「俵屋宗達」について知りたいことや今話題の「俵屋宗達」についての記事をチェック! (1/2)
公演後には原作者・柳広司氏や、びじゅチューン! 井上涼氏、演出・振付家竹内春美によるアフタートークを開催日本の舞台芸術 熱海公演実行委員会主催、『宗達』が2024年11月15日 (金) 〜 2024年11月16日 (土)にMOA美術館能楽堂(静岡県 熱海市 桃山町 26-2)にて上演されます。チケットはカンフェティ(運営:ロングランプランニング株式会社、東京都新宿区、代表取締役:榑松 大剛)にて発売中です。カンフェティにてチケット発売中 公式ホームページ 公式X 2023年冬、大和市で開催され好評を博した柳広司著「風神雷神風の章」風神雷神雷の章」(講談社文庫刊)を原作に「大和シティー・バレエ/ダンス」が、琳派の画家である俵屋宗達の生涯をダンスと和楽器で綴るコラボレーションで好評を博した「宗達」。2024年11月、熱海MOA美術館能楽堂で満を待して再演される。謎に包まれた伝説の絵師・宗達の生涯をコンテンポラリーダンスで表現するという斬新さが魅力。伝統的な日本美術をダンスでどのように再解釈するか、その独創性が見どころ。クラシックバレエはもちろん、コンテンポラリーダンスとも非常に高い技術を持つ大和シティー・バレエのダンサーたちの繊細で力強いパフォーマンスが見どころ。宗達の繊細な筆致とダンサーの動きが重なり、芸術の再現という点でも圧巻。和楽器の生演奏も加わり宗達の美意識とバレエの表現力が融合したこの作品は、日本美術を新たな角度から楽しめる公演。大和シティー・バレエ 2023 Winter Concert 『宗達』 : ※こちらの映像は、2023年12月公演時のものです熱海公演におきましては、出演者、場面構成など 異なる部分がございます。演出・振付を担当する竹内春美の言葉この「宗達」〜能楽堂版〜は、本阿弥光悦を演じる辰巳満次郎氏の「能楽は引き算の美学」だ、と言うお言葉を借りて’引き算の美学’に挑戦しています。普段のホールから能楽堂へ舞台をうつすことで、幕、舞台美術、多種多様な照明など、初演に駆使していた沢山のものが存在しなくなります。また乗せたいだけ乗せていた大量のダンサーも、能楽堂には似合わないものになります。 削ぎ落としていって、同じものを見せる。よりシンプルな演出で深いところへ誘う。 今回は、お客様の想像を促し、お客様の想像力をとともにこの作品を創り上げようと思っています。様々なものが削ぎ落とされる分、踊りと芝居においてはダンサーたちの能力の高さを要し、より洗練され磨かれた振付と演出の必要性を強く感じます。 今回もYCB/YCDが誇れるキャスティングによりこれを叶え、私の演出振付も、初演を経験したからこそより磨きをかけることができていると感じます。私たちの「宗達」には、和のファンタジーが広がり、俵屋宗達の絵そのもののように、春に向かう明るさがあります。能楽師とのコラボレーションは、能楽堂版でさらに色濃く。特にクライマックスの「風神雷神」はとてつもない美しさです。和楽器の生演奏とのコラボレーションは、前回からの楽曲そして今回のための新曲も含み、今回も目で、耳で、肌で楽しんでいただけること間違いなしです。踊りに興味がある方、能楽に興味がある方、美術に興味がある方、どの入り口からでも楽しんでいただける舞台になることと思います。稽古風景写真:Joseph Marcinsky写真:Joseph Marcinsky写真:Joseph Marcinsky写真:Joseph Marcinsky写真:Joseph Marcinskyあらすじ京都の扇屋「俵屋」の養子である伊年(いねん)の頭の中は、いつだって絵のことばかり。類稀なる絵の才能を持ちながら、おっとり穏やかな性格でぼんやりすることも多い伊年に、番頭の喜助は呆れ顔で言う。 「ええかげん、しっかりしてもらわんと!」そんな伊年と運命的な出会いを果たすのは、巫女神楽を率いる出雲阿国(いずものおくに)。のちに「天下一のかぶきをどり」と称される、エキゾチックな美しさを備えた阿国は、伊年の中の秘めたものを見抜いて言う。 「⻤、これがあんたの、ほんまの顔や」幼なじみ、大店の紙屋の次男坊の紙屋宗二(かんやそうじ)、貿易商として名高い角倉家の嫡男、角倉与 一(すみのくらよいち)も、伊年と成⻑を共にする。彼らの前に圧倒的な存在感であらわれたのは、書の達人であり万能の文化人、本阿弥光悦(ほんあみこうえつ)。光悦は伊年たちの才能を見出しながらも、柔らかく、けれど決定的な力の差をしめす。扇絵という枠を超え、“美の巨人”光悦との共作を重ね、伊年は絵師としての更なる奥深さを幾度も経験し、しだいに自立への道を力強く歩んでいく。齢四十を過ぎ「俵屋」を継いだ伊年は、名を「宗達」と改めた。「俵屋」は今や“京で一番”の扇屋である。絵師として多くの経験を積んだ宗達、いまや貫禄もある。結婚もした。妻「みつ」とは仲むつまじい。そんな夏のある日、雷鳴轟く激しい夕立のなか店にあわられたのは、公家名門の若公卿、烏丸光広(からすまるみつひろ)。 「俵屋宗達いうんは、あんたはんどすか?」 ひょうひょうとした態度で振る舞 う光広は、宗達に仕事を依頼する。「みつ」は嫌な予感がしているが、案の定、宗達は光広によって、再び“美の最前線”へと引っ張り出されることになる。意気投合した二人は、杉戸絵、襖絵と、数々の作品を手がけてゆく。すっかり歳をとった宗達。美の境地に達しようとするその志は、墨絵にも感心が向いてゆく。幼馴染、同志たちは、ひとりひとりこの世を去っていく。途方もない寂しさが込み上げる、そんな中、とある屏風絵の依頼がくる。桜の花びら舞い散る春、妻みつと阿国は初めて出会う。二人は、宗達があの時に依頼された屏風絵をみて、感慨にふける。すでに宗達はこの世に別れを告げているのだ。みつは、宗達の死後に仕事場に唯一残された、もうひとつの屏風絵も見て欲しいと、阿国に話す。宗達が残した最後の絵。それは印もなく、自分の存在を残すためだけに描かれたような、圧倒的な、、、。⼤和シティー・バレエ/ダンスとは神奈川県⼤和市に本拠地を置くバレエ団。バレエとコンテンポラリーダンスを中⼼に舞台を展開。多くの舞踊ファンの方々に楽しんで頂けるよう、伝統芸能ほか様々なジャンルとの融合をはかり、ダンス、音楽、ストーリーが調和した斬新で躍動感あふれる舞台創りを進めております。公演概要『宗達』公演期間:2024年11月15日 (金) 〜 2024年11月16日 (土)会場:MOA美術館能楽堂(静岡県 熱海市 桃山町 26-2)■出演者ゲスト出演中川賢・辰巳満次郎(能楽師)・長山桂三(能楽師)・辰巳和磨(能楽師)・風間自然・櫛田祥光・林田海里大和シティー・バレエ/ダンス窪田夏朋・古尾谷莉奈・池ヶ谷奏・森本天子・萩原ゆうき・細井佑季・田中杏奈 ・室屋しおり・仲程美優・板谷すみれ~ 奏者 ~和太鼓 小林太郎 渡邊梨央薩摩琵琶 鎌田薫水篠笛・尺八 佃康史■スタッフ原作:柳広司 『風神雷神 風の章』『風神雷神 雷の章』講談社文庫刊脚本:扇田拓也演出・振付竹内春美舞台監督:斉藤尚美照明:川上将之プロデューサー:佐々木三夏■公演スケジュール11月15日(金)13時30分11月16日(土)11時00分/15時00分※上演時間:約70分予定15日の本編終了後、 16日 11:00開演の本編終了後アフタートークを行いますアフタートーク 出演者原作者・柳広司氏(11/15公演) びじゅチューン! 井上涼氏(11/16 11時公演) 振付家・竹内春美(11/15・16)■チケット料金S席:7,700円A席:6,600円(全席指定・税込)◆美術館入館料として、MOA美術館・観覧券のご購入が別途必要です 詳細はこちら プレスリリース提供元:NEWSCAST
2024年10月24日NHKの大河ドラマ「光る君へ」の人気もあって、平安文学への関心がいっそう高まる昨今。絵画や書の名品の数々と古典籍によって、その平安文学の世界を堪能させてくれる雅やかな展覧会が、11月16日(土)から2025年1月13日(月・祝) まで、東京の静嘉堂文庫美術館・静嘉堂@丸の内で開催される。王朝文化が花開いた平安時代には、漢詩や和歌、物語や日記など、様々なジャンルの文学作品が誕生し、日本美術の作品にも重要なテーマをもたらすなど、多大な影響を及ぼした。同展の見どころのひとつは、平安文学を題材とした同館の美術品や古典籍のなかから、国宝3件と重要文化財5件を含む名品が展示されることだ。なかでも、琳派の巨匠・俵屋宗達による国宝《源氏物語関屋澪標(みおつくし)図屏風》は、大胆な画面構成や巧みな色遣いが魅力的な宗達晩年の傑作のひとつ。また、国宝《倭漢朗詠抄(わかんろうえいしょう) 太田切》は、優雅な漢字と自由奔放な仮名を組み合わせた書を美麗な料紙に調和させた優品で、平安貴族の美意識を今に伝えてくれる。さらに、修理後の初公開となる重要文化財の《住吉物語絵巻》と《駒競(こまくらべ)行幸絵巻》をはじめ、絵巻や古筆の名品が勢揃いとなる。国宝俵屋宗達《源氏物語関屋澪標図屏風》(左隻)寛永8年(1631)国宝俵屋宗達《源氏物語関屋澪標図屏風》(右隻)寛永8年(1631)同展のもうひとつの見どころは、『源氏物語』を題材とした作品を集めた特集展示。やまと絵の名手・土佐光起による《紫式部図》は、近年新発見され、今回が初公開となる注目作だ。また現代の截金(きりかね)ガラス作家・山本茜による『源氏物語』シリーズの紹介も楽しみなところだ。「截金」とは、極薄の金銀箔を数枚重ね合わせて文様を描く手法で、仏像や仏画の装飾に用いられてきた伝統技法。山本は、その截金を透明なガラスの中に封じ込める独自の技法「截金ガラス」を生み出し、自らのライフワークとして、『源氏物語』54帖を截金ガラスの作品にすることに取り組み続けている。今回、「空蟬(うつせみ)」と「橋姫(はしひめ)」の2点が特別展示される山本のこのシリーズは、平安文学が現代もなお芸術家のイメージの源泉であり続けていることを明らかにしてくれるだろう。展覧会タイトルの「をかし」は、趣がある、興味深い、優れている、といった意味。会場で、「いとをかし」な平安文学の世界をじっくりと味わいたい。源氏物語蒔絵源氏箪笥 江戸時代(18~19 世紀)<開催概要>『平安文学、いとをかし ―国宝「源氏物語関屋澪標図屏風」と王朝美のあゆみ』会期:2024年11月16日(土)〜2025年1月13日(月・祝) ※会期中一部展示替えあり会場:静嘉堂@丸の内休館日:月曜、12月28日~1月1日時間:10:00~17:00、土曜は18:00まで、第3水曜は20:00まで(入館は閉館30分前まで)料金:一般1,500円、大高1,000円公式サイト:公式サイト:
