私に注意を惹きつける方法を知っています。私の足の甲を軽く噛む悪い癖があるんです。でもスピーディが寄り添ってくれると決め、抱きしめる時間は最大の喜びを感じます。彼は私に存在感と安らぎをもたらしてくれるのです。ーー名前をいくつももっているスピーディさまは、どうやら温厚な性格のようですね。家の人がそれぞれ勝手な呼び名で呼んでも、ちゃんと聞いているようで理解しているのです。名前負け?でしょうか!いやきっと小さい頃は行動的な元気な猫でいてほしいとの思いで名付けたのでしょう。でもスピーディはスピーディ!名前を変えることは考えていないとのことでした。著者情報松永学猫さま好きフォトグラファー。雑誌、webなど多くの媒体で活躍。猫歴、実家に通っていた野良を含めると10匹以上、パリには2匹の猫さまを連れて移住、現在は保護猫3匹と暮らす。どこへ行っても通りで見かけた猫さまに挨拶は忘れません!取材、文・Manabu Matsunaga
2024年02月04日フランス在住のカメラマン、松永学さんによる、フランスの猫さま紹介!第205回目は白グレーのミネルヴァ(Minerva)さまと赤茶のロン( Ron )さま。とことん自由気ままな猫さまたちの物語【フレンチ猫さま】vol.205猫さまの話をもっと聞かせて!ミネルヴァさまは女性猫さま、ロンさまは男性猫さま。ともに4歳になりました。<ミネルヴァさまが語ります>我が家は1950年代頃の古民家を増築していて、工房風のウィンターガーデンを作ってもらいました。ここでみんなで快適な日々を過ごしています。私は、ガレージで生まれ、その後ここにやって来ました。ロンは近所の家で生まれました。私はよく長時間近所を散歩します。飼い主は私が生まれたガレージの隅で眠っているのか、それとも隣の公園で狩りをしているのかはわかっていないようです。家にいる時はリビングルームの肘掛け椅子で寝るか、本棚の近くのベッドでくつろぐのが大好きです。ロンはとても家が好きで、よく寝ています。何をしたらよいかわからないときは食べているか(彼の一日は、食事用のボウルから椅子まで移動することだけの日もあります)、リビングルームにあるみんなのお気に入りの椅子で寝るのが好きです。そして2人とも遊びは共通していて、羽とポンポンが付いた棒とマタタビを詰めたネズミのぬいぐるみで遊んでいます。私たちは2人とも新鮮な魚が大好物です。飼い主たちは忙しい時は家にいないことが多いのですが、みんなが揃う時は決まって魚が食卓に上がるので、幸せな時間を過ごせます。<飼い主から見たミネルヴァさまとロンさまとは>あるとき猫が近所のガレージで生まれたと聞きつけ、娘と私でミネルヴァを迎えに行きました。私たちは彼女をとても愛しているにもかかわらず、少し衝撃を受けました。なぜなら、彼女はまったくおとなしくなかったからです。人間が嫌いな猫を飼うのはあまり楽しいことではありません。時間を経て少しずつ彼女は私たちに慣れてきました。彼女は1歳のときに5匹の子猫を産みました。父親は多分ロンだと思います。子猫たちは5匹ともみんなメスでした。ロンは出産の時も慰めに来てくれて、とてもかわいかったです。ミネルヴァはとても良い母親でした。ある日、子猫たちがミネルヴァの元を去っていきました。ミネルヴァはあきらめたと思いましたが、子猫の一匹はミネルヴァに戻ってくるように呼びかけながら、母親を探していたようです。ロンは近所の家で生まれた5匹の子猫のうちの1匹です。ロンの生まれた家の人々は、ロンがあまり賢い猫とは思っていませんでした。今はだいぶ良くなりましたが、最初は猫の生態、彼の性格を理解するのが難しかったのは事実です。彼はあまり行動的でもなく、時々少し何かに迷っているように見えますが、それが彼の面白いところでもあります。私の家では、私が生まれたときから猫を飼っていました。そして、今ではもう1匹欲しいとさえ思っています。家に子猫がたくさんいた頃は最高でした。ロンは自分の赤ちゃんを愛し、一緒に寝て、とても父親らしく振る舞いました。とてもかわいかったです。でも、悲しいことに、我が家の2匹の猫は決して膝の上に乗ることはありません。基本的に独立心旺盛で、近寄られるのがあまり好きではありません。ミネルヴァは非常にワイルドで、人を近づけることを許しませんが、突然愛情があふれます。頭突きをしたり布団の下で私たちと寝ようとしたり、たっぷりした愛情を示すことがあります。ロンは、椅子に座っているときや道端で転がっているときに、撫でてもらいたがります。ミネルヴァは時に面白いことをします。近所の家から服を勝手に持ってきて、私たちへのプレゼントとして靴下や布などをベッドの足元に置いていきます。今では結構な量です。彼女がどこでそれらを見つけたのかはわかりませんが、苦情は一度もありません。ロンは道路のゴミ箱が置かれている場所に転がるのが好きで、時々汚れて帰ってくることがあります。ロンは大きくて不器用な漫画の猫のように見え、ミネルヴァは若いアジアの女神のように見えます。ロンは少しおっとりしていて、睡眠と特に食事以外に人生で何をすべきか本当にわかっていないようなので面白いです。ミネルヴァはとても美しく、彼女の愛情表現の瞬間は素晴らしいです。例えるならロンは静かな公園にある緑豊かな小さな山、ミネルヴァは自然の中に流れる澄んだ活気に満ちた春かもしれません。ミネルヴァは私をとても愛していると思います。私は彼女の愛人であり、時には私の夫に対しても愛情を返しますが、娘には近づきません。彼女はあまりにもワイルドです。ロンは特に娘を愛しており、私への愛情はあふれていません。娘は唯一彼を心から安心させることができるのです。娘が家に帰ってくるとロンはとても幸せなようです。猫は家に多くの静けさをもたらします。彼らには永遠の何かがあり、時間が経っても動じずそんな彼らの独立性と理解の難しさが大好きなのです。ーーパリ近郊のモントルイユには多くのクリエーターが住んでいます。ここに住んでいる女優のヴァレリー・クルーゼと舞台監督のダン・ジェメット、そして14歳の娘さんが、2匹の猫さまととても自由に生活をしていました。近くに大きな野生公園もあるのですが、ミネルヴァさまの狩りの獲物が洗濯物だっていうのが面白いですね。著者情報松永学猫さま好きフォトグラファー。雑誌、webなど多くの媒体で活躍。猫歴、実家に通っていた野良を含めると10匹以上、パリには2匹の猫さまを連れて移住、現在は保護猫3匹と暮らす。どこへ行っても通りで見かけた猫さまに挨拶は忘れません!取材、文・Manabu Matsunaga
2024年02月03日アメリカのオハイオ州に、猫好きの女性が運営する猫の保護施設があります。ケイ・バンクスさんは2020年に、ハイリスクの猫を救いたい一心で『タビー・テイルズ・キャット・レスキュー』を設立。野良猫や体の不自由な猫、重傷を負った猫や問題行動を起こす猫などを保護しているそうです。玄関に宅配便のように置かれていたのは…2024年1月9日、ケイさんが玄関の扉を開けるとたくさんの荷物が配達されていました。それらの荷物の箱の上に、彼女が注文していないものが置かれていたのです。それは…猫。キャリーバッグに入った状態で放置されていました。実は室内にいたケイさんは、防犯カメラの映像で誰かがこの猫を置いて行ったのを確認したのだそう。彼女が気付いたのが早かったため、猫が寒い玄関先にいたのは10分間ほどだったといいます。@theceoofcats Second cat of the year dumped. I'm just so exhausted. #cats #cattok #meowtok #adoptme ♬ Past Lives - Dannie Lord猫はオスで悪臭を放っていましたが、ケイさんはすぐに暖かい室内に入れてあげました。猫がキャリーバッグから出たがらないため、彼女は無理に出さず、猫をそのままにしておくことにします。その後、TikTokの動画を見たという数人が「その猫を知っている」と連絡をくれたのだとか。その人たちの話で、なぜ猫が捨てられたのかが分かったそうです。ジャクソンくんという名前のこの猫の飼い主は男性で、ジャクソンくんに去勢手術をしていなかったため、家の中でスプレー行為を繰り返していたとのこと。飼い主の男性が婚約し、婚約者と同居することになると、彼らはジャクソンくんがスプレー行為をするのを嫌がり、屋外に出したといいます。その後、結局彼らはジャクソンくんがいらなくなって捨てたのだと、ケイさんは推測しました。ジャクソンくんは常に攻撃的だそうで、それも捨てられた理由の1つではないかということです。約2週間後、ジャクソンくんは去勢手術を受けて、無事に成功。こうしてケイさんが愛情を注ぎ続けた結果…ジャクソンくんはここまで変わりました!@theceoofcatsThis is Jackson's character development week lol. Best update so far♬ original sound - Kay Banksケージ越しにケイさんの手に顔をすり寄せようとするジャクソンくん。彼女の愛情はジャクソンくんにしっかりと届いているのでしょう。この動画を見た人たちからは、喜びの声が上がりました。・泣ける!この子は怖がりなだけで、甘えん坊なのはみんな知ってたよ。・素晴らしい進歩だ。あなたを信頼し始めているね。・なでてほしいんだね。愛情に飢えているんだろうな。『タビー・テイルズ・キャット・レスキュー』に猫が置き去りにされたのは、同年だけでジャクソンくんが2匹目なのだそう。施設ではすでに保護猫が多すぎて、より多くの運営資金が必要なため、ケイさんは「もうがっかりしています」と語っています。動画のコメント欄には、無責任な飼い主への非難や怒りの声も多く上がっていました。ただ動画が拡散されることで、寄付の申し出や「施設にいる猫を引き取りたい」という問い合わせも増えているとのこと。1匹でも多くの保護猫たちに、愛情をもって世話をしてくれる家族が見つかるといいですね。[文・構成/grape編集部]
