浅井健一が、ニュー・アルバム『OVER HEAD POP』を10月9日(水) にリリースする。昨年25th Anniversaryにて“SHERBETS”、今年は“AJICO”のリリース&ツアー、そしてソロ名義にて10月より全国12カ所を回る本格的ツアーを発表するなど精力的に活動しているベンジーこと浅井健一。ベンジー曰く「POPなアルバム!」とのことで、タイトル通りの作品となりそうだ。併せて、本人描き下ろしイラストによるジャケット画像2種とアーティスト写真も公開された。<リリース情報>『OVER HEAD POP』10月9日(水) リリース●初回限定盤:4,950円7月に行われた最新のライブ音源を収録したライブCD付●通常盤:3,300円<ツアー情報>『OVER HEAD POP TOUR』2024年10月12日(土) 栃木・宇都宮 HEAVEN’S ROCK UTSUNOMIYA開場17:30 / 開演18:002024年10月19日(土) 静岡・浜松 窓枠開場17:30 / 開演18:002024年10月20日(日) 長野・松本ALECX開場17:30 / 開演18:002024年10月26日(土) 岡山・YEBISU YA PRO開場17:30 / 開演18:002024年10月27日(日) 京都・磔磔開場17:30 / 開演18:002024年11月2日(土) 宮城・仙台 darwin開場17:15 / 開演18:002024年11月4日(月・祝) 北海道・小樽GOLDSTONE開場17:15 / 開演18:002024年11月9日(土) 福岡・DRUM Be-1開場17:15 / 開演18:002024年11月10日(日) 宮崎・LAZARUS開場17:30 / 開演18:002024年11月16日(土) 愛知・中日ホール開場17:15 / 開演18:002024年11月17日(日) 大阪・味園ユニバース開場17:15 / 開演18:002024年11月22日(金) 東京・EX THEATER ROPPONGI開場18:00 / 開演19:00チケット料金:6,800円(税込)※ドリンク代別途必要チケット情報:()SEXY STONES RECORDS 公式サイト:
2024年08月23日加藤健一事務所の10月公演『灯に佇む』が、2024年10月3日(木) から13日(日) に東京・紀伊國屋ホールで上演される。本作は小さな診療所を舞台に、医者としての矜持や方針が相違する親子を通して“命”を考える物語。緻密な取材をもとに温かな目線で描く内藤裕子の戯曲に、加藤健一事務所が初めて挑む。加藤健一、加藤忍、阪本篤(温泉ドラゴン)、占部房子、加藤義宗、西山聖了、新井康弘が出演するほか、演出は堤泰之が手がける。また、加藤健一からのコメントが到着した。チケットの一般発売は8月18日(日) 10時よりスタートする。■加藤健一 コメントカトケン事務所のこの秋の舞台は、日本の医療にスポットライトを当ててみたいと思います。私自身も歳を重ねるにつれ、病院に通う機会がだんだん増えて来ました。これといった病気がある訳ではありませんが、予防医療といった感じで幾つかの科にかかっています。そして時々「これは変だな?」と思うことがあります。医療もただの商売だと考えれば仕方のないことかもしれませんが、そうは考えたくないという思いもあります。今作はあるひとりの老医師をとり巻く、小さな町の医療従事者たちと患者たちの姿を描いた、内藤裕子の愛と感動の医療ドラマです。どうぞご期待ください。【ストーリー】宮城県角田市にある診療所、篠田医院。秀和(加藤健一)は院長業を息子に任せ、土曜日のみ診察を担当している。患者一人ひとりに対してじっくりと時間をかける診察スタイルを貫く秀和は、病院経営を軌道に乗せた息子には少々煙たがられているが、家族ぐるみで昔から付き合いがあり、そして今は患者となった友人にも、医者として寄り添いながら真剣に向き合っている。秀和は言う――「医者にしかわからないことがあるように、患者にしかわからないことがある。だからこそ医者は患者の気持ちを傾聴しなきゃならない」患者本人にとって大切なものとは、何なのか。秀和や篠田医院のスタッフ、患者、家族……それぞれの経験や立場から思いをぶつけて、“生き方”を考えていく。<公演情報>『灯に佇む』作:内藤裕子演出:堤泰之【キャスト/配役】加藤健一:篠田秀和(篠田医院・元院長)加藤忍:津山晶子(篠田医院・看護師)阪本篤:篠田宏和(秀和の息子、篠田医院・院長)占部房子:篠田真由美(秀和の長女、篠田医院・看護師)加藤義宗:町村肇(紘一の長男)西山聖了:野原整(製薬会社MR)新井康弘:町村紘一(患者)日程:2024年10月3日(木)~13日(日)会場:東京・紀伊國屋ホールチケット情報:()公式サイト:
2024年08月16日共働きで2歳の息子・聡太を育てている美咲は最近、あることに悩んでいた。それは、夫の健一が作ってくれる料理が多いこと。「お腹いっぱい」なんて言おうものなら、健一は明るい表情から豹変し、不機嫌になる。家庭平和のために無理して食べ続ける美咲。しかし、これが「食ハラ」だと気づき…!?■これって「食ハラ」?ご飯を残すと怒る夫美咲の夫は料理上手で優しい人なのですが…。夫はいつもご飯を大量に作るため、美咲が残そうとすると「作ってくれた人に失礼と思わないの?」と静かに怒り出すのでした…。■結婚して良かった!と思っていたのに…美咲と付き合う前から、夫は尽くしてくれる人でした。プレゼントやエスコートなどお姫様扱い。とんとん拍子に結婚し、妊娠。この人と結婚して良かったと思っていたのですが…。こちらは投稿者のエピソードを元に、ウーマンエキサイトで公開された漫画です。漫画に対する読者からのコメントを紹介します。■気になる読者の反応は?まずは、「食ハラ」という言葉を初めて知った読者からの意見です。・え?食ハラ?世の中には、いろんなハラスメントがあるんだね。夫が食べ尽くし系とかおかずは5品用意しろとかそういうのは見知ってきたけど…。自ら大量に作って食べろ、残すなと脅迫するモラハラがあるとは…。・これは始めてみるかも。食い尽くせ系?てかお前が食べろ!・これは新しいタイプやな…。「食べ尽くし」とか「絶対作らないやつ」とか「品数うるさいやつ」とかよりは話せばわかりそうだが…。次に、夫が毎回ご飯を作り過ぎ、さらに美咲に残すなと要求するする事についての批判です。・旦那が食べれば良くない?材料費もバカにならないし、加減できないくせにご飯でモラハラとかダサすぎ。・失礼って何さ?普通は食べ切る量作るもんなんだよ?んで食べ残したらラップとかかけて冷蔵庫入れて翌日温めて食べるとかじゃないの?少なくとも家ではそうなんですけど?・旦那が責任もって食せよ!奥さんと子ども、血糖値が上がるじゃない病気にさせたいの?・「良かれと思ってやってるのに!俺の善意を無駄にするのか!」って事?一方的な好意は本当に迷惑。悪気が無いって1番怖くてしんどいよ。こういうタイプの人って何で相手の気持ちを汲み取ろうとしないんだろう。最後に、読者の身近にいた「食ハラ」をする人々についての意見です。・モラハラする元彼も外食した時自分と同じ量食べさせようとする人だったわ。少食な人が嫌いらしい。そんなこと言われてもキャパ超えて食べたらお腹痛くなるから絶対食べなかったよ。・私の身近にもたくさん料理を出したがる人がいて、もう食べられないと言うと「せっかく作ったのにもったいない」と不機嫌になるので、主人公が圧を感じてる気持ちが少しわかる。今後子供にも同じことをしたら食べ過ぎで健康を損わせる虐待にもなりかねないので、何とか止めさせたいな。・いろんなモラハラがいるなぁ。でも奥さん、モラ夫が息子にまでこれやり出したら全力で守ってね。ママ友の子どもが学校の先生からこれやられて、気づいた時には食べることが怖くなって、今、こども精神科に通ってる。いまどきまだそんなことする先生がいるのかとビックリだったけど。食事はまず楽しくするもの!が一番であって欲しい。生きるために絶対必要なことが苦痛になるなんてツラすぎる。この他にも、食費が掛かりすぎているのではないかと心配する声も多数寄せられました。そして、ご飯をたくさん作ることが本当に愛情があってやっていることなのかを疑問に思う読者も…。この後、夫の食ハラが読者も危惧していた子どもにも向けられて…!?▼漫画「モラハラ夫図鑑 健一の場合」
2024年07月14日浅井健一が、10月から11月にかけて全国ツアーを開催する。昨年はSHERBETSとして、今年はAJICOとして、新作のリリースおよびツアーを行うなど、精力的な活動を続けている浅井。ツアーは10月12日(土) の栃木・宇都宮 HEAVEN’S ROCK UTSUNOMIYAを皮切りに、11月22日(金) の東京・EX THEATER ROPPONGIまで全12公演が開催される。また、年内には浅井名義での新譜リリースを予定している。<ツアー情報>浅井健一 全国ツアー2024年10月12日(土) 栃木・宇都宮 HEAVEN’S ROCK UTSUNOMIYA開場17:30 / 開演18:002024年10月19日(土) 静岡・浜松 窓枠開場17:30 / 開演18:002024年10月20日(日) 長野・松本ALECX開場17:30 / 開演18:002024年10月26日(土) 岡山・YEBISU YA PRO開場17:30 / 開演18:002024年10月27日(日) 京都・磔磔開場17:30 / 開演18:002024年11月2日(土) 宮城・仙台 darwin開場17:15 / 開演18:002024年11月4日(月・祝) 北海道・小樽GOLDSTONE開場17:15 / 開演18:002024年11月9日(土) 福岡・DRUM Be-1開場17:15 / 開演18:002024年11月10日(日) 宮崎・LAZARUS開場17:30 / 開演18:002024年11月16日(土) 愛知・中日ホール開場17:15 / 開演18:002024年11月17日(日) 大阪・味園ユニバース開場17:15 / 開演18:002024年11月22日(金) 東京・EX THEATER ROPPONGI開場18:00 / 開演19:00チケット料金:6,800円(税込)※ドリンク代別途必要SEXY STONES RECORDS 公式サイト:
2024年07月05日■これまでのあらすじ2歳の息子・聡太を育てる美咲は最近、夫の健一の豹変ぶりに困惑している。もともと尽くしてくれるタイプの健一は料理上手でご飯を作ってくれるので、美咲はとても感謝していた。しかし断乳後、料理の量が多すぎると感じるようになった美咲が量を少なくしてほしいとお願いしたことをキッカケに、健一は怒りやすくなる。「愛情込めて作っているのに」と激怒され、美咲は自分さえ我慢すればいいのだと無理やりご飯を詰め込むように。その後も「感謝が足りない」などと、健一が人が変わったようにキレることが続き、ついには聡太まで健一の食の強要の犠牲になってしまう。このままではいけないと離婚を告げる美咲。聡太と実家へ身を寄せたところ、テレビを見ていて健一が食ハラだと気づく。その後、健一が実家にいる美咲を来訪。美咲は「もう一緒にいられない」と言うが、「僕がここまでしているのに、なんでわからないんだ!」と健一が苛立ち始め…。夫は「こんなに愛してるのに」と言います。でも、それは愛なんかじゃない。自分の思いどおりに私が動かないと怒鳴り散らし、感謝を強要する行為は、自分がただ満足したいだけのエゴに過ぎません。不安なら、違う形で話してほしかった。話し合いすらさせてくれない健一と一緒にいるのは、もう無理なんです。夫は泣いていました。自分の行動のおかしさにやっと気付いても遅いけれど…。謝罪と離婚届にサインをした上で、夫から「出すのはもう少し待ってくれないか」と、落ち着いた顔で頼まれました。正直悩んだし、別れたいと思っているけれど…今は別居生活を送っています。夫がこれから変われるのか、私はいつか夫を許せるのか、今はまだわかりません。きちんと夫の変化を見極めつつ、優しさとは、思いやりとはなんなのか、息子にも教えていきたいと思います。※この漫画は実話を元に編集していますこちらもおすすめ!すべてを食い尽くす…それがうちの夫子どものご飯も食べちゃう自分勝手な夫…こんな食い尽くし夫、もう無理許せない…! 「食い尽くし系夫」1話目はこちら>>
2024年06月28日■これまでのあらすじ家事や育児に積極的で、尽くすタイプの夫・健一は料理も得意なのだが、作る量が問題で…。息子の聡太の授乳中はたくさんご飯を食べていた美咲だったが、断乳すると食欲も減り、胃がもたれるようになる。そこで残そうとしたところ、健一が急に不機嫌になるように。後日、改めて、量を減らしてほしいとお願いすると、これまで見たことのない剣幕で夫が怒り出したため、美咲は恐怖で毎日無理して食事を詰め込むようになる。その後も、食事だけでなく何かと「感謝が足りない」などと急に怒り出すようになった健一。「美咲は僕の言う通りにしないとダメ」とも言われ、だんだん健一の存在が大きな恐怖となっていく。ある日、聡太に異変が起きる。具合が悪いにも関わらず、食事を残さないよう頑張って食べているうちに腹痛を起こして倒れてしまったのだ。それでもまだ食べさせようとする健一に、美咲は「離婚しましょう」と告げるのだった…。息子を連れて実家に戻ってからしばらくして…。夫からの理不尽な強要は「食ハラ」であり、「モラハラ」だったのだと、テレビを見ていてようやく気づきました。健一は「ありがとう」と言わせることで、私や息子を従わせたかったのでしょうか…。夫から逃げてよかった。そう思っていたある日、健一が花束を持って実家にやって来ました。健一は何もわかっていない…。私はもう「ありがとう」とは言えませんでした。夫とは一緒にやっていけない。いつまたキレるのかと思うと怖い。そう告げると、案の定…、夫の態度は豹変したのです。※この漫画は実話を元に編集しています次回に続く(全11話)毎日更新!