2024年10月18日2024年5月12日(日)より、山種美術館では、『【特別展】犬派?猫派?―俵屋宗達、竹内栖鳳、藤田嗣治から山口晃まで-』を開催する。古来、日本美術には様々な動物が登場してきたが、そのなかでも犬と猫が描かれた江戸時代以降の日本の絵画を紹介する展覧会だ。同展の見どころは、なんと言っても、犬と猫を描いた名作が集結することに尽きるだろう。なかでも注目したいのは、今回初公開となる《洋犬・遊女図屛風》(17世紀、江戸時代、個人蔵)。当時日本では珍しかった洋犬を遊女とともに描いた、極めて貴重な作品だ。その他、琳派の祖・俵屋宗達や、奇想の系譜で有名な伊藤若冲、長沢芦雪らが描いた、ころころとかわいらしい仔犬の図、また愛猫家で有名な浮世絵師・歌川国芳やエコール・ド・パリの画家・藤田嗣治による、美女と猫の作品なども紹介。《洋犬・遊女図屛風》17 世紀(江戸時代) 個人蔵さらに自らの愛犬ムクとモルをモデルにした川端龍子の《立秋》《秋縁》(ともに大田区立龍子記念館蔵)、大人気の現代作家・山口晃の、鶴を捕獲しようと画策する猫たちの姿をユーモラスにあらわした《捕鶴圖》(山種美術館蔵)など、バラエティ豊かな作品が展示される。川端龍子《立秋》1932(昭和 7)年大田区立龍子記念館蔵また山種美術館のレジェンド猫といえば、竹内栖鳳の《斑猫》【重要文化財】(山種美術館蔵)だが、本作は子犬たちが無邪気にじゃれ合う長沢芦雪の《菊花子犬図》(個人蔵)とともにスマートフォンでの撮影が可能。この機会にぜひ、かわいい名品を自身のスマホに収めたい。その他特集展示として、菱田春草の初公開作品《柏二小鳥》を筆頭に、横山大観や上村松園の花鳥画の名品も紹介する。日本人がいかに古くから動物に親しみ、愛してきたかがわかる同展は、アートファンはもちろん、犬や猫をはじめとする動物好きの心を、一瞬にして溶かしてしまうに違いない。<開催概要>『【特別展】犬派?猫派? ―俵屋宗達、竹内栖鳳、藤田嗣治から山口晃まで―』会期:2024年5月12日(日)~7月7日(日) ※会期中展示替えあり会場:山種美術館休館日:月曜時間:10:00~17:00(入館は16:30まで)料金:一般1,400円、大高1,100円※きもの割引あり公式サイト:
2024年04月30日中川賢(ダンサー)・辰巳満次郎(能楽師)・高岸直樹(バレエダンサー)ほかジャンルを超えたコラボレーション大和シティー・バレエ WINTER CONCERT 2023『宗達』が2023年12月24日 (日)にやまと芸術文化ホール(神奈川県大和市大和南1丁目8番1号)にて上演されます。チケットはカンフェティ(運営:ロングランプランニング株式会社、東京都新宿区、代表取締役:榑松 大剛)にて発売中です。カンフェティにてチケット発売中 公式ホームページ X(旧Twitter) 大和シティー・バレエ2023年 冬季公演日本画と絵師シリーズ〈日本画を踊るvol.1〉出逢いの数だけ、運命が交差する。そこに芸術(Art)が花開く国宝「風神雷神」を描いた伝説の絵師「俵屋宗達」を中心に、浮世の時代を彩る天才達の物語。大和シティー・バレエ/ダンスがクリスマス・イヴに贈る壮大な絵巻物(スペクタクル)!生涯が謎に包まれた天才絵師、俵屋宗達。柳広司著「風神雷神風の章」風神雷神雷の章」(講談社文庫刊)を原作に「大和シティー・バレエ/ダンス」が、日本画絵師の生涯をダンスと和楽器で綴るコラボレーションで、バレエ界の新しい境地に挑みます。◆あらすじ第一幕京都の扇屋「俵屋」の養子である伊年(いねん)の頭の中は、いつだって絵のことばかり。類稀なる絵の才能を持ちながら、おっとり穏やかな性格でぼんやりすることも多い伊年に、番頭の喜助は呆れ顔で言う。「ええかげん、しっかりしてもらわんと!」そんな伊年と運命的な出会いを果たすのは、巫女神楽を率いる出雲阿国(いずものおくに)。のちに「天下一のかぶきをどり」と称される、エキゾチックな美しさを備えた阿国は、伊年の中の秘めたるものを見抜いて言う。「鬼、これがあんたの、ほんまの顔や」幼なじみ、大店の紙屋の次男坊の紙屋宗二(かんやそうじ)、貿易商として名高い角倉家の嫡男、角倉与一(すみのくらよいち)も、伊年と成長を共にする。彼らの前に圧倒的な存在感であらわれたのは、書の達人であり万能の文化人、本阿弥光悦(ほんあみこうえつ)。光悦は伊年たちの才能を見出しながらも、柔らかく、けれど決定的な力の差をしめす。扇絵という枠を超え、“美の巨人”光悦との共作を重ね、伊年は絵師としての更なる奥深さを幾度も経験し、しだいに自立への道を力強く歩んでいく。第二幕齢四十を過ぎ「俵屋」を継いだ伊年は、名を「宗達」と改めた。「俵屋」は今や“京で一番”の扇屋である。絵師として多くの経験を積んだ宗達、いまや貫禄もある。結婚もした。妻「みつ」とは仲むつまじい。そんな夏のある日、雷鳴轟く激しい夕立のなか店にあわられたのは、公家名門の若公卿、烏丸光広(からすまるみつひろ)。「俵屋宗達いうんは、あんたはんどすか?」ひょうひょうとした態度で振る舞う光広は、宗達に仕事を依頼する。「みつ」は嫌な予感がしているが、案の定、宗達は光広によって、再び“美の最前線”へと引っ張り出されることになる。意気投合した二人は、襖絵、屏風絵と、数々の作品を手がけてゆく。すっかり歳をとった宗達。美の境地に達しようとするその志は、墨絵にも関心が向いてゆく。幼なじみ、同志たちは、ひとりひとりこの世を去っていく。途方もない寂しさが込み上げる、そんな中、伏見醍醐寺、座主の三宝院覚定(さんぽういんかくじょう)から、とある屏風絵の依頼がくる。宗達は静かに考えてから、そして答える。「どうでっしゃろ。この仕事、来年いっぱい頂けまへんやろか」その言葉の裏には、誰も辿り着くことのできない深い意味があった。桜の花びら舞い散る春、妻みつと阿国は初めて出会う。二人は覚定の案内で、宗達があの時に依頼された屏風絵をみて、感慨にふける。すでに宗達はこの世に別れを告げているのだ。みつは、宗達の死後に仕事場に唯一残された、もうひとつの屏風絵も見て欲しいと、阿国に話す。覚定も阿国に告げる。「見てもろたら分かりますが、まあ、えらいもんどすわ」宗達が残した最後の絵。それは印もなく、自分の存在を残すためだけに描かれたような、圧倒的な…。振付は、2023年大和シティー・ダンス(YCD)ディレクター/常任振付家に就任した竹内春美氏。同年夏にYCBで開催された『Geselle』第一幕を、ドラマチックなコンテンポラリーにかきかえ、評論家や観客から大好評を博しました。◆竹内春美コメント「普段、振付をする時は音ありきで作るのですが、今回はオリジナル曲で和楽器の生演奏もあるので、まだ音がない段階で振付をするシーンもありとてもチャレンジングで新鮮です。今回のメインキャストのダンサー(で役者!)の皆さんはとてもクリエイティブ。振付の私と一緒に、アイディアを出し合うスタンスで居てくれ、一緒に動きを探し踊りにしていけるのが、まさにクリエーションの真髄という感じで、非常にエキサイティングです。まだクリエーション途中ですが、この作品が今後彼らとのセッションを経て、どのように花開いていくのかは私にとっても未知数です。「俵屋宗達」は謎多き人物でもあり、′風神雷神′はみたことがあっても、踊りの題材としてイメージが沸かない方も多いかと思います。だからこそお客様自身が先入観なしに、人物たちの魅力をダイレクトに感じ、この世界を楽しんでいただけるのではないかと思っています。この作品は、「舞踊」であり、「演劇」であり、そこに迫力の和楽器の「生演奏」が加わります。ダンスの枠を遥かに超えたスペクタクルになるのではないかと。まさに私たち日本人魂の原点を再確認できるような見逃せない作品になると思うので、是非劇場で!ご覧いただきたいです」竹内春美総合プロデューサーは、佐々⽊三夏。佐々⽊氏が主宰する三夏バレエアカデミー(SBA)は、海外で活躍中のダンサーを沢山輩出しています。⼤和シティー・バレエ(YCB)が設⽴されたのは、「⼤和市⽂化創造拠点シリウス」が開設された2016年秋。2019年から本格的に始動を開始しました。佐々木三夏バレエアカデミー 2023年からは、日本のバレエ団では珍しく、コンテンポラリーダンスに特化したダンサーを集めた大和シティー・ダンスを発足。大和シティー・バレエと共にジャンルに囚われない幅広い活動を目指しています。本公演の衣装は、全て佐々木氏によるオリジナルとなります。衣装デッサン:さとうみち代◆佐々木三夏プロデューサーコメント「日本には日本の、西洋には西洋の美しい文化があります。大和=日本に生まれることを選んだ魂を慈しみ、その美意識を存分に生かし、「大和から世界へ」発信できるクリエーションに常にチャレンジしていきます。私たちは芸術の極み(ゴール)ではなく、原点(スタート)に向かいます」佐々木三夏リハーサル風景スタッフプロフィールプロデューサー:佐々木三夏山路瑠美子に師事。全国舞踊コンクール/第1位。《文部大臣奨励賞》《日本バレエ協会/優秀賞》受賞。《コレオグラファーズコンクール/最優秀ダンサー賞》受賞。「くるみ割り人形」「白鳥の湖」「ジゼル」「コッペリア」「バヤデルカ」その他数多くの古典作品の主役を踊る。全国舞踊コンクール 指導者大賞、全国舞踊コンクール 指導者賞、青少年のためのバレエコンクール優秀指導者賞、バレエコンペティション21 指導者賞、全国鎌倉コンクール 指導者賞、NBA全国舞踊コンクール 指導者賞を受賞。振付:竹内春美(大和シティー・ダンス(YCD)ディレクター)12歳よりクラシックバレエを学ぶ。2003−2005年、オーストラリア・ナショナルシアターバレエスクール留学。在学中コンテンポラリーダンス と出会う。 2010年、文化庁新進芸術家海外研修制度により、ドイツ・ヘッセン州立劇場ヴィースバーデンバレエ/トス・ タンツカンパニーに派遣され、ダンサーとして1年研修。 2012-2019年、ドイツ・レーゲンスブルク劇場ダンスカンパニーにソリストとして所属。2019年退団し帰国。講師・振付家・ダンサーとして日本での活動を開始し、2023年大和シティー・ダンス(YCD)ディレクター/常任振付家に就任。美術:長峰麻貴東京生まれ福岡育ち。武蔵野美術大学大学院修了後、劇団四季に所属、その後ネオダダの 風倉匠氏に師事し、美術と演劇のあわいで活動。学生時代 は、堀尾幸男氏、高田一郎氏、小竹信節氏に師事。伊藤熹朔賞新人賞、奨励賞受賞。