2024年01月30日フランス在住のカメラマン、松永学さんによる、フランスの猫さま紹介!第204回目は赤トラサビのラフィア(Rafia)さま。愛情表現が特殊な猫さまの物語【フレンチ猫さま】vol.204猫さまの話をもっと聞かせて!ラフィアさまは3歳の女性猫さま。<ラフィアさまが語ります>私たちは人口3000人の村で庭付きの家に住んでいます。ここにはキャットフラップがあるので、望むままに行ったり来たりすることができるんですよ。冬はよく寝てよく食べ、天気がよければ少し外出します。晴れた日が来るとすぐに、外に出ます。私はハンターなので、たくさんのトロフィー(ネズミ、鳥、トカゲ、コウモリ…)を持ち帰ります。夏の夕方は庭の暖かい石の上に横になるのが好きです。私の特別な食事はキャットフードです。普段はキャットフードを食べないのです。おやつはありませんが、ナチュラルヨーグルトのポットの端まで舐めまくるのが大好きです。飼い主が仕事をしているときは隣で寝るのが好きで、特にリビングルームにある羊皮の肘掛け椅子が定位置です。また、近所の他の猫を監視するために2階の窓(庭側)にいることも多いです。不審者が通り過ぎるまでうなり声を上げて威嚇します。お気に入りのおもちゃはひとつも持っていません。そこらにある「目立つ」もので遊び、それを隠すのが得意です。<飼い主から見たラフィアさまとは>ラフィアは私にとっての4匹目の猫です。1匹目は黒猫のオスでした。名前はレオ、当初は飼うつもりは全くありませんでしたが、友人が猫の里親を見つけている間、彼女の手伝いをするつもりで預かりました。しかし、レオを抱っこした瞬間、彼は私を完全に魅了したのです。レオとは10年間一緒でした。バンブーという名前の小さなメスの子は本当にとてもワイルドでしたが、残念ながら私の元に来てすぐに車に轢かれてしまいました。それから、ジプシー!すでに10歳ですが、今は私の父親と一緒に住んでいる、とても優しくてかわいい女性猫です。私が離婚したとき、私は子どもたちのことを考えて、再び猫を迎えるまで3年待ちました。家の購入と新型コロナウイルス感染症による外出制限の後、広告でラフィアを見つけました。私は定期的にテレワークをしているので、猫とまた生活したいと思いました。ラフィアは気まぐれで、とてもかわいいのですが、突然私を噛むことがあります。彼女の存在は私にとってとてもうよいことですが、なぜ彼女が時々私を噛むのかはまだ理解できません(笑)。ラフィアはとても器用で、ドアを開けたりバランス感覚も優れて、遊びながら転がったりします。まるでサーカスの猫のようです!そして自分を理解してもらい、目標を達成するためによく鳴きます。そして偉大なハンターです。夏には畑のニンジンや他のものに隠れて何時間もそこにいて獲物を狙います。彼女が動いたり狩りをしたりすると、アニメ映画『ヒックとドラゴン』のトゥースレスのようにも見えます。ときどき、ラフィアが優しい目をする時は抱きしめたりすることができます(特に食べ物が欲しいとき)。気質的な面はおそらく私と似ています。私は噛みつきませんが(笑)。ラフィアと一緒にいて幸せなひとときは、私がソファに横になるとやって来て私の上に横たわり、ゴロゴロと喉を鳴らす時!それから、かくれんぼ!私がラフィアを見つけ出す15分間、小さな音を立てて私に探してってアピールする姿はとても愛らしいです。ーー過去に3匹の猫さまを飼っていたラフィアさまの飼い主は、離婚や新型コロナウイルス感染症の大変な時期に猫さまの存在が必要だと思ったようです。今まで飼っていた猫さまと全く違った性格のラフィアさまの噛み癖はある種の愛情表現のように思われます。著者情報松永学猫さま好きフォトグラファー。雑誌、webなど多くの媒体で活躍。猫歴、実家に通っていた野良を含めると10匹以上、パリには2匹の猫さまを連れて移住、現在は保護猫3匹と暮らす。どこへ行っても通りで見かけた猫さまに挨拶は忘れません!取材、文・Manabu Matsunaga
2024年01月28日フランス在住のカメラマン、松永学さんによる、フランスの猫さま紹介!第203回目は赤トラのルル(Lulu)さま。見た目も性格もイケメンすぎる猫さまの物語【フレンチ猫さま】vol.203猫さまの話をもっと聞かせて!ルルさまは2歳半の男性猫さま。<ルルさまが語ります>僕たち一家の住まいは、車の通りが少ない道にある小さな庭付きの平屋建て住宅です。家の中には植物がたくさんあるのですが、僕はそれに興味がありません!ミモザの季節に飼い主が飾ってもいたずらしません。飼い主はよく買い物をするので、家には古いフリーマーケットの家具がたくさんあってとても居心地がいいですよ。夏は夜遊びが大好きで、冬は戸棚の中で寝て過ごすことが多く、いつも新しい隠れ場所を見つけています。日中数時間外出し、その後戻ってきて飼い主たちの膝の上に乗ったり、ラジエーターの近くの暖かい場所を陣取ります。屋根裏部屋だけではなく、脱衣所でも眠るのが大好きです。夜は飼い主の隣のベッドで眠ります。毎朝午前6時30分から7時頃に起きて朝食を催促!パテを食べることで1日が始まります。おやつもあって、いつも食欲旺盛です。クリスマスや誕生日には、特別なパテや小さなチーズのおやつを買ってもらいます。そしてときどき、エビが1~2尾登場します。好物はマグロとエビですが、グリュイエールチーズも大好きです。性格はとても貪欲で、とても社交的。とても愛情深く、好奇心旺盛で、まったく野生的ではないとみんなから言われています。<飼い主から見たルルさまとは>私たちはルルの前に猫を飼ったことがありませんでした。25年間住んでいた町を去る事になった時、私の息子は夫に、引っ越ししたら猫を飼うと約束させました。引っ越しから3か月後、ルルが私たちの生活にやって来ました。夫がすべてを調整してくれました。残念なことに、私の夫は翌年癌で亡くなりました。ルルも私の夫の思い出の一部になりました。ルルは保護協会を通じて養子にしました。その時、彼は生後7か月で、他のたくさんの猫と一緒に里親養護施設に住んでいました。息子は生姜猫が欲しかったのでルル選びました。それから私たちはホストファミリーのところに行き、私たちの関係が上手くいくのか確認しました。相性は抜群で、関係は素晴らしくうまくいきました。最も楽しいエピソードは、ルルが我が家に到着した日のことです。最初の夜、彼をあまり怖がらせないように小さな部屋(寝室)に入れるように言われましたが、寝る時間になると、ルルはベッドで静かに私たちを待っていました。それで初日から私たちと一緒に寝る事になったのです。ルルは淡く美しい赤い毛並みをしていて、とても脚が長いです。散歩から帰宅したとき、外のドアの横に立ってドアハンドルを引っ掛けて自分で開けようとします。私たちが長い外出から戻ると、カーペットの上に寝転がって私たちに撫でて欲しいと言います。もちろんルルは私たちの家族の一員です。私はいつも彼と話しています。とても愛情深く、夜、私がソファでうたた寝していると、寄り添って寝てくれます。私たちはいくつかの点で少し似ています。ルルはとても遊び好きで、寝るのが大好きです。もちろん他の猫と同じでしょうけど、それは私と同じです!そして私たちは食べることも大好きです。家の中では、いつも居心地が良くて温かい場所にいます。ルルは私たちに出会えて本当に幸運だと思っているに違いありません。夫が病気で亡くなるまでの間、ルルはこの辛い時期を過ごすためにとても貴重な助けとなりました。ソファで何時間も夫を抱きしめたり、話したりしてくれたのです。それは私を落ち着かせ、私たちの人生を明るくしてくれました。ルルを飼ったことで人生が少し変わりました!ルルが私の元を去る日、痛みをともなわない最後になることを願っています。彼と一緒にいて、彼の道の終わりに寄り添うこと、そして私を彼の記憶の中に連れて行ってくれること、でもそれがすべて可能かどうかはわかりませんが。ーー猫さまは人の気持ちを理解できる生き物だと、今回のお話を聞いて改めて認識しました。最愛の夫を亡くしてもルルさまがいた事によって飼い主の気持ちが未来に向けて喜び希望をもたらしてくれたんだと思います。著者情報松永学猫さま好きフォトグラファー。雑誌、webなど多くの媒体で活躍。猫歴、実家に通っていた野良を含めると10匹以上、パリには2匹の猫さまを連れて移住、現在は保護猫3匹と暮らす。どこへ行っても通りで見かけた猫さまに挨拶は忘れません!取材、文・Manabu Matsunaga
2024年01月27日何か心を動かされるものを見つけた時、ほかの人とその感動をシェアしたくなるものです。@fukuruneko0718さんはある日、同居人が珍しく「大変!早く来て!」と声を上げるのを聞きました。何事かと急いで駆け付けると、そこには思わず写真に収めたくなる光景が…!X(Twitter)に投稿されたこちらの2枚をご覧ください。子猫のトーテムポールができている…!実は3匹の子猫を保護して育てている、投稿者さん。子猫たちは家の中を探検していたのでしょうか。押し入れの中で遊んでいた3匹が、偶然同時に顔をのぞかせていたのです!まるで、アメリカの先住民族が作る彫刻の柱、トーテムポールのように3匹が顔を出す様子は、なんともキュートでクスッとしてしまいますね。あまりにかわいらしい写真に多くの人が悶絶した模様。投稿には多数のコメントが寄せられていました。・かわいい一瞬!これは人を呼びたくなります。・みんなでのぞき見していて笑った。1枚目のウィンクにキュン!・これはとんでもねえかわいさ。猫ちゃんは世界を救いますね。2024年1月現在も、子猫たちの世話に奮闘中だという投稿者さん。これからすくすくと大きくなって、いろいろな姿を見せてくれることが、楽しみですね![文・構成/grape編集部]