2024年06月27日■これまでのあらすじ会社勤めの美咲は、リモート勤務の夫・健一が家事や育児に積極的で、特に美味しい料理を作ってくれるのでとても幸せに感じていた。しかし、息子の聡太の授乳も終わり、太ってきたことが気になって食事の量を減らしたいと話したところ、健一に反対されてしまう。しかも、食事を残そうとすればキレるようになり…。美咲の誕生日にはお祝いの料理をたくさん作り、食べきれない美咲に対して「祝ってやってるのに!」と好意を押し売り。健一の変貌に戸惑う美咲だが、感謝さえすれば波風は立たないと我慢して、無理に食事を詰め込む日々だった。そんなある日、健一が会社帰りの美咲を迎えに来る。健一は喜びを表現しない美咲が気に入らず、その場で激怒。寝ている聡太もいるのに運転しながらキレる健一に恐怖を感じた美咲は、とにかく謝りお礼を言う。すると、その感謝の気持ちを手紙に書いてと言われて…。感謝の気持ちを手紙に書くようにと夫から言われ、私は逆らうことはできませんでした。しかも、夫の目の前で書くように強要され…筆が止まると、夫に早く書くように催促されて…。こんなの、まるで脅迫されているみたい。書きあがった手紙を読み上げるように言われ、私はとにかくこの時間が早く終わることを祈るばかりでした。この手紙の一件は、夫婦関係にしこりを残すことになりました。この日以来、私は夫に何かをしてもらうことが怖くなってしまったのです。夫を不機嫌にさせないように、家事も育児も自分でなるべくやるようになりました。夫に先を越されてしまったときは、夫が納得するまで「ありがとう」を言い続け…。※この漫画は実話を元に編集しています次回に続く(全11話)毎日更新!
2024年06月24日■これまでのあらすじリモート勤務がメインの健一は料理上手で、家事も積極的にやってくれる良い夫。美咲がつわりの時にはさっぱりした料理を、出産後は息子・聡太のために離乳食まで作ってくれていた。しかし、後々、夫の作る料理にここまで苦しめられることになるとは…。今の美咲の悩みの種は、夫の料理の量がとても多いこと。そして、その手料理を残そうものなら急に不機嫌になり、美咲が「量を減らしたい」と言えば人が変わったようにキレるのだ。美咲の誕生日には大食い選手権並の量のごちそうを作り、食べ切れない美咲に「祝ってやってるのに!」と激怒。自分さえ我慢すれば家庭は平穏でいられると考えた美咲だったが、無理やり食べ続ける毎日に心底疲れ切っていく。そんなある日、会社のエントランス前で、仕事帰りの美咲を健一が大きな花束を抱えて待っていて…。「迎えに来てやった」という夫。私、迎えに来てほしいなんて言ったことないのに…。誕生日のときにも感じたことですが、夫は私に「何かをしてやっている」という気持ちがあるようです。こんなに尽くしているのだから喜べと強要されているようで…。むかしの夫は感謝の押し付けをしたり、ましてやキレたりするような人ではありませんでした。変わってしまった夫が怖い…。息子も乗っている車のなかで、私はなるべく夫を刺激しないように話を合わせるしかありませんでした。すると、突然…「感謝の気持ちを手紙に書いて」と言われたのです。※この漫画は実話を元に編集しています次回に続く(全11話)毎日更新!
2024年06月23日■これまでのあらすじリモート勤務の夫・健一が毎日美味しい夕食を作ってくれるので、美咲はとても感謝している。しかし、問題は量。これまでは息子の聡太を妊娠し、産後の授乳中には食欲があったので食事もたくさん食べられたが、今は夫の作る量だとお腹いっぱい、苦しいほどなのだ。しかし、美咲が満腹を訴えても、夫は「子育ては体力勝負だから減らしちゃダメ」と決して残させてくれない。結果、太ってしまった美咲。悩んだ末、食事を楽しいものにするためにも、夫にちゃんと話そうと決断するが…。夫は「愛情を込めて作ってるのに食べられないだって?」「太ったんなら動けばいいだけの話」とこれまでにないほど怒り出して!?食事の量を減らしてほしいと伝えたところ、「僕の気持ちを踏みにじるなんて!」と激昂した夫。あとから謝ってくれましたが…、夫にとって作った料理を食べてもらうことはとても大切なことなのだとわかりました。そんななかで迎えた、私の誕生日。気持ちはうれしいけれど、この量はまるで大食い選手権!?夫は「美咲はおいしそうに食べるよね」と言いますが、そうしないと夫の機嫌が悪くなるからであって、無理して食べていることがまったく伝わっていないようです。さすがにホールケーキは翌日へ回そうとすると、夫はまたしても怖い顔で大きな声をあげて…。※この漫画は実話を元に編集しています次回に続く(全11話)毎日更新!
2024年06月21日■これまでのあらすじ夫・健一は、出会った頃から美咲をお姫さま扱いする人だった。デートのたびにプレゼントを用意してくれたり、家まで送ってくれるなど、とことん尽くすタイプ。美咲が妊娠中に食べづわりになってからは、「料理は僕に任せて」と率先してキッチンに立ってくれるようになった。産後も美咲や息子の聡太のために美味しい料理をふるまってくれ、美咲は優しい夫との生活に幸せを感じていた。しかし、授乳が終わると、それまで食べていた量では多いと感じるように。そこで美咲は減量を考えるが、健一からは「子育ては体力勝負だから減らしちゃダメ」と返されて…。その後もおかわりを拒否するたび、急に機嫌が悪くなる夫。「作ってくれた人に失礼だと思わないの?」などと言ってくる夫の威圧的な態度が怖くて、美咲は無理やり食べるしかなく…。料理を作ってくれている夫に言いづらいことではありましたが、せっかくのおいしい料理も無理して食べるとなると苦痛でしかなく…。私は楽しく食事をしたい。なので、思いきって夫に「量を減らしてほしい」と言ってみました。ところが、優しくて穏やかなはずの夫が豹変して…!急に食卓を叩いて「僕の気持ちを踏みにじるなんて…!」と怒鳴り声をあげたのです。こんなに怒った夫を見るのは初めてで…、正直、とても怖かったです。※この漫画は実話を元に編集しています次回に続く(全11話)毎日更新!
2024年06月20日■これまでのあらすじ夫の健一と2歳の息子・聡太と3人暮らしの美咲は、家での食事が悩みの種だった。というのも、美咲の家ではリモート勤務の夫が夕食を作ってくれるのだが、量が多くて食べきれないほどなのだ。料理そのものはおいしく、家事の役割分担ができていることはありがたいと思うものの、なかなか減らない量を無理やり食べるのは苦痛だった。さすがにおかわりまでは無理なので「もうお腹いっぱい」と言う美咲に、それまでのやさしくて明るい表情を一変させる夫。美咲が「明日食べる」と取り繕っても、「作ってくれた人に失礼だと思わないの?」と怖い顔で詰め寄って来て…。逆らわない方がいいと判断した美咲は、我慢をしてでも食べることを選択するのだった。夫が料理を作ってくれるようになったのは、妊娠中に私が食べづわりになったのがきっかけです。健一は結婚前から私をお姫さま扱いしてくれる人でした。それなので、私が食べづわりに苦しんでいるのを見たときも、「料理は僕に任せて」と率先してキッチンに立ってくれるようになったのです。出産後も私と息子のために毎日腕をふるってくれ、それは本当にありがたいことなので感謝しているのですが、断乳後は食べる量を少し減らしたいと思うようになった私。それとなく夫に伝えてみても「子育ては体力勝負」だと言われ、一向に食事の量が減ることはありませんでした。それどころか、「遠慮しないでたくさん食べて」と笑顔でおかわりを強要するようになり…。遠慮ではなく、本当にもうお腹いっぱいなんだけど…!※この漫画は実話を元に編集しています次回に続く(全11話)毎日更新!
2024年06月19日我が家では、リモート勤務の夫が料理を担当してくれています。私たち夫婦は共働きで2歳の息子を育てているため、家事の役割分担ができているのは本当に助かるのですが…。夫の料理はいわゆる男メシ。おいしいのですが、ボリュームがハンパありません。食べても食べても量が減らないことが悩みの種で…。「こんなに食べられない」と言っているのに伝わらず、「お腹いっぱい」と言うと不機嫌になる夫。ふだん優しい人だけに、その豹変ぶりが怖くてご飯を残すことができません。これがモラハラだということに、このときの私はまだ気づいていませんでした。※この漫画は実話を元に編集しています次回に続く(全11話)毎日更新!