主な作品は、「新羅生門」 (横内謙介演出)、「おばけりんご」(橋下昭博演出)「遠くから見ていたのに見えない」(白神ももこ演出)「メンドゥルサッコンの渦巻」(巻上公一演出)、「冒険者たちJOURNEY TO THE WEST~」(長塚圭史演出)「さいごの1つ前」(松井周演出)「ガラスの靴」(宝満直也振付・大和シティー・バレエ団)など。テアトリカルイデア代表。こども達に向けたワークショ ップなどを行う「ひょうげんのあそびば」主催。武蔵野美術大学、玉川大学 、日本大学にて非常勤講師。主要キャストプロフィール俵屋宗達役:中川賢(Nakagawa Satoshi)6歳から現代舞踊を和田朝子に師事。関東国際高校演劇科卒業。日本大学芸術学部演劇学科洋舞コース卒業。2003年~2009年まで、現代舞踊公演『火の鳥』主演のほか『回転木馬』カーニバルボーイ役や『イーストウイックの魔女たち』マイケル役などミュージカルにも出演。2009年から日本初の公立劇場専属舞踊団新潟市りゅーとぴあ「Noism1」にて活動。2018年『ROMEO & JULIETS』ティボルト役で退団した。その後東京に戻り、平山素子、中村しんじ、川野眞子など作品に出演。ダンスのみならず様々なジャンルに挑戦していく。本阿弥光悦役:辰巳満次郎(Manjiro Tatsumi)シテ方宝生流能楽師。東京都在住。代々続く能の家に生まれ、4歳にて初舞台。父、辰巳孝、18代宗家宝生英雄に師事。東京芸術大学卒。父の後を継ぎ、関西の流儀を統括する。伝統を重んじる中に、新作能を数多く手掛ける。他ジャンルとの習合にも挑戦し、オペラ能、バレエとの共演、和洋の楽器、テクノミュージックに至るまで、能と融合させている。公益社団法人宝生会理事、公益財団法人友愛会副理事長、一般社団法人JACSO名誉理事長、枚方市芸術アドバイザー、羽衣国際大学学術文化顧問などを務める。重要無形文化財総合指定保持者。烏丸光広役:高岸 直樹(Naoki TAKAGISHI)チャイコフスキー記念「東京バレエ団」特別団員/高岸直樹ダンスアトリエ主宰。86年、チャイコフスキー記念「東京バレエ団」に入団。翌年、ベジャールの「ザ・カブキ」において、弱冠21歳で由良之助に抜擢され、一躍話題の的となる。以来、東京バレエ団のあらゆるレパートリーで主役を演じる。1989年、ブリュッセルのべジャール・バレエ団の公演に客演。ジョルジュ・ドンの代役として「ボレロ」を踊った際には、カーテンコールが25分という大成功を収めた。シルヴィ・ギエム、ローラン・イレールなど、世界の名だたるバレエダンサーとの共演も多い。また、東京バレエ団の海外公演にも20回近く参加。ベルリン国立歌劇場、ミラノ・スカラ座、パリ・オペラ座、ロイヤル・オペラハウス、ウィーン国立歌劇場、ボリショイ劇場など、各国を代表する歴史と伝統ある劇場において、数々の作品で主演する。1995年のオーストラリア・バレエ団での3か月間の客演を始め、近年では、ベルリン「マラーホフ&フレンズ」、メルボルン「オーストラリア・バレ団創立50周年記念ガラ」、フィレンツェ歌劇場「東日本大震災復興支援ガラ」など、海外での客演も多数。29年間にわたり、東京バレエ団のプリンシパルとして第一線で活躍した後、2015年に退団、特別団員となる。現在は、身長187cmの恵まれた身体を活かし、バレエ、ジャズなどジャンルにとらわれず、ダンサーとして活躍する傍ら、舞台の振付も行っている。また、退団後に設立した自身のスタジオ「高岸直樹ダンスアトリエ」などで、後進の指導にあたっている。大和シティー・バレエ/ダンスについて 神奈川県大和市に本拠地を置くバレエ団。バレエとコンテンポラリーダンスを中心に舞台を展開。多くの舞踊ファンの方々に楽しんで頂けるよう、伝統芸能ほか様々なジャンルとのコラボレーションも行い、ダンス、音楽、ストーリーが調和した斬新で躍動感あふれる舞台創りを進めております。多くの日本人ダンサーが世界で活躍していますが、振付家として活躍している日本人はごくわずかです。今後は、大和から世界へ発信していけるような公演をクリエイトしていきます。公演概要大和シティー・バレエWINTER CONCERT 2023 『宗達』公演日時:2023年12月24日 (日)17:15開場/18:00開園会場:やまと芸術文化ホール(神奈川県大和市大和南1丁目8番1号)■出演者主演 : 中川賢辰巳満次郎(能楽師)高岸直樹 小出顕太郎 櫛田祥光 本島美和 林田海里 森田維央 宮本祐宣 小川莉伯大和シティー・ダンス、大和シティー・バレエ ほか<奏者>和太鼓:小林太郎 渡邊梨央筝:吉澤延隆薩摩琵琶:鎌田薫水篠笛・尺八:佃康史神楽笛:秋吉沙羅■スタッフ原作:柳広司 『風神雷神 風の章』『風神雷神 雷の章』講談社文庫刊脚本:扇田拓也振付:竹内春美美術:長峰麻貴プロデューサー:佐々木三夏舞台監督:(株)フェイカーズ照明:櫛田晃代■チケット料金+S席:8,800円S席:6,600円A席:5,500円B席:4.400円C席:3,300円(全席指定・税込) 詳細はこちら プレスリリース提供元:NEWSCAST
2023年10月18日ピーチ・ジョン(PEACH JOHN)の「巨匠のブラ」シリーズから、新デザイン「赤富士ブルー」「風神雷神ゴールド」が登場。2022年12月21日(水)に発売される。新作デザインは、葛飾北斎&俵屋宗達の2作品“巨匠たちの名画を、現代のランジェリーに落とし込んだら?”というユニークな発想から生まれた、ピーチ・ジョンの人気シリーズ「巨匠のブラ」。これまでも数々の名作をランジェリーで表現してきたが、今回は新作として「赤富士」の通称で親しまれる葛飾北斎の《凱風快晴》と、俵屋宗達を代表する《風神雷神図屏風》をモチーフにしたデザインが仲間入りする。「赤富士ブルー」葛飾北斎の「富嶽三十六景」の中でも特に人気の高い一作《凱風快晴》にオマージュを捧げたのは、「赤富士ブルー」。北斎が思いを馳せた富士を、ネックラインを超えて配置した大胆なビジュアルが印象的だ。また空にたなびく雲と画に添えられた題字を緻密な刺しゅうで忠実に再現するなど、細部にまでこだわりが詰め込まれている。「風神雷神ゴールド」「風神雷神ゴールド」は、俵屋宗達の最高傑作で国宝にも指定されている《風神雷神図屏風》を、左右のカップに分けてアシンメトリーに表現。いまにも動き出しそうな力強く躍動感あふれる風神と雷神を、ダイナミックな刺繡で再現している。着心地もばっちりなおいずれのブラも、バストを寄せ上げて"ふっくら谷間メイク”を叶えるL字型ワイヤーのカップを採用。またショーツは、前後ともに"絵画プリント入り”のパワーネットを使用したほか、両サイドには端が切りっぱなしのフリルをあしらっているのが特徴だ。【詳細】新作「赤富士ブルー」「風神雷神ゴールド」発売日:2022年12月21日(水)取扱店舗:全国のピーチ・ジョン ストア、公式オンラインサイト価格:・巨匠のブラ 4,500円サイズ:B~Fカップ UB65/70/75・巨匠のショーツ 2,100円サイズ:S、M、L【問い合わせ先】ピーチ・ジョンTEL:0120-066-107
2022年12月24日ヴァシュロン・コンスタンタン(VACHERON CONSTANTIN)の腕時計「レ・キャビノティエ・エクストラフラット・ミニットリピーター 風神/雷神」が、日本初披露。2022年11月22日(火)から12月1日(木)までヴァシュロン・コンスタンタン 銀座本店にて展示される。「風神」「雷神」を描いたユニークピースを期間限定展示日本で初めて展示される「レ・キャビノティエ・エクストラフラット・ミニットリピーター 風神/雷神」は、2022年4月にイタリア・ヴェネチアで開催された国際的な工芸展「ホモ・ファーベル」展で発表されたユニークピース。主賓として迎えられた日本の神話から着想し、デザインされている。日本で国宝に指定されている、17世紀に活躍した俵屋宗達の作品から着想を得た本作。金地を背景にした2つの時計で構成されており、一方には、手に太鼓のバチを握って宙を舞う雷神の姿が、もう一方には、風袋を手にもっている風神の姿が、手仕事によって施されている。また、雷神を描いたモデルには、バーガンディのアリゲーターレザーストラップとエングレービングを施したホワイトゴールド製のフォールディングクラスプをコンビネーション。風神のモデルには、グリーンのアリゲーターレザーストラップとエングレービングを施したホワイトゴールド製のフォールディングクラスプを採用した。2つに搭載されるムーブメントは、「キャリバー1731」。鐘で時刻を知らせる、超薄型ミニットリピーターを搭載している。「蒔絵」技法を駆使した特別な腕時計もなお、今回の展示では、時計製造とジュエリーの世界で採用された装飾技術を称える「メティエ・ダール」コレクションから、 日本を代表する工芸「蒔絵」技法を駆使したタイムピース「メティエ・ダール・ラ・サンボリック・デ・ラック」コレクションの腕時計もラインナップ。鯉と滝(2011年)、春(2014年)の2本や、1924年に製造された懐中時計、侍(1924年)の展示も予定されている。【詳細】「レ・キャビノティエ」特別来日展示期間:2022年11月22日(火)~12月1日(木)場所:ヴァシュロン・コンスタンタン 銀座本店住所:東京都中央区銀座4-3-9 2FTEL:03-6862-1755営業時間:月~日曜日 12:00~20:00※来店前に電話にて空き状況を確認
2022年11月18日京都の老舗和菓子店・俵屋吉富(たわらやよしとみ)から、新作となる創作羊羹「花麗(はなうらら)」が登場。2022年2月4日(金)から2022年4月11日(月)まで、俵屋吉富の直営店・百貨店売場などで販売される。京都の老舗和菓子店・俵屋吉富1755年に京都御所の隣に創業して以来、一貫して伝統を守った京菓子を作り続けている俵屋吉富。こだわりの小倉餡をしっとりとした村雨餡で手巻きした代表銘菓「雲龍」をはじめ、四季の彩りに恵まれた京の地を思わせる、美しい菓子の数々で人々に愛されている老舗だ。桜咲く春の情景を表現した創作羊羹「花麗」今回、そんな俵屋吉富が新たに作り上げた「花麗」は、春の野に咲き誇る桜の姿を、3つに重ねた層の中で表現した創作羊羹。下から順に、白小豆をベースにした上品な味わいの羊羹、桜餅などに使われる道明寺粉が生む食感が楽しい道明寺羹、そして、透き通るような優しい味わいを特徴とする錦玉羹(きんぎょくかん)。3種類の羊羹を絶妙な割合で組み合わせ、その美しいグラデーションの中に桜の花びらを丁寧に並べれば、美しい春の情景が目に浮かぶ「花麗」の完成だ。きたる京都の春に思いを馳せながら、京菓子の老舗ならではの繊細な細工羊羹を味わってみてはいかがだろう。商品情報俵屋吉富 新作羊羹「花麗(はなうらら)」販売期間:2022年2月4日(金)〜2022年4月11日(月)価格:1,080円販売店舗:俵屋吉富直営店・百貨店売場、オンラインショップ
