ホルモン補充療法は、つらい更年期障害を改善する治療法です。しかし、更年期障害にもさまざまな症状があります。ホルモン補充療法はどんな症状に効果があり、どんなメリットがあるのか。また、副作用などのデメリットはないのか。治療方法や費用のことなども含めて、産婦人科医の沢岻美奈子先生に教えてもらいました。教えてくれたのは…監修/沢岻美奈子先生(沢岻美奈子 女性医療クリニック院長)2013年1月に女性スタッフだけで乳がん検診をおこなう沢岻美奈子 女性医療クリニック開院。2022年の1年間で神戸市乳がん検診を約2500件、地元企業様の会社検診や自己検診も含めると約3100件の乳がん検診を実施する。患者さんとのやりとりと通じて日常の診察で感じ考えることを、専門医目線で正しい医療情報としてInstagramに毎週投稿している。ホルモン補充療法(HRT)って何?女性は更年期(45~55歳ころの閉経を挟んだ約10年間)になると、ホルモンのバランスが崩れて生理が不順になり、人によっては心身にさまざまな不調が現れます。他の病気を伴わない不調を「更年期症状」と言い、その中でも症状が重く日常生活に支障を来す状態を「更年期障害」と呼びます。更年期障害の一番の原因は、女性ホルモン「エストロゲン」の急激な低下です。ホルモン補充療法とは、少量のホルモンを補うことでエストロゲンの減少程度を緩やかにし、更年期障害を改善する治療法です。生理が順調でも、30代に比べて疲れやすい、眠りの質が落ちたなどの体調の崩れを感じる場合は、更年期症状が出ているケースかも。そういう場合にもホルモン補充療法を受けることで落ち着く場合がよくあります。誰でもできる治療なの?ホルモン剤には若干血液を固まりやすくする働きがあるため、脳卒中や心筋梗塞、冠動脈疾患などの既往歴がある人、喫煙者や血液をサラサラにする薬を内服している人はホルモン補充療法を受けられません。過去に子宮体がんや乳がんを経験した人は、場合によっては受けられないことがあります。これらの人で更年期障害で悩んでいる場合は、婦人科を受診して症状に合わせた漢方薬を処方してもらう方法があります。また、高血圧や糖尿病の人や肥満の人、家族に子宮体がん・乳がんを経験した人がいる場合には、病態が悪化する可能性があるため慎重な投与が必要です。最初にしっかり検査をし、医師とよく相談しましょう。ホルモン補充療法の方法は2つホルモン補充療法には主にエストロゲンだけを補う方法と、エストロゲンとプロゲステロンを併用して両方を補う方法があります。エストロゲンだけを半年以上使うと、子宮内膜が増殖して子宮体がんのリスクが高まることが知られています。そのため、子宮のある人には、内膜の増殖を防ぐ働きがあるプロゲステロンを併用します。併用により、子宮体がんのリスク軽減が可能です。手術で子宮を摘出した場合には、子宮がんの心配がないので、エストロゲンだけを補う方法で治療をおこないます。ホルモン補充療法の薬の種類と費用ホルモン補充療法の薬には、飲む・貼る・塗るの3タイプがあります。貼る、塗るタイプは、飲み薬に比べると胃腸や肝臓への負担がかからず副作用が少ないですが、かゆみ・かぶれなどが出る場合があります。飲むタイプは手軽に用いることができて便利ですが、胃腸や肝臓に負担がかかることがあります。他にも、腟がかゆい・乾くなどの症状がある場合には、腟に入れる錠剤を処方する場合も。また、更年期の症状に対応した漢方薬を併用する場合もあります。どの薬を用いるかは、患者と医師で相談して決めます。いずれの薬も家で自分で用いますが、症状の確認や薬の処方などのために2〜3カ月に1回程度の通院が必要です。ホルモン補充療法は保険適用で、薬代は病院や使用する薬剤によって異なりますが、だいたい月に2,000〜3,000円。漢方薬と併用する場合は、4,000〜5,000円程度です。どんな症状に効果があるの?ホルモン補充療法で不足していたエストロゲンが補充されると、乱れていた自律神経のバランスが整い、多くの症状が改善します。主に下記の効果があり、それに伴ってイライラや気持ちの落ち込みが改善するケースも多くあります。・ホットフラッシュ(のぼせ、ほてり)や発汗などの改善・動悸など自律神経系の不調の改善・閉経後骨粗しょう症の予防と改善・萎縮性腟炎や性交痛などの改善・悪玉コレステロールの低下・コラーゲンを増やし、皮膚や粘膜に潤いを与える・胃がんや大腸がんなどがんのリスクの低下更年期になるとコレステロールは自然に上がりますが、ホルモン補充療法をすると下がることが知られています。胃がんや大腸がんなどのがんリスクも低下しますが、これについてははっきりした原因はわかっていません。それでも、女性のがんで2番目に多い大腸がんのリスクが低下するのは、うれしい効果と言えるでしょう。薬の使用し始めに副作用が出ることがホルモン補充療法に重大な副作用はありません。使用を始めたときに下記のような副作用が現れることがありますが、多くは薬の頻度や量を調節することで1〜3カ月で治まります。・不正出血・乳房のハリや痛み・おりもの・下腹部のハリ・吐き気 など・ごくまれに血栓症を引き起こすことがある副作用の多くは薬の頻度や量を調節して改善できます。特に不正出血は多く見られますが、深刻な問題につながることは稀です。ただし、更年期以降、特に閉経後には子宮体がんの発症リスクが高くなります。月経と異なるタイミングで予定外の出血があった場合は、子宮体がんの検査を受けてみることをおすすめします。ホルモン補充療法で乳がんリスクが上がる、は間違い!日本女性の9人に1人が罹患すると言われる乳がん。40代後半から増えて、60代が一番多いのが特徴です。乳がんのがん細胞の60~70%は、エストロゲンの影響を受けて増殖するため、エストロゲンを補うホルモン補充療法が乳がんリスクを上げるのではと懸念する声が多くあります。しかし、2004~2005年に厚生労働省研究班が調査をおこない、ホルモン補充療法経験者が乳がんになる危険性は、ホルモン補充療法未経験者の半分以下だったという結果を公表しています。その後の研究でも、ホルモン補充療法が乳がんの発症に与える影響は、肥満やアルコール摂取、夜勤の仕事などが与える影響と同程度の小さいものであることがわかっています。ホルモン補充療法の始めどきはいつ?40代になって、生理が不順になったり体調に変化を感じたりしたらホルモン補充療法を検討しても良いでしょう。不調が軽いうちに始めることで、比較的スムーズに改善できます。しかし、めまいがしたから耳鼻科を受診して……と遠回りしている期間が長いと、症状が悪化して改善まで長引いてしまうことも。更年期世代で体の不調を感じたら、まずは婦人科を受診し、検査をしてみることをおすすめします。ホルモン補充療法にやめどきはあるの?数年前までは、乳がんリスクへの不安などから「ホルモン補充療法の上限は5年程度」や「60歳ぐらいになったら終わりどきを見つけよう」などと言われてしました。しかしその後、さまざまな調査で、乳がんのリスクが高くないこと、ホルモン補充療法を長くやっている人に健康被害がないことなどがわかってきて、やめどきについての考え方も変わってきています。今は女性の平均寿命が伸び、更年期である50代以降の人生が長くなりました。本人が「症状が改善したのでやめます」というのであれば、それもまったく問題ありません。でも、症状が続いていて、ホルモン補充療法を続けることで症状が改善し、定期的な検査でも問題ないのであれば、期間に上限を設けなくて良いというのが、最近の専門医の間での認識です。まとめ更年期障害の期間や症状は、人によって大きく異なります。やめどきを自分で決めることができるのは、女性にとって大きな安心と言えるでしょう。ただし、更年期を長く快適に過ごすためには、定期的な検診を受けることが欠かせません。自治体や職場の健康診断などをじょうずに活用していきましょう。※記事の内容は公開当時の情報であり、現在と異なる場合があります。※本記事の内容は、必ずしもすべての状況にあてはまるとは限りません。必要に応じて医師や専門家に相談するなど、ご自身の責任と判断によって適切なご対応をお願いいたします。取材・文/かきの木のりみ4つの編集プロダクションで紙媒体の編集をしつつWebの学校に通い、Webと紙両方の編集に携わるようになって約20年。スポーツは見るのもやるのも好きなのだけど、最近はすっかり見るほうに……。著者/監修/沢岻美奈子先生2013年1月に女性スタッフだけで乳がん検診をおこなう沢岻美奈子 女性医療クリニック開院。2022年の1年間で神戸市乳がん検診を約2500件、地元企業様の会社検診や自己検診も含めると約3100件の乳がん検診を実施する。患者さんとのやりとりと通じて日常の診察で感じ考えることを、専門医目線で正しい医療情報としてInstagramに毎週投稿している。
2024年03月26日更年期になると多くの女性が体調を崩し、長期間、更年期障害に悩む人も少なくありません。そんなとき、頼りになるのがホルモン補充療法。しかし、この療法は乳がんの発症率を上げるとの説もあります。それは本当なのか、私たちはどうすれば良いのか、産婦人科医の沢岻美奈子先生に聞きました。教えてくれたのは…監修/沢岻美奈子先生(沢岻美奈子 女性医療クリニック院長)2013年1月に女性スタッフだけで乳がん検診をおこなう沢岻美奈子 女性医療クリニック開院。2022年の1年間で神戸市乳がん検診を約2500件、地元企業様の会社検診や自己検診も含めると約3100件の乳がん検診を実施する。患者さんとのやりとりと通じて日常の診察で感じ考えることを、専門医目線で正しい医療情報としてInstagramに毎週投稿している。ホルモン補充療法(HRT)とは多くの女性は更年期(45~55歳ころの閉経を挟んだ約10年間)を迎えると、女性特有の症状が現れます。さまざまな症状の中で他の病気を伴わないものを「更年期症状」といい、その中でも症状が重く日常生活に支障を来す状態を「更年期障害」と言います。更年期障害の一番の原因は女性ホルモン、特に「エストロゲン」の減少です。ホルモン補充療法(HRT)は、このエストロゲンを補うことで、更年期障害を改善する治療法です。ただし、高血圧や糖尿病の人や肥満の人、家族に子宮体がん・乳がんを経験した人がいる場合には、病態が悪化する可能性があるため慎重な投与が必要です。過去に子宮体がんや乳がんを経験した人は、場合によっては受けられないことがあります。また、脳卒中や心筋梗塞、冠動脈疾患などの既往歴がある人、喫煙者、血液をサラサラにする薬を内服している人は、血栓症(血の塊が血管を閉塞して障害が生じる病気)を引き起こす可能性があるためホルモン補充療法を受けられません。乳がん細胞は女性ホルモンで増殖する!?厚生労働省が発表した「全国がん登録罹患数・率 報告 2019」によると、日本女性に一番多いがんが「乳がん」です。女性のがん罹患部位1位乳房2位大腸3位肺4位胃5位子宮日本女性の9人に1人が乳がんに罹患すると言われ、40代後半から増えて、60代が一番多いのが特徴です。乳がんのがん細胞の60~70%は、エストロゲンの影響を受けて増殖します。乳がん細胞が体の中で生存していく上で、エストロゲンなどの女性ホルモンが欠かせない存在となっているのです。そのため、エストロゲンを補うホルモン補充療法と乳がん発症リスクの関連が、長く懸念されてきました。乳がん発症リスクは、未経験者の半分以下実は、20年ほど前に海外で「ホルモン補充療法によって乳がんの発症が増加する」という報告がありました。当時、日本でも新聞などで大きく取り上げられたため、このフレーズが一般に広まったと言われています。しかしその後、その研究対象となった約1万6,000人の女性たちは、喫煙率や肥満率、高血圧率が高いなど、最初から乳がんなどのリスクが高い人ばかりだったことがわかりました。日本では2004~2005年に厚生労働省研究班が調査をおこない、ホルモン補充療法経験者が乳がんになる危険性は、ホルモン補充療法未経験者の半分以下だったという結果を公表しています。その後の研究でも、ホルモン補充療法が乳がんの発症に与える影響は、生活習慣病や夜勤の仕事などが与える影響と同程度、つまりとても小さいことがわかっています。乳がんのリスクよりも、つらい更年期障害の症状を改善するメリットのほうが大きいと考えられています。ホルモンの併用で子宮体がんリスクも心配なしホルモン補充療法には、主にエストロゲンだけを補う方法と、エストロゲンとプロゲステロンを併用して両方を補う方法があります。エストロゲンだけを半年以上使うと、子宮内膜が増殖して子宮体がんのリスクが高まることが知られています。そのため、子宮のある人には、内膜の増殖を防ぐ働きがあるプロゲステロンを併用します。併用により、子宮体がんのリスクはなくなります。手術で子宮を摘出した場合には、子宮がんの心配がないので、エストロゲンだけを補う方法で治療をおこないます。ホルモン補充療法後は毎年の乳がん検診が大切!ホルモン補充療法の有無にかかわらず、更年期世代は乳がんの発症が多い年ごろです。40歳以降は2年ごとの乳がん検診を受けることが大切です。見逃しを防ぐためにも、マンモグラフィーと超音波検査の併用がおすすめです。ホルモン補充療法を受けた後は、毎年乳がん検診を受けることで安全に療法を続けることができます。10年間検診を受けず、60歳で乳がんが発見された女性の話以下は沢岻美奈子先生が実際に診察した、ある女性のケースです。その女性は60歳のとき、沢岻先生の医院で初めて乳がん検診を受けました。すると、マンモグラフィーで左乳房にひきつれが見つかり、超音波検査でも13mmの腫瘍が確認され、乳がんであることがわかりました。沢岻先生が診断結果を伝えると女性は「ホルモン補充療法を10年くらい受けているんですけど大丈夫ですか?」と聞いたそうです。なんと、その女性は10年の間一度も乳がん検診をしていなかったのです。先生は「ホルモン治療を始めた50歳から定期的に検診を受けていたなら、もっと早く、乳がんが小さいうちに見つけられたはず。そう思うと、本当に残念でなりません」と言います。がんは早期発見・早期治療ができれば、それほど恐れることはありません。このような悲しいケースに陥らないためにも、定期的な検診を欠かさないことが大切です。まとめ乳がん検診は、地域の婦人科医院ではおこなっているところはほとんどありません。自治体や職場の定期検診のタイミングを逃さず、しっかり利用することが大切。個人的に検診を受けたいときには、全国の検診(健診)センター、乳腺クリニック、総合病院、大学病院、がんセンターなど、乳腺外科のある病院に連絡してみましょう。自分自身を守るために、定期的な検診を習慣にしたいですね。※記事の内容は公開当時の情報であり、現在と異なる場合があります。記事の内容は個人の感想です。※本記事の内容は、必ずしもすべての状況にあてはまるとは限りません。必要に応じて医師や専門家に相談するなど、ご自身の責任と判断によって適切なご対応をお願いいたします。取材・文/かきの木のりみ4つの編集プロダクションで紙媒体の編集をしつつWebの学校に通い、Webと紙両方の編集に携わるようになって約20年。スポーツは見るのもやるのも好きなのだけど、最近はすっかり見るほうに……。著者/監修/沢岻美奈子先生2013年1月に女性スタッフだけで乳がん検診をおこなう沢岻美奈子 女性医療クリニック開院。2022年の1年間で神戸市乳がん検診を約2500件、地元企業様の会社検診や自己検診も含めると約3100件の乳がん検診を実施する。患者さんとのやりとりと通じて日常の診察で感じ考えることを、専門医目線で正しい医療情報としてInstagramに毎週投稿している。