2024年06月18日俳優の岡本健一が、東京・東京芸術劇場で行われた舞台『Le Fils 息子』の公開ゲネプロと初日前会見に岡本圭人、若村麻由美、ラディスラス・ショラー氏(演出)とともに登場した。同公演は、フランス演劇界を牽引する稀代の劇作家フロリアン・ゼレールが手掛けた『La Mere 母』『Le Pere 父』『Le Fils 息子』の“家族三部作”から『Le Fils 息子』『La Mere 母』の2作を同時上演。キャストの3名は、全く異なる2作品を同じ役名(母×息子×父)で演じることとなる。○■岡本健一、息子・圭人の成長にしみじみ「子どもの成長は早いなぁ」2021年に圭人が舞台初主演を務め、日本初演を迎えた同作。健一は「3年前は圭人が初舞台だったから。(今回は)参加した感じ、全然別の次元というか……かなり成長していた。子どもの成長は早いなぁという風にすごく感じました(笑)」と息子の成長を実感したことを明かす。これには圭人も笑顔も見せ、「ふふふふ(笑)」と喜びの表情を見せていた。2作同時上演となる今回。同じ役名を演じる3人(母×息子×父)に、2作品の家族の違いについて質問が飛ぶと、健一は「観にくりゃわかる(笑)」とコメントし、笑いを誘う。続けて「口で説明したりとかしても伝わらない。劇場に来て体感しないと説明できないのが舞台のおもしろさだと思うんですよね。ゼレールの脚本のすごさと、ラッドの演出が本当に世界最高レベルで、日本で観ることができるのがすごく贅沢」とアピールした。さらに、「もう圭人と(一緒に舞台を)やることもないと思う(笑) 最後ですね!(笑) なので見逃してほしくない」と最後の親子共演になる可能性をほのめかしていた。これに圭人は大笑いしつつ、「最後らしいです(笑)。自分はやりたいんですけど……」と共演に意欲を見せるも、健一は「もういいでしょ(笑)」と照れたように返していた。『La Mere 母』は東京芸術劇場シアターイーストにて4月5日~29日、『Le Fils 息子』は東京芸術劇場シアターウエストにて4月9日~30日まで上演。
2024年04月09日俳優の岡本圭人が、東京・東京芸術劇場で行われた舞台『Le Fils 息子』の公開ゲネプロと初日前会見に若村麻由美、岡本健一、ラディスラス・ショラー氏(演出)とともに登場した。同公演は、フランス演劇界を牽引する稀代の劇作家フロリアン・ゼレールが手掛けた『La Mere 母』『Le Pere 父』『Le Fils 息子』の“家族三部作”から『Le Fils 息子』『La Mere 母』の2作を同時上演。キャストの3名は、全く異なる2作品を同じ役名(母×息子×父)で演じることとなる。○■岡本圭人、父・健一に無茶振り「最後に父親が……」4月1日に31歳の誕生日を迎えた圭人。父・健一からプレゼントをもらったそうで、その中身について聞かれると、圭人は「(言って)いいんですか……?(笑) 『息子』のチラシがあるんですけど、そのチラシに包んであるお金でした(笑)」と回答し、笑いを誘う。健一も「言わなくていいだろ(笑) まぁ現金ですよね……これで好きなものを買ってくださいと……(笑)」と説明していた。お金の使い道について圭人は「カンパニーの皆さん全員に渡すカバンを買いました」と明かし、そのカバンは健一の手にも渡ったそうで、圭人は「(父から)こう来たものが、こうまわっている(笑)」とジェスチャーを交えて話した。また、演出のラディスラス氏からもプレゼントをもらったといい、「招き猫のマトリョーシカをもらいました。開けるとまたもう1つ招き猫が出てきて、最後は金色のマトリョーシカが出てくる。いま飾っています」と笑顔を見せた。会見の最後に、キャストを代表して圭人が締めの挨拶をすることに。圭人は「この作品は生きるか死ぬかがテーマになっている。そういった問題は生きていれば、誰でも考えたりとかすると思うんです。なのでこの作品を上演することで皆さんに生きることの大切さというものを知っていただいて、また考え直してもらいたいなという風に今思います」とまとめるも、「最後に父親が締めてくれるそうです……自分じゃ無理だ(笑)」と父・健一に無茶振りをし、笑いを誘っていた。『La Mere 母』は東京芸術劇場シアターイーストにて4月5日~29日、『Le Fils 息子』は東京芸術劇場シアターウエストにて4月9日~30日まで上演。
2024年04月09日浅井健一が、ソロ名義による東名阪ツアーを開催することを発表した。ツアーは、6月29日(土) 大阪・梅田CLUB QUATTRO、6月30日(日) 愛知・名古屋CLUB QUATTRO、7月5日(金) 東京・恵比寿LIQUIDROOMで行われる。チケットは、5月18日(土) より一般発売がスタート。<ツアー情報>浅井健一 東名阪ツアー6月29日(土) 大阪・梅田CLUB QUATTROOPEN 17:15 / START 18:006月30日(日) 愛知・名古屋CLUB QUATTROOPEN 17:15 / START 18:007月5日(金) 東京・恵比寿LIQUIDROOMOPEN 18:15 / START 19:00【チケット料金】価格:6,800円(税込・D代別)一般発売:5月18日(土) よりOfficial Website:
2024年03月30日加藤健一事務所『二人の主人を一度に持つと』が5月9日(木)から東京下北沢・本多劇場で上演される。「口からでまかせ系コメディinヴェネツィア」と銘打たれた本作は、“カトケン事務所”の大人気ジャンルのひとつであるドタバタコメディ。ヴェネツィアの地を舞台にした作品は初となる。1980年に、役者・加藤健一が一人芝居『審判』を上演するために立ち上げた加藤健一事務所。劇団員は加藤健一のみで、上演プログラムからキャスティング、演出、照明、音響、美術、衣裳など全てに渡って加藤本人がプロデュースするという体制をとっている。加藤が本当に芝居の好きな役者たちを集めて舞台づくりをする場であり、既成の劇団とは異なる個性的な活動を主とし、演劇界では常に注目を集める存在だ。毎年、東京公演に加え、地方公演も活発に行っており、各地で好評を得ている。加藤健一そんな“カトケン事務所”による5月公演『二人の主人を一度に持つと』は、作・カルロ・ゴルドーニ、訳・田之倉稔、演出・鵜山仁。キャストには、加藤健一、清水明彦(文学座)、奥村洋治(ワンツーワークス)、土屋良太、坂本岳大、小川蓮(扉座)、佐野匡俊、加藤忍、増田あかね(俳優座)、江原由夏(扉座)が名を連ねる。本作について加藤は、「またまた大冒険をしてみたいと思います。原題を直訳すると「二人の主人に仕える」となりますが、これはきっとマタイの福音書に書かれている「二人の主人に仕える事は出来ない」という言葉の洒落ではないかと勝手に解釈しています。この名作に、演出の鵜山仁氏をはじめ、スタッフ全員と僕たち役者10名がどう立ち向かうのか…今からハラハラ、ドキドキです。今回もまた、登れるかどうか分からない険しい山に登ろうとする無鉄砲な僕の挑戦を、是非見届けにいらしてください。劇場でお待ちしています!」とコメントしている。公演は5月9日(木)から5月19日(日)まで、下北沢の本多劇場にて上演。初日の終演後には、ミニイベントも行われるという。その後、5月25日(土)には兵庫公演(兵庫県立芸術文化センター 阪急 中ホール)も予定。ウソがウソを呼び、周囲の人々を巻き込んで大混乱が起こる物語。役者たちが汗を流しながら必死に舞台上を駆け回る姿には、ただただ笑えてしまうこと間違いなしだ。【あらすじ】18世紀、ヴェネツィア。とある男性主人の召使い・トゥルッファルディーノ(加藤健一)は、仕事中、召使いを雇いたいと言う男に出会う。「二人の主人に仕えれば、給料も2倍になる!」と思いついたトゥルッファルディーノ。主人が増えたことで起こる数々の難題を、ウソでごまかし乗り越えていく。けれども彼の周囲の人々は、男装中・婚約破棄・恋人との死別…などなど、カオスな状況。そこへトゥルッファルディーノのウソがとんでもない誤解を呼び、事態は大混乱!お調子者のトゥルッファルディーノ、果たして上手く場を収められるのか?<公演情報>加藤健一事務所『二人の主人を一度に持つと』作:カルロ・ゴルドーニ訳:田之倉稔演出:鵜山仁出演:加藤健一、清水明彦(文学座)、奥村洋治(ワンツーワークス)、土屋良太、坂本岳大、小川蓮(扉座)、佐野匡俊加藤忍、増田あかね(俳優座)、江原由夏(扉座)【東京公演】2024年5月9日(木)~5月19日(日)会場:下北沢・本多劇場【兵庫公演】2024年5月25日(土)会場:兵庫県立芸術文化センター 阪急 中ホールチケット情報:()前売開始:2024年3月24日(日)10:00(全席指定・税込)前売:5,500円当日:6,050円高校生以下:2,750円(学生証提示・当日のみ)公式サイト:
2024年03月23日『La Mere 母』『Le Fils 息子』製作発表会が東京・東京芸術劇場で行われ、若村麻由美、岡本圭人、岡本健一、ラディスラス・ショラー(演出)が登場した。同公演では、フランス演劇界を牽引する稀代の劇作家フロリアン・ゼレールが手掛けた『La Mere 母』『Le Pere 父』『Le Fils 息子』の"家族三部作"から『Le Fils 息子』『La Mere 母』の2作を同時上演。キャストの3名は、全く異なる2作品を同じ役名(母×息子×父)で演じることとなる。○■『La Mere 母』『Le Fils 息子』製作発表会にキャストが登場三部作の中では2018年に3人が出演する『Le Fils 息子』、そして2019年に若村が主演した『Le Pere 父』が上演され、『La Mere 母』は初上演となる。圭人は「前回の『Le Fils 息子』初演が自分にとって本当に特別な舞台でもあって、初めての舞台、俳優となっての第1本目の舞台、そして憧れだった父親と初めての親子共演で、印象に残っていることがいっぱいある」と振り返った。さらに「1番思い出に残ってるのが、初日の15分前ぐらいの緊張の中、父親が自分の楽屋まで来てですごくいい言葉をかけてくれて。『これからお前の新しい人生、新しい道が広がっていく。だから自分を信じてこれからもやっていってほしい』と。今じゃないでしょう?」と苦笑。「これから不安定なニコラという役を演じる のに、その時、満たされそうになっちゃって。『やばいやばい、これどうしよう』と思って、涙が出そうになっちゃって、印象的に残ってますね。『いや、今じゃないでしょ』っていう。でも父親は悪くないです」とエピソードを披露した。演出のショラーは3人に信頼を置いている様子。それぞれの印象を「麻由美さんは役をコツコツと構築していくタイプの役者さんだと思います。ミルフィーユの生地のように、多層的に役を重ねていく。少しずつ役が前進していき、構築して行く。たくさんお稽古をなさって、素晴らしい役を作っていくタイプの方だと思います」「健一さんはすごく勘がいい人だと思います。動物的な勘があって、理解が早い。私は健一さんと仕事をしていると、ライオンの調教師になったような気分です」「圭人さんは、3年前に『息子』で彼の舞台デビューの仕事を一緒にするという名誉があり、最初は私からいろいろなことを教えたりした記憶があるんですけれども、最終的に私の期待を超えたところまで到達していて、本当に驚かされた記憶があります。またご一緒できることが嬉しいですし、演出家にとっては役者さんがどれだけ進歩したかを見るのが、いつも感動する経験なので、そういった感動ができることと期待しています」と表した。親子の会話について話題が及ぶと、圭人は「父親の舞台を観に行ったり、ライブを観に行ったりとかして、その時の感想とかを話したりするぐらいだと思うんだけれども、何か言ってくれたっけ?」と尋ねる。健一は「今ちょうど舞台の公演中で、それに来て終わった後に話をして、それ以来2、3週間ぶりぐらいに久しぶりに会ったら、プレゼントもらいました。タンブラー。なんかちょっと嬉しかったですね。『プレゼントをくれるんだ』と思って」と照れた笑顔に。圭人は「ちょっとなんだ」と笑っていた。一方で、圭人は「最近だと若村真由美さんとは本当に何度も共演をさせていただいてて……」「真由美さんの方が、父親より会ってます」ともコメント。若村は圭人について「本当に刺激的な存在です。おそらく圭人くんが言ってた通りに、岡本健一さんより私の方が親じゃないかと錯覚するくらい。と言っても子に育てられる親という感じがするんですけど、彼は会うたびに成長していて、きっとラッドは驚くと思います」と太鼓判を押す。若村は「初舞台の時の圭人くん、翌年に『ハムレット』で(自分が)ガートルード、レアティーズで会った時の圭人くん、『ラブレター』で幼なじみの役をやった時の圭人くん。私は彼に『ひまわりのようだね』と言ったんですけど、会うたびに大きくなって大きな花が開いていってる。恐ろしいです。今回の『Le Fils 息子』再演がどんなに前回と違うかというのを多分目の当たりにして、ラッドは『若村、何やってたんだよ』と思うに違いない。そんなふうに思うくらいに彼の成長は著しくて、観客の皆様も絶対に感じているはずです」と絶賛していた。『La Mere 母』は東京芸術劇場シアターイーストにて4月5日〜29日、『Le Fils 息子』は東京芸術劇場シアターウエストにて4月9日~30日。