2022年01月14日デジタルアート展「『巨大映像で迫る五大絵師』 -北斎・広重・宗達・光琳・若冲の世界-」が7月16日(金)から9月9日(木)の全56日間、大手町三井ホールで開催される。本展は日本の伝統美術をデジタル技術と映像演出で新たな魅力発見につなげることをミッションとしたプロジェクト「ART-JAPANESQUE DIGITAL WORLD」の第1弾で、アンバサダーは人気歌舞伎俳優の尾上松也、学習院大学名誉教授・岡田美術館館長の小林忠氏が監修を務める。昨年は開催中止となったが、新たに伊藤若冲の作品も加わり、内容を充実しての開催となった。展示されるのは葛飾北斎の「冨嶽三十六景」と歌川広重の「東海道五拾三次」、俵屋宗達と尾形光琳が描いたふたつの「風神雷神図屏風」の競演、伊藤若冲の代表作「仙人掌群鶏図」など、日本美術の最高傑作の数々。デジタル技術と映像演出、そして巨大スクリーンによる一大スペクタクルを展開する。3面ワイド45mスクリーンに高輝度4Kプロジェクターを駆使したダイナミックな巨大映像空間で、浮世絵は原作和紙の繊維1本1本まで、金屏風や金襖絵は素材や表現の緻密な違いまでも再現されている。また、作品のディテールを拡大表示し、わかりやすい解説とともに作品の魅力に迫っていく。さらに会期中の奇数日・偶数日で作品が変わるダブルプログラムになるということで、何度も足を運びたくなる展示となるだろう。アンバサダーを務める尾上は、BSフジ特別番組(7月中旬放送予定)をはじめ、イベント告知TVCMや公式ウェブサイトでのスペシャル動画を通じて、巨大映像の体験や日本美術の魅力をアピールしていく。巨大映像と音楽をコラボレーションしたドラマチックな演出による新感覚のアートエキシビション。古の人々の息づかいまで聞こえてくるような、時空を超えたアート体験に期待だ。尾上松也・コメント絵の中に入り込んだような体験だ。絵の中の全ての色、毛の一本一本、鎧の線の一つひとつに、絵師の魂や思いを感じる。どうやって描いているのか、想像もつかない。実物大ではわからない凄さと迫力だ。小林忠・コメント・巨大映像で迫る新たな美の世界美術作品は本物に接するのが一番と思ってきたが、そうした固定観念を打ち壊すような新しい美の世界が開かれた。それは横幅が3面45メートルの巨大画面に映写されるデジタル映像の迫力だった。絵の具や金箔、和紙などの素材の質感や、画家の息づかいまで聞こえてくるような筆使いの強弱の変化が、拡大されることによってこれほど感動的なものに見えるとは思いもよらなかった。超高精細のデジタルアートが、異次元の美の世界を開拓してくれた。これまで誰も体験したことの無い、斬新で驚愕的な体験をお勧めしたい。――本展のみどころ・20億画素の超高精細デジタルリマスターが明らかにする、浮世絵の真実アルステクネが開発した独自のDTIP(超高品位3次元質感記録処理技術)により、浮世絵を3Dデータとして組み上げ、超高精細なデジタルリマスター化を実現。葛飾北斎、歌川広重が表現した微細な凹凸などの技巧はもちろん、和紙の繊維1本1本(0.05mm程度)の質感までも立体的に復元することに成功しました。■展示情報「『巨大映像で迫る五大絵師』 -北斎・広重・宗達・光琳・若冲の世界-」7月16日(金)から9月9日(木)※会期中の奇数日・偶数日で上映作品が変わるダブルプログラム開演時間:10時30分から7時30分※入館は閉館の30分前まで会場:大手町三井ホール※会場内で写真撮影可能観覧料(税込):一般 2,000円 / 大学生・専門学生 1,500円 /中学生・高校生 当日1,000円満70歳以上、小学生以下、障がい者の方(添付者原則1名まで)は入場無料※来場時、年齢証明ができるもの、または学生証を提示チケット販売:5月中旬から販売予定。詳細は4月下旬に公式ウェブサイトにて公式サイト:
2021年03月03日11月14日(土)、アーティゾン美術館で『琳派と印象派東西都市文化が生んだ美術』が開幕した。日本が生んだ琳派と、フランス生まれの印象派というふたつの美術様式を「都市文化」というキーワードで再考する、意欲的な展覧会だ。2021年1月24日(日)まで開催される(途中展示替えあり)。17世紀初めに日本で生まれた琳派と19世紀後半にフランスで生まれた印象派。一見すると全く異なるふたつの美術様式には、「都市」が発生に不可欠であった、という共通点がある。俵屋宗達や尾形光琳が活躍した京都、彼らに影響を受けた酒井抱一や鈴木其一がいた江戸。近代化で町そのものが大きく更新されていたパリ、3都市とも、経済だけでなく文化を育み発展させていく力があったからこそ、琳派も印象派も成立したのだ。展覧会入口展覧会は、「都市の様子」、「the 琳派」、「琳派×印象派」、「the 印象派」、「都市を離れて」の5章構成。まず、日仏における都市文化を概観し、琳派、印象派を深堀りしていく流れとなっている。ちなみに、アーティゾン美術館は、前身であるブリジストン美術館が休館した2015年以降も収集活動を続けていた。今回の展覧会では、そのなかから琳派の作品である尾形光琳《孔雀立葵図屏風》(重要文化財)を含む12点も公開される。展示風景特に興味深いのは「琳派×印象派」の章。モネの睡蓮と尾形乾山や尾形光琳、の陶器が同じ空間に並んでいる。全く異質な作品同士であるのに、並べてみると不思議と調和しているのがおもしろい。印象派の作品、琳派の作品、それぞれの共通点と相違点が同時に見えてくる、意欲的な展示だ。尾形乾山《武蔵野隅田川図乱箱》江戸時代 1743年 大和文華館(手前、左)、尾形光琳《流水図廣蓋》江戸時代 18世紀 大和文華館(手前、右)、クロード・モネ《睡蓮》1903年 石橋財団アーティゾン美術館(奥、左)クロード・モネ《睡蓮の池》1907年 石橋財団アーティゾン美術館(奥、右)送達工房《法元平治物語扇面》江戸時代 17世紀(手前)と、エドガー・ドガ《踊り子》 1789年頃 和泉市久保惣記念美術館(中)、エドゥアール・マネ《白菊の図》 1881年頃 茨城県近代美術館また、琳派の絵師たちもよく描いていた扇は、海を超えてフランスでも印象はたちに大きな影響を与えた。ドガは踊り子を、マネは植物を描いていた。俵屋宗達《舞楽図屏風》江戸時代 17世紀 醍醐寺(奥)エドガー・ドガ 1882年-95年 石橋財団アーティゾン美術館(手前)※舞楽図屏風の展示は12月20日(日)までドガのバレリーナの彫刻作品の後ろにあるのは俵屋宗達による舞楽を題材とした屏風。どちらも「踊り」をテーマにしている。両者を見比べ、西洋と東洋との「踊り」の概念まで想いを馳せることができるのは非常に贅沢だ。このほか、展覧会は「間」や「注文主」、「水の表現」などの少テーマを設け、東洋と西洋の表現についても検証していく。鈴木其一《富士筑波山図屏風》江戸時代 19世紀 石橋財団アーティゾン美術館(両端)ポール・セザンヌ《サント=ヴィクトワール山とシャトー・ノワール》1904-06年頃 石橋財団アーティゾン美術館(中)そして展覧会の最後を締めくくるのが、鈴木其一とセザンヌの共演。其一の屏風の間を挟むようにセザンヌの作品が配置されているのだ。富士山、筑波山、そしてサント=ヴィクトワール山、日本とフランスの山がずらりと並ぶ光景は壮観だ。琳派と印象派、並べて見ると、両者の特徴がよりいっそう際立って見えてくる。新しい発見に富んだ展覧会、ぜひ訪れてみよう。なお、国宝 俵屋宗達《風神雷神図屏風》は、12月22日(火)〜2021年1月24日(日)の、後期のみの展示となる。取材・文:浦島茂世【開催情報】『琳派と印象派東西都市文化が生んだ美術』11月14日(土)~1月24日(日)、アーティゾン美術館にて開催※日時指定予約制。詳細は公式HPを参照のこと
2020年11月24日話題のスポットやエンタメに本誌記者が“おでかけ”し、その魅力を紹介するこの企画。今週は、京都国立博物館で開催中の御即位記念 特別展「皇室の名宝」に行ってきました。■御即位記念 特別展「皇室の名宝」11月23日まで京都国立博物館にて開催中今回展示されているのは、宮内庁・三の丸尚蔵館の所蔵品を中心とする書や絵画、工芸品など約100件。狩野永徳、尾形光琳、円山応挙ら著名な絵師たちによる屏風などの作品が並びます。中でも、伊藤若冲が40歳のときに描いた色鮮やかな《旭日鳳凰図》と《動植綵絵》、琳派の俵屋宗達の《扇面散図屏風》など、江戸時代の名作が間近で見られ、双眼鏡をのぞきながら時間をかけて作品を鑑賞する観客が多くいました。記者が興味をひかれたのは、《蒙古襲来絵詞》です。まるですぐそばで見て描いたかのような、馬の躍動感と兵士の甲冑の緻密さ。物語を後の世に伝えたいという、いにしえの熱意が伝わります。そして、全体で324メートルにも及ぶという《小栗判官絵巻》も、よくまあこれほど細かく丁寧に描いたものだなあと、感心するばかりです。また、現代の即位式を私たちはじかに見ることができませんが、《霊元天皇即位図屏風》を見れば、江戸時代は庶民も即位式を見ることができたとわかります。中国の文化や美を取り入れて和に融合させていった王朝文化の雅の数々に、思わずため息が……。事前予約優先制の今だからこそ時間をかけてじっくり鑑賞できます。(取材・文:西元まり)「女性自身」2020年11月17日号 掲載
2020年11月09日スイーツデコアート展「渡辺おさむ展 花鳥風月」が、2020年10月14日(水)から10月20日(火)まで大丸東京店で開催される。入場料は無料だ。“本物そっくり”なスイーツデコアート渡辺おさむは、“本物そっくり”なクリームやキャンディ、フルーツを用いて様々なスイーツデコアートを制作する現代美術作家だ。国内はもとより海外でも注目を集め、イタリア、ベルギー、トルコ、アメリカなどでも個展が開催されるほど、話題のアーティストだ。日本の名作がお菓子のデコレーションで再構築そんな渡辺おさむが2020年初の個展を大丸東京店で実施。今季は、日本を代表する名品をテーマに、スイーツのデコレーションによって新しい魅力に満ちたオリジナル作品約40点を展示する。目玉となるのは、3メートルを超える大作。伊藤若冲の代表作のひとつである「鳥獣花木図屏風」をテーマに、お菓子のデコレーションによってモダンに再構築している。会場には、葛飾北斎や俵屋宗達など、誰もが見た事のある名作のオマージュ作品も展開。“花鳥風月”をテーマにした色とりどりの作品がラインナップする。【詳細】「渡辺おさむ展 花鳥風月」会期:2020年10月14日(水)~10月20日(火)10:00~20:00※最終日は17:00閉場会場:大丸東京店10階アートギャラリー住所:東京都千代田区丸の内1-9-1入場料:無料
