映画『ゴジラ-1.0』(公開中)のアカデミー賞受賞記念ポスターARが、リリースされた。○■映画『ゴジラ-1.0』、北米邦画実写映画の興行収入記録で歴代1位をマーク第96回アカデミー賞において、アジア圏の映画で初めて「視覚効果賞」を受賞した同作。24日までの公開143日間で観客動員449万人、興行収入68.3億円を突破し、2023年に日本で公開された実写映画ランキングで第1位を記録した。また、北米では現地時間の2月1日までの63日間で上映が終了し、最終興行収入は5641万ドルとなり、北米で公開された邦画実写映画の興行収入記録を大きく塗り替えて歴代1位、北米公開の外国語実写映画の歴代興収でも3位という記録を残した。今回リリースされたのは、スマートフォンでQRコードにアクセスし、『ゴジラ-1.0』上映劇場で掲出中の凱旋上映ポスターを読み込むと、AR上で特別な演出を見ることができる「『ゴジラ-1.0』アカデミー賞受賞記念ポスターAR。ポスターから数々の名場面映像が飛び出し、最後にはゴジラが動き出す? 特別な演出を観ることができる。【編集部MEMO】映画『ゴジラ-1.0』は、ゴジラ70周年記念作品であり、日本で製作された実写版ゴジラの30作品目という特別な節目である最新作。監督・脚本・VFXを、自身もゴジラのファンであることを公言する山崎貴が務め、主人公・敷島浩一を神木隆之介、ヒロイン・大石典子を浜辺美波が演じている。さらに山田裕貴、青木崇高、吉岡秀隆、安藤サクラ、佐々木蔵之介といった、実力派俳優陣が勢揃いした。(C)2023 TOHO CO., LTD.
2024年03月29日映画『梟ーフクロウー』での狂気的な王も記憶に新しく、ヒョンビンと競演した人気シリーズ『コンフィデンシャル』でも味のある演技を見せる韓国の国民的俳優ユ・ヘジン。1997年に映画『ブラックジャック』でデビュー以来多くの韓国映画に出演、青龍映画賞や大鐘賞など数々の映画賞で受賞しており、幅広い世代に人気。同業者の俳優たちからも尊敬を集めるユ・ヘジンが初めて挑んだロマンティックコメディ『マイ・スイート・ハニー』の日本公開を記念して、名俳優ユ・ヘジン出演の見るべき傑作映画5選をピックアップした。1.映画『LUCK-KEY/ラッキー』(2017年公開)100%の成功率を誇る伝説の殺し屋ヒョヌクがたまたま立ち寄った銭湯で頭を強打し記憶喪失となってしまう。さらにその場に居合わせた売れない貧乏役者ジェソンが、ヒョヌクのロッカーの鍵をすり替えてしまったことで2人の立場が入れ替わってしまうアクションコメディ。日本アカデミー賞を受賞した『鍵泥棒のメソッド』の韓国リメイク版。シリアスからコミカルまで、悪人から善人まで、アクションも恋愛も盛りだくさんなユ・ヘジンのあらゆる魅力を見せてくれる作品。本国では初登場1位&観客動員数約700万人の大ヒットを記録。ユ・ヘジンは本作で第12回大韓民国大学映画祭主演男優賞を受賞している。2.映画『タクシー運転手~約束は海を越えて~』(2018年公開)1980年5月に韓国で多数の死傷者を出した光州事件を世界に伝えたドイツ人記者と、彼を事件の現場まで送り届けたタクシー運転手の実話をベースに描き、韓国で1200万人を動員する大ヒットを記録したヒューマンドラマ。情に厚い光州のタクシー運転手ファン・テスルを演じたユ・ヘジンは妻と息子を持つ平凡な家長で、市井の人。でも困っている人がいれば必ず助けるという、道理に忠実な光州人を演じた。当時、光州事件に直面した人々の日常と感情の動きがユ・ヘジンを通じて鮮明に見えてくる。過ぎ去った過去の物語ではなく、現在を生きている人々のストーリーとして観客の心に迫り来るユ・ヘジンの演技は高く評価され、第37回韓国映画評論家協会賞助演男優賞を受賞している。3.映画『コンフィデンシャル:国際共助捜査』(2023年公開)世界的な大ヒット韓国ドラマ「愛の不時着」で話題となったヒョンビンの同作後初となる主演映画で、北朝鮮から逃亡した国際犯罪組織のリーダーを追って、北朝鮮捜査員と韓国のベテラン刑事、FBI捜査官の思惑が交錯する。韓国で5週連続1位を記録したスパイアクション。長年にわたり確固たるファン層を築いてきたユ・ヘジンが、『コンフィデンシャル/共助』に続いて人間味ある刑事としてキャラクターに命を吹き込み、ユーモアとアクションでスクリーンを鮮やかに彩っている。4.映画『梟ーフクロウー』(2024年公開)17世紀・朝鮮王朝時代の記録物「仁祖実録」に記された“怪奇の死”にまつわる謎を題材に、盲目の目撃者が謎めいた死の真相を暴くため奔走する姿を予測不可能な展開で緊張感たっぷりに描き、韓国で大ヒットを記録したサスペンススリラー。これまでのコミカルな役のイメージを覆し、本作で初めて王の役を引き受けたユ・ヘジンは朝鮮王朝第16代国王・仁祖の心理的な変化を表現するために「彼の心理状態と合った役を演じようと努力した」と語っており、特殊メイクを使わずに、顔の筋肉の僅かな痙攣を操るという超人的な演技力を見せている。5.映画『マイ・スイート・ハニー』(2024年)仕事中毒の製菓会社の研究員チャ・チホ45歳が、明るく何事にもポジティブなシングルマザーのイ・イルヨンと出会ったことで初めて恋を知る物語。コミカルな役からシリアスな役までこれまで様々な人物を演じてきたユ・ヘジンが、俳優キャリア27年目にして初めて挑むロマンティックコメディ。他人との関係をうまく築けず、恋もしたことがない極端に内向的な人間だったチホが、イルヨンとの出会いを起点として様々な変化を見せていく様子をユ・ヘジンは初々しく真っ直ぐに演じた。それが逆にコメディの強度を上げ、物語の面白さも相まって公開初日から19日間で観客動員数100万人超えの大ヒット、さらには第28回春史国際映画祭で審査委員特別賞の俳優部門、監督部門を受覚するなど、本国では多くの観客に愛される映画となった。主演でも助演でもどんな役でも自身の魅力を発する、ユ・ヘジン。普遍さと個性を兼ね備えた存在感ある演技は、これからも目が離せない。『マイ・スイート・ハニー』は5月3日(金)より丸の内ピカデリーほか全国にて公開。(シネマカフェ編集部)■関連作品:タクシー運転手 〜約束は海を越えて〜 2018年4月21日よりシネマート新宿ほか全国にて公開© 2017 SHOWBOX AND THE LAMP. ALL RIGHTS RESERVED.梟ーフクロウー 2024年2月9日より新宿武蔵野館、ヒューマントラストシネマ有楽町ほかにて全国にて公開© 2022 NEXT ENTERTAINMENT WORLD & C-JES ENTERTAINMENT & CINEMA DAM DAM. All Rights Reserved.マイ・スイート・ハニー 2024年5月3日より丸の内ピカデリーほか全国にて公開© MINDMARK Inc. & MOVIEROCK ALL RIGHT RESERVED
2024年03月28日アニメ映画『The Bad Guys 2(原題)』の全米公開日が、2025年8月1日に決定したことが明らかになった。本作は2022年に公開された『バッドガイズ』の続編。悪名高き怪盗集団「バッドガイズ」のメンバーで、前作に登場したキャラクターのミスター・ウルフ(サム・ロックウェル)、スネーク(マーク・マロン)、シャーク(クレイグ・ロビンソン)、タランチュラ(オークワフィナ)、ピラニア(アンソニー・ラモス)らが再び戻ってくる。続編では「バッドガイズ」から「グッドガイズ」に生まれ変わり、新たな人生に信頼と受容を見出そうとしている彼ら。しかし、引退状態のところをある女性オンリーの犯罪者集団に引っ張り出され、「最後の仕事」をさせられることになるという。ドリームワークスはXで「悪いというのはやっぱりいいことですね!『バッドガイズ』が2025年の夏に劇場に帰ってきます! #TheBadGusy2」と続編の公開日を発表。前作のファンは「ヤッタ。来年絶対観る作品はコレ!」「1作目がとても好きだった。とてもかわいくて、楽しくて、アニメーションそのものも素晴らしかったので次も期待!」「本当に続編が作られているんだ。うれしい」などのコメントを寄せている。(賀来比呂美)■関連作品:バッドガイズ 2022年、TOHOシネマズ日比谷ほか全国にて公開© 2021 DREAMWORKS ANIMATION LLC. ALL RIGHTS RESERVED.
2024年03月27日来年度NHK大河ドラマの主演に仲野太賀が抜擢され、今年度の日本アカデミー賞では安藤サクラが最優秀女優賞&助演女優賞をW受賞するなど、最近は二世俳優の活躍が目覚ましい。仲野太賀は、『ゆとりですがなにか』(2016年・日本テレビ系)や『今日から俺は!!』(2018年・日本テレビ系)など人気作に出演し、一躍有名に。そんな仲野は、父親が俳優の中野英雄(59)であることから、二世俳優の印象を与えないようにと「太賀」という芸名で活動していたが、2019年に「仲野太賀」に改名。父親の知名度に頼らず、実力で勝負したいという気持ちがあったのだろう。そこで本誌は、40歳以下の「演技がうまい二世俳優」について、アンケートを行った(~3月15日)。第3位は杏(37)父親で俳優の渡辺謙(64)は、日本アカデミー賞で何度も最優秀主演男優賞を受賞した実力派俳優だ。『ラストサムライ』や『GODZILLAゴジラ』に出演し、世界でも知名度の高い渡辺謙の娘でありながら堂々の3位にランクイン。近年はフランスに拠点を置いているが、『キングダム 運命の炎』や『翔んで埼玉 〜琵琶湖より愛をこめて〜』など話題作に出演し、6月には映画『かくしごと』で記憶を失った少年の“母”と嘘をつき生きる女性を演じる。《父親のいい演技を上手く受け継いでいる》(30代男性/専門職)、《親の七光りを感じさせない演技で、『花咲舞が黙ってない』などキャラが際立っています》(40代男性/専門職)、《父親が渡辺謙さんであことを隠してデビューし、朝ドラの主演を見事に演じたり、子どもを抱えながら、一生懸命に生きている様子は、演技の幅を拡げていると思う》(40代女性/専業主婦)と、二世タレントでありながらも親の知名度に頼らずに活躍している姿や、父親譲りの演技力に感嘆の声が多く寄せられた。第2位は長澤まさみ(36)父は元サッカー選手で、日本代表経験もある長澤和明(66)。長澤まさみが主役を演じたドラマ『コンフィデンスマンJP』(2018年・フジテレビ系)は、好評に好評を重ね三度の映画化。2020年には『MOTHER マザー』にて日本アカデミー賞最優秀主演女優賞を受賞した。レギュラー出演している映画『キングダム』シリーズは今年7月にも最新作『キングダム 大将軍の帰還』が公開されるなど、ひっぱりだこの売れっ子だ。《華のある存在感を持っていて目が惹かれる。いつもさまざまなキャラクターの演技を使い分けていて印象的》(40代女性/会社勤務)《シリアスな役柄もユニークで笑える役柄もマルチにこなし、唯一無二のタレントだと感じる》(50代女性/パート・アルバイト)と、演技の幅広さに絶賛の声が。さらに《演技が自然。しかも魅力的》(60代男性/会社勤務)、《感情表現に心揺さぶられる》(20代男性/会社勤務)と、その演技力にも心を奪われている視聴者も多くいるようだ。第1位は安藤サクラ(38)俳優の奥田瑛二(73)とタレントの安藤和津(76)の次女で、2012年には柄本明(75)の息子・柄本佑(37)と結婚したことで話題に。今年の日本アカデミー賞では『怪物』で最優秀主演女優賞、『ゴジラ-1.0』で最優秀助演女優賞をW受賞。最優秀主演女優賞は、『百円の恋』『万引き家族』に続く三度目の受賞となった。さらに『ブラッシュアップライフ』(2023年・フジテレビ系)では転生を繰り返す主人公を熱演。実力派俳優として目覚ましい活躍を見せている。《演技が自然体で、シリアスな演技もコメディな演技も上手いと思う》(20代女性/学生)、《「ブラッシュアップライフ」で、リアリティー溢れる日常の演技や表情がとても自然で惹かれた!》(30代女性/会社勤務)と、演技の幅の広さだけでなく、難しい役でも自然体で演じているというコメントが多く見受けられた。また、《ブラッシュアップライフの演技は本当にすごかった。親もとても有名な俳優さんだが、それに負けず劣らずの演技力を持っていると思う》(20代男性/学生)、《親の七光りを感じさせないところ》(60代女性/無職)と、老若男女から安藤の実力に賞賛の嵐が。自らの実力で人気を勝ち取っている二世タレントたち。彼らの今後に期待したい!
