サッカーをする子を持つ保護者の皆さんが「こんな記事があったらいいのに」と思っているのはどんなことでしょうか。今回は、関東で活動するとあるチームにお伺いして、保護者の皆さんと屋外企画会議ならぬ「サカイクにあったらいいなと思う記事」について親目線のリアルなアイデアをいただく機会を設けました。前編でご紹介するのは、最近よく聞くようになった「主体性」の育て方についてなど、多く聞かれたことについて。みなさんも「わかる」と共感いただける内容になっているかと思います。サカイク公式LINEアカウントで子どもを伸ばす親の心得をお届け!■その1.子どもたちに必要な「主体性」ってどんなこと?最近、学校やその他の場所でもよく目や耳にする「主体性を育てる」ということ。これからの時代を生きていくために主体性が大事と言われているし、いろんな場所で「主体性」と聞くけど、具体的にどういう事か、少しあいまいで分かりにくい。社会が求める主体性はつまりどんなことを指すのか、どんなことが必要なのかを改めて定義したコンテンツがあると助かる、という保護者の声がありました。みなさんも、近年よく聞く言葉ですよね。小学生だけでなく、あらゆる年代で主体的に考えて動くことを求められていますが、親の皆さんの世代はそこまで自主性・主体性を声高に叫ばれていた時代でもないため、どうやって主体性を育てるのかを発信してもらうと参考になる、ということでした。サッカーする子どもを伸ばす親の心得「サカイク10か条」とは■その2.見守りと放置の境目は?自立を促すために見守っているのに「放置」とみられないか気になる子どもの自立を促すために、自分でやってみて失敗して考えてほしいから見守っているつもりだけど、「放置している」と見なされるのではないかと心配。という保護者の方からは「見守りと放置の境界ってどこ?と悩む。具体例を挙げて紹介してほしい」という提案をいただきました。子どもへのかかわり方について、そのさじ加減に悩む保護者は多いですよね。最近は過干渉気味でなんでも親がしてあげる子も多いので、あえて自分で考えて失敗も見守る姿勢を「放置している」と指摘されたりすることもあるそう。たとえ相手が言わなくても「放置だ」とみなされそうで不安だという心の内を明かしてくださった保護者も。ほかにも、主体性を大事にし自分たちで考えて動くクラブの理念に共感し、納得して見守っているはずなのに、試合会場で応援席からあれこれ細かく指示を送っている熱量の高い保護者を見ると「自分たちももっと手をかけたほうがいいのかと気持ちが揺らぐことがある」と心情を吐露してくださった方もいました。自立を促すサポートと、干渉のさじ加減について子どもへの接し方や声掛けの例があると助かるのではという、現実に即した提案でした。■その3.いつまで経ってもイマイチ理解できないサッカーのルールNo1「オフサイド」子どもがスポーツを始めると、親御さんもそのスポーツのルールを少しずつ知っていくと思います。サッカーでもそれは同様です。今回お話を伺った保護者の皆さんが言っていたのは、「サッカーのルール解説が欲しい」ということ。子どものサッカーを応援する親として、ルールがわかっている方がサッカーの理解も深まって楽しめると思うけど、サッカー未経験だとルールがよく分からなくて、試合に集中できない気がするという声がありました。とくに「オフサイドが未だによくわからない。解説記事があると嬉しい」というもの。「オフサイド」はプロ選手でもたくさん引っかかるもので、サッカーをよく知らないうちは、何に対してレフェリーが笛を吹いたのかわかりづらいですよね。子どもの試合を見ていてレフェリーが笛を吹いた時、「今の笛は何のファウル?」と最初に戸惑ったのがオフサイトだという親御さんたちによる、「子どものサッカーを応援する親に向けたルール解説」というリアルなアイデアでした。 いかがでしたでしょうか。保護者の皆さんの悩みに即した提案や、親としても子どものサッカーをもっと楽しむための視点からのアイデアをいただきました。いただいたアイデアをもとに、保護者の皆さんのためのコンテンツを作成していきますのでお楽しみに。後編でも引き続き、サッカーの現場で聞いた保護者が本当に求めている記事についてご紹介します。サッカーする子どもを伸ばす親の心得「サカイク10か条」とは
2023年03月07日アメリカのニューヨーク州にある動物保護施設『アニマルケアセンター』。この施設の犬たちの養子縁組を手伝っているボランティア団体『ボローブレッド・イン・ブルックリン』のInstagramには、里親募集中の犬たちが紹介されています。どの犬も個性的でかわいらしいのですが、中でもひときわ目立つキャラクターのメス犬が注目を集めました。名前はバービー。2023年1月の時点で生後6か月のバービーは、同じ月齢のオスの子犬とともに前の飼い主にプレゼントとして贈られたそうです。しかし、2匹の子犬を育てるのは想像以上に大変で、さらに家主から苦情があり、飼い主はバービーを手放すことにしました。ほんの数週間とはいえ、バービーは前の飼い主一家と楽しく過ごしていたとのこと。突然、シェルターに連れてこられたバービーが困惑したり、落ち込んだりしても不思議ではないでしょう。ところがバービーはシェルターのスタッフに全力でしっぽを振り、「遊ぼう!」というようにケージの隙間から手を出してきたのです。そんなバービーの愛らしさにスタッフはメロメロになってしまいました。※動画はInstagram上で再生できます。 この投稿をInstagramで見る Boroughbred in Brooklyn(@boroughbredinbrooklyn)がシェアした投稿 この動画は3万回近く再生され、「かわいすぎて悶絶した」「遊び好きな子犬は最高だよ」「ひと目ぼれしたわ」などの声が上がりました。そしてこの投稿の約1週間後、バービーに里親が決まったのです!新しい飼い主さんは早速バービーのInstagramアカウントを開設。飼い主さんと楽しそうに過ごすバービーの様子が日々、公開されています。※画像は複数あります。左右にスライドしてご確認ください。 この投稿をInstagramで見る ✨Barbie Girl (@barbie_berry_cute)がシェアした投稿 バービーが暮らす家の前にはドッグパークがあり、毎日の散歩の最後はそこで遊ぶのが日課となっているそうです。遊び好きのバービーにとっては最高の環境ですね。バービーについての投稿には、「子犬を贈り物にするのはやめて」という声も上がっています。時期的に推測すると、バービーはクリスマスプレゼントとして前の飼い主に贈られたのではないかと思われます。特に子犬の世話は想像以上に手がかかることを理解していないと、子犬にも飼い主にもストレスが生じてしまうでしょう。一度は捨てられても、明るい性格であっという間に新しい家族と出会えたバービー。これからは飼い主さんから愛情をたっぷりともらって、幸せに過ごしていってほしいですね。[文・構成/grape編集部]
2023年02月28日動物保護活動をしたり、保護猫の写真を撮影したりしているRyostory(@ryostory1124cat)さん。InstagramやTwitterに、猫たちのかわいらしい姿を投稿しています。投稿者さんはある日、1匹の小さな保護猫と過ごしていました。すると、その猫はスヤスヤと眠りについてしまい…。Twitter上で10万以上の『いいね』が寄せられた、かわいらしい猫の姿をご覧ください。見てー手のひらで寝た pic.twitter.com/99WLwvBNDz — Ryostory 1/17〜名古屋写真展 (@ryostory1124cat) July 20, 2022 投稿者さんの手のひらの上で眠っている猫。あまりの小ささとかわいさに、時を忘れて見つめてしまいたくなりますね!投稿者さんによると、この当時、猫はまだ生後1か月ほど。すくすくと成長し、いずれは手のひらに収まりきらなくなっても、そのかわいさは変わらないことでしょう!【ネットの声】・かわいすぎて、ニヤけてしまいました!・見ているだけで、幸せな気持ちになれます!・「お~、よしよし!」と撫でたくなる…!・「かわいい」以外の感想が出てこない!猫たちのかわいい姿を見て、多くの人が癒されたようです!なお投稿者さんは、Instagramでも次のような保護猫たちの愛らしい姿を投稿しています。 この投稿をInstagramで見る Ryosuke Miyoshi@ 猫写真家 ねこ 子猫 こねこ(@ryostory1124)がシェアした投稿 この投稿をInstagramで見る Ryosuke Miyoshi@ 猫写真家 ねこ 子猫 こねこ(@ryostory1124)がシェアした投稿 もっと見てみたい人は、ご覧ください。ryostory1124[文・構成/grape編集部]
2023年02月24日アメリカのミネソタ州にある動物保護団体『ノー・ドッグ・レフト・ビハインド』に保護された犬が、多くの人を笑顔にしています。犬の名前は『スマイル』。スマイルは、にっこりとほほ笑んでいるような表情を見せるのです。しかし、スマイルはそんな朗らかな笑顔からは想像ができないほど、過酷な体験をしてきました。スマイルはメキシコのティフアナで、多頭飼育崩壊の家から助け出されたのです。飼い主は犬たちを虐待するつもりはなかったそうですが、どんどん繁殖し、病気をまん延させるようになってしまいます。結果として、飼い主の手に負えなくなり、カリフォルニア州にある動物保護団体が23匹の犬を保護しました。メス犬の多くは妊娠中で、疥癬(かいせん)という伝染力が強い皮膚病に感染していたとのこと。スマイルも妊娠していて、疥癬のせいで毛が抜け落ち、痛みを感じていたようです。『ノー・ドッグ・レフト・ビハインド』のInstagramには、保護された時と、現在のスマイルの写真が紹介されています。※画像は複数あります。左右にスライドしてご確認ください。 この投稿をInstagramで見る No Dog Left Behind Rescue(@ndlb_rescue)がシェアした投稿 ミネソタ州にある『ノー・ドッグ・レフト・ビハインド』のスタッフは、愛らしい笑顔を見せるスマイルの写真を見て一目ぼれしたとのこと。こうしてスマイルはカリフォルニア州からミネソタ州まで運ばれて、『ノー・ドッグ・レフト・ビハインド』に預けられました。前の獣医からの情報で「スマイルは2週間以内に出産する予定」と聞いていたスタッフ。しかし、スマイルのお腹はとても小さく、妊娠しているようには見えなかったのです。飼育放棄や苦痛を経験すると、胎内の子犬を吸収してしまう犬がいるのだそう。スマイルはそのような状態になり、子犬を失ってしまったと思われます。 この投稿をInstagramで見る No Dog Left Behind Rescue(@ndlb_rescue)がシェアした投稿 2023年2月現在、スマイルは仮里親のステファニーさんの家で穏やかに暮らしています。疥癬が完全に治ったら、正式な里親を募集するということです。スマイルに関する投稿のコメント欄には、スマイルの愛らしさに魅了される声とともに、泣き顔の絵文字もたくさん並び、「かわいそうに」「つらかったね」などの声が上がっています。お腹の中の子犬を失ってしまうほど、大きなストレスにさらされていたスマイル。無邪気な笑顔からは想像もできないほど、つらい思いをしていたのでしょう。スマイルがこれからは名前にふさわしく、毎日を笑顔で過ごせるように願ってやみません。[文・構成/grape編集部]
2023年02月22日日本公認心理師ネットワークが、2023年2月22日(水)19時から20時半まで、『保護者に信頼される保育士とは』というテーマでオンラインセミナーを開催します。保護者に信頼される保育士とは?多くの保育士さんにとって「どうすればよいか分からない」と困った経験があるのが、保護者対応。「こちらの言いたいことが、なかなか伝わらない」「どのようにアドバイスすればいいか分からない」「アドバイスをしても、なかなか理解してもらえない」そのような経験のある保育士さんもいらっしゃるのではないでしょうか。このセミナーでは、保護者に信頼される保育士になるために、毎日の保育や保護者対応に取り入れることのできる方法について紹介いたします。心理学を応用した理論に基づき、保護者の信頼を得るということについて、一緒に学んでいきましょう!当日に参加できない方へは、見逃し配信もございます(視聴期限:2023年3月末日まで)。奮ってご参加ください!【講師】講師:香川葉月(公認心理師・臨床心理士)子どもへの発達支援、心理的な支援のほか、保護者支援、保育士さんと連携した子どもたち・保護者への支援を行っています。【イベント概要】日時:2023年2月22日19時~20時半(見逃し配信あり)方法:オンライン開催(Zoomのウェビナー機能を使いますので、顔出しなしでお気軽に参加できます!)参加費:500円当日ご覧になれない方へは「見逃し配信」がおすすめです。見逃し配信は、ライブ配信終了後、1週間程度で視聴用URLをお送りいたします。視聴期限は、2023年3月31日23:59までです。お申込みはこちら : instagram投稿 : Twitter投稿 : 詳細はこちら プレスリリース提供元:NEWSCAST