2020年09月26日臨時休館が続いた根津美術館では、企画展『モノクロームの冒険—日本近世の水墨と白描—』が9月19日(土)よりスタートし、11月3日(火・祝)まで開催されている。同展は、墨の可能性を追求してきた「水墨画」と「白描画」の魅力を、桃山時代から江戸時代にかけての作品を例に紹介するもの。そもそも水墨画は、8世紀の中国で墨をはね散らしながら絵を描く人々が登場したことに始まり、墨の広がりや濃淡のグラデーションなどの表現が山水画として発展。やがて花鳥画や人物画でも用いられていくようになった。日本には平安時代末期以降、中国から多くの水墨作品がもたらされ、やがて雪舟、狩野派により独自のスタイルを確立していく。会場では、俵屋宗達が「たらしこみ」の技法を用いた《老子図》をはじめ、曾我宗庵によるメリハリの効いた水墨が目を引く《鷲鷹図屏風》、長沢芦雪が巨大な画面に中国の詩人が長江の名勝で遊ぶ様子を描いた《赤壁図屏風》など、独自の技法を駆使した個性的な水墨画を見ることができる。根津美術館()
2020年09月25日展覧会「細見コレクション―琳派と若冲―」が、京都・細見美術館で開催。会期は2020年9月12日(土)から12月20日(日)まで。「細見コレクション―琳派と若冲―」桃山~江戸時代の作品を集積今回開催する「細見コレクション―琳派と若冲―」では、日本美術史のほとんど全ての時代・分野を網羅する作品で構成する細見コレクションの中から、選りすぐりの“琳派”と伊藤若冲の作品を展示。併せて、豊かな表現力を持つ桃山陶芸「志野」「織部」の焼き物を紹介する。琳派、俵屋宗達や酒井抱一らの華やかな絵画琳派とは、桃山時代から江戸時代にかけて栄えた芸術の流派。金や銀を大胆に使った豪華で華やかな画風が特徴で、尾形光琳、俵屋宗達、酒井抱一などの著名な画家たちの作品によって知られている。本展における琳派の展示作品の中でも注目なのが、酒井抱一の「鹿楓図団扇」。金箔を貼った団扇の表裏に描いた鹿の鼻先や尾の繊細な表現、明快かつ丁寧に描いた楓が目を惹く、琳派様式が色濃く表れた作品だ。そのほかにも、本阿弥光悦書・俵屋宗達下絵の「忍草下絵和歌巻断簡」や、池田孤邨の「四季草花流水図屛風」など、細見コレクションの琳派作品を展示する。伊藤若冲「花鳥図押絵貼屛風」「糸瓜群虫図」など江戸時代の画家であり、今なお多くのファンを魅了し続ける伊藤若冲。極彩色や墨で動物を描いた作品で知られており、その繊細な筆遣いは国内のみならず世界から高い評価を得ている。本展では、若冲の作品の中から水墨画を中心に集積。「花鳥図押絵貼屛風」「雪中雄鶏図」「糸瓜群虫図」といった作品を展示する。中でも「花鳥図押絵貼屛風」は、勢いのある濃墨の線描、淡墨の滲みを活かした面の連なりなど、様々な技法を使う若冲の試みが垣間見える貴重な一品となっている。桃山陶芸「志野」と「織部」桃山時代に作られた陶芸作品の総称である、桃山陶芸。その中で、桃山から江戸初期にかけて美濃窯で焼かれた「志野」と、17世紀初期に美濃窯で焼かれた「織部」は高い芸術性が評価されている作品群だ。今回、会場では「志野唐花文鉢」「織部千鳥文手付四方鉢」といった作品を見ることが出来る。【詳細】細見コレクション―琳派と若冲―会期:2020年9月12日(土)~12月20日(日)時間:10:00~17:00会場:細見美術館住所:京都市左京区岡崎最勝寺町6-3入館料:一般 1,300円、学生 1,000円※会期中展示替えあり。前期9月12日(土)~10月25日(日)・後期10月27日(火)~12月20日(日)※毎週月曜休館。月曜が祝日の場合翌日休館。9月21日(月)・22日(火)は開館。23日(水)休館。【問い合わせ先】細見美術館TEL:075-752-5555
2020年08月20日国内外から観光客が集まる大阪のランドマーク・梅田スカイビル。タワーウエスト27階に位置する「絹谷幸二 天空美術館」では、開館2周年を迎えるのにあわせて、12月21日(金)より特別展示『夢見る力~空想大劇場~』がスタートする。「絹谷幸二 天空美術館」チケット情報青山・こどもの城に描かれていたアフレスコ(壁画の古典技法)の20連作『アラベスク』をメインに大きくレイアウトを変更するほか、絵の中に飛び込む3D映像体験もリニューアル! 合戦絵巻の傑作とされる「平治物語絵巻」に着想を得た新作『平治の乱』を追加し、エネルギーと色彩に満ちた絹谷幸二の世界観を余すところなく映像化した1作目『夢無辺』との2本立てにて上映する。梅田スカイビルの25周年記念として特別制作したコラボ作品『祝 飛龍遊々スカイビル』や俵屋宗達の風神雷神へのオマージュである『黄金背景富嶽旭日・風神・雷神』、七福神がマリンアクティビティを楽しむユーモラスな『波乗り七福神』など、50点以上の色彩豊かな作品を鑑賞したあとは、併設の「天空カフェ」へどうぞ。作品をモチーフにしたイタリアンソーダやバリ島の豆「ゴッドマウンテン」で淹れたスペシャルティコーヒー、フォンダンショコラやアイスもなかなど、美術館併設のカフェながら豊富なメニューが魅力。高層階からの眺望とともにコーヒーブレイクが楽しめると、隠れ家カフェとしても人気が急増中だ。大阪駅から約9分とアクセスも抜群。じっくりアートにひたるもよし、ショッピング帰りに楽しむもよし、カフェとして利用するもよし。2周年を迎える話題の美術館へ出かけてみては?お得な割引入館引換券はチケットぴあにて発売中。休館日は火曜日(祝日の場合は開館、翌平日が休館)。展示替え期間は特別休館。絹谷幸二 天空美術館開館2周年記念特別展示『夢見る力~空想大劇場~』2018年12月21日(金)~2019年6月10日(月)【開館時間】10:00~18:00※金曜日・土曜日・祝前日は10:00~20:00(入館は閉館の30分前まで)【休館日】火曜日(ただし、祝日の場合は開館し、翌平日が休館)、12月30日から1月3日、展示替え期間【入館料】一般1000円、大学・高校・中学生 600円、小学生以下無料、団体・障がい者割引あり【HP】文:上田亜矢(ピース)
2018年12月20日岡田美術館から、新作チョコレート「Okada Museum Chocolate『福井江太郎風・刻(かぜ・とき)』」が登場。岡田美術館内ミュージアムショップで販売。岡田美術館のシンボルがチョコレートに喜多川歌麿「深川の雪」や伊藤若冲「孔雀鳳凰図」、神坂雪佳「燕子花図屏風」、尾形光琳「菊図屏風」など、収蔵作品をモチーフにしたチョコレートが人気を博す岡田美術館。2018年10月に迎えた開館5周年を記念して、新たに福井江太郎「風・刻」をモチーフにしたチョコレートが誕生した。モチーフとなった「風・刻」は、岡田美術館の正面に展示されている縦12m、横30mの大壁画。江戸時代より俵屋宗達、尾形光琳、酒井抱一といった琳派の画家たちに描き継がれてきた「風神雷神図」を、日本画家・福井江太郎が現代に蘇らせた作品で、約400年に及ぶ時の流れまでもが描き込まれている。開館以来、岡田美術館のシンボルとして来館者を迎えてきた。「風・刻」をチョコレートで表現するのは、美術館専属のマスターショコラティエ・三浦直樹。イタリアの食文化に造詣の深い三浦ならではのトマト×カマンベールチーズや、和の食材を用いたサワークリーム×梅、柚子×山葵、チーズケーキのような味わいのクリームチーズ×バニラ×レモンなどバリエーション豊かな全8種類のフレーバーをセットにした。ホワイトデーにおすすめな『歌麿・深川の雪』などもなお、岡田美術館では新作の他にも、『歌麿・深川の雪』『若冲・孔雀鳳凰』『雪佳・燕子花』『光琳・菊』など、アートをモチーフにしたショコラを揃える。喜多川歌麿の肉筆浮世絵の大作「深川の雪」をモチーフにした『歌麿・深川の雪』は、雪の上に銀粉を振りかけて華やかに仕上げたチョコレート。ゴルゴンゾーラチーズ×ベーコンチップ、白トリュフ×南瓜など8種のユニークなフレーバーを贅沢に詰め合わせている。大人の雰囲気漂う、ホワイトデーギフトにもぴったりな1品だ。【詳細】■Okada Museum Chocolate『福井江太郎風・刻』4,800円(税込)発売日:2018年9月30日(日)販売場所:岡田美術館ミュージアムショップ住所:神奈川県足柄下郡箱根町小涌谷493-1TEL:0460-87-3931フレーバー:クリームチーズ×バニラ×レモン、サワークリーム×梅、柚子×山葵、ライム×マンゴー、ラムレーズン×バニラ、ラベンダー×ラズベリー、ゴルゴンゾーラチーズ×ハチミツ、トマト×カマンベールチーズ■三越のホワイトデイ2019※三越公式ホームページにて期間限定販売。期間:2019年2月15日(金)~3月3日(日)商品ラインナップ:・Okada Museum Chocolate 『福井江太郎 風・刻』 4,801円(税込) HSG©FUKUI・Okada Museum Chocolate 『歌麿・深川の雪』 4,801円(税込)・Okada Museum Chocolate 『若冲・孔雀鳳凰』 2,801円(税込)・Okada Museum Chocolate 『雪佳・燕子花』 2,801円(税込)・Okada Museum Chocolate 『光琳・菊』 2,801円(税込)※画像写真の無断転載を禁じる。
