調味料は料理の味を決める重要な存在です。旨味と栄養がたっぷり詰まったヘルシーな調味料を作りおきしておくと、素材の味を生かした料理が作りやすくなります。また、手作りの調味料は糖分や塩分などを調整しやすいため、ダイエットの強い味方にも。今回は、管理栄養士の筆者がダイエットにも役立つ調味料のレシピと、アレンジメニューをご紹介します。万能トマトだれまずは、トマトを使った万能たれのレシピをご紹介します。トマトにはビタミンAやビタミンCの他、むくみ予防が期待できるカリウムなどの栄養が豊富に含まれています。また、食物繊維も含まれており、ダイエットにもぴったりの食材といえるでしょう。【材料(作りやすい分量)】・トマト:2個・しょうゆ:大さじ4・みりん:大さじ1・酢:大さじ1・オリーブオイル:大さじ3・塩:ひとつまみ【作り方】1.調味料をボウルに入れてよく混ぜ合わせておく。2.トマトはヘタを取り、1cm程度の角切りにする。3.混ぜ合わせた調味料にトマトを加えてよく混ぜ合わせる。【ポイント】保存容器に入れて冷蔵庫で保存しましょう。保存期間の目安は5日くらいです。豆腐や揚げ物、肉や魚料理のソースにもおすすめです。万能トマトだれを使った白身魚のムニエル【材料(2人分)】・白身魚:2切れ・塩:ひとつまみ・薄力粉:小さじ2・オリーブオイル:小さじ1・万能トマトだれ:100g【作り方】1.白身魚の水気をキッチンペーパーで拭きとってまんべんなく塩をふり、薄力粉を薄くまぶす。2.フライパンにオリーブオイルを入れて中火にかけ、白身魚の両面に焼き色がつくまで焼く。3.焼き色が付いたらふたをして弱火にし、さらに3分ほど蒸し焼きにしてお皿に盛り付ける。4.油を拭きとったフライパンに万能トマトだれを入れて弱火にかけ、ひと煮立ちさせて白身魚にかける。【ポイント】お好みでおろしにんにくを加えてもよいでしょう。万能トマトだれはお好みで生のまま使ってもOKです。混ぜるだけでできる醤油麹次は、醤油と麹を使った調味料をご紹介します。醤油麹は旨味がたっぷりで少量でも料理がおいしく仕上がります。発酵食品である麹は、腸内環境を整えてくれることも期待できるため、ダイエット中の食卓にも取り入れたい一品です。また、減塩にもつながるため、むくみ予防にも一役買ってくれるでしょう。【材料(作りやすい分量)】・米麹(乾燥):200g・しょうゆ:300㏄~400㏄【作り方】1.米麹を手でほぐす。2.清潔な保存容器に米麹としょうゆ300㏄を入れてよくかき混ぜる。3.容器にふたをして常温で保存し、1日1回よくかき混ぜる。※表面が乾燥したときは醤油を追加する。4.3の工程を夏場は約5日間、冬場は7日間~10日間ほどくり返し、米麹がやわらかくなってとろみが出てきたら完成。【ポイント】常温で熟成させるため、衛生管理には十分に気を付けてください。加熱消毒した保存容器や調理器具を使うことが大切です。完成後は冷蔵庫に入れて保存します。しっとりやわらか、鶏むね肉の醤油麹焼き【材料(2人分)】・鶏むね肉:1枚(約300g)・醤油麹:大さじ2・みりん:大さじ1・サラダ油:大さじ1【作り方】1.鶏むね肉は食べやすい大きさにそぎ切りにする。2.ポリ袋に鶏むね肉と醤油麹、みりんを入れてよく揉みこみ、30分から一晩置く。3.フライパンにサラダ油を入れて中火で熱した後、弱火で両面をじっくりと焼く。【ポイント】焦げやすいので弱火でじっくりと焼きましょう。麹を使っているのでお肉がやわらかく仕上がります。ヘルシー調味料をダイエットのお供に健康や美容にうれしい栄養素が多く含まれ、ダイエット中の人にもおすすめしたい「ヘルシー調味料レシピ」をご紹介しました。ぜひ試してみてはいかがでしょうか。寺内麻美管理栄養士を取得後、病院での給食や栄養管理、クリニックで生活習慣病予防のための食事指導に携わる。現在はダイエットサポートやレシピ制作、根拠のあるデータをもとに食や健康コラムの執筆などを行なっている。文/管理栄養士・寺内麻美
2023年04月30日物価や光熱費の値上げが続き、節約を意識している方も多いのではないでしょうか?なかには、電気代を抑えるために工夫している方もいるようで……。そこで今回は、実際に寄せられた「電気代の節約術」を3つご紹介します。監修者:黒田悠介税理士法人Bridge代表税理士金融機関・IPO企業・富裕層コンサルティング会社を経て、税理士法人Bridge東京・静岡事務所を創設。「お客様に幸せの架け橋を」というビジョンを掲げ、多角的な税務サービスを行っている。エアコンを買い替える電気代の大半を占めると言っても過言ではないエアコン。とはいえ、夏や冬はエアコンをつけないわけにもいかず、電気代が高くついていました。そこで少しでも節電するために、電源をつけたり消したりするのをやめ、基本的につけっぱなしにするように。さらに、思い切って省エネのエアコンに買い替えることで、電気代がかなり抑えられました。前年と比べても4,000円ほど下がったので、買い替えも長い目で見ればお得のように感じます。(32歳/会社員)こたつを活用して節約暖房器具を極力使わないようにしました。寒さ対策のために、こたつの下にアルミシートと毛布敷いて、こたつの毛布を5枚重ねに。それでも寒いときは、湯たんぽをこたつの中に入れ、とにかく厚着。さらに、生姜湯などを飲んで体を温めて、電気代を節約しました。(39歳/専業主婦)外出時はコンセントを抜く今まではコンセントを挿しっぱなしにして過ごしていましたが、電気代の高騰により外出時に毎回コンセントを抜くようにしたところ節約になりました。また、トイレは電気をつけずに入り、使用していない部屋の電気を消すことを徹底し、節約に励んでいます。(30歳/専業主婦)小さな心がけで節約に……読者の方が実践して効果があった「電気代の節約術」を3つご紹介しました。皆さんは、電気代を抑えるためにどのような工夫をしていますか?監修者:黒田悠介(税理士法人Bridge代表税理士)※こちらは実際に募集したエピソードを記事化しています。※この記事は編集部に寄せられた実話ですが、すべての方が当てはまるとは限りません。必要に応じて医師や専門家に相談するなど、ご自身の責任と判断によって適切なご対応をお願いいたします。(MOREDOOR編集部)
2023年04月27日光熱費の値上げによって、節約を意識し始めた方も多いのではないでしょうか?なかには、ガス代を抑えるためにひと工夫している方もいるようで……。そこで今回は、読者の方から寄せられた「ガス代の節約術」を2つご紹介します。追い焚きを活用して節約家族全員お風呂に入る時間がバラバラにもかかわらず、夕方6時くらいにお風呂を沸かしてから夜9時過ぎまで保温し続けていた我が家。あるときテレビで追い焚きの方がガス代が抑えられると知り、それからは家族が入るタイミングで追い焚きにするようにしたところ、ガス代が安くなりました。(50歳/パート)圧力鍋を活用する圧力鍋を使って煮物や煮込み料理を作ることで、ガス代が抑えられます。煮込むときに鍋の蓋をすることで、早く温度が上がるのでガス代の節約になるだけでなく、時短にもなりました。(40歳/パート)少しの工夫が節約に……読者の方が実践して効果があった「ガス代の節約術」を2つご紹介しました。ガス代を節約するために、皆さんが工夫していることはありますか?※こちらは実際に募集したエピソードをもとに記事化しています。※この記事は編集部に寄せられた実話ですが、すべての方が当てはまるとは限りません。必要に応じて医師や専門家に相談するなど、ご自身の責任と判断によって適切なご対応をお願いいたします。(MOREDOOR編集部)
2023年04月19日「3年間で3兆円規模の財源を確保する。さまざまな保険料で検討する」4月4日、少子化対策の財源について、こう述べたのは『深層NEWS』(BS日テレ)に出演した自民党の茂木敏光幹事長(67)だ。「異次元の少子化対策」のたたき台を発表した岸田政権。児童手当の強化や、出産費用の保険適用化などが盛り込まれ、今後3年間で重点的に実施していくとされる。財源については、茂木幹事長の発言のように、“社会保険料”の増額で賄う案が検討されているというのだ。「これは事実上の増税。政府は、〈すべての世代が公平に支え合う“全世代型社会保障制度”を構築する〉と言っていますが、社会保険料の引き上げで最も打撃を受けるのは高齢者です」こう警鐘を鳴らすのは、鹿児島大学教授で社会保障法が専門の伊藤周平さん。「そもそも、政府は今年2月、後期高齢者の医療保険料を引き上げて“出産育児一時金”に充てるという法案を閣議決定したばかりです」今年4月に、42万円から50万円に引き上げられた出産育児一時金。財源は、これまで現役世代の保険料から賄われてきたが、新たに75歳以上の人が加入する後期高齢者医療制度からも捻出することが決まったのだ。「同時に、高齢化に伴う後期高齢者の医療保険料の引き上げも行われます。これらによって、’24年度には全体平均で現状から4100円、’25年度には5200円が75歳以上の医療保険料に上乗せされます。年収に応じて、負担額は異なりますが、年収200万円の後期高齢者は、年間約3900円の負担増です」(伊藤さん)■給与の手取りは10年で60万円減少社会保険料の増加でダメージを受けるのは高齢者だけではない。深刻な少子化が加速する若い世代の負担も“さらに”増加する。厚生労働省の調査によると、日本人の平均給与は、’94年の465.3万円から、’18年には433.3万円と約30万円も減少。一方で、税や社会保険料の負担額はうなぎ上りだ(下表参照)。その結果、39歳以下の単身勤労者の手取りは、’04年から’14年にかけ、年額にして約60万円近く減っている。そのうえ、少子化対策の費用が社会保険料に上乗せされるという。1人当たりどのくらいの負担増となるのか。伊藤さんが解説する。「財源として有力視されるのは、公的医療保険の保険料。かりに年間1兆円確保する場合、単純に被保険者数で割ると1人当たり年間約1万765円の負担増になります」後期高齢者の場合は、すでに決まっている5200円と合わせて、合計1万6000円近く保険料が上がることになる。さらに、“たたき台”にある政策を全て行うと8兆円規模の財源が必要となるという。となれば、さらなる“増税”の可能性も見えてくる。■防衛費の増額で余裕のない国家財政ここまで負担を増やしたとして、少子化に歯止めはかかるのか。政府の“たたき台”を見ると、児童手当や給付型奨学金の拡充、保育士の待遇改善など意義のある項目もある。しかし、学校給食無償化は「課題整理」にとどまる。法政大学前総長で同大の名誉教授である田中優子さんも、たたき台の内容だけでは、少子化対策には不十分だと指摘する。「よい政策もありますが、肝心の高等教育の無償化が抜けています。若い人たちが子どもを生み育てることをためらうのは、経済的な不安があるから。男女問わず非正規やフリーランスが増え、自分たちの生活基盤すら危ういため、そもそも家庭を持つことができません。子どもが小さいうちは何とかなったとしても、大学進学を考えたとき、〈財力がなければ子どもを大学にやれない。そうなると就職もできないかもしれない〉と考えて、子どもをあきらめてしまう。もはや、子どもは贅沢品のようになってしまっているのです」たたき台にも、基本理念として、「若い世代の所得を増やす」ことが掲げられているが、これにつながる施策は明記されていない。そのうえ若者の可処分所得を圧迫する“社会保険料”での財源の捻出は本末転倒のように見える。また、岸田政権にとっての優先度は防衛費と比べると低いことが明らかだ。「これまで子どもの教育費には予算を付け渋ってきたのに、防衛費への予算は財源を明記せずポンと付けました」(田中さん)防衛費の場合、’23年度から5年間の予算総額を43兆円と、規模を先に決めたうえで具体的な内容や財源を議論。’23年度予算では、防衛費として前年比1.4兆円増の約6.8兆円が計上された。しかし、子育て予算について岸田首相は「数字ありきではない」と、これまで“異次元”の規模感を明らかにすることを避けてきた。今回提示された少子化対策が、どこまで実現されるかも不透明だ。今後、歳出改革によって生み出される金額も、まずは防衛費に充てられる可能性が高い。’23年度の予算は、114兆円と過去最高額となっている。歳出をこれ以上増やすには“増税”が避けられないのだ。前出の伊藤さんも、こう憤る。「全世代で子育て支援をするというなら、金融所得に対する低い税率を大幅に引き上げるなど富裕層への課税を増やして税金から賄うべきです」国を担ってきた高齢者や、これからを担う若者にばかり負担を押しつけるのでは、国の未来はない。