2024年03月22日名古屋麻酔科クリニック(名古屋市)は、治療抵抗性うつ病や不安障害、PTSDなどのメンタル疾患に対して幻覚療法(ケタミン点滴+音楽療法)を2024年3月14日より開始いたしました。幻覚療法という新しい戦略■幻覚療法について現在、海外ではLSDやMDMA、シロシビンなどの幻覚剤を用いた幻覚療法の研究が盛んにおこなわれています。最近、LSDについては臨床試験で有望な結果が出たことを受け、米国食品医薬品局(FDA)が画期的治療薬(ブレークスルー治療薬)に指定しました。また、MDMAやシロシビンについても同様に画期的治療薬(ブレークスルー治療薬)に指定されています。名古屋麻酔科クリニックは15年前から麻酔科、ペインクリニック、心療内科として診療を行っており、2023年1月よりケタミンクリニックを立ち上げ、幅広いメンタル疾患に対する治療を行ってきました。過去には、1,500回以上のケタミン点滴治療を実施しており、豊富な経験と知識を蓄積しています。また、開院当初より夢分析を中心に洞察的な精神分析療法(力動学的精神療法)を行い、これまでに1,000回以上の夢分析を実施しています。ケタミンは他の幻覚剤とは異なる作用機序を持ち、NMDA受容体拮抗薬として作用し、グルタミン酸系神経伝達を変化させることで幻覚や意識変容を引き起こすと考えられています。ケタミンによる夢幻覚は副作用の一つともされていますが、無意識層により近づくことができるようになり、心であるその無意識層から社会的な自分へのメッセージという効果とも考えられます。■提供を開始した「幻覚療法(ケタミン点滴+音楽療法)」とは当院の幻覚療法は、ケタミン点滴と音楽療法(主にアンビエントなどのヒーリング系)の組み合わせによって行われる新しい治療アプローチです。この組み合わせにより、無意識層にアプローチしやすくなり、意識―無意識の乖離を調整することで心の安定につながる可能性を考えています。さらに、夢分析の手法を用いた力動学的精神療法を取り入れることで、その効果をより深化させることを試みます。実際にこの療法を受けた患者からは、多くの方が夢や幻覚体験が増え、またその質がより具体的になったという報告をしています。結果として、より頭がすっきりする、安定する、楽になるなどの効果が得られています。この幻覚療法は、従来の治療法では効果が見られなかった患者に対して、新たな治療オプションとして注目されています。当院では、患者の個々のニーズや状況に合わせた安全かつ効果的な治療を提供しています。新たな展開に進みませんか【クリニック概要】名古屋麻酔科クリニック所在地 : 〒464-0837 愛知県名古屋市千種区丘上町2丁目49-4URL : Mail : mail@nagoyamasui.com ●ケタミンクリニックについてURL: ●首こりボトックスURL: ●テニス肘PRP療法URL: 詳細はこちら プレスリリース提供元:@Press
2024年03月19日音楽療法事業を行う認定NPO法人心のおしゃべり音楽工房(所在地:東京都世田谷区、代表理事:中井 深雪)は、だれでも楽器で遊べる音楽イベント『第7回世田谷区音楽療法ライブ2024』を2024年3月24日に東京都・世田谷区の第二友の家 2Fホールで行います。イベント詳細: 第6回世田谷区音楽療法ライブ2023より■「世田谷区音楽療法ライブ」開催の背景2015年にNPO法人となった「心のおしゃべり音楽工房」は、4歳前から音楽療法を受けて育ち、ピアノ伴奏が得意になった自閉症のわたなべゆうたくんとその同級生でドラムが叩けるけいすけくんの二人が活躍できる場を作ろうと、「ゆうたバンド」を結成し、2018年より、障がいの有無に関わらずインクルーシブに参加できる「音楽療法ライブ」の開催を手掛けてきました。■『世田谷区音楽療法ライブ』について音楽療法とは、言葉では十分に意思を伝えられない人たちと音楽で気持ちを通わせながら、より良い支援へと繋げていく目的で、音楽療法士が行うセラピーです。世田谷区の後援で行われるこのイベントは、障がいのある人もない人も、赤ちゃんも、保育者・介護者も、ともに生の楽器に触れながら、音楽療法士のサポートで多様性を豊かに包み込める音楽の世界へとお連れします。■開催概要イベント名: 第7回世田谷区音楽療法ライブ2024開催日時 : 3月24日(日) 14:00~15:30 開場 13時20分会場 : 東京第二友の家 2Fホール(エレベーターはありません)(〒155-0033 東京都世田谷区代田3-23-15)アクセス : 小田急線「世田谷代田」駅 徒歩7分 梅ヶ丘駅南口 徒歩7分井の頭線「新代田」駅 徒歩15分バス「宮前橋バス停下車」 徒歩2分森91東急バス 新代田駅前⇔大森操車場渋54小田急バス 経堂⇔渋谷*お車でお越しの方は、近隣のコインパーキングをご利用ください。参加費 : 550円(税込)※世田谷区にお住まいか所属先のある、子どもと25歳以下の若者およびその保護者または介護者2名までは無料です。参加条件 : なし どなたでも参加できます定員 : 80名主催 : 認定NPO法人心のおしゃべり音楽工房協賛 : NPO法人ドリームフォーキッズジャパン後援 : 世田谷区東京第二友の会申込方法 : 公式LINE・Google フォーム(詳しくは公式サイトのイベント詳細ページをご確認ください)公式サイト: 友の家MAPPresented by<内容>このイベントは、世田谷区にある都立特別支援学校を卒業して就職した自閉症のゆうたくん(24)が、同期のドラマーけいすけくん(23)と共に、選曲と演奏を行い、それを音楽支援の専門家たちがお手伝いして、みんなで一緒に音楽を作り上げる参加型のライブです。小さなお子さんも、障がいをお持ちの方も、音楽による支援の方法を学びたい方も、どうぞご参加ください。さまざまな楽器や音の鳴る玩具に直接触れながら音楽できます。なお、このイベントには、世田谷区のみなさまが寄付してくださった赤い羽根共同募金からの助成金を使わせていただいております。また、子どもたちの未来に夢を!という非営利活動をされている、NPO法人ドリームフォーキッズジャパンさまからのご協賛もいただいております。Supported by参加お申し込みはこちらからお申し込み 二次元コード <公式LINE>公式LINEからのお申し込み ■会社概要商号 : 特定非営利活動法人心のおしゃべり音楽工房代表者 : 理事 中井 深雪所在地 : 〒154-0016 東京都世田谷区弦巻2-12-28設立 : 2015年12月事業内容: 音楽療法事業、コンサート・イベントの開催 他資本金 : 12万円URL : 【本件に関するお客様からのお問い合わせ先】NPO法人心のおしゃべり音楽工房TEL : 03-3418-6612お問い合せフォーム: お問い合わせ項目は、「音楽療法ライブ参加希望」をお選びください。 詳細はこちら プレスリリース提供元:@Press
2024年03月15日ヒューマンテクノ株式会社(東京都千代田区)は迷走神経刺激療法の革新的な一環として、日本初(※)となる「Vagal Treatment(耳ケアトリートメント)」を、3月3日耳の日にスタートし、話題を呼んでいます。※当社調べ耳を刺激することで迷走神経へのアプローチが可能に【Vagal Treatmentについて】Vagal Treatmentは、さかえクリニック院長、順天堂大学医学部非常勤講師の医学博士である末武信宏が順天堂大学医学部での自律神経臨床研究をベースに開発。海外ではニューロモデュレーション、経皮的耳介迷走神経刺激療法(TaVNS)として安全性もエビデンスも確立されたその効果はロジックも明確であり、迷走神経が集まる耳を刺激することが最大の特徴です。迷走神経の活性化は、メンタルヘルスにも効果的であり、うつ、自閉症、ストレスケアにも有効性の報告があります。特に、女性のメンタルヘルスには欠かせないフェムテック分野においても、重要な役割を果たします。開発者の末武信宏(医学博士)Vagal Treatmentによる迷走神経の活性化は、生理痛、PMS、産後鬱、更年期障害などのアプローチに期待が寄せられています。また、迷走神経の刺激により、脳全体が活性化し、脳梗塞後の麻痺の改善や認知症の改善など、多岐にわたる効果を認める論文が世界中で発表されています。さらに、Vagal Treatmentによる迷走神経の刺激は、集中力、身体パフォーマンスの向上などにも効果を発揮します。すでに多くのトップアスリートにも導入され革新的な成果が出ているコンディショニング、トレーニング、ケア法です。迷走神経活性化により、癌患者の生存率が上がるというエビデンスも存在します。迷走神経は、ヘルスケア、身体パフォーマンス向上の「カギ」となる重要な要素です。【次世代のヘルスケア】Vagal Treatmentは東京都、名古屋、東京のクリニック、サロンで展開、今後はラグジュアリーホテルスパへの導入や企業におけるフェムテックサポート、従業員のメンタルヘルスサポートも行ってまいります。【導入施設】さかえクリニック所在地 : 愛知県名古屋市中区錦3-5-21 錦HOTEIビル2F電話番号: 0120-566-680052-953-9676URL : Luxe Beaute Mii所在地 : 東京都港区白金台5-18-4 ガラス張り一棟サロン2F電話番号: 080-2258-3620URL : 詳細はこちら プレスリリース提供元:@Press
2024年03月06日タレントの川崎希が26日に自身のアメブロを更新。息子が舌下免疫療法を始めた結果を報告した。この日、川崎は「カゲトラの花粉症治療」と切り出し、息子が昨年の花粉シーズン終盤から舌下免疫療法を開始したことを報告。「今年は舌下治療はじめてからの初の花粉症シーズンなんだけど」(原文ママ)と述べ「治療前よりはかなり症状が抑えられてる気がする」と息子の様子を明かした。続けて「いつもはひな祭りあたりにはすごく目が腫れてた」といい「今年はたまーに目薬するくらいで毎日は目薬必要ないくらいまで落ち着いてる」と説明。「5才過ぎてからしか治療スタート出来ないってことで5才になるまではひたすら薬飲みながら花粉シーズン去るのを待ってた」と明かし「薬は飲んでるけどいつもよりはひどくならないかな?と今のところそんなかんじ」とつづった。一方で「舌下治療は花粉シーズン以外も毎日舌下治療薬をやり続けないといけない」(原文ママ)といい「それは大変なんだけど、少しでも楽になってそうでなにより」と安堵した様子でコメント。服用している薬についても「味も本人的には美味しいらしくて、そこは続けやすくて助かりました」と述べ「舌下治療のことを少しインスタに書いたらたくさん質問が来てたのでblogにまとめてみたよ」(原文ママ)とつづった。最後に「お医者さんで詳しく説明してもらえるので気になってる方はアレルギー科のある病院への相談がおすすめです」とコメントし「花粉シーズン症状ひどくならず無事に乗り越えられますように」とつづり、ブログを締めくくった。
2024年02月27日この漫画は書籍『私の生理のしまい方』(著者:原あいみ/監修:関口由紀)の内容から一部を掲載しています(全22話)。 ■これまでのあらすじ「いかに日々を楽しく生きるか」がモットーの49歳の会社員のともこさんは、独身で両親も健在、さらには好きな「料理」に関わる仕事もできて充実した日々を送っていました。しかし、健康診断の再検査で婦人科を受診したところ、大き目の子宮筋腫がることが判明。幸いにも良性だったため手術せずに経過観察をすることに。40歳の頃に子どもを産まない選択をしたともこさんは、閉経したときのことを想像して「寂しくはないだろう」と思うのですが、子宮筋腫で子宮を全摘出した母のことを思うと、どこか複雑な気持ちになるのでした。52歳と言えど体力には自信のあったともこさんでしたが、あるとき足に異常なむくみと重さを感じ…。立っていられないほどの痛みが生じ、症状は日に日に悪くなるばかり。大きな病院を受診するも、一時的に症状が改善するだけで完全な完治とはいかず…。毎年楽しみにしていた山登りも断ってしまったのでした。原因もハッキリしない状況にモヤモヤする日々。以前のような健康な体には戻らないのかもしれない…と不安になるのでした。次回に続く(全23話)「私の生理のしまい方」連載は7時更新! 『私の生理のしまい方』 (著者:原あいみ/監修:関口由紀(KADOKAWA) 「私の生理のしまい方」はこちら 生理不順、疲れやすい、眠れない、イライラする…もしかしてこれって更年期? 40代からの大人女性のさまざまな不調について、9人の体験談をマンガ化! 人生の後半戦、悲観するのではなく、心身ともに自分らしく楽しく生きていくには? 漠然とした不安に寄り添い、ゆらぎがちなこの時期を前向きに乗り越えるヒントがもらえる1冊。
2024年02月13日舌下免疫療法は噂では聞いたことあるような…という認識だったんですが、お医者さまから提案されるものであって患者から希望できるとは知らず…ネットで体験談を読んだりしました。調べていると、適切な年齢やリスクなども書かれていました。悩みましたが、通院して先生に相談してみることに。治療には数年かかるとも教えられ、また副作用もあるそうなので娘の様子は見守ろうと思います。そして少しでも効果が出ることを祈るばかりです。この記事に記載された症状や治療法は、あくまでも筆者の体験談であり、症状を説明したり治療を保証したりするものではありません。気になる症状がある場合は医師にご相談ください。
2024年01月18日42歳のときに生理不順で産婦人科を受診したところ、医師から生理が終わるまでまだ早いからということで、ホルモン補充療法をすすめられました。ホルモン補充治療を受けることは、考えていなかったのでとても驚きました。私が初めて受けたホルモン補充療法について紹介します。ホルモン補充療法を受けるまで毎月、決まった周期で来ていた生理が、来る月があったりなかったりに……。そして、月経量も多くなり心配になりました。42歳という年齢もあり、更年期の影響かもしれないと思ったのです。ちょうど健康診断で婦人科を受診した際に、「近いうちに検査をしたほうがいい」と告げられ、健診前から気にしていたことでしたので、数日後に予約を取りました。一時期通っていた別の産婦人科は予約を取るのが大変でしたが、ここはスムーズに予約が取れ、通院しやすい印象を持ちました。そして、初診時に問診で生理や出産に関わることを記入し、診察となりました。とりあえず血液検査をして数日後に結果が出るのを待つことに。そしてその結果は、女性ホルモンが少なくなり始めているため、「早期閉経」になってしまうとのことでした。将来のためにも生理があったほうが良い年齢だからということで、ホルモン補充療法について教わりました。ホルモン補充療法の中でもパッチをおなかに貼るタイプのものをすすめられ、「どうしますか」と聞かれました。なるべく治療をしたほうが良いけれど、がん罹患リスクにもわずかだけど影響があるとのことで、定期的にがん検診を受けることが必須とも言われました。その言葉に少し戸惑いもありましたが、がん罹患率はそれほど高くないとのことなので、治療を受けることにしたのです。ちなみに、医師からは乳がんや子宮がんなどの特定のがん罹患リスクが上がるという説明はありませんでした。毎月通院しなければならず、また定期的にがん検診を受けることが必須。ですがやはり、通いやすい点が治療を受けることに前向きとなった理由でもありました。パッチ式ホルモン補充療法は効果があった検査の結果を聞きに行った日に、早速ホルモン補充療法の薬を処方されました。「メノエイドコンビパッチ」という貼り薬で、卵胞ホルモンと黄体ホルモンを合わせたものでした。更年期障害の症状を改善する薬ですが、早期閉経として処方されました。下腹部辺りに丸いパッチを貼り3日おきに貼り替えます。1回に10枚分を処方されるので、月に1回受診して薬をもらいに行くといった感じです。貼る場所を毎回変えれば肌への負担も少ないので、無理なく治療ができます。生理不順で生理が遅れていたのですが、貼り始めて1〜2週間後に生理が来ました。ただ、薬を使って生理を来させているからか、どうしてもその効果が強くあるように感じています。私の場合は生理前に強烈な眠気がありました。治療を始めて間もなくは体も慣れていないので、薬の影響を受けやすいようですが、徐々に慣れてくると初めて処方されたときに医師から説明があったことを思い出し、生理前の昼間に眠たいと感じたときは、無理して家事や仕事をするのではなく、30分でも休めるように調整することにしました。そうすることで罪悪感も減り、結果として家事や仕事もはかどるようになりました。なかなか通院できず起きた体調の変化最初に薬を処方されて3カ月ほどは通院したのですが、4カ月目以降からコロナ禍で少し通院を控えていました。半年ほどさぼっていたら、生理がまた不順となり、さらには精神的にも不安定になってきました。「これではまずい」と思い、急いで婦人科を予約して受診。そして、精神的に不安定となることがあると伝えると、「薬を貼ってなかったからかな?」「貼るとまた落ち着くと思うよ。あと、運動してね」と言われました。薬の効果は大きく、生理はもちろん精神的にも良い影響があったことに、自分でも驚いています。勝手にやめてはいけないと反省し、しっかりと治療を続けようと思いました。まとめホルモン補充療法は、おなかにパッチを貼るだけのとても簡単な方法ですが、きちんと生理不順を改善できたので、しばらく続けようと思っています。また、さぼっていたときに精神的な面にも影響がありましたが、再び貼り始めてからはそれも改善してきたので、こちらの効果もこれからも期待しています。※記事の内容は公開当時の情報であり、現在と異なる場合があります。記事の内容は個人の感想です。※本記事の内容は、必ずしもすべての状況にあてはまるとは限りません。必要に応じて医師や専門家に相談するなど、ご自身の責任と判断によって適切なご対応をお願いいたします。監修/駒形依子先生(こまがた医院院長)2007年東京女子医科大学卒業後、米沢市立病院、東京女子医科大学病院産婦人科、同院東洋医学研究所を経て、2018年1月こまがた医院開業。2021年9月より介護付有料老人ホームの嘱託医兼代表取締役専務に就任し現在に至る。著書に『子宮内膜症は自分で治せる(マキノ出版)』『子宮筋腫は自分で治せる(マキノ出版)』『膣の女子力(KADOKAWA)』『自律神経を逆手にとって子宮を元気にする本(PHP研究所)』がある。イラスト/サトウユカ著者/Y.N.(44歳)大学生の子どもが2人。自宅で過ごすことが多くなり、パン作りやお菓子作りに励む。季節感を取り入れた生活が好きで、フルーツシロップ作りもしている。