2024年03月20日第96回米アカデミー賞で、アジア映画初となる視覚効果賞に輝いた映画『ゴジラ-1.0』。本作を手掛けた山崎貴監督(59)らが3月12日夜にロサンゼルスから凱旋帰国し、羽田空港で授賞記念会見を開いた。監督として同賞を受賞したのは、映画『2001年宇宙の旅』(’68年)のスタンリー・キューブリック以来、55年ぶり2人目。会見で歴史的快挙の喜びや授賞式の裏話を語った山崎監督だったが、“ある発言”が波紋を呼んでいる。注目を集めているのは、トロフィーを受け取った時の感想を問われた場面。山崎監督はオスカー像について、「想像をはるかに超える重さでちょっとビックリしました」とコメント。緊張を忘れるほどの重さを感じたといい、「でも『本当に本当に今、オスカー像を持ってるんだ』っていう風に思ってすごく嬉しかったです」と語った。次に『バットマン リターンズ』(’92年)のペンギン役などで知られるダニー・デヴィート(79)から、オスカー像を受け取ったエピソードも披露した山崎監督。プレゼンターにはアーノルド・シュワルツェネッガー(76)もいたことを振り返り、手振りを加えてこう語ったのだった。「ダニー・デヴィートさんとシュワルツェネッガーがいたんですけど、シュワルツェネッガーさんからもらいたかったんですけど……言っちゃいけないのかな(笑)もちろんダニー・デヴィートさんでも全然嬉しいんですけど、『あ、俺たちこっちなのね』っていう感じでした」続けて「その後、シュワルツェネッガーさんと握手できたので嬉しかったです」と、満足そうな表情を見せていた。いっぽう今回の米アカデミー賞をめぐっては、受賞者のプレゼンターに対する振る舞いが“アジア系差別”だと物議を醸していた。映画『オッペンハイマー』(’23)で助演男優賞を受賞したロバート・ダウニー・Jr.(58)は、満面の笑顔で歩み寄るプレゼンターのキー・ホイ・クァン(52)を“スルー”。オスカー像も素っ気なく受け取っており、その振る舞いに批判が集まっていた。こうした出来事も相まって、山崎監督の「こっち」発言に“プレゼンターへの敬意がない”と感じた人も少なくないようだ。SNSでは落胆する声が上がっている。《た…貴… 嘘だよな… ペンギンをこっち呼ばわりだなんて…》《なんだよ「こっち」って。ダニー・デヴィートに失礼じゃないか》《「こっち」とは。山崎貴監督、観客を一斉に裏切る発言。祝った観客はどうしたら良いのか。プレゼンターと目を合わせる合わさないで議論になっているのに、こっちと称するのは何様?がっかり過ぎる》《これはまずい「こっち」は公の場で言ってはいけないセリフ。 失礼過ぎる… 山崎貴監督ちゃんと謝罪した方がよいよなんだかなぁ。RDJしかり厳しいマナーとか作法を求めてる訳じゃないのに、初歩的な相手への思いやりが欠如してる面が多くて、今回のオスカーの情報見てて負担かかったな》
2024年03月13日アカデミー賞授賞式で、助演男優賞を受賞した俳優がオスカー像を受け取る際にアジア系のプレゼンターを”無視した”として波紋を呼ぶなか、ハリウッドで20年にわたり活動してきた日本人俳優が明かしたハリウッドの実情に注目が集まっている。問題となったのは現地時間3月10日に行われた授賞式での一幕。映画『アイアンマン』の主演俳優として知られ、今年は『オッペンハイマー』のルイス・ストラウス役で助演男優賞を受賞したロバート・ダウニー・Jr.(58)が、助演男優賞のプレゼンターの1人で、昨年の助演男優賞受賞者のベトナム系アメリカ人のキー・ホイ・クァン(52)を”無視した”というもの。ステージに上がったダウニーは、オスカー像を渡そうと近づいたクァンを“スルー”し、目を合わさずに彼の手からオスカー像を受け取ると、壇上にいたティム・ロビンスとサム・ロックウェルの2人とだけ握手とグータッチをした後、アカデミー賞の封筒を手渡そうとしたクァンを再び“無視”して、喝采を送る観衆に向き直りスピーチを始めてしまった。SNS上ではこれらのダウニーの振る舞いが”アジア人への差別ではないか”と波紋を呼ぶことに。そんななか、注目が集まっているのが『ラスト サムライ』『硫黄島からの手紙』などハリウッド作品にも出演するなど、日米で活躍する日本人俳優の松崎悠希(42)だ。松崎は日本時間の3月11日、ハリウッドの多様化の実情について語った、自身の過去のインタビュー記事を引用して次のように投稿した。《>ハリウッドが言う「多様化」というのは本当の意味での多様化ではないんです。トランプのカードにはハート、ダイヤ、スペード、クラブの4種類があるじゃないですか。「全種類」揃っていますよと見せるためだけにやっているどこまで行っても我々アジア系は「おまけ」扱い…》昨今のアカデミー賞は多様化を意識しており、その結果、20年の韓国映画『パラサイト半地下の家族』の作品賞受賞を初め、非白人の活躍が増えたことは事実。しかし、松崎氏はそうした“多様化”はあくまでも《ポーズ》であると指摘している。さらに、松崎氏は3月12日、ハリウッドのアジア人差別の実態として、“大御所俳優”の例もあげた。《20年間ハリウッドで俳優として活動してきた私がこれまで「ラストサムライのセットでの真田広之」を、ハリウッドの業界人からどう聞かされてきたか。「Hiroyuki Sanadaという小うるさい俳優がいて、セットの雰囲気を乱していた」「Hiroyuki Sanadaは細かすぎて、和を乱す」うるせえよ馬鹿ども》アカデミー賞授賞式でのダウニーに差別意識があったかどうかは定かではないが、《夢を壊してスミマセンが、我々にとっての「ハリウッド」は2024年の今でも、クッソ人種差別的です》と結んだ松崎氏の見解には共感する声が多く上がった。《しっくりきた》《ハリウッドも闇が深そうだなぁ》《今まで不思議だったハリウッドで出てくる謎日本の街並み。あれは日本へのリスペクトがなく、どうでもいいからイメージ上の日本のままやってたんだな…》《ラストサムライが日本でもヒットしたのは真田広之が小煩く指摘してたからなんだろうなぁ》《ハリウッドの言う多様性は嘘っぱちなんですねー 想像に難くないでーす そんな環境の中で頑張っている日本やアジアの俳優さんに拍手》
2024年03月12日現地時間3月10日に行われたアカデミー賞授賞式で、俳優のロバート・ダウニー・Jr.(58)が自身の初となるオスカー像を手にしたが、その振る舞いが波紋を呼んでいる。『アイアンマン』の主演俳優として知られるダウニーは、『オッペンハイマー』のルイス・ストラウス役で今年のアカデミー賞で、助演男優賞を受賞。助演男優賞のプレゼンターは歴代受賞者のマハーシャラ・アリ、ティム・ロビンス、クリストフ・ヴァルツ、サム・ロックウェルらに加え、昨年の受賞者で80年代に子役として『インディ・ジョーンズ/魔宮の伝説』のショート・ラウンド役や『グーニーズ』のデータ役で知られるベトナム系アメリカ人のキー・ホイ・クァン(52)がメインで進行を務めた。クァンはステージ上で、受賞者であるダウニーの名前を興奮気味に発表し、ダウニーがステージに向かう際には、クァンはオスカー像とダウニーの名前が書かれた封筒を手にしていた。通常、受賞者はここで像と手紙を受け取ったうえで、プレゼンターと言葉を交わしたり握手やハグなどが行われるため、クァンもそれを予想していた動きだった。しかし、ステージに上がったダウニーは、満面の笑みで近づくクアンを“スルー”。彼の手からオスカー像を受け取ると、共同司会者ティム・ロビンスと握手し、サム・ロックウェルとグータッチをした後、アカデミー賞の封筒を手渡そうとしたクァンを再び“無視”して、喝采を送る観衆に向き直ると、そのままスピーチを始めてしまった。その後、ダウニーはバックステージでクァンや他のプレゼンターたちとハグをしたり自撮りをする様子が確認されており、本人たちの間に確執は無いよう。しかし、SNS上ではステージ上でのダウニーの振る舞いが“無礼ではないか”と波紋を呼んでしまった。《満面の笑みで祝福を表し発表したキー・ホイ・クァンに対して、ロバート・ダウニー・Jrの態度かなり感じ悪い》《ロバート・ダウニー・Jr、助演男優賞プレゼンターのキー・ホイ・クァンに対して無礼すぎ。よくアカデミー授賞式でこんな態度とれるなあ》《確かにロバート・ダウニー・Jr、ほぼフルシカトで見もしなくて感じ悪いわ。残念だ》《ロバート・ダウニー・Jrが司会者に目を合わせず素通りしたことが物議を醸している件、受賞の喜びに感極まって冷静な対応ができていなっただけだと思いたい》「実は、今年2月のグラミー賞授賞式でも似たようなことが起きています。最優秀アルバム賞のプレゼンターとしてセリーヌ・ディオンがテイラー・スイフトにトロフィーを渡したのですが、4度目の受賞という偉業達成に興奮したのか、テイラーはトロフィーを受けとる際にセリーヌにお礼を言ったりハグをせず、“セリーヌを無視した”と大炎上しました」(海外ゴシップライター)世界的な賞の受賞は大スターでも興奮してしまうのかもしれない。
2024年03月11日東京国際映画祭(TIFF)が香港国際映画祭、釜山国際映画祭とともに共催するアジア全域版アカデミー賞「第17回アジア・フィルム・アワード(以下AFA)」の授賞式が3月10日夜、香港の戯曲センター(Xiqu Centre)Grand Theatreにて開催。日本作品の『悪は存在しない』(濱口竜介監督)が、最優秀作品賞と最優秀音楽賞(石橋英子さん)を受賞したほか、日本映画勢が多数受賞した。『悪は存在しない』の濱口監督と石橋さんは、昨年の『ドライブ・マイ・カー』に続いての最優秀作品賞獲得。また、是枝裕和監督も『怪物』で最優秀監督賞を受賞し、昨年の韓国作品『ベイビー・ブローカー』に続く2年連続の同賞受賞に輝いた。『怪物』是枝裕和監督このほか、第36回TIFFのオープニング作品で、日本アカデミー賞でも最優秀主演男優賞を受賞した『PERFECT DAYS』にて役所広司が最優秀主演男優賞の栄冠を手に。第36回TIFFのクロージング作品で、日本アカデミー賞で最多8冠に輝き、米アカデミー賞の視覚効果賞をアジア初受賞した『ゴジラ-1.0』チームが、視覚効果賞(山崎貴監督、渋谷紀世子、高橋正紀、野島達司)、音響賞(井上奈津子)の2部門を受賞。併せて先の発表のとおり、『エゴイスト』などが話題を集めた俳優・鈴木亮平がアジア映画界・アジア文化における業績と貢献を称える「Excellence in Asian Cinema Award」に、韓国のイ・ヨンエととも授与された。イ・ヨンエ/鈴木亮平大規模で豪華なレッドカーペットの後に開催されたAFAの授賞式では、日本人として初めて審査委員長に就任した黒沢清監督が、世界中の映画人が務める審査員陣と投票メンバーを率いて決定された受賞者が登壇。“Youth Ambassador”の1人として様々なAFAイベントに参加した宮沢氷魚がプレゼンターを務めたほか、特別功労賞を受賞したチャン・イーモウ監督、主演男優賞にノミネートされたトニー・レオン、プレゼンターを務めたファン・ビンビンなど、アジア全域よりスターが集まる華やかな式典となった。第17回 アジア・フィルム・アワード 受賞結果一覧(敬称略)『悪は存在しない』最優秀作品賞『悪は存在しない』(日本)最優秀監督賞是枝裕和 『怪物』(日本)最優秀新人監督賞ニック・チェク 『年少日記』(香港)最優秀主演男優賞役所広司 『PERFECT DAYS』(日本)最優秀主演女優賞ジャン・チンチン 『西湖畔に生きる』(中国)最優秀助演男優賞パク・フン『12.12:The Day』(英題/韓国)最優秀助演女優賞レイチェル・リョン 『白日の下』(香港)最優秀新人俳優賞Tergel Bold-Erdene『City of Wind』(フランス、モンゴル、ポルトガル、オランダ、カタール、ドイツ)最優秀脚本賞ペマ・ツェテン 『雪豹』(中国)最優秀編集賞キム・サンボム『12.12:The Day』(英題/韓国)最優秀撮影賞マティアス・デルボー『雪豹』(中国)最優秀音楽賞石橋英子『悪は存在しない』(日本)最優秀衣装デザイン賞マン・リムチョン『The Goldfinger』(香港、中国)最優秀美術賞Eric LAM『The Goldfinger』(香港、中国)最優秀視覚効果賞山崎貴、渋谷紀世子、高橋正紀、野島達司 『ゴジラ-1.0』(日本)最優秀音響賞井上奈津子『ゴジラ-1.0』(日本)Excellence in Asian Cinema Award鈴木亮平(日本)、イ・ヨンエ(韓国)特別功労賞 (Lifetime Achievement Award)チャン・イーモウAFA Next Generation Awardチャオ・リーイン(中国)AFA Rising Star Awardメータウィン・オーパッイアムカジョーン(タイ)2023 Highest-Grossing Asian Film Award『満江紅(マンジャンホン)』監督:チャン・イーモウ(中国)受賞者よりコメント<鈴木亮平Excellence in Asian Cinema Award 受賞>(英語で挨拶:和訳)大家好(中国語)。