2023年04月13日物価や光熱費の相次ぐ値上げラッシュ。家計のやりくりに頭を抱えている方も多いのではないでしょうか?そこで今回は、読者の方から寄せられた「ガス代の節約術」を2つご紹介します。ストーブの設定温度を変更広めのリビングでガスストーブを使っていたのですが、ガス代が高騰してきたため設定温度を少し下げました。寒い場合は、着込むことで調整しています。また、狭くなるのが嫌だからと開けっ放しにしていたリビングの仕切り扉ですが、少人数のときは扉を閉めるように。閉めることで暖房効率が上がるので、節約になりました。(35歳/看護師)浴室乾燥から室内干しに我が家は共働きのため、洗濯物を外干ししていると、急な雨に対応できません。そのため、洗濯物を浴室乾燥で乾かしていました。しかし、知人から「浴室乾燥をやめるだけでも光熱費を抑えられる」と教わり、サーキュレーターで空気を循環しながら室内干しすることに。その結果、ガス代が減ってだいぶ助かりました。(39歳/パート)少しの意識が節約に……ガスストーブの設定温度を下げたり、浴室乾燥の使用を控えたりすることでガス代が抑えられたようですね。ガス代を節約するために、皆さんはどのようなことに取り組んでいますか?※こちらは実際に募集したエピソードをもとに記事化しています。(MOREDOOR編集部)
2023年03月31日一般社団法人日本損害保険協会(会長:白川 儀一)は、前年度に引き続き、全国約5,000校の高等学校の公民科・家庭科教員を対象に、損害保険の教育に関する調査を実施しました。今回の調査結果および前年度に実施した同調査との比較における主なポイントは次のとおりです。・損害保険に関する教育が「必要」または「ある程度必要」と回答した教員は88.6%で、前年度の結果(83.8%)から4.8ポイント上昇しており、損害保険に関する教育の必要性の認識が高まっていることが読み取れる。・「損害保険に関する教育を実施している」と回答した教員は32.8%で、前年度の結果(23.4%)から9.4ポイント上昇している。しかしながら、損害保険に関する教育の必要性の認識と教育の実施状況の乖離は依然として大きい。損害保険に関する教育について・今後の損害保険に関する教育の実施に向けて重要と考えられる取組みとして割合の高かったものは、「授業時間の確保」で58.0%(前年度の結果は49.6%で8.4ポイント上昇)、「副教材・ツールなどの充実」で48.7%(前年度の結果は57.2%で8.5ポイント低下)、「教科書の記載内容の充実」で41.2%(前年度の結果は46.2%で5.0ポイント低下)であった。教科書などの教材について、損害保険に関する記載内容の充実が図られた一方で、教育の実施にあたっては授業時間の不足がより意識されていると推測される。損害保険教育の実施に向けて重要な取組み<損害保険の教育に関する調査について>・2018年(平成30年)に告示された高等学校学習指導要領解説において、生活上のリスクに対する備えや自助などの観点から、「公共」や「家庭」の授業で「民間保険」について触れるよう示されたこと、また、成年年齢の引き下げにより、高校在学中であっても親権者の同意を得ずに契約できるようになったことなどを背景に、2021年度から損害保険に関する教育の調査を実施しており、今回の調査は2回目となります。・2回目の調査は2022年12月~2023年1月に実施し、有効回答数が1,968件ありました。※1回目の調査はこちら「損害保険に関する教育を行うことが必要と回答した教員、8割超」(2021年12月15日ニュースリリース) 高校生のうちに、身の回りのリスクや保険の仕組み・必要性を理解し、18歳を迎えて契約の当事者になったときに自ら保険商品を選択できるような損害保険リテラシーを修得することは消費者教育の観点からも重要です。当協会は、本調査結果をもとに、教員の皆様に対して、より役立つ情報や授業で扱いやすい教育ツールを提供してまいります。 詳細はこちら プレスリリース提供元:@Press
2023年03月15日生活に欠かせないライフラインですが、光熱費の値上げが続き、頭を抱えている方も多いのではないでしょうか?なかには、ガス代を節約するために工夫している方もいるようで……。そこで今回は、実際に募集した「ガス代の節約術」を2つご紹介します。給湯器をチェンジお風呂の湯沸かしのときにガスの使用量が増えるため、電熱式の給湯器に替えました。おかげでガス代が4分の1ほど削減できて、ビックリしています。電気代を考えても、明らかに得になりました。オール電化への切り替えも検討したのですが、以前、台風のときに停電になり2週間ほど電気が止まったことが……。プロパンガスだったからこそ料理だけは何とかできたということで、冗長化のためにガスも併用することに決めました。(42歳/会社員)追い焚き禁止これまではやかんでお茶を沸かしていたのですが、思い切ってお茶を作るのをやめ、1本35円のペットボトルの水を買うことで節約に。お風呂も夫婦で別々の時間に入っていたため、1日に何度も追い焚きをしている状態でした。しかし、ガス代を節約するために、お風呂が沸いたらすぐ入浴!夫婦で一緒の時間帯に入るようにしただけで、ガス代が去年よりも1,000円安くなりました。工夫してガス代を節約……皆さんそれぞれ工夫をして、ガス代を節約しているようですね。ガス代を節約するために、皆さんはどんなことを意識していますか?※こちらは実際に募集したエピソードをもとに記事化しています。(MOREDOOR編集部)
2023年03月15日ダイエットのために食生活に気をつけている人でも、調味料についてはあまり意識していない場合があります。しかし、実際には、毎日の料理に使用する調味料を工夫することは、痩せやすい体づくりにも重要なことなのです。そこで、今回は管理栄養士の筆者が、ダイエットに役立つ手作り調味料と活用レシピをご紹介します。栄養満点の「野菜たっぷりドレッシング」まずは、野菜をたくさん摂れる手作りドレッシングからご紹介します。野菜に含まれている食物繊維には便秘予防や血糖値・コレステロールを下げてくれる効果が期待されています(※1)。また、ドレッシングを手作りすると塩分や糖分がコントロールしやすいので、ダイエット中にはぴったりですよ。【材料(作りやすい分量)】・きゅうり:1本・パプリカ(赤):1/4個・パプリカ(黄):1/4個(A)・酢:大さじ3・オリゴ糖(砂糖でも可):大さじ1・オリーブオイル:大さじ2・塩:ひとつまみ・レモン汁:小さじ1/2・こしょう:少々【作り方】1.きゅうりは粗めのみじん切りにする。2.パプリカをきゅうりと同じくらいの大きさに切る。3.ボウルにきゅうりとパプリカ、(A)の調味料を入れて混ぜ合わせる。【ポイント】ドレッシングは保存容器に入れて冷蔵庫で保存しましょう。保存期間の目安は1週間くらいです。サラダに合わせてもいいですし、肉や魚、パンなどにつけてもおいしく食べられます。野菜ドレッシングを使った「サーモンのカルパッチョ」【材料(1人分)】・サーモン(刺身用):100g・野菜ドレッシング:大さじ2・ブロッコリースプラウト:適量【作り方】1.サーモンは薄切りにして皿に盛りつける。2.野菜ドレッシングをかけ、ブロッコリースプラウトを真ん中にのせる。混ぜて加熱するだけの万能タレ! 「生姜味噌」次は、生姜と味噌を使ったタレをご紹介します。生姜は体を温めて代謝アップが期待できるでしょう。また、味噌に含まれる乳酸菌は腸内環境を整えてくれるため、ダイエット中は積極的に摂るのがおすすめです(※2)。【材料(作りやすい分量)】・味噌:大さじ4・酒:大さじ1・みりん:大さじ1・生姜:ひとかけ【作り方】1.生姜は1/2かけを粗めのみじん切りにし、残りはすりおろす。2.小さめの鍋に味噌・酒・みりん・生姜を入れて軽く混ぜ合わせる。3.弱火で水気を飛ばし、ドロっとするまで煮詰める。【ポイント】作ったタレは保存容器に入れて冷蔵庫で保存しましょう。肉や魚、野菜や豆腐にかけたり、味噌田楽にしたりとあらゆるメニューに使えます。保存期間の目安は1週間くらいです。生姜味噌を使った「豚肉の生姜味噌焼き」【材料(2人分)】・豚肉(生姜焼き用):200g・サラダ油:大さじ1・生姜味噌:大さじ1【作り方】1.豚肉は食べやすい大きさにカットする。2.フライパンを中火で熱し、サラダ油を入れて豚肉を炒める。3.豚肉の両面に火が通ったら生姜味噌を加えて炒め合わせる。調味料を工夫して痩せやすい体づくりを料理に欠かせない調味料ですが、糖分や塩分・脂質などは摂りすぎるとダイエットの妨げになる場合もあります。今回ご紹介したドレッシングとタレは痩せやすい体づくりにも役立つため、ぜひ日々の食事に取り入れてみてください。【参考】※1 厚生労働省.e-ヘルスネット食物繊維の必要性と健康※2 厚生労働省.e-ヘルスネット腸内細菌と健康寺内麻美管理栄養士を取得後、病院での給食や栄養管理、クリニックで生活習慣病予防のための食事指導に携わる。現在はダイエットサポートやレシピ制作、根拠のあるデータをもとに食や健康コラムの執筆などを行なっている。文/管理栄養士・寺内麻美