2018年10月12日色彩豊かでエネルギーに満ちた画風が魅力の絹谷幸二。大阪のランドマーク・梅田スカイビルのタワーウエスト27階にある「絹谷幸二 天空美術館」は、そんな絹谷ワールドにどっぷり浸れる美術館だ。壁一面を埋め尽くす20連作のアフレスコ(壁画)『アラベスク』、俵屋宗達の名作をオマージュした『黄金背景富嶽旭日・風神・雷神』など代表作約55点を展示。さらに、大型ラウンドスクリーンで、世界初の絵の中に飛び込むという3D映像体験が楽しめるなど、大人も子どももワクワクする仕掛けがいっぱいだ。「絹谷幸二 天空美術館」チケット情報天空美術館で開催されているワークショップ「アフレスコを描く」は、絹谷幸二の画風を確立させた壁画の古典技法「アフレスコ」を体験できると、アートファンに注目されている。夏休み期間中の8月には、アートに関心がある子どもたちが多く参加した。キャンバスとなるのは、10cm×21cmのレンガに塗った漆喰。絵の具を含ませた筆をのせると、スーッと絵の具が吸い込まれる感覚にとまどいながらも、思い思いの絵を描いて完成。自宅で1日かけて乾かすと、表面にガラス膜ができ100年経っても色褪せない壁画となる。次回のワークショップは、10月13日(土)、11月17日(土)に開催。アフレスコ制作の前には、キュレーターが展示を解説するツアーもあり、梅田スカイビル誕生25周年の特別展示『天空夢譚(てんくうむたん)~ 驚天動地の空中庭園~』も見学できる。芸術の秋を満喫できるワークショップを体験してみては?ワークショップ「アフレスコを描く」開催日時:10月13日(土)14:00~、11月17日(土)14:00~※所要時間:約2時間・対象:大人~小学生(中高学年)・人数:先着12名・参加費:大人2000円、大・高・中学生1600円、小学生1500円(付き添いの保護者も1名まで展示解説に参加可)、親子料金2500円(小学生1名+親1名、追加小学生1名あたり500円)・持参用具:筆(太、細、平など)、雑巾、新聞紙※参加希望は、天空美術館のHPよりお申込ください。文:上田亜矢
2018年09月28日京都の老舗和菓子店「俵屋吉富 烏丸店」京都・今出川にお店を構える「俵屋吉富(たわらやよしとみ) 烏丸店」。1755年創業の老舗和菓子店です。京都御所からほど近い場所に佇み、地元の方だけではなく観光で訪れるさまざまな年齢層の方に人気があるのだそう。こだわりの素材をつかい“見て美しい・食べて美味しい・心に残る菓子作り”をコンセプトに愛くるしい和菓子を作り続けています。お茶席でほっこり癒やしの時間店内のショーケースには季節を感じるさまざまな和菓子が並んでいます。贈り物に購入される方も多いそうで、どれを贈ろうか悩んだときはお店のおすすめを訪ねてみてください。きっとシーンにぴったりな和菓子を選んでくれます。お店の奥には茶室があり、自慢の和菓子とお茶をいただけます。ほんのり優しい甘さに苦味のある抹茶が合わさり、ほっこりと癒やされる時間を過ごせるでしょう。職人の技術が生み出す芸術品「干菓子」熟練の職人だからこそ作り出せる美しい「干菓子」のかずかず。材料を木型に詰めて型からはずしたら完成する“打物”は、一見簡単なように見えますが経験をつまないと型くずれしてしまう難しい技術です。打物、有平糖、干琥珀(カンコハク)など詰め合わせた「季節のお干菓子」は贈り物にぴったりです(要事前予約)。店内には季節限定の干菓子がラインナップしているので、ショーウィンドウを覗いてみてください。老舗が手がける次世代和菓子「リキュールボンボン京野菜」京都が誇る“京野菜”をモチーフにした「リキュールボンボン京野菜」。ぷっくりとしたフォルムがよく似ている賀茂なすや聖護院かぶなどに見立てたボンボン。中にはリキュールが入っており、口の中で噛んだ瞬間ふわっとお酒が広がる大人の和菓子です。直営店限定!「串かし~こはくだんご~」直営店限定のため、日本中でたった4店舗のみでしか購入できない「串かし~こはくだんご~」。干琥珀を色鮮やかな“串団子”に仕上げた可愛らしい京菓子です。色によって味わいが変わり、“黄色はレモン、ピンクは木苺、緑は緑茶、黄緑はゆず、水色はハッカ、透明はプレーン”となります。季節によって味わいが異なるそうなので、どんな味が店頭に並んでいるか楽しみにしてください。贈り物に、自分のお土産に「俵屋吉富 烏丸店」では見ていて楽しくなる和菓子ばかり取り揃えています。和菓子が苦手だった方も足を運べばイメージがきっと変わることでしょう。京都市営地下鉄烏丸線「今出川駅」徒歩4分。老舗和菓子店が手がける美しく愛らしい和菓子は贈り物に喜ばれるはず。手土産として、自宅に帰ってからの楽しみのひとつとして「俵屋吉富」の和菓子はいかがでしょうか?スポット情報スポット名:俵屋吉富 烏丸店住所:京都府京都市上京区烏丸通上立売上ル電話番号:075-432-3101
2018年06月16日「大江戸展」が、長崎県美術館 企画展示室にて開催される。会期は2018年3月24日(土)から5月27日(日)まで。「大江戸展」には、教科書で誰もが目にしたことがあるような江戸時代を代表する名作の数々が集結。東京富士美術館が所蔵する屏風、襖絵、浮世絵、工芸品など約110点を、前期約70点・後期約80点に分けて公開する。見どころは、琳派の傑作「風神雷神図」。「風神雷神図」は、俵屋宗達や尾形光琳、酒井抱一と琳派の巨匠たちが描き続けてきた重要なテーマの1つだ。今回は、九州で初公開となる鈴木其一の襖絵が、前期のみ特別に展示される。さらに、浮世絵師の葛飾北斎や歌川広重、奇想派の伊藤若冲など、各巨匠の作品を目にすることができ、江戸時代に花開いた日本特有の美意識に触れることができる。【概要】「大江戸展」会期:2018年3月24日(土)~5月27日(日)※前期 3月24日(土)~5月6日(日)/後期 5月9日(水)~5月27日(日)休館日:4月9日(月)、5月14日(月) ※5月7日(月)・8日(火)は展示替えのため大江戸展のみ休場。開館時間:10:00~20:00(最終入場19:30)TEL:095-833-2110会場:長崎県美術館 企画展示室(長崎県長崎市出島町2番1号)観覧料:大人 1,400円(前売1,100円)、学生(小学~大学) 800円(前売500円)、小学生未満無料※15名以上の団体、障害者手帳保持者及び介護者1名までは前売料金。※会期中、本券でコレクション展にも入場可。※前売券は 2月25日(日)~5月6日(日)まで、各種プレイガイドにて販売。詳細は公式サイトにて。
2018年03月04日展覧会「ぼくらが日本を継いでいく-琳派・若冲・アニメ-」が、2018年1月10日(水)から16日(火)まで、新宿髙島屋で開催される。本展で展示されるのは、400年の歴史を誇る琳派の日本画と漫画・アニメのキャラクターを融合した作品群。「日本古来の絵画の流れを受けているともいえる漫画やアニメを、琳派的手法で描くとどうなるか?」という視点から、日本画と着物を基盤とする京都の老舗工房・豊和堂の絵師が、琳派へのオマージュ作品として描いたものだ。会場では、2015年に京都国際マンガミュージアムで開催された「琳派オマージュ展」などで発表された作品から、若冲の作品に着想を得て2017年に制作された新作まで、計35点を一堂に展示。作品は全て豊和堂の絵師による肉筆画で、約1000点に及ぶ日本美術コレクションを有する、京都・細見美術館の所蔵品に着想を得ている。伊藤若冲「鶏図」と初音ミクを組み合わせた〈初音ミク×若冲鶏〉のほか、〈ブラック・ジャック×富士烏〉、〈リラックマ×軒端の梅〉など、伊藤若冲や俵屋宗達、神坂雪佳らの作品をモチーフに、現代のキャラクターたちが時代を超えて日本画に融合した、ユニークな世界観の作品が楽しめる展覧会となっている。なお、会場には物販コーナー併設。ポストカードやクリアファイルをはじめとするオリジナルグッズ、会場限定の商品などが販売される。【開催概要】展覧会「ぼくらが日本を継いでいく-琳派・若冲・アニメ-」会期:2018年1月10日(水)〜16日(火)会場:新宿髙島屋11階 特設会場入場時間:10:00〜19:30(20:00閉場)※但し1月12日(金)・13 日(土)は20:00まで(20:30閉場)※最終日は17:30まで(18:00閉場)入場料:無料
2017年09月02日「江戸絵画への視線 ―岩佐又兵衛から江戸琳派へ―」展が東京・渋谷の山種美術館で開催される。期間は2016年7月2日(土)から8月21日(日)まで。開館50周年を記念したこの特別展では、山種美術館所蔵の江戸絵画を一挙に公開。江戸時代は、公家や武家だけでなく、庶民にいたるまで文化の享受層が拡大する中、個性豊かな芸術家たちが次々に登場し、新たな潮流が生み出された。美術館のコレクションでは、その多彩な歴史を概観することができる。作品としては、浮世絵の祖とうたわれる岩佐又兵衛《官女観菊図》や、 椿椿山《久能山真景図》をはじめとする重要文化財2点および、《竹垣紅白梅椿図》などの重要美術品3点がラインナップ。さらに、琳派の俵屋宗達や抱一や、文人画の池大雅、奇想の画家として名高い若冲、狩野派や円山四条派、復古やまと絵にいたるまで、諸派の優品の数々が集結する。また50周年にちなんで、横山大観、上村松園らなど美術館と縁の深い近代の日本画家の作品も特別に展示。近年関心の強まっている江戸絵画を存分に楽しめる企画となりそうだ。【概要】江戸絵画への視線 ―岩佐又兵衛から江戸琳派へ―期間:2016年7月2日(土)〜8月21日(日)会場:山種美術館住所:東京都渋谷区 広尾 3−12−36開館時間:10:00〜17:00(入館は16:30まで)入館料:一般 1,200円(1,000円)、大学・高校生 900円(800円)、中学生以下無料※カッコ内は20名以上の団体料金。会期中に浴衣、着物で来場した場合も団体料金に。展示予定作品数:50点休館日:月曜 (ただし、7/18は開館、7/19は休館)
2016年07月02日スーパーマリオ誕生30周年にあたる2016年、木版画「マリオ&ルイージ図屏風木版画額装」が2月6日(土)より発売する事が決定した。同商品は、「私淑」といわれる独特の継承方法をとっていることが特徴的な琳派(りんぱ)の祖のひとり、俵屋宗達が描いた「風神雷神図」をモチーフに、京都の画家、山本太郎氏が描いた。今回販売する浮世絵は、木版画による浮世絵版画の手法で作られている。木版画「マリオ&ルイージ図屏風木版画額装」は90枚の数量限定で販売。なお、ぴあでは同商品の販売を皮切りに、「浮世絵プロジェクト」として今後も商品の販売が予定されている。また、チケットぴあの特設ページでは同商品製作の様子を公開中。チケットぴあでは同商品の90枚のうち30枚を販売する。販売期間は2月6日(土)午前10時から3月20日(日)午後11時59分まで。■マリオ&ルイージ図屏風木版画額装価格:194,400円(税込)