2024年01月08日閉経後の女性に見られる病気の1つである「尿路結石症」。腎臓にできた結石が尿管などの尿の通り道を通過することで、激痛をもたらす病気です。どうして閉経後の女性の罹患率が高いのか。泌尿器科医の窪田徹矢先生にお伺いしました。監修/窪田徹矢先生(くぼたクリニック松戸五香院長)獨協医科大学医学部卒業。千葉医療センター、成田赤十字病院で研修を積み、国保松戸市立病院泌尿器科に勤務。その後千葉西総合病院泌尿器科にて医長、部長を歴任。2017年、くぼたクリニック松戸五香を開業。日本泌尿器科学会専門医・指導医。専門医である泌尿器科および皮膚のトラブル、生活習慣病を含めた内科まで幅広く診察。メディア出演も多数あり、医者YouTuberとしての情報発信もおこなっている。どうして閉経後にリスクが上がるのか閉経によるエストロゲンの減少尿路結石症の主な原因は暴飲暴食や運動不足といった生活習慣の乱れです。しかし、体内のホルモンの分泌が減ることでも尿路結石症になるといわれています。尿路結石症の罹患は男女比が2:1と男性に多い病気。男性は食生活が乱れがちな30〜44歳の罹患率が最も高いのに対し、女性は閉経を迎える40〜50代に多い病気とされています。なぜ、男女間で罹患する年齢差があるのでしょうか。「女性ホルモンであるエストロゲンは、尿中のシュウ酸を減らす働きがあります。結石の種類で代表的なのがシュウ酸カルシウムなので、エストロゲンの分泌が活発なうちは結石ができにくい状態です。そのため、エストロゲンが減少すると結石ができやすくなり、尿路結石症に罹患する可能性が高まります。ですから更年期に入り閉経を迎えた女性は、同年代の男性に比べて尿路結石症の発症リスクが高くなっています」(窪田先生)男性ホルモンと尿路結石症の関係女性ホルモンであるエストロゲンが尿路結石症のリスクを下げるのとは反対に、男性ホルモンであるテストステロンは尿路結石症の発症と大きく関わっています。「尿路結石症の結石は、シュウ酸カルシウムやリン酸カルシウムなどの塊です。テストステロンにはシュウ酸を増やす作用があり、シュウ酸は結石の成分になります。シュウ酸が体内に増えれば増えるほど、シュウ酸が体内に吸収されてしまい結石ができてしまうのです。特に筋肉質な人は男性ホルモンを多く分泌しているので、尿路結石症になりやすいとされています」(窪田先生)男性更年期などでテストステロンの分泌が減ってしまったという人は、尿路結石症のリスクは下がります。ホルモン注射などで男性ホルモンを足したとしても、正常値の範囲内であれば問題ないそうです。40代から増えるあの症状も尿路結石症?尿路結石症は痛みが先にやってくる!尿路結石症の症状の1つに「頻尿」があります。40代を過ぎると、骨盤底筋の緩みや過活動膀胱による頻尿に悩まされる人も多いですよね。尿路結石症と過活動膀胱などによる頻尿には大きな違いがあります。尿路結石症による頻尿は、結石が膀胱の中やその周辺を刺激することで起こります。それよりも先に、結石が腎臓から尿管までの尿の通り道である尿路を通過するので激痛が発症します。過活動膀胱などによる頻尿は慢性的なものであり、痛みを伴いません。何だか最近トイレに行く回数が増えたな……と思うだけにとどまります。激痛で救急車を呼ぶ人もいるくらい尿路結石症とは急性的な病気です。なので、頻尿になったら尿路結石症だということはありません。まとめホルモンの分泌が減ると、心身にさまざまな変化が起こりますよね。尿路結石症もその変化の1つ。ただ、ホルモンの分泌が減っても尿路結石症の予防策はあります。まだまだ長い人生、健康に過ごしていきたいですね。※記事の内容は公開当時の情報であり、現在と異なる場合があります。※本記事の内容は、必ずしもすべての状況にあてはまるとは限りません。必要に応じて医師や専門家に相談するなど、ご自身の責任と判断によって適切なご対応をお願いいたします。取材・文/ウーマンカレンダー編集室著者/監修/窪田 徹矢 先生くぼたクリニック松戸五香院長。獨協医科大学医学部卒業。千葉医療センター、成田赤十字病院で研修を積み、国保松戸市立病院泌尿器科に勤務。その後千葉西総合病院泌尿器科にて医長、部長を歴任。2017年、くぼたクリニック松戸五香を開業。日本泌尿器科学会専門医・指導医。専門医である泌尿器科および皮膚のトラブル、生活習慣病を含めた内科まで幅広く診察。メディア出演も多数あり、医者YouYuberとしての情報発信もおこなっている。
2023年12月31日39歳で第4子を出産して、まさか3年で閉経するとは思っていなかった私。42歳で生理が来なくなり、心身共に不安定になった期間を経て1年がたちました。当時、子育てと仕事で忙しい毎日を送り、なかなか産婦人科へも行けなかった私の心身の変化をお話しします。生理不順でつらかった42歳私には4人の子どもがいます。現在長男は18歳、長女は16歳、次女が8歳、次男が4歳の年の離れた兄弟で、次男を出産したのは私が39歳の年でした。次男を授かったとき、もう最後かもしれないと思っていましたが、出産も2度目の帝王切開となり、卵管を閉じる手術をすることに。ただ、卵管を閉じても産後、生理は手術前と同じように来ていました。ところが、次男が3歳になると生理は不順になり、生理が来ない月は腰周りが重くなり、体調がすぐれないことがありました。まさか、これが最後の生理だったなんて…体調がすぐれない時期に痔がひどくなり、手術をすることになりました。初めは市販の痔の薬や痔に効く漢方も試してみましたが、痛みがひどく出血するようになったので病院へ行きました。処方された薬でも痛みはとれず、どうにもならず手術を決心。ちょうど手術前に生理があったのですが、それが最後の生理に……。まさかこんな早くに閉経するとは思ってもいなかったので、痔が完治し、体は元気になったはずでしたが、その後から気持ちが不安定になっていきました。小さなことを気にし過ぎたり、子どもたちにイライラして怒ってしまったり、夫に八つ当たりをしたりと、気持ちのコントロールができなくなってしまったのです。心身が落ち着き始めたのは…なぜ自分がこんなに情緒不安定になるのかわからず、母に相談すると「更年期じゃない?」と。そのときは、「そうかもしれないけど、病院に行く時間もないし」と思っていた私。ただ、原因が更年期かもしれないとわかってから、自分の体と心に向き合えるようになりました。ホットフラッシュや体のだるさも気持ちで乗り切り、忙しい私に考えている暇はない! と思うように。すると症状が出てから2カ月ほどで心身共に落ち着くことができるようになりました。まとめ生理が来なくなってから1年が経過し、ようやく閉経したと確信できた私。病院に行けば検査などでもっと早くわかることができるそうですが、私はなぜかそこまでしたくなかったというのが本音。毎日仕事と子育てで忙しくしていることで気が紛れ、気持ちを切り替えることができたのだと思います。※記事の内容は公開当時の情報であり、現在と異なる場合があります。記事の内容は個人の感想です。※本記事の内容は、必ずしもすべての状況にあてはまるとは限りません。必要に応じて医師や専門家に相談するなど、ご自身の責任と判断によって適切なご対応をお願いいたします。監修/駒形依子先生(こまがた医院院長)2007年東京女子医科大学卒業後、米沢市立病院、東京女子医科大学病院産婦人科、同院東洋医学研究所を経て、2018年1月こまがた医院開業。2021年9月より介護付有料老人ホームの嘱託医兼代表取締役専務に就任し現在に至る。著書に『子宮内膜症は自分で治せる(マキノ出版)』『子宮筋腫は自分で治せる(マキノ出版)』『膣の女子力(KADOKAWA)』『自律神経を逆手にとって子宮を元気にする本(PHP研究所)』がある。【駒形先生からのアドバイス】43歳未満で閉経した場合、早発閉経という病気で治療が必要になります。 44歳以降に閉経する、一般的な閉経とは違うため、受診する時間がないからと様子を見るのではなく、必ず婦人科を受診してくださいね。著者/松田 みさと(42歳)長男と次男が15歳差の2男2女の母。仕事をしながら子育てに奮闘中。現在はライターとして、自身の体験をもとに妊娠・出産・子育てに関する体験談を中心に執筆している。
2023年12月18日閉経後、少なくなると思っていたおりものが多いので気になり調べてみると、更年期で女性ホルモンのエストロゲンの分泌が少なくなると、おりものが増えることがあるとわかりました。私はおりものシートがないと下着を取り替えないといけないくらい不快に思っていました。しかし、入院することがあり、着替えもシャワーもままならず、下着の不快感で困っていたときに相談した看護師さんのある言葉に救われたのです。おりもので下着の不快感がいつも気になる更年期以前は生理痛はそこそこありましたが生理期間が短く、経血量も少なかった私。今まで下着の不快さを感じたことはなかったのに、閉経後は常に感じていました。においも強くなっていたようで、娘から「ママの後にトイレに入ったらにおいがきつい。病気かも」なんて言われてショックでした。それからは、消臭効果のあるおりものシートを使い、こまめに取り替えていました。乾燥肌の私は閉経後に局部が乾燥するようになったようで、おりものシートでこすれて、かゆみも出てきて、もう踏んだり蹴ったり……。こんな話は親しい友人にもできず、どうしようかと悩んでいました。そんなとき、持病の股関節痛がひどくなり、入院して人工股関節置換手術をすることになりました。出産以外では人生で初めての入院です。手術や入院のことも含めて不安はさらに高まり、ふさぎ込んでしまったのです。おりものって必要なものだった!?入院して手術を終えると、尿道カテーテルをつながれ、排尿するためにトイレに行くこともなくなったので、下着を替えることもできません。下着がいつもベトベトしていて体の痛みもあるため、まさに地獄のような日々。ただ病棟の看護師さんはとてもやさしく気さくな方ばかりで、何か相談をすると親身になって答えてくれたのが救いでした。そして、下着の汚れのことも相談してみたところ、看護師さんからは意外な答えが返ってきました。「体の中から“おりてくる”からおりものと言うんです。子宮、腟、汗腺からの分泌物が混じり合ったもので、成熟した女性なら誰にでもあるもの。腟の中をきれいにしてくれる大切なものなんです。あなたのおりものはにおいもないし、気にすることはないですよ」と言ってくれました。私はその言葉を聞いて、目からうろこでした。嫌なものだと考えていたおりものにそんな働きがあるなんて!その後、尿道カテーテルが外され、車椅子や歩行器で自由にトイレに行けるようになった私は、おりものシートを使ったり、清潔なウェットティッシュなどで拭いたりしてケアしました。おりもの用布ナプキンで気にならなくなった乾燥肌でトラブルの多い私は、おりものシートがこすれることでかゆみが再発。でも、おりものシートがないと、仕事中は下着を替えることも難しいので困ります。そんなときに、ネットの広告で以前から気になっていた布ナプキンにおりもの用があることを知りました。布ナプキンは何回か使っていたのですが、生理中はやはり布だと不安なこともあり、あまり使わなくなっていたのです。ネット広告でオーガニック布ナプキンのお店を見つけ、おりもの用のものを試しに買ってみました。すると肌のこすれも気にならず、好きなときに替えられる布ナプキンは私にはぴったりでした。それからは下着の不快感を気にすることなく、毎日が送れるようになりました。毎日洗うことも、お風呂のときに持ち込んでついでに洗うことで負担ではありませんでした。かわいい柄のものもあり、下着のように楽しんでいます。まとめ生理とは違い、毎日のことなので常に気になっていたおりもの。嫌なものだとしか思えなかったのですが、看護師さんの「おりものは大切なもの」という言葉で、自分の中のイメージが変わりました。体の中をきれいにしてくれる必要なものと思い、気持ちよくケアができるようになったのです。そしてオーガニック布ナプキンを使うことで、敏感肌の私にも刺激がなくなり、ラクになりました。他人には打ち明けにくい悩みも、専門家になら安心して相談できます。医療に従事する人は体の専門家。医師や看護師さんなどの専門家に頼ることで、悩みを抱えず、気持ちよく生きていきたいです。※記事の内容は公開当時の情報であり、現在と異なる場合があります。記事の内容は個人の感想です。監修/粒来 拓先生(よしかた産婦人科分院綱島女性クリニック院長)日本産科婦人科学会 専門医・指導医。日本女性医学学会 女性ヘルスケア認定医・指導医。日本女性心身医学会 認定医。患者一人ひとりの症状と考え方に寄り添い、サポートしている。イラスト/きびのあやとら著者/ゆうの(54歳)24歳の息子と22歳の娘がいる。娘と同居中。40代に入ってからずっと、もろもろの不調と付き合いながら生活している。