2023年03月07日金融庁は’23年春から、少額短期保険の監督を強化する方針です。少額短期保険とは、受け取れる保険金が病気死亡なら300万円、損害保険は1000万円までなどと一般の保険に比べ「少額」で、保険期間が1~2年と「短期」な保険。「ミニ保険」とも呼ばれ、ペットの医療費や自転車事故、スマホの故障、急な旅行のキャンセルなど、一般の保険ではカバーできないニッチなリスクに備えるものです。ミニ保険の誕生は’05年成立の改正保険業法にさかのぼります。それまでは一般の生命保険や損害保険、JA共済など監督官庁が認可した認可共済と、根拠となる法律のない無認可共済が混在していました。なかでも無認可共済は掛金が安く人気があったものの、共済金が適切に支払われないケースが問題になっていたのです。そこで保険業法を改正し、無認可共済は二者択一を迫られます。1つは、金融庁の審査を経て免許を受ける一般の保険会社になるか、もう1つは財務局に届けを出して少額短期保険会社になるかです。ただ一般の保険会社になるには大きな資金が必要。ペット保険を扱うアニコム損害保険は保険会社になる道を選びましたが、無認可共済のほとんどは少額短期保険会社になりました。現在、少額短期保険会社は115社。保険料の安さ、スマホで加入できる手軽さなどが評判で、’21年度の契約件数は1千54万件、保険料収入は1千277億円。’09年度と比べると、契約件数は2.7倍、保険料収入は3.1倍と右肩上がりです(’22年、少額短期保険協会)。■保険金が下りる条件を細かく確認しようしかし、最近は保険金の支払いが滞るなどのトラブルが増加。たとえばジャストインケースの「コロナ助け合い保険」は感染者の急増で’22年3月に新規販売を停止、保険金も大幅減額したことなどで業務改善命令を受けました。また、ペット保険を扱うペッツベスト少額短期保険は収支が悪化し保険金の支払いが遅れ、’22年6月に業務停止命令を受けました。そもそもミニ保険は、一般の生命保険や損害保険よりも、保険契約者を守る仕組みが脆弱です。一般の保険は長期、高額な保障が必要なので責任準備金も大きく、収支が悪化しても保険金が出ない事態に陥ることのない仕組みになっています。たとえ保険会社が破綻しても、保険金は「保険契約者保護機構」によって保護されます。少額短期保険は保険契約者保護機構の対象外。そういう意味ではバックアップが脆弱なところもなかにはあると理解しておきましょう。そのうえで、加入の際には保険金が下りる条件などをきちんと把握すること。たとえばペット保険では補償対象となる病気が細かく決まっているので、よく確認を。ユニークなミニ保険のよさを残しつつ、金融庁がトラブルを起こす会社をどう取り締まるのか、注目したいと思います。
2023年03月03日世は空前の値上げラッシュ。食品や電気代、各種サービスなどの必需品が高騰しており、生活費を切り詰めるのが大変ですよね。家族の人数が多ければなおさらのこと。3人兄妹を育てるhanemi (hanma_ma)さんも、家計のやりくりに悩むお母さんの1人です。「生活費で削れるものがもうない」と嘆くhanemiさんに、8歳の長男が声をかけてきて…。じつはジュースを水で薄めることによって、子供たちも節約に貢献させていたのでした。チリも積もればなんとやら、数百円のジュースもバカにできません。お母さんの涙ぐましい努力に頭が下がります。コメント欄には「うちもやるか!その方が体にもよさそう」という声もありました。ただ、この事実を知ってか知らずか、最近は「お父さんが入れるとおいしい」といわれているのだそう。さらには「もう少しで牛乳にまで手を出しそうになりました…」とも打ち明けるhanemiさん。さすがに牛乳は薄まったらバレてしまいそうですね。とはいえ、仮にバレたとしても、お母さんを気遣い「俺も何か削る?」という声がけをした長男くんなら、きっと許してくれるのではないでしょうか。家族で助け合って値上げの波を乗り越えたいですね。[文・構成/grape編集部]
2023年03月01日昨年10月に一定以上の所得がある後期高齢者の医療費窓口負担が1割から2割に引き上げられたばかりだが、今度は年収が153万円を超える後期高齢者の医療保険料が上がることになる。2月10日に閣議決定された健康保険法などの改正案によると、今年4月から50万円に引き上げられる「出産育児一時金」の財源を、現役世代だけでなく、75歳以上の人が加入する後期高齢者医療制度からも捻出するという。「医療費の負担をめぐり、現役世代に負担が偏っている点が問題視されてきました。今回の改正を政府は『全世代型社会保障法案』と呼んでいます。後期高齢者にも保険料を負担してもらいますよ、という意味ですが、高齢者の年金収入が減ることにつながるので問題です」そう警鐘を鳴らすのは、淑徳大学の結城康博教授(社会福祉学)。新制度に移行後は、最終的に後期高齢者の約4割(700万人)が対象になる。厚生労働省の資料によると、出産一時金を47万円(5万円引き上げ)と仮定して試算すると、一時金全体の7%を後期高齢者が支援する仕組みになる。具体的に収める保険料の上限は、年収200万円の人は3千900円増の年9万700円、年収400万円は1万4千200円増の年23万1千500円となる(令和6年度)。「食料品や物の値段だけでなく、光熱費も上がり続けるなか、年金収入が減ることは後期高齢者の子どもの世代にあたる40、50代が負担を強いられることにつながります」(結城教授・以下同)年金収入だけでは生活が成り立たないという高齢者は多い。生活が苦しく、病気にかかったときの医療費や介護の費用を子どもが負担せざるをえない状況になると、子ども世代の貯蓄が減って、生活がひっ迫しかねない。このほかにも、国民年金の保険料を支払う期間を40年から45年に延長、介護保険料の自己負担2割の対象を拡大するといった社会保険の負担増が検討されている。「高齢者の『収入』をターゲットに保険料負担や自己負担の割合を引き上げても、財源への効果は限定的です。むしろ、子ども世代にしわ寄せがいくだけなのでマイナスです」人生100年時代、老後が延びたことで生活費が足りなくなる“長生きリスク”の人が続出することにもなりかねない。またしても国民に十分な説明がないまま、生活に関わる大事な法案が強行突破されようとしている。
2023年03月01日2023年2月21日、マルハニチロ株式会社は、サバ缶詰商品を同年4月1日より値上げすると発表しました。ウェブサイトによると、26品のサバ缶詰商品が対象となり、価格改定率は約11%~23%になるといいます。値上げの理由については、次のようにつづられていました。記録的なサバ不漁により原材料の調達価格が大幅に上昇しております。また、継続的な原油価格の高騰により、物流費、包装資材費、動燃料費も上昇しており、引き続き生産コスト高の状態が続いております。当社はこれまでも業務効率化や物流改善等合理化に取り組み、商品の安定供給とともに品質・価格の維持に努めてまいりましたが、自助努力によるコスト吸収も極めて困難な状況となりました。サバ缶詰商品価格改定のお知らせーより引用安価で栄養価が高く、保存期間の長いサバ缶詰は、人々の食卓にとって欠かせない食材の1つでもあるでしょう。近年は世界情勢による影響もあって、エネルギーや原材料の価格が高騰しており、食料品や日常生活用品をはじめあらゆるものが値上げの波にのまれ、家計を圧迫しています。そんな中で、今回の『サバ缶詰の値上げ』というニュースに、ネット上では衝撃を受ける人が相次ぎました。・毎日の献立に激震。仕方ないけれど、キツイわ~。・ツナ缶だけでなく、ついにサバ缶までも値上げなんて、何を食べたらいいのやら。・サバが不漁らしいし、なんか魚がどんどん食べられなくなってきているな。物価の上昇はいつまで続くのか、見通しが立たないため、消費者にとってはつらい状況が続いています。賃金の引上げや、国内の景気回復など、政治による抜本的な対策が取られることを多くの人が願っているでしょう。[文・構成/grape編集部]
2023年02月21日「この冬のガス・電気代の高騰で、これまでなんとか踏ん張ってコストを抑えていた各社も、これ以上は我慢できず、とうとう値上げに踏み切りました。今値上げをするのは、これまで工夫や企業努力によってコストを抑えて値上げをしてこなかったところでしょう」こう話すのは、食文化研究家のスギアカツキさん。昨年は円安や原油高が進んだ結果、原材料費が高騰。さらにこの冬は燃料費の高騰で、とうとう値上げせざるをえなくなったという食品メーカーが相次いでいる。今年1月5日付の帝国データバンクの情報によると、1月に値上げされた食品は580品目、今月は4000品目超にものぼる。今回の値上げは、価格を変えずに内容量を減らす「ステルス値上げ」のケースも多いようだ。今回値上げされる食品には、冷凍食品(2~25%アップ)、魚肉練り製品(5~20%アップ)、ケチャップなどの調味料(7~23%アップ)が挙がっている。ライフラインの値上げラッシュが続くなか、据え置きあるいは値下がりするものはあるのだろうか。「国内で生産し、輸送費、冷蔵費がそれほどかからない米や生鮮食品はコストを抑えられているケースが多いです」(スギさん・以下同)実際に、野菜、米、魚、肉・卵の昨年12月または今年1月の価格を見てみると、野菜、米などで価格が下がっているものも多く、上がっていても値上げ率が10%以下程度に抑えられているのが目立つ(画像リスト参照)。そんな「割安&価格据え置き食品」の選び方を、スギさんが教えてくれた。■安定しているのは米と野菜【1】米食に切り替える米は今年、安定した供給が見込まれているため、値上がりはしていない。「米は生産が安定していて、コロナ禍には取引価格が値下がりしています」【2】生鮮食品は近郊産のものを選ぶ「野菜も今年は平年以上に豊作のものがあるようです。近場で採れたものだとコストも抑えられますから、価格も安定しやすいといえるでしょう」肉・卵と魚については輸送費・光熱費がかかるので変動はあるものの、海外産の生鮮品が高騰するなか、地産地消できる地元の野菜や塩蔵の魚を探すことで上手にお買い得品を買うことができる。【3】原材料を輸入に依存している食品、加工および流通に費用が多くかかる食品は避ける「お買い得なものを探すコツは、値上げの原因を考えて、逆にあてはまらないものを探すことです。たとえば、原材料を海外産に頼っているものは値上げ率も高くなっています」確かに、大豆、油、小麦、チーズなど、輸入に頼っているものを原材料としているものは値上げ率が高い。「目立つ値上げ商品は、パン、食用油、カップ麺、ソース、カレールウ、スナック菓子、アイスクリーム、ペットボトル飲料、ワイン、焼酎、ビールなどです。これらはすべて加工を必要とする食品でもあり、原材料費(輸送費含む)+光熱費のコスト高となります」加工および流通に光熱費や輸送費が多くかかるものも値上げ率に影響する。「顕著な例が冷凍食品と、海外から輸入している食品です。冷凍食品は光熱費、輸入食品は輸送費がかさみますから」■価格据え置き商品を見分けるポイント【4】春、値上げがすでに予告されている品目はPBで選ぶ「値段が変わらない商品では、重量および個数を少なくしている、あるいは原材料の種類を少なくしている、パッケージを簡素化している、宣伝頻度を減らしている、などの工夫がされています。これらをまとめると、パッケージがシンプルでデザインに凝っていないもの、CMなどで見かけない商品は、コストセーブができます。代表的なのがプライベートブランド(PB)商品でしょう」とはいえ、昨年からの値上げラッシュのなか、価格据え置きで頑張っていたPBも、ここへきて値上げせざるをえなくなっているようだ。それでもナショナルブランドより安いので、PBには引き続き注目したいところ。「間に問屋がいないのでコストを削減でき、そのぶん価格を抑えられるのがPBのメリットです」たとえば、イトーヨーカ堂の新しいPBラインとして昨年9月に展開を開始した「セブン・ザ・プライス」は、イトーヨーカ堂のブランドのなかでも最安値のラインナップだ。そのほか、イオン、西友、オーケーなど、各社がPB商品を展開し、それぞれの特徴を打ち出している。’21年にデザインを刷新したドン・キホーテのPB「情熱価格」は、大容量にすることで、相当のお得感を演出している。スギさんが特に注目しているのが、パン、パスタ、乾麺、冷蔵・冷凍麺など、日常的に食べる主食にあたる商品だそう。「毎日食べるものをあえて頑張って安くすることで通ってもらえるようになると、ほかの商品も買ってもらえます。そうすることで自然と客の囲い込みができるようになるため、これらの商品をフックとしてお買い得価格を設定しているところも多いようです。いつも行かれているスーパーの『毎日食べる食品』の値段をチェックしてみてください」もはや値上げを回避することは不可能となっているが、そのなかでも少しでもお得に買い物ができるようになりたい。そんな読者のために、スギさんが推奨する新しい買い物の「3カ条」を紹介しよう。【新しい買い物の「3カ条」】〈1〉「広告の品」を優先して買う〈2〉個別パックや少量パックを買っていたものを、お得な大容量のものにする〈3〉買い物時に、たとえば10品カゴの中に入れていたとすれば、最後に見直して1品減らす「値上げは平均して10%程度ですが、3カ条を実践すると確実に1割は出費を抑えることができます」値上げはこれからも続くだろうが、そのたびに戸惑うよりも、買い物スタイルを変えることで、無駄を減らす機会と捉えてみるのもいいかもしれない。