2023年02月15日犬や猫にとって、人間の家族と穏やかに暮らせるのは幸せなことのはずです。しかし、中には飼い主から虐待されたり、適切な世話をされなかったりして、つらい思いをするペットたちがいます。アメリカのノースカロライナ州にある動物保護施設『SPCA・オブ・ウェイクカウンティ』に保護されたオス犬のブルーノは、屋外で鎖につながれた状態で生活していました。ある日、ほかの犬に襲われたブルーノは鎖のせいで逃げることができず、左耳を噛みちぎられてしまったのです。『SPCA・オブ・ウェイクカウンティ』に保護後、スタッフはブルーノの心が癒されることを願って、犬のぬいぐるみをプレゼントしました。ブルーノはそのぬいぐるみを気に入って、いつも一緒に過ごすようになったそうです。ぬいぐるみの耳がない?ある日、ブルーノの様子を見に行ったスタッフは、ぬいぐるみの姿に目を疑います。ブルーノは『友達』である犬のぬいぐるみの左耳を引きちぎり、自分とそっくりの姿にしたのです。※画像は複数あります。左右にスライドしてご確認ください。 この投稿をInstagramで見る SPCA of Wake County(@spcaofwakecounty)がシェアした投稿 『SPCA・オブ・ウェイクカウンティ』のスタッフはInstagramにこのようにつづり、ブルーノとぬいぐるみの写真を投稿しました。ブルーノは自分が何も悪くないことを知っていて、それを証明するために自分と同じ姿の親友を手に入れました。きみはそのままで完ぺきだよ、ブルーノ。spcaofwakecountyーより引用(和訳)この投稿には、たくさんの人たちからブルーノへの同情の声が寄せられています。・かわいそうに。動物にも感情があるんだよ。・私の片耳の元保護犬は、すべてのおもちゃで同じことをするよ。・心が痛い。ブルーノは何も悪くない!多くの人の涙を誘った投稿の数日後、嬉しいニュースが報告されます。ブルーノに里親が決まったのです!里親になった男性はブルーノの生い立ちを知ったうえで「僕はありのままのブルーノを愛してあげます。ブルーノに一生をかけて、無条件の愛情を示し続けると約束します」と語っています。こうしてブルーノはお気に入りのぬいぐるみを連れて、新しい家族のもとへ引き取られました。 この投稿をInstagramで見る SPCA of Wake County(@spcaofwakecounty)がシェアした投稿 ブルーノがお気に入りのぬいぐるみの左耳を引きちぎったのは、偶然ではないように思えます。自分が耳を失った時の痛みや恐怖による深い傷が、今も心に残っているのかもしれません。これから優しい飼い主さんからたくさんの愛情をもらって、ブルーノの心の傷が癒えていくといいですね。[文・構成/grape編集部]
2023年02月14日保護犬支援の会(所在地:熊本県、代表:ソノベ)は、保護犬を引き取った飼い主への医療費支援を目的とし、「READYFOR」にて保護犬医療支援「白内障の元保護犬に光を」のクラウドファンディングを2023年2月4日(土)~3月27日(月)の期間、受付しております。クラウドファンディングURL 【プロジェクト開始の背景】保護犬支援の会は、保護犬を引き取った後で高額な医療費に悩む飼い主の方を支援する目的で設立されました。代表が引き取った保護犬「ベス」も、繁殖目的で育てられ、劣悪な環境で飼育されていたためか、引き取った後も、歯周病手術、網膜委縮・白内障手術など、頻繁に病気治療をしなければなりませんでした。保護犬を引き取った後、医療費で悩む飼い主さま、そしてこれから保護犬を引き取ろうと思っている未来の飼い主さまの温かいお心に応えながらご心配を解消し、一匹でも多くの保護犬に十分な医療を提供したいという狙いから、このプロジェクトを実施いたします。白内障発症前のベス手術直後のベス【特長】1) 保護犬の飼い主の相互支援が可能に保護犬支援の会は、保護犬を引き取った飼い主さまの互助システムをつくることで、高額な医療費に対する相互支援を可能にします。2) 保護犬の飼い主のネットワークづくりが可能に保護犬支援の会は、保護犬を引き取った飼い主さまの互助システムをつくることで、病気治療だけでなく、「育犬」に関する様々な悩みを共有するネットワークづくりを可能にします。3) 保護犬支援の社会貢献が可能に保護犬支援の会は、医療費など飼い主の悩みを解決することで、一匹でも多く保護犬の引き取りができるような社会の実現に微力ながら貢献いたします。【リターンについて】500円相当:支援を受けたワンちゃんの写真入りの飼い主様からのお礼状をお送りします。【プロジェクト概要】プロジェクト名: 白内障の元保護犬に光を期間 : 2023年2月4日~2023年3月27日リターン : 500円 支援を受けたワンちゃんの写真入りのお礼状URL : 【クラウドファンディングに関するお問い合わせ先】保護犬支援の会E-Mail: gooooodluck@icloud.com 詳細はこちら プレスリリース提供元:@Press
2023年02月06日いろいろな性格の人がいるように、猫の性格もさまざま。いつも上機嫌で甘え上手な猫もいれば、その逆で素直に甘えられない猫もいるようです。カナダにある動物保護施設『Oromocto and Area SPCA』にオスの高齢猫が保護されました。ウェブメディア『The Dodo』によると、マックスという名前の猫はまるで、気難しいおじいさんのような性格なのだとか。マックスが何を要求しているのかを正確に当てられないと、スタッフたちはもれなくマックスの猫パンチをくらうことになるのです!そんなマックスの愛らしさも知っているスタッフたちは、「早く里親が決まってほしい」と願い、あるアイディアを思い付きます。それは…『マックスが誰かを叩かなかった日数』を表示すること。ケージに『俺が理由もなく誰かを叩いた日から2日が経った』という貼り紙を付けて紹介したのです!この貼り紙の日付の部分は常に書き換えられるので、マックスが誰かを叩いたらカウントはゼロに戻ります。『Oromocto and Area SPCA』はFacebookで、そんなマックスの写真を連日投稿しました。すると見た人たちが大笑い!マックスは一躍、人気者になったのです。投稿には「こういう猫が大好きだ!」「貼り紙に爆笑した」「こんなかわいい猫になら、喜んで猫パンチをもらうわ」「彼はただ叩きたいんだよ。それが理由だ」などマックスを擁護する声があふれています。スタッフの目論見どおり、これらの写真が注目を集めたおかげでマックスの里親希望者から続々と問い合わせが寄せられたとのこと。その結果、マックスにぴったりの里親が決まりました!猫が大好きなラリーサさんはマックスのことを知り、はるばるアメリカのケンタッキー州から迎えに来たそうです。ラリーサさんの家には4匹の先住猫がいて、現在マックスはにぎやかな家で暮らしています。「いつも不機嫌で気難しい性格の猫」と紹介されたら、家族に迎えたいと思う人はなかなか現れなかったかもしれません。マックスの個性的な性格をユーモアたっぷりにアピールする作戦は大成功でしたね![文・構成/grape編集部]
2023年01月26日園や学校の保護者の集まり、どのくらいありますか?卒入セレモニー、お受験関連、懇談会、授業参観、保護者会など、小さなものまで合わせるとかなりの回数に。保護者の持ち物は「どうせその時しか使わないから」と、間に合わせのもので済ませてしまいがちですが、実は「その時」は意外と多いんです。しかもそれがこの先何年も続くのだから、きちんと選んでおいて損はナシ!今回ご紹介するのは、学校・園の行事に役立つ3アイテム。式典からカジュアルな集まりまで、マルチに使える保護者の必需品を集めました。【1】通用門で見せるたび、気分が上がる今や保護者証がなければ出入りができない時代。門の前で「どこいった?」とアタフタしないよう、こんなカードケースに入れてはいかが?レザーのような質感とニュアンスカラーで仕上げたPASSEN(パセン)IDカードホルダー。ファッションの一部になる上品デザインだから、首から掛けっぱなしにしても恥ずかしくなく、出入りの際は胸元でサッと見せるだけ。<心地よく使える理由は?>・ソフトな質感でストレスの少ない着け心地・ペンも一緒に持ち歩きOK・パパと共有しやすいシンプルデザイン 【ご紹介したアイテム】レザーのような質感とニュアンスカラーで仕上げた、上品デザインのIDカードホルダー。オフィス使いはもちろん、保育園や学校の保護者証入れにもおすすめのシンプルデザインです⇒ ペンも一緒に携帯出来る IDカードホルダー/PASSEN パセン 【2】パンツにも似合う、マニッシュな携帯スリッパせっかく装いをバシッと決めても、足元がチグハグだと台無し。だけど靴と違ってスリッパは、選べるデザインが少ないんですよね。kauliina(カウリーナ)の携帯スリッパは、室内履きではめずらしい、Vカット×スクエアトゥ×ローヒールのマニッシュなデザイン。外履きとしても通用しそうなしっかりとした作りで、フォーマルからきれいめカジュアル、そして今まで合わせにくかったパンツスタイルにもしっくりと馴染みます。★高評価レビューが続々!「スリッパの出し入れ、サッと履けるところ、ヒールのおかげで歩きやすい上に足裏の冷えも感じず、上品なデザインで他の人と被らず大満足でした。」(ご購入者様)定番のブラックに加え、今季から新色のチャコールが仲間入り。卒入時期にはサイズ欠け・色欠けが多発するので、早めのチェックがおすすめです! 【ご紹介したアイテム】パンプスでトレンドの、スクエアトデザインが携帯シューズに。ちょっとマニッシュで、甘すぎない雰囲気。付属の収納ポーチは折りたたみバッグとしても使用OK。⇒ 【携帯シューズ】Vカットデザイン スクエアトゥ 携帯スリッパ/kauliina カウリーナ【送料無料】 【3】大事な書類はキレイなまま持ち帰ろう園や学校を訪れると、かなりの確率で手渡される書類。油断して小さなバッグで行ってしまい、持ち帰るのに困ったというママは多いはず。「フォーマルなシーン以外でも持ちやすい!」と評判なのが、とことんシンプルにこだわって作られたkauliina(カウリーナ)のセレモニーサブバッグです。マチのないスリムな形状ですが、・A4書類・携帯シューズ・ビデオカメラが無理なく入るサイズ感。A4書類は封筒に入った状態でおさまるので、角が折れたり曲がったりする心配がありません。普段からここに携帯シューズ、保護者証、筆記具などを入れておけば、出掛ける時はいつものメインバッグとこのサブバッグを持つだけで身支度完了。忙しいママの忘れ物防止や準備の時短にも役立ちます。 【ご紹介したアイテム】A4サイズを入れる角2封筒が収まるセレモニーサブバッグ。シンプルなデザインなので、入園式・入学式・結婚式・法事など様々なフォーマルシーンで使えます。⇒ A4サイズが入る セレモニー サブバッグ/カウリーナ kauliina いかがでしたか?こんな用途の広い3アイテムなら、これから先も様々なシーンで重宝するはず。年度末から入学シーズンにかけては何かと親の出番が増える時期。まだ余裕のあるうちに、抜かりなく準備を整えていきましょう! 池田奈未好きなものは、まち歩き、カメラ、淹れたてコーヒー。収納の少ない家で3人暮らし。すっきり心地よい暮らしを目指しています。
2023年01月16日■前回のあらすじ純子はアルバムのデザインのためという名目で、サトシ先生に猛アピール。至近距離で話しかけたり、差し入れしたり、その言動はあからさまで周囲も困惑。そんなある日、サツキはサトシ先生から相談があると言われ…。 >>1話目を見る サトシ先生と関わりたくて仕方ない純子さん。担当を替えることで、純子さんの自分勝手な行動が収まればいいのですが…。そして、心配なのは純子さんが担当するデザイン。私たちは、この後も何かトラブルが起こるような気がしてならなかったのです。次回に続く(全11話)毎日8時更新!※この漫画は実話を元に編集しています原案・ウーマンエキサイト編集部/イラスト・ 武田めんま /脚本・ 古口春菜
2023年01月07日日常では何かと理不尽なことも多く、モヤモヤするような出来事もあるのではないでしょうか?そこで今回は、実際に募集した“モヤモヤを吹き飛ばしたスカッと体験談”「授業参観」を漫画にしてご紹介します!「授業参観」我が子が外ばかり見ている…授業のあとに注意されてしまい…近くにいた保護者の方が一言!ナイスフォローに感謝!いくら先生とはいえ、「お子さんの出来が悪い」だなんて言い過ぎですよね…。近くにいた保護者の方がフォローしてくれてスカッとしました!次回の「スカッと体験談」もお楽しみに♪※こちらは実際に募集したエピソードを漫画化しています。※作者名含む記事内の情報は、記事作成時点のものになります。(lamire編集部)(イラスト/碧海自由)"