2024年02月20日『La Mere 母』『Le Fils 息子』製作発表会が東京・東京芸術劇場で行われ、若村麻由美、岡本圭人、岡本健一、ラディスラス・ショラー(演出)が登場した。同公演は、フランス演劇界を牽引する稀代の劇作家フロリアン・ゼレールが手掛けた『La Mere 母』『Le Pere 父』『Le Fils 息子』の"家族三部作"から『Le Fils 息子』『La Mere 母』の2作を同時上演。キャストの3名は、全く異なる2作品を同じ役名(母×息子×父)で演じることとなる。○■『Le Fils 息子』『La Mere 母』に出演する岡本健一音楽活動もしていた中で、改めて舞台の魅力について聞かれると、健一は「いろんな活動はもう過去のことになっちゃってるんであれなんですけど、とにかく舞台というのは生なんですよね。今日もこれから舞台がありますし、その間は『この作品をいかにお客さんに届けるか』ということだけしか考えないで生きていくんです。この作品でも、人間の中で大切なことを描いていて、楽しいだけの舞台じゃない。観た人はわかるかもしれないけども、やっぱ辛いわけですよ、この役を演じるのは。人間みんなが持って抱えている悲しい部分とか不安な部分とか、1番見せない部分を出さざるを得なくなる家庭環境で、それをシンプルな素敵な言葉で届けてるんです」と熱弁する。さらに「自分としての思いはこれをいかに、お客さんに(届けるか)。舞台はお金かかるじゃないですか、高いし。だからお金と貴重な時間を使って来てくれた人に対して、『この作品で自分たちは何を伝えたいのか』ということだけしか考えてない感じでやってるんですけども。そういった意味では、いろんな人たちに観てほしい。特に若い人もそうですし、男性が本当に劇場に来なくて、もったいないなと思って」と現状についての課題も。「作品を届けるためだけに生きてる感じだから、『親子共演で息子と一緒にやれて幸せそうで楽しいですね』と思ってるかもわかんないけど、そんなんじゃ全然ないんですね」と場内を笑わせた健一。「とにかく作品を届けるということに入っていくと、遊んでられない感じ。懸命に伝えなきゃなという思いでみんなが作って、3〜4年前からスタッフも動いて、1回の公演にかけるわけですよ。その中の2~3時間に凝縮されて、僕らが生きてるんですけども、2~3時間経ったら消えてしまうというライブの楽しさもありますし、お客さんとして観にいく自分も、本当にそこで生きてる人たちに感動したりとか、『まず自分の家族を大事にしよう』と思ったり、『もっと社会に対して戦わなきゃいけないな』とか、生の舞台を見て作品から日常に感じる力が演劇にはあると思うんです。だから30数年以上経ち続けているんですけど、テレビとか記事とかじゃ伝わらないですよね。劇場に来て作品を観なきゃわからないですよ」と訴える。そして「日本全国考えても、舞台を観た人は本当に少ないんです。だって、この中で舞台観たことない人、手をあげてください!」と語りかけるが、手はあがらず、圭人は「(演劇)関係者だから!」とツッコミ。健一は「みんな観てるね。でもたぶん何人かいるんじゃないかな? じゃあ、自分でお金払って観に来てない人。いつも招待でチケットをもらって観ている人誰ですか?」と畳み掛けるも、手はあがらず「あげられないね」と苦笑。「でも少ないから、なんとか皆さんの気持ちでこの作品、舞台に来るってことを広めてほしいな」と懇願していた。
2024年02月20日加藤健一事務所『サンシャイン・ボーイズ』が1月24日(水)から31日(水)まで、本多劇場にて上演される。“喜劇王“ニール・サイモンが書いた『サンシャイン・ボーイズ』。日本でもこれまで幾度も上演されてきた今作に、加藤健一が事務所創立40周年&役者人生50周年で満を持して挑もうとしたのが2020年のこと。しかし、コロナの影響でやむなく延期の憂き目にあっていた。それが2022年にようやく初演を迎えると評判を呼び、加藤健一は第64回毎日芸術賞、佐藤B作は第47回菊田一夫演劇賞を受賞した。2023年9月からは全国にて85ステージにのぼるツアーを実施。その東京凱旋公演が今回というわけだ。幼い頃からチャップリンやバスター・キートンの笑いに影響をウケてきたというニール・サイモン。ヴォードヴィルにも親しんできた彼が、よく知る芸人たちを主人公に書いたのがこの『サンシャイン・ボーイズ』だ。ヴォードヴィルで大人気の、ウィリー・クラーク(加藤健一)とアル・ルイス(佐藤B作)のコンビサンシャイン・ボーイズ。何十年も一緒にやってきたふたりだが、不仲で解散してしまう。それから11年、なにもかもうまくいかず仕事もないクラークの元にテレビの大きな仕事が。しかしその条件は元相棒と往年の名作コントをするというものだった。今作は、サイモンといえば喜劇と思われていた時代に、悲劇も書けることを証明した“辛口三部作”のひとつ。しかし軽妙なせりふのやりとりと、年齢を重ねた頑固なふたりの老コメディアンのキャラクターが魅力的で、面白さと悲哀とが入り混じった名作だ。加藤健一と佐藤B作。ともに50年以上舞台に立ち続けたふたりの、歳を重ねたからこそ出せる味わいがそれぞれの役に重なっていく。ツアーを経てより磨きのかかったふたりの掛け合いを楽しみにしたい。文:釣木文恵<公演情報>加藤健一事務所『サンシャインボーイズ』作:ニール・サイモン訳:小田島恒志小田島則子演出:堤泰之出演:加藤健一佐藤B作加藤義宗田中利花照屋実韓佑華佐野匡俊〈声の出演〉清水明彦(文学座) 加藤忍2024年1月24日(水)~31日(水)会場:下北沢・本多劇場チケット情報:()公式サイト:
2024年01月23日ダークコメディ交互上演『尺には尺を』『終わりよければすべてよし』の初日前会見と公開フォトコールが18日に東京・新国立劇場で行われ、岡本健一、浦井健治、中嶋朋子、ソニン、演出を務める鵜山仁氏が登壇した。今回交互上演される“ダークコメディ”2作は、「ベッド・トリック」(男性が期待していた相手とは異なる女性がベッドを共にする仕掛け)が物語のカギを握る表裏一体のような戯曲であり、シェイクスピア作品の中では数少ない女性が物語の主軸となる作品。悲劇とも喜劇ともつかない結末から「問題劇」とも分類される2作を、交互に上演することでシェイクスピアの鋭い視点と同時代性を浮かび上がらせている。○■『尺には尺を』『終わりよければすべてよし』会見&公開フォトコール初日を迎える心境を「稽古を2本同時にやって、きょう初日を迎えることができるんですけども、正直どういう感じになるのか全体像が全く見えていない(笑)」と話した岡本。「お客さんが入って初めて成立するものなんじゃないかなと思う」と意気込みを語った。『尺には尺を』で演じるアンジェロという役柄について、自分の欲望に忠実に生きた男だと紹介されると、「はたから見ると、パワハラだったり、セクハラだったり権力をかざしている風に見える……ただやっている本人からしてみると、政治的なことには法律に則ってやっているんです」と説明。「ただそこに女性との出会いとか愛が芽生えると、そういったところが本当に簡単に崩れていくんだなぁとか、嘘をつくと取り返しが付かなくなるとか…色んなことを考えています。毎回(演じながら)色んな感情が出てくる」と明かした。2作を交互に上演する同公演だが、2作品を演じ分ける際の切り替えについて聞かれると、岡本は「『尺には尺を』ではこのような格好(黒の法服)ですが、もう一方はフランス王なんです。死にかけの老衰したおじいちゃんみたいな感じなので、衣装を着たら勝手に変わっちゃます(笑)」とコメントし、笑いを誘った。カンパニーとしては14年、シェイクスピア歴史シリーズとしては12年の付き合いがあるという同カンパニー。「絆を感じた部分は?」という質問に、岡本は「すごい信頼している部分がある」と回答する。「人間的な部分や性格とかというよりも作品に対する思いの強さ。難しいと言われるシェイクスピアを人間的で日常的に表現してくれる人たちが集まっている」と力強く語る。「特にこの3人(浦井・ソニン・中嶋)は突出してその部分がすごいので信頼しています。普段の私生活は全然知らない……なにをしているのかわからない(笑)。だけど舞台の上でつながっている」と笑いを交えつつ、3人を絶賛していた。
2023年10月18日約400年前の戯曲ながら、今なお世界中で上演されているシェイクスピア作品。なぜこんなに愛され続けているのか。まさに今シェイクスピア劇に向き合う岡本健一さん、浦井健治さんの対談と、数々のシェイクスピア作品から魅力を探る。2009年に新国立劇場で鵜山仁さん演出により一挙上演された『ヘンリー六世』三部作。三部を通すと上演時間全9時間にものぼる超大作に出演していた岡本健一さんと浦井健治さんのふたり。そこを皮切りに、『リチャード三世』『ヘンリー四世』『ヘンリー五世』『リチャード二世』など、鵜山演出のシェイクスピア作品の数々に共に出演してきた。そしてこのたび出演するのは、「シェイクスピア、ダークコメディ交互上演」と称しておこなわれる、『尺には尺を』と『終わりよければすべてよし』という2作の交互上演。岡本健一(以下、岡本):過去に鵜山さんともっと大変な企画をやったから、今回の交互上演くらいでは驚きはなかったな。浦井健治(以下、浦井):確かに(笑)。ただ、これまでのような歴史劇じゃなく、シェイクスピア作品の中でも問題作といわれるダークコメディ。どっちもベッドトリック(相手を騙して違う人にベッドの相手をさせる罠)があったり、似たテイストの物語だから、ちょっと…というか結構混乱しますよね。岡本:これまでは歴史劇で戦争ばかりしていたけれど、今回はそういう争いごとは全然ないし、女性を主体とした物語というのも初めてだし。今の時代に、自分たちがこの話をやることに意味がある気はしてて。浦井:どちらの作品も、女性がすごく戦略家なんですよね。岡本:女優陣と話してると、男性側と女性側で全然作品の捉え方が違っているのが興味深いなと。――『尺には尺を』は、公爵の代理でウィーンの統治を任されたアンジェロが、婚姻前に男女の性交渉を禁じる姦淫罪でクローディオに死刑の判決を下したことから起こる物語。そして『終わりよければすべてよし』は、伯爵夫人の息子・バートラムに想いを寄せるが彼に結婚を拒否された侍女のヘレナが一計を案じる物語。岡本:『尺には尺を』とか、登場人物がみんなひどい人たちだよね。浦井:全員ひどいです。岡本:公爵が人に統治を押し付けるとかありえないでしょ(笑)。ただ、法律っていうものをちゃんと見直さなきゃいけないのかもしれないというのは、この作品で思ったかな。あと、ひとりの女性との出会いで、こんなに人間の思想が変わるんだっていうことの面白さとか。浦井:僕が演じるクローディオ側の目線で言うと、政治とか権力側の意向で人間の生死が決まるっていうのが不条理ですよね。クローディオのセリフに「生きようと願うことが死を招くことであり、死を求めることに生があると覚悟しています」っていうのがあるんですけど…。岡本:えっ今の、もう一回言って。浦井:(笑いながら復唱して)死に立ち向かうことが生きることに繋がるって、他のことにも置き換えられる気がするんです。大変なときこそ成長のチャンスというか。生きる意味を考えさせてくれる話だなと。もう片方もまた、生きることの意味をみんなで見つけていくような作品ですけど、こっちのほうがもっと体当たりな感じはありますよね。岡本:『終わりよければすべてよし』で自分が演じる王は衰弱して死の間際なんだけれど、ひとりの女性との出会いで元気になる。一応、薬が効いたってことなんだけど、人間の生きようとするエネルギーがそうさせたと思ってるんだよね。まさに「終わりよければすべてよし」って思うことで、物事が前に向いていくことってある気がして。そう思ってもらえる作品にできたらいいなと。――演出の鵜山さんをはじめ共演者も、これまでシェイクスピアシリーズを一緒に作ってきた面々ばかり。岡本:10年以上、ほぼ同じカンパニーでやってきてるけど、それがすべて鵜山さんの頭の中から始まってるんだと思うとすごいよね。浦井:今回ご一緒してあらためて感じたのは、それぞれの人に寄り添って、その人が理解しやすい言葉を選んで話してくれているんですよね。岡本:人それぞれに説明の仕方が違って、俺には擬音ばっかり(笑)。浦井:僕は『ヘンリー六世』三部作が初めてのシェイクスピアだったんですよね。