2023年02月13日2022年から、飲食物を中心にさまざまな企業が値上げを発表しています。その背景にあるのは、記録的な円安。原材料などが高騰することによって、製造コストが上昇しているのです。そんな中、多くの家庭に身近な、あの企業が値上げを発表しました。クロネコヤマト、運賃の値上げを発表2023年2月6日、ヤマト運輸株式会社(通称:クロネコヤマト)は、宅急便などの届出運賃を改定することを明かしました。同年4月3日から、宅急便や宅急便コンパクト、EAZY、国際宅急便に対し、平均およそ10%の値上げをするといいます。クロネコヤマトは、今回の値上げについて、エネルギー価格や原材料価格に加え、労働力減少による賃金や時給単価の上昇によるものと発表。これまでもさまざまな取り組みを進めていたものの、物流に必要なコストを吸収することが極めて難しい状況なのだとか。同社は今後、年度ごとに運賃を見直すとし、「輸配送ネットワークの維持・強化と、お客さまによりよいサービスを提供し続ける環境構築に努めてまいります」と述べました。値上げの発表に、利用者から「いい判断だと思う」の声宅配便の配達員という仕事に対し、これまで「過酷な肉体労働であるにもかかわらず、労働環境が悪い」と指摘する声は多数上がっていました。問題視されてきたからこそ、労働環境の改善につながる値上げの発表に、多くの利用者から称賛する声が寄せられています。・利用者としては苦しいけど、配達員の運賃を上げるのは賛成。応援しています!・そもそも、これまでが安すぎた。労働環境の改善につながりますように。・ガソリン代も上がっているし、これは仕方がないと思う。同じく運送業を営む佐川急便株式会社も、燃料価格の高騰や、配達員の労働環境の改善のため、同年1月末に平均8%の運賃値上げを発表しています。物価や光熱費などが高騰し、生活を圧迫する中、多くの人から上がるのは「値上げをするなら、社会全体の賃上げを」という声。今回のクロネコヤマトの値上げは、配達員たちの労働環境改善につながることで、いずれは社会全体にいい影響をもたらすかもしれません。[文・構成/grape編集部]
2023年02月06日記録的な円安により原材料などが高騰し、さまざまな製造コストが上昇している昨今。2022年から、飲食物を中心に多くの企業が値上げの告知を行っており、世間では生活費の圧迫に頭を悩ませる人が続出しています。コンビニエンスストアやファストフード店といった身近な店で買い物をする際、会計時に値上がりを実感していることでしょう。ローソン、『価格据え置き・重量約47%増』を発表!値上げラッシュが続く2023年1月30日、株式会社ローソン(以下、ローソン)は新しい取り組みを発表。なんと、価格据え置きで重量が約47%増加した飲食物12点の発売が決定したのだとか!『盛りすぎ!チャレンジ』と題する今回の取り組みでは、あえてこのご時世で、通常商品を増量して発売することにしたといいます。約47%増量で発売される12点は、以下の通り。ラインナップは、主食からスイーツまでさまざまです。【2月6日発売】・盛りすぎ!生ガトーショコラ(税込235円)【2月7日発売】・盛りすぎ!和風シーチキンマヨネーズ(税込135円)・盛りすぎ!ナポリタン(税込559円)・盛りすぎ!焼きそばパン(税込171円)【2月13日発売】・盛りすぎ!プレミアムロールケーキ(税込167円)【2月14日発売】・盛りすぎ!炒飯&焼そば (税込497円)・盛りすぎ!チーズバーガー(税込235円)・盛りすぎ!てりやきハンバーガー(税込127円)【2月20日発売】・盛りすぎ!生カスタードシュークリーム(税込160円)【2月21日発売】・盛りすぎ!肉厚チーズバーガー(税込397円)・盛りすぎ!パリッとジューシーなホットドッグ(税込192円)・盛りすぎ!チョリソーソーセージパン(税込117円)上記のラインナップには『ナチュラルローソン』や『ローソンストア100』で販売されない品物もあるため、『ローソン』の利用をお勧めします。値上が続く中での『ローソン』の太っ腹な取り組みは、発表後、ネットでまたたく間に話題に。「値上げ続きでつらい日々が続いているから、めっちゃ助かる!」「本当にありがたい。買いに行きます!」といった声が続々と上がっています。今回の取り組みを通し、「お得で楽しい生活サポートを目指す」と思いを明らかにしている『ローソン』。あなたも、47%増量で豪華なビジュアルになった12品を手に取ってみてはいかがでしょうか![文・構成/grape編集部]
2023年01月30日「空前の物価高で、肝心の収入は上がらないいま、生活防衛に節約は欠かせません。そのなかでも保険の見直しは必須です。とはいえ、いくら保険料が安くても保障が貧弱であれば、節約がかえってあだになる場合もあります。安くて、しかも、もしものときにはきちんと役に立つ最強のコスパ保険ベスト5を厳選しました」こう話すのは最新著『NEWよい保険・悪い保険2023年版』(共著)などで“保険のプロ”としておなじみのファイナンシャルプランナー・長尾義弘さん。それが左ページの「超コスパ保険」一覧だ。■ゼロ円で入れる「わりかん がん保険」(justInCase)「この保険はいままでの保険にはなかった仕組みの商品。商品名のとおり、加入者のなかのひとりががんと診断されたときだけ、その保険金(一律80万円)を加入者全員で割り勘で支払おうというもので、具体的には加入者を年齢別に20~39歳、40~54歳、55~74歳の3つのグループに分け(年齢によってがんの罹患率が異なるので、区分しないと不公平になるため)、加入者みんなが元気なときは保険料は0円。罹患した人が出ると保険料が発生します」(以下、コメントはすべて長尾さん)ちなみに’22年8月の保険料を例にとると、20~39歳は453円、40~54歳は0円、55~74歳は0円だった。そして’22年9月は20~39歳、40~54歳、55~74歳のすべてが0円というデータが示されている。「このように、保険料は毎月変動しますが、最高で月額500円(20~39歳の場合)と決められていて、それ以上高くはなりません。これでがんと診断されたときは一律80万円が受け取れますので、非常にコスパはよいと考えます」■月額約166円の個人賠償責任保険「まるごとマモル」(あいおいニッセイ同和損保)「これは他人のものを壊したり、他人を死傷させたときなどに負担する損害賠償のお金を保障する個人賠償責任保険。通常、自動車保険や火災保険の特約としてこうした保険に加入しているケースが多いのですが、この商品は単独で加入できるのが特徴。自転車保険の代わりにもなり、補償対象範囲は家族全員です。また別居の両親も補償の対象となるため、遠くに住む両親が認知症などで、トラブルに遭ったときでも補償してくれ、保険料は年額1千990円。月額にすると約166円です」■月額ワンコインで入れる「先進医療保険リンククロス コインズ」(SOMPOひまわり生命)「これは公的健康保険の対象にならない先進医療の治療に対応した保険です。こうした保障が欲しいと思ったら、一般的には医療保険やがん保険に加入すると思います。ところがその先進医療の保障がたった月額ワンコインで得られるのが、この保険です。被保険者が病気またはケガの治療を目的として先進医療による療養を受けた場合が対象で、2千万円までの先進医療給付金が支払われ、さらに先進医療一時金として5万円が支払われる内容で、保険料は月額500円なのが魅力です」■月額1千274円で認知症に備える「人生100年時代の認知症保険」(朝日生命)「’25年には高齢者の約5人に1人がなると予測される認知症に備える保険。認知症の診断と要介護1以上で一時金が支払われるもので、一時金の金額を100万円に設定した場合、60歳女性が加入した場合で保険料はわずか月額1千274円と、ほかの認知症保険に比べ、保険料がかなり低く設定されています。さらに加入時の告知の内容がシンプルで加入しやすく、子供が父母を対象に申し込むことができるなど、使い勝手もよいのが特徴です」■月額2千円の総合保険「都道府県民共済」(各都道府県民共済)総合保険のなかでは、この保険のコスパが最高だ。「都道府県民共済は『総合保障型』と『入院保障型』の2種類があり、ともに18歳から60歳までなら年齢や性別にかかわらず月額2千円です。『入院保障型』はこの金額で入院給付金が1日あたり1万円。124日までの大型保障です。また『総合保障型』は、入院と死亡の両方を保障し、病気入院は1日4千500円、病気死亡400万円、災害死亡800万円が支払われます。そのうえで、共済には割戻金というのがあり、都民共済を例にすると毎年30%を超える金額が戻ってきますので、1カ月の掛金は実質1千400円程度の負担で済みますから、まさに超コスパ保険といえます」この冬の物価上昇に勝つための“激安超コスパ保険”。一度検討してみてはいかがだろうか。