2023年01月03日チームメイトはレギュラー争いのライバル、普段仲良くても上達につながるような情報は教えない、自分の子が出し抜かれるとイラっとする......。最近はそういった声を聞くこともあります。チーム、地域にもよりますがよそのお子さんと気軽に会話したり、関わること自体が減っているかと思います。核家族が増えたことや、ご近所づきあいを含む人間関係が希薄になったこともあり、地域や社会で子どもを育てることが少なくなった、と言われて久しいですがみなさんの周りはどうですか。我が子がかわいいのは当然だけど、子どものサッカーチームの子も同じぐらいかわいい。と言える親御さん、どのぐらいいるでしょうか。今回は、そんな「地域で子どもを育てる」が残っているチームをご紹介します。写真は少年サッカーのイメージですサカイク公式LINEアカウントで子どもを伸ばす親の心得をお届け!■自分の子と同じぐらい、他の子もかわいい「うちのチーム、弱いんです。なかなか勝てないから、点を取ったとき喜び方がわからなくてぎこちないんですよ」「周りもハイタッチが上手くできなかったり(笑)。でもそれがかわいくて。みんなかわいい」「子どもたちも勝ちたいし、親も勝って喜ぶ姿が見たい。でもなかなか勝てないんです(笑)」「自分の子と同じぐらい、他の子もかわいいんです。だから、卒団して親が子どものサッカーにかかわらなくなるのが寂しくて」そう語ってくれたのは、島根県で活動している大東JFCの保護者の方々。編集部が話を聞いている間、周りで賑やかな声を上げる子どもたち(ほかの親の子)にも、「○○(名前)うるさい、今編集部の方と話しているでしょ~」と気軽に注意したり、ボディタッチなどじゃれ合う場面もありました。送迎や試合の当番でよその子と接することはあるけど、学校のことやプライベートな話など、気軽に話すことはないというチームも多いかと思いますが、子どもたちにとっても学校、家庭以外での大人との関りがあることは、大事なことです。他の価値観を知るきっかけになったり、視野が広がることもあります。また、親には理解されないことも、他の親に話したら共感してもらえたり、認めてもらえた時にはホッとすることもあるはずです。大東JFCさんでは、親たちもチームの理念や活動内容に賛同していることもあり、良い関係性が築けていることもあるのでしょう。我が子のチームメイトに気軽に話しかけたり、子どもの方も畏まらず返答するなど、自然なコミュニケーションがたくさんあるようです。大人たちがゆったりどっしり構えて見守っているから、子どもたちも伸び伸び自由にサッカーを楽しみ、挑戦しながら少しずつ自立していく。そんな環境を大人たちが作っていることを伺うことができました。サッカー少年の親が知っておくべき「サカイク10か条」とは■「大丈夫、みんな変われる」大東JFCさんがサカイクの理念に賛同してくださり、子どもの主体性を育み自立を見守る姿勢になったのはじつは数年前からだそうです。サッカーの上達も大事だけど、サッカーを通じて人間的に成長することが社会で生きるために必要な事だと頭の片隅で感じていたチームの代表、横山武志さんの決断で今のスタンスになりました。小学生の保護者世代は、自分が学生の時に厳しい指導を受けた方も多く、最初の頃は保護者にも戸惑いがあったそうです。大東JFCさんでは、保護者会などを通してどうして主体性を大事にするチーム方針にしたのかとともに「親としてどうあってほしいか」「子どもを支えるために親はどうすればいいか」を伝えるなど、子どもをサポートするために保護者の皆さんにも情報をアップデートしていただく機会を設けているそうです。そのなかで、サカイクの連載でもおなじみの池上正さんの書籍を紹介したりサカイクの記事なども共有いただいているそうで、保護者の方々も「池上さんの本を読んで、自分たちも考えが変わっていった」そうです。なかには「サカイク10か条は、迷ったときに立ち返れるので時々見返しています。会社の同僚にも教えました」と教えてくださった保護者の方も。そのような活動を通じて、かつては「帰りの車で反省会」「悪いプレーが目に付いたら、ダメ出ししていた」保護者の方々が、今では「親は応援して見守るだけ」に代わっていったそう。親のスタンスが変わったことで、子どもたちも自分で考えてプレーするようになったのを実感しているとのことで、今では新しく入ってきた学年の保護者がかつての自分たちのような言動をしていると「子どもが委縮するから、親は見守るのがいいよ」とアドバイスを送ったりすることもあるそうです。ある保護者の方はこう教えてくれました。「今は勝ちを求める他の学年の親も、みんな、そのうち変われる。私たちも変わった。大丈夫、みんな変われるんです」今回ご紹介したのは、子どもにサッカーを思い切り楽しんでほしいという共通の思いを持ち実践している、良い取り組みを行っているチームの一例です。「地域で育てる」は、良いことだと思うけど難しい......。と感じる方も多いかもしれませんが、お子さんを良い環境に置きたいと思うなら大人は何ができるのかをチームで考える一つの例として参考にしてみてはいかがでしょうか。サッカー少年の親が知っておくべき「サカイク10か条」とは
2022年11月30日個人技、ドリブルを伸ばすチーム方針。闇雲にドリブル突破させるのではなく、パスのタイミングなども学ばせているけど、保護者から「パスや戦術理解を高める練習をしてほしい」と要望が。ドリブルを磨くのはそんなにダメなこと?ドリブルスキルを高めながらパスや仲間との連携を高めるトレーニングがあったら教えて。とのご相談をいただきました。今回も、ジェフユナイテッド市原・千葉の育成コーチや、京都サンガF.C.ホームタウンアカデミーダイレクターなどを歴任し、のべ60万人以上の子どもたちを指導してきた池上正さんが、イニエスタ選手を例に「ドリブルの意義」を理解し効果的に使うためのアドバイスを送ります。(取材・文島沢優子)池上正さんの指導を動画で見る>>(写真は少年サッカーのイメージです。ご相談者様、ご相談内容とは関係ありません)<<「伸ばしたいなら離れなさい」わかっているけど現場指導が難しい。いい距離で離れる「さじ加減」を教えて<お父さんコーチからの質問>こんにちは。子どもが所属しているチームで教えています。指導対象はU-12です。私自身もサッカー経験者ですが、技術だけでなく接し方など、自分の頃とは色々変わっていることを学びながら指導にかかわっています。今回お伺いしたいのは、個人技、要はドリブルについてです。うちのチームでは、個人技を伸ばすことを大事にしています。ドリブルも、ただ闇雲に突破を仕掛けるのではなく、ボールを運ぶときに大事なスキルだと教えており、緩急をつけたり、どんな時にパスを選択すればいいのかも学ばせています。ですが、最近はTVやネットで情報を得る保護者も多く、ドリブル=悪(※連携せずに独りよがりで突っ込む)のように思っている方も多く、チームの代表あてに「パスや戦術理解を高める指導をしてほしい」という要求が来ることもあるようです。パスや戦術もないがしろにしているわけでないのですが、個人技、ドリブルスキルを高める指導はそんなにダメでしょうか。パスのタイミングを理解したり、仲間と連携するためのおすすめのトレーニングがあれば教えてください。よろしくお願いいたします。<池上さんからのアドバイス>ご相談ありがとうございます。パスや戦術理解を高める指導をしてほしいことは、私も以前から訴えていることです。仲間と「連携せずに独りよがりで突っ込む」小学生が多いのも事実です。保護者の方がそのような要望を口にされるのは悪いことではないと思います。■単なる技術ではなく、ドリブルの意義への理解を高めようそれはさておき、コーチングはどんなツールで勉強されているのでしょうか。トレーニングメニューにこだわっている人は、YouTubeが多いようです。が、映像でドリブルを見せるものは、やはり足元のテクニックのほうに偏りがちです。ビジュアルとして見せやすいからかもしれません。しかし、そのような足技と呼ばれる技術を高めるのではなく「ドリブルの意義への理解」を高めるトレーニングをしてほしいと思います。なぜなら、サッカーは「対戦相手をみんなでどう攻略するか?」を追求するチームスポーツです。目の前にいる相手をひとりでドリブルで攻略するのは、チームスポーツではありません。味方の誰を使って、ゴールに進むのか。そのアイデアや動きをまずは教えてください。その後に「今ここにドリブルしたらどうなったかな?」「数的優位にするには、どの方向にボールを運ぶ?」といった問いかけを入れて理解してもらいます。そこを経て、子どもが「ここでこんなフェイントができたらもっと攻められたのに」「ここでドリブルで切り返せたらよかったのに」といったことを理解したうえでスキルを磨く。そんな順番で育ててほしいのです。サカイク公式LINEアカウントで子どもを伸ばす親の心得をお届け!■アドバイス①イニエスタ選手を参考にしてみようでは、具体的にどうするか。三つのポイントで考えてみましょう。ひとつめ。ドリブルの技術習得については、最低限ターンができれば問題はないと私は考えます。ひとつの例として、イニエスタ選手(ヴィッセル神戸/元スペイン代表)のプレーに注目してみましょう。彼はたくさんフェイントをして、目の前の相手をガンガン抜いているわけではありません。囲まれて抜け出すとき、とてもいいコースにボールを運びます。ボールを相手に取られないよう、くるっとターンしたり、相手をドリブルで引き付けておいて方向転換します。そしてそのあとは、間違いなく効果的なパスを出しています。■アドバイス②カギはボールを離すタイミング!ドリブルの「使い方」を教えようイニエスタ選手のように、いい選手はドリブルをうまく使っています。したがって、子どもにもドリブルの「使い方」を教えてほしい。これが二つめです。試合の際ベンチから「ボールを運べ」という声は聞こえてきます。ところが、実際に子どもたちはボールを離すタイミングが非常に遅いようです。これはプロも同じで、日本のプレーヤーは全般的にボールを離すのが遅いのです。日本の選手は相手に近寄り過ぎます。逆に言えば、相手に近寄られてからパスを出すため、もらった側がリターンパスをできなくなります。もう2、3メートルほど、相手が近寄ってこない間にパスを出せば、その次にダイレクトでリターンパスをもらいやすくなります。つまり、早く判断するので、そのぶん相手を翻弄できるためパスコースが増えます。それなのに、近寄り過ぎるため、たくさんあったパスコースは次の瞬間消えています。攻撃に効果的なワンツーパスができません。■アドバイス③思考の順番を変える抜けないからパスではなく、効果的なパスを出すためのドリブルを三つめ。子どもに思考の順番を変えてもらいましょう。まずボールを持った瞬間に考えることは、誰にパスを出すといいかを考えるのです。その次に前にスペースがあればドリブルで前進する。ドリブルをしながら次のことを考えるのですが、ここでも誰にパスを出すかを考えながら進むことです。前に相手選手が来たら、誰を使ってその相手をかわすかを考えるのです。このような順番で思考することを教えてあげてください。日本の子どもたちが相手に近づいてからパスを出すのは、まずは相手を抜こうとして、結局抜けないから出す、というパターンが多いです。それは思考の順番が違います。効果的なパスを出すために、相手をどうかわすか?そのあと、誰と誰に出す選択がある。そのように、あらかじめいくつかの選択肢をもちながらドリブルするのです。そんな順番で考えられれば、攻撃の形をつくることができるでしょう。それなのに、練習で1対1ばかりやってないでしょうか。試合でドリブルが上手い選手に「勝負!勝負!」とドリブル突破するよう声掛けをしていないでしょうか。突破するためにドリブルの技術を磨くわけではありません。チームで相手をどう攻略するか。そこを指導者がまず理解することが大切です。■パスのタイミングや仲間との連携を高めるためにおすすのトレーニング(写真は少年サッカーのイメージです。ご相談者様、ご相談内容とは関係ありません)パスのタイミングを理解したり、仲間と連携するためのおすすめのトレーニングは数的優位が起きやすいメニューです。2対1、3対2などです。オシムさんも「日本人はなるべく早いうちに数的優位のトレーニングをやったほうがいい」と指摘していました。20年近く前の話です。日本のサッカーが何をなすべきかという未来を見越していたのでしょう。私もメニューを解説した書籍を複数出していますが、ドイツ在住の中野吉之助さん、オランダに渡った倉本和昌さんなど、育成の本質をつけるコーチングデベロッパーたちが出てきています。彼らの著書やブログなどで学ぶこともできます。池上正さんの指導を動画で見る>>池上正(いけがみ・ただし)「NPO法人I.K.O市原アカデミー」代表。大阪体育大学卒業後、大阪YMCAでサッカーを中心に幼児や小学生を指導。2002年、ジェフユナイテッド市原・千葉に育成普及部コーチとして加入。幼稚園、小学校などを巡回指導する「サッカーおとどけ隊」隊長として、千葉市・市原市を中心に年間190か所で延べ40万人の子どもたちを指導した。12年より16年シーズンまで、京都サンガF.C.で育成・普及部部長などを歴任。京都府内でも出前授業「つながり隊」を行い10万人を指導。ベストセラー『サッカーで子どもがぐんぐん伸びる11の魔法』(小学館)、『サッカーで子どもの力をひきだす池上さんのことば辞典』(監修/カンゼン)、『伸ばしたいなら離れなさいサッカーで考える子どもに育てる11の魔法』など多くの著書がある。