ここに来ることができて本当にうれしいです。とりわけ、著名なイ・ヨンエさんと一緒にここに立つことができて、とても光栄です。偉大な映画監督、偉大な映画プロデューサー、映画製作者、偉大な俳優、アジアの伝説の俳優たち、皆さんの前に立つことができて、本当に光栄に思っています。でも正直なところ、今年は何もノミネートされていないので、とてもリラックスしてここに立っています。もちろん、ノミネートされることは良いことですが、ノミネートされないのも良いことです。なぜなら、何も心配する必要がないからです。ちなみに、昨年は、トニー・レオンさんのせいで私は最優秀主演男優賞を逃しました。(笑)でも、今年再び彼に会えてうれしいです。もちろん、賞を受賞することは非常に重要でワクワクしますが、このイベント、この大きなイベント、AFAの素晴らしいところは、皆さんに出会い、新しい人たちに出会い、アジア各地の映画制作者と出会い、語り合い、学びあうことだと私は考えています。そして願わくは、今後一緒に新しいプロジェクトを始めたい。今日、あるいは今夜が、未来の新しいプロジェクトの始まりになるかもしれません。そして、いつか一緒に映画を作れることを本当に願っています。なぜなら、"私たちは一緒に物語を紡ぐ(※Together we tell story)"からです。ありがとうございました。※「Together We Tell Story」は今年のAFAのテーマ。<『悪は存在しない』最優秀作品賞受賞>※濱口竜介監督が欠席のため、監督に代わり高田聡プロデューサーと石橋英子がコメント。高田聡:私たちの映画にこのような非常に光栄な重みのある賞を頂きまして、代表してまずは感謝を申し上げます。同じくノミネートされた撮影の北川喜雄さん、共同編集の山崎梓さん、またこの映画に関わったすべての皆さん、おめでとうございます。そして、この場に残念ながら来ることができなかった濱口竜介監督、そして濱口監督に一番最初にこの企画の話を持ってきて、素晴らしい音楽で共同制作をされた石橋英子さん、おめでとうございます。石橋英子:本当に濱口監督が来ることができなかったのは残念です。でもこうやって、撮影の北川さんや編集の山崎さん、今もしかしたら日本で見ているかもしれない主演のおおみか(大美賀均)さん、キャストの皆さん、スタッフの皆さん、本当に皆さんの力のおかげでできました。もちろん、ミュージシャンの皆さん、ミックスをしてくださったジム・オルークさん、本当に皆さんのおかげで、今こうやって、私たちはここに来られて、楽しい時間を過ごせていると思っています。ありがとうございました。<是枝裕和監督最優秀監督賞受賞>尊敬する黒沢清監督からこのようなトロフィーを頂くなんて、本当に光栄です。出会う才能ということで言えば、今回は坂元裕二さんという尊敬する脚本家の方の素晴らしい脚本があって、もう20年近く一緒に仕事をしている美術の三ツ松けいこさんが、今日一緒にスタッフを代表してここに来ていただきました。そんなスタッフとキャストと出会えたことが、この賞を頂けた一番大きな僕の才能ではないかと思います。昨年に続いてこの壇上に立たせていただくことができて、本当にうれしいです。来年は、作品はないのですが、ノミネートされていなくても、またこの場で映画を愛する皆さんとこの時間を共有できたらうれしいです。ありがとうございました。<石橋英子最優秀音楽賞>全く期待してなかったので、全然スピーチを考えていなかったです。まずアジア・フィルム・アワードの皆様、審査委員の皆様、本当にありがとうございます。まず濱口監督、長い道のりでしたが、何をつくるのかわからないまま一緒に歩んできた道のりが奇跡のようでした。撮影やその後の編集など、一緒に皆さんが作ってこられた努力にも感謝したいと思います。撮影の北川さん、編集の山崎さん、本当にありがとうございます。皆さんの仕事がなければ、私のこういう音楽もなかったと思います。スタッフとキャストの皆さんにも感謝したいと思います。本当にありがとうございました。『悪は存在しない』は4月26日(金)よりBunkamuraル・シネマ 渋谷宮下、K2ほか全国にて公開。(シネマカフェ編集部)■関連作品:怪物 2023年6月2日より全国にて公開©2023「怪物」製作委員会ゴジラ-1.0 2023年11月3日より全国東宝系にて公開©2023 TOHO CO.,LTD.PERFECT DAYS 2023年12月22日よりTOHOシネマズ シャンテほか全国にて公開© 2023 MASTER MIND Ltd.悪は存在しない 2024年4月26日よりBunkamuraル・シネマ 渋谷宮下、K2ほか全国にて公開© 2023 NEOPA / Fictive
2024年03月11日前哨戦の勢いそのまま、『オッペンハイマー』が全7部門を受賞し、賞レースの最後を飾った第96回アカデミー賞。日本映画2品も受賞を果たした今年、レッドカーペットは多様なスタイルのファッションで華やいだ。『哀れなるものたち』で恐れなき熱演で主演女優賞を受賞したエマ・ストーンは、「ルイ・ヴィトン(Louis Vuitton)」のカスタムドレス。薄いミントグリーンのストラップレス・ドレス。ジャカードの生地にペプラムのディテール以外はシンプルなデザインで、エマはダイヤモンドとサファイアのネックレスを合わせた。エマ・ストーン Photo by John ShearerWireImageストラップレスは今年人気のデザインのようだ。今回は作品賞候補の主演作『バービー』のプロデューサーとして出席したマーゴット・ロビーは、「ヴェルサーチ(Versace)」のシークイン・ドレス。長年携わった『バービー』という作品の締めくくりにチョイスした色は黒だ。先住民族の血を引く俳優として初の主演女優賞候補となったリリー・グラッドストーン(『キラーズ・オブ・ザ・フラワームーン』)は、「グッチ(GUCCI)」のサバト・デ・サルノと先住民族のクイルワーク・アーティスト、ジョー・ビッグ・マウンテンとのコラボレーションでミッドナイトブルーのベルベットのドレス。クイルワークの花モチーフで飾られたトレーンがアクセントだ。リリー・グラッドストーンPhoto by Gilbert FloresVariety via Getty Images助演女優賞候補のキャリー・マリガン(『マエストロ:その音楽と愛と』)は、「バレンシアガ(Balenciaga)」の黒のマーメイドスタイルのドレスに白いチュールのスカート。ダニエル・ブルックス(『カラーパープル』)は、「ドルチェ&ガッバーナ(Dolce & Gabbana)」の黒のサテンのコルセットドレス。左側に深いスリットが入っている。キャリー・マリガン Photo by Jeff KravitzFilmMagic『君たちはどう生きるか』が受賞した長編アニメ映画賞を発表したアニャ・テイラー=ジョイは、「ディオール(Dior)」。1949年発表の傑作「ジュノン」を基に、3,500時間かけて全面にビーズ刺繍をほどこしたシルバーのドレスは、ボッティチェリの絵画「ヴィーナスの誕生」にインスパイアされたデザインだそう。作曲賞と歌曲賞のプレゼンターを務めたアリアナ・グランデは、『バービー』を意識したピンクの「ジャンバティスタ・ヴァリ・オートクチュール(Giambattista Valli HauteCouture)」。ボリュームあるペプラムとトレーンがポイントで、「ティファニー(Tiffany & Co.)」のジュエリーを合わせた。アリアナ・グランデ Photo by Gregg DeGuireWWD via Getty Images助演女優賞を受賞したダヴァイン・ジョイ・ランドルフ(『ホールドオーバーズ 置いてけぼりのホリディ』)は、「ルイ・ヴィトン(Louis Vuitton)」のペールブルーのシークインドレス。ホルターネックで袖にチュールのフリルをふんだんにあしらったデザインだ。撮影賞のプレゼンターを務めたゼンデイヤは、「アルマーニ プリヴェ(Armani Prive)」のメタリックピンクとシルバーのワンショルダー。髪は往年のハリウッドスターを思わせるスタイルに仕上げた。ゼンデイヤ Photo by John ShearerWireImage主演女優賞のプレゼンターとして登場したオスカー女優2人も、ワンショルダーのデザインをチョイスした。ジェニファー・ローレンスは、「ディオール・オートクチュール(Dior Haute Couture)」のポルカドット・ドレスに「スワロフスキー(Swarovski)」のダイヤモンドのネックレス。ミシェル・ヨーは、「バレンシアガ(Balenciaga)」のカスタム。シルバーの濃淡のシークインドレスに黒のオペラグローブでシックに決めた。Photo by Al SeibA.M.P.A.S. via Getty Imagesレッドカーペットを賑わせたのは、視覚効果賞を受賞した『ゴジラ-1.0』のチーム。山崎貴監督をはじめ出席者全員が、かかと部分がゴジラの爪をモチーフにした靴で登場し、話題を集めた。主演女優賞候補のザンドラ・ヒュラー(『落下の解剖学』)は、「スキャパレリ(Schiaparelli)」のカスタムでV字型のシャープなデコルテのデザインが際立った。助演女優賞候補だったエミリー・ブラントも、「スキャパレリ」。シャイニーなクリーム色のドレスに「ティファニー(Tiffany & Co.)」のジュエリーを合わせた。助演女優賞候補のアメリカ・フェレーラ(『バービー』)は、作品のテーマカラーであるピンクのシークインドレス。「アトリエ・ヴェルサーチ(Atelier Versace)」のデザインだ。同じく助演女優賞候補のジョディ・フォスター(『ナイアド~その決意は海を越える~』)は、「ロエベ(Loewe)」のミッドナイトブルーのホルターネックのサテン・ドレス。ビリー・アイリッシュ&アメリカ・フェレーラ Photo by Arturo HolmesGetty Imagesパートナーのアルチュール・アラリと脚本賞を受賞し、女性として唯一の監督賞候補でもあったジュスティーヌ・トリエ(『落下の解剖学』)は、「ルイ・ヴィトン(Louis Vuitton)」のパンツスーツ。黒にシルバーのピンストライプをきかせ、インナーも黒で締めた。一部ではカジュアル過ぎるという声もあったが、堂々とした本人のキャラクターに合う装いだ。主演女優賞候補のアネット・ベニング(『ナイアド~その決意は海を越える~』)も、ネイビーのジャンプスーツでパンツスタイルをチョイスした。歌曲賞を受賞したビリー・アイリッシュは、「シャネル(Chanel)」。学校の制服を意識した白のボタンダウンシャツに黒のブレザー、黒と白のツイードのひざ丈スカートに白ソッククス、黒のストラップシューズ。スカートの柄にマッチしたバッグを持った。共に受賞した兄のフィニアス・オコネルも胸につけていた赤いピンは、「Artists4Ceasefire」のシンボル。昨年10月に始まったイスラエルとガザの停戦を求める公開書簡をバイデン米大統領に送ったアーティスト団体で、彼らのほかにも助演男優賞候補のマーク・ラファロ、ラファロと『哀れなるものたち』で共演したラミー・ユセフ、長編アニメ映画賞候補の『ニモーナ』に声の出演をしたリズ・アーメッドらもつけていた。フィニアス・オコネル&ビリー・アイリッシュ Photo by Jeff Kravitz/FilmMagic作品賞と脚本賞候補になった『パスト ライブス/再会』のセリーヌ・ソン監督も、白シャツにダブルの黒ジャケット、ローファーの制服スタイルだが、アシンメトリーなデザインのスカートが華やか。「ロエベ(Loewe)」のデザインで、同作に主演したグレタ・リーも、「ロエベ」の白と黒のドレスで登場した。フローレンス・ピューは、「デルコア(Del Core」)のプランジネックのシルバーのドレス。「ブルガリ(Bulgari)」のネックレスを合わせ、どこか最新出演作の『デューン 砂の惑星PART2』を思わせるスタイルだ。主演男優賞を受賞したキリアン・マーフィー(『オッペンハイマー』)は、「アトリエ・ヴェルサーチ(Atelier Versace)」のカスタムのタキシードに、香港のブランド「Sauvereign」がオッペンハイマーをイメージして作成した銀のブローチを胸につけた。助演男優賞を受賞したロバート・ダウニー・Jr.は、「サンローラン(Saint Laurent)」の黒のスーツ。今日の装いはよほど気に入ったらしく、受賞スピーチでスタイリストにも感謝を述べた。ロバート・ダウニー・Jr. Photo by Jeff KravitzFilmMagic助演男優賞候補で、歌曲賞候補として「I’m Just Ken」を歌ったライアン・ゴズリング(『バービー』)は、ステージ上では鮮やかなピンクのスーツだったが、レッドカーペットの装いは「グッチ(Gucci)」の黒のスーツ。ノータイで黒いシャツの胸をはだけ、シルバーのシークインのステッチがアクセントになっていた。主演男優賞候補のコールマン・ドミンゴ(『ラスティン:ワシントンの「あの日」を作った男』)は、「ルイ・ヴィトン(Louis Vuitton)」のカスタムで、クリスタルのボタンを付けたダブルのブラック・タキシードにカウボーイブーツ。「デヴィッド・ヤーマン(David Yurman)」のシルバーのジュエリーと「オメガ(Omega)」の時計を合わせた。レッドカーペットでは『ニモーナ』に声の出演をしているユージン・リー・ヤンも、かつてのビリー・ポーターを彷彿とさせる真紅のロングドレスを姿で注目された。ユージン・リー・ヤン Photo by Sarah MorrisWireImage(冨永由紀)