2023年01月30日物価の上昇に歯止めがかからないなか、今年は介護保険の負担割合増、後期高齢者の医療保険料の上限額引き上げ、さらには社会保険料のアップなど、家計にダメージをおよぼす制度変更が相次ぐ。「昨年から食料品の値段が急激に上がり、『家計のやりくりが大変』という人たちからの相談が急増しています。節約を心がけても、お給料が上がらないので、どの項目をカットしたらいいかわからない、という声をよく聞きます。今のうちに赤字体質を改善しておかないと、老後の生活に支障をきたすことになりかねません」そう警鐘を鳴らすのは、ファイナンシャルプランナーの黒田尚子さん。政府は物価上昇率を上回る賃上げを企業に要求するものの、収入が上がる家庭は一握りにすぎない。それどころか、50代後半から60代にかけては、収入が“崖”のように段階的に激減する事態が待ち受けている。「最初の“崖”は、55歳ごろ。『部長』『課長』といった役職から外れて、ヒラ社員になる『役職定年』を迎えるときです。役職定年にあたってどのくらい収入が下がるのかは会社によって異なるとはいえ、約2割は下がるといわれています」(黒田さん・以下同)国税庁「令和3年分民間給与実態統計調査」によると、55〜59歳男性の平均給与は687万円。2割減となると549万6千円まで下がる。仮に月収44万円、ボーナス2回で合計180万円もらっていたとすると、役職定年後は月収が36万円、ボーナスは120万円となり、年収は138万円も下がる計算に。いまは生活が苦しいほどではない、という家計でも、この収入ダウンを考慮しておかないと大惨事になりかねないのだ。そして2つ目の“崖”は60歳の「定年退職」のとき。高齢者雇用安定法が施行されたことで、希望者に対しては65歳まで社員を雇用することが企業側に義務づけられているが、多くの企業は60歳定年制を維持したままで、希望する社員に対して再雇用を行っている。現在、60歳の定年時に約75%の人が再雇用を選択しているが、ここでも大幅な年収ダウンは避けられない。労働政策研究・研修機構の調査によると、継続雇用を選択した場合、約4割の人が、定年前と比べ賃金が60%以下になるという。退職前の年収を549万6千円として、そこから40%ダウンすると、220万円ダウンの329万7千円となる。「定年後、再雇用で働くといっても、ボーナスが出ないケースがほとんどです。そのため、毎月の赤字をボーナスで補塡したり、ぜいたくのためにパァッと使うなどしていると、いつまでたってもお金が貯まりません」3つ目の“崖”は65歳。仕事を完全にリタイアし、公的年金が生活費の柱になると、年収はさらに減る。「専業主婦の妻の年金を合わせた世帯での年金収入は、約276万円。50代後半から65歳まで10年足らずの間で、年収は半分以下になってしまうのです。それでおしまいではなく、夫婦どちらかの死別後には年金額がさらに下がります」要注意なのが夫に先立たれた妻のケース。夫の厚生年金の4分の3にあたる額を「遺族厚生年金」として受け取れるが、老齢基礎年金と合わせても月額14万円、年間でも168万円だ。収入ダウンの崖の前にいる人、そして崖の途中にいる人も、今すぐやるべきことは「支出の見直し」だと黒田さんは話す。「年収が減った影響や物価上昇のダメージを埋めるには、毎月の固定費を抑えると効果があります。たとえばスマホ料金。年間で数万円単位のコストカットを達成できるため多くの雑誌で『格安スマホへの乗り換え特集』が掲載されますが、実践する人はほとんどいません。なるべく早く行動に移すことがとても大切です。さらに着手したいのが、いまボーナスで支払っている『特別支出』の見直しです。家電の買い換え費用や家族旅行、自動車税や固定資産税など、夏と冬のボーナスを充てていた項目を書き出し、取捨選択します。必要な分は12等分して、1カ月の予算に振り分けて、毎月の収入内でやりくりできるようにすると、慢性的な赤字体質から抜け出せるようになります」住宅ローンや教育費がまだ残っている人は、退職金で一括返済してしまうと貯蓄が増やせなくなる。自分たちの老後資金のためにもなるべくとっておき、ローンを返済し終えるまでは、夫はフルタイムで、妻もパートで働き続け、できるだけ世帯収入を増やしたい。家計への負担増の波が収まることは期待できそうもないなか、少しでも早く手を打っておこう。
2023年01月20日国保の保険料を産前産後4ヶ月免除へ2022年11月17日(木)、厚生労働省に設置された「第158回社会保障審議会医療保険部会」において、医療保険制度改革についての検討が行われました。そのなかで示されたのが、国民健康保険制度に関する方向性です。国民健康保険の加入者が出産する際の保険料負担を軽くするために、産前・産後期間に相当する4ヶ月間の保険料を免除する方針が提示されています。対象者は?今回の保険料免除の対象は、国民健康保険に加入している自営業やフリーランスなどのママが想定されています。いつから始まる?国民健康保険料の免除は、2024年(令和6年)1月の開始を目指し調整が行われています。なぜ免除されるの?保険料の免除は少子化対策の一環として打ち出されたもので、子育て世帯の経済的負担を軽くすることが狙いです。働き方が多様化し、自営業やフリーランスという働き方を選択する人が増えていることも背景にあります。勤務先の健康保険に加入している人は、産前産後や育児休業中の保険料が免除され、出産手当金が支給されるなど、支援策が充実しています。2019年4月からは自営業者などが加入する国民年金保険で、産前産後期間の保険料が免除となる制度が始まっています。しかし国民健康保険では、保険料が免除となる措置は講じられていません。現行の制度では自営業者やフリーランスの負担が大きいため、保険料の免除が求められていました。今回の措置は、こうした声に応える制度として歓迎されています。保険料免除は最新情報をチェックしよう国民健康保険に加入している世帯に対しては、2022年(令和4年)4月から未就学児の保険料を5割に軽減する制度がすでに導入されています。また、出産育児一時金が増額されるなど、子育て世帯に対する経済的支援の充実が急ピッチで進められている状況です。しかし、これらの制度を運用するためには財源の確保に課題があり、制度の開始時期や対象などが変わる可能性があります。新制度の内容については、厚生労働省の発表などで最新情報を確認するようにしましょう。※この記事は2023年1月時点の情報をもとに作成しています。掲載した時点以降に情報が変更される場合がありますので、あらかじめご了承ください。
2023年01月18日最近、あらゆるものの値上げが続いて、節約をしたいと思っている人も多いですよね。ただ、節約生活ってなかなか続けられない、何をしたらいいのか分からないと思ったことはありませんか?美容や健康に関心が高い女性が集まるanan Beauty+ clubのメンバー約100人に、オススメの節約術についてリサーチしました!1度で効果絶大の節約といえば※anan Beauty+ club…美容・健康・エコ好きな女性たち約100名が集まるanan Beauty+の読者組織。みなさんがこれまでに実践してきた数ある節約術の中から、まずは、1回するだけで節約につながった経験を教えてもらいました。「スマホの見直し。ソフトバンクから楽天モバイルに変えたら月々の料金が5,000円ほど安くなった。年間で考えると大きい」 (38歳・専門職)「あまり家から出なくなったので、ほとんどWi-Fiのあるところで生活しています。なのでギガを使わない基本プランへ変更しました」(30歳・会社員)多くの人が通信費を見直した結果、大きな節約につながっているようです。格安スマホへの乗り換えや、契約プランの見直しをして、数千円単位の節約に。なかには、7,000円も安くなったというもケースも!固定費は1度見直すと、節約効果が続けて得られるのもいいですよね。私も、今年、格安スマホに変更したのですが、月5,000円ほどの節約になりました。コロナで外出する機会が減り、データ通信量をあまり必要としなくなったことが、乗り換えのきっかけでした。コツコツの積み重ねが効く!オススメの節約術続いて、オススメの節約方法、節税法を教えてもらいました。「夕方遅い時間にスーパーへ行く。雨だとさらに安いのでまとめ買いする」(38歳・専門職)「安いスーパーや八百屋に行って、お肉や野菜をたくさん買い冷凍しておく」(30歳・会社員)スーパーでの割引やまとめ買いは、1回の節約金額は小さくても、塵も積もれば山となるので侮れませんよね。私も、スーパーに行くと予定になかったものまで買ってしまいがちなので、できるだけまとめ買いをして、スーパーに行く回数を減らすことを意識しています。そして、食材の冷凍保存をしている人も多くいました。野菜やお肉など、意外に冷凍できる食材は多いですよね。最近、納豆が冷凍できることを知って、とても驚きました。まだ実際に冷凍したことはないのですが…。他には、こんな節約術を実践している人もいました。「PayPayのキャンペーンをやってる街にいく」(32歳・会社員)「大田区に住んでるので、大田区の商品券を使う。20%分のポイントが付いてくるので2万5,000円分買って3万円使える」(38歳・専門職)最近は自治体の支援も充実していて、地域ごとに独自のクーポン発行や割引施策がありますよね。自治体の商品券を購入するために長蛇の列ができているというニュースもよく目にしました。私は、エリア限定や期間限定のサービスと聞くと、お財布の紐が緩んで、逆に使いすぎてしまうタイプです。お得なポイント活用法次に、最近の節約術としてもおなじみになってきた、電子決済やポイ活等の活用法を聞いてみました。「ポイントは基本なんでも貯める」(32歳・会社員)「楽天payを使うとさらにポイントがたまるので、スーパーやコンビニで使っています。大きな買い物は普通に買って、少ない金額の時にポイントで支払います」(30歳・会社員)「ソフトバンクに長期加入しているとPayPayのポイントがもらえるので、少しでも節約できているはず」(34歳・会社員)小さな積み重ねですが、いつのまにか大量のポイントが貯まっていたという経験ありますよね。キャッシュレス化が進み、私は最近あまり小銭を持ち歩かないので、ちょっとした金額や端数を支払うときにポイントが便利だなと感じています。また、効率よく貯めるために、クレジットカードやスマホなどさまざまなものを楽天にして、1種類のポイントを集約しているという人もいました。節約に大貢献するオススメのクーポンポイントの他にも、クーポンで割引を狙う方法もあります。オススメのクーポンや、よく使うクーポンを教えてもらいました。「マクドナルドのクーポンはよく使う。メルカリなどで店舗指定のポイント還元があるときに買う」(38歳・専門職)「ファミレスやマクドナルドのクーポン。行く時は先に調べてからクーポンのあるメニューを選ぶ」(38歳・無職)マクドナルドのクーポンを活用している人が多くいました。確かに、多くのクーポンを発行している印象があります。さまざまな店舗のクーポンのほか、LINEやメルカリなどのアプリ内で発行されるクーポンを活用している人もいました。私も、SNSや検索サイトのクーポンは普段からチェックするようにしています。来年こそは始めたいお金のこと最近は、節税や投資の新しい制度など、お金にまつわるいろいろな話題がありますよね。そこで、2023年に始めてみたいお金に関わることを聞いてみました。「制度が変わったら、NISAとiDeCoを増額する」(34歳・会社員)「つみたてNISAは今やっているので、株式投資にも挑戦してみたいなと思っています」(30歳・会社員)投資初心者でも比較的始めやすいと言われている、つみたてNISAやiDeCoに関心を持っている人が多くいました。私は、投資や税金の勉強は難しそうと思ってなかなか挑戦できずにいたのですが、数年前に「老後2,000万円問題」が話題になったタイミングで、つみたてNISAを始めました。他にも、個別株の投資や、保険の見直しなどを考えているという声があり、お金に関していろいろ学んだり、取り組んだりしてみたいというみなさんの意欲を感じました。続かなかった節約法最後に、やってみたけど続かなかった節約方法も聞いてみました。「食品の購入を週1回にすること。余らせたり、週半ばで足りない物を買うついでに他のものを買ったり、結局節約にならなかった」(34歳・会社員)「家計簿アプリ。最初は楽しく入力していたのですが、1か月も続きませんでした」(30歳・会社員)家計簿アプリは、私も挑戦したことがあるのですが、続きませんでした。1度レシートをもらい忘れたことをきっかけに、記録を怠りがちになってしまい、いつのまにか入力しなくなりました。最近は、せめて食費だけでも管理してみようかなという気持ちはあるのですが、まだ再開できていません。コツコツ続けることが大事とは分かっていても、行動にするのは難しいですね。楽しく続けられる節約法を!節約術のリサーチ、いかがでしたでしょうか。いろいろな節約方法がありましたが、挫折しないように楽しめるというのも、続けられる節約のポイントかもしれませんね。みなさんのエピソードを参考に、ぜひ自分に合った方法を探してみてください。(C)Hispanolistic/Getty Images(C)d3sign/Getty Images文・高橋あやか