2024年01月26日ペットにかわいらしい洋服を着せたいと思う飼い主は少なくないようです。犬や猫が嫌がらなければ、洋服は雨具代わりや冬の防寒対策にもなりますよね。服を着るのを嫌がっていた愛猫が?ドンナ・ムニョス(wedonotownacat)さんの愛猫であるパパ・レグバくんは元野良猫で、洋服を着せられるのが大嫌いなのだとか。そんなパパ・レグバくんは、普段は自由に外に遊びに出かけて行きます。ある日のこと、いつものように外から帰ってきたパパ・レグバくんを見たドンナさんはびっくり。なぜなら、パパ・レグバくんが見たことのないセーターを着ていたからです!クリスマスが近い12月だったからか、パパ・レグバくんが着ていたのはピンク色のクリスマス柄のセーターでした。ドンナさんは、一体誰がパパ・レグバくんにセーターを着せてくれたのか見当もつかなかったそう。すると数日後、パパ・レグバくんが違うセーターを着て帰ってきたのです!今度は青と白のセーターでした。@wedonotownacat Whose litterbox have your paws been in? Mom reports he has never allowed them to put sweaters on him before and just started coming home in them. #cat #catsinsweaters #catsoftiktok #fyp #blackcatsoftiktok #christmaseve #christmassweater ♬ Elf - Main Theme - Geek Musicさらにそれから数日後、パパ・レグバくんがまたもや違うTシャツを着て帰ってきました!ドンナさんが驚いたのは、洋服が嫌いなパパ・レグバくんが大人しく服を着ているということ。パパ・レグバくんは服をプレゼントしている人に、それほど懐いていると思われます。@wedonotownacat Replying to @KDSmiththeWriter #update #catvideo #catupdate #catsoftiktok #catsinsweaters #cat #fyp #blackcatsoftiktok #newyear #viralcatvideo ♬ Funny - Gold-Tigerこれらの投稿は反響を呼び、「猫あるある」など、さまざまなコメントが寄せられました。・とってもかわいいね!この猫には2つの家族がいるに違いない。・爆笑した。私は野良猫を保護して暖房の効いた家やおいしいごはんをあげていたら、半年後、その猫が隣に住んでいることが分かった。・私も同じ。浮気性の猫を飼っているよ。・我が家の猫も『タイムシェア』猫だよ。食事と寝る時以外は近所の高齢者たちの家に行って、たっぷりとかわいがってもらっているんだ。ドンナさんはクリスマスの時期に、近所の人たちにクッキーを配って回ったそうです。その時にパパ・レグバくんの洋服について尋ねましたが、誰も知らなかったといいます。誰なのかは謎のままですが、彼女は誰かが愛猫をかわいがってくれていることが嬉しいのだとか。今日もパパ・レグバくんは、2つの家族の愛情を受けて自由気ままに過ごしているのでしょう…![文・構成/grape編集部]
2024年01月23日フランス在住のカメラマン、松永学さんによる、フランスの猫さま紹介!第202回目は白×トラ模様のティグル(Tigrou)さま。家猫さまと野生猫さまのいいとこどりをしている猫さまの物語【フレンチ猫さま】vol.202猫さまの話をもっと聞かせて!ティグルさまは9歳の男性猫さま。<ティグルさまが語ります>僕たち一家は、田舎の畑に囲まれた敷地にかなり大きな家をもっています。だから、僕はいつでも好きなときに外に出て狩りに行くことができます。寝るのは決まって家の中で、ベッドやソファもたくさんあります。平均的な1日は、夜は外で過ごすことが多く、朝になると鳴いて家に戻ります。食事をいただいてからたっぷり昼寝をし、時々飼い主家族と遊んでいます。飼い主たちと一緒にソファで夜を過ごすこともよくありますが、その後、外に出してとお願いします。時々、朝まで外で遊んで、狩ったネズミ、鳥、トカゲを持ち帰ります。でも本当のお気に入りのおもちゃは、ネズミの付いたワイヤーです。飼い主がそれを振りまわすと、僕はそれに飛びかかるのです。持ち帰りした動物たちは食べたりしませんよ。だって好物の、時たま貰えるベーコン(!)が僕のために準備されているからです。<飼い主から見たティグルさまとは>私が幼い頃、母の同僚のひとりが私の2歳の誕生日に猫をくれました。その猫は白黒の女性猫で、狩りが大好きでした。9年前のある日、彼女は家に帰ってこず、私たちは何が起こったのかわかりませんでした。車に轢かれてしまったのです。悲しみに明け暮れていた時に隣人の女性が、父親が飼っている猫が赤ちゃんを産んだばかりだと教えてくれました。それで私たちは子猫が乳離れするまで待って、隣人にティグルのところへ連れて行ってもらいました。私の弟は彼を見るなり“タイガー”と呼びました。なぜなら、彼の毛皮はまさしくトラのようだったからです。去勢されており、泌尿器の問題を抱えているため、食事には注意が必要です。時々、私たちの食事が終わっていないときでも、彼に適したものを食べられるように準備します。特に鶏肉です。ティグルは私に会えば抱きしめられるだろうとわかっているので、私の部屋で多くの時間を過ごします。もう1箇所は私のハムスターがいる部屋です。ハムスターが彼の興味をそそるからです。ティグルはとても遊び好きで、たとえ見知らぬ人と会っても、接触したがります。彼は内気ではありません。そして、彼はとても穏やかで、愚かなことは決してしない、小さな天使です!ティグルは時にとても貪欲で、少し泥棒することもあります。テーブルの上にパイを放置しておくと、彼はテーブルによじ登ってベーコンを盗もうとすることが多いです。とても高い声で話しかけると、ニャーと鳴き始めます。また、夕方、暗いときに壁の後ろに隠れるのが好きで、私たちが彼の前を通り過ぎるときに怖がらせようとします。私にとってティグルは、たとえ少し太っていても、最も美しい猫です(笑)。彼のコートはいつも滑らかで、抱きしめるのがとても気持ちいいです。ティグルは私のことがとても好きだと思うのですが、なぜ私があまり家にいないの不思議に思っています。今、私は別の場所に住んで学校に通っていて、平日は彼と一緒にいません。彼に会えるのは週末と休暇中だけです。私の勉強はとてもストレスになりますが、週末はティグルと一緒に過ごせてリラックスできるので楽しいです。最も印象に残っているエピソードは、ティグルが一週間失踪した後に戻ってきた日のことです。ティグルが戻ってきた日、私は泣きながら彼を抱きしめ、一緒にいれる現実がとても嬉しかったです。ーーアウトドアや自然が大好きなティグルさまは、飼い主にお土産を持参で朝帰りの日々です。最近は寒すぎるので収穫がなく、外出は控えているようです。外の小さな動物たちが活発になる春が待ち遠しい様子でした。著者情報松永学猫さま好きフォトグラファー。雑誌、webなど多くの媒体で活躍。猫歴、実家に通っていた野良を含めると10匹以上、パリには2匹の猫さまを連れて移住、現在は保護猫3匹と暮らす。どこへ行っても通りで見かけた猫さまに挨拶は忘れません!取材、文・Manabu Matsunaga
2024年01月21日フランス在住のカメラマン、松永学さんによる、フランスの猫さま紹介!記念すべき第200回目はバーマンのムーン(Moon)さま。おしゃべり上手な猫さまの物語【フレンチ猫さま】vol.200猫さまの話をもっと聞かせて!ムーンさまは10歳の男性猫さま。<ムーンさまが語ります>僕たちはテラス付きのアパートに住んでいて、毎日飼い主たちと一緒に中庭を散歩しています。午前7時半から8時の間に起きて、飼い主の隣でそっとニャーと鳴きます。そうすれば、目覚ましが鳴る前に羽毛布団の中で朝の抱っこをしてもらうことができます。起きたら、お腹がすいたニャーニャーの鳴き声と共にスープかパテを求めてキッチンに向かいます。その後、天気がよければテラスで散歩を少しして、柔らかい苔で覆われたプランターに飛び乗ります。空気の匂いを嗅ぎ、遊びにくる鳥たちを観察します。夜は飼い主がシャワーから出てくる音が聞こえたら、その後は朝まで一緒に寝室で過ごせる合図です。いつもの食事は豊富なカリカリと毎朝決まっていただくパテ、サプリメントや、魚や肉をベースにした特製スープなど、バラエティに富んでいます。アルモ牛のパテとパン屋のマドレーヌのかけら、または少々のフランスバター、それに鶏肉が大好きです!ベッドのクッションに寄りかかるのが大好き!快適さとその配置コンセプトをとても高く評価しています。好きな遊びはリボン遊びと、ウールやカシミアの靴下を食べたり、革のネクタイをかじったりすること。時には小さな石を転がす事もしますが、タイル上で転がすので迷惑な音が出ます。僕は自分を表現するためにたくさん話をします! かなり豊富な語彙で飼い主たちを魅了しています。頭にキスされたり愛撫したりされるのが大好きで、お腹を撫ぜてもらっている間、ソファの上で4本の足を空中に上げたまま眠ってしまうこともあります。