2022年11月25日保育士の中田馨さんが、「実はちょっと困る保護者のあるある」を教えてくれました。お迎えの時間や車での登園など、ついやってしまいがちなことだけど気をつけたいものを紹介!送り迎えの時間に連絡なしで遅れる保育園に慣れてくると、だんだんと送り迎えの時間に遅れる保護者がいます。最初のうちは「遅れます」などの電話連絡があるのですが、遅れることが続くときっと慣れてしまうのでしょうね。連絡がまったくなくなる方もいます。 保育園に入園したときに、勤務証明書を参考にしながら保育時間を決めます。私の園では、「通勤時間+勤務時間+準備時間(15分)」が保育時間です。ですので、勤務証明書に変更がない限り、最初に決めた時間が保育時間なのです。 送り迎えの時間に遅れるとなぜダメなのか? それは、保育士の保育体制が変わってしまうからです。子どもの人数に対しての保育士の人数が決まっていますので、子どもの人数が増えることで、保育士の配置が必要になることがあります。また、夕方に軽食を出すような園では、予定になかった子ども分の軽食に困るなどの事情もあるでしょう。 一度家に帰って家事をして、晩ごはんの買い物をしてから保育園に迎えに行くほうが、お母さんにとってラクなことも承知しています。でも、0歳児ですら「〇〇ちゃんの次には、ぼくのママがくる」とわかっていて、子どもはお迎えを待っています。仕事が終わったら、そのまますぐに保育園に足を向けていただけるとありがたいです。 園の前で騒ぐ。食べ物を食べる。登園や降園のときに、園の前で騒いだり、食べ物を食べる方がいます。一緒の保育園に通っているお母さん方と交流を持っていただくことは、とっても素敵なこと。同じ年ごろのお子さんをお持ちだからこそ、共通する話ができるのは心強いことです。ただ、園の前で長く立ち話をすることは控えていただきたいと思います。 保育園の多くは、住宅地にあります。普段から子どもたちのことで、多大なご協力をいただいている近隣の方へ迷惑をかけないためにもです。そして、お話が弾むとどうしても子どもへの意識が薄まります。それが大きな事故につながることも考えられます。 また、登園時に「今日も1日頑張って!」、降園時に「お疲れ様」の意味合いを込めて保育園前でお菓子を与えるのもやめましょう。他のお子さんが見ていて、影響してしまいます。 車での登園駐車場設備のない保育園は特に、車での登園に頭を悩ませています。前にも書きましたが、保育園の多くは住宅地にあります。私の保育園のような小さい規模では、道路に車を1台でも駐停車されると困ってしまいます。100名、200名いるような保育園だったらどうでしょう? 入れ替わり立ち替わり、近所に駐停車する車がやってくると、近隣の方に迷惑がかかります。私の保育園は、最初「車での登園は禁止」にしていたのですが、それでもやはり車で登園し、近隣のおうちの前に車を停める方がいたため(何度お話ししてもダメでした)、駐車場を借りることにしました。 それでも、近隣に停める方もいますので、「さて、どうしたものか」と、本当に頭を悩ませてしまいます。とはいえ、どうしても車で出勤しなければいけないご事情の方もいらっしゃると思います。保育園に相談して、他にどんな方法があるかを一緒に考えられてもいいかと思います。 保育園では布パンツ、家では紙おむつ保育園でおむつはずしがスタートしたお子さん。生活の節目節目にトイレに誘い、トイレに座るとおしっこが出る、と順調におむつはずしができています。おむつはずしをするには、保育園だけの力ではなかなか順調に進みません。 なぜかというと、月~金曜日まで保育園で布パンツをはいても、土日は紙おむつだと、せっかく整っていたトイレのタイミングが土日に崩れてしまうからなのです。子どもも「紙おむつだと、いつでもおしっこしてもOK」とわかっているんですよね。ですので、こういったお子さんは、実は月曜日のおもらしがものすごく多いんです。 おむつはずしは、ちょうどイヤイヤ期の時期と被りますので、誘ってもスムーズにトイレに行ってくれないこともあるでしょう。お母さんにすると、なかなか手間のかかることですので、「紙おむつでいいか」という日があってももちろんOKです。でも、日曜日の午前中だけでも「布パンツで過ごそう」という時間を取っていただくだけで、子どものトイレのリズムが徐々に整ってきます。お母さんの気持ちに余裕ができたら、布パンツの時間を少しずつ増やしていってください。もし、月曜日にパンツとズボンの洗濯物が多いなと感じたら、それが原因の場合なのかもしれません。 今回は、保育士が実は困っている保護者の対応について書かせていただきました。保育士が、なかなか面と向かって言いにくかったり、何回も続くともっと言いにくくなってしまうことばかりです。ほんのささいなことなのかもしれませんが、保護者の方がほんの少し協力してくださるだけで、保育士は大喜びすることばかりなので、心にとめておいていただけるとうれしいです。 著者:保育士 一般社団法人 離乳食インストラクター協会 代表理事 中田家庭保育所施設長 中田馨0~2歳対象の家庭保育所で低年齢児を20年以上保育する。息子が食べないことがきっかけで離乳食に興味を持ち、離乳食インストラクター協会を設立。現在は、保育士のやわらかい目線での離乳食の進め方、和の離乳食の作り方の講座で、ママから保育士、栄養士まで幅広く指導。離乳食インストラクターの養成をしている。「中田馨 和の離乳食レシピ blog」では3000以上の離乳食レシピを掲載中。『いっぺんに作る 赤ちゃんと大人のごはん』(誠文堂新光社)も発売中!
2022年11月21日サッカーをしている子どものためにあれこれサポートをしている保護者の皆さん、時には「やりすぎたかな」とか「このやり方で良かったのかな」と考えることもあるでしょう。チームの先輩パパママたちも、同じような経験をして親としての在り方を学んできたものです。今回は、サカイクに賛同してくれて様々な活動をしている島根県の大東JFCの保護者の方々に、どんな経験や失敗をしたことがあるのかを伺ってみました。サッカー少年の保護者のみなさんにとって「あるある」と共感いただけるエピソードや、親として考えが変わった理由などリアルな体験をお話しいただきました。写真は少年サッカーのイメージですサカイク公式LINEアカウントで子どもを伸ばす親の心得をお届け!■保護者の「私これやってました」1番多かったのは......サッカーは本人が好きでやっているもの、仲間とコミュニケーションを取りながら楽しんでくれればいい。最初はそう思って始めたはずなのに、試合を経験するころになると我が子の「できなかったところ」に目が行ってしまい、帰りの車の中や、チームの送迎がある場合は帰宅した後に「反省会」になってしまう日が増えていませんか。大東JFCの保護者の皆さんも、以前は帰りの車での反省会が多かったと教えてくれました。「あの時のプレー、どうしてシュート打たなかったの?」「もっと、こうできなかった?」など試合を見ていて気になったところを反省する時間になっていたそうです。何人もの保護者の方が「私も反省会しちゃってた~」「うちもです」と、「帰りの車での反省会」経験を明かしてくれました。保護者の皆さんがやってしまいがちな行動としてよく聞かれる「帰りの車で反省会」。子どものためを思って、良くなかったプレーを反省して次に生かしてほしいという親心ではありますが、子ども自身も良かったプレーや良くなかったプレーは分かっているものです。また、子どもの年齢やサッカーの習熟度にもよりますが、考えて「あえて」そのプレーを選択した場合もあれば、咄嗟にそうしてしまった場合もあるわけで、「どうして?」と聞かれても、子どもとしても明確に答えられないこともあります。なにより、毎回試合の帰りに反省会になってしまったら車の中の雰囲気も暗くなり、子どももムッとして話したくなくなります。大東JFCさんでは、子どもを伸ばすために大人がどうあればいいか保護者が学ぶ機会を設けたり、サッカー少年の親の心得「サカイク10か条」の共有、サカイクの連載でもおなじみの池上正さんの書籍を保護者に紹介して読んでもらい、理解を深める機会を設けていることもあり、そのような時間を経て保護者の皆さんも「車の中での反省会」をやめるようになったそうです。今では「反省会」ではなく、「今日はどうだった?」という聞き方でお子さんとコミュニケーションを取るようになったと教えてくれました。■試合後すぐにダメ出ししていた過去ほかにも、試合が終わった後に「あの時パス出せたじゃん」「どうして負けちゃったの」など、その場でダメ出ししていた過去がある、という方も。会場によっては、選手エリアと観客エリアが分かれていたりしますが、ジュニアの大会では保護者もすぐ近くで応援できたり、子どもたちのそばにいられることも多いので、ついつい思ったことをそのまま伝えてしまうこともあるかと思います。大東JFCでこのエピソードを教えてくれた保護者の方は、チームの先輩保護者たちに「そういった発言は、子どもたちを委縮させるよ」「伸び伸びプレーすることが子どもを伸ばすんだよ。静かに見守りましょう」と言われたことで、ハッと気が付き自分の言動を見直したのだと教えてくれました。そうやって、諸先輩方のアドバイスを受け、子どもを伸ばすために親はどうあればいいのかを考え、変わることができたのだそう。大人になるとなかなか自分を変えることが難しいものですが、親御さんたち自身も謙虚に人の声を聞く姿勢を持てていたので変わることができ、親としても成長することができたのでしょう。いかがでしょうか。みなさんも子どもを応援しているゆえに、上手くなってほしい、頑張ってほしいという思いが強くなり、帰りの車や夕食の席で反省会をしたりプレーへの指摘をしてしまうこともあると思います。今回紹介したような体験は、親御さんたちにとって「よく聞く話」かもしれません。ですが、「人の振り見て我が振り直せ」という言葉があるように、あらためて他人の体験談を知って気づくこともあるのでは。お子さんに本当に心からサッカーを楽しんでほしいなら、このような体験談をもとにいま一度親としての接し方などを考えてみてはどうでしょうか。サッカー少年の親が知っておくべき「サカイク10か条」とは
2022年11月15日日常では何かと理不尽なことも多く、モヤモヤするような出来事はありませんか? 今回は実際に募集したそんなモヤモヤを吹き飛ばしてスカッとさせてくれるエピソードをご紹介します!運動会で違反を繰り返す保護者幼稚園の運動会でのこと。前日からの席を取るための順番待ちが禁止されている中、“並び屋”といわれる業者に頼んで並ばせていた保護者がいました。先生が注意すると、並び屋はお客さん(保護者)に連絡したものの「すみません、私たち業者は並ぶことが仕事ですので」と言って動かず…。結局朝になり、並び屋の後ろから列ができていました。開園と同時に決められたスペース以上の場所取りをする並び屋。先生が注意するも、「自分は言われたことをするのみなので」と言って、こちらの話をまったく聞きませんでした。仕方がないので、先生が直接依頼主の保護者に連絡しましたが、まったく効果なし。結局、運動会がスタートする直前にその保護者たちが現れ、1番前の特等席に座り、満足げな様子でした。しかし園長先生はすぐさまレジャーシートを撤去。さらに園長先生は、「シートの規定サイズを超えています。前日から並ぶことも禁止だと以前から伝えていたはずです。このスペースが空くことで、5家族ほどが最前列で観戦できます。子どもたちもこんな姿は望んでいません。当園ももう少し対策を検討しますが、今回はこちらの席は無効となります」と言い放ちました。違反していた保護者たちは大ブーイング。大声で文句を言っていました。しかし園長先生は断固として認めず、堂々としていたのでかっこよかったです!(女性/パート)あなたの周りでもこんなこと、ありませんか?人に対して嫌な態度を取る人は、放っておいて正解かもしれませんね。反面教師として、自分は周りの人に対して優しくありたいものですね。以上、スカッと体験談でした。次回の「スカッと体験談」もお楽しみに♪※こちらは実際に募集したエピソードを記事化しています。※作者名含む記事内の情報は、記事作成時点のものになります。"
2022年11月13日スクールのチームメイトに「下手」と言われ、サッカーに行きたくないと言い出した息子。奮起したいと思って「頑張るしかない」と言ってみたものの、正しい声かけだったかわからなくて、先生(※コーチ)に、どうしたらいいか聞いてみたら、クレームに思われたのか話しかけられなくなった。子どもの様子を聞きたいけど、聞きづらい。どうしたらいいの?というご相談をいただきました。スポーツと教育のジャーナリストであり、先輩サッカーママでもある島沢優子さんが、これまでの子育てと取材で得た知見をもとにアドバイスを送ります。(文:島沢優子)(写真はご質問者様及びご質問内容とは関係ありません)<<理不尽な理由で試合に出られず、自信を失った子にどう接すればいいのか問題<サッカーママからのご相談>息子が小学3年生でサッカーを初めて半年経った頃なのですが、スクールのチームメイトから下手くそと言われて、一時あまり行きたくないと言い出しました。奮起してほしいと思い、頑張るしかない等言ってみたもののそれが正しいのか分からなくて、こういう場合はどうしたらいいか先生に聞いてみたんですけど、それがクレームみたいに思われたのか、先生からあまり話しかけられなくなりました。そういう事をあまり聞くのは良くないのでしょうか?自分自身が運動部の経験者ではないので、ただ子どもにどう声を掛けたらいいか知りたかっただけなのです......。子どもに対しては話しかけたりしてくれているみたいなので、私が気にせず送迎だけしてればいいんですけど、ほかの親には話しかけるのに私はスルーされる事もあるので、子どもの様子をたまには聞きたくても聞きづらくなっております。アドバイスをお願いします。<島沢さんからの回答>ご相談いただき、ありがとうございます。サッカーのコーチは、子どもの成長を一緒に見守っていただける大事な存在です。その方にスルーされるのは、お母さんにとって辛いことでしょう。そういう事をあまり聞くのは良くないのでしょうか?とありますが、まったくもって普通のことです。しかも、息子さんのモチベーションが下がっているのは、他の子との兼ね合いなので、コーチに知らせて悪いわけがありません。きちんとしたクラブやスクールの指導者は「お子さんのことで気になったことがあれば何でも言ってきてください」とアナウンスしてくれます。■指導者の中には「親の前で話すのは自信がない」という人もいる対応されたコーチが何歳くらいで、どのようなキャリアをお持ちの方なのかもわからないのではっきりしたことは言えませんが、もしかしたらそういった保護者対応が苦手な方なのかもしれません。簡単に言えば、息子さんのモチベーションアップや他の子どもとのトラブルを解決する自信がないのでしょう。私の周りや取材した際に見かけたなかで、子どもとのミーティングを親の前で絶対にやらないコーチの方々がいました。試合や練習後、親たちがいる場所からわざわざ離れた場所で子どもたちに話していました。なかには「負けたのはおまえのせいだ」と個人を指さす良くないケースもありましたが、多くは特に問題のある指導はしていないけれど「親の前で話すのは自信がない」とか「内容を聞かれるのは恥ずかしい」という理由でした。それと似たような理由で、息子さんのコーチもお母さんを遠ざけているのかなと想像します。よって、離れようとしている相手にこれ以上アクションを起こしても良い結果は得られません。サカイク公式LINEアカウントで子どもを伸ばす親の心得をお届け!