2023年01月05日「以前から日本の大手保険会社の生命保険に加入している場合には、保険料をグッと下げられる可能性があります」こう話すのは「NEWよい保険・悪い保険2023年版」の共同監修などでおなじみ“保険のプロ”ファイナンシャルプランナーの長尾義弘さんだ。「とくにその対象となるのは、20年以上前に契約した主契約が終身保険で、そこに定期保険や入院保障などいろいろな特約がついているもの。当時はこれが主流でした」(以下、コメントはすべて長尾さん)こうした保険の特徴は、主契約である終身保険の保険料よりも、特約の保険料のほうが高いことがよくあるという。図表をみてほしい。「図表の保険は、主契約の終身保険の保険料が9000円であるのに対して、特約部分は1万1000円の保険のケース。特約を解約して主契約だけにすれば、保険料は約半分に下げられます」大手保険会社の特約には「入院特約」「災害割増特約」「介護特約」「傷害特約」「通院医療特約」など、さまざまな種類があり保障も幅広く用意されていて、契約内容によって、ムダな特約が付加されていることも多いという。「図表にあげた特約は、一例ですが、保険料が高い特約や優先度として低い保障のものなど。思い切って不要な特約と割り切り、解約することで、大きな節約になります」また特約の場合は、多くは定期型で掛け捨てになっているので、いつ解約しても損をすることがないという。主契約の保障をそのままにして、特約の中から、不必要な部分を解除するコスパ保険術。まずは自分がどんな生命保険に加入しているかを確認することからはじめてみよう。
2022年12月27日「今回の大きな特徴はこの物価高を見据えた最強のコスパ保険を紹介していることです」と話すのは、“保険のプロ”として活躍するファイナンシャルプランナーの長尾義弘さん。毎年、出版され、その内容に定評のある「NEWよい保険・悪い保険2023年版」(横川由理・長尾義弘監修)が発売になった。ここで長尾さんが薦める「コスパ最強保険術」の1つが、最近、多くの保険会社で発売されている「リスク細分型」と呼ばれる定期保険だ。「人が死亡する確率はその人の健康状態によって異なります。そこで健康状態など、一定の基準や条件を満たした場合に、保険料が割安になるのがリスク細分型の保険です」(以下、コメントはすべて長尾さん)図表を見てほしい。まず喫煙の有無(契約時から1年間、保険会社によっては2年間喫煙していない場合に「非喫煙者」と認定される)。ならびに身長と体重の割合から算出されるBMIや血圧の数値が基準以内であるかで、保険料が割り引かれる商品だ(保険会社によって項目は異なる)。「図表は、40歳女性が死亡保険金1000万円(10年更新)の定期保険に加入する場合の保険料ですが、喫煙者でBMIと血圧がいずれも基準値をオーバーしている『喫煙標準体』の場合は月額2,310円ですが、非喫煙者でBMIと血圧とも基準値内の『非喫煙優良体』なら月額1,360円に。なんと約41%の割安になります。非喫煙優良体に属する人は『リスク細分型』の定期保険への見直しを検討すべきです」なお「リスク細分型」保険は、年齢、性別によって割引率が異なり、図表の保険でも40歳男性の場合には喫煙標準体の人が月額3,090円、それが非喫煙優良体だと月額1,610円と約48%も安くなると、さらにお得になるので、要チェックだ。
2022年12月26日「保険のコスパをよくするためには支払い方法の見直しも大切だということをご存知でしょうか」こう話すのは“保険のプロ”としておなじみファイナンシャルプランナーの長尾義弘さん。最新著の「NEWよい保険・悪い保険2023年版」(共同監修)が好評の長尾さんに「保険料が二重に安くなる契約の仕方」について教わった。「生命保険に関しては、保険代理店、保険の営業員、インターネットなど、どこで契約しても同一の商品で同じ内容ならば保険料は同じです。特別の割引をすることは法律で禁じられているからです」しかし、その生命保険の保険料を契約の仕方を工夫することで安くする方法があるという。「図表を見てください。じつは毎月保険料を支払うのではなく、1年間まとめて支払うと、割引率は保険会社によって異なりますが、保険料が割引になるんです」図表の商品の場合は、月払いと比べ、1年間まとめて支払うと3961円も安くなる。20年間では7万9220円もお得になるのだ。「さらに保険料をクレジットカード払いにすると、カードのポイントがついてきます。現在、ポイントの還元率がよいクレカの場合、還元率は1%程度ですから、図表の保険料(年間20万4023円)をこのカードで支払えば、2040ポイントが貯まりますので、実質2040円の割引になるんです」この支払い方法で契約をすると、20年間で約12万円も得するというから驚きだ。「ひとつ注意することは、月払いに比べて、年払いはいっぺんに支払う金額が大きくなることです。たとえば保険料の引き落としを冬のボーナスが入る時期になるようにするなど、無理なく支払えるような契約日に設定することをお勧めします」年払いとポイント還元率のよいクレジットカードで、とことん生命保険を安く契約しよう。
2022年12月26日記録的な円安が影響し、『ラッシュ』という言葉がぴったりなほど値上げの発表が相次いでいる2022年。中でも飲食物の値上げ発表はとどまることを知らず、ネットでは毎月のように値上げ発表に対する嘆きが上がっています。原材料などの高騰で、製造コストも上昇しています。企業側も、値上げをするにあたって苦渋の決断を下しているのでしょう。ファミリーマートの『値上げ時期』が思いやりを感じると話題に2022年12月9日、コンビニチェーン店『ファミリーマート』が一部商品の価格改定を発表。コスト高騰や円安の影響を受け、レジ前で取り扱うチキン類を中心に、値上げを実施することを明かしました。今回、価格が変更されるのは、人気商品の『ファミチキ』を含む以下の11品です。・ファミチキ198円→220円・クリスピーチキン(プレーン)160円→178円・クリスピーチキン(ハバネロホット)160円→178円・スパイシーチキン160円→185円・ジャンボフランク168円→190円・ハッシュドポテト108円→128円・アメリカンドッグ118円→138円・鶏つくね串140円→160円・炭火焼きとりももタレ108円→128円・炭火焼きとりかわタレ108円→128円・炭火とりかわ塩108円→128円『ファミチキ』は、さまざまなコンビニチキンの中でも人気の高いメニューの1つ。価格改定が発表されるやいなや、ネットではついに『ファミチキ』が200円代になることも含め、悲しむ声が上がりました。そんな中、注目が集まったのは価格改定の実施日。『ファミリーマート』によると、これらの値上げは同月26日に行われるといいます。12月26日…それは、一大イベントであるクリスマスの翌日。そして、クリスマスは多くの家庭がチキンを食べる日とされています。自らもコスト高騰で苦しむ中、『ファミリーマート』はこの価格改定を決めたのでしょう。気遣いが伝わってくる価格改定に、いろいろな声が上がりました。・クリスマスの翌日からにしてくれるところに、『ファミリーマート』の優しさを感じて泣いた…。・「せめて、クリスマスまでは同じ価格で…」という気遣いがすごい。・値上げは悲しいけど、決行の日付を見たら感謝しかない。泣ける。クリスマス当日は、多くの人が『ファミチキ』を笑顔で食べられる日になるでしょう![文・構成/grape編集部]
2022年12月10日電車、バス、タクシーなど“生活の足”に値上げラッシュが押し寄せている。「コロナ禍でテレワークが浸透し、移動需要に変化が出ています。最近人出が戻ってきたとはいえ、コロナ前の混雑には程遠い状況です」そう話すのは交通技術ライターの川辺謙一さんだ。すでに一部のバス会社や一部地域のタクシーでは値上げが始まっている。鉄道会社も、来春には続々と運賃が上がる予定だ。「鉄道会社にすれば乗客が減っても、運行は止められないので経費は変わらない。営業利益は大きく減ってしまったでしょう。とはいえ、利用客の減少、つまり売り上げの減少を理由に値上げしたいとは言いづらい。利用客の理解も得られにくいでしょう。そこで、ホームドアの整備などバリアフリー対策を進めるため、その費用の一部を利用客にも負担してもらうというのが、多くの鉄道会社が来春の値上げを行う大義名分です」(川辺さん・以下同)増税以外の理由で、JRが値上げするのは30年以上ぶりだ。「公共交通機関のなかでも、特に鉄道は安易に値上げできない仕組みがあります。国土交通省に値上げの申請をし、自動改札機の更新などに半年~1年ほどかかります」次の値上げリストにも、鉄道値上げは来年以降の予定がずらりと並ぶが、バスやタクシーは近々の予定が並んでいる。■電車・バス・タクシーの値上げ一覧【鉄道の値上げ】〈’23年3月〉東急電鉄:初乗り区間は約10円値上げ。平均改定率は12.9%。JR東日本:運賃は一律10円の値上げ、通勤定期は1カ月280円などを上乗せ。東北、上越新幹線などのグリーン料金を3割程度値上げ。東京メトロ:運賃は一律10円値上げ、通勤定期は1カ月370円などを上乗せ。西武鉄道:運賃は一律10円値上げ、通勤定期は1カ月600円などを上乗せ。東武鉄道:運賃は一律10円値上げ、通勤定期は1カ月600円などを上乗せ。小田急電鉄:運賃は一律10円値上げ、通勤定期は1カ月600円などを上乗せ。子どものICカード運賃は全線一律50円を据え置き。〈’23年春〉JR四国:初乗り区間は20円の値上げ、改定率は12.51%。定期の改定率は通勤が平均28.14%、通学が平均22.43%。一部の特急料金も改定予定。〈’23年4月〉静岡鉄道:運賃は一律20円値上げ、通勤定期は17.6%の値上げ。平均改定率は 12%。近畿日本鉄道:初乗り運賃は一律20円値上げ、平均改定率は17%。値上げは27年ぶり。JR西日本:運賃は一律10円値上げ、通勤定期は1カ月300円などを上乗せ。阪神電気鉄道:運賃は一律10円値上げ、通勤定期は1カ月380円などを上乗せ。阪急電鉄:運賃は一律10円値上げ、通勤定期は1カ月380円などを上乗せ。大阪メトロ:運賃は一律10円値上げ、通勤定期は1カ月380円などを上乗せ。京阪電気鉄道:運賃は一律10円値上げ、通勤定期は1カ月370円などを上乗せ。伊豆箱根鉄道駿豆線:初乗り運賃は20円の値上げ、平均改定率は14.5%。定期の改定率は通勤が24%、通学が10.1%。大雄山線は2024年春に値上げ予定。【バスの値上げ】〈’22年11月〉広島バス:広島市内均一運賃エリアを拡大し、均一運賃を190円→220円に。