<飼い主から見たムーンさまとは>10年前、最愛のドワーフウサギを亡くし、私たちは悲しみに暮れていました。その数か月後、サクレ・ド・ビルマのノルマンディーのブリーダーで生まれたこの愛らしいムーンの虜になりました。その珍しい色、優しく活発な性格はすぐに私たちを魅了しました!私自身、幼い頃、野良猫を2匹飼っていました。オスとメスで、性格が大きく異なり、少しワイルドでしたが、家庭的な性格でした。逆に私のパートナーは猫を飼ったことがなかったので、アパートでも暮らせる、おとなしい猫種を希望していました。そして、私たちはムーンに出会って大喜びしました。私は7年以上前に大きな事故に遭ったため、ムーンの幸せを願いながら家にいることが多くなりました。事故後、ムーンは私の介護者であることがわかりました。私からキスしたりつついたりした後、またはテラスで再び見回りをした後、ムーンはベッドの上やクッションの間の暖かい場所に陣取って一緒にいます。ムーンは中庭を散歩するのが大好きなので、時々ニャーと鳴いて私にドアを開けてと催促します。ここに住み着いている怖がりの小さな野良猫に近づこうとするのです。やがて、眠くなると声が大きくなり、ソファやベッドの布団がムーンの次の標的となります。彼の儀式が始まるので、彼に付き添わなければなりません。寝室への道を案内するために先頭に立って出発した彼は、ベッドに飛び乗って私たちのクッションにもたれかかり、気だるそうな表情で最後の抱擁を求めます。ムーンは私のパートナーの帰宅時間の少し前に、帰宅に気づくのです。帰還の興奮は最高潮に達し、ついに踊り場で鍵の音が響くと、まるで犬のように祝福し、私たちの足や松葉杖にカラダをこすりながら、表情豊かな鳴き声で私たちを称賛し、影のように私たちを追いかけて愛撫や抱擁を求めます。みんなが家にいることを安心しているようです。夜は私たちのベッドで寝て過ごし、時々ソファで私たちと一緒に過ごし、私が提供する料理を楽しんでいます。夜はスイスの時計のような正確さで、真夜中を過ぎると私たちに寝るように呼びかけ、私に寄り添い、嬉しそうに喉を鳴らします。性格はかなり従順で、特定の命令には喜んで反応し、私たちが戻るたびに陽気な歓迎をします。休暇中の散歩のリードが大好きです。大きな彼を抱きしめると額をなめられます。ブラッシングは嫌いなようですが、ムーンは長毛なので義務でもあるのです!ムーンは十分な愛情を必要とし、静けさを楽しみます。それに彼は私たちによく話しかけてくれるので、ディスカッションはとても充実していますし、彼は自分の言いたいことをうまく伝える方法をわかっています。私たちのイントネーションを真似して、私たちとよく似た言葉を話す豊かな交流ができる幸せな日々です。彼は私が毎日学んでいる禅の達人です。彼は私に絶え間ないサポートと優しさを与えてくれます。仲間でもあり私たち家族の特別な存在です。私たちが病気のときに心配してくれる看護師、抱きしめるのが大好きなぬいぐるみです。こんなに美しくて並外れた猫を飼うことがどれほど幸運であるかを毎日感じさせてくれます。それは無条件の愛です!彼は愛想がよく、おしゃべりで、遊び好きで、家庭的でありながら自然に好奇心があります。物事によっては辛抱強くせっかちで、気配りがあり、彼の個性は私たちと同じくらい豊かで驚くべき事です!彼を中心に据えた私たち3人はなんと素晴らしい家族なのでしょう!彼の感動的な姿を見ると、私たちは愛されているとしか感じられません。ーーバーマン猫の色は通常は顔が黒いのですが、なんとムーンさまはクリーム色なんですね。飼い主が不慮の事故に遭ってから、ひと時も離れない存在になったムーンさまはさらに特別な存在になったようです。これからも飼い主たちのお世話係として生活を楽しんでください。著者情報松永学猫さま好きフォトグラファー。雑誌、webなど多くの媒体で活躍。猫歴、実家に通っていた野良を含めると10匹以上、パリには2匹の猫さまを連れて移住、現在は保護猫3匹と暮らす。どこへ行っても通りで見かけた猫さまに挨拶は忘れません!取材、文・Manabu Matsunaga
2024年01月14日フランス在住のカメラマン、松永学さんによる、フランスの猫さま紹介!第199回目はハチワレ猫のキャンキャン(Cancan)さま。お刺身が大好物な猫さまの物語【フレンチ猫さま】vol.199猫さまの話をもっと聞かせて!キャンキャンさまは10歳の女性猫さま。<キャンキャンさまが語ります>私は南仏の海風の入るアパートで暮らしていましたが、現在はパリの森近くのアパートで生活しています。起床は7時ごろで、せっせと飼い主を起こすところから始まります。夜ごはんが足りないときは、朝5時に起こします。猫パンチしたり、乗っかったり、泣きじゃくったりあの手この手で起こします。大好きなごはんを食べた後は、満足してまたすぐに寝ます。日中はほとんど寝ていて、夜8時になると活動開始。まず、お風呂タイム。お風呂場は苦手ですが、手ぬぐいでふきふきしてもらいたくて、飼い主を誘います。結構きれい好きなんです。そのあとは、家の中とアパートの廊下の見回り猫に徹します。安全を確認したら、かくれんぼ遊びです。10時になると、飼い主に一緒に寝ようと誘います。食事は飼い主のひざの上で体を撫でてもらってから飼い主の手にのったカリカリを食べます。好物はお刺身!そしてどんなおやつよりも猫草が大好き!部屋の中で猫草を育てているので、いつでも食べたいときに食べられます。手作りブランケットの上がお気に入り。くつろぐときにブランケットもいっしょに毛づくろいしているので、どんどん猫のような毛並みになっていっています。遊ぶのは決まって人間の手。市販のおもちゃは一度遊ぶと飽きちゃうので、飼い主の手と戯れています。人間が大好きで、どんな人にも挨拶をしにいきます。飼い主が人と話していると、ちょこんと中央に座って話を聞いています。ベタベタくっつくのは嫌いだけれど、いつもそばにいてほしい寂しがり屋さんなんです。飼い主が外から帰ってくると、玄関までお出迎えします。特技は出会った人を虜にすること。人懐っこい性格なんです<飼い主から見たキャンキャンさまとは>幼少期から猫を飼いたかったものの、親から反対されて飼えないままフランスにやってきました。フランス在住もいつまで続くかわからなかったので、猫が飼えない日々でしたが、キャンキャンと出会ったころに長期滞在許可証をゲットできたので、思い切って飼うことを決意しました。出会いは、猫を手放したくて譲り先を探している人がいると知人から聞いて、興味本位で会ってみたことです。子猫だと思って会いにいったら、すでに大人の猫でした。出会った瞬間にキャンキャンにビビっときました。出会うべくして出会ったのだと即決で飼い主となることを決意し、30分後には一緒に住み始めました。私に似ているところもあります。それは気になる人に寄っていくところです。気に入らない人には近寄らないのもそっくりです(笑)。かまってほしいときに仰向けになって、こっちをみつめている姿はたまりません。おなかを撫でてほしいのかと思って撫でると、ガブガブ噛まれますがそんなところもすべてかわいいです。キャンキャンのためなら何でも頑張れてしまいます。愛そのものです。ある天気がいい日、キャンキャンがバルコニーに出たいというので、窓を開けてあげました。あまりにも静かなので昼寝でもしているのかな?と見てみると植木鉢の上で仰向けになって寝ていました。種を植えたばかりだったので少しショックだったのですが、あまりにも気持ちよさそうだったので気の済むまでいさせてあげました。キャンキャンからは、何をしなくても、何かができなくても、生きているだけでいいんだよということを教わりました。毎晩寝るときには「今日もありがとう、おやすみ」とキャンキャンに挨拶をしています。――キャンキャンさまの大好物のお刺身のつまは、大根ではなくて猫草ですね。飼い主は寿司職人なので、きれいな盛り合わせでただいているのでしょうね。キャンキャンさまに夜の挨拶をすませて眠りにつく飼い主は、キャンキャンさまと一緒になれて毎日が幸せそうです。著者情報松永学猫さま好きフォトグラファー。雑誌、webなど多くの媒体で活躍。猫歴、実家に通っていた野良を含めると10匹以上、パリには2匹の猫さまを連れて移住、現在は保護猫3匹と暮らす。どこへ行っても通りで見かけた猫さまに挨拶は忘れません!取材、文・Manabu Matsunaga