2023年11月25日更年期を迎え、頻尿に悩まされるようになりました。特にひどくなってきたのは、閉経を迎えてからだと思います。それまでは特にトイレが近いと意識したことはなかったのですが、加齢とともに明らかにトイレに行く回数が増え、急な尿意を覚えることが多くなりました。今回は私の頻尿との付き合い方をご紹介します。さっき行ったのにまたトイレに行きたい!「頻尿」という言葉は知っていましたが、正直、高齢者が悩む症状だと捉えており、更年期を迎えるまでは特に意識したことはありませんでした。それが3年前に50歳で閉経を迎えてから、尿意を覚える間隔が短くなったように感じ始めました。最初は、「あれ、さっきトイレに行ったばかりなのにまた行きたい!」と感じることが多くなった程度でしたが、徐々にトイレに行く頻度が増えていったのです。そのうちに、以前は仕事でオフィスにいる日は1日で2回程度だったのが、午後だけで5回もトイレに行くようになりました。私が働いているオフィスが入っているビルのフロアには他の会社も入っているのですが、トイレの数が足りていないのか、運が悪いとトイレ待ちの列ができていることも。そうなると、オフィスからトイレに行って帰ってくるだけで10分くらいかかってしまうこともあり、仕事が何度も中断されて生産性が落ちてしまいます。社内会議の場合は途中で抜けてトイレに行くことができますが、お客様との商談中は中座できないため、トイレを気にし過ぎて商談に身が入らないことも……。頻尿を意識してからは、必ず商談前にトイレに行く時間を持てるよう、早めに客先に到着するようにしました。夜中もトイレに行きたくて目が覚めるように私の頻尿問題は寝ているときにも発生するようになり、毎晩夜中に2回は目が覚めてトイレに行くようになりました。若いころは一度寝たら朝までぐっすり眠れるタイプだったのに、この変化には「おばあちゃんになったみたい」と少々落ち込みました。さらに悪いことには、トイレに行く回数が増えただけではなく、「今すぐトイレ!」というように急な尿意を感じるようになっていったことです。それはすぐにトイレに行かないと失禁してしまいそうなレベルの尿意。何かきっかけがあったわけでもなく、急にこのような症状が現れるようになりました。そのため友だちと遊びに行ったり、旅行に行ったりするときにトイレが気になって緊張するようになりました。とりあえずの対応策は、外出中にトイレを見たら入るようにすること。映画やライブの前には必ずトイレに行く。バスツアーでは休憩ごとにトイレ。レストランや居酒屋ではトイレに行ってから会計。電車に乗る前には1本遅らせてでもトイレに寄る。50歳を過ぎて人前で粗相することのないように必死になりました。頻尿も更年期症状の1つだった!頻尿の症状が続いていたので、ある日頻尿対策を調べてみようと思いネットで検索していると、女性の頻尿は更年期症状の1つであることがわかりました。あるサイトによると、私が悩んでいた「急な強い尿意」も過活動膀胱という症状で、その中には夜中の尿意も含まれるそうです。これを読んで、私の頻尿や強い尿意も更年期による泌尿器への影響であるかもしれないと思いました。さらに調べていくと、過活動膀胱は「膀胱訓練」という尿を我慢することが有効な治療法であるとのこと。なんと、私がおこなっていた「できるだけ頻繁にトイレに行く」とは真逆の行為でした。あと5分、あと10分というように少しずつ我慢する時間を延ばし、膀胱に負荷をかけることで膀胱の容量を増やす訓練だそうです。この訓練を知ってからは、自宅にいるとき、オフィスで事務仕事をしているときなど、可能な場合はなるべくトイレに行く回数を減らすようにしてみました。ただし、どうしても厳しいときは、無理に我慢はしないようにしています。まとめ膀胱訓練に4カ月ほど取り組んでいますが、現在も頻尿はまだ続いています。しかし、更年期が原因かもしれないとわかったことで、友人と出かけるときには、「更年期の症状でトイレが近いの」と正直に伝えられるようになりました。そうすることで同年代の友人たちは理解してくれ、遠慮なくトイレに立ち寄ることができるようになりました。高齢者の問題だと思っていた頻尿が、更年期症状の1つかもしれないことがわかり、女性にとって加齢の影響は大きいことを改めて感じました。なんとなく泌尿器系の症状は恥ずかしいという気持ちがありましたが、頻尿はこれからも長く付き合っていかなくてはならない問題だと思うので、膀胱訓練を継続してなるべく症状を軽減していければと考えています。※記事の内容は公開当時の情報であり、現在と異なる場合があります。記事の内容は個人の感想です。※本記事の内容は、必ずしもすべての状況にあてはまるとは限りません。必要に応じて医師や専門家に相談するなど、ご自身の責任と判断によって適切なご対応をお願いいたします。監修/窪田徹矢先生(くぼたクリニック松戸五香院長)獨協医科大学医学部卒業。千葉医療センター、成田赤十字病院で研修を積み、国保松戸市立病院泌尿器科に勤務。その後千葉西総合病院泌尿器科にて医長、部長を歴任。2017年、くぼたクリニック松戸五香を開業。日本泌尿器科学会専門医・指導医。専門医である泌尿器科および皮膚のトラブル、生活習慣病を含めた内科まで幅広く診察。メディア出演も多数あり、医者YouTuberとしての情報発信もおこなっている。【窪田先生からのアドバイス】頻尿や強い尿意に悩んでいる場合は、まずは泌尿器科を受診してください。早期に受診すれば早期に改善する可能性が高くなります。この方の症状は過活動膀胱だと思われますので膀胱訓練はこのまま実践していただいても良いですが、できれば受診をして医師から聞いたアドバイスを実践すると安心です。著者/ST(53歳)更年期と戦いながら外資系企業で働く営業ウーマン。若い子に置いて行かれないように必死で頑張るも、年齢のせいか最近は物覚えの悪さに拍車がかかり、厳しい毎日。家族は夫と猫1匹。
2023年11月19日排尿時にしみる、膀胱炎になりやすくなったなど、デリケートゾーンの悩みは、更年期を機に増加してくるという。「もしかすると、GSM(閉経関連泌尿生殖器症候群)かもしれません。閉経のころから現れる外陰部や膣、尿路などのデリケートゾーン全般のトラブルを指します。デリケートゾーンは排尿などで日々消耗していく臓器ですから、GSMは40歳以上の女性なら誰にでも起こりうる病気なんです」そう話すのは、日本泌尿器科専門医で二宮レディースクリニック院長の二宮典子先生だ。聞きなれないGSMとは、これまで萎縮性膣炎や老人性膣炎と呼ばれた症状が、より広い症状を含めた新たな病名として’14年の国際女性性機能学会で提唱されたもの。日本では、40代から70代の女性のうち、10人に1人にあたる11.6%が悩んでいるという。とくに40代がトップで、閉経前から悩みを抱える人が多い傾向にある(’21年、小林製薬発表)。二宮先生によれば、海外の文献を含めると、50歳以上の女性の2人に1人が何らかのトラブルを抱えており、閉経後3~4年で表面化するケースが多いという。「主な症状としては3つあります。1つ目は排尿症状で、膀胱炎や排尿時の痛み、尿漏れなど。2つ目は膣症状で、膣の乾燥による違和感やおりものの減少、臭い。3つ目が性機能症状で、性交痛などがあります」(二宮先生・以下同)まずは、次のチェックリストで症状を確認してみよう。【GSM症状チェックリスト】□ 膀胱炎を繰り返す□ トイレが近い□ 尿漏れがある□ 排尿時の痛みがある□ 下着が擦れて膣まわりが痛い□ おりものの臭いが気になる□ 性交痛がある□ 性交渉のあとに出血があるなぜ、このような症状が出てしまうのだろうか。「閉経に向けて、女性ホルモンが不安定になり、分泌されなくなるためです。実はデリケートゾーンも女性ホルモンの影響を受けているため、膣の粘膜は潤いがなくなり、皮膚が薄くなります。乾燥しやすくなることで痛みが出るだけでなく、炎症が起きやすく、雑菌も繁殖しやすくなるのです」■お風呂でせっけんで丁寧に洗う……よかれとしている勝手な思い込みによる対処が悪化原因GSMは進行性のため、「年だから仕方がない」とほっておくと、症状を悪化させてしまう恐れも。「すでに症状がある方は、間違ったセルフケアをしているケースも少なくありません。“デリケートゾーンが汚れているから症状が出る”と思い込み、清潔にすれば症状が回復すると考えている女性は非常に多く、洗いすぎで慢性化している人がほとんどです」そこで、GSMを改善するために注意すべきことを二宮先生に挙げてもらった。【1】せっけんを使わず軽く洗い流すだけ「せっけんでゴシゴシと洗うのをやめましょう。皮膚のバリア機能まで取り除いてしまい、乾燥の原因になったり、細かい傷ができて雑菌が増え、膀胱炎や臭いのもとになります。ぬるま湯で流すだけで、汚れや雑菌は十分に落ちます」シャワーで洗い流すときは、お湯が膣内に入らないようにしよう。膣内に水がたまり、不衛生な状態になる恐れがあるという。「陰部の皮膚と粘膜部分のミゾには粘膜の反応で、こすると白いカスがポロポロ出ます。汚れと勘違いして、ツルツルになるまで取り除き、炎症を起こしている人も。粘膜部分は潤っているのが正常なのに、湿り気を取ろうと内側まで洗ったり、ドライヤーで乾かしたりする人はやりすぎです」【2】洗浄機付きトイレは厳禁当たり前のように使っている温水洗浄便座も、GSMになる一因だとか。「【1】と同じ理由で、必要なバリアを壊してしまいます」温水洗浄便座などの水圧による洗浄は、大便後でも必要なし。10秒以上の使用、強い水圧、腸内洗浄や膣洗浄のための使用は厳禁。【3】排尿後は「くるくる3回、くしゃくしゃ、ポンポン」トイレ後は、トイレットペーパーを3周分ほど手に取り、くしゃくしゃと軽く丸めたら、こすったり、べったり当てたりせず、軽く押さえるようにポンポンと拭き取るだけで十分。「それでも排尿後が気になるという方は、ある程度おしっこをためてからトイレに行くのをおすすめします。200cc以上しっかりためてから1回で出し切ると、膣まわりが汚れにくくなります」【4】ワセリンを指の第2関節まで取り、べったり塗るおりものが少ない人や、乾燥が気になるという人は、お風呂のあとにワセリンで保湿の徹底を。ワセリンを手指の第2関節までたっぷり取り、指先をこすりあわせてのばし、大陰唇全体をカバーするように十分に塗る。「ポイントは、量をケチらず、たっぷり塗ること。粘膜まわりに塗るので、ボディクリームやアルコールを含む化粧水は避けたほうが無難です」【5】パンツを履かずに寝るワセリンを塗ったあとはパンツをはかず、ゆったりとした寝間着を着て寝る。おなかの冷えが気になるなら腹巻きの着用を。「肌に触れるものがなくなるので、膣まわりの負担が軽くなります。ノーパンで通気性がよくなると、臭いが解消され、痛みやかゆみが減少します。スースー感が気になるのは最初だけ。すぐ慣れますよ」【6】綿やシルクの下着を選び、おりものシートは使わないGSMに摩擦は大敵。パンツは肌ざわりを重視し、綿やポリエステルと綿の混紡素材、シルクなど通気性のよい素材を選ぶ。おりものシートや尿漏れパッドは使わない。「昼間下着をつけるときは、肌ざわりがよく、通気性のよいものを選びましょう。摩擦が発生し、ムレてしまうおりものシートを使うのは厳禁です」“ちょい漏れ”が気になって、手放せない場合はどうすれば?「それなら、尿漏れを治すことが先決。おりものシートや尿漏れパッドを使っている人ほど尿を止めようとする意識が弱く、緊張感が失われて、止められない状態を作り出している可能性があります」尿漏れは、膀胱の筋肉の練習で改善できるという。「朝イチの排尿時に、途中でキュッと排尿を止めます。そのときに使う筋肉を覚えておきましょう。漏れそう!と感じたら、“止めるんだ”と強い意志でその筋肉に力を入れて」症状が長引いている人は、早めに婦人科や女性専門の泌尿器科を受診することも大切だ。「とくにGSMのなかでも性機能症状は、専門家に相談したほうが改善は早いかもしれません。女性用の潤滑剤で痛みや摩擦は軽減できますが、粘膜の薄さは改善しません。それより、セルフプレジャーで膣内の血流を増やすほうが症状は軽くなります」生活習慣を変えることで症状の改善や予防になる。今日から、新常識に改めて!
2023年11月17日閉経がいつ訪れるのか、アラフィフになると一度は気になったことがあるのでは。初潮年齢、出産経験、婦人科治療と閉経年齢に関係はあるのか、産婦人科医・漢方内科医の駒形依子先生に聞きました。監修/駒形依子先生(こまがた医院院長)2007年東京女子医科大学卒業後、米沢市立病院、東京女子医科大学病院産婦人科、同院東洋医学研究所を経て、2018年1月こまがた医院開業。2021年9月より介護付有料老人ホームの嘱託医兼代表取締役専務に就任し現在に至る。著書に『子宮内膜症は自分で治せる(マキノ出版)』『子宮筋腫は自分で治せる(マキノ出版)』『膣の女子力(KADOKAWA)』『自律神経を逆手にとって子宮を元気にする本(PHP研究所)』がある。初潮年齢と閉経年齢は関係があるの?結論から言えば関係ありません。排卵をしてもしていなくても、卵巣にある原始卵胞(以下、卵)はどんどん減っていくからです。また、初潮年齢が早いからと言って排卵スピードが速いとか、排卵の量が多いということもありません。逆もしかりです。閉経の時期は、卵巣にある卵の数で決まります。卵の数は生まれる前にすでに決まっていて、約200万個といわれています。初潮を迎えるころには10万個ほどに減り、閉経までに排卵される卵は400~500個といわれ、卵がなくなった時点で閉経となります。ただ、残念ながら卵が残り何個なのかということは調べられないので、閉経時期をはっきり特定することはできないのです。出産経験と閉経年齢は関係があるの?出産をしたかどうかは関係ありませんが、出産をした場合、出産時の状況によっては閉経に影響することがあります。例えば出産時に出血多量などで母体に大きな負担がかかった場合、卵巣はストレスに弱いので閉経を早めるといったこともあります。また、不妊治療をした人は、採卵やホルモン補充などで短期間のうちに大量の卵を消費して卵巣に負担がかかるため、閉経が早くなることがあります。低用量ピル、ホルモン補充療法の使用は関係ある?閉経は加齢による卵巣機能などの老化が原因。低用量ピルもホルモン補充療法も、老化をコントロールする効果はありません。また、ホルモン補充療法はエストロゲンの欠乏によって更年期症状が出ている場合は閉経前でも使用することがありますが、主に閉経してから始めることが多い治療なので、閉経の年齢が変わることはありません。一方の低用量ピルは、長く飲み続けていればいるほど生理不順に気付きにくくなるので、知らぬ間に閉経していたというケースは少なくありません。ただ、気付かないだけで早くしたり遅くしたりすることはできません。まとめ結論としては、卵巣に強いストレスがかかると閉経が早くなることがあるということですね。女の子は胎児のときに、すでに卵を、しかも人生で一番たくさんの卵を持っているというお話に生命の神秘を感じました!※記事の内容は公開当時の情報であり、現在と異なる場合があります。※本記事の内容は、必ずしもすべての状況にあてはまるとは限りません。必要に応じて医師や専門家に相談するなど、ご自身の責任と判断によって適切なご対応をお願いいたします。取材・文/岩崎みどり(48歳)ライター歴25年。35歳で第1子、38歳で第2子出産。最近、たるみが加速して二重顎が悪化。身長153㎝なのにLサイズの服が少しきつくなってきて……人生最後のダイエットを計画中。著者/監修/駒形 依子 先生2007年東京女子医科大学卒業後、米沢市立病院、東京女子医科大学病院産婦人科、同院東洋医学研究所を経て、2018年1月こまがた医院開業。2021年9月より介護付有料老人ホームの嘱託医兼代表取締役専務に就任し現在に至る。著書に『子宮内膜症は自分で治せる(マキノ出版)』『子宮筋腫は自分で治せる(マキノ出版)』『膣の女子力(KADOKAWA)』『自律神経を逆手にとって子宮を元気にする本(PHP研究所)』がある。