2016年02月05日『スター・ウォーズ』シリーズの最新作にして、新たなる3部作の1作目『スター・ウォーズ/フォースの覚醒』が、12月18日(金)18時30分、全国一斉に公開されます。その公開に先立ち、11月30日(月)、本作の成功祈願イベントとして、世界遺産の清水寺本堂舞台にて、ニッポン画家・山本太郎さんによる「『スター・ウオーズ/フォースの覚醒』風神雷神図屏風」と、清水寺・森清範貫主揮毫による「覚醒」の書が、お披露目されました。『スター・ウォーズ』と琳派、その異色のコラボが開幕!『スター・ウォーズ/フォースの覚醒』は、『ジェダイの帰還』から約30年後を舞台に描かれた、フォース(気のような特別な力)をめぐる、新しい“家族の愛と喪失”の物語。また、今年は、本阿弥光悦、俵屋宗達、尾形光琳といった一群の日本美術家によって受け継がれてきた“琳派”誕生から400年を記念する年。そのメモリアル・イヤーに華やぐ京都で行われた今回の催しは、1年にわたって全国で実施された『スター・ウォーズ』とさまざまな“日本文化との融合”の集大成としての、異色イベントです。赤と青のライトセーバーが振り下ろされて…抜けるような空の青と、紅葉の赤に彩られた清水寺本堂の舞台に、最初に現れたのは、ストームトルーパー。続いて、山田啓二京都府知事と、ニッポン画家の山本太郎さんの登場です。山田知事の「日本文化がたくさん散りばめられている『スター・ウォーズ』は、昔から私の大好きな映画です。この偉大な作品の完成と大成功を願うと共に、琳派400年で湧く京都に、多くの皆さんがお出でくださいますように」という挨拶に続き、『スター・ウォーズ』のシンボルともいえる、赤と青、2本のライトセーバーが登場。赤を手にした知事と、青を手にした山本さんが、『スター・ウォーズ』のテーマ曲と共に、勢いよく振り下ろすのが合図となって序幕!晩秋の清水の舞台に、山本太郎さん作の「『スターウォーズ/フォースの覚醒』風神雷神図屏風」と、清水寺・森清範貫主の『覚醒』の書が現れました。日本絵画の伝統と、映画史上空前のエンターテイメントが合体!『覚醒』の書は、丸みを帯びた勢いのある力強い筆によって、天に向かって上がる運気と、映画の成功を願ってしたためられたもの。そして、屏風絵は、琳派の代表作である俵屋宗達の「風神雷神図」へのオマージュとして、『スター・ウォーズ』の世界観を、独特の感性で表現した作品。風神として描かれているのは、孤独な美しいニューヒロインのレイ。雷神は、悪役ダースベーダ―を受け継ぐ存在のカイロ・レン。まさに伝統ある日本絵画の技法と、映画史上空前のエンターテイメントがみごとにシンクロした、平成琳派の力作です。続くフォトセッションでは、知事と山本さんが、この新生・風神雷神図の前で、キャラクターのポーズをとったり、奥ノ院から見物している観光客にも手を振るなど、ユーモアと活気にあふれたイベントになりました。知識に裏打ちされた、凄みと遊び心この日のイベントの主役の1人である山本太郎さんは、古典的な日本の技法・昔の絵画を、現代の視点で再構成するニッポン画家。「日本画家」ではなく、あえて「ニッポン画家」と名乗るところに、画家としての確かなこだわりが感じられます。「よく、『伝統ある作品を、“いじる”ことに勇気はいりませんか?』と聞かれるんですが、わりとアッケラカンとやってしまっているんです(笑)。古い作品も、描かれたときは、同時代のものですし、敷居が高そうな日本画に、現代のエッセンスを入れることで、わかりやすく、親しみやすく、自分たちの生活と地続きの作品を描きたいということですね」(山本さん、以下同)。その言葉どおり、山本さんの作品からは、伝統や背景に対しての、広く深い知識に裏打ちされた凄みと、巧みな遊び心が伝わってきます。細かく細かく、日本画の技法、琳派の技法を駆使山本さんが幼児期、アメリカでの生活の中で、興味を抱いたという『スター・ウォーズ』。「このお話を頂いた時は大変、光栄に思いましたが、同時に難しい課題も多かった」と山本さんは言います。「新しいキャラクターをきちんと描くこと。琳派400年という点もしっかりと押さえること。その条件のなかで、メインのキャラクターに叶う琳派の絵ということになると、もう『風神雷神図』しかない、と。そこに映画の世界観を、大切に描いていきたいなと思って製作しました」。今回、特にこだわったのは、「1つ1つのキャラクターを大事にしながらも、それを日本画の表現に落とし込んでいくこと」だそう。「普通の日本画よりは、多少三次元的に描いてはいるんですが、3Dの映画の画面に比べれば、まだまだ平面的ですから、細かく細かく、日本画の技法、琳派の技法を駆使してチャレンジしてみました」。この京都で、現代を生きる絵かきとして「400年前から描かれてきた琳派を、この京都で、現代を生きる絵かきとして継承していきたい」と語る現代琳派の山本さん。最後に、20~30代の働く女性へのメッセージを頂きました。「自分の世界を持ち、自分の好きな部分で楽しんでほしい。またこの映画は、家族愛が大きなテーマとなっていますから、そのあたりも大切に感じていただきたいと思います」。(取材・文/あさかよしこ)【展示概要】■日程:12月8日(火)~12月15日(火)10:00~16:00予定■場所:清水寺 経堂《『スター・ウォーズ/フォースの覚醒』風神レイ&雷神カイロ・レン屏風》ニッポン画家 山本太郎 作、サイズ:二曲一双(タテ154.5㎝×ヨコ169.8㎝)×2枚《「覚醒」の書》清水寺 森清範貫主 揮毫、サイズ:ヨコ70cm×タテ136.3cm『スター・ウォーズ/フォースの覚醒』映画を超えた史上空前のエンターテイメント『スター・ウォーズ』、その新たなる3部作の第一弾。『ジェダイの帰還』から約30 年後を舞台に、フォースを巡る全く新しい“家族の愛と喪失の物語”が描かれる。砂漠の惑星で家族を待ち続けている孤独なヒロイン、レイの運命は“ある出会い”によって一変することに…。旧シリーズの不朽のキャラクターたちに加えて、重要なカギを握るドロイドBB-8、ストームトルーパーの脱走兵フィンなどが登場。世界中が注目する悪役は十字型のライトセーバーを操るカイロ・レン。© 2015Lucasfilm Ltd. & TM. All Rights Reserved.© 2015Lucasfilm Ltd. & TM. All Rights Reserved.12月18日(金)18:30 全国一斉公開『スター・ウォーズ』公式サイトへ:starwars-jp.com/force
2015年12月07日世界中を熱狂の渦に巻き込んだ『スター・ウォーズ』シリーズの新たなる3部作の1作目『スター・ウォーズ/フォースの覚醒』。これまでさっぽろ雪まつり、田んぼアート、青森ねぶた祭り、鳥取砂丘の砂像、川崎ハロウィンパレードなど、2015年“STAR WARS YEAR”を盛り上げるべく1年を通して各地で実施されてきたが、この度、全国の日本文化との融合の集大成として制作された『スター・ウォーズ/フォースの覚醒』風神雷神図屏風と「覚醒」の書が11月30日(月)、京都・清水寺にてお披露目された。『エピソード6/ジェダイの帰還』から30年後。砂漠の惑星で暮らす孤独なヒロイン・レイは、新型ドロイド「BB-8」やストームトルーパーの脱走兵フィン、伝説のパイロットのハン・ソロ、そして十字のライトセイバーを操るカイロ・レンらとの出会いによって、銀河を揺るがす壮大な運命へと導かれていく…。平安時代より様々な芸能が奉納されてきた、清水寺本堂舞台にて御本尊宝前お披露目となったのは、古典絵画にユーモアとパロディを交えながら、現代的な要素を加えた「ニッポン画」を手掛け、国内外問わず様々な活躍をしている注目のアーティスト・山本太郎氏が描いた風神レイ&雷神カイロ・レン屏風と、清水寺 森清範貫主の揮毫による「覚醒」の書。「覚」の字の最後のはねには力強く天に向かってあがるように成功の念を込め、新ドロイドのBB-8をイメージし全体的に丸くしたという「覚醒」の書。そしてその隣には横154.5cm×縦169.8cmの屏風に力強い眼差しが印象的なレイの凛とした容姿とキュートなBB-8、赤い十字型のライトセーバーを操る悪役カイロ・レンの躍動感あふれる姿が。山本氏は今回の制作について「まさか自分が『スター・ウォーズ』の新作に関われると思わなかったので、非常に光栄に思いましたが、プレッシャーにも感じました」と明かした。各キャラクターについては「レイは砂漠の中にいるワイルドさがあったんですが、今回は日本画にたらしこみをするということで美人画の美しさを合わせて描きました。BB-8はドロイドなのですがペットのような愛らしいところを出すところが難しかったです」。さらに悪役カイロ・レンについては「迫力のあるキャラクターなのでどうやって魅力を引き出すか、真っ黒なキャラクターですので、黒の中の色を描き分けていくかに苦心しました」と作品に込めた思いを語った。イベントに参加した京都府知事の山田啓二氏は「いま京都は琳派400年ということもあり、非常に賑わいをみせている中この『スター・ウォーズ/フォースの覚醒』と合わさったということでとても嬉しく思います」。屏風を見た山田府知事は「俵屋宗達もまさかこんな風になるとは思っていなかったでしょうね。琳派の雲の技法が正しく使われているので、この屏風を見に京都に足を運んでいただきたいです」とメッセージを贈った。風神レイ&雷神カイロ・レン屏風、「覚醒」の書は、12月8日(火)~15日(火)まで清水寺経堂で展示される。『スター・ウォーズ/フォースの覚醒』は12月18日(金)18時30分より全国一斉公開。(text:cinemacafe.net)■関連作品:スター・ウォーズ/フォースの覚醒 2015年12月18日より全国にて公開(C) 2015 Lucasfilm Ltd. & TM. All Rights
2015年11月30日国立国会図書館は19日、同施設の公式Webサイト上のミニ電子展示コンテンツ「本の万華鏡」の第20回として、図書館ならではの視点で「琳派(りんぱ)」を取り上げた「本でたどる琳派の周辺」を公開した。「本の万華鏡」は、時事的なものや身近で楽しいものなど、さまざまなテーマについて、国立国会図書館の蔵書を使って紹介する同施設の公式Webサイト内のコンテンツのひとつ。このたび公開された第20回の「本でたどる琳派の周辺」は、琳派と本に関する意外なエピソードを"図書館ならではの視点"で紹介したもの。江戸から現代、あるいは日本から海外へと本がつないでいった琳派の流れが、「琳派が生み、本が伝えたかたち」、「琳派が『琳派』になるまで」、「海を越えた琳派」の3章にわたって、豊富な図版やデジタル化資料、関連電子展示会、外部リンクなどを交えてわかりやすく紹介されている。なお、「琳派」とは、本阿弥光悦にはじまり俵屋宗達、尾形光琳、酒井抱一らによって築き上げられてきた美術の流れ(造形芸術上の流派や美術家・工芸家、その作品など)を表す言葉のこと。今年は光悦が徳川家康から京都・鷹ヶ峰の地を拝領して400年の節目の年にあたる。