2024年01月13日フランス在住のカメラマン、松永学さんによる、フランスの猫さま紹介!第198回目はサイベリアン雑種のアパッチ(Apache)さま。甘え上手な猫さまの物語【フレンチ猫さま】vol.198猫さまの話をもっと聞かせて!アパッチさまは12歳の男性猫さま。<アパッチさまが語ります>僕は明るく居心地の良いアパートメントで、洋服作りに夢中な飼い主家族と一緒に住んでいます。いつも朝は飼い主と同時に起きて、自分のお皿が満たされるのを待ち続けます。それから午後4時ちょうどまで、テレワーク中の飼い主のパートナーに精力的に肩をすり合わせに行きます。それから飼い主のところに行き、抱擁を求め、洋服制作中の生地の間に身を置きます。それから僕は玄関でここの家の子どもの帰りを待ちます。子どもにとって僕は議論の余地のないスターに違いありません。夕方になると、満足するまでサメのように飼い主たちの足の周りを回転し続けます。もちろん夕食の催促です。フレッシュチーズ入りズッキーニのスープが出てくる日は特別感があります。甘え続けると魚やエビなどが出てくることがあるので、僕は甘え上手です。ひとりになって心を落ち着かせたいときは、フェルトの洞窟にこもり、おもちゃに囲まれます。ピンポン球とリボンの羽のどちらを選ぶか迷うところですが。夜は最愛の飼い主の枕に落ち着き、朝まで一緒に眠ります。<飼い主から見たアパッチさまとは>猫に囲まれて育った私は、猫を飼いたいと強く思っていて、パートナーと出会った時から説得し続けていました。ある時、私はバイク事故に遭い、しばらく動けなくなり自宅で療養していました。そんな私の姿を見てからパートナーはもう猫を飼うことに抵抗できなくなったのでした。それから私たちは猫の保護施設を探して、犬と猫と掛け合わせたようなアパッチの性格が目に留まりました。私たちが彼について知っていることは比較的少ないです。生後8か月頃に迷子か捨てられた状態で発見され、保護施設に収容されました。彼は私たちが最終的に出会った保護施設に至るまで、いくつかの保護施設を渡り歩きました。初めて会ったとき、彼は私の膝に飛び乗って首まで登ってきたのです。私たちが彼を引き取ったとき、アパッチは非常に控えめで、とても小さく鳴き、静かに喉を鳴らしました。私たちは、振動を感じて彼が喉を鳴らしていることだけを理解しました。一緒に暮らすようになってから、アパッチが大声で喉を鳴らし始めた瞬間、彼が私たちと一緒にいて本当に快適でくつろいでいるのだと解釈しました。年齢的には、アパッチには腎臓のケアをする必要があります。そのため、彼の食事に合わせてカリカリとウエットフードを組み合わせています。調理した野菜やヨーグルトが添えられることもあります。彼は人間と一緒にいるのが好きな猫です。とても人懐っこく、甘やかされるのが大好きで、特に尻尾の上をブラッシングされたり、優しく撫ぜられたりするのが大好きです。人がするあらゆる愛撫が彼の満足を満たします。彼は私たちと夜を過ごし、来客があればそのかたの膝の上に上り、我が家族との違いを比較しているようです。アパッチはギリシャの神のようで、悪いことを駆除する業者のようです。彼と一緒にいると毎日がより楽しく、快適なものになります。この10年間で私たちがより親密になったせいか、それとも常にお互いの鏡であったのかはわかりませんが、お互いに似たもの同士になりました。思うに、私たちが自分の時間をすべて彼の喜びのために捧げているのに、彼は私たちが無駄なことに取り組みすぎていると考えているようです。彼が目を半分閉じてソファの上で転がっているのを見ると最高に幸せを感じます。ーー自宅兼アトリエになっているアパートメントで、アパッチさまは飼い主の作業中のお手伝いをしています。決して邪魔ではなくひと息つくときにアパッチさまの存在が疲れを癒してくれているようです。著者情報松永学猫さま好きフォトグラファー。雑誌、webなど多くの媒体で活躍。猫歴、実家に通っていた野良を含めると10匹以上、パリには2匹の猫さまを連れて移住、現在は保護猫3匹と暮らす。どこへ行っても通りで見かけた猫さまに挨拶は忘れません!取材、文・Manabu Matsunaga
2024年01月07日フランス在住のカメラマン、松永学さんによる、フランスの猫さま紹介!第197回目は親子のトラ猫のココ(Koko)さまとミラベル(Mirabelle)さま。仲良しな母娘猫さまたちの物語【フレンチ猫さま】vol.197猫さまの話をもっと聞かせて!ココさまは推定4歳ミラベルさまは3歳、ともに女性猫さまです。<ココさまが語ります>私の飼い主はパリ1区の花屋で働いています。私たちの住まいはパリ郊外の古い一軒家風の、日当たりの良いアパルトマンです。庭がありますが、私たちは外に出ません。道路が近く、飛び出し事故の心配があるので気をつけています。朝の始まりは7時頃のごはんから。二度寝をした後、ひなたぼっこをし、野鳥観察、ちょっと母娘でプロレスごっこをして走り回って、また昼寝をしてのんびりと飼い主が帰るのを待ちます。飼い主が帰ってきた時には2匹揃って「ニャァ!ニャァニャ!(おかえりー!ごはん早く!)」とアツい出迎えをします。たとえ先にごはんをもらっていても「わたしたち、まだごはん食べてないわよね~!ミラちゃん?」「うんまだ食べてないね、ママ」とふたりで演技をします。飼い主が「あなたたちはもう食べたんでしょ?」と聞くと、「まだ!食べて…ない…。えっと…」とふたりで顔を見合わせて、ゴニョゴニョと返事の歯切れが悪くなって嘘がバレてしまいます。夕飯を食べた後はちょっとハッスルして走り回って、シャーシャーとふたりで仲良く喧嘩して、再びまったりして、飼い主が寝る前に夜食をちょっと食べます。その後は朝まで熟睡?もしくは特に音を立てることもなく飼い主の枕元でおとなしくしています。食事は『YARRAH』のカリカリと蒸留水が中心です。以前『YARRAH』のパテももらっていた時もありますが、いつもと同じカリカリが大好きです。おやつはありませんが、強いて言うなら季節限定で蜂でしょうか。夏などに開け放った窓から蜂が入ってくると母娘揃って張り切って飛び跳ねて、蜂を捕まえてムシャムシャと食べます。陽の当たるところを上手に見つけて移動しますが、サロンの窓際に2脚並べたスツールの上でのんびりと過ごすことが多いです。それから古い木の脚立の上も大好きです。冬になり寒くなってきてからは窓辺に置いたバスケットの中に敷いたムートンもお気に入りです。おもちゃは胡桃の殻、ワインのコルク、松ぼっくり、姫りんごなどを転がしてよく遊びます。ふたりともマイペースに気ままに遊んでいますが、ときどき、なでしこジャパン顔負け?の見事なドリブル&パスを披露します。<飼い主から見たココさまとミラベルさまとは>動物のいない家庭で育ったので、犬や猫は気になるけどちょっと怖い存在でした。子どもの頃、父と一緒に親戚の家へ行った時、猫を膝に乗せて嬉しそうに猫を撫でている父の姿が印象的で、今思えば猫好きの血は既に引き継いでいたのかもしれません。5年前、結婚してフランスで暮らすようになってから夫が飼っていた先代猫Holy(雌・当時推定12歳)との生活が始まり、それからすっかり猫好きになりました。しかし、約1年後に病気で亡くなってしまったので、私がHolyと一緒に過ごせた時間は短いものでした。特に、後半の半年は何よりもHolyファーストで濃厚な介護の日々でした。大変でしたが、とてもとても愛おしくて今でも私たち夫婦にとって特別な猫です。今回登場した2匹は夫の知り合いのお宅に住み着いたニャンズ母子。ココは夫の知り合いの家に突然住み着き、そのお宅のムッシュに名付けられました。直後、ココは子猫を2匹産みました。ムッシュは当時すでにご病気で寝たきりだったのですが、ココにベッドを譲りご自分は床で眠り、ココが無事に子猫を産んだ数日後にお亡くなりになりました。ムッシュはココのことをとてもかわいがっていて、病床でも「ココがここにいるから大丈夫」と言い、子猫が生まれた時には「なんと素晴らしい!ハッピーだね!」と、とても喜ばれていたそうです。ムッシュが亡くなられた時に夫の友達から「引き取り手を探している子猫が2匹(雄と雌)いるけど飼わない?」と連絡があり、家族として迎えることを決めました。Holyを舌の病気で亡くし、悲しみに明け暮れていたちょうど1年後のことでした。先代猫は夫が一人暮らしをしていた頃、12月の寒い日にひょっこり家に入ってきて住み着いた猫だったこともあり、夫は「また猫がやって来るのを待つ」と言っていたので、ご縁を感じました。ところがその後、結局母猫も行き先がなくて困っているから「ついでにお母さんも一緒にどう?」という話が出たのです。とはいえ、さすがに我が家で3匹飼うことは無理なので、子猫たちが生後8週間経つまで待って、弟猫は亡くなったムッシュと親しかった友人家族の元へ。そして我が家には母娘猫が来ることになりました。ミラベルは8月生まれで、いろいろな呼びかたをされていたのですが、丁度我が家に来ることが決まった日に、夫が植えていたミラベルの種からひょっこりと芽が出ていたので、ひらめきでつけました。日本でいえば、「すももちゃん」でしょうか?ココは推定4歳で子猫を産んだのですが、実は1歳ぐらいだったのでは?と獣医に言われました。ココは女将さん気質でお客さんが来ると、真っ先に愛想良く挨拶します。抱っこされるのは好きではありませんが、名前を呼ぶとスタスタとすぐにやってきて撫でて~と上手に甘えます。愛情深くとても優しい子ですが、娘の躾には厳しく、飼い主の目覚まし係としての責任感にも溢れています。ミラベルはママが大好き。生後1年近く経っても、いつまでも隙あらばママのおっぱいを求め、ココに威嚇されていたほどの甘えん坊で食いしん坊。元々骨太で、今ではもうすっかりココより体が大きくなりましたが、親離れできずにいつでもココにぴったりとくっついています。とても穏やかで、噛んだり爪を立てる事は全くせず、綺麗好きでよく毛繕いをしています。怖がりで人見知りです。興奮した時の目を疑いたくなるような尻尾の太さにミラベルは狸だったのでは?という疑惑も(笑)。ココの特技はピアノ!音楽家の夫はココの奏でた旋律をもとにコラボ曲を作ったこともあります。エリック・サティ風なピアノを弾くのが得意だった先代猫からピアノのセンスを引き継いでいるようです。ミラベルの特技はカリカリの早食い!生まれながらの食いしん坊で、赤ちゃんの頃から弟猫よりちょっと大きかったミラベルはいつでも食欲旺盛です。掃除機の如くあっという間にお皿に入れたカリカリを食べてしまって、ココのお皿からもちゃっかりいただいちゃうので、ココの食べるペースを見ながらミラには一粒一粒手であげます。時々見せる不細工な顔も全てかわいいのですが、ふたりが仲良くぴったりとくっついてスヤスヤと安心して寝ている様子を見るのが愛おしくて一番かわいいなぁと感じます。