呉市生活バス:路線により10~40円の値上げ。〈’23年3月〉三重交通:初乗り区間は10円の値上げ、平均改定率は4.1%。通勤定期は6.8%の値上げ。〈’23年3月16日〉川崎鶴見臨港バス:大人210円→220円に値上げ。28年ぶりの改定。【タクシーの値上げ】〈’22年11月14日〉東京都23区と武蔵野市、三鷹市:初乗り料金の上限を420円→500円に。加算料金は、233メートルごとに80円→255メートルごとに100円に改定。〈’22年12月5日〉愛知県名古屋地区:初乗り料金を450円→500円に。加算料金は、231メートルごとに80円→232メートルごとに90円に。〈’23年以降(時期未定)〉岩手県:初乗り料金の上限を540円から60円以上値上げ。加算料金は、264~290メートルごとに100円を基準に検討する。「鉄道は沿線地域の交通を独占していると考えます。同じ経路を同業他社と競合するバスやタクシーとは、値上げの意味が違います」確かに、値上げが困るといっても、複数路線が使える地域以外は、私たちはいつもの電車を利用するしかない。値上げがわずか10円だとしてもキツいだろう。たとえば小田急電鉄では、乗車距離にかかわらず6カ月の通勤定期券が3240円の値上げ。夫婦2人だと6000円以上出費が増える。「JR東日本は’23年3月から新たな定期券を導入します。それに以前からお得なチケットなどもあります。これらをうまく利用すれば値上げに対抗できるでしょう」■運転免許返納もお得乗車につながる川辺さんに値上げに負けないお得な乗り方を教えてもらおう。【1】JR東日本「オフピーク定期券」「コロナ禍の3密回避や満員電車の緩和など、以前からピーク時間をずらした乗車にポイントがつくプログラムがありました。来年3月以降はそれを発展させて、平日朝のピーク時間帯以外に使える定期券を10%引きで発行します」ピーク時間帯は乗車駅によって決まっている。新宿など都心に近い駅は7時30分~9時などで、都心から離れるとピーク時間帯は早くなる。ピーク時間帯に乗車した場合は、定期としての利用はできず通常のICカード料金が必要だ。「早めの出勤など、ピーク時間をはずせる人におすすめです」【2】東京メトロ24時間券「1日に何度も乗り降りする場合は各社の1日乗り放題券がお得です。なかでも東京メトロの24時間券はさらにお得です」24時間券は大人600円で、使用開始から24時間乗り放題。使用開始が午後3時なら翌日の午後3時まで、初乗り170円区間を4回以上乗れば元が取れる。【3】特急券はネット申し込みで早割特急券を予約する場合はネット申し込みがお得。なかには20日前までの予約で半額になることも。【4】JR西日本「おとなび」おとなびは50歳から入会できる会員制サービス。ネット予約でJR西日本の新幹線や特急列車が何回でも3割引きになるなどお得チケットが満載だ。JR東日本なら「大人の休日倶楽部」など、各社の会員制サービスを探してみては。【5】運転経歴証明書でバス・タクシーが割引に運転免許証を返納したら「運転経歴証明書」の申請を。免許証と同様に身分証明書として使える。さらに運転経歴証明書の提示でバスが割引になったり、タクシーチケットがもらえる自治体もある。お得な方法を賢く使って、値上げ分を取り戻そう。
2022年11月24日今年最大の値上げ月となった10月。原材料の高騰などにより6500品目を超える食品が値上げされた。最も多いのが冷凍食品やレトルトなどの加工品で、食用油やたれなどの調味料や飲料が続く。「どんどん頼ってほしいのが、スーパーのオリジナルであるプライベートブランド(以下、PB)。各社力を入れているので、この物価高でもお買い得品が多いんです」そう教えてくれるのは、食文化研究家でスーパーマーケット専門家のスギアカツキさん。「流通コストがかからないPBは、ナショナルブランド(NB)より安いのが魅力。販売データや消費者アンケートをもとに商品開発されているため、下ごしらえ済みの冷凍野菜や健康志向食品など、消費者のニーズに合わせた商品が充実しています。柔軟性があり、NB商品にはないような珍しい商品も豊富。ある大型店舗では分析カメラを導入し、消費者行動にもとづき、品ぞろえを充実させています」(スギさん・以下同)食品のなかには、“おいしすぎる”と話題になるほどの商品も。「名店とのコラボ商品は、驚くほどクオリティが高い。大手メーカーとの共同開発も信頼があります」アレルギー対応や糖質カットのPB食品も、大ヒットしている。「『ライフ』では、専門店の半額程度で購入できる、ヴィーガンスプレッドがすごく売れています。全粒粉のパンやうどん、そうめん、雑穀入りレトルトご飯も人気です」■PB食品がいい7つの理由【1】続々値上げの「調味料」「加工品」が圧倒的に安い!卸売業者を通さないPBは、醬油や食パンなど定番品もお買い得。ほかにも大量生産やパッケージを簡単にするなど努力で価格を抑え、安さを実現。【2】「鍋の素」「カレー」など、ほかにはない「レトルト」が!他店にはない、独自の発想やこだわりの味のレトルトが充実。ご当地鍋つゆからイタリア・ナポリのパスタ料理まで、驚く種類の豊富さ。【3】“あったらいいな”の主婦の気持ちが商品に!スーパーの顧客データや主婦へのアンケート調査から、徹底した消費者目線で作られる。小分け包装や加工済みの魚など使いやすい商品が人気。【4】有名料理店などとの「絶品コラボ」商品がある!名店やキャラクターの“看板”を背負ったコラボ商品は、妥協のない商品作りでおいしさに外れなし。食のプロもうなる逸品ぞろい。【5】「冷凍おかず」はすぐおいしい&ボリューム満点!バリエーションが豊富な冷凍食品は、スーパーがいま最も力を入れているジャンル。使いやすくておいしくて、外食以上の満足感も!【6】“面倒なとこやっときました”な「下ごしらえ商品」が充実!新トレンドとして増えているのが、主婦にうれしい手間と時間を省いてくれるPB。裏ごし済みや骨を取ってカットされた魚まで!【7】健康志向のニーズに応えた商品が続々!ヴィーガンスプレッドまでPBで手に入る時代。健康志向やアレルギー対応食材のニーズが増えた昨今、しっかり商品化して対応。■地方スーパーのPBはお土産としても優秀最近では、量販店や高級スーパーのPBも見逃せないという。「面白い商品をそろえているのが『ドン・キホーテ』の“情熱価格”。メッセージを伝えやすいPBの特徴を生かし、すごく長い商品名や説明書きで作り手のこだわりを全面的に表しています。そして、今人気があるのが、岐阜県発祥の業務用スーパー『アミカ』。冷凍食品に強く、酢飯の“冷凍シャリ玉”など独自路線がすごいんです。郊外型スーパー『ヤオコー』は業界内人気が高く、ソーセージなど定番商品が安くておいしいと評判。高級スーパーの『成城石井』もこだわったPBをそろえています」いまスギさんが注目しているのが、全国のご当地スーパーだ。「地方のスーパーがPBを持つようになってきました。比較的小ロットでもメーカーが対応できるようになったため、地域の色を持つ商品がどんどん発売されています」たとえば、長野県・群馬県のツルヤ、山梨県・長野県のいちやまマート、山形県・宮城県のヤマザワ、兵庫県のヤマダストアー、沖縄県のジミーなど、地域に根ざしたスーパーで開発されたPBには、知られざる逸品が豊富。「地元ならではのPBは、“地元愛”にあふれ、その土地で親しまれている味を楽しめます。地元の人が愛用する、安くて確実においしいPBは、お土産にもぴったり。ジャムやお菓子、麺類、ソーセージなど加工品のコーナーをのぞいてみて」もはや価格だけじゃないPB。使い分けて、楽しみながら節約につなげることができるという。「たとえば、パスタは価格重視PB、ソースはプレミアムPBと組み合わせる。外食の代わりに高級スーパーのPBでプチぜいたく。満足感は高く、食費も浮きますよ」【PROFILE】スギアカツキスーパーマーケット専門家、食文化研究家。スーパーや食のトレンド情報をSNSやメディアで発信している
2022年11月02日「昨年6月に太陽生命が発売した『がん・重大疾病予防保険』は、がんと診断確定された場合、最高2千万円の一時金が受け取れる保険。その金額の大きさには、正直私も驚きました」と話すのは、『NEWよい保険・悪い保険2022年版実名ランキング』の共同監修などでおなじみの“保険のプロ”長尾義弘さん。それまで、がん保険の一時金でもっとも高額だったのは、同年4月発売のオリックス生命「がん保険Wish(ウィッシュ)」の最高600万円。ほかのがん保険の一時金は100万円程度が一般的だった。「今年11月には、一時金最高800万円の三井住友海上あいおい生命『&LIFEガン保険S(スマート)セレクト』も登場。高額一時金をメインとした新たながん保険が増えている大きな要因は、がん治療の進歩です」長尾さんが厳選した、がん保険「診断一時金」高額ランキング上位3つの商品の特徴を解説してもらった。【1】太陽生命「がん・重大疾病予防保険」(スマ保険)「がんと診断確定されたら、最高2千万円を受け取れます。そのほかにも急性心筋梗塞・脳卒中で手術を受けたときや、糖尿病・高血圧性疾患などで所定の状態に該当した場合にも、同額の一時金を受け取れます。予防保険なので、一時金を受け取った時点で保障は終了」【2】三井住友海上あいおい生命「&LIFEガン保険S(スマート)セレクト」「今年11月2日発売予定の新商品。主契約を『診断給付型』に設定した場合、診断給付金は最高800万円。それ以降も1年に1回を限度に再発・転移などでの治療時も回数無制限で受け取ることができます。2回目以降の給付条件は、がんの治療のために入院していることになります」【3】オリックス生命「がん保険Wish(ウィッシュ)」「がん一時金は100万円ですが、最初にがんと診断されたときだけでなく、再発・転移した場合も、1年に1回を限度に回数無制限で受給可能。加えて悪性新生物初回診断一時金を1回のみ最高500万円受け取れます」ひとつ注意してほしいのは、診断一時金が高額になるほど、月々の保険料負担も増加することだ。「太陽生命の『がん・重大疾病予防保険』は、女性が50歳で加入した場合、一時金1千万円を受け取るには月々1万2696円、2千万円の場合は月々2万4346円の保険料支払いが必要。現在の自分の生活設計に合った一時金を設定することが大切です」自分の将来を見据えて、検討してみてはいかがだろうか。