それまでセリフ劇的なことをあまりやったことがない中、周りは劇団を背負ってこられたような方ばかりで、そのときは、稽古場で毎日自分の不甲斐なさばかりを実感させられる日々でした。岡本:それ、全然楽しくないじゃん。浦井:でもその心理状態が、そのときに演じた役とリンクできた部分はあったんです。鵜山さんからは、役と一緒に道を歩んでいるようなイメージでセリフを体感しながら言って、と言われていて。実際、役の血が体の中に流れているかのようにセリフを言っている諸先輩方と、何作品もご一緒させていただいて学んだことも大きいですし。岡本:ここでご一緒している年配のみなさん、本当にすごいからね。シェイクスピアうんぬんていう次元じゃなく、セリフが話し言葉としてスッと入ってくる。それを見て自分もあそこに追いつこうってなるし、無言の教えがいっぱいあるからね。最初の頃、この人たちに役者として認められたい、認められるにはどうしたらいいだろうってすごく考えてた。俺としては、シェイクスピアだとか話がどうとかは置いといて、このすごい俳優さんたちが頑張っていて、それだけでも感動するから観に来たほうがいいよって思ってるくらい。高尚な劇じゃないよということは言っておきたい。――数々のシェイクスピア作品を経験してきたおふたりに、あらためてシェイクスピアの面白さを聞いた。岡本:いつも言うんだけど、シェイクスピアの戯曲って劇場で演じるために書かれてるから、本を読んだだけじゃ面白くないんだよね。人の声を通してようやく面白さがわかる。浦井:僕もシェイクスピア劇に対して、セリフが難しいってイメージを持っていたんです。でも、実際にそれぞれのキャラクターを理解して聞くと、そんなこともなくて。岡本:劇場で体感して、ようやくその魅力がわかるんだと思う。なんでこんな400年も前の作品を日本で上演するんだろうって思うけど、やってみると、今の自分たちとか今の日本の社会とかに通じるものが、そこに書かれていて、そこにちゃんとメッセージがあるんだよね。今回の舞台も、観に来たお客さんの中に、きっと似たような物語があるし、共鳴する登場人物があると思うし。浦井:イギリスのストラトフォード=アポン=エイヴォン(シェイクスピアの故郷)に行ったときに、街にシェイクスピア作品の登場人物の銅像が立っていたんです。それを見て“人気キャラ”なんだなと思ったんです。人間の中身とか関係性をわかりやすく分類してキャラクターとして描いているから、誰もが自分や周りの人に置き換えて物語を身近に見られるのかなって。しかもそれが未来への教訓にもなる。岡本:政治家こそ観たほうがいいよね。それこそ国のつくり方とか、国を統治する成功例も失敗例もたくさん描かれているから。浦井:シェイクスピア劇っていうと高尚なイメージがありますけど、人間の普遍的なことを、国だったり恋愛だったりに置き換えて面白おかしく書いたものなのかなっていう気がしています。岡本:それを高尚なものとしてやろうとすると、退屈な芝居になるんだよ(笑)。このカンパニーは、壮大なセリフをどうしたら自分たちの生きた言葉として生々しくしゃべるかってことを考えてる人ばかりだから。新国立劇場だから格式高い印象があるかもしれないけど、高尚な劇じゃないよってことは言っておきたいな。シェイクスピア人間の本質をついたセリフの数々が時代を超えて愛される。16世紀後半から17世紀初頭に活躍したイギリス出身の劇作家で詩人。シェイクスピア作として現存する戯曲は全37作品にのぼる。歴史劇、悲劇、喜劇と、そのジャンルは多岐にわたり、現在に至るまで世界各地で上演されている。その多くは古くから残る説話や歴史文献が題材となっているが、物事の本質をついたセリフなどが時代を超えて評価されている。シェイクスピア、ダークコメディ交互上演『尺には尺を』『終わりよければすべてよし』10月18日(水)~11月19日(日)新国立劇場 中劇場作/ウィリアム・シェイクスピア翻訳/小田島雄志演出/鵜山仁出演/岡本健一、浦井健治、中嶋朋子、ソニン、立川三貴、吉村直、木下浩之、那須佐代子、勝部演之、小長谷勝彦、下総源太朗、清原達之、藤木久美子、川辺邦弘、亀田佳明、永田江里、内藤裕志、須藤瑞己、福士永大S席8800円A席6600円B席3300円2作品通し券(S席のみ)1万5800円当日発売のZ席1650円のほか高齢者割引(65歳以上)、学生割引、ジュニア割引(小中学生)、障がい者割引などあり新国立劇場ボックスオフィス TEL:03・5352・9999岡本健一さん(写真右)1969年5月21日生まれ、東京都出身。俳優として舞台で精力的に活動し、これまでに数々の演劇賞を受賞。また、音楽活動もおこなっており、所属するRockon Social Clubの2ndアルバムのリリースも控える。浦井健治さん(写真左)1981年8月6日生まれ、東京都出身。主にミュージカル、ストレートプレイで活躍。来年3月、ミュージカル『カム フロム アウェイ』が控える。発売中の3rdアルバム『VARIOUS』のタイトルを冠したライブDVDが10月18日発売。※『anan』2023年10月4日号より。写真・小笠原真紀構成、取材、文・望月リサ(by anan編集部)
2023年09月30日6月から7月にかけて下北沢・本多劇場にて上演される二人芝居『ジン・ゲーム』より、竹下景子と加藤健一のコメントが公開された。本公演は、単純なトランプゲームが孤独な老人たちの“単純ではない”過去をあらわにする、D・L・コバーン作によるピューリッツァー賞受賞の名作。セリフの応酬がおもしろい、チクリと刺さるビターコメディーだ。春。老人ホームのサンデッキで出会ったフォンシア(竹下景子)とウェラー(加藤健一)。入居者や食事や看護師への愚痴で息の合う二人。ホーム独特の空気感に馴染めない二人は、トランプ遊びを始める。時間つぶしがてら気軽に始めたゲームだが、初心者のフォンシア相手に全く勝てないウェラーは、対戦を重ねるごとに苛立ってきて……。■竹下景子 コメント加藤健一事務所の公演に参加するのは『川を越えて、森を抜けて』(2009・2012年)、『喝采』(2017・2019年)、に続いて3作目です。加藤さんご自身がプロデュースされ、常に上質な演劇を世に送り出しているこのカンパニーの一員となれるのは、一俳優として晴れがましいのと、それと同じくらいテンションが上がります。のっぴきならない感じ。で、今回の『ジン・ゲーム』です。オファーを受け即決。チャンスの女神には前髪しかない、と言うではないか。脚本が面白い!それだけじゃない、しみじみ感じ入るところもありそう。作者の D・L・コバーンはこの作品がデビュー作でしかもピューリッツアー賞を受賞している。でもね、ともう1人の私「二人芝居よ、これ。台詞の量は半端ないし、最近とみに台詞覚えワルくない?」そうなんです。自覚あり、です。しかもタイトルの「ジン・ゲーム」なるトランプ遊びが劇中に14回も登場するんです。これまで演じた役の中で最高難度の作品かもしれません。この脚本を手に取るまでジン・ゲームの「ジ」の字も知らなかった私ですが、メンタルもフィジカルにおいても強靭な加藤さんの胸を借りてコツコツ丁寧に役を創っていく所存です。どうぞよろしくお願いします。■加藤健一 コメントベントレイ保養園と呼ばれる老人ホームのサンデッキ。面会日でもある日曜日の午後。サンデッキへの出入口の向こうでは、家族や知人たちと楽しそうに語らう人々の声。しかし訪ね来る人のないウェラーとフォンシアは、今日もジン・ゲーム(トランプゲーム)をしながら時の流れを待つ。初めてジン・ゲームをするというフォンシアが、このゲームが得意だと言うウェラーに勝ち続ける様子は、まるでドタバタコメディのようでもあるが、ゲーム中に交わされる会話から浮かび上がって来る二人の人生の悲哀は、面白おかしいゲームの成り行きとは裏腹に、人の心を打つ。竹下景子さんとの共演は『川を越えて、森を抜けて』『喝采』に続き三本目となりますが、いつも全身全霊で板の上に立ち続ける竹下さんの姿には、心洗われる思いがしています。今回は二人芝居でもあり、膨大な台詞をとにかく頭に叩き込み、それをクリアした上で、このピューリッツァー賞受賞作品をどこまで深く、そしてどこまで楽しく表現出来るかがとても楽しみです。『ジン・ゲーム』キャストコメント動画<公演情報>『ジン・ゲーム』6月29日(木)~7月9日(日) 下北沢・本多劇場作:D・L・コバーン訳:吉原豊司演出:小笠原響出演:竹下景子、加藤健一【チケット】前売:5,500円当日:6,050円学生:2,750円(学生証提示、当日のみ)※全席指定・税込公演詳細:
2023年05月20日3月29日(水) より下北沢・本多劇場にて上演される加藤健一事務所3月公演『グッドラック、ハリウッド』より、キャスト3人のコメントが到着した。本作は、劇作家・脚本家のリー・カルチェイムが映画の聖地ハリウッドを舞台に、ジェネレーションギャップや世代交代の悲哀をユーモア溢れる台詞で描いた作品だ。とあるオフィスのスプリンクラーから垂れ下がった、先に輪のついたロープ。そして机の上に立つ男。偶然入って来た若い作家のデニスがハリウッドに来て早々に出会った不審なその男は、過去に大成功を収めた憧れの名監督で脚本家のボビー・ラッセルだった。しかし今、ボビーの脚本を映画会社は受け入れてくれない。求めているのは質の良い脚本でも、監督の実力でもない。デニスのような「トレンドに乗った人間」なのだ。この衝撃的な出会いをきっかけに、新旧の二人は詐欺まがいな共同作業をすることになる――誰も傷つかない嘘をつこうじゃないか。何も知らない助手のメアリーは、そんな二人の違和感に気付きボビーを心配し始める。垂れ下がり続けるロープ、そしてクランクアップした映画が三人にもたらした新しい人生、待ち受ける人生とは……。演出を務めるのは、劇団チョコレートケーキの演出家・日澤雄介。キャストは、名監督で脚本家のボビー・ラッセルを加藤健一、新人作家・デニスを関口アナン、助手のメアリーを加藤忍が務める。<コメント>■加藤健一最近またひと組、僕の知り合いの家族が沖縄に移住しました。東京での仕事を辞め、新たな地で再出発をしようと決心するのはとても勇気のいる事です。それでも東京圏から脱出して行く人は年々増加の一途を辿っています。『グッドラック、ハリウッド』は1988年のハリウッドが舞台になっています。この芝居の主人公であるボビー・ラッセルは、作・監督として映画製作に携わって44年。急激に変わっていく作品の方向性や表現方法に苛立ちを覚えながら、悶々とした日々を過ごしています。ともすれば人間性まで見失いそうになるショービジネスの戦場に生きる彼の姿は、経済至上主義の中で押し潰されそうに生きる私たちの姿と似ている気がします。■関口アナン「すごいの来たよ」マネージャーさんからLINEが来た、昨年の5月20日。僕は舞台の本番期間中で、危うく台詞が全部ぶっ飛ぶかと思うほどの衝撃でした。加藤健一事務所公演で、演出は日澤雄介さんで、3人芝居。2人の先輩にまざって小僧1人。宇宙人が真ん中で捕まってる写真が脳裏にパッと浮かんで、少し震えました。戯曲を読み終えて、また震えました。本当に3人しか出てきませんでした。未知です。「未知との遭遇 2023」です。人はわからないものに恐怖すると言いますが、わかっていても恐怖することもあるみたいです。ただ、こんなエキサイティングなこともないので全身全霊で飛び込もうと思います。皆様のご来場を心よりお待ちしております!■加藤忍心痛めるニュースの多い中、観た方の心をじんわりと温める芝居です!笑って観ているうちに、ふと、心の中に灯りがともる、素敵なコメディです。役者にとっては、とてもハードルの高い3人芝居に挑戦!恵まれたカンパニーで、そして恵まれた作品で、2023年のスタートを切れる事に感謝しかありません!溢れる感謝の気持ちを作品に込め、劇場でお客様とかけがえの無いひとときを過ごし、大きなエネルギー交換が出来たら幸せです。<公演情報>『グッドラック、ハリウッド』2023年3月29日(水)~4月9日(日) 下北沢・本多劇場作:リー・カルチェイム訳:小田島恒志演出:日澤雄介出演:加藤健一/関口アナン/加藤忍【チケット料金】(全席指定・税込)前売:5,500円当日:6,050円学生:2,750円(学生証提示/当日のみ)■前売販売2023年2月12日(日) 10:00~チケットはこちら:公演HP:
2023年02月10日英語の試験の1つとして知られる、『TOEIC(トイック)』。数種類ありますが、多くの人はリスニングと読解力が出題される、990点満点の試験を受けています。2023年1月23日、ミュージシャンであり、『ヒャダイン』としての名義も持つ前山田健一さんは、『TOEIC』の模擬試験を受けたそうです。本番の試験時間である2時間を使い、受けた前山田さん。その結果は、775点でした!【英語マスターへの道】2023.1.23とりあえずTOIEC受けようと思い、現在地点を確認するべく。大野アナときっちり2時間模試やりました。775点。最後の時間切れがやばい。目指せ900ですかね。大野アナの点数は伏せておきます。 pic.twitter.com/qtLCk59yD4 — ヒャダイン こと 前山田健一 (@HyadainMaeyamad) January 23, 2023 場合によるものの、『TOEIC』は700点以上あると高得点だといわれています。高得点であるほど、英語を使った能力が高いと評価される『TOEIC』。前山田さんは、同月19日、英語を話せるようにすることを1年の目標に掲げていました。まずは自分にどれほどの英語力があるかを知ろうと、『TOEIC』を受験すると明かしていたのです。今年の目標で英語ペラペラになろうと決め、四十路の脳みそに鞭打ちながら勉強してます。目標無いと辞めてしまうのでとりあえずTOIEC受ける事にしました。まあ語彙を忘れてるし、入ってこない!どこまで頑張れるか楽しみです。— ヒャダイン こと 前山田健一 (@HyadainMaeyamad) January 19, 2023 英単語の意味を忘れていることを含め、かつて学習した内容が頭から抜けているとつづっていた、前山田さん。であるにもかかわらず、いきなり高得点を取ったのです。前山田さんは京都大学を卒業したインテリタレント。そのため、多少英語学習にブランクがあっても、高得点を取れたのかもしれませんね。前山田さんの得点に対し、ネットでは「すごすぎます!」「多忙でも高得点なのはさすがです」「勉強方法を教えてください!」といった反応が相次ぎました。今後、英語を本格的に勉強していくであろう、前山田さんはさらに得点を伸ばすことでしょうね![文・構成/grape編集部]
2023年01月26日鈴村健一が総合プロデューサーを務め、人気声優が多数出演し、全てをアドリブで紡ぐ舞台劇「AD-LIVE」(アドリブ)。今年は「痛快群像劇!」をテーマに、各公演3人のメインキャストが、とあるテレビ番組の生放送を即興で作り上げるというバラエティー色豊かな公演に挑みます。3人のうち二人(キャラクターA,B)はAD-LIVE初出演5名を加えた計12名の声優陣、そしてもう一人(キャラクターC)は、全員初出演となる、レジェンド声優1名と、2.5次元舞台を中心にドラマ、映画と幅広く活躍する俳優陣5名が参戦!SNSを中心に話題沸騰の本作、本日より千葉公演が開幕致します。さらに東京公演を経て、総合プロデューサー鈴村健一さんからのコメントも公開!予測不可能な、その日、その場、その瞬間に生まれるドラマに是非ご期待下さい本日より千葉公演開幕!ライブ配信チケット好評発売中!PIA LIVESTREAM・ニコニコ生放送・U-NEXT・GLOBE CODINGにて全公演ライブ配信!チケット発売中!「AD-LIVE 2022」※千葉公演→昼公演:12:00開場・13:00時開演/夜公演:16:30開場・17:30開演※大阪公演→昼公演:11:30開場・12:30開演/夜公演:16時開場・17時開演※各ライブ配信開場は開演30分前を予定【千葉・森のホール21 大ホール】9月17日(土):榎木淳弥・島﨑信長・荒牧慶彦/9月18日(日):江口拓也・安元洋貴・速水奨総合プロデューサー&彩-LIVE:鈴村健一「AD-LIVE 2022」0917公演別ビジュアル「AD-LIVE 2022」0918公演別ビジュアル【大阪・大阪国際交流センター 大ホール】9月24日(土):浅沼晋太郎・上村祐翔・鳥越裕貴/9月25日(日):小野賢章・神谷浩史・高橋健介総合プロデューサー&彩-LIVE:鈴村健一「AD-LIVE 2022」0924公演別ビジュアル「AD-LIVE 2022」0925公演別ビジュアル【動画配信】AD-LIVE 2022 | チケットぴあ[チケット購入・予約] : 声優・俳優陣が総勢19名出演「AD-LIVE 2022」全12公演をライブ配信|ニコニコインフォ : AD-LIVE 22の検索結果 | U-NEXT 31日間無料トライアル : 「AD-LIVE 2022」 ライブ配信|8/27(土)~9/25(日)全12回をGLOBE CODINGにてライブ配信! | LIVE VIEWING JAPAN : <料金>3,800円(税込)※上記チケット代以外に手数料がかかります。AD-LIVE(アドリブ) 2022 - AD-LIVE Project : 総合プロデューサー・鈴村健一さんよりコメント到着!●東京公演各公演はいかがでしたか?【津田健次郎さん×畠中祐さん×和田雅成さん】初日に初日が出ました!津田さんが生み出す空間に自分の設定をしっかり乗せていく祐くん。そして、その二人の世界観を活かすためにキャラクターの行動を決断する和田さん。いいもの観せていただきました!0827東京公演・昼0827東京公演・夜【逢坂良太さん×森久保祥太郎さん×陳内将さん】ベテラン森久保くんがグイグイと引っ張っていく展開に逢坂くんが全乗っかりする瞬間は昼夜共にお見事でした。そして陣内さんの全てを見透かしているような演技は奇跡を起こしてくれました!「AD-LIVE」らしい「AD-LIVE」になった二日目でしたね。0828東京公演・昼0828東京公演・夜●東京公演を終えて、改めて「AD-LIVE 2022」で注目してほしいポイントを教えてください。3人の出演者それぞれが明確な役回りを持って演技をするので、大きな流れは「こんな感じになるかなぁ」と想定して演出プラン考えるんですが、いまだにその通りになったタイミングはありません(笑)誰が物語の主導権を握るかがまったく読めないので過去公演以上にスリリング。誰かが「仕掛ける瞬間」はきっと皆さんにもわかるのでその辺りは注目してもらいたいです。●千葉公演・大阪公演のそれぞれがどんな公演になりそうか鈴村さんの予想を教えてください。【榎木淳弥さん×島﨑信長さん×荒牧慶彦さん】ここは今公演で一番荒れる回になると思います(笑)だって設定やばいもん!演出チームも「まじでどうなるかわからん!」という状況です。本番、その目でお確かめください。【江口拓也さん×安元洋貴さん×速水奨さん】リハーサルではガンガン設定をぶっこむスタイルだった速水さんがどう動くかがポイントにはなりますね。江口君がそれに乗りながらボケつつ話をすすめ、散らかってきたところで安元君が片付けるって感じでしょう(笑)「AD-LIVE 2022」0918公演別ビジュアル【浅沼晋太郎さん×上村祐翔さん×鳥越裕貴さん】シリアス展開になったら面白いなぁと思っているチームです。上村君がかなりドラマチックに演技するスタイルなので、浅沼君がそれを感じて調整していく形になりつつ、お祭り野郎的な鳥越さんがガンガン盛り上げつつ、結果「あれ?泣ける話だ」って感じになると予想しておきます。完全に予想です。外れて後で笑われそう(笑)「AD-LIVE 2022」0924公演別ビジュアル【小野賢章さん×神谷浩史さん×高橋健介さん】未知数の高橋さんがどう暴れるかがポイント。リハーサルではかなり攻めた演技だったので、規格外の物語を構築しそうです。小野君がそこに乗っかっていって騒ぐのか、粛々と物語を進めていきそうな神谷君につくのか。といいつつ小野君がいつも攻めタイプ。リハの神谷君も思った以上に乗っかり型だったので、誰もコントロールできない展開になりそうですね。「AD-LIVE 2022」0925公演別ビジュアル●来場・視聴予定の皆様にメッセージをお願いします。痛快群像劇にふさわしい今年の「AD-LIVE」。泣いたり笑ったり、心の奥底の感情をひっぱり上げてくれる物語がきっと生まれます。是非ご覧ください!いまはじめて知った人は配信もありますのよ(笑)よろしくお願いします!Blu-ray&DVD予約受付中!■2023年3月8日(水)発売第1巻(津田健次郎・畠中祐・和田雅成)/第2巻(逢坂良太・森久保祥太郎・陳内将)「AD-LIVE 2022」0827公演別ビジュアル「AD-LIVE 2022」0828公演別ビジュアル■2023年4月5日(水)発売第3巻(榎木淳弥・島﨑信長・荒牧慶彦)/第4巻(江口拓也・安元洋貴・速水奨)■2023年5月10日(水)発売第5巻(浅沼晋太郎・上村祐翔・鳥越裕貴)/第6巻(小野賢章・神谷浩史・高橋健介)【通常版】仕様:本編ディスク2枚組Blu-ray/DVD共通価格:各8,800円(税込)特製ブックレット/オーディオコメンタリー/特典映像(CM、PV)【アニメイト限定セット】仕様:通常版+特典DVDBlu-ray/DVD共通価格:各9,350円(税込)特典DVD収録内容:「CAST AFTER TALK」:各公演終了直後の出演者による対談映像「メイキング映像」:本公演当日の舞台裏映像※商品の仕様は予告なく変更になる場合がございます。/パッケージジャケットは後日公開★特典情報★【アニメイト限定セット早期予約特典】2023年1月9日(月・祝)までに、アニメイト店舗(オンライン含む)でアニメイト限定セットをご予約いただいたお客様に、「AD-LIVE 2022」B3ミニポスターをプレゼント!(公演出演者ごと・全6種)特典ポスター絵柄※ご予約いただいた巻数と同じ出演者のポスターをお渡し致します。※特典のお渡しは商品お引取り時になります。【アニメイト各巻購入特典】公演衣装ブロマイド【昼公演】(公演出演者ごと・全6種ずつ)※特典のお渡しは商品の発送と同時になります。【ANIPLEX+各巻購入特典】公演衣装ブロマイド【夜公演】&オリジナルステッカーシート※特典のお渡しは商品の発送と同時になります。AD-LIVE(アドリブ) 2022 - AD-LIVE Project : 公式ホームページ・Twitterにて最新情報を更新中!!【公式ホームページ】 【公式ツイッターアカウント】@AD_LIVE_Project画像を使用の際は、下記のコピーライト表記の記載をお願いいたします。© AD-LIVE Project公演写真についてはトリミング不可となります。 詳細はこちら プレスリリース提供元:NEWSCAST
2022年09月17日岡本健一と成河、魅惑この上ない顔合わせの二人芝居がこの冬を熱くする。挑むはスペイン出身の劇作家フェルナンド・アラバールによる奇想天外な不条理劇だ。絶海の孤島に現れた皇帝(岡本)と先住民の建築家(成河)の出会いから繰り出される駆け引き、愛憎、欲望のぶつけ合い……。文学座所属の新鋭・生田みゆきの演出のもと、強烈過ぎる劇世界に没入する覚悟を決めたふたり。語るほどに熱量が増すスペシャルトーク後編!衝撃的なふたりの出会い――今回で3回目の共演となるおふたりに、お互いに対する率直な思いをぜひ語っていただきたいです。岡本最初に成河を見たのは、TPT(シアター・プロジェクト東京)の『エンジェルス・イン・アメリカ』で……、あれっていつだっけ?成河2004年の上演だって!すごい昔だね〜。まだ20代前半の頃かな。岡本あの舞台でエンジェルを演じていた成河を見て、本当にクレイジーだなと…。成河またそういう言葉を!(一同笑)岡本いや、ホント、すげえな〜って。真っ白で、素っ裸で羽をつけて……。それまで、俺よりも年配のクレイジーな人はいっぱいいたけど、若い世代ではなかなか見たことなかったから、コイツ誰だ!? って思ったんだよね。見終わってすぐ友達に「誰、アイツ!?」「ソンハって、つかこうへいさんのところにいたらしいよ」「だからあの声が出るのか!」って。成河ハハハハハ!岡本ものすごく印象に残って、今でも覚えてるもん。現実離れしているというか、男の子があの役をやっているのも斬新だったし。何か、超越したものを生身で見せられた感じがあって。それから舞台でちょくちょく観るようになって。共演は『スポケーンの左手』が最初だけど、『エンジェルス・イン・アメリカ』以降は注目していましたね。『ブルー/オレンジ』(2010年初演、千葉哲也演出)とか観に行って……。成河その時に、話す機会がありましたね。岡本『スポケーン〜』で一緒になっても、そんなに絡みはなかったよね。成河ただ演出が小川絵梨子さんで、2回目の『森 フォレ』は上村聡史さんだから、両方ともかなりコミュニケーションを重視する現場だったんですよ。全体のことをいっぱい話し合う現場だったのはすごくよかったなと思う。岡本うん、いいことだった。その時の稽古を思い出しても、さっき( インタビュー前編:想像を超える戯曲『建築家とアッシリア皇帝』にどう挑む?() )、俺に言ってたことをそのまま成河に返す、みたいな感じだよね。腑に落ちないと始められない、とか(笑)。お互い、まったく気を遣うこともないし、気分のムラがあろうが何をしようが別にどうでもいい、本番さえちゃんとやってくれれば……みたいなところがあるし。そういう意味では、本当に作品に集中出来る仲間ではありますよね。「何かおかしくない!?」