私のことは、ごはん係、世話係、時にはクッションと思っているようです。ココ&ミラが我が家で暮らすようになって1か月程経った頃、夜中に突然ココが「ニャァニャァ!ニャァニャァ!!」と私たちに強く何か訴えてきました。驚いて飛び起き、様子を見ていたら、どうやらミラベルの姿がなく、「すみませーん!ミラちゃんいないんですけど!ちょっと!ミラちゃんを探してください!!」と言っているようだったので、心配してウロウロするココと一緒にあちらこちら探したら、小さなミラベルがひょっこりとクローゼットの中から出てきて、拍子抜けして大笑いしました。小さな体ながらなんと大きな存在感なのでしょう。純粋で人間よりはるかに賢く、まさにアガペーの愛(無償無限の愛)のありかたを実感させてくれます。トラネコと暮らすようになってから「私も猫になりたい」と言って、私がトラ柄の服を着るようになった事が面白い、と夫談。私にとっては猫の存在そのものが癒し。どんなに疲れていても猫を撫でているだけで、すーっと疲労感を溶かしてくれる魔法使いのようです。そして「子は鎹」と言いますが、猫もまさに夫婦の鎹です。先代猫Holyは半年間の壮絶な介護の末、私たちが留守をしている間にそっと眠るように亡くなっていました。それはまさに命の炎が燃え尽きたような静かなお別れでした。悲しみはとても深くすっぽりと心に穴が空いたようでしたが、それ以上に「Holyありがとう」の感謝の気持ちでいっぱいでした。ココ&ミラともいずれはお別れをする日を迎えることは避けられない事ですが、彼女たちが命を全うするまで穏やかに安心して過ごせるように一緒にいて、その時が来たらしっかり看取ってあげたいです。猫たちを残して私たちが先に逝くわけにはいかないですね。ーーとても仲良しなココさまとミラベルさまの毎日は活気があって、愛情たっぷりの飼い主と心地よい生活をしています。いったんは離れ離れになるかもしれなかった母娘でしたが、ずっと一緒にいられてとても幸せそうでした。著者情報松永学猫さま好きフォトグラファー。雑誌、webなど多くの媒体で活躍。猫歴、実家に通っていた野良を含めると10匹以上、パリには2匹の猫さまを連れて移住、現在は保護猫3匹と暮らす。どこへ行っても通りで見かけた猫さまに挨拶は忘れません!取材、文・Manabu Matsunaga
2024年01月06日「こんなにも人間に恋している猫を見たのは初めて」ある女性がこのようにつづった1本の動画に注目が集まりました。動画をTikTokに投稿したのは、2人の息子さんと3匹の猫と暮らしているルーシー・ハグマン(ruthhagmann)さん。映っているのは息子さんとジニーちゃんという猫が、ソファでくつろいでいる様子です。彼女の息子さんたちは2人とも、3匹の猫たちをとてもかわいがっているのだとか。また猫たちも、彼らにとても懐いているといいます。普段からその仲むつまじい様子を見ているルーシーさんでさえ驚いたという、ジニーちゃんの行動がこちらです。@ruthhagmann i swear ive never seen a cat so in love w a human before #catsoftiktiok ♬ Je te laisserai de mots - noel.smt息子さんの腕に抱かれたジニーちゃんが、彼の胸の上で、ふみふみしているではありませんか。さらに愛おしそうに彼の顔を見つめたり、自分の鼻先を近付けたり、彼の手に顔をすり寄せたりしています。まるでジニーちゃんの全身から息子さんに対する『好き好き大好きオーラ』が放たれているようですね。この動画はルーシーさん同様に多くの人たちの心を温かくしたようです。・本当にかわいらしい。この猫は彼のことを愛しているんだね。・息子さんたちと猫たちは深い絆で結ばれているね。・この惑星でもっとも純粋なもの!それは子供と動物だ!@ruthhagmann A year ago today ❤️ not much has changed between these two #catsoftiktok #onthisday ♬ original sound - Ruthie Hagmann猫が飼い主に対して、ふみふみをするのは、飼い主さんを信頼して甘えている証拠だといわれます。また、猫が目を合わせて顔を近付けるしぐさも、信頼を示す愛情表現の1つなのだそう。ジニーちゃんがこんなにも息子さんにメロメロなのは、彼が同じようにジニーちゃんに愛情を注いでいるからなのでしょう。いつまでも見ていたいと思わされる、幸せな動画ですね![文・構成/grape編集部]
2024年01月04日フランス在住のカメラマン、松永学さんによる、フランスの猫さま紹介!第196回目はメインクーンのウルリッチ(Ulrich)さま。生後8か月に見えない猫さまの物語【フレンチ猫さま】vol.196猫さまの話をもっと聞かせて!ウルリッチさまは生後8か月の男性猫さま。<ウルリッチさまが語ります>僕らはパリのディズニーランド近くの大きなアパートに住んでいます。パリからは車かRER(高速鉄道)のA線で、セリにあるヴァルデューロップ駅まで20分ぐらいです。飼い主は自宅のアトリエで絵を描いているので、一日中一緒にいることも多く、毎晩飼い主の隣で寝ています。時々、僕は先住の猫仲間と遊んだり、真夜中にパーティをしたりします。僕らには、15分ほどのゲームと狂気の時間があります。飼い主が寝ていても、お互いを追いかけたり、ベッドに飛び乗ったり、鬼ごっこをしたりしています。飼い主へのご褒美です。朝はみんなで食事です。ゴミ箱の掃除、家事のシーケンス、居住空間の換気などの飼い主の行動を観察してから、食事タイムです。身だしなみは必要ですね。抱っこされたり、昼寝したり静かな時間帯です。昼寝から目覚めたら、飼い主と遊んだり、また昼食をしたりします。1日に数回、少量ずつ食事を食べます。高品質の『ロイヤルカナン』のカリカリは無制限です。小袋、パテ、テリーヌなど、あらゆるウェットフードが準備されています。生か調理済みの肉や野菜でできた手作り料理もいただいています。生の鶏肉もたまに出てきます。おもちゃは、小さなネズミや小さなぬいぐるみのポンポンボール。人間の仲間と寄り添うのが好きですが先住の猫との間には上下関係があります。<飼い主から見たウルリッチさまとは>私はかつて17年ほど猫を飼っていました。私は彼女をとても愛していましたし、それはお互い同様でした。私が外出すると彼女は私についてきました。彼女はひとりでも外出していましたが、老衰で家を出て戻ってこなかった時はとても辛かったです。それから3年間、私はもう動物を飼いたくありませんでした。そのため猫の繁殖プロジェクトに着手する前に何か月も考えました。現在飼っている猫のウルリッチは生後3か月で家にやってきました。彼は2023年2月末に生まれ、子猫が乳離れする法定年齢まで、ブリーダーのもとで母親から学ばなければならないことを習得しました。彼はすでにとても社交的で礼儀正しいかったので、私はすぐに彼に溶け込むことができました。私が初めて飼ったメインクーンの雄猫に恋に落ちたのは、インターネットで見たときでした。犬、猫、馬の専門ブリーダーからの広告です。明るいクリーム色と優しい雰囲気が気に入りました。彼は本当に素晴らしかったです! メインクーンは約4歳まで成長を続けて大きくなることが知られています。現在も順調に成長中の子猫です。家の中ではとても安定している巨大な猫の木が大好きです。彼はソファとベッドも気に入っています。メインクーンは、少しワイルドな外観と平均以上の堂々としたサイズをもつ大きな猫ですが、抱きしめたくなるような優しい性格をしています。私はこの賢明で礼儀正しく、思慮深い気質を尊敬しています。ベルベットのようなクリーム色の雄大なライオンの赤ちゃんのようです。とても豊かで深みがある印象で、その表情を通して彼とコミュニケーションをとれているような気がします。とても強烈で甘い魔法のようです。私は彼の穏やかで雄大なところが好きで、私も彼のようになりたいと思っています。私と彼は好奇心旺盛で、忠実で、自発的です。似たもの同士かもしれません!ウルリッチは今この瞬間を楽しんでいて、私をとても愛していると思います。喉を鳴らしたり、抱き合ったりする瞬間、そしてソファに快適に座ったときに共有される温かさで、一緒に暮らすことに喜びを感じます。そしてそれが繰り返されることに感謝します。幸いなことに、私にとって猫はセラピストであり、地球生物学者です。彼らはエネルギーを伝え、人間に執着し、忠実であり、人間を愛し、それを伝えるためにやって来くるのです。シンプルかつ簡単に愛することを可能にし、特にストレスをやわらげて幸福を与えてくれます。忍耐と無執着も学べます、これはより良く生きるために重要です。また、彼らは機転と敏捷性をもって適切なタイミングで行動し、立ち直り、必要に応じて行動をやりなおす方法を知っているように見えるので、洞察力があるとも言えます。エネルギー効率が高く、必要なときに、貯めていた力をすぐに使えます。私は彼らの能力を賞賛します。ーーこの連載にはメインクーンが何度も登場していますが、ウルリッチさまの子猫時代の話を聞いているとメインクーンのことがよく理解できました。4歳まで成長過程と聞いて、まだまだこれから大きくなっていくウルリッチさまの日常を追いかけてみたくなりました。著者情報松永学猫さま好きフォトグラファー。雑誌、webなど多くの媒体で活躍。猫歴、実家に通っていた野良を含めると10匹以上、パリには2匹の猫さまを連れて移住、現在は保護猫3匹と暮らす。どこへ行っても通りで見かけた猫さまに挨拶は忘れません!取材、文・Manabu Matsunaga