2015年11月19日東京都・二子玉川の静嘉堂文庫美術館は、俵屋宗達・尾形光琳・酒井抱一にまつわる書画工芸を一堂に展示する「金銀の系譜 ― 宗達・光琳・抱一をめぐる美の世界」を開催している。会期は12月23日まで(月曜休館、ただし11月23日は開館し、翌24日休館)。開館時間は10:00~16:30。入館料は一般1,000円、大高生700円、中学生以下無料。同展は、修理を終えた国宝・俵屋宗達「源氏物語関屋・澪標図屏風」、重要文化財・尾形光琳「住之江蒔絵硯箱」(後期展示:11月25日~12月23日)の2点を公開するとともに、宗達・光琳・抱一にまつわる書画工芸の数々を一堂に展示するもの。「源氏物語」の第十四帖「澪標」と第十六帖「関屋」を題材とした同作は、宗達の作品中、国宝に指定される3点のうちのひとつとなる。絵具の剥落や画面の亀裂等の損傷がみられたため修理が行われ、約10年ぶりに公開されるということだ。また、重美の尾形光琳「鵜船図」、酒井抱一「波図屏風」をはじめとする同館所蔵の琳派の名品が一堂に展示され、「波図屏風」付属書簡・自筆句稿『軽挙館句藻』など、門外不出の抱一自筆資料をはじめ、関連版本もあわせて公開される。そのほか、制作から約300年を経て劣化がすすんでいた重要文化財・尾形光琳「住之江蒔絵硯箱」が修理後初公開される(展示期間:11月25日~12月23日)。「住之江蒔絵硯箱」は、本阿弥光悦作の硯箱を模して制作したものと知られており、光悦の特色をよく受け継ぎながらも独自の創意を加えた光琳蒔絵の頂点を示す名作と言われている。また期間中、自然光によって様々な表情を見せる国宝「曜変天目(稲葉天目)」重要文化財「油滴天目」や、松花堂昭乗「勅撰集和歌屏風」や重文の野々村仁清「色絵吉野山図茶壺」、原羊遊斎「雪華蒔絵印籠」など、琳派の画家たちを取り巻く同時代の優品もあわせて紹介される。また、関連企画として、京都美術工芸大学学長・河野元昭氏による講演会「これであなたも琳派通!」が開催される。開催日時は11月21日13:30~。参加費無料、ただし当日有効の鑑賞券が必要となる。
2015年11月19日SF映画史上空前のエンターテイメント『スター・ウォーズ』シリーズ。この度、シリーズ最新作『スター・ウォーズ/フォースの覚醒』が12月の公開を目前に控え、本作の風神雷神図屏風と“覚醒”の書の政策が決定し、清水寺にてお披露目されることが明らかとなった。本作は、シリーズの新たなる3部作の第一弾。『ジェダイの帰還』から約30年後を舞台に、フォースを巡る全く新しい“家族の愛と喪失の物語”が描かれる。砂漠の惑星で家族を待ち続けている孤独なヒロイン、レイの運命は“ある出会い”によって一変することに…。旧シリーズの不朽のキャラクターたちに加えて、重要なカギを握るドロイドBB-8、ストームトルーパーの脱走兵フィンなどが登場。世界中が注目する悪役は十字型のライトセーバーを操るカイロ・レンだ。世界はもちろん日本でも多大なる影響を受けている『スター・ウォーズ』シリーズ。今年は江戸時代に現れた装飾的な作風を特色とする俵屋宗達や尾形光琳といった芸術家をつぐ“琳派”が400年を迎え、それを記念して現代琳派の山本太郎の手により、代表作風神雷神図へのオマージュとして本作の世界観を表現した『スター・ウォーズ/フォースの覚醒』風神レイ&雷神カイロ・レン屏風が製作される。そして屏風に描かれるのは、家族を待ち続ける孤独なヒロイン・レイと、赤い十字型のライトセーバーを操る悪役カイロ・レンだ。また、伝統的な日本画の技法を用いつつ、古典絵画にユーモアとパロディを交えながら、現代的な要素を加えることで日本画ならぬ「ニッポン画」を描く画家として、国内外問わず様々な活躍をしている注目のアーティストの山本さんは「世代を超えた現代の神話であるこの物語を描く機会を得て大変光栄に思っています。」と今回の制作について語っている。さらに、“今年の漢字”を書く京都の清水寺の森清範貫主にタイトルにちなんで<「覚醒」の書>を揮毫する予定だという。これらは11月30日(月)朝、平安時代より様々な芸能が奉納されてきた、清水寺本堂舞台にて御本尊宝前お披露目を予定しており、その後は12月8日(火)~15日(火)まで清水寺経堂で展示予定となっている。『スター・ウォーズ/フォースの覚醒』は12月18日(金)18時30分より全国一斉公開。(cinemacafe.net)■関連作品:スター・ウォーズ/フォースの覚醒 2015年12月18日より全国にて公開(C) 2015 Lucasfilm Ltd. & TM. All Rights
2015年11月13日東京都・銀座のギンザ・グラフィック・ギャラリー(ggg)は、琳派400年を記念して、グラフィックデザイナー10人による新作ポスターを展示する「21世紀琳派ポスターズ10人のグラフィックデザイナーによる競演」を開催する。会期は10月5日~10月27日(日曜・祝日休館)。開場時間は11:00~19:00(土曜は18:00まで)。入場無料。同展は、琳派400年を記念して今年8月に開催される京都dddギャラリー「20世紀 琳派 田中一光」展と呼応する形で、日本を代表するグラフィックデザイナーが製作した「琳派」をテーマにした新作ポスター(B倍4連)を展示するもの。2015年は本阿弥光悦が京都に「光悦村」を拓いてから400年となり、琳派発祥の地京都では、琳派が注目を集めている。本阿弥光悦、俵屋宗達らが創出した琳派の美の系譜は、尾形光琳、酒井抱一へと継承され、グラフィックデザイナーの田中一光も、20世紀琳派の代表として呼ばれるようになった。田中一光は、琳派を「あくまでも典雅に、自由闊達に、絢爛と、しかもその美を少しも誇示することがない温和な、まるで早春の日だまりのような世界」と敬愛を込めて語っており、現代のグラフィックデザインの先駆けであり、平面性や単純化された色面、リズム感のある空間構成や装飾性などは現代に息づく琳派とも言えるということだ。同展では、浅葉克己、奥村靫正、葛西薫、勝井三雄、佐藤晃一 永井一正、仲條正義、服部一成、原研哉、松永真の10人の作品により、現代作家のDNAに刷り込まれ、継承されてきた琳派の美の様式を展覧する。また、関連企画としてギャラリートークが開催される。開催日時は10月5日16:00~17:30(佐藤晃一+永井一正+原研哉+山下裕二)、10月15日18:30~20:00(浅葉克己+仲條正義+山下裕二)、10月23日18:30~20:00(奥村靫正+服部一成+山下裕二)。参加に際しては予約が必要となる。
2015年10月14日本阿弥光悦と俵屋宗達によって桃山時代に誕生した琳派(りんぱ)が400年を迎えたことを受け、生誕30周年を迎えたスーパーマリオとのコラボ作品などを展示する展覧会「琳派400年記念 琳派からの道 神坂雪佳と山本太郎の仕事」が10月23日から11月29日まで、ジェイアール京都伊勢丹7階に隣接する美術館「えき」KYOTOにて開催される。琳派400年記念の年に開催される同展では、近代において琳派を継承し、京の地で琳派芸術を復興させた神坂雪佳と、現代において先人たちの志と意匠を継承する山本太郎、2人の琳派の絵師を紹介する。琳派の親しみやすさと気品、伝統的技法を踏襲しつつ、意表をつくユーモラスな作品を生み出してきた神坂雪佳と山本太郎。同展では、2人が生み出した、屏風や軸装、工芸など約100点の作品が展示される。過去から現代、そして未来へと流れる琳派の道を、2人の作品を通して感じることが出来る展覧会となっている。中でも注目の作品となるのが、スーパーマリオ生誕30周年を記念して制作された山本太郎の最新作「マリオ&ルイージ図屏風」。初公開となる同作では、マリオとルイージを“風神雷神”に見立てて描かれている。その他、山本太郎による「紅白紅白梅図屏風」、「信号住の江図」や、神坂雪佳の「草花図」などの作品を展示。神坂雪佳が作陶した「赤楽茶碗」も出展される。【イベント情報】「琳派400年記念 琳派からの道 神坂雪佳と山本太郎の仕事」会場:美術館「えき」KYOTO住所:京都府京都市下京区東塩小路町657会期:10月23日~11月29日※会期中無休時間:10:00~20:00(入館は19:30まで)料金:一般 900円、高大学生 700円、小中学生 500円
2015年08月25日人気ゲームタイトル『スーパーマリオ』シリーズの30周年を記念し、日本画の芸術様式「琳派」の創始者の一人・俵屋宗達の代表作『風神雷神図』をモチーフに製作された『マリオ&ルイージ図屏風』が公開された。マリオとルイージが、それぞれ雷神・風神として描かれたこの屏風は、『スーパーマリオ』と、創始から400年という同じく節目の年を迎えた「琳派」とのコラボレーションとして企画。江戸初期、本阿弥光悦と俵屋宗達によって編み出され、みやびにして斬新、そして大胆でいて華やかな意匠で海外からも高く評価された「琳派」と、1985年にシリーズ第一作が発売されて以降、日本のゲームのアイコン的存在になっている『スーパーマリオ』が、「琳派」の現代の継承者の一人でありながら、日本の古典絵画と現代の風俗が融合した絵画を得意とする山本太郎氏の手により結びついた。作品には、マリオとルイージのほかパタパタやキラー、ジュゲムなどのキャラクターも登場し、ゲームの世界観が「琳派」の技法で表現。本作は、10月23日から、京都市の美術館「えき」KYOTO(ジェイアール京都伊勢丹7F)で開催される「琳派からの道 神坂雪佳と山本太郎の仕事」展にて一般公開される。(C)Nintendo 作 山本太郎 2015年
2015年08月24日任天堂は、「琳派400年」と「スーパーマリオ30周年」を記念して制作された屏風画「マリオ&ルイージ図屏風」が完成したことを発表した。「マリオ&ルイージ図屏風」は、「風神雷神図」(俵屋宗達作)をモチーフに、マリオとルイージが風神雷神として描かれた屏風。琳派の現代の継承者の一人である山本太郎氏が、琳派の技法で丹念に制作したものだという。同作品は、10月23日~11月29日にかけて、京都府・京都市の「美術館「えき」KYOTO」(ジェイアール京都伊勢丹7F)で開催される「琳派からの道 神坂雪佳と山本太郎の仕事」展にて一般公開される。開館時間は10:00~20:00(入館は19:30まで、会期中無休)、入館料は一般900円、高・大学生700円、小・中学生500円。同作品のほか、屏風や軸装、工芸など約100点の作品が展示されるということだ。
2015年08月24日