2024年03月11日第96回アカデミー賞にて、長編アニメ映画賞を受賞したスタジオジブリ映画『君たちはどう生きるか』。この度、この受賞記念として、“英語吹替版(日本語字幕付き)”の上映が決定した。本作は、宮崎駿監督10年ぶりとなる長編映画最新作。監督が少年時代に感銘を受けた書籍「君たちはどう生きるか」からタイトルを採用し、全く別のオリジナルストーリーとして完成させた冒険活劇ファンタジー。アメリカ・ロサンゼルスのドルビー・シアターで開催された今回のアカデミー賞授賞式。スタジオジブリ作品が同賞に輝くのは、『千と千尋の神隠し』以来、21年ぶり2度目となった。今回上映が決定した英語吹替版(日本語字幕付き)の日本語字幕は、英語セリフを翻訳したセリフではなく、オリジナル台本のセリフを使用。主人公の眞人役を演じるのは「YOU -君がすべて-」シーズン1でパコ役を演じたルカ・パドヴァン。青サギ役にロバート・パティンソン、キリコ役にフローレンス・ピュー、ヒミ役に福原カレン、夏子役にジェンマ・チャン、勝一役にクリスチャン・ベール、大伯父役にマーク・ハミル、老ペリカン役にウィレム・デフォー、インコ大王にデイヴ・バウティスタがキャスティングされている。ファンからは「英語版で見たいと思っていました!嬉しいです~」、「絶対に行きます!」、「英語で違う声優さんでまた楽しめる」、「これはもう一度観にいかないと!!!!」などと上映を喜ぶ声が寄せられている。『君たちはどう生きるか』英語吹替版(日本語字幕付き)は3月20日(水・祝)より上映。(シネマカフェ編集部)■関連作品:君たちはどう生きるか 2023年7月14日より公開©2023 Studio Ghibli
2024年03月11日日本時間の2024年3月11日、アカデミー賞の各賞の発表がアメリカ、ロサンゼルスで行われ、日本映画『ゴジラ-1.0』が視覚効果賞を受賞しました。同賞は、その年の最も優れた視覚効果(以下、VFX)を使った映画に与えられるもので、日本映画が受賞するのは、初となります。授賞式では、俳優のアーノルド・シュワルツェネッガーさんによって受賞の発表がされると、ゴジラの像を抱えた山崎貴監督ら4名の日本人スタッフが壇上に上がり、オスカー像を受け取りました。山崎監督は、用意した原稿を見ながら、英語で次のようにスピーチをしています。40年以上前に『スターウォーズ』と『未知との遭遇』を見たショックからキャリアを始めました。ハリウッドから遠く離れた私にとって、ここは手に届かない場所でした。ノミネートの瞬間、私たちはまさにロッキー・バルボアで、強大な敵の前でリングに立たせてもらえたことが、すでに奇跡でした。しかし私たちは今ここにいます。ハリウッドから遠く離れた所にいるVFXアーティストのみなさん!ハリウッドがあなたたちにもチャンスがあることを証明してくれたよ!最後に、『ゴジラ-1.0』に携わった人々を代表して、阿部秀司プロデューサーに報告したいと思います。やったよ!スピーチの最後に、山崎監督は2023年12月に亡くなった映画プロデューサーの阿部秀司さんの名前を挙げ、英語で「やったよ!」と喜びの感情を表現していました。日本映画初の快挙に、ネット上では「やりましたね!日本のゴジラが受賞するなんて、泣ける」「うおーこれはすごい!世界がやっとゴジラに追いついた!」「めっちゃ嬉しい!まだ観てない人もぜひ劇場に足を運んで」などの声が寄せられています。また、出演者も続々と喜びのコメントを発表。主演で俳優の神木隆之介さんはX(Twitter)で「ゴジラと戦えたことを誇りに思います!」と祝福のコメントをつづりました。米アカデミー視覚効果賞受賞おめでとうございます!!!!!!!凄すぎます!!!!ゴジラと戦えたこと誇りに思います!!本当に嬉しいです!!山崎貴監督をはじめ白組の皆様、チームゴジラの皆様おめでとうございますっ!!!!!神木— 神木隆之介 (@kamiki_official) March 11, 2024 日本映画の新たな1ページを刻んだ『ゴジラ-1.0』のアカデミー賞受賞。本当に、おめでとうございます![文・構成/grape編集部]
2024年03月11日映画『君たちはどう生きるか』の「第96回 米アカデミー賞」長編アニメーション映画部門賞ノミネート会見が11日にスタジオジブリで行われ、スタジオジブリ 鈴木敏夫プロデューサーが出席した。○宮崎駿監督、21年ぶり2度目の快挙に喜び「良かったです」宮崎駿監督作品としては、2002年米公開の『千と千尋の神隠し』、2005年米公開の『ハウルの動く城』、2014年米公開の『風立ちぬ』に続く4度目の米アカデミー賞ノミネートになった同作。日本時間きょう早朝に行われた「第96回 米アカデミー賞」で長編アニメーション映画賞を受賞した。受賞発表直後に行われた記者会見に登場した鈴木Pは「オスカー像って1個もらえるじゃないですか? 実は注文してお金を出せば何個も作ってくれるんですね。さっき3個注文しました(笑)。どうもありがとうございました!」と話し、笑顔を見せる。そして「時の運だと思ってますから、こういう賞をいただけたのはやっぱり心の底から嬉しかったですね。もうそれ以上言いようがありません!」と受賞の喜びを語った。また、スタジオジブリ近くのアトリエで受賞式を視聴していたという宮崎監督と受賞後に電話で会話したそうで、「興奮してましたよね。『俺は気にしてないから』と一生懸命自分の気持ちを抑えるようにそういう言い方してましたけど、欲しがらないといいながら欲しいんだなと(笑)。(受賞に関しては)『良かったです』と。僕がつい、おめでとうございますという言い方をしちゃったら『お互い様です』と言っておりました」と宮崎監督の反応を明かした。オスカー像3個を注文した内訳については「いろんな要望が出てくる。『千と千尋の神隠し』のときに当時は1ドルを出すと余分に作ってくれることを知ったので、それで宮崎のところに1個、僕のところに1個、観覧用に1個あると便利かなと思って(笑)」と話し、「今1ドルかどうかわかりませんけど、高くなってたら減らしますね」と笑いを誘った。
2024年03月11日映画『ゴジラ-1.0』(公開中)が11日、第96回アカデミー賞で 「視覚効果賞」を受賞した。同作はアメリカ・ロサンゼルスで開催され、世界最高峰の映画賞である「第96回アカデミー賞」にアジア圏の映画で初めて「視覚効果賞」にノミネートされていたが、現地時間3月10日16時(日本時間3月11日8時)より始まった授賞式において見事受賞した。「視覚効果賞」(Academy Award for Visual Effects)はその年に公開された映画の中で最も優れた視覚効果(VFX)を用いた作品に与えられる栄誉で、アカデミー賞で最も注目される部門のひとつ。過去には『スターウォーズ』、『タイタニック』、『アバター』などの映画史を代表する傑作が受賞してきました。ノミネート作品代表者としてアカデミー賞授賞式に参加したのは、監督・脚本・VFXを担当した山崎貴監督、VFXディレクターの渋谷紀世子氏、3DCGディレクターの高橋正紀氏、エフェクトアーティスト/コンポジターの野島達司氏の4名。現地時間13時頃、4名は全員“ゴジラシューズ”を履いて登場し、取材に来た現地のメディアを沸かせた。授賞式の中盤、いよいよ「視覚効果賞」の発表に。プレゼンターであるアーノルド・シュワルツェネッガー、ダニー・デヴィートは受賞作の書かれた封筒を開け、少し沈黙した後に「GODZILLA!」と読み上げた。会場中に大きな歓声が響き渡り、その中で歓喜の表情を浮かべながら壇上に上がる受賞者4名。代表して、英語でスピーチをした山崎監督は 「40年以上前に『スターウォーズ』と『未知との遭遇』を見たショックからキャリアをスタートさせた私にとって、この場所は望む事すら想像しなかった場所でした。ノミネートの瞬間、私たちはまさにロッキー・バルボアでした。強大なライバルたちの前でリングに立たせてもらえた事はすでに奇跡でした。しかし私たちは今ここに居ます。この場所から遠く離れた所でVFXを志しているみんな! ハリウッドが君たちにも挑戦権がある事を証明してくれたよ! 最後にスタッフキャストを代表して、去年失った我々のプロデューサー、阿部秀司さんに言いたいです。『俺たちはやったよ!』ありがとうございました!」(日本語訳)と、溢れる喜びの気持ちを伝えた。長い歴史を持つ「アカデミー賞」の中で、監督として「視覚効果賞」を受賞したのは『2001年宇宙の旅』のスタンリー・キューブリックのみであり、山崎監督は55年ぶり、史上2人目の受賞監督となる。また、日本映画だけでなく、アジア圏の映画で同賞を受賞した実績はなく、史上初の快挙となった。3月3日までの公開122日間で観客動員392万人、興行収入60億円を突破。2023年に日本で公開された実写映画ランキングで第1位!(※興行通信社調べ)となっている。北米では現地時間の2月1日までの63日間で上映が終了し、最終興行収入は5,641万ドル。北米で公開された邦画実写映画の興行収入記録を大きく塗り替え、歴代1位。北米公開の外国語の実写映画の歴代興収の中でも3位という記録を残した。世界各地でもヒットし、日本興収も含めた全世界累計の興行収入で160億円(※)を突破している。(※現時点のレートで換算)○■山崎貴監督 受賞時のスピーチMy career began 40 years ago, after the shock of seeing Star Wars and Close Encounters of the 3rd Kind.To someone so far from Hollywood, even the possibility of standing on this stage seemed out of reach.The moment we were nominated, we felt like Rocky Balboa — welcomed into the ring as equals by our biggest rivals, which was already a miracle.But here we stand.To all the VFX artists outside Hollywood, Hollywood was listening, and this award is proof that everyone has a chance.Finally, on behalf of the cast and crew of Godzilla Minus One, I want to tell our producer, Shuji Abe, who we’ve lost too soon…We did it! Thank you so much!!・日本語訳四十年以上前に『スターウォーズ』と『未知との遭遇』を見たショックからキャリアをスタートさせた私にとって、この場所は望む事すら想像しなかった場所でした。ノミネートの瞬間、私たちはまさにロッキー・バルボアでした。強大なライバルたちの前でリングに立たせてもらえた事はすでに奇跡でした。しかし私たちは今ここに居ます。この場所から遠く離れた所でVFXを志しているみんな! ハリウッドが君たちにも挑戦権がある事を証明してくれたよ!最後にスタッフキャストを代表して、去年失った我々のプロデュ―サー、阿部秀司さんに言いたいです。「俺たちはやったよ!」ありがとうございました!