2023年12月31日フランス在住のカメラマン、松永学さんによる、フランスの猫さま紹介!第195回目はヨーロピアン雑種のウタマロ(Utamaro)さまです。家族のことが大好きな猫さまの物語【フレンチ猫さま】vol.195猫さまの話をもっと聞かせて!ウタマロさまは3歳の男性猫さま。<ウタマロさまが語ります>僕は人間のお父さんとお母さん、そして彼らの2人の娘たちと一緒に、坂の上の築100年の趣のあるアパートに住んでいます。ライターをしている飼い主(お母さん)が作業をしているパソコンの後ろや近くの椅子にいるのが好きで、陽の光がたっぷり当たる場所で寝ています。ここのうちの娘2人が学校から帰ると、隣にいるか一緒に遊びます。そう、僕の好きな場所は家族のいる場所。家族がテレビを観れば同じソファーに座って一緒に観るのが楽しいです。そして夜は誰かの布団の中か上で寝るのが日課なんです。食事は栄養バランスの整ったドライフードを主食に、時々、鶏肉を茹でてすりつぶしてとろみをつけたもの、と手が込んでいます。鶏肉のご飯は特別というわけではなく、ときどきもらえる大好物です!そして鶏肉のささみを手作りで乾燥させたもののストックがあるので、ご褒美としてや時々お姉さまがたからもらっては噛み締めています。僕の大好きなおもちゃは、アルミホイルを丸めた手作りのボールと、ワインのコルクです。シンプルだけどアルミのボールは楽しくって、もらったら廊下で追いかけ回して遊びます。ワイン(特にシャンパーニュ)のコルクに紐をつけたものは、動きがおもしろくって大好きです。そして、お姉さまがたのぬいぐるみ。ダメって言われてるんだけど、彼女たちのお気に入りのもので遊ぶのが好きです。みんなにすっごく怒られるんだけど、やめられないのです…。<飼い主から見たウタマロさまとは>7歳で他界した前猫の存在が家族の中で大きすぎて、失った後、家族全員で大きなペットロスになってしまいました。家族にとってあまりにも大切な猫だったので、もう猫を飼うことはやめようと考えていました。そんな時、とある捨て猫の支援団体に出会いました。そこは、捨てられた子猫を義母猫と共に育て、猫としての教養を身につけた後に里親を探すというものでした。里親としっかりディスカッションしてから家族と猫の相性などを考え、引き渡しているという彼女たちの試みに、私たち家族は深く共感しました。当時私たちは猫を探していたわけではなかったのですが、私たち家族のペットロスの話を交えながら子猫をいつかは引き取りたいことを話しているうちに、そこのお家で育てられているまだ生後2か月のウタマロとその兄弟をよかったらと紹介されたのです。彼女の自宅サロンにいた子猫のウタマロは娘たちとすぐに仲良くなり、引き寄せられるような出会いでした。彼が6か月になるまで待ち、お家にお迎えしました。家ではウタマロはわんぱくな末っ子の男の子という感じです。娘たちが大好きで、ウタマロも自分は人間の子どもだと思っているようです。だからなのか、娘たちが遊んでいると必ず同じ空間にいます。彼女たちが寝静まった後、遊んでいたおもちゃにいたずらしています。そして、次の朝になると2人と一匹で喧嘩が始まります。ウタマロはとても尻尾が長いのですが、びっくりすると尻尾の毛だけがすべて逆立ち、まるでたぬきのようになります。なぜこんなことでびっくりするのかわからないようなこと、たとえば、南瓜の種をくり抜いていたらそれにびっくりしたり、新しい冬用のスリッパに驚いたりなど、彼の驚きのツボがわからないのでとてもおもしろいです。また、ウタマロはとても優しい子です。家族の誰かが風邪をひいたりすると、一日中心配そうにずっとそばに寄り添っています。一方で、どんな場所に行っても怖じけない性格で、旅も好きです。家族が大好きで人懐っこい子です。爪を磨がずになぜかかじるという変な癖があり、かじるとボロボロになるのでヤスリをかけてあげても嫌がりません。むしろなぜかうれしそうにうっとりしています…。ウタマロは家族にとってのいたずら大好きの甘えん坊、一番末の息子です。安心しきってぐっすり眠っている姿を見ると、癒しと平穏な心で満たされます。とても大切な家族の一員です。ーーウタマロさまの食事はとても美味しそうですね。いたずらで甘えん坊!子どもたちとのきょうだい喧嘩?それもほのぼのしていてここの家族の様子が伝わってきます。爪ヤスリをかけてもらうときの恍惚の表情も想像できますね。著者情報松永学猫さま好きフォトグラファー。雑誌、webなど多くの媒体で活躍。猫歴、実家に通っていた野良を含めると10匹以上、パリには2匹の猫さまを連れて移住、現在は保護猫3匹と暮らす。どこへ行っても通りで見かけた猫さまに挨拶は忘れません!取材、文・Manabu Matsunaga
2023年12月30日フランス在住のカメラマン、松永学さんによる、フランスの猫さま紹介!第194回目はサバンナキャットのチャラ(T’chala)さまです。大きなお耳がチャームポイントの猫さまの物語【フレンチ猫さま】vol.194猫さまの話をもっと聞かせて!チャラさまはもうすぐ2歳の男性猫さま。<チャラさまが語ります>僕はパリ郊外のクレテイユ市にある9階建てのアパートの8階のベランダ付きの部屋に住んでいます。朝は家族の誰よりも早く起きます。昼間はいろんな場所でお昼寝。夜が一番元気で、よく跳ね回ります。ある程度遊び疲れたらご飯を食べて、猫の木でお休みです。普段の食事はキャットフードとBARF(生肉)です。鰹節やドライ鴨肉も大好きで、結構なグルメ猫です。高い所が大好きなのはサバンナキャットの血筋なのでしょうね。羽の付いたおもちゃを思いっきり追い回しています。飼い主は僕のことを、好奇心旺盛なのに怖がりなのね、と言うことが多いです。耳が大きく音にも敏感だからでしょうか。得意なのはジャンプ!どこにでも登っていきます。<飼い主から見たチャラさまとは>チャラは私にとって人生初の猫です。ブリーダーから購入しました。今まではどちらかというと猫嫌い派でした。父が猫嫌いだったので、実家では犬(柴犬)を飼っていました。祖母の家ではいつも猫を飼っていて、遊びに行く度に猫アレルギーで夜は眠れず、ご飯を食べていれば隣でミャーミャーと言われて、嫌な体験しか記憶になかったのです。猫を飼う事を決めたのは、夫と息子がすべて世話をすると言ってくれたからです。が、結局我が家にチャラが来たら、あっという間に虜になり、今では猫友達もたくさんできました。そんな私がますます猫好きになったのは、今年の夏、3週間ふたりっきりで過ごした時です。普段は夫や息子と戯れる事の多いチャラが、私にべったりで、呼べば来る、一緒に寝てくれる、とただひたすら甘えん坊だったのです。可愛いチャラにメロメロになりました。息子とチャラは兄弟のような関係です。少々息子が粗い扱いをする時もありますが、チャラはされるがまま、なぜか息子のする事は許しています。毎晩息子がベッドに行く時間にはチャラも一緒に部屋に行き、そのまま寝る日もあります。時には一緒にテレビを見たり戯れあったりと、息子にとって、チャラの存在は欠かせません。もちろん私や夫にとってもです。今では生活に安らぎや笑いをもたらしてくれています。私のことは一番美味しいご飯をくれる人と思っているのでしょうね。マイペースなところと土いじりが好きなところは私に似ています。いつも何かをせがんでいるようなまん丸の眼を見ると、子ども同然の愛を捧げたくなるのです。ーーこの連載にサバンナキャットは初登場でしょうか?サバンナキャットの歴史は比較的新しいと聞いています。大きな耳をもっているチャラさまは、野性味に溢れていますね。どんなに高く飛べるのか実際見てみたいものです。著者情報松永学猫さま好きフォトグラファー。雑誌、webなど多くの媒体で活躍。猫歴、実家に通っていた野良を含めると10匹以上、パリには2匹の猫さまを連れて移住、現在は保護猫3匹と暮らす。どこへ行っても通りで見かけた猫さまに挨拶は忘れません!取材、文・Manabu Matsunaga
2023年12月24日フランス在住のカメラマン、松永学さんによる、フランスの猫さま紹介!第193回目はペルシャ猫のシャドウ(Shadow)さま。見事な長毛をもつ猫さまの物語【フレンチ猫さま】vol.193猫さまの話をもっと聞かせて!シャドウさまは2歳の男性猫さま。<シャドウさまが語ります>僕はお兄さんとお姉さんと一緒にアパルトマンに住んでいます。1日のほとんどを寝て過ごしています。食事に関しては、パテ状のものは消化しにくいため、主にカリカリを食べています。おやつはミルクの入ったカリカリが大好きです。飼い主の腕に抱かれるのが大好きですが、キャットツリーの上も心地よく、そこでも寝ています。お気に入りの遊びは、カラフルなプラスチックのバネです。性格は非常に頑固だと言われます。好き嫌いがはっきりしてるんです。<飼い主から見たシャドウさまとは>以前飼っていたペルシャ猫が亡くなってから、また長毛の猫を飼いたいと思っていました。先代のペルシャ猫の想い出から抜け出せなかったのです。何日も何日も探した後、ようやくシャドウに出会う機会がありました。それは偶然見つけた掲示板でした。写真を見て容姿もとても私好みだったのですぐに飛んでいきました。初めてシャドウに会ったとき、そこに着くとすぐにシャドウが私に向かって飛んで来たのです!この瞬間、私の猫になりました。養子にするために書類に署名した後、2日後に再訪し、更新された書類を受け取りました。それ以来、ずっと私たちはお互いのそばを離れていません。シャドウは私の子どものような存在です。もちろん先住の猫たち同様に世話をすることに喜びを感じています。シャドウは素晴らしいオレンジ色の目をしており、それが彼の魅力をさらに高めています。私たちは似ているところがあり、ふたりともとても頑固です。私が経験した最高の瞬間は、初めてシャドウと会ったときでした。 私の人生で最高の日のひとつです。それ以来毎日欠かさずシャドウは私に大きな喜びをもたらしてくれます。ーー先代のペルシャ猫さまの想い出がシャドウさまへの愛に乗り移ったのでしょうか?きっと前の猫さまも飼い主にとって素晴らしい存在だったのでしょう。次回はシャドウさまの兄さんとお姉さんの話を聞かせてもらおうと思います。著者情報松永学猫さま好きフォトグラファー。雑誌、webなど多くの媒体で活躍。猫歴、実家に通っていた野良を含めると10匹以上、パリには2匹の猫さまを連れて移住、現在は保護猫3匹と暮らす。どこへ行っても通りで見かけた猫さまに挨拶は忘れません!取材、文・Manabu Matsunaga