■攻撃的な態度をとるのも良くないが、こびへつらう必要もなし!普段通りにしようスルーされたことなど気にせず、お母さんのほうは普段通りにしていればよいのです。無視されたからと攻撃的な態度になっても良くありませんし、逆にこびへつらう必要もありません。堂々としていましょう。また、お母さんは「先生」と呼ぶなどリスペクトされている様子ですが、そこまで気を使わなくてもよいかと思います。もっとフラットに、対等にものを言い合える関係を築けたほうが子どものためになると思います。■辛いと訴える子に「頑張るしかない」と伝えたら、子どもは絶望するこの「子どものためになるかどうか?」の視点を、お母さんにも持ってほしいです。奮起してほしいと思い「頑張るしかない」などと言った、とあります。その環境が辛いと訴えているのに「頑張るしかない」などと、それしか道はないことを示してしまうと子どもは絶望するしかありません。言った仲間も、まだ子どもですから「下手くそ」などと言ったりするのは日常茶飯事です。ただ、本人はそれが辛いと言っているのであれば、まずはその辛さを受け止めてあげてください。また、お母さんは「自分は運動部の経験者ではないから」とおっしゃっていますが、卑下することは何もありません。今現在、運動部活動などスポーツ指導の世界で、暴力や暴言など不適切なやり方が問題になっているのをご存知でしょうか。自分たちが指導されたように指導してしまうことで問題が起きています。逆にそういった経験がないほうが良い場合もあるのです。例えば「仲間を下手くそなんて言うのは良くないね」と辛さに共感してください。そうすれば、お母さんは僕の味方だと心強く感じるはずです。そのうえで「サッカーを楽しくやりたいのに、どうしてもそうなれないなと思ったら言ってきてね。他のスクールを探すこともできるよ」と他の選択肢があることを示してあげてください。■ライセンス関係なく良い指導者はいる子どもにとって良い環境を見極めるのは親自身(写真はご質問者様及びご質問内容とは関係ありません)もうひとつお伝えするとすれば、日本のサッカースクールは日本サッカー協会のコーチライセンスを取得しなくても指導できます。チェック機能はないのでここはフリーな状態です。とはいえ、資格の有無にかかわらず、よい指導をされる方、新しいことを積極的に学ばれている優秀なコーチはいらっしゃいます。そのような良い大人、良い環境を見極めるのは、お母さん自身が学ばなくてはいけません。何が子どものためになるのか。成長の糧になるのか。そういった視点で、引き続きサカイクを見ていただければと思います。島沢優子(しまざわ・ゆうこ)スポーツ・教育ジャーナリスト。日本文藝家協会会員(理事推薦)1男1女の母。筑波大学卒業後、英国留学など経て日刊スポーツ新聞社東京本社勤務。1998年よりフリー。『AERA』や『東洋経済オンライン』などで、スポーツ、教育関係等をフィールドに執筆。主に、サッカーを始めスポーツの育成に詳しい。『桜宮高校バスケット部体罰事件の真実そして少年は死ぬことに決めた』(朝日新聞出版)『左手一本のシュート夢あればこそ!脳出血、右半身麻痺からの復活』『王者の食ノート~スポーツ栄養士虎石真弥、勝利への挑戦』『世界を獲るノートアスリートのインテリジェンス』(カンゼン)など著書多数。『サッカーで子どもをぐんぐん伸ばす11の魔法』(池上正著/いずれも小学館)ブラック部活の問題を提起した『部活があぶない』(講談社現代新書)、錦織圭を育てたコーチの育成術を記した『戦略脳を育てるテニス・グランドスラムへの翼』(柏井正樹著/大修館書店)など企画構成も担当。指導者や保護者向けの講演も多い。最新刊は『スポーツ毒親 暴力・性虐待になぜわが子を差し出すのか』(文藝春秋)。
2022年10月26日サッカー指導者の悩みで多く聞かれるのが「保護者対応」。子どもの出場機会やポジションについて口を出してくる保護者の対応に苦慮しているチームも少なくありません。かつては保護者と言い合う事もあったと言いますが、現在では大変良好な関係性を築いている強豪街クラブ・センアーノ神戸の大木宏之監督(以下、大木)に、保護者対応について伺うこのインタビュー。後編では、どんなふうに保護者とのコミュニケーションを深めているのか、具体的に紹介します。(取材・文:貞永晃二)センアーノ神戸の選手たち<<前編:かつては出場をめぐって保護者と言い合いも。センアーノ神戸が保護者と良好な関係を築くために大事にしていることサカイク公式LINEアカウントで子どもを伸ばす親の心得をお届け!■試合報告とともに、指導者も勉強していることを伝える――最近はサッカー経験のある親御さんもいると思いますが、それゆえの子どもへの指導の難しさを感じられますか?大木やっぱり難しいですね。でもそこは自分らがその親御さんよりも勉強しているということをちゃんと伝えます。チームのホームページがあってその日の試合のコメントを書きますが、そこできちんと今日取り組んだ内容を書くようにしています。そうすると、私たちがきちんと意図を持って試合をしていることを理解いただき、変な誤解が出ないようにしています。あと、保護者の方と飲む機会もあり、そこでちゃんと話ができます。■「子どものことをちゃんと見てくれてる」と感じさせることが大事――そういう関係性を築かれているから親御さんから不満が出ないんですか?大木いやゼロじゃないですよ。いっぱいありますよ。例えば学年によって試合に勝つのが難しい年があるので、下の学年の子を入れる。そうなるとその学年の子の保護者からは「下の学年を出すんですか」みたいな、ちょっと嫉妬のようなものを感じることはあります。――飲み会で話をすることで"ガス抜き"をする感じでしょうか?大木ガス抜きの意味もありますし、こっちの方針みたいなのもちゃんと伝える機会にもなります。8割ぐらいは雑談ですけど、2割は真面目な話をしていますかね。乾杯とか挨拶のタイミングで自分の思いを少し喋ったりするようにして、だんだんお酒が入ってきたら、保護者から個別に相談とかくるので、それには真摯に対応します。――飲み会は定期的に開催されるのですか?大木決まってはいません。保護者の方からやりましょうか、とお声をかけていただいて開催される感じですね。学年毎や、チーム毎で開催します。参加されるのは15、6人ですから大体の方と喋れるんです。小学生のお母さん達は、普段あまりこういう場所に出られないので、楽しみにされていますね。親御さんも安心するじゃないですか、自分の子どものことを監督、コーチが話をしてくれると、「ああ、ちゃんと見てくれてるんやな」と。そこが大事だと思っているんです。だからサッカーノートでも同じで、僕らがちゃんとコメントを書く事によって自分の子どものことを見てくれているんだなという安心感を持ってくれたら、不満はだんだん減ってくるかと思います。それが一番大事です。そういう意味でサカイクのサッカーノートはすごくありがたいです。強豪街クラブ・センアーノ神戸の選手がサッカーノートを変えただけで上達した理由■ホームページでクラブの理念を伝える――ホームページの活動報告には、ホテルでの過ごし方への苦言もあり、親御さんに向けてちゃんと躾けてくださいとまで書いてあって驚いたんですが、それが言える関係性のチームなんだなと感じました。大木ホームページはオープンですので、ウチに入ってない方も見られるのでその方にも見てもらっていることを少し意識しながら発信しています。一番見てもらうのは、ウチの保護者なので、保護者に向けたメッセージでもあります。コーチが書いた言葉にちょっとネガティブなことが多いと、会議で共有したり、どんな風に書けばいいか話し合ったりしますね。――実際試合のことだけじゃなくて、他のチームでここまでやっているところはないなと。先のことを見て、すごくちゃんと人間として成長させたいと思っておられるからだろうなと思いました。大木僕らのクラブの理念があるので、そこが一番だと思っています。なのでサッカーを通じて伝えていくことが一番。クラブ理念にはこの後にもっと文言があるんですが、その中にも保護者の方と地域と三位一体でやるということも掲げているんです。だから保護者の方にも少し協力してもらいます。強制や当番とかはないんですが、やれることはやってほしいと。NPO法人ってサッカーの世界で限られているんで。スタッフを倍の人数にすればもっといろんなことができるのですが、経営的に難しいので、やはり保護者の協力は必要なんですよね。その中で快くやれる範囲でやってもらうためには、普段から関係性を良くしておく。その辺が海外との違いですね。海外はチームにスポンサーがついたり、地域で支援してくれますけど、日本はなかなかそういう文化が根付いていないですから。地域のスポンサーがついてくれたら嬉しいなとは思うんですけどね。■個別の状態に合わせて親のサポートをお願いをする――センアーノさんは、スクールから社会人チームまであって、生涯サッカーというか全年代対応ですね。大木そうですね。本音を言うと経営的には厳しい部分もあります。でもクラブの理念がそうなので、例えばウチの高校生は勉強もサッカーも真剣にやって、高体連でもJ下部でもないウチのようなチームがあれば、中学生、小学生がそこを目標にしてくれたらいいなという思いでやっています。――ワールドチャレンジで優勝した選手たちは小柄な子が多かったですが、逆に成長の早い子が多い年代もあります。そういうことも保護者とお話しされるんですか?大木小柄な子の場合は「中1、中2は多分あまり出場できずしんどいですよ」と。逆に早熟な子の保護者には、「今はフィジカル的に優位だから勝てているけど、周りも大きくなると今のようにはいかないから、今はしっかり技術を身につけるようにしてください」という話をして、その間ちゃんとサポートしてあげてほしいとお願いします。――そういうのはやっぱり親御さんも安心すると思います。大木そう思ってくれたらありがたいなと思うんで、できるだけ話します。一応30年やってきたデータが僕の中にあるので、そこは自分の中では宝かなと思っています。それを今若いスタッフにできるだけ伝えている感じですね。■保護者にも喜ばれた母の日企画口だけでなく親への感謝を感じるイベントに――Facebookで母の日に親御さんにハグをするという企画を拝見しました。大木あれはめちゃくちゃ親御さんが喜んでくれました。サプライズでやったんで。あの企画は、全国どこもやった方がいいと思います。6年生の男の子なんて口で感謝、感謝と言ったって、実際はしないんですよ。母親に対して口に出してなんてなかなか言わないんです。心の中では、いつもありがたいなというのは思ってるんですよね。日頃、これだけサッカーをやらせてもらって、お金も出してもらって、遠征も一杯行かせてもらっている。それは保護者の支えがあってのこと。でもそれを表現する機会がないので、このイベントでは保護者に手紙を書かせたんです。ありがたいという気持ちをちゃんと言葉で伝えることは自分の成長にもなるし、サポート、応援してくれたら自分の力になって返ってくるんだということ説明します。6年生くらいだと純粋なんで、親への手紙も真面目にちゃんと書いてくれるんですよ。■サッカーを頑張ること以前に、家庭での親とのコミュニケーションが大事――そういうふうに、クラブが親との繋がりもすごく考えてくれてることが伝わりますから、子どもを預けてよかったなと感じてくれるのでは?大木親御さんは普段本当に協力してくれるんですよ。だから、感謝を僕らも伝えたいなと思っているんで、母の日はやっぱり子どもからのありがとうという手紙を喜んでもらえますね。手紙だけでなく、ゲームの要素も入れました。10種類くらいカードを作って引かせ、そこに書いてある内容を親と一緒に実行してね、という内容です。"パワハラカード"って勝手に名づけたんですけど、このご時世にそんな名前つけていいかなと思ってしまいましたけど(笑)。「母親とハグをする」「ほっぺにチューをする」というカードは、親にとっては嬉しいだろうなと思いつつ迷いましたが、この2枚は入れていいか子どもたちの意見を聞いてから入れました。自分は当たらないだろうという前提で「OK」と言っていたキャプテンが見事にそれを引きまして。本人は照れていましたが、親御さんはとっても喜んでくれましたね。他は一緒に買い物に行くとか、トイレ掃除をするとかのカードで、保護者とのコミュニケーションを取る内容のものです。サッカーを頑張ることも大事ですが、それ以前に家庭での過ごし方、親とのコミュニケーションは大事ですから。そういったことは、今後もいろんな方法で伝えていきたいと思っています。保護者との関係性を良好にするにはコミュニケーションが大事。十分想像できた言葉でしたが、そこは大木監督独自の流儀がありました。母の日に子供たちから日ごろの感謝の思いを手紙や、お礼の行動で伝えさせる。きちんと言葉にして伝えることの重要性なども、長年の指導経験と自らの子育て経験からのアイデアで、親子で楽しめる企画を通じて伝えるなど、サッカーの場を通じた成長を提供していることが伺えました。保護者が納得してチームに子どもを預けるために、どんな風に考え、関係性を築くのか、今迷っているチームの方にとっても、センアーノ神戸のやりかたは一つのヒントになるのではないでしょうか。サッカー少年の親が知っておくべき「サカイク10か条」とは
2022年10月17日このお話は作者リコロコさんに寄せられたエピソードを漫画化しています。登場する人物はフィクションです。■前回のあらすじやはり最後は紗希子に保護者代表を押し付けた山本。自分が引き受けて丸く収まるのなら…と紗希子は考えるのですが…。■この状況に声を上げたのは…!■策士柳澤さんのある考え…!?潔く保護者代表を引き受けてくれた柳澤さんの、ある考えとは一体…!?次回に続く「保育園クラス役員で理不尽ないじめに遭いました」(全26話)は17時更新!