を見過ごせない人成河じゃあ今度は僕から!かましますよ!(一同笑)健一評に関しては一貫してるからね。年齢が離れているから、僕は健一さんの10代、20代での活躍とかそこまで詳しくは知らなくて。健一さんが二周、三周くらいしてから出会っている感覚なので、その前の健一さんは想像することしか出来ない。これはあくまで僕の中のイメージですが、健一さんは“そもそも論”の人なんです。岡本何なのそれ、分かんない(笑)。成河ようするに、どんな時も「いや、ちょっと待って。そもそもさ…」って言い出すのが、この人の口癖なんですよ。岡本そうなの!? 言ってる?成河言ってる言ってる!もう初日も間近に迫っている時に「いや待って、そもそもさ…」って言い出す人!そんな人を僕はもうひとり知っています。それはサイモン・マクバーニー(イギリスの俳優・演出家。成河出演舞台『春琴』を演出)って人で。岡本へええ〜!成河劇場で場当たりやってる時に「そもそもやりたいシーンがひとつ足りないから、作っていいか?」って言ったからね。(一同笑)“そもそも論”を忘れないと締め切りには間に合わないですよね。でも、本当に“そもそも論”を全部追い出していいモノが作れるのかと言ったら、そんなわけはないんですよ。だから、健一さんが、三周も四周もしていろいろと周りを見たうえで、「いや、ちょっと待って、そもそもさ……」って言い出した時の輝きといったら!岡本ハハハハ!全然分かんない。成河周りはドキッとするわけですよ。でね、僕もどっちかというとそうありたいと思っていて、いかに“そもそも論”に立ち帰れるかをつねづね考えていたんだけれど、必ず健一さんに先を越されるの!ああ〜今言おうと思っていたのに〜! って。それがすごく共感出来るし、リスペクトも出来る部分で。そもそも何でこの作品だっけ?そもそも何で演劇だっけ?そもそも何で生きてるんだっけ? って、考えなくていいことまで考えちゃうんですよ。何かおかしくない!? ってことを見過ごせない人なんです。8割の人は見過ごしてとりあえずは行こうとするけど、それが出来ない人。でも誤解のないように言っておきたいのは、現場が嫌な空気になる言い方はまったくしないから。周りがハッとするような止め方をちゃんとしてくれるんです。で、皆が健一さんの味方になっていくんですよね。実はすごく単純なことしか言ってないけれど、単純で当たり前だからこそ、理屈がメチャメチャ強固なんですよ。誰も反論出来ない。だから場を動かす人になり得るし、幹になり得る。でもね健一さん、この作品で“そもそも論”やり出すと、マジで3年くらいかかるかもしれないよね。(一同笑)分からないものを、座って観ていられるようにするのが僕たちの仕事――見過ごせないふたりがとことん探求する不条理な劇世界を、はたして観客はどのように受け止めるのか。反響が楽しみですね。岡本演劇好きな人たちは興味を持って観に来てくれるんじゃないかなと思うけれど、演劇に興味のない人に、いかに劇場に来てもらうかが肝心で。舞台って生で観ると、本当に人生が変わるくらいの力を持っているし。劇場にいる時間は、普段の生活、普段の自分を忘れる時間でもあって。目の前で人が生きていて、そこで物語が繰り広げられていくのを生で感じた場合、劇場に入る前と後では確実に何かが変わると思っているんです。あと、上演した生の舞台を観た人以外は、その作品について語っちゃダメ、絶対(笑)。成河うんうんうん!岡本その空間で、ちゃんと自分の目で観ていないんじゃ、話が出来ないはずだよ。劇場に来た人じゃないと味わえない、すごく贅沢な時間なんです。今のこの時代だから、余計にそのありがたみを感じるよね。だからこそ、まだ演劇を観たことがないなら、ぜひ来て! って強く言っていかないと、と思ってますね。成河そうだよね〜!岡本初めて観た舞台がこの『建築家とアッシリア皇帝』だ、っていうのはちょっと自慢になるんじゃないか?って(笑)。そういう人たちがこれを観て、何を思うのかもすごく興味があるよね。でもそれを聞けないところが面白さだったりもするしさ。成河分かるっ! 僕ね、話を変えるつもりはないんだけど、日本の演劇界の今後が心配なんです。このままチケット代がどんどん値上がっていったら、演劇は特権的な人たちだけのものになってしまう。今すでに、なろうとしているんですよ。そこは何とかジタバタして、今回も学生料金とかあるので(世田谷パブリックシアターでのみ受付)、若い人に向けてプッシュしたいですね。これは心療内科の人に聞いた話なんですけど、僕ら現代人が抱えている大きなストレスのひとつが“自分が自分でなきゃいけない”って思うこと。自分なんてものは、別になくてもよくて(笑)。私は私じゃなきゃいけない、って突き詰めて考えたところで、私なんてないわけですよ。それが若い人たちに与えるストレスってとんでもなく大きいんじゃないかと、僕は割と昔から思っていて、専門家がそう言っておるのを聞いてすごく納得したんです。で、演劇の話ですけど、たとえば今回の舞台だと、ふたりの俳優がある種“ごっこ遊び”のように、コロコロ役を変えながらやるわけですよ。それは何にでもなれるし、何者でもないってことの証明なんですよね。つまり演劇や劇場って、“あなたはあなたでなきゃいけない”っていう呪縛から解き放たれるための場所なんですよ。自分らしくなんていなくていい、誰よりも俳優自身が“私”なんて失くして、目の前でメチャクチャ遊んでいるじゃないかと。何をやっているのか分かっても、分からなくてもいいし、それ自体に価値があるから「エンタテインメント」と言って来たと思うんですよ。で、無理矢理つなげてナンですけど(一同笑)、こういう何か一見分からないものを、座って観ていられるようにするのが僕たちの仕事だから。座っていられなかったら、もう帰っていいよ!岡本ハハハハ!成河でもね、その自由をお客さんに与えなきゃいけないんですよ。「分からなかった自分が悪い、勉強不足だった」なんて言わせてはいけないんですよ。それはこっちが反省しなきゃいけない。絶対にその時間、座っていられるようにいろんなことをするから、そこはこのお兄さんたちを信じていただきたい!だから若い人のための割引チケットも活用して、ぜひトライしてください(笑)。岡本語ったね(笑)。いや、絶対にすごい劇になりますよ。メチャクチャになる僕らを、その空間を覗きに来てください。取材・文:上野紀子撮影:You Ishiiインタビュー前編は こちら()★9月19日(月・祝)まで、『建築家とアッシリア皇帝』ぴあ貸切公演のチケット先行発売中!<公演情報>『建築家とアッシリア皇帝』2022年11月21日(月)~2022年12月11日(日)会場:東京・シアタートラム作:フェルナンド・アラバール翻訳:田ノ口誠悟上演台本・演出:生田みゆき出演:岡本健一、成河公式サイト:
2022年09月17日岡本健一と成河、魅惑この上ない顔合わせの二人芝居がこの冬を熱くする。挑むはスペイン出身の劇作家フェルナンド・アラバールによる奇想天外な不条理劇だ。絶海の孤島に現れた皇帝(岡本)と先住民の建築家(成河)、ふたりの出会いから繰り出される駆け引き、愛憎、欲望のぶつけ合い……。文学座所属の新鋭・生田みゆきの演出のもと、強烈過ぎる劇世界に没入する覚悟を決めたふたり。作品に、演劇に対する思いは語り出したら止まらない!こんな台本、読んだことないというくらいすごい世界――岡本さんと成河さん、そして演出の生田みゆきさんの繋がりは、昨夏の舞台『森 フォレ』(ワジディ・ムワワド作、上村聡史演出)ですよね。おふたりが共演し、生田さんが演出助手を務めていらっしゃいました。その際にもう今回のお話は出ていたのでしょうか?岡本いや、その時は何も話していませんね。成河うん、話はしていないけど、でもさすがに今回の戯曲は、演出家を含めて完全に「初めまして」の3人でやれ、って言われてもキツいかもね(笑)。岡本そうだね〜。制作側から、候補として『建築家とアッシリア皇帝』という戯曲があるけどお読みになりませんか? と戯曲を送ってもらったんです。でも別の舞台の本番中だと、やっぱり「読んでる場合じゃないから〜」となるわけですよ(笑)。ただ、この戯曲を昔、山崎努さんがやっていらしたんですよね。僕は山崎さんのことをすごく崇拝していて、戯曲を読む前に山崎さんに連絡して「今度これをやる予定なんです」って言ったんです。そうしたら山崎さんが「あの舞台は自分にとって大冒険だった」っておっしゃって。山崎さんが大冒険って、どういうことだろう!? と。それで、今日この取材があるので昨日読み終えたんですけど(笑)、いや、コレ冒険どころじゃないなと。成河ハハハハ!岡本こんな台本、読んだことない……っていうくらい、すごい世界だった。――軽々しく受けてしまった……という一抹の後悔が!?(笑)岡本いや、僕、基本的に来た仕事は全部受けるスタンスだから。(一同笑)これを今、上演するのか……、いろんな世界があるなと。それで相手役が成河だと分かって、男ふたりで喜怒哀楽、いろんな感情をぶち撒けて、性別も超えて、立場も超えて……、どこに進んでいくのかまったく分からない、“演劇ならでは”みたいな戯曲だなと。そこには不穏な空気も、悲しみも混ざっていて、もちろん愛もあったり。とにかく、ひたすら喋り続けているんですよ。ここまで喋り続ける戯曲は……、以前サルトルを上村聡史さんの演出でやった時も(『アルトナの幽閉者』2014年上演)異常に喋っていて、ずっとそれが俺の中での長台詞ナンバーワンだったけれど、今回がダントツの台詞量だね。二人芝居で、って言っても……。成河そう、ほぼ一人芝居のパートがドーンとありますよね(笑)。岡本そこがある種、面白いところでもあったり、ちょっと想像を超えるところでもあるし。一体これをどうやったら……って全然分からない。だけどまあ、成河がいるしね。成河出た出た!(一同笑)岡本成河と俺が一緒にやったら、何かになるだろ〜みたいな感じですよね(笑)。健一さんの、結構面倒臭いところも知ってるから成河健一さんとは3回目の共演になりますね。最初は『スポケーンの左手』(マーティン・マクドナー作、小川絵梨子翻訳・演出、2015年上演)で、2回目が『森 フォレ』。ただ、ふたりでガッツリと稽古して作る、みたいなシーンは2作品ともそんなになかったんですよ。僕、二人芝居がすごく好きなので、今回はもうすごく嬉しくて。健一さんの、結構面倒臭いところも知ってるから〜。岡本え、俺、面倒臭い?成河いやいや、こだわり抜くところを知ってるから!簡単に答えを出さない、答えを急がないところが好きなんです。誰かが止めないと、ずっと答えを探り続けちゃうんだけど、僕もブレーキをかけないので(笑)。ふたりでブレーキをかけないでずっと悩んでいたら、どうなるんだろう……って楽しみで。で、生田さんともあらためてお会いして、さらに楽しみになりました。この作品に向けて本当にワクワクドキドキされていて、それが周りの人もワクワクさせるくらい真実味があるんだよね。演劇の勉強もしっかりとされて来て、ご自身の方法論も持っているにも関わらず、それを一回脇に置いて、皆をすごく楽しませようとしてくれる。健一さんとふたりで延々と悩んでいれば、生田さんがどこかで「ハイッ、おしま〜い!」って止めてくれるような気がしますね(笑)。楽しそうに演劇を作る人と一緒にやれるのは、すごく嬉しいです。岡本オペラを演出していた、っていう話とか聞くと、ちょっと面白いなと。成河とくに今回の戯曲は、ある方法論でとりあえず何か作れるようなものじゃないからね。演劇が好きで、人と話すのが好きじゃないと、とてもじゃないけど出来ない(笑)。この座組を作ってくれてありがとう〜って思いましたね。手強い戯曲でも楽しんでドツボにハマっていく――成河さんにも、戯曲の感想を伺いたいです。成河僕も昨日、ちゃんと取材のために読みましたよ(笑)!読んで、次の日にあんまり捏ねくり回さずに喋ることがすごく大事なプロセスだと思っていて。だから取材はありがたいんですよね。読みながら僕、3回くらい、声を出して爆笑したんですよ。やっぱり不条理な笑いってすごく威力があって。予想もしないところからドーン!と来るから大笑いしちゃうんですよね。そういうふうに仕掛けて、楽しんで書いているのが読んでいて分かるので。そこを取っ掛かりに楽しみたいなと思っています。作者のアラバールについては『戦場のピクニック』という戯曲くらいしか知らなくて。ただ壮絶な出自を持つ人で、その経験が作品に書き込まれていたりする。いわゆる不条理劇作家の中でも、とても社会性も政治性もあるからこそ、手強いなと感じます。たとえば『森 フォレ』のワジディを読んだ時も「難しいな〜」って言ってたけど、ちょっと次元が違うんですよ。ある種、理解させる気がないから、なかなか歯が立たない(笑)。でも、まだ時間があるので、いろんな方向からいろんなことを勉強して、挑んでいきたいですね。岡本完全に不条理という感じにも思えないんだよね。