2023年12月23日こっそりと家を抜け出してしまった迷子の動物といえば、どのような動物が思い浮かびますか。おそらく多くの人が犬や猫、ウサギや鳥などを挙げるのではないでしょうか。警察官が保護した迷子の動物とは?アメリカのケンタッキー州にある『レキシントン・フェイエット動物管理局』に、「迷子の動物がいる」という通報がありました。通報してきた人は交通量の多い道路で変な物音が聞こえたため、付近を見渡したところ、車から隠れている動物を見つけたのだそう。親切なその人は動物を心配して、『レキシントン・フェイエット動物管理局』に保護してくれるようにお願いしたのです。現場に駆け付けた警察官はその動物を保護して、飼い主を見つけるために写真を撮り、Facebookに投稿。こちらがその写真です!迷子になっていたのは犬でも猫でもなく…子ヒツジ!警察官と頬を寄せ合うようにしてツーショット写真を撮った子ヒツジは、なんだかほほ笑んでいるように見えますね。「子ヒツジがいなくなったのはどなたですか?」とつづられた投稿は、見た人みんなを笑顔にしたようです。・なんて素晴らしい写真だ!・この子ヒツジが欲しい!・かわいそうに!早く家に帰れるといいね。そしてこの投稿によって、子ヒツジの飼い主が見つかりました!子ヒツジはシャタくんという名前で、飼い主さん一家は1日中探していたのだとか。飼い主さんはシャタくんが無事に見つかって大喜びしていました。道路に迷子の子ヒツジがうろついているなんて、牧畜が盛んなケンタッキー州ならではのハプニングといえるでしょう。シャタくんが優しい人に見つけてもらい、無事に家に帰れてよかったですね。[文・構成/grape編集部]
2023年12月18日フランス在住のカメラマン、松永学さんによる、フランスの猫さま紹介!第192回目は赤トラのポンポン(Pompon)さま。冬はラジエーターの上が定位置な猫さまの物語【フレンチ猫さま】vol.192猫さまの話をもっと聞かせて!ポンポンさまは11歳の男性猫さま。<ポンポンさまが語ります>僕たちはアパートの1階に住んでいます。小さな専用中庭があるのでとても快適です。テーブルが置けるスペースもあるのでここの家族は幸せですね。もちろん僕もですが…。飼い主はイラストレーターで普段は自宅で仕事をしています。だから、彼とはちょっとした同僚のような関係です。この家の娘の体操マットや散らかった学校のノートなどの紙の上で休むのも大好きです。朝になると寝室のドアの前で飼い主たちを待って、家中飼い主たちを追いかけることから1日が始まります。もちろんご飯をもらうためです。飼い主が仕事中は邪魔をしないように寝ていなければならず、ドアの前で仕事が終わるのをじっと待っています。季節がいいときは夜に庭へ出て朝まで戻ってきません。今の季節は暖房のラジエーターの上に座っているのが大好きで、これからはこの上で過ごすことが多くなります。<飼い主から見たポンポンさまとは>ポンポンは我が家の初めての猫です。 私たちの娘たちは動物を少し怖がっていたので、猫と一緒にいれば問題が解決できると考えました。そしてポンポンがやってきてうまくいきました!ポンポンは私たちを気に入っているようで、娘たちともすぐに打ち解けました。私たちを大きな猫の仲間として見ているに違いありません。出会いはコーヒーの自動販売機に貼られた掲示を見て、妻が職場近くの農場まで行ったことです。妻は数匹の中からポンポンを迎えることに決めたようです。ポンポンは私が家にひとりで仕事で籠っているときの心強い友だちです。彼は平和と静けさを好みますが、時々仲間が必要なのかもと彼を見ていて思います。彼が私たちを見るとき、ある種のよそよそしさがあるしとても面白い瞬間もあります。ポンポンは私たちによく話しかけ、お腹が空いたときや家族の誰かと長い間離れていたときにはゴロゴロと甘え鳴きをします。小さな虎のようなポンポンはとても楽しい家族の仲間なのです。ーー自宅で仕事をしている飼い主のドミニックさんは、日中は妻が仕事に行き、子どもたちは学校へ行くので、ポンポンさまと一緒にいる時間が長いようです。イラストにも動物モチーフを数多く描いています。ポンポンさまが作品作りの原動力になっている気がします。イラストで日本にもクライアントさんがいるそうです。最近日本向けにインスタアカウントを作ったと報告がありました。著者情報松永学猫さま好きフォトグラファー。雑誌、webなど多くの媒体で活躍。猫歴、実家に通っていた野良を含めると10匹以上、パリには2匹の猫さまを連れて移住、現在は保護猫3匹と暮らす。どこへ行っても通りで見かけた猫さまに挨拶は忘れません!取材、文・Manabu Matsunaga
2023年12月17日一見、ポーカーフェイスで謎めいているように見える猫。しかし、人間と同様に、豊かな表情を見せることもあります。エキゾチックショートヘアの愛猫、ずーくんを病院に連れて行った、@pechanko_boccoさんが、X(Twitter)にその時の写真を投稿したところ、話題になりました。会計待ちで愛猫のほうを振り返ると…。愛猫が移動用のケージに閉じこもり、小窓からしょぼんとした顔を見せていたのです!エキゾチックショートヘア特有の愛くるしい顔が小窓にフィットしている様子は、なんともいえない面白さがありますね。ずーくんの写真を見た人からは、「アニメのキャラクターに似ている」などのツッコミの声が寄せられています。・猫界の『きかんしゃトーマス』かな?・頑張ったんだね。帰ったらご褒美もらわないと!・最初はなんだか分からなかったけど、よく見ると…吹き出しちゃった!・ローマにある石の彫刻の『真実の口』みたい。『きかんしゃトーマス』ならぬ『きかんねこずーくん』の姿は、多くの人に笑顔を届けたことでしょう。しょんぼりした表情もまた、飼い主さんにとっては、思い出に残る1枚になりますね![文・構成/grape編集部]
2023年12月12日フランス在住のカメラマン、松永学さんによる、フランスの猫さま紹介!第190回目はサビ猫のビュフィー(Buffy)さま。ただいま躾の真っ最中な猫さまの物語【フレンチ猫さま】vol.190猫さまの話をもっと聞かせて!ビュフィーさまは生後7か月の女性猫さま。<ビュフィーさまが語ります>私が暮らしているのはバルコニー付きのアパートメントですが、まだ若すぎるため、現時点ではバルコニーに行くことは許可されていません。毎日窓の前に立って、外の様子を観察しています。ここの家は先住の猫2匹とモルモットが1匹いてとても賑やかで嬉しいです。毎日、遊んだりいたずらするために午前5時頃に起きます。時々おもちゃをベッドに持っていって家中のみんなを起こします。ようやく7時に朝食を食べ、満足して寝ます。朝活しすぎて、日中は起き上がれないほどよく寝ます。午後はみんなで一緒に遊びます。夜の儀式として、飼い主がテレビを見ているとそばに行き一緒に動く画像を追いかけます。食事はカリカリとウェットフードですが、いつも他の人のお皿から食べようとするので叱られます。たまに飼い主用のサーモンをもらえる時がありますが、そんな時は喉が鳴ります。お気に入りの場所?ベッドかソファで長ーくなって寝るのが大好きです。特におばあちゃん猫のロミーとお尻をくっつけて寝ると気持ちよく安心できるのです。<飼い主から見たビュフィーさまとは>月に2回、先輩猫のロミーの薬を買いに獣医に行くたびに、ビュフィーを差し上げますという張り紙を見ていました。何度目かのとき、まだ貰い手がいなかったので、私たちは彼女を養女にすることにしました。初めてビュフィーを見たとき、彼女に恋しました。ビュフィーは私たちと一緒に住んでまだ4か月なので、今のところは躾の段階と言えます。いたずらや、他の動物との接しかたなど…おばあちゃん猫のロミーと相性が良く安心しています。ビュフィーがやってきてからロミーは少し若返ったかもしれません。ビュフィーは要求が多くて、何か食べたいときや遊びたいときは鳴き声で表現します。すっかりビュフィーは私たちの家族の一員となってますます日常が楽しくなりました。ーーこの連載103回目に登場した長寿の20歳のロミーさまのところに、今回登場したビュフィーさまがやってきたのです。まだまだヤンチャなビュフィーさまをロミーさまが教育している部分もあるのでしょうか。ロミーさまが喜ぶ姿が想像できますね。まだまだ長生きしてください。そしてここにはオレオさまというモルモットがヴァカンスになるとよく遊びにやってきます。そのお話も近いうちにお伝えしようと思います。著者情報松永学猫さま好きフォトグラファー。雑誌、webなど多くの媒体で活躍。猫歴、実家に通っていた野良を含めると10匹以上、パリには2匹の猫さまを連れて移住、現在は保護猫3匹と暮らす。どこへ行っても通りで見かけた猫さまに挨拶は忘れません!取材、文・Manabu Matsunaga
2023年12月10日