2022年10月14日このお話は作者リコロコさんに寄せられたエピソードを漫画化しています。登場する人物はフィクションです。■前回のあらすじ最後の役員会。山本は、保護者代表選出の担当だったにも関わらず「下の子の預け先がないので祝辞はできない」と言い放ったのです。■ついに逆ギレ…!?今まで仲良しだったのに…、他の役員ママは自分たちの保身のためにこんな提案をしてきたのです…!次回に続く「保育園クラス役員で理不尽ないじめに遭いました」(全26話)は17時更新!
2022年10月12日サッカー指導者の悩みで多く聞かれるのが「保護者対応」。わが子かわいさに親が起用ポジションやメンバー選考に口出し。テレビや動画で世界のサッカーを観られる昨今では、チームの戦術に意見する方もいるそうで、指導者たちは対応に苦慮しています。一方、保護者側も我が子の成長を願うばかりに、口出ししたら子どもの立場が悪くなりそうで疑問があっても話し合いができない、など指導者との関係に悩むケースもあるようです。セレクションを設けているチームは、ある程度同じ意識を持った方が集まるかもしれませんが、少年団や街クラブでは選手のレベルも親の熱意もバラバラです。今回は、「かつては保護者と言い合う事もあった」時期を経て保護者と良好な関係を築いている強豪街クラブ・センアーノ神戸の大木宏之監督(以下、大木)に体験を交えてお話を伺いました。(取材・文:貞永晃二)センアーノ神戸の選手たち<<関連記事:センアーノ神戸の選手たちも上達を実感!書くだけでうまくなるサッカーノートサカイク公式LINEアカウントで保護者のみなさんへお役立ち情報をお届け!■選手交代の意図を保護者にも伝えるなど、まめにコミュニケーションをとることを意識――最近の保護者との関係構築について、大木監督のように長年経験されてきた方はどういうふうに対処されていますか?大木まめなコミュニケーションですね。グラウンドで姿を見たら挨拶して、最近どうですかという感じでね。やっぱりいつも応援に来てくれている保護者がどんな表情で見ているかなと、すごく観察はしますね。よく見ているのは保護者の表情ですね。選手の(プレー面の)調子が悪いときは、親もそう思っているのがすぐ分かるので、練習後に「ちょっとうまくいってない所もありましたが、こういった感じでやれていたんで大丈夫ですよ」みたいな感じで。少しフォローを入れたりしますね。実は、全国大会につながるリーグ戦の試合で、対戦相手が予想と全く違う戦い方をしてきて、たまたま前半スタメンだった子を3分で代えたことがあるんです。交代は戦術上の理由でしたが、保護者にはそんなことは分からないですよね。だから選手には試合が終わって解散する前に、あえて保護者もいる前で「今日代えた理由はこうで、別にプレーが悪かったわけじゃないぞ、次のゲームは先発で行くからな」というような話をしました。その後、保護者にLINEを入れて、改めて交代の理由が戦術上の理由だったことと、お子さんのプレーが悪かったのではないということを伝えました。■クラブは保護者に選ばれる時代、保護者の理解を得ることを大事にしている――そういうフォローができているチームが多分少ないんでしょうね。それができるようになったきっかけはどういうことでしょうか?大木当然僕も子どもができて変わった部分もあります。親心が分かるようになったので。サッカーが好きで情熱を持って指導されている指導者には、未婚の方もいらっしゃいますが、少しでも親の気持ちを分かるようなコーチになっていくことが大事だと思います。とくに街クラブは保護者から選ばれる時代ですからね。そういった保護者の理解を得ることは僕らもすごく大事にしてますね。ウチのコーチも5人いますけど、僕以外は未婚で子どもがいないので、スタッフ会議でよく言うのは「難しいと思うけど、親心ってこんな感じやから、みんなもそこは意識してな」ということです。強豪街クラブ・センアーノ神戸の選手がサッカーノートを変えただけで上達した理由■口出しは不可、協力はしてもらう――基本的に保護者は練習も試合も見学自由なのでしょうが、応援というか、口を出すというのは?大木それは絶対ダメです。チームに所属する際、最初に説明会や父母会があるので、そういう会とかで、はっきりと「活動時は子どもに近づかないで、声もかけないでください」と伝えています。「我々の考え方はこうで、子どもたちには自立して欲しいので、基本的には声をかけないでください」と。ただ、その距離感ってすごく難しくて、保護者何にもしてはいけないみたいになるんで。さじ加減が大事です。例えばグラウンドで低学年はゴールを運ぶのも大変なんで、その時間をちょっとでも短縮できたら子どもを試合にいっぱい出してあげられるじゃないですか。そういったときは「お父さん、すいません、ちょっとゴール運びを手伝ってください」と言った感じで、協力を仰いだりすることもあります。■若いときは、出場機会について問いただしてくる親と揉めたことも――昔の上手くいかなかった時期というのは、親が口を出してきたということですか?大木昔はやっぱり(試合に)出る、出ないですね。試合に出られなくて子どもがつらい顔をしているようなときに、「なんで出られないんですか」と問われることが多かったです。「うちの子はすごく頑張っているのに」とか、「ほかの子より努力しているのに」と言われたりしましたね。当時は僕も若くて気が短かったので、言い返したりしてしまい、保護者と揉めたりしましたけど、自分自身が親になって初めてお父さんの言いたいことも分かるなと、一歩大人になりましたね。そういう経験を経て、保護者の思いも受け入れながら、「チームとしてこういうふうに考えています」と伝えるなどの対応ができるようになったと思います。■子どものポジションを指定してくる保護者への対応――最近は我が子のポジションを指定してくる親御さんがいると聞きました。大木そうですか、ウチには指定してくる人はいないんですが、「間接的にそういうこと言いたいのかな」と感じるときはあります。はっきりと「うちの子はFWにしてくれ」というような親御さんはいないですが、「うちの子は性格的に前の方が向いているんですよね」といった感じで伝えてくることはあります。選手たちで試合のメンバーを決めたりすることが多いので、そのときに親からFWやりなさいと言われた子はやりたいと言います。子どものポジションについては、「そこまで言ったらあかん」というのは多分保護者の方も分かってるんですが、ちょっと抑えられなくなる時があるんだと思います。でもウチはいろんなポジションをさせるので、受け流しますけどね(笑)。子どもたち自身、いろんなポジションを経験する中で、どこが向いているか分かってくるし、親御さんもそのうち理解してくれますよ。かつては出場機会などに口を出してくる保護者の方と言い合う事もあったそうですが、親という立場になり、保護者の気持ちも理解できるようになったことで、保護者に寄り添うコミュニケーションを取れるようになったと語ってくれた大木監督。保護者にとっての関心事である試合への出場や交代についても、理由を本人だけでなく親にも伝える(聞こえる位置で話すなど)ようにすることで、疑問やわだかまりを生まないようにしています。また、子どものいないスタッフにも親の気持ちを伝えることで、保護者に寄り添ったコミュニケーションをチームとして実現している点は、多くのチームでも参考になるのではないでしょうか。サッカー少年の親が知っておくべき「サカイク10か条」とは
2022年10月07日保育士の中田馨さんが、運動会や親子参観での保護者の困った行動や注意してほしいことについて教えてくれました。コロナ禍で中止になっていた園行事も今年は開催されるという園も多いことでしょう。子どもたちの成長を見ることのできる園行事。親のNG行動のせいで行事に支障が出てしまうことは避けたいですよね……。ぜひ確認しておきましょう。こんにちは! 保育士の中田馨です。秋は、保育園や幼稚園での行事ごとが多い季節になります。コロナ禍で、中止になったり規模が縮小されていた行事ごとも、まだ完全とは言いませんが少しずつ再開されるようになったのではないかと思います。今回は、私の友人の保育士に聞き取りしつつ、親子参観や運動会などでの保護者のNGや困った行動についてお話しします。 行事当日の子どもの服装など行事によっては、当日「上下黒の服装で登園してください」という指定がある場合があります。行事で着る衣装に合わせた対応ですね。きっと、事前に保育園側から連絡があると思うのですが、当日にお願いしていた服で来てくれず「困った……!」ということがあったようです。 また、行事ごとですのでいつも以上に髪型に気合を入れたくなりますよね! 私も女の子の母親なのでその気持ちがよく分かります。ところが髪型によっては、「当日つける予定のお面やバンダナをつけにくい。どう崩さずにつけようか……」と四苦八苦したことがあるんだとか。衣装や髪型に関しては、保育園側の伝え方の配慮も必要だと思いますが、事前に配られたお手紙で確認をするようにしてください。 時間通りに来てくれない行事当日に、登園の時間になっても親子共に登園しない。子どもが先に登園し、親は後から行事に行く場合も、開演時間に遅れてくる。この2つは、よくある困ったことだと言います。 前者は、遅れてきた子どもの準備がバタバタしてしまいます。せっかくの晴れ舞台前に、子どもを焦らせてしまうのはとってもかわいそう! 子どもの登園が遅れる場合は、必ず電話連絡をするようにしてくださいね。遅れてくることが分かっていれば、「じゃあ、登園したらこういう対応をしよう」と保育士が事前の心構えができます。 後者は、行事が始まって子どもも大人も集中している時ですので座席に入ってもらうタイミングが難しいと言います。親が遅れる場合は、演技中の子どもの邪魔にならないよう、他の保護者の迷惑にならないようにコッソリと座席に入るようにしましょう。 きょうだいのことを親が見ていない行事ごとに、きょうだいも一緒に行くことも多いと思います。お兄ちゃんやお姉ちゃん、弟や妹の晴れ姿ですから、家族みんなで見たいものですし、出演している本人も家族みんなに見てもらえて誇らしい気持ちになるものです。ただ、きょうだいを連れて行く場合は、必ず親のそばで演技を見るというルールを各ご家庭で決めておきましょう。小さいきょうだいの場合、演技の中に入ってしまったりすることもあります。ほほえましく思える情景ですが、演技をしている子どもとぶつかってケガをすることも考えられます。 また、行事のときに園庭の遊具にすずらんテープが巻かれて『使用禁止』と書かれているのを見たことがありますよね。「すずらんテープをグルグル巻きにしているのに……。『使用禁止』と書いているのに……。何でだか、遊具であそばせるのよね……」と、保育士側はため息混じりで困っています。遊んでいるきょうだいも卒園児の場合、「懐かしい保育園の遊具!」ということで遊びたくなる気持ちも分かります。しかしもし、遊具でケガでもしたらどうでしょう? 行事はそこでストップしてしまいます。ぜひとも保育園側が「今日は使わないでほしい」と言っているものに関して、子どもたちに使わせないようにしてくださいね。 学年ごとの入れ替えの待ち時間コロナ禍だからこその「困った」かもしれません。行事が、学年やクラスごとの「入れ替え制」だった場合。例えば、2歳と4歳のお子さんをお持ちの親御さんは、2歳が終わったら4歳の出番まで、いったん外に出なければいけません。その際に、保育園の周辺で大人数が集まって話をしていたり、たばこの吸い殻を捨てたりして困っているという話も聞きました。 私の友人も体育会で、「中1と中3の間の1時間ちょっと、どこで時間つぶそう……」と悩んでいました。家にいったん帰ったり、ファミレスに行ってお茶をするほどの時間もないくらいの時間をどこでどう過ごせばいいのか? これは、どの保育園、幼稚園、学校でも起こる問題だと思います。保育園側も、空き教室で待機してもらうなど、感染症対策を十分に取れる状況であれば、何かしらの対応ができるとよいのでしょうね。 また、競技と競技の間に時間があるからと、いったん家に帰宅した保護者が、親子競技のときに帰って来なかったときは、子どもが泣くしつらかった……とのこと。 待ち時間や隙間時間の使い方も、事前に考えておきたいことですね。 今回は、少し耳の痛いお話しをしてしまったかもしれません。保育園の行事を、子どもも大人もみんなが楽しめるように、ご家庭にご協力いただけたら保育士たちは大喜びです!著者:保育士 一般社団法人 離乳食インストラクター協会 代表理事 中田家庭保育所施設長 中田馨