2024年03月11日第96回アカデミー賞授賞式が3月11日(日本時間)、アメリカ・ロサンゼルスのドルビー・シアターで開催され、国際長編映画賞にアウシュビッツ収容所の隣で“幸せに暮らす”家族を描いた『関心領域』が輝いた。今回、ヴィム・ヴェンダース監督×役所広司主演の『PERFECT DAYS』も日本代表作品としてノミネートされていたが惜しくも受賞を逃す結果となった。 .空は青く、誰もが笑顔で、子供たちの楽しげな声が聴こえてくる。そして、窓から見える壁の向こうでは大きな建物から黒い煙があがっている。時は 1945 年、アウシュビッツ収容所の所長ルドルフ・ヘスとその妻ヘドウィグら家族は、収容所の隣で幸せに暮らしていた。スクリーンに映し出されるのは、どこにでもある穏やかな日常。しかし、壁ひとつ隔てたアウシュビッツ収容所の存在が、音、建物からあがる煙、家族の交わす何気ない会話や視線、そして気配から着実に伝わってくる…。タイトルの「The Zone of Interest」(関心領域)とは、第二次世界大戦中、ナチス親衛隊がポーランド・オシフィエンチム郊外にあるアウシュヴィッツ強制収容所群を取り囲む40平方キロメートルの地域を表現するために使った言葉だ。イギリスの作家マーティン・エイミスの同名小説を原案に、スカーレット・ヨハンソン主演『アンダー・ザ・スキン 種の捕食』(13)のジョナサン・グレイザー監督が10年もの歳月をかけて映画化した本作。昨年度のアカデミー賞で作品賞ほか最多7部門を受賞した『エブリシング・エブリウェア・オール・アット・ワンス』など多くの話題作を手掛け、近年の賞レースを席巻している映画スタジオ・A24が製作、第76回カンヌ国際映画祭ではグランプリを獲得している。第96回アカデミー賞では作品賞、監督賞、脚色賞、国際長編映画賞、音響賞の計5部門でノミネートされている。受賞コメントアカデミーに感謝します。映画製作会社などに感謝したいと思います、俳優・共同製作者に感謝します。私たちは「今」について伝えたいと思いました、今何ができるかということです。最悪なことが起きました。何の罪も犯していない人たちが犠牲になっています。イスラエルの犠牲者たち、そしてガザ地区の犠牲者たちどのような形で我々は抵抗ができるのでしょうか。映画の中でアレクサンドラは成長を遂げます。アレクサンドラ、私は彼女の抵抗に捧げたいと思います。(C) Two Wolves Films Limited, Extreme Emotions BIS Limited, Soft Money LLC and Channel Four Television Corporation 2023. All Rights Reserved.(シネマカフェ編集部)■関連作品:関心領域 2024年5月24日より新宿ピカデリーほか全国にて公開© Two Wolves Films Limited, Extreme Emotions BIS Limited, Soft Money LLC and Channel Four Television Corporation 2023. All Rights Reserved.
2024年03月11日第96回アカデミー賞の授賞式直前、レッドカーペットに『PERFECT DAYS』で国際長編映画賞にノミネートされているヴィム・ヴェンダース監督と役所広司、視覚効果賞候補の『ゴジラ-1.0』の山崎貴監督とVFXのチーム、長編アニメ映画賞候補の『君たちはどう生きるか』チームが登場した。ヴェンダース監督と役所さんは時折肩を組みながらリラックスした様子でWOWOWのインタビューに応じ、マーティン・スコセッシ監督やロバート・ダウニー・Jr.と対面したとコメント。役所広司とヴィム・ヴェンダース監督 Photo by Kevin Mazur/Getty Images作品が世界で受け入れた理由について役所さんは「国は違っても人の気持ちは共通しているものがある」と語り、「(特に)大都市の人たちの心には響くんじゃないでしょうか」と語った。また、お馴染みのゴジラ人形が蝶ネクタイのゴールデンゴジラ仕様となった『ゴジラ-1.0』の山崎監督は、現地で「ストーリーとキャラクターがよかった」と言われているとコメント。ゴールデンゴジラ Photo by Mike Coppola/Getty Images視覚効果賞に日本映画として初ノミネートとなったが、予算の規模がハリウッド大作と違う中で候補となった理由について、VFXディレクターの渋谷紀世子らは「ヒヤヒヤだったけれど、ここに来ているみんなで頑張った」とコメント。「(それぞれが)好き勝手言ってるだけ」と山崎監督が笑顔を見せる後ろで「チームワーク!」「みんなで頑張ったよ!」と笑顔のチームの声が飛び交っていた。山崎貴監督 Photo by Gilbert Flores/Variety via Getty Imagesそんな『ゴジラ-1.0』チームは揃ってゴジラ仕様の靴でレッドカーペットを闊歩した。『ゴジラ-1.0』Photo by Kevin Mazur/Getty Imagesさらに、『君たちはどう生きるか』からは中島清文さん、福田博之さん、依田謙一さんが参加した。(シネマカフェ編集部)■関連作品:君たちはどう生きるか 2023年7月14日より公開©2023 Studio Ghibliゴジラ-1.0 2023年11月3日より全国東宝系にて公開©2023 TOHO CO.,LTD.PERFECT DAYS 2023年12月22日よりTOHOシネマズ シャンテほか全国にて公開© 2023 MASTER MIND Ltd.
2024年03月11日第47回日本アカデミー賞で、『キリエのうた』(作品部門)、山田裕貴(俳優部門)が話題賞を受賞。赤裸々な思いを語った山田さんのスピーチが、会場から拍手喝采を浴びた。全国の映画ファンによって選ばれる話題賞。プレゼンターで登場した松村北斗は、「山田さんのここ1年のご活躍を僕も憧れの思いで観させていただいていたので、勝手ですが一緒にうれしく思っていました。そして、僕も出演した『キリエのうた』が改めてこんなに愛されていたんだなと思い本当に誇りに思います」と語りかけた。山田さんは、『キングダム 運命の炎』、『ゴジラ-1.0』、『東京リベンジャーズ2 血のハロウィン編 -運命-/-決戦-』、『BLUE GIANT』によって選出された。山田さんは「俳優を目指したのは18歳の頃で、名古屋から上京して養成所に通っていました。そのときのノートに”いつかアカデミー賞に立つような男になる”と書いて13年がたち、『キングダム 運命の炎』、『ゴジラ-1.0』、『東京リベンジャーズ2 血のハロウィン編 -運命-/-決戦-』、『BLUE GIANT』によってこの場所に。『山田裕貴のオールナイトニッポンX』のリスナーの皆さまも、本当にありがとうございます」と一気に話す。その後「ですが」と山田さんは続けた。「先ほどからテーブルで見させていただいていますと、やっぱりこのパネル(スクリーン)に、5人の中のパネルにいつか自分も映りたい、と。新人賞はまだ獲れますか?」と鋭い瞳で問いかけた。山田さんは「一応13年やらせてもらっています。新人賞から助演男優賞、主演男優賞もいつか獲れるような、話題だけで終わらず、長く続く話題を残せるような俳優になりたいと、ここに宣言します」と語ると、場内からは熱い拍手が起こった。共演経験もある菅田将暉も、笑顔で力いっぱい拍手を送っていた。「第47回 日本アカデミー賞授賞式 完全版」(地上波版に未公開の映像を加えたもの)は3月16日(土)21:00~CS・日テレプラスにて放送。「第47回授賞式 完全版」は3月17日(日)~TVerにて期間限定配信。(シネマカフェ編集部)■関連作品:キリエのうた 2023年10月13日より全国にて公開Ⓒ2023 Kyrie Film Band
2024年03月08日俳優の安藤サクラが、『怪物』で第47回日本アカデミー賞の最優秀主演女優賞を受賞。安藤さんは最優秀助演女優賞も受賞していた。ダブル受賞となったことに驚きの表情を隠せない安藤さんは、その胸の内をスピーチで語った。優秀主演女優賞には、安藤さんのほか、綾瀬はるか(『リボルバー・リリー』)、杉咲花(『市子』)、浜辺美波(『ゴジラ-1.0』)、吉永小百合(『こんにちは、母さん』)と、賞レース常連のベテランからフレッシュな俳優まで、様々な受賞者が揃っていた。『怪物』で安藤さんは是枝裕和監督と『万引き家族』に続くタッグ。小学生の一人息子を懸命に育てるシングルマザー・麦野早織役となった。3つの視点から描かれる物語の最初の視点となる早織役を担い、観客を物語に引き込む重要な役割を果たした。息子を大切に思うがゆえの行動、感情表現が見るものの胸を打った。受賞した安藤さんは戸惑いの表情のまま深々と一礼。その後、マイクの前に立った。「本当にありがとうございます。あの…本当に言葉が見つからないんですが…」と思案の表情。その後、「いつも是枝監督は年齢も部署も問わず、みんなの意見を取り入れて撮影なさるんです。私たちは、すごくその場所に安心感を抱きながら撮影できていて、すごく特別な場所。このチーム、俳優部だけに限らず、皆さんと一緒に作っているという感覚がとても心地よい現場でした」と是枝監督の現場について語った。そして、「いつもこうやって受賞をさせていただくと、(黒川)想矢が(新人賞で)言っていたみたいに、私も今もすごく戦うというか。でも本当は本来なら“よっしゃあ!!”といけたらどんなに格好いいだろうと思う。なかなかできないんですけど」と、胸の内を語った。最後は「“よっしゃあ!やった!”これでゴジラの牙を、…えっと? また1本抜いた! けどなんか複雑! ありがとうございます!」と、安藤さんらしくキュートに締め、そのナチュラルな姿に万雷の拍手が送られていた。(シネマカフェ編集部)■関連作品:怪物 2023年6月2日より全国にて公開©2023「怪物」製作委員会
2024年03月08日『PERFECT DAYS』の役所広司が、第47回日本アカデミー賞の最優秀主演男優賞を受賞。海外の賞レースもにぎわせている本作で、役所さんはドイツの巨匠ヴィム・ヴェンダースと初タッグを組んだ。役所さんは「俳優人生の中で彼の作品に出会えると思ってもいなくて。彼が映画作りの楽しさを教えてくれた」と、心底うれしそうに撮影をふり返っていた。優秀主演男優賞には、役所さんのほか、阿部サダヲ(『シャイロックの子供たち』)、神木隆之介(『ゴジラ-1.0』)、鈴木亮平(『エゴイスト』)、水上恒司(『あの花が咲く丘で、君とまた出会えたら。』)と華やかな面々がそろっていた。役所さんは過去3度最優秀主演男優賞を受賞しており、今回で4度目となる。『PERFECT DAYS』で、役所さんは東京・渋谷のトイレ清掃員として働く主人公の平山となった。演じるにあたり、役所さんは清掃の手順を完璧にマスターし、平山そのものとしてカメラの前に存在。その表情、たたずまいで平山の豊かな内面や人となりを見事に表現した。ちなみに、第76回カンヌ国際映画祭最優秀男優賞も受賞している。トークパートで、役所さんは「“THE TOKYO TOILET プロジェクト”のスタッフさんも映画を見て、トイレを見に行くお客さんが来るので非常に張り合いがある、気合いが入って何よりも利用する方たちの愛想がよくなった、と。映画をやってよかったんだろうなと思います」と、映画の反響を実感している様子。受賞の際、プレゼンターの妻夫木聡に名前を呼ばれると、役所さんは満面の笑みで壇上に上がり、妻夫木さんと握手してブロンズ像を受け取った。場内からは「役所さーん!!」と歓声も上がり、役所さんは「うれしいです。すごくうれしいです」と繰り返した。「今日一緒に優秀賞をもらった俳優さんたちは好きな人ばかり。おまけに妻夫木くんからもらって、うれしいです」とともに並んだ俳優勢にも敬意を表した。役所さんは「この映画は、自分が立ったことのないスタートでした。公共のものを大事にしたいという製作者の思いから始まって、日本でも世界中のお客さんが今この作品を観て楽しんでくださっていて、とても感謝したいです。いやあ、本当に…いいものですねえ」と、しみじみと感じ入る。さらに、「これでやっと『ゴジラ(-1.0)』の牙をちょっと抜いた感じがします(笑)」と最優秀賞をすでに多く受賞している『ゴジラ-1.0』に触れると、主演の神木隆之介も笑顔の拍手で返していた。(シネマカフェ編集部)■関連作品:PERFECT DAYS 2023年12月22日よりTOHOシネマズ シャンテほか全国にて公開© 2023 MASTER MIND Ltd.