2023年11月07日食べる量は変わらないのに、「最近なぜか太ってきた」「脂肪がやわらかくなってきたみたい」という40代女性に多い声。閉経後はますます体形の変化が予想できるけど、何をしていいかわからない……。そんな不安に、産婦人科医・漢方内科医の駒形依子先生が答えてくれました。監修/駒形依子先生(こまがた医院院長)2007年東京女子医科大学卒業後、米沢市立病院、東京女子医科大学病院産婦人科、同院東洋医学研究所を経て、2018年1月こまがた医院開業。2021年9月より介護付有料老人ホームの嘱託医兼代表取締役専務に就任し現在に至る。著書に『子宮内膜症は自分で治せる(マキノ出版)』『子宮筋腫は自分で治せる(マキノ出版)』『膣の女子力(KADOKAWA)』『自律神経を逆手にとって子宮を元気にする本(PHP研究所)』がある。閉経するとコレステロールがたまりやすくなる閉経すると、女性ホルモンのエストロゲンを生成しなくなりますが、エストロゲンの原料はコレステロール。つまり、エストロゲンをつくらなくなる分、コレステロール値が上がりやすくなります。そこで閉経後、それまでと同じ生活を続けるとコレステロールがたまり、太りやすくなってしまうのです。50代からの食べないダイエットは逆効果!50代になると急激に筋肉量が減り始めます。筋肉量が減ると、筋肉に行っていた血液量が減り、血液量が減ると体は冷えてしまうように。そこで体は、一番大切な内臓を冷やさないように脂肪で固めようとします。そのため、おなか周りに脂肪が付きやすいのです。つまり、内臓を冷やさないようにすることが必要なのですが、そのためには、体を温める食べ物をしっかり食べることが大切です。固形物を食べる吸収熱と消化熱で体は温まります。50代からは食べないダイエットは体を冷やす原因となり、逆効果になるので避けましょう。冷えやすい下半身の筋肉のストレッチから!閉経すると、子宮と卵巣への血流が減っていきます。すると、それまで子宮と卵巣に運ばれていた血液は、上半身に集中します。血液は下に下がるよりも上に上がる力が強いためです。その結果、のぼせたり、めまいがしたりといった更年期症状が出やすくなります。一方の下半身はというと、血流が悪く冷え切っています。そのため、上半身はのぼせているのに足の先は冷えているという現象が起きてしまいます。それを解消するためには、血流を下へ向けてあげることが大切です。効果的なのはスクワットなどの筋トレですが、大変ならばお風呂上がりのストレッチでもOK。まずは意識的に、下半身の筋肉を積極的に動かすことが大切です。まとめいかがでしたか? 筋トレはちょっと……という人も、ストレッチなら始めやすいのではないでしょうか。まずは、意識的に体を動かすこと。そして大切なのは、しっかり食べて体を冷やさないこと。できることから始めてみてはいかがでしょうか。※記事の内容は公開当時の情報であり、現在と異なる場合があります。※本記事の内容は、必ずしもすべての状況にあてはまるとは限りません。必要に応じて医師や専門家に相談するなど、ご自身の責任と判断によって適切なご対応をお願いいたします。取材・文/岩崎みどり(48歳)ライター歴25年。35歳で第1子、38歳で第2子出産。最近、たるみが加速して二重顎が悪化。身長153㎝なのにLサイズの服が少しきつくなってきて……人生最後のダイエットを計画中。著者/監修/駒形 依子 先生2007年東京女子医科大学卒業後、米沢市立病院、東京女子医科大学病院産婦人科、同院東洋医学研究所を経て、2018年1月こまがた医院開業。2021年9月より介護付有料老人ホームの嘱託医兼代表取締役専務に就任し現在に至る。著書に『子宮内膜症は自分で治せる(マキノ出版)』『子宮筋腫は自分で治せる(マキノ出版)』『膣の女子力(KADOKAWA)』『自律神経を逆手にとって子宮を元気にする本(PHP研究所)』がある。
2023年11月06日閉経前後5年間の更年期は体調を崩しがちですが、少しでも快適に過ごす方法はないのでしょうか。レディースクリニックで受けられる女性ホルモン対策、低用量ピルとホルモン補充療法について、産婦人科医・漢方内科医の駒形依子先生に聞きました。監修/駒形依子先生(こまがた医院院長)2007年東京女子医科大学卒業後、米沢市立病院、東京女子医科大学病院産婦人科、同院東洋医学研究所を経て、2018年1月こまがた医院開業。2021年9月より介護付有料老人ホームの嘱託医兼代表取締役専務に就任し現在に至る。著書に『子宮内膜症は自分で治せる(マキノ出版)』『子宮筋腫は自分で治せる(マキノ出版)』『膣の女子力(KADOKAWA)』『自律神経を逆手にとって子宮を元気にする本(PHP研究所)』がある。低用量ピルは初回の場合40歳以降には処方されない低用量ピルとは、女性ホルモンのエストロゲンとプロゲステロンが含まれる薬で、●生理痛の緩和●経血量の減少●生理前の不調(PMS・PMDD)の改善●貧血の改善などの効果があります。卵巣機能の働きを抑える効果があるため、生理の緩和のほか避妊薬として活用する人もいます。低用量ピルは初めて使う場合、40歳を過ぎている女性には、基本的には処方ができません。血栓症などのリスクが高まるためです。そのため、40歳以降で更年期症状を緩和したいという場合はホルモン補充療法や漢方薬が適しています。どんな状態ならホルモン補充療法を受けられる?ホルモン補充療法は、●ホットフラッシュ●頭痛●動悸●冷え●腰痛●うつ気分●不眠症状●皮膚のかさつき、くすみなどの症状に効果があります。補充するホルモンは人によって異なりますが、エストロゲンとプロゲステロン両方が含まれたものが主流です。「どれも私に当てはまる!」「今スグしてほしい!」という方もいますが、毎月生理が来ている場合、基本的にホルモン補充療法はおこないません。毎月生理が来ているということは、女性ホルモンが出ているということ。多少、量が減ってバランスを崩しているかもしれませんが補充するほどではないという判断になります。というのも、ホルモン補充療法は不正出血のほか、子宮体がんや乳がんの発症リスクを抑えながら慎重におこなう必要があるためです。子宮体がん、乳がんを経験している方や血液をサラサラにする薬を内服している人には原則禁止となります。また、家族や親族に体がん、乳がんを経験した方がいる場合は禁忌、または慎重投与となります。ホルモン補充療法を始めるには、●生理が不定期であること●卵巣機能の低下が検査で認められること●更年期症状が強いことといった条件が必要です。更年期の症状があれば健康保険が適用されます。薬は内服薬、貼り薬、塗り薬、腟剤と種類があり、種類と量によって違いますが、薬代は月に2,000~3,000円ほどになります。ホルモン補充療法を始めるにはどうすればいい?更年期症状をメインに診察しているクリニックに相談してみると良いでしょう。ホームページなどで、ホルモン補充療法の良い面、リスク面もしっかりと説明しているか、チェックしてみてください。また、ホルモン補充療法は子宮体がんと乳がんの検査を定期的に受けながらおこなうのが望ましいので、がん検査のフォローが手厚いところが良いですね。また、ホルモン補充療法は何歳からどのような症状で治療を始めたかで投与できる期間が変わってくるので、私のクリニックでは1~2年ほど様子を見て基本的には量を減らしていきます。肌や髪が若々しくなるなどの美容効果もあるため、閉経後5年たってもやめたがらない人が多いのですが、年齢を重ねれば重ねるほど他の病気の治療、発症の可能性も考慮しないといけません。ホルモン補充療法を始めるなら、必要以上に依存しない、という自立した姿勢が求められると思います。その点、漢方薬はそういったリスクはありません。漢方薬も1つの選択肢に入れると良いでしょう。まとめいかがでしたか? 「毎月生理は来ているけれどなんとなく不調があるという人には、ホルモン補充療法は向かない」という先生のお話にびっくりしました。自分の体調、症状を見ながら、一番適した方法で閉経前後の時期を乗り切りたいものです。※記事の内容は公開当時の情報であり、現在と異なる場合があります。※本記事の内容は、必ずしもすべての状況にあてはまるとは限りません。必要に応じて医師や専門家に相談するなど、ご自身の責任と判断によって適切なご対応をお願いいたします。取材・文/岩崎みどり(48歳)ライター歴25年。35歳で第1子、38歳で第2子出産。最近、たるみが加速して二重顎が悪化。身長153㎝なのにLサイズの服が少しきつくなってきて……人生最後のダイエットを計画中。著者/監修/駒形 依子 先生2007年東京女子医科大学卒業後、米沢市立病院、東京女子医科大学病院産婦人科、同院東洋医学研究所を経て、2018年1月こまがた医院開業。2021年9月より介護付有料老人ホームの嘱託医兼代表取締役専務に就任し現在に至る。著書に『子宮内膜症は自分で治せる(マキノ出版)』『子宮筋腫は自分で治せる(マキノ出版)』『膣の女子力(KADOKAWA)』『自律神経を逆手にとって子宮を元気にする本(PHP研究所)』がある。
2023年11月05日ホルモンとひと口に言ってもその種類は多種多様。閉経を考えるときに知っておきたいホルモンにはどんなものがあり、更年期にはどのように変化するのでしょうか。産婦人科医・漢方内科医の駒形依子先生に聞きました。監修/駒形依子先生(こまがた医院院長)2007年東京女子医科大学卒業後、米沢市立病院、東京女子医科大学病院産婦人科、同院東洋医学研究所を経て、2018年1月こまがた医院開業。2021年9月より介護付有料老人ホームの嘱託医兼代表取締役専務に就任し現在に至る。著書に『子宮内膜症は自分で治せる(マキノ出版)』『子宮筋腫は自分で治せる(マキノ出版)』『膣の女子力(KADOKAWA)』『自律神経を逆手にとって子宮を元気にする本(PHP研究所)』がある。女性の体に関わるホルモンは主に4つ!女性の体内では脳下垂体ホルモン2つと女性ホルモン2つが連携しています。加齢で卵巣機能が低下し、女性ホルモンの分泌が減っても脳下垂体ホルモンは分泌され続けるアンバランスにより、さまざまな体調不良を引き起こします。【脳下垂体ホルモン】1)卵胞刺激ホルモン(FSH)脳下垂体から分泌され、卵巣に指令を送る性腺刺激ホルモン。卵巣内の卵胞を成熟させ、エストロゲンの分泌を促します。2)黄体形成ホルモン(LH)脳下垂体から分泌され、卵巣に指令を送る性腺刺激ホルモン。卵胞が十分に成熟して排卵期間になると、排卵分泌を促します。排卵後は、卵子を排出した卵胞を黄体に変化させ、卵巣からプロゲステロンを分泌させる働きがあります。【女性ホルモン】1)エストロゲン(卵胞ホルモン)女性らしい体形をつくるホルモンとして知られ、妊娠を促すさまざまな働きをしています。骨や血管、脳の働きのほか、自律神経や感情も整える働きがあります。2)プロゲステロン(黄体ホルモン)妊娠が成立しやすいよう子宮環境を整える働きがあります。妊娠しなかったときには、不要になった子宮内膜を剥がして血液とともに体外に排出できるよう、生理を起こす働きをしています。閉経前後に減るのは女性ホルモンの2つ閉経前後のそれぞれ5年、計10年間を更年期といいますが、この時期に減るのがエストロゲンとプロゲステロン、2つのホルモンです。これらが減ることでホットフラッシュ(のぼせ・ほてり・発汗)、イライラ、うつ、肌の乾燥、コレステロール値が上がり代謝が落ちて太りやすい、頭痛、めまいといった症状が出ます。すべて出るというわけではなく、人によって症状はさまざまです。ただ、これらの症状が更年期症状とわかるには、閉経後のこと。閉経を迎えて「あの体調不良は更年期症状だったのね」とモヤモヤしていた気持ちがなくなり精神的にラクになったという人は多いです。閉経後も女性ホルモンがまったく出ないわけではない閉経は女性ホルモンがなくなることで起こるのではなく、原始卵胞がなくなることで起こります。女性ホルモンは閉経後も減り続けますが、まったく出ないというわけではなく、個人差がありますが60歳前後になくなるといわれています。女性ホルモンが減ると聞くと、女性としては少し寂しい気もしますが「体にとって必要がなくなってくるので減っていくもの」として前向きに受け入れるほうが良いですね。まとめいかがでしたか? 閉経前後に、女性ホルモンの分泌が劇的に変わることがわかりました。加齢とともに減っていくことは寂しいですが、すてきな50代、60代の女性はたくさんいます。自然の流れとして受け止める気持ちも必要なようです。※記事の内容は公開当時の情報であり、現在と異なる場合があります。※本記事の内容は、必ずしもすべての状況にあてはまるとは限りません。必要に応じて医師や専門家に相談するなど、ご自身の責任と判断によって適切なご対応をお願いいたします。取材・文/岩崎みどり(48歳)ライター歴25年。35歳で第1子、38歳で第2子出産。最近、たるみが加速して二重顎が悪化。身長153㎝なのにLサイズの服が少しきつくなってきて……人生最後のダイエットを計画中。著者/監修/駒形 依子 先生2007年東京女子医科大学卒業後、米沢市立病院、東京女子医科大学病院産婦人科、同院東洋医学研究所を経て、2018年1月こまがた医院開業。2021年9月より介護付有料老人ホームの嘱託医兼代表取締役専務に就任し現在に至る。著書に『子宮内膜症は自分で治せる(マキノ出版)』『子宮筋腫は自分で治せる(マキノ出版)』『膣の女子力(KADOKAWA)』『自律神経を逆手にとって子宮を元気にする本(PHP研究所)』がある。
2023年11月03日40代になるとそろそろ気になってくるのが閉経。早く終わってほしい、終わるのは寂しい……と感じ方は人それぞれですが、閉経とはどういう状態なのか、何歳くらいで訪れるものなのか、閉経の基礎知識を産婦人科医・漢方内科医の駒形依子先生に聞きました。監修/駒形依子先生(こまがた医院院長)2007年東京女子医科大学卒業後、米沢市立病院、東京女子医科大学病院産婦人科、同院東洋医学研究所を経て、2018年1月こまがた医院開業。2021年9月より介護付有料老人ホームの嘱託医兼代表取締役専務に就任し現在に至る。著書に『子宮内膜症は自分で治せる(マキノ出版)』『子宮筋腫は自分で治せる(マキノ出版)』『膣の女子力(KADOKAWA)』『自律神経を逆手にとって子宮を元気にする本(PHP研究所)』がある。卵がなくなり、1年生理が来なければ閉経閉経とは、生理が1年来ない状態になったことを言い、最後の生理から1年以上たってから判断します。年齢とともに卵巣の機能が低下し始め、また、出生時に約200万個あった卵子のもととなる原始卵胞の数も少なくなってきます。そのため、更年期に入り閉経が近づくと生理周期が乱れたり、生理があっても無排卵月経が増えたりしてきます。原始卵胞がなくなった時点で閉経となります。閉経の平均年齢は50.5歳。実際は個人差大日本人女性の平均的な閉経年齢は50.5歳ですが、個人差があります。40代で閉経する人もいれば、50代後半まで続く人もいます。40~50代のライフスタイルはさまざまで、体質や体力、気質や性格も千差万別です。閉経へのプロセスは、卵巣機能低下による女性ホルモンの減少由来以外にも、仕事、子育て、夫婦関係、介護、嫁姑関係、経済状況、もともとの健康状態などと複雑に絡み合っています。閉経時期を事前に特定する方法はない!残念ながら、閉経の年齢を特定することはできません。ただ、閉経前後の5年間を更年期と呼びますが、この時期はホルモンバランスが崩れ、体調も崩しやすくなります。健康診断や検査では問題ないのに体調不良が治らない場合、更年期症状が考えられますが、閉経後に「あれがサインだったのか」と思うことも多いです。また、徐々に月経回数が減っていくこともサインの1つです。ただ、月経回数が減ってからしばらく続く人もいます。まとめ「卵がなくなれば閉経」という先生の言葉に改めて納得。妊娠・出産の条件がなくなることが閉経と感じました。閉経時期を特定する方法はありませんが、サインがないわけではないので、自分の体に向き合ってみる機会と捉えても良いかもしれません。※記事の内容は公開当時の情報であり、現在と異なる場合があります。※本記事の内容は、必ずしもすべての状況にあてはまるとは限りません。必要に応じて医師や専門家に相談するなど、ご自身の責任と判断によって適切なご対応をお願いいたします。取材・文/岩崎みどり(48歳)ライター歴25年。35歳で第1子、38歳で第2子出産。最近、たるみが加速して二重顎が悪化。身長153㎝なのにLサイズの服が少しきつくなってきて……人生最後のダイエットを計画中。著者/監修/駒形 依子 先生2007年東京女子医科大学卒業後、米沢市立病院、東京女子医科大学病院産婦人科、同院東洋医学研究所を経て、2018年1月こまがた医院開業。2021年9月より介護付有料老人ホームの嘱託医兼代表取締役専務に就任し現在に至る。著書に『子宮内膜症は自分で治せる(マキノ出版)』『子宮筋腫は自分で治せる(マキノ出版)』『膣の女子力(KADOKAWA)』『自律神経を逆手にとって子宮を元気にする本(PHP研究所)』がある。