2022年10月07日中村被服株式会社(本社:山口県防府市、代表取締役:中村 顕)は、幼稚園/保育園向け及び保護者向けサービスKIRINJI-DXを新しく開発し、2022年10月3日より提供を開始いたしました。中村被服では、2015年に保護者向けのECシステムを構築しサービスを提供し展開をしてきました。2022年9月に、本社工場倉庫を新たに建設し、基幹システムの刷新と幼稚園/保育園向け及び保護者向けサービスの大幅な拡張を準備してきました。KIRINJI-DXでは、当社の商品サービスに加えて、幼稚園/保育園がご利用の他社の商品も含めて利用可能にするとともに、ご利用される保護者世代に合わせて、業界日本初のスマホアプリ(iPhone/Android)も提供いたしました。さらに、KIRINJI-DXは従来からのECシステムをご利用の幼稚園、保育園も含めて約1,000施設が既にご利用いただいており、幼稚園、保育園におけるリーディングサービスの実績です。KIRINJI-DXは、2022年11月には、小学校/中学校/高校における制服採寸の予約から注文/決済までの学校支援機能を提供予定です。中村被服は、今後もご利用のお客様からのご要望/ご意見を積極的反映し、幼稚園/保育園におけるDXを推進する機能を順次展開し、3年後には3,000施設へ積極的に拡大する計画です。【KIRINJI-DXの目的】・園の業務の大幅に改善従来、保護者向けの制服/体操服などの販売は、紙での申込/現金での支払いが中心でした。KIRINJI-DXをご利用いただくことで、保護者からはPC/スマホで注文/お支払いまで全て行うことが可能です。これにより、園における新入園などの業務が大幅に改善されます。【KIRINJI-DXの特徴】・園における購買プロセスの改善KIRINJI-DXでは、園からのご注文サービスも合わせてご提供いたします。PC/スマホでいつでも商品をご注文可能です。また、お支払い方法も口座振替を新しくサポートし決済まで一貫したトータルサービスを提供いたします。・豊富な決済方法保護者からのご注文は、クレジットカード、PayPay、Pay-easy(ATM/ネットバンキング)、コンビニ決済、Apple Payでお支払いが可能です。豊富な決済方法の採用により、保護者の利便性を追求いたしました。・PC/スマホ/スマホアプリ(iPhone/Android)で利用可能保護者/園のご利用は、PC、スマホ、スマホアプリ(iPhone/Android)で、いつでもどこでも利用可能です。スマホアプリの提供は、他社にない保護者むけのサービスです。また、LINE/Yahoo!JAPAN/Apple IDなどのSNSとのシングルサインオンが利用できるため、ログインなどのわずらわしさを解消いたしました。セキュリティ強化のためにFace ID/Touch ID/バイオ認証などもサポートされており、安全性も配慮されたております。画像イメージ(1)画像イメージ(2)画像イメージ(3)【中村被服株式会社とは】「子どもたちみんなに正しい、きちんとした服を」1924年に創業し、創業99年を迎える園児服の老舗企業です。中村被服がお届けする「キリン児園児服」は、お父さんお母さんと同じ気持ちで子どもの健やかな成長を見守っていく総合園児服ブランドとして提供しております。2022年に本社および工場・倉庫を新たに建設し、さらなるサービス向上をおこなっていきます。また、高度な縫製技術を活用して保冷バッグ事業や学校向けの事業も展開しております。商号 : 中村被服株式会社所在地 : 〒747-0833 山口県防府市浜方265-1代表者 : 代表取締役 中村 顕創業 : 1924年3月設立 : 1953年2月電話番号: 0835-21-3515URL : 中村被服株式会社社屋外観 詳細はこちら プレスリリース提供元:@Press
2022年10月03日式典やパーティーなど、華やかなイベントで出席者を歓迎するために使われる『レッドカーペット』。たとえばアカデミー賞の授賞式で、ハリウッドスターがレッドカーペットを歩いて会場入りする場面はおなじみですね。保護犬のために用意されたレッドカーペットアメリカのワシントン州にある動物保護施設『ワットコム・ヒューメイン・ソサエティ』に、1匹の有名な犬がいます。名前はボウイ。ウェブメディア『The Dodo』によると、シェパードのミックス犬のボウイはとても愛らしい性格で、誰もがボウイのことが大好きなのだとか。スタッフたちはボウイを自分の愛犬のようにかわいがり、ボランティアの人がボウイをハイキングに連れて行くこともあったそうです。とても愛されているボウイですが、なぜか1年半もの間、里親探しには苦戦していました。何度か養子縁組が決まりかけたものの、結局はダメになったといいます。しかし、そんなボウイにチャンスが訪れます。新たな里親希望者が現れたのです。里親希望者のオードリーさんとの面会の前日、スタッフは「今度こそうまくいきますように!」と願いを込めて、ボウイをきれいに洗ってあげました。そんなスタッフの願いが通じたのか、オードリーさんがボウイの里親に決定!翌日、スタッフは『セレブ』のように愛されてきたボウイにふさわしい、ある演出を用意します。出口にレッドカーペットを敷いて、ボウイを盛大に見送ったのです!実はオードリーさんは半年前にボウイのことを知り、「引き取りたい」と思っていました。しかし、当時の彼女はまだ大学生だったため、断念。そして2022年6月、卒業して就職が決まったオードリーさんはまだボウイが施設にいることを知り、すぐに里親に申し込んだのだそうです。もしかしたら、ボウイになかなか里親が決まらなかったのは、オードリーさんの家族になるためだったのかもしれませんね。みんなに愛されて、レッドカーペットで見送られたセレブ犬、ボウイ。これからはオードリーさんからたっぷりの愛情をもらって、幸せに過ごしていくことでしょう![文・構成/grape編集部]
2022年09月27日新型コロナウイルス感染症(以下、コロナ)対策が子ども達の心身や成長、健康に影響を与えていることを不安に思う全国の保護者が中心に活動する団体である全国有志子どもを思う会とこどもえがおプラットフォームは、子どもの感染対策に関する全国209自治体に対する調査の結果をもとに9月15日、文部科学省と厚生労働省に要望書を提出したのでお知らせします。我々は、一刻も早く教育や子育てをコロナ前の環境に戻し、子ども達により良い教育が行われることを目指し、情報発信や全国各地のメンバーで自治体への要望活動等を行っています。文科省厚労省へ要望書を提出■子どもの声を聞くアンケートについて自治体調査に先立ち、子どもの声を聞くアンケートを実施し、まとめた冊子を全国の自治体に提出し、ホームページでも公開しました(アンケート実施期間は令和4年5月16日から7月3日)。子ども達へのアンケートは全国から1,593件集まり、その結果からは、・「給食を話しながら食べたい」90.4%・「マスクを外したい」89.5%その他個別回答では、「もう学校行きたくない」「大人は好きに喋ってごはんを食べたりマスク外したりしてるのに子どもばかり禁止されてひどいと思う」など、苦しい状況を表す声が多数寄せられました。【集計結果報告書データは下部に添付】HPでも公開: ■アンケート回答結果について今回の自治体に対する調査は、全都道府県知事及び教育長、市区町村長及び教育長宛て(約1,800通)に、先述の子どもの声アンケート結果報告書と共に、質問状を送付する手順で実施しました(令和4年7月25日発送・8月31日回答分までを集計)。回答から以下のような結果が出ました。<子ども達の状況に対し>・「何らかの対策を取りたいと考えているもの感染症対策とのバランスに苦慮している」54%・「(コロナ禍における子ども達の状況を)深刻な事態であると感じる」26%<2年半のコロナの影響で子ども達に懸念されること>・「マスク着用で表情が見えないため、情緒の発育やコミュニケーション力の成長に懸念がある」68.9%・「マスク着用による影響で活発な運動ができず、体力的な成長への影響に懸念がある」37.8%・「体育や登下校でもマスクを外せない子どもが多く、熱中症に懸念がある」33%・「同調圧力やいじめの発生に懸念がある」18%<黙食の解除について>・「国からの通知が出なければ解除はできない」36.4%・「コロナ陽性者数が季節性インフルエンザ並みまたはそれ以下になってから」34.9%・「現在解除を検討」2%・「既に解除した」2%<感染症法上の取扱いについて>・「陽性者数が減少するまでは2類相当を維持する方がよいと感じている」27.8%・「重症化率が低下してきたので2類相当(新型インフルエンザ等感染症)から5類相当に下げてもよいと感じている」26.8%・「2類でも5類でもなく感染症法上の位置付けから解除」2.4%■回答書からは以下のことがわかりました。・多数の自治体が、子ども達への教育上の対策と感染症対策のバランスに苦慮している。・しかし、出来る限り子ども達の環境を良くしようと努力している。・マスク着用が長期化する中で、子どもに多様な影響が懸念されている・インフルエンザ以下の状況になれば制限の緩和が必要と考えているが、国の決定がなければできないと多数の自治体が考えている【集計結果報告書データは下部に添付】HPでも公開: ■調査結果を受けて以下のことを要望しました。(項目を要約)・文科省から運動時や登下校時には熱中症対策を優先し、マスクを外すよう通知がありましたが、ほとんどの子どもが外せていません。一刻も早く対策を講じてください。・体質でマスクを着けられない子どもや着けない選択をする子どもが、差別やいじめ等を恐れ外せない又は学校に行けなくなる事例が多数あります。そのようなことが起こらないよう周知徹底してください。・大人の会食制限が緩和されているのに、給食の黙食がずっと緩和されない状況を改善してください。・コロナに対する恐怖心を子ども達に過度に持たせず、安心して学校園生活を送ることができるよう、ウイルスが弱くなっていることや子どもは重症化していないことを、子どもにもわかるように伝えてください。・過度な感染防止対策による子ども達の心身の成長や健康に与える影響について、実態調査を行ってください。※要望書本文は下部に画像で添付■参考情報厚労省のHPで公開されている第74回新型コロナウイルス感染症対策アドバイザリーボードの資料では、季節性インフルエンザの全年代の重症化率は0.08%、死亡率は0.09%と示されています(2017年9月~2020年8月)。 大阪府が第一波から第七波の重症化率と死亡率等の調査結果を公表しており、第七波の全年代の重症化率は0.03%、死亡率は0.10%となっています。 これらのことから、既にコロナはインフルエンザ並みの状況となっており、各自治体への調査結果に照らすと、黙食等の制限を解除してもよいと考えられます。しかし、自治体で判断は難しく、国の通知(決定)を待つ状況です。■まとめ調査結果とコロナの現状から、私たちは今後、子ども達の学びや健やかな成長の機会を守り、心身への影響を最小限に抑えるために、文科省及び厚労省、各自治体に対策と制限の緩和を求めていきます。両省には要望に対する回答をお願いしています。より多くの読者、視聴者に伝えていただければと思います。【全国有志子どもを思う会】 【こどもえがおプラットフォーム】 詳細はこちら プレスリリース提供元:@Press