2024年03月08日第47回日本アカデミー賞の授賞式が8日、東京・品川のグランドプリンスホテル新高輪にて行われ、受賞者たちが登場した。映画『交換ウソ日記』で新人俳優賞を受賞した高橋文哉。高橋は「僕はここにいる人間の中で、芝居の1番の赤ちゃんだと思っております」と語る。さらに高橋は「僕は芝居が好きです。そして芝居で役を生きている時間がもはや自分なんじゃないかなと思うくらい、自分らしくそこにいられていると思います。ここにいらっしゃる素敵な皆様、大先輩が作り上げた映画界の道のりを、自分らしく全速力で、エンジンフルで走り抜けて、またここに立ちたいと思います」と宣言。「見てくださった皆さん、この世で高橋文哉を知ってくれている方に感謝を申し上げたいと思います」と締めくくった。(C)東京写真記者協会○■『第47回日本アカデミー賞』の主な受賞作品・受賞者※作品名は対象作品・優秀作品賞『怪物』『ゴジラ-1.0』『こんにちは、母さん』『福田村事件』『PERFECT DAYS』・優秀アニメーション作品賞『鬼太郎誕生 ゲゲゲの謎』『君たちはどう生きるか』映画 『窓ぎわのトットちゃん』劇場版『名探偵コナン 黒鉄の魚影(くろがねのサブマリン)』『BLUE GIANT』・優秀外国作品賞『キラーズ・オブ・ザ・フラワームーン』『バービー』『パリタクシー』『ミッション:インポッシブル/デッドレコニング PART ONE』『TAR/ター』・優秀監督賞ヴィム・ ヴェンダース『PERFECT DAYS』是枝裕和『怪物』成田洋一『あの花が咲く丘で、君とまた出会えたら。』森達也『福田村事件』山崎貴『ゴジラ-1.0』・優秀主演男優賞阿部サダヲ『シャイロックの子供たち』神木隆之介『ゴジラ-1.0』鈴木亮平『エゴイスト』水上恒司『あの花が咲く丘で、君とまた出会えたら。』役所広司『PERFECT DAYS』・優秀主演女優賞綾瀬はるか『リボルバー・リリー』安藤サクラ『怪物』杉咲花『市子』浜辺美波『ゴジラ-1.0』吉永小百合『こんにちは、母さん』・優秀助演男優賞磯村勇斗『月』伊藤健太郎『あの花が咲く丘で、君とまた出会えたら。』大泉洋『こんにちは、母さん』加瀬亮『首』菅田将暉『銀河鉄道の父』・優秀助演女優賞安藤サクラ『ゴジラ-1.0』上戸彩『シャイロックの子供たち』永野芽郁『こんにちは、母さん』浜辺美波『シン・仮面ライダー』松坂慶子『あの花が咲く丘で、君とまた出会えたら。』・新人俳優賞アイナ・ジ・エンド『キリエのうた』桜田ひより『交換ウソ日記』原菜乃華『ミステリと言う勿れ』福原遥『あの花が咲く丘で、君とまた出会えたら。』市川染五郎『レジェンド&バタフライ』黒川想矢『怪物』高橋文哉『交換ウソ日記』柊木陽太『怪物』・話題賞作品部門…『キリエのうた』俳優部門…山田裕貴『キングダム 運命の炎』『ゴジラ-1.0』『東京リベンジャーズ2 血のハロウィン編-運命-/-決戦-』『BLUE GIANT』(声の出演)
2024年03月08日第47回日本アカデミー賞で、アイナ・ジ・エンド(『キリエのうた』)、桜田ひより(『交換ウソ日記』)、原菜乃華(『ミステリと言う勿れ』)、福原遥(『あの花が咲く丘で、君とまた出会えたら。』)、市川染五郎(『レジェンド&バタフライ』)、黒川想矢(『怪物』)、高橋文哉(『交換ウソ日記』)、柊木陽太(『怪物』)の8名が新人俳優賞を受賞。3月8日(金)に行われた授賞式に臨んだ。アイナさんは『キリエのうた』で映画に初出演&初主演を飾った。岩井俊二監督が見出した逸材のアイナさんだが、本人は「自分が芝居や映画の世界に飛び込むことは不安で仕方ありませんでした。でも広瀬すずさん、松村北斗さんがお芝居の教科書みたいに、背中で波動を出してくれて。お芝居は楽しいかもしれないと。いつも心はヒリヒリしていたけど、生きていいんだと、私の歌はこのまま魂を宿して歌っていいんだと岩井さんに教えていただきました」と、自分にとっても大切な1作になったと語っていた。桜田さんは、「この世界に入って16年たちました。ここまで支えてくださった家族、関係者の方々、応援してくださっている皆さん、映画のチームに感謝しかありません。ここからがスタートだと思っています。これからも作品と役に向き合って生きていきます」と誓う。原さんは、もともと視聴者として楽しんでいたドラマ「ミステリと言う勿れ」の映画に出演できたこと、そして新人賞の受賞に喜びをスピーチに乗せた。「撮影中もずっと自分なんかでいいのかという思いがあったんですけど、監督、菅田さんはじめキャストの皆さまが本当に温かくて。何度も助けていただいて、何とか演じ切ることができました。本当にありがとうございました」。福原さんは、日本アカデミー賞という場所にひとかたならぬ思いがあったと涙を浮かべて語る。「私事ですが、小さい頃からこのお仕事をしていて、ずっとそばで支えてくれて誰よりも応援してくれた大好きな祖母が先日亡くなってしまったんですが。……祖母と“いつかこのアカデミー賞の場に立てたらいいね”と一緒に夢見ていたので、他界する前にこの素敵な報告をできて。本当に喜んでもらえたのがすごくうれしかったです」と喜びと感謝の気持ちを語った。市川さんは、「本当にうれしく思っております。演じた役は10代のうちにしかできない役かなと思っています。10代のうちに出会えたことが、本当にうれしく思っています」と役への愛を話す。黒川さんは、「僕は今二つの自分と戦っています」と言う。「『怪物』で是枝監督はじめ、たくさんの方々のサポートや運でしかないと思う僕と、晴れやかな舞台に立ったり称賛の声をいただくうちに、まるで自分の力でやり遂げたと勘違いしてしまう自分です。これから先この戦いは長く続くと思いますが、毎回この感情の戦いに打ち勝って常にやさしい人間、俳優でありたいです」と伝えた。黒川さんと同じく『怪物』で受賞した柊木さんも「初めて出演した映画が『怪物』で本当にうれしいですし、演じられて幸せでした。それと同時に、この先も俳優をやっていく上で超えなければいけない壁とも感じています。ここにとどまらずに前を向いて着実に努力を積み重ねていつか戻ってこられるように頑張りたいです」と胸を張ってスピーチ。席で聞いていた是枝監督と安藤さんはニコニコと笑顔で拍手を力いっぱい送っていた。また、高橋さんは「ここにいる人間の中で、僕が一番芝居の赤ちゃんだと思っています。僕は芝居が好きです。芝居で役を生きている自分がもはや自分ではと思うくらい、自分らしくいられていると思います。ここにいる大先輩たちが作り上げた映画界の道のりを、自分らしくエンジンフルで走り抜けて、またここに立ちたいです」と熱っぽい口ぶりで希望を込めていた。なお、プレゼンターは第46回最優秀主演男優賞を受賞した妻夫木聡が務めた。(シネマカフェ編集部)
2024年03月08日俳優の安藤サクラが、『ゴジラ-1.0』で第47回日本アカデミー賞の最優秀助演女優賞を受賞。第46回(昨年)に続いての最優秀賞受賞となった安藤さんは、プレゼンターとしても登場。自分の名前に驚いた様子で、受賞者の名前を読み上げる際「…!ありがとうございます。最優秀助演女優賞は『ゴジラ-1.0』の安藤です…」と戸惑いながらも歓喜の受賞となった。優秀助演女優賞は、安藤さんのほか、上戸彩(『シャイロックの子供たち』)、永野芽郁(『こんにちは、母さん』)、浜辺美波(『シン・仮面ライダー』)、松坂慶子(『あの花が咲く丘で、君とまた出会えたら。』)の選出となった。『ゴジラ-1.0』では、安藤さんは第二次世界大戦で子どもを失った太田澄子を演じた。神木隆之介演じる敷島浩一の隣人で、戦地から帰還した敷島に対し「お前たちのせいで負けた」ときつい言葉を浴びせてしまうが、その憎まれ口の裏にある絶望、やるせなさまでも深みのある演技で表現した。安藤さんは澄子を演じるにあたり、自ら行動したことがあったという。「初日の撮影に行くと戦後のセットがすごく素晴らしくて。令和の私のまとったものが“どうしよう、セットに浮いちゃう”」と思ったと話す。だから「よく動物が床になすりつけるように、セットでいろいろなところに(自分の体を)こすりつけて汚したいなと。どうにかこの戦後の空気をまといたいと思って、文字通りまといに行きました」と裏話を明かしていた。その後は受賞者で自分の名前を読み上げ、安藤さんは戸惑いながら壇上の中央に進む。頭を手で抑え、髪をなでつけながら「まさかの展開に…ちょっと本当に声が出なくなって情けないです」とかすれ声。しかし、その後「『ゴジラ-1.0』すごいですね!」と、この時点で数々の最優秀賞を受賞した作品について触れると、場内から同意の拍手が沸き起こる。「勢いがすごいですね!私はゴジラの勢いにのせて、いただいた感じです」と謙遜した。そして「ただ、皆さまが作り出したあのすごいゴジラと、皆さまのお芝居で作り出されたあの世界観があって、近所のおばちゃんはこの賞をいただくことができました。本当に、ありがとうございます」と大きな笑顔を見せた。(シネマカフェ編集部)■関連作品:ゴジラ-1.0 2023年11月3日より全国東宝系にて公開©2023 TOHO CO.,LTD.