2023年11月02日50歳のころ、閉経という人生の境目に近づき、精神的にも落ち込むことが多い時期でした。ただ、それが更年期障害というものなのか実感として湧かなかったことも事実。しかし、生理の大量出血が起き、生活にも支障を来してしまったのです。いつどこで出血が起きてしまうかわからないので、ゆっくり外食もできない状態。そのときにおこなった解決方法などについてお話しします。閉経前の大量出血の原因は?50歳の誕生日を迎えるころから、生理のときの出血に違和感を覚えるようになりました。最初はタンポンから血が漏れていることが多いなと不思議に感じましたが、タンポンの入れ方が悪かったのだろうと気にしないようにしていました。しかし、友人の車に乗せてもらった際に大量出血。これはちょっとおかしいと感じました。そこで生理の出血が増える原因を調べてみました。大量出血が起きる可能性について、次のような情報を見つけました。ホルモンバランスの乱れ子宮筋腫子宮腺筋症子宮内膜ポリープ子宮内膜増殖症病気がある場合は早期発見、早期治療が大切。そこでネット記事を参考に次のことをチェックしました。また、チェックしておくと婦人科に行って説明がしやすかったこともメリットでした。出血の量血液の塊が出る鈍痛生理期間の延長生理ではないときの出血排尿が苦痛腹部のしこり私は婦人科を受診した際、タンポンから漏れるほどの大量出血、レバーのような塊が見られる、生理期間が少し長いことを伝えました。生理があるときには婦人科に行かないほうが良いと思っていましたが、医師に「必ずしもそうではないよ」と言われました。出血しているときの受診のほうが、医師が判断しやすいこともあるそうです。まず電話で相談して、医師にどのような状態で診察してもらうのが良いのか聞いたほうが良いのだなと思いました。リングで黄体ホルモン療法診断の結果、病気は見つからず更年期障害とのことでした。年に2回必ず婦人科でチェックをしてもらっているので、病気になることはないと思っていましたが、それでも何かの病気だったらと心配でした。更年期障害だとわかり、安心しました。生理のときの大量出血については、経血量を減らすために黄体ホルモンで子宮内膜を薄くすることになりました。もともと私は避妊のためのリングを使っていたので、変更することにしました。リングには黄体ホルモンが付けられており、少しずつ子宮内膜に吸収されていくというものです。リングを入れた後の生理ではまったく問題がなくなりました。タンポンから出血が漏れることがなくなり、安心してどこにでも行けるように。私は若い人たちに混じって大学に通っていたので、授業中に漏れてしまったらどうしようという不安がなくなりとてもうれしかったです。54歳になってから生理がないので、多分閉経したのだと思います。このまま様子を見て、1年以上生理がない場合はリングを除去するそうです。リングを利用するメリット・デメリット医師によると、リングを使用するメリットは、経口タイプの薬より副作用が少ないこと、飲み忘れがないこと、直接作用するため効果がすぐに期待できることだそうです。リングに付着している黄体ホルモンが自然にゆっくりと放出され効果が出てきます。私は他の薬も飲み忘れがちなタイプなので、子宮内に入れたらそのままという方法がぴったりでした。デメリットは合わない人もいることだそうです。私の場合は41歳の3人目の妊娠で腎臓の機能が低下したため、4人目の妊娠は絶対無理だと言われ避妊のためリングを入れました。リングを入れる際に痛みがある人も多いそうですが、私の場合はリングを入れることだけを専門にしている医師に頼んだので痛みはありませんでした。ただし、その後数カ月は違和感があり、数回の受診をしています。中には痛みや違和感に我慢できず、途中で外してもらう人もいるほど、合わない人は本当に合わないようです。私の場合、半年ほど過ぎたころからまったく違和感がなくなったので、ある程度の時間は必要なのではないかと思いました。まとめリングを入れることで大量の出血がなくなり、更年期の時期を気持ち良く過ごせました。精神的な問題もなく過ごせたのはリングのおかげだと思います。ちょうどその時期大学生だったこともあり、学校に通い続けられるかとても心配でしたが、婦人科医に相談し、面倒なこともなく55歳までとても気持ち良く過ごせています。※記事の内容は公開当時の情報であり、現在と異なる場合があります。記事の内容は個人の感想です。※本記事の内容は、必ずしもすべての状況にあてはまるとは限りません。必要に応じて医師や専門家に相談するなど、ご自身の責任と判断によって適切なご対応をお願いいたします。監修/天神尚子先生(三鷹レディースクリニック院長)日本医科大学産婦人科入局後、派遣病院を経て、米国ローレンスリバモア国立研究所留学。その後、日本医科大学付属病院講師となり、平成7年5月から三楽病院勤務。日本医科大学付属病院客員講師、三楽病院産婦人科科長を務めた後、退職。2004年2月2日より、三鷹レディースクリニックを開業。著者/くり子(55歳)36歳から41歳までに3人の子どもを出産。ヨーロッパ在住。45歳からは学生に。自分のしたいことをするためにケアが大切だと感じている。
2023年10月28日「閉経後は生理がなくラクになるけれど、閉経前よりも太ったり体調不良になったりしやすい」。母親や年上の友人たちから、そんな話を40代から聞いていた私。しかし、その当時は「生理がなくなれば少しでも日常の体調不良の原因から解放されてラクになると思う。早く閉経したい」と考えていました。しかし、1年前の55歳のときに実際に閉経を体験し、メリット・デメリットどちらもあると痛感したので、その体験談をご紹介します。閉経したらラクになると思っていたけれど…閉経の兆候が出始めたのは、53歳のころ。不規則に少量の出血がだらだら続くため、婦人科に相談すると、「閉経が近いのかもしれないが、心配なら子宮体がん検査をしましょう」とのこと。しかし、がん検査が怖い私は、検査を先延ばしに。けれど1年後の54歳のときも状態は変わらず、心配で再び受診。今度は子宮体がん検査を受けましたが、結果は異常なしでした。婦人科医によると、「がんの心配はないので、おそらく年齢的にも閉経が近いのでは」とのことでした。医師の言葉どおり、その後1週間ほど少量の出血が続いたあと、生理は1年間来ませんでした。最後の生理から1年間生理が来なければ、閉経したと判断するそうです。私の場合、54歳の秋に生理が止まり、その後1年間生理が来なかったので、55歳の秋には閉経したことになります。さあ、いよいよ私も人生の第2章に突入かとうれしい半面、老化という言葉が頭をよぎり、少し複雑な気持ちでした。とはいえ、母や年上の友人たちから聞いていた、閉経すると太りやすく体調不良になりやすいという状態を当初は感じなかったので、「生理がないってラクでいいな」と生理のない生活をのびのびと満喫していました。閉経してよかったと思うこと実際に閉経を迎えてよかったと思うことは、行動するときに生理のことを考えなくても良いということです。例えば温泉旅行や健康診断なども気軽に予約できます。閉経前は生理予定日を外して予約するため、日にちが限られてしまっていました。特に友人との旅行では、お互いの生理予定日がかみ合わずなかなか予約できないことも。最大限考えて旅行日程を組んでも、運悪く旅行当日に生理になってしまい温泉旅行なのに温泉に入れないこともありました。生理から解放された今、なんてラクなのだろうとありがたみを実感しています。また、生理がなくなり身軽になったせいか、何事にも積極的に取り組めるようになりました。仕事の集中力も増し、以前より仕事を楽しめているような気がします。ヨガや楽器などの習い事にもチャレンジするなど、毎日を楽しんでいます。おそらく、生理に伴う体調不良やナプキン交換などの煩わしさから解放されたことが大きいのだと思います。そんな経験から、閉経は良いことばかりだと感じていました。後に私を襲う、閉経ゆえのデメリットにそのときはまだ気付かずにいたのです。閉経がもたらすデメリットとは?閉経の半年後に受けた健康診断の結果には驚きました。2年前の健康診断より、体重が2kg増、コレステロール値は200から260に、体脂肪率は24%が31%にアップしていたのです。以前と比べ食生活に変化はありません。原因を知るために健診センターの医師に相談し、最近閉経したことを伝えると、加齢と閉経による女性ホルモンの急激な分泌減少が原因だろうということでした。女性ホルモンの1つ、エストロゲンには体の代謝を活発にする働きがあるそうです。このエストロゲンの分泌が閉経で激減するため、代謝が悪くなり普通に食べても太ったり、コレステロール値などが上昇しやすくなったりするのだとか。だから閉経後は以前より食事を控えめにしたほうが良いそうです。医師は腹八分目の食事と適度な運動のほかに、婦人科に相談してホルモン補充の薬をもらったらどうかと助言してくれました。その後3カ月間、運動や食生活の改善を図り再検査をしたところ、問題の数値は標準よりやや高い程度に落ち着いてきました。そのため、まだ婦人科に相談はしていませんが、コントロールができなくなってきたら相談するつもりです。閉経は侮れないと痛感しました。まとめ頭痛や腰痛、イライラ、挙句の果てには眠くなるなど、月1でやって来る生理の期間は勉強や仕事に集中できなくて苦痛に感じていました。だから生理がなくなればどんなにラクだろうといつも考えていたのです。閉経後は、たしかに好きなときに好きなことができ、煩わしさから解放されて物事に打ち込みやすいというメリットもありましたが、半面、女性にとって大切なホルモンが欠乏することで、太りやすくなったりコレステロール値が上がったりして、病気につながりかねないというデメリットもあるのだとわかりました。このような現実を知った今、運動や食生活に関する医師からの助言を実践しながら、日々の生活を前向きに過ごしていきたいです。※記事の内容は公開当時の情報であり、現在と異なる場合があります。記事の内容は個人の感想です。※本記事の内容は、必ずしもすべての状況にあてはまるとは限りません。必要に応じて医師や専門家に相談するなど、ご自身の責任と判断によって適切なご対応をお願いいたします。監修/駒形依子先生(こまがた医院院長)2007年東京女子医科大学卒業後、米沢市立病院、東京女子医科大学病院産婦人科、同院東洋医学研究所を経て、2018年1月こまがた医院開業。2021年9月より介護付有料老人ホームの嘱託医兼代表取締役専務に就任し現在に至る。著書に『子宮内膜症は自分で治せる(マキノ出版)』『子宮筋腫は自分で治せる(マキノ出版)』『膣の女子力(KADOKAWA)』『自律神経を逆手にとって子宮を元気にする本(PHP研究所)』がある。イラスト/塩り著者/cathoricネコが大好きな50代の主婦。仕事がオフの時には可愛いネコ動画で癒されています
2023年09月20日女性の更年期は閉経を挟んだ前後5年、合計10年間といわれています。最後の生理から約1年半経過した私は、閉経という折り返し地点を通過し、やっと更年期のゴールが見えてきたところでしょうか。体調の揺らぎに身を任せるしかなかった40代後半から、少しラクになってきた閉経後の現在まで、更年期症状の変化をリアルにお伝えします。まずは更年期を認めるところから始まった47〜48歳のころにピークを迎えた体の不調。肌が乾燥してかゆい、指や肘の関節が痛い、めまいがする…… 。それまで経験したことのない症状が表れましたが、「更年期=ホットフラッシュ」という浅い知識しかなかった私には、更年期外来を受診するという発想がまったくありませんでした。症状に合わせて皮膚科や整形外科、耳鼻科を渡り歩く日々。しかし、とうとう整形外科の医師にこう宣告されました。「更年期の女性に多い症状だね」。衝撃でした。「まさか。生理は順調に来ているし、ホットフラッシュとかないし、逆に最近は冷えて困るくらいだし」と、思わず心の声が出そうになりましたが、会計を待つ間に検索してみると、なんと冷えも更年期の症状に入っているではありませんか! そういえば私、もともと冷え性というわけではなかった…… 。その後も、夜中に何度も目が覚める、集中力が続かない、夫や中学生の長男にイライラする! といった症状に悩まされ、検索するたびにヒットするのは「更年期障害」というワード。いやむしろ、それしか出てこない! ついに私は、自分は更年期なのだと認めざるを得ませんでした。中途覚醒と集中力低下に悩まされる自分はまだまだ若いという根拠のない自信を見事に打ち砕かれた私。体の不調は更年期障害によるものなのだと渋々認めてからは、症状に合わせて無理をしない生活を心がけました。一番つらかったのは、夜中に何度も目が覚める症状です。調べてみると更年期によくある「中途覚醒」でした。睡眠不足で日中は集中力が続かず、仕事が一向に進みません。やっとの思いで1日を終えても、夕食後には電池切れで寝落ち。家族に起こされてお風呂に入れば、すっかり目が覚めて寝付けなくなってしまう…… という絶望的な負のループ。でも、市販の睡眠改善薬やサプリメントにはなんとなく抵抗があり、何も対策をしないまま日々は過ぎました。一方、典型的な更年期症状といわれるホットフラッシュやのぼせはまったくないのです。夏に友人とバス旅行に出かけたとき、私は冷房が寒くて頭痛がするくらいなのに、友人は扇子やタオルを持ち歩いて汗と格闘している。人によってこうも症状が違うのだなと不思議でなりませんでした。閉経後は少しずつ症状がラクに一体いつこの症状から解放されるのだろう? そんな不安を感じながら50代を迎えると、順調だった生理周期が突如乱れ始めました。24日、21日と短くなってきたと思ったら、翌年は一転して2カ月、3カ月と間が空くように。胸の張りや腰痛といったPMS(月経前症候群)があるのに、なかなか生理が始まらないのです。やっと始まってみれば経血量が多く痛みも。つらい状態は1年ほど続きました。その後、徐々に経血量は減っていき、普通の生理より少ない量になってから3回ほどでパタリと止まりました。「1年間生理が来なければ閉経」と定義されていることから、最後の生理(52歳6カ月)から1年が経過した時点で、私は閉経したと判断しました。約40年間付き合ってきた生理ですが、閉経に寂しさはまったくありませんでした。とりあえず更年期の折り返し地点までは来た、あと5年もすればきっとラクになる! と、ゴールに近付いたうれしさのほうが大きかったのです。年齢を重ねるとともに女性ホルモンの低下に体が慣れ、更年期症状が緩和されるそうですが、精神的に安心したこともよかったのでしょう。だんだんと夜は眠れるようになり、疲れやイライラも軽減。また、友人から関節痛に効くとすすめられたエクオール成分のサプリメントを飲み始めたところ、指や肘の痛みもラクになってきたのです。まとめ体調不良に悩まされた40代をなんとか乗り越え、閉経を迎えて以降、更年期障害が少しずつラクになりました。女性ホルモンの低下に体が慣れたこともありますが、ゴールの見えない不安から解放されたことが大きかったと思います。中途覚醒や夕食後の寝落ちが減り、集中力の低下やイライラはほぼ消失。関節痛もエクオール成分のサプリメントを飲み始めてからラクになりました。閉経から5年程度で更年期が終了するならば、私は58歳で卒業という計算になります。もうすぐ54歳の誕生日。あと数年で解放されるのでしょうか? 早くラクになりたい! でも焦りは禁物。引き続き無理をせず、自分をいたわる生活を続けようと思います。※記事の内容は公開当時の情報であり、現在と異なる場合があります。記事の内容は個人の感想です。監修/天神尚子先生(三鷹レディースクリニック院長)日本医科大学産婦人科入局後、派遣病院を経て、米国ローレンスリバモア国立研究所留学。その後、日本医科大学付属病院講師となり、平成7年5月から三楽病院勤務。日本医科大学付属病院客員講師、三楽病院産婦人科科長を務めた後、退職。2004年2月2日より、三鷹レディースクリニックを開業。イラスト/塩り著者/みやび(53歳)大学生と高校生の男子2人の母。夫の自営業を手伝いながらマイペースにライター活動中。息子の野球に全集中した12年間が終わり、燃え尽きたあとにやってきたのは更年期と介護だった……。趣味のヨガで体を整え、すべてを乗り切る所存!