2022年09月21日保護犬の啓発ポスターを全国展開で掲示する「保護わん」と、水戸市に拠点を置く「いばらきのシッポの幸せの会」が共同で、茨城交通バスの車両側面や車内窓に、保護犬と保護猫の啓発ポスターを広告として掲示しました。ポスター掲示作業誰もが目をひくインパクトのあるデザインの啓発ポスターには、暖かい家庭に迎えられて幸せになった保護犬と保護猫の可愛い写真が掲載されています。通勤や通学で使われるバスに、毎日目にする広告として掲示する事で、保護犬や保護猫に対する愛護の意識を高めようと企画されました。車外側面啓発ポスター■ポスターのデザインがリニューアル初めてこの企画が実行されたのは、令和1年。今回、新しいデザインのポスターにリニューアルされました。車内窓への掲示は今回が初となり、地域猫の不妊手術を行う活動・TNRへの理解を深めてもらう為の、さくらねこのポスターも掲示されました。車内窓TNRデータ■ポスター掲示の広告費用について啓発ポスターを掲示する為の広告費用は有志による寄附などで集められ、茨城交通バスが地域貢献活動として1年分の費用のみで、3年間の掲示を行います。啓発ポスターを車両側面に掲示したバス1台と、車内窓に掲示したバス3台は、水戸市内を毎日運行します。保護わんの活動についての詳細は添付のPDFファイル「保護わん活動紹介冊子」をご覧下さい。 ■団体概要団体名: 保護わん(一般社団法人 保護犬のわんこ)代表者: 巽 祐一郎所在地: 東京都杉並区和田3丁目46-4設立 : 2017年1月URL : 詳細はこちら プレスリリース提供元:@Press
2022年09月20日今年の春、秀岳館高校サッカー部のコーチが男子部員を暴行する動画がSNSで拡散されました。しかし、その後に部員が顔出しで謝罪動画を公開し、暴力は日常的なものではないとメディアで報道されている内容を否定しました。その後、監督がテレビに出演し「謝罪動画は部員の主体的な行動によるもので、自分は関与していない」と釈明しましたが、数日後に監督が指示したという事実が発覚し、指導者としてあるまじきことであると大きな問題として取り上げられました。筆者は、長年育成年代を取材してきた経験からこのような問題はまだ氷山の一角で、表に出てきていないことはたくさんあると感じています。今回は、日本の育成年代で度々起こる暴力問題の本質を紐解いていきたいと思います。(構成・文:KEI IMAI)<<関連記事:「お前たちが考えていることはどうでもいい」監督にもコーチにも相談できない学生プレーヤーたちの苦悩サカイク公式LINEアカウントでイベントや最新情報などをお届け!■古いままの指導観、アップデートされない教育観まず、日本の学校教育を筆頭に教育観がアップデートされていないという問題があります。欧米ではより科学的にスポーツ指導が行われ、サッカー以前に人間性を育む指導が当たり前になっていますが、日本は未だに根性論が根強く、暴力を伴う行き過ぎた指導が散見されます。熱血指導、暴力をともなう強制的な指導は、軍隊教育の名残だと言われています。日本野球界の偉大な指導者、野村克也さんは著書「指導者のエゴが才能をダメにする ノムラの指導論」の中でこう書かれています。「私が現役の頃、『指導』には暴力がつきものだった。当時は軍隊を経験した人たちが指導者となるケースが多かった。軍隊は生死を懸けた戦いの場所だ。とくに太平洋戦争を経験された人は、さぞかし苦労されたと思う。そうしたなかでも特筆すべきことは、一般社会では例を見ないほどの『行き過ぎた上下関係』が、軍隊で行われていたことに尽きる。俗に言う『しごき』の類は、ここで体験したことを、戦後になって『教育』という名のもとに、一般社会に持ち込まれてしまったからに他ならない。」出典:指導者のエゴが才能をダメにする ノムラの指導論著者:野村克也サッカー以外のスポーツでも根強く残る、いき過ぎた熱血指導は古いままの指導観、教育観が原因であると感じています。■指導者の横暴を許容、黙認する保護者たちも問題もう一つ問題なのは、このような指導者を黙認してしまう大人だと思います。ジュニアサッカーの現場に行くと、未だに高圧的で横暴な指導者もいますが、これを後押ししているのは保護者の方だったりします。保護者世代も同じような指導を受けてきたので問題に気が付かない人が多かったりと、決して悪気はないと思うのですが、お茶汲みなどの過剰な接待をしながら「子どもたちを鍛えてください」などと熱血教育に対するニーズも残っているように思います。また、指導者に対して違和感を感じながらも黙認してしまう大人も多いように思います。同調圧力や声が大きい影響力のある人に対して意見しにくいという国民性もあるかもしれません。しかし、子供たちのためにより良い方向にいけるように考えていかなければなりません。■指導者が勝利至上主義に陥る理由また、指導者が勝利至上主義に陥ってしまう理由の一つに全国大会などの構造問題があります。負けたらおしまいのトーナメント方式中心の大会運営はその最たるものです。サッカーを含めたスポーツと呼ばれるものは本来、生涯スポーツとして楽しみ、心身ともに健康的に過ごすためのものです。しかしながら、実際には多くのジュニアチームが勝利至上主義に陥り、子どもを消耗しています。目先の勝利が最優先になり、熱血指導、先回り指導が跋扈しています。結果として暴力事件や、オーバーユース、バーンアウトが起こりやすい構造になっているように思います。行き過ぎた指導により、サッカーが嫌いになって辞めてしまう子どもの話もよく耳にします。そんなことは、あってはならないことだと思います。サッカーを楽しみながら、好奇心と主体性を育み、それぞれのレベルに合ったプレー環境が大切なのです。全国大会を廃止とまでいかなくても、その方式は早々に変えるべきだと思います。レベル別にリーグを分けて戦えるような仕組みにすること、そのカテゴリの中でトーナメントなどを行うのはいいと思うんです。既存の全国大会はそのような仕組みになっていません。レベルが圧倒的に違うチームが試合を行わなければならない仕組みも、変えていかなければならないと思います。サッカーコンサルタントの幸野健一さんの著書「パッション 新世界を生き抜く子どもの育て方」にはこう書かれています。「サッカーも、冬の高校選手権が選手の最大の目的になっているよね。勝てば天国、負けたら地獄みたいな戦いは、もちろん、選手にとってかけがえのない経験となる面もあると思う。でも僕は、それが本当に選手のためになっているのかは疑問に思ってしまうんだ。考えてほしいのは、ゲームそのものではなく、誰のためのものかということ。育成年代のスポーツの主役は、あくまで選手でなければいけない。でも現実は、選手の手を離れて、視聴者を意識したテレビ局や大会関係者のものになっているよね。ヨーロッパや南米の育成年代においては、日本のような全国大会はないんだ。あまりにも強いスポットライトを浴びることで、選手が天狗になるのが良くないという理由でやっていないんだよ。選手を保護する考えがある」出典:パッション 新世界を生き抜く子どもの育て方幸野健一■保護者ができること構造をすぐに変えることは難しいかもしれません。しかし、問題提起すること、コミュニケーションを取ることはできます。もし、自分のチームの指導者が熱血過ぎるのなら、子どもがサッカーを心から楽しむための親の心得「サカイク10か条」を思い出してください。保護者としてどうあればいいか、わかるはずです。そして、チームの保護者、指導者とコミュニケーションをとってみてください。親御さんが、間違った指導を知ることができれば問題はすぐに把握できます。まずは知ること、そして必要なアクションを考えることです。
2022年09月13日ある日、4歳の娘と1歳の息子を連れて家の近くの公園へ出かけました。そこにいたのが娘の幼稚園のお友だちとその姉弟。しかし見渡しても保護者の姿がありません。こちらの心配をよそに遊び始める子どもたち。次第にお友だちに振り回される事態になっていき……。公園にお友だち……でもママとパパは?ある日、子どもたちと公園に出かけると娘が「あ! Nちゃん!」と幼稚園のお友だちを見つけました。そこにはNちゃん(4歳)とNちゃんの姉(6歳)、Nちゃんの弟(3歳)の姿が。「こんにちはー」と挨拶し、小さい公園を見渡しましたがママとパパの姿がありません。 思わずNちゃんに「ママかパパは?」と聞くと「お家にいるよ」とのこと。私が思わず「え?」と言ったときには、娘はNちゃんたちと遊び始めていました。お家はすぐ近くで、いつも子どもたちだけで公園に来て遊んでいるのだということでした。 きょうだいに振り回され娘と遊べない!小さい子どもだけで遊んでいることに不安を覚えながらも、子どもたちの遊びを見守ろうとしたとき、一番下の弟くんが「遊ぼう」と誘ってきました。「うん、いいよ」と返事をしてからが怒涛の忙しさに……! 3人のきょうだいたちは私と遊びたいようで、Nちゃんが「ブランコ押して!」と私をひっぱり、ブランコを押しているとお姉ちゃんが「一緒に砂場する!」と手をぐいぐい引っ張ります。 私は動き回ってしまう1歳の息子を降ろすこともできません。「順番ね!」「娘ちゃんもみんなで遊ぼう!」という私の主張も空しく、弟くんもそれに加わって私の引っ張り合い。私は娘と遊びに来たのに……。そして娘は3人の勢いに圧倒されて、ひとりぽつんとブランコに乗っていました。 家まで送るも……撃沈しばらく忙しく遊んでいると、弟くんが「おしっこ出た」と言いに来ました。確認するとパンツがびしょ濡れです。これは仕方がないと、家の場所を確認すると、公園からは少し離れた場所でした。「まだ一緒に遊ぶ!」と渋る子どもたちを連れ、なんとか家に行きインターホンを押しました。 出てきたのは部屋着のママ。「すみません、同じ幼稚園の○○です。今公園で遊んでいたんですが、お子さんがおしっこしちゃったので連れてきたんです」というと、私には目もくれず「早くない?」とお姉ちゃんに一言。お姉ちゃん2人は「家でゲームするし!」と言い、弟くんも引き連れ家に入っていきました。ママは「どーも」と言い、玄関はパタンと閉められました。 遊んでいた時間は約30分。娘と満足に遊べなかったお詫びで帰りにコンビニでアイスを買って帰りました。ただ家に帰ってからもあのきょうだいたちが子どもだけで公園で遊んでいたことが頭から離れず、モヤモヤが消えませんでした。また同じ状況を見かけたら児童相談所に報告するなどの選択肢も考えなければと考えています。 ベビーカレンダーでは、赤ちゃん時代を卒業して自己主張を始めた2~6歳までの子どもの力を伸ばし、親子の生活がもっと楽しくなる【キッズライフ記事】を強化配信中。今よりもっと笑顔が増えてハッピーな毎日になりますように! 著者:山口花田舎で1女1男を育てる母。コーチングの資格を子育てに生かしながら日々奮闘中。主に妊娠・出産・教育の記事を執筆している。
2022年09月04日このお話は作者たぷりくさんに寄せられたエピソードを漫画化しています。■前回のあらすじ保護者からクレームが入った場合、この地域では園が報告書を作成し、保護者に対してクレーム対応の説明をするはずでした。ところが園長は、掲示板に「対応しました」と書かれた紙をサラッと貼り出していて…。自分の状況をわかってくれている人がいるだけで、大きな心の支えになりますよね。無事に卒園式を迎え、予定通り退職。そして、自分にできることはないかと考えた結果…?次回に続く「保育園いじわる園長トラブル」(全20話)は12時更新!
2022年08月09日このお話は作者たぷりくさんに寄せられたエピソードを漫画化しています。■前回のあらすじ保護者がホールの電気を消した理由について尋ねると、園長が「節電」と答えていたことが判明。保護者は、「この際だから」と先生に対する態度についても「おかしい」と指摘してくれたそうで…。さすがは元保育士! 頼りになります。果たして、園長の態度が変わることはあるのでしょうか…?次回に続く「保育園いじわる園長トラブル」(全20話)は12時更新!
2022年08月08日