2024年03月08日『月』の磯村勇斗が、第47回日本アカデミー賞の最優秀助演男優賞を受賞。磯村さんは第45回新人俳優賞以来の受賞となったが、受賞スピーチでは曇りのない眼差しで「スクリーンで生きていきたい」と語っていた。助演男優賞には、磯村さんのほか、伊藤健太郎(『あの花が咲く丘で、君とまた出会えたら。』)、大泉洋(『こんにちは、母さん』)、加瀬亮(『首』)、菅田将暉(『銀河鉄道の父』)と新旧実力派がそろい踏み。誰が最優秀を受賞しても助演男優賞では初受賞という快挙が待っていた。『月』は、実際の障がい者殺傷事件を題材にした小説「月」を、石井裕也監督が同名映画化。磯村さんの演じたさとくんは、重度障がい者施設の職員で、殺傷事件の犯人となる青年。人当たりよく、入所者への対応も丁寧な一方で、“命”を裁こうとする。その原理、論理を見る者がどう感じるか、それぞれが思考する余白を残した。最優秀賞で窪田正孝から名前を読み上げられると、磯村さんはその場で一礼。壇上でブロンズ像をうけると、窪田さんとそっと握手を交わした。磯村さんは「ちょっとびっくり…」とブロンズ像を眺める。そして、「華やかな映画祭、アカデミーで賞をいただけて大変うれしく思います」とまずは感謝を口にした。その後、「『月』は参加にあたっても、作るにも、公開するにも、たくさんの壁があって。映画1本をお客さんに届けるのが、どれだけ大変か痛感した作品です。自分は今は亡きスターサンズの川村Pにお声をかけていただいて、石井監督とともに、スタッフ、キャストの皆さんと挑戦して覚悟をもって臨みました。この賞は自分でもらうというより、一緒に作り上げて最後まで公開することができた皆さんと一緒に喜びを分かち合いたいと思っています」と、作品への熱い思いを口にする。最後に、磯村さんは「まだ世の中不安定なことがたくさんありますけど、素足でしっかり、地に足をつけて、またスクリーンで生きていきたいと思っています」と力強くスピーチしていた。(シネマカフェ編集部)■関連作品:月 2023年10月13日より新宿バルト9、ユーロスペースほか全国にて公開(C)2023『月』製作委員会
2024年03月08日第47回日本アカデミー賞授賞式が3月8日(金)に行われ、優秀賞を受賞した豪華俳優陣がレッドカーペットを歩いた。レッドカーペットは新人俳優賞からスタート。市川染五郎(『レジェンド&バタフライ』)、黒川想矢(『怪物』)、高橋文哉(『交換ウソ日記』)、柊木陽太(『怪物』)が横一列で闊歩。4人はともに黒を基調としたスーツやタキシード姿となり、緊張の面持ちで歩いていた。続いて、同じく新人俳優賞を受賞したアイナ・ジ・エンド(『キリエのうた』)、桜田ひより(『交換ウソ日記』)、原菜乃華(『ミステリと言う勿れ』)、福原遥(『あの花が咲く丘で、君とまた出会えたら。』)の4名が登場。男性陣の黒一色とは対照的に、個性あふれる赤・白・黒・柄という、それぞれが異なるドレッシーないでたち。場のムードが一気に華やかになる。優秀助演女優賞からは、安藤サクラ(『ゴジラ-1.0』)、上戸彩(『シャイロックの子供たち』)、永野芽郁(『こんにちは、母さん』)、浜辺美波(『シン・仮面ライダー』)、松坂慶子(『あの花が咲く丘で、君とまた出会えたら。』)が登場。隣り合う安藤さんと上戸さんは、時折手を組んだりしながら、客席に手を振ったりと仲良く歩く。一方、松坂さんは着物姿でさすがの貫禄、あでやかな美しさが光った。優秀助演男優賞の磯村勇斗(『月』)、伊藤健太郎(『あの花が咲く丘で、君とまた出会えたら。』)、大泉洋(『こんにちは、母さん』)、加瀬亮(『首』)、菅田将暉(『銀河鉄道の父』)と平均身長が高くすらっとした俳優勢が登場すると、会場が一瞬どよめいた。中でも菅田さんは金髪(眉毛も金色)でひときわ目立った。にこやかに歩く面々の中でも、磯村さんと大泉さんとは目が合ったのか、笑い合っていた。そして、優秀主演男優賞の阿部サダヲ(『シャイロックの子供たち』)、神木隆之介(『ゴジラ-1.0』)、鈴木亮平(『エゴイスト』)、水上恒司(『あの花が咲く丘で、君とまた出会えたら。』)、役所広司(『PERFECT DAYS』)が登場する。最初に手をあげて阿部さんから入ってくると、客席もワーッと盛り上がった。神木さんや鈴木さん、水上さんも両手で手を振り、ファンサービスを敢行。阿部さんはピースサインをしたりと、5人が通りすぎるところは、どこからも歓声が上がった。優秀主演女優賞の綾瀬はるか(『リボルバー・リリー』)、安藤さん(『怪物』)、杉咲花(『市子』)、浜辺さん(『ゴジラ-1.0』)、吉永小百合(『こんにちは、母さん』)がやってくる。綾瀬さんはワンショルダーのみ露出したデザイン性の高いパンツルックで、意表を突いた格好よさを披露。杉咲さんは着物姿、吉永さんはまとめた髪に黒のロングドレスで登場した。最後にはプレゼンターでもある昨年の受賞者、妻夫木聡、岸井ゆきの、窪田正孝、松村北斗が4人で登場。岸井さんは、羽鳥慎一と授賞式の司会も務める。(シネマカフェ編集部)
2024年03月08日第96回アカデミー賞長編アニメーション映画賞ノミネートの『ロボット・ドリームズ』が11月に公開されることが決定。特報とティザービジュアルが完成した。舞台は80年代のニューヨーク。一人ぼっちで暮らすドッグはある夜、通販番組に惹きつけられ電話に手を伸ばす。後日届いた大きな箱を胸を躍らせながら開封し、部品を組み上げるとロボットが完成。夏の煌めく陽気の下、ドッグとロボットは友情を深めていくが…。本年度米国アカデミー賞長編アニメーション映画賞ノミネートの快挙を成し遂げ、アニー賞、ヨーロッパ映画賞、ゴヤ賞ほか、世界の名だたる映画賞を感動の渦に巻き込んでいる本作。監督を務めたのは、2012年に手掛けた『ブランカニエベス』が第27回ゴヤ賞にて作品賞を含む最多10部門を受賞したスペインを代表する名匠パブロ・ベルヘル。アニメーション映画へは初挑戦ながら、サラ・バロンのグラフィックノベルを基に、シンプルながらも切なく温かい傑作として結実させた。この度到着した特報は、人間の様に動物が生活する世界が舞台で、ニューヨークの街で一人暮らす主人公・ドッグが、電子レンジで調理する様子からスタート。“チン”という音が、部屋にこだまするほどの静けさと暗闇の部屋で、おもむろにブラウン管のテレビのチャンネルを回していると、目を引く通販番組が放映されていた。ジャズピアノの音色に乗せて宅急便で届いたのは、何とロボット!ドッグが自ら組み立てたロボットと共に暮らすこととなり、ぴょーんと大ジャンプをしている瞬間や、証明写真機で記念撮影を楽しみ、ブルックリン橋を望むベンチで仲良くちょこんと座っている様子などが映し出され、良きパートナーとして行動していることが確認できる。また『シェイプ・オブ・ウォーター』でアカデミー賞作品賞などを受賞したギレルモ・デル・トロ監督からは、「美しく、想像を遥かに超え、そして温かい」との称賛コメントが贈られている。併せて解禁されたティザービジュアルでは、ドッグとロボットのなかよしぶりが表現されており、キャッチコピーとして「その出会いに世界中が恋をした」というメッセージが添えられている。メイン写真でも親密な間柄とほっこりする世界が切り取られ、ワクワク、ドキドキの展開を予感させる、魅力に溢れた映像とビジュアルに仕上がっている。なお本編では、「アース・ウインド&ファイアー」の名曲「セプテンバー」に乗せて、世界観を彩りよく表現していくという。『ロボット・ドリームズ』は11月、新宿武蔵野館ほか全国にて公開。(シネマカフェ編集部)■関連作品:ロボット・ドリームズ 2024年11月、新宿武蔵野館ほか全国にて公開© 2023 Arcadia Motion Pictures S.L., Lokiz Films A.I.E., Noodles Production SARL, Les Films du Worso SARL
2024年03月06日『キラーズ・オブ・ザ・フラワームーン』でゴールデングローブ賞主演女優賞など今年数々の賞を獲得し、アカデミー賞の主演女優賞も受賞が期待されているリリー・グラッドストーン。彼女の現在の夢は、演技のスキルを生かして「サタデー・ナイト・ライブ(SNL)」のホストを務めることだという。「People」誌に語った。「それは“私自身”がずっと抱いてきた夢なんです」と自身を強調するその理由は?リリーによると、俳優を目指すと幼い頃から両親や周りの人に「きっといつかオスカーを獲れるよ」と励まされるものだという。しかし、そう言われ続けたことでそれは夢というよりも「決まり文句になってしまった」そうだ。実際にまもなく開催のアカデミー賞で主演女優賞にノミネートされ、有力候補と言われているいまこの瞬間、「ずっと夢に思っていたのはSNLのホスト」だと改めて実感したようだ。リリーの願いを聞いたファンは、「SNLのみなさん、どうかリリーをホストに!」「早く彼女にオファーの電話をして」「リリーの夢を叶えてあげて」「NBC、リリーの言っていること、ちゃんと聞きましたか?」と「SNL」の放送局のNBCにメッセージを送っている。(賀来比呂美)■関連作品:キラーズ・オブ・ザ・フラワームーン 2023年10月20日より世界同時劇場公開画像提供 Apple TV+
2024年03月04日今年も映画ファンお待ちかね、アカデミー賞の日が刻々と近づいている。受賞者に授与される像のニックネームから、通称"オスカー"の愛称で親しまれるこの映画の祭典は今年96回目を迎える。すでに前哨戦として、全米映画批評家賞、PGA(全米プロデューサー組合賞)など、様々な映画賞がすでに発表されている。歴代オスカー受賞者の統計から、結果がアカデミー賞に反映されると言われているDGA(全米監督組合賞)、BAFTA(英国アカデミー賞)などの受賞結果を基に、今年のアカデミー賞を展望してみた。アカデミー多様性基準の施行でアジア作品席巻昨年の第95回アカデミー賞受賞式 Photo by Kevin Winter/Getty Imagesアカデミー賞を管轄する米国映画芸術科学アカデミーが、今年より新たにノミネート作品の選出ガイドライン(“Representation and Includsion Standards ー代表性と包摂の基準”)を施行した。「これまでのアカデミーは、多様性と平等性に欠けている」との世論を反映してのガイドラインだが、その恩恵を受けてアジア系の俳優や作品のノミネーションが目立っている。そしてなんと言っても注目されているのは、日本映画3作品だ。『君たちはどう生きるか』©2023 Studio Ghibli筆頭を飾るのが、長編アニメーション賞候補の宮崎駿監督作『君たちはどう生きるか』。日本アニメがこの部門で候補に上がるのは、2019年の細田守監督作品『未来のミライ』以来。先日開催されたBAFTA(英国アカデミー賞)の長編アニメ部門でも、ピクサーやマーベル作品をしりぞけて見事受賞を果たしたことから、今月の米国アカデミー賞受賞にも大きな期待が寄せられる。『ゴジラ-1.0』©2023 TOHO CO., LTD.次に話題となっているのは、日本映画として初の視覚効果賞候補となっている『ゴジラ-1.0』。本作の山崎貴監督は、脚本、VFXともに手掛けたというからスゴい。ちなみにアカデミー視覚効果賞を、監督自身が受賞したのは、1969年の第41回アカデミー賞にて、『2001年宇宙の旅』におけるスタンリー・キューブリック監督の受賞が最初で最後。アメリカのゴジラ熱はかなり熱いうえに、『ゴジラ-1.0』は批評家の支持も高く興行的にも成功しており、山崎監督のオスカー受賞も夢ではない。『PERFECT DAYS』©2023 MASTER MIND Ltd.日本からの映えあるノミネート作品3本目は、『PERFECT DAYS』。ヴィム・ヴェンダース監督作品だが役所広司主演の日本製作と言うことで、国際長編映画賞にノミネートされており、第94回アカデミー賞(2021年)同部門における日本作品『ドライブ・マイ・カー』以来の受賞が期待されている。本作は、大都会でコツコツと働くトイレ清掃員(役所広司)の日常を詩情的に描いた作品。2023年のカンヌ国際映画祭コンペティション部門に出品され、役所さんが男優賞を受賞するという快挙を果たしている。『スパイダーマン:アクロス・ザ・スパイダーバース』©2022 CTMG. © & TM 2022 MARVEL. All Rights Reserved.さて、BAFTAで受賞した作品はアカデミー賞でも受賞する確率が高い、という一般論がある。先日開催されたBAFTAでは長編アニメーション部門で『君たちはどう生きるか』が見事に受賞を果たしている。