登場人物の、彼らの喋っている内容に引き込まれていくと、いろんな世界が見えて来て。成河も言ったように作家のことを調べると、母親と父親との関係とか、ちょっと考えられないな……みたいな壮絶なことを経験して来た人で。また戦争であったり、革命的なことであったり、それこそ、この戯曲に書かれている以上のことを自身が経験して来て、それを演劇として提示して観客に伝えていった……と考えると、これから俺たちに起こる大変さだとか、肉体的な辛さとか、大したことじゃないんじゃないかなと思うんですよ。成河ああ〜確かに!岡本この作家が経験して来たことに比べたら……、まあそれはワジディ・ムワワドの時もそうでしたけど。成河そうですね。ここに書かれていることをひとりで経験したのかと思うと、どれだけのストレスなのかと……。この作品、ものすごい力を背負って生まれて来たってことになるね。岡本そう、ここに出て来る登場人物の人生を考えたら、今この平和な日本で生きている俺らはどうなのよ、って話に行き着いちゃうんですよね。どんなに大変な作業だとしても、まず死は直接的には絡んでないし、家族は誰も殺されてない、そんなふうに考えたら、こうして作品に挑めるのは何て幸せな時間なんだろうと。絶対に乗り越えられるはずですよね。まあ、稽古場でどれくらい揉みくちゃになるかは想像つかないけれど(笑)。でもね、演劇、“プレイ”ですから、楽しんでドツボにハマっていこうと思います。成河そう、“プレイ”だよね。思いっきり遊ばないと、見えて来ないものがあると思う。岡本“遊ぶ”って文字にすると、本当に遊んでいるみたいだけど、そういうんじゃなく……なんでしょうね。成河真剣に遊ぶ、というか。岡本本気で怒り狂う、本気で泣きむせぶ、本気になって愛するといったような……。成河遊びだから出来る本気、というかな。岡本うん、そうね。役者とか演劇関係の人にしても、これを劇場で、実際に生で観たらびっくりすると思うんですよね。本当にこれまで見たことのない、そんな作品になりそう。成河遊びよりも、もっといい言葉があったらいいんだけど……。俳優が“プレイ”をしている姿に何かを感じさせるものがある、その受け皿として戯曲が用意されているといった感じかな。だからやっぱり、俳優冥利に尽きますよ。――お話を伺って、本当にとてつもないチャレンジに向かおうとしているのを感じます。やり遂げた暁にはどうなるのか……。成河どうなるんでしょうね!? やり遂げた暁には……何もない気もするけど(笑)。岡本やり遂げられるのか、やり遂げるということがどういうことなのか、それも分からなかったりするよね。成河やっぱり、過程が一番重要なんですよ。ゴールを目指しているわけじゃなくて、ず〜っと過程のまま。その一部を切り取ったのが稽古スタートと千穐楽なだけであって。ずっと考えたり、遊んだりしている途中だといいなと思いますけどね。(後編に続く)取材・文:上野紀子撮影:You Ishiiインタビュー後編は9月17日(土) 10時公開! 岡本さん、成河さんがさらに語りつくします!★9月19日(月・祝) まで、『建築家とアッシリア皇帝』ぴあ貸切公演のチケット先行発売中!<公演情報>『建築家とアッシリア皇帝』2022年11月21日(月)~2022年12月11日(日)会場:東京・シアタートラム作:フェルナンド・アラバール翻訳:田ノ口誠悟上演台本・演出:生田みゆき出演:岡本健一、成河公式サイト:
2022年09月16日舞台人・加藤健一、渾身の一人芝居であった。『スカラムーシュ・ジョーンズあるいは七つの白い仮面』。上演時間1時間40分、出ずっぱり。果てしなく続く台詞の記憶力、体力、そして声帯。“72歳の老優(失礼!)”による全身全霊の舞台は、彼が抱いたそんな不安を吹き飛ばす熱い演技だった。幕が左右に割れて登場した姿は、白塗りの顔に赤く丸い鼻。帽子を被って舞台前方にゆっくり歩んだ。チャップリンのように見える、道化師スカラムーシュ。わずかに浮かぶと思えた微笑みには愛嬌さがあった。七つの仮面を一つひとつ取っていく、まずその第1は孤児となり、奴隷となり、長い旅を始めるに至る生い立ちを語る。蛇使いの奴隷になると、長く白いタオルを蛇に見立ててクネクネトと扱うのが面白い。アフリカのセネガル、北アフリカ、さらにヴェニスからポーランドへ。6歳での旅立ちから52歳までの半生の流浪をモノローグドラマで描いたのだが、加藤は“七色の声”で操った。スカラムーシュ自身、母親、子供、ジプシーといった人物を多彩な声を使った台詞術だ。椅子から飛び降りて上手から下手へでんぐり返し、舞台中央から客席に向けて2回目のでんぐり返しはスローモーションの如くゆっくりと回った。円形の舞台装置を自分で半回転させたり、墓穴掘りやパントマイムも演じる。それは長い舞台経験の中で培ってきたカトケンの“七色の芸”と言えるだろう。父親の母国であるロンドンに着いたスカラムーシュは語りを止める。孤独の世界を生きてきた半生は、辛く、また喜怒哀楽を体験し尽くし、胸に秘めた道化の精神。冒頭から灯し続けたロウソクの灯を吹き消すと、死後の世界だろうか。暗転、そしてブランコに乗った道化が空中から降りてくる。なんてステキなエピローグなのだろう。この主人公のみならず、七つとは言わないが、人はだれしも二つや三つの仮面を生きているかも知れない―と思わせる物語世界であった。そして、それは加藤健一という舞台人の半生と重なるようであった。(8月18日所見)撮影:石川純<公演情報>加藤健一事務所『スカラームーシュ・ジョーンズ または七つの白い仮面』2022年8月18日(木)~2022年8月28日(日)会場:本多劇場プロフィール大島幸久(おおしま・ゆきひさ)東京都生まれ。団塊の世代。演劇ジャーナリスト。スポーツ報知で演劇を長く取材。現代演劇、新劇、宝塚歌劇、ミュージカル、歌舞伎、日本舞踊。何でも見ます。著書には「名優の食卓」(演劇出版社)、『歌舞伎役者 市川雷蔵 のらりくらりと生きて』(中央公論新社)など。鶴屋南北戯曲賞、芸術祭などの選考委員を歴任。「毎日が劇場通い」という。
2022年09月07日加藤健一事務所8月公演『スカラムーシュ・ジョーンズ or 七つの白い仮面』が、8月18日から28日まで東京・本多劇場にて上演される。本作はイギリスの作家ジャスティン・ブッチャーが手掛けた一人芝居。夜の娯楽として「喜劇的で風刺的な千年紀の物語を書く」と自らに課して書いた作品で、作中にはブッチャーの両親・親族の生まれや人生、そして自身が得てきた様々な経験が盛り込まれている。2001年にダブリン・シアター・フェスティバルにて初演、2021年にウィルトンのミュージックホールなどで上演され、今回の加藤健一事務所公演が日本初演となる。1899年12月31日、19世紀の終わり、大晦日のカーニバルの中、美しい褐色の肌を持つ女から生まれた小さな赤ん坊は抜けるように白く、何か特別なことのために生まれてきた子だ……と、つけられた名前は道化師を意味する、スカラムーシュ。生涯で唯一“我が家”だといえる場所を僅か6歳で後にし、たった一日で孤児となり、奴隷となり、流浪の身となり……そしてこれが、これから長く続く波瀾万丈な旅路へのスタートとなる。時にその光景や匂いに恍惚とし、この世のものとは思えぬ魅力的な音楽と共に旅をした。自身の透き通るような白い肌によって巻き込まれた数奇な運命は、恐怖と喜びに満ちていた。そして今夜は1999年12月31日、20世紀のどん尻でありミレニアム・イブ。大きな花火が打ち上がる大晦日にスカラムーシュ“道化師”が己の人生を、仮面を剥がすように語り始める。加藤健一事務所は、1980年、役者・加藤健一が一人芝居『審判』を上演するために立ち上げ、劇団員は加藤健一のみ。上演プログラムからキャスティング、演出、照明、音響、美術、衣裳など全てにわたって加藤本人がプロデュースするという体制をとっている。今回演出は鵜山 仁が務めた。チケットは、7月3日より一般発売が開始される。■加藤健一 コメント2年半にも及ぶコロナとの長い闘いで、文字通り「刀折れ矢尽き」立っているのがやっとという日々の中、心に灯り続ける温かい光は、劇場に足を運んで下さる皆さまとの目に見えない絆です。そんな皆さまのエールにお応えするには、役者加藤健一が全身全霊で舞台に立つ姿をお見せするしかないと考え、この一人芝居を選んでみました。『スカラムーシュ・ジョーンズ or 七つの白い仮面』は、今の僕にとって8,000メートル峰単独登頂に挑むような心境です。「そこに山があるからだ」と言った登山家がいますが、目の前に高い山が現れると、危険を顧みず挑んでみたくなるのは、舞台に生きる芝居者の性でしょうか。皆さまの応援だけが頼りです!!『スカラムーシュ・ジョーンズ or 七つの白い仮面』スチール撮影裏側<公演情報>『スカラムーシュ・ジョーンズ or 七つの白い仮面』2022年8月18日(木) ~8月28日(日) 下北沢・本多劇場【日時】8月18日(木) 14:008月19日(金) 14:008月20日(土) 14:008月21日(日) 14:008月22日(月) 14:008月23日(火) 休演日8月24日(水) 19:008月25日(木) 14:008月26日(金) 14:008月27日(土) 14:008月28日(日) 14:00【チケット料金】前売:5,500円当日:6,050円学生:2,750円(学生証提示、当日のみ)一般発売:7月3日(日) 10:00より【キャスト / スタッフ】出演:加藤健一作:ジャスティン・ブッチャー訳:松岡和子演出:鵜山 仁美術:乘峯雅寛照明:古宮俊昭音響:秦 大介映像:浦島 啓衣裳:加納豊美マイム指導:小島屋万助舞台監督:畑﨑広和チケットはこちら:公式サイト:
2022年07月01日共演に梅若万三郎・観世銕之丞・梅若紀彰・野村万作・野村萬斎ほか青木一郎/青木健一/一樹会主催、『青木響平初舞台 青木健一独立十周年記念 一樹会』が2022年6月12日(日)に国立能楽堂(東京都渋谷区)にて開催されます。チケットはカンフェティ(運営:ロングランプランニング株式会社、東京都新宿区、代表取締役:榑松 大剛)にて発売中です。カンフェティにてチケット発売中 ★カンフェティ限定割引チケットあり公式ホームページ 一樹会Twitter(@ichijyukai_noh) 能楽青木家として新たなる門出を記念する公演!《響平3歳の挑戦》青木健一の長男響平が3歳で初舞台を踏む。父の初舞台は4歳で仕舞「老松」…、はたして響平は無事に勤めきれるか?こうご期待!《健一、道成寺へ再挑戦》満を持して健一が道成寺に再挑戦!今回は特殊演出にて演じられるスペシャルバージョン。美しくも儚い情念をどのように演じるか必見です。主な出演者…梅若万三郎・観世銕之丞・梅若紀彰・野村万作・野村萬斎一樹会一樹会はシテ方観世流能楽師 青木一郎・健一が主催する演能団体です。前身となる青木一郎能の会を令和元年に改編し、都内を中心に能楽の演能および普及活動を行っています。開催概要『青木響平初舞台 青木健一独立十周年記念 一樹会』開催日時:2022年6月12日 (日)午後1時開演(終了予定4時)会場:国立能楽堂(東京都渋谷区千駄ヶ谷4-18-1)【番組】仕舞「老松」:青木響平地謡:青木一郎、青木健一仕舞「菊慈童」:青木一郎地謡:梅若紀長、中村裕、長谷川晴彦、梅若久紀、梅若紀佳仕舞「難波」:梅若万三郎「花筐 狂」:観世銕之丞地謡:梅若紀彰、伊藤嘉章、八田達弥、古室知也、梅若志長狂言「二人大名」シテ(大名):野村萬斎シテ(通りの者):野村万作アド(大名):野村裕基後見:月崎晴夫独吟「笠之段」:梅若紀彰解説 武蔵野大学教授武蔵野大学能楽資料センター長:三浦裕子能「道成寺 赤頭 中之段数躙 無躙之崩 五段之舞」前シテ(白拍子)後シテ(蛇體):青木健一ワキ(道成寺住僧):野口能弘ワキツレ(従僧):野口琢弘、則久英志オモアイ(能力):野村太一郎アドアイ(能力):石田淡朗笛:一噌幸弘小鼓:久田舜一郎大鼓:大倉正之助太鼓:小寺真佐人後見:梅若万佐晴、加藤眞悟、梅若泰志地謡:青木一郎、西村高夫、伊藤嘉章、八田達弥、遠田修、長谷川晴彦、古室知也、梅若志長鐘後見:観世銕之丞、清水寛二、観世淳夫、安藤貴康、梅若久紀狂言鐘後見:野村裕基、中村修一、内藤連、飯田豪■公演スケジュール【番組】1時仕舞「老松」仕舞「菊慈童」仕舞「難波」仕舞「花筐 狂」1時15分頃狂言「二人大名」(30分)1時45分頃独吟「笠之段」(5分)―休憩15分―2時頃解説(20分)2時20分頃能「道成寺 赤頭 中之段数躙 無躙之崩 五段之舞」(100分)終了予定4時■チケット料金(前売)S席:11,000円A席:9,000円B席:7,000円D席:3,000円(全席指定・税込)【カンフェティ限定】B席:7,000円→ カンフェティB席:6,000円!C席:5,000円→ カンフェティC席:4,000円! 詳細はこちら プレスリリース提供元:NEWSCAST
2022年05月14日