2022年11月02日10月13日、河野太郎デジタル大臣は、24年秋に現在の健康保険証を廃止し、マイナ保険証に一本化すると表明しました。マイナ保険証とはマイナンバーカードに保険証の機能を追加して、病院などで保険証として使うもの。受付けがスムーズになる、特定健診などのデータが閲覧しやすいといったメリットがあるといいます。ですが、マイナ保険証を使うには専用の読取り機が必要です。日本には約23万の医療機関がありますが、10月16日時点で読取り機が設置済みなのは約7万3千カ所。約3割にとどまります。読取り機の購入には補助金が出ますが、システム導入などの手間は医療機関にかかっています。コロナ禍で疲弊する病院が多いなか、あと1年で大小さまざまなすべての医療機関に設置できるのでしょうか。また医療費にも問題があります。マイナ保険証が使える病院は、使えない病院より医療費が高くつきます。3割負担の方が初診の場合、マイナ保険証の方は6円、従来の保険証だと12円上乗せされます。マイナ保険証の使えない病院ではこうした上乗せはありません。一方、マイナンバーカード自体の交付率は22年10月18日時点で50.1%。22年末までにマイナンバーカードの新規取得等、マイナ保険証の利用申込み、公金受取口座の登録を行うと2万円相当のマイナポイントがもらえる“アメ”があって、やっと半数です。デジタル庁の調査によると、取得しない理由の第1位は「情報流出が怖いから」。取得率を上げるには、デジタル行政への信頼を回復するしかないでしょう。しかし国は、信頼回復への努力ではなく、アメ作戦をやめ、マイナ保険証に一本化し、現在の保険証を廃止するという“ムチ”作戦に打って出るようです。ムチの一端は、自治体の交付金にも表れています。23年度に国が配る「デジタル化交付金」は、マイナンバーカードの交付率が全国平均以上の自治体しか申請できません。交付金が欲しいならカードの交付率を上げろと言わんばかり。そもそも現在の保険証を廃止できるのかも疑わしいと思います。認知症や障害のある方など自分でマイナンバーカードの申請手続きができない方はどうすればいいのか、国は全く検討していないでしょう。ムチをちらつかせれば、アメのある今年中に手続きする方が増えるだろうという、行き当たりばったりな施策としか思えません。マイナンバーカード関連に国は約3兆円、国民1人当たり約2万円の予算を使っています。コロナ禍で大変だったとき、物価高で苦しい今、1人2万円あれば助かるのに……と思いませんか。国はマイナンバーカードを22年度中にほぼすべての国民に普及させたい考えです。そのため現在の保険証を廃止するとしたら……。こんな国民の生活を無視した政策に、私は断固反対します。
2022年10月28日相次ぐ値上げの波は、コロナ禍で普及した“宅飲み”にまで及ぶことに。毎日の晩酌を楽しみにしているという人も多いが、何も対策を講じないでいると、支出の大幅増を招きかねない。10月1日、食品が一斉に値上げされた。帝国データバンクによると、10月は今年最多の6700品目が対象になるという。値上げの波はいったいどこまで続くのか。経済評論家の加谷珪一さんは、食品の値上げの背景と見通しをこう解説する。「昨今の値上げの原因は、原油価格や輸送費、人件費などの高騰が重なったものです。コロナ禍にウクライナ問題と世界で重大事が続き、値上げが止まらなくなりました。その波はまだまだ続くでしょう」そしてこの値上がりサイクルは、「商品の性質によってタイムラグが生じる」と加谷さん。「パンなどの小麦由来の食品は、製造費のうち原材料が占める比率が高く、加工品度が低い。真っ先に値上げされる食品群です。そこから徐々に原材料比率が低く、調理やパッケージングなどの手間がかかる食品へと、値上げされる品群が移っていきます」ではかっぱえびせんなどのお菓子や加工肉などで、今年に入って2度目の値上げがされる理由は?「本当は2割以上の値上げをしたくても、一気に上げてしまったら売れなくなってしまいます。まずは買ってもらえるギリギリのライン(たとえば10%増)で値上げしたものの、その後の物価高騰に耐え切れず、再値上げするというパターンがあると思います」(加谷さん)今月値上げされる食品のなかでは「酒類・飲料」のカテゴリが2991品目に上り最多となる。「一番搾り生ビール」「スーパードライ」など10月に初めて値上がりしたビール類は、何度も値上げされているパンのように「麦」由来の商品。それなのになぜこのタイミングで価格が上がったのかーー。■ビールの値上げには酒税改定の影響も「ビールは確かに麦由来の製品ですが、製造費のうち原材料は15%程度と低く、逆に25~30%と高く占めているのは酒税です」その酒税は来年に改定される。ビールの税率が下がり、発泡酒は据え置き、一方で新ジャンル(その他の醸造酒、リキュール等)が大幅にアップされる予定なのだ。「いま売れている新ジャンルは来年の値上げで一時的に売り上げが落ち込むと予想されます。そのため、いまのうちに主要商品であるビールを値上げしておくべきと判断したのかもしれません」ビールと同じく値上げされた「竹鶴」「ジョニーウォーカー」などのウイスキーについて加谷さんはこう解説する。「海外で人気が高い『山崎』などを国産ウイスキー最大手であるサントリーが4月に値上げしていました。世界各国の高価格に国内価格を近づける狙いがあったと思われ、他社も並んだ格好です」酒類の値上げには、14日に147円台に突入した「円安」状態の影響もあるのではないだろうか。「ワインなどはとくに円安に影響されます。11月解禁のボージョレは、フランスで100%瓶詰めまでされたものを輸入するので、契約時の為替レートが値上げ幅に大きく影響するでしょう」チーズや生ハムなどのおつまみの値上げにはこんな背景が……。「昨今、急激な経済発展を遂げているアジアなどの新興各国では、食も高級志向になり、チーズや生ハムなどの”贅沢品”の価格が世界的に上がっているんです。また、輸入量が多いチーズや生ハムは円安の影響で、さらに価格が上がっています」このように晩酌で並ぶほとんどの食品に、値上げの影響が及ぶ。毎日ビール1本とチーズを楽しんでいる場合、夫婦で月2000円の家計負担増にーー。私たちが「失われた2000円」を取り戻すためには何が必要なのか。生活経済ジャーナリストの柏木理佳さんに教えてもらった。「まずは食品の『最安値』をスマホやPCでチェックすること。全国の価格情報を扱うサイト『価格.com』では食品も扱っていますので、最安値や平均的な値段がいくらなのかを把握しましょう」次に探すのは、プライベートブランド(PB)商品だという。「ビール類をはじめ、PB商品でそろうものは多いので、出費を抑えるのを最優先にしたい食品の場合は積極利用するといいでしょう」さらに、金券ショップでビール券や商品券を数パーセント程度安い値段で買い、商品をスーパーやショップで購入する方法も。「金券ショップでの注意点は、購入する商品券などを必ず目当ての店で使えることを確かめてから買うことです」飲み方を変えるのも一つの手だと言うのは前出の加谷さんだ。「『ビール×チーズ』のような値上げ率の高いものではなく、価格がほとんど変わらない国産の米を使った『日本酒×おせんべい』に変えると値上げの影響が少ないかもしれません」買い方×飲み方を工夫し、負担を最小限に食い止めて、値上げの波を乗り切ろう。
2022年10月20日10月から雇用保険の個人保険料が値上がりします。雇用保険はおもに、失業時に「失業手当」を給付する保険です。そんな雇用保険について、経済ジャーナリストの荻原博子さんが解説してくれましたーー。■スキルアップにも活用できる雇用保険雇用保険はパートなど正社員でなくても、1週間の労働時間が20時間以上で、31日以上雇用の見込みがある方は、加入しなくてはならない公的な保険です。保険料は会社と働く人の両方で負担します。働く人の負担は、今年10月に0.3%から0.5%に引き上げられます。一般的なケースで月給が15万円の人は、保険料が月450円から月750円に、月給30万円だと月900円から月1500円に上がります。雇用保険料はボーナスにもかかるので、人によっては年間1万円近く負担増になることも。保険料の引き上げは、コロナ禍で雇用を守るために支給された「雇用調整助成金」などの支出が増えたためです。これで助かった企業も多いのですが、一方で不正受給も多く、1社で4億円近い返還命令を受けた企業もあります。不正のツケを私たち加入者が返すと思うとやるせないですね。 ただ、雇用保険は失業手当以外にも役割があり、在職時にも使える保険です。また先述のとおり、パートでも加入者が多いのですが、意外と「知らない」方もいます。給与明細などでご確認を。加入して保険料を払っているなら、しっかり活用しましょう。まずは、育児や介護で休業した際の「育児休業給付金」や「介護休業給付金」です。特に読者世代は、2週間以上介護が必要な家族を持つ方もいるでしょう。そんな方は最大93日間の介護休業が取得できます。3回まで分割でき、介護休業給付金として給料の67%が支給されます。介護休業は以前からパートなども取得できましたが、4月から「入社1年以上」という条件がなくなり、使える人が増えました。介護離職せず働き続けるために、大いに活用してほしいと思います。次は「教育訓練給付制度」です。これは雇用保険に1年以上加入する人がスキルアップや資格取得を目指して教育講座などを受講すると、費用の20~70%が支給されるものです。たとえば簿記やTOEICなど「一般教育訓練」はかかった費用の20%、年間10万円までが支給されます。介護職員初任者研修や行政書士など「特定一般教育訓練」は費用の40%、年間20万円まで、看護師や保育士など「専門実践教育訓練」は費用の最大70%、最大224万円が支給されます。資格を取得すれば、時給アップや転職がしやすいなどメリットが大きいでしょう。今の仕事に生かせる講座なら、働きながらでも続けやすいのではないでしょうか。給料は上がらないのに社会保険料は増え続け、実際に使える可処分所得は減るばかりです。こんなときは自己防衛に徹して、使える制度は使い倒していきましょう。【PROFILE】荻原博子身近な視点からお金について解説してくれる経済ジャーナリスト。著書に『「コツコツ投資」が貯金を食いつぶす』(大和書房)、『50代で決める!最強の「お金」戦略』(NHK出版)などがある
2022年09月30日手ごろな価格で、おいしいドーナツが楽しめる『ミスタードーナツ』。2022年9月26日、『ミスタードーナツ』が一部商品の価格を値上げすると発表しました。『ミスタードーナツ』では、同年3月にも値上げを実施していましたが、ドーナツの主原料である小麦や食用油などの原材料の高騰により、年内二度目となる価格改定に踏みきったようです。ミスタードーナツでは、主原料である小麦粉や食用油等の原材料高騰によるコスト増加を要因として、3 月 1 日より一部商品の価格改定を実施しました。しかしながら、この改定幅を上回って国際情勢や為替変動により原材料および包装資材・物流費など諸経費の上昇が続いています。このような状況下の中、コスト上昇分を内部努力で吸収することが困難であると判断し、これからもおいしい商品を安定的にお届けするために一部商品の価格改定を実施させていただきます。ミスタードーナツーより引用現在販売中のドーナツ、パイ、マフィン39種が10~20円ほど、また、『ドーナツポップ』の単品が3円、セット商品が10~30円ほど値上げするとのこと。価格改定される商品の中から、価格改定後の金額例を一部ご紹介します。下記はすべて、税抜き価格です。【ドーナツ】【パイ】【マフィン】【ドーナツポップ】『ミスタードーナツ』の価格改定のニュースに、ネットからはさまざまな声が上がっています。・『ミスタードーナツ』も値上げか…。でも、仕方がないし、大好きなので応援の気持ちも込めて買いに行きます!・いくらになろうとも、『ゴールデンチョコレート』がある限り、通い続けます!・そのくらいの値上げならいいんじゃないでしょうか。・原材料の高騰は仕方がない。いろいろな値上げに合わせて、みんなの給料を上げてくれー!『ミスタードーナツ』は、同年11月25日から商品価格の改定を行います。価格改定前には、全国の『ミスタードーナツ』に多くの人が押し寄せそうですね。[文・構成/grape編集部]
2022年09月27日