ハリウッド評論家たちのアカデミー賞下馬評では、『スパイダーマン:アクロス・ザ・スパイダーバース』が先頭を走っている。だが、感触的に最後はアカデミー会員の投票がものを言い、『君たちはどう生きるか』が受賞するのでは…と筆者は予想している。主要部門で『オッペンハイマー』を追いかける『哀れなるものたち』『オッペンハイマー』© Universal Pictures. All Rights Reserved.原爆の父とされる科学者ロバート・オッペンハイマーの苦悩に満ちた半生を描いた映画『オッペンハイマー』は、今年度の映画賞サーキットにおいて主役格と言っても過言ではない。テーマがテーマだけに日本ではまだ未公開で、やっと今年に入ってから公開が3月29日に決まったところだ。しかし本国アメリカとイギリスではこれまで行われた映画賞において『オッペンハイマー』が席巻している。BAFTAでは作品賞をはじめ、キリアン・マーフィーの主演男優賞、ロバート・ダウニー・Jr.の助演男優賞、そしてクリストファー・ノーランが監督賞も受賞して主要部門を総なめにした。『哀れなるものたち』©2023 20th Century Studios. All Rights Reserved.『オッペンハイマー』の良きライバルとなっているのは、11部門でノミネートされている、エマ・ストーン主演『哀れなるものたち』。BAFTAではエマ・ストーンの主演女優賞受賞を筆頭に、5部門で栄冠に輝いている。米国アカデミー賞において『オッペンハイマー』は、作品、監督、主演・助演男優部門での勝利が有力視されているが、『哀れなるものたち』は主演女優賞をはじめヘア・メイクや舞台美術(Production Design)などの美術部門での受賞が濃厚と見られており、オスカー像の個数では接近戦となりそうだ。『ホールドオーバーズ』Seacia Pavao / © 2023 FOCUS FEATURES LLC.さて、日本では6月21日公開予定の秀作『ホールドオーバーズ』で主演男優賞候補ポール・ジアマッティ受賞の可能性も捨てたものではない。彼の役どころは万年不機嫌な全寮制私大教授。クリスマス休暇で帰る場所がない学生たちのお守りを押し付けられたことから始まるハートフルな人間ドラマだ。ポール・ジアマッティという俳優は、アメリカ映画において縁の下の力持ち的な性格俳優として知られている。今回が初のノミネーションで、えてしてセンチメンタルだと言われる米国アカデミー会員がいかにも心寄せそうな俳優といえる。アカデミー賞/ジミー・キンメル Matt Sayles/ABC via Getty Images今年のアカデミー賞司会に抜擢されたのは、2017、2018、2023年に引き続いて米人気コメディアンのジミー・キンメル。2018年にジミーが司会をした授賞式では、作品賞のプレゼンターが誤った作品のタイトルを読み上げてしまうというハプニングがいまだに忘れ難い。とにかく当日までは何があるか分からないアカデミー賞、授賞式が楽しみである。第96回アカデミー賞はハリウッドのドルビー・シアターにて、現地時間3月10日(日)16時より開催予定。(文・取材:神津トスト明美 / Akemi Kozu Tosto)(Akemi Kozu Tosto/神津トスト明美)■関連作品:スパイダーマン:アクロス・ザ・スパイダーバース 6月16日(金)全国の映画館で公開© 2022 CTMG. © & ™ 2022 MARVEL. All Rights Reserved.君たちはどう生きるか 2023年7月14日より公開©2023 Studio Ghibli哀れなるものたち 2024年1月26日より全国にて公開©2023 20th Century Studios. All Rights Reserved.ゴジラ-1.0 2023年11月3日より全国東宝系にて公開©2023 TOHO CO.,LTD.PERFECT DAYS 2023年12月22日よりTOHOシネマズ シャンテほか全国にて公開© 2023 MASTER MIND Ltd.オッペンハイマー 2024年3月29日より全国にて公開© Universal Pictures. All Rights Reserved.ホールドオーバーズ(仮題) 2024年6月21日よりTOHOシネマズ シャンテほか全国にて公開Seacia Pavao / © 2023 FOCUS FEATURES LLC.
2024年03月04日A24と韓国CJ ENMが初の共同製作で贈る注目作『パスト ライブス/再会』が、第39回インディペンデント・スピリット賞にて作品賞と監督賞をW受賞した。本作は、ソウルで初めて恋に落ちた幼なじみのふたりが、24年後の36歳、N.Y.で再会する7日間を描くラブストーリー。物語のキーワードは「運命」の意味で使う韓国の言葉“縁ーイニョンー”。見知らぬ人とすれ違った時、袖が偶然触れるのは、前世(PAST LIVES)で何かの“縁”があったから。久しぶりに顔を合わせたふたりは、N.Y.の街を歩きながらこれまでの互いの人生について語り合い、過去自分たちが「選ばなかった道」に想いを馳せる。本作でメガホンをとったセリーヌ・ソン監督は、長編映画監督デビューながらすでに各国の映画賞で244ノミネート84受賞(2月26日時点)と本年度の賞レースを席巻。第96回アカデミー賞では作品賞・脚本賞の2部門に見事ノミネート。そしてこの度、日本時間2月26日早朝に発表された第39回インディペンデント・スピリット賞で、作品賞と監督賞をW受賞。米非営利団体Film Independent所属会員の投票によって決定する同賞では過去に、『エブリシング・エブリウェア・オール・アット・ワンス』や『ノマドランド』など、米国アカデミー賞でも作品賞に輝いた数々の作品が受賞を果たしている。授賞式に登壇したセリーヌ・ソン監督は、「この作品について、この場で話せることをとても光栄に思います。作品の中でも描いているのですが、東洋の概念にイニョンというものがあり、現世で同じタイミングに同じ空間にいる相手とは、前世でも互いを知っていたということを意味します」と作品のテーマに寄せてコメント。「この映画を作るにあたり、このステージに立つみんな(キャストとスタッフ)に対して同じことをずっと感じてきました。みんなも同様に思ってくれていたはずです。今もこうしてチームを代表してこの作品賞を受け取っているわけですが、その共通の思いがあるので、いつも心強く、寂しさを感じたことがありませんでした。本当にありがとうございます」と喜びのスピーチをした。本年度の映画賞レースでは、これまでに作品賞に69ノミネート13受賞、また同じく監督賞については、40ノミネート11受賞を記録している本作。監督自身の実体験を基に緻密で繊細なストーリー構成が幅広く評価されていることが分かる。ほかにも「IndieWire」誌や「Hollywood Reporter」誌、「Rolling Stone」誌など複数の海外メディアがこぞって、<ベストムービー>に挙げ、映画レビューサイト・ロッテントマト98%の高評価を獲得(2023年10月3日時点)するなど、世界中から絶賛の声があがっており、今回、改めてセリーヌ・ソン監督のフレッシュな才能と、再会の物語の美しさを世界にアピールする結果となった。『パスト ライブス/再会』は4月5日(金)よりTOHOシネマズ 日比谷ほか全国にて公開。(シネマカフェ編集部)■関連作品:パスト ライブス/再会 2024年4月5日よりTOHOシネマズ 日比谷ほか全国にて公開2022 © Twenty Years Rights LLC. All Rights Reserved
2024年02月26日2月24日(現地時間)、全米映画俳優組合賞(SAG賞)授賞式がロサンゼルスのシュライン・オーディトリウムで開催された。映画部門では、『オッペンハイマー』が最高賞の作品賞の位置付けにあるキャスト賞を含む3部門を受賞。すでに英国アカデミー賞、ゴールデングローブ賞などの賞でも作品賞を受賞しており、3月のアカデミー賞受賞に弾みをつけた。© Universal Pictures. All Rights Reserved.テレビ部門では、コメディ部門を「一流シェフのファミリーレストラン」が独占。リミテッドシリーズは今年の賞レースで作品もキャストの演技も高く評価されている「BEEF/ビーフ」の主演コンビが受賞した。【映画部門】■キャスト賞『オッペンハイマー』■主演女優賞リリー・グラッドストーン『キラーズ・オブ・ザ・フラワームーン』■主演男優賞キリアン・マーフィー『オッペンハイマー』■助演女優賞ダヴァイン・ジョイ・ランドルフ『ホールドオーバーズ(仮題)』■助演男優賞ロバート・ダウニー・Jr.『オッペンハイマー』■スタント・アンサンブル賞『ミッション:インポッシブル/デッドレコニング PART ONE』【テレビ部門】■ドラマシリーズ作品賞「メディア王 ~華麗なる一族~」(別タイトル:サクセッション、キング・オブ・メディア)■ドラマシリーズ女優賞エリザベス・デビッキ「ザ・クラウン」■ドラマシリーズ男優賞ペドロ・パスカル「THE LAST OF US」■コメディシリーズ作品賞「一流シェフのファミリーレストラン」■コメディシリーズ女優賞アヨ・エデビリ「一流シェフのファミリーレストラン」■コメディシリーズ男優賞ジェレミー・アレン・ホワイト「一流シェフのファミリーレストラン」■テレビ映画・リミテッドシリーズ女優賞アリ・ウォン「BEEF/ビーフ」■テレビ映画・リミテッドシリーズ男優賞スティーヴン・ユァン「BEEF/ビーフ」■スタント・アンサンブル賞(コメディ&ドラマシリーズ)「THE LAST OF US」■生涯功労賞バーブラ・ストライサンド(賀来比呂美)■関連作品:オッペンハイマー 2024年3月29日より全国にて公開© Universal Pictures. All Rights Reserved.
2024年02月26日全米映画俳優組合賞(SAG)が発表された。俳優たちが演技に対して投票するこの賞で、作品部門にあたるキャスト賞を受賞したのは、『オッペンハイマー』。この映画では、キリアン・マーフィが主演男優賞、ロバート・ダウニー・Jr.が助演男優賞を受賞した。主演女優賞は、『キラーズ・オブ・ザ・フラワームーン』のリリー・グラッドストーン、助演女優賞は『The Holdovers』のダヴァイン・ジョイ・ランドルフだった。ダウニー・Jr.とジョイ・ランドルフはここまでの賞を制覇してきており、オスカーもほぼ確実になったといえる。この受賞結果で、マーフィとポール・ジアマティ(『The Holdovers』)が競り合う主演男優部門はマーフィが、グラッドストーンとエマ・ストーン(『哀れなるものたち』)が競り合う主演女優部門はグラッドストーンが、一歩先に出た感じだが、まだわからない。アカデミー賞の投票において俳優は最も大きな部分を占めることから、SAGの結果は予想上、非常に参考になるが、2021年にはSAGがチャドウィック・ボーズマンに主演男優賞を与えたのに対し、アカデミーはアンソニー・ホプキンスを選んでいる。『オッペンハイマー』3月29日(金)公開(C)Universal Pictures. All Rights Reserved.『キラーズ・オブ・ザ・フラワームーン』3月1日(金)よりアカデミー賞ノミネート記念凱旋上映画像提供 Apple文=猿渡由紀
2024年02月26日俳優の綱啓永が22日、都内で行われた「atmos presents SNEAKER BEST DRESSER AWARD(スニーカーベストドレッサー賞) 2024」授賞式・記者発表会に出席。スニーカーを素敵に履きこなしている著名人を表彰する同アワードの俳優部門を受賞した。綱は、トロフィーを受け取り「うれしいですね。こんな光栄な賞をいただけてすごく幸せです」と喜びをあらわに。この日はメタリック加工が特徴的なスニーカーを着用し、このスニーカーで出かけたい場所を聞かれると、「すごくかっこよくて目を引くので、表参道とか代官山とか恵比寿とかオシャレな街に繰り出したいです。ギンギラなのでオシャレなところに行きたいです」と語った。同アワードは、2月22日(スニーカーの日)にちなんで、「スニーカーが似合う」「今後スニーカーを履いてほしい」「スニーカーの需要喚起に貢献してくれた」という人たちを各部門賞ごとに選出し、表彰するもの。7回目となる今回、atmos pink賞はMiyu、インフルエンサー部門はなえなの、女優部門は莉子、俳優部門は綱啓永、男性アーティスト部門はimase、女性アーティスト部門は山崎天(櫻坂46)、モデル部門は藤田ニコル、芸人部門は寺門ジモンが受賞した。
2024年02月22日