2023年09月17日体育座りが苦手、じっとしていられない自閉スペクトラム症の園児発達障害の専門家が出会った発達が気になる子どもたちや、その保護者の抱えていたリアルな「困った!」をもとに、対応策などをドキュメントタッチで解説します。今回は、自閉スペクトラム症の園児のエピソードです。体育座りが苦手で、じっとしていられない。友達と一緒に遊ぶことが難しい。園の先生からわが子が困っている様子を聞いた保護者は、健診で「体幹が弱い」と言われたことを思い出して……。Upload By 専門家体験談Upload By 専門家体験談Upload By 専門家体験談解説:マンツーマンの理学療法だからできることーー理学療法士今回は、自閉スペクトラム症の園児のエピソードをもとにお届けしました。幼稚園・保育園などの大きな集団の中では見過ごされてしまったり対応が難しいことも多くあります。マンツーマンの理学療法を通して、お子さんの持っている良い部分をたくさん引き出すことができ、お子さんに満足感や達成感を与え、自信をつけさせてあげることができたように思います。保護者の方に伝えたことお子さんの身体の特性として、基本的には低緊張で筋肉や関節が柔らかいため、筋力が発揮しにくかったり、姿勢保持、応用的な活動が難しいと考えられること。そして、自信がない、注意や集中力が続かない、対人社会性、コミュニケーションなどの課題にも影響している可能性があることを説明しました。そして、まずは身体を使って遊ぶ楽しさを知り自信をつけていくこと、人とのやり取りを楽しんでできることを目標にしていきましょうとお話ししました。プログラムについてお子さんが安心して、見通しが持てるような流れでプログラムを組み立て、毎回、同じ流れ・順番になるように心がけました。また、マンガでも描かれているように、プログラムの順番を絵カードや写真カードでホワイトボードに提示し、本人に開始時に説明、一緒に順番を確認しました。一つ終わるごとにマグネットシートを貼りつけてある絵カードや写真カードをひっくり返し、残りのプログラムの見通しをつけました。具体的なプログラムは、バランスボード立位、バランスボードに立ちながらキャッチボール、トランポリン、自転車補助なし(後方バーつきで介助しながら)、スポーツリハビリ(バスケットシュート、風船バトミントン、野球バッティングなど)が主な内容でした。どれも低緊張での姿勢保持困難さを改善するための、姿勢保持練習や、身体への意識を高めること、足元への注意、両手動作による体幹安定性の向上などを目的としたプログラムです。そして最後に、ご褒美のような形でお子さんにやりたい課題を選んでもらい、一つだけ行いました。(コラム内の障害名表記について)コラム内では、現在一般的に使用される障害名・疾患名で表記をしていますが、2013年に公開された米国精神医学会が作成する、精神疾患・精神障害の分類マニュアルDSM-5などをもとに、日本小児神経学会などでは「障害」という表記ではなく、「~症」と表現されるようになりました。現在は下記の表現になっています。ASD(自閉スペクトラム症)自閉症、高機能自閉症、広汎性発達障害、アスペルガー(Asperger)症候群などのいろいろな名称で呼ばれていたものがまとめて表現されるようになりました。ASDはAutism Spectrum Disorderの略。
2023年08月23日2カ月前までは33日~35日周期で生理が来ていたのに……。しかも、まだ44歳。生理が1カ月遅れただけと思っていた私に医師から告げられた意外な言葉は「閉経」でした。これは私が突然に閉経の診断を受けた体験談です。★関連記事:閉経が近づくと、生理はどう変わる? 生理周期や量は? 更年期の生理を産婦人科医が解説!いつもの通院で閉経を知るそれは本当に突然で予想外の出来事でした。私自身は生理が終わるのは50歳前後だと思い込んでいました。自分の知人や親、友だちが50歳近くになって「まだ、生理があがらない。早くあがってほしい」などと話していたのが頭に残っていたからです。だから44歳で生理があがるというのは想定外だったのです。悪性でない子宮筋腫があることが1年ほど前に判明し、それから月1回ほど婦人科に通院しているのですが、前月の通院時に生理が遅れていたため血液検査を受けていました。その血液検査の結果を聞いたのが今回の診療でした。先生は少し考えながら「んん。これは閉経しているな」とおっしゃいました。「え?」閉経ってなんだっけ? くらいの思いが私の頭を横切ります。冷静になって、「閉経???」少しびっくりして先生に聞き返すと、「でも、もう生理痛から解放されるよ。漢方を出すので様子を見ようか?」とのことでした。漢方は桂枝茯苓丸(ケイシブクリョウガン)という血の巡りを良くしてくれるものを処方されました。どうなったら閉経と判断されるの?閉経と診断された際、先生から血液検査の結果の用紙で説明を受けました。エストラジオールという女性ホルモンを表す数値が私は47.1pg/mlしかないとのこと。生理が来る可能性はゼロではないが「この数値が50を超えなければ生理は来ない」と先生から聞かされました。あとで調べたのですが、排卵期にエストラジオールが50を超えなくては生理は来ないようで、私の血液検査時の排卵を示す数値のFSHは4.1mlU/mL。つまり排卵しているのに生理が来なかったことになります。そのことから先生から閉経を告げられたのだと個人的には感じています。100%確定ではないですが、私自身はリアルタイムで閉経を告げられたことにびっくりしました。なぜなら、先月に生理が遅れる前まで33日~35日周期でちゃんと生理が来ていたからです。27歳で結婚をしましたが、私に子どもはいません。子どもが欲しかったわけではないので閉経自体にショックはありませんでしたが、徐々に徐々に2カ月に1回、3カ月に1回と経血の量も減り回数も減って生理は終わっていくものだと思っていたら、シャッターをピシャンと急に下ろしたかのように終わることに衝撃を受けました。閉経後に2つの不安が…その後に自分ができることといえば、処方されている漢方をきちんと飲むことくらいですが不安もあります。一つは前から先生に悪玉コレステロールと呼ばれるLDLコレステロールが高いことを指摘されていたこと。先生によると正常が70~139mg/dlに対して私の数値は162です。閉経してしまうとコレステロールは余計に下がりにくくなるのだとか。状態によっては薬も考えなければいけないと言われました。もう一つは、閉経後のホルモンバランスです。真っ先に頭に浮かんだのは更年期障害のこと。ネットで調べると更年期障害は閉経前後の10年ほどの期間に起こると書かれていました。閉経前に5年、閉経後5年が目安なのだと思います。私の場合は閉経前には更年期障害と感じる症状はありませんでした。次の通院で先生にどんな症状が出るのか相談したいと思っています。まとめ子どもが欲しいと思っていたわけではなかったので閉経に対してショックはありませんでしたが、今まであったものとの急なさよならに戸惑いは感じました。しかし、女性なら誰しも経験することなので受け入れ、閉経によって起こりうるリスクと向き合わなくてはいけないなと感じています。そして、もともと高い悪玉コレステロール値には運動が良いとのことなので、少しでも体を動かせる環境を整え、更年期障害のことも担当医に相談しながら勉強していければとも思います。生理がなくなったら女性でなくなるわけではないし、自分が思っていたより早めの閉経ではありましたが、「つらかった生理痛とお別れできる」と前向きに捉えたいと思います。※記事の内容は公開当時の情報であり、現在と異なる場合があります。記事の内容は個人の感想です。※本記事の内容は、必ずしもすべての状況にあてはまるとは限りません。必要に応じて医師や専門家に相談するなど、ご自身の責任と判断によって適切なご対応をお願いいたします。監修/駒形依子先生(こまがた医院院長)2007年東京女子医科大学卒業後、米沢市立病院、東京女子医科大学病院産婦人科、同院東洋医学研究所を経て、2018年1月こまがた医院開業。2021年9月より介護付有料老人ホームの嘱託医兼代表取締役専務に就任し現在に至る。著書に『子宮内膜症は自分で治せる(マキノ出版)』『子宮筋腫は自分で治せる(マキノ出版)』『膣の女子力(KADOKAWA)』『自律神経を逆手にとって子宮を元気にする本(PHP研究所)』がある。イラスト/サトウユカ著者/山田今日子(44歳)子どもなしの更年期に悩む主婦。目の疲れや腰痛と戦いながら、日々WEBライターの技術向上を目指し、頑張っている。
2023年07月15日50代になって閉経を迎えてから、肌の乾燥やドライマウスが起こるようになった自覚はありました。ここ数カ月はそれに加え、腟の乾燥に悩むようになったのです。今回は、私のデリケートゾーンの乾燥対策についてお話しします。★関連記事:閉経前後はセックスが痛い?腟は使わないと小さく干からびるってホント?【医師回答】初めて知った「ドライバジャイナ」ここ数カ月、常に腟が渇いている感覚を抱えていました。最初は性交痛を感じる程度でしたが、下着が擦れて痛みを感じるようになったのです。対処法を調べているときに「ドライバジャイナ」を知りました。ドライバジャイナとは腟の粘膜が常に乾いている状態を指し、女性ホルモンの分泌量の減少で起こるのだそう。私は規則正しい生活と毎日の運動を心がけているので問題ありませんでしたが、免疫力が下がると雑菌が繁殖しやすくなり炎症が起こるケースもあるようです。普通のボディーソープが使えない!?ドライバジャイナは続いていたものの、臭いがきつくなる、あるいは排尿時にデリケートゾーンが染みるなどの症状がなかったので、何もせずに放置していました。しかしあるときから、普通のボディケアソープでデリケートゾーンを洗うと、染みるような違和感を覚えるようになったのです。どうやらボディーソープによって腟内がアルカリ性に傾き、状態が悪くなったことが原因でした。デリケートゾーンを洗う際にはボディソープの量を減らしたり、すぐにお湯で流したりと、洗い上がりに違和感が出ないよう工夫しました。デリケートゾーンのケアを習慣化私たちは顔を洗うとき、洗顔料を使うのが一般的です。デリケートゾーンも同様に、専用ソープを使うことが大切だとわかりました。デリケートゾーンはたくさんの泡できれいに洗いたくなりますが、腟の自浄作用を弱めると自分に言い聞かせながら洗浄するようになりました。またアンダーヘアが雑菌の温床になるケースもあると知り、ムダ毛を整えることも意識しています。さらに無添加のボディーオイルをデリケートゾーンにも使うことで、ドライバジャイナが軽くなってきたように感じています。単に塗るだけでなく、腟内に指を入れてオイルマッサージすることも良いと知り、実践しています。まとめ閉経から時間がたつにつれて、更年期が始まったころには想像できなかった体の変化がいろいろと起こっています。しかし原因と対策を知っておけば、体が変化する前に対処できるものです。ドライバジャイナ対策は性交痛の緩和などにも役立つので、今後も続けていくつもりです。※記事の内容は公開当時の情報であり、現在と異なる場合があります。記事の内容は個人の感想です。監修/駒形依子先生(こまがた医院院長)2007年東京女子医科大学卒業後、米沢市立病院、東京女子医科大学病院産婦人科、同院東洋医学研究所を経て、2018年1月こまがた医院開業。2021年9月より介護付有料老人ホームの嘱託医兼代表取締役専務に就任し現在に至る。著書に『子宮内膜症は自分で治せる(マキノ出版)』『子宮筋腫は自分で治せる(マキノ出版)』『膣の女子力(KADOKAWA)』『自律神経を逆手にとって子宮を元気にする本(PHP研究所)』がある。イラスト/sawawa著者/サトウ ユカコ(54歳)広告制作プロダクションで、プランナーやディレクター、ライターを兼務。双子を含めた4人の子どもがいる。小学校教諭、幼稚園教諭の資格を持っている。
2023年07月07日40代になってから、「生理が今までと違う」と感じたことはありませんか? 更年期症状や閉経のことが気になる年代が抱えやすい生理の悩みについて、産婦人科医・漢方内科医の駒形依子先生に聞きました。教えてくれたのは…監修/駒形依子先生(こまがた医院院長)2007年東京女子医科大学卒業後、米沢市立病院、東京女子医科大学病院産婦人科、同院東洋医学研究所を経て、2018年1月こまがた医院開業。2021年9月より介護付有料老人ホームの嘱託医兼代表取締役専務に就任し現在に至る。著書に『子宮内膜症は自分で治せる(マキノ出版)』『子宮筋腫は自分で治せる(マキノ出版)』『膣の女子力(KADOKAWA)』『自律神経を逆手にとって子宮を元気にする本(PHP研究所)』がある。★関連記事:トイレが真っ赤っか! 突然の大量出血、予測不能な生理周期…閉経前に起きた生理トラブルのリアル閉経が近づくと生理はどう変わる?周期が乱れやすくなり回数が減ってきます40代になると卵巣機能が低下し、ホルモンバランスが崩れ、生理周期は乱れやすくなります。閉経が近づくと、生理の回数も1カ月おき、2カ月おき……と少しずつ減っていくことが多くなります。その後、1年間継続して生理が来なければ閉経となります。経血の量は変わる?多かったり少なかったり、人それぞれ回数は減っていきますが、量については個人差があります。閉経が近づくと量が減っていくと思っている人も多いようですが、必ずしもそんなことはありません。卵巣機能が低下してホルモンバランスが崩れることで、急に多くなったり少なくなったりと、経血の量は乱れやすくなります。生理が今までと変わってきたらどうする?生理不順=更年期とは限らず、定期的な検診で自己管理をこのカードは本物ではありません更年期になると生理が乱れやすいのは事実ですが、だからといって生理不順のすべてが更年期症状であり、閉経のサインというわけではありません。閉経の前後5年間、合計10年間を更年期と呼びますが、閉経前の生理不順が更年期によるものだったとわかるのは閉経になってから。生理不順の原因には、さまざまな病気が隠れていることもあります。生理が今までと違うからといって慌てる必要はありませんが、年1回の健康診断は必ず受けてセルフチェックしておきましょう。そのとき、婦人科のがん検診とエコー診断を受けるとさらに安心です。まとめいかがでしたか? 閉経が近づくと、生理の回数や量がそれまでとは違ってくるということがわかりました。ただ、閉経とは関係ないケースもあるということも忘れずに。定期的に健康診断を受けて、セルフチェックすることが大切です。※記事の内容は公開当時の情報であり、現在と異なる場合があります。※本記事の内容は、必ずしもすべての状況にあてはまるとは限りません。必要に応じて医師や専門家に相談するなど、ご自身の責任と判断によって適切なご対応をお願いいたします。取材・文/岩崎みどり(48歳)ライター歴25年。35歳で第1子、38歳で第2子出産。最近、たるみが加速して二重顎が悪化。身長153㎝なのにLサイズの服が少しきつくなってきて……人生最後のダイエットを計画中。著者/監修/駒形 依子 先生2007年東京女子医科大学卒業後、米沢市立病院、東京女子医科大学病院産婦人科、同院東洋医学研究所を経て、2018年1月こまがた医院開業。2021年9月より介護付有料老人ホームの嘱託医兼代表取締役専務に就任し現在に至る。著書に『子宮内膜症は自分で治せる(マキノ出版)』『子宮筋腫は自分で治せる(マキノ出版)』『膣の女子力(KADOKAWA)』『自律神経を逆手にとって子宮を元気にする本(PHP研究所)』がある。
2023年07月04日50代の恋愛事情はさまざまかと思いますが、私の場合は、未婚・子どもがいない。51歳で閉経を迎え、ちょっと寂しい思いをしました。そんな私が元カレと連絡を取り合うようになりお互いの近況や悩みを話していると、あっという間にそのころの時が戻って来る。閉経後、女性の性ってどうなるのか? 私のケースをお話しします。★関連記事:「44歳で恋人ができた」誰にも聞けない40代セックスのリアルなお悩み。みんなはどうしてる?50代での交際は20代のころとは違い…アラフィフに春が来た~っ!もともと、私と元カレはお互いに嫌いになったのではなく、結婚に踏み出すタイミングのズレが別れの原因でした、そのせいか、久しぶりの再会でも彼と一緒にいると心地良く、望むことがお互いに無理なくごく自然に伝わります。付き合っていた当時と変わったことは、同級生の私たちが50歳オーバーになったこと。おいしい食事とお酒の店を探し、趣味の話をしたり仕事の話をお互いに相談したり。そんなときも好奇心を刺激してくれたり発見があったり、学びもあったりするというような時間を過ごしています。おばちゃんになっても人肌というものは、温かくてやさしくて癒やされるものですね。私は保育士時代に、お昼寝の子どもの頭をなでながらよく寝かしつけをしていました。十分、大人の私は園児の頭をなでながらも「私も誰かに頭をなでられたいなあ」と、よく思ったものでした。性行為も大事だけれど、こういうのも、いいなぁとも思います。彼と一緒にいると、良い気持ちにしてくれます。ふわふわ、ほんわか。会話をしていても、ベッドに一緒にいても。むしろ、開放的な精神状態に私がなってきたからか、彼が経験を積んできたからか?(笑)。深く感じるような気がします。いざというときに…!?そんなこんなで閉経した私でも、性欲は変わらないみたいです。ただ、性行為をするとき、20代に付き合っていたころには経験したことのないことが起こりました。これは、私に女としての魅力がないからか!? ダブついたおなかのぜい肉のせい? 顔のシミとシワのせい? などなど、嵐のように頭をよぎりますが、それより何よりどうにかしなきゃ、この空気感。とはいえ、これは彼の体のこと。私にできることは寄り添うこと、体温を感じ合い、穏やかに楽しい会話をすること。こんなにまったりと、ゆったりとした時間を彼の横に寝ながら過ごすこともできるんですね。若いころ、もっとしておけばよかった、こういうの。いやぁ、若かったらできなかったかも……。いくつになっても誰かに認めて欲しい幼い子どもがよく言う「先生、僕を見て!」「ママ、見て見て!」。これは長く生きてきて、子どもに限ったことではない人類共通の思いであると、最近私は実感しています。少し毛の薄くなったおじさんも、当然私のようなおばちゃんも同じです。自分をしっかり見て愛おしいと思われたい。かわいいと思われたい。彼と私、お互いに体形はぽっちゃり、肌はたるみ、張りもないけれど、互いにいたわり合えるこの感覚がとても心地良いのです。中年の恋……ここまでくると、色恋とかいう枠を超えて、人類愛? 動物愛護?に近いのでしょうか。私は結婚していないからわからないけれど、熟年夫婦や、長年寄り添っているパートナーって、こんな感じで性生活を営むのかしら?なんて想像しています。その後、私が地方に引っ越したこともあり、彼とはいつ会えなくなっても不思議ではない環境になりました。私は彼と会うときは、口には出さないけれど中年の恋、これが最後になってしまうかもしれないと、どこかでいつも思っています。こんなおばさんが……と、自分に自信がないこともその理由かもしれません。まとめ最後の生理から約2年。アラフィフ女が体験したところによると、閉経してもイケる! むしろ良いことも多い! 女性の更年期は以前に比べて、一般的にも周知され浸透して来たように思います。それに対して男性の更年期の認知については、まだまだ遅れているように感じます。仕事や家庭でのストレスなども背負ってうつ傾向になった友人、エネルギーがなかなか出ない人。そして、性的な面での衰えは女の人よりむしろ男性のほうがつらい思いをしているのではないかと思います。若さはないけれど、人として、女性としてのすてきさを失わないよう頑張ります。※記事の内容は公開当時の情報であり、現在と異なる場合があります。記事の内容は個人の感想です。マンガ/きびのあやとら著者/こまつ とらこ(53歳)20代でバブル期を過ごし、30~40歳代を仕事に突っ走り、50歳を過ぎて一見何でもない日常におもしろいことやうれしいことを見つけるのが楽しくなってきた。最近は膝の痛みをこらえながらも農業にトライしようという野望を持つように。
2023年06月27日当時51歳の私は、既に半年間生理が来ていませんでした。日本人の平均閉経年齢は50.5歳で、生理が1年間止まると「閉経」というのだそうです。私はこれまで独身で、子どもを産んでいません。仕事に邁進しキャリアを積んできたと言えば聞こえは良いけれど、なんだか女性としての喜びを感じないまま終わるのかしらと、なんとなく悲しい気持ちも抱いていました。そんなとき、元カレと再会して……。★関連記事:「44歳で恋人ができた」誰にも聞けない40代セックスのリアルなお悩み。みんなはどうしてる?閉経を迎えるこの寂しさは、落ち込みは…生理が終わるのは大歓迎という女性は多いかと思います。第一、ナプキンを買う必要がなくなります。初潮以来、約37年間ナプキン代を私はいくら支払ってきたのでしょう。以前はきちんと28日周期を守る私の生理が大きく崩れ始め、いつ来るかもわからない。経血量もバラバラで、大量出血に慌てふためくこともありました。私は生理になると、いつも睡魔に襲われ、勉強や仕事のときは効率が極端に下がることも悩みの種でした。こうした数々の煩わしさも、この半年間はスルー。でも、この、なんとも言えない寂しさと、喪失感はなんでしょう。自然に涙が出ることすらありました。更年期特有の精神的落ち込みなのか、不安定でどんよりしたこの感覚。ずっと彼氏もいない。最近はエッチもしていない。ん? 3年間していないじゃないか! このまま終わるのか? 私の生理。そして、女としての性生活に終止符を打つのか……。エッチな気分になることがアガラない秘訣?そういえば、以前ある大物女優がテレビのバラエティ番組で話していたことを思い出しました。彼女は、閉経するのが寂しいと思うときには、「アダルトビデオでエッチな気分になることが、アガラない秘訣です。すると、来るのよ、生理が!」と明るく笑って話していました。つい、私もつられて笑ってしまったけれど、もっとラクな気持ちで閉経(生理)と向き合うのが良いわよ!というアドバイスにも聞こえました。彼女のように、もっと性を軽やかにポジティブに捉えられたら、もう少し心も軽くなるのかしら。アダルトビデオは持ってないけど、エッチな小説なら私もあるな……なんてことも、思ったりしていました。そういう艶っぽいことは、体験はおろか、会話もなければ、想像も、妄想すら最近していないことに気付き……。51歳、飲み会のお誘いにドキドキそんなある日、大学時代の同級生男女6人の飲み会のお誘いが舞い込んできました。誘ってくれた女友だちが、「実はメンバーに○也くんがいるんだけど、誘ってもいい?」と。それは元カレのことでした。女友だちには「大昔のことだからまったく問題ないよ」と言い切りましたが、内心は心臓バクバク。そして偶然にも、同時期に付き合って欲しいと言われていた男友だちも含まれていました。他のメンバーはそのことを知らないけれど、元カレはそれを知っています。当日は、久々におしゃれをしてスカートも新調! ネイルも凝ったりして、お化粧にも気合が入ります。お酒も入り、楽しくおしゃべり、仕事で遅れてきた元カレは私の隣の席に必然的に座るというシチュエーション。51歳でも、こんなにワクワク、ドキドキするものなんですね。乙女のような私。そして、翌朝起きてみると……生理がキター!!まとめその1日限りの生理が最後となりました。あれからもうすぐ2年です。私は完全に生理を卒業しました。53歳になった今、私の生理の最後の日が、このときでよかったと思っています。だって忘れませんものね。そして、元カレを大切に思ってきた私らしい生理の終末です。最近では、この話を「私、発情したのか!?」とのフレーズを交えて、更年期や閉経で悩んでいたり不安になったりしている友人に笑って話しています。生理は女性にしかできない体験だけど、閉経もまた女性しか体験できないことです。一つひとつの心と体の変化の段階を受け入れながら、さらに経験を重ねていきたいなと思います。※記事の内容は公開当時の情報であり、現在と異なる場合があります。記事の内容は個人の感想です。イラスト/サトウユカ著者/こまつ とらこ(53歳)20代でバブル期を過ごし、30~40歳代を仕事に突っ走り、50歳を過ぎて一見何でもない日常におもしろいことやうれしいことを見つけるのが楽しくなってきた。最近は膝の痛みをこらえながらも農業にトライしようという野望を持つように。
2023年06月26日発達障害のあるわが子が理学療法を受けられる場とは?支援の一つに「理学療法」があるのは知っているけれど、具体的にどのような発達支援を受けられるのか分からない。発達障害があるわが子の、どんな悩みを相談すればいいの?そう思われている保護者の方もいらっしゃるのではないでしょうか。今回は、日本理学療法士協会常務理事の清宮清美さんに、理学療法士による発達支援について教えていただきました。――理学療法というと、事故やケガで身体が不自由になった人のためのもの、というイメージが強いかもしれません。発達障害など、子どもの発達にかかわる分野では理学療法はどのように取り入れられているのでしょうか?清宮:そうですね、病院のリハ室での歩行練習などが、理学療法の一般的なイメージかもしれませんね。理学療法は、戦後、社会復帰をめざす傷痍軍人のために、養成が始まった技能です。当時は、外国から講師を招いて、専門技術の教育が行われたようですよ。現在は、小児、スポーツ障害、急性期医療、高齢者などあらゆる世代のさまざまな疾患、障害に対して、運動機能の面からサポートをしています。――日本で理学療法士として働く方はどのくらいいらっしゃるのですか?清宮:日本理学療法士協会の会員となっている理学療法士は、約13万人です。病院などの医療機関で働く理学療法士が約8割ですが、保健センターや発達障害者支援センター、放課後等デイサービスなどの福祉施設に在籍する理学療法士もいますし、特別支援学校や特別支援学級に理学療法士が配置されている地域もあります。また、就労移行支援事業や就労継続支援A型・B型事業に従事している場合もあります。就労支援においては、職場内の座席の配慮、座位での作業や休憩時間の確保など、合理的配慮の検討・実施に携わるといった役割を担っています。発達障害の支援になぜ理学療法が有効?出典 : ――発達障害のあるお子さんの支援では、どのようなことが行われるのですか?清宮:理学療法士は、医師の指示のもと支援を行い、作業療法士(OT)などほかの専門家との連携も大切にしています。発達障害のあるお子さんは、筋力が弱めだったり、目と身体の協調運動が苦手だったりすることが少なくありません。授業中、机につっぷしてしまったり、じっと椅子にすわっていることができなかったりするのも、注意が散漫だからという理由だけではなく、体幹の筋力の弱さや感覚過敏や感覚鈍麻、感覚と運動の関係性がうまく働きにくい、といった理由が隠れていることも多いのです。理学療法士は、姿勢や運動の専門家。身体を使った遊びなどを通して、そのお子さんが抱えている困難を改善し、よりよく発達していくお手伝いをしていきます。――運動発達や筋肉面からのアプローチで、発達障害の特性による困りごとが改善する可能性もあるんですね。清宮:体幹の筋力をつけることで、落ち着いて座っていられるようになったという実例もたくさんあります。ただ、具体的にどんなプログラムを行うかは、お子さんによっても異なります。縄跳びやボール遊び、ブランコ、サーキット遊びなどのダイナミックに身体を使う遊びや、体幹を鍛えるためのストレッチやトレーニング、マッサージなどが行われることもありますよ。――発達障害のあるお子さんは、「ちゃんと座りなさい」「落ち着いて話を聞きなさい」と注意を受ける機会が多くなりがちです。遊びや簡単なトレーニングで困りごとが改善されていけば、本人の達成感にもつながりますね。清宮:座るのが苦痛なお子さんに、「座る練習をしましょう」といってもつらいですよね。赤ちゃんの発達を思い出してみてください。赤ちゃんは、生まれてからの1年で、まず首がすわり、腰がすわって、寝返り、はいはいができるようになって、めざましい成長をとげますね。そして1歳から1歳半の間にはひとりで立って歩けるようになり、おおむね3歳までには走るようになります。でも、病気やケガ、障害などによって、運動の発達がうまくいかなかったり、できるようになっていたことができなくなってしまったりすることもあります。そうしたときには、もう一度発達の流れに沿って、順番にトレーニングしていくことが大事。今できることから始め、焦らずじっくり段階を踏んでいくことが重要です。――理学療法を受ける際に、保護者が意識するとよいことはありますか?清宮:お母さん、お父さんの目で見て気がついたことというのは、理学療法士にとってもお子さんのニーズを把握するための大切な情報となります。まずは、保護者の方がどんなことで悩んでいて、どんなふうに解決したいと思っているかを、ストレートに伝えてもらえたらと思います。おうちでの遊びの様子、お風呂や食事など日常生活の様子など、1日のなかでの行動やエピソードも、お子さんに合わせたプログラムをつくるために役立ちます。「これは理学療法とは関係ないかな?」などと心配せず、なんでも気軽にお話してほしいな、と思います。――また、理学療法について園や学校の先生とも連携していくために、保護者ができることはありますか?清宮:いま、理学療法のセラピーでどんなことをしているのかを共有できるといいですね。私が担当しているお子さんは、学校の先生に理学療法の様子を見学に来てもらったりしたこともあります。一度、実際に見ていただくと、理解がぐんと進みますね。保護者面談の際などに、セラピーのようすを伝えるのでもよいと思います。また、進級・進学するときには、これからの生活でどんなセラピーが必要か、学校や園とも相談しながら、その内容を理学療法士にもフィードバックしてもらって事前に準備を進めていけるとよいと思います。理学療法士による継続的な支援をUpload By 専門家インタビュー日本理学療法士協会|発達障がい児に関する国民向けパンフレット――日本理学療法士協会では、発達障害のあるお子さんを持つ保護者の方に向けたパンフレットも作成されていらっしゃいますね。清宮:発達障害の支援としての理学療法をより広く知っていただくことに加え、お子さんが大人になって就労するまで、継続的な発達支援ができることもお伝えしたいという思いからパンフレットを作成しました。自立した生活を営むための支援にも、理学療法士の果たす役割は大きいと考えています。パンフレットのなかには、成長過程のなかで受けることができる福祉的な支援と、そこに関わる理学療法について、まとめてあります。例えば、就学を機に発達支援センターなど福祉機関でうけていた理学療法が終了する場合もありますね。そうしたとき、例えば医療機関の外来でリハビリテーションを受けたり、訪問看護ステーションから理学療法士を派遣してもらうことが可能な場合もあります。幼児期、学齢期から継続して、社会人になってからも理学療法を受けることができるのです。――将来にわたって、理学療法士をはじめとする支援とつながりを持ち続けることが重要なんですね。清宮:そうですね。たとえば未就学のころには週に1回、月に1回と理学療法を受けていたとしても、それを同じペースでずっと続ける必要はないと思うんです。ただ、大人になって「親なきあと」も見据えて自分で人生を組み立てていくとき、何か困ったことがでてきたら相談できる先がある、ということは、自立した豊かな生活を送るための助けになるものだと思います。理学療法士からのアドバイスや悩みに合わせたトレーニングが解決の糸口になることもあるはずです。親子で楽しみながら理学療法による変化を感じてほしい――協会としての今後の目標、ビジョンを教えてください。清宮:理学療法士のミッションは、私たちが持つ専門技能によって「尊厳ある自立」をサポートすること。幅広い年齢、疾患、障害に対するアプローチがあり、一人の理学療法士がすべての分野をカバーすることは到底できませんが、それぞれの専門分野の技術を高めながら、情報交換と研鑽を重ねて、他分野への理解も深めていきたいと考えています。そのなかには、発達障害のサポートにおいても、理学療法が効果的であることの周知も含まれます。――最後に、発達が気になるお子さんの保護者の方へのメッセージをお願いします。清宮:あまり身構えず、遊びのなかで楽しみながら取り組むのが一番です。一緒に散歩したり、外に出て芝生の公園でゴロゴロしたりするだけでも、身体にいい刺激がたくさんあります。また、「この歌が終わるまでに、何回立ったりしゃがんだりできるか競争しよう!」というふうに、ゲーム性を持たせるのもおすすめですよ。親子で楽しみながら、理学療法によるうれしい変化を感じてもらえたらと思います。――ありがとうございました。取材・文/浦上藍子日本理学療法士協会※クリックすると発達ナビのサイトから日本理学療法士協会のサイトに遷移します。
2023年06月17日植物療法のはじめの1歩を踏み出そう池袋コミュニティ・カレッジは、2023年7月26日(水)から、リアル講座『自然と調和して暮らす ~はじめての植物療法』を開催します。講師は自然療法ジャーナリストの藤田円氏が務めます。同講座は全3回で構成され、日本の家庭でも実践できる植物療法を紹介します。第1回は自然療法アーユルヴェーダに取り入れられている「ヘナ」の神話や伝統的な利用について説明した後、「ヘナ」の手浴を体験します。第2回は女性特有の不調のために自然療法ができること、第3回は家庭で役立つハーブなどについて紹介します。開催時間は各回10:30から12:00までです。受講料は会員(2回)が10,120円、一般(2回)が11,220円、会員(1回)が5,060円、一般(1回)が5,610円です。申し込みは池袋コミュニティ・カレッジのホームページや、電話(03-5949-5488)で受け付けています。自然療法や文化に詳しい藤田円氏藤田円氏は文化学院建築本科・研究科を卒業後、社団法人ナショナル・トラスト協会で自然と歴史環境の保存に携わりました。その後、ガーデナーや協会建築家のアシスタントとして活動しながら、ホメオパシー学校「South Downs School of Homoeopathy」でホメオパシーの資格を取得しました。現在は合同会社circulusの代表を務め、自然療法ジャーナリスト、英国ホメオパスとして活動しています。(画像は合同会社circulus WEB SITEより)【参考】※池袋コミュニティ・カレッジ※合同会社circulus WEB SITE
2023年06月17日